(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第一制御部は、人間の体型に対応する体型情報として、第一体型に対応する第一体型情報と、前記第一体型とは異なる第二体型に対応する第二体型情報と、の何れかを取得し、
前記第一通信部は、前記画像処理装置に、前記第一制御部で取得された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とを送信し、
前記第二通信部は、前記端末装置から送信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とを受信し、
前記記憶部は、前記第一体型情報に関連付けられた前記第一体型である人形に対応する第一人形データと、前記第二体型情報に関連付けられた前記第二体型である人形に対応する第二人形データと、を記憶し、
前記第二制御部は、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第一衣服情報と前記第一柄情報と前記第一体型情報とである場合、前記第一衣服データと、前記第一柄データと、前記第一人形データと、を合成し、前記第一柄の前記第一形状の衣服を着用した前記第一体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第一衣服情報と前記第一柄情報と前記第二体型情報とである場合、前記第一衣服データと、前記第一柄データと、前記第二人形データと、を合成し、前記第一柄の前記第一形状の衣服を着用した前記第二体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第一衣服情報と前記第二柄情報と前記第一体型情報とである場合、前記第一衣服データと、前記第二柄データと、前記第一人形データと、を合成し、前記第二柄の前記第一形状の衣服を着用した前記第一体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第一衣服情報と前記第二柄情報と前記第二体型情報とである場合、前記第一衣服データと、前記第二柄データと、前記第二人形データと、を合成し、前記第二柄の前記第一形状の衣服を着用した前記第二体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第二衣服情報と前記第一柄情報と前記第一体型情報とである場合、前記第二衣服データと、前記第一柄データと、前記第一人形データと、を合成し、前記第一柄の前記第二形状の衣服を着用した前記第一体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第二衣服情報と前記第一柄情報と前記第二体型情報とである場合、前記第二衣服データと、前記第一柄データと、前記第二人形データと、を合成し、前記第一柄の前記第二形状の衣服を着用した前記第二体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第二衣服情報と前記第二柄情報と前記第一体型情報とである場合、前記第二衣服データと、前記第二柄データと、前記第一人形データと、を合成し、前記第二柄の前記第二形状の衣服を着用した前記第一体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記第二通信部で受信された前記衣服情報と前記柄情報と前記体型情報とが、前記第二衣服情報と前記第二柄情報と前記第二体型情報とである場合、前記第二衣服データと、前記第二柄データと、前記第二人形データと、を合成し、前記第二柄の前記第二形状の衣服を着用した前記第二体型の人形の合成画像に対応する合成データを生成する、請求項1に記載の衣服デザイン表示システム。
前記第二制御部は、前記合成画像に対応する前記合成データとして、頭部が前記頭部データに対応する前記頭部画像とされていない人形の第一合成画像に対応する第一合成データと、頭部を前記頭部データに対応する前記頭部画像とした人形の第二合成画像に対応する第二合成データと、を生成し、
前記出力部は、前記表示装置に、前記第二制御部で生成された前記第二合成データに対応する前記第二合成画像を出力し、
前記第二通信部は、前記端末装置に、前記第二制御部で生成された前記第一合成データを送信し、
前記第一通信部は、前記画像処理装置から送信された前記第一合成データを受信し、
前記表示部は、前記第一通信部で受信された前記第一合成データに対応する前記第一合成画像を表示する、請求項3又は請求項4に記載の衣服デザイン表示システム。
衣服の形状に対応する衣服情報として、第一形状に対応する第一衣服情報と、前記第一形状とは異なる第二形状に対応する第二衣服情報と、の何れかを取得し、衣服の柄に対応する柄情報として、第一柄に対応する第一柄情報と、前記第一柄とは異なる第二柄に対応する第二柄情報と、の何れかを取得する制御部と、
前記第一衣服情報に関連付けられた前記第一形状の衣服に対応する第一衣服データと、前記第二衣服情報に関連付けられた前記第二形状の衣服に対応する第二衣服データと、を記憶し、前記第一柄情報に関連付けられた前記第一柄に対応する第一柄データと、前記第二柄情報に関連付けられた前記第二柄に対応する第二柄データと、を記憶する記憶部と、
合成画像を表示する表示装置に、合成データに対応する前記合成画像を出力する出力部と、
前記合成画像を表示する表示部と、を備え、
前記制御部は、
前記制御部で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第一衣服情報と前記第一柄情報とである場合、前記第一衣服データと、前記第一柄データと、を合成し、前記第一柄の前記第一形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記制御部で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第一衣服情報と前記第二柄情報とである場合、前記第一衣服データと、前記第二柄データと、を合成し、前記第二柄の前記第一形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記制御部で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第二衣服情報と前記第一柄情報とである場合、前記第二衣服データと、前記第一柄データと、を合成し、前記第一柄の前記第二形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記制御部で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第二衣服情報と前記第二柄情報とである場合、前記第二衣服データと、前記第二柄データと、を合成し、前記第二柄の前記第二形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成し、
前記出力部は、前記表示装置に、前記制御部で生成された前記合成データに対応する前記合成画像を出力し、
前記表示部は、前記制御部で生成された前記合成データに対応する前記合成画像を表示し、
前記制御部は、前記表示装置に前記合成画像が表示され且つ前記表示部に前記合成画像が表示されている状態で、衣服の形状と柄とを再選択する再選択指示を取得し、
前記表示部は、前記制御部で前記再選択指示が取得された場合、表示中の前記合成画像の表示を終了し、前記第一衣服情報に関連付けられた第一衣服画像と、前記第二衣服情報に関連付けられた第二衣服画像と、を含む衣服選択画面、又は前記第一柄情報に関連付けられた第一柄画像と、前記第二柄情報に関連付けられた第二柄画像と、を含む柄選択画面を表示し、
前記表示装置は、前記制御部で前記再選択指示が取得された場合、表示中の前記合成画像の表示を継続する、衣服デザイン出力システム。
衣服の形状に対応する衣服情報として、第一形状に対応する第一衣服情報と、前記第一形状とは異なる第二形状に対応する第二衣服情報と、の何れかを取得し、衣服の柄に対応する柄情報として、第一柄に対応する第一柄情報と、前記第一柄とは異なる第二柄に対応する第二柄情報と、の何れかを取得する取得工程と、
前記取得工程で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第一衣服情報と前記第一柄情報とである場合、前記第一衣服情報に関連付けられた前記第一形状の衣服に対応する第一衣服データと、前記第一柄情報に関連付けられた前記第一柄に対応する第一柄データと、を合成し、前記第一柄の前記第一形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成し、前記取得工程で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第一衣服情報と前記第二柄情報とである場合、前記第一衣服データと、前記第二柄情報に関連付けられた前記第二柄に対応する第二柄データと、を合成し、前記第二柄の前記第一形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成し、前記取得工程で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第二衣服情報と前記第一柄情報とである場合、前記第二衣服情報に関連付けられた前記第二形状の衣服に対応する第二衣服データと、前記第一柄データと、を合成し、前記第一柄の前記第二形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成し、前記取得工程で取得された前記衣服情報と前記柄情報とが、前記第二衣服情報と前記第二柄情報とである場合、前記第二衣服データと、前記第二柄データと、を合成し、前記第二柄の前記第二形状の衣服の合成画像に対応する合成データを生成する合成工程と、
前記合成画像を表示する表示装置に、前記合成工程で生成された前記合成データに対応する前記合成画像を出力する出力工程と、
前記表示装置に前記合成画像を表示し、前記表示装置とは異なる表示部に前記合成画像を表示する表示工程と、
前記表示装置に前記合成画像が表示され且つ前記表示部に前記合成画像が表示されている状態で、衣服の形状と柄とを再選択する再選択指示を取得する再選択工程と、を含み、
前記表示工程は、
前記再選択工程で前記再選択指示が取得された場合、前記表示部で表示中の前記合成画像の表示を終了し、前記表示部に、前記第一衣服情報に関連付けられた第一衣服画像と、前記第二衣服情報に関連付けられた第二衣服画像と、を含む衣服選択画面、又は前記第一柄情報に関連付けられた第一柄画像と、前記第二柄情報に関連付けられた第二柄画像と、を含む柄選択画面を表示する工程と、
前記再選択工程で前記再選択指示が取得された場合、前記表示装置で表示中の前記合成画像の表示を継続する工程と、を含む、衣服デザイン出力方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
【0021】
<衣服デザイン表示システム>
衣服デザイン表示システム1について、
図1を参照して説明する。衣服デザイン表示システム1は、事業者において利用される。事業者は、顧客の要望に合った衣服をカスタムメイドして販売する者である。衣服デザイン表示システム1によれば、顧客の要望に合った衣服をデザインすることができる。衣服デザイン表示システム1では、顧客が、自身でデザインした衣服を着用した状態が表示される。顧客は、この衣服が実際に完成する前に、その衣服を着用した状態を視覚的に認識し、確認することができる。実施形態では、前述した事業者における顧客を「着用者」という。衣服デザイン表示システム1は、衣服製造システム80に含まれる。衣服製造システム80は、衣服デザイン表示システム1と、衣服製造装置81を含む。衣服製造装置81では、衣服が製造される。即ち、衣服製造システム80では、顧客の要望に合った衣服がデザインされ、デザインされた衣服が製造される。
【0022】
衣服デザイン表示システム1は、端末装置10と、画像処理装置30と、表示装置40を含む。端末装置10と画像処理装置30は、データ通信可能に接続される。端末装置10と画像処理装置30の間では、所定のデータが通信される。実施形態では、端末装置10と画像処理装置30の間のデータ通信は、ネットワーク70を介して行われる。ネットワーク70には、アクセスポイント71が設けられる。端末装置10は、アクセスポイント71に対して無線接続されている。画像処理装置30は、ネットワーク70に対して有線接続されている。実施形態では、このような接続形態を例に説明する。但し、端末装置10のネットワーク70への接続形態は、有線接続であってもよい。画像処理装置30のネットワーク70への接続形態は、アクセスポイント71を介した無線接続であってもよい。
【0023】
