(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1〜
図7を参照して、この発明を適用した携帯端末の一実施形態について説明する。
この携帯端末は、
図1〜
図5に示すように、端末本体である機器ケース1を備えている。この機器ケース1は、縦方向(
図1では上下方向)に長い縦長のほぼ長方形状に形成されている。
【0011】
この機器ケース1は、
図1〜
図5に示すように、上辺側のほぼ半分が幅広部1aに形成され、下辺側のほぼ半分が幅狭部1bに形成され、全体がほぼ羽子板形状に形成されている。すなわち、上辺側の幅広部1aは、その縦方向と直交する横方向(
図1では左右方向)の長さ(幅)が、下辺側の幅狭部1bの横方向(
図1では左右方向)の長さ(幅)よりも長く(広く)形成されている。
【0012】
また、この機器ケース1は、
図1〜
図5に示すように、上部ケース2と下部ケース3とを有し、これらの内部にモジュール(図示せず)が組み込まれるように構成されている。上部ケース2は、
図1および
図3に示すように、機器ケース1と同様、上辺側の幅広部と下辺側の幅狭部とを有するほぼ羽子板形状に形成され、その外周の側面部が下部ケース3に取り付けられるように構成されている。
【0013】
この場合、上部ケース2の上面である表面における上辺側の幅広部には、
図1および
図5に示すように、そのほぼ全域に亘って表示部4が設けられている。また、上部ケース2の表面における下辺側の幅狭部には、そのほぼ全域に亘ってキー操作部5が設けられている。表示部4は、液晶表示パネルやEL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルであり、ほぼ長方形状に形成されている。
【0014】
この表示部4は、
図1および
図5に示すように、上部ケース2の表面に設けられた表示窓部4aに対応した状態で上部ケース2内に配置され、表示された情報が表示窓部4aを通して上部ケース2の上方から見えるように構成されている。キー操作部5は、テンキー、カーソルキー、ファンクションキーなどの携帯端末に必要な各種のキーを備えている。この場合、キー操作部5は、その上辺の中間部に上面トリガーキー5aが配置されている。
【0015】
下部ケース3は、
図2〜
図4に示すように、上部ケース2と同様、上辺側の幅広部と下辺側の幅狭部とを有するほぼ羽子板形状に形成され、その外周の側面部が上部ケース2に取り付けられるように構成されている。この下部ケース3の上辺部側に位置する幅広部の下面である裏面には、光学読取部6が設けられている。
【0016】
この光学読取部6は、
図2〜
図5に示すように、レーザ読取部と撮像部(いずれも図示せず)とを備え、これらが下部ケース3の幅広部における上辺部側に位置する裏面に箱型形状に突出して設けられた読取突起部6a内に格納されている。この場合、読取突起部6aには、レーザ読取部に対応する第1窓部6bと、撮像部に対応する第2窓部6cと、が設けられている。
【0017】
これにより、光学読取部6は、
図2〜
図5に示すように、レーザ読取部がレーザ光線を読取突起部6aの第1窓部6bから機器ケース1の外部に出射させ、そのレーザ光線の反射光を受光することにより、物品のバーコードなどを読み取るように構成されている。また、この光学読取部6は、撮像部が第2窓部6cを通してレーザ読取部で読み取る物品の画像を撮影するように構成されている。
【0018】
また、機器ケース1の縦方向(長手方向)におけるほぼ中間部、つまり幅広部1aと幅狭部1bとの境界部側に位置する幅広部1aの両側部には、
図1〜
図5に示すように、側面トリガーキー8がそれぞれ設けられている。これら側面トリガーキー8およびキー操作部5の上面トリガーキー5aは、光学読取部6による読取動作を実行させるためのものである。
【0019】
さらに、この機器ケース1の下辺部側に位置する幅狭部1bには、
図2〜
図5に示すように、電池蓋10で覆われる電池収納部11がキー操作部5に対応して設けられている。この電池収納部11は、充電池12を収納するものであり、機器ケース1の幅狭部1bに設けられたキー操作部5に対応した状態で、機器ケース1の幅狭部1bの内部に設けられて裏面側に開放されている。
【0020】
この場合、電池収納部11と光学読取部6との間に位置する下部ケース3の裏面には、
図2および
図4に示すように、電池収納部11を開閉可能に覆う電池蓋10を下部ケース3に着脱可能に取り付けるための一対の取付レバー13が設けられている。すなわち、一対の取付レバー13は、機器ケース1の両側部に設けられた側面トリガーキー8の近傍に設けられている。これら一対の取付レバー13は、これらを回転操作させて、電池蓋10の上辺部の縁部を下部ケース3の裏面に係脱可能に係止させるように構成されている。
【0021】
これにより、電池蓋10は、
図2、
図4および
図5に示すように、電池収納部11を開閉可能に覆った状態で、上辺部の縁部が一対の取付レバー13によって係止されることにより、下部ケース3の裏面に取り付けられるように構成されている。また、この電池蓋10は、その下辺部側の端部に支点突起部10aが設けられ、この支点突起部10aを支点として回転することにより、電池収納部11を開閉するように構成されている。
【0022】
