(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ケースは、鉛直方向の下向き又は斜め下向きに開口する開口部を画定すると共に前記電動モータを収容するケース本体と、前記開口部を閉塞するように前記ケース本体に連結されるケースカバーと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のペダル装置。
前記ケースは、前記スリーブの一部を嵌合させると共に前記ペダルアームの一側部に当接する嵌合筒部と、前記ボルトを捩じ込むナットを回動不能に位置決め嵌合するナット嵌合部と、を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のペダル装置。
前記スリーブは、その一端部が前記ナットに当接し得ると共に、前記ナット嵌合部における前記ナットの座面から前記ペダルアームにおける前記ボルトの座面までの長さ寸法よりも短い寸法に設定されている、
ことを特徴とする請求項8に記載のペダル装置。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
第1実施形態に係るペダル装置は、自動車等に搭載されるアクセルペダル装置であり、
図1ないし
図8に示すように、車体に固定される支持ベースとしてのハウジング10、ペダルアーム20、ケース30及び電動モータ40を含む起振ユニットU、スリーブ50、ボルト61及びナット62、スライダ70、付勢バネ80、戻しバネ90、ペダルアーム20の回転角度位置を検出する位置センサを備えている。
【0025】
位置センサは、ペダルアーム20に埋設されたアマチャ及びヨーク、ハウジング10に埋設されたステータ及びホール素子により構成されている。
【0026】
ハウジング10は、樹脂材料により形成されており、互いに連結されて揺動軸線Sを画定する第1ハウジング11及び第2ハウジング12により構成されている。
【0027】
第1ハウジング11は、ペダルアーム20が揺動軸線S回りに揺動自在に組み込まれた状態で、その内部に、スライダ70、付勢バネ80、戻しバネ90を収容するようになっている。
第2ハウジング12は、内蔵される位置センサのホール素子を電気的に接続するコネクタ12aを備えている。
【0028】
第2ハウジング12は、ペダルアーム20、スライダ70、付勢バネ80、戻しバネ90が第1ハウジング11に装着された状態で、第1ハウジング11と協働してペダルアーム20の下方領域を除いた全体を覆うように、第1ハウジング11にスナップフィット結合により連結されてネジにより締結される。
【0029】
ペダルアーム20は、全体が樹脂材料により成形されて全体が樹脂製部分として機能するものであり、被支持部としての円筒部21、円筒部21から上方に伸長する上側アーム22、円筒部21から下方に伸長する下側アーム23、操作ペダルとしてのアクセルペダル24を備えている。
アクセルペダル24は、ペダルアーム20に対して一体成型されている。
ここで、上側及び下側とは、アクセルペダル装置が車両等に搭載された状態において、鉛直方向の上側及び下側を示すものである。
【0030】
円筒部21は、ハウジング10の支持部により、揺動軸線S回りに揺動自在に支持される。
上側アーム22は、休止位置においてハウジング10の内壁と当接する当接部22a、スライダ70と離脱可能に接触する接触部22b、戻しバネ90の端部を受けるバネ受け部22cを有する。
【0031】
下側アーム23は、円筒部21の近傍において、最大踏込み位置においてハウジング10と当接する当接部23a、揺動軸線Sと平行な軸線Lを中心とする円筒状の貫通孔23bを有する。
貫通孔23bは、ペダルアーム20がハウジング10に組み込まれた状態で外部に露出する領域において、軸線L方向に伸長するように形成されている。
【0032】
また、下側アーム23は、貫通孔23bの両端において、起振ユニットUのケース30が当接させられる一側部23c、ボルト61の頭部が当接する他側部23dを有する。
一側部23cは、凹状に形成されて、ケース30の嵌合筒部31cが回動不能に嵌合される平行な二面をもつ内壁面23c1、嵌合筒部31cの先端面31c1が当接する環状当接面23c2を有する。
他側部23dは、貫通孔23bの周りにおいて、軸線L方向に円環状に突出し、ボルト61の頭部が当接する座面を形成している。
【0033】
起振ユニットUは、ケース30及び電動モータ40により構成されている。
ケース30は、樹脂材料により形成されており、ケース本体31、ケース本体31に着脱自在に連結されるケースカバー32により構成されている。
【0034】
ケース本体31は、凹部31a、ナット嵌合部31b、嵌合筒部31c、コネクタ31d、スナップフィット用の凸部31e、組み込まれた端子31f、開口部31g,31hを備えている。
【0035】
凹部31aは、電動モータ40を収容するように形成され、又、ペダルアーム20に取り付けられた状態において鉛直方向の下向き又は斜め下向きに開口する開口部31gを画定するように形成されている。
