(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
【0016】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器の構成例を示す模式的な斜視図である。
図2は、
図1におけるA視の正面図である。
図3は、
図1におけるB視の平面図である。
図4は、本発明の第1の実施形態の天板昇降式什器における端部支持脚部材の構成例を示す模式的な斜視図である。
図5は、
図3におけるC−C断面図である。
なお、各図面(以下の図面も同様)では、見易さのために形状が簡素化されている。見易さのため、構成部材の一部または全部が省略されている場合がある。例えば、後述する天板1A、1B,1C、1Dのそれぞれに設けられた配線ケーブル8は、図面によっては、一部または全部が省略されている。また、固定用のビスなどの部材も適宜省略されている。
【0017】
図1に示すように、本実施形態のデスク装置100は、4つの天板1A、1B、1C、1Dを備える。さらにデスク装置100は、天板1A、1B、1C、1Dを昇降可能に支持する複数の昇降脚部材2と、各昇降脚部材2を床面F上に支持する支持脚体SL1を備える。
支持脚体SL1は、端部支持脚ユニット4L、4R(支持脚部材、端部支持脚部材)と、中間支持脚ユニット5(支持脚部材、中間支持脚部材)と、連結部材6L、6Rと、を備える。
【0018】
図2に示すように、本実施形態では、天板1A、1B、1C、1Dは、いずれも平面視矩形状の平板であり、互いに同形状である。平面視は、鉛直上方から下方を見ることを意味する。
以下では、天板1A、1B、1C、1Dに共通する説明では、天板1A、1B、1C、1Dの一つを単に天板1と言う場合や、天板1A、1B、1C、1Dを総称して各天板1と言う場合がある。
【0019】
後述するように、各天板1は、それぞれ2つの昇降脚部材2によって昇降可能に支持されている。
図1に示す各天板1の鉛直方向における位置関係は一例である。各天板1は、例えば、
図1における天板1Dの位置を最下位置、天板1Aの位置を最上位置として、この間の適宜位置に昇降可能である。
【0020】
図2に示すように、天板1の平面視の外形は、矩形状の長辺を構成する正面外縁1fおよび背面外縁1bと、矩形状の短辺を構成する左側外縁1hおよび右側外縁1mとを有する。
正面外縁1fは、デスク装置100の標準的な使用状態において天板1の周りで使用者が立ったり座ったりする場合に、使用者が正対する外縁である。左側外縁1h(右側外縁1m)は、正面外縁1fから背面外縁1bに向かって左側(右側)の外縁である。
各天板1には、背面外縁1b寄りの端部において、X方向の両端部に、天板1の厚さ方向に貫通する配線挿通孔(不図示。以下同じ。)が設けられ、各配線挿通孔には、配線キャップ1aが嵌合されている。
【0021】
天板1Bは、平面視では、その左側外縁1hが天板1Aの右側外縁1mと対向する位置に配置されている。
天板1Cは、平面視では、その背面外縁1bが天板1Aの背面外縁1bと対向する位置に配置されている。
天板1Dは、平面視では、その右側外縁1mが天板1Cの左側外縁1hと対向する位置に配置されている。さらに、天板1Dの背面外縁1bは、天板1Bの背面外縁1bと対向している。
平面視では、天板1A、1Bは、それぞれの長辺に沿うX方向(第1の方向)において対向しており、1列の天板列である天板群P1を構成している。平面視では、天板1C、1Dは、天板1A、1Bの並びに対して平行に配列されている。このため、平面視では、天板1C、1Dは、X方向に対向しており、1列の天板列である天板群P2を構成している。
以下では、水平面におけるX方向と直交する方向をY方向(第2の方向)と言う。
【0022】
本実施形態では、天板1A、1Bと、天板1C、1Dとの配置および形状は、平面視において、互いに対向する背面外縁1b間の距離を二等分する直線に関して線対称である。以下では、この対称軸を通る鉛直面を鉛直面Cと言う場合がある。
本実施形態のデスク装置100は、各天板1が同一高さに位置する場合は、鉛直面Cに関して略面対称な形状を有する。
例えば、鉛直面Cから各正面外縁1fまでの距離はいずれもd1である。
【0023】
図1に示すように、各天板1の下面には、後述する昇降脚部材2の上端部と固定するための支持ブラケット3が固定されている。本実施形態では、各天板1の支持ブラケット3は、各天板1の左側外縁1h、右側外縁1mの近傍において、Y方向に延びて設けられている。
【0024】
さらに、各天板1は、後述する各昇降脚部材2の動作を制御する制御ユニット(不図示。以下同じ。)と、制御ユニットに昇降動作信号を入力するための操作部7と、配線ケーブル8(
図1では図示略。
図3、
図5参照)と、を備えている。
【0025】
制御ユニットは、例えば、各天板1の下面等に固定されている。制御ユニットには、電気配線(不図示。以下同じ。)を通して、後述する配線ケーブル8、昇降脚部材2に内蔵された伸縮駆動装置(不図示。以下同じ。)、および操作部7と電気的に接続されている。
【0026】
操作部7は、各天板1の正面外縁1fの近傍の下面にそれぞれ設けられている。各操作部7は、天板1の制御ユニットに、電気配線(不図示。以下同じ。)を介して電気的に接続されている。
【0027】
図3に一部を省略して示すように、配線ケーブル8は、その一端が、各天板1の下面に固定され、下方に垂下されている。配線ケーブル配線ケーブル8の他端部は、後述する連結部材6L、6Rのいずれかに固定されている。配線ケーブル8の平面視の位置は、
図2に示すように、各天板1の背面外縁1b側の端部である。
配線ケーブル8は、電源用、通信用等の配線を備える。配線ケーブル8内の配線は、少なくとも、制御ユニットおよび伸縮駆動装置への電源配線を含む。配線ケーブル8の配線は、例えば、電気配線でもよいし、光ファイバなどの光配線でもよい。
配線ケーブル8は、単数または複数の配線自体でもよい。複数の配線の場合、束ねられていれもよいし、束ねられていなくてもよい。
以下では、配線ケーブル8が固定された天板1を明示する必要がある場合には、天板1の添字と同様の添字を付して表す。例えば、配線ケーブル8Aは、一端が天板1Aに固定された配線ケーブル8である。
【0028】
次に、支持脚体SL1および昇降脚部材2の構成について説明する。
図2に示すように、端部支持脚ユニット4Lは、天板群P1、P2のそれぞれのX方向における最外の外縁部の一方を形成する天板端部の下方に位置する。具体的には、端部支持脚ユニット4Lは、天板1Aの左側外縁1hと天板1Cの右側外縁1mの近傍となる天板1A、1Cの天板端部の下方に位置する。
図1に示すように、端部支持脚ユニット4Lの外形は、X方向から見て矩形状であり、X方向における厚さは後述する昇降脚部材2のX方向の幅よりも厚い。
端部支持脚ユニット4LのY方向における幅寸法は、2・d0である。
端部支持脚ユニット4Lの上面4kの床面Fからの高さは、天板1A、1Cの最下位置にて、少なくとも後述する支持ブラケット3との間に隙間が生じる高さである。
【0029】
図2に示すように、端部支持脚ユニット4Rは、天板群P1、P2のそれぞれのX方向における最外の外縁部の他方を形成する天板端部の下方に位置する。具体的には、端部支持脚ユニット4Rは、天板1Bの右側外縁1mと天板1Dの左側外縁1hの近傍となる天板1B、1Dの天板端部の下方に位置する。
