特許第6828977号(P6828977)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6828977
(24)【登録日】2021年1月25日
(45)【発行日】2021年2月10日
(54)【発明の名称】ケーブル管理装置
(51)【国際特許分類】
   F16B 7/20 20060101AFI20210128BHJP
   F16L 3/00 20060101ALI20210128BHJP
   F16B 2/20 20060101ALI20210128BHJP
【FI】
   F16B7/20 C
   F16L3/00 Z
   F16B2/20 A
【請求項の数】6
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2017-533422(P2017-533422)
(86)(22)【出願日】2016年2月10日
(65)【公表番号】特表2018-510295(P2018-510295A)
(43)【公表日】2018年4月12日
(86)【国際出願番号】US2016017414
(87)【国際公開番号】WO2016140786
(87)【国際公開日】20160909
【審査請求日】2019年1月30日
(31)【優先権主張番号】62/127,241
(32)【優先日】2015年3月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/923,377
(32)【優先日】2015年10月26日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505379467
【氏名又は名称】サンパワー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リポール アグロ、ヴィセント
(72)【発明者】
【氏名】ウェアーズ、ブライアン、エス.
(72)【発明者】
【氏名】グルシュコウィッツ、タイラー
【審査官】 保田 亨介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−192520(JP,A)
【文献】 米国特許第04074885(US,A)
【文献】 特開2012−117642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B2/00−2/26
7/00−7/22
F16L3/00−3/26
H02G3/22−3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが第1の支持継手と第2の支持継手との間に延在する一対の支持部分と、各支持部分の前記第2の支持継手から上向きに延在する保持部分とを含むケーブル保持体と、
一対のクリップ部分であって、各クリップ部分は、それぞれの上側接触面及びそれぞれの下側接触面を有する、一対のクリップ部分と、
一対のアームであって、各アームは、各支持部分の前記第1の支持継手から、それぞれのクリップ部分のそれぞれの接触継手まで延在する、一対のアームと、
を備え、
前記上側接触面は、上側接触軸に沿って整列しており、前記下側接触面は、下側接触軸に沿って整列しており、前記上側接触軸は、前記一対のアームが自由状態にあるとき、前記下側接触軸より下にあり、前記上側接触軸は、前記一対のアームが偏向状態にあるとき、前記下側接触軸より上にあり、
前記偏向状態において、前記それぞれの上側接触面と前記それぞれの下側接触面との間にフレームレールがクリップ留めされ、
各アームが、各支持部分の前記第1の支持継手から上向きに延在することにより、前記一対のアームが前記保持部分とほぼ同じ方向に延在し、
前記一対のアームは、前記一対のアームを互いに近づける力が作用させられると、前記自由状態の形状から前記偏向状態の形状へと構成される
ケーブル支持クリップ。
【請求項2】
それぞれが第1の支持継手と第2の支持継手との間に延在する一対の支持部分と、各支持部分の前記第2の支持継手から上向きに延在する保持部分とを含むケーブル保持体と、
一対のクリップ部分であって、各クリップ部分は、それぞれの上側接触面及びそれぞれの下側接触面を有する、一対のクリップ部分と、
一対のアームであって、各アームは、各支持部分の前記第1の支持継手から、それぞれのクリップ部分のそれぞれの接触継手まで延在する、一対のアームと、
を備え、
前記上側接触面は、上側接触軸に沿って整列しており、前記下側接触面は、下側接触軸に沿って整列しており、前記上側接触軸は、前記一対のアームが自由状態にあるとき、前記下側接触軸より下にあり、前記上側接触軸は、前記一対のアームが偏向状態にあるとき、前記下側接触軸より上にあり、
前記偏向状態において、前記それぞれの上側接触面と前記それぞれの下側接触面との間にフレームレールがクリップ留めされ、
各アームが、各支持部分の前記第1の支持継手から上向きに延在することにより、前記一対のアームが前記保持部分とほぼ同じ方向に延在し、
ケーブルチャネルが、前記一対のアームと、前記一対の支持部分と、前記保持部分との間に画定され
前記一対のアーム又はクリップ部分のうちの1又は複数は、1本のワイヤの区画であり、
前記クリップ部分は、それぞれの端部を含み、前記1本のワイヤは、それぞれの前記端部のうちの第1の端部からそれぞれの前記端部のうちの第2の端部まで、前記クリップ部分、前記一対のアーム、及び前記ケーブル保持体を通って延在し、
前記上側接触面は、前記クリップ部分のそれぞれの前記端部にある、ケーブル支持クリップ。
【請求項3】
第2のケーブルチャネルが、前記ケーブルチャネルと直交しており、そして前記一対のアームと、前記一対の支持部分と、前記保持部分との間に画定されている、請求項2に記載のケーブル支持クリップ。
【請求項4】
前記1本のワイヤは、1〜5mmの範囲の直径を有するばねワイヤを含む、請求項2又はに記載のケーブル支持クリップ。
【請求項5】
前記一対のクリップ部分の前記それぞれの上側接触面と前記それぞれの下側接触面との間にクリップ対象物が挿入される方向は、互いに同じである、請求項1からの何れか一項に記載のケーブル支持クリップ。
【請求項6】
光起電モジュールシステムであって、
フレームレール及びケーブルと、
前記光起電モジュールシステムに結合される請求項1からの何れか一項に記載のケーブル支持クリップと
を備え、
前記ケーブル支持クリップは、前記光起電モジュールシステムの前記フレームレールの下で、前記フレームレールに沿って前記ケーブルのルートを定めるように構成される
光起電モジュールシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照) 本出願は、2015年10月26日に出願された先行の同時係属中の米国非仮特許出願第14/923,377号の優先権の利益を主張し、この非仮特許出願は、2015年3月2日に出願された先行の同時係属中の米国仮特許出願第62/127,241号の優先権の利益を主張し、これらの出願の開示全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
太陽電池として公知の光起電(PV)セルは、太陽放射を電気エネルギーに変換するための周知の装置である。PVセルは、日光を電気に変換するために使用され得るPVパネルに組み込むことができる。いくつかのPVパネルがPVモジュールシステムに含まれ得、そして、エネルギー変換を最大化するために、そのパネルは、一般的に、支持面、例えば建物の屋根、に取り付けられて太陽に向かって傾けられる。PVパネルによって生成された電気は、PVパネルからPVモジュールシステムの電気構成要素、例えば1又は複数のインバータ、までワイヤ及びケーブルによって伝送され得る。したがって、PVモジュールシステムは、相当な配線を必要とし得る。例えば、設置されているPVパネルの各々は、連鎖全体が結合装置及び/又はインバータに接続されるまで、隣接するものに接続し得る。PVモジュールシステムの配線は、適切な配置決めを必要とする。なぜなら、配線は外部構造、例えば屋根、から絶縁されなければならず、そして、緩んだ、垂れ下がった又は弛んだ配線は危険であり得るからである。したがって、PVパネルの多くの列を有するPVモジュールシステムは、相当な量のケーブル取り付け材料及び取り付け時間を必要とし得、そのことは、結果としてPVモジュールシステムを設置するためのコストのかなりの部分を占めることになり得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】本開示の実施形態に従う光起電(PV)モジュールシステムの斜視図である。
【0004】
図2A】本開示の実施形態に従うフレームレールの斜視図である。
【0005】
図2B】本開示の実施形態に従うフレームレールの断面図である。
【0006】
図3】本開示の実施形態に従うケーブル管理装置を有するPVモジュールシステムの側面図である。
【0007】
図4】本開示の実施形態に従うケーブル管理装置を有するPVモジュールシステムの部分斜視図である。
【0008】
図5】本開示の実施形態に従うケーブル支持クリップの斜視図である。
【0009】
図6A】本開示の実施形態に従う、自由状態及び偏向状態にあるケーブル支持クリップの正面図である。
図6B】本開示の実施形態に従う、自由状態及び偏向状態にあるケーブル支持クリップの正面図である。
【0010】
図7A】本開示の実施形態に従う、自由状態及び偏向状態にあるケーブル支持クリップの側面図である。
図7B】本開示の実施形態に従う、自由状態及び偏向状態にあるケーブル支持クリップの側面図である。
【0011】
図8】本開示の実施形態に従う、ケーブルを長手方向ケーブルチャネル内に保持するケーブル支持クリップの側面図である。
【0012】
図9】本開示の実施形態に従う、ケーブルを横断方向ケーブルチャネル内に保持するケーブル支持クリップの側面図である。
【0013】
図10】本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの斜視図である。
【0014】
