特許第6831871号(P6831871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6831871
(24)【登録日】2021年2月2日
(45)【発行日】2021年2月17日
(54)【発明の名称】誘導調理機器のためのガラスプレート
(51)【国際特許分類】
   C03C 4/02 20060101AFI20210208BHJP
   C03C 3/085 20060101ALI20210208BHJP
   C03C 3/087 20060101ALI20210208BHJP
   C03C 3/091 20060101ALI20210208BHJP
   C03C 3/093 20060101ALI20210208BHJP
   C03B 27/00 20060101ALI20210208BHJP
   H05B 6/12 20060101ALI20210208BHJP
【FI】
   C03C4/02
   C03C3/085
   C03C3/087
   C03C3/091
   C03C3/093
   C03B27/00
   H05B6/12 305
【請求項の数】11
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-104355(P2019-104355)
(22)【出願日】2019年6月4日
(62)【分割の表示】特願2015-538546(P2015-538546)の分割
【原出願日】2013年10月29日
(65)【公開番号】特開2019-163207(P2019-163207A)
(43)【公開日】2019年9月26日
【審査請求日】2019年7月3日
(31)【優先権主張番号】1260354
(32)【優先日】2012年10月30日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】504374919
【氏名又は名称】ユーロケラ ソシエテ オン ノーム コレクティフ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(72)【発明者】
【氏名】カミラ プレバコバ
(72)【発明者】
【氏名】エドワール ブリュネ
(72)【発明者】
【氏名】エマニュエル ルコント
【審査官】 山口 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/080672(WO,A1)
【文献】 特開平07−069669(JP,A)
【文献】 特表2007−529400(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/001300(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03C 1/00−14/00
INTERGLAD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導調理機器のための強化ガラス製のプレートであって、その化学組成が下記の着色剤を下記に規定される質量による範囲内で変動する含有量で含み:
Fe(全鉄分) 0.8〜1.8%
CoO 0.02〜0.06%
Se 0〜0.005%
Cr 0〜0.1%
前記ガラスの化学組成は、下記に規定する質量範囲内で変動する下記の成分を含み:
SiO 49〜75%
Al 15〜30%
LiO 1〜8%
O 0〜5%
NaO 0〜5%
ZnO 0〜5%
MgO 0〜5%
CaO 0〜5%
BaO 0〜5%
SrO 0〜5%
TiO 0〜6%
ZrO 0〜5%
0〜10%
0〜5%
又は前記ガラスの化学組成は、下記に規定する質量範囲内で変動する下記の成分を含み:
SiO 70〜85%
8〜16%
Al 0〜5%
O 0〜2%
NaO 1〜8%
前記ガラスプレートの厚さ4mmについてEN410:1998標準規格による光透過率は最大で10%であり、
前記ガラスプレートが、430nmから630nmまでにわたる波長範囲内の最低透過率に対する最高透過率の比が最大で3であるような透過率曲線を有し、
前記ガラスの線熱膨張係数は最大で50×10−7/Kである、
誘導調理機器のための強化ガラス製のプレート。
【請求項2】
該ガラスプレートが、630nmにおける透過率と430nmにおける透過率との比が0.3と3の間にあるような透過率曲線を有する、請求項1に記載のガラスプレート。
【請求項3】
ISO 11664−1及び−2標準規格によるD65光源及びCIE 1931の標準観測者を踏まえて、厚さ4mmについて測定した前記プレートの色座標a*及びb*が、−5から+5までである、請求項1又は2に記載のガラスプレート。
【請求項4】
