(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示部は、所定の目的地に至る経路および当該経路から分岐して前記所定の目的地へと至る分岐経路のうちそれぞれ異なる範囲を示す複数の案内情報のうち、いずれかの案内情報を表示し
前記切替部は、前記案内情報のうち、前記経路から前記分岐経路が分岐する部分を含む範囲を示す案内情報が表示されている際に、前記案内情報を他の案内情報へと切替える切替操作とは異なる操作であって、前記経路を変更する変更操作が行われた場合は、前記表示部が表示する案内情報を、前記分岐経路を示す案内情報に切替えることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の案内装置。
前記切替部は、前記変更操作として、前記案内情報を画面上の横方向に移動させる操作が行われた際に、前記経路から前記分岐経路が分岐する部分を前記案内情報が示す場合は、当該案内情報を前記分岐経路を示す案内情報に切替えることを特徴とする請求項4または5に記載の案内装置。
前記目的地までの経路の検索が行われた場合は、当該目的地までの経路のうち前記分岐経路が分岐するまでの範囲と、前記分岐経路が分岐した部分とを示す1つ以上の案内情報と、前記分岐経路の先頭部分を示す案内情報とを取得する取得部
をさらに有し、
前記切替部は、前記変更操作が行われた際に、前記分岐経路が分岐した部分を示す案内情報が表示されている場合は、当該案内情報を、前記分岐経路の先頭部分を示す案内情報に切替える
ことを特徴とする請求項4〜6のうちいずれか1つに記載の案内装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る案内装置、案内方法及び案内プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る案内装置、案内方法及び案内プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位及び処理には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.作用効果の一例〕
まず、
図1を用いて、案内装置の一例である端末装置100が発揮する作用効果の概念について説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置が発揮する作用効果の一例を説明するための図である。例えば、端末装置100は、スマートフォン、タブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末、ノート型PC(Personal Computer)等の端末装置であり、移動通信網や無線LAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して、任意のサーバと通信可能な端末装置である。なお、端末装置100は、スマートフォン等の移動携帯端末ではなく、例えば、ウェアラブルデバイス等により実演されてもよい。
【0011】
また、端末装置100は、液晶画面やLED(Light Emitting Diode)画面等の画像を表示する機能を有する。このような端末装置100は、利用者から目的地の入力を受付けると、目的地までの経路の各部分を説明する複数の案内情報と、各案内情報に対応する複数の地図情報とを取得する。
【0012】
ここで、案内情報とは、目的地までの経路の一部を説明する情報であり、例えば、目的地までの経路のうち案内情報が示す部分を案内するために、利用者の進行方向を示すテキストや、進行方向の目標となる場所や物を示すテキストが含まれている。また、地図情報とは、案内情報とともに表示される地図の画像であり、目的地までの経路のうち、ともに表示される案内情報(以下、対応する案内情報と記載する)が示す部分を含んだ地図の画像である。また、地図情報には、利用者を案内する方向や位置を示す各種のアイコンが含まれている。
【0013】
端末装置100は、このような案内情報と対応する地図情報とを表示するとともに、利用者の操作に応じて、経路に沿った順に案内情報と地図情報とを切替える。例えば、端末装置100は、鉄道を降車してから改札から駅の出入り口を介して目的地へと至る経路を段階的に示す複数の案内情報を、利用者の操作により随時切り替える。このように、端末装置100は、利用者の操作により案内情報が変化する対話式のUI(User Interface)を用いて、利用者を目的地まで案内するので、GPS等の位置測位システムが使用できない場合にも、実際に経路を目視した利用者による単純な操作で利用者を目的地まで案内することができる。
【0014】
ここで、実際の案内においては、時間帯によって目的地までの経路が混雑していたり、工事等により表示された経路が使用できない場合がある。また、利用者は、案内情報が表示されていたとしても、進むべき方向を見失ってしまったり、経路上の店舗等に寄り道する場合がある。また、例えば、足が不自由な利用者には、表示された案内情報が示す経路に段差や階段が存在する場合は、エレベータやスロープが存在する他の経路を介して目的地に向かいたいという要望がある。この結果、実際の案内においては、端末装置100が取得した案内情報が示す経路とは異なる経路を介して、利用者が目的地へ向かうといった状態が考えられる。
【0015】
しかしながら、従来技術では、位置測位システムが使用できない場合には、経路を外れた利用者の位置を特定することができないので、新たな案内情報を自動で取得することができない。また、従来技術では、利用者が経路を外れる度に、新たな案内情報を表示した場合は、現在位置や目的地の入力や進むべき経路の確認等により、利用者が端末装置の画面を頻繁に注視することになり、安全を担保することができない。
