(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IFFT(逆高速フーリエ変換)ベースの信号を使用し、前記IFFTベースの信号が、CPを有するOFDM、CPを有するDFT−s−OFDM、CPを有さないIFFTベースの波形、f−OFDM、FBMC、GFDMまたはUFMCを含む、請求項19〜21のいずれか一項に記載のワイヤレス通信ネットワーク。
【背景技術】
【0002】
図1は、それぞれのセル100
1〜100
5によって概略的に表される基地局を囲む特定のエリアを各々が担当する、複数の基地局eNB
1〜eNB
5を含む、ワイヤレス通信ネットワークまたはワイヤレス通信システムなどのネットワークインフラストラクチャの一例の概略図である。基地局は、セル内のユーザを担当するために設けられる。ユーザは、固定デバイスまたは移動デバイスであってもよい。さらに、ワイヤレス通信システムは、基地局またはユーザに接続するIoTデバイスによってアクセスされ得る。IoTデバイスは、電子装置、ソフトウェア、センサ、アクチュエータなどを内蔵した物理デバイス、車両、建物および他のアイテム、ならびにこれらのデバイスが既存のネットワークインフラストラクチャにわたってデータを収集および交換することを可能にするネットワーク接続性を含み得る。
図1は、5つのセルのみの例示的な図を示すが、ワイヤレス通信システムは、そのようなセルをさらに含んでもよい。
図1は、セル100
2にあり、基地局eNB
2によって担当されるユーザ機器(UE)とも呼ばれる2人のユーザUE1およびUE2を示す。基地局eNB
4によって担当される別のユーザUE
3は、セル100
4に示されている。矢印102
1、102
2および102
3は、データをユーザUE
1、UE
2およびUE
3から基地局eNB
2、eNB
4に送信するための、またはデータを基地局eNB
2、eNB
4からユーザUE
1、UE
2、UE
3に送信するためのアップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表す。さらに、
図1は、セル100
4の2つのIoTデバイス104
1および104
2を示し、これらは固定または移動デバイスであり得る。IoTデバイス104
1は、矢印106
1によって概略的に表されるようにデータを受信および送信するために基地局eNB
4を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。IoTデバイス104
2は、矢印106
2によって概略的に表されるようにユーザUE
3を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。
【0003】
ワイヤレス通信システムは、直交周波数分割多重化(OFDM)システム、LTE規格によって定義された直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、またはCPを有するまたは有さない任意の他のIFFTベースの信号、例えばDFT−s−OFDMのような周波数分割多重化に基づく任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムとすることができる。多元接続のための非直交波形のような他の波形、例えばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重化(GFDM)またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC)が使用されてもよい。
【0004】
データ送信のために、例えば、LTE規格によって定義されるような、物理リソースグリッドが使用され得る。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされるリソース要素のセットを含むことができる。例えば、LTE規格によれば、物理チャネルは、ダウンリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザ固有のデータを搬送する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、例えばマスタ情報ブロックを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、例えばダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などを含むことができる。物理信号は、基準信号(RS)、同期信号などを含むことができる。LTEリソースグリッドは、周波数ドメインに所与の帯域幅を有する時間ドメインにおいて10ミリ秒のフレームを含む。フレームは、1ミリ秒の長さの10個のサブフレームを有し、各サブフレームは、サイクリックプレフィックス(CP)の長さに応じて6または7つのOFDMシンボルの2つのスロットを含む。PDCCHは、スロット当たりの事前定義された数のOFDMシンボルによって定義され得る。例えば、最初の3つのシンボルのリソース要素は、PDCCHにマッピングされてもよく、すなわち、PDCCHのサイズは制限されている。その結果、1つのサブフレームで搬送され得るDCIの数も制限される。これは、動的スケジューリングを使用するときにサブフレームの割り当てを受信することができるUEの数を制限することがある。
【0005】
図2は、異なる選択されたTxアンテナポートに対して2つのアンテナポートを有するLTE OFDMAベースのサブフレームの一例を示す。サブフレームは、各々がサブフレームの1つのスロットと、周波数ドメインの12個のサブキャリアとで構成される2つのリソースブロック(RB)を含む。周波数ドメインのサブキャリアは、サブキャリア0〜サブキャリア11として示され、時間ドメインでは、各スロットは、7つのOFDMシンボル、例えばスロット0のOFDMシンボル0〜6と、スロット1のOFDMシンボル7〜13とを含む。リソース要素は、時間ドメインの1つのシンボルと、周波数ドメインの1つのサブキャリアとで構成される。ホワイトボックス10は、ペイロード領域とも呼ばれる、ペイロードまたはユーザデータを搬送するPDSCHに割り当てられたリソース要素を表す。制御領域とも呼ばれる(非ペイロードまたは非ユーザデータを搬送する)物理制御チャネルのリソース要素は、ハッチングされたボックス12によって表される。例によれば、リソース要素12は、PDCCH、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、および物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)に割り当てられてもよい。クロスハッチングされたボックス14は、チャネル推定に使用され得るRSに割り当てられるリソース要素を表す。ブラックボックス16は、別のアンテナポートのRSに対応し得る現在のアンテナポートの未使用のリソースを表す。
【0006】
物理制御チャネルおよび物理基準信号に割り当てられたリソース要素12、14、16は、経時的に均等に分配されない。より具体的には、サブフレームのスロット0では、シンボル0およびシンボル1に関連付けられたリソース要素は、物理制御チャネルまたは物理基準信号に割り当てられ、シンボル0および1のリソース要素は、ペイロードデータに割り当てられない。サブフレームのスロット0のシンボル4に関連付けられたリソース要素、ならびにスロット1のシンボル7および11に関連付けられたリソース要素は、物理制御チャネルまたは物理基準信号に部分的に割り当てられる。
図2に示すホワイトリソース要素は、ペイロードデータまたはユーザデータに関連付けられたシンボルを搬送することができ、シンボル2、3、5および6のスロット0では、すべてのリソース要素10をペイロードデータに割り当てることができ、一方でスロット0のシンボル4のペイロードデータに割り当てられるリソース要素10は少なく、シンボル0および1のペイロードデータに割り当てられるリソース要素はない。スロット1では、シンボル8、9、10、12および13に関連付けられたリソース要素は、ペイロードデータにすべて割り当てられ、シンボル7および11では、ペイロードデータに割り当てられるリソース要素は少ない。
【0007】
サブフレームの持続時間は、1ミリ秒であり、LTE規格によれば、TTIは、1ミリ秒である。
図2に示すリソースグリッド構造を使用してデータを送信するとき、受信機、例えば移動端末または移動ユーザは、1ミリ秒で
図2に示すリソース要素を受信する。リソース要素によって含まれるまたは定義される情報は、処理することができ、各送信には、すなわち1ミリ秒の長さを有する各TTIには、一定数のペイロードデータが受信される。送信方式は、受信機が最初に1ミリ秒の持続時間を有する送信を受信し、次に送信が完了すると、何らかのデータが受信機に送られたかどうかを確認するために制御情報を処理するので、1ミリ秒を超えるエンドツーエンドレイテンシをもたらし、それが当てはまる場合、受信機は、1ミリ秒の長さのデータチャネルを復号する。したがって、送信の持続時間および処理時間は、合計で1ミリ秒を超える期間になる。
【0008】
