(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ウェアラブルデバイスの外側で発生するローカル信号をワイヤレスに受信するためのワイヤレス受信器回路であって、前記ローカル信号は、複数のアクティビティのタイプの中から選択可能なアクティビティのタイプを示す情報を含む、ワイヤレス受信器回路と、
1つ又は複数の生理及び行動パラメータを感知するための、複数のセンサと、
受信した前記ローカル信号内の前記情報に基づいて前記アクティビティのタイプを自動的に決定するため、及び、前記決定に基づいて、前記1つ又は複数の生理及び行動パラメータに対応するデータを、前記複数のセンサのうちの1つ又は複数から受信するための、処理回路と、
を備える、ウェアラブルデバイス。
決定された前記アクティビティのタイプは、前記ウェアラブルデバイスを着用している人物に関し、前記1つ又は複数の生理及び行動パラメータは、前記人物の身体機能又は前記人物の身体のすべて若しくは一部の動きに関連付けられる、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
前記アクティビティのタイプは、スポーツアクティビティのタイプ、エクササイズアクティビティのタイプ、レクリエーションアクティビティのタイプ、家事アクティビティのタイプ、ソーシャルアクティビティのタイプ、又は動きのないアクティビティのタイプを含む、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
前記ワイヤレス受信器回路は、無線周波数識別技術、近距離無線通信技術、又はBluetooth(登録商標)技術に従って、識別子情報で符号化された前記ローカル信号をワイヤレスに受信するためのものである、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
前記情報を、装置、又は前記装置に関連付けられた前記アクティビティのタイプに関連付ける、データ構造を記憶するためのメモリを更に備える、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
前記処理回路は更に、前記アクティビティのタイプの決定に基づいて、前記メモリ内に記憶された複数の選択可能なアルゴリズムのうちの1つを実行するためのものである、請求項6に記載のウェアラブルデバイス。
前記処理回路は更に、前記決定されたアクティビティのタイプに関連付けられた異なる動きを区別及び測定するためのものである、請求項7に記載のウェアラブルデバイス。
前記ワイヤレス受信器回路は更に、人物と直接又は間接的に接触している装置に取り付けられたタグから、前記ローカル信号を受信するためのものである、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
前記処理回路は更に、前記アクティビティのタイプを決定することに応答して、フィードバックを提供させるためのものである、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
前記処理回路は更に、前記生理及び行動パラメータが前記アクティビティのタイプに固有の実際のアクティビティを示す所定の閾値レベルに一致するか又はこれを超えることに基づいて、前記1つ又は複数の生理及び行動パラメータを記録するためのものである、請求項1に記載のウェアラブルデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0019] 本明細書では、アクティビティのタイプの中でもとりわけ、特定タイプのスポーツアクティビティ、エクササイズ(フィットネスとも称される)アクティビティ、レクリエーションアクティビティ(例えば、ダーツ、ビリヤードなど)、家事アクティビティ(例えば、ペンキ塗り、清掃など)、ソーシャルアクティビティ、及び/更には、動きのないアクティビティ(例えば、睡眠)の、自動的且つ信頼できる検出及び識別を可能にする、ウェアラブルデバイス及び対応する方法の所与の実施形態が開示される。検出及び識別プロセスの自動化は、ユーザがこうした情報を手動で入力するための負担を取り除くか又は軽減し、更にまた、心拍数、呼吸などの生理パラメータを測定する現在のフィットネス又はアクティビティトラッカを介したアクティビティ判断能力も向上させる。ウェアラブルデバイスの実施形態における処理回路要素も、よりアクティビティ特有のアルゴリズム及び/又はセンサ、並びによりロバストな処理の、リアルタイムでの使用を介して、生理及び/又は行動測定を、現在の市場に存在するものに比べて向上させるために動作可能なように強化される。
【0017】
[0020] ウェアラブルデバイス12の実施形態が実施可能な例示のシステム10を示す、
図1に注目する。当業者であれば、本開示との関連において、システム10は多くの例の中の1つであること、及び、ウェアラブルデバイス12のいくつかの実施形態は、
図1に示される構成要素よりも少ない、多い、及び/又は異なる構成要素を備えるシステムにおいて使用できることを、理解されたい。システム10は、1つ又は複数のネットワークを介した情報の通信を可能にする、複数のデバイスを備える。示されたシステム10は、各々が固有のタグ識別子及びアクティビティ/装置識別子を備え、ウェアラブルデバイス12とワイヤレス通信を行っている、1つ又は複数のタグ14(例えば、14A〜14N)を備える。ウェアラブルデバイス12は、更に、電話16、コンピュータ18、及び/又は別のウェアラブルデバイス20を含む、システム10に関連付けられた1つ又は複数の電子デバイスに、通信可能に結合される。各電子デバイスは単数で掲示されているが、いくつかの実施は、電子デバイス16〜20の各々について異なる数量を利用できることを理解されたい。システム10は、電話16及び(例えば、セルラモデムカードを装備した)コンピュータ18と、ワイドエリアネットワーク24などの別のネットワークとの間での、情報の通信を可能にする、セルラネットワーク22を更に備える。コンピュータ18は、同軸ケーブル、ツイストペア、及び/又は銅配線などの、有線接続を介して、ワイドエリアネットワーク24に結合することもできる。システム10は、システム10の残り部分についてウェブサービス及び/又はデータストレージをホストする、1つ又は複数のサーバデバイス26などの、1つ又は複数のコンピューティングデバイスを更に備える。
【0018】
[0021] タグ14は、無線周波数識別(RFID)タグ/トランスポンダ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、及び/又は近距離無線通信(NFC)トランシーバ/トランスポンダのうちの1つ又は任意の組み合わせとして、構成される。例えば、タグ14のうちの1つ又は複数がRFIDタグとして具体化される時、RFIDタグは、ウェアラブルデバイス12によって伝送される無線周波数(RF)信号をRFIDタグ14が受信して応答できるようにする、半導体(例えば、シリコン)集積回路又はマイクロチップ、及び1つ又は複数のアンテナを備える。RFIDタグ14は、能動タイプ(例えば、オンボード又は再利用可能電源)又は受動タイプ(例えば、ウェアラブルデバイス12によって伝送される信号内に提供される無線エネルギーによってエネルギーを与えられる)とすることができる。RFIDタグ14は、タグ14の識別子、及びRFIDタグ14が取り付けられる装置の識別子として具体化された情報を記憶するために使用される、不揮発性メモリなどのメモリを、更に備える。いくつかの実施形態において、識別子は、装置が通常関連付けられるアクティビティのタイプの(例えば、装置との論理結合を介した)ものである。例えば、能動タイプのタグ14の場合、ウェアラブルデバイス12におけるRFIDリーダ機能は、RFIDタグ14に送られる変調RF信号を生成する。RFIDタグ14は、信号内に符号化された情報を有する変調RF応答信号を提供し、情報は、タグ識別子、及び、RFIDタグ14が取り付けられ、RFIDタグ14のメモリに記憶される装置の識別子に対応する。受動タイプのタグの場合、ウェアラブルデバイス12におけるRFIDリーダ機能は、RFIDタグ14を活動化して電力を供給する、非変調の連続波信号を提供し、一実施形態では、RFIDタグ14の後方散乱信号が、記憶された識別子を用いて符号化される。ウェアラブルデバイス12におけるRFIDリーダ機能は、装置のタイプ(及び/又は、装置に関連付けられたアクティビティのタイプ)を自動的に決定するために、情報(例えば、識別子)を復調及び復号する。
【0019】
[0022] NFCタグとして具体化されるタグ14の場合、通信は一般に、リーダとタグ14との間の10センチメートル(cm)以内で達成され、動作は、13.56MHzの(少なくともいくつかの管轄区域内で)規制されないRF帯域内である。RFIDタグ14と同様に、NFCタグ14は、能動モード(RF電磁界を提供する)又は受動モード(例えば、ウェアラブルデバイス12によってエネルギー供給される)で動作する。NFCはいくつかの受動RFIDインフラストラクチャと互換性があることに留意されたい。NFCタグ14はアンテナ及びメモリ(例えば、不揮発性メモリ)を備え、後者は、タグ識別子、並びに、取り付けられた装置及び/又は取り付けられた装置の関連付けられたアクティビティの識別子の形で、情報を記憶する。タグ14とウェアラブルデバイス12との間の通信は、記憶された識別子に従って符号化された(例えば、修正ミラー符号化又はマンチェスター符号化)情報を備える、変調信号の形であり、ウェアラブルデバイス12及びタグ14の各々が関与する能動モードはそれらそれぞれのRF電磁界を交番し、受動モード(タグ14は代わりにトランスポンダと称される)では、ウェアラブルデバイス12によって生成される電磁界は、NFCタグ14に記憶された識別子によって変調される。更に、受動モードでは、NFCタグ14は、ウェアラブルデバイス12によって提供されるRF電磁界を使用して、タグ14にエネルギーを供給する。
【0020】
[0023] Bluetooth(登録商標)トランシーバとして具体化されるタグ14は、UHF電波(例えば、2.4〜2.485MHz)及び周波数ホッピングスペクトラム拡散(例えば、伝送されるデータをパケットに分割し、各パケットを79の異なるBluetooth(登録商標)チャネル間で伝送する)を利用する。タグ14及びウェアラブルデバイス12はマスタスレーブ構成で動作し、一実施形態では、ウェアラブルデバイス12はマスタとして、タグ14はスレーブとして働くが、この構成に限定されない。タグ14及びウェアラブルデバイス12は、一実施形態ではウェアラブルデバイス12に埋め込まれた、共通マスタクロックを共有する。