ところで、機器ケース1の下辺部側に位置する幅狭部1bには、
図1〜
図4に示すように、機器ケース1の第1の面である表面と、その反対側に位置する第2の面である裏面とに跨ってユーザの一方の手により把握可能なグリップ部14が設けられている。このグリップ部14は、ユーザの一方の手の母指F1を機器ケース1の表面に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザの一方の手により把握可能に構成されている。
【0023】
すなわち、このグリップ部14は、
図1〜
図4に示すように、機器ケース1の幅狭部1bである上部ケース2の幅狭部と、下部ケース3の幅狭部と、下部ケース3の電池蓋10と、で構成されている。この場合、グリップ部14における上部ケース2の幅狭部と下部ケース3の幅狭部との各側面部は、ユーザがグリップ部14を上述した把握態様で把握する手を自然に湾曲させる円弧状の湾曲面に形成されている。また、下部ケース3の電池蓋10は、下部ケース3の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されている。
【0024】
これにより、グリップ部14は、
図1〜
図4に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、機器ケース1の表面にユーザが母指F1を被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様のときに、ユーザの他の指F2〜F5が機器ケース1の裏面に自然に曲がって巻き付くような形状に形成されている。
【0025】
このため、グリップ部14は、
図1〜
図4に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、機器ケース1の表面にユーザが母指F1を被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが一方の手で機器ケース1を保持した際に、ユーザの把握手がフィットすることにより、ユーザの手の大きさに係わらず、ユーザが片手で握り易い形状に形成されている。
【0026】
また、このグリップ部14のうち、裏面に位置する電池蓋10には、
図2〜
図7に示すように、ユーザが母指F1を機器ケース1の表面に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握する際に、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に位置する第1盛上り部15と、上述した把握態様でのユーザが把握する手の示指F2を第1盛上り部15との間に挟む第2盛上り部16と、が設けられている。
【0027】
これにより、グリップ部14は、
図6および
図7に示すように、上述した把握態様で、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握する際に、ユーザの把握手の示指F2と中指F3との間に第1盛上り部15の第1頭頂部15aが配置される標準的な第1の握り方(
図6参照)と、ユーザの把握手の示指F2と中指F3との間に第2盛上り部16の第2頭頂部16aが配置されるスイッチ操作用の第2の握り方(
図7参照)との2通りの握り方で握れるように構成されている。
【0028】
すなわち、第1の握り方は、
図6に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、機器ケース1の表面にユーザが母指F1を被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握する際に、ユーザが把握する手の示指F2が第1盛上り部15の第1頭頂部15aと第2盛上り部16の第2頭頂部16aとの間に挟まれて示指F2と中指F3との間に第1盛上り部15の第1頭頂部15aが配置される握り方である。
【0029】
また、第2の握り方は、
図7に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、機器ケース1の表面にユーザが母指F1を被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握する際に、ユーザが把握する手の中指F3が第1盛上り部15の第1頭頂部15aと第2盛上り部16の第2頭頂部16aとの間に挟まれて示指F2と中指F3との間に第2盛上り部16の第2頭頂部16aが配置される握り方である。
【0030】
この場合、第2盛上り部16は、
図2〜
図5に示すように、上述したスイッチ操作用の第2の握り方でユーザが一方の手でグリップ部14を把握する際に、ユーザが把握した手の示指F2と中指F3との間に位置する山形状の第2頭頂部16aを有している。この第2頭頂部16aは、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に位置して、示指F2と中指F3との屈曲形状に沿って湾曲状に連続するように形成されている。
【0031】
すなわち、この第2頭頂部16aは、
図2〜
