(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1、6または15記載の発光ダイオードドライバ、請求項9、10または19記載の発光ダイオードモジュール、ならびに請求項14または23記載のシステムが提供される。従属請求項には別の実施形態が定義されている。
【0008】
1つの実施例によれば、発光ダイオードドライバが提供され、この発光ダイオードドライバは、
差動型の第1のインタフェースと、
シングルエンド型の第2のインタフェースと、を有しており、
発光ダイオードドライバは、第1のインタフェースを介して、双方向の差動型のバス通信プロトコルに従いスレーブとして通信し、第2のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信し、第1のインタフェースと第2のインタフェースとの間での信号の引き渡しを行い、1つまたは複数の発光ダイオードに、第1のインタフェースを介して受信した信号に依存して、電力を供給する、ように構成されている。
【0009】
1つの別の実施例によれば、発光ダイオードドライバが提供され、この発光ダイオードドライバは、
少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェース、を有しており、
発光ダイオードドライバは、少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信するように構成されており、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、少なくとも1つのインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給する、ように構成されている。
【0010】
1つの別の実施例によれば、発光ダイオードモジュールが提供され、この発光ダイオードモジュールは、
第1の発光ダイオードドライバを有しており、この第1の発光ダイオードドライバは、
差動型の第1のインタフェースと、
シングルエンド型の第2のインタフェースと、を有しており、
発光ダイオードドライバは、第1のインタフェースを介して、双方向の差動型のバス通信プロトコルに従いスレーブとして通信し、第2のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信し、第1のインタフェースと第2のインタフェースとの間での信号の引き渡しを行い、1つまたは複数の発光ダイオードに、第1のインタフェースを介して受信した信号に依存して、電力を供給する、ように構成されており、
第1の発光ダイオードドライバは、さらに、
電力を供給するための第1の発光ダイオードドライバに対応付けられている、発光ダイオードの第1のグループ、を有しており、
発光ダイオードモジュールは、さらに、
少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバを有しており、この少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバは、
少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェース、を有しており、
発光ダイオードドライバは、少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信するように構成されており、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、少なくとも1つのインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給する、ように構成されており、
少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバは、さらに、
電力を供給するための少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの1つの第2の発光ダイオードドライバにそれぞれが対応付けられている、発光ダイオードの少なくとも1つの第2のグループと、
第1の発光ダイオードドライバの第2のインタフェースと、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースそれぞれと、に接続されている、シングルエンド型のバスシステムと、を有している。
【0011】
1つの別の実施例によれば、発光ダイオードモジュールが提供され、この発光ダイオードモジュールは、
第1の回路を有しており、この第1の回路は、
差動型の第1のインタフェースと、
シングルエンド型の第2のインタフェースと、を有しており、
第1の回路は、第1のインタフェースを介して、双方向の差動型のバス通信プロトコルに従いスレーブとして通信し、第2のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信し、第1のインタフェースと第2のインタフェースとの間での信号の引き渡しを行う、ように構成されており、
発光ダイオードモジュールは、さらに、
少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバを有しており、この少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバは、
少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェース、を有しており、
発光ダイオードドライバは、少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信するように構成されており、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、少なくとも1つのインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給する、ように構成されており、
少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバは、さらに、
電力を供給するための少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの1つの第2の発光ダイオードドライバにそれぞれが対応付けられている、発光ダイオードの少なくとも1つの第2のグループと、
第1の発光ダイオードドライバの第2のインタフェースと、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースそれぞれと、に接続されている、シングルエンド型のバスシステムと、を有している。
【0012】
1つの別の実施例によれば、発光ダイオードドライバが提供され、この発光ダイオードドライバは、
少なくとも1つの差動型のインタフェース、を有しており、
発光ダイオードドライバは、少なくとも1つの差動型のインタフェースを介して、双方向の差動型のバスプロトコルに従いスレーブとして通信するように構成されており、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、少なくとも1つのインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給する、ように構成されている。
【0013】
発光ダイオードモジュールは、
複数の発光ダイオードドライバを有しており、この発光ダイオードドライバは、
少なくとも1つの差動型のインタフェース、を有しており、
発光ダイオードドライバは、少なくとも1つの差動型のインタフェースを介して、双方向の差動型のバスプロトコルに従いスレーブとして通信するように構成されており、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、少なくとも1つのインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給する、ように構成されており、
発光ダイオードドライバは、さらに、
電力を供給するための複数の発光ダイオードドライバの1つの発光ダイオードドライバにそれぞれが対応付けられている、発光ダイオードの複数のグループと、