図11】本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの横断面図である。
【0015】
図12】本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの縦断面図である。
【0016】
図13】本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの底面図である。
【0017】
図14】本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの斜視図である。
【0018】
図15】本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの横断面図である。
【0019】
図16】本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの平面図である。
【0020】
図17】本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの縦断面図である。
【0021】
図18】本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイの蓋の斜視図である。
【0022】
図19】本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの斜視図である。
【0023】
図20】本開示の実施形態に従う連結されたトラフの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の発明を実施するための形態は、本質的に単に例示的であり、主題の実施形態又はこのような実施形態の適用及び使用を限定することは意図されていない。「典型的」という語は、本明細書で使用するとき、「実施例、実例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味する。本明細書で典型的として説明される実装形態はいずれも、必ずしも他の実装形態よりも好ましいか又は有利なものとして解釈されるべきではない。更には、前述の「技術分野」、「背景技術」、「発明の概要」、又は以下の「発明を実施するための形態」で提示される、明示又は暗示されるいずれの理論によっても、束縛されることを意図するものではない。
【0025】
本明細書は、「一実施形態」又は「ある実施形態」への言及を含む。「一実施形態では」又は「ある実施形態では」という語句の出現は、必ずしも、同じ実施形態を指すものではない。特定の機能、構造、又は特性を、本開示と矛盾しない任意の好適な方式で組み合わせることができる。
【0026】
用語以下の段落は、本開示(添付の「特許請求の範囲」を含む)で見出される用語に関する、定義及び/又は文脈を提供する。
【0027】
「備える」。この用語は、オープンエンド型である。この用語は、添付の「特許請求の範囲」で使用されるとき、付加的な構造又は段階を排除するものではない。
【0028】
「〜ように構成された」。様々なユニット又は構成要素が、1又は複数のタスクを実行する「ように構成された」として記述又は請求されることがある。そのような文脈では、「〜ように構成された」は、それらのユニット/構成要素が、動作中にそのタスク又はそれらのタスクを実行する構造を含むことを示すことによって、その構造を含意するために使用される。それゆえ、ユニット/構成要素は、指定のユニット/構成要素が現時点で動作可能ではない(例えば、オン/アクティブではない)場合であっても、そのタスクを実行するように構成されていると言うことができる。ユニット/回路/構成要素が、1又は複数のタスクを実行する「ように構成された」と記載することは、そのユニット/構成要素に関して、米国特許法第112条第6項が適用されないことを、明示的に意図するものである。
【0029】
「第1の」、「第2の」など。これらの用語は、本明細書で使用するとき、それらが前に置かれる名詞のための指標として使用されるものであり、いずれのタイプの(例えば、空間的、時間的、論理的などの)順序付けも暗示するものではない。例えば、「第1の」位置への言及は、この位置が順序において最初の位置であることを必ずしも意味しない。それよりも、用語「第1の」は、この位置を別の位置(例えば、「第2の」位置)と区別するために使用される。
【0030】
「結合された」−以下の説明は、要素又はノード又は機能同士が「結合された」ことを指す。「結合された」とは、本明細書で使用するとき、明示的に別段の定めがある場合を除き、1つの要素/ノード/機能が、別の要素/ノード/機能に、直接的又は間接的に接合される(又は、それと直接的若しくは間接的につながる)ことを意味するものであり、これは、必ずしも機械的なものではない。
【0031】
更には、特定の用語法はまた、以下の説明において参照目的のためにのみ使用される場合があり、それゆえ、限定的であることを意図されていない。例えば、「上側」、「下側」、「より上」、「より下」、「の前に」及び「後方に」などの用語は、参照される図面内での方向を指す。「表側」、「裏側」、「後方」、「側面」、「外側」、「内側」、「左側」及び「右側」などの用語は、議論されている構成要素について記述する本文及び関連図面の参照によって明らかにされる、一貫性はあるが任意である基準枠内での、構成要素の部分の向き及び/又は位置を記述するか、あるいは構成要素間の相対的な向き及び/又は位置を記述するものである。そのような用語は、具体的に上述された語、それらの派生語、及び類似の意味の語を含み得る。
【0032】
「抑制する」−本明細書で使用するとき、抑制する、とは、効果を低減又は最小化することを説明するために使用される。構成要素又は機能が、作用、動作、又は条件を抑制するとして説明される場合、それは、完全に、その結果若しくは成果、又は将来の状態を完全に阻止し得るものである。更に、「抑制する」はまた、さもなければ生じ得るであろう成果、性能、及び/又は効果を、低減又は減少させることも指すことができる。したがって、構成要素、要素、又は機能が、結果又は状態を抑制するとして言及される場合、これらの構成要素、要素、又は機能は、その結果又は状態を完全に阻止又は排除する必要はない。
【0033】
多数の太陽電池パネルを有する太陽光発電装置に関連して議論されるとはいえ、本明細書で説明される、フレームを有する各パネル、ケーブル管理装置及び技術は、決して限定されるものではないが、風又は太陽熱装置などの別の種類の分散型エネルギー発電設備にも等しく適用可能であり得る。いずれの設備も、本明細書で説明される進歩から利益を得る可能性がある。したがって、データセンター、通信用ラック、建物及び類似のワイヤ搭載構造又は装置もまた、下記のケーブル管理装置及び技術を採用することが可能である。
【0034】
PVモジュールシステムにおいてケーブル布線のルートを定めるための既存のケーブル取り付け材料は、ワイヤをPVモジュールシステムの構造部材に押し当てることによってワイヤを拘束するため、そしてそれらを建物の屋根より上で支持するための結束装置を含む。そのような結束装置は、一般的に外気条件に曝されると、経時的に脆くなって壊れる材料、例えばナイロン、からできている。したがって、結束装置は、単位当たり基準では安価であり得るが、故障した結束装置の手作業での交換のためのコストは経時的に高くなり得る。その上、結束装置は、閉鎖すると単一ループを形成し、その結果、全てのワイヤ構造交互作用を強制的に一つの拘束関係にする。そのような拘束関係が、ワイヤと構造部材との間の全ての結合に適切であるわけではない。例えば、ワイヤが構造部材の隅角部を通過する場合、結束装置は、強制的にワイヤを鋭く湾曲させることにより、構造部材の表面に追従させ得る。ワイヤのそのような鋭い曲がりは、ワイヤの寿命性能に悪影響を及ぼすことがある。したがって、容易に取り付けられ、そして低コストで耐候性の材料から製作されるケーブル管理装置を提供することにより、PVモジュールシステムの設置に伴う時間及びコスト、並びにシステムの生涯コストを低減できる。
【0035】
ある態様では、ケーブル支持クリップは、PVモジュールシステムのフレームレールに沿ってケーブルのルートを定めるために提供される。ケーブル支持クリップは、低コストで耐候性の材料であるばねワイヤから形成されてもよい。更に、ケーブル支持クリップは、クリップを自由状態から偏向状態まで偏向させることによってフレームレールに容易に取り付けられることにより、ケーブル支持クリップの接触面同士の間にフレームレールを捕捉し得る。そのため、ケーブル支持クリップは、PVモジュールシステムの設置に伴う時間及びコスト、並びにシステムの生涯コストを低減できる。
【0036】
ある態様では、ケーブル支持スタンドは、PVモジュールシステムのケーブルのルートを支持面、例えば屋根、より上に定めるために提供される。ケーブル支持スタンドは、リサイクルゴム材料、例えば低コストで耐候性の材料である自動車のリサイクルタイヤ、から形成されてもよい。更に、ケーブル支持スタンドは、支持面に容易に取り付けられ、そしてそれ自体の重量によって適所に保持され得る。ケーブルは、単純な挿入及び回転移動によってケーブル支持スタンドのケーブルチャネル内に置かれ得る。したがって、ケーブル支持スタンドは、PVモジュールシステムの設置に伴う時間及びコスト、並びにシステムの生涯コストを低減できる。
【0037】
ある態様では、ケーブル支持トレイは、PVモジュールシステムの支持面、例えば屋根の上に及び/又はPVモジュールの下に、ケーブルのルートを定めるために提供される。ケーブル支持トレイは、リサイクルゴム材料、例えば低コストで耐候性の材料である自動車のリサイクルタイヤ、から形成されたトラフを含んでもよい。更に、トラフは、支持面に容易に取り付けられ、そしてそれ自体の重量によって適所に保持され得る。ケーブルがケーブル支持トレイのケーブルチャネル内部に保護されるよう、ケーブルはトラフ内に置かれ得、蓋は締結具なしでトラフ上に置かれ得る。このため、ケーブル支持トレイは、PVモジュールシステムの設置に伴う時間及びコスト、並びにシステムの生涯コストを低減できる。
【0038】
