(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6827106
(24)【登録日】2021年1月20日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】ストークスイッチ
(51)【国際特許分類】
H01H 3/02 20060101AFI20210128BHJP
H01H 3/10 20060101ALI20210128BHJP
【FI】
H01H3/02 A
H01H3/10
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-515135(P2019-515135)
(86)(22)【出願日】2018年3月9日
(86)【国際出願番号】JP2018009263
(87)【国際公開番号】WO2018198549
(87)【国際公開日】20181101
【審査請求日】2019年9月11日
(31)【優先権主張番号】201710291621.3
(32)【優先日】2017年4月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】二宮 壮介
(72)【発明者】
【氏名】高 曼莉
【審査官】
北岡 信恭
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−231872(JP,A)
【文献】
特開2009−224057(JP,A)
【文献】
特開2008−097865(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 3/00− 7/16
H01H 19/00−21/88
H01H 25/00−25/06
B60Q 1/00− 1/56
B60S 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レバー本体と、前記レバー本体の外側に位置する略筒状の操作ノブと、前記レバー本体と前記操作ノブとの間に位置する略筒状の回転カムとを含み、前記操作ノブ及び前記回転カムが前記レバー本体に対して一体的に回動できるストークスイッチであって、
前記レバー本体の長手方向における前記レバー本体と前記回転カムとの相対位置を制限する第1係合機構と、
前記レバー本体の長手方向における前記操作ノブと前記回転カムとの相対位置を制限する第2係合機構と、を有し、
前記第1係合機構と前記第2係合機構との一部の領域が、前記回転カムの周壁において共用していることを特徴とするストークスイッチ。
【請求項2】
前記第1係合機構は、前記レバー本体に設けられる凹部と、前記回転カムに設けられ、且つ前記凹部と係合する第1突起部と、を有し、
前記第2係合機構は、前記回転カムに設けられる略長方形状の孔部と、前記操作ノブに設けられ、且つ前記孔部と係合する第2突起部と、を有し、
前記回転カムの周壁において、前記第1突起部が前記孔部の4つの辺で囲まれた領域の内部に位置し、
前記第1突起部と前記孔部は兼用係合部を構成している請求項1に記載のストークスイッチ。
【請求項3】
前記回転カムには2つ以上の前記兼用係合部が設けられている請求項2に記載のストークスイッチ。
【請求項4】
前記孔部の長辺は前記回転カムの中心軸と略平行し、
前記第1突起部は、前記孔部の一方の短辺と接続する根元部を有し、前記根元部から前記孔部の他方の短辺に向かって延在し、
前記第1突起部と前記孔部の前記他方の短辺及び2つの長辺との間には隙間が存在し、
前記第1突起部の先端部には突起が形成されている請求項2に記載のストークスイッチ。
【請求項5】
前記第2突起部は前記孔部の前記他方の短辺と係合し、
前記第2突起部の少なくとも一部は、前記第1突起部の前記先端部と前記孔部の前記他方の短辺との間の隙間に収容可能である請求項4に記載のストークスイッチ。
【請求項6】
前記第1突起部及び前記第2突起部は、前記レバー本体側に向かって突出する請求項2に記載のストークスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストークスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、自動車のステアリングの下方の両側には方向指示ランプスイッチ、ワイパースイッチ等のストークスイッチが設置されている。ストークスイッチは、搖動レバースイッチとノブスイッチとの組み合わせにより構成され、搖動レバースイッチとノブスイッチに対して異なる操作を行うことで異なる機能が実現される。ステアリングの下方の左側にある方向指示ランプスイッチを例にすると、例えば、方向指示ランプスイッチを上下に搖動させることにより、左右のターンシグナルランプをオンオフする機能が実現され、方向指示ランプスイッチを前后に搖動させることによりハイビームランプをオンオフする機能が実現され、回転スイッチを回転させることによりヘッドランプ、テールランプ等をオンオフする機能が実現される。
