特許第6828080号(P6828080)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6828080内部に開口を含む、組織厚さコンペンセータを含む締結具カートリッジ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6828080
(24)【登録日】2021年1月22日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】内部に開口を含む、組織厚さコンペンセータを含む締結具カートリッジ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/072 20060101AFI20210128BHJP
【FI】
   A61B17/072
【請求項の数】16
【全頁数】235
(21)【出願番号】特願2019-79101(P2019-79101)
(22)【出願日】2019年4月18日
(62)【分割の表示】特願2016-505470(P2016-505470)の分割
【原出願日】2014年3月5日
(65)【公開番号】特開2019-141659(P2019-141659A)
(43)【公開日】2019年8月29日
【審査請求日】2019年4月18日
(31)【優先権主張番号】13/851,703
(32)【優先日】2013年3月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595057890
【氏名又は名称】エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ロイド・ブランドン・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】アロンホルト・テイラー・ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】ベンデリー・マイケル・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】シェリン・エミリー・エイ
(72)【発明者】
【氏名】ウィーナー・ローレン・エス
【審査官】 小河 了一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2012/0241497(US,A1)
【文献】 特表平10−512469(JP,A)
【文献】 米国特許第05441193(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0082115(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/072
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結具カートリッジアセンブリであって、
締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記組織厚さコンペンセータは、
第1の所定の軌道に沿って延びる第1開口部、及び
第2の所定の軌道に沿って延びる第2開口部を含む、組織厚さコンペンセータと、
前記締結具空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具であって、前記締結具は、
前記第1開口部と位置合わせされ、前記第1の所定の軌道に沿って可動である第1脚部、及び
前記第2開口部と位置合わせされ、前記第2の所定の軌道に沿って可動である第2脚部を含む、締結具とを含み、
前記カートリッジ本体は、前記第1脚部を前記第1の所定の軌道と適合する向きに維持するための第1のガイド、及び、前記第2脚部を前記第2の所定の軌道と適合する向きに維持するための第2のガイドを有し、
前記第1のガイドは、上方に位置する第1の上方ガイド部、下方に位置する第1の下方ガイド部、及び、前記第1の上方ガイド部および前記第1の下方ガイド部間の前記第1脚部との第1の非接触部を有し、
前記第2のガイドは、上方に位置する第2の上方ガイド部、下方に位置する第2の下方ガイド部、及び、前記第2の上方ガイド部および前記第2の下方ガイド部間の前記第2脚部との第2の非接触部を有する、締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の所定の軌道が、前記第2の所定の軌道と平行である、請求項1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項3】
前記締結具が締結具軸に沿って可動であり、前記第1脚部及び前記第2脚部は前記締結具軸と平行である、請求項2に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項4】
前記第1脚部が前記第1の所定の軌道に沿って移動するとき、前記第1脚部と前記第1開口部との間に隙間が画定される、請求項1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項5】
前記第2開口部は、前記第2脚部よりも幅広い、請求項1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項6】
前記第1開口部、及び前記第2開口部が、少なくとも部分的に、前記組織厚さコンペンセータを通って延びる、請求項1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項7】
締結具カートリッジアセンブリであって、
締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
第1脚部及び第2脚部を含む締結具であって、前記締結具は、未発射構成から発射構成へと可動である、締結具と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記組織厚さコンペンセータは、
少なくとも部分的に前記組織厚さコンペンセータを通って画定される第1隙間経路、及び
少なくとも部分的に前記組織厚さコンペンセータを通って画定される第2隙間経路を含み、前記締結具が前記未発射構成から前記発射構成へと移動するときに、前記第1脚部は前記第1隙間経路に沿って移動し、前記第2脚部は前記第2隙間経路に沿って移動する、組織厚さコンペンセータとを含み、
前記カートリッジ本体は、前記第1脚部を前記第1隙間経路と適合する向きに維持するための第1のガイド、及び、前記第2脚部を前記第2隙間経路と適合する向きに維持するための第2のガイドを有し、
前記第1のガイドは、上方に位置する第1の上方ガイド部、下方に位置する第1の下方ガイド部、及び、前記第1の上方ガイド部および前記第1の下方ガイド部間の前記第1脚部との第1の非接触部を有し、
前記第2のガイドは、上方に位置する第2の上方ガイド部、下方に位置する第2の下方ガイド部、及び、前記第2の上方ガイド部および前記第2の下方ガイド部間の前記第2脚部との第2の非接触部を有する、締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項8】
前記第1隙間経路が前記第2隙間経路と平行である、請求項に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項9】
前記第1隙間経路は前記第1脚部よりも長い、請求項に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項10】
前記第2脚部が前記第2隙間経路に沿って移動するとき、前記第2脚部と前記組織厚さコンペンセータとの間に間隙が画定される、請求項に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項11】
締結具カートリッジアセンブリであって、
締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
締結具脚部を含む締結具であって、前記締結具脚部は脚部直径を画定する、締結具と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記組織厚さコンペンセータは、前記締結具脚部と位置合わせされた所定の開口を含み、前記所定の開口は前記脚部直径よりも大きな開口直径を画定する、組織厚さコンペンセータとを含み、
前記カートリッジ本体は、前記締結具脚部を前記所定の開口と適合する向きに維持するためのガイドを有し、
前記ガイドは、上方に位置する上方ガイド部、下方に位置する下方ガイド部、及び、前記上方ガイド部および前記下方ガイド部間の前記締結具脚部との非接触部を有する、締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項12】
前記カートリッジ本体はデッキを含み、前記所定の開口は、前記デッキと垂直な軸に沿って前記カートリッジ本体内へと延びる、請求項11に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項13】
前記締結具脚部が脚部長さを画定し、前記所定の開口は、前記脚部長さよりも大きな開口長さを更に含む、請求項11に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項14】
前記所定の開口は、開口軌道を更に含み、前記締結具脚部は、前記開口軌道と適合する脚部軌道を更に含む、請求項11に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項15】
締結具カートリッジアセンブリであって、
複数の締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
複数の締結具であって、前記締結具は未発射構成から発射構成へと可動である、複数の締結具と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記締結具は、前記締結具が前記未発射構成から前記発射構成へと移動するときに、少なくとも部分的に前記組織厚さコンペンセータを通って移動し、前記組織厚さコンペンセータは前記締結具と前記組織厚さコンペンセータとの間の摩擦を低減するための隙間手段を含む、組織厚さコンペンセータとを含み、
前記カートリッジ本体は、前記締結具を前記隙間手段と適合する向きに維持するためのガイドを有し、
前記ガイドは、上方に位置する上方ガイド部、下方に位置する下方ガイド部、及び、前記上方ガイド部および前記下方ガイド部間の前記締結具との非接触部を有する、締結具カートリッジアセンブリ。
【請求項16】
前記締結具はそれぞれ、前記締結具が前記未発射構成にあるときに、前記組織厚さコンペンセータ内に少なくとも部分的に埋め込まれているステープル脚部を更に含む、請求項15に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、外科用器具に関するものであり、様々な実施形態において、組織の切断及びステープル留めを行うように設計された、外科用切断及びステープル留め器具並びにステープルカートリッジに関する。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本発明の特徴及び利点、及びこれらを達成する方法は、添付の図面と併せて、本発明の実施形態の以下の記載を参照することによってより明らかになり、発明自体がより良好に理解される。
図1】外科用器具の実施形態の断面図である。
図1A】埋め込み可能なステープルカートリッジの一実施形態の斜視図である。
図1B】埋め込み可能なステープルカートリッジで組織をクランピング及びステープル留めするエンドエフェクタの部分を示す。
図1C】埋め込み可能なステープルカートリッジで組織をクランピング及びステープル留めするエンドエフェクタの部分を示す。
図1D】埋め込み可能なステープルカートリッジで組織をクランピング及びステープル留めするエンドエフェクタの部分を示す。
図1E】埋め込み可能なステープルカートリッジで組織をクランピング及びステープル留めするエンドエフェクタの部分を示す。
図2】エンドエフェクタが外科用ステープルカートリッジを支持し、そのアンビルが開位置にある、外科用器具の一部に連結された別のエンドエフェクタの部分断面側面図である。
図3】閉位置における図2のエンドエフェクタの別の部分断面側面図である。
図4】ナイフバーがエンドエフェクタを通って前進し始める際の、図2及び図3のエンドエフェクタの別の部分断面側面図である。
図5】ナイフバーが内部を通って部分的に前進した図2図4のエンドエフェクタの別の部分断面側面図である。
図6】外科用切断及びステープル留め装置内に挿入された、別のステープルカートリッジ一実施形態の斜視図である。
図7図6に示される装置の外科用ステープルカートリッジ及び長尺状チャネルの平面図である。
図8】エンドエフェクタの長尺状チャネル内に挿入された、別の外科用ステープルカートリッジ一実施形態の平面図である。
図9】アンビルの底面図である。
図10】ステープル列の一部を成形する複数のステープルの部分斜視図である。
図11】外科用切断及びステープル留め装置のアンビルと接触することにより形成された後のそのステープルを備える、図10のステープルラインの別の部分斜視図である。
図12】別のステープルラインの一部分を成形する、別のステープルの部分斜視図である。
図13】別のステープルラインの一部分を成形する、別のステープルの部分斜視図である。
図14】別のステープルライン一実施形態の一部分を成形する、別のステープルの部分斜視図である。
図15】ステープルカートリッジを支持するエンドエフェクタの断面図である。
図16】埋め込み可能なステープルカートリッジ本体部分及びステープルが取り除かれた後の、図15のエンドエフェクタの長尺状チャネル部分の断面図である。
図17】別のステープルカートリッジを支持するエンドエフェクタの断面図である。
図18A】少なくとも一実施形態による、折り畳み式ステープルカートリッジ本体内に配置された、外科用ステープルの変形を示す図である。
図18B】少なくとも一実施形態による、折り畳み式ステープルカートリッジ本体内に配置された、外科用ステープルの変形を示す図である。
図18C】少なくとも一実施形態による、折り畳み式ステープルカートリッジ本体内に配置された、外科用ステープルの変形を示す図である。
図18D】少なくとも一実施形態による、折り畳み式ステープルカートリッジ本体内に配置された、外科用ステープルの変形を示す図である。
図19A】圧壊式ステープルカートリッジ本体内に配置される、ステープルを例示する図である。
図19B】アンビルにより圧壊された、図19Aの圧壊可能なステープルカートリッジ本体を示す図である。
図19C】アンビルにより更に圧壊された、図19Aの圧壊可能なステープルカートリッジを示す図である。
図19D】完全に成形された状態の図19Aのステープル、及び完全に圧壊した状態の図19Aの圧壊式ステープルカートリッジを例示する図である。
図20】ステープルカートリッジ支持表面に対して配置されたステープルを示し、その間の潜在的な相対移動を例示する図である。
図21図20のステープルの基部を安定化させるように構成された、スロット又はトラフを含む、ステープルカートリッジ支持表面の断面図である。
図22】少なくとも1つの別の実施形態により、オーバーモールドされたクラウン、及びクラウンの一部分を受容するように構成されたスロット又はトラフを含む、ステープルの断面図である。
図23】折り畳み式ステープルカートリッジ本体内に埋め込まれたステープルを含む、少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの上面図である。
図24図23のステープルカートリッジの立面図である。
図25】折り畳み式ステープルカートリッジ本体内に配置された、ステープルを囲む、保護層を含む、少なくとも一実施形態によるステープルカートリッジの立面図である。
図26図25の直線26−26に沿った、図25のステープルカートリッジの断面図である。
図27】圧潰可能なステープルカートリッジ本体の外側で少なくとも部分的に延びるステープルと、ステープルカートリッジ本体を囲む保護層とを含む、少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの立面図である。
図28図27の直線28−28に沿った、図27のステープルカートリッジの断面図である。
図29】ステープルは、少なくとも一部分が、ステープルカートリッジ本体のステープル空洞部内に配置される、少なくとも一部が折り畳み式のステープルカートリッジ本体内に埋め込まれた、ステープルを含む、少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの部分切欠き図である。
図30図29の直線30−30に沿った、図29のステープルカートリッジの断面図である。
図31】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの部分切欠き図である。
図32】少なくとも一部が折り畳み式ステープルカートリッジ本体内に埋め込まれステープルと、ステープルを連結し、ステープルを互いに対して整列させる、位置合わせマトリックスとを含む、少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの部分切欠き図である。
図33図32の直線33−33に沿った、図32のステープルカートリッジの断面図である。
図34】圧縮可能なカートリッジ本体の内側層の部分切欠き図である。
図35】移送プレートと支持プレートとの間で圧縮される、図34の内側層を示す図である。
図36図35の圧縮された内側層内に挿入されたステープルを示す図である。
図37】内側層から取り除かれた、図35の支持プレートの図である。
図38図34の内側層と、外側層に挿入された図36のステープルとを含む、サブアセンブリの図である。
図39】封止したステープルカートリッジを成形するために封止された、図38の外層を例示する図である。
図40図39の封止したステープルカートリッジの断面図である。
図41】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジ、及びステープルカートリッジチャネルの断面図である。
図42】変形した状態の図41のステープルカートリッジの一部分を示す図である。
図43】開位置におけるアンビルと、ステープルカートリッジチャネル内に配置されるステープルカートリッジとを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの立面図である。
図44】閉位置にあるアンビル、及びアンビルとステープルカートリッジチャネルとの間で圧縮されたステープルカートリッジを例示する、図43のエンドエフェクタの立面図である。
図45】別の様式でステープルカートリッジチャネル内に配置される、図43のステープルカートリッジを例示する、図43のエンドエフェクタの立面図である。
図46】ステープルカートリッジチャネル内に配置された圧縮可能なステープルカートリッジ、及びアンビルに取り付けられた一片のバットレス材料を含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの断面図である。
図47】閉位置にあるアンビルを示している、図46のエンドエフェクタの断面図である。
図48】水不透過性層を含むステープルカートリッジを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの別の実施形態の断面図である。
図49】外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図50】段差が形成されたアンビルを含む外科用ステープラのエンドエフェクタ、及び、段差が形成されたカートリッジ本体を含むステープルカートリッジの別の一実施形態の断面図である。
図51】外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図52】傾斜した組織接触表面を含む外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図53】傾斜した組織接触表面を含む外科用ステープラのエンドエフェクタの別の他の一実施形態の断面図である。
図54】ステープルカートリッジを支持するように構成された支持インサートを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図55】複数の圧縮可能な層を含む、ステープルカートリッジを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図56】ステップ付き圧縮可能カートリッジ本体を含む、ステープルカートリッジを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図57】ステップ付き圧縮可能なカートリッジ本体を含む、ステープルカートリッジを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの別の他の一実施形態の断面図である。
図58】湾曲した組織接触表面を含む、ステープルカートリッジを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図59】傾斜した組織接触表面を有する、ステープルカートリッジを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの別の一実施形態の断面図である。
図60】ステープル及び内部に貯蔵された少なくとも1種の薬物を含む、圧縮可能なステープルの断面図である。
図61】圧縮され、内部に収容されたステープルが変形した後の、図60の圧縮可能なステープルカートリッジを示す図である。
図62】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの部分切欠き図である。
図63図62のステープルカートリッジの断面図である。
図64】少なくとも1つの別の実施形態による、埋め込まれたステープルカートリッジの斜視図である。
図65図64の埋め込まれたステープルカートリッジの断面図である。
図66】ステープルカートリッジの外側層から延びる変形可能な部材を含む、ステープルカートリッジの代替的実施形態の斜視図である。
図67】内側層に組み合わされたステープルカートリッジの外側層を含むステープルカートリッジの代替的実施形態の斜視図である。
図68】複数のステープル、圧縮可能な層、及びプレジット層を含む、ステープルカートリッジの代替的実施形態の断面図である。
図69図68のプレジット層の斜視図である。
図70図68のプレジット層から分離されたプレジット、及びプレジットの溝と位置合わせされたステープルの斜視図である。
図71図68のプレジット層からの、2つの連結されたプレジットの斜視図である。
図72】分離されたプレジットから取り除かれた、図68のプレジット層のプレジット支持フレームの斜視図である。
図73】内部にステープルを含む圧縮可能なステープルカートリッジ及びアンビルに対してステープルを駆動するためのシステムの代替的実施形態の分解斜視図である。
図73A図73のステープルカートリッジの代替的実施形態の部分切欠き図である。
図74図73のステープルカートリッジの断面図である。
図75図73のステープルカートリッジを横断し、ステープルをアンビルの方に移動するように構成されたスレッドの立面図である。
図76図75のスレッドによって、アンビルの方に持ち上げられることができる、ステープルドライバの図である。
図77】ステープルドライバ内に配置された、ステープルを含む少なくとも1つの代替的実施形態による、ステープルカートリッジの切欠き図である。
図78】ステープルカートリッジチャネル内に配置された、図77のステープルカートリッジの断面図である。
図79】閉位置に動かされたアンビル、及びアンビルにより変形されたステープルカートリッジ内に収容されるステープルを例示する、図77のステープルカートリッジの断面図である。
図80】アンビルから上方に動かされたステープルを示している、図77のステープルカートリッジの断面図である。
図81】ステープルカートリッジの可撓性側部を連結するストラップを含む、ステープルカートリッジの代替的実施形態の斜視図である。
図82】スレッド及び切断部材アセンブリの斜視図である。
図83図77のステープルカートリッジのステープルを持ち上げるために使用される、図82のスレッド及び切断部材アセンブリの図である。
図84】ステープルと係合してこれをアンビルの方に持ち上げるように構成されたスレッド、及び、スレッドが遠位方向に移動することを選択的に可能にするように構成されたロックアウトシステムを例示する図である。
図85】A〜Cは、ステープルクラウン内に挿入されるステープルの前進を示す。
図86】支持パン又はリテーナを含むステープルカートリッジの断面図である。
図87】少なくとも1つの代替的実施形態による、圧縮可能なステープルカートリッジの部分断面図である。
図88】埋め込まれた状態の図87のステープルカートリッジを示す図である。
図89】少なくとも1つの代替的な実施形態による、圧縮可能なステープルカートリッジの部分切欠き図である。
図90図89のステープルカートリッジの部分断面図である。
図91】埋め込まれた状態の図89のステープルカートリッジを示す図である。
図92】少なくとも1つの代替的実施形態による、圧壊可能なステープルカートリッジの部分断面図である。
図93】複数の圧潰可能な要素を含む、少なくとも一実施形態による、圧潰可能なステープルカートリッジの部分切欠き図である。
図94】折り畳まれていない状態の、図93の圧潰可能な要素の斜視図である。
図95】折り畳まれた状態の、図94の圧潰可能な要素の斜視図である。
図96A】ジョーがそこに取り付けられた保持マトリックスを含むジョー、ジョーと反対側に配置されるステープルカートリッジチャネル、及びステープルカートリッジチャネル内に配置されるステープルカートリッジを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図である。
図96B】ステープルカートリッジチャネルの方に動かされるジョー、アンビル及び保持マトリックによって圧縮されるステープルカートリッジ、並びに保持マトリックス及びステープルカートリッジの中間に配置される組織を通って少なくとも部分的に延びるステープルを例示する、図96Aのエンドエフェクタの部分断面図である。
図96C】最終位置にあるジョー、及び図96Bのステープルと係合する保持マトリックスを示す図96Aのエンドエフェクタの部分断面図である。
図96D】埋め込まれたステープルカートリッジ及び保持マトリックスからジョー及びステープルカートリッジ溝部材が取り除かれていることを例示する、図96Aのエンドエフェクタの部分断面図である。
図97】内部を通って延びる締結具脚部と係合するように構成された複数の保持部材を含む、少なくとも1つの別の実施形態による、保持マトリックスの保持孔の斜視図である。
図98】6つの保持部材を含む、少なくとも1つの別の実施形態による、保持マトリックスの保持孔の斜視図である。
図99】8つの保持部材を含む、少なくとも1つの代替的実施形態による、保持マトリックスの保持孔斜視図である。
図100】内部を通って延びる締結具脚部と係合するように構成された複数の保持部材を含む、少なくとも1つの別の実施形態による、保持マトリックスの保持孔の斜視図である。
図101】6つの保持部材を含む、少なくとも1つの別の実施形態による、保持マトリックスの保持孔の斜視図である。
図102】8つの保持部材を含む、少なくとも1つの代替的実施形態による、保持マトリックスの保持開口部斜視図である。
図103】金属シートからスタンピングされた、複数の保持部材を含む、少なくとも1つの他の実施形態による、保持マトリックの保持開口部の斜視図である。
図104】保持開口部の外周部の周囲に延びる、複数の開口部を含む、少なくとも1つの別の実施形態による、保持マトリックスの保持開口部の斜視図である。
図105】少なくとも1つの別の実施形態による保持マトリックスの保持孔の平面図である。
図106】少なくとも1つの別の実施形態による保持マトリックスの保持孔の平面図である。
図107】少なくとも1つの別の実施形態による保持マトリックスの保持孔の平面図である。
図108】少なくとも1つの別の実施形態による保持マトリックスの保持孔の平面図である。
図109】少なくとも1つの別の実施形態による保持マトリックスの保持孔の平面図である。
図110】少なくとも一実施形態による、保持孔内に延びる保持タブを含む、保持マトリックスの保持孔の平面図である。
図111】少なくとも1つの別の実施形態による、保持孔内に延びる保持タブを含む、保持マトリックスの保持孔の平面図である。
図112】複数のステープル、ステープルと係合する保持マトリックス、及びステープルを整列するように構成された位置合わせマトリックスを含む、締結システムの斜視図である。
図113図112の保持マトリックスの斜視図である。
図114図112の位置合わせマトリックスの斜視図である。
図115図112のステープルと係合する、図112の保持マトリックスの部分平面図である。
図116図112のステープルと係合する、図112の保持マトリックスの部分底面図である。
図117図112の締結システムの部分立面図である。
図118図112の締結システムの部分斜視図である。
図119図112のステープルと係合する、図112の保持マトリックスの部分平面図である。
図120図112の締結システムの部分断面図である。
図121】ステープルの脚部に組み合わせられた保護キャップを更に含む、図112の締結システムの斜視図である。
図122図121の締結システム構成の底面斜視図である。
図123図121の締結システム構成の部分斜視図である。
図124図121の締結システム構成の部分断面図である。
図125】開位置にあるジョー、ジョー内に配置された保持マトリックス及び複数の保護キャップ、並びにステープルカートリッジチャネル内に配置されたステープルカートリッジを含む、少なくとも一実施形態による、エンドエフェクタの立面図である。
図126】閉位置にある、図125のエンドエフェクタの立面図である。
図127】発射位置にある、図125のエンドエフェクタの立面図である。
図128図125のステープルカートリッジに組み合わされた、図125の保持マトリックス及び保護キャップの立面図である。
図129図128の構成の詳細図である。
図130】ジョーが開位置にあり、保持マトリックスとステープルカートリッジとの間により薄い組織が配置されているのを例示する、図125のエンドエフェクタの立面図である。
図131図130のより薄い組織に対して閉位置にあるジョーを例示する、図125のエンドエフェクタの立面図である。
図132】保持マトリックスとステープルカートリッジとの間に、図130のより薄い組織を捕捉するために、発射位置にあるジョーを例示する、図125のエンドエフェクタの立面図である。
図133図130の薄い組織がその間に配置されている、図125のステープルカートリッジに組み合わされた、図125の保持マトリックス及び保護キャップの立面図である。
図134図133の構成の詳細図である。
図135】少なくとも1つの別の実施形態により、ステープル脚部の先端部状に配置される、保護キャップの断面図である。
図136】材料シート内に埋め込まれた複数の保護キャップの斜視図である。
図137】内部に複数の保護キャップを受容するように構成された、複数の凹部を含む、ジョーの斜視図である。
図138図137のジョー内に配置された、保護キャップを被覆するシートを含む、ジョーの一部分の詳細図である。
図139】保護キャップが内部成形表面を含む、少なくとも1つの別の実施形態による、ステープル脚部の先端部上に配置された保護キャップの断面図である。
図140】成形表面に対して変形された、ステープル脚部を例示する、図139の保護キャップの別の断面図である。
図141】複数の連結されたマトリックス要素を含む、保持マトリックスの別の実施形態の平面図である。
図142】複数の連結されたマトリックス要素を含む、保持マトリックスの別の実施形態の平面図である。
図143】複数の連結されたマトリックス要素を含む、保持マトリックスの別の実施形態の平面図である。
図144】複数の連結されたマトリックス要素を含む、保持マトリックスの別の実施形態の平面図である。
図145】複数の連結されたマトリックス要素を含む、保持マトリックスの別の実施形態の平面図である。
図146】圧縮可能なカバーを含む保持マトリックスを備えるジョーの部分分解図である。
図147図146の保持マトリックスの詳細である。
図148】圧縮可能な層、及び1つ又は2つ以上の薬物を封入する複数のセルを含む保持マトリックスを含む、締結システムの部分断面図である。
図149】保持マトリックスと係合する際に、図148のセルを貫通したステープル脚部を例示する図である。
図150】圧縮可能な層を含む、保持マトリックスを備える締結システムの部分断面図である。
図151】ホルダ、第1の締結具カートリッジ、及び第2の締結具カートリッジを含む、締結具カートリッジ挿入アセンブリの立面図である。
図152】第1のジョー及び第2のジョーを含む、外科用ステープラのエンドエフェクタの立面図であり、第2のジョーは開いた構成において例示されている。
図153】第2のジョーが閉じた構成にあり、図151の締結具カートリッジ挿入アセンブリが、第1のジョーを第1カートリッジに、第2のジョーを第2カートリッジに充填するために使用されるのを例示する、図152のエンドエフェクタの立面である。
図154】カートリッジ挿入アセンブリがエンドエフェクタから取り除かれ、第2のジョーが再び開いた構成にあり、組織が第1のジョーと第2のジョーの中間に配置されるのを例示する、図153の充填されたエンドエフェクタの立面図である。
図155】発射された構成にある、図154の装填されたエンドエフェクタの立面図である。
図156】埋め込まれた状態にある、第1カートリッジ及び第2カートリッジの立面図である。
図157】少なくとも一実施形態により、第1カートリッジの一部分が依然として第1のジョーと係合しているのを例示する、図152のエンドエフェクタの立面図である。
図158】ホルダ、第1の締結具カートリッジ、及び第2の締結具カートリッジを含む、締結具カートリッジ挿入アセンブリの別の実施形態の立面図である。
図159】エンドエフェクタの第1のジョーに第1カートリッジを充填し、第2のジョーに第2カートリッジを充填するために使用される、図158の締結具カートリッジ挿入アセンブリの立面図である。
図160図159の装填されたエンドエフェクタの断面図である。
図161】外科用ステープラの部分が取り除かれた、少なくとも一実施形態による、下方ジョー及び上方ジョーを含む、外科用ステープラの斜視図である。
図162】上側ジョーが取り除かれた、図161の外科用ステープラの斜視図である。
図163】第1摺動可能アンビル及び第2摺動可能アンビルを含む、図161の外科用ステープラの上方ジョーの摺動可能アンビルシステムの斜視図である。
図164図163の摺動可能アンビルシステムの端面図である。
図165図163の摺動可能アンビルシステムの平面図である。
図166】未発射状態にある、図163の摺動可能アンビルシステムを示す図である。
図167】非発射位置にある図163の摺動可能アンビルシステムの第1摺動可能アンビル、及び非展開位置にある下方ジョー内に配置されたステープルを例示する図である。
図168】展開構成にある、下方ジョー内のステープル、及びステープルの第1群のステープル脚部を変形させるように近位方向に引かれた、図167の第1摺動可能アンビルを例示する図である。
図169】完全に変形した状態へと変形された、図168の第1の群のステープルを示す図である。
図170】第2群のステープル脚部を変形するように、遠位方向に押された、図163の摺動可能アンビルシステムの第2摺動可能アンビルを例示する図である。
図171】少なくとも一実施形態において、複数の成形ポケットを構成するアンビルの部分斜視図である。
図172図171のアンビルの断面端面図である。
図173図171の成形ポケットを製造する第1工程を例示する図である。
図174図171の成形ポケットを製造する第2工程を例示する図である。
図175図171のアンビルの、成形ポケット構成の平面図である。
図176】アンビルを製造するための製造プロセスの第1工程を示す図である。
図177図176の製造プロセスの第2工程を示す図である。
図178図176の製造プロセスの第3工程を示す図である。
図179】外科用ステープル留め及び切断器具の左前方斜視図であり、リンクトリガ自動後退器及びラチェット手動後退機構を含む、ハンドル部分を備える。
図180図179の外科用ステープル留め及び切断器具の右後方斜視図であり、長尺状シャフトの一部が切り取られており、ハンドルハウジングの右半分のシェルが取り除かれて、自動発射移動終了後退機構、及び手動発射後退機構を露出している。
図181図179の外科用ステープル留め及び切断器具のハンドル部分及び長尺状シャフトの右後方分解斜視図である。
図182図31の外科用ステープル留め及び切断器具の右後方斜視図であり、右半分シェル及び実施部分の外側部分が取り除かれて、初期状態における閉鎖及び発射機構を露出している。
図183図182の、一部分解した外科用ステープル留め及び切断器具の右側立面図である。
図184図182の、一部分解した外科用ステープル留め及び切断器具の右後方斜視図であり、閉鎖機構が閉鎖、及びクランプされ、側方爪発射機構が第1ストロークを完了しており、手動後退機構が取り除かれて、発射機構の自動後退を起動する、連結ラックの遠位連結部を露出している。
図185図183の、一部分解した外科用ステープル留め及び切断器具の右後方斜視図であり、側方爪発射機構が係合離脱し、遠位連結部が後退器に近づいている。
図186図183の部分的に分解された外科用ステープル留め及び切断器具の左側立面図であり、エンドエフェクタは初期状態で開いており、アンチバックアップ機構が係合している。
図187図186の、右半分シェル、及びハンドル部分のアンチバックアップ解放レバーの、左側詳細図である。
図188図179の部分的に分解された外科用ステープル留め及び切断器具の左側立面詳細図であり、クロージャトリガがクランプされ、発射トリガが最終ストロークを実行し、遠位連結部が自動後退部を外すように位置付けられている。
図189】遠位連結部が後退防止解放レバーを起動し、前方に固定して、連結したラックを後退させた直後の、図188の分解した外科用ステープル留め及び切断器具の左側立面詳細図である。
図190図179の、外科用ステープル留め及び切断器具の、アイドラー及び後方ギア、並びに手動後退機構の手動後退レバー及びラチェット爪の右分解斜視図である。
図191図190の手動後退機構の右側斜視図であり、手動後退レバーが部分的に切り取られて、ラチェット爪と係合する、後方ギア上のより小さい直径のラチェットギアを露出している。
図192図179の外科用ステープル留め及び切断器具の、一部分解された左側立面図であり、後退防止機構は、図190の手動後退レバーの起動の前に、組み合わせた引っ張り/圧縮ばねから分離された完全に発射された連結されたラックと係合している。
図193図192の外科用ステープル留め及び切断器具の一部分解された左側立面図であり、後退防止解放レバー、後方ギア、及び手動発射解放レバーの隠れた部分が仮想線で示されている。
図194】手動発射解放レバーの起動により連結ラックが手動により後退した後の、図193の外科用ステープル留め及び切断器具の一部分解左側立面図である。
図195図194の外科用ステープル留め及び切断器具の一部分解した左側立面図であり、連結したラックが省略されて、後退防止機構と係合離脱する手動発射解放レバーを示している。
図196図179の外科用ステープル留め及び切断器具のための、別の後退防止解放レバー及びハンドルハウジングの左側詳細図である。
図197図196の、別の後退防止解放レバー、後方ギア軸、及び自動後退カムホイールの左側分解斜視図である。
図198図196の別の後退防止解放機構の右側立面図であり、連結されたラックが後退位置にあり、後退防止解放レバーが近位方向に位置付けられ、後退防止プレートが発射ロッドと係合している。
図198A図198の後方ギア、自動後退カムホイール、及び最遠位連結部の右側詳細立面図である。
図199】第1発射ストロークの後の、図198の後退防止解放機構の右側立面図である。
図199A図199の後方ギア、自動後退カムホイール、及び第2連結部の右側詳細立面図である。
図200】第2発射ストローク後の、図199の後退防止解放機構の右側立面図である。
図200A図200の後方ギア、自動後退カムホイール、及び第3連結部の右側詳細立面図である。
図201】第3発射及び最終ストロークの後の、図200の後退防止解放機構の右側詳細立面図である。
図201A図201の後方ギア、自動後退カムホイール、及び最近位第4連結部の右側詳細立面図である。
図202】更なる発射ストロークにより、自動後退カムホイールが遠位方向に摺動して後退防止解放レバーを固定し、後退防止機構と係合離脱した後の、図201の自動解放機構の右側立面図である。
図203】開いたステープル適用アセンブリの左側前方斜視図であり、交換可能なステープルカートリッジの右半分がステープルチャネル内に含まれている。
図204図203のステープル適用アセンブリの分解斜視図であり、完全に交換可能なステープルカートリッジ及び関節運動しないシャフト構成を備える。
図205図203のステープル適用アセンブリの2部分ナイフ及び発射バー(「E−ビーム」)の斜視図である。
図206】ステープル適用アセンブリのステープルカートリッジのウェッジスレッドの斜視図である。
図207図203のステープル適用アセンブリの中心線207−207に沿った、長手方向断面図でとった、左側立面図である。
図208図203の開いたステープル適用アセンブリの斜視図であり、交換可能なステープルカートリッジを備えず、ステープルチャネルの一部が二部分ナイフの中央ピン、及び発射バーと近接し、ステープルチャネルの遠位部分がない。
図209図203のステープル適用アセンブリの直線209−209に沿った、断面でとった前方立面図であり、ステープルカートリッジの内部ステープルドライバ、及び二部分ナイフ及び発射バーの部分を示している。
図210図203の閉じたステープル適用アセンブリの直線207−207の長手方向軸にほぼ沿ってとった、左側立面図であり、二部分ナイフとウェッジスレッドとの間の中央接触点を含むがまた、横方向にオフセットされて、ステープルカートリッジ内のステープル及びステープルドライバを示している。
図211図210のステープル適用アセンブリの左側詳細立面図であり、二部分ナイフはステープルカートリッジの交換において典型的であるように、僅かに深く後退している。
図212図211のステープル適用アセンブリの左側詳細立面図であり、二部分ナイフが発射し始め、図210に示される構成に対応している。
図213】二部分ナイフ及び発射バーが遠位方向に発射した後の、図210の閉じたステープル適用アセンブリの左側断面立面図である。
図214】ステープルカートリッジの発射、及び二部分ナイフの後退の後の、図213の閉じたステープル適用アセンブリの左側断面立面図である。
図215図214のステープル適用アセンブリの左側断面詳細立面図であり、二部分ナイフがロックアウト位置へと落下することが可能となる。
図216】本発明の少なくとも一実施形態による、外科用ステープル留め器具と共に使用するための、剛性支持部と、圧縮可能な組織厚さコンペンセータと、を含む、ステープルカートリッジの斜視図である。
図217図216のステープルカートリッジの一部分解図である。
図218図216のステープルカートリッジの完全分解図である。
図219】組織厚さコンペンセータを覆うラップがない図216のステープルカートリッジの別の分解図である。
図220図216のステープルカートリッジのカートリッジ本体(又は支持部)の斜視図である。
図221】ステープルカートリッジからステープルを展開するための、図216のステープルカートリッジ内で可動であるスレッドの上面斜視図である。
図222図221のスレッドの底面斜視図である。
図223図221のスレッドの立面図である。
図224】ステープルカートリッジからステープルを排出するため、1つ又は2つ以上のステープルを支持し、図221のスレッドにより上方に持ち上げられるように構成されたドライバの上面斜視図である。
図225図224のドライバの下面斜視図である。
図226】ステープルカートリッジの圧縮可能な組織厚コンペンセータを少なくとも部分的に囲むように構成されたラップである。
図227】第1のシーケンス中にステープルが未発射位置から発射済み位置へと移動した状態を示す、剛性支持部と、圧縮可能な組織厚さコンペンセータと、を含む、ステープルカートリッジの一部切欠き図である。
図228図227のステープルカートリッジの立面図である。
図229図227のステープルカートリッジの詳細立面図である。
図230図227のステープルカートリッジの断面端面図である。
図231図227のステープルカートリッジの下面図である。
図232図227のステープルカートリッジの詳細下面図である。
図233】第1のシーケンス中にステープルが未発射位置から発射済み位置へと移動した状態を示す、閉位置のアンビルと、剛性支持部及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、の長手方向断面図である。
図234】発射シーケンスが完了した後の開位置にあるアンビルを示す、図233のアンビル及びステープルカートリッジの別の断面図である。
図235】未発射位置にあるステープルを示す、図233のステープルカートリッジの部分詳細図である。
図236】未発射位置にあるステープルを示す、剛性支持部と、圧縮可能な組織厚さコンペンセータと、を含む、ステープルカートリッジの断面立面図である。
図237図236のステープルカートリッジの詳細図である。
図238】未発射位置にあるステープルを示す、開位置にあるアンビルと、剛性支持部及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、の立面図である。
図239】未発射位置にあるステープルと、アンビルと組織厚さコンペンセータとの間に捕捉された組織を示す、閉位置にあるアンビルと、剛性支持部及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、の立面図である。
図240図239のアンビル及びステープルカートリッジの詳細図である。
図241】未発射位置にあるステープルを示し、アンビルとステープルカートリッジとの間に位置付けられたより厚い組織を示す、閉位置にあるアンビルと、剛性支持部及び圧縮可能な組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジの立面図である。
図242図241のアンビル及びステープルカートリッジの詳細図である。
図243】アンビルとステープルカートリッジとの間に位置付けられた、異なる厚さを有する組織を示す、図241のアンビル及びステープルカートリッジの立面図である。
図244図243に示す図241のアンビル及びステープルカートリッジの詳細図である。
図245】異なるステープル内に捕捉された異なる組織厚さを補正する、組織厚さコンペンセータを示す図である。
図246】ステープルのラインにより横切された1つ又は2つ以上の脈管に対して圧縮圧力をかけている組織厚さコンペンセータを示す図である。
図247】1つ又は2つ以上のステープルが成形不良である状況を示している図である。
図248】形成不良ステープルを補正することができる組織厚さコンペンセータを示す図である。
図249】複数のステープルラインが交差する組織の領域に位置付けられた組織厚さコンペンセータを示す図である。
図250】ステープル内に捕捉された組織を示している図である。
図251】ステープル内に捕捉された組織及び組織厚さコンペンセータを示している図である。
図252】ステープル内に捕捉された組織を示している図である。
図253】ステープル内に捕捉された厚い組織及び組織厚さコンペンセータを示している図である。
図254】ステープル内に捕捉された薄い組織及び組織厚さコンペンセータを示している図である。
図255】ステープル内に捕捉された中間の厚さを有する組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。
図256】ステープル内に捕捉された別の中間の厚さを有する組織及び組織厚さコンペンセータを示す図である。
図257】ステープル内に捕捉された厚い組織及び組織厚さコンペンセータを示している図である。
図258】外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図であり、後退した未発射位置にある発射バーとステープル発射スレッドを示す。
図259図258のエンドエフェクタの別の部分断面図であり、部分的に前進した位置にある発射バーとステープル発射スレッドを示す。
図260図258のエンドエフェクタの断面図であり、完全に前進した、又は発射済みの位置にある発射バーを示す。
図261図258のエンドエフェクタの断面図であり、発射後の後退位置にある発射バーと、完全発射済み位置に残されているステープル発射スレッドを示す。
図262図261の、後退位置にある発射バーの詳細図である。
図263】少なくともその中に部分的に配置された状態で組織厚さコンペンセータとステープルを含むステープルカートリッジを備えた、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図である。
図264】ステープルが、ステープルカートリッジと反対側に位置付けられているアンビルに対して、少なくとも部分的に移動及び/又は回転していることを示している、図263のエンドエフェクタの別の部分断面図である。
図265】少なくとも一実施形態による外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図である。
図266】少なくとも1つの代替的実施形態による、エンドエフェクタの部分断面図である。
図267】別の代替的実施形態による、エンドエフェクタの別の部分断面図である。
図268】少なくとも一実施形態による外科用ステープル器具のエンドエフェクタの斜視図である。
図269】屈曲状態で示された、図268のエンドエフェクタの部分断面図である。
図270】解放状態で示された、図269のエンドエフェクタの部分断面図である。
図271】組織厚さコンペンセータソックス部を含むエンドエフェクタの斜視図である。
図272図271の組織厚さコンペンセータソックス部の後側斜視図である。
図273】支持部分から延びる複数のレールと、内部に画定された長手方向空洞を有する組織厚さコンペンセータとを含む、エンドエフェクタの斜視図である。
図274図273の組織コンペンセータの斜視図である。
図275】支持部分から延びる複数の歯と、そこに係合する組織厚さコンペンセータとを含む、エンドエフェクタの斜視図である。
図276】少なくとも一実施形態による、ポケットアレイを含むアンビルの斜視図である。
図277図276のアンビルの部分詳細図である。
図278図276のアンビルの長手方向部分断面図である。
図279図276のアンビルの横断面図である。
図280】実質的にB字型形状を含む発射済みステープルの立面図である。
図281】内側に変形された1本の脚部と、外側に変形された1本の脚部とを含む、発射済みステープルの立面図である。
図282】外側に変形された両方の脚部を含む、発射済みステープルの立面図である。
図283】解放可能及び/又は交換可能なステープル脚部ガイドを含む、ステープルカートリッジの支持部分の部分斜視図である。
図284】ステープルカートリッジから展開されているステープルを示している、図283のステープルカートリッジの部分断面図である。
図285】ステープルカートリッジが発射された後の、図284の断面詳細図である。
図286】内部に画定された空隙を含む組織厚さコンペンセータを備えた、ステープルカートリッジの分解図である。
図287】組織に対して埋め込まれた、図286の組織厚さコンペンセータを示す図である。
図288】組織に対して埋め込まれた、図286の組織厚さコンペンセータを示す別の図である。
図289】組織厚さコンペンセータを定位置に保持するように構成された、支持部分から延びる横方向保持部材を含む、ステープルカートリッジの断面斜視図である。
図290】組織にステープル留めを行っている、図289のステープルカートリッジの断面図である。
図291】埋め込まれた組織厚さコンペンセータから離れるよう移動している支持部分を示す、図289のステープルカートリッジの別の断面図である。
図292】組織厚さコンペンセータを支持部分に対して保持するように構成された横方向保持部材を含む、ステープルカートリッジの断面斜視図である。
図293】組織にステープル留めを行っている、図292のステープルカートリッジの断面図である。
図294】埋め込まれた組織厚さコンペンセータから離れるよう移動している支持部分を示す、図292のステープルカートリッジの別の断面図である。
図295】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの支持部分に対して組織厚さコンペンセータを保持するリテーナの、断面詳細図である。
図296】少なくとも一実施形態による、異なる高さを有するステープルドライバを含む、ステープルカートリッジの部分切り取り図である。
図296A図296のステープルドライバと、その上に支持されている異なる未発射高さを有するステープルと、を示している図である。
図297】変化する厚さを含む組織厚さコンペンセータ、異なる高さを有するステープルドライバ、及び異なる未成形高さを有するステープルを示している図である。
図298】組織に埋め込まれた、図297のステープル及び組織厚さコンペンセータを示している図である。
図299】少なくとも一実施形態による、変化する厚さを含む組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジの部分断面図である。
図300】開位置にある外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図301】部分的に発射された構成で示された、図300のエンドエフェクタの断面図である。
図302】再び開いた状態で示された、図300のエンドエフェクタの断面図である。
図303】少なくとも一実施形態による、異なる高さ及び凹凸があるデッキ表面を有するステープルドライバを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図304】少なくとも一実施形態による、異なる高さ及び段付きのデッキ表面を有するステープルドライバを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図305】ステープルカートリッジアプリケータを利用する外科用ステープル留め器具のエフェクタに搭載されたステープルカートリッジの斜視図である。
図306図305のステープルカートリッジアプリケータの底面斜視図である。
図307】ステープルカートリッジに組み立てられた図305のステープルカートリッジアプリケータの側面図である。
図308図307のアセンブリの断面図である。
図309】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジアプリケータの上側表面に配置された、上側組織厚さコンペンセータを更に含む、ステープルカートリッジアプリケータアセンブリの斜視図である。
図310図309の上側組織厚さコンペンセータ及びステープルカートリッジアプリケータの分解図である。
図310A】ステープルカートリッジアプリケータに接着された上側組織厚さコンペンセータを取り外すように構成された引っ張り部材を含む、ステープルカートリッジアプリケータアセンブリの分解図である。
図311】少なくとも1つの別の実施形態による、ステープルカートリッジアプリケータアセンブリの部分分解図である。
図312】それ自体から延びる複数の保持機構を備えた上側組織厚さコンペンセータと、下側組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジと、を含むステープルカートリッジアプリケータアセンブリの、斜視図である。
図313】アンビルがステープルカートリッジアプリケータアセンブリ上に閉じられている、ステープルカートリッジチャネル内に配置された図312のステープルカートリッジアプリケータアセンブリの立面図である。
図314図312のステープルカートリッジアプリケータがエンドエフェクタから取り出されつつある、再び開いた位置にある図313のアンビルの立面図である。
図314A図312の上側組織厚コンペンセータと下側組織厚コンペンセータとの中間に位置付けられた組織の断面図である。
図314B】組織にステープルで止められ、切断部材によって切断された、上側組織厚さコンペンセータと下側組織厚さコンペンセータを示している断面図である。
図315】少なくとも一実施形態による、アンビルに挿入されている組織厚さコンペンセータを示す図である。
図316図315の組織厚さコンペンセータの断面図である。
図317】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータとアンビルの分解図である。
図318】少なくとも一実施形態による、アンビルに取り付けられるように構成された上側組織厚さコンペンセータを含む、ステープルカートリッジアプリケータアセンブリの斜視図である。
図319】アンビルが上側組織厚さコンペンセータに向かって移動しつつある、ステープルカートリッジチャネル内に配置された図318のステープルカートリッジアプリケータアセンブリの立面図である。
図320】上側組織厚さコンペンセータがアンビルに係合した後、エンドエフェクタから取り外された、図318のステープルカートリッジアプリケータを示す。
図321図318の上側組織厚さコンペンセータに向かって移動されているアンビルの断面端面図である。
図322】上側組織厚さコンペンセータと係合したアンビルの断面端面図である。
図323】複数の締結具によってステープルカートリッジの支持部分に取り付けられた、分離可能な組織厚さコンペンセータを備えたステープルカートリッジを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図324】部分的に発射済み位置にある発射部材を示している、図323のエンドエフェクタの断面図である。
図325】部分的に埋め込まれた組織厚さコンペンセータから離れるよう移動している支持部分を示している、図323のエンドエフェクタの断面図である。
図326図323の支持部分の部分斜視図である。
図327】本発明の少なくとも一実施形態によるステープル展開スレッドの斜視図である。
図328図327のスレッドの立面図である。
図329】組織厚さコンペンセータと、組織厚さコンペンセータ上に配置された複数のステープルガイドとを備えたステープルカートリッジを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの斜視図である。
図330】未発射状態にある図329の組織厚さコンペンセータ及びステープルガイドの部分断面図である。
図331】発射済み状態にある図329の組織厚さコンペンセータ及びステープルガイドの部分断面図である。
図332】少なくとも一実施形態による、組織厚さコンペンセータ及び支持部分を含むステープルカートリッジの断面図である。
図333】組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図334】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図335】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図336】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図337】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図338】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図339】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図340図339のステープル先端部を囲む領域の詳細図である。
図341】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図342図341のステープル先端部を囲む領域の詳細図である。
図343】少なくとも1つの別の実施形態による、組織厚さコンペンセータ、ステープルガイド層、及び未発射位置にあるステープルの部分断面図である。
図344】少なくとも1つの代替的実施形態による、ステープルガイド層、及び未発射位置にある複数のステープルの斜視図である。
図345】外科用円形ステープラと共に使用するように構成された組織厚さコンペンセータの端面図である。
図346】組織厚さコンペンセータ及び図345の外科用円形ステープラの斜視図である。
図347】少なくとも1つの別の実施形態による、外科用円形ステープラと共に使用するように構成された組織厚さコンペンセータの端面図である。
図348】組織厚さコンペンセータ及び図347の外科用円形ステープラの斜視図である。
図349】外科用円形ステープラと共に使用するように構成された組織厚さコンペンセータの端面図である。
図350図349の組織厚さコンペンセータの部分的に膨張した構成の端面図である。
図351】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジを含む外科用ステープル留め器具の立面図である。
図352】組織に対して配置された、図351の外科用ステープル留め器具の端面図である。
図353】ステープルカートリッジと組織との間に配置された組織厚さコンペンセータを更に含む、図351の外科用ステープル留め器具の端面図である。
図354】組織厚さコンペンセータなしで、図351の外科用ステープル留め器具から組織内に展開されたステープルの部分斜視図である。
図355】組織厚さコンペンセータを伴って、図351の外科用ステープル留め器具から組織内に展開されたステープルの部分斜視図である。
図356】第1位置にあるアンビルプレートを含む、図351の外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図である。
図357】第2位置にある図356のアンビルプレートを示す、図351の外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの部分断面図である。
図358】間隙設定要素を備えたステープルカートリッジを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図359】発射部材の発射ストロークの終了時における、図358の間隙設定要素を切断する発射部材を示す斜視図である。
図360】可撓性ノーズを備えたステープルカートリッジを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図361】屈曲状態にあるノーズを示している、図360のエンドエフェクタの断面図である。
図362】摺動可能部分を備えたステープルカートリッジを含む、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図363】遠位側に摺動した摺動可能部分を示す、図362のエンドエフェクタの断面図である。
図364】上り傾斜のデッキ表面と、厚さ変化を含む組織厚さコンペンセータとを含む支持部分を含んだ、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図365】上り傾斜のデッキ表面と、均一な厚さを含む組織厚さコンペンセータとを含む支持部分を含んだ、外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタの断面図である。
図366】厚さ変化を有する組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジの斜視図である。
図367図366のステープルカートリッジの端面図である。
図368】長手方向層を含む組織厚さコンペンセータの断面斜視図である。
図369】少なくとも1つの別の実施形態による、複数の層を含む組織厚さコンペンセータの断面斜視図である。
図370】それ自体に組織厚さコンペンセータを解放可能に保持するように構成された保持部材を含む、使い捨て装填ユニットの斜視図である。
図371】組織厚さコンペンセータを使い捨て装填ユニットに解放可能に保持するように構成された保持部材を含む、組織厚さコンペンセータの斜視図である。
図372】使い捨て装填ユニットに取り付けられた図371の組織厚さコンペンセータの斜視図である。
図373図372の使い捨て装填ユニットの端面図である。
図374】組織厚さコンペンセータを使い捨て装填ユニットに解放可能に保持するように構成された保持部材を含む、組織厚さコンペンセータの斜視図である。
図375】使い捨て装填ユニットに取り付けられた図374の組織厚さコンペンセータの斜視図である。
図376図375の使い捨て装填ユニットの端面図である。
図377】組織厚さコンペンセータを使い捨て装填ユニットに解放可能に保持するように構成された保持部材を含む、組織厚さコンペンセータの斜視図である。
図378】使い捨て装填ユニットに取り付けられた図377の組織厚さコンペンセータの斜視図である。
図379】使い捨て搭載ユニットのエフェクタ内に配置された組織厚さコンペンセータアプリケータの斜視図である。
図380図379の組織厚さコンペンセータアプリケータの上面斜視図である。
図381図379の組織厚さコンペンセータアプリケータの底面斜視図である。
図382】少なくとも1つの別の実施形態による、使い捨て搭載ユニットのエフェクタ内に配置された組織厚さコンペンセータアプリケータの斜視図である。
図383図382の組織厚さコンペンセータアプリケータの上面斜視図である。
図384図382の組織厚さコンペンセータアプリケータの底面斜視図である。
図385】ステープルカートリッジを支持するように構成された枢動可能なジョーを備えた、使い捨て装填ユニットの立面図である。
図386】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの支持部分に対して取り付けられた組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジの断面図である。
図387】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの支持部分に対して取り付けられた組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジの断面図である。
図388】少なくとも一実施形態による、ステープルカートリッジの支持部分に対して取り付けられた組織厚さコンペンセータを含むステープルカートリッジの断面図である。
図389図387の組織コンペンセータの斜視図である。
図390】不均一なステープルにより貫通された組織及び組織厚さコンペンセータの概略断面図であり、ステープルと、組織厚さコンペンセータとの間の低摩擦条件が例示されている。
図391】形成されたステープルのステープル閉じ込め領域により捕捉される組織及び組織厚さコンペンセータの概略断面図であり、ステープルと、組織厚さコンペンセータとの間の低摩擦条件が例示されている。
図392】ステープルカートリッジアセンブリと使用するための組織厚さコンペンセータの平面図であり、本開示の様々な実施形態により組織厚さコンペンセータ内に画定された、隙間開口部が例示されている。
図393】本開示の様々な実施形態による、組織厚さコンペンセータ、及びステープルカートリッジアセンブリの展開斜視図である。
図394図393のステープルカートリッジアセンブリの部分断面図であり、ステープルカートリッジのステープル空洞内に位置付けられ、組織厚さコンペンセータ内に部分的に埋め込まれた未発射のステープルを例示している。
図395図393のステープルカートリッジアセンブリの部分断面図であり、ステープルカートリッジ本体のステープル空洞から放出され、アンビルに対して形成された、発射されたステープルを例示し、かつ形成されたステープルのステープル閉じ込め領域内に捕捉された組織厚さコンペンセータ及び組織を例示している。
図396】本開示の様々な実施形態による、ステープルカートリッジ本体のステープル空洞内に位置付けられたステープルの断面斜視図である。
図397図396のステープルカートリッジの部分断面立面図であり、本開示の様々な実施形態により、ステープル空洞内に位置付けられ、組織厚さコンペンセータ内に部分的に埋め込まれた、未発射構成のステープルを例示している。
図398図396のステープルカートリッジの部分断面図であり、部分的に発射した構成のステープルを例示している。
図399図396のステープルカートリッジの部分断面立面図であり、発射構成にあるステープルを例示し、更に、形成されたステープルのステープル閉じ込め領域内に捕捉された組織及び組織厚さコンペンセータを更に例示する。
図400】ステープルカートリッジの部分断面立面図であり、本開示の様々な実施形態により、ステープル空洞内に位置付けられ、組織厚さコンペンセータ内に部分的に埋め込まれた、未発射構成のステープルを例示している。
図401図400のステープルカートリッジの部分断面図であり、部分的に発射した構成のステープルを例示している。
図402図400のステープルカートリッジの部分断面立面図であり、発射構成にあるステープルを例示し、更に、形成されたステープルのステープル閉じ込め領域内に捕捉された組織及び組織厚さコンペンセータを更に例示する。
図403】ステープルカートリッジの部分断面立面図であり、本開示の様々な実施形態により、ステープル空洞内に位置付けられ、組織厚さコンペンセータ内に部分的に埋め込まれた、未発射構成のステープルを例示している。
図404図403のステープルカートリッジの部分断面図であり、部分的に発射した構成のステープルを例示している。
図405図403のステープルカートリッジの部分断面立面図であり、発射構成にあるステープルを例示し、更に、形成されたステープルのステープル閉じ込め領域内に捕捉された組織及び組織厚さコンペンセータを更に例示する。
図406】少なくとも一実施形態による、外科用締結器具のエンドエフェクタの部分斜視図であり、いくつかの部分が取り除かれ、他の部分が断面図で例示されており、更にエンドエフェクタの切断部材が部分的に前進した位置で例示されている。
図407図406のエンドエフェクタの部分断面端面図であり、患者の組織がエンドエフェクタのアンビルと組織厚さコンペンセータとの間に捕捉されるものとして例示され、更に、ステープルがエンドエフェクタのカートリッジ本体内に取り外し可能に保存され、エンドエフェクタの切断部材が、組織厚さコンペンセータの近位の、非前進位置に例示されている。
図408図406のエンドエフェクタの部分断面端面図であり、ステープルが発射位置にあり、切断部材が部分的に前進した位置にあり、患者の組織が少なくとも部分的に横切されているものとして例示されている。
図409図406のエンドエフェクタの部分断面端面図であり、ステープルが発射位置にあり、切断部材が部分的に前進した位置にあり、組織厚さコンペンセータの少なくとも一部分が横切されているものとして例示されている。
図410】少なくとも一実施形態による外科用締結器具のエンドエフェクタの部分断面図であり、エンドエフェクタのアンビルは開位置にあり、患者組織はエンドエフェクタのアンビルと組織厚さコンペンセータとの間に位置付けられ、更に、エンドエフェクタのカートリッジ本体内に取り外し可能に位置付けられたステープルは、未発射位置に例示されている。
図411図410のエンドエフェクタの部分断面立面図であり、アンビルは閉位置にあり、発射部材は部分的に前進した位置にあり、ステープルは、完全に発射した位置、部分的に発射した位置、及び未発射位置を含む、様々な展開状態にあるものとして例示され、更にエンドエフェクタは、アンビルの移動を制限するように構成された間隙設定要素を含む。
図412図410のエンドエフェクタの斜視図であり、アンビルは開位置にあり、エンドエフェクタの切断部材は非前進位置にあるものとして例示されている。
図413図410のエンドエフェクタの断面立面図であり、アンビルは閉位置にあり、切断部材は部分的に前進した位置にあり、ステープルは、完全に発射した位置、部分的に発射した位置、及び未発射位置を含む、様々な展開状態にあるものとして例示され、更に切断部材は、エンドエフェクタのアンビルと組織厚さコンペンセータとの間の間隙を制御するため、アンビルと係合した第1カム部材、及びカートリッジ本体と係合した第2カム部材を含むものとして例示される。
図414図406の締結具カートリッジアセンブリなどの、締結具カートリッジアセンブリの組織厚さコンペンセータを切断するのに、切断部材が経験する力を、例えば、切断部材のストローク長さに対してプロットするチャートであり、更に組織厚さコンペンセータを切断するために必要とされる力は、第1の抵抗のパルスと、第2の又はより低い抵抗のパルスとの間で交互に変化しうる。
図415図414に示される第1抵抗パルスの詳細図である。
図416】組織を切断するのに、図414に関連して記載された切断部材が経験する力を、切断部材のストローク長さに対してプロットするチャートである。
図417】切断部材が組織厚さコンペンセータを通過する際に、図414に関連して記載された切断部材が経験する引っ張り力を、切断部材のストローク長さに対してプロットするチャートである。
図418】切断部材が図416に関連して記載される組織を通過する際に、図414に関連して記載された切断部材が経験する引っ張り力を、切断部材のストローク長さに対してプロットするチャートである。
図419】少なくとも一実施形態による、組織厚さコンペンセータの平面図である。
図420】少なくとも一実施形態による、組織厚さコンペンセータを含む締結具カートリッジの斜視図である。
図421図420の組織厚さコンペンセータの断面図であり、組織厚さコンペンセータの近位端に対して位置付けられた切断部材を例示している。
【0003】
対応する参照符号は、複数の図面の全体を通じて対応する部材を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の特定の実施形態を1つの形態として示すものであり、このような例示は、いかなる意味においても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0004】
本願の出願人は、各出願の全容を参照により本明細書にそれぞれ援用するところの、下記に示す米国特許出願も所有するものである。すなわち、
米国特許出願第12/894,311号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH RECONFIGURABLE SHAFT SEGMENTS」(現在、米国特許公報第2012/0080496号)、
米国特許出願第12/894,340号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGES SUPPORTING NON−LINEARLY ARRANGED STAPLES AND SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH COMMON STAPEL−FORMING POCKETS」(現在、米国特許公報第2012/0080482号)、
米国特許出願第12/894,327号、発明の名称「JAW CLOSURE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」(現在、米国特許公報第2012/0080499号)、
米国特許出願第12/894,351号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT FASTENER DEPLOYMENT AND TISSUE CUTTING SYSTEMS」(現在、米国特許公報第2012/0080502号)、
米国特許出願第12/894,338号、発明の名称「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE HAVING A NON−UNIFORM ARRANGEMENT」(現在、米国特許公報第2012/0080481号)、
米国特許出願第12/894,369号、発明の名称「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A SUPPORT RETAINER」(現在、米国特許公報第2012/0080344号)、
米国特許出願第12/894,312号、発明の名称「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING MULTIPLE LAYERS」(現在、米国特許公報第2012/0080479号)、
米国特許出願第12/894,377号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」(現在、米国特許公報第2012/0080334号)、
米国特許出願第12/894,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH COMPACT ARTICULATION CONTROL ARRANGEMENT」(現在、米国特許公報第2012/0080500号)、
米国特許出願第12/894,360号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH A VARIABLE STAPLE FORMING SYSTEM」(現在、米国特許公報第2012/0080484号)、
米国特許出願第12/894,322号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH INTERCHANGEABLE STAPLE CARTRIDGE ARRANGEMENTS」(現在、米国特許公報第2012/0080501号)、
米国特許出願第12/894,350号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGES WITH DETACHABLE SUPPORT STRUCTURES AND SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SYSTEMS FOR PREVENTING ACTUATION MOTIONS WHEN A CARTRIDGE IS NOT PRESENT」(現在、米国特許公報第2012/0080478号)、
米国特許出願第12/894,383号、発明の名称「IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE COMPRISING BIOABSORBABLE LAYERS」(現在、米国特許公報第2012/0080345号)、
米国特許出願第12/894,389号、発明の名称「COMPRESSIBLE FASTENER CARTRIDGE」(現在、米国特許公報第2012/0080335号)、
米国特許出願第12/894,345号、発明の名称「FASTENERS SUPPORTED BY A FASTENER CARTRIDGE SUPPORT」(現在、米国特許公報第2012/0080483号)、
米国特許出願第12/894,306号、発明の名称「COLLAPSIBLE FASTENER CARTRIDGE」(現在、米国特許公報第2012/0080332号)、
米国特許出願第12/894,318号、発明の名称「FASTENER SYSTEM COMPRISING A PLURALITY OF CONNECTED RETENTION MATRIX ELEMENTS」(現在、米国特許公報第2012/0080480号)、
米国特許出願第12/894,330号、発明の名称「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX AND AN ALIGNMENT MATRIX」(現在、米国特許公報第2012/0080503号)、
米国特許出願第12/894,361号、発明の名称「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX」(現在、米国特許公報第2012/0080333号)、
米国特許出願第12/894,367号、発明の名称「FASTENING INSTRUMENT FOR DEPLOYING A FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX」(現在、米国特許公報第2012/0080485号)、
米国特許出願第12/894,388号、発明の名称「FASTENER SYSTEM COMPRISING A RETENTION MATRIX AND A COVER」(現在、米国特許公報第2012/0080487号)、
米国特許出願第12/894,376号、発明の名称「FASTENER SYSTEM COMPRISING A PLURALITY OF FASTENER CARTRIDGES」(現在、米国特許公報第2012/0080486号)、
米国特許出願第13/097,865号、発明の名称「SURGICAL STAPLER ANVIL COMPRISING A PLURALITY OF FORMING POCKETS」(現在、米国特許公報第2012/0080488号)、
米国特許出願第13/097,936号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FOR A SURGICAL STAPLER」(現在、米国特許公報第2012/0080339号)、
米国特許出願第13/097,954号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A VARIABLE THICKNESS COMPRESSIBLE PORTION」(現在、米国特許公報第2012/0080340号)、
米国特許出願第13/097,856号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES POSITIONED WITHIN A COMPRESSIBLE PORTION THEREOF」(現在、米国特許公報第2012/0080336号)、
米国特許出願第13/097,928号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING DETACHABLE PORTIONS」(現在、米国特許公報第2012/0080490号)、
米国特許出願第13/097,891号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FOR A SURGICAL STAPLER COMPRISING AN ADJUSTABLE ANVIL」(現在、米国特許公報第2012/0080489号)、
米国特許出願第13/097,948号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING AN ADJUSTABLE DISTAL PORTION」(現在、米国特許公報第2012/0083836号)、
米国特許出願第13/097,907号、発明の名称「COMPRESSIBLE STAPLE CARTRIDGE ASSEMBLY」(現在、米国特許公報第2012/0080338号)、
米国特許出願第13/097,861号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING PORTIONS HAVING DIFFERENT PROPERTIES」(現在、米国特許公報第2012/0080337号)、
米国特許出願第13/097,869号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE LOADING ASSEMBLY」(現在、米国特許公報第2012/0160721号)、
米国特許出願第13/097,917号、発明の名称「COMPRESSIBLE STAPLE CARTRIDGE COMPRISING ALIGNMENT MEMBERS」(現在、米国特許公報第2012/0083834号)、
米国特許出願第13/097,873号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE PORTION」(現在、米国特許公報第2012/0083833号)、
米国特許出願第13/097,938号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING COMPRESSIBLE DISTORTION RESISTANT COMPONENTS」(現在、米国特許公報第2012/0080491号)、
米国特許出願第13/097,924号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(現在、米国特許公報第2012/0083835号)、
米国特許出願第13/242,029号、発明の名称「SURGICAL STAPLER WITH FLOATING ANVIL」(現在、米国特許公報第2012/0080493号)、
米国特許出願第13/242,066号、発明の名称「CURVED END EFFECTOR FOR A STAPLING INSTRUMENT」(現在、米国特許公報第2012/0080498号)、
米国特許出願第13/242,086号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE INCLUDING COLLAPSIBLE DECK」、
米国特許出願第13/241,912号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE INCLUDING COLLAPSIBLE DECK ARRANGEMENT」、
米国特許出願第13/241,922号、発明の名称「SURGICAL STAPLER WITH STATIONARY STAPLE DRIVERS」、
米国特許出願第13/241,637号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH TRIGGER ASSEMBLY FOR GENERATING MULTIPLE ACTUATION MOTIONS」(米国特許公報第2012/0074201)、
米国特許出願第13/241,629号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH SELECTIVELY ARTICULATABLE END EFFECTOR」(現在、米国特許公報第2012/0074200号)、
米国特許出願第13/433,096号、発明の名称「THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF CAPSULES」(現在、米国特許公報第2012/0241496号)、
米国特許出願第13/433,103号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF LAYERS」(現在、米国特許公報第2012/0241498号)、
米国特許出願第13/433,098号、発明の名称「EXPANDABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(現在、米国特許公報第2012/0241491号)、
米国特許出願第13/433,102号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A RESERVOIR」(現在、米国特許公報第2012/0241497号)、
米国特許出願第13/433,114号、発明の名称「RETAINER ASSEMBLY INCLUDING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(現在、米国特許公報第2012/0241499号)、
米国特許出願第12/433,136号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING AT LEAST ONE MEDICAMENT」(現在、米国特許公報第2012/0241492号)、
米国特許出願第13/433,141号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CONTROLLED RELEASE AND EXPANSION」(現在、米国特許公報第2012/0241493号)、
米国特許出願第13/433,144号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING FIBERS TO PRODUCE A RESILIENT LOAD」(現在、米国特許公報第2012/0241500号)、
米国特許出願第13/433,148号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING STRUCTURE TO PRODUCE A RESILIENT LOAD」(現在、米国特許公報第2012/0241501号)、
米国特許出願第13/433,155号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING RESILIENT MEMBERS」(現在、米国特許公報第2012/0241502号)、
米国特許出願第13/433,163号、発明の名称「METHODS FOR FORMING TISSUE THICKNESS COMPENSATOR ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」(現在、米国特許公報第2012/0248169号)、
米国特許出願第13/433,167号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATORS」(現在、米国特許公報第2012/0241503号)、
米国特許出願第13/433,175号、発明の名称「LAYERED TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」(現在、米国特許公報第2012/0253298号)、
米国特許出願第13/433,179号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATORS FOR CIRCULAR SURGICAL STAPLERS」(現在、米国特許公報第2012/0241505号)、
米国出願第13/433,115号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CAPSULES DEFINING A LOW PRESSURE ENVIRONMENT」、
米国特許出願第13/433,118号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISED OF A PLURALITY OF MATERIALS」、
米国特許出願第13/433,135号、発明の名称「MOVABLE MEMBER FOR USE WITH A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、
米国特許出願第13/433,140号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND METHOD FOR MAKING THE SAME」、
米国特許出願第13/433,147号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING CHANNELS」、
米国特許出願第13/433,126号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING TISSUE INGROWTH FEATURES」、
米国出願第13/433,132号、発明の名称「DEVICES AND METHODS FOR ATTACHING TISSUE THICKNESS COMPENSATING MATERIALS TO SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」及び
米国特許出願第13/433,129号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A PLURALITY OF MEDICAMENTS」。
【0005】
米国特許出願第11/216,562号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」(現在、米国特許第7,669,746号、
米国特許出願第11/714,049号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH ANVIL HAVING STAPLE FORMING POCKETS OF VARYING DEPTHS」(現在、米国特許公報第2007/0194082号)、
米国特許出願第11/711,979号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」(現在、米国特許公報第8,317,070号)、
米国特許出願第11/711,975号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH STAPLE DRIVERS OF DIFFERENT HEIGHT」(現在、米国特許公報第2007/0194079号)、
米国特許出願第11/711,977号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH STAPLE DRIVER THAT SUPPORTS MULTIPLE WIRE DIAMETER STAPLES」(現在、米国特許出願公報第7,673,781号)、
米国特許出願第11/712,315号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICE WITH MULTIPLE STACKED ACTUATOR WEDGE CAMS FOR DRIVING STAPLE DRIVERS」(現在、米国特許出願公報第7,500,979号)、
米国特許出願第12/038,939号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」(現在、米国特許第7,934,630号)、
米国特許出願第13/020,263号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」(現在、米国特許公報第2011/0147434号)、
米国特許出願第13/118,278号、発明の名称「ROBOTICALLY−CONTROLLED SURGICAL STAPLING DEVICES THAT PRODUCE FORMED STAPLES HAVING DIFFERENT LENGTHS」(現在、米国特許公報第2011/0290851号)、
米国特許出願第13/369,629号、発明の名称「ROBOTICALLY−CONTROLLED CABLE−BASED SURGICAL END EFFECTORS」(現在、米国特許公報第2012/0138660号)、
米国特許出願第12/695,359号、発明の名称「SURGICAL STAPLING DEVICES FOR FORMING STAPLES WITH DIFFERENT FORMED HEIGHTS」(現在、米国特許公報第2010/0127042号)、
米国特許出願第13/072,923号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES FOR FORMING STAPLES HAVING DIFFERING FORMED STAPLE HEIGHTS」(現在、米国特許公報第2011/0174863号)、
米国特許出願第13/763,112号、発明の名称「SURGICAL STAPLING CARTRIDGE WITH LAYER RETENTION FEATURES」、
米国特許出願第13/763,035号、発明の名称「ACTUATOR FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR FROM A FASTENER CARTRIDGE」、
米国特許出願第13/763,042号、発明の名称「RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND FASTENER CARTRIDGE HAVING THE SAME」、
米国特許出願第13/763,048号「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、
米国特許出願第13/763,054号「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A CUTTING MEMBER FOR RELEASING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、
米国特許出願第13/763,065号「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLY ATTACHED TISSUE THICKNESS COMPENSATOR」、
米国特許出願第13/763,021号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A RELEASABLE COVER」、
米国特許出願第13/763,078号、発明の名称「ANVIL LAYER ATTACHED TO A PROXIMAL END OF AN END EFFECTOR」、
米国特許出願第13/763,094号、発明の名称「LAYER COMPRISING DEPLOYABLE ATTACHMENT MEMBERS」、
米国特許出願第13/763,106号、発明の名称「END EFFECTOR COMPRISING A DISTAL TISSUE ABUTMENT MEMBER」、
米国特許出願第13/763,095号、発明の名称「LAYER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE CARTRIDGES」、
米国特許出願第13/463,147号、発明の名称「IMPLANTABLE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLE CARTRIDGES」、
米国特許出願第13/763,192号、発明の名称「MULTIPLE THICKNESS IMPLANTABLE LAYERS FOR SURGICAL STAPLING DEVICES」、
米国特許出願第13/763,161号、発明の名称「RELEASABLE LAYER OF MATERIAL AND SURGICAL END EFFECTOR HAVING THE SAME」、
米国特許出願第13/763,177号、発明の名称「ACTUATOR FOR RELEASING A LAYER OF MATERIAL FROM A SURGICAL END EFFECTOR」、
米国特許出願第13/763,037号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A COMPRESSIBLE PORTION」、
米国特許出願第13/763,028号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING A COMPRESSIBLE PORTION」、
本出願の出願人はまた、同日付で出願され、それぞれ本明細書において各全体が参照として組み込まれる、以下に指定の米国特許出願を保持する。
【0006】
米国特許出願第_______________号、発明の名称「TISSUE THICKNESS COMPENSATOR COMPRISING A CUTTING MEMBER PATH」(代理人整理番号END7270USNP/130101);
米国特許出願第_______________号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE ASSEMBLIES」(代理人整理番号END7271USNP/130102);
米国特許出願第_______________号、発明の名称「FASTENER CARTRIDGE COMPRISING A TISSUE THICKNESS COMPENSATOR AND A GAP SETTING ELEMENT」(代理人整理番号END7272USNP/130103)。
【0007】
本明細書に開示する装置及び方法の構造、機能、製造、及び用途の原理が総括的に理解されるように、特定の例示的な実施形態について、これから説明することにする。これらの実施形態の1つ又は2つ以上の例が、添付の図面に示される。本明細書で詳細に説明され、添付の図面に示される装置及び方法は、非限定的な例示的実施形態である点、並びに、本発明の各種の実施形態の範囲は、特許請求の範囲によってのみ定義されるものである点は、当業者であれば理解されるところであろう。1つの例示的な実施形態との関連において例示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。かかる修正及び変形は本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0008】
本明細書の全体を通じて、「異なる実施形態」、「特定の実施形態」、「一実施形態」、又は「実施形態」などと言う場合、その実施形態との関連において述べられる特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の全体を通じた各所で、「様々な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「一実施形態において」、又は「ある実施形態において」などの語句が出現するが、これらは必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではない。更に、特定の機構、構造、又は特徴が、1つ又は2つ以上の実施形態において任意の好適な方式で組み合わされてもよい。故に、一実施形態に関して図示又は説明される特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は2つ以上の他の実施形態の特徴、構造、又は特性と、全体として又は部分的に、制限なしに組み合わせることができる。かかる修正及び変形は本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0009】
「近位」及び「遠位」なる用語は、本明細書において、外科用器具のハンドル部分を操作する医師を基準として用いられる。「近位」なる用語は、医師に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上、また分かりやすさのため、「垂直」、「水平」、「上」、「下」といった空間的用語は、本明細書では、図面に対して使用される場合がある点は更に理解されるであろう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は、限定的及び/又は絶対的なものであることを意図するものではない。
【0010】
腹腔鏡下及び低侵襲の外科手術を行うための様々な例示的な装置及び方法が提供される。しかしながら、本明細書で開示する様々な方法及び装置が、例えば、開放的な外科手技を含めて、多数の外科手技及び用途で用いられうることが、当業者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読むにつれ、本明細書に開示される様々な器具を、例えば、天然のオリフィスから、又は組織に形成された切開口部若しくは穿刺穴から、といったように任意の方法で体内に挿入することが可能である点は当業者には更に認識されるところであろう。これらの器具の作動部分すなわちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入されてもよく、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び長尺状シャフトを進めることが可能な作業通路を有するアクセス装置を介して挿入されてもよい。