本実施形態では、端部支持脚ユニット4L、4Rは、水平方向における配置位置が異なるのみで、部材構成は同一である。このため、端部支持脚ユニット4Rの外形状も端部支持脚ユニット4Lと同様である。
以下、端部支持脚ユニット4Lの詳細構成について説明するが、この説明は端部支持脚ユニット4Rにも同様に当てはまる。
【0030】
図4に示すように、端部支持脚ユニット4Lは、ベース部材4aと、第1カバー4cと、第2カバー4hとを備える。
ベース部材4aは、天板1A、1Cにおける上述した天板端部の下方においてY方向に延びて配置される。ベース部材4aのX方向における幅は、後述する昇降脚部材2が固定可能な幅であればよい。
ベース部材4aの下面には、複数の接地部材4bが突出されている。ベース部材4aは、複数の接地部材4bを介して床面F上に配置される。接地部材4bは、ベース部材4aの配置高さおよび水平レベルを調整できるようになっている。
接地部材4bの個数は2以上であれば、特に限定されない。本実施形態では、一例として、ベース部材4aの長手方向における両端部と中央部とにそれぞれ1つずつ設けられている。
【0031】
本実施形態では、天板1Aの下方に延びるベース部材4aの長手方向の端面E1は、平面視では、天板1Aの正面外縁1fと略同位置である。
ただし、支持脚体SL1の安定性が得られれば、端面E1は、天板1Aの正面外縁1fよりも天板1Aの背面外縁1b側に位置してもよい。端面E1は、設置スペースが確保できれば、天板1Aの正面外縁1fよりも外側に延出していてもよい。
同様に、本実施形態では、天板1Cの下方に延びるベース部材4aの長手方向の端面E2は、平面視では、天板1Cの正面外縁1fと略同位置である。ただし、端面E1と同様に、端面E2は、天板1Cの正面外縁1fよりも天板1Cの背面外縁1b側に位置してもよいし、天板1Cの正面外縁1fよりも外側に延出していてもよい。
【0032】
図4に示すように、ベース部材4aの長手方向の中央部には、天板1Aと図示略の天板1Cとをそれぞれ下方から支持する2つ昇降脚部材2が固定されている。
昇降脚部材2は、ベース部材4a上に固定された第1筒部2aと、第1筒部2a内に鉛直方向に移動可能に挿入された第2筒部2bと、第2筒部2b内に鉛直方向に移動可能に挿入された第3筒部2cと、を有している。
第1筒部2a、第2筒部2b、および第3筒部2cは、それぞれ角筒状をなしている。
昇降脚部材2は、図示略の駆動源によって、第1筒部2aに対し、第2筒部2b、第3筒部2cが鉛直方向に沿って出没することで、鉛直方向の長さが調整可能となっている。
【0033】
天板1A(1C)の下方に位置する昇降脚部材2の第3筒部2cの上端は、天板1A(1C)の天板端部に下方から取り付けられた支持ブラケット3と、例えば、ビス止めなどによって固定されている。
ベース部材4a上のY方向における各昇降脚部材2の位置は、それぞれ天板1A、1Cの下方であれば、特に限定されない。
ただし、本実施形態では、一例として天板1A、1Cの各背面外縁1bの近傍の位置において支持ブラケット3と固定されている。
ここで、Y方向において天板1の背面外縁1bの近傍の位置とは、Y方向において天板1の正面外縁1fよりも背面外縁1bに近い位置である。
【0034】
第1カバー4cは、ベース部材4aおよびベース部材4a上の各昇降脚部材2の第1筒部2aをX方向における外方から覆う板状部材である。
X方向から見た第1カバー4cの外形は矩形状である。第1カバー4cの鉛直上方の端部には、水平方向に延ばされベース部材4aの上方を覆う板状部である上面4kが形成されている。第1カバー4cのY方向の両端部には、ベース部材4aの端面E1、E2と当接し、上面4kまで延びる板状部である端面4m、4n(端縁)が形成されている。端面4m、4nは、端部支持脚ユニット4LにおけるY方向における各正面外縁1f側の端縁を構成する。
端面4m、4nの距離は、2・d0である。ここで、d0は、鉛直面Cから端面4m(4n)までの距離に等しい。本実施形態で、d0は、d1と略同じ寸法である。
【0035】
Y方向における第1カバー4cの中央部には、ベース部材4a上の各昇降脚部材2の第1筒部2aを外嵌するチャンネル部材4dが鉛直方向に延びて固定されている。
チャンネル部材4dの上端部は、上面4kにおいて2箇所に開口している。チャンネル部材4dの内部には、各昇降脚部材2を個別に挿入する矩形孔状の挿入孔部4fが形成されている。
Y方向においてチャンネル部材4dの中央部には鉛直方向に延びる溝部4gが形成されている。
【0036】
第2カバー4hは、ベース部材4aおよびベース部材4a上の各昇降脚部材2の第1筒部2aを、X方向において第1カバー4cと反対側から覆う板状部材である。
第2カバー4hの外周部は、第1カバー4cの端面4m、4nおよび上面4kの延出方向の端部に設けられた取付部と当接した状態で、第1カバー4cと接合される。
第2カバー4hのY方向における中央部は、第1カバー4cのチャンネル部材4dに設けられた図示略の取付部においてビス止めされる。
第2カバー4hのY方向における中央部の上側には、後述する配線ケーブルが第1カバー4cの溝部4gに挿通可能な上部開口4iが形成されている。
上部開口4iの下方には、溝部4g内を挿通された配線ケーブルを下方に延出する下部開口4jが形成されている。
【0037】
このような構成の端部支持脚ユニット4Lを組み立てるには、まず、ベース部材4a上の各昇降脚部材2の上端に支持ブラケット3が接合される前に、第1カバー4cの各溝部4gの下端部から各昇降脚部材2を挿通させて、第1カバー4cを鉛直方向に位置決めする。その後、第2カバー4hを、ベース部材4aおよび昇降脚部材2の下端部を覆うように、第1カバー4cに組み立てて、第1カバー4cにビス止めする。
このように端部支持脚ユニット4Lが組み立てられると、ベース部材4a上の各昇降脚部材2の変形が第1カバー4cの挿入孔部4fによって拘束されるため、ベース部材4a上の各昇降脚部材2の倒れが抑制される。このため、端部支持脚ユニット4Lは、ベース部材4aのみからなる場合に比べて、より互い剛性を有する支持脚部材になっている。
【0038】
図1に示すように、中間支持脚ユニット5は、X方向において端部支持脚ユニット4L、4Rの間に配置され、4つの昇降脚部材2を床面F上で支持する装置部分である。中間支持脚ユニット5は、略四角柱状の外形を有しており、その内側の四隅に4つの昇降脚部材2を収容している。
これらの昇降脚部材2は、本実施形態においては、上述の昇降脚部材2と同様の構成を有する。ただし、配置場所によって昇降脚部材2を区別する場合には、端部支持脚ユニット4L、4R上に設けられた昇降脚部材2を昇降脚部材2Eと称し、中間支持脚ユニット5に設けられた昇降脚部材2を昇降脚部材2Mと称する。
各昇降脚部材2Mは、X方向において、端部支持脚ユニット4L、4Rよりも内側に位置する昇降脚部材2である。
【0039】
4つの昇降脚部材2Mの上端は、昇降脚部材2Eが固定された支持ブラケット3と反対側の支持ブラケット3を介して、それぞれ別々の天板1と固定されている。
このため、各天板1は、X方向において互いに離間した一対の昇降脚部材2E、2Mによって、昇降可能に支持されている。