【0021】
[0024] 電話16は、電話機能を備えたハンドヘルド型コンピューティング/通信デバイスの中でもとりわけ、スマートフォン、モバイルフォン、セルラフォン、ラップトップ、携帯情報端末、タブレット、ページャ、として具体化される。例として、電話16がスマートフォンとして具体化されると想定してみる。スマートフォン16は、ベースバンドプロセッサ及びアプリケーションプロセッサを含む少なくとも2つの異なるプロセッサを備える。ベースバンドプロセッサは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)プロトコルスタックなどの、プロトコルスタックに関連付けられた機能を展開するための専用プロセッサを備える。アプリケーションプロセッサは、ユーザインターフェースを提供し、アプリケーションを実行するための、マルチコアプロセッサを備える。ベースバンドプロセッサ及びアプリケーションプロセッサは、それぞれ、関連付けられたメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリなど)、周辺装置、及び稼働クロックを有する。
【0022】
[0025] より具体的には、ベースバンドプロセッサは、スマートフォン16が、WCDMA(登録商標)(広帯域符号分割多元接続)、CDMA(符号分割多元接続)、EDGE(GSM(登録商標)進化型高速データレート)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、Zigbee(登録商標)(例えば、IEEE 802.15.4に基づく)、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)(IEEE 802.11に基づくなどの、ワイヤレスフィデリティ)、及び/又はLTE(ロングタームエボリューション)、とりわけ、それらの変形、並びに/或いは他の通信プロトコル、標準、及び/又は規格を含む、1つ又は複数のワイヤレスネットワーク技術にアクセスできるようにするために、GSM(登録商標)プロトコルスタックの機能を展開する。ベースバンドプロセッサは、信号変調、無線周波数シフト及び符号化を含む、無線通信及び制御機能を管理する。ベースバンドプロセッサは、1つ又は複数のアンテナ、無線(例えば、RFフロントエンド)、並びに、アナログ及びデジタルのベースバンド回路要素を有する、GSM(登録商標)モデムを備える。RFフロントエンドは、セルラネットワーク22へのアクセスを可能にするために、複数の異なる周波数の信号の受信及び送信を実行可能にするための、トランシーバ及び電力増幅器を備える。アナログベースバンドは無線に結合され、GSM(登録商標)モデムのアナログとデジタルのドメイン間にインターフェースを提供する。アナログベースバンドは、スマートフォンユーザインターフェース(例えば、マイクロフォン、イヤフォン、呼び出し音、バイブレータ回路など)から受信したアナログ及び/又はデジタルの信号を処理するための、アナログ・デジタル変換器(ADC)及びデジタル・アナログ変換器(DAC)、並びに、制御及び電力管理/分配構成要素及びオーディオコーデックを含む、回路要素を備える。ADCは、デジタルベースバンドプロセッサによる処理のために、任意のアナログ信号をデジタル化する。デジタルベースバンドプロセッサは、GSM(登録商標)プロトコルスタックの1つ又は複数のレベル(例えば、レイヤ1、レイヤ2、など)の機能を展開し、共有メモリインターフェース(メモリは、アプリケーションプロセッサによって処理されたデータに対して処置を行うように命じる、データ及び制御情報及びパラメータを含む)を介して通信する、マイクロコントローラ(例えば、マイクロコントローラユニット又はMCU)、及びデジタル信号プロセッサ(DSP)を備える。MCUは、RTC(リアルタイムクロック)、SPI(シリアル周辺インターフェース)、I2C(inter−integrated circuit)、UART(万能非同期送受信器)、IrDA(赤外線通信協会)に基づくデバイス、SD/MMC(セキュアデジタル/マルチメディアカード)カードコントローラ、キーパッドスキャンコントローラ、及びUSBデバイスなどの、複数の周辺装置(例えば、集積回路としてパッケージングされた回路要素)、GPRS暗号モジュール、TDMA(時分割多重アクセス)、(例えば、1つ又は複数のSIM(加入者識別モジュール)カードのための)スマートカードリーダインターフェース、タイマ、その他を有するコアを用いて、リアルタイムオペレーティングシステム(RTIOS)を実行する、RISC(縮小命令セットコンピュータ)マシンとして具体化される。受信側の機能の場合、MCUは、例えば同相/直角位相(I/Q)サンプルをアナログベースバンドから受信し、検出、復調、及び復号化を実行して、そのレポートをMCUに返すように、DSPに命令する。送信側の機能の場合、MCUは伝送可能データ及び補助情報をDSPに提示し、DSPはこのデータを符号化してアナログベースバンドに提供する(例えば、DACによってアナログ信号に変換される)。アプリケーションプロセッサは、システムオンチップ(SOC)として具体化され、ウェブブラウジング、電子メール、マルチメディアエンターテインメント、ゲームなどの、複数のマルチメディア関連機能をサポートする。アプリケーションプロセッサは、複数のユーザアプリケーションの実施を可能にするオペレーティングシステムを含む。例えば、アプリケーションプロセッサは、リモートデータのアクセス/格納/処理を提供するためにクラウドコンピューティングフレームワーク又は他のネットワークにアクセスすること、及び、組み込まれたオペレーティングシステムと協働して、カレンダ、ロケーションサービス、リマインダなどにアクセスすることを可能にする、1つ又は複数のアプリケーションプログラムインターフェース(API)を展開する。例えば、クラウドコンピューティングは、遠隔指導、遠隔医学分析などを可能にするための、ユーザデータの格納に使用される。アプリケーションプロセッサは、一般に、プロセッサコア(高度RISCマシン又はARM)、マルチメディアモジュール(ピクチャ、ビデオ、及び/又はオーディオの復号化/符号化用)、グラフィクス処理ユニット(GPU)、ワイヤレスインターフェース、及びデバイスインターフェースを備える。ワイヤレスインターフェースは、ウェアラブルデバイス12、20、又は他のローカルデバイスとのワイヤレス通信を可能にする、Bluetooth(登録商標)又はZigbee(登録商標)モジュール、ローカル802.11ネットワークとインターフェースするためのWi−Fi(登録商標)モジュール、並びに、セルラネットワーク22へのアクセス及びワイドエリアネットワーク24へのアクセスのためのGSM(登録商標)モジュールを含む。アプリケーションプロセッサに結合されるデバイスインターフェースは、デバイスの中でもとりわけ、スクリーンディスプレイ(例えば、LCD又は液晶ディスプレイ)、キーパッド、USB(ユニバーサルシリアルバス)、SD/MMCカード、カメラ、GPRS、Wi−Fi(登録商標)、GPS、及び/又はFMラジオ、メモリなどのデバイスのための、それぞれのインターフェースを含む。当業者であれば、本開示との関連において、同様の機能を達成するために、いくつかの実施形態において上記に対する変形が展開可能であることを理解されたい。
【0023】
[0026] コンピュータ18は、通信機能を備えるコンピューティングデバイスの中でもとりわけ、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、タブレットとして具体化される。コンピュータ18は、他のデバイスとワイヤレス又は有線で(例えば、USB接続などを介して一時的に、或いは、インターネット接続又はローカルエリアネットワーク接続などで永続的に)通信している。コンピュータ18は、ウェアラブルデバイス12、20へのワイヤレス又は(一時的)有線接続などの、ワイヤレス及び/又はセルラネットワーク(例えば、無線及び/又はセルラモデム機能を含む通信カードを介して)及び/又は他のデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバなど)へのアクセスを可能にするために、電話16について上記で説明したものと同様のハードウェア及びソフトウェア/ファームウェアを含む。いくつかの実施において、コンピュータ18は、デジタル加入者回線(DSL)、非対称DSL(ADSL)、などの技術を用いて、及び/又は、同軸、ツイストペア、及び/又は光ファイバ媒体を使用するブロードバンド技術に従って、簡易電話サービス(POTS)を介してインターネットに結合され得る。簡潔にするために、ここではこうした通信機能の考察は省略する。一般に、ハードウェアアーキテクチャに関して、コンピュータ18は、ローカルインターフェースを介して通信可能に結合された、プロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数の入力及び/又は出力(I/O)デバイス(又は周辺装置)を含む。ローカルインターフェースは、限定されないが、例えば1つ又は複数のバス、或いは他の有線又はワイヤレス接続とすることができる。ローカルインターフェースは、通信を可能にするために、コントローラ、バッファ(キャッシュ)、ドライバ、リピータ、及びレシーバなどの、付加要素を有するが、簡潔にするために省略されている。更にローカルインターフェースは、前述の構成要素の間での適切な通信を可能にするための、アドレス、コントロール、及び/又はデータ接続を含む。
【0024】
[0027] プロセッサは、特にメモリに記憶されている、ソフトウェアを実行するためのハードウェアデバイスである。プロセッサは、任意の特注又は市販のプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、コンピュータ18に関連付けられたいくつかのプロセッサの中の補助プロセッサ、半導体ベースの(マイクロチップ又はチップセットの形の)マイクロプロセッサ、マクロプロセッサ、又は一般に、ソフトウェア命令を実行するための任意のデバイスとすることができる。
【0025】