【0011】
図面に戻り、図面では、同様の参照符号が、複数の図面の全体にわたって同様の構成要素を示す。図1は、いくつかの固有の利点を実施できる外科用器具10を示す。外科用ステープル留め器具10は、これに動作可能に取り付けられる、様々な形状及び大きさのエンドエフェクタ12を操作及び/又は作動させるように設計されている。図1〜1Eに示されている実施形態において、エンドエフェクタ12は、エンドエフェクタ12の下方ジョー13を形成する長尺状チャネル14を含む。長尺状チャネル14は、「埋め込み可能」ステープルカートリッジ30を支持するように構成され、またエンドエフェクタ12の上方ジョー15として機能するアンビル20を動作可能に支持する。
【0012】
様々な実施形態において、長尺状チャネル14は、300 & 400シリーズ、17−4 & 17−7ステンレススチール、チタンなどから作製されてもよく、離間した側壁16で形成されてもよい。アンビル20は、例えば、300及び400シリーズ、17−4及び17−7ステンレススチール、チタンなどから製作されてもよく、内部に形成される複数のステープル形成ポケット23を有する、概ね22として標識される、ステープル形成下面を有してもよい。図1B図1Eを参照されたい。加えて、アンビル20は、そこから近位方向に突出する、叉状の傾斜アセンブリ24を有する。アンビルピン26は、長尺状チャネル14の側壁16内の対応するスロット又は開口18内に受容される、傾斜アセンブリ24の各側方から突出し、ここに可動又は枢動可能に取り付けることを容易にする。
【0013】
様々な形態の埋め込み可能ステープルカートリッジが、本明細書において開示される外科用器具の様々な実施形態で利用されうる。特定のステープルカートリッジ構成及び構造について、以下で更に詳細に述べる。しかしながら、図1Aに示される実施形態において、埋め込み可能ステープルカートリッジ30が示される。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ30は、内部に形成されていない金属ステープル32のラインが支持されている、例えば、酸化再生セルロース(「ORC」)又は生体吸収性発泡材などの圧縮可能な止血材料からなる、本体部分31を有する。少なくともいくつかの実施形態において、ステープルが影響を受け、止血材料が導入及び配置工程中に活性化することを防ぐため、カートリッジ全体が、生分解性フィルム38、例えば、商標名PDS(登録商標)で販売されるポリジオキサノンフィルム、又はポリグリセロールセバケート(PGS)フィルム、又はPGA(商標Vicrylの商標名で販売されるポリグリセロール酸)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLA、若しくはPLLA(ポリ乳酸)、PHA(ポリヒドロキシアルカノエート)、PGCL(商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25)、又はPGA、PCL、PLA、PDSの複合物(破裂するまでは不透過性である)から形成される他の生分解性フィルムで、コーティング又は被覆されうる。ステープルカートリッジ30の本体31は、図示されるように、長尺状チャネル14内に取り外し可能に支持されるような大きさであり、それによって、アンビル20がステープルカートリッジ30と接触成形する際に、内部の各ステープル32が、アンビル内の対応するステープル形成ポケット23と位置合わせされる。
【0014】
使用の際、エンドエフェクタ12が標的組織に隣接するように配置されると、エンドエフェクタ12は、ステープルカートリッジ30の上面36と、アンビル20のステープル成形表面22との間に、標的組織を捕捉又はクランプするように操作される。ステープル32は、長尺状チャネル14と実質的に平行な経路内でアンビル20を動かして、ステープル成形表面22、及びより具体的には内部のステープル成形ポケット23を、ステープルカートリッジ30の上面36と実質的に同時に接触させることによって形成される。アンビル20がステープルカートリッジ30内に動き続けると、ステープル32の脚部34がアンビル20の対応するステープル成形ポケット23と接触し、ステープル成形ポケット23は、ステープル脚部34を折り曲げてステープル32を「B字型」に成形するように機能する。アンビル20が長尺状溝部材14に更に近づく運動により、ステープル32が更に圧縮され、所望の最終的に成形された高さ「FF」へと成形される。
【0015】
上記のステープル成形プロセスは、図1B〜1Eで概ね示される。例えば、図1Bは、アンビル20と埋め込み可能ステープルカートリッジ30の上面36との間に標的組織「T」を有する、エンドエフェクタ12を示す。図1Cは、アンビル20の初期クランプ締め位置を例示し、アンビル20は標的組織「T」の上に閉じられて、アンビル20とステープルカートリッジ30の上面36との間で標的組織「T」をクランプ締めしている。図1Dは、最初のステープル成形を示し、アンビル20は、ステープルカートリッジ30を圧縮し始め、それによってステープル32の脚部34は、アンビル20内のステープル成形ポケット23によって成形され始めている。図1Eは、明確にするためにアンビル20が取り除かれた、標的組織「T」を貫いた、その最終的な成形状態にある、ステープル32を示す。一旦、ステープル32が標的組織「T」に成形及び締結されると、外科医は、アンビル20を開位置へと移動させて、エンドエフェクタ12が患者から引き抜かれる間、カートリッジ本体31及びステープル32が標的組織に付けられたままとなることを可能にする。エンドエフェクタ12は、2つのジョー13、15が一緒にクランピングされると、全てのステープルを同時に成形する。残りの「圧壊された」本体材料31は、止血剤(ORC)及びステープル列補強部(PGA、PDS又は上記の他のいずれかのフィルム組成物38)の両方として機能する。また、ステープル32は、成形中において、カートリッジ本体31を離れることはないため、ステープル32が成形中に変形する可能性は、最小限度に抑えられる。本明細書において使用するとき、用語「埋め込み可能」とは、ステープルに加えて、ステープルを支持するカートリッジ本体の材料もまた、患者内に留まり、最終的には、患者の身体に吸収されてもよいことを意味する。そのような埋め込み可能ステープルカートリッジは、発射された後に全体がエンドエフェクタ内に配置されたままである従来のカートリッジの構成とは区別される。
【0016】
様々な実施において、エンドエフェクタ12は、ハンドルアセンブリ100から突出する長尺状シャフトアセンブリ40と連結されるように構成される。エンドエフェクタ12(閉鎖時)及び長尺状シャフトアセンブリ40は、同様の断面形状を有してもよく、トロカール管又は別の形状のアクセス器具内の作業チャネルを動作可能に通過するような大きさでありうる。本明細書において使用するとき、用語「動作可能に通過」とは、エンドエフェクタ及び長尺状シャフトアセンブリの少なくとも一部が、チャネル又は管開口を通って挿入されるか、又は通過することができ、外科用ステープル留め手技を完了するために必要に応じてチャネル又は管開口部内部で操作されうることを意味する。いくつかの実施形態において、閉位置にあるとき、エンドエフェクタ12のジョー13及び15は、およそ円形の横断面形状をエンドエフェクタに与えることができ、その形状により、エンドエフェクタが円形の通路/開口を通り抜けることが容易となる。しかしながら、本発明の様々な実施形態のエンドエフェクタ、並びに長尺状シャフト組み立て体の実施形態は、考えられる限りでは、非円形の横断面形状を有するアクセス通路及び開口を通り抜けることができる他の横断面形状を与えられうる。したがって、閉じたエンドエフェクタの横断面の全体的な大きさは、エンドエフェクタを通すための通路又は開口の大きさと関連する。したがって、あるエンドエフェクタは、例えば、「5mm」のエンドエフェクタと呼ばれてもよく、これは、直径が少なくとも約5mmである開口をそのエンドエフェクタが動作可能に通過しうることを意味する。
【0017】
様々な実施形態において、長尺状シャフトアセンブリ40は、閉位置にあるときのエンドエフェクタ12の外径と実質的に同じである外径を有してもよい。例えば、5mmのエンドエフェクタは、5mmの断面直径を有する、長尺状シャフトアセンブリ40と連結されてもよい。しかしながら、この詳細な説明を読み進めると、本発明の様々な実施形態が種々のサイズのエンドエフェクタと関連付けて効果的に使用されうることが、当業者には明らかとなろう。例えば、10mmのエンドエフェクタが、5mmの断面直径を有する長尺状シャフトに取り付けられてもよい。逆に、10mm以上のアクセス開口又は通路が設けられるこれらの用途において、長尺状シャフトアセンブリ40は、10mm(又はそれ以上)の断面直径を有してもよく、また5mm又は10mmのエンドエフェクタを作動させてもよい。したがって、外側シャフト40は、これに取り付けられる閉じたエンドエフェクタ12の外径と同じか又はこれと異なる外径を有することができる。
【0018】
図に示されるように、長尺状シャフトアセンブリ40は、ハンドルアセンブリ100からほぼ真っ直ぐ遠位方向に延びて長手方向軸A−Aを画定する。様々な実施形態において、例えば、長尺状シャフトアセンブリ40は、約229〜406mm(9〜16インチ)の長さとすることができる。しかし、長尺状シャフトアセンブリ40は他の長さで提供されてもよく、他の実施形態では、それ自体にジョイントを有するか、又は別の方法で、下記に詳述するように、シャフト又はハンドルアセンブリの他の部分に対するエンドエフェクタ12の関節運動を可能にするように構成されてもよい。様々な実施形態において、長尺状シャフトアセンブリ40は、ハンドルアセンブリ100からエンドエフェクタ12まで延びる、脊柱部材50を含む。エンドエフェクタ12の長尺状チャネル14の近位端は、そこから突出する一対の保持トラニオン17を有し、これは、脊柱部材50の遠位端内に設けられる、対応するトラニオン開口又は受台52に受容される大きさであり、エンドエフェクタ12が、長尺状シャフトアセンブリ40に取り外し可能に連結されることを可能にする。脊柱部材50は、例えば、6061又は7075アルミニウム、ステンレス鋼、チタンなどから作製することができる。
【0019】
様々な実施形態において、ハンドルアセンブリ100は、組み立てる目的のために、2つ以上の部品で作製されうる、ピストルグリップタイプのハウジングを含む。例えば、図示されるハンドルアセンブリ100は、ポリマー又はプラスチック部材から成形又は他の方法で作製された、互いに嵌合するように設計された右側ケース部材102及び左側ケース部材を有している(図示せず)。このようなケース部材は、その内側に成形又は他の方法により形成されたスナップ機構、ペグ、及びソケットにより、かつ/又は接着剤、ねじなどによって互いに取り付けることができる。脊椎部材50はフランジ56が形成された近位端54を有している。フランジ56は、各ケース部材102、104から内側に突出する嵌合リブ108によって形成される溝106内に回転可能に支持されるような構成となっている。このような構成は、脊柱部材50のハンドルアセンブリ100への取り付けを促す一方で脊柱部材50がハンドルアセンブリ100に対して長手方向軸A−Aを中心として360°の経路で回転することを可能にするものである。
【0020】
図1に更に見られるように、脊柱部材50は、ハンドルアセンブリ100に回転可能に取り付けられた取り付けブッシング60を通過し、これによって支持されている。取り付けブッシング60は、ハンドルアセンブリ100のノーズ部分101をそれらの間に回転可能に受容するように構成された回転溝65を形成する近位フランジ62と遠位フランジ64とを有している。このような構成は、取り付けブッシング60がハンドルアセンブリ100に対して長手方向軸A−Aを中心として回転することを可能とするものである。脊柱部材50は、脊柱ピン66によって取り付けブッシング60に回転不能にピン留めされている。更に、取り付けブッシング60には回転ノブ70が取り付けられている。一実施形態において、例えば、回転ノブ70は、内部に取り付けブッシング60の一部分を受容するような大きさの中空の取り付けフランジ部分72を有する。様々な実施形態において、回転ノブ70は、例えば、ガラス又は炭素充填ナイロン、ポリカーボネート、Ultem(登録商標)などから作製されてもよく、また同様に脊柱ピン66によって取り付けブッシング60に取り付けられる。更に、内側に突出する保持フランジ74は、取り付けフランジ部分72に形成され、取り付けブッシング60に形成された径方向溝68内に延びるように構成されている。したがって、医師は、回転ノブ70を把持し、これをハンドルアセンブリ100に対して回転させることによって、脊柱部材50(及びこれに取り付けられたエンドエフェクタ12)を長手方向軸A−Aを中心として360°の経路で回転させることができる。
【0021】
様々な実施形態において、アンビル20は、アンビルばね21、及び/又は他の付勢構成によって開位置に維持される。アンビル20は、概ね109として示される、発射システムによって、開位置から様々な閉鎖又はクランピング及び発射位置へと、選択的に可動である。発射システム109は、「発射部材」110を含み、これは様々な実施形態において、中空発射管110を含む。中空発射管110は、脊柱部材50上で軸方向に可動であり、したがって、長尺状シャフトアセンブリ40の外側部分を形成する。発射管110は、ポリマー、又は他の好適な材料から作製されてもよく、発射システム109の発射ヨーク114に取り付けられる近位端を有しうる。様々な実施形態において、例えば、発射ヨーク114は、発射管110の近位端にオーバーモールドされてもよい。しかしながら、他の締結具機構を用いることもできる。
【0022】
図1に見られるように、発射ヨーク114は、ハンドルアセンブリ100内で軸方向に動くように構成された、支持カラー120内で回転可能に支持されうる。様々な実施形態において、支持カラー120は、一対の横方向に延びるフィンを有し、これはそれぞれ、右手ケース部材及び左手ケース部材に形成される、フィンスロット内に摺動可能に受容されるような大きさである。したがって、支持カラー120は、ハンドルハウジング100内において軸方向に摺動可能である一方で、発射ヨーク114及び発射管110がこれに対して長手方向軸A−Aを中心として回転することを可能とする。様々な実施形態において、長手方向スロットが発射管110を通るように設けられていることにより、脊柱ピン66が内部を通って脊柱部材50内に延びることを可能とする一方で、脊柱部材50上における発射管110の軸方向の移動を促す。
【0023】
発射システム109は、脊柱部材50上の発射管110の軸方向の運動を制御するように機能する発射トリガ130を更に含む。これについては、図1を参照されたい。発射管110をこのように遠位方向に軸方向に移動させて発射のためにアンビル20と相互作用させることをここでは「発射運動」と称する。図1に見られるように、発射トリガ130は枢動ピン132によってハンドルアセンブリ100に可動、又は枢動可能に連結されている。発射トリガ130を、非作動の「開」位置又は始点位置へとハンドルアセンブリ100のピストルグリップ部分107から離れる方向に付勢するためにトーションばね135が利用されている。図1に見られるように、発射トリガ130は、支持カラー120に可動に取り付けられた(ピン留めされた)発射リンク136に可動に取り付けられた(ピン留めされた)上側部分134を有している。したがって、始点位置(図1)から、ハンドルアセンブリ100のピストルグリップ部分107に隣接する終点位置に向かう発射トリガ130の運動によって、発射ヨーク114及び発射管110は遠位方向「DD」に動く。発射トリガ130の、ハンドルアセンブリ100のピストルグリップ部分107から離れる方向への運動(トーションばね135の付勢による)により、発射ヨーク114及び発射管110は、脊柱部材50上で近位方向「PD」に動く。
【0024】
本発明の様々な実施形態は、異なる大きさ及び構成の埋め込み可能ステープルカートリッジと利用することができる。例えば、外科用器具10は、第1の発射アダプタ140に接続して使用されるとき、埋め込み可能ステープルカートリッジ30を支持する、約20mmの長さ(又は他の長さ)の、5mmのエンドエフェクタ12と共に使用されうる。このようなエンドエフェクタのサイズは、例えば、比較的微細な切開及び血管切断を行う上で特に好適である。しかしながら、下記により詳細に述べるように、外科用器具10は、例えば、第1の発射アダプタ140を第2の発射アダプタと交換することにより、他の大きさのエンドエフェクタ及びステープルカートリッジと共に用いることもできる。更に他の実施形態において、長尺状シャフトアセンブリ40は、少なくとも1つの形状又は大きさのエンドエフェクタに取り付けられるように構成されうる。
【0025】
エンドエフェクタ12を脊柱部材50に取り外し可能に連結する1つの方法がここで説明される。連結プロセスは、長尺状チャネル14上の保持トラニオン17を、脊柱部材50のトラニオン受台52内に挿入することにより開始される。その後、外科医が発射トリガ130を、ハウジングアセンブリ100のピストルグリップ107の方に前進させ、発射管110及び第1の発射アダプタ140を、長尺状チャネル14の近位端部47を超えて遠位方向に前進させ、それによってトラニオン17をこれらの各受台52に保持する。トラニオン17上の第1の発射アダプタ140のこの位置は、本明細書において「連結位置」と称される。本発明の様々な実施形態はまた、エンドエフェクタ12が脊柱部材50に取り付けられた後、発射トリガ130を適所に固定するために、エンドエフェクタ固定アセンブリを有しうる。
【0026】
より詳細には、エンドエフェクタロックアセンブリ160の一実施形態は、発射トリガ130の上側部分134内に可動に支持された保持ピン162を有する。上記に述べたように、発射管110は最初に、第1の発射アダプタ140がエンドエフェクタ12の保持トラニオン17を脊柱部材50のトラニオン受台52内に保持する連結位置へと、遠位方向に前進されなくてはならない。外科医は、発射トリガ130を開始位置からピストルグリップ107へ向かって引くことによって、発射アダプタ140を連結位置へと遠位方向に前進させる。発射トリガ130が最初に作動されると、保持ピン162は、発射管110が第1の発射アダプタ140を連結位置まで前進させるまで遠位方向に動き、その時点で保持ピン162は、ケース部材内に形成されたロック空洞164内に付勢される。様々な実施形態において、保持ピン162が固定空洞164に入るとき、ピン162は、可聴「クリック音」、又は他の音を生じてもよく、またエンドエフェクタ12が脊柱部材50に「固定された」という触覚的指示を外科医に提供してもよい。加えて、外科医は、保持ピン162をロッキング空洞164から意図的に付勢しない限り、不注意により発射トリガ130を作動し続けて、ステープル32をエンドエフェクタ12内に成形し始めることはない。同様に、発射トリガ130が連結位置にある場合に外科医が発射トリガ130を解放する場合、発射トリガ130は保持ピン162によってその位置に保持されるために、発射トリガ130が始点位置に戻ってエンドエフェクタ12が脊柱部材50から解放することが防止される。
【0027】
本発明の様々な実施形態は、ハンドルアセンブリ100に枢動可能に取り付けられた、発射システム固定ボタン137を更に含みうる。一形態において、発射システム固定ボタン137は、その遠位端に形成されたラッチ138を有し、ラッチ138は、発射解放ボタンが第1のラッチ位置にある場合に発射ヨーク114と係合する向きとなる。図1に見られるように、ラッチばね139は、発射システム固定ボタン137を第1のラッチ位置へと付勢するように機能する。異なる状況において、ラッチ138は、脊柱部材50上の発射ヨーク114の位置が、第1の発射アダプタ140がアンビル20上のクランプ締め傾斜面28を遠位方向へと前進して登り始める点と対応する点において、発射ヨーク114と係合するように機能する。第1の発射アダプタ140がクランピング傾斜面28を軸方向に前進して上ると、アンビル20は、そのステープル成形表面部22がステープルカートリッジ30の上面36と実質的に平行となるような経路を移動することが理解されるであろう。
【0028】
エンドエフェクタ12が脊柱部材50と連結すると、ステープル成形プロセスは、発射システム固定ボタン137を最初に押圧することによって開始され、発射ヨーク114が脊柱部材50上で遠位方向に更に移動し、最終的にアンビル20をステープルカートリッジ30へと圧縮する。発射システム固定ボタン137を押圧した後、外科医は、発射トリガ130をピストルグリップ107の方へ作動し続け、それによって第1のステープルカラー140を、対応するステープル成形傾斜面29を登るように駆動し、アンビル20を、ステープルカートリッジ30内のステープル32と接触成形させる。発射システム固定ボタン137は、外科医がプロセスに備えるまで、ステープル32の不注意による成形を防ぐ。この実施形態において、外科医は、発射トリガ130が更に作動されてステープル成形プロセスを開始する前に、発射システム固定ボタン137を押圧しなくてはならない。
【0029】
外科用器具10は、所望により、単に組織ステープル留め装置として使用されてもよい。しかしながら、本発明の様々な実施形態はまた、一般的に170として指定される、組織切断システムを含みうる。少なくとも一形態において、組織切断システム170は、ナイフ前進トリガ200を作動することによってエンドエフェクタ12の近位端に隣接する非作動位置から作動位置へと選択的に進めることができるナイフ部材172を含む。ナイフ部材172は脊柱部材50内に可動に支持されて取り付けられるか、又は別の方法によりナイフロッド180から突出している。ナイフ部材172は、例えば、38HRC超の硬度(ロックウェル硬度Cスケール)を有する420又は440ステンレススチールから製作され、かつその遠位端174上に形成される組織切断縁176を有し、アンビル20のスロット、及びステープルカートリッジ30の中央に配置されたスロット33を通って摺動可能に延び、エンドエフェクタ12内でクランプされた組織を切断する。様々な実施形態において、ナイフロッド180は、脊柱部材50を通って延び、ナイフ伝達器と駆動可能に接合する近位端部分を有し、このナイフ伝達器はナイフ前進トリガ200に操作可能に取り付けられている。様々な実施形態において、ナイフ前進トリガ200は、駆動ピン132に取り付けられ、それによってこれは、発射トリガ130を作動することなく、枢動するかないしは別の方法で作動しうる。様々な実施形態において、第1ナイフギア192はまた、枢動ピン132に取り付けられ、それによってナイフ前進トリガ200の作動がまた第1ナイフギア192を枢動させる。発射戻りばね202は、第1のナイフギア192とハンドルハウジング100との間に取り付けられて、ナイフ前進トリガ200を始点位置すなわち非作動位置に付勢する。
【0030】
ナイフ伝達器の様々な実施形態は更に、第2ギアスピンドル上に回転可能に支持され、第1ナイフギア192と噛合係合する、第2ナイフギア194を含む。第2のナイフギア194は、第3のギアスピンドル上に支持された第3のナイフギア196と噛合している。第3のギアスピンドル195には第4のナイフギア198も支持されている。第4のナイフギア198は、ナイフロッド180の近位端の一連の環状ギア歯又はリングと駆動可能に係合するように構成されている。したがって、このような構成により、第4のナイフギア198がナイフロッド180を遠位方向「DD」又は近位方向「PD」に軸方向に駆動することが可能である一方で、発射ロッド180が第4のナイフギア198に対して長手方向軸A−Aを中心として回転することが可能である。したがって、外科医は、ナイフ前進トリガ200をハンドルアセンブリ100のピストルグリップ107の方向に引くことによって、発射ロッド180を軸方向に前進させ、最終的にナイフ部材172を遠位方向に前進させることができる。
【0031】
本発明の様々な実施形態は、ナイフロックアウトシステム210を更に含み、これは、発射トリガ130が完全な発射位置に引かれるとき以外、ナイフ部材172の前進を防ぐ。したがって、かかる特徴により、ステープルが組織内に最初に発射、又は成形されるとき以外、ナイフ前進システム170の作動を防ぐことができる。図1に見られるように、ナイフロックアウトシステム210の異なる実現形態は、ハンドルアセンブリ100のピストルグリップ部分107内に枢動可能に支持されたナイフロックアウトバー211を含んでいる。ナイフロックアウトバー211は、発射トリガ130が完全に発射位置にある場合に発射トリガ130と係合するように構成された作動端部212を有している。更に、ナイフロックアウトバー211は、第1の切断ギア192のラッチロッド216に引っ掛かるように係合するように構成された保持フック214をその他端に有している。ナイフロックアウトバー211を「ロック」位置に付勢するためにナイフロックばね218が用いられており、保持フック214がラッチロッド216と係合した状態に維持されることにより、発射トリガ130が完全に発射位置にある場合を除いてナイフ前進トリガ200の作動が防止される。
【0032】
ステープルが標的組織内に「発射」(成形)された後、外科医が発射トリガ解放ボタン167を押し込むことで発射トリガ130がトーションばね135の付勢力により始点位置に戻ることが可能となり、これによりアンビル20はばね21の付勢力により開位置へと付勢される。開位置にあるとき、外科医は、埋め込み可能ステープルカートリッジ30及びステープル32を残してエンドエフェクタ12を引き抜いてもよい。エンドエフェクタが通路、作業通路などから挿入される用途では、外科医は、発射トリガ130を作動することによってアンビル20を閉位置に戻すことにより、経路又は作業通路からエンドエフェクタ12を引き抜くことができる。しかしながら、ステープルの発射の後に外科医が標的組織を切断することを望む場合、外科医はナイフ前進トリガ200を上記の要領で作動させて、標的組織を通ってナイフバー172をエンドエフェクタの端部まで押し込む。その後、外科医はナイフ前進トリガ200を解放することができ、これにより発射戻しばね202は、発射トランスミッションがナイフバー172を始点(非作動)位置に戻すことを可能とする。ナイフバー172が開始位置に戻ると、外科医は、エンドエフェクタジョー13、15を開き、埋め込み可能カートリッジ30を患者内で解放し、その後、エンドエフェクタ12を患者から引き抜く。したがって、かかる外科用器具は、比較的小さな作業チャネル及び通路を通って挿入することができる小さい埋め込み可能ステープルカートリッジの使用を促進し、一方で、外科医に、組織を切断せずにステープルを発射するか、又は所望によりステープルが発射された後にまた組織を切断するか、という選択肢を提供する。
【0033】
本発明の様々な固有かつ新規の実施形態では、アンビルと接触成形するための実質的な固定位置にステープルを支持する圧縮可能なステープルカートリッジを使用する。様々な実施形態において、アンビルは未成形ステープルに対して駆動され、このとき、少なくともそのような一実施形態において、達成されるステープル成形の度合いは、アンビルがどの程度までステープルに対して駆動されたかに依存する。かかる構成により、外科医は、ステープルにかけられる成形圧力又は発射圧力の度合いを調節し、それによって最終的に成形されるステープルの高さを変更する能力を有することができる。本発明の他の様々な実施形態において、外科用ステープル留め構成は、ステープルをアンビルに向かって持ち上げることができるステープル駆動要素を採用することができる。そのような実施形態の詳細は後述される。
【0034】
様々な実施形態において、上記に詳述した実施形態に関し、可動性アンビルに適用される発射運動の量は、発射トリガの差動の度合いに依存する。例えば、外科医が部分的にのみ成形されたステープルをうることを所望する場合、発射トリガは、ピストルグリップ107の方へ向かって内側に、部分的にのみ押圧される。更なるステープルの成形をうるため、外科医は、単純に更に発射トリガを圧縮し、これによりアンビルは、ステープルと接触成形するように更に駆動される。本明細書において使用するとき、用語「接触成形する」とは、ステープル成形表面又はステープル成形ポケットがステープル脚部の端と接触し、脚部を成形した位置へと成形又は屈曲させ始めたことを意味する。ステープル成形の度合いとは、ステープル脚部がどれだけ折り畳まれたかを指し、ひいては、上記のステープル成形高さに関連する。当業者であれば、アンビル20は、発射運動がそこにかけられる際に、ステープルカートリッジに対して実質的に平行な関係で移動するため、ステープルが実質的に同時に、実質的に同じ成形高さで成形されることを更に理解するであろう。
【0035】
図2及び図3は、ナイフバー172’を収容するように構成された以下の相違点を除けば、上記のエンドエフェクタ12’と同様の別のエンドエフェクタ12”を示している。ナイフバー172’は、ナイフロッド180に連結されるか又はこれから突出し、それ以外の点においては、ナイフバー172に関して上記に述べた要領で操作される。しかしながら、本実施形態では、ナイフバー172’は、エンドエフェクタ12”の全長を横断するだけの充分な長さであり、したがって別個の遠位ナイフ部材はエンドエフェクタ12”では用いられていない。ナイフバー172’は、その上に形成された上側横断部材173’及び下側横断部材175’を有している。上側横断部材173’は、アンビル20”の対応する長尺状スロット250を摺動可能に横断する方向に向けられ、下側横断部材175’は、エンドエフェクタ12”の長尺状溝部材14”の長尺状スロット252を横断する方向に向けられている。アンビル20”内には離脱スロット(図示せず)も設けられ、これによりナイフバー172’が薄いエンドエフェクタ12”と共に終点位置にまで駆動されると、上側横断部材173’は対応するスロットを通って降下し、アンビル20”が開位置へと動いてステープル留め及び切断された組織から離脱する。アンビル20”は、その他の点においては、上記のアンビル20と同一であってもよく、長尺状チャネル14”は、その他の点においては、上記の長尺状チャネル14と同一であってもよい。
【0036】
これらの実施形態では、アンビル20”は、ばね又は他の開放機構(図示なし)によって、完全に開いた位置(図2)に付勢される。アンビル20”は、上記の要領により、発射アダプタ150の軸方向の移動によって、開位置と、完全にクランプ締めされた位置との間で動かされる。発射アダプタ150が完全にクランプ締めされた位置(図3)まで前進させられた時点で、外科医は更にナイフバー172”を上記の要領で遠位方向に前進させることができる。外科医がエンドエフェクタを、組織を操作するための保持装置として使用することを所望する場合、発射アダプタが近位方向に移動し、アンビル20”は長尺状チャネル14”から離れることができる(図4に破線で表される)。この実施形態では、ナイフバー172”が遠位方向に動くと、上側横断部材173’及び下側横断部材175’がアンビル20”及び長尺状チャネル14”を一緒に引くことにより、ナイフバー172”がエンドエフェクタ12”を通って遠位方向に前進するのにしたがって、所望のステープル成形が行われる。これについては、図5を参照されたい。したがって、この実施形態において、ステープル成形は、組織切断と同時に生じるが、ステープル自体は、ナイフバー172”が遠位方向に駆動される際に順次成形される。
【0037】
本発明の様々な外科用ステープルカートリッジ及び外科用器具の固有かつ新規な特徴は、これらのカートリッジの各ステープルが1つ又は2つ以上の直線状又は非直線状のラインに配列されることを可能にする。複数のかかるステープルのラインは、その内部を通って組織切断部材を受容するために、ステープルカートリッジ内に中央に配置された、長尺状スロットの両側に設けられてもよい。一構成において、例えば、1つのライン内の各ステープルは、隣接するステープル列内の各ステープルと実質的に平行であってよいが、各ステープルからオフセットされていてもよい。更に他の実施形態において、1つ又は2つ以上のステープルのラインは、非線形の性質を有してもよい。すなわち、あるステープルのライン内の少なくとも1つのステープルの基部が、同じステープルのライン内の他のステープルの基部に対して実質的に横断方向となる軸に沿って延びてもよい。例えば、以下でより詳細に記載されるように、代替的実施形態において、長尺状スロットの各側のステープルのラインは、ジグザグの外観を有しうる。このような非直線状のステープル配列は、従来のステープルカートリッジにおいて用いられる様々な直線状ステープル配列よりも少ないステープルでより良好な組織締結の結果をうることできる。
【0038】
図6は、エンドエフェクタの実施形態612’における外科用ステープルカートリッジの実施形態900の使用を示している。図6及び図7に見られるように、外科用ステープルカートリッジ900の実施形態は、近位端903を通って遠位端905に隣接する領域まで延びる、中央に配置された長尺状スロット904を有する、カートリッジ本体902を有する。長尺状スロット904は、上記の要領による組織切断操作において、ナイフ本体がその内部を通って軸方向に動くことが可能であるように構成されている。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体902は、圧縮可能な止血材料、例えば、酸化再生セルロース(「ORC」)、並びに例えば、PGA(商標名Vicrylで販売されるポリグリコール酸)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLA若しくはPLLA(ポリ乳酸)、PDS(ポリジオキサノン)、PHA(ポリヒドロキシアルカノエート)、PGCL(商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25)又はPGA、PCL、PLA及びPDSの複合物から作製される生分解性発泡材からなり、その内部に未成形のステープル922のライン920、930が支持される。しかしながら、カートリッジ本体902は、所望の向きで未成形ステープル922を支持するように機能する他の材料から作製されてもよく、それによりこれらの材料は、アンビル910’が材料と接触する際に圧縮されうる。上記の他の様々な実施形態において、ステープルカートリッジ900は、埋め込み可能であり、ステープル留め処置が完了した後に、ステープル留めした組織に取り付けられたまま残される。少なくともいくつかの実施形態において、ステープル922が影響を受け、止血材料が導入及び配置工程中に活性化することを防ぐため、カートリッジ900全体が、生分解性フィルム906、例えば、商標名PDS(登録商標)で販売されるポリジオキサノンフィルム、又はポリグリセロールセバケート(PGS)フィルム、又は例えば、PGA(商標Vicrylの商標名で販売されるポリグリコール酸)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLA、若しくはPLLA(ポリ乳酸)、PHA(ポリヒドロキシアルカノエート)、PGCL(商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25)、又はPGA、PCL、PLA、PDSの複合物(破裂するまでは不透過性である)から作製される他の生分解性フィルムで、コーティング又は被覆されうる。ステープルカートリッジ900のカートリッジ本体902は、エンドエフェクタ612’の長尺状チャネル内に取り外し可能に支持されるようなサイズに構成されている。
【0039】
図6、10及び11に表される実施形態において、外科用ステープルカートリッジ900は、長尺状スロット904の一方の横方向側部907のステープル922の第1のライン920、及び長尺状スロット904の他方の横方向側部909のステープル922の第2のライン930を操作可能に支持する。様々な実施形態において、ステープル922は、例えば、チタン、チタン合金(例えば、6Al−4Vチタン、3Al−2.5Vチタン)、ステンレススチールなどの金属材料から作製されてもよく、ステープル基部924、及びそこから突出する2つの起立するステープル脚部926を有する。各ステープル脚部926は、上部に成形された組織貫通先端部928を有しうる。ステープル922の第1のライン920において、少なくとも1つのステープル922のステープル基部924は、別のステープル922のステープル基部と重複する。好ましい実施形態において、各ステープル922のステープル基部924は、第1のステープルのライン920の各端部上の最後のステープル922の基部924を除き、2つの隣接するステープル922のステープル基部924と重複する。これについては、図10を参照されたい。したがって、第1のステープルのライン920は、実質的に非線形の形状である。より具体的に、上から見ると、第1のステープルのライン920は、実質的にジグザグの外観を有する。
【0040】
図9に見られるように、アンビル90は、2つの連続した長手方向のステープル成形ポケット912を有しており、そのそれぞれが、ステープル922の第1のライン920の形状に対応した実質的にジグザグの形状を有していることにより、アンビル910が各ステープル922と接触成形させられる際に、その脚部926は図11に示されるように成形されることになる。したがって、1つのステープルの遠位の脚部は、長手方向の次のステープルの近位の脚部と同じポケットを共有する。このような構成は、ステープル同士が相互作用する(例えば、互いの上に折り畳まれる)点にまで、より密度の高いポケットパターンを可能とするものである。従来のステープルポケットの構成では、一般的に、1つのポケットの群から次の群まで、0.01〜0.038cm(0.005〜0.015インチ)の金属/間隔が存在しなければならない。しかしながら、本発明の実施形態は、例えば、1つのステープルが次のステープルと係合するため、0〜0.0cm(0〜0.02インチ)の連動/重複(本質的には、−0.05cm(−0.020”))の離間構成を有する。このような構成では、同じ空間内に15〜30%多いステープルを配置することが可能となる。更に、ステープル同士が連結される場合、複数の横方向のステープル列を設ける必要性が小さくなる。従来の構成では、一般的に組織切断線の両側に3つの列を用いて、血液が通過しうる開放経路が存在することを防止している。連結されたステープルの列では、血液が通過しうる経路が残る可能性はより低くなる。本発明の様々な連結ステープル機構によって提供される別の明らかな利点は、ステープルのラインを引き裂いて開くために必要な力の量に関する「破裂強度」の向上に関するものである。
【0041】
別のステープル成形ポケットの構成は、共通のステープル成形ポケットを含むことができる。本明細書において使用する用語「共通のステープル成形ポケット」とは、成形される各ステープルの各脚部に対して別個の成形ポケットが設けられた従来のアンビルの設計と異なり、1個の成形ポケットによって単一のステープルライン内の全てのステープルを成形することが可能であることを意味する。
【0042】
図12は、基部924’が、基部924’同士のより緊密な重なり合いを促すオフセット部分929を有する更に別のステープルの実施形態922’を示している。上記に述べたように、ステープルカートリッジ900は、長尺状スロット904の第2の横方向側部909に支持されたステープル922の第2のライン930を有している。ステープル922の第2のライン930は、ステープル922の第1のライン920と実質的に同様である。したがって、アンビル910は、ステープルの第2のライン930と接触成形するためにステープルの第2のライン930と対応した第2の共通ステープル成形ポケット912を有している。しかしながら、代替的実施形態において、ステープル922の第2のライン930は、ステープルの第1のライン920と、ステープルの形状、及び恐らくは数において異なる。
【0043】
図8は、内部に支持されたステープル922のライン920’、930’を除き、上記のステープルカートリッジ900と実質的に同様である外科用ステープルカートリッジ900’を示している。例えば、この実施形態では、ステープル922の列920’は、少なくとも1つのステープル基部924の基部軸S−Sが、少なくとも1つの他の隣接するステープル922のステープル基部924の基部軸S−Sに対して実質的に横断方向となるようにして互いに配置されている。ステープルのこのような所定のパターンは、上から見た場合に実質的にジグザグの配列を有している。図13に示される実施形態において、ステープル922の各基部924は、図示されるように上部にオーバーモールドされる、基本支持部材927を更に有する。様々な実施形態において、基部支持材料927は、例えば、ポリエーテルエーテルケトン「PEEK」などの非吸収性プラスチック、又はポリグリコール酸「PGA」、ポリ乳酸「PLA」又は「PLLA」、ポリジオキサノン「PDS」、PCL(ポリカプロラクトン)、PHA(ポリヒドロキシアルカノエート)、PGCL(ポリグレカプロン25、商標面Monocrylから販売)、若しくはPGS、PDS、PLA、PGA及びPCLの様々な合成混合物などの吸収性プラスチックから作製されてもよい。基部支持部材927は、ステープル自体を重なり合わせることなく、ステープル間の連結を促進する。したがって、このような構成は、ステープルの脚部を互いに重複させることなく、「B」字型、又は反転した「W」字型の形状を成形することができる。しかしながら、クラウンは、基部支持部材によって接続され、よってこれらは重複するステープルとして機能する。このような構成は、組み合わされたポケットが、各脚部のために、2つの別個の経路を有することを可能にする。
【0044】
図14に示される実施形態は、ステープルのライン920”を利用し、ここで隣接するステープル922の脚部926は、成形ないしは別の方法でこれに取り付けられた連結部929によって互いに連結される。各カップラ部分929は、例えば、ポリエーテルエーテルケトン「PEEK」、又はポリグリコール酸「PGA」、ポリ乳酸「PLA」又は「PLLA」、ポリジオキサノン「PDS」、PCL(ポリカプロラクトン)、PHA(ポリヒドロキシアルカノエート)、PGCL(ポリグレカプロン25、商品名Monocrylで販売)、若しくはPGS、PDS、PLA、PGA及びPCLの様々な合成混合物、などの吸収性プラスチックから作製することができる。このようなステープルのライン920”は、上から見た場合、実質的にジグザグの外観を有している。以上、異なる外科用ステープルカートリッジの実施形態900、900’について、エンドエフェクタ612’との使用に関連して説明したが、ステープル留めカートリッジ900、900’は、本明細書において上記に述べた他の様々なエンドエフェクタ及び外科用器具と共に効果的に使用することが可能であり、アンビルが動いてステープルと接触成形する際に所望の量のステープル成形を実現するためにこれらの器具のアンビルに適切なステープル成形ポケット機構が設けられる点は理解されるであろう。
【0045】
図15及び図16は、外科用器具10の長尺状チャネル14内に支持された別の外科用ステープルカートリッジ940の実施形態を示している。少なくとも一実施形態において、外科用ステープルカートリッジ940は、内部を通って少なくとも部分的に延びる、中央に配置された長尺状スロット944を有する、カートリッジ本体942を含む。長尺状スロット944は、上記の要領による組織切断操作において、外科用器具10のナイフ本体が内部を通って軸方向に動くことができるように構成されている。様々な実施形態において、カートリッジ本体942は、未成形ステープル922のライン946、948、950、952が内部に支持される、上記又は下記の種類の酸化再生セルロース(「ORC」)、又は生分解性発泡材など、圧縮可能な止血材料からなる。少なくともいくつかの実施形態において、ステープル922が影響を受け、止血材料が導入及び配置工程中に活性化することを防ぐため、カートリッジ940全体が、生分解性フィルム954、例えば、商標名PDS(登録商標)で販売されるポリジオキサノンフィルム、又はポリグリセロールセバケート(PGS)フィルム、又は例えば、PGA(商標Vicrylの商標名で販売されるポリグリコール酸)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLA、若しくはPLLA(ポリ乳酸)、PHA(ポリヒドロキシアルカノエート)、PGCL(商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25)、又はPGA、PCL、PLA、PDSの複合物(破裂するまでは不透過性である)から作製される他の生分解性フィルムで、コーティング又は被覆されうる。
【0046】
図15に示される実施形態において、カートリッジ940は更に、カートリッジ本体942に連結される、カートリッジ支持部材960を更に含む。様々な実施形態において、カートリッジ支持部材960は、例えば、チタン、ステンレススチール、アルミニウム、これらの合金などの剛体材料から作製されてもよく、かつカートリッジ本体942内に部分的に埋め込まれてもよい。様々な実施形態において、カートリッジ支持部材960は、例えば、フィルム954によって適所に保持されてもよい。限定的な結合が所望される更に他の実施形態において、2つの構成要素を一緒に「接着」するために、シアノアクリレートの断続的な使用が用いられる。更に他の実施形態において、カートリッジ本体942は、加熱されて、カートリッジ支持部材960に「溶接」又は「融着」されうる。様々な実施形態において、長尺状チャネル14と係合するために、カートリッジ支持部材960は、カートリッジ本体942の底面の少なくとも一部分を形成する。少なくとも一実施形態において、カートリッジ支持部材960は、カートリッジ支持部材960を長尺状チャネル14に解放可能に連結するために、そこから突出する1つ又は2つ以上のスナップ機構962を有する。カートリッジ支持部材960を長尺状チャネル14に解放可能に連結するために他の形態のスナップ機構/締結機構を用いることもできる。
【0047】
様々な実施形態において、カートリッジ支持部材960は、上部に形成された、一連の支持隆起部964、966、968、970、972、974、976を有し、図15に示されるように、ステープルのライン946、948、950、952のステープル922の基部924にいくつかの横方向の支持を提供する。したがって、少なくともいくつかの実施形態において、支持隆起部は、ステープルのラインと実質的に同一の広がりを持つ。図17は、ステープル922に更なる横方向の支持を与えるために各支持隆起部964、966、968、970、972、976から突出した起立フィン部分978、979、980、981、982、983を含む点を除いて、カートリッジ940と実質的に同様の別のステープルカートリッジ実施形態940’を示している。様々な実施形態において、フィン部分は、カートリッジ支持部材960と一体的に形成されてもよく、カートリッジの高さの約1/2以下の高さを有する。したがって、様々な実施形態において、例えば、発泡材を支持する起立機構は、発泡材の最大圧縮高さよりも上に延びることができない。したがって、例えば、発射される際にその元の高さの1/3にまで圧縮するようにカートリッジが設計されている場合、フィンは、非圧縮高さの66%から非圧縮高さの10%の範囲に及ぶ。
【0048】
使用時には、上記の要領でステープル922がアンビル20との接触によって成形された時点で、アンビル20が開かれ、エンドエフェクタ12がステープル留めされた組織から引き抜かれる。エンドエフェクタ12がステープル留めされた組織から引き抜かれる際、カートリッジ本体942は、ステープル留めされた組織に締結されたままであり、その後、カートリッジ支持部材960から分離され、カートリッジ支持部材960は長尺状チャネル14と連結されたままとなる。様々な実施形態において、カートリッジ支持部材960は、カートリッジ本体942を含む材料の色、並びに長尺状チャネル14の色と異なる色を備える。このような構成は、エンドエフェクタ内にステープルカートリッジが存在しないことを示す、容易に認識可能な指示を外科医に与えるものである。したがって、外科医が、誤って、始めに新しいステープルカートリッジをエンドエフェクタ内に置かずにエンドエフェクタを再挿入/使用することがなくなる。そのために、外科医は、カートリッジ支持部材960のスナップ機構を長尺状チャネル14から単純に外し、新しいステープルカートリッジ940のカートリッジ支持部材960を内部に配置することを可能にさせる。ステープルカートリッジ940、940’を、外科用器具10との関連において説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明に開示される他の外科用器具実施形態の多くと共に効果的に利用されうることが理解される。
【0049】
様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、カートリッジ本体、及びカートリッジ本体内に収容される複数のステープルを含みうる。使用の際、ステープルカートリッジは、手術部位の中へ導入され、処置される組織の側に配置されうる。加えて、ステープル成形アンビルは、組織の反対側に配置されうる。様々な実施形態において、アンビルは、第1のジョーにより保持され、ステープルカートリッジは、第2のジョーによって保持され、第1のジョー及び/又は第2のジョーは互いに向かって移動しうる。ステープルカートリッジ及びアンビルが組織に対して配置されると、ステープルがステープルカートリッジ本体から排出され、ステープルが組織を貫通してステープル成形アンビルと接触することができる。ステープルがステープルカートリッジ本体から配備された時点で、ステープルカートリッジ本体を手術部位から引き抜くことができる。本明細書において開示される様々な実施形態において、ステープルカートリッジ又はステープルカートリッジの少なくとも一部分が、ステープルと共に埋め込まれうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、以下でより詳細に記載されるように、ステープルカートリッジは、アンビルが開位置から閉位置へと移動するときに、アンビルにより圧縮、圧壊、及び/又は折り畳まれうる、カートリッジ本体を含みうる。カートリッジ本体が、圧縮、圧潰及び/又は圧壊されるとき、カートリッジ本体内に配置されるステープルは、アンビルによって変形されうる。あるいは、ステープルカートリッジを支持するジョーは、アンビルに向かい、閉位置へと移動しうる。いずれにせよ、様々な実施形態において、ステープルは、これらが少なくとも部分的にカートリッジ本体内に配置されるときに、変形されうる。いくつかの実施形態において、ステープルは、ステープルカートリッジから発射されなくてもよく、一方でいくつかの実施形態において、ステープルは、カートリッジ本体の一部分と共に、ステープルカートリッジから発射されうる。
【0050】
ここで図18A〜18Dを参照し、例えば、ステープルカートリッジ1000などの圧縮可能なステープルカートリッジは、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体1010、及び、加えて、圧縮可能なカートリッジ本体1010内に配置される、複数のステープル1020を含んでもよいが、図18A〜18Dでは、1つのステープル1020のみが示されている。図18Aは、ステープルカートリッジ支持体又はステープルカートリッジ溝部材1030によって支持されたステープルカートリッジ1000を示しており、ステープルカートリッジ1000は非圧縮状態で示されている。このような非圧縮状態では、アンビル1040は、組織Tと接触してもしなくてもよい。使用時には、アンビル1040は、開位置から動いて図18Bに示されるように組織Tと接触し、組織Tをカートリッジ本体1010に押し付けて配置することができる。図18Bを再び参照し、アンビル1040は、組織Tをステープルカートリッジ本体1010の組織接触表面1019に対して配置することができるが、ステープルカートリッジ本体1010は、このような時点において、圧縮力又は圧力を(受けたとしても)ほとんど受けないことがあり、ステープル1020は、非成形又は非発射状態にありうる。図18A及び図18Bに例示されるように、ステープルカートリッジ本体1010は、1つ又は2つ以上の層を含む場合があり、ステープル1020のステープル脚部1021は、これらの層を通って上方に延びる場合がある。様々な実施形態において、カートリッジ本体1010は、第1層1011、第2層1012、第3層1013を含む場合があり、第2層1012は、第1層1011と第3層1013及び第4層1014との中間に位置付けられてもよく、第3層1013は、第2層1012と第4層1014との中間に位置付けられてもよい。少なくとも一実施形態において、ステープル1020の基部1022は、第4層1014の空洞1015内に位置付けられてもよく、ステープル脚部1021は、基部1022から第4層1014、第3層1013、及び第2層1012を通って上方に延びてもよい。様々な実施形態において、各変形可能な脚部1021は、先端部、例えば鋭い先端部1023を含んでもよく、これは、例えばステープルカートリッジ1000が未圧縮状態にあるときに、第2層1012内に位置付けられてもよい。少なくとも1つのこのような実施形態において、先端部1023は、第1層1011内に及び/又はこれを通って延びない場合があり、少なくとも一実施形態において、先端部1023は、ステープルカートリッジ1000が未圧縮状態にあるときに、組織接触表面1019を通って突出しないことがある。いくつかの他の実施形態において、ステープルカートリッジが未圧縮状態にあるときに、鋭い先端部1023は、第3層1013、及び/又は他の任意の好適な層内に位置付けられてもよい。様々な代替的実施形態において、ステープルカートリッジのカートリッジ本体は、例えば、3層以下、又は5層以上など、任意の好適な数の層を有してもよい。
【0051】
様々な実施形態において、以下でより詳細に記載されるように、第1層1011は、バットレス材料及び/又はプラスチック材料、例えば、ポリジオキサノン(PDS)及び/又はポリグリコール酸(PGA)から構成され得、第2層1012は、生吸収性フォーム材料及び/又は圧縮可能な止血材料、例えば、酸化再生セルロース(ORC)から構成されうる。様々な実施形態により、1つ又は2つ以上の第1層1011、第2層1012、第3層1013、及び第4層1014は、ステープルカートリッジ本体1010内にステープル1020を保持してもよく、加えて、ステープル1020を、互いに整列した状態に維持してもよい。様々な実施形態において、第3層1013は、バットレス材料、又は高度に未圧縮性又は非弾性の材料を含んでもよく、これはステープル1020のステープル脚部1021を互いに対して適所に保持するように構成されうる。更に、第3の層1013の両側に位置付けられる、第2層1012及び第4の層1014は、第2層1012及び第4の層1014が、圧縮可能なフォーム又は弾性材料から構成することができる場合であっても、ステープル1020の移動を固定又は低減することができる。いくつかの実施形態において、ステープル脚部1021のステープル先端部1023は、一部分が第1の層1011内に埋め込まれていてもよい。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の層1011及び第3の層1013は、協調して、かつしっかりと、ステープル脚部1021を適所に保持するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、第1層1011及び第3層1013はそれぞれ、生吸収性プラスチックのシート、例えば、商標名Vicrylで販売されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、及び/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物から構成されてもよく、第2層1012及び第4層1014はそれぞれ、少なくとも1つの止血材料又は薬剤から構成されうる。
【0052】
第1層1011は、圧縮可能であってもよく、第2層1012は、第1層1011よりも実質的に更に圧縮可能であってもよい。例えば、第2層1012は、第1層1011の約2倍圧縮可能、約3倍圧縮可能、約4倍圧縮可能、約5倍圧縮可能、及び/又は約10倍圧縮可能であってもよい。換言すると、第2層1012は、所与の力により第1層1011の約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、及び/又は約10倍圧縮してもよい。いくつかの実施形態において、第2の層1012は、第1の層1011の、約2倍〜約10倍圧縮可能でありうる。少なくとも一実施形態において、第2の層1012は、内部に画定される複数の空隙を含むことがあり、第2の層1012における空隙の量及び/又は大きさは、第2の層1012の所望の圧縮性を提供するために制御されうる。上記と同様、第3の層1013が圧縮性を有してもよいが、第4の層1014は第3の層1013よりも大幅に高い圧縮性を有するものとすることができる。例えば、第4の層1014は、第3の層1013の約2倍の圧縮性、約3倍の圧縮性、約4倍の圧縮性、約5倍の圧縮性、及び/又は約10倍の圧縮性を有しうる。別の言い方をすると、第4の層1014は、所定の力によって第3の層1013の約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、及び/又は約10倍の量で圧縮しうる。いくつかの実施形態において、第4の層1014は、第3の層1013の、約2倍〜約10倍圧縮可能でありうる。少なくとも一実施形態において、第4の層1014は、内部に画定される複数の空隙を含むことがあり、第4の層1014における空隙の量及び/又は大きさは、第4の層1014の所望の圧縮性を提供するために制御されうる。様々な状況において、カートリッジ本体、又はカートリッジ本体層の圧縮性は、圧縮率(すなわち、所定量の力によって層が圧縮される距離)によって表すことができる。例えば、高い圧縮率を有する層は、その層に作用する所定量の圧縮力によって、より低い圧縮率を有する層と比較してより大きな距離だけ圧縮する。すなわち、第2層1012は、第1層1011よりも高い圧縮率を有してもよく、同様に第4の層1014は、第3の層1013よりも高い圧縮率を有してもよい。様々な実施形態において、第2層1012及び第4層1014は、同じ材料を含む場合があり、同じ圧縮率を含む場合がある。様々な実施形態において、第2の層1012及び第4の層1014は、異なる圧縮率を有する材料を含みうる。同様に第1層1011及び第3の層1013は、同じ材料から構成されてもよく、同じ圧縮率を含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1の層1011及び第3の層1013は、異なる圧縮率を有する材料を含んでもよい。
【0053】
図18Cに示されるように、アンビル1040が閉位置に動くと、アンビル1040は組織Tと接触し、組織T及びステープルカートリッジ1000に圧縮力を加えることができる。このような状況では、アンビル1040は、カートリッジ本体1010の上面又は組織接触表面1019をステープルカートリッジ支持体1030の方向に下方に押すことができる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ支持体1030は、カートリッジ支持表面1031を含む場合があり、これは、ステープルカートリッジ1000がカートリッジ支持表面1031と、アンビル1040の組織接触表面1041との間で圧縮される際に、ステープルカートリッジ1000を支持するように構成されうる。アンビル1040によって加えられる圧力により、カートリッジ本体1010が圧縮され、アンビル1040がステープル1020と接触することができる。より具体的に、様々な実施形態において、カートリッジ本体1010の圧縮、及び組織接触表面1019の下方移動により、ステープル脚部1021の先端部1023がカートリッジ本体1010の第1の層1011を貫通し、組織Tを貫通し、アンビル1040の成形ポケット1042内に入ることがある。カートリッジ本体1010が、アンビル1040によって更に圧縮されると、先端部1023は成形ポケット1042を画定する壁部と接触し、その結果、脚部1021は例えば図18Cに示されるように、変形するか又は内側に湾曲することができる。図18Cにまた示すように、ステープル脚部1021が変形すると、ステープル1020の基部1022は、ステープルカートリッジ支持体1030と接触するか、又はこれによって支持されうる。様々な実施形態において、以下により詳細に記載されるように、ステープルカートリッジ支持体1030は例えば、複数の支持機構、例えば、ステープル支持溝、スロット又はトラフ1032を含む場合があり、これらは、ステープル1020が変形される際に、ステープル1020のステープル1020又は少なくとも基部1022を支持するように構成されうる。また図18Cに例示されるように、第4の層1014の空洞1015は、ステープルカートリッジ本体1010に適用された圧縮力の結果として折り畳まれうる。空洞1015に加えて、ステープルカートリッジ本体1010は、1つ又は2つ以上の空隙、例えば空隙1016を更に含んでもよく、これは、その内部に配置されたステープルの一部を含んでも、含まなくてもよく、これは、カートリッジ本体1010が圧壊されることを可能にするように構成されてもよい。様々な実施形態において、空洞1015及び/又は空隙1016は、空洞及び/又は壁部を画定する壁部が下方に屈曲して、カートリッジ支持表面1031と接触し並びに/又は空洞及び/若しくは空隙の下に位置付けられるカートリッジ本体1010の層と接触するようにして、折り畳まれるように構成される。
【0054】
図6B図6Cを比較すると、第2層1012及び第4の層1014が、アンビル1040によってかけられた圧縮圧力によって実質的に圧縮されていることが明らかである。尚、第1層1011及び第3の層1013も同様に圧縮されることに注目されたい。アンビル1040がその閉位置に移動すると、アンビル1040は、組織当接面1019をステープルカートリッジ支持体1030に向かって下方に押すことによって、カートリッジ本体1010を更に圧縮し続けることができる。図18Dに例示されるように、カートリッジ本体1010が更に圧縮されると、アンビル1040は、ステープル1020を、これらの完全に成形された形状に変形しうる。図18Dを参照すると、各ステープル1020の脚部1021は、変形可能な脚部1021と基部1022との間に、組織T、第1層1011、第2層1012、第3の層1013、及び第4の層1014の少なくとも一部を捕捉するため、各ステープル1020の基部1022の方に向かって下方に変形されうる。図18C図18Dを比較すると、第2層1012及び第4の層1014が、アンビル1040によってかけられた圧縮圧力によって実質的に更に圧縮されていることが更に明らかである。同様に、図18C及び図18Dを比較した際に、第1の層1011及び第3の層1013が更に圧縮されたことに留意しうる。ステープル1020が完全に又は少なくとも充分に成形された後、アンビル1040が組織Tから離れるように持ち上げられてもよく、ステープルカートリッジ支持体1030は、ステープルカートリッジ1000から離れ、かつ/又は分離されてもよい。図18Dに示されるように、上記の結果として、カートリッジ本体1010は、ステープル1020と共に埋め込まれうる。様々な状況において、埋め込まれたカートリッジ本体1010は、ステープルの列に沿って組織を支持することができる。特定の状況において、埋め込まれたカートリッジ本体1010内に含まれる止血剤及び/又は他の任意の適当な治療用薬剤は、時間の経過と共に組織を治療することができる。上記のように、止血剤が、ステープル留め及び/又は切開された組織の出血を低減させる一方で、結合剤又は組織接着剤は、時間の経過と共に組織に強度を与えることができる。埋め込まれたカートリッジ本体1010は、例えば、ORC(酸化再生セルロース)、タンパク質マトリックス、商品名Vircylで販売されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商品名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの複合物などの材料で構成することができる。特定の状況において、カートリッジ本体1010は、手術部位における感染の可能性を低減させることが可能な、例えばコロイド銀及び/又はトリクロサンのような抗生物質及び/又は抗菌物質を含むことができる。
【0055】
様々な実施形態において、カートリッジ本体1010の層は、互いに接続されうる。少なくとも一実施形態において、例えば、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの少なくとも1つの接着剤を使用して、第2層1012が第1層1011に接着されてもよく、第3層1013が第2層1012に接着されてもよく、第4層1014が第3層1013に接着されてもよい。いくつかの実施形態において、例示されないが、カートリッジ本体1010の層は、連結機械機構によって互いに連結されうる。少なくとも1つのそのような実施形態において、第1の層1011及び第2の層1012はそれぞれ、例えば舌部及び溝部構成及び/又はあり継手構成などの、対応する連結機構を含みうる。同様に、第2層1012及び第3の層1013は、それぞれ、対応するインターロック機構を含んでもよく、一方で第3の層1013及び第4の層1014は、それぞれ、対応するインターロック機構を含んでもよい。いくつかの実施形態において、例示されないが、ステープル留めカートリッジ1000は、例えば、カートリッジ本体1010の1つ又は2つ以上の層を通って延びうる1つ又は2つ以上のリベットを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各リベットは、第1の層1011と隣接するように配置される第1の端部又はヘッド、及び第2ヘッドであって、このリベットの第2の端部によって組み立てられるか、又は形成されうる第4の層1014と隣接するように配置された、第2ヘッドを含みうる。カートリッジ本体1010の圧縮可能な性質により、少なくとも一実施において、リベットはカートリッジ本体1010を圧縮してもよく、これにより、リベットのヘッドは、例えば、組織接触表面1019、及び/又はカートリッジ本体1010の底面1018に対して陥没していることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、リベットは、商標名Vircylで販売されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物などの生体吸収性材料を含みうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体1010の層は、内部に含まれるステープル1020によって以外は、互いに接続されないことがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル脚部1021と、カートリッジ本体1010との間の摩擦係合は、カートリッジ本体1010の層を一緒に保持することができ、一度ステープルが成形されると、層はステープル1020内に捕捉されうる。いくつかの実施形態において、ステープル脚部1021の少なくとも一部分は、非平坦化表面又は非平坦なコーティングを含む場合があり、これは、ステープル1020とカートリッジ本体1010との間の摩擦力を含みうる。
【0056】
上記のように、外科用器具は、ステープルカートリッジ1030を含む第1のジョーと、アンビル1040を含む第2のジョーとを有しうる。様々な実施形態において、以下でより詳細に記載されるように、ステープルカートリッジ1000は、1つ又は2つ以上の保持機構を含んでもよく、これはステープルカートリッジ支持体1030と係合するように構成されてもよく、結果として、ステープルカートリッジ1000をステープルカートリッジ支持体1030に解放可能に保持する。特定の実施形態において、ステープルカートリッジ1000は、例えば、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの少なくとも1つの接着剤によって、ステープルカートリッジ支持体1030に接着されうる。使用の際、少なくとも1つの状況において、特に腹腔鏡及び/又は内視鏡手術において、例えば、第2のジョーは、第1のジョーと反対側の閉位置に移動しもよく、それによって第1及び第2のジョーがトロカールを通って手術部位に挿入されてもよい。少なくとも1つのこのような実施形態において、トロカールは、およそ5mmの開口部又はカニューレを画定する場合があり、これを通って第1及び第2ジョーが挿入されうる。いくつかの実施形態において、第2のジョーは、開位置と閉位置との中間の部分的に閉鎖した位置に移動することができ、これは、ステープルカートリッジ本体1010内に含まれるステープル1020を変形することなく、トロカールを通って第1及び第2のジョーが挿入されることを可能にしうる。少なくとも一実施形態において、第2のジョーがその部分的に閉じた中間位置にあるとき、アンビル1040は圧縮力をステープルカートリッジ本体1010に適用しないことがあり、他のいくつかの実施形態において、第2のジョーが部分的に閉じた中間位置にあるときに、アンビル1040はステープルカートリッジ本体1010を圧縮しうる。アンビル1040が、そのような中間位置にあるときに、ステープルカートリッジ本体1010を圧縮することができる場合であっても、アンビル1040は、アンビル1040がステープル1020と接触するように、かつ/又はステープル1020がアンビル1040によって変形されるように、ステープルカートリッジ本体1010を充分に圧縮することができない。第1及び第2のジョーが、トロカールを通って手術部位に挿入されると、第2のジョーは、もう一度、開放され、アンビル1040及びステープルカートリッジ1000が、上記のように標的組織に対して配置されることができる。
【0057】
様々な実施形態により、図19A〜19Dを参照して、外科用ステープラのエンドエフェクタは、アンビル1140とステープルカートリッジ支持体1130との中間に位置付けられた埋め込み可能なステープルカートリッジ1100を含みうる。上記と同様、アンビル1140は組織接触表面1141を有してもよく、ステープルカートリッジ1100は組織接触表面1119を有してもよく、ステープルカートリッジ支持体1130はステープルカートリッジ1100を支持するように構成することが可能な支持表面1131を有してもよい。図19Aを参照し、アンビル1140は、ステープルカートリッジ1100を変形することなく、ステープルカートリッジ1100の組織接触表面1119に対して組織Tを配置するために使用され、アンビル1140がこのような位置にあるとき、組織接触表面1141は、ステープルカートリッジ支持表面1131から距離1101aで配置され得、組織接触表面1119は、ステープルカートリッジ支持表面1131から距離1102aで配置されうる。その後、アンビル1140がステープルカートリッジ支持体1130に向かって移動され、図19Bを参照して、アンビル1140は、ステープルカートリッジ1100の頂面又は組織接触表面1119を下方に押し、カートリッジ本体1110の第1の層1111及び第2の層1112を圧縮することができる。再び図19Bを参照すると、層1111及び1112が圧縮されるにしたがって、第2の層1112が圧壊され、ステープル1120の脚部1121が、第1の層1111を貫通して組織T内に進入しうる。少なくとも1つのこうした実施形態では、ステープル1120は第2の層1112のステープル空洞又は空間1115内に少なくとも一部が配置されてよく、第2の層1112が圧縮される際、ステープル空洞1115が圧潰し、その結果、第2の層1112がステープル1120の周囲に圧潰することが可能となる。様々な実施形態において、第2の層1112は、カバー部分1116を含んでもよく、これはステープル空洞1115上に延び、かつステープル空洞1115を包囲するか又は少なくとも一部分を包囲しうる。図19Bは、ステープル空洞1115内へと下方に圧壊される、カバー部分1116を例示する。いくつかの実施形態において、第2層1112は、1つ又は2つ以上の弱化部分を含んでもよく、これは第2層1112が折り畳まれるのを促進しうる。様々な実施形態において、このような弱化部分は、例えば、刻んだ線、穿孔、及び/又は薄い断面を含んでもよく、これはカートリッジ本体1110の制御された折り畳みを促進しうる。少なくとも一実施形態において、第1層1111は、1つ又は2つ以上の弱化部分を含んでもよく、これは、第1層1111を通ってステープル脚部1121の貫通を促進しうる。様々な実施形態において、このような弱化部分は、例えば、刻んだ線、穿孔、及び/又は薄い断面を含んでもよく、これはステープル脚部1121と整列されるか又は少なくとも実質的に整列されうる。
【0058】
図19Aを再び参照し、アンビル1140が、部分的に閉じた、発射していない位置にあるとき、アンビル1140は、カートリッジ支持表面1131から、その間に間隙が画定されるように、距離1101aで配置されうる。この間隙はステープルカートリッジ高さ1102aを有するステープルカートリッジ1100及び組織Tで充填されうる。再び図19Bを参照すると、アンビル1140が下方に動かされてステープルカートリッジ1100を圧縮すると、組織接触表面1141とカートリッジ支持表面1131との間の距離は、距離1101aよりも短い距離1101bによって規定されうる。様々な状況において、距離1101bにより規定されるアンビル1140の組織接触表面1141とカートリッジ支持表面1131との間の間隙は、元の未変形のステープルカートリッジ高さ1102aよりも大きくなりうる。ここで図19Cを参照し、アンビル1140がカートリッジ支持表面1131により近く移動されると、第2の層1112は、折り畳み続け、ステープル脚部1121と成形ポケット1142との間の距離は減少しうる。同様に、組織接触表面1141とカートリッジ支持表面1131との間の距離は1101cまで減少することがあり、これは様々な実施形態において、元の変形してないカートリッジ高さ1102aより大きい、これと等しい、又はこれより小さいことがある。図19Dを参照し、アンビル1140は、ステープル1120が完全に成形された又は少なくとも所望の高さまで成形された、最終的な、発射位置まで移動されうる。この位置では、アンビル1140の組織接触表面1141は、カートリッジ支持表面1131から距離1101dの距離にあってよく、その場合、距離1101dは元の未変形のカートリッジ高さ1102aより短くなりうる。また図19Dに例示されるように、ステープル空洞1115は、完全に又は少なくとも実質的に、折り畳まれており、ステープル1120は完全に又は少なくとも実質的に、折り畳まれた第2の層1112によって囲まれる。様々な状況において、アンビル1140はこの後、ステープルカートリッジ1100から離れる方向に動かすことができる。アンビル1140がステープルカートリッジ1100から離脱した後、カートリッジ本体1110は、様々な位置(すなわち例えば隣接するステープル1120の間の位置)において少なくとも部分的に再拡張しうる。少なくとも一実施形態において、圧壊したカートリッジ本体1110は、弾性的に再拡張しないことがある。様々な実施形態において、成形されたステープル1120及び、加えて、隣接するステープル1120の中間に配置されるカートリッジ本体1110は、組織Tに圧力、又は圧縮力を適用することがあり、これは様々な治療的効果を提供しうる。
【0059】
上記のように、図19Aに例示される実施形態を再び参照し、各ステープル1120は、そこから延びるステープル脚部1121を含みうる。ステープル1120は、2つのステープル脚部1121を含むものとして示されるが、1つのステープル脚部、あるいは、3つ以上のステープル脚部、例えば、3つのステープル脚部、又は4つのステープル脚部を含んでもよい様々なステープルが使用されてもよい。図19Aに示すように、各ステープル脚部1121は、ステープル1120が第2層1112内に固定されるように、カートリッジ本体1110の第2層1112内に埋め込まれうる。様々な実施形態において、ステープル1120は、ステープル脚部1121の先端部1123が、基部1122の前に空洞1115内に入るようにして、カートリッジ本体1110のステープル空洞1115内に挿入されることがある。先端部1123が、空洞1115内に挿入された後、様々な実施形態において、先端部1123は、カバー部分1116に押し込まれて、第2の層1112を切開する。様々な実施形態において、ステープル1120は、ステープル1120が第2の層1112に対して動かないか、又は少なくとも実質的に動かないように、第2の層1112内の充分な深さに配置されうる。いくつかの実施形態において、ステープル1120は、基部1122がステープル空洞1115内に配置されるか又は埋め込まれるように、第2の層1112内の充分な深さに配置されうる。他の様々な実施形態において、基部1122は、第2の層1112内に配置されないか、又は埋め込まれない場合もある。いくつかの実施形態において、図19Aを参照し、基部1122は、カートリッジ本体1110の底面1118の下に延びてもよい。いくつかの実施形態において、基部1122は、カートリッジ支持表面1130上に位置しうるか、又はこれに対して直接配置されうる。様々な実施形態において、カートリッジ支持表面1130は、ここから延びるか、及び/又は内部に画定される支持機構を含む場合があり、少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル1120の基部1122は、以下でより詳細に記載されるように、ステカートリッジ支持体1130内の、1つ又は2つ以上の支持溝、スロット、又はトラフ1132内に位置付けられるか、これによって支持されうる。
【0060】
次に図20を参照すると、上記に加えて、ステープル1120の基部1122は、ステープルカートリッジ支持体1130の支持表面1131に直接接して直接配置することができる。例えば、ステープル基部1122が円形又は弓状の底面1124を含む実施形態を含む、様々な実施形態において、ステープル基部1122は、ステープルカートリッジ支持表面1131に沿って移動又は摺動しうる。このような摺動は、ステープル成形プロセスにおいてアンビル1140がステープル脚部1121の先端部1123に対して押し付けられる際に生じうる。いくつかの実施形態により、上記のように、かつ図21を参照し、ステープルカートリッジ支持体1130は、内部に1つ又は2つ以上の支持スロット1132を含む場合があり、これは、ステープル基部1122とカートリッジ支持表面1131との間の相対移動を排除するか又は少なくとも低減するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各支持スロット1132は、内部に配置されたステープルの底面の輪郭と適合するか、又は少なくとも実質的に適合する、表面輪郭によって画定されうる。例えば、図21に示される基部1122の底面1124は円形又は少なくとも実質的に円形の表面を有してもよく、支持スロット1132も円形又は少なくとも実質的に円形の表面を有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、スロット1132を画定する表面は、底面1124を画定する曲率半径を超える又はこれと等しい、曲率半径によって画定されうる。スロット1132は、ステープル1120とステープルカートリッジ支持体1130との相対的な摺動運動を防止するか又は低減する助けとなりうるが、スロット1132は、ステープル1120とステープルカートリッジ支持体1130と間の回転運動を防止するか又は低減するように構成することもできる。より具体的に、少なくとも一実施形態において、スロット1132は、ステープル1120が、これが変形する際に回転するか又は捻れることがないように、ステープル1120の軸1129を中心とした回転を防ぐか又は低減するため、基部1122を緊密に受容するように構成されうる。
【0061】
上記に加え、様々な実施形態において、各ステープル1120は、丸い、又は少なくとも実質的に丸いワイヤから形成されうる。いくつかの実施形態において、各ステープルの脚部及び基部は、例えば、矩形の断面など、非円形の断面を有するワイヤから形成されることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ1130は、例えば、このようなステープルの基部を受容するように構成された矩形のスロットなどの、対応する非円形のスロットを含む場合がある。様々な実施形態において、ここでは図22を参照し、各ステープル1120は、例えば、基部1122にオーバーモールドされた、クラウン1125などのクラウンを含む場合があり、各クラウン1125は、ステープルカートリッジ支持体1130の中の支持スロット内に配置される場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、各クラウン1125は、正方形及び/又は矩形の断面を含む場合があり、これは例えば、ステープルカートリッジ支持体1130内の正方形及び/又は矩形のスロット1134内に受容されるように構成されうる。様々な実施形態において、クラウン1125は、商標名Vicrylで市販されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで市販されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物などの生体吸収性プラスチックを含む場合があり、例えば、射出成形プロセスによって、ステープル1120の基部1122の周囲に形成されうる。様々なクラウン及び様々なクラウンを形成する方法は、2006年9月29日に出願された、米国特許出願番号第11/541,123号、発明の名称「SURGICAL STAPLES HAVING COMPRESSIBLE OR CRUSHABLE MEMBERS FOR SECURING TISSUE THEREIN AND STAPLING INSTRUMENTS FOR DEPLOYING THE SAME」に開示され、その全開示は、本明細書において参照として組み込まれる。再び図22を参照すると、スロット1134は、スロット1134内へのクラウン1125の挿入を促すように構成することができる導入部又はベベル1135を更に有しうる。様々な実施形態において、ステープル1120の基部及び/又はクラウンは、ステープルカートリッジ1100が、ステープルカートリッジ支持体1130に組み立てられる際に、スロット1134内に配置されることがある。いくつかの実施形態において、ステープル1120のクラウン1125は、ステープルカートリッジ1100が、ステープルカートリッジ支持体1130に組み立てられる際に、スロット1134位置合わせされることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、クラウン1125は、圧縮力がステープル脚部1121に適用され、ステープル1120の基部及び/又はクラウンが、スロット1134内へと下方に押されるまで、スロット1134に入らないことがある。
【0062】
様々な実施形態において、ここで図23及び図24を参照し、例えば、ステープルカートリッジ1200などのステープルカートリッジは、外層1211及び内層1212を含む、圧縮可能な、埋め込み可能なカートリッジ本体1210を含む場合がある。上記と同様に、ステープルカートリッジ1200は、カートリッジ本体1210内に配置される、複数のステープル1220を含んでもよい。様々な実施形態において、各ステープル1220は、基部1222及びここから延びる1つ又は2つ以上のステープル脚部1221を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル脚部1221は、内層1212に挿入され、例えば、ステープル1220の基部1222が、内層1212の底面1218と当接する、及び/又は隣接するように配置されるような深さに配置されうる。図23及び図24内に示される実施形態において、内層1212は、ステープル1220の一部分を受容するように構成されたステープル空洞を含まず、他の実施形態において内層1212は、このようなステープル空洞を含みうる。上記に加え、様々な実施形態において、内層1212は、例えば、生吸収性フォーム及び/又は酸化再生セルロース(ORC)などの、圧縮可能な材料を含む場合があり、これは、カートリッジ本体1210が圧縮負荷がそこに適用される際に折り畳まれることを可能にするように構成されうる。様々な実施形態において、内層1212は、例えば、ポリ乳酸(PLA)及び/又はポリグリコール酸(PGA)を含む凍結乾燥発泡材から構成される場合がある。ORCは、商標名Surgicelで市販されているものであってよく、緩く編まれた布地(外科用スポンジなど)、緩い繊維(コットンボールなど)、及び/又は発泡材を備えうる。少なくとも一実施形態において、内層1212は、例えばその中に含有又はその上にコーティングされた、例えば凍結乾燥トロンビン及び/又はフィブリン等の薬剤を含む材料から構成することができ、これは例えば、水で活性化され、及び/又は患者の体内の体液によって活性化されうる。少なくともそのような一実施形態において、凍結乾燥トロンビン及び/又はフィブリンは、例えばVicryl(PGA)マトリックス上に保持することができる。しかし、特定の状況では、ステープルカートリッジ1200が、例えば患者の体内の手術部位に挿入されたときに、活性化可能な薬剤が、意図せずして活性化されうる。様々な実施形態において、図23及び図24を参照として、外層1211は、水不透過性、又は少なくとも実質的に水不透過性の材料から構成され、それによりカートリッジ本体1210が圧縮されてステープル脚部が外層1211を貫通した後、及び/又は外層1211が何らかの様式により切開された後まで、液体が内層1212と接触しないか、又は少なくとも実質的に接触しない。様々な実施形態において、外層1211は、例えば、ポリジオキサノン(PDS)、及び/又はポリグリコール酸(PGA)などのバットレス材料及び/又はプラスチック材料から構成される場合がある。いくつかの実施形態において、外層1211は、内層1212及びステープル1220を囲むラップを含みうる。より具体的に、少なくとも一実施形態において、ステープル1220は、内層1212内に挿入されることがあり、外層1211は、内層1212及びステープル1220を含むサブアセンブリの周囲に巻かれ、その後封止されうる。
【0063】
様々な実施形態において、ここで図25及び図26を参照し、例えば、ステープルカートリッジ1300などのステープルカートリッジは、外層1311及び内層1312を含む、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体1310を含む場合がある。上記と同様、ステープルカートリッジ1300は、カートリッジ本体1310内に配置されたステープル1320を更に有してよく、各ステープル1320は、基部1322及びそこから延びる1本又は2本以上の脚部1321を有しうる。ステープルカートリッジ1200と同様、ステープル1320の基部1322は、内側層1312の底面1318の下に延びてもよく、外側層1311が基部1322を囲むことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、外層1311は、外層1311が基部1322の輪郭に適合するように、各ステープル基部1322を包囲するように、充分に可撓性でありうる。少なくとも1つの別の実施形態において、図24を参照し、外層1211は、これが各基部1222に適合することなく、基部1222の周囲に延びるように、充分に剛性でありうる。いずれにせよ、様々な実施形態において、外層1311は、ステープル1320の基部1322と、例えば、ステープルカートリッジ1300を支持する支持表面1031又は1131などの、ステープルカートリッジ支持表面との中間に配置されることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、外層1311は、基部1322と、例えば、ステープルカートリッジ支持表面内に画定される、スロット1032又は1132などの支持スロットとの中間に配置されることがある。上記に加え、このような実施形態に少なくとも1つにおいて、外層1311は、基部1322の移動を制限し、並びに/又は基部1322と、ステープルカートリッジ支持表面及び/若しくは支持スロットとの間の摩擦係数を、その間の相対的な移動を低減させるため、増加させるように構成されうる。様々な別の実施形態において、図27及び図28を参照し、例えば、ステープルカートリッジ1400などのステープルカートリッジの外層が、内部に配置されたステープルを全体的に囲まないことがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体1410の外層1411は、ステープル1420のステープル脚部1421が、カートリッジ本体1410内に挿入される前に、内層1412に組み立てられうる。上記の結果として、ステープル1420の基部1422は、外層1411の外側に延びてもよく、少なくとも1つのこのような実施形態において、基部1422は、例えば、ステープルカートリッジ支持表面1031又は1131内の支持スロット1032又は1132内に直接配置されることがある。様々な実施形態において、ステープル脚部1421は、これらが内部を通って挿入される際に、外層1411を切開してもよい。様々な状況において、ステープル脚部1421によって形成される穴は、ステープル脚部1421と外側層1411との間で液体が(漏れたとしても)ほとんど漏れないように、ステープル脚部1421を緊密に囲むことができ、これにより、ステープルカートリッジ本体1410内に含まれる薬剤が、早期に活性化され、かつ/又はカートリッジ本体1410から漏出する可能性を低減するか又はこれを防止することができる。
【0064】
再び図23及び図24を参照すると、上記に述べたように、ステープル1220の脚部1221は、カートリッジ本体1210内に包埋されてもよく、ステープル1220の基部1222が内側層1212の底面1218から外側に延びてもよい。上記に加え、様々な実施形態において、内層1212は、ステープル1220を受容するように構成されたステープル空洞を含まない場合がある。様々な他の実施形態により、図29及び図30を参照し、例えば、ステープルカートリッジ1500などのステープルカートリッジは、内部にステープル1520の少なくとも一部分を受容するように構成されうる、ステープル空洞1515を含む、圧縮可能で埋め込み可能カートリッジ本体1510を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル1520のステープル脚部1521の頂部は、内層1512内に埋め込まれてもよく、一方で、ステープル脚部1521の底部、及び基部1522は、ステープル空洞1515内に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、基部1522は、ステープル空洞1515内に全体的に配置されてもよく、いくつかの実施形態において、基部1522は、少なくともその一部分が、内層1512の底面1518の下に延びてもよい。上記と同様、外側層1511は、内側層1512及び内部に配置されたステープル1520を包囲することができる。いくつかの他の実施形態において、ここで図31を参照し、ステープルカートリッジ1600は、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体1610内のステープル空洞1615内に配置されたステープル1620を含んでもよく、ステープル1620の少なくとも一部分が外層1611によって囲まれない。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル1620は、内層1612内に少なくとも一部分が埋め込まれたステープル脚部1621、及び、加えて、外層1611の周囲で外側に延びる基部1622を含む場合がある。
【0065】
様々な実施形態において、ここで図32及び図33を参照し、例えば、ステープルカートリッジ1700などのステープルカートリッジは、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体1710、及び少なくとも一部分がカートリッジ本体1710内に配置された、複数のステープル1720を含みうる。カートリッジ本体1710は、外側層1711、内側層1712、及び、更に、ステープル1720をカートリッジ本体1710内の定位置に整列及び/又は保持するように構成することができる位置合わせマトリックス1740を含みうる。少なくとも一実施形態において、内層1712は、内部に位置合わせマトリックス1740を受容するように構成されうる、陥没部1741を含みうる。様々な実施形態において、位置合わせマトリックス1140は、陥没部1741内に圧力嵌めされうるか、及び/ないしは別の方法により、例えば、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの少なくとも1つの接着剤を使用して、内層1712に好適に固定される。少なくとも一実施形態において、陥没部1741は、位置合わせマトリックス1740の底面1742が、内層1712の底面1718と位置合わせされるか又は少なくとも実質的に位置合わせされるように、構成されうる。いくつかの実施形態において、位置合わせマトリックスの底面1742は、第2の層1712の底面1718に対して陥没しうる、及び/又はここから延びうる。様々な実施形態により、各ステープル1720は、基部1722、及び基部1722から延びる1つ又は2つ以上の脚部1721を含む場合があり、ステープル脚部1721の少なくとも一部分が位置合わせマトリックス1740を通って延びることがある。位置合わせマトリックス1740は、例えば、内部を通って延びる複数の開口部及び/又はスロットを更に有してもよく、複数の開口部及び/又はスロットは内部にステープル脚部1721を受容するように構成することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル脚部1721と開口部の側壁との間に(あったとして)ほとんど相対移動が存在しないように、各開口部は、ステープル脚部1721を緊密に受容するように構成される場合がある。いくつかの実施形態において、位置合わせマトリックス開口部は、位置合わせマトリックス1740を通って全体的に延びないことがあり、ステープル脚部1721は、ステープル脚部1721がこれを通って押される際に、位置合わせマトリックス1740を切開することを必要とする場合がある。
【0066】
様々な実施形態において、位置合わせマトリックス1740は、少なくとも一実施形態において、内層1712及び/又は外層1711よりも剛性であるか、又はより圧縮可能でない、成形されたプラスチック本体から構成される場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、位置合わせマトリックス1740は、プラスチック材料及び/又は他の任意の好適な材料、例えば、ポリジオキサノン(PDS)及び/又はポリグリコール酸(PGA)などから構成される場合がある。いくつかの実施形態において、位置合わせマトリックス1740は、内層1712に組み合わされる場合があり、ステープル脚部1721は、その後、位置合わせマトリックス1740を通って挿入され、内層1712に埋め込まれる場合がある。様々な実施形態において、位置合わせマトリックス1740の底面1742は、例えば、1つ又は2つ以上の溝、スロット又はトラフを含む場合があり、これは、ステープル1720の基部1722の少なくとも一部分を受容するように構成されうる。上記と同様、この後、外側層1711を、内側層1712、位置合わせマトリックス1740及びステープル1720を含むサブアセンブリの周囲に配置することができる。あるいは、外層1711は、内層1712及び位置合わせマトリックス1740を含む、サブアセンブリの周囲に配置される場合があり、ステープル1720はその後、外層1711、位置合わせマトリックス1740、及び内層1712を通って挿入されうる。いずれにせよ、上記の結果として、内層1712、位置合わせマトリックス1740、及び/又は外層1711は、上記のようにこれらがアンビルによって変形されるまで及び/又はその後に適所にステープル1720を保持するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、位置合わせマトリックス1740、ステープルカートリッジ1700が患者内に埋め込まれる前に、ステープル1720を適所に保持するように機能し、ステープルカートリッジ1700が埋め込まれた後に、ステープルのラインに沿って組織を固定するように機能しうる。例えば、少なくとも一実施形態において、ステープル1720は、内層1712及び/又は外層1711内に埋め込まれることなく、位置合わせマトリックス1740内に固定されうる。
【0067】
様々な実施形態において、ここで図34〜40を参照し、例えば、ステープルカートリッジ1800などの、ステープルカートリッジは、内層1812を圧縮し、例えば、ステープル1820などのステープルを内層1812内に挿入し、内層1812を外層1811で包むことによって組み立てることができる。主に図34を参照し、圧縮可能な内層1812が、内部に画定される複数のステープル空洞1815を含むものとして例示されるが、内層1812が上記のステープル空洞を含まない他の実施形態が想到される。図35を参照すると、圧縮可能な内側層1812は、移送プレート1850と支持プレート1860との間に配置され、それらのそれぞれの圧縮表面1852と1862との間で圧縮されうる。図35に示されるように、内側層1812の上面及び底面は互いの方向に圧縮され、これに応じて内側層1812は横方向に外側に膨らみうる。いくつかの実施形態において、内層1812は、例えば、その元の高さの約1/3の高さまで圧縮されることがあり、例えば、その圧縮状態において約0.15cm〜約0.20cm(約0.06インチ〜約0.08インチ)の高さ又は厚さを有しうる。やはり図35に示されるように、移送プレート1850は、複数のステープルウェル1853内に配置された、例えばステープル1820のような複数のステープルを更に含みうる。加えて、移送プレート1850は、複数のドライバ1851を更に含むことができ、これは、ステープル1820を上方に、ステープルウェル1853の外側に押すように構成されうる。図36を参照し、ドライバ1851は、ステープル1820のステープル脚部1821を、圧縮された内層1812を通ってその内部に押すために使用されうる。様々な実施形態において、ドライバ1851は、その頂面が、ステープル1820が移送プレート1850のステープルウェル1853から完全に展開された際に、移送プレート1850の圧縮表面1852と、同一平面になるか、又は少なくとも同一平面に近くなるように構成されうる。いくつかの実施形態において、やはり図36に例示されるように、支持プレート1860は複数の受容開口部1861を含むことがあり、これはステープル脚部1821、又は少なくともステープル脚部1821の先端部を、これらが内層1812を通って押された後に、受容するように構成されうる。受容開口部1861などは、内層1812がステープル1820の高さよりも低い高さまで圧縮され、したがって、ステープル1820がステープルウェル1853から完全に排出された際に、ステープル脚部1821が圧縮された内層1812の頂面から突出しうる、実施形態において必要とされうる。いくつかの他の実施形態において、内層1812は、ステープル1820の高さよりも高い高さまで圧縮されてもよく、その結果、支持プレート1860の受容開口部1861は不必要でありうる。
【0068】
ステープル1820が内層1812内に挿入された後、図37を参照すると、支持プレート1860は、内層1812を減圧させるために、移送プレート1850から遠ざかるように移動されうる。このような状況において、内層1812は、弾性的にその元の高さ、又は少なくとも元の高さに近い非圧縮高さまで弾力的に再拡張しうる。内層1812が再拡張すると、内層1812の高さは、これがステープル1820の高さを超えるように増加することがあり、それによりステープル1820のステープル脚部1821は、内層1812の頂面からもはや突出しない。様々な実施形態により、受容開口部1861は、少なくとも、脚部1821が受容開口部1861内にもはや配置されないように、支持プレート1860が充分に離れるように移動されまで、適所にステープル脚部1821を保持するように構成されうる。このような状況において、受容開口部1861は、内層1812内で、これが再拡張する際に、ステープル1820の相対的位置合わせを維持することを補助しうる。様々な状況において、内層1812及び内部に配置されたステープル1820は、サブアセンブリ1801を含む場合があり、これは例えば、図38を参照すると、外層1811内に挿入されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、外層1811は、内部に画定された空洞1802を含む場合があり、これは、内部にサブアセンブリ1801を受容するように構成されうる。様々な状況において、例えばプライヤ1855などのツールを使用して外側層1811をサブアセンブリ1801に被せて引くことができる。ここで図39を参照し、一度サブアセンブリ1801が外層1811内に充分に配置されると、外層1811が封止されうる。様々な実施形態において、外層1811は、その一部分への熱エネルギーの適用を利用して封止されうる。より具体的に少なくとも一実施形態において、外層1811は、プラスチック材料から構成される場合があり、外層1811の開放端部は、外層1811の開放端部の外辺部を一緒に結合及び/又は封止するために、1つ又は2つ以上の熱要素又はアイロン1856により熱カシメ形成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ここで図40を参照し、外層1811の超過部分1857は、取り除かれてもよく、ステープルカートリッジ1800はその後、本明細書に記載されるように使用されうる。
【0069】
上記のように、ステープルカートリッジは、ステープルカートリッジ取り付け部分内に配置され、及び/又はこれに固定されうる。図41及び図42を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ取り付け部分は、例えば、ステープルカートリッジチャネル1930などの、ステープルカートリッジチャネルを含む場合があり、これは、内部に例えば、ステープルカートリッジ1900などのステープルカートリッジの少なくとも一部分を受容するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジチャネル1930は、底部支持表面1931、第1横方向支持壁部1940、及び第2横方向支持壁部1941を含みうる。使用時には、ステープルカートリッジ1900は、底部支持表面1931に接するかかつ/又は底部支持表面1931と隣接して配置され、かつ第1の側部支持壁1940と第2の側部支持壁1941との間に配置されるようにしてステープルカートリッジチャネル1930内に配置することができる。いくつかの実施形態において、第1横方向支持壁部1940及び第2横方向支持壁部1941は、その間に横方向間隙を画定しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ1900は、横方向幅1903を含む場合があり、これは、支持壁部1940と1941との間で画定される横方向間隙と同じである及び/又はこれより広い横方向幅を含む場合があり、ステープルカートリッジ1900の圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体1910が、壁部1940と1941との間にしっかりと適合しうる。いくつかの他の実施形態において、ステープルカートリッジ1900の横方向幅1903は、第1側壁1940と第2側壁1941との間に画定される間隙よりも短い場合がある。様々な実施形態において、壁部1940及び1941、並びに底部支持表面1931の少なくとも一部分は、スタンピングした金属チャネルによって画定される場合があり、一方で少なくとも一実施形態において、横方向支持壁部1940及び/又は横方向支持壁部1941の少なくとも一部分が、例えば、エラストマー材などの可撓性材料を含む場合がある。主に図41を参照し、ステープルカートリッジチャネル1930の第1側壁1940及び第2側壁1941はそれぞれ、底部支持表面1931から上方に延びる剛性部分1933、及び剛性部分1933から上方に延びる可撓性部分1934から構成されうる。
