(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の状態と関連付けられた前記論理値を前記強誘電体メモリセルに書き込むことであって、ここで、前記論理値を書き込むことは、前記第2の状態及び前記第3の状態の前記平均との前記第1の状態の前記比較に少なくとも部分的に基づくこと
を更に含む、請求項1に記載の方法。
前記第2の電荷に起因する前記第2のセンスコンデンサの電圧を、前記第3の電荷に起因する前記第3のセンスコンデンサの電圧と平均化することであって、ここで、前記参照電圧は、前記平均化することに少なくとも部分的に基づくこと
を更に含む、請求項9に記載の方法。
前記強誘電体メモリセルに論理値を書き込むことであって、ここで、前記論理値は、前記信号と、前記複数のセンシング動作の内の少なくとも1つと関連付けられた電荷とに少なくとも部分的に基づくこと
を更に含む、請求項6に記載の方法。
強誘電体コンデンサ及び選択コンポーネントを含む強誘電体メモリセルであって、ここで、前記強誘電体コンデンサは、前記選択コンポーネントを介してデジット線と電子通信する、前記強誘電体メモリセルと、
スイッチングコンポーネントの第1のセットを介して前記デジット線と各々電子通信する複数のセンスコンデンサと、
スイッチングコンポーネントの第2のセットを介して前記複数の内の各センスコンデンサと電子通信するセンスコンポーネントであって、ここで、前記センスコンポーネントは参照ノードと入力ノードとを含み、前記参照ノードは、スイッチングコンポーネントの前記第2のセットの内の個別のスイッチングコンポーネントを介して前記複数のセンスコンデンサの内の少なくとも2つのセンスコンデンサと電子通信することと
を含む、電子メモリ装置。
前記複数の内の前記第1のセンスコンデンサは、スイッチングコンポーネントの前記第2のセットの第1のスイッチングコンポーネントを介して前記センスコンポーネントと電子通信し、
前記複数の内の前記第2のセンスコンデンサは、スイッチングコンポーネントの前記第2のセットの第2のスイッチングコンポーネントを介して前記センスコンポーネントと電子通信し、
前記複数の内の前記第3のセンスコンデンサは、スイッチングコンポーネントの前記第2のセットの第3のスイッチングコンポーネントを介して前記センスコンポーネントと電子通信する、
請求項16に記載の電子メモリ装置。
スイッチングコンポーネントの前記第1のセットは、3つのその他のスイッチングコンポーネントと直列構成で接続されたトランジスタを含み、前記3つのその他のスイッチングコンポーネントは、前記複数の内のセンスコンデンサと直列構成で各々接続される、
請求項15に記載の電子メモリ装置。
前記複数の内の第1のセンスコンデンサは、第1のスイッチングコンポーネントを介して前記デジット線と結合され、第2のスイッチングコンポーネントを介してセンスコンポーネントと結合され、
前記複数の内の第2のセンスコンデンサは、第3のスイッチングコンポーネントを介して前記デジット線と結合され、第4のスイッチングコンポーネントを介して前記センスコ
ンポーネントと結合され、
前記複数の内の第3のセンスコンデンサは、第5のスイッチングコンポーネントを介して前記デジット線と結合され、第6のスイッチングコンポーネントを介して前記センスコンポーネントと結合される、
請求項21に記載の電子メモリ装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
メモリセルに対するセンシングの信頼性の増加、インプリント及び疲労の減少、及びメモリセルの耐用年数の増加は、セルの複数のセンシング動作を通じて自己参照を生成するセンシングスキームを用いて実現され得る。強誘電体メモリセルは、一連の電荷を抽出するために複数回センシングされ得る。以下で説明するように、電荷は、メモリセルの蓄積された論理状態の判定に使用されるコンデンサを用いて蓄積され得る。複数のセンシング動作は、当該セルの特徴に固有のセルに対する参照値をもたらし得(“自己参照”)、セルは、(複数の)センシング動作の間で異なる状態に書き込まれ得、又はバイアスされ得、それ故、保持を増加させつつ、セルのインプリント及び疲労を減少させる。
【0009】
メモリアレイ内の、FeRAMセルを含むメモリセルは、ワード線及びデジット線によってしばしばアクセスされる。アクセスは、セルに書き込むこと(例えば、論理状態を蓄積すること)、又はセルを読み出すこと(例えば、蓄積された論理状態を読み出すこと)を含み得る。各セルは、セルの論理値を蓄積するために使用される強誘電体コンデンサ又はその他の蓄積コンポーネントを有し得る。単一のデジット線は、多数のメモリセルに接続され得、活性化された場合にメモリセルの蓄積された論理状態を判定し得るセンスアンプに接続され得る。蓄積された論理状態のセンシング又は読み出しを容易にするために、センスアンプは、一連の蓄積電荷に基づいて、その特定の状態にあるメモリセルの論理値を判定するための信号を生成し得る。
【0010】
信号の生成中、複数のコンデンサは、論理“1”及び論理“0”の状態に関係する値と共に、特定のセンシング動作と関連付けられた電荷を蓄積し得る。これらの値は、参照“1”及び参照“0”と称され得る。該値は、蓄積された論理状態の判定に、及び潜在的には後続の書き込み動作のために使用されるセンスアンプにその後提供され得る。例えば、活性化されたセンスアンプは、センシングされた論理状態を表す第1の蓄積電荷を、参照“1”及び参照“0”を夫々表す第2及び第3の蓄積電荷の平均と比較し得る。
【0011】
センシングされた論理状態と関連付けられた電荷を、参照“1”及び参照“0”と関連付けられた電荷の平均と比較することによって、例えば、固定の参照値又はアレイ幅の参照値を使用することとよりも、セルは効果的にセンシングされ得る。すなわち、特定のメモリセルと関連付けられた論理値は、該論理値の判定において参照と同じセルを使用することによって、より容易に判定され得る。例えば、自己参照がないと、参照値は、論理値“0”及び論理値“1”が重なる領域をサンプリングし得る。この種のセンシングスキームでは、何れのセルの論理値も判定することが難しいことがある。しかしながら、自己参
照値を生成することによって、セルの論理状態は、セル固有の変化又は特徴を考慮することにより判定され得る。
【0012】
上で紹介した開示の機構は、メモリアレイの文脈で以下で更に説明される。自己参照を支持するメモリセル及びアレイに対する回路、セルの特徴、及びタイミング図がその後説明される。開示のこれら及びその他の機構は、強誘電体メモリに対して自己参照することに関する装置図、システム図、及びフローチャートによって更に説明され、それらを参照しながら更に説明される。
【0013】
図1は、本開示の実施例に従った強誘電体メモリに対して自己参照することを支持する例示的なメモリアレイ100を説明する。メモリアレイ100は、電子メモリ装置とも称され得る。メモリアレイ100は、異なる論理状態を蓄積するようにプログラム可能なメモリセル105を含む。各メモリセル105は、論理“0”及び論理“1”で示される2つの状態を蓄積するようにプログラム可能であり得る。幾つかの場合、メモリセル105は、3つ以上の論理状態を蓄積するように構成され得る。メモリセル105は、プログラム可能な状態を表す電荷を蓄積するためのコンデンサを含み得、例えば、充電及び非充電のコンデンサは2つの論理状態を夫々表し得る。DRAMアーキテクチャは、こうした設計を一般的に使用し得、用いられるコンデンサは、線形の電気分極特性を有する誘電材料を含み得る。一方、強誘電体メモリセルは、誘電材料として強誘電体を有するコンデンサを含み得る。強誘電体コンデンサの電荷の異なるレベルは、異なる論理状態を表し得る。強誘電体材料は、非線形の分極特性を有し、強誘電体メモリセル105の幾つかの詳細及び利点は以下で論じられる。
【0014】
読み出し及び書き込み等の動作は、適切なワード線110及びデジット線115を活性化又は選択することによって、メモリセル105上で実施され得る。ワード線110はアクセス線とも称され得、デジット線115はビット線とも称され得る。ワード線110又はデジット線115を活性化又は選択することは、個別の線に電圧を印加することを含み得る。ワード線110及びデジット線115は導電性材料で作られる。例えば、ワード線110及びデジット線115は、金属(銅、アルミニウム、金、タングステン等)、金属合金、又はその他の導電性材料等で作られてもよい。
図1の実施例に従えば、メモリセル105の各行は単一のワード線110に接続され、メモリセル105の各列は単一のデジット線115に接続される。また、例えば、メモリセル105の各行及びメモリセル105の各列は、別の線(例えば、プレート線)に接続され得る。1つのワード線110及び1つのデジット線115を活性化する(例えば、ワード線110又はデジット線115に電圧を印加する)ことによって、それらの交点において単一のメモリセル105がアクセスされ得る。メモリセル105にアクセスすることは、メモリセル105を読み出すこと又は書き込むことを含み得る。ワード線110とデジット線115との交点は、メモリセルのアドレスと称され得る。
【0015】
幾つかのアーキテクチャでは、セルの論理蓄積デバイス、例えば、コンデンサは、選択コンポーネントによってデジット線から電気的に絶縁され得る。ワード線110は、選択コンポーネントに接続され得、選択コンポーネントを制御し得る。例えば、選択コンポーネントはトランジスタであり得、ワード線110は、該トランジスタのゲートに接続され得る。ワード線110を活性化することは、メモリセル105のコンデンサとその対応するデジット線115との間の電気的接続又は閉回路をもたらす。デジット線は、メモリセル105を読み出すこと又は書き込むことの何れかのために、その後アクセスされ得る。
【0016】
メモリセル105へのアクセスは、行デコーダ120及び列デコーダ130を通じて制御され得る。幾つかの実施例では、行デコーダ120は、メモリコントローラ140から行アドレスを受信し、受信された行アドレスに基づいて適切なワード線110を活性化す
る。同様に、列デコーダ130は、メモリコントローラ140から列アドレスを受信し、適切なデジット線115を活性化する。したがって、ワード線110及びデジット線115を活性化することによって、メモリセル105はアクセスされ得る。
【0017】