ナット嵌合部31bは、開口部31gに隣接する開口部31hを画定すると共に、ナット62を回動不能に位置決めして嵌合するように形成されている。
また、ナット嵌合部31bは、軸線L方向において、ナット62が当接する座面を形成している。
【0036】
嵌合筒部31cは、平行な二面をもつ筒状に形成され、その内側にスリーブ50の一部が嵌合されると共に、ペダルアーム20の凹状の一側部23cに嵌合されて当接されるように形成されている。
すなわち、嵌合筒部31cの外周壁が、一側部23cの内壁面23c1に嵌合されることにより、起振ユニットUがペダルアーム20に対して軸線L回りの所定の角度位置に位置付けられる。
また、嵌合筒部31cの先端面31c1が、一側部23cの環状当接面23c2に当接させられることにより、起振ユニットUがペダルアーム20に対して軸線L方向の所定位置に位置付けられる。
【0037】
コネクタ31dは、電気接続を行う端子31fを収容し、起振ユニットUがペダルアーム20に固定された状態で、ペダルアーム20の揺動範囲(休止位置〜最大踏込み位置)において、常に軸線Sに向けて伸長するように配置されている。
これによれば、ペダル装置が車両等に装着される場合、コネクタ31dに車体側の配線が接続される。ここで、ペダルアーム20が休止位置〜最大踏込み位置の間で移動するとき、コネクタ31dが常に軸線Sに向けて方向付けられるため、車体側の配線の変位量を小さくできる。
それ故に、配線の移動に伴う他の部品との干渉又は摩耗、あるいは断線等を防止することができる。
【0038】
ケースカバー32は、スナップフィット用の凹部32a、ケース本体31の凹部31aに嵌合する矩形環状の嵌合部32bを備えている。
そして、ケースカバー32は、電動モータ40及びナット62がケース本体31に収容された状態で、スナップフィット結合により、ケース本体31の開口部31g,31hを閉塞するようにケース本体31に連結される。
【0039】
電動モータ40は、弾性部材41aが装着されたモータ本体41、軸線Mをもつ回転軸42、回転軸42に固定された偏芯質量体43を備えている。
弾性部材41aは、所定の厚みをなすシリコーンゴム等の弾性材料により筒状に形成されており、モータ本体41の外周を取り囲むように装着されている。
【0040】
そして、電動モータ40は、モータ本体41がケース本体31の凹部31aに嵌め込まれ、ケースカバー32で押圧しつつ閉塞されることにより、弾性部材41aを四方から圧縮しつつケース30内に固定される。
そして、電動モータ40が起動されることにより、回転軸42と一体的に偏芯質量体43が回転することで振動を発生する。発生した振動は、ケース30を介してペダルアーム20及びアクセルペダル24に伝達される。
【0041】
このように、電動モータ40は、弾性部材41aを介してケース30内に保持されるため、経時的な変化により電動モータ40とケース30の間に隙間が生じるのを防止ないし抑制することができる。
したがって、電動モータ40が発生する振動を、ガタツキ等の音エネルギとして消失することなく、ケース30からペダルアーム20に向けて効率良く伝達することができる。
【0042】
ここで、起振ユニットUがペダルアーム20に取り付けられた状態で、電動モータ40の回転軸42(軸線M)は、揺動軸線Sと平行以外の方向に伸長するように方向付けられている。
すなわち、電動モータ40の回転軸42が、ペダルアーム20の揺動軸線Sと捻れた方向に配置されることで、偏芯質量体43による振動方向がペダルアーム20の揺動方向と一致しないようになる。
これにより、ペダルアーム20の操作に悪影響が及ぶのを防止でき、揺動方向と一致しない方向において生じる振動で注意喚起を行いつつ、所望の操作性を確保することができる。
【0043】
スリーブ50は、金属材料により円筒状に形成され、その内側にボルト61が通されるようになっている。尚、ボルト61及びナット62も同様に金属製である。
ここで、スリーブ50は、ペダルアーム20の貫通孔23b及びケース30の嵌合筒部31cを挿通するように嵌合されて、一端部51がナット62に当接し得るように組み込まれる。
【0044】
上記のように、ペダルアーム20が樹脂材料により形成されると共に揺動軸線Sと平行に伸長する貫通孔23bに金属製のスリーブ50が嵌合され、起振ユニットUがスリーブ50に通したボルト61により締結される。
したがって、ペダルアーム20の軽量化及び成型性を高めることができ、又、起振ユニットUをペダルアーム20に堅固に固定することができ、電動モータ40が発生する振動をペダルアーム20に確実に伝達させることができる。
【0045】
特に、スリーブ50は、
図5に示すように、ナット嵌合部31bにおけるナット62の座面からペダルアーム20におけるボルト61の座面(他側部23d)までの長さ寸法Wよりも所定量だけ短い寸法H(H<W)に設定されている。
