(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6830247
(24)【登録日】2021年1月28日
(45)【発行日】2021年2月17日
(54)【発明の名称】マグネットシートの製造方法
(51)【国際特許分類】
B32B 3/10 20060101AFI20210208BHJP
C09J 7/20 20180101ALI20210208BHJP
B26D 3/00 20060101ALI20210208BHJP
【FI】
B32B3/10
C09J7/20
B26D3/00 601Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-79257(P2017-79257)
(22)【出願日】2017年4月12日
(65)【公開番号】特開2018-176541(P2018-176541A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2019年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000137339
【氏名又は名称】株式会社マグエックス
(74)【代理人】
【識別番号】100071320
【弁理士】
【氏名又は名称】田辺 敏郎
(74)【代理人】
【識別番号】100126756
【弁理士】
【氏名又は名称】田辺 恵
(72)【発明者】
【氏名】鹿沼 徹
【審査官】
増田 亮子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−228597(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3115652(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3155337(JP,U)
【文献】
実開平03−110473(JP,U)
【文献】
特開2015−085657(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B 1/00−43/00
B26D 3/00
H01F 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マグネットシート本体と、前記マグネットシート本体に形成される接着剤層と、前記接着剤層に積層される被覆層とからなるマグネットシートを、連続して形成された複数の穿孔刃に対峙する位置に配置し、穿孔刃を押圧してマグネットシートに切離用孔部を連続して形成するマグネットシートの製造方法であって、
前記穿孔刃を用いて前記切離用孔部を形成する工程において、前記マグネットシートを貫通する穿孔又は前記マグネットシート本体の肉厚の中途部まで切り込まれる切込溝のいずれかを選択可能であることを特徴とするマグネットシートの製造方法。
【請求項2】
前記切離用孔部を、前記マグネットシートの端部を起点に形成することを特徴とする請求項1に記載のマグネットシートの製造方法。
【請求項3】
前記切離用孔部を、複数本略平行に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネットシートの製造方法。
【請求項4】
前記切離用孔部を、複数本互いに略直交に形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマグネットシートの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマグネットシートに関し、特にマグネットシート本体と粘着材層と被覆層とからなるマグネットシート及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明のマグネットシートは、ホワイトボード、パーテーション、金属壁など磁性体からなる磁着面に対して磁着することができるシート状のプラスチックマグネットである。従来、マグネットシートの片面に粘着剤層と離型紙を積層したマグネットシート(特許文献1、2)が提供されている。例えば、特許文献1所載のマグネットシートは、「粘着材及び離型シートが透明もしくは半透明で、かつ、マグネットシート本体の片面にマグネットシート本体を所定の形態に切断するための案内ガイド表示がなされている」構造であり、また、特許文献2所載の機能性シートは、「基材の上に粘着材層が形成されており、更にその上に保護の目的で離型紙が積層されているシートにおいて、離型紙の表面に施された視認可能な刻印及び/又は穿孔が寸法位置を表している」構造である。引用文献2所載の基材シートにおいて採用される刻印や穿孔は「離型紙3の表面側から押されて凹んだ形状の、線状溝A及び破線状溝Bが刻印の一例であり、該凹みは粘着剤層2には及ぶが、基材1への影響は無い」ものである。このような粘着剤層を有するマグネットシートの一つの用途は、該マグネットシートを案内ガイド等の目印に合わせてハサミやカッターで所望の大きさに裁断することである。
