特許第6827921号(P6827921)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6827921
(24)【登録日】2021年1月22日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】車両のためのフロントガラス組立体
(51)【国際特許分類】
   B62J 17/04 20060101AFI20210128BHJP
   B60S 1/04 20060101ALI20210128BHJP
【FI】
   B62J17/04
   B60S1/04
【請求項の数】15
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-523237(P2017-523237)
(86)(22)【出願日】2015年10月9日
(65)【公表番号】特表2017-532252(P2017-532252A)
(43)【公表日】2017年11月2日
(86)【国際出願番号】IB2015057733
(87)【国際公開番号】WO2016067135
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2018年6月15日
(31)【優先権主張番号】RM2014A000630
(32)【優先日】2014年10月31日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】512185877
【氏名又は名称】ピアッジオ・エ・チ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】オノリーノ・ディ・タンナ
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ・バルトロッツィ
【審査官】 結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭59−23752(JP,A)
【文献】 特開2002−79971(JP,A)
【文献】 特開昭62−46742(JP,A)
【文献】 特開昭58−174048(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第2966110(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 17/04,
B60S 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントガラスパネル(11)及び前記フロントガラスパネル(11)を支持する支持構造体(12)を有するフロントガラスパネル群(11,12)と、
ワイパー群(20)と、
を備え、
前記ワイパー群(20)は、ワイパ(13)と、前記ワイパー(13)を作動させる駆動モータ群(14)と、液体用のタンク(15)と、タンク(15)に作動的に接続されたポンプ(16)とを備え、
前記ワイパー群(20)は、前記フロントガラスパネル群(11,12)によって支持され、
車両(1)のフレームに対して前記支持構造体(12)を一体的に着脱することにより、前記車両(1)に対して着脱可能となっている、車両(1)のためのフロントガラス組立体(10)。
【請求項2】
前記車両(1)は、電動自転車、オートバイ、モペット、スクーター、トライク、ATV(四輪車/三輪車)、ジェットスキー 、スノーモービルから選択される車両である、請求項1に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項3】
前記車両(1)は、車両フレームと、ハンドルバーと、を備え、前記支持構造体(12)は、前記車両フレームに取外可能に固定でき、前記駆動モータ群(14)、前記タンク(15)及び前記ポンプ(16)は、前記支持構造体(12)によって支持されている、請求項1又は2に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項4】
前記タンク(15)は前記支持構造体(12)に固定され、前記駆動モータ群(14)及び前記ポンプ(16)はタンク(15)に支持されている、請求項3に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項5】
前記タンク(15)は、前記駆動モータ群(14)が収容される収容凹部(21)を形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項6】
前記駆動モータ群(14)と前記ポンプ(16)との間の少なくとも1箇所に動作可能に接続された少なくとも1つのクイックカップリング電気コネクタを備え、前記少なくとも1つのクイックカップリング電気コネクタが、前記車両(1)に設けた相補的な高速カップリング電気コネクタと接続されるように構成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項7】
前記駆動モータ群(14)及び前記ポンプ(16)を制御する制御要素を備え、前記タンクは、前記制御要素のためのハウジングシート(30)を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項8】
前記ワイパー群(20)は、前記ワイパー(13)を有するパンタグラフ機構(130)を備えている、請求項1から7のいずれか1項に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項9】
