特許第6831032号(P6831032)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6831032
(24)【登録日】2021年1月29日
(45)【発行日】2021年2月17日
(54)【発明の名称】知育玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20210208BHJP
   A63F 9/04 20060101ALI20210208BHJP
   A63F 9/12 20060101ALI20210208BHJP
   A63H 33/10 20060101ALI20210208BHJP
【FI】
   A63H33/00 302A
   A63F9/04 B
   A63F9/04 D
   A63F9/12 B
   A63H33/10 D
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-125453(P2020-125453)
(22)【出願日】2020年7月22日
【審査請求日】2020年8月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520274437
【氏名又は名称】和泉 洋亮
(74)【代理人】
【識別番号】100080654
【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 博司
(72)【発明者】
【氏名】和泉 洋亮
【審査官】 宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3221660(JP,U)
【文献】 特開2019−025275(JP,A)
【文献】 特開2007−252944(JP,A)
【文献】 実開平01−095994(JP,U)
【文献】 特開2005−137486(JP,A)
【文献】 特開2014−008387(JP,A)
【文献】 国際公開第1997/026963(WO,A1)
【文献】 特開2003−190663(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 33/00−33/14
A63F 9/00− 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
種々の形状の立体的ブロック体であって、その表面に少なくとも一対以上の磁石が配置されている立体的ブロック体と、
前記立体的ブロック体の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石を前記立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレートとを備え、
前記表面プレートが、前記種々の形状の立体的ブロック体に形成された各面より大き目に形成され、かつ周囲を山形断面に形成して、端部を押すことにより簡単に前記各面から剥離できるようにしてあるとともに、
前記表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあり、
適宜知育玩具として利用できるようにしたことを特徴とする知育玩具。
【請求項2】
種々の形状の立体的ブロック体であって、その表面に少なくとも一対以上の磁石が配置されている立体的ブロック体と、
前記立体的ブロック体の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石を前記立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレートとを備え、
前記表面プレートが、前記種々の形状の立体的ブロック体に形成された各面より大き目に形成され、かつ前記立体的ブロック体に形成された各面から周囲が広がる断面に形成して、端部を押すことにより簡単に前記各面から剥離できるようにしてあるとともに、
前記表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあり、
適宜知育玩具として利用できるようにしたことを特徴とする知育玩具。
【請求項3】
前記立体的ブロック体および表面プレートからなる知育玩具が、各室の側板や天井板に配設した磁力で吸着可能な磁性体に吸着させることにより、
前記側板から水平の向きに造形したり、前記天井板から垂直の向きに造形することができるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の知育玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ほぼ6面体に形成された立体的ブロック体であって、その表面に磁石が配置されており、他方、磁石を前記立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレートとを備え、なおかつ前記表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあって、適宜知育玩具として利用できるようにした知育玩具を提供しようとするものである。
【背景技術】
【0002】
幼児や児童の利用を考慮し、一般なサイコロより大きめな上に、6面の図柄交換が容易で、カード内容も楽しく、学習効果の高まるような教材用サイコロが実用新案登録第3221660号公報(特許文献1参照)に提案されている。
その形態としては、本体と引出し箱との組合せによって正規なサイコロとしての用を成すものであり、6面全ての中央部に磁気板を埋め込み、付属の磁気カードが表裏自在に取付け交換ができるようにして、遊びながらに楽しく学習のできるサイコロとするものである。
【0003】
