特許第6827294号(P6827294)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6827294
(24)【登録日】2021年1月21日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】セグメント壁体及びトンネル覆工体
(51)【国際特許分類】
   E21D 11/08 20060101AFI20210128BHJP
【FI】
   E21D11/08
【請求項の数】9
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-204103(P2016-204103)
(22)【出願日】2016年10月18日
(65)【公開番号】特開2018-66138(P2018-66138A)
(43)【公開日】2018年4月26日
【審査請求日】2019年9月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000230010
【氏名又は名称】ジオスター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【弁理士】
【氏名又は名称】安彦 元
(74)【代理人】
【識別番号】100178283
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 孝太
(72)【発明者】
【氏名】久積 和正
(72)【発明者】
【氏名】冨永 知徳
(72)【発明者】
【氏名】阿部 幸夫
(72)【発明者】
【氏名】石田 宗弘
(72)【発明者】
【氏名】中島 正整
(72)【発明者】
【氏名】高松 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】中谷 郁夫
【審査官】 富士 春奈
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−227070(JP,A)
【文献】 特開平06−073999(JP,A)
【文献】 特開平06−317093(JP,A)
【文献】 特開2009−197529(JP,A)
【文献】 特開2010−150915(JP,A)
【文献】 米国特許第06076995(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 11/00−19/06
23/00−23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセグメントを接合させてトンネルを構築するためのセグメント壁体であって、
トンネルの壁厚方向で互いに接合される複数のセグメントを備え、
複数の前記セグメントは、壁厚方向で互いに隣り合ったトンネルの内空側に一方の前記セグメントが配置されるとともにトンネルの地山側に他方の前記セグメントが配置されて、一方の前記セグメントの地山側に形成された地山側対向面と、他方の前記セグメントの内空側に形成された内空側対向面とが、壁厚方向で互いに対向させて配置され
複数の前記セグメントは、一方の前記セグメントの前記地山側対向面から地山側に段状に突出した複数の地山側段部が形成されて前記複数の地山側段部同士の間と前記地山対向面とで内空側に凹んだ内空側凹部が複数形成されるとともに、他方の前記セグメントの前記内空側対向面から内空側に段状に突出した複数の内空側段部が形成されて前記複数の内空側段部同士の間と前記内空側対向面とで地山側に凹んだ地山側凹部が複数形成され、前記複数の地山側段部に前記複数の地山側凹部が嵌め込まれ、前記複数の内空側段部に前記複数の内空側凹部が嵌め込まれてトンネルの高さ方向で係止されること
を特徴とするセグメント壁体。
【請求項2】
複数の前記セグメントは、各々の前記セグメントにトンネルの奥行方向の奥行側端面が形成されて、複数の前記セグメントの何れか一部又は全部の前記奥行側端面から奥行方向に段状に突出した奥行側段部が形成されること
を特徴とする請求項記載のセグメント壁体。
【請求項3】
複数の前記セグメントは、各々の前記セグメントにトンネルの高さ方向の上側端面及び下側端面が形成されて、前記上側端面から前記下側端面まで高さ方向に連続する補強部材が、前記補強部材の上端部を前記上側端面から上方に突出させるとともに、前記補強部材の下端部を前記下側端面から下方に突出させて、各々の前記セグメントに設けられること
を特徴とする請求項1又は2記載のセグメント壁体。
【請求項4】
複数の前記セグメントは、最も内空側に配置される内空側セグメントと、最も地山側に配置される地山側セグメントと、前記内空側セグメントと前記地山側セグメントとの中間に配置される1又は複数の中間セグメントとが、トンネルの壁厚方向で互いに接合されて、前記内空側セグメントの前記地山側対向面が、前記中間セグメントの前記内空側対向面と壁厚方向で互いに対向させて配置されて、前記地山側セグメントの前記内空側対向面が、前記中間セグメントの前記地山側対向面と壁厚方向で互いに対向させて配置されること
を特徴とする請求項1〜の何れか1項記載のセグメント壁体。
【請求項5】
複数のセグメントリングを奥行方向に接合させたトンネル覆工体であって、
セグメントリングの両側部に配置される一対のセグメント壁体と、セグメントリングの上部に配置されて一対の前記セグメント壁体に架設される頂版と、セグメントリングの下部に配置されて一対の前記セグメント壁体に架設される底版とを備え、
各々の前記セグメント壁体は、セグメントリングの壁厚方向で互いに接合される複数のセグメントを有し、セグメントリングの周方向における前記頂版の端部が前記セグメント壁体の上部に接続されるとともに、セグメントリングの周方向における前記底版の端部が前記セグメント壁体の下部に接続されて、
複数の前記セグメントは、壁厚方向で互いに隣り合ったトンネルの内空側に一方の前記セグメントが配置されるとともにトンネルの地山側に他方の前記セグメントが配置されて、一方の前記セグメントの地山側に形成された地山側対向面と、他方の前記セグメントの内空側に形成された内空側対向面とが、壁厚方向で互いに対向させて配置され
複数の前記セグメントは、一方の前記セグメントの前記地山側対向面から地山側に段状に突出した複数の地山側段部が形成されて前記複数の地山側段部同士の間と前記地山対向面とで内空側に凹んだ内空側凹部が複数形成されるとともに、他方の前記セグメントの前記内空側対向面から内空側に段状に突出した複数の内空側段部が形成されて前記複数の内空側段部同士の間と前記内空側対向面とで地山側に凹んだ地山側凹部が複数形成され、前記複数の地山側段部に前記複数の地山側凹部が嵌め込まれ、前記複数の内空側段部に前記複数の内空側凹部が嵌め込まれてトンネルの高さ方向で係止されること
を特徴とするトンネル覆工体。
【請求項6】
各々の前記セグメント壁体は、トンネルの高さ方向の上側壁体端面及び下側壁体端面が形成されて、前記上側壁体端面から前記下側壁体端面まで高さ方向に連続する補強部材が、前記補強部材の上端部を前記上側壁体端面から上方に突出させるとともに、前記補強部材の下端部を前記下側壁体端面から下方に突出させて設けられて、