前記ガラスの線熱膨張係数が30×10−7/Kと45×10−7/Kの間に含まれる、請求項1から3までのいずれか1項に記載のガラスプレート。
【請求項5】
Fe(全鉄分)の質量含有量が0.9〜1.7%である、請求項1から4までのいずれか1項に記載のガラスプレート。
【請求項6】
CoOの質量含有量が0.03〜0.05%である、請求項1から5までのいずれか1項に記載のガラスプレート。
【請求項7】
Crの質量含有量がゼロである、請求項1から6までのいずれか1項に記載のガラスプレート。
【請求項8】
TiOの質量含有量が最大で1%である、請求項1から7までのいずれか1項に記載のガラスプレート。
【請求項9】
前記ガラスが熱的に強化されている、請求項1から8までのいずれか1項に記載のガラスプレート。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか1項に記載のガラスプレートの下側に配置された少なくとも1つのインダクタを含む誘導調理機器。
【請求項11】
白色光を発光する少なくとも1つのデバイスを含む、請求項10に記載の調理機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は誘導調理機器の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
誘導調理機器は、ガラスセラミックプレートの下側に配置された少なくとも1つのインダクタを含んでいる。これらの調理機器は、調理台又はコンロのシャーシ内に嵌め込まれている。プレートが調理器具(ソースパン、スキレットなど)を保持する働きをし、これらの調理器具はインダクタによって発生させた磁界により誘導された電流のために加熱される。この目的のためには、熱膨張係数がゼロ又はほとんどゼロである結果として耐熱衝撃性であるという理由から、リチウムアルミノケイ酸塩ガラスセラミックが採用される。ガラスセラミックは、リチウムアルミノケイ酸塩ガラスプレートに高温熱処理を施すことによって製造され、この処理はβ−石英構造又はβ−スポジュメン構造のプレート状結晶内部に負の熱膨張係数を生じさせる。その結果、ガラスセラミック材料は残留ガラス相によって結合された結晶から構成されており、それゆえそれはガラスではない。
【0003】
例えばKeraBlackという商品名で出願人によって販売されているこれらのガラスセラミックプレートは、バナジウムを添加することによって、概ね暗い色相を有しており、これはプレートの下側の内部部分を視界から隠すのを可能にする。
【0004】
国際公開第2012/080672号には、このような種類の機器においてリチウムアルミノケイ酸塩ガラス製のプレートを使用することが提案されている。調理機器のインダクタ、電気ケーブル、及び指令/制御回路を視界から隠すために、プレートに光学コーティングを施すこと、又はガラスプレート中に着色剤を取り入れてその光透過率を低減することが提案されている。
【0005】
誘導調理機器はまた、ディスプレイ手段、例えば発光ダイオード(LED)を使用する手段を組み込んでいる。多年にわたりこの用途のために使用されるLEDは多くの場合赤色であったが、現在では、青色、緑色又は白色光を発するLED、あるいはより一般的に言えばディスプレイ手段を使用することが提案されている。この場合、プレートを通して見られるこれらの発光デバイスの色の表示が重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の1つの目的は、現在市場で入手可能な暗色のガラスセラミックの色相と同様の色相を有する誘導調理機器のためのガラスプレートを提供し、それにより機器の内部エレメントを視界から隠すのを可能にすることである。さらに、本発明の別の目的は、ディスプレイ、特に白色ディスプレイが、大きな色ずれなしに正しく表示するのを保証することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これを目的として、本発明の1つの対象は、誘導調理機器のための強化ガラス製のプレートであって、その化学組成が下記の着色剤を下記に規定される質量による範囲内で変動する含有量で含む、誘導調理機器のための強化ガラス製のプレートである。
Fe23(全鉄分) 0.8〜1.8%
CoO 0.02〜0.06%
Se 0〜0.005%
Cr23 0〜0.1%
【0008】
本発明のもう一つの対象は、本発明によるガラスプレートの下側に配置された少なくとも1つのインダクタを含む誘導調理機器である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明者らは、特許請求の範囲の請求項に記載した含有量範囲からこれらの着色剤を選択すると、バナジウムを使用して着色されたガラスセラミックプレートの外観と極めて類似したガラスプレートを得ることが可能であり、これにより調理機器の内部エレメントを視界から申し分なく隠すことが保証されることを実証した。着色剤をこのように選択すると、顕著な色ずれが一般に生じないということも分かった。この場合、青色、緑色、赤色、又は白色ディスプレイは、プレートの光透過率が低いにもかかわらず完全に表示される。
