(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
開口工程の開始の際に、前記外側パック(25)の前記蓋(27)の操作に基づいて、前記操作フラップもしくは前記蓋内側フラップ(33)と結合された前記結合フラップ(24)は、先ず第一に、傾斜位置に、および、その後、横方向に整向された位置に旋回可能であり、
前記開口の工程が、上方へと整向された前記結合フラップ(24)の傾斜位置の到達の後に初めて、前記フォイルブロック(11)からの前記閉鎖タブ(20)の剥ぎ取りによって開始可能である、
ことを特徴とする請求項3に記載のパック。
a) 前記フォイルブロック(11)のための前記ブランク(12)は、平面状の、および、永続的に互いに結合されている少なくとも2つの層もしくは個別のフォイル(42、43)、即ち外側の個別のフォイル(42)と内側の個別のフォイル(43)とから成り、
これら層もしくは個別のフォイルの内の少なくとも1つの層もしくは個別のフォイル(42、43)が、密閉フォイルとして形成されており、
b) これら層もしくは個別のフォイル(42、43)が、開口補助体(18)の形成のために、部分切れ目もしくは分離切れ目を装備されており、
c)他方の内側の個別のフォイル(43)が、前記外側の個別のフォイル(42)の前記切断線(47)に対して、位置ずれされて附設された切断線もしくは弱め線(48)を、前記内側の個別のフォイル(43)の部分として形成されている開口フラップの区画のために、装備されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のパック。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、シガレットのための密閉パックの構造、機能性、および、製造に関する、特に開口補助体の構造に関する工業技術を、更に発展させること、および、改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために、本発明に従うパックは、請求項1の特徴を有して形成されている。
【発明の効果】
【0007】
外側パックの蓋の操作の際の、フォイルブロックまたは密閉ブロックの開口工程および閉鎖工程は、それに従って、重要な位置を占める。
【0008】
一方では閉鎖タブと他方では蓋との間の結合は、本発明に従い、この蓋における運動可能な操作フラップによって、開口工程の間じゅう、一方では操作フラップと他方では蓋との間の相対的な運動が、しかも閉鎖タブの開口運動または閉鎖運動との適合状態において行われるように形成されている。
この閉鎖タブは、規定された相対的な位置において、引張力を、蓋もしくは蓋前壁に伝達し、従って、この蓋前壁内において、開口工程を容易にする張力が生成する。蓋の閉鎖の際に、蓋、操作フラップ、および、閉鎖タブの相対的な運動が、逆の順番で行われる。
【0009】
パックの特別の構成に従い、蓋内側フラップは、閉鎖タブのための操作フラップとして利用される。蓋内側フラップは、蓋前壁の内側面と結合されているのではなく、むしろ、自由に運動可能な、即ち、旋回可能なフラップとして、この蓋前壁の内側面に対して折り畳まれている。そのように配置された蓋内側フラップは、折畳み縁部−蓋縁部−(だけ)を介して、蓋前壁と結合されている。
この蓋縁部に沿って、蓋内側フラップは旋回可能である。閉鎖タブ、もしくは、この閉鎖タブの結合フラップは、蓋内側フラップの、自由な(内側)面と−粘着によって−結合されている。蓋の開口の際に、蓋内側フラップは、開始位置から、閉鎖タブの引張力に基づいて、しだいに、ほぼ伸展された位置へと、(鈍角のもとで)蓋前壁に関して運動される。この終端位置において、閉鎖タブは、開口位置にある。
有利には、蓋内側フラップは、相応する前処理に基づいて、特に型押し線及び/または打抜き線によって、蓋の開口工程の際にこの内側フラップが運動工程に適合された「転動運動(Abrollbewegung)」を実施し、従って、蓋の開口が、内側パックの閉鎖タブの連行のもとで、蓋前壁内における張力無しに経過するように形成されている。
【0010】