【0003】
図1は従来のストークスイッチ1を示す斜視図である。
図2は
図1におけるストークスイッチ1を示す分解斜視図である。
【0004】
図1におけるストークスイッチ1の外形は略棒状であり、主に、中心側に位置する棒状のレバー本体2、外側に位置する筒状の操作ノブ3、及びレバー本体2と操作ノブ3との間に位置する略筒状の回転カム4を含み、操作ノブ3及び回転カム4はレバー本体2に対して一体的に回動することができる。また、レバー本体2には回路基板5がさらに設けられ、該回路基板は、ストークスイッチ1に対する操作を各操作に対応する制御信号に変換し、図示しない制御機構に送信することができる。
【0005】
レバー本体2には円周方向に沿って延在する凹部2aが設けられ、回転カム4には凹部2aと係合し、且つ凹部2aに向かって突出する第1突起部4aが設けられている。凹部2aが第1突起部4aと係合する状態では、回転カム4はレバー本体2の長手方向に沿って移動することができず、レバー本体2の長手方向における回転カム4の相対位置は固定される。
【0006】
また、回転カム4には略長方形状の孔部4bがさらに設けられ、操作ノブ3には孔部4bと係合し、且つ孔部4bに向かって突出する第2突起部3aがさらに設けられている。孔部4bが第2突起部3aと係合する状態では、操作ノブ3はレバー本体2の長手方向に沿って移動することができず、レバー本体2の長手方向における操作ノブ3の相対位置は固定される。
【0007】
また、回転カム4の外壁には外側に向かって突出する第3突起部4cがさらに設けられ、操作ノブ3の内壁には第3突起部4cと係合する凹部3bがさらに設けられている。第3突起部4cが凹部3bと係合する状態では、操作ノブ3は回転カム4の円周方向に沿って移動することができず、回転カム4の円周方向における操作ノブ3の相対位置は固定される。
【0008】
しかし、
図1及び
図2に示される従来のストークスイッチ1において、回転カム4に設けられた第1突起部4a及び孔部4bは異なる位置に離れて設けられているため、回転カム4の表面積の使用率が低く、回転カム4に他の機能的機構やマーク等を設置する際の設置自由度が低い。また、第1突起部4aと孔部4bとを単に接近して設置すると、局部で孔が多過ぎるため、回転カム4の強度は低くなる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、回転カムの表面積の使用率を向上できるストークスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態の一側面では、ストークスイッチは、
レバー本体と、前記レバー本体の外側に位置する略筒状の操作ノブと、前記レバー本体と前記操作ノブとの間に位置する略筒状の回転カムとを含み、前記操作ノブ及び前記回転カムが前記レバー本体に対して一体的に回動できるストークスイッチであって、前記レバー本体の長手方向における前記レバー本体と前記回転カムとの相対位置を制限する第1係合機構と、前記レバー本体の長手方向における前記操作ノブと前記回転カムとの相対位置を制限する第2係合機構と、を有し、
前記第1係合機構と前記第2係合機構との一部の領域が、前記回転カムの周壁において共用している。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態の一側面によれば、第1係合機構及び第2係合機構は回転カムの周壁において一部の領域を共有し、即ち、第1係合機構及び第2係合機構は回転カムの周壁において部分的に重なり、従来の第1係合機構及び第2係合機構が離れて設けられる場合に比べて、第1係合機構及び第2係合機構が占めるスペースを縮小でき、回転カムの表面積の使用率を向上できる。これによって、回転カムに他の機能的機構やマーク等を設置する際の設置自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】従来のストークスイッチを示す斜視図である。
【
図2】
図1におけるストークスイッチを示す分解斜視図である。
【
図4】
図3におけるストークスイッチの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は
図3〜
図7を参照しながら本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0014】
図3は本発明のストークスイッチ10の斜視図である。
図4〜
