(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0007】
DGWアーキテクチャでは、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性をどのように保証するかが重要課題であることを知ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、サービス継続性保証方法、制御プレーンゲートウェイ、およびモビリティ管理ネットワーク要素を提供して、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルをUEのために確立する。
【0009】
第1の態様によれば、サービス継続性保証方法が提案され、方法は、制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器用のモビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたユーザ機器の現在位置情報を受信するステップと、制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用の少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイを選択するステップと、制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器のために、ユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器のターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するステップであって、データ転送トンネルが、ユーザ機器の移動プロセスにおいて、ユーザ機器のアップリンクユーザプレーンデータおよび/またはダウンリンクユーザプレーンデータを送信するために使用される、ステップとを含む。
【0010】
第1の態様を参照して、第1の可能な実装形態では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワ
ーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器のために、ユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器のターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するステップの具体的な実装形態は、
制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、第1のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第1のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、ソースユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信するステップであって、第3の要求が、ソースユーザプレーンゲートウェイと第1のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求が、転送ユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する、ステップ
である。
【0011】
第1の態様を参照して、第2の可能な実装形態では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第2のユーザプレーンゲートウェイおよび第3のユーザプレーンゲートウェイを含み、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器のために、ユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器のターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するステップの具体的な実装形態は、
制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、第2のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第2のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、第3のユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信するステップであって、第3の要求が、第3のユーザプレーンゲートウェイと第2のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および第3のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求が、第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウ
ェイのルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、ソースユーザプレーンゲートウェイに第4の要求を送信するステップであって、第4の要求が、ソースユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第4の要求が、第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する、ステップ
である。
【0012】
第1の態様を参照して、第3の可能な実装形態では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
方法は、制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報をさらに受信するステップをさらに含み、
制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器のために、ユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器のターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するステップの具体的な実装形態は、
制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、第1のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第1のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する、ステップ
である。
【0013】
第1の態様を参照して、第4の可能な実装形態では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第2のユーザプレーンゲートウェイおよび第3のユーザプレーンゲートウェイを含み、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
方法は、制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報をさらに受信するステップをさらに含み、
制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器のために、ユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器のターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するステップの具体的な実装形態は、
制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がユーザ機器のターゲット基地局の
ルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、第2のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第2のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する、ステップと、
制御プレーンゲートウェイにより、第3のユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信するステップであって、第3の要求が、第3のユーザプレーンゲートウェイと第2のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および第3のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求が、第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する、ステップ
である。
【0014】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実装形態から第1の態様の第4の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第5の可能な実装形態では、方法は、制御プレーンゲートウェイにより、ターゲットユーザプレーンゲートウェイにセッション作成要求を送信するステップをさらに含み、セッション作成要求は、ユーザ機器用のターゲットユーザプレーンゲートウェイ上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために使用され、各々の作成されたベアラコンテキストはターゲットユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を含み、ターゲットユーザプレーンゲートウェイはユーザ機器の現在位置領域に対応するサービングユーザプレーンゲートウェイである。
【0015】
第1の態様の第5の可能な実装形態を参照して、第6の可能な実装形態では、方法は、制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するステップをさらに含む。
【0016】
第1の態様の第1の可能な実装形態または第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第7の可能な実装形態では、方法は、制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第1のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するステップをさらに含む。
【0017】
第1の態様の第1の可能な実装形態または第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第8の可能な実装形態では、第1のユーザプレーンゲートウェイはさらに、ユーザ機器の現在位置情報に従って、ユーザ機器用の制御プレーンゲートウェイによって選択されたサービングユーザプレーンゲートウェイである。
【0018】
第1の態様の第2の可能な実装形態または第1の態様の第4の可能な実装形態を参照して、第9の可能な実装形態では、方法は、制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するステップをさらに含む。
【0019】
第2の態様によれば、サービス継続性保証方法が提案され、方法は、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素により、ユーザ機器に奉仕するソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された転送再配置要求を受信するステップであって、転送再配置要求がユーザ機器の現在位置情報を搬送する、ステップと、ターゲットモビリティ管理ネッ
トワーク要素により、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器のターゲット制御プレーンゲートウェイを選択するステップと、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素により、ターゲット制御プレーンゲートウェイにユーザ機器の現在位置情報を送信するステップであって、その結果、ターゲット制御プレーンゲートウェイが、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器の転送ユーザプレーンゲートウェイを決定する、ステップと、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素により、ターゲット制御プレーンゲートウェイにデータ転送トンネル確立要求を送信するステップであって、データ転送トンネル確立要求が、ユーザ機器のために、転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器に奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように、ターゲット制御プレーンゲートウェイに要求するために使用される、ステップとを含む。
【0020】
第2の態様を参照して、第1の可能な実装形態では、ターゲット制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、方法は、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素により、ソースモビリティ管理ネットワーク要素に変更通知メッセージを送信するステップをさらに含み、変更通知メッセージは、ユーザ機器のサービング制御プレーンゲートウェイがターゲット制御プレーンゲートウェイに変わったことを示すために使用される。
【0021】
第2の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第2の可能な実装形態では、方法は、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素により、変更通知メッセージに従ってソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された確認応答メッセージを受信するステップをさらに含み、確認応答メッセージはユーザ機器のソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0022】
第3の態様によれば、サービス継続性保証方法が提案され、方法は、制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたユーザ機器の現在位置情報を受信するステップと、制御プレーンゲートウェイにより、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用のターゲットユーザプレーンゲートウェイを選択するステップと、制御プレーンゲートウェイにより、モビリティ管理ネットワーク要素に要求メッセージを送信するステップであって、要求メッセージが、第1のベアラコンテキストを解放し、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を送信することをユーザ機器に示すように、モビリティ管理ネットワーク要素に要求するために使用され、第1のベアラコンテキストがユーザ機器のソースユーザプレーンゲートウェイ上に確立されたユーザ機器のベアラコンテキストであり、第2のベアラコンテキストが第1のベアラコンテキストに従ってターゲットユーザプレーンゲートウェイ上にユーザ機器によって再確立されるベアラコンテキストである、ステップとを含む。
【0023】
第3の態様を参照して、第1の可能な実装形態では、要求メッセージはベアラ削除要求メッセージであり、ベアラ削除要求メッセージは再アクティブ化要求指示を搬送し、再アクティブ化要求指示は、モビリティ管理ネットワーク要素を使用することにより、ベアラコンテキストが削除された後、ベアラコンテキストに対する再セットアップ要求を開始するようにユーザ機器に示すために使用される。
【0024】
第4の態様によれば、制御プレーンゲートウェイが提案され、制御プレーンゲートウェイは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたユーザ機器の現在位置情報を受信するように構成された受信ユニットと、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用の少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイを選択するように構成された選択ユニットと、ユーザ機器のために、ユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲート
ウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器のターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように構成されたトンネル確立ユニットであって、データ転送トンネルが、ユーザ機器の移動プロセスにおいて、ユーザ機器のアップリンクユーザプレーンデータおよび/またはダウンリンクユーザプレーンデータを送信するために使用される、トンネル確立ユニットとを含む。
【0025】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
受信ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
制御プレーンゲートウェイは送信ユニットをさらに含み、トンネル確立ユニットは、具体的に、
送信ユニットを使用することにより、第1のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信し、送信ユニットを使用することにより、ソースユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第1のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、ソースユーザプレーンゲートウェイと第1のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求は、転送ユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0026】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第2のユーザプレーンゲートウェイおよび第3のユーザプレーンゲートウェイを含み、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
受信ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
制御プレーンゲートウェイは送信ユニットをさらに含み、トンネル確立ユニットは、具体的に、
送信ユニットを使用することにより、第2のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信し、送信ユニットを使用することにより、第3のユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信し、送信ユニットを使用することにより、ソースユーザプレーンゲートウェイに第4の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング
情報を搬送し、第3の要求は、第3のユーザプレーンゲートウェイと第2のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および第3のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送し、第4の要求は、ソースユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第4の要求は、第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0027】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
受信ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を受信するようにさらに構成され、
受信ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
制御プレーンゲートウェイは送信ユニットをさらに含み、トンネル確立ユニットは、具体的に、
送信ユニットを使用することにより、第1のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第1のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0028】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第2のユーザプレーンゲートウェイおよび第3のユーザプレーンゲートウェイを含み、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
受信ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を受信するようにさらに構成され、
受信ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
制御プレーンゲートウェイは送信ユニットをさらに含み、トンネル確立ユニットは、具体的に、
送信ユニットを使用することにより、第2のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信し、送信ユニットを使用することにより、第3のユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2の
ユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、第3のユーザプレーンゲートウェイと第2のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および第3のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0029】
可能な設計では、トンネル確立ユニットは、ターゲットユーザプレーンゲートウェイにセッション作成要求を送信するようにさらに構成され、セッション作成要求は、ユーザ機器用のターゲットユーザプレーンゲートウェイ上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために使用され、各々の作成されたベアラコンテキストはターゲットユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を含み、ターゲットユーザプレーンゲートウェイはユーザ機器の現在位置領域に対応するサービングユーザプレーンゲートウェイである。
【0030】
可能な設計では、トンネル確立ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0031】
可能な設計では、トンネル確立ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第1のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0032】
可能な設計では、第1のユーザプレーンゲートウェイはさらに、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用の制御プレーンゲートウェイによって選択されたサービングユーザプレーンゲートウェイである。
【0033】
可能な設計では、トンネル確立ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0034】
第5の態様によれば、モビリティ管理ネットワーク要素が提案され、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器に奉仕するソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された転送再配置要求を受信するように構成された受信ユニットであって、転送再配置要求がユーザ機器の現在位置情報を搬送する、受信ユニットと、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器のターゲット制御プレーンゲートウェイを選択するように構成された選択ユニットと、ターゲット制御プレーンゲートウェイにユーザ機器の現在位置情報を送信するように構成された送信ユニットであって、その結果、ターゲット制御プレーンゲートウェイが、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器の転送ユーザプレーンゲートウェイを決定する、送信ユニットとを含み、送信ユニットは、ターゲット制御プレーンゲートウェイにデータ転送トンネル確立要求を送信するようにさらに構成され、データ転送トンネル確立要求は、ユーザ機器のために、転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器に奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように、ターゲット制御プレーンゲートウェイに要求するために使用される。
【0035】
可能な設計では、ターゲット制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域
に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、送信ユニットは、ソースモビリティ管理ネットワーク要素に変更通知メッセージを送信するようにさらに構成され、変更通知メッセージは、ユーザ機器のサービング制御プレーンゲートウェイがターゲット制御プレーンゲートウェイに変わったことを示すために使用される。
【0036】
可能な設計では、受信ユニットは、変更通知メッセージに従ってソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された確認応答メッセージを受信するようにさらに構成され、確認応答メッセージはユーザ機器のソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0037】
第6の態様によれば、制御プレーンゲートウェイが提案され、制御プレーンゲートウェイは、制御プレーンゲートウェイがモビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたユーザ機器の現在位置情報を受信することと、制御プレーンゲートウェイがユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用のターゲットユーザプレーンゲートウェイを選択することと、制御プレーンゲートウェイがモビリティ管理ネットワーク要素に要求メッセージを送信することとを含み、要求メッセージは、第1のベアラコンテキストを解放し、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を送信することをユーザ機器に示すように、モビリティ管理ネットワーク要素に要求するために使用され、第1のベアラコンテキストはユーザ機器のソースユーザプレーンゲートウェイ上に確立されたユーザ機器のベアラコンテキストであり、第2のベアラコンテキストは第1のベアラコンテキストに従ってターゲットユーザプレーンゲートウェイ上にユーザ機器によって再確立されるベアラコンテキストである。
【0038】
可能な設計では、要求メッセージはベアラ削除要求メッセージであり、ベアラ削除要求メッセージは再アクティブ化要求指示を搬送し、再アクティブ化要求指示は、モビリティ管理ネットワーク要素を使用することにより、ベアラコンテキストが削除された後、ベアラコンテキストに対する再セットアップ要求を開始するようにユーザ機器に示すために使用される。
【0039】
第7の態様によれば、メモリと、プロセッサと、受信機と、送信機とを含む制御プレーンゲートウェイが提案され、
メモリは、プログラムを記憶し、プロセッサにデータおよび命令を供給するように構成され、
プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成され、具体的には、以下の動作:
受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたユーザ機器の現在位置情報を受信することと、
ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用の少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイを選択することと、
ユーザ機器のために、ユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器に奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立することであって、データ転送トンネルが、ユーザ機器の移動プロセスにおいて、ユーザ機器のアップリンクユーザプレーンデータおよび/またはダウンリンクユーザプレーンデータを送信するために使用される、確立することと
を実施するように構成される。
【0040】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲート
ウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
プロセッサは、受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
送信機を使用することにより、ユーザ機器のために、ソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および/または転送ユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスにおいて、プロセッサは、具体的に、
送信機を使用することにより、第1のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信し、送信機を使用することにより、ソースユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第1のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、ソースユーザプレーンゲートウェイと第1のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求は、第1のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0041】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイおよび第2のユーザプレーンゲートウェイを含み、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
プロセッサは、受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
送信機を使用することにより、ユーザ機器のために、ソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスにおいて、プロセッサは、具体的に、
送信機を使用することにより、第2のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信し、送信機を使用することにより、第3のユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信し、送信機を使用することにより、ソースユーザプレーンゲートウェイに第4の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、第3のユーザプレーンゲートウェイと第2のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および第3のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送し、第4の要求は、ソースユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイ
との間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第4の要求は、第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0042】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
プロセッサは、受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を受信するようにさらに構成され、
プロセッサは、受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はユーザ機器のターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