表示装置40は、画像処理装置30に接続される。更に、画像処理装置30には、撮影装置50と操作装置60が接続される。実施形態では、画像処理装置30と表示装置40の接続形態と、画像処理装置30と撮影装置50の接続形態と、画像処理装置30と操作装置60の接続形態は、後述するような接続方式による有線接続とされる。但し、画像処理装置30と、表示装置40、撮影装置50及び操作装置60のうちの一部又は全部との接続形態は、無線接続であってもよい。
【0024】
端末装置10は、情報処理装置である。例えば、携帯型の情報処理装置が、端末装置10として採用される。例えば、タブレット端末又はノート型のパーソナルコンピュータが、端末装置10として採用される。実施形態では、端末装置10は、タブレット端末である(後述する
図5〜
図10参照)。端末装置10は、衣服のデザインに対する着用者の要望を受け付ける。端末装置10では、第一合成画像が表示される。端末装置10に関するこの他の説明は、後述する。第一合成画像についても、後述する。
【0025】
画像処理装置30は、情報処理装置である。例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータが、画像処理装置30として採用される。画像処理装置30は、所定の画像データを対象として合成処理を実行する情報処理装置である。この合成処理は、端末装置10からの各情報に従い実行される(後述する
図11のS85、
図18及び
図19参照)。画像処理装置30では、合成処理によって、中間データが生成され、更に、第一合成データと第二合成データが生成される。第一合成データは、画像処理装置30から端末装置10に送信される。画像処理装置30に関するこの他の説明は、後述する。中間データと第一合成データと第二合成データについても、後述する。
【0026】
表示装置40は、例えば、液晶ディスプレイである。但し、表示装置40は、液晶とは異なる方式のディスプレイであってもよい。例えば、表示装置40は、プロジェクターであってもよい。表示装置40は、画像処理装置30から出力された第二合成画像を表示する。第二合成画像については、後述する。表示装置40の画面サイズは、表示装置40の長手方向が鉛直方向となる状態で表示装置40を設置した場合(後述する
図15〜
図17参照)、着用者の身長に対応する程度のサイズで、表示対象の第二合成画像を表示することができる大きさにするとよい。例えば、表示装置40は、画面サイズが70インチ程度であるディスプレイにするとよい。具体的な画面サイズについては、前述した点を考慮して適宜決定される。表示装置40としては、公知のディスプレイを採用することができる。そのため、表示装置40に関するこの他の説明は、省略する。
【0027】
撮影装置50は、カメラである。撮影装置50は、着用者を撮影する。例えば、撮影装置50は、着用者の正面と背面と側面を撮影する。実施形態では、撮影装置50による撮影対象は、着用者の正面と、着用者の背面と、着用者の左右何れか一方の側面とする。着用者の左右何れか一方の側面を撮影対象とする場合、何れの側面を撮影対象とするかは、諸事情を考慮して適宜決定される。着用者の左右両側面を撮影対象とするようにしてもよい。実施形態では、着用者の右側面を撮影対象とする。撮影装置50によって撮影された撮影画像に対応する撮影データは、後述するような接続方式に対応する信号ケーブルを介して、画像処理装置30に入力される。実施形態では、撮影装置50によって撮影された撮影画像は、静止画とする。従って、撮影データは、静止画の画像データである。撮影装置50としては、公知のカメラを採用することができる。そのため、撮影装置50に関するこの他の説明は、省略する。操作装置60については、後述する。
【0028】
端末装置10と画像処理装置30は、衣服デザイン表示システム1におけるサブシステムとしての衣服デザイン出力システム2を構成する。即ち、衣服デザイン表示システム1では、後述するように、端末装置10と画像処理装置30によって、顧客の要望に合った衣服がデザインされ、デザインされた衣服を含む画像(第二合成画像)が、表示装置40に出力される。
【0029】
<端末装置>
端末装置10について、
図1を参照して説明する。端末装置10は、CPU11と、記憶装置12と、RAM13と、操作部14と、表示部15と、通信部16を備える。CPU11は、端末装置10を制御する端末装置10の制御部である。CPU11は、演算処理を実行し、端末装置10を制御する。記憶装置12は、例えば、フラッシュメモリである。但し、記憶装置12は、フラッシュメモリとは異なる記憶媒体であってもよい。例えば、記憶装置12は、ハードディスクであってもよい。記憶装置12には、OS(Operating System)と、各種のプログラムが記憶される。記憶装置12に記憶されるプログラムには、受付処理(
図2〜
図4参照)のプログラムが含まれる。受付処理については、後述する。
【0030】
RAM13は、CPU11が記憶装置12に記憶されたOSと各種のプログラムを実行する際の記憶領域となる。RAM13には、処理の実行途中に所定の情報及びデータが、所定の記憶領域に記憶される。端末装置10では、制御部としてのCPU11が、記憶装置12に記憶されたOSと各種のプログラムを実行する。これに伴い、端末装置10では、各種の処理が実行され、実行された処理に対応する機能が実現される。
【0031】
操作部14は、端末装置10に入力される各種の指示を受け付ける。端末装置10がタブレット端末である実施形態では、操作部14は、公知のタブレット端末と同様、タッチパッドによって構成される。端末装置10の操作者は、タッチパッドによる操作部14に対して、タップ、ピンチ、フリック、スワイプ等の操作を行う。操作部14では、各操作に応じた指示が受け付けられる。実施形態では、端末装置10の操作者は、上述した事業者の店員及び着用者の一方又は両方である。操作部14は、所定のハードキーを含むものであってもよい。更に、操作部14は、キーボードと、マウスであってもよい。CPU11は、操作部14で受け付けられた所定の指示を、操作部14を介して取得する。
【0032】
表示部15は、所定の情報を表示する。例えば、表示部15には、体型選択画面(
図5参照)と、衣服選択画面(
図6参照)と、柄選択画面(
図7参照)と、確認画面(
図8〜
図10参照)が表示される。
図5〜
図10に示す各画面については、後述する。表示部15は、例えば、液晶ディスプレイによって構成される。端末装置10がタブレット端末である場合、タッチパッドによる操作部14と表示部15は一体とされ、タッチパネルを構成する。
【0033】
通信部16は、無線LANの通信方式に対応するネットワークインターフェースである。通信部16は、アクセスポイント71との無線通信を介して、端末装置10をネットワーク70に接続する。通信部16は、画像処理装置30との間のデータ通信を実行する。端末装置10では、所定の情報と指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。端末装置10では、画像処理装置30から送信された所定のデータが、通信部16で受信される。
【0034】
端末装置10は、後述する受付処理(
図2〜
図4参照)のプログラムが記憶装置12に記憶されている点が、公知の情報処理装置と相違する。但し、端末装置10は、ハードウェア的には、公知の情報処理装置と同じ装置である。従って、説明は省略するが、端末装置10は、上述した各部の他、公知の情報処理装置が備える構成を備える。
【0035】
<画像処理装置>
画像処理装置30について、
図1を参照して説明する。画像処理装置30は、CPU31と、記憶装置32と、RAM33と、通信部34と、出力部35と、入力部36を備える。CPU31は、画像処理装置30を制御する画像処理装置30の制御部である。CPU31は、演算処理を実行し、画像処理装置30を制御する。記憶装置32は、例えば、ハードディスク及びフラッシュメモリの一方又は両方である。記憶装置32には、OSと、各種のプログラムが記憶される。記憶装置32に記憶されるプログラムには、出力処理(
図11〜
図13参照)のプログラムと、第一合成処理(
図18参照)のプログラムと、第二合成処理(
図19参照)のプログラムが含まれる。第二合成処理のプログラムは、人間の頭部を認識し抽出する画像解析のプログラムを含む。出力処理と第一合成処理と第二合成処理については、後述する。更に、記憶装置32には、各種のデータが記憶される。記憶装置32に記憶されるデータには、複数の人形データと、複数の衣服データと、複数の柄データが含まれる。
【0036】
人形データは、所定の体型の人形に対応する画像データである。記憶装置32には、異なる体型の人形に対応する人形データが複数記憶される。実施形態では、着用者の体型に対応する体型情報として、Lサイズと、Mサイズと、Sサイズの3種類を例に説明する。L,M,Sの各サイズの大小関係は、「Lサイズ>Mサイズ>Sサイズ」である。実施形態では、Lサイズに対応する体型情報を「体型情報L」という。Mサイズに対応する体型情報を「体型情報M」という。Sサイズに対応する体型情報を「体型情報S」という。体型情報L,M,Sを区別しない場合又はこれらを総称する場合、「体型情報」という。更に、記憶装置32には、サイズ毎に、人形の正面に対応する人形データと、人形の背面に対応する人形データと、人形の側面に対応する人形データが記憶される。即ち、L,M,Sの各サイズに基づく実施形態では、合計9個の人形データが、記憶装置32に記憶される。
【0037】
Lサイズの人形データに関し、正面と背面と側面を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「人形データL」という。人形データLは、体型情報Lに関連付けられる。Mサイズの人形データに関し、正面と背面と側面を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「人形データM」という。人形データMは、体型情報Mに関連付けられる。Sサイズの人形データに関し、正面と背面と側面を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「人形データS」という。人形データSは、体型情報Sに関連付けられる。正面と背面と側面及び人形データL,M,Sを区別しない場合又はこれらを総称する場合、「人形データ」という。L,M,Sの各サイズの人形データで正面と背面と側面を区別する場合、例えば、人形データMを例とすると、「正面の人形データM」、「背面の人形データM」及び「側面の人形データM」という。
【0038】
実施形態では、人形データLに対応する人形と人形データMに対応する人形と人形データSに対応する人形は、水平方向(後述する
図5参照)のサイズが相違する。前述の各人形では、水平方向に直交する方向(後述する
図5の「鉛直方向」参照)のサイズは、同一とされている。即ち、人形データLは、身長が第一値で、且つ所定の位置の幅方向のサイズが第一幅である人形に対応する画像データである。第一値は、例えば、140cm〜175cmの範囲内の所定の値である。人形データMは、例えば、身長が第一値で、且つ前述と同じ位置の幅方向のサイズが第二幅である人形に対応する画像データである。第二幅は、第一幅より小さい幅方向のサイズである(第二幅<第一幅)。人形データSは、例えば、身長が第一値で、且つ前述と同じ位置の幅方向のサイズが第三幅である人形に対応する画像データである。第三幅は、第二幅より小さい幅方向のサイズである(第三幅<第二幅)。人形データL,M,Sにおいて、各データに対応する人形の身長は、異なるサイズとするようにしてもよい。例えば、人形データLは、身長が最も高い人形に対応し、人形データMは、身長がLサイズより低い人形に対応し、人形データSは、身長がMサイズより低い人形に対応するようにしてもよい。
【0039】
衣服データは、所定の形状の衣服に対応する画像データである。記憶装置32には、異なる形状の衣服に対応する衣服データが複数記憶される。衣服の形状としては、ノースリーブと、ショートスリーブと、カットソーと、シャツと、ブラウスと、ワンピースと、カーディガンと、ベストと、ジャケットと、コートと、スカートと、パンツが例示される。更に、衣服の形状は、同一種の衣服を細分化し、細分化されたその衣服の各形状を含む。例えば、それぞれ異なる形状のワンピースは、ワンピースの中で、別形状の衣服(ワンピース)とされる。実施形態では、衣服の形状として、後述する
図6に示すような、5種類の形状の衣服(ワンピース)を例に説明する。更に、記憶装置32には、衣服の形状毎に、衣服の正面に対応する衣服データと、衣服の背面に対応する衣服データと、衣服の側面に対応する衣服データが記憶される。即ち、5種類の各形状に基づく実施形態では、合計15個の衣服データが、記憶装置32に記憶される。
【0040】
