(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6830915
(24)【登録日】2021年1月29日
(45)【発行日】2021年2月17日
(54)【発明の名称】サイドアウターパネル及びサイドアウターパネルのプレス方法
(51)【国際特許分類】
B62D 25/02 20060101AFI20210208BHJP
B21D 19/08 20060101ALI20210208BHJP
B21D 53/88 20060101ALI20210208BHJP
【FI】
B62D25/02 A
B21D19/08 B
B21D53/88 Z
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-27042(P2018-27042)
(22)【出願日】2018年2月19日
(65)【公開番号】特開2019-142314(P2019-142314A)
(43)【公開日】2019年8月29日
【審査請求日】2020年3月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】宗安 準一郎
(72)【発明者】
【氏名】葛野 彰
(72)【発明者】
【氏名】竹本 勝昭
【審査官】
林 政道
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−086439(JP,A)
【文献】
特開平07−214183(JP,A)
【文献】
特開平07−001048(JP,A)
【文献】
特開平09−099864(JP,A)
【文献】
特開2007−105747(JP,A)
【文献】
特開平05−138267(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 17/00−25/08
B62D 25/14−29/04
B21D 19/08
B21D 53/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クォーター部の側面視見切形状が直線と直線との間に曲線を有し、前記曲線を有する部位において埋め込みタイプのガーニッシュが取り付けられる凹部が形成されたサイドアウターパネルであって、
前記曲線を有する部位における縁部は棚面が無く曲げただけの形状を有することを特徴とするサイドアウターパネル。
【請求項2】
クォーター部の側面視見切形状が直線と直線との間に曲線を有し、前記曲線を有する部位において埋め込みタイプのガーニッシュが取り付けられる凹部が形成されたサイドアウターパネルのプレス方法であって、
前記曲線の両側の直線を有する部位における縁部を、寄曲げによりプレス加工するとともに、前記曲線を有する部位における縁部を、上曲げによりプレス加工する
ことを特徴とするサイドアウターパネルのプレス方法。
【請求項3】
サイドアウターパネルとなる金属板の全体を絞り加工した後に周縁を切断する工程と、
前記曲線の両側の直線を有する部位の縁部を寄曲げ加工するとともに前記曲線を有する部位の縁部を上曲げ加工する工程と、
を有することを特徴とする請求項2に記載のサイドアウターパネルのプレス方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイドアウターパネル及びサイドアウターパネルのプレス方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車のサイドアウターパネルはプレス加工による成型品であり、全体を絞り加工して絞り加工品を得る絞工程と、絞り加工品を展開抜きして最終製品に近似する半製品を得る抜工程と、半製品の縁部をL字形に曲げて最終製品とする曲工程を経て製造される(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−105747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、
図11に示すように、サイドアウターパネル100として、クォーター部の側面視見切形状が直線101と直線102との間に曲線103を有し、曲線103を有する部位において埋め込みタイプのガーニッシュが取り付けられる凹部104が形成される場合、次のようなプレス工程(工法)となる。1工程目が絞り、2工程目が曲げ、切る、3工程目が寄曲げ、4工程目が寄曲げである。2工程目において
図11に二点鎖線で示す形状に切断し、3工程目で直線101を有する部位を寄曲げするとともに3工程目で直線102及び曲線103を有する部位を寄曲げする。さらに、4工程目で直線101及び曲線103を有する部位を寄曲げする。
【0005】
詳しく説明する。
1工程目において
図12(a),(b)に示すように、材料の金属板110に対し絞りを行った後に、2工程目において寄曲げであると肉が意匠的に出てしまいエッジが飛び出すので
図13(a),(b)に示すように、棚面111を成形する(詳細は後述する)。
【0006】
3工程目において
図14(a),(b)に示すように、直線101を有する部位での寄曲げと直線102及び曲線103を有する部位での寄曲げは寄曲げ同士が干渉するので曲げきれない。
