(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、シガレットのための密閉パックの構造、機能性、および、製造に関する、特に開口補助体の構造に関する工業技術を、更に発展させること、および、改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために、本発明に従うパックは、請求項1の特徴を有して形成されている。
【発明の効果】
【0007】
革新の1つの特徴は、それに従って、取出し開口部が、(密閉)フォイルの開口部材もしくは開口タブの除去によってのパックの最初の開口の際に、生成しないことにある。むしろ、フォイルブロックは、前もって製造された取出し開口部を装備される。
有利には、この取出し開口部は、フォイルブロック用のブランクの製造のための、(連続した)
材料ウェブ(フォイルウェブ)の領域内において、しかもパックに従う(packungsgemaessen)位置に相応する位置における切断または打抜きによって、附設される。
【0008】
開口部もしくは取出し開口部は、(完全に)閉鎖タブによって覆われている。覆い部縁部は、永久粘着剤、特に感圧粘着剤(PSA粘着剤(Pressure Sensitive Adhesives))によって、この開口部を囲繞する、フォイルの縁部と結合されている。閉鎖タブは、有利には、同様に、
材料ウェブの領域内において位置的に適合して、しかも、選択的に(取出し)開口部の製造の前または後に、附設される。
1つの方法が特に有利であり、この方法において、先ず第一に、閉鎖タブが、
材料ウェブの位置的に適合した位置に附設され、且つ、次いで、この閉鎖タブの領域内において、パックの取出し開口部を形成する開口部が、打抜きまたはレーザーによって製造される。
【0009】
更に別の(固有の)本発明に従い、フォイルブロックもしくは密閉ブロックのための開口補助体は、少なくとも2つの層もしくは個別のフォイルから成る(ラミネート)フォイル内に統合されている。
主として、全面的に互いに(
粘着によって)結合されているこれら層もしくはフォイルから、(フォイルブロックの外側面における)一方の層もしくは個別のフォイルが、1つの閉鎖タブを形成し、他方の(統合している)層もしくは個別のフォイルが、取出し開口部を形成する。特に、相応する打抜きによって、内側の層もしくは個別のフォイルの領域内において、開口タブが形成され、この開口タブは、他方の個別のフォイルの閉鎖タブとの結合に基づいて、開口補助体の操作の際に開口位置に移動され、且つ、従って、取出し開口部を形成もしくは開放する。
この構成における1つの特徴は、互いの開口補助体の要素の(解離可能な)結合のための、特にU字形の平面構造における、
粘着剤領域の選択された位置決めである。
【0010】
更に別の(独立の)特徴は、ブランクの製造、特に連続した2つまたは多数のフォイルの製造の際に、それぞれの製造されるべきブランクの領域内において、フォイルブロックの1つの開口補助体のための準備がなされることにある。
その際、何度も作用する粘着剤、特にPSA粘着剤から成る、構造を与えられた
粘着剤パターンは、外側の層もしくは個別のフォイルによって形成された閉鎖タブの解離可能な固定のために、取出し開口部の領域内において、個別のフォイルの上に載置される。有利には、フォイルブロックの、一方の、もしくは、この内側面の個別のフォイルは、1つの開口タブの画定のために、特にU字形の弱め線、または、一貫した打抜き部を装備されており、この開口補助体が、フォイルの層の結合のための平面粘着剤を装備されているか、もしくは、外側層と、および、従って、閉鎖タブの部分領域と結合されている。
【0011】
開口補助体の更に別の特徴は、有利には、閉鎖タブの全幅にわたって延在する、端部側もしくは縁部側のグリップタブもしくは操作タブが、粘着剤無しに、および、有利には単層に形成されていることにある。操作タブは、特に
粘着剤結合を介して、折畳み蓋付きボックスの蓋前壁の内側面に固定されており、従って、蓋の開口の際に、閉鎖タブが、開口位置に到達する。
【0012】
方法および装置は、連続したウェブまたは多層のウェブにおける、異なる構成の開口補助体の附設のために利用される。
革新的な特徴は、この製造方法において、取出し開口部が、連続した
材料ウェブの領域内において、製造もしくは露出されることにある。ウェブは、適当な(光電子式の)センサーによって走査され、これらセンサーが、開口部の存在、この開口部の正確な構成および位置決めを検査することが可能な状態にある。