これによれば、ケース30のナット嵌合部31bに嵌合されたナット62にスリーブ50の一端部51を当接させることで連結領域における剛性が高められる。また、ボルト61の頭部がスリーブ50の他端部52に当接するまで、ペダルアーム20を軸線L方向に圧縮しつつ締め付けることで、連結領域における剛性がさらに高められる。
したがって、起振ユニットUが発生する振動を、連結領域で減衰させることなくペダルアーム20に効率よく伝達することができる。
【0046】
上記構成においては、スリーブ50の一部をケース30の嵌合筒部31cに嵌合させ、嵌合筒部31cをペダルアーム20の一側部23cに嵌合させつつ当接させ、ペダルアーム20の他側部23dからボルト61をスリーブ50に挿入してナット嵌合部31bに嵌合されたナット62に捩じ込むため、組付け作業を簡単に行えると共に、ケース30とペダルアーム20との連結剛性を高めることができる。
【0047】
また、上記構成においては、ケース30は、鉛直方向の下向き又は斜め下向きに開口する開口部31g,31hを画定して電動モータ40を収容するケース本体31、開口部31g,31hを閉塞するべくケース本体31に連結されるケースカバー32を含むため、ペダル装置が車両等に搭載された場合に、電動モータ40は鉛直方向の下側からケース本体31内に挿入された状態でケースカバー32により覆われることになる。
したがって、操作者等が仮に飲料水等の液体を溢した場合でも、その液体がケース30内に侵入するのを防止でき、所期の機能を確保することができる。
【0048】
スライダ70は、含油ポリアセタール等の高摺動性材料により形成され、ハウジング10の内壁を摺動自在に配置されている。
付勢バネ80は、圧縮型のコイルバネであり、ハウジング10の内壁とスライダ70の間に圧縮した状態で配置されている。
そして、スライダ70、ペダルアーム20の接触部22b、付勢バネ80により、踏力においてヒステリシスを発生するヒステリシス発生機構が構成されている。
【0049】
戻しバネ90は、圧縮型のコイルバネであり、ハウジング10の内壁とペダルアーム20のバネ受け部22cの間に圧縮した状態で配置されている。
そして、戻しバネ90は、ペダルアーム20を休止位置に戻すように、ペダルアーム20に直接付勢力を及ぼすようになっている。
【0050】
上記構成をなすペダル装置によれば、起振ユニットUは、揺動軸線Sを中心とする円筒部21の下側に連続する下側アーム23の領域でかつハウジング10から露出すると共にハウジング10に近接する下側アーム23の領域において、ペダルアーム20に取り付けられている。
すなわち、起振ユニットUは、揺動軸線Sの近傍においてペダルアーム20に取り付けられているため、従来のような長い配線が不要になる。
また、従来のように電動モータがアクセルペダルの裏側に設けられる場合に懸念される操作上の違和感を生じることもない。したがって、振動による注意喚起機能を備えつつ、所望の操作性を確保することができる。
【0051】
また、起振ユニットUは、回転軸42に偏芯質量体43が設けられた電動モータ40、電動モータ40を収容すると共にペダルアーム20に固定されるケース30、電動モータ40を電気的に接続するべくケース30から突出するコネクタ31dを含むため、電動モータ40を収容したケース30をペダルアーム20に固定することで、起振ユニットUを組み込んだペダル装置を容易に提供することができる。
【0052】
特に、起振ユニットUをモジュール化でき、種々のペダル装置に適用することができる。例えば、車種ごとにペダルアーム20の仕様が異なる場合、ペダルアーム20のみ変更することで、ハウジング10、起振ユニットU等の部品を共用することができ、低コスト化等を達成できる。
【0053】
さらに、起振ユニットUは、ペダルアーム20の円筒部21の近傍において下側アーム23に取り付けられるため、揺動軸線S回りにおけるペダルアーム20の慣性モーメントを小さく抑えることができる。これにより、ペダルアーム20の操作性を確保しつつ、所望の振動による注意喚起機能を確保することができる。
【0054】
次に、アクセルペダル装置の動作について、
図7及び
図8を参照しつつ説明する。
先ず、運転者がアクセルペダル24を踏み込まない休止位置にあるとき、戻しバネ90及び付勢バネ80の付勢力により、
図7に示すように、ペダルアーム20は休止位置に停止している。
このとき、起振ユニットUのコネクタ31dは、揺動軸線Sの方向を向くように伸長している。
【0055】
この状態から、運転者がアクセルペダル24を踏み込むと、ペダルアーム20は、戻しバネ90及び付勢バネ80の付勢力に抗して時計回りに回転し、
図8に示すように、最大踏込み位置まで回転して停止する。
このとき、起振ユニットUのコネクタ31dは、揺動軸線Sの方向を向くように伸長している。
【0056】
すなわち、コネクタ31dは、ペダルアーム20の揺動範囲(休止位置〜最大踏込み位置)において、揺動軸線Sに向けて伸長するように配置されているため、コネクタ31dに車体側の配線が接続された状態でペダルアーム20が揺動しても、配線の変位量を小さくできる。それ故に、配線の移動に伴う他の部品との干渉又は摩耗、あるいは断線等を防止することができる。
