【実施例】
【0033】
以下、本発明の一実施例に係るシャッター装置1について、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施例において、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。
【0034】
また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。
【0035】
また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
【0036】
図1は、開閉方向規制機構10を適用した手動式のシャッター装置1を示す一部切欠正面図である。
図2は、開閉方向規制機構10を示す分解斜視図である。
図3は、
図1のA−A線一部省略断面図である。
図4は、
図2のフランジ11を示す左側面図である。
図5は、
図2のブラケット12、2ウェイクラッチ13及び回転ダンパ14を示す右側面図である。
図6は、
図1のB−B線断面図である。
【0037】
シャッター装置1は、車庫や店舗等の大面積の開口部を上下に昇降して開閉するものである。シャッター装置1は、上下に昇降可能なスラット2と、スラット2を巻き取る巻取部材3と、巻取部材3の回転中心に配置された固定軸4と、を備えている。スラット2、巻取部材3及び固定軸4を収容する収容スペース5は、収容カバー5aで覆われており、風雨に曝されることなく保護されている。
【0038】
スラット2は、上下に隣接して配置されたスラット部材2aが搖動軸2bを介してヒンジ結合されて構成されている。スラット2の上端は、巻取部材3に結合されており、巻取部材3の外周に巻き取られる構成になっている。スラット2の両端は、左右に立設されたガイドレール6の図示しない摺動溝内に収容されており、スラット2の昇降に伴うバタつきが抑制されるようになっている。
【0039】
巻取部材3は、略円筒状に形成されている。具体的には、巻取部材3は、水平方向に延伸された4本のシャフト3aと、支持軸4に圧入嵌合されたベアリング3b、3cと、シャフト3aの一方端に接合されるとともにベアリング3bに外装されたホイール3dと、シャフト3aの他方端に接合されるとともにベアリング3cに外装されたホイール3eと、で構成されている。これにより、巻取部材3が巻取方向(開方向)D1に回転駆動されると、スラット2が巻取部材3に巻き取られて上昇し、巻取部材3が反巻取方向(閉方向)D2に回転駆動されると、スラット2が送り出されて下降するようになっている。なお、シャフト3aの本数は、4本に限定されるものではなく、2〜3本でも、5本以上であっても構わない。
【0040】
固定軸4は、左右のガイドレール6の上部にそれぞれ設けられたシャッターブラケット7間に架設されており、固定軸4の両端は、それぞれシャッターブラケット7に固定支持されている。固定軸4には、トーションスプリング(ねじりコイルバネ)8が巻回されている。
【0041】
トーションスプリング8は、巻取部材3内に収容されている。トーションスプリング8の一方端は、ホイール3dに固定されており、他方端は、固定軸4に固定されている。トーションスプリング8は、ホイール3d対して巻取方向D1に付勢するようになっている。これにより、僅かな力でスラット2を上昇させることができる。
【0042】
次に、開閉方向規制機構10の構造について、図面に基づいて説明する。開閉方向規制機構10は、固定軸4の端部に固着されたフランジ11と、フランジ11に隣接して配置されたブラケット12と、ブラケット12の側面に設けられた2ウェイクラッチ13と、を備えている。
【0043】
フランジ11のブラケット12と対向する対向面11aには、内歯車11bが形成されている。フランジ11は、円板状に形成されており、ボルト孔11cに螺挿されたボルトBの先端が固定軸4に食い込むことにより、フランジ11が固定軸4に固着される。なお、符号11dは、固定軸4を挿通する挿通孔である。
【0044】
ブラケット12は、円筒状に形成されており、中央の孔部12aにホイール3dの小径部3d’が挿通されている。ブラケット12のフランジ11と対向する一方側面12bには、2ウェイクラッチ13が設けられている。ブラケット12の他方側面12cには、ホイール3dと接合されている。したがって、ブラケット12は、ホイール3dを介して巻取部材3と一体で回転するようになっている。
【0045】
2ウェイクラッチ13の入力軸13aには、クラッチ用遊星外歯車13bが設けられている。クラッチ用遊星外歯車13bは、フランジ11の内歯車11bと噛合可能になっている。ブラケット12がフランジ11に対して相対的に回転駆動されると、フランジ11の内歯車11aと2ウェイクラッチ13のクラッチ用遊星外歯車13bとが噛み合い、2ウェイクラッチ13の入力軸13aが回転する。