前記駆動モータ群(14)は、前記フロントガラスパネル(11)を貫通して前記ワイパー(13)に動作可能に連結された駆動シャフト(142)を備えている、請求項1から8のいずれか1項に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項10】
前記支持構造体(12)にタンク(15)を取り外し可能に取り付けるための接続要素(122,123)を備え、前記支持構造体(12)は、取外可能に取り付けるために前記車両フレームに設けた対応する第2の連結要素と協働するように適合された第1の連結要素(121)を有し、前記接続要素(122,123)は、前記支持構造体(12)に設けた第1の接続要素(122)を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項11】
前記支持構造体(12)は、前記フロントガラスパネル(11)に結合された略「U」形状をした支持アーム(124)と、前記支持アーム(124)に一体化された複数の取付ブラケット(125)とを備え、前記各取付ブラケット(125)は、前記第1の連結要素(121)の少なくとも1つと、前記第1の接続要素(122)の少なくとも1つとを備えている、請求項10に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項12】
前記各取付ブラケット(125)は、支持アーム(124)に対して突出する少なくとも1つの取付部と、前記第1の接続要素(122)の少なくとも1つと、を備えている、請求項11に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項13】
前記各取付ブラケット(125)は、前記第1の接続要素(122)の少なくとも1つを有すると共に、前記第1の連結要素(12)の少なくとも1つを備える前記取付部に対して反対方向又はほぼ反対方向に前記支持アーム(124)から突出する追加の取付部をさらに備えている、請求項12に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項14】
前記車両(1)は、二輪/三輪/四輪の車両であり、オートバイ、モペット、三輪車又は四輪車を含む、請求項1に記載のフロントガラス組立体(10)。
【請求項15】
前記請求項1から14のいずれか1項に記載のフロントガラス組立体(10)が設けられた車両(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、車両用フロントガラスの技術分野に関する。特に、本明細書は、フロントガラスパネルと、このフロントガラスパネルに取り付けたワイパーを備えたフロントガラス組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
非限定的な例として、スクーター及び自動二輪車の分野では、例えば、風、雨、及び、運転上の快適性や安全性に悪影響を及ぼす要素から運転者を保護することにより、より快適に車両を運転する主な機能を有するフロントガラスパネルをスクーター又は自動二輪車に装備することが公知である。雨天の場合、フロントガラスパネルに付着した水滴が運転者の視界を妨げ、特に夜間での運転の安全に影響する。このようなリスクを低減するため、ワイパーをスクーター又はオートバイのフロントガラスパネルに設けることが公知である。特に、比較的完成度の高いワイパーシステム、すなわちワイパー、ワイパーを駆動するモータ、フロントガラスパネルをクリーニングするための液体を収容するのに適したタンク、及び、タンクに作動可能に接続されたポンプを備えたワイパーシステムが必要であれば、車両にワイパーシステムを強固に一体化することが公知である。また、自動車と同様な屋根カバー及びフロントガラスを有するスクーターが公知である。この種のスクーターは、スクーター自体に組み込まれた前述のタイプの完全なワイパーシステムを備える。換言すれば、このワイパーシステムでは、ワイパーシステムの駆動モータ、ポンプ及びタンクが、スクーターのシェル内のダッシュボードの下方に配置され、駆動モータ及びポンプを駆動するための制御装置が、ダッシュボードに配置されている。しかしながら、この種のワイパーシステムの設置には比較的長い時間が必要であり、しかもその作業は比較的困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本明細書の一般的な目的は、フロントガラスパネルに関連するワイパーを備えたフロントガラス組立体を利用可能にすることであり、公知技術に関する上述のタイプの比較的完全なワイパーシステムの設置を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的及び他の目的は、最も一般的な形態の請求項1に記載のフロントガラス組立体及びいくつかの特定の実施形態の従属請求項によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本実施形態に係るフロントガラス組立体を備えた車両の一部を示す立体正面図である。
図2図1の車両から取り外したフロントガラス組立体を図1とは反対側から見た部分立体図である。
図3図1の車両及びウインドスクリーンアセンブリの部分立体正面図あり、特に、フロントガラスアセンブリの一部を除去した部分立体正面図である。
図4図1の車両及びウインドスクリーンアセンブリの部分立体平面図であり、特に、フロントガラスアセンブリの一部を除去した部分立体平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
添付図面において、同一又は類似の要素を同一参照番号で示す。
