特許第6827596号(P6827596)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6827596
(24)【登録日】2021年1月21日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】バネ部材及びスイッチ
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/48 20060101AFI20210128BHJP
   H01H 13/52 20060101ALI20210128BHJP
【FI】
   H01H13/48
   H01H13/52 F
【請求項の数】15
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2020-538873(P2020-538873)
(86)(22)【出願日】2020年2月14日
(86)【国際出願番号】JP2020005882
(87)【国際公開番号】WO2020170987
(87)【国際公開日】20200827
【審査請求日】2020年7月13日
(31)【優先権主張番号】特願2019-26763(P2019-26763)
(32)【優先日】2019年2月18日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2019-102921(P2019-102921)
(32)【優先日】2019年5月31日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000131430
【氏名又は名称】シチズン電子株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100160716
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 力
(72)【発明者】
【氏名】柳沼 芳宏
【審査官】 片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3178218(JP,U)
【文献】 中国実用新案第202839391(CN,U)
【文献】 特開2007−035304(JP,A)
【文献】 特開2019−008947(JP,A)
【文献】 特開2017−204456(JP,A)
【文献】 特開2016−181365(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 13/48
H01H 13/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上に向かって凸状となるドーム型のドーム部と、
前記ドーム部の周囲全体に沿って配置された外周部と、
前記外周部の両端部に配置された第1支持部及び第2支持部と、
前記ドーム部と前記外周部との間に配置され、且つ、上に向かって凹状に屈曲された谷曲げ部と、
前記外周部と前記第1支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第1山曲げ部と、
前記外周部と前記第2支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第2山曲げ部と、を有し、
前記外周部は前記第1及び第2支持部と接続されない第1側端部及び第2側端部を含み、
前記第1側端部及び前記第2側端部と前記ドーム部との間に形成される前記谷曲げ部は、直線状又は内側に湾曲しながら長手方向に延伸する、
ことを特徴とするバネ部材。
【請求項2】
前記第1側端部及び前記第2側端部の外縁は、直線状又は外側に湾曲しながら前記長手方向に延伸し、
前記第1側端部及び前記第2側端部の外縁が外側に湾曲しながら延伸するとき、前記第1側端部及び前記第2側端部の外縁の曲率は、前記バネ部材の外縁の少なくとも3点に接する仮想円の曲率よりも大きい、請求項1に記載のバネ部材。
【請求項3】
前記第1側端部及び前記第2側端部と前記ドーム部との間に形成される前記谷曲げ部は、前記長手方向に直線状に延伸する、請求項2に記載のバネ部材。
【請求項4】
前記第1側端部及び前記第2側端部と前記ドーム部との間に形成される前記谷曲げ部は、内側に湾曲しながら前記長手方向に延伸する、請求項2に記載のバネ部材。
【請求項5】
前記第1側端部及び前記第2側端部の外縁は、前記バネ部材の長手方向に直線状に延伸する、請求項3又は4に記載のバネ部材。
【請求項6】
前記第1支持部及び前記第2支持部と前記ドーム部との間に形成される前記谷曲げ部は、外側に湾曲しながら短手方向に延伸する、請求項5に記載のバネ部材。
【請求項7】
前記第1支持部及び前記第2支持部と前記ドーム部との間に形成される前記谷曲げ部は、前記バネ部材の短手方向に直線状に延伸する、請求項5に記載のバネ部材。
【請求項8】
前記第1支持部及び前記第2支持部と前記ドーム部との間に形成される前記谷曲げ部は、内側に湾曲しながら前記短手方向に延伸する、請求項5に記載のバネ部材。
【請求項9】
前記ドーム部は、クロスを形成する直線の端部を内側に湾曲する曲線で結んだ平面形状を有する、請求項8に記載のバネ部材。
【請求項10】
前記谷曲げ部は、前記短手方向に延伸する一対の短手延伸部と、前記長手方向に延伸する一対の長手延伸部と、を含み、
前記一対の短手延伸部及び前記一対の長手延伸部は、互いに接しない、請求項1〜9の何れか一項に記載のバネ部材。
【請求項11】
前記バネ部材の長手方向の両端部に前記第1支持部及び前記第2支持部が配置され、
前記バネ部材の短手方向の両端部が前記第1側端部及び前記第2側端部である、
請求項1〜10の何れか一項に記載のバネ部材。
【請求項12】
前記第1支持部及び第2支持部のそれぞれは、前記バネ部材の長手方向の端部に配置される突起部を有する、請求項1〜11の何れか一項に記載のバネ部材。
【請求項13】
前記ドーム部は、凹部が形成される、請求項1〜12の何れか一項に記載のバネ部材。
【請求項14】
前記ドーム部は、貫通孔が形成される、請求項1〜13の何れか一項に記載のバネ部材。
【請求項15】
基板と、
前記基板上に配置された第1固定接点と、
前記第1固定接点の周囲に配置された第2固定接点と、
長手方向の端部が第2固定接点に接すると共に、頂部が第1固定接点の上方に位置するように配置されたドーム状のバネ部材と、
前記基板上に配置されることで、前記第1固定接点、前記第2固定接点、及び前記バネ部材1を収容する収納部を基板と共に形成するケース部材と、
前記収納部を覆うように前記ケース部材の表面に接着される保護カバーと、を有し、
前記バネ部材は、
上に向かって凸状となるドーム型のドーム部と、
前記ドーム部の周囲全体に沿って配置された外周部と、
前記外周部の両端部に配置された第1支持部及び第2支持部と、
前記ドーム部と前記外周部との間に配置され、且つ、上に向かって凹状に屈曲された谷曲げ部と、
前記外周部と前記第1支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第1山曲げ部と、
前記外周部と前記第2支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第2山曲げ部と、を有し、
前記外周部は前記第1及び第2支持部と接続されない第1側端部及び第2側端部を含み、
前記第1側端部及び前記第2側端部と前記ドーム部との間に形成される前記谷曲げ部は、直線状又は内側に湾曲しながら長手方向に延伸する、ことを特徴とするスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バネ部材及びスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
ドーム部が押下されることに応じて反転動作するバネ部材を可動接点とするプッシュ式のスイッチが知られている。プッシュ式のスイッチの可動接点として使用されるバネ部材は、タクトバネとも称される。プッシュ式のスイッチでは、バネ部材のドーム部が押下されて反転動作して基板に配置される固定接点と接することで、スイッチはオン状態となる。また、バネ部材のドーム部が押下されなくなり、基板に配置される固定接点から離隔すると、スイッチはオフ状態となる。
【0003】
