(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6828067
(24)【登録日】2021年1月22日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】ボトル洗浄具
(51)【国際特許分類】
A47L 17/00 20060101AFI20210128BHJP
B08B 9/087 20060101ALI20210128BHJP
A46B 15/00 20060101ALI20210128BHJP
A46B 3/18 20060101ALI20210128BHJP
A46B 5/06 20060101ALI20210128BHJP
【FI】
A47L17/00 Z
B08B9/087
A46B15/00 A
A46B3/18
A46B5/06
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2019-21073(P2019-21073)
(22)【出願日】2019年1月22日
(65)【公開番号】特開2020-116356(P2020-116356A)
(43)【公開日】2020年8月6日
【審査請求日】2019年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】518282370
【氏名又は名称】澤屋 高子
(74)【代理人】
【識別番号】100114605
【弁理士】
【氏名又は名称】渥美 久彦
(72)【発明者】
【氏名】澤屋 高子
【審査官】
渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−313138(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3070687(JP,U)
【文献】
実開平07−003782(JP,U)
【文献】
特開2004−347733(JP,A)
【文献】
特開2014−111252(JP,A)
【文献】
特開2009−261873(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3206148(JP,U)
【文献】
特開2006−167595(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 9/00− 9/46
A46B 3/18
A46B 5/06
A46B15/00
A47L17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多面体形状に加工され、中心部を貫通する紐通し孔が設けられた複数個のメラミンスポンジと、
外表面に複数の突起を有し、前記メラミンスポンジの挿通端面よりも小さい粒状のビーズからなる複数個の緩衝材と、
下端に紐止めが設けられ、上端に吊し紐が設けられた紐と
を備え、
前記メラミンスポンジと前記緩衝材とを交互に配置して前記紐を通すことにより、前記メラミンスポンジと前記緩衝材とを接触状態で接続した
ボトル洗浄具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットボトルやガラスの瓶など、開口部の内径が小さく深い容器を洗浄するとき、メラミンスポンジを使用し、簡単な方法で内面の汚れを除去できるようにした、ボトル洗浄具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、棒の先にスポンジを取り付けた瓶の内面を洗浄するブラシが一般的であった([特許文献1]、[非特許文献1]参照)。
2本の柄の先にスポンジタワシを備えたものは食器を挟んで汚れを洗浄できる構造になっていた([特許文献2]参照)。
クサリに付けたブラシや、これを連結したブラシは内面の汚れを除去することを特徴としていた([特許文献3][特許文献4]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−075839
【特許文献2】特開2013−78598
【特許文献3】特開2006−122623
【特許文献4】特開2006−75546
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】実用新案登録第3070687号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これは、次のような欠点があった。
長い棒のスポンジブラシで瓶の内面を洗うとき、瓶の棒を斜めの角度に動かしながら細部を洗う必要があり、取り出し時はスポンジに含まれた洗剤が瓶の口から絞られ中に戻ってしまう([特許文献1]参照)。2本の柄の先に装着されたスポンジブラシは容器の深さによっては底までスポンジブラシが届きにくいことと、2本の柄を挟む力の入れ具合が洗浄する時の要素となる。([特許文献2]参照)。鎖に付けたブラシや、連結したブラシを使用する場合、鎖の音や重みがあり、連結したブラシは取り出すとき瓶を逆さにする必要があるので、ブラシの洗剤が跳ね、瓶の中の洗剤も一緒に下に流れ出てしまう。
([特許文献3][特許文献4]参照)。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
メラミンスポンジ(1)の一片の中央に紐(3)を通す孔(2)を設け、メラミンスポンジ(1)とビーズ(緩衝材)(4)の孔(2)に紐(3)を設け、紐(3)の下端に紐止め(5)を設け、紐(3)の上端に吊し紐(6)を設ける。
本発明は、以上の構成よりなるボトル洗浄具である。
【発明の効果】
【0007】
本発明においては、
(イ)メラミンスポンジ(1)は繋がっているので、水か洗剤の入った容器に紐止め(5)と、吊し紐(6)の長さの半分程度を残して中に入れ、蓋(7)を締めた後、上下左右に振るだけで内面を洗浄することができる。
(ロ)メラミンスポンジ(1)のサイズは容器の口より小さいので、瓶を立てた状態で、吊し紐(6)を持って瓶の中に入れたり、瓶から取り出したりすることができる。
(ハ)メラミンスポンジは濯いだあと、吊し紐の輪を掛けて乾燥させれば良いので、取り扱いに問題はない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
メラミンスポンジ(1)は、サイズを揃えた多角形からなり、一片の中央に孔(2)を開けて形成し、数個からなるメラミンスポンジ(1)とビーズ(緩衝材)(4)を交互に紐(3)に通し、紐(3)の下端に紐止め(5)をし、紐(3)の上端に吊し紐(6)を繋いで接続している。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を使用するときは、瓶に予め水か洗剤液を4分の1位入れ、吊し紐(6)を持って、メラミンスポンジ(1)が瓶の内側に溜まるように入れ、余った紐(3)と吊り紐(6)が蓋(7)の外に出るようにして、蓋(7)を軽く締める。瓶を上下左右に振り洗浄する。蓋(7)を開けて吊り紐(6)を持ってメラミンスポンジ(1)を取り出し、瓶と蓋(7)を濯ぐ。
メラミンスポンジ(1)は軽く濯いで吊して干しておく。
【符号の説明】
【0010】
1.メラミンスポンジ
2.孔
3.紐
4.ビーズ(緩衝材)
5.紐止め
6.吊し紐
7.蓋