このような構成により、色々な図柄や文字を配した磁気カードが、自在に取付けできサイコロを振って出た図柄に対し裏面の答え(例:表/りんごの絵、裏/appleの文字)合わせを楽しみ、遊びながらに学習できる効果がある。
また、カード内容として様々なシリーズでの企画が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3221660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記教材用サイコロは本体と引出し箱との組合せによって正規なサイコロとしての用を成すようにしたものであり、引き出し箱が存在しているためにサイコロとしての機能を十分に果たせるようにすることが難しく、また引き出し箱に磁気カードを収納しているために、磁気カードを取り出して引き出し箱内に隙間ができている場合にはサイコロとして使用する場合に不協和音が生じてしまうという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで請求項1の知育玩具は、種々の形状の立体的ブロック体であって、その表面に少なくとも一対以上の磁石が配置されている立体的ブロック体と、
前記立体的ブロック体の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石を前記立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレートとを備え、
前記表面プレートが、前記種々の形状の立体的ブロック体に形成された各面より大き目に形成され、かつ周囲を山形断面に形成して、端部を押すことにより簡単に前記各面から剥離できるようにしてあるとともに、
前記表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあり、
適宜知育玩具として利用できるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の知育玩具は、種々の形状の立体的ブロック体であって、その表面に少なくとも一対以上の磁石が配置されている立体的ブロック体と、
前記立体的ブロック体の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石を前記立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレートとを備え、
前記表面プレートが、前記種々の形状の立体的ブロック体に形成された各面より大き目に形成され、かつ前記立体的ブロック体に形成された各面から周囲が広がる断面に形成して、端部を押すことにより簡単に前記各面から剥離できるようにしてあるとともに、
前記表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあり、
適宜知育玩具として利用できるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項3の知育玩具は、前記立体的ブロック体および表面プレートからなる知育玩具が、各室の側板や天井板に配設した磁力で吸着可能な磁性体に吸着させることにより、
前記側板から水平の向きに造形したり、前記天井板から垂直の向きに造形することができるようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の知育玩具は、表面に少なくとも一対以上の磁石が配置されている立体的ブロック体と、前記立体的ブロック体の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石を前記立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレートとを備え、前記表面プレートが、前記種々の形状の立体的ブロック体に形成された各面より大き目に形成され、かつ周囲を山形断面に形成して、端部を押すことにより簡単に前記各面から剥離できるようにしたものであるとともに、前記表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあって、適宜知育玩具として利用できるようにしたものである。
したがって、適宜知育玩具におけるサイコロとしての機能を十分に果たせるものであり、色々な図柄や文字を配した表面プレートが自在に取付けできるとともに、前記表面プレートを前記種々の形状の立体的ブロック体から極めて簡単に取り外すことができ、立体的ブロック体表面の図柄に対し、裏面の答え合わせを楽しみ、遊びながらに学習できる効果がある。
【0010】
請求項2の知育玩具は、表面に少なくとも一対以上の磁石が配置されている立体的ブロック体と、前記立体的ブロック体の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石を前記立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレートとを備え、前記表面プレートが、前記種々の形状の立体的ブロック体に形成された各面より大き目に形成され、かつ前記立体的ブロック体に形成された各面から周囲が広がる断面に形成して、端部を両指で挟んで引きはがす、端部を押し出すことにより簡単に前記各面から剥離できるようにしたものであるとともに、前記表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあって、適宜知育玩具として利用できるようにしたものである。
したがって、適宜知育玩具におけるサイコロとしての機能を十分に果たせるものであり、色々な図柄や文字を配した表面プレートが自在に取付けできるとともに、前記表面プレートを前記種々の形状の立体的ブロック体から極めて簡単に取り外すことができ、立体的ブロック体表面の図柄に対し、裏面の答え合わせを楽しみ、遊びながらに学習できる効果がある。