バネ部材は、コイル材を打ち抜き加工して形成されるが、コイル材を打ち抜き加工してバネ部材を形成するときに、バネ部材の外周緑部に破断面が形成される。スイッチのバネ部材は、押下により反転動作する毎に、破断面が形成される外周緑部に応力が印加されることで、破断面が形成された外周緑部からバネ部材の内側に向けてクラックが形成されることがある。
【0004】
バネ部材の外周緑部から内側に向けてクラックが形成されることを防止するための種々の技術が知られている。例えば、特開2016−181365号公報(以下、特許文献1とも称する)には、ドーム部の中央部を挟んでドーム部の長手方向に沿って2ヶ所に突状部を延設させたバネ部材が記載されている。特許文献1に記載されるバネ部材は、ドーム部の中央部を挟んでドーム部の長手方向に沿って2ヶ所に延設された突状部を有するので、外周端部における内部応力の集中を低減でき、外周端部におけるクラックの発生が低減されて、長寿命化を図ることができる。
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されるバネ部材は、突状部を形成する工程が複雑になり、製造コストが上昇するおそれがある。
【0006】
本開示は、容易に製造可能であり、且つ、耐久性に優れたバネ部材を提供することを目的とする。
【0007】
本開示に係るバネ部材は、上に向かって凸状となるドーム型のドーム部と、ドーム部の周囲全体に沿って配置された外周部と、外周部の両端部に配置された第1支持部及び第2支持部と、ドーム部と外周部との間に配置され、且つ、上に向かって凹状に屈曲された谷曲げ部と、外周部と第1支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第1山曲げ部と、外周部と第2支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第2山曲げ部と、を有し、外周部は第1及び第2支持部と接続されない第1側端部及び第2側端部を含み、第1側端部及び第2側端部とドーム部との間に形成される谷曲げ部は、直線状又は内側に湾曲しながら長手方向に延伸する。
【0008】
本発明に係るバネ部材では、第1側端部及び第2側端部の外縁は、直線状又は外側に湾曲しながら長手方向に延伸し、第1側端部及び第2側端部の外縁が外側に湾曲しながら延伸するとき、第1側端部及び第2側端部の外縁の曲率は、バネ部材の外縁の少なくとも3点に接する仮想円の曲率よりも大きいことが好ましい。
【0009】
本発明に係るバネ部材では、第1側端部及び第2側端部とドーム部との間に形成される谷曲げ部は、長手方向に直線状に延伸することが好ましい。
【0010】
本発明に係るバネ部材では、第1側端部及び第2側端部とドーム部との間に形成される谷曲げ部は、内側に湾曲しながら長手方向に延伸することが好ましい。
【0011】
さらに、本発明に係るバネ部材では、第1側端部及び第2側端部の外縁は、バネ部材の短手方向に直線状に延伸することが好ましい。
【0012】
さらに、本発明に係るバネ部材では、第1支持部及び第2支持部とドーム部との間に形成される谷曲げ部は、外側に湾曲しながら短手方向に延伸することが好ましい。
【0013】
さらに、本発明に係るバネ部材では、第1支持部及び第2支持部とドーム部との間に形成される谷曲げ部は、バネ部材の短手方向に直線状に延伸することが好ましい。
【0014】
さらに、本発明に係るバネ部材では、第1支持部及び第2支持部とドーム部との間に形成される谷曲げ部は、内側に湾曲しながら短手方向に延伸することが好ましい。
【0015】
さらに、本発明に係るバネ部材では、ドーム部は、クロスを形成する直線の端部を内側に湾曲する曲線で結んだ平面形状を有することが好ましい。
【0016】
さらに、本発明に係るバネ部材では、谷曲げ部は、短手方向に延伸する一対の短手延伸部と、長手方向に延伸する一対の長手延伸部と、を含み、一対の短手延伸部及び一対の長手延伸部は、互いに接しないことが好ましい。
【0017】
さらに、本発明に係るバネ部材では、バネ部材の長手方向の両端部に第1支持部及び第2支持部が配置され、バネ部材の短手方向の両端部が第1側端部及び第2側端部であることが好ましい。
【0018】
さらに、本発明に係るバネ部材では、第1支持部及び第2支持部のそれぞれは、バネ部材の長手方向の端部に配置される突起部を有することが好ましい。
【0019】
さらに、本発明に係るバネ部材では、ドーム部は、凹部が形成されることが好ましい。
【0020】
さらに、本発明に係るバネ部材では、ドーム部は、貫通孔が形成されることが好ましい。
【0021】
また、本発明に係るスイッチは、基板と、基板上に配置された第1固定接点と、第1固定接点の周囲に配置された第2固定接点と、長手方向の端部が第2固定接点に接すると共に、頂部が第1固定接点の上方に位置するように配置されたドーム状のバネ部材と、基板上に配置されることで、第1固定接点、第2固定接点、及びバネ部材1を収容する収納部を基板と共に形成するケース部材と、収納部を覆うようにケース部材の表面に接着される保護カバーと、を有し、バネ部材は、上に向かって凸状となるドーム型のドーム部と、ドーム部の周囲全体に沿って配置された外周部と、外周部の両端部に配置された第1支持部及び第2支持部と、ドーム部と外周部との間に配置され、且つ、上に向かって凹状に屈曲された谷曲げ部と、外周部と第1支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第1山曲げ部と、外周部と第2支持部との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲された第2山曲げ部と、を有し、外周部は第1及び第2支持部と接続されない第1側端部及び第2側端部を含み、第1側端部及び第2側端部とドーム部との間に形成される谷曲げ部は、直線状又は内側に湾曲しながら長手方向に延伸する。
【発明の効果】
【0022】
本開示に係るバネ部材は、製造が容易であると共に、高い耐久性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1実施形態に係るバネ部材を搭載したスイッチの斜視図である。
図2】(a)は図1に示すA−A‘線に沿う断面図であり、(b)は図1に示すスイッチが押下された状態の図1に示すA−A‘線に沿う断面図であり、(c)は図1に示すB−B‘線に沿う断面図であり、(d)は図1に示すスイッチが押下された状態の図1に示すB−B‘線に沿う断面図であり、(e)は図1に示すC−C‘線に沿う断面図であり、(f)は図1に示すスイッチが押下された状態の図1に示すC−C‘線に沿う断面図である。
図3図1に示すスイッチの分解斜視図である。
図4】(a)は図3に示すバネ部材の斜視図であり、(b)は図3に示すバネ部材の平面図である。
図5】(a)は図4(b)に示す4A−4A´線に沿った断面図であり、(b)は(a)において矢印5A線で示される部分の部分拡大図である。(c)は図4(b)に示す4B−4B´線に沿った断面図であり、(d)は(c)において矢印5B線で示される部分の部分拡大図であり、(e)は図4(b)に示す4C−4C´線に沿った断面図である。
図6】(a)は比較例に係るバネ部材が押下されたときのドーム部の広がりを示す図であり、(b)は図3に示すバネ部材が押下されたときのドーム部の広がりを示す図である。
図7】(a)は図3に示すバネ部材の製造工程の第1工程を示す図であり、(b)は図3に示すバネ部材の製造工程の第2工程を示す図であり、(c)は図3に示すバネ部材の製造工程の第3工程を示す図である。
図8】(a)は第2実施形態に係るバネ部材を搭載したスイッチの斜視図であり、(b)は(a)に示すI−I‘線に沿う断面図であり、(c)は(a)に示すスイッチが押下された状態の断面図である。
図9図8(a)に示すスイッチの分解斜視図である。
図10】(a)は図9に示すバネ部材の斜視図であり、(b)は図9に示すバネ部材の平面図である。
図11】(a)は比較例に係るバネ部材が押下されたときの応力分布を示す図であり、(b)は図8に示すバネ部材が押下されたときの応力分布を示す図である。
図12】(a)は図9に示すバネ部材の製造工程の第1工程を示す図であり、(b)は図9に示すバネ部材の製造工程の第2工程を示す図であり、(c)は図9に示すバネ部材の製造工程の第3工程を示す図である。
図13】(a)は第1変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第1変形例に係るバネ部材の平面図である。