【0070】
上記に加え、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ1900のカートリッジ本体1910は、例えば、第1の層1911、及び第2の層1912などの1つ又は2つ以上の圧縮可能な層を含みうる。カートリッジ本体1910が、上記に述べたようにアンビルによって底部支持表面1931に対して圧縮されるとカートリッジ本体1910の側部が横方向に膨張しうる。ステープルカートリッジ1930が剛性の側壁を含む実施形態において、カートリッジ本体1910の横方向拡張は、剛性の側壁によって防がれるか、又は少なくとも制限され、結果として、かなりの量の内部圧力又は応力が、カートリッジ本体1910内で生じうる。ステープルカートリッジ1930の少なくとも一部が可撓性側壁を含む実施形態において、可撓性側壁は、横方向に屈曲し、可撓性1910の側部が横方向に拡張することを可能にし、それによってカートリッジ本体1910内で生じる内部圧力又は応力を低減するように構成されうる。カートリッジチャネルが横方向側壁を含まないか、又はステープルカートリッジよりも比較的短い横方向側壁を含む実施形態において、ステープルカートリッジの側部は、阻害されずに、又は少なくとも実質的に阻害されずに横方向に拡張しうる。いずれの場合も、次に図42を参照すると、ステープルカートリッジチャネル2030は、例えば、エラストマー材料などの可撓性材料で全体を構成することができる側部側壁2040及び2041を有しうる。ステープルカートリッジ2030は、側部側壁2040及び2041の少なくとも一部をその内部に受容して固定するように構成することができる、ステープルカートリッジチャネル2030の底部支持表面2031の側部に沿って延びる側部スロット2033を更に有しうる。いくつかの実施形態において、横方向側壁2040及び2041は、スナップ嵌め及び/又は圧力嵌め構成によりスロット2033内に固定され、一方少なくとも一実施形態において、横方向側壁2040及び2041は、1つ又は2つ以上の接着剤によってスロット2033内に固定されうる。少なくとも一実施形態において、側壁2040及び2041は、使用中に底部支持表面2031から分離可能でありうる。いずれの場合も、圧縮可能な埋め込み可能カートリッジ本体2010は、カートリッジ本体2010がステープル2020と共に埋め込まれる際、側部側壁2040及び2041から分離及び/又は離脱させることができる。
【0071】
ここで図43を参照し、様々な実施形態において、外科用器具は、シャフト2150、及びシャフト2150の遠位端から延びるエンドエフェクタを含みうる。エンドエフェクタは、上記と同様に、ステープルカートリッジチャネル2130、開位置と閉位置との間で可動なアンビル2140、及びステープルカートリッジチャネル2130とアンビル2140との中間に配置されうるステープルカートリッジ2100を含みうる。やはり上記と同様、ステープルカートリッジ2100は、圧縮可能な埋め込み可能カートリッジ本体2110、及びカートリッジ本体2110内に配置された複数のステープル2120を有しうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2130は、1)ステープルカートリッジ2100がそこに配置されうる底部支持表面2131、2)遠位端2135、及び3)近位端2136を含みうる。図43に例示されるように、少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ2100は、ステープルカートリッジチャネル2130の遠位端2135内に配置することができる、第1の端部2105と、ステープルカートリッジチャネル2130の近位端2136に配置することができる第2の端部2106と、を含みうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2130の遠位端2135は、例えば、保持壁部2137などの少なくとも1つの遠位保持機構を含む場合があり、及び同様に、近位端2136は、例えば、保持壁部2138などの少なくとも1つの近位保持機構を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、遠位保持壁部2137及び近位保持壁部2138は、その間に間隙を画定することがあり、これは、ステープルカートリッジ2100の長さと同等以下であり得、それによって、ステープルカートリッジ2100は、ステープルカートリッジ2100が内部に挿入されるときに、ステープルカートリッジチャネル2130内にしっかりと適合しうる。
【0072】
図23及び図24を再度参照すると、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ1200などのステープルカートリッジは、平坦な、又は少なくとも実質的に平坦な、組織接触表面1219を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ1200のステープルカートリッジ本体1210は、第1の高さ又は厚さ1207によって画定されうる第1の端部1205、及び第2高さ又は厚さ1208によって画定されうる第2の端部1206を含むことがあり、第1高さ1207は、第2高さ1208と同等であるか、又は少なくとも実質的に同等でありうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体1210は、一定の又は少なくとも実質的に一定の、第1の端部1205と第2の端部1206との間の高さ又は厚さを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織接触表面1219は、カートリッジ本体1210の底面1218と平行であるか、又は少なくとも実質的に平行でありうる。再び図43を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ2100のカートリッジ本体2110の第1の端部2105は、第2の端部2106の第2高さ2108とは異なる第1高さ2107により画定されうる。示される実施形態において、第1高さ2107は、高さ2108よりも大きいが、第2高さ2108は、代替的実施形態における第1高さ2107よりも大きいことがある。様々な実施形態において、カートリッジ本体2110の高さは、第1の端部2105と第2の端部2106との間で直線的に及び/又は幾何級数的に減少しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の端部2105と第2の端部2106との間で延びる、組織接触表面2119は、その間に画定される角度に沿って向けられてもよい。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織接触表面2119は、カートリッジ本体2110の底面2118と、及び/又はステープルカートリッジチャネル2130の支持表面2131と平行でないことがある。
【0073】
様々な実施形態において、再び、図43及び図44を参照し、アンビル2140は、組織接触表面2141を含む場合があり、これは、図44に例示されるように、アンビル2140が閉位置にあるときに、ステープルカートリッジチャネル2130の支持表面2131と平行でありうるか、又は少なくとも実質的に平行でありうる。アンビル2140が、閉位置にあるとき、アンビル2140は、第1の端部2105のより高い高さ、及び第2の端部2106のより低い高さにより、ステープルカートリッジ2100の第1の端部2105を、第2の端部2106よりも圧縮するように構成されうる。組織接触表面2119と2141との間に配置される組織Tが一定又は少なくとも実質的に一定の厚さを有する状況を含む、特定の状況において、組織T及びカートリッジ2100内に生じる圧力は、エンドエフェクタの遠位端において、エンドエフェクタの近位端におけるよりも大きくなりうる。より詳細には、アンビル2140とステープルカートリッジ2100との間の組織Tが実質的に一定の厚さを有する場合、アンビル2140の遠位端2145とステープルカートリッジ2100の第1の端部2105との間に配置される組織Tは、アンビル2140の近位端2146とステープルカートリッジ2100の第2の端部2106との間に配置される組織Tよりも圧縮されうる。様々な実施形態において、圧力勾配がエンドエフェクタの近位端と遠位端との間の組織内に生成されうる。より具体的に、少なくとも一実施形態において、アンビル2140とステープルカートリッジ2100との間の組織Tが実質的に一定の厚さを有し、ステープルカートリッジ2100の高さがエンドエフェクタの遠位端から近位端へと直線的に減少する際、組織T内の圧力は、エンドエフェクタの遠位端から、エンドエフェクタの近位端まで直線的に減少しうる。同様に、少なくとも一実施形態において、アンビル2140とステープルカートリッジ2100との間の組織Tが実質的に一定の厚さを有し、ステープルカートリッジ2100の高さがエンドエフェクタの遠位端から近位端へと幾何級数的に減少する際、組織T内の圧力は、エンドエフェクタの遠位端から、エンドエフェクタの近位端まで幾何級数的に減少しうる。
【0074】
様々な実施形態において、図43を再び参照すると、ステープルカートリッジ2100とアンビル2140との中間に位置付けられる組織Tは、全体を通じて一定の厚さを有さないことがある。少なくとも1つのこのような状況において、アンビル2140の近位端2146とステープルカートリッジ2100の第2の端部2106との間に配置される組織Tは、アンビル2140の遠位端2145とステープルカートリッジ2100の第1の端部2105との間に配置される組織Tよりも厚い場合がある。このような状況では、その結果、より厚い組織Tをステープルカートリッジ2100のより短い近位端2106の上に一般的に配置し、より薄い組織Tをより高い遠位端2105の上に一般的に配置することができる。図44に示されるように、使用時には、シャフト2150の発射カラー2152をシャフト脊柱2151に沿って遠位方向に前進させることにより、発射カラー2152がアンビル2140のカム部分2143と係合し、アンビル2140をステープルカートリッジ2100の方向に回転させる。アンビル2140が完全に閉じた位置へと回転した時点で、組織Tは、組織接触表面2119と2141との間で圧縮され、ステープルカートリッジ2100の高さがエンドエフェクタの近位端と遠位端との間で一定でない場合があるにもかかわらず、組織Tに作用する圧力又は圧縮力は組織全体にわたって一定であるか、又は少なくとも実質的に一定となりうる。より詳細には、より薄い組織Tはステープルカートリッジ2100のより高い高さに関連付けられ、より厚い組織Tは、ステープルカートリッジ2100のより短い高さに関連付けられうるため、組織T及びステープルカートリッジ2100の累積又は合計高さは、エンドエフェクタの近位端と遠位端との間で一定又は少なくとも実質的に一定となりうるため、その結果、アンビル2140によるこの累積高さの圧縮は、組織全体にわたって一定か又は少なくとも実質的に一定となりうる。
【0075】
図43及び図44を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ2100は、対称の構成を含む場合がある。例えば、少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ2100の、その第1の端部2105における高さは、カートリッジ2100のその第2の端部2106における高さよりも高い場合がある。いくつかの実施形態において、ステープルカートリッジ2100及び/又はステープルカートリッジチャネル2130は、1つ又は2つ以上の位置合わせ及び/又は保持機構を含む場合があり、これは、ステープルカートリッジ2100が、ステープルカートリッジチャネル2130内において一方向(すなわち、第1の端部2105がステープルカートリッジ2130の遠位端2135に配置され、第2の端部2106が近位端2136に配置されるような方向)でのみ配置されうることを確実にするように構成されうる。様々な代替的実施形態において、ステープルカートリッジ2100及び/又はステープルカートリッジチャネル2130は、1つ又は2つ以上の位置合わせ及び/又は保持機構を含む場合があり、これは、ステープルカートリッジ2100が、ステープルカートリッジチャネル2130内において、2つ以上の向きで配置されることを可能にするように構成されうる。次に図45を参照すると、例えば、ステープルカートリッジ2100は、ステープルカートリッジ2100の第1の端部2105がステープルカートリッジチャネル2130の近位端2136内に配置され、第2の端部2106が遠位端2135内に配置されるようにしてステープルカートリッジチャネル2130内に配置することができる。様々な実施形態において、結果として、ステープルカートリッジ2100のより短い高さが、遠位保持壁部2137の近位に配置され、ステープルカートリッジ2100のより高い高さが、近位保持壁部2138の近位に配置される場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ2100は、エンドエフェクタの遠位端内においてより厚い部分を有し、エンドエフェクタの近位端内においてより薄い部分を有する、組織Tに一定の、又は少なくとも実質的に一定のクランピング圧力を適用するように、好適に構成されうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ2100は例えば、ステープルカートリッジチャネル2130内で選択的に向けられることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ2100の位置合わせ及び/又は保持機構は対称であり得、外科医は、ステープルカートリッジチャネル2130内のステープルカートリッジ2100を、例えば、図43及び図45に示される向きで選択的に配置することができる。
【0076】
上記に加えて、埋め込み可能カートリッジ本体2110は、ステープルカートリッジ2100がステープルカートリッジチャネル2130内に配置される際にエンドエフェクタの近位端と遠位端との間に延びる長手方向軸2109を有しうる。様々な実施形態において、カートリッジ本体2110の厚さは、第1の端部2105と、第2の端部2106との間で、長手方向軸2109に沿って一般的に減少しうる、及び/又は一般的に増加しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、底面2118と組織接触表面2119との間の距離又は高さは、第1の端部2105と、第2の端部2106との間で一般的に減少する及び/又は一般的に増加しうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体2110の厚さは、長手方向軸2109に沿って増加し、かつ減少する。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体2110の厚さは、厚さが増加する1つ又は2つ以上の部分、及び厚さが減少しうる1つ又は2つ以上の部分を含みうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ2100は、内部に配置された複数のステープル2120を含みうる。使用中、上記のように、ステープル2120は、アンビル2140が閉位置に動かされる際に、変形されうる。いくつかの実施形態において、各ステープル2120は、同じ又は少なくとも実質的に同じ高さを有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルの高さは、例えば、ステープルの基部の底部から、ステープルの最も高い脚部の頂部又は先端部まで測定されうる。
【0077】
様々な実施形態において、ステープルカートリッジ内のステープルは、異なるステープル高さを有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジは、圧縮可能な本体の第1部分内に配置された第1ステープル高さを有する第1群のステープルと、圧縮可能なカートリッジ本体の第2部分内に配置された第2ステープル高さを有する第2群のステープルとを含みうる。少なくとも一実施形態において、第1ステープル高さは、第2ステープル高さよりも高いことがあり、第1群のステープルが、ステープルカートリッジ2100の第1の端部2105に配置されうる一方で、第2群のステープルは、第2の端部2106に配置されうる。あるいは、より高い第1のステープル群がステープルカートリッジ2100の第2の端部2106に配置されてもよく、より短い第2のステープル群が第1の端部2105に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、複数のステープル群(各群は、異なるステープル高さを有する)が使用されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、中間的なステープル高さを有する第3群は、カートリッジ本体2110内において、第1群のステープルと第2群のステープルとの中間に配置される場合がある。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ内のステープル列内の各ステープルは、異なるステープル高さを含みうる。少なくとも一実施形態において、ステープル列内の最も高いステープルは、ステープル列の第1の端部内に配置される場合があり、最も短いステープルは、ステープル列の反対側の端部に配置される場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、最も高いステープルと、最も短いステープルとの中間に配置されるステープルは、例えば、最も高いステープルと、最も短いステープルとの間でステープル高さが下降するように構成されうる。
【0078】
ここで図46を参照し、外科用ステープラのエンドエフェクタは、アンビル2240、ステープルカートリッジチャネル2230、及びステープルカートリッジチャネル2230によって支持されるステープルカートリッジ2200を含む場合がある。ステープルカートリッジ2200は、圧縮可能な埋め込み可能カートリッジ本体2210、及び例えばステープルカートリッジ2200内に配置された、例えばステープル2220a及びステープル2220bなどの複数のステープルを有しうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2230は、カートリッジ支持表面2231、並びに例えば、内部に画定される、複数のステープル支持スロット、例えば、支持スロット2232a、及び2232bを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ2200は、2つの外側列のステープル2220a、及び2つの内側列のステープル2220bを含む場合があり、支持スロット2232aは、ステープル2220aを支持するように構成され、支持スロット2232bは、ステープル2220bを支持するように構成されうる。図46及び図47を参照すると、アンビル2240には、アンビル2240がステープルカートリッジ2200の方向に動かされる際に、ステープル2220a及び2220bを受容してこれを変形するように構成することができる複数のステープル成形ポケット2242が画定されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、支持スロット2232aの底面は、ステープル成形ポケット2242の頂面から第1距離2201aだけ離れている場合があり、一方で支持スロット2232bの底面は、ステープル成形ポケット2242の頂面から第2距離2201bだけ離れていることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2支持スロット2232bは、支持表面2231内に画定される、隆起ステップにより、アンビル2240の近くに配置される。様々な実施形態において、異なる距離2201a及び2201bにより、ステープル2220aの外側列、及びステープル2220bの内側列は、異なる成形高さへと変形されうる。様々な状況において、異なる成形高さに変形されたステープルは、ステープル留めされた組織Tに対して異なるクランプ締め圧又は力を加えることができる。上記に加えて、ステープルは、異なる未成形ステープル高さから開始することもできる。図46を再び参照し、少なくとも1つのこのような実施形態において、外側ステープル2220aは、内側ステープル2220bの、初期の非成形高さよりも高い、初期の非成形高さを有しうる。図46及び図47に示されるように、外側ステープル2220aよりも短い未成形高さを有する内側ステープル2220bはまた、外側ステープル2220bよりも低い成形高さを有しうる。様々な代替的実施形態において、内側ステープル2220bは、外側ステープル2220aよりも高い非成形高さを有しうるが、外側ステープル2220aよりも低い変形されたステープル高さを有する。
【0079】
上記に加え、様々な実施形態において、アンビル2240は、カートリッジ本体2210を圧縮し、ステープル2220a及び2220bを変形するために、図47に例示されるように、閉位置に動かされる場合がある。いくつかの実施形態において、例えば、図46及び図47に示されるエンドエフェクタを含む外科用ステープラは、更に切断部材を含む場合があり、これはアンビル2240とステープルカートリッジ2200との中間に配置される組織Tを横切するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、アンビル2240、ステープルカートリッジチャネル2230、及び/又はステープルカートリッジ2200は、内部に切断部材を摺動自在に受容するように構成されたスロットを画定しうる。より詳細には、アンビル2240がスロット部分2249を有し、ステープルカートリッジチャネル2230がスロット部分2239を有してよく、ステープルカートリッジ2200が、アンビル2240が閉じた、又は少なくとも実質的に閉じた位置にある場合に互いと位置合わせされ又は少なくとも実質的に位置合わせされうるスロット部分2203を有することができる。様々な実施形態において、切断部材は、アンビル2240が閉鎖し、ステープル2220a、2220bが変形された後に、エンドエフェクタの近位端からエンドエフェクタの遠位端の方へと動かされうる。少なくとも一実施形態において、切断部材は、ステープル変形プロセスとは別個に動かされる場合がある。いくつかの実施形態において、切断部材は、ステープルが変形されるのと同時に、前進させられることがある。いずれにせよ、少なくとも一実施形態において、切断部材は、ステープル2220bの内側列の中間に配置された経路に沿って、組織を切開するように構成されうる。
【0080】
図47に例示されるように、様々な実施形態において、内側ステープル2220bは、外側ステープル2220aよりも低い高さまで成形される場合があり、内側ステープル2220bは、切断部材によって生成される切断線に隣接する組織に、より大きいクランピング圧力又は力を適用することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、内側ステープル2220bによって生成されるより大きなクランピング圧力又は力は、切開した組織Tからの出血の低減などの、様々な治療的効果をもたらすことがあり、一方で、外側ステープル2220aによって生成されるより小さいクランピング圧力は、ステープル留めされた組織内に可撓性を提供しうる。図46及び図47を参照し、様々な実施形態において、アンビル2240は、例えば、これに取り付けられた、バットレス材料2260など、少なくとも一片のバットレス材料を更に含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル2220a、2220bの脚部は、ステープルカートリッジ2200がアンビル2240により圧縮される際に、バットレス材料2260を切開し、及び/又はバットレス材料2260内の開口部を通過し、その後、アンビル2240のステープル成形ポケット2242と接触するように構成されうる。ステープル2220a、2220bの脚部が変形されるにしたがって、各脚部はバットレス材料2260と再び接触し、かつ/又はこれを切開することができる。様々な実施形態において、バットレス材料2260は、ステープル留めされる組織の止血を改善し及び/又は強度を提供することができる。
【0081】
図46及び図47を参照し、いくつかの実施形態において、カートリッジ本体2210の底面は、ステップ付きの輪郭を含む場合があり、これは、カートリッジ支持表面2231のステップ付きの輪郭と、適合するか又は少なくとも実質的に適合する。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体2210の底面は、カートリッジ支持表面2231の輪郭と適合するか、又は少なくとも実質的に適合するように変形しうる。ここで図48を参照し、様々な実施形態において、例えば、図46に示されるエンドエフェクタと同様のエンドエフェクタは、内部に配置されたステープルカートリッジ2300を含みうる。ステープルカートリッジ2300は、内層2312及び外層2311を含む、圧縮可能な、埋め込み可能本体2310を含む場合があり、上記に加えて外層2311は、少なくとも一実施形態において、水不透過性材料を含む場合がある。様々な実施形態において、外層2311は、ステープル2220a、2220bの周囲に延びる場合があり、それぞれ、ステープル2220a、2220bと、支持スロット2232a、2232bとの中間に配置される場合がある。ここで図49を参照し、様々な実施形態において、例えば、図46に示されるエンドエフェクタと同様のエンドエフェクタは、内部に配置されたステープルカートリッジ2400を含みうる。ステープルカートリッジ2300と同様、ステープルカートリッジ2400の圧縮可能な埋め込み可能カートリッジ本体2410は、内側層2412及び外側層2411を含みうるが、カートリッジ本体2410は内部に切断部材スロットを有さなくともよい。少なくとも1つのこのような実施形態において、切断部材は、これがステープルカートリッジを通って前進する際に、例えば、内層2412及び/又は外層2411を切開することを必要とされることがある。
【0082】
ここで図50を参照し、外科用ステープラのエンドエフェクタは、アンビル2540、ステープルカートリッジチャネル2530、及びステープルカートリッジチャネル2530内に位置するステープルカートリッジ2500を含む場合がある。上記と同様、ステープルカートリッジ2500は、圧縮可能な埋め込み可能カートリッジ本体2510、外側ステープル列2220a、及び内側ステープル列2220bを含みうる。ステープルカートリッジチャネル2530は、平坦又は少なくとも実質的に平坦なカートリッジ支持表面2531、及びチャネル2530内に画定されたステープル支持スロット2532を有しうる。アンビル2540は、段差成形表面2541、及びアンビル2540に画定された例えば成形ポケット2542a及び2542bなどの複数のステープル成形ポケットを含みうる。上記と同様、成形ポケット2542aと支持スロット2532との間には、成形ポケット2452bと支持スロット2532との間の距離よりも大きな距離が規定されうる。様々な実施形態において、アンビル2540は、アンビル2540のステップ付き表面2541に取り付けられた、一片のバットレス材料2560を更に含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、バットレス材料2560は、ステップ付き表面2541と一致するか、少なくとも実質的に一致しうる。様々な実施形態において、バットレス材料2560は、例えば、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの、少なくとも1つの接着剤によって、表面2541に取り外し可能に取り付けられうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体2510はまた、ステップ付き輪郭を含む場合があり、これは少なくとも一実施形態において、アンビル2540のステップ付き表面2541と平行であるか、又は少なくとも実質的に平行である。より具体的に、少なくとも一実施形態において、アンビル2540は、ステープルカートリッジ2500まで延びるステップ2548を含む場合があり、ステップ2548は、カートリッジ本体2510から延びる、ステップ2508のステップ高さと同等であるか、又は少なくとも実質的に同等であるステップ高さを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、上記の結果として、第1ステープル2220a内に捕捉されうる、圧縮可能なカートリッジ本体2510の量は、例えば、第2ステープル2220b内に捕捉されうる圧縮可能なカートリッジ本体2510の量と異なる場合がある。
【0083】
ここで図51を参照し、多くの実施形態において、エンドエフェクタは、アンビル2640、ステープルカートリッジチャネル2530、及びその間に配置されたステープルカートリッジ2600を含みうる。ステープルカートリッジ2600は、内側層2612、外側層2611、及び内部に配置されたステープル2220a及び2200bなどの複数のステープルを含む圧縮可能な埋め込み可能カートリッジ本体2610を有しうる。様々な実施形態において、アンビル2640は、表面2641に複数のステープル成形ポケット2642を含む場合があり、かつステープルカートリッジチャネル2530は、支持表面2531内に画定された複数のステープル成形スロット2532を含みうる。図51に示されるように、アンビル表面2641は、カートリッジ支持表面2531と平行又は実質的に平行であってよく、各成形ポケット2642は、対向した対応するステープル支持スロット2532から等距離又は少なくとも実質的に等距離に配置されうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ2600は、同じ、又は少なくとも実質的に同じ、初期の未成形ステープル高さ、及び、加えて、同じ又は少なくとも実質的に同じ成形後のステープル高さを有する、ステープルを含む場合がある。いくつかの他の実施形態において、ステープルの外側列はステープル2220aを含む場合があり、ステープルの内側列はステープル2220bを含む場合があり、上記のように、ステープル2220a及び2220bは、異なる未成形ステープル高さを有しうる。アンビル2640がステープルカートリッジ2600の方向に閉位置へと動かされる際、ステープル2220a及び2220bは、それらが同じか又は少なくとも実質的に同じ成形後のステープル高さを有するように成形されうる。少なくとも1つのこのような実施形態では、上記の結果として、成形後の外側ステープル2220aと内側ステープル2220bとは、内部に収容される圧縮可能なカートリッジ本体2610の量が同じか又は少なくとも実質的に同じでありうるが、例えば、外側ステープル2220aは内側ステープル2220bよりも高い未成形のステープル高さを有しながらも同じ成形後のステープル高さを有するため、外側ステープル2220aには内側ステープル2220bよりも高いクランプ締め圧が発生しうる。
【0084】
様々な実施形態において、ここで図52を参照し、外科用ステープラのエンドエフェクタは、アンビル2740、ステープルカートリッジチャネル2530、及びステープルカートリッジチャネル2530内に位置するステープルカートリッジ2700を含む場合がある。上記と同様、ステープルカートリッジ2700は、内側層2712、外側層2711、並びに、例えばその内部に配置されたステープル2220a及び2220bなどの複数のステープルを含む圧縮可能な埋め込み可能ステープルカートリッジ本体2710を有しうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体2710の厚さは、その幅にわたって変化しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体2710は、中央部分2708及び側部2709を含む場合があり、中央部分2708は、側部2709の厚さよりも大きな厚さを含みうる。様々な実施形態において、カートリッジ本体2710の最も厚い部分は、中央部分2708に位置する場合があり、カートリッジ本体2710の最も薄い部分は、側部2709に位置する場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体2710の厚さは、中央部分2708と側部2709との間で段階的に減少しうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体2710の厚さが、中央部分2708と側部2709との間で直線的に及び/又は幾何学的に減少しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体2710の組織接触表面2719は、中央部分2708から側部2709に向かって下方に傾斜している2つの傾いた、又は角度を有する表面を含む場合がある。様々な実施形態において、アンビル2740は、傾斜した組織接触表面2719と平行であるか、又は少なくとも実質的に平行である、2つの傾いた、又は角度を有する表面を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、アンビル2740は、アンビル2740の傾いた表面に取り付けられた、少なくとも一片のバットレス材料2760を更に含む場合がある。
【0085】
上記に加え、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ2700内の内側列のステープルは、より高いステープル2220aを含む場合があり、外側列のステープルは、より短いステープル2220bを含む場合がある。少なくとも一実施形態において、より高いステープル2220aは、より厚い中央部分2708内、及び/又はこれに隣接するように配置されることがあり、一方でステープル2220bは、側部2709内及び/又はこれに隣接するように配置されることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、上記の結果として、より高いステープル2220aは、より短いステープル2220bよりも、埋め込み可能カートリッジ本体2710の材料をより多く捕捉しうる。このような状況では、ステープル2220aは、ステープル2220bよりも大きなクランプ締め圧を組織Tに作用させることになる。いくつかの実施形態において、ステープル成形ポケット2742a及び2742bの傾斜した構成により、より高いステープル2220aは、より短いステープル2220bよりも、カートリッジ本体2710の材料をより多く捕捉しうるにもかかわらず、ステープル2220aは、より短いステープル2220bよりも、より高い成形されたステープル高さを有しうる。このような考慮を行うことにより、ステープル2220a及び2220bによって捕捉される組織内において所望のクランプ締め圧が実現され、その結果、例えばステープル2220a内のクランプ締め圧を、ステープル2220bによって組織に加えられるクランプ締め圧よりも大きくするか、小さくするか、又は同等とすることができる。図52に例示されるエンドエフェクタに対する様々な別の実施形態において、より短いステープル2220bは、カートリッジ本体2710のより厚い中央部分2708内に配置されうるか及び/又はより厚い中央部分2708に隣接するように配置され、より高いステープル2220aは、より薄い側部2709内に配置されうるか及び/又はより薄い側部2709に隣接するように配置することができる。更に、ステープルカートリッジ2700はステープルの内側列及び外側列を含むものとして示されているが、ステープルカートリッジ2700は、例えば、ステープルの内側列と外側列との間に配置されるステープル列などの更なるステープル列を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、中間ステープル列は、ステープル2220a及び2220bの未成形ステープル高さ、並びに、例えば、ステープル2220a及び2220bの成形されたステープル高さの中間の未成形ステープル高さを有する、ステープルを含みうる。
【0086】
様々な実施形態において、ここで図53を参照し、外科用ステープラのエンドエフェクタは、アンビル2840、ステープルカートリッジチャネル2530、及びステープルカートリッジチャネル2530内に位置するステープルカートリッジ2800を含む場合がある。上記と同様、ステープルカートリッジ2800は、内側層2812、外側層2811、並びに、例えばその内部に配置されたステープル2220a及び2220bなどの複数のステープルを含む圧縮可能な埋め込み可能ステープルカートリッジ本体2810を有しうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体2810の厚さは、その幅にわたって変化しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体2810は、中央部分2808及び側部2809を含む場合があり、中央部分2808は、側部2809の厚さよりも小さな厚さを含みうる。様々な実施形態において、カートリッジ本体2810の最も薄い部分は、中央部分2808に位置する場合があり、カートリッジ本体2810の最も薄い部分は、側部2809に位置する場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体2810の厚さは、中央部分2808と側部2809との間で段階的に増加しうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体2810の厚さが、中央部分2808と側部2809との間で直線的に及び/又は幾何学的に増加しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体2810の組織接触表面2819は、中央部分2808から側部2809に向かって上方に傾斜している2つの傾いた、又は角度を有する表面を含む場合がある。様々な実施形態において、アンビル2840は、傾斜した組織接触表面2819と平行であるか、又は少なくとも実質的に平行である、2つの傾いた、又は角度を有する表面を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、アンビル2840は、アンビル2840の傾いた表面に取り付けられた、少なくとも一片のバットレス材料2860を更に含む場合がある。上記に加え、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ2800内の外側列のステープルは、より高いステープル2220aを含む場合があり、内側列のステープルは、より短いステープル2220bを含む場合がある。少なくとも一実施形態において、より高いステープル2220aは、より厚い側部2809内、及び/又はこれに隣接するように配置されることがあり、一方でステープル2220bは、中央部分2808内及び/又はこれに隣接するように配置されることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、上記の結果として、より高いステープル2220aは、より短いステープル2220bよりも、埋め込み可能カートリッジ本体2810の材料をより多く捕捉しうる。
【0087】
例えば、図46の実施形態に関連して先に記載されたように、ステープルカートリッジチャネル2230は、アンビル2240に対して異なる高さでステープル2220a及び2220bを支持するように構成されうる、ステップ付き支持表面2231を含みうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2230は、金属から構成されてもよく、支持表面2231のステップは、例えば、粉砕操作によって支持表面2231に形成されてもよい。図54を参照し、様々な実施形態において、外科用器具のエンドエフェクタは、内部に配置された、支持インサート2935を含む、ステープルカートリッジチャネル2930を含みうる。より具体的に、少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2930は、これが、例えば、平坦な、又は少なくとも実質的に平坦な支持表面2931を有するようにして形成され、これは、ステープルカートリッジ2200のステープル2220a及び2220bを異なる高さで支持するためのステップ付き表面を含む、インサート2935を支持するものとして構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、挿入部2935は、支持表面2931に対して配置されうる、平坦な又は少なくとも実質的に平面な底面を含みうる。インサート2935は、支持スロット、溝又はトラフ2932a及び2932bを更に有してもよく、これらはそれぞれ、ステープル2220a及び2220bを異なる高さで支持するように構成することができる。上記と同様、インサート2935は、切断部材が内部を通過できるように構成することが可能なナイフスロット2939がその内部に画定されてもよい。様々な実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2930は、支持インサート2935と同じ材料又はこれと異なる材料を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2930及び支持新サーと2935は両方とも、例えば金属を含む場合があり、一方で他の実施形態において、ステープルカートリッジチャネル2930は、例えば、金属を含んでよく、支持インサート2935は例えばプラスチックを含んでもよい。様々な実施形態において、支持インサート2935は、ステープルカートリッジチャネル2930に締結され及び/又はこれに溶接されうる。いくつかの実施形態において、支持インサート2935は、ステープルカートリッジチャネル2930にスナップ嵌め及び/又は圧力嵌めされうる。少なくとも一実施形態において、支持インサート2935は、接着剤を使用して、ステープルカートリッジチャネル2930に固定されうる。
【0088】
図55をここで参照し、様々な実施形態において、外科用ステープラのエンドエフェクタは、アンビル3040、ステープルカートリッジチャネル3030、及びステープルカートリッジチャネル3030内に位置する圧縮可能な、埋め込み可能ステープルカートリッジ3000を含む場合がある。上記と同様、アンビル3040は、内部に画定された複数のステープル成形ポケット3042、及び内部に切断部材を摺動可能に受容するように構成することが可能なナイフスロット3049を有しうる。上記と同様、ステープルカートリッジチャネル3030は、内部に画定された複数のステープル支持スロット3032、及びやはり内部に切断部材を摺動可能に受容するように構成することができるナイフスロット3039を有しうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3000は、第1の層3011、第2の層3012、並びに、例えば内部に配置されたステープル3020a及び3020bなどの、複数のステープルを含む場合がある。少なくとも一実施形態において、ステープル3020aは、ステープル3020bの未成形ステープル高さよりも高い、未成形ステープル高さを含む場合がある。様々な実施形態において、第1の層3011は、第1の圧縮可能材料を含む場合があり、第2の層3012は、第2の圧縮可能材料を含む場合がある。いくつかの実施形態において、第1の圧縮可能材料は、第2の圧縮可能材料よりも高速で圧縮され、いくつかの実施形態において、第1の圧縮可能材料は、第2の圧縮可能材料よりも低速で圧縮されうる。少なくとも一実施形態において、第1の圧縮可能材料は、第1ばね速度を含みうる弾性材料を含む場合があり、第2の圧縮可能材料は、第1ばね速度とは異なる第2ばね速度を含みうる、弾性材料を含みうる。様々な実施形態において、第1の圧縮可能材料は、第2の圧縮可能材料のばね速度よりも速いばね速度を含みうる。いくつかの他の実施形態において、第1の圧縮可能材料は、第2の圧縮可能材料のばね速度よりも低速を含みうる。様々な実施形態において、第1の圧縮可能層は、第1剛性を含む場合があり、第2の圧縮可能層は、第2剛性を含む場合があり、第1剛性は、第2剛性とは異なる。様々な実施形態において、第1の圧縮可能層は、第2の圧縮可能層の剛性よりも大きい剛性を含む場合がある。いくつかの他の実施形態において、第1の圧縮可能層は、第2の圧縮可能層の剛性よりも小さい剛性を含む場合がある。
【0089】
図55を再び参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3000の第2の層3012は、その幅にわたって一定の、又は少なくとも実質的に一定の厚さを含む場合がある。少なくとも一実施形態において、第1の層3011は、その幅にわたって変動する厚さを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の層3011は、例えば、中央部分などの、カートリッジ本体3010の中央部分において、カートリッジ3010の厚さを増加させうる、1つ又は2つ以上のステップ3008を含みうる。再び図55を参照すると、より短いステープル3020bは、段差3008(すなわち、カートリッジ本体3010のより厚い部分)に配置されるか又はこれと整列されてよく、より高いステープル3020aは、カートリッジ本体3010のより薄い部分に配置されるか又はこれと位置合わせされうる。様々な実施形態において、カートリッジ本体3010のより厚い部分及びより薄い部分の結果として、カートリッジ本体3010の剛性は、ステープルの内側列3020bに沿って、ステープル3020aの外側列よりも高い場合がある。様々な実施形態において、第1の層3011は、第2の層3012に接続されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の層3011及び第2の層3012は、層3011及び3012を一緒に保持しうる、連結機構を含みうる。いくつかの実施形態において、第1の層3011は、第1ラミネートを含む場合があり、第2の層3012は、第2ラミネートを含む場合があり、第1ラミネートは、1つ又は2つ以上の接着剤により第2ラミネートに接着されうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3000は、内部に切断部材を摺動自在に受容するように構成されうる、ナイフスロット3003を含みうる。
【0090】
ここで図56を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3100は、単一層の圧縮可能な材料、及び、加えて、例えば、内部に配置されたステープル3020bなどの複数のステープルを含む、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体3110を含みうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体3110の厚さは、その幅にわたって変化しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体3110は、その側部に沿って延びるステップ3108を含みうる。ここで図57を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3200は、単一層の圧縮可能な材料、及び、加えて、例えば、内部に配置されたステープル3020bなどの複数のステープルを含む、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体3210を含みうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体3210の厚さは、その幅にわたって変化しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体3210は、その中央部分に沿って延びるステップ3208を含みうる。ここで図58を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3300は、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体3310を含む場合があり、上記と同様に、カートリッジ本体3310の厚さは、その幅にわたって変動しうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体3310の厚さは、カートリッジ本体3310の側部と中央部分との間で幾何級数的に増加しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体3310の厚さは、弓状又は湾曲した輪郭によって画定されることがあり、弓状又は湾曲した組織接触表面3319を含む場合がある。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体3310の厚さ、及び組織接触表面3319の輪郭は、例えば、1つの曲率半径、あるいはいくつかの曲率半径によって画定されうる。ここで図59を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3400は、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体3410を含む場合があり、カートリッジ本体3410の厚さは、カートリッジ本体3410の側部と中央部分との間で直線的に、又は少なくとも実質的に直線的に増加しうる。
【0091】
ここで図60を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3500は、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体3510、及び内部に配置される、複数のステープル3520を含みうる。埋め込み可能カートリッジ本体3510は、第1の内側層3512、第2の内側層3513、及び外側層3511を含みうる。少なくとも一実施形態において、第1の内層3512は第1厚さを含む場合があり、第2の内層3513は、第2厚さを含む場合があり、第2の内層3513は、第1の層3512よりも厚い場合がある。少なくとも1つの代替的実施形態において、第1の内層3512は、第2の内層3513よりも厚い場合がある。代替的な実施形態において、第1の内層3512は、第2の内層3513と、同じ又は実質的に同じ、厚さを有しうる。いくつかの実施形態において、各ステープル3520は、基部3522、及び基部3522から延びる1つ又は2つ以上の変形可能な脚部3521を含みうる。様々な実施形態において、各脚部3521は、第1の内層3511内に埋め込まれた先端部3523を含む場合があり、加えて、ステープル3520の各基部3522は、第2の内層3512内に埋め込まれうる。少なくとも一実施形態において、第1の内層3512及び/又は第2の層3513は、内部に保存された少なくとも1つの薬剤を含む場合があり、様々な実施形態において、外層3511は、第1の内層3512及び第2の内層3513を封入する場合があり、外層3511がステープル3520によって穿孔される後まで、薬剤はステープルカートリッジ本体3510から流出しない。より詳細には、上記に加えて、アンビルは、ステープルカートリッジ3500の組織接触表面3519に接して配置された組織に対して下方に押され、これによりカートリッジ本体3510が圧縮されて表面3519が下方に、ステープル先端部3523よりも少なくとも部分的に下に動かされ、これにより先端部3523が外側層3511を破裂させるか又は穿孔する。外側層3511がステープル脚部3521によって裂かれた後、少なくとも1種類の薬剤Mが、ステープル脚部3521の周囲のカートリッジ本体3510から流出しうる。様々な状況において、カートリッジ本体3510の更なる圧縮によって、図61に示されるように、カートリッジ本体3510から更なる薬剤Mが絞り出される。
【0092】
図60を参照し、様々な実施形態において、外層3511は、水不透過性の、又は少なくとも実質的に不透過性のラップを含んでもよく、これは1)薬剤がステープルカートリッジ3500から時期尚早に流出するのを防ぎ、2)手術部位の液体が、ステープルカートリッジ3500に時期尚早に流入するのを防ぐように、構成されうる。いくつかの実施形態において、第1の内層3512は、内部に保存又は吸収される第1の薬剤を含む場合があり、第2の内層3513は、内部に保存又は吸収された第2の薬剤を含む場合があり、第2の薬剤は、第1の薬剤と異なる場合がある。少なくとも一実施形態において、外層3511の破断を生じる、カートリッジ本体3510の最初の圧縮は一般的に、第1の薬剤を第1の内層3512から絞り出すことができ、その後カートリッジ本体3510の圧縮が、一般的に第2の薬剤を第2の内層3513から絞り出すことができる。しかしながら、このような実施形態において、第1の薬剤及び第2の薬剤の一部分が同時に搾り出されてもよいが、最初に搾り出される薬剤の大部分が第1の薬剤を含むことがあり、その後搾り出される薬剤の大部分が、第2の薬剤を含む場合がある。上記に加え、いくつかの実施形態において、第1の内層3512は、第2の内層3513よりも多くの圧縮可能材料を含む場合があり、それにより後の圧縮力又は圧力よりも低い場合がある、最初の圧縮力又は圧力が、第1の内層3512内において、第2の内層3513よりも大きい最初の屈曲を生じる場合がある。第1の内側層3512内のこのようなより大きな最初の屈曲により、第2の内側層3513から絞り出される第2の薬剤よりも大きな割合の第1の薬剤が第1の内側層3512から搾り出される。少なくとも一実施形態において、第1の内層3512は、第2の内層3513よりも多孔質及び/又は可撓性でありうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の内層3512は、内部に画定された複数の孔又は空隙3508を含む場合があり、第2の内層3513は、内部に画定された複数の孔又は空隙3509を含む場合があり、様々な実施形態において、孔3508は、第1の内層3512内の第1の薬剤を保存するように構成され、孔3509は、第2の内層3513内の第2の薬剤を保存するように構成されうる。いくつかの実施形態において、第1の内層3512内の孔3508、及び第2の内層3513内の孔3509の大きさ及び密度は、本明細書において所望の結果をもたらすために選択されうる。
【0093】
図60及び図61を参照し、様々な実施形態において、外層3511、第1の内層3512、及び/又は第2の内層3513は、生体吸収性材料から構成されうる。少なくとも一実施形態において、第1の内層3512は、第1生体吸収性材料を含んでもよく、第2の内層3513は、第2生体吸収性材料を含んでもよく、外層3511は、第3生体吸収性材料を含んでもよく、第1生体吸収解性材料、第2生体吸収性材料、及び/又は第3生体吸収性材料は、異なる材料を含んでもよい。いくつかの実施形態において、第1生体吸収性材料は、第1速度において生体吸収されてもよく、第2生体吸収性材料は、第2速度で生体吸収されてもよく、かつ第3生体吸収性材料は、第3速度で生体吸収されてもよく、第1速度、第2速度及び/又は第3速度は異なる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、材料が特定の速度で生体吸収されるとき、このような速度は、単位時間において患者の身体により吸収される材料の質量として定義されうる。知られているように、異なる患者の身体は、異なる材料を異なる速度で吸収しうるため、このような速度はこのようなばらつきを説明するため平均速度として表すことができる。いずれの場合も、より速い速度とは、より遅い速度に比べ、単位時間により多くの質量が生体吸収されうるような速度である。図60及び図61を参照し、様々な実施形態において、第1の内層3512及び/又は第2の内層3513は、外層3511を含む材料よりも早く生体吸収する材料から構成される場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1内層3512及び/又は第2内層3513は、生吸収性フォーム、組織封止材、及び/又は止血剤量、例えば、酸化再生セルロース(ORC)から構成される場合があり、外層3511は、バットレス材料及び/又はプラスチック材料、例えば、ポリグリコール酸(PGA)(これは、商標名Vicrylで市販される)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリグレカプロン25(PGCL)(これは、商標名Monocrylで市販される)、ポリカプロラクトン(PCL)、及び/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/又はPCLの複合物から構成される場合がある。このような実施形態において、第1の内層3512及び/又は第2の内層3513は、即座に組織を治療することができ、かつ組織からの出血を低減することができ、外層3514は、長期の構造的支持をもたらすことができ、より遅い速度で生体吸収されうる。
【0094】
上記に加えて、外側層3511の生体吸収性のより遅い速度のため、外側層3511は、ステープルのライン内の組織が治癒する際に組織を強化又は構造的に補強することができる。いくつかの実施形態において、第1の内層3512及び第2の内層3513の一方が、他方よりも早く生体吸収されうる材料を含む場合があり、その結果、少なくとも一実施形態において、層の一方が治療物質の初期放出をもたらすことができ、他方の層が、同じ治療物質及び/又は異なる治療物質の持続放出をもたらすことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、治療物質が層3512、3513から放出されうる速度は、薬剤が吸収又は分散される基材層の生体吸収性の関数でありうる。例えば、少なくとも一実施形態において、第1の内層3512を含む基材は、第2の内層3513を含む基材よりも早く生体吸収されることがあり、結果として、薬剤は、例えば、第2の層3513よりも早く、第1の内層3512から放出されうる。本明細書において記載されるように、様々な実施形態において、カートリッジ本体3510の層3511、3512及び3513の1つ又は2つ以上が、例えば、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの、少なくとも1つの接着剤によって互いに接着されうる。いくつかの実施形態において、接着剤は、水溶性であり、ステープルカートリッジ3500が埋め込まれる際に、及び/又はその少し後に、層間の接続を解放するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、接着剤は、外層3511、第1の内層3512及び/又は第2の内層3513よりも早く生体吸収するように構成されうる。
【0095】
図62及び図63を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ3600などのステープルカートリッジは、圧縮可能な第1の層3611、第1の層3611に取り付けられた第2の層3612、及び第2の層3612に取り付けられた取り外し可能な圧縮可能層3613を含む、カートリッジ本体3610を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の層3611は、圧縮可能な発泡材料を含む場合があり、第2の層3612は、1つ又は2つ以上の接着剤を使用して、第1の層3611に接着されたラミレート材料を含む場合があり、第3の層3613は、例えば、1つ又は2つ以上の接着剤を使用して、第2の層3612に取り外し可能に取り付けられた圧縮可能発泡材料を含みうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3600は、カートリッジ本体3610内に配置された、例えば、ステープル3620などの、複数のステープルを更に含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ステープル3620は、第3の層3613内に配置された基部3622、及び基部3622から第2の層3612を通って、第1の層3611へと上方に延びる1つ又は2つ以上の変形可能な脚部3621を含みうる。上記に加えて、使用時には、ステープルカートリッジ本体3610の上面3619は、ステープル脚部3621が上面3619及び標的組織を貫通してアンビルと接触するまでアンビルによって下方に押されうる。ステープル脚部3621が充分に変形された後、アンビルをステープルカートリッジ3600から離れる方向に動かすことにより、圧縮可能な各層が少なくとも部分的に再膨張することができる。様々な状況において、組織を貫通するステープルの挿入によって組織の出血を生じる場合がある。少なくとも一実施形態において、第3の層3613は、例えば、タンパク質ヒドロゲルなどの、吸収性材料からなる場合があり、これは、ステープル留めされた組織から血液を回収することができる。上記に加えて、又は上記の代わりに、第3の層3613は、組織からの出血を低減するように構成することができる止血材料及び/又は組織シーラント、例えば、凍結乾燥トロンビン及び/又はフィブリンで構成することができる。いくつかの実施形態において、第3の層3613は、第1の層3611及び第2の層3612に構造的支持を提供する場合があり、第3の層3613は、生体吸収性材料及び/又は非生体吸収性材料を含むことがある。いずれにせよ、様々な実施形態において、第3の層3613は、ステープルカートリッジ3610が埋め込まれた後に、第2の層3612から分離される場合がある。第3の層3613が埋め込み可能品質の材料を含む実施形態において、外科医は、カートリッジ本体3610の第3の層3613を取り除くかどうかを選択することができる。少なくとも一実施形態において、第3の層3613は、第2の層3612から1つの断片としてとり除かれるように構成されうる。
【0096】
様々な実施形態において、第1の層3611は、第1の発泡材料を含む場合があり、第3の層3613は、第1の発泡材料とは異なりうる第2の発泡材料を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、第1の発泡材料は、第1の密度を含む場合があり、第2の発泡材料は、第2の密度を有する場合があり、第1の密度は、第2の密度と異なる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2の密度は、第1の密度よりも高い場合があり、結果として、第3の層3613は第1の層3611より圧縮性が低く、又はより低い圧縮速度を有する。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の密度は、第2の密度よりも高い場合があり、結果として、第1の層3611は第3の層3613より圧縮性が低く、又はより低い圧縮速度を有する。ここで図64及び図65を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3600と同様に、ステープルカートリッジ3700は、第1の圧縮可能発泡材層3711、第1の層3711に取り付けられた第2の層3712、及び第2の層3712に取り外し可能に取り付けられた分離可能な第3の圧縮可能発泡材層3713を含む、カートリッジ本体3710を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第3の層3713は、複数のステープル受容スロット又は切り抜き部3709を含む場合があり、これらはそれぞれ、内部に、例えばステープル基部3622などの、ステープル3620の少なくとも一部分を受容するように構成されうる。いくつかの実施形態において、ステープル3620は、ステープル受容スロット3709内で摺動するように構成され、又は換言すると、第3の層3713は、ステープルカートリッジ3700が標的組織に対して配置され、アンビルによって圧縮される際に、ステープル3620に対して摺動するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、受容スロット3709は、ステープル3620と、受容スロット3709の側壁との間に隙間が存在するように構成されうる。図64及び図65に例示されるように、少なくとも1つのこのような実施形態において、上記の結果として、ステープル3620は、ステープル3620が変形されるときに、内部に第3の層3713の一部分を捕捉しないことがある。いくつかの他の実施形態において、第2の層3712に隣接する、スロット3709を受容するステープルの端部は、第3の層3713の一部分によって閉鎖されることがあり、結果として、第3の層3713の少なくとも一部分が、ステープル3620内に、これらが変形する際に捕捉されうる。いずれの場合も、第3の層3713は例えば図64に示されるように、第3の層3713が2つ以上の部分として第2の層3712から剥離されうるように構成することができる1本又は2本以上の穿孔部及び/又は刻み目3708を有しうる。図64では、第3の層3713の部分の1つがツール3755から剥離されつつある様子が示されている。様々な実施形態において、穿孔3708は、第1列のステープルと、第2列のステープルとの中間に配置されたラインに沿って配置されうる。
【0097】
図64及び図65を参照し、様々な実施形態において、ステープル3620の基部3622は、受容スロット3709内に配置される場合があり、少なくとも一実施形態において、受容スロット3709の側壁は、ステープル脚部3621と接触して、これらを適所に保持するように構成されうる。いくつかの実施形態において、例示されないが、第3の層3713は、ステープルのライン内のステープルの全てを囲む、長尺状スロットを含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、例えば、4つのステープル列を含むステープルカートリッジは、ステープルカートリッジの底層内の各ステープル列と位置合わせされた長尺状スロットを含む場合がある。上記に加えて、ステープルカートリッジ3600及び/又はステープルカートリッジ3700の少なくとも一部分を患者の体内に移植することが可能であり、ステープルカートリッジの少なくとも一部分を患者から取り外し可能とすることができる。図64及び図65を参照し、少なくとも一実施形態において、第1の層3711及び第2の層3712は、ステープル3620内に捕捉される場合があり、及びステープル3620と共に埋め込まれる場合があり、第3の層3713は、任意により、ステープルカートリッジ3700から取り外されるか、又はここから分離される。様々な状況において、埋め込まれたステープルカートリッジの一部分を除去することにより、患者の身体が再吸収しなければならない、様々な治療的効果をもたらしうる物質の量を低減することができる。例えば、ステープルカートリッジの一部が腹腔鏡3755によって分離されて取り除かれる場合、分離されたステープルカートリッジ部分は、例えば5mmの開口部を有するトロカールのようなトロカールを通って手術部位から取り除くことができる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体は、取り除かれうる、2つ以上の層を含む場合がある。例えば、カートリッジ本体3710は第4の層を含んでもよく、カートリッジ本体3710の第3の層3713は止血材料で構成することができ、第4の層は支持層で構成することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、外科医は支持層を取り除き、その後例えば、止血層を取り除くかどうか選択することができる。
【0098】
図66を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ3800などのステープルカートリッジは、外層3811及び内層3812を含む、カートリッジ本体3810を含む場合がある。内層3812は、圧縮可能なフォーム材料から構成される場合があり、外層3811は、少なくともその一部分が、内層3812の周囲に巻かれる場合がある。少なくとも一実施形態において、外層3811は、内層3812の第1側部上に配置されるように構成された第1部分3811a、及び内層3812の第2側部上に配置されるように構成された第2部分3811bを含む場合があり、第1部分3811a及び第2部分3811bは、例えばヒンジ3809などの可撓性ヒンジによって接続されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、例えば、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの少なくとも1つの接着剤は、そこに外層3811の部分を固定するために、内層3812の第1側部及び/又は第2側部に適用されうる。様々な実施形態において、外層3811は、そこから延びる1つ又は2つ以上の締結部材を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、外層3811は、圧縮可能な内層3812内に位置しうる、外層3811の一方の側部から延びる、複数の変形可能な脚部3821を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、脚部3821は、内層3812の第2側部から突出しないことがあり、少なくとも1つの代替的実施形態において、脚部3821は、内層3812から少なくとも一部分が突出することがある。圧縮可能なカートリッジ本体3810が使用時に圧縮される際、脚部3821は、内側層3812及び外側層3811の第2の部分3811bを貫通するように構成されうる。いくつかの実施形態において、外層3811の第2部分3811bは、ステープル脚部3821を受容するように構成されうる、内部に画定された、例えば開口部3808などの、開口部を含む場合がある。いくつかの実施形態において、ステープルカートリッジ3800の少なくとも部分が、内部に切断部材を摺動自在に受容するように構成されうる、ナイフスロット3803を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、ナイフスロット3803は、カートリッジ本体3810の厚さを通って全体的に延びないことがあり、結果として、切断部材は、カートリッジ本体3810を、これに対して動かす際に切開することがある。
【0099】
図67を参照して、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ3900は、ステープルカートリッジ3800と同様に、内層3812及び外層3811を含むカートリッジ本体3910を含む場合があり、外層3811は、内層3812の第1側部に隣接するように配置された第1部分3811a、及び内層3812の第2側部に隣接するように配置された第2部分3811bを含む場合がある。少なくとも一実施形態において、上記と同様に、外層3811は、そこから延びる1つ又は2つ以上の締結部材を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、外層3811は、圧縮可能な内層3812内に位置しうる、外層3811の一方の側部から延びる、複数の変形可能な脚部3921を含む場合がある。いくつかの実施形態において、各変形可能な脚部3921は、そこから延びる少なくとも1つのフック又は返し部3923を含む場合があり、これは、外層3811の第2部分3811bと係合するように構成される場合があり、結果として、内層3812の外層3811を保持する。少なくとも1つのこのような実施形態において、返し部3923は、内層3812の第2側部から突出し、外層3811の第2部分3811bの開口部3808を通って延びるように構成される場合があり、それによって返し部3923は、外層3811の外側表面と係合して、外層3811を内層3812に固定することができる。ステープルカートリッジ3900を構成するには、内側層3812を少なくとも部分的に圧縮することによって、内側層3812から返し部を突出させて開口部3808内に入るようにすればよい。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ3900は、例えば、これがステープルカートリッジに挿入される際に少なくとも一部分が事前に圧縮されてもよい。上記に加え、いくつかの実施形態において、脚部3921の少なくとも一部分が、外層3811の第1部分3811a内に埋め込まれる場合があり、少なくとも一実施形態において、外層3811は、例えば、ポリジオキサノン(PDS)及び/又はポリグリコール酸(PGA)などのプラスチック材料を含む場合があり、プラスチック材料は、脚部3921の少なくとも一部分の周囲でオーバーモールドされることがある。
【0100】
図68〜72を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ4000などのステープルカートリッジは、圧縮可能な第1の層4011及び第2の層4012を含む、カートリッジ本体4010、加えて、カートリッジ本体4010内に配置された複数のステープル4020を含む場合がある。図70を参照し、いくつかの実施形態において、各ステープル4020は、基部4022、及び基部4022から延び変形可能な少なくとも1つの脚部4023を含む場合がある。図68を参照し、少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ4000は、ステープルカートリッジチャネル4030と、外科用ステープラのエンドエフェクタのアンビル4040との間に配置されることがあり、カートリッジ本体4010の第2の層4012及び/又はステープル4020の基部4022は、ステープルカートリッジチャネル4030に対して配置される場合がある。ここで図69を参照し、様々な実施形態において、第2の層4012は、プレジット支持フレーム4061によって互いに接続されたプレジットの層4060を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、プレジット4060及びプレジット支持フレーム4061は、例えば、ポリグリコール酸(PGA)などの、成形されたプラスチック材料を含む場合がある。各プレジット4060は、図70及び図71において示されるように、内部を通って延びるステープル脚部4021を受容するように構成することができる、1つ又は2つ以上の開口部又はスロット4062を有しうる。各プレジット4060は、ステープル4020の基部4022を受容するように構成することができる、内部に画定された受容スロット4063を更に含みうる。再び図69を参照し、様々な実施形態において、プレジット4060及び/又はプレジット支持フレーム4061は、複数の刻んだ線、穿孔などを含む場合があり、これは、プレジット4060が、所望の位置において、プレジット支持フレーム4061から分離されることを可能にするような、構成でありうる。同様に、図71を参照すると、1つ又は2つ以上のプレジット4060は、例えば、穿孔部及び/又は刻み目4064を含む線に沿って互いに連結されうる。使用時には、圧縮可能な発泡材層4011は標的組織Tに接して配置することができ、カートリッジ本体4010がアンビル4040によって圧縮されることによって、アンビル4040がステープル4020を変形することができる。ステープル4020が変形される際、各ステープル4020のステープル脚部4021は、組織T、第1の層4011の一部、及びプレジット4060を、変形されたステープル内に捕捉しうる。例えば、ステープルカートリッジチャネル4030が、埋め込まれたステープルカートリッジ4060から離れる方向に動かされると、プレジット支持フレーム4061がプレジット4060から分離され、かつ/又はプレジット4060が互いに分離されうる。特定の状況において、プレジット4060は、上記のようにステープル4020がアンビル4040によって変形される際に、フレーム4061から、かつ/又は互いから分離されうる。
【0101】
本明細書において記載される様々な実施形態において、ステープルカートリッジのステープルは、アンビルが閉位置に動かされるときに、アンビルによって完全に成形されうる。図73〜76を参照し、様々な他の実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ4100などのステープルカートリッジのステープルは、アンビルが閉位置へと動くときにアンビルによって、加えて、ステープルを閉鎖したアンビルへと動かすステープルドライバシステムによって、変形されうる。ステープルカートリッジ4100は、例えば、発泡材料、及び圧縮可能なカートリッジ本体4110内に少なくとも部分的に配置された、複数のステープル4120から構成されてもよい、圧縮可能なカートリッジ本体4110を含んでもよい。様々な実施形態において、ステープルドライバシステムは、ドライバホルダ4160、ドライバホルダ4160内に配置された複数のステープルドライバ4162、及びドライバホルダ4160内にステープルドライバ4162を保持するように構成されうるステープルカートリッジパン4180を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルドライバ4162は、ドライバホルダ4160の1つ又は2つ以上のスロット4163内に位置付けられることがあり、スロット4163の側壁は、ステープルドライバ4162をアンビルに向かって上方にガイドすることを補助しうる。様々な実施形態において、ステープル4120は、ステープルドライバ4162によってスロット4163内に支持されることがあり、少なくとも一実施形態において、ステープル4120は、ステープル4120及びステープルドライバ4162がこれらの非発射位置にある際に、スロット4163内に完全に位置付けられることがある。いくつかの他の実施形態において、ステープル4120の少なくとも一部分は、ステープル4120及びステープルドライバ4162がこれらの非発射位置にあるときに、スロット4163の解放端部4161を通って上方に延びうる。ここで図74を参照し、少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル4120の基部は、ドライバホルダ4160内に位置付けられることがあり、ステープル4120の先端部は、圧縮可能なカートリッジ本体4110内に埋め込まれることがある。いくつかの実施形態において、ステープル4120の高さの約1/3がドライバホルダ4160内に配置される場合があり、ステープル4120の約2/3が、カートリッジ本体4110内に配置されることがある。図73Aを参照し、少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ4100は、例えば、カートリッジ本体4110及びドライバホルダ4160を囲む、水透過性ラップ又は膜4111を更に含む場合がある。
【0102】
使用の際、ステープルカートリッジ4100は、例えば、ステープルカートリッジチャネル内に配置されてもよく、アンビルは、ステープルカートリッジ4100に向かって閉位置へと移動することができる。様々な実施形態において、アンビルは、アンビルがその閉位置に動かされるときに、圧縮可能カートリッジ本体4110と接触し、かつこれを圧縮することができる。いくつかの実施形態において、アンビルは、アンビルがその閉位置にあるときに、ステープル4120に接触しなくてもよい。いくつかの他の実施形態において、アンビルは、アンビルがその閉位置に動かされる際に、ステープル4120の脚部に接触し、少なくとも部分的にステープル4120を変形させてもよい。いずれの場合も、ステープルカートリッジ4100は、ステープルカートリッジ4100内で長手方向に前進させることができる1つ又は2つ以上のスレッド4170を更に含んでもよく、それにより、スレッド4170はステープルドライバ4162と順次係合し、ステープルドライバ4162及びステープル4120をアンビルの方向に動かすことができる。様々な実施形態において、スレッド4170は、ステープルカートリッジパン4180と、ステープルドライバ4162との間で摺動しうる。アンビルのクロージャが、ステープル4120の成形プロセスを開始した場合の実施形態において、ステープル4120のアンビルへの上方への移動は、成形プロセスを完了し、ステープル4120をこれらの完全に成形した、又は少なくとも所望の高さへと変形させることができる。アンビルのクロージャが、ステープル4120を変形させていない場合の実施形態において、ステープル4120のアンビルへの上方への移動は、成形プロセスを開始及び完了し、ステープル4120をこれらの完全に成形した、又は少なくとも所望の高さへと変形させることができる。様々な実施形態において、スレッド4170は、ステープルカートリッジ4100の近位端から、ステープルカートリッジ4100の遠位端まで前進することができ、それによって、ステープルカートリッジ4100の近位端内に配置されるステープル4120は、ステープルカートリッジ4100の遠位端に配置されるステープル4120が完全に成形される前に、完全に成形される。図75を参照し、少なくとも一実施形態において、スレッド4170は、それぞれ、少なくとも1つの角度付き、又は傾いた表面4711を含む場合があり、これは、図76に例示されるように、ステープルドライバ4162の下を摺動し、ステープルドライバ4162を持ち上げるように構成されうる。
【0103】
様々な実施形態において、上記に加え、ステープル4120は、組織Tの少なくとも一部分、及びステープルカートリッジ4100の圧縮可能なカートリッジ本体4110の少なくとも一部分を内部に捕捉するために、成形されうる。ステープル4120が形成された後、外科用ステープラのアンビル及びステープルカートリッジチャネル4130は、埋め込まれたステープルカートリッジ4100から離れることができる。様々な状況において、カートリッジパン4180はステープルカートリッジ溝チャネル4130と固定的に掛合され、その結果、カートリッジパン4180は、ステープルカートリッジ溝チャネル4130が、埋め込まれたカートリッジ本体4110から引き離される際に圧縮可能なカートリッジ本体4110から分離されうる。図73を再び参照し、様々な実施形態において、カートリッジパン4180は、対向する側壁4181を含む場合があり、その間に、カートリッジ本体4110が取り外し可能に配置されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、圧縮可能なカートリッジ本体4110は、カートリッジ本体4110が側壁4181の間で、使用中にその間に取り外し可能に保持され、カートリッジパン4180が引き離される際にカートリッジパン4180から解放可能に係合離脱されるように、圧縮されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ドライバホルダ4160は、カートリッジパン4180を手術部位から取り外すときに、ドライバホルダ4160、ドライバ4162、及び/又はスレッド4170が、カートリッジパン4180内に留まりうるようにして、カートリッジパン4180内に接続されうる。他のいくつかの実施形態において、ドライバ4162は、ドライバ4160から排出されて、手術部位に残されることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ドライバ4162は、商標名Vircylで販売されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物などの生体吸収性材料を含みうる。様々な実施形態において、ドライバ4162は、ドライバ4162が、ステープル4120と共に展開されるように、ステープル4120に取り付けられることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ドライバ4162は、例えば、ステープル4120の基部を受容するように構成されたトラフを含む場合があり、少なくとも一実施形態において、トラフは、圧力嵌め及び/又はスナップ嵌めの方法により、ステープル器具を受容するように構成されうる。
【0104】
上記に加え、いくつかの実施形態において、ドライバホルダ4160及び/又はスレッド4170は、カートリッジパン4180から排出されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、スレッド4170は、カートリッジパン4180と、ドライバホルダ4160との間で摺動する場合があり、それにより、スレッド4170がステープルドライバ4162及びステープル4120を上方に駆動するためにスレッド4170が前進する際に、スレッド4170がドライバホルダ4160も同様に、カートリッジパン4180の外側に上方へと移動させることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ドライバホルダ4160及び/又はスレッド4170は、商標名Vircylで販売されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物などの生体吸収性材料を含みうる。様々な実施形態において、スレッド4170は、ドライブバー又は切断部材に一体的に形成される及び/又はこれに取り付けられる場合があり、これはステープルカートリッジ4100を通じてスレッド4170を押す。このような実施形態において、スレッド4170は、カートリッジパン4180から排出されなくてもよく、外科用ステープラと共に留まってもよいが、スレッド4170がドライブバーに取り付けられていない他の実施形態において、スレッド4170は、手術部位に残ってもよい。いずれにせよ、上記に加え、カートリッジ本体4110の圧縮性は、ステープラのアンビルが閉鎖するときにカートリッジ本体4110が圧縮又は収縮しうる際に、より厚いステープルカートリッジが、外科用ステープラのエンドエフェクタ内で使用されることを可能にしうる。いくつかの実施形態において、アンビルの閉鎖の際に少なくとも一部分が変形されるステープルの結果として、例えば、およそ0.46cm(0.18”)を有するステープルなどのより高いステープルが使用される場合があり、およそ0.30cm(0.12”)のステープル高さが圧縮可能な層4110内に位置付けられる場合があり、圧縮可能な層4110は、例えば、およそ0.36cm(0.14”)の未圧縮高さを有しうる。
【0105】
ここで図77〜80を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ4200などのステープルカートリッジは、圧縮可能なカートリッジ本体4210、内部に配置された複数のステープル4220、及び複数の可撓性横方向支持部材4234を含む場合がある。ここで図78を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ4200は、アンビル4240とステープルカートリッジチャネル4230との中間に配置されることがあり、少なくとも一実施形態において、横方向支持部材4234は、ステープルカートリッジチャネル4230に取り付けられる場合がある。図79に示されるように、アンビル4240が下方に動かされてカートリッジ本体4210を圧縮し、ステープル4220を少なくとも部分的に変形させる際、カートリッジ本体4210の側部は、横方向に膨らんで側部支持部材4234を外側に押しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、横方向支持部材4234は、カートリッジ本体4210に取り付けられることがあり、上記のようにカートリッジ本体4210が横方向に膨らむときに、横方向支持部材4234は、図79に例示されるように、カートリッジ本体4210から分離されうる。少なくとも一実施形態において、横方向支持部材4234は、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの少なくとも1つの接着剤を使用して、カートリッジ本体4210に接着されることがある。上記と同様、アンビル4240が閉じることにより、ステープル4220が部分的にしか変形しない場合があり、その場合、ステープル4220の成形は、図80に示されるようにステープルカートリッジ4200を通じた1つ又は2つ以上のスレッド4270の前進によって完了されうる。ここで図82及び図83を参照し、様々な実施形態により、スレッド4270は、切断部材4280によって、ステープルカートリッジ4200の近位端から、ステープルカートリッジ4200の遠位端へと、前進させることができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、切断部材4280は、切断要素又はナイフ4283を含むことがあり、これは、組織T及び/又は圧縮可能なカートリッジ本体4210によって前進することができる。いくつかの実施形態において、切断部材4280は、カム部材4282を含む場合があり、これは、ジョー4230及び4240の外側表面に沿って移動し、ジョーを適所に保持することができる。上記の結果として、様々な実施形態において、ステープル4220は、組織Tが切開されるのと同時に、又は少なくとも実質的に同時に、これらの最終的な形状へと成形されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、スレッド4270は、ナイフ4283に対して遠位方向に配置されることがあり、それにより組織Tは、例えば、組織の処置部分が完全にステープル留めしたときにのみ切開される。
【0106】
再び図82及び図83を参照し、様々な実施形態において、スレッド4270は、切断部材4280によって一緒に前進する、別個の摺動可能な部材を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、スレッド4270は、ステープルカートリッジ4200内に収容される場合があり、切断部材4280は発射バー4281によってステープルカートリッジ4200内に前進させられる場合があり、それによって切断部材4280がスレッド4270に係合し、スレッド4270を遠位方向に前進させる。いくつかの実施形態において、スレッド4270は、互いに接続されうる。いずれの場合も、各スレッド4270は、ステープル列内で位置合わせされたステープル4220を持ち上げるように構成することができる角度を有する表面又はカム4271を有しうる。いくつかの実施形態において、角度を有する表面4271は、切断部材4280と一体的に形成されうる。再び図82及び図83を参照し、少なくとも一実施形態において、各ステープル4200は、基部、基部から延びる少なくとも1つの変形可能な部材、並びに基部及び/又はステープル4200の変形可能な部材の少なくとも一部分の周囲にオーバーモールドされた及び/又は配置された、クラウン4229を含む場合がある。様々な実施形態において、このようなクラウン4229は、例えば、スレッド4270によって直接駆動されるように構成されうる。より具体的に、少なくとも一実施形態において、ステープル4220のクラウン4229は、スレッド4270の角度を有する表面4271が下方で摺動し、その間にステープルドライバが配置されることなく、クラウン4229と直接接触するように構成される。このような実施形態において、各クラウン4229は、少なくとも1つの協働する角度を有する、又は傾いた表面を含む場合があり、これはスレッド4270の角度を有する表面4271と係合することがあり、スレッド4270がステープル4220の下で摺動する際に、協働する角度を有する表面がステープル4220を上方に駆動しうる。
【0107】
ここで図81を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ4300などのステープルカートリッジは、圧縮可能な本体4310及び圧縮可能な本体4310内に配置される複数のステープル4320を含む場合がある。上記と同様、ステープルカートリッジ4300は、ステープルカートリッジチャネルに取り付けられるか、かつ/又は圧縮可能な本体4310に接着することができる可撓性の側部支持体4334を有しうる。上記に加えて、可撓性側部支持体4334は、側部支持体4334を一体に保持するように構成することができる1つ又は2つ以上の支材、又は連結部材4335によって互いに連結されうる。使用時には、連結部材4335は、側部支持体4334がカートリッジ本体4310から早期に分離することを防止又は少なくとも抑制するように構成することができる。いくつかの実施形態において、接続部材4335は、ステープルカートリッジ4300がアンビルによって圧縮された後に、横方向支持体4334を一緒に保持するように構成されうる。このような実施形態において、横方向支持体4334は、カートリッジ本体4310の横方向部分の、横方向への膨らみ、又は変位に抵抗することがある。いくつかの実施形態において、例えば、切断部材4280などの切断部材は、切断部材4280が、カートリッジ本体4310内で遠位方向に動く際に、接続部材4335を横切するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、切断部材4280は、アンビルに対してステープル4320を成形するために、例えばスレッド4270などの1つ又は2つ以上のスレッドを遠位方向に押すように構成されうる。スレッド4270は、連結部材4335に隣接するステープル4320が完全に成形されるか又は少なくとも所望の高さに成形されるまで切断部材4280がその連結部材4335を切断しないように切断刃先4283を導くことができる。様々な状況において、連結部材4335は、側部支持体4334と協働して圧縮可能なカートリッジ本体4310の横方向の動きを防止するか又は少なくとも低減することができ、同時に、カートリッジ本体4310内に配置されたステープル4320の横方向の動きを防止するか又は少なくとも低減することができる。特定の状況において、連結部材4335は、ステープル4320が変形されるまでステープル4320を定位置に保持することができ、連結部材4335はその後切断されてカートリッジ本体4310の横方向部分が解放されうる。上記のように、側部支持体4334は、ステープルカートリッジチャネルと連結することも可能であり、その結果、ステープルカートリッジ4300が埋め込まれた後に側部支持体4334をステープルカートリッジチャネルと共に手術部位から取り出すことができる。特定の実施形態において、横方向支持体4334は、埋め込み可能材料を含む場合があり、手術部位に残される場合がある。少なくとも一実施形態において、接続部材4335は、カートリッジ本体4310と組織Tとの中間に配置されることがあり、接続部材4335が横方向支持体4334から分離された後に、接続部材4335は、患者の中に埋め込まれたままでありうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、接続部材4335は、埋め込み可能材料を含む場合があり、いくつかの実施形態において、接続部材4335は、例えば、横方向支持体4334と同じ材料を含みうる。様々な実施形態において、接続部材4335及び/又は横方向支持体4334は、商標名Vircylで販売されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物などの可撓性生体吸収性材料を含みうる。様々な実施形態において、接続部材は、横方向支持体4334を接続する材料のシートを含む場合がある。特定の実施形態において、ステープルカートリッジは、カートリッジ本体4310の頂面にわたって延びる接続部材と、加えてカートリッジ本体4310の底面の周囲に延びる接続部材とを含みうる。
【0108】
ここで図84を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、ステープル4420などのステープルを含む場合があり、これは、クラウン部分に挿入されたワイヤ部分を含みうる。少なくとも一実施形態において、ワイヤ部分は、例えば、チタン及び/ステンレススチールなどの金属、並びに/又は、例えば、ポリジオキサノン(PDS)及び/若しくはポリグリコール酸(PGA)などのプラスチックを含むことができる。少なくとも一実施形態において、ワイヤ部分は、例えば、チタン及び/ステンレススチールなどの金属、並びに/又は、例えば、ポリジオキサノン(PDS)及び/若しくはポリグリコール酸などのプラスチックを含むことができる。特定の実施形態において、各ステープル4420のワイヤ部分は、基部4422及び基部4422から延びる変形可能な脚部4421を含む場合があり、各ステープル4420のクラウン部分は、基部4422の少なくとも一部分を内部に受容するように構成されうる、クラウン4429を含みうる。次に図85A〜85Cを参照すると、各ステープル4420の各部分を組み立てるには、ワイヤ部分の脚部4421をクラウン4429の開口4426内に挿入すればよく、その場合、開口4426は、脚部4421を基部チャンバ4427にガイドするように構成することができる。ワイヤ部分を更にクラウン4429内に挿入することにより、脚部4421が基部チャンバ4427を脱出し、ワイヤ部分の基部4422が基部チャンバ4427内に入る。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープル脚部4421が、上方向、又は少なくとも実質的に上方向を向くようにして、基部4422が基部チャンバ4427に入る際に、クラウン4429内でワイヤ部分が回転するように、基部チャンバ4427は構成されうる。再び図84を参照し、様々な実施形態において、クラウン4429は、内部にステープル脚部4421を受容するように構成されうる、出口孔4425を含む場合がある。
【0109】
上記に加え、様々な実施形態において、外科用ステープラは、ステープルカートリッジ4400及びステープルカートリッジチャネル4430を横切し、カートリッジ本体4410内に収容されたステープル4420をアンビルの方に動かすように構成されたスレッド4470を含む場合がある。様々な状況において、スレッド4470は、ステープルカートリッジチャネル4430の近位端からカートリッジチャネル4430の遠位端へと動かされることによって、カートリッジ本体4410及びステープル4420を移植することができる。特定の状況において、スレッド4470をカートリッジチャネル4430の近位端にまで後退させるか又は戻すことができ、別のステープルカートリッジ4400をカートリッジチャネル4430内に挿入することができる。新しいステープルカートリッジ4400がカートリッジチャネル4430内に配置された時点で、スレッド4470を再び遠位方向に前進させることができる。様々な実施形態において、外科用ステープラは、新しいカートリッジ4400がカートリッジチャネル4430内に配置されることなく、スレッド4470が遠位方向に再び前進することを防ぎうる、1つ又は2つ以上のロックアウト機構を含む場合がある。再び図84を参照し、少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジチャネル4430は、スレッド4470の遠位方向の動きを防ぐか、又は少なくとも制限するように構成されうる、ロックアウト肩部4439を含みうる。より詳細には、スレッド4470は、例えばステープルカートリッジ4400内の最も近位のステープル4420間に延びる持ち上げ機構4428によって、スレッド4470が肩部4439上に少なくとも部分的に上方に持ち上げられない限りは、肩部4439と当接するように構成することができる。換言すれば、新しいステープルカートリッジ4400内に最も近位のステープル4420が存在しなければ、スレッド4470を前進させることはできない。したがって、カートリッジチャネル4430内に使用済みのステープルカートリッジ4400が存在するか、又はカートリッジチャネル4430内にステープルカートリッジ4400がまったく存在しない場合、スレッド4470をカートリッジチャネル4430内で前進させることはできない。
【0110】
図86を参照すると、上記に加えて、例えばステープルカートリッジ4500などのステープルカートリッジをステープルカートリッジチャネル4530内に配置することができ、ステープルカートリッジ4500は、圧縮可能なカートリッジ本体4510、カートリッジ本体4510内に配置された複数のステープル4520、及びカートリッジパン又はリテーナ4580を含みうる。様々な実施形態において、圧縮可能なカートリッジ本体4510は、外層4511及び内層4512を含む場合があり、少なくとも一実施形態において、外層4511は、内層4512を封止しながら閉鎖しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、外層4511は、内層4512とカートリッジパン4580との間で延びることがある。特定の他の実施形態において、外層4511は、内層4512を部分的にのみ囲む場合があり、少なくとも1つのこのような実施形態において、外層4511及びカートリッジパン4580は、協働して、内層4512を包囲するか、又は少なくとも実質的に包囲する。上記に加え、様々な実施形態において、ステープル4520は、カートリッジパン4580により支持される場合があり、カートリッジパン4580は、ステープル4520を支持するように構成された1つ又は2つ以上のステープル支持チャネルを含みうる。いくつかの実施形態において、カートリッジパン4580は、カートリッジ本体4510に取り付けられることがあり、少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体4510は、カートリッジパン4580の対向する側壁の間で横方向に圧縮される場合がある。様々な実施形態において、カートリッジパン4580の側壁は、カートリッジ本体4510を横方向に支持することができ、少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジパン4580は、下方支持体4583からカートリッジ本体4510まで上方に延びる1つ又は2つ以上の壁部又はフィン4582を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体4510は、内部に1つ又は2つ以上のスロット又はチャネルを含む場合があり、これらは壁部4582を受容する、及び/又はこれと連結するように構成されうる。様々な実施形態において、壁部4582は、カートリッジ本体4510を通って部分的に又はほぼ全体的に延びる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、壁部4582は、ステープルの第1列4520と、ステープルの第2列4520との間で、ステープルカートリッジ4500を通って長手方向に延びる場合がある。
【0111】
様々な実施形態において、カートリッジ本体4510及び/又はカートリッジパン4580は、協働する保持機構を含む場合があり、これらは、カートリッジパン4580とカートリッジ本体4510との間にスナップ嵌めを提供する場合がある。いくつかの実施形態において、ステープルカートリッジ4500は、カートリッジチャネル4530内に配置される場合があり、それによってカートリッジパン4580は、カートリッジチャネル4530に対して配置されるか、及び/又はこれに取り付けられる。少なくとも一実施形態において、カートリッジパン4580は、カートリッジチャネル4530に分離可能に連結される場合があり、それにより、ステープルカートリッジ4500がアンビル4540によって圧縮されて、ステープル4520が変形された後、カートリッジパン4580は、カートリッジチャネル4530から分離されることがあり、カートリッジ本体4510と共に埋め込まれることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジパン4580は、商標名Vircylで販売されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで販売されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物などの生体吸収性材料を含みうる。いくつかの実施形態において、外科用ステープラは、ステープルカートリッジチャネル4530と、カートリッジパン4580上の底部駆動表面との中間で摺動されうる、発射機構及び/又はドライバを更に含む場合があり、これは、カートリッジパン4580を、カートリッジチャネル4530から持ち上げるか、又は発射するように構成されうる。特定の実施形態において、カートリッジ本体4510は、カートリッジパン4580に分離可能に連結されることがあり、それによって、ステープルカートリッジ4500がアンビル4540によって圧縮され、ステープル4520が変形された後にカートリッジ本体4510がカートリッジパン4580から分離されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジパン4580は、カートリッジチャネル4530としっかりと係合したままであり、それにより、カートリッジパン4580は、カートリッジチャネル4530と共に手術部位から取り外される。特定の実施形態において、外科用ステープラは、ステープルカートリッジパン4580と、カートリッジパン4510上の底部駆動表面との中間で摺動されうる、発射機構及び/又はドライバを更に含む場合があり、これは、カートリッジ本体4510を、カートリッジパン4580から持ち上げるか、又は排出するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジ4500は、カートリッジパン4580とステープル4520との中間に配置されたステープルドライバを更に含む場合があり、それにより、発射機構が遠位方向に摺動する際に、ステープルドライバ及びステープル4520がアンビルに向かって上方に駆動されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルドライバは、少なくとも一部分が圧縮可能なカートリッジ本体4510内に埋め込まれうる。
