特許第6828151号(P6828151)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6828151流体熱交換アセンブリ及び車両熱管理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6828151
(24)【登録日】2021年1月22日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】流体熱交換アセンブリ及び車両熱管理システム
(51)【国際特許分類】
   F28D 9/02 20060101AFI20210128BHJP
   F28F 9/22 20060101ALI20210128BHJP
   B60H 1/32 20060101ALN20210128BHJP
【FI】
   F28D9/02
   F28F9/22
   !B60H1/32 613C
【請求項の数】15
【全頁数】59
(21)【出願番号】特願2019-520357(P2019-520357)
(86)(22)【出願日】2017年11月9日
(65)【公表番号】特表2019-533797(P2019-533797A)
(43)【公表日】2019年11月21日
(86)【国際出願番号】CN2017110106
(87)【国際公開番号】WO2018086553
(87)【国際公開日】20180517
【審査請求日】2019年5月13日
(31)【優先権主張番号】201610986593.2
(32)【優先日】2016年11月9日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610986726.6
(32)【優先日】2016年11月9日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610986790.4
(32)【優先日】2016年11月9日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201611126787.1
(32)【優先日】2016年12月9日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201710382932.0
(32)【優先日】2017年5月26日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201720597680.9
(32)【優先日】2017年5月26日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201720597964.8
(32)【優先日】2017年5月26日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201720597974.1
(32)【優先日】2017年5月26日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201720598045.2
(32)【優先日】2017年5月26日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201720602900.2
(32)【優先日】2017年5月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516071103
【氏名又は名称】杭州三花研究院有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hangzhou Sanhua Research Institute Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】特許業務法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 振文
(72)【発明者】
【氏名】章 ▲剣▼敏
(72)【発明者】
【氏名】▲銭▼ 柯浙
(72)【発明者】
【氏名】胡 石▲鋒▼
【審査官】 河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0276328(US,A1)
【文献】 特表2014−526666(JP,A)
【文献】 中国実用新案第205373471(CN,U)
【文献】 中国実用新案第205373470(CN,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0319634(US,A1)
【文献】 特開2012−057889(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28D 9/02
F28F 9/22
B60H 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体熱交換アセンブリであって、
前記流体熱交換アセンブリは、流体制御モジュールと、流体熱交換モジュールとを含み、
前記流体制御モジュールは、第1の接続側部を含み、前記流体熱交換モジュールは、第2の接続側部を含み、前記第1の接続側部は前記第2の接続側部に対向して密封的に設置され、
前記流体熱交換モジュールは、熱交換コアとアダプタを含み、前記アダプタと前記熱交換コアとは溶接固定され、前記アダプタに前記第2の接続側部が設置され、
前記アダプタは、第3の接続側部を含み、前記熱交換コアは、第4の接続側部を含み、前記第3の接続側部と前記第4の接続側部とは溶接固定され、
前記流体制御モジュールは、少なくとも第1の流路、第2の流路を含み、前記第1の流路は前記第2の流路に連通でき、
前記流体熱交換モジュールは、第1の流体連通キャビティを含み、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、
前記アダプタは、接続通路を含み、前記接続通路は前記アダプタを貫通し、前記接続通路は前記第2の流路と前記第1の流体連通キャビティを接続し、
前記流体制御モジュールは、ベース部品、バルブコア部品を含み、前記ベース部品は、取付キャビティを含み、前記バルブコア部品の少なくとも一部は前記取付キャビティに位置し、前記バルブコア部品と前記ベース部品とは密封的に固定され、前記バルブコア部品は前記ベース部品に対して回転可能であり、前記第2の流路は前記バルブコア部品によって前記第1の流路に連通又は遮断され、又は、前記ベース部品は第3の流路を含み、前記第3の流路は前記バルブコア部品によって前記第1の流路に連通又は遮断され、又は、前記第2の流路、第3の流路の開度の大きさは前記バルブコア部品によって調整され、
前記流体熱交換モジュールは、第1の流体の第1の継ぎ目を含み、前記第1の流体の第1の継ぎ目は前記アダプタに設置され、前記流体制御モジュールは、第1の流体の第1の出口を含み、前記第1の流体の第1の出口は前記第2の流路に連通し、前記第1の流体の第1の出口は前記第1の流体の第1の継ぎ目に連通する、
流体熱交換アセンブリ。
【請求項2】
前記アダプタは、平面部を含み、前記平面部は前記第3の接続側部に位置し、前記平面部は前記熱交換コアに接触して溶接固定され、前記平面部は少なくとも前記第4の接続側部の面積の1/2を占め、
及び/又は、前記流体熱交換アセンブリは、ジョイントをさらに含み、前記ジョイントの端部は前記流体制御モジュール及び/又は前記流体熱交換モジュール内に位置し、前記ジョイントは前記流体制御モジュールと前記流体熱交換モジュールを連通し、前記ジョイントは前記アダプタ内に伸び且つ前記アダプタを貫通せず、前記第2の流路は前記ジョイントの内腔に連通し、前記第1の流体連通キャビティは前記ジョイントの内腔に連通し、
及び/又は、前記流体制御モジュールは、貫通穴を含み、前記流体熱交換モジュールは、前記貫通穴の位置に適応する取付穴を含み、前記流体熱交換アセンブリは、締結部材をさらに含み、前記締結部材は前記貫通穴と前記取付穴内に伸び、前記第1の接続側部と前記第2の接続側部とは密着して設置され
記流体熱交換アセンブリは、離隔部品を含み、前記離隔部品には少なくとも接続孔口が設置され、前記接続孔口は前記第1の流体の第1の継ぎ目に連通し、前記接続孔口は前記第1の流体の第1の出口に連通する、
ことを特徴とする請求項1に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項3】
前記ジョイントは、前記流体制御モジュール及び前記流体熱交換モジュールと別体に設置され、前記第1の接続側部に第1の開口部が開設され、前記第2の接続側部に第2の開口部が開設され、前記ジョイントは前記第1の開口部及び第2の開口部内に伸び、
前記流体制御モジュールは、第1の流れ穴を含み、前記流体熱交換モジュールは、第2の流れ穴を含み、前記第1の流れ穴は前記ジョイントの内腔に連通し、前記第2の流れ穴は前記ジョイントの内腔に連通し、前記第1の流れ穴の穴径が前記第1の開口部の内径よりも小さく、前記第2の流れ穴の穴径が前記第2の開口部の内径よりも小さい、
ことを特徴とする請求項2に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項4】
前記流体制御モジュールと前記流体熱交換モジュールのうち少なくとも一方には第1のプラットフォーム部が設置され、前記流体制御モジュールと前記流体熱交換モジュールには第2のプラットフォーム部が設置され、前記第1のプラットフォーム部は前記第1の開口部及び/又は第2の開口部の周りに位置し、前記流体熱交換アセンブリは密封部材を含み、前記密封部材は前記第1のプラットフォーム部に位置し、前記第2のプラットフォーム部は前記第1の流れ穴、第2の流れ穴の周りに位置し、前記ジョイントの端部は少なくとも1つの第2のプラットフォーム部に当接し、前記流体制御モジュールの第2のプラットフォーム部と前記流体熱交換モジュールの第2のプラットフォーム部との間の距離は前記ジョイントの長さ以上である、
ことを特徴とする請求項3に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項5】
前記ジョイントの外径は、前記第1の開口部よりも小さく且つ前記第2の開口部以上であり、前記ジョイントは前記流体熱交換モジュールと干渉フィットされ、
又は、前記ジョイントの外径は、前記第2の開口部よりも小さく且つ前記第1の開口部以上であり、前記ジョイントは前記流体制御モジュールと干渉フィットされる、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項6】
前記ジョイントは、前記流体制御モジュールと前記流体熱交換モジュールのうちの一方に一体的に設置され、前記ジョイントは、前記第1の接続側部又は第2の接続側部から一体的に突出し、前記流体制御モジュールと前記流体熱交換モジュールの他方には第1の開口部、第1のプラットフォーム部が設置され、前記第1のプラットフォーム部は前記第1の開口部の周りに位置し、
前記流体熱交換アセンブリは、前記第1のプラットフォーム部に位置する密封部材をさらに含み、
前記ジョイントの根元には、フランジが設置され、前記フランジは前記流体熱交換モジュールに一体的に設置され、前記フランジは前記第1のプラットフォーム部に対向して設置され、前記流体制御モジュールには第1の流れ穴、第2のプラットフォーム部が設置され、前記第2のプラットフォーム部は前記第1の流れ穴の周りに位置し、前記第1のプラットフォーム部は前記第1の開口部の周りに位置し、前記第1の流れ穴の内径は前記第1の開口部の内径よりも小さく、
又は、前記フランジは前記流体制御モジュールに一体的に設置され、前記流体熱交換モジュールには第2の流れ穴、第2のプラットフォーム部が設置され、前記第2のプラットフォーム部は前記第2の流れ穴の周りに位置し、前記第2の流れ穴の内径は前記第1の開口部の内径よりも小さい、
ことを特徴とする請求項2に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項7】
前記バルブコア部品は、第1のバルブプレート、第2のバルブプレート、及びトランスミッション部品を含み、前記第1のバルブプレート、第2のバルブプレートは前記取付キャビティに位置し、前記トランスミッション部品は前記第2のバルブプレートに固定的に設置されるか又は位置制限設置され、且つ前記第2のバルブプレートは前記トランスミッション部品と共に回動可能であり、前記第1のバルブプレートは前記ベース部品に固定的に設置されるか又は位置制限設置され、
前記ベース部品は、少なくとも流体の第1の入口、流体の第1の出口、第1の流路、第2の流路を含み、前記流体の第1の入口は前記第1の流路に連通し、前記流体の第1の出口は前記第2の流路に連通し、
前記第2のバルブプレートは、前記取付キャビティと前記第2の流路を導通又は非導通させるか又は前記第2の流路内に入る流体の流量を変更させるように回転可能であり、
前記バルブコア部品は、位置決め軸を含み、前記位置決め軸は前記トランスミッション部品と独立して設置され、前記第1のバルブプレートは第1の位置制限穴を含み、前記第2のバルブプレートは第2の位置制限穴を含み、前記第1の位置制限穴及び第2の位置制限穴の少なくとも一方はブラインドホールであり、前記位置決め軸の少なくとも一部は前記第1の位置制限穴に位置し、前記位置決め軸の少なくとも別の部分は前記第2の位置制限穴に位置し、
前記第2の位置制限穴の開口は前記第1のバルブプレートに向かい、前記第2のバルブプレートは前記第2の位置制限穴を形成する壁部を含み、前記壁部は前記第2の位置制限穴の開口に対向して設置され、前記位置決め軸の少なくとも一部は前記第1の位置制限穴と第2の位置制限穴に位置し、且つ、前記位置決め軸は前記第2のバルブプレートを貫通せず、
又は、前記第1の位置制限穴の開口は前記第2のバルブプレートに向かい、前記第1のバルブプレートは前記第1の位置制限穴を形成する壁部を含み、前記壁部は前記第1の位置制限穴の開口に対向して設置され、前記位置決め軸の少なくとも一部は前記第1の位置制限穴と第2の位置制限穴に位置し、且つ、前記位置決め軸は前記第1のバルブプレートを貫通しない、
ことを特徴とする請求項2に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項8】
前記第2の位置制限穴の開口は前記第1のバルブプレートに向かい、前記第2のバルブプレートは前記第2の位置制限穴を形成する壁部を含み、前記第2の位置制限穴の壁部は前記第2の位置制限穴の開口に対向して設置され、前記位置決め軸は前記第2のバルブプレートを貫通せず、前記第1の位置制限穴の開口は前記第2のバルブプレートに向かい、前記第1のバルブプレートは前記第1の位置制限穴を形成する壁部を含み、前記第1の位置制限穴の壁部は前記第1の位置制限穴の開口に対向して設置され、前記位置決め軸は前記第1のバルブプレートを貫通せず、前記位置決め軸は前記第1の位置制限穴と第2の位置制限穴との間に位置し、前記位置決め軸の高さは前記第1の位置制限穴の深さと前記第2の位置制限穴の深さとの和以下であり、
又は、前記第2の位置制限穴の開口は前記第1のバルブプレートに向かい、前記第2のバルブプレートは前記第2の位置制限穴を形成する壁部を含み、前記壁部は前記第2の位置制限穴の開口に対向して設置され、前記位置決め軸は前記第2のバルブプレートを貫通せず、前記第1の位置制限穴は貫通穴であり、前記位置決め軸の一端は前記第2の位置制限穴に位置し、前記位置決め軸の他端は第1の位置制限穴の外部に伸び、
又は、前記第2の位置制限穴は貫通穴であり、前記第2のバルブプレートは前記第2の位置制限穴を形成する壁部と側壁を含み、前記壁部は前記第2の位置制限穴の開口に対向して設置され、前記側壁の等価内径は前記位置決め軸の等価内径よりも小さく、前記位置決め軸の端部は前記第2の位置制限穴の壁部に当接するか、又は、前記位置決め軸の端部と前記第2の位置制限穴の壁部との間には隙間がある、
ことを特徴とする請求項7に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項9】
前記第2のバルブプレートは、位置決めスルーホールを含み、前記位置決めスルーホールは前記第2のバルブプレートの前記第1のバルブプレートとは反対側に位置し、前記位置決めスルーホールは前記第2のバルブプレートを貫通せず、前記トランスミッション部品は本体部とフィット部を含み、前記フィット部は前記本体部に一体的に設置され、前記フィット部は前記本体部から前記トランスミッション部品の軸方向に沿って突出して設置され、前記フィット部は前記位置決めスルーホールとフィットして設置され、前記フィット部は2つ以上であり、前記本体部は引っ込み部を含み、前記引っ込み部は前記フィット部の間に位置し、前記引っ込み部と前記第2のバルブプレートとの間に隙間があり、前記第2のバルブプレートは前記引っ込み部と前記位置決め軸との間に位置し、又は、前記引っ込み部と前記位置決め軸との間には隙間がある、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項10】
前記ベース部品は、流体の第2の出口と第3の流路を含み、前記流体の第2の出口は前記第3の流路に連通し、前記第2のバルブプレートは回転可能であり、前記取付キャビティは前記第2の流路及び/又は前記第3の流路の少なくとも一方に導通し、
前記第1のバルブプレートは、第1のスルーホールと第2のスルーホールを含み、前記第2のバルブプレートは少なくとも1つの連通穴を含み、前記連通穴の寸法は前記第1のスルーホール以下であり、前記連通穴の寸法は前記第2のスルーホール以下であり、
前記第2のバルブプレートの動作位置は、少なくとも第1の位置と第2の位置を有し、前記第2のバルブプレートが第1の位置にある時に、前記第2のバルブプレートは前記第1のスルーホールと前記第2の流路を導通させると共に、前記第2のスルーホールと前記第3の流路の導通をカットオフし、前記第2のバルブプレートが第2の位置にある時に、前記第2のバルブプレートは前記第2のスルーホールと前記第3の流路を導通させると共に、前記第1のスルーホールと前記第2の流路の導通をカットオフし、
前記第2のバルブプレートが前記第1の位置と第2の位置との間にある時に、前記第1のスルーホール、第2のスルーホールが同時に開放され、前記第1のスルーホールの開度と前記第2のスルーホールの開度との和は前記第1のスルーホールの全開度又は前記第2のスルーホールの全開度と等しい、
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項11】
前記第1のバルブプレートは、第1の位置決め穴を有し、前記ベース部品は、前記取付キャビティの底部に位置する第2の位置決め穴を有し、前記第2の位置決め穴の位置は前記第1の位置決め穴の位置に対応し、前記第1の位置決め穴の開口は、前記第1のバルブプレートの前記取付キャビティの底部に向かう側に位置し、且つ前記第1の位置決め穴は前記第1のバルブプレートを貫通せず、
前記流体制御モジュールは位置決めピンを含み、前記位置決めピンは前記第1の位置決め穴、第2の位置決め穴に位置し、前記ベース部品と前記第1のバルブプレートとは前記位置決めピンによって相対的に固定され、
前記第1のバルブプレートは、円盤状の構造であり、前記第1のバルブプレートは、離隔部、第1のスルーホール及び第2のスルーホールを含み、前記離隔部は前記第1のスルーホール、第2のスルーホールを隔て、前記第1の位置制限穴は前記離隔部に位置し、且つ、前記第1のバルブプレートの円心位置に位置し、前記第1の位置決め穴は前記離隔部に位置し、
前記位置決めスルーホールは2つ以上であり、前記位置決めスルーホールは第2の開口、第3の開口の対称線上又は対称線に近い位置に位置し、前記位置決めピンは前記第1の位置決め穴、位置決めスルーホール及び第2の位置決め穴に位置し、
前記ベース部品は、前記取付キャビティの側部に位置する第1の開口及び前記取付キャビティの底部に位置する第2の開口及び第3の開口を含み、その中、前記第1の流路は前記第1の開口に連通し、前記第2の流路は前記第2の開口に連通し、前記第3の流路は前記第3の開口に連通し、
前記第1のスルーホールの寸法は前記第2の開口以上であり、前記第2のスルーホールの寸法は前記第3の開口以上であり、前記第1の開口は前記第1のバルブプレート及び/又は第2のバルブプレートの一側に位置し、前記第2の開口、第3の開口は前記第1のバルブプレート及び/又は第2のバルブプレートの他側に位置し、
前記第1のバルブプレートは、対向して設置された第1の面と第2の面を含み、前記第1の面は前記ベース部品に接触して密封的に設置されるか、又は、密封部材を設置することで密封的に設置され、前記第1のバルブプレートの第2の面は前記第2のバルブプレートに接触して設置される、
ことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項12】
前記流体制御モジュールは、密封シートを含み、前記第1のバルブプレートの第1の面は前記密封シートによって前記ベース部品に密封的に設置され、前記密封シートは離隔部、位置決めスルーホールを有し、前記位置決めスルーホールは前記離隔部の領域に位置し、前記第1のバルブプレートは第1の位置決め穴を有し、前記第1の位置決め穴の位置は前記位置決めスルーホールの位置に対応し、前記バルブコア部品は位置決めピンを含み、前記位置決めピンは前記第1の位置決め穴と前記位置決めスルーホールに位置し、
前記ベース部品は、前記取付キャビティの底部に位置する第2の位置決め穴を有し、前記第2の位置決め穴の位置は前記位置決めスルーホールの位置に対応し、前記位置決めスルーホールは2つ以上であり、前記位置決めスルーホールは第2の開口、第3の開口の対称線上又は対称線に近い位置に位置し、前記位置決めピンは前記第1の位置決め穴、位置決めスルーホール、及び第2の位置決め穴に位置し、
前記密封シートは、第3のスルーホールと第4のスルーホールを有し、前記第3のスルーホール、前記第4のスルーホールは前記離隔部によって離隔され、前記第3のスルーホールは前記第2の開口に連通し、前記第4のスルーホールは前記第3の開口に連通し、
前記第2のバルブプレートは、対向して設置された第3の面と第4の面を含み、前記第2のバルブプレートの第3の面は前記第1のバルブプレートの第2の面に接触して密封的に設置され、前記第2のバルブプレートの第3の面は前記第1のバルブプレートの第2の面に沿って回動し、前記第2のバルブプレートの第3の面の粗さは当該第2のバルブプレートの第2の面の粗さ以下であり、前記第1のバルブプレートの第1の面の粗さは当該第1のバルブプレートの第2の面の粗さ以下であり、
前記第1のバルブプレートは円盤状の形態であり、前記第2のバルブプレートは円盤状の形態であり、前記第2のバルブプレートは2つの連通穴を含み、前記第2の位置制限穴は前記第2のバルブプレートの円心の位置に位置し、2つの連通穴は前記第2の位置制限穴に対して対称的に設置され、且つ前記2つの連通穴の大きさが同じであり、
又は、前記第2のバルブプレートは複数の連通穴を含み、前記第1のバルブプレートは第1のスルーホールと第2のスルーホールを含み、前記複数の連通穴の穴面積の和は前記第1のスルーホールの穴面積以下であり、前記複数の連通穴の穴面積の和は前記第2のスルーホールの穴面積以下である、
ことを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項13】
前記離隔部品の一側部の少なくとも一部は前記アダプタに当接して設置され、前記離隔部品の他の側部の少なくとも一部は前記流体制御モジュールに当接して設置され、
前記流体制御モジュールの少なくとも一部と前記アダプタとの間は前記離隔部品によって離隔され、
又は、前記流体熱交換アセンブリは離隔エリアを含み、前記離隔エリアは密閉スペースであり、前記離隔エリアは前記流体制御モジュールと前記アダプタとの間に位置し、前記離隔エリアは前記流体制御モジュールと前記アダプタを隔て、
前記流体熱交換アセンブリは、離隔エリアを含み、前記離隔部品は、メインフレームを含み、前記メインフレームは中空構造であり、前記メインフレームの周部の一側部は前記流体制御モジュールに当接して設置され、前記メインフレームの周部の他の側部は前記アダプタに当接して設置され、前記離隔エリアは1つ、2つ又はそれ以上であり、
又は、前記流体制御モジュールと前記アダプタとの間は前記離隔部品によって離隔され、前記離隔部品は離隔部を含み、前記離隔部は前記接続孔口の周部及び少なくとも一部のエピタキシャル領域に配置され、前記離隔部は前記流体制御モジュール、前記アダプタに密封的に設置され、前記離隔部と前記流体制御モジュールとの間は当接して設置されるか、又は、前記離隔部と前記流体制御モジュールとの間には隙間があり、前記離隔部と前記アダプタとの間は当接して設置されるか、又は、前記離隔部と前記アダプタとの間には隙間があり、
前記接続孔口は、前記第1の流体の第1の継ぎ目と前記第1の流体の第1の出口以上の寸法を有し、前記離隔部品は、プラスチック、ナイロン、樹脂などから選択される1つ又はそれらの混合物であり、
前記流体制御モジュールは、第1の取付穴を含み、前記第1の取付穴は前記流体制御モジュールを貫通し、前記離隔部品は第2の取付穴を含み、前記第2の取付穴は前記離隔部品を貫通し、前記アダプタは第3の取付穴を含み、前記第1の取付穴、第2の取付穴、及び第3の取付穴の位置は対応し、前記流体熱交換アセンブリは固定部材を含み、前記固定部材は前記第1の取付穴、第2の取付穴、第3の取付穴内に伸び、前記流体制御モジュール、前記離隔部品、前記アダプタは組み立てられ固定される、
ことを特徴とする請求項2から12のいずれか1項に記載の流体熱交換アセンブリ。
【請求項14】
バッテリーアセンブリと、請求項1から13のいずれか1項に記載の流体熱交換アセンブリを含む車両熱管理システムであって、