図6は
図3におけるストークスイッチ10の分解斜視図である。
図7はストークスイッチ10の部分断面図である。
【0015】
図3、
図4に示すように、ストークスイッチ10は、主に、棒状のレバー本体20、レバー本体20の外側に位置する略筒状の操作ノブ30、レバー本体20と操作ノブ30との間に位置する略筒状の回転カム40を含み、操作ノブ30と回転カム40はレバー本体20に対して一体的に回動することができる。また、レバー本体20には回路基板50がさらに保持され、回路基板50は、ストークスイッチ10に対する操作を各操作に対応する制御信号に変換し、図示されていない制御機構に送信する。
【0016】
レバー本体20、操作ノブ30及び回転カム40はいずれも合成樹脂で形成される。略筒状の回転カム40はレバー本体20の外側を囲み、略筒状の操作ノブ30は回転カム40の外側を囲んでいる。
図5及び
図6に示すように、操作ノブ30の側壁及び回転カム40の側壁では、孔や開口等の不規則の機能的機構が設けられているため、「略筒状」と称する。
【0017】
図3及び
図7に示すように、回転カム40の第1端(
図4における右端)41はレバー本体20の当接部21と当接し、回転カム40の第2端(
図4における左端)とレバー本体20は後述の第1係合機構により係合されている。これにより、回転カム40のレバー本体20の長手方向における相対位置は固定され、回転カム40はレバー本体20周りに回動できる。本明細書では、レバー本体20の長手方向は、回転カム40及び操作ノブ30の中心軸(即ち回転軸)と略平行する方向である。
【0018】
図4に示すように、第1係合機構は、レバー本体20に設けられる凹部22、及び回転カム40に設けられ、且つ凹部22と係合する第1突起部42を有する。凹部22は、レバー本体20の円周方向に沿って延在して形成される。これにより、第1突起部42が凹部22に係合されている際に、
図7に示すように、回転カム40は凹部22の延在方向(円周方向)に沿って回動することができるが、レバー本体20の長手方向における回転カム40の相対位置が固定されている。
【0019】
図5は他の角度から見た回転カム40の斜視図である。回転カム40の周壁に略長方形状の孔部43が設けられ、孔部43の2つの長辺(第1長辺43a及び第2長辺43b)の延在方向は回転カム40の中心軸の方向と同じであり、孔部43の1つの短辺(第1短辺43c)は第1突起部42の根元部42aと接続し、もう1つの短辺(第2短辺43d)と第1突起部42の先端部42bとの間には一定の隙間が空いている。なお、孔部43の略長方形状の形状とは、第2短辺43d側の2つ直角が面取りされた形状を意味する。
【0020】
また、
図4及び
図7に示すように、第1突起部42は根元部42aから先端部42bまで中心軸側に傾斜しながら延在するように形成されている。また、第1突起部42の先端部42bにはレバー本体20側に突出する突起42cが形成されている。これにより、回転カム40をレバー本体20に取り付ける際に、第1突起部42にレバー本体20へ力を加えることなく、第1突起部42の先端部42bを凹部22に係合させることができる(
図7参照)。
【0021】
図4に示すように、回転カム40の第1端41(
図4における右端)の近傍には略五角形の第1凸部44及び長尺状の第2凸部45が設けられ、操作ノブ30の第1端31には、第1凸部44と係合する第1開口部33、及び第2凸部45と係合する第2開口部34が設けられている。第1凸部44、第2凸部45がそれぞれ第1開口部33、第2開口部34と係合する際に、操作ノブ30の第1端31と回転カム40の第1端41とは互いに当接し、操作ノブ30は回転カム40の第1端41側へ移動できない状態(
図3に示す状態)となる。
【0022】
また、回転カム40の第2端(
図4における左端)は第2係合機構によりレバー本体20と係合され、第2係合機構は、回転カム40に設けられる孔部43、及び操作ノブ30に設けられ、且つ孔部43と係合する第2突起部32を有する。
図7に示すように、第2突起部32は回転カム40側に向かって突出する突起32aを有し、突起32aは孔部43の第2短辺43dと第1突起部42の先端部42bとの間の隙間に収容可能であると共に、突起32aは第2短辺43dと係合できる。これにより、レバー本体20の長手方向における操作ノブ30の位置を固定でき、円周方向において操作ノブ30が回転カム40と共にレバー本体20周りに回動できる。
【0023】
また、
図6に示すように、操作ノブ30の内壁には、操作ノブ30の中心軸の方向に沿って延在し、且つ内側に突出する4つのリブ(第1リブ35、第2リブ36、第3リブ37及び第4リブ38)が設けられている。回転カム40の外壁には、第1リブ35、第2リブ36、第3リブ37及び第4リブ38とそれぞれ対応する4つの凹溝(
