(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
1又は2以上の輸送トレーラーに積載された複数の丸太の計量方法であって、前記複数の丸太の各丸太は、該それぞれの丸太の長さによって隔てられた第1の端部及び第2の端部を有し、前記方法は、
前記1又は2以上の輸送トレーラーの各々について、第1のイメージャが、前記複数の丸太の各丸太の前記第1の端部の表現を含む前記複数の丸太の第1の画像を取り込むステップと、
第2のイメージャが、前記複数の丸太の各丸太の前記第2の端部の表現を含む前記複数の丸太の第2の画像を取り込むステップと、
少なくとも1つのプロセッサを使用して、
前記1又は2以上の輸送トレーラーのそれぞれの輸送トレーラー上の丸太の各積荷の積荷識別子を生成するステップと、
前記複数の丸太の各丸太の丸太識別子を生成するステップと、
前記第1の画像内の各丸太の前記第1の端部の前記表現に基づいて、各丸太の前記第1の端部の第1の直径値を求めるステップと、
前記第2の画像内の各丸太の前記第2の端部の前記表現に基づいて、各丸太の前記第2の端部の第2の直径値を求めるステップと、
前記第1及び第2の直径値の一方に少なくとも部分的に基づいて、丸太長さと、前記第1の直径値及び前記第2の直径値の少なくとも一方とを使用して、前記1又は2以上の輸送トレーラーの各々における前記複数の丸太の各丸太の積値を求めるステップと、
前記1又は2以上の輸送トレーラーの各々に関連する前記第1及び第2の画像と、各丸太の積荷の前記積荷識別子と、前記複数の丸太の各丸太の前記丸太識別子と、前記1又は2以上の輸送トレーラーの各々における前記複数の丸太の各丸太に関連する前記第1及び第2の直径値と、前記1又は2以上の輸送トレーラーの各々における前記複数の丸太の各丸太の前記積値とをデータベースに記憶するステップと、
複数の積値を集計して流通用の丸太の積荷を形成するステップと、
前記データベースに記憶された前記丸太識別子及び積荷識別子から引き出された複数の識別子をグループ化して、決定された目標合計積値の許容範囲内の積値の集計を表す流通用積荷を形成するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
少なくとも1つのプロセッサが少なくとも1つの丸太の長さ値を求めるステップをさらに含み、前記少なくとも1つの丸太の前記積値を求めるステップは、前記求められた第1及び第2の直径値の少なくとも一方と、前記少なくとも1つの丸太の前記求められた長さ値とに少なくとも部分的に基づく、
請求項1に記載の方法。
第2のイメージャが、前記複数の丸太のうちの前記少なくとも1つの丸太の前記第2の端部の表現を含む前記複数の丸太の第2の画像を取り込むステップをさらに含み、前記長さ値を求めるステップは、前記第1の画像及び前記第2の画像に少なくとも基づいて前記少なくとも1つの丸太の前記長さ値を求めるステップをさらに含む、
請求項2に記載の方法。
前記少なくとも1つの丸太に関連する第1の識別子を含む第1の信号を受信するステップをさらに含み、前記複数の丸太の各丸太の前記丸太識別子を生成するステップは、前記第1の識別子に少なくとも部分的に基づき、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記少なくとも1つの丸太の前記第1の識別子と前記求められた積値とを少なくとも含む第1のデータ記録をコンピュータ可読媒体に記憶するステップと、
前記第1のデータ記録を含む第2の信号を送信するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記第1の信号を受信するステップは、前記少なくとも1つの丸太に物理的に結合された第1の無線タグから送信された、前記第1の識別子を符号化した第1の無線信号を受信するステップをさらに含み、前記第1の信号を受信するステップは、1又は2以上の信号を受信するステップをさらに含み、前記1又は2以上の信号は、前記少なくとも1つの丸太に関連する前記第1の識別子を符号化し、さらに、前記少なくとも1つの丸太上に見られる画像ベースの機械可読記号を、表す、
請求項5に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
時間及び労働集約的でなく、丸太の出荷及び流通における伝統的にかなりの量の間接費と遅延を伴わない丸太計量法を提供することが必要とされ続けている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、いくつかの特徴及び背景の基本的理解をもたらすために本開示の概要を示す。この概要は、本開示の重要な又は必須の要素を識別することも、或いは本開示の範囲を正確に説明することも意図するものではない。この概要の唯一の目的は、後述するさらに詳細な説明の前置きとして、本開示のいくつかの概念を簡略化した形で示すことである。
【0007】
1又は2以上の丸太の直径及び/又は長さを求めるための自動システムが、製材所及びその他の購入業者への素早い丸太の流通を容易にすることができる。このような自動システムを使用して、流通できる丸太の積荷をより素早く効率的に形成して複数の購入業者のニーズを満たすことができる。また、このような自動システムを使用して、丸太の収穫と丸太から得られる木材を使用した最終製品の製造との間の供給ライン沿いの事業体に素早く効率的に収穫情報を流すこともできる。このような情報は、丸太の収穫地に近い場所ではほぼ瞬時に提供することができ、従ってサプライチェーン沿いの事業体は、このような情報を使用して丸太及び木材製品の配送及び流通を計画することができる。さらに、このような自動システムを使用して、様々な生産業者及び製材所への丸太の流通をさらに効率化することもできる。
【0008】
1又は2以上の輸送トレーラーに積載された複数の丸太の計量方法であって、複数の丸太の各丸太は、それぞれの丸太の長さによって隔てられた第1の端部及び第2の端部を有し、この方法は、1又は2以上の輸送トレーラーの各々について、第1のイメージャが、複数の丸太の各丸太の第1の端部の表現を含む複数の丸太の第1の画像を取り込むステップと、第2のイメージャが、複数の丸太の各丸太の第2の端部の表現を含む複数の丸太の第2の画像を取り込むステップと、少なくとも1つのプロセッサを使用して、1又は2以上の輸送トレーラーのそれぞれの輸送トレーラー上の丸太の各積荷の積荷識別子を生成するステップと、複数の丸太の各丸太の丸太識別子を生成するステップと、第1の画像内の各丸太の第1の端部の表現に基づいて、各丸太の第1の端部の第1の直径値を求めるステップと、第2の画像内の各丸太の第2の端部の表現に基づいて、各丸太の第2の端部の第2の直径値を求めるステップと、第1及び第2の直径値の一方に少なくとも部分的に基づいて、1又は2以上の輸送トレーラーの各々における複数の丸太の各丸太のボードフィート値を求めるステップと、1又は2以上の輸送トレーラーの各々に関連する第1及び第2の画像と、各丸太の積荷の積荷識別子と、複数の丸太の各丸太の丸太識別子と、1又は2以上の輸送トレーラーの各々における複数の丸太の各丸太に関連する第1及び第2の直径値と、1又は2以上の輸送トレーラーの各々における複数の丸太の各丸太のボードフィート値とをデータベースに記憶するステップと、複数のボードフィート値を集計して流通用の丸太の積荷を形成するステップと、データベースに記憶された丸太識別子及び積荷識別子から引き出された複数の識別子をグループ化して、決定された目標合計ボードフィート値の許容範囲内のボードフィート値の集計を表す流通用積荷を形成するステップと、を含むものとして要約することができる。
【0009】
この方法は、少なくとも1つのプロセッサが少なくとも1つの丸太の長さ値を求めるステップをさらに含むことができ、少なくとも1つの丸太のボードフィート値を求めるステップは、求められた第1及び第2の直径値の少なくとも一方と、少なくとも1つの丸太の求められた長さ値とに少なくとも部分的に基づく。
【0010】
この方法は、第2のイメージャが、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部の表現を含む複数の丸太の第2の画像を取り込むステップをさらに含むことができ、長さ値を求めるステップは、第1の画像及び第2の画像に少なくとも基づいて少なくとも1つの丸太の長さ値を求めるステップをさらに含む。
【0011】
この方法は、複数の丸太の第1の端部に向けて第1の信号を送信するステップと、少なくとも1つの丸太の第1の端部からの第1の信号の反射によって生じる第1の反射信号を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つの丸太の第1の端部の第1の位置値を求めるステップと、複数の丸太の第2の端部に向けて第2の信号を送信するステップと、少なくとも1つの丸太の第2の端部からの第2の信号の反射によって生じる第2の反射信号を受信するステップと、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つの丸太の第2の端部の第2の位置値を求めるステップと、をさらに含むことができ、少なくとも1つの丸太の長さ値を求めるステップは、第1の位置値及び第2の位置値に少なくとも部分的に基づく。
【0012】
この方法は、少なくとも1つの丸太に関連する第1の識別子を含む第1の信号を受信するステップをさらに含み、複数の丸太の各丸太の丸太識別子を生成するステップは、第1の識別子に少なくとも部分的に基づき、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つの丸太の第1の識別子と求められたボードフィート値とを少なくとも含む第1のデータ記録をコンピュータ可読媒体に記憶するステップと、第1のデータ記録を含む第2の信号を送信するステップと、をさらに含むことができる。
【0013】
第1の信号を受信するステップは、少なくとも1つの丸太に物理的に結合された第1の無線タグから送信された、第1の識別子を符号化した第1の無線信号を受信するステップをさらに含むことができる。
【0014】
第1の信号を受信するステップは、少なくとも1つの丸太に関連する第1の識別子を符号化した、少なくとも1つの丸太上に見られる画像ベースの機械可読記号を表す1又は2以上の信号を受信するステップをさらに含むことができる。
【0015】
少なくとも1つの丸太は、材木成分と外側樹皮成分とから成ることができ、少なくとも1つの丸太の直径値を求めるステップは、少なくとも1つの丸太の全幅値を求めるステップと、少なくとも第1の画像を使用して、少なくとも1つの丸太の外側樹皮成分に基づく樹皮幅値を求めるステップと、少なくとも1つの丸太の全幅値及び樹皮幅値に基づいて、少なくとも1つの丸太の直径値を求めるステップと、をさらに含むことができる。
【0016】
この方法は、少なくとも1つの丸太に関する、複数の樹種から1つの樹種を識別する樹種情報を受け取るステップをさらに含むことができ、少なくとも1つの丸太のボードフィート値を求めるステップは、この樹種情報にさらに基づく。
【0017】
輸送トレーラー内に配置された複数の丸太を計量するための丸太計量システムであって、複数の丸太の各丸太は、それぞれの丸太の長さによって隔てられた第1の端部及び第2の端部を含み、このシステムは、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像を取り込む第1のイメージャと、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に結合された少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置とを含み、少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、第1の画像内の少なくとも1つの丸太の第1の端部の表現に基づいて少なくとも1つの丸太の直径値を求め、直径値に少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つの丸太のボードフィート値を求める、ことを少なくとも1つのプロセッサに行わせるプロセッサ実行可能命令を記憶する、ものとして要約することができる。
【0018】
この丸太計量システムは、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像を取り込む第2のイメージャをさらに含むことができ、少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、第1の画像及び第2の画像に基づいて少なくとも1つの丸太の長さ値を求め、少なくとも1つの丸太の求められた直径値と求められた長さ値とに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの丸太のボードフィート値を求める、ことを少なくとも1つのプロセッサに行わせるプロセッサ実行可能命令を記憶する。