特別な選択肢に従い、操作フラップは、別個の、または、打抜きによって蓋内側フラップの一部として形成された、折畳みフラップとして、蓋前壁の内側面に配置されている。(従来的に形成された)蓋内側フラップの領域内における、有利にはU字形の打抜きによって、操作フラップは、しかも蓋内側フラップとのこの操作フラップの結合部としての(線状)リンク部を中心として旋回可能に形成される。
有利には、相対的な位置は、蓋内側フラップのパックに従う折り畳み位置において、−および、蓋前壁との通常の(粘着)結合部において−、旋回軸線が、蓋縁部に対してほぼ平行に延在し、且つ、−閉鎖位置において−この蓋縁部に背を向ける側面に位置するように選択されている。
【0011】
1つの特徴は、(通常の)カラー部を有する、折畳み蓋付きボックスとして構成された、外側パックのためのこの構成が、有利であることにある。
(別個の)操作フラップは、この操作フラップが、閉鎖された蓋において、蓋前壁の、カラー部において通常の切欠き部内において収容され、且つ、従って、パックの製造の際に、閉鎖タブもしくは結合フラップとの操作フラップの結合のための、押圧力が発生されるように、寸法を設定されている。
【0012】
(他の)1つの特徴は、フォイルブロックとの閉鎖タブの粘着性の結合である。このフォイルブロックは、フォイルもしくはブランクの(事前の)打抜きによって形成されているか、それとも、閉鎖タブによる開口タブの分離によって生成する、取出し開口部を形成している。
閉鎖タブは、U字形もしくは枠形状に形成された接着剤パターンによって、フォイルブロックの取出し開口部を形成する粘着ゾーンの領域内において結合されている。この粘着ゾーンは、開口工程の開始の際に、即ち結合フラップの操作の直後、先ず第一に、比較的により弱い粘着が有効であるように形成されている。この粘着は、閉鎖タブの増大する開口工程、即ち増大する解離によって、より強度になる。
【0013】
更に、本発明に従い、結合フラップが、多層状のフォイルの(外側の)層として、この多層状のフォイル内において統合されていることは可能である。
【0014】
特別のパックは、蓋の操作フラップが、蓋内側フラップの延長部として、有利にはこの蓋内側フラップの内側面に対するそのように配置された操作フラップの折り畳みのもとで形成されているように、形成されている。
この蓋内側フラップおよび操作フラップが、蓋前壁の内側面において、交互の(粘着)結合無しに、折り畳まれていることは可能である。
1つの構成が有利であり、この構成において、少なくとも、蓋内側フラップが、接着剤によって、蓋前壁の内側面において固定されており、且つ、有利には、(折り畳まれた)操作フラップが、この蓋内側フラップの外側面において、同様に粘着されている。
そのように配置された操作フラップは、大きさ、形状、および、相対的な位置に関して、操作フラップが、閉鎖された蓋において、折畳み蓋付きボックスのカラー部−カラー部前壁−において通常に収容され、且つ、従って、閉鎖タブ、もしくは、この閉鎖タブの結合フラップの外側面と当接し、且つ、この結合フラップと(接着剤によって)結合されているように、形成もしくは配置されている。
【0015】
パック、包装材料、並びに、パックを製造するための方法の実施例を、以下で図に基づいて説明する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図は、シガレット10のためのパックの形状に関連している。
整列された、特に、列から成るシガレット群は、内側パック、即ちフォイルブロック11の中身である。このフォイルブロックは、有利にはフォイル、特に湿気および芳香を通さないフォイルから成るブランク12から成っている。シガレット10の群は、有利には、完全に、即ち、全ての側面で、ブランク12によって包囲されており、それに従って、内側前壁13、内側後壁14、内側側壁15、内側底壁16、および、内側端壁17を有する、密閉ブロックを形成している。
【0018】
ブランク12は、内側端壁17が、折畳み無しであるというよりも、むしろ、一貫して閉鎖された壁部を形成するように形成されている、もしくは、シガレット10の群の周りを廻って折り畳まれている。
この領域内において、開口補助体18が附設されており、この開口補助体が、パック内容物への、容易な、特に自動的な外からの取扱いを可能にする。フォイルブロック11は、この目的のために、取出し開口部19を端面側の領域内において形成している。有利には、取出し開口部19は、内側端壁17にわたって横方向に、および、内側前壁13の引き続いての端面側の一部分内において延在している。取出し開口部19は、有利には、特にフォイルブロック11よりも(明確に)小さな幅を有して、中央に配置されている。