前記流体制御モジュールは、第1の流路、第2の流路及び第3の流路を含み、前記流体熱交換モジュールは、第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体連通キャビティと前記第2の流体連通キャビティとは前記流体熱交換モジュール内で離隔され、前記流体熱交換アセンブリは第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目、第3の外側継ぎ目、第4の外側継ぎ目及び第5の外側継ぎ目を含み、前記第1の外側継ぎ目は前記第1の流路に連通し、前記第2の外側継ぎ目は前記第3の流路に連通し、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、前記第4の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第5の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、
前記バッテリーアセンブリの入口、出口は、前記第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目にそれぞれ連通する、
車両熱管理システム。
【請求項15】
請求項1から13のいずれか1項に記載の流体熱交換アセンブリを含む車両熱管理システムであって、
前記車両熱管理システムは、クーラントと冷媒を含み、第1の流体は前記第1の流体連通キャビティに位置し、第2の流体は第2の流体連通キャビティに位置し、前記クーラントを前記第1の流体として定義し、前記冷媒を前記第2の流体として定義し、
前記流体制御モジュールは、第1の流路、第2の流路、及び第3の流路を含み、前記流体熱交換モジュールは、第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体連通キャビティと前記第2の流体連通キャビティとは前記流体熱交換モジュール内で離隔され、前記流体熱交換アセンブリは第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目、第3の外側継ぎ目、第4の外側継ぎ目及び第5の外側継ぎ目を含み、前記第1の外側継ぎ目は前記第1の流路に連通し、前記第2の外側継ぎ目は前記第3の流路に連通し、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、前記第4の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第5の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第2の流体は第4の外側継ぎ目、第2の流体連通キャビティ、第5の外側継ぎ目を流れ、
前記車両熱管理システムは、少なくとも以下の動作状態を含み、
第1の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通せず、前記第1の流体が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第3の流路、第2の外側継ぎ目を流れることであり、
第2の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通し、第2の流路内に流入した流体の流量が制御され、且つ第1のバルブコア部品によって調整され、
前記第1の流体の一部が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第2の流路、第1の流体連通キャビティ、第3の外側継ぎ目を流れ、前記第1の流体の他の一部が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第3の流路、第2の外側継ぎ目を流れることである、
車両熱管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、以下の10項の中国専利出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を本出願に援用する。
1、出願日が2016年11月9日であって、出願番号が201610986593.2であって、発明の名称が「流体熱交換アセンブリ及び車両熱管理システム」である。
2、出願日が2016年11月9日であって、出願番号が201610986726.6であって、発明の名称が「流体熱交換アセンブリ及び車両熱管理システム」である。
3、出願日が2016年11月9日であって、出願番号が201610986790.4であって、発明の名称が「流体熱交換アセンブリ」である。
4、出願日が2016年12月09日であって、出願番号が201611126787.1であって、発明の名称が「流体熱交換アセンブリ」である。
5、出願日が2017年05月26日であって、出願番号が201710382932.0であって、発明の名称が「流体熱交換アセンブリ」である。
6、出願日が2017年05月26日であって、出願番号が201720597680.9であって、発明の名称が「流量制御装置」である。
7、出願日が2017年05月26日であって、出願番号が201720597964.8であって、発明の名称が「流体熱交換アセンブリ」である。
8、出願日が2017年05月26日であって、出願番号が201720597974.1であって、発明名称が「流体熱交換アセンブリ」である。
9、出願日が2017年05月26日であって、出願番号が201720598045.2であって、発明の名称が「流体熱交換アセンブリ」である。
10、出願日が2017年05月26日であって、出願番号が201720602900.2であって、発明の名称が「流体制御装置」である。
本発明は、流体熱交換の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
車両熱管理システムは、システム統合と全体的な視点から、熱、エンジンまたはバッテリと車両全体の間の関係を調整することで、統合手段を使用して熱伝達を制御および最適化するシステムであり、冷却される物体が最適温度範囲で動作することを確保するために、運転条件と環境条件に応じて自動的に冷却強度を調整して、車両全体の環境性能と省エネルギー効果を最適化するとともに、車運転安全性と運転快適性を改善することができる。しかし、車両熱管理システムに使用される部品は一般に車両全体とは別個に取付られ、各部品の取付スペースが大きく、多くのパイプラインが必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、パイプラインの配置を減少させ、全体的構造が小型でコンパクトである流体熱交換アセンブリ及び車両熱管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、以下のような技術的方案が採用される。本発明は、流体熱交換アセンブリであって、前記流体熱交換アセンブリは流体制御モジュール、流体熱交換モジュールを含み、前記流体制御モジュールは、第1の接続側部を含み、前記流体熱交換モジュールは第2の接続側部を含み、前記第1の接続側部は前記第2の接続側部に対向して密封的に設置され、前記流体熱交換モジュールは熱交換コア及びアダプタを含み、前記アダプタと前記熱交換コアとは溶接固定され、前記アダプタには前記第2の接続側部が設置され、前記アダプタは第3の接続側部を含み、前記熱交換コアは第4の接続側部を含み、前記第3の接続側部と前記第4の接続側部とは溶接固定され、前記流体制御モジュールは少なくとも第1の流路、第2の流路を含み、前記第1の流路は前記第2の流路に連通可能であり、前記流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティを含み、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、前記アダプタは接続通路を含み、前記接続通路は前記アダプタを貫通し、前記接続通路は前記第2の流路と前記第1の流体連通キャビティを接続する。
【0005】
上記の目的を達成するために、以下のような技術的方案が採用される。本発明は、バッテリーアセンブリと上記の技術的方案に記載の流体熱交換アセンブリを含む車両熱管理システムであって、前記流体制御モジュールは第1の流路、第2の流路、及び第3の流路を含み、前記流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体連通キャビティと前記第2の流体連通キャビティとは前記流体熱交換モジュール内で離隔され、前記流体熱交換アセンブリは第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目、第3の外側継ぎ目、第4の外側継ぎ目及び第5の外側継ぎ目を含み、前記第1の外側継ぎ目は前記第1の流路に連通し、前記第2の外側継ぎ目は前記第3の流路に連通し、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、前記第4の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第5の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記バッテリーアセンブリの入口、出口は前記第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目に連通する。
【0006】
上記の目的を達成するために、以下のような技術的方案が採用される。本発明は、上記の技術的方案に記載の流体熱交換アセンブリを含む車両熱管理システムであって、前記車両熱管理システムはクーラント及び冷媒を含み、前記第1の流体は前記第1の流体連通キャビティに位置し、前記第2の流体は前記第2の流体連通キャビティに位置し、クーラントを第1の流体として定義し、冷媒を第2の流体として定義する。
【0007】
前記流体制御モジュールは第1の流路、第2の流路及び第3の流路を含み、前記流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体連通キャビティと前記第2の流体連通キャビティは前記流体熱交換モジュール内に離隔され、前記流体熱交換アセンブリは第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目、第3の外側継ぎ目、第4の外側継ぎ目及び第5の外側継ぎ目を含み、前記第1の外側継ぎ目は前記第1の流路に連通し、前記第2の外側継ぎ目は前記第3の流路に連通し、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、前記第4の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第5の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第2の流体が第4の外側継ぎ目、第2の流体連通キャビティ、第5の外側継ぎ目を流れる。
【0008】
前記車両熱管理システムは少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通せず、前記第1の流体が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第3の流路、第2の外側継ぎ目を流れることであり、第2の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通し、第2の流路内に流入した流体流量が制御され、第1のバルブコア部品によって調整され、前記第1の流体の一部が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第2の流路、第1の流体連通キャビティ、第3の外側継ぎ目を流れ、前記第1の流体の他の一部が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第3の流路、第2の外側継ぎ目を流れることである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る上記の技術的方案の流体制御モジュールと流体熱交換モジュールを含む流体熱交換アセンブリでは、流体導通及び流体熱交換の機能が統合され、パイプラインの配置を減少させ、構造がコンパクトであって占める取付スペースが小さく、パイプラインにおける熱の無駄を削減する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の具体的な実施形態の立体構造概略図である。
図2図1に示す構成の立体分解概略図である。
図3図1の流体熱交換モジュールの立体構造概略図である。
図4図1の流体制御モジュールの立体構造分解概略図である。
図5図1の第1の流体制御装置の立体構造概略図である。
図6図5に示す第1の流体制御装置の部分断面概略図である。
図7図1の第1の流体制御装置の平面概略図及び断面概略図である。
図8図1の第1の流体制御装置の第1のベース部品の概略図である。
図9図1の第1の流体制御装置の第1のバルブコア部品の立体分解概略図である。
図10図9の第1のバルブコア部品の第1のバルブプレート、第2のバルブプレートの概略図である。
図11図9の第1のバルブコア部品のトランスミッション部品の概略構造図である。
図12図11に示すトランスミッション部品の立体分解概略図である。
図13図12に示すトランスミッション部の別の視点の概略図である。
図14図11の第1のカバー体の構成概略図である。
図15図1の第2の流体制御装置の部分断面概略図である。
図16図1の第2の流体制御装置の別の視点の概略図である。
図17図1の流体熱交換モジュールの正面概略図である。
図18図17の線A-Aに沿った断面概略図である。
図19図17の線B-Bに沿った断面概略図である。
図20】流体熱交換モジュールの別の実施形態の立体構造分解概略図である。
図21図1に示す流体熱交換アセンブリの部分断面図である。
図22】一実施形態の異なる状態における第1のバルブプレートと第2のバルブプレートの上面概略図である。
図23】一実施形態の異なる状態における第1のバルブプレートと第2のバルブプレートの上面概略図である。
図24】一実施形態の異なる状態における第1のバルブプレートと第2のバルブプレートの上面概略図である。
図25】一実施形態の異なる状態における第1のバルブプレートと第2のバルブプレートの上面概略図である。
図26】一実施形態の異なる状態における第1のバルブプレートと第2のバルブプレートの上面概略図である。
図27】別の実施形態の離隔部品の立体構造概略図である。
図28】別の実施形態のバルブコア部品の構成概略図である。
図29】さらに別の実施形態のバルブコア部品の構成概略図である。
図30a】別の実施形態の第2のバルブプレートの断面概略図である。
図30b】さらに別の実施形態の第2のバルブプレートの断面概略図である。
図31】別の実施形態の第1のバルブプレートの断面概略図である。
図32】一実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図33図32に示す流体熱交換アセンブリの立体分解概略図である。
図34】別の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体分解概略図である。
図35図32に示す流体熱交換モジュールの立体分解概略図である。
図36】さらに別の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図37】他の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図38】他の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体分解概略図である。
図39図38に示す流体熱交換モジュールの部分断面概略図である。
図40】他の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図41図40に示す流体導通モジュールの立体構造概略図である。
図42図40に示す流体導通モジュールの裏側立体構造概略図である。
図43図40に示す流体導通モジュールの部分断面概略図である。
図44図43の断面位置と異なる、図40に示す流体導通モジュールの部分断面概略図である。
図45図43図44の断面位置と異なる、図40に示す流体導通モジュールの部分断面概略図である。
図46】他の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図47図46に示す流体熱交換アセンブリの立体分解概略図である。
図48図46に示す流体熱交換モジュールの立体分解概略図である。
図49】別の実施形態の流体熱交換モジュールの立体構造概略図である。
図50図46に示す流体熱交換モジュールの部分断面概略図である。
図51図50の断面方向と異なる、図46に示す流体熱交換モジュールの部分断面概略図である。
図52】一実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図53図52に示す流体熱交換アセンブリにおける1つの流体導通モジュールの断面概略図である。
図54図52に示す流体熱交換アセンブリの立体構造分解概略図である。
図55】他の実施形態の流体熱交換モジュールの立体構造概略図である。
図56図52に示す流体熱交換アセンブリにおける1つの流体導通モジュールの立体構造分解概略図である。
図57図52に示す流体熱交換アセンブリの流体熱交換モジュールの立体分解概略図である。
図58】別の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図59図58に示す流体熱交換アセンブリの立体構造分解概略図である。
図60】さらに別の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
図61】他の実施形態の流体熱交換アセンブリの立体構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
流体熱交換アセンブリは、例えば、新エネルギー車両、ハイブリッド車両や燃料車両のような車両の熱管理システムに適用することができる。
【0012】
流体熱交換アセンブリは、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールを含み、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとは、例えば、ネジ接続固定方法によって組み立てられ固定される。流体制御モジュールは、出口流体の流量及び流路の導通又は遮断を制御することができる。流体熱交換アセンブリは、少なくとも第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目を含み、流体制御モジュールに当該第1の外側継ぎ目を設置し、流体熱交換モジュールに当該第2の外側継ぎ目を設置する。流体熱交換アセンブリは、第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目及び第3の外側継ぎ目を含み、流体制御モジュールに第1の外側継ぎ目と第2の外側継ぎ目を設置し、流体熱交換モジュールに第3の外側継ぎ目を設置する。ここで、外側継ぎ目は、流体熱交換アセンブリの通路のポートに位置し、図において、外側継ぎ目が見えない場合に、外側継ぎ目の位置を容易に示すために、外側継ぎ目の位置を表記する時に外側継ぎ目に接続される外側パイプに示される可能性がある。
【0013】
流体熱交換モジュールは、少なくとも1つの熱交換コアと少なくとも1つのアダプタを含み、熱交換コアは、例えば溶接方法などによってアダプタに組み立てられ固定される。
【0014】
流体制御モジュールは、第1の接続側部を含み、流体熱交換モジュールは、第2の接続側部を含み、第1の接続側部と第2の接続側部は対向して密封的に設置され、第1の接続側部と第2の接続側部とは、例えば溶接、ネジ接続固定又は他の固定方法のような組立方法によって固定される。アダプタは、第3の接続側部を含み、熱交換コアは、第4の接続側部を含み、アダプタに当該第2の接続側部を設置し、第3の接続側部と第4の接続側部は溶接固定される。流体熱交換モジュールは、流体制御モジュールと集積化され、構造はよりコンパクトで小型であり、流体制御モジュールから流体熱交換モジュール内に入る流体は流体熱交換モジュール内の流体と熱交換することができ、流体制御モジュールはその内の流体の流量の制御に用いられる。
【0015】
流体熱交換モジュールは、第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティを含み、第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティとは熱交換コア内で離隔され、第1の流体連通キャビティ内では第1の流体が流れ、第2の流体連通キャビティ内では第2の流体が流れる。ここで、第1の流体、第2の流体は異なる温度を有する同じ種類の流体、又は、異なる温度を有する異なる流体を含むことに注意すべきである。
【0016】
流体熱交換モジュールは、第4の外側継ぎ目と第5の外側継ぎ目をさらに含み、継ぎ目と流体との関係をより明確に説明するために、流体熱交換モジュールは第1の流体の第1の継ぎ目、第1の流体の第2の継ぎ目(第3の外側継ぎ目とも呼ばれる)、第2の流体の第1の継ぎ目(第4の外側継ぎ目とも呼ばれる)、及び第2の流体の第2の継ぎ目(第5の外側継ぎ目とも呼ばれる)を含むと定義する。第1の流体の第1の継ぎ目はアダプタに設置されてもよく、第1の流体の第2の継ぎ目は熱交換コア又はアダプタに設置されてもよく、第2の流体の第1の継ぎ目はアダプタ又は熱交換コアに設置されてもよく、第2の流体の第2の継ぎ目はアダプタ又は熱交換コアに設置されてもよい(図20に示す、流体熱交換モジュール1’の構造概略図参照)。
【0017】
流体熱交換アセンブリは、第1の流体通路、第2の流体通路、第3の流体通路を含み、前記第1の流体通路の少なくとも一部は前記流体制御モジュールに位置し、前記第1の流体通路の少なくとも一部は前記流体熱交換モジュールに位置し、前記第2の流体通路の少なくとも一部は前記流体制御モジュールに位置し、前記第3の流体通路の少なくとも一部は前記流体熱交換モジュール1に位置する。
【0018】
流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティを含み、流体制御モジュールは少なくとも第1の流路と第2の流路を含み、第1の流路は第2の流路に連通することができ、前記流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティを含み、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通する。アダプタは接続通路を含み、接続通路はアダプタを貫通し、接続通路は第2の流路と第1の流体連通キャビティを接続する。アダプタは平面部を含み、平面部は第3の接続側部に位置し、平面部は熱交換コアに接触して溶接固定される。前記平面部は、少なくとも第4の接続側部の面積の1/2を占め、このように、平面部と第4の接続側部との溶接面が大きく、平面部と第4の接続側部117とはより安定的に溶着され、漏れて性能に影響を与えにくい。また、アダプタの加工製造が簡単であり、且つアダプタと熱交換コアとの組立が比較的簡単であり、このように、流体熱交換アセンブリの加工プロセスを簡素化し、標準化の快速製造を容易にし、複雑な金型で加工製造する必要がなくなる。
【0019】
(実施例1)
図1図4を参照すると、図1は流体熱交換アセンブリ10の概略図を示す。流体熱交換アセンブリ10は、流体制御モジュール2と流体熱交換モジュール1を含む。図32図35を参照すると、図32は流体熱交換アセンブリ20の概略図を示し、図33は流体熱交換アセンブリ20の分解概略図を示し、図34は流体熱交換アセンブリ30の分解概略図を示し、図35は流体熱交換モジュール1’の分解概略図を示す。流体熱交換モジュール1,1’は少なくとも1つの熱交換コア11と少なくとも1つのアダプタ13を含み、熱交換コア11は、例えば溶接によってアダプタ13に組み立てられ固定される。
【0020】
流体制御モジュール2は第1の接続側部218を含み、流体熱交換モジュールは第2の接続側部136を含み、第1の接続側部218と第2の接続側部136は対向して密封的に設置され、第1の接続側部218と第2の接続側部136とは、例えば溶接、ネジ接続固定又は他の固定方法のような組立方法によって固定される。アダプタ13は第3の接続側部135を含み、熱交換コア11は第4の接続側部117を含み、アダプタ13に当該第2の接続側部136を設置し、第3の接続側部135と第4の接続側部117とは溶接固定される。
【0021】
流体熱交換モジュール1,1’は、第4の外側継ぎ目1114と第5の外側継ぎ目1115をさらに含み、流体熱交換モジュール1,1’は、第1の流体の第1の継ぎ目131、第1の流体の第2の継ぎ目1113(第3の外側継ぎ目とも呼ばれる)、第2の流体の第1の継ぎ目1114(第4の外側継ぎ目とも呼ばれる)、及び第2の流体の第2の継ぎ目1115(第5の外側継ぎ目とも呼ばれる)を含み、第1の流体の第1の継ぎ目131はアダプタ13に設置されてもよく、第1の流体の第2の継ぎ目1113は熱交換コア11又はアダプタ13に設置されてもよく、第2の流体の第1の継ぎ目1114はアダプタ13又は熱交換コア11に設置されてもよく、第2の流体の第2の継ぎ目1115はアダプタ13又は熱交換コア11に設置されてもよい(図20に示す、流体熱交換モジュール1’の構成概略図を参照)。
【0022】
流体熱交換アセンブリ10,20,30は、第1の流体通路101(図18参照)、第2の流体通路、第3の流体通路103(図19参照)を含み、前記第1の流体通路101の少なくとも一部は前記流体制御モジュール2に位置し、前記第1の流体通路101の少なくとも一部は前記流体熱交換モジュール1に位置し、前記第2の流体通路の少なくとも一部は前記流体制御モジュール2に位置し、前記第3の流体通路103の少なくとも一部は前記流体熱交換モジュール1に位置する。
【0023】