図14】(a)は第2変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第2変形例に係るバネ部材の平面図である。
図15】(a)は第3変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第3変形例に係るバネ部材の平面図であり、(c)は(b)に示すO−O´線に沿った断面図であり、(d)は(b)に示すP−P´線に沿った断面図である。
図16】(a)は第4変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第4変形例に係るバネ部材の平面図であり、(c)は第4変形例に係るバネ部材の説明のための図(その1)であり、(d)は第4変形例に係るバネ部材の説明のための図(その2)である。
図17】(a)は第5変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第5変形例に係るバネ部材の平面図である。
図18】(a)は第6変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第6変形例に係るバネ部材の平面図である。
図19】(a)は第7変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第7変形例に係るバネ部材の平面図である。
図20】(a)は第8変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第8変形例に係るバネ部材の平面図である。
図21】(a)は第9変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第9変形例に係るバネ部材の平面図である。
図22】(a)は第10変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第10変形例に係るバネ部材の平面図である。
図23】(a)は第11変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第11変形例に係るバネ部材の平面図であり、(c)は(b)に示すP−P´線に沿った断面図である。
図24】(a)は第12変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(b)は第12変形例に係るバネ部材の平面図であり、(c)は第13変形例に係るバネ部材の斜視図であり、(d)は第13変形例に係るバネ部材の平面図である。
図25】比較例に係るバネ部材と本開示に係るバネ部材との比較を示す図(その1)である。
図26】比較例に係るバネ部材と本開示に係るバネ部材との比較を示す図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本開示の一側面に係るバネ部材及びバネ部材を有するスイッチについて図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0025】
<第1実施形態に係るバネ部材を搭載したスイッチの構成及び機能>
図1は、第1実施形態に係るバネ部材を搭載したスイッチの斜視図である。図2(a)及び2(b)は図1に示すA−A‘線に沿う断面図であり、図2(c)及び2(d)は図1に示すB−B‘線に沿う断面図であり、図2(e)及び2(f)は図1に示すC−C‘線に沿う断面図である。図3は、図1に示すスイッチの分解斜視図である。図2(b)、2(d)及び2(f)は、図2(a)、2(c)及び2(e)のそれぞれに示すスイッチが押下された状態の断面図である。
【0026】
スイッチ10は、基板100と、第1固定接点101と、第2固定接点102と、バネ部材1と、押圧部材103と、ケース部材104と、保護カバー105とを有する。
【0027】
基板100は、絶縁性樹脂材料により形成された矩形の平面形状を有する平板状の部材であり、表面に第1固定接点101及び第2固定接点102が配置される。基板100の裏面には、第1固定接点101及び第2固定接点102のそれぞれに電気的に接続される一対の電極が配置され、スイッチ10は、基板100の裏面に配置される一対の電極を介して制御装置等の外部装置と接続される。
【0028】
第1固定接点101は、基板100の表面の中心部に配置される円形状の平面形状を有する導体であり、バネ部材1の頂部の下方に配置される。第2固定接点102は、枠状の平面形状を有する導体であり、第1固定接点101を囲むように基板100の表面に配置される。
【0029】
バネ部材1は、長手方向の端部が第2固定接点102に接すると共に、頂部が第1固定接点101の上方に位置するように配置されたドーム状の導体である。バネ部材1は、図2(b)、2(d)及び2(f)に矢印Dで示されるように、スイッチ10が表面方向から押下されることに応じて反転動作して頂部が第1固定接点に接する。バネ部材1の頂部が第1固定接点101と接することにより、第1固定接点101と第2固定接点102との間が導通して、スイッチ10がオンする。また、バネ部材1の頂部が押下されなくなり、第1固定接点101とバネ部材1とが離隔して、第1固定接点101と第2固定接点102との間が絶縁すると、スイッチ10はオフ状態となる。
【0030】
押圧部材103は、円柱形状の樹脂材料で形成され、バネ部材1の頂部の上方に配置される。押圧部材103を配置することで、スイッチ10の押下操作の操作性が向上する。なお、実施形態に係るスイッチでは、押圧部材103は、直方体形状でもよい。また、押圧部材103は、省略されてもよい。
【0031】
ケース部材104は、枠状の樹脂材料であり、基板100上に配置されることで、第1固定接点101、第2固定接点102、バネ部材1、及び押圧部材103を収容する収納部を基板100と共に形成する。ケース部材104は、接着剤及び接着シート等の接着部材を介して基板100の表面に接着される。本実施例では、ケース部材を枠状としたが、楕円形状でもよい。
【0032】
保護カバー105は、ポリイミド等の可とう性を有する合成樹脂で形成されたシート材であり、基板100及びケース部材104によって形成された収納部を覆うようにケース部材104の表面に接着される。
【0033】
<第1実施形態に係るバネ部材の構成及び機能>
図4(a)はバネ部材1の斜視図であり、図4(b)はバネ部材1の平面図である。図5(a)は図4(b)に示す4A−4A´線に沿った断面図であり、図5(b)は図5(a)において矢印5A線で示される部分の部分拡大図である。図5(c)は図4(b)に示す4B−4B´線に沿った断面図であり、図5(d)は図5(c)において矢印5B線で示される部分の部分拡大図であり、図5(e)は図4(b)に示す4C−4C´線に沿った断面図である。
【0034】
バネ部材1は、ドーム部11と、外周部12と、第1支持部13と、第2支持部14と、谷曲げ部15と、第1山曲げ部16と、第2山曲げ部17とを有する。ドーム部11は、長手方向である第1方向及び第1方向と直交する短手方向である第2方向のそれぞれに、第2方向よりも第1方向が長くなるように延伸するドーム形状の平面形状を有し、第3方向すなわち上に向かって凸状に膨らんだ形状を有する。ドーム部11は、クロスを形成する直線の端部を内側に湾曲する曲線で結んだ平面形状を有する。
【0035】
外周部12は、谷曲げ部15を介してドーム部11の周囲全体に沿って配置される。外周部12は、第1側端部121と、第2側端部122と、第1肩部123と、第2肩部124とを有し、水平方向に延伸するように形成される。
【0036】
第1側端部121及び第2側端部122は、バネ部材の側端を含むように、ドーム部11の長手方向に沿って第1方向に延伸するように配置される。第1側端部121及び第2側端部122のそれぞれは、バネ部材の側端を含むように配置されるので、バネ部材1の第2方向、すなわち短手方向の両端部となる。また、第1側端部121及び第2側端部122の外縁は何れも第1方向に直線状に延伸する。さらに、第1側端部121及び第2側端部122とドーム部11との間に形成される谷曲げ部15は何れも内側に湾曲しながら第1方向に延伸する。
【0037】
