(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明を実施するための最良の形態を含めて説明する。
[肌色補正用化粧料組成物]
本発明の肌色補正用化粧料組成物は、肌の赤〜茶色系の濃色部分を目立たなくさせるための肌色補正用化粧料組成物であって、緑色の反射干渉光を有する緑色干渉光物質を含有することを特徴とする。
【0017】
<緑色干渉光物質>
緑色干渉光物質は、反射干渉光として緑〜黄色の波長(490nm〜600nm)の光を反射し、透過干渉光として赤色の波長(600nm〜750nm)の光を透過する物質である。
【0018】
緑色干渉光物質としては、例えば、二酸化チタン被覆雲母、低次酸化チタン被覆雲母、酸化ジルコニウム被覆雲母、アルミナ被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、二酸化チタン被覆合成マイカ、低次酸化チタン被覆合成マイカ、酸化ジルコニウム被覆合成マイカ、アルミナ被覆合成マイカ、酸化鉄被覆合成マイカ、二酸化チタン被覆アルミナ、低次酸化チタン被覆アルミナ、酸化ジルコニウム被覆アルミナ、酸化鉄被覆アルミナ、二酸化チタン被覆ガラスフレーク、低次酸化チタン被覆ガラスフレーク、酸化ジルコニウム被覆ガラスフレーク、アルミナ被覆ガラスフレーク、酸化鉄被覆ガラスフレーク、干渉性樹脂粉末、魚燐箔あるいはこれらの物質に有色の有機・無機着色剤を被覆したもの等が挙げられる。
【0019】
本発明の肌色補正用化粧料組成物における緑色干渉光物質の含有量は、0.02質量%以上である。好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは0.8質量%以上であり、特に好ましくは1.2質量%以上である。緑色干渉光物質の含有量を高めると、シミ等の赤〜茶色系の濃色部分を目立たなくさせるという本発明の効果をより発揮することができる。
【0020】
また、緑色干渉光物質の含有量の上限としては、好ましくは80質量%以下であり、より好ましくは50質量%以下であり、更に好ましくは25質量%以下であり、特に好ましくは10質量%以下である。緑色干渉光物質の含有量を80質量%以下とすることにより、自然な肌質を得ることができる。
【0021】
図1には、本発明の第1の実施態様の肌色補正用化粧料組成物を赤〜茶色系の濃色部分に塗布した際の緑色干渉光物質の作用を説明する概略説明図を示した。
図1に示すように、第1の実施態様の肌色補正用化粧料組成物に含まれる緑色干渉光物質1aは、基材3と、その表面に被覆された屈折層2により構成される。本発明の肌色補正用化粧料組成物を赤〜茶色系の濃色部分に塗布すると、緑色干渉光物質により赤〜茶色系の濃色部分が被覆される。
【0022】
上述したとおり、緑色干渉光物質は、反射干渉光として緑〜黄色の波長(490nm〜600nm)の光を反射し、透過干渉光として赤色の波長(600nm〜750nm)の光を透過するため、緑色干渉光物質に白色光が入射すると(図中の矢印A)、黄〜赤色の波長の透過干渉光が肌の表面に到達し(図中の矢印C)、赤〜茶色系の濃色部分に対応する波長の光が反射する(図中の矢印D)。そして、この肌表面から反射した赤〜茶色の波長の光は、緑色干渉光物質の表面から反射した緑色の反射干渉光(図中の矢印B)と混色されるため、彩度が低下し、赤〜茶色系の色を目立たなくするという効果を発揮する。さらに、本発明の色補正は、光の加法混色よる混色のため、明度が低下せず、肌を自然に明るく見せる効果も奏する。
【0023】
基材3は、透過干渉光を透過する物質であり、例えば、雲母(マイカ)、合成マイカ、シリカ、アルミナ、ガラスフレーク等の無機物質又は樹脂からなる薄板状粒子である。なお、基材3は、必須の構造物ではなく、屈折層2の内部を空気層としてもよい。薄板状の基材3の厚みは、50〜1500nmであり、薄板面の大きさは最大径として3〜300μmである。厚みが50〜1500nmの場合、透過干渉光を十分に透過するため、緑色の反射干渉光と混色して彩度を低下する効果をより発揮することができる。更に、肌の透明感を高め、自然な肌感を得ることができる。また、薄板面の大きさについては、最大径が大きくなると、エッジによる散乱光(白色)が低減するため緑色の反射干渉光をより発することができる。一方、最大径が小さくなると、ざらつき感が低下し、滑らかな感触を得ることができる。
【0024】
屈折層2は、基材3より高い屈折率を有する物質であり、例えば、アナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄等からなる薄膜層である。その光学的膜厚(反射干渉光)は、好ましくは122nm〜150nmであり、より好ましくは125〜140nmである。この光学的膜厚は、緑色の波長(490nm〜600nm)の光を反射干渉光として発生するための理論的な膜の厚さであり、緑色の波長の1/4倍又はその奇数倍となる。物理的な膜の厚さは、屈折層の屈折率に依存し、「光学的膜厚/屈折層の屈折率」により算出される。すなわち、「(緑色の波長の1/4又はその奇数倍)/屈折層の屈折率」である。物理的膜厚の上限は、好ましくは1μm以下であり、より好ましくは500nm以下であり、更に好ましくは300nm以下であり、特に好ましくは200nm以下である。また、下限としては、100nm以上であることが好ましい。物理的膜厚を小さくすることにより、緑色の反射干渉光が強くなり、本発明の効果をより発揮することができる。