【0003】
また特許文献8所載のマグネットシートは、マグネットシートの表面に印刷面が形成されてなるものであり、該印刷面に印刷を施して磁着面に磁着する。またマグネットシートの表面に色彩や表示が施されたマグネットシートも提供されており、マグネットシート自体で棒グラフや装飾を形成し表示体を形成する等の目的に使用される。さらに、複数のピース状のマグネット片を一枚の離型紙に貼着して仕立てたマグネットピースセットも案出されている。尚、穿孔(切離用孔部)が形成された厚紙や印刷物等は各種案出されている(引用文献3乃至7)。
【0004】
マグネットシートを、裁断する際には、裁断する寸法を図り、目印を決め、目印に合わせてハサミやカッターで裁断をする必要があり裁断には手間がかかった。とりわけマグネットシートは、ある程度の厚みと弾性を有することから紙や布等に比べ、所望の大きさや所望の形状に裁断することが難しく、ハサミやカッター等の裁断用具を用いずに切取ることは難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−227443号公報
【特許文献2】特開2015−85657号公報
【特許文献3】特開平8−156456号公報
【特許文献4】特開2004−189294号公報
【特許文献5】特開2006−11342号公報
【特許文献6】特開2016−138356号公報
【特許文献7】特開2008−30290号公報
【特許文献8】特開2004−29095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、ハサミやカッター等の裁断用具を用いることなく、比較的軽い力で切り取ることができ、所望のサイズや所望の形状を形成することができるマグネットシートを提供することを目的とする。
【0007】
また、マグネットシート本体、接着剤層及び離型紙からなるマグネットシートにあってはマグネットシート本体から離型紙を容易に剥がすことができるマグネットシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るマグネットシート
の製造方法は、マグネットシート本体と、前記マグネットシート本体に形成される接着剤層と、前記接着剤層に積層される被覆層とからなるマグネットシート
を、連続して形成された複数の穿孔刃に対峙する位置に配置し、穿孔刃を押圧してマグネットシートに切離用孔部を連続して形成するマグネットシートの製造方法であって、前記穿孔刃を用いて前記切離用孔部を形成する工程において、前記マグネットシートを貫通する穿孔又は前記マグネットシート本体の肉厚の中途部まで切り込まれる切込溝のいずれかを選択可能であることを特徴とする。
【0011】
切離用孔部
を、マグネットシートの端部を起点に形成
することを特徴とする。
【0012】
切離用孔部
を、複数本略平行に形成
することを特徴とする。
【0013】
切離用孔部
を、複数本互いに略直交に形成
することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係るマグネットシートは、容易に所望の大きさや形状にマグネットシートを切離し、切取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施の形態であるマグネットシートの平面図である。
【
図2】
図1に示すマグネットシートを切り取った状態を示す平面図である。
【
図3】
図1に示すマグネットシートの斜視図である。
【
図4】
図1に示すマグネットシートに採用される切離用孔部の例を模式的に示すA−A拡大断面図である。
【
図5】本発明で採用される他の切離用孔部の例を模式的に示す拡大断面図である。
【
図6】本発明で採用される他の切離用孔部の例を模式的に示す拡大断面図である。