【0007】
4工程目において
図15(a),(b)に示すように、パッドを用いて寄曲げすることにより仕上げ曲げを行う。
ここで、
図14(a),(b)で示したごとく3工程目において曲線103の両側の直線101,102を有する部位における縁部を寄曲げによりプレス加工するとともに、曲線103を有する部位における縁部も寄曲げによりプレス加工するとシワができるので、棚面111を設けてプレスで抜くことによりシワの発生を抑制する。詳しくは、
図16(a),(b)に示すように切刃で切断後に、
図16(c)に示すように上側から曲刃でプレスするときに下型の周長は決まっているのでその状態でプレスすると肉が余ってしまい切刃とぶつかってしまう。つまり、
図16(a)に示すように金属板110を絞り加工した後に、
図16(b)に示すように金属板110の縁部を切刃で切断し、
図16(c)に示すように金属板110の縁部を曲刃で寄曲げすると、肉が意匠面に出てしまう。そのため
図17(a),(b),(c)に示すように曲線を有する部位では棚面111を設けて周長をかせいでプレスで潰したときに肉が余らないようにし、切刃がぶつかることが無いようにする。つまり、外形を切った後に曲刃で形状を曲げていくが曲線103を有する部位以外の部位はそのまま曲げるが曲線103を有する部位はシワが寄ってしまうので棚面111を設けて切刃に当たらないようにする。
【0008】
ところが、曲線103を有する部位(シワが寄る箇所)における縁部において棚面111が必要なことから当該部位が後方に突出することになり、サイドアウターパネル100に取り付けられるガーニッシュも後方に突出する。その結果、見栄えが悪くなってしまう。
【0009】
本発明の目的は、ガーニッシュの見栄えを向上することができるサイドアウターパネル及びサイドアウターパネルのプレス方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明では、クォーター部の側面視見切形状が直線と直線との間に曲線を有し、前記曲線を有する部位において埋め込みタイプのガーニッシュが取り付けられる凹部が形成されたサイドアウターパネルであって、前記曲線を有する部位における縁部は棚面が無く曲げただけの形状を有することを要旨とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、曲線を有する部位における縁部は棚面が無く曲げただけの形状を有するので、曲線を有する部位における縁部に棚面が無く、当該部位が後方に突出することもなく、サイドアウターパネルに取り付けられるガーニッシュも後方に突出しなくなり、ガーニッシュの見栄えを向上することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、クォーター部の側面視見切形状が直線と直線との間に曲線を有し、前記曲線を有する部位において埋め込みタイプのガーニッシュが取り付けられる凹部が形成されたサイドアウターパネルのプレス方法であって、前記曲線の両側の直線を有する部位における縁部を、寄曲げによりプレス加工するとともに、前記曲線を有する部位における縁部を、上曲げによりプレス加工することを要旨とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、曲線の両側の直線を有する部位における縁部が、寄曲げによりプレス加工されるとともに、曲線を有する部位における縁部が、上曲げによりプレス加工されるので、曲線を有する部位における縁部は棚面が無く曲げただけの形状を有する。よって、曲線を有する部位における縁部に棚面が無く、当該部位が後方に突出することもなく、サイドアウターパネルに取り付けられるガーニッシュも後方に突出しなくなり、ガーニッシュの見栄えを向上することができる。
【0014】
請求項3に記載のように、請求項2に記載のサイドアウターパネルのプレス方法において、サイドアウターパネルとなる金属板の全体を絞り加工した後に周縁を切断する工程と、前記曲線の両側の直線を有する部位の縁部を寄曲げ加工するとともに前記曲線を有する部位の縁部を上曲げ加工する工程と、を有するとよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ガーニッシュの見栄えを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施形態におけるガーニッシュを取り付けた状態でのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図。
【
図2】実施形態におけるサイドアウターパネルのクォーター部の斜視図。
【
図3】実施形態におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図。
【