各形状の衣服(ワンピース)に対応する衣服データのそれぞれに関し、正面と背面と側面を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「衣服データA1」、「衣服データA2」、「衣服データA3」、「衣服データA4」及び「衣服データA5」という。衣服データA1は、衣服情報A1に関連付けられる。衣服データA2は、衣服情報A2に関連付けられる。衣服データA3は、衣服情報A3に関連付けられる。衣服データA4は、衣服情報A4に関連付けられる。衣服データA5は、衣服情報A5に関連付けられる。衣服情報は、形状の異なる衣服を識別する情報である。正面と背面と側面及び衣服データA1,A2,A3,A4,A5を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「衣服データ」という。各形状の衣服データで正面と背面と側面を区別する場合、例えば、衣服データA3を例とすると、「正面の衣服データA3」、「背面の衣服データA3」及び「側面の衣服データA3」という。衣服情報A1,A2,A3,A4,A5を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「衣服情報」という。
【0041】
柄データは、所定の柄に対応する画像データである。記憶装置32には、異なる柄に対応する柄データが複数記憶される。柄は、例えば、色彩と模様によって定義することができる。この場合、前述した異なる柄は、色彩と模様の何れか一方が異なることを意味する。無地は、1つの模様である。実施形態では、衣服の柄として、後述する
図7に示すような、6種類の柄を例に説明する。各柄に対応する柄データのそれぞれを、「柄データB1」、「柄データB2」、「柄データB3」、「柄データB4」、「柄データB5」及び「柄データB6」という。柄データB1は、柄情報B1に関連付けられる。柄データB2は、柄情報B2に関連付けられる。柄データB3は、柄情報B3に関連付けられる。柄データB4は、柄情報B4に関連付けられる。柄データB5は、柄情報B5に関連付けられる。柄データB6は、柄情報B6に関連付けられる。柄情報は、衣服の柄を識別する情報である。柄データB1,B2,B3,B4,B5,B6を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「柄データ」という。柄情報B1,B2,B3,B4,B5,B6を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「柄情報」という。
【0042】
RAM33は、CPU31が記憶装置32に記憶されたOSと各種のプログラムを実行する際の記憶領域となる。RAM33には、処理の実行途中に所定の情報及びデータが、所定の記憶領域に記憶される。複数の人形データと複数の衣服データと複数の柄データは、RAM33に記憶されていてもよい。但し、実施形態では、複数の人形データと複数の衣服データと複数の柄データは、上述した通り、記憶装置32に記憶されている。画像処理装置30では、制御部としてのCPU31が、記憶装置32に記憶されたOSと各種のプログラムを実行する。これに伴い、画像処理装置30では、各種の処理が実行され、実行された処理に対応する機能が実現される。
【0043】
通信部34は、有線LANの通信方式に対応するネットワークインターフェースである。通信部34は、画像処理装置30を、ネットワーク70に接続する。通信部34は、端末装置10との間のデータ通信を実行する。画像処理装置30では、端末装置10から送信された所定の情報と指示が、通信部34で受信される。画像処理装置30では、所定のデータが、通信部34から端末装置10に送信される。
【0044】
出力部35と入力部36は、所定の外部装置を画像処理装置30に接続する接続インターフェースである。出力部35には、表示装置40が接続される。入力部36には、撮影装置50と操作装置60が接続される。画像処理装置30では、表示装置40に表示させる画像が、出力部35から表示装置40に出力される。撮影装置50からの撮影データは、入力部36に入力される。入力部36に接続される操作装置60は、画像処理装置30に入力される各種の指示を受け付ける。操作装置60は、公知のキーボードと、公知のマウスを含む。出力部35と入力部36は、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)の一方又は両方の接続方式に対応する接続インターフェースである。出力部35と入力部36がHDMI(登録商標)及びUSBの両方に対応する場合、出力部35と入力部36は、HDMI(登録商標)に対応する接続インターフェースと、USBに対応する接続インターフェースを含む。画像処理装置30と表示装置40、撮影装置50及び操作装置60の各接続は、異なる接続方式であってもよい。例えば、画像処理装置30と表示装置40及び撮影装置50の各接続をHDMI(登録商標)による接続方式とし、画像処理装置30と操作装置60の接続をUSBによる接続方式とするようにしてもよい。画像処理装置30と表示装置40、撮影装置50及び操作装置60の各接続に関し、前述した接続方式は、例示である。例えば、画像処理装置30と撮影装置50の接続は、USBによる接続方式としてもよい。画像処理装置30と表示装置40の接続を無線接続とする場合、出力部35は、無線接続用の所定のインターフェースを含む。画像処理装置30と撮影装置50及び操作装置60の接続、又は画像処理装置30と撮影装置50又は操作装置60の接続を無線接続とする場合、入力部36は、無線接続用の所定のインターフェースを含む。
【0045】
画像処理装置30は、後述する出力処理(
図11〜
図13参照)のプログラムと第一合成処理(
図18参照)のプログラムと第二合成処理(
図19参照)のプログラムが、記憶装置32に記憶されている点が、公知の情報処理装置と相違する。但し、画像処理装置30は、ハードウェア的には、公知の情報処理装置と同じ装置である。従って、説明は省略するが、画像処理装置30は、上述した各部の他、公知の情報処理装置が備える構成を備える。
【0046】
<受付処理>
端末装置10で実行される受付処理について、
図2〜
図10を参照して説明する。
図5〜
図10に示す端末装置10に関し、
図5〜
図10を正面視した状態を基準として、
図5〜
図10に示す「水平方向」に直交する方向を、説明の便宜上、「鉛直方向」という。例えば、上述した事業者の店員は、受付処理の開始指示を端末装置10に入力する。入力された開始指示は、操作部14で受け付けられる。CPU11は、操作部14を介して開始指示を取得する。開始指示の取得に応じて、CPU11は、記憶装置12に記憶された受付処理のプログラムを起動する。これに伴い、受付処理が開始される。受付処理を開始させたCPU11は、体型選択画面の表示を制御する(S11)。CPU11は、体型選択画面の表示指令を表示部15に出力する。これに伴い、表示部15では、体型選択画面が表示される(
図5参照)。続けて、CPU11は、体型情報が取得されたか否かを判断する(S13)。体型情報が取得されていない場合(S13:No)、CPU11は、この判断を繰り返して実行する。
【0047】
体型選択画面は、着用者の体型を選択する画面である。実施形態は、L,M,Sの各サイズに基づく。従って、体型選択画面は、
図5に示すように、人形画像L,M,Sを選択肢として含む。体型選択画面に含まれる人形画像L,M,Sは、次のようにして体型選択画面に含められる。即ち、S11でCPU11は、上述した表示の制御に際し、要求指示の送信指令を通信部16に出力する。このタイミングで送信される要求指示は、画像処理装置30に対して、人形画像Lに対応する画像データと人形画像Mに対応する画像データと人形画像Sに対応する画像データの送信を要求する指示である。これに伴い、要求指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。画像処理装置30では、要求指示が通信部34で受信される。画像処理装置30では、人形画像L,M,Sに対応する各画像データが、通信部34から端末装置10に送信される。端末装置10では、人形画像L,M,Sに対応する各画像データが、通信部16で受信される。CPU11は、通信部16を介して人形画像L,M,Sに対応する各画像データを取得する。続けて、CPU11は、前述の各画像データから人形画像L,M,Sを取得し、人形画像L,M,Sを体型選択画面に含める。但し、人形画像L,M,Sに対応する各画像データは、受付処理のプログラムに関連付けて、記憶装置12に記憶されていてもよい。この場合、CPU11は、人形画像L,M,Sに対応する各画像データを、記憶装置12から取得する。
【0048】
実施形態では、人形画像L,M,Sは、人形の正面とされている。人形画像Lは、正面の人形データLに対応する縮小画像である。縮小画像としては、サムネイル画像が例示される。人形画像Lは、体型情報Lに関連付けられる。人形画像Mは、正面の人形データMに対応する縮小画像である。人形画像Mは、体型情報Mに関連付けられる。人形画像Sは、正面の人形データSに対応する縮小画像である。人形画像Sは、体型情報Sに関連付けられる。人形画像L,M,Sを区別しない場合又はこれらを総称する場合、「人形画像」という。
【0049】
人形画像の選択は、例えば、選択する人形画像の上で、操作部14に対してタップ操作を行うことでなされる。店員又は着用者は、着用者の体型に合った、又は最も近い体型の人形画像の上で、操作部14に対してタップ操作を行う。人形画像を選択するタップ操作が操作部14で受け付けられた場合、CPU11は、選択対象となった人形画像に関連付けられた体型情報を取得する。例えば、操作部14に対してタップ操作が、人形画像Mの上で行われたとする。この場合、CPU11は、人形画像Mに関連付けられた体型情報Mを取得する。体型情報が取得された場合(S13:Yes)、CPU11は、取得された体型情報の送信を制御する(S15)。CPU11は、体型情報の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、体型情報が、通信部16から画像処理装置30に送信される。
【0050】
S15を実行した後、CPU11は、衣服選択画面の表示を制御する(S17)。CPU11は、衣服選択画面の表示指令を表示部15に出力する。これに伴い、表示部15では、衣服選択画面が表示される(
図6参照)。続けて、CPU11は、衣服情報が取得されたか否かを判断する(S19)。衣服情報が取得されていない場合(S19:No)、CPU11は、この判断を繰り返して実行する。
【0051】
衣服選択画面は、着用者が購入しようとする衣服の形状を選択する画面である。実施形態は、5種類の形状の衣服に基づく。従って、衣服選択画面は、
図6に示すように、衣服画像A1,A2,A3,A4,A5を選択肢として含む。衣服選択画面に含まれる衣服画像A1,A2,A3,A4,A5は、次のようにして衣服選択画面に含められる。即ち、S17でCPU11は、上述した表示の制御に際し、要求指示の送信指令を通信部16に出力する。このタイミングで送信される要求指示は、画像処理装置30に対して、衣服画像A1に対応する画像データと衣服画像A2に対応する画像データと衣服画像A3に対応する画像データと衣服画像A4に対応する画像データと衣服画像A5に対応する画像データの送信を要求する指示である。これに伴い、要求指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。画像処理装置30では、要求指示が通信部34で受信される。画像処理装置30では、衣服画像A1,A2,A3,A4,A5に対応する各画像データが、通信部34から端末装置10に送信される。端末装置10では、衣服画像A1,A2,A3,A4,A5に対応する各画像データが、通信部16で受信される。CPU11は、通信部16を介して衣服画像A1,A2,A3,A4,A5に対応する各画像データを取得する。続けて、CPU11は、前述の各画像データから衣服画像A1,A2,A3,A4,A5を取得し、衣服画像A1,A2,A3,A4,A5を衣服選択画面に含める。但し、衣服画像A1,A2,A3,A4,A5に対応する各画像データは、受付処理のプログラムに関連付けて、記憶装置12に記憶されていてもよい。この場合、CPU11は、衣服画像A1,A2,A3,A4,A5に対応する各画像データを、記憶装置12から取得する。
【0052】
実施形態では、衣服画像A1,A2,A3,A4,A5は、衣服の正面とされている。衣服画像A1は、衣服データA1に対応する縮小画像である。衣服画像A1は、衣服情報A1に関連付けられる。衣服画像A2は、衣服データA2に対応する縮小画像である。衣服画像A2は、衣服情報A2に関連付けられる。衣服画像A3は、衣服データA3に対応する縮小画像である。衣服画像A3は、衣服情報A3に関連付けられる。衣服画像A4は、衣服データA4に対応する縮小画像である。衣服画像A4は、衣服情報A4に関連付けられる。衣服画像A5は、衣服データA5に対応する縮小画像である。衣服画像A5は、衣服情報A5に関連付けられる。衣服画像A1,A2,A3,A4,A5を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「衣服画像」という。