送信機を使用することにより、ユーザ機器のために、ソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスにおいて、プロセッサは、具体的に、
送信機を使用することにより、第1のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第1のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0043】
可能な設計では、少なくとも1つの転送ユーザプレーンゲートウェイは第1のユーザプレーンゲートウェイおよび第2のユーザプレーンゲートウェイを含み、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザ機器が現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、
プロセッサは、受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を受信するようにさらに構成され、
プロセッサは、受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成され、第1の要求はターゲット基地局のルーティング情報を搬送し、
送信機を使用することにより、ユーザ機器のために、ソースユーザプレーンゲートウェイと転送ユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスにおいて、プロセッサは、具体的に、
送信機を使用することにより、第2のユーザプレーンゲートウェイに第2の要求を送信し、送信機を使用することにより、第3のユーザプレーンゲートウェイに第3の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のユーザプレーンゲートウェイと第3のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティ
ング情報および第3のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、第3のユーザプレーンゲートウェイと第2のユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および第3のユーザプレーンゲートウェイとソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のユーザプレーンゲートウェイに要求するために使用され、第3の要求は、第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報およびソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0044】
可能な設計では、プロセッサは、送信機を使用することにより、ターゲットユーザプレーンゲートウェイにセッション作成要求を送信するようにさらに構成され、セッション作成要求は、ユーザ機器用のターゲットユーザプレーンゲートウェイ上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために使用され、各々の作成されたベアラコンテキストはターゲットユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を含み、ターゲットユーザプレーンゲートウェイはユーザ機器の現在位置領域に対応するサービングユーザプレーンゲートウェイである。
【0045】
可能な設計では、プロセッサは、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0046】
可能な設計では、プロセッサは、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第1のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0047】
可能な設計では、第1のユーザプレーンゲートウェイは、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用の制御プレーンゲートウェイによって選択されたサービングユーザプレーンゲートウェイである。
【0048】
可能な設計では、プロセッサは、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第2のユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
第8の態様によれば、メモリと、プロセッサと、受信機と、送信機とを含むモビリティ管理ネットワーク要素が提案され、
メモリは、プログラムを記憶し、プロセッサにデータおよび命令を供給するように構成され、
プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成され、具体的には、以下の動作:
受信機を使用することにより、ユーザ機器に奉仕するソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された転送再配置要求を受信することであって、転送再配置要求がユーザ機器の現在位置情報を搬送する、受信することと、
ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器のターゲット制御プレーンゲートウェイを選択することと、
送信機を使用することにより、ターゲット制御プレーンゲートウェイにユーザ機器の現在位置情報を送信することであって、その結果、ターゲット制御プレーンゲートウェイが、ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器の転送ユーザプレーンゲートウェイを決定する、送信することと、
送信機を使用することにより、ターゲット制御プレーンゲートウェイにデータ転送トンネル確立要求を送信することであって、データ転送トンネル確立要求が、ユーザ機器のために、転送ユーザプレーンゲートウェイとユーザ機器に奉仕するソースユーザプレーンゲートウェイとの間のデータ転送トンネル、および転送ユーザプレーンゲートウェイとユー
ザ機器に奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように、ターゲット制御プレーンゲートウェイに要求するために使用される、送信することと
を実施するように構成される。
【0049】
可能な設計では、ターゲット制御プレーンゲートウェイは、ユーザ機器が現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、
プロセッサは、送信機を使用することにより、ソースモビリティ管理ネットワーク要素に変更通知メッセージを送信するようにさらに構成され、変更通知メッセージは、ユーザ機器のサービング制御プレーンゲートウェイがターゲット制御プレーンゲートウェイに変わったことを示すために使用される。
【0050】
可能な設計では、プロセッサは、受信機を使用することにより、変更通知メッセージに従ってソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された確認応答メッセージを受信するようにさらに構成され、確認応答メッセージはユーザ機器のソースユーザプレーンゲートウェイのルーティング情報を搬送する。
【0051】
第9の態様によれば、メモリと、プロセッサと、受信機と、送信機とを含む制御プレーンゲートウェイが提案され、
メモリは、プログラムを記憶し、プロセッサにデータおよび命令を供給するように構成され、
プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを実行するように構成され、具体的には、以下の動作:
受信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたユーザ機器の現在位置情報を受信することと、
ユーザ機器の現在位置情報に従ってユーザ機器用のターゲットユーザプレーンゲートウェイを選択することと、
送信機を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素に要求メッセージを送信することであって、要求メッセージが、第1のベアラコンテキストを解放し、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を送信することをユーザ機器に示すように、モビリティ管理ネットワーク要素に要求するために使用され、第1のベアラコンテキストがユーザ機器のソースユーザプレーンゲートウェイ上に確立されたユーザ機器のベアラコンテキストであり、第2のベアラコンテキストが第1のベアラコンテキストに従ってターゲットユーザプレーンゲートウェイ上にユーザ機器によって再確立されるベアラコンテキストである、送信することと
を実施するように構成される。
【0052】
可能な設計では、要求メッセージはベアラ削除要求メッセージであり、ベアラ削除要求メッセージは再アクティブ化要求指示を搬送し、再アクティブ化要求指示は、モビリティ管理ネットワーク要素を使用することにより、第1のベアラコンテキストが削除された後、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を開始するようにユーザ機器に示すために使用される。
【0053】
本発明の実施形態におけるサービス継続性保証方法、制御プレーンゲートウェイ、およびモビリティ管理ネットワーク要素によれば、制御プレーンゲートウェイは、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、UE用の転送U−GWを選択し、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルをUEのために確立する。
【0054】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に記載するために、以下で、実施形態または従来技術を記載するために必要とされる添付図面を簡単に記載する。明らかに、
以下の説明における添付図面は本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者は、創造的な努力なしに、これらの添付図面から他の図面をさらに導出することができる。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下で、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に記載する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態のうちのいくつかであるが、すべてではない。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて、当業者によって取得されるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入るべきである。
【0057】
本発明の技術的解決策は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標)、Global System of Mobile communication)、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標)、Wideband Code Division Multiple Access Wireless)、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Pac
ket Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)、および5Gネットワークなどの、様々な通信システムに適用される場合がある。
【0058】
本発明の実施形態では、ユーザ機器UE(User Equipment)は、モバイル端末(Mobile Terminal)と呼ばれる場合もあり、以下のタイプのうちのいずれか1つであり得る。ユーザ機器は、静的、モバイル、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載であり得る。ユーザ機器には、限定はしないが、局(Station)、移動局(Mobile Station)、加入者ユニット(Subscriber Unit)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、タブレットコンピュータ(Tablet Computer)、ネットブック(Netbook)、携帯電話(Cellular Phone)、ハンドヘルドデバイス(Handheld)、コードレスフォン(Cordless Phone)、携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)、データカード(Data Card)、USBプラグインデバイス、モバイルWiFiホットスポットデバイス(MiFi Devices)、スマートウォッチ/スマートグラスなどのウェアラブルデバイス(Wearable Devices)、ワイヤレスモデム(Modem)、ワイヤレスルータ、およびワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局が含まれる場合がある。ユーザ機器は、ワイヤレスネットワーク全体に分散され、ワイヤレスアクセスネットワークを使用することにより、1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。
【0059】
基地局は、GSM(登録商標)もしくはCDMAにおけるトランシーバ基地局(BTS、Base Transceiver Station)であり得るか、WCDMA(登録商標)におけるノードB(NodeB)であり得るか、またはLTEにおける発展型ノードB(eNBもしくはe−NodeB、evolved Node B)であり得る。このことは本発明では限定されない。しかしながら、説明を容易にするために、以下の実施形態では、一例としてeNBを使用することによって説明が提供される。
【0060】
制御プレーンゲートウェイ(Control plane gateway、C−GW)は、2つの形態:(1)既存の3GPP EPSネットワーク内のサービングゲートウェイ(Serving Gateway、S−GW)の制御プレーン機能およびパケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway、P−GW)の制御プレーン機能が統合された後に取得される単一のネットワーク要素、ならびに(2)既存のS−GWの制御プレーン機能(Control Plane S−GW)および既存のP−GWの制御プレーン機能(Control Plane P−GW)を別々に実装する2つの独立したネットワーク要素を有する場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0061】
C−GWの2つの形態に対応して、ユーザプレーンゲートウェイ(User plane gateway、U−GW)も、2つの形態:(1)既存の3GPP EPSネットワーク内のサービングゲートウェイ(Serving Gateway、S−GW)のユーザプレーン機能およびパケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway、P−GW)のユーザプレーン機能が統合された後に取得される単一のネットワーク要素、ならびに(2)既存のS−GWのユーザプレーン機能(User Plane S−GW)および既存のP−GWのユーザプレーン機能(User Plane P−GW)を別々に実装する2つの独立したネットワーク要素を有する場合がある。このことは本発明では限定されない。U−GWを分散方式で配備することができるという特徴を考慮して、U−GWは、分散ゲートウェイ(Distributed Gateway、D−GW)と呼ばれる場合もある。
【0062】
同じサービスエリア内の複数のU−GWは、1つのU−GWリソースプールを形成することができる。1つのU−GWリソースプール内のU−GWは、互いに直接通信することができる。別のU−GWリソースプール内のU−GWとの通信を実装するために、各U−GWリソースプール内に1つのデフォルトU−GWが構成される場合がある。
【0063】
図1は、本発明の一実施形態による、2つのDGWネットワークアーキテクチャの概略図である。DGWアーキテクチャ1は破線の上であり、DGWアーキテクチャ2は破線の下である。
【0064】
DGWアーキテクチャ1では、既存のEPSネットワークアーキテクチャ内のS−GWおよびP−GWのすべての制御プレーン機能はC−GWに統合され、既存のEPSネットワークアーキテクチャ内のS−GWおよびP−GWのすべてのユーザプレーン機能はU−GWに統合される。C−GWとU−GWとの間の通信を実装するために、2つのネットワーク要素:C−GWとU−GWとの間に、S18インターフェースなどの新しいインターフェースが導入される。このネットワークアーキテクチャでは、別のネットワーク要素およびインターフェースは、既存のEPSネットワークアーキテクチャを再利用することができる。新しく追加されたS18インターフェースは、GTPなどのS−GWとP−GWとの間のインターフェースプロトコル、または別のインターフェースプロトコル、または新しく定義されたプロトコルを再利用することができる。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0065】
DGWアーキテクチャ2では、既存のEPSネットワークアーキテクチャ内のS−GWおよびP−GWは、独立した制御プレーン機能ネットワーク要素および独立したユーザプレーン機能ネットワーク要素(S−GW−CおよびS−GW−U、ならびに、P−GW−CおよびP−GW−U)に別々に分割される。S−GW−CおよびP−GW−CはC−GWと総称される場合があり、S−GW−UおよびP−GW−UはU−GWと総称される場合がある。S−GWとP−GWとの間の既存のインターフェースも、DGWアーキテクチャ2におけるS5−CインターフェースおよびS5−Uインターフェースなどの、制御プレーンインターフェースおよびユーザプレーンインターフェースに分割される。S−GW−CとS−GW−Uとの間の通信を実装するために、2つのネットワーク要素:S−GW−CとS−GW−Uとの間に、S18インターフェースなどの新しいインターフェースが導入される。P−GW−CとP−GW−Uとの間の通信を実装するために、2つのネットワーク要素:P−GW−CとP−GW−Uとの間に、S19インターフェースなどの新しいインターフェースが導入される。このネットワークアーキテクチャでは、別のネットワーク要素およびインターフェースは、既存のEPSネットワークアーキテクチャを再利用することができる。新しく追加されたS18インターフェースおよびS19インターフェースは、GTPなどのS−GWとP−GWとの間のインターフェースプロトコル、または別のインターフェースプロトコル、または新しく定義されたプロトコルを再利用することができる。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0066】
本発明の実施形態における方法および装置は、
図1のDGWアーキテクチャ1またはDGWアーキテクチャ2に示された通信システムに適用される場合がある。説明を容易にするために、本発明の実施形態における例として、DGWアーキテクチャ1に示された通信システムが使用される。DGWアーキテクチャ2に示された通信システムの場合、本発明のこの実施形態では、C−GWはDGWアーキテクチャ2におけるS−GW−CおよびP−GW−Cの統合されたネットワーク要素と等価であり、U−GWはDGWアーキテクチャ2におけるS−GW−UおよびP−GW−Uの統合されたネットワーク要素と等価である。
【0067】
図2は、本発明の一実施形態による、サービス継続性保証方法のフローチャートである。
図2の方法は制御プレーンゲートウェイによって実施される。方法は以下のステップを含む。
【0068】
201.C−GWがモビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEの現在位置情報を受信する。
【0069】
本発明のこの実施形態は、以下の適用シナリオのうちのいずれか1つに適用可能である:
(1)ユーザプレーンデータ伝送中に、接続モードのUEが移動し、移動後の位置領域がソース基地局のサービス範囲を超え、UEがソース基地局のサービス範囲から移動したことを検知した後、ソース基地局が接続モードのユーザプレーンデータサービス切替え手順を
開始するように決定する。ソース基地局は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング基地局である。
【0070】
(2)アップリンクユーザプレーンデータが送信される必要があるとき、アイドルモードのUEが、現在登録されている追跡領域(Tracking Area、TA)などの現在登録されている位置領域から移動し、UEが、追跡領域更新(Tracking Area Update、TAU)手順などの位置更新手順を開始する。
【0071】
(3)アップリンクユーザプレーンデータが送信される必要があるとき、アイドルモードのUEが、現在のサービング基地局のサービスエリアから移動するが、現在登録されている追跡領域(Tracking Area、TA)などの現在登録されている位置領域からは移動せず、UEが、サービス要求(Service Request)手順を開始する。
【0072】
適用シナリオ(1)では、ソース基地局によって送信されたユーザプレーンデータ切替え要求を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWにサービス切替え通知を送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができる。サービス切替え通知を送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0073】
適用シナリオ(2)では、UEによって送信された位置更新要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0074】
適用シナリオ(3)では、UEによって送信されたサービス要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0075】
UEの現在位置情報には、UEの現在位置領域に対応する追跡領域識別情報(Tracking Are
a Identity、TAI)、UEの現在位置領域に対応するサービング基地局情報などが含まれる。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するTAIは、UEのターゲットTAIである。UEが現在位置領域に移動した後に使用される対応するサービング基地局情報は、UEのターゲット基地局情報である。ターゲット基地局情報は、ターゲット基地局識別情報(Identity、ID)、ターゲットセル識別子(Cell Identity、CI)などであり得る。UEの現在位置領域は、UEのターゲット位置領域、すなわち、UEがソースサービング基地局のサービス範囲から移動した後のUEの位置領域とも呼ばれることを理解されたい。同様に、UEの現在位置情報はUEのターゲット位置情報とも呼ばれる。
【0076】
202.C−GWがUEの現在位置情報に従ってUE用の少なくとも1つの転送U−GWを選択する。
【0077】
本発明のこの実施形態では、UEの現在位置領域はUEの現在のサービングU−GWのサービス範囲を超え、C−GWは、UEの現在位置領域に従ってUE用の適切な転送U−GWを選択する必要がある。
【0078】
203.C−GWが、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEに奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立する。
【0079】
データ転送トンネルは、UEの移動プロセスにおいて、UEのアップリンクユーザプレーンデータおよび/またはダウンリンクユーザプレーンデータを送信するために使用される。
【0080】
UEの移動プロセスは、前述の3つの適用シナリオにおいて行われる手順、具体的には、適用シナリオ(1)におけるサービス切替え手順、適用シナリオ(2)における位置更新手順、および適用シナリオ(3)におけるサービス要求手順を含むことを理解されたい。
【0081】
UEのターゲット基地局は、UEが現在位置領域に移動した後、UEにアクセスサービスを提供する基地局であることを理解されたい。
【0082】
データ転送トンネルは、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のユーザプレーンベアラコンテキスト、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のユーザプレーンベアラコンテキストを作成することによって実装されることを理解されたい。ユーザプレーンベアラコンテキストは、ユーザプレーンデータを転送するために必要なルーティング情報を含む。具体的には、ソースU−GW上に作成されるユーザプレーンベアラコンテキストは、転送U−GWのルーティング情報およびUEに奉仕するソース基地局のルーティング情報を含み、転送U−GW上に作成されるユーザプレーンベアラコンテキストは、ソースU−GWのルーティング情報およびターゲット基地局のルーティング情報を含み、ターゲット基地局上に作成されるユーザプレーンベアラコンテキストは、転送U−GWのルーティング情報を含む。さらに、ルーティング情報は、アドレス(通常、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス)、およびトンネル終点情報(通常、GPRSトンネリングプロトコル(GPRS Tunnelling Protocol、GTP)が使用される場合、トンネル終点情報はGTPトンネル終点識別子(Tunnel Endpoint Identifier、TEID)である)を含む場合がある。
【0083】
転送U−GWは、ステップ202で述べられた少なくとも1つの転送U−GWであることを理解されたい。UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間に、UEのためにC−GWによって確立されるデータ転送トンネルは、ソースC−GWからターゲット基地局までの2つのネットワーク要素間にデータ転送トンネルを確立するために、ソースU−GW、少なくとも1つの転送U−GW、およびターゲット基地局の間に、C−GWによって確立される通信経路である。
【0084】
たとえば、少なくとも1つの転送U−GWがただ1つのU−GW:U−GW1を含むとき、確立されるデータ転送トンネル経路は、ソースU−GW→U−GW1→ターゲット基地局である。少なくとも1つの転送U−GWが2つのU−GW:U−GW1およびU−GW2を含み、U−GW1がソースU−GWと通信することができ、U−GW2がターゲット基地局と通信することができるとき、確立されるデータ転送トンネル経路は、ソースU−GW→U−GW1→U−GW2→ターゲット基地局である。少なくとも1つの転送U−GWが、ソースU−GWと通信することができるU−GW1、およびターゲット基地局と通信することができるU−GW2を含む3つ以上のU−GWを含むとき、確立されるデータ転送トンネル経路は、ソースU−GW→U−GW1→…→U−GW2→ターゲット基地局である。U−GW1→…→U−GW2によって示されたデータ転送トンネルは、少なくとも1つの転送U−GWの間のデータ転送トンネルである。
【0085】
本発明のこの実施形態では、C−GWは、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、移動後の現在位置情報に従ってUE用の適切な転送U−GWを決定し、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立する。
【0086】
場合によっては、一実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWはただ1つのU−GW:第1のU−GWを含み、C−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであり、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素である。この場合、ステップ203は、具体的に、以下のように実装される:
C−GWにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する、ステップ、
C−GWにより、第1のU−GWに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のU−GWに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ、ならびに
C−GWにより、ソースU−GWに第3の要求を送信するステップであって、第3の要求が、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースU−GWに要求するために使用され、第3の要求が、第1のU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ。
【0087】
この実施形態では、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWと同じであり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わらないことを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0088】
当然、C−GWは、第2の要求に従って第1のU−GWによって送信された第2の応答、および第3の要求に従ってソースU−GWによって送信された第3の応答をさらに受信することを理解されたい。第2の応答は、第1のU−GWが、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの第1のU−GWのルーティング情報を搬送することができ、第3の
応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答および第3の応答を受信した後、C−GWは、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0089】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、または第3の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、または第3の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0090】
加えて、トンネルの物理的な実装形態はベアラコンテキストであり、ベアラコンテキストはトンネルのピア終端のルーティング情報を含むことを理解されたい。制御プレーンゲートウェイは、2つのユーザプレーンゲートウェイに要求を別々に送信し、ベアラコンテキストを別々に作成する必要があり、ベアラコンテキストはピア終端のルーティング情報を含むこのようにして、2つのユーザプレーンゲートウェイの間にトンネルが確立される。
【0091】
場合によっては、別の実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第2のU−GWおよび第3のU−GWを含み、C−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであり、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。この場合、ステップ203は、具体的に、以下のように実装される:
C−GWにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する、ステップ、
C−GWにより、第2のU−GWに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のU−GWに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ、
C−GWにより、第3のU−GWに第3の要求を送信するステップであって、第3の要求が、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のU−GWに要求するために使用され、第3の要求が、第2のU−GWのルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ、ならびに
C−GWにより、ソースU−GWに第4の要求を送信するステップであって、第4の要求が、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースU−GWに要求するために使用され、第4の要求が、第3のU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ。
【0092】
この実施形態では、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWと同じであり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わらないことを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUE
の移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0093】