【0112】
上記と同様に、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ4500は、非発射ステープルカートリッジ4500がステープルカートリッジチャネル4530内に配置されない限り、切断部材の遠位方向の移動を防ぐか又は少なくとも制限するように構成されうる、ロックアウト機構を含みうる。特定の実施形態において、ステープルカートリッジパン4580は、例えば、ステープルカートリッジチャネル4530内で切断部材を上方に、かつ固定表面の上に持ち上げる、表面を含む場合がある。カートリッジパン4580を含むステープルカートリッジ4500がカートリッジチャネル4530内に存在しない場合、切断部材を前進させることはできない。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ4500内の最近位ステープル、及び/又は他の任意の好適なステープルは、固定表面の上で切断部材を充分に持ち上げることができる、持ち上げ表面を含みうる。上記に加えて、又はその代わりに、ステープルカートリッジ4500の異なる部分を異なる色を有する材料で構成することができる。このような実施形態において、外科医は非発射及び/又は発射したステープルカートリッジが、ステープルカートリッジチャネル4530内に存在するときに、これを視覚的に特定することができる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体4510の外層4511は、第1の色を有することがあり、カートリッジパン4580は、第2の色を有することがあり、ステープルカートリッジチャネル4530は、第3の色を有することがある。第1の色が見える場合、外科医は未発射のカートリッジ4500がステープルカートリッジチャネル4530内に存在していることを知ることができ、第2の色が見える場合、外科医は発射済みカートリッジ4500がステープルカートリッジチャネル4530内に存在しており、残留するカートリッジパン4580を取り出す必要があることを知ることができ、第3の色が見える場合、外科医は、ステープルカートリッジ4500のいずれの部分もカートリッジチャネル4530内に残留していないことを知ることができる。
【0113】
図87を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ4600などのステープルカートリッジは、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体4610、及び内部に配置された複数のステープル4620を含む場合がある。カートリッジ本体4610は、外側層4611及び内側層4612を有しうる。いくつかの実施形態において、内層4612は、内部に画定された、複数のポケット、例えば、ポケット又は空洞4615を含む場合があり、これは、カートリッジ本体4610の折り畳みを促進しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、内層4612は、波形の又は蜂の巣状の格子を含む場合があり、圧縮力又は圧力が一定の閾値を超えない限りにおいて、圧縮力又は圧力に耐えるように構成されうる。閾値を上回らない場合、内側層4612は、作用する圧縮力又は圧力に対して直線的又は少なくともほぼ直線的な速度で変形しうる。圧縮力又は圧力が閾値を上回った後、内側層4612は、圧縮荷重の結果、大きな屈曲に対して急に降伏して折り畳まれ又は座屈する場合がある。様々な実施形態において、内層4612の格子は、一緒に接続されうる複数の副層4612aを含みうる。少なくとも一実施形態において、各副層4612aは、複数の交互のくぼみ及び隆起部、又は波形部を含む場合があり、これは、隣接する交互の副層4612aのくぼみ及び隆起部と位置合わせされうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の副層4612aのくぼみが、第2の副層4612aの隆起部と隣接するように配置される場合があり、同様に、第1の副層4612aの隆起部は、第2の副層4612aのくぼみと隣接するように配置されうる。様々な実施形態において、隣接する副層4612aは、例えば、フィブリン及び/又はタンパク質ヒドロゲルなどの少なくとも1つの接着剤によって、互いに及び/又は外層4611に接着されうる。図88は、カートリッジ本体4610が折り畳まれ、ステープル4620が変形されることによって組織Tを捕捉し、カートリッジ本体4610に対して保持した後のステープルカートリッジ4600を示している。
【0114】
図89〜91を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ4700などのステープルカートリッジは、圧縮可能な、埋め込み可能カートリッジ本体4710、及びカートリッジ本体4710内に配置される複数のステープル4720を含みうる。上記と同様、カートリッジ本体4710は外側層4711及び内側層4712を含んでよく、その場合、内側層4712は複数の副層4712aを含みうる。上記と同様、各副層4712aは、交互に配されたくぼみ4717及び隆起部4718を含んでよく、これらのくぼみ4717及び隆起部4718は互いに位置合わせ」されることによってそれらの間にポケット又は空洞4715を画定しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、くぼみ4717及び/又は隆起部4718は、互いに平行であり及び/又は長手方向軸4709と平行である軸に沿って延びうる。様々な実施形態において、ステープル4720は、互いに平行であり及び/又は長手方向軸4709と平行である軸に沿って延びうる複数のステープル列内に位置合わせされることがある。図87及び図88を参照し、様々な別の実施形態において、カートリッジ本体4600内に収容されるステープル4620は、副層4612aのくぼみ及び隆起部によって画定される軸に対して横方向又は垂直である、軸に沿って延びることがある。図89〜91を再び参照すると、ステープル4720は谷部4717及び山部4718を通って延びてよく、ステープル4720と副層4712aとの間の摩擦力が、ステープル4720をカートリッジ本体4710内に保持することができる。いくつかの実施形態において、複数の副層4712aは、バットレス材料及び/又はプラスチック材料、例えば、ポリジオキサノン(PDS)及び/又はポリグリコール酸(PGA)などから構成される場合があり、これは、例えば、図89及び図90に例示されるように、ステープル4720を直立向きに保持し及び/又はステープル4720を、互いと位置合わせするように構成されうる。図91は、カートリッジ本体4710が折り畳まれ、ステープル4720が変形されることによって組織Tを捕捉し、カートリッジ本体4710に対して保持した後のステープルカートリッジ4700を示している。
【0115】
再び図89〜91を参照し、様々な実施形態において、カートリッジ本体4710は、これが圧縮されるときに、弾力的に又は弾性的に折り畳みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、くぼみ4717及び隆起部4718によって各副層4712a内で形成される波形部は、カートリッジ本体4710が圧縮されたときに平坦化するか、又は少なくとも実質的に平坦化され、これは、その間に画定される空洞4715を折り畳むか、又は少なくとも実質的に折り畳みうる。様々な状況において、圧縮力又は圧力がカートリッジ本体4710から取り除かれた後、カートリッジ本体4710又はカートリッジ本体4710の少なくとも一部が弾力的又は弾性的に再膨張しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体4710が圧縮されるときに、隣接する副層4712aのくぼみ4717と隆起部4718との間の接続が、無傷又は実質的に無傷のままであり得、その結果、圧縮力がカートリッジ本体4710から取り外された後に、副層4712aは、これら自体を互いから離すように付勢し、結果としてカートリッジ本体4710を少なくとも部分的に再拡張しうる。特定の実施形態において、カートリッジ本体4710は、これが圧縮されたときに、塑性的に変形又は圧壊することがあり、その結果、カートリッジ本体4710は、圧縮力又は圧力がカートリッジ本体4710から取り外された後に再拡張しないことがある。図92を参照し、いくつかの実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ4800などのステープルカートリッジは、外層4811及び内層4812を含む、圧壊可能なカートリッジ本体4810を含む場合があり、内層4812は、内部に画定された複数のポケット又は空洞4815を有する、波形の、蜂の巣状の格子を含む場合がある。様々な実施形態において、内層4812の格子を画定する壁部は、1つ又は2つ以上の弱化した、又は薄い断面4819を含むことがあり、これらは、カートリッジ本体4810が圧縮される際に、格子を画定する壁部が破断することを可能にするように構成されうる。このような状況では、カートリッジ本体4810は、ステープルカートリッジ4800が埋め込まれる際に圧壊しうる。
【0116】
様々な実施形態において、ここで図93〜95を参照し、例えば、ステープルカートリッジ4900などのステープルカートリッジは、外層4911、及び外層4911の上部と下部との中間に配置される複数の折り畳み可能な要素4912を含むカートリッジ本体4910を含みうる。主に図93及び図94を参照すると、ステープルカートリッジ4900は、複数のステープル4920を更に有してもよく、その場合、各ステープル4920は折り畳み可能要素4912内に配置されうる。より詳細には、各折り畳み可能要素4912は、第1の部分4912a、第2の部分4012b、及び第3の部分4012cを含んでよく、これらは協働して、ステープル4920を受容するように構成された空洞4915を内部に画定しうる。上記に加えて、使用時には、ステープルカートリッジ4900はステープルカートリッジチャネル内に配置され、組織接触表面4919に圧縮力が加えられることによってカートリッジ本体4910が圧縮されうる。組織接触表面4919が下方に動かされるにしたがって折り畳み可能要素4912は折り畳むことができる。このような状況では、折り畳み可能要素4912の第2の部分4912bは、対応する第1の部分4912a内に折り畳むことができ、同様に、各折り畳み可能要素4912の第3の部分4912cは、対応する第2の部分4912b内に折り畳むことができる。カートリッジ本体4910が圧縮され、折り畳み可能要素4912が折り畳まれると、折り畳み可能要素4912内に配置されたステープル4920は、図95に示されるように変形されうる。様々な実施形態において、各折り畳み可能要素4912の第2部分4912bは、対応する第1の部分4912a内に摩擦しながら係合及び/又は圧力嵌めされることがあり、それによって、折り畳み可能要素4912に適用される圧縮力が、第1の部分4912a及び第2の部分4912bをその延長位置(図94)に保持する保持力を超えると、第1の部分4912a及び第2の部分4912bは、互いに対して摺動し始めることができる。同様に、各折り畳み可能要素4912の第3の部分4912cは、対応する第2の部分4912b内に摩擦を介して係合及び/又は圧入され、これにより、圧潰可能要素4912に加えられる圧縮力が、第2の部分4912b及び第3の部分4912cをその延長位置(図94)に保持する保持力を上回ると、第2の部分4912bと第3の部分4912cとは互いに対して摺動し始めることができる。
【0117】
本明細書において記載される多くの実施形態において、ステープルカートリッジは、内部に複数のステープルを含む場合がある。様々な実施形態において、このようなステープルは、2つのステープル脚部を有する実質的にU字型の構成に変形される金属ワイヤを含むことがある。ステープルが、3つ又は4つ以上のステープル脚部を有する、一緒に結合された2つ又は3つ以上のワイヤなどの異なる構成を含みうる、他の実施形態が想到される。様々な実施形態において、ステープルを成形するために使用される、ワイヤが、丸い、又は少なくとも実質的に丸い断面を含みうる。少なくとも一実施形態において、ステープルワイヤは、例えば、正方形及び/又は矩形の断面などの、他の任意の好適な断面を含みうる。特定の実施形態において、ステープルは、プラスチックワイヤを含む場合がある。少なくとも一実施形態において、ステープルは、プラスチックコーティングされた金属ワイヤを含みうる。様々な実施形態において、カートリッジは、ステープルに加えて、又はその代わりに、任意の好適な種類の締結具を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、このような締結具は、アンビルと係合する際に折られうる、枢動可能なアームを含む場合がある。いくつかの実施形態において、二部構成の締結具が使用されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジは、複数の第1締結部分を含む場合があり、アンビルは、アンビルがステープルカートリッジに対して圧縮される際に、第1締結部分に接続される、複数の第2締結部分を含む場合がある。上記のように、特定の実施形態において、スレッド又はドライバは、ステープルの成形プロセスを完了するために、ステープルカートリッジ内で前進しうる。特定の実施形態において、スレッド又はドライバは、1つ又は2つ以上の形成部材を、内部に位置付けられた、対向するステープルカートリッジ及びステープル又は締結具と係合するように、下方に動かすために、アンビル内で前進しうる。
【0118】
本明細書において記載される様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、内部に保存された4列のステープルを含みうる。少なくとも一実施形態において、4つのステープル列は、2つの内側ステープル列、及び2つの外側ステープル列に構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、内側ステープル及び外側ステープル列は、ステープルカートリッジ内の切断部材又はナイフスロットの第1側部に配置されることがあり、同様に、内側ステープル列及び外側ステープル列は、切断部材又はナイフスロットの第2側部に配置されることがある。特定の実施形態では、ステープルカートリッジは切断部材スロットを有さなくともよいが、このようなステープルカートリッジは、ステープルカートリッジスロットの代わりに、切断部材によって切開されるように構成された指定部分を有しうる。様々な実施形態において、内側ステープル列は、ステープルカートリッジ内において、これらが切断部材スロットから均等に、又は少なくとも実質的に均等に離間するように配置されうる。同様に、外側ステープル列は、ステープルカートリッジ内において、これらが切断部材スロットから均等に、又は少なくとも実質的に均等に離間するように配置されうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、ステープルカートリッジ内に保存された5列以上、又は3列以下のステープルを含みうる。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジは、6列のステープルを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ステープルカートリッジは、切断部材スロットの第1側部に3列のステープルを備え、切断部材スロットの第2側部に3列のステープルを備えうる。特定の実施形態において、ステープルカートリッジは、奇数のステープル列を含みうる。例えば、ステープルカートリッジは、切断部材スロットの第1の側部に2列のステープルを有し、切断部材スロットの第2の側部に3列のステープルを有することができる。様々な実施形態において、ステープル列は、同じ又は少なくとも実質的に同じ、成形されていないステープル高さを含みうる。いくつかの他の実施形態において、1つ又は2つ以上のステープル列は、他のステープルとは異なる非形成ステープル高さを有するステープルを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、切断部材スロットの第1側部のステープルは、第1の非成形高さを有し、切断部材スロットの第2側部のステープルは、第2非成形高さを有し、これは、例えば、第1高さとは異なる。
【0119】
図96A〜96Dを参照し、様々な実施形態において、外科用ステープラのエンドエフェクタは、例えば、ステープルカートリッジ5030などのカートリッジ取り付け部分、ステープルカートリッジ5000などの、ステープルカートリッジチャネル5030内に取り外し可能に配置された締結具カートリッジ、並びに、ステープルカートリッジ5000及びステープルカートリッジチャネル5030の反対側に配置された、ジョー5040を含みうる。ステープルカートリッジ5000は、圧縮可能な本体5010、及び複数のステープル5020、並びに/又は少なくとも一部が圧縮可能な本体5010内に配置された他の任意の適当な締結具を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ステープル5020は、基部5022、及び、加えて、基部5022から上方に延びる脚部5021を含む場合があり、脚部5021の少なくとも一部分が、カートリッジ本体5010内に埋め込まれることがある。様々な実施形態において、圧縮可能な本体5010は、頂面又は組織接触表面5019、及び下面5018を含む場合があり、下面5018は、ステープルカートリッジチャネル5030の支持表面5031に対して配置されるか、これによって支持されうる。上記と同様、支持表面5031は、例えばステープル5020の基部5022を受容して支持するように構成することができる、内部に画定された複数の支持スロット5032(図96D)を有することができる。様々な実施形態において、外科用ステープラのエンドエフェクタは、例えば、保持マトリックス5050などの保持マトリックスを更に含む場合があり、これは、ステープル5020と係合し、その間に組織を捕捉するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス5050は、ジョー5040に取り外し可能に搭載されうる。使用時には、カートリッジ5000がステープルカートリッジチャネル5030内に配置された時点で、ジョー5040及びこれに取り付けられた保持マトリックス5050を、ステープルカートリッジ5000及びステープルカートリッジチャネル5030の方向に動かすことができる。少なくとも一実施形態において、ジョー5040は、ジョー5040及びステープルカートリッジチャネル5030が、ジョー5040が閉鎖する際に、平行、又は少なくとも実質的に平行なままであるように、軸5099に沿って下方に動かされうる。より具体的に、少なくとも1つのこのような実施形態において、ジョー5040は、ジョー5040がステープルカートリッジ5000の方に動く際に、保持マトリックス5050の組織接触表面5051が、ステープルカートリッジ5000の組織接触表面5019と平行又は少なくとも実質的に平行であるような方法で閉鎖されうる。
【0120】
ここで図96Aを参照し、様々な実施形態において、保持マトリックス5050は、保持マトリックス5050がジョー5040に取り付けられる際に、保持マトリックス5050とジョー5040との間に、ほとんど(あるとしても)相対移動が存在しないように、ジョー5040に分離可能に固定されうる。少なくとも一実施形態において、ジョー5040は、保持マトリックス5050を適所に保持するように構成されうる、1つ又は2つ以上の保持機構を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス5050は、ジョー5040にスナップ嵌め及び/又は圧力嵌めされうる。このような実施形態において、保持マトリックス5050は、少なくとも1つの接着剤を使用して、ジョー5040に接着されうる。いずれの場合も、ジョー5040は、保持マトリックス5050が組織Tと接触し、組織Tがステープルカートリッジ5000の組織接触表面5019に接して配置されるような位置に動かすことができる。組織Tがジョー5040によってステープルカートリッジ5000に接して配置される際、ステープルカートリッジ5000の圧縮可能な本体5010は、ジョー5040によって圧縮されても、されなくてもよい。いずれにせよ、様々な状況において、ステープル5200の脚部5021は、図96Aに例示されるように、ステープルカートリッジ5000の組織接触表面5019を通って突出しないことがある。更に、やはり図96Aに示されるように、ジョー5040は、保持マトリックス5050をステープル5020と係合させることなく、圧縮可能な本体5010に対して組織Tを保持することができる。このような実施形態は、例えば、組織Tを損傷することなく、手術部位内のエンドエフェクタの所望の位置付けをうるために、外科医がジョー5040を複数回にわたって開閉することを可能にしうる。しかしながら、カートリッジ本体5010がアンビル5040によって圧縮される前に、ステープル先端部5023が、組織接触表面5019から突出しうるような他の実施形態が想到される。次に図96Bを参照すると、エンドエフェクタが適当に配置された時点で、ジョー5040をステープルカートリッジチャネル5030に向かって下方に動かすことができ、これにより、圧縮可能な本体5010はアンビル5040によって圧縮され、組織接触表面5019がステープル5020に対して下方に押される。組織接触表面5019が下方に押されると、ステープル脚部5021の先端部5023が組織接触表面5019を貫通し、更に組織Tの少なくとも一部に貫通しうる。そのような状況では、保持マトリックス5050の保持開口部5052がステープル脚部5021の先端部5023と位置合わせするか又は少なくとも実質的に位置合わせするようにして保持マトリックス5050をステープル5020の上に配置することができる。
【0121】
次に図96Cを参照すると、保持マトリックス5050が軸5099に沿って下方に押されるにしたがって、ステープル5020のステープル脚部5021が持開口部5052内に進入しうる。様々な実施形態において、ステープル脚部5021は、保持開口部5052の側壁と係合しうる。以下でより詳細に記載されるように、いくつかの実施形態において、保持マトリックス5050は、ステープル脚部5021と係合しうる、保持開口部5052内及び/又は周囲に延びる、1つ又は2つ以上の保持部材を含む場合がある。いずれの場合も、ステープル脚部5021を保持開口部5052内に保持することができる。様々な状況において、ステープル脚部5021の先端部5023は、保持開口部5052内に進入することができ、開口部5052の保持部材及び/又は側壁と摩擦を介して係合しうる。保持マトリックス5050がステープル5020の基部5022の方向に押されるにしたがって、ステープル脚部5021は側壁及び/又は保持部材に対して摺動することができる。上記の結果、ステープル脚部5021と保持マトリックス5050との間に摺動摩擦力が生じうるが、このような摺動摩擦力は、保持マトリックス5050のステープル5020上への挿入に抗しうるものである。様々な実施形態により、保持マトリックス5050と、ステープル5020との間の摺動摩擦力は、ステープル5020のステープル脚部5021に沿って保持マトリックス5050が下方に摺動する際に一定であるか、又は少なくとも実質的に一定でありうる。いくつかの実施形態において、例えば、ステープル脚部5021、保持開口部5052、及び/又は保持開口部5052内に及び/又は周囲に延びる保持部材の形状のばらつきにより、保持マトリックス5050がステープル脚部5021に沿って下方に摺動する際に、摺動摩擦力は増加及び/又は低減することがある。様々な実施形態により、保持マトリックス5050のステープル5020への挿入はまた、ステープルカートリッジ5000の圧縮可能な本体5010により抵抗を受ける場合がある。より詳細には、圧縮可能な本体5010は、圧縮可能な本体5010が圧縮される距離が増加するのに伴って増加する抵抗力を保持マトリックス5050に加えることができる例えば弾性材料で構成することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カートリッジ本体5010によって生じる抵抗力の増加は、カートリッジ本体5010の圧縮距離に直線的に比例、又は少なくとも実質的に直線的に比例しうる。特定の実施形態において、カートリッジ本体5010により生じる抵抗力の増加は、カートリッジ本体5010の圧縮距離に対して幾何級数的に比例しうる。
【0122】
上記に加え、様々な実施形態において、上記の抵抗及び摩擦力を克服するために、充分な発射力が、ジョー5040及び保持マトリックス5050に適用される場合がある。使用時には、保持マトリックス5050は、ステープル5020に対して任意の適当な深さに配置されうる。少なくとも一実施形態において、保持マトリックス5050は、組織の2つ以上の層を一緒に固定し、組織内に圧縮力又は圧力を生成するために、ステープル5020の基部5022に対してある深さで配置されうる。様々な状況において、保持マトリックス5050及びステープル5020を含むシステムは、外科医が保持マトリックス5050が配置される深さを選択することによって、組織に加えられる圧縮力又は圧力の量を選択することを可能とするものである。保持マトリックス5050は、保持マトリックス5050が支持スロット5032の底部から一定の深さ5011だけ離れて配置されるまで、ステープル5020のステープル基部5022に向かって下方に押されることがあり、より短い深さ5011は、組織Tに適用されるより低い圧縮力又は圧力を生じうるより高い深さ5011よりも、組織Tに適用されるより高い圧縮力又は圧力を生じることがある。様々な実施形態において、組織Tに適用される圧縮力又は圧力は、保持マトリックス5050が配置される深さ5011に対して線形に比例するか、又は少なくとも実質的に線形に比例しうる。様々な状況において、組織Tに作用する圧縮力又は圧力は、保持マトリックス5050とステープルカートリッジ5020との間に配置される組織Tの厚さに依存しうる。より詳細には、所定の距離5011では、より厚い組織Tの存在により、より薄い組織Tよりも高い圧縮力又は圧力が生じうる。
【0123】
上記に加えて、様々な状況において、外科医は、保持マトリックス5050が配置される深さを調節することによって、エンドエフェクタ内に配置された、より厚い及び/又はより薄い組織に適合させて、組織の厚さにかかわらず組織Tに一定又は所定の圧力を作用させることができる。例えば、外科医は、より薄い組織Tを締結する際にはより短い深さ5011に、又はより厚い組織Tを締結する際にはより高い深さ5011に保持マトリックス5050を配置することによって、組織内部において同じか又は実質的に同じ圧縮圧力をうることができる。上記に加え、いくつかの実施形態において、外科医は、保持マトリックス5050とステープルカートリッジ5010との間に配置された組織Tに適用する圧縮圧力の量を選択的に決定することができる。様々な状況において、外科医は保持マトリックス5050をステープル5020と係合させ、保持マトリックス5050をステープル5020の基部5022から第1の距離だけ離れた位置に配置することによって、組織に第1の圧縮圧力を作用させることができる。あるいは、外科医は、第1の距離よりも短い第2の距離だけ基部5022から離れた位置に保持マトリックス5050を配置することによって、組織に第1の圧力よりも高い第2の圧縮圧力を作用させることができる。あるいは、外科医は、第2の距離よりも短い第3の距離だけ基部5022から離れた位置に保持マトリックス5050を配置することによって、組織に第2の圧力よりも高い第3の圧縮圧力を作用させることができる。様々な実施形態において、保持マトリックス5050及びステープル5020を含む締結システムは、外科医が標的組織に広範な圧縮圧力を適用することを可能にするように構成されうる。
【0124】
ここで図96Dを参照し、様々な実施形態において、ステープル脚部5021は、ステープル脚部先端部5023が、保持マトリックス5050の頂面の上に延びるように、保持マトリックス5050を通って挿入されうる。再び図96Cを参照し、少なくとも一実施形態において、ジョー5040は更に、内部に画定される隙間開口部5042を含む場合があり、これは、ステープル脚部先端部5023が保持マトリックス5050内の保持開口部5052を通過する際に、ステープル脚部先端部5023を受容するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、隙間開口部5042は、脚部5021がジョー5040と接触しないように、保持開口部5052と位置合わせされうる。様々な実施形態において、隙間開口部5042は、保持マトリックス5050が配置される距離にかかわらず、ステープル脚部5021がジョー5040と接触しないように充分な深さを有しうる。ここで図96Dを参照し、保持マトリックス5050がステープル5020と係合し、所望の位置に配置された後、ステープルカートリッジチャネル5030及びジョー5040を組織Tから離れるように動かすことができる。より詳細には、ステープルカートリッジチャネル5030を、埋め込まれたステープルカートリッジ5000から分離することができ、アンビル5040を、埋め込まれた保持マトリックス5050から分離することができる。ジョー5040が保持マトリックス5050から取り除かれ、ステープル支持体5032がステープル基部5022から取り除かれる場合、保持マトリックス5050と基部5022の底部との間の距離5011は、ジョー5040及びステープルカートリッジチャネル5030がもはやそこに支持を提供していないにもかかわらず、維持されうる。様々な実施形態において、ステープル脚部5021と保持マトリックス5050との間の静止摩擦力は、圧縮されたカートリッジ本体5010及び/又は圧縮された組織Tによって保持マトリックス5050に付勢力が適用されるにもかかわらず、保持マトリックス5050を適所に維持するために十分でありうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体5010は、弾性材料を含んでもよく、これは、圧縮される際に、保持マトリックス5050及びステープル5020を別個に押すような方法で、保持マトリックス5050及びステープル5020に弾性付勢力を適用することができるが、このような運動は、ステープル脚部5021と保持マトリックス5050との間の摩擦係合によって抵抗を受ける。
【0125】
様々な実施形態において、上記のように、保持マトリックスは複数の保持開口部を含む場合があり、このような保持開口部は、内部に締結具脚部を受容するように構成されうる。図97を参照し、少なくとも一実施形態において、保持マトリックス5150の一部分がそこに例示され、これは、外辺部5156によって画定される保持開口部5152を含む場合がある。様々な実施形態において、開口部5152の外辺部5156は、円形の、又は少なくとも実質的に円形の輪郭、及び/又は他の任意の好適な輪郭を含みうる。いくつかの実施形態において、保持マトリックス5150は、例えば、保持部材5153などの1つ又は2つ以上の保持部材を含む場合があり、これは、開口部5152内に延び、締結具脚部が内部を通って挿入される際に、締結具脚部と係合するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各保持部材5153は、中央軸5159に向かって、すなわち、開口部5152の中央に向かって内側に延びる、カンチレバーを含む場合がある。様々な実施形態において、保持マトリックス本体5158に取り付けられた第1の端部、及び保持開口部5152の外辺部5156を形成する第2の端部を含む場合がある。いくつかの実施形態において、保持開口部5152の外辺部5156は、第1直径又は幅によって画定される場合があり、締結脚部は、第2直径又は幅によって画定される場合があり、第2直径は、第1直径よりも大きい場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、締結具脚部が内部を通って挿入される際に、保持開口部5152の直径を増加させるために、締結部脚部は、保持部材5153の1つ又は2つ以上と接触して、これらを屈曲させるように構成されうる。上記に加え、いくつかの実施形態において、締結具脚部は、保持開口部5152の外辺部5156よりも大きい外辺部を画定する場合があり、これにより締結具脚部は、締結具脚部が内部に挿入される際に、外辺部5156を拡張することができる。
【0126】
図97を参照し、様々な実施形態において、開口部5152は、変形可能な部材5153によって画定される場合があり、各変形可能な部材5153は、他の変形可能な部材5153に対して、又はこれと別個に屈曲するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、隣接する変形可能な部材5153は、各変形可能な部材5153が他のものに対して屈曲することを可能にするように構成されうる、スロット5154によって分離されうる。いくつかの実施形態において、各スロット5154は、保持マトリックス本体5158内の第1の端部5155、保持開口5152内に開く第2の端部開口、及び第1の端部5155と第2の端部との間で延びる、一定の又は少なくとも実質的に一定の幅を含みうる。他の様々な実施形態において、各スロット5154の幅は、一定でないことがあり、各スロット5154は、その第1の端部と第2の端部との間で幅を増加及び/又は減少させることがある。いくつかの実施形態において、スロット5154の第1の端部5155は、円形部分などの、拡大部分を含む場合があり、これは、1)保持マトリックス本体5158に取り付けられた、変形可能な部材5153の基部に歪み解放を、及び2)変形可能部材5153の可撓性を増加させるための手段を提供しうる。様々な実施形態において、変形可能な部材5153、及び/又はスロット5154の形状は、変形可能な部材5153に、所望の可撓性を提供するように選択されうる。いくつかの実施形態において、例えば、スロット5154は、より短い長さを有する変形可能な部材5153よりも、より可撓性でありうるより長い変形可能部材5153を生じるために、長くされてもよい。少なくとも一実施形態において、各変形可能部材5153の幅は、その所望の可撓性を提供するように選択されうる。より詳細には、より薄い幅を有する変形可能部材は、より厚い幅を有する変形可能部材よりも高い可撓性を有しうる。再び図97を参照し、いくつかの実施形態において、保持マトリックス本体5158に取り付けられた、変形可能な部材5153のカンチレバーの第1の端部は、カンチレバーの第2の端部よりも幅が広い場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カンチレバーは、その第1の端部と第2の端部との間で、直線的又は実質的に直線的な様式でテーパ状になっていることがある。
【0127】
再び図97を参照し、様々な実施形態において、保持マトリックス本体5158は、組織接触表面5151、及び頂面5157を有する平坦な、又は少なくとも実質的に平坦な材料のシートを含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織接触表面5151、及び頂面5157は、互いに平行であるか、少なくとも実質的に平行でありうる。様々な実施形態において、各変形可能部材5153は、第1部分5153a及び第2部分5153bを含む場合があり、第1部分5153aは、第1の方向で延びることがあり、第2部分5153bは異なる、又は第2の方向に延びることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス5158は平面を画定することがあり、変形可能な部材5153の第1部分5253aは、このような平面内に位置しうる。様々な実施形態において、変形可能部材5153の第2部分5153bは、第1部分5153aに対して角度を成すように延びることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2部分5253bは、保持マトリックス本体5158の頂面5157から離れる方向を向くように延びることがあり、いくつかの実施形態において第2部分5253bは、保持開口部5152の中央軸5159の方に収束することがある。いずれにせよ、いくつかの実施形態において、第2部分5253bは、締結具脚部が内部を通って挿入される際に、中央軸5159から離れるように屈曲するように構成されうる。ステープル5020のステープル脚部5021が、保持開口部5152内に挿入される実施形態において、変形可能部材5153は、ステープル5120の基部5122から一般的に離れる方向で変形することができる。結果として、いくつかの実施形態において、変形可能な部材5153は、ステープル脚部5021が挿入される方向と同じ、又は少なくとも実質的に同じ、一般的な方向において屈曲しうる。
【0128】
図BDを参照し、様々な実施形態において、変形可能部材5153の第2部分5153bはそれぞれ、例えば鋭利な先端部を含む場合があり、これはステープル脚部5021が内部に挿入される際にステープル脚部5021に対して摺動するように構成されうる。第2の部分5153bの鋭利な先端部は、ステープル脚部5021が反対方向(すなわち、ステープル脚部5021を保持開口部5052から引き抜く方向)に引かれる際にステープル脚部5021に食い込むように構成することもできる。特定の状況では、第2の部分5153bは90°よりも大きい角度でステープル脚部5021の側面に対して傾斜してもよく、その結果、ステープル脚部5021にステープル脚部5021を保持開口部5052から引き抜こうとする力がかかると第2の部分5153bがステープル脚部5021の側面に食い込むか又は入り込むことができる。いくつかの実施形態において、ステープル脚部5021はその表面に、陥没部及び/又は凹部、例えば微小陥没部を含む場合があり、これは例えば内部に変形部材5053の先端部を受容するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、変形可能部材5053の先端部は、引き出し力がステープル脚部5021に適用される際に、ステープル脚部5021の陥没部に適合し、これに入り込むことができる。様々な実施形態において、第2部分5153bをステープル脚部5021内に入り込ませた結果として、ステープル脚部5021を保持開口部5022から取り除くために働く力は、単に第2部分5153bをステープル脚部5021内へとより深く配置させ、ステープル脚部5021を取り除くために必要な力を増加させうる。更に、第2部分5153bの上方への傾斜により、少なくとも一実施形態において、第2部分5153bは、保持開口部5152内のステープル脚部5021の挿入をより可能にし、かつステープル脚部5021の引き抜きにより抵抗することがある。少なくとも一実施形態において、結果として、ステープル脚部5021を保持開口部5022内に挿入するために必要な力は、ステープル脚部5021を保持開口部5022から取り外すために必要な力よりも小さいことがある。様々な実施形態において、ステープル脚部5021を保持開口部5022から取り外すために必要な力は、例えば、ステープル脚部5021を保持開口部5022に挿入するために必要な力よりも約50%大きいことがある。様々な他の実施形態において、例えば、ステープル脚部5021を取り外すために必要な力は、ステープル脚部5021を挿入するために必要な力よりも約10%〜100%大きい場合がある。いくつかの実施形態において、ステープル脚部5021を取り外すために必要な力は、例えば、ステープル脚部5021を挿入するために必要な力よりも約100%、約150%、約200%、及び/又は約200%超大きいことがある。
【0129】
図97を参照すると、いくつかの実施形態において、第2部分5253bは、開口部5152の周囲で周囲方向に配置され、その間にポケットを画定することがある。より詳細には、第2の部分5153bは、締結具脚部が保持開口部5152に挿入される際に締結具脚部の先端部を受容するように構成することができるポケット5160を画定することができる。様々な実施形態において、例えば、変形可能な部材5153の第2部分5153bは、環状、又は少なくとも実質的に環状の輪郭を含む場合があり、これは協働してポケット1560の環状、又は少なくとも実質的に環状の輪郭を動作可能に画定することがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2部分5153bは、円錐形、又は円錐台系のポケットを画定しうる。様々な実施形態において、ポケットは、適当な数の変形可能部材、例えば4つの変形可能部材5153(図97)、6つの変形可能部材5153(図98)、又は8つの変形可能部材5153(図99)によって画定されうる。図100を参照し、いくつかの実施形態において、保持マトリックス5250などの、保持マトリックスの変形可能部材は、角錐形状、又は少なくとも実質的に角錐の形状を形成しうる。様々な実施形態において、保持マトリックス5250は、保持開口部5252などの複数の保持開口部を含む場合があり、例えばこれは、外辺部5256によって画定されうる。様々な実施形態において、外辺部5256は、多角形又は少なくとも実質的に多角形の輪郭、及び/又は他の任意の好適な輪郭を含む場合がある。いくつかの実施形態において、保持マトリックス5250は、例えば、保持部材5253などの1つ又は2つ以上の保持部材を含む場合があり、これは、開口部5252内に延び、締結具脚部が内部を通って挿入される際に、締結具脚部と係合するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各保持部材5253は、中央軸5259に向かって、すなわち、開口部5252の中央に向かって内側に延びる、カンチレバーを含む場合がある。様々な実施形態において、各カンチレバーは、保持マトリックス本体5258に取り付けられた第1の端部、及び保持開口部5252の外辺部5256を形成する第2の端部を含む場合がある。特定の実施形態において、保持開口部5252の外辺部5256は、第1直径又は幅によって画定される場合があり、締結脚部は、第2直径又は幅によって画定される場合があり、第2直径は、第1直径よりも大きい場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、締結具脚部が内部を通って挿入される際に、保持開口部5252の直径を増加させるために、締結部脚部は、保持部材5253の1つ又は2つ以上と接触して、これらを屈曲させるように構成されうる。上記に加え、特定の実施形態において、締結具脚部は、保持開口部5252の外辺部5256よりも大きい外辺部を画定する場合があり、これにより締結具脚部は、締結具脚部が内部に挿入される際に、外辺部5256を拡張することができる。
【0130】
図100を参照し、様々な実施形態において、開口部5252は、変形可能な部材5253によって画定される場合があり、各変形可能な部材5253は、他の変形可能な部材5253に対して、又はこれと別個に屈曲するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、隣接する変形可能な部材5253は、各変形可能な部材5253が他のものに対して屈曲することを可能にするように構成されうる、スロット5254によって分離されうる。様々な実施形態により、保持マトリックス本体5258は、組織接触表面5251及び頂面5257を有する、平坦な、又は少なくとも実質的に平坦な材料のシートを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織接触表面5251、及び頂面5257は、互いに平行であるか、少なくとも実質的に平行でありうる。様々な実施形態において、各変形可能部材5253は、第1部分5253a及び第2部分5253bを含む場合があり、第1部分5253aは、第1の方向で延びることがあり、第2部分5253bは異なる、又は第2の方向に延びることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス5258は平面を画定することがあり、変形可能な部材5253の第1部分5253aは、このような平面内に位置しうる。様々な実施形態において、変形可能部材5253の第2部分5253bは、第1部分5253aに対して角度を成すように延びることがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2部分5253bは、保持マトリックス本体5258の頂面5257から離れる方向を向くように延びることがあり、いくつかの実施形態において第2部分5253bは、保持開口部5252の中央軸5259の方に収束することがある。いずれにせよ、いくつかの実施形態において、第2部分5253bは、締結具脚部が内部を通って挿入される際に、中央軸5259から離れるように屈曲するように構成されうる。図100を参照すると、いくつかの実施形態において、第2部分5253bは、開口部5252の周囲で周囲方向に配置され、その間にポケットを画定することがある。より詳細には、第2の部分5253bは、締結具脚部が保持開口部5252に挿入される際に締結具脚部の先端部を受容するように構成することができるポケットを画定することができる。変形可能な部材5253の第2部分5253bは例えば、多角形の、又は少なくとも実質的に多角形のポケットを画定しうる。様々な実施形態において、ポケットは例えば、正方形を画定しうる4つの変形可能部材5253(図100)、六角形を画定しうる6つの変形可能部材5253(図101)、又は八角形を画定しうる8つの変形可能部材5253(図102)などの好適な数の変形可能部材によって画定されうる。
【0131】
ここで図103を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス5350などの保持マトリックスは、例えば、チタン及び/又はステンレスシートなどの、平坦な、又は少なくとも実質的に平坦な材料のシートから形成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、複数の開口部5352は、1つ又は2つ以上のスタンピングプロセスにより、保持マトリックス5350の本体5358内に形成されうる。材料のシートは、スタンピングダイ内に置くことができ、こうしたスタンピングダイは作動されると材料の特定の部分を打ち抜くことによって、スロット5354、スロット5354の開口部5355、及び/又は保持開口部5352の外周部5356を形成することができる。スタンピングダイはまた、変形可能部材5353を適当な形態に曲げるように構成することもできる。少なくとも1つのこのような実施形態において、スタンピングダイは、第2部分5353bを、しわライン5353cに沿って、第1部分5353aに対して上方に変形することができる。ここで図104を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス5450などの保持マトリックスは、複数の保持開口部5452を含む場合がある。上記と同様、各保持開口部5452の外周部5456は、スロット又はスリット5454によって隔てられた複数の変形可能部材5453によって画定されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各変形可能な部材5453の全体は、上方に曲げられることがあり、変形可能な部材5453を含むカンチレバーの自由端は、外辺部5456を画定しうる。様々な実施形態において、保持マトリックス5450は、保持開口部5452を囲むか、少なくとも実質的に囲む、複数の開口部5455を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、開口部5455は、変形可能部材5453のカンチレバーの固定端によって画定される外辺部を囲むか又はこれを包囲する、円形の配列に配置される場合がある。特定の実施形態において、各開口部5455は、円形、又は少なくとも実質的に円形の外辺部及び/又は他の任意の好適な外辺部を含みうる。使用時には、開口部5455は、1)保持マトリックス本体5458に取り付けられた変形可能部材5453の基部に歪み解放を与え、かつ、2)変形可能部材5453の可撓性を増大させるための手段を与えることができる。様々な実施形態において、より大きな開口部5455は、より小さい開口部5455と比較して、より多くの可撓性を変形可能部材5453にもたらすことができる。更に、変形可能部材5453により近い開口部5455は、より遠い開口部5455と比較してより高い可撓性を与えることができる。
【0132】
ここで図105を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス5550などの保持マトリックスは、複数の保持開口部5552を含む場合がある。各保持開口部5552は、拡大された円形又は少なくとも実質的に円形の端部5555を有する長尺状スロット5554を有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、端部5555は、スロット5554よりも広い直径により画定されうる。特定の実施形態において、長尺状スロット5554及び端部5555は、長手方向軸5559に沿って配置され、及び/又はこれにそって中央に合わせられうる。様々な実施形態において、スロット5554及び端部5555は、2つの対向するタブ5553を画定する場合があり、これらは、締結具脚部が内部を通って挿入される際に、締結具の脚部に係合し、屈曲するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、より大きな外辺部、又は直径を有する端部5555はより長いタブ5553を画定する場合があり、これは、より小さい外辺部又は直径を有する端部5555によって画定されるタブ5553よりも可撓性でありうる。様々な実施形態において、端部5555は、同じ外辺部及び直径を有し、少なくとも1つのこのような実施形態において、各タブ5553は、長手方向軸5559と垂直であるか、又は少なくとも実質的に垂直な、軸を中心に対称でありうる。あるいは、端部5555は、異なる外辺部及び/又は直径を有する場合があり、少なくとも一実施形態において、各端部5553は、その軸を中心に対称でない場合がある。少なくとも1つのこのような代替的実施形態において、タブ5553は、締結具脚部が保持開口部5552を通って挿入される際に、これらの軸を中心に捩れてもよい。ここで図106を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス5650などの保持マトリックスは、複数の保持開口部5652を含む場合がある。各保持開口部5652は、円形又は少なくとも実質的に円形の端部5655を有する長尺状スロット5654を有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、長尺状スロット5654及び端部5655は、長手方向軸5659に沿って配置される、及び/又はこれに沿って中央に合わされる場合がある。様々な実施形態において、各端部5655は、スロット5654の幅と同じ又は少なくとも実質的に同じ、直径によって画定される場合がある。
【0133】
ここで図107を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス5750などの保持マトリックスは、複数の保持開口部5752を含む場合がある。各保持開口部5752は、拡大した端部5755を有する例えばスロット5754などの複数のスロットを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、長尺状スロット5754及び端部5755は、長手方向軸5759に沿って配置される、及び/又はこれに沿って中央に合わされる場合がある。様々な実施形態において、軸5759は、互いに垂直又は横方向である方向に延びる場合がある。いくつかの実施形態において、スロット5754及び端部5755は、例えば、4つのタブ5753を画定する場合があり、これは、締結具脚部が、保持開口部5752を通って挿入されるときに、締結具脚部と係合し、屈曲するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、各タブ5753は、三角形、又は少なくとも実質的に三角形の構成(例えば、正三角形)を含みうる。ここで図108を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス5850などの保持マトリックスは、複数の保持開口部5852を含む場合がある。各保持開口部5852は、端部5855を有する例えばスロット5854などの複数のスロットを含んでよく、その場合、スロット5854及び端部5855は、長手方向軸5859に沿って配置されるか、かつ/又は長手方向軸5859に沿って中心が合わせられる。様々な実施形態において、軸5859は、互いに垂直又は横方向である方向に延びる場合がある。いくつかの実施形態において、スロット5854及び端部5855は、例えば、タブ5853を画定しうる場合があり、これは、締結具脚部が、保持開口部5852を通って挿入されるときに、締結具脚部と係合し、屈曲するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、各タブ5853は、弓状の輪郭を含む場合がある。より詳細には、各タブ5853は、締結具脚部と接触するように構成することができる、図105に示された尖った端部とは異なる、湾曲した端部を含みうる。
【0134】
ここで図109を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス5950などの保持マトリックスは、複数の保持開口部5952を含む場合がある。各保持開口部5952は、例えばスロット5954などの複数のスロットを含んでよく、その場合、各スロット5954は、軸5959に沿って延びるか、かつ/又は軸5959に沿って中心が合わせられる。様々な実施形態において、軸5959は、互いに横方向であり、少なくとも1つのこのような実施形態において、軸5959は、全ての軸5959が保持開口部5952の中央を通って延び、互いに等間隔、又は少なくとも実質的に等間隔で離間するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、各スロット5954は、保持開口部5952の中央に面する開放端部、及びスロット5954の反対側の端部に、第2の閉鎖端部5955を含みうる。上記と同様、スロット5954及び端部5955は、締結具脚部が保持開口部5952に挿入される際に締結具脚部と係合して屈曲するように構成することができる、例えば3つのタブ5953を画定することができる。様々な実施形態において、各端部5953は、スロット5954の隣接する端部5955の間に延びる弓状の構成を含みうる。ここで図110を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス6050などの保持マトリックスは、複数の保持開口部6052を含む場合がある。各保持開口部6052は、締結具脚部が保持開口部6052に挿入される際に締結具脚部と係合して屈曲するように構成することができるタブ6053を有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、タブ6053は、保持マトリックス本体6058に固定された基部、及び締結具脚部に接触するように構成されうる、弓状又は湾曲した輪郭6056を含む自由端部を含みうる。いくつかの実施形態において、締結具脚部は、丸いワイヤを含むステープル脚部であり得、湾曲した輪郭6056は、丸いワイヤの湾曲した外側表面と適合するか、又は少なくとも実質的に適合するように構成されうる。
【0135】
再び図110を参照し、様々な実施形態において、保持マトリックス本体6058は、複数のスロット6054及び開口部6055を含み、これらは保持開口部6052のタブ6053及び様々な部分を画定するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、タブ6053は、平行な又は少なくとも実質的に平行な側部を含む矩形の構成を含む場合がある。ここで図111を参照し、いくつかの実施形態において、例えば、保持マトリックス6150などの保持マトリックスは、複数の保持開口部6152を含む場合がある。各保持開口部6152は、は、締結具脚部が保持開口部6152に挿入される際に締結具脚部と係合して屈曲するように構成することができるタブ6153を有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、タブ6153は、保持マトリックス本体6158に固定された基部、及び締結具脚部に接触するように構成されうる、弓状又は湾曲した輪郭6156を含む自由端部を含みうる。様々な実施形態において、保持マトリックス本体6158は、複数のスロット6154及び開口部6155を含み、これらは保持開口部6152のタブ6153及び様々な部分を画定するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、タブ6153は、弓状の側部を含む、テーパ状の構成を含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、タブ6153は、例えば、基部が自由端部よりも広くなるようにして、テーパ状の形状でありうる。
【0136】
上記のように、様々な実施形態において、締結システムは、保持マトリックスの複数の保持開口部を通って挿入される、ステープル脚部を含む、複数のステープルを含む場合がある。以下でより詳細に記載されるように、いくつかの実施形態において、ステープルは、第1のジョーに保持され、保持マトリックスは第2のジョーに保持され、第1のジョー及び第2のジョーの少なくとも一方が、互いに対して動かされうる。様々な状況において、第1のジョー内に配置されたステープルは、保持マトリックスがステープル脚部と係合する際に、ステープル脚部が保持開口部と整列するようにその内部に固定することができる。図112及び図113を参照し、いくつかの実施形態において、外科用ステープラの第1のジョー内に配置されるステープルカートリッジ6200、及び外科用ステープラの第2のジョー内に配置される、保持マトリックス6250を含む場合がある。上記に加えて、図119及び図120を参照すると、保持マトリックス6250は複数の保持開口部6252を含んでよく、各保持開口部6252は1つ又は2つ以上の屈曲可能な部材6253により画定された外周部6256を含みうる。上記に加え、少なくとも1つのこのような実施形態において、各開口部6252を画定する屈曲可能な部材6253は、ポケット6201を画定しうる。様々な実施形態において、各ポケット6201は例えば、湾曲した及び/又は凹状の表面を含む場合があり、これは例えば、ステープル脚部が保持開口部6252とずれ、屈曲可能な部材6253及び/又は組織接触表面6251と最初に接触する場合に、ステープル脚部の先端部を開口部6252にガイドするように構成されうる。
【0137】
上記に加え、様々な実施形態において、締結システムは、保持開口部6252を通って、保持マトリックス6250内に挿入されうる、ステープル脚部6221を含む、複数のステープル6220を更に含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ステープル6220は、そこから上方にステープル脚部6221が延びうる、基部6222を含む、例えば実質的にU字型の構成を含みうる。ここで図115及び図116を参照し、様々な実施形態において、保持マトリックス6250内の保持開口部6252は、例えば、2つの平行な、又は少なくとも実質的に平行な縦の列に構成される場合があり、これは、保持マトリックスの長手方向軸に沿って、又はこれと平行に延びる場合がある。いくつかの実施形態において、第1列の保持開口部6252は、第2列の保持開口部6252に対してオフセットされているか、又は食い違っている。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ステープル6220は、第1列の保持開口部6252に配置された第1ステープル脚部6221、及び第2列の保持開口部6252に配置された第2ステープル脚部6221を含む場合があり、結果として、基部6222は、保持マトリックス6250の長手方向軸と横方向の方向に延びうる。少なくとも1つのこのような実施形態では、ステープル6220は、互いに平行であるか、又は少なくとも実質的に平行でありうる。より詳細には、例えばステープル6220aの基部6222aは、ステープル6220bの基部6222bと平行又は少なくとも実質的に平行であり、基部6222bは、ステープル6220cの基部6222cと平行又は少なくとも実質的に平行でありうる。少なくとも一実施形態において、例えば、ステープル6220aのステープル脚部6221aは平面を画定することがあり、これはステープル6220bのステープル脚部6221bにより画定される平面と平行又は少なくとも実質的に平行であり、この平面は例えば、ステープル6220cのステープル脚部6221により画定される平面と平行であるか、又は少なくとも実質的に平行でありうる。
【0138】
図112及び図114を参照し、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ6200は、複数のステープル6220、並びに加えて、例えば、ステープル6220を位置合わせするように構成されうる、スロット、溝及び/又は開口部などの複数の位置合わせガイドを含む、位置合わせマトリックス6260を含みうる。様々な状況において、位置合わせマトリックス6260は、保持マトリックス6250がステープル脚部6221と係合するより前に、ステープル6220のステープル脚部6221が、保持マトリックス6250の保持開口部6252と位置合わせされるように構成することができる。ここで図117及び図118を参照し、様々な実施形態において、位置合わせマトリックス6260は、複数の位置合わせ開口部6262を含む場合があり、これは、ステープル6220のステープル脚部6221を緊密に受容するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ステープル6220は、基部6222及び基部6222から延びる2つのステープル脚部6221を含む場合があり、ステープル6220の基部6222は、保持マトリックス6260の底部表面6264の周囲に延びる場合があり、ステープル脚部6221は、位置合わせ開口部6262を通って上方に延びる場合がある。特定の実施形態において、各位置合わせ開口部6262は、円形、又は少なくとも実質的に円形であり、内部を通って延びるステープル脚部6221の直径に等しいか、又は僅かに大きい直径によって画定されうる。様々な実施形態において、位置合わせマトリックス6260は、位置合わせマトリックス6260の頂面6261から上方に延び、位置合わせ開口部6262を囲むか、又は少なくとも部分的に囲みうる複数の隆起部材6263を更に含みうる。いくつかの実施形態において、隆起部材6263は、より長い位置合わせ開口部6262を提供することがあり、様々な実施形態において、より長い開口部6262はステープル脚部6221の位置合わせに対し、より短い開口部6262よりも、多くの制御を提供することができる。
【0139】
使用中、いくつかの実施形態において、ステープルカートリッジ6200を支持する第1のジョーは、ステープル留めされる組織の一方の側に配置されることがあり、保持マトリックス6250を支持する第2のジョーは、組織の他方の側に配置されることがある。一度ジョーが組織に対して好適に配置されると、いくつかの実施形態において、第2のジョー及び保持マトリックス6250は、ステープルカートリッジ6200の方に動かされることがある。ステープル脚部6221は、保持マトリックス6250の保持開口部6252を通って挿入されると、様々な実施形態において、保持マトリックス6250の組織接触表面又は底面6251が、組織と接触し、組織を、位置合わせマトリックス6260の組織接触表面又は頂面6261に対して押し付ける。以下でより詳細に記載されるように、様々な実施形態において、ステープルカートリッジ6200は、例えば、位置合わせマトリックス6260の頂面6261の上に配置された圧縮可能なカートリッジ本体を更に含む場合があり、これは、組織と接触する場合がある。図114及び図118を参照し、いくつかの実施形態において、位置合わせマトリックス6260は、内部に画定された1つ又は2つ以上の開口部6203を更に含む場合があり、これは、位置合わせマトリックス6260が組織に対して配置されるときに、内部に組織の一部分を受容するように構成されうる。圧縮可能なカートリッジ本体が、位置合わせマトリックス6260上、及び/又はこれに対して配置される実施形態において、カートリッジ本体が圧縮される際に、圧縮可能カートリッジ本体の一部分が開口部6203内に入る場合がある。同様に、保持マトリックス6250は、保持マトリックス6250が組織に接して配置されるときに、その中に組織の少なくとも一部を受容するように構成することができる複数の開口部6202を有しうる。
【0140】
上記に加えて、ステープル6220のステープル脚部6221が、保持マトリックス6250の保持開口部6252に挿入される際、ステープル脚部6221の先端部は、保持マトリックス6250の上面6257から上方に突出しうる。上記のように、様々な状況において、ステープル脚部6221の先端部は、保持開口部6252に挿入された後に曲げられないままである場合もある。ここで図121〜124を参照し、いくつかの実施形態において、ステープルカートリッジ6200及び保持マトリックス6250を含む締結システムは、複数の保護キャップ又はカバー、例えばキャップ6270を更に含む場合があり、これらは、保持マトリックス6250上に突出するステープル脚部6221と組み合わせられる。様々な実施形態において、各キャップ6270は、ステープル脚部6221の鋭利な端部を全体的に又は少なくとも部分的に被覆することがあり、これにより鋭利な端部は、これに隣接して配置される組織に接触しない。ここで図124を参照し、少なくとも一実施形態において、各キャップ6270は、内部に画定された開口部6271を含む場合があり、これは、内部にステープル脚部6221の先端部を緊密に受容するように構成されうる。様々な実施形態において、キャップ6270は、例えば、シリコーン、ポリイソプレン、サノプレン、及び/又は天然ゴムなどの、弾性材料を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、開口部6271は、内部に挿入されたステープル脚部6221の外辺部又は直径よりも小さい外辺部又は直径を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、保護キャップ6270内の、開口部6271は、内部にステープル脚部6221を受容するために拡張しうる。様々な代替的実施形態において、キャップ6270は、開口部を含まないことがあり、ステープル脚部6221の先端部は、脚部6221が内部に挿入される際に、キャップ6270を切開するように構成されうる。いずれにせよ、様々な実施形態において、各キャップ6270は、キャップ6270の基部6272が、保持マトリックス6250の頂面6257に当接するか、又はこれに隣接するように配置されるまで、ステープル脚部6221上に配置されうる。様々な状況において、キャップ6270は、キャップ6270が容易に外れないように、ステープル脚部6221の先端部上にぴったりと嵌まるように構成することができる。いくつかの実施形態において、各キャップ6270は例えば、円錐、又は少なくとも実質的に円錐の外側表面を含みうる。様々な実施形態において、キャップ6270は、例えば、放物線状、又は少なくとも実質的に放物線状の外側表面を含む形状など、任意の好適な形状を含みうる。
【0141】
様々な実施形態において、例えば、上記の締結システムは、例えば、図125〜127に示される外科用ステープラを使用して配備しうる。様々な実施形態において、エンドエフェクタは、内部にステープルカートリッジ6200を支持するように構成されうる第1のジョー、又はステープルカートリッジチャネル6230と、保持マトリックス6250及び複数の保護キャップ6270を支持するように構成されうる第2のジョー6240とを含みうる。開いた形態の第2のジョー6240を示す図125を主に参照すると、組織Tが、保持マトリックス6250とステープルカートリッジ6200との間に配置されるようにして、ジョー6230及び6240を組織Tに対して配置することができる。様々な実施形態において、上記のように、ステープルカートリッジ6200は、内部にステープル6220及び位置合わせマトリックス6260が配置される、例えばカートリッジ本体6210などの圧縮可能カートリッジ本体を更に含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織Tは、カートリッジ本体6210の頂面に対して配置される場合がある。いくつかの実施形態において、第2のジョー6240は、複数の保護キャップ6270を受容するように構成された、複数の陥没部又は開口部6245と、加えて、保持マトリックス6250をキャップ6270上の適所に保持するように構成されうる1つ又は2つ以上の保持機構又は保持部とを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス6250は、開口部6245内にキャップ6270を保持するように構成されうる。ここで図137を参照し、様々な実施形態において、各開口部6245は、キャップ6270の一部分又は全体を内部に受容するように構成されうる。いくつかの実施形態において、開口部6245は、例えば、キャップ6270が、圧力嵌め及び/又はスナップ嵌め構成の少なくとも一方により内部に固定されうるように、充分な大きさ及び構成でありうる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの接着剤は、キャップ6270を開口部6245内に固定するために使用されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、このような接着剤は、キャップ6270がステープル脚部6221と係合し、第2のジョー6240が埋め込まれた締結アセンブリから離された後に、キャップ6270が第2のジョー6240から取り外されうるように、選択されうる。ここで図138を参照し、いくつかの実施形態において、第2のジョー6240は、少なくとも1つのカバーシート6246を含む場合があり、これは第2のジョー6240に組み合わされ、開口部6245内でキャップ6270にわたって延び、キャップ6270を保持することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カバーシート6246の少なくとも一部分が、例えば、少なくとも1つの接着剤を使用して、ジョー6240に固定されうる。使用中、少なくとも一実施形態において、カバーシート6246は、エンドエフェクタが手術部位に挿入される前に、ジョー6240から少なくとも部分的に取り外されることがある。いくつかの実施形態において、カバーシート6246は、例えば、PDS及び/又はPGAなどの埋め込み可能材料を含む場合があり、これは、ステープル脚部6221が保持マトリックス6250から現れる際に、ステープル脚部6221によって切開されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、カバーシート6246は、カバー6270と保持マトリックス6250との間の締結システムに固定されうる。
【0142】
上記に加えて、次に図126を参照すると、ジョー6240は、開位置から、組織Tが保持マトリックス6250及びカートリッジ本体6210に接して配置される閉位置へと動かすことができる。この位置では、保持マトリックス6250は、ステープル6220とまだ係合しなくともよい。様々な実施形態において、ジョー6240は、アクチュエータ6235によって、その開位置からその閉位置へと動かされうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ジョー6240は、遠位ピン6243及びここから延びる近位ピン6244を含む場合があり、遠位ピン6243は、カートリッジチャネル6230内に画定される遠位スロット6233内において垂直に、又は少なくとも実質的に垂直に摺動することができ、近位ピン6244はまた、やはりステープルカートリッジチャネル6230内で画定される近位スロット6234内で垂直に、又は少なくとも実質的に垂直に摺動しうる。図126に示されるように、使用時には、アクチュエータ6235を近位方向に後退させることによって、ピン6243及び6244が各スロット6233及び6234の上端へと動かされる。少なくとも1つのこのような実施形態において、アクチュエータ6235は、遠位駆動スロット6236及び近位駆動スロット6237を含む場合があり、駆動スロット6236及び6237の側壁は、遠位ピン6243及び近位ピン6244とそれぞれ接触し、アクチュエータ6235が近位方向に動くと、ピン6243及び6244を上方に駆動するように構成されうる。より詳細には、アクチュエータ6235が近位方向に動くにしたがって、遠位ピン6243は、遠位駆動スロット6236の傾斜した第1の部分6236aを摺動して上り、中間の又は第2の部分6236bへと入り、同様に、近位ピン6244は、遠位駆動スロット6237の傾斜した第1の部分6237aを摺動して上り、中間の又は第2の部分6237bへと入ることができる。ピン6243及び6244が両方とも上方に動くにしたがって、ジョー6240は、組織Tに向かって下方に、閉位置へと回転しうる。
【0143】
上記に加えて、次に図127を参照すると、アクチュエータ6235を更に近位方向に引くことにより、第2のジョー6240が第1のジョー6230に向かって下方に押され、カートリッジ本体6210が圧縮され、保持マトリックス6250及び複数の保護キャップ6270がステープル6220のステープル脚部と係合しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、アクチュエータ6235の追加的な近位方向への移動により、駆動スロット6236及び6237の側壁が、ピン6243及び6244と接触し、ピン6243及び6244をそれぞれ、スロット6233及び6234の底端部の方へと下方に駆動する。このような状況では、アクチュエータ6235を近位方向に引くことができ、これにより、1)遠位ピン6243が駆動スロット6236の第2の部分6236bを出て、傾斜した第3の部分6236cに入り、同様に、近位ピン6244が駆動スロット6237の第2の部分6237bから出て、傾斜した第3の部分6237cに入る。ピン6243及び6244が両方とも下方に動くにしたがって、第2のジョー6240は、第1のジョー6230に向かって、発射後の位置へと下方に動くことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2のジョー6240が下方に動かされることがあり、保持マトリックス6250は、カートリッジ本体6210の頂面と平行に若しくは少なくとも実質的に平行に、及び/又は位置合わせマトリックス6260と平行に若しくは少なくとも実質的に平行なままである。いずれの場合も、図129に示されるように、保持マトリックス6250及び保護キャップ6270がステープル6220のステープル脚部6221と係合した時点で、第2のジョー6240を、開位置又は少なくとも実質的に開位置に戻すことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、アクチュエータ6235は遠位方向に押され、ピン6243及び6244を、それぞれスロット6233及び6234の頂端部に駆動し、これはその後、ピンが一度各駆動スロット6236及び6237の中間部分6236b及び6237bを通過すると、スロット6233及び6234の底端部に向かって下方に駆動される。図128に示されるように、第2のジョー6240が開かれた時点で、第1のジョー6230を、埋め込まれたステープルカートリッジ6200から分離することができ、第1のジョー6230及び第2のジョー6240を、埋め込まれた締結アセンブリから取り外すことができる。
【0144】
再び、図127を参照し、読者には、保持マトリックス6250及びキャップ6270が、ステープル脚部6221に係合しているにもかかわらず、ピン6243及び6244は、これらの対応するスロット6233及び6234の最も底部に配置されるものとしては示されていないことがわかるであろう。このような状況は、保持マトリックス6250とカートリッジ本体6210との間に厚い組織Tが配置される場合に生じうる。次に図130を参照すると、より薄い組織Tが保持マトリックス6250とカートリッジ本体6210との間に配置される状況では、ピン6243及び6244は、図132に示されるように、それぞれのスロット6233及び6234内へ更に下方に動かされうる。一般的に、少なくとも1つのこのような実施形態において、アクチュエータ6235は近位方向に引かれ、上記及び図130〜132に例示される経過によりピン6243及び6244を上方及び下方に駆動し、かつより薄い組織Tにより、保持マトリックス6250及び保護キャップ6270は、図133及び図134に例示されるように、ステープル6220のステープル脚部6221上に更に駆動されうる。様々な実施形態において、保持マトリックス6250により可能となる調節可能性の結果として、エンドエフェクタ内に捕捉される組織が厚いか薄いかにかかわらず、同じ、又は少なくとも実質的に同じ圧縮圧力が締結された組織内で得られる。いくつかの実施形態において、保持マトリックス6250によって可能となる調節可能性は、外科医が、保持マトリックス6250が配置される深さを選択することによって、組織に対してより大きな圧縮圧力を適用するか、又はより小さな圧縮圧力を適用するかを選択できるようにする。少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス6250がステープル脚部6221に配置されうる範囲は、例えば、スロット6233及び6234の長さ又は範囲によって決定されうる。
【0145】
上記のように、様々な実施形態において、保護キャップ6270は、例えば、柔らかな又は可撓性材料を含む場合があり、これは、ステープル脚部6221の端部を把持するように構成されうる。いくつかの実施形態において、保護キャップ6270は、生体吸収性プラスチック、商標名Vicrylで市販されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで市販されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの合成体、並びに/あるいは、チタン及び/又はステンレススチールなどの生体適合性金属から構成される場合がある。図124に例示されるように、少なくとも一実施形態において、各キャップ6270は、他のキャップ6270に接続されていない場合がある。いくつかの実施形態において、1つ又は2つ以上のキャップ6270は、保持マトリックス6250に取り付けられる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、キャップ6270は、例えば、少なくとも1つの接着剤によって保持マトリックス6250に接続される場合があり、キャップ6270の開口部6271は、保持マトリックス6270内の保持開口部6252と位置合わせされるか、又は少なくとも実質的に位置合わせされうる。図135を参照し、様々な実施形態において、キャップ6370などの保護キャップは、内側空洞又はドーム6374を画定する場合があり、これは例えば、内部にステープル脚部6221の先端部を受容するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、キャップ6370は、底部6372、及び底部6372を通って延びる開口部6371を含む場合がある。様々な実施形態において、開口部6371は、1つ又は2つ以上の屈曲可能部材6373によって画定される場合があり、これは、ステープル脚部6221が内部を通って挿入される際に屈曲するように構成されうる。いくつかの実施形態において、例えば、2つ又は3つ以上のキャップ6370は、一緒に接続されてキャップ6370の配列を形成しうる。図136を参照し、少なくとも1つのこのような実施形態において、複数のキャップ6370は、材料のシート6375によって一緒に接続されうる。いくつかの実施形態において、シート6375は、所望の配置及び/又はキャップ6370の位置合わせを維持するために、充分に剛性でありうる。少なくとも一実施形態において、キャップ6370は、チタン及び/又はステンレススチールなどの生体適合性金属を含む場合があり、シート6375は、生体吸収性プラスチック、商標名Vicrylで市販されるポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、商標名Monocrylで市販されるポリグレカプロン25(PGCL)、ポリカプロラクトン(PCL)、並びに/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/若しくはPCLの混合物などを含む場合がある。様々な実施形態において、シート6375は、例えば、内部に保存及び/又は分散されるコロイド状銀及び/又はトリクロサン、などの抗菌剤を含む、生体吸収性材料から構成される場合があり、これらは例えば、シート6375が生体吸収される際に放出されうる。
【0146】
上記に加え、様々な実施形態により、シート6375は、例えば、射出成形プロセスを利用して、キャップ6370の周囲で射出成形され、それによってキャップ6370は、シート6375内に埋め込まれる。いくつかの他の実施形態において、シート6375は、例えば、射出成形プロセスを使用して成形される場合があり、開口部6376は、射出成形プロセス中、及び/又は射出成形プロセスの後に、スタンピングプロセスを使用して、シート6375に形成されうる。いずれの場合も、キャップ6370は、圧入及び/又はスナップ嵌め連結、及び/又は少なくとも1種類の接着剤を使用して開口部6376に挿入して固定することができる。いくつかの実施形態において、各キャップ6370は、キャップ6370の外辺部を囲むか、少なくとも部分的に囲む、環状の溝を含む場合があり、これは、内部に開口部6376の外辺部を受容するように構成されうる。いくつかの実施形態において、シート6375は、可撓性及び/又は柔軟な材料を含む場合があり、これは、キャップ6370内の相対移動を可能にしうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、可撓性シート6375は、例えば、ゴム、プラスチック及び/又はシリコーン材料を含む場合があり、キャップ6370は、例えば、金属などの剛性材料を含む場合がある。上記と同様の、少なくとも1つのこのような実施形態では、可撓性材料がキャップ6370の周囲に成形されうる。いくつかの実施形態において、キャップ6370は例えば、事前に成形したシート6375内に押し込まれうる。様々な実施形態において、所望の硬度のシート6375を提供するために、可撓性材料のデュロメーターが選択されうる。いくつかの実施形態において、シート6375は、これが可撓性バンドを含むように構成されうる。いずれの場合も、シート6375は、複数のキャップ6370がエンドエフェクタ内に同時に配置され、かつ/又は位置合わせされる際、キャップ6370をエンドエフェクタへの組み付けを容易にしうる。更に、キャップ6370を連結するシート6375は、埋め込まれた場合、例えばステープルラインに沿った組織を強化又は補強することができる。キャップ6370を連結するシートに加えるか、又はその代わりに、キャップ6370は、複数の連結部によって互いに連結することもできる。少なくとも1つのこのような実施形態において、このような接続部は、可撓性であり得、キャップ6370の間の相対移動を可能にしうる。
【0147】
図139及び図140を参照し、様々な実施形態において、例えば、キャップ6470などの保護キャップは、成形表面を含むことがあり、これはステープル脚部の先端部を変形するために構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、キャップ6470は、内部を通って延びる開口部6471を含みうる、基部6472を含む場合がある。様々な実施形態において、開口部6471は、例えば、ステープル脚部6221などのステープル脚部を、内部に緊密に受容するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、開口部6471は、ステープル脚部6221の直径又は外辺部と同等以上でありうる、直径又は外辺部によって画定されうる。様々な実施形態において、キャップ6470は、空洞又はドーム6474を更に含む場合があり、これは、ステープル脚部6221の先端部が、キャップ6470に挿入される際にこれを受容するように構成されうる。主に図140を参照すると、キャップ6470は、ステープル脚部6221を屈曲及び変形するように構成することができるアンビル又は成形表面6473を更に有してもよい。様々な状況において、成形表面6473は、例えば、湾曲しているか、かつ/又は凹状であってよく、ステープル脚部6221がキャップ6470に挿入される際にこれを曲げるように構成することができる。いくつかの実施形態において、ステープル脚部6221は、開口部6471を通ってこれが引き抜かれないように充分に変形することがあり、結果としてキャップ6470は、ステープル脚部6221に固定されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、キャップ6470の基部6472は、開口部6471の周囲に延びるリップを画定する場合があり、これは、変形されたステープル脚部6221が空洞6474から取り外されることを防ぐ場合がある。様々な状況において、上記の結果として、1つ又は2つ以上のキャップ6470は、例えば、保持マトリックス6250などの保持マトリックスが、ステープル6220から後退するか又は離脱することを防止又は制限することができる。例示されないが、様々な実施形態において、キャップ6470は、対称的に、又は少なくとも実質的に対称的に形成され、開口部6471は、キャップ6470を通って延びる中央軸6479に沿って位置しうる。図139を再び参照し、様々な別の実施形態において、開口部6471は、中央軸6479に対してオフセットされる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、オフセット開口部6471は、上記の中央に合わせた開口部6471を含む実施形態において生じうるように、成形表面6473の中央と接触する代わりに、ステープル脚部6221が成形表面6473の側部に接触し、成形表面6473のもう一方の側部の方へと湾曲することを可能にしうる。
【0148】
上記のように、様々な実施形態において、保持マトリックス6250などの保持マトリックスは例えば、シート材料及びそこから延びる複数の保持開口部6252を含む場合がある。少なくともいくつかの実施形態において、保持マトリックス6250を含むシート材料は、剛性又は実質的に非可撓性でありうる。他のいくつかの実施形態において、保持マトリックスは、保持マトリックス要素、保持マトリックス要素を接続する複数の可撓性コネクタ又は連結部の配列を含む場合がある。図141を参照し、様々な実施形態において、保持マトリックス又は保持マトリックスの一部分6550は、1つ又は2つ以上の接続連結部6507によって一緒に接続されうる複数の要素本体6505を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、各要素本体6505は、内部に保持開口部6552を画定する、複数の変形可能な部材6553を含む場合がある。いくつかの実施形態において、要素本体6505及び保持マトリックス6550の接続連結部6507は、一体的に形成される場合があり、材料の一体型の部品を含む場合がある。様々な実施形態により、保持マトリックス6550は、例えば、チタン及び/又はステンレススチールなどの、金属材料から、例えば、スタンピング又はキャスティングされうる。少なくとも一実施形態において、保持マトリックス6550はプラスチック、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、商標名Proleneで市販されるポリプロピレン、ポリエステル、商標名Ethibond及びMersileneで市販される、ポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−co−ヘキサフルオロプロピレン、商標名Pronovaで市販される、ポリヘキサフルオロプロピレン−VDF、及び/又はEthilon & Nurolonで市販される、長鎖脂肪酸ポリマーナイロン6及びナイロン6,6などで構成することができ、例えば射出成形プロセスによって形成することができる。いくつかの実施形態において、要素本体6505は、接続連結部6507で一体的に形成されない場合がある。様々な実施形態において、複数の単一の要素本体6505が作製され、これがその後一緒に接続されて、保持マトリックス内に埋め込まれる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、要素本体6505は、例えば、チタン及び/又はステンレススチールなどの金属材料からスタンピングされて、プラスチック射出成形型に入れられ、プラスチック材料が成形型に射出されて、1)要素本体6505を囲むか又は少なくとも実質的に囲むリム6506、及び2)リム6506から延びる接続連結部6507を形成しうる。いくつかの他の実施形態において、複数のリム6506内に画定される開口部を含む1つ又は2つ以上のコネクタ格子が形成される場合があり、このような開口部はそれぞれ、内部に要素本体6505を受容するように構成される。少なくとも一実施形態において、各要素本体6505は、円形の又は少なくとも実質的に円形の外側外辺部を含む場合があり、同様に各リム6506は、内部に円形の、又は少なくとも実質的に円形の開口部を画定する場合があり、開口部の直径は、要素本体6505の直径と同等か、又はそれより小さい場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、要素本体6505は、リム6505の開口部内に圧力嵌めされるか、又は埋め込まれる場合がある。いくつかの実施形態において、要素本体6505は、少なくとも1つの接着剤を利用して、開口部内に固定されうる。
【0149】
上記に加え、様々な実施形態において、例えば、図142〜145に例示されるように、保持マトリックスは、複数の要素本体6505、及び要素本体6505を任意の好適な配列で接続しうる複数の接続連結部6507を含む場合がある。配列のパターンとは関係なく、様々な実施形態において、接続連結部6507は、要素本体6505及び保持開口部6552が、互いに対して動かすことを可能にするように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、要素本体6505の格子、及び保持マトリックス6550を含む接続連結部6507は、一度組織と係合すると、組織内での少なくともいくらかの移動を可能にしつつ、同時にそのより大きな移動に抵抗するように、伸張、捻り、収縮及び/又は別の方法により屈折するように構成されうる。様々な実施形態により、各接続連結部6507は、保持マトリックス6550がマトリックス保持要素6505の中間で屈折することを可能にするために、伸張、捻り及び/又は収縮するように構成された可撓性部材を含む場合がある。再び図141を参照すると、リム6506から延びる各接続部6507は、要素本体6505及び/又はリム6506の幅よりも狭い幅によって画定されうる。図142〜145を参照し、いくつかの実施形態において、1つ又は2つ以上の連結部6507は、例えば、隣接する要素本体6506の間の直線に沿って延びる、直線部分を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、各リンク6507は、第1リム6506に取り付けられた第1の端部、及び第2リム6506に取り付けられた第2の端部を含む場合がある。再度図141を参照し、いくつかの実施形態において、2つ以上の連結部6507が互いに接続される場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、2つ以上の連結部6507は、例えば、中間ヒンジ6509で接続されうる。様々な実施形態において、ヒンジ6509は、例えば、接続された連結部6507が互いに対して動くことを可能にしうる、連結部6507の断面厚さと比較して、1つ又は2つ以上の方向における断面厚さの低減を含みうる。いくつかの実施形態において、保持マトリックス6550は、ヒンジ6508を更に含む場合があり、これは、連結部6507をリム6506に接続して、連結部6507とリム6506との間の相対的な移動を可能にしうる。ヒンジ6509と同様に、ヒンジ6508は、例えば、接続部6507の断面厚さと比較して、1つ又は2つ以上の方向に断面厚さが低減されてもよい。
【0150】
上記に加え、様々な実施形態において、接続連結部6507は、異なる方向に延びる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の連結部6507は、第1の方向に延び、第2の連結部6507は第2の方向に延び、第1の方向は、第2の方向とは異なる場合がある。いくつかの実施形態において、第1の連結部6507は、第1のラインに沿って延びる場合があり、第2の連結部6507は、第2のラインに沿って延びる場合があり、第1のライン及び第2のラインは、例えば、約30°、約45°、約60°、及び/又は約90°などの角度で互いに交差する場合がある。様々な実施形態において、ヒンジ6508及び/又はヒンジ6509は、リビングヒンジを含む場合があり、これは連結部6507が、破断することなく、互いに対して何度も移動することを可能にする。いくつかの実施形態において、ヒンジ6508及び/又はヒンジ6509は、脆い、又は容易に破断する部分を含む場合があり、これは、屈折しすぎる及び/又は屈折を繰り返しすぎると、破断しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、このような脆い部分は、保持マトリックス6550の1つ又は2つ以上の部分が、保持マトリックス6550の別の部分から破断して離れることを可能にしうる。様々な実施形態において、例えば、ヒンジ6508及び/又はヒンジ6509は、保持マトリックス6550の他の部分よりも切開が容易な、保持マトリックス6550の区分を含む場合がある。より詳細には、埋め込まれた保持マトリックス及び埋め込まれた保持マトリックスによって締結された組織は、しばしば、様々な理由により、切断部材によって切開されうるが、このような切断を促すために、ヒンジ6508及び/又はヒンジ6509は、例えば、そこを通って切断部材がより容易に保持マトリックス6550を通過することができる通路又は薄い区画を与えることができる。上記に加え、様々な実施形態において、接続連結部6507は、例えば、内部に画定される1つ又は2つ以上の圧印機構又は材料据込みを含む場合があり、これは、接続連結部6507の曲げ、破断、及び/又は切開を促進することができる。
【0151】
様々な実施形態において、保持マトリックスは例えば、マトリックス要素本体6505などの、複数の保持マトリックス要素を含む場合があり、これは、材料の可撓性シート又はバンド内に埋め込まれてもよい。少なくとも一実施形態において、材料の可撓性シートは、生体吸収性、エラストマー材料、例えばシリコーンから形成される場合があり、可撓性シートは、内部に画定される複数の開口部で作製されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、個体の可撓性シートが成形され、可撓性シートに複数の開口部が穿孔されうる。様々な代替的実施形態において、可撓性シートが成形され、成形プロセス中に、内部に画定される開口部が形成されうる。いずれの場合も、保持マトリックス要素6505を例えば可撓性シート内に挿入及び保持することができる。上記と同様に、いくつかの他の実施形態において、可撓性シートは、マトリックス要素6505の周囲に形成されうる。少なくとも一実施形態において、可撓性シートは、例えば、織布メッシュ、及び/又は他の任意の好適な材料を含む場合がある。上記に加えて、このような織布メッシュは、容易に切断されうる。
【0152】
ここで図146及び図147を参照し、様々な実施形態において、例えば、保持マトリックス6250などの保持マトリックスを含む締結システムは、例えば、カバー6670などのカバーを含む場合があり、これは、ステープル脚部6221が保持マトリックス6250の頂面6257を超えて延びる際に、その先端部を被覆することができる。様々な実施形態において、カバー6670は、保持マトリックス6250に取り付けられることがある。いくつかの実施形態において、カバー6670、及び/又は保持マトリックス6250は、保持機構を含む場合があり、これは、カバー6670を保持マトリックス6250に保持するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、カバー6670を保持マトリックス6250に接着させるために、少なくとも1つの接着剤が使用されうる。少なくとも一実施形態において、カバー6670は、単一の層を含む場合があるが、以下でより詳細に記載されるように、カバー6670は、2つの層を含むものとして例示されている。様々な実施形態において、主に図147を参照すると、ステープル脚部6221の先端部は、カバー6670の底面6673を貫通して延びてよいが、カバー6670は、ステープル先端部がカバー6670の上面6675を貫通しないように充分な厚さを有しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、結果として、ステープル脚部6221の先端部は、カバー6670から突出しないことがある。様々な実施形態において、カバー6670は、複数の層を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カバー6670は、第1の層6671及び第2の層6672を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、第1の層6671及び第2の層6672は、互いに取り付けられることがあり、少なくとも一実施形態において、第2の層6672は、第1の層6671に接着された、底面6676を含む場合がある。様々な実施形態において、第1の層6671及び第2の層6672は、異なる厚さを含む場合があるが、いくつかの実施形態において、これらは同じ厚さを含みうる。少なくとも一実施形態において、第1の層6671及び第2の層6672は、実質的に同じ幅及び/又は長さを含みうる。代替的実施形態において、層6671及び6672は、異なる幅及び/又は長さを含みうる。
【0153】
上記に加え、様々な実施形態において、第1の層6671は、例えば、圧縮可能な発泡材、メッシュ材料、及び/又はヒドロゲルを含む場合があり、これはステープル脚部6211によって切開されうる。少なくとも一実施形態において、第2の層6672は、より硬い材料又はスキン、例えば、PGA及び/若しくはPDS、並びに/又は任意の好適なバットレス材料を含む場合がある。少なくとも1つのこうした実施形態において、ステープル脚部6221は、第1の層6671を貫通するように構成することができるが、様々な実施形態において、ステープル脚部6221は、第2の層6672を貫通できなくともよい。いくつかの実施形態において、第2の層6672は、充分な弾力性及び/又は強靭性を有する材料を含む場合があり、これは、第2の層6672がステープル脚部6221と接触し、及びこれにより変位されるが、ステープル脚部6221のステープル先端部によって切開されないか又は僅かにのみ切開されることを可能にする。図には示されていないが、カバーは3層以上を含んでよく、このような層の1つ又は2つ以上を貫通性のないものとすることができる。使用中、少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス6250は、締結される組織に対して配置され、下方に押されることがあり、それによってステープル6220のステープル脚部6221が、組織T及び保持マトリックス6250の保持開口部6252を通って押され、カバー6270の第1の層6271内に入る。様々な実施形態において、ステープル脚部6221の先端部は、カバー6270の第2の層6272に入らないか、又は少なくとも実質的に入らないことがある。図146に例示されるように、保持マトリックス6250が好適に配置された後、ジョー6240が開放され、カバー6670及び保持マトリックス6250は、ジョー6240から分離されることがある。図146に例示されるように、ジョー6640は、2つ以上の保持マトリックス6250及びカバー6670を保持するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ジョー6640は2つのチャネル6679を含む場合があり、これらはそれぞれ内部のカバー6670と、その上に配置される保持マトリックス6250を受容するように構成され、各保持マトリックス6250の組織接触表面6251は、ジョー6240の底部から下方に位置する。少なくとも1つのこのような実施形態において、保持マトリックス6250及びカバー6270は、ナイフスロット6678の各側において、ジョー6640内に受容される。使用中、保持マトリックス6250及びカバー6670は、同時に、及び/又は、例えば、これにわたって配置される、カートリッジ6200などの対向するステープルカートリッジに対して同じ深さに展開される場合がある。その後、様々な実施形態において、締結された組織は、ナイフスロット6678を横断する切断部材によって切断線に沿って切開され、ジョー6640がその再び開放される。いくつかの実施形態において、カバー6670は、保持マトリックス6250に取り付けられないことがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、カバー6670は、チャネル6679に配置されることがあり、ジョー6640に固定されうる保持マトリックス6250によってチャネル6679に保持される場合がある。様々な実施形態において、各保持マトリックス6250は、これらの各カバー6670よりも広い及び/又は長いことがあり、それによって保持マトリックス6250は、カバー6670の全体を適所に保持することができる。いくつかの実施形態において、各保持マトリックス6250は、例えば、これらの各カバー6670と同じ幅及び/又は長さを含む場合がある。