【0019】
取出し開口部19は、−閉鎖されたパックにおいて−有利には、完全に、閉鎖手段、特に閉鎖タブ20によって覆われている。側方で、このタブ20は、有利には周りを取り囲んで、長手方向ストリップ21および横方向ストリップ22を有するストリップ形状で枠形状の張り出し部を形成している。
固着ストリップ23は、永続的に、特に内側後壁14の領域内における閉鎖タブ20の脚部として、フォイルブロック11と結合されている。前記の縁部ストリップ21、22、23は、フォイルブロック11との、即ち取出し開口部19を枠形状で囲繞する接着剤パターンとの、閉鎖タブ20の粘着性の結合のための接着剤パターンを特徴としている。
少なくとも長手方向ストリップ21および横方向ストリップ22は、解離可能な、且つ、繰り返して作用する粘着剤、特に、いわゆるPSA粘着剤でもって固定されている。
【0020】
閉鎖タブ20は、一方の端部領域において、即ち、内側前壁13内へと突出する脚部の領域内において、グリップフラップもしくは結合フラップ24を装備されている。閉鎖タブ20が手動で操作されるべき場合、この結合フラップ24は、内側前壁13に面した側面において接着剤が無い。有利には、この操作タブは、閉鎖タブ20の全幅にわたって、この閉鎖タブの縁部ストリップとして延在している。
【0021】
フォイルブロック11は、内側パックとして、有利にはボックス部26および蓋27を有する折畳み蓋付きボックスとして構成された外側パック25内において配置されている。この蓋は、ボックス後壁28の領域内において、蓋後壁29と、線状リンク部を介して旋回可能に結合されている。
【0022】
閉鎖タブ20、特にこの閉鎖タブの結合フラップ24は、蓋27と、この蓋の開口の際にこの閉鎖タブ20が同様に開口位置に到達するように、結合されている(
図3から
図6)。
この目的のために、閉鎖タブ20もしくは結合フラップ24は、蓋27と、もしくは、この蓋27の一部であるもしくはこの蓋と結合されている接続フラップと、結合されている。
特に、結合フラップ24は、蓋27の蓋前壁31の一部と、しかも、永続的に、有利には結合フラップ24の長手方向に延在している接着剤ストリップ32(及び/または、接着剤点41)によって、結合されている。この接着剤ストリップは、結合フラップ24の外側面に附設されている。
パックもしくは外側パック25の製造の際、蓋27の閉鎖位置内において、結合フラップ24との結合は、接着剤ストリップ32(もしくは接着剤点41)を介して、場合によっては、蓋前壁31の外側面に対して作用される一時的な押圧力によって、形成される。
【0023】
有利には、閉鎖タブ20もしくはこの閉鎖タブの結合フラップ24は、蓋内側フラップ33に、(一体的に)蓋前壁31と結合される折畳みフラップとして附設されている。蓋内側フラップ33は、有利には、ただ折畳み縁部37だけに沿って、蓋前壁31と結合されている。この折畳み縁部37は、同時に、前側の蓋縁部もしくは閉鎖縁部である。蓋内側フラップ33は、それに従って、蓋前壁31の内側面と(接着剤によって)結合されていない。
【0024】
自由に運動可能な、もしくは、旋回可能な蓋内側フラップ33の、(自由な、内方へと整向された側面)における、結合フラップ24の(永続的な)固定は、パックもしくは蓋27の開口および閉鎖における特別の運動学的状況を誘起する。
開口工程の開始の際に(
図3)、蓋内側フラップ33は、−結合フラップ24の相応する位置において−鋭角な相対的な位置に到達する。蓋27の継続的な開口運動において、結合フラップ24および蓋内側フラップ33は、先ず第一に、横方向位置(
図4)に、および、その後、立ち上げられた位置に到達する(
図5)。
【0025】
開口工程の際に蓋27および閉鎖タブ20の特別の運動経過に対しての適合が行われるような、蓋27の構成は、有利である。蓋内側フラップ33は、型押し及び/または打抜きによって、蓋内側フラップ33の適合する変形がこの開口工程の際に行われるように、準備されている。