流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティを含み、流体制御モジュールは少なくとも第1の流路と第2の流路を含み、第1の流路は第2の流路に連通する。前記流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティを含み、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通する。アダプタ13は接続通路1117(図3参照)を含み、接続通路1117はアダプタ13を貫通し、接続通路1117は第2の流路と第1の流体連通キャビティを接続する。図20を参照すると、アダプタ13は平面部1351を含み、平面部1351は第3の接続側部135に位置し、平面部1351は熱交換コア11に接触して溶接固定される。前記平面部は、少なくとも第4の接続側部117の面積の1/2を占め、このようにして、平面部と第4の接続側部117との溶接面が大きくなり、平面部1351と第4の接続側部117とは、より安定して溶着され、漏れて性能に影響を与えにくい。また、アダプタの加工製造が簡単であり、アダプタと熱交換コアとの組立が比較的簡単であり、このように、流体熱交換アセンブリの加工プロセスを簡素化し、標準化の快速製造を容易にし、複雑な金型で加工製造する必要がなくなる。
【0024】
一実施形態として、図32図35図18及び図19を参照すると、流体熱交換モジュール1,1’は少なくとも1つの熱交換コア11を含み、流体熱交換モジュール1に2つのコアが含まれる場合、アダプタに固定されるコアを第1のコアとして定義し、以下の説明の便宜上、ここで熱交換コアを第1の熱交換コア11として定義する。第1の熱交換コア11は第1の流体連通キャビティ14と第2の流体連通キャビティ15を含み、その中、第1の流体連通キャビティ14と第2の流体連通キャビティ15とは互いに離隔され、第1の流体連通キャビティ14及び第2の流体連通キャビティ15内で流体の温度が異なる場合、第1の流体連通キャビティ14内の流体は第2の流体連通キャビティ15内の流体と第1の熱交換コア11内において熱交換を実現できる。第1の流体連通キャビティ14は第1のドリルウェイ113と第2のドリルウェイ114を含み、第1のドリルウェイ113は第2のドリルウェイ114に連通し、第2の流体連通キャビティ15は第3のドリルウェイ115と第4のドリルウェイ116を含み、第3のドリルウェイ115は第4のドリルウェイ116に連通する。
【0025】
第1の熱交換コア11は、複数の積層設置されたプレートを含み、各プレートは第1の孔口1101、第2の孔口1102、第3の孔口1103及び第4の孔口1104を含み、各プレートにおける第1の孔口1101は第1のドリルウェイ113を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1102は第2のドリルウェイ114を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1103は第3のドリルウェイ115を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1104は第4のドリルウェイ116を形成するように位置が合わせられ、第1の熱交換コア11は略直方体構造であり、第1のドリルウェイ113、第2のドリルウェイ114、第3のドリルウェイ115、第4のドリルウェイ116は第1の熱交換コア11のコーナーに近い位置に位置する。
【0026】
アダプタ13に前記第1の流体の第1の継ぎ目131が設置され、第1の熱交換コア11に前記第1の流体の第2の継ぎ目1113、第2の流体の第1の継ぎ目1114及び第2の流体の第2の継ぎ目1115が設置され(図20参照)、その中、第1の流体の第1の継ぎ目131は第1のドリルウェイ113に連通し、第1の流体の第2の継ぎ目1113は第2のドリルウェイ114に連通し、第2の流体の第1の継ぎ目1114は第3のドリルウェイ115に連通し、第2の流体の第2の継ぎ目1115は第4のドリルウェイ116に連通する。
【0027】
図4〜8を参照すると、流体制御モジュール2は、少なくとも第1の流体制御装置21を含み、第1の流体制御装置21は、少なくとも第1の流体入口(以下の説明の便宜上、ここで第1の流体入口が第1の流体の第1の入口2162とも呼ばれ、第1の外側継ぎ目とも呼ばれる)、第1の流体の第1の出口2163を含み、第1の流体制御装置21は、少なくとも第1の流路2165a、第2の流路2165bを含み、第1の流体の第1の入口2162は第1の流路2165aに連通し、第1の流体の第1の出口2163は第2の流路2165bに連通し、第1の流体の第1の出口2163はアダプタ13の第1の流体の第1の継ぎ目131に連通し、このように、第1の流体通路101は第1の流体の第1の入口2162、第1の流路2165a、第2の流路2165b、第1の流体の第1の出口2163、第1の流体の第1の継ぎ目131、第1のドリルウェイ113、第2のドリルウェイ114、第1の流体の第2の継ぎ目1113を含む。
【0028】
以下、図示の構成を例として、第1の流体制御装置21は、第1の流体入口(以下の説明の便宜上、ここで、第1の流体入口が第1の流体の第1の入口2162とも呼ばれる)、第1の流体の第1の出口2163、第1の流体の第2の出口2164(第2の外側継ぎ目とも呼ばれる)を含み、第1の流体制御装置21は少なくとも第1の流路2165a、第2の流路2165b、第3の流路2165cを含み、第1の流体の第1の入口2162は第1の流路2165aに連通し、第1の流体の第1の出口2163は第2の流路2165bに連通し、第1の流体の第2の出口2164は第3の流路2165cに連通し、第1の流体の第1の出口2163はアダプタ13の第1の流体の第1の継ぎ目131に連通し、このように、第1の流体通路101は、第1の流体の第1の入口2162、第1の流路2165a、第2の流路2165b、第1の流体の第1の出口2163、第1の流体の第1の継ぎ目131、第1のドリルウェイ113、第2のドリルウェイ114、第1の流体の第2の継ぎ目1113を含む。第2の流体通路は、第1の流体の第1の入口2162、第1の流路2165a、第3の流路2165c、第1の流体の第2の出口2164を含む。第3の流体通路103は、第2の流体の第1の継ぎ目1114、第3のドリルウェイ115、第4のドリルウェイ116、第2の流体の第2の継ぎ目1115を含む。第1の流体通路101内の流体は第3の流体通路103内の流体と熱交換でき、且つ、第1の流体通路101内の流体は第1の流体制御装置21によって流路の導通、流路の切り替え、及び流路内の流量の調整制御が行われる。
【0029】
一実施形態として、第1の流体制御装置21は金属材料であり、特にアルミニウム材料であり、熱交換コアとアダプタ13は金属材料であり、特にアルミニウム材料である。図2図4を参照すると、前記流体熱交換アセンブリ10は、第1の流体制御装置21とアダプタ13との間を密封的に設置させる離隔部品3を含み、離隔部品3には少なくとも接続孔口33が設置され、接続孔口33は第1の流体の第1の継ぎ目131に連通し、接続孔口33は第1の流体の第1の出口2163に連通し、接続孔口33は第1の流体の第1の継ぎ目131と第1の流体の第1の出口2163以上の寸法を有し、このように、流体が離隔部品を流れる時に、離隔部品によって大きい抵抗を受けて流体の流れの性能に影響を与えることがない。
【0030】
一実施形態として、離隔部品は図2に示す構造であり、第1の流体制御装置21とアダプタ13との間は離隔部品3によって離隔され、離隔部品3の一側部31の少なくとも一部はアダプタ13に当接して設置され、離隔部品3の他側部32の少なくとも一部は第1の流体制御装置21に当接して設置される。離隔部品3の設置は第1の流体制御装置21内の流体が第1の流体制御装置21を介して熱交換コア11内の流体と熱交換することを減少することができ、熱交換コア内の流体が予期の温度に到達できないことを避け、熱交換効率を向上させるのに役立つ。具体的に、離隔部品3は離隔部36を含み、離隔部36は接続孔口33の周部及び少なくとも一部のエピタキシャル領域に配置され、離隔部36は第1の流体制御装置21及びアダプタ13と密封的に設置され、離隔部36と第1の流体制御装置21との間は当接して設置されるか、又は、離隔部36と第1の流体制御装置21との間に隙間があり、離隔部36とアダプタ13との間は当接して設置されるか、又は、離隔部36とアダプタ13との間に隙間がある。離隔部品は第1の流体制御装置又はアダプタに完全に密着して当接されるか、又は、中間部品の設置によって当接されてもよく、離隔部品は第1の流体制御装置、アダプタに全体的又は部分的に当接される。ここで、当接設置は直接的に当接すること及び他の部品を設置することで間接的に当接することを含み、例えば、離隔部品はアダプタに直接的に当接されるか、又は、他の部品を設置することで間接的に当接される。
【0031】
別の実施形態として、離隔部品は図27に示す構造であり、離隔部品3’の一側部31の少なくとも一部はアダプタ13に当接して設置され、離隔部品3’の他側部32の少なくとも一部は第1の流体制御装置21に当接して設置される。前記流体熱交換アセンブリは離隔エリア7を含み、離隔エリア7は密閉スペースであり、離隔エリア7は第1の流体制御装置21とアダプタ13との間に位置し、離隔エリア7は、第1の流体制御装置の第4の取付側部218とアダプタ13とが互いに接触しないように第1の流体制御装置21とアダプタ13を隔て、離隔エリアの設置は、流体熱交換モジュールと第1の流体制御装置との間の流体熱交換を離隔するのに役立ち、流体熱交換モジュール内の流体が予期の温度に到達できないことを避け、熱交換効率を向上させるのに役立つ。具体的に、離隔部品3’はメインフレーム37を含み、メインフレーム37は中空構造であり、中空領域は離隔エリア7を形成し、メインフレーム37の周部38の一側部は第1の流体制御装置21に当接して設置され、メインフレーム37の周部38の他側部はアダプタ13に当接して設置され、離隔エリア7は1つ、2つ又はそれ以上である。
【0032】
離隔部品3,3’は、高低温に耐え、エチレングリコール系媒体に対して耐性のある、寸法安定性を有する物質であり、具体的に、離隔部品3の材料はプラスチック、ナイロン、樹脂、その他の非熱伝導性材料から選択される少なくとも一種類であってもよい。
【0033】
前記流体制御モジュール2は第1の取付穴2168を含み、前記第1の取付穴2168は前記流体制御モジュール2を貫通し、前記離隔部品3,3’は第2の取付穴34を含み、前記第2の取付穴34は前記離隔部品3,3’を貫通し、前記アダプタ13は第3の取付穴134を含み、前記第1の取付穴2168、第2の取付穴34、及び第3の取付穴134の位置は互いに対応し、前記流体熱交換アセンブリは固定部材5を含み、前記固定部材5は前記第1の取付穴2168、第2の取付穴34、及び第3の取付穴134に伸び、且つ前記流体制御モジュール2、前記離隔部品3,3’、及び前記アダプタ13は組み立てられ固定される。このように、流体制御モジュール2、離隔部品3,3’、アダプタ13等は組み立てられ固定され、溶接不良による密封不良を避けることができる。
【0034】
図5図14を参照すると、第1の流体制御装置21は、ベース部品211(図4参照)、バルブコア部品212及び制御部品213を含み、ベース部品211は、ベース本体216とカバー体217を含み、ベース本体216は取付キャビティ2161を有し、取付キャビティ2161は取付開口2161aを有し、バルブコア部品212は前記取付開口2161aから当該取付キャビティ2161に入り、且つ、少なくとも一部は当該取付キャビティ2161に収容され、バルブコア部品212の少なくとも一部は制御部品213に機械的に接続される。さらに、前記ベース本体216は前記カバー体217に組み立てられ、密封的に設置され、具体的に、当該ベース本体216とカバー体217にはそれぞれねじ取付穴が設置され、ネジ要素によって両方を組み立てることによって相対的固定設置を実現することができ、前記ベース部品211と制御部品213ともネジ接続方法によって組み立てられる。
【0035】
なお、ベース部品211は、以上に記載された金属材料の以外、例えば、プラスチックなどの高圧・高温耐性材料であってもよい。
【0036】
ベース本体216に、前記第1の流体の第1の入口2162、第1の流体の第1の出口2163、第1の流体の第2の出口2164、第1の流路2165a、第2の流路2165b及び第3の流路2165cを設置し、第1の流路2165a、第2の流路2165b、第3の流路2165cは共に取付キャビティ2161に連通する。バルブコア部品212は、第1のバルブプレート2121、第2のバルブプレート2122及びトランスミッション部品9を含み、ベース本体216は取付キャビティ2161の側部に位置する第1の開口2166a及び取付キャビティ2161の底部に位置する第2の開口2166bと第3の開口2166cを含み、その中、第1の流路2165aは第1の開口2166aに連通し、第2の流路2165bは第2の開口2166bに連通し、第3の流路2165cは第3の開口2166cに連通し、第2の流路2165bと第3の流路2165cとはベース本体216内の深さが異なる。第2のバルブプレート2122は、取付キャビティ2161と第2の流路2165b及び/又は第3の流路2165cを導通させ、即ち、第2の流路2165bは第2のバルブプレート2122によって取付キャビティ2161に連通することができ、第3の流路2165cは第2のバルブプレート2122によって取付キャビティ2161に連通することができ、且つ、第2の流路2165b、第3の流路2165cが取付キャビティ2161に同時に連通する場合を含む。第1の開口2166aは第1のバルブプレート2121及び/又は第2のバルブプレート2122の一側に位置し、第2の開口2166b、第3の開口2166cは第1のバルブプレート2121及び/又は第2のバルブプレート2122の他側に位置し、具体的に、第1の開口2166aは第2のバルブプレート2122の第4の面が位置する側に位置し、第2の開口2166b、第3の開口2166cは第1のバルブプレート2121の第1の面が位置する側に位置する。第2の流路2165bと第3の流路2165cの少なくとも一方は曲げ部を含む。このように、第1の流体制御装置が流体熱交換モジュールに組み立てられる際に、第1の流体制御装置の継ぎ目は流体熱交換モジュールの構造を避けることができ、流体熱交換アセンブリの構造がよりコンパクトになり、構造がより簡単になり、後の構造取付を容易にする。
【0037】
取付キャビティ2161は略円筒形であり、第2の開口2166b、第3の開口2166cは取付キャビティ2161の底部に位置し、第1のバルブプレート2121、第2のバルブプレート2122は円盤状の形態である。第1のバルブプレート2121、第2のバルブプレート2122は取付キャビティ2161に位置し、第1のバルブプレート2121は対向して設置された第1の面2121dと第2の面2121eを含み、第1の面2121dはベース本体216に接触して密封的に設置されるか、又は密封部材を設置することで密封的に設置され、第1のバルブプレート2121の第2の面2121eは第2のバルブプレート2122に接触して設置される。第1のバルブプレート2121は第1のスルーホール2121aと第2のスルーホール2121bを含み、第1のスルーホール2121aは第2の開口2166bに連通し、第1のスルーホール2121aは第2の開口2166b以上の寸法を有し、第2のスルーホール2121bは第3の開口2166cに連通し、第2のスルーホール2121bは第3の開口2166c以上の寸法を有する。第2のバルブプレート2122は少なくとも1つの連通穴2122aを含み、連通穴2122aは第1のスルーホール2121a以下の寸法を有し、連通穴2122aは第2のスルーホール2121b以下の寸法を有する。第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bの形状は大体半円形、円形及び他の形状である。
【0038】
別の代替として、前記第1のバルブプレート、第2のバルブプレートは非円形であってもよく、前記第1のバルブプレートの壁部と前記取付キャビティ側壁との間に第1のスルーホールと第2のスルーホールが設置され、第1のスルーホールは第2の開口に連通し、第1のスルーホールは第2の開口以上の寸法を有し、第2のスルーホールは第3の開口に連通し、第2のスルーホールは第3の開口以上の寸法を有する。
【0039】
他の実施形態として、図28図29を参照すると、前記第2のバルブプレート2122の壁部と前記取付キャビティ側壁との間に少なくとも1つの連通穴が設置され、前記連通穴2122aは第1のスルーホール以下の寸法を有し、前記連通穴は第2のスルーホール以下の寸法を有する。第2のバルブプレートの回転中に、連通穴は、第1のスルーホールに連通又は非連通してもよいし、第2のスルーホールに連通又は非連通してもよい。
【0040】
具体的な実施形態では、第1の流体制御装置21は密封シート214を含み、第1のバルブプレート2121の第1の面2121dは密封シート214によってベース本体216に密封的に設置され、密封シート214は取付キャビティ2161の底部に接触して密封的に設置され、密封シート214は離隔部2141、第3のスルーホール2143及び第4のスルーホール2144を有し、第3のスルーホール2143と第4のスルーホール2144は離隔部2141によって離隔され、第3のスルーホール2143は第1の開口2166aに連通し、第3のスルーホール2143は第2の開口2166b以上の寸法を有し、第4のスルーホール2144は第3の開口2166cに連通し、第4のスルーホール2144は第3の開口2166c以上の寸法を有する。第3のスルーホール2143は第1のスルーホール2121aに合わせて設置され、第4のスルーホール2144は第2のスルーホール2121bに合わせて設置される。その中、第3のスルーホール2143、第4のスルーホール2144の形状は大体半円形、楕円形又は他の形状である。勿論、第3のスルーホール2143、第1のスルーホールの寸法が第2の開口2166bよりも小さく、第2のスルーホール、第4のスルーホール2144の寸法が第3の開口2166cよりも小さい場合も可能である。
【0041】
密封シート214は、取付キャビティ2161の底部位置に固定され且つ第1のバルブプレート2121に正確に位置決めされるために、位置決めスルーホール2142を有し、位置決めスルーホール2142は離隔部2141の領域に位置し、第1のバルブプレート2121は第1の位置決め穴2121cを有し、第1の位置決め穴2121cの位置は位置決めスルーホール2142の位置に対応する。バルブコア部品212は位置決めピン2124を含み、位置決めピン2124は、密封シート214を第1のバルブプレート2121に固定するように、第1の位置決め穴2121cと位置決めスルーホール2142に位置する。
【0042】
より具体的に、ベース本体216は取付キャビティ2161の底部に位置する第2の位置決め穴2160を有し、第2の位置決め穴2160の位置は位置決めスルーホール2142の位置に対応する。例えば、位置決めスルーホール2142は2つであり、図8に示すように、第2の位置決め穴2160は、二つであり、第2の開口2166b、第3の開口2166cの対称線上又は対称線に近い位置に位置し、前記位置決めピン2124は第1の位置決め穴2121c、位置決めスルーホール2142及び第2の位置決め穴2160に位置する。
【0043】
勿論、位置決めスルーホールは1つであってもよく、位置決めスルーホールの形状が円形ではない場合、1つの位置決めスルーホールによっても、第1のバルブプレートとベース本体とがずれることなく正確に位置決めされる。
【0044】
位置決めスルーホール2142の数は2以上であってもよく、密封シート214、第1のバルブプレート2121と取付キャビティ2161の底部とが正確に固定され、且つ、第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bと第2の開口2166b、第3の開口2166cとの位置が揃うように確保される。このように設置した後、位置決めスルーホール2142の穴開けは密封シート214における第3のスルーホール2143と第4のスルーホール2144の寸法設置に相対的に影響を与えず、密封シート214における第3のスルーホール2143、第4のスルーホール2144の流通面積が大きく、製品性能を維持するのに有利である。
【0045】
第2のバルブプレート2122は対向して設置された第3の面2122bと第4の面2122cを含み、第2のバルブプレート2122の第3の面2122bは第1のバルブプレート2121の第2の面2121eに接触して密封的に設置され、第2のバルブプレート2122の第3の面2122bは第1のバルブプレート2121の第2の面2121eに沿って回動し、つまり、前記第2のバルブプレート2122は可動バルブプレートであり、当該第2のバルブプレート2122に対して前記第1のバルブプレート2121は相対的に固定されたバルブプレートであり、前記第2のバルブプレート2122は第1のバルブプレート2121の第2の面2121eに沿って回転運動し、連通穴2122aの開閉を確保しながら動作ストロークに必要なスペースを小さくし、製品体積の上で有利である。前記第2のバルブプレート2122の第3の面2122bの粗さは当該第2のバルブプレート2122の第2の面2121e以下であり、前記第1のバルブプレート2121の第1の面2121dの粗さは当該第1のバルブプレート2121の第2の面2121e以下であり、その中、第1のバルブプレート2121の第2の面2121e、第2のバルブプレート2122の第3の面2122bは接触摩擦面として機能し、粗さの要求が比較的高く、何度も設計して繰り返しテストした結果、前記第1のバルブプレート2121の第2の面2121eの表面の粗さは0.03μmよりも大きく0.5μmよりも小さく、及び/又は前記第2のバルブプレート2122の第3の面2122bの表面の粗さは0.03μmよりも大きく0.5μmよりも小さく、例えば、表面の粗さは0.03μm、0.04μm、0.05μm、0.06μm、0.07μm、0.08μm、0.09μm、0.1μm、0.2μm、0.3μm、0.4μm、0.45μm、0.485μm、又は、上記範囲内の他の任意の値であり、第1のバルブプレート2121、第2のバルブプレート2122の間の密封を確保することができ、例えば、内部漏れが流れ媒体の制御性能に影響することを防止するために、液体流れ媒体の内部密封を実現し、これに対して、第1のバルブプレート2121の第1の面2121d、第2のバルブプレート2122の第4の面2122cは非摩擦面として機能し、粗さの要求が比較的低く、製造コストを低下することができる。
【0046】
具体的に、バルブコア部品212は位置決め軸2125を含み、位置決め軸2125はトランスミッション部品と独立して設置され、第1のバルブプレート2121は第1の位置制限穴2121fを含み、第2のバルブプレート2122は第2の位置制限穴2122dを含み、第1の位置制限穴2121fと第2の位置制限穴2122dの少なくとも一方はブラインドホールであり、位置決め軸2125の少なくとも一部は第1の位置制限穴2121fに位置し、位置決め軸の少なくとも別の一部は第2の位置制限穴2122dに位置する。このように、第1の位置制限穴2121fと第2の位置制限穴2122dの少なくとも一方はブラインドホールであり、流体は位置制限穴から流れにくく、流量調整の効率に影響を与え、且つ、位置決め軸はトランスミッション部品と独立して設置され、位置決め軸の加工製造を容易にし、トランスミッション部品と第2のバルブプレートとの固定設置又は位置制限設置がより正確になり、トランスミッション部品の加工誤差に起因する第2のバルブプレートと取付キャビティ、第1のバルブプレートとが不適切にフィットされることによって流量制御装置の正確な流量制御に影響を与えることを防止することができる。なお、ここで、位置決め軸2125がトランスミッション部品と独立して設置されることは、位置決め軸とトランスミッション部品とが互いに独立していることを意味する。
【0047】
一実施形態として、第2の位置制限穴2122dの開口は第1のバルブプレート2121に向かい、第2のバルブプレート2122は第2の位置制限穴2122dを形成する壁部を含み、当該壁部は第2の位置制限穴2122dの開口に対向して設置され、位置決め軸2125の少なくとも一部は第1の位置制限穴2121fと第2の位置制限穴2122dに位置し、且つ位置決め軸2125は前記第2のバルブプレートを貫通しない。
【0048】
具体的には、図30aを参照すると、第2の位置制限穴2122dはブラインドホールであり、第2のバルブプレート2122は第2の位置制限穴2122dを形成する壁部2122eを含み、当該壁部2122eは第2の位置制限穴2122dの開口2122gに対向して設置され、且つ位置決め軸は第2のバルブプレート2122を貫通しなく、流体は第2の位置制限穴から通過することができず、特に、流体が第2のバルブプレートの上方から第1のバルブプレートに入る場合に適している。
【0049】
他の実施形態として、図30bを参照すると、前記第2の位置制限穴は貫通穴であり、前記第2のバルブプレートは前記第2の位置制限穴を形成する壁部2122eと側壁2122fを含み、前記壁部2122eは前記第2の位置制限穴の開口2122gに対向して設置され、前記側壁2122fの等価内径は前記位置決め軸の等価内径よりも小さく、前記位置決め軸の端部は前記第2の位置制限穴の壁部2122eに当接し、又は、前記位置決め軸の端部と前記第2の位置制限穴の壁部2122eとの間に隙間がある。
【0050】
他の実施形態として、図31を参照すると、第1の位置制限穴2121fの開口2121hは前記第2のバルブプレートに向かい、前記第1のバルブプレートは前記第1の位置制限穴を形成する壁部2121gを含み、前記壁部2121gは前記第1の位置制限穴の開口2121hに対向して設置され、前記位置決め軸の少なくとも一部は前記第1の位置制限穴と第2の位置制限穴に位置し、前記位置決め軸は前記第1のバルブプレートを貫通せず、流体は第1の位置制限穴から通過することができない。
