【文献】
Ericsson,Signalling procedures for dual connectivity,3GPP TSG-RAN WG2#84 R2-134219,フランス,3GPP,2013年11月 1日,Section 2
【文献】
CATT,Overall Signaling flow over S1/Xn for 1A,3GPP TSG-RAN WG3#82 R3-132036,フランス,3GPP,2013年11月 2日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の基地局と前記第2の基地局とへの前記UEのデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更を要求することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記デュアル接続性が許可されるかどうかを前記決定することは、モビリティ管理エンティティ(MME)または別の基地局のうちの少なくとも1つによって前記第1の基地局に与えられた前記UEへの前記接続のためのコンテキスト情報にさらに基づく、請求項1に記載の方法。
前記デュアル接続性が許可されるかどうかを前記決定することは、前記第2の基地局の識別情報、前記第1の基地局の構成、前記デュアル接続性をサポートする前記第2の基地局の能力、または、モビリティ管理エンティティ(MME)若しくは別の基地局のうちの少なくとも1つによって前記第1の基地局に与えられた前記UEへの前記接続のためのコンテキスト情報、のうちの1つまたは複数にさらに基づく、請求項12に記載の第1の基地局。
前記選択することは、前記デュアル接続性を前記開始することに対する前記ハンドオーバすることについての定義済みの優先度、測定基準、または、前記UEに関連付けられた1つまたは複数のベアラのトラフィック量、のうちの1つまたは複数にさらに基づく、請求項12に記載の第1の基地局。
前記第1の基地局と前記第2の基地局とへの前記UEのデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更を要求するための手段をさらに備える、請求項12に記載の第1の基地局。
前記要求を拒否すること、または、すべての前記ベアラを再配置することのうちの少なくとも1つを実施するための前記1つまたは複数の命令は、前記2次基地局への前記UEのデュアル接続性が許可されない場合、前記要求を拒否するための1つまたは複数の命令を備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
前記要求を拒否すること、または、すべての前記ベアラを再配置することのうちの少なくとも1つを実施するための前記1つまたは複数の命令は、前記ベアラのうちの1つまたは複数が前記2次基地局におけるデュアル接続性に対して許可されない場合、前記要求を拒否することを実施するための1つまたは複数の命令を備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
前記命令は、前記ベアラの前記変更についての前記要求の中に含まれる識別子に基づいて、前記マスタ基地局または前記2次基地局のうちの1つまたは複数を識別するための1つまたは複数の命令をさらに備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
前記命令は、前記ベアラの前記変更についての前記要求の中で、前記UEに関連付けられたベアラを前記マスタ基地局または前記2次基地局によってサービスされていると識別するための1つまたは複数の命令をさらに備える、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
前記要求を拒否すること、または、前記UEに関連付けられたすべての前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置することのうちの少なくとも1つを実施するとき、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記2次基地局への前記UEの前記デュアル接続性が許可されない場合、または前記ベアラのうちの1つまたは複数が前記2次基地局における前記デュアル接続性に対して許可されない場合、前記要求を拒否することを実施するようにさらに構成される、請求項26に記載の装置。
前記要求を拒否すること、または、前記UEに関連付けられたすべての前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置することのうちの少なくとも1つを実施するとき、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記UEに関連付けられた、前記要求の中に含まれないベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置されるように変更することによって、前記UEに関連付けられたすべての前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置することを実施するように構成され、ここにおいて、前記UEに関連付けられた、前記要求の中に含まれない前記ベアラは、前記マスタ基地局によってサービスされ続ける、
請求項26に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0029]ワイヤレス通信ネットワークにおけるキャリアアグリゲーションのための複数のキャリアを介した通信をサポートするための技法を本明細書で開示する。これらの技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のワイヤレスネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、時分割同期CDMA(TD−SCDMA)、およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標)およびWi−Fi Direct(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRA、E−UTRA、およびGSMは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方における3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC−FDMAを採用する、E−UTRAを使用するUMTSの最近のリリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、LTEおよびLTE−Aは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下ではLTEに関して説明し、以下の説明の大部分でLTE用語を使用する。
【0014】
[0030]
図1に、LTEネットワークまたは何らかの他のワイヤレスネットワークであり得る、ワイヤレス通信ネットワーク100を示す。ワイヤレスネットワーク100は、無線通信をサポートする無線アクセスネットワーク(RAN)120と、データ通信および/または他のサービスをサポートするコアネットワーク(CN)140とを含み得る。RAN120は発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)と呼ばれることもある。
【0015】
[0031]RAN120は、UEのための無線通信をサポートするいくつかの発展型ノードB(eNB)を含み得る。簡単のために、
図1には、2つのeNB130およびeNB132のみが示されている。eNBは、UEと通信するエンティティであり得、ノードB、基地局、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各eNBは、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得、カバレージエリア内に位置するUEのための無線通信をサポートし得る。ネットワーク容量を改善するために、eNBの全体的なカバレージエリアは複数(たとえば、3つ)のより小さいエリアに区分され得る。各々のより小さいエリアは、それぞれのeNBサブシステムによってサービスされ得る。3GPPでは、「セル」という用語は、eNBのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスするeNBサブシステムを指すことがある。RAN120はまた、簡単のために
図1に示されていない他のネットワークエンティティを含み得る。
【0016】
[0032]コアネットワーク140は、モビリティ管理エンティティ(MME)142と、ホーム加入者サーバ(HSS)144と、サービングゲートウェイ(SGW)146と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)148とを含み得る。コアネットワーク140はまた、簡単のために
図1に示されていない他のネットワークエンティティを含み得る。
【0017】
[0033]MME142は、非アクセス層(NAS:Non Access Stratum)のためのシグナリングおよびセキュリティの制御、UEの認証およびモビリティ管理、UEのためのゲートウェイの選択、ベアラ管理機能などの様々な機能を実施し得る。HSS144は、ユーザについての加入関係情報(たとえば、ユーザプロファイル)およびロケーション情報を記憶し、ユーザの認証および許可を実施し、要求されたときユーザロケーションおよびルーティング情報に関する情報を与え得る。
【0018】
[0034]サービングゲートウェイ146は、データルーティングおよびフォワーディング、モビリティマスタリングなど、UEのためのインターネットプロトコル(IP)データ転送に関係する様々な機能を実施し得る。サービングゲートウェイ146はまた、RAN120へのインターフェースを終端し得、eNB間のハンドオーバのサポート、UEのためのデータのバッファリング、ルーティングおよびフォワーディング、ネットワークトリガ型サービス要求プロシージャの開始、課金のためのアカウンティング機能などの様々な機能を実施し得る。
【0019】
[0035]PDNゲートウェイ148は、UEのためのデータ接続性の維持、IPアドレス割振り、UEのためのパケットフィルタリング、サービスレベルゲート制御およびレート強制、クライアントおよびサーバのための動的ホスト構成プロトコル(DHCP:dynamic host configuration protocol)機能、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN:gateway GPRS support node)機能などの様々な機能を実施し得る。PDNゲートウェイ148はまた、インターネット、ネットワーク事業者のパケットデータネットワークなどであり得る、パケットデータネットワーク190へのSGiインターフェースを終端し得る。SGiは、データサービスのプロビジョンのためのPDNゲートウェイとパケットデータネットワークとの間の基準点である。
【0020】
[0036]
図1は、RAN120およびコアネットワーク140中の様々なネットワークエンティティ間の例示的なインターフェースをも示している。eNB130およびeNB132は、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。eNB130およびeNB132は、S1−MMEインターフェースを介してMME142と通信し、S1−Uインターフェースを介してサービングゲートウェイ146と通信し得る。MME142は、S6aインターフェースを介してHSS144と通信し得、S11インターフェースを介してサービングゲートウェイ146と通信し得る。サービングゲートウェイ146は、S5インターフェースを介してPDNゲートウェイ148と通信し得る。
【0021】
[0037]RAN120およびコアネットワーク140中の様々なネットワークエンティティならびにネットワークエンティティ間のインターフェースは、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description」と題する3GPP TS 36.300、および「General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access」と題する3GPP TS 23.401に記載されている。これらの文書は3GPPから公的に入手可能である。
【0022】
[0038]UE110は、無線通信のための所与の瞬間において1つまたは複数のeNBと通信し得る。UE110は、固定または移動であり得、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UE110は、セルラーフォン、スマートフォン、タブレット、ワイヤレス通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、ネットブック、スマートブックなどであり得る。
【0023】