【0154】
上記のように、様々な実施形態において、締結システムは、材料層を含む場合があり、これは、例えば、保持マトリックス6250などの保持マトリックスに取り付けられる場合がある。図150を参照し、少なくとも一実施形態において、材料の層6870は、保持マトリックス6250の底面6251に取り付けられる場合がある。いくつかの実施形態において、層6870及び/又は保持マトリックス6250は、保持機構を含む場合があり、これは、層6870を保持マトリックス6250に保持するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、層6870を保持マトリックス6250に接着させるために、少なくとも1つの接着剤が使用されうる。いずれにせよ、層6870は、底面又は組織接触表面6873を含む場合があり、これは、保持マトリックス6250がステープル6220に向かって下方に動かされ、保持開口部6252をステープル脚部6221と係合するときに、組織Tと接触するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、層6870は、例えば、生体吸収性発泡材などの圧縮可能な材料を含む場合があり、これは保持マトリックス6250の底面6251と、組織Tとの間で圧縮されうる。様々な実施形態において、層6870は内部に保存及び/又は吸収される少なくとも1つの薬剤を更に含む場合があり、これは、層6870が圧縮される際に層6870から搾り出されうる。少なくとも一実施形態において、薬剤は、少なくとも1つの組織封止剤、止血剤、及び/又は抗菌剤物質、例えば、イオン化銀、及び/又はトリクロサンを含む場合がある。様々な実施形態において、層6870の圧縮は、層6870から薬剤を絞り出すことができ、それにより組織Tの表面の全体、又は少なくとも多くの部分が、薬剤によって被覆される。更に、層6870が圧縮され、ステープル脚部6221が組織T及び層6870を貫通すると、薬剤がステープル脚部6221から流れ落ち、例えば、ステープル脚部6221によって切開されたばかりの組織を治療しうる。様々な実施形態において、保持マトリックス6250の本体は、例えば、チタン及び/又はステンレススチールなどの生体適合性の材料を含む第1の層を含んでもよく、底面6870は、例えば、酸化再生セルロース(ORC)、フィブリン及び/又はトロンビンなどの生物学的に活性の薬剤(液状又は乾燥凍結のいずれか)、グリセリン、吸収性ブタゼラチン(煙又は発泡材状)、及び/又は抗菌、例えば、イオン化銀及び/又はトリクロサンなどの生体適合性材料を含む第2の層を含んでもよい。追加的な生体適合性材料は、Surgicel Nu−Knit、Surgicel Fibrillar、コラーゲン/ORC(組み込まれたコラーゲンマトリックスとの複合であり、商標名Promogranで市販されている)、ポリグリコール酸(PGA)(商標名Vicrylで市販されている)、ポリ乳酸(PLA又はPLLA)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリグレカプロン25(PGCL)(商標名Monocrylで市販される)、ポリカプロラクトン(PCL)、及び/又はPGA、PLA、PDS、PHA、PGCL及び/又はPCLの混合物を含みうる。図150においては1つの層6870のみが例示されるが、任意の好適な数の層が使用されうる。少なくとも一実施形態において、第1の薬剤を含む第1の層が保持マトリックス6250に取り付けられ得、第2及び異なる薬剤を含む第2の層が、第1の層に取り付けられうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、複数の層が使用され、各層は、異なる薬剤及び/又は内部に収容される薬剤の異なる組み合わせを含む場合がある。
【0155】
ここで図148を参照し、様々な実施形態において、締結システムは、保持マトリックス6250の底面6251に取り付けられた、材料の層6770を含む場合がある。いくつかの実施形態において、層6770及び/又は保持マトリックス6250は、保持機構を含む場合があり、これは、層6770を保持マトリックス6250に保持するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、層6770を保持マトリックス6250に接着させるために、少なくとも1つの接着剤が使用されうる。いずれにせよ、層6770は、底面又は組織接触表面6773を含む場合があり、これは、保持マトリックス6250がステープル6220に向かって下方に動かされ、保持開口部6252をステープル脚部6221と係合するときに、組織Tと接触するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、層6770は、例えば、生体吸収性発泡材などの圧縮可能な材料を含む場合があり、これは、保持マトリックス6250の表面6251と、組織Tとの間で圧縮されうる。様々な実施形態において、層6770は更に1つ又は2つ以上の封入部又はセル6774を含むことがあり、これは、内部に少なくとも1つの薬剤を保存するように構成されうる。図149を参照し、或る実施形態において、封入部6774は、保持開口部6252と位置合わせされるか、少なくとも実質的に位置合わせされ、それによりステープル脚部6221が組織T及び層6770を通って押される際に、ステープル脚部6221が、封入部6774を穿刺及び/又は別の方法で破裂させることができる。封入部6774が破裂された後、封入部6774に保存された少なくとも1つの薬剤Mが組織Tへと流れ出す。少なくとも1つのこのような実施形態において、薬剤Mは、ステープル脚部6221を下方に流れるか伝い、ステープル脚部によって切開されたばかりの組織Tを治療する、液体を含みうる。上記の結果として、封入部6774内に貯蔵された薬剤は、組織に対して局所的な治療を提供する。いくつかの実施形態において、シート6770の封入部6774は、内部に保存された異なる薬剤を含みうる。例えば、封入部6774の第1群は、内部に保存された、第1の薬剤又は薬剤の第1の組み合わせを含む場合があり、封入部の第2群は、内部に保存された異なる薬剤、又は異なる薬剤の組み合わせを含む場合がある。様々な実施形態において、層6770は、可撓性シリコーンシートを含む場合があり、封入部6774は、シリコーンシートに空隙をもたらすことができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、シリコーンシートは、互いに取り付けられうる2層を含む場合があり、封入部6774は、2層の間で画定されうる。様々な実施形態において、層6770は、1つ又は2つ以上の薄い区分又は弱化部分、例えば、部分的穿孔を含む場合があり、これは、脚部6221による、層6770の切開、及び封入部6774の破裂を促進する場合がある。いくつかの実施形態において、封入部6774の少なくとも一部分が、ドーム6777内に配置される場合があり、ドーム6777は、シート6770から上方に延びる場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、ドーム6777及び/又は封入部6774の少なくとも一部分が、保持マトリックス6250内に形成されたポケット6201内に配置される場合がある。いくつかの実施形態において、封入部6774は、互いに接続されていない別個のセルを含む場合がある。いくつかの他の実施形態において、封入部6774の1つ又は2つ以上が、例えば、層6770を通って延びる1つ又は2つ以上の経路、導管及び/又はチャネルを通って互いに液体連通しうる。2010年8月24日に発行された、米国特許第7,780,685号、発明の名称「ADHESIVE AND MECHANICAL FASTENER」は、本明細書において参照としてその全体を組み込まれる。
【0156】
上記に加え、様々な実施形態において、内部にカートリッジ本体、ステープル、及び/又は位置合わせマトリックスを含むステープルカートリッジが、エンドエフェクタの第1のジョー内に充填され、同様に保持マトリックス及び/又は1つ又は2つ以上のカバーが、エンドエフェクタの第2のジョー内に充填されうる。ここで図151を参照し、或る実施形態において、例えば、カートリッジ充填器6990などの器具が、2つ以上の締結具カートリッジを同時にエンドエフェクタ内に挿入するために使用されうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ充填器6990は、ハンドル6991及びカートリッジキャリア6992を含む場合があり、カートリッジキャリア6992は、そこにステープルカートリッジ6200のカートリッジ本体6210を保持するように構成された第1保持部分と、カートリッジ本体6980を保持するように構成された第2保持部分を含む場合があり、この第2部分は、1)内部に複数の保護キャップ6270を、2)その底部表面に沿って保持マトリックス6250を支持する。様々な実施形態において、第1保持部分及び第2保持部分は、それぞれ、カートリッジ本体6210及び6980を解放可能に係合させるように構成された、1つ又は2つ以上の保持部材を含む場合がある。図152及び図153を参照し、エンドエフェクタは、第1又は底部ジョー6230と、第2又は頂部ジョー6940を含む場合があり、ステープルカートリッジ6200は、第1のジョー6230に充填され、カートリッジ本体6980は、第2のジョー6940に充填されうる。様々な状況において、上側ジョー6940は、アクチュエータ6235によって開位置(図152)から閉位置(図153)に回転させることができるが、アクチュエータ6235の動作については上記に述べられており、簡単のためにここで繰り返すことはしない。ここで図153を参照し、一度頂部ジョー6940がその閉位置にくると、カートリッジキャリア6992の遠位端6993は、エンドエフェクタに挿入される場合があり、それによりステープルカートリッジ6200は、第1のジョー6930の遠位端6938を通って、第1のジョー6230内の第1取り付け部分又はチャネル6939へと摺動する。同様に、カートリッジキャリア6992の遠位端6993は、エンドエフェクタ内に挿入される場合があり、それによりカートリッジ本体6980は、第2のジョー6940の遠位端6948を通って、第2のジョー6940内の第2取り付け部分又はチャネル6949へと摺動される。カートリッジ充填器6990のハンドル6991を保持する、外科医又は他の臨床医は、ステープルカートリッジ6200及びカートリッジ本体6980を、それぞれ溝部材6939及び6949を通って、ステープルカートリッジ6200及びカートリッジ本体6980が完全に内部に位置するまで、押すことができる。
【0157】
ステープルカートリッジ6200及びステープル本体6980が配置されると、以下でより詳細に記載されるように、ステープルカートリッジ6200及びカートリッジ本体6980はそれぞれ、これらの各ジョー6230及び6940内の1つ又は2つ以上の保持位置に係合することができる。いずれにせよ、ここで図154を参照して、一度ステープルカートリッジ6200及びカートリッジ本体6980が配置されると、カートリッジ充填器6990がステープルカートリッジ6200から分離され、かつカートリッジ本体6980がエンドエフェクタから取り外される。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1のジョー6230内にステープルカートリッジ6200を保持する保持力は、ステープルカートリッジ6200をカートリッジキャリア6992に保持する保持力よりも大きく、それにより、カートリッジキャリア6992がエンドエフェクタから遠位方向に引き出される際に、ステープルカートリッジ6200は、第1のジョー6230の後ろに残る場合がある。同様に、カートリッジ本体6980を第2のジョー6940内に保持する保持力は、カートリッジ本体6940をカートリッジキャリア6992に保持する保持力よりも高い場合があり、カートリッジキャリア6992がエンドエフェクタから遠位方向に引き出される際に、カートリッジ本体6940は、第2のジョー6940の後ろに残る場合がある。一度カートリッジ充填器6990がエンドエフェクタから取り外されると、充填された第1のジョー6230及び充填された第2のジョー6940は、ステープル留めされる組織Tに対して配置されうる。次に図155を参照すると、第2のジョー6940を開位置(図154)から発射位置(図155)へと動かすことによって、カートリッジ本体6980によって保持された保持マトリックス6250及び複数の保護キャップ6270をステープルカートリッジ6200内に配置されたステープル6220と係合させることができる。
【0158】
次に図156及び図157を参照すると、第2のジョー6940を再び開いて複数の保護キャップ6270及び保持マトリックス6250をカートリッジ本体6980から分離させることができ、これによりキャップ6270及び保持マトリックス6250は組織T及びステープルカートリッジ6200と係合した状態に維持されうる。少なくとも一実施形態において、カートリッジ本体6980は、複数のキャップ6270が取り外し可能に配置されうる複数のポケットと、そこに保持マトリックス6250を取り外し可能に保持するように構成された1つ又は2つ以上の保持スロットとを含む。様々な実施形態において、カートリッジ本体6980と係合した第2のジョー6940の保持部材が、第2のジョー6940が開放された後に、第2のジョー6940内にカートリッジ本体6980を保持しうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体6980は、第2のジョー6940が開放される際に破断するように構成され、それにより、カートリッジ本体6980の一部分が、キャップ6270及び保持マトリックス6250と共に埋め込まれ、カートリッジ本体6980の一部分が第2のジョー6940内に残る。同様に、図156及び157を参照し、カートリッジ本体6210と係合した第1のジョー6230の保持部材が、第2のジョー6940が開放された後に、第1のジョー6230内にカートリッジ本体6210を保持しうる。いくつかの実施形態において、カートリッジ本体6210は、第1のジョー6230が埋め込まれたカートリッジ6200から引き離される際に破断するように構成され、それによってカートリッジ本体6210の一部分がステープル6220及び位置合わせマトリックス6260と共に埋め込まれ、カートリッジ本体6210の一部分が第1のジョー6230内に残る。図158〜160を参照し、様々な実施形態において、例えば、ステープルカートリッジ6900などのステープルカートリッジは、カートリッジ本体6910の長さに沿って延びる1つ又は2つ以上の長尺状保持スロット6913を含む場合があり、これは、例えば、ステープルカートリッジ6900がジョー6930内に挿入される際に、内部においてジョー6930から延びる1つ又は2つ以上の長手方向保持レール6916を受容するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、使用中、保持スロット6913の端部が、ステープルカートリッジ6900が例えば、保持チャネル6939の遠位端6938を通って摺動する前に、保持レール6916の遠位端と位置合わせされうる。
【0159】
再度図160を参照し、様々な実施形態において、ジョー6940は、2つの保持チャネル6949を含む場合があり、各保持チャネル6949は、複数のキャップ6270及び保持マトリックス6250を内部に含むカートリッジ本体6980を受容するように構成されうる。いくつかの実施形態において、各カートリッジ本体6980は、1つ又は2つ以上の長手方向保持肩部6917を含む場合があり、これらは、カートリッジ本体6980が、ジョー6940内のこれらの対応する保持チャネル6949内に挿入される際に、第2のジョー6940の1つ又は2つ以上の長手方向保持レール6918に沿って摺動するように構成されうる。様々な実施形態において、保持レール6918及び保持肩部6917は、カートリッジ本体6980が、内部に保存されるキャップ6270及び保持マトリックス6250から分離される際に、協働してカートリッジ本体6980を第2のジョー6940内に保持しうる。ここで図159を参照し、様々な実施形態において、第2のジョー6940は、そこから延びる1つ又は2つ以上の遠位突起部、又は保持部材6915を更に含み、これはカートリッジ本体6980をこれらの対応する保持チャネル内に取り外し可能に固定するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2のジョー6940は、カートリッジ本体6980がチャネル6949内に挿入される際に、各カートリッジ本体6980が突起部6915の周囲で屈曲しうるようにして、各保持チャネル6949に対して構成され、配置された、遠位突起部6915を含む場合があり、カートリッジ本体6915がチャネル6949内に完全に配置される際に、カートリッジ本体6980の遠位端が突起部6915を超えてその上で嵌る。上記のように、カートリッジ本体6980を、これらが使用された後に取り外すため、カートリッジ本体6980が突起部6915の上で引き戻され、保持チャネル6949から取り外されうる。上記と同様、第1のジョー6930は、そこから延びる1つ又は2つ以上の遠位保持突起部6914を含んでよく、これは、ステープルカートリッジ6900が完全に配置された際に、カートリッジ本体6910の1つ又は2つ以上の保持溝又はスロット6912に受容されるように構成することができる(図158)。
【0160】
上記に加え、様々な実施形態において、内部配置された複数の第1締結具を含む第1締結具カートリッジは、外科用締結装置の第1のジョー内に配置されることがあり、内部に配置された複数の第2締結具を含む第2締結具カートリッジは、外科用締結装置の第2のジョー内に配置される場合がある。使用中、第1締結具と第2締結具とを係合させ、組織をその間に固定するために、第1のジョー及び/又は第2のジョーは、互いに対して動かされうる。いくつかの実施形態において、第1締結具カートリッジ、及び第2締結具カートリッジは、第1締結具が第2締結具と係合する際に、互いに係合されうる。少なくとも一実施形態において、第1締結具カートリッジの本体は、第1の圧縮可能材料を含む場合があり、第2締結具カートリッジの本体は、第2の圧縮可能材料を含む場合があり、第1本体及び/又は第2本体は、締結される組織に対して圧縮される場合がある。組織が締結された後、第1のジョーは、埋め込まれた第1締結具カートリッジから動かされる場合があり、第2のジョーは、埋め込まれた締結具カートリッジから動かされる場合がある。その後、第1のジョーは、別の第1締結具カートリッジなどを再充填される場合があり、第2のジョーは、別の第2締結具カートリッジなどを再充填される場合があり、外科用締結器具が再使用されうる。いくつかの実施形態においてステープルが使用されうるが、例えば、互いに係合する際に、一緒に固定される二部構成締結具などの、他の種類の締結具を含む他の実施形態が想到される。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1締結具部分を保存するための第1保存部分を含む場合があり、第2締結具カートリッジは、第2締結具部分を保存するための第2保存部分を含む場合がある。様々な実施形態において、本発明において記載される締結システムは、任意の好適な種類の材料及び/又は形状を含む、締結具を使用しうる。いくつかの実施形態において、締結具は、貫通部材を含みうる。このような貫通部材は、例えば、ポリマー、複合物、及び/又は多層基材で構成することができる。多層基材の例は、エラストマー又はポリマーコーティングを有するワイヤ又はシート基材でありうる。貫通部材が、接続部材に対して垂直、又は少なくとも実質的に垂直に向けられるように形成された薄いシートでありうる。貫通部材は、矩形の輪郭の、半円形の輪郭、及び/又は任意の梁部材輪郭を含む場合がある。様々な実施形態において、本明細書において記載される締結具は、例えば、ワイヤ押出プロセスなどの任意の好適なプロセスを使用して製造されうる。別の可能性は、中空の貫通部材を生じるための、微細繊維化の使用である。これらの貫通部材は、ワイヤ押出工程とは異なる工程で作製される場合があり、材料の組み合わせを使用する場合がある。
【0161】
上記のように、保持マトリックスを通って突出するステープル脚部の先端部は、1つ又は2つ以上のキャップ及び/又はカバーによって被覆されうる。いくつかの実施形態において、ステープル脚部の先端部は、これらが保持マトリックスを通って挿入された後に、変形されうる。少なくとも一実施形態において、保持マトリックスを保持するジョーは、保持開口部の上に配置される及び/又はこれと位置合わせされるアンビルポケットを更に含む場合があり、これらは、ステープル脚部が保持マトリックスの上に突出する際に、これらを変形させるように構成されうる。様々な実施形態において、各ステープルのステープル脚部は、例えば、互いに対して、及び/又はステープルの中心に向かって内側に歪曲させられる場合がある。いくつかの他の実施形態において、ステープルの1つ又は2つ以上のステープル脚部は、他のステープルから、及び/又はステープルの中央から離れるように外側に歪曲させられる場合がある。様々な実施形態において、ステープル脚部が歪曲させられる方向とは無関係に、ステープル脚部の先端部は、保持マトリックスの本体と接触する場合があり、ステープルによって締結された組織に再び入らないことがある。少なくとも一実施形態において、保持マトリックスを通過した後のステープル脚部の変形は、保持マトリックスを適所に固定しうる。
【0162】
ここで図161及び図162を参照し、様々な実施形態において、例えば、外科用ステープラ7000などの外科用ステープル留め器具は、第1のジョー7030及び第2のジョー7040を含む場合があり、第2のジョー7040は、アクチュエータ6235の動きよって、第1のジョー7030に向かい、及び第1のジョー7030から離れるように動きうる。アクチュエータ6235の動作は上記の通りであり、簡潔さのためにここで繰り返すことはしない。様々な実施形態により、第1のジョー7030は、遠位端7031及び近位端7032を含む場合があり、第1のジョー7030は、遠位端7031と近位端7032との間に延びるチャネルを画定する場合があり、これは、ステープルカートリッジを受容するように構成される。例示目的のため、このようなステープルカートリッジのカートリッジ本体は、図161に示されないが、このようなステープルカートリッジは、カートリッジ本体、カートリッジ本体内に配置されるステープル6220、及びステープル6220の下に配置されるステープルドライバ7012を含む場合がある。明確性のために図161では例示されないが、或る実施形態において、第2のジョー7040は、ステープル6220の上で、例えば、保持マトリックス6250などの保持マトリックスを保持し、及び/又は、上記のように、保持マトリックスをステープル6220の脚部と係合させるように動かすように構成されうる。少なくとも一実施形態において、外科用ステープル7000は、第1のジョー7030内に配置されるスレッド7010を更に含む場合があり、これは例えば、第1のジョー7030の遠位端7031から近位端7032へと摺動することができ、ステープルドライバ7012及び上部に支持されるステープル6220を、保持マトリックス及び第2のジョー7040の方に持ち上げる。様々な他の実施形態において、スレッド7010は、例えば、ステープル6020を展開するために、近位端7032から遠位端7031に向かって動かされうる。少なくとも一実施形態において、スレッド7010は、1つ又は2つ以上の傾斜した傾斜面又はカム7011を含む場合があり、これらは、ステープルドライバ7012の下で摺動し、ステープルドライバ7012を上方に持ち上げるように構成されうる。様々な実施形態において、外科用ステープル7000は更に、スレッド7010に動作可能に連結された、引く又は押すためのロッドを含む場合があり、これは、ハンドル上に位置するアクチュエータ、及び/又は外科用ステープル7000のシャフトによって近位方向及び/又は遠位方向に動かされうる。
【0163】
再び図161を参照し、様々な実施形態において、外科用ステープラ7000の第2のジョー7040は、フレーム7041、遠位端7048、及び遠位端7048の反対側に配置された近位端部7049を含みうる。いくつかの実施形態において、第2のジョー7040は、更に、フレーム7041の長手方向軸に沿って延びる、例えば、ガイドレール7045及び7046などの、1つ又は2つ以上のガイドレールを含むガイドシステムを更に含む場合があり、これは、以下でより詳細に記載されるように、ステープル6220のステープル脚部6221が保持マトリックスを通過した後に、ステープル6220のステープル脚部と係合し、変形しうる1つ又は2つ以上のアンビル又はカムをガイドするように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ガイドレール7045及び7046は、例えば、フレーム7041の頂部又は表面に沿って、遠位ポスト7047の周囲から戻ってフレーム7041の頂部又は頂面に沿って延びるガイドワイヤ又はケーブルを含む場合がある。様々な実施形態において、上記のように、かつここで主に図163及び図165を参照し、第2のジョー7040は更に、例えば、第1のアンビル7050及び第2のアンビル7060などの、1つ又は2つ以上のアンビル又はカムを更に含む場合があり、これは、ステープル6220の脚部が、保持マトリックスを通過した後に、これらを変形させるために、第2のジョー7040に沿って長手方向に動く場合がある。少なくとも一実施形態において、外科用ステープル7000は更に、第1のアンビル7050に接続される及び/又は動作可能に連結された、第1のアンビルドライバ又はアクチュエータ7051を更に含む場合があり、これは、第1のアンビル7050を近位方向に引く、及び/又は第1のアンビル7050を遠位方向に押すように構成されうる。同様に、少なくとも一実施形態において、外科用ステープル7000は更に、第2のアンビル7060に接続される及び/又は動作可能に連結された、第2のアンビルドライバ又はアクチュエータを更に含む場合があり、これは、第2のアンビル7060を遠位方向に押す、及び/又は第2のアンビル7060を近位方向に引くように構成されうる。様々な実施形態において、第1のアンビル7050はガイドスロット7052を含む場合があり、第2のアンビル7060はガイドスロット7062を含む場合があり、これらはそれぞれ、内部にガイドレール7045又はガイドレール7046を摺動可能に受容するように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ガイドレール7045及び7046は、ガイドスロット7052及び7062内に緊密に受容され、それによってその間の相対的な横方向の、又は横から横への移動が防がれるか、又は少なくとも制限される。
【0164】
上記に加え、いくつかの実施形態において、第1のアンビル7050は、近位方向に引かれ得、第2のアンビル7060は遠位方向に引かれうる。図161を参照し、少なくとも一実施形態において、ガイドレール7045及び7046、並びに遠位ポスト7047は、第2のアンビル7060を遠位方向に引き、及び/又は第2のアンビル7060を近位方向に引くように構成された滑車システムを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ガイドレール7045及びガイドレール7046は、遠位ポスト7047の周囲に延びる、連続的なワイヤ又はケーブルを含む場合があり、連続的なワイヤの一部分が、ワイヤを遠位ポスト7047で周回するように引かれうる。様々な実施形態において、例えば、ガイドレール7046は、第2のアンビル7060に取り付けられることがあり、それにより、連続的なケーブルが第1の方向に周回されるときに、第2のアンビル7060は、ジョー7040の遠位端7048に向かって遠位方向に引かれる場合があり、連続的なケーブルが第2又は反対方向に周回するとき、第2のアンビル7060は、近位端7049に向かって近位方向に引かれうる。ここで図163を参照し、少なくとも一実施形態において、ガイドレール7046は、ガイドスロット7062内に固定される場合があり、それによりその間に牽引力が伝達されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、ガイドレール7045は、他のガイドスロット7062内で摺動するように構成されうる。様々な実施形態において、第1のアンビル7050は、第2のアンビル7060と別個に動作することがあり、滑車システム及び第1のアンビル7050内に画定されるガイドスロット7052は、その間の相対移動が可能にされるように、ガイドレール7045及び7046を摺動可能に受容するように構成されうる。様々な実施形態において、ガイドレール7045及び7046を含む連続的なケーブルは、上方ジョー7040の開閉に適合するように、充分に可撓性でありうる。連続的なケーブルはまた、第2のアンビル7060の下方ジョー7030に向かう、及びこれから離れる垂直運動に適合するために充分な可撓性を有してよく、これは以下でより詳細に記載される。
【0165】
様々な実施形態において、再び図163及び図165を参照すると、アンビル7050は、そこから延びるカム従動部7055を含むことができ、これは第2のジョー7040のフレーム7041内に画定される、例えばカムスロット7070(図166)などの1つ又は2つ以上のカムスロット又はガイドスロット内に位置するように構成することができる。より具体的に、少なくとも一実施形態において、フレーム7041は、フレーム7041の第1側部に沿って長手方向に延びる第1カムスロット7070、及びフレーム7041の第2の反対側の側部に沿って長手方向に延びる第2カム7070を含む場合があり、第1のアンビル7050の第1側部から延びるカム従動部7055は、第1カムスロット7070内に位置する場合があり、第1のアンビル7050の第2側部から延びるカム従動部7055は、第2カムスロット7070内に位置する場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、各カムスロット7070の輪郭は、同一又は少なくとも実質的に同一であり、互いに位置合わせされるか、又は少なくとも実質的に位置合わせされる場合がある。同様に、様々な実施形態において、第2のアンビル7060は、そこから延びるカム従動部7065を含んでもよく、これは第2のジョー7040のフレーム7041内に画定されるカムスロット7070(図166)内に位置するように構成することができる。より具体的には、少なくとも一実施形態において、第2のアンビル7060の第1側部から延びるカム従動部7065は、第1カムスロット7070内に位置することができ、第2のアンビル7060の第2側部から延びるカム従動部7065は、第2カムスロット7070内に位置しうる。使用中、第1のアンビル7050のカム従動部7055、及び第2のアンビル7060のカム従動部7065は、カムスロット7070内で摺動することができ、それによって第1のアンビル7050及び第2のアンビル7060が近位方向に引かれ及び/又は遠位方向に押される際に、第1のアンビル7050及び第2のアンビル7060は、カムスロット7070の輪郭に従う。様々な実施形態において、以下でより詳細に記載されるように、各カムスロット7070は、複数の平行部又は上部7071、及び複数のドライバ又は下部7072を含む場合があり、これは、アンビル7050及び7060が長手方向に動かされる(フレーム7041の遠位端7048と近位端7049との間で)のと同時に、アンビル7050及び7060を垂直方向に動かすように構成されうる(すなわち、下方ジョー7030にむかって、及びこれから離れるように)。
【0166】
図166を参照すると、外科用ステープラ7000が非発射状態にあるとき、第1のアンビル7050は、フレーム7041の遠位端7048に配置される場合があり、第2のアンビル7060は、フレーム7041の近位端7049に配置される場合があり、更に次に図167を参照すると、外科用ステープラ7000が非発射状態にあるとき、第1のジョー7030内に配置されたステープル6220はまだ組織Tに挿入されていなくともよく、及び/又は保持マトリックスはその上に配置されてもよい。使用中、ここで図168を参照し、ステープル6220は、ステープルドライバ7012によってステープルカートリッジのステープル空洞7033内で上方に駆動される場合があり、加えて、第1のアンビル7050は、ステープル6220のステープル脚部6221に係合するために、フレーム7041の遠位端7048から遠位端7049へと近位方向に動かされる場合がある。少なくとも一実施形態において、ステープル6220は、第1のアンビル7050がそのステープル脚部6221と係合する前に上方に駆動されうる。様々な実施形態において、全てのステープル6220は、第1のアンビル7050がステープル脚部6221と接触するように前進させられる前に、スレッド7010によって上方に展開されてもよく、あるいは、スレッド7010は、第1のアンビル7050が近位方向に動かされるのと同時に近位方向に動かされてもよいが、スレッド7010は、ステープル6220を第1のアンビル7050の前方に展開するために、第1のアンビル7050を充分に導くことがある。図168に例示されるように、様々な実施形態において、カムスロット7070は、第1カム7050が平行部又は上部を通過する際に、第1カム7050の例えば、成形又はカム表面7053及び7054などの成形表面が、ステープル脚部6221の少なくとも一部と接触しうるように、構成及び配置されうる。様々な実施形態において、第1のアンビル7050のカム従動部7055はそれぞれ、カムスロット7070の平行部7071内に配置され得、それによって成形表面7053及び7054は、隆起部分にあり、ステープル脚部6221は、アンビル7050が平行部においてそこを通過する際に部分的にのみ変形される。図169に例示されるように、第1カム7050は、カムスロット7070に沿って更に動かれる際に、第1のアンビル7050のカム従動部7055は、カムスロット7070の駆動された又はより低い部分7072へと駆動される場合があり、それにより成形表面7053及び7054は、ステープル脚部6021をこれらの最終的に成形された構成へと駆動するために、ステープル脚部6021に向かって垂直に下方に動く。その後、第1のアンビル7050は、カムスロット7070に沿って更に前進すると、第1のアンビル7050は、カムスロット7070の平行部7071の別の組へと垂直に上方に駆動されうる。図168及び図169に例示されるように、読者には、第1のアンビル7050がステープル脚部のいくつかとのみ係合し、他のものとはしない場合があることがわかるであろう。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1のアンビル7050は、例えば、ステープル6220の遠位ステープル脚部6221を含むステープル脚部の群のみを変形させるように構成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1のアンビル7050は、遠位ステープル脚部6221をステープル6220の中心に向かって変形させるように構成されうる。様々な実施形態において、各近位ステープル脚部6221は、第1のアンビル7050と2度、(すなわち、第1の成形表面7053、及び第1の成形表面7053と位置合わせされた第2の成形表面7054と)接触しうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1の成形表面7053は、第1のアンビル7050がへ平行部又は上部にある際に、遠位ステープル脚部6221を部分的に変形された構成へと変形させることができ、第2の成形表面7054は、第1のアンビル7050が駆動部又は下部へと移動される際に、遠位ステープル脚部6221を完全に成形された構成へと変形することができる。ここで図163及び図164を参照し、様々な実施形態において、ステープル脚部6221が2つ以上の列又はラインに構成される際に、ステープル6220の遠位ステープル脚部6221を変形させるために、第1のアンビル7050は、複数の第1の成形表面7053及び複数の第2の成形表面7054を含む場合がある。様々な実施形態において、以下でより詳細に記載されるように、ステープル6020の近位ステープル脚部6221は、例えば、第2のアンビル7060によって変形される場合がある。
【0167】
上記に加え、様々な実施形態において、第1のアンビル7050は、ステープル6220の遠位ステープル脚部6221全てを変形させるために、フレーム7041の遠位端部7048から近位端7049へと動かされる場合がある。読者が気付くように、第1のアンビル7050は、未変形の近位ステープル脚部6221に対して上下に動かすことができ、かつそのような相対運動に適合するため、様々な実施形態において、第1のアンビル7050は1つ又は2つ以上の隙間スロット7057(図165)を含んでよく、これは、第1のアンビル7050が遠位ステープル脚部6221を曲げる際に、曲がっていない近位ステープル脚部6221を受容するように構成することができる。同様に、図163を再び参照し、第2のアンビル7060は、上記のように、アンビル7050がその平行部と駆動部との間で動かされる際に、上下に動く、第1カムアクチュエータ7051の垂直移動に適合されるように構成されうる、隙間スロット7067を含む場合がある。全ての遠位ステープル脚部6221が曲げられた後、少なくとも一実施形態において、第2のアンビル7060は、アンビルアクチュエータ7061により、フレーム7041の近位端7049から、遠位端7048へと動かされうる。ここで図170を参照し、上記と同様に、第2のアンビル7060のカム従動部7065は、カムスロット7070内で摺動することができ、近位ステープル脚部6221を、例えば、ステープル6220の中央に向かって内側に変形させるために、第2のアンビル7060は、平行部又は上部と、駆動部又は下部との間で動かされうる。上記と同様に、第2のアンビル7060は、複数の第1の成形又はカム表面7063と、複数の第2の成形又はカム表面7064とを含む場合があり、これらはそれぞれ、近位ステープル脚部6021の1つ又は2つ以上を少なくとも部分的に変形させ、及び/又は完全に変形させるように構成されうる。図164を再び参照し、第2のアンビル7060は、複数の第1の成形表面7063、及び複数の第2の成形表面7064を含む場合があり、これらは、例えば、複数の列又はラインに配置された、ステープル6220の近位ステープル脚部6221を変形させるように構成されうる。また図164に例示されるように、第2のアンビル7060の第1の成形表面7063及び第2の成形表面7064は、第1のアンビル7050の第1の成形表面7053及び第2の成形表面7054と位置合わせされないことがあり、結果としてステープル6220の近位脚部6221は、ステープル6220の遠位脚部6221とは異なる列又はラインに配置されることがある。読者が気付くように、第2のアンビル7060は、第2のアンビル7060が遠位方向に動かされる際に、第1のアンビル7050を押すことがある。少なくとも1つのこのような実施形態において、第2のアンビル7060は、フレーム7041の遠位端7048内に第1のアンビル7050を押し戻し、それにより第1のアンビル7050は、その最初の非発射位置へと戻されうる。ステープル6220の近位ステープル脚部6221の全てが変形された後、第2のアンビル7060は、その最初の又は非発射位置へと近位方向に後退し、戻されうる。このようにして、外科用ステープラ7000をもう一度使用するために、新しいステープルカートリッジが第1のジョー7030内に配置され、新しい保持マトリックスが第2のジョー7040内に配置されうるように、外科用ステープル7000はリセットされうる。
【0168】
上記のように、様々な実施形態において、外科用ステープラは、横方向において複数のステープルの脚部に係合するように、長手方向に移動しうる2つ以上のアンビルを含む場合がある。いくつかの実施形態において、外科用ステープラは、第1群のステープル脚部を変形させるために、近位方向に動かされ、第2群のステープル脚部を変形させるために遠位方向に移動される、アンビルを含みうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、このようなアンビルは、例えば、近位方向に向く成形表面、及び遠位方向に向く成形表面を含みうる。
【0169】
ここで図171を参照し、様々な実施形態において、例えば、アンビル7140などのアンビルは、底面又は組織接触表面7141、及び内部に画定される複数の成形ポケット7142を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、アンビル7140は、例えば、ポケットプレート7143などの、2つ以上のプレートを含む場合があり、これは、フレーム7144に溶接されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ポケットプレート7143は、フレーム7144内のプレートチャネル7145内に配置され、長手方向の溶接7147を形成するために、フレーム7144を通って延びる溶接スロット7146を通ってフレーム7144に溶接されうる。様々な状況において、長手方向の溶接7147は、溶接スロット7146の全長に沿って延びる連続的な溶接と、その長さに沿って延びる、一連の離間した点溶接とを有しうる。様々な実施形態において、各ポケットプレート7143は、互いに溶接された、2つ以上のプレート部分を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、各ポケットプレート7143は、第1プレート7143a及び第2プレート部分7143bを含む場合があり、これらは、シーム7148に沿って一緒に溶接される場合がある。様々な実施形態において、各プレート7143において、第1プレート部分7143a及び第2プレート部分7143bは、プレート7143がフレーム7144内のプレートチャネル7145に溶接される前に一緒に溶接されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、第1プレート部分7143a及び第2プレート部分7143bは、例えば、図171に例示される歯付き輪郭などの協調する輪郭を含む場合があり、これらは、互いに適合して緊密なシーム7148を形成する。少なくとも一実施形態において、各プレート7143は、例えば、プレートチャネル7145の深さよりも高いことがある、約00.5cmm(0.02インチ)の高さを含む場合があり、それによってその組織接触表面7141は、アンビル7040のフレーム7044から延びる。図172を参照し、いくつかの実施形態において、プレート7143は、例えば、プレート7143の遠位端における少なくとも1つの溶接7149によって一緒に接続されうる。
【0170】
図171及び図172に例示されるように、各ポケットプレート7143は、内部に画定される複数の成形ポケット7142を含みうる。様々な実施形態において、成形ポケット7142は例えば、粉砕プロセス及び/又は電極燃焼プロセスなどの、任意の好適な製造プロセスによって、プレート7143内に形成されうる。ここで図173及び図174を参照し、少なくとも1つのこのような実施形態において、各成形ポケット7142は、最初に深いウェル7150を形成し、その後、深いウェル7150を囲む、弓状の又は湾曲した表面7151を形成し、かつその後、湾曲した表面7151内にステープル脚部ガイド溝7152を形成することによって製造されうる。様々な他の実施形態において、これらの工程は、任意の好適な順番で行われうる。ここで図175を参照し、様々な実施形態において、ステープル成形ポケット7142は、成形ポケットの内縁部7153が、一定の又は少なくとも実質的に一定の間隙7154によって隔てられるように、形成されうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、間隙7154は、例えば、約0.02cm(0.008インチ)でありうる。更に、少なくとも1つのこのような実施形態において、成形ポケット7142は、2つ以上の列又はラインに沿って配置される場合があり、その中央線は、一定又は少なくとも実質的に一定の間隔7155によって隔てられうる。少なくとも1つのこのような実施形態において、中央線の間の間隔7155は、例えば、約0.089cm(0.035インチ)でありうる。様々な実施形態において、図175を再び参照し、各成形ポケット7142は、狭い幅7156と広い幅7157との間で先細になる場合がある。少なくともこのような一実施形態において、例えば、狭い幅7156は約0.11cm(0.045インチ)であり、広い幅7157は約0.19cm(0.075インチ)でありうる。様々な実施形態において、プレート7143は、フレーム7144と同じ材料を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、プレート7143及びフレーム7144は両方とも、例えば、300シリーズ若しくは400シリーズステンレススチールなどの、ステンレススチール、及び/又はチタンなどを含む場合がある。様々な他の実施形態において、プレート7143及びフレーム7144は、異なる材料を含む場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、プレート7143は、例えば、セラミック材料を含む場合があり、フレーム7144は、ステンレススチール及び/又はチタンなどを含む場合がある。使用される材料により、様々な実施形態において、例えば、上記の溶接プロセスに加えて、又はその代わりに、プレート7143をフレーム7144内に固定するために少なくとも1つの鑞着プロセスを使用しうる。
【0171】
図176〜178を参照し、様々な実施形態において、アンビル7240は、フレーム7244、及びフレーム7244に挿入されうる複数のポケットプレート7243を含む場合がある。上記と同様に、各ポケットプレート7243は、内部に画定される複数の成形ポケット7242を含む場合がある。少なくとも一実施形態において、アンビルフレーム7244は、内部に画定された保持スロット7246を含む場合があり、これらはそれぞれ、ポケットプレート7243から延びる保持レール7247を受容するように構成されうる。ポケットプレート7243をアンビルフレーム7244に組み合わせるため、各保持スロット7246が内部のポケットプレート7243の保持レール7247を受容しうるように、保持スロット7246を広げるため、図177に例示されるように、アンビルフレーム7244の側壁7245は、外側に屈折するか又は広がってもよい。一度保持レール7247が保持スロット7246内に配置されると、側壁7245は、図178に例示されるように、解放される場合があり、それによって、フレーム7244がその非屈曲状態へと弾力的に収縮する及び/又は戻ることを可能にする。このような状況において、保持スロット7246は収縮し、かつそれによって内部に保持レール7247を捕捉しうる。いくつかの実施形態において、保持レール7247及び/又は保持スロット7246は、1つ又は2つ以上の協働するテーパ状表面を含む場合があり、これは、屈折した保持スロット7246が解放された後、カムは保持スロット7246内に保持レール7247を保持しうる、テーパ固定係合を形成しうる。上記と同様、ポケットプレート7243は、フレーム7244と同じ材料、又はこれとは異なる材料で構成することができる。少なくとも1つのこのような実施形態において、プレート7243は、例えば、セラミック材料を含む場合があり、フレーム7244は、ステンレススチール及び/又はチタンなどを含む場合がある。使用される材料により、様々な状況において、プレート7243をフレーム7244内に固定するために、少なくとも1つの鑞着プロセス、及び/又は少なくとも1つの溶接プロセスが使用されうる。
【0172】
図179及び180において、外科用ステープル留め及び切断器具8010はアンビル8014を含む場合があり、これは長尺状ステープルチャネル8016への枢動可能取り付けを中心に繰り返し開閉することができる。ステープル留めアセンブリ8012はアンビル8014とチャネル8016を含み、このアセンブリ8012の近位側が長尺状シャフト8018に近位側に取り付けられて実施部分8022を形成しうる。ステープル留めアセンブリ8012が閉じているとき、又は少なくとも実質的に閉じているとき、実施部分8022は、トロカールにステープル留めアセンブリ8012を挿入するのに好適な、充分に小さな断面を呈しうる。様々な実施形態において、アセンブリ8012は、シャフト8018に接続されたハンドル8020によって操作することができる。このハンドル8020は、例えば、長尺状シャフト8018とステープル留めアセンブリ8012とをシャフト8018の長手方向軸を中心に回転させる回転ノブ8030などのような、ユーザー制御を含みうる。閉鎖トリガ8026は、ピストルグリップ8036の前で、ハンドルハウジング8154を横断して横方向に係合する閉鎖トリガピン8152(図181)を中心として枢動することができ、これを押し込むことでステープル留めアセンブリ8012を閉じることができる。様々な実施形態において、詳しくは後述されるように、閉鎖トリガ8026がクランプされたとき、閉鎖解放ボタン8038はハンドル8020上の外側にあってよく、これにより解放ボタン8038を押圧して閉鎖トリガ8026のクランプを解除してステープル留めアセンブリ8012を開くことができる。発射トリガ8034は、閉鎖トリガ8026の前で枢動することができ、これによりステープル留めアセンブリ8012に、その中にクランプ締めされた組織の切断とステープルを同時に行わせることができる。様々な状況において、詳しくは後述されるように、発射トリガ8034を用いて複数の発射ストロークを利用し、ストローク1回につき、外科医の手がかける必要な力の量を低減することができる。特定の実施形態において、ハンドル8020は、回転可能な右及び/又は左インジケーターホイール8040、8041(図181)を含んでもよく、これが発射の進行を示しうる。例えば、発射全行程は、発射トリガ8034の発射全ストローク3回分を必要としてよく、よってインジケーターホイール8040、8041は、発射トリガ8034の各ストローク当たり3分の1回転まで回転しうる。詳しくは後述されるように、手動発射解放レバー8042は、望ましい場合、発射全行程が完了する前に発射システムを後退させることができ、これに加えて、発射解放レバー8042は、発射システムが固着及び/又は失敗した場合に、外科医又は他の臨床医が、発射システムを後退させることを可能にする。
【0173】
図179及び181を参照して、長尺状シャフト8018は長手方向に回帰する閉鎖管8024を含む外側構造を含んでいてよく、これが、ハンドル8020の閉鎖トリガ8026の近位方向押圧に応答して、アンビル8014を閉位置方向へと枢軸旋回させうる。長尺状溝部材8018は、閉鎖管8024の内部にあるフレーム8028(図181)によってハンドル8020に連結されうる。フレーム8028は回転可能にハンドル8020に対して係合していてよく、これにより回転ノブ8030(図179)の回転が、実施部分8022を回転させることができる。図181を特に参照し、回転ノブ8030は2つの半シェルから構成されていてよく、これらは1つ又は2つ以上の内向き突起8031を有してよく、これが、閉鎖管8024内の1つ又は2つ以上の長尺状側面開口8070を通って延び、フレーム8028と係合することが可能である。上記の結果、回転ノブ8030とフレーム8028は一緒、又は同期的に回転することができ、これによりノブ8030の回転位置が、実施部分8022の回転位置を決定する。様々な実施形態において、長い開口8070の長手方向長さは、閉鎖管8024の長手方向の閉鎖方向の動きと開放方向の動きを可能にするのに充分な長さである。閉鎖管8024の閉じる動きの生成に関して、主に図181及び183を参照して、閉鎖トリガ8026の上部分8160は、閉鎖リンク8164を介して閉鎖ヨーク8162に向かって押すことができる。閉鎖リンク8164は閉鎖ヨークピン8166によってその遠位側が閉鎖ヨーク8162に枢動可能に取り付けられており、また閉鎖リンクピン8168によってその近位側が枢動可能に取り付けられている。様々な実施形態において、閉鎖トリガ8026は、閉鎖トリガ張力ばね8246によって開位置に付勢され、このばねは近位側が閉鎖トリガ8026の上部分8160と、右半分及び左半分のシェル8156、8158によって形成されるハンドルハウジング8154とに接続されている。張力ばね8246によって適用された張力は、ヨーク8162、閉鎖リンク8164、及び閉鎖管8024を遠位方向に前進させるために閉鎖トリガ8026に適用される閉鎖力により克服されうる。
【0174】
上記のように閉鎖トリガ8026が作動又は押圧される際、閉鎖解放ボタン8038は、外科医又は他の医師が、望ましい場合に閉鎖解放ボタン8038を押して、閉鎖トリガ8026及び他の外科用器具を、非作動状態へと戻すことを可能にすることができる。様々な実施形態において、閉鎖解放ボタン8038は中央外側旋回軸8173によって枢軸旋回するロッキングアーム8172に接続され、これにより、解放ボタン8038とロッキングアーム8172との間で動きが伝達されうる。図181を再び参照して、圧縮ばね8174は閉鎖解放ボタン8038を近位側に(すなわち、右から見たときに中央外側旋回軸8173を中心として時計方向に)付勢することができ、閉鎖トリガ8026の上部分8160は、後部ノッチ8171を備えた近位隆起部8170を含みうる。閉鎖トリガ8026が押圧されると、枢軸旋回ロッキングアーム8172が近位隆起部8170の上に乗り、閉鎖トリガ8026が完全に押圧された位置に達すると、後部切欠き部8171が枢軸旋回ロッキングアーム8172の下になり、後部切欠き部8171内に落下して後部切欠き部8171に対して、圧縮ばね8174の付勢力の下でロックされる。この時点で、閉鎖解放ボタン8038を手動押圧すると、枢軸旋回ロッキングアーム8172を上方向に回転させ、後部切欠き部8171から外れ、これによって閉鎖トリガ8026がアンロックされ、閉鎖トリガ8026が、クランプされていない位置に戻ることができる。
【0175】
閉鎖トリガ8026が近位側でクランプされると、上述のように、発射ロッド8032をハンドル8020から遠位方向に前進させるために、発射トリガ8034がピストルグリップ8036に向かって引っ張られうる。様々な実施形態において、発射トリガ8034は横方向に横切る発射トリガピン8202を中心に枢軸旋回することができ、かつハンドル8020の右半分及び左半分のシェル8156、8158と係合している。発射トリガ8034は、作動されると、リンクされている伝達発射機構8150を前進させうる。リンクされている伝達発射機構8150は、ばね8184によって後退された未発射位置へと付勢され、詳しくは後述されるように、このばねは第一に、ハンドル8020のピストルグリップ8036に取り付けられ、第二に、リンクされている伝達発射機構8150のリンクの1つに取り付けられる。ばね8184は、ハウジング8154に接続された不動端8186と、スチールバンド8192の近位端8190に接続された移動端8188とを含みうる。スチールバンド8192の遠位側端8194は、連結ラック8200を形成する複数のリンク8196a〜8196dの前側リンク8196a上の取り付け機構8195に取り付けることができる。連結ラック8200は可撓性であってよく、これによりピストルグリップ8036側に容易に後退させてハンドル8020の長さを最小化する一方、まっすぐで剛性のラックアセンブリを形成することができ、これが発射ロッド8032に対して及び/又はこれを通して、顕著な発射力を伝達することができる。詳しくは後述されるように、発射トリガ8034は、発射トリガ8034の第1の作動中に第1のリンク8196aと係合し、発射トリガ8034の第2の作動中に第2のリンク8196bと係合し、発射トリガ8034の第3の作動中に第3のリンク8196cと係合し、及び発射トリガ8034の第4の作動中に第4のリンク8196dと係合することができ、発射トリガ8034の各作動により、連結ラック8200を遠位側に増分量前進させることができる。様々な実施形態において、上記に加えて、発射トリガ1034の複数のストロークが左右のインジケーターゲージホイール1040、1041を回転させ、これにより、連結ラック8200が前進した距離を示すことができる。
【0176】
次に図181及び183を参照して、後退防止機構8250は、発射ストロークの合間に、張力/圧縮併用ばね8184が、連結ラック8200を後退させるのを防ぐことができる。様々な実施形態において、連結スライド管8131は第1リンク8196aに当接し、発射ロッド8032に接続して、発射運動を伝達する。発射ロッド8032は、フレーム8028の近位端から近位側に出て、後退防止プレート8266の貫通穴8408を通って延びる。貫通穴8408は、垂直に整列しているときに発射ロッド8032を摺動自在に受容するが、傾いているときには拘束するような寸法にされている。下側タブアタッチメント8271はフレーム8028の近位端の下側リップから近位側に延び、後退防止プレート8266の下側エッジの開口部8296を通って延びる。この下側タブアタッチメント8271は、後退防止プレート8266の下側部分フレーム8028に近接するよう引っ張り、これによりこの後退防止プレート8266は、発射ロッド8032が遠位側に前進した時に垂直になり、発射ロッド8032が後退しようと試みると、上部後側を拘束状態に傾けることができる。後退防止圧縮ばね8264はフレーム8028の近位端によって遠位方向に拘束され、後退防止プレート8266の上部を近位方向に当接し、この後退防止プレート8266を固定状態に付勢している。ばねの付勢に対抗して、後退防止カム管8268が連結スライド管8131を摺動可能に包囲し、後退防止プレート8266に当接する。後退防止カム管8268に取り付けられた、近位側に突出している後退防止ヨーク8256は、閉鎖ヨーク8162の上を覆って延びる。
【0177】
図181を参照し、リンクトリガによる自動後退機8289が、外科用ステープル留め及び切断器具8010に組み込まれており、全発射行程の終わりにナイフを後退させる。このため、遠位リンク8196dにはタング8290が含まれ、これは、遠位リンク8196dが、閉鎖ヨーク8162内に形成されたラック溝部材8291(図181)内に前進すると、上向きに突出する。このタング8290は後退防止リリースレバー8248(図186)上の下側近位カム8292を作動するように位置合わせされている。図186及び187を特に参照して、右半分及び左半分のシェル8156、8158内に形成された構造が、後退防止リリースレバー8248の動きを拘束する。右半分及び左半分のシェル8156、8158の間にそれぞれ形成されたピン受容部8296と円形ピン8293が、後退防止リリースレバー8248内に形成された長手方向長尺状開口部8294を通って下側近位カム8292の遠位側に受容され、これにより、長手方向の直進と共に円形ピン8293を中心とする回転が可能になる。右半分シェル8156において、近位側開放チャネル8295には、近位側水平部8295aが含まれ、この部分は、後退防止リリースレバー8248の近位端近くで右向き後側ピン8297(図187)を受容する、上方及び遠位に角度が付けられた部分8295bと連通しており、これにより、後退防止リリースレバー8248が直進運動の最も遠位の部分に達したときに、上向きの回転を付与する。後退防止リリースレバー8248の近位側にある、右半分シェル8156内に形成されたブロック構造は、近位側開放溝部材8295内の右向き後側ピン8297を維持するよう組み立てられると、その近位側の動きを阻止する。
【0178】
上記に対して更に、図187及び188に示すように、後退防止リリースレバー8248の遠位端8254はこれにより遠位側及び下向きに付勢され、右向き前側ピン8298がこれによって右半分シェル8156内に形成された遠位側開放段差構造8299内に落とされ、これは、右向き前側ピン8298と長手方向に長尺の開口部8294との間の後退防止リリースレバー8248上の左向きフック8301に引っ掛けられた圧縮ばね8300(図188)によってこのような係合に付勢されている。圧縮ばね8300のもう他端は、閉鎖ヨーク8266の直上の、より近位側で下側の位置にある、右半分シェル8156内に形成されたフック8302(図186、188、189)に取り付けられている。圧縮ばね8300はこのようにして、後退防止リリースレバー8248の遠位端8254を下向き及び後ろ側に引っ張り、これにより、遠位側に前進したときに、右向き前側ピン8298が遠位側開放段差構造8299内に固定される。よって、図189を参照し、一旦外されると、後退防止リリースレバー8248が前進したまま後退防止プレート8266を垂直に保持し、よって、連結ラック8200を後退させることができる。エンドエフェクタ8012のクランプを外して、これにより閉鎖ヨーク8266が後退すると、閉鎖ヨーク8266上の、上向きに突出しているリセットタング8303が、後退防止リリースレバー8248の下側遠位カム8305に接触し、右向き前側ピン8298を持ち上げて遠位側開放段差構造8299から出し、これにより、後退防止圧縮ばね8264が後退防止カム管8268と後退防止リリースレバー8248を近位側に押して、それらの後退位置にすることができる(図186)。
【0179】
様々な実施形態において、図179及び189を参照し、発射トリガ8034は、任意の好適な方法で、連結ラック8200に操作可能に係合させることができる。図180及び185を特に参照し、発射トリガ8034は、ハウジング8154に連結された発射トリガピン8202を中心に枢動する。発射トリガ8034の上側部分8204は、発射トリガ8034がピストルグリップ8036の方へと押圧されると、発射トリガピン8202を中心に遠位方向に動き、発射トリガ8034の上側部分8204とハウジング8154との間で近位側に連結された、近位方向に定置された発射トリガ張力ばね8206(図181)を伸張する。発射トリガ8034の上側部分8204は、ばねで付勢された側面つめ機構8210を介して、毎回の発射トリガ押圧の間、連結ラック8200を係合する。発射トリガが解放されると、この側面つめ機構が、連結ラック8200から外れ、発射トリガが非押圧(未発射)位置に戻ることができる。使用時には、リンク8196a〜8196dのそれぞれにおいて、近位側及び右側に向いた斜面8284によって形成されている、傾斜面右側トラックが、側面つめアセンブリ8285によって係合される。特に、つめスライド8270(図181及び183)は、右下及び左下ガイド8272を有し、これらはそれぞれ、ラック溝部材8291の下の閉鎖ヨーク8266内に形成された左側トラック8274(図181)と、ラック溝部材8291に平行でラック溝部材カバー8277に取り付けられている閉鎖ヨーク8276内の右側トラック8275とに、それぞれ摺動し、ここでラック溝部材カバー8277は、つめスライド8270の行程に対して遠位側の閉鎖ヨーク8266内で、ラック溝部材8291の右向き開放部分を閉じる。図181、182、及び185において、圧縮ばね8278は、閉鎖ヨークレール8276の上の上側近位位置にあるフック8279と、つめスライド8270の遠位右側にあるフック8280との間に取り付けられており、これが、つめスライド8270を近位側に引っ張って、発射トリガ8034の上側部分8204に接触させた状態にしている。
【0180】
図181を特に参照し、つめブロック8318は、垂直後方ピン8320を中心に枢動するつめスライド8270の上に乗っており、このピンはつめブロック8318とつめスライド8230の左近位角を貫通している。キックアウトブロック陥没部8322が、垂直ピン8326により枢動可能にピン止めされているキックアウトブロック8324を受容するよう、ブロック8318の頂面の遠位部分に形成されており、このピンの下側先端部は、つめスライド8270の頂面のつめばね陥没部8328内へと延びる。つめばね凹部8328内のつめばね8330は、垂直前側ピン8326の右側に延び、つめブロック8318を、上から見て時計方向に回転するよう付勢し、傾斜した右側トラック8282に係合させる。キックアウトブロック凹部8322内の小さなコイルばね8332は、キックアウトブロック8324を、上から見て時計方向に回転するよう付勢し、その近位端は、ラックチャネル8291の上の閉鎖ヨーク8266内に形成された凹凸のあるリップ8334に接触するよう付勢されている。図184に示すように、小さなコイルばね8332よりも、つめばね8330の方がより強い機械的利点を有しているため、このことは、つめブロック8318が、時計方向に回転したキックアウトブロック8324と係合する傾向になることを意味する。図185において、発射トリガ8034が完全に押圧され、解放され始めると、つめスライド8270が後退する際に、キックアウトブロック8324が、凹凸のあるリップ8334内の隆起部8336に当たり、キックアウトブロック8324を上から見て時計方向に回転させ、これによってつめブロック8318を、連結ラック8200との係合から追い出す。キックアウトブロック陥没部8322の形状により、キックアウトブロック8324の時計方向回転が停止して、凹凸のあるリップ8334に対して垂直の向きになり、完全後退の間中、この係合離脱状態を保持し、これによりラチェットノイズを解消する。
【0181】
図181、183、190、及び195において、外科用ステープル留め及び切断器具8010は、発射機構の手動解放、手動後退を提供し、及び1つのバージョン(図196〜202)では更に、完全発射行程の最後に自動後退を実施する、手動後退機構8500を含みうる。次に図181、190、及び191を参照すると、特に、前側アイドラーギア8220は、連結ラック8200の歯のある左上側表面8222に係合し、このとき前側アイドラーギア8220は、小さな右側ラチェットギア8231を有する後側アイドラーギア8230にも係合する。前側アイドラーギア8220と後側アイドラーギア8230は、それぞれ前側アイドラー軸8232と後側アイドラー軸8234の上で、ハンドルハウジング8154に回動可能に連結されている。後側軸8232の両端はそれぞれハウジング右半分シェルと左半分シェル8156、8158を貫通して延び、左右のインジケーターゲージホイール8040、8041に取り付けられているため、後側軸8234がハンドルハウジング8154内で自由にスピンし後側ギア8230へのキー係合を有していることにより、インジケーターゲージホイール8040、8041が後側ギア8230と共に回転する。連結ラック8200とアイドラーギア8220と後側ギア8230との間のギアの関係は、歯状上方表面8222が好適な強さの歯寸法を有し、連結した伝送発射機構8150の完全な発射移動中に後側ギア8230が1回転未満回転するように、有利に選択されうる。発射行程又は進行を視覚的に示すギア機構8502に加えて、ギア機構8502は更に、ナイフを手動で後退させるのに使用することもできる。様々な実施形態において、後側アイドラーギア8230の右側の小さなラチェットギア8231は、手動後退レバー8042のハブ8506内に延び、特にハブ8506を二分する、垂直長手方向に揃えて整列されたスロット8508(図190)に整列される。ハブ8506の横貫通穴8510は、上側陥没部8512と連通している。前側部分8514は、近位側に導かれるロックつめ8516を受容するよう形作られ、このロックつめは、上側凹部8512の遠位端に形成された右向き横方向ピン8518を中心に枢動する。後側部分8520は、L字型ばねタブ8522を受容するよう形作られ、これがロックつめ8516を下方向に付勢し、右側の小さなラチェットギア8231に係合させる。保持構造8524(図186及び193)は右半分シェル8156から上側陥没部8512内に突出しており、手動後退レバー8042が下りているときは、右側の小さなラチェットギア8231に係合しないようにロックつめ8516を上に保持する(図193)。コイルばね8525(図181)は、手動後退レバー8042を下方向に付勢する。
【0182】
使用中、図192及び193に示されるように、張力/圧縮併用ばね8184は、遠位側に配置された連結ラックとの接続が外れた状態になりうる。図194及び195において、手動後退レバー8042が上がると、ロックつめ8516が時計方向に回転し、保持構造8524により保持されなくなり、小さな右側ラチェットギア8231に係合し、後側アイドラーギア8230を左から見て時計方向に回転させる。よって、前側アイドラーギア8220は反時計方向に動き、連結ラック8200を後退させる。加えて、右側に湾曲した隆起部8510が、ハブ8506から突出し、後退防止リリースレバー8248と接触して遠位方向に動かすような寸法にされており、これにより、手動後退レバー8042が回転すると、後退防止機構8250が解放される。
【0183】
図196〜202において、外科用ステープル留め及び切断器具8010a用の自動後退機構8600には、完全発射行程の最後に、歯8602を有する前側アイドラーギア8220aに入り、この歯は、3回の発射ストロークに対応する実質的に完全な1回転を行った後、ブロック8608に当たるまで、カムホイール8606内の円形溝8604内で動くような、自動後退が組み込まれうる。そのような状況において、右側隆起部8610は上方向に回転されて下側カム陥没部8612に接触し、後退防止リリースレバー8248aを遠位方向に動かす。図197を特に参照して、後退防止リリースレバー8248aには、前述のように作動する遠位端8254が含まれる。右半分及び左半分のシェル8156、8158に形成された円形ピン8293とピン受容部8296は、下側カム8192の後側の後退防止リリースレバー8248a内に形成された、概ね矩形の開口部8294aを通って受容され、これにより、後退防止リリースレバー8248aの遠位端8254の長手方向直進と下向きのロック運動とが可能になる。右半分シェル8156において、水平近位開放溝部材8295aが、後退防止リリースレバー8248aの近位端近くの右向き後側ピン8297を受容する。
【0184】
操作中、発射前に、図198、198Aにおいて、連結ラック8200と後退防止カム管8268は後退位置にあり、後退防止圧縮ばね8264が近位側で後退防止プレート8266に接触して、後退防止機構8250を固定している。自動後退機構8600は、後退防止リリースレバー8248aが、前側アイドラーギア8220aに接触するリンク8196aで後退された状態の初期状態である。歯8602は、反時計方向に進行する円形溝8604の全行程で、歯8602のすぐ近位側に右向き隆起部8610がある状態で、6時の位置にある。図199、199Aにおいて、1回の発射ストロークにより、1つの遠位リンク8196bを前進させ、前側アイドラーギア8220aに接触させる。歯8602は、静止カムホイール8606の円形溝8604を通って3分の1回転進行する。図200、200Aにおいて、第二の発射ストロークにより、もう1つのリンク8196cを前進させ、前側アイドラーギア8220aに接触させる。歯8602は、静止カムホイール8606の円形溝8604を通って3分の2回転進行する。図201、201Aにおいて、第三の発射ストロークにより、1つの遠位リンク8196dを前進させ、前側アイドラーギア8220aに接触させる。歯8602は円形溝8604を完全に1回転してブロック8608に接触し、カムホイール8606の反時計方向回転(右から見た時に)を開始し、右向き隆起部8608を後退防止リリースレバー8248aに接触させる。図202において、後退防止リリースレバー8248aは、それに応答して遠位側に動き、右向き前側ピン8298を遠位側開放段差構造8299に固定し、後退防止機構8250を解放する。同様の外科用ステープル留め器具が、米国特許第7,083,075号(2006年8月1日発行)に開示されており、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0185】
図203を参照して、外科用ステープル留め器具9010のステープル留めアセンブリ9012は、シャフトフレーム9070に対してシャフト9016を長手方向に下げるよう伝達される2つの異なる動きによって、組織上にクランプし、ステープルを駆動し、組織を切断する機能を達成する。このシャフトフレーム9070は、外科用ステープル留め器具のハンドルに近位側が取り付けられ、長手方向軸を中心に回転するよう連結されている。外科用ステープル留め及び切断用器具の例示的なマルチストロークハンドルは、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれている、同時係属かつ共同出願の米国特許出願「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT INCORPORATING A MULTISTROKE FIRING POSITION INDICATOR AND RETRACTION MECHANISM」、第10/374,026号に詳細が記述されている。本発明と一致する他の適用は、「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEM」という表題の同時係属及び共同出願の米国特許出願第10/441,632号に詳細が記載されているような、単一発射ストロークが含まれてよい。
【0186】
図204を特に参照して、シャフトフレーム9070の遠位端が、ステープル溝部材9018に取り付けられている。アンビル9022は、ステープル溝部材9018の近位端9074内に枢動可能に受容される近位枢動端9072を有し、これはシャフトフレーム9070との係合のすぐ遠位側である。アンビル9022が下向きに枢動すると、アンビル9022が、組織接触表面9028を動かし、相対するステープルカートリッジに向かってポケット9026を形成し、これについては下記に詳述される。アンビル9022の枢動端9072には、近位側であるが、ステープル溝部材9018との枢動可能な取付よりも遠位側にある、閉鎖機構9076が含まれる。よって、閉鎖管9078は、その遠位端にこの閉鎖機構9076と係合する馬蹄形開口部9080が含まれ、上述と同様に、閉鎖トリガに応じてシャフトフレーム9070の上を摺動しながら、閉鎖管907の、近位側長手方向運動中にアンビル9022に対する開放運動と、遠位側長手方向運動中にアンビル9022に対する閉鎖運動とを選択的に付与する。シャフトフレーム9070は、長手方向に往復する2ピースのナイフ及び発射バー9090を介して、ハンドルからの発射運動を包含しガイドする。特に、シャフトフレーム9070には、長手方向に往復する2ピースのナイフ及び発射バー9090の近位部分を受容する長手方向発射バースロット9092が含まれ、具体的にはラミネート先細発射バー9094が含まれる。ラミネート先細発射バー9094は、固体の発射バー及び/又はその他の好適な材料で置き換えられうることが理解されよう。
【0187】
E字型梁部材9102は、2ピースのナイフ及び発射バー9090の遠位部分であり、これは別々の閉鎖と発射を促進し、また発射中に長尺状ステープルチャネル9018からのアンビル9022の間隔あけを促進する。特に図204及び205を参照して、鑞付け又は接着剤などの任意の取付処理に加えて、ナイフ及び発射バー9090は、E字型梁部材9102内に近位側に形成されたメスの垂直取付開口部9104で形成され、これが、ラミネート先細発射バー9094により遠位側に置かれる、対応するオスの取付部材9106を受容し、これにより、それぞれの部分が、それぞれ異なる機能に好適な選択された材料及びプロセスで形成される(例えば強度、可撓性、摩擦)。E字型梁部材9102は、一対の上側ピン9110、一対の中間ピン9112、及び下側ピン又は脚部9114を成形するのに好適な材料特性を有し、かつ鋭い刃先9116をうることができるような材料で、有利なように形成されうる。加えて、切断刃先9116の各垂直端を支えて保持している、一体形成され近位側に突出している上側ガイド9118及び中間ガイド9120は更に、切断の前に組織を鋭い切断刃先9116の方へガイドするのを補助する組織準備エリア9122を画定する。中間ガイド9120は更に、ウェッジスレッド9126(図206)の段付き中央部材9124に当接することによりステープル留め器具9012と係合かつ発射するのに使用され、詳しくは後述されるように、ステープル留めアセンブリ9012によるステープル成形を行う。これらの形状(例えば上側ピン9110、中間ピン9112及び下側脚部9114)をE字型梁部材9102と共に一体形成することで、複数の部品を組み立てた場合に比べ、互いに対しての許容誤差を小さくして製造することが促進され、これによって、ステープル留めアセンブリ9012の、発射中の望ましい動作及び/又は様々なロックアウト機能との効果的な相互作用が確実になる。
【0188】
図207及び208において、ステープル留めアセンブリ9012は開いた状態で、E字型梁部材9102は完全に後退した状態で示されている。組立中、E字型梁部材9102の下側脚部9114は、ステープルチャネル9018内の広がった穴9130を通ってこの中に落ち、次にE字型梁部材9102が前進し、これによってE字型梁部材9102が、ステープルチャネル9018内に形成された下側トラック9132に沿って遠位側に摺動する。特に、下側トラック9132には、ステープル溝部材9018の下側表面の広がったスロット9134として開放している狭いスロット9133が含まれ、これは図208及び209に特に示すように、広がった穴9130と連通した、横断面における逆T字型を形成する。組み立てると、ラミネート先細発射バー9094に近位側が連結されたコンポーネントにより、下側脚部9114が再び近位側に移動して広がった穴9130に入り係合を外すことは許さない。図210を参照し、ラミネート先細発射バー9094は、ステープル留めアセンブリ9012をトロカールを通して挿入することを促進する。特に、完全に後退したときに、より遠位で下側の突起9136がE字型梁部材9102を持ち上げる。これは、ステープル溝部材9018内の広がった穴9130の近位側エッジに、上向きにカムが係合する点の、下向き突起9136の配置によって達成される。ここで図211を参照し、ラミネート先細発射バー9094は更に、特定のロックアウト機構の操作を強化し、このような機構は、発射行程の最初の部分の間にシャフトフレーム9070によって下向きに付勢される、より近位側の上向き突起9138を含めることによって、ステープルチャネル9018に組み込まれうる。特に、横方向バー9140は、シャフトフレーム9070内の一対の矩形孔9142の間で画定される(図204)。横方向バー9140を包むクリップばね9144が、長手方向発射バースロット9092から遠位側に突出しているラミネート先細発射バー9094の一部分を下向きに付勢し、これにより、適切な場合に、特定の有利なロックアウト機構が確実に係合される。この付勢は、上向き突起9138がクリップばね9144に接触するとき、発射行程の一部だけに対していっそう際立ち、又はいっそう制限される。
【0189】
図207及び208において、E字型梁部材9102は後退しており、その上側ピン9110は、アンビル9022の枢動近位端近くのアンビルポケット9150内に位置している。下向きの開放垂直アンビルスロット9152(図203)は、アンビル9022内で横方向に広げてアンビル内部トラック9154にし、発射中にこれが遠位側に前進する際、図210及び211に示すように、ステープルチャネル9018からのアンビル9022の間隔を積極的にあけて、E字型梁部材9102の上側ピン9110を捕捉する。よって、E字型梁部材9102が後退した状態で、外科医は、ステープルと切断のために中に捕捉した組織の配置と向きに満足するまで、繰り返して、ステープル留めアセンブリ9012を開閉することができ、しかも、E字型梁部材9102は、直径が小さく、それに対応して剛性が低減したステープル留めアセンブリ9012にであっても、組織の適切な配置を支援する。図203、204、206、207、209、及び215において、ステープル留めアセンブリ9012が、ウェッジスレッド9126を含む交換可能ステープルカートリッジ9020と共に示されている。長手方向に整列した平行な複数の下向き開放ウェッジスロット9202(図209)は、ウェッジスレッド9126に一体化されたそれぞれのウェッジ9204を受容する。図209〜211において、ウェッジスレッド9126は複数のステープルドライバ9206に上向きにカム係合し、このドライバはステープルドライバ凹部9208内で垂直に摺動可能である。この例示バージョンにおいて、各ステープルドライバ9206には、2本の垂直の尖った突起があり、それぞれが、それぞれのステープル穴9210又は空洞9024内へと上向きに移動して、ステープル9023を上向きに押し出して変形させ、アンビル9022のステープル成形表面9214(図211)に対して収まるようにする。中央発射凹部9216(図204)は、ステープルチャネル9018に近接するステープルカートリッジ9020内で画定されており、これによりウェッジスレッド9126の下部水平部分9218(図206)と、E字型梁部材9102の中間ピン9112との通過が可能になる。特に、ステープルカートリッジトレイ9220(図204、209)がポリマー製ステープルカートリッジ本体9222に取り付けられてその下側にあり、このポリマー製ステープルカートリッジ本体は、それ自体に成形されたステープルドライバ凹部9208、ステープル穴9210、及び中央発射凹部9216を有する。ステープル9023がこれによりいずれかの側に成形されると、鋭い刃先9116が、最も遠位の端のみを除き、ステープルカートリッジ9020の長手方向軸を通過するスロット9230を垂直に通って入り込む。
【0190】
図211に示すように、ステープル留めアセンブリ9012の発射は、2ピースのナイフ及び発射バー9090を、下向き突起9136がE字型梁部材9102上の中間ガイド9120を上側及び後側にカム係合するまで、近位側に引くことで開始され、これによって、図203及び207に示すように、アンビル9022が開いているときに、新しいステープルカートリッジ9020がステープルチャネル9018に挿入される。図212において、2ピースのナイフ及び発射バー9090は、小さな距離だけ遠位側に前進しており、これにより、ラミネート先細発射バー9094の上向き突起9138に対するクリップばね9144の付勢力の下で、下向き突起9136が下側トラック9132の広がった穴9130の中に落ちる。中間ガイド9120が、ウェッジスレッド9126の段付き中央部材9124の上に乗ることにより、更なる下向き回転を防ぎ、これにより、E字型梁部材の中間ピン9112を、中央発射凹部9216内に保持する。図213において、2ピースのナイフ及び発射バー9090が遠位方向に発射されており、ウェッジスレッド9126が前進してステープル9023を成形させている一方、アンビル9022と、ステープルカートリッジ9020との間に挟まれた組織9242を鋭い切断刃先9116で切断する。その後、図214において、2ピースのナイフ及び発射バー9090を後退させ、ウェッジスレッド9126を遠位側に位置付けられたまま残す。図215において、中間ピン9112は、ステープルチャネル9018内に形成されたロックアウト凹部9240内に直進運動して下りることができる(図208、211も参照)。このようにして、ウェッジスレッド9126(図215には図示なし)が近位側に配置されていない状態(すなわち、ステープルカートリッジ9020又は使用済みステープルカートリッジ9020がない状態)のときに、中間ピン9112がロックアウト凹部9240の遠位エッジに当たる際に、操作者は触覚的指標を受け取ることができる。同様の外科用ステープル留め器具が、米国特許第7,380,696号(2008年6月3日発行)に開示されており、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0191】
様々な実施形態において、上述のように、ステープルカートリッジは、内部に画定された複数のステープル空洞を有するカートリッジ本体を含みうる。カートリッジ本体は、デッキ及びデッキ上表面を含んでもよく、各ステープル空洞は、デッキ表面に開口を画定してもよい。上記のように、ステープルは、カートリッジ本体から排出されるまでの間、カートリッジ本体内に格納されるように、各ステープル空洞内に配置することができる。様々な実施形態において、ステープルは、カートリッジ本体から発射される前に、ステープルがデッキ表面の上に突出しないように、カートリッジ本体内に収容されうる。ステープルはデッキ表面の下に位置付けられているため、そのような実施形態において、ステープルの損傷及び/又は標的組織に時期尚早に接触する可能性を低減することができる。様々な状況において、ステープルは、カートリッジ本体から突出していない未発射位置と、カートリッジ本体から出現して、ステープルカートリッジの反対側に配置されているアンビルに接触することができる発射済み位置との間で、移動することができる。様々な実施形態において、アンビル、及び/又はアンビル内に画定されている成形ポケットは、デッキ表面の上の所定距離に配置することができ、これにより、ステープルがカートリッジ本体から配備される際に、ステープルが所定の成形高さに変形される。特定の状況において、アンビルとステープルカートリッジとの間に捕捉された組織の厚さは変化する可能性があり、その結果、より厚い組織が特定のステープル内に捕捉されることがある一方、より薄い組織が他の特定のステープル内に捕捉されうる。いずれの場合においても、ステープルによって組織にかけられる締付圧又は締付力は、ステープルからステープルまでで変化する可能性があり、あるいは、例えば、ステープル列の一方の端にあるステープルと、そのステープル列の他方の端にあるステープルとの間で変わる可能性がある。特定の状況において、アンビルとステープルカートリッジデッキとの間の間隙は、ステープルが各ステープル内に、所定の最低クランプ圧をかけるように制御することができる。しかしながら、いくつかのそのような状況において、異なるステープル内でクランプ圧の顕著な変動が依然として存在しうる。
【0192】
本明細書に記述される様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、ステープルカートリッジから配備されるステープル内に捕捉される組織の厚さに関して補償を行う手段を含みうる。様々な実施形態において、図216を参照し、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ10000)は、剛性の第1部分(例えば、支持部分10010)と、圧縮可能な第2部分(例えば、組織厚さコンペンセータ10020)とを含みうる。少なくとも一実施形態において、主に図218を参照し、支持部分10010は、カートリッジ本体、デッキ上側表面10011、及び複数のステープル空洞10012を含み得、上記と同様に、各ステープル空洞10012はデッキ表面10011に開口を画定しうる。例えば、ステープル10030は、各ステープル空洞10012内に取り外し可能に配置することができる。少なくともそのような一実施形態において、図245を主に参照し、かつ詳しくは後述されるように、各ステープル10030は、底面10031と、底面10031から延びる1本又は複数の脚部10032と、を含みうる。ステープル10030が配備される前に、これも詳しくは、後述されるように、ステープル10030の基部10031は、支持部10010内に配置されているステープルドライバによって支持されることができ、同時に、ステープル10030の脚部10032は、ステープル空洞10012内に少なくとも部分的に含有されてもよい。様々な実施形態において、ステープル10030は、脚部10032が組織厚さコンペンセータ10020を貫通して動き、組織厚さコンペンセータ10020の上側表面を貫通し、組織Tに入り込み、ステープルカートリッジ10000に相対して配置されるアンビルに接触するよう、未発射位置と発射済み位置との間に配備することができる。脚部10032がアンビルに当たって変形すると、各ステープル10030の脚部10032が、各ステープル10030内で、組織厚さコンペンセータ10020の一部と組織Tの一部とを捕捉し、この組織に圧縮力をかけることができる。上記に対して更に、各ステープル10030の脚部10032は、ステープルの基部10031に向かって下方に変形して、ステープル捕捉領域10039を形成することができ、組織Tと組織厚さコンペンセータ10020が捕捉されうる。様々な状況において、ステープル捕捉領域10039は、変形した脚部10032の内側表面と、基部10031の内側表面との間で画定されうる。ステープルの捕捉領域の大きさは、例えば、脚部の長さ、脚部の直径、基部の幅、及び/又は脚部の変形の程度などのいくつかの要素に依存しうる。
【0193】
前述の実施形態において、外科医はしばしば、ステープルを適用する組織に対して適切なステープル高さを有する適切なステープルを選択する必要があった。例えば外科医は、厚い組織に使用するには背の高いステープルを選択し、薄い組織に使用するには背の低いステープルを選択することができた。しかしながら、いくつかの状況において、ステープル留めされる組織は、均一な厚さを有しておらず、ステープルによっては、望ましい発射形状を達成することができなかった。例えば、図250には、肉薄組織内に使用された背の高いステープルが図示してある。次に図251を参照すると、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10020)を薄い組織に使用した場合、大きなステープルであっても、望ましい発射形状に成形することができる。
【0194】
組織厚さコンペンセータの圧縮性によって、組織厚さコンペンセータはそれぞれのステープル内に捕捉された組織の厚さを補償することができる。より詳細には、次に図245及び246を参照して、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10020)は、ステープル捕捉領域10039内に捕捉された組織の厚さ及び/又はタイプに応じて、各ステープル10030のステープル捕捉領域10039のより大きな部分及び/又はより小さな部分を占めることができる。例えば、より薄い組織Tがステープル10030内に捕捉された場合、組織厚さコンペンセータ10020は、より厚い組織Tがそのステープル10030内部に捕捉された状況に比べ、ステープル取り込み領域10039のより大きな部分を潰すことができる。これに対応して、より厚い組織Tがステープル10030内部に捕捉された場合、組織厚さコンペンセータ10020は、より薄い組織Tがそのステープル10030内部に捕捉された場合に比べ、ステープル取り込み領域10039のより小さな部分を潰すことができる。このようにして、組織厚さコンペンセータは、より薄い組織及び/又はより厚い組織を補償することができ、ステープル内に捕捉された組織厚さとは、無関係に、又は少なくとも実質的に無関係に、圧縮圧力を組織にかけることができる。上記に加えて、組織厚さコンペンセータ10020は、異なるステープル10030内に捕捉された組織の様々なタイプ又は圧縮性を、補償することができる。次に図246を参照して、組織厚さコンペンセータ10020は、管Vを含みうる脈管組織Tに対して圧縮力を適用することができ、その結果、圧縮性のより低い管Vを通る血流を制限する一方、周囲の組織Tに対して望ましい圧縮圧力を適用することができる。様々な状況において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ10020はまた、成形不良ステープルをも補償することができる。図247を参照して、様々なステープル10030の成形不良により、そのようなステープル内で画定される、より大きなステープル捕捉領域10039が生じることがある。組織厚さコンペンセータ10020の弾力性のおかげで、ここで図248を参照して、形成不良ステープル10030内に配置された組織厚さコンペンセータ10020は、そのような形成不良ステープル10030内に画定されたステープル捕捉領域10039が増大している場合であっても、依然として組織Tに十分な圧縮圧力を適用することができる。様々な状況において、例えば、隣接するステープル10030の中間にある組織厚さコンペンセータ10020は、成形不良ステープル10030を包囲する適正に成形されたステープル10030により、組織Tに対して付勢することができ、その結果、周囲の組織、及び/又は成形不良ステープル10030内に捕捉された組織に対して、圧縮圧力をかけることができる。様々な状況において、組織厚コンペンセータは、例えば石灰化、繊維性領域、及び/又は以前にステープル又は治療が行われた組織などによって生じうる、異なる組織密度を補正することができる。
【0195】
様々な実施形態において、固定された(変更不能な)組織間隔は、支持部分とアンビルとの間で画定することができ、その結果、ステープルは、ステープル内に捕捉された組織の厚さにかかわらず、所定の高さに変形されうる。組織厚さコンペンセータをこれらの実施形態と共に使用すると、組織厚さコンペンセータが、アンビルと支持部分ステープルカートリッジとの間に捕捉された組織に対して適合することができ、この組織厚さコンペンセータのおかげで、組織厚さコンペンセータが更なる圧縮圧力を組織に対して適用することができる。次に図252〜257を参照すると、ステープル10030は、所定の高さHに成形されている。図252に関して、組織厚さコンペンセータは使用されておらず、組織Tがステープル捕捉領域10039の全体を占めている。図259に関して言うと、組織厚さコンペンセータ10020の一部が、ステープル10030内部に捕捉され、組織Tを圧縮し、ステープル取り込み領域10039の少なくとも一部分を潰している。次に図254を参照して、薄い組織Tがステープル10030内に捕捉されている。この実施形態において、例えば、圧縮された組織Tは約2/9Hの高さを有し、圧縮された組織厚コンペンセータ10020は約7/9Hの高さを有する。次に図255を参照すると、中間の厚さを有する組織Tが、ステープル10030内に捕捉されている。この実施形態において、例えば、圧縮された組織Tは約4/9Hの高さを有し、圧縮された組織厚コンペンセータ10020は約5/9Hの高さを有する。次に図256を参照すると、中間の厚さを有する組織Tが、ステープル10030内に捕捉されている。この実施形態において、例えば、圧縮された組織Tは約2/3Hの高さを有し、圧縮された組織厚コンペンセータ10020は約1/3Hの高さを有する。次に図255を参照して、厚い組織Tがステープル10030内に捕捉されている。この実施形態において、例えば、圧縮された組織Tは約8/9Hの高さを有し、圧縮された組織厚コンペンセータ10020は約1/9Hの高さを有する。様々な状況において、この組織厚さコンペンセータは、例えば、ステープル捕捉高さの約10%、ステープル捕捉高さの約20%、ステープル捕捉高さの約30%、ステープル捕捉高さの約40%、ステープル捕捉高さの約50%、ステープル捕捉高さの約60%、ステープル捕捉高さの約70%、ステープル捕捉高さの約80%、及び/又はステープル捕捉高さの約90%を含む圧縮高さを有しうる。
【0196】
様々な実施形態において、ステープル10030は任意の好適な未形成高さを含みうる。特定の実施形態において、ステープル10030は、例えば約2mm〜4.8mmの未形成高さを含みうる。ステープル10030は、例えば約2.0mm、約2.5mm、約3.0mm、約3.4mm、約3.5mm、約3.8mm、約4.0mm、約4.1mm、及び/又は約4.8mmの未成形高さを含んでもよい。様々な実施形態において、ステープルが変形されうる高さHは、支持部分10010のデッキ表面10011と、それに相対するアンビルとの間の距離によって規定されうる。少なくとも一実施形態において、デッキ表面10011とアンビルの組織接触表面との間の距離は、例えば約0.25cm(0.097”)でありうる。高さHは、アンビル内に画定される成形ポケットの深さによっても規定されうる。少なくとも一実施形態において、形成ポケットは、例えば組織接触表面から測定される深さを有しうる。様々な実施形態において、詳しくは後述されるように、ステープルカートリッジ10000は更にステープルドライバを含み得、これはステープル10030をアンビルに向かって持ち上げることができ、また少なくとも一実施形態において、ステープルをデッキ表面10011の上に持ち上げる(又は「オーバードライブさせる」)ことができる。そのような実施形態において、ステープル10030が成形される高さHは、ステープル10030がオーバードライブされる距離によっても規定されうる。少なくともそのような一実施形態において、ステープル10030は、例えば約0.071cm(0.028”)オーバードライブされることがあり、これによりステープル10030が例えば約0.480cm(0.189”)の高さに形成されうる。様々な実施形態において、ステープル10030は例えば、約0.8mm、約1.0mm、約1.5mm、約1.8mm、約2.0mm、及び/又は約2.25mmの高さに成形されうる。特定の実施形態において、ステープルは例えば、約2.25mm〜約3.0mmの高さに成形されうる。上記に対して更に、ステープルのステープル捕捉領域の高さは、ステープルの成形高さと、そのステープルを構成するワイヤの幅(又は直径)とによって決定されうる。様々な実施形態において、ステープル10030のステープル捕捉領域10039の高さは、ステープルの成形高さHから、ワイヤの直径幅の2倍を引いたものとなりうる。特定の実施形態において、ステープルワイヤは、例えば、約0.023cm(0.0089”)の直径を含みうる。様々な実施形態において、ステープルワイヤは、例えば、約0.018cm(0.0069”)〜約0.0302cm(0.0119”)の直径を含みうる。少なくとも代表的な一実施形態において、例えば、ステープル10030の形成高さHは、約0.480cm(0.189”)であってよく、ステープルワイヤ直径は約0.023cm(0.0089”)であってよく、これによりステープル捕捉高さは約0.434cm(0.171”)となる。
【0197】
様々な実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータは、未圧縮(又は配備前の)高さを有し、複数の圧縮高さの1つに変形されるように構成されうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは例えば、約0.318cm(0.125”)の未圧縮高さを含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは例えば、約0.20cm(0.080”)以上の未圧縮高さを含みうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープルの未発射高さよりも高い、未圧縮(又は配備前)高さを含みうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータの未圧縮(又は配備前)高さは、未発射のステープル高さよりも、例えば約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、及び/又は約100%高くてもよい。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータの未圧縮(又は展開前)高さは、例えば、未発射のステープル高さよりも、最高約100%高くてもよい。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータの未圧縮(又は展開前)高さは、例えば、未発射のステープル高さよりも、100%超高くてもよい。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープルの未発射高さに等しい未圧縮高さを含みうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープルの未発射高さより低い未圧縮高さを含みうる。少なくとも一実施形態において、厚さコンペンセータの未圧縮(又は展開前)高さは、例えば、ステープルの未発射高さよりも、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、及び/又は約90%小さくてもよい。様々な実施形態において、圧縮可能な第2部分は、ステープル留めされる組織Tの未圧縮高さよりも高い、未圧縮高さを有しうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープル留めされる組織Tの未圧縮高さに等しい未圧縮高さを有しうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープル留めされる組織Tの未圧縮高さよりも低い未圧縮高さを有しうる。
【0198】
上記のように、組織厚さコンペンセータは、ステープル内に捕捉される組織が厚いか薄いかにかかわらず、複数の成形されたステープル内に圧縮されうる。少なくとも代表的な一実施形態において、ステープルライン(列)内のステープルは、各ステープルのステープル捕捉領域が例えば約2.0mmの高さを含むように変形され得、組織Tと組織厚さコンペンセータが、この高さ内に圧縮されうる。特定の状況において、例えば、組織Tは、ステープル捕捉領域内に約1.75mmの圧縮高さを含みうる一方、組織厚さコンペンセータは、ステープル捕捉領域内に約0.25mmの圧縮高さを有してよく、これによって合計で約2.0mmのステープル捕捉領域高さとなる。特定の状況において、例えば、組織Tは、ステープル捕捉領域内に約1.50mmの圧縮高さを含みうる一方、組織厚さコンペンセータは、ステープル捕捉領域内に約0.50mmの圧縮高さを有してよく、これによって合計で約2.0mmのステープル捕捉領域高さとなる。特定の状況において、例えば、組織Tは、ステープル捕捉領域内に約1.25mmの圧縮高さを含んでもよく、一方、組織厚さコンペンセータは、ステープル捕捉領域内に約0.75mmの圧縮高さを含んでもよく、これによって合計で約2.0mmのステープル捕捉領域高さとなる。特定の状況において、例えば、組織Tは、ステープル捕捉領域内に約1.0mmの圧縮高さを含みうる一方、組織厚さコンペンセータは、ステープル捕捉領域内に約1.0mmの圧縮高さを有してよく、これによって合計で約2.0mmのステープル捕捉領域高さとなる。特定の状況において、例えば、組織Tは、ステープル捕捉領域内に約0.75mmの圧縮高さを含んでもよく、一方、組織厚さコンペンセータは、ステープル捕捉領域内に約1.25mmの圧縮高さを含んでもよく、これによって合計で約2.0mmのステープル捕捉領域高さとなる。特定の状況において、例えば、組織Tは、ステープル捕捉領域内に約1.50mmの圧縮高さを含みうる一方、組織厚さコンペンセータは、ステープル捕捉領域内に約0.50mmの圧縮高さを有してよく、これによって合計で約2.0mmのステープル捕捉領域高さとなる。特定の状況において、例えば、組織Tは、ステープル捕捉領域内に約0.25mmの圧縮高さを含んでもよく、一方、組織厚さコンペンセータは、ステープル捕捉領域内に約1.75mmの圧縮高さを含んでもよく、これによって合計で約2.0mmのステープル捕捉領域高さとなる。
【0199】