【0051】
より具体的に、第1の位置制限穴2121fは例えば、第1のバルブプレート2121の円心の位置に位置し、第2の位置制限穴2122dは例えば、第2のバルブプレート2122の円心の位置に位置し、位置決め軸は第1の位置制限穴と第2の位置制限穴との間に位置し、位置決め軸2125の高さは第1の位置制限穴2121fの深さと第2の位置制限穴2122dの深さとの和以下である。より具体的に、第1の位置制限穴と第2の位置制限穴はいずれもブラインドホールであるので、第2のバルブプレートが流れ穴のみを介して上下のスペースに連通する。このように、第2のバルブプレート2122は、連通穴2122aの位置が第1のバルブプレート2121の上方で連続的に変化するように、外力によって第1のバルブプレート2121上で回転運動することができ、第1のバルブプレート2121における第1のスルーホール2121aと第2のスルーホール2121bとの連通面積が変更され、第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bに入る流体の流量が可変となる。
【0052】
他の実施形態として、前記位置決め軸は第1のバルブプレートを貫通し、位置決め軸の一部は前記第1の位置制限穴と第2の位置制限穴との間に位置し、他の実施形態として、前記位置決め軸は前記第2のバルブプレートを貫通し、前記位置決め軸の一部は前記第1の位置制限穴と第2の位置制限穴との間に位置する。
【0053】
より具体的には、前記第2の位置制限穴の開口は前記第1のバルブプレートに向かい、前記第2のバルブプレートは前記第2の位置制限穴を形成する壁部を含み、前記壁部は前記第2の位置制限穴の開口に対向して設置され、前記位置決め軸は前記第2のバルブプレートを貫通せず、前記第1の位置制限穴は貫通穴であり、前記位置決め軸の一端は前記第2の位置制限穴に位置し、前記位置決め軸の他端は第1の位置制限穴から外部に突出する。位置決め軸の他端は密封部材又はベース本体に伸びる。勿論、第1の位置制限穴がブラインドホールである場合、位置決め軸も第2の位置制限穴から外部に突出することができる。
【0054】
具体的な実施形態として、図10に示すように、第2のバルブプレート2122は2つの連通穴2122aを含み、2つの連通穴2122aは第2の位置制限穴2122dに対して対称的に設置され、且つ、2つの連通穴2122aの大きさが同じであり、連通穴2122aの形状は扇形、円形、帯状又はその他の様々な形状に設置することができる。勿論、第2のバルブプレート2122における連通穴2122aは複数であってもよく、複数の連通穴2122aの穴面積の和は第1のスルーホール2121aの穴面積以下であり、複数の連通穴2122aの穴面積の和は第2のスルーホール2121bの穴面積以下であり、このように、通路の切り替え際に、通路の一方を完全に閉鎖又は遮断することができる。
【0055】
前記第1のバルブプレート2121、第2のバルブプレート2122はいずれもセラミックス製のバルブプレート又は金属製のバルブプレートであり、このように、各バルブプレートは高い耐摩耗性、高い融点及び高い硬度を有し、高温では酸化されにくく、例えば、セラミックス製のバルブプレートであり、且つ、酸、アルカリ、塩に対する耐食性に優れているため、長時間異なる温度で繰り返し使用しても、セラミックス製のバルブプレート又は金属製のバルブプレートは良好な密封効果を維持することができ、ゴム材料に比べてエージング現象が出現しにくく、流量制御装置の性能を確保することができる。
【0056】
制御部品213は、トランスミッション部品9を回転駆動する駆動力を提供することができ、具体的に、トランスミッション部品9はベース部品211に対して回転運動可能であり、ここで、ベース部品に対するトランスミッション部品の回転運動は、トランスミッション部品がベース部品内で時計回り又は反時計回りに回転することを含む。トランスミッション部品9は第2のバルブプレート2122に固定的に設置されるか、又は位置制限設置され、つまり、制御部品213はトランスミッション部品9によって第2のバルブプレート2122の動作を駆動するか、又は、第2のバルブプレート2122はトランスミッション部品9と共に回転運動する。トランスミッション部品9の一端は制御部品213に機械的に接続され、且つベース部品211に密封的に設置され、トランスミッション部品9の他端は第2のバルブプレート2122に相対的に固定的に接続される。第2のバルブプレート2122は、第1のバルブプレート2121における第1のスルーホール2121a及び第2のスルーホール2121bの開度の大きさを調整するように、トランスミッション部品9の駆動によって開閉される。このように、第1の流体の第1の入口2162から第1の流体の第1の出口2163と第1の流体の第2の出口2164に割り当てられる流量の割合を調整し、具体的に、前記第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bが同時に開放され、第1のスルーホール2121aの開度が増加する時に、第2のスルーホール2121bの開度が小さくなり、又は、前記第2のスルーホール2121bの開度が増加する時に、第1のスルーホール2121aの開度が小さくなる。
【0057】
前記トランスミッション部品9の動作位置は第1の位置と第2の位置を含み、トランスミッション部品9は、第1の位置と第2の位置との間でベース部品211に対して回転運動可能であり、具体的に、第2のバルブプレート2122は第1のバルブプレート2121に対して第1の位置と第2の位置との間で動作し、第2のバルブプレート2122が第1の位置にある時に、該第2のバルブプレート2122は第1のスルーホール2121a、第2の流路2165bを導通させると共に、第2のスルーホール2121b、第3の流路2165cをカットオフさせ、第2のバルブプレート2122が第2の位置にある時に、当該第2のバルブプレート2122は第2のスルーホール2121b、第3の流路2165cを導通させると共に、第1のスルーホール2121a、第2の流路2165bをカットオフさせる。さらに、第2のバルブプレート2122の動作中に、前記第2のバルブプレート2122が第1の位置に到達する時に、前記第1のスルーホール2121aは最大の開度まで開放され、第2のスルーホール2121bの開度はゼロであり、この時、当該第1のスルーホール2121aの流通面積が最大となり、当該第2のスルーホール2121bの流通面積が最小となる。前記第2のバルブプレート2122が第2の位置に到達する時に、前記第1のスルーホール2121aの開度がゼロであり、前記第2のスルーホール2121bが最大の開度まで開放され、この時、第1のスルーホール2121aの流通面積は最小となり、第2のスルーホール2121bの流通面積は最大となる。前記第2のバルブプレート2122が第1及び第2の位置の間で動作する時に、前記第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bは同時に開放され、前記第1のスルーホール2121aの開度と前記第2のスルーホール2121bとの開度の和は第1のスルーホール2121aの全開度(即ち、最大開度)、又は、第2のスルーホール2121bの全開度(即ち、最大開度)と等しく、即ち、両方の流通面積の和は第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bのいずれかの最大の流通面積と等しく、これによって、前記流量制御装置は作動媒体の比例配分を実現することができ、第1のバルブプレート2121と第2のバルブプレート2122との間は密封的に設置され、製品の密封性能を大幅に改善し、作動媒体が第1のバルブプレート2121と第2のバルブプレート2122との間から漏れることを防止する。第1のバルブプレート2121の第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bの流通面積が増減するに従って、作動媒体の流量は徐々に増減し、第1のスルーホール2121a及び第2のスルーホール2121bを閉鎖又は開放する過程では、流体制御装置の開閉特性を比較的一致に保つことができ、システムの稼働中に、システム流量調整を実行する際の性能が比較的安定する。
【0058】
図11図14を参照すると、トランスミッション部品9は、トランスミッション部品9の対向する両端部に位置する第1のトランスミッション部922及び第2のトランスミッション部912を含み、第2のトランスミッション部912と前記制御部品213のトランスミッション出力部とは、例えば内外スプラインにりより互いにフィットして組み立てられることで相対的な固定を実現する。
【0059】
具体的な実施形態として、トランスミッション部品9は、接続部材92、トランスミッション部材91を含み、トランスミッション部材91の本体部911は前記接続部材92の一端に組み立てられ、相対的に固定され、前記接続部材92に第1のトランスミッション部922を設置し、前記第1のトランスミッション部922は前記第2のバルブプレート2122に固定的設置されるか又は位置制限設置され、前記トランスミッション部材91に、当該本体部911から外方へ突出して前記ベース部品211の外部に延在する第2のトランスミッション部912を設置する。ベース部品211は当該第2のトランスミッション部912が挿通してベース部品211の外部に延在するためのスルーホール2171を含み、前記トランスミッション部品9は、前記ベース本体216の取付キャビティ2161内に位置する位置制限部9113をさらに含み、ベース部品211は位置制限凹部2172、第1のストッパ部2173及び第2のストッパ部2174(図19参照)を形成し、位置制限部9113の少なくとも一部は当該位置制限凹部2172に位置し、前記トランスミッション出力部の駆動で、前記トランスミッション部品9は第1の位置と第2の位置との間でベース部品211に対して回転運動を行い、前記トランスミッション部品9が第1の位置にある時に、前記位置制限部9113は第1のストッパ部2173に当接し、前記トランスミッション部品9が第2の位置まで回動する時に、前記位置制限部9113は第2のストッパ部2174に当接して、前記トランスミッション部品9を第1及び第2の位置の間により正確的に位置制限することができる。前記第2のトランスミッション部912は前記位置制限部9113と別々設置され、互いに組み立てられ接続されてもよく、勿論、本実施形態のように、第2のトランスミッション部912は前記位置制限部9113と一体的に形成することができ、前記トランスミッション部品9が前記位置制限部9113と第2のトランスミッション部912を一体的に形成することによって、当該位置制限部9113が位置制限位置に到達することは、第2のトランスミッション部912に正確的に伝達され、ひいては、トランスミッションシステムに伝達され、位置制限部9113の運動精度を向上させ、位置制限部9113と第2のトランスミッション部912とが開放された構造と比較して、適時に位置制限することで、位置制限を遅延して流量調整性能に影響を与えることを避けることができる。位置制限部9113がベース部品211内に設置され、第2のトランスミッション部912はベース部品211外に設置され、前記ベース部品211によって互いに離隔されることで、トランスミッションの過程では、位置制限部9113が受ける衝撃をなくすことができ、位置制限過程中の瞬時の一時停止に起因するギヤトランスミッションシステムへの過度の衝撃を相対的に低減することができる。
【0060】
前記トランスミッション部材91と前記接続部材92との一方は位置決め凹部913を有し、他方は位置決めフールプルーフ部921を有し、本実施形態では、前記トランスミッション部材91は位置決め凹部913を有し、接続部材92は位置決めフールプルーフ部921を有する。前記接続部材92が位置決め凹部を提供し、前記トランスミッション部材91が位置決めフールプルーフ部を提供するようにしてもよく、前記トランスミッション部品9の軸方向に沿って、前記位置決めフールプルーフ部921は前記位置決め凹部913に組み立てられ、相対的に固定され、前記位置決め凹部と位置決めフールプルーフ部とは互いに位置決め可能なアンチミスマッチ構造を形成する。
【0061】
トランスミッション部品は、接続部材92とトランスミッション部材91を含み、両者は組立方法で組み立てられトランスミッション部品を形成し、接続部材92とトランスミッション部材91はバルブコアの軸方向に沿ってわずかに移動可能であり、バルブコア部品とベース部とが組み立てられる時に、接続部材92と第2のバルブプレートとがしっかりと固定されることを効果的に確保し、機械的誤差による第2のバルブプレートと第1のバルブプレートとの間の密封設置を防止し、製品性能の安定性を向上させる。
【0062】
本実施形態では、流体熱交換アセンブリ10は少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165bに連通せず、前記第1の流路2165aが前記第3の流路2165cに連通する。第2の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165bに連通し、前記第1の流路2165aが前記第3の流路2165cに連通しない。第3の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165b、第3の流路2165cに同時に連通する。
【0063】
なお、第1の流体制御装置に第1の流体の第1の入口、第1の流体の第1の出口、第1の流路、第2の流路のみが含まれる場合に、前記流体熱交換アセンブリは、少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通しない。第2の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通し、第2の流路内に流入した流体の流量が制御され、第1のバルブコア部品によって調整される。第3の動作状態は、前記第4の流路が前記第5の流路に連通し、第5の流路内に流入した流体の流量が制御され、第2のバルブコア部品によって調整される。第4の動作状態は、前記第4の流路が前記第5の流路に連通しない。
【0064】
図22図26を参照すると、流体制御装置の各動作状態において、第2のバルブプレートは駆動機構の作用によって回動運動され、それが異なる位置に回動される時に、異なる動作状態を形成し、その中、図22図26に示すバルブプレートは本発明の具体的な実施形態であり、本発明を限定するものと見なすべきではない。図22を参照すると、第2のバルブプレートの連通穴2122aは第1のバルブプレートの第1のスルーホールに対応して設置され、連通穴2122aは第1のスルーホール2121aと完全に連通しているので、流体は、第3の開口2166cから取付キャビティに入った後、連通穴から完全に(即ち、100%)第1のスルーホールに入り、本文で、この状態は全開度とも呼ばれ、この場合、第1の流路2165aは第2の流路2165bに連通し、第1の流路2165aは第3の流路2165cに連通せず、第1の流体通路101は流体の第1の入口、第1の流路、取付キャビティ、連通穴、第1のスルーホール、第2の流路、流体の第1の出口、第1の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体通路101内の流体は前記第2の流体連通キャビティ内の流体と熱交換し、前記第2の流体通路は流体の第1の入口、取付キャビティを含み、前記第2の流体通路は前記第2のバルブプレートによって遮断され、前記第2の流体通路は前記第3の流路に連通しない。
【0065】
図23を参照すると、第2のバルブプレート2122は図22における第2のバルブプレート位置に対して反時計回りに約30°だけ回転し、連通穴2122aの一部(約30%)は第2のスルーホールに連通し、連通穴2122aの一部(約70%)は第1のスルーホールに連通し、第3の開口から取付キャビティに入る流体が第1のスルーホール、第2のスルーホールに割合に従って割り当てられ、さらに第1の開口、第2の開口から離れることを実現し、この時、第1の流路2165aは第2の流路2165bと第3の流路2165cとに連通するが、第2の流路2165b、第3の流路2165cに割り当てられる流量が異なる。図24を参照すると、第2のバルブプレートは図23における第2のバルブプレート位置に対して反時計回りに約60°だけ回転する時に、第1のスルーホールに連通する連通穴2122aの面積は第2のスルーホールに連通する連通穴2122aの面積と略等しく、このように、第3の開口から取付キャビティに入る流体は第1のスルーホールと第2のスルーホールに略等しい割合でそれぞれ入り、即ち、第1のスルーホール、第2のスルーホールには、50%流量の流体がそれぞれ入り、この時、第1の流路2165aは第2の流路2165bと第3の流路2165cとに連通するが、第2の流路2165b、第3の流路2165cに割り当てられる流量が異なる。図25を参照すると、第2のバルブプレートは図24における第2のバルブプレート位置に対して反時計回りに約60°だけ回転し、連通穴2122aの約70%面積は第2のスルーホールに連通し、連通穴2122aの約30%面積は第1のスルーホールに連通し、連通穴2122aの約70%面積は第2のスルーホールに連通し、このように、第3の開口から取付キャビティに入る流体は30%、70%の割合で第1のスルーホール、第2のスルーホールに割り当てられ、流量の制御に役立ち、その時、第1の流路2165aは第2の流路2165bと、第3の流路2165cとに連通するが、第2の流路2165b、第3の流路2165cに割り当てられる流量が異なる。このように、前記第1の流体通路101は流体の第1の入口、第1の流路、取付キャビティ、連通穴、第1のスルーホール、第2の流路、流体の第1の出口、第1の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体通路内の流体は前記第2の流体連通キャビティ内の流体と熱交換する。前記第2の流体通路は流体の第1の入口、取付キャビティ、連通穴、第2のスルーホール、第3の流路、流体の第2の出口を含み、前記第1のスルーホールに連通する前記連通穴の面積は前記第2のバルブプレートの回動角度に応じて変化し、前記第2のスルーホールに連通する記連通穴の面積は前記第2のバルブプレートの回動角度に応じて変化する。
【0066】
図26を参照すると、第2のバルブプレートは図25における第2のバルブプレート位置に対して反時計回りに約30°だけ回転し、この場合、連通穴2122aは約100%面積で第2のスルーホールに連通し、即ち、連通穴2122aは第2のスルーホールに完全に連通し、又は、全開度と呼ばれ、第3の開口から取付キャビティに入った流体の全ては連通穴2122aを介して第2のスルーホールに入り、この時、第1の流路2165aは第3の流路2165cに連通し、第1の流路2165aは第2の流路2165bに連通せず、第1の流体通路101は流体の第1の入口、第1の流路、取付キャビティを含み、前記第1の流体通路は前記第2のバルブプレートによって遮断され、前記第1の流体通路は前記第1の流体連通キャビティに連通しない。前記第2の流体通路は流体の第1の入口、取付キャビティ、連通穴、第2のスルーホール、第3の流路、流体の第2の出口を含む。
【0067】
前記制御部品213のトランスミッション出力部は、前記トランスミッション部品9に対して駆動力を提供することができ、前記第2のトランスミッション部912は当該トランスミッション出力部に機械的に接続されて、動力伝達を円滑に実現することができる。
【0068】
さらに、前記トランスミッション部材91は本体部911を含み、本体部911はピボット部9111、接続部9112を含み、当該ピボット部9111はベース部品211にピボットフィットされ、ベース部品211は前記ピボット部9111に対応して設置されたピボットフィット部2175を有し、当該ピボットフィット部2175は当該ピボット部を収容するピボット凹部2179を有し、当該ピボット凹部2179は前記スルーホール2171に連通し、前記ピボット部9111の外側は前記ピボットフィット部2175の内側にピボットフィットされる。前記接続部9112はピボット部9111と一体的に形成されて、階段状設置を形成し、具体的に、前記ピボット部9111は円筒状の設置であり、前記接続部9112は円柱状の設置であり、且つ、ピボット部9111の外周の長さは前記接続部9112の外周の長さよりも小さく、前記位置制限部9113は当該接続部9112の一部の周側に一体的に形成され、前記流体制御装置は密封部材をさらに含み、係合凸部2176は前記ベース部品211から一体的に突出し、当該密封部材は前記係合凸部2176の外周側に係止されることで、ベース部品211を密封して、流体媒体が外へ漏れることを防止することができる。
【0069】
前記位置制限部9113は、第1の延在部9114及び/又は第2の延在部9115を含み、その中、前記第1の延在部9114は前記接続部9112の径方向に沿って外方に突出し、前記第2の延在部9115は前記接続部9112及び/又は第1の延在部9114から前記位置制限凹部2172が位置する方向へ突出し、例えば、前記垂直方向へ突出して設置されるか、又は、当該垂直方向に対してやや傾いた方向において上向きに突出して設置され、当該第1の延在部9114、第2の延在部9115の少なくとも一方は前記位置制限凹部2172とフィットされ、トランスミッション部品9の位置制限を実現することができる。前記係合凸部2176は前記位置制限部9113の外周側に位置し、前記係合凸部2176と前記ピボットフィット部2175とは同じ側に突出し、必要に応じて、例えば、前記係合凸部2176と前記位置制限部9113との隙間が小さい時に、当該係合凸部2176の内周側は位置制限部9113の外周側を位置制限して、当該位置制限部9113のオフセットを防止することができる。本実施形態では、前記位置制限部9113は当該位置制限部9113の周方向の両端に一体的に形成された第1のストッパフィット部9116及び第2のストッパフィット部9117を含み、具体的に、前記位置制限部9113はトランスミッション部材91の周側から一つのバンプ状に延在し、第1のストッパフィット部9116、第2のストッパフィット部9117は当該位置制限部9113の両外側面であり、又は、前記位置制限部9113はトランスミッション部材91の周側から突出する第1のバンプ、第2のバンプであり、即ち、第1及び第2のバンプの間は互いに離間し、前記第1のバンプ、第2のバンプの内側は比較的に近接して対向して設置され、当該第1のバンプ、第2のバンプの外側は比較的に離間して背中合わせに設置され、前記第1のストッパフィット部9116は前記第1のバンプの外側であり、第2のストッパフィット部9117は前記第2のバンプの外側である。前記トランスミッション部品9が第1の位置にある時に、前記第1のストッパフィット部9116は第1のストッパ部2173に当接し、前記トランスミッション部品9が時計回り又は反時計回りに沿って第2の位置まで回動する時に、前記第2のストッパフィット部9117は第2のストッパ部2174に当接する。前記トランスミッション出力部がトランスミッション部品9を駆動して第1の位置又は第2の位置に位置する時に、相応的に、前記トランスミッション部品9は第2のバルブプレート2122を駆動して、前記流れ穴を開閉し、前記トランスミッション出力部は前記第1の位置と第2の位置との間で移動し、前記第1のバルブプレート2121は第2のバルブプレート2122に対して開閉する動作ストロークを完了する。
【0070】
本実施形態では、前記ベース部品211は、ベース本体216及びカバー体217を含み、当該ベース本体216には前記取付キャビティ2161が形成され、前記第2のトランスミッション部912は前記カバー体217から外方へ延在し、前記ピボットフィット部2175はカバー体217の一側に一体的に形成され、前記垂直方向に沿って前記取付キャビティ2161へ突出し、前記第1のストッパ部2173は当該ピボットフィット部2175の外周側と一体的に形成され、前記第2のストッパ部2174は当該ピボットフィット部2175の外周側と一体的に形成され、前記位置制限凹部2172は前記ピボットフィット部の外周側に形成され、且つ、当該位置制限凹部2172は前記第1のストッパ部2173と第2のストッパ部2174との間の領域に延在して形成される。カバー体217は前記係合凸部2176を一体的に突出して設置し、当該密封部材は前記係合凸部2176の外周側に係止されることで、カバー体217とベース本体216を密封し、流体媒介が外へ漏れることを防止することができる。前記位置制限部9113の内外両側には、それぞれ、第1の曲面9118及び/又は第2の曲面9119を有し、前記位置制限凹部2172の両側には、それぞれ第1の位置制限面2177、第2の位置制限面2178が形成され、前記第1のストッパ部2173は第1の位置制限面2177、第2の位置制限面2178に交わって設置され、前記第2のストッパ部2174は第1の位置制限面2177、第2の位置制限面2178に交わって設置され、前記第1の曲面9118、第2の曲面9119はそれぞれ、前記位置制限凹部2172の第1の位置制限面2177、第2の位置制限面2178に対向して設置される。
【0071】
トランスミッション部品9は、弾性部材93(具体的には図11、12に示すバネ)を含み、前記弾性部材93の一端は前記トランスミッション部材91に係合し、前記弾性部材93の一端は前記接続部材92に係合し、前記トランスミッション部材91は前記接続部材92に対して軸方向に移動することができる。具体的に、前記トランスミッション部材91は係合部9120を含み、前記係合部9120は前記本体部911に一体的に設置され、前記係合部9120は前記本体部911から前記接続部材92が位置する方向へ突出し、前記係合部9120の周側直径は前記本体部911の周側直径よりも小さく、前記弾性部材93の一端は前記係合部9120に係合して固定される。