図7に示すように、機器ケース1の長手方向と直交する横方向に示指F2と中指F3との屈曲形状に沿って湾曲状に連続すると共に、その連続する横方向における中間部が機器ケース1の裏面側に向けて最も大きく突出し、横方向の中間部から横方向の両側に向かうに従って次第に突出長さが小さくなるように形成されている。また、この第2盛上り部16は、第2頭頂部16aを境にして、一方側の裾野である第2指掛領域16bと、他方側の裾野である第2指載領域16cと、を備えている。
【0032】
第2指掛領域16bは、
図2〜
図7に示すように、ユーザが上述した第2の握り方でグリップ部14を把握した際に、示指F2が押し当てられる斜面であり、電池蓋10の上辺部側から第2頭頂部16aに向けて急な傾斜面に形成されている。この第2指載領域16cは、ユーザが上述した第2の握り方でグリップ部14を把握した際に、中指F3が押し当てられる斜面であり、第2頭頂部16aから第1盛上り部15の下部に向けて緩やかに傾斜する傾斜面に形成されている。
【0033】
すなわち、この第2指掛領域16bは、
図2〜
図7に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような第2の握り方のときに、ユーザが把握する手の示指F2の腹が電池蓋10の縦方向(長手方向)における下辺部側、つまりユーザが把握する手側に向けて押し当てられて配置されるような傾斜面に形成されている。
【0034】
この第2指掛領域16bは、
図2〜
図7に示すように、電池蓋10の上辺側に位置する上辺部から第2頭頂部16aに向けて急な角度で立ち上る傾斜面に形成されている。また、この第2指掛領域16bは、機器ケース1の縦方向(長手方向)と直交する横方向に連続する第2頭頂部16aに沿って示指F2の屈曲状態に対応する円弧状に湾曲して形成されている。
【0035】
このため、この第2盛上り部16は、
図2〜
図7に示すように、ユーザがスイッチ操作用の第2の握り方でグリップ部14を握った際に、ユーザの示指F2が第2指掛領域16bの湾曲に沿って屈曲した形状で、その示指F2の腹が第2指掛領域16bに押し当てられ、この状態で第2指掛領域16bを機器ケース1の縦方向における下辺部側、つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せるように構成されている。
【0036】
また、第2指載領域16cは、
図2〜
図7に示すように、ユーザがスイッチ操作用の第2の握り方でグリップ部14を把握するときに、ユーザが把握する手の中指F3の側部を載置して中指F3の腹が後述する第1盛上り部15の第1指掛領域15bに押し当てられた状態で自然に曲がるような湾曲面に形成されている。
【0037】
すなわち、この第2指載領域16cは、
図2〜
図7に示すように、第2頭頂部16aから電池蓋10の下辺側に向けて緩やかに傾斜する湾曲面に形成されている。これにより、この第2指載領域16cは、ユーザが第2の握り方でグリップ部14を把握するときに、中指F3が自然な状態で曲がるように、電池蓋10の裏面側に向けて凸となる緩やかな湾曲形状に形成されている。
【0038】
一方、第1盛上り部15は、
図2〜
図7に示すように、上述した標準的な第1の握り方でユーザが一方の手でグリップ部14を把握する際に、ユーザが把握した手の示指F2と中指F3との間に位置する山形状の第1頭頂部15aを有している。この第1頭頂部15aは、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に位置して、示指F2と中指F3との屈曲形状に沿って湾曲状に連続するように形成されている。
【0039】
すなわち、この第1頭頂部15aは、
図2〜
図7に示すように、機器ケース1の長手方向と直交する横方向に示指F2と中指F3との屈曲形状に沿って湾曲状に連続すると共に、その連続する横方向における中間部が機器ケース1の裏面側に向けて最も大きく突出し、横方向の中間部から横方向の両側に向かうに従って次第に突出長さが小さくなるように形成されている。また、この第1盛上り部15は、第1頭頂部15aを境にして、一方側の裾野である第1指掛領域15bと、他方側の裾野である第1指載領域15cと、を備えている。
【0040】
第1指掛領域15bは、
図2〜
図7に示すように、ユーザが上述した第1の握り方でグリップ部14を把握した際に、示指F2が押し当てられる斜面であり、第2盛上り部16の第2指載領域16cの下辺部から第1頭頂部15aに向けて急な傾斜面に形成されている。第1指載領域15cは、ユーザが上述した第1の握り方でグリップ部14を把握した際に、他の指F3〜F5が押し当てられる斜面であり、第1頭頂部15aから電池蓋10の下辺部に向けて緩やかに傾斜する傾斜面に形成されている。
【0041】
すなわち、第1指掛領域15bは、
図2〜
図7に示すように、ユーザが第1の握り方でグリップ部14を握った際に、ユーザが把握する手の示指F2の腹が電池蓋10の縦方向(長手方向)における下辺部側、つまりユーザが把握する手側に向けて押し当てられて配置されるような傾斜面に形成されている。
【0042】
この第1指掛領域15bは、
図2〜
図7に示すように、電池蓋10の上辺側に位置する第2盛上り部16の第2指掛領域16bの下辺部から第1頭頂部15aに向けて急な角度で立ち上る傾斜面に形成されている。また、この第1指掛領域15bは、機器ケース1の縦方向(長手方向)と直交する横方向に連続する第1頭頂部15aに沿って示指F2の屈曲状態に対応する円弧状に湾曲して形成されている。