様々な実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータは、ステープルの発射済み高さよりも低い未圧縮高さを含みうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープルの発射済み高さに等しい未圧縮高さを含みうる。特定のその他の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープルの発射済み高さよりも高い未圧縮高さを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータの未圧縮高さは例えば、形成済みステープル高さの約110%、形成済みステープル高さの約120%、形成済みステープル高さの約130%、形成済みステープル高さの約140%、形成済みステープル高さの約150%、形成済みステープル高さの約160%、形成済みステープル高さの約170%、形成済みステープル高さの約180%、形成済みステープル高さの約190%、及び/又は形成済みステープル高さの約200%の厚さを含みうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープルの発射済み高さよりも2倍以上高い未圧縮高さを含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは例えば、形成済みステープル高さの約85%〜約150%の圧縮高さを含みうる。様々な実施形態において、上述のように、組織厚さコンペンセータは、未圧縮厚さと圧縮済み厚さとの間まで圧縮されうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータの圧縮済み厚さは例えば、未圧縮厚さの約10%、未圧縮厚さの約20%、未圧縮厚さの約30%、未圧縮厚さの約40%、未圧縮厚さの約50%、未圧縮厚さの約60%、未圧縮厚さの約70%、未圧縮厚さの約80%、及び/又は未圧縮厚さの約90%でありうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータの未圧縮厚さは例えば、圧縮済み厚さの約2倍、約10倍、約50倍、及び/又は約100倍でありうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータの圧縮済み厚さは、未圧縮厚さの約60%〜約99%でありうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータの圧縮済み厚さは、圧縮済み厚さより少なくとも50%厚くてもよい。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータの圧縮済み厚さは、圧縮済み厚さより最高100倍厚くてもよい。様々な実施形態において、圧縮可能な第2部分は、弾性、又は少なくとも部分的に弾性であってよく、ステープルの変形した脚部に対して組織Tを付勢しうる。少なくともそのような一実施形態において、圧縮可能な第2部分は、組織Tをステープルの脚部に対して押し付けるために、組織Tとステープルの底面との間で弾力的に膨張しうる。特定の実施形態において、詳しくは後述されるように、組織厚さコンペンセータは組織Tと変形したステープル脚部との中間に配置されうる。様々な状況において、上記の結果、組織厚さコンペンセータは、ステープル取り込み領域内の任意の間隙を潰すように構成することができる。
【0200】
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ポリマー組成物を備えうる。このポリマー組成物は、1つ又は2つ以上の合成ポリマー及び/又は1つ又は2つ以上の非合成ポリマーを含みうる。この合成ポリマーは、吸収性合成ポリマー及び/又は非吸収性合成ポリマーを含みうる。様々な実施形態において、ポリマー組成物は例えば、生体適合性発泡材を含みうる。生体適合性発泡材は、例えば、多孔質連続気泡発泡材、及び/又は多孔質独立気泡発泡材を含んでもよい。生体適合性発泡材は均一の孔形態を有していてよく、あるいは勾配のある孔形態(すなわち、発泡材の厚さにわたって一方向に、小さい孔から大きい孔へと徐々に大きくなる)を有していてもよい。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、多孔質スカフォールド、多孔質マトリックス、ゲルマトリックス、ヒドロゲル溶液、溶液マトリックス、繊維状マトリックス、管状マトリックス、複合体マトリックス、膜状マトリックス、生体安定性ポリマー、及び生分解性ポリマー、及びこれらの組み合わせのうち1つ又は2つ以上を含みうる。例えば、組織厚さコンペンセータは、繊維状マトリックスにより補強された発泡材を含んでもよく、また、体液の存在下で膨張して組織に更に圧力を与える更なるヒドロゲル層を有する発泡材を含んでもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、更に材料の上のコーティングから構成されてもよく、及び/又は体液の存在下で膨張して組織に更に圧力を提供する第2若しくは第3の層を含んでもよい。そのような層は、例えば、合成及び/又は天然由来の材料でありうるヒドロゲルであってもよく、生体耐久性及び/又は生分解性であってもよい。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、追加の柔軟性、剛性、及び/又は強度を提供しうるような、例えば、繊維性不織布材料又は繊維性メッシュタイプ構成要素で強化されうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、多孔質形態を有し、これは例えば、一方の表面に小さい孔、もう一方の表面により大きい孔を備えた勾配構造を呈する。そのような形態は、成長中の組織又は止血処置用に、より最適でありうる。更に、この勾配は、様々な生体吸収性プロフィールと共に構成することもできる。短期的な吸収プロフィールは、止血対処のために好ましく、一方、長期的な吸収プロフィールは、漏れを生じずにより良い組織治癒を行いうる。
【0201】
非合成ポリマーの例には、凍結乾燥した多糖類、糖たんぱく、エラスチン、プロテオグリカン、ゼラチン、コラーゲン、及び酸化再生セルロースが挙げられるがこれらに限定されない。合成吸収性ポリマーの例には、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリ(L−乳酸)(PLLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ(トリメチレンカーボネート)(TMC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、グリコリドとε−カプロラクトンのコポリマー(PGCL)、グリコリドとトリメチレンカーボネートのコポリマー、ポリ(グリセロールセバケート)(PGS)、ポリジオキサノン、ポリ(オルトエステル)、ポリ無水物、多糖類、ポリ(エステル−アミド)、チロシン系ポリアリレート、チロシン系ポリイミノカーボネート、チロシン系ポリカーボネート、ポリ(D,L−ラクチド−ウレタン)、ポリ(B−ヒドロキシブチレート)、ポリ(E−カプロラクトン)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ[ビス(カルボキシラトフェノキシ)ホスファゼン]、ポリ(アミノ酸)、擬似ポリ(アミノ酸)、吸収性ポリウレタン、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。様々な実施形態において、このポリマー組成物には例えば、PLLAのポリマー組成物が約50重量%〜約90重量%、PCLのポリマー組成物が約50重量%〜約10重量%含まれうる。少なくとも一実施形態において、このポリマー組成物には例えば、PLLAが約70重量%、PCLが約30重量%含まれうる。様々な実施形態において、このポリマー組成物には例えば、PGAのポリマー組成物が約55重量%〜約85重量%、PCLのポリマー組成物が15重量%〜45重量%含まれうる。少なくとも一実施形態において、このポリマー組成物には例えば、PGAが約65重量%、PCLが約35重量%含まれうる。様々な実施形態において、このポリマー組成物には例えば、PGAのポリマー組成物が約90重量%〜約95重量%、PLAのポリマー組成物が約5重量%〜約10重量%含まれうる。
【0202】
様々な実施形態において、合成吸収性ポリマーは、生体吸収性で生体適合性のエラストマーコポリマーを含みうる。適した生体吸収性、生体適合性のエラストマーコポリマーは、イプシロン−カプロラクトンとグリコリドとのコポリマー(好ましくは、イプシロン−カプロラクトン対グリコリドのモル比が、約30:70〜約70:30、好ましくは35:65〜約65:35、より好ましくは45:55〜35:65);イプシロン−カプロラクトンとラクチド(L−ラクチド、D−ラクチド、これらの配合物、又は乳酸コポリマーを含む)とのエラストマーコポリマー(好ましくは、イプシロン−カプロラクトン対ラクチドのモル比が、約35:65〜約65:35、より好ましくは45:55〜30:70);p−ジオキサノン(1,4−ジオキサン−2−オン)とラクチド(L−ラクチド、D−ラクチド、及び乳酸を含む)とのエラストマーコポリマー(好ましくは、p−ジオキサノン対ラクチドのモル比が、約40:60〜約60:40);イプシロン−カプロラクトンとp−ジオキサノンとのエラストマーコポリマー(好ましくは、イプシロン−カプロラクトン対p−ジオキサノンのモル比が、約30:70〜約70:30);p−ジオキサノンと炭酸トリメチレンとのエラストマーコポリマー(好ましくは、p−ジオキサノン対炭酸トリメチレンのモル比が、約30:70〜約70:30);炭酸トリメチレンとグリコリドとのエラストマーコポリマー(好ましくは、炭酸トリメチレン対グリコリドのモル比が、約30:70〜約70:30);炭酸トリメチレンとラクチド(L−ラクチド、D−ラクチド、これらの配合物、又は乳酸コポリマーを含む)とのエラストマーコポリマー(好ましくは、炭酸トリメチレン対ラクチドのモル比が、約30:70〜約70:30)及びこれらの配合物が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、エラストマーコポリマーは、グリコリドとイプシロン−カプロラクトンとのコポリマーである。別の実施形態において、エラストマーコポリマーは、ラクチドとイプシロン−カプロラクトンとのコポリマーである。
【0203】
米国特許第5,468,253号「ELASTOMERIC MEDICAL DEVICE」(1995年11月21日発行)、及び同第6,325,810号「FOAM BUTTRESS FOR STAPLING APPARATUS」(2001年12月4日)に開示されており、そのそれぞれの全容を参照により本明細書に援用する。
【0204】
様々な実施形態において、合成吸収性ポリマーは例えば、90/10ポリ(グリコリド−L−ラクチド)コポリマー(Ethicon、Inc.から商品名VICRYL(ポリグラクチン(polyglactic)910)として市販)、ポリグリコリド(American Cyanamid Co.から商品名DEXONとして市販)、ポリジオキサノン(Ethicon、Inc.から商品名PDSとして市販)、ポリ(グリコリド−トリメチレンカーボネート)ランダムブロックコポリマー(American Cyanamid Co.から商品名MAXONとして市販)、75/25ポリ(グリコリド−E−カプロラクトン−ポリグレカプロラクトン25)コポリマー(Ethiconから商品名MONOCRYLとして市販)のうち1つ又は2つ以上を含みうる。
【0205】
合成非吸収性ポリマーの例としては、発泡ポリウレタン、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート、ポリアミド(例えばナイロン)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリトリフルオロクロロエチレン(PTFCE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリアセタール、ポリスルホン、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。合成非吸収性ポリマーには、例えば、シリコーン、ポリイソプレン、及びゴムなどの発泡エラストマー及び多孔質エラストマーが挙げられうるがこれらに限定されない。様々な実施形態において、合成ポリマーには、商標名GORE−TEX Soft Tissue PatchでW.L.Gore & Associates,Inc.より市販される、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、及び商標名NASOPOREでPolyganicsより市販されるコ−ポリエーテルエステルウレタンフォームが含まれてよい。
【0206】
組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、例えば、パーセント有孔率、孔サイズ、及び/又は硬度によって特性付けられうる。様々な実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約30体積%〜約99体積%のパーセント有孔率を有しうる。特定の実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約60体積%〜約98体積%のパーセント有孔率を有しうる。様々な実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約85体積%〜約97体積%のパーセント有孔率を有しうる。少なくとも一実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約70重量%のPLLAと約30重量%のPCLを含み得、例えば約90体積%の有孔率を有しうる。少なくともそのような一実施形態において、その結果、ポリマー組成物は約10体積%のコポリマーを含みうる。少なくとも一実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約65重量%のPGAと約35重量%のPCLを含み得、例えば約93体積%〜約95体積%の有孔率を有しうる。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、85%超の有孔率を有しうる。ポリマー組成物は、例えば、約5μm〜約2000μmの孔径を有してもよい。様々な実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約10μm〜約100μmの孔サイズを有しうる。少なくともそのような一実施形態において、ポリマー組成物は例えば、PGAとPCLのコポリマーを含みうる。特定の実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約100μm〜約1000μmの孔サイズを有しうる。少なくともそのような一実施形態において、ポリマー組成物は例えば、PLLAとPCLのコポリマーを含みうる。特定の態様により、ポリマー組成物の硬度は、ショア硬度で表わしてもよく、これは、例えば、ショア硬度などのデュロメーターで測定される、材料の恒久的な陥凹に対する抵抗として定義されうる。所与の材料のデュロメーター値を評価するために、「Standard Test Method for Rubber Property−Durometer Hardness」と題されるASTM手順D2240−00にしたがって、デュロメーターインデンターフットで、材料に対して圧力がかけられる。デュロメーターインデンターフットは、例えば15秒間などの充分な時間、材料に対して適用してよく、この測定値が適切な目盛で取得される。使用する目盛のタイプに応じて、インデンターフットが材料に完全に貫通したときに読取り値0が得られ、材料の中への貫通が起こらなかった場合に読取り値100が得られる。この読取り値は、無次元である。様々な実施形態において、デュロメーターは、ASTM D2240−00に従って、任意の好適な目盛、例えばタイプA及び/又はタイプOOに従って測定されうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、例えば約4A〜約16AのショアA硬度値を有し得、これはショアOO範囲で約45 OO〜約65 OOである。少なくともそのような一実施形態において、ポリマー組成物は例えば、PLLA/PCLコポリマー又はPGA/PCLコポリマーを含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、15A未満のショアA硬度値を有しうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、10A未満のショアA硬度値を有しうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータのポリマー組成物は、5A未満のショアA硬度値を有しうる。特定の実施形態において、ポリマー組成物は例えば、約35 OO〜約75 OOのショアOO組成物値を有しうる。
【0207】
様々な実施形態において、ポリマー組成物は、上述の特性のうち少なくとも2つを有しうる。様々な実施形態において、ポリマー組成物は、上述の特性のうち少なくとも3つを有しうる。ポリマー組成物は、例えば、85体積%〜97体積%の有孔率、5μm〜2000μmの孔径、並びに4A〜16AのショアA硬度及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値を有してもよい。少なくとも一実施形態において、ポリマー組成物は例えば、70重量%のPLLAポリマー組成物と30重量%のPCLポリマー組成物を含み、90体積%の有孔率、100μm〜1000μmの孔サイズ、及び4A〜16AのショアA硬度、及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値を有しうる。少なくとも一実施形態において、ポリマー組成物は例えば、65重量%のPGAポリマー組成物と35重量%のPCLポリマー組成物を含み、93体積%〜95体積%の有孔率、10μm〜100μmの孔サイズ、及び4A〜16AのショアA硬度値、及び45 OO〜65 OOのショアOO硬度値を有しうる。
【0208】
様々な実施形態において、ポリマー組成物は、薬学的活性薬剤を含みうる。ポリマー組成物は、治療有効量の製薬的活性薬剤を放出しうる。様々な実施形態において、薬学的活性薬剤は、ポリマー組成物が脱着/吸着される際に放出されうる。様々な実施形態において、製薬的活性薬剤は、そのポリマー組成物の上又は中を通過する液体(例えば血液)内に放出されうる。製薬的活性薬剤の例としては、止血薬剤及び薬剤(例えばフィブリン、トロンビン、及び酸化再生セルロース(ORC))、抗炎症薬(例えばジクロフェナク、アスピリン、ナプロキセン、スリンダク、及びヒドロコルチゾン)、抗生物質及び抗菌薬剤又は薬剤(例えば、トリクロサン、銀イオン、アンピシリン、ゲンタマイシン、ポリミキシンB、クロラムフェニコール)、並びに抗癌剤(例えばシスプラチン、ミトマイシン、アドリアマイシン)が挙げられうるがこれらに限定されない。
【0209】
様々な実施形態において、ここで図216を参照して、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ10000)は、支持部分10010と圧縮可能な組織厚さコンペンセータ10020とを含みうる。ここで図218〜220を参照して、支持部分10010は、支持部分10010内に画定されたデッキ表面10011及び複数のステープル空洞10012を含みうる。各ステープル空洞10012は、例えば、その中にステープル(例えば、ステープル10030)を取り外し可能に格納するようにサイズ決めされ構成することができる。ステープルカートリッジ10000は、更に、複数のステープルドライバ10040を含んでもよく、これは、それぞれ、ステープル10030とステープルドライバ10040が未発射位置にあるときに、ステープル空洞10012内に1つ又は2つ以上のステープル10030を支持するように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、図224及び225を主に参照すると、各ステープルドライバ10040は、例えば、1つ又は2つ以上の受台(又はトラフ)10041を含み得、これはステープルを支持し、かつステープル10030とステープルドライバ10040との間の相対的な動きを制限するように構成することができる。様々な実施形態において、再び図218を参照し、ステープルカートリッジ10000は、ステープル発射スレッド10050を更に含み得、これは、ステープルドライバ10040とステープル10030とを、それらの未発射位置から、ステープルカートリッジ10000に相対して配置されているアンビルに向かって連続的に持ち上げるために、ステープルカートリッジの近位端10001から遠位端10002へと動くことができる。特定の実施形態において、図218及び220を主に参照し、各ステープル10030は、底面10031と、その底面10031から延びる1本又は複数の脚部10032とを含み、各ステープルは例えば、実質的にU字型及び実質的にV字型の少なくとも1つでありうる。少なくとも一実施形態において、ステープル10030は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、ステープル脚部10032の先端が支持部分10010のデッキ表面10011に対して引っ込んでいるように構成することができる。少なくとも一実施形態において、ステープル10030は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、ステープル脚部10032の先端が支持部分10010のデッキ表面10011に対して引っ込んでいるように構成することができる。少なくとも一実施形態において、ステープル10030は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、ステープル脚部10032の先端、又はステープル脚部10032の少なくとも一部が、支持部分10010のデッキ表面10011の上に延出するように構成することができる。そのような実施形態において、ステープル脚部10032は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、組織厚さコンペンセータ10020内に延出し、この中に埋め込まれうる。少なくともそのような一実施形態において、ステープル脚部10032は例えば、デッキ表面10011の上に約0.19cm(0.075”)延出しうる。様々な実施形態において、ステープル脚部10032は例えば、デッキ表面10011の上に約0.064cm(0.025”)〜約0.318cm(0.125”)の距離延出しうる。特定の実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ10020は例えば、約0.2cm(0.08”)〜約0.318cm(0.125”)の未圧縮厚さを備えうる。
【0210】
使用時には、上記に加えて、図233を主に参照して、アンビル(例えばアンビル10060)は、ステープルカートリッジ10000に相対する閉位置に動くことができる。詳しくは後述されるように、アンビル10060は、組織厚さコンペンセータ10020に対するように組織を配置することができ、かつ、様々な実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータ10020を、支持部分10010のデッキ表面10011に対して圧縮することができる。アンビル10060が適当に配置されると、図233にも示されているように、ステープル10030を配備することができる。様々な実施形態において、前述のように、ステープル発射スレッド10050は、図234に示すように、ステープルカートリッジ10000の近位端10001から、遠位端10002に向かって動くことができる。スレッド10050が前進すると、スレッド10050がステープルドライバ10040に接触して、ステープルドライバ10040をステープル空洞10012内で上方に持ち上げることができる。少なくとも一実施形態において、スレッド10050とステープルドライバ10040はそれぞれ、1つ又は2つ以上の傾斜面(斜めの面)を含み得、これが協働して、ステープルドライバ10040を未発射位置から上側に動かすことができる。少なくともそのような一実施形態において、図221〜225を参照して、各ステープルドライバ10040は、少なくとも1つの傾斜面10042を含み得、スレッド10050は、少なくとも1つ又は2つ以上の傾斜面10052を含み得、これは、スレッド10050がステープルカートリッジ内で遠位方向に前進する際に、傾斜面10052が傾斜面10042の下を摺動できるように構成されうる。ステープルドライバ10040がそれぞれのステープル空洞10012内で上方に持ち上げられると、ステープルドライバ10040がステープル10030を上方に持ち上げ、これによりステープル10030がステープルデッキ10011の開口を通ってステープル空洞10012から現われうる。図227〜229を主に参照すると、例示的な発射シーケンスの間、スレッド10050はまずステープル10030aに接触してから、ステープル10030aを上に持ち上げ始めることができる。スレッド10050が更に遠位方向に前進すると、スレッド10050が順に、ステープル10030b、10030c、10030d、10030e、及び10030f、並びに他の任意の後続ステープルを持ち上げ始めることができる。図229に示すように、スレッド10050はステープル10030を上方向に駆動することができ、これによりステープル脚部10032が相対するアンビルに接触し、望ましい形状に変形され、支持部分10010から発射される。様々な状況においては、スレッド10030は、発射シーケンスの一部として、幾つかのステープルが同時に上向きに移動することができる。図229に示す発射シーケンスに関して言うと、ステープル10030a及び10030bは完全に発射済みの位置に移動して支持部分10010から放出され、ステープル10030c及び10030dは発射の過程にあって少なくとも部分的に支持部分10010の内部に収容されており、かつステープル10030e及び10030fは依然として未発射位置にある。
【0211】
前述のように、図235を参照し、ステープル10030のステープル脚部10032は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、支持部分10010のデッキ表面10011の上に延出しうる。更に、図229に示されるこの発射シーケンスに関して、ステープル10030e及び10030fは未発射位置に図示されており、そのステープル脚部10032は、デッキ表面10011の上に出て、組織厚さコンペンセータ10020内に延出している。様々な実施形態において、ステープル10030が未発射位置にあるときには、ステープル脚部10032の先端、又はステープル脚部10032のいずれの部分も、組織厚さコンペンセータ10020の組織接触上側表面10021を貫通して突出することはできない。ステープル10030が未発射位置から発射済み位置へと動くと、図229に示すように、ステープル脚部の先端が、組織接触表面10032を貫通して突出しうる。様々な実施形態において、ステープル脚部10032の先端は鋭い先端を含み得、これが組織厚さコンペンセータ10020を切開し貫入することができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は複数の開口部を含み得、これはステープル脚部10032を受容して、ステープル脚部10032が組織厚さコンペンセータ10020に対して相対的に摺動することができるように構成されうる。特定の実施形態において、支持部分10010は更に、デッキ表面10011から延出する複数のガイド10013を含みうる。ガイド10013は、デッキ表面10011内のステープル空洞の開口に隣接して位置付けることができ、これによりステープル脚部10032は、ガイド10013により少なくとも部分的に支持されうる。特定の実施形態において、ガイド10013は、ステープル空洞の開口の近位端及び/又は遠位端に配置されうる。様々な実施形態において、第1ガイド10013は、各ステープル空洞の開口の第1端に配置することができ、第2ガイド10013は、各ステープル空洞の開口の第2端に配置することができ、これにより各第1ガイド10013は、ステープル10030の第1ステープル脚部10032を支持することができ、各第2ガイド10013は、ステープルの第2ステープル脚部10032を支持することができる。少なくとも一実施形態において、図235を参照し、各ガイド10013は、溝又はスロット(例えば溝10016)を含み得、この中にステープル脚部10032が摺動可能に収容されうる。様々な実施形態において、各ガイド10013は、デッキ表面10011から延出しうる滑り止め、突起、及び/又はスパイクを含んでよく、これが組織厚さコンペンセータ10020内に延びることができる。少なくとも一実施形態において、詳しくは後述されるように、滑り止め、突起、及び/又はスパイクは、組織厚さコンペンセータ10020と支持部分10010との間の相対的な動きを低減させることができる。特定の実施形態において、ステープル脚部10032の先端は、ガイド10013内に配置することができ、ステープル10030が未発射位置にあるときに、ガイド10013の上側表面の上に延びることはできない。少なくともそのような実施形態において、ガイド10013はガイド高さを画定し、ステープル10030は未発射位置にあるときにこのガイド高さを超えて延びることはできない。
【0212】
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10020)は、1枚のシート材料から構成されうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、支持部分10010のデッキ上側表面10011全体を覆うことができる、あるいは、デッキ表面10011全体よりも小さい領域を覆うことができる、連続シート材料を含みうる。特定の実施形態において、シート材料は、支持部分10010のステープル空洞の開口を覆うことができる一方、他の実施形態において、シート材料は開口を含み得、これはステープル空洞の開口と整合、又は少なくとも部分的に整合させることができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは、複数層の材料から構成されうる。いくつかの実施形態において、ここで図217を参照し、組織厚さコンペンセータは、圧縮可能コアと、その圧縮可能コアを包むラップとを含みうる。特定の実施形態において、ラップ10022は、圧縮可能コアを支持部分10010に対して解放可能に保持するように構成されうる。少なくともそのような一実施形態において、支持部分10010は、そこから延出する1つ又は2つ以上の突起10014(例えば突起(図220))を含み、これは、ラップ10022内に画定された1つ又は2つ以上の開口部及び/又はスロット(例えば開口部10024)内に受容されうる。突起10014と開口部10024は、突起10014がラップ10022を支持部分10010に対して固定できるように構成することができる。少なくとも一実施形態において、突起10014の端は、例えば熱カシメ工程などによって変形させることができ、これにより突起10014の端を大きくし、その結果、ラップ10022と支持部分10010の間の相対的動きを制限することができる。少なくとも一実施形態において、図217に示すように、ラップ10022は1つ又は2つ以上の穿孔10025を含み、これがラップ10022を支持部分10010から剥がすのを促進しうる。ここで図226を参照すると、組織厚さコンペンセータは、複数の開口部10223を備えるラップ10222を含んでもよく、開口部10223は、支持部10010のステープル空洞の開口に整列、又は少なくとも部分的に整列されうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータのコアも、開口部を含み得、これらは、ラップ10222の開口部10223に整合、又は少なくとも部分的に整合しうる。他の実施形態において、組織厚さコンペンセータのコアは連続体を含み得、これは、連続体がデッキ表面10011のステープル空洞の開口を覆うように、開口部10223の下側に延在させることができる。
【0213】
様々な実施形態において、上述のように、組織厚さコンペンセータは、圧縮可能コアを支持部分10010に対して解放可能に保持しているラップを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、図218を参照して、ステープルカートリッジは更に保持クリップ10026を含み得、これは、ラップ及び圧縮可能コアが、支持部分10010から時期尚早に外れるのを阻止するように構成することができる。様々な実施形態において、各保持クリップ10026は開口部10028を含み得、これは、支持部分10010から延びる突起10014を受容し、これにより保持クリップ10026が支持部分10010に固定されうるように構成されうる。特定の実施形態において、保持クリップ10026は、それぞれ、少なくとも1つの皿状部分10027を含み得、これは支持部分10010の下側に延び、ステープルドライバ10040を支持部分10010内に保持することができる。特定の実施形態において、上述のように、組織厚さコンペンセータは、ステープル10030によって支持部分10010に取り外し可能に取り付けることができる。より具体的には、これも上記のように、ステープル10030が未発射位置にあるときに、ステープル10030の脚部が組織厚さコンペンセータ10020内に延びることができ、その結果、組織厚さコンペンセータ10020を支持部10010に解放可能に保持することができる。少なくとも一実施形態において、ステープル10030の脚部は、各ステープル空洞10012の側壁と接触状態にあり得、ステープル脚部10032と側壁との間の摩擦のおかげで、ステープル10030がステープルカートリッジ10000から配備されるまでの間、ステープル10030と組織厚さコンペンセータ10020が定位置に保持されうる。ステープル10030が展開されたとき、組織厚さコンペンセータ10020は、ステープル10030内に捕捉され、ステープル留めされた組織Tに対して保持されうる。次にアンビルが開位置に動いて組織Tを解放すると、組織に固定されている支持部分10010が組織厚さコンペンセータ10020から離れる方向に動くことができる。特定の実施形態において、接着剤を使用して、組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に取り外し可能に保持することができる。少なくとも一実施形態において、2成分接着剤を使用することができ、少なくとも一実施形態において、接着剤第1成分をデッキ表面10011上に配置し、接着剤第2成分を組織厚さコンペンセータ10020上に配置することができ、これにより、組織厚さコンペンセータ10020がデッキ表面10011に相対して配置されたときに、第1成分が第2成分と接触して接着剤を活性化させ、組織厚さコンペンセータ10020を支持部分10010に対して取り外し可能に結合させることができる。様々な実施形態において、任意の他の好適な手段を使用して、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジの支持部分に取り外し可能に保持することができる。
【0214】
様々な実施形態において、上記に加えて、スレッド10050を近位端10001から遠位端10002に前進させて、ステープルカートリッジ10000内に収容されているステープル10030全てを完全に配備させることができる。少なくとも一実施形態において、ここで図258〜262を参照し、スレッド10050は、外科用ステープラの発射部材(又はナイフバー)10052によって、支持部分10010内の長手方向空洞10016内で遠位方向に前進することができる。使用の際、ステープルカートリッジ10000は、外科用ステープラのジョー内のステープルカートリッジチャネル(ステープルカートリッジチャネル10070など)に挿入され、これにより図258に示すように、発射部材10052が前進してスレッド10050に接触することができる。スレッド10050は、発射部材10052によって遠位に前進させることによって、最も近位側のステープルドライバ(すなわち、ドライバ10040)に接触させることができ、上述のように、カートリッジ本体10010からステープル10030を発射させるか又は放出することが可能になる。図258に示すように、発射部材10052は更に刃先10053を含んでよく、ステープル10030が発射されると、これが、支持部分10010内のナイフスロットを通って遠位方向に前進しうる。様々な実施形態において、対応するナイフスロットは、ステープルカートリッジ10000に相対して配置されるアンビルを通って延びることができ、これにより、少なくとも一実施形態において、刃先10053がアンビルと支持部分10010との間に延び、その間にある組織及び組織厚さコンペンセータを切断することができる。図260に図示されているように、様々な状況において、発射部材10052によって、スレッド10050はステープルカートリッジ10000の遠位端10002に達するまで遠位に前進することができる。その時点において、発射部材10052は近位側に後退することができる。いくつかの実施形態において、スレッド10050は、発射部材10052で近位側に後退させることができるが、様々な実施形態において、ここで図261を参照し、スレッド10050は、発射部材10052が後退したときに、ステープルカートリッジ10000の遠位端10002側に残されうる。発射部材10052が十分に後退すると、アンビルが再び開き、組織厚さコンペンセータ10020が支持部10010から分離され、消費されたステープルカートリッジ10000の残りの非埋込み部分(支持部10010を含む)が、ステープルカートリッジチャネル10070から取り除かれうる。
【0215】
消費されたステープルカートリッジ10000がステープルカートリッジ溝部材から除去された後、上記に加えて、新しいステープルカートリッジ10000、又は任意の他の好適なステープルカートリッジを、ステープルカートリッジ溝部材10070に挿入することができる。様々な実施形態において、上記に加えて、ステープルカートリッジチャネル10070、発射部材10052、及び/又はステープルカートリッジ10000は、協働機能を構成することができ、これは、ステープルカートリッジチャネル10070内に配置される新しい(又は未発射の)ステープルカートリッジ10000なしに、2回目(又は後続)に発射部材10052が遠位側に前進するのを阻止することができる。より具体的には、再び図258を参照して、発射部材10052が前進してスレッド10050に接触し、スレッド10050が近位側の未発射位置にあるとき、発射部材10052の支持ノーズ10055は、スレッド10050の支持棚部10056の上及び/又は上方に配置することができ、これにより、発射部材10052が充分に上側の位置に保持され、発射部材10052から延びるロック(又は梁部材)10054が、ステープルカートリッジチャネル内に画定されるロック凹部内に落ちるのを防ぐことができる。ロック10054がロック凹部に落ちない場合、そのような状況において、ロック10054は、発射部材10052が前進する際に、ロック凹部の遠位側側壁10057に当接しない。発射部材10052がスレッド10050を遠位方向に押すと、発射部材10052は、支持棚部10056の上に乗った支持ノーズ10055のおかげで、上側の発射位置に支持されうる。発射部材10052がスレッド10050に対して後退されると、前述のように、かつ図261に示すように、支持ノーズ10055がスレッド10050の支持棚部10056の上に乗った状態ではなくなり、発射部材10052がその上側位置から下に向かって落ちうる。少なくともそのような一実施形態において、外科用ステープルは、ばね10058、及び/又は任意の他の好適な付勢構成要素を含み得、これは、発射部材10052を下側位置に付勢するように構成されうる。図262に図示されているように、発射部材10052が一旦完全に後退した後は、再度発射部材10052は使用済みステープルカートリッジ10000を通って遠位に前進させることはできない。より詳細には、スレッド10050は、操作シーケンスのこの時点において、ステープルカートリッジ10000の遠位端10002に残されているため、発射部材10052は、スレッド10050によって上位置に保持することができない。よって、前述のように、発射部材10052が再び、ステープルカートリッジの交換なしに前進する場合、ロック梁部材10054がロック凹部の側壁10057に接触し、これにより発射部材10052がステープルカートリッジ10000に対して再び遠位方向に前進するのを妨げる。換言すると、使用済みステープルカートリッジ10000を新しいステープルカートリッジと交換すれば、その新しいステープルカートリッジは、近位側に配置されたスレッド10050を有し、これが発射部材10052を上側位置に保持することができ、発射部材10052が再び遠位方向に前進することができる。
【0216】
上述のように、スレッド10050は、支持部分10010からステープル10030を放出するために、第1の未発射位置と第2の発射済み位置との間で、ステープルドライバ10040を動かすように構成することができる。様々な実施形態において、ステープル10030が支持部分10010から発射された後、ステープルドライバ10040は、ステープル空洞10012内に収容されうる。特定の実施形態において、支持部分10010は1つ又は2つ以上の保持機構を構成することができ、これは、ステープルドライバ10040がステープル空洞10012から発射され又は脱落するのを阻止するように構成されうる。様々なその他の実施形態において、スレッド10050は、ステープル10030内の支持部分10010からステープルドライバ10040を発射するように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、ステープルドライバ10040は、生体吸収性及び/又は生体適合性の材料(例えばUltemなど)から構成されうる。特定の実施形態において、ステープルドライバは、ステープル10030に取り付けることができる。少なくともそのような一実施形態において、ステープルドライバは、ドライバがステープルと一体成形されるように、各ステープル10030の底面の上及び/又は周囲に成形することができる。米国特許出願第11/541,123号「SURGICAL STAPLES HAVING COMPRESSIBLE OR CRUSHABLE MEMBERS FOR SECURING TISSUE THEREIN AND STAPLING INSTRUMENTS FOR DEPLOYING THE SAME」(2006年9月29日出願)を、参照によりその全容を本明細書に援用する。
【0217】
様々な状況において、上記に加えて、圧縮可能な組織厚さコンペンセータは、ステープルカートリッジの下の剛性支持部分に対して、動き、ねじれ、及び/又は屈曲することができる。様々な実施形態において、支持部分、及び/又は任意の他の好適なステープルカートリッジの部分は、組織厚さコンペンセータと支持部分との間での相対的な動きを制限するように構成された1つ又は2つ以上の機構を含みうる。上述のように、ステープル10030の少なくとも一部が、支持部分10010のデッキ表面10011の上に延びていてよく、特定の状況において、次に図263及び264を参照すると、例えば、組織厚さコンペンセータ10120にかけられた横方向の力は、ステープル10030及び/又は支持部分10010から延びる滑り止め10013による抵抗を受ける。様々な状況において、ステープル10030は、ステープル空洞10012内で傾き及び/又は屈曲することができる一方、組織厚さコンペンセータ10120の横方向の動きに抵抗し、様々な実施形態において、ステープル空洞10012とステープル10030は、ステープル10030の脚部10032と、相対するアンビル10060内の成形ポケット10062との間の相対的な整合を維持するような寸法と構成にすることができ、これによりステープル10000は、ステープル成形プロセス中に適切に成形される。様々な実施形態において、ステープル10030及び/又は滑り止め10013は、図264に示すように、組織厚さコンペンセータ10020内の横方向歪みを阻止又は少なくとも制限するように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、ステープル10030及び/又は滑り止め10013は、例えば、硬化するか、あるいは、組織厚さコンペンセータの第2(下側)表面10029に対する、第1(組織接触側)表面10021の、横方向及び/又は長手方向の動きを制限するように構成することができる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ、及び/又はステープルカートリッジが配置されるステープルカートリッジチャネルは、少なくとも1つの歪み最小化部材を含むことができ、これは上側に延びて、組織厚さコンペンセータの横方向及び/又は長手方向の動き、あるいは歪みを、制限することができる。前述のように、組織厚さコンペンセータを少なくとも部分的に包むラップも、組織厚さコンペンセータの横方向及び/又は長手方向の動き、あるいは歪みを、防止し、あるいは少なくとも制限することができる。
【0218】
様々な実施形態において、再び図263及び264を参照して、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10120)は、コア10128と被覆10122を含みうる。被覆10122と圧縮可能コア10128は、異なる材料から構成することができ、またあるいは、同じ材料から構成することもできる。いずれの場合でも、被覆10122はコア10128よりも高い密度を有しうる。被覆10122が組織厚さコンペンセータ10120の上面を構成する状況において、ステープル脚部10032の先端は、被覆10122内に埋め込まれうる。被覆が組織厚さコンペンセータ10120の下側を含む実施形態において、ステープル脚部10032は、被覆を貫通して延び、コア内に入ることができる。いずれの場合でも、組織厚さコンペンセータの被覆は、ステープル脚部10032をアンビル10060の成形ポケット10062と整合させて保持するのに役立ちうる。様々な実施形態において、被覆10122は、例えば、コア10128の密度より約10%高い密度、コア10128の密度より約20%高い密度、コア10128の密度より約30%高い密度、コア10128の密度より約40%高い密度、コア10128の密度より約50%高い密度、コア10128の密度より約60%高い密度、コア10128の密度より約70%高い密度、コア10128の密度より約80%高い密度、コア10128の密度より約90%高い密度、及び/又はコア10128の密度より約100%高い密度を有しうる。様々な実施形態において、被覆10122は、例えば、コア10128の密度より高く、かつコア10128の密度の2倍より低い密度を含みうる。様々な実施形態において、被覆10122は、例えば、コア10128の密度の2倍を超える密度を含みうる。様々な実施形態において、上記に加えて、被覆10122とコア10128は、同時に形成又は製造することができる。少なくともそのような一実施形態において、本明細書に開示される任意の好適な材料を含む液体を、皿又は型に流し込み、液体が固化する際に、この液体が被膜又は層を形成することができ、これが材料の他の部分よりも高い密度を有しうる。様々な実施形態において、材料内の複数層は、1つ又は2つ以上の後続の材料層をすでに固化した層の上に流し込むプロセスを利用することによって、形成することができる。特定の実施形態において、2つ又は3つ以上の層を、例えば、接着剤で互いに接着することができる。いくつかの実施形態において、2つ又は3つ以上の層を、例えば、1つ又は2つ以上の締結具及び/又は1つ又は2つ以上の機械的係合機構によって、互いに取り付けることができる。少なくともそのような一実施形態において、隣接する層は、例えば、1つ又は2つ以上のあり継手で合わせて接合することができる。特定の実施形態において、被覆は、液体の流れを妨げ、又は少なくとも制限することができるような、密封表面を含みうる。特定のその他の実施形態において、被覆は、例えば連続気泡構造を含みうる。
【0219】
様々な実施形態において、上記に加えて、被覆は組織厚さコンペンセータから切り出されうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、より大きな材料ブロックから切り出し、これにより組織厚さコンペンセータが被覆を含まないようにすることができる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、例えば、大きな孔を含んだ均質な、又は少なくとも実質的に均質な材料から構成されうる。
【0220】
様々な実施形態において、ステープルカートリッジは、それぞれが内部に配置されたステープルを含む複数のステープル空洞を含んでよく、ステープル空洞は複数の列に配列することができ、かつ、ステープルカートリッジに相対して配置されたアンビルは、ステープルカートリッジ内のステープル空洞に対応する複数の成形ポケットを含みうる。換言すれば、アンビルは、複数の成形ポケット列を含んでよく、各成形ポケットは、ステープルカートリッジ内のステープル空洞に相対して配置されうる。様々な実施形態において、各成形ポケットは、ステープル10030のステープル脚部10032を受容するように構成された2つの成形カップを含んでよく、各成形カップは、例えば、ステープル脚部10032を受容し、他のステープル脚部10032に向かってステープル脚部10032を成形又は屈曲させるように構成される。様々な状況において、脚部10032は、成形カップから外れ、又は適切に入らないことがあり、その結果、ステープル脚部10032は発射シーケンス中に成形不良となることがある。本明細書に記述される様々な実施形態において、アンビルは、成形ポケットの配列又はグリッドを含んでよく、これらはそれぞれ、ステープル脚部を受容して成形するように構成される。少なくともそのような一実施形態において、成形ポケットの配列は、ステープルカートリッジ内に含まれるステープルの数を超える、一定量の成形ポケットを含みうる。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジは、例えば、長手方向に6列のステープル空洞を含んでよく、アンビルは、6列のステープル空洞に整合した6列の成形ポケットを含んでよく、加えて、成形ポケットの列の間に配置された成形ポケットも含みうる。例えば、アンビルの一方の面において、アンビルは、第1列のステープル空洞の上に配置することができる第1列の成形ポケットと、第1列のステープル空洞に隣接する第2列のステープル空洞の上に配置することができる第2列の成形ポケットとを含み、加えて、第1列の成形ポケットと第2列の成形ポケットとの中間に配置された1列の成形ポケットを含みうる。様々な実施形態において、図276〜279を参照し、アンビル10260は、6列の成形ポケット10261を含んでよく、これはステープルカートリッジ10200内のステープル空洞の対応する6列の上に配置されるように構成されうる。少なくともそのような一実施形態において、成形ポケット10262の中間列は、成形ポケット10261の列の中間及び/又はこれに隣接して配置されうる。特定の実施形態において、ここで図277、278、及び280を参照し、各成形ポケット10261及び10262は、2つの成形カップを含んでよく、各成形カップは、ステープル脚部10032を近位側に成形又は屈曲するように構成しうる遠位部分10263と、ステープル脚部10032を遠位側に成形又は屈曲するように構成しうる近位部分10264と、を含みうる。様々なその他の状況において、ステープル10030は、様々な他の方法で成形することができる。例えば、ステープル10030は、例えば、(1)ステープル脚部10032がどの成形カップに入るか、かつ/又は(2)脚部10032が各成形カップの近位部分10263に入るか遠位部分10064に入るかに応じて、一方の脚部10032が外向きに成形され、かつ他方の脚部10032が内向きに成形される(図281)か、又は両方の脚部10032が外向きに成形される(図282)ように成形されうる。
【0221】
様々な実施形態において、上記に加えて、各成形ポケット10261及び/又は成形ポケット10262は、例えば、三角形又は菱形形状を有しうる。少なくとも一実施形態において、成形ポケットの各遠位部分10263及び/又は各近位部分10264は、三角形形状を有してよく、少なくともそのような一実施形態において、遠位部分10263と近位部分10264の三角形形状は、頂点が互いに反対を向くように配置することができる。特定の実施形態において、アンビルは、例えば、実質的に正方形の成形ポケットの配列を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、各正方形成形ポケットの成形表面は、正方形の辺の間に延びる弓状表面を含みうる。いくつかの実施形態において、アンビルは、例えば、円形又は球形のくぼみの配列を含みうる。様々な実施形態において、上記に加えて、成形ポケット10261は、1本又は複数の線に沿って配置することができ、同様に、成形ポケット10262も1本又は複数の線に沿って配置することができる。様々なその他の実施形態において、成形ポケット10261及び/又は成形ポケット10262は、1つ又は2つ以上の円形列に配列することができる。少なくともそのような一実施形態において、成形ポケット10261は主円周に沿って配列することができ、成形ポケット10262は別の円周に沿って配列することができる。様々な実施形態において、主円周と別の円周は同心円であり得、又は少なくとも実質的に同心円でありうる。特定の実施形態において、例えば、成形ポケット10262は、主円周に対して内側の径方向に配置された内側円周に沿って配置することができ、及び/又は、主円周に対して外側の径方向に配置された外側円周に沿って配置することができる。様々な実施形態において、主円周は、主直径によって画定することができ、内側円周は内側直径によって画定することができ、また外側円周は外側直径によって画定することができる。少なくともそのような一実施形態において、内側直径は主直径よりも短くてよく、外側直径は主直径よりも長くてよい。
【0222】
様々な実施形態において、上述のように、アンビルは、開位置から閉位置へと動くことができ、これにより、組織をステープルカートリッジの組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10020)に対して圧縮することができる。様々な状況において、組織厚コンペンセータは、組織厚コンペンセータが組織に対して配置されるより前に、ステープルカートリッジの支持部分に隣接して配置することができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、アンビルが閉位置に移動する前に、支持部分10018に当接する位置にありうる。特定のその他の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10020は、コンペンセータ10020と支持部分10018との間に間隙が存在するような位置に配置することができる。少なくともそのような一実施形態において、アンビルは、組織厚さコンペンセータ10020が支持部分10018に当接するまで、組織及び組織厚さコンペンセータ10020を下にずらすことができ、そのような時点で、アンビルは閉位置に移動して、組織内に圧縮をもたらすことができる。アンビルとステープルカートリッジとの間の組織の配置に外科医が満足しない場合には、外科医はアンビルを開き、アンビルとステープルカートリッジの位置を調整し、アンビルを再び閉じることができる。組織に対するステープルカートリッジのそのような配置と再配置のおかげで、様々な状況において、例えば、組織厚さコンペンセータ10020の遠位端が、支持部分10010から外れうる。いくつかのそのような状況において、組織厚さコンペンセータ10020の遠位端は、組織に接触し、支持部分10010から剥がれ、又は支持部分に対して巻き込まれることがありうる。様々な実施形態において、詳しくは後述されるように、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータを、ステープルカートリッジの下の支持部分に対して、解放可能に保持するように構成された、1つ又は2つ以上の機能を含みうる。
【0223】
様々な実施形態において、ここで図265を参照し、ステープルカートリッジ10300は、支持部分10310と、支持部分10310により支持される組織厚さコンペンセータ10320と、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325を定位置に解放可能に保持するように構成されたノーズ10303を備えた遠位端10302と、を含みうる。少なくとも一実施形態において、ノーズ10303は、組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325を受容するように構成されたスロット10305を含みうる。様々な実施形態において、遠位端10325は、スロット10305内で圧縮又はくさびで締めることができ、これにより遠位端10325は、ステープルカートリッジ10300が組織に対して配置される際に、定位置に保持されうる。少なくともそのような一実施形態において、スロット10305は、支持部分10310のデッキ表面10311に対して平行、又は少なくとも実質的に平行である方向に向きうる。様々な実施形態において、スロット10305は、デッキ表面10311に対して水平でありうる。様々なその他の実施形態において、ここで図266を参照し、ステープルカートリッジ10400は、支持部分と、支持部分により支持される組織厚さコンペンセータ10420と、組織厚さコンペンセータ10420の遠位端10425を定位置に解放可能に保持するように構成されたノーズ10403を備えた遠位端10402と、を含みうる。少なくとも一実施形態において、遠位端10425は、そこから延出する突起を含んでよく、ノーズ10403は、この遠位端10425の突起を受容するように構成された垂直スロット10405を含みうる。様々な実施形態において、遠位端10425、及び/又はそこから延出する突起は、スロット10405内で圧縮又はくさびで締めることができ、これにより遠位端10425は、ステープルカートリッジ10400が組織に対して配置される際に、定位置に保持されうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ10420は、例えば、スロット10429などのスロットを含んでよく、これはその中にノーズ10403の少なくとも一部分を受容するように構成されうる。少なくとも一実施形態において、スロット10405は、支持部分のデッキ表面10411に対して垂直、又は少なくとも実質的に垂直である方向に向きうる。様々な実施形態において、ここで図267を参照し、ステープルカートリッジ10500は、支持部分と、支持部分により支持される組織厚さコンペンセータ10520と、組織厚さコンペンセータ10520の遠位端10525を定位置に解放可能に保持するように構成されたノーズを備えた遠位端10502と、を含みうる。少なくとも一実施形態において、ノーズは、組織厚さコンペンセータ10520の遠位端10525を受容するように構成された垂直スロット10505を含みうる。様々な実施形態において、遠位端10525は、スロット10505内で圧縮又はくさびで締めることができ、これにより遠位端10525は、ステープルカートリッジ10500が組織に対して配置される際に、定位置に保持されうる。
【0224】
様々な実施形態において、再び図265を参照し、組織厚さコンペンセータ10320は、上側表面10324を含んでよく、これはノーズ10303の上側表面10304の上に配置することができる。組織厚コンペンセータの頂面がステープルカートリッジのノーズの上に位置付けられる別の代表的な一実施形態が、図238に示されており、例えば、組織厚コンペンセータ10720の頂面10721は、ノーズ10003の頂面10004の上に位置付けられる。使用中、再び図265を参照して、組織はノーズ10303の上側表面10304の上を摺動することができ、またいくつかの状況において、組織は組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325に接することができ、組織厚さコンペンセータ10320に対して力をかける可能性があり、支持部分10310から組織厚さコンペンセータ10320を剥離させる傾向をもたらす。本明細書に記述される実施形態において、この剥離力は、ノーズ10303内でくさびにより締め付けられた遠位端10325の部分によって抵抗されうる。いずれの場合も、組織が一旦、ステープルカートリッジ13000に対して適当に配置されると、アンビルを回転させて閉位置にし、支持部分10310に対して、組織と組織厚さコンペンセータ10320とを圧縮することができる。少なくともそのような一実施形態において、アンビルは、ノーズ10303の上側表面10304に接触する位置へと回転することができ、この結果、アンビルが更に回転することが阻止されうる。様々な状況において、組織厚さコンペンセータ10320の上側表面10324がノーズ10303の上側表面10304の上に配置されることにより、例えば、上側表面10324は、アンビルが閉じる際に支持部分10310に向かって下側に押され、またある状況において、上側表面10324は、ノーズ10303の上側表面10304の下に押されうる。ステープルカートリッジ10300内に収容されているステープルが配備され、組織厚さコンペンセータ10320が切断されると、本明細書に述べられるように、支持部分10310とノーズ10303が組織厚さコンペンセータ10320から離れる方向に動くことができ、これにより組織厚さコンペンセータ10320の遠位端10325がスロット10305から滑り出ることができる。
【0225】
上述のように、アンビル(例えばアンビル10060)は、回転して閉位置になることができ、ここでアンビル10060はステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ10000)のノーズ上側表面10004に接触する。一旦アンビルが閉位置に達すると、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10020)が圧縮される程度は、特に、組織厚さコンペンセータの未圧縮厚さ又は高さと、組織の厚さとに依存する。ここで図236及び237を参照し、組織厚さコンペンセータ10920は、ノーズ10003の上側表面10004に対して同一面である、又は少なくとも実質的に同一面である、上側表面を含みうる。そのような実施形態において、組織厚さコンペンセータ10920の上側表面は、ノーズ10003の上側表面10004の下に押されうる。ここで図241及び242を参照し、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10820)は、組織厚さコンペンセータ10820が組織Tとアンビル10060によって圧縮される前に、ノーズ上側表面10004の下に配置される上側表面10821を含みうる。組織Tが比較的薄い状況において、図239及び240に示すように、組織厚さコンペンセータ10920は、比較的小さな圧縮をもたらしうる。ここで図241及び242を参照し、組織厚さコンペンセータ10820は、組織Tが比較的厚い場合に、より大きな圧縮をもたらしうる。組織Tが薄い部分とより厚い部分の両方を有する状況において、図243及び244に示すように、例えば、組織厚さコンペンセータ10820は、より厚い組織Tの下に配置されたときはより大量に圧縮され、より薄い組織Tの下に配置されたときはより少なく圧縮されうる。このようにして、上述のように、組織厚さコンペンセータは、異なる組織厚さについて補償することができる。
【0226】
様々な実施形態において、ここで図268〜270を参照し、外科用ステープル留め器具は、(1)ステープルカートリッジ16600を受容するように構成されたカートリッジチャネル16670と、(2)カートリッジチャネル16670に枢動可能に連結されたアンビル16660と、を含みうる。ステープルカートリッジ16600は、支持部分16610と、組織厚さコンペンセータ16620とを有してよく、組織厚さコンペンセータ16620の遠位端16625は、ステープルカートリッジ16600の遠位端16602においてノーズ16603により、支持部分16610に対して解放可能に保持されうる。少なくとも一実施形態において、ノーズ16603はスロット16605を含んでよく、可撓性材料から構成されうる。使用時には、主に図269を参照して、ノーズ16603は、スロット16605の開口を拡張するため、下側に曲げることができる。特定の実施形態において、ノーズ16603は、切欠き部又は切欠き16606を含んでよく、これはノーズ16603が下側に曲がれるように構成されうる。いずれの場合も、様々な状況において、スロット16605の拡張された開口によって、組織厚さコンペンセータ16620の遠位端16625をスロット16605に挿入するのが容易になる。組織厚さコンペンセータ16620が適当に配置された時点で、ノーズ16603が解放され、ノーズ16603を構成する材料の弾性のおかげで、ノーズ16603は、屈曲されていない状態へと戻るか、少なくとも実質的に戻ることができ、図270に示すように、デッキ表面16611に対して組織厚さコンペンセータ16620の遠位端16625が挟み込まれる。使用中、上記と同様に、支持部分16610がステープル留めされた組織から離れるよう移動すると、遠位端16625はスロット16605から引き抜かれうる。様々な状況において、可撓性ノーズ16603は、組織厚さコンペンセータ16620が支持部分16610から分離される際に、屈曲するように構成することができる。様々な実施形態において、再び図270を参照し、組織厚さコンペンセータ16620は、ノーズ16603の上側表面16604と位置合わせされている、又は少なくとも実質的に位置合わせされている、上側表面16621を含みうる。
【0227】
様々な実施形態において、図271を参照し、外科用ステープル留め器具は、(1)ステープルカートリッジ10700を受容するように構成されたチャネル10770と、(2)チャネル10770に回転可能に連結されたアンビル10760と、を含みうる。ステープルカートリッジ10700は、支持部分10710と組織厚さコンペンセータ10720とを含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ10720は、支持部分10710に摺動して重なることができるノーズソックス10703によって定位置に保持されうる。少なくとも一実施形態において、主に図272を参照し、ノーズソックス10703は1つ又は2つ以上の側面スロット10707を含んでよく、これは、例えば、支持部分10710に沿って延びる1つ又は2つ以上の取付レールを取り外し可能に受容するように構成することができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ10720は、側面スロット10707の中間に配置されうる。特定の実施形態において、ノーズソックス10703は更に、遠位端10702と、遠位端10702に画定された空洞10706とを含んでよく、空洞10706はまた、例えば支持部分10710の少なくとも一部を受容するように構成されうる。使用時には、ノーズソックス10703は、遠位側から近位側への方向に、支持部分10710の上に滑らせることができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ10720は、ノーズソックス10703に取り外し可能に取り付けることができ、これにより、ステープルが組織厚さコンペンセータ10720を通って発射された後、支持部分10710とノーズソックス10703が組織厚さコンペンセータ10720から離れるよう動く際に、組織厚さコンペンセータ10720をノーズソックス10703から外すことができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ10720の上側表面10721は、ノーズ10703の上側表面10704の下に配置されうる。
【0228】
様々な実施形態において、ここで図273及び274を参照し、外科用ステープル留め器具は、(1)ステープルカートリッジ11000を受容するように構成されたステープルカートリッジチャネル11070と、(2)チャネル11070に回転可能に連結されたアンビル11060と、を含みうる。ステープルカートリッジ11000は、支持部分11−1−と組織厚さコンペンセータ11020とを含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ11020は、支持部分11010のデッキ11011から延びる1つ又は2つ以上の長手方向レール11019によって定位置に保持されうる。少なくとも一実施形態において、長手方向レール11019は、組織厚さコンペンセータ11020内に埋め込むことができる。特定の実施形態において、主に図274を参照して、組織厚さコンペンセータ11020は長手方向凹部11029を含んでよく、これは長手方向レール11019を受容するように構成されうる。少なくともそのような一実施形態において、凹部11029は、例えば、圧力嵌め配置でレール11019を受容するような寸法及び構成にすることができる。そのような機構は、上記に加えて、組織厚さコンペンセータ11020と支持部分11010との間の相対的横方向の動きを阻止、又は少なくとも制限するように構成することができ、更に、例えば、支持部分11010からの組織厚さコンペンセータ11020の時期尚早の解放を制限することができる。様々な実施形態において、ここで図275を参照し、外科用ステープル留め器具は、(1)ステープルカートリッジ11100を受容するように構成されたステープルカートリッジチャネル11170と、(2)チャネル11170に回転可能に連結されたアンビル11160と、を含みうる。ステープルカートリッジ11100は、支持部分11110と組織厚さコンペンセータ11120とを含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ11120は、支持部分11110のデッキ11111から延びるスパイク(又は歯)11119の、1つ又は2つ以上の長手方向列によって、定位置に保持されうる。少なくとも一実施形態において、スパイク11119の長手方向列は、組織厚さコンペンセータ11120内に埋め込むことができる。
【0229】
図273に示された実施形態に関して、上記に加えて、ステープルカートリッジ11000の組織厚さコンペンセータ11020は、その中に画定されたステープル空洞10012からステープルが発射される際に、支持部分11010から漸進的に解放されうる。より具体的には、上記に対して更に、ステープル空洞10012内に配置されたステープルが、ステープルカートリッジ11000の近位端11001とステープルカートリッジ11000の遠位端11002との間で連続的に発射され、これによって、ステープルが発射される際に、ステープルが組織厚さコンペンセータ11020に対して上向きの付勢力を適用し、これが組織厚さコンペンセータ11020を押してレール11019から外すよう作用する。そのような状況において、組織厚さコンペンセータ11020の近位端11006は、ステープルが最も近位側のステープル空洞10012から発射される際に、支持部分11010から解放されうる。すると、ステープルがステープルカートリッジ11000の近位端11001と遠位端11002との間で支持部分11010から連続的に発射される際に、組織厚さコンペンセータ11020が、支持部分11010から連続的に解放されうる。最も遠位側のステープル空洞10012内に配置されたステープルが支持部分11010から発射されるとき、組織厚さコンペンセータ11020の遠位端11007が支持部分11010から解放されうる。図275に示された実施形態に関して、組織厚さコンペンセータ11120は、ステープルがステープルカートリッジの近位端11101と遠位端11102との間から漸進的に発射される際に、支持部分11110から延びるスパイク1119から連続的に解放されうる。
【0230】
前述のように、組織厚さコンペンセータは、ステープルが支持部分から連続的に発射されて組織厚さコンペンセータに接触する際に、ステープルカートリッジの支持部分から連続的に解放されうる。様々な実施形態において、ステープルの脚部(例えばステープル脚部10032)は、支持部分から組織厚さコンペンセータを解放することなく、組織厚さコンペンセータを貫通することができる。そのような実施形態において、組織厚さコンペンセータは、ステープルの底面(例えば底面10031)が組織厚さコンペンセータに接触して上側に押し上げるまで、支持部分に係合したままになりうる。しかしながら、様々な実施形態において、支持部分から延びる滑り止め及び/又はその他の機構が、例えば、支持部分からの組織厚さコンペンセータの解放に対抗しうる。特定の実施形態において、詳しくは後述されるように、ステープルがステープルカートリッジから漸進的に発射される際に、支持部分は、支持部分から組織厚さコンペンセータを連続的に解放するように構成されうる保持機構を含みうる。次に図283を参照すると、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ11200)は、組織厚さコンペンセータ11220(図284)を支持部分11210に解放可能に保持するように構成することができる保持機構11213を備えた支持部分11210を含みうる。様々な実施形態において、例えば、保持機構11213は、各ステープル空洞11212の端に配置することができ、各保持機構11213は、それ自体の中に画定され、ステープル10030のステープル脚部10032を摺動可能に受容するように構成されたガイド溝11216を含みうる。そのような実施形態において、ステープル脚部10032と保持機構11213は両方とも、組織厚さコンペンセータ11220を支持部分11210に解放可能に保持するように構成することができる。使用中、ここで図284を参照して、上述のように、支持部分11210内に収容されたステープルドライバ10040は、スレッド10050によって上向きに駆動されてよく、ステープルドライバ10040は、保持機構11213に接触し、支持部分11210から保持機構11213を少なくとも部分的に外し、保持機構11213をステープル10030及びステープル空洞11212から外側に離すよう移動させるように構成することができる。図284に示すように、保持機構11213が、支持部分11210から外れるか、及び/又は外側に動かされた場合、保持機構11213は組織厚さコンペンセータ11220をもはや支持部分11210に対して保持することはできなくなり、その結果、組織厚さコンペンセータ11220は支持部分11210から解放されうる。上記と同様に、組織厚さコンペンセータ11220は、ステープル10030がステープルカートリッジからアンビル(例えばアンビル11260)に向かって連続的に発射される際、支持部分11210から連続的に解放されうる。様々な実施形態において、例えば、ステープルドライバ10040の上側表面が、支持部分11210のデッキ表面11211と同一平面上、又は少なくとも実質的に同一平面上となった場合、ステープルドライバ10040は、保持機構11213に接触しうる。そのような実施形態において、ステープル10030が完全に成形又は完全に発射された形状に成形されると同時に、及び/又はその直前に、組織厚さコンペンセータ11220は、支持部分11210から解放されうる。少なくともそのような一実施形態において、主に図285を参照して、ドライバ10040はオーバードライブすることができ、これによってデッキ表面11211の上方に押されて、ステープル10030を完全に成形し、オーバードライブのプロセス中に、保持機構11213を突破して支持部分11210から離れる。様々な実施形態において、再び図284を参照し、保持機構11213は、外側に外れるか動かされる前に、ステープル空洞11212内に延出し(又は張り出し)てもよく、これにより、ドライバ10040がデッキ表面11211に到達すると同時に、ドライバ10040は保持機構11213に接触できる。いかなる場合でも、組織厚さコンペンセータ11220が一旦支持部分11210から解放されると、ここで図285を参照して、支持部分11210は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ11220から離れるよう動かすことができる。
【0231】
上述のように、ステープルカートリッジの圧縮可能な組織厚さコンペンセータは、ステープルがステープルカートリッジから発射又は配備されると、ステープルカートリッジの支持部分又はカートリッジ本体から、連続的に解放されうる。様々な状況において、そのような解放は、支持部分から組織厚さコンペンセータを連続的に放つことを含んでよく、ある状況において、組織厚さコンペンセータの支持部分からの完全な離脱は、アンビルが開いて、埋め込まれた組織厚さコンペンセータから支持部分が離れるよう移動するまでは起こらない。様々な実施形態において、ここで図289を参照して、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ11300)は、支持部分11310に解放可能に保持されている組織厚さコンペンセータ11320を含みうる。少なくとも一実施形態において、支持部分11310は、そこから延びる複数の保持部材11313を含み、これは、組織厚さコンペンセータ11320の長手方向側面を支持部分11310に解放可能に圧縮して保持するように構成される。少なくともそのような一実施形態において、各保持部材11313は、内向きのチャネル又はスロット11316を含んでよく、これは、その中に組織厚さコンペンセータ11320の長手方向側面を受容するように構成されうる。様々な状況において、複数の保持部材11313は、支持部分11310の第1の長手方向側面に沿って延びることができ、複数の保持部材11313は、支持部分11310の第2の長手方向側面に沿って延びることができ、特定の状況において、保持部材11313は、組織厚さコンペンセータ11320と支持部分11310との間の相対的な横方向の動きを阻止又は少なくとも制限するように構成することができ、更に加えて、組織厚さコンペンセータ11320が支持部分11310から時期尚早に解放されるのを阻止又は少なくとも制限することができる。様々な実施形態において、例えば、保持部材11313は支持部分11310と共に一体成形することができ、更に少なくとも一実施形態において、図290を参照し、保持部材11313は、支持部分11310から離脱又は少なくとも部分的に離脱するように構成することができ、これによって、図291に示すように、組織厚さコンペンセータ11320が支持部分11310から離脱することができる。特定の実施形態において、アンビル(例えばアンビル11360)は、組織厚さコンペンセータ11320を圧縮するように構成することができ、更に、組織厚さコンペンセータ11320内に生じた圧力に応じて、組織厚さコンペンセータ11320が横方向に膨張して、保持部材11313を組織厚さコンペンセータ11320から少なくとも部分的に離脱させ、又は外すことができる。様々な実施形態において、上述のように、アンビル11360及びステープルカートリッジ11300を通るナイフ部材の前進によって、その中に含まれるステープルを配備することができ、同時に、アンビル11360とステープルカートリッジ11300を互いに近づけるよう押し込み、これが組織厚さコンペンセータ11320への更なる圧縮圧力を適用することができ、よって、ナイフ部材がステープルカートリッジ11300を通過する際に保持部材11313が連続的に離脱されうる。
【0232】
様々な実施形態において、ここで図292〜294を参照して、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ11400)は、支持部分11410に取り外し可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータ11420を含みうる。少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ11400は、1つ又は2つ以上の保持バー11413を含んでよく、これは組織厚さコンペンセータ11420の長手方向側面をデッキ表面11411に対して保持するように構成されうる。少なくともそのような一実施形態において、各保持バー11413は、相対するアーム11418を含んでよく、この間にチャネル11416を画定することができる。そのような実施形態において、アーム11418の一方が組織厚さコンペンセータ11420の上に延びるように構成することができ、もう一方のアーム11418が、支持部分11410から延びるリップ11419の下に延びるように構成されうる。主に図292を参照して、各保持バー11413の溝部材11416は、ステープルカートリッジ11400を使用する前に、組織厚さコンペンセータ11420の長手方向側面に対して圧縮力を適用するような寸法及び構成にすることができる。使用中、主に図293を参照して、ステープルカートリッジ11400は、ステープルカートリッジチャネル内に配置することができ、ステープルカートリッジ11400が一旦好適に配置されると、アンビル(例えばアンビル11460)は、組織厚さコンペンセータ11420を圧縮できる位置に動かすことができる。上記と同様、組織厚さコンペンセータ11420は、圧縮されると、横方向又は外側に膨張し、その結果、保持バー11413をステープルカートリッジ11400から外すことができる。特定のその他の実施形態において、アンビル11460を閉鎖すると、保持バー11413をステープルカートリッジから外すことはなく、又は完全に外すことはない。少なくともそのような一実施形態において、上記の、発射バーをステープルカートリッジ11400を通して前進させることにより、支持部分11410からステープル10030を展開することができ、同時に、アンビル11460とステープルカートリッジ11400を互いに近づけるよう押し込んで、組織厚さコンペンセータ11420に対する圧縮力を適用し、これは、組織厚さコンペンセータ11420を横方向に膨張させて保持バー11413をステープルカートリッジ11400から外すのに十分である。保持バー11413がステープルカートリッジ11400から一旦外れると、図294を参照して、支持部分11410が、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ11420から離れるよう移動でき、手術部位から除去されうる。特定の別の実施形態において、ここで図295を参照して、ステープルカートリッジ11400’は保持バー11413’を含んでよく、これは上記と同様に、そこから延びるアーム11418’を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、各アーム11418’は、ウェッジロック斜面11417’を含んでよく、これはステープルカートリッジ11400’に保持バー11413’を解放可能に引っ掛けるように構成されうる。より具体的には、少なくとも一実施形態において、ステープルカートリッジ11400’の支持部分11410’は、アンダーカット11419’を含んでよく、これはウェッジロック斜面11417’と協働して、保持バー11413’をステープルカートリッジ11400に対して解放可能に保持し、かつ組織厚さコンペンセータ11420が支持部分11410’から時期尚早に外れるのを防ぐように構成されうる。使用中、上記と同様に、例えば、充分な圧縮力が組織厚さコンペンセータ11420に適用されたとき、保持バー11413’はステープルカートリッジ11400’から外れることができる。
【0233】
様々な状況において、上述のように、また再び図259及び260を参照すると、ステープルカートリッジ10000のスレッド10050と、外科用ステープル留め器具の発射部材10052は、ステープルカートリッジ10000の近位端10001からステープルカートリッジ10000の遠位端10002(図219)へと移動でき、これによりステープル10030が支持部分10010から配備される。少なくとも1つのそのような状況において、それぞれのステープル10030は、未発射位置から発射済み位置へと移動でき、支持部分10010から排出されて、アンビル10060とステープルカートリッジ10000との間に配置されている組織に対して、組織厚コンペンセータ10020を全体に捕捉することができる。特定の状況において、外科医はステープル10030全部をステープルカートリッジ10000から発射する必要はない場合があり、外科医は、ステープルカートリッジ10000の近位端10001と遠位端10002との中間にある点においてスレッド10050と発射バー10052の進行を止めることがある。そのような状況において、組織厚コンペンセータ10020は、組織Tに部分的にのみ埋め込むことができ、組織厚コンペンセータ10020の埋め込まれていない部分を支持部分10010から取り外すために、外科医は、支持部分10010を、部分的に埋め込まれている組織厚コンペンセータ10020から引っ張って離し、これにより埋め込まれていない部分を支持部分10010から剥離又は引き剥がすことができる。そのような実施形態は様々な状況において好適であるが、改善が図300〜302に示されており、ステープルカートリッジ11500の組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ11520)は、互いに外せるように構成できる複数の接続されたセグメントを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ11520には、第1の(最も近位側の)セグメント11520a、第1セグメント11520aに取り外し可能に接続された第2セグメント11520b、第2セグメント11520bに取り外し可能に接続された第3セグメント11520c、第3セグメント11520cに取り外し可能に接続された第4セグメント11520d、及び第4セグメント11520dに取り外し可能に接続された第5セグメント11520e、が含まれうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ11520は、任意の2つの隣接するセグメント11520a〜11520eの中間に配置された、少なくとも1つの薄い部分11529を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータセグメントが互いに分離できる所定の断裂点又は分離点を画定するように構成できる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、穿孔、薄い部分、及び/又はその他の、組織厚さコンペンセータ内に分離点を形成する任意の他の手段の、任意の好適な配列を含みうる。主に図301を参照して、アンビル11560は閉位置で示されており、発射部材10052はステープルカートリッジ11500内を部分的に前進した状態で示されており、これにより、第1のセグメント11520a、第2のセグメント11520b、及び第3のセグメント11520cの下にあるステープル10030が発射されて、組織Tに対して組織厚さコンペンセータ11520を捕捉する。そのような位置において、例えば、発射部材10052は、例えば、まだ第4のセグメント11520d及び第5のセグメント11520eの下にあるステープル10030を展開するところまで前進していない。ここで図302を参照して、アンビル11560は開位置に移動しており、ステープルカートリッジ11500の支持部分11510は、埋め込まれている組織厚さコンペンセータ11520の部分から離れるよう移動されている。図302に示すように、第3のセグメント11520cと第4のセグメント11520dとの中間にある薄い部分11529(図300)によって、組織厚さコンペンセータ11520の移植されていない部分を、埋め込まれた部分から分離することが可能になる。
【0234】
様々な実施形態において、上記に対して更に、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジの支持部分に対して解放可能に保持するように構成された複数の締結具を含みうる。特定の実施形態において、支持部分は、例えば、デッキ表面に画定された複数の開口部を含み、締結具が組織厚さコンペンセータを貫通して延び、支持部分開口部内に解放可能に保持されうる。使用中、締結具は、ステープルが支持部分から連続的に発射される際に、支持部分から連続的に解放されうる。少なくともそのような一実施形態において、締結具は組織厚さコンペンセータと共に埋め込むことができ、少なくとも一実施形態において、例えば、締結具は少なくとも1つの生体吸収性材料から構成されうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータが少なくとも部分的に埋め込まれた後、埋め込まれた組織厚さコンペンセータから支持部分が離れるように移動すると、締結具は支持部分から外れることができる。様々な実施形態において、ここで図323〜325を参照して、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ11600)は、複数の締結具11613によって支持部分11610に解放可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータ11620を含みうる。各締結具11613は、組織厚さコンペンセータ11620内に埋め込まれ及び/又はその他の方法で係合されている第1の端11618と、支持部分11610に係合している第2の端11618と、第1の端11618を第2の端11618に接続しているコネクター11616と、を含みうる。様々な実施形態において、締結具11613は、支持部分11610内に画定されたナイフスロット11615を通って延びうる。使用時には、上述の発射部材10052は、支持部分11610のナイフスロット11615を通ってナイフエッジを動かし、締結具11613を切断することができ、これにより、組織厚さコンペンセータ11620を支持部分11610から解放することができる。少なくともそのような一実施形態において、発射バー10052は、ステープルカートリッジ11600の近位端11601からステープルカートリッジ11600の遠位端11602へと前進させることができ、これによって、前述のように、(1)スレッド10050を遠位側に前進させ、漸進的にステープル10030を発射させ、(2)締結具11613を連続的に切断及び/又は破壊し、組織厚さコンペンセータ11620を支持部分11610から漸進的に解放する。特定の実施形態において、上記と同様に、例えば、組織厚さコンペンセータ11620は、複数の取り外し可能なセグメント11620a〜11620eを含んでよく、これらはそれぞれ、1つ又は2つ以上の締結具11613によって支持部分11610に対して保持されうる。発射部材10052がステープルカートリッジ11600の近位端11601と遠位端11602との中間で停止した場合、アンビル11660が開き、支持部分11610が組織Tから離れる方向に動いた後(図325に示される)、締結具11613が支持部分11610に対して組織厚さコンペンセータ11620の埋め込まれていない部分を保持するのを支援しうる(図324)。様々な実施形態において、上記に対して更に、発射部材10052の刃先10053は、締結具11613を切断及び/又は破壊するように構成されうる。特定の別の実施形態において、ここで図327及び328を参照して、ステープル配備スレッド(例えばスレッド11650)は、スレッド11650がステープルカートリッジ11600を横切る際に締結具11613のコネクター11616を切断するように構成可能な、ナイフエッジ11653を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、各コネクター11616は、締結具11613のT字端11618の間に延びる円柱状部材を含んでよく、ナイフエッジ11653は、例えば円柱状コネクター11616を受容するように構成されうる凹形状11653を含みうる。
【0235】
前述のように、ステープルカートリッジは、外科用ステープル留め器具のステープルカートリッジチャネルに搭載することができる。様々な状況において、外科医又は他の医師が、ステープルカートリッジに下向きの力をかけて、ステープルカートリッジを定位置にロックすることで、ステープルカートリッジをステープルカートリッジ溝部材に挿入することができる。いくつかのそのような状況において、例えば、臨床医が親指をステープルカートリッジの頂面に置いて、そのような下向きの力をかけることができる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジの上側表面は、組織厚さコンペンセータの上側表面を含んでよく、上述のように、組織厚さコンペンセータは圧縮可能であり得、特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータに下向きの力をかけると、支持部分内に保管されているステープルの先端に医師の親指が接触する程度まで、組織厚さコンペンセータが圧縮されうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジアプリケータを利用して、ステープルカートリッジをステープルカートリッジチャネルに挿入することができ、これは、医師がステープルカートリッジ内のステープルに触れる可能性を阻止するか、少なくとも制限するように構成されうる。ステープルカートリッジがステープルカートリッジチャネル内に好適に配置された後、詳しくは後述されるように、アプリケータはステープルカートリッジから取り外すことができる。
【0236】
特定の実施形態において、ここで図305及び306を参照して、ステープルカートリッジアプリケータは、剛性のカバー(例えばカバー10080)を含んでよく、これはステープルカートリッジ10000に取り付けることができる。上記に対して更に、カバー10080は、ステープルカートリッジ10000がステープルカートリッジチャネルに挿入されたときに、ステープルカートリッジ10000内に配置されているステープル10030の先端に、例えば、医師の親指が触れる可能性を阻止するか、少なくとも抑制するように構成されうる。ここで図307及び308を参照して、カバー10080は、組織厚さコンペンセータ10020の、上側表面10021の上、又は少なくとも上側表面10021の一部分の上に延びることができ、これには、(1)組織厚さコンペンセータ10020の上に延び及び/又は当接しうる下側表面10081と、(2)医師が下向きの力をかけるための押圧表面を提供できる上側表面10082と、が含まれうる。使用時には、医師はカバー10080のハンドル部分10084を握り、ステープルカートリッジ10000の支持部分10010をステープルカートリッジ溝部材に位置合わせし、ステープルカートリッジ10000をステープルカートリッジ溝部材内に少なくとも部分的に挿入することができる。この後、医師は、カバー10880の上側表面10082に下向きの力をかけ、様々な実施形態において、支持部分10010に直接下向きの力が伝達しうることによって、ステープルカートリッジ10000をステープルカートリッジチャネル内に完全に収めることができる。少なくともそのような一実施形態において、カバー10080は近位側支持体10087を含んでよく、これは下側に延びて支持部分のデッキ表面10011に接触することができる。特定の実施形態において、カバー10080は更に、ノーズ10003に当接するように構成できる遠位側支持部分10083を含みうる。下向きの力がカバー10080にかかると、この下向きの力は近位側支持体10087及び/又は遠位側支持部分10083を介して伝達され、この下向きの力は、組織厚さコンペンセータ10020を介して支持部分10010に伝達されることはないか、又は少なくとも実質的に伝達されることはない。様々な状況において、上記の結果、医師は組織厚さコンペンセータ10020に直接接触することはない。また上記の結果、ステープルカートリッジ10000がステープルカートリッジ溝部材に挿入される際、カバー10080は、組織厚さコンペンセータ10020を圧縮することはなく、又は少なくとも実質的に圧縮することはない。様々な実施形態において、カバーは、任意の好適な数の支持体を含むことができ、これらは、下向きの力を組織厚さコンペンセータを介して伝達することなく、又は少なくとも実質的に伝達することなしに、下向きの力を支持部分に伝達するように構成される。特定の実施形態において、支持体は、組織厚さコンペンセータの遠位端、近位端、及び/又は長手方向側面の周囲に延びうる。いくつかの実施形態において、支持体は組織厚さコンペンセータを貫通して延びうる。少なくともそのような一実施形態において、支持体は組織厚さコンペンセータ内の開口部を通って延びし、支持部分のデッキに当接することができる。特定の実施形態では、支持体の少なくともいくつかは、下向きの力がカバーにかかる前はデッキに接触できない。しかしながら、様々な実施形態において、カバーは、支持体が支持部分のデッキに接触するまで、下向きに屈曲又は動くように構成することができる。そのような点において、カバーの下向きの屈曲又は動きは、更に屈曲しないよう、妨げるか、又は少なくとも実質的に妨げることができる。
【0237】
上述のように、カバー10080はステープルカートリッジ10000に取り付けることができ、ステープルカートリッジ10000の位置を操作するのに使用することができる。様々な実施形態において、カバー10080は、任意の好適な数のグリップ部材を含むことができ、これは例えば、ステープルカートリッジ10000の支持部分10010に対してカバー10080を解放可能に保持するように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、カバー10080は更に、例えば、1つ又は2つ以上の保持部材、例えばラッチアーム10088及び/又は10089を含みうる。様々な実施形態において、ラッチアーム10089はノーズ10003の側面周囲に延び、かつノーズ10003の下側表面10009(図306)に係合するように構成することができる。同様に、ラッチアーム10088は支持部分10010のロック突起10008の側面周囲に延び、ロック突起10008の下側表面と係合することができる。これらのラッチアームは、様々な実施形態において、ステープルが支持部分10010内に保管されるゾーン又は領域の上に、カバー10080を配置するように構成されうる。いずれの場合も、ステープルカートリッジ10000が一旦適当に配置されると、カバー10080はステープルカートリッジ10000から取り外すことができる。少なくとも一実施形態において、医師は、カバー10080の遠位端をステープルカートリッジ10000の遠位端10002から外すために、ハンドル10084に上向きの持ち上げ力をかけることができる。少なくともそのような一実施形態において、ハンドル10084が上側に持ち上げられると、ラッチアーム10088及び10089は外側に屈曲でき、これによりラッチアーム10088及び10089はそれぞれ、ロック突起10008とノーズ10003の回りで屈曲することができる。この後、カバー10080の近位端を、ステープルカートリッジの近位端10001から離すよう持ち上げることができ、カバー10080をステープルカートリッジ10000から離れるよう動かすことができる。
【0238】
特定の実施形態において、ここで図309及び310を参照し、ステープルカートリッジアプリケータ(例えばステープルカートリッジアプリケータ10680)は、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ10600)を、ステープルカートリッジチャネル内で配置することに加え、例えば、上側組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ10690)を、アンビルに対して配置するように構成することができる。上記と同様に、アプリケータ10680はラッチアーム10688を含んでよく、これはステープルカートリッジ10600の支持部分10610から延びるロック突起10608と解放可能に係合することができ、これによってアプリケータ10680は、ステープルカートリッジ10600の組織厚さコンペンセータ10620の上の位置に保持されうる。様々な実施形態において、上側組織厚さコンペンセータ10690は、ステープルカートリッジアプリケータ10680に取り外し可能に取り付けることができ、これによって外科用器具のアンビル(例えばアンビル10060)が、アプリケータ10680上で閉じ、組織厚さコンペンセータ10690に係合し、組織厚さコンペンセータ10690をアプリケータ10680から外すことができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ10690及び/又はアンビル10060は、1つ又は2つ以上の保持機構を含んでよく、これは組織厚さコンペンセータ10690をアンビル10060に対して解放可能に保持するように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ10690は長手方向レール10695を含んでよく、これは例えば、組織厚さコンペンセータ10690の上側表面10691から延びて、アンビル10060内に画定された長手方向ナイフスロット10065内に受容されうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ10690と長手方向レール10695は、例えば本特許出願に記述されているもののような、任意の好適な圧縮可能材料から構成することができ、例えば、長手方向レール10695は、例えばナイフスロット10065内で圧縮及び/又は締め付けられうる。アンビル10060が一旦組織厚さコンペンセータ10690内で係合すると、アンビル10060は開位置に戻ることができ、そのような状況において、組織厚さコンペンセータ10690はアプリケータ10680から外れることができる。この後、アプリケータ10680はステープルカートリッジ10600から外すことができ、これによってアンビル10060とステープルカートリッジ10600は、ステープル及び/又は切断される予定の組織に対して配置することができる。使用時には、ステープル配備スレッド(例えばスレッド10050(図236))は、発射部材10052(図236)によってステープルカートリッジ10600を通って遠位側に前進し、例えば、これにより、上記で概説したようにステープルがステープルカートリッジ10060から発射される。ステープルが変形されると、各ステープルが、組織の上側表面に対する組織厚さコンペンセータ10690の一部と、組織の下側表面に対する組織厚さコンペンセータ10620の一部とを捕捉することができる。同時に、発射部材10052は、組織厚さコンペンセータ10620及び/又は組織厚さコンペンセータ10690を通ってナイフエッジ10053(図236)を前進させることができ、ここで、少なくとも一実施形態において、長手方向レール10695を切断し組織厚さコンペンセータ10690をアンビル10060から連続的に外すために、ナイフエッジ10053は長手方向レール10695を通って前進することができる。ステープルを配備した後、アンビル10060を再び開放し、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ10690から離れるよう移動することができ、同様に、ステープルカートリッジ10600の支持部分10610が、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ10620から離れるよう移動することができる。様々な実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ10620及び/又は組織厚さコンペンセータ10690は、複数の取り外し可能セグメントを含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ10620及び10690の一部のみがステープルによって埋め込まれている場合に、互いに分離できるように構成されうる。
【0239】