【0010】
「強化ガラス」という表現は、好ましくは熱的又は化学的な強化処理のために、ガラスの表面に圧縮応力が存在することを意味するものと解される。
【0011】
熱的強化はテンパー処理又は強靱化処理とも呼ばれる。それは、ガラスをそのガラス転移温度を上回る温度に加熱し、次いで一般にはガラスの表面に空気を吹き付けるノズルによって、それを急速に冷却するものである。表面がガラスのバルクよりも急速に冷えるにつれて、ガラスプレートの表面に圧縮応力が生じ、プレートのバルクにおける引張応力と均衡がとれる。化学的テンパー処理と呼ばれることもある化学的強化は、イオン交換を実施する処理である。ガラスプレートの表面イオン(一般にアルカリ金属イオン、例えばナトリウム又はリチウムイオンなど)を、イオン半径がより大きいイオン(一般にはアルカリ金属イオン、例えばカリウム又はナトリウムイオンなど)と置換することにより、ガラスプレートの表面に残留圧縮応力を所定の深さまで生じさせるのが可能になる。ガラスは熱的に強化されることが好ましい。
【0012】
ガラスプレートが最も過酷な使用試験に耐えるのを可能にする最適な熱機械的強度を得るために、ガラスは下記の特性のうちの少なくとも1つを有することが好ましい。
・強化前のガラスのc/a比が1kgの荷重下でのビッカース押し込み試験後に最大で3.0であること。cは放射状の割れの長さであり、aはビッカース圧痕の対角線の半分である。
・σ/(e・E・α)比が少なくとも20K・mm-1、場合によっては25又は30K・mm-1であること。σは強化によってガラスのバルクに生じる最大応力(Pa)であり、eはガラスの厚さ(mm)であり、Eはヤング率(Pa)であり、そしてαはガラスの線熱膨張係数(K-1)である。
【0013】
プレートの厚さは好ましくは最大で4.5mm、特に4mm、場合によっては3.5mmである。この厚さは一般には少なくとも2mmである。ガラスプレートの横方向の寸法は少なくとも0.5m、場合によっては0.6mであることが好ましい。最大寸法は概ね1.50m以下である。インダクタの数は好ましくは少なくとも2個であり、特に3個又は4個である。はっきり言って、この種類の機器にとってガラスの選択は特に重要である。
【0014】
本発明によるプレートのガラスは、下記の6つの特性のうちの少なくとも1つを任意の可能な組み合わせで有することが好ましい。
1.ガラスのヤング率(Pa)と線熱膨張係数(K-1)との積E・αが0.1MPa・K-1と0.8MPa・K-1の間、特に0.2MPa・K-1と0.5MPa・K-1の間であり、とりわけ0.2MPa・K-1と0.4MPa・K-1の間である。積E・αが小さすぎると熱テンパー処理が難しくなるのに対して、積E・αが大きすぎると耐熱衝撃性が低くなる。
2.ガラスの歪点が少なくとも500℃、特に600℃、場合によっては630℃である。この温度は好ましくは最高でも800℃以下、特に700℃以下である。歪点は、ガラスの粘度が1014.5ポアズ(1ポアズ=0.1Pa・s)である温度に相当する。高い歪点は、調理機器の操作中にガラスの強化が損なわれるのを防止することを可能にする。
3.ガラスの線熱膨張係数は最大で50×10-7/Kであり、特に30×10-7/Kと45×10-7/Kの間、場合によっては32(又は35)×10-7/Kと45×10-7/Kの間である。熱膨張係数が大きいと、申し分のない耐熱衝撃性が得られなくなる。反対に、熱膨張係数が小さすぎると、ガラスを充分に強化することが難しくなる。
4.強化前のガラスのc/a比は最大で2.8、特に2.7又は2.5であり、場合によっては0.5又は0.2又は0.1である。この比はゼロであるのが一層好ましい。驚くべきことに、この特性は、ガラスが強化される前に測定されるという事実にもかかわらず、本発明による調理機器を実際に使用する際のプレートの強度に決定的な影響をもたらすことになる。
5.ガラスのσ/(e・E・α)比は少なくとも20、特に30K・mm-1である。σ/(e・E・α)比は通常、最大で200K・mm-1、場合によっては100K・mm-1である。この特性は、調理機器使用中にプレートが破断するリスクを防止するのに大きな影響をもたらすことが観察されている。
6.強化によってガラスのバルクに生じる最大応力は好ましくは少なくとも20MPa、特に25又は30MPa、そして場合によっては40MPaである。
【0015】