【
図7】本発明の他の実施の形態であるマグネットシートの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明に係るマグネットシート及びマグネットシートの製造方法の実施の形態について説明する。
【0021】
(実施例1)
本発明に係るマグネットシートの実施の形態について、
図1乃至
図4を参照して説明する。
図3に示すようにマグネットシート1は、プラスチックマグネットをシート状に成形してなるマグネットシート本体2、マグネットシート本体2の片面に塗布或いは両面粘着テープを貼着して形成されている接着剤層3、接着剤層3の上に積層、貼着され接着剤の露出面を被覆する被覆層としての離型紙4から形成されている。マグネットシート本体2は等方性、異方性の両方を用いることができ、対象物の荷重に応じて選択される。また離型紙は接着剤の露出面に当接する面が剥離性良く滑らかに形成されたシートである。
【0022】
図1乃至4に示すように、マグネットシート1には、マグネットシート本体2、接着剤層3、離型紙4を貫通する切離用孔部としての穿孔5が所定の孔幅、所定の間隔で連続して破線状に形成され切離し用、切取り用のミシン目を為している。本実施の形態において、穿孔5は、複数本形成されていて、矩形状のマグネットシート1の一端面に対し平行な横方向の穿孔の行51とこれに直交する縦方向の穿孔の列52が等間隔で形成されており、穿孔51のラインと穿孔52のラインで囲繞されるマス目を形成している。
【0023】
本実施の形態の穿孔5は直線に切り込まれるスリット形状であり、この穿孔5は、マグネットシート1の端部を起点に切離端部5a,5bを形成しており、マグネットシートを切り取る時のきっかけを為している。本実施の形態においては、穿孔5の孔幅の半分の幅が切離端部5a,5bとなっている。
【0024】
本実施の形態のマグネットシートの切離孔部は一例として10行×30列のラインに形成されているが、使用用途に応じて、1マス目分のマグネットシート片を切取りピース状のマグネットシート1aを作成したり、3マス目のマグネットシート片を切取りブロック状のマグネットシート1bを作成したり、さらに複数のマス目のマグネットシート片を切取り帯状のマグネットシート1cを作成することもできる。
【0025】
例えば、マグネットシートの大きさを10cm×30cm、マス目の間隔を1cm、穿孔5の間隔を1mmの如く、マグネットシート自体の寸法、穿孔5の間隔、切離孔部が為すミシン目の幅を、国際規格等の所定の長さの単位に合わせて形成しておけば所望の大きさや長さのマグネットシート片が切り取りやすい。
【0026】
本実施の形態においては、矩形状のマグネットシートに直線状に切離用の穿孔5を形成した例を示したが、マグネットシートの形状はこれに限られず任意の形状に成形可能であるし大きさも問わない。また、穿孔5を曲線状に連続して形成することも可能である。さらに、穿孔5の形状は直線のスリット形状に限られず円形、楕円形等他の形状であっても切離孔部としての機能を果たしその形状は限定されない。
【0027】
このようなマグネットシート1によれば、マグネットシート1を、手に取って穿孔5の位置から切離し、切取ることにより容易に所望の大きさに切り取ることが可能である。また、マグネットシート本体2、接着層3、離型紙4の同位置に穿孔5が形成されていることから3層からなるマグネットシートを一体的に切離し切取ることができる。さらに、切取った部分のマグネットシートの離型紙を一体的に剥がすことができる。さらに、マグネットシートを切取るまではマグネットシート片が脱落することなくシート状態が保持される。さらに、切離し、切取ったマグネットシート片の端部にバリが残ったり、マグネットシート片に望まない切裂きが生じることがなく、美感に優れたマグネットシート片を得ることができる。さらには、離型紙が剥がれた状態或いは存在しない状態であってもマグネットシートが各ピースに分かれ脱落することはない。
【0028】
また、切取ったマグネットシートの用途は様々である。例えば、紙、写真、状差し、ホワイトボード、ホワイトボードマーカー、イレイザー、ホワイトボードマーカーケース等の磁着面に磁着したい対象物の背面に接着すれば磁着可能な物品を提供することができる。さらに、扉と扉枠、蓋と箱に接着して扉や箱を閉状態に誘引し保持する磁着材を提供することができる。
【0029】
(実施例2)