前記頂版は、セグメントリングの周方向の両端部に一対の頂版端面が形成されて、一方の前記頂版端面から他方の前記頂版端面まで周方向に連続する頂版補強部材が、前記頂版補強部材の側端部を各々の前記頂版端面から側方に突出させて設けられて、
一対の前記セグメント壁体は、前記補強部材の上端部及び前記頂版補強部材の側端部が前記頂版の端部で固化材に埋め込まれて前記頂版が接続されるとともに、前記補強部材の下端部が前記底版の端部で固化材に埋め込まれて前記底版が接続されること
を特徴とする請求項記載のトンネル覆工体。
【請求項7】
前記頂版は、セグメントリングの高さ方向で互いに接合される第1頂版と第2頂版とを有し、セグメントリングの周方向における前記第1頂版の両端部が一対の前記セグメント壁体に接続されて、前記第1頂版の地山側に形成された地山側頂面と、前記第2頂版の内空側に形成された内空側頂面とが、高さ方向で互いに対向させて配置されること
を特徴とする請求項5又は6記載のトンネル覆工体。
【請求項8】
前記頂版は、前記第1頂版の前記地山側頂面から地山側に段状に突出した地山側段部が形成されるとともに、前記第2頂版の前記内空側頂面から内空側に段状に突出した内空側段部が形成されて、前記地山側段部と前記内空側段部とが、セグメントリングの周方向で互いに係止されること
を特徴とする請求項記載のトンネル覆工体。
【請求項9】
前記セグメント及び前記頂版は、トンネルの奥行方向の奥行側端面が各々に形成されて、各々の前記奥行側端面の一部又は全部から奥行方向に段状に突出した奥行側段部が形成されるとともに、奥行方向で互いに隣り合ったセグメントリングにおける前記セグメント及び前記頂版と、互いの前記奥行側段部が嵌め込まれて係止されること
を特徴とする請求項の何れか1項記載のトンネル覆工体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のセグメントを接合させてトンネルを構築するためのセグメント壁体、及び、複数のセグメントリングを奥行方向に接合させたトンネル覆工体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、施工精度の向上及び掘削時間の短縮を図り、鋼殻エレメント間の未掘削部を無くし、施工の効率化を図るものとして、特許文献1に開示される鋼殻エレメントの構築方法が提案されている。また、施工が容易で、安価にして構造上優れた剛性が得られるものとして、特許文献2に開示される連続壁体が提案されている。
【0003】
特許文献1に開示される鋼殻エレメントの構築方法は、発進側に設置された元押しジャッキによって押し込まれる推力伝達部材で、鋼殻エレメントを間接的に牽引しながら貫入させることで、先行して貫入させた鋼殻エレメントと後行で貫入される鋼殻エレメントとを連結させる手順を繰り返して、複数の鋼殻エレメントで地下構造物が構築される。
【0004】
特許文献2に開示される連続壁体は、隣接するH形部材のフランジ部同士を奥行方向に重ね合わせて、奥行方向で両側のフランジ部間に固化材が充填される。特許文献2に開示される連続壁体は、隣接するH形部材のフランジ部同士の空間に固化材を充填することで、連続壁体の剛性が高まって、支保工なしの自立式の土留壁を作り易くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−263883号公報
【特許文献2】特開2005−256571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1に開示される鋼殻エレメントの構築方法は、複数の鋼殻エレメントを連結させることで、地下構造物の底版、頂版及び両側壁が形成される。このとき、特許文献1に開示される鋼殻エレメントの構築方法は、複数の鋼殻エレメントを周方向に順次連結させる作業が要求されるため、頂版となる鋼殻エレメントの連結と両側壁となる鋼殻エレメントの連結とを同時施工できず、施工効率が悪いものとなる。
【0007】
また、特許文献2に開示される連続壁体は、隣接するH形部材のフランジ部間に固化材を充填させながら、奥行寸法の小さい複数のH形部材を奥行方向に連続させるものとなる。このとき、特許文献2に開示される連続壁体は、奥行寸法の小さいH形部材を順次連続させる作業が要求されるため、連続壁体の施工区間が大きい場合等には、奥行方向に短いスパンで多数の箇所での固化材の充填作業が必要となり、施工効率が悪いものとなる。
【0008】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、セグメントの品質を確保しながら重量、寸法を低減させるとともに、施工効率を向上させたセグメント壁体及びトンネル覆工体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1発明に係るセグメント壁体は、複数のセグメントを接合させてトンネルを構築するためのセグメント壁体であって、トンネルの壁厚方向で互いに接合される複数のセグメントを備え、複数の前記セグメントは、壁厚方向で互いに隣り合ったトンネルの内空側に一方の前記セグメントが配置されるとともにトンネルの地山側に他方の前記セグメントが配置されて、一方の前記セグメントの地山側に形成された地山側対向面と、他方の前記セグメントの内空側に形成された内空側対向面とが、壁厚方向で互いに対向させて配置され複数の前記セグメントは、一方の前記セグメントの前記地山側対向面から地山側に段状に突出した複数の地山側段部が形成されて前記複数の地山側段部同士の間と前記地山対向面とで内空側に凹んだ内空側凹部が複数形成されるとともに、他方の前記セグメントの前記内空側対向面から内空側に段状に突出した複数の内空側段部が形成されて前記複数の内空側段部同士の間と前記内空側対向面とで地山側に凹んだ地山側凹部が複数形成され、前記複数の地山側段部に前記複数の地山側凹部が嵌め込まれ、前記複数の内空側段部に前記複数の内空側凹部が嵌め込まれてトンネルの高さ方向で係止されることを特徴とする。
【0011】
発明に係るセグメント壁体は、第1発明において、複数の前記セグメントは、各々の前記セグメントにトンネルの高さ方向の上側端面及び下側端面が形成されて、前記上側端面から前記下側端面まで高さ方向に連続する補強部材が、前記補強部材の上端部を前記上側端面から上方に突出させるとともに、前記補強部材の下端部を前記下側端面から下方に突出させて、各々の前記セグメントに設けられることを特徴とする。
【0012】
発明に係るセグメント壁体は、第1発明又は第2発明において、複数の前記セグメントは、各々の前記セグメントにトンネルの高さ方向の上側端面及び下側端面が形成されて、前記上側端面から前記下側端面まで高さ方向に連続する補強部材が、前記補強部材の上端部を前記上側端面から上方に突出させるとともに、前記補強部材の下端部を前記下側端面から下方に突出させて、各々の前記セグメントに設けられることを特徴とする。
【0013】