本発明に従って使用されるガラスは、熱機械的強度を最適化するために、これらの全ての特性を、好ましくは一緒に、有することが好ましい。他の組み合わせ、特に特性1+2、1+3、1+4、1+5、1+6、2+3、2+4、2+5、2+6、3+4、3+5、3+6、4+5、4+6、5+6、1+2+3、1+2+4、1+2+5、1+2+6、1+3+4、1+3+5、1+3+6、1+4+5、1+4+6、1+5+6、1+2+3+4、1+2+3+5、1+2+3+6、1+3+4+5、1+3+4+6、1+3+5+6、1+4+5+6、1+2+3+4+5、1+2+3+4+6、1+2+3+5+6、1+2+4+5+6、1+3+4+5+6の組み合わせも可能である。
【0016】
具体的には、使用するガラスは熱テンパー処理されるのが好ましく、また次の特性を有すること、すなわち、厚さが最大で4.5mmであり、c/a比が最大で2.5であり、そしてσ/(e・E・α)比が少なくとも20K・mm-1又は場合によっては30K・mm-1であることが好ましい。
【0017】
線熱膨張係数は、ISO 7991:1987標準規格に従って20℃と300℃の間で測定され、K-1で表される。歪点は、ISO 7884−7:1987に従って測定される。
【0018】
ヤング率(又は弾性率)Eは、100×10×4mm3ガラス試料の4点曲げによって測定される。2つの下側のピンが互いに90mmの間隔を置いて位置するのに対して、2つの上側のピンは互いに30mmの間隔を置いて位置する。上側のピンを下側のピンに対して中央に配置する。試料の真ん中に力を上方から加える。歪みゲージを使用して歪みを測定し、歪みに対する応力の比としてヤング率を計算する。測定の不確実性は概ね約3rel%である。ヤング率はPaで表される。
【0019】
c/a比は、次に詳述するように測定される。TestWell FM7ビッカース圧子に室温で30秒間P=1000gを負荷し、下降速度を50μm/sに等しくする。a(ビッカース圧痕の対角線の半分)とc(圧痕の角隅から出発して対角線方向の放射状の割れの長さ)を、試験から1時間後に光学顕微鏡を使用して測定する。結果は一連の10回の測定から得られた算術平均である。
【0020】
バルク応力σ(強化によってガラスのバルク内に発生した最大引張応力)を、偏光器、例えばSCALP−04という商品名でGlasStress社によって販売されている偏光器を使用して、光弾性測定法によって測定する。プレートの場合、応力測定は一般にプレートの中心(2回測定)、及びプレートの4つの角隅のエッジから少なくとも10cm離れたところで行われる。結果は、これら6つの測定値の平均値をPaで表したものである。
【0021】
着色剤を、種々のタイプのガラスマトリックス、特にリチウムアルミノケイ酸塩、ホウケイ酸塩、又はアルミノホウケイ酸塩のタイプのマトリックスに添加してもよい。これらのマトリックスは、誘導調理機器においてしかるべき条件下で着色剤を使用可能にする熱機械的特性及び損傷抵抗特性を有している。
【0022】
第1の好ましい実施形態によれば、ガラスの化学組成はリチウムアルミノケイ酸塩のタイプである。
【0023】
この場合、ガラスの化学組成は、質量含有量49〜75%のシリカSiO2と、質量含有量15〜30%のアルミナAl23と、質量含有量1〜8%の酸化リチウムLi2Oとを含むことが好ましい。
【0024】
ガラスの化学組成は、下記に規定する質量範囲内で変動する下記の成分を含むのが有利である。
SiO2 49〜75%、特に52〜75%
Al23 15〜30%、特に18〜27%
Li2O 1〜8%、特に2.5〜5.5%
2O 0〜5%、特に0〜3%
Na2O 0〜5%、特に0〜3%
ZnO 0〜5%、特に0〜3.5%
MgO 0〜5%、特に0〜3%
CaO 0〜5%、特に0〜2.5%
BaO 0〜5%、特に0〜3.5%
SrO 0〜5%、特に0〜2%
TiO2 0〜6%、特に0〜3%
ZrO2 0〜5%、特に0〜3%
25 0〜10%、特に0〜8%
23 0〜5%、特に0〜3%
【0025】
シリカ(SiO2)は、ガラスの主要な網状構造形成酸化物である。高い含有量はガラスの粘度を許容レベルより高く上昇させる原因となり、これに対してその含有量が低すぎるとガラスの熱膨張係数が増大する。アルミナ(Al23)もガラス粘度の増大に関与し、そしてその膨張係数の低下に関与する。それはヤング率に有益な影響をもたらす。
【0026】
酸化リチウム(Li2O)は、不可避の不純物を除けば、組成物中に存在する唯一のアルカリ金属酸化物であることが好ましい。アルカリ金属酸化物含有量が高すぎると、ガラスが失透する傾向が高まる。アルカリ金属酸化物は、ガラスの流動化を可能にし、ひいてはその溶融と清澄の促進を可能にするが、しかし苛性ソーダ及び苛性カリは、ガラスの熱膨張係数を増大させその歪点を低下させるという欠点を有している。酸化リチウムは、他のアルカリ金属酸化物と比べて、熱膨張係数を低く維持するのを可能にする。酸化リチウムはまた、c/a比に関して例外的に低い値が得られるのを、場合によってはゼロの値が得られるのも、可能にすることも観察されており、これらの値は目標とする用途において特に有利である。大きさが小さいことに起因するリチウムイオンの高い移動性が、この特性の原因であると言えよう。