【0053】
衣服画像の選択は、例えば、選択する衣服画像の上で、操作部14に対してタップ操作を行うことでなされる。店員又は着用者は、着用者が購入しようとする形状の衣服の衣服画像の上で、操作部14に対してタップ操作を行う。衣服選択画面は、戻るボタン18を含む(
図6参照)。戻るボタン18は、現在、表示部15に表示されている画面を、この画面より前に表示されていた画面とする移動指示に対応付けられている。衣服選択画面の表示中に、戻るボタン18の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、処理をS11に戻す。
図2では、このような、戻るボタン18を介した処理手順の図示は、省略されている。
【0054】
衣服画像を選択するタップ操作が操作部14で受け付けられた場合、CPU11は、選択対象となった衣服画像に関連付けられた衣服情報を取得する。例えば、操作部14に対してタップ操作が、衣服画像A3の上で行われたとする。この場合、CPU11は、衣服画像A3に関連付けられた衣服情報A3を取得する。衣服情報が取得された場合(S19:Yes)、CPU11は、取得された衣服情報の送信を制御する(S21)。CPU11は、衣服情報の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、衣服情報が、通信部16から画像処理装置30に送信される。
【0055】
S21を実行した後、CPU11は、柄選択画面の表示を制御する(S23)。CPU11は、柄選択画面の表示指令を表示部15に出力する。これに伴い、表示部15では、柄選択画面が表示される(
図7参照)。続けて、CPU11は、柄情報が取得されたか否かを判断する(S25)。柄情報が取得されていない場合(S25:No)、CPU11は、この判断を繰り返して実行する。
【0056】
柄選択画面は、着用者が購入しようとする衣服の柄を選択する画面である。実施形態は、6種類の柄に基づく。従って、柄選択画面は、
図7に示すように、柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6を選択肢として含む。柄選択画面に含まれる柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6は、次のようにして柄選択画面に含められる。即ち、S23でCPU11は、上述した表示の制御に際し、要求指示の送信指令を通信部16に出力する。このタイミングで送信される要求指示は、画像処理装置30に対して、柄画像B1に対応する画像データと柄画像B2に対応する画像データと柄画像B3に対応する画像データと柄画像B4に対応する画像データと柄画像B5に対応する画像データと柄画像B6に対応する画像データの送信を要求する指示である。これに伴い、要求指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。画像処理装置30では、要求指示が通信部34で受信される。画像処理装置30では、柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6に対応する各画像データが、通信部34から端末装置10に送信される。端末装置10では、柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6に対応する各画像データが、通信部16で受信される。CPU11は、通信部16を介して柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6に対応する各画像データを取得する。続けて、CPU11は、前述の各画像データから柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6を取得し、柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6を柄選択画面に含める。但し、柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6に対応する各画像データは、受付処理のプログラムに関連付けて、記憶装置12に記憶されていてもよい。この場合、CPU11は、柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6に対応する各画像データを、記憶装置12から取得する。
【0057】
柄画像B1は、柄データB1に対応する縮小画像である。柄画像B1は、柄情報B1に関連付けられる。柄画像B2は、柄データB2に対応する縮小画像である。柄画像B2は、柄情報B2に関連付けられる。柄画像B3は、柄データB3に対応する縮小画像である。柄画像B3は、柄情報B3に関連付けられる。柄画像B4は、柄データB4に対応する縮小画像である。柄画像B4は、柄情報B4に関連付けられる。柄画像B5は、柄データB5に対応する縮小画像である。柄画像B5は、柄情報B5に関連付けられる。柄画像B6は、柄データB6に対応する縮小画像である。柄画像B6は、柄情報B6に関連付けられる。柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「柄画像」という。
【0058】
柄画像の選択は、例えば、選択する柄画像の上で、操作部14に対してタップ操作を行うことでなされる。
図7に示す柄画像B3,B6のように、一部が隠れた状態で表示されている柄画像を表示させる場合、店員又は着用者は、表示部15の画面上の所定の位置で、操作部14に対して、水平方向にフリック操作又はスワイプ操作を行う。このような操作は、非表示とされている柄画像がある場合についても同様に行われる。移動方向は、鉛直方向であってもよい。実施形態とは異なり、人形画像と衣服画像についても、一部が隠れた状態で表示されている画像又は非表示とされている画像を表示させる場合、前述した操作が行われる。
【0059】
店員又は着用者は、着用者が気に入った柄の柄画像の上で、操作部14に対してタップ操作を行う。柄選択画面は、戻るボタン18を含む(
図7参照)。柄選択画面の表示中に、戻るボタン18の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、処理をS11又はS17に戻す。戻り先をS11又はS17の何れとするかは、諸事情を考慮して適宜決定される。
図2では、このような、戻るボタン18を介した処理手順の図示は、省略されている。
【0060】
柄画像を選択するタップ操作が操作部14で受け付けられた場合、CPU11は、選択対象となった柄画像に関連付けられた柄情報を取得する。例えば、操作部14に対してタップ操作が、柄画像B1の上で行われたとする。この場合、CPU11は、柄画像B1に関連付けられた柄情報B1を取得する。柄情報が取得された場合(S25:Yes)、CPU11は、取得された柄情報の送信を制御する(S27)。CPU11は、柄情報の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、柄情報が、通信部16から画像処理装置30に送信される。
【0061】
S27を実行した後、CPU11は、第一合成データが取得されたか否かを判断する(S29)。S29で取得される第一合成データは、後述する
図18のS123で、画像処理装置30から送信される。第一合成データは、通信部16で受信される。CPU11は、通信部16を介して第一合成データを取得する。取得された第一合成データは、RAM13に記憶される。S29で取得される第一合成データは、第一正面データと、第一背面データと、第一側面データである。実施形態において、第一合成データは、第一正面データと第一背面データと第一側面データを区別しない場合又はこれらを総称する場合に用いる合成データの名称である。第一正面データは、第一正面画像に対応する合成画像である。第一背面データは、第一背面画像に対応する合成画像である。第一側面データは、第一側面画像に対応する合成画像である。
【0062】
第一正面画像は、次に示す、柄の衣服を着用した人形の正面に対応する合成画像である。第一背面画像は、次に示す、柄の衣服を着用した人形の背面に対応する合成画像である。第一側面画像は、次に示す、柄の衣服を着用した人形の側面に対応する合成画像である。人形の側面は、撮影装置50によって撮影される着用者の側面と同じ側の側面である。実施形態では、撮影装置50による撮影対象は、着用者の右側面とされている。従って、第一側面画像は、人形の右側面に対応する合成画像となる。前述の柄は、S27で送信された柄情報に関連付けられた柄データに対応する柄である。前述の衣服は、S21で送信された衣服情報に関連付けられた衣服データに対応する所定の形状の衣服である。前述の人形は、S15で送信された衣服情報に関連付けられた人形データに対応する所定の体型の人形である。実施形態では、第一正面画像と第一背面画像と第一側面画像を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「第一合成画像」という。第一合成データは、第一合成画像に対応する合成データということもできる
。CPU11は、
S29が否定される場合(S29:No)、S29を繰り返して実行し、S29が肯定される場合(S29:Yes)、処理を
図3のS31に移行する。
【0063】
S31でCPU11は、確認画面の表示を制御する。確認画面の表示において、初期の表示対象は、第一正面画像とされる。即ち、CPU11は、表示領域Rに第一正面画像を含む確認画面の表示を制御する。CPU11は、RAM13に記憶された第一正面データから第一正面画像を生成し、これを含む確認画面の表示指令を表示部15に出力する。これに伴い、表示部15では、前述の確認画面が表示される(
図8参照)。
【0064】
確認画面は、表示領域Rの他、正面ボタン19と、背面ボタン20と、側面ボタン21と、再選択ボタン22と、確定ボタン23と、終了ボタン24を含む。正面ボタン19は、表示領域Rに表示されている第一背面画像又は第一側面画像を、第一正面画像に切り替える正面切替指示に対応付けられている。背面ボタン20は、表示領域Rに表示されている第一正面画像又は第一側面画像を、第一背面画像に切り替える背面切替指示に対応付けられている。側面ボタン21は、表示領域Rに表示されている第一正面画像又は第一背面画像を、第一側面画像に切り替える側面切替指示に対応付けられている。正面ボタン19と背面ボタン20と側面ボタン21について、表示中の第一合成画像への切り替えに対応付けられたボタンは、非表示又はグレーアウトとし、タップ操作の対象とならない状態とするようにしてもよい。例えば、第一正面画像が表示領域Rに表示されている場合、正面ボタン19は、グレーアウトとされる。
図8において、正面ボタン19の内部に付した網点模様は、正面ボタン19がグレーアウト状態であることを示す。
【0065】
再選択ボタン22は、衣服の形状と柄を再選択する再選択指示に対応付けられている。確定ボタン23は、画像処理装置30に送信された各情報(
図2のS15、S21及びS27参照)に応じた衣服のデザインを確定させる確定指示に対応付けられている。衣服デザイン表示システム1では、確定指示は、衣服の購入指示として設定することもできる。終了ボタン24は、受付処理を終了させる終了指示に対応付けられている。
【0066】
正面ボタン19の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、正面切替指示を取得する。背面ボタン20の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、背面切替指示を取得する。側面ボタン21の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、側面切替指示を取得する。再選択ボタン22の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、再選択指示を取得する。確定ボタン23の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、確定指示を取得する。終了ボタン24の上で、操作部14に対してタップ操作が行われ、このタップ操作が操作部14で受け付けられたとする。この場合、CPU11は、終了指示を取得する。
【0067】
S31を実行した後、CPU11は、正面切替指示が取得されたか否かを判断する(S33)。