次に本発明の他の実施の形態にかかるマグネットシート10について説明する。マグネットシート10は、切離孔部の形状が実施例1に記載のマグネットシート1と異なるが、この点以外は、実施例1に示すマグネットシート1と同様のためその説明を省略する。
【0030】
図5に示すように、本発明の他の実施の形態にかかるマグネットシート10には、離型紙40と接着剤層30を貫通してなりかつマグネットシート本体20の肉厚の中途部に至る切離孔部としての切込溝50が複数所定の溝幅、所定の間隔で連続して形成され切離・切取用のミシン目を為している。切込溝50は、切込角度が均等に形成されたV字型楔形状の凹溝である。切込溝50はマグネットシート20の肉厚に応じて、マグネットシート10を手の力で容易に切離すことができる程度の中途位置まで切込み形成されている。
【0031】
切込溝50は、マグネットシート10の端部を起点に形成されていて切取端部50bを形成しマグネットシートを切り取る時のきっかけを為している。本実施の形態においては、切込溝50の孔幅の半分程度の幅が切取端部50bとなっている。また、本実施の形態において、切込溝50は、矩形状のマグネットシート10の一端面に対し平行な横方向の切込溝とこれに直交する縦方向の切込溝が複数本等間隔で形成されており、縦横のラインで囲繞されるマス目を形成している。
【0032】
図6に示す、本発明の他の実施の形態にかかるマグネットシート11には、離型紙40と接着剤層30を貫通してなりかつマグネットシート本体20の肉厚の中途部に至る切離孔部としての切込溝53が複数所定の溝幅、所定の間隔で連続して形成され切離・切取用のミシン目を為している。切込溝53は直角三角形状に刻まれ一方の辺がマグネットシート11に直角の楔形状の凹溝である。切込溝53はマグネットシート20の肉厚に応じて、マグネットシート11を手の力で容易に切離すことができる程度の中途位置まで切込み形成されている。
【0033】
切込溝53は、マグネットシート11の端部を起点に形成されていて切取端部53bを形成しマグネットシートを切り取る時のきっかけを為している。本実施の形態においては、切込溝53の孔幅の半分程度の幅が切取端部53bとなっている。また、本実施の形態において、切込溝53は、矩形状のマグネットシート11の一端面に対し平行な横方向の切込溝とこれに直交する縦方向の切込溝が複数本等間隔で形成されており、縦横のラインで囲繞されるマス目を形成している。
【0034】
本実施の形態においては、直線状に切離用の切込溝50,53を形成した例を示したが、切込溝50,53を曲線状に連続して形成することも可能である。さらに、切込溝50,53の形状は上記
図5及び
図6に示す楔形に限られるものではなく、有底の矩形状に形成された凹溝や有底の台形状に形成された凹溝等他の形状であっても切離孔部としての機能を果たしその形状は限定されない。
【0035】
実施例2のように切離孔部が切込溝50からなるタイプのマグネットシートは比較的肉薄のマグネットシート本体からなるマグネットシートに好適であり、マグネットシートの強度を保持しながら、手によるマグネットシートの切離し、切取りを可能とする。
【0036】
(実施例3)
次に本発明の他の実施の形態にかかるマグネットシートについて説明する。マグネットシートは、
図1乃至4に示すマグネットシート1に対して、被覆層が離型紙3ではなくカラーシート(不図示)であること以外の点は実施例1に示すマグネットシート1と同様である。
【0037】
このタイプのマグネットシートは、プラスチックマグネットをシート状に成形してなるマグネットシート本体2、マグネットシート本体2の片面に塗布或いは両面粘着テープを貼着して形成されている接着剤層3、接着剤層3の上に積層、貼着され接着剤の露出面を被覆するカラーシートから形成されている。マグネットシートは等方性、異方性両方用いることができ、対象物の荷重に応じて選択される。
【0038】
カラーシートは、フィルム状又はシート状のプラスチックシートであり、白色フィルムを選択した場合には印刷用のマグネットシートが提供され、表面に印刷を施すことができる。また赤、緑、黄等の有色のカラーシートを選択した場合には装飾用のマグネットシートが提供されマグネットシート自体が表示体として用いられる。尚、カラーシートの貼着手法は、接着剤の塗布や両面粘着テープで貼着する手法に限られず各種ラミネート加工等他の貼着方法も用いることができる。さらに、接着剤層を有さずカラーシートのフィルム蒸着等によりマグネットシート本体と被覆層の2層構造からなるマグネットシートにも応用することができる。