【0027】
アルカリ土類酸化物及び酸化バリウム(BaO)は、ガラスの溶融及び清澄を促進するのに有用であり、この効果のためにそれらは高温で低下する粘度を有する。
【0028】
酸化マグネシウム及び酸化亜鉛は、低いc/a比を得るのに特に有用であることが分っている。反対に、カルシウム、ホウ素、ストロンチウム、及びバリウムの酸化物はこの比を増大させる傾向を有しているので、これらの含有量は低く抑えることが好ましい。ガラスの組成はB23を含まないことが好ましい。
【0029】
酸化チタン及び酸化ジルコニウムは必須ではないが、しかしこれらの存在はガラスのヤング率を高めることに寄与する。したがって、これらの質量含有量の合計は少なくとも1%、場合によっては2%であるのが有利である。しかしながら、酸化チタンによって黄色又は琥珀色がもたらされる場合があるので、不可避の不純物を除いて、その含有量は最大で1%、場合によっては0.5%、また場合によってはゼロであるのが有利である。
【0030】
第2の好ましい実施形態によれば、ガラスの組成はホウケイ酸塩タイプである。
【0031】
この場合には、ガラスの化学組成は、質量含有量70〜85%のシリカSiO2と、質量含有量8〜20%の酸化ホウ素B23と、合計質量含有量が1〜10%の少なくとも1種のアルカリ金属酸化物とを含む。
【0032】
ホウケイ酸塩ガラスの化学組成は、下記に規定する質量範囲内で変動する下記の成分を含む(又は本質的にそれらからなる)のが好ましい。
SiO2 70〜85%、特に75〜85%
23 8〜16%、特に10〜15%又は9〜12%
Al23 0〜5%、特に0〜3%又は2〜5%
2O 0〜2%、特に0〜1%
Na2O 1〜8%、特に2〜6%
【0033】
この組成はさらに、合計質量含有量が0〜10%の、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnOのうちの少なくとも1種の酸化物、特に質量含有量が1〜2%のCaOを含むことが好ましい。
【0034】
第3の好ましい実施形態によれば、ガラスの組成はアルミノホウケイ酸塩のタイプであり、特にアルカリ金属酸化物を含まない。
【0035】
この場合、ガラスの化学組成は、質量含有量45〜68%のシリカSiO2と、質量含有量8〜20%のアルミナAl23と、質量含有量4〜18%の酸化ホウ素B23と、合計質量含有量が5〜30%の、MgO、CaO、SrO及びBaOから選択されるアルカリ土類酸化物とを含むのが好ましく、アルカリ金属酸化物の合計質量含有量は10%を超えず、特に1%を超えず、そして場合によっては0.5%を超えない。「アルカリ金属酸化物を含まない」という表現は、アルカリ金属酸化物の合計質量含有量が最大でも1%、特に0.5%、場合によっては0.1%であることを意味するものと理解される。
【0036】
アルミノホウケイ酸塩ガラスの化学組成は、下記に規定する質量範囲内で変動する下記の成分を含む(又は本質的にそれらからなる)のが好ましい。
SiO2 45〜68%、特に55〜65%
Al23 8〜20%、特に14〜18%
23 4〜18%、特に5〜10%
RO 5〜30%、特に5〜17%
2O 最大で10%、特に1%
【0037】
当該技術分野において慣例であるように、「RO」という表現はアルカリ土類酸化物MgO、CaO、SrO及びBaOを示す一方で、「R2O」という表現はアルカリ金属酸化物を示す。このような組成は、極めて低いc/a比、特に最大で1、そして場合によっては0.6の比が得られるのを可能にする。
【0038】
「本質的に…からなる」という表現は、上記酸化物がガラスの質量の少なくとも96%、及び場合によっては98%を構成することを意味するものと理解される。組成物は通常、ガラスを清澄させる働きのある添加剤を含む。清澄剤は、ヒ素、アンチモン、錫、セリウムの酸化物、ハロゲン、及び金属硫化物(特に硫化亜鉛)から選択されるのが典型的である。清澄剤の質量含有量は通常、最大で1%、好ましくは0.1%と0.6%である。組成物はまた、下記でより正確に規定する着色剤を含む。
【0039】
以下の段落では、着色剤の作用についてより詳しく説明する。これらは上記の全てのタイプのガラスマトリックスに当てはまる。
【0040】