発光ダイオードドライバの少なくとも1つの差動型のインタフェースそれぞれに接続されている、差動型のバスシステムと、を有している、
発光ダイオードモジュール。
【0014】
上記の要約は、多くの実施例についての簡潔な概観に過ぎず、制限を意図したものと解されるべきではない。特に、さらなる実施例は、上記の特徴とは異なる特徴を有することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、種々の実施例を詳細に説明する。実施例のそれらの説明は、制限を意図したものと解されるべきではなく、例示のために用いられる。特に、別の実施例は、明示的に図示および記載した特徴および/または代替的な特徴よりも少ない特徴を有している場合もある。また付加的な特徴、特に従来の発光ダイオードドライバおよび発光ダイオードモジュールにおいて使用される特徴を提供することもできる。
【0017】
図面において、同一のコンポーネントまたは相互に対応するコンポーネントには、同一の参照符号を付しており、繰り返しの記載は省略している。実施例のうちの1つについて、特にそれらの1つまたは複数のコンポーネントに関して記載するヴァリエーションおよび変化形は、別の実施例にも適用することができ、特にその別の実施例における対応するコンポーネントに適用することができる。
【0018】
図1は、1つの実施例によるシステム10を示す。システム10は、制御ユニット11および1つまたは複数の発光ダイオードモジュール、図示した例においては2つの発光ダイオードモジュール15A、15B(まとめて発光ダイオードモジュール15と記す)を有している。ここで、図示した発光ダイオードモジュール15の2つという個数は単なる例と解されるべきであり、ただ1つの発光ダイオードモジュール15または2つより多くの発光ダイオードモジュール15を提供することもできる。
【0019】
この場合、制御ユニット11は、電子制御ユニット(ECU)であり、また自動車の用途では、例えば自動車内の制御ユニットであってよく、また建築の用途では、建築物内の制御ユニットであってよい。しかしながら、
図1のシステム10の用途は、自動車および建築物に限定されるものではない。
【0020】
制御ユニット11は、給電回路12を有しており、この給電回路12は、(例えば自動車バッテリまたは家屋内の電源から給電される)外部の給電部から、給電線111において発光ダイオードモジュール15に対する給電電圧を提供するように構成されている。別の実施例では、制御ユニット11外の装置からも給電線111への給電を行うことができる。給電回路12は、このために、特に従来の変圧器、例えば交流電流/直流電流変換器および直流電流/直流電流変換器を含むことができ、これによって給電線111においては所望の給電電圧が提供される。
【0021】
制御ユニット11は、さらに、マイクロ制御部13およびトランシーバ14を有している。マイクロ制御部(MCU:micro control unit)13においては、特に、発光ダイオードモジュール15を制御するアプリケーションプログラムが実行される。アプリケーションプログラムの種類は、各用途に依存する。例えば、アプリケーションプログラムによって、スイッチ(方向指示器、電気のスイッチなど)の操作に基づいて、発光ダイオードモジュール15が制御され、相応の照明機能がオン・オフされる。
【0022】
最後に、制御ユニット11は、差動バス19を介して発光ダイオードモジュール15とデータを交換するためにトランシーバ14を含んでいる。差動バス19を使用することによって、比較的僅かな配線の手間で、発光ダイオードモジュール15との通信が実現される。バス19が差動バスであることによって、多くの実施例においては、シングルエンド型のバスに比べて、電波障害に対してより高い耐性を達成することができる。
【0023】
図1のシステム10においては、制御ユニット11がバス19におけるマスタであり、また発光ダイオードモジュール15がバス19におけるスレーブである。すなわちシステム10の図示した実施例においては、単一のマスタ(この場合には制御ユニット11)が起点となるバスプロトコルを使用することができる。すなわち、この種の実施例においては、複数のマスタ間の調停を省略することができる。別の実施例においては、発光ダイオードモジュールを制御する、例えば複数の制御ユニットの形態の複数のマスタを設けることもでき、この種の実施例においても、発光ダイオードモジュール15はスレーブであると考えられる。
【0024】
これはCAN(Controller Area Network)プロトコルとは異なる。CANでは、各バス加入者がマスタであると考えられるので、データリンク層(セキュリティ層)(OSI参照モデルのレイヤ2;英語:data link layer)において常に調停が予定されており、したがって実現がより煩雑となる。
【0025】
しかしながら、多くの実施例においては、物理層(ビット伝送層)(OSI参照モデルのレイヤ1;英語physical layer)が、例えばCAN規格の種々の実現形態に関して、ISO11898−1:2003、ISO11898−2:2003、ISO11898−3:2006およびISO11898−5:2007において定義されているようなCANプロトコルの物理層に対応することができる。このことは、実際のドライバ回路および使用される信号レベルが、CANバスの実際のドライバ回路および使用される信号レベルに対応できることを意味している。このことは、例えば、制御ユニット11のトランシーバ14として、また発光ダイオードモジュール15における相応のトランシーバとして、以下にさらに記載するように従来のCANトランシーバを使用することができ、その場合に、それらのCANトランシーバは、(例えば、調停が行われない、かつ/またはシグナリングが簡略化された)修正されたプロトコルに従うだけで制御されるという利点を有している。
【0026】
図示した実施例においては、差動バス19を介する通信が半二重通信であると考えられる。つまり、差動バス19においては、特定の時点において、制御ユニット11から発光ダイオードモジュール15A、15Bのうちの一方へのデータ伝送が行われるか、または発光ダイオードモジュール15A、15Bのうちの一方から制御ユニット11へのデータ伝送が行われ、その際に、他方の各発光ダイオードモジュール15A、15Bはバスにおいていわば「傍聴」している。このために、制御ユニット11は、例えば、発光ダイオードモジュール15A、15B(またはそこにおけるドライバ回路)のうちの一方に宛てられたメッセージを送信し、続いて、宛先となった発光ダイオードモジュールはそのメッセージに応答する。
【0027】
次に、
図1の実施例における発光ダイオードモジュール15A、15Bの構造を詳細に説明する。ここで、
図1の実施例においては、発光ダイオードモジュール15A、15Bが同じ構造を有している。したがって、以下では、発光ダイオードモジュール15Aについてのみ記載するが、その記載は発光ダイオードモジュール15Bについても当てはまる。別の実施例においては、異なる構造の発光ダイオードモジュールをシステムにおいて使用できることを言及しておく。例えば、後続の図面を参照しながら記載する種々の発光ダイオードモジュールを、
図1に示した発光ダイオードモジュール15とシステムにおいて組み合わせることができる。
【0028】
発光ダイオードモジュール15Aの種々のコンポーネントを、例えばプリント回路基板(PCB:printed circuit board)または他の支持体に配置することができる。発光ダイオードモジュール15Aは、1つの第1の発光ダイオードドライバ16と、複数の第2の発光ダイオードドライバと、を有しており、後者に関してはそれらのうちの2つの第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bが図示されている。ここで、発光ダイオードドライバ17A、17Bの2つという個数は単なる例と解されるべきであり、ただ1つの第2の発光ダイオードドライバまたは2つより多くの発光ダイオードドライバを提供することもできる。
【0029】