【0057】
また、車両側の制御手段により、運転者に注意を促す運転モードであると判断された場合は、所定の制御信号により、起振ユニットUの電動モータ40が回転して振動を発生する。そして、発生した振動は、ケース30からペダルアーム20及びアクセルペダル24に伝達される。
この振動の伝達により、アクセルペダル24を戻す操作を行うように、運転者は注意を喚起される。
【0058】
上記構成をなすアクセルペダル装置によれば、起振ユニットUが揺動軸線Sの近傍においてペダルアーム20に取り付けられているため、従来のようにアクセルペダルの裏側に設けられる場合に懸念される操作上の違和感を生じることはなく、振動による注意喚起機能を備えつつも所望の操作性を確保することができる。
【0059】
また、起振ユニットUに含まれる電動モータ40の回転軸42が、揺動軸線Sと平行以外の方向に方向付けられている。ここでは、軸線Mが揺動軸線Sに対して直角で捻れの位置に位置付けられている。
この配置構成によれば、
図9に示すように、アクセルペダル装置の左右方向(揺動軸線S方向)において振動が大きくなり、一方、ペダルアーム20の揺動方向においては振動が小さくなる。
【0060】
すなわち、電動モータ40の回転軸42がペダルアーム20の揺動軸線Sと捻れた方向に方向付けられることで、偏芯質量体43による振動方向がペダルアーム20の揺動方向と一致しない配置となる。これにより、ペダルアーム20の操作に悪影響が及ぶのを防止できる。
その結果、所望の操作性が確保され、揺動方向と一致しない方向において生じる振動により運転者は注意を喚起される。
【0061】
図10ないし
図14は、本発明に係るペダル装置の第2実施形態を示すものであり、前述の第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
また、アクセルペダル装置の動作についても、前述の第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0062】
第2実施形態に係るペダル装置は、自動車等に搭載されるアクセルペダル装置であり、車体に固定される支持ベースとしてのハウジング100、ペダルアーム120、ケース30及び電動モータ40を含む起振ユニットU、ボルト161及びナット62、スライダ171,172、付勢バネ181,182、戻しバネ190、ペダルアーム120の回転角度位置を検出する位置センサを備えている。
【0063】
ハウジング100は、樹脂材料により形成されており、互いに連結されて揺動軸線Sを画定する第1ハウジング111及び第2ハウジング112により構成されている。
【0064】
第1ハウジング111は、ペダルアーム120が揺動軸線S回りに揺動自在に組み込まれた状態で、その内部に、スライダ171,172、付勢バネ181,182、戻しバネ190を収容するようになっている。
第2ハウジング112は、内蔵される位置センサのホール素子を電気的に接続するコネクタ112aを備えている。
【0065】
第2ハウジング112は、ペダルアーム120、スライダ171,172、付勢バネ181,182、戻しバネ190が第1ハウジング111に装着された状態で、第1ハウジング111と協働してペダルアーム120の下方領域を除いた全体を覆うように、第1ハウジング111にスナップフィット結合により連結されてネジにより締結される。
【0066】
ペダルアーム120は、全体が金属材料により成形されて全体が金属製部分として機能するものであり、被支持部としての薄板状の円板部121、円板部121から上方に伸長する薄板状の上側アーム122、円板部121から下方に伸長する下側アームとしての薄板部123及びロッド部124を備えている。
また、ペダルアーム120には、ロッド部124の取付部124aにおいて、樹脂及びゴム材料により成形された操作ペダルとしてのアクセルペダル125が取り付けられている。
ここで、上側及び下側とは、アクセルペダル装置が車両等に搭載された状態において、鉛直方向の上側及び下側を示すものである。
【0067】
円板部121は、ハウジング100の支持部である軸受孔に嵌合されて揺動軸線S回りに揺動自在に支持される軸部121a、戻しバネ190の一端部191を掛止する掛止部121bを有する。
上側アーム122は、休止位置においてハウジング100の内壁に設けられたストッパ111aと当接すると共にスライダ171の当接部171bと当接する当接ピン122aを有する。
【0068】
薄板部123は、円板部121に連続して形成されており、最大踏込み位置においてハウジング100のストッパ111bと当接する当接部123a、揺動軸線Sと平行な軸線Lを中心とする貫通孔123bを有する。
貫通孔123bは、ペダルアーム120がハウジング100に組み込まれた状態で外部に露出すると共にハウジング100に近接する領域に位置付けられて、軸線Lを中心とする円形孔に形成されている。
ロッド部124は、薄板部123に溶接等により結合されており、その下端領域においてアクセルペダル125を取り付ける取付部124aを有する。