上記の態様は、本明細書で開示されるケーブル管理装置によって実現され得る。以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、具体的な材料の管理体制及び構成要素の構造などの多くの具体的な詳細が述べられる。これらの具体的な詳細なしに、本開示の実施形態を実践することができる点が、当業者には明らかとなるであろう。別の例では、配線設置のためのコネクタ又は技術の具体的な種類などの周知の製作技術又は構成要素の構造は、本開示の実施形態を不必要に不明瞭にしないために詳細には説明されない。更には、図に示される様々な実施形態は、例示的な表現であって、必ずしも原寸に比例して描写されるものではないことを理解されたい。
【0039】
要約すると、PVモジュールシステムの配線又はケーブルのルートをPVモジュールフレームレールに沿って定めるために使用され得るケーブル支持クリップが本明細書において開示される。ある実施形態では、ケーブル支持クリップは、ケーブル保持体、及びケーブル保持体から一対のクリップ部分まで延在する一対のアームを含む。一対のクリップ部分は、アームによってケーブル保持体に結合されてもよく、そして、各クリップ部分は、それぞれの上側接触面と、それぞれの下側接触面とを含んでもよい。クリップ部分の上側接触面は、上側接触軸に沿って整列していてもよく、そして、下側接触面は、下側接触軸に沿って整列していてもよい。一対のアームは、上側接触軸が下側接触軸の下にある自由状態から、上側接触軸が下側接触軸より上にある偏向状態まで弾力的に偏向可能であってもよい。より詳細には、一対のアームが自由状態にあるとき、上側接触軸は下側接触軸より下にあってもよく、そして、一対のアームが偏向状態にあるとき、上側接触軸は下側接触軸より上にあってもよい。
【0040】
ケーブル支持クリップの1又は複数の部分は、1本のワイヤから形成されてもよい。例えば、ケーブル支持クリップは、第1の端部、例えば第1の上側接触面にある第1の端部から、第2の端部、例えば第2の接触面にある第2の端部まで延在する1本のばねワイヤから製作されてもよい。1本のワイヤは、ケーブル支持クリップの構造部分、例えばクリップ部分、アーム及び/又はケーブル保持体、を形成するいくつかの曲がりを通って延在してもよい。1本のワイヤは、低コスト材料である1本のばねワイヤであってもよく、そして1〜5mmの範囲の直径を有してもよい。ばねワイヤは、容易に所定の形状に曲げられ得る。例えば、ケーブル保持体は、アームから延在する支持部分と、支持部分から延在する保持部分とを含んでもよく、それらの全てが、ばねワイヤを所定の形状に曲げることによって容易に形成され得る。更に、ケーブル保持体は、ケーブル布線を、フレームレールに対して異なる方向でケーブル支持クリップに通すためのいくつかのケーブルチャネル、例えば長手方向に走る第1のケーブルチャネルとフレームレールに対して横断方向に第1のケーブルチャネルと直交して走る第2のケーブルチャネル、とを提供してもよい。
【0041】
また、要約すると、支持面、例えば屋根、より上にPVモジュールシステムの配線又はケーブルのルートを定めるために使用され得るケーブル支持スタンドが本明細書において開示される。ある実施形態では、ケーブル支持スタンドは、底面から鉛直方向に外れた上面を有する基部と、基部の上面から延在するいくつかの保持指部とを含む。保持指部は、第1の保持指部と第2の保持指部とを含んでもよく、これらの保持指部は、上面に対して直交する向きの平面に沿って延在する間隙によって互いに分離される。より詳細には、第1の保持指部は、第1の横方向面と第1の下側面とを含むように、角度の付いた又は曲線状の経路に沿って延在してもよい。同様に、第2の保持指部は、第2の横方向面と第2の下側面とを含むように、角度の付いた又は曲線状の経路に沿って延在してもよい。したがって、第1の保持指部は、ケーブルチャネルの一部分を上面より上に、そして上面と、第1の横方向面と、第1の下側面との間に画定し得る。第2の保持指部もまた、ケーブルチャネルの一部分を、上面より上に、そして上面と、第2の横方向面と、第2の下側面との間に画定し得る。ケーブルチャネルの第1の部分は、保持指部を互いに分離する間隙にわたって、第2の部分から長手方向に外れていてもよい。ある実施形態では、第1の横方向面と第2の横方向面が反対方向でケーブルチャネルに面することにより、ケーブルチャネル内に位置するケーブルは、横断方向荷重がケーブルに加わるとき、例えばケーブルがケーブル支持スタンド内で横向きに押されるか又は引かれるときに、保持指部のうちの少なくとも1つによって、ケーブルチャネル内部に保持されることになる。
【0042】
ある実施形態では、基部は、上面から底面のそれぞれの部分まで下向きに延在するいくつかの脚部を含む。脚部は、上面よりも下の基部に形成された排水空洞によって互いに分離され得る。更に、1又は複数の排水チャネルが、排水、例えば屋根を流れ落ちる雨水、がケーブル支持スタンド及び/又はその下を流れることを可能にするために、脚部同士の間の排水空洞から横方向外向きに延在してもよい。ある実施形態では、排水空洞は、中空壁によって画定され、そして、中空壁は、ケーブル支持スタンドの上側形状に適合可能であり得る。したがって、ケーブル支持スタンドは、別のケーブル支持スタンドの上に積み重ねられることにより、ケーブル支持スタンドを梱包して設置場所まで運搬することを容易にし得る。
【0043】
基部はまた、ケーブル布線の排水及び/又は取付けを可能にするために、上面に1又は複数の開口部を含んでもよい。例えば、基部は、上面から排水空洞まで延在する締結ポートを含んでもよい。したがって、局所的な基準を満たすために、ケーブル布線は、例えば締結ポート内部に締結されたUボルトを使用して、ケーブル支持スタンドに接続されてもよい。
【0044】
ケーブル支持スタンドは、モノリシック構造体として形成されてもよい。例えば、低コストで耐候性の材料であるリサイクルスチレン−ブタジエンゴム材料が、ケーブル支持スタンドの少なくとも基部及び保持指部を形成するために使用されてもよい。モノリシック構造は、複合構造を形成するために圧縮成形されてもよい。例えば、ケーブル支持スタンドの保持指部は、フック形状にされてもよい。すなわち、各保持指部は、曲線状のモノリシック構造体に沿って相互接続された柄部分と、曲げ部分と、先端部分とを含んでもよい。一例として、第1の拡張指部の柄部分は、上面から延在し、そして第1の横方向面を含んでもよく、更に、曲げ部分は、柄部分から延在し、そして第1の下側面を含んでもよい。先端部分は、柄部分の反対側の曲げ部分から延在してもよく、そして、ケーブルチャネルにわたって第1の横方向面に面する反対側の横方向面を含んでもよい。したがって、ケーブルは、横方向荷重を受けて、第1の横方向面及び反対側の横方向面によってケーブルチャネル内部に保持されてもよい。
【0045】
また、要約すると、PVモジュールシステムの支持面、例えば屋根、の上に及び/又はPVモジュールの下に、配線又はケーブルのルートを定めるために使用され得るケーブル支持トレイが本明細書において開示される。ある実施形態では、ケーブル支持トレイは、長手方向に延在する底壁と、底壁から上向きに延在する2つの横方向壁とを有するトラフを含む。より詳細には、第1の横方向壁は、底壁の第1の横方向縁部から第1の上側縁部まで上向きに延在してもよく、そして、第2の横方向壁は、底壁の第2の横方向縁部から第2の上側縁部まで上向きに延在してもよい。横方向壁は、それぞれの上側縁部に沿って互いに分離されたいくつかの突起を含んでもよい。例えば、第1の上側縁部から延在するいくつかの突起は、第1の切欠きによって長手方向に分離されてもよく、そして、第2の上側縁部から延在するいくつかの突起は、第2の切欠きによって長手方向に分離されてもよい。第1の切欠きと第2の切欠きとが、長手方向と直交する横断方向に互いに整列し得ることにより、PVモジュールフレームは、底壁より上のトラフの幅に及ぶ切欠きに挿入され得る。
【0046】
ある実施形態では、底壁は、トラフ内部に収容されたケーブル布線を近くのケーブル支持スタンドに向かって上向きに方向付けるように形成される。例えば、底壁は、支持面の平坦部分を有する中央区画と、支持面の曲線部分を有する1又は複数の端部区画とを含んでもよい。したがって、支持面に沿って走るケーブル布線は、端部区画で中央区画から離れる方に曲がることにより、近くのケーブル支持スタンドに向かって上向きに方向付けられ得る。曲線状の端部区画は、支持リブによって支持されてもよく、そして、その支持リブは、端部区画から支持面の平坦部分と整列した平面まで下向きに延在する。したがって、トラフは、屋根の上面に沿ったケーブル布線のルートを定めるための安定した支持を提供し得る。更に、トラフは、低コストで耐候性の材料であるリサイクルスチレン−ブタジエンゴム材料から形成されてもよい。
【0047】
ケーブル支持トレイは、トラフ内に収容されたケーブルの周りに水が溜まることを阻止する機能を含んでもよい。例えば、1又は複数の排水開口部が支持面を通って延在することにより、雨水がトラフを流れることを可能にし得る。選択的に、ケーブル支持トレイは、トラフに取り付けられるよう構成された蓋を含んでもよい。蓋は、横方向壁から延在する突起同士の間に嵌合するよう構成されたカバー部分を含んでもよい。より詳細には、カバー部分は、ある幅を有してもよく、その幅は、トラフの第1の突起と第2の突起との間の距離より小さくてもよい。1又は複数のタブが、カバー部分から横方向外向きに延在することにより、横方向壁の上側縁部に取り付けられてもよい。したがって、タブがトラフの上側縁部に取り付けられると、ケーブルチャネルが、カバー部分と、底壁と、横方向壁との間に画定されてもよい。したがって、蓋は、ケーブルチャネルへの雨水の侵入に対する障壁を提供し得る。
【0048】
トラフは、いくつかのケーブル支持トレイ同士の間の相互接続を可能にする機能を含んでもよい。例えば、連結機能が、トラフの端部から延在してもよく、そして、連結機能は、別のトラフの隣接した連結機能と噛み合うよう構成されてもよい。ある実施形態では、連結機能は、底壁から長手方向に延在する柄部分と、柄部分から横断方向に延在する曲げ部分とを含む。連結機能は、そのため、曲げ部分と底壁との間に連結アイを画定し得、そして、隣接した連結機能の対応する柄部分が、隣接したトラフを物理的に相互接続するために連結アイに嵌合し得る。