【0019】
この丸太計量システムは、第3の画像を取り込む第3のイメージャをさらに含むことができ、第1の画像及び第3の画像は、複数の丸太の各丸太の各第1の端部の少なくとも1つの遮られていない表現を集合的に提供する。
【0020】
この丸太計量システムは、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部と自機との間の範囲を表す信号を生成する第1の距離計をさらに含むことができ、少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、第1の距離計から信号を受信し、第1の画像内の少なくとも1つの丸太の第1の端部の表現と、第1の距離計と少なくとも1つの丸太の第1の端部との間の範囲を表す受信信号とに基づいて少なくとも1つの丸太の直径値を求める、ことを少なくとも1つのプロセッサにさらに行わせるプロセッサ実行可能命令を記憶する。
【0021】
この丸太計量システムは、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部と自機との間の範囲を表す信号を生成する第2の距離計をさらに含むことができ、少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、第2の距離計から信号を受信し、第1の距離計からの受信信号に基づいて、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部の第1の位置値を求め、第2の距離計からの受信信号に基づいて、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部の第2の位置値を求め、第1の位置値及び第2の位置値に基づいて少なくとも1つの丸太の長さ値を求める、ことを少なくとも1つのプロセッサに行わせるプロセッサ実行可能命令を記憶する。
【0022】
少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、少なくとも1つの丸太の求められた直径値と求められた長さ値とに少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つの丸太のボードフィート値を求めることを少なくとも1つのプロセッサにさらに行わせることができるプロセッサ実行可能命令を記憶することができる。
【0023】
この丸太計量システムは、少なくとも1つの丸太に物理的に結合された無線送信機から送信された、少なくとも1つの丸太の第1の識別子を符号化した信号を受信する無線受信機をさらに含むことができ、少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、少なくとも1つの丸太の第1の識別子と決定されたボードフィート値とを少なくとも含む第1のデータ記録を少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置に記憶することを少なくとも1つのプロセッサにさらに行わせるプロセッサ実行可能命令を記憶する。
【0024】
少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、複数の丸太の第1の画像を第1のデータ記録の一部として記憶することを少なくとも1つのプロセッサにさらに行わせることができるプロセッサ実行可能命令を記憶することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、丸太計量流通システムが、丸太計量システムと、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に結合された、プロセッサ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの非一時的プロセッサ可読記憶装置とを含む。丸太計量システムは、輸送トレーラー内に配置された複数の丸太を計量する。丸太計量システムは、第1の画像を取り込む第1のイメージャを含む。第1の画像は、複数の丸太の各丸太の第1の端部を示す。丸太計量システムは、第1の画像内の各丸太の第1の端部の表現に基づいて各丸太の直径値を求める。プロセッサ実行可能命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行された時に、複数の丸太の各々の、各丸太の直径値に少なくとも部分的に基づく、第1の丸太ルール規格内の第1の値を求め、複数の丸太の各々の求められた第1の値に基づく、第1のディスプレイに表示すべき集約値を送信する、ことを少なくとも1つのプロセッサに行わせる。
【0026】
いくつかの実施形態の別の態様では、丸太計量流通システムが、第1の丸太ルール規格又は第2の丸太ルール規格の少なくとも1つに基づく注文値を含む丸太の積荷の注文を含む第1のメッセージを送信する、第1のディスプレイから離れて位置する第2のディスプレイをさらに含み、第2のディスプレイは、丸太の受注積荷の買付価格を含む第2のメッセージを受信する。丸太計量流通システムのいくつかの実施形態のさらに別の態様では、少なくとも1つのプロセッサが、注文値が第2の丸太ルール規格に基づく丸太の積荷の注文を受信する。少なくとも1つのプロセッサは、第2の丸太ルール規格からの注文値を第1の丸太ルール規格に基づく変換注文値に変換し、丸太計量システムが変換注文値に基づいて計量した1又は2以上の丸太を複数の丸太から識別し、識別された1又は2以上の丸太における各丸太について決定された第1の値に少なくとも部分的に基づいて注文の買付価格を決定する、ことを少なくとも1つのプロセッサに行わせるプロセッサ実行可能命令をさらに実行する。
【0027】
丸太計量流通システムのいくつかの実施形態のさらに別の態様では、買付価格が第1のディスプレイ上及び第2のディスプレイ上に表示される。少なくとも1つのプロセッサは、買付価格に合意する伐採企業からの指示を含む第1の承認メッセージを第1のディスプレイから受け取り、買付価格に合意する買付企業からの指示を含む第2の承認メッセージを第2のディスプレイから受け取り、第1の承認メッセージ及び第2の承認メッセージを受け取ったことに応答して、識別された1又は2以上の丸太を丸太の流通用積荷にグループ化させる注文調達メッセージを送信する、ことを少なくとも1つのプロセッサに行わせるプロセッサ実行可能命令を実行する。
【0028】
丸太計量流通システムのいくつかの実施形態の別の態様では、複数の丸太の各丸太が丸太識別子に関連付けられる。丸太識別子は、関連する丸太に物理的に結合され、丸太計量流通システムは、第1の端末及び第2の端末から離れて位置する第3の端末をさらに含み、第3の端末は、注文調達メッセージを受信し、これに応答して丸太の流通用積荷における1又は2以上の丸太に関連する1又は2以上の丸太識別子を表示する。
【0029】
丸太計量流通システムのいくつかの実施形態のさらに別の態様では、少なくとも1つのプロセッサが、流通用積荷識別子を丸太の流通用積荷に関連付けることを少なくとも1つのプロセッサに行わせるプロセッサ実行可能命令を実行する。丸太計量流通システムのいくつかの実施形態のさらに別の態様では、注文調達メッセージが、丸太の流通用積荷の流通用積荷識別子と配送位置とをさらに含み、丸太計量流通システムは、丸太の流通用積荷の配送位置を示す、輸送トレーラーに関連付けられた第4のディスプレイをさらに含む。丸太計量流通システムのいくつかの実施形態では、注文調達メッセージが、丸太の流通用積荷における識別された1又は2以上の丸太を第4のディスプレイに関連する輸送トレーラーに積載させる。
【0030】
複数の丸太を計量するための丸太計量システムであって、複数の丸太の各丸太は、丸太の長さによって隔てられた第1の端部及び第2の端部を含み、このシステムは、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像と、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像とを少なくとも取り込む1又は2以上のセンサと、1又は2以上のプロセッサと、1又は2以上のプロセッサに通信可能に結合された1又は2以上の非一時的プロセッサ可読記憶装置とを含み、1又は2以上の非一時的プロセッサ可読記憶装置は、1又は2以上のプロセッサによって実行された時に、第1の画像内の少なくとも1つの丸太の第1の端部の表現に基づいて、少なくとも1つの丸太の第1の直径値を求め、第2の画像内の少なくとも1つの丸太の第2の端部の表現に基づいて、少なくとも1つの丸太の第2の直径値を求め、少なくとも1つの丸太の第1の画像及び第2の画像に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの丸太の長さを求め、少なくとも1つの丸太の第1の端部の直径値、第2の端部の直径値及び長さに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの丸太のボードフィート値を求める、ことを1又は2以上のプロセッサに行わせるプロセッサ実行可能命令を記憶する、ものとして要約することができる。
【0031】
1又は2以上のセンサは、少なくとも第1の端部センサ及び第2の端部センサを含むことができる。1又は2以上のセンサは、1又は2以上の移動スタンド上に配置することができる。1又は2以上の移動スタンドは、1又は2以上の垂直電動スライダを含むことができる。1又は2以上の移動スタンドは、1又は2以上の水平電動スライダを含むことができる。1又は2以上の移動スタンドは、1又は2以上の三脚とすることができる。1又は2以上のセンサの少なくとも1つは、ライダーデータを取得することができる。1又は2以上のセンサの少なくとも1つは、ステレオデータを取得することができる。丸太計量システムは、ライダーデータ及びステレオデータを融合することができる。複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像からのデータと、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像からのデータとを使用して丸太位置を検出して丸太の総数を求めることができる。複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像からのデータと、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像からのデータとを使用して丸太を分割して丸太の直径を測定することができる。複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像からのデータと、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像からのデータとを使用して各丸太の2つの端部を照合することができる。
【0032】
複数の丸太を計量するための丸太計量方法であって、複数の丸太のうちの各丸太は、丸太の長さによって隔てられた第1の端部及び第2の端部を含み、この方法は、1又は2以上のセンサと、1又は2以上のプロセッサと、1又は2以上のプロセッサに動作可能に接続された、プロセッサ実行可能命令を記憶する1又は2以上の非一時的プロセッサ可読記憶装置とをそれぞれが備えた1又は2以上のセンサシステムを使用して、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す少なくとも第1の画像と、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像とを取り込むステップと、第1の画像内の少なくとも1つの丸太の第1の端部の表現に基づいて、少なくとも1つの丸太の第1の直径値を求めるステップと、第2の画像内の少なくとも1つの丸太の第2の端部の表現に基づいて、少なくとも1つの丸太の第2の直径値を求めるステップと、少なくとも1つの丸太の第1の画像及び第2の画像に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの丸太の長さを求めるステップと、少なくとも1つの丸太の第1の端部の直径値、第2の端部の直径値及び長さに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの丸太のボードフィート値を求めるステップと、を含むものとして要約することができる。
【0033】