【0040】
中間支持脚ユニット5の詳細構成について、
図5を参照して説明する。
図5に示すように、中間支持脚ユニット5は、ベース部材5aと、外カバー5cと、上面部5dとを備える。
ベース部材5aは、4つの昇降脚部材2Mの下端部が固定された平面視矩形状の板状部材である。ベース部材5aの下面には、複数の接地部材5bが下方に突出されている。ベース部材5aは、複数の接地部材5bを介して床面F上に配置される。接地部材5bは、ベース部材5aの配置高さおよび水平レベルを調整できるようになっている。接地部材5bは、接地部材4bと同様の構成が用いられてもよい。接地部材5bは、3つ以上の適宜個数が用いられる。
【0041】
外カバー5cは、ベース部材5aの外周部に立設された略矩形断面を有する筒状部材である。外カバー5cは、X方向に対向する一対の側面部5e(奥側の側面部5eは不図示)と、Y方向に対向する一対の正面部5fとを有する。
外カバー5cのY方向における幅は、2・d2である。このため、Y方向における各正面部5fの位置は、各正面部5fの間を二等分する鉛直面Cから、距離d2の位置である。本実施形態では、d2は、d2<d1、かつ、d2<d0を満足する。
距離d2は、正面部5fから直上の天板1の正面外縁1fまでのY方向における距離が、必要な寸法を満足するように決められる。
例えば、天板1の下方に、奥行き寸法がd3のワゴンW等の配置物を天板1からY方向にはみ出すことなく配置できるようにするには、d1−d2≧d3とする。
例えば、天板1の正面外縁1f側に、使用者が椅子に座った状態で作業できるようにするには、d1−d2は、使用者の着座時の下肢寸法(腹からつま先までの寸法)以上にする。
【0042】
上面部5dは、外カバー5cの上端に固定された平板部である。上面部5dには、ベース部材5aに固定された各昇降脚部材2の第1筒部2aを外嵌する図示略の挿通孔部が形成されている。この挿通孔部に挿通された第1筒部2aは、図示略の取付部において、上面部5dまたは外カバー5cと固定される。
上面部5dの床面Fからの高さは、第1筒部2aの上端部を外嵌することができ、後述する連結部材6L、6Rが固定できれば特に限定されない。本実施形態では、上面部5dの床面Fからの高さは、一例として端部支持脚ユニット4L、4Rの上面4kと同じ高さである。
【0043】
このように、本実施形態では、各昇降脚部材2Mは、第1筒部2aの下端と上端部とにおいて中間支持脚ユニット5と固定されている。各昇降脚部材2Mは、このような中間支持脚ユニット5によって支持されているため、例えば、ベース部材5aのみと固定されている場合に比べて、より高剛性で支持されている。
【0044】
図3に示すように、連結部材6L(6R)は、X方向にて互いに隣り合う端部支持脚ユニット4L(4R)と中間支持脚ユニット5とを、互いに連結する。
連結部材6L、6Rは、互いに同一の構成を有し、配置位置のみが異なる。このため、以下では、連結部材6Lの詳細構成について説明するが、以下の説明は、連結部材6Rにも同様に当てはまる。ただし、下記の天板1A、1C、配線ケーブル8A、8C、端部支持脚ユニット4Lは、それぞれ天板1B、1D、配線ケーブル8B、8D、端部支持脚ユニット4Rに読み換える。連結部材6L、6Rを特に区別しなくてもよい説明では、単に連結部材6Lと言う場合がある。
【0045】
図5に断面形状を示すように、連結部材6Lは、上側が開口し、X方向に延ばされたチャンネル状の本体部6Aと、本体部6Aの内部を上下に仕切る仕切り板6Bとを備える。
本体部6Aは、X方向に延びる平板状の底板部6aと、底板部6aにおけるY方向の両端部から鉛直上方に延ばされた側板部6bと、側板部6bの上端において本体部6Aの内側に折り曲げられた折り曲げ部6cとを備える。
連結部材6LのY方向における幅寸法(各側板部6bを挟む幅寸法)は、中間支持脚ユニット5におけるY方向の幅寸法である2・d2よりも小さい。
各側板部6bにおいて、X方向の両端部には、それぞれ端部支持脚ユニット4Lの第2カバー4hおよび中間支持脚ユニット5の側面部5eにビス止めするため、取付部6d(
図4、
図5参照)が設けられている。
連結部材6Lは、各取付部6dにおいて、端部支持脚ユニット4Lおよび中間支持脚ユニット5とビス止めされることによって、中間支持脚ユニット5のY方向の幅の範囲内で端部支持脚ユニット4Lおよび中間支持脚ユニット5の上半部を含む領域に梁状に渡された状態で固定される。これにより、端部支持脚ユニット4Lと中間支持脚ユニット5とは、Y方向から見て門型に連結される。
【0046】
底板部6a上には、配線ケーブル8の電源配線のプラグ8bを差し込むテーブルタップ9が配置されている。テーブルタップ9から延出されるケーブル9aは、底板部6a上を配回されて、
図3に示すように、端部支持脚ユニット4Lの上部開口4iに挿入される。上部開口4iに挿入されたケーブル9aは、溝部4g内を下降して、下部開口4jから床面F上に延出される。ケーブル9aの端部は、例えば、床面Fの下に設けられた図示略の商用電源等に接続される。
【0047】
図5に示すように、各折り曲げ部6cの間に形成される開口部6eは、天板1A、1Cから垂下する配線ケーブル8A、8Cの真下に開口している。このため、天板1A、1Cの昇降に伴って移動する配線ケーブル8A、8Cは、各折り曲げ部6cと触れることなく開口部6eの内側に進退できる。
【0048】
本実施形態では、各配線ケーブル8は、電源配線を含むケーブル本体8aと、ケーブル本体8aを挿通するケーブル保護チェーン8dと、を備える。
ケーブル保護チェーン8dは、複数のコマ部材がピンを介して回動自在に連結されたチェーン状部材である。これにより、ケーブル保護チェーン8dは、鉛直面Cに平行な面内で、屈曲(湾曲)自在に変形するようになっている。
図3に示すように、配線ケーブル8Aのケーブル保護チェーン8dの上端部は、X方向において天板1Aにおいて右側外縁1m寄りの位置で、天板1Aの下面に固定されている。
配線ケーブル8Aのケーブル保護チェーン8dの下端部は、X方向において上端部の固定位置よりも左側外縁1h寄りの位置で、連結金具8cを介して仕切り板6B上に固定されている。このため、配線ケーブル8Aは、天板1Aの正面外縁1fから背面外縁1bに向かうY方向から見てJ字状に湾曲して垂下している。
【0049】
配線ケーブル8Cも同様にして、天板1Cと仕切り板6Bとの間に垂下されている。ただし、天板1Cでは、右側外縁1mと左側外縁1hとが逆転するため、Y方向から見た配線ケーブル8Cの湾曲形状は、配線ケーブル8Aとは逆向きである。
図3では、天板1Aが最上位置に位置するため、配線ケーブル8Aの下端部は、ほとんど仕切り板6Bの上方に浮いている。しかし、天板1Aが下降すれば、配線ケーブル8Aの下端部は、下降位置に応じて、仕切り板6Bの位置まで下降する。
仕切り板6Bには、各配線ケーブル8が下降し得る領域には開口が形成されていないため、下降した配線ケーブル8は仕切り板6B上に支持される。
例えば、天板1Cは、天板1Aよりも下降しているため、配線ケーブル8Cの下端部は、仕切り板6Bに当接している部分が多くなっている。このため、配線ケーブル8Cの上部は略鉛直線に沿って垂下している。
【0050】
X方向から見ると、