【0069】
起振ユニットUは、前述の第1実施形態と同様であり、ケース30及び電動モータ40を備えている。また、ケース30内には、ナット62が組み込まれている。
そして、起振ユニットUは、ケース30の先端面31c1がペダルアーム120の下側アームの一部をなす薄板部123の右側面に当接され、薄板部123の左側面から貫通孔123bに通されたボルト161がケース30内のナット62に捩じ込まれることにより、ペダルアーム120に堅固に固定される。
【0070】
ここで、起振ユニットUがペダルアーム120に取り付けられた状態において、起振ユニットUのコネクタ31dは、
図13及び
図14に示すように、揺動軸線Sから外れた方向に方向付けられている。
この取付け状態は、一例であり、本発明はコネクタ31dを揺動軸線Sから外れた方向に方向付ける配置を除外するものではない。
【0071】
コネクタ31dは、干渉等を生じないレイアウトにおいて、起振ユニットUの取付け角度を適宜変更することで、好ましい方向に方向付けすることができる。
例えば、前述の第1実施形態と同様に、コネクタ31dがペダルアーム120の揺動範囲において常に揺動軸線Sに向けて伸長するように、起振ユニットUがペダルアーム120に固定されるのが好ましい。
【0072】
スライダ171は、含油ポリアセタール等の高摺動性材料により形成され、スライダ172の傾斜面172bと接触する傾斜面171a、ペダルアーム120の当接ピン122aに当接する当接部171bを有する。
スライダ172は、含油ポリアセタール等の高摺動性材料により形成され、スライダ171の傾斜面171aと接触する傾斜面172aを有する。
そして、スライダ171,172は、傾斜面171a,172aが接触した状態で、ハウジング100の内壁を摺動自在に配置されている。
付勢バネ181は、圧縮型のコイルバネであり、ハウジング100の内壁とスライダ171の間に圧縮した状態で配置されている。
付勢バネ182は、圧縮型のコイルバネであり、ハウジング100の内壁とスライダ172の間に圧縮した状態で配置されている。
スライダ171,172及び付勢バネ181,182により、踏力においてヒステリシスを発生するヒステリシス発生機構が構成されている。
【0073】
戻しバネ190は、捩りコイルバネであり、揺動軸線Sの周りにおいて、一端部191がペダルアーム120の掛止部121bに掛止され、他端部がハウジング100の一部に掛止された状態で配置されている。
そして、戻しバネ190は、ペダルアーム20を休止位置に戻すように、ペダルアーム120に直接付勢力を及ぼすようになっている。
【0074】
上記第2実施形態のアクセルペダル装置によれば、起振ユニットUは、揺動軸線Sを中心とする円板部121の下側に連続する下側アームの薄板部123の領域でかつハウジング100から露出すると共にハウジング100に近接する下側アームの薄板部123の領域において、ペダルアーム120に取り付けられている。
すなわち、起振ユニットUは、揺動軸線Sの近傍においてペダルアーム120に取り付けられているため、従来のような長い配線が不要になる。
また、従来のように電動モータがアクセルペダルの裏側に設けられる場合に懸念される操作上の違和感を生じることもない。したがって、振動による注意喚起機能を備えつつ、所望の操作性を確保することができる。
【0075】
また、起振ユニットUに含まれる電動モータ40の回転軸42は、揺動軸線Sと平行以外の方向に位置付けられている。すなわち、回転軸42の軸線Mが揺動軸線Sに対して直角で捻れの位置に位置付けられている。
このように、電動モータ40の回転軸42がペダルアーム120の揺動軸線Sと捻れた方向に方向付けられることで、偏芯質量体43による振動方向がペダルアーム120の揺動方向と一致しない配置となる。
これにより、ペダルアーム120の操作に悪影響が及ぶのを防止できる。その結果、所望の操作性が確保され、揺動方向と一致しない方向において生じる振動により運転者は注意を喚起される。
【0076】
特に、起振ユニットUが下側アームとしての金属製の薄板部123aに直接固定されるため、前述の第1実施形態で示すようなスリーブ50を採用しなくても、起振ユニットUをペダルアーム120に堅固に固定することができる。
【0077】
上記第2実施形態においては、ペダルアーム120の下側アームの一部が、金属製のロッド部124により形成された場合を示したが、これに限定されるものではなく、ロッド部124に替えて、下側アームを全て薄板状の金属製材料により一体形成してもよい。
また、ペダルアーム120が全て金属材料により形成された場合を示したが、これに限定されるものではない。
例えば、ペダルアームにおいて、揺動軸線Sを中心とする被支持部、上側アーム、被支持部に連続する下側アームの一部が樹脂製部分として樹脂材料により形成され、下側アームの一部に金属製部分として金属製のロッド部材が嵌合して結合された構成、あるいは、下側アームの一部に金属製部分としての金属製の板状部材がネジにより締結された構成とすることにより、樹脂材料と金属材料により形成されたペダルアームを採用してもよい。
