(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6830277
(24)【登録日】2021年1月28日
(45)【発行日】2021年2月17日
(54)【発明の名称】パイプの組物とその製造方法
(51)【国際特許分類】
F16B 7/18 20060101AFI20210208BHJP
F16B 37/04 20060101ALI20210208BHJP
【FI】
F16B7/18 A
F16B37/04 F
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-222523(P2019-222523)
(22)【出願日】2019年12月9日
【審査請求日】2020年6月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519440054
【氏名又は名称】株式会社協和精機
(74)【代理人】
【識別番号】110002550
【氏名又は名称】AT特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】立松 和也
【審査官】
鵜飼 博人
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭63−214592(JP,A)
【文献】
実開昭51−106316(JP,U)
【文献】
特開平11−101207(JP,A)
【文献】
特開平10−019175(JP,A)
【文献】
特開2002−363922(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 7/18, 7/00,
12/40,37/04
F16L 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲げ角度がついたジョイントを介在しながらパイプをねじで連結して形成したループ状の組物において、前記ループ内の少なくとも一つの箇所に、ねじの回転方向による矛盾を解消させる継手を介在させたパイプの組物であって、
前記継手が一対のねじ部材を有すると共に、該ねじ部材の各々にねじの雄雌構造が設けられており、
前記一対のねじ部材のうち、第1のねじ部材が雌の右巻きねじ部と雄の左巻きねじ部とを有し、第2のねじ部材が雌の左巻きねじ部と雄の右巻きねじ部とを有し、
前記パイプ又は前記ジョイントから延びる雄の右巻きねじ部を前記第1のねじ部材の雌の右巻きねじ部に螺合し、該第1のねじ部材の雄の左巻きねじ部を前記第2のねじ部材の雌の左巻きねじ部に螺合し、該第2のねじ部材の雄の右巻きねじ部を前記パイプ又は前記ジョイントに設けられた雌の右巻きねじ部に螺合し、
前記ループ内に前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材とを介在させることにより、該ループの系内におけるねじ巻き方向の不一致に係る矛盾を解消する
ことを特徴とする組物。
【請求項2】
前記パイプが雄の右巻ねじを有し、前記ジョイントが雌の右巻ねじを有する請求項1に記載の組物。
【請求項3】
前記ループが90°に曲がるジョイントを4つ含んで矩形に構成された
請求項1又は2に記載の組物。
【請求項4】
前記パイプおよびジョイントが直線状のガスパイプおよび曲げ角度のついたガスパイプ用のジョイントである
請求項1から3の何れか一項に記載の組物。
【請求項5】
角度のついたジョイントを介して複数のパイプをその両端のねじで連結していき、閉じたループ状の形態にするに当たり、ねじの雄雌構造が設けられた一対のねじ部材を有する継手を介在させる、パイプの組物の製造方法であって、
前記一対のねじ部材のうち、第1のねじ部材が雌の右巻きねじ部と雄の左巻きねじ部とを有し、第2のねじ部材が雌の左巻きねじ部と雄の右巻きねじ部とを有し、
前記パイプ又は前記ジョイントから延びる雄の右巻きねじ部を前記第1のねじ部材の雌の右巻きねじ部に螺合し、該第1のねじ部材の雄の左巻きねじ部を前記第2のねじ部材の雌の左巻きねじ部に螺合し、該第2のねじ部材の雄の右巻きねじ部を前記パイプ又は前記ジョイントに設けられた雌の右巻きねじ部に螺合し、
前記ループ内に前記第1のねじ部材と前記第2のねじ部材とを介在させることにより、該ループの系内におけるねじ巻き方向の不一致に係る矛盾を解消する
ことを特徴とするパイプの組物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パイプの組物とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DIY(Do It Yourself)の人気の高まりを受け、家具や調度の作成、部屋の模様替えなどを、ユーザー自らが行う例が増加している。なかでも然程の工具を必要としない、ネジやクリップで固定しながら組み立てていく家具等が好まれる。個々のユーザーのニーズに応じた大きさや形状にして組み立てることができ、自分専用の家具等を作製することができる。
【0003】