図示された実施例において、ほぼ中央に配置された、および、横方向に延在する、個々の型押し線61が設けられており、この型押し線は、開口工程の経過における、蓋内側フラップ33の屈曲位置を保証する。この型押し線61は、有利には、相応する工具の型押し圧力が、自由な側面において附設されており、および、これに伴って、−蓋前壁31への方向における−内方への隆起部状の変形が与えられているように配置されている。
この効果は、有利には平行の複数の型押し部または型押し線が附設され、及び/または、横方向に整向された打抜き線、特にパーフォレーション線が附設されていることによって向上され得る。これらは、フラップ33の一種の転動運動が、開口工程および閉鎖工程の際に行われることを生起可能である。
【0026】
蓋内側フラップ33の(適合された)寸法、および、(外側パック25が有利には薄い厚紙から成る)材料の形状安定性に基づいて、蓋内側フラップ33の横方向位置において(
図4)、蓋前壁31内における張力が発生され、この張力が、この蓋前壁の軽度な変形を誘起可能である。
蓋内側フラップ33は、幅に関して、有利には、この蓋内側フラップ33の中間位置において自由な縁部の支持がフォイルブロック11において行われ得るように、寸法を設定されている。更に、蓋前壁31の軽度に湾曲された変形は生じる。
【0027】
継続的な運動において、場合によっては相応する音を有する、折畳み機能が行われる。この運動経過は、安定的な、相対的な位置を誘起する(
図5)。有利には、閉鎖タブ20の開口工程は、
図5に従う安定的な折り畳み位置の到達の後に初めて、および、蓋27の更なる開口工程において、−フォイルブロック11との粘着結合の解離によって−開始する。蓋内側フラップ33は、最後には、蓋前壁31に対する鈍角のもとでの終端位置に、もしくは、伸展位置に到達する(
図6)。
−閉鎖タブ20を有する−蓋27の閉鎖の際に、機能経過は、逆の順番で与えられる。
【0028】
フォイルブロック11は、有利には密閉ブロックとして形成されている。全ての面で閉鎖された内側パックの内側で、カバー要素もしくは支持部材、本実施例において、特に前壁、側方フラップ、および、底壁を有して構成されたトレー34が配置されていることは可能である。シガレット10の群は、直接的に、トレー34によって囲繞される。
【0029】
有利には、熱的にシーリング可能なフォイルから成るフォイルブロック11は、シーリング合わせ目、特に、内側側壁15の領域内における側方合わせ目36、および、内側後壁14の領域内における横方向合わせ目40を装備されている。これらシーリングによって製造された合わせ目36、40は、有利には、ひれ状合わせ目として形成されている。
【0030】
フォイルブロック11は、有利には連続したフォイルウェブから分離された、ブランク12から製造される。
図7は、フォイルブロック11のパック表面に関する仮想の折畳み線を、シーリング合わせ目36、40をも含めて示している。開口補助体18は、有利には、(折り畳まれていない)ブランク12もしくはフォイルウェブに附設されている。取出し開口部19は、開口フラップ35によってマーク付けされており、この開口フラップが、周りを取り囲んで延びるパーフォレーション線38によって区画されている。
開口フラップ35は、(全面的に)粘着によって、閉鎖タブ20の内側領域と結合されている。この場合には、開口フラップ35は、フォイルブロック11の(最初の)開口の際に、ブランク12との複合体から分離されるが、しかしながら、閉鎖タブ20との結合状態に留まっている。
選択的に、開口フラップ35が、閉鎖タブ20の附設の前に、完全に、フォイルウェブ、または、ブランク12から分離、および、除去されることは可能である。この場合には、露出する(取出し)開口部19は、閉鎖タブ20によって覆われている。この閉鎖タブは、この選択肢のために、開口部19の領域内において、粘着剤無しに、むしろ、枠形状に附設された接着剤ストリップ21、22、23だけを有して形成されている。
【0031】
(独自の)1つの特徴は、フォイルブロック11との、閉鎖タブ20の(解離可能な)結合のための、接着剤領域もしくは接着剤パターンの形成である。
特に
図7から見て取れるように、閉鎖タブ20は、枠形状に形成された、取出し開口部19を囲繞する接着剤パターンを装備されている。この接着剤パターンは、製造の際に、(別個のブランクから成る)閉鎖タブ20及び/またはブランク12に附設されていることは可能である。
【0032】