図5に示すように、配線ケーブル8A、8Cは、Y方向に互いに隣り合って平行に垂下されている。このため、配線ケーブル8A、8Cは、Y方向から見て交差する位置関係に垂下していても、互いに干渉することがない。
【0051】
図2に示すように、仕切り板6Bにおいて、配線ケーブル8が下降しない領域には、挿通孔6fが貫通している。挿通孔6fは、配線ケーブル8のケーブル保護チェーン8dから延出するケーブル本体8aを下方に挿通可能な大きさを有する。
例えば、
図5に示すように、ケーブル本体8aに含まれる電源配線は、挿通孔6fを通して、仕切り板6Bの下方に延ばされ、先端のプラグ8bがテーブルタップ9に差し込まれている。
【0052】
次に、デスク装置100の作用について説明する。
デスク装置100は、使用者が操作部7を操作することによって、各天板1の高さを独立に変えることができる。
使用者が操作部7に対して所定の操作を入力すると、操作部7から電気配線を通して、制御ユニットに操作信号が送信される。制御ユニットは、操作部7から操作信号を受信すると、受信した信号に基づいて、天板1を支持する昇降脚部材2に昇降動作を実行させる指令信号を出力する。昇降脚部材2は、指令信号を受信すると、その指令信号に応じて、例えば、昇降脚部材2に内蔵された伸縮駆動装置によって伸縮駆動される。これによって、天板1の高さの調整がなされる。
本実施形態では、各天板1は、それぞれ昇降脚部材2E、2Mの2本によって支持されている。このため、操作信号を受信した特定の天板1の制御ユニットは、特定の天板1に固定された2つの昇降脚部材2E、2Mを同期して駆動する。これにより、特定の天板1が水平を保って昇降移動される。
【0053】
天板1の昇降に伴って、天板1から垂下する配線ケーブル8は、湾曲状態を変えて、連結部材6の開口部6eに進退する。
本実施形態では、連結部材6は、配線ケーブル8と、テーブルタップ9とを仕切り板6Bの上下に分けて配置することができる。すなわち、配線ケーブル8と、テーブルタップ9のケーブル9aとが上下に分かれている。このため、各天板1の昇降に伴って、配線ケーブル8が移動しても、配線ケーブル8とテーブルタップ9あるいはケーブル9aとが、絡まり合うなどの不具合が生じない。これにより、各天板1の円滑な昇降が可能となる。
【0054】
配線ケーブル8は、天板1の昇降に伴って、開口部6e上で移動する。このため、配線ケーブル8は、連結部材6における各側板部6bの間に挟まれた鉛直領域の範囲内で移動する。
さらに各側板部6bは、X方向から見て、中間支持脚ユニット5の各正面部5fの間に挟まれた領域に位置する。
すなわち、各天板1の下方の空間において、端部支持脚ユニット4L、4Rを除くと、連結部材6L、6Rおよび連結部材6L、6R内の収容物は、いずれも、中間支持脚ユニット5の各正面部5fで挟まれてX方向に延びる鉛直領域の範囲内に位置する。
この結果、
図2に示すように、天板群P1、P2のそれぞれにおいて、各天板1の下方かつ端部支持脚ユニット4L、4R間において、各正面外縁1fから距離d1−d2の範囲に、有効利用可能な天板下空間Vが形成される。
【0055】
例えば、天板下空間Vの奥行き寸法をd1−d2を、使用者の下肢寸法以上とすれば、使用者は、各天板群P1、P2において、各正面外縁1fのどこに対向する位置でも、下肢を天板下空間Vに入れて着座することができる。例えば、天板1A、1Bを一続きの長テーブルとして、一人の使用者の作業に用いることができる。あるいは、天板1A、1Bの境界も含めた位置に席を設けることで、天板1A、1Bの各正面外縁1fに沿って、多数の使用者が着座することができるため、会議テーブルなどにも用いることができる。
【0056】
例えば、天板下空間Vの奥行き寸法をd1−d2を、ワゴンWなどの什器あるいは物品の奥行き寸法以上とすれば、これらワゴンW等を、X方向に隣り合う天板1の境界部の下方を含めて、天板下空間V内の任意の位置に配置することができる(
図2の二点鎖線で示すワゴンW参照)。
これにより、例えば、ワゴンWを適宜移動することで、ワゴンWと端部支持脚ユニット4R(4L)との間の隙間を必要に応じて拡げることができる。このため、使用者がワゴンWと端部支持脚ユニット4R(4L)との間に着座して作業をする場合に、使用者が窮屈に感ずることなく作業を行うことができる。
【0057】
デスク装置100によれば、このように端部支持脚ユニット4L、4Rよりも背面外縁1b側に引っ込んだ中間支持脚ユニット5を有する一方、端部支持脚ユニット4L、4Rは、各天板1の正面外縁1fの近くまでY方向に延ばされている。
このため、端部支持脚ユニット4L、4Rは、デスク装置100が受けるねじり変形に対してX方向の両端部で抗することができるため、デスク装置100の全体としては、ねじれ変形に強い構造になっている。
さらに、本実施形態では、中間支持脚ユニット5が、連結部材6L、6Rを介して、端部支持脚ユニット4L、4Rと連結されている。このため、昇降脚部材2Mを介して伝達される荷重が、中間支持脚ユニット5および連結部材6L、6Rを介して、端部支持脚ユニット4L、4Rに分散されるため、中間支持脚ユニット5のY方向の幅が短くても、デスク装置100全体としては、高い剛性が得られる。
【0058】
以上説明したように、デスク装置100によれば、昇降可能な複数の天板1を並べて配置しても、安定的に支持することができ、天板1の下方の空間を効率的に利用できる。
【0059】
[第1変形例]
上記第1の実施形態の変形例(第1変形例)について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)の天板昇降式什器の構成例を示す模式的な斜視図である。
図7は、本発明の第1の実施形態の変形例(第1変形例)の天板昇降式什器の主要部の模式的な分解斜視図である。
【0060】
図6に示すように、本変形例のデスク装置101(天板昇降式什器)は、上記第1の実施形態のデスク装置100の端部支持脚ユニット4L、4R、中間支持脚ユニット5に代えて、端部支持脚ユニット14L、14R(支持脚体、支持脚部材、端部支持脚部材)、中間支持脚ユニット15(支持脚体、支持脚部材、中間支持脚部材)を備え、仕切り板10を追加して構成される。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0061】
仕切り板10は、天板1A、1Cにおける各背面外縁1b間と、天板1B、1D(
図6では天板1Dは不図示)における各背面外縁1b間と、において、鉛直面Cに沿って配置された2枚の矩形板である。
各仕切り板10は、X方向におけるデスク装置101の両端部に位置する端部支持脚ユニット14L、14Rの間に延ばされ、中間支持脚ユニット5上では、ほぼ隙間なく隣り合っている。各仕切り板10の高さは特に限定されないが、本実施形態では、各仕切り板10の上端は、各天板1の最上位置における上面よりも上側に位置する。
【0062】
図7に示すように、仕切り板10は、仕切り板本体10aと、仕切り板本体10aの下端から下方に延出された複数の取付部10bとを有する。
複数の取付部10bは、後述する端部支持脚ユニット14L(14R)および中間支持脚ユニット15にそれぞれに設けられた後述する装着部14b、15aに着脱可能に装着されている。本実施形態では、取付部10bは軸状部材からなる。