様々な実施形態において、上記に対して更に、アプリケータ10680は1つ又は2つ以上の保持機構を含んでよく、これは組織厚さコンペンセータ10690をアプリケータ10680に対して解放可能に保持するように構成されうる。少なくともそのような一実施形態において、主に図310を参照して、アプリケータ10680は長手方向保持レール10685を含んでよく、これは例えば、組織厚さコンペンセータ10690の下側表面10692内に画定された長手方向保持スロット10694に圧力嵌め方式で受容されるように構成することができる。様々な状況において、保持レール10685と保持スロット10694は、上述のように、アンビル10060によって充分な上向きの持ち上げ力が組織厚さコンペンセータ10690に掛けられるまで、組織厚さコンペンセータ10690をアプリケータ10680に対して保持するように構成されうる。少なくともそのような一実施形態において、アプリケータ10680から延びる保持レール10685は更に、保持レール10685の近位端と遠位端に配置されたエンドストップ10686を含んでよく、これは、組織厚さコンペンセータ10690とアプリケータ10680との間の相対的長手方向の動きを阻止又は少なくとも制限するように構成することができる。特定の実施形態において、再び図310を参照し、1つ又は2つ以上の接着剤(例えば長手方向接着剤ストリップ10693)を、組織厚さコンペンセータ10690の接触表面10691に配置することができ、これにより、アンビル10060が組織厚さコンペンセータ10690に接触するとき、上述のように、接着剤が組織厚さコンペンセータ10690をアンビル10060に対して解放可能に接合することができる。様々な実施形態において、例えば、上述の圧縮可能保持機構に加えて、又はその代わりに、1つ又は2つ以上の接着剤を利用することができる。特定の実施形態において、1つ又は2つ以上の接着剤を利用して、組織厚さコンペンセータをステープルカートリッジアプリケータに対して解放可能に保持することができる。少なくとも一実施形態において、ここで図310Aを参照して、カバー10080は、例えば、1つ又は2つ以上の接着剤パッド12185を含んでよく、これは上側組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ12190)を、カバー10080の上側表面10082に解放可能に保持するように構成できる。少なくともそのような一実施形態において、上述の実施形態と同様に、アンビルは、組織厚さコンペンセータ12190に対して閉じ、組織厚さコンペンセータ12190の長手方向保持レール12195に係合することができる。特定の実施形態において、解放機構を、組織厚さコンペンセータ12190とカバー10080との中間に配置することができ、これを利用して、組織厚さコンペンセータ12190をカバー10080に保持している接着剤結合を破壊し、組織厚さコンペンセータ12190をカバー10080から外すことができる。少なくとも一実施形態において、解放機構はプルタブ12196とループ12197を含んでよく、ループ12197は、プルタブ12196に取り付けられた第1及び第2末端を含みうる。ループ12197は縫合糸を含んでよく、例えば、これは接着剤パッド12185を取り囲む外周を画定することができ、これにより、プルタブ12196が遠位方向に引っ張られると、縫合糸が組織厚さコンペンセータ12190とカバー10080との間で摺動し、組織パッド12185に接触することができる。そのような状況において、縫合糸は、例えば、接着剤パッド12185を組織厚さコンペンセータ12190から独立すること、接着剤パッド12185をカバー10080から独立すること、及び/又は接着剤パッド12185を切断することのうち、少なくとも1つを行うことができる。
【0240】
様々な実施形態において、ここで図311を参照し、ステープルカートリッジは支持部分10710を含んでよく、例えばこれは、上記と同様に、それ自体を通って延びる長手方向ナイフスロット10715を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、ステープルカートリッジアプリケータ(例えばアプリケータ10780)は、長手方向保持及び位置合わせ部材10786を含んでよく、これが支持部分10710内のナイフスロット10715に延びうる。特定の実施形態において、保持部材10786は、例えば圧力嵌め方式で、ナイフスロット10715の側壁に係合するように構成することができ、これによりアプリケータ10780は、支持部分10710に対して解放可能に保持されうる。様々な実施形態において、図示されていないが、組織厚さコンペンセータの第1部分は保持部材10786の第1の側面に配置することができ、組織厚さコンペンセータの第2部分は、保持部材10786の相対する第2の側面に配置することができる。上記と同様、組織厚さコンペンセータの第1及び第2の部分は、例えば、保持部材10013を介してステープルカートリッジの支持部分10710に取り付けることができる。また上記と同様に、上側組織厚さコンペンセータ10790は、アプリケータ10780の搭載表面10782から延びる長手方向保持部材10785を介して、アプリケータ10780に取り外し可能に取り付けることができ、保持部材10785は、例えば、組織厚さコンペンセータ10790の下側表面10792に画定された長手方向スロット10794に解放可能に圧力嵌めすることができる。様々な実施形態において、また上記と同様に、組織厚さコンペンセータ10790は更に、組織厚さコンペンセータ10790の上側表面10791から延びる長手方向保持部材10795を含んでよく、これは、アンビル10060内に画定される長手方向ナイフスロット10065に解放可能に保持されうる。少なくともそのような一実施形態において、長手方向保持部材10795は、下側部分より大きい上側部分を含む楔形断面を含んでよく、下側部分は例えば、保持部材10795を組織厚さコンペンセータ10790に取り付けることができる。
【0241】
様々な実施形態において、ここで図312及び313を参照し、支持部分10810と組織厚さコンペンセータ10820を含むステープルカートリッジ10800は、例えば、ステープルカートリッジアプリケータ10880と共にステープルカートリッジチャネルに搭載することができる。上記と同様に、ステープルカートリッジアプリケータ10880は、例えば、アンビル(例えばアンビル10060)に対して上側組織厚さコンペンセータ10890を配置するように構成することができ、これにより、アンビル10060が閉じているとき、アンビル10060が組織厚さコンペンセータ10890に接触して係合できる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ10890は、組織厚さコンペンセータ10890の上側表面10891から延びる複数の保持脚部10895を含んでよく、これは、アンビル10060と係合し、アンビル10060に対して組織厚さコンペンセータ10890を解放可能に保持するように構成できる。少なくともそのような一実施形態において、脚部10895は長手方向の列に配列することができ、各脚部10895は、アンビル10060内に画定されたナイフスロット10065に入って係合するように構成された少なくとも1つの足部を含みうる。特定の実施形態において、脚部10895のうちいくつかの足部は一方向に延びてよく、他の足部は別の方向に延びていてよい。少なくとも一実施形態において、足部のいくつかは反対方向に延びうる。いかなる場合でも、アンビル10060が組織厚さコンペンセータ10890と一旦係合すると、ここで図313及び314を参照して、アンビル10060が再び開き、医師はステープルカートリッジアプリケータ10880を、組織厚さコンペンセータ10820及び10890から離すよう動かすことができる。この後、図314Aを参照し、上側組織厚さコンペンセータ10890は標的組織と組織厚さコンペンセータ10820の第1の側面に配置することができ、これは下側組織厚さコンペンセータを含んでよく、組織の第2の側面に配置することができる。組織厚さコンペンセータ10820及び10890が適当に配置された後、次に図314Bを参照して、発射部材のナイフエッジ(例えばナイフエッジ10053)は、組織及び組織厚さコンペンセータを通って前進することができる。様々な実施形態において、ここで図318を参照し、ステープルカートリッジアプリケータ(例えばアプリケータ12280)は、その上に取り外し可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータ12290を含んでよく、これは、上記と同様に、図319に示すように、ステープルカートリッジチャネルに挿入され、アンビル10060が閉位置に移動すると、アンビル10060によって係合されうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ12290は、組織厚さコンペンセータ12290の上側表面12291から上向きに延びる複数の保持部材12295を含んでよく、各保持部材12295は複数の可撓性脚部12296を含んでよく、これらはアンビル10060内のナイフスロット10065に挿入されるように構成することができる。主に図321及び322を参照して、各保持部材12295の可撓性脚部12296が、間隙12298によって分離されていてよく、これにより、脚部12296がナイフスロット10065に挿入されると、脚部12296が内側に屈曲し、可撓性脚部12296の膨張した足部がナイフスロット10065を通過した後、弾性的に外側に戻ることができる。様々な実施形態において、可撓性脚部12296の膨張した足部が、アンビル10060内に画定された相対する保持リップ12297の向こう側に屈曲でき、脚部12296とリップ12297との相互作用の結果、組織厚さコンペンセータ12290がアンビル10060に保持されうる。その後、ステープルカートリッジアプリケータ12280は、図320に示すように、組織厚さコンペンセータ12290から離れるよう動かすことができる。使用中、組織厚さコンペンセータ12290が、ステープルカートリッジ10000から配備されたステープルによって組織に対して一旦埋め込まれると、例えば、アンビル10060が再び開くことができ、更に、アンビル10060が、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ12290から離れるよう動かされると、保持部材12995の脚部12296が内側に屈曲し、これによりナイフスロット10065から引き抜かれうる。
【0242】
様々な実施形態において、ここで図315及び316を参照し、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ11990)は、アンビル(例えばアンビル11960)に長手方向に搭載されうる。より具体的には、少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ11990は1つ又は2つ以上の長手方向レール11995を含んでよく、これは、アンビル11960のナイフスロット11965の遠位側開口に挿入してから、組織厚さコンペンセータ11990がアンビル11960内に適正に収まるまで、近位側に押し込むことができる。少なくともそのような一実施形態において、各レール11995は、長手方向保持足部11996を含んでよく、これは例えば、ナイフスロット11965を少なくとも部分的に画定している長手方向保持リップ11997の向こう側に配置することができる。図316に示すように、脚部11996は、ナイフスロット11965の反対側に配置される保持リップ11997の向こう側に配置するために、反対方向に延ばすことができる。様々な実施形態において、長手方向間隙11998は、レール11995の間に画定され、これは、組織厚さコンペンセータ11990がアンビル11960から外れた時に、レール11995が互いに内側に向かって屈曲できるように構成されうる。特定の実施形態において、ここで図317を参照し、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ12090)は、1つ又は2つ以上のロックアーム12098を含んでよく、これは、アンビル(例えばアンビル12060)の側面に回り込んで延びうる。使用時には、ロックアーム12098はアンビル12060に係合し、組織厚さコンペンセータ12090をアンビル12060に対して解放可能に保持することができる。少なくともそのような一実施形態において、アンビル12060は1つ又は2つ以上の切欠き部又はロックショルダー12097を含んでよく、これはそれぞれ、ロックアーム12098から延びる足部を受容するように構成することができる。使用時には、組織厚さコンペンセータ12090が少なくとも部分的に埋め込まれた後、アンビル12060が組織厚さコンペンセータ12090から離れたときに、アーム12098は外側に屈曲してアンビル12060から外れることができる。
【0243】
上記のように、外科用ステープル留め器具は、ステープルカートリッジと、ステープルカートリッジチャネルに回転可能に連結されたアンビルと、アンビル及びステープルカートリッジチャネルに対して可動であるナイフエッジを含む発射部材と、を受容するように構成された、ステープルカートリッジチャネルを含んでもよい。使用の際、ステープルカートリッジは、ステープルカートリッジチャネル内に配置され、ステープルカートリッジが少なくとも部分的に消費された後、ステープルカートリッジをステープルカートリッジチャネルから取り外し、新しいステープルカートリッジに交換することができる。いくつかのそのような実施形態において、外科用ステープル留め器具のステープルカートリッジチャネル、アンビル、及び/又は発射部材は、交換用ステープルカートリッジと共に再使用することができる。特定のその他の実施形態において、ステープルカートリッジは、使い捨て搭載ユニットアセンブリの一部を含むことができ、これには、ステープルカートリッジチャネル、アンビル、及び/又は発射部材が含まれ得、例えばこれは、使い捨て搭載ユニットアセンブリの交換の一環として、ステープルカートリッジと共に交換することができる。特定の使い捨て装填ユニットアセンブリは、米国特許出願第12/031,817号「END EFECTOR COUPLING ARRANGMENTS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」(2008年2月15日出願)に開示されており、この開示全体を参照により本明細書に援用する。ここで図370を参照して、使い捨て搭載ユニット(例えば使い捨て搭載ユニット12500)は、支持部分12510、支持部分12510に回転可能に接続されたアンビル12560、及び支持部分12510から延びる長尺状シャフト12570を含みうる。本明細書に記述されるステープルカートリッジと同様、支持部分12510は、複数のステープル空洞10012と、例えば各ステープル空洞10012に配置されたステープル(例えばステープル10030)とを含みうる。使い捨て搭載ユニット12500は更に発射部材12552を含んでよく、これは、図370に示す開位置から閉位置へとアンビル12560を動かすために、遠位方向に前進させることができる。様々な実施形態において、使い捨て搭載ユニット12500は更に、支持部分12510の上に配置又はこれに取り付けられた組織厚さコンペンセータ12520を含んでよく、アンビル12560が閉位置にあるときに、アンビル12560は組織厚さコンペンセータ12520に相対するよう配置することができ、いくつかの実施形態において、アンビル12560が閉位置にあるとき、アンビル12560は少なくとも部分的に組織厚さコンペンセータ12520を圧縮することができる。いずれの場合でも、発射部材12552は、支持部分12510からステープルを排出するために、更に前進させることができる。ステープルが発射されると、そのステープルはアンビル12560によって変形され、その中に組織厚さコンペンセータ12520の少なくとも一部を捕らえることができる。その後、発射部材12552を近位側に後退させることができ、アンビル12560は再び開き、支持部分12510は、埋め込まれた組織厚さコンペンセータ12520から離れるよう移動されうる。
【0244】
様々な実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ12520は、支持部分12510取り外し可能に取り付けることができる。少なくともそのような一実施形態において、支持部分12510は、その各側面に取り付けられた長手方向保持レール12526を含み、各レール12526は、1つ又は2つ以上の開口部12528を含んでよく、これはその中に組織厚さコンペンセータ12520の少なくとも一部分を受容するように構成されうる。組織厚コンペンセータ12520が、少なくとも部分的に埋め込まれると、支持部分12510が除去され、組織厚コンペンセータ12520を開口部12528から引き出すことができる。様々な実施形態において、ここで図371〜373を参照して、使い捨て搭載ユニット12600は、支持部分12610、その支持部分12610に取り外し可能に取り付けられた組織厚さコンペンセータ12620、及び、組織厚さコンペンセータ12620の下に延びかつ組織厚さコンペンセータ12620を支持部分12610に取り付けるように構成されうる1つ又は2つ以上の保持レール12626を含みうる。各保持レール12626は、例えば複数の保持フック12628を含んでよく、これは、例えば支持部分12610内に画定される保持スロット12614を介して、支持部分12610に係合されうる。使用中、少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ12620は、組織厚さコンペンセータ12620が少なくとも部分的に埋め込まれ、かつ支持部分12610が組織厚さコンペンセータ12620から離れるよう動かされた後、保持レール12626から外れるように構成されうる。様々な実施形態において、ここで図374〜376を参照して、使い捨て搭載ユニット12700は、1つ又は2つ以上の保持レール12726を含んでよく、これはそれぞれ、組織厚さコンペンセータ12720の下に延びる下側バー12725と、組織厚さコンペンセータ12620の上側表面12621の上に延びる上側バー12727と、を含みうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ12620は、上側バー12727と下側バー12725との間で少なくとも部分的に圧縮され、これにより、保持レール12726が、組織厚さコンペンセータ12620を支持部分12610に対して解放可能に保持することができる。少なくともそのような一実施形態において、各保持レール12726は、1つ又は2つ以上の保持フック12728を含んでよく、これが支持部分12610に係合して保持レール12726を支持部分12610に保持することができる。
【0245】
様々な実施形態において、ここで図377及び378を参照して、使い捨て搭載ユニット12800は保持部材12822を含んでよく、これは組織厚さコンペンセータ12620を支持部分12610に取り付けるように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、保持部材12822は、支持部分のデッキ表面12611に対して配置される1枚のシート材料を含んでよく、組織厚さコンペンセータ12620が、例えば少なくとも1つの接着剤によって、この1枚のシート材料に取り付けられうる。保持部材12822は更に、支持部分12610内に画定されたナイフスロット12615内に下向きに延びるように構成された長手方向保持レール12825を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、保持レール12825は、ナイフスロット12615の側壁間で圧縮されるような寸法及び構成にすることができる。使用中、発射部材12552は、発射部材12552が遠位側に前進して組織厚さコンペンセータ12620と保持レール12825を長手方向に切断する際に、ナイフスロット12615を通過することができるナイフエッジを含みうる。また、使用時には、支持部分12610から発射されたステープルは、保持部材12822、組織厚さコンペンセータ12820、及び、組織厚さコンペンセータ12820とアンビル12560との間に配置された組織を、貫通することができる。様々な実施形態において、保持部材12822は、生体適合性及び/又は生体吸収性材料から構成することができる。特定の実施形態において、保持部材12822は、組織厚さコンペンセータ12620の下にある組織厚さコンペンセータを含むよう、充分に圧縮可能な材料から構成することができる。様々な実施形態において、ここで図379〜381を参照して、使い捨て搭載ユニット12900は、支持部分12610に取り外し可能に取り付けられうる下側部分12922と、アンビル12560に取り外し可能に取り付けられうる上側部分12990と、下側部分12922と上側部分12990を接続する可撓性継手12991とを備えた、搭載アセンブリを含みうる。上記と同様に、長手方向保持レール12825は、下側部分12922から下向きに延びて、支持部分12610内に画定されたナイフスロット12615内に入るようになっていてよく、これにより、下側部分12922が支持部分12610に対して解放可能に保持されうる。同様に、長手方向保持レール12995は、上側部分12990から上向きに延びて、アンビル12560内に画定されたナイフスロット内に入るようになっていてよく、これにより、上側部分12990がアンビル12560に対して解放可能に保持されうる。図380及び381に示すように、組織厚さコンペンセータ12620は装填アセンブリの下側部分12922に取り付けることができ、組織厚さコンペンセータ12620を支持部分12610に対して配置するために、医師は、上側部分12990と下側部分12922を互いに近づけるよう曲げて、アンビル12560と支持部分12610との間に装填アセンブリを配置し、曲げた装填アセンブリを解放することで、弾性的に膨張させて上側部分12990をアンビル12560に対して付勢し、下側部分12922を支持部分12610に対して付勢することができる。少なくとも一実施形態において、ここで図382〜384を参照して、搭載アセンブリは更に、それ自体から延びる1つ又は2つ以上のラッチフック(例えばラッチフック12994)を含んでよく、これは、上側部分12990をアンビル12560に対して解放可能に接続し、及び/又は下側部分12922を支持部分12610に対して解放可能に接続するように構成することができる。
【0246】
様々な実施形態において、ここで図385を参照して、使い捨て搭載ユニット15900は、例えば、アンビル15960とステープルカートリッジチャネル15970を含んでよく、ステープルカートリッジチャネル15970はアンビル15960に対して回転することができる。少なくともそのような一実施形態において、アンビル15960は回転することはできない。特定の実施形態において、組織は、アンビル15960とステープルカートリッジチャネル15970との間に配置することができ、その後、ステープルカートリッジチャネル15970を組織に向かって回転させ、組織をアンビルに対してクランプすることができる。少なくともそのような一実施形態において、使い捨て搭載ユニット15900は更に、組織に接触するように構成されうる組織厚さコンペンセータ15920を含みうる。
【0247】
前述のように、また図332を参照して、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ10000)は、支持部分10010及び組織厚さコンペンセータ10020を含んでよく、複数のステープル10030は少なくとも部分的に支持部分10010に保管され、ステープル10030が未発射位置にあるときに、組織厚さコンペンセータ10020内に延びることができる。様々な実施形態において、ステープル10030が未発射位置にあるときに、ステープル10030の先端は組織厚さコンペンセータ10020から突出しない。ステープル10030がステープルドライバ10040によって、未発射位置から発射済み位置へと動かされると、前述のように、ステープル10030の先端は、組織厚さコンペンセータ10020を貫通でき、及び/又は上側層又は被覆10022を貫通できる。特定の別の実施形態において、ステープル10030が未発射位置にある時に、ステープル10030の先端部は、組織厚コンペンセータ10020の頂面及び/又は被覆10022を通って突出できる。いずれの場合でも、ステープル10030は、配備される前に支持部分10010から上向きに延出しているため、上述のように、支持部分に対して傾き及び/又は屈曲することがある。様々な実施形態において、ここで図329を参照し、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ13000)は、複数のガイド部材又は保持具を含んでよく、これは、ステープルカートリッジ13000の支持部分13010とその中に配置されるステープルの先端との間の相対的な動きを制限するように構成できる。主に図330を参照して、ステープルカートリッジ13000は、支持部分13010に取り付けられた組織厚さコンペンセータ13020を含んでよく、加えて、組織厚さコンペンセータ13020の上側表面13021に取り付けられた複数のプレジット13022を含みうる。様々な実施形態において、各プレジット13022は、その中に画定された複数の開口部13029を含んでよく、これはその中のステープル13030の脚部13022を摺動可能に受容及び/又はガイドするように構成されうる。開口に加え、又はその代わりに、プレジットは、スロット、ガイド、及び/又は溝などの、任意の好適な開口を含んでよく、これらは脚部13022を摺動可能に受容及び/又はガイドするように構成されうる。特定の実施形態において、図330に示すように、ステープル脚部13032の先端は、ステープル13030が未発射位置にあるときに、開口部13029内に配置されうる。少なくともそのような一実施形態において、ステープル脚部13032の先端は、ステープルが未発射位置にあるときに、プレジット13022の上に突出しうる。特定のその他の実施形態において、ステープル脚部13032の先端は、ステープル13030が未発射位置にあるときに、プレジット13022のすぐ下にあってもよく、これにより、ステープル13030が組織厚さコンペンセータ13020を通って上に移動すると、ステープル脚部13032がプレジット13022の開口部13029に入り、その中を摺動することができる。いかなる場合でも、ステープル13030の脚部13032がプレジット内に配置されたとき、ステープル脚部13032の横方向及び/又は長手方向の動きは、ステープル13030が配備されるときにステープル脚部13032の上向きの動きを妨げることなく、制限することができる。ステープル13030が配備されると、ここで図331を参照して、ステープル脚部13032はプレジット13022を通って上向きに摺動し、組織Tに侵入し、ステープルカートリッジ13030に相対して配置されているアンビルに接触し、下向きに変形されて、その中にある組織Tと組織厚さコンペンセータ13030とを捕捉することができる。
【0248】
様々な実施形態において、上記に対して更に、プレジット13022は、例えば少なくとも1つの生体適合性及び/又は生体吸収性接着剤を利用して、組織厚さコンペンセータ13020に取り付けることができる。特定の実施形態において、プレジット13022、及び/又は各プレジットから延びる保持部材は、組織厚さコンペンセータ13020内に少なくとも部分的に埋め込まれうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ13020はその中に画定されたポケットを含み、これはプレジット13022を少なくとも部分的に受容するように構成されうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ13020は、成形製造工程中に、プレジット13022を一体成形又はその周囲に成形することができる。様々な実施形態において、プレジット13022は、互いに独立して動くことができる個別の保持具を有しうる。少なくとも一実施形態において、主に図330を参照して、各プレジット13022は、相互係合及び/又はキー係合機能を含んでよく、これは、プレジット13022間の相対的な横方向及び長手方向の動きを可能にし、かつある程度制限するように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、各プレジット13022は、突起13026と1つ又は2つ以上の凹部13027とを含んでよく、例えば、第1プレジット13022の突起13026は、隣接する第2及び第3のプレジット13022の凹部13027の中に、かつ/又はこれに対して整合して、配置することができる。様々な実施形態において、隣接するプレジット13022の間には間隙があってよく、これによって、プレジット13022が、隣接するプレジット13022に接触するまで、互いに相対的に移動又は摺動することができる。特定の実施形態において、プレジット13022はゆるやかに相互連結させることができる。様々な実施形態において、プレジット13022は取り外し可能に連結させることができる。少なくともそのような一実施形態において、プレジット13022は、相互連結されたプレジットのシートとして製造することができ、充分な力がシートにかかると、1つ又は2つ以上のプレジット13022が破断して他のプレジットから離れうる。特定の実施形態において、再び図329を参照し、プレジット13022の第1シート13024は、長手方向スロット13025の第1の側面に配置することができ、プレジット13022の第2シート13024は、スロット13025の第2の側面に配置することができる。少なくとも一実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ13020を貫通して延びる長手方向スロット13025は、発射部材のナイフエッジが組織厚さコンペンセータ13020を通るのを促進し、かつ、発射部材が通過する際、発射部材がシート13024に対して圧縮力をかけてプレジット13022の少なくともいくつかを分離又はバラバラにするように、構成することができる。
【0249】
様々な実施形態において、プレジット13022は、例えば、生体適合性及び/又は生体吸収性プラスチックから構成されうる。特定の実施形態において、プレジット13022は、例えば、固体材料、準固体材料、及び/又は可撓性材料から構成されうる。特定の実施形態において、プレジット13022は組織厚さコンペンセータ内に埋め込まれ得、これによりプレジット13022は組織厚さコンペンセータと共に動くことができる。少なくともそのような一実施形態において、プレジット13022は充分に可撓性であり得、これにより組織厚さコンペンセータの上側表面と共に屈曲することができる。特定の実施形態において、プレジット13022は組織厚さコンペンセータ内に埋め込まれたままになるように構成することができるが、一方、特定のその他の実施形態において、プレジット13022は、組織厚さコンペンセータから飛び出し、又は外れるように構成することができる。様々な実施形態において、プレジット13022は、組織厚さコンペンセータの上側表面に対して同一面である上側表面を含みうる。特定の実施形態において、プレジット13022の上側表面は、組織厚さコンペンセータの上側表面より上及び/又は下に配置されうる。様々な実施形態において、プレジット13022の上側表面は、組織厚さコンペンセータの上側表面を見たときに見えるように配置することができ、一方、他の実施形態において、プレジット13022の上側表面は例えば、組織厚さコンペンセータの層の下に配置することができる。特定の実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータの上側表面に、ガイド機構を成形することができる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、複合材料から構成されてはならず、例えば、一体型の材料を含みうる。
【0250】
様々な実施形態において、ここで図338を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13620と、被覆(又は上側層)13621とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、1つ又は2つ以上のプレジット又は保持具13622は、例えば、被覆13621内に埋め込むことができる。特定の実施形態において、各保持具13622は、その中に画定された1つ又は2つ以上の開口部13629を含んでよく、これは、図338に示すように、ステープル13030が未発射位置にあるときに、ステープル13030のステープル脚部13032をその中に受容するように構成することができる。使用中、上記に対して更に、例えば、ステープル13030が未発射位置から発射済み位置まで動くとき、ステープル13030の底面13031が組織厚さコンペンセータ13620に接し、プレジット13622の下側表面に対して組織厚さコンペンセータ13620の少なくとも一部を圧縮するまで、ステープル脚部10032は、開口部13629を通って摺動することができる。様々な実施形態において、ここで図333を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13120と、被覆(又は上側層)13122とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ13120は円錐形隆起、突起、及び/又は突出部13128を含んでよく、例えば、これは組織厚さコンペンセータ13120の上側表面13121から上向きに延出しうる。この突起13128は、図333に示すように、ステープル13030が未発射位置にあるときに、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し包み込むように構成されうる。上側層13122も、円錐形隆起、突起、及び/又は突出部13129を含んでよく、これらは突起13128と整合、又は少なくとも実質的に整合しうる。使用中、ステープル脚部10032は突起13128及び13129に貫通し、組織厚さコンペンセータ13120から出現しうる。様々な実施形態において、ここで図337を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13520と、被覆(又は上側層)13522とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、被覆13522は、円錐形隆起、突起、及び/又は突出部13529を含んでよく、例えば、これは組織厚さコンペンセータ13520の上側表面13521から上向きに延出しうる。上記と同様に、突起13529は、図337に示すように、ステープル13030が未発射位置にあるときに、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し包み込むように構成されうる。使用中、ステープル脚部10032は突起13529を貫通し、被覆13522から出現しうる。
【0251】
様々な実施形態において、ここで図334を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13220と、被覆(又は上側層)13222とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ13220は、円錐形くぼみ及び/又は凹部13128を含んでよく、例えば、これは組織厚さコンペンセータ13220の上側表面13221に下向きに延びうる。様々な実施形態において、図334に示すように、ステープル脚部13032の先端は、ステープル13030が未発射位置にあるときに、凹部13128を通って延びうる。少なくとも一実施形態において、上側層13222も、円錐形くぼみ及び/又は凹部13229を含んでよく、これらは凹部13228と整合、又は少なくとも実質的に整合しうる。様々な実施形態において、ここで図335を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13320と、被覆(又は上側層)13322とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、被覆13320は、厚い部分13329を含んでよく、これは組織厚さコンペンセータ13320の上側表面13321内に下向きに延出しうる。様々な状況において、図335に示すように、この厚い部分13329は、ステープル13030が未発射位置にあるときに、ステープル13030のステープル脚部13032の少なくとも一部を受容するように構成することができる。そのような実施形態において、厚い部分13329は、ステープル脚部13032を定位置に保持することができ、これにより脚部13032は、組織厚さコンペンセータ13320に相対して配置されるアンビルのステープル成形ポケットと整合、又は少なくとも実質的に整合しうる。様々な実施形態において、ここで図336を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13420と、被覆(又は上側層)13422とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、被覆13422は厚い部分13429を含んでよく、これは組織厚さコンペンセータ13420の上側表面13421内に上向きに延出しうる。様々な状況において、図336に示すように、この厚い部分13429は、ステープル13030が未発射位置にあるときに、ステープル13030のステープル脚部13032の少なくとも一部を受容するように構成することができる。そのような実施形態において、厚い部分13429は、ステープル脚部13032を定位置に保持することができ、これにより脚部13032は、組織厚さコンペンセータ13420に相対して配置されるアンビルのステープル成形ポケットと整合、又は少なくとも実質的に整合しうる。
【0252】
様々な実施形態において、ここで図339及び340を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13720と、被覆(又は上側層)13721とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ13720は角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13728を含んでよく、例えば、これは組織厚さコンペンセータ13720の上側表面13721から上向きに延出しうる。この突起13728は、図340に示すように、ステープル13030が未発射位置にあるときに、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し包み込むように構成されうる。同様に、上側層13721は、角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13729を含んでよく、これらは突起13728と整合、又は少なくとも実質的に整合しうる。様々な実施形態において、被覆13721は更に、突起13729から上向きに延出する1つ又は2つ以上の歯13727を含み、これは上側層13721に対して配置された組織を係合し、かつ、組織、上側層13721、及び/又はステープル脚部13032の先端の間の相対的な横方向及び/又は長手方向の動きを阻止するか、又は少なくとも制限するように構成することができる。使用中、ステープル脚部13032は、ステープル13030が未発射位置から発射済み位置へと動く際に、突起13728及び13729に貫入し、組織厚さコンペンセータ13720から出現することができる。様々な実施形態において、ここで図341及び342を参照し、ステープルカートリッジは、例えば、組織厚さコンペンセータ13820と、被覆(又は上側層)13821とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ13820は角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13828を含んでよく、例えば、これは組織厚さコンペンセータ13820の上側表面13821から上向きに延出しうる。この突起13828は、図342に示すように、ステープル13030が未発射位置にあるときに、ステープル13030のステープル脚部13032の先端を受容し包み込むように構成されうる。同様に、上側層13821は、角錐形及び/又は階段状隆起、突起及び/又は突出部13829を含んでよく、これらは突起13828と整合、又は少なくとも実質的に整合しうる。様々な実施形態において、上側層13821は更に、組織厚さコンペンセータ13820内に向かって下向きに延びる1つ又は2つ以上の歯13827を含んでよく、これは例えば、上側層13821と組織厚さコンペンセータ13820との間の相対的な横方向及び/又は長手方向の動きを阻止するか、又は少なくとも制限するように構成することができる。使用中、ステープル脚部10032は、ステープル13030が未発射位置から発射済み位置へと動く際に、突起13828及び13829に貫入し、組織厚さコンペンセータ13820から出現することができる。
【0253】
様々な実施形態において、ここで図343を参照し、ステープルカートリッジは組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ13920)を含んでよく、これはその中に画定された隆起部13923と谷13924を備え、少なくとも一実施形態において、谷13924は隆起部13923の間に画定されうる。様々な実施形態において、各隆起部13923は同じ高さ、実質的に同じ高さ、又は異なる高さを有しうる。同様に、各谷13924は同じ深さ、実質的に同じ深さ、又は異なる深さを有しうる。様々な実施形態において、複数のステープル13030が、組織厚さコンペンセータ13920内に少なくとも部分的に保管されていてよく、これによりステープル13030の先端が隆起部13923内に配置されるようにすることができる。少なくともそのような一実施形態において、例えばステープル13030が未発射位置に保管されているときに、ステープル13030のステープル脚部13032は、組織厚さコンペンセータ13920、及び/又は組織厚さコンペンセータ13920に取り付けられている被覆(又は上側層)13921から突出することはない。様々な実施形態において、隆起部13923及び/又は谷13924は、ステープルカートリッジの横断方向に延びうる。少なくともそのような一実施形態において、ステープルカートリッジは長手方向ナイフスロットを含んでよく、隆起部13923と谷13924は、ナイフスロットに対して横断方向、及び/又は垂直方向に延びうる。様々な状況において、隆起部13923は、ステープル13030が未発射位置から発射済み位置へと移動するまで、ステープル脚部13032の先端を定位置に保持するように構成することができる。様々な実施形態において、ここで図344を参照し、組織厚さコンペンセータ、及び/又は組織厚さコンペンセータを覆う被覆は、長手方向の隆起部及び/又は谷を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、隆起部14023及び谷14024により画定される上側表面を含み、谷14024は例えば隆起部14023の間に画定されうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータは被覆14021を含んでよく、これは、ステープル脚部13032を受容するようそれぞれ構成されうる、内部に画定された複数の開口部14029を含みうる。特定の実施形態において、開口部14029は隆起部14023の中に画定することができ、ステープル脚部13032の先端は、隆起部14029の頂点14028より下に配置され、頂点14028と同一面に配置され、及び/又は頂点14028より上に配置されうる。特定の実施形態において、上記に加え、又は上記の代わりに、開口部14029は例えば、谷14024の中に画定することができる。特定の実施形態において、各開口部は、浮き出しによって取り囲まれ、又は浮き出しによって少なくとも部分的に取り囲まれており、開口部を取り囲む被覆及び/又は組織厚さコンペンセータを補強することができる。いずれの場合も、上記に対して更に、被覆14021は、例えば少なくとも1種類の接着剤を含む任意の適当な方法で、組織厚さコンペンセータに取り付けることができる。
【0254】
上述のように、再び図233を参照し、外科用ステープル留め器具は、アンビル(例えばアンビル10060)を含んでよく、これは、例えば、ステープルカートリッジ10000の組織厚さコンペンセータ10020に対して組織Tを圧縮するために、開位置と閉位置との間で動かすことができる。様々な状況において、アンビル10060は、ステープルカートリッジ10000の何らかの部分、及び/又は、ステープルカートリッジ10000が配置される溝部材の何らかの部分によって、下向きの動きが停止されるまで、ステープルカートリッジ10000に向かって回転することができる。少なくとも1つのそのような状況において、アンビル10060は、下向きの動きがステープルカートリッジ10000のノーズ10003、及び/又は、ノーズ10003とステープルカートリッジ10000の中間に位置付けられた組織Tによって抵抗を受けるまで、下向きに回転することができる。いくつかの状況において、アンビル10060は、組織Tがステープル10030の先端に接触できるよう、組織厚さコンペンセータ10020を充分に圧縮しうる。特定の状況において、組織Tの厚さによっては、アンビル10060は組織厚さコンペンセータ10020を充分に圧縮することができ、これによってアンビル10060は、アンビル10060が完全に閉位置に達する時までに、ステープル10030と接触する。換言すれば、そのような状況において、アンビル10060は、発射部材10052がステープルカートリッジ10000内を前進してステープル10030を発射させるより前に、ステープル10030を変形しうる。そのような状況は特定の実施形態では許容できる場合があるが、次に図358及び359を参照すると、遠位側間隙設定要素(例えば、要素10059)を利用して、ステープルカートリッジ10000内に発射バー10052が前進する前にアンビル10060が閉じることができる距離を制限することができるような他の実施形態も考えられる。様々な実施形態において、要素10059は、組織厚さコンペンセータ10020の上側表面10021から上向きに延びていてよく、これにより、組織Tが要素10059に対して圧縮され、その間に抵抗力が生じる際に、アンビル10060の下向きの動きを止めることができる。使用時には、上述のように、発射部材10052はステープルカートリッジ10000の中を、ステープルカートリッジ10000の遠位端10002に向かって遠位方向に前進することができ、これにより、ステープル10030を支持部分10010から発射させる。同時に、発射部材10052はアンビル10060に係合でき、支持部分10010のデッキ表面10011(図218)からの望ましい距離で、成形されるステープル10030の上にアンビル10060を配置することができる。このようにして、発射部材10052がアンビル10060の組織接触表面とデッキ表面10011との間の距離又は間隙を特定の位置で制御することができ、この特定の位置は、発射部材10052が遠位方向に前進する際に、遠位方向に前進させることができる。様々な状況において、この間隙距離は、組織厚コンペンセータ10020の遠位端で遠位端で間隙設定要素10059により制御又は規定されるアンビル10060とデッキ表面10011との間の間隙よりも、短いことがある。様々な実施形態において、ここで図359を参照して、発射部材10052のナイフエッジ10053は、発射部材10052が組織厚さコンペンセータ10020の遠位端に達するときに、遠位端間隙設定要素10059を横断するように構成することができ、これにより、要素10059が横断した後、発射部材10052がアンビル10060を支持部分10010に向かって下向きに引っ張り、ステープル10030をステープルカートリッジ10000の遠位端で発射する際の望ましい間隙高さまでこの間隙を閉じる。特定の別の実施形態において、遠位端間隙設定要素は、発射部材がステープルカートリッジの遠位端に近づくと折り畳まれるように構成することができる。少なくともそのような一実施形態において、遠位端間隙設定要素は、上述のようにアンビルに対して抵抗力を提供しうる柱を含んでよく、これは、発射部材がステープルカートリッジの遠位端に近づいて、間隙設定要素の座屈強度に達すると、突然座屈しうる。少なくとも一実施形態において、この座屈力は、例えば、約10lbfでありうる。特定の実施形態において、間隙設定要素は、例えば所定量を超える力が間隙設定要素にかかったときに、支持部分のデッキ内に下向きに落ちるように構成することができる。特定のその他の実施形態において、遠位端間隙は、ステープルカートリッジのノーズによって制御することができる。少なくともそのような一実施形態において、アンビル10060の下向きの動きは、発射部材がカートリッジの遠位端に達するまでの間、ノーズによって制御され、発射部材がカートリッジの遠位端に達する時点で、ノーズにかかる圧縮力によってノーズを折り畳むことができる。特定の実施形態において、ノーズは空洞壁によって画定される空洞を有してよく、これにより、適用される圧縮力が所定の力を超えると、この空洞が折り畳まれるようにすることができる。少なくともそのような一実施形態において、空洞は、折り畳み可能な壁によって画定されうる。
【0255】
様々な実施形態において、上述のように、アンビル(例えばアンビル10060)は、アンビルとステープルカートリッジの支持部分との間の組織厚さコンペンセータを圧縮するために、開位置と閉位置との間で動くことができる。特定の状況において、ここで図360及び361を参照して、ステープルカートリッジの組織厚さコンペンセータ(例えばステープルカートリッジ14100の組織厚さコンペンセータ14120)は、組織厚さコンペンセータ14120がステープルカートリッジ14100の支持部分14110に対して圧縮されるとき、横方向及び/又は長手方向に膨張しうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ14120の端及び/又は側面は、支持部分14110及び/又はアンビル10060によって拘束されておらず、その結果、組織厚さコンペンセータ14120は、組織厚さコンペンセータ14120内に、圧縮圧力を生成することなく、又は少なくとも望ましくない圧縮圧力を生成することなく、これらの方向に膨張することができる。そのような実施形態では、組織厚さコンペンセータ14120を通過する発射部材(例えば、発射部材10052(図236))は、例えば、組織厚さコンペンセータ14120内の望ましくない圧縮圧力によって、過度に妨げられることがない。特定のその他の実施形態において、再び図360を参照し、組織厚さコンペンセータ14120の遠位端14125は、例えば、ステープルカートリッジ14100のノーズ14103によって拘束されうる。この特定の実施形態では、上記と同様、組織厚さコンペンセータ14120が早期に支持部分14110から外れる可能性を低減するために、組織厚さコンペンセータ14120の遠位端14125を、ノーズ14103によって拘束することができる。いずれの場合も、上記の結果、遠位端14125内に大きな内部圧力が生じ得、これが、特に発射部材10052が遠位端14125に達したときに、発射部材10052の前進を妨げることができる。より詳細には、特定の状況において、発射部材10052は、組織厚さコンペンセータ14120を横断する際に、組織厚さコンペンセータ14120を押し、かき分け、及び/又は遠位方向にずらすことができ、その結果、組織厚さコンペンセータ14120の遠位端14125内に更に大きな内部圧力が生じうる。組織厚さコンペンセータ14120内のこの圧力を少なくとも部分的に散逸させるために、ノーズ14103は可撓性材料から構成することができ、これによりノーズ14103は例えば遠位方向に屈曲することができ、組織厚さコンペンセータ14120のために更なるスペースを生み出すことができる。特定の実施形態において、ここで図362及び363を参照して、ステープルカートリッジのノーズは、遠位方向に摺動できる部分を含みうる。より具体的には、ステープルカートリッジ14200のノーズ14203は、ノーズ14203に摺動可能に接続されうる摺動可能部分14204を含んでよく、これにより、アンビル10060が閉じるか、及び/又は発射部材10052がステープルカートリッジの遠位端14200に前進するとき、摺動可能部分14204が遠位方向に摺動し、組織厚さコンペンセータ14200のために更なる余地をつくりだし、その中の内部圧力を少なくとも部分的に緩和することができる。少なくとも一実施形態において、ノーズ14203と摺動可能部分14204のうちのいずれか一方が、1つ又は2つ以上のレールを含んでよく、ノーズ14203と摺動可能部分14204のうちのもう一方が、そのレールを摺動可能に受容するように構成された1つ又は2つ以上のチャネルを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、チャネルとレールは、例えば、長手方向の遠位側経路への摺動可能部分14204の動きを協働的に制限するよう成すことができる。
【0256】
様々な状況において、上記に対して更に、特定のステープル、例えばステープルカートリッジ内で最も遠位側のステープルは、ステープルカートリッジ内の近位側のステープルよりも、より大きな部分の組織厚さコンペンセータを捕捉しうる。そのような状況において、その結果、遠位側ステープル内には、近位側ステープルに比べ、大きなクランプ圧力が捕捉された組織にかかる可能性がある。このような状況は、上述のように、組織厚さコンペンセータが実質的に均一の厚さを有する実質的に均質な材料から構成されていたとしても、使用中に、組織厚さコンペンセータの少なくとも一部が遠位側にずれた場合、及び/又は遠位側に集まった場合に起こりうる。様々な状況において、特定のステープルが、他のステープルよりも、組織に対してより高いクランプ圧力をかけることが望ましい場合があり、様々な実施形態において、支持部分及び/又は組織厚さコンペンセータは、どのステープルが組織に対してより高いクランプ圧力をかけうるか、また、どのステープルが組織に対してより低いクランプ圧力をかけうるかを制御できるよう、構築かつ配置することができる。ここで図364を参照し、ステープルカートリッジ14300は支持部分14310と、それに加えて、支持部分14310のデッキ表面14311に配置された組織厚さコンペンセータ14320とを含みうる。平坦な、又は少なくとも実質的に平坦なデッキ表面を有する支持部分14310を含む、本出願に開示されている他の実施形態と比較して、デッキ表面14311は、支持部分14310の遠位端14305と近位端14306との間で上り勾配及び/又は下り勾配でありうる。少なくとも一実施形態において、支持部分14310のデッキ表面14311は、近位端14306でのデッキ高さよりも低い遠位端14305でのデッキ高さを有しうる。少なくともそのような一実施形態において、ステープルカートリッジの遠位端14300でのステープル10030は、近位端のステープル10030よりも、デッキ表面14311からより長い距離離れて上に延びうる。様々な別の実施形態において、支持部分のデッキ表面は、近位端の高さよりも高い遠位端側の高さを含みうる。再び図364を参照し、組織厚さコンペンセータ14320は、その長手方向長さに沿って異なる厚さを有しうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ14320は、例えば、近位端14326での厚さよりも厚い遠位端14325での厚さを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ14322は、支持部分14310の上り勾配又は下り勾配のデッキ表面14311に合わせ、又は少なくとも実質的に合わせて、上り勾配又は下り勾配になりうる、下側表面14322を含みうる。その結果、組織厚さコンペンセータ14320の上側(又は組織接触)表面14321は、平坦、又は少なくとも実質的に平坦な、組織Tを配置しうる表面を含みうる。いずれの場合も、組織厚さコンペンセータ14320が遠位端14325でより厚い場合、遠位側ステープル10030は近位側ステープル10030に比べ、内部により大きな部分の組織厚さコンペンセータ14320を捕捉することができ、その結果、特にアンビル10060とデッキ表面14311との間の間隙距離がステープルカートリッジの近位端と遠位端で一定である場合、又は少なくとも実質的に一定である場合に、遠位側ステープル10030は組織Tに対してより大きな圧縮力をかけることができる。しかしながら特定の状況において、アンビル10060は完全な閉位置に達しないことがあり、その結果、アンビル10060とデッキ表面14311との間の間隙距離は、ステープルカートリッジ14300の近位端よりも遠位端でより大きくなりうる。様々な状況において、遠位ステープル10030は完全に成形されずともよく、結果として、遠位ステープル10030は、組織Tに望ましいクランピング圧を適用しなくてよい。組織厚さコンペンセータが、ステープルカートリッジの遠位端部においてより厚い実施形態では、組織厚さコンペンセータがステープルの未変形を補償し、充分な圧力を組織Tに適用することができる。
【0257】
様々な実施形態において、ここで図365を参照し、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ14400)は、支持部分14410と、それに加えて、支持部分14410のデッキ表面14411上に配置された組織厚さコンペンセータ14420とを含みうる。上記と同様に、デッキ表面14411は、上り勾配及び/又は下り勾配であり得、これにより、少なくとも一実施形態において、例えば、支持部分14410の遠位端14405は、近位端14406でのデッキ高さよりも低いデッキ高さを有しうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ14420は、その長さに沿って均一、又は少なくとも実質的に均一の厚さを含んでよく、その結果、組織厚さコンペンセータ14420の上側(又は組織接触)表面14421は、デッキ表面14411の外形と平行、又は少なくとも実質的に平行でありうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジ14400のステープル10030は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、組織厚さコンペンセータ14420及び支持部分14410内に完全に埋め込まれうる。特定の実施形態において、ステープルカートリッジ14400の近位端に配置されているステープル10030は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、組織厚さコンペンセータ14420及び支持部分14410内に完全に埋め込まれている場合があり、一方、デッキ14411と上側表面14421の下り勾配により、特定のステープル10030(ステープルカートリッジの遠位端14400にあるステープル10030を含む)の先端は、ステープル10030が未発射位置にあるときに、組織厚さコンペンセータ14420の上側表面14421を貫通して突出しうる。
【0258】
様々な実施形態において、上述のように、組織厚さコンペンセータは単一材料から構成され、組織厚さコンペンセータ全体が、同じ、又は少なくとも実質的に同じ、例えば密度、剛性、ばね定数、デュロメーター、及び/又は弾性などの材料特性を全体にわたって有しうる。様々なその他の実施形態において、ここで図368を参照し、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ14520)は、複数の材料又は材料層を含みうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ14520は、第1(中央)層14520aと、第1の層14520aの相対する面に取り付けられている第2(中間)層14520bと、各第2の層14520bそれぞれに取り付けられている第3(外側)層14520cとを含みうる。特定の実施形態において、中間層14520bは、少なくとも1つの接着剤を用いて中央層14520aに取り付けることができ、同様に、外側層14520cは、少なくとも1つの接着剤を用いて第2の層14520に取り付けることができる。接着剤に加えて、又はその代わりに、層14520a〜14520cは、例えば1つ又は2つ以上の相互係合及び/又は締結具によって合わせて保持することができる。いかなる場合でも、内側層14520aは、第1群の材料特性を有する第1の材料から構成することができ、中間層14520bは、第2群の材料特性を有する第2の材料から構成することができ、かつ外側層14520cは、第3群の材料特性を有する第3の材料から構成することができる。これらの材料特性群には、例えば密度、剛性、ばね定数、デュロメーター、及び/又は弾性が挙げられうる。特定の実施形態において、ステープルカートリッジは例えば6列のステープル10030を含んでよく、ステープル10030の列は少なくとも、例えば各外側層14520cと各内側層14520bに、少なくとも部分的に配置することができ、2列のステープル10030が、内側層14520aに、少なくとも部分的に配置することができる。使用中、上記と同様に、ステープル10030は、ステープルカートリッジから発射されうる。ステープル10030のステープル脚部10032が組織厚さコンペンセータ14520の上側表面14521を貫通し、アンビルにより上側表面14521に対して配置されている組織を貫通することができ、次にアンビルに接触して、脚部10032が変形され、ステープル10030内の組織厚さコンペンセータ14520と組織を捕捉することができる。また上記と同様に、発射部材がステープルカートリッジを通って前進する際、組織厚さコンペンセータ14520を発射部材が横断しうる。少なくともそのような一実施形態において、発射部材は、例えば、内側層14520aと、軸14529によって画定される経路に沿った組織と、を横断することができる。
【0259】
様々な実施形態において、上記に対して更に、内側層14520a内に配置されたステープル10030の列は、横断された組織の端に最も近いステープル列を含みうる。これに対応して、外側層14520c内に配置されたステープル10030の列は、横断された組織の端から最も遠いステープル列を含みうる。特定の実施形態において、例えば、内側層14520aを含む第1の材料は、中間層14520bを含む第2の材料の密度よりも高い密度を有してよく、同様に、第2の材料の密度は、外側層14520cを含む第3の材料の密度よりも高い場合がありうる。様々な状況において、その結果、中間層14520b及び外側層14520c内に配置されたステープル10030内に生じる圧縮力に比べて、内側層14520a内に配置されたステープル10030内の方に、より大きな圧縮力が生じうる。同様に、例えば、外側層14520c内に配置されたステープル10030内に生じる圧縮力に比べて、中間層14520b内に配置されたステープル10030内の方に、より大きな圧縮力が生じうる。様々な別の実施形態において、例えば、内側層14520aを含む第1の材料は、中間層14520bを含む第2の材料の密度よりも低い密度を有してよく、同様に、第2の材料の密度は、外側層14520cを含む第3の材料の密度よりも低い場合がありうる。様々な状況において、その結果、中間層14520b及び内側層14520a内に配置されたステープル10030内に生じる圧縮力に比べて、外側層14520c内に配置されたステープル10030内の方に、より大きな圧縮力が生じうる。同様に、例えば、内側層14520a内に配置されたステープル10030内に生じる圧縮力に比べて、中間層14520b内に配置されたステープル10030内の方に、より大きな圧縮力が生じうる。様々なその他の実施形態において、任意の他の好適な層、材料、及び/又は材料特性を利用することができる。いかなる場合でも、様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ14520の層14520a〜14520cは、埋め込まれた後に互いに取り付けられたままになるように構成されうる。特定のその他の実施形態において、組織厚さコンペンセータ14520の層14520a〜14520cは、埋め込まれた後に互いに分離されるように構成されうる。少なくともそのような一実施形態において、層14520a〜14520cは、1つ又は2つ以上の生体吸収性接着剤を利用して合わせて接合することができ、これは最初に層を一緒に保持することができ、時間経過後に層が互いに解放されるようにすることができる。
【0260】
上述のように、ステープルカートリッジの組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ14520)は、複数の長手方向層を含みうる。様々なその他の実施形態において、ここで図369を参照し、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ14620)を含んでよく、これは複数の水平層を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ14620は、第1(下側)層14620a、下側層14620aに取り付けられた第2(中間)層14620b、及び中間層14620bに取り付けられた第3(上側)層14620cを含みうる。様々な実施形態において、第1の層14620aは、例えば、平坦又は実質的に平坦な下側表面14626aと、三角形又は角錐形の上側表面14625aと、を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、第2の層14620bは三角形又は角錐形の下側表面14626bを有してよく、これは第1の層14620aの上側表面14625aに平行でこれに当接するように構成されうる。上記と同様に、第2の層14620bは三角形又は角錐形の上側表面14625bを含んでよく、これは例えば、第3の層14620cの三角形又は角錐形の下側表面14626cに平行でこれに当接しうる。様々な実施形態において、第3の層の上側表面14626cは、平坦、又は少なくとも実質的に平坦な、組織接触表面14621を含みうる。また上記と同様に、組織厚さコンペンセータ14620は、内部に6列のステープル(例えばステープル10030)を少なくとも部分的に保管するように構成することができ、発射部材は、例えば、軸14629を通って延びる経路に沿って最も内側の2列のステープルの間にある組織厚さコンペンセータ14620を横断することができる。上記と同様に、各層14620a、14620b、及び14620cは、異なる材料特性を有しうる異なる材料から構成することができ、層14620a〜14620cの三角形又は角錐形の形状の結果、組織厚さコンペンセータ14620が内部の様々な場所で全体に異なる特性を有しうる。例えば、最も外側の列のステープル10030は、内部に第1の層14620aより多くの第3の層14620cを捕捉することができ、一方、最も内側の列のステープル10030は、第1の層14620aよりも少ない第3の層14620cを捕捉することができ、その結果、組織厚さコンペンセータ14620は、例えば、組織厚さコンペンセータ14620は、全体にわたる厚さが同じ、又は少なくとも実質的に同じであるにもかかわらず、最も内側のステープル10030内に捕捉される組織とは異なった程度で、最も外側のステープル10030内に捕捉された組織を圧縮することができる。
【0261】
様々な実施形態において、ここで図286を参照し、ステープルカートリッジの組織厚さコンペンセータ(例えばステープルカートリッジ14700の組織厚さコンペンセータ14720)は、例えば、それ自体の中に画定される中空、ポケット、チャネル、及び/又は溝を含んでよく、これにより組織厚さコンペンセータ14720の厚さが変わりうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ14720は、ステープルカートリッジ14700の支持部分14710のデッキ表面14711に対して配置することができ、これにより、組織厚さコンペンセータ14720の下側表面14722内に画定された中空14723は、特定のステープル空洞10012に重なるが、他の場所には重ならない状態になりうる。様々な実施形態において、中空14723は、例えば、支持部分14710のナイフスロット14715を横切って、ナイフスロット14715に対して垂直で、及び/又はナイフスロット14715に平行で、延びうる。特定の実施形態において、中空14723は、組織厚さコンペンセータ14720の下側表面14722におけるトレッドパターンを画定しうる。いかなる場合でも、ステープル(例えばステープル10030)が支持部分14710から配備されるとき、ここで図287及び288を参照して、特定のステープル10030は、中空14723を含む領域内の組織厚さコンペンセータ14720を捕捉することができる一方、他のステープル10030は、中空14723の中間に配置された領域内の組織厚さコンペンセータ14720を捕捉しうる。上記に加え、又は上記に代わり、組織厚さコンペンセータ14720は、例えば、上側(組織接触)表面14721の中に画定される空隙、ポケット、チャネル、及び/又は溝を含みうる。特定の実施形態において、ここで図366及び367を参照し、ステープルカートリッジ14800は、組織厚さコンペンセータ14820を含んでよく、これには、組織厚さコンペンセータ14820の上側表面14821から上向き方向、中央溝14825に向かって内側方向、及び/又はステープルカートリッジの遠位端14800に向かって遠位方向のうち少なくとも1つの方向に延びる、複数のトレッド14823が含まれうる。少なくともそのような一実施形態において、トレッド14823は、チャネル、スロット、及び/又は溝(例えばチャネル14824)によって分離されうる。様々な状況において、上記の結果、組織厚さコンペンセータの全体的厚さは、ステープル列の間で変化し、及び/又はステープル列内のステープル間で変化しうる。特定の状況において、トレッド(又は厚い部分)は、組織厚コンペンセータが圧縮されたときに、望ましい方向(例えば内向き方向)に流れるよう構築及び配置することができる。
【0262】
様々な実施形態において、ここで図303を参照し、ステープルカートリッジ(例えばステープルカートリッジ14900)は、支持部分14910と、それに加えて、支持部分14910に対して配置された組織厚さコンペンセータ14920とを含みうる。上記と同様に、支持部分14910は、支持部分14910内に少なくとも部分的に配置されたステープル(例えばステープル10030)を、ステープルカートリッジ14900に相対して配置されたアンビル(例えばアンビル10060)に向かって持ち上げるために、ステープル配備スレッドにより上に持ち上げることができるステープルドライバを含みうる。特定の実施形態において、支持部分14910は、例えば、6列のステープル空洞(例えば外側2列のステープル空洞、内側2列のステープル空洞、及び内側列と外側列の中間に配列された中間2列のステープル空洞)を含んでよく、アンビル10060は、ステープル空洞に整合、又は少なくとも実質的に整合した、6列の成形ポケット10062を含みうる。様々な実施形態において、ステープル空洞の内側列には、その中に配置されたステープルドライバ14940aが含まれてよく、ステープル空洞の中間列には、その中に配置されたステープルドライバ14940bが含まれてよく、ステープル空洞の外側列には、その中に配置されたステープルドライバ14940cが含まれてよく、ステープルドライバ14940aはそれぞれ、ステープル10030を支えるように構成された受台14949aを含んでよく、ステープルドライバ14940bはそれぞれ、ステープル10030を支えるように構成された受台14949bを含んでよく、ステープルドライバ14940cはそれぞれ、ステープル10030を支えるように構成された受台14949cを含みうる。未発射位置において、すなわち、ステープルドライバ14940a〜14940cが、支持部分14910の下側に延びるドライバ支持台14926の上にあるとき、ステープルドライバ14940aの受台14949aは、ステープルドライバ14940bの受台14949b及びステープルドライバ14940cの受台14949cよりも、アンビル10060の近くに配置されうる。そのような位置において、第1の成形距離は、受台14949aと、受台14949aの上に配置された成形ポケット10062との間で画定することができ、第2の成形距離は、受台14949bと、受台14949bの上に配置された成形ポケット10062との間で画定することができ、第3の成形距離は、受台14949cと、受台14949cの上に配置された成形ポケット10062との間で画定することができ、様々な実施形態において、例えば、第1の成形距離は第2の成形距離よりも短いことがあり、また第2の成形距離は第3の成形距離よりも短いことがある。ステープルドライバ14940a〜14940cがその未発射位置(図303)から発射済み位置へと移動するとき、各ステープルドライバ14940a〜14940cは、ステープル配備スレッドによりアンビル10060に向かって等距離、又は少なくとも実質的に等距離だけ移動することができ、これにより、第1のドライバ14940aはそれぞれのステープル10030を第1の成形高さへと駆動し、第2のドライバ14940bはそれぞれのステープル10030を第2の成形高さへと駆動し、第3のドライバ14940cはそれぞれのステープル10030を第3の成形高さへと駆動し、例えば、第1の成形高さは第2の成形高さより短くともよく、第2の成形高さは第3の成形高さより短くともよい。様々な他の実施形態が構想され、第1ステープルドライバ14940aは第1距離分上に移動し、第2ステープルドライバ14940bは第2距離分上に移動し、第3ステープルドライバ14940cは第3距離分上に移動し、第1距離、第2距離、及び第3距離のうち1つ又は2つ以上が異なりうる。
【0263】
様々な実施形態において、再び図303を参照し、支持部分14910のデッキ表面14911は、アンビル10060の組織接触表面10061に対する高さが変わりうる。特定の実施形態において、この高さの変動は横方向に生じることがあり、また少なくとも一実施形態において、例えば、内側列のステープル空洞を取り囲むデッキ表面14911の高さは、外側列のステープル空洞を取り囲むデッキ表面14911の高さよりも高いことがある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ14920の下側表面14922は、支持部分14910のデッキ表面14911に対して平行か、又は少なくとも実質的に平行であるように構成されうる。上記に対して更に、組織厚さコンペンセータ14920は、厚さも変わることがあり、少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ14920の上側(組織接触)表面14921は、その外側エッジから内側に向かって傾斜しうる。少なくともそのような一実施形態において、上記の結果、組織厚さコンペンセータ14920は、例えば、内側列のステープル空洞の上に配置された領域で薄く、外側列のステープル空洞の上に配置された領域で厚くなりうる。様々な実施形態において、ここで図304を参照して、支持部分15010のデッキ表面は、例えば段付きデッキ表面を含んでよく、例えば、段付き表面の最も高い段は、内側列のステープル空洞を取り囲むことができ、段付き表面の最も低い段は、外側列のステープル空洞を取り囲むことができる。少なくともそのような一実施形態において、中間高さを有する段は、中間列のステープル空洞を取り囲みうる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ15020)は、支持部分15010のデッキ表面に平行でこれに当接しうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータの上側(組織接触)表面15021は、弓状、放物線状、及び/又は曲面表面を含んでよく、例えば、少なくともそのような一実施形態において、これは例えば、頂部がステープルカートリッジ15000の中央に位置合わせされる、又は少なくとも実質的に位置合わせされるようにして、組織厚さコンペンセータ15020の第1外側側面から組織厚さコンペンセータ15020の第2外側側面へと延びうる。様々な実施形態において、ここで図299を参照し、ステープルカートリッジ15300は、例えば、支持部分15310と、その支持部分15310内に画定されたステープル空洞内に移動可能に配置された複数のステープルドライバ15340と、支持部分15310のデッキ表面15311の上方に配置された組織厚さコンペンセータ15320と、を含みうる。ステープルカートリッジ15300は更に、1つ又は2つ以上の下側皿状部分15326を含んでよく、これは支持部分15310に取り付けられて、支持部分15310の下側を回って延び、未発射位置にあるドライバ15340、及びステープル15330を支持することができる。ステープル配備スレッドがステープルカートリッジを通って前進すると、スレッドが組織厚さコンペンセータ15320を通してステープルドライバ15340とステープル15330を上に持ち上げる際に、スレッドも、下側皿状部分15326によって支持されうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ15320は、内側列のステープル空洞の上に配置された第1(内側)部分15322a、中間列のステープル空洞の上に配置された第2(中間)部分15322b、及び外側列のステープル空洞の上に配置された第3(外側)部分15322cを含んでよく、例えば、内側部分15322aは中間部分15322bより厚いことがあり、中間部分15322bは外側部分15322cより厚いことがある。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ15320は、例えば、その中に画定された長手方向チャネルを含んでよく、これは組織厚さコンペンセータ15320のより薄い部分15322b及び15322cを形成しうる。様々な別の実施形態において、長手方向チャネルは、組織厚さコンペンセータの上側表面及び/又は下側表面内に画定することができる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ15320の上側表面15321は、例えば、平坦な、又は少なくとも実質的に平坦な表面を含みうる。
【0264】
様々な実施形態において、ここで図296を参照し、ステープルカートリッジは、組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ15120)を含んでよく、これは異なる厚さを有する複数の部分を含みうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータ15120は、第1厚さを有しうる第1(内側)部分15122aと、それぞれ第2厚さを有してよく、第1部分15122aから延びる第2(中間)部分15122bと、それぞれ第3厚さを有してよく、第2部分15122bから延びる第3(中間)部分15122cと、を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、例えば、第3厚さは、第2厚さよりも厚いことがあり、第2厚さは、第1厚さよりも厚いことがあるが、ただし、任意の好適な厚さを様々なその他の実施形態において利用できる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ15120の部分15122a〜15122cは、異なる厚さを有する段を含みうる。少なくとも一実施形態において、上記と同様に、ステープルカートリッジは、いくつかの列のステープル10030と、ステープル10030を異なる成形高さに変形できる、異なる高さを有する複数のステープルドライバと、を含みうる。また上記と同様に、ステープルカートリッジは、それ自体の上に支持されているステープル10030を第1の成形高さに駆動することができる第1ステープルドライバ15140aと、それ自体の上に支持されているステープル10030を第2の成形高さに駆動することができる第2ステープルドライバ15140bと、それ自体の上に支持されているステープル10030を第3の成形高さに駆動することができる第3ステープルドライバ15140cと、を含んでよく、例えば、第1の成形高さは第2の成形高さより短いことがあり、第2の成形高さは第3の成形高さより短いことがある。様々な実施形態において、図296に示すように、各ステープル10030は、同じ、又は実質的に同じの未発射又は発射済みの高さを含みうる。特定のその他の実施形態において、ここで図296Aを参照して、第1ドライバ15140a、第2ドライバ15140b、及び/又は第3ドライバ15140cは、異なる未成形高さを有するステープルを支持しうる。少なくともそのような一実施形態において、第1ステープルドライバ15140aは第1未成形高さを有するステープル15130aを支持することができ、第2ステープルドライバ15140bは第2未成形高さを有するステープル15130bを支持することができ、第3ステープルドライバ15140cは第3未成形高さを有するステープル15130cを支持することができ、例えば、第1未成形高さは第2未成形高さより短いことがあり、第2未成形高さは第3未成形高さより短いことがある。様々な実施形態において、再び図296Aを参照し、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cの先端は、同じ平面内、又は少なくとも実質的に同じ平面内にあり得、一方、他の実施形態において、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cの先端は、同じ平面内にはないことがある。特定の実施形態において、ここで図297を参照し、上述のように、ステープルカートリッジには、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cによって組織Tに埋め込まれうる、異なる厚さを有する複数の部分を有する組織厚さコンペンセータ15220が含まれうる。少なくとも一実施形態において、ここで図298を参照して、ステープル15130a、15130b、及び/又は15130cは、異なる成形高さに変形することができ、第1ステープル15130aは第1の成形高さに変形され、第2ステープル15130bは第2の成形高さに変形され、第3ステープル15130cは第3の成形高さに変形され、例えば、第1の成形高さは第2の成形高さより短いことがあり、第2の成形高さは第3の成形高さより短いことがある。他の実施形態が想到され、ステープル15130a、15130b、及び15130cは、任意の好適な成形高さ及び/又は任意の相対的な成形高さに成形することができる。
【0265】
様々な実施形態において、上述のように、外科用ステープル留め器具のアンビルは、開位置と閉位置との間を動くことができる。そのような状況において、アンビルの組織接触表面は、アンビルが閉位置に移動する際に、その最終(成形)位置に移動されうる。アンビルが一旦閉位置になると、特定の実施形態において、組織接触表面はもはや調整不能になりうる。特定のその他の実施形態において、ここで図351を参照して、外科用ステープラ(例えば外科用ステープラ15500)は、アンビルチャネル15560と、そのアンビルチャネル15560内に配置される調整可能な組織接触アンビル調整プレート15561と、を含みうる。そのような実施形態において、アンビルプレート15561は、アンビルプレート15561に相対して配置されるステープルカートリッジに対して、アンビルプレート15561の組織接触表面の位置を調整するため、アンビルチャネル15560内で上下させることができる。様々な実施形態において、外科用ステープラ15500は、調整スライド15564を含んでよく、これは、図356及び357を参照して、アンビルプレート15561とステープルカートリッジとの間の距離を制御するために、アンビルチャネル15560とアンビルプレート15561の中間で摺動しうる。特定の実施形態において、再び図351及び352を参照し、外科用ステープラ15500は更に、調整スライド15564に連結されたアクチュエータ15562を含んでよく、これは、調整スライド15564を近位側に摺動させるために近位側に摺動され、及び/又は調整スライド15564を遠位側に摺動させるために遠位側に摺動されうる。様々な実施形態において、再び図356及び357を参照し、アクチュエータ15562は、アンビルプレート15561を2つ以上のそれぞれの位置の間で調整するために、2つ以上の定義済み位置の間で摺動させることができる。少なくとも一実施形態において、そのような定義済み位置は、例えば、外科用ステープラ15500上に目印15563(図351)として印を付けることができる。特定の実施形態において、図357を参照し、調整スライド15564は複数の支持表面(例えば第1支持表面15565a、第2支持表面15565b、及び第3支持表面15565c)を含んでよく、これは、アンビルプレート15561を第1位置に配置するために、アンビルプレート15561の裏側で、複数のプレート配置表面(例えば第1配置表面15569a、第2配置表面15569b、及び第3配置表面15569c)とそれぞれ整合させることができる。アンビルプレート15561を第2位置に配置するために、例えば、アンビルプレート15561の配置表面15569a〜15569cに対して、スライド15564の支持表面15565a〜15565cを再整合させるために、アクチュエータ15562とスライド15564を近位側に摺動させることができる。より詳細には、図356を参照して、スライド15564は遠位側に摺動させることができ、これにより、アンビルプレート15561をステープルカートリッジに近づけるために、スライド15564の第1の支持表面15565aを、アンビルプレート15561の第2の配置表面15569bの向こう側に配置することができ、また、スライド15564の第2の支持表面15565bを、アンビルプレート15561の第3の配置表面15569cの向こう側に配置することができる。アンビルプレート15561が第1の配置から第2の配置へと移動されるとき、そのような状況において、調整可能アンビルプレート15561は、アンビルプレート15561とステープルカートリッジとの間に配置されている組織Tを更に圧縮することができる。上記に加え、アンビルプレート15561を調整して、アンビルプレート15561内に画定されている成形ポケットがステープルカートリッジに近づき及び/又は離れるよう動くことによって、ステープルの成形高さは、ステープルカートリッジに対するアンビルプレート15561の位置によって制御されうる。上記では2つの位置のみについて検討したが、スライド15564は、アンビルプレート15561をステープルカートリッジに近づけ及び/又は離すよう動かすのに、好適な数の位置に摺動させることができる。いずれの場合も、アンビルプレート15561が一旦適当に配置されると、ステープル配備スレッド15550をステープルカートリッジ内で遠位方向に摺動させることができ、これによって、図354に示すように、アンビルプレート15561に向かってステープルドライバ15540とステープル15530を持ち上げ、組織Tにステープルを行うことができる。同様の外科用ステープラが、米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(2011年2月28日出願)に開示されており、この開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0266】
様々な実施形態において、ここで図353を参照し、ステープルカートリッジは、外科用ステープラ15500のステープルカートリッジチャネル15570内に配置することができ、これは組織厚さコンペンセータ(例えば組織厚さコンペンセータ15520)を含みうる。アンビルプレート15561がステープルカートリッジに向かって移動すると、上述のように、アンビルプレート15561は、アンビルプレート15561と組織厚コンペンセータ15520との中間に配置された、組織厚コンペンセータ15520及び/又は組織Tを圧縮することができる。ステープル15530をステープルカートリッジから展開するに伴って、図355を参照して、ステープル15530が組織厚さコンペンセータ15520を組織Tに対して圧縮し、埋め込むことが可能である。様々な実施形態において、アンビルプレート15561がスライド15564に対して位置し、組織がアンビルプレート15561と組織厚さコンペンセータ15520間でまだ配置されてないときに、アンビルプレート15561が、第一位置であるとき、アンビルプレート15561と、組織厚さコンペンセータ15520の頂面15521間で間隙を画定可能である。アンビルプレート15561が第2位置に移動されると、アンビルプレート15561が組織厚さコンペンセータ15520に接触しうる。様々な別の実施形態において、アンビルプレート15561がスライド15564に対して配置され、組織がまだアンビルプレート15561と組織厚さコンペンセータ15520との間に配置されていない場合、アンビルプレート15561が第1位置及び/又は第2位置にあるときの組織厚さコンペンセータ15520の上側表面15521とアンビルプレート15561との間に、間隙が画定されうる。少なくともそのような一実施形態において、アンビルプレート15561は、組織厚さコンペンセータ15520と接触し得ない。更なる別の実施形態において、アンビルプレート15561がスライド15564に対して配置され、組織がまだアンビルプレート15561と組織厚さコンペンセータ15520との間に配置されていない場合、例えば、アンビルプレート15561が第1位置及び/又は第2位置のいずれにあるかにかかわらず、アンビルプレート15561は、組織厚さコンペンセータ15520の上側表面15521に接触しうる。本明細書ではアンビルプレート15611の2つの位置のみについて記述されているが、アンビルプレート15611は、任意の適当な数の位置に配置する又は、インデックスを付することができる。
【0267】
様々な実施形態において、上記の結果、外科用ステープル留め器具はステープルの成形高さを調整するための手段を含んでよく、これは、様々な状況において、異なる組織厚さの補償を行うことができる。加えて、外科用ステープル留め器具は、例えば、異なる組織厚さ及び/又は組織内の厚さ偏差について補償するための他の手段を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、アンビルプレート15561は、ステープルの成形(発射済み)高さを増加させるため、相対するステープルカートリッジから上向きに、又は離れるように調整することができる。同様に、アンビルプレート15561は、ステープルの成形(発射済み)高さを減少させるため、相対するステープルカートリッジから下向きに、又は近づくように調整することができる。様々な実施形態において、アンビルプレート15561の調整には、例えば、アンビルプレート15561内に画定される成形ポケットと、ステープルドライバの発射高さ、又はより具体的には例えば、ステープルドライバ受台の発射高さとの間の間隙を調整することができる。より厚い及び/又は薄い組織のために、ステープルの成形高さを調整するそのような機能を伴っていても、例えば、組織厚さコンペンセータは更に、より厚い及び/又は薄い組織の補償を行うことができ、及び/又は、上述のように、組織内の厚さ偏差を補償することができる。そのような実施形態において、外科医には、同じ外科用ステープル留め器具内で、いくつかの補償手段が提供されうる。
【0268】
上述のように、及びいくつかの実施形態において示されているように、外科用ステープル留め器具は、ステープル空洞とステープルの線形配列を有するステープルカートリッジを利用することができ、発射部材はステープルカートリッジを通って遠位側に前進し、ステープル空洞からステープルを配備することができる。特定の実施形態において、ステープルカートリッジは、曲線であるステープル空洞及びステープルの列を含みうる。少なくとも一実施形態において、ここで図345及び346を参照して、外科用ステープル留め器具(例えばステープラ15600)は、円形又は環状の支持部分15610内に画定された1つ又は2つ以上の円形又は環状のステープル空洞列を含みうる。そのような円形ステープル列は、例えば、内側ステープル空洞15612の円形列と、外側ステープル空洞15613の円形列とを含みうる。少なくともそのような一実施形態において、ステープル空洞の円形列は、ステープラ15600内に画定された円形又は環状の開口部15615部を取り囲むことができ、これが、その中に移動可能に配置される円形又は環状のナイフを収容しうる。使用中、組織は支持部分15610のデッキ表面15611に対して配置され、アンビル(図示なし)は、開口部15615を通って延びる及び/又はこの中に配置されるアクチュエータを介して外科用ステープラ15600に組み入れることができ、これによって、アクチュエータが作動すると、アンビルが支持部分15610に向かってクランプされ、デッキ表面15611に対して組織を圧縮することができる。組織が充分に圧縮されると、ステープル空洞15612及び15613内に配置されたステープルが、支持部分15610から発射されて組織を貫通し、これにより、ステープルがアンビルに接触でき、その中に組織を捕捉するのに充分なように変形されうる。ステープルが発射される際、及び/又はステープルが発射された後、円形ナイフが前進して、組織を切断する。その後、アンビルが支持部分15610から離れ、及び/又は外科用ステープラ15600から取り外されることができ、これによりアンビルと外科用ステープラ15600を、手術部位から取り除くことができる。そのような外科用ステープラ15600とそのような外科的技法は、様々な実施形態において、例えば大腸の2つの部分を接合するのに利用することができる。様々な状況において、大腸の部分を互いに保持しながら組織を治癒させ、同時に、大腸の各部分を弾性的に拡張させるよう、円形ステープル列を構成することができる。類似の外科用ステープル留め器具及び外科的技法が、米国特許第5,285,945号、発明の名称「SURGICAL ANASTOMOSIS STAPLING INSTRUMENT」(1994年2月15日発行)に開示されており、この開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0269】
様々な実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータは、例えば、外科用ステープラ15600の支持部分15610に対して配置されうるか、及び/又はこれに対して取り付けられうる。少なくとも一実施形態において、組織厚さコンペンセータは、例えば、内径と外径を含む円形又は環状のリング材料から構成されうる。特定の状況において、組織は、このリング材料に対して配置することができ、アンビルを使って組織を支持部分15610に向かって移動させると、組織厚さコンペンセータが、組織とデッキ表面15611との間で圧縮されうる。使用時には、ステープルは組織厚さコンペンセータと組織を貫通して発射することができ、これによりステープルはアンビルに接触してその発射済み位置に変形され、ステープル内に組織及び組織厚さコンペンセータの一部分を捕捉することができる。様々な状況において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータを含むリング材料は、ステープルラインを取り囲む大腸の部分が膨張できるよう、充分に弾力性でなければならない。様々な実施形態において、再び図345及び346を参照し、可撓性組織厚さコンペンセータ15620は、例えば、円形又は環状の可撓性内側リング15624を含んでよく、例えばこれは、少なくとも一実施形態において、円形又は環状の開口部15625を画定しうる。特定の実施形態では、内側リング15624は、外科用ステープラ15600から配備されたステープル内に捕捉されないように構成されうる。むしろ、少なくとも一実施形態では、内側リング15624は、ステープル空洞15612の内側列に対して半径方向内側に配置されうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ15620は、それ自体から延びる複数のタグ(例えば内側タグ15622及び外側タグ15623)を含んでよく、これにより、タグは、ステープルが変形されるときにステープル内に少なくとも部分的に捕捉されうる。より具体的には、主に図345を参照して、各内側タグ15622は、外科用ステープラ15600内に画定されたステープル空洞15612の上に配置されるヘッド部を含んでよく、ヘッド部は、例えば、ネック部15626によって内側リング15624に取り付けることができ、また同様に、各外側タグ15623は、外科用ステープラ15600内に画定されたステープル空洞15613の上に配置されるヘッド部を含んでよく、ヘッド部は、例えば、ネック部15627によって内側リング15624に取り付けることができる。様々な実施形態において、内側タグ15622と外側タグ15623のヘッド部は、例えば円形、卵形、及び/又は楕円形など、任意の好適な形状を含みうる。ネック部15626及び/又は15627も、任意の好適な形状を含んでよく、少なくとも一実施形態において、外側タグ15623のヘッド部を内側リング15624に接続するネック部15627は、支持部分15610の隣接する内側ステープル空洞15612の間に延びるように構成することができ、これによってネック部15627は、内側ステープル空洞15612から配備されたステープル内には捕捉されない。
【0270】
様々な実施形態において、ここで図347及び348を参照して、可撓性組織厚さコンペンセータ15720は、例えば、円形又は環状の可撓性外側リング15724を含みうる。特定の実施形態では、外側リング15724は、外科用ステープラ15600から配備されたステープル内に捕捉されないように構成することができる。すなわちむしろ、少なくとも一実施形態において、外側リング15724は、ステープル空洞15613の外側列に対して半径方向外側に配置されうる。少なくともそのような一実施形態において、組織厚さコンペンセータ15720は、それ自体から延びる複数のタグ(例えば内側タグ15622及び外側タグ15623)を含んでよく、これにより、タグは、ステープルが変形されるときにステープル内に少なくとも部分的に捕捉されうる。より具体的には、主に図347を参照して、各内側タグ15622は、外科用ステープラ15600内に画定されたステープル空洞15612の上に配置されるヘッド部を含んでよく、ヘッド部は、例えば、ネック部15726によって内側リング15724に取り付けることができ、また同様に、各外側タグ15623は、外科用ステープラ15600内に画定されたステープル空洞15613の上に配置されるヘッド部を含んでよく、ヘッド部は、例えば、ネック部15727によって内側リング15724に取り付けることができる。様々な実施形態において、内側タグ15622と外側タグ15623のヘッド部は、例えば円形、卵形、及び/又は楕円形など、任意の好適な形状を含みうる。ネック部15726及び/又は15727も、任意の好適な形状を含んでよく、少なくとも一実施形態において、内側タグ15622のヘッド部を外側リング15724に接続するネック部15726は、隣接する外側ステープル空洞15613の間に延びるように構成することができ、これによってネック部15726は、外側ステープル空洞15613から配備されたステープル内には捕捉されない。特定の別の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、円形又は環状の可撓性内側リング、円形又は環状の可撓性外側リング、及び、これに加えて、内側リング及び/又は外側リングに接続できる複数のタグを含みうる。少なくとも一実施形態において、特定のタグを内側リングに接続し、特定の他のタグを外側リングに接続することができる。特定の実施形態において、少なくともいくつかのタグが、内側リングと外側リングの両方に接続できる。いずれの場合も、上記に対して更に、埋め込まれた組織の膨張及び/又は収縮に対処するために、組織厚さコンペンセータ15620の内側リング15624、組織厚さコンペンセータ15720の外側リング15724、及び/又は他の任意の適当な組織厚さコンペンセータを、弾性的に膨張及び/又は収縮するように構成することができる。更に、円形又は環状支持リングを含む様々な実施形態が本明細書で記述されているが、組織厚さコンペンセータは、タグを接続するための任意の好適な形状の支持構造を含みうる。様々な実施形態において、上記に対して更に、アンビルと支持部分との間に捕捉された組織を切断するために、外科用ステープラによって前進された円形ナイフは、バットレス材料も切断しうる。少なくともそのような一実施形態において、ナイフは例えば、ネック部を切断することによって、内側支持リングとタグを分離することができる。
【0271】
様々な実施形態において、上記に対して更に、組織厚さコンペンセータは、取り外し可能及び/又は相対的に移動可能な部分を含んでよく、これは、埋め込まれた組織の動きに対処するために、組織厚さコンペンセータが膨張及び/又は収縮できるように構成しうる。次に図349及び350を参照して、円形又は環状の組織厚さコンペンセータ15820は、外科用ステープラ15600のデッキ表面15611に対して配置され、及び/又はこれによって支持され、組織に対して埋め込まれたものであるためこれは未膨張位置に保持されうる(図349)。組織厚さコンペンセータ15820が埋め込まれた後、組織厚さコンペンセータ15820は、図350に示すように、外側に膨張するように構成することができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ15820は、例えば、内側リング15824によって一緒に接続されうる複数の弓状部分15822を含みうる。少なくとも一実施形態において、弓状部分15822はシーム15828によって互いに分離されうる。少なくとも他の一実施形態において、弓状部分15822は互いに接続することができ、少なくともそのような一実施形態において、互いに分離するために、穿孔を配置することにより、弓状部分15822を互いに分離させることができる。いずれの場合でも、様々な実施形態において、弓状部分15822はそれぞれ、相互係合機構(例えば突起15826及び切欠き部15823)を含んでよく、これが協働して、組織厚さコンペンセータ15820が埋め込まれる前の、弓状部分15822間の相対的な動きを制限することができる。上記に対して更に、各円弧状部分15822は、1つ又は2つ以上のコネクタ15827で内側リング15824に連結することができ、例えばこれは、円弧状部分15822を定位置で解放可能に保持するように構成することができる。支持部分15610に保管されているステープル(例えばステープル10030)が組織に対して組織厚さコンペンセータ15620を埋め込むのに利用された後、主に図350を参照して、コネクター15827は、内側リング15824から分離することができ、これにより組織厚さコンペンセータ15820が少なくとも部分的に膨張して、下にある組織内の動きに対応できる。様々な状況において、円弧状部分15822の全てが内側リング15824から取り外せる一方、他の状況においては、円弧状部分15822の一部だけが内側リング15824から取り外すことができる。特定の別の実施形態において、弓状部分15822は可撓性部分によって接続することができ、これにより、弓状部分15822が互いに相対的に動くことができるが、互いに分離されることはない。少なくともそのような一実施形態において、可撓性部分はその中にステープルを受容することはなく、弓状部分15822の相対的な動きに対処するために伸縮するように構成することができる。図349及び350に示す実施形態において、組織厚さコンペンセータ15820は、例えば、8つの弓状部分15822を含みうる。特定のその他の実施形態において、組織厚さコンペンセータは、任意の好適な数の弓状部分を含んでよく、例えば2つ以上の弓状部分を含みうる。
【0272】
上記に対して更に、組織厚コンペンセータ15620、15720、及び/又は15820は、例えば、外科用器具15600のアンビルと支持部分15610との間に捕捉された、より厚い及び/又はより薄い組織に対して、補正するように構成することができる。様々な実施形態において、上記と同様に、ステープルの成形(発射済み)高さは、アンビルを支持部分15610に近づけ及び/又は遠ざける移動によって調整することができる。より具体的には、アンビルを支持部分15610に近づくように移動させて、ステープルの成形高さを減少させることができ、一方、アンビルを支持部分15610から遠ざけるよう移動させて、ステープルの成形高さを増加させることができる。そのような実施形態において、その結果、外科医は、厚い組織に対応するためにアンビルを支持部分15610から離すように調整し、薄い組織に対応するためにアンビルを支持部分15610に近づけるように調整することができる。様々なその他の状況において、外科医は、より薄い及び/又は厚い組織に対処するために、アンビルを全く調整せず、組織厚さコンペンセータに頼るように判断することができる。様々な実施形態において、その結果、外科用器具15600は、異なる組織厚さ及び/又は組織厚さの偏差に対する補償のために、少なくとも2つの方法を含みうる。