1又は2以上のセンサシステムは、少なくとも第1の端部センサ及び第2の端部センサを含むことができる。1又は2以上のセンサは、1又は2以上の移動スタンド上に配置することができる。1又は2以上の移動スタンドは、1又は2以上の垂直電動スライダを含むことができる。1又は2以上の移動スタンドは、1又は2以上の水平電動スライダを含むことができる。1又は2以上の移動スタンドは、1又は2以上の三脚とすることができる。1又は2以上のセンサの少なくとも1つはライダーデータを取得することができる。1又は2以上のセンサの少なくとも1つはステレオデータを取得することができる。丸太計量システムは、ライダーデータ及びステレオデータを融合することができる。
【0034】
この丸太計量方法は、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像からのデータと、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像からのデータとを使用して丸太位置を検出して丸太の総数を求めるステップをさらに含むことができる。
【0035】
この丸太計量方法は、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像からのデータと、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像からのデータとを使用して丸太を分割して丸太の直径を測定するステップをさらに含むことができる。
【0036】
この丸太計量方法は、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第1の端部を示す第1の画像からのデータと、複数の丸太のうちの少なくとも1つの丸太の第2の端部を示す第2の画像からのデータとを使用して各丸太の2つの端部を照合するステップをさらに含むことができる。
【0037】
これらの特徴、及び後で明らかになる他の技術的改善は、本明細書の一部を成す添付図面を参照しながら以下でさらに完全に説明して特許請求する構造及び動作の詳細に存在する。
【0038】
図面では、同様の要素又は行為を同じ参照番号によって識別する。図面における要素のサイズ及び相対的位置は、必ずしも縮尺通りではない。例えば、様々な要素の形状及び角度は縮尺通りではなく、これらの要素の中には、図面を判読しやすくなるようにサイズ及び位置を定めている(例えば、拡大、縮小、又は別様な変更を行っている)ものもある。さらに、単独で又は他の要素に関連して示す要素の特定の形状は、特定の要素の実際の形状に関する情報を伝えることを意図するものではなく、図面内で認識しやすいように選択したものにすぎない。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、添付図面に例を示す本発明概念の実施形態を詳細に参照する。添付図面は、必ずしも縮尺通りではない。以下の詳細な説明では、本発明概念を完全に理解できるように数多くの具体的詳細を示す。しかしながら、当業者であれば、これらの具体的詳細を伴わずに本発明概念を実施することもできると理解されたい。その他の場合、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないように、周知の方法、手順、コンポーネント、回路及びネットワークについては詳細に説明していない。
【0041】
以下の説明では、開示する様々な実施形態を完全に理解できるようにいくつかの具体的詳細を示す。しかしながら、当業者であれば、これらの具体的詳細のうちの1つ又はつ2以上を伴わずに、或いは他の方法、コンポーネント及び材料などを使用して実施形態を実施することもできると認識するであろう。その他の場合、実施形態の説明を不必要に曖昧にしないように、検査/計量地点、トラック、列車、船、輸送トレーラー、有線及び無線通信プロトコル、有線及び無線トランシーバ、無線機、通信ポート、地理位置情報、並びに最適経路マッピングアルゴリズムなどの、丸太計量に関連するいくつかの構造については詳細に図示又は説明していない。
【0042】
本明細書全体を通じて行う「1つの実施形態」又は「ある実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書を通じて様々な箇所に出現する「1つの実施形態では」又は「ある実施形態では」という表現は、必ずしも全てが同じ実施形態を示すわけではない。さらに、これらの特定の特徴、構造又は特性は、1又は2以上の実施形態においてあらゆる好適な形で組み合わせることもできる。
【0043】
本明細書及び以下の特許請求の範囲全体を通じて、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、「comprise(含む・備える)」という単語、並びに「comprises」及び「comprising」などの変化形は、限定されない包括的な意味で、すなわち「限定するわけではないが含む」という意味で解釈すべきである。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する単数形の「1つの(英文不定冠詞)」及び「その(英文定冠詞)」は、その文脈で別途明確に示していない限り複数形の照応を含む。また、「又は(or)」という用語は、一般にその文脈で別途明確に示していない限り「及び/又は」を含む意味で使用される。本明細書に示す見出し及び本開示の要約書は便宜的なものにすぎず、実施形態の範囲又は意味を説明するものではない。
【0044】
図1に、少なくとも1つの例示的な実装による、トラック102及び関連する輸送トレーラー104が載った丸太計量システム100を示す。トラック102に物理的に結合されて牽引される輸送トレーラー104には、複数の丸太106を積載することができる。複数の丸太106は、共に丸太の積荷107を形成することができる。輸送トレーラー104は、丸太106の積荷107を運ぶように適合することができる。例えば、輸送トレーラー104は、トラックの幅を横切って固定された2組又は3組以上の対向する支柱108を含むフレームを含むことができ、各対向する支柱108の組間に複数の丸太106の各々が配置される。複数の丸太106の各々は、トラック102の遠位に位置する第1の端部110と、トラック102の近位に位置する反対側の第2の端部112とを含むことができ、各丸太106の第1の端部110及び第2の端部112は長さ114によって隔てられる。
【0045】
図及び関連する説明を単純化するために、複数の丸太106は、
図1Aに示すような複数の行及び複数の列の形で輸送トレーラー104内に配置することができる。しかしながら、本明細書で説明する概念はこのように限定されるものではなく、複数の丸太106は概ね平行ではあるが厳密には平行でなくてもよいと認識される。例えば、いくつかの実装では、丸太の多くが斜めになることもできる。いくつかの実装では、複数の丸太106のうちの1又は2以上の丸太106の枝を取り払うことができる。いくつかの実装では、複数の丸太のうちの1又は2以上の丸太106の外皮層を除去しないこともできる。
【0046】
丸太計量システム100は、パッド101、1又は2以上の後方イメージャ116a、116b(まとめて「後方イメージャ116」)、及び/又は1又は2以上の前方イメージャ118a、118b(まとめて「前方イメージャ118」)を含むことができる。パッド101は、トラック102及びトレーラー104をパッド101上に及び/又はパッド101から外に選択的に動かすことができるようなサイズ及び寸法を有することができる。いくつかの実装では、パッド101が、丸太を計量できるようにトラック102及び/又はトレーラー104をパッド101上に配置するために使用できる1又は2以上のマーク及び/又は構造を含むことができる。いくつかの実装では、パッド101上の構造が、例えばトラック102及び/又はトレーラー104のタイヤが通過する隆起部を含むことができる。いくつかの実装では、パッド101を使用して、トラック102及び/又はトレーラー104のさらなる測定を行うことができる。このようなさらなる測定は、例えばパッド101上におけるアイテム重量の測定を含むことができる。
【0047】
次に
図1B及び
図1Cを参照すると、丸太計量システム100のいくつかの実施形態は移動可能であってパッド101を含まない。代わりに、後方イメージャ116及び前方イメージャ118は、
図1Bに示すように丸太の山106の周囲に配置できる独立スタンド117又はマウント上に単独で配置又は取り付けることができる。いくつかのこのような実施形態では、トラック102が丸太計量システム100上又は丸太計量システム100内に乗り入れる必要がなく、むしろ
図1Cに示すように、単独配置可能な後方イメージャ116及び前方イメージャ118がトラック102の周囲に配置される。いくつかの実施形態では、丸太計量システム100の後方イメージャ116及び前方イメージャ118が、建物、屋根構造又はテントなどの固定構造の内部に配置される。他の実施形態では、丸太計量システム100の後方イメージャ118及び前方イメージャ118が屋外に配置される。後方イメージャ116及び前方イメージャ118のための独立スタンド117又はマウントを含む丸太計量システム100のいくつかの実施形態では、丸太計量システム100が、後方イメージャ116及び前方イメージャ118の位置を互いに対して較正するインデックスシステムをさらに含む。いくつかの実装の他の態様では、GPS(全地球測位システム)及び衛星ベースの位置決定システムなどの他のタイプの測位技術を組み込むことができる。
図1B及び
図1Cに示すように、移動可能な丸太計量システム100のいくつかの実施形態では、単独配置可能な後方イメージャ116及び前方イメージャ118が、後方イメージャ116及び前方イメージャ118によって画像が撮影されて送信された後に丸太計量データを処理するコンピュータ119に無線で接続される。他の実施形態では、単独配置可能な後方イメージャ116及び前方イメージャ118が、後方イメージャ116及び前方イメージャ118によって画像が撮影されて送信された後に丸太計量データを処理するコンピュータ119に有線で接続される。
【0048】
丸太計量システム100の他の実施形態では、イメージャ/センサを保持する1又は2以上の継ぎ手及び回転点を有する伸縮可能なアームを含むマウント上にイメージャ/センサを単独で配置することができる。このような実施形態では、伸縮可能なアームがイメージャ/センサを正しい位置に移動させて、マウントを動かすことなく各連続する丸太106の積荷107の画像及び/又はセンサ読み取り値を取得できるので、丸太106の異なる積荷107を計量する合間にマウントを動かす必要がない。
【0049】
いくつかの実施形態の別の態様では、丸太計量システム100の後方イメージャ116及び前方イメージャ118が1又は2以上の丸太106の明確な読み取り値を取得できるように、丸太計量システム100にさらなるライトが含まれる。固定構造の内部に存在する丸太計量システム100のいくつかの実施形態では、さらなるライトを含めることによって、固定構造内の弱い又は一様でない人工的照明条件を克服又は軽減することができる。同様に、いずれかの固定構造の外部に存在する丸太計量システム100のいくつかの実施形態では、さらなるライトを含めることによって、いずれかの固定構造外の弱い又は一様でない人工的照明条件を克服又は軽減することができる。さらに、丸太計量システム100のいくつかの実施形態では、イメージャが3次元(3D)センサである。
【0050】
いくつかの実施形態のさらに別の態様では、丸太計量システム100が固定されるのではなく移動可能である。移動可能な丸太計量システム100のいくつかの実施形態では、丸太計量システム100が、1又は2以上の電源(例えば、バッテリ)と、衛星、セルラ又はその他の無線接続とを含む。いくつかの実施形態では、スタンド117(例えば、
図1B及び
図1Cに示すような三脚スタンド)上の単独配置可能な単一の3Dセンサを丸太の山106の周囲の複数の位置に移動させることにより、4又は5以上の固定センサ又はイメージャの代わりに1又は2以上の単独配置可能な3Dセンサしか必要としないことができる。
【0051】
次に
図1Dを参照すると、いくつかの実施形態のさらに別の態様では、移動式丸太計量システム100が、スタンド170及び180にそれぞれ取り付けられた第1の端部の3Dセンサ150と第2の端部の3Dセンサ160とを含む。各スタンドは、垂直及び水平の両方向に移動する2つの電動スライダ(水平スライダ172及び182、並びに垂直スライダ174及び184)を有して、電動スライダを有するスタンド170及び180によってもたらされる垂直面からあらゆる丸太のビューを取り込む。具体的に言えば、丸太計量システム100の1又は2以上の実施形態では、第1の端部の3Dセンサ150が、第1の端部の3Dセンサ150を水平方向に動かす水平電動スライダ172を有する第1の端部のスタンド170に動作可能に関連付けられる。また、第1の端部の3Dセンサ150は、第1の端部の3Dセンサ150を垂直方向に動かす第1の端部のスタンド170の垂直電動スライダ174にも動作可能に関連付けられる。これに対応して、丸太計量システム100の1又は2以上の実施形態では、第2の端部の3Dセンサ160が、第2の端部の3Dセンサ160を水平方向に動かす水平電動スライダ182を有する第2の端部のスタンド180と動作可能に関連付けられる。さらに、第2の端部の3Dセンサ160は、第2の端部の3Dセンサ160を垂直方向に動かす垂直電動スライダ184にも動作可能に関連付けられる。