【0011】
請求項3の知育玩具は、前記立体的ブロック体および表面プレート、ジョイントプレートからなる知育玩具が、各室の側板や天井板に配設した磁力で吸着可能な磁性体に吸着させることにより、前記側板から水平の向きに造形したり、前記天井板から垂直の向きに造形することができるようにしたものである。
したがって、非常に独創的な知育玩具を提供することができるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の知育玩具の1実施例を示す概略分解斜視図である。
図2】表面プレートに「あいうえお」等の表記をした知育玩具の1実施例を示す概略分解斜視図である。
図3】その組立て状態の概略斜視図である。
図4】(a)は分解状態の概略側面図、(b)は組立て状態の概略側面図である。
図5】(a)は分解状態の概略断面図、(b)は組立て状態の概略断面図である。
図6】本発明の知育玩具の他の実施例を示す概略分解斜視図である。
図7】表面プレートに「あいうえお」等の表記をした知育玩具の他の実施例を示す概略分解斜視図である。
図8】その組立て状態の概略斜視図である。
図9】(a)は分解状態の概略側面図、(b)は組立て状態の概略側面図である。
図10】(a)は分解状態の概略断面図、(b)は組立て状態の概略断面図である。
図11】本発明の知育玩具のさらに別の実施例を示す概略分解斜視図である。
図12】表面プレートに「あいうえお」等の表記をした知育玩具のさらに別の実施例を示す概略分解斜視図である。
図13】その組立て状態の概略斜視図である。
図14】(a)は分解状態の概略側面図、(b)は組立て状態の概略側面図である。
図15】(a)は分解状態の概略断面図、(b)は組立て状態の概略断面図である。
図16】本発明の知育玩具を壁等に縦型かつ水平方向に取り付ける実施例を示す概略正面図である。
図17】その概略側面図である。
図18】その概略斜視図である。
図19】本発明の知育玩具を壁等に横型かつ水平方向に取り付ける実施例を示す概略斜視図である。
図20】本発明の知育玩具を天井等に垂下する方向に取り付ける実施例を示す概略正面図である。
図21】下から見上げた状態の概略底面図である。
図22】その概略斜視図である。
図23】立体的ブロック体を、金属板を貫通して装着させたジョイントプレートで連結した状態を示し、(a)は分解状態の概略断面図、(b)は組立て状態の概略断面図である。
図24】立体的ブロック体を図23のジョイントプレートで複数連結した状態を示す概略断面図である。
図25】立体的ブロック体を両面に磁石を取り付けたジョイントプレートで連結した状態を示し、(a)は分解状態の概略断面図、(b)は組立て状態の概略断面図である。
図26】立体的ブロック体を図25のジョイントプレートで水平方向に複数連結した状態を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1ないし図5は本発明の知育玩具の第1実施例を示すものである。
本実施例の知育玩具11は、種々の形状をなし、その表面に少なくとも一対以上の磁石13が配置されている立体的ブロック体12と、前記立体的ブロック体12の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石14aを前記立体的ブロック体12上の磁石13が吸着可能な向きに配置した表面プレート14とを備え、前記表面プレート14には文字や図形、絵柄等の表示15を表記してあって、適宜知育玩具11として利用できるようにしたものである。
したがって、適宜知育玩具11におけるサイコロとしての機能を十分に果たせるものであり、色々な図柄や文字を配した表面プレート14が自在に取付けでき、例えば立体的ブロック体12表面の図柄(図示せず)に対し、裏面の答え合わせを楽しむ等、遊びながらに学習できる効果がある。
【0014】
本実施例の知育玩具11において、前記種々の形状の立体的ブロック体12としては、サイコロのような6面体の立体的ブロック体12ばかりでなく、その他の多様な立体的ブロック体12を採用することにより、非常に多様な立体的ブロック体12を備えた知育玩具11を提供することができる。
【0015】
本実施例の知育玩具11において、前記表面プレート14は、文字や図形、絵柄等を表記してなる組み合わせ自在の各種のパターンを有し、利用者の年齢や性別等に応じて使用者が選べるようにしてなるものである。
したがって、非常に多様な表面プレート14を備えた知育玩具11を提供することができる。
図2においては、前記表面プレート14の表面に「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」、「か」の文字を表記してなるものである。このような表記を有する前記表面プレート14を前記立体的ブロック体12表面に適宜磁石13,14aを介して吸着させることにより、効果的な知育玩具として使用することができる。図2はその組立て状態を示すものである。
【0016】
図4(a),(b)および図5(a),(b)は本実施例の知育玩具11を示すものであり、前記立体的ブロック体12表面に磁石13を配置し、他方前記表面プレート14にも磁石14aを前記立体的ブロック体12上の磁石13が吸着可能な向きに配置してある。したがって、表面プレート14を磁石13,14aを介して吸着させることにより、効果的な知育玩具として使用することができるのである。
【0017】
本実施例の知育玩具11においては、前記表面プレート14が逆台形で前記種々の形状の立体的ブロック体12に形成された各面12aより大き目に形成され、前記表面プレート14の外周を押すことにより簡単に前記各面12aから剥離できるようにしてある。