メモリセル105にアクセスすると、メモリセル105の蓄積状態を判定するために、センスコンポーネント125によってそれは読み出され得、又はセンシングされ得る。例えば、メモリセル105へのアクセス後、メモリセル105の強誘電体コンデンサは、その対応するデジット線115上に放電し得る。強誘電体コンデンサの放電は、強誘電体コンデンサに対してバイアスすること又は電圧を印加することに基づき得る。放電は、デジット線115の電圧の変化を生じさせ得、センスコンポーネント125は、メモリセル105の蓄積状態を判定するために、デジット線115の電圧を参照電圧(図示せず)と比較し得る。例えば、デジット線115が参照電圧よりも高い電圧を有する場合、センスコンポーネント125は、メモリセル105内の蓄積状態が論理“1”であったと判定し得、逆もまた同様である。本明細書で説明するように、セル105のセンシング動作からもたらされる電荷は、コンデンサ(図示せず)内に蓄積され得る。センスコンポーネント125は、セル105に固有の参照値に基づくセル105に対する論理値を判定するために、複数のセンシング動作の平均値を別のセンシング動作と比較し得る。センスコンポーネント125は、
図4を参照しながら以下で説明するように、様々なコンデンサ内に蓄積された値を使用し得る。
【0018】
センスコンポーネント125は、ラッチングと称され得る、信号中の差を検出及び増幅するために、様々なトランジスタ又はアンプを含み得る。センスコンポーネント125は、
図4を参照しながら説明するように、1つ以上のセンスコンデンサをも含み得る。メモリセル105の検出された論理状態は、出力135として、列デコーダ130を通じてその後出力され得る。
【0019】
メモリセル105は、関連するワード線110及びデジット線115を活性化することによってセットされ得、又は書き込まれ得る。上で論じたように、ワード線110の活性化は、(複数の)メモリセル105の対応する行をそれらの個別のデジット線115に電気的に接続する。ワード線110が活性化される間に、関連するデジット線115を制御することによって、メモリセル105は書き込まれ得、すなわち、メモリセル105内に論理値が蓄積され得る。列デコーダ130は、メモリセル105に書き込まれるデータ、例えば入力135を受け入れ得る。強誘電体メモリセル105は、強誘電体コンデンサに渡って電圧を印加することによって書き込まれ得る。
【0020】
本明細書で説明するように、メモリセル105は数回センシングされ得、少なくとも2つのセンシング動作の平均は、別のセンシング動作に対する参照として使用され得る。この種のスキームは、セル105からの読み出し及びセル105への書き込みの連続を含み得る。例えば、セル105はセンシングされ得、もたらされる電荷はコンデンサ(図示せず)において蓄積される。セルは、ある状態にバイアスされ得、2回目のセンシングがなされ得、もたらされる電荷は別のコンデンサ(図示せず)において蓄積される。セルは、別の状態にバイアスされ得、3回目のセンシングがなされ得、もたらされる電荷は別のコンデンサ(図示せず)に蓄積される。第2及び第3のセンシング動作からの値は、平均化され得、セルの論理状態を判定するために、1回目のセンシング動作の値との比較における参照値として使用され得る。このプロセスは、以下でより詳細に論じられる。
【0021】
幾つかのメモリアーキテクチャでは、メモリセル105へのアクセスは、蓄積された論理状態を劣化又は破壊し得、元の論理状態をメモリセル105に戻すために、再書き込み又はリフレッシュ動作が実施され得る。DRAMでは、例えば、コンデンサは、センシング動作中に部分的に又は完全に放電され得、蓄積された論理状態を破損する。そのため、
センシング動作後に論理状態が再書き込みされ得る。また、単一のワード線110を活性化することは、行内の全てのメモリセルの放電をもたらし得、したがって、行内の幾つか又は全てのメモリセル105は、再書き込みされる必要があり得る。
【0022】
DRAMを含む幾つかのメモリアーキテクチャは、外部電源により定期的にリフレッシュされない限り、それらの蓄積状態を時間と共に喪失し得る。例えば、充電されたコンデンサは、リーク電流を通じて時間と共に放電され得、蓄積された情報の喪失をもたらす。これらのいわゆる揮発性メモリデバイスのリフレッシュレートは比較的高く、例えば、DRAMアレイに対して毎秒数十回のリフレッシュ動作であり得、それは、著しい電力消費をもたらし得る。より大きなメモリアレイの増加と共に、電力消費の増加は、特に、電池等の有限の電源に依存するモバイルデバイスのためのメモリアレイの配備又は動作(例えば、電力供給、発熱、材料限界等)を阻害し得る。
【0023】
以下で論じるように、強誘電体メモリセル105は、他のメモリアーキテクチャと比較して改善した性能をもたらし得る有益な特性を有し得る。例えば、強誘電体メモリセルは、蓄積電荷の劣化の影響を受けにくい傾向があるので、強誘電体メモリセル105を用いるメモリアレイ100は、リフレッシュ動作を何ら要求しないか、僅かに要求し得、従って、動作のためにより少ない電力を必要とし得る。また、各センシング動作中にセルが数回アクセスされ、書き込まれる、本明細書で説明されるセンシングスキームを用いることは、インプリント及び疲労を減少させつつ、メモリセル105のより大きな保持能力を可能にし得る。
【0024】
メモリコントローラ140は、行デコーダ120、列デコーダ130、及びセンスコンポーネント125等の様々なコンポーネントを通じて、メモリセル105の動作(例えば、読み出し、書き込み、再書き込み、リフレッシュ等)を制御し得る。メモリコントローラ140は、所望のワード線110及びデジット線115を活性化するために、行及び列のアドレス信号を生成し得る。メモリコントローラ140はまた、メモリアレイ100の動作中に使用される様々な電位を生成及び制御し得る。一般的に、本明細書で論じる印加電圧の振幅、形状、又は存続期間は、調節又は変更され得、メモリアレイ100の動作中の様々な動作に対して異なり得る。更に、メモリアレイ100内の1つの、複数の、又は全てのメモリセル105は同時にアクセスされ得る。例えば、メモリアレイ100の複数の又は全てのセルは、全てのメモリセル105又はメモリセル105のグループが単一の論理状態にセットされるリセット動作中に同時にアクセスされ得る。
【0025】
図2は、本開示の実施例に従った強誘電体メモリに対して自己参照することを支持する例示的な回路200を説明する。回路200は、
図1を参照しながら説明したようなメモリセル105、ワード線110、デジット線115、及びセンスコンポーネント125の夫々例示であり得る強誘電体メモリセル105−a、ワード線110−a、デジット線115−a、及びセンスコンポーネント125−aを含む。回路200は、選択コンポーネント220、仮想接地225、参照線230、並びにプレート210及びセル底部215を含む2つの導電端子を含み得るコンデンサ205等の論理蓄積コンポーネントをも含む。
図2の実施例では、コンデンサ205の端子は、絶縁強誘電体材料によって分離される。上で説明したように、コンデンサ205を充電又は放電することによって、すなわち、コンデンサ205の強誘電体材料を分極することによって、様々な状態が蓄積され得る。
【0026】
コンデンサ205の蓄積状態は、回路200内に表された様々な素子を動作することによって読み出され得、又はセンシングされ得る。描写されるように、コンデンサ205は、デジット線115−aと電子通信し得る。コンデンサ205は、従って、選択コンポーネント220が不活性化された場合にデジット線115−aから絶縁され得、コンデンサ205は、強誘電体メモリセル105−aを選択するために選択コンポーネント220が
活性化された場合にデジット線115−aに接続され得る。言い換えれば、強誘電体メモリセル105−aは、強誘電体コンデンサ205と電子通信する選択コンポーネント220を使用して選択され得、ここで、強誘電体メモリセル105−aは、選択コンポーネント220及び強誘電体コンデンサ205を含む。選択コンポーネント220の活性化は、メモリセル105−aの選択と称され得る。幾つかの場合、選択コンポーネント220はトランジスタであり、その動作は、トランジスタのゲートに電圧を印加することによって制御され、ここで、該電圧の大きさは、トランジスタの閾値の大きさよりも大きい。ワード線110−aは選択コンポーネント220を活性化し得、例えば、ワード線110−aに印加された電圧は、トランジスタのゲートに印加され、コンデンサ205をデジット線115−aと接続する。
【0027】
その他の実施例では、選択コンポーネント220及びコンデンサ205の位置は、選択コンポーネント220がプレート210線とセル
底部215との間に接続されるように、及びコンデンサ205がデジット線115−aと選択コンポーネント220の他の端子との間にあるように、切り替えられ得る。この実施形態では、選択コンポーネント220は、コンデンサ205を通じてデジット線115−aとの電子通信を維持し得る。この構成は、読み出し及び書き込み動作に対する代替的なタイミング及びバイアスと関連付けられ得る。
【0028】
コンデンサ205のプレート間の強誘電体材料に起因して、以下でより詳細に論じるように、コンデンサ205は、デジット線115−aに接続されると放電しないことがある。代わりに、プレート210は外部電圧によってバイアスされ得、コンデンサ205上の蓄積電荷の変化をもたらす。蓄積電荷の変化は、コンデンサ205の論理状態に対応する。コンデンサ205に印加された電圧は、コンデンサ205の電荷を変化させる。蓄積電荷の変化は、メモリセル105−a内の蓄積された論理状態を判定するために、センスコンポーネント125−aによって1つ以上の参照電荷(例えば、参照“0”又は参照“1”)とその後比較され得る。
【0029】
メモリセル105−aに書き込むために、コンデンサ205に電圧が印加され得る。様々な方法が使用され得る。例えば、選択コンポーネント220は、コンデンサ205をデジット線115−aに電気的に接続するために、ワード線110−aを通じて活性化され得る。デジット線115−aを通じてプレート210及びセル底部215の電圧を制御することによって、コンデンサ205に電圧が印加され得る。論理“0”を書き込むために、プレート210は高くされ得、すなわち、正の電圧が印加され得、セル底部215は低くされ得、すなわち、仮想接地225に接続され得、グランドにされ得、又は負の電圧が印加され得る。論理“1”を書き込むために反対のプロセスが実施され、すなわち、プレート210は低くされ、セル底部215は高くされる。
【0030】