【0016】
そこで、端末装置100は、以下の案内処理を実行する。まず、端末装置100は、目的地までの経路の一部を示す案内情報を表示する。そして、端末装置100は、第1の操作が行われた際に、経路から同一の目的地へ至る他の経路が分岐する部分(以下、分岐点と記載する。)とは異なる部分を表示されている案内情報が示す場合は、案内情報の表示を継続する。一方、端末装置100は、第1の操作が行われた際に表示された案内情報が分岐点を示す場合は、表示された案内情報を、分岐点から分岐した他の経路を示す案内情報に切替える。
【0017】
また、端末装置100は、第1の操作とは異なる第2の操作が行われた場合は、表示された案内情報を、その案内情報が示す経路と同一の経路のうち、その案内情報とは異なる部分を示す案内情報に切替える。
【0018】
例えば、端末装置100は、第1の操作として、表示された案内情報を画面横方向にスクロールさせる操作を検出する。また、端末装置100は、第2の操作として、表示された案内情報を画面縦方向にスクロールさせる操作を検出する。そして、端末装置100は、第1の経路を示す案内情報が表示されている際に、案内情報を画面縦方向にスクロールさせる操作が行われた場合は、第1の経路のうち、表示されている案内情報が示す部分よりも出発地に近い部分を示す案内情報、もしくは、目的地に近い部分を示す案内情報に切替える。
【0019】
一方、端末装置100は、第1の経路のうち、第1の経路と同一の目的地へと至る第2の経路が分岐している分岐点以外の部分を示す案内情報が表示されている際に、案内情報を画面横方向にスクロールさせる操作が行われた場合は、第1の経路を示す案内情報を表示し続ける。そして、端末装置100は、第1の経路のうち分岐点を含む部分を示す案内情報が表示されている際に、案内情報を画面横方向にスクロールさせる操作が行われた場合は、第1の経路を示す案内情報を、第2の経路を示す案内情報に切替える。
【0020】
以下、図を用いて、上述した案内処理を実現する端末装置100の機能構成及び作用効果の一例を説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が案内情報C21〜C27および地図情報C11〜C17を表示する処理の一例について説明する。また、以下の説明では、案内情報C21〜C27を案内情報C20と総称し、地図情報C11〜C17を地図情報C10と総称する場合がある。
【0021】
〔2.機能構成の一例〕
図2は、実施形態に係る端末装置が有する機能構成の一例を説明する図である。
図2に示すように、端末装置100は、通信部110、記憶部120、入力部130、出力部140、制御部150を有する。通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100と、端末装置100から目的地を受信すると、目的地までの経路を示す案内情報を配信する配信サーバとの間で情報の送受信を行う。
【0022】
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部120は、案内情報データベース121、地図情報データベース122を有する。
【0023】
案内情報データベース121には、目的地まで利用者を案内するための経路を示す案内情報C20が格納される。例えば、案内情報データベース121には、第1の経路を示す案内情報C21〜C23、第1の経路と同一の目的地まで利用者を案内する経路であって、第1の経路の途中から分岐する第2の経路を示す案内情報C24、C25、および、第1の経路と同一の目的地まで利用者を案内する経路であって、第1の経路の途中から分岐する第3の経路を示す案内情報C26、C27を記憶する。
【0024】
地図情報データベース122には、案内情報C20と対応する地図情報C10が格納される。例えば、地図情報データベース122には、地図情報C10として、案内情報C20に含まれるテキスト情報が示す目的物の位置や、利用者を案内する方向を示すアイコンが配置された地図画像が登録される。
【0025】
入力部130は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部130は、キーボードやマウスや操作キー、若しくはタッチパネル等の入力デバイスによって実現される。出力部140は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部140は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、入力部130がタッチパネルにより実現される場合には、入力部130と出力部140とは一体化される。また、以下の説明では、出力部140を画面と記載する場合がある。
【0026】
図2に戻って、説明を続ける。制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムが、RAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図2に示す例では、制御部150は、要求部151、操作制御部152、および表示制御部153を有する。また、表示制御部153は、取得部154、表示部155、および切替部156を有する。
【0027】
なお、制御部150が有する各処理部151〜156の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。また、各処理部151〜156は、以下に説明するような案内処理の機能・作用(例えば