【0049】
図1を参照すると、本開示の実施形態に従う光起電(PV)モジュールシステムの斜視図が示されている。PVモジュールシステム100は、1又は複数のPVモジュール102を含んでもよい。各PVモジュール102は、モジュールフレーム106によって支持されたPVパネル104を含んでもよい。PVパネル104は、封入材料内に埋め込まれた1又は複数のPVセルを含むことができる。選択的に、PVモジュール102は、PVパネル104の上側及び/又は下側にある防護障壁、例えば1枚のガラス、を含んでもよい。モジュールフレーム106がPVパネル104の外縁部の周りに延在することにより、構造剛性をPVモジュール102に提供できる。
【0050】
図2Aを参照すると、本開示の実施形態に従うフレームレールの斜視図が示されている。モジュールフレーム106は、一部分が示されているフレームレール202を含んでもよく、そして、フレームレール202は、PVパネル104の横方向縁部に沿って長手方向に延在してもよい。より詳細には、フレームレール202は、アルミニウム押出品、例えば当該技術分野で既知のT型スロット状アルミニウム押出品、などの細長いフレーム部材であってもよい。長方形PVパネル104の場合、4つのフレームレール202が、PVモジュールフレーム106の4つのそれぞれの隅角部に接合されてもよい。
【0051】
図2Bを参照すると、本開示の実施形態に従うフレームレールの断面図が示されている。フレームレール202は、パネルの横方向縁部に沿ってPVパネル104を支持し得る。より詳細には、モジュールフレーム106は、スロットの形状であってもよい収容区画204を含んでもよく、そして、PVパネル104の外縁部への取付けを向上させるために、選択的に1又は複数の内部隆起206を含んでもよい。モジュールフレーム106はまた、横断方向にフレーム横方向壁から離れる方に、すなわちフレーム横方向壁210の押出し方向と直交して延在するへり部208を含んでもよい。
【0052】
図3を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル管理装置を有するPVモジュールシステムの側面図が示されている。PVモジュールシステム100は、外部構造又は支持面302、例えば建物の屋根、に取り付けられてもよい。屋根は、(示すように)概して水平であってもよく、そして、PVモジュール102は、最適な太陽エネルギー収集のためにPVパネル104が太陽に向かって傾くように取り付けられてもよい。
【0053】
PVモジュールシステム100の各PVモジュール102内部のPVセルは、背面、例えば下方のPVパネル104、の上の外部電気回路につながる配線を有する背面接触セルを含むことができる。別の種類のPVセルが、また、本明細書で開示された発明のメリットを損なうことなく使用されてもよい。例えば、PVセルは、シリコン薄膜、ノンシリコン素子(例えば、GaAsを含むIII―Vセルなど)などの薄膜技術を組み込んでもよい。したがって、添付図面に示されないが、いくつかの実施形態では、PVモジュール102は、PVパネル104に加えて、配線又は別の電気構成要素などの1又は複数の構成要素を含んでもよい。
【0054】
ある実施形態では、PVモジュールシステム100は、PVモジュール102とシステム電気構成要素、例えばインバータ304、との間でAC又はDC電気を伝送するために、薄肉のワイヤ導体及び/又はケーブル301などの配線及び/又はケーブル布線を含む。PVモジュールシステム100は、システム配線を外部構造302から絶縁するために、及び/又はPVモジュール102とインバータ304との間の所定の経路に沿って配線のルートを定めるために、1又は複数のケーブル管理装置を含んでもよい。例えば、PVモジュールシステム100は、1又は複数のケーブル301のルートをへり部208に沿って定めるためにフレームレール202に取り付けられ得るケーブル支持クリップ(図5)を含んでもよい。更に、PVモジュールシステム100は、ケーブル支持スタンド306を含んでもよく、このスタンドは、外部構造302の上に設置されることにより1又は複数のケーブル301のルートを外部構造302より上の所定の高さに定めることができる。同様に、PVモジュールシステム100は、1又は複数のケーブル支持トレイ308を含んでもよく、このトレイは、外部構造302の上に、及び/又は少なくとも部分的にPVモジュール102の下に設置されることにより、ケーブル301を外部構造302から電気的に絶縁しながら、1又は複数のケーブル301のルートを、外部構造302の上に及び/又はPVモジュール102の下に定めることができる。
【0055】
図4を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル管理装置を有するPVモジュールシステムの部分斜視図が示されている。下記のケーブル管理装置はまた、PVモジュールシステム100の外部で使用されてもよい。例えば、ケーブル管理装置は、PVモジュール102からインバータ304(図3)までの配線のルートを定めるために、実質的に分散型配線用ハーネスシステムとして使用されてよいが、ケーブル管理装置のうち1又は複数が、PVモジュールシステム100から外部電気端末(図示せず)までのケーブル301のルートを定めるために使用されてもよい。一例として、ケーブル支持スタンド306は、インバータ304と外部電気端末との間の地面より上方のケーブル301を電気的に絶縁するために使用されてもよい。
【0056】
図5を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持クリップの斜視図が示されている。ケーブル支持クリップ502は、PVモジュールフレーム106の一部分と係合するよう構成されてもよい。例えば、ケーブル支持クリップ502は、フレームレール202のへり部208にクリップ留めしてもよい。より詳細には、例えばケーブル支持クリップ502を圧縮することによって、ケーブル支持クリップ502に偏向力を作用させることにより、ケーブル支持クリップ502を自由状態から、へり部208が接触面の群の間に収容され得る偏向状態又は変形状態まで弾力的に偏向させてもよい。例えば、ケーブル支持クリップ502を解放した後の、偏向力を除去したときに、ケーブル支持クリップ502の自由状態への回復は、接触面の群とへり部208との間の接触によって妨げられ得る。この回復の抑制は、結果としてケーブル支持クリップ502構造の内部にばね荷重を生じさせ得る。このばね荷重により、それは更なる締結具の必要なしに、へり部208にしっかりとロック固定される。この機能を提供するケーブル支持クリップ502の構造を以下に説明する。
【0057】
ケーブル支持クリップ502は、配線又はケーブル301をフレームレール202の近くに保持するためのケーブル保持体503を含んでもよい。ケーブル保持体503は、図5に示すフック形状などの、この機能に適した形状を含み得る。より詳細には、ケーブル保持体503は、概して水平な平面に沿って延在する1又は複数の支持部分504を含み得ることにより、配線が支持部分504の上に置かれ得る。保持部分506は、支持部分504から上向きに延在して横方向壁又は障壁を形成することにより、配線が、支持部分504から横向きに、例えば横断方向に、摺動することを阻止し得る。
【0058】
ある実施形態では、ケーブル支持クリップ502は、ケーブル保持体503から延在する一対のアーム508を含む。より詳細には、アーム508は、支持部分504の、保持部分506の反対側の端部から上向きに延在してもよい。例えば、各アーム508は、支持部分504の第1の端部又は縁部でそれぞれの第1の支持継手510から延在してもよく、そして、保持部分506は、支持部分504の第2の端部又は縁部で第2の支持継手512から延在してもよい。各アーム508は、第1の支持継手510からそれぞれの第1の接触継手514まで延在してもよい。アーム508は、保持部分506とほぼ同じ方向に延在してもよい。したがって、アーム508と保持部分506との間の距離に等しい幅を有するケーブルチャネル1208は、アーム508と、支持部分504と、保持部分506との間に画定されてもよい。
【0059】
ケーブル支持クリップ502は、それぞれのアーム508に接続された一対のクリップ部分516を含んでもよい。例えば、下側接触アーム518は、概して水平な平面に沿って第1の接触継手514から第2の接触継手520まで延在してもよい。下側接触アーム518は、下側接触面522を含んでもよい。ある実施形態では、下側接触面522は、ケーブル支持クリップ502がフレームレール202上に置かれるときに、へり部208の下側と接触する面である。
【0060】
各クリップ部分516はまた、上側接触面524を含んでもよい。ある実施形態では、上側接触面524は、ケーブル支持クリップ502がフレームレール202上に置かれるとき、へり部208の上側と接触する面である。例えば、第1のクリップ部分516は、それぞれの第1の接触継手514から第1の接触端部526まで角度付きの経路に沿って延在してもよく、そして、それぞれの上側接触面524は、第1の接触端部526にあってもよい。同様に、第2のクリップ部分516は、それぞれの第1の接触継手514から第2の接触端部528までの角度付きの経路に沿って延在してもよく、そして、それぞれの上側接触面524は、第2の接触端部528にあってもよい。
【0061】
クリップ部分516は、第1の接触継手514とそれぞれの接触端部との間にいくつかの区画を含んでもよい。例えば、第1の接触継手514と第2の接触継手520との間の下側接触アーム518に加えて、クリップ部分516は、コネクタアーム530と、上側接触アーム532とを含んでもよい。コネクタアーム530は、第2の接触継手520の下側接触アーム518から接触端部の反対側の上側接触アーム532の端部まで延在する細長い部材であってもよい。同様に、上側接触アーム532は、コネクタアーム530から接触端部まで延在する細長い部材であってもよい。したがって、クリップ部分516は、上側接触面524を有する区画のうちの少なくとも1つ、及び上側接触面524から外れた下側接触面522を有する区画のうちの少なくとも1つとともに、第1の接触継手514と接触端部526、528との間の角度付きの経路に沿って配列された一連の隣接する細長い区画を含んでもよい。