上で説明したように、PDCCHは、事前定義された数のOFDMシンボルによって定義され、すなわち、そこではPDCCHのサイズが制限され、その結果、1ミリ秒の長さを有する1サブフレームで搬送され得るDCIの数も制限される。これは、動的スケジューリングを使用するときにサブフレームの割り当てを受信することができるUEの数を制限することがある。PDCCHのサイズを増やすことなく、より多くの割り当てをサポートするために、セミパーシステントスケジューリング(SPS)を使用することができる。SPSを使用するとき、UEは、割り当てIDとも呼ばれるSPS C−RNTI(無線ネットワーク一時識別子)、および周期性を用いて送信機または基地局によって事前構成される。事前構成されると、UEは、関連付けられたSPS C−RNTIに基づいてデータのダウンリンクおよび/またはアップリンク送信の割り当てを定義するさらなるメッセージを受信することができる。この割り当ては、事前構成された周期性(SPS間隔)に従って繰り返される。言い換えれば、割り当てられると、リソースは、各サブフレームにおいてスケジューリングを実行する必要なくUEによってデータを受信/送信するために繰り返し使用することができる。無線リンク条件が変化した場合、基地局は、リソースを再割り当てするためのリソース割り当てメッセージをUEに提供することができる。
【0009】
SPS方式は、例えば、参考文献[1]および[2]に記載されている。SPSは、パーシステントスケジューリングと動的スケジューリングとの組合せである。パーシステントスケジューリングは、トランスポートブロックの送信を目的とした周期的なリソースの割り当てに使用され、動的スケジューリングは、潜在的に必要とされる増分冗長性、すなわちハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信に使用される。SPSは、例えば、接続がデータを転送する必要があるときに、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)リソース割り当てパターンをシグナリングすることから生じる制御情報オーバーヘッドの削減を可能にする。SPSは、FDD(周波数分割複信)とTDD(時分割複信)の両方のDLとULの両方に使用され得る。参考文献[3]には、SPSの初期構成およびそれに続くアクティブ化/解放が記載されている。基地局は、いつでもSPSを実行するためにUEを構成することができる。典型的には、これは、RRC(無線リソース制御)によるサービスの専用ベアラ確立時に行われる。SPSは、「SPS−Config」とも呼ばれる構成メッセージを使用して、いつでもRRCによって構成/再構成することができる。SPS−Configメッセージは、SPS C−RNTIならびにダウンリンクおよびアップリンクに関する構成情報を含み得る。構成メッセージは、UEがSPSをスタートすることを可能にせず、むしろ、UEを担当する基地局は、UEがSPS許可/アサインメントを使用することを可能にするようにSPSを明示的にアクティブ化しなければならない。
【0010】
UEがUEに関連付けられたSPS C−RNTIを含むSPS−Configメッセージを受信すると、UEは、eNBがDCIメッセージを使用していつでもSPSをアクティブ化/解放することができるので、サブフレーム毎にSPS C−RNTIによってスクランブルされたCRC(巡回冗長検査)を用いてPDCCHを復号するように上位層によって構成され得る。SPSアクティブ化/解放メッセージは、参考文献[4]に詳細に説明されているように、UEによって検証される。
【0011】
有効なアクティブ化の後、UEは、SPSサブフレーム毎に、すなわち、SPS間隔によって定義されるようなサブフレーム毎にSPS検証済みDCI制御情報をチェックするために、SPS C−RNTIによってスクランブルされたCRCのPDCCHを復号し、UEは、起こり得る変更、例えばアサインされたリソース、送信モード、MCS(変調および符号化方式)などにおける変更に関する情報を探す。サブフレーム内のリソースブロックのアサインメントは、基地局の選択に左右され、UEがSPS検証済みDCIを全く受信しない場合、リソースブロックアサインメント、ならびに送信モードおよびMCSなどの他の送信パラメータは、現在の構成のままであり、それによって制御シグナリングオーバーヘッドを回避する。
【0012】
SPSは、周期的なリソース要求を伴うサービスに使用され、異なるアプリケーションは、SPS間隔パラメータによって構成され得るトランスポートブロックの異なる到着時間を必要とし得る。例えば、Voice over IP(VoIP)は、データが20ミリ秒の周期的なバーストで到着するアプリケーションである。それ以外にも、前述したように、ミッションクリティカルでありレイテンシ制約のある通信サービス、例えば、より短い期間内、例えば、10ミリ秒未満からマイクロ秒レベル以下までの期間内に事前構成されたリソースを必要とする、機械型通信および車両通信におけるようなURLLC(超高信頼性低レイテンシ通信)サービスがある。SPSをそのようなアプリケーションまたはサービスに適用することは、頻繁な動的構成更新と比較した場合、可能な限り少ないシグナリングオーバーヘッドをもたらし、本発明の実施形態は、そのようなレイテンシ制約のあるアプリケーションに対するSPSに対応する。
【0013】
さらに、前述のレイテンシ制約のあるアプリケーションのために、しかし従来のアプリケーションのためにも、アプリケーション層上などのそれぞれのサービスおよび上位OSI層、ならびにネットワーク層上のレート制御プロトコル(例えば、TCP)は、SPSがアプリケーション、サービスまたはプロトコルによって直接影響されおよび/または適応され得る場合、ネットワークスループット、適応レイテンシまたはRTT(往復時間)削減に関して性能を向上させることができる。
【0014】
図3は、RRCによって提供される従来のSPS構成の一例を示す(参考文献[5]を参照)。構成パラメータ「semi−persistentschedintervalDL」および「semi−persistentschedintervalUL」は、SPS期間とも呼ばれる、SPS間隔の16個の異なるモードの列挙を示す4ビットフィールドに基づく。16個の構成可能なモードから、N個のサブフレームのスケジューリング期間に対してsfNとラベル付けされた10個の所定の期間の選択があり、N≧10である。さらに、spareXとラベル付けされた6つの動的に調整可能な期間が提供される。基地局は、参考文献[1]に概説されているように、例えば、RRC接続セットアップメッセージ、RRC接続再構成メッセージ、またはRRC接続再確立メッセージを使用して、追加のSPS−Configモードをユーザ機器に提供する。参考文献[2]で定義されているように、サブフレームの倍数に基づく間隔または期間の一般的な依存性、すなわち、数ミリ秒への依存性は、spareX構成にも有効であるが、spareX構成を使用するとき、SPS期間は、最小1サブフレーム(1ミリ秒)まで低下させることができる。
【0015】
したがって、SPSは、周期的な送信のための制御オーバーヘッドを削減するために使用され得る。SPSは、Voice over LTEなどのユースケースのためのものであるが、SPSは、例えば、V2X(車両からあらゆるものへ)またはV2V(車両から車両へ)のシナリオにおいて遭遇する可能性がある、異なる要件と一緒になるさらに多くのユースケースに適用可能である。そのような特定のユースケースでは、ネストされたSPS構成を含む、より複雑なSPS構成が必要になる場合がある。例えば、V2VおよびV2Xのシナリオは、使用機器の高速移動を伴い、そのためセルのハンドオーバがかなり頻繁に起こり得る。現在、すべてのSPS構成は、ハンドオーバ時、すなわち、現在担当しているソース基地局ではなく新しいターゲット基地局によって担当されるようにユーザ機器がワイヤレス通信ネットワークのあるセルから別のセルに移動するときに失われ(ハンドオーバとも呼ばれる)、UEに現在実装されているSPS構成は、もはや維持されていない。これは、UEのSPS構成が新しいまたはターゲット基地局で再構成されなければならないことを必要とする。
【0016】
上述のV2XまたはV2Vのシナリオなどのある特定のシナリオでは、ユーザ機器は、複数のSPS構成で構成され得る。例えば、V2XまたはV2Vのシナリオでは、最大8つのSPS構成がユーザ機器に実装され得る。ハンドオーバ時のSPS構成の喪失とは無関係に、複数のSPS構成を有するシナリオでユーザ機器を構成するとき、上述のDCIメッセージなどの追加の制御メッセージが必要とされる。SPS構成の各々に対して、それぞれのSPS構成をアクティブ化するために1つのDCIメッセージが必要とされ、チャネル品質が変化した場合には、SPS構成のリソースを最初に割り当てるために、またはそれぞれのSPS構成のリソースを再割り当てするために別のDCIメッセージが必要とされる。したがって、ユーザ機器を構成することができるSPS構成の数の増加は、制御メッセージの数の対応する増加と一緒になる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下において、本発明の好ましい実施形態は、同じまたは同様の機能を有する要素が同じ参照符号によって参照される添付の図面を参照してさらに詳細に説明される。
【0023】
ここで、本発明の手法の第1の態様の実施形態を説明する。第1の態様によれば、本発明は、ハンドオーバ後のユーザ機器の連続的なまたは中断されないSPSを提供する。
【0024】
図4は、