[0028] メモリは、揮発性メモリ要素(例えば、ランダムアクセスメモリ(DRAM、SRAM、SDRAMなどのRAM))及び不揮発性メモリ要素(例えば、ROM、ハードドライブ、テープ、CDROMなど)のうちの、任意の1つ又はそれらの組み合わせを含む。更に、メモリは、電子、磁気、光、半導体、及び/又は他のタイプの、記憶媒体を組み込む。メモリは、分散型アーキテクチャを有し得、様々な構成要素は互いにリモートに配置されるがプロセッサによってアクセス可能であることに留意されたい。
【0026】
[0029] メモリ内のソフトウェアは、1つ又は複数の別々のプログラムを含み、その各々が、論理機能を実施するための実行可能命令の順序付きリストを備える。メモリ内のソフトウェアは、アプリケーションソフトウェア及び適切なオペレーティングシステム(O/S)を含む。オペレーティングシステムは、Microsoft Corporationから入手可能なWindowsオペレーティングシステム、Apple Computerから入手可能なMacintoshオペレーティングシステム、UNIX(登録商標)オペレーティングシステム、その他として具体化される。オペレーティングシステムは、本質的に他のコンピュータプログラムの実行を制御し、スケジューリング、入出力制御、ファイル及びデータの管理、メモリ管理、並びに通信制御及び関連サービスを提供する。
【0027】
[0030] I/Oデバイスは、限定されないが、例えばキーボード、マウス、スキャナ、マイクロフォンなどの、入力デバイスを含む。更に、I/Oデバイスは、限定されないが、例えばプリンタ、ディスプレイなどの出力デバイスも含む。最終的にI/Oデバイスは、限定されないが、前述のように、例えば変調器/復調器(別のデバイス、システム、又はネットワークにアクセスするためなどの、モデム)、無線周波(RF)又はBluetooth(登録商標)トランシーバ、電話インターフェース、ブリッジ、ルータなどの、入力及び出力の両方と通信するデバイスを更に含む。
【0028】
[0031] コンピュータが、PC、ワークステーションなどの場合、メモリ内のソフトウェアは、更に基本入出力システム(BIOS)を含む。BIOSは、起動時にハードウェアを初期設定及びテストし、O/Sを起動し、ハードウェアデバイス間でのデータの転送をサポートする、不可欠なソフトウェアルーチンのセットである。BIOSはROM内に記憶されるため、BIOSはコンピュータ18が活動化された時に実行可能である。
【0029】
[0032] コンピュータ18が動作中の時、プロセッサは、メモリ内に記憶されたソフトウェアを実行し、メモリとの間でデータを送信し、ソフトウェアに従ってコンピュータ18の動作を一般的に制御するように、構成される。
【0030】
[0033] ソフトウェアは、任意のコンピュータ関連システム又は方法によって、又はそれらに関連して使用するために、任意の持続性コンピュータ可読媒体上に記憶される。本書との関連において、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ関連システム又は方法によって、又はそれらに関連して使用するために、コンピュータプログラムを含むか又は記憶することが可能な、電子、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置、デバイス、又は手段を備える。ソフトウェアは、命令実行システム、装置、又はデバイスから命令をフェッチし、命令を実行することが可能な、コンピュータベースシステム、プロセッサ包含システム、又は他のシステムなどの、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらに関連して使用するために、任意の持続性コンピュータ可動媒体内で具体化することが可能である。
【0031】
[0034] セルラネットワーク22は、電話16及び任意選択でコンピュータ18によるセルラ通信を可能にするための、必要なインフラストラクチャを含む。セルラネットワーク22における使用に適した、GSM(登録商標)、GPRS、CDMAOne、CDMA2000、Evolution−Data Optimized(EV−DO)、EDGE、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)、Digital Enhanced Cordless Telecommunications(DECT)、デジタルAMPS(IS−136/TDMA)、及びIntegrated Digital Enhanced Network(iDEN)、などを含む、いくつかの異なるデジタルセルラ技術が存在する。
【0032】
[0035] ワイドエリアネットワーク24は、全体的又は部分的にインターネットを含む、1つ又は複数のネットワークを含む。電話16及び/又はコンピュータ18によるインターネットへのアクセスは、1つ又は複数のサーバデバイス26及び/又はネットワークを介して実行可能であり、PSTN(公衆交換電話網)、POTS、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)、イーサネット(登録商標)、ファイバ、DSL/ADSL、などを含む。
【0033】
[0036] ウェアラブルデバイス12に関与し、受動RFIDタグ14を想定する、動作の一例において、ウェアラブルデバイス12は、受動RFIDタグ14のうちの1つ又は複数からワイヤレス信号(例えば、後方散乱信号)を受信する。例えば、ウェアラブルデバイス12は、定期的に、又はウェアラブルデバイス12が取り付けられた対象の検出された動きに基づいて、タグ14に対してポーリングする。ワイヤレス信号は、タグ識別子、及び、RFIDタグが取り付けられた装置の識別子などの、符号化情報を含む。一実施形態において、ウェアラブルデバイス12は、対象に関連付けられた特定アクティビティに装置の識別子を関連付け、生理及び/又は行動パラメータを測定するために、高度な処理(例えば増加したサンプリングレート)並びに使用可能なセンサのサブセットの選択を開始する。いくつかの実施形態において、ウェアラブルデバイス12は、特定の検出されたアクティビティに関連付けられた対象のセンサのサブセットから、生理又は行動パラメータの測定に使用するために調整されたアルゴリズムを更に選択する。いくつかの実施形態において、ウェアラブルデバイス12は、高度な処理のフィードバックを(例えば、触知性警報、可聴音、トーンなどを介して)提供する。ウェアラブルデバイス12は、Bluetooth(登録商標)通信技術などに従って、電話16(又は、いくつかの実施形態ではコンピュータ18)と通信する。電話16は、測定された生理及び/又は行動パラメータ(例えば、概要)、或いは生理及び/又は行動パラメータに関係する情報に関するフィードバックを、(例えば、視覚表示或いは聴覚又は触覚フィードバックの形で)対象に提供するか、或いは、アプリケーション及びAPIの実行を介して、(例えば、クラウドコンピューティング配置で配置された)ワイドエリアネットワーク24に結合された1つ又は複数のサーバデバイス26と通信し、測定された生理又は行動パラメータに対応するデータを、更に処理及び/又は他のデータと統合するために、データ構造内への入力用にサブミットできるようにする。例えば、サブミットされたデータは、図表又はグラフに含めるため、或いは、検出されたアクティビティに関連付けられた人物に助言を与える遠隔コーチによる評価のために、使用される。いくつかの実施形態において、ウェアラブルデバイス12は、識別子のローカルストレージの代わりに、又はこれに加えて、アクティビティ/装置識別子のリストにアクセスするために、電話16とワイヤレスに通信できることに留意されたい。
【0034】
[0037] ウェアラブルデバイス12の実施形態が実施される例示のシステム10、並びにウェアラブルデバイス12に関与する例示の動作を概略的に説明してきたが、ここで
図2に注目する。
図2は、例示のウェアラブルデバイス12の実施形態、及び特に、基礎となるウェアラブルデバイス12の回路要素及びソフトウェア(例えば、アーキテクチャ)を示す。当業者であれば、本開示との関連において、
図2に示されるウェアラブルデバイス12のアーキテクチャは単なる一例であること、及び、いくつかの実施形態において、同様及び/又は付加的な機能を達成するために、追加の、より少ない、及び/又は異なる構成要素が使用できることを理解されたい。一実施形態において、ウェアラブルデバイス12は、複数のセンサ28(例えば、28A、28B、・・・28N)、センサ28にそれぞれ結合される信号調整回路30(例えば、30A、30B、・・・30N)、及び、信号調整回路30から調整済み信号を受信する処理回路32を備える。一実施形態において、処理回路32は、アナログ・デジタル変換器(ADC)34、デジタル・アナログ変換器(DAC)36、マイクロコントローラ38(例えば、MCU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)40、及びメモリ42を備える。いくつかの実施形態において、処理回路32は、
図2に示されたよりも少ないか又は追加の構成要素を備えることができる。例えば、一実施形態において、処理回路32はマイクロコントローラ38からなる。メモリ42は、オペレーティングシステム(OS)44及びアプリケーションソフトウェア46を備える。アプリケーションソフトウェア46は、センサ28によって測定された信号(及び関連付けられたデータ)を処理するための、第1のアルゴリズム(algo1)48A、第2のアルゴリズム(algo2)48B、N番目までのアルゴリズム(algoN)48Nを含む、複数のアルゴリズム48(例えば、実行可能コードのアプリケーションモジュール)を備える。一実施形態において、異なるアルゴリズム48は、検出されたアクティビティ、及び検出されたアクティビティについての望ましい生理及び/又は行動パラメータに応じて、異なるセンサ28のサブセットを使用する異なるアルゴリズムでタスクが与えられる。アプリケーションソフトウェア46は、ウェアラブルデバイス12が、複数の異なる通信技術(例えば、RFID、NFC、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、Zigbee(登録商標)など)のうちの1つ又は複数に従って動作することを可能にするために使用されるような、通信ソフトウェア49も備える。いくつかの実施形態では、通信ソフトウェア49は別の又は他のメモリ内にある。メモリ42は、データ構造50などの1つ又は複数のデータ構造を更に備える。一実施形態において、処理回路32は、識別子受信回路52及び外部通信回路54に結合される。識別子受信回路52は、1つ又は複数のタグ14からワイヤレス信号を受信する働き、及び、処理回路32が、タグ14と、タグ14が取り付けられた装置とを識別(又は、装置を使用する対象が従事している関連付けられたアクティビティを識別)できるようにするために、信号内に符号化された情報(例えば、タグ識別子及び装置識別子)を処理回路32に転送する働きをする。識別子受信回路52は、RFIDリーダ回路として示されているが、いくつかの実施形態では、NFC回路(いくつかの受動RFIDタグ14を読み取ることが可能)又はBluetooth(登録商標)回路のうちの任意の1つ又はそれらの組み合わせとして、構成可能である。いくつかの実施形態において、識別子受信回路52は、RFIDリーダ回路、NFC回路、及びBluetooth(登録商標)回路のうちの2つ又はそれ以上の組み合わせを含む。外部通信回路54は、ウェアラブルデバイス12と、電話16、ラップトップ18、及び/又はウェアラブルデバイス20(