図4】(a)は実施形態におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図5】(a)は実施形態におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図6】(a)は実施形態におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図7】(a)は実施形態におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図8】実施形態におけるガーニッシュ及びリアスポイラを取り付けた状態でのサイドアウターパネルのクォーター部の斜視図。
【
図9】(a)は
図8のA−A線での断面図、(b)は
図8のB−B線での断面図。
【
図10】(a)は比較例における
図8のA−A線に相当する部位での断面図、(b)は比較例における
図8のB−B線に相当する部位での断面図。
【
図11】比較例におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図。
【
図12】(a)は比較例におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図13】(a)は比較例におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図14】(a)は比較例におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図15】(a)は比較例におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の側面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。
【
図16】(a),(b),(c)は比較例におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の断面図。
【
図17】(a),(b),(c)は比較例におけるサイドアウターパネルのプレス方法を説明するためのサイドアウターパネルのクォーター部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1,2に示すように、サイドアウターパネル10は、クォーター部11の側面視見切形状が直線12と直線13との間に曲線14を有する。サイドアウターパネル10は、曲線14を有する部位において埋め込みタイプのガーニッシュ20が取り付けられる凹部15が形成されている。凹部15は、内側(車両内側)に窪んでいる。凹部15は、三角窓取付部(孔)16からサイドアウターパネル後端まで前後方向に延びている。
【0018】
サイドアウターパネル10は、曲線14を有する部位における縁部は、
図2及び
図7(b)に示すように単純に真っ直ぐ曲げられており、棚面111(
図15(b)参照)が無く曲げただけの形状を有する。
【0019】
次に、サイドアウターパネル10のプレス方法について説明する。
図3に示すように、1工程目において、サイドアウターパネル10となる金属板30の全体を絞り加工する。
【0020】
2工程目において、1工程後の半製品の周縁を切断して
図3において二点鎖線で示すように最終製品に近似する形状に成形する。
3工程目において、2工程後の半製品における凹部15での縁部を上曲げ加工するとともに凹部15以外の部位の縁部を寄曲げ加工する。
【0021】
4工程目において、3工程後の半製品の周縁を精度出しのために寄曲げ加工して製品を得る。
詳しく説明する。
【0022】
1工程目において
図4(a),(b)に示すように、絞り形状として絞りはプレス方向から負角成形できないためフランジを展開する。また、コーナー部が絞り成形時に割れるため肉をつける。
【0023】
2工程目において
図5(a),(b)に示すように、切刃40で切断する。このとき、凹部15の底面は曲げ可能な箇所であるため穴抜きも可能である(凹部15の底面に円形等の貫通孔を形成することができる)。
【0024】
3工程目において
図6(a),(b)に示すように、パッド44で支持し、直線12を有する部位における縁部は寄曲げ刃41で寄曲げによりプレス加工するとともに、直線13を有する部位における縁部は寄曲刃42で寄曲げによりプレス加工し、さらに、曲線14を有する部位における縁部は上曲刃43で上曲げによりプレス加工する。上曲げにすることで曲線14を有する部位における縁部は棚面が無く曲げただけの形状を有することとなり、面品質が向上する。
【0025】
4工程目において
図7(a),(b)に示すように、パッド46で支持し、寄曲刃45を用いて精度出しのための寄曲げを行う。
このようにして、「サイドアウターパネルの側面視見切形状が曲線」及び「埋め込みタイプのガーニッシュ取り付け構造」という条件下でも、クォーターガーニッシュ部の見栄えが向上できる。
【0026】
つまり、サイドアウターパネル10のクォーター部11におけるプレス工程(工法)として、1工程目で「絞り」、2工程目で「切る」、3工程目で「寄曲げ、上曲げ」、4工程目で「寄曲げ(精度出し)」を行う。
【0027】
このように、比較例と本実施形態での工程とを比較すると、2工程目において、比較例では「曲げ、切る」であるのに対し、本実施形態では「切る」であり、3工程目において、比較例では「寄曲げ」であるのに対し本実施形態では「寄曲げ、上曲げ」である。
【0028】