図1を参照して上述したものと同様のワイヤレス通信ネットワークの一部を示す。3つのセル100
1〜100
3が示されている。各セル100
1〜100
3は、基地局eNB
1〜eNB
3を含む。ワイヤレス通信ネットワークのコアネットワーク108は、移動管理エンティティ(MME)110を含むものとして概略的に表されている。基地局eNB
1〜eNB
3は、S1インターフェースを介してコアネットワーク108に接続される。さらに、基地局eNB
1〜eNB
3は、X2インターフェースを介して互いに直接接続される。UEは、自動車に設けられた移動端末である。他の実施形態では、UEは、任意の種類の車両用デバイスであってもよい。UEは、無線信号112を受信/送信するためのアンテナANT
UEを含む。基地局eNB
1〜eNB
3の各々は、無線信号112を受信/送信するためのそれぞれのアンテナANT
eNB1〜ANT
eNB3を含む。UEは、ソースセルとも呼ばれるセル100
1に最初は位置する。ソースセル100
1に関連付けられた基地局eNB
1は、UEを担当する、すなわち、UEは、ダウンリンク/アップリンク接続でデータを受信/送信するために基地局eNB
1を介してワイヤレス通信ネットワークに接続される。UEは、自動車内にあっても、自動車の一部であってもよい。UEは、高速で走行すると仮定され、UEが走行するにつれて、最終的にはソースセル100
1を離れる。その移動軌跡114に従って、UEは、ターゲットセルとも呼ばれるセル100
2に到達する。ソースセル100
1からターゲットセル100
2に移動するとき、ハンドオーバ後にUEがターゲットセル100
2のターゲット基地局eNB2によって担当されるように、ハンドオーバが実行される。UEが移動軌跡114に従って移動し続けると、最終的にはソースセルであるセル100
2を離れて新しいターゲットセル100
3に入り、それにより別のハンドオーバが発生し、ハンドオーバ後のUEは、基地局eNB
3によって担当される。ハンドオーバ手順ならびにUE、ソース基地局、ターゲット基地局およびMME110とサービングゲートウェイとの間で交換されるそれぞれのメッセージの一例は、参考文献[6]に記載されている。ハンドオーバは、コアネットワーク、例えばMME110によってトリガされてもよく、またはUEによってトリガされてもよい。
【0025】
UEは、SPSで構成され得る。現在SPSは、セルベースであり、すなわち、UEは、SPSで基地局eNB
1によって構成されることになる。基地局eNB
1は、SPSをアクティブ化し、SPS構成に従ってリソースを割り当てるために、DCIメッセージなどの1つまたは複数の制御メッセージを発行する。SPSは、UEがセル100
1内にある限り行われる。ハンドオーバ後、かつUEがターゲットセル1002に到達して基地局eNB
2によって担当されるようになると、UEは、ターゲットセル100
2にSPSで新たに構成される。LTEシステムにおけるSPS C−RNTIのように、SPS制御シグナリングのための新しい識別子もまた、ターゲット基地局eNB
2によって発行され得る。RNTIは、一般に、他の環境では異なる名前が付けられることがあるSPS制御シグナリングの識別子である。例えば、V2X環境では、新しいRNTIを最大8つのSPS構成に提供することができる。
【0026】
本発明によれば、ハンドオーバ後にSPSでUEを新たに構成することが回避される。UEは、ソースセル100
1からターゲットセル1002に移動するとき、例えば、ハンドオーバを実行するとき、SPSを維持する。実施形態によれば、ターゲット基地局によってUEの完全で新しい構成を提供する必要なしに、ターゲット基地局eNB
2からのアクティブ化信号によってSPSを再アクティブ化することだけが必要であり得る。実施形態によれば、SPS C−RNTIのようなSPS制御シグナリングの新しい識別子も発行される。
【0027】
本発明のさらなる実施形態によれば、SPSを維持するために、例えばSPSでUEを構成するためにソース基地局eNB
1によって使用されたSPS構成は、ハンドオーバ時にターゲット基地局eNB
2に転送される。例えば、X2インターフェースは、SPS構成をソース基地局eNB
1からターゲット基地局eNB
2に渡すために使用されてもよい。他の実施形態では、SPS構成は、それぞれの基地局のS1インターフェースを使用して、コアネットワークを介してソース基地局eNB
1からターゲット基地局eNB
2に渡されてもよい。さらに他の実施形態では、UEは、ハンドオーバ手順中にSPS構成をターゲットeNB
2に直接送信することができる。ソースセル100
1から新しいソースセルとなるターゲットセル100
2へのUEのハンドオーバ後のSPSの新たな構成または再構成は、必要とされない。UEは、SPS構成を維持し、ターゲット基地局eNB
2は、UEに実装されたSPS構成を受信し、受信したSPS構成に基づいてSPSを継続することができる。実施形態によれば、SPSが継続されていることをUEに示すために、アクティブ化信号がターゲット基地局eNB
2によって送られてもよい。他の実施形態によれば、アクティブ化は、ターゲット基地局によるSPSに対するリソースアサインメントに応じて行われてもよい。
【0028】
実施形態によれば、SPS構成をターゲット基地局eNB
2に渡すことに加えて、ターゲット基地局は、例えばソースセル100
1で使用されているSPS C−RNTIがターゲットセル100
2で占有、ブロックまたは使用される状況において、SSPS C−RNTIを更新し、それに従ってUEに通知することができる。
【0029】
図4では、UEは、自動車内にあるか、自動車の一部である。他の実施形態によれば、UEは、別の種類の移動端末、例えばNB−IOT規格に従って動作するハンドヘルドデバイスまたはセンサであってもよい。センサは、自動車の一部であってもよいし、または高速列車などの別の移動エンティティの一部であってもよい。UEのユーザは、高速道路を走行する車両内の乗客であり得るか、またはユーザは、高速列車もしくは飛行機の乗客であり得る。そのようなシナリオでは、UEは頻繁なハンドオーバを経験するが、本発明の手法によれば、UEは、X2インターフェースを介してまたはS1インターフェースを介してソース基地局によってターゲット基地局に転送され得る1つまたは複数の現在のSPS構成を維持するので、SPSのいかなる再構成も回避される。実施形態によれば、SNステータス転送メッセージは、SPS構成(単数または複数)を転送するために使用されてもよい。SPS構成を含むデータ構造の一例は、
図3を参照して上述した通りである。
【0030】
図4は、基地局が1つのセルに設けられていることを示す。しかしながら、基地局はまた、
図5に概略的に示すように複数のセルに設けられてもよい。
図5は、基地局eNB
2が複数のセル、すなわちセル100
2、100
3および100
4に設けられることを除いて、
図4のシナリオと同様のシナリオを示す。セル100
2、100
3および100
4の1つ内のUEは、基地局eNB
2を介してネットワークに接続する。UEが、例えば、セル100
2からセル100
3に移動するとき、ハンドオーバが行われる。また、そのようなシナリオでは、基地局が変化しないという事実にもかかわらず、ハンドオーバが発生したときにSPSを新たに構成する必要がある。ハンドオーバ後にSPSでUEを新たに構成することは、回避される。UEは、ソースセル100
2からターゲットセル100
3に移動するとき、すなわち、ハンドオーバを実行するとき、SPSを維持する。基地局enB
2はSPS構成を知っているので、このシナリオではSPS構成の転送は行われない。この実施形態では、SPS C−RNTIのようなSPS制御シグナリングの新しい識別子のみがハンドオーバ後に発行される。
【0031】
さらなる実施形態によれば、SPS構成をソースセルまたはソース基地局からターゲットセルまたはターゲット基地局に転送することは、ターゲット基地局が正しいタイミングでSPSを継続することを可能にするように、次に予想されるSPSパケットの時間をターゲット基地局にシグナリングすることをさらに含む。例えば、次のSPS間隔までの時間は、ターゲット基地局に向けてシグナリングされ得る。他の実施形態によれば、これまでに既に使い果たされたSPS間隔の期間は、ターゲット基地局にシグナリングされるか、または次のSPS間隔の開始は、例えば無線フレーム、サブフレーム番号、スロット番号またはTTI(送信時間間隔)番号に基づいて絶対時間としてシグナリングされる。実施形態によれば、次に予想されるSPSパケットの時間は、ユーザ機器またはソース基地局のいずれかによってターゲット基地局にシグナリングされ得る。
図6は、一実施形態による、ハンドオーバ中にSPS同期がどのように維持されるかを示す概略図である。
図6は、ユーザ機器がソース基地局によって最初に担当され、ネットワークの上位層からのデータ116がユーザ機器に送信されるダウンリンク状況を示す。ユーザ機器は、周期性またはSPS間隔118を有するSPSで構成される。例えば、データ116
1がソース基地局で受信されると、時間t1において、データ116
1は、スケジューリングされたリソースで基地局からユーザ機器に送信される。後の時間において、さらなるデータ116
2が基地局で受信され得、t
2においてユーザ機器に送信される。t
1とt
2との間の時間差は、SPS間隔118である。