特に、長手方向ストリップ21、横方向ストリップ22、および、固着ストリップ23を有する、接着剤パターン(有利には、PSA粘着剤)は、フォイルブロック11の開口の際および閉鎖の際における応力に相応して、異なる付着作用でもって形成されている。有利には、少なくとも横方向ストリップ22は、接着剤パターンの残りの部分よりも小さな付着作用を有して形成されている。
本実施例において、同様に長手方向ストリップ21の始端脚部39も、比較的に小さな付着作用を有して形成されており、従って、特に閉鎖タブ20のための開口工程の導入が容易にされている。
【0033】
密閉ブロックもしくはフォイルブロック11に関する、および、特に開口補助体18に関する特別な構成は、
図9から
図12まで内において図示されている。
フォイルブロック11のためのフォイルは、多層状に形成されており、特に2つの層、もしくは、個別のフォイル42および43から成っている(
図12)。これら層もしくはフォイルは、−主として−全面的に、有利には解離不能な接着剤から成る接着剤層44によって互いに結合されており、従って、この領域内において、個別のフォイル42、43は、分離不能なフォイルユニットを形成している。
【0034】
有利には、これら個別のフォイル42、43の内の少なくとも1つの個別のフォイル、本実施例において内側の個別のフォイル43は、有利には蒸着によって附設された(金属製の)遮断被膜45によって、芳香および湿気を通さないように形成されている。この遮断被膜は、ここで、これら多層状のフォイルの内側に位置している。接着剤層44は、それに従って、遮断被膜45の領域内における個別のフォイル42、43を結合している。
【0035】
前記された方法で形成された多層状のフォイルが、上述の実施例に相応する開口補助体18を装備されていることは可能である。このフォイルの構造は、しかしながら、格別優れた方法で形成された開口補助体18を可能にし、この開口補助体が、個別のフォイル42、43の利用のもとで、このフォイルへと統合されている。
【0036】
閉鎖タブ20は、外側に位置する個別のフォイル42によって形成されている。
内側に位置する個別のフォイル43は、この個別のフォイルが、取出し開口部19としての製造の際に付設される開口部か、または、開口工程の際に閉鎖タブ20を用いて分離可能な開口タブもしくは開口フラップ35か、を形成するように加工されている。この開口フラップは、図示されているように、有利には、全面的な粘着によって、(内側で)閉鎖タブ20と結合されている。
【0037】
開口補助体18は、このパックにおいて、ブランク12の領域内において(
図11)、有利には、しかしながら、(多層状の)フォイルの製造の際に、しかも、異なる接着剤タイプの合目的な附設、個別のフォイル42、43の間の接着剤無しの領域の形成、および、個別の層42、43内における分離線の合目的な附設によって製造される。
【0038】
有利には、層もしくは個別のフォイル42、43の組み合わせの際に、開口補助体18の機能性のために必要である面は、手を付けずにおかれるか、もしくは、同時に、または、位置ずれされて接着剤を装備される。
本実施例において、U字形の面は、長手方向ストリップ21と横方向ストリップ22の形成のための前記された実施例に類似して、個別のフォイル42、43の間で、解離可能な接着剤(PSA粘着剤)を装備されている。
更に、接着剤層44の附設に関して、−ストリップ形状で矩形の−フリーゾーン46が形成されている。この領域内において、如何なる接着剤も、従って、接着剤層44も開口補助体18の(PSA)粘着剤も存在しない。ここでは、グリップフラップもしくは結合フラップ24が存在する。
【0039】
閉鎖タブ20及び/または開口フラップ35の形成のために、分離切れ目もしくは分離線が、製造されるべき開口補助体18の領域内において、有利には層42、43、44、45に関して完成されたフォイル内において附設される。個々の層の領域内において附設される分離線は、有利には、レーザーによって製造され、且つ、このことによって、有効性に関して、当該の層に限定される。
【0040】
閉鎖タブ20の外側輪郭部は、有利には、一貫した、即ち間断の無い、基本的に、(単に)外側の層の、即ち個別のフォイル42の領域内における、U字形の切断線47から成っている。