Fe23(全鉄分)の質量含有量は好ましくは0.9〜1.7%、特に1.0〜1.6%、そして場合によっては1.1〜1.4%である。酸化鉄は、第二鉄の形態で存在しても又は第一鉄の形態で存在してもよい。したがって「Fe23(全鉄分)」という表現は、ガラス中に存在する(第一鉄の形態及び第二鉄の形態の両方での)酸化鉄の全体を示すけれども、Fe23の形態で表されるものと理解しなければならない。好ましくは、全鉄含有量(Fe23の形で表される)に対する酸化第一鉄含有量(FeOの形で表される)の比として定義されるレドックス比は、0.15と0.45の間、特に0.18と0.39の間、場合によっては0.20と0.35の間である。鉄の含有量が高すぎると、ディスプレイがプレートを通してもはや見えなくなる程度までガラスの不透明度が非常に高くなることになる。反対に、含有量が低すぎると、加熱装置の内部エレメントが製品の美観を損ねるに至るまで非常に容易に見える程度まで、ガラスを非常に透過性にすることになる。
【0041】
CoOの質量含有量は好ましくは0.03〜0.05%、特に0.035〜0.045%である。酸化鉄と同様に、機器の内部エレメントが視界から申し分なく隠される一方でディスプレイが正しく表示するのを可能にするため、コバルトの量は注意深く決定しなければならない。
【0042】
セレンの質量含有量は好ましくは最大で0.0020%、特に0.0010%、場合によっては0.0005%、又は場合によってはゼロである。その理由は、この元素は高揮発性であり、ガラス炉内で大量の飛散を引き起こすからである。
【0043】
Cr23の質量含有量は、クロムの毒性のリスク、及び溶融されない酸化クロムの存在を招くおそれのある低い可融性に関連する両方の理由から、最大で0.05%、特に0.02%、そして場合によっては0.01%、又は場合によってはゼロ(但し、例えば溶融炉内に存在する耐火性物質の腐食に由来する、不可避の不純物を除く)であるのが有利である。
【0044】
先に挙げた着色剤(Fe23、CoO、そして任意選択的にSe、TiO2、SnO2、及びCr23)だけが、ガラス中に存在する着色剤であることが好ましい。
【0045】
酸化チタン(TiO2)は、酸化鉄と一緒にすると黄色又は琥珀色をもたらし、そのためディスプレイの色ずれを招くことがあるので、その質量含有量は、不可避の不純物を除いて、最大で1%、場合によっては0.5%、そして場合によってはゼロであるのが有利である。
【0046】
ガラスの化学組成は他の着色剤、例えばNiO、硫化物、又はランタニド酸化物などを含んでもよいが、しかし環境及び産業衛生に関連する理由から、あるいはコストの理由から、含まないことが好ましい。
【0047】
EN410:1998標準規格によって規定される厚さ4mmのガラスプレートの光透過率は好ましくは最大で10%、特に8%、場合によっては5%、又は場合によっては4%もしくは3%である。これは少なくとも0.2%、特に0.5%又は場合によっては1.0%であるのが好ましい。
【0048】
着色剤及びそれらの含有量を具体的に選択することによって、一般に、著しく平坦な透過スペクトルを可視範囲内で得ることができる。波長430nmにおける透過率に対する波長630nmにおける透過率の比が0.3と3の間にあり、特に0.5と2の間、場合によっては0.7と1.5の間、又は場合により1.0と1.5の間にあるのが好ましい。透過率曲線は、430nmから630nmまでにわたる波長範囲内の最低透過率に対する最高透過率の比が最大で3、特に最大で2、そして場合によっては最大で1.5であるようなのが有利である。
【0049】
色座標a*及びb*は、ISO 11664−1及び−2標準規格に規定されたようにD65光源及びCIE 1931の標準観測者を踏まえて、厚さ4mmについて−5から+5まで及ぶ範囲内にそれぞれが含まれるのが有利である。
【0050】
プレートは、粉末バッチ材料を溶融させ、得られたガラスを次いで成形することによって周知の方法で製造することができる。バッチ材料は、酸化剤として空気、又はより好ましくは酸素を使用し、燃料として天然ガス又は燃料油を使用するバーナーを用いて、耐火炉内で溶融させるのが一般的である。溶融ガラス中に浸漬したモリブデン又は白金の抵抗素子を使用して、溶融ガラスを得るために使用されるエネルギーの全て又は一部を提供してもよい。バッチ材料(シリカ、ホウ砂、コールマン石、水和アルミナ、石灰石、ドロマイトなど)を炉内に導入し、そしてそれは高温の作用下で、種々の化学反応、例えば脱炭素反応などを受け、実際の溶融などに付される。ガラスが到達する最高温度は一般的には少なくとも1500℃であり、特に1600℃と1700℃の間である。周知のように、金属又はセラミックのローラ間でガラスを圧延することによって、あるいはフロート法(溶融した錫の浴上に溶融ガラスを流し込むものである技術)を用いて、ガラスを成形してプレートにすることができる。
【0051】