図6は、120におけるハンドオーバを概略的に表し、ハンドオーバ120後、ユーザ機器はもはやソース基地局によって担当されておらず、ここではターゲット基地局によって担当されている。ターゲット基地局は、UEのSPS構成および次に予想されるSPSパケットまでの時間に関する情報を受信するので、ユーザ機器のデータ116
3は、時間t3においてターゲット基地局によって送信され得る。さらなるデータ116
4は、時間t4においてターゲット基地局からユーザ機器に送信され得る。それぞれの時間t
1〜t
4は、ユーザ機器のSPS構成で定義されるSPS間隔118によって分離されている。SPS間隔は、次のSPS送信までの時間t
3がユーザ機器またはソース基地局のいずれかによってターゲット基地局にシグナリングされるので、ハンドオーバ後も維持される。このプロセスは、システムの上位層に対して透過的であるので、ハンドオーバの場合でも連続的なSPSが可能になる。
【0032】
さらなる実施形態によれば、UEは、アップリンク制御またはデータチャネルを使用してSPS構成およびSPS C−RNTIについてターゲット基地局に通知することができ、ソース基地局は、特定の情報が制御またはデータチャネルに含まれるかどうかを示す、UEの指示またはUEのリストをターゲット基地局に送ることができる。例えば、X2インターフェースまたはハンドオーバーコンテキスト転送が利用可能でないとき、UEは、UL制御またはデータチャネルを通じてそれらのSPS構成についてターゲットeNBに通知することができる。UEは、RPSシグナリングを使用して、そのSPS構成および/または同じSPS構成を継続する要求を伴うハンドオーバ後に次のSPS発生までの時間をターゲットeNBに送信することができる。この要求は、DCIまたはRRCシグナリングを介してSPSを直接アクティブ化することによってターゲットeNBによって確認応答され得る。
【0033】
さらなる実施形態によれば、ハンドオーバが発生すると、ハンドオーバ領域において、UEの二重接続性が提供され得る。UEは、タイムクリティカルなアプリケーションの再構成期間を活用するのを助けることができるソースおよびターゲット基地局に接続することができる。SPS構成の更新は、例えば新しいSPS C−RNTIをUEにシグナリングするために、X2インターフェースを通じてターゲット基地局によってトリガされてもよく、ソース基地局は、更新メッセージの送信機として機能してもよい。言い換えれば、UEがソースおよびターゲット基地局への二重接続性を維持する二重接続性モードは、ソースセルのSPS C−RNTIをターゲットセルで使用することができない状況を処理することを可能にし、ターゲット基地局は、使用されるC−RNTIも示すSPS構成の更新を既に生成することができる。次に、更新は、更新されたSPS構成をハンドオーバ領域にあるUEに送信することによって、ソース基地局によって実行される。
【0034】
上述のように、実施形態によれば、
図4のターゲットセル100
2がソースセル100
1によって使用されるのと同じSPS C−RNTIを使用することを可能にしない状況では、例えばSPS C−RNTIがターゲットセルの別のUEに使用されるので、ソース基地局またはターゲット基地局のいずれかは、例えばRRC(無線リソース制御)シグナリングを使用して、UEのSPS C−RNTIを更新することができる。このシグナリングは、ハンドオーバ時にSPS C−RNTIがターゲットセルで使用される新しいSPS C−RNTIで更新されるように、UEを再構成するためのソース基地局eNB
1によって発行されるRRC接続再構成メッセージを含むことができる。他の実施形態によれば、SPS C−RNTIは、ハンドオーバが完了するとターゲット基地局によって、またRRCシグナリングによっても更新され得る。
【0035】
図4では、すべての基地局はワイヤレス通信ネットワークのマクロ基地局であると仮定されている。しかしながら、他の実施形態によれば、それぞれの基地局はすべて、ワイヤレス通信ネットワークのマクロセル内に展開されている、フェムト基地局などのスモールセル基地局であり得る。他の実施形態によれば、基地局は、マクロセル基地局およびスモールセル基地局を含み得る。
【0036】
他の実施形態によれば、本発明の手法は、高速で移動していないUEにも適用することができ、すなわち、本発明の手法は、高速で移動するUEよりも少ない頻度でハンドオーバを経験するUEにも適用することができる。したがって、本発明の手法は、高速で走行するUEに限定されない。
【0037】
実施形態によれば、UEのSPS C−RNTIは、RRC(無線リソース制御)シグナリングを使用して更新され得る。このシグナリングは、ハンドオーバ時にSPS C−RNTIがターゲットセルで使用される新しいSPS C−RNTIで更新されるように、UEを再構成するためのソース基地局によって発行されるRRC接続再構成メッセージを含むことができる。他の実施形態によれば、SPS C−RNTIは、ハンドオーバが完了するとターゲット基地局によって、またRRCシグナリングによっても更新され得る。
図7は、本発明の実施形態による、SPS C−RNTIを更新するために使用される修正されたRRCメッセージの一実施形態を示す。
図3に示すSPS構成メッセージと比較すると、SPS C−RNTIを更新するためのRRCメッセージは、エントリ「newSemiPersistSchedC−RNTI」130、エントリ「oldSemiPersistSchedC−RNTI」132、エントリ「更新NULL」134、およびエントリ「更新NULL」136を含むように拡張される。
図7に示すRRCメッセージは、例えばX2インターフェースを介して、ターゲット基地局からターゲットセルで使用されることをSPS C−RNTIに要求することができるソース基地局によって使用され得る。UEのターゲットセルへのハンドオーバまたは再接続の前に、更新メッセージが発行され得る。ソース基地局は更新メッセージを生成し、ターゲット基地局から受信した新しいSPS C−RNTIをエントリ130に含む一方、ソース基地局の現在使用されているSPS C−RNTIは依然としてエントリ132に示されているので、更新の受信にもかかわらず、エントリ134および136は依然として「ヌル」と示されており、UEは古いまたはソースのSPS C−RNTIを使用し続ける。ハンドオーバが完了すると、ターゲット基地局は、エントリ134および136を変更することによって構成を更新することができ、その結果、ここでターゲットセル100
2の新しいSPS C−RNTIが使用されることが示される。
図7に示されるSPS更新メッセージは、参考文献[7]に記載されているように、SPS−Config RRCメッセージに基づいてもよい。
図7は、138において、次のSPSまでの時間に関する上述の情報がSPS構成に含まれる一実施形態を概略的に示す。
【0038】
本発明の他の実施形態によれば、そのSPS構成を維持するUEは、ターゲット基地局によるハンドオーバに続いて再アクティブ化され得る。最初のSPS構成は、アクティブ化されると、ターゲット基地局によるSPSの再アクティブ化のためのハンドオーバ後にUEを一定時間待機させ、再アクティブ化が受信されない場合には、SPSが一時停止される「ハンドオーバ維持」フラグを含むように修正され得る。再アクティブ化は、新しいSPS C−RNTIを含み得るターゲット基地局からの信号であり得る。新しいSPS C−RNTIが含まれていない場合、現在使用されているSPS C−RNTIは依然として有効であるとみなされ、UEはこのSPS C−RNTIを使用し続ける。これは、SPS C−RNTIを変更するための対応するRRCシグナリングによって、またはソースeNBによってアサインされている場合には古いRNTIまたは新しいRNTIとのDCIアクティブ化によって直接行われ得る。SPSがこの一定時間内に再アクティブ化されないとき、UEは、そのSPS構成を解放する。
図8は、修正されたSPS構成メッセージの一実施形態を示し、より具体的には、ハンドオーバ維持フラグを定義する追加のエントリ140および142を含む、ダウンリンクおよびアップリンクに対するSPS構成メッセージの一部が示される。
【0039】
以下では、本発明の第2の態様をさらに詳細に説明する。以下に記載の第2の態様は、上述の第1の態様と組み合わせて使用することができ、または第1の態様とは無関係に使用することができることに留意されたい。本発明の第2の態様によれば、制御メッセージのシグナリングは、1つまたは複数のSPS構成のリソース割り当てのアクティブ化のため、または複数のSPS構成をアクティブ化するため、または単一のDCIメッセージによってSPS構成のグループをアドレス指定するためにSPSで構成されるユーザ機器に単一の制御メッセージまたはDCIメッセージを提供することによって削減される。実施形態によれば、ユーザ機器でSPSをアクティブ化するため、およびチャネル特性を変更する場合にリソース割り当てのため、またはリソース割り当てを再構成するために別々のDCIメッセージを使用する代わりに、最初にSPSが開始されるとき、ユーザ機器は、SPSをアクティブ化させる単一のDCIメッセージを受信し、これはリソース割り当て情報も含み得る。本発明の第2の態様はまた、ハンドオーバの場合に連続的なSPSを提供する上述の第1の態様と共に使用することができる。
【0040】
以下では、第2の態様による本発明の手法の実施形態をさらに詳細に説明する。