各取付部10bは、X方向において互いに隣り合う装着部14b、15aのスパンと同じスパンで設けられている。
【0063】
端部支持脚ユニット14L(14R)は、上記第1の実施形態における端部支持脚ユニット4L(4R)の第1カバー4cに代えて、第1カバー14cを備える。
第1カバー14cは、装着部14bが設けられた点以外は、上記第1の実施形態における第1カバー4cと同様の構成を有する。
装着部14bは、第1カバー14c上部において、各挿入孔部4fの中間部に設けられ、仕切り板10の取付部10bを装着する装置部分である。
装着部14bは、上面4kにおいて、取付部10bを上方から挿入可能な開口と、第1カバー14cの溝部4g(不図示)において、取付部10bの下端部が、水平方向に移動しないように係止する係止部(不図示)とを有する。装着部14bにおいて上面4kにおける開口と内部の係止部とは、例えば、孔部のように一続きで形成されていてもよいし、それぞれ別部材で構成されていてもよい。
【0064】
中間支持脚ユニット15は、上記第1の実施形態における中間支持脚ユニット5の上面部5dに代えて、上面部15dを備える。
上面部15dは、2つの装着部15aが設けられた点以外は、上記第1の実施形態における上面部5dと同様の構成を有する。
装着部15aは、上面部15dにおいて、Y方向に互いに対向する各昇降脚部材2Mの中間部に設けられ、仕切り板10の取付部10bを装着する装置部分である。
装着部15aは、上面部15dの上面において、取付部10bを上方から挿入可能な開口と、この開口の下方において、取付部10bの下端部を係止する係止部(不図示)とを有する。装着部15aは、装着部14bと同様な構成が可能である。
【0065】
このような構成のデスク装置101は、天板1A、1Cの間および天板1B、1Dの間に、仕切り板10を装着した点のみが、上記第1の実施形態のデスク装置100と相違している。このため、デスク装置101は、上記第1の実施形態におけるデスク装置100と同様に、昇降可能な複数の天板1を並べて配置しても、安定的に支持することができ、天板1の下方の空間を効率的に利用できる。
【0066】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態の天板昇降式什器について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態の天板昇降式什器の構成例を示す模式的な分解斜視図である。
図9は、本発明の第2の実施形態の天板昇降式什器における中間支持脚部材の構成例を示す模式的な分解斜視図である。
図10は、
図8におけるD−D断面図である。
【0067】
図8に一部の図示を省略して示すように、本実施形態のデスク装置102(天板昇降式什器)は、6つの天板1を備える点(うち3つは図示略)と、第1仕切り板20Aおよび第2仕切り板20Bを備える点とが、上記第1の実施形態と異なる。本実施形態における天板1は、X方向に並んで1つの天板列をなす3つの天板1が、Y方向において2列に配置されている(うち1列は図示略)。
X方向に互いに隣り合う各天板1の間には、後述する第2仕切り板20Bの厚さよりもわずかに広い距離の隙間が設けられている。
Y方向に互いに隣り合う各天板1の間には、後述する第1仕切り板20Aの厚さよりもわずかに広い距離の隙間が設けられている。
デスク装置102は、各天板1の高さが同一の場合、Y方向に対向する各背面外縁1b間の距離を二等分する直線を通る鉛直面Cに関して略面対称な形状を有する。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0068】
デスク装置102の6つの天板1の下面には、左側外縁1hおよび右側外縁1mの近傍の下面に固定された支持ブラケット23を介して、それぞれ昇降脚部材2の上端が固定されている。支持ブラケット23は、上記第1の実施形態の支持ブラケット3とは、Y方向における昇降脚部材2の固定位置のみが異なる。
支持ブラケット23における昇降脚部材2の固定位置は、背面外縁1b寄りの位置であるが、背面外縁1bまでの距離が上記第1の実施形態よりは長くなっている。
デスク装置102では、昇降脚部材2は、各天板1に2つずつ、合計12個用いられている。
【0069】
各昇降脚部材2を支持する支持脚体SL2としては、上記第1の実施形態における端部支持脚ユニット4L、4R、中間支持脚ユニット5、および連結部材6L、6Rに代えて、端部支持脚ユニット24L、24R(支持脚部材、端部支持脚部材)、中間支持脚ユニット25L、25R(支持脚部材、中間支持脚部材)、および連結部材26L、26M、26Rを備える。
支持脚体SL2は、上記第1の実施形態における支持脚体SL1と同様、鉛直面Cに関して略面対称な形状を有する。
【0070】
端部支持脚ユニット24L(24R)は、上記第1の実施形態における端部支持脚ユニット4L(4L)における第1カバー4cに代えて、第1カバー24cを備える。
第1カバー24cは、本実施形態における昇降脚部材2のY方向の位置に合わせて、第1カバー4cの挿入孔部4fが移動された挿入孔部24fを備える点のみが、第1カバー4cと異なる。
以下、端部支持脚ユニット24L(24R)に支持された昇降脚部材2は、昇降脚部材2Eという場合がある。
【0071】
中間支持脚ユニット25L、25Rは、互いに同一の構成を有するため、以下では、中間支持脚ユニット25Lの構成の例で説明する。
中間支持脚ユニット25Lは、上記第1の実施形態における中間支持脚ユニット5と同様、互いに隣り合う4つの天板1をそれぞれ支持する4つの昇降脚部材2を支持する。ただし、デスク装置102では、Y方向に対向する各昇降脚部材2の配置間隔が、上記第1の実施形態よりも広いことに対応して、中間支持脚ユニット25LのY方向における幅が中間支持脚ユニット5の幅2・d2よりも広い2・d4(ただし、d4>d2)になっている。d4の具体的な寸法は、上記第1の実施形態と同様、d1−d4が、必要に応じて、下肢寸法やワゴンWの奥行き寸法などより大きくなる範囲から適宜選択することができる。
中間支持脚ユニット25Lの高さは、上記第1の実施形態における中間支持脚ユニット5と同様である。
中間支持脚ユニット25Lの上部には、Y方向の中間部にX方向に貫通する溝部25nが形成されている。溝部25nは、適宜の配線ケーブルがX方向に挿通可能な大きさに形成されている。
【0072】
図9を参照して、中間支持脚ユニット25Lの詳細構成について説明する。
中間支持脚ユニット25Lは、鉛直面C(不図示)に関して面対称な形状を有し、2つのベース部材25Aと、互いにY方向に対向する一対の側面カバー25Bと、互いにY方向に対向する一対の上面カバー25Cと、を備える。
【0073】
各ベース部材25Aは、Y方向に延びて配置され、X方向の幅は昇降脚部材2EのX方向の幅に等しい。ベース部材25Aは、Y方向に対向する各天板1を支持する2つの昇降脚部材2Eを、Y方向の両端部で支持する。各ベース部材25Aは、接地部材5bを介して、床面F上に配置される。接地部材5bの個数は、ベース部材25Aごとに、2以上であれば、特に限定されない。