第1肩部123及び第2肩部124は、円弧上の平面形状を有し、ドーム部11の第1方向の両端のそれぞれに、内側に湾曲して第2方向に延伸する谷曲げ部15を介して配置される。第1肩部123は第1側端部121と第1支持部13との間に配置されるので、第1側端部121と第1支持部13とは、直接接続されない。第2肩部124は第2側端部122と第2支持部14との間に配置されるので、第2側端部122と第2支持部14とは、直接接続されない。なお、第1肩部123と、第2肩部124と、第2側端部122と、第1肩部123とは、フラットでもよい。
【0038】
第1支持部13及び第2支持部14は、第1山曲げ部16及び第2山曲げ部17のそれぞれを介して、外周部12の第1方向、すなわち長手方向の両端部に配置される。第1支持部13及び第2支持部14のそれぞれの外縁は、第2方向に直線状に延伸する部分と、第2方向に直線状に延伸する部分の両端から円弧状に湾曲した部分とを含む。
【0039】
谷曲げ部15は、ドーム部11と外周部12との間に配置され、且つ、上に向かって凹状に屈曲される。第2山曲げ部17は、外周部12と第2支持部14との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲される。谷曲げ部15が成す角度θx及びθyは、1°以上であり且つ15°以下であり、一態様では3°である。なお、谷曲げ部15が成す角度θx及びθyは、一定の曲率を有するドーム部11の外縁の接線方向が水平方向とが成す角度である。ドーム部11の外縁は、一定の曲率であるドーム部11の曲率から第1側端部121及び第2側端部122並びに第1肩部123及び第2肩部124に向けて曲率が変化する部分である。
【0040】
谷曲げ部15が成す角度θx及びθyは、1°未満であると、クリック感を得るためにドーム部11の高さを高くしたい。この場合、ドーム部11の領域が大きくなり、小型化が望まれるスイッチ用の部材として好ましくない。また、谷曲げ部15が成す角度θx及びθyは、15°より大きくすると、ドーム部11が押下され難くなるため好ましくない。
【0041】
第1山曲げ部16は、外周部12と第1支持部13との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲される。第2山曲げ部17は、外周部12と第2支持部14との間に配置され、且つ、上に向かって凸状に屈曲される。
【0042】
ドーム部11の外縁を形成する谷曲げ部15の凹部の間の第1方向の幅Wyは、第1支持部13の外縁と第2支持部14の外縁との間の距離WYの60%以上であり且つ80%未満が好ましく、一態様では66%である。第1方向の幅Wyが第1支持部13の外縁と第2支持部14の外縁との間の距離WYの60%未満であると、ドーム部11の大きさが小さくなり過ぎてクリック感が低下する。第1方向の幅Wyが第1支持部13の外縁と第2支持部14の外縁との間の距離WYの80%より大きくなると、切断面が形成される第1支持部13及び第2支持部14の外縁との間の距離が短くなり、押下動作の繰り返しにより破損するおそれが高くなる。
【0043】
ドーム部11の外縁を形成する谷曲げ部15の凹部の間の第2方向の幅Wxは、第1側端部121の外縁及び第2側端部122の外縁との間の距離WXの60%以上であり且つ90%未満が好ましく、一態様では70%である。第2方向の幅Wxが第1側端部121の外縁及び第2側端部122の外縁との間の距離WXの60%未満であると、ドーム部11の大きさが小さくなり過ぎてクリック感が低下する。第2方向の幅Wxが第1側端部121の外縁及び第2側端部122の外縁との間の距離WXの90%より大きくなると、切断面が形成される第1側端部121の外縁及び第2側端部122の外縁との間の距離が短くなり、押下動作の繰り返しにより破損するおそれが高くなる。
【0044】
図6(a)は比較例に係るバネ部材が押下されたときのドーム部の広がりを示す図であり、図6(b)はバネ部材1が押下されたときのドーム部11の広がりを示す図である。図6(c)は比較例に係るバネ部材が押下されたときのドーム部の広がりを示す図であり、図6(d)はバネ部材1が押下されたときのドーム部11の広がりを示す図である。
【0045】
比較例に係るバネ部材900は、ドーム部911と、外周部912と、第1支持部913と、第2支持部914とを有する。バネ部材900は、ドーム部911の平面形状が略真円状であることがバネ部材1と相違する。ドーム部911の平面形状以外のバネ部材900の構成要素の構成及び機能は、名称が同一のバネ部材1の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0046】
バネ部材900では、ドーム部911が真円状の平面形状を有するので、ドーム部911は、押下されたときに、全周に亘って均等に広がる。また、バネ部材900では、外周部916の幅は、ドーム部911と第1支持部913及び第2支持部914との間の長さWP1よりもドーム部911と長手方向の外周緑部901及び902との間の長さWP2の方が短くなる。
【0047】
このため、バネ部材900は、押下されたときに、頂部から外周縁部に向かうに従って、押下されたときに印加される応力の大きさが徐々に大きくなる。バネ部材900では、押下されたときに印加される応力は、打ち抜き加工時に破断面が形成された長手方向の外周緑部901及び902において最大となり、押下を繰り返すことで外周緑部901及び902にクラックが形成される可能性が高くなる。
【0048】
一方、バネ部材1では、ドーム部11が4つの角のそれぞれが凸状となる平面形状を有するので、ドーム部11は、押下されたときに、内側に湾曲する辺よりも4つの角が大きく伸びるように広がる。また、バネ部材1では、第2方向に延伸する短辺よりも第1方向に延伸する長辺の方が広がりが小さい。バネ部材1では、外周部12の幅は、長手方向の長さW1及び短手方向の長さW2の何れもが、比較例に係るバネ部材900の外周部12の幅の長手方向の長さWP1及び短手方向の長さWP2よりも長くなる。
【0049】
バネ部材1では、ドーム部11は、押下されたときに、4つの角が大きく伸びるように広がることでドーム部11の辺に印加される応力を低減できる。また、バネ部材1では、第1方向に延伸する長辺の広がりが短辺の広がりよりも小さいので、バネ部材1の長手方向に印加される応力を更に低減できる。さらに、バネ部材1の外周部12の幅の長手方向の長さW1及び短手方向の長さW2は、バネ部材900の外周部12の幅の長手方向の長さWP1及び短手方向の長さWP2よりも長いので、破断面が形成された外周部の短手方向の端部である外周部縁部18及び19に印加される応力を更に低減できる。
【0050】
また、バネ部材1では、ドーム部11は4つの角が凸状に延伸する平面形状を有するため、略円形状の平面形状を有するために短手方向の長さによりサイズが規定されるドーム部911よりもサイズを大きくすることができる。バネ部材1は、ドーム部11のサイズを比較例に係るドーム部911のサイズよりも大きくすることで、同一サイズでより良好なクリック感を実現できる。
【0051】
また、バネ部材1は、ドーム部11が4つの角が凸状に延伸する平面形状を有するため、複数のバネ部材1を重畳して配置するときに、長手方向及び短手方向が一致するように配置することができる、いわゆるセルフアライメント効果を有する。バネ部材1は、セルフアライメント効果を有するので、スイッチ内部に重畳して配置した場合でも、重畳されたバネ部材の長手方向及び短手方向がずれることで偏心したことにより生じる負荷により寿命に影響を与えるおそれは低い。
【0052】
<第1実施形態に係るバネ部材の製造方法>
図7(a)はバネ部材1の製造工程の第1工程を示す図であり、図7(b)はバネ部材1の製造工程の第2工程を示す図であり、図7(c)はバネ部材1の製造工程の第3工程を示す図である。
【0053】
まず、第1工程において、板厚が25μm〜60μmのステンレス鋼であるコイル材200を打ち抜き加工することで、バネ部材1の外形形状と対応する外形形状部201が形成される。コイル材200は、位置決めに使用されるパイロット穴205が長手方向に並んで配置される。外形形状部201の長手方向には、抜き穴202及び203が形成される。また、外形形状部201の長手方向の両端は、つなぎ部204を介してコイル材200に接続される。一態様では、外形形状部201は、長手方向の延伸方向がコイル材200の圧延方向に対して例えば45°傾斜するようにコイル材200が打ち抜かれる。なお、外形形状部201がコイル材200の圧延方向に対して打ち抜かれる角度は、0°又は90°等の45°以外の角度であってもよい。