ガラスプレート及び少なくとも1つのインダクタ(好ましくは3つ又は4つ、場合によっては5つのインダクタ)以外に、調理機器は少なくとも1つの発光デバイスと少なくとも1つの指令/制御デバイスを含むことができ、この集成体はケーシング内に収容される。
【0052】
発光デバイスは、発光ダイオード(例えば7セグメントディスプレイの一部を構成する)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ及び所望により有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、そして蛍光ディスプレイ(VFD)から選択するのが有利である。調理機器は、白色を発光する少なくとも1つのデバイスを含むことが好ましい。種々の色、すなわち赤色、緑色、青色を、並びに黄色、紫色、白色などを含めたそれらのあらゆる可能な組み合わせを、プレートを通して見ることができる。これらの発光デバイスは純粋に装飾本位のものでよく、例えばプレートの種々のゾーンを視覚的に分けるものでよい。しかし、大抵の場合は、それらは使用者に有用な種々の情報を表示する機能的役割を果たし、特に加熱出力、温度、調理プログラム、調理時間、及び/又はプレートのうちのプリセット温度を超えるゾーンを示す。
【0053】
指令/制御デバイスは一般に、タッチセンサー、例えば容量式又は赤外線タッチセンサーを含む。
【0054】
内部エレメントは一般に全てが、多くの場合金属で製作され、したがって調理機器の下方部分を形成し、通常は調理台又はコンロのシャーシ内で視界から隠される、ケーシングに固定される。
【0055】
集成体の視覚的外観を申し分なくするために、ガラスプレートの下側に不透明材料又は反射性材料、例えば雲母シートなどを配置することが可能である。
【0056】
プレートの上面は、一般にエナメルで作製され飾り付けを機能とする装飾を含んでもよい。この装飾は一般に、加熱ゾーン(例えばそれらを円形のゾーンで表示する)と制御ゾーン(特にそれらがタッチに感応するゾーンである場合)を識別し、そして情報を提供するのを可能にするが、それはロゴを表示してもよい。
【0057】
エナメルは、ガラスフリットと顔料(これらの顔料は場合によってはフリットの一部をも構成する)とを含む粉末と、基材への塗布のための媒体から構成される。ガラスフリットは、ケイ素、亜鉛、ナトリウム、ホウ素、リチウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、バリウム、ストロンチウム、アンチモン、チタン、ジルコニウム及びビスマスの酸化物から特に選択される酸化物を一般に含むガラス化可能な混合物から得ることが好ましい。特に好適なガラスフリットは、フランス国特許出願公開第2782318号明細書又は国際公開第2009/092974号に記載されている。顔料は、金属酸化物、例えばクロム、銅、鉄、コバルト、ニッケルなどの酸化物を含有する化合物から選択することができ、あるいは、クロム酸コバルト又はクロム酸銅などから選択してもよい。フリット/顔料混合物中の顔料の量は、例えば30質量%と60質量%の間である。エナメル層は、特にスクリーン印刷によって被着することができ(主成分と必要な場合には顔料を、一般に後続の焼成工程においてなくすことを意図した好適な媒体中に懸濁させ、この媒体は場合により、特に溶媒、シンナー、油、樹脂などを含む)、層の厚さは例えば約1〜6μmである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】リチウムアルミノケイ酸塩ガラスの可視範囲における透過率スペクトルを示す図である。
図2】ホウケイ酸塩ガラスの可視範囲における透過率スペクトルを示す図である。
【実施例】
【0059】
以下の例で本発明を説明するが、これらの例は本発明を限定するものではない。
【0060】
化学組成を下記表1及び表2に要約した種々のガラスを、周知の技術を用いて溶融させ、成形してプレートにした。この表に示した含有量は質量パーセントで表されており、またFe23の含有量は全鉄含有量に相当する。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
例1、2、4、8及び9はリチウムアルミノケイ酸塩ガラスであり、これに対してガラス3、5、6及び7はホウケイ酸塩ガラスである。
【0064】
図1及び2はそれぞれ、これらのリチウムアルミノケイ酸塩ガラス及びホウケイ酸塩ガラスの可視範囲における透過率スペクトルを示している。これらの図において、λは波長を示し、Tは透過率を示している。
【0065】
下記の表3及び4は、これらのガラスのそれぞれについて次のような光学特性及び特徴を示している。
・プレートの厚さe(mmで表す)。
・EN410:1998標準規格で規定された光透過率(「TL」で示す)。