【0052】
輸送トレーラー104は、1又は2以上の後方イメージャ116aが複数の丸太における1又は2以上の丸太106の第1の端部110の画像を取り込む位置に存在するように、丸太計量システム100に沿って配置することができる。例えば、左後方イメージャ116aは、左後方の有利な地点から複数の丸太106の第1の端部110の表現を取り込むことができる。いくつかの実装では、左後方イメージャ116aを、相対的に複数の丸太106の最も上の行120又はその上方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、左後方イメージャ116aを、相対的に複数の丸太106の最も下の行122又はその下方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、左後方イメージャ116aを、相対的に複数の丸太の最も上の行120と最も下の行122との間の高さに配置することができる。いくつかの実装では、左後方イメージャ116aが、選択的に調整可能な高さを有することができる。例えば、左後方イメージャ116aは、選択的に調整可能な高さを有する支柱124に結合することができる。このような実装では、左後方イメージャ116aの高さを選択的に調整することができる。従って、左後方イメージャ116aは、複数の丸太106の第1の端部110の、それぞれが異なる高さで取り込まれる複数の表現を取り込むことができる。
【0053】
右後方イメージャ116bは、右後方の有利な地点から複数の丸太106の第1の端部110の表現を取り込むことができる。いくつかの実装では、右後方イメージャ116bを、相対的に複数の丸太106の最も上の行120又はその上方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、右後方イメージャ116bを、相対的に複数の丸太106の最も下の行120に又はその下方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、右後方イメージャ116bを、相対的に複数の丸太の最も上の行120と最も下の行122との間の高さに配置することができる。いくつかの実装では、右後方イメージャ116bが、選択的に調整可能な高さを有することができる。例えば、右後方イメージャ116bは、選択的に調整可能な高さを有する支柱126に結合することができる。このような実装では、右後方イメージャ116bの高さを選択的に調整することができる。従って、右後方イメージャ116bは、複数の丸太106の第1の端部110の、それぞれが異なる高さで取り込まれる複数の表現を取り込むことができる。
【0054】
これらの一方又は両方の後方イメージャ116によって取り込まれた複数の丸太106の第1の端部110の画像を使用して、複数の丸太106のうちの1又は2以上の丸太106の第1の端部110の直径128の値を求めることができる。いくつかの実装では、丸太106の第1の端部110の直径128の値が、丸太106の第1の端部110の両側面間の測定又は特定された距離に基づくことができる。後述するように、直径128の値は、1又は2以上の後方イメージャ116によって取り込まれた複数の丸太106の第1の端部110の表現に基づくことができる。例えば、いくつかの実装では、丸太106の第1の端部の直径128の値が、後方イメージャ116の一方によって取り込まれた1つの画像内の丸太の両側面を隔てる、それぞれが規定長にわたって延びるように決定された画素の数に基づくことができる。
【0055】
いくつかの実装では、この画素の規定長を、後方イメージャ116と丸太106の第1の端部110との間の距離に基づいて修正することができる。このような距離は、例えばイメージャ116の焦点距離に基づくことができる。いくつかの実装では、1又は2以上の距離計(range finder)134を使用して、1又は2以上の後方イメージャ116と1又は2以上の丸太106の第1の端部110との間の範囲又は距離を求めることができる。例えば、いくつかの実装では、距離計134が、飛行時間測定法を使用して、距離計134と丸太の第1の端部110などの物体との間の距離を検出することができる。従って、例えば、イメージャ116と丸太106の第1の端部110との間の距離が増加するにつれて画素の規定長も増加することができる。いくつかの実装では、丸太106の第1の端部110の直径128の値が、後方イメージャ116の一方又は両方によって撮影された複数の画像に取り込まれた丸太106の第1の端部110の表現に基づくことができる。このような丸太106の第1の端部110の直径128の値を使用して、丸太106のボードフィート値を求めることができる。
【0056】
輸送トレーラー104は、1又は2以上の前方イメージャ118が複数の丸太における1又は2以上の丸太106の第2の端部110の画像を取り込む位置に存在するように、丸太計量システム100に沿って配置することができる。例えば、左前方イメージャ118aは、左前方の有利な地点から複数の丸太106の第2の端部112の表現を取り込むことができる。いくつかの実装では、左前方イメージャ118aを、相対的に複数の丸太106の最も上の行120又はその上方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、左前方イメージャ118aを、相対的に複数の丸太106の最も下の行122又はその下方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、左前方イメージャ118aを、相対的に複数の丸太の最も上の行120と最も下の行122との間の高さに配置することができる。いくつかの実装では、左前方イメージャ118aが、選択的に調整可能な高さを有することができる。例えば、左前方イメージャ118aは、1又は2以上の回転軸の周囲で選択的に回転可能なアーム130に結合することができる。このような実装では、左前方イメージャ118aの高さ及び/又は横方向位置を選択的に調整することができる。従って、左前方イメージャ118aは、複数の丸太106の第2の端部112の、それぞれが異なる高さで取り込まれる複数の表現を取り込むことができる。
【0057】
右前方イメージャ118bは、右前方の有利な地点から複数の丸太106の第2の端部112の表現を取り込むことができる。いくつかの実装では、右前方イメージャ118bを、相対的に複数の丸太106の最も上の行120又はその上方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、右前方イメージャ118bを、相対的に複数の丸太106の最も下の行122又はその下方の高さに配置することができる。いくつかの実装では、右前方イメージャ118bを、相対的に複数の丸太の最も上の行120と最も下の行122との間の高さに配置することができる。いくつかの実装では、右前方イメージャ118bが、選択的に調整可能な高さを有することができる。例えば、右後方イメージャ116bは、1又は2以上の回転軸の周囲で選択的に回転可能なアーム132に結合することができる。このような実装では、右前方イメージャ118bの高さ及び/又は横方向位置を選択的に調整することができる。従って、右前方イメージャ118bは、複数の丸太106の第2の端部112の、それぞれが異なる高さで取り込まれる複数の画像を取り込むことができる。
【0058】
これらの一方又は両方の前方イメージャ118によって取り込まれた複数の丸太106の第2の端部112の画像を使用して、複数の丸太106のうちの1又は2以上の第2の端部112の直径(図示せず)の値を求めることができる。いくつかの実装では、丸太106の第2の端部112の直径の値が、丸太106の第2の端部112の両側面間の測定又は特定された距離に基づくことができる。後述するように、丸太106の第2の端部112の直径の値は、1又は2以上の後方イメージャ116によって取り込まれた複数の丸太106の第2の端部112の表現に基づくことができる。例えば、いくつかの実装では、丸太106の第2の端部112の直径の値が、後方イメージャ116の一方によって取り込まれた1つの画像内の丸太106の第2の端部112の両側面を隔てる、それぞれが規定長にわたって延びるように決定された画素の数に基づくことができる。
【0059】
いくつかの実装では、この画素の規定長を、後方イメージャ116と丸太106の第1の端部110との間の距離に基づいて修正することができる。このような距離は、例えばイメージャ116の焦点距離に基づくことができる。いくつかの実装では、上述のように、1又は2以上の距離計を使用して、1又は2以上の前方イメージャ118と1又は2以上の丸太106の第1の端部110との間の範囲又は距離を求めることができる。従って、例えばイメージャ116と丸太106の第2の端部112との間の距離が増加するにつれて画素の規定長も増加することができる。いくつかの実装では、丸太106の第2の端部112の直径128の値が、前方イメージャ118の一方又は両方によって撮影された複数の画像に取り込まれた丸太106の第2の端部112の表現に基づくことができる。このような直径値を使用して、丸太106のボードフィート値を求めることができる。
【0060】
いくつかの実装では、後方イメージャ116及び/又は前方イメージャ118の一方又は両方を使用して、複数の丸太のうちの1又は2以上の丸太106の長さ114の値を求めることができる。例えば、いくつかの実装では、後方イメージャ116及び/又は前方イメージャ118のうちの1つ又は2つ以上が、1又は2以上の丸太106の第1の端部110から第2の端部112に延びる最上部136を示す1又は2以上の画像内の表現を取り込むことができる。このような実装では、丸太106の最上部136の表現を使用して、例えば丸太106の表現の第1の端部110と第2の端部112との間の画素を数えることによって丸太106の長さ114の値を求めることができる。
【0061】
いくつかの実装では、後方イメージャ116、前方イメージャ118及び/又は距離計134のうちの1つ又は2つ以上からの画像及び測定値を使用して、1又は2以上の丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112の相対的座標位置を使用して丸太106の長さ114を求めることができる。このような実装では、例えば後方イメージャ116と前方イメージャ118との間の距離と、これらのイメージャのそれぞれの相対的位置とを知ることができる。従って、後方イメージャ116と各丸太106の第1の端部110との間のオフセットを求めることができる。このようなオフセットを使用して、後方イメージャ116に対する各丸太106のそれぞれの第1の端部110の位置及び/又は座標を決定することができる。このようなオフセットは、(例えば、後方イメージャ116の焦点距離を使用した)後方イメージャ116と丸太106の第1の端部110との間の距離と、2つの後方イメージャ116間に延びる線に対する後方イメージャ116の配置角度とに基づくことができる。これらの角度及び距離情報を使用して、1又は2以上の丸太106の(単複の)第1の端部110の相対的位置を特定することができる。また、例えば前方イメージャ118に関連する焦点距離及び角度情報を使用して、前方イメージャ118と各丸太106の第2の端部112との間のオフセットを同様に求めることもできる。このような丸太106の第2の端部112のオフセットを使用して、前方イメージャ118に対する第2の端部112の位置を特定することができる。このように、各丸太の第1の端部110及び第2の端部112の相対的位置情報に基づいて各丸太106の長さ114を求めることができる。
【0062】
いくつかの実装では、丸太計量システム100が、無線トランシーバ138を含むことができる。このような無線トランシーバ138を使用して、例えば1又は2以上の丸太106、トラック102及び/又はトレーラー104に物理的に結合できる無線タグ140などの1又は2以上の無線タグから送信される信号を受け取ることができる。このような無線タグ140を使用して、1又は2以上の丸太106を個別に識別することができる。このような無線タグ140を使用して、複数の又は1組の丸太106をグループとして識別することもできる。このような無線タグ140を使用して、トラック102及び/又は運転手を識別することもできる。