第1の発光ダイオードドライバ16は、差動バス19を介して制御ユニット11と通信する。ここで、第1の発光ダイオードドライバ16は、バス19におけるスレーブである。したがって、既に説明したように、制御ユニット11は、
図1の例ではバス19における単一のマスタであり、下記において詳細に説明するように同期も設定する。
【0030】
発光ダイオードドライバ16、17A、17Bの各々には、複数の発光ダイオードが対応付けられている。つまり、発光ダイオードドライバ16には複数の発光ダイオード18Aが対応付けられており、発光ダイオードドライバ17Aには複数の発光ダイオード18Bが対応付けられており、また発光ダイオードドライバ17Bには複数の発光ダイオード18Cが対応付けられている。
図1図示されている発光ダイオードの個数は、単に例である。発光ダイオードおよび発光ダイオードドライバの個数は、発光ダイオードモジュール15A、15B間で異なっていてもよい。
【0031】
各発光ダイオードドライバ16、17A、17Bは、制御部11が送信した制御信号に依存して、自身に対応付けられている発光ダイオードを選択的に制御し、例えばすべての発光ダイオードを一緒に制御するか、発光ダイオードをグループで制御するか、または発光ダイオードを個別に制御する。この制御の実現形態は各用途にも依存し、特に、例えば光が流れて見えるような効果などの特定の光効果が達成されるべきか否かに依存する。つまり、発光ダイオードドライバ16、17A、17Bはそれぞれ、1つまたは複数の照明機能、例えばアクティブ状態の発光ダイオードおよび非アクティブ状態の発光ダイオードの種々の設定、および/または発光ダイオードの種々の輝度を実現することができる。発光ダイオードの種々の輝度を、ここでは例えば、発光ダイオードを流れる電流の閉ループ制御、発光ダイオードのパルス幅変調(PWM:pulse width modulation)制御または発光ダイオードのパルス密度変調(PDM:pulse density modulation)制御によって行うことができる。
【0032】
このために、発光ダイオードドライバ16は、第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bとシングルエンド型のバス110を介して通信し、このシングルエンド型のバス110は、図示した例においては、送信線(TX)および受信線(RX)を有している。送信線を介して、信号は第1の発光ダイオードドライバ16から第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bに送信され、また受信線を介して、信号は2つの発光ダイオードドライバ17A、17Bから第1の発光ダイオードドライバ16に送信される。制御ユニット11が、第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bに問い合わせを行えるようにするために、ここでは、第1の発光ダイオードドライバ16が、信号を差動バス19からシングルエンド型のバス110に引き渡す。例えば、下記においてさらに詳細に説明するように、発光ダイオードドライバ16、17A、17Bの問い合わせを、それぞれの所属のアドレスを介して行うことができる。この場合、例えば、第1の発光ダイオードドライバ16は、自身に対応付けられている発光ダイオード18Aを、第1の発光ダイオードドライバ16宛ての、制御ユニット11からのメッセージに基づき制御し、また第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bのうちの一方宛てのメッセージをシングルエンド型のバス110に引き渡し、それらのメッセージを転送させる。この種の引き渡しを、例えば変圧器を介してそれ自体公知のやり方で行うことができる。
【0033】
第1の発光ダイオードドライバ16と第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bとの結線は、ここではいわゆるスター結線である。つまり、シングルエンド型のバス110の線路対が、発光ダイオードドライバ17A、17Bのそれぞれへと分岐している。例えば発光ダイオードドライバにおける測定が1つまたは複数の発光ダイオードの故障を示す場合には、受信線RXを介して、続いて差動バス19を介して、例えば診断メッセージなどを発光ダイオードモジュール15Aから制御ユニット11に送信することができる。
図1の実施例では、シングルエンド型のバス110を介する通信が同様に半二重通信であると考えられ、この半二重通信では、所定の時点において、第1の発光ダイオードドライバ16から、第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bうちの宛先となっている発光ダイオードドライバへの通信が行われるか、またはそれとは反対方向の通信が行われ、この場合、他方の(宛先となっていない)発光ダイオードドライバ17A、17Bはそれぞれ「傍聴」している。
【0034】
別の実施例においては、単極性のバス110の代わりに、差動バス19に応じた差動バスを使用できることを言及しておく。この場合には、第1の発光ダイオードドライバ16が、差動バス19およびシングルエンド型のバス110間の引き渡しを行う必要はない。さらに別の実施例においては、第1の発光ダイオードドライバ16の代わりに、差動バス19からシングルエンド型のバス110への引き渡しのみを行い、それ自体では発光ダイオードを制御しない回路を提供することができる。
【0035】
すなわち、
図1の実施例においては、発光ダイオードモジュール15A内では、シングルエンド型のバス(シングルエンド型のバス110)が使用され、その一方で、外部への通信(制御ユニット11への通信)には差動バスが使用される。
【0036】
図2には、
図1のシステム10の実現例がシステム20として図示されている。
図2には、既に記載した制御ユニット11が示されており、この制御ユニット11は、同様に既に記載した差動バス19を介して、第1の発光ダイオードドライバ26と通信する。第1の発光ダイオードドライバ26は、
図1の第1の発光ダイオードドライバ16の実現例を表す。第1の発光ダイオードドライバ26は、ここでは参照符号110Aで表されている送信線と、ここでは参照符号110Bで表されている受信線と、を備えたシングルエンド型のバス110を介して、1つまたは複数の第2の発光ダイオードドライバと通信する。ここでは、それらの第2の発光ダイオードドライバのうち、2つの発光ダイオードドライバ27A、27Bが図示されている。発光ダイオードドライバ27A、27Bは、
図1の第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bの実現例を表す。
図2の発光ダイオードドライバ26、27A、27Bの種々のコンポーネントを1つの共通の集積回路として提供することができ、また種々のブロックで表示しているのは、単に種々の機能を例示するために過ぎない。しかしながら、基本的には、別個の集積回路として提供することもできる。例えば、それらの機能を、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ、組み込みマイクロコントローラ(英語:embedded microcontroller)または特定用途向け集積回路(ASIC)によって実現することができるが、しかしながら実現形態はそれらに限定されるものではない。
【0037】
図2の第1の発光ダイオードドライバ26は、差動バス19およびシングルエンド型のバス110を介する通信のため、またバス19、110間での信号の引き渡しのためのトランシーバ回路21を含んでいる。トランシーバ回路21は、上記において既に説明したように、多くの実施例において、差動バス19を介する通信のために、従来のCANトランシーバに相当するものであってよいが、しかしながらこの従来のCANトランシーバを、同様に上記において説明したように、別のプロトコルで、特に調停が行われないプロトコルで制御することができる。さらに、第1の発光ダイオードドライバ26は、給電回路22を有しており、この給電回路22でもって、1つまたは複数の内部給電電圧(例えば、差動バス19および/またはシングルエンド型のバス110を介して信号を送信するための電圧)を生成することができる。さらに、第1の発光ダイオードドライバ26は、ドライバ回路25を有しており、このドライバ回路25を介して、第1の発光ダイオードドライバ26に対応付けられている発光ダイオード(例えば発光ダイオード18A)に電流を選択的に供給することができる。ここでは、ドライバ回路25を従来通りのあらゆるやり方で実現することができる。
