【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、上記欠点の少なくとも1つを軽減するもしくは取り除くこと、及び/または、改善したもしくは代替の塵埃分離器または真空掃除機を提供すること、である。
【0005】
本発明の第1態様によれば、真空掃除機のための塵埃分離器が提供されており、この塵埃分離器は、第1分離段であって、第1分離段によって取り除かれた塵埃を格納するための第1塵埃収集チャンバを有する、第1分離段と、第1分離段の下流側に位置する第2分離段であって、第2分離段によって取り除かれた塵埃を格納するための第2塵埃収集チャンバを有する、第2分離段と、閉鎖位置と開放位置との間で移動可能であり、第1塵埃収集チャンバに形成された排出開口部を選択的に閉塞、閉塞解除する蓋体と、固定構成と解放構成との間で移動可能なラッチ機構と、を備え、第1及び第2塵埃収集チャンバが、第1及び第2位置間で互いに対して移動可能であり、ラッチ機構が、ラッチ機構が固定構成にあると、第1位置で第1及び第2塵埃収集チャンバを固定するように、かつ、閉鎖位置で蓋体を固定するように、構成されており、ラッチ機構が、ラッチ機構が解放構成にあると、第2位置に向けて第1及び第2塵埃収集チャンバが移動することを可能とするように、かつ、蓋体が解放構成に向けて移動することを可能とするように、構成されている。
【0006】
塵埃収集チャンバ及び蓋体双方を固定しそして解放するようにラッチ機構を構成することにより、2つのラッチ機構(一方が塵埃収集チャンバを固定しそして解放するためであり、他方が蓋体を固定しそして解放するためである)の必要性を回避する。これにより、順に、ユーザが単一のキャッチのみを動作する必要があるので、分離段を使用することがより容易になり得る、かつ/または、塵埃分離器の構成部材数を減らし得、よれにより、製造をより容易にするもしくは安価にする。
【0007】
ラッチ機構の少なくとも一部は、第2塵埃収集チャンバの側壁に設けられ得る。
【0008】
塵埃収集器が真空掃除機で占め得る空間は、しばしば制限され(例えば、それにより、真空掃除機は、全体として、十分に小型でありかつ/または審美的に釣り合いがとれる)、ラッチ機構の一部を第2塵埃収集チャンバの側壁に位置付けることにより、他の構成部材の寸法及び位置へのラッチ機構の影響を低減し得る。対照的に、小型化のためまたは審美的な理由のために全体直径を制限した塵埃分離器では、塵埃収集器の外周を画成する第1塵埃収集チャンバの壁にラッチ機構を設けると、第1塵埃収集チャンバの関連する部分は、補償するために径方向内側へ移動させる必要がある。これにより、順に、第1塵埃収集チャンバの容量を低減し得る。
【0009】
あるいはまたはさらに、ラッチ機構の少なくとも一部を第2塵埃収集チャンバの側壁に設けることにより、ラッチ機構を専用のラッチ支持構造に設ける配置と比較して、塵埃分離器の全構成部品数を減らし得る(ひいては、製造コスト及び/または組立時間を減らし得る)。
【0010】
ラッチ機構の上記少なくとも一部は、上記側壁の外面に設けられ得る。
【0011】
これにより、例えばラッチ機構の一部が第2塵埃収集チャンバの内面に設けられている配置と比較して、第2塵埃収集チャンバ内に収容されている塵埃がラッチ機構に詰まるまたはラッチ機構と干渉することを回避し得る。
【0012】
ラッチ機構の上記少なくとも一部は、ラッチ機構の可動部分を有し得る。
【0013】
分離器は、ラッチ機構の上記少なくとも一部の一部またはほぼ全てを覆うように構成された遮蔽体をさらに備え得る。
【0014】
ラッチ機構のほぼ全ては、上記外面に設けられ得る。
【0015】
選択的に、
第1分離段は、通気性スクリーンを有する空気出口を備える、
分離器は、スクリーンを清掃するための拭取部材をさらに備える、かつ、
スクリーンは、第2収集チャンバに対して第1塵埃収集チャンバと共に移動可能であり、拭取部材は、第1塵埃収集チャンバに対して第2塵埃収集チャンバと共に移動可能であり、それにより、第1及び第2塵埃収集チャンバを互いに対して移動させることにより、拭取部材をスクリーン上で移動させる。
【0016】