【0025】
第1の実施態様の肌色補正用化粧料組成物に含まれる緑色干渉光物質1aとしては、例えば、BASF社のFlamenco Green、メルク社のTimiron Silk Green、Timiron Super Green、Timiron Splendid Green、RonaFlair Balance Green、トピー工業社のHelios R10G、Helios R20G、日本光研工業社のFANTASPEARL 1060GR、TWINCLEPEARL 450、TWINCLEPEARL 550等が挙げられる。
【0026】
<緑色着色層を備えた緑色干渉光物質>
図2には、本発明の第2の実施態様の肌色補正用化粧料組成物に含有する緑色干渉光物質1bの構造を示す概略説明図を図示した。
図2に示すように、第2の実施態様の緑色干渉光物質1bは、第1の実施態様の緑色干渉光物質1aの屈折層2の表面に、緑色の着色剤として緑色顔料粒子を被覆した緑色着色層4を備えている。
【0027】
緑色干渉光物質の屈折層2の表面を緑色の着色剤で被覆することにより、赤〜茶色系の濃色部分の色相を整え、自然な肌に近い色相に調整することができる。
また、緑色顔料粒子等の緑色の着色剤を緑色干渉光物質と別に添加した場合、顔料等の微小粒子は衣服へ色移りしやすく、ワキ用の制汗剤等のように、衣服に接触するような化粧料に利用することができなかった。しかし、緑色の着色剤を本発明の緑色干渉光物質の表面に付着することにより、緑色の着色剤の衣服への色移りが抑制されるという効果も奏する。
【0028】
緑色の着色剤は、分光反射率曲線において、500nm〜560nm(緑色の光の波長)に極大を有する物質であり、例えば、酸化クロム、ビリジアン、ピーコック等の無機顔料粒子、クロロフィル等の有機性の着色剤等が挙げられる。色調の変化に対する保存安定性が優れるという観点から、緑色干渉光物質として、無機顔料粒子を使用することが好ましい。また、クチナシ青色素とクチナシ黄色素を混合して得られる混合着色料を用いてもよい。なお、分光反射率測定には分光測色計(コニカミノルタ社製Spectrophotometer CM-700d)を用いた。
【0029】
緑色干渉光物質中における緑色の着色剤の含有量は、好ましくは0〜20質量%であり、より好ましくは1〜15質量%であり、特に好ましくは3〜13質量%である。この範囲により、緑色干渉光物質の作用による彩度の低下の効果と、緑色の着色剤による色相の調整の効果をバランスよく発揮することができる。
【0030】
緑色の着色剤として緑色顔料粒子を使用する場合には、緑色顔料粒子の粒子径は、好ましくは1〜500nmであり、より好ましくは5〜300nmであり、さらに好ましくは10〜200nmであり、特に好ましくは25〜150nmである。この範囲により、緑色干渉光物質の作用による彩度の低下の効果と、緑色の着色剤による色相の調整の効果をバランスよく発揮することができる。
【0031】
第2の実施態様の肌色補正用化粧料組成物に含まれる緑色干渉光物質1bとしては、例えば、BASF社のクロイゾネグリーン、メルク社のコロロナマジェスティックグリーン等が挙げられる。
【0032】
図3には、緑色干渉光物質1bの一例として、BASF社のクロイゾネグリーンの電子顕微鏡写真を示した。「クロイゾネグリーン」は、雲母(マイカ)の表面に屈折層として物理的膜厚170nmの二酸化チタンが被覆され、更にその表面に、緑色着色層として酸化クロムの無機顔料粒子が被覆されている。
図3(B)を見ると、「クロイゾネグリーン」の表面に微細な粒子が付着していることがわかる。
【0033】
本発明の肌色補正用化粧料組成物における緑色着色層を備えた緑色干渉光物質の含有量は、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは8質量%以下であり、更に好ましくは4質量%以下であり、特に好ましくは2.5質量%以下である。緑色着色層を備えた緑色干渉光物質の含有量を10質量%以下とすることにより、衣服への色移りをより抑えることができる。なお、含有量の下限については、第1の実施態様と同様である。
【0034】
本発明の肌色補正用化粧料組成物は、緑色着色層を備えた緑色干渉光物質と、緑色着色層を有しない緑色干渉光物質を併用してもよい。緑色着色層を備えた緑色干渉光物質の含有量を高めることにより、衣服への色移りが生じるような場合には、緑色着色層を備えた緑色干渉光物質の含有量の一部を、緑色着色層を有しない緑色干渉光物質に置き換えることにより、彩度の低下作用を維持しつつ、衣服への色移りを抑制することができる。
【0035】
<その他の成分>
本発明の肌色補正用化粧料組成物は、化粧下地、ファンデーション、コントロールカラー、コンシーラー、制汗剤等の用途に応じて、化粧品に通常使用される他の成分を含有することができる。例えば、無機顔料、高分子粉体、油性原料、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、ポリマー類、紫外線防御剤、酸化防止剤、酸化防止助剤、金属イオン封鎖剤、ステアリン酸マグネシウム等の金属石けん、美白用薬剤、抗シワ剤、肌荒れ改善剤、ニキビ用薬剤、防臭用薬剤、清涼化剤、収れん剤、抗菌剤、有機顔料、天然色素、香料、ビタミン類、皮膚軟化剤等が挙げられる。