デジット線115−aの電圧の変化は、その固有の静電容量に依存し得る。すなわち、デジット線115−aに電荷が流れると、幾つかの有限の電荷がデジット線115−a内に蓄積され得、もたらされる電圧は固有の静電容量に依存する。固有の静電容量は、デジット線115−aの、寸法を含む物理的特徴に依存し得る。デジット線115−aは、多数のメモリセル105と接続し得るので、デジット線115−aは、無視できない(例えば、ピコファラッド(pF)オーダの)静電容量をもたらす長さを有し得る。デジット線115−aのもたらされる電圧は、メモリセル105−a内の蓄積された論理状態を判定するために、センスコンポーネント125−aによって参照(例えば、参照線230の電圧)とその後比較され得る。その他のセンシングプロセスが使用されてもよい。
【0031】
センスコンポーネント125−aは、ラッチングと称され得る、信号中の差を検出及び増幅するための様々なトランジスタ又はアンプを含み得る。センスコンポーネント125
−aは、デジット線115−aの電圧と、参照電圧であり得る参照線230の電圧とを受け取って比較するセンスアンプを含み得る。また、センスコンポーネント125−aは、例えば、
図4を参照しながら説明するように、様々なコンデンサ(図示せず)において蓄積された電荷をそのまま比較し得る。センスアンプの出力は、該比較に基づいて、より高い(例えば、正の)又はより低い(例えば、負の又はグランドの)供給電圧に駆動され得る。実例として、デジット線115−aが参照線230よりも高い電圧を有する場合、センスアンプの出力は正の供給電圧に駆動され得る。
【0032】
幾つかの場合、センスアンプは、デジット線115−aを供給電圧に付加的に駆動し得る。センスコンポーネント125−aは、センスアンプの出力及び/又はデジット線115−aの電圧をその後ラッチし得、それは、メモリセル105−a内の蓄積状態、例えば、論理“1”を判定するために使用され得る。或いは、デジット線115−aが参照線230よりも低い電圧を有する場合、センスアンプの出力は、負又はグランドの電圧に駆動され得る。センスコンポーネント125−aは、メモリセル105−a内の蓄積状態、例えば、論理“0”を判定するために、センスアンプの出力を同様にラッチし得る。メモリセル105−aのラッチされた論理状態は、例えば、
図1に関する出力135として、列デコーダ130を通じてその後出力され得る。
【0033】
ここで説明するように、参照値は、連続したセンシング動作からの電荷を平均化することからもたらされる電圧であり得る。連続したセンシング動作からの電荷を平均化することは、電荷の数値的平均を算出することを必要とし得る。或いは、連続したセンシング動作からの電荷を平均化することは、電荷の共有に関連し得る。そのため、参照値が固定され又はアレイ幅であるスキームとは異なり、参照線230は、セル固有の値又は自己参照を用いて構成され得る。参照線230は、
図4を参照しながら説明するように、幾つかのコンデンサ(図示せず)との結合を含み得、又は該結合を表し得る。
【0034】
仮想接地225は、デジット線115−aへの仮想接地を提供し得る。仮想接地225は、スイッチ235を通じてデジット線115−aから分離され得る。幾つかの実施例では、スイッチ235はトランジスタであり得、又は、センスコンポーネント125−a及びデジット線115−aと直列に接続されたトランジスタであり得る。幾つかの場合、該トランジスタはp型FETを含む。
【0035】
図3は、本開示の実施例に従って動作する強誘電体メモリセルに対するヒステリシス曲線300−a及び300−bを用いた非線形電気特性の一例を説明する。ヒステリシス曲線300−a及び300−bは、書き込み及び読み出しプロセスを説明する。
図3の実施例に従えば、ヒステリシス曲線300−aは論理状態“0”の読み出しを表し得、ヒステリシス曲線300−bは論理状態“1”の読み出しを表し得る。ヒステリシス曲線300−a及び300−bは、電圧差Vの関数として、強誘電体コンデンサ(例えば、
図2のコンデンサ205)上に蓄積された電荷Qを描写する。
【0036】
強誘電体材料は、自発的電気分極により特徴付けられ、すなわち、それは、電界がない場合に非ゼロの電気分極を維持する。例示的な強誘電体材料は、チタン酸バリウム(BaTiO
3)、チタン酸鉛(PbTiO
3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、及びタンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)を含む。本明細書で説明される強誘電体コンデンサは、これら又はその他の強誘電体材料を含み得る。強誘電体コンデンサ内の電気分極は、強誘電体材料の表面に正味電荷をもたらし、コンデンサ端子を通じて反対の電荷を引き付ける。したがって、強誘電体材料とコンデンサ端子との境界に電荷が蓄積される。電気分極は、比較的長時間、無期限にさえ、外部に印加された電界がない場合にも維持され得るので、電荷漏洩は、例えば、DRAMアレイ内に用いられるコンデンサと比較して顕著に減少し得る。このことは、幾つかのDRAMアーキテクチャに対して上で説明したよ
うなリフレッシュ動作を実施する必要性を減少させ得る。
【0037】
ヒステリシス曲線300−a及び300−bは、コンデンサの単一の端子の視点から理解され得る。例として、強誘電体材料が負の分極を有する場合、正の電荷が端子に蓄積される。同様に、強誘電体材料が正の分極を有する場合、負の電荷が端子に蓄積される。また、ヒステリシス曲線300−a及び300−b中の電圧は、コンデンサに渡る電圧差を表し、指向性があることを理解すべきである。例えば、正の電圧は、当該端子(例えば、
図2のセルプレート210)に正の電圧を印加し、第2の端子(例えば、
図2のセル底部215)をグランド(又は約ゼロボルト(0V))に維持することによって実現され得る。負の電圧は、当該端子をグランドに維持し、第2の端子に正の電圧を印加することによって印加され得、すなわち、正の電圧は、当該端子を負に分極するように印加され得る。同様に、ヒステリシス曲線300−a及び300−bに示される電圧差を生成するために、2つの正の電圧、2つの負の電圧、又は正及び負の電圧の任意の組み合わせが適切なコンデンサ端子に印加され得る。
【0038】
ヒステリシス曲線300−aに描写されるように、強誘電体材料は、ゼロの電圧差で負の分極を維持し得、可能な充電状態305−aをもたらす。また、ヒステリシス曲線300−bに描写されるように、強誘電体材料は、ゼロの電圧差で正の分極を維持し得、可能な充電状態305−bをもたらす。
図3の実施例に従うと、電荷状態305−aは論理“0”を表し、電荷状態305−bは論理“1”を表す。また、電荷状態305−a及び305−bは、残留分極(Pr)値、すなわち、外部のバイアス(例えば、電圧)を除去すると残留する分極(又は電荷)とも称され得る。幾つかの実施例では、メモリセルを動作するためのその他のスキームに適応するために、個別の電荷状態の論理値は逆にされてもよい。
【0039】
論理“0”又は“1”は、強誘電体材料の電気分極、したがって、コンデンサ端子上の電荷を、電圧の印加により制御することによって、メモリセルに書き込まれ得る。例えば、図の300−aにおいて、コンデンサに渡って正味正の電圧を印加することは、電荷状態310−aに到達するまで電荷の蓄積をもたらす。この電荷は、例えば、信号340−aに対応するセンシングされた論理状態を表し得、該電荷は、センスコンデンサ(例えば、
図4のセンスコンデンサ405)内に蓄積され得る。電圧を除去すると、電荷状態310−aは、ゼロボルトにおいて電荷状態315−aに到達するまで、曲線300−a上の経路に従う。電荷状態320−aは、コンデンサに渡って正味正の電圧を印加することによって達成され得る。この電圧は、例えば、電荷状態310−aに到達するために印加される電圧に等しくてもよい。この電荷は、例えば、参照“0”信号345−aを表し得、該電荷は、別のセンスコンデンサ(例えば、
図4のセンスコンデンサ410)内に蓄積され得る。電荷状態320−aを有するコンデンサに正味負の電圧を印加することは、電荷状態325−aをもたらし得、電荷状態325−aを有するコンデンサから正味負の電圧を除去することは、ゼロボルトにおいて電荷状態330−aをもたらし得る。電荷状態330−aを有するコンデンサに正の電圧を印加することは、電荷状態335−aをもたらし得、それは、参照“1”信号350−aを表し得、電荷は、別のセンスコンデンサ(例えば、
図4のセンスコンデンサ415)内に蓄積され得る。この電荷は、電荷状態310−a及び320−aを達成するために印加された電圧と関連付けられ得、又は、該電圧に比例し得る。また、印加された正味正の電圧と、印加された正味負の電圧とは、各々が反対の極性を有する同じ電圧値であり得る。
【0040】
同様に、図の300−bにおいて、コンデンサに渡って正味正の電圧を印加することは、電荷状態310−bに到達するまで電荷の蓄積をもたらす。この電荷は、例えば、信号340−bに対応するセンシングされた論理状態を表し得、該電荷は、センスコンデンサ(例えば、
図4のセンスコンデンサ405)内に蓄積され得る。電圧を除去すると、電荷
状態310−bは、ゼロボルトにおいて電荷状態315−bに到達するまで、曲線300−bに沿った経路に従う。電荷状態320−bは、コンデンサに渡って正味正の電圧を印加することによって達成され得る。この電荷は、例えば、参照“0”信号345−bを表し得、該電荷は、別のセンスコンデンサ(例えば、
図4のセンスコンデンサ410)内に蓄積され得る。電荷状態320−bを有するコンデンサに正味負の電圧を印加することは、電荷状態325−bをもたらし得、電荷状態325−bを有するコンデンサから正味負の電圧を除去することは、ゼロボルトにおいて電荷状態330−bをもたらし得る。電荷状態330−bを有するコンデンサに正の電圧を印加することは、電荷状態335−bをもたらし得、それは、参照“1”信号350−bを表し得、電荷は、センスコンデンサ(例えば、
図4のセンスコンデンサ415)内に蓄積され得る。また、印加された正味正の電圧と、印加された正味負の電圧とは、各々が反対の極性を有する同じ電圧値であり得る。
【0041】
図の300−aの実施例に描写されるように、信号360−aは、メモリセルのセンシングされた論理値の判定における使用のために、センスアンプ(例えば、
図4のセンスコンポーネント125−b)に提供され得る。信号360−aは、例えば、信号340−aのセンシングされた論理状態と関連付けられる電荷と、参照値355−aとをセンスアンプ(例えば、
図4のセンスコンポーネント125−b)に提供することによって判定される。参照値355−aは、参照“0”信号345−aと参照“1”信号350−aとに関連付けられる電荷の平均であり得る。
【0042】
図の300−bの実施例に描写されるように、信号360−bは、メモリセルのセンシングされた論理値の判定における使用のために、センスアンプ(例えば、