スクリーン上で拭取部材を移動可能とすることにより、スクリーンの周囲に巻き付くまたはスクリーンに付着する毛玉及び髪の毛のような塵埃をスクリーンから取り除き得る。そうでなければ、スクリーンに塵埃が堆積することにより、スクリーンが詰まり、ひいては、分離器の性能に悪影響を及ぼす。
【0017】
第1及び第2塵埃収集チャンバの移動によってスクリーンを拭き取ることにより、ユーザが実行する別個の動作の必要性を回避し得る。例えば、第1及び第2塵埃収集チャンバを空にすることは、これら塵埃収集チャンバを第2位置へ移動させることを伴い得る。したがって、スクリーンは、ユーザが実行する別個の動作を必要とするよりはむしろ空にしている間に自動的に拭き取られる。
【0018】
拭取部材は、例えば、ブラシまたは弾性スクレーパであり得る。
【0019】
スクリーンは、分離段によって画成された長手方向軸の周囲で周方向に延在し得る。
【0020】
塵埃分離器は、第1及び第2塵埃収集チャンバを第2位置に向けて偏位させるように構成された付勢部材をさらに備え得る。
【0021】
これにより、塵埃収集チャンバを第2位置へ移動させるために必要な力をユーザがかける必要性を回避し得る。例えば、ラッチ機構が塵埃収集チャンバを第1位置に固定するように構成されている場合、塵埃分離器は、単純にラッチ機構を解放させることによってユーザが塵埃収集チャンバを第2位置へ移動させる(すぐに、塵埃収集チャンバが付勢部材の作用を受けて第2位置へ移動する)ように、構成され得る。
【0022】
第2分離段全体は、上記第1及び第2位置間で第1塵埃収集チャンバに対して移動可能であり得る。
【0023】
これにより、第2塵埃収集チャンバを第2分離段の他の部分に対して移動させる必要性を回避し得、これは、順に、分離器の構成を簡素化し得る。
【0024】
代替例として、第2塵埃収集チャンバは、第1塵埃収集チャンバと第2塵埃収集チャンバの1以上の他の部分との双方に対して第1及び第2位置間で移動可能であり得る。別の代替例として、第1及び第2塵埃収集チャンバ双方が、第2分離段の別の部分に対して移動し得る。
【0025】
第2塵埃収集チャンバの側壁は、案内機能を提供し得、この案内機能は、第1及び第2位置間で第2塵埃収集チャンバに対する第1塵埃収集チャンバの移動を案内するように構成されている。
【0026】
案内機能を提供する側壁は、ラッチ機構の少なくとも一部が設けられている外面と同じ側壁であってもなくてもよい。案内機能は、上記外面に設けられ得る。
【0027】
第1塵埃収集チャンバは、第1分離段によって分離された塵埃を収容するための格納容積を画成し得、第2塵埃収集チャンバは、上記格納容積の外側に位置し得る。
【0028】
これにより、ラッチ機構の上記少なくとも一部を第1塵埃収集チャンバ内に収容されている塵埃から分離し得る。対照的に、第2塵埃収集チャンバが格納容積の内側に位置している場合、格納容積内に収集されている塵埃は、ラッチ機構内に入り込み、ラッチ機構を詰まらせ得る。
【0029】
替わりにまたはさらに、これにより、第1塵埃収集チャンバの格納容量を最大化し得る。
【0030】
第2塵埃収集チャンバが上記格納容積の外側に位置する場合にもかかわらず、第2塵埃収集チャンバは、第1塵埃収集チャンバによって部分的にまたは完全に囲まれ得る。
【0031】
ラッチ機構は、回動軸回りに回動可能でありそれによりラッチ機構を解放するラッチ機構を備え得る。
【0032】
回動可能なラッチ部材を用いることにより、(例えば、曲がるラッチ部材を利用するラッチ機構であって、ラッチ部材が疲労してポキッと折れ得る場合がある、ラッチ機構と比較して)ラッチ機構を解放するために有利に低い力を必要とするラッチ機構、及び/または、有利に長持ちするラッチ機構を提供し得る。
【0033】
回動軸は、上記外面にほぼ直交し得る。
【0034】
ラッチ部材は、上記外面に回動可能に備え付けられ得る。
【0035】
ラッチ部材は、ラッチ機構の比較的嵩張る構成部材であり得、したがって、この構成部材を側壁に備え付けることにより、他の構成部材の寸法及び位置へのラッチ機構の影響を特に有利な範囲まで低減し得る。
【0036】
