(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
発明を実施するための形態が、本明細書の種々の図、実施形態、および側面を参照して議論されるであろう。本説明は、可能な実装の詳細な実施例を提供するが、詳細は、実施例であることを意図し、したがって、本開示の範囲を限定しないことを理解されたい。
【0013】
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「1つ以上の実施形態」、「ある側面」等の言及は、実施形態と関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。さらに、本明細書内の種々の場所における「実施形態」という用語は、必ずしも同一の実施形態を指しているわけではない。つまり、いくつかの実施形態によって提示され得るが、他の実施形態によって提示されない種々の特徴が説明される。
【0014】
本願は、グループへのデバイスの追加または更新のための新規技法およびシステムを説明する。そうすることによって、SCS/ASおよびSCEFは、グループに参加する権限が与えられ、アクティブ、例えば、リッスンしているデバイスを、グループに参加する権限が与えられているが、まだアクティブ化していない、例えば、リッスンしていないデバイスから区別し得る。特に、SCS/ASは、SCEFに、1つ以上のデバイスがマルチキャストをリッスンするためにMBMSサービスをアクティブ化しているかどうかを尋ねることができる。
【0015】
別の実施形態は、好ましくは、下層トランスポート詳細、例えば、MBMSトランスポート詳細が、SCS/ASから隠されているアーキテクチャおよびプロトコルを説明する。そうすることによって、SCS/ASは、データがグループメンバに配信されるであろう方法またはときを選択するタスクが、SCEFによってハンドリングされるであろうため、より効率的に起動し得る。一実施形態では、SCEFは、要求をデバイスに送信することによって、承認されたデバイスがMBMSサービスをアクティブ化し、サーバからマルチキャストアドレスのリッスンを開始するためのトリガまたは別の始動機構を採用し得る。例示的実施形態では、トリガは、サービスアドバタイズメントであり得る。
【0016】
(頭字語)
以下の頭字語が、以下の表1に提供されるように、本願全体を通して使用されるであろう。
【0018】
以下の用語は、別様に明示的に述べられない限り、以下に提供される当技術分野において理解されるようなその慣例的かつ通常の定義と一貫して、本願全体を通して使用されるであろう。
【0019】
(プラットフォーム)
本願は、アプリケーション対応プラットフォーム(AEP)および接続デバイスプラットフォーム(CDP)の両方のためのプラットフォーム機能性およびサポートを対象とすることが意図される。AEPは、ワールドワイドウェブおよびインターネットを含むアプリケーション対応層およびサービス層を含む。アプリケーション対応層は、限定ではないが、(i)サービシングAPI、ルール/スクリプティングエンジン、(ii)SDKプログラミングインターフェース、および(iii)企業システム統合を含む。アプリケーション対応層は、限定ではないが、発見、解析、コンテキスト、およびイベントを含む、付加価値サービスも含み得る。ワールドワイドウェブおよびインターネットを含む、サービス層は、例えば、解析、請求、低レベルAPI、ウェブサービスインターフェース、セマンティックデータモデル、デバイス/サービス発見、デバイス管理、セキュリティ、データ収集、データ適応、集約、イベント管理、コンテキスト管理、最適化されたコネクティビティおよびトランスポート、M2Mゲートウェイ、ならびにアドレスおよび識別を含み得る。CDPは、コネクティビティ分析、使用分析/レポート/アラート、ポリシ制御、自動化されたプロビジョニング、SIMアクティブ化/非アクティブ化、およびサブスクリプションアクティブ化/非アクティブ化を含み得る。
【0020】
(一般的アーキテクチャ)
図1Aは、1つ以上の開示される実施形態が実装され得る、例示的マシンツーマシン(M2M)、モノのインターネット(IoT)、またはモノのウェブ(WoT)通信システム10の略図である。概して、M2M技術は、IoT/WoTのための構築ブロックを提供し、任意のM2Mデバイス、ゲートウェイ、またはサービスプラットフォームは、IoT/WoTのコンポーネントならびにIoT/WoTサービス層等であり得る。
【0021】
図1Aに示されるように、M2M/IoT/WoT通信システム10は、通信ネットワーク12を含む。通信ネットワーク12は、固定ネットワーク、例えば、Ethernet(登録商標)、Fiber、PLC、ISDN等、もしくは無線ネットワーク、例えば、WLAN、セルラー等、もしくは異種ネットワークのネットワークであり得る。例えば、通信ネットワーク12は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャスト等のコンテンツを複数のユーザに提供する、複数のアクセスネットワークから成り得る。例えば、通信ネットワーク12は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)等の1つ以上のチャネルアクセス方法を採用し得る。さらに、通信ネットワーク12は、例えば、コアネットワーク、インターネット、センサネットワーク、工業制御ネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、融合個人ネットワーク、衛星ネットワーク、ホームネットワーク、または企業ネットワーク等の他のネットワークを備え得る。
【0022】
図1Aに示されるように、M2M/IoT/WoT通信システム10は、インフラストラクチャドメインと、フィールドドメインとを含み得る。インフラストラクチャドメインは、エンドツーエンドM2M展開のネットワーク側を指し、フィールドドメインは、通常はM2Mゲートウェイの背後にあるエリアネットワークを指す。フィールドドメインは、プロキシを伴うSCS等のM2Mゲートウェイ14およびUEデバイス等の端末デバイス18を含む。任意の数のM2Mゲートウェイデバイス14およびM2M端末デバイス18が、所望に応じて、M2M/IoT/WoT通信システム10に含まれ得ることが理解されるであろう。M2Mゲートウェイデバイス14およびM2M端末デバイス18の各々は、通信ネットワーク12または直接無線リンクを介して、信号を伝送および受信するように構成される。M2Mゲートウェイデバイス14は、無線M2Mデバイス(例えば、セルラーおよび非セルラー)ならびに固定ネットワークM2Mデバイス(例えば、PLC)が、通信ネットワーク12等のオペレータネットワークを通して、または直接無線リンクを通してのいずれかで、通信することを可能にする。例えば、M2Mデバイス18は、データを収集し、通信ネットワーク12または直接無線リンクを介して、データをM2Mアプリケーション20またはM2Mデバイス18に送信し得る。M2Mデバイス18はまた、M2Mアプリケーション20またはM2Mデバイス18からデータを受信し得る。さらに、データおよび信号は、以下で説明されるように、M2M層22を介して、M2Mアプリケーション20に送信され、そこから受信され得る。一実施形態では、サービス層22は、サービス能力サーバまたはアプリケーションサーバであり得る。M2Mデバイス18およびゲートウェイ14は、セルラー、WLAN、WPAN、例えば、Zigbee(登録商標)、6LoWPAN、Bluetooth(登録商標)、直接無線リンク、および有線を含む、種々のネットワークを介して通信し得る。
【0023】
図1Bを参照すると、フィールドドメイン内の図示したM2Mサービス層22は、M2Mアプリケーション20、M2Mゲートウェイデバイス14、M2M端末デバイス18、および通信ネットワーク12のためのサービスを提供する。M2Mサービス層22は、所望に応じて、任意の数のM2Mアプリケーション、M2Mゲートウェイデバイス14、M2M端末デバイス18、および通信ネットワーク12と通信し得ることが理解されるであろう。M2Mサービス層22は、1つ以上のサーバ、コンピュータ等によって実装され得る。M2Mサービス層22は、M2M端末デバイス18、M2Mゲートウェイデバイス14、およびM2Mアプリケーション20に適用されるサービス能力を提供する。M2Mサービス層22の機能は、種々の方法で実装され得る。例えば、M2Mサービス層22は、ウェブサーバ、セルラーコアネットワーク、クラウド等で、実装されることができる。
【0024】
図示したM2Mサービス層22と同様に、インフラストラクチャドメイン内にM2Mサービス層22’が存在する。M2Mサービス層22’は、インフラストラクチャドメイン内のM2Mアプリケーション20’および下層通信ネットワーク12’のためのサービスを提供する。M2Mサービス層22’は、フィールドドメイン内のM2Mゲートウェイデバイス14およびM2M端末デバイス18のためのサービスも提供する。M2Mサービス層22’は、任意の数のM2Mアプリケーション、M2Mゲートウェイデバイス、およびM2M端末デバイスと通信し得ることが理解されるであろう。M2Mサービス層22’は、異なるサービスプロバイダによるサービス層と相互作用し得る。M2Mサービス層22’は、1つ以上のサーバ、コンピュータ、仮想マシン(例えば、クラウド/計算/記憶ファーム等)等によって実装され得る。
【0025】