図8に示すように、第一正面画像が表示領域Rに表示されているとする。この場合、正面ボタン19はグレーアウトされている。そのため、少なくとも、正面切替指示が取得されることはない。例えば、S33がS31の直後に実行されている場合、S31は、肯定(S31:Yes)されずに否定(S31:No)される。
【0068】
正面切替指示が取得された場合(S33:Yes)、CPU11は、正面切替指示の送信を制御する(S35)。CPU11は、正面切替指示の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、正面切替指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。続けて、CPU11は、第一正面画像の表示を制御する(S37)。CPU11は、RAM13に記憶された第一正面データから第一正面画像を生成する。続けて、CPU11は、確認画面の表示領域Rの表示を第一正面画像へと切り替える表示指令を表示部15に出力する。これに伴い、表示部15では、第一正面画像が表示領域Rに表示される(
図8参照)。正面ボタン19は、上述した通り、グレーアウトされる。S37を実行した後、CPU11は、処理をS33に戻す。その後、CPU11は、S33以降の処理を繰り返して実行する。
【0069】
正面切替指示が取得されていない場合(S33:No)、CPU11は、背面切替指示が取得されたか否かを判断する(S39)。
図9に示すように、第一背面画像が表示領域Rに表示されているとする。この場合、背面ボタン20はグレーアウトされている。そのため、少なくとも、背面切替指示が取得されることはない。
図9において、背面ボタン20の内部に付した網点模様は、背面ボタン20がグレーアウト状態であることを示す。
【0070】
背面切替指示が取得された場合(S39:Yes)、CPU11は、背面切替指示の送信を制御する(S41)。CPU11は、背面切替指示の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、背面切替指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。続けて、CPU11は、第一背面画像の表示を制御する(S43)。CPU11は、RAM13に記憶された第一背面データから第一背面画像を生成する。続けて、CPU11は、確認画面の表示領域Rの表示を第一背面画像へと切り替える表示指令を表示部15に出力する。これに伴い、表示部15では、第一背面画像が表示領域Rに表示される(
図9参照)。背面ボタン20は、グレーアウトされる。S43を実行した後、CPU11は、処理をS33に戻す。その後、CPU11は、S33以降の処理を繰り返して実行する。
【0071】
背面切替指示が取得されていない場合(S39:No)、CPU11は、側面切替指示が取得されたか否かを判断する(S45)。
図10に示すように、第一側面画像が表示領域Rに表示されているとする。この場合、側面ボタン21はグレーアウトされている。そのため、少なくとも、側面切替指示が取得されることはない。
図10において、側面ボタン21の内部に付した網点模様は、側面ボタン21がグレーアウト状態であることを示す。
【0072】
側面切替指示が取得された場合(S45:Yes)、CPU11は、側面切替指示の送信を制御する(S47)。CPU11は、側面切替指示の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、側面切替指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。続けて、CPU11は、第一側面画像の表示を制御する(S49)。CPU11は、RAM13に記憶された第一側面データから第一側面画像を生成する。続けて、CPU11は、確認画面の表示領域Rの表示を第一側面画像へと切り替える表示指令を表示部15に出力する。これに伴い、表示部15では、第一側面画像が表示領域Rに表示される(
図10参照)。側面ボタン21は、グレーアウトされる。S49を実行した後、CPU11は、処理をS33に戻す。その後、CPU11は、S33以降の処理を繰り返して実行する。
【0073】
側面切替指示が取得されていない場合(S45:No)、CPU11は、処理を
図4のS51に移行する。S51でCPU11は、再選択指示が取得されたか否かを判断する。再選択指示が取得された場合(S51:Yes)、CPU11は、再選択指示の送信を制御する(S53)。CPU11は、再選択指示の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、再選択指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。S53を実行した後、CPU11は、処理を
図2のS17に戻す。その後、CPU11は、S17以降の処理を繰り返して実行する。
【0074】
再選択指示が取得されていない場合(S51:No)、CPU11は、確定指示が取得されたか否かを判断する(S55)。確定指示が取得された場合(S55:Yes)、CPU11は、確定指示の送信を制御する(S57)。CPU11は、確定指示の送信指令を通信部16に出力する。これに伴い、確定指示が、通信部16から画像処理装置30に送信される。その後、CPU11は、受付処理を終了する。但し、確定指示が取得され(S55:Yes参照)、S57で確定指示が送信された後、CPU11は、処理を
図2のS17に戻すようにしてもよい。このような処理手順によれば、別の形状の衣服を、新たにデザインすることができる。例えば、先に確定させた衣服とセットで着用できる衣服を、新たにデザインすることができる。
【0075】
確定指示が取得されていない場合(S55:No)、CPU11は、終了指示が取得されたか否かを判断する(S59)。終了指示が取得されていない場合(S59:No)、CPU11は、処理を
図3のS33に戻す。その後、CPU11は、S33以降の処理を繰り返して実行する。終了指示が取得された場合(S59:Yes)、CPU11は、受付処理を終了する。
【0076】
<出力処理>
画像処理装置30で実行される出力処理について、
図11〜
図17を参照して説明する。
図14に示す「鉛直方向」は、
図6との対応関係を明示するものである。
図15〜
図17に示す「鉛直方向」は、表示装置40の長手方向との対応を明示するものである。表示装置40は、上述したように、表示装置40の長手方向が鉛直方向となる状態で設置される。例えば、上述した事業者の店員は、端末装置10への開始指示の入力の前後に、出力処理の開始指示を操作装置60に入力する。入力された開始指示は、操作装置60で受け付けられ、画像処理装置30に入力される。CPU31は、操作装置60からの開始指示を、入力部36を介して取得する。開始指示の取得に応じて、CPU31は、記憶装置32に記憶された出力処理のプログラムを起動する。これに伴い、出力処理が開始される。
【0077】
出力処理を開始させたCPU31は、撮影データを取得する(S71)。例えば、店員は、着用者に、撮影装置50に正面を向けた状態で撮影装置50の前に立つように指示する。撮影装置50では、着用者の正面が撮影される。撮影装置50は、着用者の正面を含む撮影画像に対応する撮影データを出力する。次に、店員は、着用者に、撮影装置50に背面を向けた状態で、撮影装置50の前に立つように指示する。撮影装置50では、着用者の背面が撮影される。撮影装置50は、着用者の背面を含む撮影画像に対応する撮影データを出力する。最後に、店員は、着用者に、撮影装置50に側面を向けた状態で、撮影装置50の前に立つように指示する。撮影装置50では、着用者の側面が撮影される。撮影装置50は、着用者の側面を含む撮影画像に対応する撮影データを出力する。CPU31は、撮影装置50から出力された正面と背面と側面の各撮影データを、入力部36を介して取得する。取得された正面と背面と側面の各撮影データは、RAM33に記憶される。
【0078】
次に、CPU31は、体型情報が取得されたか否かを判断する(S73)。体型情報は、
図2のS15で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、体型情報が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して体型情報を取得する。取得された体型情報は、RAM33に記憶される。体型情報が取得されていない場合(S73:No)、CPU31は、この判断を繰り返して実行する。体型情報が取得された場合(S73:Yes)、CPU31は、取得された体型情報に関連付けられた人形データを、記憶装置32から取得する(S75)。取得された人形データは、RAM33に記憶される。例えば、体型情報として、体型情報Mが取得されたとする。この場合、CPU31は、体型情報Mに関連付けられた正面の人形データMと背面の人形データMと側面の人形データMを、記憶装置32から取得する。取得された正面と背面と側面の各人形データMは、RAM33に記憶される。
【0079】
S75を実行した後、CPU31は、衣服情報が取得されたか否かを判断する(S77)。衣服情報は、
図2のS21で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、衣服情報が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して衣服情報を取得する。取得された衣服情報は、RAM33に記憶される。衣服情報が取得されていない場合(S77:No)、CPU31は、この判断を繰り返して実行する。衣服情報が取得された場合(S77:Yes)、CPU31は、取得された衣服情報に関連付けられた衣服データを、記憶装置32から取得する(S79)。取得された衣服データは、RAM33に記憶される。例えば、衣服情報として、衣服情報A3が取得されたとする。この場合、CPU31は、衣服情報A3に関連付けられた正面の衣服データA3と背面の衣服データA3と側面の衣服データA3を、記憶装置32から取得する。取得された正面と背面と側面の各衣服データA3は、RAM33に記憶される。
【0080】
S79を実行した後、CPU31は、柄情報が取得されたか否かを判断する(S81)。柄情報は、
図2のS27で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、柄情報が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して柄情報を取得する。取得された柄情報は、RAM33に記憶される。柄情報が取得されていない場合(S81:No)、CPU31は、この判断を繰り返して実行する。柄情報が取得された場合(S81:Yes)、CPU31は、取得された柄情報に関連付けられた柄データを、記憶装置32から取得する(S83)。取得された柄データは、RAM33に記憶される。例えば、柄情報として、柄情報B1が取得されたとする。この場合、CPU31は、柄情報B1に関連付けられた柄データB1を、記憶装置32から取得する。取得された柄データB1は、RAM33に記憶される。
【0081】
S83を実行した後、CPU31は、衣服データと柄データを合成し、中間データを生成する(S85)。例えば、S79で、正面と背面と側面の各衣服データA3が取得され、RAM33に記憶されていたとする。S83で、柄データB1が取得され、RAM33に記憶されていたとする。この場合、CPU31は、正面の衣服データA3と柄データB1を合成し、正面の中間データを生成する。正面の中間データは、
図14の「正面」に示す合成画像に対応する合成データである。CPU31は、背面の衣服データA3と柄データB1を合成し、背面の中間データを生成する。背面の中間データは、
図14の「背面」に示す合成画像に対応する合成データである。CPU31は、側面の衣服データA3と柄データB1を合成し、側面の中間データを生成する。側面の中間データは、
図14の「側面」に示す合成画像に対応する合成データである。S85では、公知の合成処理技術が採用される。そのため、S85で実行される合成処理に関する説明は、省略する。正面と背面と側面の各衣服データ(S79参照)と柄データ(S83参照)は、RAM33から消去される。RAM33には、生成された正面と背面と側面の各中間データが記憶される。
【0082】
次に、CPU31は、第一合成処理を開始する(S87)。第一合成処理では、第一合成データが生成され、端末装置10に送信される。第一合成処理で生成される第一合成データは、第一正面データと、第一背面データと、第一側面データである。第一合成処理については、後述する。続けて、CPU31は、第二合成処理を開始する(S89)。第二合成処理では、第二合成データが生成され、RAM33に記憶される。第二合成処理で生成される第二合成データは、第二正面データと、第二背面データと、第二側面データである。実施形態において、第二合成データは、第二正面データと第二背面データと第二側面データを区別しない場合又はこれらを総称する場合に用いる合成データの名称である。第二正面データは、第二正面画像に対応する合成画像である。第二背面データは、第二背面画像に対応する合成画像である。第二側面データは、第二側面画像に対応する合成画像である。