閉鎖タブおよび(取出し)開口部の附設に引き続いての、
材料ウェブの領域内における(光電子式の)センサーの作用は、特に重要であり、その際、センサーが、ウェブの内側に配置されており、且つ、(開口部の領域内における)閉鎖タブの自由な面と囲繞するフォイルとの間の、色彩的及び/または図式的なコントラストによって、この閉鎖タブの存在を、正確にこの開口部の領域内において検出する。
【0013】
更に、有利には
粘着剤(PSA
粘着剤)を装備された閉鎖タブは、ウェブに附設される。同様に閉鎖タブの正確な位置決めも、センサーによって検査され、これらセンサーが、ウェブに適当な位置において所属して設けられている。
【0014】
最後に、完全な、加工可能なブランクは、取出し開口部および閉鎖タブが正確な位置において位置決めされていることの信頼性を有して、ウェブから分離される。
【0015】
パック、包装材料、並びに、方法および装置の実施例を、以下で図に基づいて説明する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図の実施例は、シガレット10のためのパックの形状に関連している。
整列された、即ち、(複数の)列から成るシガレット群は、内側パック、即ちフォイルブロック11の中身である。このフォイルブロックは、有利にはフォイル、特に湿気および芳香を通さないフォイルから成るブランク12から成っている。シガレット10の群は、有利には、完全に、即ち、全ての側面で、ブランクによって包囲されており、それに従って、内側前壁13、内側後壁14、内側側壁15、内側底壁16、および、内側端壁17を有する、密閉ブロックを形成している。
ブランク12は、内側端壁17が、折畳み無しであり、従って、一貫して閉鎖された壁部を形成するように形成されている、もしくは、シガレット10の群の周りを廻って折り畳まれている。
この領域内において、開口補助体18が附設されており、この開口補助体が、パック内容物への、容易な、特に自動的な外からの取扱いを可能にする。フォイルブロック11は、この目的のために、取出し開口部19を端面側の領域内において形成している。有利には、取出し開口部19は、内側端壁17の領域内において、および、内側前壁13の引き続いての端面側の一部分内において延在している。取出し開口部19は、有利には、フォイルブロック11よりも(明確に)小さな幅を有して、中央に配置されている。
【0018】
取出し開口部19は、−閉鎖されたパックにおいて−閉鎖手段、特に閉鎖タブ20によって覆われている。この閉鎖タブは、取出し開口部19を、有利には完全に覆っており、且つ、有利には、周りを取り囲んで、長手方向ストリップ21および横方向ストリップ22を有するストリップ形状の張り出し部を形成している。
固着ストリップ23は、永続的に、特に内側後壁14の領域内における閉鎖タブ20の脚部として、フォイルブロック11と結合されている。前記の縁部ストリップ21、22、23は、それぞれに、取出し開口部19を囲繞する縁部ストリップ内において、粘着によって、フォイルブロック11と結合されている。少なくとも長手方向ストリップ21および横方向ストリップ22は、解離可能な、且つ、繰り返して作用する粘着剤、特にPSA粘着剤でもって固定されている。
【0019】
閉鎖タブ20は、一方の端部領域において、即ち、内側前壁13内へと突出する脚部の領域内において、グリップタブもしくは操作タブ24を装備されている。このグリップタブもしくは操作タブは、少なくとも、内側前壁13に面した側面において
粘着剤が無く、且つ、このことによって把持可能である。操作タブ24は、有利には、閉鎖タブ20の全幅にわたって、この閉鎖タブの縁部ストリップとして延在している。
【0020】
1つの特徴は、操作タブ24が、示された実施例において、外側パック25の可動な部分と結合されていることにある。
外側パックは、ここで、ボックス部26および蓋27を有する、折畳み蓋付きボックスである。この蓋は、ボックス後壁28の領域内において、蓋後壁29でもって、線状リンク部30を介して、旋回可能にボックス部26と結合されている。
【0021】
閉鎖タブ20は、蓋27と、この蓋の開口の際にこの閉鎖タブ20が同様に開口位置に到達するように、結合されている(
図3、
図4)。この目的のために、閉鎖タブ20の操作タブ24は、特に、
粘着剤によって、もしくは、操作タブ24の長手方向に延在する