同様に、C−GWは、第2の要求に従って第2のU−GWによって送信された第2の応答、第3の要求に従って第3のU−GWによって送信された第3の応答、および第4の要求に従ってソースU−GWによって送信された第4の応答をさらに受信する。第2の応答は、第2のU−GWが、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第2のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第3の応答は、第3のU−GWが、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第3の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第3のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第4の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答、第3の応答、および第4の応答を受信した後、C−GWは、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0094】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、第3の要求、または第4の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、第3の応答、または第4の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0095】
C−GWによって決定された少なくとも1つの転送U−GWは、3つ以上の転送U−GWであり得る。C−GWは、各転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信して、ソース転送U−GW、少なくとも1つの転送U−GW、およびターゲット基地局の間にデータ転送トンネルを確立する。たとえば、少なくとも1つの転送U−GWは、U−GW1、U−GW2、およびU−GW3を含む。U−GW1はソースU−GWと通信することができ、U−GW3はターゲットU−GWと通信することができ、確立される転送トンネル経路は、ソースU−GW→U−GW1→U−GW2→U−GW3→ターゲットU−GWである。
【0096】
場合によっては、さらに別の実施形態では、C−GWは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEのソースU−GWのルーティング情報をさらに受信する。少なくとも1つの転送U−GWはただ1つのU−GW:第1のU−GWを含み、C−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであり、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。この場合、ステップ203は、具体的に、以下のように実装される:
C−GWにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する、ステップ、ならびに
C−GWにより、第1のU−GWに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第1
のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のU−GWに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ。
【0097】
この実施形態では、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わることを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0098】
同様に、C−GWは、第2の要求に従って第1のU−GWによって送信された第2の応答をさらに受信する。第2の応答は、第1のU−GWが、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第1のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第2の応答を受信した後、C−GWは、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0099】
当然、本発明のこの実施形態では、この実施形態におけるUEのサービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わるので、この実施形態におけるステップ203は、具体的に、ターゲットC−GW、すなわち、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWによって実施されることを理解されたい。さらに、ターゲットC−GWは、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信し、ソースU−GWに第1のU−GWのルーティング情報を送信するように、モビリティ管理ネットワーク要素を介してソースC−GWにさらに示すべきである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWであり、ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。
【0100】
この実施形態における第1の要求または第2の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答または第2の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0101】
場合によっては、さらに別の実施形態では、C−GWは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEのソースU−GWのルーティング情報をさらに受信する。少なくとも1つの転送U−GWは第2のU−GWおよび第3のU−GWを含み、C−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであり、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。この場合、ステップ203は、具体的に、以下のように実装される:
C−GWにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するステップであって、第1の要求がUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する
、ステップ、
C−GWにより、第2のU−GWに第2の要求を送信するステップであって、第2の要求が、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のU−GWに要求するために使用され、第2の要求が、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ、ならびに
C−GWにより、第3のU−GWに第3の要求を送信するステップであって、第3の要求が、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のU−GWに要求するために使用され、第3の要求が、第2のU−GWのルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する、ステップ。
【0102】
この実施形態では、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わることを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0103】
同様に、C−GWは、第2の要求に従って第2のU−GWによって送信された第2の応答、および第3の要求に従って第3のU−GWによって送信された第3の応答をさらに受信する。第2の応答は、第2のU−GWが、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第2のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第3の応答は、第3のU−GWが、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第3の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第3のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第2の応答および第3の応答を受信した後、C−GWは、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0104】
当然、本発明のこの実施形態では、この実施形態におけるUEのサービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わるので、この実施形態におけるステップ203は、具体的に、ターゲットC−GW、すなわち、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWによって実施されることを理解されたい。さらに、ターゲットC−GWは、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信し、ソースU−GWに第3のU−GWのルーティング情報を送信するように、モビリティ管理ネットワーク要素を介してソースC−GWにさらに示すべきである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWであり、ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。
【0105】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、または第3の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、または第3の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0106】
場合によっては、
図2の前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、方法は、C−GWにより、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第1のU−GWのルーティング情報を送信するステップをさらに含む。
【0107】
代替として、
図2の前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第2のU−GWおよび第3のU−GWであるとき、方法は、C−GWにより、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第2のU−GWのルーティング情報を送信するステップをさらに含む。
【0108】
場合によっては、
図2の前述の4つの具体的な実施形態では、方法は、C−GWにより、ターゲットU−GWにセッション作成要求を送信するステップをさらに含む場合があり、セッション作成要求は、UE用のターゲットU−GW上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために使用され、各々の作成されたベアラコンテキストは、ターゲットU−GWの(IPアドレスおよびTEID情報などの)ルーティング情報を含み、ターゲットU−GWはUEの現在位置領域に対応するサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、一般に、現在位置領域内のUEに最適なデータ伝送経路を提供するサービングU−GWであることを理解されたい。さらに、C−GWは、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットU−GWのルーティング情報を送信する。
【0109】
場合によっては、
図2の前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、第1のU−GWはさらに、UEの現在位置情報に従ってUE用のC−GWによって選択されたサービングU−GWであり得る。すなわち、第1のU−GWはターゲットU−GWである。この場合、ターゲットD−GWはソースD−GWと直接通信することができ、すなわち、ターゲットU−GWも転送U−GWの役割を果たす。ターゲットU−GWがソースD−GWと直接通信することができないとき、C−GWによって選択された転送U−GWはターゲットU−GWとは異なることを理解されたい。
【0110】
以下で、具体的な実施形態を参照して本発明の実施形態における方法をさらに記載する。説明を容易にするために、以下の実施形態ではモビリティ管理ネットワーク要素としてMMEが使用される。当然、特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、代替的に、モビリティ管理ネットワーク要素機能を有する別のデバイスであり得る。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0111】
図3は、本発明の一実施形態による、サービス継続性を保証する対話フローチャートである。
図3では、ソース基地局は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング基地局である。ターゲット基地局は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング基地局である。UEのサービングMMEおよびサービングC−GWは、UEの移動の前後で変わらないままである。ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるU−GWである。転送U−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用され、データサービス切替えに使用されるU−GWである。サービス切替えの前に、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ソース基地局⇔ソースU−GWであり、すなわち、
図3の破線L1aおよび破線L2aによって示された伝送経路である。
【0112】
本発明のこの実施形態における具体的なサービス切替え手順は以下の通りである。
【0113】
S301.ソース基地局が接続モードのUEのユーザプレーンデータ切替え手順を開始する。
【0114】
UEがソース基地局のサービス範囲から移動し、UEがユーザプレーンデータサービスを実施していることをUEのソース基地局が検知すると、ソース基地局は、接続モードのユーザプレーンデータサービス切替え手順を開始するように決定することができる。
【0115】
S302.ソース基地局がMMEにサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0116】
本発明のこの実施形態における別のステップのサービス切替え要求メッセージから区別されるために、ソース基地局によってMMEに送信されるサービス切替え要求メッセージは、サービス切替え要求メッセージ1と呼ばれる。
【0117】
ソース基地局は、現在のサービングMME(すなわち、
図3のMME)にサービス切替え要求メッセージ1を送信し、メッセージにUEの現在位置情報を追加する。UEの現在位置情報には、UEの現在位置領域に対応する追跡領域識別情報(Tracking Area Identity、TAI)、UEの現在位置領域に対応するサービング基地局情報などが含まれる。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するTAIは、UEのターゲットTAIである。UEが現在位置領域に移動した後に使用される対応するサービング基地局情報は、UEのターゲット基地局情報である。ターゲット基地局情報は、ターゲット基地局識別情報(Identity、ID)、ターゲットセル識別子(Cell Identity、CI)などであり得る。UEの現在位置領域は、UEのターゲット位置領域、すなわち、UEがソースサービング基地局のサービス範囲から移動した後のUEの位置領域とも呼ばれる。同様に、UEの現在位置情報はUEのターゲット位置情報とも呼ばれる。
【0118】
S303.MMEがC−GWにサービス切替え通知メッセージを送信する。
【0119】
サービス切替え要求メッセージ1を受信した後、UEのサービングMMEは、UEが現在基地局(ソース基地局)のサービス範囲から移動したことを知り、次いで、現在のサービングC−GWにサービス切替え通知メッセージを送信する。サービス切替え通知メッセージはUEの現在位置情報を搬送する。サービス切替え通知メッセージは、UEが新しいターゲット位置領域にハンドオーバされる必要があることをC−GWに通知するために使用される。MMEは、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、またはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを再利用し、メッセージにUEの現在位置情報を追加することができる。代替として、MMEは、新しいメッセージを定義して、サービス切替え通知メッセージを送信することができる。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0120】
S304.C−GWがターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定する。
【0121】
MMEによって送信されたサービス切替え通知メッセージを受信した後、C−GWは、UEの現在位置情報に従って、UEの現在のサービングU−GW(ソースU−GW)が再割振りされる必要があるかどうか、すなわち、UEがソースU−GWのサービス範囲から移動したかどうかを判定することができる。C−GWは、C−GWのサービス範囲内の各U−GWのサービス領域情報をリアルタイムで記憶するので、C−GWは、(ターゲットTAIまたはターゲット基地局IDなどの)UEの現在位置情報に従って、UEがソースU−GWのサービス範囲から移動したかどうかを判定することができることに留意されたい。
【0122】
UEがソースU−GWのサービス範囲から移動していない場合、UEのデータサービス切替えはソースU−GWにおいて実施される場合がある。具体的な実装形態については、U−GWまたはP−GWによってデータサービスを切り替えるための従来技術の方法を参照されたい。詳細は本発明のこの実施形態では記載されない。
【0123】
UEのサービングU−GWが再割振りされる必要があるとC−GWが判定した場合、C−GWは、UEの現在位置情報に従って、適切なターゲットU−GWを選択して、ターゲットU−GWがUE用の現在位置領域内の最適なデータ伝送経路を提供することができることを保証し、ユーザプレーンデータの伝送RTTをできるだけ削減する。
【0124】
さらに、C−GWは、ターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができるかどうかをチェックする必要がある。ターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができる場合、ターゲットU−GWは転送U−GWであり、すなわち、すべての後続ステップにおいて転送U−GWに対して実施される送信は、ターゲットU−GWに対して実施される送信である。ターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができない場合、UEのターゲット位置情報に従って、ソースU−GWと直接通信することができるU−GWが転送U−GWとして選択される。
図4から
図6においてターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定する方式は、この方式と同様である。
【0125】
特別なシナリオにおいてサービス継続性を保証するために、2つ以上の転送U−GWが存在する場合があることに留意されたい。通常、UEが隣接U−GWプールに移動した場合、C−GWは、ターゲットU−GWと通信する(ターゲット転送U−GWと呼ばれる場合がある)転送U−GWとして、隣接U−GWプール内のデフォルトU−GWを選択する。デフォルトU−GWがソースU−GWとも直接通信することができない場合、さらに、C−GWは、ソースU−GWと通信する(ソース転送U−GWと呼ばれる場合がある)転送U−GWとして、ソースU−GWが位置するU−GWプール内のデフォルトU−GWを選択することができ、2つの転送U−GWは、UEの移動プロセスにおいてサービス継続性を保証するために使用される。
【0126】
S305.C−GWがMMEに切替え通知確認応答メッセージを返信する。
【0127】
C−GWは、MMEに切替え通知確認応答メッセージを返信し、メッセージに、C−GWによって選択された転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を追加する。
【0128】
たとえば、転送U−GWのアドレスは、転送U−GWのインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスであり得る。転送U−GWのトンネル終点情報は、MMEとC−GWとの間のプロトコルに応じて変わる場合がある。たとえば、GTPがMMEとC−GWとの間で使用されるとき、転送U−GWのトンネル終点情報は、GTPトンネル終点識別子(Tunnel Endpoint Identifier、TEID)であり得る。
【0129】
加えて、ステップS304において、複数の転送U−GW、たとえば、ソース転送U−GWおよびターゲット転送U−GWが決定された場合、C−GWは、切替え通知確認応答メッセージに、UEのターゲット位置領域内に位置するターゲット転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を追加する。切替え通知確認応答メッセージがMMEに返信されるとき、セッション作成応答(Create Session Response)メッセージ、ベアラ修正応答(Modify Bearer Response)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正応答(Modify Access Bearers Response)メッセージなどの既存のメッセージが再利用される場合があるか、または新しいメッセージが定義される場合があることに留意されたい。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0130】
S306.MMEがターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0131】
本発明のこの実施形態における別のステップのサービス切替え要求メッセージから区別されるために、MMEによってターゲット基地局に送信されるサービス切替え要求メッセージは、サービス切替え要求メッセージ2と呼ばれる。
【0132】
MMEは、ターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージ2を送信し、ターゲット基地局に、C−GWによって送信された転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を転送し、その結果、次にアップリンクデータ伝送経路が転送U−GWにハンドオーバされる。転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報は、サービス切替え要求メッセージ2を使用することによって送信される場合があるか、または単独で送信される場合がある。
【0133】
S307.ターゲット基地局がMMEに切替え要求確認応答メッセージを返信する。
【0134】
本発明のこの実施形態における別のステップの切替え要求確認応答メッセージから区別されるために、かつ切替え要求確認応答メッセージに対応するサービス切替え要求メッセージの数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ターゲット基地局によってMMEに送信される切替え要求確認応答メッセージは、切替え要求確認応答メッセージ2と呼ばれる。
【0135】
MMEによって送信されたサービス切替え要求メッセージ2を受信した後、ターゲット基地局は、MMEに切替え要求確認応答メッセージ2を返信し、MMEにターゲット基地局の(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を送信することができる。同様に、ターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報は、切替え要求確認応答メッセージ2を使用することによって送信される場合があるか、または単独で送信される場合がある。
【0136】
S308.MMEがC−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0137】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立要求から区別されるために、MMEによってC−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、データ転送トンネル確立要求1と呼ばれる。
【0138】
MMEは、C−GWにデータ転送トンネル確立要求1を送信し、C−GWにターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報を送信し、その結果、次にダウンリンクデータ伝送経路がターゲット基地局にハンドオーバされる。
【0139】
データ転送トンネル確立要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)もしくはベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージなどの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを再利用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。説明は本発明のすべての実施形態に適用可能である。
【0140】
S309.C−GWが転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0141】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立要求から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立要求に対応するデータ転送トンネル確立要求の数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、C−GWによって転送U−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、データ転送トンネル確立要求2と呼ばれる。
【0142】
C−GWは、転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求2を送信し、転送U−GWに、ターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報、ならびにソースU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。
【0143】
加えて、ステップS304において、複数の転送U−GW、たとえば、ソース転送U−GW(すな
わち、上述された第3のU−GW)およびターゲット転送U−GW(すなわち、上述された第2のU−GW)が必要とされる場合、C−GWは、各転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信するべきであり、要求はピアネットワーク要素のアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。たとえば、ソース転送U−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、ソースU−GWおよびターゲット転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送し、ターゲット転送U−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、ソース転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報、ならびにターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0144】
S310.転送U−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0145】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立応答から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立応答に対応するデータ転送トンネル確立要求の数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、転送U−GWによってC−GWに送信されるデータ転送トンネル確立応答は、データ転送トンネル確立応答2と呼ばれる。
【0146】
転送U−GWは、C−GWにデータ転送トンネル確立応答2を返信して、C−GWによって送信されたデータ転送トンネル確立要求2に応答し、ターゲット基地局と転送U−GWとの間のデータ転送トンネルの確立、およびソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルの確立が許可されることを決定する。場合によっては、データ転送トンネル確立応答2は、転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送することができる。
【0147】
ステップS304において複数の転送U−GWが必要とされる場合、C−GWは、各転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信するべきであり、それに対応して、各転送U−GWは、データ転送トンネル確立応答を返信して、データ転送トンネルの確立が許可されることを示すべきである。
【0148】
本発明におけるデータ転送トンネル確立要求に対する応答はすべて、データ転送トンネルの確立が許可されることを示すことを理解されたい。データ転送トンネルの確立が許可されないことを示す応答が存在する場合、本発明のこの実施形態における方法は、もはや実施されない。これは以下に適用可能である。
【0149】
データ転送トンネル確立応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)もしくはベアラ修正応答(Modify Bearer Response)メッセージなどの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを再利用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。説明は本発明のすべての実施形態に適用可能である。
【0150】
S311.C−GWがソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0151】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立要求から区別されるために、C−GWによってソースU−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、データ転送トンネル確立要求3と呼ばれる。
【0152】
C−GWは、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求3を送信し、ソースU−GWに転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。
【0153】
ステップS304において複数の転送U−GWが決定された場合、C−GWは、ソースU−GWに、UEの現在位置領域内に位置するソース転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。
【0154】
S312.ソースU−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0155】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立応答から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立応答に対応するデータ転送トンネル確立要求の数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ソースU−GWによってC−GWに送信されるデータ転送トンネル確立応答は、データ転送トンネル確立応答3と呼ばれる。
【0156】
ソースU−GWは、C−GWにデータ転送トンネル確立応答3を返信して、C−GWによって送信されたデータ転送トンネル確立要求3に応答し、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立が許可されることを決定する。
【0157】
S313.ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立する。
【0158】