組み立てる材料の材質もユーザーの好みが反映される。例えば、中古の看板や古板などをあえて選定することもある。古びた感じを与えあえてアンティーク調の調度とすることができる。打ちっぱなしのコンクリートの壁に、あえて無機質な金属を主体としたラックを並べるなど、居住空間のコーディネーションが自由にできるところが、DIYの魅力である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかるDIYにおけるニーズに鑑み、本発明者らはガスパイプがその用途に用いられるのではないかと考えた。鈍く銀色に光る質感は冷たさの中にもどこか看るものに安心感を与える。かえって、傷や窪みのある使用済みのパイプの方が、反射の仕方が一様ではなく面白みがある。銀色の濃淡が模様のようになって特有の美観を呈する。形態については、しばしば、直線のパイプに対して、90°の曲げジョイントが組み合わされる。直線パイプの両端は雄ねじになっており、これをL字ジョイントの雌ねじにねじ込むだけで所望の形態にすることができる。
【0005】
これに対して、本発明者らは、ガスパイプを用いた組物の製造において、1つの問題点に直面した。それは以下のようなものである。
【0006】
図5のように4本のパイプと4個のL字ジョイントを用いて、長方形の組物を得るとする。図中ピアノの鍵盤のように示した部分はねじであることを意味する。太線のある方向にねじって挿入することを意味する。例えばねじ1a2はパイプ1aから突出し、右側に太線があるから、右巻ねじであることが分かる。パイプ1aの右巻ねじ(1a2)をL字ジョイント2dに捩じ込む。繰り返すが、その際の捩じり方向は右方向iとなる。次には、パイプ1aのねじ1a1をL字ジョイント2aに捩じ込む(右方向ii)。さらに、パイプ1bのねじ1b1を右側iiiに捩じって挿入する。ついで、L字ジョイント2bを右に(iv)に捩じってパイプ1bのねじ1b2に捩じ込む。ついで、パイプ1cのねじ1c1を右側(方向v)に捩じってパイプを接続固定する。さらにL字ジョイント2cを右側に回して(方向vi)パイプ1cのねじ1c2に捩じ込む。
【0007】
さらに、パイプ1dを右側(方向vii)に捻じって、上記のL字ジョイント2cに捩じ込む。最後にパイプ1dを右側(方向viii)に捻じって、最初のL字ジョイント2dに挿入することとなるが、ここで問題が生ずる。パイプ1dをジョイント2cに捩じ込む方向(vii)と、ジョイント2dに捩じ込む方向(viii)が逆になってしまう。このようなねじの回転方向が矛盾した条件では、ループ状の組物を歪のない安定した形態にすることができない。もとより、パイプ1dを取り付ける前に、ジョイント2dからパイプ1a、ジョイント2a、パイプ1b、ジョイント2b、パイプ1c、ジョイント2cと繋がれてきており、すでに寸法的に固定されてきている。最後につなぐジョイント2cとジョイント2dとの間隔も、通常、パイプ1dの雄ねじの先端間の距離より狭くなっている。そのため、ジョイント2cにパイプ1dを装着すると、他方のパイプ2dについては、その雌ねじのねじ山にそってパイプ1dを回転させることすら難しい状態となる。
【0008】
そこで、本発明は上記の問題を解決することを目的とし、具体的には、ジョイントを介在しながらパイプをねじで連結した組物において、これをループ状にしてもねじの回転方向による矛盾をきたさず、また過度の歪がかからず安定な形態とされた組物およびその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のパイプの組物は、曲げ角度がついたジョイントを介在しながらパイプをネジで連結して形成したループ状の組物において、前記ループ内の少なくとも一つの箇所に、ねじの回転方向による矛盾を解消させる継手を介在させたことを特徴とする。
【0010】
また、前記継手が一対のねじ部材であって、その各々がねじの雄雌構造を有することが好ましい。
【0011】
また、前記一対の雄雌構造を有するねじ部材が、1つめの雄雌ねじ部材が雌の右巻きねじ部と雄の左巻きねじ部とを有し、2つめの雄雌ねじ部材が雌の左巻きねじ部と雄の右巻きねじ部とを有することが好ましい。
【0012】
また、前記パイプと前記ジョイントとのねじがいずれも右巻きのねじであってもよい。
【0013】
また、前記継手がループの中で1か所以上6か所以下に設けられていることが好ましい。
【0014】
また、前記ジョイントの曲げ角度が60°〜120°であることが好ましい。
【0015】
また、前記ループが90°に曲がるジョイントを4つ含んで矩形に構成されたことが好ましい。
【0016】
前記パイプの内径が100μm〜50mmの範囲にあることが好ましい。
【0017】
また、前記パイプおよびジョイントが直線状のガスパイプおよび曲げ角度のついたガスパイプ用のジョイントであることが好ましい。
【0018】
本開示の組物の製造方法は、角度のついたジョイントを介して複数のパイプをその両端のねじで連結していき、閉じたループ状の形態にするに当たり、雄雌ねじの構造を有する一対の継手を介在させることを特徴とする。
【0019】