図3)を実現・実行するものであるが、これらは説明のために整理した機能単位であり、実際のハードウェア要素やソフトウェアモジュールとの一致は問わない。すなわち、以下の案内処理の機能・採用を実現・実行することができるのであれば、端末装置100は、任意の機能単位で案内処理を実現・実行して良い。
【0028】
〔3.作用効果の一例〕
以下、
図3に示すフローチャートを用いて、要求部151、操作制御部152、取得部154、表示部155、切替部156が実行・実現する処理の内容について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置が実行する処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
【0029】
まず、操作制御部152は、利用者から目的地が入力されたか否かを判定し(ステップS101)、入力されていない場合は(ステップS101:No)、入力されるまで待機する。そして、操作制御部152は、利用者から目的地が入力された場合は(ステップS101:Yes)、入力された目的地を要求部151に出力する。かかる場合、要求部151は、図示を省略したサーバに対して入力された目的地を送信し、案内情報C20と地図情報C10とを要求する(ステップS102)。
【0030】
この結果、取得部154は、目的地までの案内情報C20と地図情報C10とをサーバから取得する(ステップS103)。より具体的には、取得部154は、目的地へと至る第1の経路と、第1の経路の途中から分岐して同一の目的地へと至る第2の経路及び第3の経路を示す案内情報C21〜C27を取得し、取得した案内情報C21〜C27を案内情報データベース121に格納する。また、取得部154は、各案内情報C21〜C27と対応する地図情報C11〜C17を取得し、取得した地図情報C11〜C17を地図情報データベース122に格納する。
【0031】
また、表示部155は、経路の先頭となる案内情報と対応する地図情報とを表示する(ステップS104)。例えば、表示部155は、案内情報データベース121および地図情報データベース122から、案内情報C20および地図情報C10を読出し、
図1の第1状態に示すように、「中央改札口方面階段を上ってください」等といった目標を示すテキスト情報を含む案内情報C21と、利用者の進行方向を示す矢印型のアイコンが配置された地図情報C11とを表示する。
【0032】
図3に戻り、操作制御部152は、第2の操作として、案内情報C20を画面上方向にスクロールさせる上スクロールが検出されたか否かを判定する(ステップS105)。そして、切替部156は、操作制御部152により上スクロール操作が検出された場合は(ステップS105:Yes)、表示されている案内情報C20と対応する地図情報C10とを、次に表示される案内情報C20と対応する地図情報C10とに切替える(ステップS106)。
【0033】
例えば、切替部156は、
図1の第1状態に示す際に、案内情報C21を画面上方向にスクロールさせる操作が利用者の指F10により行われた場合は、第2状態に示すように、案内情報C21から、「中央改札口を出てください」等といったテキスト情報を含む案内情報C22、すなわち、第1の経路のうち案内情報C21の次に表示される案内情報C22に切替える。また、切替部156は、地図情報C11から、中央改札口の位置を示すアイコンを含む地図情報C12に切替える。
【0034】
同様に、切替部156は、第2状態から、案内情報C22を画面上方向にスクロールさせる操作が行われた場合は、第3状態に示すように、案内情報C22から、「中央改札口からAモールへ向かってください」等といったテキスト情報を含む案内情報C23に切替える。また、端末装置100は、地図情報C12から、中央改札口からAモールへの移動方向を示す矢印型のアイコンを含む地図情報C13に切替える。
【0035】
図3に戻り、操作制御部152は、上スクロールが検出されなかった場合は(ステップS105:No)、案内情報C20を画面下方向にスクロールさせる下スクロールが検出されたか否かを判定する(ステップS107)。そして、切替部156は、操作制御部152により下スクロール操作が検出された場合は(ステップS107:Yes)、表示されている案内情報C20と対応する地図情報C10とを、一つ前の案内情報C20と対応する地図情報C10とに切替える(ステップS108)。
【0036】
例えば、切替部156は、
図1の第3状態から、案内情報C23を画面下方向にスクロールさせる操作が行われた場合は、第2状態に示すように、案内情報C23を案内情報C22に切替え、地図情報C13を地図情報C12に切替える。同様に、切替部156は、第2状態から、案内情報C22を画面下方向にスクロールさせる操作が行われた場合は、第1状態に示すように、案内情報C22を案内情報C21に切替え、地図情報C12を地図情報C11に切替える。
【0037】
図3に戻り、操作制御部152は、下スクロールが検出されなかった場合は(ステップS107:No)、案内情報C20を画面横方向にスクロールさせる横スクロールが検出されたか否かを判定する(ステップS109)。そして、切替部156は、操作制御部152により横スクロールが検出された場合は(ステップS109:Yes)、表示されている案内情報C20が示す部分から他の経路が分岐しているか否かを判定する(ステップS110)。
【0038】
そして、切替部156は、表示されている案内情報C20が示す部分から他の経路が分岐している場合は(ステップS110:Yes)、表示されている案内情報C20を他の経路の案内情報C20に切替える(ステップS111)。より具体的には、切替部156は、表示されている案内情報C20を、表示されている案内情報が示す経路(以下、元の経路と記載する)から分岐した経路のうち、先頭部分を示す案内情報C20に切替える。そして、切替部156は、表示されている地図情報C10を、ステップS111にて切替えた案内情報C20と対応する地図情報C10に切替えて表示する(ステップS112)。