ラッチ部材が回動可能であることにより、塵埃が特に詰まりやすくなり得、したがって、この構成部材が上記外面に備え付けられている(ひいては側壁によって第2塵埃収集チャンバ内の塵埃から分離されている)ことは、特に有益であり得る。
【0037】
塵埃分離器は、回動軸に沿って上記外面から突出し、ラッチ部材の開口内に回転可能に付けられる心棒を有し得る。1つの代替例として、ラッチ部材は、回動軸に沿って突出して上記外面内に回転可能に受けられる心棒を有し得る。
【0038】
ラッチ部材は、ラッチ面と、ラッチ部材を回動させるための入力を受け、これによりラッチ機構を解放する受容面と、を有し、受容面と回動軸との間の距離は、ラッチ面と回動軸との間の距離よりも大きい。
【0039】
これにより、ラッチ機構は、「機械的利点」を提供することが可能となり、ラッチ面を移動させてそれによりラッチ機構を解放させるために所定力を必要とする場合、ユーザは、ラッチ部材によって提供される梃子作用に起因して、受容面に小さな力のみをかける必要がある。
【0040】
受容面と回動軸との間の距離は、ラッチ面と回動軸との間の距離の少なくとも1.2倍であり得る。例えば、受容面と回動軸との間の距離は、ラッチ面と回動軸との間の距離の少なくとも1.4倍であり得る。
【0041】
ラッチ機構は、長手方向軸を画成する作動ロッドを備え得、この作動ロッドは、上記側壁に対してその長手方向軸に沿って往復移動可能であり、ラッチ機構を解放するようにラッチ部材を回動させるように構成されている。
【0042】
作動ロッドは、(例えば、ラッチ部材を回動させてそれによりラッチ機構を解放させるために使用されるボタンを押すなど)構成部材の線形移動を可能とし得る。これは、ユーザにとって特に直感的な機構であり得る、かつ/または、ラッチ機構が有利に小型であることを可能とし得る。
【0043】
作動ロッドは、プッシュロッドであり得、このプッシュロッドは、軸方向圧縮を伝達し、それにより、ラッチ部材を回動させるように構成されている。あるいは、作動ロッドは、プルロッドであり得、このプルロッドは、軸方向張力を伝達し、それにより、ラッチ部材を回動させるように構成されている。
【0044】
作動ロッドは、上記外面に往復移動可能に備え付けられ得る。
【0045】
作動ロッド及び作動ロッドを支持するための手段は、ラッチ機構の比較的嵩張る構成部材であり得、したがって、この部分を側壁に備え付けることにより、他の構成部材の寸法及び位置へのこの部分の影響を特に有利な範囲まで減らし得る。
【0046】
作動ロッドが往復移動可能であることにより、塵埃が特に詰まりやすくなり得、したがって、この構成部材を上記外面に備え付ける(ひいては上記側壁によって第2塵埃収集チャンバ内の塵埃から分離されている)ことは、特に有益であり得る。
【0047】
選択的に、
塵埃分離器は、塵埃分離器を真空掃除機に解放可能に取り付けるための取付機構を有する、
取付機構は、ユーザが操作しそれにより取付機構を解放するように構成された動作部材を有する、かつ、
ラッチ機構は、動作部材に連結されており、それにより、動作部材を操作することによってラッチ機構を解放し得る。
【0048】
これにより、様々な動作を実行し得る速度及び簡潔性を改善し得る。例えば、ラッチ機構が蓋体を固定する場合、分離器は、塵埃分離器が真空掃除機に取り付けられている状態でユーザが塵埃分離器を空にしたいと思うと、ユーザが最初に単純に動作部材を操作して塵埃分離器を真空掃除機から取り外し、その後、次に動作部材を操作して蓋体を解放させ、第1塵埃収集チャンバを空にする、ように構成され得る。
【0049】
替わりにまたはさらに、ラッチ機構を動作部材に連結することにより、(比較的嵩張る構成部材であり得る)別個の動作部材をラッチ機構に設ける必要性を排除し得る。これにより、機械の全体寸法を減らし、かつ/または、分離器の構成部品数を減らし、ひいては、機械の製造コストを減らす。
【0050】
好ましくは、取付機構及びラッチ機構は、塵埃分離器を真空掃除機に取り付けているときに動作部材を操作することによって取付機構を解放するように、かつ、塵埃分離器が真空掃除機から分離しているときに動作部材を操作することによってラッチ機構を解放するように、構成されている。これにより、塵埃分離器を真空掃除機から取り外す目的で動作部材を操作しているときに、ラッチ部材が不意に解放される危険性を回避し得る。