粘着剤ストリップ32によって、蓋、即ち蓋前壁31と結合されている。この
粘着剤ストリップは、操作タブ24の外側面に附設されている。
パックの製造の際、もしくは、外側パック25内へのフォイルブロック11の挿入の際に、蓋27の閉鎖位置内において、操作タブ24との結合は、
粘着剤ストリップ32を介して形成される。有利には、蓋前壁31の内側面に、蓋内側フラップ33が附設されている。この蓋内側フラップと、操作タブ24は(永続的に)結合されている。蓋27の閉鎖の際に、同様に閉鎖タブ20も、閉鎖位置(
図1)に帰還する。
【0022】
フォイルブロック11は、有利には密閉ブロックとして、
図1に従い内側側壁15の領域内において、封筒折畳み部を有して形成されている。同様に内側底壁16の領域内においても、互いに重なり合う折畳みフラップが、有利には封筒折畳み部として形成されている。これら折畳みフラップは、熱的なシーリングによって、互いに密接して結合されている。更に、フォイルブロック11の内側で、支持部材、特に、有利には前壁、側方フラップおよび底壁を有する公知の構成のトレー34が配置されている。
【0023】
1つの特徴は、取出し開口部19が少なくとも部分的に自由であること、従って、ブランク12の準備作業の際に取出し開口部19の領域内において位置する開口フラップ35が無いことにある。この開口フラップは、取出し開口部19の領域内において、フォイルの一部である。
図1から
図3までに従う実施例において、開口フラップ35は、完全に除去されている。ブランクは、それに従って、切欠き部を装備されており、この切欠き部が、完成したパック−フォイルブロック11−において、取出し開口部19を形成する。
この目的のために、折り畳まれていないブランク12の領域内において、有利にはブランク12の製造のための連続した
材料ウェブ36の領域内において、正確にフォイルブロック11の形態に適合された打抜き部が、しかも
図1から3の実施例において、取出し開口部19に相応する、基本的に矩形の切欠き部を生じる、周りを取り囲んで閉鎖された、特に−操作タブ24に対して−軽度に収斂状の縁部を有する打抜き部が、附設される。開口フラップ35は、それに従って、ブランク部分として生じ、且つ、除去される。
【0024】
選択的に(
図4、
図5、
図6)、U字形の打抜き部が、開口部の形成のために、ブランク12もしくは
材料ウェブ36内において附設される。この生成する開口フラップ35は、縁部37に沿って、ブランク12との結合状態に留まる。開口フラップ35は、ここで、取出し開口部19の領域から外へと折り畳まれ、且つ、フォイルブロック11の壁部に、本実施例において(
図4、
図5)、内側後壁14の内側面に当接される。
同様にここでも、それに従って、自由な開口部が、取出し開口部19として形成されている。開口フラップ35は、有利には、特に粘着によって及び/または熱的なシーリングによって、本実施例において2つのシーリングストリップ38でもって、フォイルブロック11の壁部と結合されている。
【0025】
(独自の)1つの特徴は、フォイルブロック11との、閉鎖タブ20の(解離可能な)結合のための、
粘着剤領域もしくは
粘着剤パターンの形成である。
特に
図5から見て取れるように、閉鎖タブ20は、枠形状に形成された、取出し開口部19を囲繞する
粘着剤パターンを装備されている。この
粘着剤パターンは、製造の際に、(別個のブランクから成る)閉鎖タブ20及び/またはブランク12に附設されていることは可能である。
【0026】
特に、長手方向ストリップ21、横方向ストリップ22、および、固着ストリップ23を有する、
粘着剤パターン(有利には、PSA粘着剤)は、フォイルブロック11の開口の際および閉鎖の際における応力に相応して、異なる付着作用でもって形成されている。有利には、少なくとも横方向ストリップ22は、
粘着剤パターンの残りの部分よりも小さな付着作用を有して形成されている。本実施例において、同様に長手方向ストリップ21の始端脚部39も、比較的に小さな付着作用を有して形成されており、従って、特に閉鎖タブ20のための開口工程の導入が容易にされている。
粘着剤パターンの更に別の部分、即ち、長手方向ストリップ21および横方向ストリップ22は、比較的に大きな付着力を有して、有利には一貫して同じ付着力を有して形成されている。選択的に、フォイルブロック11における、閉鎖タブ20の永続的な固定を保証するために、固着ストリップ23は、更に増大された付着力を有して形成されていることは可能である。