[0039]ワイヤレスネットワーク100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作と呼ばれることがある、複数のキャリア上での動作をサポートし得る。UE110は、キャリアアグリゲーションのために、ダウンリンクのための複数のキャリアとアップリンクのための1つまたは複数のキャリアとで構成され得る。1つまたは複数のeNBは、1つまたは複数のキャリア上でデータおよび/または制御情報をUE110に送信し得る。UE110は、1つまたは複数のキャリア上でデータおよび/または制御情報を1つまたは複数のeNBに送信し得る。
【0024】
[0040]ワイヤレスネットワーク100は、ユーザプレーンおよび制御プレーンを介した通信をサポートし得る。ユーザプレーンは、上位レイヤアプリケーションのためのデータを搬送し、ユーザプレーンベアラを採用するための機構であり、一般に、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル(TCP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、標準プロトコルを用いて実装される。制御プレーンは、データ(たとえば、シグナリング)を搬送するための機構であり、一般に、ネットワーク固有のプロトコル、インターフェース、ならびに非アクセス層(NAS)メッセージおよび無線リソース制御(RRC)メッセージなどのシグナリングメッセージを用いて実装される。たとえば、トラフィック/パケットデータは、ユーザプレーンを介してUE110とワイヤレスネットワーク100との間で送られ得る。UE110のための通信をサポートするための様々なプロシージャのためのシグナリングが、制御プレーンを介して送られ得る。
【0025】
[0041]UE110は、キャリアアグリゲーションを用いたデータ通信のための複数のデータベアラで構成され得る。ベアラは、たとえば、容量、遅延、ビット誤り率など、定義された特性の情報送信経路を指すことがある。データベアラは、データを交換するためのベアラであり、UEとUEのためのデータをルーティングするために指定されたネットワークエンティティ(たとえば、PDNゲートウェイ)とにおいて終端し得る。データベアラは、LTEにおける発展型パケットシステム(EPS)ベアラなどと呼ばれることもある。データベアラは、UE110が指定されたネットワークエンティティ(たとえば、PDNゲートウェイ)に接続するときに確立され得、UE110に常時オンIP接続性を与えるために接続の存続期間全体にわたって確立されたままであり得る。このデータベアラはデフォルトデータベアラと呼ばれることがある。1つまたは複数の追加のデータベアラが、同じネットワークエンティティ(たとえば、同じPDNゲートウェイ)に対して確立され得、(1つまたは複数の)専用データベアラと呼ばれることがある。各追加のデータベアラは、(i)データベアラを介して送られるべきパケットをフィルタ処理するために使用される、1つまたは複数のトラフィックフローテンプレート(TFT)、(ii)UEと指定されたネットワークエンティティとの間のデータ転送のためのサービス品質(QoS)パラメータ、(iii)スケジューリングポリシー、キュー管理ポリシー、レートシェーピングポリシー、無線リンク制御(RLC)構成などに関係するパケットフォワーディング処理、および/または(iv)他の特性などの様々な特性に関連付けられ得る。たとえば、UE110は、ボイスオーバーIP(VoIP)呼のためのデータの転送のための1つのデータベアラ、インターネットダウンロードトラフィックのための別のデータベアラなどで構成され得る。要約すれば、デフォルトデータベアラは、各新しいデータ接続(たとえば、各新しいPDN接続)を用いて確立され得、そのコンテキストは、データ接続の存続期間全体にわたって確立されたままであり得る。デフォルトデータベアラは非保証型ビットレート(GBR)ベアラであり得る。専用データベアラは、UEにおけるアップリンクパケットフィルタに関連付けられ、指定されたネットワーク(たとえば、PDNゲートウェイ)におけるダウンリンクパケットフィルタに関連付けられ得、ここで、フィルタはいくつかのパケットのみに一致し得る。各データベアラは無線ベアラに対応し得る。デフォルトデータベアラは、一般に、ベストエフォートであり得、専用データベアラのうちのいずれのパケットフィルタにも一致しないIPアドレスのためのすべてのパケットを搬送し得る。専用データベアラは、一般に、(たとえば、パケットフィルタに基づいて)特定のタイプのトラフィックに関連付けられ得、あるQoSに関連付けられ得る。
【0026】
[0042]本開示の一態様では、複数のデータベアラがキャリアアグリゲーションのためにUE110のために構成され得、複数のeNB間でスプリットされ得、これはベアラレベルスプリッティングと呼ばれることがある。eNBは、チャネル状態、負荷などの様々な基準に基づいて、UE110の複数のデータベアラをサービスするために選択され得る。一設計では、UE110の各データベアラをサービスするために特定のeNBが選択され得るように、データベアラごとにUE110のデータベアラをサービスするために、eNBが選択され得る。UE110のための各データパケットは、各データベアラに関連付けられたTFTに基づいて適切なデータベアラを介して送られ得る。ベアラレベルスプリッティングは、様々な様式で、様々なネットワークアーキテクチャを用いてサポートされ得る。
【0027】
[0043]
図2に、データベアラがコアネットワーク140において終端する場合のベアラレベルスプリッティングの例示的な設計を示す。UE110は、キャリアアグリゲーションのために複数のeNB130およびeNB132と通信し得る。eNB130はUE110のためのマスタeNBであり得、eNB132はUE110のための2次eNBであり得る。マスタeNBは、UEのための通信を制御するために指定されたeNBであり得る。マスタeNBは、サービングeNB、1次eNB、主eNB、アンカーeNB、または他の用語で呼ばれることもある。2次eNBは、UEとデータを交換するために、たとえば、UEにデータを送信するためおよび/またはそれからデータを受信するために選択されたeNBであり得る。2次eNBは、ブースタeNB、補足eNB、または他の用語で呼ばれることもある。
【0028】
[0044]UE110は、キャリアアグリゲーションのために複数のデータベアラで構成され得る。複数のデータベアラのうちの少なくとも1つがマスタeNB130によってサービスされ得、複数のデータベアラのうちの残りのデータベアラが2次eNB132によってサービスされ得る。UE110の各データベアラは、したがって、UE110のための1つのeNBによってサービスされ得る。MME142は、たとえば、データベアラについてのトンネルエンドポイントが、現在、単一のeNBの代わりに異なるeNBにあることを除いて、LTEリリース8において定義されている方法を使用して、UE110のデータベアラを管理し得、UE110のどのデータベアラがどのeNBによってサービスされるかを決定し得る。MME142は、UE110のデータベアラをサービスするeNBを変更するために、影響を受けるネットワークエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ146)にベアラ変更要求(Modify Bearer Request)メッセージを送り得る。
【0029】
[0045]ダウンリンク上でのデータ送信のために、PDNゲートウェイ148は、UE110に向けられたデータを受信し得、データをUE110の異なるデータベアラに分離し得る。PDNゲートウェイ148は、サービングゲートウェイ146にUE110のためのデータをフォワーディングし得、サービングゲートウェイ146は、MME142からのベアラ変更要求メッセージに基づいて適切なeNBにデータをフォワーディングし得る。
【0030】
[0046]アップリンク上でのデータ送信のために、各eNBは、UE110からデータを受信し得、適切なデータベアラを介してサービングゲートウェイ146にデータをフォワーディングし得る。サービングゲートウェイ146は、PDNゲートウェイ148にUE110のすべてのデータベアラのためのデータをフォワーディングし得る。
【0031】
[0047]データベアラがコアネットワーク140において終端するベアラレベルスプリッティングの場合、サービングゲートウェイ146またはPDNゲートウェイ148への変更は必要とされないことがある。MME142は、UE110のデータベアラの一部分のみに影響を及ぼし得る新しいタイプの経路切替え要求(たとえば、ベアラ切替え要求)のために変更され得る。
【0032】
[0048]
図3に、
図2に示されたネットワークアーキテクチャに基づく、UE110とPDNゲートウェイ148との間の通信のためのユーザプレーンの例示的なプロトコルスタックを示す。UE110は、IPを介してPDNゲートウェイ148とデータを交換(たとえば、送信および/または受信)し得る。UE110において、IPは、(i)レイヤ2(L2)におけるパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、および媒体アクセス制御(MAC)ならびに(ii)物理レイヤ(PHY)/レイヤ1(L1)におけるE−UTRAエアリンク上で動作し得る。2次eNB132は、ユーザプレーン用GPRSトンネリングプロトコル(GTP−U:GPRS Tunneling Protocol for User Plane)、UDP、IP、L2およびL1を介してサービングゲートウェイ146と通信し得る。
【0033】
[0049]
図3における2次eNB132を介したUE110のためのユーザプレーンは、LTEリリース8における従来のeNBを介したUE110のためのユーザプレーンと同様であり得る。マスタeNB130を介したUE110のためのユーザプレーンは、2次eNB132を介したUE110のためのユーザプレーンと同様であり得る。
【0034】
[0050]
図4に、データベアラがRAN120において終端する場合のベアラレベルスプリッティングの例示的な設計を示す。UE110は、キャリアアグリゲーションのために複数のeNB130およびeNB132と通信し得、キャリアアグリゲーションのために複数のデータベアラで構成され得る。複数のデータベアラのうちの少なくとも1つがマスタeNB130によってサービスされ得、複数のデータベアラのうちの残りのデータベアラが2次eNB132によってサービスされ得る。マスタeNB130は、2次eNB132を介して送られたUE110のデータをアグリゲートするデータプレーンのためのマスタとして働き得る。一設計では、PDCPは2次eNB132において終端し得る。マスタeNB130とサービングゲートウェイ146との間の単一のS1インターフェースが、UE110のすべてのデータベアラのために使用され得る。eNBへのデータベアラのマッピングはコアネットワーク140から隠され得、コアネットワーク140は、UE110のすべてのデータベアラがeNB130のみによってサービスされる場合と同様に動作し得る。データベアラがRANにおいて終端するベアラレベルスプリッティングの場合、2次eNBとの間でのモビリティがコアネットワークから隠され得るので、コアネットワーク中のネットワークエンティティについての変更は必要とされないことがある。
【0035】
[0051]ダウンリンク上でのデータ送信のために、PDNゲートウェイ148は、UE110に向けられたデータを受信し得、データをUE110の異なるデータベアラに分離し得る。PDNゲートウェイ148はサービングゲートウェイ146にUE110のためのデータをフォワーディングし得、サービングゲートウェイ146はマスタeNB130にデータをフォワーディングし得る。マスタeNB130は、マスタeNB130によってサービスされるUE110のデータベアラのためのデータと、2次eNB132によってサービスされるUE110のデータベアラのためのデータとを識別し、分離し得る。マスタeNB130は、2次eNBに2次eNB132によってサービスされるデータベアラのためのデータをX2−Uインターフェースを介してフォワーディングし得る。ダウンリンク上でのデータ送信のために、マスタeNB130によって実施される動作は、2次eNB132へのUE110のハンドオーバのためにeNBによって実施される動作と同様であり得る。しかしながら、ベアラレベルスプリッティングの場合、マスタeNB130は、2次eNB132におけるUE110の接続の持続時間の間、2次eNB132にUE110のためのデータをフォワーディングし続け得る。
【0036】
[0052]アップリンク上でのデータ送信のために、マスタeNB130は、マスタeNB130によってサービスされるデータベアラを介してUE110によって送られたデータを受信し得る。2次eNB132は、2次eNB132によってサービスされるデータベアラを介してUE110によって送られたデータを受信し得、X2−Uインターフェースを介してマスタeNB130にデータをフォワーディングし得る。
【0037】
[0053]
図5に、
図4に示されたネットワークアーキテクチャに基づく、eNB130およびeNB132を介したUE110とPDNゲートウェイ148との間の通信のためのユーザプレーンの例示的なプロトコルスタックを示す。UE110は、IPを介してPDNゲートウェイ148とデータを交換し得る。UE110において、IPは、PDCP、RLC、MAC、およびPHY上で動作し得る。2次eNB132は、GTP−U、UDP、IP、L2およびL1を介してマスタeNB130と通信し得る。同様に、マスタeNB130は、GTP−U、UDP、IP、L2およびL1を介してサービングゲートウェイ146と通信し得る。