図1Bをさらに参照すると、M2Mサービス層22および22’は、多様なアプリケーションならびにバーティカルが活用することができるサービス配信能力のコアの組を提供する。これらのサービス能力は、M2Mアプリケーション20および20’がデバイスと相互作用し、データ収集、データ分析、デバイス管理、セキュリティ、課金、サービス/デバイス発見等の機能を果たすことを可能にする。本質的に、これらのサービス能力は、これらの機能性を実装する負担をアプリケーションから取り除き、したがって、アプリケーション開発を単純化し、市場に出す費用および時間を削減する。サービス層22および22’はまた、M2Mアプリケーション20および20’が、サービス層22および22’が提供するサービスと関連して、種々のネットワーク12および12’を通して通信することも可能にする。
【0026】
M2Mアプリケーション20および20’は、限定ではないが、輸送、健康および福祉、コネクテッドホーム、エネルギー管理、資産追跡、ならびにセキュリティおよび監視等、種々の産業におけるアプリケーションを含み得る。前述のように、デバイス、ゲートウェイ、および他のシステムのサーバを横断して起動するM2Mサービス層は、例えば、データ収集、デバイス管理、セキュリティ、課金、場所追跡/ジオフェンシング、デバイス/サービスの発見、および従来のシステムの統合等の機能をサポートし、サービスとしてのこれらの機能をM2Mアプリケーション20および20’に提供する。さらに、M2Mサービス層は、本願で議論され、図に図示されるように、UE、SCS、およびMME等の他のデバイスとインターフェースをとるようにも構成され得る。
【0027】
サービス層は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)および下層ネットワーキングインターフェースの組を通して、付加価値サービス能力をサポートするソフトウェアミドルウェア層である。ETSI M2MおよびoneM2Mは両方とも、UEがPSMモードを制御および協調する方法を含み得るサービス層を使用する。ETSI M2Mのサービス層は、サービス能力層(SCL)と称される。SCLは、M2Mデバイス(デバイスSCL(DSCL)と称される)、ゲートウェイ(ゲートウェイSCL(GSCL)と称される)、および/またはネットワークノード(ネットワークSCL(NSCL)と称される)内に実装され得る。oneM2Mサービス層は、共通サービス機能(CSF)(例えば、サービス能力)の組をサポートする。1つ以上の特定のタイプのCSFの組のインスタンス化は、異なるタイプのネットワークノード、例えば、インフラストラクチャノード、ミドルノード、特定用途向けノード等の上にホストされ得るSCS等の共通サービスエンティティ(CSE)と称される。さらに、本願で説明されるような方法は、サービス指向アーキテクチャ(SOA)および/またはリソース指向アーキテクチャ(ROA)を使用するM2Mネットワークの一部として実装されることができる。
【0028】
図1Cは、例えば、M2M端末デバイス18またはM2Mゲートウェイデバイス14等の例示的M2Mデバイス30の系統図である。
図1Cに示されるように、M2Mデバイス30は、プロセッサ32と、送受信機34と、伝送/受信要素36と、スピーカ/マイクロホン38と、キーパッド40と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ42と、非取り外し可能メモリ44と、取り外し可能メモリ46と、電源48と、全地球測位システム(GPS)チップセット50と、他の周辺機器52とを含み得る。ディスプレイ42はまた、ユーザ機器のための要求を表示するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含み得る。これは、例えば、
図11に示される。M2Mデバイス40は、実施形態と一致したままで、先述の要素の任意の副次的組み合わせを含み得ることが理解されるであろう。デバイスは、センサデータの組み込みセマンティック命名のための開示されるシステムおよび方法を使用するデバイスであり得る。M2Mデバイス30はまた、本願に説明され、図に図示されるように、例えば、UE、ルータ、ゲートウェイ、およびサーバを含む他のデバイスとともに採用され得る。
【0029】
プロセッサ32は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ32は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはM2Mデバイス30が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を果たし得る。プロセッサ32は、伝送/受信要素36に結合され得る送受信機34に結合され得る。
図1Cは、プロセッサ32および送受信機34を別個のコンポーネントとして描写するが、プロセッサ32および送受信機34は、電子パッケージまたはチップにともに組み込まれ得ることが理解されるであろう。プロセッサ32は、アプリケーション層プログラム(例えば、ブラウザ)および/または無線アクセス層(RAN)プログラムならびに/もしくは通信を行い得る。プロセッサ32は、例えば、アクセス層および/またはアプリケーション層等で、認証、セキュリティキー一致、ならびに/もしくは暗号化動作等のセキュリティ動作を行い得る。
【0030】
伝送/受信要素36は、信号をM2Mサービスプラットフォーム22に伝送するか、またはM2Mサービスプラットフォーム22から信号を受信するように構成され得る。例えば、実施形態では、伝送/受信要素36は、RF信号を伝送および/または受信するように構成されるアンテナであり得る。伝送/受信要素36は、WLAN、WPAN、セルラー等の種々のネットワークならびにエアインターフェースをサポートし得る。実施形態では、伝送/受信要素36は、例えば、IR、UV、もしくは可視光信号を伝送および/または受信するように構成されるエミッタ/検出器であり得る。さらに別の実施形態では、伝送/受信要素36は、RFおよび光信号の両方を伝送ならびに受信するように構成され得る。伝送/受信要素36は、無線もしくは有線信号の任意の組み合わせを伝送および/または受信するように構成され得ることが理解されるであろう。
【0031】
加えて、伝送/受信要素36は、単一の要素として
図1Cで描写されているが、M2Mデバイス30は、任意の数の伝送/受信要素36を含み得る。より具体的には、M2Mデバイス30は、MIMO技術を採用し得る。したがって、実施形態では、M2Mデバイス30は、無線信号を伝送および受信するための2つ以上の伝送/受信要素36(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0032】
送受信機34は、伝送/受信要素36によって伝送される信号を変調するように、および伝送/受信要素36によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、M2Mデバイス30は、マルチモード能力を有し得る。したがって、送受信機34は、M2Mデバイス30が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11等の複数のRATを介して通信することを可能にするための複数の送受信機を含み得る。
【0033】
プロセッサ32は、非取り外し可能メモリ44および/または取り外し可能メモリ46等の任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、そこにデータを記憶し得る。非取り外し可能メモリ44は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。取り外し可能メモリ46は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード等を含み得る。他の実施形態では、プロセッサ32は、サーバまたはホームコンピュータ上等のM2Mデバイス30上に物理的に位置しないメモリから情報にアクセスし、それにデータを記憶し得る。
【0034】
プロセッサ32は、電源48から電力を受け取り得、M2Mデバイス30内の他のコンポーネントへの電力を配布および/または制御するように構成され得る。電源48は、M2Mデバイス30に電力供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源48は、1つ以上の乾電池バッテリ(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)等)、太陽電池、燃料電池等を含み得る。
【0035】
プロセッサ32は、M2Mデバイス30の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されるGPSチップセット50にも結合され得る。M2Mデバイス30は、実施形態と一致したままで、任意の好適な場所決定方法を介して場所情報を獲得し得ることが理解されるであろう。
【0036】
プロセッサ32はさらに、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続を提供する、1つ以上のソフトウェアならびに/もしくはハードウェアモジュールを含み得る他の周辺機器52に結合され得る。例えば、周辺機器52は、加速度計、e−コンパス、衛星送受信機、センサ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ等を含み得る。