【0062】
用語「継手」は、本明細書ではケーブル支持クリップ502の部分同士の間の移行部を示すために使用され、そして必ずしも部分同士を接合する別個の構成要素であるわけではない。より詳細には、アーム508、ケーブル保持体503及び保持部分506、並びにケーブル支持クリップ502の別の部分は、同じ隣接構造の部分であってもよい。すなわち、ケーブル支持クリップ502は、モノリシック構造であってもよい。例えば、ある実施形態では、ケーブル支持クリップ502は、連続した1本のワイヤから形成される。すなわち、ワイヤ長534が、第1の接触端部526から第2の接触端部528まで、クリップ部分516、アーム508及びケーブル保持体503を通って延在してもよい。ケーブル支持クリップ502が、フレームレール202上にクリップ留めされたときに、少なくとも6つのケーブル301を保持できるように、ワイヤ長534は、ケーブル支持クリップ502の構造に十分な剛性を付与するための大きさと材料組成とを有してもよい。例えば、ワイヤ長534は、1〜5mmの範囲内の直径、例えば2mmの直径、を有するばねワイヤから少なくとも部分的に構成されてもよい。ばねワイヤは、ステンレス鋼、例えば等級302ステンレス鋼、から形成されてもよい。ワイヤ直径は、より大きいケーブル保持体503及びより大きいケーブル301を収容するために増加させられ得る。当業者であれば、ステンレス鋼ワイヤ構造が低コストで耐候性のケーブル管理の解決策であり得ることを理解するであろう。
【0063】
ある実施形態では、ケーブル支持クリップ部分のうちのいくつかであるが、必ずしも全てではないものが、ワイヤ長534から形成される。例えば、1又は複数のアーム508若しくはクリップ部分516がワイヤ長534の区画から形成されてもよいが、ケーブル保持体503の少なくとも一部分は、ワイヤ以外の構造から形成されてもよい。例として、ケーブル保持体503の支持部分504は、図5に示す支持部分504ワイヤに沿って走る2つの縁部と、更なる2つの縁部とを有する四辺形状を有するプレートを含んでもよく、2つの縁部のうちの一方は、図5に示す第1の支持継手510の位置同士の間に延在し、2つの縁部のうちの他方は、図5の第2の支持継手512の位置同士の間に延在する。
【0064】
図6Aを参照すると、本開示の実施形態に従う、自由状態にあるケーブル支持クリップの正面図が示されている。ケーブル支持クリップ502の上側接触面524は、上側接触軸602に沿って整列していてもよい。上側接触軸602は、基準軸であってもよいが、必ずしも特定方向と整列しているわけではない。しかし、ある実施形態では、その軸は、第1の接触端部526及び第2の接触端部528を長手方向に通過する。同様に、ケーブル支持クリップ502の下側接触面522は、下側接触軸604に沿って整列した状態であり得る。ある実施形態では、上側接触軸602のように、下側接触軸604は、下側接触アーム518上の下側接触面522を通って長手方向に延在する基準線である。示すように、下側接触アーム518は、紙面中に直接延在する。
【0065】
図6Bを参照すると、本開示の実施形態に従う、偏向状態にあるケーブル支持クリップの正面図が示されている。ケーブル支持クリップ502は、クリップが図6Aに示す自由状態から図6Bに示す偏向状態まで弾力的に偏向させられることを可能にする固有のばね反応性を有してもよい。より詳細には、ケーブル支持クリップ502は、内向きの力605をアーム508に作用させることによって、例えば示している長手方向にアーム508を圧縮することによって、自由形状から偏向形状まで変形させられてもよい。偏向状態では、上側接触軸602は、下側接触軸604より上にあってもよい。したがって、へり部208などの平板が上側接触軸602と下側接触軸604の基準線との間に挿入されると、平板は、ケーブル支持クリップ502の上側接触面524と下側接触面522との間にあってもよいことがわかる。
【0066】
図7Aを参照すると、本開示の実施形態に従う、自由状態にあるケーブル支持クリップの側面図が示されている。長手方向に見ると、上側接触面524は、ケーブル支持クリップ502が自由状態にあるとき、下側接触アーム518上の下側接触面522より下に見られる。
【0067】
図7Bを参照すると、本開示の実施形態に従う、偏向状態にあるケーブル支持クリップの側面図が示されている。長手方向に見ると、上側接触面524は、ケーブル支持クリップ502が偏向状態にあるとき、下側接触アーム518の上側面上の下側接触面522より上に見られる。したがって、偏向状態では、クリップ部分516は、上側接触アーム532と下側接触アーム518との間に画定されたチャネル部分702を含んでもよい。チャネル部分702は、フレームレール202のへり部208を収容することができる。
【0068】
上記のように、1又は複数のケーブルチャネルが、ケーブル支持クリップ502の部分同士の間に、例えばアーム508と、支持部分504と、保持部分506との間に、画定されてもよい。ケーブルチャネルは、フレームレール202に平行又は垂直に走る配線を支持するような向きにされてもよい。例えば、図6Aを参照すると、一対の横断方向ケーブルチャネル606が、両側の保持部分506と、対応するアーム508と、保持部分506との間に画定されてもよい。横断方向ケーブルチャネル606は、横断方向に、すなわち設置された細長いフレームレール202と直交する方向に延在し得る。同様に、図7Aを参照すると、長手方向ケーブルチャネル704は、アーム508と、支持部分504と、保持部分506との間に画定されてもよい。長手方向ケーブルチャネル704は、長手方向に、すなわち、設置された細長いフレームレール202に平行、かつ横断方向ケーブルチャネル606と直交する方向に延在してもよい。
【0069】
図8を参照すると、本開示の実施形態に従う、ケーブルを長手方向ケーブルチャネル内に保持するケーブル支持クリップの側面図が示されている。内向きの力605の下でケーブル支持クリップ502を偏向状態に変形させることによって、クリップ部分516は、フレームレール202と係合するために、へり部208にフック留めされてもよい。次いで、内向きの力605が除去されると、ケーブル支持クリップ502のねじりばね反応性が、接触面をフレームレール202と係合させてこれに噛み込ませる。例えば、上側接触面524は、へり部208の上面と係合し、そして下側接触面522は、へり部208の下側と係合する。したがって、ケーブル支持クリップ502の設置形状と非設置形状との間の差が、クリップ部分をフレームレール202にしっかりとロック固定させる。固定状態では、1又は複数のケーブル301は、保持部分506の最上頂点804と、下側接触アーム518、及び/又はへり部208の下側との間に形成された挿入チャネル802から挿入されてもよい。上記のように、ケーブル支持クリップ502は、ケーブル301の重量を、フレームレール202に対して密接に寄り添った状態で支持するのに十分な剛性を有する。ケーブル301は、長手方向ケーブルチャネル704を通ってフレームレール202に平行な長手方向に延在してもよい。
【0070】
図9を参照すると、本開示の実施形態に従って、ケーブルを横断方向ケーブルチャネル内に保持するケーブル支持クリップの側面図が示されている。ある実施形態では、ケーブル301は、ケーブル支持クリップ502をフレームレール202上に設置する前に、ケーブル支持クリップ502内へと装填されてもよい。例えば、ケーブル301は、ケーブル支持クリップ502が自由状態にあるとき、保持部分506とアーム508との間の横断方向ケーブルチャネル606内部のケーブル保持体503の支持部分504に装填されてもよい。ケーブル支持クリップ502が、次いでクリップ部分516をへり部208上に設置するために変形させられることにより、ケーブル301は、フレームレール202の細長い方向と直交する横断方向に延在し得る。
【0071】
図10を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの斜視図が示されている。ケーブル支持スタンド306は、屋根などの外部構造302上に設置され、そしてそれ自体の重量によって適所に保持され得る。したがって、ケーブル支持スタンド306は、外部締結具を必要とせずに、導体をPVパネル104の下に及び/又は屋根より上に支持するのに十分に安定し得る。しかしながら、ある実施形態では、ケーブル支持スタンド306は、別個の留め構成要素、例えばねじ又は接着部、を使用して屋根に固定されてもよい。
【0072】
ケーブル支持スタンド306は、およそ四角錐の形状である本体を含んでもよい。例えば、ケーブル支持スタンド306は、底面1006から鉛直方向に外れた上面1004を有する基部1002を含んでもよい。上面1004の外側外形が底面1006の外側外形より小さいことにより、基部1002は、底面1006から上面1004まで中心鉛直軸に内向きに向かってテーパ状になり得る(上面1004の外形は、一部が点線によって表されている)。より詳細には、上面1004及び底面1006は、実質的に長方形の外形を有してもよく、そして、上面1004外形の幅は、底面1006外形の幅より小さくてもよい。ある実施形態では、いくつかの保持指部1008が、上面1004から延在する。例えば、第1の保持指部1010及び第2の保持指部1012は、上面1004から上向きに延在してもよい。上面1004が長方形の外形を有するとき、第1の保持指部1010は、外形の第1の隅角部から延在してもよく、そして、第2の保持指部1012は、第1の隅角部の対角方向反対側にある外形の第2の隅角部から延在してもよい。
【0073】