【0038】
[0054]マスタeNB130を介したUE110のためのユーザプレーンは、LTEリリース8における従来のeNBを介したUE110のためのユーザプレーンと同様であり得る、
図3における2次eNB132を介したUE110のためのユーザプレーンと同様であり得る。マスタeNB130を介したUE110のためのユーザプレーンは、2次eNB132を介したUE110のためのユーザプレーンと同じであり得る。ダウンリンク上では、2次eNB132を介したUE110のためのユーザプレーンは、2次eNB132にフォワーディングされるマスタeNB130に送られたデータパケットのための、LTEリリース8における従来のeNBを介したUE110のためのユーザプレーンと同様であり得る。
【0039】
[0055]
図6に、データベアラがRAN120において終端する場合のベアラレベルスプリッティングの例示的な設計を示す。
図6における設計は、PDCPが(
図4中の2次eNB132において終端される代わりに)
図6中のマスタeNB130において終端されることを除いて、
図4における設計と同様である。2次eNB132はUE110のためのPDCPを終端せず、UE110にとって完全なeNBではないので、2次eNB132は、UE110に関してセルと見なされ得る。
【0040】
[0056]ダウンリンク上でのデータ送信のために、PDNゲートウェイ148は、UE110に向けられたデータを受信し得、データをUE110の異なるデータベアラに分離し得る。PDNゲートウェイ148はサービングゲートウェイ146にUE110のためのデータをフォワーディングし得、サービングゲートウェイ146はマスタeNB130にデータをフォワーディングし得る。マスタeNB130は、マスタeNB130によってサービスされるデータベアラのためのデータと、2次eNB132によってサービスされるオフロードされたデータベアラのためのデータとを識別し、分離し得る。マスタeNB130は、PDCPのためのオフロードされたデータベアラのためのデータを処理し得、処理されたデータをX3−Uインターフェースを介して2次eNB132に送り得る。アップリンク上でのデータ送信のために、2次eNB132は、オフロードされたデータベアラ上でUE110によって送られたデータを受信し得、データをX3−Uインターフェースを介してマスタeNB130にフォワーディングし得る。X3−Uは、マスタeNB130と2次eNB132との間の新しいデータプレーンインターフェースであり得、GTPを介してアップリンクおよびダウンリンク上でPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を搬送し得る。
【0041】
[0057]データベアラがRAN120において終端し、PDCPがマスタeNB130において終端するベアラレベルスプリッティングの場合、UE110をマスタeNB130に接続するためのUuインターフェースのためのセキュリティはマスタeNB130において終端され得る。無線リソース制御(RRC)はマスタeNB130において終端され得る。別のeNBへのUE110のハンドオーバの場合、PDCPについてのバッファされたデータがマスタeNB130において利用可能であり得る。
【0042】
[0058]
図7に、
図6に示されたネットワークアーキテクチャに基づく、eNB130およびeNB132を介したUE110とPDNゲートウェイ148との間の通信のためのユーザプレーンの例示的なプロトコルスタックを示す。UE110は、IPを介してPDNゲートウェイ148とデータを交換し得る。UE110において、IPは、PDCP、RLC、MAC、およびPHY上で動作し得る。PDCPはマスタeNB130において終端し得るが、RLC、MAC、およびPHYは2次eNB132において終端し得る。2次eNB132は、GTP−U、IP、L2およびL1を介してマスタeNB130と通信し得る。マスタeNB130は、GTP−U、UDP、IP、L2およびL1を介してサービングゲートウェイ146と通信し得る。マスタeNB130を介したUE110のためのユーザプレーンは、LTEリリース8における従来のeNBを介したUE110のためのユーザプレーンと同様であり得る、
図3における2次eNB132を介したUE110のためのユーザプレーンと同じであり得る。
【0043】
[0059]
図8に、コアネットワーク140における別個のデータ接続の場合のベアラレベルスプリッティングの例示的な設計を示す。データ接続は、データを交換する2つのエンティティ間のデータ経路である。データ接続はPDN接続などと呼ばれることもある。データ接続は、データ接続を終端するエンティティにデータを送るために使用されるIPアドレスなどの様々な特性に関連付けられ得る。IPアドレスは、アクセスのタイプのためにUEによって要求されたパケットデータネットワーク(PDN)に対応し得る。たとえば、UEは、インターネット、音声、オペレータサービス、ローカルブレークアウトなどのアクセスのタイプに対応するアクセスポイント名(APN)を要求し得る。その名に基づいて、MMEは、UEによって要求されたアクセスのタイプを与えることができるPDNを選択し得、次いで、TS23.401において定義されている一連のプロシージャを通して、UEは、そのPDNに対応するIPアドレスを割り当てられ得る。PDNは、次いで、1つまたは複数の関連付けられたデータベアラを有し得、したがって、UEは、そのPDNに関係するトラフィックのためのQoSを実施することができる。
【0044】
[0060]別個のデータ接続の場合のベアラレベルスプリッティングが、マルチパスTCPをサポートするために使用され得る。TCPは、一般に、データの順序配信を仮定する。UEが(たとえば、WLANインターフェースおよびセルラーのための)複数のIPアドレスを使用してパケットを送る場合、(a)複数のインターフェースを有するTPCクライアントをサポートすることと、(b)各インターフェース上で別個にパケットロスに対処することとを行うための機構が必要とされる。マルチパスTCPは、TCPクライアントがTCPサーバに関する複数のIPアドレスを有することを可能にする、IETFによって定義されたTCPの方法である。
【0045】
[0061]別個のデータ接続の場合のベアラレベルスプリッティングの一設計では、各eNBのためのUE110のデータベアラがPDNゲートウェイ148における別個のデータ接続に対応し得る。たとえば、マスタeNB130によってサービスされるUE110のデータベアラは、UE110に割り当てられた第1のIPアドレスに関連付けられた第1のデータ接続に対応し得、2次eNB132によってサービスされるUE110のデータベアラは、UE110に割り当てられた第2のIPアドレスに関連付けられた第2のデータ接続に対応し得る。対照的に、
図2における設計の場合、UE110のすべてのデータベアラがPDNゲートウェイ148における単一のデータ接続に対応し得る。
【0046】
[0062]一設計では、UE110のすべてのデータ接続のために(制御プレーンに応じて)共通サービングゲートウェイが使用され得る。この設計は、データベアラがアクティブ化され、非アクティブ化され、および/または変更される際に各データ接続のベアラ管理を簡略化し得る。別の設計では、UE110の異なるデータ接続のために異なるサービングゲートウェイが使用され得る。
【0047】
[0063]一設計では、たとえば、
図8に示されているように、単一のPDNゲートウェイがUE110のすべてのデータ接続を終端し得る。別の設計では、(i)UE110は、各eNBにおいて別個のIPアドレスを割り当てられ得、(ii)UE110のためのデータ接続はデータプレーン中で独立であり得るので、異なるPDNゲートウェイがUE110の異なるデータ接続を終端し得る。
【0048】
[0064]表1に、
図2、
図4および
図6に示された3つの例示的な設計についてのベアラレベルスプリッティングの様々な特性を要約する。
【0050】
[0065]データベアラはコアネットワークまたはRANにおいて終端され得、この選定は、ルーティング効率、コアネットワークへの影響などの様々な基準に基づいて選択され得る。また、ルーティング効率は、マスタeNBおよび2次eNBが実際の展開においてどのように接続されるかに依存し得る。PDCPは、マスタeNBまたは2次eNBにおいて終端され得、この選定は、セキュリティおよびRRCがマスタeNBにおいて終端されるのか2次eNBにおいて終端されるのかなどの様々なファクタに基づいて選択され得る。
【0051】
[0066]UE110は、たとえば、
図1、
図2、
図4、
図6および
図8に示されているように、キャリアアグリゲーションのために複数のeNBと通信し得る。UE110から見ると、UE110のデータベアラをサービスする各eNBはセルと見なされ得る。1つのセルがUE110のための1次セル(Pcell)として指定され得、各残りのセルはUE110のための2次セル(Scell)と見なされ得る。LTEリリース10は、同じeNBにおける1つまたは複数のセルからのキャリアアグリゲーションをサポートし、キャリアアグリゲーションのためのUE110をサービスしているすべてのセル間の協調は、セルが同じeNBにおいてコロケートされていることにより可能であり得る。
【0052】
[0067]複数のデータベアラがキャリアアグリゲーションのためにUE110のために構成され得、ベアラレベルアグリゲーションと呼ばれることがある。ベアラレベルアグリゲーションは、LTEリリース10において定義されている同じeNBにおけるセルのキャリアアグリゲーションと組み合わせられ得る。特に、UE110は、(i)同じeNBにおけるセルの第1のサブセットと(ii)異なるeNBにおけるセルの第1のサブセットとコロケートされない(および場合によっては異なる無線アクセス技術を利用する)セルの第2のサブセットとを含み得る、キャリアアグリゲーションのための複数のセルによってサービスされ得る。セルの第1のサブセットは、LTEリリース10において定義されているキャリアアグリゲーション規則に準拠し得る。ベアラレベルアグリゲーションはセルの第2のサブセットに適用され得る。UE110をサービスしている複数のセルの機能は、これらのセルが属するeNB間のレイテンシにより下位のレイヤにおいて独立であり得る。
【0053】
[0068]LTEリリース10におけるキャリアアグリゲーションのいくつかの態様は、キャリアアグリゲーションのために独立したセル動作を可能にするように更新され得る。アップリンク上での制御情報の送信のために、UE110からのハイブリッド自動再送信(HARQ:hybrid automatic retransmission)フィードバックおよび周期チャネル状態情報(CSI:channel state information)フィードバックが単一のセル(たとえば、1次セル)に送信され得る。ベアラレベルアグリゲーションは、各セルがシングルキャリア動作の場合と同様の様式で動作するように、各セルへのアップリンク上での制御情報の送信をサポートし得る。UE110は、アップリンク上での制御情報の送信のために複数の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、たとえば、セルごとに1つのPUCCHを割り当てられ得る。UE110は、たとえば、LTEリリース10において定義されているように、1次セル上のみでランダムアクセスを実施し得る。代替的に、UE110は1次セルおよび2次セル上でランダムアクセスを実施し得る。UE110は、良好な性能が取得され得るように、複数のセルによる間欠送信(DTX)のために構成され得る。たとえば、LTEリリース10において定義されているように、単一のMAC PDUが複数のセルをアクティブ化/非アクティブ化し得る。複数のセルが単一のMAC PDUによってアクティブ化/非アクティブ化されることを可能にするために、セル間の何らかの協調が確立され得る。UE110をサービスしているセルごとに別個のRLCが使用され得、これはLTEリリース10におけるすべてのセルのための単一のRLCとは異なる。UE110をサービスしているセルごとに別個のRRCが使用され得、これはLTEリリース10におけるすべてのセルのための単一のRRCとは異なる。
【0054】
[0069]デュアル接続性:3GPPにおいて導入された、本明細書で使用する「デュアル接続性」動作の概念は、UEが異なるベアラを介したマスタeNB(MeNB)と2次eNB(SeNB)とへの同時接続を維持する、動作状況を指す。デュアル接続性は、それぞれ
図12および
図13に関して説明するように、少なくとも2つのアーキテクチャ「1A」およびアーキテクチャ「3C」によって定義される。
【0055】
[0070]本開示によって対処されるデュアル接続性の課題は、どのSeNBがデュアル接続性に対して可能にされるかまたは許可されるかをどのように決定すべきかを含む。SeNBがデュアル接続性に対して許可されるかどうかを決定することは、MMEまたはMeNBのいずれかにおいて行われ得る。
【0056】