【0039】
例えば、
図1に示す例では、第1の経路のうち、案内情報C22が示す部分から第2の経路および第3の経路が分岐している。そこで、切替部156は、第2状態から、第1の操作として案内情報C22を画面左方向にスクロールさせる操作が利用者の指F10により行われた場合は、第4状態に示すように、案内情報C22から、「北改札口を出てください」等といったテキスト情報を含む案内情報C24に切替える。また、端末装置100は、地図情報C12から、北改札口の位置を示すアイコンを含む地図情報C14に切替える。すなわち、切替部156は、第1の経路のうち分岐点を含む範囲を示す案内情報C22が表示されている際に、横スクロールが行われた場合は、表示されていた案内情報C22を、第2の経路の先頭部分を示す案内情報C23に切替える。
【0040】
同様に、切替部156は、第4状態から、案内情報C24を画面左方向にスクロールさせる操作が利用者の指F10によりさらに行われた場合は、案内情報C24から、第5状態に示すように、「南改札口を出てください」等といったテキスト情報を含む案内情報C26に切替える。また、端末装置100は、地図情報C14から、南改札口の位置を示すアイコンを含む地図情報C16に切替える。すなわち、切替部156は、第2の経路のうち分岐点を含む範囲を示す案内情報C24が表示されている際に、横スクロールが行われた場合は、表示されていた案内情報C24を、第3の経路の先頭部分を示す案内情報C26に切替える。
【0041】
また、端末装置100は、第4状態から、案内情報C24の上スクロール操作が行われた場合は、第6状態に示すように、案内情報C24から、「北改札口から1番出入口へ向かってください」等といったテキスト情報を含む案内情報C25に切替える。また、端末装置100は、地図情報C14から、北改札口から一番出入口への移動方向を示す矢印型のアイコンを含む地図情報C15に切替える。
【0042】
また、端末装置100は、第5状態から、案内情報C26の上スクロール操作が行われた場合は、第7状態に示すように、案内情報C26から、「南改札口からBプラザへ向かってください」等といったテキスト情報を含む案内情報C27に切替える。また、端末装置100は、地図情報C16から、南改札口からBプラザへの移動方向を示す矢印型のアイコンを含む地図情報C17に切替える。すなわち、端末装置100は、縦スクロール操作に応じて、第2の経路を示す各案内情報C24、C25や、第3の経路を示す各案内情報C26、C27を切替える(
図3のステップS105、S106)。
【0043】
図3に戻り、操作制御部152は、横スクロールが検出されなかったと判定した場合は(ステップS109:No)、案内処理を終了させる所定の終了操作が行われたか否かを判定する(ステップS113)。そして、操作制御部152は、終了操作が行われた場合は(ステップS113:Yes)、案内処理を終了する旨の終了案内を出力部140から出力し(ステップS114)、案内処理を終了する。
【0044】
一方、操作制御部152は、終了操作が行われなかった場合は(ステップS113:No)、ステップS105を実行する。なお、操作制御部152は、ステップS106、S108、S112を実行した場合は、横スクロールが行われた際に、表示されている案内情報C20が示す部分から他の経路が分岐していない場合には(ステップS110:No)、ステップS113を実行する。
【0045】
〔4.詳細情報の表示〕
上述した端末装置100は、目的地までの経路を段階的に示す複数の案内情報C20を表示し、スクロール操作に応じて、案内情報C20を順次切り替えた。ここで、目的地までの経路のうち、案内情報C20が示す部分によっては、経路が複雑で利用者を案内するのが困難となる場合も考えられる。そこで、端末装置100は、案内情報C20とは別に、案内情報C20よりも経路を詳細に示す1つ以上の詳細情報C40を表示してもよい。
【0046】
例えば、
図4は、実施形態にかかる端末装置が表示する詳細情報の一例を説明するための図である。なお、
図4に示す例では、詳細情報C40として、案内情報C25が示す部分の経路をより詳細に示す詳細情報C41〜C43を表示する例について記載した。例えば、端末装置100は、
図4の第1状態に示すように、案内情報C25と、対応する地図情報C15とを表示する。そして、端末装置100は、利用者の指F10が案内情報C25を画面上方向にスクロールさせた場合は、第2状態に示すように、案内情報C25を案内情報C28に切替え、地図情報C15を地図情報C18に切替える。
【0047】
ここで、第2の経路のうち、案内情報C25が示す部分の案内が複雑である場合、端末装置100は、案内情報C25とともに詳細情報C41〜C43を取得する。また、端末装置100は、詳細情報C40を取得した場合は、第1状態に示すように、詳細情報C40を表示させるためのアイコンC30を表示する。
【0048】
そして、端末装置100は、アイコンC30が利用者の指F10によりタップされた場合は、案内情報C25が示す部分のうち、先頭となる部分を示す詳細情報C41を表示する。また、端末装置100は、詳細情報C41が表示されている際に、上スクロールが行われた場合は、第4状態に示すように、詳細情報C41を詳細情報C42に切替える。また、端末装置100は、詳細情報C42が表示されている際に、さらに上スクロール操作が行われた場合は、第5状態に示すように、詳細情報C42を詳細情報C43に切替える。そして、端末装置100は、詳細情報C43が表示されている際に、さらに上スクロール操作が行われた場合は、第2状態に示すように、詳細情報C40の表示を終了し、案内情報C25の次に表示される案内情報C28と、対応する地図情報C18とを表示する。