図9は、単一のSPS構成を使用してSPSで構成されているUEを制御するためのいくつかのフィールドを含む、SPS DCIメッセージ200の概略図を示す。
図9の実施形態では、DCIメッセージ200は、変調および符号化方式200
1に関する情報、DCIメッセージが提供されるそれぞれのSPS構成に割り当てられるリソース200
2に関する情報、およびUEのSPSをアクティブ化させる情報200
3を含む。したがって、1つまたは単一のDCIメッセージ200が使用され、ユーザ機器のSPSをアクティブ化し、SPS構成のリソースを割り当てる。したがって、
図9を参照して説明した実施形態によれば、複数のDCI制御メッセージ、すなわちリソースをアクティブ化して割り当てるための別々のDCI制御メッセージを送るためのシグナリングオーバーヘッドは、アクティブ化およびリソース割り当てが単一のDCIメッセージで行われるので回避される。
【0041】
図10は、ユーザ機器が、V2XまたはV2Vのシナリオで実装され得るので、複数の異なるSPS構成を使用してSPSでスケジューリングされると仮定される、本発明の手法の第2の態様のさらなる実施形態を示す。例えば、異なるエンティティからのデータでは異なる可能性がある送信間隔の要件を満たすように、送信されるデータの種類に応じて複数のSPS構成を使用することができ、例えば、車両の状態に関する特定の情報についてのデータは、車両に関する位置情報よりも少ない頻度で送信されることを必要とし得る。送信されるデータのサイズもまた、異なる場合がある。ユーザ機器において送信または受信される異なる種類のデータについて、異なるSPS間隔、したがって、異なるSPS構成がユーザ機器において実装され得る。また、送信には異なる数のリソースが必要となる可能性がある。そのようなシナリオにおけるシグナリングオーバーヘッドを削減するために、
図10に示す実施形態によれば、SPS DCIメッセージ202が提供される。SPS DCIメッセージ202は、8つの異なるSPS構成を使用してSPSで構成されているユーザ機器用であると仮定される。SPS DCIメッセージ202は、ユーザ機器でDCIメッセージを受信するとSPS構成をアクティブ化させる情報202
1を含む。SPS DCIメッセージ202は、SPS構成のすべてをアクティブ化するために使用されてもよく、またはSPS構成のサブセットまたはグループをアクティブ化するために使用されてもよい。後者の場合、SPS DCIメッセージ202は、ユーザ機器でDCIメッセージを受信するとアクティブ化されるそれらのSPS構成またはSPS構成のグループ(
図15を参照して以下に説明される実施形態も参照)を識別するオプション情報202
2を含む。SPS構成またはグループSPS構成は、SPS−IDとも呼ばれるそれぞれの識別子と関連付けられていてもよく、アクティブ化されるそれらのSPS構成について、フィールド202
2は、対応するSPS−IDを含む。SPS構成をアクティブ化するだけのとき、変調および符号化方式に関する追加の情報は必要ない場合がある。したがって、
図10の実施形態によれば、1つのDCIメッセージまたは単一のDCIメッセージのみが使用され、ユーザ機器が構成され得るSPS構成のすべてまたはサブセットをアクティブ化し、それによってSPS構成の各々を個別にアクティブ化するために最大8つの異なるDCIメッセージを送るのではなく、シグナリングオーバーヘッドを単一のDCIメッセージに削減する。DCIメッセージ202は、いかなるリソース割り当ても引き起こさず、これは後の時間で送られる別々のDCIメッセージによって行われてもよい。この後者のDCIメッセージは、SPS構成の各々に対する個別のメッセージであり得るか、またはユーザ機器が構成されるアクティブ化されたSPS構成のすべてまたはサブセットのリソースを示す複合SPS DCIであり得る。
【0042】
図11は、SPSで構成されたユーザ機器で使用され得るSPS構成1〜8のすべてまたはサブセットにリソースを割り当てるためのDCIメッセージの一実施形態を示す。変調および符号化方式に関する情報204
1を含むSPS DCIメッセージ204が提供される。SPS DCIメッセージ204は、例えば、SPS構成によって定義されたデータサイズに応じて、SPS構成に割り当てられるリソースに関する情報204
2を含む。SPS DCIメッセージ204は、SPS構成のすべてのリソースを割り当てるために使用されてもよく、またはSPS構成のサブセットまたはグループのリソースを割り当てるために使用されてもよい。後者の場合、SPS DCIメッセージ204は、ユーザ機器でDCIメッセージを受信するとリソースが割り当てられるそれらのSPS構成またはSPS構成のグループ(
図15を参照して以下に説明される実施形態も参照)を識別するオプション情報204
3を含む。SPS構成またはグループSPS構成は、SPS−IDとも呼ばれるそれぞれの識別子と関連付けられていてもよく、リソースが割り当てられるそれらのSPS構成について、フィールド204
3は、対応するSPS−IDを含む。
図11の実施形態では、最大8つのSPS構成がUEに構成され、DCIメッセージ204は、フィールド204
2において、アドレス指定されたSPS構成のすべてまたは各々に対して、割り当てられるそれぞれのリソースをシグナリングすると仮定される。例えば、第1のセットのリソースまたはリソース要素は、SPS構成1にアサインされ、以下のリソース要素は、SPS構成2〜8に割り当てられる。これは、PDCCHで送信されるサブフレームおよびDCIメッセージ200
4を示す
図11の右側に概略的に表され、サブフレームに概略的に示されるように、それぞれのリソース要素を指すリソース情報204
2を含む。したがって、
図11の実施形態によれば、1つのDCIメッセージまたは単一のDCIメッセージが使用され、SPS構成1〜8のすべてまたはサブセットのリソースを割り当てる。
【0043】
図12は、ここでもまた、ユーザ機器が最大8つのSPS構成1〜8を使用してSPSで構成され、SPS構成の各々が特定のSPS間隔および特定のデータサイズを含むと仮定される、本発明の手法の第2の態様の別の実施形態を示す。
図12の実施形態は、DCIメッセージ206がSPS構成1〜8のすべてまたはサブセットのリソースをアクティブ化して割り当てるという点で、
図10および
図11の上述の実施形態を組み合わせている。DCIメッセージ206は、使用される変調および符号化方式206
1に関する情報、および必要に応じて、さらなる制御情報を含む。SPS DCIメッセージ206は、ユーザ機器でDCIメッセージを受信するとSPS構成をアクティブ化させる情報206
2、および例えば、SPS構成によって定義されたデータサイズに応じて、SPS構成に割り当てられるリソースに関する情報206
3を含む。SPS DCIメッセージ206は、SPS構成のすべてのリソースをアクティブ化して割り当てるために使用されてもよく、またはSPS構成のサブセットまたはグループのリソースをアクティブ化して割り当てるために使用されてもよい。後者の場合、SPS DCIメッセージ206は、ユーザ機器でDCIメッセージを受信するとアクティブ化されてリソースが割り当てられるそれらのSPS構成またはSPS構成のグループ(
図15を参照して以下に説明される実施形態も参照)を識別するオプション情報206
4を含む。SPS構成またはグループSPS構成は、SPS−IDとも呼ばれるそれぞれの識別子と関連付けられていてもよく、アクティブ化されてリソースが割り当てられるそれらのSPS構成について、フィールド2064は、対応するSPS−IDを含む。したがって、
図12の実施形態では、1つのDCIメッセージまたは単一のDCIメッセージが使用され、SPS構成1〜8の1つまたは複数のリソースをアクティブ化して割り当てる。
図11を参照して上述したように、DCIは、サブフレームのPDCCHで送信され、リソース割り当ては、
図12の右側の206
4において概略的に表されている。
【0044】
第2の態様の上述の実施形態は、V2VまたはV2Xのシナリオで動作するユーザ機器に限定されず、使用される1つまたは複数のSPS構成を含む任意の種類のユーザ機器に適用することができる。
【0045】
図9〜
図12を参照して上述した実施形態は、制御メッセージシグナリングの大幅な削減を可能にし、それによって制御メッセージシグナリングオーバーヘッドを削減する。1つまたは複数のSPS構成のリソースをアクティブ化および/または割り当てるための1つのDCIメッセージの使用に関する上述の手法は、ダウンリンク構成またはアップリンク構成のいずれにも使用することができる。さらなる実施形態によれば、単一のDCIメッセージは、データのアップリンク送信とダウンリンク送信の両方についてリソースを構成してSPSをアクティブ化するために使用することができる。
【0046】
図13は、
図11または
図12を参照して上述したように、1つのDCIメッセージを使用していくつかのSPS構成にリソースをアサインするための一実施形態を示す。異なるSPS時間間隔t1〜t3および異なるデータサイズx1〜x3を有する3つのSPS構成SPS1〜SPS3が示されている。さらに、各SPS構成は、識別子IDi1、i2、i3と関連付けられている。DCIメッセージ204、206は、204
3または206
4において、すべてのSPS構成に使用されるリソースまたはリソースのブロックを示す。アサインされるリソースのブロックは、