[0071]さらに、デュアル接続性がアーキテクチャ1Aにおいて可能にされるとき、ベアラは2つの別個のeNBにルーティングされる。いくつかのシナリオでは、デュアル接続性を可能にするために、たとえば、SeNBが現在のサービングゲートウェイ(SGW)によってまたは構成に基づいてルーティング可能でない場合、MMEはSGW再配置を実施する必要がある。この場合、SeNBのためのベアラおよびMeNB上の残りのベアラも移動される必要がある。本開示はまた、SGW再配置が必要とされるとき、このプロシージャをどのように実施すべきか、またはデュアル接続性をどのように拒否すべきかに関するオプションを開示する。
【0057】
[0072]いくつかの実施形態では、MeNBが、SeNBにおけるデュアル接続性を確立すべきかどうかを決定する。この手法、すなわち、MeNBによる決定は、それぞれ
図12および
図13に関して説明するように、アーキテクチャ1Aとアーキテクチャ3Cの両方に適用され得る。
図14〜
図15に関して示されるように、代替形態1Aおよび代替形態3Cの場合、SeNBとSeNBにルーティングされるすべてのトラフィックとの追加、変更およびリリースはX2プロシージャを介して行われ得る。たとえば、アーキテクチャ3Cの場合、MMEが関与しないので、デュアル接続性をどこで可能にすべきかの決定はMeNBのみにあり得る。したがって、代替形態3Cデュアル接続性を可能にするために必要とされるプロシージャはコアネットワーク(CN)に対して透過的であるので、MeNBは、UEのためのデュアル接続性のための適格なSeNBのセットを管理する必要がある。
【0058】
[0073]すべてのUEについてまたはUEごとに、どれがデュアル接続性のために使用され得る適格なSeNBであるかを管理するために、以下のオプションが使用され得る。
【0059】
[0074]すべてのUEの場合:(a)SeNB識別子:この場合、SeNBがそれとともに使用され得るMeNBは、SeNB識別子、たとえば、トラッキングエリア識別子(ID)、eNB ID、物理レイヤセル識別情報(PCI)、セルIDに基づいて構成され得る。(b)MeNB構成:デュアル接続性を可能にするためにX2が必要とされるので、SeNBごとに、デュアル接続性プロシージャがそのSeNBに対して可能にされるかどうかに関する(たとえば、3GPP TS 36.300の
図22.3.2a−1に示されている)ネイバー関係テーブルがOAMを介して構成され得る。(c)SeNB能力:MeNBは、デュアル接続性がSeNBによってサポートされるかどうかを決定するために、SeNBと追加の能力を交換し得る。
【0060】
[0075]UEごとの場合:UEコンテキストの一部として、MMEは、たとえば、新しいIEを使用して、またはSPIDを使用して、UEがデュアル接続性のために適格であるかどうかを示し得る。指示はUE能力の関数であり得る。
【0061】
[0076]他の実施形態では、コアネットワークエンティティ(たとえば、MME)が、SeNBにおけるデュアル接続性を確立すべきかどうかを決定し得る。MMEが、SeNBにおけるデュアル接続性を確立すべきかどうかを決定することは、
図12に関して説明するようにアーキテクチャ1Aに適用される。
図14〜
図15に関して示されるように、代替形態1Aの場合、SeNBとSeNBにルーティングされるすべてのトラフィックとの追加、変更および解放はX2プロシージャを介して行われ、S1プロシージャをも含む。したがって、MMEは、デュアル接続性がUEのためのSeNBにおいて確立され得るか否かを決定するために使用され得る。
【0062】
[0077]
図14〜
図15に示されているように、代替形態1Aの場合、SeNBの追加および変更は、UEのEPSベアラに関連付けられた(1つまたは複数の)S1−UトンネルがSeNBにおよびそれから移動されることを必要とする。したがって、代替形態1Aデュアル接続性を可能にするために必要とされるプロシージャは、S1−Uトンネルエンドポイントの変更と、これをサポートするための対応するS1−MMEプロシージャとを必要とすることになる。
【0063】
[0078]現在、S1−Uトンネルの変更は、2つのプロシージャ、(a)eNBがMMEとの新しいトンネルエンドポイントを更新するためのプロシージャと、(b)MMEがSGWにおいて新しいトンネルエンドポイントを更新するためのプロシージャとを備える。次にこれらについて説明する。
【0064】
[0079]S1−Uトンネルエンドポイントを移動することを伴う、eNBが新しいトンネルエンドポイントをMMEに通知するためのプロシージャの一例は、3GPP TS 23.401セクション5.5.1.1に見つかり得る。この例では、X2ハンドオーバの後にソースからターゲットSeNBにベアラを移動するために、ターゲットSeNBによって経路切替え要求が送られる。
図9に、3GPP TS 36.413、セクション9.1.5.8に記載されているように、経路切替え要求が、IPアドレスがベアラごとに異なることを可能にすることを示すデータ表900を示す。
図14に示されているように、経路切替え要求に類似するプロシージャが、デュアル接続性を可能にするための新しいトンネルエンドポイントをMMEに通知するためにMeNBによって使用され得る。類似するプロシージャは、
図14のステップ11において「E−RAB変更指示」と標示されている。
【0065】
[0080]他の実施形態では、MMEまたは同様のネットワークエンティティがSGWにおいて新しいトンネルエンドポイントを更新するためのプロシージャがある。MMEは、現在、3GPP TS 29.274において定義されているようにベアラ変更要求プロシージャを使用して、SGWにおいてS1−Uトンネルエンドポイントを移動する。ベアラ変更要求メッセージは「ベアラごと」であり、したがって、MMEは、必要に応じてSeNBにおよびそれから個々のベアラを移動することができる。
【0066】
[0081]したがって、SGWまたはS11インターフェースへの変更を必要とすることなしにデュアル接続性をサポートすることが可能であるべきである。しかしながら、いくつかの追加のファクタが考慮されるべきである。たとえば、代替形態1Aのための追加の考慮事項は、デュアル接続性が、X2のためのSGW再配置に類似するSGW再配置をトリガすることができるかどうかを含み得る。いくつかのベアラがMeNB上に残っていることがあるので、そのような再配置は、サポートされていないUEのための2つのSGW、またはすべてのベアラを新しいSGWに移動することのいずれかを必要とし得る。
【0067】
[0082]したがって、SGW再配置の場合、MMEは、以下の2つのオプションのうちの1つに従って動作し得る。第1に、代替形態1AプロシージャがSGW再配置をトリガした場合、MMEは、
図10においてステップ11および12に示されているようにMeNBからの要求を拒否する。第2に、代替形態1AプロシージャがSGW再配置をトリガした場合、MMEは、
図11に示されているように、MeNB上に残っているベアラを含むすべてのベアラをターゲットSGWに移動する。
【0068】
[0083]
図10およびコールフロー1000を参照すると、1つのオプションによれば、MMEはMeNBからのE−RAB変更指示を拒否する。たとえば、最初に、ステップ1aまたは1bにおいて、SeNBリソースを追加または変更するためにMeNBまたはSeNBによって無線リソース管理(RRM:Radio Resources Management)レイヤ決定が行われる。MeNB主導型変更の場合、ステップ2において、MeNBは、SeNBに変更要求を送り、ステップ3においてSeNBによるRRM決定をトリガする。変更要求が拒否されない場合、SeNBは、ステップ4において応答し、ステップ5において、MeNBからUEへのRRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージをトリガする。その後、MeNBは、ステップ6および7において、SNSステータス転送(SNS Status Transfer)メッセージおよびデータフォワーディング(Data Forwarding)メッセージをSeNBに送る。ステップ8において、MeNBはUEからRRC接続再構成完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)メッセージを受信し、その後、UEおよびSeNBは、ステップ9においてランダムアクセスプロシージャを介して通信し得る。リンクが確認されると、SeNBは、ステップ10において、MeNBに「追加/変更完了(Addition/Modification Complete)」メッセージを送り、ステップ11において、E−RAB変更指示を送るようにMeNBをトリガする。
【0069】
[0084]ステップ12において、MMEは、デュアル接続性プロシージャを拒否し、失敗の理由として、SGW再配置が必要とされるという理由コードを含めて、デュアル接続性プロシージャが失敗したことを示す。拒否に応答して、MeNBは、ステップ13〜14に示されているように、SeNBにおけるデュアル接続性をもはや使用しないようにUEを再構成する。代替的に、MeNBは、
図15に示されているようにSeNB解放プロシージャを再利用し得る。MMEが、デュアル接続性を拒否し、本明細書において上記で説明したのと同じ、MeNBがデュアル接続性を拒否する理由を含めて、E−RAB変更指示失敗メッセージを送る、他の理由が存在し得ることを諒解されたい。
【0070】
[0085]
図11およびコールフロー1100を参照すると、SGW再配置を含むSeNB追加/変更の一例が与えられている。ステップ1〜10は上記のコールフロー1000と同じであり得る。
図11を参照すると、ステップ11におけるE−RAB変更指示に応答して、MMEは、SeNBにすべてのベアラが移動されているのか、ベアラのサブセットが移動されているのかを決定する。ステップ12〜13において、MMEは、失敗の理由として、すべてのベアラが移動されているのでない(およびSGW再配置が必要とされる)という理由コードを含めて、デュアル接続性プロシージャが失敗したことを示す。この場合、MeNBは、ステップ15において、MeNBとSeNBとによってサービスされているすべてのベアラを備える新しいE−RAB変更指示を送ることができる。
【0071】
[0086]たとえば
図9の表900に示されているように、SeNBによってサービスされるべき各E−RABについて、MeNBはSeNBトランスポートレイヤアドレスを含むが、MeNBによってサービスされるべき各E−RABについて、MeNBはMeNBトランスポートレイヤアドレスを含む。SGW再配置はUEとSeNBの両方に対して透過的である。表900を参照されたい。
【0072】
[0087]代替実施形態では、MMEは、12および13をスキップし、既存のベアラのE−RAB IDと、GTPトンネルエンドポイントID(TEID)と、トランスポートレイヤアドレスとをMeNBに再サブミットすることによって、すべてのベアラをターゲットSGWに移動し得る。ステップ14において、MMEはベアラをターゲットSGWに再配置する。ターゲットSGWはまた、PGWへのトンネルを更新することになる。
【0073】
[0088]背景として、アーキテクチャ「1A」およびアーキテクチャ「3C」のいくつかの態様が、それぞれ
図12〜
図13に示されている。以下の
図12〜
図13の説明に付随するテキストは、3GPP TR 36.842のセクション8.1.1.1および8.1.1.8から適応されている。代替形態1200(1A)は、SeNBにおいて終端するS1−U+独立PDCPの組合せ(ベアラスプリットなし)である。それは、一例としてダウンリンク方向を示す、
図12に示されている。この代替形態1200(1A)の予想される利益は、MeNBが、SeNBによって送信されたEPSベアラのためのパケットをバッファまたは処理する必要を回避することと、PDCP/RLCおよびGTP−U/UDP/IPへの影響を防ぐことと、すべてのトラフィックをMeNBにルーティングする必要を回避することと、MeNBとSeNBとの間のバックホールリンクに関する低い要件、およびその2つの間で必要とされるフロー制御の必要を回避することと、デュアル接続性UEのために簡単であるための、ローカルブレークアウトのサポートおよびSeNBにおけるコンテンツキャッシングとを含み得る。この代替形態1200(1A)の予想される欠点は、SeNBモビリティがCNに可視であることと、オフローディングがMMEによって実施される必要があり、あまり動的でないことがあることと、MeNBとSeNBの両方において暗号化が必要とされることによるセキュリティ影響と、同じベアラのためのMeNBとSeNBとにわたる無線リソースの利用が可能でないことと、SeNBによって扱われるベアラについて、SeNB間のフォワーディングに伴うSeNB変更時のハンドオーバのような中断と、アップリンクにおいて、アップリンクデータの送信に対する論理チャネル優先度付け影響(無線リソース割振りは、無線ベアラがそこで終端するeNBに制限される)とを含み得る。
【0074】
[0089]代替形態1300(3C)は、MeNBにおいて終端するS1−U+MeNBにおけるベアラスプリット+スプリットされたベアラのための独立RLCの組合せである。それは、一例としてダウンリンク方向を取る、