【0037】
図1Dは、例えば、
図1Aおよび1BのM2Mサービスプラットフォーム22が実装され得る例示的なコンピュータシステム90のブロック図である。コンピュータシステム90は、コンピュータまたはサーバを備え得、主に、ソフトウェアの形態であり得るコンピュータ読み取り可能な命令によって制御され得、場所または手段を問わず、そのようなソフトウェアが記憶もしくはアクセスされる。そのようなコンピュータ読み取り可能な命令は、コンピュータシステム90を起動させるように、中央処理装置(CPU)91内で実行され得る。多くの既知のワークステーション、サーバ、および周辺コンピュータでは、中央処理装置91は、マイクロプロセッサと呼ばれる単一チップCPUによって実装される。他のマシンでは、中央処理装置91は、複数のプロセッサを備え得る。コプロセッサ81は、追加の機能を果たすか、またはCPU91を支援する、主要CPU91とは明確に異なる随意的なプロセッサである。CPU91および/またはコプロセッサ81は、組み込みセマンティクスを伴うセンサデータのクエリ等の組み込みセマンティック命名のための開示されるシステムおよび方法に関連するデータを受信、生成、ならびに処理し得る。
【0038】
動作時、CPU91は、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピュータの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリソースへ、およびそこから転送する。そのようなシステムバスは、コンピュータシステム90内のコンポーネントを接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータライン、アドレスを送信するためのアドレスライン、ならびにインタラプトを送信するため、およびシステムバスを動作するための制御ラインを含む。そのようなシステムバス80の実施例は、PCI(周辺コンポーネント相互接続)バスである。
【0039】
システムバス80に結合されるメモリデバイスは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82および読み取り専用メモリ(ROM)93を含む。そのようなメモリは、情報が記憶されて取り出されることを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正することができない、記憶されたデータを含む。RAM82に記憶されたデータは、CPU91または他のハードウェアデバイスによって読み取られ、または変更され得る。RAM82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御され得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理的アドレスに変換する、アドレス変換機能を提供し得る。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを単離し、ユーザプロセスからシステムプロセスを単離する、メモリ保護機能を提供し得る。したがって、第1のモードで作動するプログラムは、独自のプロセス仮想アドレス空間によってマップされるメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることができない。
【0040】
加えて、コンピュータシステム90は、CPU91からプリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85等の周辺機器に命令を伝達する責任がある周辺機器コントローラ83を含み得る。
【0041】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピュータシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。そのような視覚出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含み得る。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルを伴って実装され得る。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために必要とされる、電子コンポーネントを含む。ディスプレイ86は、組み込みセマンティクスを使用して、ファイルまたはフォルダ内のセンサデータを表示し得る。ディスプレイ86はまた、例えば、
図11に示されるようなグラフィカルユーザインターフェースを表示し得る。さらに、コンピュータシステム90は、
図1Aおよび1Bのネットワーク12等の外部通信ネットワークにコンピュータシステム90を接続するために使用され得る、ネットワークアダプタ97を含み得る。
【0042】
(一般的IPマルチキャスト(IPv4およびIPv6))
別の実施形態によると、IPマルチキャストアドレスは、単一送信側が、同一データを複数のリスナに送信することを可能にする。例えば、SCS/ASまたはSCEF等の送信側は、データをマルチキャストIPアドレスに送信し、リスナは全て、同一マルチキャストアドレス上で受信する。IPマルチキャストグループの1つの特徴は、アドレスが共有されることができることである。別の特徴は、多くのソースが情報を同一アドレスに送信することができることである。例示的実施形態では、ストリームまたはチャネルは、異なるUDPポート番号で多重化されることができ、各マルチキャストリスナは、所望する情報を抽出することができる。
【0043】
(インターネットグループ管理プロトコル(IGMP))
IGMPは、IETF FC 3376,Internet Group Management Protocol,Version 3に定義されており、参照することによって組み込まれる。概して、IGMPは、マルチキャストグループメンバシップを確立するためにホストとIPネットワーク上の隣接するルータとによって使用される、通信プロトコルである。それは、IPv4システムでは、それらのIPマルチキャストメンバシップを近隣ルータにレポートするために使用される。IGMPをサポートするシステムは、アプリケーションが、リッスンを所望するマルチキャストアドレスと、インターフェースをとるネットワーク、例えば、セルラー、Wi−Fi、Ethernet(登録商標)等とをシステムに伝えることを可能にするAPIをアプリケーションにエクスポーズする。
【0044】
加えて、IGMPは、ソースフィルタリングをサポートする。これはシステムが、特定のソースアドレス「のみ」または特定のソースアドレス「以外」からの特定のマルチキャストアドレスに送信されるパケットを受信することに関心があることをレポートするための能力である。デバイス上のアプリケーションが、リッスンを所望するマルチキャストアドレスを示すとき、デバイスは、フィルタを規定することもできる。
【0045】
さらに、2つの重要なタイプのIGMPメッセージ、すなわち、メンバシップレポートおよびメンバシップクエリが、存在する。メンバシップレポートは、それらが関心があるマルチキャストグループを近隣ルータにレポートするためにIPシステムによって使用される。メンバシップクエリは、近隣インターフェースのマルチキャスト受信状態をクエリするためにIPマルチキャストルータによって送信される。3つのタイプのクエリメッセージが、採用される。第1のタイプは、一般的クエリであり、クエリは、その近隣インターフェースの全てにおける完全マルチキャスト受信状態を知るためにルータによって送信される。言い換えると、どのマルチキャストメッセージが各インターフェース上で送信されるべきかを知るためのものである。第2のタイプは、グループ特定クエリであり、クエリは、特定のマルチキャストグループに関する受信状態を知るためにルータによって送信される。第3のグループおよびソース特定クエリは、任意の近隣インターフェースがソースの特定のリストによって特定のグループに送信されるパケットを受信することを所望するかどうかを知るためにルータによって送信される。
【0046】
(マルチキャストリスナ発見(MLD))
MLDは、IETF RFC 3810,Multicast Listener Discover Version 2(MLDv2)に定義されており、本明細書では、IPv6に関して組み込まれる。MLDは、IPv6のコンポーネントであり、直接アタッチされたリンク上のマルチキャストリスナを発見するために、ルータによって使用される。プロトコルは、別個のプロトコルを使用する代わりに、ICMPv6に組み込まれる。加えて、MLDは、そのIPマルチキャストメンバシップを近隣ルータにレポートするためにIPv6システムにおいて使用される。MLDのIGMPとの類似性を前提として、IGMPに対する任意の参考文献もまた、MLDに適用される。
【0047】
(マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS))
MBMSサービスは、3GPP TS 23.246 Multimedia Broadcast/Multicast Service;Architecture and Functional Descriptionに定義されており、本明細書に組み込まれる。MBMBアーキテクチャの高レベル図は、