【0083】
第二正面画像は、
図11のS85で生成された正面の中間データに対応する柄の衣服を着用し、頭部の画像を着用者の頭部画像とした次の人形の正面に対応する合成画像である。前述の人形は、S75でRAM33に記憶された正面の人形データに対応する所定の体型の人形である。第二正面画像では、着用者の頭部画像は、正面の頭部画像とされる。第二背面画像は、
図11のS85で生成された背面の中間データに対応する柄の衣服を着用し、頭部の画像を着用者の頭部画像とした次の人形の背面に対応する合成画像である。前述の人形は、S75でRAM33に記憶された背面の人形データに対応する所定の体型の人形である。第二背面画像では、着用者の頭部画像は、背面の頭部画像とされる。第二側面画像は、
図11のS85で生成された側面の中間データに対応する柄の衣服を着用し、頭部の画像を着用者の頭部画像とした次の人形の側面に対応する合成画像である。前述の人形は、S75でRAM33に記憶された側面の人形データに対応する所定の体型の人形である。人形の側面は、撮影装置50によって撮影される着用者の側面と同じ側の側面である。実施形態では、撮影装置50による撮影対象は、着用者の右側面とされている。従って、第二側面画像は、人形の右側面に対応する合成画像となる。第二側面画像では、着用者の頭部画像は、側面の頭部画像とされる。実施形態では、第二正面画像と第二背面画像と第二側面画像を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「第二合成画像」という。第二合成データは、第二合成画像に対応する合成データということもできる。第二合成処理と正面と背面と側面の各頭部画像については、後述する。S89を実行した後、CPU31は、処理を
図12のS91に移行する。
【0084】
S91でCPU31は、S87で開始させた第一合成処理と、S89で開始させた第二合成処理が共に終了したか否かを判断する。第一合成処理の終了は、例えば、第一合成フラグのON又はOFFによって判断される。CPU31は、S87において第一合成フラグをONとし、第一合成処理の終了に伴い、第一合成フラグをOFFとする。第二合成処理の終了は、例えば、第二合成フラグのON又はOFFによって判断される。CPU31は、S89において第二合成フラグをONとし、第二合成処理の終了に伴い、第二合成フラグをOFFとする。第一合成フラグと第二合成フラグの少なくとも何れか一方がONであるとする。この場合、第一合成処理と第二合成処理の少なくとも何れか一方は、実行中であり、S91は否定される。S91が否定される場合(S91:No)、CPU31は、この判断を繰り返して実行する。
【0085】
これに対し、第一合成フラグと第二合成フラグの両方がOFFであるとする。この場合、第一合成処理と第二合成処理は、共に終了しており、S91は肯定される。S91が肯定される場合(S91:Yes)、CPU31は、第二合成画像の出力を制御する(S93)。第二合成画像の出力において、初期の出力対象は、第二正面画像とされる。CPU31は、後述する
図19のS135でRAM33に記憶された第二正面データから第二正面画像を生成する。続けて、CPU31は、第二正面画像の出力指令を出力部35に出力する。これに伴い、第二正面画像の出力指令が、出力部35から表示装置40に出力される。表示装置40では、第二正面画像が表示される(
図15参照)。
【0086】
S93を実行した後、CPU31は、正面切替指示が取得されたか否かを判断する(S95)。正面切替指示は、
図3のS35で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、正面切替指示が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して正面切替指示を取得する。端末装置10で、第一正面画像を含む確認画面が表示部15に表示されているとする(
図8参照)。この場合、上述した通り、S33は否定(
図3のS33:No参照)され、
図3のS35は実行されない。従って、画像処理装置30では、正面切替指示は、通信部34で受信されず、CPU31は、これを取得しない。例えば、
図3のS33がS31の直後に実行されている場合と同様、S95がS93の直後に実行されている場合、S95は、肯定(S95:Yes)されずに否定(S95:No)される。
【0087】
正面切替指示が取得された場合(S95:Yes)、CPU31は、第二正面画像の出力を制御する(S97)。CPU31は、後述する
図19のS135でRAM33に記憶された第二正面データから第二正面画像を生成する。続けて、CPU31は、第二正面画像の出力指令を出力部35に出力する。これに伴い、第二正面画像の出力指令が、出力部35から表示装置40に出力される。表示装置40では、第二正面画像が表示される(
図15参照)。S97を実行した後、CPU31は、処理をS95に戻す。その後、CPU31は、S95以降の処理を繰り返して実行する。
【0088】
正面切替指示が取得されていない場合(S95:No)、CPU31は、背面切替指示が取得されたか否かを判断する(S99)。背面切替指示は、
図3のS41で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、背面切替指示が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して背面切替指示を取得する。端末装置10で、第一背面画像を含む確認画面が表示部15に表示されているとする(
図9参照)。この場合、上述した通り、S39は否定(
図3のS39:No参照)され、
図3のS41は実行されない。従って、画像処理装置30では、背面切替指示は、通信部34で受信されず、CPU31は、これを取得しない。
【0089】
背面切替指示が取得された場合(S99:Yes)、CPU31は、第二背面画像の出力を制御する(S101)。CPU31は、後述する
図19のS135でRAM33に記憶された第二背面データから第二背面画像を生成する。続けて、CPU31は、第二背面画像の出力指令を出力部35に出力する。これに伴い、第二背面画像の出力指令が、出力部35から表示装置40に出力される。表示装置40では、第二背面画像が表示される(
図16参照)。S101を実行した後、CPU31は、処理をS95に戻す。その後、CPU31は、S95以降の処理を繰り返して実行する。
【0090】
背面切替指示が取得されていない場合(S99:No)、CPU31は、側面切替指示が取得されたか否かを判断する(S103)。側面切替指示は、
図3のS47で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、側面切替指示が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して側面切替指示を取得する。端末装置10で、第一側面画像を含む確認画面が表示部15に表示されているとする(
図10参照)。この場合、上述した通り、S45は否定(
図3のS45:No参照)され、
図3のS47は実行されない。従って、画像処理装置30では、側面切替指示は、通信部34で受信されず、CPU31は、これを取得しない。
【0091】
側面切替指示が取得された場合(S103:Yes)、CPU31は、第二側面画像の出力を制御する(S105)。CPU31は、後述する
図19のS135でRAM33に記憶された第二側面データから第二側面画像を生成する。続けて、CPU31は、第二側面画像の出力指令を出力部35に出力する。これに伴い、第二側面画像の出力指令が、出力部35から表示装置40に出力される。表示装置40では、第二側面画像が表示される(
図17参照)。S105を実行した後、CPU31は、処理をS95に戻す。その後、CPU31は、S95以降の処理を繰り返して実行する。
【0092】
側面切替指示が取得されていない場合(S103:No)、CPU31は、再選択指示が取得されたか否かを判断する(S107)。再選択指示は、
図4のS53で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、再選択指示が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して再選択指示を取得する。再選択指示が取得された場合(S107:Yes)、CPU31は、処理を
図11のS77に戻す。その際、RAM33に記憶されている、衣服情報(
図11のS77:Yes参照)と柄情報(
図11のS81:Yes参照)と正面と背面と側面の各中間データ(
図11のS85参照)は、RAM33から消去される。その後、CPU31は、S77以降の処理を繰り返して実行する。この場合、CPU31は、表示装置40への出力指令の出力を制御しない。従って、表示装置40では、表示中の第二合成画像の表示が継続される。衣服の形状と柄を再選択するに際し、着用者は、表示装置40に表示されている第二合成画像を確認しつつ、新たな衣服の形状及び柄のうちの一方又は両方を選択することができる。
【0093】
再選択指示が取得されていない場合(S107:No)、CPU31は、処理を
図13のS109に移行する。S109でCPU31は、確定指示が取得されたか否かを判断する。確定指示は、
図4のS57で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、確定指示が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して確定指示を取得する。確定指示が取得された場合(S109:Yes)、CPU31は、確定情報を、記憶装置32に記憶する(S111)。確定情報は、確定指示が取得されたタイミングでRAM33に記憶されている、体型情報と(
図11のS73:Yes参照)と衣服情報(
図11のS77:Yes参照)と柄情報(
図11のS81:Yes参照)を含む。確定情報は、着用者を識別する情報に関連付けられる。確定情報に従い、衣服デザイン表示システム1においてデザインされた衣服が、公知の方法によって製造される。
【0094】
例えば、今回取得された確定指示が、表示部15と表示装置40のそれぞれにおける表示状態が次の状態で、確定ボタン23の上で、操作部14に対してタップ操作が行われたことに基づき、端末装置10から送信された確定指示であったとする。前述の状態は、例えば、
図8に示す第一正面画像を含む確認画面が表示部15に表示され、且つ
図15に示す第二正面画像が表示装置40に表示されている状態である。第一正面画像と第二正面画像は、体型情報Mに基づくものであるとする。この場合、RAM33には、体型情報Mと衣服情報A3と柄情報B1が記憶されている。従って、CPU31は、体型情報Mと衣服情報A3と柄情報B1を含む確定情報を、着用者を識別する情報に関連付けて記憶装置32に記憶する。その後、
図8及び
図15に示す状態の衣服が、この確定情報に基づき製造される。
【0095】
衣服の製造は、衣服デザイン表示システム1と共に、衣服製造システム80を構成する衣服製造装置81で行われる。即ち、衣服製造装置81では、第一合成画像と第二合成画像における衣服が製造される。衣服製造装置81は、例えば、捺染装置82と、裁断装置83と、縫製装置84を含む(
図1参照)。捺染装置82では、確定情報における柄情報に対応する柄が、所定の布帛に印刷される。捺染装置82としては、インクジェット方式の印刷装置が例示される。前述の柄が印刷された布帛は、裁断装置83によって、確定情報における体型情報と衣服情報に従った衣服に対応する各パーツに裁断される。その後、裁断された各パーツが、縫製装置84を用いて縫製される。衣服製造装置81に含まれる捺染装置82と裁断装置83と縫製装置84としては、公知の捺染装置と裁断装置と縫製装置を採用することができる。そのため、衣服製造装置81と捺染装置82と裁断装置83と縫製装置84に関するこの他の説明は、省略する。S111を実行した後、CPU31は、出力処理を終了する。但し、上述した通り、
図2〜
図4に示す受付処理での処理手順を、
図4のS57を実行後、処理を
図2のS17に戻す構成とする場合、CPU31は、S111を実行した後、処理を
図11のS77に戻す。
【0096】
確定指示が取得されていない場合(S109:No)、CPU31は、終了指示が取得されたか否かを判断する(S113)。終了指示は、