図13に示されている。この代替形態の予想される利益は、SeNBモビリティがCNに対して隠されることと、暗号化がMeNBのみにおいて必要とされることによるセキュリティ影響の回避と、SeNB変更時に必要とされるSeNB間のデータフォワーディングの回避と、MeNBからSeNBへのSeNBトラフィックのRLC処理をオフローディングすることと、RLCへの影響を回避することと、同じベアラのためのMeNBとSeNBとにわたる無線リソースの利用を可能にすることと、SeNBモビリティのための要件を緩和すること(その間にMeNBが使用され得る)とを含み得る。この代替形態の予想される欠点は、MeNBにおいてすべてのデュアル接続性トラフィックをルーティング、処理およびバッファリングすることを必要とすることと、送信のためにPDCP PDUをeNBにルーティングし、受信のためにそれらを並べ替えることをPDCPに担当させることと、MeNBとSeNBとの間のフロー制御を必要とすることと、アップリンクにおいて、RLC再送信とRLCステータスPDUとを扱うことに対する論理チャネル優先度付け影響(対応するRLCエンティティがそこに常駐するeNBに制限される)と、デュアル接続性UEのための、ローカルブレークアウトのサポートとSeNBにおけるコンテンツキャッシングとの欠如とを含み得る。
【0075】
[0090]さらなる背景として、
図14に、デュアル接続性ベアラのSeNB追加/変更のためのコールフロー1400を示す。ステップ1〜10は、
図10に関して上記で説明したようなものであり得る。3GPP TR 36.842のセクションG.1に示されているように、コールフロー1400は、デュアル接続性動作のためのSeNBリソースの追加および変更のための全体的シグナリング方式を示す。このシグナリング方式は、本明細書において上記で説明した追加および変更シグナリング方式との比較を可能にするためにここに再現され、したがって、すべての詳細が与えられるとは限らない。ステップ11までのテキストは、T.S.36.842のG.1から適応されている。アーキテクチャ1Aのみに関連するS1−MMEおよびX2−Cシグナリング部分は破線で示されている(ステップ6、7、11〜13)。
【0076】
[0091]
図14に示されているように、デュアル接続性動作のためにSeNBにおけるリソースをアクティブ化/変更することは、S−GWが変更されないと仮定すると、以下のステップを伴い得る。
【0077】
[0092]ステップ1aにおいて、MeNBは、特定のE−RABのための無線リソースを追加するかまたは変更することをSeNBに要求すると決定する。ステップ1bにおいて、SeNBは、特定のE−RAB.FFSのための無線リソースを変更すると決定する。このステップは、たとえば、UEの能力を超えないことを確認するための、SeNBとMeNBとの間の追加の協調を含み得る。
【0078】
[0093]ステップ2において、MeNBは、無線リソースを割り振る/変更することをSeNBに要求する。実際のシナリオに応じて、それは、E−RAB特性(E−RABパラメータ、UPオプションに対応するTNLアドレス情報)、UE能力およびUEの現在の無線リソース構成、または同様のパラメータを含んでいることがある。
【0079】
[0094]ステップ3において、SeNB中のRRMエンティティがリソース要求を承認することが可能である場合、それは、それぞれの無線リソースと、UPオプションに応じて、それぞれのトランスポートネットワークリソースとを構成する。SeNBはまた、SeNB無線リソース構成の同期が実施され得るように、UEのために専用RACHプリアンブルを割り振り得る。
【0080】
[0095]ステップ4において、SeNBは、MeNBに新しい無線リソース構成を与える(UP代替形態1Aの場合、それは、実際のシナリオに応じて、それぞれのE−RABのためのS1 DL TNLアドレス情報を含んでいることがあり、UP代替形態3Cの場合、X2 DL TNLアドレス情報を含んでいることがある)。
【0081】
[0096]ステップ5において、MeNBは、新しい構成を是認し、それを適用するようにUEをトリガする。UEは、新しい構成を適用することを開始する。ステップ6〜7において、アーキテクチャオプション1Aの場合、MeNBは、それぞれのE−RAB特性に応じて、デュアル接続性のアクティブ化(データフォワーディング、SNステータス報告)によるサービス中断を最小限に抑えるためのアクションをとり得る。ステップ8において、UEは再構成プロシージャを完了する。アーキテクチャオプション3Cの場合、SeNBからUEへのユーザプレーンデータの送信は、同期プロシージャに応じてステップ8またはステップ9の後に行われ得る。
【0082】
[0097]ステップ9において、UEは、必要な場合、SeNBのセルへの同期を実施する。ステップ10において、SeNBは、UEとの同期の検出をMeNBに報告し、新しい構成が使用されていることを確認する。MeNBによるステップ10におけるメッセージの受信は、X2上のSeNB追加/変更プロシージャ全体を正常に完了する。RRC再構成および同期の順序に関する決定、または同期のサポートに関する決定に応じて、ステップ10は、上記で説明したように、または逆方向(MeNBからSeNBへ)において必要であり得る。
【0083】
[0098]11.〜13.UPオプション1Aでは、適用可能な場合、EPCへのUP経路の更新が実施される。
【0084】
[0099]ステップ11において、マスタeNBは、(その処理が変更されているデータベアラを除外し得る)オフロードされるべきデータベアラのためのE−RAB変更指示メッセージをMMEに送り得る。このメッセージは、MMEについてのMME UE S1AP IDと、2次eNBについてのeNB UE S1AP IDと、オフロードされるべきデータベアラのリストと、eNB GTP−Uアドレス指定情報などの各データベアラについての関連情報とを含み得る。ステップ11は、ステップ9および10の任意の時間後に(たとえば、直後に)行われ得る。
【0085】
[00100]応答して、ステップ12において、MMEは、ベアラ変更要求メッセージをサービングゲートウェイ/PDNゲートウェイ(S−GW)に送り得る。このメッセージは、オフロードされるべきデータベアラのリストと、データベアラID(たとえば、デフォルトデータベアラおよびすべての専用データベアラについてのデータベアラID)、(デフォルトデータベアラとUEの専用データベアラとを一意に識別するために使用され得る)ユーザプレーンのためのマスタeNBのTEIDおよびIPv4アドレス、および/または他の情報などの各データベアラについての関連情報とを含み得る。MMEは、E−RAB変更確認メッセージをマスタeNBに送り得る(ステップ13)。
【0086】
[00101]
図15を参照すると、SeNB解放(MeNB主導型)のための例示的なコールフロー1500が示されている。以下の
図15に付随するテキストは、3GPP TR 36.842のセクションG.2から適応されている。
図15は、デュアル接続性動作のためにUEへのSeNBリソースを解放するためのMeNB主導型全体的シグナリング方式を示している。
【0087】
[00102]MeNBが、SeNBにそのUEのうちの1つのためのサービングセルを解放することを要求し、SeNBが、(1つまたは複数の)サービングセルを解放することになるコンテナを作成するかどうか、または、SeNBが、(1つまたは複数の)サービングセルを解放することになるコンテナを開始および作成するかどうか、または、MeNBが、それ自体によって、SeNBによって維持されるサービングセルを解放することができるかどうかが、さらなる説明のトピックである。
【0088】
[00103]
図15に示されているように、デュアル接続性動作のためにUEへのSeNBリソースを解放することは、以下のステップを伴い得る。ステップ1において、MeNBは、UEへのSeNBリソースを削除すると決定する。ステップ2において、MeNBは、SeNBにそのリソースを解放することを要求する。ステップ3において、SeNBはMeNBの要求に従う。ステップ4において、SeNBはMeNBの解放要求に応答する。ステップ5において、MeNBはUEに再構成をシグナリングする。UEは、このSeNBへの関連する構成を解放する。ステップ6〜7において、UPオプション1AおよびそれぞれのE−RAB特性の場合、MeNBは、SeNBリソースの解放(データフォワーディング、SNステータス報告)によるサービス中断を最小限に抑えるためのアクションをとり得る。ステップ8において、UEは再構成プロシージャの完了を示す。ステップ9〜11において、UPオプション1Aの場合、EPCへのUP経路の更新が実施される。コールフロー1500はS−GWが変更されないと仮定することを諒解されたい。
【0089】
[00104]
図16〜
図23に、上記のより詳細な説明の態様を要約する方法および装置を示す。これらの概要は、上記で説明したより詳細な態様を補足するものであり、それに代わるものではない。したがって、概要説明中に含まれる動作または構成要素は、いくつかの実施形態において本開示のより詳細な態様を組み込み得ることを諒解されたい。
【0090】
[00105]
図16は、MeNBとSeNBとによってUEのデュエル接続性をサポートするワイヤレス通信のためのマスタ基地局による方法1600を示している。方法1600は、1610において、ワイヤレス通信システムの第1の基地局(MeNB)によってUEへの接続を確立することを含み得る。方法1600は、1620において、UEが第1の基地局に接続されている間にも接続することが可能である第2の基地局(SeNB)を識別することをさらに含み得る。方法1600は、1630において、第1の基地局と第2の基地局とへのUEのデュアル接続性が許可されるかどうかを決定することをさらに含み得る。方法1600は、1640において、決定することに基づいて、UEを第2の基地局にハンドオーバすること、または第2の基地局へのUEのためのデュアル接続性を開始することのうちの1つを選択することをさらに含み得る。
【0091】
[00106]いくつかの非排他的代替態様では、決定動作1630は、第2の基地局の識別情報に、第1の基地局の構成に、デュアル接続性をサポートする第2の基地局の能力に、モビリティ管理エンティティ(MME)または別の基地局のうちの少なくとも1つによって第1の基地局に与えられたUEへの接続のためのコンテキスト情報に、UEに関連付けられた1つまたは複数のベアラのQoS要件に、またはUEの能力に少なくとも部分的に基づき得る。選択動作1640は、デュアル接続性を開始することに対するハンドオーバすることについての定義済みの優先度に少なくとも部分的に、および/またはベアラのトラフィック量に少なくとも部分的に基づき得る。追加または代替として、選択すること1640は、測定基準に少なくとも部分的にさらに基づき得る。一態様では、測定基準は、デュアル接続性およびハンドオーバのための異なる測定イベントを構成することに基づき得る。
【0092】
[00107]
図17は、方法1600と併せてマスタ基地局によって実施され得る、さらなる随意の動作または態様1700を示している。
図17に示された動作は、方法1600を実施するために必要とされない。動作1700は、独立して実施され、相互排他的ではない。したがって、別のダウンストリームまたはアップストリーム動作が実施されるかどうかにかかわらず、そのような動作のうちのいずれか1つが実施され得る。方法1600が動作1700のうちの少なくとも1つを含む場合、方法1600は、必ずしも、図示され得るいかなる(1つまたは複数の)後続のダウンストリーム動作をも含む必要なしに、少なくとも1つの動作の後に終了し得る。
【0093】
[00108]たとえば、方法1600は、1710において、マスタ基地局と2次基地局とへのUEのデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更を要求することをさらに含み得る。変更は、ネットワーク管理エンティティ、たとえば、MMEに要求され得る。方法1600は、1720において、ネットワーク管理エンティティから要求を拒否するメッセージを受信することをさらに含み得る。方法1600は、1730において、メッセージに応答して、デュアル接続性を使用することを中止するようにUEを再構成することをさらに含み得る。
【0094】
[00109]
図18を参照すると、デュアル接続性をサポートするための、ワイヤレスネットワークにおける基地局として、あるいは基地局内で使用するためのプロセッサまたは同様のデバイスとして構成され得る、例示的な装置1800が与えられている。装置1800は、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表すことができる機能ブロックを含み得る。
【0095】
[00110]装置1800は、UEへの接続を確立するための電気的構成要素1802を含み得る。たとえば、電気的構成要素1802は、トランシーバなどと、接続を確立するための命令を保持するメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素1802は、UEへの接続を確立するための手段であり得るか、またはそれを含み得る。前記手段は、UEとのRRCメッセージ交換と、RRCメッセージ交換によって明示的にまたは暗黙的に確立されたパラメータに従って受信機と送信機とを構成することとを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。