図11を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの横断面図が示されている。第1の保持指部1010と第2の保持指部1012とは、間隙1102によって分離され得る。例えば、間隙1102は、第1の保持指部1010と第2の保持指部1012の内壁1104同士の間の空間であってもよく、そして、この空間は、上面1004と直交する向きの鉛直面1103に沿って延在してもよい。保持指部の内壁1104同士の間の距離は、間隙1102が、鉛直面1103と整列した1又は複数のケーブル301を収容するようにサイズ設定され得る。より詳細には、ケーブル301は、保持指部1008の上側面1106より上の鉛直高さから間隙1102を通って上面1004まで下向き方向に挿入されてもよい。ケーブル301が間隙1102内部の上面1004にあるとき、ケーブル301は、鉛直面1103と直交する向きに回転させられることにより、挿入スロット1108を通過して第1の保持指部1010及び第2の保持指部1012内部に置かれ得る。ある実施形態では、挿入スロット1108は、上面1004と保持指部端部との間に鉛直方向に、そして、保持指部の内壁1104と外壁1112との間に長手方向に画定された空間である。ここで、長手方向は、下記のように、ケーブル支持スタンド306のケーブルチャネル(図12)に平行な方向を意味する。
【0074】
図12を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの縦断面図が示されている。第1の保持指部1010は、上面1004と整列した上面平面1202の第1の隅角部から、上面平面1202の別の隅角部の上方の指部端部1110まで延在してもよい。ある実施形態では、第1の保持指部1010は、第1の横方向面1204及び下側面1206を有する内向き面を含む。第1の横方向面1204及び下側面1206を含む第1の保持指部1010の内向き面は、上面平面1202(及び上面1004)より上のケーブルチャネル1208の第1の部分を画定する。したがって、ケーブル301が間隙1102から挿入スロット1108を通って回転させられるとき、このケーブルがケーブルチャネル1208と整列してその内部で静置することがわかる。
【0075】
図12を更に参照すると、第2の保持指部1012は、第1の保持指部1010がそれから延在する第1の隅角部の対角方向反対側の上面平面1202の第2の隅角部から延在してもよい。より詳細には、第2の保持指部1012が上面平面1202からそれぞれの指部端部まで延在することにより、第2の保持指部1012は、実質的に鉛直面1103及び間隙1102を横切る第1の保持指部1010の鏡像であり得る。このように、第2の保持指部1012は、図において第1の保持指部1010の後方に隠れているが、第2の横方向面1209及びケーブルチャネル1208に面する第2の下側面1206(この図では第1の保持指部1010の下側面1206と一致する)を有する内向き面を含むことが理解されよう。第2の保持指部1012の内向き面は、上面平面1202(及び上面1004)より上にケーブルチャネル1208の第2の部分を画定する。しかしながら、第1の保持指部1010及び第2の保持指部1012のそれぞれの横方向面1204、1209は、反対方向でケーブルチャネル1208に面する。すなわち、第2の保持指部1012の指部端部1110及び挿入スロット1108は、第1の保持指部1010の指部端部1110の下にある隅角部の反対側にある上面平面1202の隅角部の上方にある。したがって、ケーブル301は、間隙1102から第1の保持指部1010及び第2の保持指部1012のそれぞれの挿入スロット1108を通って回転させられると、一対の保持指部によって画定されたケーブルチャネル1208の両方の部分と整列してそれらの内部に静置することがわかる。
【0076】
ある実施形態では、第1の保持指部1010又は第2の保持指部1012のうちの1又は複数は、フック形状である。より詳細には、フック形状の指部は、柄部分1210と、曲げ部分1212と、先端部分1214とを含んでもよい。それらの部分は、上面1004と指部端部1110との間の保持指部1008の隣接する区画であってもよい。例えば、柄部分1210は、上面1004から曲げ部分1212まで上向きに延在してもよい。柄部分1210は、それぞれの保持指部1008の横方向面、例えば第1の保持指部1010の第1の横方向面1204、を含んでもよい。曲げ部分1212は、柄部分1210から先端部分1214まで、主に横断又は横方向に延在してもよい。曲げ部分1212は、それぞれの保持指部1008の下側面1206を含んでもよい。先端部分1214は、曲げ部分1212から指部端部に向かって下向きに延在してもよい。したがって、先端部分1214は、ケーブルチャネル1208を横切ってそれぞれの横方向面1204及び/又は1209に面する反対側の横方向面1216を含んでもよい。更に、先端部分1214は、指部端部1110を含んでもよい。
【0077】
上記の説明に基づくと、ケーブル支持スタンド306の保持指部1008は、外部締結具を必要とせずに、配線を適所にロック固定することが理解されよう。例えば、ケーブルチャネル1208内部で静置しているケーブル301の横方向除去は、1又は複数の保持指部1008による抵抗を受けることになる。すなわち、図12のケーブル301の左側方向への側方移動は、第2の保持指部1012の第1の横方向面1204及び/又は反対側の横方向面1216による抵抗を受ける。同様に、図12のケーブル301の右側方向への側方移動は、第1の保持指部1010の第2の横方向面1209及び/又は反対側の横方向面1216による抵抗を受ける。ケーブル301を横断方向に安定化させることに加えて、ケーブル支持スタンド306は、外部構造302、例えば屋根、からの所定の距離にケーブル301を保持してもよい。例えば、上面1004が底面1006から鉛直方向に2〜6インチ、例えば4インチ、だけ外れていることにより、導体がPVモジュールシステム構造を通過し、屋根から電気的に絶縁されたままであることを可能にし得る。
【0078】
ケーブル支持スタンド306の保持指部1008は、いくつかのケーブル301を収容してもよい。例えば、少なくとも6つの別個のケーブル301が、間隙1102及び挿入スロット1108からケーブルチャネル1208中に装填されてもよい。ある実施形態では、挿入スロット1108は、幅がケーブル301よりも狭いことにより、ケーブルチャネル1208内部でのケーブル301の保持を容易にし得る。したがって、ケーブル301が挿入スロット1108から装填されることを可能にするために、保持指部1008は、弾力的に変形可能であってよい。すなわち、保持指部は、指部端部1110を上向きに引っ張ることによって、上面1004から離れる方へ片持ち梁のようにされることにより、挿入スロット1108を横切る距離をケーブル301の直径よりも大きい寸法に増加させ得る。ケーブル301を、挿入スロット1108に通してケーブルチャネル1208中へと摺動させた後に、保持指部1008が解放されることにより、それが弾力的に適所まで偏向して戻り、ケーブル301をケーブルチャネル1208内部に捕捉することを可能にし得る。保持指部1008の弾力性変形を可能にするいくつかの材料オプションが、下記で更に説明される。
【0079】
ケーブル支持スタンド306は、排水、例えば屋根を流れ落ちる雨水、が基部1002及び/又はその下を流れることを可能にするよう構成されてもよい。ある実施形態では、基部1002は、いくつかの脚部1250を含む。例えば、基部1002は、底面1006の外形の各隅角部から上向きに延在する脚部1250を含んでもよい。例として、底面1006は、長方形の外形を有してもよく、したがって、ケーブル支持スタンド306は、4つの脚部1250を含んでもよい。代替として、底面1006は、円形の外形を有してもよく、そのような場合に、ケーブル支持スタンド306は、底面1006の外周付近に均一に分布する3つ以上の脚部1250を含んでもよい。したがって、各脚部1250は、底面1006のそれぞれの部分を含んでもよい。1又は複数の排水チャネル1252が、ケーブル支持スタンド306の脚部1250同士の間の基部1002を通って横方向に延在することにより、ケーブル支持スタンド306を介しての排水を可能にし得る。
【0080】
図13を参照して、本開示の実施形態に従うケーブル支持スタンドの底面図が示されている。ある実施形態では、脚部1250は、上面1004の下にある排水チャネル1252及び排水空洞1302の両方によって分離される。例えば、排水チャネル1252は、底面1006の幅全体にわたって延在し得、そして、上面1004の下の中央に及び脚部1250同士の間に位置する排水空洞1302と交差してもよい。したがって、排水チャネル1252は、排水空洞1302からケーブル支持スタンド306を囲む空間まで横方向外向きに延在してもよい。
【0081】
排水空洞1302は、中空壁1304によって画定されてもよい。より詳細には、中空壁1304は、周囲環境の反対側の内部空間に面する、ケーブル支持スタンド306の内向き面であってもよい。中空壁1304は、特定の機能上の目標を達成するように形成されてもよい。例えば、中空壁1304は、ケーブル支持スタンド306を生産するための材料使用量、ひいてはコストが、中実基部を有するケーブル支持スタンド306と比較して低減するように形成されてもよい。更に、排水空洞1302は、中空壁1304が隣接したケーブル支持スタンドの上側形状に適合するような形状にされてもよい。したがって、ケーブル支持スタンド306は、排水空洞1302内部に嵌合する上側形状を有する別のケーブル支持スタンドと積み重ね可能であってもよい。一例として、隣接したケーブル支持スタンドが、図12に示すようなフック形状の保持指部1008を含む場合、排水空洞1302は、保持指部1008の上側面1106を収容する半径を有する内部を有してもよい。したがって、ケーブル支持スタンド306は、設置場所への運搬が効率的及び安全であるように積み重ねられ得る。
【0082】