【0027】
粘着剤パターンの領域の、異なる保持作用もしくは結合作用は、異なる
粘着剤種類の適当な選択によって生起され得、及び/または、異なる層厚さ、及び/または、一方では横方向ストリップ22の、および、他方では長手方向ストリップ21の、異なる構造によって達成され得る。
【0028】
フォイルブロック11との、閉鎖タブ20の
粘着剤結合のこの構成は、同様に従来の(密閉)パックにおいても、および、
図11から
図14に相応するパックにおいても、使用され得る。言及された従来のパックが、開口フラップ35が開始位置において留まり且つ閉鎖タブ20と結合されているようなパックであることは可能である。
【0029】
図1、
図2に従うフォイルブロック11において、および、
図5に従うこのフォイルブロックに対して適合しているブランク12において、内側側壁15は、台形状の折畳みフラップによって形成されている。
図7から
図10までは、開口補助体18の構成に関する、しかもまた、フォイルブロック11の構成に関する、代案に関連する。このフォイルブロックは、内側側壁15の領域内において、ひれ状合わせ目として構成された結合合わせ目を有している。更に、ここで、内側底壁16は、折畳みが無い。横方向合わせ目40は、内側後壁14の領域内において、特にひれ状合わせ目として構成されて位置している。
【0030】
開口補助体18は、この実施例において、ブランク12(
図9)が、周りを取り囲んで自由な取出し開口部19を与えられているように形成されている。それに従って、(取出し)開口部19の形成のもとで、−
材料ウェブ36の領域内において−完全な打抜き部が附設される。その際に生成する開口フラップ35は、廃棄部片として、廃棄物処理される。自由な開口部は、特に操作タブ24の側へと収斂状の開口縁部を有して残存する。
【0031】
別個のブランクから成る閉鎖タブ20を有するこれら実施例において、有利には、(PSA)粘着剤は、この閉鎖タブ20の内側面において附設されている。有利には、閉鎖されたフレームとして構成された、
粘着剤パターンは、脚部もしくはストリップ21、22、23を有して形成される。
閉鎖タブ20の中央の領域は、
粘着剤無しであり、且つ、有利には、印刷部61を装備されている。
粘着剤領域もしくは
粘着剤ストリップは、(取出し)開口部19に対して、ほんの少しだけ後退されており、従って、約1.5mmの幅の、幅狭の、
粘着剤無しのストリップが、有利には周りを取り囲んで生成する。
【0032】
閉鎖タブ20の
粘着剤無しの部分の領域内において、即ち、操作タブ24の領域内において、
粘着剤パターンは、蓋前壁31の内側面との、操作タブ24の結合のために附設されている。2つの代案が示されており、閉鎖された、一貫した
粘着剤ストリップ32が附設されていることは可能である。互いに並列して位置している複数の
粘着剤点41は、選択的である。
【0033】
密閉ブロックもしくはフォイルブロック11に関する、および、特に開口補助体18の領域内における特別な構成は、
図11から
図13まで内において図示されている。
フォイルブロック11のためのフォイルは、多層状に形成されており、特に2つの層、もしくは、個別のフォイル42および43から成っている(
図14)。これら層もしくはフォイル42、43は、−主として−全面的に、有利には解離不能な
粘着剤から成る
粘着剤層44によって互いに結合されており、従って、この領域内において、個別のフォイル42、43は、分離不能なフォイルユニットを形成している。
【0034】
有利には、これら個別のフォイル42、43の内の少なくとも1つの個別のフォイル、本実施例において内側の個別のフォイル43は、有利には蒸着によって附設された(金属製の)遮断被膜45によって、芳香および湿気を通さないように形成されている。この遮断被膜は、ここで、これら多層状のフォイルの内側に位置している。
粘着剤層44は、それに従って、遮断被膜45の領域内における個別のフォイル42、43を結合している。
【0035】
前記された方法で形成された多層状のフォイルが、上述の実施例に相応する開口補助体18を装備されていることは可能である。このフォイルの構造は、しかしながら、格別優れた方法で形成された開口補助体18を可能にし、この開口補助体が、個別のフォイル42、43の利用のもとで、このフォイルへと統合されている。
【0036】
閉鎖タブ20は、外側に位置する個別のフォイル42によって形成されている。