図13の208において概略的に表されている。リソースのブロック208は、時間/周波数において連続的であり得るか、または互いに分離され得るサブフレームの複数のリソース要素によって形成され得る。言い換えれば、リソース要素の連続的なブロックが提供されてもよく、またはリソース要素の非連続的なブロックが提供されてもよい、それぞれのブロックのリソース要素は、DCIメッセージによってそれぞれのSPS構成に割り当てられる。
図13の実施形態では、単一のDCIメッセージ204、206は、すべてのSPS構成SPS
1〜SPS
3のリソースをアサインし、さらなるSPS構成が存在する場合には、追加のSPS構成のリソースもアサインする。リソースまたはリソースブロック208は、それぞれのSPS構成に関連付けられた識別子に従って最初の構成から最後の構成までリソースをアサインすることによって、各SPS構成のデータサイズを使用して分割される。したがって、
図13に示すように、第1のセットのリソースまたはリソース要素は、識別子i1を有するSPS構成1に割り当てられ、後続のリソース要素は、識別子i2を有するSPS構成に割り当てられる。他の実施形態によれば、ブロック208のリソース要素は、異なる方法で割り当てられてもよく、例えば、第1のリソース要素は、第2または第3のSPS構成の1つに割り当てられてもよく、または非連続的であるリソース要素は、同じSPS構成に割り当てられてもよく、例えば、IDi1を有するSPS構成は、アサインされたブロック208の始めに第1のセットのリソース要素と、第1のブロックと非連続的であるブロック208の別の部分からのさらなる数のリソース要素とを有してもよい。1つまたは単一のDCIは、リソースブロック208のリソースを定義し、次に上述のそれぞれの構成に従ってユーザ機器においてブロック208からリソースの割り当てを引き起こすことによって、すべての構成を同時に送信するために必要なリソースの量を割り当てることによって一度にいくつかの構成のリソースを割り当てるまたは変更するために使用することができる。
【0047】
図14は、それぞれのSPS構成へのリソースの動的アサインメントを提供する、本発明の手法の第2の態様の別の実施形態を示す。
図14は、
図13と同様に、異なるSPS間隔、異なるデータサイズおよび異なるIDを有する3つのSPS構成SPS1〜SPS3を示す。
図14の右側には、
図11および
図12を参照して上述したDCIメッセージ204、206など、単一のDCIによってアサインされる最大リソースがリソースブロック208として示されている。リソースブロック208は、SPS構成に割り当てられる連続的または非連続的な数のリソース要素を定義することができる。リソースを割り当てるためにDCIメッセージを送るとき、時間t1において、3つのSPS構成すべてがUEによって使用され、ブロック208によって提供されるリソースは、それぞれのデータサイズに従ってSPS構成の間で分配されると決定され得る。時間t
2において、ブロック208の割り当てられたリソースのすべてがSPS構成に必要とされるわけではないように、現在第1のSPS構成のみが使用されると決定され得る。時間t
2に示すように、SPS構成1のためのリソースのみが割り当てられ、ブロック208の他のリソースは、空きのままである。実施形態によれば、これらの空きリソース要素は、別の状況ではスケジューリングされてもよい。例えば、空きリソース要素は、非SPSトラフィックのために同じUEによって使用されてもよく、または異なるUEによって使用されてもよい。時間t
3において、UEが第1のSPS構成に加えて第2のSPS構成を使用すると決定され、ここでDCIはまた、第2のSPS構成のリソースを割り当てる。空きリソースの数は、時間t
2よりも少ない。時間t
4の状況は、時間t
2の状況に対応し、時間t
5の状況は、時間t
1の状況に対応する。
【0048】
したがって、
図14の実施形態によれば、SPS構成に必要とされ得るリソースは、各SPS発生に対して最初に割り当てられるが、特定の時間に実際に使用されるリソースの数は、現在いくつのSPS構成がスケジューリングされているかに依存して、およびUEのそれぞれのSPS構成によって使用されるサイズまたはデータに依存して決定される。
【0049】
次に、
図15を参照して、本発明の第2の態様の別の実施形態について説明する。いくつかのSPS構成が、グループにまとめられる。
図15は、上部に、各々がSPS IDをアサインされた、4つのSPS構成SPS1〜SPS4でUEが構成され得る一例を示す。SPS構成は、
図10〜
図14を参照して上述したDCIメッセージに従って制御され得る。
図15の実施形態によれば、SPS構成のすべてまたはSPS構成のサブセットは、グループにまとめられる。
図15は、それぞれのIDによって示されるSPS構成SPS1、SPS3およびSPS4を含む、グループのすべてのメンバをDCIメッセージ内でアドレス指定するために使用されるIDをアサインされたグループを示す。ID5を示すDCIメッセージが送られると、すべてのSPS構成SPS1、SPS3およびSPS4は、例えば、変更または修正されるようにアドレス指定される。例えば、DCIメッセージ202、204、206のそれぞれのIDフィールド202
2、204
2および206
2にグループIDを示すとき、このグループのすべてのSPS構成がアドレス指定されることになる。1つまたは単一のDCIメッセージを使用することによって、SPS構成のグループは、切り替えることができる。例えば、単一のDCIメッセージを使用していくつかのSPS構成を変更することができる。さらに、SPS構成は、グループに半静的に追加またはグループから半静的に削除することができ、対応するグループIDを有するDCIメッセージは、グループのすべての構成を変更する。実施形態によれば、グループへの/からのSPS構成の追加/削除は、DCIメッセージによって引き起こされるのではなく、UEにおいて受信されるさらなる制御メッセージが使用されてもよい。例えば、RRCメッセージが使用されてもよい。他の実施形態によれば、SPS構成(現在グループに属している)がそれ自体においてDCIで再構成されるとき、グループからの暗黙の削除が起こり得る。
【0050】
本発明の実施形態は、移動端末またはIoTデバイスのような基地局およびUEを含む、
図1に示すワイヤレス通信システムで実装されてもよい。
図16は、基地局BSとUEとの間で情報を通信するためのワイヤレス通信システムの概略図である。基地局BSは、1つまたは複数のアンテナANT
BS、または複数のアンテナ素子を有するアンテナアレイを含む。UEは、1つまたは複数のアンテナANT
UEを含む。矢印300によって示されるように、信号は、無線リンクのようなワイヤレス通信リンクを介して基地局BSとUEとの間で通信される。ワイヤレス通信システムは、本明細書に記載の第1の態様および第2の態様の技術に従って動作し得る。
【0051】
例えば、第1の態様によれば、UEは、このシナリオではワイヤレス通信ネットワークのソースセルのソース基地局である基地局BSによって担当される。ワイヤレス通信ネットワークは、複数のセルを含み、各セルは、基地局を有する。UEは、UEがソース基地局によって提供されるSPS構成に従ってセミパーシステントスケジューリングで構成されるように、1つまたは複数のアンテナANT
UEを介して基地局からのSPS構成メッセージを含む無線信号を受信する。UEは、ワイヤレス通信ネットワークのソースセルからターゲットセルに移動するときにSPSを維持する。UEは、SPS構成メッセージを処理し、例えばハンドオーバ後にソースセルからターゲットセルに移動した後にSPSを維持するための信号プロセッサ302を含む。基地局BSは、ソース基地局として動作するとき、ソースセルに位置するUEを担当し、SPS構成に従ってSPSでUEを構成する。基地局BSは、ユーザ機器がワイヤレス通信ネットワークのソースセルからターゲットセルに移動したとき、SPS構成をターゲットセルに関連付けられたターゲット基地局に送信するための無線信号を生成する信号プロセッサ304を備える。基地局BSは、ターゲット基地局として動作するとき、SPS構成に従ってSPSで構成されたUEを現在担当しているソース基地局からSPS構成を受信する。SPS構成は、UEがソースセルからターゲットセルに移動するときに受信される。基地局BSは、受信した無線信号を処理してソース基地局によって送信されたSPS構成を取得する信号プロセッサ304を備える。さらに、信号プロセッサ304は、受信したSPS構成に従ってSPSを使用してターゲットセルに位置するUEを担当する無線信号を生成する。
【0052】
例えば、第2の態様の一例によれば、ユーザ機器UEは、SPS構成に従ってSPSで構成される。UEは、1つまたは複数のアンテナANT
UEを介して、制御メッセージを含む無線信号を受信する。UEは、無線信号を処理してSPS構成のアクティブ化をシグナリングする制御信号、およびSPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングする制御メッセージを取得する信号プロセッサ302を含む。基地局BSは、例えば、信号プロセッサ304を使用してSPS構成メッセージを生成し、1つまたは複数のアンテナANT
BSを介してSPS構成メッセージをUEに送ることによって、SPS構成に従ってSPSでUEを構成する。さらに、基地局は、制御メッセージを含む無線信号を生成してUEに送信する。制御メッセージは、SPS構成のアクティブ化をシグナリングし、SPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングする。