【0046】
2ウェイクラッチ13は、公知の構成であり、巻取部材3の巻回方向D1に沿った回転(正転)と巻取部材3の反巻回方向D2に沿った回転(逆転)の何れか一方を許容し、他方を制限するものである。2ウェイクラッチ13が制限する回転方向(ロック方向)は、既に回転が制限されている方向に所定閾値以上の外力が付与されることにより、任意に切換可能である。2ウェイクラッチ13の駆動方式として、摩擦切換式又は電気切換式が知られており、本発明でも何れを採用しても構わない。前者であれば、低コストで導入することができる。
【0047】
開閉方向規制機構10は、回転ダンパ14を更に備えている。回転ダンパ14は、ブラケット12の一方側面12bに設けられている。回転ダンパ14の入力軸14aには、フランジ11の内歯車11bと噛合可能なダンパ用遊星外歯車14bが設けられている。回転ダンパ14は、公知の構成から成り、ダンパ用遊星外歯車14bを介して入力された入力軸14aの回転運動を制動する。回転ダンパ14は、例えば、入力軸14aの回転をオイルの粘性抵抗で制動するオイルダンパ等である。回転ダンパ14は、少なくとも、巻取部材3が巻取方向D1に回転する際に巻取部材3を減速させる無限回転ダンパが好ましい。回転ダンパ14に双方向無限回転ダンパを採用すれば、スラット2の昇降が制動されて、スラット2が緩やかに昇降される。また、回転ダンパ14に一方向無限回転ダンパを採用すれば、スラット2の上昇が制動されて、スラット2が緩やかに上昇されると共に、スラット2を下す際にスラット2の下降を制動する力(ダンパ力)が付与されないため軽い力で操作することができる。
【0048】
2ウェイクラッチ13及び回転ダンパ14は、固定軸4の軸方向から視て、固定軸4まわりに同心円上に配置されている。なお、開閉方向規制機構10に設けられる回転ダンパ14の設置個数は、1つに限定されるものではなく、2つ以上であっても構わない。回転ダンパ14を2つ設ける場合には、2ウェイクラッチ13を挟むように、回転ダンパ14が配置されるのが好ましい。
【0049】
2ウェイクラッチ13の側面13c及び回転ダンパ14の側面14cは、固定軸4の径方向から視て略面一に形成されている。これにより、クラッチ用遊星外歯車13b及び内歯車11bの噛み合い位置並びにダンパ用遊星外歯車14bと内歯車11bとの噛み合い位置が固定軸4の軸方向に位置ズレすることが抑制されるため、ブラケット12がフランジ11に対して略一定の位置で回転運動することができる。
【0050】
なお、開閉方向規制機構10は、上述した構成に限定されるものではなく、例えば、フランジ11が巻取部材3と一体に可能に設けられ、ブラケット12が固定軸4に固着されたものであっても構わない。また、内歯車11bの代わりにブラケット11の外周に図示しない外歯車を刻設し、この外歯車とクラッチ用遊星外歯車13b及びダンパ用遊星外歯車14bとを噛合可能な構成であっても構わない。
【0051】
次に、開閉方向規制機構10の作用について説明する。
図7(a)〜(d)は、開閉方向規制機構10の作用を示す一部切欠正面図である。なお、以下では、摩擦切換式の2ウェイクラッチ13を用いた場合を例に説明する。
【0052】
スラット2が巻取部材3に巻き取られた状態では、
図7(a)に示すように、2ウェイクラッチ13が巻取部材3の反巻取方向D2に沿った回転を制限する逆転阻止状態であり、且つ、トーションスプリング8の付勢力F1によって、巻取部材3には、巻取方向D1へのトルクが常に付与されているため、クラッチ用遊星外歯車13bが内歯車11bを噛み進むことが制限され、巻取部材3の反巻取方向D2への回転駆動は制限されている。
【0053】
図7(b)に示すように、スラット2が巻取部材3に巻き取られた状態から、所定閾値以上の反巻取方向D2の外力F2が巻取部材3に付与されると、2ウェイクラッチ13の逆転阻止状態が解除され、巻取部材3の巻取方向D1に沿った回転を制限する正転阻止状態に移行し、巻取部材3の反巻取方向D2への回転駆動が可能となる。これにより、2ウェイクラッチ13のクラッチ用遊星外歯車13b及び回転ダンパ14のダンパ用遊星外歯車14bが自転しながら、2ウェイクラッチ13及び回転ダンパ14が入力軸4まわりに反巻取方向D2に沿って公転することにより、スラット2を降下させることができる。
【0054】
次に、スラット2を任意の位置で停止させる場合には、スラット2を停止させたい位置で、スラット2を降下させる外力F2を取り除く。これは、