図2のセンスコンポーネント125−a)に提供され得る。信号360−bは、例えば、信号340−bに対応するセンシングされた論理状態と関連付けられた電荷と、参照値355−bとをセンスアンプに提供することによって判定され得る。参照値355−bは、参照“0”信号345−bと参照“1”信号350−bとに関連付けられる電荷の平均であり得る。
【0043】
上で論じたように、強誘電体コンデンサを使用しないメモリセルの読み出しは、蓄積された論理状態を劣化又は破壊し得る。強誘電体メモリセルは、しかしながら、読み出し動作後に最初の論理状態を維持し得る。例えば、電荷状態305−bが蓄積された場合、電荷状態は、センシング動作中に電荷状態310−bへの経路に従い得、電圧が除去された後、電荷状態は、反対方向の経路に従うことによって最初の電荷状態305−bに戻り得る。
【0044】
図4は、本開示の実施例に従った強誘電体メモリに対して自己参照することを支持する例示的な回路400を説明する。回路400は、センスコンデンサ405、410、及び415と、センスアンプ(例えば、センスコンポーネント125−b)と、トランジスタ425と、スイッチングコンポーネント430、435、440、445、450、及び455とを含む。トランジスタ425は、スイッチングコンポーネント425とも称され得る。センスコンポーネント125−bは、ノード460及びノード465を含み得、それらは、入力ノード及び参照ノードとも夫々称され得る。幾つかの実施例では、スイッチングコンポーネント430、435、440、445、450、及び455はトランジスタであり得る。スイッチングコンポーネント430、435、及び440はスイッチングコンポーネントの第1のセットとも称され得、スイッチングコンポーネント445、450、及び455はスイッチングコンポーネントの第2のセットとも称され得る。
【0045】
また、回路400は、メモリセル105−b、ワード線110−b、デジット線115−b、センスコンポーネント125−b、コンデンサ205−a、プレート210−a、セル底部215−a、選択コンポーネント220−a、仮想接地225−aを含み、仮想
接地225−aは、スイッチ235−a(例えば、追加のスイッチングコンポーネント)を介してデジット線115−bと電子通信し得る。これらの様々なコンポーネントは、
図1及び
図2を参照しながら説明したようなコンポーネントの例示であり得る。強誘電体メモリセル105−aは、強誘電体コンデンサ205と電子通信する選択コンポーネント220−aを使用して選択され得、ここで、強誘電体メモリセル105−aは、選択コンポーネント220−a及び強誘電体コンデンサ205−aを含む。例えば、選択コンポーネント220−aは、トランジスタ(例えば、FET)であり得、ワード線110−bを使用してトランジスタのゲートに印加された電圧によって活性化され得る。
【0046】
電圧は、強誘電体メモリセル105−bを選択することに基づいて強誘電体コンデンサ205−aに印加され得、それは、デジット線115−b上に電荷をもたらし得る。トランジスタ425はゲートであり得、ここで、デジット線115−bの電圧の大きさは、トランジスタ425の閾値の大きさよりも大きくてもよい。スイッチングコンポーネントの第1のセットは、トランジスタ425と直列構成で接続され得、トランジスタ425は、センスコンデンサ405、410、及び415の内の1つと直列構成で各々接続された3つのその他のスイッチングコンポーネントと直列構成で接続され得る。スイッチングコンポーネント430が閉鎖された場合、センシングされた電荷(例えば、
図3のセンシングされた信号340−a)は、センスコンデンサ405において蓄積され得る。センスコンデンサ405における蓄積電荷は、強誘電体メモリセル105−bのセンシングされた論理状態と関連付けられた値に対応する。続いて、追加の電圧がコンデンサ205−aに渡って印加され得、参照“0”信号(例えば、
図3の参照“0”信号345−a)及び参照“1”信号(例えば、
図3の参照“1”信号350−a)に対応する電荷をもたらす。こうした電荷は、例えば、センスコンデンサ410及び415において夫々蓄積され得る。
【0047】
センスコンデンサ405において蓄積された電荷は、メモリセル105−bの論理値の判定における使用のために、センスコンポーネント125−bに提供され得る。また、センスコンデンサ410及び415において夫々蓄積された電荷もセンスコンポーネント125−bに提供され得る。センスコンデンサ410及び415において蓄積された電荷は、例えば、センスコンデンサ405において蓄積された電荷と比較される前に、参照値(例えば、
図3の参照値355−a)を判定するために平均化され得る。幾つかの実例では、センスコンデンサ405において蓄積された電荷を参照値と比較することは、センスコンデンサ405と電子通信するセンスコンポーネント125−bを活性化することを含む。
【0048】
スイッチングコンポーネント430、435、及び440は、電荷がセンスコンデンサ及びセンスコンポーネント125−bに提供されることを容易にするために開放又は閉鎖される。例えば、電荷をセンスコンデンサ405に蓄積する場合、スイッチングコンポーネント430は閉鎖され得、スイッチングコンポーネント435及び440は開放され得る。同様に、電荷をセンスコンデンサ410又は415に蓄積する場合、スイッチングコンポーネント430は開放され得、スイッチングコンポーネント435又は440は、電荷が蓄積されることに依存して、開放又は閉鎖され得る。また、スイッチングコンポーネント445、450、及び455は、電荷がセンスコンポーネント125−bに提供されることを制御する。例えば、センスコンデンサ410及び415において蓄積された電荷を夫々提供する場合、スイッチングコンポーネント450及び455は閉鎖され得、スイッチングコンポーネント445は開放され得る。また、センスコンデンサ405において蓄積された電荷をセンスアンプに提供する場合、スイッチングコンポーネント450は開放され得、スイッチングコンポーネント445は閉鎖され得る。
【0049】
センスコンデンサ405、410、及び415において蓄積された電荷は、参照値と信号(例えば、
図3の信号360−a)との両方を算出するために、センスコンポーネント
125−bに提供される。これらの電荷の値は、センスコンポーネント125−bに提供され得、センスコンポーネント125−bは、参照値を表す、該値の平均を計算し得る。参照値は、メモリセルと関連付けられた論理値の判定に使用され得る信号を算出するために、センスコンデンサ405において蓄積された電荷状態とその後比較される。例えば、センスコンデンサ410及び415において蓄積された電荷は、参照値を算出するために使用され得、センスコンデンサ405において蓄積された電荷とその後比較され得る。参照値は、センスコンデンサ410及び415において蓄積された電荷の数値的平均として算出され得る。また、例えば、参照値は、センスコンデンサ410及び415において蓄積された電荷の間での電荷の共有に基づいて算出され得る。メモリセルの論理値は、参照値と、センスコンデンサ405において蓄積された電荷からもたらされる電圧との間の差に基づいて判定され得る。
【0050】
図5は、強誘電体メモリに対して自己参照することを支持する強誘電体メモリセルを動作するためのタイミング
図500の一例を説明する。タイミング図は、垂直軸に沿った電圧(V)と、水平軸に沿った時間(t)とを含み、
図500は、読み出し動作の少なくとも一部を表し得る。時間の関数としての、様々なコンポーネントの電圧もタイミング
図500上に表されている。例えば、タイミング
図500は、読み出し電圧505、負電圧510、ワード線電圧515、プレート線電圧520、デジット線電圧525、参照“1”電圧530、参照“0”電圧535、及び参照値電圧540を含む。タイミング
図500は、
図4を参照しながら説明した回路400を動作することからもたらされ得、以下の論考は、
図4に描写されたコンポーネントの文脈である。
【0051】
上で論じたように、コンデンサ205−aによって様々な状態が蓄積され得、コンデンサ205−aは、第1の状態又は第2の状態に初期化され得る。例えば、コンデンサ205−aは、選択コンポーネント220−aを活性化し、電圧(例えば、書き込み電圧)をコンデンサ205−aに印加することによって第1の状態又は第2の状態に初期化され得る。コンデンサ205−aへの電圧の印加は、選択コンポーネント220−aの活性化に少なくとも部分的に基づき得る。コンデンサ205−aによって蓄積された状態を読み出すために、コンデンサ205−aに渡る電圧は、(例えば、選択コンポーネント220−aを活性化することによって)デジット線により共有され得、続いて、センスコンポーネント125−bによってサンプリングされ得る。コンデンサ205−aに渡って印加された電圧は、センスコンデンサ405において一時的に蓄積され得る。選択コンポーネント220−aを活性化することは、選択コンポーネント220−aに活性化電圧を印加することを含み得、例えば、セル105−bは、選択コンポーネント220−aのゲートにワード線電圧515を印加することによって選択され得る。選択コンポーネント220−aを活性化することは、デジット線電圧525がコンデンサの底部電圧を追跡するように、コンデンサ205−aをデジット線115−bに電気的に接続し得る。
【0052】
間隔545において、プレート線電圧520が閾値に達するように、読み出し電圧50
5が印加され得る。メモリセルの初期の論理状態(例えば、
図3の信号340−aのセンシングされた論理状態)は、間隔545においてセンシングされる。閾値読み出し電圧値は、セルへの書き込みに使用される閾値書き込み電圧値よりも大きくてもよい。したがって、プレート線電圧520がセルプレート210−aに印加された場合、コンデンサ205−aに渡る電圧は、平衡状態又は閾値(例えば、図
5の電圧530又は電圧535)に達し得、それは、
図3を参照しながら説明したように、電荷状態305−a又は305−bに、したがって、論理“0”又は“1”に従属し得る。
【0053】
間隔550において、プレート線電圧は、読み出し電圧505を除去することによってゼロ(0V)にリセットされ得る。例えば、コンデンサ205−aがデジット線115−bから絶縁されるように、選択コンポーネント220−aは不活性化され得る。したがっ
て、コンデンサ205−aの絶縁は、デジット線電圧が閾値に達しているとの判定に基づき得る。絶縁は、コンデンサ205−aの端子とデジット線115−bとの間の接続を中断することを含み得る。コンデンサ205−aは、センスコンポーネント125−bの活性化以前に、デジット線115−bから絶縁され得る。