発明に係るセグメント壁体は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、複数の前記セグメントは、最も内空側に配置される内空側セグメントと、最も地山側に配置される地山側セグメントと、前記内空側セグメントと前記地山側セグメントとの中間に配置される1又は複数の中間セグメントとが、トンネルの壁厚方向で互いに接合されて、前記内空側セグメントの前記地山側対向面が、前記中間セグメントの前記内空側対向面と壁厚方向で互いに対向させて配置されて、前記地山側セグメントの前記内空側対向面が、前記中間セグメントの前記地山側対向面と壁厚方向で互いに対向させて配置されることを特徴とする。
【0014】
発明に係るトンネル覆工体は、複数のセグメントリングを奥行方向に接合させたトンネル覆工体であって、セグメントリングの両側部に配置される一対のセグメント壁体と、セグメントリングの上部に配置されて一対の前記セグメント壁体に架設される頂版と、セグメントリングの下部に配置されて一対の前記セグメント壁体に架設される底版とを備え、各々の前記セグメント壁体は、セグメントリングの壁厚方向で互いに接合される複数のセグメントを有し、セグメントリングの周方向における前記頂版の端部が前記セグメント壁体の上部に接続されるとともに、セグメントリングの周方向における前記底版の端部が前記セグメント壁体の下部に接続されて、複数の前記セグメントは、壁厚方向で互いに隣り合ったトンネルの内空側に一方の前記セグメントが配置されるとともにトンネルの地山側に他方の前記セグメントが配置されて、一方の前記セグメントの地山側に形成された地山側対向面と、他方の前記セグメントの内空側に形成された内空側対向面とが、壁厚方向で互いに対向させて配置され、複数の前記セグメントは、一方の前記セグメントの前記地山側対向面から地山側に段状に突出した複数の地山側段部が形成されて前記複数の地山側段部同士の間と前記地山対向面とで内空側に凹んだ内空側凹部が複数形成されるとともに、他方の前記セグメントの前記内空側対向面から内空側に段状に突出した複数の内空側段部が形成されて前記複数の内空側段部同士の間と前記内空側対向面とで地山側に凹んだ地山側凹部が複数形成され、前記複数の地山側段部に前記複数の地山側凹部が嵌め込まれ、前記複数の内空側段部に前記複数の内空側凹部が嵌め込まれてトンネルの高さ方向で係止されることを特徴とする。
【0015】
発明に係るトンネル覆工体は、第発明において、各々の前記セグメント壁体は、トンネルの高さ方向の上側壁体端面及び下側壁体端面が形成されて、前記上側壁体端面から前記下側壁体端面まで高さ方向に連続する補強部材が、前記補強部材の上端部を前記上側壁体端面から上方に突出させるとともに、前記補強部材の下端部を前記下側壁体端面から下方に突出させて設けられて、前記頂版は、セグメントリングの周方向の両端部に一対の頂版端面が形成されて、一方の前記頂版端面から他方の前記頂版端面まで周方向に連続する頂版補強部材が、前記頂版補強部材の側端部を各々の前記頂版端面から側方に突出させて設けられて、一対の前記セグメント壁体は、前記補強部材の上端部及び前記頂版補強部材の側端部が前記頂版の端部で固化材に埋め込まれて前記頂版が接続されるとともに、前記補強部材の下端部が前記底版の端部で固化材に埋め込まれて前記底版が接続されることを特徴とする。
【0016】
発明に係るトンネル覆工体は、第発明又は第発明において、前記頂版は、セグメントリングの高さ方向で互いに接合される第1頂版と第2頂版とを有し、セグメントリングの周方向における前記第1頂版の両端部が一対の前記セグメント壁体に接続されて、前記第1頂版の地山側に形成された地山側頂面と、前記第2頂版の内空側に形成された内空側頂面とが、高さ方向で互いに対向させて配置されることを特徴とする。
【0017】
発明に係るトンネル覆工体は、第発明において、前記頂版は、前記第1頂版の前記地山側頂面から地山側に段状に突出した地山側段部が形成されるとともに、前記第2頂版の前記内空側頂面から内空側に段状に突出した内空側段部が形成されて、前記地山側段部と前記内空側段部とが、セグメントリングの周方向で互いに係止されることを特徴とする。
【0018】
発明に係るトンネル覆工体は、第発明〜第発明の何れかにおいて、前記セグメント及び前記頂版は、トンネルの奥行方向の奥行側端面が各々に形成されて、各々の前記奥行側端面の一部又は全部から奥行方向に段状に突出した奥行側段部が形成されるとともに、奥行方向で互いに隣り合ったセグメントリングにおける前記セグメント及び前記頂
版と、互いの前記奥行側段部が嵌め込まれて係止されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
第1発明〜第発明によれば、一方のセグメントの地山側対向面と、他方のセグメントの内空側対向面とが、壁厚方向で互いに対向させて配置されるため、複数のセグメントが壁厚方向に分割された状態となって、複数のセグメントが壁厚方向に分割された状態から互いに接合されるため、各々のセグメントの壁厚方向の寸法を低減させて、コンパクトなセグメントを提供することが可能となる。そして、各々のセグメントがコンパクトで軽量となることで、各々のセグメントを運搬するための重機の小型化、運搬効率化、現場施工性を向上させて、狭隘地施工を容易とし、コスト削減を実現することが可能となる。
【0020】
また、第1発明〜第発明によれば、各々のセグメントをあらかじめ工場等で製作してから現場に搬入することができるため、各々のセグメントの品質管理を容易にするとともに、セグメントを製作するときの型枠を共通化して使い回すことで、コスト削減を実現することが可能となる。
その上、第1発明〜第9発明によれば、一方のセグメントの地山側対向面に形成された地山側段部と、他方のセグメントの内空側対向面に形成された内空側段部とが、各々が段状に形成されて当接されることで、高さ方向で互いに係止されるため、壁厚方向に隣り合った複数のセグメントが高さ方向で互いにずれることを抑制することが可能となる。
【0022】
特に、第発明によれば、奥行方向で互いに隣り合ったセグメントの互いの奥行側段部が、各々が段状に形成されて当接されることで、高さ方向で互いに係止されるため、奥行方向に隣り合った複数のセグメントが高さ方向で互いにずれることを抑制することが可能となる。
【0023】
特に、第発明によれば、孔開き鋼板ジベル等の補強部材を摩擦接合等で乾式接合するだけの容易な作業で、各々のセグメントを位置決めできるため、各々のセグメントの設置作業の施工効率を向上させることが可能となる。また、各々のセグメントに上側端面から下側端面まで高さ方向に連続する補強部材が設けられることで、セグメントリングの上部の頂版から下部の底版まで補強部材が連続した状態となって、各々のセグメントと頂版及び底版との一体性を向上させることが可能となる。また、各々のセグメントから突出させた補強部材が、硬化させた固化材に埋め込まれてずれ止めとして機能することで、各々のセグメント壁体及び頂版の一体性を向上させることが可能となる。
【0024】
特に、第発明によれば、壁厚方向に分割されるセグメントの数量を増減させることで、各々のセグメントの形状、寸法及び重量を任意に設計できるため、施工条件に応じた設計自由度の高いセグメントとすることが可能となる。そして、セグメントの重量及び寸法を低減させて、各々のセグメントリングで奥行方向の大スパン化を実現することができるため、複数のセグメントリングによる奥行方向の接合箇所の数量を抑制して、トンネル全体で施工速度を向上させることが可能となる。