【0038】
第1の発光ダイオードドライバ26は、プロトコル処理装置(プロトコルハンドラ)23およびアドレッシング装置24を有している。
【0039】
アドレッシング装置24は、制御ユニット11から送信されるメッセージのアドレスを理解して、それらのメッセージが第1の発光ダイオードドライバ26に指定されたものであるのか、または別の発光ダイオードドライバ27A、27Bに指定されたものであるのかを確認する。メッセージが第1の発光ダイオードドライバ26に指定されたものである場合、プロトコル処理装置23はメッセージを解析し、例えばそのメッセージに応じてドライバ回路25を制御し、それによって発光ダイオードが制御される。それ以外の場合、メッセージはシングルエンド型のバス110A、110Bに転送される。ここでは、使用されるアドレッシングスキームに応じて、シングルエンド型のバス110を介する通信のための、各発光ダイオードモジュールの内部フォーマットへのアドレスの変換も行うことができる。
【0040】
さらに、多くの実施例においては、アドレッシング装置をアドレスの初期化に利用することができる。多くの実施例においては、すべての発光ダイオードドライバ26、27A、27Bが最初は同じアドレスを有していると考えられる。この場合、制御ユニット11から、このアドレスで、接続されている最初の発光ダイオードドライバ、この場合には第1の発光ダイオードドライバ26への問い合わせが先ず行われ、この第1の発光ダイオードドライバ26にアドレスが割り当てられる。このアドレス割り当てが行われるまで、アドレッシング装置24は、アドレス割り当てに使用されるこの種のアドレスメッセージの、第2の発光ダイオードドライバ27A、27Bへの転送をブロックする。アドレスメッセージは、一般的に、スレーブに割り当てられたアドレスを含むメッセージであり、したがって、システム内のアドレスを与えるために使用される。後続のアドレスメッセージは、発光ダイオードドライバ27A、27Bに転送され、それらの発光ダイオードドライバ27A、27Bにアドレスが割り当てられる。ここでは、例えば、この種のアドレス割り当てメッセージに最初に応答した発光ダイオードドライバ27A、27Bがその都度のアドレスを取得することができる。下記において詳細に説明する別の種類のバス結線では、アドレス割り当てを逐次的に行うこともできる。別の実施例においては、発光ダイオードドライバ26、27A、27Bが、制御ユニット11によって利用することができる、固定的に割り当てられたアドレスを有することもできる。
【0041】
さらに別の実施例においては、発光ダイオードモジュールにおいて、工場で決定された内部アドレスを規定することができる。つまり、第1の発光ダイオードドライバ26はアドレス0を有することができ、第2の発光ダイオードドライバ27Aはアドレス1を有することができ、また第2の発光ダイオードドライバ27Bはアドレス2を有することができる。初期化の間に、制御ユニット11は、対応付けられるべきアドレスを含んでいる逐次的なアドレスメッセージを第1の発光ダイオードドライバ26に送信し、第1の発光ダイオードドライバ26は、それらのアドレスを内部のアドレスに順次割り当てる。動作時に、アドレッシング装置は、上記において既に簡単に説明したように、制御ユニット11によって割り当てられた「外部の」アドレスを内部アドレスに変換する。
【0042】
したがって、
図2の実施例において、種々の種類のアドレッシングが行われる。
【0043】
第2の発光ダイオードドライバ27A、27Bは、
図2の実施例において同じ構造を有している。したがって、以下では第2の発光ダイオードドライバ27Aについてのみ記載する。第2の発光ダイオードドライバ27Aは、発光ダイオードドライバ26のドライバ回路25に相当するドライバ回路25を含んでおり、このドライバ回路25を介して、対応付けられている発光ダイオード(例えば、
図1の発光ダイオード18B)に電流を選択的に供給することができる。さらに、発光ダイオードドライバ27Aは、プロトコル処理装置28を有しており、このプロトコル処理装置28は、到来したメッセージを、そのメッセージが発光ダイオードドライバ27A宛てであるか否かについて(アドレスに基づいて)検査し、またそうである場合には、例えばドライバ回路25をこのメッセージに基づき制御する。さらに、プロトコル処理装置28は、制御ユニット11からの問い合わせに対して、例えば発光ダイオードドライバ27Aおよび/または対応付けられている発光ダイオードの診断状態に関する応答メッセージを生成することができる。
【0044】
プロトコル処理装置23は、さらに、制御ユニット11へのメッセージ、例えば診断メッセージまたは確認メッセージを生成することができる。
【0045】
このようにして、差動バス19およびシングルエンド型のバス110を介して、複数の発光ダイオードを制御することができる。
【0046】
図1を参照して既に言及したように、多くの実施例においては、第1の発光ダイオードドライバ26の代わりに、単に、差動バス19からシングルエンド型のバス110への引き渡しを行い、また必要に応じて上述のようなアドレッシング機能を提供する回路を設けることもできる。その場合には、例えば、第1の発光ダイオードドライバ26のドライバ回路25と、対応付けられている発光ダイオードの、そのドライバ回路25に接続されている制御部と、を実質的に省略することができる。
【0047】
以下には、別の実施例によるシステムを記載する。それらのシステムは、
図1および
図2を参照して説明したシステムのヴァリエーションであり、
図1および
図2を参照して記載したシステムとは、特に発光ダイオードモジュール内の結線の種類、例えばシングルエンド型のバスとの結線の種類に関して異なり、またそれに付随して、アドレス設定についても場合によっては異なる。
【0048】
その他の点では、下記において
図3から
図8を参照して考察する実施例は、
図1および
図2の実施例に相当し、相互に対応する構成要素には、同一の参照符号を付しているので再度の説明は省略する。また以下では、相異点について何も記載されていない限り、
図1および
図2の実施例に関して記載した変化形およびヴァリエーションは、下記において記載する実施例についても当てはまる。
【0049】
図3は、1つの別の実施例によるシステム30を示す。
図1のシステムと同様に、
図3のシステムも、既に記載した差動バス19を介して、特に上記において説明したような半二重通信で1つまたは複数の発光ダイオードモジュールと通信する制御ユニット11を有している。
図3の例においては、例示のために、ここでもまた2つの発光ダイオードモジュール35A、35Bが図示されている。発光ダイオードモジュール35A、35Bは、
図3の実施例において同じ構造を有しており、したがって、以下では発光ダイオードモジュール35Aについてのみ詳細に記載する。発光ダイオードモジュール35Aは、1つの第1の発光ダイオードドライバ36と、1つまたは複数の第2の発光ダイオードドライバ37A、37Bと、を有している。以下に記載する相異点を除き、第1の発光ダイオードドライバ36は、
図1の発光ダイオードドライバ16に相当し、また第2の発光ダイオードドライバ37A、37Bは、
図1の第2の発光ダイオードドライバ17A、17Bに相当する。
【0050】
特に、各発光ダイオードドライバ36、37A、37Bは、所望の照明を提供するために、それぞれに対応付けられている発光ダイオード18A、18Bないし18Cに、制御ユニット11から送信された信号に依存して電流を供給する。
【0051】
さらに、
図1の実施例における第1の発光ダイオードドライバ16と同様に、
図3の実施例の第1の発光ダイオードドライバ36は、差動バス19とシングルエンド型のバス130との間の引き渡しを行う。