【0007】
図1には、車両フレーム(公知のタイプのため図示せず)を有し、本実施形態に係るフロントガラス組立体10を備えた車両1が示されている。この例では、車両1は自動車であり、2つの前輪と1つの後輪を有する三輪の車両1すなわちオート三輪1であるのが好ましい。より好ましい車両1は、車両を(前輪が後輪と共に傾斜すなわちローリング運動可能な)自動二輪車として駆動できるように、2つの平行で傾斜可能な前方操舵輪と、フレームに一体化された後部中央の駆動輪とを備えた三輪の車両であり、そのような前方操舵システム(関節連結した四辺形)は、後輪に対して回転可能で、前輪は後輪のように傾斜することができるが、常に地面に接触したままであり、路面への付着をより確実にする。この種の車両は、例えば、PIAGGIO&C SPA.のEP1561612又はEP1484239に記載されている。いずれの公報でも、明細書の示唆によりこの種の車両1すなわち一般的な三輪車1に限定されないことが認められる。一般に、車両1には、電気自転車、オートバイ スクーター、トライク、ATV(四輪車/三輪車)、ジェットスキー、またはスノーモービルが含まれるが、これらには限定されない。 さらに一般には、車両1は、オートバイ、モペット、三輪車又は四輪車として認定されている二輪/三輪/四輪のいずれの車両であってもよい。より好ましくは、車両1は、屋根を覆わない車両、すなわち、車両に一体化された固定タイプの屋根カバーがない車両である。
【0008】
図1及び図2に示すように、フロントガラス組立体10は、フロントガラスパネル群11,12及びワイパー群20(図2)を備える。フロントガラスパネル群11,12は、フロントガラスパネル11、好ましくはポリカーボネート製のフロントガラスパネル11と、フロントガラスパネル11を支持するための支持構造体12とを備える。
【0009】
ワイパー群20は、ワイパー13と、ワイパー13を駆動する駆動モータ群14と、液体用タンク15と、タンク15に作動的に連結されたポンプ16とを備える。タンク15は、樹脂製であるのが好ましく、ポンプ16によってフロントガラスパネル11に送られる液体を収容するのに適しており、公知の手法によりフロントガラスパネル11をワイパー13で清掃可能である。ワイパー群20は、ワイパー13を有するパンタグラフ機構130を備えるのが好ましい。好適な実施形態によれば、駆動モータ群14は、ギアモータ14Bに駆動可能に連結された駆動モータ14Aを備える。図3に示すように、駆動モータ群14は、タンク15のタンク壁15Aに固定されているのが好ましい。駆動モータ群14は、固定プレート14C、好ましくは金属固定プレート14Cに固定され、壁15Aに、例えばボルトで固定されているのがさらに好ましい。タンク15は、駆動モータ群14のトランスミッションコネクティングロッド141に対向するタンク貫通開口15Bを備える。開口15Bは、コネクティングロッド141を含む複合レバーのハウジングがワイパー13の動作を制御可能とする機能を有する。開口15Bは、タンクに干渉することなく複合レバーを動作可能とし、ワイパー群20の大きさを抑制するのに都合のよい形となっている。好ましい実施形態によれば、駆動モータ群14は、フロントガラスパネル11を貫通してワイパー13に作動的に接続される駆動軸142(図3)を含む。また駆動シャフト142は、タンク15、好ましくはタンク壁15Aを貫通する。ワイパー群20が前述のパンタグラフ機構130を備える場合、フロントガラス組立体10は、パンタグラフ機構130のロッド131に回転可能に連結される補助回転軸143も備えるのが好ましい。
【0010】
図4に示すように、好ましい実施形態によれば、フロントガラス組立体10は、駆動モータ群14及びポンプ16を制御するための制御要素(公知のタイプのため図示せず)を備える。このような制御要素は、例えば、 駆動モータ群14を作動させるためのボタンと、モータ群14とポンプ16に作動的に接続されたポンプ16を作動させるためのボタンとを含む。タンク15は、駆動モータ群14とポンプ16の制御要素を収容するためのハウジングシート30を備える。
【0011】
図2に示すように、ワイパー群20はフロントガラスパネル群11,12に支持されている。 好適な実施形態によれば、フロントガラス組立体10は、車両1の前述の車両フレーム(図示せず)に取り外し可能に連結される。本発明の一実施形態によれば、フロントガラス組立体10は、好ましくは適切な接続ブラケットを用いて、車両1のハンドルバーに取り付けることができる。
【0012】
好ましい実施形態によれば、支持構造体12は、車両フレームに取り外し可能に固定でき、駆動モータ群14、タンク15及びポンプ16は、支持構造体12に支持される。タンク15は支持構造体12に固定され、駆動モータ群14及びポンプ16はタンク15に支持されるのが好ましい。タンク15は、例えば、限定するものではないが、図2に示すような略四角形の形状を有する収容凹部21を形成されている。
【0013】
好ましい実施形態によれば、支持構造体12は、結合穴121等の第1結合要素121を備える。支持構造体12は、車両フレームに取外可能に固定するために、車両フレームに設けた第2連結要素(図示せず)と協働するのに適している。車体フレームに設けた第2連結要素(図示せず)は、例えば、支持構造体12を車両に固定するために、各連結ネジ又は各連結ボルトを挿通可能となるように、結合穴121に対応するフレーム孔を備えていてもよい。フロントガラス組立体10は、タンク15を支持構造体12に取り外し可能に固定するための接続要素122,123(図2及び図3)を備えるのが好ましい。接続要素122,123は、例えば、支持構造体12に設けた第1連結穴122等の第1接続要素122を備え、さらに、接続要素122,123は、第2接続要素123を備える。第2接続要素123は、例えば、タンク15を支持構造体12に固定するためにタンク15に設けた第1連結穴122及び第2連結穴を貫通するのに適した連結ボルト123又は連結ネジを備えるのが好ましい。