【0025】
特に、第発明によれば、コンクリート等の固化材を充填するだけの軽微な湿式接合作業で、一対のセグメント壁体及び頂版が十分に固定されるため、これらの固定作業の施工効率を向上させることが可能となる。
【0026】
特に、第発明によれば、孔開き鋼板ジベル等の補強部材を摩擦接合等で乾式接合するだけの容易な作業で、セグメント壁体及び頂版を位置決めできるため、セグメント壁体及び頂版の設置作業の施工効率を向上させることが可能となる。また、セグメント壁体の上側壁体端面から下側壁体端面まで高さ方向に連続する壁体補強部材が設けられ、頂版の両側部の頂版端面まで周方向に連続する頂版補強部材が設けられることで、セグメントリングの上部の頂版から下部の底版まで補強部材が連続した状態となって、セグメント壁体と頂版及び底版との一体性を向上させることが可能となる。また、セグメント壁体及び頂版から突出させた補強部材及び頂版補強部材が、硬化させた固化材に埋め込まれてずれ止めとして機能することで、セグメント壁体及び頂版の一体性を向上させることが可能となる。
【0027】
特に、第発明によれば、下側中空部に固化材を充填して複数のセグメントを接合して固定する作業と、上側中空部及び頂版中空部に固化材を充填してセグメント壁体に頂版を接合する作業とを同時に実施することができるため、トンネル全体で施工効率を向上させることが可能となる。
【0028】
特に、第発明によれば、各々のセグメントリングの頂版において、第1頂版の地山側段部と第2頂版の内空側段部とが、各々が段状に形成されて当接されることで、周方向で互いに係止されるため、高さ方向に重ねられた第1頂版及び第2頂版が周方向で互いにずれることを抑制することが可能となる。
【0029】
特に、第発明によれば、奥行方向で互いに隣り合ったセグメントリングの互いの奥行側段部が、各々が段状に形成されて当接されることで、高さ方向及び周方向で互いに係止されるため、奥行方向に隣り合った複数のセグメントリングが高さ方向及び周方向で互いにずれることを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明を適用したトンネル覆工体を示す斜視図である。
図2】本発明を適用したセグメント壁体の壁厚方向で互いに接合される2個のセグ メントを示す正面図である。
図3】本発明を適用したセグメント壁体の壁厚方向で互いに接合される3個のセグ メントを示す正面図である。
図4】本発明を適用したセグメント壁体の内空側セグメントを示す斜視図である。
図5】本発明を適用したセグメント壁体の地山側セグメントを示す斜視図である。
図6】本発明を適用したセグメント壁体の中間セグメントを示す斜視図である。
図7】本発明を適用したセグメント壁体を示す正面図である。
図8】(a)は、本発明を適用したセグメント壁体でセグメントの奥行側端面を示 す側面図であり、(b)は、その平面図である。
図9】(a)は、本発明を適用したセグメント壁体でセグメントの両側の奥行側端 面に形成された奥行側段部を示す側面図であり、(b)は、セグメントの片側の奥行 側端面に形成された奥行側段部を示す側面図である。
図10】(a)は、本発明を適用したセグメント壁体でセグメントに設けられた異 形鉄筋の補強部材を示す拡大正面図であり、(b)は、孔開き鋼板ジベルの補強部材 を示す拡大正面図である。
図11】本発明を適用したトンネル覆工体のセグメントリングを示す正面図である 。
図12】本発明を適用したトンネル覆工体の頂版を形成する第1頂版を示す斜視図 である。
図13】本発明を適用したトンネル覆工体の頂版を形成する第2頂版を示す斜視図 である。
図14】本発明を適用したトンネル覆工体で一対のセグメント壁体を設置する壁体 設置工程を示す正面図である。
図15】本発明を適用したトンネル覆工体の壁体設置工程で各々のセグメントの位 置決めをする工程を示す拡大正面図である。
図16】本発明を適用したトンネル覆工体の頂版架設工程で第1頂版を設置する工 程を示す正面図である。
図17】本発明を適用したトンネル覆工体の頂版架設工程で第2頂版を設置する工 程を示す正面図である。
図18】本発明を適用したトンネル覆工体の上側中空部、下側中空部及び頂版中空 部を示す拡大斜視図である。
図19】本発明を適用したトンネル覆工体で上側中空部、下側中空部及び頂版中空 部にコンクリート等の固化材を充填する工程を示す正面図である。
図20】本発明を適用したトンネル覆工体を示す側面図である。
図21】本発明を適用したトンネル覆工体で地山側段部、内空側段部及び奥行側段 部の変形例を示す拡大正面図である。
図22】本発明を適用したセグメント壁体でセグメントの変形例を示す正面図であ る。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を適用したセグメント壁体1及びトンネル覆工体8を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
本発明を適用したセグメント壁体1は、図1に示すように、複数のセグメント2を互いに接合させてトンネルを構築するために用いられる。本発明を適用したセグメント壁体1は、トンネルの壁厚方向Xで互いに接合される複数のセグメント2を備える。
【0033】
本発明を適用したトンネル覆工体8は、トンネルの壁厚方向Xがセグメントリング7の壁厚方向Xとなるとともに、トンネルの高さ方向Yがセグメントリング7の高さ方向Yとなるように、複数のセグメントリング7をトンネルの奥行方向Zで互いに接合させる。
【0034】
本発明を適用したトンネル覆工体8は、各々のセグメントリング7が略矩形状等に形成されて、各々のセグメントリング7の一部に本発明を適用したセグメント壁体1が一対となって用いられる。そして、本発明を適用したトンネル覆工体8は、セグメントリング7の両側部7aに配置される一対のセグメント壁体1と、セグメントリング7の上部7bに配置されて一対のセグメント壁体1に架設される頂版70と、セグメントリング7の下部7cに配置されて一対のセグメント壁体1に架設される底版75とを備える。
【0035】
本発明を適用したトンネル覆工体8は、各々のセグメントリング7のセグメント2又は頂版70に、必要に応じて、奥行方向Zに段状に突出した奥行側段部42が形成される。このとき、奥行方向Zに隣り合ったセグメントリング7は、互いのセグメント2又は頂版70の奥行側段部42が嵌め込まれて高さ方向Y及び周方向Wに係止されることで、トンネルの奥行方向Zで強固に接合されるものとなる。
【0036】
本発明を適用したトンネル覆工体8は、セグメントリング7の両側部7aに配置された一対のセグメント壁体1、上部7bに配置された頂版70及び下部7cに配置された底版75で取り囲まれて、略中空状の内空部80が形成される。このとき、本発明を適用したトンネル覆工体8は、主に、トンネルの奥行方向Zに対して断面略矩形状に形成されるが、これに限らず、トンネルの奥行方向Zに対して断面略円形状等に形成されてもよい。
【0037】