【0063】
いくつかの実装では、丸太計量システム100が、後方イメージャ116、前方イメージャ118、(単複の)距離計134、及び/又は無線トランシーバ138のうちの1つ又は2つ以上に通信可能に結合できるプロセッサ機能付きコントローラ(processor−enabled controller)142を含むことができる。このプロセッサ機能付きコントローラ142を使用して、トレーラー104によって輸送されている複数の丸太に含まれた1又は2以上の丸太106の後述するような直径値、長さ値、及び/又はボードフィート値を求めることができる。いくつかの実装では、プロセッサ機能付きコントローラ142をパッド101に近接して配置することができる。いくつかの実装では、プロセッサ機能付きコントローラ142をパッド101から取り外し、1又は2以上の通信ネットワークを介して丸太計量システム100の他の様々なコンポーネントに通信可能に接続することができる。このような通信ネットワークは、例えば1又は2以上のLAN及び/又はWANとすることができ、周知の有線又は無線企業規模コンピュータネットワーク、イントラネット、エクストラネット及びインターネットを含むことができる。いくつかの実装では、プロセッサ機能付きコントローラ142を複数の丸太計量システム100に通信可能に接続することができる。
【0064】
図2A及び
図2Bに、1又は2以上のタイプのトラック及びトレーラー構成上の丸太の計量に使用できる丸太計量システム200を示す。
図2Aには、例えば丸太計量システム200上に位置する第1のトラック202及び関連する輸送トレーラー204を示しているのに対し、
図2Bには、丸太計量システム200上に位置する第2のトラック206及び2つの関連するトレーラー208a、208bを示しており、2つのトレーラー208a、208b間には隙間222が存在する。これらのトレーラー204及び208a、208bを使用して、複数の丸太を輸送することができる。丸太計量システム200は、パッド210、1又は2以上の後方イメージャ212、及び1又は2以上の前方イメージャ214を含むことができる。いくつかの実装では、パッド210、後方イメージャ212及び前方イメージャ214を、上述したパッド101、後方イメージャ116及び前方イメージャ118と同様のものとすることができる。
【0065】
いくつかの実装では、丸太計量システム200が1又は2以上の距離計216a、216bを含むことができ、これらを使用して、距離計216a、216bと、トレーラー208a及び/又は208bで輸送されている複数の丸太のうちの1又は2以上の丸太の第1の端部110及び/又は第2の端部112との間の距離を、上述した距離計と同様にそれぞれ求めることができる。このような実装では、距離計216a、216bが、各丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112に向けて1又は2以上の信号222a、222bを発することができる。距離計216a、216bは、複数の丸太における1つの丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112からそれぞれ反射された反射信号224a、224bを受け取ることができる。距離計216a、216bから丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112までの距離は、例えば飛行時間判定法を使用することによって求めることができる。いくつかの実装では、距離計216a、216bと丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112との間の距離及び方向を使用して、距離計216a、216bに対する丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112の位置を特定することができる。このような相対的位置を使用して、1又は2以上の丸太106の長さ114の値を求めることができる。例えば、いくつかの実装では、相対的位置データを使用して、丸太106の第1の端部に関連する第1の座標値と、丸太106の第2の端部112に関連する第2の座標値とを決定することができる。これらの第1の座標値及び第2の座標値に基づいて、丸太106の長さ114に関連する値を求めることができる。
【0066】
丸太計量システム200は、パッド210上の物体の存在を検出するために使用できる1又は2以上の存在検出器218を含むことができる。いくつかの実装では、存在検出器218が光又はその他の信号を送信し、存在検出器218が受け取った光又はその他の信号の反射に基づいて物体の存在を判定することができる。このような実装では、存在検出器218が、パッド210に向かう方向に光又はその他の信号を送信する視界220を有することができる。この結果、存在検出器218は、光又はその他の信号の経路内のパッド210上に物体が存在する時に反射信号を検出することができる。いくつかの実装では、存在検出器218の組が、互いに物体の存在を判定するように機能することができる。例えば、いくつかの実装では、存在検出器218のうちの1つが、パッド210の反対側に位置することができる第2の存在検出器218の方向にパッド210を横切って横向きに信号を送信することができる。第2の存在検出器218は、第1の存在検出器218が送信した信号を受け取ったかどうかに基づいて存在を判定することができる。
【0067】
いくつかの実装では、存在検出器218を使用して、トラックに物理的に結合されたトレーラーの数を特定することができる。例えば、このような実装では、トレーラーが丸太106の積荷107を運ぶことができる地上高さに対応する高さに存在検出器218を配置することができる。これにより、トラック202、206がパッド210を横切ってトレーラーを輸送する際に、トレーラーによって運ばれる丸太106の積荷107を検出することができる。第1のトラック202が単一のトレーラー204を運ぶ実装では、第1のトラック202がパッド210を横切って単一のトレーラー204を輸送すると、存在検出器218がその視界220内に連続又はほぼ連続して物体が存在することを示すことができる。(例えば、第2のトラック206のように)トラックが複数のトレーラーを輸送する状況では、第2のトラック206がパッド210を横切って2つの関連するトレーラー208a、208bを輸送すると、存在検出器218が、第1のトレーラー208aと第2のトレーラー208bの間の隙間222を検出することができる。トラック206が複数のトレーラーを牽引するこのような状況では、丸太計量システム200が、行われる測定のタイプを修正することができる。例えば、複数のトレーラーの状況では、丸太計量システム200が、あらゆる丸太106の長さに関する値を提供しないことができる。従って、丸太計量システム200は、第1のトレーラー208aの各丸太の一方の端部、及び第2のトレーラー208bの各丸太の一方の端部の直径に関する値のみを提供することができる。
【0068】
いくつかの実装では、丸太計量システム200が、トラックによって牽引されるトレーラーの数に応じて選択的に作動及び/又は停止させることができる複数組のイメージャを有することができる。例えば、第2のトラック206に関連する状況では、丸太計量システム200が、第1のトレーラー208aと第2のトレーラー208bとの間の隙間222に近接して配置された第3のイメージャ224の組を選択的に作動させることができる。従って、第3のイメージャ224の組を使用して、隙間222に近接して位置する第1のトレーラー208a及び/又は第2のトレーラー208bの丸太106の一方又は両方の端部の画像を取り込むことができる。このような実装では、丸太計量システム200を使用して、第1のトレーラー208a及び/又は第2のトレーラー208bの各丸太106の長さを求めることができる。
【0069】
図3A及び
図3Bに、少なくとも1つの例示的な実装による、それぞれのイメージャによって取り込まれた第1の画像300及び第2の画像302を示しており、第1の画像300は複数の丸太106の左後部から撮影したものであり、第2の画像302は複数の丸太106の右後部から撮影したものである。複数の丸太106における1又は2以上の丸太106は、外側の樹皮層(例えば、樹皮成分316)と、内側の材木成分(例えば、材木成分322)とを有することができる。第1の画像300及び第2の画像302の各々は、高さ304及び幅306を有することができる。第1の画像300及び第2の画像302は、複数の画素で構成される。複数の画素は、第1の画像300及び第2の画像302のそれぞれの高さ304に沿って延びる複数の行と、第1の画像300及び第2の画像302のそれぞれの幅306に沿って延びる複数の列との形で配置することができる。
【0070】
図3A及び
図3Bを参照すると、第1の画像300及び第2の画像302の各々は、複数の丸太における少なくとも1つの丸太106の第1の端部110の表現を含むことができる。いくつかの実装では、例えば
図3Aにおける第1の遮られた丸太308及び
図3Bにおける第2の遮られた丸太310として示すように、第1の端部110の少なくともいくつかの表現が遮られていることがある。第1の画像300及び第2の画像300によって取り込まれた第1の端部110の表現は、複数の丸太における各丸太106の第1の端部110の遮られていない表現を少なくとも1つ含むことが好ましい。いくつかの実装では、第1の画像300及び第2の画像300によって取り込まれた第1の端部110の表現が、複数の丸太における実質的に全ての丸太106(例えば、複数の丸太における90%、95%又はそれ以上の丸太106)の第1の端部110の遮られていない表現を少なくとも1つ含む。
【0071】
図3C及び
図3Dを参照すると、第1の画像350及び第2の画像352の各々は、複数の丸太における少なくとも1つの丸太106の第2の端部112の表現を含むことができる。いくつかの実装では、例えば
図3Cにおける第1の遮られた丸太358及び
図3Cにおける第2の遮られた丸太360として示すように、第2の端部112の少なくともいくつかの表現が遮られていることがある。第1の画像350及び第2の画像352によって取り込まれた第2の端部112の表現は、複数の丸太における各丸太106の第2の端部112の遮られていない表現を少なくとも1つ含むことが好ましい。いくつかの実装では、第1の画像350及び第2の画像352によって取り込まれた第2の端部112の表現が、複数の丸太における実質的に全ての丸太106(例えば、複数の丸太における90%、95%又はそれ以上の丸太106)の第2の端部112の遮られていない表現を少なくとも1つ含む。
【0072】
第1の画像300及び第2の画像302を使用して、複数の丸太における1又は2以上の丸太106の第1の端部110の直径値312を求めることができる。直径値312は、示された丸太106の第1の端部110の直径に対応することができる。いくつかの実装では、丸太106の直径値312を、丸太106の対向する側面314a、314b間の画素数に基づいて求めることができる。いくつかの実装では、丸太106の直径値312が、丸太106の対向する側面314a、314b間の最大距離に基づくことができる。従って、この最大距離は、丸太106の対向する側面314a、314b間の画素数に基づいて求めることができる。このような実装では、第1の画像300及び/又は第2の画像302のそれぞれの各画素が、決定距離に対応することができる。従って、丸太106の対向する側面314a、314b間の画素数に基づいて直径値312を求めることができる。
【0073】
いくつかの実装では、直径値312が、丸太106の対向する側面314a、314bに沿って存在するあらゆる樹皮成分316を除外することができる。例えば、このような実装では、丸太106の第1の端部110の樹皮成分316間の内側部分を識別し、これを使用して丸太106の材木成分322に関連する直径値312を求めることができる。いくつかの実装では、丸太106の各第1の端部110の対向する外縁間の幅値324を求めることができる。このような実装では、幅値324が求められた丸太106の第1の端部110の対向する各側面の樹皮幅値326を求めることができる。樹皮幅値326は、幅値324を測定するために使用される線に沿った樹皮成分316の長さに関連することができる。幅値324から各樹皮幅値326を差し引いて、丸太106の第1の端部110の、丸太106の材木成分322に関連する直径値312を求めることができる。
【0074】