・ISO 11664−1及び−2標準規格に規定されたようにD65光源及びCIE 1931の標準観測者を踏まえた色座標L*、a*、b*
・波長430、530及び630nmの透過率。
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
得られたガラスの外観は、出願人によって販売されているガラスセラミックKeraBlackのものと極めて類似している。これらのガラスはさらに、白色ディスプレイが正しく表示されるのを可能にする。このディスプレイは、例3、5、6、7(ホウケイ酸塩ガラス)及び9(リチウムアルミノケイ酸塩ガラス)の場合に一層優れており、これらの例は、可視範囲において著しく平坦な透過率曲線を有している。これらの例では、LEDディスプレイの白い色は完全に表示される。他の例では、白色が僅かに黄色又は橙色を帯びる。
【0069】
これらの有利な特性(c/a、E・α、歪点、熱膨張係数)のために、これらの組成はさらに、適切な強化後に、誘導調理機器において使用するのに役立つ。それと言うのもそれらは、試験のうち最も過酷なもの、特に損傷後の耐熱衝撃性の評価を目的とする試験に合格するからである。
本発明の代表的な態様としては、以下を挙げることができる:
《態様1》
誘導調理機器のための強化ガラス製のプレートであって、その化学組成が下記の着色剤を下記に規定される質量による範囲内で変動する含有量で含む、誘導調理機器のための強化ガラス製のプレート。
Fe23(全鉄分) 0.8〜1.8%
CoO 0.02〜0.06%
Se 0〜0.005%
Cr23 0〜0.1%
《態様2》
前記ガラスの線熱膨張係数が最大で50×10-7/Kであり、特に30×10-7/Kと45×10-7/Kの間に含まれる、態様1に記載のガラスプレート。
《態様3》
前記ガラスの化学組成がリチウムアルミノケイ酸塩タイプ、ホウケイ酸塩タイプ、又はアルミノホウケイ酸塩タイプのものである、態様1又は2に記載のガラスプレート。
《態様4》
前記ガラスの化学組成が、質量含有量49〜75%のシリカSiO2と、質量含有量15〜30%のアルミナAl23と、質量含有量1〜8%の酸化リチウムLi2Oとを含む、態様3に記載のガラスプレート。
《態様5》
前記ガラスの化学組成が、下記に規定する質量範囲内で変動する下記の成分を含む、態様4に記載のガラスプレート。
SiO2 49〜75%、特に52〜75%
Al23 15〜30%、特に18〜27%
Li2O 1〜8%、特に2.5〜5.5%
2O 0〜5%、特に0〜3%
Na2O 0〜5%、特に0〜3%
ZnO 0〜5%、特に0〜3.5%
MgO 0〜5%、特に0〜3%
CaO 0〜5%、特に0〜2.5%
BaO 0〜5%、特に0〜3.5%
SrO 0〜5%、特に0〜2%
TiO2 0〜6%、特に0〜3%
ZrO2 0〜5%、特に0〜3%
25 0〜10%、特に0〜8%
23 0〜5%、特に0〜3%
《態様6》
前記ガラスの化学組成が、質量含有量70〜85%のシリカSiO2と、質量含有量8〜20%の酸化ホウ素B23と、合計質量含有量が1〜10%の少なくとも1種のアルカリ金属酸化物とを含む、態様1から3までの1つに記載のガラスプレート。
《態様7》
前記ホウケイ酸塩ガラスの化学組成が、下記に規定する質量範囲内で変動する下記の成分を含む、態様6に記載のガラスプレート。
SiO2 70〜85%
23 8〜16%
Al23 0〜5%
2O 0〜2%
Na2O 1〜8%
《態様8》
前記アルミノホウケイ酸塩ガラスの化学組成が、質量含有量45〜68%のシリカSiO2と、質量含有量8〜20%のアルミナAl23と、質量含有量4〜18%の酸化ホウ素B23と、合計含有量が5〜30%の、MgO、CaO、SrO及びBaOから選択されるアルカリ土類酸化物とを含み、アルカリ金属酸化物の合計質量含有量が10%を超えず、特に1%を超えない、態様1から3までの1つに記載のガラスプレート。
《態様9》
Fe23(全鉄分)の質量含有量が0.9〜1.7%である、態様1から8までの1つに記載のガラスプレート。
《態様10》
CoOの質量含有量が0.03〜0.05%である、態様1から9までの1つに記載のガラスプレート。
《態様11》
Cr23の質量含有量がゼロである、態様1から10までの1つに記載のガラスプレート。
《態様12》
TiO2の質量含有量が最大で1%、特に0.5%である、態様1から11までの1つに記載のガラスプレート。
《態様13》
前記ガラスが熱的に強化されている、態様1から12までの1つに記載のガラスプレート。
《態様14》
態様1から13までの1つに記載のガラスプレートの下側に配置された少なくとも1つのインダクタを含む誘導調理機器。
《態様15》
白色光を発光する少なくとも1つのデバイスを含む、態様14に記載の調理機器。
図1
図2