本発明を適用したトンネル覆工体8は、主に、既設等の地山81を開削して形成された開削部81aに設けられる。そして、本発明を適用したトンネル覆工体8は、内空部80が配置される方向をトンネルの内空側αとして、地山81が配置される方向をトンネルの地山側βとする。なお、本発明を適用したトンネル覆工体8は、既設等の地山81を開削することなく、シールド工法等で掘削して形成された掘削坑に設けられてもよい。
【0038】
本発明を適用したセグメント壁体1は、図2図3に示すように、複数のセグメント2が壁厚方向Xに分割された状態から互いに隣り合って接合される。本発明を適用したセグメント壁体1は、壁厚方向Xで互いに隣り合ったトンネルの内空側αに一方のセグメント21が配置されるとともに、トンネルの地山側βに他方のセグメント22が配置される。
【0039】
複数のセグメント2は、例えば、図2に示すように、2個のセグメント2が用いられる。このとき、複数のセグメント2は、トンネルの内空側αに配置される内空側セグメント3が壁厚方向Xに隣り合った一方のセグメント21となって、トンネルの地山側βに配置される地山側セグメント5が壁厚方向Xに隣り合った他方のセグメント22となる。
【0040】
また、複数のセグメント2は、図3に示すように、3個のセグメント2が用いられてもよい。このとき、複数のセグメント2は、最も内空側αに配置される内空側セグメント3と、最も地山側βに配置される地山側セグメント5と、内空側セグメント3と地山側セグメント5との中間に配置される1個の中間セグメント4とが、壁厚方向Xに接合される。
【0041】
そして、複数のセグメント2は、内空側セグメント3と中間セグメント4とが壁厚方向Xで互いに隣り合って接合されて、内空側αの内空側セグメント3が一方のセグメント21となるとともに、地山側βの中間セグメント4が他方のセグメント22となる。さらに、複数のセグメント2は、地山側セグメント5と中間セグメント4とが壁厚方向Xで互いに隣り合って接合されて、内空側αの中間セグメント4が一方のセグメント21となるとともに、地山側βの地山側セグメント5が他方のセグメント22となる。
【0042】
なお、複数のセグメント2は、3個以上のセグメント2が用いられてもよい。このとき、複数のセグメント2は、内空側セグメント3と地山側セグメント5との中間に、複数の中間セグメント4が配置される。そして、複数のセグメント2は、内空側セグメント3と地山側セグメント5との中間で、内空側αの中間セグメント4が一方のセグメント21となるとともに、地山側βの中間セグメント4が他方のセグメント22となる。
【0043】
内空側セグメント3は、図4に示すように、硬化した状態の鉄筋コンクリート等のコンクリート部25が設けられて、コンクリート部25の内空側αの背面に鋼板26等が取り付けられる。なお、内空側セグメント3は、コンクリート部25の内空側αの背面に鋼板26が取り付けられることなく、コンクリート部25のみで形成されてもよい。
【0044】
内空側セグメント3は、高さ方向Yの上側端面43及び下側端面44で、複数の鋼製等の仕切板60が奥行方向Zに離間させて設けられてもよい。このとき、内空側セグメント3は、コンクリート部25の背面に鋼板26が取り付けられる場合に、各々の仕切板60が鋼板26に溶接等で接合されて設けられて、複数の仕切板60の間で鋼板26が部分的に切り欠かれて窓部27が形成される。
【0045】
地山側セグメント5は、図5に示すように、硬化した状態の鉄筋コンクリート等のコンクリート部25が設けられて、コンクリート部25の地山側βの背面に鋼板26等が取り付けられる。なお、地山側セグメント5は、コンクリート部25の地山側βの背面に鋼板26が取り付けられることなく、コンクリート部25のみで形成されてもよい。
【0046】
地山側セグメント5は、高さ方向Yの上側端面43及び下側端面44で、複数の鋼製等の仕切板60が奥行方向Zに離間させて設けられてもよい。このとき、地山側セグメント5は、コンクリート部25の背面に鋼板26が取り付けられる場合に、各々の仕切板60が鋼板26に溶接等で接合されて設けられて、複数の仕切板60の間で鋼板26が部分的に切り欠かれて窓部27が形成される。
【0047】
中間セグメント4は、図6に示すように、コンクリート部25の内空側α及び地山側βの背面に鋼板が取り付けられることなく、硬化した状態の鉄筋コンクリート等のコンクリート部25のみで形成される。なお、中間セグメント4は、コンクリート部25の内空側α及び地山側βの何れか一方又は両方の背面に鋼板が取り付けられてもよい。
【0048】
中間セグメント4は、高さ方向Yの上側端面43及び下側端面44で、複数の鋼製等の仕切板60が奥行方向Zに離間させて設けられてもよい。このとき、中間セグメント4は、コンクリート部25の背面に鋼板が取り付けられない場合に、各々の仕切板60が部分的にコンクリート部25に埋め込まれて設けられる。
【0049】
壁厚方向Xの内空側αに隣り合った一方のセグメント21は、図7に示すように、奥行方向Z及び高さ方向Yに延びる地山側対向面31が形成されて、主に、地山側対向面31が略鉛直方向に延びて形成される。一方のセグメント21は、壁厚方向Xでコンクリート部25の内空側αの背面よりも地山側βに寄せた位置に地山側対向面31が形成される。
【0050】
壁厚方向Xの地山側βに隣り合った他方のセグメント22は、奥行方向Z及び高さ方向Yに延びる内空側対向面51が形成されて、主に、内空側対向面51が略鉛直方向に延びて形成される。他方のセグメント22は、壁厚方向Xでコンクリート部25の地山側βの背面よりも内空側αに寄せた位置に内空側対向面51が形成される。
【0051】
複数のセグメント2は、壁厚方向Xで互いに隣り合った一方のセグメント21の地山側対向面31と、壁厚方向Xで互いに隣り合った他方のセグメント22の内空側対向面51とが、壁厚方向Xで互いに対向させて配置される。そして、複数のセグメント2は、主に、地山側対向面31と内空側対向面51とが略全面に亘って互いに当接されて、壁厚方向Xで互いに接合されるものとなる。
【0052】
複数のセグメント2は、必要に応じて、一方のセグメント21の地山側対向面31から地山側βに段状に突出した地山側段部32が形成されるとともに、他方のセグメント22の内空側対向面51から内空側αに段状に突出した内空側段部52が形成される。そして、複数のセグメント2は、1又は複数の地山側段部32及び内空側段部52が形成されて、地山側段部32と内空側段部52とが、互いに嵌め込まれて高さ方向Yに係止される。
【0053】
複数のセグメント2は、図8に示すように、各々のセグメント2に奥行方向Zの奥行側端面41が形成される。また、複数のセグメント2は、必要に応じて、各々のセグメント2の奥行側端面41から奥行方向Zに段状に突出した奥行側段部42が形成される。複数のセグメント2は、全部のセグメント2の奥行側端面41に奥行側段部42が形成されるほか、一部のセグメント2の奥行側端面41にのみ奥行側段部42が形成されてもよい。
【0054】
複数のセグメント2は、図9に示すように、奥行方向Zで互いに隣り合ったセグメント2と、互いの奥行側段部42が嵌め込まれて高さ方向Yに係止される。複数のセグメント2は、図9(a)に示すように、奥行方向Zの両側に形成された奥行側段部42が、奥行方向Zで両側のセグメント2の奥行側段部42に嵌め込まれる。また、複数のセグメント2は、図9(b)に示すように、奥行方向Zの片側に形成された奥行側段部42が、奥行方向Zで片側のセグメント2の奥行側段部42に嵌め込まれてもよい。