また、前記一対の雄雌構造を有するねじ部材(継手)は、1つめの雄雌ねじ部材が雌の右巻きねじ部と雄の左巻きねじ部とを有し、2つめの雄雌ねじ部材が雌の左巻きねじ部と雄の右巻きねじ部とを有することが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
ジョイントを介在しながらパイプをねじで連結した組物において、これをループ状にしてもねじの回転方向による矛盾をきたさず、また過度の歪がかからず安定な形態とされた組物およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の好ましい実施形態に係るガスパイプの組物を模式的に示す平面図である。
【
図2】
図1に示した組物の継手を一部切欠して示した分解平面図(1)である。
【
図3】
図1に示した組物の別の継手を一部切欠して示した分解平面図(2)である。
【
図4】本発明の別の好ましい実施形態に係るガスパイプの組物を模式的に示す平面図である。
【
図5】ガスパイプを単純に矩形ループになるように連結を試みたときの想定平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明について好ましい実施形態を中心に添付の図面を参照しながら詳しく説明する。ただし、本発明がこの説明により限定して解釈されるものではない。
【0023】
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るガスパイプの組物を模式的に示す平面図である。本実施形態の組物は、ジョイント2a、2b、2c、2dを介在しながらパイプ1a、1b、1c、1dを連結して形成したループ状の組物である。このループ内の少なくとも一つの箇所(本実施形態では2か所)に、ねじの回転方向による矛盾を解消させる継手3,4が介在配置されている。本実施形態において前記の継手は、一対のねじ部材であって、その各々がねじの雄雌構造を有している。
【0024】
ここで
図2、3を参照する。
図2および
図3は、
図1に示した組物の継手4を一部切欠して示した分解平面図である。
図3は
図2に続く構成である。継手は一対の雄雌構造を有するねじ部材を2つ有し、ねじ部材4a・4bの対がこれに当たる。さらに具体的に言うと、本実施形態においては、1つめの雄雌ねじ部材4aが雌の右巻きねじ部4a1と雄の左巻きねじ部4a2とを有する。他方、2つめの雄雌ねじ部材4bが雌の左巻きねじ部4b1と雄の右巻きねじ部4b2とを有する。つまり、一対の雄雌ねじ部材は互いに逆のねじ巻き方向を有している。これにより、ループ内にパイプやジョイントとは逆のねじ巻き方向の接合部を付与することができる。これは、継手3においても同様であり、雄雌ねじ部材3aの雄部3a2は左巻きとれている(
図1参照)。雄雌ねじ部材3bの方では3b1(図示せず)が雌の左巻き部とされ、上記3a2の左巻き雄部との組合せで、系内に左巻き部分を付与している。
【0025】
図1に戻って、本実施形態に係るパイプの組物の特徴と利点についてみておく。
図5の組合せではパイプ1a〜1dをジョイント2a〜2dにより連結するにあたり、最後のピース、上記の例示ではパイプ1dがねじ巻き方向において矛盾してしまい、連結を完成することができない。また寸法も整合しなくなり、パイプ1dのねじをジョイント内のねじ山と係合させることも困難となる。
【0026】
これに対し、本実施形態においては、例えば
図1のパイプ1dをジョイント2dと連結するために、パイプ1dを右側(xi)に回したとする。このとき継手4はその中に左巻きの構造を採用したため、右側(xi)に回しても、相対的に回転が反転して左巻き(xii)となり、締め付け方向の動作が得られる。ここで、締め付け力が強くなりすぎ、左巻き部(4a2、4b1)に過剰な歪が加わる場合には、雄雌ねじ部材4bを左に回して緩めることができる。
【0027】
すなわち、本実施形態により、ループ状の組物とする際に系内に生じる矛盾(ねじ巻き方向の不一致)を解消できる。また、系内に生じる歪についても、雄雌ねじ部材4aと4bとを巧みに回転させて好適に緩和することができる。結果として、系内に歪やゆがみのない安定したループ状(本実施形態においては長方形)のループ構造が得られる。
【0028】
継手の数に特に限定はないが、系内に1つあればよく、なかでもループの中で2か所以上6か所以下に設けられることが好ましい。より好ましくは系内に2個以上4個以下である。
【0029】
本実施形態においては、90°に曲がるジョイントを4つ含んでおり前記ループが矩形(正方形または長方形)に構成されている。矩形のもの以外にも、ジョイントをいろいろな方向に延ばして、例えば側面視においてL字型のループとか、コの字型のループにしてもよい。
【0030】
本実施形態において用いられたパイプおよびジョイントは、ガスパイプおよびガスパイプ用のジョイントである。中古でも新品でも構わないが、独特の美観を呈する観点からは、中古であることが好ましい。
【0031】