図2に示されており、Magnus Olsson、他による、EPC and 4G Packet Networks(Academic Press,2013)にも見出されることができ、それも、全体として組み込まれる。
図2に示されるように、コンテンツ210は、BM−SC220に提供される。コンテンツは、ラインSGmb215または2gi−mb216を介して、MBMS−GW230に送信される。代替として、コンテンツは、ラインSGi217を通して、P−GW/S−GW240に送信される。MBMS−GW225からUEまたはデバイス250につながる通信は、ダウンリンク専用MBMSブロードキャストとして説明される。一方、P−GW/S−GW240からUE250への通信は、双方向データ接続として説明される。
【0048】
BM−SCは、MBMSセッションを制御するノードである。それは、MBMSが特定のコンテンツをブロードキャストするために使用されるであろうことの通知を開始し、セッションに参加することを欲する端末に関連付けられた機能性を管理する。端末とBM−SCとの間の全相互作用は、ユニキャストを経由してハンドリングされる。概して、MBMSサービスは、ユーザアウェアである。すなわち、セッションは、ユーザ毎ベースで制御される。BM−SCの主要機能は、少なくとも、(i)サービスアナウンスメント機能、(ii)キー管理機能、ならびに(iii)セッションおよび伝送機能を含む。
【0049】
UEがMBMSをアクティブ化する方法に関するプロトコルは、例えば、
図3に図示される。ステップの各々は、ローマ数字によって示される。特に、ステップ1は、UEがそのデフォルトPDNコンテキストをSGSNおよびGGSNと共にアクティブ化する方法を説明する。ステップ2では、UEは、MBMSサービスへの参加を試みる。グループへの参加の決定は、サービスアドバタイズメント(ここで示される)に応答し得る。アドバタイズメントは、限定ではないが、WAPプッシュおよびSMSを含むプロトコルを介して、送信され得る。ステップ3−17は、MBMSのためのアクティブ化プロセスを説明する。特に、ステップ3は、GGSNとBM−SCとの間の承認要求および応答を説明する。ステップ4では、MBMB通知要求が、GGSNからSGSNに送信され、応答が、それを考慮して受信される。ステップ5では、SGSNが、MBMSコンテキストアクティブ化に対する要求をUEに送信する。ステップ6では、UEは、MBMSコンテキスト要求および情報をアクティブ化することによって、SGSNを承諾する。ステップ7では、SGSNは、通知拒否要求をGGSNに送信し得る、応答が、SGSNに返信される。ステップ8に従って、セキュリティ機能が、UEとSGSNとの間で伝送される。ステップ9では、トレースが、SGSNとRANとの間で呼び出される。ステップ10では、SGSNは、MGMSコンテキスト要求を作成する。ステップ11は、GGSNとBM−SCとの間のMBMS承認要求および応答を伴う(上記ステップ3参照)。ステップ12では、MBMS登録要求および応答が、GGSNとBMSCとの間で伝送される。ステップ13は、GGSNからSGSNに送信されるMBMSコンテキスト応答の作成を伴う。その後、ステップ14に従って、MBMS登録要求は、SGSNからGGSNに送信され、応答がそこに送信され得る。ステップ15は、MBMS UEコンテキストをRANにプロビジョニングすることを伴う。トレースが、ステップ16において呼び出され得る。最後に、UEは、MBMSコンテキスト承諾プロトコルをアクティブ化する(ステップ17)。
【0050】
(SA2 AESE TRおよびSCEF)
SA2 AESE TRは、参照することによってその全体として組み込まれる、3GPP TR 23.708,Architecture Enhancements for Service Exposureにおいて対処されている。このアーキテクチャは、サービス能力エクスポージャフレームワーク(SCEF)に関する問題に対処する。ネットワークによるサービスのエクスポージャは、適切な承認を伴い、情報を読み出すこと、具体的サービスを要求すること、通知を受信すること、具体的パラメータの設定を要求すること等を行うために使用され得る能力の「ツールボックス」を作成する。
図4は、SCEFのための一般的アーキテクチャを図示する。
図4における例証は、信頼ドメイン400内のSCEF450を描写する。信頼ドメイン400は、適正なネットワークドメインセキュリティによって保護されるエンティティ410を対象とする。信頼ドメイン400内のエンティティおよびインターフェースは全て、1つのモバイルオペレータの制御内にあり得る。代替として、エンティティは、モバイルオペレータと関係を有する信頼されたビジネスパートナによって制御され得る。ビジネスパートナは、別のオペレータまたは第三者であり得る。
【0051】
SCEFは、3GPPネットワークインターフェースによって提供されるサービスおよび能力をセキュアにエクスポーズするための手段を提供する。SCEFは、エクスポーズされたサービス能力の発見のための手段を提供する。SCEFは、OMA、GSM(登録商標)A、および、おそらく他の規格化団体によって定義される同種ネットワークアプリケーションプログラミングインターフェース、例えば、ネットワークAPI 430を通してネットワーク能力へのアクセスを提供する。SCEFは、下層3GPPネットワークインターフェースおよびプロトコルからのサービスを抽象化する。
【0052】
ある実施形態によると、インターフェースを定義することは、SCEFが、3GPP内の新しいまたは既存の3GPPネットワーク要素のいずれかにおいて、サービスまたは能力にアクセスすることを可能にする。そのような新しい3GPPインターフェース、例えば、DIAMETER、RESTful API、XML over HTTP等のために規定すべきプロトコルの選択は、限定ではないが、特定のインターフェースのニーズ、要求される情報のエクスポージャの容易性を含む複数の要因に依存し得る。加えて、SCEFの個々のインスタンスは、エクスポーズされるサービス能力およびサポートされるAPI特徴に応じて、変動し得る。
【0053】
SCEFの機能性は、1つ以上の属性を含み得る。これらは、例えば、以下を含み得る:(i)認証および承認、(ii)外部エンティティがエクスポーズされたサービス能力を発見するための能力、(iii)ポリシ施行、(iv)保証、(v)会計、(vi)会計トラフィックドキュメンテーション、(vii)外部相互接続およびコンタクトポイントに関連するアクセス問題、(viii)抽象化。具体的には、認証および承認は、API消費者の識別、プロファイル管理、およびACL(アクセス制御リスト)管理を含む。
【0054】
上で導入されるポリシ施行は、インフラストラクチャポリシ、ビジネスポリシ、およびアプリケーション層ポリシを含む。インフラストラクチャポリシは、プラットフォームおよびネットワークを保護するためのポリシを含む。これは、例えば、SMS−SC等のサービスノードがオーバーロードされないことを確実にすることを含み得る。ビジネスポリシは、エクスポーズされる特定の機能性に関連する。これは、例えば、番号ポータビリティ、サービスルーティング、加入者コンテンツ等を含み得る。さらに、アプリケーション層ポリシは、主に、アプリケーションによって提供されるメッセージペイロードまたはスループットに焦点が当てられる。これは、例えば、スロットリングを含み得る。
【0055】
保証属性は、O&Mシステムとの統合を含み得る。加えて、保証属性は、APIの使用に関連する保証プロセスを含み得る。
【0056】
抽象化は、下層3GPPネットワークインターフェースおよびプロトコルを隠し、完全ネットワーク統合を可能にすることを伴う。以下の機能がサポートされ得る:(i)下層プロトコルコネクティビティ、ルーティング、およびトラフィック制御、(ii)特定のAPIを適切なネットワークインターフェースにマッピングすること、および、(iii)プロトコル変換。抽象化は、要求される機能性が3GPPネットワークによってネイティブに提供されない場合に適用され得る。
【0057】
別個に、SCEFは、種々のサービスのためにOMA/GSM(登録商標)Aによって定義されるネットワークAPIを含む。これらのサービスは、限定ではないが、SMS、MMS、位置特定、支払、第三者コール、マルチメディア会議コール、および他のIMSベースのサービス等を含み得る。OMAネットワークAPIのリストは、'OMA AP
I Inventory,'3GPPTS23.401 General Packet
Radio Service (GPRS) Enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E−UTRAN) Accessにおいて利用可能である。任意の新しいサービス能力エクスポージャのために、FFSが、新しいネットワークAPIおよび関連エクスポージャ機能性を定義するために、3GPPとOMA/GSM(登録商標)A/他の規格化団体との間で分割される作業のために採用される。
【0058】
さらに、信頼ドメイン内で動作するアプリケーションは、例えば、SCEFによって提供される認証および承認等の機能性の一部のみを利用し得る。信頼ドメイン内で動作するアプリケーションは、要求される3GPPインターフェースが利用可能にされるならば、例えば、PCRF等のネットワークエンティティにもアクセスし得る。これは、SCEFを経由する必要なく、直接、アクセスされ得る。
【0059】