ピアU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報が取得された後、ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルが確立される。
【0159】
当然、ステップS304において、複数の転送U−GW、たとえば、ソース転送U−GWおよびターゲット転送U−GWが決定された場合、ソースU−GWとソース転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、およびソース転送U−GWとターゲット転送U−GWとの間のデータ転送トンネルが、それに対応して確立される。
【0160】
S314.C−GWがMMEにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0161】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立応答から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立応答に対応するデータ転送トンネル確立要求の数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、C−GWによってMMEに送信されるデータ転送トンネル確立応答は、データ転送トンネル確立応答1と呼ばれる。
【0162】
ソースU−GWとソース転送U−GWとの間にデータ転送トンネルが確立された後、C−GWは、MMEにデータ転送トンネル確立応答1を返信して、データ転送トンネルが確立され、サービス切替えを実施することができることをMMEに通知する。
【0163】
S315.MMEがソース基地局に切替えコマンドを送信する。
【0164】
MMEはソース基地局に切替えコマンドを送信し、コマンドは転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。複数の転送U−GW、たとえば、ソース転送U−GWおよびターゲット転送U−GWが必要とされる場合、コマンドは、UEのソース位置領域内に位置するソース転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0165】
S316.ソース基地局がデータ切替え手順を実施する。
【0166】
ソース基地局は、既存のデータ切替え手順の実施を続行し、ターゲットセルにUEをハンドオーバし、ターゲットセルにアクセスするようにUEに示し、ターゲット位置へのUEの完全なハンドオーバを実施する次のステップにおいて、既存の切替え手順を再利用することができる。
【0167】
切替えプロセスにおいて、および切替えが完了した後、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔転送U−GW⇔ソースU−GW、すなわち、
図3の破線L3a、破線L4a、破線L5a、および破線L6aによって示された伝送経路に変
わる。切替え前、切替え中、および切替え後、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、ソースU−GWを通過することに留意されたい。しかしながら、ソースU−GWと転送U−GWの両方がUEに近い位置に向かって下方に移動したことを考慮すると、ソースU−GWも転送U−GWに非常に近く、したがって、ユーザプレーンデータのRTTは著しく増加しない。2つ以上のU−GWが転送U−GWとして使用されることをC−GWが決定すると、転送U−GWのデータ転送トンネル経路は、すべての転送U−GWを通過する。たとえば、転送U−GWがターゲット転送U−GWおよびソース転送U−GWを含む場合、伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔ターゲット転送U−GW⇔ソース転送U−GW⇔ソースU−GWに変わる。
【0168】
本発明のこの実施形態において確立されるデータ転送トンネルは、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のユーザプレーンベアラコンテキスト、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のユーザプレーンベアラコンテキストを作成することによって実装されることを理解されたい。ユーザプレーンベアラコンテキストは、ソースU−GWのルーティング情報、転送U−GWのルーティング情報、およびターゲット基地局のルーティング情報を含む、ユーザプレーンデータを転送するために必要なルーティング情報(たとえば、アドレスおよびトンネル終点情報)を含む。これは、本発明の別の実施形態にも適用可能である。
【0169】
本発明のこの実施形態では、C−GWは、UEの現在位置情報に従って転送U−GWを決定する。UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ソースU−GWと転送U−GWとの間にデータ転送トンネルが確立される。
【0170】
図4は、本発明の一実施形態による、サービス継続性を保証する別の対話フローチャートである。
図4では、ソース基地局は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング基地局である。ターゲット基地局は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング基地局である。UEのサービングMMEおよびサービングC−GWは、UEの移動の前後で変わらないままである。ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるU−GWである。転送U−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用され、データサービス切替えに使用されるU−GWである。サービス切替えの前に、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ソース基地局⇔ソースU−GW、すなわち、
図4の破線L1bおよび破線L2bによって示された伝送経路である。
【0171】
S401.ソース基地局が接続モードのUEのユーザプレーンデータ切替え手順を開始する。
【0172】
S402.ソース基地局がMMEにサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0173】
S403.MMEがC−GWにサービス切替え通知メッセージを送信する。
【0174】
S404.C−GWがターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定する。
【0175】
ステップS401〜S404の具体的な実装形態については、
図3のステップS301〜S304を参照されたい。
【0176】
S405.C−GWがターゲットU−GWにセッション作成要求を送信する。
【0177】
適切なターゲットU−GWを選択した後、C−GWは、UE用のターゲットU−GW上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために、ターゲットU−GWに対するセッション作成要求を開始することができる。
【0178】
S406.ターゲットU−GWがC−GWにセッション作成応答を送信する。
【0179】
ターゲットU−GWは、セッション作成要求に従ってUEのために、UEのユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成する。各々の作成されたベアラコンテキストは、ターゲットU−GWの(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を含む。
【0180】
ベアラコンテキストの作成が完了した後、ターゲットU−GWはC−GWにセッション作成応答を送信することができる。
【0181】
S407.C−GWがMMEに切替え通知確認応答メッセージを返信する。
【0182】
C−GWは、MMEに切替え通知確認応答メッセージを返信し、メッセージに、C−GWによって選択されたターゲットU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を追加する。
【0183】
S408.MMEがターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0184】
MMEはターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージを送信し、メッセージは、C−GWによって送信されたターゲットU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0185】
S409.ターゲット基地局がMMEに切替え要求確認応答メッセージを返信する。
【0186】
MMEによって送信されたサービス切替え要求メッセージを受信した後、ターゲット基地局は、MMEに切替え要求確認応答メッセージを返信し、MMEにターゲット基地局の(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を送信することができる。同様に、ターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報は、切替え要求確認応答メッセージを使用することによって送信される場合があるか、または単独で送信される場合がある。
【0187】
S410.MMEがC−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0188】
S411.C−GWが転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0189】
S412.転送U−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0190】
S413.C−GWがソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0191】
S414.ソースU−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0192】
S415.ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立する。
【0193】
S416.C−GWがMMEにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0194】
S417.MMEがソース基地局に切替えコマンドを送信する。
【0195】
ステップS410〜S417の具体的な実装形態については、
図3のステップS308〜S315を参照されたい。
【0196】
S418.ソース基地局がデータ切替え手順を実施する。
【0197】
ソース基地局は、既存のデータ切替え手順の実施を続行し、ターゲットセルにUEをハンドオーバし、ターゲットセルにアクセスするようにUEに示し、ターゲット位置へのUEの完全なハンドオーバを実施する次のステップにおいて、既存の切替え手順を再利用することができる。
【0198】
切替えプロセスにおいて、および切替えが完了した後、ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、ソース基地局→ソースU−GW→転送U−GW→ターゲット基地局→UE、すなわち、
図4の破線L3b、破線L4b、破線L5b、および破線L6bによって示された伝送経路である。切替えプロセスにおいて、および切替えが完了した後、アップリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE→ターゲット基地局→ターゲットU−GW、すなわち、
図4の破線L7bおよび破線L8bによって示された伝送経路である。
【0199】
本発明のこの実施形態では、C−GWは、UEの現在位置情報に従って、サービングU−GWを変えるべきかどうかを判定し、選択されたターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができるかどうかに応じて、転送U−GWを選択する。UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ソースU−GWと転送U−GWとの間にデータ転送トンネルが確立される。加えて、C−GWは、ターゲットU−GWのベアラコンテキストセットアップ要求を直ちに開始し、MMEを介してターゲットU−GWのルーティング情報をターゲット基地局に通知し、その結果、アップリンクデータは、転送U−GWおよびソースU−GWを通過せずに、ターゲット基地局からターゲットU−GWに直接送信することができ、アップリンクデータ伝送のルーティング最適化が実装される。
【0200】
図3および
図4に示された実施形態における対話手順は、UEの移動の前後にUEのサービングMMEおよびサービングC−GWが変わらないままのシナリオに適用可能であることを理解されたい。UEの移動の前後にUEのサービングMMEが変わるが、サービングC−GWが変わらない場合、本発明の実施形態における解決策に基づいて、ソースMMEとターゲットMMEとの間でシグナリング相互作用が増大するだけである。シグナリング相互作用プロセスは既存の技術に属し、詳細は本発明では記載されない。
【0201】
図5は、本発明の一実施形態による、サービス継続性を保証するさらに別の対話フローチャートである。
図5では、ソース基地局は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング基地局である。ターゲット基地局は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング基地局である。ソースMMEは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングMMEである。ターゲットMMEは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングMMEである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWである。ターゲットC−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWである。ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるU−GWである。転送U−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用され、データサービス切替えに使用されるU−GWである。サービス切替えの前に、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ソース基地局⇔ソースU−GW、すなわち、
図5の破線L1cおよび破線L2cによって示された伝送経路である。
【0202】
本発明のこの実施形態における具体的なサービス切替え手順は以下の通りである。
【0203】
S501.ソース基地局が接続モードのUEのユーザプレーンデータ切替え手順を開始する。
【0204】
UEがソース基地局のサービス範囲から移動し、UEがユーザプレーンデータサービスを実施していることをUEのソース基地局が検知すると、ソース基地局は、接続モードのユーザプレーンデータサービス切替え手順を開始するように決定することができる。
【0205】
S502.ソース基地局がソースMMEにサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0206】
本発明のこの実施形態における別のステップのサービス切替え要求メッセージから区別されるために、ソース基地局によってソースMMEに送信されるサービス切替え要求メッセージは、サービス切替え要求メッセージ1と呼ばれる。
【0207】
ソース基地局は、現在のサービングMME(すなわち、
図5のソースMME)にサービス切替え要求メッセージ1を送信し、メッセージにUEの現在位置情報を追加する。UEの現在位置情報には、UEの現在位置領域に対応するTAI、UEの現在位置領域に対応するサービング基地局情報などが含まれる。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するTAIは、UEのターゲットTAIである。UEが現在位置領域に移動した後に使用される対応するサービング基地局情報は、UEのターゲット基地局情報である。ターゲット基地局情報は、ターゲット基地局識別情報(Identity、ID)、ターゲットセル識別子(Cell Identity、CI)などであり得る。UEの現在位置領域は、UEのターゲット位置領域、すなわち、UEがソースサービング基地局のサービス範囲から移動した後のUEの位置領域とも呼ばれることを理解されたい。同様に、UEの現在位置情報はUEのターゲット位置情報とも呼ばれる。
【0208】
S503.ソースMMEがターゲットMMEに転送再配置要求メッセージを送信する。
【0209】
ソースMMEは、UEの現在位置情報に従って、UEがソースMMEのサービス範囲から移動したかどうかを判定する。UEがソースMMEのサービス範囲から移動した場合、ソースMMEは、UEの現在位置情報に従って、適切なターゲットMMEを選択し、ターゲットMMEに転送再配置要求メッセージを送信し、メッセージはUEの現在位置情報を搬送する。ターゲットMMEは、UEが現在位置領域に移動した後にUEに奉仕するMMEである。
【0210】
S504.ターゲットMMEがターゲットC−GWを決定する。
【0211】
ターゲットMMEは、UEの現在位置情報に従って、UEの現在のサービングC−GWが再割振りされる必要があるかどうか、すなわち、UEがソースC−GWのサービス範囲から移動したかどうかを判定する。サービングC−GWが再割振りされる必要がある場合、ターゲットMMEは、UEの現在位置情報に従って、適切なターゲットC−GWを選択する。
【0212】
S505.ターゲットMMEがソースMMEにサービングC−GW変更通知メッセージを送信する。
【0213】
ターゲットMMEは、UEのサービングC−GWが変わる必要があることをソースMMEに通知するために、ソースMMEにサービングC−GW変更通知メッセージを送信する。サービングC−GW変更通知メッセージがソースMMEに送信されるとき、既存のメッセージ、たとえば、変更通知要求(Change Notification Request)メッセージが再利用される場合があり、新しい指示情報がメッセージに追加されるか、または新しいメッセージが定義される場合がある。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0214】
S506.ソースMMEがソースC−GWにサービス切替え通知メッセージを送信する。
【0215】
本発明のこの実施形態における別のステップのサービス切替え通知メッセージから区別されるために、ソースMMEによってソースC−GWに送信されるサービス切替え通知メッセージは、サービス切替え通知メッセージ1と呼ばれる。
【0216】
サービス切替え要求メッセージ1を受信した後、UEのサービングMME(ソースMME)は、UEが現在の基地局(ソース基地局)のサービス範囲から移動したことを知り、次いで、現
在のサービングC−GW(ソースC−GW)にサービス切替え通知メッセージ1を送信する。メッセージはサービングC−GW変更指示情報を搬送する。ソースMMEは、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、またはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを再利用して、サービス切替え通知メッセージ1を送信し、メッセージにUEの現在位置情報を追加することができる。代替として、ソースMMEは、新しいメッセージを定義して、サービス切替え通知メッセージ1を送信することができる。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0217】
S507.ソースC−GWがソースMMEにサービス切替え通知確認応答を送信する。
【0218】
本発明のこの実施形態における別のステップの切替え要求確認応答メッセージから区別されるために、かつ切替え通知確認応答メッセージに対応するサービス切替え要求メッセージの数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ソースC−GWによってソースMMEに送信される切替え要求確認応答メッセージは、切替え通知確認応答メッセージ1と呼ばれる。
【0219】
ソースMMEによって送信されたサービス切替え通知メッセージ1を受信した後、ソースC−GWは、ソースMMEに切替え通知確認応答メッセージ1を返信することができ、メッセージはソースU−GWの(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を搬送する。
【0220】
S508.ソースMMEがターゲットMMEにC−GW変更通知確認応答を返信する。
【0221】
ソースMMEはターゲットMMEにC−GW変更通知確認応答を返信し、確認応答はソースU−GWの(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を搬送する。
【0222】
S509.ターゲットMMEがターゲットC−GWにサービス切替え通知メッセージを送信する。
【0223】
本発明のこの実施形態における別のステップのサービス切替え通知メッセージから区別されるために、ターゲットMMEによってターゲットC−GWに送信されるサービス切替え通知メッセージは、サービス切替え通知メッセージ2と呼ばれる。
【0224】
ターゲットMMEはターゲットC−GWにサービス切替え通知メッセージ2を送信する。サービス切替え通知メッセージ2は、ターゲットTAI、ターゲット基地局情報(基地局ID)などを含む、UEの現在位置情報を搬送する。サービス切替え通知メッセージは、UEが新しいターゲット位置領域(すなわち、UEの現在の位置領域)にハンドオーバされる必要があることをC−GWに通知するために使用される。ターゲットMMEは、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、またはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを再利用して、サービス切替え通知メッセージ2を送信し、メッセージにUEのターゲット位置情報を追加することができる。代替として、ターゲットMMEは、新しいメッセージを定義して、サービス切替え通知メッセージ2を送信することができる。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0225】
S510.ターゲットC−GWがターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定する。
【0226】
切替え要求を知った後、ターゲットC−GWは、UEの現在位置情報に従って、適切なターゲットU−GWを選択して、ターゲットU−GWがUE用のターゲット位置内の最適なデータ伝送
経路を提供することができることを保証し、ユーザプレーンデータの伝送RTTをできるだけ削減する。
【0227】
加えて、ターゲットC−GWは、ターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができるかどうかをチェックする必要がある。ターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができる場合、ターゲットU−GWは転送U−GWであり、すなわち、すべての後続ステップにおいて転送U−GWに対して実施される送信は、ターゲットU−GWに対して実施される送信である。ターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができない場合、ターゲットC−GWは、UEの現在位置情報に従って、ソースU−GWと直接通信することができるU−GWを転送U−GWとして選択する。
【0228】
特別なシナリオにおいてサービス継続性を保証するために、2つ以上の転送U−GWが存在する場合があることに留意されたい。通常、UEが隣接U−GWプールに移動した場合、ターゲットC−GWは、ターゲット転送U−GWとして、隣接U−GWプール内のデフォルトU−GWを選択する。デフォルトU−GWがソースU−GWとも直接通信することができない場合、さらに、ターゲットC−GWは、ソース転送U−GWとして、ソースU−GWが位置するU−GWプール内のデフォルトU−GWを選択することができ、2つの転送U−GWは、UEの移動プロセスにおいてサービス継続性を保証するために使用される。
【0229】
S511.ターゲットC−GWがターゲットMMEに切替え通知確認応答メッセージを送信する。
【0230】
本発明のこの実施形態における別のステップの切替え要求確認応答メッセージから区別されるために、かつ切替え通知確認応答メッセージに対応するサービス切替え要求メッセージの数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ターゲットC−GWによってターゲットMMEに送信される切替え要求確認応答メッセージは、切替え通知確認応答メッセージ2と呼ばれる。
【0231】
転送U−GWを決定した後、ターゲットC−GWは、ターゲットMMEのサービス切替え通知メッセージ2に従って、ターゲットMMEに切替え通知確認応答メッセージ2を返信し、メッセージに、ターゲットC−GWによって選択された転送U−GWの(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を追加することができる。
【0232】
複数の転送U−GW、たとえば、ソース転送U−GWおよびターゲット転送U−GWが存在する場合、ターゲットC−GWは、切替え通知確認応答メッセージに、UEの現在位置領域内に位置するターゲット転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を追加することができる。ターゲットMMEに切替え通知確認応答メッセージを送信するとき、ターゲットC−GWは、セッション作成応答(Create Session Response)メッセージ、ベアラ修正応答(Modify Bearer Response)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正応答(Modify Access Bearers Response)メッセージなどの既存のメッセージが再利用することができるか、または、新しいメッセージを定義して、切替え通知確認応答メッセージ2を送信することができる。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0233】
S512.ターゲットMMEがターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0234】
本発明のこの実施形態における別のステップのサービス切替え要求メッセージから区別されるために、ターゲットMMEによってターゲット基地局に送信されるサービス切替え要求メッセージは、サービス切替え要求メッセージ2と呼ばれる。
【0235】
ターゲットMMEは、ターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージ2を送信し、ター
ゲット基地局に転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信し、その結果、次にアップリンクデータ伝送経路が転送U−GWにハンドオーバされる。
【0236】
S513.ターゲット基地局がターゲットMMEに切替え要求確認応答メッセージを送信する。
【0237】
本発明のこの実施形態における別のステップの切替え要求確認応答メッセージから区別されるために、かつ切替え要求確認応答メッセージに対応するサービス切替え要求メッセージの数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ターゲット基地局によってターゲットMMEに送信される切替え要求確認応答メッセージは、切替え要求確認応答メッセージ2と呼ばれる。
【0238】
ターゲット基地局は切替え要求確認応答メッセージ2を返信し、ターゲットMMEにターゲット基地局の(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を送信する。
【0239】
S514.ターゲットMMEがターゲットC−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0240】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立要求から区別されるために、ターゲットMMEによってターゲットC−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、データ転送トンネル確立要求1と呼ばれる。
【0241】
ターゲットMMEは、ターゲットC−GWにデータ転送トンネル確立要求1を送信し、C−GWにターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報を送信し、その結果、次にダウンリンクデータ伝送経路がターゲット基地局にハンドオーバされる。
【0242】
S515.ターゲットC−GWが転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0243】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立要求から区別されるために、ターゲットC−GWによって転送U−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、データ転送トンネル確立要求2と呼ばれる。
【0244】
ターゲットC−GWは、転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求2を送信し、転送U−GWに、ターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報、ならびにソースU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。
【0245】
複数の転送U−GWが必要とされる場合、ターゲットC−GWは、各転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信するべきであり、要求はピアネットワーク要素のアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0246】
S516.転送U−GWがターゲットC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0247】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立応答から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立応答に対応するデータ転送トンネル確立要求に対応するために、転送U−GWによってターゲットC−GWに送信されるデータ転送トンネル確立応答は、データ転送トンネル確立応答2と呼ばれる。
【0248】
転送U−GWは、ターゲットC−GWにデータ転送トンネル確立応答2を返信して、ターゲットC−GWによって送信されたデータ転送トンネル確立要求2に応答し、ターゲット基地局と転送U−GWとの間のデータ転送トンネルの確立、およびソースU−GWと転送U−GWとの間の
データ転送トンネルの確立が許可されることを決定する。場合によっては、データ転送トンネル確立応答2は、転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送することができる。
【0249】
ステップS510において複数の転送D−GWが必要とされる場合、C−GWは、各転送D−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信するべきであり、それに対応して、各転送D−GWは、データ転送トンネル確立応答を返信して、データ転送トンネルの確立が許可されることを示すべきである。
【0250】
S517.ターゲットC−GWがターゲットMMEにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0251】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立応答から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立応答に対応するデータ転送トンネル確立要求の数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ターゲットC−GWによってターゲットMMEに送信されるデータ転送トンネル確立応答は、データ転送トンネル確立応答1と呼ばれる。
【0252】
データ転送トンネル確立応答2を受信した後、ターゲットC−GWは、ターゲットMMEにデータ転送トンネル確立応答1を返信し、ターゲット基地局と転送U−GWとの間のデータ転送トンネルの確立が許可されることを決定する。
【0253】
S518.ターゲットMMEがソースMMEに転送再配置応答を送信する。
【0254】
ターゲット基地局と転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立することができると決定した後、ターゲットMMEはソースMMEに転送再配置応答を送信することができ、応答は転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0255】