この切断線は、(少なくとも部分的に)内側端壁17の領域、および、内側前壁13の引き続いての端面側の領域において、有利にはほぼ平行の脚部を有して延在している。
図11の実施例において、切断線47は、内側後壁14領域内において、端部片(Endstueck)を有して延在している。横方向に整向された脚部は、内側前壁13内において延在し、且つ、結合フラップ24を区画している。切断線47は、閉鎖タブ20の外側輪郭を規定する。
【0041】
内側に位置する個別のフォイル43は、この個別のフォイル43から形成された開口フラップ35の分離によって、取出し開口部19を形成し、この開口フラップが、有利には相応して配置されている接着剤層44によって、本実施例において閉鎖タブ20と結合されている。
開口フラップ35の輪郭は、有利には、同様に、ほぼU字形の弱め線48によって規定され、この弱め線が、適当な工業技術(レーザー)の使用によって、個別のフォイル43に対して(薄い遮断被膜45をも含めて)区画されている。弱め線48は、−残余結合部を有する−パーフォレーションとして、有利には、しかしながら、一貫した切断線として形成されていることは可能である。
本実施例において、一方では切断線47の端部が、および、他方では弱め線48が、−内側後壁14の領域内において−互いに隣接して終わるように配設されている。
【0042】
開口補助体18の接着剤パターン、即ち、長手方向ストリップ21と横方向ストリップ22とでもってのU字形の接着剤パターンは、接着剤強度に関して、前記された方法(
図5)で形成されている。
接着剤ストリップ21、22は、言うまでも無く結合フラップ24のための輪郭を除いて、切断線47および弱め線48が、−後者の弱め線は完全に−これら接着剤パターン21、22の領域内において位置しているように規定されている。有利にはPSA粘着剤から成る接着剤領域は、
図11および
図12から見て取れるように、ほんの少しだけ切断線47と弱め線48との間の間隔よりも幅広であり、従って、この領域内において、分離線が解離可能な粘着剤によって覆われている。
【0043】
前記の方法において形成された密閉ブロックもしくはフォイルブロック11は、説明された方法において、外側パック25の蓋27に連結されている。(単層の)結合フラップ24は、接着剤(接着剤ストリップ32及び/または接着剤点41)によって、自由に旋回可能な蓋内側フラップ33の内側面と結合されている。
開口工程および閉鎖工程は、説明された方法において経過し、その際、閉鎖タブ20が、開口位置内において露出する、内側の個別のフォイルのU字形の領域と結合されている。この内側の個別のフォイルは、開口された閉鎖タブ20の際に露出する(
図9内におけるハッチングされた表面)。
【0044】
図13から
図17までに従う実施例において、閉鎖タブ20もしくは結合フラップ24は、蓋27の内側面における、別個の(運動可能な、もしくは、旋回可能な)フラップと結合されている。
操作フラップ49は、蓋前壁31の内側面に、本実施例において蓋内側フラップ33の一部として、附設されている。この蓋内側フラップは、U字形の打抜き線50(
図17)を装備されており、この打抜き線が、蓋内側フラップ33に一部としての操作フラップ49を区画している。操作フラップ49は、蓋内側フラップ33よりも小さな(長手方向および横方向の)寸法を有している。
このフラップ49の運動可能性、即ち、旋回可能性は、旋回線もしくは線状リンク部51によって得られ、この線状リンク部が、蓋内側フラップ33のパックに従う位置において、端壁に向けられている。蓋内側フラップ33は、−操作フラップ49の領域の外側で−有利には蓋前壁31と、通常の方法で、粘着によって結合されている。
【0045】
結合フラップ24は、有利には、操作フラップ49の内側面と結合されている。この操作フラップは、それ故に、(パックの製造の際に)直立した位置に、ほぼ
図14に相応して折り畳まれる。操作フラップ49の内側面は、このことによって、結合フラップ24に向けられ、且つ、−閉鎖された蓋27の際に−この結合フラップ24の高さに位置している。接着剤結合−結合フラップ24の外側面における接着剤点41−によって、フラップ24とフラップ49との間の結合が形成される。
【0046】
外側パック25の開口の際に、閉鎖タブ20と操作フラップ49との間の相互作用が行われる。この操作フラップは、その際、上方へと整向された開始位置(