【0036】
無機顔料としては、体質顔料、着色顔料、白色顔料等が挙げられる。その他、上記緑色干渉光物質以外の干渉色を発生する干渉光物質を使用してもよい。
体質顔料は、製品の剤型を保つために用いられるものであり、これにより製品の使用性(伸展性、付着性)や光沢などを調節することができる。具体的には、マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、合成金雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等が例示される。
着色顔料は、製品の色調を調整するものであり、具体的には、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、カーボンブラック等が例示される。
白色顔料は、製品の色調を調整する役割のほか、隠蔽力を調整することができるものであり、具体的には、二酸化チタン、酸化亜鉛、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素等が例示される。
【0037】
高分子粉体としては、具体的には、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタラート・ポリメチルメタクリレート積層末、ナイロンパウダー、ポリウレタンパウダー、シリコーンパウダー等が例示される。
【0038】
油性原料としては、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、シリコーン油等が挙げられる。更に具体的には、油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油等、ロウ類としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン等、炭化水素としては、流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン等、高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等、高級アルコールとしては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等、エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等、シリコーン油としては、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等が例示される。
【0039】
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤が挙げられる。更に具体的には、アニオン界面活性剤としては、高級脂肪酸石けん、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等、カチオン界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等、両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等、非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン型、多価アルコールエステル型、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体等が例示される。
【0040】
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0041】
増粘剤としては、例えば、クインスシードガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。
【0042】
ポリマー類としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ニトロセルロース、高分子シリコーン等が挙げられる。
【0043】
紫外線防御剤としては、例えば、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体等の紫外線吸収剤、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄等の紫外線散乱剤が挙げられる。
【0044】
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、BHT、没食子酸エステル類等が挙げられる。また、酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマール酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等が挙げられる。
【0045】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0046】