S519.ソースMMEがソースC−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0256】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立要求から区別されるために、ソースMMEによってソースC−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、データ転送トンネル確立要求3と呼ばれる。
【0257】
ソースMMEは、ソースC−GWにデータ転送トンネル確立要求3を送信し、ソースC−GWに転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。
【0258】
S520.ソースC−GWがソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0259】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立要求から区別されるために、ソースC−GWによってソースU−GWに送信されるデータ転送トンネル確立要求は、データ転送トンネル確立要求4と呼ばれる。
【0260】
ソースC−GWは、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求4を送信し、ソースU−GWに転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。
【0261】
S521.ソースU−GWがソースC−GWにデータ転送トンネル確立応答を送信する。
【0262】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立応答から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立応答に対応するデータ転送トンネル確立要求の数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ソースU−GWによってソースC−GWに
送信されるデータ転送トンネル確立応答は、データ転送トンネル確立応答4と呼ばれる。
【0263】
ソースC−GWによって送信されたデータ転送トンネル確立要求4を受信した後、ソースU−GWは、データ転送トンネル確立応答4を返信し、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立が許可されることを決定することができる。
【0264】
S522.ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立する。
【0265】
ピアU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報が取得された後、ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルが確立される。
【0266】
当然、ステップS510において、複数の転送U−GW、たとえば、ソース転送U−GWおよびターゲット転送U−GWが決定された場合、ソースU−GWとソース転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、およびソース転送U−GWとターゲット転送U−GWとの間のデータ転送トンネルが、それに対応して確立される。
【0267】
S523.ソースC−GWがソースMMEにデータ転送トンネル確立応答を送信する。
【0268】
本発明のこの実施形態における別のステップのデータ転送トンネル確立応答から区別されるために、かつデータ転送トンネル確立応答に対応するデータ転送トンネル確立要求の数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ソースC−GWによってソースMMEに送信されるデータ転送トンネル確立応答は、データ転送トンネル確立応答3と呼ばれる。
【0269】
データ転送トンネル確立応答4を受信した後、ソースC−GWは、ソースMMEにデータ転送トンネル確立応答3を返信し、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立が許可されることを決定することができる。
【0270】
S524.ソースMMEがソース基地局に切替えコマンドを送信する。
【0271】
ソースMMEはソース基地局に切替えコマンドを送信し、コマンドは転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0272】
複数の転送U−GWが必要とされる場合、UEのソース位置領域内に位置するソース転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報が切替えコマンド内で搬送される。
【0273】
S525.ソース基地局が、既存のデータ切替え手順の実施を続行し、ターゲットセルにUEをハンドオーバし、ターゲットセルにアクセスするようにUEに示し、次に、ターゲット位置へのUEの完全なハンドオーバを実施するために、既存の切替え手順を再利用する。
【0274】
切替えプロセスにおいて、および切替えが完了した後、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔転送U−GW⇔ソースU−GW、すなわち、
図5の破線L3c、破線L4c、破線L5c、および破線L6cによって示された伝送経路に変わる。切替え前、切替え中、および切替え後、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、ソースU−GWを通過することに留意されたい。しかしながら、ソースU−GWと転送U−GWの両方がUEに近い位置に向かって下方に移動したことを考慮すると、ソースU−GWも転送U−GWに非常に近く、したがって、ユーザプレーンデータのRTTは著しく増加しない。
【0275】
本発明のこの実施形態では、ターゲットC−GWは、UEの現在位置情報に従って転送U−GWを決定し、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保
証するために、ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立する。
【0276】
図6は、本発明の一実施形態による、サービス継続性を保証するさらに別の対話フローチャートである。
図6では、ソース基地局は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング基地局である。ターゲット基地局は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング基地局である。ソースMMEは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングMMEである。ターゲットMMEは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングMMEである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWである。ターゲットC−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWである。ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるU−GWである。転送U−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用され、データサービス切替えに使用されるU−GWである。サービス切替えの前に、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ソース基地局⇔ソースU−GW、すなわち、
図6の破線L1dおよび破線L2dによって示された伝送経路である。
【0277】
本発明のこの実施形態における具体的なサービス切替え手順は以下の通りである。
【0278】
S601.ソース基地局が接続モードのUEのユーザプレーンデータ切替え手順を開始する。
【0279】
S602.ソース基地局がサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0280】
S603.ソースMMEが転送再配置要求メッセージを送信する。
【0281】
S604.ターゲットMMEがターゲットC−GWを決定する。
【0282】
S605.ターゲットMMEがソースMMEにサービングC−GW変更通知メッセージを送信する。
【0283】
S606.ソースMMEがソースC−GWにサービス切替え通知メッセージを送信する。
【0284】
S607.ソースC−GWがソースMMEにサービス切替え通知確認応答を送信する。
【0285】
S608.ソースMMEがターゲットMMEにC−GW変更通知確認応答を返信する。
【0286】
S609.ターゲットMMEがターゲットC−GWにサービス切替え通知メッセージを送信する。
【0287】
S610.ターゲットC−GWがターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定する。
【0288】
ステップS601〜S610の具体的な実装形態については、
図5のステップS501〜S510を参照されたい。
【0289】
S611.ターゲットC−GWがターゲットU−GWにセッション作成要求を送信する。
【0290】
適切なターゲットU−GWを選択した後、ターゲットC−GWは、UE用のターゲットU−GW上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために、ターゲットU−GWに対するセッション作成要求を開始することができる。
【0291】
S612.ターゲットU−GWがターゲットC−GWにセッション作成応答を送信する。
【0292】
ターゲットU−GWは、セッション作成要求に従ってUEのために、UEのユーザプレーンデ
ータ伝送用のベアラコンテキストを作成する。各々の作成されたベアラコンテキストは、ターゲットU−GWの(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を含む。
【0293】
ベアラコンテキストの作成が完了した後、ターゲットU−GWはターゲットC−GWにセッション作成応答を送信することができる。
【0294】
S613.ターゲットC−GWがターゲットMMEに切替え通知確認応答メッセージを送信する。
【0295】
本発明のこの実施形態における別のステップの切替え要求確認応答メッセージから区別されるために、かつ切替え通知確認応答メッセージに対応するサービス切替え要求メッセージの数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ターゲットC−GWによってターゲットMMEに送信される切替え要求確認応答メッセージは、切替え通知確認応答メッセージ2と呼ばれる。
【0296】
転送U−GWを決定した後、ターゲットC−GWは、ターゲットMMEのサービス切替え通知メッセージ2に従って、ターゲットMMEに切替え通知確認応答メッセージ2を返信し、メッセージに、ターゲットC−GWによって選択されたターゲットU−GWの(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を追加することができる。
【0297】
S614.ターゲットMMEがターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージを送信する。
【0298】
本発明のこの実施形態における別のステップのサービス切替え要求メッセージから区別されるために、ターゲットMMEによってターゲット基地局に送信されるサービス切替え要求メッセージは、サービス切替え要求メッセージ2と呼ばれる。
【0299】
ターゲットMMEはターゲット基地局にサービス切替え要求メッセージ2を送信し、メッセージは、ターゲットC−GWによって送信されたターゲットU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0300】
S615.ターゲット基地局がターゲットMMEに切替え要求確認応答メッセージを送信する。
【0301】
本発明のこの実施形態における別のステップの切替え要求確認応答メッセージから区別されるために、かつ切替え要求確認応答メッセージに対応するサービス切替え要求メッセージの数字識別子と対応する数字識別子を照合するために、ターゲット基地局によってターゲットMMEに送信される切替え要求確認応答メッセージは、切替え要求確認応答メッセージ2と呼ばれる。
【0302】
ターゲット基地局は切替え要求確認応答メッセージ2を返信し、ターゲットMMEにターゲット基地局の(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を送信する。
【0303】
S616.ターゲットMMEがターゲットC−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0304】
S617.ターゲットC−GWが転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0305】
S618.転送U−GWがターゲットC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0306】
S619.ターゲットC−GWがターゲットMMEにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0307】
S620.ターゲットMMEがソースMMEに転送再配置応答を送信する。
【0308】
S621.ソースMMEがソースC−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0309】
S622.ソースC−GWがソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0310】
S623.ソースU−GWがソースC−GWにデータ転送トンネル確立応答を送信する。
【0311】
S624.ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立する。
【0312】
S625.ソースC−GWがソースMMEにデータ転送トンネル確立応答を送信する。
【0313】
S626.ソースMMEがソース基地局に切替えコマンドを送信する。
【0314】
ステップS616〜S626の具体的な実装形態については、
図5のステップS514〜S524を参照されたい。
【0315】
S627.ソース基地局が、既存のデータ切替え手順の実施を続行し、ターゲットセルにUEをハンドオーバし、ターゲットセルにアクセスするようにUEに示し、次に、ターゲット位置へのUEの完全なハンドオーバを実施するために、既存の切替え手順を再利用する。
【0316】
切替えプロセスにおいて、および切替えが完了した後、ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、ソース基地局→ソースU−GW→転送U−GW→ターゲット基地局→UE、すなわち、
図6の破線L3d、破線L4d、破線L5d、および破線L6dによって示された伝送経路である。切替えプロセスにおいて、および切替えが完了した後、アップリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE→ターゲット基地局→ターゲットU−GW、すなわち、
図6の破線L7dおよび破線L8dによって示された伝送経路である。
【0317】
本発明の解決策のこの実施形態では、ターゲットC−GWは、UEの現在位置情報に従って、サービングU−GWを変えるべきかどうかを判定し、選択されたターゲットU−GWがソースU−GWと直接通信することができるかどうかに応じて、転送U−GWを選択する。UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ソースU−GWと転送U−GWとの間にデータ転送トンネルが確立される。加えて、C−GWは、ターゲットU−GWのベアラコンテキストセットアップ要求を直ちに開始し、MMEを介してターゲットU−GWのルーティング情報をターゲット基地局に通知し、その結果、アップリンクデータは、転送U−GWおよびソースU−GWを通過せずに、ターゲット基地局からターゲットU−GWに直接送信することができ、アップリンクデータ伝送のルーティング最適化が実装される。
【0318】
図5および
図6に示された実施形態における対話手順は、UEの移動の前後にUEのサービングMMEとサービングC−GWの両方が変わるシナリオに適用可能であることを理解されたい。UEの移動の前後にUEのサービングC−GWが変わるが、サービングMMEが変わらない場合、本発明の実施形態における解決策に基づいて、ソースMMEとターゲットMMEとの間でシグナリング相互作用が減少するだけである。詳細は本発明では記載されない。
【0319】
図7は、本発明の一実施形態による、サービス継続性を保証するさらに別の対話フローチャートである。
図7では、ターゲット基地局は、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービング基地局である。ソースU−GWは
、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングU−GWである。転送U−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用され、データサービス切替えに使用されるU−GWである。MMEは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングMMEである。C−GWは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングC−GWである。
【0320】
本発明のこの実施形態における具体的な手順は以下の通りである。
【0321】
S701.アイドルモードのUEがアップリンクユーザプレーンデータを送信する必要がある。
【0322】
S702.UEがMMEにシグナリング要求を送信する。
【0323】
アイドルモードのUEが(現在登録されている追跡領域(Tracking Area,TA)などの)現在登録されている位置領域から移動した場合、UEは、MMEにシグナリング要求を送信して、位置更新手順を開始することができる。たとえば、位置更新手順が追跡領域更新(Tracking Area Update、TAU)手順である場合、シグナリング要求は位置更新要求メッセージである。
【0324】
アイドルモードのUEが、現在のサービング基地局のサービスエリアから移動するが、(現在登録されているTAなどの)現在登録されている位置領域からは移動しない場合、UEは、MMEにシグナリング要求を送信して、サービス要求(Service Request)手順を開始することができ、シグナリング要求はサービス要求メッセージである。
【0325】
具体的には、UEは、ターゲット基地局を使用することにより、サービングMMEにシグナリング要求メッセージを送信することができ、ターゲット基地局はMMEにUEの現在位置情報を送信する。
【0326】
UEの現在位置情報には、UEの現在位置領域に対応する追跡領域識別情報(Tracking Area Identity、TAI)、UEの現在位置領域に対応するサービング基地局情報などが含まれる。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するTAIは、UEのターゲットTAIである。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するサービング基地局情報は、UEのターゲット基地局情報である。ターゲット基地局情報は、ターゲット基地局識別情報(Identity、ID)、ターゲットセル識別子(Cell Identity、CI)などであり得る。UEの現在位置領域は、UEのターゲット位置領域、すなわち、UEがソースサービング基地局のサービス範囲から移動した後にUEが位置する位置領域とも呼ばれる。同様に、UEの現在位置情報はUEのターゲット位置情報とも呼ばれる。
【0327】
S703.MMEがC−GWに要求メッセージを送信し、要求メッセージにUEの現在位置情報を追加する。
【0328】
位置更新要求メッセージまたはサービス要求メッセージを受信した後、UEのサービングMMEは、UEの現在位置情報に従って、UEが現在基地局(ソース基地局)のサービス範囲から移動したことを知り、UEのサービングMMEは現在のサービングC−GWに要求メッセージを送信する。要求メッセージは、新しいターゲット位置領域にUEを移動させるようにC−GWに示すために使用される。MMEは、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、またはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを再利
用することができるか、または新しいメッセージを定義することができる。このことは本発明のこの実施形態では限定されない。
【0329】
S704.C−GWがターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定する。
【0330】
MMEによって送信された要求メッセージを受信した後、C−GWは、UEの現在位置情報に従って、ターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定することができる。具体的な実装形態については、
図3に示された実施形態におけるステップS304を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
【0331】
S705.C−GWがMMEに要求確認応答メッセージを返信する。
【0332】
C−GWはMMEに要求確認応答メッセージを返信する。具体的な実装形態については、
図3に示された実施形態におけるステップS305を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
【0333】
S706.MMEがターゲット基地局に初期コンテキストセットアップ要求メッセージを送信する。
【0334】
MMEは、ターゲット基地局に初期コンテキストセットアップ要求(Initial Context Setup Request)メッセージを送信し、ターゲット基地局に、C−GWによって送信された転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を転送し、その結果、次にアップリンクデータ伝送経路が転送U−GWにハンドオーバされる。
【0335】
S707.ターゲット基地局がMMEに初期コンテキストセットアップ応答メッセージを返信する。
【0336】
ターゲット基地局は、MMEに初期コンテキストセットアップ応答(Initial Context Setup Response)メッセージを返信し、MMEにターゲット基地局の(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を送信する。
【0337】
S708.MMEがC−GWにベアラ修正要求メッセージを送信する。
【0338】
MMEは、C−GWにベアラ修正要求メッセージを送信し、C−GWにターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報を送信し、その結果、次にダウンリンクデータ伝送経路がターゲット基地局にハンドオーバされる。場合によっては、このステップでは、MMEは、C−GWに、ターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報を搬送するアクセスベアラ修正要求メッセージを送信することができる。
【0339】
S709.C−GWが転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0340】
S710.転送U−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0341】
S711.C−GWがソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0342】
S712.ソースU−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0343】
S713.ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立する。
【0344】
ステップS709〜S713の具体的な実装形態については、
図3に示された実施形態における
ステップS309〜S313を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
【0345】
S714.C−GWがMMEにベアラ修正応答を返信する。
【0346】
場合によっては、ステップS708に対応して、C−GWはMMEにアクセスベアラ修正応答を返信することができる。
【0347】
位置更新手順またはサービス要求手順において、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔転送U−GW⇔ソースU−GW、すなわち、
図7の破線L1e、破線L2e、および破線L3eによって示された伝送経路に変わる。アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、ソースU−GWを通過することに留意されたい。しかしながら、ソースU−GWと転送U−GWの両方がUEに近い位置に向かって下方に移動したことを考慮すると、ソースU−GWも転送U−GWに非常に近く、したがって、ユーザプレーンデータのRTTは著しく増加しない。2つ以上のU−GWが転送U−GWとして使用されることをC−GWが決定すると、転送U−GWのデータ転送トンネル経路は、すべての転送U−GWを通過する。たとえば、転送U−GWがターゲット転送U−GWおよびソース転送U−GWを含む場合、伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔ターゲット転送U−GW⇔ソース転送U−GW⇔ソースU−GWに変わる。
【0348】
本発明のこの実施形態では、C−GWは、UEの現在位置情報に従って転送U−GWを決定する。UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ソースU−GWと転送U−GWとの間にデータ転送トンネルが確立される。
【0349】
図8は、本発明の一実施形態による、サービス継続性を保証するさらに別の対話フローチャートである。
図8では、ターゲット基地局は、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービング基地局である。ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングU−GWである。転送U−GWは、UEが現在位置領域に移動した後に使用され、データサービス切替えに使用されるU−GWである。MMEは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングMMEである。C−GWは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングC−GWである。
【0350】
本発明のこの実施形態における具体的な手順は以下の通りである。
【0351】
S801.アイドルモードのUEがアップリンクユーザプレーンデータを送信する必要がある。
【0352】
S802.UEがMMEにシグナリング要求を送信する。
【0353】
ステップS802の具体的な実装形態については、
図7のステップS702を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
【0354】
S803.MMEがターゲット基地局に初期コンテキストセットアップ要求メッセージを送信する。
【0355】
MMEは、ターゲット基地局に初期コンテキストセットアップ要求(Initial Context Setup Request)メッセージを送信する。このステップは、既存の位置更新手順またはサービス要求手順における既存のステップである。したがって、本明細書では、MMEはターゲッ
ト基地局にソースU−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。
【0356】
S804.ターゲット基地局がMMEに初期コンテキストセットアップ応答メッセージを返信する。
【0357】
ターゲット基地局は、MMEに初期コンテキストセットアップ応答(Initial Context Setup Response)メッセージを返信し、MMEにターゲット基地局の(IPアドレスなどの)アドレスおよび(GTP TEIDなどの)トンネル終点情報を送信する。
【0358】
S805.MMEがC−GWにベアラ修正要求メッセージを送信する。
【0359】
MMEは、C−GWにベアラ修正要求メッセージを送信し、C−GWに、UEの現在位置情報、ならびにターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。場合によっては、このステップでは、MMEは、C−GWに、UEの現在位置情報、ならびにターゲット基地局のアドレスおよびトンネル終点情報を搬送するアクセスベアラ修正要求メッセージを送信することができる。
【0360】
S806.C−GWがターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定する。
【0361】
MMEによって送信されたベアラ修正要求メッセージを受信した後、C−GWは、UEの現在位置情報に従って、ターゲットU−GWおよび転送U−GWを決定することができる。具体的な実装形態については、
図3に示された実施形態におけるステップS304を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
【0362】
S807.C−GWが転送U−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0363】
S808.転送U−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0364】
S809.C−GWがソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0365】
S810.ソースU−GWがC−GWにデータ転送トンネル確立応答を返信する。
【0366】
S811.ソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネルを確立する。
【0367】
ステップS807〜S811の具体的な実装形態については、
図3に示された実施形態におけるステップS309〜S313を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
【0368】
S812.C−GWがMMEにベアラ修正応答を返信する。
【0369】
C−GWは、MMEにベアラ修正応答メッセージを返信し、MMEに決定された転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を送信する。場合によっては、ステップS805に対応して、C−GWは、MMEに、アクセスベアラ修正応答メッセージを返信することができ、メッセージは転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を搬送する。
【0370】
S813.MMEがターゲット基地局にUEコンテキスト修正要求を送信する。
【0371】
MMEは、ターゲット基地局にUEコンテキスト修正要求(UE Context Modification Request)メッセージを送信し、メッセージに転送U−GWのアドレスおよびトンネル終点情報を追加し、その結果、次にアップリンクユーザプレーンデータ伝送経路が転送U−GWにハンドオーバされる。このステップは既存の位置更新手順またはサービス要求手順に新しく追
加されたステップであることに留意されたい。
【0372】
S814.ターゲット基地局がMMEにUEコンテキスト修正応答メッセージを返信する。
【0373】
ターゲット基地局は、MMEにUEコンテキスト修正応答(UE Context Modification Response)メッセージを返信する。
【0374】
位置更新手順またはサービス要求手順において、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔転送U−GW⇔ソースU−GW、すなわち、
図8の破線L1f、破線L2f、および破線L3fによって示された伝送経路に変わる。アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、ソースU−GWを通過することに留意されたい。しかしながら、ソースU−GWと転送U−GWの両方がUEに近い位置に向かって下方に移動したことを考慮すると、ソースU−GWも転送U−GWに非常に近く、したがって、ユーザプレーンデータのRTTは著しく増加しない。2つ以上のU−GWが転送U−GWとして使用されることをC−GWが決定すると、転送U−GWのデータ転送トンネル経路は、すべての転送U−GWを通過する。たとえば、転送U−GWがターゲット転送U−GWおよびソース転送U−GWを含む場合、伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔ターゲット転送U−GW⇔ソース転送U−GW⇔ソースU−GWに変わる。
【0375】