図4のS61で、端末装置10から送信される。画像処理装置30では、終了指示が通信部34で受信される。CPU31は、通信部34を介して終了指示を取得する。終了指示が取得されていない場合(S113:No)、CPU31は、処理を
図12のS95に戻す。その後、CPU31は、S95以降の処理を繰り返して実行する。終了指示が取得された場合(S113:Yes)、CPU31は、出力処理を終了する。
【0097】
<第一合成処理>
図11〜
図13に示す出力処理のS87(
図11参照)で開始される第一合成処理について、
図18を参照して説明する。第一合成処理を開始させたCPU31は、第一合成データを生成する(S121)。例えば、
図11のS75で、正面の人形データMと背面の人形データMと側面の人形データMが取得され、RAM33に記憶されていたとする。
図11のS85で、
図14の「正面」に示す合成画像に対応する正面の中間データと、
図14の「背面」に示す合成画像に対応する背面の中間データと、
図14の「側面」に示す合成画像に対応する側面の中間データが生成され、RAM33に記憶されていたとする。
【0098】
この場合、CPU31は、正面の人形データMと上述の正面の中間データを合成し、
図8に示す第一正面画像に対応する第一正面データを生成する。CPU31は、背面の人形データMと上述の背面の中間データを合成し、
図9に示す第一背面画像に対応する第一背面データを生成する。CPU31は、側面の人形データMと上述の側面の中間データを合成し、
図10に示す第一側面画像に対応する第一側面データを生成する。生成された第一正面データと第一背面データと第一側面データは、RAM33に記憶される。S121では、公知の合成処理技術が採用される。そのため、S121で実行される合成処理に関する説明は、省略する。
【0099】
次に、CPU31は、S121で生成された第一合成データの送信を制御する(S123)。CPU31は、第一合成データの送信指令を通信部34に出力する。これに伴い、第一合成データが、通信部34から端末装置10に送信される。即ち、S123でCPU31は、第一正面データと第一背面データと第一側面データの送信指令を通信部34に出力する。これに伴い、第一正面データと第一背面データと第
一側面データが、通信部34から端末装置10に送信される。その後、CPU31は、第一合成処理を終了する。
【0100】
<第二合成処理>
図11〜
図13に示す出力処理のS89(
図11参照)で開始される第二合成処理について、
図19を参照して説明する。第二合成処理を開始させたCPU31は、撮影データから頭部データを抽出する(S131)。処理対象とされる撮影データは、
図11のS71でRAM33に記憶された正面と背面と側面の各撮影データである。CPU31は、正面の撮影データを画像解析し、着用者の頭部の頭部画像を検出する。CPU31は、正面の撮影データから、検出された頭部画像に対応する頭部データを抽出し、RAM33に記憶する。CPU31は、背面の撮影データを画像解析し、着用者の頭部の頭部画像を検出する。CPU31は、背面の撮影データから、検出された頭部画像に対応する頭部データを抽出し、RAM33に記憶する。CPU31は、側面の撮影データを画像解析し、着用者の頭部の頭部画像を検出する。CPU31は、側面の撮影データから、検出された頭部画像に対応する頭部データを抽出し、RAM33に記憶する。S131では、例えば、頭部画像の検出に際し、着用者の頭部の輪郭が、公知のエッジ検出処理技術によって検出される。即ち、S131では、公知の画像解析技術が採用される。そのため、S131で実行される画像解析技術に関する説明は、省略する。
【0101】
実施形態では、正面の撮影データから抽出された頭部データを「正面の頭部データ」という。正面の頭部データに対応する頭部画像を「正面の頭部画像」という。背面の撮影データから抽出された頭部データを「背面の頭部データ」という。背面の頭部データに対応する頭部画像を「背面の頭部画像」という。側面の撮影データから抽出された頭部データを「側面の頭部データ」という。側面の頭部データに対応する頭部画像を「側面の頭部画像」という。正面と背面と側面の各頭部データを区別しない場合又はこれらを総称する場合、「頭部データ」という。正面と背面と側面の各頭部画像を区別しない場合又はこれらを総称する場合、「頭部画像」という。
【0102】
次に、CPU31は、頭部データから、頭部画像に含まれる着用者の肌の色情報を特定する(S133)。処理対象とされる頭部データは、RAM33に記憶された正面と背面と側面の各頭部データのうちの一部又は全部とされる。例えば、正面の頭部データ、又は正面と側面の各頭部データが処理対象とされる。色情報の特定は、頭部画像の所定の部位を対象として行われる。例えば、顔又は顔における特定の部位を対象として、色情報が特定される。顔における特定の部位としては、頬が例示される。肌の色の特定に際し、CPU31は、頭部データを画像解析し、特定対象となる部位を検出する。続けて、CPU31は、検出された部位の色情報から、肌の色情報を特定する。色情報の特定対象を複数とする場合、各部位から特定された色情報の平均値を、肌の色情報として特定するようにしてもよい。例えば、色情報がRGB値によって特定されるとする。この場合、色情報の平均値は、例えば、部位毎のR値とG値とB値をそれぞれ平均して取得される。この他、正面と背面と側面の各頭部データから、個別に色情報を特定するようにしてもよい。背面の頭部データからの色情報の特定について、例えば、背面の頭部画像に耳が含まれる場合、色情報の特定は、耳を特定対象として行われる。特定された色情報は、RAM33に記憶される。
【0103】
S133を実行した後、CPU31は、第二合成データを生成する(S135)。生成された第二合成データは、RAM33に記憶される。例えば、
図11のS75で、正面の人形データMと背面の人形データMと側面の人形データMが取得され、RAM33に記憶されていたとする。
図11のS85で、
図14の「正面」に示す合成画像に対応する正面の中間データと、
図14の「背面」に示す合成画像に対応する背面の中間データと、
図14の「側面」に示す合成画像に対応する側面の中間データが生成され、RAM33に記憶されていたとする。
【0104】
この場合、CPU31は、正面の人形データMと上述の正面の中間データと正面の頭部データを合成する。その際、CPU31は、頭部を正面の頭部データに対応する正面の頭部画像とし、且つ着用した衣服によって被覆されていない頭部を除く人形の部分を、RAM33に記憶された色情報の色とする。即ち、CPU31は、
図15に示す第二正面画像に対応する第二正面データを生成する。CPU31は、背面の人形データMと上述の背面の中間データと背面の頭部データを合成する。その際、CPU31は、頭部を背面の頭部データに対応する背面の頭部画像とし、且つ着用した衣服によって被覆されていない頭部を除く人形の部分を、RAM33に記憶された色情報の色とする。即ち、CPU31は、
図16に示す第二背面画像に対応する第二背面データを生成する。CPU31は、側面の人形データMと上述の側面の中間データと側面の頭部データを合成する。その際、CPU31は、頭部を側面の頭部データに対応する側面の頭部画像とし、且つ着用した衣服によって被覆されていない頭部を除く人形の部分を、RAM33に記憶された色情報の色とする。即ち、CPU31は、
図17に示す第二側面画像に対応する第二側面データを生成する。生成された第二正面データと第二背面データと第二側面データは、RAM33に記憶される。
図15〜
図17は、S135を含む実施形態に関する説明の理解を補助する図である。従って、
図15〜
図17では、RAM33に記憶された色情報の色と、着用した衣服によって被覆されていない頭部を除く人形の部分の色の正確な同一性は、考慮されていない。
【0105】
正面と背面と側面のそれぞれについて、色情報が特定されているとする。この場合、第二正面データの合成では、正面の色情報が用いられる。第二背面データの合成では、背面の色情報が用いられる。背面の色情報が特定されていない場合、正面若しくは側面の色情報、又は正面及び側面の各色情報の平均値が用いられる。第二側面データの合成では、側面の色情報が用いられる。人形データと中間データと撮影データの合成に先立ち、人形データをRAM33に記憶された色情報の色とするようにしてもよい。この場合、RAM33に記憶された色情報の色とされた人形データを用いて、上述した合成処理が実行される。これによっても、着用した衣服によって被覆されていない頭部を除く人形の部分を、RAM33に記憶された色情報の色とした第二合成画像に対応する第二合成データを生成することができる。S135では、公知の合成処理技術が採用される。S135で実行される合成処理に関する説明は、省略する。S135を実行した後、CPU31は、第二合成処理を終了する。
【0106】
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0107】
(1)衣服デザイン表示システム1は、端末装置10と、画像処理装置30と、表示装置40を含む。端末装置10では、
図2〜
図4に示す受付処理が実行される。画像処理装置30では、
図11〜
図13に示す出力処理が実行される。受付処理では、体型情報と衣服情報と柄情報が取得され、画像処理装置30に送信される(
図2のS11〜S27参照)。出力処理では、
図18に示す第一合成処理と
図19に示す第二合成処理が開始され(
図11のS87及びS89参照)、端末装置10からの体型情報と衣服情報と柄情報に応じた第一合成データと第二合成データが生成される(
図18のS121及び
図19のS135参照)。第一合成処理では、第一合成データが端末装置10に送信される(
図18のS123参照)。受付処理では、第一合成データに対応する第一合成画像が、表示部15に表示される(
図3のS31、S37、S43及びS49と
図8〜
図10参照)。出力処理では、第二合成データに対応した第二合成画像が、表示装置40に出力される(
図12のS93、S97、S101及びS105参照)。表示装置40としては、表示される画像を大きく表示することができる大型の表示装置が採用される。
【0108】
そのため、第二合成画像を表示装置40に表示することができる(
図15〜
図17参照)。表示装置40を大型化することで、第二合成画像を大きく表示することができる。例えば、着用者の体型に対応する体型情報に関連付けられた人形データにおける人形の設定身長と同程度となる状態で、第二合成画像を表示装置40に表示するようにするとよい。第二合成画像を大きく表示することで、第二合成画像上の衣服と実物の衣服の大きさが近似値となり、面積効果による知覚色の差異に起因する不具合が、未然に解消される。
【0109】
所定の柄の所定の形状の衣服を、所定の体型の人形に着用させた状態の第二合成画像とすることで、着用者は、新たにデザインされた衣服の印象を認識することが可能となる。例えば、新たにデザインされた衣服が、
図6に示す衣服情報A1,A2,A3,A5のような形状のノースリーブ又はショートスリーブであったとする。着用者が、実際に着用している衣服が、長袖の衣服であったとする。合成データの生成に、着用者の全身を含む撮影画像に対応する撮影データを用いたとする。この場合、生成された合成データに対応する合成画像では、着用者が実際に着用している衣服の長袖の部分及びその部分の柄の影響により、新たにデザインされた衣服の印象を正しく認識することが困難となることがある。新たにデザインされた衣服の印象を認識する際、着用者が実際に着用している衣服による影響を抑制することができる。
【0110】
(2)衣服デザイン表示システム1は、撮影装置50を含む。撮影装置50によって、着用者が撮影される。出力処理では、撮影データが取得される(
図11のS71参照)。第二合成処理では、撮影データから頭部データが抽出され(
図19のS131参照)、更に、頭部データから頭部画像における肌の色情報が特定される(
図19のS133参照)。第二合成処理では、人形データに対応する人形の頭部が頭部データに対応する頭部画像とされ、且つ着用した衣服によって被覆されていない頭部を除く人形の部分が、色情報の色とされた人形に対応する第二合成データが生成される(
図19のS135参照)。第一合成処理では、このような合成は実行されない。そのため、端末装置10の表示部15に表示された着用者の頭部を含まない第一合成画像によって、着用者に、衣服自体の印象を認識させることができる。表示装置40に表示された第二合成画像によって、着用者に、自身が着用したときの容姿の印象を認識させることができる。
【0111】
(3)出力処理では、
図11のS85で中間データを生成した後、
図11のS87で第一合成処理が開始され、