したがって、磁石13,14aで吸着する形式の表面プレート14を採用しているにもかかわらず、表面プレート14を簡単に立体的ブロック体12表面から取り外すことができ、非常に扱いやすい知育玩具11を適用することができるようになった。
【0018】
図6ないし図10は本発明の知育玩具の第2実施例を示すものである。
本実施例の知育玩具21は、種々の形状をなし、その表面に少なくとも一対以上の磁石23が配置されている立体的ブロック体22と、前記立体的ブロック体22の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石24aを前記立体的ブロック体22上の磁石23が吸着可能な向きに配置した表面プレート24とを備え、前記表面プレート24には文字や図形、絵柄等の表示25を表記してあって、適宜知育玩具21として利用できるようにしたものである。
したがって、適宜知育玩具21におけるサイコロとしての機能を十分に果たせるものであり、色々な図柄や文字を配した表面プレート24が自在に取付けでき、例えば立体的ブロック体22表面の図柄(図示せず)に対し、裏面の答え合わせを楽しむ等、遊びながらに学習できる効果がある。
【0019】
本実施例の知育玩具21において、前記種々の形状の立体的ブロック体22としては、サイコロのような6面体の立体的ブロック体22ばかりでなく、その他の多様な立体的ブロック体22を採用することにより、非常に多様な立体的ブロック体22を備えた知育玩具21を提供することができる。
【0020】
本実施例の知育玩具21において、前記表面プレート24は、文字や図形、絵柄等を表記してなる組み合わせ自在の各種のパターンを有し、利用者の年齢や性別等に応じて使用者が選べるようにしてなるものである。
したがって、非常に多様な表面プレート24を備えた知育玩具21を提供することができる。
図7においては、前記表面プレート24の表面に「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」、「か」の文字を表記してなるものである。このような表記を有する前記表面プレート24を前記立体的ブロック体22表面に適宜磁石23,24aを介して吸着させることにより、効果的な知育玩具として使用することができる。図8はその組立て状態を示すものである。
【0021】
図9(a),(b)および図10(a),(b)は本実施例の知育玩具21を示すものであり、前記立体的ブロック体22表面に磁石23を配置し、他方前記表面プレート24にも磁石24aを前記立体的ブロック体22上の磁石23が吸着可能な向きに配置してある。したがって、表面プレート24を磁石23,24aを介して吸着させることにより、効果的な知育玩具として使用することができるのである。
【0022】
本実施例の知育玩具21においては、前記表面プレート24が台形で前記種々の形状の立体的ブロック体22に形成された各面22aと同程度の大きさに形成され、前記表面プレート24の外周を指25で押すことにより簡単に前記各面22aから剥離できるようにしてある。
したがって、磁石23,24aで吸着する形式の表面プレート24を採用しているにもかかわらず、表面プレート24を簡単に立体的ブロック体22表面から取り外すことができ、非常に扱いやすい知育玩具21を適用することができるようになった。
【0023】
図11ないし図15は本発明の知育玩具の第3実施例を示すものである。
本実施例の知育玩具31は、種々の形状をなし、その表面に少なくとも一対以上の磁石33が配置されている立体的ブロック体32と、前記立体的ブロック体32の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石34aを前記立体的ブロック体32上の磁石33が吸着可能な向きに配置した表面プレート34とを備え、前記表面プレート34には文字や図形、絵柄等の表示35を表記してあって、適宜知育玩具31として利用できるようにしたものである。
したがって、適宜知育玩具31におけるサイコロとしての機能を十分に果たせるものであり、色々な図柄や文字を配した表面プレート34が自在に取付けでき、例えば立体的ブロック体32表面の図柄(図示せず)に対し、裏面の答え合わせを楽しむ等、遊びながらに学習できる効果がある。
【0024】
本実施例の知育玩具31において、前記種々の形状の立体的ブロック体32としては、サイコロのような6面体の立体的ブロック体32ばかりでなく、その他の多様な立体的ブロック体32を採用することにより、非常に多様な立体的ブロック体32を備えた知育玩具31を提供することができる。
【0025】
本実施例の知育玩具31において、前記表面プレート34は、文字や図形、絵柄等を表記してなる組み合わせ自在の各種のパターンを有し、利用者の年齢や性別等に応じて使用者が選べるようにしてなるものである。
したがって、非常に多様な表面プレート34を備えた知育玩具31を提供することができる。
図12においては、前記表面プレート34の表面に「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の文字を表記してなるものである。このような表記を有する前記表面プレート34を前記立体的ブロック体32表面に適宜磁石33,34aを介して吸着させることにより、効果的な知育玩具として使用することができる。図13はその組立て状態を示すものである。
【0026】
図14(a),(b)および図15(a),(b)は本実施例の知育玩具31を示すものであり、前記立体的ブロック体32表面に磁石33を配置し、他方前記表面プレート34にも磁石34aを前記立体的ブロック体32上の磁石33が吸着可能な向きに配置してある。したがって、表面プレート34を磁石33,34aを介して吸着させることにより、効果的な知育玩具として使用することができるのである。