図5に図示される実施例は、SMSサービス能力エクスポージャを描写する。具体的には、第三者アプリケーション510は、SMSメッセージを送信および受信するために、SMS oneAPI 520を使用する。SCEF530内に位置するSMS能力エクスポージャ531は、同種インターフェースを全アプリケーションに提供する。SCEF530内に同様に位置するSMS抽象化532は、SMPP、UCP等の異なるSMSメッセージングトランスポートプロトコルをサポートする。SMS抽象化532は、それが接続する各SMSCへの(負荷制御およびメッセージウィンドウイングを含む)全ネットワークセッションを管理および制御するであろう。SMS抽象化532は、特定のAPIをSMS−SC/GMSC/IWMSC550に向けてT4およびTsmsインターフェース540にマップする。
【0060】
(SA2グループベースの拡張(GROUPE)TR)
グループ拡張は、3GPP TR 23.769 Group Based Enhancementsに説明されており、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。概して、アプリケーションは、デバイスのグループを伴い、各グループは、数百または数千のデバイスを伴う。マシンタイプ通信(MTC)デバイスは、複数のアプリケーションをホストすることができ、各アプリケーションは、異なるグループのデバイスを伴う。グループに属するデバイスは、「グループメンバ」と称される。グループメンバシップは、静的であることができる、またはグループの存続期間の間、グループメンバの追加および/または除去に伴って動的に進化することができる。SCS/ASは、関連付けられたグループメンバと新しいグループを作成することができ、既存のグループを除去することができる。
【0061】
限定ではないが、比較的に静的メンバシップを有するものおよびより動的メンバシップを有するものを含む、異なるタイプのグループが、存在し得る。いくつかのグループ動作は、コアネットワークノード、例えば、HSSまたはMMEが、グループ内のUEのメンバシップにアウェアであることを要求する。例えば、メンバシップは、グループベースのAPN輻輳、グループの全メンバのローミングステータス、および所与のエリア内のグループに属するデバイスのカウントを含み得る。本ソリューションは、HSSにおけるグループメンバシップの維持を使用し、したがって、比較的に静的メンバシップを有し、HSSおよび他のコアネットワークノードがグループメンバシップにアウェアであることを要求するグループにより適用可能となるであろう。
【0062】
加えて、SCS/AS特定のグループは、外部グループIDによって識別される。グループのメンバである3GPPデバイスの外部IDは、グループの外部グループIDに結合される。外部グループIDへのグループメンバの静的および動的両方の結合が、サポートされることができる。3GPPデバイスは、複数のアプリケーションをホストすることができ、3GPPデバイスの識別は、2つ以上の外部グループIDに結合されることができる。これは、SCEFサービスが、(i)外部グループIDおよびSCS/ASによって提供される随意の外部IDに基づいて、内部グループIDおよびグループメンバの内部IDを決定し、(ii)HSSが内部IDをHSSが維持するグループに追加すること、またはそこから除去することを要求することを可能にする。
【0063】
図6は、SCEFが、ユーザのグループに関連する内部機能性、例えば、グループ管理機能(GMF)を含み得る、高レベルアーキテクチャを図示する。この内部機能を通して、SCEFは、グループの内部グループIDおよび外部グループIDを有するグループメンバの内部ID(例えば、IMSI)と外部ID(例えば、MSISDN)との結合のローカルコピー。およびグループサービスの配信のために必要とされる他の情報を維持することができる。例えば、MBMSをサポートするPLMNのために、SCEF650の内部GMFは、グループに配分されたTMGIを維持することができる。内部グループIDへの外部グループIDのマッピングおよびグループメンバの場所情報も、必要とされる場合、GMFに維持されることができる。
【0064】
図7は、グループベースのアドレスおよびグループメンバの識別のためのプロトコルを図示する。この例証では、SCEFは、内部GMFを含む。ステップの各々は、ローマ数字によって示される。ステップ1に従って、SCS/ASは、グループアドレス要求メッセージを送信することによって、アプリケーション特定グループに対するSCEFからのサポートを要求する。メッセージは、外部グループIDを含み、かつ外部グループのメンバであるデバイス(UE)の外部IDを含み得る。ステップ2では、SCEFは、グループ情報要求/応答メッセージをHSSと交換し、SCS/ASが外部グループIDに対するグループ情報要求を送信することを承認されているかどうかを決定する。HSSは、任意の受信されたグループメンバ外部IDを内部IDにマップする。外部グループIDは、内部グループIDにマップされる。HSSは、外部IDがグループ情報要求内でサブミットされた場合、内部グループIDおよび内部ID(内部IDへの外部IDのマッピングを含む)をSCEFに返す。
【0065】
ステップ3に従って、SCEFは、その内部GMFを使用して、グループメンバ内部ID等の情報との外部グループIDのマッピングのローカルコピー、およびグループメンバに関連付けられた内部グループIDを維持することができる。一実施例では、情報のローカルコピーは、SCEFにすでに既知の類似情報を返す可能性が高い頻繁なクエリからのコアネットワークノードへの影響を低減させるために維持され得る。次に、SCEFは、グループアドレス応答メッセージを用いてSCS/ASに確認する(ステップ4)。
【0066】
ステップ5−8に従って、構築ブロックは、グループメンバがHSSによって維持される内部グループから追加または削除されることを要求するSCS/ASのために提供される。ステップ5では、SCS/ASは、追加の外部IDを外部グループIDに追加してもらうために、グループメンバ追加/削除要求をSCEFに送信する。ステップ6では、SCEFは、グループ更新要求/応答メッセージをHSSと交換し、SCS/ASが、グループメンバシップ要求を送信することを承認されているかどうかを決定する。HSSは、外部グループIDを内部グループIDにマップし、外部IDを内部IDにマップする。HSSは、デバイスのためのサブスクリプション記録を更新し、それを識別された内部グループに追加する。続いて、SCEFにおけるグループメンバシップ情報のローカルコピーが、更新されることができる(ステップ7)。最後に、SCEFは、グループメンバ追加/削除応答メッセージを用いて、グループ追加をSCS/ASに確認する(ステップ8)。
【0067】
上記の
図7におけるプロトコルは、既存のノードおよび機能性にいくつかの影響を及ぼし得る。例えば、SCEFにおいて、プロシージャフロー内で識別されるようなSCS/ASからの異なるサポートメッセージが存在する。SCEFは、グループメンバシップおよびグループメンバステータス情報を管理するために、HSSと相互作用する。さらに、SCEFは、グループ識別子とデバイスグループメンバシップとの間のマッピングを維持する。
【0068】
HSSにおいて、内部IDへの外部IDのマッピング、内部グループIDへの外部グループIDのマッピング等の情報を提供するためのSCEFとの相互作用をサポートするための影響があり得る。内部グループメンバシップを修正するための影響もあり得る。UEに関して、概して、アプリケーション層特定機能性以外、影響はない。
【0069】
(MBMSメッセージ配信ソリューション)
本願は、1つ以上の実施形態では、一般的グループメッセージ配信目的のために再使用され得るアーキテクチャを説明する。一実施形態では、BM−SCは、特定のMBMSユーザサービスのためにTMGIを配分する。ある用途では、eMBMSがブロードキャストモードのみをサポートすることが望ましい。いくつかの用途では、EPSのためのeMBMSがE−UTRANおよびUTRANのみをサポートすることも望ましい。
図8は、グループメッセージ配信アーキテクチャの一側面を図示する。SCEF810は、BM−SC820に接続される。SCS/AS830は、ブロードキャストされるべきコンテンツおよび追加の情報をSCEF810に提供する。
図8に示されるように、SCEF810およびBM−SC820は、同じ場所に位置せず、むしろ、MB2インターフェースが、それらの間に位置する。
【0070】
一実施形態によると、SCEFは、グループメッセージング機能性を多くの方法のうちの1つにおいてサポートする。例えば、SCEFは、SCS/ASからのグループメッセージ配信要求の受信をサポートする。これは、TMGI、無線周波数、地理的配信エリア、配信スケジュール、グループメッセージコンテンツのうちの1つ以上のものを含み得る。SCEFは、SCS/ASからの制御プレーン要求を承認するための能力もサポートし得る。SCEFは、適切なHSSの照会もサポートする。これは、SCS/ASが、グループメッセージング要求を特定のグループに送信すること、およびTMGI配分を求めることを可能にされるかどうかを決定することを含み得る。SCEFは、SCS/ASへのグループメッセージ配信要求の承諾または非承諾をレポートすること、プロトコル変換、およびMBMSベアラアクティブ化要求をBM−SCに向かって転送することもサポートし得る。
【0071】