図7(c)に示すように、トーションスプリング8の付勢力F1による巻取方向D1へのトルクが作用すると共に、2ウェイクラッチ13が巻取部材3の正転を制限するため、スラット2は外力F1が取り除かれた位置で停止するためである。
【0055】
スラット2を一時停止状態から再び降下させる場合には、2ウェイクラッチ13は正転阻止状態であるから、反巻取方向D2の外力を付与するだけでスラット2を再び降下させることができる。
【0056】
スラット2を一時停止状態から上昇させる場合には、
図7(d)に示すように、巻取部材3の巻取方向D1に所定閾値以上の外力F3が付与されると、2ウェイクラッチ13の正転阻止状態が解除されて、逆転阻止状態に移行する。そして、2ウェイクラッチ13の正転阻止状態解除後は、トーションスプリング8の付勢力F1により、2ウェイクラッチ13のクラッチ用遊星外歯車13b及び回転ダンパ14のダンパ用遊星外歯車14bが自転しながら、2ウェイクラッチ13及び回転ダンパ14が入力軸4まわりに巻取方向D1に沿って公転し、巻取部材3は巻取方向D1に回転駆動されることにより、スラット2を自動で上昇させることができる。
【0057】
また、回転ダンパ14は、トーションスプリング8が巻取部材3に付与する付勢力によってダンパ用遊星外歯車、巻取部材3が過剰に加速することを抑制する。例えば、巻取部材3の正転を制動する一方向無限回転ダンパを設置した場合には、スラット2の上昇動作が緩衝され、スラット2を静かに上昇させることができる。また、巻取部材3の正転及び逆転を制動する双方向無限回転ダンパを設置した場合には、スラット2の昇降が緩衝され、スラット2を静かに昇降させることができる。
【0058】
このようにして、本発明に係る開閉方向規制機構10は、2ウェイクラッチ13が回転を許容する方向に向かって巻取部材3に外力が付与されることにより、クラッチ用遊星外歯車13bが固定軸4まわりに公転し、巻取部材3及びブラケット12が固定軸4まわりに回転するため、スラット2を昇降させることができる。一方、2ウェイクラッチ13が回転を阻止する方向に向かって巻取部材3に外力が付与される場合には、クラッチ用遊星外歯車13bが固定軸4まわりに公転することが妨げられ、巻取部材3及びブラケット12の固定軸4まわりの回転が阻止されるため、スラット2の昇降が阻止される。また、2ウェイクラッチ13が許容するクラッチ用遊星外歯車13bの回転方向、即ち2ウェイクラッチ13の逆転阻止状態及び正転阻止状態は任意に切換自在なため、スラット2の上昇途中又は下降途中の何れであっても、スラット2を停止させることができる。
【0059】
次に、本発明の一実施例に係る吊引戸装置20について、図面に基づいて説明する。
図8は、開閉方向規制機構30を適用した手動式の吊引戸20を示す模式図である。
図9は、開閉方向規制機構30を示す要部拡大図である。
【0060】
吊引戸装置20は、住居や病室等の出入口を水平方向にスライドして開閉するものである。吊引戸装置20は、略水平に設けられた吊りレール21と、吊りレール21に吊設された吊引戸22と、を備えている。
【0061】
吊りレール21は、出入口の上部に設けられ、水平方向に延伸されている。吊りレール21は、吊引戸22が閉じる閉方向D3に向かって僅かに下がるように傾斜している。吊りレール21には、ラック21a及び走行面21bが形成されている。
【0062】
吊引戸22の上部左右端には、吊りレール21の走行面21b上を走行可能なライナー22aが設けられている。
【0063】
開閉方向規制機構30は、吊引戸22の上部に配置されている。開閉方向規制機構30は、吊引戸22の上端に配置されたベース部材31と、ベース部材31の側面に配置された2ウェイクラッチ32と、を備えている。
【0064】
ベース部材31は、矩形状に形成されおり、吊引戸22の上端に接合され、吊引戸22と一体となってスライドするようになっている。
【0065】
2ウェイクラッチ32は、ベース部材31の吊りレール21と対向する対向面31aに設けられている。2ウェイクラッチ32の入力軸32aには、吊りレール21のラック21aと噛合可能なクラッチ用ピニオン32bが設けられている。吊引戸22及びベース部材31が吊りレール21に対して相対的にスライドすると、吊りレール21のラック21aと2ウェイクラッチ32のクラッチ用ピニオン32bとが噛み合い、2ウェイクラッチ32の入力軸32aが回転する。
【0066】