図11のS89で第二合成処理が開始される。そのため、第一合成処理と第二合成処理のそれぞれにおいて、正面と背面と側面の各衣服データと柄データを合成する必要がない。第一合成処理では、S85で生成された正面と背面と側面の各中間データが利用される。第二合成処理では、S85で生成された正面と背面と側面の各中間データが利用される。重複した処理の実行を防止し、処理の効率を向上させることが可能となる。
【0112】
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は、適宜省略する。
【0113】
(1)処理対象となる面を、正面と、背面と、側面とした。その際、側面は、右側面を対象とした。処理対象とする側面は、左右の両側面としてもよい。この場合、上記で側面を対象とした処理等が、右側の側面と左側の側面を対象として適宜実行される。記憶装置32には、左右の各側面に対応する人形データと衣服データが記憶される。確認画面(
図8〜
図10参照)では、左側面ボタンと右側面ボタンがそれぞれ設けられる。
【0114】
(2)
図2〜
図4に示す受付処理は、体型選択画面(
図5参照)を表示し、体型情報を取得及び送信する処理手順(
図2のS11〜S15参照)と、衣服選択画面(
図6参照)を表示し、衣服情報を取得及び送信する処理手順(
図2のS17〜S21参照)と、柄選択画面(
図7参照)を表示し、柄情報を取得及び送信する処理手順(
図2のS23〜S27参照)を含む。これら3個の各処理手順は、上記とは異なる順序としてもよい。例えば、
図2のS11〜S15を実行し、続けて、
図2のS23〜S27に対応する処理手順を実行し、その後、
図2のS17〜S21に対応する処理手順を実行するようにしてもよい。この他、
図2のS23〜S27に対応する処理手順を実行し、続けて、
図2のS17〜S21に対応する処理手順を実行し、その後、
図2のS11〜S15に対応する処理手順を実行するようにしてもよい。体型選択画面と衣服選択画面と柄選択画面のうち、最初に実行される処理手順に関する画面では、戻るボタン18が省略され、2番目に実行される処理手順に関する画面と3番目に実行される処理手順に関する画面では、戻るボタン18が設けられる。
図11〜
図13に示す出力処理では、S73及びS75の処理手順とS77及びS79の処理手順とS81及びS83の処理手順は、前述した受付処理における3個の各処理手順の順序に対応させた順序とされる。
【0115】
(3)
図5に示す体型選択画面では、選択肢としての人形画像L,M,Sを、人形データL,M,Sに対応する縮小画像とした。
図6に示す衣服選択画面では、選択肢としての衣服画像A1,A2,A3,A4,A5を、衣服データA1,A2,A3,A4,A5に対応する縮小画像とした。
図7に示す柄選択画面では、選択肢としての柄画像B1,B2,B3,B4,B5,B6を、柄データB1,B2,B3,B4,B5,B6に対応する縮小画像とした。各画面において、選択肢としての各画像は、各データとの対応関係が明らかであれば、前述した縮小画像とは異なる所定の画像としてもよい。この場合、端末装置10でCPU11は、各画面の表示に際し(
図2のS11、S17及びS23参照)、選択肢となる画像に対応する画像データを、上記同様に取得する。
【0116】
(4)
図2〜
図4に示す受付処理では、再選択指示が取得された場合(
図4のS51:Yes参照)、再選択指示が送信され(
図4のS53参照)、その後、処理は、
図2のS17に戻る。
図4のS53で、再選択指示が送信された後、処理を、
図2のS11に戻すようにしてもよい。
図2のS15及びS21の一方又は両方は、省略するようにしてもよい。この場合、体型情報及び衣服情報の一方又は両方は、
図2のS27のタイミングで、柄情報と共に送信される。
【0117】
(5)
図11〜
図13に示す出力処理では、第一合成処理(
図18参照)と第二合成処理(
図19参照)が、順次開始される(
図11のS87及びS89参照)。第一合成処理と第二合成処理の何れか一方は、省略するようにしてもよい。例えば、第二合成処理を省略する場合、
図12のS91では、第一合成処理が終了したか否かが判断される。
図12のS93とS97とS101とS105は、第一合成処理で生成され、RAM33に記憶された第一合成データ(第一正面データ、第一背面データ及び第一側面データ)を用いて、適宜制御される。表示装置40では、第一合成データに対応する第一合成画像(
図8〜
図10参照)が、
図15〜
図17に示す第二合成画像と同様の状態で表示される。
【0118】
第一合成処理を省略する場合、
図19のS135が実行された後、第二合成データ(第二正面データ、第二背面データ及び第二側面データ)が、通信部34から端末装置10に送信される。
図12のS91では、第二合成処理が終了したか否かが判断される。
図3のS31とS37とS43とS49は、第二合成データを用いて、適宜制御される。表示部15では、第二合成データに対応する第二合成画像(
図15〜
図17参照)が、
図8〜
図10に示す第一合成画像と同様の状態で、表示領域Rに表示される。
【0119】
この他、第一合成処理と第二合成処理の両方を省略するようにしてもよい。この場合、人形データは、省略するようにしてもよい。出力処理(
図11〜
図13参照)では、
図11のS87とS89と
図12のS91が省略される。
図12のS93とS97とS101とS105は、正面と背面と側面の各中間データを用いて、適宜制御される。表示装置40では、正面と背面と側面の各中間データに対応する正面と背面と側面の各合成画像(
図14参照)が、
図15〜
図17に示す第二合成画像と同様の状態で表示される。出力処理では、
図11のS85が実行された後、正面と背面と側面の各中間データが、通信部34から端末装置10に送信される。
図3のS31とS37とS43とS49は、正面と背面と側面の各中間データを用いて、適宜制御される。表示部15では、正面と背面と側面の各中間データに対応する正面と背面と側面の各合成画像(
図14参照)が、
図8〜
図10に示す第一合成画像と同様の状態で表示領域Rに表示される。体型情報は、上記同様、確定情報として記憶され(
図14のS111)、衣服を製造する際に用いられる。
【0120】
(6)
図19に示す第二合成処理では、頭部データが撮影データから抽出され、肌の色情報が頭部データから特定される(
図19のS131及びS133参照)。
図19のS131は、省略するようにしてもよい。この場合、S135では、頭部データは合成されない。
図19のS135では、頭部が特定された色情報の色とされた人形の合成画像に対応する第二合成データが、生成される。頭部データが抽出されない場合、肌の色情報の特定は、撮影データの画像解析によって頭部として検出された領域のデータ部分を対象として行われる。
図19のS133は、省略するようにしてもよい。この場合、記憶装置32に記憶された人形データを、全体が予め所定の肌色とされた人形に対応する画像データとするようにしてもよい。
【0121】
(7)衣服デザイン表示システム1は、端末装置10と、画像処理装置30と、表示装置40を含む(
図1参照)。端末装置10では、
図2〜
図4に示す受付処理が実行される。画像処理装置30では、
図11〜
図13に示す出力処理と、
図18に示す第一合成処理と、
図19に示す第二合成処理が実行される。衣服デザイン表示システム1では、端末装置10と画像処理装置30は、合成画像を表示装置40に表示させる衣服デザイン出力システム2となる。衣服デザイン出力システム2は、1台の情報処理装置であってもよい。衣服デザイン出力システム2を1台の情報処理装置とした場合、衣服デザイン出力システム2は、
図20に示すように、CPU91と、記憶装置92と、RAM93と、操作部94と、表示部95と、通信部96と、出力部97と、入力部98を備える。
【0122】
CPU91は、CPU11,31に対応する。CPU91は、1台の情報処理装置による衣服デザイン出力システム2を制御する衣服デザイン出力システム2の制御部である。CPU91は、演算処理を実行し、衣服デザイン出力システム2を制御する。記憶装置92は、記憶装置12,32に対応する。記憶装置92には、OSと、各種のプログラムが記憶される。記憶装置92に記憶されるプログラムには、受付処理(
図2〜
図4参照)のプログラムと、出力処理(
図11〜
図13参照)のプログラムと、第一合成処理(
図18参照)のプログラムと、第二合成処理(
図19参照)のプログラムが含まれる。第二合成処理のプログラムは、人間の頭部を認識し抽出する画像解析のプログラムを含む。更に、記憶装置92には、複数の人形データと複数の衣服データと複数の柄データを含む各種のデータが記憶される。
【0123】
RAM93は、RAM13,33に対応する。RAM93は、CPU91が記憶装置92に記憶されたOSと各種のプログラムを実行する際の記憶領域となる。RAM93には、処理の実行途中に所定の情報及びデータが、所定の記憶領域に記憶される。複数の人形データと複数の衣服データと複数の柄データは、RAM93に記憶されていてもよい。衣服デザイン出力システム2では、制御部としてのCPU91が、記憶装置92に記憶されたOSと各種のプログラムを実行する。これに伴い、衣服デザイン出力システム2では、各種の処理が実行され、実行された処理に対応する機能が実現される。
【0124】
操作部94は、操作部14に対応する。表示部95は、表示部15に対応する。
図20に示す衣服デザイン出力システム2でも、操作部94は、タッチパッドによる操作部とするようにしてもよい。この場合、操作部94と表示部95によって、タッチパネルが構成される。通信部96は、通信部16,34に対応する。通信部96は、衣服デザイン出力システム2を、ネットワーク70に接続する。通信部96は、無線LANの通信方式に対応するネットワークインターフェースと、有線LANの通信方式に対応するネットワークインターフェースを含む。但し、通信部96は、前述した2種類のネットワークインターフェースのうちの1種類のネットワークインターフェースを含む通信部であってもよい。捺染装置82をネットワーク70に接続することで、
図20に示す衣服製造システム80で、衣服デザイン出力システム2は、捺染装置82に、確定情報における柄情報に対応する柄の印刷を指示することが可能となる。裁断装置83をネットワーク70に接続することで、
図20に示す衣服製造システム80で、衣服デザイン出力システム2は、裁断装置83に、確定情報における体型情報と衣服情報に従った衣服に対応する各パーツの裁断を指示することが可能となる。このことは、
図1に示す衣服製造システム80についても同様で、画像処理装置30は、捺染装置82に、確定情報における柄情報に対応する柄の印刷を指示し、裁断装置83に、確定情報における体型情報と衣服情報に従った衣服に対応する各パーツの裁断を指示することが可能となる。但し、
図20に示す衣服製造システム80で、衣服デザイン出力システム2から捺染装置82と裁断装置83に、前述の柄の印刷と各パーツの裁断を指示する構成を採用しない場合、通信部96は、省略するようにしてもよい。
【0125】
出力部97は、出力部35に対応する。入力部98は、入力部36に対応する。
図20に示す衣服デザイン出力システム2では、例えば、出力部97に表示装置40が接続され、入力部98に撮影装置50と操作装置60が接続される。
図20に示す衣服デザイン出力システム2では、受付処理と出力処理が、CPU91によって上記同様に実行される。上記において、端末装置10と画像処理装置30の間を送受信された所定の情報と指示とデータは、
図20に示す衣服デザイン出力システム2で実行される、受付処理のプログラムによるプロセスと出力処理のプログラムによるプロセスの間で、プロセス間通信される。
【0126】
図20に示す衣服デザイン出力システム2では、操作部94又は操作装置60の何れか一方は、省略するようにしてもよい。この場合、上記において操作部14又は操作装置60に対して行われた操作に対応する操作は、操作部94及び操作装置60のうちの採用される操作用の構成に対して行われる。操作部14が省略される場合、操作部14に対する操作に対応する操作装置60に対する操作は、操作装置60に含まれるキーボード及びマウスの一方又は両方で受け付けられる。例えば、体型選択画面(
図5参照)での人形画像の選択と、衣服選択画面(
図6参照)での衣服画像の選択と、柄選択画面(
図7参照)での柄画像の選択は、選択肢としての所定の画像の上で、操作装置60に対してクリック操作を行うことでなされる。前述の各画面で、一部が隠れた状態で表示されている画像又は非表示とされている画像を表示させる場合、操作装置60に対してスクロール操作が行われる。この他、衣服選択画面と柄選択画面での戻るボタン18の押下と、確認画面(
図8〜
図10参照)に含まれる正面ボタン19と背面ボタン20と側面ボタン21と再選択ボタン22と確定ボタン23と終了ボタン24の押下は、前述した各ボタンの上で、操作装置60に対してクリック操作を行うことでなされる。