図1の実施例とは異なり、発光ダイオードドライバ37A、37Bは、シングルエンド型のバス110の場合のようにスター結線で第1の発光ダイオードドライバ36に接続されているのではなく、ポイント・ツー・ポイントコネクションを介してチェーン状にシングルエンド型のバス130に接続されている。シングルエンド型のバス130は、シングルエンド型のバス110と同様に送信線(TX)および受信線(RX)を有している。送信線は、第1の発光ダイオードドライバ36から第2の発光ダイオードドライバ37A、37Bへの通信に使用され、また受信線は、第2の発光ダイオードドライバ37A、37Bから第1の発光ダイオードドライバ36への通信に使用される。ここで、シングルエンド型のバス130を介する通信は、シングルエンド型のバス110に関して記載したように、半二重通信として行うことができるが、しかしながら、それぞれ「隣接している」発光ダイオードドライバ間では、すなわち発光ダイオードドライバ36と発光ダイオードドライバ37Aとの間、または発光ダイオードドライバ37Aと発光ダイオードドライバ37Bとの間では、バス130の送信線を介するデータの伝送と、バス130の受信線を介するデータの伝送と、が同時に行われる全二重通信として通信を行うこともできる。
【0052】
制御ユニット11は、動作時に、発光ダイオードドライバ36、37A、37Bに対して、それぞれに対応付けられている発光ダイオード18A、18B、18Cを制御するために、それぞれ所属のアドレスを用いて問い合わせを行う。この際に、第1の発光ダイオードドライバ36は、
図1に関して記載したように、自身宛てのメッセージを自身で処理して、第2の発光ダイオードドライバ37A、37B宛てのメッセージを、シングルエンド型のバス130を介して、それら第2の発光ダイオードドライバ37A、37Bに転送する。
【0053】
初期化フェーズでは、制御ユニット11が、割り当てられるべきアドレスを含むメッセージを順次送信し、それらの割り当てられるべきアドレスが、第1の発光ダイオードドライバ36、第2の発光ダイオードドライバ37Aおよび第2の発光ダイオードドライバ37Bによって順次受け取られることによって、発光ダイオードドライバ36、37A、37Bに対して逐次的なアドレス設定を行うことができる。それらのアドレッシングを、以下では
図4および
図8を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、別の種類のアドレス設定、例えば
図1および
図2を参照して記載したようなアドレス設定も実現できる。
【0054】
図4は、1つの別の実施例によるシステム40を示す。システム40は、
図3のシステム30に関する特定の実現例とみなすことができ、ここで、
図4においては1つの発光ダイオードモジュールのコンポーネントのみが図示されている。
【0055】
図4のシステム40は、制御ユニット11を含んでおり、この制御ユニット11は、差動バス19を介して、第1の発光ダイオードドライバ46と通信する。第1の発光ダイオードドライバ46を、
図3の第1の発光ダイオードドライバ36の実現例として使用することができる。第1の発光ダイオードドライバ46は、送信線130Aおよび受信線130Bを備えたシングルエンド型のバス130を介して、1つまたは複数の第2の発光ダイオードドライバに接続されており、ここでは、それらの第2の発光ダイオードドライバのうち、2つの第2の発光ダイオードドライバ47A、47Bが図示されている。第2の発光ダイオードドライバ47A、47Bは、
図3の第2の発光ダイオードドライバ37A、37Bの実現例である。
【0056】
図2の第1の発光ダイオードドライバ26のように、
図4の第1の発光ダイオードドライバ46も、トランシーバ21、給電回路22およびドライバ回路25を有している。
図2の第2の発光ダイオードドライバ27A、27Bのように、第2の発光ダイオードドライバ47A、47Bもドライバ回路25を有している。
【0057】
さらに、第1の発光ダイオードドライバ46は、プロトコル処理装置43を有しており、また第2の発光ダイオードドライバ47A、47Bは、プロトコル処理装置48を有している。
図2のプロトコル処理装置23または28のように、
図4のプロトコル処理装置43および48も、各発光ダイオードドライバ宛ての信号に依存して、ドライバ回路25を駆動制御し、また制御ユニット11への返送のための信号を形成する。その限りにおいて、発光ダイオードドライバ46、47A、47Bは、
図2を参照して考察した発光ダイオードドライバに相当する。
【0058】
さらに、
図4の第1の発光ダイオードドライバ46は、アドレッシング装置44を有しており、また第2の発光ダイオードドライバ47A、47Bは、それぞれ1つのアドレッシング装置49を有している。これらのアドレッシング装置を、特に、制御ユニット11による初期アドレス設定に使用することができる。このアドレス設定は、
図4を参照して、またさらには
図8を参照して考察する。
図8は、初期アドレス設定に関する経過を例示するためのフローチャートを示す。
【0059】
図8におけるステップ80では、マスタが、
図4の場合には制御ユニット11が、割り当てられるべき第1のアドレスを含む第1のアドレスメッセージを発光ダイオードモジュールに送信する。初期化の開始時には、いずれの発光ダイオードドライバ(46、47A、47B)も、割り当てられたアドレスまたは標準アドレスまたはすべて同じ標準アドレスを有していない。
【0060】
このアドレスメッセージは、ステップ81において、スレーブによって受信される。
図4の例においては、制御ユニット11からのアドレスメッセージを受信する第1のスレーブは、第1の発光ダイオードドライバ46である。第1の発光ダイオードドライバ46にアドレスが割り当てられるまで、アドレッシング装置44は、後続の発光ダイオードドライバ47A、47Bへのアドレスメッセージの転送をブロックする。アドレスメッセージは、
図8のステップ82において、第1の発光ダイオードドライバ46に、アドレスメッセージに示されているアドレスが割り当てられるように、第1の発光ダイオードドライバ46において処理される。ステップ83においては、スレーブが、この場合には第1の発光ダイオードドライバ46が、アドレス割り当てが行われたという応答をマスタに、
図4の場合には制御ユニット11に送信する。さらに、この場合には、アドレッシング装置44が、メッセージの転送を行い、それによってさらなるアドレスメッセージは、第1の発光ダイオードドライバ46においてはもはや処理されずに、シングルエンド型のバス130を介して転送される。
【0061】
ステップ84においては、さらにアドレスを割り当てるために方法が継続されるべきか、または方法が終了されるべきかが検査される。
図8の実施例においては、例えば、ステップ83において応答が受信され、この応答が、アドレスがさらに割り当てられており、したがって場合によってはアドレスが割り当てられた別のスレーブがさらに存在することを示す場合には、方法が継続される。これに対して、ステップ83において応答が行われなかった場合、これは、すべてのスレーブに既にアドレスが割り当てられていたので、アドレスはもはや割り当てられなかったことを示す。別の実施例においては、スレーブの個数をマスタに知らせることができ、またこの場合には、方法はステップ84においてもはや継続されずに、既知の数のアドレスメッセージが送信されると、ステップ85において終了する。
【0062】
方法が継続されるべき場合には、ステップ80において、次のアドレスメッセージがマスタによって送信される。この次のアドレスメッセージは、
図4の例においては、第1の発光ダイオードドライバ46によって転送され、第2の発光ダイオードドライバ47Aによって受信される。アドレッシング装置44と同様に、第2の発光ダイオードドライバ47Aのアドレッシング装置49は、第2の発光ダイオードドライバ47Aにアドレスが割り当てられるまで、アドレスメッセージの転送をブロックする。この場合、ステップ81〜83を参照して記載した第2の発光ダイオードドライバ47Aに関するプロセスが行われる。つまり、この第2の発光ダイオードドライバ47Aにアドレスが割り当てられると、第2の発光ダイオードドライバ47Aは応答を制御ユニット11に送信する。さらに、第2の発光ダイオードドライバ47Aのアドレッシング装置49は、後続の発光ダイオードドライバへの、この場合には第2の発光ダイオードドライバ47Bへのアドレスメッセージの転送を開始する。つまり、方法は、すべての発光ダイオードドライバにアドレスが送信されるまで繰り返し実行される。アドレスメッセージの転送だけをブロックする代わりに、各発光ダイオードドライバ46、47A・・・にアドレスが割り当てられるまで、すべてのメッセージの転送もブロックできることを言及しておく。