【0072】
接続部材92は、本体部923、ボス部924、フィット部925を含み、前記本体部923の一端部は前記本体部911に伸び、前記ボス部924は前記本体部923に一体的に設置され、且つ、前記ボス部924は前記本体部923から前記トランスミッション部品9の径方向に突出し、前記弾性部材93の一端は前記ボス部924に係合して固定される。前記フィット部925は前記本体部923に一体的に設置され、前記フィット部925は前記本体部923から前記トランスミッション部品9の径方向に延在し、前記トランスミッション部品9の軸方向に沿って延在し、第2のバルブプレートは位置決め溝2122dを含み、前記フィット部925の少なくとも一部は、フィット部と第2のバルブプレートとの位置制限のために、前記第2のバルブプレート2122の位置決め溝2122dに突出して入り、且つ、前記フィット部925は前記第2のバルブプレート2122に固定的に設置されるか又は位置制限設置される。より具体的に、前記接続部材92は位置制限ボス926を含み、前記位置制限ボス926は前記ボス部924の外周から一体的に突出し、且つ、前記位置制限ボス926の一端部は前記フィット部925に一体的に設置され、前記位置制限ボス926は小径部9261を含み、前記小径部9261は前記フィット部925から比較的に離れる端部に位置する。
【0073】
接続部材92と第2のバルブプレート2122との間がフィット部925によって接続されることを確保するために、第2のバルブプレート2122の側壁は取付キャビティ2161側壁に平行的に設置され、両方の間の密封性能を確保し、前記フィット部925は2つ以上であり、前記本体部923は引っ込み部9231を含み、引っ込み部9231は隣接するフィット部925の間に位置し、前記引っ込み部9231と前記第2のバルブプレート2122との間に隙間があり、第2のバルブプレート2122は引っ込み部9231と位置決め軸との間に位置し、又は、前記引っ込み部と前記位置決め軸との間に隙間があり、接続部材92と第2のバルブプレートとの正確な位置決めを容易にし、接続部材の加工誤差に起因する接続部材の不正確な位置決めを効果的に回避し、例えば、接続部材が誤差によって傾き易く、回動角度を正確に制御することができないことを効果的に回避し、前記トランスミッション部材91、接続部材92、弾性部材93の外周寸法は前記第2のバルブプレート2122よりも小さい。
【0074】
流体熱交換アセンブリ10は、ジョイント6を含み、ジョイント6は中空であり、ジョイント6の端部は流体制御モジュール2及び/又は流体熱交換モジュール1内に位置し、ジョイント6は流体制御モジュール2と流体熱交換モジュール1を連通する。流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとの間はジョイントによって接続され、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとの加工を容易にし、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールが正確に組み立てられ位置決めされ、流路の密封性が確保される。
【0075】
図4及び図21を参照すると、ジョイント6は流体制御モジュール2、流体熱交換モジュール1に別体に設置され、第4の取付側部218には第1の開口部2181が開設され、第3の取付側部117には第2の開口部1171が開設され、ジョイント6は第1の開口部2181、第2の開口部1171に伸びる。流体制御モジュール2は第1の流れ穴2204を含み、流体熱交換モジュール1は第2の流れ穴118を含み、第1の流れ穴2204はジョイント6の内腔に連通し、第2の流れ穴118はジョイント6の内腔に連通し、第1の流れ穴2204の穴径は第1の開口部2181の内径よりも小さく、第2の流れ穴118の穴径は第2の開口部1171の内径よりも小さい。なお、ここで、「別体に設置」という用語とは、ジョイント6、流体制御モジュール2、流体熱交換モジュール1が組み立てられない時に独立した部品であるという意味である。ジョイント6が流体制御モジュール、流体熱交換モジュール1と別体に設置されることは、加工設計を容易にするだけではなく、また、第1の開口部、第2の開口部によってジョイント6に対して位置決めし、第1の流れ穴の穴径は第1の開口部よりも小さく、第2の流れ穴の穴径は第2の開口部よりも小さく、流体が流体制御モジュール2、流体熱交換モジュール1を流れる時に流路抵抗が小さい。また、第1の流れ穴2204、第2の流れ穴118及びジョイント6の内径は大体同じであり、差が大きすぎる場合の絞り効果によって流動抵抗に影響を与えることを避ける。本文で、第1の流れ穴2204、第2の流れ穴118及びジョイント6の内径が大体同じであることは、第1の流れ穴2204、第2の流れ穴118及びジョイント6の内径の間がわずかに大きく、わずかに小さい場合が含まれる。第2の流れ穴は接続通路1117のポートである。
【0076】
具体的に、ジョイント6の外径は第1の開口部2181よりも小さく且つ第2の開口部1171以上であり、ジョイント6と流体熱交換モジュール1とは干渉フィットされる。ジョイント6と流体熱交換モジュール1とが干渉フィットされた後、ジョイント6が流体制御モジュール2に組立固定されるのに役立ち、位置決めがより正確になる。
【0077】
別の実施形態として、ジョイント6の外径は第2の開口部1171よりも小さく、且つ第1の開口部2181以上であり、ジョイント6と流体制御モジュール2とは干渉フィットされ、ジョイント6と流体制御モジュール2とが干渉フィットされた後、ジョイント6が流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定されるのに役立ち、位置決めがより正確になる。本文で、干渉フィットは、最小の干渉量がゼロである場合が含まれる。
【0078】
具体的に、流体熱交換モジュール1に第1のプラットフォーム部119a、第2のプラットフォーム部119b(図21参照)を設置し、流体制御モジュール2に第2のプラットフォーム部2205を設置し、第1のプラットフォーム部119aは第2の開口部1171の周りに位置し、流体熱交換アセンブリ10は密封部材を含み、密封部材は第1のプラットフォーム部119aに位置し、第2のプラットフォーム部119bは第2の流れ穴118の周りに位置し、第2のプラットフォーム部2205は第1の流れ穴2204の周りに位置し、第2のプラットフォーム部119b、2205の少なくとも一方はジョイント6の端部に当接する。第2のプラットフォーム部119bと第2のプラットフォーム部2205との間の距離はジョイント6の長さ以上である。このように、ジョイントと流体熱交換モジュール1及び流体制御モジュール2との位置決めを容易にし、流体熱交換アセンブリ性能に影響を与えることを避ける。また、ジョイントはまず、流体制御モジュールに干渉フィットされて、流体熱交換モジュールに組み立てられ設置されることは、取付操作がより簡単になるのに役立つ。
【0079】
他の実施形態として、流体熱交換モジュール1に第2のプラットフォーム部119bを設置し、流体制御モジュールに第1のプラットフォーム部、第2のプラットフォーム部2205を設置し、密封部材は第1のプラットフォーム部に位置する。このように、ジョイントは流体熱交換モジュールに干渉フィットされた後、流体制御モジュールに密封部材によって第1のプラットフォーム部に組み立てられ設置され、流体熱交換アセンブリの性能要件を確保する。
【0080】
他の実施形態として、流体熱交換モジュールと流体制御モジュールにはいずれも第1のプラットフォーム部と第2のプラットフォーム部が設置され、流体熱交換モジュールと流体制御モジュールとは第1のプラットフォーム部と密封部材によって両者の密封設置を実現する。
【0081】
具体的に、ジョイント6はアダプタ13に伸び、アダプタ13を貫通せず、アダプタ13の厚さは流体制御モジュール2の厚さよりも小さい。流体熱交換モジュール1はアダプタ13によってジョイント6にフィットに接続され、且つ、アダプタ13の厚さは流体制御モジュール2の厚さよりも小さいので、ジョイント6とアダプタ13との間の組立接続強度を確保することができる。
【0082】
具体的に、第2のプラットフォーム部2205と取付キャビティ2161を形成するベース部品211の壁面との間の距離は0.5ミリメートル以上である。このように、ジョイント6と第2のプラットフォーム部2205とのフィットが強度要求をよりよく満たし、取付キャビティ2161の内部構造に影響を与えにくい。
【0083】
勿論、他の実施形態として、ジョイント6は流体熱交換モジュール1又は流体制御モジュール2の一方と一体的に設置されることができる。図34を参照すると、図34は流体熱交換アセンブリ30の立体構造分解概略図を示す。ジョイント6は流体熱交換モジュール1又は流体制御モジュール2の一方に一体的に設置され、ジョイント6は第1の接続側部218又は第2の接続側部136から一体的に突出し、流体制御モジュール2、流体熱交換モジュール1’の他方には第1の開口部と第1のプラットフォーム部が設置される。
【0084】
具体的に、一実施形態として、ジョイント6は流体熱交換モジュール1に一体的に設置され、ジョイント6は第2の接続側部136から一体的に突出し、流体制御モジュール2に第1の開口部2181と第1のプラットフォーム部2206を設置し、第1のプラットフォーム部2206は第1の開口部2181の周りに位置し、流体熱交換アセンブリ30は密封部材4をさらに含み、密封部材4は第1のプラットフォーム部2206に位置し、アダプタ13の厚さは流体制御モジュール2の厚さよりも小さい。このような実施形態では、ジョイント6は流体熱交換モジュール1又は流体制御モジュール2の一方と一体的に設置され、組立が容易であると共に、ある程度の接続強度を確保することができ、また、密封性も比較的良好である。
【0085】
具体的に、ジョイント6の根元にはフランジ61が設置され、フランジ61は流体熱交換モジュール1に一体的に設置され、フランジ61は第1のプラットフォーム部2206に対向して設置され、流体制御モジュール2には第1の流れ穴2204と第2のプラットフォーム部2205が設置され、第2のプラットフォーム部2205は第1の流れ穴2204の周りに位置し、第1のプラットフォーム部2206は第1の開口部2181の周りに位置し、第1の流れ穴2204の内径は第1の開口部2181の内径よりも小さい。第1の流れ穴2204を介してジョイント内腔に流入する流体の流動抵抗はあまり影響を受けず、流体が円滑に流れる。
【0086】
別の実施形態として、流体熱交換モジュール1には第2の流れ穴と第2のプラットフォーム部が設置され、第2のプラットフォーム部は第2の流れ穴の周りに位置し、第2の流れ穴の内径は第1の開口部の内径よりも小さく、ジョイントの内腔を介して流れ穴内に流入する流体の流動抵抗はあまり影響を受けないので、流体が円滑に流れ、一定の性能要件が確保される。
【0087】
図33図34を参照すると、流体制御モジュール2は貫通穴2207を含み、流体熱交換モジュール1’は貫通穴2207の位置に応じる取付穴1118を含み、流体熱交換アセンブリ20、30は締結部材5をさらに含み、締結部材5は貫通穴2207と取付穴1118に伸び、締結部材5は流体制御モジュール2、流体熱交換モジュール1に固定的に設置される。第1の接続側部218と第2の接続側部136とは密着して設置されると共に、締結部材5によって固定され、締結部材は例えばボルトである。このように、第1のプラットフォーム部に位置する密封部材4は第1の接続側部218と第2の接続側部136との圧力を受けて、流体漏れを防止するための密封面を形成する。
【0088】
本実施形態では、流体熱交換アセンブリ10,20,30は少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165bに連通せず、前記第1の流路2165aが前記第3の流路2165cに連通する。第2の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165bに連通し、前記第1の流路2165aが前記第3の流路2165cに連通しない。第3の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165b、第3の流路2165cに同時に連通する。
【0089】
他の実施形態として、図32及び図37を参照すると、図37は流体熱交換アセンブリ50の立体構造概略図を示す。第1の外側継ぎ目1111は第2の接続側部136に隣接すると共に、第3の外側継ぎ目1113は第2の接続側部に位置し(つまり、第1の外側継ぎ目と第3の外側継ぎ目とは流体熱交換モジュールの同じ側位置に位置し)、第1の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第1の流路2165a、第2の流路2165b、ジョイント6の内腔、第1のドリルウェイ、第2のドリルウェイ、第3の外側継ぎ目1113を含む。第1の流体通路の入口と出口とは、第1の流体通路に接続されたシステムの取付を容易にするために、アダプタ13の同じ側の位置に位置する。
【0090】
図32を参照すると、第3の外側継ぎ目1113と第4の外側継ぎ目1114とは流体熱交換モジュール1の同じ側部に位置し、第4の外側継ぎ目1114は第2の流体連通キャビティ15の入口に連通し、第5の外側継ぎ目1115は第2の流体連通キャビティ15の出口に連通し、その中、第1の外側継ぎ目1111は第1の流体通路の入口であり、第3の外側継ぎ目1113は第1の流体通路の出口であり、第1の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第1の流路2165a、第2の流路2165b、ジョイント6の内腔、第1のドリルウェイ、第2のドリルウェイ、第3の外側継ぎ目1113を順次に含み、第2の流体連通キャビティ15は第4の外側継ぎ目1114、第3のドリルウェイ、第4のドリルウェイ、第5の外側継ぎ目1115を順次に含む。このように、第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティとは逆設置され、第1の流体連通キャビティ内の流体と第2の流体連通キャビティ内の流体とはより良好な熱交換を実行し、それによってアセンブリの性能要求を改善する。
【0091】
図36を参照すると、図36は流体熱交換アセンブリ40の立体構造概略図を示す。第3の外側継ぎ目1113、第4の外側継ぎ目1114と第5の外側継ぎ目1115とは熱交換コア11の同じ側部に位置し、第3の外側継ぎ目1113、第4の外側継ぎ目1114、第5の外側継ぎ目1115は熱交換コア11の流体制御モジュール2から比較的離れる側部に位置し、第2の流体連通キャビティ15は第4の外側継ぎ目1114、第3のドリルウェイ、第4のドリルウェイ、第5の外側継ぎ目1115を含む。第2の流体連通キャビティの流体の入出口は同じ側部に位置し、取付が容易になる。
【0092】
別の実施形態として、第3の外側継ぎ目1113、第4の外側継ぎ目1114と第5の外側継ぎ目1115とは熱交換コア11の同じ側部に位置し、第3の外側継ぎ目1113と第4の外側継ぎ目1114とは第2の接続側部136に位置し、流体制御モジュール2は連通通路(図示せず)を含み、第3の通路は第2の流体連通キャビティ15と連通通路を含み、連通通路は第5の外側継ぎ目1115に連通し、第3の通路と第1の流路2165aとは離隔され、第3の通路と第2の流路2165bとは離隔され、第3の通路と第3の流路203とは離隔され、第3の通路は第4の外側継ぎ目1114、第3のドリルウェイ、第4のドリルウェイ、連通通路、第5の外側継ぎ目1115を含む。このように、第3の外側継ぎ目1113、第4の外側継ぎ目1114と第5の外側継ぎ目1115とは熱交換コア11の同じ側部に位置し、後のパイプラインの接続を容易にする。
【0093】
別の実施形態として、図37を参照すると、図37は流体熱交換アセンブリ50の構造概略図を示す。第4の外側継ぎ目1114、第5の外側継ぎ目1115はアダプタ13の同じ側部に位置し、第1の外側継ぎ目1111、第3の外側継ぎ目1112及び第3の外側継ぎ目1113は熱交換コア11の同じ側部に位置する。第1の流体通路、第2の流体通路内に異なる流体が充填される場合、同じ流体の継ぎ目は熱交換アセンブリの同じ側に設置されて、継ぎ目と他の部品との接続を容易にする。
【0094】
他の実施形態として、図61を参照すると、図61は流体熱交換アセンブリ60の構造概略図を示す。流体制御モジュール2は第6の外側継ぎ目1116と第4の流路204をさらに含み、第4の流路204は第6の外側継ぎ目1116に連通し、その中、取付キャビティ2161は第1の流路2165aに連通し、取付キャビティ2161は第4の流路204に連通する。
【0095】
なお、第1の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第6の外側継ぎ目1116、第1の流路2165a、第4の流路204、取付キャビティ2161、第2の流路2165b、ジョイント6の内腔、第1の流体連通キャビティ14、第3の外側継ぎ目1113を含み、第2の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第6の外側継ぎ目1116、第1の流路2165a、第4の流路204、取付キャビティ2161、第3の流路203、第3の外側継ぎ目1112を含む。
【0096】
(実施例2)
別の実施形態として、図38図39を参照すると、図38は流体熱交換アセンブリ70の立体構造分解概略図を示す。図39は流体熱交換モジュール1’’の分解概略図を示す。流体熱交換アセンブリ 70は流体制御モジュール2と流体熱交換モジュール1’’を含み、その中、流体制御モジュール2は上記を参照し、流体熱交換モジュール1’’は第1の熱交換コア11と第2の熱交換コア12を含み、第1の熱交換コア11は流体制御モジュール22に組み立てられ固定され、第1の熱交換コア11は第2の熱交換コア12に組み立てられ固定される。流体熱交換アセンブリ60は第7の外側継ぎ目107と第8の外側継ぎ目108をさらに含む。
【0097】
流体熱交換モジュール1’’は、第1の流体連通キャビティ14、第2の流体連通キャビティ15及び第3の流体連通キャビティ16を含む。第1の熱交換コア11に第1の流体連通キャビティ14の一部を設置し、第1の熱交換コア11に第2の流体連通キャビティ15の一部を設置し、第2の熱交換コア12に第2の流体連通キャビティ15の一部を設置し、第2の熱交換コア12に第3の流体連通キャビティ16の一部を設置し、第1の流体連通キャビティ14、第2の流体連通キャビティ15、第3の流体連通キャビティ16は互いに連通していない。
【0098】
本実施例では、第1の熱交換コア11は複数の積層設置されたプレートを含み、各プレートは第1の孔口1201a、第2の孔口1202a、第3の孔口1203a及び第4の孔口1204aを含み、各プレートにおける第1の孔口1201aは第1のドリルウェイ1205を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1201aは第2のドリルウェイ1206を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1201aは第3のドリルウェイ1207を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1201aは第4のドリルウェイ1208を形成するように位置が合わせられ、第1の熱交換コア11は略直方体構造であり、第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206、第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208は第1の熱交換コア11のコーナーに近い位置に位置する。その中、第1のドリルウェイ1205は第2のドリルウェイ1206に連通して第1の流体連通キャビティ14の一部を形成し、第3のドリルウェイ1207は第4のドリルウェイ1208に連通して第2の流体連通キャビティ15の一部を形成し、第2のドリルウェイ1206は第3の外側継ぎ目1113に連通し、第3のドリルウェイ1207は第4の外側継ぎ目1114に連通する。
【0099】
第2の熱交換コア12は複数の積層設置されたプレートを含み、各プレートは第1の孔口1201b、第2の孔口1202b、第3の孔口1203b及び第4の孔口1204bを含み、各プレートにおける第1の孔口1201bは第5のドリルウェイ1209を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1202bは第6のドリルウェイ1210を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1203bは第7のドリルウェイ1211を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1204bは第8のドリルウェイ1212を形成するように位置が合わせられ、第2の熱交換コア12は略直方体構造であり、第5のドリルウェイ1209、第6のドリルウェイ1210、第7のドリルウェイ1211、第8のドリルウェイ1212は第2の熱交換コア12のコーナーに近い位置に位置する。その中、第5のドリルウェイ1209は第6のドリルウェイ1210に連通して第3の流体連通キャビティ16の一部を形成し、第7のドリルウェイ1211は第8のドリルウェイ1212に連通して第2の流体連通キャビティ15の一部を形成する。第4のドリルウェイ116は第7のドリルウェイ1211に連通して第2の流体連通キャビティ15の一部を形成する。このように、熱交換コアを流れる3種類の流体は同じ流体熱交換アセンブリ10において熱交換することができ、流体熱交換アセンブリ10は流体導通及び流体熱交換の機能を有し、コンパクトな構造であり、占める取付スペースが小さく、パイプライン上での熱の無駄を低減する。勿論、流体熱交換アセンブリ10は2種類の流体のみが流れるようにしてもよい。
【0100】
第8のドリルウェイ1212は第5の外側継ぎ目1115に連通し、第5のドリルウェイ1209は第7の外側継ぎ目107に連通し、第6のドリルウェイ1210は第8の外側継ぎ目108に連通し、第1の流体連通キャビティは第1のドリルウェイ、第2のドリルウェイ及び第3の外側継ぎ目を含み、第2の流体連通キャビティは第4の外側継ぎ目、第3のドリルウェイ、第4のドリルウェイ、第7のドリルウェイ、第8のドリルウェイ、第5の外側継ぎ目を含み、第3の流体熱交換通路は第7の外側継ぎ目、第5のドリルウェイ、第6のドリルウェイ及び第8の外側継ぎ目を含む。このように、熱交換コアを流れる3種類の流体は同じ流体熱交換アセンブリにおいて熱交換することができ、流体熱交換アセンブリは流体導通及び流体熱交換の機能を有し、コンパクトな構造であり占める取付スペースが小さく、パイプライン上での熱の無駄を低減する。勿論、流体熱交換アセンブリは2種類の流体のみが流れるようにしてもよい。
【0101】
(実施例3)
他の実施形態として、図1図4に戻って、流体制御モジュール2は第1の流体制御装置21と第2の流体制御装置22を含み、第1の流体制御装置21と第2の流体制御装置22は別体に設置され、第1の流体制御装置21は流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定され、第2の流体制御装置22は、例えばネジ接続固定方法によって流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定される。図2を参照すると、第1の流体制御装置21は第4の取付側部218を含み、第4の取付側部218はアダプタ13の接続側部136に組み立てられ固定される。第2の流体制御装置22は第4の取付側部218を含み、第4の取付側部218はアダプタ13の接続側部136に組み立てられ固定される。
【0102】
アダプタ13に前記第1の流体の第1の継ぎ目131、第2の流体の第1の継ぎ目1114を設置し、第1の熱交換コア11に前記第1の流体の第2の継ぎ目1113と第2の流体の第2の継ぎ目1115を設置し、その中、第1の流体の第1の継ぎ目131は第1のドリルウェイ113に連通し、第1の流体の第2の継ぎ目1113は第2のドリルウェイ114に連通し、第2の流体の第1の継ぎ目1114は第3のドリルウェイ115に連通し、第2の流体の第2の継ぎ目1115は第4のドリルウェイ116に連通する。
【0103】
第1の流体制御装置21は以上の構成を参照する。以下の説明の便宜上、ここで、第1の流体制御装置21に含まれるベース部品211、バルブコア部品212、制御部品213などの他の部品の名称の前に統一的に「第1の」を付けて区別する。第2の流体制御装置22に含まれる同様な部品の名称の前に統一的に「第2の」を付けて区別するが、バルブコア部品212について、名称が煩わしくないように、バルブコア部品212のサブクラスの部品の名称は区別しない。
【0104】