美白用薬剤としては、例えば、ビタミンC類、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール等が挙げられる。
【0047】
抗シワ剤としては、例えば、レチノイド(ビタミンA類)、α−ヒドロキシ酸等が挙げられる。
【0048】
肌荒れ改善剤としては、例えば、βグリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体(VII)、アラントイン、アズレン、ヒドロコルチゾン(VIII)等の抗炎症剤、プロテアーゼ阻害剤等が挙げられる。
【0049】
ニキビ用薬剤としては、例えば、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、ビタミンB6等の皮脂抑制成分、イオウ、サリチル酸(X)、レゾルシン(XI)等の角質剥離・溶解成分、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバン、2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシフェノール等の殺菌成分、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸等の抗炎症成分等が挙げられる。
【0050】
防臭用薬剤としては、例えば、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛、銀含有ゼオライト、ミョウバン、焼ミョウバン等の制汗成分、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバン、塩酸クロルヘキシジン等の殺菌成分、ポリフェノール系カキタンニン、茶カテキン等の消臭成分、チオタウリン、ヒポタウリン、トコフェロール等の酸化防止成分等が挙げられる。
【0051】
清涼化剤としては、例えば、メントール(XII)、カンフル等が挙げられる。
【0052】
収れん剤としては、例えば、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸、クエン酸、乳酸等が挙げられる。
【0053】
抗菌剤としては、安息香酸及びその塩類、サリチル酸及びその塩類塩、フェノール、ソルビン酸及びその塩類、デヒドロ酢酸及びその塩類、パラベン、クロルクレゾール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、臭化アルキルイソキノリニウム、トリクロロカルバニリド、ハロカルバン、感光素201号、フェノキシエタノール、トリクロサン、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液、ビサボロール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、トリクロロ・サリチルアニリド、トリブロモ・サリチルアニリド、水銀系化合物、ホルマリン、白降こう、ビチオノール、ホウ酸・ホウ砂、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、ハロゲン化サリチルアニリド等が挙げられる。
【0054】
<剤型・形態>
本発明の肌色補正用化粧料組成物の剤型は、特に制限されず、使用目的に合わせて、粉末状、固形粉末、水中油型乳化状、油中水型乳化状、油性状、油性固形状、多層状、ゲル状等の剤型とすることができる。
また、製品の形態についても特に制限されず、パウダータイプ、コンパクトタイプ、スティックタイプ、クリームタイプ、乳液タイプ、ロールオンタイプ、エアゾールタイプ、ノンエアゾールタイプとしてもよい。
【0055】
<用途>
本発明の肌色補正用化粧料組成物は、肌のシミやそばかす等の赤〜茶色系の濃色部分を目立たなくすることを目的とした化粧料に使用することができる。このような目的の化粧料としては、肌全体に塗布するものや、赤〜茶色系の濃色部分に重点的に塗布するものでもよい。具体的には、化粧下地、ファンデーション、ルースパウダー、プレストパウダー、コントロールカラー、コンシーラーといった肌色を補正する化粧料として利用することができる。また、ハンドクリーム、保湿クリーム、美白クリーム、日焼け止めクリームのような肌の保湿や薬効を目的とする化粧料や、ワキの下、腕、額、首筋、胸、背中等に塗布する制汗剤、防臭剤等のような肌の臭い予防等を目的とする化粧料に利用することもできる。なお、本発明の肌色補正用化粧料組成物は、口紅、アイライナー、アイシャドウ等のメーキャップ製品には適用しない。
【実施例】
【0056】
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。
【0057】
[各種干渉光物質の彩度低下効果についての評価]
以下に示す種々の干渉色を発生する干渉光物質について、シミの彩度の低下効果を評価した。
赤干渉光物質 :二酸化チタン被覆雲母「フラメンコレッド」(BASF社)
緑干渉光物質1:二酸化チタン被覆雲母「フラメンコグリーン」(BASF社)
緑干渉光物質2:酸化クロム被覆雲母チタン「クロイゾネグリーン」(BASF社)