【0063】
このようにしてすべての発光ダイオードドライバ46、47A、47Bにアドレスが割り当てられると、ステップ80における次のアドレスメッセージについてアドレス割り当ては行われず、また特にステップ83における応答は行われない。このようにして、ステップ84においては、上記において簡単に説明したように、すべての発光ダイオードドライバにアドレスが割り当てられたので、継続は必要ないことを検出することができる。別の実施例においては、
図8における実施例のようなアドレッシング方法も省略することができ、また発光ダイオードドライバに、例えば製造時に固定のアドレスが割り当てられ、そのアドレスがその後に使用されることを言及しておく。
【0064】
図5は、1つの別の実施例によるシステム50を示す。ここでもまた、システム50は、上記において言及したシステムの修正形態を表し、したがって以下ではやはり、上記において考察したシステム10、20、30および40との相異点を主に説明する。
【0065】
図1および
図3のシステムの場合と同様に、
図5のシステム50においても、既述の制御ユニット11が、既述の差動バス19を介して、1つまたは複数の発光ダイオードモジュールと通信する。ここでは、それらの発光ダイオードモジュールのうち、2つの発光ダイオードモジュール55A、55Bが明示的に図示されている。各発光ダイオードモジュール55A、55Bは、1つの第1の発光ダイオードドライバ56と、1つまたは複数の第2の発光ダイオードドライバと、を有しており、後者に関してはそれらのうちの2つの第2の発光ダイオードドライバ57Aおよび57Bが図示されている。
図5においては、発光ダイオードモジュール55A、55Bが同じ構造を有するものとして図示されているが、別の実施例においては、異なる構造の発光ダイオードモジュールも使用することができる。
【0066】
各発光ダイオードドライバ56、57A、57Bには、
図1および
図3の実施例の場合と同様に、発光ダイオード18A、18Bないし18Cが対応付けられている。第1の発光ダイオードドライバ56および第2の発光ダイオードドライバ57A、57Bの基本的な機能は、発光ダイオードモジュール55A、55B内での、
図1から
図4を参照して記載した第1の発光ダイオードドライバおよび第2の発光ダイオードドライバとの以下に記載する種々の通信を除き一致する。
【0067】
前述の実施例とは異なり、
図5の実施例における第2の発光ダイオードドライバ57A、57Bは、シングルエンド型のバス150を介して、いわゆるデイジーチェーン構成で第1の発光ダイオードドライバ56に接続されている。つまりバスによって、発光ダイオードドライバ57A、57Bがいわばリング状に接続されている。この構成においては、バス150に対して単一の線路で足り、この単一の線路が同時に送信線としても受信線としても使用され、データは、発光ダイオードドライバ56から第2の発光ダイオードドライバ57Aへと、第2の発光ダイオードドライバ57Aから第2の発光ダイオードドライバ57Bへと、また第2の発光ダイオードドライバ57Bから再び第1の発光ダイオードドライバ56へと送信される。
【0068】
この種のデイジーチェーンバス150を、半二重通信または全二重通信で動作させることができ、その一方で、差動バス19を介する通信は、先行の実施例の場合のように半二重通信として行うことができる。
図6には、半二重通信に関する実現例が示されており、それに対し
図7には、全二重通信に関する実現例が示されている。
図1に関する
図2、また
図3に関する
図4と同様に、
図6および
図7は、
図5の発光ダイオードドライバに関する特定の実現例を示し、
図6および
図7には、発光ダイオードモジュール55A、55Bのための発光ダイオードドライバのみが図示されている。
【0069】
図6の実施例においては、第1の発光ダイオードドライバ66が、
図5の第1の発光ダイオードドライバ56に関する実現例として使用され、また第2の発光ダイオードドライバ67A、67Bが、
図5の第2の発光ダイオードドライバ57A、57Bに関する実現例として使用される。
【0070】
トランシーバ21、給電回路22およびドライバ回路25などの
図6のコンポーネントは、既に考察したコンポーネントに対応し、同一の参照符号が付されている。
【0071】
さらに、第1の発光ダイオードドライバ66のプロトコル処理装置63およびアドレッシング装置64、ならびに第2の発光ダイオードドライバ67A、67Bのプロトコル処理装置68およびアドレッシング装置69は、
図6における場合のような半二重のデイジーチェーン接続から生じる相異点を除き、
図2および
図4を参照して記載したプロトコル処理装置およびアドレッシング装置に相当する。
【0072】
半二重通信とは、
図6の場合には、既に記載したように、バス150において送信のみまたは受信のみを行えることを意味している。すなわち実際には、最終的に制御ユニット11への返答を行うことができるまで、メッセージが逐次的に発光ダイオードドライバから発光ダイオードドライバへと「再プッシュ」される。したがって、初期アドレス割り当てに関しては、
図8の方法を修正された形態で実施することができる。ここでもまた、各アドレッシング装置64、69は、アドレスメッセージの転送を、既述のように、各発光ダイオードドライバ66、67A、67Bにアドレスが割り当てられるまでブロックする。上述の「再プッシュ」に基づき、制御ユニット11への返答は、この場合、デイジーチェーンにおける最後の発光ダイオードドライバにも、この場合には発光ダイオードドライバ67Bにも、アドレスが割り当てられたときに初めて行われる。制御ユニット11は、この場合においては、すなわち1つの実現形態においては、制御ユニット11が返送を受け取るまでアドレスメッセージを送信する。返送が到来すると直ぐに、制御ユニット11は、すべての発光ダイオードドライバにアドレスが割り当てられたことを「知り」、相応にアドレス割り当てのための方法を終了させる。
【0073】
制御ユニット11への別の返送も、その別の返送が第1の発光ダイオードドライバ66に、また第1の発光ダイオードドライバ66から制御ユニット11に到達するまで、発光ダイオードドライバから発光ダイオードドライバへと「プッシュ」される。
【0074】
この相異点を除き、
図6の実施例の機能は、前述の実施例に相当する。
【0075】
図7は、全二重通信を用いる、
図5のシステム50に関する実現例としてのシステム70を示す。
図7の実施例は、
図5の第1の発光ダイオードドライバ56に関する実現例としての第1の発光ダイオードドライバ76と、
図5の第2の発光ダイオードドライバ57A、57Bに関する実現例としての第2の発光ダイオードドライバ77A、77Bと、を有している。第1の発光ダイオードドライバ76は、プロトコル処理装置73およびアドレッシング装置74を有しており、これらは
図6のプロトコル処理装置63およびアドレッシング装置64に実質的に相当する。第2の発光ダイオードドライバ77A、77Bはそれぞれ、プロトコル処理装置およびアドレッシング装置78を有しており、これらは以下に記載する相異点を除き、
図6のプロトコル処理装置68およびアドレッシング装置69に相当する。
【0076】
特に、
図7に示唆されているように、プロトコル処理装置およびアドレッシング装置78をいわば「ブリッジ」することができる。この種のブリッジは、第1の発光ダイオードドライバ76への、また第1の発光ダイオードドライバ76から制御ユニット11への返送の直接的な送信をその都度実現する。したがって、この場合には、例えば発光ダイオードドライバ77Aが「ブリッジ」された発光ダイオードドライバ77Bを介して、返送を最終的に制御ユニット11に送信することができ、このことは全二重通信に相当する。このようにして、本来は
図8を参照して記載した方法を、実質的にアドレス設定のために実施することができ、また動作時にも直接的な返送を提供することもできる。