【0027】
本実施例の知育玩具31においては、前記表面プレート34の端面がV形に突出し、前記種々の形状の立体的ブロック体32に形成された各面32aより大き目に形成され、前記表面プレート34の外周を指35で押すことにより他端が引きはがされ、簡単に前記各面32aから剥離できるようにしてある。
したがって、磁石33,34aで吸着する形式の表面プレート34を採用しているにもかかわらず、表面プレート34を簡単に立体的ブロック体32表面から取り外すことができ、非常に扱いやすい知育玩具31を適用することができるようになった。
【0028】
図16ないし図19の実施例の知育玩具41においては、磁石で吸着した立体的ブロック体と表面プレートからなる知育玩具構成体42を、壁面に取り付けた磁石を吸着する材料からなるホワイトボード43に順次組み付けて立体的な構造物44を形成したものである。
すなわち、磁石で吸着した立体的ブロック体と表面プレートからなる知育玩具41を積み上げるだけでなく、磁石で吸着した立体的ブロック体と表面プレートからなる知育玩具構成体42を壁面のホワイトボード43に順次組み付けて水平方向に突出した立体的な構造物44を形成させることができる。このとき、前記知育玩具構成体42の前記ホワイトボード43への吸着は、前記知育玩具構成体42を構成する表面プレートの表面に磁石(図示せず)を取り付けておけばよく、後述のジョイントプレート64,74等を適用することもできる。
【0029】
図20ないし図22の実施例の知育玩具51においては、磁石で吸着した立体的ブロック体と表面プレートからなる知育玩具構成体52を、天井面に取り付けた磁石を吸着する材料からなるホワイトボード53に順次組み付けて立体的な構造物54を形成したものである。
すなわち、磁石で吸着した立体的ブロック体と表面プレートからなる知育玩具51を積み上げるだけでなく、磁石で吸着した立体的ブロック体と表面プレートからなる知育玩具構成体52を天井面のホワイトボード53に順次組み付けて下垂方向に突出した立体的な構造物54を形成させることができる。このとき、前記知育玩具構成体52の前記ホワイトボード53への吸着は、前記知育玩具構成体52を構成する表面プレートの表面に磁石(図示せず)を取り付けておけばよく、後述のジョイントプレート64,74等を適用することもできる。
このようにすることにより、非常に独創的で従来にない構造物を作り上げることができ、子供の創造性を高めたり、また大人にも興味を持たせることができる創造物を作り上げることができる。
【0030】
図23(a),(b)および図24の実施例の知育玩具61においては、立体的ブロック体62を、金属板65を長さ方向のほぼ中間に貫通して装着させたジョイントプレート64で連結した状態を示し、前記立体的ブロック体62の表面に取り付けた磁石63にジョイントプレート64の金属板65を吸着させるようにしたものである。
したがって図24に示すように、立体的ブロック体62を図23のジョイントプレート64で複数連結することにより、種々の立体的な構造物66を形成することができるのである。
【0031】
図25(a),(b)および図26の実施例の知育玩具71においては、立体的ブロック体72を、磁石75を両面に装着させたジョイントプレート74で連結した状態を示し、前記立体的ブロック体72の表面に取り付けた磁石73にジョイントプレート74の磁石75を吸着させるようにしたものである。
したがって、図26に示すように、立体的ブロック体72を図25のジョイントプレート74で連結することにより、ホワイトボード76等に水平方向に複数連結した立体的な構造物77を形成することができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の知育玩具は以上のように構成してあるため、表面プレート14,24,34に各種の文字や太陽の図形を表記してなるパターン等の知育玩具としてはもちろん、種々のゲームを行うことのできる玩具としても利用することができる。
【符号の説明】
【0033】
11 知育玩具
12 立体的ブロック体
12a 各面
13 磁石
14 表面プレート
14a 磁石
15 文字や図形、絵柄等の表示
21 知育玩具
22 立体的ブロック体
22a 各面
23 磁石
24 表面プレート24
24a 磁石
24b 山形断面
25 指
31 知育玩具
32 立体的ブロック体
32a 各面
33 磁石
34 表面プレート
34a 磁石
35 指
41 知育玩具
42 知育玩具構成体
43 ホワイトボード
44 立体的な構造物
51 知育玩具
52 知育玩具構成体
53 ホワイトボード
54 立体的な構造物
61 知育玩具
62 立体的ブロック体
63 磁石
64 ジョイントプレート
65 金属板
66 立体的な構造物
71 知育玩具
72 立体的ブロック体
73 磁石
74 ジョイントプレート
75 磁石
76 ホワイトボード
77 立体的な構造物
【要約】      (修正有)
【課題】幼児や児童の利用を考慮し、一般なサイコロより大きめな上に、6面の図柄交換が容易で、カード内容も楽しく、学習効果の高まるような教材用サイコロを提供する。
【解決手段】種々の形状の立体的ブロック体12であって、その表面に少なくとも一対以上の磁石14aが配置されている立体的ブロック体と、立体的ブロック体の表面に磁力で吸着可能な磁性体からなる、あるいは磁石を立体的ブロック体上の磁石が吸着可能な向きに配置した表面プレート14とを備え、表面プレートには文字や図形、絵柄等を表記してあり、適宜知育玩具11として利用できるようにしている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26