【0043】
このため、この第1盛上り部15は、
図2〜
図7に示すように、ユーザが標準的な第1の握り方でグリップ部14を握った際に、ユーザの示指F2が第1指掛領域15bの湾曲に沿って屈曲した形状で、その示指F2の腹が第1指掛領域15bに押し当てられ、この状態で第1指掛領域15bを機器ケース1の縦方向における下辺部側、つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せるように構成されている。
【0044】
また、第1指載領域15cは、
図2〜
図7に示すように、ユーザが標準的な第1の握り方でグリップ部14を把握する際に、ユーザが把握する手の他の指F3〜F5の各腹がグリップ部14の電池蓋10を機器ケース1に向けて押し当てられて、ユーザの中指F3〜小指F5が並んだ状態で自然に曲がるような湾曲面に形成されている。
【0045】
すなわち、この第1指載領域15cは、
図2〜
図7に示すように、第1頭頂部15aから電池蓋10の下辺側に向けて緩やかに傾斜する湾曲面に形成されている。これにより、この第1指載領域15cは、ユーザが第1の握り方でグリップ部14を把握するときに、示指F2以外の指F3〜F5が並んで自然な状態で曲がるように、電池蓋10の裏面側に向けて凸となる緩やかな湾曲形状に形成されている。
【0046】
さらに、この機器ケース1は、
図1〜
図7に示すように、グリップ部14が機器ケース1の横方向における中心位置を軸にして左右対称な形状で形成されている。これにより、この機器ケース1は、ユーザがグリップ部14を握る際に、ユーザが右手でも、また左手でも、同じように握れるように構成されている。
【0047】
ところで、電池蓋10の上辺部に設けられた第2盛上り部16の第2指掛領域16bは、
図5に示すように、下部ケース3に設けられた蓋保持部18の裏面に配置されて保持されるように構成されている。すなわち、この蓋保持部18は、第2指掛領域16bとほぼ同じ形状に盛り上がって形成されている。この蓋保持部18の内部には、下面トリガーキー20が第2指掛領域16bに対応して設けられている。
【0048】
この下面トリガーキー20は、
図5に示すように、キー操作部5の上面トリガーキー5aおよび側面トリガーキー8と同様、光学読取部6による読取動作を実行させるためのものである。この下面トリガーキー20は、スイッチ本体20aと操作釦20bとスイッチ保持部20cとを備えている。
【0049】
すなわち、この下面トリガーキー20のスイッチ保持部20cは、
図5に示すように、第2盛上り部16に対応する蓋保持部18内に配置された状態で、蓋保持部18の内面に取り付けられている。スイッチ本体20aは、第2盛上り部16における第2指掛領域16bの傾斜面と平行に傾斜した状態で、スイッチ保持部20cに保持され、この状態で機器ケース1の幅広部1a内に設けられた回路基板22と電気的に接続されるように構成されている。
【0050】
操作釦20bは、
図5に示すように、被押圧部であり、第2指掛領域16bの傾斜面と平行に傾斜した状態で、スイッチ本体20aに配置され、蓋保持部18に設けられた釦孔18aを通して、電池蓋10の第2指掛領域16bに設けられた釦挿入孔17内に配置されている。これにより、操作釦20bは、機器ケース1の外部から押圧操作された際に、スイッチ本体20aをオン動作させるように構成されている。この場合、操作釦20bは、第2指掛領域16bの釦挿入孔17内に窪んで配置されていることが望ましい。
【0051】
このため、下面トリガーキー20は、
図7に示すように、ユーザがグリップ部14をスイッチ操作用の第2の握り方で把握した際に、ユーザが把握する手の示指F2が屈曲した形状で示指F2の腹が第2盛上り部16の第2指掛領域16bにその湾曲に沿って押し当てられ、この状態で第2盛上り部16を機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せても、操作釦20bが示指F2の腹で押し込まれることがなく、スイッチ本体20aがオン動作しないように構成されている。
【0052】
また、この下面トリガーキー20は、
図7に示すように、ユーザがグリップ部14を第1の握り方で把握し、ユーザが把握する手の示指F2の腹が第2指掛領域16bにその湾曲に沿って押し当てられた状態で、示指F2の腹が第2盛上り部16を機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せて、示指F2の腹が釦挿入孔17に強く押し込まれると、操作釦20bが示指F2の腹によって押し込まれてスイッチ本体20aがオン動作するように構成されている。
【0053】
次に、このような携帯端末の作用について説明する。
この携帯端末を使用する場合には、まず、機器ケース1の裏面に電池蓋10を取り付けて、機器ケース1の幅狭部1bに設けられた電池収納部11を覆う。このときには、電池蓋10の下辺部側の端部を電池収納部11の下辺側の内周部に装着させ、この装着された電池蓋10の端部の支点突起部10aを支点として、電池蓋10を回転させて電池蓋10の上辺部を下部ケース3の蓋保持部18上に配置させる。
【0054】