本発明のこの実施形態では、C−GWは、UEの現在位置情報に従って転送U−GWを決定する。UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ソースU−GWと転送U−GWとの間にデータ転送トンネルが確立される。
【0376】
図9は、本発明の一実施形態による、サービス継続性保証方法の別のフローチャートである。
図9の方法は、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素によって実施される。方法は以下のステップを含む。
【0377】
901.ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素がUEに奉仕するソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された転送再配置要求を受信する。
【0378】
転送再配置要求はUEの現在位置情報を搬送する。
【0379】
ステップ901の具体的な実装形態については、
図5のステップS503または
図6のステップS603を参照されたい。
【0380】
本発明のこの実施形態における適用シナリオでは、UEがサービス通信を実施するとき、移動後の位置領域は、(MMEなどの)ソースモビリティ管理ネットワーク要素のサービス範囲を超える。ソースモビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素である。
【0381】
902.ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素がUEの現在位置情報に従ってUEのターゲットC−GWを選択する。
【0382】
ステップ902の具体的な実装形態については、
図5のステップS504または
図6のステップS604を参照されたい。
【0383】
903.ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素がターゲットC−GWにUEの現在位置情報を送信し、その結果、ターゲットC−GWはUEの現在位置情報に従ってUEの転送U−GWを決定する。
【0384】
ステップ902の具体的な実装形態については、
図5のステップS509または
図6のステップS609を参照されたい。
【0385】
S904.ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素がターゲットC−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信する。
【0386】
データ転送トンネル確立要求は、ユーザ機器のために、転送U−GWとユーザ機器に奉仕するソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとユーザ機器に奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように、ターゲット制御プレーンゲートウェイに要求するために使用される。
【0387】
ステップ904の具体的な実装形態については、
図5のステップS514または
図6のステップS616を参照されたい。
【0388】
本発明のこの実施形態では、UEがソースモビリティ管理ネットワーク要素のサービス範囲から移動した後、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素は、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、UEの現在位置情報に従ってUEのターゲットC−GWを決定し、さらに、ターゲットC−GWを使用することにより、UEのために、ソースU−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立する。
【0389】
場合によっては、一実施形態では、ターゲットC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なる(すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わる)。この場合、ステップ902の後、かつステップ903の前に、方法は、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素により、ソースモビリティ管理ネットワーク要素に変更通知メッセージを送信するステップをさらに含む場合があり、変更通知メッセージは、UEのサービングC−GWがターゲットC−GWに変わることを示すために使用される。具体的な実装形態については、
図5のステップS505または
図6のステップS605を参照されたい。
【0390】
さらに、ステップ903の前に、方法は、ターゲットモビリティ管理ネットワーク要素により、変更通知メッセージに従ってソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された確認応答メッセージを受信するステップをさらに含む場合があり、確認応答メッセージは、UEのソースU−GWのルーティング情報を搬送する。具体的な実装形態については、
図5のステップS508または
図6のステップ608を参照されたい。
【0391】
本発明のこの実施形態では、モビリティ管理ネットワーク要素の具体的な実装形態については、
図5のまたは
図6に示された、ターゲットMMEによって実施される方法を参照されたい。詳細は本発明のこの実施形態では再び記載されない。
【0392】
図10は、本発明の一実施形態による、サービス継続性保証方法のさらに別のフローチャートである。
図10の方法はC−GWによって実施される。方法は以下のステップを含む。
【0393】
1001.C−GWがモビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEの現在位置情報を受信する。
【0394】
本発明のこの実施形態は、以下の適用シナリオのうちのいずれか1つに適用可能である:
ユーザプレーンデータ伝送中に、接続モードのUEが移動し、移動後の位置領域がソース基地局のサービス範囲を超え、UEがソース基地局のサービス範囲から移動したことを検知
した後、ソース基地局が接続モードユーザプレーンデータサービス切替え手順を開始することを決定する。ソース基地局は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング基地局である。
【0395】
アップリンクユーザプレーンデータが送信される必要があるとき、アイドルモードのUEが、現在登録されている追跡領域(Tracking Area、TA)などの現在登録されている位置領域から移動し、UEが、追跡領域更新(Tracking Area Update、TAU)手順などの位置更新手順を開始する。
【0396】
アップリンクユーザプレーンデータが送信される必要があるとき、アイドルモードのUEが、現在のサービング基地局のサービスエリアから移動するが、現在登録されている追跡領域(Tracking Area、TA)などの現在登録されている位置領域からは移動せず、UEが、サービス要求(Service Request)手順を開始する。
【0397】
適用シナリオ(1)では、ソース基地局によって送信されたユーザプレーンデータ切替え要求を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWにサービス切替え通知を送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができる。サービス切替え通知を送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0398】
適用シナリオ(2)では、UEによって送信された位置更新要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0399】
適用シナリオ(3)では、UEによって送信されたサービス要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0400】
C−GWはUEに奉仕するC−GWであることに留意されたい。
【0401】
モビリティ管理ネットワーク要素はUEに奉仕するモビリティ管理ネットワーク要素であることに留意されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、MMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得る。
【0402】
1002.C−GWがUEの現在位置情報に従ってUE用のターゲットU−GWを選択する。
【0403】
1003.C−GWがモビリティ管理ネットワーク要素に要求メッセージを送信する。
【0404】
要求メッセージは、第1のベアラコンテキストを解放し、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を送信することをUEに命令するように、モビリティ管理ネットワーク要素に要求するために使用され、第1のベアラコンテキストは、UEのソースU−GW上に確立されたUEのベアラコンテキストであり、第2のベアラコンテキストは、第1のベアラコンテキストに従ってターゲットU−GW上にUEによって再確立されるベアラコンテキストである。
【0405】
場合によっては、一実施形態では、要求メッセージはベアラ削除要求メッセージであり、ベアラ削除要求メッセージは再アクティブ化要求指示を搬送し、再アクティブ化要求指示は、モビリティ管理ネットワーク要素を使用することにより、第1のベアラコンテキストが削除された後、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を開始するようにUEに示すために使用される。
【0406】
MMEとUEの両方は、ソースU−GW上にUEによって作成された第1のベアラコンテキストを記録することを理解されたい。ベアラ削除要求メッセージを受信した後、MMEはMME上の第1のベアラコンテキストを削除し、UE上の第1のベアラコンテキストを削除するようにUEに示す。ベアラ削除要求メッセージが再アクティブ化要求指示を搬送するとき、MMEは、UEに再アクティブ化要求指示をさらに送信して、第1のベアラコンテキストが削除された後、第1のベアラコンテキストの内容に従ってベアラコンテキストに対するセットアップ要求を再送信し、第2のベアラコンテキストを作成することを要求するように、UEに示す。第2のベアラコンテキストは、第1のベアラコンテキストに従ってターゲットU−GW上に作成されるベアラコンテキストである。通常、第2のベアラコンテキストは、第1のベアラコンテキストと同じアクセスポイント名称(Access Point Name、APN)を含む。
【0407】
本発明のこの実施形態では、UEがアイドルモードから接続モードに変わり、ユーザプレーンデータを送信する前に、C−GWは、UEの現在位置情報に従ってUEのサービングU−GWを決定し、ベアラコンテキストアクティブ化解除手順をトリガし、ベアラコンテキストアクティブ化解除手順中に再アクティブ化要求指示を追加して、ターゲットU−GW上にベアラリソースを再作成し、後続のユーザプレーンデータ伝送のサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ベアラコンテキスト再作成手順を開始するようにUEに示す。
【0408】
以下で、具体的な実施形態を参照して本発明の実施形態における方法をさらに記載する。
【0409】
図11は、本発明の一実施形態による、サービス継続性を保証するさらに別の対話フローチャートである。
図11では、ターゲット基地局は、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービング基地局である。ターゲットU−GWは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングU−GWである。MMEは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モード
に切り替わるときに使用されるサービングMMEである。C−GWは、UEが現在位置領域内でアイドルモードから接続モードに切り替わるときに使用されるサービングC−GWである。
【0410】
本発明のこの実施形態における具体的な手順は以下の通りである。
【0411】
S1101.UEがMMEにシグナリング要求を送信する。
【0412】
アイドルモードのUEはアップリンクのシグナリングまたはデータを送信する必要があるので、アイドルモードのUEは、MMEにシグナリングを送信して、接続モードへの切替えを要求する。UEは、サービス要求(Service Request)手順または追跡領域更新(Tracking Area Update、TAU)手順を開始して、アイドルモードから接続モードへの切替えを実施する。
【0413】
アイドルモードから接続モードに切り替えるプロセスでは、ターゲット基地局、すなわち、UEの現在のサービング基地局は、現在のサービングMMEにUEの現在位置情報を報告し、UEの現在位置情報は、現在の追跡領域識別情報(Tracking Area Identity、TAI)および/または現在のセル識別子(Cell Identity、CI)であり得る。
【0414】
S1102.MMEがC−GWに位置更新通知メッセージを送信する。
【0415】
アイドルモードから接続モードへの切替えのためにUEによって送信されたシグナリング要求、たとえば、サービス要求(Service Request)メッセージまたはTAU要求メッセージを受信した後、MMEは、基地局によって報告されたUEの現在位置情報に従って、UEの位置が変わったかどうかを判定する。
【0416】
UEの位置が変わらない場合、従来技術の方法が実施される。詳細は本発明のこの実施形態では記載されない。UEの位置が変わった場合、MMEは、UEのC−GWに位置更新通知メッセージを送信する。本明細書では、MMEは、以下の2つのシナリオにおいて、UEの位置が変わったかどうかを判定することができる。
【0417】
(a)サービングMMEが変わらない場合、MMEは、UEの以前記憶された位置情報を、ターゲット基地局によって報告された現在位置情報と比較して、UEの位置の変化を判定することができる。
【0418】
(b)MMEが変わる、すなわち、ステップにおいて新しいMMEがシグナリング要求を受信する場合、新しいMMEは、UEの位置が変わったと考えることができる。
【0419】
MMEはサービングC−GWに位置更新通知メッセージを送信し、通知メッセージは、現在TAI、現在セル識別子などを含む、UEの現在位置情報を搬送する。位置更新通知メッセージは、UEの現在位置領域が変わったことをC−GWに通知するために使用される。したがって、MMEは、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、またはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを再利用して、UEの現在位置情報を搬送することができるか、または新しいメッセージを定義して、UEの現在位置情報を搬送することができる。このことは本発明では限定されない。
【0420】
加えて、MMEは、UEの現在位置情報に従って、UEのサービングC−GWが再割振りされる必要があるかどうか、すなわち、UEが現在のサービングC−GWのサービスエリアから移動したかどうかを判定することができる。サービングC−GWが再割振りされる必要がある場合、MMEは、UEの現在位置情報に従ってサービングC−GWとして新しいC−GWを選択し、新し
いC−GWに位置更新通知メッセージを送信する。加えて、MMEは、UE用のベアラコンテキストを再作成するように新しいC−GWに要求することができる。
【0421】
S1103.C−GWがU−GWを決定する。
【0422】
C−GWは、UEの現在位置情報に従って、UEの現在のサービングU−GWが再割振りされる必要があるかどうかを判定する。UEの現在のサービングU−GWが再割振りされる必要がある場合、C−GWは、UEの現在位置情報に従って、適切なターゲットU−GWを選択し、ステップS1104を実施する。S1102においてC−GWが再割振りされた場合、一般に、サービングU−GWも再割振りされる必要がある。
【0423】
S1104.C−GWがMMEにベアラ削除要求を送信する。
【0424】
MMEにベアラ削除要求を送信した後、C−GWは、UEに対するベアラアクティブ化解除手順を開始して、ソースU−GW上にUEによって作成されたすべてのベアラコンテキストリソースを解放する。加えて、ベアラ削除要求メッセージは、ターゲットD−GW上にユーザプレーンベアラリソースを再作成するために、ソースD−GWのすべてのベアラコンテキストリソースが削除された後にパケットデータネットワーク(Packet Data Network、PDN)接続確立要求を直ちに開始するようにUEに要求するために、再アクティブ化要求(Reactivation requested)指示を搬送する。
【0425】
S1105.MMEがUEにデタッチ要求またはベアラコンテキストアクティブ化解除要求を送信する。
【0426】
C−GWのベアラ削除要求を受信した後、MMEは、UEの現在のパケットデータネットワーク(Packet Data Network、PDN)接続情報に従って、様々なアクションを実施する:
(a)UEが現在ただ1つのPDN接続を有する場合、MMEは、UEに対するデタッチ手順を開始し、デタッチ要求(Detach Request)にリタッチ(re−attach required)指示を追加する。
(b)UEが現在複数のPDN接続を有する場合、MMEは、UEに対するPDN接続アクティブ化解除手順を開始し、ベアラコンテキストアクティブ化解除要求(Deactivate Bearer Context Request)に再アクティブ化要求(Reactivation requested)指示を追加する。
【0427】
S1106.UEがPDN接続確立要求を開始する。
【0428】
UEは、PDN接続確立要求を開始して、C−GWがステップS1104において削除するように要求したベアラコンテキストを復元する。PDN接続確立要求は、C−GWがステップS1104において削除するように要求したベアラコンテキストと同じAPNを搬送する。この手順では、C−GWは、選択されたターゲットD−GWを使用して、UEのベアラコンテキストを作成する。
【0429】
UEがステップS1105においてMMEによって送信されたデタッチ要求を受信した場合、アタッチ手順が開始され、アタッチ手順にPDN接続確立手順が追加される。具体的な実装形態については、従来技術を参照されたい。
【0430】
UEがステップS1105においてベアラコンテキストアクティブ化解除要求を受信して、PDN接続をアクティブ化解除した場合、別個のPDN接続確立手順が開始される。具体的な実装形態については、従来技術を参照されたい。
【0431】
PDN接続確立手順において、アップリンク/ダウンリンクユーザプレーンデータ伝送経路は、UE⇔ターゲット基地局⇔ターゲットU−GW、すなわち、
図11の破線L1gおよび破線L2
gによって示された伝送経路に変わる。
【0432】
本発明のこの実施形態では、UEがアイドルモードから接続モードに変わり、ユーザプレーンデータを送信する前に、C−GWは、UEの現在位置情報に従って、サービングU−GWが変わる必要があるかどうかを判定し、PDN接続アクティブ化解除手順をトリガし、PDN接続アクティブ化解除手順中に再アクティブ化要求指示を追加して、ターゲットU−GW上にベアラリソースを再作成し、後続のユーザプレーンデータ伝送のサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、PDN接続再確立手順を直ちに開始するようにUEに要求する。
【0433】
図12は、本発明の一実施形態による、制御プレーンゲートウェイ1200の概略構造図である。
図12に示されたように、制御プレーンゲートウェイ1200は、受信ユニット1201と、選択ユニット1202と、トンネル確立ユニット1203とを含む場合がある。
【0434】
受信ユニット1201は、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEの現在位置情報を受信するように構成される。
【0435】
選択ユニット1202は、UEの現在位置情報に従ってUE用の少なくとも1つの転送U−GWを選択するように構成される。
【0436】
本発明のこの実施形態では、UEの現在位置領域はUEの現在のサービングU−GWのサービス範囲を超え、C−GWは、UEの現在位置領域に従ってUE用の適切な転送U−GWを選択する必要がある。
【0437】
トンネル確立ユニット1203は、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように構成される。データ転送トンネルは、UEの移動プロセスにおいて、UEのアップリンクユーザプレーンデータおよび/またはダウンリンクユーザプレーンデータを送信するために使用される。
【0438】
本発明のこの実施形態の適用可能なシナリオについては、
図2に示された実施形態における適用シナリオを参照されたい。
【0439】
適用シナリオ(1)では、ソース基地局によって送信されたユーザプレーンデータ切替え要求を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWにサービス切替え通知を送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができる。サービス切替え通知を送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0440】
適用シナリオ(2)では、UEによって送信された位置更新要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、
セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0441】
適用シナリオ(3)では、UEによって送信されたサービス要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0442】
UEの現在位置情報には、UEの現在位置領域に対応する追跡領域情報(Tracking Area Identity、TAI)、UEの現在位置領域に対応するサービング基地局情報などが含まれる。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するTAIは、UEのターゲットTAIである。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するサービング基地局情報は、UEのターゲット基地局情報である。ターゲット基地局情報は、ターゲット基地局識別情報(Identity、ID)、ターゲットセル識別子(Cell Identity、CI)などであり得る。UEの現在位置領域は、UEのターゲット位置領域、すなわち、UEがソースサービング基地局のサービス範囲から移動した後のUEの位置領域とも呼ばれることを理解されたい。同様に、UEの現在位置情報はUEのターゲット位置情報とも呼ばれる。
【0443】
UEの移動プロセスは、前述の3つの適用シナリオにおいて行われる手順、具体的には、適用シナリオ(1)におけるサービス切替え手順、適用シナリオ(2)における位置更新手順、および適用シナリオ(3)におけるサービス要求手順を含むことを理解されたい。
【0444】
UEのターゲット基地局は、UEが現在位置領域に移動した後、UEにアクセスサービスを提供する基地局であることを理解されたい。
【0445】
データ転送トンネルは、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のユーザプレーンベアラコンテキスト、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のユーザプレーンベアラコンテキストを作成することによって実装されることを理解されたい。ユーザプレーンベアラコンテキストは、ユーザプレーンデータを転送するために必要なルーティング情報を含む。具体的には、ソースU−GW上に作成されるユーザプレーンベアラコンテキストは、転送U−GWのルーティング情報およびUEに奉仕するソース基地局のルーティング情報を含み、転送U−GW上に作成されるユーザプレーンベアラコンテキストは、ソースU−GWのルーティング情報およびターゲット基地局のルーティング情報を含み、ターゲット基地局上に作成されるユーザプレーンベアラコンテキストは、転送U−GWのルーティング情報を含む。さらに、ルーティング情報は、アドレス(通常、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス)、およびトンネル終点情報(通常、GPRSトンネリングプロトコル(GPRS Tunnelling Protocol、GTP)が使用される場合、トンネル終点情報はGTPトンネル終点識別子(Tunnel Endpoint Identifier、TEID)である)を含む場合がある。
【0446】
転送U−GWは、選択ユニット1202によって選択された少なくとも1つの転送U−GWであることを理解されたい。トンネル確立ユニット1203が、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立することは、トンネル確立ユニット1203が、ソースC−GWからターゲット基地局までの2つのネットワーク要素間にデータ転送トンネルを確立するために、ソースU−GW、少なくとも1つの転送U−GW、およびターゲット基地局の間に通信経路を確立することである。
【0447】
本発明のこの実施形態では、制御プレーンゲートウェイ1200は、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、移動後の現在位置情報に従ってUE用の適切な転送U−GWを決定し、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立する。
【0448】
加えて、
図13に示されたように、制御プレーンゲートウェイは送信ユニット1204をさらに含む場合がある。
【0449】
場合によっては、一実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素である。
【0450】
受信ユニット1201は、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0451】
トンネル確立ユニット1203は、具体的に、送信ユニット1204を使用することにより、第1のU−GWに第2の要求を送信し、送信ユニット1204を使用することにより、ソースU−GWに第3の要求を送信するように構成される。第2の要求は、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のU−GWに要求するために使用される。第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する。第3の要求は、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースU−GWに要求するために使用され、第3の要求は、第1のU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0452】
この実施形態では、制御プレーンゲートウェイ1200は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWと同じであり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わらないことを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0453】
当然、制御プレーンゲートウェイ1200は、第2の要求に従って第1のU−GWによって送信された第2の応答、および第3の要求に従ってソースU−GWによって送信された第3の応答を
さらに受信することを理解されたい。第2の応答は、第1のU−GWが、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの第1のU−GWのルーティング情報を搬送することができ、第3の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答および第3の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1200は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0454】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、または第3の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、または第3の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0455】
場合によっては、別の実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWおよび第2のU−GWを含み、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。
【0456】
受信ユニット1201は、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0457】
トンネル確立ユニット1203は、具体的に、送信ユニット1204を使用することにより、第2のU−GWに第2の要求を送信し、送信ユニット1204を使用することにより、第3のU−GWに第3の要求を送信し、送信ユニット1204を使用することにより、ソースU−GWに第4の要求を送信するように構成される。第2の要求は、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のU−GWに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のU−GWのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のU−GWに要求するために使用され、第3の要求は、第2のU−GWのルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送し、第4の要求は、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースU−GWに要求するために使用され、第4の要求は、第3のU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0458】
この実施形態では、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWと同じであり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わらないことを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビ
リティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0459】
同様に、制御プレーンゲートウェイ1200は、第2の要求に従って第2のU−GWによって送信された第2の応答、第3の要求に従って第3のU−GWによって送信された第3の応答、および第4の要求に従ってソースU−GWによって送信された第4の応答をさらに受信する。第2の応答は、第2のU−GWが、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第2のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第3の応答は、第3のU−GWが、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第3の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第3のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第4の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答、第3の応答、および第4の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1200は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0460】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、第3の要求、または第4の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、第3の応答、または第4の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0461】
場合によっては、さらに別の実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。
【0462】
受信ユニット1201は、UEのソースU−GWのルーティング情報を受信するようにさらに構成される。
【0463】
受信ユニット1201は、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0464】