【0014】
好ましい実施形態によれば、図1及び図2に示すように、支持構造体12は、概略「U」形状を有し、フロントガラスパネル11に好ましくは取り外し可能に連結される支持アーム124と、支持アーム12に好ましくは溶接で一体化される、多数の取付ブラケット125、数は制限されないが、例えば2つのブラケット125と、を備える。各取付ブラケット125は、少なくとも1つの前記第1結合要素121と、少なくとも1つの前記第1連結要素122とを備える。一例では、各ブラケット125は、一対の結合穴121と、一対の第1連結穴122とを備える。また、支持構造体12は、例えば、溶接で支持アーム124に一体化された補助取付ブラケット126を備えるのが好ましい。一例では、支持構造体12は、数は制限されないが、2つの補助取付ブラケット126を備える。各補助取付ブラケット126は、第1結合要素121の一方、特に、結合穴121を備える。
【0015】
好ましい実施形態によれば、取付ブラケット125、好ましくは、補助取付けブラケット126は、取付プレート125,126からなるか、あるいは備える。
【0016】
好ましい実施形態によれば、補助ブラケット126は中心ブラケットであり、ブラケット125は補助ブラケット126に対してそれぞれ反対側に配置された側方ブラケットである。好ましい実施形態によれば、各ブラケット125は、支持アーム124から突出する、例えば、取付タブ等の少なくとも1つの取付部と、前記第1接続要素122の少なくとも1つとを備える。また、好ましい実施形態によれば、各取付ブラケット125は、例えば、前記第1結合要素121の少なくとも1つを備えた取付タブ等のさらなる取付部と、前記第1接続要素122の少なくとも1つとを備える。
【0017】
好ましい実施形態によれば、引き続き図2に示すように、フロントガラス組立体10は、駆動モータ群14とポンプ16のうちの少なくとも1つに動作可能に接続された少なくとも1つのクイックカップリング電気コネクタ(公知のタイプのため図示せず)を備える。雄型又は雌型の電気コネクタのようなクイックカップリング電気コネクタは、例えば、車両、好ましくは、車両の前部に設けられる雄型又は雌型コネクタ等の相補的クイックカップリング電気コネクタに接続されている。そのような相補的コネクタは、例えば、車両のバッテリ又は他の電力供給装置と、好ましくは前記制御要素とに接続されてワイパー群20に電力を供給可能とする。適切な実施形態によれば、特にフロントガラス組立体10の車両1への組立あるいは分解を迅速に行っているので、例えば、電気ケーブル161,162(図2)によって、駆動モータ群14及びポンプ16に電気接続される単一のクイックカップリング電気コネクタと、車両1内の単一の相補的クイックカップリング電気コネクタとが設けられている。別の実施形態によれば、駆動モータ群14とポンプ16に関連する複数のクイックカップリング電気コネクタ、例えば、駆動モータ群14に関連するコネクタと、ポンプ16に関連するコネクタとを設けてもよいし、車両1に設けた複数の対応する相補的なクイックカップリング電気コネクタを設けてもよい。さらに別の実施形態によれば、電気ケーブル161,162は、クイックカップリング電気コネクタを設けることなく、車両1のバッテリ又は他の電力供給装置に接続できる。
【0018】
したがって、前記記載に基づいて、フロントガラス組立体が、先行技術の状態を参照して上述した目的をどのように達成することができるかを理解することが可能である。
【0019】
実際に、本明細書に於けるフロントガラス組立体は、支持構造体を車体フレームに着脱するだけで、車両に一括して取り付け/取り外しできるので、フロントガラス組立体が取り付けられる車両に比較的完全なワイパーシステムが特に迅速に設置される。また、本明細書に於けるフロントガラス組立体は、必要ならば、ワイパーなしのフロントガラスと容易に交換可能である。さらに、本明細書に於けるフロントガラスは、ワイパーなしの通常のフロントガラス、例えば、そのようなワイパーなしのフロントガラスに設けた同様な固定要素を使用して、ワイパー規格のないフロントガラスとして設置できるため、設置しようとする車両に与える衝撃は特に低くなる。したがって、本明細書に於けるこのようなフロントガラス組立体は、ワイパー規格のないフロントガラスと容易に交換可能であるが、その逆も可能であり、例えばフレームを何ら変更する必要がない。
【0020】
実施形態及び構成の詳細は、本発明の原理への先入観なしに、単に非限定的な例として記載及び図示されたものであり、添付の特許請求の範囲に定義された発明から逸脱することなく広く変更されてもよい。
【符号の説明】
【0021】
1…車両
10…フロントガラス組立体
11,12…フロントガラスパネル群
11…フロントガラスパネル
12…支持構造体
13…ワイパー
14…駆動モータ群
14A…駆動モータ
14B…ギアモータ
15…タンク
15A…壁
15B…貫通開口
16…ポンプ
20…ワイパー群
21…収容凹部
30…ハウジングシート
121…第1結合要素(結合穴)
122…第1接続要素(第1連結穴)
123…第2接続要素(連結ボルト)
124…支持アーム
125…ブラケット
126…補助取付ブラケット
130…パンタグラフ機構
131…ロッド
141…コネクティングロッド
図1
図2
図3
図4