内側に位置する個別のフォイル43は、この個別のフォイルが、取出し開口部19としての製造の際に付設される開口部か、または、開口工程の際に閉鎖タブ20を用いて分離可能な開口タブもしくは開口フラップ35か、を形成するように加工されている。この開口フラップは、図示されているように、有利には、全面的な粘着によって、(内側で)閉鎖タブ20と結合されている。
【0037】
開口補助体18は、このパックにおいて、ブランク12の領域内において(
図13)、有利には、しかしながら、(多層状の)フォイル−
材料ウェブ36−の製造の際に、しかも、異なる
粘着剤タイプの合目的な附設、個別のフォイル42、43の間の
粘着剤無しの領域の形成、および、個別の層42、43内における分離線の合目的な附設によって製造される。
【0038】
開口補助体18の附設は、フォイルもしくは
材料ウェブ36の製造プロセスに統合されている。有利には、層もしくは個別のフォイル42、43の組み合わせの際に、開口補助体18の機能性のために必要である面は、手を付けずにおかれるか、もしくは、同時に、または、位置ずれされて
粘着剤を装備される。
本実施例において、有利にはU字形の面は、長手方向ストリップ21と横方向ストリップ22の形成のための前記された実施例に類似して、個別のフォイル42、43の間で、解離可能な
粘着剤(PSA粘着剤)を装備されている。選択的に、
粘着剤を有する部分被覆または全被覆が附設されていることは可能である。
更に、
粘着剤層44の附設に関して、−ストリップ形状で矩形の−フリーゾーン46が形成されている。この領域内において、如何なる
粘着剤も、従って、
粘着剤層44も開口補助体18の(PSA)粘着剤も存在しない。ここでは、グリップタブもしくは操作タブ24が存在する。
【0039】
閉鎖タブ20及び/または開口フラップ35の形成のために、分離切れ目もしくは分離線が、製造されるべき開口補助体18の領域内において、有利には層42、43、44、45に関して完成されたフォイル内において附設される。1つの層の領域内だけにおいて附設される分離線は、有利には、レーザーによって製造され、且つ、このことによって、有効性に関して、当該の層に限定される。
【0040】
閉鎖タブ20の外側輪郭部は、有利には、一貫した、即ち間断の無い、基本的に、(単に)外側の層の、即ち個別のフォイル42の領域内における、U字形の切断線47から成っている。
この切断線は、(少なくとも部分的に)内側端壁17の領域、および、内側前壁13の引き続いての端面側の領域において、有利にはほぼ平行の脚部を有して延在している。
図13の実施例において、切断線47は、内側後壁14領域内において、端部片(Endstueck)を有して延在している。横方向に整向された脚部は、内側前壁13内において延在し、且つ、操作タブ24を区画している。切断線47は、閉鎖タブ20の外側輪郭を規定する。
【0041】
内側に位置する個別のフォイル43は、この個別のフォイル43から形成された開口フラップの除去によって、取出し開口部19を形成し、この開口フラップが、有利には相応して配置されている
粘着剤層44によって、本実施例において閉鎖タブ20と結合されている。
開口フラップ35の輪郭は、有利には、同様に、ほぼU字形の弱め線48によって規定され、この弱め線が、適当な工業技術(レーザー)の使用によって、個別のフォイル43に対して(薄い遮断被膜45をも含めて)区画されている。弱め線48は、−残余結合部を有する−パーフォレーションとして、有利には、しかしながら、一貫した切断線として形成されていることは可能である。
本実施例において、一方では切断線47の端部が、および、他方では弱め線48が、−内側後壁14の領域内において−互いに隣接して終わるように配設されている。
【0042】
開口補助体18の
粘着剤パターン、即ち、長手方向ストリップ21と横方向ストリップ22とでもってのU字形の
粘着剤パターンは、
粘着剤強度に関して、前記された方法(
図5)で形成されている。
粘着剤ストリップ21、22は、言うまでも無く操作タブ24のための輪郭を除いて、切断線47および弱め線48が、−後者の弱め線は完全に−これら
粘着剤パターン21、22の領域内において位置しているように規定されている。有利にはPSA粘着剤から成る
粘着剤領域は、
図13および
図14から見て取れるように、ほんの少しだけ切断線47と弱め線48との間の間隔よりも幅広であり、従って、この領域内において、分離線が解離可能な粘着剤によって覆われている。
【0043】