【0054】
間隔555において、プレート線電圧520が閾値に再び達するように、読み出し電圧505が再印加され得る。参照“0”状態(例えば、
図3の参照“0”345−a)に対応する値は、間隔555においてセンシングされ得る。もたらされるこの値電圧540−aは、
図3及び
図4に関して説明したようにセンシングされ得る。例えば、参照“0”信号345−aを表す電荷はセンスコンデンサ410において蓄積され得る。この電荷は、トランジスタ425を活性化し、並びにスイッチングコンポーネント430及び440を開放しつつスイッチングコンポーネント435を閉鎖することによってセンシングされ得る。もたらされる電荷は、スイッチングコンポーネント435を開放することによって、センスコンデンサ410においてその後保持され得る。
【0055】
間隔560において、負電圧510が印加され得、
図3に関する電荷状態325−aをもたらす。間隔560において、プレート線はグランド(0V)にされ得、デジット線電圧525は読み出し電圧505にバイアスされ得る。デジット線電圧を読み出し電圧505にバイアスした後、デジット線電圧525は、間隔565においてグランド(0V)にされ得、図
3に関する電荷状態330−aをもたらす。プレート線電圧520が読み出し電圧505に再びバイアスされるように、読み出し電圧505がその後再印加され得る。
【0056】
参照“1”状態(例えば、
図3の参照“1”350−a)に対応する値が間隔570においてセンシングされ得る。もたらされるこの値電圧540−bは、
図3及び
図4に関して説明したようにセンシングされ得る。例えば、参照“1”信号350−aを表す電荷はセンスコンデンサ415において蓄積され得る。この電荷は、トランジスタ425を活性化し、並びにスイッチングコンポーネント430及び
435を開放しつつスイッチングコンポーネント440を閉鎖することによってセンシングされ得る。もたらされる電荷は、スイッチングコンポーネント440を開放することによって、センスコンデンサ415においてその後保持され得る。
【0057】
間隔575において、間隔555からの参照“0”値(例えば、値電圧540−a)と、間隔575からの参照“1”値(例えば、値電圧540−b)とを提供することによって参照値電圧540が生成される。例えば、参照値電圧540は、
図4に関するスイッチングコンポーネント450及び455を閉鎖することにより参照“0”及び参照“1”の値を平均化することによって生成され得る。これらの値は、間隔580においてセンスアンプ(例えば、
図4のセンスコンポーネント125−b)に提供され、間隔585においてメモリセルに論理値がライトバックされる。
【0058】
図6は、本開示の様々な実施形態に従った強誘電体メモリに対して自己参照することを支持するメモリアレイ100−aのブロック
図600を示す。メモリアレイ100−aは、電子メモリ装置と称され得、
図1を参照しながら説明したようなメモリコントローラ140のコンポーネントの一例であり得る。
【0059】
メモリアレイ100−aは、1つ以上のメモリセル105−c、メモリコントローラ140−a、ワード線110−c、プレート210−b線、参照コンポーネント620、センスコンポーネント125−c、デジット線115−c、及びラッチ625を含み得る。これらのコンポーネントは、相互に電子通信し得、本明細書で説明される機能の内の1つ以上を実施し得る。幾つかの場合、メモリコントローラ140−aは、バイアスコンポーネント610及びタイミングコンポーネント615を含み得る。メモリコントローラ140−aは、
図1及び
図2を参照しながら説明したワード線110、デジット線115、センスコンポーネント125、及びプレート
210−b線の例示であり得るワード線110
−c、デジット線115−c、センスコンポーネント125−c、及びプレート
210−b線と電子通信し得る。幾つかの場合、参照コンポーネント620、センスコンポーネント125−c、及びラッチ625はメモリコントローラ140−aのコンポーネントであり得る。
【0060】
幾つかの実施例では、デジット線115−cは、センスコンポーネント125−c及び強誘電体メモリセル105−cの強誘電体コンデンサと電子通信する。強誘電体メモリセル105−cには論理状態(例えば、第1又は第2の論理状態)が書き込まれ得る。ワード線110−cは、メモリコントローラ140−a及び強誘電体メモリセル105−cの選択コンポーネントと電子通信し得る。プレート210−b線は、メモリコントローラ140−a及び強誘電体メモリセル105−cの強誘電体コンデンサのプレートと電子通信し得る。センスコンポーネント125−cは、メモリコントローラ140−a、デジット線115−c、ラッチ625、及び参照線と電子通信し得る。参照コンポーネント620は、メモリコントローラ140−a及び参照線と電子通信し得る。これらのコンポーネントは、その他のコンポーネント、接続、又はバスを介して、上に列挙されていないコンポーネントに加えて、メモリアレイ100−aの内部及び外部の両方のその他のコンポーネントとも電子通信し得る。
【0061】
メモリコントローラ140−aは、ワード線110−c、プレート210−b線、又はデジット線115−cを、それらの様々なノードに電圧を印加することによって活性化するように構成され得る。例えば、バイアスコンポーネント610は、上で説明したようにメモリセル105−cを読み出す又は書き込むために、メモリセル105−cを動作させるための電圧を印加するように構成され得る。幾つかの場合、メモリコントローラ140−aは、
図1を参照しながら説明したように、行デコーダ、列デコーダ、又はそれら両方を含み得る。このことは、メモリコントローラ140−aが1つ以上のメモリセル105−cにアクセスすることを可能にし得る。バイアスコンポーネント610はまた、センスコンポーネント125−cに対する参照信号を生成するために、参照コンポーネント620に1つ以上の電圧を提供し得る。また、バイアスコンポーネント610は、センスコンポーネント125−cの動作のための電圧を提供し得る。
【0062】
幾つかの場合、メモリコントローラ140−aは、その動作をタイミングコンポーネント615を使用して実施し得る。例えば、タイミングコンポーネント615は、本明細書で論じる、読み出し及び書き込み等のメモリ機能を実施するためのスイッチング及び電圧印加に対するタイミングを含む、様々なワード線選択又はプレートバイアスのタイミングを制御し得る。幾つかの場合、タイミングコンポーネント615はバイアスコンポーネント610の動作を制御し得る。
【0063】
参照コンポーネント620は、センスコンポーネント125−cに対する参照信号を生成するための様々なコンポーネントを含み得る。参照コンポーネント620は、参照信号を生み出すように構成された回路を含み得る。例えば、参照コンポーネント620は、(例えば、
図4に示したような)複数のスイッチングコンポーネントを介してデジット線と電子通信する複数のセンスコンデンサを含み得る。該複数の内の第1のセンスコンデンサは、第1のスイッチングコンポーネントを介してデジット線と結合され得、第2のスイッチングコンポーネントを介してセンスコンポーネント125−cと結合され得る。該複数の内の第2のセンスコンデンサは、第3のスイッチングコンポーネントを介してデジット線と結合され得、第4のスイッチングコンポーネントを介してセンスコンポーネント125−cと結合され得る。該複数の内の第3のセンスコンデンサは、第5のスイッチングコンポーネントを介してデジット線と結合され得、第6のスイッチングコンポーネントを介
してセンスコンポーネント125−cと結合され得る。幾つかの場合、参照コンポーネント620は、その他の強誘電体メモリセル105−cを使用して実装され得る。
【0064】
コントローラ140−aは、参照コンポーネント620の複数のセンスコンデンサと電子通信し得る。コントローラは、第1のスイッチングコンポーネント、第3のスイッチングコンポーネント、及び第5のスイッチングコンポーネントを制御するように動作可能であり得る。例えば、コントローラ140−aは、複数の内の第1のセンシング動作と関連付けられた第1の電荷を第1のセンスコンデンサにおいて蓄積することと、複数の内の第2のセンシング動作と関連付けられた第2の電荷を第2のセンスコンデンサにおいて蓄積することと、複数の内の第3のセンシング動作と関連付けられた第3の電荷を第3のセンスコンデンサにおいて蓄積することとをするために、スイッチングコンポーネントを制御するように動作可能であり得る。メモリコントローラ140−aは、第1のセンシング動作と関連付けられた第1の電荷を抽出した後に、メモリセルの第1の条件をセットするように動作可能であり得る。メモリコントローラ140−aはまた、第2のセンシング動作と関連付けられた第2の電荷を抽出した後に、メモリセルの第2の条件をセットすることと、第3のセンシング動作と関連付けられた第3の電荷を抽出した後に、メモリセルの第1の条件をリセットすることとをするように動作可能であり得る。
【0065】
幾つかの実施例では、メモリコントローラ140−aは、複数のセンシング動作を開始するために、強誘電体メモリセル(例えば、メモリセル105−c)に第1の電圧を印加するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。メモリコントローラ140−aは、複数のセンシング動作の内の2つのセンシング動作の平均に少なくとも部分的に基づいて、強誘電体メモリセルに対する参照電圧を判定するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。他の実施例では、メモリコントローラ140−aは、参照電圧と、複数のセンシング動作の内の追加のセンシング動作のセンシングされた電圧との比較に少なくとも部分的に基づいて、強誘電体メモリセルの論理状態を判定するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。
【0066】