図1)などの他の電子デバイスとの間の、ワイヤレス通信を実行可能にする働きをする。外部通信回路54はBluetooth(登録商標)回路として示されているが、このトランシーバ構成には限定されない。例えば、いくつかの実施形態において、外部通信回路54は、光又は超音波ベースの技術などの中でもとりわけ、NFC回路、Wi−Fi(登録商標)回路、Zigbee(登録商標)に基づくトランシーバ回路のうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせとして具体化される。いくつかの実施形態において、識別子受信回路52及び外部通信回路54の機能は、単一トランシーバ回路を使用して(例えば、符号化された情報をタグ14から受信するため、及び情報を他の電子デバイスから受信し、他の電子デバイスに送信するために、Bluetooth(登録商標)トランシーバを使用して)実施される。識別子受信回路52及び外部通信回路54の構成要素を、更に下記で説明する。処理回路32は、入力インターフェース56及び出力インターフェース58などの入力/出力(I/O)デバイス又は周辺装置に、更に結合される。いくつかの実施形態において、前述の回路及び/又はソフトウェアのうちの1つ又は複数についての機能を、より少ない構成要素/モジュールに組み合わせること、或いは、いくつかの実施形態では、更に付加的な構成要素/モジュール内で分散させることができることに留意されたい。例えば、処理回路32は、マイクロコントローラ38、DSP 40、及びメモリ42を含む、集積回路としてパッケージングされるが、ADC 34及びDAC 36は、処理回路32に結合された別の集積回路としてパッケージングされる。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラ38によって実行されるDSP 40の機能などの、上記の構成要素についての機能のうちの1つ又は複数が組み合わせられる。
【0035】
[0038] 第1に、処理回路32によって管理及び調整される生理及び行動感知機能を参照すると、センサ28は、心拍数、心拍数のばらつき、心拍数の回復、血流速度、活動レベル、筋肉活動(例えば、手足の動き、反復運動、コア運動、身体の向き/位置、パワー、速さ、加速度など)、筋肉の緊張、血液量、血圧、血液酸素飽和度、呼吸数、発汗、皮膚温度、及び身体組成を含む、複数の生理及び行動パラメータの検出及び測定を実行するために選択される。センサ28は、慣性センサ(例えば、微小電気機械システム(MEMS)インフラストラクチャにおいて圧電、ピエゾ抵抗、又は容量性技術を使用するような、ジャイロスコープ、単軸又は多軸加速度計)、柔軟性及び/又は力センサ(例えば、可変抵抗を用いる)、筋電図センサ、心電図センサ(例えば、EKG、ECG)、磁気センサ、光電脈波(PPG)センサ、生体インピーダンスセンサ、及び/又は、赤外線近接センサ、音響/超音波/音声センサ、ひずみゲージ、電気皮膚センサ/汗、pHセンサ、温度センサ、圧力センサ、及び光電池として、具体化される。いくつかの実施形態において、健康及び/又はフィットネス関係の計算を容易にするために、距離、速さ、加速度、位置、標高など、気圧、湿度、外気温などの決定を容易にするための、全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)センサ(例えば、全地球測位システム(GPS)センサ)を含む、他のタイプのセンサ28が使用される。いくつかの実施形態において、GNSS機能は、外部通信回路54を介して達成される。いくつかの実施形態において、生理パラメータを測定するための機能は、上記よりも少ないセンサ28を使用して組み合わせられることに留意されたい。所与の実施形態は、所定のアクティビティに応じて、使用可能センサ(例えば、すべてのセンサより少ない)のうちのセンサ28のサブセットを使用し、いくつかの実施形態では、検出されるアクティビティに応じて、リフレッシュレート、確度、又は他のセンサパラメータを変更する。
【0036】
[0039] 信号調整回路30は、処理回路32で更なる処理が実施される前に、感知された生理パラメータに対応するデータを含む感知された信号を調整するために、信号調整構成要素の中でもとりわけ、増幅器及びフィルタを含む。
図2では、各センサ28に関連付けてそれぞれ示されているが、いくつかの実施形態では、より少ない信号調整回路30が使用される(例えば、複数のセンサ28で共用される)。いくつかの実施形態において、信号調整回路30(又は、その機能)は、それぞれのセンサ28の回路要素内、又は処理回路32内(又は、その中に常駐する構成要素内)など、他の場所に組み込まれる。更に、上記では、一方向(例えば、センサ28から信号調整回路30へ)の信号フローに関与するように示されているが、いくつかの実施形態では、信号フローは双方向である。例えば、光学測定の場合、マイクロコントローラ38は、センサ28の回路要素内又はこれに結合された光源(例えば、発光ダイオード又はLED)から光信号を放出させ、反射/屈折した信号をセンサ28(例えば、光電池)が受信する。
【0037】
[0040] 識別子受信回路52は、処理回路32によって管理及び制御される。示された実施形態において、識別子受信回路52は、受動RFIDタグ14を読み取るためのRFIDリーダ(又は質問器)回路として具体化される。一実施形態において、識別子受信回路52は、送信器回路60、方向性結合器62、アンテナ64、受信器回路66、及び信号発生器回路68を備える。送信器回路60及び受信器回路66は、変調器/復調器、フィルタ、及び増幅器を含む、RF信号の送信及び受信のそれぞれの提供に適した構成要素を備える。いくつかの実施形態において、前述の機能のうちの1つ又は複数は、DSP 40又はマイクロコントローラ38によって実行される。方向性結合器62は、アンテナ64との間でエネルギーを誘導する。信号発生器回路68は、処理回路32によって制御される場合、発振回路及び/又は周波数合成器として具体化される。識別子受信回路52に対する制御は、マイクロコントローラ38、DSP 40、又はその両方の組み合わせによって実施される。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラ38の監視下で別のリーダコントローラが実施される。
【0038】
[0041] 受動RFIDタグ14は
図2にも示されており、タグ14が取り付けられた装置の識別子、並びにタグ識別子を記憶するためのメモリを伴う集積回路を含む。受動RFIDタグ14は、1つ又は複数のアンテナも備える。しかしながら、受動RFIDタグ14は、電源又は送信器は含まない。受動RFIDタグ14は、フォームファクタの中でもとりわけ、印刷可能RFIDラベルとして具体化された、基板上に形成される集積回路として具体化される。受動RFIDタグ14の動作は、一般に、低周波(例えば、124〜135kHz)、高周波(例えば、13.56MHz)、又は超高周波(UHF)(例えば、860〜960MHz又はそれ以上)のレンジ内である。低周波RFIDタグ14は、一般に、誘導結合に従って識別子受信回路52と共に動作し、識別子受信回路52のアンテナ64及びRFIDタグ14のアンテナは電磁界を形成し、RFIDタグ14は電磁界を用いて電力を引き出し、アンテナ上の電力負荷を変化させる。識別子受信回路52は、磁界における変化を感知し、ADC 34、DSP 40、及びマイクロコントローラ38と協働して、この変化をデジタル形式に変換する。UHFレンジ内で動作する受動RFIDタグ14は伝搬結合を使用し、識別子受信回路52は電磁エネルギーを発するが、電磁界(又は著しい電磁界)は作成されない。むしろ、RFIDタグ14は、識別子受信回路52によって提供される信号からエネルギーを収集し、このエネルギーを使用して、RFIDタグ14のアンテナ上の負荷を変化させ、変更済み信号(後方散乱信号とも称される)を反映させる。信号は、振幅、位相、又は周波数変調技法を使用して変調される。伝搬結合において、アンテナ64は、特定周波数の電波を受信するように調整される。識別子受信回路52での後方散乱信号の処理は、上記のような同様のプロセスを施す。
【0039】
[0042] 例示の一動作において、制御がマイクロコントローラ38によって実行されるものと想定すると、マイクロコントローラ38は、受動(例えば、UHF)RFIDタグ14のうちの1つ又は複数を読み取るためのコマンドを(例えば、定期的に、又は対象によって促された時に)発行する。一実施形態において、マイクロコントローラ38によって発行されるコマンドは、応答信号が要請されるタグ14のタグ識別子、タグ14のプロセッサに対する命令、及び/又はタグ14(読み取り書き込み可能)に書き込まれるべき情報を含む。コマンドは、DSP 40によって符号化され、送信器回路60及び信号発生器回路68によって使用するために(例えば、DAC 36を介して)アナログに変換される。応答可能なように、信号発生器回路68は無線周波信号を生成し、信号発生器回路68によって生成される無線周波信号に基づいて、送信器回路60はRF信号を方向性結合器62に提供する。複数のアンテナ64が実施される実施形態において、付加スイッチを使用して、(例えば、マイクロコントローラ38によって指示されるように)適切なアンテナ64が選択される。送信器回路60は、初めに、レンジ内の受動RFIDタグ14又はタグ14をパワーアップするために、非変調連続波信号を提供した後、内部で符号化されたコマンドを変調信号(例えば、振幅変調)に提供する。変調信号の伝送の定義された時間長さの後、送信器回路60は、1つ又は複数のタグ14による信号の後方散乱を実行可能にするために、連続波信号を提供する。後方散乱信号はアンテナ64で受信され、その後、受信された信号は方向性結合器62を介して受信器回路66に誘導される。受信器回路66は、受信した信号を復調して信号をADC 34に渡し、ADC 34は信号をデジタル化して、結果として生じるデジタル化信号を、マイクロコントローラ38の指示の下でDSP 40に渡す。DSP 40は、デジタル化信号を復号し、復号された情報をマイクロコントローラ38に渡す。マイクロコントローラ38は、処理回路32のデータ構造50(例えば、ルックアップテーブル又はLUT)にアクセスして、一致を判定するために復号された情報を識別子(アクティビティ又は装置識別子)のリストと比較する。一致に基づき、マイクロコントローラ38はRFIDタグ14に関連付けられたアクティビティを識別し、応答可能なように、ADC 34のサンプリングレートを上昇させ、検出されたアクティビティに従事している対象の生理及び/又は行動パラメータの処理のために、適切なアルゴリズム48及びセンサ28(例えば、サブセット)を展開する。