【0078】
図15ないし
図20は、本発明に係るペダル装置の第3実施形態を示すものであり、前述の第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
また、アクセルペダル装置の動作についても、前述の第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0079】
第3実施形態に係るペダル装置は、自動車等に搭載されるアクセルペダル装置であり、車体に固定される支持ベースとしてのハウジング10、ペダルアーム220、起振ユニットとしての電動モータ40、スライダ70、付勢バネ80、戻しバネ90、ペダルアーム220の回転角度位置を検出する位置センサを備えている。
【0080】
ペダルアーム220は、全体が樹脂材料により成形されており、被支持部としての円筒部221、円筒部221から上方に伸長する上側アーム222、円筒部221から下方に伸長する下側アーム223、下側アーム223に着脱自在に連結されるカバー224、操作ペダルとしてのアクセルペダル225を備えている。
アクセルペダル225は、ペダルアーム220に対して一体成型されている。
ここで、上側及び下側とは、アクセルペダル装置が車両等に搭載された状態において、鉛直方向の上側及び下側を示すものである。
【0081】
円筒部221は、ハウジング10の支持部により、揺動軸線S回りに揺動自在に支持される。
上側アーム222は、休止位置においてハウジング10の内壁と当接する当接部222a、スライダ70と離脱可能に接触する接触部222b、戻しバネ90の端部を受けるバネ受け部222cを有する。
【0082】
下側アーム223は、円筒部221の近傍において、最大踏込み位置においてハウジング10と当接する当接部223a、収容凹部223b、収容凹部223bにより画定される開口部223c、スナップフィット用の凸部223d、電動モータ40を電気的に接続するコネクタ223eを有する。
【0083】
収容凹部223bは、電動モータ40を収容して固定するように形成されている。
開口部223cは、アクセルペダル225が設けられた前面側と反対の背面側において開口するように形成されている。
コネクタ223eは、車体側の配線が接続されるものであり、収容凹部223bの近傍において前面側に突出するように形成されている。
【0084】
カバー224は、スナップフィット用の凹部224a、収容凹部223bに嵌合する矩形環状の嵌合部224bを有する。
そして、カバー224は、電動モータ40が収容凹部223bに収容された状態で、スナップフィット結合により、開口部223cを閉塞するように連結される。
【0085】
ここで、電動モータ40は、ペダルアーム220の収容凹部223bに嵌め込まれ、カバー224で押圧しつつ閉塞されることにより、弾性部材41aを四方から圧縮しつつ収容凹部223b内に固定される。
そして、電動モータ40が起動されることにより、回転軸42と一体的に偏芯質量体43が回転することで振動を発生する。発生した振動は、ケース30を介してペダルアーム220及びアクセルペダル225に伝達される。
【0086】
このように、電動モータ40は、弾性部材41aを介して収容凹部223b内に保持されるため、経時的な変化により電動モータ40と収容凹部223bの間に隙間が生じるのを防止ないし抑制することができる。
したがって、電動モータ40が発生する振動を、ガタツキ等の音エネルギとして消失することなく、ペダルアーム220に効率良く伝達することができる。
【0087】
ここでは、電動モータ40がペダルアーム220に取り付けられた状態で、回転軸42(軸線M)は、揺動軸線Sと平行に伸長するように方向付けられている。
この配置構成は、一例であり、本発明は電動モータ40の回転軸42を揺動軸線Sと平行に方向付ける配置を除外するものではない。
電動モータ40は、ペダルアーム220に設ける収容凹部223bの形状を適宜変更することで、好ましい方向に方向付けすることができる。
例えば、前述の第1実施形態と同様に、電動モータ40は、回転軸42が揺動軸線Sと平行以外の方向に伸長するように方向付けられて、ペダルアーム120に固定されるのが好ましい。
【0088】
また、コネクタ223eは、ペダルアーム220の前面側に突出するように配置されている。この配置構成は、一例であり、本発明はコネクタ223eを揺動軸線Sから外れた方向に方向付ける配置を除外するものではない。
コネクタ223eは、干渉等を生じないレイアウトにおいて、収容凹部223bの配置及び形状等を考慮しつつ、好ましい方向に方向付けすることができる。
例えば、前述の第1実施形態と同様に、コネクタ223eがペダルアーム220の揺動範囲において常に揺動軸線Sに向けて伸長するように、ペダルアーム220に形成されるのが好ましい。
【0089】