幾つかの実施例では、メモリコントローラ140−aは、第1のスイッチングコンポーネント、第3のスイッチングコンポーネント、及び第5のスイッチングコンポーネントを制御するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。メモリコントローラ140−aは、複数の内の第1のセンシング動作と関連付けられた第1の電荷を第1のセンスコンデンサにおいて蓄積するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。幾つかの実施例では、メモリコントローラ140−aは、複数の内の第2のセンシング動作と関連付けられた第2の電荷を第2のセンスコンデンサにおいて蓄積するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。他の実施例では、メモリコントローラ140−aは、複数の内の第3のセンシング動作と関連付けられた第3の電荷を第3のセンスコンデンサに蓄積するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。
【0067】
他の実施例では、メモリコントローラ140−aは、第1のセンシング動作と関連付けられた第1の電荷を抽出した後に、強誘電体メモリセルの第1の条件をセットするための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。メモリコントローラ140−aは、第2のセンシング動作と関連付けられた第2の電荷を抽出した後に、強誘電体メモリセルの第2の条件をセットするための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。付加的に又は代替的に、メモリコントローラ140−aは、第3のセンシング動作と関連付けられた第3の電荷を抽出した後に、強誘電体メモリセルの第1の条件をリセットするための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。他の実施例では、メモリコントローラ140−aは、第2のスイッチングコンポーネント、第4のスイッチングコンポーネント、及び第6のスイッチングコンポーネントを制御するための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。メモリコントローラ140−aは、参照電圧を判定することと、参照電圧と、追加のセンシング動作の
センシングされた電圧とを比較することとのための手段を含み得、又は該手段を支持し得る。
【0068】
センスコンポーネント125−cは、(デジット線115−cを通じた)メモリセル105−cからの信号を、参照コンポーネント620からの参照信号と比較し得る。論理状態を判定すると、センスコンポーネントは、センシングされた電圧をラッチ625内にその後蓄積し得、ここで、それは、メモリアレイ100−aが一部である電子デバイスの動作に従って使用され得る。センスコンポーネント125−cは、ラッチ及び強誘電体メモリセルと電子通信するセンスアンプを含み得る。メモリコントローラ140−aは、したがって、センスコンポーネント125−cを用いてメモリセルの状態を判定するために、参照コンポーネント620のスイッチングコンポーネントを制御するように動作可能であり得る。例えば、センスコンポーネント125−cと組み合わせて、参照電圧を判定するために、及び参照電圧と追加のセンシング動作のセンシングされた電圧とを比較するために、メモリコントローラ140−aは、第2のスイッチングコンポーネント、第4のスイッチングコンポーネント、及び第6のスイッチングコンポーネントを制御するように動作可能であり得る。
【0069】
メモリコントローラ140−a、又はその様々なサブコンポーネントの内の少なくとも幾つかは、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。プロセッサにより実行されるソフトウェアで実装される場合、メモリコントローラ140−a、及び/又はその様々なサブコンポーネントの内の少なくとも幾つかの機能は、本開示で説明される機能を実施するように設計された汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくはその他のプログラム可能論理デバイス、分離したゲート若しくはトランジスタ論理、分離したハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合あわせにより実行され得る。メモリコントローラ140−a、及び/又はその様々なサブコンポーネントの内の少なくとも幾つかは、機能の一部が1つ以上の物理的デバイスによって異なる物理的に位置で実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に設置され得る。幾つかの実例では、メモリコントローラ140−a、及び/又はその様々なサブコンポーネントの内の少なくとも幾つかは、本開示の様々な実施形態に従って、分離した別個のコンポーネントであり得る。その他の実施例では、メモリコントローラ140−a、及び/又はその様々なサブコンポーネントの内の少なくとも幾つかは、本開示の様々な実施形態に従って、受信機、送信機、送受信機、本開示で説明される1つ以上のその他のコンポーネント、又はそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない1つ以上のその他のハードウェアコンポーネントと組み合わせられ得る。
【0070】
メモリコントローラ140−aは、強誘電体メモリセルの第1の状態をセンシングし得、第1の状態をセンシングした後に、強誘電体メモリセルの第2の状態をセンシングし得、第1の状態及び第2の状態をセンシングした後に、強誘電体メモリセルの第3の状態をセンシングし得、ここで、第3の状態と関連付けられた論理値は、第2の状態と関連付けられた論理値とは反対である。メモリコントローラ140−aは、第2の状態及び第3の状態の平均との第1の状態の比較に基づいて、第1の状態と関連付けられた論理値を判定し得る。第2の状態と第3の状態とを平均化することは、数値的平均を算出することを必要とし得る。或いは、第2の状態と第3の状態とを平均化することは、電荷の共有に関係し得る。メモリコントローラ140−aはまた、センシング動作のセットを開始するために強誘電体メモリセルに第1の電圧を印加し得、該セットの内の2つのセンシング動作の平均に基づいて強誘電体メモリセルに対する参照電圧を判定し得、参照電圧と、センシング動作のセットの追加のセンシング動作のセンシングされた電圧との関数である信号を識別し得、該信号に基づいて強誘電体メモリセルの論理状態を判定し得る。
【0071】
図7は、本開示の様々な実施形態に従った強誘電体メモリに対して自己参照することを支持するデバイス705を含むシステム700の図を示す。デバイス705は、
図1を参照しながら上で説明したようなメモリコントローラ140のコンポーネントの一例であり得、又は該コンポーネントを含み得る。デバイス705は、通信を送受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声及びデータ通信のためのコンポーネントを含み得、メモリコントローラ140−b及びメモリセル105−dを含むメモリアレイ100−b、ベーシックインプット/アウトプットシステム(BIOS)コンポーネント715、プロセッサ710、I/Oコントローラ725、及び周辺コンポーネント720を含む。これらのコンポーネントは、1つ以上のバス(例えば、バス730)を介して電子通信し得る。メモリセル105−dは、本明細書で説明されるような情報を(すなわち、論理状態の形式で)蓄積し得る。
【0072】
BIOSコンポーネント715は、ファームウェアとして動作するBIOSを含むソフトウェアコンポーネントであり得、それは、様々なハードウェアコンポーネントを初期化し得、稼働し得る。BIOSコンポーネント715は、プロセッサと様々な他のコンポーネント、例えば、周辺コンポーネント、入出力制御コンポーネント等との間のデータの流れをも管理し得る。BIOSコンポーネント715は、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、又は任意のその他の不揮発性メモリ内に蓄積されたプログラム又はソフトウェアを含み得る。
【0073】
プロセッサ710は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラム可能論理デバイス、分離したゲート若しくはトランジスタ論理コンポーネント、分離したハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせ)を含み得る。幾つかの場合、プロセッサ710は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作するように構成され得る。その他の場合、メモリコントローラは、プロセッサ710に統合され得る。プロセッサ710は、様々な機能(例えば、強誘電体メモリに対して自己参照することを支持する機能又はタスク)を実施するためにメモリ内に蓄積されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
【0074】
I/Oコントローラ725は、デバイス705に対する入力信号及び出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ725は、デバイス705に統合されない周辺装置をも管理し得る。幾つかの場合、I/Oコントローラ725は、外部周辺装置への物理的接続又はポートを表し得る。幾つかの場合、I/Oコントローラ725は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS−DOS(登録商標)、MS−WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)等のオペレーティングシステム、又は別の周知のオペレーティングシステムを利用し得る。
【0075】
周辺コンポーネント720は、任意の入力若しくは出力デバイス、又はそうしたデバイスに対するインタフェースを含み得る。例示として、ディスクコントローラ、音声コントローラ、画像コントローラ、イーサネットコントローラ、モデム、ユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラ、シリアル若しくはパラレルポート、又はペリフェラルコンポーネントインタコネクト(PCI)若しくはアクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)スロット等の周辺カードスロットが挙げられ得る。
【0076】
入力735は、デバイス705又はそのコンポーネントへの入力を提供する、デバイス705の外にあるデバイス又は信号を表し得る。これは、ユーザインタフェース、又はその他のデバイスとのインタフェース若しくはその他のデバイス間のインタフェースを含み得る。幾つかの場合、入力735は、I/Oコントローラ725により管理され得、周辺