すると、電池蓋10の第2盛上り部16における第2指掛領域16bに設けられた釦挿入孔17が蓋保持部18の釦孔18aに対応し、この釦孔18aを通して下面トリガーキー20の操作釦20bが電池蓋10の第2指掛領域16bに設けられた釦挿入孔17に挿入される。この場合、操作釦20bは、機器ケース1の外部に突出しない状態で第2指掛領域16bの釦挿入孔17内に配置される。
【0055】
また、このときには、電池蓋10の上辺部の縁部が、下部ケース3の裏面に設けられた一対の取付レバー13に対応する。このため、これら一対の取付レバー13を回転操作させることにより、一対の取付レバー13によって電池蓋10の上辺部の縁部が下部ケース3の裏面に押し付けられて係止される。これにより、電池蓋10が、下面トリガーキー20を超えた状態で、電池収納部11を覆って下部ケース3の裏面に取り付けられる。
【0056】
このような携帯端末を標準的な第1の握り方で握る場合には、
図6に示すように、電池蓋10が位置する箇所のグリップ部14をユーザが一方の手で握って機器ケース1を保持する。すなわち、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、示指F2と中指F3との間に第1盛上り部15の第1頭頂部15aを配置させて、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握する。
【0057】
このときには、母指F1が機器ケース1の表面のキー操作部5上に配置され、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に機器ケース1の裏面側に位置する電池蓋10の第1盛上り部15の第1頭頂部15aが配置され、この状態で示指F2の腹が第1盛上り部15の第1指掛領域15bに押し当てられ、他の指F3〜F5の各腹が第1盛上り部15の第1指載領域15c上に並んで配置される。
【0058】
この状態で、ユーザが把握する手の示指F2の腹を第1盛上り部15の第1指掛領域15bの傾斜面に押し当て、この状態で第1指掛領域15bを機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せると、示指F2が第1指掛領域15bにその湾曲に沿って自然な状態で屈曲して押し当てられる。
【0059】
また、このときには、ユーザが把握する手の他の指F3〜F5の各腹が第1盛上り部15の第1指載領域15c上に並んで配置され、これらの指F3〜F5の各腹が第1指載領域15cを機器ケース1に向けて押し当てられる。この状態では、指F3〜F5が第1指載領域15cの湾曲面に沿って自然に曲がった状態で並んで配置される。
【0060】
これにより、ユーザが把握する手の中指F3〜小指F5が第1盛上り部15の第1指載領域15cを包み込むように自然に曲がった状態で、第1指載領域15c上に並んで配置される。このため、指F3〜F5が第1指載領域15cにその湾曲面に沿って安定した状態で良好に配置される。これによって、ユーザが片手で機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に把握することができる。
【0061】
このように、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を標準的な第1の握り方で握った際には、グリップ部14が機器ケース1の幅狭部1bに設けられ、かつグリップ部14の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、ユーザが把握する手で機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に握ることができると共に、ユーザが把握する手をグリップ部14にフィットさせることができる。
【0062】
また、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を標準的な第1の握り方で握る際には、グリップ部14が機器ケース1の横方向における中心位置を軸にして左右対称な形状に形成されていることにより、ユーザが右手でも、また左手でも、機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に握ることができる。この場合にも、グリップ部14の下面側が緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、ユーザがグリップ部14を一方の手で握った際に、ユーザの把握手がグリップ部14にフィットする。
【0063】
このようにユーザが機器ケース1のグリップ部14を標準的な第1の握り方で握った際には、母指F1が表示部4を遮ることなくキー操作部5上に配置されるので、表示部4に表示された情報を見ながら、母指F1をキー操作部5上において自由に移動させて、キー操作部5を良好にキー操作することができる。
【0064】
また、このようにユーザが機器ケース1のグリップ部14を標準的な第1の握り方で握った際には、ユーザの把握手の示指F2が第1盛上り部15の第1指掛領域15bに配置されているので、第2盛上り部16の第2指掛領域16bに対応して設けられた下面トリガーキー20を誤操作することがない。
【0065】
一方、このような携帯端末をスイッチ操作用の第2の握り方で握る場合には、