本実施形態の組物の製造方法は特に限定されないが、例えば、角度のついたジョイントを介して複数のパイプをその両端のねじで連結していき、閉じたループ状の形態にするに当たり、雄雌構造を有する一対の継手を介在させる方法が挙げられる。ここで、前記一対の雄雌構造を有するねじ部材は、1つめの雄雌ねじ部材が雌の右巻きねじ部と雄の左巻きねじ部とを有し、2つめの雄雌ねじ部材が雌の左巻きねじ部と雄の右巻きねじ部とを有することが好ましいことは、すでに述べたとおりである。
【0032】
曲げジョイントは所定の角度で曲げられていれば特に限定されないが、例えば、60°から120°にすることで好適なループが得られる。例えば、60°の曲げジョイントを3つ利用して正三角形の組物としてもよい。また、前記ループが90°に曲がるジョイントを4つ含んで矩形に構成されたことが好ましい。あるいは、120°の組物を6つ利用して6角形の組物としてもよい。
【0033】
図4は、本発明の別の好ましい実施形態に係るガスパイプの組物を模式的に示す平面図である。本実施形態においては、
図1に示した組物が継手を2つ有していたのに対して、4つの継手3,4,5,6が設けられている。継手3,4の構造は
図1で述べたことと同様である。継手5,6も基本的には、継手3,4と同様の構造を有している。念のため確認しておくと、継手5は雄雌ねじ部材5a、5bを有する。部材5aから延びる雄ねじ(左巻き)5a2は、部材5bの雌ねじ(左巻き)(図示せず)との関係で左巻きのねじ構造を付与している。継手6は雄雌ねじ部材6a、6bを有し、部材6aから延びる雄ねじ(左巻き)6a2と部材6bの雌ねじ(左巻き)(図示せず)により左巻きのねじ構造を作出している。このようにループ内の継手の数を増やすことで、より効果的に歪を低減させることができ、安定した構造の組物が得られる。また、2つの雄雌ねじ部材を適宜に回転させて、多少の寸法を調節することができる。
【0034】
本発明においては、前記パイプおよびジョイントがガスパイプおよびガスパイプ用のジョイントであることが好ましい。ただし、本発明においては、ジョイントとパイプの素材や形態が限定されるものではない。先に述べた継手を用いる効果が得られれば特に限定されず、大きい方からいうと、直径が数mある鋼管やプラスチック管などが挙げられる。小さい方ではストローや爪楊枝ほどの径の微細なチューブ状の管も広くパイプの概念に含まれる。中でも本発明のパイプは、その内径が100μm〜50mmの範囲にあることが好ましく、1mm〜35mmであることが好ましく、5mm〜25mm程度であることがより好ましい。
【0035】
パイプの形態としては直線状のものを例に説明したが、これも限定されるものではない。たとえば任意のRで曲線上に曲がったパイプや、曲げが連続した波状のパイプであってもよい。ジョイントについても曲げ角度のない直線上のジョイントの使用を妨げるものではなく、全体においてループ状になるのであれば直線状のジョイントが介在していてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1a、1b、1c、1d 雄ねじ付きパイプ
2a、2b、2c、2d 雌ねじ付きL字ジョイント
1a1、1a2、1b1、1b2、1c1、1c2、1d1、1d2 雄ねじ
3 継手
3a、3b 雄雌ねじ部材
3a2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(左巻き)
3b2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(右巻き)
4 継手
4a、4b 雄雌ねじ部材
4a1 雄雌ねじ部材の雌ねじ(右巻き)
4a2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(左巻き)
4b1 雄雌ねじ部材の雌ねじ(左巻き)
4b2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(右巻き)
5 継手
5a、5b 雄雌ねじ部材
5a2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(左巻き)
5b2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(右巻き)
6 継手
6a、6b 雄雌ねじ部材
6a2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(左巻き)
6b2 雄雌ねじ部材の雄ねじ(右巻き)
【要約】
【課題】ジョイントを介在しながらパイプをねじで連結した組物において、これをループ状にしてもねじの回転方向による矛盾をきたさず、また過度の歪がかからず安定な形態とされた組物およびその製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】曲げ角度がついたジョイントを介在しながらパイプをねじで連結して形成したループ状の組物において、前記ループ内の少なくとも一つの箇所に、ねじの回転方向による矛盾を解消させる継手を介在させたパイプの組物。
【選択図】
図1