コンポーネント720を介してデバイス705と相互作用し得る。
【0077】
出力740は、デバイス705又はその何れかのコンポーネントからの出力を受信するように構成された、デバイス705の外にあるデバイス又は信号をも表し得る。出力740の例は、表示装置、音声スピーカ、プリントデバイス、別のプロセッサ、又はプリント回路基板等を含み得る。幾つかの場合、出力740は、周辺コンポーネント720を介してデバイス705とインタフェースで連結する周辺装置であり得る。幾つかの場合、出力740は、I/Oコントローラ725により管理され得る。
【0078】
デバイス705のコンポーネントは、それらの機能を実行するように設計された回路を含み得る。これは、本明細書で説明される機能を実行するように構成された様々な回路素子、例えば、導電線、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、抵抗器、アンプ、又はその他の能動素子若しくは非能動素子を含み得る。デバイス705は、コンピュータ、サーバ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話、ウェアラブル電子デバイス、又はパーソナル電子デバイス等であり得る。又は、デバイス705は、こうしたデバイスの一部又はコンポーネントであり得る。
【0079】
図8は、本開示の様々な実施形態に従った強誘電体メモリに対して自己参照するための方法800を説明するフローチャートを示す。方法800の動作は、本明細書に説明されるように、メモリコントローラ又はそのコンポーネントによって実装され得る。例えば、方法800の動作は、
図1を参照しながら説明したようなメモリコントローラにより実施され得る。幾つかの実施例では、メモリコントローラは、以下で説明する機能を実施するために、デバイスの機能的要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。付加的に又は代替的に、メモリコントローラは、以下で説明される機能の内の幾つか又は全てを専用のハードウェアを使用して実施し得る。
【0080】
ブロック805において、方法は、強誘電体メモリセルの第1の状態をセンシングすることを含み得る。ブロック805の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。幾つかの実施例では、方法は、第1の状態と関連付けられた第1の値を蓄積することをも含み得る。
【0081】
ブロック810において、メモリコントローラは、第1の状態をセンシングした後に、強誘電体メモリセルの第2の状態をセンシングし得る。ブロック810の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。幾つかの実施例では、方法は、第1の値を蓄積した後に、第2の状態と関連付けられた第2の値を蓄積することをも含み得る。
【0082】
ブロック815において、メモリコントローラは、第1の状態及び第2の状態をセンシングした後に、強誘電体メモリセルの第3の状態をセンシングし得、ここで、第3の状態と関連付けられた論理値は、第2の状態と関連付けられた論理値とは反対である。ブロック815の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。幾つかの実施例では、方法は、第1の値及び第2の値を蓄積した後に、第3の状態と関連付けられた第3の値を蓄積することをも含み得る。
【0083】
ブロック820において、メモリコントローラは、第2の状態及び第3の状態の平均との第1の状態の比較に少なくとも部分的に基づいて、第1の状態と関連付けられた論理値を判定し得る。ブロック820の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。幾つかの実施例では、方法は、第1の状態と関連付けられた論理値を強誘電体メモリセルに書き込むことであって、ここで、該論理値を書き込むことは、第2の状態及び第3の状態の平均との第1の状態の比較に少なくとも
部分的に基づくことをも含み得る。幾つかの実施例では、方法は、蓄積された第1の値を第1の入力としてセンスコンポーネントに提供することと、蓄積された第2の値及び蓄積された第3の値の平均を第2の入力としてセンスコンポーネントに提供することとをも含み得る。
【0084】
更なる実施例では、方法は、第1の状態と関連付けられた第1の値を蓄積した後に、強誘電体メモリセルをバイアスすることをも含み得る。方法は、第2の状態と関連付けられた第2の値を蓄積した後に、強誘電体メモリセルをバイアスすることであって、ここで、蓄積された第2の値及び蓄積された第3の値の平均を第2の入力としてセンスコンポーネントに提供することは、第1の値及び第2の値を蓄積した後に、強誘電体メモリセルをバイアスすることに少なくとも部分的に基づくことをも含み得る。
【0085】
図9は、本開示の様々な実施形態に従った強誘電体メモリに対して自己参照するための方法900を説明するフローチャートを示す。方法900の動作は、本明細書に説明されるように、メモリコントローラ又はそのコンポーネントによって実装され得る。例えば、方法900の動作は、
図6を参照しながら説明したようなメモリコントローラ140−aにより実施され得る。幾つかの実施例では、メモリコントローラは、以下で説明する機能を実施するために、デバイスの機能的要素を制御するためのコードのセットを実行し得る。付加的に又は代替的に、メモリコントローラは、以下で説明される機能の内の幾つか又は全てを専用のハードウェアを使用して実施し得る。
【0086】
ブロック905において、メモリコントローラは、複数のセンシング動作を開始するために、強誘電体メモリセルに第1の電圧を印加し得る。強誘電体メモリセルに電圧を印加することは、強誘電体メモリセルを第1の状態又は第2の状態に初期化し得る。複数のセンシング動作を開始するために第1の電圧を印加することは、強誘電体メモリセルから第1の電荷を抽出するために、強誘電体メモリセルに第1の電圧を印加することを含み得る。複数のセンシング動作を開始するために第1の電圧を印加することは、第1のセンシング動作と関連付けられた第1の電荷を第1のセンスコンデンサにおいて蓄積することをも含み得る。幾つかの実例では、メモリコントローラは、第1のセンシング動作と関連付けられた第1の電荷を抽出した後に、メモリセルの第1の条件をセットすることが可能であり得る。
【0087】
ブロック905において、メモリコントローラはまた、強誘電体メモリセルから第2の電荷を抽出するために、強誘電体メモリセルに第1の電圧を印加することを含み得る複数のセンシング動作を開始するための第1の電圧を印加し得る。複数のセンシング動作を開始するために第1の電圧を印加することは、第2のセンシング動作と関連付けられた第2の電荷を第2のセンスコンデンサにおいて蓄積することをも含み得る。幾つかの実例では、メモリコントローラは、第2のセンシング動作と関連付けられた第2の電荷を抽出した後に、メモリセルの第2の条件をセットすることが可能であり得る。
【0088】
ブロック905において、メモリコントローラはまた、強誘電体メモリセルに第2の電圧を印加し得、ここで、第2の電圧の極性は、第1の電圧の極性とは反対である。メモリコントローラは、強誘電体メモリセルに印加された第2の電圧を除去し得、強誘電体メモリセルから第3の電荷を抽出するために、強誘電体メモリセルに第1の電圧を再印加し得る。第1の電圧を印加することは、第3のセンシング動作と関連付けられた第3の電荷を第3のセンスコンデンサにおいて蓄積することをも含み得る。幾つかの実例では、メモリコントローラは、第3のセンシング動作と関連付けられた第3の電荷を抽出した後に、メモリセルの第1の条件をリセットすることが可能であり得る。ブロック905の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。
【0089】
ブロック910において、メモリコントローラは、複数の内の2つのセンシング動作の平均に少なくとも部分的に基づいて、強誘電体メモリセルに対する参照電圧を判定し得る。ブロック910の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。
【0090】
ブロック915において、メモリコントローラは、参照電圧と、複数のセンシング動作の内の追加のセンシング動作のセンシングされた電圧との関数である信号を識別し得る。ブロック915の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。
【0091】
ブロック920において、メモリコントローラは、該信号に少なくとも部分的に基づいて、強誘電体メモリセルの論理状態を判定し得る。ブロック920の動作は、
図6を参照しながら説明したようにメモリコントローラ140−aによって実施され得る。
【0092】
上で説明した方法は、可能的実装を説明すること、動作及びステップは、再配置又は、さもなければ変更され得ること、及びその他の実装が可能であることに留意すべきである。更に、方法の内の2つ以上からの機構又は要素は組み合わせられ得る。
【0093】
本明細書に説明される情報及び信号は、様々な異なる科学技術及び技術の内の何れかを使用して表され得る。例えば、上述の説明全体通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光粒子、又はそれらの任意の組み合わせにより表され得る。幾つかの図面は、複数の信号を単一の信号として説明し得るが、バスが様々なビット幅を有し得る場合に、信号は複数の信号のバスを表し得ることを当業者は理解するであろう。
【0094】
本明細書で使用されるように、用語“仮想接地(virtual ground)”は、約ゼロボルト(0V)の電圧に保持されるがグランドと直接接続されない電気回路のノードを指す。したがって、仮想接地の電圧は、一時的に変動し得、定常状態で約0Vに戻り得る。仮想接地は、オペアンプ及び抵抗を含む電圧分圧器等の様々な電子回路素子を使用して実装され得る。その他の実装も可能である。“仮想接地する(virtual grounding)”又は“仮想
接地される(virtually grounded)”は約0Vに接続されることを意味する。
【0095】