【0055】
複数のセグメント2は、図10に示すように、各々のセグメント2に高さ方向Yの上側端面43及び下側端面44が形成される。そして、複数のセグメント2は、上側端面43から下側端面44まで高さ方向Yに連続させて、異形棒鋼、異形鉄筋61又は孔開き鋼板ジベル62等の補強部材6が、各々のセグメント2に設けられる。
【0056】
補強部材6は、1又は複数の孔開き鋼板ジベル62等が奥行方向Zに並べられて、コンクリート部25の背面に鋼板26が取り付けられる場合は、各々の孔開き鋼板ジベル62等が鋼板26に溶接等で接合される。補強部材6は、高さ方向Yに連続してコンクリート部25に埋め込まれて、補強部材6の上端部6aを上側端面43から上方に突出させるとともに、補強部材6の下端部6bを下側端面44から下方に突出させて設けられる。
【0057】
本発明を適用したセグメント壁体1は、図11に示すように、必要に応じて、地山側βから内空側αまで複数のセグメント2を壁厚方向Xに貫通する長ボルト28が設けられてもよい。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、壁厚方向Xに隣り合った複数のセグメント2が、壁厚方向Xで互いに離間しないように長ボルト28で拘束される。
【0058】
本発明を適用したトンネル覆工体8は、セグメントリング7の両側部7aに配置される各々のセグメント壁体1が、セグメントリング7の壁厚方向Xで互いに接合される複数のセグメント2を有する。また、本発明を適用したトンネル覆工体8は、セグメントリング7の周方向Wにおける頂版70の端部70aが、各々のセグメント壁体1の上部に接続されるとともに、セグメントリング7の周方向Wにおける底版75の端部75aが、各々のセグメント壁体1の下部に接続される。
【0059】
頂版70は、必要に応じて、図12図13に示すように、セグメントリング7の高さ方向Yで互いに接合される第1頂版71と第2頂版72とを有する。このとき、頂版70は、セグメントリング7の周方向Wで第1頂版71の両端部71aが、一対のセグメント壁体1に接続されて、第1頂版71と第2頂版72とが高さ方向Yに重ね合わせられる。
【0060】
頂版70は、第1頂版71の地山側βに形成された地山側頂面73と、第2頂版72の内空側αに形成された内空側頂面74とが、高さ方向Yで互いに対向させて配置される。そして、頂版70は、主に、地山側頂面73と内空側頂面74とが略全面に亘って互いに当接されて、高さ方向Yで互いに接合されるものとなる。
【0061】
頂版70は、必要に応じて、第1頂版71の地山側頂面73から地山側βに段状に突出した地山側段部32が形成されるとともに、第2頂版72の内空側頂面74から内空側αに段状に突出した内空側段部52が形成される。そして、頂版70は、1又は複数の地山側段部32及び内空側段部52が形成されて、第1頂版71の地山側段部32と第2頂版72の内空側段部52とが、互いに嵌め込まれて周方向Wに係止される。
【0062】
第1頂版71は、図12に示すように、奥行方向Z及び周方向Wに延びて地山側頂面73が形成されて、主に、地山側頂面73が略水平方向に延びて形成される。第1頂版71は、鉄筋コンクリート等のコンクリート部25が設けられて、コンクリート部25の内空側αの側面よりも地山側βに寄せた位置に地山側頂面73が形成される。
【0063】
第1頂版71は、必要に応じて、コンクリート部25の内空側αの側面に鋼板26等が取り付けられる。なお、第1頂版71は、コンクリート部25の内空側αの側面に鋼板26が取り付けられることなく、コンクリート部25のみで形成されてもよい。
【0064】
第1頂版71は、周方向Wの両端部71aで、必要に応じて、孔開き鋼板ジベル62等の補強部材6及び鋼製等の仕切板60の何れか一方又は両方が、地山側頂面73から上方に突出させて設けられる。このとき、第1頂版71は、例えば、1又は複数の補強部材6が奥行方向Zに並べられてコンクリート部25に埋め込まれて、また、複数の仕切板60が奥行方向Zに離間させてコンクリート部25に埋め込まれる。
【0065】
第2頂版72は、図13に示すように、奥行方向Z及び周方向Wに延びて内空側頂面74が形成されて、主に、内空側頂面74が略水平方向に延びて形成される。第2頂版72は、鉄筋コンクリート等のコンクリート部25が設けられて、コンクリート部25の地山側βの側面よりも内空側αに寄せた位置に内空側頂面74が形成される。
【0066】
第2頂版72は、必要に応じて、コンクリート部25の地山側βの側面に鋼板26等が取り付けられる。なお、第2頂版72は、コンクリート部25の地山側βの側面に鋼板26が取り付けられることなく、コンクリート部25のみで形成されてもよい。
【0067】
第2頂版72は、周方向Wの両端部72aで、必要に応じて、1又は複数の孔開き鋼板ジベル62等の補強部材6が奥行方向Zに並べられて、各々の補強部材6がコンクリート部25の側方に突出させて設けられる。このとき、第2頂版72は、各々の補強部材6が周方向Wに連続等してコンクリート部25に埋め込まれて、コンクリート部25の側面に鋼板26が取り付けられる場合は、各々の補強部材6が鋼板26に溶接等で接合される。
【0068】
セグメントリング7は、図14図16に示すように、壁体設置工程を経てセグメントリング7の両側部7aに一対のセグメント壁体1が設置される。また、セグメントリング7は、頂版架設工程を経てセグメントリング7の上部7bに頂版70が設置されて、一対のセグメント壁体1に頂版70が架設されるものとなる。
【0069】
最初に、壁体設置工程では、図14に示すように、両側部7aの各々において、複数のセグメント2が壁厚方向Xに分割された状態で設置されて、各々のセグメント2が互いに隣り合って壁厚方向Xに接合される。このとき、壁体設置工程では、必要に応じて、壁厚方向Xに接合された複数のセグメント2が長ボルト28で拘束される。
【0070】
壁体設置工程では、複数のセグメント2が壁厚方向Xに接合されることで、一対のセグメント壁体1が設置されて、各々のセグメント壁体1に、高さ方向Yの上側壁体端面13及び下側壁体端面14が形成される。各々のセグメント壁体1は、上側壁体端面13から下側壁体端面14まで高さ方向Yに連続する孔開き鋼板ジベル62等の補強部材6が、補強部材6の上端部6aを上側壁体端面13から上方に突出させるとともに、補強部材6の下端部6bを下側壁体端面14から下方に突出させて設けられる。
【0071】
壁体設置工程では、各々のセグメント2を設置するときに、図15に示すように、異形棒鋼、異形鉄筋61又は孔開き鋼板ジベル62等の補強部材6が、設置面から上方に突出させて設けられる。そして、壁体設置工程では、各々のセグメント2の下側端面44から下方に突出させた補強部材6と、設置面から上方に突出させた補強部材6とを連結させることで、各々のセグメント2の位置決めがなされるものとなる。
【0072】