【0096】
[00111]装置1800は、UEが第1の基地局に接続されている間にも接続することが可能である第2の基地局を識別するための電気的構成要素1804を含み得る。たとえば、電気的構成要素1804は、トランシーバなどと、識別することを実施するための命令を保持するメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素1804は、UEが第1の基地局に接続されている間にも接続することが可能である第2の基地局を識別するための手段であり得、またはそれを含み得る。前記手段は、UEから、またはMMEから第2の基地局の識別子を受信することと、代替または追加として、第2の基地局からのワイヤレス信号を検出および/または復号することと、代替または追加として、第2の基地局とメッセージを交換することとを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。
【0097】
[00112]図示のように、一実施形態では、装置1800は、第1の基地局と第2の基地局とへのUEのデュアル接続性が許可されるかどうかを決定するための電気的構成要素またはモジュール1806を含み得る。たとえば、電気的構成要素1806は、トランシーバなどと、1つまたは複数の基準に基づいて、第1の基地局と第2の基地局とへのUEのデュアル接続性が許可されるかどうかを決定するための命令をもつメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素1806は、第1の基地局と第2の基地局とへのUEのデュアル接続性が許可されるかどうかを決定するための手段であり得るか、またはそれを含み得る。前記手段は、第2の基地局の識別情報、第1の基地局の構成、デュアル接続性をサポートする第2の基地局の能力、MMEまたは別の基地局のうちの少なくとも1つによって第1の基地局に与えられたUEへの接続のためのコンテキスト情報、UEに関連付けられた1つまたは複数のベアラのQoS要件、またはUEの能力のうちのいずれか1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて、デュアル接続性が許可されるかどうかを決定することを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。
【0098】
[00113]装置1800は、決定することに基づいて、UEを第2の基地局にハンドオーバすること、または第2の基地局へのUEのためのデュアル接続性を開始することのうちの1つを選択するための電気的構成要素1808を含み得る。たとえば、電気的構成要素1808は、トランシーバなどと、選択することを実施するための命令を保持するメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素1808は、決定することに基づいて、UEを第2の基地局にハンドオーバすること、または第2の基地局へのUEのためのデュアル接続性を開始することのうちの1つを選択するための手段であり得るか、またはそれを含み得る。前記手段は、デュアル接続性を開始することに対するハンドオーバすることについての定義済みの優先度に少なくとも部分的に、および/またはベアラのトラフィック量に少なくとも部分的に基づいて、選択することeを実施することを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。追加または代替として、選択手段は、デュアル接続性とハンドオーバとのための異なる測定イベントを構成することに基づき得る測定基準に少なくとも部分的にさらに基づき得る。
【0099】
[00114]装置1800は、説明を簡単にするために
図18に示されていない、
図16〜
図17に関して説明した追加の動作1800または態様のいずれかまたはすべてを実施するための同様の電気的構成要素を含み得る。
【0100】
[00115]関係する態様では、マスタ基地局として構成された装置1800の場合、装置1800は、少なくとも1つのプロセッサを有するプロセッサ構成要素1810を随意に含み得る。そのような場合、プロセッサ1810は、バス1812または同様の通信結合を介して構成要素1802〜1808または同様の構成要素と動作可能に通信していることがある。プロセッサ1810は、電気的構成要素1802〜1808によって実施されるプロセスまたは機能の起動とスケジューリングとを実施し得る。プロセッサ1810は、全体的にまたは部分的に、構成要素1802〜1808を包含し得る。代替として、プロセッサ1810は、1つまたは複数の別個のプロセッサを含み得る構成要素1802〜1808とは別個であり得る。
【0101】
[00116]さらなる関係する態様では、装置1800は無線トランシーバ構成要素1814を含み得る。トランシーバ1814の代わりにまたはトランシーバ1814とともに、スタンドアロン受信機および/またはスタンドアロン送信機が使用され得る。代替または追加として、装置1800は、異なるキャリア上で送信および受信するために使用され得る、複数のトランシーバまたは送信機/受信機ペアを含み得る。装置1800は、たとえば、メモリデバイス/構成要素1816など、情報を記憶するための構成要素を随意に含み得る。コンピュータ可読媒体またはメモリ構成要素1816は、バス1812などを介して装置1800の他の構成要素に動作可能に結合され得る。メモリ構成要素1816は、構成要素1802〜1808、およびそれらの副構成要素、またはプロセッサ1810、追加の態様900〜1100、または本明細書で開示する方法のアクティビティを実施するための、コンピュータ可読命令とデータとを記憶するように適応され得る。メモリ構成要素1816は、構成要素1802〜1808に関連付けられた機能を実行するための命令を保持し得る。メモリ1816の外部にあるものとして示されているが、構成要素1802〜1808はメモリ1816の内部に存在することができることを理解されたい。
【0102】
[00117]
図19は、デュアル接続性をサポートするワイヤレス通信のためのコアネットワークエンティティによる方法1900を示している。コアネットワークエンティティは、ワイヤレス通信ネットワークのネットワーク管理エンティティ(たとえば、MME)であり得るか、またはそれを含み得る。方法1900は、1910において、コアネットワークエンティティによって、マスタ基地局と2次基地局とへのUEのデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更についての要求を受信することを含み得る。方法1900は、1920において、変更が、ベアラが第2のゲートウェイノードに再配置されることを必要とすると決定することを含み得る。方法1900は、1930において、決定することに基づいて、要求を拒否すること、またはUEに関連付けられたすべてのベアラを第2のゲートウェイノードに再配置することのうちの少なくとも1つを実施することを含み得る。
【0103】
[00118]随意の態様では、方法1900は、1940において、拒否することの理由を示すメッセージで要求に返答することを含み得る。拒否することの理由は、たとえば、ゲートウェイノード再配置が必要とされること、ゲートウェイノード再配置がサポートされないこと、2次基地局とのデュアル接続性が許可されないこと、および要求されたベアラが、特定のベアラの識別情報を含むデュアル接続性に対して許可されないことのうちのいずれか1つまたは複数を含み得る。ゲートウェイノードは、サービングゲートウェイ(SGW)であり得るか、またはそれを含み得る。
【0104】
[00119]方法1900のいくつかの随意の態様では、実施動作1930は、UEに関連付けられたベアラのすべてよりも少ないベアラが変更についての要求の中に含まれる場合、要求を拒否することを含み得る。代替または追加として、実施動作1930は、2次基地局へのUEのデュアル接続性が許可されない場合、要求を拒否することを含み得る。代替または追加として、実施動作1930は、ベアラのうちの1つまたは複数が2次基地局におけるデュアル接続性に対して許可されない場合、要求を拒否することを含み得る。方法1900の他の随意の態様では、実施動作1930は、少なくとも部分的に、UEに関連付けられた、要求の中に含まれないベアラを第2のゲートウェイノードに再配置されるように変更することによって、UEに関連付けられたすべてのベアラを第2のゲートウェイノードに再配置することを含み得、ここにおいて、UEに関連付けられた、要求の中に含まれないベアラは、再配置する前と同じマスタ基地局によってサービスされ続ける。
【0105】
[00120]他の随意の態様では、方法1900は、変更についての要求の中に含まれる識別子に基づいて、マスタ基地局および2次基地局のうちの1つまたは複数を識別すること、および/または、変更についての要求の中で、UEに関連付けられたベアラをマスタ基地局または2次基地局によってサービスされていると識別することをさらに含み得る。
【0106】
[00121]他の随意の態様では、決定動作1920は、ターゲット2次基地局の識別情報に少なくとも部分的に基づき得る。代替または追加として、決定動作1920は、2次基地局が第1のゲートウェイノードによってサービスされるか否かに少なくとも部分的に基づき得る。
【0107】
[00122]
図20を参照すると、デュエル接続性をサポートするための、ワイヤレスネットワークにおけるコアネットワークノード(たとえば、MME)として、あるいはネットワークノード内で使用するためのプロセッサまたは同様のデバイスとして構成され得る、例示的な装置2000が与えられている。装置2000は、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表すことができる機能ブロックを含み得る。
【0108】
[00123]図示のように、一実施形態では、装置2000は、マスタ基地局と2次基地局とへのUEのデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更についての要求を受信するための電気的構成要素またはモジュール2002を含み得る。たとえば、電気的構成要素2002は、トランシーバなどと、ベアラ変更要求を受信するための命令をもつメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素2002は、マスタ基地局と2次基地局とへのUEのデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更についての要求を受信するための手段であり得るか、またはそれを含み得る。前記手段は、たとえば、信号を受信することと、信号を復号することと、ベアラを変更するようにとの要求として信号を認識することとを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。
【0109】
[00124]装置2000は、変更が、ベアラが第2のゲートウェイノードに再配置されることを必要とすると決定するための電気的構成要素2004を含み得る。たとえば、電気的構成要素2004は、トランシーバなどと、決定を行うための命令を保持するメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素2004は、変更が、ベアラが第2のゲートウェイノードに再配置されることを必要とすると決定するための手段であり得るか、またはそれを含み得る。前記手段は、たとえば、ターゲット2次基地局の識別情報に、および/または2次基地局が第1のゲートウェイノードによってサービスされるか否かに少なくとも部分的に基づいて決定を行うことを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。たとえば、2次基地局が第1のゲートウェイノードによってサービスされない場合、ネットワークエンティティは、ベアラを再配置することが必要とされると決定し得る。
【0110】
[00125]装置2000は、決定することに基づいて、要求を拒否すること、またはUEに関連付けられたすべてのベアラを第2のゲートウェイノードに再配置することのうちの少なくとも1つを実施するための電気的構成要素2006を含み得る。たとえば、電気的構成要素2006は、トランシーバなどと、決定することの結果に基づいて、要求を拒否するかまたはベアラを再配置するための命令を保持するメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素2006は、決定することに基づいて、要求を拒否すること、またはUEに関連付けられたすべてのベアラを第2のゲートウェイノードに再配置することのうちの少なくとも1つを実施するための手段であり得るか、またはそれを含み得る。前記手段は、たとえば、UEに関連付けられたベアラのすべてよりも少ないベアラが変更についての要求の中に含まれる場合、要求を拒否すること、2次基地局へのUEのデュアル接続性が許可されない場合、要求を拒否すること、ベアラのうちの1つまたは複数が2次基地局におけるデュアル接続性に対して許可されない場合、要求を拒否すること、または、少なくとも部分的に、UEに関連付けられた、要求の中に含まれないベアラを第2のゲートウェイノードに再配置されるように変更することによって、UEに関連付けられたすべてのベアラを第2のゲートウェイノードに再配置すること(ここで、UEに関連付けられた、要求の中に含まれないベアラは、同じマスタ基地局によってサービスされ続ける)、を含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。