【0040】
[0043] いくつかの実施形態において、識別子受信回路52は、複数のタグ14が問い合わされている時、衝突防止機能(例えば、タグトークファースト又はTTF)などの付加機能を展開する。受動RFIDタグ14の問い合わせに関連して上記で説明したが、アクティブ又は半アクティブのRFIDタグ14に対して同様の機能が実行されることを理解されたい。例えば、アクティブRFIDタグは、それら自体の送信器及び電源(例えば、バッテリ、又は、再利用可能エネルギーによれば、太陽光変換など)を提供し、タグ14が、情報(タグ識別子及び/又は装置識別子)を識別子受信回路52にブロードキャストできるようにする。情報のブロードキャストは、識別子受信回路52からのウェイクアップ信号(例えば、連続波信号)によって促され、この場合、能動RFIDタグ14はトランスポンダと称される。代替として、情報のブロードキャストは、能動RFIDタグ14から提供されるビーコンを介して実施され、ビーコンは、能動RFIDタグ14(例えば、タグ識別子及び/又は装置識別子)のメモリ内に記憶され、能動RFIDタグ14によって所定の間隔(例えば、数秒ごとであるが、これよりも長いか又は短い間隔も使用可能である)で発せられる、情報を含む。
【0041】
[0044] いくつかの実施形態において、識別子受信回路52は、NFC回路として具体化される。NFCトランシーバ及びタグは重複する機能を有し、したがって同様のハードウェアを有するが、それについての考察は、簡潔にするためにここでは省略する。例えば、NFCはRFID技術のサブセット、及び特に、高周波RFIDタグの分岐である(例えば、どちらも13.56MHzで動作する)。NFCリーダ及びタグは、RFIDリーダ及びタグと同様に誘導結合を使用し、能動又は受動のいずれかのタグを使用する(NFCにおけるタグのスキャンは、1回につき1つ達成される)。NFC形式の標準及びプロトコルは、ISO/IEC 14443に概説されているRFID標準に基づく。NFCに従って構成されるデバイスは、ピアツーピア通信を可能にする、タグ及びリーダの両方でもあり得る。NFCデバイスは受動NFCタグを読み取ることが可能であり、いくつかのNFCデバイスは、ISO 15693に準拠している受動RFIDタグを読み取ることが可能である。
【0042】
[0045] RFID、NFC、及びBluetooth(登録商標)受信器についての機能のうちの2つ又はそれ以上は、識別子受信回路のいくつかの実施形態において共有構成要素を備える単一パッケージ(例えば、チップ)として統合され、いくつかの実施形態では、複数のこれらのトランシーバ回路が展開されることを理解されたい。
【0043】
[0046] 識別子受信回路52がBluetooth(登録商標)トランシーバとして具体化される時、外部通信回路54には
図2に示される回路が使用されるが、本開示との関連において、当業者に従ったいくつかの実施形態では図示される回路54の変形が実施できる。下記の外部通信回路54の説明で、所与の実施形態についてBluetooth(登録商標)技術で実施される識別子受信回路52にも同じか又は同様のアーキテクチャの説明が適用されることを理解されよう。前述のように、外部通信回路54は、システム10(
図1)内の他の電子デバイスとワイヤレスにインターフェースするために使用される。一実施形態において、外部通信回路54はBluetooth(登録商標)トランシーバとして構成されるが、いくつかの実施形態では、Wi−Fi(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFCなどの、他の技術及び/又は付加的な技術が使用される。
図2に示される実施形態において、外部通信回路54は、送信器回路70、スイッチ72、アンテナ74、受信器回路76、混合回路78、及び周波数ホッピングコントローラ80を備える。送信器回路70及び受信器回路76は、変調器/復調器、フィルタ、及び増幅器を含む、RF信号のそれぞれの送信及び受信を提供するのに適した構成要素を備える。いくつかの実施形態において、復調/変調及び/又はフィルタリングは、部分的又は全体的にDSP 40によって実行される。スイッチ72は、受信モードと送信モードを切り替える。混合回路78は、処理回路32によって制御されるような、周波数合成器及び周波数混合器として具体化される。周波数ホッピングコントローラ80は、送信器回路70の変調器からのフィードバックに基づいて、送信される信号のホッピング周波数を制御する。いくつかの実施形態において、周波数ホッピングコントローラ80の機能は、マイクロコントローラ38又はDSP 40によって実施される。外部通信回路54についての制御は、マイクロコントローラ38、DSP 40、又はその両方の組み合わせによって実施される。いくつかの実施形態において、外部通信回路54は、マイクロコントローラ38によって監視及び/又は管理されるそれ自体の専用コントローラを有する。
【0044】
[0047] 動作中、(例えば、2.4GHzでの)信号はアンテナ74で受信され、スイッチ72によって受信器回路76に誘導される。受信器回路76は混合回路78と協働して、周波数ホッピングコントローラ80に起因する周波数ホッピング制御の下で、受信した信号を中間周波数(IF)信号に、またその後、ADC 34による更なる処理のためにベースバンドに変換する。送信側では、(例えば、処理回路32のDAC 36からの)ベースバンド信号は、混合回路78と協働して動作する送信器回路70によってIF信号に、またその後、RFに変換され、RF信号はスイッチ72を通過して、周波数ホッピングコントローラ80によって提供される周波数ホッピング制御の下で、アンテナ74から発せられる。送信器回路70及び受信器回路76の変調器及び復調器はそれぞれ、周波数シフトキーイング(FSK)タイプの変調/復調であり、IFとベースバンドとの間の変換を可能にするが、このタイプの変調/復調に限定されない。前述のように、いくつかの実施形態において、復調/変調及び/又はフィルタリングは、DSP 40によって部分的又は全体的に実行される。メモリ42は、Bluetooth(登録商標)送信/受信を制御するために、マイクロコントローラ38によって実行されるファームウェアを記憶する。
【0045】
[0048] 通信技術のいくつかの例を、識別子受信回路52について上記で説明してきたが、他の技術の中でもとりわけ、音響、光を使用する符号化識別情報を提供するタグを利用する他の技術及び/又は付加的な技術が、いくつかの実施形態で使用される。いくつかの実施形態は、振動触知技術を使用する。
【0046】
[0049] 外部通信回路54はIFタイプトランシーバとして示されているが、いくつかの実施形態では、直接変換アーキテクチャが実施可能である。前述のように、外部通信回路54は、NFC、Wi−Fi(登録商標)、又はZigbee(登録商標)などの、他の、及び/又は付加的なトランシーバ技術に従って具体化される。例えば、2.4GHzのRFレンジ内で動作可能な、Zigbee(登録商標)及び/又はWi−Fi(登録商標)が展開される時、同様の物理(PHY)層アーキテクチャが(例えば、周波数ホッピングコントローラ80がチャネルセレクタに置き換えられ、場合によっては、とりわけ最小シフトキーイング(MSK)などの異なる変調/復調方式と共に)使用され、媒体アクセス制御(MAC)層、アプリケーション層、及び/又は、マイクロコントローラ38によって実行されるネットワーク層は、Zigbee(登録商標)又はWi−Fi(登録商標)送信/受信制御を可能にするための適切なファームウェア/ソフトウェア(例えば、通信ソフトウェア49)で構成される。
【0047】
[0050] 処理回路32は、
図2ではADC 34及びDAC 36を含むように示される。感知機能について、ADC 34は信号調整回路30からの調整済み信号を変換し、マイクロコントローラ38及び/又はDSP 40による更なる処理のために信号をデジタル化する。ADC 34のサンプリングレートは、マイクロコントローラ38からの命令に基づいて変動する。例えばマイクロコントローラ38は、RFIDタグ14が取り付けられたテニスラケットについての識別子などの、対象によって使用される装置の情報(例えば、識別子)で符号化された信号の検出(例えば、識別子受信回路52による)時に、サンプリングレートを変更(例えば、増加)する。相対的な非アクティビティの期間中、サンプリングレートは低下する。ADC 34は、入力インターフェース56を介して受信されるアナログ入力を、マイクロコントローラ38による更なる処理のためにデジタル形式に変換するためにも使用される。ADC 34は、識別子受信回路52及び/又は外部通信回路54を介して受信される信号のベースバンド処理の際にも使用される。DAC 36は、デジタル情報をアナログ情報に変換する。感知機能に関するその役割は、センサ28からの光信号又は音響信号などの信号の放出を制御するために使用される。DAC 36は、出力インターフェース58からアナログ信号を出力させるために、更に使用される。また、DAC 36は、マイクロコントローラ38及び/又はDSP 40からのデジタル情報及び/又は命令を、送信器回路60及び70に送られるアナログ信号に変換するためにも使用される。いくつかの実施形態において、付加的な変換回路が使用される。
【0048】