いくつかの実装では、第1の画像300及び/又は第2の画像302の各画素に関連する決定距離が、それぞれの第1の画像300及び第2の画像302の1又は2以上の特性に基づくことができる。例えば、
図3Aに示すように、第1の画像300の各画素の決定距離は、第1の画像300を取り込むために使用されるイメージャと第1の画像に示される丸太106の第1の端部110との間の距離に基づくことができる。例えば、各画素の決定距離は、第1の画像300を取り込むために使用されるイメージャと第1の画像に示される丸太106の第1の端部110との間の距離が大きければ大きいほど相対的に大きくなることができる。第1の画像300を取り込むために使用されるイメージャと第1の画像300に示される丸太106の第1の端部110との間の距離は、例えば第1の画像300を取り込むために使用されるイメージャの焦点距離に基づくことができる。いくつかの実装では、第1の画像300を取り込むために使用されるイメージャと第1の画像300に示される丸太106の第1の端部110との間の距離が、距離計134などの別の装置によって取得された測定値に基づくことができる。いくつかの実装では、各画素に関連する決定距離が、他の検討事項に基づくことができる。例えば、いくつかの実装では、この決定距離が、各丸太106の第1の端部110が示される角度に基づくことができる。例えば、このような実装では、第1の端部110が第1の画像300に示される角度が大きければ大きいほど、各画素の決定距離も相対的に大きくなる。
【0075】
いくつかの実装では、丸太106の対向する側面間の距離について複数の幅値を決定することができる。例えば、非対称的な丸太328(
図3A)では、非対称的な丸太328の実質的に垂直な軸に沿った対向する側面間の第1の幅値332を求め、非対称的な丸太328の実質的に水平な軸に沿った対向する側面間の第2の幅値334を求めることができる。非対称的な丸太328の対向する側面間のさらなる幅値を取得することもできる。非対称的な丸太328の直径値は、第1の幅値332及び/又は第2の幅値334及び/又は他のいずれかの求められる幅値のうちのいずれか又はこれらの組み合わせに相当することができる。例えば、いくつかの実装では、非対称的な丸太328の直径値が、非対称的な丸太328について求められる第1の幅値332、第2の幅値334及び他のいずれかの幅値のうちの最も大きな値に相当することができる。いくつかの実装では、非対称的な丸太328の直径値が、非対称的な丸太328について求められる第1の幅値332、第2の幅値334及び他のいずれかの幅値の平均値に相当することができる。
【0076】
上記の
図3A及び
図3Bの説明では、丸太106の第1の端部110について説明したが、丸太106の第2の端部112の表現にも同じ方法を適用して、複数の丸太における1又は2以上の丸太106の第2の端部112の直径値を取得することができる。
【0077】
1又は2以上の丸太106は、丸太ベースの機械可読記号318及び/又は積荷ベースの機械可読記号320などの1又は2以上の機械可読記号を含むことができる。このような機械可読記号は、バーコード記号及び/又はQRコード記号などの視覚的なものとすることができ、及び/又は、例えばRFID送信機を使用して行うことができるように、無線信号の一部として送信することもできる。丸太ベースの機械可読記号318を使用して、複数の丸太における各丸太106を一意的に識別する情報を符号化することができる。いくつかの実装では、丸太ベースの機械可読記号318を使用して、複数の丸太内の各丸太106を一意的に識別することができる。いくつかの実装では、丸太ベースの機械可読記号318が、丸太106の樹木の種類を識別する樹種情報(tree−type information)などの、丸太106に関する情報を符号化することもできる。積荷ベースの機械可読記号320を使用して、例えばトレーラー104によって輸送されている複数の丸太106などの1組の又は複数の丸太106を識別することができる。
【0078】
いくつかの実装の別の態様では、第1の画像300及び/又は第2の画像302に取り込まれた情報を使用して、丸太106の樹木のタイプ又は種類を識別する樹種情報を特定することができる。1又は2以上のこのような実装では、第1の画像300及び/又は第2の画像302が、様々な樹木のタイプ又は種類の画像のデータベースにアクセスし、第1の画像300及び/又は第2の画像302をデータベース内の樹木のタイプ又は種類の画像と比較し、その後に機械学習を使用して第1の画像300及び/又は第2の画像302をデータベース内の既知の樹木のタイプ又は種類と照合することによって、丸太106の樹木のタイプ又は種類を特定する。他の実装では、他の方法を使用して、第1の画像300及び/又は第2の画像302から丸太106の樹木のタイプ又は種類を識別する。いくつかの実装では、丸太106の樹木のタイプ又は種類の識別が、丸太のボードフィート値又はその他の値の特定に使用される。
【0079】
図4は、少なくとも1つの例示的な実装による、顧客、供給業者及び/又は第三者が複数の丸太の計量に使用できる制御システム400のブロック図である。例えば、このような制御システム400は、1又は2以上の丸太計量システム100に通信可能に結合できるプロセッサ機能付きコントローラ142として使用することができる。
【0080】
制御システム400は、いずれかの現在の又は将来開発される、1又は2以上の命令セットを実行できるコンピュータシステムの形をとることができる。制御システム400は、プロセッサ402と、システムメモリ404と、システムメモリ404を含む様々なシステムコンポーネントをプロセッサ402に通信可能に結合するシステムバス406とを含む。本明細書では、制御システム400を単数形で示すこともあるが、実施形態によっては関与するシステム又はその他のネットワークコンピュータ装置が複数存在するため、このことは実施形態を単一のシステムに限定するという意図ではない。非限定的な市販のシステムの例としては、以下に限定するわけではないが、Intel社が提供するAtom、Pentium、又は80x86アーキテクチャのマイクロプロセッサ、Quantum社が提供するSnapdragonプロセッサ、IBMが提供するPowerPCマイクロプロセッサ,Sun Microsystems社が提供するSparcマイクロプロセッサ、Hewlett−Packard社が提供するPA−RISCシリーズのマイクロプロセッサ、Apple社が提供するA6又はA8シリーズのプロセッサ、又はMotorola社が提供する68xxxシリーズのマイクロプロセッサが挙げられる。
【0081】
本明細書で説明するように構成した場合には、各プロセッサ402又はプロセッサベースのコンピュータ装置を、汎用の非特殊的なコンピュータ装置から、特殊な特定の目的で構成されたハードウェア及びソフトウェアを含む組み合わせ装置に変換することができる。本明細書で説明するように構成した場合には、管轄権のある裁定機関が、本明細書で説明する発明概念のいずれかが抽象概念に含まれると認める限り、この抽象概念をその有形の具体的な実際的用途に変換することによって必要な発明概念を提供する要素及び限定の順序付けられた組み合わせが明確に提示される。
【0082】
さらに詳細には、本開示において説明する丸太計量システム及び方法では、コンピュータ装置内で丸太計量の計算がリアルタイムで生成され、このような計算から得られた1又は2以上の値をインターネットなどの有線又は無線ネットワークなどを介して伝えることができる。本開示において説明するこれらの革新的技術は新しく有用なものであり、この革新は、伐採及び丸太計量業界において周知でも、日常的でも、或いは慣習的でもない。
【0083】
本明細書で説明する革新は、新しく有用な方法で組み合わされたいくつかの既知の構成単位とその他の構造及び限定とを使用して、これまで慣習的に知られていたものを凌ぐ何かを生み出すことができる。これらの実施形態は、プログラムされていない時又は別様にプログラムされた時に本明細書で特許請求する特定の丸太計量機能を実行又は提供できないコンピュータシステムを改善する。本開示において説明する実施形態は、既知の丸太計量プロセス及び方法を改善する。さらに、本実施形態に関連して説明する行為の組み合わせは、これらの行為を単独で検討した時には未だ存在していなかった新たな情報、動機及び業績をもたらす。
【0084】
抽象概念を構成するものが何であるかについての一般的定義は普及していない。本開示において説明する概念を抽象的と見なすことができる限り、特許請求の範囲は、上述した抽象概念の有形的で実用的で具体的な用途を提示する。
【0085】
本明細書で説明する実施形態は、コンピュータ技術を使用して丸太計量の技術を改善するものであるが、他の丸太計量方法及びツールも依然として利用可能である。従って、特許請求する主題は、全体的な又は実質的な丸太計量の技術領域を除外するものではない。
【0086】
プロセッサ402は、1又は2以上の中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などのいずれかの論理処理ユニットとすることができる。いくつかの実装では、プロセッサ402、メモリ404及び後述する1又は2以上の他のコンポーネントの一部又は全部を、例えばシステムオンチップ(SoC)を使用して想定できるような単一の集積回路に含めることができる。
【0087】
システムバス406は、メモリコントローラ付きメモリバス、周辺バス及びローカルバスを含むあらゆる既知のバス構造又はバスアーキテクチャを採用することができる。システムメモリ404は、リードオンリメモリ(「ROM」)408及びランダムアクセスメモリ(「RAM」)410を含む。ROM408の一部を形成できる基本入力/出力システム(「BIOS」)412は、起動中などに制御システム400内の要素間で情報を転送するのに役立つ基本ルーチンを含む。いくつかの実装では、データ、命令及び電源のための個別のバスを採用することもできる。
【0088】
制御システム400は、1又は2以上の非一時的内部記憶システム414も含む。このような非一時的内部記憶システム414は、限定するわけではないが、あらゆる現在の又は将来開発される永続記憶装置416を含むことができる。このような永続記憶装置416は、ハードディスクドライブなどの磁気記憶装置、記憶抵抗(memresistor)などの電磁記憶装置、分子記憶装置、量子記憶装置、及びソリッドステートドライブなどの静電記憶装置などを制限なく含むことができる。
【0089】
1又は2以上の非一時的内部記憶システム414は、システムバス406を介してプロセッサ402と通信する。当業者であれば周知のように、1又は2以上の非一時的内部記憶システム414は、非一時的記憶システムとシステムバス406との間に通信可能に結合されたインターフェイス又はデバイスコントローラ(図示せず)を含むことができる。非一時的記憶システム414及び関連する記憶装置416は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、及び制御システム400のための他のデータを不揮発的に記憶する。当業者であれば、磁気カセット、フラッシュメモリカード、RAM、ROM、スマートカードなどの他のタイプの記憶装置を使用して、コンピュータがアクセスできるデジタルデータを記憶することもできると理解するであろう。
【0090】
システムメモリ404には、オペレーティングシステム418、1又は2以上のアプリケーションプログラム420、その他のプログラム又はモジュール422、ドライバ424及びプログラムデータ426などのプログラムモジュールを記憶することができる。アプリケーションプログラム420は、1又は2以上の実行可能命令として記憶することができる。
【0091】
例えば、アプリケーションプログラム420は、丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112の一方又は両方の直径値を求めることができる1又は2以上の機械実行可能命令セット(すなわち、直径値命令セット420a)を含むことができる。いくつかの実装では、直径値命令セット420aが、1又は2以上のイメージャ(例えば、後方イメージャ116)によって取り込まれた表現などの丸太の第1の端部110/第2の端部112の表現内の対向する側面を識別することができる。直径値命令セット420aは、識別された対向する側面間に存在する画素数を特定して距離を決定し、及び/又は各画素に距離を関連付けることができる。従って、直径値命令セット420aは、丸太106の端部の対向する側面間の画素の数と個々の画素に関連付けられた距離とを乗算することによって直径値を求めることができる。いくつかの実装では、直径値命令セット420aが、例えば表現を取り込んだイメージャと示される丸太の端部との間の距離に基づいて、各画素に関連付けられる距離を決定することができる。このような距離の決定は、例えばイメージャの焦点距離に基づくことができる。