トンネル確立ユニット1203は、具体的に、送信ユニット1204を使用することにより、第1のU−GWに第2の要求を送信するように構成される。第2の要求は、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のU−GWに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0465】
この実施形態では、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わることを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0466】
同様に、制御プレーンゲートウェイ1200は、第2の要求に従って第1のU−GWによって送信された第2の応答、および第3の要求に従ってソースU−GWによって送信された第3の応答をさらに受信する。第2の応答は、第1のU−GWが、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの第1のU−GWのルーティング情報を搬送することができ、第3の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答および第3の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1200は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0467】
当然、この実施形態におけるUEのサービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わるので、C−GWは、ターゲットC−GW、すなわち、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであることを理解されたい。さらに、ターゲットC−GWは、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信し、ソースU−GWに第1のU−GWのルーティング情報を送信するように、モビリティ管理ネットワーク要素を介してソースC−GWにさらに示すべきである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWであり、ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。
【0468】
この実施形態における第1の要求または第2の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答または第2の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0469】
場合によっては、さらに別の実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWおよび第2のU−GWを含み、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。
【0470】
受信ユニット1201は、UEのソースU−GWのルーティング情報を受信するようにさらに構成される。
【0471】
受信ユニット1201は、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求
を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0472】
トンネル確立ユニット1203は、具体的に、送信ユニット1204を使用することにより、第2のU−GWに第2の要求を送信し、送信ユニット1204を使用することにより、第3のU−GWに第3の要求を送信するように構成される。第2の要求は、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のU−GWに要求するために使用される。第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のU−GWのルーティング情報を搬送する。第3の要求は、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のU−GWに要求するために使用される。第3の要求は、第2のU−GWのルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0473】
この実施形態では、C−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わることを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0474】
同様に、制御プレーンゲートウェイ1200は、第2の要求に従って第2のU−GWによって送信された第2の応答、第3の要求に従って第3のU−GWによって送信された第3の応答、および第4の要求に従ってソースU−GWによって送信された第4の応答をさらに受信する。第2の応答は、第2のU−GWが、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第2のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第3の応答は、第3のU−GWが、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第3の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第3のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第4の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答、第3の応答、および第4の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1200は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0475】
当然、この実施形態におけるUEのサービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わるので、この実施形態におけるC−GWは、ターゲットC−GW、すなわち、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであることを理解されたい。さらに、ターゲットC−GWは、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信し、ソースU−GWに第3のU−GWのルーティング情報を送信するように、モビリティ管理ネットワーク要素を介してソースC−GWにさらに示すべきである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWであり、ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。
【0476】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、または第3の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があ
ることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、または第3の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。場合によっては、
図13に示された前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、トンネル確立ユニット1203は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0477】
場合によっては、
図13に示された前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、トンネル確立ユニット1203は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第1のU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0478】
場合によっては、
図13に示された前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第2のU−GWおよび第3のU−GWであるとき、トンネル確立ユニット1203は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第2のU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0479】
場合によっては、
図13に示された前述の4つの具体的な実施形態では、トンネル確立ユニット1203は、ターゲットU−GWにセッション作成要求を送信するようにさらに構成される。セッション作成要求は、UE用のターゲットU−GW上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために使用される。各々作成されたベアラコンテキストはターゲットU−GWのルーティング情報を含み、ターゲットU−GWはUEの現在位置領域に対応するサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、一般に、現在位置領域においてUEに最適なデータ伝送経路を提供するサービングU−GWであることを理解されたい。さらに、トンネル確立ユニット1203は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0480】
場合によっては、
図13に示された前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、第1のU−GWはさらに、UEの現在位置情報に従ってUE用に制御プレーンゲートウェイによって選択されたサービングU−GWである。すなわち、第1のU−GWはターゲットU−GWである。この場合、ターゲットD−GWはソースD−GWと直接通信することができ、すなわち、ターゲットU−GWも転送U−GWの役割を果たす。ターゲットU−GWがソースD−GWと直接通信することができないとき、C−GWによって選択された転送U−GWはターゲットU−GWとは異なることを理解されたい。
【0481】
制御プレーンゲートウェイ1200は
図2に示された方法をさらに実施することができ、
図2から
図4、
図7、および
図8に示された実施形態におけるC−GWの機能、ならびに
図5または
図6に示された実施形態におけるターゲットC−GWの機能を実装する。詳細は本発明のこの実施形態では再び記載されない。
【0482】
図14は、本発明の一実施形態による、モビリティ管理ネットワーク要素1400の概略構造図である。モビリティ管理ネットワーク要素1400は、受信ユニット1401と、選択ユニット1402と、送信ユニット1403とを含む場合がある。
【0483】
受信ユニット1401は、UEに奉仕するソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された転送再配置要求を受信するように構成される。
【0484】
転送再配置要求はUEの現在位置情報を搬送する。
【0485】
選択ユニット1402は、UEの現在位置情報に従ってUEのターゲットC−GWを選択するように構成される。
【0486】
送信ユニット1403は、ターゲットC−GWにUEの現在位置情報を送信するように構成され、その結果、ターゲット制御プレーンゲートウェイは、UEの現在位置情報に従ってUEの転送U−GWを決定する。
【0487】
送信ユニット1403は、ターゲット制御プレーンゲートウェイにデータ転送トンネル確立要求を送信するようにさらに構成される。
【0488】
データ転送トンネル確立要求は、UEのために、転送U−GWとUEに奉仕するソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEに奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように、ターゲットC−GWに要求するために使用される。
【0489】
本発明のこの実施形態では、UEがソースモビリティ管理ネットワーク要素のサービス範囲から移動した後、モビリティ管理ネットワーク要素1400は、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、UEの現在位置情報に従ってUEのターゲットC−GWを決定し、さらに、ターゲットC−GWを使用することにより、UEのために、ソースU−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立する。
【0490】
場合によっては、ターゲット制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なる(すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わる)。送信ユニット1403は、ソースモビリティ管理ネットワーク要素に変更通知メッセージを送信するようにさらに構成される。変更通知メッセージは、UEのサービング制御プレーンゲートウェイがターゲット制御プレーンゲートウェイに変わったことを示すために使用される。
【0491】
さらに、受信ユニット1401は、変更通知メッセージに従ってソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された確認応答メッセージを受信するようにさらに構成される。確認応答メッセージはUEのソースU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0492】
モビリティ管理ネットワーク要素1400はさらに、
図9の方法を実施し、
図5または
図6に示された実施形態におけるターゲットMMEの機能を実装することができる。詳細は本発明のこの実施形態では再び記載されない。
【0493】
図15は、本発明の一実施形態による、制御プレーンゲートウェイ1500の概略構造図である。制御プレーンゲートウェイ1500は、
モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEの現在位置情報を受信するように構成された受信ユニット1501と、
UEの現在位置情報に従ってUE用のターゲットU−GWを選択するように構成された選択ユニット1502と、
モビリティ管理ネットワーク要素に要求メッセージを送信するように構成された送信ユニット1503と
を含む。
【0494】
要求メッセージは、第1のベアラコンテキストを解放し、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を送信することをUEに示すように、モビリティ管理ネットワーク要素に要求するために使用される。第1のベアラコンテキストは、UEのソースU−GW上に確立
されたUEのベアラコンテキストであり、第2のベアラコンテキストは、第1のベアラコンテキストに従ってターゲットU−GW上にUEによって再確立されるベアラコンテキストである。
【0495】
本発明のこの実施形態では、位置更新通知メッセージは、UEの現在位置領域が変わったことをC−GWに通知するために使用されることを理解されたい。位置更新通知のために、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、またはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージが再利用される場合があるか、または新しいメッセージが定義される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0496】
本発明のこの実施形態では、UEがアイドルモードから接続モードに変わり、ユーザプレーンデータを送信する前に、制御プレーンゲートウェイ1500は、UEの現在位置情報に従って、サービングU−GWが変わる必要があるかどうかを判定し、ベアラコンテキストアクティブ化解除手順をトリガし、ベアラコンテキストアクティブ化解除手順中に再アクティブ化要求指示を追加して、ターゲットU−GW上にベアラリソースを再作成し、後続のユーザプレーンデータ伝送のサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ベアラコンテキスト再確立手順を直ちに開始するようにUEに要求する。
【0497】
場合によっては、一実施形態では、要求メッセージはベアラ削除要求メッセージであり、ベアラ削除要求メッセージは再アクティブ化要求指示を搬送し、再アクティブ化要求指示は、モビリティ管理ネットワーク要素を使用することにより、第1のベアラコンテキストが削除された後、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を開始するようにUEに示すために使用される。
【0498】
MMEとUEの両方は、ソースU−GW上にUEによって作成された第1のベアラコンテキストを記録することを理解されたい。ベアラ削除要求メッセージを受信した後、MMEはMME上の第1のベアラコンテキストを削除し、UE上の第1のベアラコンテキストを削除するようにUEに示す。ベアラ削除要求メッセージが再アクティブ化要求指示を搬送するとき、MMEは、UEに再アクティブ化要求指示をさらに送信して、第1のベアラコンテキストが削除された後、第1のベアラコンテキストの内容に従ってベアラコンテキストに対するセットアップ要求を再送信し、第2のベアラコンテキストを作成することを要求するように、UEに示す。第2のベアラコンテキストは、第1のベアラコンテキストに基づいてターゲットU−GW上に作成されるベアラコンテキストである。
【0499】
制御プレーンゲートウェイ1500はさらに、
図10の方法を実施し、
図11に示された実施形態におけるC−GWの機能を実装することができる。詳細は本発明のこの実施形態では再び記載されない。
【0500】
図16は、本発明の一実施形態による、制御プレーンゲートウェイ1600の概略構造図である。制御プレーンゲートウェイ1600は、プロセッサ1602と、メモリ1603と、送信機1601と、受信機1604とを含む場合がある。
【0501】
受信機1604、送信機1601、プロセッサ1602、およびメモリ1603は、バス1606を使用することによって互いに接続される。バス1606は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類される場合がある。説明を容易にするために、
図16では、バス1606はただ1つの両矢印を使用することによって示される。しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを示していない。特定の用途では、送信機1601および受信機1604はアンテナ1605に結合される場合がある。
【0502】
メモリ1603はプログラムを記憶するように構成される。具体的には、プログラムはプログラムコードを含む場合があり、プログラムコードはコンピュータ動作命令を含む。メモリ1603は、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含む場合があり、プロセッサ1602に命令およびデータを供給する。メモリ1603は、高速RAMメモリを含む場合があり、不揮発性メモリ(non−volatile memory)、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリをさらに含む場合がある。
【0503】
プロセッサ1602は、メモリ1603に記憶されたプログラムを実行し、具体的には、以下の動作:
受信機1604を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEの現在位置情報を受信することと、
UEの現在位置情報に従ってUE用の少なくとも1つの転送U−GWを選択することと、
送信機1601を使用することにより、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立することであって、データ転送トンネルが、UEの移動プロセスにおいて、UEのアップリンクユーザプレーンデータおよび/またはダウンリンクユーザプレーンデータを送信するために使用される、確立することと
を実施するように構成される。
【0504】
本発明のこの実施形態における適用可能なシナリオについては、
図2に示された実施形態における適用シナリオを参照されたい。
【0505】
適用シナリオ(1)では、ソース基地局によって送信されたユーザプレーンデータ切替え要求を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWにサービス切替え通知を送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、サービス切替え通知を送信することができる。サービス切替え通知を送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0506】
適用シナリオ(2)では、UEによって送信された位置更新要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0507】
適用シナリオ(3)では、UEによって送信されたサービス要求を受信した後、またはUE用の無線アクセスベアラコンテキストの作成に成功した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEのサービングC−GWに要求メッセージを送信することができる。モビリティ管
理ネットワーク要素はMMEまたはMMEのモビリティ管理機能を有する別のネットワーク要素であり得ることを理解されたい。特定の用途では、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、もしくはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができるか、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、新しく作成されたメッセージを使用することにより、要求メッセージを送信することができる。要求メッセージを送信するために使用される具体的なメッセージは、本発明では限定されない。
【0508】
UEの現在位置情報には、UEの現在位置領域に対応する追跡領域情報(Tracking Area Identity、TAI)、UEの現在位置領域に対応するサービング基地局情報などが含まれる。UEが現在位置領域に移動するときに使用される対応するTAIは、UEのターゲットTAIである。UEが現在位置領域に移動した後に使用される対応するサービング基地局情報は、UEのターゲット基地局情報である。ターゲット基地局情報は、ターゲット基地局識別情報(Identity、ID)、ターゲットセル識別子(Cell Identity、CI)などであり得る。UEの現在位置領域は、UEのターゲット位置領域、すなわち、UEがソースサービング基地局のサービス範囲から移動した後のUEの位置領域とも呼ばれることを理解されたい。同様に、UEの現在位置情報はUEのターゲット位置情報とも呼ばれる。
【0509】
UEの移動プロセスは、前述の3つの適用シナリオにおいて行われる手順、具体的には、適用シナリオ(1)におけるサービス切替え手順、適用シナリオ(2)における位置更新手順、および適用シナリオ(3)におけるサービス要求手順を含むことを理解されたい。
【0510】
UEのターゲット基地局は、UEが現在位置領域に移動した後、UEにアクセスサービスを提供する基地局であることを理解されたい。
【0511】
データ転送トンネルは、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のユーザプレーンベアラコンテキスト、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のユーザプレーンベアラコンテキストを作成することによって実装されることを理解されたい。ユーザプレーンベアラコンテキストは、ソースU−GWのルーティング情報、転送U−GWのルーティング情報、およびターゲット基地局のルーティング情報を含む、ユーザプレーンデータを転送するために必要なルーティング情報を含む。具体的には、ルーティング情報は、アドレス(通常、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレス)、およびトンネル終点情報(通常、GPRSトンネリングプロトコル(GPRS Tunnelling Protocol、GTP)が使用される場合、トンネル終点情報はGTPトンネル終点識別子(Tunnel Endpoint Identifier、TEID)である)を含む場合がある。
【0512】
転送U−GWは、プロセッサ1602によって選択された少なくとも1つの転送U−GWであることを理解されたい。プロセッサ1602が、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立することは、プロセッサ1602が、ソースC−GWからターゲット基地局までの2つのネットワーク要素間にデータ転送トンネルを確立するために、ソースU−GW、少なくとも1つの転送U−GW、およびターゲット基地局の間に通信経路を確立することである。
【0513】
本発明の
図2から
図4の任意の実施形態で開示されたC−GWによって実施されるか、または
図5および
図6の任意の実施形態で開示されたターゲットC−GWによって実施される前述の方法は、プロセッサ1602に適用される場合があるか、またはプロセッサ1602によって実装される場合がある。プロセッサ1602は、集積回路チップの場合があり、信号処理能力を有する。一実装プロセスでは、前述の方法のステップは、プロセッサ1602内のハードウェ
アの集積論理回路、またはソフトウェアの形態の命令によって完了する場合がある。プロセッサ1602は、中央処理装置(Central Processing Unit、略してCPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略してNP)などを含む汎用プロセッサであり得るか、あるいは、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または個別ハードウェア構成要素であり得る。プロセッサ1602は、本発明の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実施することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るか、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであり得る。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用することによって直接実施され完了する場合があるか、または復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールを組み合わせることによって実施され完了する場合がある。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当分野の成熟した記憶媒体内に位置する場合がある。記憶媒体はメモリ1603内に位置する。プロセッサ1602は、メモリ1603内の情報を読み取り、プロセッサ1602のハードウェアと組み合わされて前述の方法のステップを完了する。
【0514】
本発明のこの実施形態では、制御プレーンゲートウェイ1600は、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、移動後の現在位置情報に従ってUE用の適切な転送U−GWを決定し、転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立する。
【0515】
場合によっては、一実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。
【0516】
プロセッサ1602は、受信機1604を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0517】
送信機1601を使用することにより、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および/または転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスでは、プロセッサ1602は、具体的に、
送信機1601を使用することにより、第1のU−GWに第2の要求を送信し、送信機1601を使用することにより、ソースU−GWに第3の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可するように、第1のU−GWに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースU−GWに要求するために使用され、第3の要求は、第1のU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0518】
この実施形態では、制御プレーンゲートウェイ1600は、UEが現在位置領域に移動する前
に使用されたサービングC−GWと同じであり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わらないことを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0519】
当然、制御プレーンゲートウェイ1600は、第2の要求に従って第1のU−GWによって送信された第2の応答、および第3の要求に従ってソースU−GWによって送信された第3の応答をさらに受信することを理解されたい。第2の応答は、第1のU−GWが、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの第1のU−GWのルーティング情報を搬送することができ、第3の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答および第3の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1600は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0520】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、または第3の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、または第3の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0521】
場合によっては、別の実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWおよび第2のU−GWを含み、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイと同じであり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。
【0522】
プロセッサ1602は、受信機1604を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0523】
送信機1601を使用することにより、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスでは、プロセッサ1602は、具体的に、
送信機1601を使用することにより、第2のU−GWに第2の要求を送信し、送信機1601を使用することにより、第3のU−GWに第3の要求を送信し、送信機1601を使用することにより、ソースU−GWに第4の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のU−GWに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のU−GWのルーティング情報を搬送し、
第3の要求は、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のU−GWに要求するために使用され、第3の要求は、第2のU−GWのルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送し、第4の要求は、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、ソースU−GWに要求するために使用され、第4の要求は、第3のU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0524】
この実施形態では、制御プレーンゲートウェイ1600は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWと同じであり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わらないことを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0525】