図7に示すように、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に第2盛上り部16の第2頭頂部16aを配置させて、ユーザが一方の手でグリップ部14を把握する。
【0066】
このときには、母指F1が機器ケース1の表面のキー操作部5上に配置され、ユーザが把握する手の示指F2と中指F3との間に第2盛上り部16の第2頭頂部16aが配置され、この状態で示指F2の腹が第2盛上り部16の第2指掛領域16bに押し当てられ、中指F3が第2指載領域16cに配置されて、第2盛上り部16の第2頭頂部16aと第1盛上り部15の第1頭頂部15aとの間に挟まれる。
【0067】
すなわち、ユーザの示指F2の腹が第2盛上り部16の第2指掛領域16bに押し当てられた際には、中指F3の腹が第2指載領域16cに配置された状態で第1盛上り部15の第1指掛領域15bに押し当てられ、他の薬指F4と小指F5の各腹が第1盛上り部15の第2指載領域16c上に並んで配置される。
【0068】
この状態では、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、ユーザが母指F1をキー操作部5に被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが把握する手の示指F2の腹を第2盛上り部16の第2指掛領域16bの傾斜面に押し当てると共に、中指F3の腹を第1盛上り部15の第1指掛領域15bの傾斜面に押し当てる。
【0069】
この状態で、ユーザが把握する手の示指F2で第2指掛領域16bを機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せると共に、ユーザが把握手の中指F3で第1盛上り部15の第1指掛領域15bを機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せる。
【0070】
すると、示指F2が第2指掛領域16bにその湾曲に沿って自然な状態で屈曲して押し当てられるので、機器ケース1が示指F2によってその下辺部側に位置するユーザの把握手側に向けて引き寄せられる。また、このときには、中指F3が第1指掛領域15bにその湾曲に沿って自然な状態で屈曲して押し当てられるので、機器ケース1が中指F3によってその下辺部側に位置するユーザの把握手側に向けて引き寄せられる。
【0071】
このように、ユーザが把握する手の示指F2が第1の指掛領域15bにその湾曲に沿って屈曲した形状で押し当てられても、示指F2の腹が第2指掛領域16bの釦挿入孔17に深く食い込むことがない。このため、操作釦20bが示指F2の腹によって押し込まれることがないので、下面トリガーキー20のスイッチ本体20aがオン動作することがない。
【0072】
また、このときには、ユーザが把握する手の他の薬指F4と小指F5との各腹が第1盛上り部15の第1指載領域15c上に並んで配置された状態で、これらの薬指F4と小指F5とが第1指載領域15cに押し当てられると、薬指F4と小指F5との各腹が第1指載領域15cの湾曲面に沿って安定した状態で良好に配置されて押し付けられる。これにより、ユーザが片手でグリップ部14を第2の握り方で確実にかつ良好に把握することができる。
【0073】
このように、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を第2の握り方で握った際には、グリップ部14が機器ケース1の幅狭部1bに設けられ、かつグリップ部14の両側部から裏面側に向けて緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、ユーザが把握する手で機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に握ることができると共に、ユーザが把握する手をグリップ部14にフィットさせることができる。
【0074】
また、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を第2の握り方で握る際には、グリップ部14が機器ケース1の横方向における中心位置を軸にして左右対称な形状に形成されていることにより、ユーザが右手でも、また左手でも、機器ケース1のグリップ部14を確実にかつ良好に握ることができる。この場合にも、グリップ部14の下面側が緩やかに湾曲して突出する湾曲形状に形成されていることにより、ユーザがグリップ部14を一方の手で握った際に、ユーザの把握手がグリップ部14にフィットする。
【0075】
このようにユーザが機器ケース1のグリップ部14をスイッチ操作用の第2の握り方で握った際には、母指F1が表示部4を遮ることなくキー操作部5上に配置されるので、表示部4に表示された情報を見ながら、母指F1をキー操作部5上において自由に移動させて、キー操作部5を良好にキー操作することができる。
【0076】
また、このようにユーザが機器ケース1のグリップ部14をスイッチ操作用の第2の握り方で握った際には、示指F2の腹が第2盛上り部16の第2指掛領域16bの傾斜面に配置されるので、この第2指掛領域16bの傾斜面に設けられた釦挿入孔17に挿入された下面トリガーキー20の操作釦20bを示指F2で容易に操作することができる。
【0077】