補強部材6として孔開き鋼板ジベル62が用いられる場合は、例えば、図15(a)に示すように、添接板63と高力ボルト等とを用いた摩擦接合で、各々のセグメント2及び設置面の補強部材6が連結される。また、補強部材6として異形棒鋼又は異形鉄筋61が用いられる場合は、例えば、図15(b)に示すように、溶接接合又は番線、カプラーを用いた機械式接合等で、各々のセグメント2及び設置面の補強部材6が連結される。
【0073】
次に、頂版架設工程では、図16に示すように、第1頂版71の両端部71aが一対のセグメント壁体1に設置される。そして、頂版架設工程では、図17に示すように、一対のセグメント壁体1に支持された第1頂版71の上方に第2頂版72が設置されて、第1頂版71及び第2頂版72が互いに隣り合って高さ方向Yに接合されるものとなる。
【0074】
頂版設置工程では、第1頂版71及び第2頂版72が高さ方向Yに接合された頂版70において、周方向Wの両端部に一対の頂版端面76が形成される。頂版70は、周方向Wで一方の頂版端面76から他方の頂版端面76まで周方向Wに連続する孔開き鋼板ジベル62等の頂版補強部材64が、頂版補強部材64の両方の側端部64aを各々の頂版端面76から側方に突出させて設けられる。
【0075】
セグメントリング7は、複数のセグメント2が設置された状態で、図18(a)に示すように、セグメント2の上側端面43、鋼板26及び仕切板60で区切られた略中空状の上側中空部65aが形成される。また、セグメントリング7は、図18(b)に示すように、セグメント2の下側端面44、鋼板26及び仕切板60で区切られた略中空状の下側中空部65bも形成される。また、セグメントリング7は、頂版70が設置された状態で、図18(c)に示すように、頂版70のコンクリート部25、鋼板26及び仕切板60で区切られた略中空状の頂版中空部65cが形成される。
【0076】
セグメントリング7は、上側中空部65a及び下側中空部65bの各々に、鋼板26に形成された窓部27からコンクリート又はモルタル等を充填した後に、窓部27が閉塞等される。また、セグメントリング7は、頂版中空部65cにもコンクリート又はモルタル等が充填される。そして、セグメントリング7は、図19に示すように、コンクリート等の固化材65が硬化することで、下側中空部65bで硬化させた固化材65が底版75と一体化して、一対のセグメント壁体1が設置面に十分に固定される。さらに、セグメントリング7は、上側中空部65a及び頂版中空部65cで硬化させた固化材65が頂版70と一体化して、頂版70が一対のセグメント壁体1に十分に固定されるものとなる。なお、セグメントリング7の下部7cに固化材65を打設等して底版75とするときに併せて、その固化材65を内空側αから下側中空部65bにも充填してもよい。
【0077】
このとき、一対のセグメント壁体1は、補強部材6の上端部6a及び頂版補強部材64の側端部64aが、頂版70の端部の頂版中空部65cで固化材65に埋め込まれて頂版70が接続される。そして、一対のセグメント壁体1は、補強部材6の下端部6bが底版75の端部の下側中空部65bで固化材65に埋め込まれて底版75が接続されることで、設置面に十分に固定されたセグメントリング7となる。
【0078】
本発明を適用したトンネル覆工体8は、図20に示すように、複数のセグメントリング7が、奥行方向Zで互いに接合されて構築される。このとき、複数のセグメントリング7は、奥行方向Zに隣り合って接合される各々のセグメントリング7で、各々のセグメント2に形成された奥行側段部42が、互いに嵌め込まれて高さ方向Yに係止される。本発明を適用したトンネル覆工体8は、複数のセグメントリング7が互いに隙間なく奥行方向Zに並べられた状態で、トンネルの内空部80にコンクリートが打設等されて、セグメントリング7の下部7cに底版75が設けられるものとなる。
【0079】
また、本発明を適用したトンネル覆工体8は、奥行方向Zの奥行側端面41が頂版70にも形成される。そして、本発明を適用したトンネル覆工体8は、セグメント2及び頂版70における各々の奥行側端面41から、奥行方向Zに段状に突出した奥行側段部42が形成される。このとき、本発明を適用したトンネル覆工体8は、奥行方向Zで互いに隣り合ったセグメントリング7におけるセグメント2及び頂版70が、互いの奥行側段部42が嵌め込まれて係止されるものとなる。なお、本発明を適用したトンネル覆工体8では、各々のセグメント2及び頂版70における全部の奥行側端面41に奥行側段部42が形成されるほか、一部の奥行側端面41にのみ奥行側段部42が形成されてもよい。
【0080】
なお、本発明を適用したトンネル覆工体8は、奥行方向Zの始端部8a及び終端部8bでは、各々のセグメント2の奥行側端面41に奥行側段部42が形成されないものとなる。そして、本発明を適用したトンネル覆工体8は、始端部8aから終端部8bまで複数のセグメントリング7を接合させるときに、位置決め用のH形鋼等の鉄骨材85が、始端部8a及び終端部8b等の適宜の箇所にあらかじめ設置されてもよい。このとき、本発明を適用したトンネル覆工体8は、必要に応じて、始端部8a等に設置されるセグメント2が、位置決め用の鉄骨材85に長ボルト28等で固定された状態で、始端部8aから終端部8bまで、複数のセグメントリング7が順次設置されるものとなる。
【0081】
ここで、本発明を適用したセグメント壁体1は、図7に示すように、一方のセグメント21の地山側対向面31と、他方のセグメント22の内空側対向面51とが、壁厚方向Xで互いに対向させて配置されるため、複数のセグメント2が壁厚方向Xに分割された状態となる。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、特に、複数のセグメント2が壁厚方向Xに分割された状態から互いに接合されるため、各々のセグメント2の壁厚方向Xの寸法を低減させて、コンパクトなセグメント2を提供することが可能となる。そして、本発明を適用したセグメント壁体1は、各々のセグメント2がコンパクトで軽量となることで、各々のセグメント2を運搬するための重機の小型化、運搬効率化、現場施工性を向上させて、狭隘地施工を容易とし、コスト削減を実現することが可能となる。
【0082】
また、本発明を適用したセグメント壁体1は、壁厚方向Xに分割されるセグメント2の数量を増減させることで、各々のセグメント2の形状、寸法及び重量を任意に設計できるため、施工条件に応じた設計自由度の高いセグメント2とすることが可能となる。そして、本発明を適用したセグメント壁体1は、図20に示すように、セグメント2の重量及び寸法を低減させて、各々のセグメントリング7で奥行方向Zの大スパン化を実現することができる。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、各々のセグメントリング7での大スパン化が実現されることで、複数のセグメントリング7による奥行方向Zの接合箇所の数量を抑制して、トンネル全体で施工速度を向上させることが可能となる。
【0083】