【0053】
第2の態様の別の例によれば、ユーザ機器UEは、複数のSPS構成に従ってSPSで構成される。UEは、1つまたは複数のアンテナANT
UEを介して、制御メッセージを含む無線信号を受信する。UEは、無線信号を処理して複数のSPS構成のアクティブ化をシグナリングする制御メッセージを取得する信号プロセッサ302を含む。制御メッセージはまた、複数のSPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングし得る。基地局BSは、例えば、信号プロセッサ304を使用して1つまたは複数のSPS構成メッセージを生成し、1つまたは複数のアンテナANT
BSを介して1つまたは複数のSPS構成メッセージをUEに送ることによって、複数のSPS構成に従ってSPSでUEを構成する。さらに、制御メッセージを含む無線信号を生成してUEに送信する。制御メッセージは、複数のSPS構成のアクティブ化をシグナリングする。制御メッセージはまた、複数のSPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングし得る。
【0054】
第2の態様のさらに別の例によれば、ユーザ機器UEは、2つ以上のSPS構成を含む、SPS構成の1つまたは複数のグループに従ってSPSで構成される。UEは、1つまたは複数のアンテナANT
UEを介して、制御メッセージを含む無線信号を受信する。UEは、無線信号を処理してSPS構成の1つまたは複数のグループのSPS構成をアドレス指定する制御メッセージを取得する信号プロセッサ302を含む。基地局BSは、例えば、信号プロセッサ304を使用して1つまたは複数のSPS構成メッセージを生成し、1つまたは複数のアンテナANT
BSを介して1つまたは複数のSPS構成メッセージをUEに送ることによって、2つ以上のSPS構成を含む、SPS構成の1つまたは複数のグループに従ってSPSでUEを構成する。さらに、制御メッセージを含む無線信号を生成してUEに送信する。制御メッセージは、SPS構成の1つまたは複数のグループのSPS構成をアドレス指定する。
【0055】
説明された概念のいくつかの態様は装置の文脈で説明されているが、これらの態様はまた、対応する方法の説明を表し、ブロックまたはデバイスが方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応することは明らかである。同様に、方法ステップの文脈で説明された態様はまた、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明を表す。
【0056】
ある特定の実装要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装することができる。実装は、電子的に読み取り可能な制御信号が記憶され、それぞれの方法が実行されるようにプログラマブルコンピュータシステムと協働する(または協働することができる)デジタル記憶媒体、例えばクラウドストレージ、フロッピーディスク、DVD、Blue−Ray、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはFLASHメモリを使用して実行されてもよい。したがって、デジタル記憶媒体は、コンピュータ可読であり得る。
【0057】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書に記載の方法の1つが実行されるように、プログラマブルコンピュータシステムと協働することができる電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータキャリアを備える。
【0058】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装することができ、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるときに方法の1つを実行するように動作可能である。プログラムコードは、例えば機械可読キャリアに記憶することができる。
【0059】
他の実施形態は、機械可読キャリアに記憶された、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを備える。言い換えれば、本発明の方法の一実施形態は、したがって、コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるとき、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0060】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを記録したデータキャリア(またはデジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは一連の信号である。データストリームまたは一連の信号は、例えばデータ通信接続を介して、例えばインターネットを介して転送されるように構成されてもよい。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するように構成または適合された処理手段、例えばコンピュータ、またはプログラマブルロジックデバイスを備える。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムをインストールしたコンピュータを備える。
【0061】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用して、本明細書に記載の方法の機能の一部またはすべてを実行することができる。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載の方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協働することができる。一般に、方法は、好ましくは、任意のハードウェア装置によって実行される。
【0062】
上述の実施形態は、本発明の原理を説明するための例示にすぎない。本明細書に記載の構成および詳細の修正および変形は、当業者にとって明らかであるものと理解される。したがって、差し迫った特許請求の範囲だけによって制限され、本明細書の実施形態の記載および説明によって示される具体的な詳細によって制限されないことが意図される。
【0063】
ここで、さらなる実施形態を説明する。
第1の実施形態は、ユーザ機器(UE)を提供し、ユーザ機器(UE)は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSで構成され、ユーザ機器(UE)は、無線信号を受信して処理するように構成され、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成のアクティブ化をシグナリングし、SPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングする。
第2の実施形態は、ユーザ機器(UE)を提供し、ユーザ機器(UE)は、複数のセミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSで構成され、ユーザ機器(UE)は、無線信号を受信して処理するように構成され、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、複数のSPS構成のアクティブ化をシグナリングする。
第3の実施形態は、第2の実施形態のユーザ機器(UE)を提供し、制御メッセージ(DCI)が、複数のSPS構成に割り当てられるリソースをさらにシグナリングする。
第4の実施形態は、第3の実施形態のユーザ機器(UE)を提供し、制御メッセージ(DCI)が、複数のSPS構成に使用されるリソースのブロックを示す。
第5の実施形態は、第4の実施形態のユーザ機器(UE)を提供し、制御メッセージ(DCI)が、SPS構成の1つまたは複数のリソースをブロックのリソースに割り当てる。
第6の実施形態は、第5の実施形態のユーザ機器(UE)を提供し、SPS構成に割り当てられないブロックのリソースが、別の状況ではスケジューリングされる。
第7の実施形態は、第1〜第6の実施形態のいずれかのユーザ機器(UE)を提供し、リソースのブロックが、データ信号ブロックの所定の数の連続的または非連続的なリソース要素を含み、データ信号ブロックが、時間ドメインのいくつかのシンボルと、周波数ドメインのいくつかのサブキャリアとを有し、1つのリソース要素が、1つのシンボルと、1つのサブキャリアとで構成される。
第8の実施形態は、第1〜第7の実施形態のいずれかのユーザ機器(UE)を提供し、制御メッセージ(DCI)が、1つまたは複数のSPS構成をアクティブ化するため、および/または1つまたは複数のSPS構成のリソースを割り当てるための単一の制御メッセージ(DCI)である。
第9の実施形態は、第1〜第8の実施形態のいずれかのユーザ機器(UE)を提供し、単一の制御メッセージ(DCI)が、ダウンリンクSPS構成またはアップリンクSPS構成に使用される。