用語“電子通信”及び“結合”は、コンポーネント間の電子流動を支持するコンポーネント間の関係を指す。これは、コンポーネント間の直接接続を含み得、又は仲介コンポーネントを含み得る。相互に電子通信する又は結合されたコンポーネントは、(例えば、通電された回路内の)電子若しくは信号を能動的に交換し得、又は(例えば、非通電の回路内の)電子若しくは信号を能動的に交換しないことがあるが、回路が通電されると電子若しくは信号を交換するように構成され得、動作可能であり得る。例として、スイッチ(例えば、トランジスタ)を介して物理的に接続された2つのコンポーネントは、スイッチの状態(すなわち、開放又は閉鎖)に関わらず電子通信し、又は結合され得る。
【0096】
用語“絶縁”は、コンポーネント間を電子が現在流れることができないコンポーネント間の関係を指し、コンポーネントは、それらの間に開放回路がある場合に相互から絶縁される。例えば、スイッチにより物理的に接続された2つのコンポーネントは、スイッチが開放された場合に相互から絶縁され得る。
【0097】
本明細書で使用されるように、用語“短絡”は、当該2つのコンポーネント間の単一の仲介コンポーネントの活性化を介して、コンポーネント間に導電経路が確立されるコンポーネント間の関係を指す。例えば、第2のコンポーネントに短絡された第1のコンポーネ
ントは、2つのコンポーネント間のスイッチが閉鎖された場合に第2のコンポーネントと電子を交換し得る。したがって、短絡は、電子通信するコンポーネント(又は線)間の電荷の流れを可能にする動的動作であり得る。
【0098】
メモリアレイ100を含む本明細書で論じられるデバイスは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン−ゲルマニウム合金、ヒ化ガリウム、窒化ガリウム等の半導体基板上に形成され得る。幾つかの場合、該基板は半導体ウエハである。その他の場合、該基板は、シリコンオングラス(SOG)若しくはシリコンオンサファイア(SOP)等のシリコンオンインシュレータ(SOI)基板、又は別の基板上の半導体材料のエピタキシャル層であり得る。基板又は基板のサブ地域の導電性は、リン、ホウ素、又はヒ素を含むがそれらに限定されない様々な化学種を使用したドーピングを通じて制御され得る。ドーピングは、イオン注入により、又は任意のその他のドーピング手段により、基板の初期の形成又は成長中に実施され得る。
【0099】
本明細書で論じられる1つ以上のトランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)を表し得、ソース、ドレイン、及びゲートを含む3端子デバイスを含み得る。端子は、導電性材料、例えば金属を通じて他の電子素子に接続され得る。ソース及びドレインは、導電性であり得、高濃度にドープされた、例えば縮退した、半導体領域を含み得る。ソース及びドレインは、低濃度にドープされた半導体領域又はチャネルによって分離され得る。チャネルがn型(すなわち、主たるキャリアが電子)である場合、該FETはn型FETと称され得る。チャネルがp型(すなわち、主たるキャリアがホール)である場合、該FETはp型FETと称され得る。チャネルは、絶縁ゲート酸化物によって覆われ得る。チャネルの導電性は、ゲートに電圧を印加することによって制御され得る。例えば、正の電圧又は負の電圧をn型FET又はp型FETに夫々印加することは、チャネルが導電性になる結果をもたらし得る。トランジスタの閾値電圧以上の電圧がトランジスタのゲートに印加された場合、トランジスタは“オン”に又は“活性化”され得る。トランジスタの閾値電圧未満の電圧がトランジスタのゲートに印加された場合、トランジスタは“オフ”に又は“不活性化”され得る。
【0100】
添付の図面に関連して本明細書に記載される説明は、例示的構成を説明し、実装され得る又は請求項の範囲内にある全ての実施例を表さない。本明細書で使用される用語“模範的(exemplary)”は、“好適”又は“その他の例よりも有利”ではなく“一例、実例、
又は説明として役立つこと”を意味する。詳細な説明は、説明される技術の理解を提供する目的のための具体的詳細を含む。これらの技術は、しかしながら、これらの具体的詳細なしに実践され得る。幾つかの実例では、説明される実施例の内容を不明確にすることを避けるために、周知の構造及びデバイスはブロック図の形式で示される。
【0101】
添付の図において、同様のコンポーネント又は機構は、同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じ種類の様々なコンポーネントは、ダッシュと、同様のコンポーネント間で区別する第2のラベルとを参照ラベルに続けることによって区別され得る。明細書中にただ第1の参照ラベルが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントの内の何れか1つに適用できる。
【0102】
本明細書に説明される情報及び信号は、様々な異なる科学技術及び技術の内の何れかを使用して表され得る。例えば、上述の説明全体通じて言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光粒子、又はそれらの任意の組み合わせにより表され得る。
【0103】
本明細書の開示と関連して説明される様々な説明ブロック及びモジュールは、本明細書で説明される機能を実施するように設計された汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FP
GA若しくはその他のプログラム可能論理デバイス、分離した若しくはトランジスタ論理、分離したハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせで実装又は実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシーンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)とマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意のその他のそうした構成)として実装され得る。
【0104】
本明細書に説明される機能は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。プロセッサにより実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つ以上の命令又はコードとして蓄積され得、又は送信され得る。その他の実施例及び実装は、本開示及び添付の請求項の範囲内である。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、上で説明した機能は、プロセッサにより実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、配線、又はこれらの任意の組み合わせを使用して実装できる。機能を実装する機構はまた、機能の(複数の)部分が異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に設置され得る。また、請求項を含む本明細書で使用されるように、項目のリスト(例えば、“少なくとも1つの”又は“の内の1つ以上”等の句により前置きされる項目のリスト)に使用されるような“又は”は、例えば、A、B、又はCの内の少なくとも1つのリストがA又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわちA及びB及びC)を意味するように包含的リストを指し示す。また、本明細書で使用されるように、句“基づいて”は、条件の閉集合への言及として解釈されないであろう。例えば、“条件Aに基づいて”と説明される模範的ステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件A及び条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用されるように、句“基づいて”は、句“少なくとも部分的に基づいて”と同様の方法で解釈されるであろう。
【0105】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む非一時的コンピュータストレージ媒体及び通信媒体の両方を含む。非一時的ストレージ媒体は、汎用又は専用のコンピュータによりアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。例として、非限定的に、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラム可能リードオンリーメモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROM若しくはその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくはその他の磁気ストレージデバイス、又は所望のプログラムコード手段を命令若しくはデータ構造の形式で搬送若しくは蓄積するのに使用でき、且つ汎用若しくは専用コンピュータ又は汎用若しくは専用プロセッサによりアクセスできる任意のその他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体として適切に称される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波等の無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又はその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波等の無線技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるように、磁気ディスク(disk)及び光学ディスク(disc)は、CD、レーザディスク、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピーディスク、及びブルーレイディスクを含み、ここで、光学ディスクがレーザでデータを光学的に再生する一方で、磁気ディスクはデータを磁気的に通常再生する。上の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれる。
【0106】
本明細書の説明は、当業者が開示を製作又は使用できるように提供される。開示への様
々な変更が当業者に容易に分かるであろうし、本明細書で定義される包括的な原理は開示の範囲を逸脱することなくその他の変形に適用され得る。したがって、開示は、本明細書で説明された例示及び設計に限定されず、本明細書に開示された原理及び新規の機構と一致する最も広い範囲に一致する。