加えて、SCEFは、TMGIおよび周波数がSCS/ASによって提供されない場合、MBMSベアラのTMGIおよび周波数をBM−SCから得ることもある。そうでなければ、SCEFは、グループメッセージ配信要求内のSCS/ASによって提供されたTMGIを使用し得る。SCEFは、グループ外部識別子およびSCS識別子を含むグループメッセージング特定CDRの生成およびRf/Gaのインスタンスを経由したCDF/CGFへの転送もサポートし得る。SCEFは、サービスエリアおよびRATに基づいてセッション開始プロシージャをトリガすることもサポートし得る。SCEFは、SCS/ASがグループメッセージ配信要求内にグループメッセージコンテンツを提供する場合、スケジュールされた時間において、コンテンツをMB2−Uインターフェース上でBM−SCに送信することもある。
【0072】
SCEFは、グループメッセージ配信要求内でSCS/ASによって要求される場合、TMGI、無線周波数、コンテンツ記述、および伝送スケジュールのために、UEからの要求をハンドリングすることもある。さらなる側面では、SCEFに、TMGI、無線周波数、コンテンツ記述、および伝送スケジュールのためのUEからの要求をハンドリングさせることは、SCS/ASをMBMSを介したコンテンツの配信の詳細から隔離するための手段を提供する。これは、SCEFが、UEに既知の識別、例えば、FQDNを有していなければならないことを意味する。例示的実施形態では、大規模メッセージの配信は、電力が制約されないデバイスに提供される。電力が制約されるデバイスは、グループメッセージコンテンツを受信および理解するために必要とされるTMGI、周波数、コンテンツ記述、伝送スケジュール、および任意の解読キーで事前に構成され得ることが予期される。
【0073】
SCEFは、SCS/ASからのTMGI配分要求の受信もサポートし得る。さらに、SCEFは、BM−SCへのTMGI配分要求の転送をサポートし得る。さらに、SCEFは、BM−SCからのTMGI配分要求の受信およびSCS/ASへのTMGIの転送をサポートし得る。
【0074】
図9は、SCS/ASによるTMGIの配分とメッセージをUEのグループに配信するためのMBMSの使用とを図示する。ステップの各々は、ローマ数字によって示される。この場合、オペレータは、トリガ/メッセージングを通常のMBMSユーザサービスとして取り扱い、TS 23.246に定義されるように、「サービスアナウンスメント」(SMS、WAP、HTTP)を使用し、メッセージ配信の前に、関連サービス情報を特定のグループのデバイスに配布し得る。例えば、
図9の随意のステップ1−7に示されるこのアプローチは、特定のグループのデバイスに対して、それらに関連MBMSサービス情報を提供するためにも適用され得る。
【0075】
ステップ1に従って、外部グループIDのために割り当てられたTMGIが存在しない場合、SCS/ASは、TMGI配分要求(外部グループID、SCS ID)メッセージをSCEFに送信する。SCEFは、SCS/ASがTMGI配分を要求するために承認されていることをチェックする。ステップ2では、SCEFは、SCS/ASが、グループのためのTMGI配分を要求し、BM−SCの識別を含む、関連HSS記憶「ルーティング情報」を読み出すために承認されているかどうかを決定するために、加入者情報要求(外部グループIDおよびSCS ID)メッセージをHSSに送信する。ステップ3では、HSSは、加入者情報応答(BM−SCの識別を含む、「ルーティング情報」)メッセージを送信する。
【0076】
次に、SCEFは、HSSから受信された情報に基づいて、TMGI配分要求(外部グループID)をBM−SCに送信する(ステップ4)。BM−SCは、TMGIを配分し、TMGIのための期限時間を決定する。次いで、BM−SCは、TMGI配分応答(TMGI、TMGI期限、周波数等)メッセージをSCEFに送信する(ステップ5)。ステップ6では、SCEFは、受信されたTMGI、TMGI期限、周波数等をSCS/ASに転送する。続いて、SCS/ASは、TMGI、周波数、スケジュール等をグループに属する全UEに信号伝達する(ステップ7)。
【0077】
その後、SCS/ASは、グループメッセージング要求(外部グループ識別子、SCS識別子、グループメッセージのアプリケーション層コンテンツ、場所/エリア情報、RAT情報、TMGI)メッセージをSCEFに送信する(ステップ8)。SCS/ASは、外部グループ識別子を使用して、またはローカルで構成されたSCEF識別子/アドレスを使用して、DNSクエリを行うことによって、SCEFのIPアドレス/ポートを決定し得る。SCS/ASによって示される場所/エリア情報は、地理的エリア情報であり得る。
【0078】
続いて、ステップ9では、SCEFは、SCS/ASがグループメッセージング要求を送信することを承認されていることをチェックする。SCEFは、SCS/ASがグループメッセージングを特定のグループに送信するために承認されたかどうかを決定するために、加入者情報要求(外部グループ識別子およびSCS識別子)メッセージをHSS/HLRに送信し得る(ステップ10)。その後、HSS/HLRは、加入者情報応答(配信方法、原因)メッセージを送信する。HSS/HLRは、サブスクリプションおよび/またはポリシに基づいて、グループメッセージング配信方法、例えば、MBMSを示し得る(ステップ11)。原因値が、SCS/ASがグループメッセージング要求をこのグループに送信することを許可されないことを示すか、または有効サブスクリプション情報が存在しない場合、SCEFは、グループメッセージング確認メッセージを失敗条件の理由を示す原因値とともに送信し、フローは、このステップにおいて停止する。そうでなければ、このフローは、ステップ5に進む。
【0079】
ステップ12に従って、SCEFは、ステップ8におけるTMGIの受信に基づいて、MBMS配信を選択する。SCEFは、グループメッセージング確認メッセージをSCS/ASに送信し、要求がUEへの配信のために承諾されたことを確認する(ステップ13)。そのように構成される場合、UEは、例えば、SCEFのためのFQDN等の既知のアドレスを使用して、MBMSベアラパラメータをSCEFから得る(ステップ14)。これは、グループコンテンツの実際のブロードキャスト伝送に先立って、有意な期間を生じさせ得る。
【0080】
次に、MBMS配信方法が選択される場合、SCEFは、MBMSベアラアクティブ化要求(MBMSサービスエリア、TMGI)メッセージをBM−SC/MBMS−GWに送信する。MBMS−GWは、MME/SGSNとのセッション開始プロシージャを行う(ステップ15)。次いで、MBMS−GWは、MME/SGSNとのセッション開始プロシージャを行う(ステップ16)。次いで、BM−SCは、MBMSベアラアクティブ化応答をSCEFに送信する(ステップ17)。ここで、SCEFは、オペレータドメイン内の構成に基づいて、SCS/ASによって提供される場所/エリア情報と、グループメッセージの配布のためのMBMSサービスエリアとの間でマッピングを行う。さらに、SCEFは、選択されたMBMSサービスエリアが、SCS/ASによって示され得るエリアより大きいエリアにわたってメッセージのブロードキャストをもたらし得ることを認識している。これは、セル粒度レベルにおけるMBMSブロードキャストがサポートされないからである。
【0081】
ステップ18では、SCEFは、グループメッセージコンテンツをBM−SC/MBMS−GWに転送する。グループメッセージコンテンツは、UEに配信される。受信されたメッセージに応答して、UEは、ペイロードのコンテンツを考慮した特定のアクションを行う(ステップ19)。この応答は、典型的には、SCS/ASとの即時または後の通信の開始を伴う。
【0082】
SCEFは、グループメッセージング機能性をサポートする。例えば、SCEFは、SCS/ASからのグループメッセージング要求の受信をサポートする。SCEFは、SCS/ASからの制御プレーン要求を承認するための能力もサポートする。SCEFはた、SCS/ASへのグループメッセージング要求の承諾または非承諾のレポートもサポートする。SCEFは、そのように要求される場合、SCS/ASへのTMGIおよび無線周波数の提供もサポートする。SCEFは、適切なHSSの照会もサポートし、例えば、SCS/ASが、グループメッセージング要求を特定のグループに送信し、TMGI配分を求めるか、またはTMGI、無線周波数、コンテンツ記述、および伝送スケジュールをUEに提供することを許可されているかどうかを決定する。
【0083】
SCEFは、プロトコル変換およびBM−SC/MBMS−GWに向かってのグループメッセージング要求の転送もサポートし得る。SCEFは、グループ外部識別子およびSCS識別子を含むグループ特定メッセージングCDRの生成およびRf/Gaのインスタンスを経由したCDF/CGFへの転送もサポートし得る。SCEFは、サービスエリアおよびRATに基づいてセッション開始プロシージャをトリガすることもサポートし得る。SCEFは、SCS/ASからのTMGI配分要求の受信およびBM−SCへの要求の転送もサポートし得る。SCEFはさらに、BM−SCからのTMGIの受信およびSCS/ASへのTMGIの転送をサポートする。
【0084】
(グループメンバの追加)
本願のさらなる側面によると、