【0039】
このマグネットシートにおいてもマグネットシート本体、接着剤層、カラーシートを貫通する切離用孔部としての穿孔または切込溝が所定の孔幅、所定の間隔で連続して形成され切離用、切取用のミシン目を為している。
【0040】
本実施の形態のマグネットシートによれば、印刷用のマグネットシートには印刷を施した後これを切り取ってラベルを作成したり、ジグソウパズル作成することもできる。また装飾用のマグネットシートは、所望の大きさに切り取って棒グラフを作成したり、各種表示体を作成することができる。
【0041】
(実施例4)
次に本発明の他の実施の形態にかかるマグネットシートについて説明する。
図7に示すようにマグネットシート6は、シート状に形成されてなるプラスチックマグネットからなる原反のマグネットシート本体7に切離用孔部としての穿孔8が所定の孔幅、所定の間隔で連続して形成され切離・切取用のミシン目を為している。本実施の形態において、穿孔8は、矩形状のマグネットシート1の一端面に対し平行な横方向の穿孔81とこれに直交する縦方向の穿孔82が複数本等間隔で形成されており、穿孔81のラインと穿孔82のラインで囲繞されるマス目を形成している。
【0042】
穿孔8は、マグネットシート1の端部を起点に形成されていて切取端部8a,8bを形成しマグネットシートを切り取る時のきっかけを為している。本実施の形態においては、穿孔5の孔幅の半分の幅が切取端部8a,8bとなっている。尚、穿孔8に代えてマグネットシート本体7に切取穿孔としての切込溝を形成することもできる。
【0043】
(実施例5)
次にマグネットシートの製造方法について説明する。このマグネットシートの製造方法は、マグネットシート本体2と、マグネットシート本体2に形成される接着剤層3と、接着剤層3に積層される離型紙4とからなるマグネットシート1を、穿孔刃を有する抜型の下に配置した後、型押しし、穿孔刃により穿孔5又は切込溝50を形成する。
【0044】
具体的には、抜型内に複数の穿孔刃が形成されていて、複数の穿孔刃に対峙する位置にマグネットシート1を配置し、穿孔刃を押圧してマグネットシートに切離用孔部を連続して形成することで穿孔5が形成される。尚、穿孔刃の刃渡り、押圧の圧力の調節により、マグネットシート1を貫通する穿孔5又はマグネットシート本体2の肉厚の中途部まで切り込まれる切込溝50,53のいずれかを選択することができる。
【0045】
これにより、マグネットシート本体、接着剤層、被覆層を有するマグネットシートにも容易かつ確実に切離孔部を形成しミシン目を作ることができる。とりわけマグネットシート本体2、接着剤層3、離型紙4からなる性質の異なる層を有するマグネットシート1に対して同位置に確実に切離孔部を形成することができる。完成品のマグネットシート1は所望の大きさのマグネットシート片を容易に切離し、切取ることが可能となる。
【0046】
また、本実施の形態において抜型の周囲部分には穿孔刃より刃渡りの長い裁断刃が形成されているため、一度の型抜きでマグネットシート1の裁断成形と穿孔5或いは切込溝50,53の形成を行うことができる。
【0047】
尚、上述のマグネットシートの製造方法は実施例3に示す被覆層がカラーシートであるマグネットシート、実施例4に示すマグネットシート本体のみからなるマグネットシートにも適用することができる。
【0048】
本発明のマグネットシート及びマグネットシートの製造方法によれば、マグネットシートから容易かつ確実に所望の大きさのマグネットシート片を切離し、切取ることができるマグネットシートを提供することができる。
【0049】
とりわけ、本発明のマグネットシートは、何ら裁断器具を用いることなく手の軽い力だけでマグネットシートをミシン目に沿って容易に切離し、切取ることができ、所望の大きさと形状を容易かつ確実に作ることのできるマグネットシートを提供することができる。
【符号の説明】
【0050】
1,10,11 マグネットシート
2,20 マグネットシート本体
3,30 接着剤層
4,40 離型紙
5 穿孔(切離用孔部)
50 切込溝(切離用孔部)
51 横方向の穿孔(切離用孔部)
52 縦方向の穿孔(切離用孔部)
53 切込溝(切離用孔部)
6 マグネットシート
7 マグネットシート本体
8 穿孔(切離用孔部)
81 横方向の穿孔(切離用孔部)
82 縦方向の穿孔(切離用孔部)