【0049】
すなわち、端末装置100は、上スクロール操作が行われた際に、案内情報C25が示す部分の終端以外を示す詳細情報C41、C42が表示されている場合は、詳細情報C41、C42を他の詳細情報C42、C43に切替える。また、端末装置100は、上スクロール操作が行われた際に、案内情報C25が示す部分の終端を示す詳細情報C43が表示されている場合は、詳細情報C40の表示を終了し、案内情報C25の次に表示される案内情報C28を表示する。
【0050】
なお、端末装置100は、第3状態から第5状態に示すように、詳細情報C40が表示されている間、詳細情報C40を案内情報C20に切替えるためのアイコンC31を表示する。そして、端末装置100は、第3状態から第5状態に示す間に、利用者がアイコンC31をタップした場合は、第1状態に示すように、詳細情報C41〜C43の表示を取りやめ、案内情報C25を表示する。
【0051】
このように、端末装置100は、案内情報C20よりも詳細に経路を示す詳細情報C40を表示する。このため、端末装置100は、目的地までの経路のうち、表示された案内情報C20が示す部分が複雑である場合にも、利用者を適切に案内することができる。
【0052】
〔5.目標情報の表示〕
なお、
図4に示す例では、端末装置100は、詳細情報C40を表示する際に案内情報C20を表示しなかった。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、詳細情報C41〜C43を表示するとともに、詳細情報C41〜C43が示す部分を示す案内情報C25を表示し続けてもよく、第2の経路のうち、案内情報C25が示す部分の先頭と終端とを示す目標情報C50を詳細情報C40と同時に表示してもよい。
【0053】
例えば、
図5は、実施形態にかかる端末装置が表示する目標情報の一例を説明するための図である。なお、
図5に示す第1状態および第2状態に示す処理は、
図4に示した第1状態および第2状態に示す処理と同一であるものとして、説明を省略する。また、
図5に示す例では、目的情報C50として、案内情報C25が示す部分の先頭を示す目的情報C51と、終端を示す目標情報C51を表示する例について記載した。
【0054】
例えば、端末装置100は、第1状態においてアイコンC30が利用者の指F10によりタップされた場合は、第3状態に示すように、詳細情報C41を表示する。また、端末装置100は、第2の経路のうち、案内情報C25が示す部分の先頭を示す目標情報C51と、案内情報C25が示す部分の終端を示す目標情報C52を表示する。例えば、端末装置100は、案内情報C25が「北改札口から1番出入口へ向かってください」といったテキストを含む場合は、「北改札口から」といったテキストを含む目標情報C51と、「1番出入口まで」といったテキストを含む目標情報C52とを、詳細情報C41とともに表示する。
【0055】
また、端末装置100は、第3状態に示す際に上スクロール操作が行われた場合は、第4状態に示すように、目標情報C51、C52を表示したままで、詳細情報C41を詳細情報C42に切替える。また、端末装置100は、第4状態に示す際に上スクロール操作が行われた場合は、第5状態に示すように、目標情報C51、C52を表示したままで、詳細情報C42を詳細情報C43に切替える。そして、端末装置100は、案内情報C25が示す部分の終端、すなわち、目標情報C52が示す部分を示す案内情報C43が表示されている際に、さらに上スクロール操作が行われた場合は、第2状態に示すように、詳細情報C40と目標情報C50との表示を取りやめ、案内情報C28を表示する。
【0056】
このように、詳細情報C40とは別に、案内情報C20が示す経路の先頭や目標を示す目標情報C50を表示した場合は、利用者に、どこへ向かっているのかという指標を示すことができる。このため、端末装置100は、利用者をより適切に目的地まで案内することができる。
【0057】
〔6.案内情報の取得タイミング〕
ここで、上述した実施形態では、端末装置100は、目的地までの第1の経路を示す全ての案内情報C21〜C23と、第1の経路から分岐した第2の経路および第3の経路を示す全ての案内情報C24〜C27を予め取得し、利用者の操作に応じて、表示する案内情報を切替えた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、端末装置100は、目的地までの経路のうち、任意の領域を示す案内情報を、任意のタイミングで取得して良い。
【0058】
例えば、
図6は、実施形態にかかる端末装置が取得する案内情報の範囲の一例を説明するための図である。なお、
図6に示す例では、目的地へと至る第1の経路を示す案内情報#1〜#7、第1の経路のうち案内情報#3が示す部分から分岐した第2の経路を示す案内情報#8〜#10、第1の経路のうち案内情報#3が示す部分から分岐した第3の経路を示す案内情報#11、#12、および第1の経路のうち案内情報#3が示す部分から分岐した第4の経路を示す案内情報#13、#14を記載した。
【0059】
例えば、端末装置100は、目的地が入力され、目的地までの経路の検索が行われた場合は、サーバから、
図6中(A)に示す案内情報#1〜#3、#8、#11、#13を取得する。すなわち、端末装置100は、第1の経路のうち他の経路が分岐するまでの範囲を示す案内情報#1および案内情報#2、他の経路が分岐した箇所を示す案内情報#3、分岐した各経路の先頭部分を示す案内情報#8、#11、#13を取得する。そして、端末装置100は、縦スクロールに応じて、案内情報#1〜#3を切替えるとともに、横スクロールが行われた際に案内情報#3が表示されている場合は、案内情報#3を、案内情報#8、#11、#13のいずれかに切替える。