【0111】
[00126]装置2000は、説明を簡単にするために
図20に示されていない、
図19に関して説明した追加の動作のいずれかまたはすべてを実施するための同様の電気的構成要素を含み得る。
【0112】
[00127]関係する態様では、ネットワークエンティティとして構成された装置2000の場合、装置2000は、少なくとも1つのプロセッサを有するプロセッサ構成要素2010を随意に含み得る。そのような場合、プロセッサ2010は、バス2012または同様の通信結合を介して構成要素2002〜2006または同様の構成要素と動作可能に通信していることがある。プロセッサ2010は、電気的構成要素2002〜2006によって実施されるプロセスまたは機能の起動とスケジューリングとを実施し得る。プロセッサ2010は、全体的にまたは部分的に、構成要素2002〜2006を包含し得る。代替として、プロセッサ2010は、1つまたは複数の別個のプロセッサを含み得る構成要素2002〜2006とは別個であり得る。
【0113】
[00128]さらなる関係する態様では、装置2000は、ネットワークインターフェース構成要素2014、たとえば、ワイヤード、光ファイバー、またはワイヤレスネットワークインターフェースなどのためのネットワークポートを含み得る。装置2000は、たとえば、メモリデバイス/構成要素2016など、情報を記憶するための構成要素を随意に含み得る。コンピュータ可読媒体またはメモリ構成要素2016は、バス2012などを介して装置2000の他の構成要素に動作可能に結合され得る。メモリ構成要素2016は、構成要素2002〜2006、およびそれらの副構成要素、またはプロセッサ2010、
図19に関して説明した追加の態様、または本明細書で開示する方法のアクティビティを実施するための、コンピュータ可読命令とデータとを記憶するように適応され得る。メモリ構成要素2016は、構成要素2002〜2006に関連付けられた機能を実行するための命令を保持し得る。メモリ2016の外部にあるものとして示されているが、構成要素2002〜2006はメモリ2016の内部に存在することができることを理解されたい。
【0114】
[00129]
図21は、UEのためのデュアル接続性をサポートするベアラの変更を要求することを含む、ワイヤレス通信のための基地局による方法2100を示している。基地局は、ワイヤレス通信ネットワークのマスタ基地局(たとえば、MeNB)であり得る。方法2100は、2110において、ワイヤレス通信システムの第1の基地局によって、UEのデュアル接続性のためのUEに関連付けられたベアラを第2の基地局によってサービスすると決定することを含み得る。方法2100は、2120において、ネットワークエンティティ(たとえば、MMEまたは同様のコアネットワーク管理エンティティ)に、第2の基地局によってサービスされるためのUEに関連付けられたベアラの変更を要求することをさらに含み得、ここにおいて、要求することは、ベアラの識別子とともに第2の基地局の識別子をネットワークエンティティに送ることを備える。一態様では、ベアラをサービスすると決定すること2110は、第2の基地局に関係する測定基準、第2の基地局の負荷、ベアラのQoS要件、および/またはベアラのトラフィック量のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づき得る。
【0115】
[00130]
図22を参照すると、デュアル接続性において使用されるベアラの再配置をサポートするための、ワイヤレスネットワークにおけるマスタ基地局として、あるいはマスタ基地局内で使用するためのプロセッサまたは同様のデバイスとして構成され得る、例示的な装置2200が与えられている。装置2200は、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表すことができる機能ブロックを含み得る。
【0116】
[00131]図示のように、一実施形態では、装置2200は、ワイヤレス通信システムの第1の基地局によって、UEのデュアル接続性のためのUEに関連付けられたベアラを第2の基地局によってサービスすると決定するための電気的構成要素またはモジュール2202を含み得る。たとえば、電気的構成要素2202は、トランシーバなどと、決定を行うための命令をもつメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素2202は、ワイヤレス通信システムの第1の基地局によって、UEのデュアル接続性のためのUEに関連付けられたベアラを第2の基地局によってサービスすると決定するための手段であり得るか、またはそれを含み得る。前記手段は、第2の基地局に関係する測定基準、第2の基地局の負荷、ベアラのQoS要件、および/またはベアラのトラフィック量のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて、ベアラをサービスすると決定することを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。
【0117】
[00132]装置2200は、ネットワークエンティティに、第2の基地局によってサービスされるためのUEに関連付けられたベアラの変更を要求するための電気的構成要素2204を含み得、ここにおいて、要求することは、ベアラの識別子とともに第2の基地局の識別子をネットワークエンティティに送ることを備える。たとえば、電気的構成要素2204は、トランシーバなどと、要求することのための命令を保持するメモリとに結合された少なくとも1つの制御プロセッサを含み得る。構成要素2204は、ネットワークエンティティに、第2の基地局によってサービスされるためのUEに関連付けられたベアラの変更を要求するための手段であり得るか、またはそれを含み得、ここにおいて、要求することは、ベアラの識別子とともに第2の基地局の識別子をネットワークエンティティに送ることを備える。前記手段は、たとえば、変更要求プロトコルに従ってフォーマットされたメッセージを準備することと、メッセージ中に識別子を含めることと、ネットワークインターフェースを介してメッセージをネットワークエンティティに(たとえば、MMEに)送信することとを含むアルゴリズムを実行する制御プロセッサを含み得る。
【0118】
[00133]装置2200は、説明を簡単にするために
図22に示されていない、
図21に関して説明した追加の動作のいずれかまたはすべてを実施するための同様の電気的構成要素を含み得る。
【0119】
[00134]関係する態様では、ネットワークエンティティとして構成された装置2200の場合、装置2200は、少なくとも1つのプロセッサを有するプロセッサ構成要素2210を随意に含み得る。そのような場合、プロセッサ2210は、バス2212または同様の通信結合を介して構成要素2202〜2204または同様の構成要素と動作可能に通信していることがある。プロセッサ2210は、電気的構成要素2202〜2204によって実施されるプロセスまたは機能の起動とスケジューリングとを実施し得る。プロセッサ2210は、全体的にまたは部分的に、構成要素2202〜2204を包含し得る。代替として、プロセッサ2210は、1つまたは複数の別個のプロセッサを含み得る構成要素2202〜2204とは別個であり得る。
【0120】
[00135]さらなる関係する態様では、装置2200は無線トランシーバ構成要素2214を含み得る。トランシーバ2214の代わりにまたはトランシーバ2214とともに、スタンドアロン受信機および/またはスタンドアロン送信機が使用され得る。代替または追加として、装置2200は、異なるキャリア上で送信および受信するために使用され得る、複数のトランシーバまたは送信機/受信機ペアを含み得る。装置2200は、たとえば、メモリデバイス/構成要素2216など、情報を記憶するための構成要素を随意に含み得る。コンピュータ可読媒体またはメモリ構成要素2216は、バス2212などを介して装置2200の他の構成要素に動作可能に結合され得る。メモリ構成要素2216は、構成要素2202〜2204、およびそれらの副構成要素、またはプロセッサ2210、
図21に関して説明した追加の態様、または本明細書で開示する方法のアクティビティを実施するための、コンピュータ可読命令とデータとを記憶するように適応され得る。メモリ構成要素2216は、構成要素2202〜2204に関連付けられた機能を実行するための命令を保持し得る。メモリ2216の外部にあるものとして示されているが、構成要素2202〜2204はメモリ2216の内部に存在することができることを理解されたい。
【0121】
[00136]
図23に、
図1におけるUE110およびeNB/基地局130のより詳細な例を示す。eNB130はT個のアンテナ2034a〜2034tを装備し得、UE110はR個のアンテナ2052a〜2052rを装備し得、ただし、概してT≧1およびR≧1である。
【0122】
[00137]eNB130において、送信プロセッサ2020は、データソース2022から1つまたは複数のUEのためのデータを受信し、コントローラ/プロセッサ2040から制御情報を受信し得る。データソース2022は、eNB130によってサービスされるUE110と他のUEとのために構成されたすべてのデータベアラのためのデータバッファを実装し得る。送信プロセッサ2020は、それぞれデータシンボルおよび制御シンボルを取得するために、データおよび制御情報を処理(たとえば、符号化、インターリーブ、およびシンボルマッピング)し得る。送信プロセッサ2020はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ2030は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、T個の変調器(MOD)2032a〜2032tにT個の出力シンボルストリームを与え得る。各変調器2032は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDM、SC−FDMA、CDMAなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器2032は、アップリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器2032a〜2032tからのT個のアップリンク信号は、それぞれT個のアンテナ2034a〜2034tを介して送信され得る。
【0123】
[00138]UE110において、アンテナ2052a〜2052rが、eNB130および他のeNBからダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)2054a〜2054rに与え得る。各復調器2054は、受信サンプルを取得するために、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器2054は、受信シンボルを取得するために、受信サンプルをさらに処理し得る。MIMO検出器2056は、すべてのR個の復調器2054a〜2054rから受信シンボルを取得し得、検出されたシンボルを取得するために受信シンボルに対してMIMO検出を実施し得る。受信プロセッサ2058は、検出されたシンボルを処理(たとえば、シンボルデマッピング、デインターリーブ、および復号)し、復号されたデータをデータシンク2060に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ2080に与え得る。
【0124】
[00139]アップリンク上では、UE110において、データソース2062からのデータと、コントローラ/プロセッサ2080からの制御情報とが、送信プロセッサ2064によって処理され、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ2066によってプリコードされ、変調器2054a〜2054rによって調整され、eNB130および他のeNBに送信され得る。eNB130において、UE110および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ2034によって受信され、復調器2032によって調整され、MIMO検出器2036によって処理され、UE110および他のUEによって送られたデータおよび制御情報を取得するために受信プロセッサ2038によってさらに処理され得る。プロセッサ2038は、復号されたデータをデータシンク2039に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ2040に与え得る。
【0125】