第10の実施形態は、第1〜第9の実施形態のいずれかのユーザ機器(UE)を提供し、ユーザ機器(UE)が、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成の1つまたは複数に従ってSPSで構成され、SPS構成のグループが、2つ以上のSPS構成を含み、制御メッセージ(DCI)が、SPS構成のグループのSPS構成をアドレス指定する。
第11の実施形態は、ユーザ機器(UE)を提供し、ユーザ機器(UE)は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成の1つまたは複数のグループに従ってSPSで構成され、SPS構成のグループは、2つ以上のSPS構成を含み、ユーザ機器(UE)は、無線信号を受信して処理するように構成され、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成の1つまたは複数のグループのSPS構成をアドレス指定する。
第12の実施形態は、第11の実施形態のユーザ機器(UE)を提供し、さらなる制御メッセージが、受信され、さらなる制御メッセージが、SPS構成をグループに/から追加/削除する。
第13の実施形態は、基地局を提供し、基地局は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSでユーザ機器(UE)を構成するように構成され、基地局は、無線信号をユーザ機器(UE)に送信するように構成され、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成のアクティブ化をシグナリングし、SPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングする。
第14の実施形態は、基地局を提供し、基地局は、複数のセミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSでユーザ機器(UE)を構成するように構成され、基地局は、無線信号をユーザ機器(UE)に送信するように構成され、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、複数のSPS構成のアクティブ化をシグナリングする。
第15の実施形態は、第14の実施形態の基地局を提供し、制御メッセージ(DCI)が、複数のSPS構成に割り当てられるリソースをさらにシグナリングする。
第16の実施形態は、基地局を提供し、基地局は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成の1つまたは複数のグループに従ってSPSでユーザ機器(UE)を構成するように構成され、SPS構成のグループは、2つ以上のSPS構成を含み、基地局は、無線信号をユーザ機器(UE)に送信するように構成され、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成の1つまたは複数のグループのSPS構成をアドレス指定する。
第17の実施形態は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSで基地局によって構成されたユーザ機器(UE)に対する制御メッセージを含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成のアクティブ化をシグナリングし、SPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングする、データ信号を提供する。
第18の実施形態は、複数のセミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSで基地局によって構成されたユーザ機器(UE)に対する制御メッセージを含み、制御メッセージ(DCI)は、複数のSPS構成のアクティブ化をシグナリングする、データ信号を提供する。
第19の実施形態は、第18の実施形態のデータ信号を提供し、制御メッセージ(DCI)が、複数のSPS構成に割り当てられるリソースをさらにシグナリングする。
第20の実施形態は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成の1つまたは複数のグループに従ってSPSで基地局によって構成されたユーザ機器(UE)に対する制御メッセージを含み、SPS構成のグループは、2つ以上のSPS構成を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成の1つまたは複数のグループのSPS構成をアドレス指定する、データ信号を提供する。
第21の実施形態は、ユーザ機器(UE)によって、制御メッセージ(DCI)を含む無線信号を受信して処理することを含み、ユーザ機器(UE)は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSで構成され、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成のアクティブ化をシグナリングし、SPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングする、方法を提供する。
第22の実施形態は、ユーザ機器(UE)によって、制御メッセージ(DCI)を含む無線信号を受信して処理することを含み、ユーザ機器(UE)は、複数のセミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSで構成され、制御メッセージ(DCI)は、複数のSPS構成のアクティブ化をシグナリングする、方法を提供する。
第23の実施形態は、第22の実施形態の方法を提供し、制御メッセージ(DCI)が、複数のSPS構成に割り当てられるリソースをさらにシグナリングする。
第24の実施形態は、ユーザ機器(UE)によって、制御メッセージ(DCI)を含む無線信号を受信して処理することを含み、ユーザ機器(UE)は、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成の1つまたは複数のグループに従ってSPSで構成され、SPS構成のグループは、2つ以上のSPS構成を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成の1つまたは複数のグループのSPS構成をアドレス指定する、方法を提供する。
第25の実施形態は、基地局によって、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSでユーザ機器(UE)を構成することと、基地局によって、無線信号をユーザ機器(UE)に送信することとを含み、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成のアクティブ化をシグナリングし、SPS構成に割り当てられるリソースをシグナリングする、方法を提供する。
第26の実施形態は、基地局によって、複数のセミパーシステントスケジューリング(SPS)構成に従ってSPSでユーザ機器(UE)を構成することと、基地局によって、無線信号をユーザ機器(UE)に送信することとを含み、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、複数のSPS構成のアクティブ化をシグナリングする、方法を提供する。
第27の実施形態は、第26の実施形態の方法を提供し、制御メッセージ(DCI)が、複数のSPS構成に割り当てられるリソースをさらにシグナリングする。
第28の実施形態は、基地局によって、セミパーシステントスケジューリング(SPS)構成の1つまたは複数のグループに従ってSPSでユーザ機器(UE)を構成することであって、SPS構成のグループは、2つ以上のSPS構成を含むことと、基地局によって、無線信号をユーザ機器(UE)に送信することとを含み、無線信号は、制御メッセージ(DCI)を含み、制御メッセージ(DCI)は、SPS構成の1つまたは複数のグループのSPS構成をアドレス指定する、方法を提供する。
第29の実施形態は、コンピュータで実施されたときに請求項第21〜第28の実施形態のいずれか一項に記載の方法を行う命令を記憶するコンピュータ可読媒体を含む、非一時的コンピュータプログラム製品を提供する。
上述の実施形態は、本発明の原理を説明するための例示にすぎない。本明細書に記載の構成および詳細の修正および変形は、当業者にとって明らかであるものと理解される。したがって、差し迫った特許請求の範囲だけによって制限され、本明細書の実施形態の記載および説明によって示される具体的な詳細によって制限されないことが意図される。
参考文献
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[2] 3GPP TS 36.321 V13.1.0 (2016−03), p. 42ff
[3] 3GPP TS 36.213 V13.1.1 (2016−03), Section 9.2
[4] http://howltestuffworks.blogspot.de/2013/10/semi−persistent−scheduling.html
[5] 3GPP TS 36.331 V13.1.0 (2016−03), p. 354
[6] http://lteworld.org/blog/lte−handovers−intra−e−utran−handover
[7] 3GPP TS 36.331 V12.7.0