青干渉光物質 :二酸化チタン被覆雲母「フラメンコブルー」(BASF社)
橙干渉光物質 :二酸化チタン被覆雲母「フラメンコオレンジ」(BASF社)
【0058】
(評価方法)
ビューラックス社製「バイオスキンプレート(シミ濃度2−1)」3×3cm
2に対して各干渉光物質0.005gを指の先端部を用いて塗布し、コニカミノルタ社製「Spectrophotometer CM-700d」を用いて色情報を測定した。得られた測定値は、コニカミノルタ社製色彩管理ソフトウエア「CM-S100w SpectraMagic NX Ver.2.6」により解析し、彩度を算出した。結果を
図4に示す。
【0059】
図4に示すように、干渉光物質を塗布していない「シミ濃度2−1」では、彩度が4.30であるのに対して、緑色干渉光物質1を塗布したものでは1.70、緑干渉光物質2を塗布したものでは1.75であり、彩度が大きく低下した。一方、赤干渉光物質を塗布したものでは3.40、青干渉光物質を塗布したものでは2.94、橙干渉光物質を塗布したものでは3.34であり、彩度の低下効果が小さかった。
【0060】
なお、バイオスキンプレートは、シミの濃さに応じて各種のシミモデルがあり、濃いものから順に「シミ濃度5−1」〜「シミ濃度1−1」のシミモデルについて彩度を測定した。その結果、「シミ濃度5−1」では5.3、「シミ濃度4−1」では5.5、「シミ濃度3−1」では5.2、「シミ濃度2−1」では4.3、「シミ濃度1−1」では4.0であった。そして、上記緑干渉光物質2を各シミモデルに塗布し、同様に彩度を測定した結果、いずれのシミモデルにおいても彩度が大きく低下することを確認した。
更に、これらの各シミモデルにおいて、目視によりシミの隠蔽効果を確認したところ(評価方法は、以下の実施例1と同様。)、「シミ濃度3−1」以上では、薄いシミが多少残り、「シミ濃度2−1」、「シミ濃度1−1」では、ほとんど見えない程度までシミが隠蔽された。よって、本発明の肌色補正用化粧料組成物は、赤〜茶色系のシミにおいて、彩度5.0以下のシミに対して優れた隠蔽効果を発揮するといえる。
【0061】
[緑干渉光物質の含有量による評価]
(実施例1〜5、比較例1)
表1に示す配合表に従い、緑干渉光物質2(酸化クロム被覆雲母チタン「クロイゾネグリーン」)を含有するスティックタイプのワキ用制汗剤を調製した。
各例のワキ用制汗剤について、シミの隠蔽効果および衣服への色移りを以下に示す方法で評価した。評価結果は、表1の下段に示す。
【0062】
(シミの隠蔽効果の評価方法)
各例のワキ用制汗剤を「シミ濃度2−1」のバイオスキンプレートに塗布し、パネラー10名による目視試験を行った。評価基準は、各パネラーが各例のワキ用制汗剤について、「シミの隠蔽効果が高い」又は「シミの隠蔽効果が不十分」のいずれかを選択し、「シミの隠蔽効果が高い」と回答したパネラーが9名以上の場合を「◎」、7名以上の場合を「○」、5名以上の場合を「△」、4名以下の場合を「×」とした。
【0063】
(衣服への色移りの評価方法)
各例のワキ用制汗剤を1名のパネラーのワキの下に塗布し、白いTシャツを着用して腕を前後に往復50回振り、Tシャツへの色移りについて目視により評価した。評価基準は以下のとおりとした。
◎:色移りが全く気にならない。
○:色移りがほとんど気にならない。
△:色移りが少し気になる。
×:色移りが気になる。
【0064】
【表1】
【0065】
表1を見ると、緑干渉光物質が0.01質量%では、シミの隠蔽効果が不十分であった。一方、緑干渉光物質2の含有量が高まるにつれて、シミの隠蔽効果が高くなった。また、酸化クロム(緑色顔料粒子)を付着した緑色干渉光物質は、含有量が低下するにつれて、衣服への色移りを抑制することが認められた。
【0066】
[緑色干渉光物質の色相調整効果についての評価]
上記実施例3のワキ用制汗剤を15人のパネラーのワキじみ部分に塗布した。塗布方法は、ワキじみ部分3×3cm
2に対して、ワキ用制汗剤を約0.035g塗布した。上腕部内側(本来の自然な肌)、ワキじみ部分のワキ用制汗剤塗布前および塗布後について、分光反射率を測定した。なお、分光反射率測定には分光測色計(コニカミノルタ社製Spectrophotometer CM-700d)を用いた。結果を
図5に示す。
【0067】
図5において、上腕部内側とワキじみ部分(塗布前)のグラフを比較すると、ワキじみ部分では、緑〜青色の波長領域(560nm以下)で分光反射率が大きく低下している。一方、ワキじみ部分に本発明の肌色補正用化粧料組成物を塗布することにより、緑〜青色の波長領域の分光反射率に上昇が認められ、上腕部内側と近いグラフとなった。これは、緑色干渉光物質の反射干渉光と、緑色顔料粒子からの緑色の波長の反射光により得られた効果であると推察される。
【0068】
[モニターテスト]
上記実施例3のワキ用制汗剤、および、実施例3の緑干渉光物質2を赤干渉光物質(フラメンコレッド)に置き換えたワキ用制汗剤を、76名のモニターに7日間使用してもらい、以下の質問についてアンケート調査を実施した。アンケート結果を
図6に示す。
質問内容:
「ご使用いただいたサンプル品についてお伺いいたします。あなたは、このサンプル品を使うことで[ワキがきれいに見える]と感じましたか。」
回答欄の選択肢:
「感じた」、「やや感じた」、「どちらともいえない」、「あまり感じなかった」、「感じなかった」
【0069】
図6を見ると、本発明の肌色補正用化粧料組成物を塗布して[ワキがきれいに見える]と「感じた」又は「やや感じた」というモニターは38.2%であった。一方、赤色干渉光物質を含有するワキ用制汗剤を塗布した場合は20.8%であり、緑色干渉光物質を含む本発明の肌色補正用化粧料組成物は、従来のものより優れた効果が認められた。
【0070】
[処方例]
次に、本発明の肌色補正用化粧料組成物を、ファンデーション、化粧下地、コントロールカラー、コンシーラー、制汗剤、防臭剤、ルースパウダー、プレストパウダー、日焼け止め、ハンドクリーム、保湿クリームに適用した配合処方の例を示す。但し、これらの処方例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。
【0071】
(処方例1)
下記処方で水中油型乳化化粧下地(乳液タイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
流動イソパラフィン 2.20
スクワラン 5.20
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 4.00
マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 0.50
ベヘニルアルコール 2.00
ベンタステアリン酸デガグリセリル 1.52
硬化ナタネ油 0.50
ステアロイル乳酸ナトリウム 0.48
トコフェロール 0.05
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 1.00
二酸化チタン被覆雲母(緑干渉光物質1) 5.00
合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 0.50
キサンタンガム 0.20
モノイソステアリン酸ポリグリセル 3.00
1,3−ブチレングリコール 8.00
ジグリセリン 4.00
フェノキシエタノール 0.80
精製水 残部
【0072】
(処方例2)
下記処方で油中水型乳化化粧下地(乳液タイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 3.00
アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 20.00
ミネラルオイル 1.00
デカメチルシクロペンタシロキサン 20.00
スクワラン 5.00
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−
オクチルドデシル) 5.00
ベヘニルアルコール 5.00
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 3.00
セスキオレイン酸ソルビタン 1.00
ジプロピレングリコール 2.00
グリセリン 2.00
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 1.00
精製水 残部
【0073】
(処方例3)
下記処方でファンデーション(コンパクトタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 1.00
タルク 45.20
セリサイト 22.00
二酸化チタン 12.00
シリカ 5.00
フェノキシエタノール 0.80
ミネラルオイル 5.00
ジメチルシリコーン 5.00
セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.00
黄酸化鉄 1.50
赤酸化鉄 0.30
黒酸化鉄 0.20
【0074】
(処方例4)
下記処方で油中水型乳化ファンデーション(乳液タイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 4.00
二酸化チタン被覆雲母(緑干渉光物質1) 5.00
二酸化チタン 5.00
黄酸化鉄 1.50
赤酸化鉄 0.30
黒酸化鉄 0.20
デカメチルシクロペンタシロキサン 28.00
ジメチルポリシロキサン 3.00
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 2.00
1,3−ブチレングリコール 0.20
フェノキシエタノール 0.80
イオン交換水 残部
【0075】
(処方例5)
下記処方で油中水型乳化ファンデーション(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 3.00
二酸化チタン被覆雲母(緑干渉光物質1) 7.00
シリコーン処理タルク 2.00
シリコーン処理セリサイト 5.00
シリコーン処理二酸化チタン 9.00
シリコーン処理赤酸化鉄 0.40
シリコーン処理黄酸化鉄 2.00
シリコーン処理黒酸化鉄 0.30
球状ナイロンパウダー 5.00
デカメチルシクロペンタシロキサン 38.00
ポリエチレンワックス 10.00
カルナバロウ 1.00
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 0.50
セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.50
香料 適量
1,3−ブチレングリコール 4.00
フェノキシエタノール 0.80
イオン交換水 残部
【0076】
(処方例6)
下記処方でコントロールカラー(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 5.00
タルク 2.00
マイクロクリスタリンワックス 4.00
硬化油 0.60
ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 10.00
流動パラフィン 7.00
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 3.00
セスキオレイン酸ソルビタン 1.50
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.30
ジカプリン酸プロピレングリコール 5.00
フェノキシエタノール 0.30
エタノール 12.00
精製水 残部
【0077】
(処方例7)
下記処方でコンシーラー(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 5.00
二酸化チタン被覆雲母(緑干渉光物質1) 2.00
タルク 6.75
二酸化チタン 20.10
黄酸化鉄 4.00
赤酸化鉄 1.10
黒酸化鉄 0.80
ネオペンチルグリコールジオクタノエート 26.85
硬化ヒマシ油 10.00
ラノリン 10.00
オゾケライトワックス 1.15
キャンデリラワックス 2.15
マイクロクリスタリンワックス 3.00
ポリエチレンワックス 6.55
防腐剤 0.50
香料 0.05
【0078】
(処方例8)
下記処方で制汗剤(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 1.00
クロルヒドロキシアルミニウム 10.00
焼ミョウバン 5.00
イソプロピルメチルフェノール 0.10
シクロペンタシロキサン 27.45
ジメチコン 2.00
ステアリルアルコール 20.00
POP−ブチルエーテル−1 20.00
オキシ塩化ビスマス 2.00
板状アルミナ 1.00
セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.50
水添ヒマシ油 2.00
マイクロクリスタリンワックス 2.00
メントール 0.30
リンゴ酸ジイソステアリル 1.00
ジイソステアリン酸グリセリン 2.50
ブチルヒドロキシトルエン 0.05
水酸化アルミニウム 0.10
酸化チタン 1.00
【0079】
(処方例9)
下記処方で制汗剤(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
二酸化チタン被覆雲母(緑干渉光物質1) 5.00
クロルヒドロキシアルミニウム 5.00
塩化ベンザルコニウム 5.00
銀含有ゼオライト 5.00
イソプロピルメチルフェノール 0.10
シクロペンタシロキサン 26.45
ジメチコン 2.00
ステアリルアルコール 18.00
POP−ブチルエーテル−1 20.00
窒化ホウ素 3.00
セスキイソステアリン酸ソルビタン 2.50
マイクロクリスタリンワックス 3.00
メントール 0.30
リンゴ酸ジイソステアリル 1.00
ジイソステアリン酸グリセリン 2.50
ブチルヒドロキシトルエン 0.05
水酸化アルミニウム 0.10
酸化チタン 1.00
【0080】
(処方例10)
下記処方で制汗剤(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 0.50
アルミニウムジルコニウムテトラクロロヒドレックスグリシン 20.00
イソプロピルパルミテート 15.00
水素化ヒマシ油 3.00
シクロペンタシロキサン 20.00
ポリデセン 18.00
PEG−8ジステアレート 1.50
ステアリルアルコール 17.00
香料 1.00
PPG−14ブチルエーテル 残部
【0081】
(処方例11)
下記処方で制汗剤(ロールオンタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
クロルヒドロキシアルミニウム 20.00
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 0.70
香料 1.00
ジメチコン 0.50
セチルアルコール 2.50
セテアレス−30 1.25
塩化ベンザルコニウム 0.20
水 残部
【0082】
(処方例12)
下記処方で制汗剤(水性/アルコール性ロールオンタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
クロルヒドロキシアルミニウム 20.00
二酸化チタン被覆雲母(緑干渉光物質1) 0.70
変性アルコール 40.00
ヒドロキシエチルセルロース 0.50
香料 1.00
塩化ベンザルコニウム 0.20
水 残部
【0083】
(処方例13)