【0060】
また、端末装置100は、縦スクロールが行われた際に、案内情報#3が表示されている場合は、
図6中(B)に示すように、案内情報#3が示す第1の経路のうち、案内情報#3が示す箇所よりも先の部分を示す案内情報#4〜#7をさらに取得する。また、端末装置100は、縦スクロールが行われた際に、案内情報#8が表示されている場合は、
図6中(C)に示すように、案内情報#8が示す第2の経路のうち、案内情報#8が示す部分よりも先の部分を示す案内情報#9、#10を取得する。
【0061】
このように、端末装置100は、目的地までの経路を示す案内情報C20のうち、他の経路が分岐するまでの案内情報C20と、他の経路の先頭を示す案内情報C20とをあらかじめ取得する。そして、端末装置100は、他の経路が分岐する箇所を示す案内情報C20または他の経路の先頭を示す案内情報C20を表示する際に、縦スクロール操作が行われた場合は、表示されていた案内情報が示す経路を示す他の案内情報C20を取得して表示する。このため、端末装置100は、取得する経路情報C20の数を削減することができるので、目的地検索を行う際のレスポンスを向上させることができる。
【0062】
なお、端末装置100は、利用者がスクロール操作を行う度に、次に表示する案内情報を取得してもよい。例えば、端末装置100は、案内情報#3が表示されている際に、上スクロール操作が行われた場合は、案内情報#4を取得して表示し、案内情報#3が表示されている際に、横スクロール操作が行われた場合は、案内情報#8を取得して表示してもよい。
【0063】
〔7.検出する操作について〕
上述した実施形態では、端末装置100は、案内情報C20を画面上方向若しくは画面下方向にスクロールさせる操作に応じて、表示されている案内情報C20を同一の経路を示す他の案内情報C20に切替え、案内情報C20を画面横方向にスクロールさせる操作に応じて、表示されている案内情報C20を他の経路を示す案内情報C20に切替えた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではなく、端末装置100は、任意の操作に応じて、表示されている案内情報C20を同一の経路若しくは他の経路を示す案内情報C20に切替えてよい。
【0064】
例えば、端末装置100は、衝撃や加速度を測定するセンサを用いて、利用者が端末装置100を振った方向を測定する。そして、端末装置100は、利用者が端末装置100を縦方向に振った場合には、表示されている案内情報C20を同一の経路を示す他の案内情報C20に切替えてもよい。また、端末装置100は、利用者が端末装置100を横方向に振った場合は、表示されている案内情報C20を他の経路を示す案内情報C20に切替えてもよい。
【0065】
また、端末装置100は、案内情報C20を画面横方向ににスクロールさせる操作に応じて、表示されている案内情報C20を同一の経路を示す他の案内情報C20に切替え、案内情報C20を画面縦方向にスクロールさせる操作に応じて、表示されている案内情報C20を他の経路を示す案内情報C20に切替えてもよい。
【0066】
また、端末装置100は、利用者の進行方向に応じて第1の操作および第2の操作を変更してもよい。例えば、端末装置100は、利用者を直進させる経路の案内情報C20が表示されている際に、利用者を左折させる経路が分岐している場合は、画面上方向に案内情報C20をスクロールさせた際に、同一の経路を示す他の案内情報C20に切替え、画面左方向に案内情報C20をスクロールさせた際に、他の経路を示す案内情報C20、すなわち、利用者を左折させる経路を示す案内情報C20を表示してもよい。すなわち、端末装置100は、案内情報C20を進行方向に関連する方向へとスクロールさせる操作を第1の操作および第2の操作に採用してもよい。
【0067】
また、端末装置100は、地図情報C10上における各経路の位置関係に応じて、第1の操作および第2の操作を変更してもよい。例えば、表示されている案内情報C20が示す経路が、表示されている地図情報C10において画面右方向へと向かう経路であるものとし、かかる経路から、地図情報C10において画面上下方向に他の経路が分岐しているものとする。このような場合は、端末装置100は、画面左方向に案内情報C20をスクロールさせた際に、同一の経路を示す他の案内情報C20に切替え、画面上下方向に案内情報C20をスクロールさせた際に、他の経路を示す案内情報C20に切替えてもよい。
【0068】
すなわち、端末装置100は、案内情報C20をどのように表示するか、地図情報C10における進行方向、案内情報C20の切替をどのようなUI(User Interface)により実現するか等といった情報に応じて、任意の操作を第1の操作および第2の操作として採用することができる。
【0069】
〔8.画面の向きについて〕
また、端末装置100は、案内処理を実行する際の端末装置100の向きに応じて、案内情報C20を切替える操作を変更してもよい。例えば、利用者が端末装置100を縦にして(長辺方向を地面に対して略垂直な向きに保って)使用している場合、端末装置100は、画面の上半分に地図情報C10を表示し、画面下半分に案内情報C20を表示する。このような場合、端末装置100は、画面縦方向のスクロール操作を第2の操作とし、画面横方向のスクロール操作を第1の操作として採用する。
【0070】