【0054】
次いで、第2工程において、外形形状部201をプレス加工して、ドーム部11、外周部12、第1支持部13及び第2支持部14のそれぞれに対応する形状を有するプレス形状部211を形成する。プレス形状部211において、ドーム部11に対応する形状と外周部12に対応する形状との間はコイル材200の表面側から見て凹状に屈曲される。また、外周部12に対応する形状と第1支持部13及び第2支持部14に対応する形状との間はコイル材200の表面側から見て凸状に屈曲される。
【0055】
そして、第3工程において、切断加工によってプレス形状部211をコイル材200から切断して個片化することで、バネ部材1を形成する。
【0056】
<第2実施形態に係るバネ部材を搭載したスイッチの構成及び機能>
図8(a)は第2実施形態に係るバネ部材を搭載したスイッチの斜視図であり、図8(b)は図7(a)に示すI−I‘線に沿う断面図であり、図8(c)は図8(a)に示すスイッチがJ方向に押下された状態の断面図である。図9は、図8(a)に示すスイッチの分解斜視図である。
【0057】
スイッチ20は、バネ部材2をバネ部材1の代わりに有することがスイッチ10と相違する。バネ部材2以外のスイッチ20の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0058】
<第2実施形態に係るバネ部材の構成及び機能>
図10(a)はバネ部材1の斜視図であり、図10(b)はバネ部材1の平面図である。
【0059】
バネ部材2は、ドーム部21及び外周部22をドーム部11及び外周部12の代わりに有することがバネ部材1と相違する。ドーム部21及び外周部22以外のバネ部材2の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材1の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0060】
ドーム部21は、長手方向である第1方向及び第1方向と直交する短手方向である第2方向のそれぞれに、第2方向よりも第1方向が長くなるように延伸するドーム形状の平面形状を有し、第3方向すなわち上に向かって凸状に膨らんだ形状を有する。
【0061】
外周部22は、谷曲げ部25を介してドーム部21の周囲全体に沿って配置される。外周部22は、第1側端部221と、第2側端部222と、第1肩部223と、第2肩部224とを有し、水平方向に延伸するように形成される。
【0062】
第1側端部221及び第2側端部222は、バネ部材の側端を含むように、ドーム部21の長手方向に沿って第1方向に延伸するように配置される。第1側端部221及び第2側端部222のそれぞれは、バネ部材の側端を含むように配置されるので、バネ部材1の第2方向、すなわち短手方向の両端部となる。また、第1側端部221及び第2側端部222の外縁は何れも第1方向に直線状に延伸する。さらに、第1側端部221及び第2側端部222とドーム部11との間に形成される谷曲げ部25は何れも第1方向に直線状に延伸する。
【0063】
第1肩部223及び第2肩部224は、円弧上の平面形状を有し、ドーム部11の第1方向の両端のそれぞれに、外側に湾曲して第2方向に延伸する谷曲げ部25を介して配置される。第1肩部223は第1側端部221と第1支持部13との間に配置されるので、第1側端部121と第1支持部13とは、直接接続されない。第2肩部224は第2側端部222と第2支持部14との間に配置されるので、第2側端部222と第2支持部14とは、直接接続されない。なお、第1肩部223と、第2肩部224と、第2側端部222と、第1肩部223とは、フラットでもよい。
【0064】
谷曲げ部25は、ドーム部21と外周部22との間に配置され、且つ、上に向かって凹状に屈曲される。
【0065】
図11(a)は比較例に係るバネ部材が押下されたときの応力分布を示す図であり、図11(b)はバネ部材2が押下されたときの応力分布を示す図である。
【0066】
比較例に係るバネ部材910は、ドーム部921と、第1支持部923と、第2支持部924とを有する。ドーム部921、第1支持部923及び第2支持部924は、バネ部材2のドーム部11、第1支持部13及び第2支持部14のそれぞれと対応する構成を有する。ドーム部921は、長手方向である第1方向及び第1方向と直交する短手方向である第2方向のそれぞれに、第2方向よりも第1方向が長くなるように延伸するドーム形状の平面形状を有し、上に向かって凸状に膨らんだ形状を有する。第1支持部923及び第2支持部924は、上に向かって凸状に屈曲された第1山曲げ部926及び第2山曲げ部927のそれぞれを介して、ドーム部921の第1方向の両端に配置される。
【0067】
バネ部材910は、押下されたときに、頂部から外周縁部に向かうに従って、押下されたときに印加される応力の大きさが徐々に大きくなる。バネ部材910では、押下されたときに印加される応力は、打ち抜き加工時に破断面が形成された長手方向の外周緑部903及び904において最大となり、押下を繰り返すことで外周緑部903及び904にクラックが形成される可能性が高くなる。
【0068】
一方、バネ部材2は、打ち抜き加工時に破断面が形成された長手方向の外周緑部28及び29とドーム部21との間に、谷曲げ部25を介して第1側端部221及び第2側端部222が配置される。バネ部材2は、第1側端部221及び第2側端部222とドーム部21との間に谷曲げ部25を形成することで、バネ部材2が押下されたときに第1側端部221及び第2側端部222に印加される応力が、ドーム部21の外周端に印加される応力よりも小さくなる。バネ部材では、バネ部材1が押下されたときに第1側端部221及び第2側端部222に印加される応力が小さくなるので、破断面が形成された長手方向の外周緑部28及び29に印加される応力を小さくできる。
【0069】
<第2実施形態に係るバネ部材の製造方法>
図12(a)はバネ部材2の製造工程の第1工程を示す図であり、図12(b)はバネ部材2の製造工程の第2工程を示す図であり、図12(c)はバネ部材2の製造工程の第3工程を示す図である。
【0070】
図12に示すバネ部材2の製造工程は、ドーム部21及び外周部22に対応する形状311を形成する第2工程におけるプレス加工で使用される金型の形状が相違すること以外は、図7に示すバネ部材1の製造工程と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0071】
<実施形態に係るバネ部材の変形例>
図13(a)は第1変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図13(b)は第1変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0072】
第1変形例に係るバネ部材3は、ドーム部31及び外周部32をドーム部11及び外周部12の代わりに有することがバネ部材1と相違する。ドーム部31外周部32以外のバネ部材3の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材1の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0073】
ドーム部31は、上に向かって凹状に屈曲され、ドーム部31の外縁を形成する谷曲げ部35が第1方向に直線状に延伸することがドーム部11と相違する。
【0074】
外周部32は、第1側端部321及び第2側端部322を第1側端部121及び第2側端部122の代わりに有することが外周部12と相違する。第1側端部321及び第2側端部322以外の外周部32の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された外周部12の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0075】
第1側端部321及び第2側端部322のそれぞれは、谷曲げ部35が第1方向に直線状に延伸するので、内縁が内側に湾曲せずに直線状に延伸することが第1側端部121及び第2側端部122と相違する。ドーム部31、第1側端部321及び第2側端部322は、バネ部材3の製造工程において、ドーム部31の外縁を形成する谷曲げ部35が第1方向に直線状に延伸するようにプレス加工することで形成される。