図15図16を参照すると、第2の流体制御装置22は少なくとも第2の流体入口(以下の説明の便宜上、ここで、第2の流体入口は第2の流体の第1の入口22140とも呼ばれる)、第2の流体の第1の出口2215、第4の流路、第5の流路2218を含み、第2の流体の第1の入口22140は第4の流路に連通し、第2の流体の第1の出口2215は第5の流路2218に連通する。以上の図示の構造を例として、第2の流体制御装置22は第2の流体の第2の出口2216と第6の流路22190を含み、第2の流体の第1の入口22140は第4の流路に連通し、第2の流体の第1の出口2215は第5の流路2218に連通し、第2の流体の第2の出口2216は第6の流路22190に連通し、第2の流体の第1の出口2215はアダプタ13の第2の流体の第1の継ぎ目1114に連通し、このように、第3の流体通路103は第2の流体の第1の入口22140、第4の流路、第5の流路2218、第2の流体の第1の出口2215、第2の流体の第1の継ぎ目1114、第3のドリルウェイ115、第4のドリルウェイ116、第2の流体の第2の継ぎ目1115を含む。第4の流体通路104は第2の流体の第1の入口22140、第4の流路、第6の流路22190、第2の流体の第2の出口2216を含む。このように、2つの流体制御装置ともに流体熱交換モジュール1と一体化され、第1の流体制御装置は同じ入口からの作動媒介を異なる出口に比例的に割り当て、流体熱交換モジュール1に入る作動媒介の流量を制御することができ、第2の流体制御装置は同じ入口からの作動媒介を異なる出口に比例的に割り当て、流体熱交換モジュール1に入る作動媒介の流量を制御することができ、このように、流体熱交換モジュールによって熱交換した後に離れる流体の温度、流量を正確に制御することができる。当該実施形態では、熱交換コアに入る2種類の流体の流量制御を同時に行うことができ、熱交換コア内の流体の熱交換を制御することができ、熱交換結果の実現に役立つ。同時に、第1の流体制御装置と第2の流体制御装置はいずれも流体熱交換モジュールの同じ側に設置され、パイプライン配置が簡潔であり、全体的構造がコンパクトであり且つ小型である。
【0105】
第2の流体制御装置22は、第2のベース部品221、第2のバルブコア部品222及び第2の制御部品223を含み、第2のベース部品221は第2のベース本体22110と第2のカバー体22120を含み、第2のベース本体22110は第2の取付キャビティ22130を有し、第2の取付キャビティ22130は取付開口2213aを有し、第2のバルブコア部品222は前記第2の取付開口2213aから当該第2の取付キャビティ22130に入り、且つ、少なくとも一部は当該第2の取付キャビティ22130に収容され、第2のバルブコア部品222の少なくとも一部は第2の制御部品223に機械的に接続される。また、前記第2のベース本体22110は前記第2のカバー体22120に組み立てられ、且つ、密封的に設置され、具体的に、当該第2のベース本体22110と第2のカバー体22120にはそれぞれねじ取付穴が設置され、ねじ要素によって両方を組み立てることで相対的な固定設置を実現し、前記第2のベース部品221と第2の制御部品223とはネジ接続方法によって組み立てられる。
【0106】
第2のベース本体22110に前記第2の流体の第1の入口22140、第2の流体の第1の出口2215、第2の流体の第2の出口2216、第4の流路、第5の流路2218及び第6の流路22190を設置する。第2のバルブコア部品222は、第1のバルブプレート2121、第2のバルブプレート2122及びトランスミッション部品9を有し、第2のベース本体2212は、第2の取付キャビティ22130の側部にある第4の開口及び第2の取付キャビティ22130の底部にある第5の開口及び第6の開口を含み、その中、第4の流路は第4の開口に連通し、第5の流路2218は第5の開口2220bに連通し、第6の流路22190は第6の開口2220cに連通し、第4の流路と第5の流路2218とは第2のベース本体22110における深さが異なる。第2のバルブプレート2122は第2の取付キャビティ22130と第4の流路及び/又は第5の流路2218を導通させ、即ち、第4の流路は第2のバルブプレート2122によって第2の取付キャビティ22130に連通でき、第5の流路2218は第2のバルブプレート2122によって第2の取付キャビティ22130に連通でき、且つ、第4の流路、第5の流路2218が同時に第2の取付キャビティ22130に連通する場合を含む。
【0107】
流体熱交換アセンブリ10は、第1の流体通路101、第2の流体通路、第3の流体通路103、第4の流体通路104を含み、第1の流体通路101の少なくとも一部は第1の流体制御装置21に位置し、少なくとも一部は流体熱交換モジュール1に位置し、第2の流体通路の少なくとも一部は第1の流体制御装置21に位置し、第3の流体通路103の少なくとも一部は流体熱交換モジュール1に位置し、少なくとも一部は第2の流体制御装置22に位置し、第4の流体通路104の少なくとも一部は第2の流体制御装置22に位置し、具体的に、第1の流体通路101は第1の流体連通キャビティ14を含み、第3の流体通路103は第2の流体連通キャビティ15を含む。
【0108】
前記第1のバルブコア部品の動作位置は第1の位置と第2の位置を含み、前記第1のバルブコア部品が第1の位置にある時に、前記第1の流路は前記第2の流路に導通し、前記第1の流路は前記第3の流路に導通せず、且つ、前記第2の流路の開度が全開度であり、前記第1のバルブコア部位が第2の位置にある時に、前記第1の流路は前記第3の流路に導通し、前記第1の流路が前記第2の流路に導通せず、前記第3の流路の開度が全開度であり、前記第1のバルブコア部品が第1の位置と第2の位置との間にある時に、前記第1の流路はそれぞれ前記第2の流路、第3の流路に導通し、前記第2の流路、第3の流路の開度の大きさは、前記第1のバルブコア部品が前記第1のベース部品内で回転する角度に従って定められる。
【0109】
前記第2のバルブコア部品の動作位置は第1の位置と第2の位置を含み、前記第2のバルブコア部品が第1の位置にある時に、前記第4の流路が前記第5の流路に導通し、前記第4の流路が前記第6の流路に導通せず、前記第5の流路の開度が全開度であり、前記第2のバルブコア部位が第2の位置にある時に、前記第4の流路は前記第6の流路に導通し、前記第4の流路は前記第5の流路に導通せず、前記第6の流路の開度が全開度であり、前記第2のバルブコア部品が第1の位置と第2の位置との間にある時に、前記第4の流路はそれぞれ前記第5の流路、第6の流路に導通し、且つ、前記第5の流路、第6の流路の開度の大きさが前記第2のバルブコア部品が前記第2のベース部品内で回転する角度に従って定められる。
【0110】
(実施例4)
図17図19を参照すると、他の実施形態として、流体熱交換モジュール1は第1の熱交換コア11と第2の熱交換コア12を含み、第1の熱交換コア11は例えば溶接固定方法によって第2の熱交換コア12に組み立てられ固定される。第1の熱交換コア11は第2の熱交換コア12に直接的に固定でき、接続部材を設置することで固定してもよい。流体制御モジュール2は第1の流体制御装置21と第2の流体制御装置22を含み、第1の流体制御装置21は流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定され、第2の流体制御装置22は、例えば、ネジ接続固定方法によって流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定される。図2を参照すると、第1の流体制御装置21は第4の取付側部218を含み、第4の取付側部218はアダプタ13の接続側部136に組み立てられ固定される。第2の流体制御装置22は第4の取付側部218を含み、第4の取付側部218はアダプタ13の接続側部136に組み立てられ固定される。
【0111】
流体熱交換アセンブリ10内には少なくとも3種類の流体が流れることができ、流体熱交換アセンブリ10は少なくとも第1の流体通路101、第2の流体通路、第3の流体通路103、第4の流体通路104、第5の流体通路105を含む。第1の流体通路101の少なくとも一部は第1の流体制御装置21に位置し、第1の流体通路101の少なくとも一部は第1の熱交換コア11に位置し、第2の流体通路の少なくとも一部は第1の流体制御装置21に位置し、第3の流体通路103の少なくとも一部は第2の流体制御装置22に位置し、第3の流体通路103の少なくとも一部は第1の熱交換コア11に位置し、第3の流体通路103の少なくとも一部は第2の熱交換コア12に位置し、第4の流体通路104の少なくとも一部は第2の流体制御装置22に位置し、第5の流体通路105の少なくとも一部は第2の熱交換コア12に位置する。流体熱交換モジュール1は、第1の流体連通キャビティ14、第2の流体連通キャビティ15、第3の流体連通キャビティ16を含み、その中、第2の流体連通キャビティ15の少なくとも一部は第1の流体連通キャビティ14から離れて設置され、且ち、その中の流体は熱交換を行うことができ、第2の流体連通キャビティ15の少なくとも一部は第3の流体連通キャビティ16から離れて設置され、且つ、その中の流体は熱交換を行うことができる。
【0112】
第1の熱交換コア11は、複数の積層設置されたプレートを含み、各プレートは第1の孔口1101、第2の孔口1102、第3の孔口1103及び第4の孔口1104を含み、各プレートにおける第1の孔口1101は第1のドリルウェイ113を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1102は第2のドリルウェイ114を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1103は第3のドリルウェイ115を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1104は第4のドリルウェイ116を形成するように位置が合わせられ、第1の熱交換コア11は略直方体構造であり、第1のドリルウェイ113、第2のドリルウェイ114、第3のドリルウェイ115、第4のドリルウェイ116は第1の熱交換コア11のコーナーに近い位置に位置する。その中、第1のドリルウェイ113は第2のドリルウェイ114に連通して第1の流体連通キャビティ14の一部を形成し、第3のドリルウェイ115は第4のドリルウェイ116に連通して第2の流体連通キャビティ15の一部を形成し、第1のドリルウェイ113は第1の流体の第1の継ぎ目131に連通し、第3のドリルウェイ115は第2の流体の第1の継ぎ目1114に連通する。
【0113】
第2の熱交換コア12は、複数の積層設置されたプレートを含み、各プレートは第1の孔口1201、第2の孔口1202、第3の孔口1203及び第4の孔口1204を含み、各プレートにおける第1の孔口1201は第5のドリルウェイ1209を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1202は第6のドリルウェイ1210を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1203は第7のドリルウェイ1211を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1204は第8のドリルウェイ1212を形成するように位置が合わせられ、第2の熱交換コア12は略直方体構造であり、第5のドリルウェイ1209、第6のドリルウェイ1210、第7のドリルウェイ1211、第8のドリルウェイ1212は第2の熱交換コア12のコーナーに近い位置に位置する。その中、第5のドリルウェイ1209は第6のドリルウェイ1210に連通して第3の流体連通キャビティ16の一部を形成し、第7のドリルウェイ1211は第8のドリルウェイ1212に連通して第2の流体連通キャビティ15の一部を形成する。第4のドリルウェイ116は第7のドリルウェイ1211に連通して第2の流体連通キャビティ15の一部を形成する。このように、熱交換コアを流れる3種類の流体は同じ流体熱交換アセンブリ10おいて熱交換し、流体熱交換アセンブリ10は流体導通及び流体熱交換の機能を有し、構造がコンパクトであり且つ占める取付スペースが小さく、パイプライン上での熱の無駄を低減する。勿論、流体熱交換アセンブリ10は2種類の流体のみが流れるようにしてもよい。
【0114】
アダプタ13に前記第1の流体の第1の継ぎ目131、第2の流体の第1の継ぎ目1114を設置し、第1の流体の第1の継ぎ目131は第1のドリルウェイ113に連通し、第2の流体の第1の継ぎ目1114は第3のドリルウェイ115に連通する。具体的に、第1の流体の第2の継ぎ目1113はアダプタ13又は第1の熱交換コア11に設置され、第2の流体の第2の継ぎ目1115は第2の熱交換コア12に設置され、第2の流体の第2の継ぎ目1115は第8のドリルウェイに連通する。その中、第1の流体の第1の継ぎ目131と第2の流体の第1の継ぎ目1114とは、第1の流体制御装置21と第2の流体制御装置22との組立固定を容易にするために、対角位置に配置することができる。
【0115】
本実施形態では、流体熱交換アセンブリ10は、少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165bに連通せず、前記第1の流路2165aが前記第3の流路2165cに連通する。第2の動作状態は、前記第1の流路2165aが前記第2の流路2165bに連通し、前記第1の流路2165aが前記第3の流路2165cに連通しない。第3の動作状態は、前記第1の流路2165aが同時に前記第2の流路2165b、第3の流路2165cに連通する。第4の動作状態は、前記第4の流路が前記第5の流路2218に連通し、前記第4の流路が前記第6の流路22190に連通しない。第5の動作状態は、前記第4の流路が前記第6の流路22190に連通し、前記第4の流路が前記第5の流路2218に連通しない。第6の動作状態は、前記第4の流路が前記第5の流路2218、第6の流路22190に同時に連通する。
【0116】
他の実施形態として、第1の流体の第2の継ぎ目1113はアダプタ13に設置されてもよく、第1のベース部品211は連通通路2167を含み、前記連通通路2167は前記第1の流体の第2の継ぎ目1113に連通し、且つ、前記連通通路2167は前記第1の取付キャビティ2161に連通しない。
【0117】
第1の流体制御装置は、連通口2163を含み、離隔部品3には接続孔口33が設置され、連通口2163は接続孔口33に連通し、且つ、接続孔口33は第1の流体の第2の継ぎ目1113に連通する。第1の流体制御装置はジョイント6’を含み、ジョイント6’は第1の流体制御装置に一体的に設置され、又は、ジョイント6’は第1の流体制御装置と別体に設置され、ジョイント6’の具体的な構造はジョイント6と同様である。
【0118】
他の実施形態として、図5及び図6を参照すると、第1の流体制御装置21は四通り構造であってもよく、第2の流体制御装置22は四通り構造であってもよい。具体的に、例えば、第1の流体制御装置21は、第1の流体の第1の入口2162、第1の流体の第2の入口2162’、第1の流体の第1の出口2163、第1の流体の第2の出口2164を含み、且つ、第1の流体制御装置21は、第1の流路2165a、第2の流路2165b、第3の流路2165c、第7の流路を含み、その中、第1の流体の第1の入口2162は第1の流路2165aに連通し、第1の流体の第2の入口2162’は第7の流路2165dに連通し、第1の流体の第1の出口2163は第2の流路2165bに連通し、第1の流体の第2の出口2164は第3の流路2165cに連通する。第2のバルブプレート2122は第1の取付キャビティ2161と第2の流路2165b及び/又は第3の流路2165cを導通させ、即ち、第2の流路2165bは第2のバルブプレート2122によって第1の取付キャビティ2161に連通し、つまり、第2の流路2165bは第1の流路2165aと第7の流路に連通し、第3の流路2165cは第2のバルブプレート2122によって第1の取付キャビティ2161に連通し、つまり、第3の流路2165cは第1の流路2165aと第7の流路に連通し、且つ、第2の流路2165b、第3の流路2165cが同時に第1の取付キャビティ2161に連通する場合を含む。
【0119】
(実施例5)
図40図45を参照すると、図40は流体熱交換アセンブリ70の立体構造概略図を示す。流体熱交換アセンブリ70は、流体制御モジュール2’及び流体熱交換モジュール1’’’を含み、流体熱交換モジュール1’’’は以上を参照する。流体制御モジュール2’はベース部品22、第1の本体部21a、第2の本体部21bを含み、ベース部品22は第1の取付キャビティ2202aと第2の取付キャビティ2202bを含み、第1の取付キャビティ2202aは第2の取付キャビティ2202bに連通せず、第1の本体部21aの少なくとも一部は第1の取付キャビティ2202aに位置し、第2の本体部21bの少なくとも一部は第2の取付キャビティ2202bに位置する。
【0120】
ベース部品22は、第1の流体入口2211、第1の流体の第1の出口2213、第1の流体の第2の出口2214、第2の流体の第1の入口2215、第2の流体の第1の出口2216、第2の流体の第2の出口2217を含み、第1の流体入口2211は第1の取付キャビティ2202aに連通し、第2の流体の第1の入口2215は第2の取付キャビティ2202bに連通する。本文では、第1の出口、第2の出口、第1の入口、第2の入口は説明の便宜のためであり、機能的順序に制限がない。流体熱交換モジュール1’’’は少なくとも1つの熱交換コアを含み、流体熱交換モジュール1’’’は少なくとも第1の流体連通キャビティ14と第2の流体連通キャビティ15を含み、熱交換コアに第1の流体連通キャビティ14の少なくとも一部を設置し、熱交換コアに第2の流体連通キャビティ15の少なくとも一部を設置し、第1の流体連通キャビティ14と第2の流体連通キャビティ15とは離隔され、第1の流体の第1の出口2213は第1の流体連通キャビティに連通し、第2の流体の第1の出口2216は第2の流体連通キャビティに連通する。
【0121】
ベース部品22は、流体通路を含み、流体通路は第1の流路201、第2の流路202、第3の流路203、第4の流路204、第5の流路205及び第6の流路206を含み、第1の流路201は第1の流体入口2211に連通し、第2の流路202は第1の流体の第1の出口2213に連通し、第3の流路203は第1の流体の第2の出口2214に連通し、第4の流路204は第2の流体の第1の入口2215に連通し、第5の流路205は第2の流体の第1の出口2216に連通し、第6の流路206は第2の流体の第2の出口2217に連通し、その中、第1の流路201は第2の流路202、第3の流路203の少なくとも一方に連通し、第4の流路204は第5の流路205、第6の流路206の少なくとも一方に連通する。
【0122】
流体熱交換アセンブリは少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、第1の流路201が第2の流路202に連通せず、第1の流路201が第3の流路203に連通し、流体が第1の流体入口2211、第1の流路201、第3の流路203及び第1の流体の第2の出口2214を流れる。第2の動作状態は、第1の流路201が第2の流路202に連通し、第1の流路201が第3の流路203に連通せず、流体が第1の流体入口2211、第1の流路201、第2の流路202及び第1の流体の第1の出口2213を流れる。第3の動作状態は、第1の流路201が同時に第2の流路202、第3の流路203に連通し、流体が第1の流体入口2211、第1の流路201を流れた後2つの流路に分岐され、一方が第2の流路202及び第1の流体の第1の出口2213を流れ、他方が第3の流路203及び第1の流体の第2の出口2214を流れる。
【0123】
流体熱交換アセンブリは、少なくとも以下の動作状態を含む。第4の動作状態は、第4の流路204が第5の流路205に連通せず、第4の流路204が第6の流路206に連通し、流体が第2の流体の第1の入口2215、第4の流路204、第6の流路206及び第2の流体の第2の出口2217を流れる。第5の動作状態は、第4の流路204が第5の流路205に連通し、第4の流路204が第6の流路206に連通せず、流体が第2の流体の第1の入口2215、第4の流路204、第5の流路205及び第2の流体の第1の出口2216を流れる。第6の動作状態は、第4の流路204が同時に第5の流路205、第6の流路206に連通し、流体が第2の流体の第1の入口2215、第4の流路204を流れた後2つの流路に分岐され、一方が第5の流路205及び第2の流体の第1の出口2216を流れ、他方が第6の流路206及び第2の流体の第2の出口2217を流れる。
【0124】
第1の本体部21a、第2の本体部21bの構成は以上のバルブコア部品212、及び図9図14及び図56を参照する。
【0125】
第1の本体部21aは、第1のバルブプレート2121を含み、第1のバルブプレート2121は第1の取付キャビティ2202aに位置し、第1のバルブプレート2121はベース部品22に固定的に設置され、第1の流路201は第1の取付キャビティ2202aに連通し、第1の流体入口2211は第1のバルブプレート2121の一側に位置し、第1の流体の第1の出口2213と第1の流体の第2の出口2214とは第1のバルブプレート2121の他側に位置し、第1のバルブプレート2121に互いに連通しない第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bが設置され、その中、第1のスルーホール2121aは第2の流路202に連通し、第2のスルーホール2121bは第3の流路203に連通する。
【0126】
第1の本体部21aは、第2のバルブプレート2122をさらに含み、第2のバルブプレート2122は第1のバルブプレート2121に対向して設置され、第2のバルブプレート2122には少なくとも1つの連通穴2122aが設置され、連通穴2122aの面積又は、2つ以上の連通穴の面積の和は第2のバルブプレート2122の面積の1/2よりも小さく、第2のバルブプレート2122における連通穴2122aは第1の流路201によって第1の流体入口2211に連通し、第2のバルブプレート2122は第1のバルブプレート2121に対して回転可能であり、第1のバルブプレート2121における第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bが第2のバルブプレート2122における連通穴2122aに連通する孔口の面積を調整することで、第2の流路、第3の流路に入る流体流量を調整し、及び第2の流路又は第3の流路を導通・遮断させる。流体熱交換アセンブリは、位置決めピンと密封部材を含み、ベース部品は、第1の取付キャビティ2202aを形成する第1の底面を含み、密封部材は例えば密封シート214であり、密封シート214は第1のバルブプレート2121と第1の底面との間に位置し、第1の底面には位置制限穴が設置され、第1のバルブプレートには位置決め穴が設置され、位置決めピンは位置制限穴と位置決め穴に位置し、このように、第1のバルブプレート2121はずれることなくベース部品に固定的に設置される。
【0127】
勿論、第2の本体部21bも第1のバルブプレート2121と第2のバルブプレート2122を含み、第1のバルブプレート2121は第2の取付キャビティ2202bに位置し、第1のバルブプレート2121はベース部品22に固定的に設置され、第4の流路204は第2の取付キャビティ2202bに連通し、第2の流体の第1の入口2215は第1のバルブプレート2121の一側に位置し、第2の流体の第1の出口2216と第2の流体の第2の出口2217とは第1のバルブプレート2121の他側に位置し、第1のバルブプレート2121には互いに連通しない第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bが設置され、第1のスルーホール2121aは第5の流路205に連通し、第2のスルーホール2121bは第6の流路206に連通する。第2のバルブプレート2122は第1のバルブプレート2121に対向して設置され、第2のバルブプレート2122には少なくとも1つの連通穴2122aが設置され、連通穴2122aの面積又は、2つ以上の連通穴の面積の和が第2のバルブプレート2122面積の1/2よりも小さく、第2のバルブプレート2122における連通穴2122aは第4の流路204によって第2の流体の第1の入口2215に連通し、第2のバルブプレート2122は第1のバルブプレート2121に対して回転可能であり、第1のバルブプレート2121における第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bが第2のバルブプレート2122における連通穴2122aに連通する孔口面積を調整することによって、第5の流路205、第6の流路206に入る流体流量を調整し、及び、第5の流路と第6の流路を導通・遮断させる。
【0128】
流体熱交換アセンブリは、位置決めピンと密封部材を含み、密封部材は例えば密封シート214であり、ベース部品は第2の取付キャビティを形成する第2の底面を含み、密封シート214は第1のバルブプレートと第2の底面との間に位置し、第2の底面には位置制限穴が設置され、第1のバルブプレートには位置決め穴が設置され、位置決めピンは位置制限穴と位置決め穴に位置し、このように、第1のバルブプレートはずれることなくベース部品に固定的に設置される。
【0129】
続いて、図40図45を参照すると、ベース部品22はブロック構造であり、具体的に、ベース部品22はアルミニウム鋳造構造である。ベース部品22は、第1の側部2208、隣接側部及び第4の側部2210を含み、第1の側部2208に第1の取付キャビティ2202aの開口と第2の取付キャビティ2202bの開口を設置し、隣接側部は第1の側部2208に隣接し、第1の流体入口2211は隣接側部に位置し、隣接側部は第2の側部(即ち、第1の接続側部218)、第3の側部2209を含み、第1の側部2208は第2の側部に隣接して設置され、第1の側部2208は第3の側部2209に隣接して設置され、第3の側部2209は第2の側部に対向して設置される。第1の側部2208は第4の側部2210に対向して設置され、第2の側部は第4の側部2210に隣接して設置される。ここで、第1の側部は1つの平面だけでなく、第1の側部とはアセンブリの対向する側を意味する。具体的に、第1の流体の第1の出口2213と第2の流体の第1の出口2216とは第2の側部に位置し、第2の流路202は曲げ通路であり、第2の流路202は第1の本体部21aの第1のバルブプレート2121における第1のスルーホール2121aに連通する第1の移行通路2219と、第1の流体の第1の出口2213に連通する第1の連通通路2220を含み、第1の移行通路2219は第1の連通通路2220の通路の延在方向と異なる。第5の流路205は曲げ通路であり、第5の流路205は第2の本体部21bの第1のバルブプレート2121における第1のスルーホール2121aに連通する移行通路と、第2の流体の第1の出口2216に連通する連通通路を含み、移行通路は連通通路の通路延在方向と異なる。このように、第1の流体の第1の出口2213は、後の装置接続を容易にするために、第2の流体の第1の出口2216と同じ側部に位置する。