同様に、制御プレーンゲートウェイ1600は、第2の要求に従って第2のU−GWによって送信された第2の応答、第3の要求に従って第3のU−GWによって送信された第3の応答、および第4の要求に従ってソースU−GWによって送信された第4の応答をさらに受信する。第2の応答は、第2のU−GWが、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第2のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第3の応答は、第3のU−GWが、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第3の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第3のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第4の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答、第3の応答、および第4の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1600は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0526】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、第3の要求、または第4の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、第3の応答、または第4の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0527】
場合によっては、さらに別の実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。
【0528】
プロセッサ1602は、受信機1604を使用することにより、UEのソースU−GWのルーティング情報を受信するようにさらに構成される。
【0529】
プロセッサ1602は、受信機1604を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0530】
送信機1601を使用することにより、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスでは、プロセッサ1602は、具体的に、
送信機1601を使用することにより、第1のU−GWに第2の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第1のU−GWに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0531】
この実施形態では、制御プレーンゲートウェイ1600は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わることを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0532】
同様に、制御プレーンゲートウェイ1600は、第2の要求に従って第1のU−GWによって送信された第2の応答、および第3の要求に従ってソースU−GWによって送信された第3の応答をさらに受信する。第2の応答は、第1のU−GWが、第1のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第1のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの第1のU−GWのルーティング情報を搬送することができ、第3の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第1のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答および第3の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1600は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0533】
当然、この実施形態におけるUEのサービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わるので、制御プレーンゲートウェイ1600は、ターゲットC−GW、すなわち、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであることを理解されたい。さらに、プロセッサ1602は、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信し、ソースU−GWに第1のU−GWのルーティング情報を送信するように、モビリティ管理ネットワーク要素を介してソースC−GWにさらに示すべきである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWであり、ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。
【0534】
この実施形態における第1の要求または第2の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答または第2の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwardi
ng Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0535】
場合によっては、さらに別の実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWは第1のU−GWおよび第2のU−GWを含み、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービング制御プレーンゲートウェイであり、制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングモビリティ管理ネットワーク要素であり、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる。
【0536】
プロセッサ1602は、受信機1604を使用することにより、UEのソースU−GWのルーティング情報を受信するようにさらに構成される。
【0537】
プロセッサ1602は、受信機1604を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された第1の要求を受信するようにさらに構成される。第1の要求はUEのターゲット基地局のルーティング情報を搬送する。
【0538】
送信機1601を使用することにより、UEのために、UEに奉仕するソースU−GWと転送U−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するプロセスでは、プロセッサ1602は、具体的に、
送信機1601を使用することにより、第2のU−GWに第2の要求を送信し、送信機1601を使用することにより、第3のU−GWに第3の要求を送信するように構成され、第2の要求は、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第2のU−GWに要求するために使用され、第2の要求は、ターゲット基地局のルーティング情報および第3のU−GWのルーティング情報を搬送し、第3の要求は、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルを確立するように、第3のU−GWに要求するために使用され、第3の要求は、第2のU−GWのルーティング情報およびソースU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0539】
この実施形態では、制御プレーンゲートウェイ1600は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWとは異なり、すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わることを理解されたい。この実施形態は、サービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わるシナリオ、またはサービングモビリティ管理ネットワーク要素がUEの移動プロセスにおいて変わらないシナリオに適用可能であり、すなわち、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングモビリティ管理ネットワーク要素と同じかまたは異なる場合があることを理解されたい。
【0540】
同様に、制御プレーンゲートウェイ1600は、第2の要求に従って第2のU−GWによって送信された第2の応答、第3の要求に従って第3のU−GWによって送信された第3の応答、および第4の要求に従ってソースU−GWによって送信された第4の応答をさらに受信する。第2の応答は、第2のU−GWが、第2のU−GWとターゲット基地局との間のデータ転送トンネル、および第2のU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。場合によっては、第2の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第2のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第3の応答は、第3のU−GWが、第3のU−GWと第2のU−GWとの間のデータ転送トンネル、および第3のU−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される
。場合によっては、第3の応答は、IPアドレスおよびTEID情報などの、第3のU−GWのルーティング情報を搬送することができる。第4の応答は、ソースU−GWが、ソースU−GWと第3のU−GWとの間のデータ転送トンネルの確立を許可したことを確認応答するために使用される。第2の応答、第3の応答、および第4の応答を受信した後、制御プレーンゲートウェイ1600は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の要求の第1の応答を送信することができる。
【0541】
当然、この実施形態におけるUEのサービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わるので、この実施形態における制御プレーンゲートウェイ1600は、ターゲットC−GW、すなわち、UEが現在位置領域に移動した後に使用されるサービングC−GWであることを理解されたい。さらに、プロセッサ1602は、ソースU−GWにデータ転送トンネル確立要求を送信し、ソースU−GWに第3のU−GWのルーティング情報を送信するように、モビリティ管理ネットワーク要素を介してソースC−GWにさらに示すべきである。ソースC−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングC−GWであり、ソースU−GWは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービングU−GWである。
【0542】
この実施形態における第1の要求、第2の要求、または第3の要求は、間接データ転送トンネル作成要求(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Request)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合があることに留意されたい。このことは本発明では限定されない。さらに、この実施形態における第1の応答、第2の応答、または第3の応答は、間接データ転送トンネル作成応答(Create Indirect Data Forwarding Tunnel Response)などの既存のメッセージ、または新しく定義されたメッセージを使用することによって送信される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0543】
場合によっては、
図16の前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、プロセッサ1602は、送信機1601を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0544】
場合によっては、
図16の前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、プロセッサ1602は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第1のU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0545】
場合によっては、
図16の前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第2のU−GWおよび第3のU−GWであるとき、プロセッサ1602は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局に第2のU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0546】
場合によっては、
図16の前述の4つの具体的な実施形態では、プロセッサ1602は、送信機1601を使用することにより、ターゲットU−GWにセッション作成要求を送信するようにさらに構成され、セッション作成要求は、UE用のターゲットU−GW上に、ユーザプレーンデータ伝送用のベアラコンテキストを作成するために使用され、各々の作成されたベアラコンテキストはターゲットU−GWのルーティング情報を含み、ターゲットU−GWはUEの現在位置領域に対応するサービングU−GWである。ターゲットU−GWは、一般に、現在位置領域内のUEに最適なデータ伝送経路を提供するサービングU−GWであることを理解されたい。さらに、プロセッサ1602は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してターゲット基地局にターゲットU−GWのルーティング情報を送信するようにさらに構成される。
【0547】
場合によっては、
図16の前述の4つの具体的な実施形態では、少なくとも1つの転送U−GWが第1のU−GWであるとき、第1のU−GWはさらに、UEの現在位置情報に従ってUE用に制御プレーンゲートウェイによって選択されたサービングU−GWである。すなわち、第1のU−GWはターゲットU−GWである。この場合、ターゲットD−GWはソースD−GWと直接通信することができ、すなわち、ターゲットU−GWも転送U−GWの役割を果たす。ターゲットU−GWがソースD−GWと直接通信することができないとき、C−GWによって選択された転送U−GWはターゲットU−GWとは異なることを理解されたい。
【0548】
制御プレーンゲートウェイ1600はさらに、
図2に示された方法を実施することができ、
図2から
図4、
図7、および
図8に示された実施形態におけるC−GWの機能、ならびに
図5または
図6に示された実施形態におけるターゲットC−GWの機能を実装する。詳細は本発明のこの実施形態では再び記載されない。
【0549】
図17は、本発明の一実施形態による、モビリティ管理ネットワーク要素1700の概略構造図である。モビリティ管理ネットワーク要素1700は、プロセッサ1702と、メモリ1703と、送信機1701と、受信機1704とを含む場合がある。
【0550】
受信機1704、送信機1701、プロセッサ1702、およびメモリ1703は、バス1706を使用することによって互いに接続される。バス1706は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類される場合がある。説明を容易にするために、
図17では、バス1706はただ1つの両矢印を使用することによって示される。しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを示していない。特定の用途では、送信機1701および受信機1704はアンテナ1705に結合される場合がある。
【0551】
メモリ1703はプログラムを記憶するように構成される。具体的には、プログラムはプログラムコードを含む場合があり、プログラムコードはコンピュータ動作命令を含む。メモリ1703は、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含む場合があり、プロセッサ1702に命令およびデータを供給する。メモリ1703は、高速RAMメモリを含む場合があり、不揮発性メモリ(non−volatile memory)、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリをさらに含む場合がある。
【0552】
プロセッサ1702は、メモリ1703に記憶されたプログラムを実行し、具体的には、以下の動作:
受信機1704を使用することにより、UEに奉仕するソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された転送再配置要求を受信することであって、転送再配置要求がUEの現在位置情報を搬送する、受信することと、
UEの現在位置情報に従ってUEのターゲットC−GWを選択することと、
送信機1701を使用することにより、C−GWにUEの現在位置情報を送信することであって、その結果、C−GWが、UEの現在位置情報に従ってUEの転送U−GWを決定する、送信することと、
送信機1701を使用することにより、ターゲット制御プレーンゲートウェイにデータ転送トンネル確立要求を送信することであって、データ転送トンネル確立要求が、UEのために、UEに奉仕する転送U−GWとソースU−GWとの間のデータ転送トンネル、および転送U−GWとUEに奉仕するターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立するように、ターゲットC−GWに要求するために使用される、送信することと
を実施するように構成される。
【0553】
本発明の
図9に示された実施形態で開示されたモビリティ管理ネットワーク要素によって実施されるか、または
図5もしくは
図6に示された実施形態で開示されたターゲットMME
によって実施される前述の方法は、プロセッサ1702に適用される場合があるか、またはプロセッサ1702によって実装される場合がある。プロセッサ1702は、集積回路チップの場合があり、信号処理能力を有する。一実装プロセスでは、前述の方法のステップは、プロセッサ1702内のハードウェアの集積論理回路、またはソフトウェアの形態の命令によって完了する場合がある。プロセッサ1702は、中央処理装置(Central Processing Unit、略してCPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略してNP)などを含む汎用プロセッサであり得るか、あるいは、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または個別ハードウェア構成要素であり得る。プロセッサ1702は、本発明の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実施することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るか、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであり得る。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用することによって直接実施され完了する場合があるか、または復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールを組み合わせることによって実施され完了する場合がある。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当分野の成熟した記憶媒体内に位置する場合がある。記憶媒体はメモリ1703内に位置する。プロセッサ1702は、メモリ1703内の情報を読み取り、プロセッサ1702のハードウェアと組み合わされて前述の方法のステップを完了する。
【0554】
本発明のこの実施形態では、UEがソースモビリティ管理ネットワーク要素のサービス範囲から移動した後、モビリティ管理ネットワーク要素1700は、UEの移動プロセスにおけるサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を改善するために、UEの現在位置情報に従ってUEのターゲットC−GWを決定し、さらに、ターゲットC−GWを使用することにより、UEのために、ソースU−GWとUEのターゲット基地局との間のデータ転送トンネルを確立する。
【0555】
場合によっては、ターゲット制御プレーンゲートウェイは、UEが現在位置領域に移動する前に使用されたサービング制御プレーンゲートウェイとは異なる(すなわち、サービングC−GWはUEの移動プロセスにおいて変わる)。プロセッサ1702は、送信機1701を使用することにより、ソースモビリティ管理ネットワーク要素に変更通知メッセージを送信するようにさらに構成される。変更通知メッセージは、UEのサービング制御プレーンゲートウェイがターゲット制御プレーンゲートウェイに変わったことを示すために使用される。
【0556】
さらに、プロセッサ1702は、受信機1704を使用することにより、変更通知メッセージに従ってソースモビリティ管理ネットワーク要素によって送信された確認応答メッセージを受信するようにさらに構成される。確認応答メッセージはUEのソースU−GWのルーティング情報を搬送する。
【0557】
モビリティ管理ネットワーク要素1700はさらに、
図9の方法を実施し、
図5または
図6に示された実施形態におけるターゲットMMEの機能を実装することができる。詳細は本発明のこの実施形態では再び記載されない。
【0558】
図18は、本発明の一実施形態による、制御プレーンゲートウェイ1800の概略構造図である。制御プレーンゲートウェイ1800は、プロセッサ1802と、メモリ1803と、送信機1801と、受信機1804とを含む場合がある。
【0559】
受信機1804、送信機1801、プロセッサ1802、およびメモリ1803は、バス1806を使用することによって互いに接続される。バス1806は、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであり得
る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類される場合がある。説明を容易にするために、
図18では、バス1806はただ1つの両矢印を使用することによって示される。しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを示していない。特定の用途では、送信機1801および受信機1804はアンテナ1805に結合される場合がある。
【0560】
メモリ1803はプログラムを記憶するように構成される。具体的には、プログラムはプログラムコードを含む場合があり、プログラムコードはコンピュータ動作命令を含む。メモリ1803は、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含む場合があり、プロセッサ1802に命令およびデータを供給する。メモリ1803は、高速RAMメモリを含む場合があり、不揮発性メモリ(non−volatile memory)、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリをさらに含む場合がある。
【0561】
プロセッサ1802は、メモリ1803に記憶されたプログラムを実行し、具体的には、以下の動作:
受信機1804を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたUEの現在位置情報を受信することと、
UEの現在位置情報に従ってUE用のターゲットU−GWを選択することと、
送信機1801を使用することにより、モビリティ管理ネットワーク要素に要求メッセージを送信することであって、要求メッセージが、第1のベアラコンテキストを解放し、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を送信することをUEに示すようにモビリティ管理ネットワーク要素に要求するために使用され、第1のベアラコンテキストがUEのソースU−GW上に確立されたUEのベアラコンテキストであり、第2のベアラコンテキストが第1のベアラコンテキストに従ってターゲットU−GW上にUEによって再確立されるベアラコンテキストである、送信することと
を実施するように構成される。
【0562】
本発明のこの実施形態では、位置更新通知メッセージは、UEの現在位置領域が変わったことをC−GWに通知するために使用されることを理解されたい。位置更新通知のために、セッション作成要求(Create Session Request)メッセージ、ベアラ修正要求(Modify Bearer Request)メッセージ、またはアクセスベアラ修正要求(Modify Access Bearers Request)メッセージなどの既存のメッセージが再利用される場合があるか、または新しいメッセージが定義される場合がある。このことは本発明では限定されない。
【0563】
本発明の
図10および
図11の任意の実施形態で開示されたC−GWによって実施される前述の方法は、プロセッサ1802に適用される場合があるか、またはプロセッサ1802によって実装される場合がある。プロセッサ1802は、集積回路チップの場合があり、信号処理能力を有する。一実装プロセスでは、前述の方法のステップは、プロセッサ1802内のハードウェアの集積論理回路、またはソフトウェアの形態の命令によって完了する場合がある。プロセッサ1802は、中央処理装置(Central Processing Unit、略してCPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略してNP)などを含む汎用プロセッサであり得るか、あるいは、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または個別ハードウェア構成要素であり得る。プロセッサ1802は、本発明の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実施することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るか、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであり得る。本発明の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用することによって直接実施され完了する場合があるか、または復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールを組み合わせることによって実施され完了する場合がある。ソフ
トウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当分野の成熟した記憶媒体内に位置する場合がある。記憶媒体はメモリ1803内に位置する。プロセッサ1802は、メモリ1803内の情報を読み取り、プロセッサ1802のハードウェアと組み合わされて前述の方法のステップを完了する。
【0564】
本発明のこの実施形態では、UEがアイドルモードから接続モードに変わり、ユーザプレーンデータを送信する前に、制御プレーンゲートウェイ1800は、UEの現在位置情報に従って、サービングU−GWが変わる必要があるかどうかを判定し、ベアラコンテキストアクティブ化解除手順をトリガし、ベアラコンテキストアクティブ化解除手順中に再アクティブ化要求指示を追加して、ターゲットU−GW上にベアラリソースを再作成し、後続のユーザプレーンデータ伝送のサービス継続性を保証し、ユーザサービス体験を保証するために、ベアラコンテキスト再確立手順を直ちに開始するようにUEに要求する。
【0565】
場合によっては、一実施形態では、要求メッセージはベアラ削除要求メッセージであり、ベアラ削除要求メッセージは再アクティブ化要求指示を搬送し、再アクティブ化要求指示は、モビリティ管理ネットワーク要素を介して、第1のベアラコンテキストが削除された後、第2のベアラコンテキストに対するセットアップ要求を開始するようにUEに示すために使用される。
【0566】
MMEとUEの両方は、ソースU−GW上にUEによって作成された第1のベアラコンテキストを記録することを理解されたい。ベアラ削除要求メッセージを受信した後、MMEはMME上の第1のベアラコンテキストを削除し、UE上の第1のベアラコンテキストを削除するようにUEに示す。ベアラ削除要求メッセージが再アクティブ化要求指示を搬送するとき、MMEは、UEに再アクティブ化要求指示をさらに送信して、第1のベアラコンテキストが削除された後、第1のベアラコンテキストの内容に従ってベアラコンテキストに対するセットアップ要求を再送信し、第2のベアラコンテキストを作成することを要求するように、UEに示す。第2のベアラコンテキストは、第1のベアラコンテキストに基づいてターゲットU−GW上に作成されるベアラコンテキストである。
【0567】
制御プレーンゲートウェイ1800はさらに、
図10の方法を実施し、
図11に示された実施形態におけるC−GWの機能を実装することができる。詳細は本発明のこの実施形態では再び記載されない。
【0568】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本発明の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装プロセスに対するいかなる制限とも解釈されるべきではない。
【0569】
本明細書で開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実装される場合があることを、当業者なら認識されよう。機能がハードウェアによって実施されるか、またはソフトウェアによって実施されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、様々な方法を使用して、特定の用途ごとに記載された機能を実装することができるが、その実装形態が本発明の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0570】
便利で簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについて、前述の方法実施形態内の対応するプロセスに対して参照を行うことができ、本明細書では詳細は再び記載されないことは、当業者によって明確に理解されよう。
【0571】
本出願において提供されたいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は他の方式で実装される場合があることを理解されたい。たとえば、記載された装置実施形態は一例にすぎない。たとえば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割での場合がある。たとえば、複数のユニットまたは構成要素は組み合わされるか、もしくは別のシステムに統合される場合があり、または、いくつかの特徴は無視されるか、もしくは実施されない場合がある加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装される場合がある。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気、機械、または他の形態で実装される場合がある。
【0572】
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分かれている場合も、分かれていない場合もあり、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットである場合も、そうでない場合もあり、1つの場所に配置される場合があるか、または複数のネットワークユニット上に分散される場合がある。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の必要に応じて選択される場合がある。
【0573】
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合される場合があり、またはユニットの各々は物理的に単独で存在する場合があり、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。
【0574】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶される場合がある。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分は、または技術的解決策のうちのいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装される場合がある。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態に記載された方法のステップのすべてまたは一部を実施するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであり得る)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体が含まれる。
【0575】
前述の説明は、本発明の特定の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え付くいかなる変形または置換も、本発明の保護範囲内に入るべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。