[0051] マイクロコントローラ38及びDSP 40は、ウェアラブルデバイス12に処理機能を提供する。いくつかの実施形態において、プロセッサ38及び40の両方の機能は、単一のプロセッサに組み合わされるか、又は付加プロセッサ間で更に分散される。DSP 40は、特殊なデジタル信号処理を提供し、マイクロコントローラ38からの処理負荷のオフロードを可能にする。DSP 40は、特殊化された集積回路において、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として具体化される。一実施形態において、DSP 40は、中央処理ユニット(CPU)、複数循環バッファ、並びに、ハーバードアーキテクチャに従った別々のプログラム及びデータメモリを備える、パイプラインアーキテクチャを備える。DSP 40は、同時指示及びデータフェッチを可能にする、デュアルバスを更に備える。DSP 40は、Analog Devices SHARC(R)DSPに見られるような、命令キャッシュ及びI/Oコントローラも備えるが、DSPの他の製造業者も使用される(例えば、FreescaleのマルチコアMSC81xx系、テキサスインスツルメンツのC6000シリーズなど)。DSP 40は、一般に、乗算器、論理演算ユニット(加算、減算、絶対値、論理演算、固定点と浮動小数点ユニットとの間の変換などを実行する、ALU)、及びバレルシフタを含む、レジスタ及び数学構成要素を使用する数式展開に利用される。高速乗累算(MAC)を実施するためのDSP 40の能力によって、高速フーリエ変換(FFT)及び有限インパルス応答(FIR)フィルタリングの効率的な実行が可能になる。DSP 40は、一般に、ウェアラブルデバイス12における符号化及び復号化機能を提供する。例えば、符号化機能は、タグ14の活動化及び動作並びに他の電子デバイスへの情報の転送をトリガするための対象アクティビティに対応する、コマンド又はデータの符号化を含む。また、復号化機能は、タグ14又はセンサ28から(例えば、ADC 34による処理の後)受信した情報の復号化を含む。
【0049】
[0052] マイクロコントローラ38は、ソフトウェア/ファームウェア(以下、まとめてソフトウェア46及び49と呼ぶ)を実行するための、特にメモリ42内に記憶された、ハードウェアデバイスを備える。マイクロコントローラ38は、任意の特注又は市販のプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、(マイクロチップ又はチップセットの形の)半導体ベースマイクロプロセッサ、マクロプロセッサ、又は一般に、ソフトウェア命令を実行するための任意のデバイスとすることができる。適切な市販のマイクロプロセッサの例は、非限定的な数例を挙げると、Intel‘s(R)のItanium(R)及びAtom(R)のマイクロプロセッサを含む。マイクロコントローラ38は、タグ14からのアクティビティの検出を管理すること、センサ28に基づく生理パラメータを決定すること、及び、他の電子デバイスとの通信を可能にするためを含む、ウェアラブルデバイス12の管理及び制御を提供する。
【0050】
[0053] メモリ42は、揮発性メモリ要素(例えば、ランダムアクセスメモリ(DRAM、SRAM、SDRAMなどのRAM))及び不揮発性メモリ要素(例えば、ROM、ハードドライブ、テープ、CDROMなど)のうちの、任意の1つ又はそれらの組み合わせを含む。更に、メモリ42は、電子、磁気、及び/又は他のタイプの記憶媒体を組み込む。
【0051】
[0054] メモリ42内のソフトウェアは、1つ又は複数の別々のプログラムを含み、その各々が、論理機能を実施するための実行可能命令の順序付きリストを備える。
図2の例において、メモリ42内のソフトウェアは、適切なオペレーティングシステム(O/S)44と、センサ28の選択されたサブセットに基づいて、生理及び/又は行動測度並びに/或いは他の情報(例えば、位置など)を決定するための複数のアルゴリズム48(例えば、48A、48B、・・・48N)を含む、アプリケーションソフトウェア46とを含む。センサ28からのローデータは、様々な生理及び/又は行動測度(例えば、心拍数、腕の振りなどの生体力学)を決定するためにアルゴリズム48によって使用され、身体能力などの導出される測度の中でもとりわけ、エネルギー消費量、心拍数の回復、有酸素容量(例えば、最大VO2など)などの他のパラメータを導出するためにも使用される。例えば、最大VO2に関するアルゴリズムは、数式116.2−2.98
*T−0.11
*fh−0.14
*A−0.39
*BMI(女性の場合、男性用と同様のアルゴリズム)として具体化され、この式でTは時間、fhは最終心拍数、Aは年齢、及びBMIは肥満度指数である。別の例示のアルゴリズムとして、エクササイズ強度は、速さ(例えば、歩幅(メートル/歩数)時間単位当たりの歩数)に対象の体重を乗じた関数である。腕又は手の動きに対応するアルゴリズムの別の例として、センサ(例えば、運動検出器)は、各ダウンスイングを検出し、処理(例えば、高速フーリエ変換)、及び、例えば単位時間当たりのスイング又はパワーを決定するために変換される、信号を生成する。別の例示のアルゴリズムは、定義された持続時間にわたってセンサによって検出されるパルスをカウントすることによる、心拍数の検出と同じように単純である。BMIを決定するためなどの別の例示のアルゴリズムは、生体電気インピーダンス法に対応するセンサデータ、及び体重などのユーザデータに基づく。基礎代謝率アルゴリズムは、66+(13.7
*体重)+(5
*身長)−(6.8
*年齢)として具体化される(例えば、男性の場合)か、又は、一日の総エネルギー消費量は、基礎代謝率に、対象のアクティビティのレベル又は動きのない行動に依存して変動するアクティビティ因子を掛けた関数である。これらは数例に過ぎず、限定的であるものとは意図されていないことに留意されたい。例えば、最大VO2の推定値は、(D−504.9)/44.73として具体化されるアルゴリズムに従うものであり、ここでDはメートル単位の移動距離である。これら及び他のアルゴリズムは、マイクロコントローラ38又はDSP 40によって実行され、より特定のアクティビティベースの決定のための基礎として使用される。アプリケーションソフトウェア46は、他の電子デバイスとの通信を可能にするための通信ソフトウェア49も含む。オペレーティングシステム44は、本質的に、アプリケーションソフトウェア46及び通信ソフトウェア49などの他のコンピュータプログラムの実行を制御し、スケジューリング、入出力制御、ファイル及びデータ管理、メモリ管理、並びに、通信の制御及び関連サービスを提供する。メモリ42は、装置に接触しているタグ14から検出される装置と、対応するアクティビティとの間の関連付けを含む、データ構造50も含む。データ構造50は、他のタイプのデータ構造の中でもとりわけ、データベース、リンクリスト、LUTとすることができる。データ構造50(又は、いくつかの実施形態では、メモリ42内の別のデータ構造)は、測定される生理及び/又は行動データを正確に解釈するために、アルゴリズム48の実行可能コードを実行するマイクロコントローラ38によって使用される、体重、身長、肥満度指数(BMI)などのユーザデータも含む。
【0052】
[0055] ソフトウェア46、48、及び49は、ソースプログラム、実行可能プログラム(オブジェクトコード)、スクリプト、又は、実行されるべき命令セットを含む任意の他のエンティティを含む。ソースプログラムの場合、プログラムは、オペレーティングシステム44に関して正しく動作するように、コンパイラ、アセンブラ、インタプリタなどを介して変換する必要がある。更に、ソフトウェア46、48、及び49は、(a)データ及び方法のクラスを有するオブジェクト指向プログラミング言語、又は、(b)ルーチン、サブルーチン、及び/又は関数を有する、限定されないが、例えばC、C++、Python、Java(登録商標)などの、手続きプログラミング言語として書くことができる。ソフトウェア46、48、及び49は、持続性コンピュータ可読媒体又は他の媒体であり得る、コンピュータプログラム製品において具体化される。
【0053】
[0056] 入力インターフェース56は、ボタン又はマイクロフォン又はセンサ(例えば、ユーザ入力を検出するための)などの、ユーザ入力のエントリのためのインターフェースを備える。入力インターフェース56は、ウェアラブルデバイス12に(有線接続などを介して)情報をダウンロードするための通信ポートとして働く。出力インターフェース58は、メモリ42に記憶された情報の転送(例えば、有線転送)のためのディスプレイ又は通信インターフェースなどの、データの提示又は転送のためのインターフェース、或いは、照明デバイス(例えば、LED)、オーディオデバイス(例えば、トーン発生器及びスピーカ)、及び/又は触知フィードバックデバイス(例えば、振動モータ)などの、1つ又は複数のフィードバックデバイスを実行可能にするためのインターフェースを備える。例えば、ウェアラブルデバイス12の振動モータは、対象が従事しているアクティビティを検出した時のサンプリングレートの変化と同時に実行される。いくつかの実施形態において、入力及び出力インターフェース56及び58の機能のうちの少なくともいくつかの機能を組み合わせることができる。
【0054】