そのように形成された開口補助体は、操作タブ24の把持によって、手で操作され得る。本実施例において、操作タブ24は、前記された方法で、折畳み蓋付きボックスとして形成された外側パック25の、蓋27の内側面と結合されており、従って、自動式の開口および閉鎖が保証されている。特に
図12から見て取れるように、開口工程において、製造されるべき取出し開口部19の領域内において、多層状のフォイルは、完全に、この結合体から分離される。
【0044】
外側パック25は、有利には、硬質パック、特に折畳み蓋付きボックスとして形成されている。この折畳み蓋付きボックスは、カラー部無しで可能であるが、選択的に、しかしながら同様に通常のカラー部49を装備されていることも可能である。カラー部は、前側の切欠き部50を装備されており、この切欠き部が、前側の領域内において、側方のカラー部ウェブ51によって区画されている。有利には、切欠き部50は、これらカラー部ウェブ51の間で、この切欠き部がパックもしくはボックス部26の閉鎖エッジ部52に至るまで延在するように形成されている。−これらカラー部ウェブ51の間の−この領域内において、閉鎖タブ20、および、特に操作タブ24が位置している。
【0045】
蓋前壁31の内側面に開口補助体18の操作タブ24を固定したパックにおいて、有利にはパックの完成の後、有利には装置(特に、乾燥タレット)の領域内で、この蓋前壁31の外側面に対して押圧力が加えられる。
カラー部ウェブ51の間の領域内でカラー部49を有するパックにおいて、この圧力は、特別の加圧部片によって、合目的に、操作タブ24との結合の領域内における蓋前壁31に対して、−閉鎖された蓋27の際に−伝達される。
このことによって、外側パック25としての折畳み蓋付きボックスにおいて、有利には蓋前壁31の全(横方向)寸法にわたって延在する蓋内側フラップ33を使用することは可能である。蓋前壁31のある程度の変形は、材料の復帰力によって、圧力負荷の終了の後に解除される。
【0046】
開口補助体は、有利には、完全に、連続した
材料ウェブ36の領域内において製造される。
図15および
図16は、
図4、
図5に従う、即ちブランク12に懸吊する開口フラップ35を有する開口補助体のための、異なるコンセプトに関している。
図15に従い、
材料ウェブ36との、打抜き部53によって形成されたフラップ35の短縮された(残余)結合部、即ち短縮された縁部37が残存する。開口フラップ35は、
材料ウェブ36の移送の間じゅう、把持され、持ち上げられ、且つ、形成される取出し開口部19の領域の外側で、この
材料ウェブに対しての当接に至るまで折り返される。
この目的のために、方向転換−方向転換ロール54−の領域内において、前側の縁部に関して持ち上げられる。開口フラップ35は、ここで往復動機構、本実施例において(湾曲された)先が尖っている往復動レール55によって把持され得る。
材料ウェブ36の移送により、開口フラップ35は持ち上げられ、且つ、最後には折り返される。このことによって、ウェブの領域内において、位置精確に位置する取出し開口部19が生成する。
【0047】
次いで、−
材料ウェブ36の垂直方向の移送部分の領域内において−閉鎖タブ20は、取出し開口部19の領域内において、正確な整向のもとで、
材料ウェブ36の上に載置される。閉鎖タブ20は、担持体ウェブ56からの別個のブランクとして、鋭角の方向転換の領域内において、
材料ウェブ36に対して、しかもこの
材料ウェブの、タブ35に対して反対側の(外側の)側面の上で、押し付けられる。
その後、
材料ウェブ36は分離ステーション57の領域内へと到達する。ここで、ブランク12は、横方向に整向された分離カッター58によって、順々に、
材料ウェブ36から分離される。選択的に、
材料ウェブ36は、連続したチューブ状の包装体の形成のもとで、一連のシガレット群の周りを廻って折り畳まれ得、これらシガレット群から、横方向切断によって、(特に、シーリング合わせ目との関連において)パック−フォイルブロック11−が、特に特許文献2から見て取ることが可能な方法で分離される。
【0048】
1つの特徴は、
材料ウェブ36における作業、および、特に開口補助体18の要素の正確な位置決めが、監視機器によって検査されることにある。
従って、センサー、特に光電子式のセンサー59が、有利には、検査ステーションの領域内における