【0051】
第1分離段は、サイクロン式分離段であり得る。
【0052】
選択的に、
第1分離段は、第1塵埃収集チャンバの内側に位置するサイクロンチャンバを備える、かつ、
サイクロンチャンバは、長手方向軸を画成し、周方向に延在するスロットを画成し、このスロットは、サイクロンチャンバ内の塵埃が第1塵埃収集チャンバ内に入り得る塵埃出口を形成する。
【0053】
第2分離段は、サイクロン式分離段であり得る。
【0054】
第2分離段は、好ましくは、並列に配列された2以上のサイクロンチャンバを備える。
【0055】
本発明の第2態様によれば、上記記載のいずれかの塵埃分離器を備える真空掃除機が提供される。
【0056】
これにより、上述した1以上の利点を提供する真空掃除機を提供し得る。
【0057】
本発明を理解するのに有用な一配置によれば、真空掃除機のための塵埃分離器が提供されており、この塵埃分離器は、第1分離段であって、第1分離段によって取り除かれた塵埃を格納するための第1塵埃収集チャンバを有する、第1分離段と、第1分離段の下流側に位置する第2分離段であって、第2分離段によって取り除かれた塵埃を格納するための第2塵埃収集チャンバを有し、第1及び第2塵埃収集チャンバが、第1及び第2位置間で互いに対して移動可能である、第2分離段と、第2塵埃収集チャンバの側壁に設けられた案内機能であって、第1及び第2塵埃収集チャンバが第1及び第2位置間で互いに対して移動することを案内するように構成されている、案内機能と、を備える。
【0058】
塵埃収集器が真空掃除機で占め得る空間は、しばしば制限され(例えば、それにより、真空掃除機は、全体として、十分に小型でありかつ/または審美的に釣り合いがとれる)、案内機能を第2塵埃収集チャンバの側壁に位置付けることにより、他の構成部材の寸法及び位置への案内機能の影響を低減し得る。対照的に、小型化のためまたは審美的な理由のために全体直径を制限した塵埃分離器では、塵埃収集器の外周を画成する第1塵埃収集チャンバの壁に案内機能を設けると、第1塵埃収集チャンバの関連する部分は、補償するために径方向内側へ移動させる必要がある。これにより、順に、第1塵埃収集チャンバの容量を低減し得る。
【0059】
あるいはまたはさらに、案内機能を第2塵埃収集チャンバの側壁に設けることにより、案内機能を専用のラッチ支持構造に設ける配置と比較して、塵埃分離器の全構成部品数を減らし得る(ひいては、製造コスト及び/または組立時間を減らし得る)。
【0060】
2つの案内機能は、第2塵埃収集チャンバの1以上の側壁に設けられ得る。
【0061】
案内機能を1つではなく2つ設けることにより、単一の案内機能が単一の場所において案内支持を提供する配置と比較して、塵埃収集チャンバの移動を案内する安定性を改善し得る。案内機能双方を第2塵埃収集チャンバの1以上の側壁に設けることにより、上述のように、分離器の他の構成部材の寸法及び位置へのこれら案内機能の影響をさらに減らし得る。
【0062】
案内機能は、例えば、レールもしくはトラック、またはレールもしくはトラックに沿って通るように構成されたランナであり得る。
【0063】
上記2つの案内機能は、第2塵埃収集チャンバの異なる側壁に設けられ得る。
【0064】
これにより、2つの案内機能を離間させ得、そのため、順に、案内機能によって提供される案内支持を分離させ得、それにより、塵埃収集チャンバの移動の安定性をさらに増やす。
【0065】
代替例として、2つの案内機能は、塵埃収集チャンバの同じ側壁に設けられ得る。それにもかかわらず、この場合において、案内機能は、十分な安定性を提供するために、上記側壁において十分に離間して位置し得る。
【0066】
2つの案内機能は、第2塵埃収集チャンバの反対側に位置し得る。
【0067】
案内機能をこのように離間させることにより、これら案内機能を用いて塵埃収集チャンバの移動を案内する安定性をさらに増やし得る。
【0068】