【0076】
図14(a)は第2変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図14(b)は第2変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0077】
第2変形例に係るバネ部材4は、ドーム部41及び外周部42をドーム部11及び外周部12の代わりに有することがバネ部材1と相違する。ドーム部41外周部42以外のバネ部材4の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材1の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0078】
ドーム部41は、上に向かって凹状に屈曲され、ドーム部41の外縁を形成する谷曲げ部45が第2方向に外側に湾曲して延伸することがドーム部11と相違する。
【0079】
外周部42は、第1肩部423及び第2肩部424を第1肩部123及び第2肩部124の代わりに有することが外周部12と相違する。第1肩部423及び第2肩部424以外の外周部42の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された外周部12の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0080】
第1肩部423及び第2肩部424のそれぞれは、谷曲げ部45が第2方向に外側に湾曲して延伸するので、内縁が内側ではなく外側に湾曲して延伸することが第1肩部123及び第2肩部124と相違する。ドーム部41、第1肩部423及び第2肩部424は、バネ部材4の製造工程において、ドーム部41の外縁を形成する谷曲げ部45が第2方向に外側に湾曲して延伸するようにプレス加工することで形成される。
【0081】
図15(a)は第3変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図15(b)は第3変形例に係るバネ部材の平面図であり、図15(c)は図15(b)に示すO−O´線に沿った断面図であり、図15(d)は図15(b)に示すP−P´線に沿った断面図である。
【0082】
第3変形例に係るバネ部材5は、ドーム部51及び外周部52をドーム部11及び外周部12の代わりに有することがバネ部材1と相違する。ドーム部51外周部52以外のバネ部材5の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材1の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0083】
ドーム部51は、上に向かって凹状に屈曲され、ドーム部51の外縁を形成する谷曲げ部55が4つの角を含まないように形成されることがドーム部11と相違する。
【0084】
外周部52は、第1側端部521、第2側端部522、第1肩部523及び第2肩部524を有する。第1側端部521、第2側端部522、第1肩部523及び第2肩部524のそれぞれは、ドーム部51の4つの角で分離される。
【0085】
第1側端部521、第2側端部522、第1肩部523及び第2肩部524は、ドーム部51の4つの角で分離されるので、谷曲げ部55に含まれるバネ部材の短手方向に延伸する一対の短手延伸部及びバネ部材の長手方向に延伸する一対の長手延伸部は、互いに接しない。すなわち、O−O´線に沿った断面図に示されるように、ドーム部11と、第1支持部13及び第2支持部14の間は、谷曲げ部55が形成されず、第1山曲げ部16及び第2山曲げ部17のみが形成される。
【0086】
また、第1側端部521、第2側端部522、第1肩部523及び第2肩部524とドーム部51との間に形成される谷曲げ部55は、第1側端部521、第2側端部522、第1肩部523及び第2肩部524が内側に湾曲するように形成される。ドーム部51、外周部52は、第1側端部521、第2側端部522、第1肩部523及び第2肩部524は、バネ部材5の製造工程において、ドーム部41の外縁を形成する谷曲げ部55が内側に湾曲して延伸するようにプレス加工することで形成される。
【0087】
図16(a)は第4変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図16(b)は第4変形例に係るバネ部材の平面図である。図16(c)は第4変形例に係るバネ部材の説明のための図(その1)であり、図16(d)は第4変形例に係るバネ部材の説明のための図(その2)である。
【0088】
第4変形例に係るバネ部材6は、外周部62を外周部22の代わりに有することがバネ部材2と相違する。外周部62以外のバネ部材6の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材2の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0089】
外周部62は、第1側端部621及び第2側端部622を第1側端部221及び第2側端部222の代わりに有することが外周部22と相違する。第1側端部621及び第2側端部622以外の外周部62の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された外周部22の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0090】
第1側端部621及び第2側端部622のそれぞれは、外縁が直線状ではなく外側に向かって円弧状に湾曲していることが第1側端部221及び第2側端部222と相違する。第1側端部621及び第2側端部622は、バネ部材2の製造工程において、コイル材を打ち抜いてバネ部材6の外形に対応する外形を有する外形形状部が形成されるときに、外形形状部の長手方向を円弧状に湾曲するように打ち抜くことで形成される。
【0091】
第1側端部621及び第2側端部622の外縁の曲率は、バネ部材6の外縁の少なくとも3点に接する仮想円160の曲率よりも大きい。第1側端部621及び第2側端部622の外縁の曲率がバネ部材6の外縁の少なくとも3点に接する仮想円160の曲率よりも大きいので、第1側端部621及び第2側端部622の外縁は、仮想円160の内部に位置する。
【0092】
また、第1側端部621及び第2側端部622の外縁の頂部と、ドーム部11の外縁を形成する谷曲げ部15との間の距離Woは、バネ部材6の短手方向の長さWXの0%以上であり且つ30%以下である範囲で外側に湾曲してもよい。
【0093】
図17(a)は第5変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図17(b)は第5変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0094】
第5変形例に係るバネ部材7は、第1支持部73及び第2支持部74を第1支持部13及び第2支持部14の代わりに有することがバネ部材2と相違する。第1支持部73及び第2支持部74以外のバネ部材7の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材2の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0095】
第1支持部73及び第2支持部74のそれぞれは、第1突起部71及び第2突起部72を有することが第1支持部13及び第2支持部14と相違する。第1突起部71は第1支持部73の第1方向の外縁に配置され、第2突起部72は第2支持部74の第1方向の外縁に配置される。第1突起部71及び第2突起部72の第1方向の端部のそれぞれは、第2方向に直線状に延伸する。
【0096】
第1突起部71及び第2突起部72のそれぞれは、バネ部材7の製造工程において、切断加工によってプレス形状部をコイル材から切断して個片化するときに、コイル材とプレス形状部とを接続するつなぎ部の一部を含むように個別化することで形成される。
【0097】
図18(a)は第6変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図18(b)は第6変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0098】