【0077】
次に、
図9および
図10を参照しながら、
図1から
図8の前述の実施例において使用することができる、さらに1つの考えられるプロトコルフォーマットを説明する。
【0078】
図9は、このプロトコルに従ったメッセージのフォーマットに関する一例を示す。メッセージは、同期情報90でもって開始される。同期情報として、予め定められたビット列、予め定められたシンボル、またはその他の予め規定された信号が考えられる。この同期情報90によって、発光ダイオードドライバが相互に同期され、またマスタ(例えば制御ユニット11)と同期され、それによって、例えば発光ダイオード18A〜18Cなどの対応付けられた発光ダイオードを同期させて駆動制御することができる。付加的または代替的に、マスタからのメッセージの正確なサンプリングを保証するために、受信クロック信号を発光ダイオードドライバにおいて同期させることができる。
【0079】
同期情報90には、既に上記において説明したような、各発光ダイオードドライバに対する問い合わせの際に用いられるアドレス91が続く。アドレス91には、特定の発光ダイオードをアクティブ化またはデアクティブ化するための、例えばその都度アドレッシングされた発光ダイオードドライバに対する命令を含むことができるデータバイト92が続く。上述のアドレスメッセージの場合には、データバイトが図示したメッセージをアドレスメッセージとして特徴付けることができる。
図9のメッセージは、チェックサムでもって、この場合にはCRC(Cyclic Redundancy Check)チェックサムでもって終了する。別の実施例においては、チェックサムも省略することができる。
図9のメッセージを、特に相応のフレームベースのプロトコルにおけるデータフレームとしても使用することができる。
【0080】
図10は、より長いメッセージに関する一例を示す。
図9の例のように、
図10のメッセージも、フレームベースのプロトコルにおけるフレームとして使用することができる。
図10のメッセージは、ここでもまた、同期情報90でもって始まり、同期情報90にはアドレス91が続く。
図10のメッセージはより長いので、データバイトは2つのブロック100に分割されており、それらのブロック100間では、同期情報90に相当すると考えられる同期情報101が再度送信される。このようにして、多くの実施例においては、長いメッセージで同期が失われることを阻止することができる。
図10のメッセージは、既に考察したチェックサム93で終了する。
【0081】
図9および
図10に図示したメッセージフォーマットは、単に例示に使用されるに過ぎず、別のメッセージフォーマット、特に同期およびアドレッシングを実現するメッセージフォーマットも使用することもできる。
【0082】
少なくとも幾つかの実施形態は、以下に挙げる例によって定義されている:
例1.発光ダイオードドライバにおいて、
差動型の第1のインタフェースと、
シングルエンド型の第2のインタフェースと、を有しており、
発光ダイオードドライバは、第1のインタフェースを介して、双方向の差動型のバス通信プロトコルに従いスレーブとして通信し、第2のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信し、第1のインタフェースと第2のインタフェースとの間での信号の引き渡しを行い、1つまたは複数の発光ダイオードに、第1のインタフェースを介して受信した信号に依存して、電力を供給する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0083】
例2.例1記載の発光ダイオードドライバにおいて、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、第1のインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給し、かつ
第1のインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスとは異なるアドレスを有する信号を、転送のために第2のインタフェースに引き渡す、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0084】
例3.例2記載の発光ダイオードドライバにおいて、
発光ダイオードドライバは、初期化フェーズにおいて、第1のアドレス情報を、第1のインタフェースを介して受信し、発光ダイオードドライバのアドレスを、第1のアドレス情報に基づいて受信し、第1のアドレス情報を、第2のインタフェースを介して転送せず、初期化フェーズにおいて、第1のアドレス情報に従い、少なくとも1つの第2のアドレス情報を、第1のインタフェースを介して受信し、第2のインタフェースを介して転送する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0085】
例4.例1から3までのいずれか1例記載の発光ダイオードドライバにおいて、
双方向の差動型の通信プロトコルの物理層は、CAN通信プロトコルの物理層に相当する、
発光ダイオードドライバ。
【0086】
例5.例1から4までのいずれか1例記載の発光ダイオードドライバにおいて、
発光ダイオードドライバは、同期情報を第1のインタフェースを介して受け取り、第1のインタフェースならびに/もしくは第2のインタフェースを介する通信、および/または同期情報に基づいた1つもしくは複数の発光ダイオードへの電力の供給を実施する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0087】
例6.発光ダイオードドライバにおいて、
少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェース、を有しており、
発光ダイオードドライバは、少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信するように構成されており、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、少なくとも1つのインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0088】
例7.例6記載の発光ダイオードドライバにおいて、
少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースは、第1のシングルエンド型のインタフェースおよび第2のシングルエンド型のインタフェースを有しており、
発光ダイオードドライバは、初期化フェーズにおいて、第1のアドレス情報を、第1のシングルエンド型のインタフェースを介して受信し、発光ダイオードドライバのアドレスを、第1のアドレス情報に基づいて受信し、第1のアドレス情報を、第2のシングルエンド型のインタフェースを介して転送せず、初期化フェーズにおいて、第1のアドレス情報に従い、少なくとも1つの第2のアドレス情報を、第1のシングルエンド型のインタフェースを介して受信し、第2のシングルエンド型のインタフェースを介して転送する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0089】
例8.例6または7記載の発光ダイオードドライバにおいて、
発光ダイオードドライバは、同期情報を少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースを介して受け取り、少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースを介する通信、および/または同期情報に基づいた1つもしくは複数の発光ダイオードへの電力の供給を実施する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0090】
例9.発光ダイオードモジュールにおいて、
例1から5までのいずれか1例記載の、第1の発光ダイオードドライバと、
電力を供給するための第1の発光ダイオードドライバに対応付けられている、発光ダイオードの第1のグループと、
例6から8までのいずれか1例記載の、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバと、