このようなベース部材25Aは、互いにY方向に隣り合う昇降脚部材2Eの配置間隔に合わせて互いに平行に配置されている。ただし、X方向における各ベース部材25Aの間には、例えば、ケーブル9aなどの配線ケーブルを挿通可能な隙間があけられている。
【0074】
各側面カバー25Bは、各ベース部材25AのY方向の端面e1と、端面e1上に延びる各昇降脚部材2Eの第1筒部2aの端面e2とに当接する端面部25dと、端面部25dのX方向における両端部からベース部材25Aの中間部まで延出された側面部25cとを備える。
端面部25dのX方向における幅および各側面部25cの間の距離は、互いに離間して配置された2つのベース部材25AのX方向における最外の側面の間の距離に等しい。このため、各端面部25dの内面は、X方向に並列されたベース部材25Aの両方および昇降脚部材2Eの両方をX方向において挟持できる形状になっている。
各側面カバー25Bの延出方向の先端部における上隅には、X方向から見て矩形状の切欠き部25eが形成されている。このため、側面カバー25Bの上端は、端面部25dから切欠き部25eまでは水平に延びており、その先端部には、切欠き部25eによる段部が形成されている。
各側面カバー25Bの切欠き部25eは、組立状態では、X方向からみて矩形溝形状を形成している。
【0075】
上面カバー25Cは、側面カバー25Bの上端の形状に沿って屈曲された屈曲板からなる。上面カバー25Cは、下面部25g、側面部25h、および上面部25iを備える。 下面部25gは、各切欠き部25eが形成する下段部の間に水平面に沿って渡される板状部である。側面部25hは、各切欠き部25eが形成する段差部の間に鉛直面に沿って渡される板状部である。上面部25iは、各切欠き部25eと端面部25dとの間の各側面部25cの上端において、水平面に沿って渡される板状部である。
【0076】
下面部25gには、鉛直面Cに向かう先端部に、ケーブル9aを挿通する貫通孔を形成する下面切欠き部25mが形成されている。
上面部25iには、X方向の中間部に後述する第2仕切り板20Bの取付部10bを装着する装着部25kが開口している。装着部25kは、上記第1の実施形態における装着部14bと同様の構成が可能である。
上面部25iにおいて、組立時に側面カバー25Bの側面部25cおよび端面部25dによって挟まれる2つの隅部には、それぞれ、平面視矩形状の上面切欠き部25jが形成されている。
組立時に、各上面切欠き部25jと、側面カバー25Bの側面部25cおよび端面部25dによって囲まれる平面視矩形状の孔部は、昇降脚部材2Eの第1筒部2aに外嵌する形状に形成されている。
【0077】
このような構成を有する中間支持脚ユニット25Lは、ベース部材25Aと側面カバー25Bとが、例えば、ビス止めなどによって互いに固定され、さらに、側面カバー25Bと上面カバー25Cとが、例えば、ビス止めなどによって互いに固定される。
このため、中間支持脚ユニット25Lは、平面視では、X方向よりもY方向の幅が広い矩形状の支持脚部材になっている。
中間支持脚ユニット25Lは、X方向から見ると、上端部の中心に、各下面部25gおよび各側面部25hとで囲まれ、上方に開口する矩形状の溝部25nが、X方向に貫通して形成されている。
【0078】
図8に示すように、連結部材26L、26M、26Rは、配置位置が異なるのみで、いずれも同様の構成を有する。
連結部材26Lは、X方向にて互いに隣り合う端部支持脚ユニット24Lと中間支持脚ユニット25Lとを、ビスSなどを介して互いに連結する。
連結部材26Mは、X方向にて互いに隣り合う中間支持脚ユニット25L、25Rを、ビスSなどを介して互いに連結する。
連結部材26Rは、X方向にて互いに隣り合う中間支持脚ユニット25Rと端部支持脚ユニット24Rとを、ビスSなどを介して互いに連結する。
以下では、連結部材26Rの構成の例で説明する。
【0079】
上記第1の実施形態における連結部材6L、6Rは、配線ケーブル8とテーブルタップ9とを2層に分けて収容していたのに対して、連結部材26Rは、これらを同一面上に収容する点と、後述する第1仕切り板20Aの装着部26cが設けられている点が上記第1の実施形態と異なる。
このため、連結部材26Rは、上記第1の実施形態における連結部材6Lの仕切り板6Bが削除され、本体部6Aの上端に上板部26Bが設けられ、本体部6Aの内部に配線ガイド26d(
図10参照)が設けられた点が上記第1の実施形態と異なる。
【0080】
図8に示すように、上板部26Bは、本体部6Aの上端を覆って、本体部6Aと同じ長さに延ばされた板部材である。上板部26BのY方向の両端部は、剛性を向上するため上方に折り曲げられている。この折り曲げ部は、上板部26B上に配線等を配置する場合には、配線等をガイドしたり落下を防止したりする側壁の機能を備える。
上板部26BのY方向の幅は、本体部6Aと同幅でもよい。しかし、上板部26BのY方向の幅は、中間支持脚ユニット25RのY方向の幅より小さければ、上板部26BのY方向の幅より広くてもよい。
上板部26BのY方向における中央部には、上記第1の実施形態と同様にして、各天板1から垂下する配線ケーブル8を挿通する開口部26bが2箇所に形成されている。
各開口部26bは、Y方向に対向する各天板1からそれぞれ垂下する2つの配線ケーブル8が挿通可能である。各開口部26bは、X方向に長い平面視矩形状に形成されている。各開口部26bのX方向の大きさは、天板1の昇降によって配線ケーブル8がX方向に移動しても、配線ケーブル8と干渉しない大きさである。
【0081】
上板部26BのY方向における中間部には、後述する第1仕切り板20Aの取付部10bを装着する装着部26cが開口している。装着部26cは、上記第1の実施形態における装着部14bと同様の構成が可能である。
本実施形態では、装着部26cは、後述する第1仕切り板20Aの取付部10bの個数に合わせて、X方向における両端部および中間部の3箇所としている。しかし、装着部26cは、装着する仕切り板の取付部10bの個数に合わせて適宜数設けることができる。
【0082】
連結部材26Rは、本体部6Aの長手方向の端部における各取付部6dを介して、端部支持脚ユニット24Rと、中間支持脚ユニット25Rの側面部25cと固定されている。
連結部材26RのY方向における固定位置は、端部支持脚ユニット24Rおよび中間支持脚ユニット25RのY方向における中央部であり、鉛直面Cに関して面対称となるように固定される。
連結部材26Rの鉛直方向の固定位置は、底板部6a、各側板部6b、および上板部26Bで囲まれる内部空間が、必要な配線ケーブルを挿通可能な大きさで、中間支持脚ユニット25Rの溝部25nと連通していればよい。
本実施形態では、本体部6Aの底板部6aは、下面部25gよりも下方であり、各側板部6bは、各側面部25hよりもY方向の外側である。上板部26Bは、上面部25iよりも下方に位置している。
【0083】
図10に示すように、配線ガイド26dは、本体部6A内における配線ケーブル8とテーブルタップ9との干渉を防止するため、底板部6a上にて、X方向に延ばして立設された板状部材である。
連結部材26Rでは、上板部26B上には、鉛直面Cに沿って後述する第1仕切り板20Aが装着されている。配線ケーブル8は、第1仕切り板20Aの近傍に垂下されて、開口部26b内に上方から挿通されている。