図10は、グループメンバシップ更新プロシージャを図示する。プロシージャは、既存のプロシージャに優るいくつかの利点を有する。例えば、新しいプロシージャは、SCEFが、グループ内で承認されているデバイス、およびグループに参加している(例えば、リッスンしている)デバイスを追跡することを可能にする。SCS/ASは、デバイスがグループに参加すべきことを示し、デバイスがグループに参加するために承認されること求め得る。これが生じると、SCEFおよびBM−SCは、デバイスがグループ内に存在可能であることを記録するであろう。SCS/ASが、SCEFに、どのデバイスがグループ内であるかを確認するためにクエリすると、SCEFは、グループに参加するための承認されているデバイスと、MBMSサービスをアクティブ化しているデバイス、またはグループメッセージをリッスンしているデバイスとを区別するであろう。そうすることによって、SCS/ASは、メッセージを好機に送信し得る。
【0085】
例示的実施形態では、
図10に記載されるプロシージャは、下層ネットワーク詳細の全てをSCS/ASから隠す。SCS/ASは、UEにコンタクトし、UEにマルチキャストアドレスおよび他のMBMS UEコンテキストを提供する必要はない。代わりに、SCEFからのトリガメッセージが、UEに送信され、トリガペイロードが、十分なMBMS UEコンテキスト情報を搬送し、UEがサービスをアクティブ化することを可能にするであろう。例えば、トリガペイロードは、TMGI、APN、グループ名、またはマルチキャストアドレスを搬送するであろう。デバイスが、グループに実際に参加していると、例えば、サービスをアクティブ化していると、BM−SCは、SCEFにそれを知らせ、したがって、SCEFは、デバイスがグループメッセージを実際にリッスンしていることを把握するであろう。順に、SCEFは、SCS/ASに通知するであろう。代替として、SCEFは、要求に応じてではなく、所定の周期で、SCS/ASに通知し得る。SCS/ASは、あるデバイスがグループメッセージをリッスンするまで、またはある数もしくはパーセンテージのグループがグループメッセージをリッスンするまで、グループメッセージを送信することを待つことによって、この特徴を利用し得る。
【0086】
図10におけるステップの各々は、ローマ数字によって示される。本願のこの側面によると、コアネットワークは、BM−SC、HSS、MBMS−GW/GGSN、およびS−GW/SGSNのうちの1つ以上のものを含み得る。コアネットワークは、モバイルネットワークオペレータとも称され得る。本実施形態によると、SCEFは、以下に議論される以下の場所のうちの1つに常駐し得る。例えば、SCEFは、独立型ノード上に位置し得る。独立型ノードは、サービスプロバイダによって所有され得る。代替として、独立型ノードは、サービスプロバイダに関係する人物によって所有され得る。別の実施例では、SCEFは、例えば、SCS/AS等のサーバ上に位置し得る。さらに別の実施例では、SCEFは、モバイルネットワークオペレータによって所有されるノード上に位置し得る。
【0087】
図10に描写されるように、ステップ1に従って、SCS/ASは、メッセージをSCEFに送信し、特定のデバイスをグループに追加する。グループは、事前に確立されたグループであることができる。代替として、これは、新しいグループであることができる。グループは、外部グループIDによって識別される。追加されるべきデバイスは、外部IDによって識別される。一実施形態によると、SCS/ASは、UEがMBMSサービスをアクティブ化するときを通知されることを欲することを示し得る。このメッセージは、複数のUEをグループに追加するために使用され得る。
【0088】
ある実施形態によると、SCS/ASが、グループを作成すること、グループを修正すること、またはメッセージがグループに配信されることを要求するとき、それは、メッセージが送信される前に、リッスンしているべきであるグループのパーセンテージをSCEFに示すことができる。SCEFは、要求される数のグループメンバがマルチキャストをリッスンするまで、メッセージのバッファまたは保持のいずれかを行い得る。SCEFが、BM−SCから、より多くのメンバがグループに参加したことの通知を受信すると、SCEFは、SCS/ASからのメッセージに基づいて、十分なグループメンバがメッセージを配信するためにリッスンしていることを決定し得る。そして、SCEFは、メッセージを送信する。
【0089】
別の実施形態によると、制限時間が、SCS/ASによってSCEFに提供され得る。この制限時間は、マルチキャストをリッスンしているグループメンバの数にかかわらず、メッセージがある時間量後に配信されるべきであることのSCEFへの指示であり得る。
【0090】
ステップ2では、SCEFは、SCS/ASが外部グループIDのためのグループ情報要求を送信することを承認されているかどうかを決定するために、SCS/ASからのグループ情報要求/応答メッセージをHSSと交換し得る。一実施形態では、HSSは、SCS/ASが、メンバをグループに追加すること、またはメンバをグループから削除することが許可されていることを承認、外部グループ識別子を内部グループ識別子にマップし、デバイスのサブスクリプションを更新し、グループのメンバであるために承認されていることを示す。SCEFからの要求は、MBMSがグループメッセージ配信のために使用され得ることを示し得る。例示的実施形態では、HSSからの応答は、APNがグループメッセージ配信のために使用されるべきであることを示し得る。MBMSメッセージを受信するUEは、このAPNを使用して、IGMP参加を送信し、サービスをアクティブ化するであろう。
【0091】
ステップ3に従って、SCEFは、MBMS承認要求をBM−SCに送信し、UEがMBMSデータを受信することを承認されていることをチェックする。このメッセージは、MB2参照点上で送信される。MB2参照点は、例えば、3GPP TS 23.468において説明されている。一実施形態では、要求は、HSSから受信されたAPNと、内部デバイス識別子とを含み得る。別の実施形態では、要求は、新しいデバイスがMBMSサービスをアクティブ化すると通知されることをSCEFが欲することの指示も含み得る。ステップ4では、応答が、デバイスがMBMSデータを受信するために承認されているかどうかについて、BM−SCから受信される。一実施形態では、BM−SCまたはSCEFは、そのサービスアナウンスメント機能を介して、MBMSサービスのためのサービスアナウンスメントを開始するためのプロトコルを採用し得る。これらのプロトコルは、例えば、WAP PUSH、HTTP、SMS、およびSMS−CBを含み得る。ここで、SCEFは、サービスアナウンスメントが要求されるかどうかをBM−SCに示し得る。
【0092】
ステップ5に従って、SCEFは、デバイスがグループに追加されるために承認されていることを確認する。一実施形態では、SCS/ASへのメッセージは、UEが承認されていることのみを示す。別の実施形態では、ステップ5におけるメッセージは、デバイスがグループに参加していることの指示を含む。
【0093】
ステップ6に従って、トリガまたは他の機構が、コアネットワークを介してグループ詳細をUEに送信するために採用される。具体的には、SCEFは、UEがマルチキャストグループに参加すべきであることの指示をUEに送信する。トリガが、UEがマルチキャストグループ招待をリッスンすることが予期される周知のポート番号に送信されるであろう。代替として、トリガが送信されるポート番号は、SCS/ASによって提供されていることもある。これは、上記のステップ1において生じ得る。一実施形態では、トリガペイロードは、以下の情報タイプのうちの1つ以上のものを搬送し得る:APN、マルチキャストアドレス、およびSCS−ID。
【0094】
ある実施形態によると、
図11に示されるように、例えば、トリガは、UEのディスプレイ上のグラフィカルユーザインターフェース1100上に出現し得る。ディスプレイは、
図1Cおよび1Dにおいて上で説明ならびに図示される。具体的には、グラフィカルユーザインターフェース1100上に現れるメッセージは、「マルチキャスト/ブロードキャストグループへの参加要求がM2MサーバXYZから受信されました。参加しますか?」というものである。メッセージは、招待を送信したサーバも示し得る。メッセージは、マルチキャスト/ブロードキャストへの参加またはリッスンのためのユーザの許可も要求し得る。ユーザが、「はい」を選択する場合、ユーザは、以下のステップ9により詳細に議論されるように参加する。
【0095】
次に、SCS/ASは、グループメンバクエリをSCEFに送信し得る(ステップ7)。要求は、外部グループIDを示す。グループメンバクエリは、
図10のプロセスにおいて、随時生じ得る。これは、本明細書では、トリガ配信の後に生じるように説明される。ステップ8では、SCEFは、グループに参加するために承認されたデバイスのリストを返す。例示的実施形態では、SCEFは、MBMSサービスをアクティブ化しているデバイスのリストも提供し得る。
図10に示されるように、ステップ5において承認されたデバイスは、MBMSサービスをアクティブ化していない。これらのステップは、以下により詳細に議論されるであろう。したがって、SCS/ASへのメッセージは、デバイスが承認されているが、マルチキャストをまだリッスンしていないことを示すであろう。
【0096】
ステップ9に従って、UEは、ステップ6に従って前述のトリガを処理し、その内部プロトコルを用いて、AS/SCSから最終的に受信されたSCS−IDによって示されるマルチキャストメッセージのリッスンを欲するかどうかに関してチェックする。UEは、トリガ内に示されたAPN内にデフォルトベアラを確立する。これは、APN接続がすでに存在していなかったことを仮定する。UEは、次いで、IGMP/MLD参加要求をマルチキャストアドレスに送信する。すなわち、UEは、グループに参加し、SCA/ASまたはSCEFからのマルチキャストメッセージをアクティブにリッスンすることを要求している。