図4及び
図5では、第1リブ35に対応する第1凹溝46及び第2リブ36に対応する第2凹溝47のみが示されている)が設けられている。
【0024】
各リブと各凹溝との係合により、操作ノブ30と回転カム40との係合がより密接になるため、操作ノブ30と回転カム40との間に振動が発生することによって騒音が生じたり、操作ノブ30の操作感が悪くなることを回避できる。
【0025】
図5に示すように、回転カム40の周壁において、第1突起部42は孔部43の4つの辺で囲まれた領域の内部に位置し、第1突起部42と孔部43とは兼用係合部を構成している。
【0026】
本実施形態のストークスイッチ10では、第1係合機構と第2係合機構が回転カム40の周壁において一部の領域を共用しているため、即ち、第1係合機構及び第2係合機構が回転カム40の周壁において部分的に重なるため、従来の第1係合機構と第2係合機構とが離れて設けられる場合に比べて、第1係合機構及び第2係合機構が占めるスペースを縮小でき、回転カム40の表面積の使用率を向上できる。これによって、回転カム40に他の機能的機構やマーク等を設置する際の設置自由度を向上できる。また、
図2に示めす第1突起部4aと孔部4bが離れて設けられる場合に比べて、回転カム40において1つのみの孔を設置することで兼用係合部を実現することができ、局部で孔が多過ぎて強度が低下することを回避できる。
【0027】
また、本実施形態のストークスイッチ10では、筒状の回転カム40には2つの兼用係合部が設けられている。これにより、レバー本体20と回転カム40との係合状態及び回転カム40と操作ノブ30との係合状態をさらに安定させることができる。
【0028】
本実施形態のストークスイッチ10では、孔部43の2つの長辺43a、43bは筒状の回転カム40の中心軸と略平行する。第1突起部42は略長方形状に形成され、孔部43の第1短辺43cと接続する根元部42aを有する。第1突起部42は根元部42aから第2短辺43dに向かって孔部43の長辺43a、43bの方向に沿って孔部43の内部で延在する。第1突起部42の先端部42bには、突起42cが形成されている。第1突起部42と孔部43の第2短辺43d及び2つの長辺43a、43bとの間には、隙間がそれぞれ存在する。第2突起部32は孔部43の第2短辺43dと係合し、第2突起部32の少なくとも一部(突起32aの部分)は第1突起部42の先端部42bと孔部43の第2短辺43dとの間の隙間に収容可能である。第1突起部42及び第2突起部32はレバー本体20側に向かって突出する。
【0029】
これにより、孔部43の長辺43a、43bは筒状の回転カム40の中心軸と略平行し、孔部43の2つの短辺43c、43dを合理的に利用することで、第1突起部42と凹部22との係合及び第2突起部32と孔部43との係合がそれぞれ実現されている。このため、孔部43の短辺の長さは、兼用係合部が回転カム40の円周の長さ上で占めた長さになる。回転カム40に回転カム40の中心軸方向に沿って延在する凹溝やリブ等の機能的機構を設置する必要がある場合、回転カム40の円周の長さのうち、孔部43の短辺と重なる部分以外の部分に設置すればよいため、これらの機能的機構の設置自由度を向上できる。
【0030】
特に、特定の車の設計では、ストークスイッチ10の外観面は厳しく制限され、操作ノブ30の外径寸法及び肉厚がますます薄くなる。この場合は、操作ノブ30の強度を保つために、本実施形態のように操作ノブ30の内壁に複数のリブを設けると共に、回転カム40の外壁に複数の凹溝を設けることが好ましい。また、操作ノブ30の円周方向において設置空間をできる限りに多く残し、これらの機能的機構の設置自由度を向上することが好ましい。
【0031】
(変形例)
本発明は上記好ましい実施形態に限られるものではなく、当業者は本発明の技術範囲又は同等の範囲内に、上記実施形態の構成要素に対して各種の変更、組合せ、置換を行ってもよい。
【0032】
例えば、兼用係合部の数量は1つ又は3つ以上であってもよい。また、複数の兼用係合部が回転カム40の円周方向において等間隔に配置されることが好ましい。例えば、2つの兼用係合部が設けられている場合、2つの兼用係合部は筒状の回転カム40の中心軸に関して対称に配置されることが好ましい。
【0033】
孔部43の形状はこれに限らず、例えば略長方形状の孔部43の短辺が回転カム40の中心軸と略平行する構造であってもよい。孔部43の長辺の長さは兼用係合部の回転カム40の円周の長さ上で占めた長さになる。このとき、孔部43の短辺の長さは兼用係合部の回転カム40の中心軸方向上で占めた長さになる。これにより、回転カム40の中心軸方向において他の機能的機構を設置する自由度を向上できる。