[00140]コントローラ/プロセッサ2040および2080は、それぞれeNB130における動作およびUE110における動作を指示し得る。メモリ2042および2082は、それぞれeNB130およびUE110のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ2044は、ダウンリンクおよびアップリンク上でのデータ送信のためにUE110および他のUEをスケジュールし得、スケジュールされたUEにリソースを割り当て得る。プロセッサ2040ならびに/あるいはeNB130またはeNB132における他のプロセッサおよびモジュールは、
図10のコールフロー1000、
図11のコールフロー1100、
図14のコールフロー1400、
図15のコールフロー1500、
図16〜
図17の動作1700をもつまたはもたないプロセス1600、
図19のプロセス1900、
図21のプロセス2100、および/または本明細書で説明する技法のための他のコールフローおよびプロセスにおいて、それぞれMeNBまたはSeNBによって実施される動作を実施または指示し得る。プロセッサ2080ならびに/またはUE110における他のプロセッサおよびモジュールは、コールフロー1000、1100、1400、1500、および/または本明細書で説明する技法のための他のコールフローおよびプロセスにおけるUE110の動作を実施または指示し得る。
【0126】
[00141]情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0127】
[00142]さらに、本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能に関して上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0128】
[00143]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0129】
[00144]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0130】
[00145]1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0131】
[00146]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えたものである。本開示への様々な変更は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ワイヤレス通信システムの第1の基地局によってユーザ機器(UE)への接続を確立することと、
前記UEが前記第1の基地局に接続されている間にも接続することが可能である第2の基地局を識別することと、
前記第1の基地局と前記第2の基地局とへの前記UEのデュアル接続性が許可されるかどうかを決定することと、
前記決定することに基づいて、前記UEを前記第2の基地局にハンドオーバすること、または、前記第2の基地局への前記UEのための前記デュアル接続性を開始すること、のうちの1つを選択することと
を備える、ワイヤレス通信の方法。
[C2] 前記第1の基地局と前記第2の基地局とへの前記UEのデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更を要求することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記ベアラの変更を要求することに応答して、サービングゲートウェイ再配置の指示を受信することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C4] 前記デュアル接続性が許可されるかどうかを決定することは、前記第2の基地局の識別情報に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C5] 前記デュアル接続性が許可されるかどうかを決定することは、前記第1の基地局の構成に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C6] 前記デュアル接続性が許可されるかどうかを決定することは、前記デュアル接続性をサポートする前記第2の基地局の能力に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C7] 前記デュアル接続性が許可されるかどうかを決定することは、モビリティ管理エンティティ(MME)または別の基地局のうちの少なくとも1つによって前記第1の基地局に与えられた前記UEへの前記接続のためのコンテキスト情報に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C8] 前記デュアル接続性が許可されるかどうかを決定することは、前記UEの能力に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C9] 前記決定することは、前記UEに関連付けられた1つまたは複数のベアラのサービス品質要件に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C10] 前記選択することは、前記デュアル接続性を開始することに対する前記ハンドオーバすることについての定義済みの優先度に少なくとも部分的に基づく、C1に記載の方法。
[C11] 前記選択することは、測定基準に少なくとも部分的にさらに基づく、C1に記載の方法。
[C12] 前記選択することは、前記UEに関連付けられた1つまたは複数のベアラのトラフィック量に少なくとも部分的にさらに基づく、C1に記載の方法。
[C13] ワイヤレス通信システムの第1の基地局によってユーザ機器(UE)への接続を確立するための手段と、
前記UEが前記第1の基地局に接続されている間にも接続することが可能である第2の基地局を識別するための手段と、
前記第1の基地局と前記第2の基地局とへの前記UEのデュアル接続性が許可されるかどうかを決定するための手段と、
前記決定することに基づいて、前記UEを前記第2の基地局にハンドオーバすること、または、前記第2の基地局への前記UEのための前記デュアル接続性を開始すること、のうちの1つを選択するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のために構成された装置。
[C14] デュアル接続性が許可されるかどうかを決定することは、前記第2の基地局の識別情報、前記第1の基地局の構成、前記デュアル接続性をサポートする前記第2の基地局の能力、モビリティ管理エンティティ(MME)若しくは別の基地局のうちの少なくとも1つによって前記第1の基地局に与えられた前記UEへの前記接続のためのコンテキスト情報、前記UEの能力、または、前記UEに関連付けられた1つまたは複数のベアラのサービス品質要件、のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、C13に記載の装置。
[C15] 前記選択することは、前記デュアル接続性を前記開始することに対する前記ハンドオーバすることについての定義済みの優先度、測定基準、または、前記UEに関連付けられた1つまたは複数のベアラのトラフィック量、のうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づく、C13に記載の装置。
[C16] プロセッサによって実行されたとき、コンピュータに、
コアネットワークエンティティによって、マスタ基地局と2次基地局とへのユーザ機器(UE)のデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更についての要求を受信することと、
前記変更は前記ベアラが第2のゲートウェイノードに再配置されることを必要とすると決定することと、
前記決定することに基づいて、前記要求を拒否すること、または、前記UEに関連付けられたすべての前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置すること、のうちの少なくとも1つを実施することと
を備えるステップを実施させる、符号化された命令を保持する非一時的コンピュータ可読媒体。
[C17] 前記実施することは、前記UEに関連付けられた前記ベアラのすべてよりも少ないベアラが変更についての前記要求の中に含まれる場合、前記要求を拒否することを備える、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C18] 前記実施することは、前記2次基地局への前記UEのデュアル接続性が許可されない場合、前記要求を拒否することを備える、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C19] 前記実施することは、前記ベアラのうちの1つまたは複数が前記2次基地局におけるデュアル接続性に対して許可されない場合、前記要求を拒否することを備える、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C20] 前記ステップは、前記拒否することの理由を示すメッセージで前記要求に返答することをさらに備え、
前記理由は、ゲートウェイノード再配置が必要とされること、ゲートウェイ再配置がサポートされないこと、前記2次基地局とのデュアル接続性が許可されないこと、および、変更が要求されたベアラが、特定のベアラの識別情報を含むデュアル接続性に対して許可されないこと、のうちの1つまたは複数を備える、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C21] 前記ステップは、ベアラの変更についての前記要求の中に含まれる識別子に基づいて、前記マスタ基地局および前記2次基地局のうちの1つまたは複数を識別することをさらに備える、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C22] 前記ステップは、ベアラの変更についての前記要求の中で、前記UEに関連付けられたベアラを前記マスタ基地局または前記2次基地局によってサービスされていると識別することをさらに備える、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C23] 前記UEに関連付けられたすべての前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置することは、前記UEに関連付けられた、前記要求の中に含まれない前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置されるように変更することを備え、
前記UEに関連付けられた、前記要求の中に含まれない前記ベアラが前記マスタ基地局によってサービスされ続ける、
C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C24] ゲートウェイノードの再配置が必要とされると決定することは、前記2次基地局の識別情報に基づく、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C25] ゲートウェイノードの再配置が必要とされると決定することは、前記2次基地局が前記第1のゲートウェイノードによってサービスされるか否かに基づく、C16に記載のコンピュータ可読媒体。
[C26] ワイヤレス通信のために構成された装置であって、前記装置は、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
コアネットワークエンティティによって、マスタ基地局と2次基地局とへのユーザ機器(UE)のデュアル接続性のための、第1のゲートウェイノードを介してルーティングされるベアラの変更についての要求を受信することと、
前記変更は前記ベアラが第2のゲートウェイノードに再配置されることを必要とすると決定することと、
前記決定することに基づいて、前記要求を拒否すること、または、前記UEに関連付けられたすべての前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置すること、のうちの少なくとも1つを実施することと
を行うように構成された、
装置。
[C27] 前記実施することは、前記UEに関連付けられた前記ベアラのすべてよりも少ないベアラが変更についての前記要求の中に含まれる場合、または前記2次基地局への前記UEのデュアル接続性が許可されない場合、または前記ベアラのうちの1つまたは複数が前記2次基地局におけるデュアル接続性に対して許可されない場合、前記要求を拒否することを備える、C26に記載の装置。
[C28] 前記UEに関連付けられたすべての前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置することは、前記UEに関連付けられた、前記要求の中に含まれない前記ベアラを前記第2のゲートウェイノードに再配置されるように変更することを備え、
前記UEに関連付けられた、前記要求の中に含まれない前記ベアラは、前記マスタ基地局によってサービスされ続ける、
C26に記載の装置。
[C29] ゲートウェイノードの再配置が必要とされると決定することは、前記2次基地局の識別情報に基づく、C26に記載の装置。
[C30] ゲートウェイノードの再配置が必要とされると決定することは、前記2次基地局が前記第1のゲートウェイノードによってサービスされるか否かに基づく、C26に記載の装置。