[0057] 動作中、マイクロコントローラ38はメモリ42内に記憶されたソフトウェア46〜49を実行して、メモリ42との間でデータを通信し、通常、ソフトウェアに従ってウェアラブルデバイス12の動作を制御する。例えば、対象が従事しているアクティビティの識別を決定することに応答して、マイクロコントローラ38は、サンプリングレートを変更するようにADC 34に命令し(例えば、直接、又はDSP 40を介して)、また、いくつかの実施形態において、検出されたアクティビティに関して対象にフィードバックを提供するために、出力インターフェース58に信号を送信する(生理的決定が開始するように設定される旨を対象に示唆する)。マイクロコントローラ38は、入力が望ましいセンサ28に関して選択されるべきアクティビティに関する情報を使用する。例えば、マイクロコントローラ38が、タグ14が枕に取り付けられているものと判別した場合、マイクロコントローラ38は、検出されるアクティビティが休息又は睡眠であると判断し、心拍数、血圧などに対応する信号をセンサ28に送信するが、GPSセンサなどのセンサ28は省略する。言い換えれば、マイクロコントローラ38は、生理的及び/又は生物学的パラメータを測定するために、使用可能なセンサ28のサブセットのみを利用する。いくつかの実施形態において、センサ28の確度及び/又はリフレッシュ又は他のパラメータは、検出されるアクティビティに応じて調節される。別の例として、検出される装置がゴルフクラブの場合(例えば、タグ14がクラブに固定される場合)、マイクロコントローラ38は、身体の動き(例えば、行動パラメータ)及び生理パラメータがゴルフのスイングに関連付けられるべきであると判断し、GPSセンサ28及び場合によっては気候センサ28からのデータが、処理のために選択される。マイクロコントローラ38は、更に、データの解釈を向上させるために、決定されたアクティビティに基づいて複数のアルゴリズム48のうちの1つの選択的関与を介するなどして、アクティビティに関する情報を使用する。例えば、リズム(又は歩調)は、特に呼吸数と組み合わせて、多くの異なるスポーツアクティビティ(例えば、サイクリング、ランニング、スイミング、ボート、スケートなど)に関連する要素である。アクティビティが検出されると、そのアクティビティに関するリズム及び呼吸数の決定を考慮するために、アルゴリズム48は適切に選択される(例えば、最適な呼吸数及びリズムは、各アクティビティによって、或いは、短距離走対長距離走などのアクティビティのサブタイプによって異なる)。別の例として、因子の中でもとりわけ、エネルギー消費量などの導出されるパラメータ(例えば、基礎代謝率×アクティビティ特有のデータに基づくアクティビティ因子)は、対象が従事しているアクティビティのタイプに応じて変動する(例えば、リフティング100キログラム対20キログラム、ボート漕ぎ対ゴルフクラブのスイングなど)。例えば、エネルギー消費量の計算のために、アクティビティ特有のアルゴリズムを選択することによって、エネルギー消費量のより正確な決定が行われる。他のタイプのアクティビティ特有の情報は、タグ14が取り付けられた装置に関連付けられた情報を含む。例えば、テニスなどのラケットスポーツの場合、マイクロコントローラ38によって実行されるアルゴリズム48は、セッションの間にボールをヒットした合計回数、高負荷でのヒット数又は特定タイプのヒット数、及び/又は、カバーされた合計距離を決定する。テニスのプレイは、高負荷のインターバル(例えば、ラリー当たり数回のヒットで5〜30秒続くポイント)と、低負荷のインターバル(次のポイントのための準備)とが交互に行われる。異なるインターバルについて、腕の動き、及び腕の動きと足のステップとの間の関係は、異なる。すなわち、例えばポイントの間の腕の動きに関連付けられた行動パラメータ(例えば、ラケットのバランスを取ること、腕を安定状態で保つこと、ラケットをスイングすること)は、ラリー間の動き(例えば、次のポイントのためにスタート位置まで歩くこと)とは異なる。こうした動きの差は、試合中にカバーされる合計距離をより正確に決定するために、マイクロコントローラ38及び選択アルゴリズム48及びセンサ28によって考慮される。
【0055】
[0058] ここまで、ウェアラブルデバイス12の基礎となるハードウェア及びソフトウェアについて説明してきたが、次に
図3A〜
図3Cに注目すると、ウェアラブルデバイス12が、対象が従事するアクティビティを決定するために、タグ14とどのように通信するかが(例えば、
図3A〜
図3C及び他の図面の各々で、タグ14とウェアラブルデバイス12との間に配置されるギザギザの「信号」線で表されているように)示されている。以下の説明における対象(例えば、人物)という言い回しは、人物が本書の読者と向き合っているものと想定している。加えて、
図3A〜
図3Cに示される例は、単なる例示のためのものであって、タグ又はウェアラブルデバイスの配置又はタグの数量について、他のバリエーションが企図されることを理解されたい。
図3Aを参照すると、対象82は、自分の右腕の手首周囲にウェアラブルデバイス12(例えば、ブレスレット又はバンド)を着用しており、自分の左手に装置84Aを保持している。装置84Aはテニスラケットとして示されているが、ゴルフクラブ、野球のバット、剣などの他の装置が使用できる。人物は、人物82の左腕近位の破線付き両矢印によって象徴的に示されるように、装置84Aを前後にスイングしている。装置84Aは、装置84Aのハンドルに取り付けられたタグ14を備えるが、装置84Aに沿ってタグ14(又は付加タグ)の他の位置も選択できる。タグ14は、装置に取り付けられる接着剤(例えば、受動RFIDラベル)を有するが、タグ14を装置の構造内に埋め込むこと又は固定方法(例えば、テープ、ホチキスなど)などを介する、他の機構も使用できる。この実施及び他の実施において、タグ14及びウェアラブルデバイス12は、互いに対して比較的短距離(例えば、1〜2メートル、及びこの例では1メートル未満)で配置される。タグ14がウェアラブルデバイス12によって検出される限り、人物が従事しているアクティビティ(この例では、テニス)は自動的にテニスに起因すると考えられる。前述のように、ウェアラブルデバイス12と装置84Aに取り付けられたタグ14との間の短距離のワイヤレスリンクは、RFID、NFC、及び/又はBluetooth(登録商標)技術などの近距離タイプ通信を使用して確立可能である。ウェアラブルデバイス12は、装置を前後にスイングすること、例えば高負荷及び低負荷インターバルの間の脚の動き、並びに複数の生理パラメータ(例えば、心拍数、発汗、呼吸、血圧、皮膚温度、筋肉活動など)に関連付けられた、行動アクティビティを測定する。いくつかの実施形態において、ウェアラブルデバイス12のマイクロコントローラ38(
図2)は、正確な特徴抽出を容易にするために、ウェアラブルデバイス12が利き手又は非利き手のいずれに着用されている(例えば、ラケット、ゴルフクラブ、ウォーキングスティックなどの装置を片方の手に持つアクティビティに適している)かも評価することに留意されたい。
【0056】
[0059] ウェアラブルデバイス12は、アクティビティの感知を介して、スイングアクティビティの監視を自動的に開始し、アクティビティが完了するまで(例えば、センサ28及び/又はアルゴリズム48の選択を使用して)生理パラメータを選択し、アクティビティ及び関連付けられた生理及び/又は行動の影響をより正確に評価することもできる。言い換えれば、例として、タグ14の検出によって、ウェアラブルデバイス12のマイクロコントローラ38にサンプリングを変更させ(例えば、ADC 34にサンプリングレートを増加させ、データ獲得をより頻繁に、又は正確にする)、更に、アクティビティを正確に測定するために必要なウェアラブルデバイス12内の所与のセンサ機能(例えば、センサ28のサブセット)を選択的にオンに切り替えさせる。この例において、オンに切り替えるアクティビティに特有のセンサの典型的な例は、心拍数及び場合によっては関連する血圧感知のためのPPGセンサである。いくつかの実施形態において、タグ14の検出(アクティビティの決定)は、アクティビティの所与の特徴に関するフィードバックを提供するなどのために、アクティビティに特有のパラメータを測定するために、適切なアルゴリズム48(
図2)を活動化する。例えば、手首に着用されたウェアラブルデバイス12は、テニスのプレイ中のスイングのタイプ(例えば、バックハンド対フォアハンド)などの、アクティビティのタイプに関連付けられた異なる動きを、区別及び測定するために使用される。同様の原理が、スイミングアクティビティの間の異なるタイプの泳法(平泳ぎ対バタフライ)の区別及び測定などの、他のアクティビティに適用される。この特徴に関係する能力は、アクティビティ関連パラメータ及び他の生理及び/又は行動アクティビティの分析中に、データを使用して、アクティビティの開始とアクティビティ周辺のアクティビティとを区別するための、ウェアラブルデバイス12の能力である。例えば、マイクロコントローラ38は、実際のアクティビティレベル、心拍数、並びに/或いは、他の生理及び/又は行動パラメータが、(ラケットを持ってテニスコートまで歩くこととは対照的に)検出されたアクティビティに相関する所定の閾値レベルに一致するか又はこれを超えた後、これらのパラメータの記録を開始する。言い換えれば、閾値レベルを超えるか又はこれに一致することは、アクティビティのタイプに固有の実際のアクティビティを示す。こうした特徴は、確度を向上させるだけではなく、ウェアラブルデバイス12による電力消費を減少させる。タグ14が取り付け及び検出される装置の他の例は、ヘルメット(例えば、モーターバイク、自転車、スキー、ボード用)、サーフボード、マウンテンバイク又は競技自転車、ボートの漕ぎ柄、ボート/カヤック、フィットネス器具(例えば、ウェイト、マシンなど)、体操用装置(例えば、リング、バーなど)を含む。更に、装置のタイプは、ヘッドボード又は枕などの(例えば、睡眠アクティビティを検出するための)典型的にはスポーツ又はフィットネスアクティビティに起因しないもの、人工器官、車いす、松葉づえなどのリハビリテーション又は傷害に関する、或いは、ウォーキングスティックなどのレクリエーションに関するオブジェクトも含む。いくつかの実施形態において、タグ14が固定される装置は、薬箱、キャンディ容器、煙草ライター、又は他の習慣的又は持続的にアクセスするオブジェクトなどの、他のオブジェクトであってよい。
【0057】
[0060]
図3Bを参照すると、人物82は、陸上ホッケーのアクティビティに従事している。ウェアラブルデバイス12は彼の右手首に着用され、装置84B(陸上ホッケーのスティック)は、人物82の左手によって保持される。装置84Bに取り付けられるのは、人物82が従事しているアクティビティのタイプを決定するために、ウェアラブルデバイス12によってワイヤレスに受信され、
図3Aのように使用される信号を提供する、タグ14である。いくつかの実施形態において、タグ14は、人物82と断続的且つ間接的にのみ接触する装置の一部に組み込まれる。図示された例において、他の装置84Cはタグ14が取り付けられたボールである。いくつかの実施において、ボールは、タグが取り付けられたテニスボール、サッカーボール、やり、円盤、フリスビー、ダーツなどに置き換えることができる。こうした実施形態において、マイクロコントローラ38は、「タッチ」の回数又は保持の持続時間などの、装置(ボール)84Cの近接を感知することに関する統計を作成する。
【0058】
[0061]
図3Cは別の構成例であり、人物82は自分の右手首周囲にウェアラブルデバイス12を着用しており、タグ14が取り付けられたサッカーシューズの形の装置84Dも着用している。タグ14は、ボール上のタグ14と同様に、サッカーボールの保持の統計を作成するために使用されるか、又はいくつかの実施形態では、キックの力又は速さを検出するために使用される。図では人物のシューズ上に示されているが、例えば、人物が着用しているタグ14が取り付けられた装置の中でもとりわけ、グローブ(例えば、野球のグローブ、ホッケーのグローブ、ウェイトリフティングのグローブなど)、スケート、バレエ又は体操用の室内履きを含む装置に、同様の原理が適用される。