ケーブル支持スタンド306は、特定の性能又は規制上の仕様を満たすための別の機能を含んでもよい。例えば、1又は複数の締結ポート1306が、上面1004から基部1002を通って排水空洞1302まで延在してもよい。締結ポート1306は、ケーブル301をケーブル支持スタンド306に固定するために使用されるストラップを通すための開口部を提供し得る。そのようなストラップは、局所的な設置の基準によって必要とされ得る。
【0083】
ある実施形態では、ケーブル支持スタンド306は、材料のモノリシックブロックの形状である。例えば、ケーブル支持スタンド306の基部1002及び保持指部1008は、モノリシック構造の部分であってもよい。モノリシック構造は、任意の材料で形成されてもよい。しかしながら、エネルギー及び廃棄物低減の目的のために、ケーブル支持スタンド306の1又は複数の部分が、リサイクルスチレン−ブタジエンゴム材料から形成されてもよい。そのような材料の供給源は、例えば、上記の構造を形成するために細断及び接着された自動車のリサイクルタイヤであってもよい。例として、リサイクルゴムは、圧縮成形プロセスを使用して上記の構造に形成されてもよい。圧縮成形プロセスは、ポリウレタンマトリックス内に研磨ゴム材料を結合することを含んでもよい。その結果得られたケーブル支持スタンド306は、経時的に、既存のケーブル管理の解決策よりも75%安価であり得、そして、材料は、上記の保持指部1008の弾力性変形を可能にする程十分な柔軟性を提供し、同時に良好な耐候性も有することがわかった。更に、その結果得られたケーブル支持スタンド306は、重量がおよそ2.5kgであることが示され、そして、その重量は、ケーブル支持スタンド306が外部締結具なしでそれ自体の重量の下で屋根の上に留まることを可能にするのに十分な重量である。
【0084】
図14を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの斜視図が示されている。ケーブル支持トレイ308は、配線を保持し、そして外部構造302、例えば屋根、の上に配線のルートを定めるためのトラフ1404を含んでもよい。ある実施形態では、トラフ1404は、長手軸1408に沿って長手方向に延在する底壁1406を含む。トラフ1404はまた、底壁1406の第1の横方向縁部1602(第1の横方向壁1410の後方に隠れている)から第1の上側縁部1411まで上向きに延在する第1の横方向壁1410と、底壁1406の第2の横方向縁部1414から第2の上側縁部1416まで上向きに延在する第2の横方向壁1412とを含んでもよい。横方向壁は、トラフ1404が実質的にU字形状である断面を有するように互いから横断方向に外れていてもよい。したがって、トラフ1404は、長手方向にルートが定められたケーブル301を収容する、及び置くような形状にされてもよい。
【0085】
図15を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの横断面図が示されている。いくつかの突起1502がトラフ1404の横方向壁から延在することにより、1又は複数の切欠きを形成し得る。例えば、第1の横方向壁1410が長手方向、すなわち長手軸1408に平行な方向に分離したいくつかの突起1502を含んでもよい。突起1502は、それぞれの切欠きを画定する1又は複数の切欠き壁1504を含んでもよい。例えば、図15に示す左側の突起1502及び右側の突起1502は、第1の上側縁部1411によって提供される切欠き壁1504と組み合わされるときに、実質的にU字形状の切欠きを形成するそれぞれの切欠き壁1504を含んでもよい。そのような切欠きは例えば、対応するフレームレール202又はウィンドデフレクタを収容するのに、役立ち得る。したがって、トラフ1404は、PVモジュールシステム100の別の構成要素との相対的な整列及びこれによる配置決めを容易にするために1又は複数の切欠きを含んでもよい。
【0086】
図16を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの平面図が示されている。第1の切欠き1603が、図15に示す切欠き壁1504面同士の間の第1の横方向壁1410に形成されてもよい。ある実施形態では、第2の切欠き1604は、対応する突起1502同士の間の第2の横方向壁1412に形成されてもよい。より詳細には、第2の横方向壁1412は、第2の切欠き1604によって長手方向に分離されたいくつかの突起1502を含んでもよい。第1の切欠き1603と第2の切欠き1604とは、横断方向、すなわち横断軸1606に沿って互いに整列していてもよい。横断軸1606は、長手軸1408と直交してもよい。したがって、フレームレール202は、第1の切欠き1603及び第2の切欠き1604内部に収容され、そして、長手軸1408に沿ったトラフ1404内部の底壁1406上に置かれたケーブル301より上の第1の上側縁部1411及び第2の上側縁部1416上に静置してもよい。
【0087】
トラフ1404の底壁1406は、ケーブル301がそれに沿ってルートを定められる支持面1608を含んでもよく、そして、支持面1608は更なる説明のために区画化されてもよい。支持面1608は、中央区画1610を含んでもよい。より詳細には、中央区画1610は、第1の横方向縁部1602(第1の横方向壁1410がそれから上向きに延在する縁部)と第2の横方向縁部1414との間の横断方向に、そして、1又は複数の内曲線1612の間に長手方向に画定された支持面1608の平坦部分であってもよい。平坦部分は、概してトラフ1404の長手方向の平面であってもよい。
【0088】
平坦部分に加えて、支持面1608は、傾斜構成を有する端部部分を含んでもよい。より詳細には、支持面1608は、底壁1406の端部区画1616に沿って曲線部分1614を含んでもよい。例えば、端部区画1616は、内曲線1612から離れる方に長手方向に延在する1又は複数の湾曲を含んでもよい。曲線部分1614は、概して上方に傾斜し、中央区画1610の平面方向に対して歪んでいてもよい。曲線部分1614は、上方に傾斜することによって、使用中にケーブル301を上向きに延在する構成で支持し得る。例えば、ケーブル301は、上向きに延びる角度でトラフ1404の反対側の端部にある端部区画から外に延在することにより、ケーブル301を外部構造302より上に、例えば建物の屋根より上に、支持し得る。
【0089】
再び図15を参照すると、端部区画は、内曲線1612から上向き方向の曲率半径を有する第1の湾曲1650を含んでもよく、そして、端部区画1616は、第1の湾曲1650の端部から離れる方に延在する下向き方向の曲率半径を有する第2の湾曲1652を含んでもよい。言い換えると、端部区画は、横断方向に見ると、S字曲線を有する支持面1608の一部分を形成してもよい。そのように曲線状であることで、トラフ1404は、ケーブル301のより連続的に平滑な支持を提供し得る。
【0090】
再び図16を参照すると、トラフ1404は、対称構造を含んでもよい。例えば、第1の切欠き1603と第2の切欠き1604とが、中央区画1610の第1の端部において横断軸1606に沿って整列している一方、第3の切欠き1618と第4の切欠き1620とは、中央区画1610の反対側の端部の近くにおいて別の横断軸に沿って整列していてもよい。したがって、トラフ1404は、第1のフレームレール202を第1の切欠き1603及び第2の切欠き1604内部に、そして第2のフレームレール202を第3の切欠き1618及び第4の切欠き1620内部に、第1のフレームレール202から所定の長手方向距離で収容してもよい。したがって、トラフ1404は、隣接したPVモジュール102の隣接したフレームレール202と係合してもよく、そしてPVモジュール102同士の間の間隙を埋めるために使用されてもよい。
【0091】
トラフ1404は、支持面1608及び底壁1406を貫く1又は複数の排水開口部1622を含むことにより、水がトラフ1404内部に溜まることを阻止し得る。ある実施形態では、いくつかの排水開口部1622が、支持面1608に沿って長手方向に対称的に配置される。ある実施形態では、排水開口部1622は、また、トラフ1404の横方向壁を貫いて形成されることにより、水がトラフ1404から横に流れ出ることを可能にし得る。
【0092】
図17を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの縦断面図が示されている。選択的に、トラフ1404は、端部区画1616を支持するために、一方又は両方の端部に支持リブ1702を含む。例えば、支持リブ1702は、端部区画1616から、横断方向に整列した底平面1704まで下向きに延在してもよい。すなわち、底平面1704は、支持面1608の平坦部分と整列していてもよい。例えば、支持リブ1702は、平坦部分に対して直交方向に延在してもよい。したがって、支持リブ1702は、端部区画1616を所定の傾斜した向きに支持してもよい、すなわち、傾斜が配線又はフレームレール202の重量の下で偏向しないことを確実にしてもよい。
【0093】
図18を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイの蓋の斜視図が示されている。ケーブル支持トレイ308は、トラフ1404上に取り付けられるように構成された蓋1802を含むことにより、絶縁されたチャネルをケーブル支持トレイ308内部に形成し得る。ある実施形態では、蓋1802は、第1の横方向壁1410の突起1502と第2の横方向壁1412の突起1502との間に嵌合することを可能にする幅を有するカバー部分1804を含む。したがって、蓋1802がトラフ1404上に取り付けられるとき、ケーブル又は配線チャネルは、カバー部分1804と、底壁1406と、横方向壁1410、1412との間に画定されてもよい。蓋1802はまた、カバー部分1804から横方向外向きに延在する1又は複数のタブ1806を含んでもよい。タブ1806は、トラフ1404に対するカバー部分1804の整列を容易にし得る。例えば、長手方向の各タブ1806の長さは、例えば、第1の切欠き1603と第3の切欠き1618、又は第2の切欠き1604と第4の切欠き1620、を形成する突起1502同士の間の長手方向距離よりわずかに小さくてもよい。したがって、蓋1802は、タブ1806を、長手方向に分離された切欠きを画定する突起1502の間のそれぞれの第1の上側縁部1411及び第2の上側縁部1416に静置させることによって、所定の位置でトラフ1404に取り付けられてもよい。