底板部6a上において、配線ケーブル8の下端部を固定する連結金具8cと側板部6bとの間に、それぞれ配線ガイド26dが立設されている。配線ガイド26dの上端は上板部26Bよりも下方に位置しており、配線ケーブル8から延出されたケーブル本体8aを上方に配回すことができる。
各配線ガイド26dと側板部6bとの間の空間には、テーブルタップ9が配置されている。テーブルタップ9には、配線ガイド26dを乗り越えたケーブル本体8aの先端のプラグ8bが挿入されている。
【0084】
連結部材26R内のテーブルタップ9から延出されたケーブル9aは、
図9に示すように、中間支持脚ユニット25Rの各下面切欠き部25mの間を通して、中間支持脚ユニット25Rの内部を下降し、各ベース部材25A間の隙間を通して下方から中間支持脚ユニット25Rの外部に延出されている。
以上では、ケーブル9aを溝部25nの底部における下面切欠き部25mを挿通して下降させる配線レイアウトを説明したが、配線ケーブルの種類によっては、溝部25nを通して、連結部材26L、26M、26Rのうちの2以上の連結部材内をX方向に横断する配線レイアウトを行ってもよい。この配線ケーブルは、端部支持脚ユニット24L、24Rのいずれか一方を通して外部に延出するようにしてもよい。
【0085】
図8に示すように、第1仕切り板20Aは、上記第1変形例の仕切り板10と外形が異なる仕切り板本体20aと、仕切り板本体20aの下端から下方に延出された3つの取付部10bとを有する。
仕切り板本体20aは、天板1のX方向の幅と等しい横幅と、上板部26Bから、最上位置の天板1の上面までの距離よりも大きな縦幅とを有する矩形板である。
各取付部10bの配列ピッチは、上板部26B上の装着部26cの配列ピッチと等しい。第1仕切り板20Aは、各取付部10bを、上板部26Bの装着部26cに装着したとき、仕切り板本体20aのX方向の端部が、天板1の右側外縁1mおよび左側外縁1hに整列するようになっている。
【0086】
第2仕切り板20Bは、上記第1変形例の仕切り板10と外形が異なる仕切り板本体20bと、仕切り板本体20bの下端から下方に延出された2つの取付部10bとを有する。
仕切り板本体20bは、2・d1に等しい横幅と、中間支持脚ユニット25Rの上面部25iから、最上位置の天板1の上面までの距離よりも大きな縦幅とを有する矩形板である。本実施形態では、装着時の第1仕切り板20Aの上端と、第2仕切り板20Bの上端とは、同一平面上に整列するようになっている。
各取付部10bの配列間隔は、中間支持脚ユニット25R上の装着部26cの配列間隔と等しい。第2仕切り板20Bは、各取付部10bを、中間支持脚ユニット25Rの装着部26cに装着したとき、仕切り板本体20bのX方向の端部が、Y方向に対向する各天板1の正面外縁1fに整列するようになっている。
【0087】
デスク装置102では、第1仕切り板20Aは最大3枚、第2仕切り板20Bは最大2枚備えることができる。
図8では、見易さのため、それぞれ1枚ずつを図示している。
【0088】
このような構成のデスク装置102は、3つの天板1からなる天板群がX方向に並んだ天板列を2列有する天板昇降式什器の例になっている。
しかし、上記第1の実施形態と同様に、各天板1の下方の空間において、端部支持脚ユニット24L、24Rを除くと、連結部材26L、26M、26Rおよび連結部材26L、26M、26R内の収容物は、いずれも、中間支持脚ユニット25L、25Rの各端面部25dで挟まれてX方向に延びる鉛直領域の範囲内に位置する。
この結果、特に図示しないが、各天板群において、各天板1の下方かつ端部支持脚ユニット24L、24R間において、各正面外縁1fから距離d1−d4の範囲に、有効利用可能な天板下空間が形成される。
【0089】
デスク装置102によれば、このように端部支持脚ユニット24L、24Rよりも背面外縁1b側に引っ込んだ中間支持脚ユニット25L、25Rを有する一方、端部支持脚ユニット24L、24Rは、各天板1の正面外縁1fの近くまでY方向に延ばされている。
このため、端部支持脚ユニット24L、24Rは、デスク装置102が受けるねじり変形に対してX方向の両端部で抗することができるため、デスク装置102の全体としては、ねじれ変形に強い構造になっている。
さらに、本実施形態では、中間支持脚ユニット25L、25Rが、互いに連結部材26Mを介して連結され、かつ、連結部材26L、26Rを介して、端部支持脚ユニット24L、24Rと連結されている。このため、昇降脚部材2Mを介して伝達される荷重が、中間支持脚ユニット25L。25Rおよび連結部材26L、26Rを介して、端部支持脚ユニット24L、24Rに分散されるため、中間支持脚ユニット25L、25RのY方向の幅が短くても、デスク装置102全体としては、高い剛性が得られる。
【0090】
以上説明したように、デスク装置102によれば、昇降可能な複数の天板1を並べて配置しても、安定的に支持することができ、天板1の下方の空間を効率的に利用できる。
【0091】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態の天板昇降式什器について説明する。
図11は、本発明の第3の実施形態の天板昇降式什器の構成例を示す模式的な斜視図である。
【0092】
図11に示すように、本実施形態のデスク装置103(天板昇降式什器)は、各昇降脚部材2Eが削除され、各天板1がそれぞれ1つずつの昇降脚部材2Mによって支持されている点が、上記第1の実施形のデスク装置100と異なる。
デスク装置103は、上記第1の実施形態のデスク装置100の端部支持脚ユニット4L、4R、中間支持脚ユニット5、連結部材6L、6Rに代えて、端部支持脚ユニット34L、34R(支持脚体、支持脚部材、端部支持脚部材)、中間支持脚ユニット35L、35R(支持脚体、支持脚部材、中間支持脚部材)、連結部材36L、36M、36Rを備える。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0093】
端部支持脚ユニット34L(34R)は、上記第1の実施形態の端部支持脚ユニット4L(4R)の第1カバー4cに代えて、第1カバー34cを備え、第1カバー4c上に、昇降脚部材2Eに代えて、支柱部材34dを固定して構成される。
第1カバー34cは、第1カバー4cの上面4kの挿入孔部4fが塞がれた上面34kを有する点が、第1カバー4cと相違する。
支柱部材34dは、昇降脚部材2Eに代えてチャンネル部材4dの内部に嵌合される角柱部材であり、チャンネル部材4dの内部において上面34kの近傍まで延ばされている。
このような構成により、端部支持脚ユニット34L(34R)は、X方向から見ると、上面34k上に突出物を有しない矩形状に形成されている。端部支持脚ユニット34L(34R)のX方向およびY方向における配置位置と、X方向の幅と、床面Fから端部支持脚ユニット34L(34R)の上面34kまでの高さとは、いずれも上記第1の実施形態における端部支持脚ユニット4L(4R)と同様である。
このため、端部支持脚ユニット34L(34R)は、上記第1の実施形態の端部支持脚ユニット4L(4R)と同等の支持剛性を有する。
【0094】
中間支持脚ユニット35L、35Rは、いずれも同様の構成を有する。