【0092】
例えば、アプリケーションプログラム420は、複数の丸太における1又は2以上の丸太106の長さ値を求めることができる1又は2以上の機械実行可能命令セット(すなわち、長さ値命令セット420b)を含むことができる。このような長さ値は、例えば第1の端部110と第2の端部112との間の丸太106の長さ114を示す表現に基づいて求めることができる。このような長さは、例えば第1の端部110と第2の端部112の間との画素の数に基づくことができる。いくつかの実装では、長さ値命令セット420bが、丸太106の第1の端部110及び第2の端部112の相対的位置を特定し、これを使用して長さ値を求めることができる。このような実装では、後方イメージャ116と前方イメージャ118との間の距離を特定することができる。また、後方イメージャ116に対する丸太106の第1の端部110の距離及び位置を特定し、丸太106の第1の端部110の相対的位置を第1の位置値として記憶することができる。さらに、前方イメージャ118に対する丸太106の第2の端部116の距離及び位置を特定し、丸太106の第2の端部112の相対的位置を第2の位置値として記憶することができる。いくつかの実装では、丸太106の第1の端部110及び第2の端部112の相対的位置及び/又は位置値を使用して、丸太106の長さ値を求めることができる。
【0093】
例えば、アプリケーションプログラム420は、複数の丸太における1又は2以上の丸太106のボードフィート値を求めることができる1又は2以上の機械実行可能命令セット(ボードフィート値命令セット420c)を含むことができる。このような実装では、ボードフィート値命令セット420cが、直径値命令セット420aによって求められた丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112のうちの少なくとも一方の直径値と、長さ値命令セット420bによって求められた丸太106の長さ値とを使用して、丸太106のボードフィート値を求めることができる。このようなボードフィート値は、例えば求められた丸太106の直径値のうちの最小値と求められた丸太106の長さ値とを乗算して積値(product value)を求めることによって求めることができる。次に、結果として得られた積値をボードフィート表の値と比較してボードフィート値を求めることができる。例えば、Scribner Decimal C丸太ルール表(Scribner Decimal C Log Rule Table)、Doyle丸太スケール(Doyle Log Scale)、及び国際丸太スケール(International Log Scale)を含む様々なタイプのボードフィート表を使用してボードフィート値を求めることができる。
【0094】
例えば、アプリケーションプログラム420は、1又は2以上の丸太106に関する情報及び/又はデータを含むデータ記録の作成、修正及び記憶を行うことができる1又は2以上の機械実行可能命令セット(丸太計量命令セット420d)を含むことができる。このようなデータ記録は、例えば丸太記録432a、積荷記録432b及び流通記録432cを含むことができ、これらの各々は、非一時的記憶システム414及び/又はプログラムデータ426に記憶することができる。丸太記録432aは、単一の丸太106に関するデータ及び情報を含むことができる。例えば、このような各丸太106についての情報は、丸太識別子434と、直径値命令セット420aによって求められた直径値312と、長さ値命令セット420bによって求められた長さ値438と、ボードフィート命令セット420cによって求められたボードフィート値440と、丸太106の一部又は全部(例えば、丸太106の第1の端部110及び/又は第2の端部112)を示す1又は2以上の画像442と、例えば樹種機械可読記号318によって符号化された、丸太106の樹種を識別する樹種識別子444とを含むことができる。
【0095】
各積荷記録432bは、第1の丸太記録432a−1、第2の丸太記録432a−2、第3の丸太記録432a−3及び第4の丸太記録432a−4などの、集合的に積荷記録432bを形成する1又は2以上の丸太記録432aに関する情報を含むことができる。丸太記録432aの各々は、同じトレーラー104によって輸送されている丸太106を識別することができる。いくつかの実装では、積荷記録432bが、トレーラー104によって輸送されている丸太106の組を示して集合的に積荷107を形成する、1又は2以上の個々の丸太記録432aへのポインタを記憶することができる。いくつかの実装では、積荷記録432bが、トレーラー104によって輸送されている丸太の積荷107を一意的に識別するために使用できる積荷識別子446を含むことができる。
【0096】
各流通記録432cは、丸太の複数の積荷107から複数の丸太106を識別することができる。このような流通記録432cを使用して、例えば顧客に流通又は出荷すべき指定ボードフィートの材木の注文を満たすことができる。流通記録432cは、例えば複数の丸太106を指定する1又は2以上の丸太記録432aの組によって構成することができる。いくつかの実装では、流通記録432cを、丸太記録434aへのポインタ及び/又は丸太識別子のリストなどの、特定の丸太106を識別する情報の組で構成することができる。
【0097】
いくつかの実装では、1又は2以上の流通記録432cを、顧客から受け取った注文に基づいて形成することができる。例えば、顧客は、設定期間内に一定のボードフィート量の材木を供給するように要求することがある。プロセッサ機能付き装置は、丸太106を、顧客によって要求されたボードフィート量を満たす流通用積荷(distribution load)に集約することができる。いくつかの実装では、プロセッサ機能付き装置が、異なる積荷107(例えば、異なるトレーラー104からの積荷107)から丸太106を取り出して、注文を満たす丸太106の流通用積荷を形成することができる。いくつかの実装では、プロセッサ機能付き装置が、潜在的に異なる顧客からの材木のボードフィートに対する複数の要求又は注文を満たすことができる。このような実装では、プロセッサ機能付き装置が、各流通記録432cが各注文に関連する、複数組の丸太106を識別する複数の流通記録432cを形成することができる。このような実装では、プロセッサ機能付き装置が、異なる基準を使用して丸太106の複数の流通用積荷を形成することができる。このような基準は、例えば1又は複数の特定の顧客によって要求された材木のボードフィートと最も密接に一致する流通用積荷を形成することを含むことができる。このような基準は、例えば複数の注文において要求された丸太106のボードフィートに最良に適合する丸太106の複数の流通用積荷を形成することを含むこともできる。
【0098】
いくつかの実施形態では、制御システム400が、1又は2以上のネットワークインターフェイス428を使用して1又は2以上の通信チャネルを介して1又は2以上のリモートコンピュータ、サーバ、ディスプレイ装置に任意に通信可能に結合する環境で動作する。これらの論理的接続は、1又は2以上のLAN及び/又はWANなどを通じたコンピュータの通信を可能にするあらゆる既知の方法を容易にすることができる。有線及び無線企業規模コンピュータネットワーク、イントラネット、エクストラネット及びインターネットでは、このようなネットワーク環境が周知である。
【0099】
さらに、例えば制御システム400を使用して後方イメージャ116、前方イメージャ118、距離計134、及び/又は無線トランシーバ138と通信する際に行うことができるように、ローカル通信インターフェイス430を使用して丸太計量システム100の他のコンポーネントとの通信を確立することもできる。
【0100】
図5に、少なくとも1つの例示的な実装による、1又は2以上の輸送トレーラーに積載された複数の丸太の計量方法を示す。方法500は、502から開始して、例えば制御システム400などのプロセッサ機能付き装置を作動させて丸太106の積荷107内の1又は2以上の丸太を計量する。このような作動は、例えばトラック102及びトレーラー104がスケール101に沿って配置された時に自動的に行うことができる。このような作動は、例えば方法500を開始する運転手又はその他のオペレータ入力(例えば、「開始」ボタンを押すこと)に基づいて行うことができる。
【0101】
504において、後方イメージャ116a、116bなどのイメージャが、トレーラー104によって輸送されている1又は2以上の丸太106の第1の端部110を示す第1の画像を取り込むことができる。いくつかの実装では、1又は2以上の丸太106の第1の端部110が、トレーラー104に物理的に結合されてトレーラー104を牽引するトラック102から遠位に位置することができる。第1の画像は、複数の行及び列内に配置された画素の配列から成るデジタル画像とすることができる。
【0102】
506において、前方イメージャ118a、118bなどのイメージャが、トレーラー104によって輸送されている1又は2以上の丸太106の第2の端部112を示す第2の画像を取り込むことができる。いくつかの実装では、1又は2以上の丸太106の第2の端部112が、トレーラー104に物理的に結合されてトレーラー104を牽引するトラック102の近位に位置することができる。第2の画像は、複数の行及び列内に配置された画素の配列から成るデジタル画像とすることができる。
【0103】
508において、制御システム400などのプロセッサ機能付き装置が、1又は2以上の丸太106の丸太識別子434を生成することができる。いくつかの実装では、丸太識別子434が、各丸太106を一意的に識別することができる。いくつかの実装では、丸太識別子434が、複数の丸太内の各丸太106を、複数の丸太内の他の丸太のみと比較して一意的に識別することができる。いくつかの実装では、丸太106に物理的に結合又は別様に関連付けることができる丸太ベースの機械可読記号318から符号化又は取得された情報に基づいて丸太識別子434を決定することができる。
【0104】
510において、制御システム400などのプロセッサ機能付き装置が、1又は2以上の丸太106を積荷107として関連付ける積荷識別子442を生成することができる。積荷識別子442を使用して、例えばトレーラー104によって輸送されている丸太106などのトレーラーによって輸送されている丸太106の組(例えば、積荷)を識別することができる。積荷識別子442は、1又は2以上の丸太106、トレーラー104及び/又はトラック102に物理的に結合又は別様に関連付けることができる1又は2以上の機械可読記号から符号化又は取得された情報に基づいて決定することができる。いくつかの実装では、積荷識別子442を、例えばプロセッサ機能付き装置が乱数又は記号発生器を使用して生成することができる。いくつかの実装では、積荷識別子442を、プロセッサ機能付き装置が連続的に、或いは何らかの他の規定の方法又はシステムを使用して生成することができる。
【0105】
512において、制御システム400などのプロセッサ機能付き装置が、1又は2以上の丸太106の直径値312を求める。いくつかの実装では、丸太の直径値312が、504において取り込まれた丸太106の第1の端部110を示す第1の画像、及び506において取り込まれた丸太106の第2の端部112を示す第2の画像の一方又は両方に示されるような、丸太106の対向する側面間の距離に基づくことができる。例えば、このような実装では、丸太の第1の端部110及び/又は第2の端部112の対向する側面間の距離が、対向する側面を隔てる画素の数に基づくことができる。このような実装では、各画素を規定の距離に関連付けることにより、対向する側面を隔てる画素の数と各画素の規定の距離とを乗算することによって対向する側面間の距離を決定することができる。
【0106】
いくつかの実装では、プロセッサ機能付き装置が、さらなる決定又は測定に基づいて丸太106の直径値312を求めることができる。例えば、いくつかの実装では、プロセッサ機能付き装置が、樹皮成分316に基づいて直径値312を調整することができる。従って、プロセッサ機能付き装置は、丸太106の樹皮の外層を識別することができる。例えば、このような実装では、プロセッサ機能付き装置が、丸太106の樹皮成分316を含む対向する側面間の距離と、丸太106の樹皮成分316の樹皮幅値326とを求めることができる。従って、プロセッサ機能付き装置は、丸太106の対向する側面間の距離から樹皮幅値326を差し引いて直径値312を求めることができる。別の例として、プロセッサ機能付き装置は、対向する側面間の距離の、各測定が異なる方向で行われる複数の測定に基づいて直径値312を求めることができる。このような実装は、例えば非対称形状の丸太106に有用となり得る。従って、直径値312は、複数の距離測定値の最大値又は最小値、複数の距離測定値の平均値又は中央値、或いは他の何らかの測定に基づくことができる。