【0097】
次いで、MBMS−GWまたはGGSNは、MBMS承認要求をBM−SCに送信する(ステップ10)。BM−SCは、次いで、MBMS承認要求に応答する(ステップ11)。MBMSサービスは、UEを用いてアクティブ化される(ステップ12)。これらのプロシージャは、例えば、3GPP TS 23.246 MultimediaBroadcast/Multicast Service;architecture and Functional Descriptionに説明されている。
【0098】
ステップ13では、BM−SCは、SCEFに、デバイスがMBMSサービスをアクティブ化したことを知らせる。これは、MB2参照点上の新しいメッセージである。一実施形態では、BM−SCは、ステップ1に従うサーバからSCEFへのメッセージ内に含まれた指示と、ステップ3に従うSCEFからBM−SCへの指示とにより、このメッセージを送信すべきことを把握し得る。ステップ14では、SCEFは、BM−SCからの通知を肯定応答する。ステップ13および14は、SCEFに、UEがそのMBMSベアラを非アクティブ化したときを知らせるためにも使用され得る。この情報は、SCEFによって、承認されたが、非アクティブ化されており、リッスンしていない、グループ内のUEのステータスを更新するために使用されるであろう。これは、以下のイベントの結果、生じ得る。あるイベントは、例えば、BM−SCがMBMSサービスを終了することを選定したときを含み得る。BM−SCは、「セッション停止要求」または「登録解除要求」をGGSNもしくはMBMS−GWに送信した後または前に、UEもしくはグループがもはやリッスンしていないことをSCEFに通知するであろう。別のイベントは、例えば、UEがマルチキャストのリッスンを停止することを決定したときを含み得る。この時点において、UEは、典型的には、IGMP退去メッセージを送信するであろう。これは、GGSNまたはMBMS−GWに「退去指示」をBM−SCに送信させるであろう。「退去指示」は、BM−SCに、UEがもはやリッスンしていないことをSCEFに通知させるであろう。
【0099】
ステップ15に従って、一実施形態では、通知がステップ1において要求された場合、SCEFは、SCS/ASにデバイスがMBMSサービスをアクティブ化したことを知らせるであろう。ステップ16では、SCS/ASは、SCEFからの通知を肯定応答する。続いて、SCS/ASは、グループメンバクエリをSCEFに送信する。要求は、外部グループIDを示す(ステップ17)。この随意のメッセージは、グループメンバがMBMSサービスをアクティブ化する度にSCS/ASに通知を送信する代替として使用されることができることに留意されたい。ステップ18に従って、SCEFは、グループに参加するために承認されたデバイスのリストを返す。リストは、さらなる実施形態では、MBMSサービスをアクティブ化しているデバイスのリストも含み得る。ステップ17および18は、前述のステップ7および8のある範囲において類似する。
図10に従って、ステップ5において承認されたデバイスが、ここで、MBMSサービスをアクティブ化する。すなわち、SCS/ASへのメッセージは、デバイスが承認されており、マルチキャストをリッスンしていることを示すであろう。
【0100】
別の実施形態によると、ステップ16の後およびステップ18の後、SCS/ASは、デバイスがマルチキャストをリッスンしていることのある保証を有し得る。SCS/ASは、この情報を使用して、マルチキャストデータをSCEFを介してグループに送信し始めるべきときを決定することに役立て得る。
【0101】
別の実施形態によると、UEが、SCS/ASがUEがグループに追加されることを要求する前に、「IGMPプロキシ参加」を送信する場合、BM−SCは、UEのためにMBMSサービスアクティブ化を承認しないであろう。この場合、BM−SCは、UEがグループに参加することを望むことを示す要求をSCEFに送信し得る。SCEFは、UEがグループに参加することを許可されるべきかどうかを確認するために、要求をグループを制御するSCS/ASに送信し得る。SCS/ASは、UEがグループに参加することが許可されるべきかどうかの指示でSCEFに応答し得る。順に、SCEFは、UEがグループに参加することが許可されるかどうかの指示でBM−SCに応答し得る。BM−SCは、指示を使用して、UEがMBMSサービスのために承認されるべきかどうかを決定し得る。
【0102】
さらに別の実施形態によると、UEは、
図10のステップ6に示されるトリガを受信するアプリケーションを有し得る。これは、UEがMBMSアドバタイズメントをリッスンしているであろう用意された周知のポートであり得る。アプリケーションが、トリガ要求を受信すると、トリガペイロードのコンテンツを使用して、APNへの接続を開き、IGMP参加メッセージを構築し、次いで、IGMP/MLD参加メッセージを送信し得る。APN、マルチキャストアドレス、およびマルチキャストソースアドレスが、トリガペイロードから得られ得る。代替実施形態では、UEアプリケーションは、アプリケーション識別子をトリガペイロードから得て、APN、マルチキャストアドレス、およびマルチキャストソースアドレスを第2のアプリケーションにパスし得る。第2のアプリケーションは、次いで、IGMP/MLD参加メッセージを保証し得る。IGMP参加動作は、IETF RFC 3376,Internet Group Management Protocol Version 3に説明され、参照することによって全体として組み込まれるようなIPMulticastListenであり得る。加えて、MLD参加動作は、IPv6のためのIETF RFC 3810,Multicast Listener Discovery Version 2,(MLDv2)に説明され、参照することによって全体として組み込まれるようなIPv6MulticastListenであり得る。
【0103】
本願によると、本明細書で説明されるシステム、方法、およびプロセスのうちのいずれかまたは全ては、命令が、コンピュータ、サーバ、M2M端末デバイス、またはUE、M2Mゲートウェイデバイス、もしくはSCEFを含む、独立型ノード等のマシンによって実行されたときに、本明細書で説明されるシステム、方法、ならびにプロセスを行うおよび/または実装される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形態で具現化され得ることが理解される。具体的には、上で説明されるステップ、動作、または機能のうちのいずれかは、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装され得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、情報の記憶のための任意の方法または技術で実装される、揮発性および不揮発性、取り外し可能および非取り外し可能媒体の両方を含むが、そのようなコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、信号を含まない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、もしくは所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の物理的媒体を含むが、それらに限定されない。
【0104】
本願のさらに別の側面によると、コンピュータ読み取り可能なまたは実行可能記命令を記憶するための非一過性のコンピュータ読み取り可能なもしくは実行可能記憶媒体が開示される。媒体は、
図3および7−10による、複数のコールフローにおいて上で開示されるような1つ以上のコンピュータ実行可能命令を含み得る。コンピュータ実行可能命令は、上記の
図1Cおよび1Dで開示される、メモリ内に記憶され、プロセッサによって実行され、UE、SCEF、SCS/AS、およびコアネットワークを含む、デバイス内で採用され得る。一実施形態では、
図1Cおよび1Dに前述のように、不揮発性メモリおよびそこに動作可能に結合されるプロセッサを有する、コンピュータ実装SCEFが、開示される。具体的には、不揮発性メモリは、マルチキャストメッセージを受信するグループへのメンバシップの制御および協調を配分するためのその上に記憶される命令を有する。プロセッサは、(i)サーバからデバイスをグループに追加するための要求を受信し、(ii)デバイスがグループに参加するために承認されたことの返事をサーバに送信し、(iii)デバイスがグループに参加したことの通知を受信し、(iv)クエリ要求をサーバから受信し、(v)クエリ要求に基づいて、デバイスのステータスをチェックし、(vi)サーバに、デバイスがグループに参加したことの指示を提供する命令を行うように構成される。
【0105】
システムおよび方法が、現在、具体的側面と見なされるものに関して説明されているが、本願は、開示される側面に限定される必要はない。請求項の精神および範囲内に含まれる種々の修正および類似配列を対象とすることが意図され、その範囲は、全てのそのような修正および類似構造を包含するよう、最も広い解釈を与えられるはずである。本開示は、以下の請求項のありとあらゆる側面を含む。