一方、利用者が端末装置100を横にして(長辺方向を地面に対して略平行な向きに保って)使用している場合、端末装置100は、画面の左半分に地図情報C10を表示し、画面右半分に案内情報C20を表示する。このような場合、端末装置100は、画面横方向のスクロール操作を第2の操作として、画面縦方向のスクロール操作を第1の操作として採用してもよい。なお、端末装置100は、利用者が端末装置100を使用する際の向きを変更した場合は、地図情報C10および案内情報C20を表示する位置を変更するに留め、案内情報C20を切替える操作については、変更せずともよい。
【0071】
〔9.案内情報のバリエーション〕
ここで、端末装置100は、利用者を適切な方向へ誘導できるのであれば、任意の対応で案内情報C20を出力して良い。例えば、端末装置100は、
図1に示すように、テキストを含む案内情報C20を出力してもよく、また、利用者を案内するための音声を含む案内情報C20を出力してもよい。例えば、端末装置100は、案内情報C21を案内情報C22に切替えた際に「中央改札口を出てください」等といった音声を出力してもよい。また、端末装置100は、利用者の進行方向を示す振動等を出力してもよい。
【0072】
また、端末装置100は、利用者が進むべき方向を「東方向」や「西方向」といった方位で示してもよく、利用者の向きを基準として「左方向」や「右方向」等といった単純な方向で示してもよい。また、端末装置100は、利用者の位置を測位することができる場合や、磁気センサ等を利用して地磁気を検出することができる場合、利用者が表示された案内情報C20が示す経路を辿っているか否かを判定する。そして、端末装置100は、利用者が誤った方向へ進んだ場合、若しくは、利用者が正しい方向へ進んだ場合には、音声を出力したり、端末装置100を振動させることで、利用者が進むべき方向を通知してもよい。また、端末装置100は、案内情報C20を出力した後で、利用者が正しい方向とは異なる方向に所定の距離以上移動した場合には、利用者の注意を喚起するため、音声を出力したり、端末装置100を振動させてもよい。また、端末装置100は、振動可能な時計型の端末装置等、ウェアラブルデバイスを利用者が装着している場合は、係るウェアラブルデバイスを振動させることで、利用者の注意を喚起してもよい。
【0073】
〔10.位置測位システムとの連動〕
上述した端末装置100は、利用者からの操作に従って、案内情報の切り替えを行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、利用者が地下から地上へと移動し、GPS等の位置測位システムが利用可能になった場合には、位置測位システムを用いた案内処理に切替えてもよい。また、端末装置100は、位置測位システムを用いて、利用者の現在位置を特定し、特定した位置と対応する部分を示す案内情報を表示してもよい。
【0074】
〔11.他の実施形態〕
なお、上記実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、本出願における機能構成、データ構造、フローチャートに示す処理の順序や内容などは例示に過ぎず、各要素の有無、その配置や処理実行などの順序、具体的内容などは適宜変更可能である。例えば、上述した案内処理や目標物を選択する機能は、上記実施形態で例示したように端末装置100が実現する以外にも、スマートフォンのアプリなどが実現する端末における装置、方法やプログラムとして実現することもできる。
【0075】
また、端末装置100を構成する個々の処理部151〜156を、さらにそれぞれ独立した装置で実現する構成も一般的である。同様に、外部のプラットフォーム等をAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)やネットワークコンピューティング(いわゆるクラウドなど)で呼び出すことで、上記実施形態で示した各手段を実現するなど、本発明の構成は柔軟に変更できる。さらに、本発明に関する手段などの各要素は、コンピュータの演算制御部に限らず物理的な電子回路など他の情報処理機構で実現してもよい。
【0076】
例えば、端末装置100は、端末装置100と通信可能な配信サーバとが協調して上述した案内処理を実行してもよい。例えば、端末装置100と通信可能な配信サーバは、案内情報データベース121、地図情報データベース122を有する。また、端末装置100は、配信サーバから、表示する案内情報C20を取得して表示する。そして、端末装置100は、利用者が端末装置100の操作を行う度に、操作内容を配信サーバに通知する。このような場合、配信サーバは、利用者が第2の操作を行った場合は、配信済みの案内情報C20と同一の経路を示す他の案内情報C20を端末装置100に配信する。一方、配信サーバは、利用者が第1の操作を行った場合は、配信済みの案内情報C20とは他の経路を示す案内情報C20を端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、配信サーバから受信した案内情報C20を出力することで、利用者を適切に案内できる。
【0077】
なお、このように配信サーバと端末装置100とが協調して案内処理を実行する場合、配信サーバは、任意の粒度で案内情報C20を配信してよい。例えば、配信サーバは、目的地の検索が行われた場合は、案内情報C21、C22、C24、C26を最初に配信してもよく、全ての案内情報C21〜C27を予め配信してもよい。
【0078】
なお、上述した説明では、第1の経路と同一の目的地へと至る第2の経路および第3の経路が、第1の経路から分岐する例について記載した。ここで、第2の経路および第3の経路は、第1の経路と同一の目的地へと至る経路でなくともよい。また、上述した「同一の目的地」とは、位置が厳密に同一の目的地であることを必要としない。例えば、第1の経路、第2の経路および第3の経路は、同一の施設のうちそれぞれ異なる位置の出入口へと至る経路であってもよい。また、第1の経路、第2の経路および第3の経路は、例えば、それぞれ異なる位置にある喫茶店へと至る経路であってもよい。