2ウェイクラッチ32は、公知の構成であり、吊引戸22が閉じる閉方向D3に沿ったスライド(閉動作)と吊引戸22が開く開方向D4に沿ったスライド(開動作)の何れか一方を許容し、他方を制限するものである。2ウェイクラッチ32が制限するスライドの向き(ロック方向)は、既にスライドが制限されている方向に所定閾値以上の外力が付与されることにより、任意に切換可能である。2ウェイクラッチ32の駆動方式として、摩擦切換式又は電気切換式が知られており、本発明でも何れを採用しても構わない。前者であれば、低コストで導入することができる。
【0067】
また、開閉方向規制機構30は、2ウェイクラッチ32と隣り合うようにベース部材31の対向面31aに配置された回転ダンパ33を更に備えている。回転ダンパ33の入力軸33aに設けられたダンパ用ピニオン33bは、吊りレール21のラック21aと噛合可能になっている。回転ダンパ33は、例えば、入力軸33aの回転をオイルの粘性抵抗で制動するオイルダンパ等である。回転ダンパ33は、少なくとも、吊引戸22の閉方向D3へのスライドを減速させる無限回転ダンパが好ましい。回転ダンパ33に双方向無限回転ダンパを採用すれば、吊引戸22の開閉が制動されて、吊引戸22が緩やかに開閉される。また、回転ダンパ33に一方向無限回転ダンパを採用すれば、吊引戸22の閉動作が制動されて、吊引戸22が緩やかに閉じる。
【0068】
次に、開閉方向規制機構30の作用について説明する。
図10(a)〜(d)は、開閉方向規制機構30の作用を示す模式図である。なお、以下では、摩擦切換式の2ウェイクラッチ32を用いた場合を例に説明する。
【0069】
吊引戸22が閉じた状態では、
図10(a)に示すように、2ウェイクラッチ32が吊引戸22の開方向D4に沿ったスライドを制限する開動作阻止状態であり、且つ、吊引戸22には閉方向D3への自重F4が作用しており、クラッチ用ピニオン32bがラック21aを噛み進むことが制限され、吊引戸22の開方向D4へのスライドが制限されている。
【0070】
図10(b)に示すように、吊引戸22が閉じた状態から、所定閾値以上の開方向D4の外力F5が吊引戸22に付与されると、2ウェイクラッチ32の開動作阻止状態が解除され、吊引戸22の閉方向D3に沿ったスライドを制限する閉動作阻止状態に移行し、吊引戸22の開方向D4へのスライドが可能となる。これにより、吊引戸22を開くことができる。
【0071】
次に、吊引戸22を任意の位置で停止させる場合には、吊引戸22を停止させたい位置で、吊引戸22に作用する外力F5を取り除く。これは、
図10(c)に示すように、吊引戸22には自重F4が作用すると共に、2ウェイクラッチ32は吊引戸22の閉動作を制限するため、吊引戸22は外力が取り除かれた位置で停止するためである。
【0072】
吊引戸22を一時停止状態から再び開く場合には、2ウェイクラッチ32は閉動作阻止状態であるから、吊引戸22に開方向D4の外力Fが付与されるだけで吊引戸22を再び開くことができる。
【0073】
吊引戸22を一時停止状態から閉じる場合には、
図10(d)に示すように、所定閾値以上の閉方向D3の外力F6が吊引戸22に付与されると、2ウェイクラッチ32の閉動作阻止状態が解除されて、開動作阻止状態に移行する。そして、2ウェイクラッチ32の閉動作阻止状態解除後は、吊引戸22の自重F4により、吊引戸22を自動的に閉方向D3にスライドさせることができる。
【0074】
また、回転ダンパ33は、吊引戸22が過剰に加速することを抑制する。例えば、吊引戸22の閉方向D3へのスライドを制動する一方向無限回転ダンパを設置した場合には、吊引戸22の閉動作が緩衝され、吊引戸22を静かに閉じることができる。また、吊引戸22の開方向D3及び閉方向D4へのスライドを制動する双方向無限回転ダンパを設置した場合には、吊引戸22の開閉が緩衝され、吊引戸22を静かに開閉させることができる。
【0075】
このようにして、本発明に係る開閉方向規制機構30は、2ウェイクラッチ32がクラッチ用ピニオン32bの自転を許容する方向に向かって吊引戸22に外力が付与されることにより、2ウェイクラッチ32のクラッチ用ピニオン32bが吊りレール21のラック21aと噛み合って進むため、吊引戸22を開閉させることができる。一方、2ウェイクラッチ32がクラッチ用ピニオン32bの自転を阻止する方向に向かって吊引戸22に外力が付与される場合には、吊りレール21に対する吊引戸22の相対的なスライドが阻止されるため、吊引戸22のスライドが妨げられる。また、2ウェイクラッチ32が許容するクラッチ用ピニオン32bの回転方向、即ち2ウェイクラッチ32の開阻止状態及び閉阻止状態は任意に切換自在なため、吊引戸22の開動作中又は閉動作中の何れであっても、吊引戸22を停止させることができる。
【0076】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。