【0130】
具体的に、第1の流体の第1の出口2213は第2の側部に位置し、第1の流体入口2211は第2の側部に位置し、第1の流体の第2の出口2214は第2の側部に位置し、第3の流路203は曲げ通路であり、第2の流路202は曲げ通路であり、第3の流路203は第1の本体部21aの第1のバルブプレート2121における第2のスルーホール2121bに連通する第2の移行通路2223と第1の流体の第2の出口2214に連通する第2の連通通路2224とを含み、第2の移行通路2223は第2の連通通路2224の通路延在方向と異なり、第2の流路202の第1の移行通路2219の長さは第3の流路203の第2の移行通路2223の長さよりも大きい。このように、第1の流体の第1の入口、第1の流体の第1の出口は同じ側部に開放され、外部システムにおける第1の流体と本アセンブリとの取付接続を容易にする。
【0131】
具体的に、第1の流体入口2211は第2の側部に位置し、第2の流体の第1の入口は第3の側部2209に位置し、第1の流体の第1の入口、第2の流体入口はそれぞれ対向する側部に設置され、パイプライン接続を容易にし、パイプライン干渉を引き起こしにくい。具体的に、第1の取付キャビティ2202aの開口と第4の側部との間の距離は第2の取付キャビティ2202bの開口と第4の側部との間の距離よりも大きく、開口が容易であるだけではなく、モータ取付は容易になり、干渉せず、モータ接続制御を容易にする。
【0132】
具体的に、ベース部品22は、第2の流体の第2の入口2212をさらに含み、第2の流体の第2の入口2212は第2の取付キャビティ2202bに連通し、流体通路は第7の流路207をさらに含み、第7の流路207は第2の流体の第2の入口2212に連通し、第7の流路207は第2の取付キャビティ2202bに連通し、第2の流体の第1の入口2215と第2の流体の第2の入口2212とは隣接側部に位置する。
【0133】
具体的に、第2の側部に第1の開口2225を設置し、第4の側部2210に第2の開口2227、第3の開口2228の少なくとも一方を設置し、第1の開口2225は第2の開口2227に連通し、第1の開口2225は第3の開口2228に連通する。勿論、ベース部品22は第4の開口2226をさらに含んでもよく、第4の開口2226は第2の開口2227に連通し、第4の開口2226は第3の開口2228に連通し、第4の開口2226は第3の側部又は他の位置に位置する。その中、第1の開口2225は流体熱交換モジュール1の第2の流体連通キャビティに連通して、流体は第1の開口2225によってベース部品22に入った後、第2の開口2227、第3の開口2227から流出し、流体は第4の開口2226を介してベース部品22に入って、第2の開口2227、第3の開口2228から流出してもよいので、ベース部品22が異なる流路を統合することができ、構造がよりコンパクトであり、当該アセンブリに接続されたシステムがより安定するように、接続パイプをより多く削減する。
【0134】
(実施例6)
図46を参照すると、図46は流体熱交換アセンブリ80の立体構造概略図を示す。流体熱交換モジュール1’’は、第1の熱交換コア11と第2の熱交換コア12を含み、第1の熱交換コア11は流体制御モジュール2’に組み立てられ固定され、第1の熱交換コア11は第2の熱交換コア12に組み立てられ固定される。流体熱交換モジュール1’’は、第1の流体連通キャビティ14、第2の流体連通キャビティ15、第3の流体連通キャビティ16を含む。第1の熱交換コア11に第1の流体連通キャビティ14の一部を設置し、第1の熱交換コア11に第2の流体連通キャビティ15の一部を設置し、第2の熱交換コア12に第1の流体連通キャビティ14の一部を設置し、第2の熱交換コア12に第3の流体連通キャビティ16の一部を設置し、第1の流体連通キャビティ14、第2の流体連通キャビティ15及び第3の流体連通キャビティ16は互いに連通しない。
【0135】
図48図50図51を参照すると、図50図51は流体熱交換モジュール1’’の部分断面概略図を示す。第1の熱交換コア11は、第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206、第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208を含み、第1の熱交換コア11は略直方体構造であり、第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206、第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208は第1の熱交換コア11のコーナーに近い位置に位置する。第2の熱交換コア12は、第5のドリルウェイ1209、第6のドリルウェイ1210、第7のドリルウェイ1211、第8のドリルウェイ1212を含み、第2の熱交換コア12は略直方体構造であり、第5のドリルウェイ1209、第6のドリルウェイ1210、第7のドリルウェイ1211、第8のドリルウェイ1212は第2の熱交換コア12のコーナーに近い位置に位置する。その中、第1のドリルウェイ1205は外側ポート、内側ポートP1を有し、第2のドリルウェイ1206は外側ポート、内側ポートP2を有し、第2のドリルウェイ1206の外側ポートが密閉され、第3のドリルウェイ1207は内側ポートP3を有し、第4のドリルウェイ1208は内側ポートP4を有し、第3のドリルウェイ1207の内側ポートP3が密閉され、第4のドリルウェイ1208の内側ポートP4が密閉され、第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208は連通して第2の流体連通キャビティ15の一部に形成される。第5のドリルウェイ1209は外側ポートP5、内側ポートP5’を有し、第6のドリルウェイ1210は外側ポート、内側ポートP6を有し、第2のドリルウェイ1206の内側ポートP2は第5のドリルウェイの内側ポートP5’に連通し、第2のドリルウェイの外側ポートが密閉され、第5のドリルウェイの外側ポートP5が密閉され、第6のドリルウェイの内側ポートP6が密閉され、第1のドリルウェイ、第2のドリルウェイ、第5のドリルウェイ、第6のドリルウェイは連通して第1の流体連通キャビティ14の一部に形成される。第7のドリルウェイ1211は内側ポートP7を有し、第8のドリルウェイ1212は内側ポートP8を有し、第7のドリルウェイの内側ポートP7が密閉され、第8のドリルウェイの内側ポートP8が密閉され、第7のドリルウェイ1211は第8のドリルウェイ1212に連通して第3の流体連通キャビティ16の一部を形成する。ここで、外側ポートとは相対的に熱交換コアの外部に位置するポートであり、内側ポートとは相対的に熱交換コア内部に位置するポートである。勿論、ここで、各ドリルウェイの内側ポート又は外側ポートの密閉は熱交換コアの一側を密閉させることで密閉してもよく、第1の熱交換コア、第2の熱交換コアの間で接続板の設置によって密閉してもよい。
【0136】
また、他の実施形態として、図47図48及び図50を参照すると、流体熱交換モジュール1’’は、流量制御部品17を含み、流量制御部品17は第1の継ぎ目1701、第2の継ぎ目1702、第3の継ぎ目1703及び第4の継ぎ目1704を含み、第3の継ぎ目1703と第1の継ぎ目1701との間には流量制御通路1706が接続設置され、流量制御通路1706は第3の流体連通キャビティ16に連通し、流量制御通路は折り曲げ通路であり、流量制御通路1706は第1の接続エリア1707、第2の接続エリア1708及び絞りエリア1709を含み、第1の接続エリア1707は第3の継ぎ目1703に連通し、第2の接続エリア1708は第1の継ぎ目1701に連通し、絞りエリア1709は第1の接続エリア1707と第2の接続エリア1708を連通し、且つ、絞りエリア1709の通路の大きさが可変になり、又は、絞りエリア1709は第1の接続エリア1707と第2の接続エリア1708を阻隔し、第1の継ぎ目1701、第2の継ぎ目1702は流量制御部品17の同じ側部に位置し、第3の継ぎ目1703と第4の継ぎ目1704は流量制御部品17の同じ側部に位置し且つ第1の継ぎ目1701と同じ側部に位置しない。第1の継ぎ目1701は第7のドリルウェイ1211に連通し、第2の継ぎ目1702は第8のドリルウェイ1212に連通する。流量制御部品17は流量制御通路の開放、閉鎖、大きさ調整を制御する。
【0137】
より具体的に、流量制御部品17は、バルブ本体171、電磁弁172、及び取付ブロック173を含み、バルブ本体171は2つの位置決め穴口(図示せず)を含み、取付ブロック173は位置決め穴口に対応する位置決めボス1731を含み、各位置決めボス1731は各位置決め穴口にフィットされ、且つ、密封リング1732によって密封的に設置され、バルブ本体171と取付ブロック173との間はボルトによって固定される。
【0138】
電磁弁172がバルブ本体171の側部に位置し、電磁弁172は流量制御通路の開放と閉鎖を制御する。
【0139】
第3の継ぎ目1703の中心線と第4の継ぎ目1704の中心線との間の距離が第7のドリルウェイの中心線と第8のドリルウェイの中心線との間の距離よりも小さく、第1の継ぎ目1701は長手形状であり、第1の継ぎ目1701は長手方向に沿う一端が第3の継ぎ目1703を連通し、第1の継ぎ目1701は長手方向に沿う他端が第7のドリルウェイを連通する。ここで、長手形状とは、大体長手形状であり、円形に対して長手形状であることを意味する。
【0140】
図49を参照すると、図49は流体熱交換モジュール1’’’の立体構造概略図を示す。流体熱交換モジュール1’’’の流量制御部品17は、本体部174、コイル部175及びアダプタ176を含み、コイル部175は本体部174の外部にカバー設置され、アダプタ176は収容穴177を含み、本体部174の少なくとも一部は収容穴177に位置し、本体部174は収容穴177の一部に伸びて流量制御通路の一部を形成して、流量制御通路の開放、閉鎖及び大きさの調整は本体部174における弁ニードルの運動によって実現され、弁ニードルの運動はコイル部175の磁力によって駆動される。アダプタ176に第1の継ぎ目、第2の継ぎ目、第3の継ぎ目1703、第4の継ぎ目1704を設置する。
【0141】
図46を参照すると、流体制御モジュール2’は第1の逆止弁23と第2の逆止弁24をさらに含み、第1の逆止弁23は第2の流体の第1の入口2215の位置に位置し、第2の逆止弁24は第2の流体の第2の入口2212の位置に位置し、流体が第2の流体の第1の入口、第2の流体の第2の入口から第2の取付キャビティ2202bに入ることを確保し、逆止弁の設置によって、第2の流体の流れ方向を効果的に制御し、第2の本体部が損傷された後流体が逆流してシステム運転結果に影響を与えることを防止する。
【0142】
(実施例7)
図52を参照すると、図52は流体熱交換アセンブリ90の概略図を示し、流体熱交換アセンブリ90は少なくとも第1の外側継ぎ目1111、第3の外側継ぎ目1112、第3の外側継ぎ目1113、第4の外側継ぎ目1114、第5の外側継ぎ目1115、第6の外側継ぎ目1116を含み、流体熱交換アセンブリ90は流体熱交換モジュール1と流体制御モジュールを含み、流体制御モジュールは第1の流体制御装置2aと第2の流体制御装置2bを含み、第1の流体制御装置2aに第1の外側継ぎ目1111と第3の外側継ぎ目1112を設置し、第2の流体制御装置2bに第4の外側継ぎ目1114と第5の外側継ぎ目1115を設置する。
【0143】
第1の流体制御装置2aと第2の流体制御装置2bはそれぞれ流体熱交換モジュールの両側に設置され、第1の流体制御装置2aは流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定され、第2の流体制御装置2bは流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定される。第1の流体制御装置2aは第1の接続側部2201aを含み、第2の流体制御装置2bは第5の接続側部2201bを含み、流体熱交換モジュール1は第2の接続側部11010と第6の接続側部11020を含み、第1の接続側部2201aは第2の接続側部11010に対向して密封的に設置され、第5の接続側部2201bは第6の接続側部11020に対向して密封的に設置される。このように、流体熱交換アセンブリは流体制御モジュールと流体熱交換モジュールを集積し、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとの間は内部構造によって接続され、パイプライン接続が不要になり、流体熱交換アセンブリは外側継ぎ目によって熱管理システムの他の部品に接続され、流体熱交換アセンブリのパイプライン設置を大幅に低減して、コンパクトな構造になって、システム取付が容易になる。
【0144】
図53図56を参照し、図53は第1の流体制御装置2a、第2の流体制御装置2bの部分断面概略図を示し、図56は第1の流体制御装置2a、第2の流体制御装置2bの立体分解概略図を示す。第1の流体制御装置2a、第2の流体制御装置2bは以上を参照する。第1の流体制御装置2aは、第1の本体部21aとベース部品22aを含み、ベース部品22aは取付キャビティ2202aを含み、第1の本体部21aの少なくとも一部は取付キャビティ2202aに位置し、第1の流体制御装置2aは少なくとも第1の流路201、第2の流路202及び第3の流路203を含み、第1の流路201は第1の外側継ぎ目1111に連通し、第2の流路202は第3の外側継ぎ目1112に連通し、取付キャビティ2202aは第1の流路201に連通する。ここで、第1の流路、第2の流路、第3の流路及び他の同様な名称は流体通路を表す。
【0145】
第2の流体制御装置2bは、第2の本体部21bとベース部品22bを含み、ベース部品22bは取付キャビティ2202bを含み、第2の本体部21bの少なくとも一部は取付キャビティ2202bに位置し、第2の流体制御モジュール2bは少なくとも第4の流路204、第5の流路205及び第6の流路206を含み、第4の流路204は第4の外側継ぎ目1114に連通し、第5の流路205は第5の外側継ぎ目1115に連通し、取付キャビティ2202bは第4の流路201に連通する。第1の本体部、第2の本体部の構成は以上を参照する。
【0146】
第1のバルブプレート2121における第1のスルーホール2121a、第2のスルーホール2121bが第2のバルブプレート2122における連通穴2122aに連通する孔口面積を調整することによって第5の流路205、第6の流路206に入る流体の流量を調整し、及び、第5の流路と第6の流路を導通・遮断させ、又は、第2の流路202、第3の流路203に入る流体の流量を調整し、及び、第2の流路と第3の流路を導通・遮断させることができる。
【0147】
図54図55を参照すると、流体熱交換モジュール1’’’’は、少なくとも1つの熱交換コア11、第1のアダプタ11a、第2のアダプタ11bを含み、熱交換コア11の一側は第1のアダプタ11aに対向して固定され、熱交換コア11の他側は第2のアダプタ11bに対向して固定され、熱交換コア、第1のアダプタ、第2のアダプタの間は例えば溶接又はボルトによって固定できる。その中、第1のアダプタ11aに第2の接続側部11010を設置し、第2のアダプタ11bに第6の接続側部11020を設置し、第1のアダプタ11aは第1の流体制御モジュール2aに組み立てられ固定され、第2のアダプタ11bは第2の流体制御モジュール2bに組み立てられ固定される。第1のアダプタ11aは第3の接続側部11011を含み、熱交換コア11は第4の接続側部11012を含み、第3の接続側部11011と第4の接続側部11012とは溶接固定され、第2のアダプタ11bは第7の接続側部11021を含み、熱交換コア1は第8の接続側部11022を含み、第7の接続側部11021と第8の接続側部11022とは溶接固定される。第1のアダプタ11aは接続通路1117を含み、接続通路1117は第1のアダプタ11aを貫通し、接続通路1117は第2の流路と第1の流体連通キャビティを接続し、第2のアダプタ11bは接続通路1117’を含み、接続通路1117’は第2のアダプタを貫通し、接続通路1117’は第5の流路と第2の流体連通キャビティとを接続する。第1のアダプタ11aは平面部1351を含み、平面部1351は第3の接続側部11011に位置し、平面部1351は熱交換コア11に接触して溶接固定され、前記平面部1351は少なくとも第4の接続側部11012の面積の1/2を占有する。第2のアダプタ11bは平面部1351’を含み、平面部1351’は第7の接続側部11021に位置し、平面部1351’は熱交換コア11に接触して溶接固定され、前記平面部1351’は少なくとも第8の接続側部11022の面積の1/2を占有する。このように、平面部と第4の接続側部及び第8の接続側部との溶接面は大きくなり、平面部と第4の接続側部及び第8の接続側部とは、より安定して溶着され、漏れて性能に影響を与えることが容易ではない。また、アダプタの加工製造が簡単であり、アダプタと熱交換コアとの組み立てが比較的簡単であり、流体熱交換アセンブリの加工プロセスを簡素化し、標準化の快速製造を容易にし、複雑な金型で加工製造する必要がなくなる。
【0148】
第1の接続側部2201aには第1の開口部2181が開設され、第2の接続側部1101には第2の開口部1171が開設され、第1の開口部2181は第2の開口部1171に揃い、第1の流体制御装置2aは第1の流れ穴2204を含み、流体熱交換モジュール1’’’’は第2の流れ穴118を含み、第1の流れ穴2204aの穴径は第1の開口部2181の内径よりも小さく、第2の流れ穴118の穴径は第2の開口部1171の内径よりも小さい。勿論、第2の流体制御装置2bの構成は第1の流体制御装置2aの構成と同様であり、第2の流体制御装置2bは第1の開口部2181、第3の流れ穴2204bを含み、第2の流体制御装置2bの第1の開口部2181は流体熱交換モジュール1の第6の接続側部11020に設置された第2の開口部1171に揃い、第2の流体制御装置2bの第3の流れ穴2204bは流体熱交換モジュール1の第6の接続側部11020に設置された第4の流れ穴(図示せず、第2の流れ穴118を参照する)に連通し、第3の流れ穴2204bの穴径は第1の開口部2181の内径よりも小さく、第4の流れ穴の穴径は第2の開口部1171の内径よりも小さい。第1の流れ穴の穴径は第1の開口部よりも小さく、第2の流れ穴の穴径は第2の開口部よりも小さく、第3の流れ穴の穴径は第1の開口部よりも小さく、第4の流れ穴の穴径は第2の開口部よりも小さいので、流体が流体制御モジュール、流体熱交換モジュール1’’’’を流れる時に流路の抵抗が小さい。
【0149】
具体的に、流体熱交換モジュール1’’’’に第1のプラットフォーム部119aを設置し、第1のプラットフォーム部119aは第2の開口部1171の周りに位置し、流体熱交換アセンブリは密封部材4を含み、密封部材4は第1のプラットフォーム部119aに位置する。このように、第1の流体制御装置2aが流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定され、第2の流体制御装置2bが流体熱交換モジュールに組み立てられ固定される時に、第1の開口部2181は第2の開口部1171に位置が合わせられ、第1の接続側部2201aと第2の接続側部11010とは密着して設置され、第5の接続側部2201bと第6の接続側部11020とは密着して設置され、第1の流れ穴2204aは第2の流れ穴118に連通するように設置され、第3の流れ穴2204bは第4の流れ穴に連通するように設置され、第1の流体制御装置2a、第2の流体制御装置2bと流体熱交換モジュール1との間は密封部材を圧着することで密封設置を実現する。他の実施形態として、第1の流体制御装置2aは密封部材を置くための第1のプラットフォーム部を含んでもよい。他の実施形態として、第2の流体制御装置2bも密封部材を置くための第1のプラットフォーム部を含んでもよい。他の実施形態として、第1の流体制御装置2a,第2の流体制御装置2bと流体熱交換モジュール1はいずれも密封部材を置くための第1のプラットフォーム部が設置されることで、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとの間の密封設置を実現することができる。他の実施形態として、第1の流体制御装置2a、第2の流体制御装置2bと流体熱交換モジュール1はいずれも密封部材を置くための第1のプラットフォーム部が設置されることで、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとの間の密封設置を実現する。
【0150】
図54図55を参照すると、第1の流体制御装置2a,第2の流体制御装置2bは貫通穴2207を含み、流体熱交換モジュール1は貫通穴2207の位置に適応する取付穴1118を含み、流体熱交換アセンブリに締結部材5が含まれ、締結部材5は貫通穴2207と取付穴1118に伸び、締結部材5は第1の流体制御装置2a,第2の流体制御装置2b、流体熱交換モジュール1に固定的に設置される。第1の接続側部2201aと第2の接続側部11010とは密着して設置され、第5の接続側部2201bと第6の接続側部11020とは密着して設置され、締結部材5によって固定され、締結部材は例えばボルト、ねじ等である。このように、第1のプラットフォーム部に位置する密封部材4は第1の接続側部2201aと第2の接続側部11010との圧力を受けて、密封面を形成し、第2の流体制御装置と流体熱交換モジュールとの間に位置する密封部材は第5の接続側部2201bと第6の接続側部11020との圧力を受けて、密封面を形成し、このように、流体熱交換アセンブリ内の流体の外漏れを避ける。
【0151】
より具体的に、流体熱交換アセンブリ10はジョイント6を含み、ジョイントは例えば、流体制御モジュールに一体的に設置されるか、又は別体に設置される。また流体熱交換モジュールに一体的に設置されるか又は別体に設置されてもよい。ジョイント6は第1のジョイント6aと第2のジョイント6bを含む。第1のジョイント、第2のジョイントの構成は図21におけるジョイント6の構成を参照してもよい。
【0152】
図54を参照すると、流体熱交換アセンブリ90は第1のジョイント6aを含み、第1のジョイント6aの端部は第1の流体制御装置2a及び/又は流体熱交換モジュール1内に位置し、第1のジョイント6aは第1の流体制御装置2aと流体熱交換モジュール1を連通し、第2の流路202は第1のジョイント6aの内腔に連通し、及び/又は、流体熱交換アセンブリ10は第2のジョイント6bを含み、第2のジョイント6bの端部は第2の流体制御装置2b及び/又は流体熱交換モジュール1内に位置し、第2のジョイント6bは第2の流体制御装置2bと流体熱交換モジュール1を連通し、第5の流路205は第2のジョイント6bの内腔に連通する。第1のジョイント、第2のジョイントの位置決めによって、流体熱交換モジュールと流体制御モジュールの正確な組み立てを容易にし、流体が外部に漏れてアセンブリ性能に影響を与えることを避ける。
【0153】
具体的に、第1のジョイント6aは第1の流体制御装置2a,流体熱交換モジュール1と別体に設置され、第2のジョイント6bは第2の流体制御装置2b,流体熱交換モジュール1と別体に設置され、第1のジョイント6aは第1の開口部2181、第2の開口部1171に伸び、第1の流れ穴2204aは第1のジョイント6aの内腔に連通し、第2の流れ穴118は第1のジョイント6aの内腔に連通する。第2のジョイント6bは第1の開口部2181、第2の開口部1171に伸び、第3の流れ穴2204bは第2のジョイント6baの内腔に連通し、第4の流れ穴は第2のジョイント6bの内腔に連通する。
【0154】
第1のジョイント6aは第1の流体制御装置2a、流体熱交換モジュール1と別体に設置され、第2のジョイント6bは第2の流体制御装置2b、流体熱交換モジュール1と別体に設置され、加工設計に役立つだけでなく、第1の開口部、第2の開口部によって第1のジョイント6a、第2のジョイント6bを位置決めし、流体熱交換モジュールと流体制御モジュールとの間の組み立てを容易にする。また、第1の流れ穴2204a、第2の流れ穴118及び第1のジョイント6aの内径は大体同じであり、第3の流れ穴2204b、第4の流れ穴及び第2のジョイント6bの内径は大体同じであり、差が大きすぎる場合は絞り効果が発生して流れ抵抗に影響を与えることを避ける。本文で、第1の流れ穴2204、第2の流れ穴118及びジョイント6の内径が大体同じであることは、第1の流れ穴2204、第2の流れ穴118及びジョイント6の内径がわずかに大きい場合と、わずかに小さい場合を含む。本文で、第3の接続側部に設置された第2の流れ穴118と第4の接続側部に設置された第4の流れ穴とは大きさが異なってもよいし、同じであってもよく、第1の接続側部に設置された第1の流れ穴2204aと第2の接続側部に設置された第3の流れ穴2204bとは大きさが異なってもよいし、同じであってもよい。
【0155】
具体的に、第1のジョイント6aの外径は第1の開口部2181よりも小さく且つ第2の開口部1171以上であり、第1のジョイント6aは流体熱交換モジュール1に干渉フィットされ、及び/又は、第2のジョイント6bの外径は第1の開口部2181よりも小さく且つ第2の開口部1171以上であり、第2のジョイント6bは流体熱交換モジュール1に干渉フィットされ、第1のジョイント6aは流体熱交換モジュール1に干渉フィットされ、第2のジョイント6bは流体熱交換モジュールに干渉フィットされた後、第1のジョイント6aが第1の流体制御装置2aに組み立てられ固定されることに役立ち、第2のジョイント6bが第2の流体制御装置2bに組み立てられ固定されることに役立ち、位置決めがより正確である。