上記第3実施形態のアクセルペダル装置によれば、起振ユニットとしての電動モータ40は、揺動軸線Sを中心とする円筒部221の下側に連続する下側アーム223の領域でかつハウジング10から露出すると共にハウジング10に近接する下側アーム223の領域において、ペダルアーム220に取り付けられている。
すなわち、起振ユニットは、揺動軸線Sの近傍においてペダルアーム220に取り付けられているため、従来のような長い配線が不要になる。
また、従来のように電動モータがアクセルペダルの裏側に設けられる場合に懸念される操作上の違和感を生じることもない。したがって、振動による注意喚起機能を備えつつ、所望の操作性を確保することができる。
尚、上記実施形態においては、起振ユニットとしての電動モータ40が、下側アーム23の領域でかつ揺動軸線Sの近傍においてペダルアーム220に内蔵された形態を示したが、これに限定されるものではない。例えば、電動モータ40が、下側アーム223の領域でかつアクセルペダル225の配置領域から外れた位置に内蔵されてもよい。
【0090】
特に、起振ユニットとしての電動モータ40がペダルアーム220の収容凹部223b内に配置されることにより、ペダルアーム220の外輪郭を簡素化できる。
したって、アクセルペダル装置と車体の取付け位置との関係において、起振ユニットと車体側の部品との干渉等を考慮する必要がなく、その配置レイアウトが容易になる。
また、前述の第1実施形態で示すようなケース本体31、スリーブ50、ボルト61及びナット62が不要である。それ故に、その分だけ部品点数を削減でき、低コスト化を達成できる。
【0091】
図21ないし
図23は、本発明に係るペダル装置の第4実施形態を示すものであり、前述の第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
また、アクセルペダル装置の動作についても、前述の第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0092】
第4実施形態に係るペダル装置は、自動車等に搭載されるアクセルペダル装置であり、車体に固定される支持ベースとしてのハウジング10、ペダルアーム320、起振ユニットU2、スライダ70、付勢バネ80、戻しバネ90、ペダルアーム320の回転角度位置を検出する位置センサを備えている。
【0093】
起振ユニットU2は、ケース130及び電動モータ40により構成されている。
電動モータ40は、前述の第1実施形態と同様に、弾性部材41aが装着されたモータ本体41、回転軸42、回転軸42に固定された偏芯質量体43を備えている。
ケース130は、樹脂材料により形成されており、電動モータ40を収容する収容凹部を画定すると共にコネクタ131aを有するケース本体131、ケース本体131に着脱自在に連結されるケースカバー132により構成されている。
【0094】
ここで、電動モータ40は、ケース本体131の収容凹部に嵌め込まれ、ケースカバー132で押圧しつつ閉塞されることにより、弾性部材41aを四方から圧縮しつつケース130内に固定される。
また、ケース130は、外輪郭が略直方体の形状をなすと共に、ペダルアーム320の収容凹部324に対して、所定の締め代をもって嵌合されて固定される外形寸法に形成されている。
【0095】
コネクタ131aは、起振ユニットU2がペダルアーム320に取り付けられた状態において、ペダルアーム320の背面側に位置すると共に揺動軸線Sと平行な方向に伸長するように方向付けられている。
【0096】
ペダルアーム320は、全体が樹脂材料により成形されており、被支持部としての円筒部321、円筒部321から上方に伸長する上側アーム322、円筒部321から下方に伸長する下側アーム323、操作ペダルとしてのアクセルペダル325を備えている。
アクセルペダル325は、ペダルアーム320に対して一体成型されている。
ここで、上側及び下側とは、アクセルペダル装置が車両等に搭載された状態において、鉛直方向の上側及び下側を示すものである。
【0097】
円筒部321は、ハウジング10の支持部により、揺動軸線S回りに揺動自在に支持される。
上側アーム322は、休止位置においてハウジング10の内壁と当接する当接部322a、スライダ70と離脱可能に接触する接触部322b、戻しバネ90の端部を受けるバネ受け部322cを有する。
【0098】
下側アーム323は、円筒部321の近傍において、最大踏込み位置においてハウジング10と当接する当接部323a、起振ユニットU2を嵌合して固定する収容凹部323bを有する。
【0099】
収容凹部323bは、アクセルペダル325が設けられた前面側と反対の背面側において開口すると共に略直方体の凹部として形成されている。
ここで、収容凹部323bは、起振ユニットU2のケース130が所定の締め代をもって嵌合されるような寸法に形成されている。
そして、収容凹部323bに対して、起振ユニットU2のケース130が嵌め込まれるだけで、起振ユニットU2はペダルアーム320に堅固に固定されるようになっている。
【0100】