【0273】
様々な実施形態において、上述のように、組織厚さコンペンセータは、ステープルカートリッジの支持部分に取り付けることができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータの下側表面は、フック層又はループ層のうち一方を含んでよく、支持部分のデッキ表面は、フック層又はループ層のうちもう一方を含みうる。少なくともそのような一実施形態において、このフック層とループ層は互いに係合し、組織厚さコンペンセータを支持部分に解放可能に保持するように構成することができる。様々な実施形態において、各フックは、例えば、ネック部から延びる膨張したヘッド部を含みうる。特定の実施形態において、例えば、ループを含む複数のパッドを、組織厚さコンペンセータの下側表面に接着することができ、一方、フックを含む複数のパッドを、支持部分のデッキ表面に接着することができる。少なくとも一実施形態において、支持部分は、例えば、1つ又は2つ以上の開口部及び/又は凹部を含んでよく、これはフック及び/又はループを含みその中に挿入物を受容するように構成することができる。上記に加えて、又は上記に代わり、組織厚さコンペンセータは、例えば、そのようなフック・ループの面締結具配列を利用してアンビルに取り外し可能に取り付けることができる。様々な実施形態において、フック・ループの面締結具配列は繊維性表面を含みうる。
【0274】
様々な実施形態において、上述のように、ステープルカートリッジは、支持部分と、その支持部分に取り付けられた組織厚さコンペンセータとを含みうる。特定の実施形態において、これも上述のように、支持部分は、その中に切断部材を受容するように構成された長手方向スロットを含んでよく、また、組織厚さコンペンセータは、長手方向スロット内に保持されうる保持部材を含みうる。少なくとも一実施形態において、ここで図386を参照し、ステープルカートリッジ16000は、デッキ表面16011と長手方向スロット16015を含む支持部分16010を含みうる。ステープルカートリッジ16000は、デッキ表面16011の上方に配置された組織厚さコンペンセータ16020を更に含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ16020は長手方向保持部材16025を含んでよく、これは下向きに延びて長手方向スロット16015に入る。少なくともそのような一実施形態において、保持部材16025はスロット16015に押し嵌めすることができ、これにより、保持部材16025とスロット16015との間の相互作用によって、支持部分16010と組織厚さコンペンセータ16020との間の相対的な動きに抵抗することができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ16020の本体は、第1の材料から構成することができ、保持部材16025は、第2の、又は別の材料から構成することができる。特定の実施形態において、組織厚さコンペンセータ16020の本体は、第1デュロメーター硬度を有する材料から構成することができ、保持部材16025は、第2デュロメーター硬度を有する材料から構成することができ、例えば、第2デュロメーター硬度は第1デュロメーター硬度よりも高いことがある。使用中、少なくとも一実施形態において、ステープル10030はステープルドライバ10040によって上に押し上げることができ、これによりステープル10030の先端が組織厚さコンペンセータ16020の本体を貫通し、組織接触表面16021から出現し、標的組織に対して、少なくとも一部の組織厚さコンペンセータ16020を捕捉することができる。様々な実施形態において、スロット16015を通過する切断部材は、ステープル10030が展開される際に、保持部材16025を横断することができる。組織厚さコンペンセータ16020が一旦埋め込まれると、様々な実施形態において、保持部材16025をスロット16015から引き出すことができる。特定のその他の実施形態において、組織厚さコンペンセータ16020の本体は、保持部材16025から分離するように構成することができる。
【0275】
ここで図387及び389を参照し、ステープルカートリッジ17000は、デッキ表面17011と長手方向スロット17015を含む支持部分17010を含みうる。ステープルカートリッジ17000、デッキ表面17011の上方に配置された組織厚さコンペンセータ17020を更に含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ17020は長手方向保持部材17025を含んでよく、これは下向きに延びて長手方向スロット17015に入る。少なくともそのような一実施形態において、保持部材17025はスロット17015に押し嵌めすることができ、これにより、保持部材17025とスロット17015との間の相互作用によって、支持部分17010と組織厚さコンペンセータ17020との間の相対的な動きに抵抗することができる。様々な実施形態において、保持部材17025は、上側表面17021に向かって組織厚さコンペンセータ17020全体を貫通して延び、組織厚さコンペンセータ17020の本体部分17024は、保持部材17025の相対する側に取り付けることができる。少なくともそのような一実施形態において、保持部材17025は、例えば、組織厚さコンペンセータ17020の横方向偏向に抵抗するように構成することができる。様々な実施形態において、本体部分17024は第1の材料から構成することができ、保持部材17025は、第2の、又は別の材料から構成することができる。特定の実施形態において、本体部分17024は第1デュロメーター硬度を有する材料から構成することができ、保持部材17025は、第2デュロメーター硬度を有する材料から構成することができ、例えば、第2デュロメーター硬度は第1デュロメーター硬度よりも高いことがある。様々な実施形態において、上記に対して更に、スロット17015を通過する切断部材は、ステープル10030が展開される際に、保持部材17025を横断することができる。組織厚さコンペンセータ17020が一旦埋め込まれると、様々な実施形態において、保持部材17025をスロット17015から引き出すことができる。特定のその他の実施形態において、本体部分17024は、保持部材17025から分離するように構成することができる。
【0276】
ここで図388を参照し、ステープルカートリッジ18000は、デッキ表面18011と長手方向スロット18015を含む支持部分18010を含みうる。ステープルカートリッジ18000更に、デッキ表面18011の上方に配置された組織厚さコンペンセータ18020を含みうる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ18020は長手方向保持部材18025を含んでよく、これは下向きに延びて長手方向スロット18015に入る。少なくともそのような一実施形態において、保持部材18025はスロット18015に押し嵌めすることができ、これにより、保持部材18025とスロット18015との間の相互作用によって、支持部分18010と組織厚さコンペンセータ18020との間の相対的な動きに抵抗することができる。様々な実施形態において、保持部材18025は、上側表面18021に向かって組織厚さコンペンセータ18020全体を貫通して延び、組織厚さコンペンセータ18020の本体部分18024は、保持部材18025の相対する側に取り付けることができる。少なくとも一実施形態において、保持部材18025は、膨張した部分18026を含んでよく、これがスロット18015内に画定された空洞18016内に受容されうる。少なくともそのような一実施形態において、膨張した部分18026は、スロット18015からの保持部材18025の脱出に抵抗しうる。
【0277】
様々な実施形態において、摩擦はステープルと組織厚さコンペンセータとの間に存在しうる。例えば、高摩擦条件がステープル脚部と組織厚さコンペンセータとの間に存在しうる。高摩擦条件は、例えば、ステープルと組織厚さコンペンセータとの間に高い摺動摩擦を含みうる。いくつかの実施形態において、高摩擦条件は、例えば、展開中に組織厚さコンペンセータを通ってステープルを移動するために必要な、発射及び/又は穿孔力に影響を与えることができる。様々な実施形態において、高摩擦条件は、形成されたステープルのステープル取り込み領域内において、組織厚さコンペンセータの再膨張、及び/又はばねのおし戻りを制限、及び/又は防止することができる。
【0278】
ここで図390及び391における例示的な概略図を参照し、ステープル20130の脚部20132と、組織厚さコンペンセータ20120との間に低摩擦が存在するか、摩擦が存在しない場合、組織厚さコンペンセータ20120は、組織厚さコンペンセータ20120を通って展開する間に、ステープル20130の脚部を把持しないことがある。更に、ステープル20130が組織T内に展開された後、組織厚さコンペンセータ20120は、摩擦により変形した状態に留まらないことがある。結果として、組織厚さコンペンセータ20120は、例えば、使用されていない空間(すなわち、組織Tが占めていない空間)を使用するべく、ステープル取り込み領域20139内においてより効果的に再形成及び/又は再膨張しうる。
【0279】
様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータとステープルとの間の摩擦力を防止及び/又は制限することが好ましい場合がある。ここで図392〜395を参照し、ステープルカートリッジアセンブリ20200と使用するために組織厚さコンペンセータ20220は、少なくとも部分的に、組織厚さコンペンセータ20220を通って延びる複数の隙間開口部20224を含みうる。様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ20200は、ステープルカートリッジ本体20210、及びステープルカートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータ20220を含みうる。カートリッジ本体20210は、カートリッジデッキ20211と、カートリッジデッキ20211を通って、かつステープルカートリッジ本体20210の本体内に画定される、複数のステープル空洞20212とを含みうる。ステープル20230(図394及び395)は例えば、ステープル空洞20212内に取り外し可能に取り付けることができる。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ20220は、組織接触表面20221(図394)及びデッキ接触表面20222(図393)を含む場合がある。例えば、デッキ接触表面20222は、カートリッジ本体20210のデッキ20211に対して解放可能に位置付けられ得、組織接触表面20221は、例えば、ステープル適用される組織Tに対して位置付けられてもよい。様々な実施形態において、隙間開口部20224は、デッキ接触表面20222を通じ、組織厚さコンペンセータ20220内に延びることができる。いくつかの実施形態において、図392を主に参照し、組織厚さコンペンセータ20220’の隙間開口部又は貫通孔20224’は、デッキ接触表面と組織接触表面20221’との間に延びてもよい。例えば、隙間開口部20224’は、組織厚さコンペンセータ20220’全体を通じて延びてもよい。他の実施形態において、主に図393〜395を参照して、隙間開口部20224は、例えば、組織厚さコンペンセータ20220の一部のみを通って延びてもよい。様々な実施形態において、隙間開口部20224は、組織厚さコンペンセータ20220内において例えば、孔、スリット、間隙、ボア、開口、及び/又は貫通経路を含む場合がある。
【0280】
図394及び図395を主に参照し、ステープル20230は、カートリッジ本体20210のステープル空洞20212内に位置付けられうる。各ステープル20230は、例えば、基部20231、及び基部20231から延びうる1対のステープル脚部20232を含みうる。様々な実施形態において、各ステープル脚部20232は、基部20231の相対する端部から延びうる。図394を主に参照し、組織厚さコンペンセータ20220内の隙間開口部20224は、デッキ接触表面20222内の開口を含みうる。様々な実施形態において、隙間開口20224の開口は、ステープル空洞20212内に位置付けられる対応するステープル脚部20232と位置合わせされてもよい。例えば、組織厚さコンペンセータ20220がカートリッジ本体20210に対して固定されるときに、単一のステープル脚部20232は、単一の隙間開口20224の開口と位置合わせされうる。特定の実施形態において、ステープル脚部20232は、各隙間開口部20224内に延びてもよく、例えば、ステープル20230の少なくとも一部分が、組織厚さコンペンセータ20220内に埋め込まれる。例えば、図394を主に参照し、ステープル20230は、ステープル20230は、第1ステープル脚部20232a及び第2ステープル脚部20232bを含みうる。更に、組織厚さコンペンセータ20220は、例えば第1ステープル脚部20232aと位置合わせされた第1隙間開口部20224a、及び第2ステープル脚部20232bと位置合わせされた第2隙間開口部20224bを含みうる。ステープル20230の展開の前に、例えば、第1ステープル脚部20232aは、第1隙間開口部20224aを部分的に通って延びてもよく、第2ステープル脚部20232bは、部分的に第2隙間開口部20224bを通って延びてもよい。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ20220は、例えば、ステープル脚部20232と位置合わせされていない、追加的な隙間開口部20224を含みうる。特定の実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリ20200は、例えば、隙間開口部20224と位置合わせされていない、追加的なステープル20230及び/又はステープル脚部20232を含む場合がある。
【0281】
様々な実施形態において、ステープル20230は、未発射構成(図394)から発射構成(図395)まで可動でありうる。各ステープル20230は、未発射構成と発射構成との間で移動するときに、ステープル軸に沿って移動することができる。未発射構成にあるとき、ステープル脚部20232は例えば、ステープル空洞20212から、組織厚さコンペンセータ20220内へと延びうる。例えば、ステープル20230が未発射構成にあるとき、ステープル脚部20232は、組織厚さコンペンセータ20220内に部分的に埋め込まれている場合がある。更に、例えば、ステープルが未発射構成にあるとき、ステープル脚部20232の少なくとも一部分が、組織厚さコンペンセータ20220の隙間開口部20224と位置合わせされ、及び/又は内部に位置付けられる場合がある。他の実施形態において、ステープル脚部20232は、例えば、未発射構成にあるときに、ステープル空洞20212内に全体的に位置付けられる場合があり、カートリッジデッキ20211(図393)上に位置付けられた隙間開口部20224と位置合わせされうる。
【0282】
様々な実施形態において、ステープル20230は、本明細書において記載されるように、発射ストローク中に、未発射構成(図394)から発射構成(図395)まで可動でありうる。特定の実施形態において、ステープルドライバ20240が、各ステープル空洞20212内に位置付けられてもよい。各ステープル空洞20212内のステープルドライバ20240は、カートリッジデッキ20211(図393)の方へと押され、ステープル20230を組織T内に、かつ外科用エンドエフェクタのアンビル20260(図395)の方へと駆動してもよい。各ステープル20230が未発射構成から発射構成へと移動すると、ステープル脚部20232は、組織厚さコンペンセータ20220内の、隙間開口部20224を通って移動しうる。様々な実施形態において、隙間開口部20224は、組織厚さコンペンセータ20220内に、既定の軌道を有しうる。例えば、隙間開口部20224は、組織厚さコンペンセータ20220の、組織接触表面20221(図394)、及び/又はデッキ接触表面20222(図393)に垂直、及び/又実質的に垂直である軸に沿って延びる場合がある。他の実施形態において、隙間開口部20224は、例えば、組織厚さコンペンセータ20220の組織接触表面20221、及び/又はデッキ接触表面20222に対して斜めの角度に向けられた軸に沿って延びる場合がある。いくつかの実施形態において、一群の隙間開口部20224は平行でありうる。いくつかの実施形態において、例えば、組織厚さコンペンセータ20220内の隙間開口部20224の全てが平行でありうる。様々な実施形態において、隙間開口部20224は、部分的に湾曲した軌道、及び/又は部分的に線形の軌道を含みうる。いくつかの実施形態において、組織厚さコンペンセータ20220の隙間開口部20224は、組織厚さコンペンセータ内へとレーザー切断されうる。他の実施形態において、隙間開口部20224は、成形型(図示されない)内で組織厚さコンペンセータ20220と共に形成されうる。例えば、ピンは成形型の空洞内に延びて、隙間開口部20224を形成することができる。
【0283】
図394を主に参照し、ステープル脚部20232は、規定の軌道及び/又は向きを有しうる。様々な実施形態において、ステープル脚部20232の軌道及び/又は向きは、ステープル20230自体の形状及び/若しくは寸法、並びに/又はステープル空洞20212の形状及び/又は寸法により、制御されうる。例えば、本明細書において記載されるように、ステープル空洞20212は、ガイド及び/又は付勢機構を含む場合があり、これは、ステープルの展開中、ステープル脚部20232を既定の向きに付勢する、並びに/又は、ステープル20232を組織厚さコンペンセータ20220を通って所定の軌道に沿って、及び/又は組織T内に、ガイドすることができる。例えば、図394を参照し、ステープル脚部20232は、例えば、ステープル基部20231、及び/又はステープルカートリッジ本体20210のデッキ20221(図393)に垂直に、及び/又は実質的に垂直に向けられうる。このような実施形態において、ステープル脚部20232は、ステープル展開中に、それに沿ってステープル20230が発射される、ステープル軸と平行、及び/又は実質的に平行に向けられる場合がある。他の実施形態において、ステープル脚部20232は、ステープル基部20231、及び/又はデッキ20221に対して角度を成すように向けられる場合がある。例えば、ステープル脚部20232は、ステープル基部20231から外側に広がってる場合がある。様々な実施形態において、組織厚さコンペンセータ20120の隙間開口部20224の規定の軌道が、ステープル脚部20232の規定の軌道に適合しうる。例えば、ステープル脚部20232及び隙間開口部20224は、同じ軸に沿って延びる場合がある。例えば、ステープル脚部20232は、デッキ20221(図394)に対して垂直に向けられる場合、隙間開口部20224は、組織厚さコンペンセータ20220のデッキ接触表面20222に対して垂直に向けられてもよく、ステープル脚部20232と位置合わせされてもよい。
【0284】
様々な実施形態において、隙間開口部20224は、ステープル脚部20232を受容するような大きさでありうる。例えば、各隙間開口部20224は、単一のステープル脚部20232を受容するような大きさでありうる。様々な実施形態において、隙間開口部20224は、ステープル脚部20232の少なくとも一部分と、組織厚さコンペンセータ20220の少なくとも一部分との間の隙間及び/又は間隙をもたらしうる。例えば、隙間開口部20224の少なくとも一部分は、対応するステープル脚部20232の少なくとも一部分よりも幅広く、及び/又は対応するステープル脚部20232の少なくとも一部分よりも長い場合がある。例えば、ステープル脚部20232は、最大脚部直径を画定する場合があり、対応する隙間開口部20224は、最大脚部直径よりも大きな最小直径を画定する場合がある。更に、ステープル脚部20232は、基部20231と、ステープル脚部20232の先端部との間に脚部長さを画定する場合があり、対応する間隙開口部20224は、組織厚さコンペンセータ20220内にある長さを画定することがあり、これは、例えば、ステープル22030が未発射構成にあるときに、ステープル脚部20232の先端部の上に空隙又は空間を生じる。様々な実施形態において、隙間開口部20224は、例えば、対応するステープル脚部20232よりも幅広いか、又は長いかのいずれかであり得、他の実施形態において、隙間開口部20224は、例えば、対応するステープル脚部20232よりも広く、かつ長い。
【0285】
様々な実施形態において、隙間開口部20224は、組織厚さコンペンセータ20220とステープル脚部20232との間の摩擦力を排除、及び/又は低減することができる。例えば、少なくとも部分的に間隙開口部20224によりもたらされる、ステープル脚部20232と、組織厚さコンペンセータ20220との間に画定される隙間及び/又は間隙は、ステープル脚部20232が組織厚さコンペンセータ20220を通って移動する際に、及び/又はステープル20230が、ステープル取り込み領域20239(図395)内において、組織及び組織厚さコンペンセータ20220を捕捉したときに、ステープル脚部20232と組織厚さコンペンセータ20220との間の接触を制限及び/又は防止することができる。様々な実施形態において、ステープル脚部20232と、組織厚さコンペンセータ20220との間の接触の低減が、対応する、その間の摩擦力の低減を生じうる。更に、様々な実施形態において、隙間開口部20224は、組織厚さコンペンセータ20220を通ってステープル20230を駆動するために必要な発射及び/又は穿孔力を低減、及び/又は制限することができる。いくつかの実施形態において、組織厚さコンペンセータ20220と、ステープル20230との間の摩擦の低減により、組織厚さコンペンセータ20220は、組織厚さコンペンセータ20220が、組織Tが占有しないステープル取り込み領域20239内の空間を占めるように、例えば、ステープル取り込み領域20239内においてより効果的に再膨張、再形成、及び/又は押し戻りするように動くことができる。
【0286】
様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリと使用するためのステープルは、例えば、「V」字型、及び/又は「U」字型でありうる。更に、ステープルは例えば、ステープルが、応力を受けた状態にあるときに変形されうるように、十分に可撓性でありうる。「V」字型ステープルは、基部及び基部から外側に広がるステープル脚部を含む場合がある。様々な実施形態において、ステープルカートリッジアセンブリのステープルカートリッジ本体内のステープル空洞が、「V」字型ステープルを、修正された「V」字型で保持することができる。例えば、ステープル空洞は「V」字型ステープルに圧縮性保持力をかけて、修正された「V」字型を形成することができる。様々な実施形態において、ステープル脚部にかけられた保持力は、本明細書において記載されるように、発射ストローク中において、発射アセンブリにより、ステープルが発射される前に、ステープル空洞内にステープルを固定することができる。いくつかの実施形態において、ステープル脚部は、圧縮性保持力により、「V」字型ステープルがステープル空洞内に保持されるときに、少なくとも僅かに外側に広がった状態に留まることができる。ステープル脚部の外側への広がりにより、例えば、組織厚さコンペンセータを通る、及び/又は組織内へのステープル脚部の軌道を画定することができる。換言すると、ステープル脚部は、組織厚さコンペンセータ及び/又は組織を通り、例えば、ステープルカートリッジ本体のデッキ、及び/又は組織厚さコンペンセータのデッキ接触表面に対して斜めの角度で貫通することができる。他の実施形態において、ステープル空洞は「V」字型ステープルに圧縮性保持力をかけて、実質的に「U」字型のステープルを形成することができる。このような実施形態において、ステープル脚部は、例えば、平行、又は実質的に平行な構成へと曲げるられうる。このような実施形態において、ステープル脚部は、組織厚さコンペンセータ及び/又は組織を通り、例えば、ステープルカートリッジ本体のデッキ、及び/又は組織厚さコンペンセータのデッキ接触表面に対して直角で貫通することができる。
【0287】
特定の実施形態において、ガイド又は軌道制御が、発射中において、ステープル脚部を支持しうる、及び/又はステープル脚部の軌道をガイドしうる。例えば、ここで図396〜399を参照し、ステープルカートリッジアセンブリ20500は、複数のガイド20514を含む、カートリッジ本体20510を含む場合がある。様々な実施形態において、ステープル20530は、カートリッジ本体20512のステープル空洞20512内に位置付けられうる。各ステープル20530は、例えば、基部20531、及び1対のステープル脚部20532を含みうる。様々な実施形態において、ステープル脚部20532は、保持開口部20531の相対する端部から延びる場合がある。カートリッジ本体20510のガイド20514は、ステープル空洞20512のいずれかの端部の上に位置付けることができる。例えば、近位ガイド20514bは、ステープル空洞20512の近位端、及び/又はその付近に位置付けられ得、遠位ガイド20514aは、ステープル空洞20512の遠位端、及び/又はその付近に位置付けられうる。近位ガイド20514bは、近位ステープル脚部20532bをガイドすることができ、遠位ガイド20514aは、遠位ステープル脚部20532aをガイドすることができる。
【0288】
様々な実施形態において、ガイド20514は、例えば、隆起部、突出部、隆起、延長部、つまみ、及び/又はアームを含む場合がある。ガイド20514は、例えば、ステープル空洞20512の第1端部及び第2端部の内側に延びる場合がある。ガイド20514は、例えば、ステープル空洞20512の近位端と遠位端との間の中央軸へと内側に延びる場合がある。更に、特定の実施形態において、ガイド20514は、例えば、ステープル脚部20532の少なくとも一部分を受容し、及び/又は摺動自在にこれと係合しうる、溝、ノッチ、及び/又はチャネルを含む場合がある。ガイド20514は、例えば、カートリッジ本体20510から、カートリッジ本体20510のデッキ20511から、及び/又はステープル空洞20512の内壁から内側に延びる場合がある。様々な実施形態において、ガイド20514は、カートリッジ本体20510のデッキ20511(図396)の上、及び又は下に位置付けられる場合がある。例えば、図396を主に参照し、近位ガイド20514b及び遠位ガイド20514aは、デッキ20511の上に位置付けられる場合がある。更に、主に図396を参照し、ガイド20514は、例えば、内側テーパ状部20518を含む場合があり、これは、ステープル脚部20532のための局地的接触領域をもたらしうる。いくつかの実施形態において、局地的接触領域は、例えば、ステープル空洞20512からステープル20530を発射する前、及び/又はその間に、ステープル脚部20532を保持、ガイド、及び/又は付勢しうる。
【0289】
様々な実施形態において、ステープル空洞20512は、例えば、ステープル空洞20512の近位端と、ステープル空洞20512の遠位端との間に、空洞幅を画定しうる。更に、様々な実施形態において、ガイド20514は、例えば、近位ガイド20514bと遠位ガイド20514aとの間に、より狭い幅を画定しうる。換言すると、ガイド20514は、例えば、ステープル空洞20512よりも狭い幅を画定しうる。このような実施形態において、ガイド20514は、ステープル脚部20532を内側に、ステープル空洞20512壁部から離れるように、曲げる、及び/又は付勢することができる。例えば、ステープル脚部20532と、ステープル空洞20512壁部との間に、間隙又は空間が画定されうる。様々な実施形態において、例えば、ステープル空洞20512壁部は、ステープル20530に応力をかけて修正された「V」字型にするのみだが、ガイド20514は、ステープル20530に応力をかけて実質的に「U」字型にすることができる。
【0290】
主に図397〜399を参照し、ガイド20514は、平行及び/又は実質的に平行な位置合わせにむけてステープル脚部20532を曲げる、及び/又は付勢することができる。例えば、ガイド20514は、ステープル基部20531に垂直、及び/又は実質的に垂直な、ステープル脚部20532を付勢する、及び/又は曲げることができる。更に、ガイド20514は、例えば、展開中にステープル20530がそれに沿って移動するステープル軸に平行な、ステープル脚部20532を付勢する、及び/又は曲げることができる。様々な実施形態において、ガイド20514は、ステープル展開の前、及び/又は展開の一部分にわたり、ステープル20530を応力を受けた状態に保持することができる。換言すると、ガイド20514は、例えば、ステープル脚部20532の、より長い、及び/又は延長した内側への付勢をもたらしうる。いくつかの実施形態において、ステープル脚部20532は、ステープル20530が未発射(図397)、及び部分的に発射(図398)されたときに、平行に保持されうる。例えば、基部20531付近のステープル脚部20532は、ステープル脚部20532の先端部がアンビル20560と接触し(図398及び399)、変形し始める際に、平行なままでありうる。主に図398を参照し、ガイド20514は、例えば、ステープル脚部20532の先端部が、アンビル20560と係合し、「B」字型に向かって移動する際に、ステープル脚部20532をガイドし続けることができる。更に、ガイド20514は、本明細書において記載されるように、ステープル脚部20532がステープル空洞20512から発射され、ステープル20530がアンビル20560により完全に形成されるまで(図399)、ステープル脚部20532を平行な構成へと付勢し続けることができる。
【0291】
特定の実施形態において、ガイド20514は、ステープルの展開全体を通じてステープル脚部20532の広がりに抵抗することができる。ガイド20514は、例えば、ステープル脚部20532の平行な構成を維持することができる。他の実施形態において、ガイド20514は、ステープル脚部20532の、既定の非並列の向きを維持することができる。組織厚さコンペンセータ20520は、例えば、ステープル脚部20532を受容しうる、本明細書において記載される隙間開口部20224と同様の、隙間開口部20524を含む場合がある。様々な実施形態において、ガイド20514は、例えば、ステープルの展開全体を通じて、隙間開口部20524の軌道と適合する向きに、ステープル脚部20532を維持することができる。このような実施形態において、カートリッジ本体20510のガイド20514は、例えば、組織厚さコンペンセータ20520の隙間開口部20524と協働して、ステープル脚部20532と組織厚さコンペンセータ20520との間の摩擦力を低減及び/又は排除することができる。
【0292】
様々な実施形態において、ガイド20514は、ステープル20530が未発射構成から発射構成へと移動する際に、ステープル20530の形成を制御することができる。結果として、ステープル20530は、例えば、より密に、及び/又はより小型に形成されたステープル20530へと形成されうる。「B」字型はより小型であり得、ステープル脚部20532は例えば、より密にネスト化され、撚り合わされ、及び/又は基部20531により近く移動されうる。更に、様々な実施形態において、ガイド20514は、展開中にステープル20530を拘束することができ、これが組織の流れを低減しうる。例えば、組織T及び組織厚さコンペンセータ20520を通じたステープル脚部20532の規定の軌道が、組織Tの横方向のずれ及び/又は流れを低減するように制御されうる。様々なガイドが、米国特許出願公開第2012/0074198号に開示されている。2010年9月29日に出願された米国特許出願第12/893,461号、表題「STAPLE CARTRIDGE」(現在は、米国特許出願公開第2012/0074198号が本明細書において参考として組み込まれる。更に、様々な状況において「B」字型が好適でありうる一方で、例えば、米国特許出願公開第2011/0226837号に開示されるものなど、他の形成構成も好適でありうる。2011年2月28日に出願された米国特許出願第13/893,461号、表題「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(現在は、米国特許出願公開第2011/0226837号)が本明細書において参考として組み込まれる。
【0293】
ここで図400〜402を参照し、ステープルカートリッジアセンブリ20600は、例えば、ガイド20514と同様の、複数のガイド20614を含む、カートリッジ本体20610を含む場合がある。例えば、ガイド20614は、例えば、カートリッジデッキの下に位置付けられる場合があり、ステープル空洞20612の内壁から延びる場合がある。様々な実施形態において、ステープル20630は、カートリッジ本体20612のステープル空洞20612内に位置付けられうる。各ステープル20630は、例えば、基部20631、及び基部20631から延びる一対のステープル脚部20632を含みうる。カートリッジ本体20610のガイド20614は、ステープル空洞20612のいずれかの端部の上に位置付けることができる。例えば、近位ガイド20614bは、ステープル空洞20612の近位端、及び/又はその付近に位置付けられ得、遠位ガイド20614aは、ステープル空洞20612の遠位端、及び/又はその付近に位置付けられうる。近位ガイド20614bは、近位ステープル脚部20632bをガイドすることができ、遠位ガイド20614aは、遠位ステープル脚部20632aをガイドすることができる。ガイド20514と同様に、ガイド20614は、内側に延びる場合があり、ステープル脚部20532を内側に、及び/又はステープル空洞20612の壁部から離れるように、付勢する、及び/又は曲げることができる。
【0294】
更に図400〜402を参照し、ガイド20614は、例えば、ステープル脚部20632を、平行な構成に向けて、及び/又は平行な構成へと付勢することができる。更に、ガイド20614は、ステープル脚部20632の向き及び/又は軌道が、例えば、組織厚さコンペンセータ20620内に画定される対応する隙間開口部20624の軌道と適合するように、ステープル脚部20632を付勢することができる。更に、ガイド20614は、例えば、展開中にステープル20630がそれに沿って移動するステープル軸に平行な、ステープル脚部20632を付勢する、及び/又は曲げることができる。様々な実施形態において、ガイド20614は、ステープル展開の前、及び展開の一部分にわたり、ステープル20630を応力を受けた状態に保持することができる。換言すると、ガイド20614は、例えば、ステープル脚部20632の、より長い、及び/又は延長した内側への付勢をもたらしうる。特定の実施形態において、ステープル脚部20632は、ステープル20630が未発射(図400)のときに、ガイド20614により平行に保持されうる。ガイド20614は例えば、展開中に、ステープル脚部20632を解放することができ、ステープル脚部20632の先端部がアンビル20660と係合する(図401)前に、ステープル脚部20632を解放することができる。他の実施形態において、例えば、ステープル脚部20632は、ガイド20614がステープル20630を解放する前にアンビルと係合することができ、これは、例えば、ステープル脚部20632の一時的な外側への広がりを防ぐことができる。
【0295】
ここで図403〜405を参照し、ステープルカートリッジアセンブリがカートリッジ本体20710を含む場合があり、これは複数の下方ガイド20714及び複数の上方ガイド20716を含む場合があり、例えばこれらは、それぞれ、ガイド20614及び20514と同様でありうる。例えば、下方ガイド20714は、例えば、カートリッジデッキの下に位置付けられる場合があり、ステープル空洞20712の内壁から延びる場合がある。上方ガイド20716は例えば、カートリッジデッキの上方に位置付けられる場合があり、及び/又はカートリッジデッキから延びる場合がある。様々な実施形態において、ステープル20730は、カートリッジ本体20712のステープル空洞20712内に位置付けられうる。各ステープル20730は、例えば、基部20731、基部20731から延びる一対のステープル脚部20732を含みうる。カートリッジ本体20710のガイド20714、及び20716は、ステープル空洞20712のいずれかの端部の上に位置付けることができる。例えば、近位下方ガイド20714b及び上方ガイド29716bはそれぞれ、ステープル空洞20712の近位端、及び/又はその付近に位置付けられ得、遠位下方ガイド20714a及び遠位上方ガイド20716aはそれぞれ、ステープル空洞20712の遠位端、及び/又はその付近に位置付けられうる。近位ガイド20714b及び20716bは、近位ステープル脚部20732bをガイドすることができ、遠位ガイド20714a及び20716bは、遠位ステープル脚部20732aをガイドすることができる。ガイド20514及び/又は20614と同様に、ガイド20714及び20716は、内側に延びる場合があり、ステープル脚部20732を内側に、及び/又はステープル空洞20712の壁部から離れるように、付勢する、及び/又は曲げることができる。様々な実施形態において、下方ガイド20714及び上方ガイド20716は、協働してステープル20730をガイドすることができる。例えば、下方ガイド20714は、ステープル展開の一部にわたりステープルをガイドすることができ、上方ガイド20716は、例えば、ステープル展開の同様の、異なる、及び/又は重複する部分において、ステープルをガイドすることができる。協働するガイド20714及び20716は更に、例えば、展開中においてステープル20730の傾き、及び/又は捻れを防ぐことができる。
【0296】
更に図403〜405を参照し、ガイド20714及び20716は、例えば、ステープル脚部20732を、平行な構成に向けて、及び/又は平行な構成へと付勢することができる。更に、ガイド20714及び20716は、ステープル脚部20732の向き及び/又は軌道が、例えば、組織厚さコンペンセータ20720内に画定される対応する隙間開口部20724の軌道と適合するように、ステープル脚部20732を付勢することができる。更に、ガイド20714、及び20716は、例えば、展開中にステープル20730がそれに沿って移動するステープル軸に平行な、ステープル脚部20732を付勢する、及び/又は曲げることができる。様々な実施形態において、ガイド20714及び20716は、ステープル展開の前、及び/又は展開の一部にわたり、ステープル20730を応力を受けた状態に保持することができる。換言すると、ガイド20714、及び20716は、例えば、ステープル脚部20732の、より長い、及び/又は延長した内側への付勢をもたらしうる。特定の実施形態において、ステープル脚部20732は、ステープル20730が未発射(図403)のときに、上方ガイド20714及び下方ガイド20716により平行に保持されうる。下方ガイド20714は、ステープル展開中に、ステープル脚部20732を解放することができ、上方ガイド20716は、ステープル展開全体にわたり、ステープル脚部20732との接触を維持することができる(図404)。主に図405を参照し、上方ガイド20716は、例えば、ステープルが実質的に「B」字型に形成された後に、ステープル脚部20732を解放することができる。
【0297】
図406〜409をここで参照し、例えば、エンドエフェクタ22090などの外科用締結器具のエンドエフェクタが、締結具カートリッジアセンブリ22000を含む第1ジョー、及びアンビル10060を含む第2ジョーを含む場合がある。第1ジョーは、カートリッジアセンブリ22000を取り外し可能に受容するように構成されうる、ステープルカートリッジチャネル10070を含む場合がある。あるいは、ステープルカートリッジチャネル10070及びカートリッジアセンブリ22000は、一体型ユニットを含む場合がある。様々な状況において、アンビル10060は、開位置と閉位置との間で動かすことができる(図406〜409)。アンビル10060の開位置において、アンビル10060は、患者の組織Tの第1の側に位置付けられえ(図407〜409)、カートリッジアセンブリ22000は、例えば、組織Tの第2の又は反対の側に位置付けられうる。以下でより詳細に記載されるように、アンビル10060が閉位置へと移動されるとき、アンビル10060は、カートリッジアセンブリ22000に対して組織Tを圧迫することができる。あるいは、図395に関し(上記)、カートリッジアセンブリ22000を含む第1ジョーは、アンビル10060に対して移動することができる。いずれにせよ、エンドエフェクタ22090は、上記のように、外科用締結器具のクロージャドライブにより閉鎖されうる。あるいは、例えば、発射部材10052がカートリッジアセンブリ22000の近位端22001から、カートリッジアセンブリ22000の遠位端22002に向かって遠位方向に前進する際に、エンドエフェクタ22090は、発射部材10052など、発射部材によって閉鎖されうる。エンドエフェクタ22090を閉鎖するために発射部材10052が使用されても、されなくても、発射部材10052は、切断部材10052が近位端22001からカートリッジアセンブリ22000の遠位端22002に向かって前進する際に、カートリッジアセンブリ22000のカートリッジ本体22010内に取り外し可能に保存されたステープル22030などの締結具を発射するように構成されうる。
【0298】
上記に加え、ステープル22030は、カートリッジ本体22010内に画定されたステープル空洞22012内に可動に位置付けられたステープルドライバ10040により支持されうる。更に、発射部材は10052は、発射部材10052が近位端22001から遠位端22002に向かって移動する際に、ステープル発射スレッド10050をカートリッジ本体22010内で遠位方向に前進させるように構成されうる。このような状況において、ステープル発射スレッド10050は、ステープルドライバ10040、及びその上に支持されるステープル22030を、アンビル10060に向けて持ち上げるように構成されうる。本質的に、上記に加え、ステープルドライバ10040は、ステープル22030を未発射位置(図407)から発射位置(図408及び409)へと移動させることができ、ステープル22030は、アンビル10060に接触し、未発射構成(図407)と、変形構成(図408及び409)との間で変形されうる。上記のように、アンビル10060は、ステープル22030を受容及び変形するように構成されうる、形成ポケット10062を含みうる。ステープル22030は、例えば、ステープル10030(及び/又は本明細書において開示される他のいずれかのステープル)と同じであるか、又はこれと同様であり得、したがって、ステープル22030は本明細書において、更なる詳細は記載されない。しかしながら読者は、ステープル22030は、例えば、それらの未変形構成及び/又は変形構成における、好適な形状、及び/又は好適な寸法(幅及び/又は高さなど)を含む場合がある。例えば、ステープル22030はいくつかの状況において、ステープル22030がその未発射位置にあるときに、カートリッジ本体22010のデッキ表面22011の上に延びない高さを含み、一方で他の状況において、ステープル22030は、ステープル22030がその未発射位置にあるときに、ステープル22030の脚部がデッキ表面22011から上方に延びる高さを含む場合があり、これにより、ステープル22030の脚部は、少なくとも部分的に、カートリッジアセンブリ22000の組織厚さコンペンセータ22010内に埋め込まれている。
【0299】
上記に加え、図406〜409に記載される実施形態を参照し、カートリッジアセンブリ22000は、カートリッジ本体22010及び組織厚さコンペンセータ22020を含みうる。様々な実施形態において、カートリッジ本体22010は多くの点において、支持部10010と類似であり得、結果として、このような多くの点は、簡潔性のために本明細書においては反復されない。様々な実施形態において、例えば、カートリッジ本体22020は多くの点において、組織厚さコンペンセータ10020と類似であり得、結果として、このような多くの点は、簡潔性のために本明細書においては反復されない。更に、例えば、本出願の他所において開示される組織厚さコンペンセータの材料及び機能、及びこれにまつわる教示は本明細書において反復されないが、読者は、このような組織厚さコンペンセータのこのような材料及び機能、及びこれにまつわる技術は、組織厚さコンペンセータ22020に対しても同等に適用可能であることを理解し、上記のように、その詳細は簡潔性のために反復されない。
【0300】
上記のように、主に図406を参照し、発射部材10052は、近位端22001から、カートリッジアセンブリ22000の遠位端22002に向かって遠位方向に前進し、カートリッジ本体22010からステープル22030を発射することができる。上記に加え、発射部材10052は、発射部材10052が遠位方向に前進するに従い、アンビル10060と、組織厚さコンペンセータ22020との間に位置付けられた組織を横切するように構成されうる、ナイフ部分10053を含みうる。様々な状況において、結果として、発射部材10052は、組織Tにステープル22030を発射し、同時に組織Tを切断するように構成することができる。特定の状況において、発射プロセスは、少なくとも部分的に切断プロセスに先行してもよい。換言すると、切断プロセスは、発射プロセスより遅れる場合がある。このような状況において、組織Tの一部分がステープル適用され、その後切開されうる。図407〜409に例示されるように、カートリッジ本体22010は、発射部材10052が遠位方向に前進する際に、発射部材10052の一部分を受容するように構成されうる、カートリッジナイフスロット22015を含みうる。いくつかの状況において、カートリッジナイフスロット22015は、発射部材10052のナイフ部分10053の一部分を受容するように構成されうる。様々な状況において、カートリッジナイフスロット22015及び発射部材10052は、発射部材10052の側方と、カートリッジナイフスロット22015の側壁との間に隙間間隙が存在するように構成されうる。あるいは、カートリッジナイフスロット22015、及び発射部材10052は、カートリッジナイフスロット20015の側壁が発射部材10052を支持しうるように構成されうる。上記に加えて、アンビル10060は、発射部材10052が遠位方向に前進する際に、発射部材10052の一部分を受容するように構成されうる、カートリッジナイフスロット10065を含みうる。いくつかの状況において、アンビルナイフスロット10065は、発射部材10052のナイフ部分10053の一部分を受容するように構成されうる。様々な状況において、アンビルナイフスロット10065及び発射部材10052は、発射部材10052の側方と、アンビルナイフスロット10065の側壁との間に隙間間隙が存在するように構成されうる。あるいは、アンビルナイフスロット10065、及び発射部材10052は、アンビルナイフスロット10065の側壁が発射部材10052を支持しうるように構成されうる。
【0301】
主に図407〜409を参照し、カートリッジナイフスロット22015はアンビルナイフスロット10065と位置合わせされてもよく、これにより切断部材10052は、カートリッジナイフスロット22015及びアンビルナイフスロット10065を同時に通過することができる。様々な状況において、アンビルナイフスロット10065がカートリッジナイフスロット22015を超えて延びる場合があり、発射部材10052のナイフ部分10053が、カートリッジナイフスロット22015及びアンビルナイフスロット10065を同時に通過することができる。カートリッジナイフスロット22015は、発射部材10052の切断部分10053のカートリッジナイフ経路を画定することができ、アンビルナイフスロット10065は、切断部材10053のアンビルナイフ経路を画定することができ、カートリッジナイフ経路は、アンビルナイフ経路と平行でありうる。様々な状況において、カートリッジナイフ経路及びアンビルナイフ経路は、長手方向であり得、一方でいくつかの状況において、カートリッジナイフ経路及びアンビルナイフ経路は湾曲している場合がある。図406〜409を再び参照し、組織厚さコンペンセータ22020は、アンビルナイフスロット10065及びカートリッジナイフスロット22015と位置合わせされうる、組織厚さコンペンセータナイフスロット22025を含む場合があり、これにより、切断部材10052は、カートリッジナイフスロット22015、アンビルナイフスロット10065、及び組織厚さコンペンセータナイフスロット22025を同時に通過することができる。様々な状況において、アンビルナイフスロット10065は、組織厚さコンペンセータナイフスロット22025を超えて延びる場合があり、これにより、発射部材10052のナイフ部分10053が、カートリッジナイフスロット20015、アンビルナイフスロット10065、及び組織厚さコンペンセータナイフスロット22025を同時に通過することができる。組織厚さコンペンセータナイフスロット22025は、切断部分10053の組織厚さコンペンセータナイフ経路を画定することができ、組織厚さコンペンセータナイフ経路は、アンビルナイフ経路及びカートリッジナイフ経路と平行でありうる。様々な状況において、組織厚さコンペンセータナイフ経路は、長手方向であり得、一方で特定の状況において、組織厚さコンペンセータナイフ経路は湾曲している場合がある。上記に加えて、湾曲したエンドエフェクタ、及び湾曲した締結具カートリッジが、米国特許出願公開第2008/0169329号に開示される。2007年1月11日に出願された米国特許出願第11/652,164号、表題「CURVED END EFFECTOR FOR A SURGICAL STAPLING DEVICE」(現在は、米国特許出願公開第2008/0169329号)が本明細書において参考として組み込まれる。このような実施形態において、組織厚さコンペンセータは湾曲している場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、組織厚さコンペンセータは、締結具カートリッジのカートリッジ本体の湾曲と適合するように、湾曲している場合がある。
【0302】
上記に加え、主に図406を参照し、組織厚さコンペンセータナイフスロット22025は、第1群のステープル22030によりステープル適用されうる第1ステープル留め部分22021aと、第2群のステープル22030によりステープル適用されうる第2ステープル部分22021bとの間に延びる場合がある。ナイフスロット22025は、第1ステープル部分22021aを第2ステープル部分22021bに解放可能に接続することができる。使用中、図406に例示されるように、ナイフ部分10053は、ナイフスロット22025を通って遠位方向に前進して、ナイフスロット22025を横切し、第1ステープル部分22021a及び第2ステープル部分22021bを分離することができる。特定の状況において、ナイフスロット22025は、複数のコネクタ又はブリッジ22026を含み、これは、ナイフ部分10053により横切される前に、第1ステープル部分22021a及び第2ステープル部分22021b接続することができる。様々な状況において、コネクタ22026は、少なくとも組織厚さコンペンセータ22020が非圧縮状態にあるときに、第1ステープル部分22021a及び/又は第2ステープル部分22021bと同じ厚さを有する場合がある。少なくとも1つのこのような実施形態において、コネクタ22026、第1ステープル部分22021a、及び/又は第2ステープル部分22021bは、例えば、平坦な、又は少なくとも実質的に平坦な材料の断片から単一で一体的に形成される場合がある。様々な他の状況において、第1ステープル部分22021aは第1厚さを含む場合があり、第2ステープル部分22021bは第2厚さを含む場合があり、コネクタ22026は第3厚さを含む場合があり、第1厚さ、第2厚さ、及び第3厚さのうちの1つ又は2つ以上が、他の厚さと異なる場合がある。ナイフスロット22025は、内部に画定された、例えば、開口部22024などの開口部を更に含みうる。例えば、開口部22024は長尺状である場合があり、ナイフスロット22025に沿って長手方向に延びる場合がある。様々な状況において、ナイフスロット22025内の開口部はいずれかの好適な構成を含みうる。特定の状況において、開口部22024は、例えばレーザー切断操作を利用して形成されうる、コネクタ22026の中間に位置付けられた穿孔を含みうる。いくつかの状況において、例えば、開口部22024及びコネクタ22026が交互の構成で配置されるように、材料のシートを切って開口部22024を設け、組織厚さコンペンセータ22020を形成することができる。他の場合において、開口部22024が既に内部に形成されている、組織厚さコンペンセータ22020が成形されてもよい。様々な状況において、開口部22024の1つ又は2つ以上が、例えば、貫通孔を含んでもよい。様々な状況において、開口部22024の1つ又は2つ以上が、例えば、隙間開口部を含んでもよい。特定の例において、開口部22024の1つ又は2つ以上が貫通孔を含まず、代わりに、例えば、ナイフスロット22025の厚さが低減していてもよい。
【0303】
様々な状況において、例えば、組織厚さコンペンセータ22020の開口部22024は、これがナイフスロット22025の近位端22001から、遠位端22002へと進む際に、長さの増加など、長さが変化する場合がある。あるいは、これらの開口部22024は、これらがナイフスロット22025の近位端22001から遠位端22002に進む際に、長さが低減するか、又はランダムに若しくはあるパターンで変化することがある。ここで図419を参照し、締結具カートリッジ22300の組織厚さコンペンセータ22320は、全体を通じて長手方向に延びるナイフスロット22325を含む場合がある。ナイフスロット22325は、組織厚さコンペンセータ22320内に画定される、一連の開口部22324を含む場合があり、これらは、組織厚さコンペンセータ22320の近位端22321から遠位端22322に向かって見た際に、長さが低減している。例えば、第1最近位開口部22324は最も長い開口部22324を含む場合があり、第2最近位開口部22324は第2の最も長い開口部22324を含む場合があり、第3の最近位開口部22324は、第3の最も長い開口部22324を含む場合があり、以下同様である。様々な状況において、ナイフスロット22325内のコネクタ又はブリッジ22326は、ナイフスロット22325の遠位端22322において、ナイフスロット22325の近位端22321におけるよりも、互いの間隔が近い場合がある。切断部材がナイフスロット22325を通って前進すると、切断部材は、不規則なパターンの抵抗を受けることがあり、これは切断部材が遠位方向に前進するにつれて頻度が増す。組織厚さコンペンセータ22320の近位端22321から、遠位端22322に向かって見た際に、組織厚さコンペンセータ22320内に画定される一連の開口部22324の長さが増加する実施形態において、ナイフスロット22325におけるコネクタ又はブリッジ22326は、ナイフスロット22325の近位端22321において、ナイフスロット22325の遠位端22322におけるよりも互いの間隔が近い場合がある。このような状況において、切断部材がナイフスロット22325を通って前進すると、切断部材は、不規則なパターンの抵抗を受けることがあり、これは切断部材が遠位方向に前進するにつれて頻度が減る。様々な状況において、コネクタ22326は、同じ長さを含む場合があり、一方で他の状況において、コネクタ22326は異なる長さを含む場合がある。
【0304】
上記に加え、再び図406〜408を参照し、アンビル10060が開位置にあるとき、患者組織は、エンドエフェクタ22090のアンビル10060と、カートリッジアセンブリ22000の組織厚さコンペンセータ22020の中間に位置付けられる場合がある。アンビル10060が閉位置に移動するとき、アンビル10060の底面、又は組織接触表面10063が組織Tと接触して、組織Tをカートリッジ本体22010のデッキ表面22011に向かって押すことができる。組織Tは、組織厚さコンペンセータ22020の上面、又は組織接触表面22021と接触することができ、アンビル10060が閉位置に移動するとき、アンビル10060は組織Tを組織厚さコンペンセータ22020に対して圧迫することができ、上記に加え、カートリッジ本体22010のデッキ表面22011に対して組織厚さコンペンセータ22020を圧縮する。様々な状況において、組織厚さコンペンセータ22020は、デッキ表面22011に当接しうる、底面22029を含みうる。いくつかの状況において、組織厚さコンペンセータ22020がカートリッジ本体22010に対して圧迫される前に、底面22029とデッキ表面22011との間に間隙が存在する場合がある。このような状況において、組織厚さコンペンセータ22020はまず、カートリッジ本体22010に対して圧迫される前に、まず、これに向かって並進することができる。組織厚さコンペンセータ22020がカートリッジ本体22010に対して圧縮されるとき、様々な状況において、組織厚さコンペンセータ22020の第1ステープル部分22021a及び/又は第2ステープル部分22021bは横方向に移動しうる。例えば、第1ステープル部分22021a及び/又は第2ステープル部分22021bは、カートリッジナイフスロット22015から横方向に離れるように移動しうる。様々な状況において、コネクタ22026は、第1ステープル部分22021aと第2ステープル部分22021bとの間のこのような横方向の移動を阻止するように構成されうる。様々な状況において、主に図408を参照し、コネクタ22026は、アンビル10060が閉じたときに、第1ステープル部分22021aと第2ステープル部分22021bとの間の、いくらかの横方向の相対移動を可能にするように、伸張するように構成されうる。アンビル10060が再び開く場合、コネクタ22026は、その非伸張構成へと弾性的に戻る、又は少なくとも実質的に戻るように構成されえ、結果として、第1ステープル部分22021a及び第2ステープル部分22021bを、図407に例示されるその元の位置へと、横方向に引き戻す。更に、アンビル10060は、アンビル10060がその閉位置へと移動されるときに、組織Tを圧迫することができる。このような状況において、組織Tは、少なくとも部分的に開口部22024へと流れこむことがある。
【0305】
図407〜409を参照すると、読者は、組織厚さコンペンセータ22020の厚さスロット22025は、その長手方向長さに沿って、第1ステープル部分22021a、及び/又は第2ステープル部分22021bにおけるよりも少ない材料を含むことを認識する。換言すると、第1ステープル部分22021a、及び/又は第2ステープル部分22021bを通じた長手方向の断面が、第1の量の材料を横切し、一方でナイフスロット22025を通じた長手方向断面が、第1の量の材料よりも少ない、第2の量の材料を横切する。
【0306】
上記に加え、一度アンビル10060が適切に位置付けられると、発射部材10052は、図408に例示されるように、遠位方向に前進してステープルを発射し、図409に例示されるように、組織T及びコネクタ22026を切開することができる。様々な状況において、発射部材10052のナイフ部分10053は、開口部22024を通過するときに第1抵抗力を、コネクタ22026を切開するときに、第2のより高い抵抗力を経験しうる。換言すると、組織厚さコンペンセータ22020を切開するためにナイフ部分10053が経験する力は、ナイフ部分10053がコネクタ22026を切開するときに経験される力のパルスと、ナイフ部分10053が開口部22024を通過する際に経験される力の停止との間で交互となる。上記に加え、ここで図414を参照し、組織厚さコンペンセータ22020を切開するためにナイフ部分10053が経験する力は、コネクタ22206及び開口部22024をそれぞれ通過するナイフ部分10053と対応する、力パルス22201及び力停止22202を含みうる、力プロファイル22200により示される。図414に例示されるように、力パルス22201は、ナイフ部分10053にかけられる第2抵抗力F2を含む場合があり、力停止22202は、ナイフ部分10053にかけられる第1抵抗力F1を含む場合があり、第1抵抗力F1は、第2抵抗力F2よりも小さい場合がある。いくつかの状況において、ナイフ部分10053は、ナイフ部分10053が開口部22024を通過する際に、組織厚さコンペンセータ22020を横切するために力を経験しない場合があり、結果として、第1抵抗力F1はゼロと成りうる。このような状況は、開口部22024が例えば、貫通孔及び/又は隙間孔を含む場合に生じうる。いずれにせよ、各力パルス22201の幅は、力パルス22201を生じる、対応するコネクタ22026の長さに対応することがある。例えば、ナイフ部分10053は、第1コネクタ22026を横切するために、距離d0と距離d1との間で移動する際の第1の力パルス22201と、第2コネクタ22026を横切するために距離d2と距離d3との間で移動する際の第2力パルス22201と、第3コネクタ22026を横切するために距離d4と距離d5との間で移動する際の第3力パルス(以下同様)、を経験する場合がある。いずれにせよ、各力パルス22202の幅は、力パルス22202を生じる、対応するコネクタ22024の長さに対応することがある。例えば、ナイフ部分10053は、第1開口部22024を通って距離d1と距離d2との間で移動する際の、第1力停止22202、及び第2開口部22024を通って距離d3と距離d4との間で移動する際の第2力停止22201(及び以下同様)を経験する場合がある。力パルス22201及びコネクタ22026は、それぞれ同じ長さを有するものとして示されているが、力パルス22201及びコネクタ22026が異なる長さを有しうる様々な実施形態が想到される。同様に、力停止22202及び開口部22024は、それぞれ同じ長さを有するものとして示されているが、力停止22202及び開口部22024が異なる長さを有しうる様々な実施形態が想到される。更に、切断部材が、パターンの一部として反復される、パターンなしに反復される、及び/又は全く反復されない、多数のパルスを経験する、他の力プロファイルが想到される。少なくとも1つの状況において、切断部材は、例えば、第1抵抗力を有する第1パルス、第2抵抗力を有する第2パルス、及び第3抵抗力を有する第3パルスを経験することができる。
【0307】
様々な状況において、ここで図415を参照し、力パルス22201は、一定の、又は少なくとも実質的に一定の第2抵抗力F2を表わすことができ、これは力パルス22201の持続時間中に、ナイフ部分10053に適用される。このような一定の力は、例えば、仮想線で例示される、平坦なピーク22203によって示される。他の状況において、力パルス22201は、力パルス22201の持続時間中に変化する、第2の抵抗力F2を表わすことができる。例えば、このような変化する抵抗力F2は、例えば、非平坦なピーク22204によって表わすことができる。少なくとも1つの状況において、非平坦なピークは、高い力点22205と、低い力点22206を含む場合がある。いくつかの状況において、高い力点22205は、例えば、力パルス22201の最初に存在しうる。いくつかの状況において、低い力点22206は、例えば、力パルス22201の最後に存在しうる。
【0308】
上記のように、図415を参照し、ナイフ部分10053は、例えば、組織厚さコンペンセータ22020を横切するための力を経験しうる。様々な状況において、ナイフ部分10053は1)患者組織Tを横切するために経験される力(図416)、2)ナイフ部分10053が組織厚さコンペンセータ22020の横切部を通って摺動する際に経験される抗力(図417)、及び/又は3)ナイフ部分10053が組織Tの横切部を通って摺動する際に経験される抗力(図418)などの、他の力を経験することがある。図416を参照し、患者組織Tを横切するためにナイフ部分10053が経験する力(すなわち、組織切開力)は、力プロファイル22210により表わすことができる。いくつかの状況において、力プロファイル22210aにより表されるように、ナイフ部分10053がその発射ストロークを通って遠位方向に前進する際に、組織切開力は一定でありうる。読者はしかしながら、患者の組織が均一であることは稀であり、したがって、組織厚さは、より厚い及び/又はより硬い、並びにより薄い及び/又はより柔らかい区分を含む。このような状況において、ナイフ部分10053が経験する組織切開力は、発射部材10052の発射ストロークにわたり、変化しうる。更に、ナイフ部分10053が経験する組織切開力は、力プロファイル22210bにより示されるように、発射部材10052の発射ストロークにわたり減少しうる。このような状況は、横切された組織Tからの流体がナイフ部分10053上に蓄積し、ナイフ部分が遠位方向に前進するに伴ってこれがナイフ部分10053を潤滑しうる際に生じうる。更に、ナイフ部分10053が経験する組織切開力は、力プロファイル22210cにより示されるように、発射部材10052の発射ストロークにわたり増加しうる。このような状況は、例えば、組織Tが、ナイフ部分10053により横切される代わりに、ナイフ部分10053により遠位方向に少なくとも部分的に押されるか、又は進められるときに生じうる。
【0309】
ここで図417を参照し、ナイフ部分10053が組織厚さコンペンセータ22020を通過する際に、ナイフ部分10053が経験する抗力が、力プロファイル22220により表されうる。様々な状況において、組織厚さコンペンセータ22020の横切部分は、例えば、ナイフ部分10053が組織厚さコンペンセータ22020を通過する際に、ナイフ部分10053の側部に擦り付けられる場合がある。このような擦り付け動作は、ナイフ部分10053に対して抗力をかける場合があり、これはナイフ部分10053が組織厚さコンペンセータ22020を通って遠位方向に移動する際に、増加しうる。図417に示される力プロファイル22220を参照し、例えば、ナイフ部分10053が新たに横切されたコネクタ22026を通過する、傾斜期間22221の間、抗力は増加することがある。いくつかの状況において、抗力は、ナイフ部分10053が新しい開口部22024を通過する際、特に例えば、開口部22024が隙間スロットを含むとき、停止期間22222にわたって、一定、又は少なくとも実質的に一定のままでありうる。開口部22024がナイフスロット22025の厚さの低減を含む実施形態において、ナイフ部分10053が経験する抗力は、これが組織厚さコンペンセータ22020を通過する際に、例えば、期間22222にわたって増加しうる。ここで図418を参照し、ナイフ部分10053が組織Tを通過する際に、ナイフ部分10053が経験する抗力が、力プロファイル22230により表されうる。様々な条項において、組織Tの横切部分は、例えば、ナイフ部分10053が組織Tを通過する際に、ナイフ部分10053の側部に擦り付けられうる。このような擦り付け動作は、ナイフ部分10053に抗力をかけることがあり、これはナイフ部分10053が組織Tを遠位方向に通過する際に、増加しうる。図418に示される力プロファイル22230を参照し、ナイフ部分10053が遠位方向に前進する際に、増加しうる。
【0310】
上記に加え、組織厚さコンペンセータ切開力、組織切開力、組織厚さコンペンセータ抗力、及び/又は組織抗力が、発射部材10052のナイフ部分10053を鈍化させうる。鈍いナイフは、例えば、好ましい方法により、組織T及び/又は組織厚さコンペンセータ22020を横切することができない場合がある。主に図409を参照し、ナイフ部分10053は、例えば、第1ナイフ縁部ゾーン10053a、第2ナイフ縁部ゾーン10053b、及び/又は第3ナイフ縁部ゾーン10053cを含む場合があり、例えば、第1ナイフゾーン10053aは第2ナイフ縁部ゾーン10053bの垂直方向上に位置付けられ、第2ナイフ縁部ゾーン10053bは、第3ナイフ縁部ゾーン10053cの垂直方向上に位置付けられる。ナイフ部分10053は、いずれかの好適な数の、及び/又は位置のナイフ縁部ゾーンを含むことができ、図409に示されるナイフ縁部ゾーンは、説明目的のために選択されている。上記に加え、第1ナイフゾーン10053aは、組織Tを横切するように構成されえ、一方で第2ナイフ縁部ゾーン10053bは、組織厚さコンペンセータ22020を横切するように構成されうる。結果として、第1ナイフ縁部ゾーン10053aは、上記の、組織切開力、及び/又は組織抗力を経験しうる。このような力は、ナイフ縁部ゾーン10053aを第1の速度で摩耗又は鈍化させうる。第2ナイフ縁部ゾーン10053bは、上記の、組織厚さコンペンセータ切開力、及び/又は組織厚さコンペンセータ抗力を経験しうる。このような力は、第2ナイフ縁部ゾーン10053bを第2の速度で摩耗又は鈍化させうる。様々な状況において、第2速度は、第1速度とは異なる場合がある。いくつかの状況において、組織厚さコンペンセータ切開力、及び組織厚さコンペンセータ抗力の合計は、組織切開力及び組織抗力の合計よりも大きい場合があり、結果として第2速度は第1速度よりも速い場合がある。いくつかの状況において、組織厚さコンペンセータ抗力、及び/又は組織抗力は極僅かでありうる。少なくともいくつかのこのような状況において、組織厚さコンペンセータ切開力は、組織切開力よりも大きい場合があり、結果として第2速度は第1速度よりも速い場合がある。第1速度が第2速度よりも速い、他の実施形態が想到される。
【0311】
上記のように、切断部材10053の第2ナイフ縁部ゾーン10053bは、特に、外科用器具、及び/又はエンドエフェクタ22090の、何回かの使用の後に、第1ナイフ縁部ゾーン10053aにおけるよりも早く摩耗又は鈍化することがある。このような状況において、ナイフ部材10053は、第1ナイフ縁部ゾーン10053aが組織Tを横切するために適切に鋭い状態に到達してもよく、第2ナイフ縁部ゾーン10053bは所望により組織厚さコンペンセータ22020を横切するのに十分なほど鋭くない場合がある。第2ナイフ縁部ゾーン10053bが鈍いとき、例えば、ナイフ部分10053は、組織厚さコンペンセータ22020を切開する前にこれを遠位方向に押す、又は進めることがある。このような状況において、ナイフ部分10053は、組織厚さコンペンセータ22020を少なくとも部分的に移動させるか、又はずらすことがある。上記を鑑み、組織厚さコンペンセータ22020は、第2ナイフ縁部ゾーン10053bの第2摩耗速度は、第1ナイフ縁部ゾーン10053aの第1摩耗速度と等しく、結果として、第1ナイフ縁部ゾーン10053a及び第2ナイフ縁部ゾーン10053bは同じ速度で摩耗しうるように設計されうる。いくつかの状況において、いくつかの予測可能、及び/又は予測不可能な変数により、第1摩耗速度と第2摩耗速度を調整することが不可能な場合があるが、組織厚さコンペンセータ22020は、第1摩耗速度が第2摩耗速度と十分に調整されるように構成されうる。少なくともいくつかのこのような状況において、組織厚さコンペンセータ22020は、外科用器具、及び/又はエンドエフェクタ22090の所定の回数の使用にわたり、第2ナイフ縁部ゾーン10053bが十分に鋭いままであるように、設計される場合がある。例えば、ナイフスロット22025のコネクタ22026の高さ及び長さは、例えば、第2摩耗速度が、発射部材10052のナイフ部分10053が、少なくとも12個の締結具カートリッジ22000を発射するために十分な鋭さを留めるために、十分低くなるように、選択されうる。所定の使用回数の終了時において、第1ナイフ縁部ゾーン10053aは、組織Tを横切するために十分な鋭さを留め、第2ナイフ縁部ゾーン10053bは、締結具カートリッジ22000の組織厚さコンペンセータ22020を横切するために十分な鋭さを留める。様々な状況において、上記に加え、第3ナイフ縁部ゾーン10053cは、例えば、組織T、及び/又は例えば組織厚さコンペンセータ22020を横切しないことがあり、かつ使用中に摩耗しないか、又は実質的に摩耗しないことがある。
【0312】
様々な状況において、上記に加え、ナイフスロット22025のコネクタ22026及び開口部22024の大きさ及び構成は、組織厚さコンペンセータ切開力、及び/又は組織厚さコンペンセータ抗力がより低く、第2ナイフ縁部ゾーン10053bにかかる累積力がより低いか、第1ナイフ縁部ゾーン1053aにかかる累積力に近くなるように、選択されうる。特定の状況において、コネクタ22026の構成は、コネクタ22026が、ナイフ部分10053によってより容易に切開されるように、選択されてもよい。同様に、特定の状況において、コネクタ22026の構成は、これらが、切開された後に、ナイフ部分10053により低い抗力をかけるように、選択されてもよい。
【0313】
図420及び421を参照し、締結具カートリッジ22400は、組織厚さコンペンセータ22420を含む場合があり、これらは、ナイフスロット22425により接続された、第1ステープル部分22421a及び第2ステープル部分22421bを含む場合がある。ナイフスロット22425は、角度付きの長手方向コネクタ22426を含みうる。角度付きの長手方向コネクタ22426は、ナイフスロット22425の近位端22401とナイフスロット22425の遠位端22402との間で延びる場合がある。いくつかの状況において、角度付きの長手方向コネクタ22426は、ナイフスロット22425の全長にわたって延び、他の状況において、角度付き長手方向コネクタ22426はナイフスロット22425の長さよりも短く延びる場合がある。角度付きの長手方向コネクタ22426は、組織厚さコンペンセータ22420の上面22428と、組織厚さコンペンセータ22420の底面22429との間で延びる場合がある。いくつかの状況において、角度付きの長手方向コネクタ22426は、上面22428と底面22429との間の距離全体にわたって延び、他の状況において、角度付き長手方向コネクタ22426は上面22428と底面22429との間の距離よりも短く延びる場合がある。様々な状況において、長手方向コネクタ22426の近位端が、組織厚さコンペンセータの上面22428から延びる場合があり、一方で長手方向コネクタ22426の遠位端は、底面22429から延びる場合がある。あるいは、長手方向コネクタ22426の遠位端が、組織厚さコンペンセータの上面22428から延びる場合があり、一方で長手方向コネクタ22426の近位端は、底面22429から延びる場合がある。様々な実施形態において、長手方向コネクタ22426は薄いブリッジ(すなわち、組織厚さコンペンセータ22420の厚さ全体よりも小さい)、又は一連の薄いブリッジを含む場合があり、これらは例えば、第1群のステープル22030によりステープル適用されうる第1群のステープル部分22421aを、第2群のステープル22030によりステープル適用されうる第2ステープル部分22421bへと接合する。これらの薄い、角度付きのブリッジ、及び/又は長手方向コネクタ22426は、摩耗を、一箇所に集中させるのではなく、第2ナイフ縁部ゾーン10053bにわたり分配させることができる。結果として、様々な状況において、第2ナイフ縁部ゾーン10053bにおいて生じる摩耗は、例えば、第1ナイフ縁部ゾーン10053aにおいて生じる摩耗と等しいか、ほぼこれと等しい場合がある。
【0314】
上記のように、締結具カートリッジは、間隙設定要素10059を含んでもよく、これは、例えば、アンビル10060などのアンビルの移動を制限するように構成されうる。図410〜413をここで参照し、例えば、エンドエフェクタ22190などの外科用締結器具のエンドエフェクタが、締結具カートリッジアセンブリ22100を含む第1ジョー、及びアンビル10060を含む第2ジョーを含む場合がある。第1ジョーは、カートリッジアセンブリ22100を取り外し可能に受容するように構成されうる、ステープルカートリッジチャネル10070を含む場合がある。あるいは、ステープルカートリッジチャネル10070及びカートリッジアセンブリ22100は、一体型ユニットを含む場合がある。様々な実施形態において、アンビル10060は、開位置(図410)と閉位置(図411)との間で動かすことができる。アンビル10060の開位置において、アンビル10060は、患者の組織Tの第1の側に位置付けられえ、カートリッジアセンブリ22100は、例えば、第2の又は組織Tの反対の側に位置付けられうる。アンビル10060が閉位置へと移動されるとき、アンビル10060は、カートリッジアセンブリ22100に対して組織Tを圧縮することができる。あるいは、図395に関し(上記)、カートリッジアセンブリ22100を含む第1ジョーは、アンビル10060に対して移動することができる。いずれにせよ、エンドエフェクタ22190は、上記のように、外科用締結器具のクロージャドライブにより閉鎖されうる。あるいは、例えば、発射部材10052がカートリッジアセンブリ22100の近位端22101(図412)から、カートリッジアセンブリ22100の遠位端22102(図412)に向かって遠位方向に前進する際に、エンドエフェクタ22190は発射部材10052など、発射部材によって閉鎖されうる。エンドエフェクタ22190を閉鎖するために発射部材10052が使用されても、されなくても、発射部材10052は、切断部材10052が近位端22101からカートリッジアセンブリ22100の遠位端22102に向かって前進する際に、例えば、カートリッジアセンブリ22100のカートリッジ本体22110内に取り外し可能に保存されたステープル22130などの締結具を発射するように構成されうる。
【0315】
上記に加え、ステープル22130は、カートリッジ本体22110内に画定されたステープル空洞22112内に可動に位置付けられたステープルドライバ10040により支持されうる。更に、発射部材10052は、発射部材10052が近位端22101から遠位端22102に向かって遠位方向に移動する際に、ステープル発射スレッド10050を前進させるように構成され得、ステープル発射スレッド10050は、ステープルドライバ10040、及びその上に支持されたステープル22130を、アンビル10060に向かって持ち上げるように構成されうる。本質的に、上記に加え、ステープルドライバ10040は、ステープル22130を未発射位置から発射位置へと移動させることができ、ステープル22130は、アンビル10060に接触し、未発射構成と、変形構成との間で変形されうる。上記のように、アンビル10060は、ステープル22130を受容及び変形するように構成されうる、形成ポケット10062を含みうる。ステープル22130は、例えば、ステープル10030(及び/又は本明細書において開示される他のいずれかのステープル)と同じであるか、又はこれと同様であり得、したがって、ステープル22130は本明細書において、更なる詳細は記載されない。しかしながら読者は、ステープル22130は、例えば、それらの未変形構成及び/又は変形構成における、好適な形状、及び/又は好適な寸法(幅及び/又は高さなど)を含む場合があることを理解するであろう。例えば、ステープル22130は特定の状況において、ステープル22130がその未発射位置にあるときに、カートリッジ本体22110のデッキ表面22111の上に延びない高さを含み、一方で他の状況において、ステープル22130は、ステープル22130がその未発射位置にあるときに、ステープル22130の脚部がデッキ表面22111から上方に延びる高さを含む場合があり、これにより、ステープル22130の脚部は、少なくとも部分的に、図410に例示されるカートリッジアセンブリ22100の組織厚さコンペンセータ22110内に埋め込まれている。
【0316】
上記に加え、図410〜413に記載される実施形態を引き続き参照し、カートリッジアセンブリ22100は、カートリッジ本体22110及び組織厚さコンペンセータ22120を含みうる。様々な実施形態において、カートリッジ本体22110は多くの点において、例えば、支持部10010及び/又はカートリッジ本体22010と類似であり得、結果として、このような多くの点は、簡潔性のために本明細書においては反復されない。様々な実施形態において、カートリッジ本体22120は多くの点において、例えば、支持部10020、及び/又は組織厚さコンペンセータ22020と類似であり得、結果として、このような多くの点は、簡潔性のために本明細書においては反復されない。更に、例えば、本出願の他所において開示される組織厚さコンペンセータの材料及び機能、及びこれにまつわる教示は本明細書において反復されないが、読者は、このような組織厚さコンペンセータのこのような材料及び機能、及びこれにまつわる技術は、組織厚さコンペンセータ22120に対しても同等に適用可能であることを理解し、上記のように、その詳細は簡潔性のために反復されない。
【0317】
図410〜413を再び参照し、カートリッジ本体22110は、例えば、そこから延びる第1間隙設定要素22159a及び第2間隙設定要素22159bなどの、1つ又は2つ以上の間隙設定要素を含みうる。図410〜413の実施形態において、2つの間隙設定要素が開示されているが、例えば、1つの空隙要素、又は例えば3つ又は4つ以上の間隙要素など、いずれかの好適な数の間隙要素が使用されうる。様々な状況において、間隙設定要素22159a及び22159bは、カートリッジ本体22110の遠位端22102から延びる場合がある。様々な状況において、間隙設定要素22159a及び22159bは、カートリッジ本体22110の遠位端22103から延びる場合がある。間隙設定要素22159a及び/又は空隙設定要素22159bは、カートリッジ本体22110と一体的に形成されうる。例えば、カートリッジ本体22110並びに間隙設定要素22159a及び22159bは、例えば、射出成形プロセス中に一体的に形成されうる。このような状況において、カートリッジ本体22110並びに間隙設定要素22159a及び22159bは、同じ材料を含みうる。特定の状況において、間隙設定要素22159a及び/又は間隙設定要素22159bは、カートリッジ本体22110と一体的に形成されうる。例えば、カートリッジ本体22110は、内部に開口部が画定されるようにして形成されえ、この開口部は間隙設定要素22159a及び22159bを受容するように構成されうる。このような状況において、カートリッジ本体22110並びに間隙設定要素22159a及び22159bは、同じ材料、及び/又は異なる材料を含みうる。少なくとも1つのこのような状況において、例えば、カートリッジ本体22110は、第1プラスチック材料を含む場合があり、間隙設定要素22159a及び22159bは、第2プラスチック材料を含みうる。いくつかの状況において、例えば、カートリッジ本体22110は、第1プラスチック材料を含む場合があり、間隙設定要素22159a及び22159bは、金属材料を含みうる。様々な状況において、第1間隙設定要素22159a、カートリッジ本体22110内に画定されるナイフスロットに関して第1方向で横方向に位置付けられてもよく、第2間隙設定要素22159bは、カートリッジナイフスロットに関して第2方向で横方向に位置付けられてもよい。換言すると、第1間隙設定要素22159aは、カートリッジナイフスロットの第1の側に位置付けられてもよく、第2間隙設定要素22159bはカートリッジナイフスロットの第2の側に位置付けられてもよい。更に、第1間隙設定要素22159aは、組織厚さコンペンセータ22120内に画定されたナイフスロット22025の第1の側に位置付けられてもよく、第2間隙設定要素22159bは、ナイフスロット22025の第2の側に位置付けられてもよい。このような状況において、ナイフスロット22025は、第1間隙設定要素22159aと第2間隙設定要素22159bとの間に延びてもよい。
【0318】
図410及び411を再び参照し、組織厚さコンペンセータ22120に対して組織Tを圧縮し、カートリッジ本体22110に対して組織厚さコンペンセータ22120を圧縮するために、アンビル10060は、開位置(図410)と、閉位置(図411)との間で移動することができる。より具体的には、アンビル10060の底面10063は、組織厚さコンペンセータ22120の上面22121に対して組織Tを下方に押すために、組織Tに対して下方に位置付けられる場合がある。アンビル10060は、組織厚さコンペンセータ22120の下面22129が、カートリッジ本体22110のデッキ表面22111と接触するように、組織厚さコンペンセータ22120を下方に押すことができる。様々な状況において、アンビル10060は、組織T及びその間の組織コンペンセータ22120を圧縮するために、カートリッジ本体22110の方に移動されえ、アンビル10060の下面10063と、カートリッジデッキ22111との間に間隙22199(図411)が存在する場合がある。特定の状況において、間隙22199が一定の距離範囲内に維持されうることにより、アンビル10060のアンビルポケット10062が、カートリッジ本体22110から所望の距離、又は所望の距離の範囲内に位置付けられ、ステープル22130がカートリッジ本体22110から発射されるときに、ステープル22130が所望の高さ又は所望の高さの範囲内に変形される。
【0319】
上記に加え、エンドエフェクタ22190は、多くの状況において患者の組織をステープル適用及び切開するのに利用されうる。例えば、アンビル10060と組織厚さコンペンセータ20120の中間に血管が位置付けられるとき、患者組織は、カートリッジ本体22110のノーズ22103を超えて延びないことがある。いくつかの状況において、血管は、組織厚さコンペンセータ22120の近位端と、組織厚さコンペンセータ22120の遠位端との間に血管が位置付けられる。例えば、アンビル10060と組織厚さコンペンセータ22120との間に厚い血管が存在するとき、アンビル10060が間隙設定要素22159a及び22159bと接触しない最終位置又は閉位置に到達しうる。このような状況において、間隙22199は、間隙設定要素22159aと22159bの補助なしに、維持することができる。例えば、発射部材10052がそこから延びる1つ又は2つ以上のカムを有する実施形態において、発射部材10052は、間隙22199を制御するために、アンビル10060と係合し、これを位置付けることができる。より具体的には、図413を主に参照し、発射部材10052は、アンビル10060上に画定された1つ又は2つ以上のカム棚部10097と係合するように構成されうる、そこから横方向に延びる上方の一対のカム10049と、カートリッジ本体22110と係合するように構成されうる、そこから横方向に延びる下方の一対のカム10054とを含みうる。発射部材10052が遠位方向に前進すると、上方カム10049及び下方カム10054が協働して、カートリッジ本体22110に対してアンビル10060を位置付け、間隙22199を設定することができる。発射部材10052が、アンビル10060を移動し、間隙22199を設定するように構成されたカム部材を含まないことがある実施形態において、例えば、外科用器具のクロージャ管が、アンビル10060を適所へと枢動させうる。
【0320】
様々な状況において、上記に加え、例えば、アンビル10060と、組織厚さコンペンセータ22120との間に薄い血管が存在するとき、アンビル10060は、間隙設定要素22519a及び22159bと当接する場合がある。このような状況において、間隙設定要素22159a及び22159bは、アンビル10060の移動を拘束することができる。実際、間隙設定要素22159a及び22159bは、アンビル10060とカートリッジデッキ22111との間の最小限の間隙を設定しうる。最小限の間隙が、図411に示されている。様々な状況において、間隙設定要素22159a及び22159bは剛性であり得、アンビル10060によりそこにかけられた圧縮負荷下において、曲がらないか、又は少なくとも実質的に曲がらないことがある。様々な状況において、上記に加え、エンドエフェクタ22190は、組織Tにステープル適用し、これを切開するために使用され得、組織Tの少なくとも一部が、カートリッジ本体22110の遠位ノーズ22103を超えて延びる。いくつかの状況において、結果として、組織Tの一部分が、間隙設定要素22159a及び22159bを超えて延びる場合があり、アンビル10060が間隙22199を設定するように最終位置又は閉位置へと移動し得たとしても、アンビル10060は間隙設定要素22159a及び22159bと直接接さないことがある。いくつかの状況において、図413を参照し、間隙設定要素22159a及び22159bを超えて延びる組織は、非常に薄く、アンビル11060の位置に実質的に影響しないことがある。それでもなお、間隙設定要素22159a及び22159bは、依然としてアンビルの移動を制限することがあり、結果として、アンビル10060と間隙設定要素21259aと22159bとの間に組織が位置付けられていても、間隙22199を設定することができる。
【0321】
上記のように、主に図413を参照し、発射部材10052は、近位端22101から、カートリッジアセンブリ22100の遠位端22102に向かって遠位方向に前進し、カートリッジ本体22110からステープル22130を発射することができる。上記に加え、発射部材10052は、発射部材10052が遠位方向に前進するに従い、アンビル10060と、組織厚さコンペンセータ22120との間に位置付けられた組織を横切するように構成されうる、ナイフ部分10053を含みうる。様々な状況において、結果として、発射部材10052組織Tをステープル適用し、同時に切断するように構成されうる。いくつかの状況において、発射プロセスは、少なくとも部分的に切断プロセスに先行してもよい。換言すると、切断プロセスは、発射プロセスより遅れる場合がある。いくつかの状況において、組織Tの一部がステープル適用され、その後切開されうる。
【0322】
本明細書において開示される装置は、1回の使用の後に廃棄されるような設計とするか、又は複数回使用されるような設計とすることができる。しかしながら、いずれの場合も、装置は少なくとも1回の使用後、再使用のために再調整されうる。再調整は、装置の分解と、これに続く洗浄と、又は特定部品の交換と、及びその後の再組立と、の任意の組み合わせを含むことができる。詳細には、装置は分解可能であり、装置の任意の数の特定片又は部材を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り除くことができる。特定の部材の洗浄及び/又は交換に際し、装置を再調整施設において、あるいは外科手術の直前に手術チームが再組み立てしてから、その後の使用に供することができる。当業者であれば、装置の再調整に、分解、洗浄/交換、及び再組み付けのための様々な技術を利用できる点を、認識するであろう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整された装置は、全て、本出願の範囲内にある。
【0323】
好ましくは、本明細書に述べられる本発明は、手術の前に処理される。まず、新品の又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄される。次いで器具を滅菌してもよい。1つの滅菌法では、プラスチック又はTYVEKバッグなどの閉鎖及び封止容器に器具を入れる。次いで容器及び器具を、ガンマ線、X線又は高エネルギー電子線などの、容器を貫入することができる放射線野の中に置く。この放射線によって器具の表面上及び容器内の細菌が死滅する。滅菌された器具は、その後、無菌容器内に格納することができる。封止された容器は医療施設において開封されるまで器具を無菌状態に保つ。
【0324】
本明細書で説明した様々な実施形態は、手術用ステープル留め器具で使用するためのステープルカートリッジ内に取り外し可能に格納されたステープルと関連させて説明されている。いくつかの状況において、ステープルは、手術用ステープラのアンビルと接触すると変形するワイヤを含んでももよい。そのようなワイヤは、例えばステンレス鋼などの金属、及び/又は任意の他の好適な材料から構成されたものでよい。そのような実施形態及びその教示は、任意の好適な締結器具と共に使用するための締結具カートリッジ内に着脱可能に格納される締結具を有する実施形態に適用されることができる。
【0325】
本明細書に記載の様々な実施形態は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジに接着させる、かつ/又はステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジと共に使用するために、組織厚さコンペンセータの文脈で記述される。このような組織厚さコンペンセータを使用して、ステープルカートリッジの1つの端部から別の端部への組織厚の変化、又は、1つのステープル又は締結具で捕捉した組織厚の変化を、他のものと比較したときに、補正しうる。また、このような組織厚さコンペンセータを使用して、ステープルカートリッジの1つの側面から他の側面の組織厚の変化を補正できる。そのような実施形態及びその教示は、ステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジに取り付けられる材料、及び/又はステープルカートリッジ及び/又は締結具カートリッジと共に使用するための材料の実施形態(層(複数可))に適用されうる。層には、バットレス材料を含みうる。
【0326】
本明細書で説明した各種の実施形態は、線形エンドエフェクタ及び/又は線形締結具カートリッジとの関連で説明されている。そのような実施形態及びその教示は、例えば円形の及び/又は起伏のあるエンドエフェクタなど、非線形エンドエフェクタ及び/又は非線形締結具カートリッジに適用されることができる。例えば、非線形のエンドエフェクタを含む様々なエンドエフェクタが、2011年2月28日に出願された、米国特許出願番号第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」(現在、米国特許出願公開第2011/0226837号)に開示され、これは本明細書においてその全体が参照として組み込まれる。加えて、2012年9月29日出願の米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」(現在米国特許出願公開第2012/0074198号)は、本明細書においてその全体が参照として組み込まれる。2008年2月15日出願の米国特許出願の第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」(現在米国特許出願第7,980,443号)も、本明細書においてその全体が参照として組み込まれる。
【0327】
全体又は部分において、本明細書に参照により援用されるものとされるいずれの特許公報又は他の開示物も、援用される内容が現行の定義、記載、又は本開示に記載されている他の開示物と矛盾しない範囲でのみ本明細書に援用するものとする。このように及び必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に援用される任意の矛盾する事物に取って代わるものとする。本明細書に参照により援用するものとされているが、既存の定義、見解、又は本明細書に記載された他の開示内容と矛盾する全ての内容、又はそれらの部分は、援用された内容と既存の開示内容との間にあくまで矛盾が生じない範囲でのみ援用するものとする。
【0328】
以上、本発明を例示的な設計を有するものとして説明したが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に改変することができる。したがって、本出願はその一般的原理を利用した本発明のあらゆる変形、使用、又は適応を網羅するものとする。更に、本出願は、本発明が関連する技術分野における既知の又は従来の実施に含まれるところの本開示からの発展形を網羅するものとする。
【0329】
〔実施の態様〕
(1) 締結具カートリッジアセンブリであって、
締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記組織厚さコンペンセータは、
第1の所定の軌道に沿って延びる第1開口部、及び
第2の所定の軌道に沿って延びる第2開口部を含む、組織厚さコンペンセータと、
前記締結具空洞内に取り外し可能に位置付けられた締結具であって、前記締結具は、
前記第1開口部と位置合わせされ、前記第1の所定の軌道に沿って可動である第1脚部、及び
前記第2開口部と位置合わせされ、前記第2の所定の軌道に沿って可動である第2脚部を含む、締結具とを含む、締結具カートリッジアセンブリ。
(2) 前記第1の所定の軌道が、前記第2の所定の軌道と平行である、実施態様1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(3) 前記締結具が締結具軸に沿って可動であり、前記第1脚部及び前記第2脚部は前記締結具軸と平行である、実施態様2に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(4) 前記第1脚部が前記第1の所定の軌道に沿って移動するとき、前記第1脚部と前記第1開口部との間に隙間が画定される、実施態様1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(5) 前記第2開口部は、前記第2脚部よりも幅広い、実施態様1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【0330】
(6) 前記第1開口部、及び前記第2開口部が、少なくとも部分的に、前記組織厚さコンペンセータを通って延びる、実施態様1に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(7) 締結具カートリッジアセンブリであって、
締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
第1脚部及び第2脚部を含む締結具であって、前記締結具は、未発射構成から発射構成へと可動である、締結具と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記組織厚さコンペンセータは、
少なくとも部分的に前記組織厚さコンペンセータを通って画定される第1隙間経路、及び
少なくとも部分的に前記組織厚さコンペンセータを通って画定される第2隙間経路を含み、前記締結具が前記未発射構成から前記発射構成へと移動するときに、前記第1脚部は前記第1隙間経路に沿って移動し、前記第2脚部は前記第2隙間経路に沿って移動する、組織厚さコンペンセータとを含む、締結具カートリッジアセンブリ。
(8) 前記第1隙間経路が前記第2隙間経路と平行である、実施態様7に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(9) 前記第1隙間経路は前記第1脚部よりも長い、実施態様7に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(10) 前記第2脚部が前記第2隙間経路に沿って移動するとき、前記第2脚部と前記組織厚さコンペンセータとの間に間隙が画定される、実施態様7に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【0331】
(11) 締結具カートリッジアセンブリであって、
締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
締結具脚部を含む締結具であって、前記締結具脚部は、脚部長さを画定する、締結具と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記組織厚さコンペンセータは、前記締結具脚部と位置合わせされた所定の開口を含み、前記所定の開口は、前記脚部長さよりも大きな開口長さを画定する、組織厚さコンペンセータとを含む、締結具カートリッジアセンブリ。
(12) 前記締結具は、未発射構成と発射構成との間で締結具軸に沿って移動し、前記所定の開口が、前記締結具軸と平行な軸に沿って延びている、実施態様11に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(13) 前記締結具脚部が脚部幅を画定し、前記所定の開口は、前記脚部幅よりも大きな開口幅を更に含む、実施態様11に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(14) 前記所定の開口は、開口軌道を更に含み、前記締結具脚部は、前記開口軌道と適合する脚部軌道を更に含む、実施態様11に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(15) 締結具カートリッジアセンブリであって、
締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
締結具脚部を含む締結具であって、前記締結具脚部は脚部直径を画定する、締結具と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記組織厚さコンペンセータは、前記締結具脚部と位置合わせされた所定の開口を含み、前記所定の開口は前記脚部直径よりも大きな開口直径を画定する、組織厚さコンペンセータとを含む、締結具カートリッジアセンブリ。
【0332】
(16) 前記カートリッジ本体はデッキを含み、前記所定の開口は、前記デッキと垂直な軸に沿って前記カートリッジ本体内へと延びる、実施態様15に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(17) 前記締結具脚部が脚部長さを画定し、前記所定の開口は、前記脚部長さよりも大きな開口長さを更に含む、実施態様15に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(18) 前記所定の開口は、開口軌道を更に含み、前記締結具脚部は、前記開口軌道と適合する脚部軌道を更に含む、実施態様15に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
(19) 締結具カートリッジアセンブリであって、
複数の締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
複数の締結具であって、前記締結具は未発射構成から発射構成へと可動である、複数の締結具と、
前記カートリッジ本体に対して解放可能に固定された組織厚さコンペンセータであって、前記締結具は、前記締結具が前記未発射構成から前記発射構成へと移動するときに、少なくとも部分的に前記組織厚さコンペンセータを通って移動し、前記組織厚さコンペンセータは前記締結具と前記組織厚さコンペンセータとの間の摩擦を低減するための隙間手段(clearance means)を含む、組織厚さコンペンセータとを含む、締結具カートリッジアセンブリ。
(20) 前記締結具はそれぞれ、前記締結具が前記未発射構成にあるときに、前記組織厚さコンペンセータ内に少なくとも部分的に埋め込まれているステープル脚部を更に含む、実施態様19に記載の締結具カートリッジアセンブリ。
【0333】
(21) 患者組織を締結するための締結具カートリッジアセンブリであって、前記締結具カートリッジアセンブリは、
複数の締結具空洞を含むカートリッジ本体と、
複数の締結具であって、前記締結具は未発射構成から発射構成へと可動である、複数の締結具と、
組織厚さコンペンセータであって、前記締結具は、前記締結具が前記未発射構成と前記発射構成との間で移動するときに、前記患者組織の一部、及び前記組織厚さコンペンセータの一部を捕捉するように構成されている、組織厚さコンペンセータと、
前記患者組織が占めていない、前記締結具内の空間を占める(consume)ように、前記組織厚さコンペンセータを再形成するための膨張手段とを含む、締結具カートリッジアセンブリ。
図1
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図1A
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