図14)から、−蓋前壁31に対して鋭角のもとでの−下方へと整向された終端位置へと運動される。閉鎖タブ20は、その際、閉鎖位置から開口位置に引っ張られる。
【0047】
同様に
図18から
図21までに従う実施例においても、閉鎖タブ20もしくは結合フラップ24は、蓋前壁31の内側面、特に保持フラップ52における特別のフラップに固定されている。
この保持フラップは、蓋内側フラップ33の内側面に、有利にはこの蓋内側フラップ33の延長部または始端部片として、附設されている(
図21)。保持フラップ52は、(折り畳まれた)蓋内側フラップ33の自由な内側面に当接しており、且つ、有利には、この蓋内側フラップと、粘着−接着剤点53−によって結合されている。蓋前壁31、蓋内側フラップ33、および、保持フラップ52は、3つの層の形成のもとで、行ったり来たりしての折り畳みにおいて互いに結合されている。従って、3層の蓋前壁が生成する。
【0048】
閉鎖タブ20もしくは結合フラップ24は、自由な外側面でもって、粘着(接着剤ストリップ32)によって、保持フラップ52の自由な(内)側面において固定されている。蓋27の開口の際に、閉鎖タブ20は、開口位置に引っ張られる。折畳み蓋付きボックスとして構成された外側パック25が、−従来の方法において−選択的にカラー部54を有して、または、カラー部無しに形成されていることは可能である。
カラー部54は、折畳み蓋付きボックスの、それ自体で通常の部分であるが、しかしながら、フォイルブロック11の特別の構成において、例えば
図9および
図10に従うパックのように、省略することは可能である。
【0049】
カラー部54は、カラー部前壁55、および、横方向に整向されたカラー部側方フラップ56から成っている。後者のカラー部側方フラップは、ボックス部26の上側で、フォイルブロック11の内側側壁15を覆っている。
【0050】
カラー部前壁55の領域内において、通常、カラー部切欠き部57が位置している。このカラー部切欠き部は、カラー部縁部58によって区画されている。側方で、カラー部ウェブ59は、カラー部前壁55によって、カラー部切欠き部57の区画のために形成されている。
【0051】
図2から
図6に従うパックにおいて、カラー部54は、特別な方法において、即ち、カラー部切欠き部57が、ボックス部26の領域内に至るまで延在するように形成されている。カラー部縁部58の横方向に整向された部分は、ボックス部26によって形成された前側の密閉縁部60の下側に位置している。
【0052】
密閉ブロック11もしくは開口補助体18は、形状および寸法に関して、外側パック25の構造に適合されている。
図1から
図6までに従う実施例において、有利には、閉鎖タブ20の把持のための操作フラップとしての蓋内側フラップ33は、カラー部切欠き部57に、特に、閉鎖された蓋27において、蓋内側フラップ33が、カラー部ウェブ59の間で、即ち、カラー部切欠き部57の内側で(完全に)収容されるように適合されている。蓋内側フラップ33は、それに従って、この解決策において、蓋前壁31よりも小さな幅でもって、形成されている。
【0053】
図13から
図17までに従う実施例において、有利には、カラー部54は、旧来の構成において設けられている。
同様にここでも、操作フラップ49は、カラー部54の寸法に、特に、操作フラップ49が閉鎖された蓋においてカラー部切欠き部57の内側に位置し、このカラー部切欠き部を、どんな場合でも、カラー部ウェブ59の領域内において側方で覆わないように、適合されている。有利には、操作フラップ49の線状リンク部51は、カラー部縁部58の横方向に整向された部分の領域内において、有利にはほんの少しだけこの縁部58の上側で、即ちカラー部切欠き部57の領域内において、配置されている。
【0054】
同様に
図18から
図21までに従う実施例においても、カラー部54もしくはカラー部切欠き部57に対する保持フラップ52の形状的な適合は、特に、閉鎖された蓋において(
図19)、保持フラップ52が、完全に、カラー部54のカラー部切欠き部57内において収容されるように行われている。
(下方へと整向された)保持フラップ52は、特に、カラー部前壁55の平面内において位置する。従って、閉鎖された蓋において、保持フラップ52の当接部は、結合フラップ24もしくはこの結合フラップの接着剤位置において得られる。