【0156】
別の実施形態として、第1のジョイント6aの外径は第2の開口部1171よりも小さく且つ第1の開口部2181以上であり、第1のジョイント6aと第1の流体制御装置2aとは干渉フィットされ、及び/又は、第2のジョイント6bの外径は第2の開口部1171よりも小さく且つ第1の開口部2181以上であり、第2のジョイント6bと第2の流体制御装置2bとは干渉フィットされ、第1のジョイント6aと第1の流体制御装置2bとが干渉フィットされた後、第1のジョイント6aが流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定されることに役立ち、第2のジョイント6bと第2の流体制御装置2bとが干渉フィットされた後、第2のジョイント6bが流体熱交換モジュール1に組み立てられ固定られることに役立ち、位置決めがより正確である。本文で、干渉フィットは最小の干渉量がゼロである場合を含む。ジョイントは流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとの一方と干渉フィットされた後、他方に組み立てられ設置されて、取付操作をより容易にする。
【0157】
より具体的に、流体熱交換モジュール1は第2のプラットフォーム部119bを含み、流体制御装置2に第2のプラットフォーム部2205を設置し、第2のプラットフォーム部119bは第2の流れ穴118,第4の流れ穴の周りに位置し、第2のプラットフォーム部2205は第1の流れ穴2204a,第3の流れ穴2204bの周りに位置し、第2のプラットフォーム部119b,2205のうち少なくとも1つは第1のジョイント6aの端部に対向して設置され、第2のプラットフォーム部119b,2205のうち少なくとも1つは第2のジョイント6bの端部に対向して設置され、第2のプラットフォーム部119bと第2のプラットフォーム部2205との間の距離は第1のジョイント6a,第2のジョイント6bの長さ以上である。このように、流体熱交換モジュール,流体制御モジュールに対するジョイントの位置決めを容易にし、流体熱交換アセンブリ性能に影響を与えることを避ける。
【0158】
具体的に、第1のジョイント6aは第1のアダプタ11aに伸びると共に第1のアダプタ11aを貫通せず、第1のアダプタ11aの厚さは第1の流体制御装置2aの厚さよりも小さく、及び/又は、第2のジョイント6bは第2のアダプタ11bに伸び、第2のアダプタ11bを貫通せず、第2のアダプタ11bの厚さは第2の流体制御装置2bの厚さよりも小さい。流体熱交換モジュール1はアダプタによってジョイント6にフィット接続され、且つ、第1のアダプタ11aの厚さは第1の流体制御装置2aの厚さよりも小さく、第2のアダプタ11bの厚さは第2の流体制御装置2bの厚さよりも小さく、ジョイント6とアダプタとの間の組立接続強度を確保する。
【0159】
別の実施形態として、ジョイント6は流体熱交換モジュール1又は流体制御装置2の一方に一体的に設置され、具体的に、図55を参照すると、図55は流体熱交換モジュールの他の実施形態の立体構造概略図を示す。第1のジョイント6aは流体熱交換モジュール1に一体的に設置され、第1のジョイント6aは第2の接続側部11010から一体的に突出し、第1の流体制御装置2aに第1の開口部2181と第1のプラットフォーム部2206が設置され(構成は図54を参照)、第1のジョイント6aの端部は第1の開口部2181に伸び、第1のプラットフォーム部2206は第1の開口部2181の周りに位置する。流体熱交換アセンブリは密封部材4をさらに含み、密封部材4は第1のプラットフォーム部2206に位置し、アダプタの厚さは流体制御モジュール2の厚さよりも小さい。このような実施形態では、第1のジョイント6aが流体熱交換モジュール1又は流体制御モジュール2の一方に一体的に設置され、組立が容易であり、同時に、ある程度の接続強度を確保することができ、また、密封性も比較的良好である。
【0160】
また、第1のジョイント6aの根元にフランジ61が設置され、フランジ61は流体熱交換モジュール1に一体的に設置され、フランジ61は第1のプラットフォーム部2206に対向して設置され、第1の流体制御モジュール2aには第1の流れ穴2204aと第2のプラットフォーム部2205が設置され(構造は図54を参照)、第2のプラットフォーム部2205が第1の流れ穴2204aの周りに位置し、第1のプラットフォーム部2206が第1の開口部2181の周りに位置し、第1の流れ穴2204aの内径は第1の開口部2181の内径よりも小さく、このように、第1の流れ穴2204aを介してジョイント内腔に流入する流体の流れ抵抗はあまり影響を受けず、流体は円滑に流れる。
【0161】
他の実施形態として、第1のジョイント6aは第1の流体制御装置2aに一体的に設置され、第1のジョイント6aは第1の接続側部2201aから一体的に突出し、流体熱交換モジュール1に第2の開口部1171を設置し、第1のジョイント6aの端部は第2の開口部1171に伸び、流体熱交換モジュール1に第1のプラットフォーム部119aを設置し、第1のプラットフォーム部119aは第2の開口部1171の周りに位置し、第1のジョイントは第1のアダプタに伸びると共に第1のアダプタを貫通せず、第1のアダプタの厚さが第1の流体制御装置の厚さよりも小さい。他の実施形態として、第2のジョイント6bは第2の流体制御装置2bに一体的に設置され、第2のジョイント6bは第5の接続側部2201bから一体的に突出し、流体熱交換モジュール1に第2の開口部1171を設置し、第2のジョイント6bの端部は第2の開口部1171に伸び、流体熱交換モジュール1に第1のプラットフォーム部119aを設置し、第1のプラットフォーム部119aは第2の開口部1171の周りに位置し、第2のジョイントは第2のアダプタに伸びると共に第2のアダプタを貫通せず、第2のアダプタの厚さが第2の流体制御装置の厚さよりも小さい。他の実施形態として、第2のジョイント6bは流体熱交換モジュール1に一体的に設置され、第2のジョイント6bは第6の接続側部11020から一体的に突出し、第2の流体制御装置2bに第1の開口部2181を設置し、第2のジョイント6bの端部は第1の開口部2181に伸び、第2の流体制御装置2bに第1のプラットフォーム部119aを設置し、第1のプラットフォーム部119aは第1の開口部2181の周りに位置する。
【0162】
また、第2のプラットフォーム部2205とベース部品22の取付キャビティ2161を形成する壁面との間の距離が0.5ミリメートル以上であり、このように、ジョイント6と第2のプラットフォーム部とのフィットが強度要求をよりよく満たし、取付キャビティ2161の内部構成に影響を与えにくい。
【0163】
図57を参照すると、熱交換コアは複数の積層設置されたプレートを含み、各プレートは第1の孔口1201、第2の孔口1202、第3の孔口1203及び第4の孔口1204を含み、各プレートにおける第1の孔口1201は第1のドリルウェイ1205を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1202は第2のドリルウェイ1206を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1203は第3のドリルウェイ1207を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1204は第4のドリルウェイ1208を形成するように位置が合わせられ、流体熱交換アセンブリ90は第1の流体連通キャビティ14と第2の流体連通キャビティ15を含み、第1の流体連通キャビティ14は第2の流体連通キャビティ15から離隔され、第1のドリルウェイ1205と第2のドリルウェイ1206とは第1の流体連通キャビティ14の一部であり、第3のドリルウェイ1207と第4のドリルウェイ1208とは第2の流体連通キャビティ15の一部であり、第2のドリルウェイ1206は第3の外側継ぎ目1113に連通し、第4のドリルウェイ1208は第6の外側継ぎ目1116に連通する。流体熱交換アセンブリ90は第1の流体通路、第2の流体通路、第3の流体通路、第4の流体通路を含み、第1の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201、第2の流路202、第1のジョイント6aの内腔、第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206、第3の外側継ぎ目1113を含み、第2の流体通路は第4の外側継ぎ目1114、第4の流路204、第5の流路205、第2のジョイント6bの内腔、第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208、第6の外側継ぎ目1116を含み、第3の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201、第3の流路203、第3の外側継ぎ目1112を含み、第4の流体通路は第4の外側継ぎ目1114、第4の流路204、第6の流路206、第5の外側継ぎ目1115を含む。その中、第1の流体制御装置2aに第1の流体通路の入口を設置し、第2の流体制御装置2bに第2の流体通路の入口を設置し、流体熱交換モジュール1に第1の流体通路の出口,第2の流体通路の出口を設置することができ、このように、第1の流体は第1の流体制御モジュールから流体熱交換モジュールに入ることができ、第1の流体制御モジュールは第1の流体を制御調整して、流体熱交換モジュール内に入る流体の流量を調整し、第2の流体は第2の流体制御モジュールから流体熱交換モジュールに入ることができ、第2の流体制御モジュールは第2の流体を制御調整して、流体熱交換モジュール内に入る流体の流量を調整し、このように、2種類の流体は流体熱交換モジュール内で効果的且つ所望の熱交換効果を実現できる。
【0164】
(実施例8)
他の実施形態として、流体熱交換アセンブリは2以上の熱交換コアを含み、流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティ、第2の流体連通キャビティ、第3の流体熱交換通路を含む。
【0165】
図58を参照すると、図58は流体熱交換アセンブリ100の立体構造概略図である。流体熱交換モジュール1’は、第1の熱交換コア1a、第2の熱交換コア1b、第1のアダプタ11a及び第2のアダプタ11bを含み、その中、第1の熱交換コア1aは第2の熱交換コア1bに組み立てられ固定され、第1の流体制御装置14は第1の熱交換コア1aに組み立てられ固定され、第2の流体制御装置2bは第2の熱交換コア1bに組み立てられ固定され、3者の間の組み立て固定は例えば溶接方法で固定してもよい。流体熱交換アセンブリ100は少なくとも第1の外側継ぎ目1111、第3の外側継ぎ目1112、第3の外側継ぎ目1113、第4の外側継ぎ目1114、第5の外側継ぎ目1115、第6の外側継ぎ目1116、第7の外側継ぎ目107、第8の外側継ぎ目108を含む。流体熱交換モジュール1は第1の流体連通キャビティ14、第2の流体連通キャビティ15及び第3の流体連通キャビティ16を含む。第1の熱交換コア11に第1の流体連通キャビティ14の一部を設置し、第1の熱交換コア11に第2の流体連通キャビティ15の一部を設置し、第2の熱交換コア12に第2の流体連通キャビティ15の一部を設置し、第2の熱交換コア12に第3の流体連通キャビティ16の一部を設置し、第1の流体連通キャビティ14、第2の流体連通キャビティ15、第3の流体連通キャビティ16は互いに離隔される。
【0166】
図58を参照すると、図58は流体熱交換アセンブリ100の立体構造分解概略図である。第1の熱交換コア11は複数の積層設置されたプレートを含み、各プレートは第1の孔口1201a、第2の孔口1202a、第3の孔口1203a及び第4の孔口1204aを含み、各プレートにおける第1の孔口1201aは第1のドリルウェイ1205を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1202aは第2のドリルウェイ1206を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1203aは第3のドリルウェイ1207を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1204aは第4のドリルウェイ1208を形成するように位置が合わせられ、第1の熱交換コア11は略直方体構造であり、第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206、第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208は第1の熱交換コア11のコーナーに近い位置に位置する。その中、第1のドリルウェイ1205は第2のドリルウェイ1206に連通して第1の流体連通キャビティ14の一部を形成し、第3のドリルウェイ1207は第4のドリルウェイ1208に連通して第3の流体連通キャビティ16の一部を形成し、第2のドリルウェイ1206は第3の外側継ぎ目1113に連通し、第3のドリルウェイ1207は第7の外側継ぎ目107に連通する。
【0167】
第2の熱交換コア12は複数の積層設置されたプレート、各プレートは第1の孔口1201b、第2の孔口1202b、第3の孔口1203b及び第4の孔口1204bを含み、各プレートにおける第1の孔口1201bは第5のドリルウェイ1209を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第2の孔口1202bは第6のドリルウェイ1210を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第3の孔口1203bは第7のドリルウェイ1211を形成するように位置が合わせられ、各プレートにおける第4の孔口1204bは第8のドリルウェイ1212を形成するように位置が合わせられ、第2の熱交換コア12は略直方体構造であり、第5のドリルウェイ1209、第6のドリルウェイ1210、第7のドリルウェイ1211、第8のドリルウェイ1212は第2の熱交換コア12のコーナーに近い位置に位置する。その中、第5のドリルウェイ1209は第6のドリルウェイ1210に連通して第2の流体連通キャビティ15の一部を形成し、第7のドリルウェイ1211は第8のドリルウェイ1212に連通して第3の流体連通キャビティ16の一部を形成し、第4のドリルウェイ1208は第8のドリルウェイ1212に連通して第3の流体熱交換通路の一部を形成し、第3のドリルウェイ1207は第4のドリルウェイ1208に連通し、第7のドリルウェイ1211は第8の外側継ぎ目108に連通し、第6のドリルウェイ1210は第6の外側継ぎ目1116に連通する。
【0168】
第1の流体連通キャビティ14は第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206を含み、第2の流体連通キャビティ15は第5のドリルウェイ1209、第6のドリルウェイ1210を含み、第3の流体連通キャビティ16は第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208、第8のドリルウェイ1212、第7のドリルウェイ1211を含む。このように、熱交換コアの3種類の流体は同じ流体熱交換アセンブリにおいて熱交換して、エネルギーの完全利用を実現することができる。勿論、流体熱交換アセンブリは2種類の流体のみが流れるようにしてもよい。
【0169】
流体熱交換アセンブリ100は第1の流体通路、第2の流体通路、第3の流体通路、第4の流体通路、第5の流体通路を含み、その中、第1の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201、第2の流路202、第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206、第3の外側継ぎ目1113を含み、第3の流体通路は第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201、第3の流路203、第3の外側継ぎ目1112を含み、第2の流体通路は第4の外側継ぎ目1114、第4の流路204、第5の流路205、第5のドリルウェイ1209、第6のドリルウェイ1210、第6の外側継ぎ目1116を含み、第4の流体通路は第4の外側継ぎ目1114、第4の流路204、第6の流路206、第5の外側継ぎ目1115を含み、第5の流体通路は第7の外側継ぎ目107、第3のドリルウェイ1207、第4のドリルウェイ1208、第8のドリルウェイ1212、第7のドリルウェイ1211及び第8の外側継ぎ目108を含む。その中、第1の流体制御装置2aには第1の流体通路の入口を設置し、第2の流体制御装置2bには第2の流体通路の入口を設置し、流体熱交換モジュール1に第1の流体通路の出口,第2の流体通路の出口を設置することができ、このように、第1の流体は第1の流体制御装置から流体熱交換モジュールに入ることができ、第1の流体制御装置は第1の流体を制御調整して、流体熱交換モジュール内に入る流体の流量を調整し、第2の流体は第2の流体制御装置から流体熱交換モジュールに入ることができ、第2の流体制御装置は、第2の流体を制御調整して、流体熱交換モジュール内に入る流体の流量を調整し、第1の流体通路、第2の流体通路及び第5の流体通路内の流体は流体熱交換モジュール内で、効果的且つ所望の熱交換効果を実現することができる。構成から見ると、流体熱交換アセンブリは5つの流体通路を含み、流体熱交換アセンブリは流体導通及び流体熱交換の機能を有し、コンパクトな構造であって占める取付スペースが小さく、流体熱交換アセンブリには外部システムと接続される複数の外側継ぎ目が設置され、取付が容易であり、流体制御モジュールと流体熱交換モジュールとの間は接続パイプによって接続されないので、パイプライン上での熱の無駄を低減することができる。
【0170】
流体熱交換アセンブリは、少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、第1の流路201が第2の流路202に連通せず、第1の流路201が第3の流路203に連通し、流体が第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201、第3の流路203及び第3の外側継ぎ目1112を流れる。第2の動作状態は、第1の流路201が第2の流路202に連通し、第1の流路201が第3の流路203に連通せず、流体が第1の外側継ぎ目、第1の流路201、第2の流路202、第1のドリルウェイ、第2のドリルウェイ及び第3の外側継ぎ目を流れる。第3の動作状態は、第1の流路201が第2の流路202及び第3の流路203に同時に連通し、流体が第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201を流れた後2つの流路に分岐され、一方が第2の流路202及び第1のドリルウェイ、第2のドリルウェイ及び第3の外側継ぎ目1113を流れ、他方が第3の流路203及び第3の外側継ぎ目1112を流れる。
【0171】
流体熱交換アセンブリは少なくとも以下の動作状態を含む。第4の動作状態は、第4の流路204が第5の流路205に連通せず、第4の流路204が第6の流路206に連通し、流体が第4の外側継ぎ目、第4の流路204、第6の流路206及び第5の外側継ぎ目を流れる。第5の動作状態は、第4の流路204が第5の流路205に連通し、第4の流路204が第6の流路206に連通せず、流体が第4の外側継ぎ目、第4の流路204、第5の流路205、第7のドリルウェイ、第8のドリルウェイ、第6の外側継ぎ目を流れる。第6の動作状態は、第4の流路204が第5の流路205及び第6の流路206に同時に連通し、流体が第4の外側継ぎ目、第4の流路204を流れた後2つの流路に分岐され、一方が第5の流路205及び第7のドリルウェイ、第8のドリルウェイ、第6の外側継ぎ目を流れ、他方が第6の流路206及び第5の外側継ぎ目を流れる。流体熱交換アセンブリは少なくとも上記6つの動作状態の調整によって、流体熱交換モジュール内の流体の所望の熱交換を実現し、流体熱交換アセンブリは流体熱交換と流体制御の二重機能を有する。
【0172】
また、図58図60に示すように、図60は流体熱交換アセンブリ200の立体構造概略図を示す。流体熱交換アセンブリは第9の外側継ぎ目109をさらに含んでもよく、第9の外側継ぎ目109は流体制御モジュールの第1の流路201に連通し、第1の流体通路は第9の外側継ぎ目109、第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201、第2の流路202、第1のドリルウェイ1205、第2のドリルウェイ1206、第3の外側継ぎ目1113を含み、第2の流体通路は第9の外側継ぎ目109、第1の外側継ぎ目1111、第1の流路201、第3の流路203、第3の外側継ぎ目1112を含み、このようにして、第1の外側継ぎ目に接続された流体通路内の流体と第9の外側継ぎ目に接続された流体通路内の流体とは流体制御モジュール内で混合され、第2の流路及び/又は第3の流路に割り当てられる。
【0173】
上記実施形態に係る流体熱交換アセンブリは車両熱管理システムに適用可能であり、車両熱管理システムは車両空調冷房、暖房、エンジン冷却及び/又はバッテリー加熱、冷却等を実現するためのものである。具体的な実施形態として、車両熱管理システムは流体熱交換アセンブリとバッテリーアセンブリを含み、前記流体制御モジュールは第1の流路、第2の流路、及び第3の流路を含み、前記流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体連通キャビティと前記第2の流体連通キャビティとは前記流体熱交換モジュール内で離隔され、前記流体熱交換アセンブリは第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目、第3の外側継ぎ目、第4の外側継ぎ目、及び第5の外側継ぎ目を含み、前記第1の外側継ぎ目は前記第1の流路に連通し、前記第2の外側継ぎ目は前記第3の流路に連通し、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、前記第4の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第5の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記バッテリーアセンブリの入口、出口は前記第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目にそれぞれ連通する。このようにして、当該車両熱管理システムはバッテリーの加熱及び冷却に使用することができる。
【0174】
他の実施形態として、車両熱管理システムは流体熱交換アセンブリを含み、車両熱管理システムはクーラント及び冷媒を含み、前記第1の流体は前記第1の流体連通キャビティに位置し、前記第2の流体は前記第2の流体連通キャビティに位置し、クーラントを第1の流体として定義し、冷媒を第2の流体として定義する。
【0175】
前記流体制御モジュールは第1の流路、第2の流路及び第3の流路を含み、前記流体熱交換モジュールは第1の流体連通キャビティと第2の流体連通キャビティを含み、前記第1の流体連通キャビティと前記第2の流体連通キャビティとは前記流体熱交換モジュール内で離隔され、前記流体熱交換アセンブリは第1の外側継ぎ目、第2の外側継ぎ目、第3の外側継ぎ目、第4の外側継ぎ目、及び第5の外側継ぎ目を含み、前記第1の外側継ぎ目は前記第1の流路に連通し、前記第2の外側継ぎ目は前記第3の流路に連通し、前記第2の流路は前記第1の流体連通キャビティに連通し、前記第4の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第5の外側継ぎ目は前記第2の流体連通キャビティに連通し、前記第2の流体は第4の外側継ぎ目、第2の流体連通キャビティ、第5の外側継ぎ目を流れる。
【0176】
前記車両熱管理システムは少なくとも以下の動作状態を含む。第1の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通せず、前記第1の流体が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第3の流路、第2の外側継ぎ目を流れる。第2の動作状態は、前記第1の流路が前記第2の流路に連通し、第2の流路内に流入した流体の流量が制御され、第1のバルブコア部品によって調整でき、前記第1の流体の一部が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第2の流路、第1の流体連通キャビティ、第3の外側継ぎ目を流れ、前記第1の流体の他の一部が第1の外側継ぎ目、第1の流路、第3の流路、第2の外側継ぎ目を流れる。
【0177】
以上の実施例は本発明の単なる例示であり、本発明に記載の技術的方案を限定するものではないことに注意すべきであり、例えば、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」などの方向性の定義は、単なる例示である。上記の実施例を参照して本明細書を詳細に説明したが、本発明を互いに組み合わせ、変更したり、置き換えたりすることができることは、当業者には理解すべきであり、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、全ての技術的方案及び改良点は、添付の特許請求の範囲内に含まれる。
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