【0059】
[0062] 上記の説明に鑑み、
図4に示され、方法86と称する開始と終了の指示の間に包含された、ウェアラブルデバイスを動作するための方法の一実施形態は、ウェアラブルデバイスの外側で発生するローカル信号をワイヤレスに受信することであって、信号は、アクティビティのタイプを示す情報を含む、ワイヤレスに受信すること(88)、受信した信号内の情報に基づいてアクティビティのタイプを自動的に決定すること(90)、決定に基づいて、1つ又は複数の生理及び行動パラメータを感知すること(92)、及び、決定に基づいて、1つ又は複数の生理及び行動パラメータに対応するデータを受信すること(94)を含むことを理解されたい。
【0060】
[0063]
図4のフローチャートにおけるいずれのプロセス説明又はブロックも、プロセスにおいて特定の論理機能又はステップを実施するための1つ又は複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、又は符号の一部を表すものと理解されたい、また、本発明の当業者であれば理解されるように、関与する機能に応じて、機能がほぼ同時に実行される本発明の実施形態の範囲内に代替の実施が含まれる。
【0061】
[0064] 一実施形態において、ウェアラブルデバイスの外側で発生するローカル信号をワイヤレスに受信するためのワイヤレス受信器回路であって、信号は、複数のアクティビティのタイプの中から選択可能なアクティビティのタイプを示す情報を含む、ワイヤレス受信器回路と、1つ又は複数の生理及び行動パラメータを感知するための複数のセンサと、受信した信号内の情報に基づいてアクティビティのタイプを自動的に決定するため、及び、決定に基づいて、1つ又は複数の生理及び行動パラメータに対応するデータを、複数のセンサのうちの1つ又は複数から受信するための、処理回路と、を備える、ウェアラブルデバイスに対する第1の独立請求項が開示される。
【0062】
[0065] 決定されたアクティビティのタイプはウェアラブルデバイスを着用している人物に関し、1つ又は複数の生理及び行動パラメータは、人物の身体機能又は人物の身体のすべて又は一部の動きに関連付けられる、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0063】
[0066] アクティビティのタイプは、スポーツアクティビティのタイプ、エクササイズアクティビティのタイプ、レクリエーションアクティビティのタイプ、家事アクティビティのタイプ、ソーシャルアクティビティのタイプ、又は動きのないアクティビティのタイプを含む、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0064】
[0067] ワイヤレス受信器回路は、無線周波数識別技術、近距離無線通信技術、又はBluetooth(登録商標)技術に従って、識別子情報で符号化された信号をワイヤレスに受信するためのものである、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0065】
[0068] 処理回路は更に、アクティビティのタイプの決定に基づいて、1つ又は複数の生理及び行動パラメータを測定するための複数のセンサのサブセットを活動化するためのものである、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0066】
[0069] 情報を、装置、又は装置に関連付けられたアクティビティのタイプに関連付ける、データ構造を記憶するためのメモリを更に備える、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0067】
[0070] 処理回路は更に、アクティビティのタイプの決定に基づいて、メモリ内に記憶された複数の選択可能なアルゴリズムのうちの1つを実行するためのものである、先行請求項のウェアラブルデバイス。
【0068】
[0071] 処理回路は更に、複数の選択可能なアルゴリズムのうちの1つの実行に基づいて、付加パラメータを計算するためのものであり、且つ/又は、処理回路は更に、決定されたアクティビティのタイプに関連付けられた異なる動きを区別及び測定するためのものである、先行請求項のウェアラブルデバイス。
【0069】
[0072] アナログ・デジタル変換器を更に備え、処理回路は更に、アナログ・デジタル変換器を、アクティビティのタイプの決定に基づいてデータ獲得のためにより高いサンプリングレートで動作させるためのものである、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0070】
[0073] ワイヤレス受信器回路は更に、人物と直接又は間接的に接触している装置に取り付けられたタグからローカル信号を受信するためのものである、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0071】
[0074] 処理回路は更に、アクティビティのタイプを決定することに応答して、フィードバックを提供させるためのものである、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0072】
[0075] 処理回路は更に、生理及び行動パラメータがアクティビティのタイプに固有の実際のアクティビティを示す所定の閾値レベルに一致するか又はこれを超えることに基づいて、1つ又は複数の生理及び行動パラメータを記録するためのものである、第1の独立請求項のウェアラブルデバイス。
【0073】
[0076] 一実施形態において、ウェアラブルデバイスの外側で発生するローカル信号をワイヤレスに受信することであって、信号は、アクティビティのタイプを示す情報を含む、ワイヤレスに受信すること、受信した信号内の情報に基づいてアクティビティのタイプを自動的に決定すること、決定に基づいて、1つ又は複数の生理及び行動パラメータを感知すること、及び、決定に基づいて、1つ又は複数の生理及び行動パラメータに対応するデータを受信することを含む、ウェアラブルデバイスを動作する方法に対する第2の独立請求項が開示される。
【0074】
[0077] 一実施形態において、処理回路が第2の独立請求項の方法を実施できるようにするコンピュータプログラム製品に対する請求項が開示される。
【0075】
[0078] 本発明を、図面及び前述の説明において詳細に図示及び説明してきたが、こうした図示及び説明は、説明的及び例示的であって限定的でないものとみなされるべきであり、本発明は開示される実施形態に限定されるものではない。例えば、米国特許第7,664,476号又は米国公開第20090124201号に記載のように、アクティビティの識別が皮膚又は身体の導電性に基づく近接感知を用いて達成される、或る実施形態において、本発明を動作させることが可能である。例えば、タグ14は身体に(例えば、脚で)接触しており、身体を横切って変調された電気信号を送信し、この信号は、手首に着用されたウェアラブルデバイス12によって受信される。更に、ウェアラブルデバイス12の着用の仕方は、前述のように典型的には手首に(例えば、ブレスレット又はバンドとして)着用されるが、ウェアラブルデバイス12は身体の他の部分に直接又は間接的に(例えば、人物が着用している衣服への取り付けを介して)着用してもよい。代替実施形態の別の例として、ウェアラブルデバイス12は、汎用タイプの装置の中で装置の種類のタイプを更に区別することができる。例えばゴルフの場合、スイングの動力学は、例えば9番アイアンとパターの間では異なり、したがって、個別の明確に識別されるタグ14を所与の属内の装置の異なる種類に使用することができる。別の変形として、ウェアラブルデバイス12の実施形態を、タグ14から受信した識別子情報をアクティビティに関連付けるデータ構造50を伴うメモリ42を有するものとして説明してきたが、いくつかの実施形態では、ウェアラブルデバイス12は、符号化された識別子情報に基づいて識別を決定するために(したがって、こうしたデータ構造のためにローカルメモリを使用しない)、別の電子デバイス(例えば、電話16、ラップトップ18などの、ウェアラブルデバイス12に対してクライアントサーバ関係におけるサーバとして機能する)のメモリに(例えば、SQLクエリ又は同様のイベントの形で)アクセスする。タグ14からのワイヤレス信号を介した装置の識別によって、生理学的及び/又は生物学的感知の使用を超えた付加的な適用が可能になる。例えば、マイクロコントローラ38によって識別された時に、対象の喫煙が増える傾向にある状況及び/又は前後関係を対象が理解するのを助けるための質問を、マイクロコントローラ38が促すことのできるタグ14を、煙草ライターに固定することができる。いくつかの実施形態において、センサ28(例えば、GNSS)を使用して前後関係の理解を容易にすることができる。別の例として、タグ14をキッチンエリア内に配置し(例えば、キッチンの電化製品に固定し)、対象によって着用されているウェアラブルデバイス12が接近した時に、状況/前後関係を決定するための質問をトリガする、且つ/又は、対象が食べる前に体重を測定するように要求する。開示された実施形態の他の変形は、請求される本発明を当業者が実施する際に、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲を検討することによって、理解及び達成することができる。開示された実施形態の様々な組み合わせが使用可能であり、したがって、或る実施形態又は一実施形態への言及は、その実施形態からの特徴を他の実施形態からの特徴と共に使用することから除外することを意味していないことに留意されたい。特許請求の範囲において、「含む」という用語は他の要素又はステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数形を除外するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、特許請求の範囲に記載された幾つかのアイテムの機能を満たすことができる。或る手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に、又はその一部として供給される、光媒体又はソリッドステート媒体などの適切な媒体上に記憶/配布可能であるが、他の形でも配布可能である。特許請求の範囲内のいかなる参照記号も、範囲を限定するものと解釈されるべきではない。