電力を供給するための少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの1つの第2の発光ダイオードドライバにそれぞれが対応付けられている、発光ダイオードの少なくとも1つの第2のグループと、
第1の発光ダイオードドライバの第2のインタフェースと、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースそれぞれと、に接続されている、シングルエンド型のバスシステムと、を有している、
発光ダイオードモジュール。
【0091】
例10.発光ダイオードモジュールにおいて、
第1の回路を有しており、この第1の回路は、
差動型の第1のインタフェースと、
シングルエンド型の第2のインタフェースと、を有しており、
第1の回路は、第1のインタフェースを介して、双方向の差動型のバス通信プロトコルに従いスレーブとして通信し、第2のインタフェースを介して、シングルエンド型のバスプロトコルに従い通信し、第1のインタフェースと第2のインタフェースとの間での信号の引き渡しを行う、ように構成されており、
発光ダイオードモジュールは、さらに、
例6から8までのいずれか1例記載の、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバと、
電力を供給するための少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの1つの第2の発光ダイオードドライバにそれぞれが対応付けられている、発光ダイオードの少なくとも1つの第2のグループと、
第1の発光ダイオードドライバの第2のインタフェースと、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバの少なくとも1つのシングルエンド型のインタフェースそれぞれと、に接続されている、シングルエンド型のバスシステムと、を有している、
発光ダイオードモジュール。
【0092】
例11.例9または10記載の発光ダイオードモジュールにおいて、
第1の発光ダイオードドライバないし第1の回路と、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバと、が、スター構成でシングルエンド型のバスシステムを介して接続されている、
発光ダイオードモジュール。
【0093】
例12.例9または10記載の発光ダイオードモジュールにおいて、
第1の発光ダイオードドライバないし第1の回路と、少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバと、が、ポイント・ツー・ポイント構成またはデイジーチェーン構成でシングルエンド型のバスシステムを介して接続されている、
発光ダイオードモジュール。
【0094】
例13.例12記載の発光ダイオードモジュールにおいて、
第1の発光ダイオードドライバは、例3に従い構成されており、
少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバは、例7に従い構成されており、
発光ダイオードモジュールは、第1の発光ダイオードドライバおよび少なくとも1つの第2の発光ダイオードドライバのすべての発光ダイオードドライバに自身のアドレスが設定されるまで、第1の発光ダイオードドライバの第1のインタフェースを介して、逐次的にアドレス情報を受け取る、ように構成されている、
発光ダイオードモジュール。
【0095】
例14.システムにおいて、
例9から13までのいずれか1例記載の発光ダイオードモジュールと、
差動バスを介して、発光ダイオードモジュールの第1の発光ダイオードドライバないし第1の回路に接続されている、制御ユニットと、を有している、
システム。
【0096】
例15.発光ダイオードドライバにおいて、
少なくとも1つの差動型のインタフェース、を有しており、
発光ダイオードドライバは、少なくとも1つの差動型のインタフェースを介して、双方向の差動型のバスプロトコルに従いスレーブとして通信するように構成されており、
発光ダイオードドライバは、アドレスを有しており、
発光ダイオードドライバは、1つまたは複数の発光ダイオードに、少なくとも1つのインタフェースを介して受信した、発光ダイオードドライバのアドレスを含む信号に依存して、電力を供給する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0097】
例16.例15記載の発光ダイオードドライバにおいて、
少なくとも1つの差動型のインタフェースは、第1の差動型のインタフェースおよび第2の差動型のインタフェースを有しており、
発光ダイオードドライバは、初期化フェーズにおいて、第1のアドレス情報を、第1の差動型のインタフェースを介して受信し、発光ダイオードドライバのアドレスを、第1のアドレス情報に基づいて受信し、第1のアドレス情報を、第2の差動型のインタフェースを介して転送せず、初期化フェーズにおいて、第1のアドレス情報に従い、少なくとも1つの第2のアドレス情報を、第1の差動型のインタフェースを介して受信し、第2の差動型のインタフェースを介して転送する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0098】
例17.例15または16記載の発光ダイオードドライバにおいて、
発光ダイオードドライバは、同期情報を少なくとも1つの差動型のインタフェースを介して受け取り、少なくとも1つの差動型のインタフェースを介する通信、および/または同期情報に基づいた1つもしくは複数の発光ダイオードへの電力の供給を実施する、ように構成されている、
発光ダイオードドライバ。
【0099】
例18.例15から17までのいずれか1例記載の発光ダイオードドライバにおいて、
双方向の差動型の通信プロトコルの物理層は、CAN通信プロトコルの物理層に相当する、
発光ダイオードドライバ。
【0100】
例19.発光ダイオードモジュールにおいて、
例15から18までのいずれか1例記載の、複数の発光ダイオードドライバと、
電力を供給するための複数の発光ダイオードドライバの1つの発光ダイオードドライバにそれぞれが対応付けられている、発光ダイオードの複数のグループと、
発光ダイオードドライバの少なくとも1つの差動型のインタフェースそれぞれに接続されている、差動型のバスシステムと、を有している、
発光ダイオードモジュール。
【0101】
例20.例19記載の発光ダイオードモジュールにおいて、
複数の発光ダイオードドライバは、スター構成で差動型のバスシステムを介して接続されている、
発光ダイオードモジュール。
【0102】
例21.例19記載の発光ダイオードモジュールにおいて、
複数の発光ダイオードドライバは、ポイント・ツー・ポイント構成またはデイジーチェーン構成で差動型のバスシステムを介して接続されている、
発光ダイオードモジュール。
【0103】
例22.例21記載の発光ダイオードモジュールにおいて、
複数の発光ダイオードドライバは、例16に従い構成されており、
発光ダイオードモジュールは、複数の発光ダイオードドライバのすべての発光ダイオードドライバに自身のアドレスが設定されるまで、複数の発光ダイオードドライバの第1の発光ダイオードドライバの第1の差動型のインタフェースを介して、逐次的にアドレス情報を受け取る、ように構成されている、
発光ダイオードモジュール。
【0104】
例23.システムにおいて、
例19から22までのいずれか1例記載の発光ダイオードモジュールと、
差動バスを介して、発光ダイオードモジュールの第1の発光ダイオードドライバに接続されている、制御ユニットと、を有している、
システム。
【0105】
本明細書において特定の実施例を図示および記載したが、通常の技術知識を有する者は、多数の代替かつ/または等価の実現形態を、本明細書において図示および記載した特定の実施例に対する置換形態として、開示した本発明の範囲を逸脱することなく選択できることを認識するであろう。本願は、本明細書において考察した特定の実施例のすべての適応形態または変化形態をカバーすることが意図されている。したがって、本発明は、特許請求の範囲の各請求項およびその等価物によってのみ限定されることが意図されている。