【0079】
〔12.効果〕
上述したように、端末装置100は、所定の目的地に至る経路の一部を示す案内情報C20を表示する。そして、端末装置100は、第1の操作が行われた際に、分岐点とは異なる部分を案内情報が示す場合は、その案内情報の表示を継続する。一方、端末装置100は、第1の操作が行われた際に、分岐点を含む部分を案内情報が示す場合は、案内情報を他の経路を示す案内情報に切替える。
【0080】
この結果、端末装置100は、例えば、案内情報C22、C23が示す第1の経路から分岐して同一の目的地へと至る経路として、案内情報C24、C25が示す第2の経路や、案内情報C26、C27が示す第3の経路を利用者に提示することができる。このような場合、利用者は、混雑具合や段差の有無といった各経路の状態、各案内情報C21〜C27が示す目標までの距離、各目標を見つけることができるか否か等といった条件に応じて、各経路から実際の案内に使用する経路を選択すればよい。この結果、端末装置100は、利用者を適切に案内することができる。
【0081】
また、端末装置100は、他の経路を示す案内情報C20として、他の経路の先頭部分を示す案内情報C20に、表示された案内情報C20を切替える。このため、端末装置100は、経路の途中であっても、分岐点が存在する場合は、かかる分岐点から分岐する経路を介して、利用者を目的地まで適切に案内することができる。
【0082】
また、端末装置100は、第2の操作が行われた場合は、表示された案内情報C20を、その案内情報C20が示す経路の同一の経路のうち、その案内情報C20が示す部分とは異なる部分を示す案内情報C20に切替える。例えば、端末装置100は、画面縦方向のスクロール操作が行われた場合は、目的地までの経路を段階的に示す案内情報C21〜C23を順次切り替える。このため、端末装置100は、利用者の操作に基づいた案内、すなわち、対話式の案内を実現することができる。
【0083】
また、端末装置100は、第1の操作として、案内情報C20を画面上の横方向に移動させる操作が行われた場合は、表示された案内情報C20を、他の経路を示す案内情報C20に切替える。このため、端末装置100は、例えば、対話式の案内において利用者が分岐点に居る場合は、目的地へ至る複数の経路の中から、利用者が所望する経路の選択を受付けることができる。
【0084】
また、端末装置100は、目的地までの経路の検索が行われた場合は、目的地までの経路のうち他の経路が分岐するまでの範囲と、他の経路が分岐した箇所とを示す1つ以上の案内情報C20と、他の経路の先頭部分を示す案内情報C20とを取得する。そして、端末装置100は、第1の操作が行われた際に、分岐点を示す案内情報C20が表示されている場合は、表示された案内情報C20を、他の経路の先頭部分を示す案内情報C20に切替える。
【0085】
また、端末装置100は、第2の操作が行われた際に、分岐点を示す案内情報C20が表示されている場合は、目的地までの経路のうち、表示されている案内情報C20が示す箇所よりも先の部分を示す案内情報C20をさらに取得して表示する。一方、端末装置100は、第2の操作が行われた際に、他の経路の先頭部分を示す案内情報C20が表示されている場合は、かかる他の経路のうち、表示されている案内情報C20が示す部分よりも先の部分を示す案内情報C20をさらに取得する。このため、端末装置100は、目的地までの経路の検索時に取得するデータ量を削減することができるので、対話式の案内において、利用者の操作に対するレスポンスを向上させることができる。
【0086】
また、端末装置100は、目的地までの経路を示す全ての案内情報C20と、かかる経路から分岐した経路を示す全ての案内情報C20とを取得する。このため、端末装置100は、案内を開始した後で、案内情報C20を配信するサーバと通信することが困難な場合にも、利用者を適切に案内することができる。
【0087】
また、端末装置100は、案内情報C20とともに、案内情報C20が示す部分を案内情報C20よりも詳細に示す1つ以上の詳細情報C40を表示する。このため、端末装置100は、目的地までの経路のうち、案内情報C20が示す部分が複雑であっても、利用者を適切に目的地まで案内することができる。
【0088】
また、端末装置100は、第2の操作が行われた際に、案内情報C20が示す部分の終端以外を示す詳細情報C40が表示されている場合は、表示されている詳細情報C40を他の詳細情報C40に切替える。一方、端末装置100は、第2の操作が行われた際に、案内情報C20が示す部分の終端を示す詳細情報C40が表示されている場合は、詳細情報C40を、次に表示される案内情報C20に切替える。このため、端末装置100は、継続して利用者を目的地まで案内することができる。
【0089】
また、端末装置100は、案内情報C20と、案内情報C20に対応する地図情報C10とを表示する。このため、端末装置100は、利用者が進むべき方向を的確に示すことができるので、利用者を目的地まで適切に案内することができる。
【0090】
また、端末装置100は、案内情報C20として、目的地までの経路の一部を説明するテキストを含む情報を表示する。このため、端末装置100は、地図による案内を利用者が苦手とする場合にも、利用者を適切に目的地まで案内することができる。
【0091】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0092】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。