材料ウェブ36の垂直方向の移送区間の領域内において位置決めされている。これらセンサー59は、これらセンサーが、(取出し)開口部19の存在を、しかも、正確な相対的な位置および正確な構成(寸法、輪郭)に関して、検出するように形成されている。センサー59の通過の後、開口部19の正確な配設に関する信頼性が備わる。
【0049】
閉鎖タブ20のための引渡しステーションに引き続いて、センサー60を有する更に別の(位置固定式の)検査ステーションが、ウェブ36の両側に設置されている。同様にこれら(光電子式の)センサーも、正確な相対的な位置における閉鎖タブ20の存在を認識する。閉鎖タブ20の自由な側面は、即ち閉鎖タブ20の内側面において、有利には、センサー60によって検出され得る、宣伝効果のある及び/または情報を与える指示事項を有する印刷部61を装備されている。
【0050】
ブランク12の製造のための分離切断は、有利には、印刷マーク62によって制御される。
【0051】
材料ウェブ36に、シーリングストリップ38の附設のための、同様にシーリング機器63も所属して設けられている。本実施例において、複数の、周囲に沿って配置された(平行の)シーリングジョー64を有する、回転可能なシーリングホイールが重要な要素である。同様にこの機器も、必要な場合に、センサー59によって制御され得る。
【0052】
図16に従う構成は、前記の実施例と、閉鎖タブ20が、既に前置された引渡しステーションにおいて、−特に先ず第一に附設される打抜き部53の領域内において−ウェブ36に附設されることによって異なっている。その後、開口フラップ35の持ち上げのため、および、このフラップ35の折り返しのための、既に前記された工程が実施される。
材料ウェブに、同様に
図16の実施例においても、検査機器(センサー)が所属して設けられており、これら検査機器が、特に、開口部19の存在および正確な構成を、および、閉鎖タブ20の存在を検査する。
【0053】
図17に従う装置は、開口フラップ35が除去され、従って、全ての面で自由な(取出し)開口部19が生成するように適合されている。
この目的のために、有利には、
材料ウェブ36の水平方向の移送区間の領域内において、打抜き機構ユニット65が設けられており、この打抜き機構ユニットは、本実施例において、打抜きカッター67を有する打抜きロール66、および、相手側ロール68から成っている。打抜きカッター67は、周りを取り囲んで閉鎖された、ほぼ矩形のカッターとして形成されており、このカッターが、相応する開口部19を、位置精確に、ウェブ36内において附設する。
【0054】
その後、ウェブ36は方向転換される。垂直方向の搬送部分の領域内において、前記された構成の検査もしくはコントロール機器が位置決めされており、および、同様に開口部19の領域内における閉鎖タブ20の附設のための移送ステーションも位置決めされている。打抜きステーションにおいて、打抜き機構ユニット65によって生成した、開口部19に相応する材料部片は、本実施例において、特に吸引作用を有する捕捉ホッパー69によって除去される。
【0055】
フォイルパックのブランクの製造のための、
材料ウェブ36の準備作業に関する、特別の製造技術は、
図18および
図19内において図示されている。
(密閉)
材料ウェブ36は、有利には、直立したおよび横方向に整向された移送軌道に沿って移動される。第1の(直立した)軌道部分70は、ウェブ36の上方へと整向された移動のために設けられている。このウェブは、方向転換ロール71、72を介して、有利には、水平方向の軌道部分73内へと、その後、戻って、有利には、下方へと整向された軌道部分74内へと方向転換される。
閉鎖タブ20は、有利には、垂直方向の軌道部分70に供給され、且つ、
材料ウェブ36の上に、パックに適合して、しかも有利にはウェブ外側面もしくはウェブ上側面に載置される。有利には、水平方向の軌道部分73の領域内において、打抜きロール66を有する特別の打抜き機構ユニット65が位置し、この打抜きロールが、有利には、(水平方向の)
材料ウェブ36の下側で作用する。相手側ロール68は、このウェブ36の上側で支承されている。
【0056】
閉鎖タブ20のブランク12は、有利には、びっしりと、連続した担持体ウェブ56の上に配置されている。この担持体ウェブは、ボビン75から引き出される。担持体ウェブ56は、移送ステーション76に供給される。この領域内において、担持体ウェブ56からの閉鎖タブ20の取り外し、および、
材料ウェブ36に対する正確な引き渡しが行われる。