図3において、2工程目で切り(二点鎖線)、3工程目で直線12を有する部位を寄曲げするとともに、3工程目で直線13を有する部位を寄曲げしている。また、3工程目で曲線14を有する部位を上曲げしている。
【0029】
本実施形態では、工法を変えることで
図9(a)に示すように棚面111(
図10(a)参照)が必要無い。そのため、
図9(a)に示すように、もう一枚のパネル50において凹座51を設けたものを用い、リアスポイラ60の前端とサイドアウターパネルの凹部15後端との間にガーニッシュ20の後端部を配置する。これにより、
図8、
図9(a)、
図9(b)に示すようにクォーターガーニッシュ20の見栄えが向上する。
【0030】
このようにして、比較例では寄曲げするとシワができるので
図10(a),(b)に実線で示すように棚面111を設けていたがサイドアウターパネルが後方に長くなってしまう。詳しくは、
図10(a)において実線にて比較例におけるパネル形状を示すがパネルには棚面111が形成され、リアスポイラ60の前端とサイドアウターパネルの凹部後端との間にガーニッシュ21の後端部を配置しようとするとガーニッシュ21がリアスポイラ60に当たる位置になってしまう。本実施形態では
図10(a)において仮想線で示すごとく実線で示す比較例に比べて短くでき、ガーニッシュ20がリアスポイラ60に当たらない位置に配置できる。
図9(a),(b)で説明すると、本実施形態では、特定の部位だけ上曲げにすることにより(短くして曲げることにより)シワが寄りにくくなるとともにサイドアウターパネルにおける後方への長さを短くすることができる。つまり、比較例ではガーニッシュが付かない直線部分には寄曲げにしてガーニッシュが付く曲線部分には棚面111を形成したが、本実施形態では上曲げとすることにより短くすることができる。
【0031】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)サイドアウターパネル10は、クォーター部11の側面視見切形状が直線12と直線13との間に曲線14を有し、曲線14を有する部位において埋め込みタイプのガーニッシュが取り付けられる凹部15が形成されている。曲線14を有する部位における縁部は棚面111が無く曲げただけの形状を有する。よって、曲線14を有する部位における縁部は棚面111が無く曲げただけの形状を有するので、曲線14を有する部位における縁部に棚面111が無く、当該部位が後方に突出することもなく、サイドアウターパネル10に取り付けられるガーニッシュ20も後方に突出しなくなり、ガーニッシュ20の見栄えを向上することができる。
【0032】
(2)サイドアウターパネルのプレス方法として、曲線14の両側の直線12,13を有する部位における縁部を、寄曲げによりプレス加工するとともに、曲線14を有する部位における縁部を、上曲げによりプレス加工する。詳しくは、サイドアウターパネルとなる金属板30の全体を絞り加工した後に周縁を切断する工程と、曲線14の両側の直線12,13を有する部位の縁部を寄曲げ加工するとともに曲線14を有する部位の縁部を上曲げ加工する工程と、を有する。
【0033】
比較例と本実施形態での工程との比較において、2工程目において、比較例の「曲げ、切る」を「切る」にするとともに、3工程目において、比較例の「寄曲げ」を「寄曲げ、上曲げ」にすることにより、曲線14を有する部位における縁部は棚面111を無くして、曲線14を有する部位が後方に飛び出ないのでガーニッシュ20の見栄えを向上することができる。
【0034】
つまり、本実施形態の工法を用いることにより、曲線14を有する部位における縁部は棚面111が無く曲げただけの形状を有することとなり、曲線14を有する部位における縁部に棚面111が無く、当該部位が後方に突出することもなく、サイドアウターパネル10に取り付けられるガーニッシュ20も後方に突出しなくなり、ガーニッシュ20の見栄えを向上することができる。
【0035】
(3)サイドアウターパネルの側面視見切形状が曲線14を有し、曲線14のR寸法に応じた意匠にでき、意匠の自由度が増加するが、このようなサイドアウターパネルの側面視見切形状が曲線14を有る場合においてクォーターガーニッシュ部の見栄えが向上できるプレス工程(工法)となる。
【0036】
(4)埋め込みタイプのガーニッシュ取り付け構造として凹部15を有する場合において、後方に短くでき、小型化を図ることができる。
(5)比較例と本実施形態ではそれぞれ4つの工程を有するが、比較例に比べ本実施形態の工程数の追加が無く、コストは同等にできる(コストアップを招くことはない)。
【0037】
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 4工程目は3工程後の半製品の周縁を精度出しのために寄曲げ加工したが、プレス加工における4工程目は無くてもよい。この場合には、比較例では、1工程目から4工程目まで必要であったものが1工程目から3工程目まででよく工程数を減らすことができる。
【符号の説明】
【0038】
10…サイドアウターパネル、11…クォーター部、12…直線、13…直線、14…曲線、15…凹部、20…ガーニッシュ、30…金属板。