第6変形例に係るバネ部材9aは、ドーム部91aをドーム部21の代わりに有することがバネ部材2と相違する。ドーム部91a以外のバネ部材9aの構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材2の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0099】
ドーム部91aは、頂部に凹部920が形成されることがドーム部21と相違する。ドーム部91aは、バネ部材9aの製造工程において、ドーム部91a、第1側端部221及び第2側端部222を形成するためにプレス加工するときに、ドーム部91aの中央部を凹部とするようにプレス加工することで形成される。なお、ドーム部91aは頂部に凹部920が形成されるが、実施形態に係るバネ部材では、ドーム部は、頂部以外の部分に複数の凹部が形成されてもよい。また、ドーム部は、凹部920の代わりに平坦部が形成されてもよい。ドーム部は、水平方向に延伸する平坦部が頂部に形成されてもよく、ドーム部は、傾斜して延伸する複数の平坦部が頂部以外の部分に形成されてもよい。
【0100】
図19(a)は第7変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図19(b)は第7変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0101】
第7変形例に係るバネ部材9bは、ドーム部91bをドーム部21の代わりに有することがバネ部材2と相違する。ドーム部91b以外のバネ部材6の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材2の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0102】
ドーム部91bは、頂部に貫通孔930が形成されることがドーム部21と相違する。貫通孔930は、バネ部材9bの製造工程において、打ち抜き加工して外形形状部を形成するときに、外形形状部の中心を打ち抜くことで形成される。なお、ドーム部91bは頂部に貫通孔930が形成されるが、実施形態に係るバネ部材では、ドーム部は、頂部以外の部分に複数の貫通孔が形成されてもよい。
【0103】
図20(a)は第8変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図20(b)は第8変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0104】
第8変形例に係るバネ部材4´は、第1支持部13´及び第2支持部14´を第1支持部13及び第2支持部14の代わりに有することがバネ部材4と相違する。第1支持部13´及び第2支持部14´以外のバネ部材4´の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材4の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0105】
第1支持部13´及び第2支持部14´のそれぞれは、外縁が外側に湾曲して延伸することが第1支持部13及び第2支持部14と相違する。第1支持部13´及び第2支持部14´のそれぞれは、バネ部材4´の製造工程において、第1支持部13´及び第2支持部14´の外縁を外側に湾曲して延伸するようにプレス加工することで形成される。
【0106】
図21(a)は第9変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図21(b)は第9変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0107】
第9変形例に係るバネ部材4´´は、ドーム部41´´をドーム部41の代わりに有することがバネ部材4と相違する。ドーム部41´´以外のバネ部材4´´の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材4の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0108】
ドーム部41´´は、谷曲げ部45´がバネ部材4´´の短手方向に直線状に延伸することで、長手方向の端部が短手方向に直線状に延伸する形状を有することがドーム部41と相違する。ドーム部41´´は、バネ部材4´´の製造工程において、谷曲げ部45´がバネ部材4´´の短手方向に直線状に延伸するようにプレス加工することで形成される。
【0109】
図22(a)は第10変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図22(b)は第10変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0110】
第10変形例に係るバネ部材7´は、第1支持部73´及び第2支持部74´を第1支持部73及び第2支持部74の代わりに有することがバネ部材7と相違する。第1支持部73´及び第2支持部74´以外のバネ部材7´の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材7の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0111】
第1支持部73´及び第2支持部74´のそれぞれは、外縁が外側に湾曲して延伸することが第1支持部73及び第2支持部74と相違する。第1支持部13´及び第2支持部14´のそれぞれは、バネ部材7´の製造工程において、第1支持部73´及び第2支持部74´の外縁を外側に湾曲して延伸するようにプレス加工することで形成される。
【0112】
図23(a)は第11変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図23(b)は第11変形例に係るバネ部材の平面図であり、図23(c)は図23(b)に示すP−P´線に沿った断面図である。
【0113】
第11変形例に係るバネ部材7´´は、第1突起部71´´及び第2突起部72´´を第1突起部71及び第2突起部72の代わりに有することがバネ部材7と相違する。また、バネ部材7´´は、第1支持部73´´及び第2支持部74´´を第1支持部73及び第2支持部74の代わりに有することがバネ部材7と相違する。第1突起部71´´及び第2突起部72´´並びに第1支持部73´´及び第2支持部74´´以外のバネ部材7´´の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材7の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0114】
第1突起部71´´は、第1傾斜部711と、第2傾斜部712とを有する。第1傾斜部711の一端は第1支持部73´´に接し、第1傾斜部711の他端は第2傾斜部712に接する。第1傾斜部711と第2傾斜部712との間は、谷曲げ成形される。第2傾斜部712の他端は、破断面が形成される。第2傾斜部712は、バネ部材7´が搭載される基板に接するように水平方向に延伸するように形成されてもよい。また、第2傾斜部712は、省略されてもよい。
【0115】
第1支持部73´´は、第1傾斜部731と、第2傾斜部732とを有する。第1傾斜部731の一端は外周部22に接し、第1傾斜部731の他端は第2傾斜部732に接する。第1傾斜部731と第2傾斜部732の間は、谷曲げ成形される。第2傾斜部732の他端は、第1突起部71´´の第1傾斜部711と同一面を形成する。なお、第1支持部73´´において、第1傾斜部731と第2傾斜部732との間は、ここでは谷曲げ成形されるが、山曲げ成形されてもよい。また、第1傾斜部731と第2傾斜部732との間は、フラットであってもよい。
【0116】
第2突起部72´´及び第2支持部74´´は、第1突起部71´´及び第1支持部73´´と同一の構成を有するので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0117】
バネ部材7´´は、ドーム部21が押下させると、第1傾斜部711、第2傾斜部732及び第1傾斜部731の順に第2固定接点に接した後に、ドーム部21が反転動作する。バネ部材7´´は、ドーム部21が反転動作する前に、第1傾斜部711、第2傾斜部732及び第1傾斜部731が第2固定接点に順次接するため、ドーム部21の押下により発生する応力が第2傾斜部732と第1傾斜部731との間に分散される。