下記処方で制汗剤(エアゾールタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
クロルヒドロキシアルミニウム 2.00
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 0.50
ステアラルコニウムベントナイト 0.50
イソプロピルパルミテート 2.50
香料 1.00
イソブタン 85.00
シクロペンタシロキサン 0.50
トリエチルシトレート 1.00
シクロペンタシロキサン 残部
【0084】
(処方例14)
下記処方で防臭剤(エアゾールタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
トリクロサン 1.00
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 0.50
香料 1.00
イソブタン 55.00
変性アルコール 残部
【0085】
(処方例15)
下記処方で防臭剤(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
トリクロサン 1.00
二酸化チタン被覆雲母(緑干渉光物質1) 1.00
EDTA 0.50
グリセロール 20.00
プロピレングリコール 50.00
ステアリン酸ナトリウム 5.00
ステアレス−100 1.00
ベヘン酸 2.00
香料 1.00
水酸化ナトリウム 適量
変性アルコール 残部
【0086】
(処方例16)
下記処方でプレストパウダーを調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 1.00
タルク 70.00
セリサイト 11.20
球状ポリスチレン 7.00
流動パラフィン 7.00
ソルビタンモノイソステアレート 2.00
セレシン 1.00
フェノキシエタノール 0.80
【0087】
(処方例17)
下記処方でルースパウダーを調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 1.00
タルク 50.00
セリサイト 41.20
球状ポリスチレン 7.00
フェノキシエタノール 0.80
【0088】
(処方例18)
下記処方で日焼け止め(スティックタイプ)を調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 3.00
微粒子酸化亜鉛 8.00
微粒子酸化チタン 3.00
ポリエチレンワックス 2.00
エチレン・プロピレンコポリマー 9.00
キャンデリラワックス 1.00
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
ジカプリン酸プロピレングリコール 10.00
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 5.00
トリイソステアリン酸ジグリセリル 5.00
p−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 5.00
2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキ
シル1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン 0.50
ジメチコンコポリオールクロスポリマー30%ジメチコン混合物 3.00
デカメチルシクロペンタシロキサン 5.00
PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 0.10
グリセリン 2.00
1,3−ブチレングリコール 5.00
パラオキシ安息香酸メチル 0.10
1,2−ペンタンジオール 0.10
水 30.00
香料 0.10
【0089】
(処方例19)
下記処方でハンドクリームを調製した。
成分名 配合量(質量%)
アクリル−シリコーン系グラフト共重合体 6.00
ポリエーテル変性シリコーン 3.00
尿素 2.00
ワセリン 5.00
ミネラルオイル 10.00
エタノール 10.00
ジメチルポリシロキサン 20.00
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 3.00
フェノキシエタノール 0.50
メチルパラベン 0.20
精製水 残部
【0090】
(処方例20)
下記処方で保湿クリームを調製した。
成分名 配合量(質量%)
酸化クロム被覆雲母チタン(緑干渉光物質2) 3.00
ワセリン 3.00
グリセリン 5.00
食塩 1.00
グリシン 1.00
1,3−ブチレングリコール 5.00
ミネラルオイル 5.00
セチル−2−エチルヘキサノエート 5.00
ペンタエリスリトールテトラ−2−エチルヘキサノエート 3.00
メチルフェニルポリシロキサン 3.00
デカメチルシクロペンタシロキサン 10.00
トレフィルE−505C 2.50
アエロジルR972 2.00
シリコンSC9450N 2.00
ビタミンE−アセテート 3.00
フェノキシエタノール 0.50
メチルパラベン 0.20
香料 適量
精製水 残部