このように、起振ユニットU2がペダルアーム320の収容凹部323bに嵌合固定された状態で、電動モータ40が起動されることにより、回転軸42と一体的に偏芯質量体43が回転することで振動を発生する。発生した振動は、ケース130を介してペダルアーム320及びアクセルペダル325に伝達される。
【0101】
ここで、電動モータ40は、弾性部材41aを介してケース130内に保持されるため、経時的な変化により電動モータ40とケース130の間に隙間が生じるのを防止ないし抑制することができる。
したがって、電動モータ40が発生する振動を、ガタツキ等の音エネルギとして消失することなく、ケース130からペダルアーム320に効率良く伝達することができる。
【0102】
ここでは、電動モータ40がペダルアーム320に取り付けられた状態で、回転軸42(軸線M)は、揺動軸線Sと平行に伸長するように方向付けられている。
この配置構成は、一例であり、本発明は電動モータ40の回転軸42を揺動軸線Sと平行に方向付ける配置を除外するものではない。
電動モータ40の回転軸42は、ペダルアーム320に設ける収容凹部323bの形状を適宜変更することで、好ましい方向に方向付けすることができる。
例えば、前述の第1実施形態と同様に、電動モータ40の回転軸42が揺動軸線Sと平行以外の方向に伸長するように方向付けられるように、起振ユニットU2がペダルアーム320に嵌合固定されるのが好ましい。
【0103】
また、コネクタ131aは、ペダルアーム320の背面側において揺動軸線Sと平行に伸長するように配置されている。この配置構成は、一例であり、本発明はコネクタ131aを揺動軸線Sから外れた方向に方向付ける配置を除外するものではない。
コネクタ131aは、干渉等を生じないレイアウトにおいて、収容凹部323bの配置及び形状等を考慮しつつ、好ましい方向に方向付けすることができる。
例えば、前述の第1実施形態と同様に、コネクタ131aがペダルアーム320の揺動範囲において常に揺動軸線Sに向けて伸長するように、起振ユニットU2が配置され又はケース130が形成されるのが好ましい。
【0104】
上記第4実施形態のアクセルペダル装置によれば、起振ユニットU2は、揺動軸線Sを中心とする円筒部321の下側に連続する下側アーム323の領域でかつハウジング10から露出すると共にハウジング10に近接する下側アーム323の領域において、ペダルアーム320に取り付けられている。
すなわち、起振ユニットU2は、揺動軸線Sの近傍においてペダルアーム320に取り付けられているため、従来のような長い配線が不要になる。
また、従来のように電動モータがアクセルペダルの裏側に設けられる場合に懸念される操作上の違和感を生じることもない。したがって、振動による注意喚起機能を備えつつ、所望の操作性を確保することができる。
【0105】
特に、起振ユニットU2がペダルアーム320の収容凹部323b内に配置されることにより、ペダルアーム320の外輪郭を簡素化できる。
したがって、アクセルペダル装置と車体の取付け位置との関係において、起振ユニットU2と車体側の部品との干渉等を考慮する必要がなく、その配置レイアウトが容易になる。
また、前述の第1実施形態で示すようなスリーブ50、ボルト61及びナット62が不要であるため、その分だけ部品点数を削減できる。
【0106】
以上述べたように、上記実施形態においては、起振ユニットが、ペダルアームの揺動軸線から下端までの領域のうち、揺動軸線Sの近傍においてペダルアームに取り付けられた構成を示したが、これに限定されるものではない。
例えば、起振ユニットが、ペダルアームの揺動軸線から下端までの領域において、操作ペダルが配置された領域から外れた位置に、すなわち、揺動軸線と操作ペダルの間の領域においてペダルアームに取り付けられた構成を採用してもよい。
【0107】
上記実施形態においては、起振ユニットとして、偏芯質量体43を備えた電動モータ40を含む場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、振動を発生するものであれば所定の向きに往復動するソレノイドタイプのアクチュエータ、その他の振動源を備えた起振ユニットを採用してもよい。
【0108】
上記実施形態においては、ペダル装置として、自動車に搭載されるアクセルペダル装置を示したが、これに限定されるものではない。例えば、支持ベースとして車体に固定するブラケット及び操作ペダルとしてブレーキペダルを備えたブレーキペダル装置において、本発明に係る起振ユニットが適用されてもよい。
また、自動車に搭載されるペダル装置に限るものではなく、操作者が踏力により操作する操作ペダルを備えたものであれば、その他の車両、あるいは車両以外の操作ペダルを備えた機械、その他の分野において適用されてもよい。
【0109】
以上述べたように、本発明のペダル装置は、従来技術の問題点を解消して、構造の簡素化等を達成しつつ、ペダル操作に影響を及ぼすことなく操作者に注意を喚起できるため、自動車等に適用できるのは勿論のこと、その他の車両等、あるいはその他の分野においても有用である。