また、本発明を適用したセグメント壁体1は、各々のセグメント2をあらかじめ工場等で製作してから現場に搬入することができるため、各々のセグメント2の品質管理を容易にするとともに、セグメント2を製作するときの型枠を共通化して使い回すことができる。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、セグメント単体で十分な品質を確保しながら、型枠を共通化して使い回すことで、コスト削減を実現することが可能となる。なお、本発明を適用したセグメント壁体1は、図2に示すように、一方のセグメント21と他方のセグメント22とが同一形状となる場合は、双方のセグメント2で型枠を共通化することもできる。
【0084】
また、本発明を適用したセグメント壁体1は、図15に示すように、孔開き鋼板ジベル62等の補強部材6を摩擦接合等で乾式接合するだけの容易な作業で、各々のセグメント2を位置決めできるため、各々のセグメント2の設置作業の施工効率を向上させることが可能となる。さらに、本発明を適用したセグメント壁体1は、図18図19に示すように、上側中空部65a、下側中空部65b及び頂版中空部65cの各々に、コンクリート等の固化材65を充填する軽微な湿式接合作業で、一対のセグメント壁体1及び頂版70が十分に固定されるため、これらの固定作業の施工効率を向上させることが可能となる。
【0085】
また、本発明を適用したセグメント壁体1は、下側中空部65bに固化材65を充填して複数のセグメント2を接合、固定する作業と、上側中空部65a及び頂版中空部65cに固化材65を充填してセグメント壁体1に頂版70を接合する作業とを同時に実施することができる。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、複数のセグメント2の壁厚方向Xの接合作業と、セグメント壁体1への頂版70の接合作業とを同時施工できるため、トンネル全体で施工効率を向上させることが可能となる。
【0086】
また、本発明を適用したセグメント壁体1は、各々のセグメント2から突出させた補強部材6が、硬化させた固化材65に埋め込まれてずれ止めとして機能することで、各々のセグメント壁体1及び頂版70の一体性を向上させることが可能となる。また、本発明を適用したセグメント壁体1は、図10に示すように、上側端面43から下側端面44まで高さ方向Yに連続する補強部材6が、各々のセグメント2に設けられてもよい。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、図19に示すセグメントリング7の上部7bの頂版70から下部7cの底版75まで補強部材6が連続した状態となって、各々のセグメント2と頂版70及び底版75との一体性を向上させることが可能となる。
【0087】
また、本発明を適用したセグメント壁体1は、必要に応じて、図7に示すように、一方のセグメント21の地山側対向面31に形成された地山側段部32と、他方のセグメント22の内空側対向面51に形成された内空側段部52とが、各々が段状に形成されて当接されることで、高さ方向Yで互いに係止される。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、壁厚方向Xに隣り合った複数のセグメント2が高さ方向Yで互いにずれることを抑制することが可能となる。なお、本発明を適用したセグメント壁体1は、図11に示すように、複数のセグメント2を壁厚方向Xに貫通する長ボルト28が設けられることで、複数のセグメント2が壁厚方向Xで互いに離間することを抑制することが可能となる。
【0088】
また、本発明を適用したセグメント壁体1は、図9に示すように、奥行方向Zで互いに隣り合ったセグメント2の互いの奥行側段部42が、各々が段状に形成されて当接されることで、高さ方向Yで互いに係止される。このとき、本発明を適用したセグメント壁体1は、奥行方向Zに隣り合った複数のセグメント2が高さ方向Yで互いにずれることを抑制することが可能となる。なお、本発明を適用したトンネル覆工体8は、図20に示すように、複数のセグメントリング7が奥行方向Zに順次設置されるため、奥行方向Zで互いに隣り合ったセグメントリング7によって、各々のセグメントリング7を奥行方向Zに拘束することが可能となる。
【0089】
また、本発明を適用したトンネル覆工体8は、図19に示すように、各々のセグメントリング7の頂版70で、第1頂版71の地山側段部32と第2頂版72の内空側段部52とが、各々が段状に形成されて当接されることで、周方向Wで互いに係止される。このとき、本発明を適用したトンネル覆工体8は、高さ方向Yに重ねられた第1頂版71及び第2頂版72が周方向Wで互いにずれることを抑制することが可能となる。そして、本発明を適用したトンネル覆工体8は、図21(a)に示すように、各々の地山側段部32及び内空側段部52が略矩形状の段状に形成されて、高さ方向Yで部分的に重複する略千鳥状に形成されてもよい。さらに、本発明を適用したトンネル覆工体8は、図7に示すセグメント2の地山側段部32及び内空側段部52、図8に示すセグメント2の奥行側段部42、又は、図19に示す頂版70の地山側段部32及び内空側段部52を、図21(b)に示すように、略三角形状の段状等、任意形状の段状に形成することもできる。
【0090】
なお、本発明を適用したトンネル覆工体8は、図2図3に示すように、各々のセグメント2が高さ方向Yの全長に亘って分断されて、複数のセグメント2が壁厚方向Xに分割された状態となるほか、図22に示すように、各々のセグメント2の高さ方向Yの一部分のみが分断されて、複数のセグメント2が壁厚方向Xに分割された状態となってもよい。
【0091】
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
【符号の説明】
【0092】
1 :セグメント壁体
13 :上側壁体端面
14 :下側壁体端面
2 :セグメント
21 :一方のセグメント
22 :他方のセグメント
25 :コンクリート部
26 :鋼板
27 :窓部
28 :長ボルト
3 :内空側セグメント
31 :地山側対向面
32 :地山側段部
4 :中間セグメント
41 :奥行側端面
42 :奥行側段部
43 :上側端面
44 :下側端面
5 :地山側セグメント
51 :内空側対向面
52 :内空側段部
6 :補強部材
6a :上端部
6b :下端部
60 :仕切板
61 :異形鉄筋
62 :孔開き鋼板ジベル
63 :添接板
64 :頂版補強部材
64a :側端部
65 :固化材
65a :上側中空部
65b :下側中空部
65c :頂版中空部
7 :セグメントリング
7a :両側部
7b :上部
7c :下部
70 :頂版
70a :端部
71 :第1頂版
71a :第1頂版の両端部
72 :第2頂版
72a :第2頂版の両端部
73 :地山側頂面
74 :内空側頂面
75 :底版
75a :端部
8 :トンネル覆工体
8a :始端部
8b :終端部
80 :内空部
81 :地山
81a :開削部
85 :鉄骨材
α :内空側
β :地山側
W :周方向
X :壁厚方向
Y :高さ方向
Z :奥行方向




図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図16
図17
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図22