すなわち、ユーザが機器ケース1のグリップ部14を第2の握り方で握った際には、ユーザが把握する手の示指F2が屈曲した形状で、その示指F2の腹が第2指掛領域16bにその湾曲に沿って押し当てられて、第2指掛領域16bを機器ケース1の下辺部側つまりユーザが把握する手側に向けて引き寄せた状態で、示指F2の腹を釦挿入孔17に強く押し込むと、下面トリガーキー20の操作釦20bが示指F2の腹によって押し込まれて、下面トリガーキー20のスイッチ本体20aをオン動作させる。
【0078】
このように、下面トリガーキー20がオン動作すると、機器ケース1の幅広部1aの裏面に設けられた光学読取部6が駆動されて、レーザ読取部がレーザ光線を読取突起部6aの第1窓部6bから機器ケース1の外部に出射させ、そのレーザ光線の反射光を受光することにより、物品のバーコードなどを読み取る。また、このときには、光学読取部6の撮像部が第2窓部6cを通してレーザ読取部で読み取る物品の画像を撮影する。
【0079】
このように、この携帯端末によれば、端末本体である機器ケース1の一端部に設けられ、ユーザが一方の手の母指F1を機器ケース1の表面に被せ機器ケース1の脇側から延ばした少なくとも示指F2と中指F3とで裏面を支えるような把握態様で、ユーザが一方の手により把握可能なグリップ部14を備えていることにより、ユーザが一方の手でグリップ部14を良好に把握することができる。
【0080】
すなわち、この携帯端末では、ユーザの他の指F2〜F5が機器ケース1の裏面に自然に曲がって巻き付くような形状に形成されているので、ユーザがキー操作部5を母指F1で操作すべく、機器ケース1の表面にユーザが母指F1を被せ機器ケース1の脇側から延ばした他の指F2〜F5で機器ケース1の裏面を支えるような把握態様で、ユーザが一方の手で機器ケース1を保持する際に、ユーザが把握する手をグリップ部14に自然な状態で曲げて巻き付くように配置させることができ、これによりユーザが握り易く、ユーザの把握手がグリップ部14にフィットさせることができる。
【0081】
また、この携帯端末では、グリップ部14の裏面に、上述した把握態様での示指F2と中指F3との間の位置に第1頭頂部15aが位置するように第1盛上り部15が設けられていると共に、前記把握態様での示指F2を第1頭頂部15aとの間に挟む第2頭頂部16aを有した第2盛上り部16が設けられていることにより、示指F2と中指F3との間の位置に第1盛上り部15の第1頭頂部15aが配置する標準的な第1の握り方と、示指F2と中指F3との間の位置に第2盛上り部16の第2頭頂部16aが配置されるスイッチ操作用の第2の握り方との2種類の握り方ができる。
【0082】
すなわち、この携帯端末では、ユーザがグリップ部14を標準的な第1の握り方で握る際に、ユーザが把握した手の示指F2と中指F3との間に第1盛上り部15の第1頭頂部15aを配置させて、示指F2を第2盛上り部16の第2頭頂部16aと第1盛上り部15の第1頭頂部15aとの間に挟んで良好に握ることができる。
【0083】
また、この携帯端末では、ユーザがグリップ部14をスイッチ操作用の第2の握り方で握る際に、ユーザが把握した手の示指F2と中指F3との間に第2盛上り部16の第2頭頂部16aを配置させて、中指F3を第2盛上り部16の第2頭頂部16aと第1盛上り部15の第1頭頂部15aとの間に挟んで良好に握ることができる。
【0084】
さらに、この携帯端末では、第2盛上り部16における第2指掛領域16bの斜面領域であって第1の握り方の把握態様での示指F2が位置する側とは反対側の斜面領域の第2指掛領域16bに被押圧部である操作釦20bが露出するように下面トリガーキー20が設けられていることにより、ユーザがグリップ部14を標準的な第1の握り方で握った際に、下面トリガーキー20を操作することができず、ユーザがグリップ部14を第2の握り方で握った際に、下面トリガーキー20を良好にスイッチ動作させることができる。
【0085】
すなわち、この携帯端末では、ユーザが手でグリップ部14を標準的な第1の握り方で握った際に、ユーザが把握した手の示指F2が下面トリガーキー20に対応して配置されることがないので、下面トリガーキー20の不用意なスイッチ動作を防ぐことができる。また、ユーザが手でグリップ部14を第2の握り方で握った際に、ユーザが把握した手の示指F2を下面トリガーキー20に対応させて配置させることができるので、下面トリガーキー20をユーザの示指F2で容易にかつ確実にスイッチ動作させることができる。
【0086】
この場合、第2盛上り部16と第1盛上り部15とは、ユーザが把握した手の示指F2または中指F3の自然な曲がりに対応する湾曲面に形成されているので、ユーザがグリップ部14を第1の握り方と第2の握り方とのいずれの握り方で把握した際にも、ユーザが把握した手の示指F2または中指F3を第2盛上り部16の湾曲面に沿って良好に屈曲させて配置させることができると共に、ユーザが把握した手の示指F2を第1盛上り部15の湾曲面に沿って良好に屈曲させて配置させることができる。
【0087】
また、この携帯端末では、下面トリガーキー20が第2盛上り部16の第2指掛領域16bの湾曲面に対応して配置されているので、ユーザが把握した手の示指F2を第2盛上り部16の第2指掛領域16bの湾曲面に沿って良好に屈曲させて配置させた状態で、示指F2の腹を第2指掛領域16bに強く押し当てることにより、下面トリガーキー20を確実にかつ良好にスイッチ操作させることができる。