【0034】
(付記)
本発明の実施形態の一側面では、ストークスイッチは、ステアリングの下方の両側に設けられ、棒状のレバー本体と、前記レバー本体の外側に位置する略筒状の操作ノブと、前記レバー本体と前記操作ノブとの間に位置する略筒状の回転カムとを含み、前記操作ノブ及び前記回転カムが前記レバー本体に対して一体的に回動できるストークスイッチであって、前記レバー本体の長手方向における前記レバー本体と前記回転カムとの相対位置を制限する第1係合機構と、前記レバー本体の長手方向における前記操作ノブと前記回転カムとの相対位置を制限する第2係合機構と、を有し、前記第1係合機構と前記第2係合機構は、前記回転カムの周壁において一部の領域を共用してもよい。
【0035】
これによって、第1係合機構及び第2係合機構は回転カムの周壁において一部の領域を共有し、即ち、第1係合機構及び第2係合機構は回転カムの周壁において部分的に重なり、従来の第1係合機構及び第2係合機構が離れて設けられる場合に比べて、第1係合機構及び第2係合機構が占めるスペースを縮小でき、回転カムの表面積の使用率を向上できる。これによって、回転カムに他の機能的機構やマーク等を設置する際の設置自由度を向上できる。
【0036】
また、前記第1係合機構は、前記レバー本体に設けられる凹部と、前記回転カムに設けられ、且つ前記凹部と係合する第1突起部と、を有し、前記第2係合機構は、前記回転カムに設けられる略長方形状の孔部と、前記操作ノブに設けられ、且つ前記孔部と係合する第2突起部と、を有し、前記回転カムの周壁において、前記第1突起部が前記孔部の4つの辺で囲まれた領域の内部に位置し、前記第1突起部と前記孔部は兼用係合部を構成してもよい。
【0037】
これによって、第1突起部が孔部の4つの辺で囲まれた領域の内部に位置し、従来の第1突起部及び孔部が独立して設けられ、別々で孔を開ける必要がある場合に比べて、回転カムにおいて1つのみの孔を設置することで兼用係合部を実現することができ、局部で孔が多過ぎて強度が低下することを回避できる。
【0038】
また、前記回転カムには2つ以上の前記兼用係合部が設けられてもよい。
【0039】
これによって、2つ以上の兼用係合部を設けることで、レバー本体と回転カムとの係合状態及び回転カムと操作ノブとの係合状態をさらに安定させることができる。
【0040】
また、前記孔部の長辺は前記回転カムの中心軸と略平行し、前記第1突起部は、前記孔部の一方の短辺と接続する根元部を有し、前記根元部から前記孔部の他方の短辺に向かって延在し、前記第1突起部と前記孔部の前記他方の短辺及び2つの長辺との間には隙間が存在し、前記第1突起部の先端部には突起が形成されてもよい。
【0041】
また、前記第2突起部は前記孔部の前記他方の短辺と係合し、前記第2突起部の少なくとも一部は、前記第1突起部の前記先端部と前記孔部の前記他方の短辺との間の隙間に収容可能であってもよい。
【0042】
また、前記第1突起部及び前記第2突起部は、前記レバー本体側に向かって突出してもよい。
【0043】
これによって、孔部の長辺と筒状の回転カムの中心軸と略平行し、孔部の2つの短辺を合理的に利用することで、第1突起部と凹部との係合及び第2突起部と孔部との係合がそれぞれ実現されている。このため、孔部の短辺の長さは、兼用係合部が回転カムの円周の長さ上で占める長さになる。回転カムに回転カムの中心軸方向に沿って延在する凹溝やリブ等の機能的機構を設置する必要がある場合、回転カムの円周の長さのうち、孔部の短辺と重なる部分以外の部分に設置すればよいため、これらの機能的機構の設置自由度を向上できる。
【0044】
以上にストークスイッチを実施形態および実施例等で説明したが、本発明は上記実施形態および実施例等に限定されない。特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【0045】
本出願は、2017年4月28日に中国特許庁に出願された特許出願第201710291621.3号に基づく優先権を主張するものであり、該出願の全内容を本国際出願に援用する。
【符号の説明】
【0046】
10 ストークスイッチ
20 レバー本体
21 当接部
22 凹部
30 操作ノブ
31 操作ノブの第1端
32 第2突起部
32a 突起
33 第1開口部
34 第2開口部
35 第1リブ
36 第2リブ
37 第3リブ
38 第4リブ
40 回転カム
41 回転カムの第1端
42 第1突起部
42a 根元部
42b 先端部
42c 突起
43 孔部
43a 第1長辺
43b 第2長辺
43c 第1短辺
43d 第2短辺
44 第1凸部
45 第2凸部
46 第1凹溝
47 第2凹溝
50 回路基板