【0107】
514において、制御システム400などのプロセッサ機能付き装置が、1又は2以上の丸太106の長さ値438を求める。いくつかの実装では、丸太106の長さ値438が、丸太の第1の端部110と第2の端部112の間の求められた距離に基づくことができる。いくつかの実装では、長さ値438の距離が、第1の端部110と第2の端部112間の丸太106の全長114を示す画像に基づくことができる。いくつかの実装では、長さ値438の距離が、丸太106の第1の端部110に関連する第1の位置値と、丸太106の第2の端部112に関連する第2の位置値とに基づくことができる。このような位置値は、後方イメージャ116に対する丸太106の第1の端部110の位置、及び/又は前方イメージャ118に対する丸太106の第2の端部112の位置に基づくことができる。このような第1の端部110及び/又は第2の端部112の相対的位置は、それぞれのイメージャの焦点距離と、第1の端部110及び/又は第2の端部112の表現をそれぞれに取り込んだ時の後方イメージャ116及び前方イメージャ118の位置及び配向とに基づくことができる。この結果、丸太106の第1の端部110の第1の位置値と、丸太106の第2の端部112の第2の位置値とに基づいて長さ値438を求めることができる。
【0108】
516において、制御システム400などのプロセッサ機能付き装置が、丸太106のボードフィート値440などの値を求めることができる。例えば、ボードフィート値440は、丸太106の直径値に丸太106の長さ値を乗算して積値を求めることによって求めることができる。その後、この積値をボードフィートチャート内のエントリと比較して丸太のボードフィート値440を特定する。いくつかの実装では、ボードフィート値440を求めるために使用されるボードフィートチャートのタイプが、様々な基準又は検討事項に基づくことができる。例えば、いくつかの実装では、ボードフィートチャートが、丸太106を構成する樹種に少なくとも部分的に基づくことができる。このような樹種は、例えば丸太ベースの機械可読記号318に含まれる符号化情報に含めることができる。プロセッサ機能付き装置は、丸太106に関連するさらなる及び/又は別の値を求めることもできる。
【0109】
518において、制御システム400などのプロセッサ機能付き装置が、例えば顧客に出荷又は輸送すべき丸太106の流通用積荷を形成することができる。丸太の流通用積荷は流通記録432cにおいて指定することができ、例えば1又は2以上の丸太106で構成することができる。丸太106の流通用積荷における各丸太106は、丸太識別子434によって識別することができる。いくつかの実装では、流通記録432cを複数の丸太記録434aで構成することができる。いくつかの実装では、流通記録432cを、丸太記録434aへのポインタ及び/又は丸太識別子434のリストなどの、特定の丸太106を識別する情報の組で構成することができる。
【0110】
いくつかの実装では、丸太106の1又は2以上の流通用積荷を、顧客から受け取った注文に基づいて形成することができる。例えば、顧客は、設定期間内に一定のボードフィート量の材木を供給するように要求することがある。プロセッサ機能付き装置は、丸太106を、顧客によって要求されたボードフィート量を満たす流通用積荷に集約することができる。いくつかの実装では、プロセッサ機能付き装置が、異なる積荷107(例えば、異なるトレーラーからの積荷107)から丸太106を取り出して、注文を満たす丸太106の流通用積荷を形成することができる。いくつかの実装では、プロセッサ機能付き装置が、潜在的に異なる顧客からの材木のボードフィートに対する複数の要求を満たすことができる。このような実装では、プロセッサ機能付き装置が、各流通用積荷が各注文に関連する、丸太106の複数の流通用積荷を形成することができる。このような実装では、プロセッサ機能付き装置が、異なる基準を使用して丸太106の複数の流通用積荷を形成することができる。このような基準は、例えば1又は複数の特定の顧客によって要求された材木のボードフィートと最も密接に一致する流通用積荷を形成することを含むことができる。このような基準は、例えば複数の注文において要求された丸太106のボードフィートに最良に適合する丸太106の複数の流通用積荷を形成することを含むこともできる。
【0111】
520において、方法500は、例えば再び呼び出されるまで終了する。或いは、方法500を連続的又は反復的に繰り返し、或いはマルチスレッドプロセスの複数インスタンスとして実行することもできる。
【0112】
図6に、少なくとも1つの例示的な実装による、複数の丸太の別の計量方法600を示す。本明細書で説明する「左側」は、丸太106の第1の端部を意味し、「右側」は、丸太106の他端を意味する。このように、丸太106の「左側」及び「右側」は、丸太106の直径を撮像するための望ましい配置を提供する。方法600は、例えば丸太106の積荷107内の1又は2以上の丸太を計量するように作動する制御システム400などのプロセッサ機能付き装置を使用する。この方法の1又は2以上の実施形態では、左側データの取得及び処理から開始し、610において、丸太計量データを取得する位置に左側センサを動かす。次に、612において、丸太106の積荷107の左側からの複数のライダー画像からのライダーデータを取得する。614において、左側の複数のライダー画像からのライダーデータを処理して繋ぎ合わせる。また、616において、丸太106の積荷107の左側からのステレオデータを取得する。次に、618において、左側からのステレオカラー画像及び深度画像を処理する。
【0113】
方法600は620に進み、左側のライダー及びステレオの両方からの深度画像を融合させる。622において、左側の丸太位置を検出して丸太の総数を特定する。次に、624において、丸太106の積荷107を分割して左側の丸太106の直径(例えば、長軸及び短軸)を測定する。とりわけ、丸太計量システム及び方法の他の実装では、上述したライダー及びステレオ法の代わりに又はこれらに加えて、他の撮像及び/又はセンサ技術が使用される。
【0114】
次に、右側データの取得及び処理を参照すると、630において、丸太計量データを取得する位置に右側センサを動かす。とりわけ、いくつかの実施形態では、測定値及び画像を取得する前に左側センサ及び右側センサの両方が配置される。他の実施形態では、左側及び右側からの測定値及び画像の取得が順に行われる。左側及び右側からの測定値及び画像の取得を順に行う実施形態では、左側センサと右側センサとを同じセンサとすることができる。次に、632において、丸太106の積荷107の右側からの複数のライダー画像からのライダーデータを取得する。634において、右側の複数のライダー画像からのライダーデータを処理して繋ぎ合わせる。また、636において、丸太106の積荷107の右側からのステレオデータを取得する。次に、638において、右側からのステレオカラー画像及び深度画像を処理する。
【0115】
方法600は、640に進み、右側のライダー及びステレオの両方からの深度画像を融合させる。622において、右側の丸太位置を検出して丸太総数を特定する。次に、624において、丸太106の積荷107を分割して右側の丸太106の直径(例えば、長軸及び短軸)を測定する。
【0116】
650において、方法は、左側センサ及び右側センサからの測定値を融合させるステップを含む。654において、方法は、丸太106の左側端部と右側端部とを照合するステップを含む。658において、方法は、丸太106の長さを計算するステップを含む。最後に、660において、方法は、丸太計量データの取得及び分析結果を表示するステップを含む。
【0117】
本開示で説明した装置の少なくとも一部は、ハードウェア及び関連するソフトウェアを含む。例えば、典型的な電子装置は、1又は2以上のプロセッサと、説明した動作を実行するためにこれらのプロセッサ上で実行できるソフトウェアとを含む可能性が高い。本明細書で使用するソフトウェアという用語は、一般的に理解されている意味で使用するものであり、プログラム又はルーチン(サブルーチン、オブジェクト、プラグインなど)、及び機械又はプロセッサが使用できるデータを意味する。周知のように、コンピュータプログラムは、一般に機械可読記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を含む。本開示のいくつかの実施形態は、デジタルメモリなどの機械可読記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体に記憶された実行可能プログラム又は命令を含むことができる。いずれかの特定の実施形態において従来の意味での「コンピュータ」が必要であることは示唆していない。例えば、本明細書で説明したコンポーネントなどの装置では、組み込み型又はその他の様々なプロセッサを使用することができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、例えば集積回路マイクロプロセッサ内に配置されたRAM又はフラッシュメモリなどのように、所与のプロセッサに関連するメモリをプロセッサと同じ物理的装置に格納することができる(「オンボード」メモリ)。他の例では、メモリが、外部ディスクドライブ、ストレージアレイ、又はポータブルFLASHキーフォブなどの独立装置を含む。このような例では、メモリ及びデジタルプロセッサが、例えばI/Oポート及びネットワーク接続などによって互いに動作可能に結合され又は互いに通信する際に、メモリがデジタルプロセッサに「関連付けられ」た状態になることにより、メモリに記憶されたファイルをプロセッサが読み出すことができる。関連するメモリは、設計(ROM)又は許可設定によって「読み出し専用」とすることも、そうでないこともできる。他の例としては、以下に限定するわけではないが、WORM、EPROM、EEPROM、FLASHなどが挙げられる。これらの技術は、固体半導体デバイスに実装されることが多い。他のメモリは、従来の回転ディスクドライブなどの可動部品を含むことができる。このような全てのメモリは「機械可読」又は「コンピュータ可読」であり、本明細書で説明した機能を実装する実行可能命令を記憶するために使用することができる。
【0119】
「ソフトウェア製品」は、ソフトウェア製品に適切にアクセスできる好適な機械又はプロセッサが命令によって実装されたプロセスを実施する命令を実行できるように、一連の実行可能命令が機械可読形態で記憶されたメモリデバイス意味する。ソフトウェア製品は、ソフトウェアの配布に使用されることもある。本明細書で要約したものを制限なく含むあらゆるタイプの機械可読メモリを使用してソフトウェア製品を形成することができる。とは言うものの、電子送信(「ダウンロード」)を介してソフトウェアを配信できることも知られており、この場合、通常は、送信の送信側又は受信側、或いはこれらの両方に対応するソフトウェア製品が存在するようになる。
【0120】
本出願は、2018年9月17日に出願された米国仮特許出願第62/732433号に対する優先権の利益を主張するものであり、この出願はその内容全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0121】
上述した様々な実施形態を組み合わせてさらなる実施形態を提供することもできる。以上、本明細書では例示を目的として具体的な実施形態を説明したが、本教示の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な修正を行うことができると理解されるであろう。従って、特許請求の範囲は、開示した実施形態によって限定されるものではない。
自動丸太計量システム及び関連する方法を開示する。これらのシステム及び方法では、1又は2以上のイメージャが、複数の丸太のそれぞれの第1の端部及び/又は第2の端部の表現を取り込み、取り込んだ表現を使用して複数の丸太を計量することができる。取り込んだ表現を使用して、丸太の各端部の直径値を求めることができる。各取り込んだ端部の相対的位置値を求め、これを使用して各丸太の長さを形成することができる。画像に取り込まれた情報を使用して、各丸太の樹木のタイプ又は種類を識別する。少なくとも1つの直径値と求められた丸太長さとを乗算し、結果として得られた積を丸太計量チャート内の値と比較して丸太のボードフィート値を求めることができる。複数の丸太のボードフィート値を使用して、流通用の丸太の積荷を形成することができる。