【0088】
また、この携帯端末では、グリップ部14の一部として電池蓋10が取り付けられており、この電池蓋10に第2盛上り部16と第1盛上り部15とが設けられていることにより、第2盛上り部16と第1盛上り部15とを電池蓋10と共に容易に製作することができ、これにより機器ケース1の形状が簡単なり、機器ケース1を容易に製作することができる。
【0089】
また、この携帯端末では、グリップ部14の表面に、ユーザがグリップ部14を第1の握り方と第2の握り方とのいずれの握り方で握っても、ユーザが把握した手の母指F1で操作可能な複数のキーが配列された入力操作部であるキー操作部5が設けられていることにより、ユーザがグリップ部14を把握した状態で、その把握手の母指F1によってキー操作部5を良好にキー操作することができ、これにより情報を良好に入力することができる。
【0090】
また、この携帯端末では、グリップ部14の延長上に位置する機器ケース1の表面に情報を表示する表示部4が設けられていることにより、ユーザがグリップ部14を第1の握り方と第2の握り方とのいずれの握り方で握っても、母指F1が表示部4を遮ることなくキー操作部5上に配置されるので、表示部4に表示された情報を良好に見ることができると共に、この表示部4に表示された情報を見ながら、母指F1をキー操作部5上において自由に移動させて、キー操作部5を良好にキー操作することができる。
【0091】
さらに、この携帯端末によれば、グリップ部14の延長上に位置する機器ケース1の裏面に情報を光学的に読み取る光学読取部6が設けられていることにより、ユーザがグリップ部14を第2の握り方で握った際に、示指F2で下面トリガーキー20を押圧させてオン動作させた際に、光学読取部6を駆動させてレーザ読取部によって物品のバーコードなどを良好に読み取ることができると共に、光学読取部6の撮像部によってレーザ読取部で読み取る物品の画像を良好に撮影することができる。
【0092】
なお、上述した実施形態では、グリップ部14の裏面に位置する電池蓋10に設けられた第1盛上り部15の第1指掛領域15bと第2盛上り部16の第2指掛領域16bとをユーザが把握した手の示指F2または中指F3の自然な曲がりに対応する湾曲面に形成した場合について述べたが、この発明は、これに限らず、例えば、
図8に示す変形例のように形成しても良い。
【0093】
すなわち、
図8に示された変形例では、下面トリガーキー20が対応する第2盛上り部16の斜面領域である第2指掛領域26が、第1盛上り部15の斜面領域である第1指掛領域25であって標準的な第1の握り方の把握態様での示指F2が位置する側の斜面領域である第1指掛領域25よりも直線的に形成されている。このように第2盛上り部16の第2指掛領域26を直線的に形成しても、上述した実施形態とほぼ同様の作用効果ある。
【0094】
また、上述した実施形態では、機器ケース1の表面に表示部4とキー操作部5とを設けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えばキー操作部を透明なタッチパネルで形成して表示パネルを積層させた入力表示部であっても良い。
【0095】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0096】
(付記)
請求項1に記載の発明は、端末本体の一端部として設けられ、ユーザが一方の手の母指を前記端末本体の第1の面に被せ前記端末本体の脇側から延ばした少なくとも示指と中指とで前記第1の面の裏面に位置する第2の面を支えるような把握態様で、前記一方の手により把握可能なグリップ部を備え、前記グリップ部のうち前記第2の面には、前記把握態様での前記示指と前記中指との間の位置に第1頭頂部が位置するように第1盛上り部が設けられているとともに、前記把握態様での前記示指を前記第1頭頂部との間に挟む第2頭頂部を有した第2盛上り部が設けられており、前記第2盛上り部における斜面領域であって前記把握態様での前記示指が位置する側とは反対側の斜面領域に被押圧部が露出するようにスイッチ部が設けられていることを特徴とする携帯端末である。
【0097】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯端末において、前記スイッチ部が対応する斜面領域は、前記第1盛上り部における斜面領域であって前記把握態様での前記示指が位置する側の斜面領域よりも直線的に形成されていることを特徴とする携帯端末である。
【0098】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載された携帯端末において、前記グリップ部の一部として電池蓋が取り付けられており、前記電池蓋に前記第1盛上り部と前記第2盛上り部とが設けられていることを特徴とする携帯端末である。
【0099】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載された携帯端末において、前記第1の面には、ユーザが前記グリップ部を前記把握態様で把握した際に、前記ユーザが把握した手の母指で操作可能な複数のキーが配列された入力操作部が設けられていることを特徴とする携帯端末である。