【0094】
図19を参照すると、本開示の実施形態に従うケーブル支持トレイのトラフの斜視図が示されている。ケーブル支持トレイ308は、1又は複数の連結機能、例えば連結1902、を含むことにより、ケーブル支持トレイ308の端部が隣接したケーブル支持トレイ308の端部と係合及び相互接続することを可能にし得る。このように、いくつかのケーブル支持トレイは、端と端とが接続されることにより、PVモジュールシステム100の下に連続長で連なっていてもよい。ケーブル支持トレイ308の連続長は、例えば、ケーブル支持スタンド306がケーブル長のうちのスパン部分を形成するのに使用されないときに、ケーブル301と外部構造302との間の電気的絶縁を確実にするのに、役立ち得る。
【0095】
図20を参照すると、本開示の実施形態に従う連結されたトラフの平面図が示されている。連結1902は、トラフ1404の底壁1406から延在する柄部分2002を含んでもよい。例えば、柄部分2002は、端部区画1616の端部から延在してもよい。柄部分2002は、長手軸1408に沿って曲げ部分2004まで延在してもよい。上記で保持指部1008を説明するのに使用されたのと同じ構造的枠組みを使用すると、曲げ部分2004は、柄部分2002から横断方向に先端部分2006まで延在し得る。同様に、先端部分2006は、曲げ部分2004から底壁1406に向かって概して長手方向に延在してもよい。したがって、連結1902の部分は、隣接したフック形状の構造に取り付けることができるフック形状の構造を形成し得る。より詳細には、連結1902部分の内向き壁、すなわち連結壁2008は、曲げ部分2004と底壁1406との間に連結アイを画定し得る。隣接したトラフ1404の隣接した連結1902は、連結アイ内部に収容されることにより、複合ケーブル支持トレイ構造を形成し得る。
【0096】
ケーブル支持トレイ308は、ケーブル支持スタンド306に関して上述したようなものと同様の材料から形成されてもよい。例えば、ケーブル支持トレイ308は、自動車のリサイクルタイヤから圧縮成形されてもよい。したがって、ケーブル支持トレイ308は、別個の締結具を必要とせずに、外部構造302、例えば屋根、の上に静置することを可能にする重量を有するように形成され得る。更に、ケーブル支持トレイ308は、良好な耐候性を有する低コスト材料から形成されてもよい。
【0097】
このように、容易に取り付けられ、そして低コストで耐候性の材料から製作されるケーブル管理装置が説明されてきた。
【0098】
具体的な実施形態が上述されてきたが、これらの実施形態は、特定の機能に関して単一の実施形態のみが説明される場合であっても、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。本開示で提供される機能の例は、別段の定めがある場合を除き、制約的ではなく例示的であることを意図するものである。上記の説明は、本開示の利益を有する当業者には明らかとなるような、変更、修正、及び均等物を包含することを意図するものである。
【0099】
本開示の範囲は、本明細書で対処される問題のいずれか又は全てを軽減するか否かにかかわらず、本明細書で(明示的又は暗示的に)開示される、あらゆる機能若しくは機能の組み合わせ、又はそれらのあらゆる一般化を含む。したがって、本出願(又は本出願に対する優先権を主張する出願)の遂行の間に、任意のそのような機能の組み合わせに対して、新たな請求項を形式化することができる。具体的には、添付の「特許請求の範囲」を参照して、従属請求項からの機能を、独立請求項の機能と組み合わせることができ、それぞれの独立請求項からの機能を、任意の適切な方式で、単に添付の請求項で列挙される具体的な組み合わせのみではなく、組み合わせることができる。
(項目1)
ケーブル保持体と、
一対のクリップ部分であって、各クリップ部分は、それぞれの上側接触面及びそれぞれの下側接触面を有する、一対のクリップ部分と、
一対のアームであって、各アームは、上記ケーブル保持体のそれぞれの第1の端部から、それぞれのクリップ部分のそれぞれの第2の端部まで延在する、一対のアームと、
を備え、
上記上側接触面は、上側接触軸に沿って整列しており、上記下側接触面は、下側接触軸に沿って整列しており、上記上側接触軸は、上記一対のアームが自由状態にあるとき、上記下側接触軸より下にあり、上記上側接触軸は、上記一対のアームが偏向状態にあるとき、上記下側接触軸より上にある、
ケーブル支持クリップ。
(項目2)
上記ケーブル保持体は、上記一対のアームから延在する支持部分と、上記支持部分から延在する保持部分と、を含み、ケーブルチャネルが、上記一対のアームと、上記支持部分と、上記保持部分との間に画定されている、項目1に記載のケーブル支持クリップ。
(項目3)
第2のケーブルチャネルが、上記ケーブルチャネルと直交しており、そして上記一対のアームと、上記支持部分と、上記保持部分との間に画定されている、項目2に記載のケーブル支持クリップ。
(項目4)
上記一対のアーム又はクリップ部分のうちの1又は複数は、1本のワイヤの区画である、項目2又は3に記載のケーブル支持クリップ。
(項目5)
上記クリップ部分は、それぞれの端部を含み、上記1本のワイヤは、それぞれの上記端部のうちの第1の端部からそれぞれの上記端部のうちの第2の端部まで、上記クリップ部分、上記一対のアーム、及び上記ケーブル保持体を通って延在する、項目4に記載のケーブル支持クリップ。
(項目6)
上記上側接触面は、上記クリップ部分のそれぞれの上記端部にある、項目5に記載のケーブル支持クリップ。
(項目7)
上記1本のワイヤは、1〜5mmの範囲の直径を有するばねワイヤを含む、項目5又は6に記載のケーブル支持クリップ。
(項目8)
底面から鉛直方向に外れた上面を有する基部と、
上記上面から延在する複数の保持指部であって、上記複数の保持指部は、上記上面と直交する平面に沿って延在する間隙によって分離された第1の保持指部及び第2の保持指部を含む、複数の保持指部と、
を備え、
上記第1の保持指部は、上記上面より上のケーブルチャネルの第1の部分を画定する第1の横方向面及び第1の下側面を含み、
上記第2の保持指部は、上記ケーブルチャネルの第2の部分を画定する第2の横方向面及び第2の下側面を含み、
上記第1の横方向面及び上記第2の横方向面は、反対方向で上記ケーブルチャネルに面する、
ケーブル支持スタンド。
(項目9)
上記基部は、上記底面のそれぞれの部分を有する複数の脚部を含み、上記複数の脚部は、上記上面より下の排水空洞、及び上記複数の脚部同士の間の上記排水空洞から横方向外向きに延在する1又は複数の排水チャネルによって互いに分離されている、項目8に記載のケーブル支持スタンド。
(項目10)
上記基部は、上記上面から上記排水空洞まで延在する締結ポートを含む、項目9に記載のケーブル支持スタンド。
(項目11)
上記排水空洞は、中空壁によって画定されており、上記中空壁は、上記ケーブル支持スタンドの上側形状と同じ形状を有する、項目9又は10に記載のケーブル支持スタンド。
(項目12)
上記基部及び上記複数の保持指部は、モノリシック構造の部分である、項目8から11の何れか一項に記載のケーブル支持スタンド。
(項目13)
上記モノリシック構造は、リサイクルスチレン−ブタジエンゴム材料を含む、項目12に記載のケーブル支持スタンド。
(項目14)
上記複数の保持指部の各々は、フック形状であり、それぞれ、
上記上面から延在し、上記横方向面を含む柄部分と、
上記柄部分から延在し、上記下側面を含む曲げ部分と、
上記曲げ部分から延在し、上記ケーブルチャネルを横切る上記横方向面に面する反対側の横方向面を含む先端部分と、を含む、項目8から13の何れか一項に記載のケーブル支持スタンド。
(項目15)
トラフを備え、上記トラフは、
長手方向に延在する底壁であって、上記底壁は、第1の横方向縁部及び第2の横方向縁部を含む、底壁と、
上記第1の横方向縁部から第1の上側縁部まで上向きに延在する第1の横方向壁であって、上記第1の横方向壁は、
第1の切欠きによって上記長手方向に分離された複数の第1の突起を含む、第1の横方向壁と、
上記第2の横方向縁部から第2の上側縁部まで上向きに延在する第2の横方向壁であって、上記第2の横方向壁は、第2の切欠きによって上記長手方向に分離された複数の第2の突起を含み、上記第2の切欠きは、上記長手方向と直交する横断方向に上記第1の切欠きと整列している、第2の横方向壁と、を有する、
ケーブル支持トレイ。
(項目16)
上記底壁は、支持面の平坦部分を有する中央区画と、上記支持面の曲線部分を有する端部区画と、を更に含む、項目15に記載のケーブル支持トレイ。
(項目17)
上記トラフは、
上記端部区画から上記支持面の上記平坦部分と整列している平面まで下向きに延在する支持リブを更に含む、項目16に記載のケーブル支持トレイ。
(項目18)
上記底壁は、上記支持面を通って延在する1又は複数の排水開口部を含む、項目15から17の何れか一項に記載のケーブル支持トレイ。
(項目19)
上記トラフは、
上記底壁から上記長手方向に延在する柄部分と、上記柄部分から上記横断方向に延在する曲げ部分とを有するインタロック機能を更に含み、上記曲げ部分と上記底壁との間にインタロックアイを画定する、項目15から18の何れか一項に記載のケーブル支持トレイ。
(項目20)
蓋を更に備え、上記蓋は、
幅を有するカバー部分であって、
上記幅は、上記複数の第1の突起と上記複数の第2の突起との間の距離より小さい、カバー部分と、
上記カバー部分から横方向外向きに延在する1又は複数のタブであって、上記1又は複数のタブは、上記第1の上側縁部及び上記第2の上側縁部に取り付けられ、上記カバー部分と、上記底壁と、上記横方向壁との間にケーブルチャネルを画定する、1又は複数のタブと、を有する、項目15から19の何れか一項に記載のケーブル支持トレイ。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20