中間支持脚ユニット35L(35R)は、上記第1の実施形態における中間支持脚ユニット5の4つの昇降脚部材2MをY方向に隣り合う一対の昇降脚部材2Mに減らして構成される。
中間支持脚ユニット35L(35R)のY方向における幅寸法は中間支持脚ユニット5と同様である。ただし、中間支持脚ユニット35L(35R)のX方向における幅寸法は昇降脚部材2MのX方向の幅より広い幅寸法であれば、中間支持脚ユニット5のX方向の幅寸法より狭くてもよい。
中間支持脚ユニット35L(35R)の上面部35dは、2つの昇降脚部材2Mの第3筒部2cを挿通させる開口部が形成されている。
【0095】
中間支持脚ユニット35L、35RのY方向の配置位置は、上記第1の実施形態の中間支持脚ユニット5と同様である。
中間支持脚ユニット35L、35RにおけるX方向の各端面35fには、端部支持脚ユニット34L、34Rの内側に延ばされたカバー36が固定されている。
Y方向における各カバー36間の距離は、2・d2である。
中間支持脚ユニット35LのX方向の配置位置は、天板1A、1Cにおける各右側外縁1m、左側外縁1hの間の中間部である。
【0096】
中間支持脚ユニット35L、35Rに支持された昇降脚部材2Mの上端は、支持ブラケット33を介して、各天板1の背面外縁1b側の端部に固定されている。支持ブラケット33は、昇降脚部材2Mの上端を各天板1の背面外縁1b側の端部に固定する適宜の構成を用いることができる。
【0097】
連結部材36L、36M、36Rは、X方向の長さが連結部材6Lよりも短い以外は、連結部材6Lと同様に構成されている。
連結部材36Lは、端部支持脚ユニット34Lと中間支持脚ユニット35LとをX方向に連結している。
連結部材36Mは、中間支持脚ユニット35L、35RをX方向に連結している。
連結部材36Rは、端部支持脚ユニット34Rと中間支持脚ユニット35Rとを、上記第1の実施形態と同様にしてX方向に連結している。
連結部材36L、36M、36Rは、各カバー36によってY方向に挟まれた領域に配置されている。
【0098】
このような構成のデスク装置103は、各天板1を1つずつの昇降脚部材2Mによって昇降可能に支持した例になっている。
デスク装置103においては、上記第1の実施形態と同様に、各天板群のそれぞれにおいて、各天板1の下方かつ端部支持脚ユニット34L、34R間において、各正面外縁1fから距離d1−d2の範囲に、有効利用可能な天板下空間が形成される。
デスク装置103によれば、上記第1の実施形態の端部支持脚ユニット4L、4Rと同等の支持剛性を有する端部支持脚ユニット34L、34Rによって、X方向の両端部が支持される。このため、上記第1の実施形態と同様に、デスク装置103の全体としては、ねじれ変形に強い構造になっている。
さらに、本実施形態では、中間支持脚ユニット35L、35Rが、互いに連結部材36Mを介して連結され、かつ、連結部材36L、36Rを介して、端部支持脚ユニット34L、34Rと連結されている。このため、昇降脚部材2Mを介して伝達される荷重が、中間支持脚ユニット35L。35Rおよび連結部材36L、36Rを介して、端部支持脚ユニット34L、34Rに分散されるため、中間支持脚ユニット35L、35RのY方向の幅が短くても、デスク装置103全体としては、高い剛性が得られる。
【0099】
以上説明したように、デスク装置103によれば、昇降可能な複数の天板1を並べて配置しても、安定的に支持することができ、天板1の下方の空間を効率的に利用できる。
【0100】
なお、上記各実施形態および変形例の説明では、第1の方向であるX方向において互いに隣り合う支持脚部材同士が、連結部材で互いに連結されている例で説明した。しかし、連結部材によって連結されていなくても、許容荷重内の天板昇降式什器の変形を許容範囲に収められる場合には、連結部材の一部または全部が省略されてもよい。
【0101】
上記各実施形態および変形例の説明では、連結部材が、配線ケーブルを収容する配線ダクトになっている場合の例で説明した。しかし、配線ケーブルを収容する配線ダクトは、連結部材の他に設けられてもよい。この場合、連結部材は、配線を収容する内部空間や開口を有しない構造部材を用いることができる。
【0102】
上記各実施形態および変形例の説明では、天板昇降式什器が、X方向にそれぞれ延びる2列の天板列を有する両面テーブル型の場合の例で説明した。
しかし、天板昇降式什器は、X方向に延びる天板列が1列の片面テーブル型であってもよい。
さらに、天板昇降式什器の天板列における天板数は、4以上でもよい。
【0103】
上記各実施形態および変形例の説明では、天板昇降式什器における天板列全体が、1つの天板群を構成し、天板群の両端に端部支持脚部材が配置されている場合の例で説明した。
しかし、本発明の構成が適用される天板群は、天板列の一部のみであってもよいし、天板列内に、本発明の構成が適用される天板群が複数あってもよい。
例えば、両面テーブル型の構成において一方の天板列のみが本発明の構成を適用する天板群になっていてもよい。
例えば、上記第1の実施形態のデスク装置100において、X方向外側に、本発明の構成を有しない昇降式天板が追加されるなどしてもよい。
例えば、X方向において4つ天板を有する天板列において、支持脚体は、第1の端部支持脚体、第1の中間支持脚部材、第2の端部支持脚体、第2の中間支持脚部材、および第3の端部支持脚部材を備える構成とし、第1および第2の端部支持脚部材との間に2つの天板からなる第1の天板群を有し、第2および第3の端部支持脚部材との間に2つの天板からなる第2の天板群を有する構成でもよい。
【0104】
上記各実施形態および変形例の説明では、各天板を支持する昇降脚部材が1つまたは2つの場合の例で説明したが、1つの天板は、3以上の昇降脚部材によって支持されてもよい。例えば、上記第1の実施形態において、端部支持脚ユニット4L(4R)において、端面E1側に昇降脚部材2Eを追加してもよい。例えば、上記第1の実施形態において、連結部材6L(6R)上に、昇降脚部材2Mを追加してもよい。
【0105】
上記各実施形態および変形例の説明では、天板が平面視矩形状の場合の例で説明した。
しかし、天板の外縁は、湾曲していてもよいし、一部に凹部や凸部が設けられてい
てもよい。
【0106】
上記第3の実施形態の説明では、昇降脚部材2Mが、中間支持脚ユニット35L(35R)上に支持された場合の例で説明した。しかし、上記第1の実施形態のように、支持脚体が、端部支持脚ユニット4L、4Rと中間支持脚ユニット5とが連結部材6L、6Rで連結されて構成されている場合には、昇降脚部材2Mを連結部材6L、6R上に設けてもよい。
【0107】
上記第2の実施形態の説明では、本体部6Aの底板部6a上に、配線ケーブル8とテーブルタップ9とが、配線ガイド26dによって仕切られて配置された例で説明した。しかし、配線ケーブル8を底板部6a上に固定しテーブルタップ9を上板部26B上に配置することによって、あるいは、この逆に配置することによって、配線ケーブル8とテーブルタップ9を二層に分けて配置してもよい。この場合、配線ガイド26dは省略されてもよい。
【0108】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態及びその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。