例として、2つの案内機能を異なる側壁に設けた場合、第2塵埃収集チャンバは、ほぼ立方体状であり得、案内機能は、反対側の側壁に設けられ得る。別の例として、2つの案内機能を同じ側壁に設けた場合、塵埃収集チャンバは、単一のほぼ円筒状の側壁を有し得、案内機能は、その側壁の周りでほぼ径方向で反対側の点に設けられ得る。
【0069】
第1分離段は、長手方向軸を画成し得、2つの案内機能は、長手方向軸に対する周方向において互いにほぼ反対側に位置し得る。
【0070】
案内機能は、上記側壁の外面に設けられ得る。
【0071】
これにより、第2塵埃収集チャンバ内に収容されている塵埃が案内機能の機能と干渉する(例えば、凹状トラックの形態にある案内機能に詰まるなど)可能性を減らし得る。
【0072】
案内機能は、第1塵埃収集チャンバに接触し得る。
【0073】
これにより、案内部材が第1塵埃収集チャンバに備え付けられた独立した構成部材に接触する配置と比較して、塵埃分離器の設計を簡素化し得る、かつ/または、塵埃分離器の構成部品数を減らし得る(これにより、順に、組立時間または製造コストを減らし得る)。
【0074】
第1塵埃収集チャンバは、少なくとも2つの相補的な機能を画成し、相補的な機能は、案内機能と協働し、第1及び第2塵埃収集チャンバの上記移動を案内する。
【0075】
案内機能が第1塵埃収集チャンバによって設けられた相補的な機能と係合することにより、上記案内の性能を改善し得る。例えば、これにより、(例えば、平面上に支持されているのではなく、案内機能がレールであり、トラックまたはランナの形態にある相補的な機能内に受けられている場合において)強度もしくは安定性を増やし得る、または、摩擦抵抗を減らし得る。
【0076】
第1及び第2塵埃収集チャンバは、これら塵埃収集チャンバを第1位置から第2位置を越えて移動させることによって、互いから取り外し可能であり得る。
【0077】
これにより、清掃または修理のためにユーザが塵埃収集チャンバを分離させること、または、一方の塵埃収集チャンバを交換する必要なく他方の塵埃収集チャンバを交換すること、が可能となり得る。塵埃収集チャンバが第2位置を越えてこれら塵埃収集チャンバを移動させることによって分離可能であることは、ユーザにとって有利に迅速な、簡素な、または直感的な処理であり得る。
【0078】
塵埃分離器は、一対の停止面をさらに備え、これら停止面は、第1及び第2塵埃収集チャンバが第2位置にあるときに当接しそれによりこれら塵埃収集チャンバが第1位置から第2位置を越えて移動することを防止するように、構成されている。
【0079】
塵埃収集チャンバが第2位置を越えて移動することが防止されていることにより、塵埃収集チャンバが使い勝手よく移動させ得、ユーザは、塵埃収集チャンバを第1位置から第2位置に向けて移動させ得、塵埃収集チャンバは、いったんこれら塵埃収集チャンバが第2位置に達すると、停止する。停止面がない場合、ユーザは、塵埃収集チャンバが第2位置に達してその点で停止するときを判断しなければならないことがある。
【0080】
一方の上記停止面は、第2塵埃収集チャンバの側壁に設けられ得る。
【0081】
案内機能を第2塵埃収集チャンバの側壁に設けたことに関して上述した同じ理由で、一方の停止面を第2塵埃収集チャンバの側壁に設けることにより、分離器の他の構成部材の寸法及び位置への停止面の影響を減らし得る、かつ/または、塵埃分離器の全構成部品数を減らし得る。
【0082】
一方の上記停止面は、他方の上記停止面との係合から外れるように選択的に移動可能であり得、第1及び第2塵埃収集チャンバの第2位置を越えた上記移動を可能とする。
【0083】
これにより、上述した使い勝手を提供し得、第1及び第2塵埃収集チャンバは、これら塵埃収集チャンバが第2位置に到達すると、停止する一方で、それにもかかわらず、積極的に望む場合には、第2位置を越えて塵埃収集チャンバを移動させる(例えば、これにより、上述のように、塵埃収集チャンバを互いから取り外す)ことを可能とする。
【0084】
本発明の様々な態様の及び本発明を理解するために有用な配置の選択的なまたは好ましい特徴は、同様に、必要に応じて、本発明の(他の)態様または本発明を理解するために有用な配置に適用し得る。
【0085】
添付の図面を参照しながら、例として、本発明にかかる実施形態をここで説明する。