担持体ウェブ56は、この目的のために、鋭角の方向転換機器77の周囲を回って案内され、このことによって、粘着状に担持体ウェブ56に付着する閉鎖タブ20が、剥離され、且つ、鋭角のもとで担持体ウェブ56の脚部に対して走行している
材料ウェブ36へと引き渡される。閉鎖タブ20は、正確な位置において、加圧ロール78によって固定される。加圧ロール78に、相手側器具、本実施例において支持プレート79が、向かい合って位置している。
【0057】
後に続く打抜きもしくは分離ステーションにおいて、もしくは、打抜き機構ユニット65内において、それぞれの閉鎖タブ20の領域内における、
材料ウェブ36の自由な(下方の)側において、有利には打抜きによって、有利には閉鎖された分離線が附設され、この分離線が、開口部(取出し開口部19)の相応するフォイル部片−開口フラップ35−を分離する。打抜き機構ユニット65は、開口部が、閉鎖タブ20に対して精確な整向において、
粘着の外側で、しかも専ら
材料ウェブ36の領域内だけにおける分離切断によって、製造されるように正確に制御される。
【0058】
打抜きロール66は、周囲に沿って、有利には複数の、特に2つの打抜きユニット、即ち、打抜きカッター80の相応する群を装備されている。これら打抜きカッターは、
材料ウェブ36内における閉鎖された分離線の形成のために、有利には閉鎖されたカッターフレームとして形成されている。
【0059】
開口フラップ35は、吸引によって排出移送される。有利には、打抜きロール66は、打抜きカッター80の領域内において、吸気穿孔81を装備されている。これら(複数の)吸気穿孔は、開口フラップ35の面領域の内側で位置しており、従って、この開口フラップが、負圧による負荷の際に、打抜きロール66の周囲において固定され、且つ、この打抜きロールの回転の際に連行される。排気によって、開口フラップ35は解放され、且つ、廃棄物処理され得る。
【0060】
この目的のために、特別の構成が設けられている:即ち、打抜きロール66の下側において、もしくはこの打抜きロールの下方に、吸引機構ユニット82が設けられている。
打抜きロール66の吸気穿孔81は、有利には、回転運動の下側の領域内において、圧縮空気への切り替えが行われるように制御される。吸気穿孔81を介して、それに従って、圧縮空気が移送され、この圧縮空気は、開口フラップ35の持ち上げ、および、吸引機構ユニット82への引き渡しを誘起する。この吸引機構ユニットは、開口フラップ35を吸引管路83内において引き受ける。
【0061】
そのように準備された
材料ウェブは、前記された方法で、ブランクまたはフォイルパックの製造のための分離ステーションに供給される。
【0062】
閉鎖タブ20を除去された担持体ウェブ56は、導き戻され、且つ、集積ボビン84によって収容される。担持体ウェブ56の駆動は、閉鎖タブ20の無いこの領域内において、駆動ロール85によって行われる。担持体ウェブ56は、それに従って、方向転換機器77を介して引っ張られる。
【0063】
有利には、連続的に駆動される
材料ウェブ36内における、閉鎖タブ20及び/または開口部19の正確な位置決めのための、監視機器もしくは検査機器は重要である。先ず第一に、
材料ウェブ36の上への、担持体ウェブ56からの閉鎖タブ20の位置精確な引き渡しは、有利には
材料ウェブ36における印刷マークとの関連において、センサー(図示されていない)によって監視および制御される。
次いで、
材料ウェブ36の継続的な(連続的な)移送において、有利には垂直方向の軌道部分70の領域内における、しかも閉鎖タブ20の配設の側での、第1の(光電子式の)センサー86が有効である。センサー86は、有利には閉鎖タブ20の横方向に整向された、少なくとも1つの縁部が検出されるように配置されており、および、有効である。このことから、即ち開口部19の製造のための分離線の正確な附設に関しての、打抜き機構ユニット65の制御のための信号が導出される。
【0064】
更に別のセンサー87は、打抜き機構ユニット65に引き続いて、しかも
材料ウェブ36の内側面において−有利には下方へと整向された軌道部分74の領域内において−形成された打抜き部もしくは開口部の検出のために有効である。このセンサー87は、(取出し)開口部19に対する正確な相対的な位置における、同様に閉鎖タブ20の存在も検出する。
この目的のために、閉鎖タブ20の自由な内側面は、マーク及び/または着色部を装備されており、これらマーク及び/または着色部が、異なって造形された
材料ウェブ36に対する、センサー87による、迅速な、信頼性の高い検出を保証する。