【0118】
バネ部材7´´は、ドーム部21の押下により発生する応力を、ドーム部21の外縁を形成する谷曲げ部25に集中させることなく、ドーム部21の押下により発生する応力を分散させることで、良好なクリック感を保持しつつ寿命を延ばすことができる。
【0119】
図24(a)は第12変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図24(b)は第12変形例に係るバネ部材の平面図であり、図24(c)は第13変形例に係るバネ部材の斜視図であり、図24(d)は第13変形例に係るバネ部材の平面図である。
【0120】
第12変形例に係るバネ部材4´´´は、第1突起部71´´及び第2突起部72´´を有することがバネ部材4´と相違する。また、バネ部材4´´´は、第1支持部73´´及び第2支持部74´´を第1支持部13´及び第2支持部14´の代わりに有することがバネ部材4´と相違する。第1突起部71´´及び第2突起部72´´並びに第1支持部73´´及び第2支持部74´´以外のバネ部材4´´´の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材4´の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0121】
第13変形例に係るバネ部材1´は、第1突起部71´´及び第2突起部72´´を有することがバネ部材1と相違する。また、バネ部材1´は、第1支持部73´´及び第2支持部74´´を第1支持部13及び第2支持部14の代わりに有することがバネ部材1と相違する。第1突起部71´´及び第2突起部72´´並びに第1支持部73´´及び第2支持部74´´以外のバネ部材1´の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材1の構成要素の構成及び機能と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0122】
バネ部材1´及びバネ部材4´´´は、バネ部材7´´と同様に、ドーム部11の押下により発生する応力を分散させることで、良好なクリック感を保持しつつ寿命を延ばすことができる。
【0123】
なお、バネ部材1〜8、9a及び9bのそれぞれの特徴部の1つ又は2つ以上は、任意に組み合わされてもよい。また、バネ部材1〜8、9a及び9bでは、外周部は水平方向に延伸するように形成されるが、実施形態に係るバネ部材では、外周部は、傾斜するように形成されてもよい。外周部は、ドーム部から離隔するに従って鉛直方向の高さが高くなるように形成されてもよく、ドーム部から離隔するに従って鉛直方向の高さが低くなるように形成されてもよい。
【0124】
また、バネ部材1及び3〜5において、第1支持部13及び第2支持部14の外縁は、バネ部材6と同様に外側に湾曲しながらバネ部材の長手方向に延伸してもよい。また、バネ部材1及び3〜5において、第1支持部13及び第2支持部14は、バネ部材7と同様に第1突起部71及び第2突起部72に対応する構成を有してもよい。また、バネ部材1及び3〜5において、ドーム部11は、バネ部材9a及び9bと同様に凹部920又は貫通孔930に対応する凹部又は貫通孔が形成されてもよく、複数の凹部又は貫通孔が形成されてもよい。
【0125】
(本開示に係るバネ部材の特徴のまとめ)
図25は、比較例に係るバネ部材と本開示に係るバネ部材との比較を示す図(その1)である。
【0126】
比較例に係るバネ部材900は、長手方向及び短手方向の双方の端部の外縁に直線部が形成される。本開示に係るバネ部材2は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が長手方向に直線状に延伸するので、比較例に係るバネ部材900よりも短手方向の端部とドーム部との間の距離を長くなるので、バネ部材900よりも耐久性を高くすることができる。
【0127】
本開示に係るバネ部材3は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に内側に湾曲しならが延伸する。バネ部材3は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に内側に湾曲しならが延伸するので、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に外側に湾曲しならが延伸するバネ部材2よりも長手方向の端部とドーム部との間の距離を長くすることができる。バネ部材3は、短手方向の端部とドーム部との間の距離をバネ部材2よりも長くなるので、バネ部材2よりも耐久性を高くすることができる。
【0128】
本開示に係るバネ部材4は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が長手方向に内側に湾曲しならが延伸する。バネ部材4は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部がより距離が長い長手方向に内側に湾曲しならが延伸するので、バネ部材3よりも外縁とドーム部との間の距離が短い部分の長さを長くすることができる。バネ部材4は、バネ部材3よりも外縁とドーム部との間の距離が短い部分の長さを長くなるので、バネ部材3よりも耐久性を高くすることができる。
【0129】
本開示に係るバネ部材4´´は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に直線状に延伸する。バネ部材4´´は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に直線状に延伸するので、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に外側に湾曲しならが延伸するバネ部材4よりも短手方向の端部とドーム部との間の距離を長くすることができる。バネ部材4´´は、短手方向の端部とドーム部との間の距離をバネ部材2よりも長くなるので、バネ部材4よりも耐久性を高くすることができる。
【0130】
本開示に係るバネ部材1は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に内側に湾曲しながら延伸する。バネ部材1は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に内側に湾曲しながら延伸するので、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が短手方向に直線状に延伸するバネ部材4´´よりも長手方向の端部とドーム部との間の距離を長くすることができる。バネ部材1は、長手方向の端部とドーム部との間の距離をバネ部材4´´よりも長くなるので、バネ部材4´´よりも耐久性を高くすることができる。
【0131】
図26は、比較例に係るバネ部材と、本開示に係るバネ部材との比較を示す図(その2)である。
【0132】
比較例に係るバネ部材950は、短手方向の端部のみの外縁に直線部が形成され、長手方向の端部の外縁は外側に湾曲した平面形状を有する。
【0133】
本開示に係るバネ部材7´は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が長手方向に直線状に延伸するので、比較例に係るバネ部材950よりも短手方向の端部とドーム部との間の距離を長くすることができるので、バネ部材950よりも耐久性を高くすることができる。
【0134】
本開示に係るバネ部材4´は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が長手方向に内側に湾曲しならが延伸する。バネ部材4´は、ドーム部の外縁を形成する谷曲げ部がより距離が長い長手方向に内側に湾曲しならが延伸するのでドーム部の外縁を形成する谷曲げ部が長手方向に直線状に延伸するバネ部材7´よりも短手方向の端部とドーム部との間の距離を長くすることができる。バネ部材4´は、短手方向の端部とドーム部との間の距離をバネ部材7´よりも長くなるので、バネ部材7´よりも耐久性を高くすることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26