【文献】
New Postcom,Discussion on neighbour cell multiband capability update process[online],3GPP TSG−RAN WG3#77bis R3−122164,2012.10.12掲載,URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_77bis/Docs/R3−122164.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
少なくとも1つの隣接セル(510)によってブロードキャストされる、前記少なくとも1つの隣接セルによってサポートされる周波数帯域を含む周波数帯域リストをユーザ装置(500)により読み取り、
前記周波数帯域リストを含む情報エレメントを測定レポートに追加し、
前記測定レポートにおける前記情報エレメントは、帯域番号のmaxMultiBandインスタンスに対して0を許すものであり、
前記情報エレメントが帯域番号の0インスタンスを含むとき、前記情報エレメントは、前記少なくとも1つの隣接セル(510)が、付加的な周波数帯域をサポートしないことを示すものであり、
前記ユーザ装置(500)によって、前記ユーザ装置(500)にサービスするセル(505)に前記周波数帯域リストを含む前記測定レポートを報告し、前記周波数帯域リストは前記少なくとも1つの隣接セル(510)によってサポートされる前記帯域番号を含むものである、
ことを含む方法。
前記追加は、前記測定レポートがreportCGI測定のためのものであるとき、又は前記ユーザ装置(500)が前記周波数帯域リストを前記測定レポートにおいて前記サービスするセル(505)へ報告できるとき、又は前記隣接セル(510)が付加的な周波数帯域をサポートするときに、前記測定レポートに前記情報エレメントを追加することを含む、請求項1に記載の方法。
前記追加手段は、前記測定レポートがreportCGI測定のためのものであるとき、又は前記ユーザ装置(500)が前記周波数帯域リストを前記測定レポートにおいて前記サービスするセル(505)へ報告できるとき、又は前記隣接セル(510)が付加的な周波数帯域をサポートするときに、前記測定レポートに前記情報エレメントを追加する手段を更に含む、請求項3に記載のユーザ装置(500)。
コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されたコンピュータプログラムであって、請求項1から2のいずれか1つに記載の方法を遂行するようにユーザ装置(500)のプロセッサを制御する、ように構成されたコンピュータプログラム。
【背景技術】
【0003】
ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)は、ベースステーション又はノードB及び無線ネットワークコントローラ(RNC)を含む通信ネットワークを指す。UTRANは、ユーザ装置(UE)とコアネットワークとの間の接続を許す。RNCは、1つ以上のノードBに対する制御機能を果たす。RNC及びそれに対応するノードBは、無線ネットワークサブシステム(RNS)と称される。
【0004】
長期進化(LTE)とは、新規スペクトル機会の改善された効率及びサービス、低コスト及び使用を通してのUMTSの改善を指す。特に、LTEは、少なくとも50メガビット/秒(Mbps)のアップリンクピークレート及び少なくとも100Mbpsのダウンリンクピークレートを与える第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格である。LTEは、20MHzから1.4MHzまでの拡張可能な搬送波帯域巾をサポートすると共に、周波数分割デュープレックス(FDD)及び時分割デュープレックス(TDD)の両方をサポートする。
【0005】
上述したように、LTEは、通信ネットワークのスペクトル効率を改善して、搬送波が所与の帯域巾にわたりより多くのデータ及びボイスサービスを提供できるようにする。それ故、LTEは、大容量のボイスサポートに加えて高速データ及びメディア搬送の将来のニーズを満足するように設計されている。LTEの効果は、スループットが高く、レイテンシーが低く、同じプラットホームにおいてFDD及びTDDがサポートされ、エンドユーザの経験が改善され、及び簡単なアーキテクチャーで運転コストが低いことを含む。加えて、LTEは、IPv4及びIPv6の両方をサポートする全インターネットプロトコル(IP)ベースのネットワークである。
【0006】
自己編成ネットワーク(SON)は、移動無線アクセスネットワークの構成、管理及び最適化をより簡単に且つより速く行えるように意図された技術である。SON機能は、最初、3GPPリリース8及びそれ以降の仕様書に特定されている。SON特徴を使用する最初の技術は、LTEであるが、SONは、UMTSのような旧型の無線アクセス技術に対しても改造されている。LTE仕様書は、自動隣接関係(ANR)検出のようなSON特徴をサポートする。
【発明の概要】
【0007】
ある実施形態は、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストをユーザ装置で読み取ることを含む。この方法は、更に、ユーザ装置にサービスするセルに周波数帯域リストを報告することも含む。
【0008】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサ、及びコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備えた装置に向けられる。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとで、装置が、少なくとも、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取り、及びユーザ装置にサービスするセルに周波数帯域リストを報告する、ようにさせるよう構成される。
【0009】
別の実施形態は、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取るための読み取り手段、及びユーザ装置にサービスするセルに周波数帯域リストを報告するための報告手段を備えた装置に向けられる。
【0010】
別の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な媒体で実施されるコンピュータプログラムに向けられる。このコンピュータプログラムは、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取り、及びユーザ装置にサービスするセルに周波数帯域リストを報告することを含むプロセスを遂行するようにプロセッサを制御するよう構成される。
【0011】
別の実施形態は、サービングセルにより、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取り及び報告することのできるユーザ装置から測定レポートを受け取ることを含む方法に向けられる。周波数帯域リストは、少なくとも1つの隣接セルがサポートする周波数帯域番号を含み、そして測定レポートは、少なくとも1つの隣接セルによりサポートされる周波数帯域番号を含む情報エレメントを備えている。
【0012】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサ、及びコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリを備えた装置に向けられる。少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとで、装置が、少なくとも、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取り及び報告することのできるユーザ装置から測定レポートを受け取るようにさせるよう構成される。周波数帯域リストは、少なくとも1つの隣接セルがサポートする周波数帯域番号を含み、そして測定レポートは、少なくとも1つの隣接セルによりサポートされる周波数帯域番号を含む情報エレメントを備えている。
【0013】
別の実施形態は、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取り及び報告することのできるユーザ装置から測定レポートを受け取るための受け取り手段を備えた装置に向けられる。周波数帯域リストは、少なくとも1つの隣接セルがサポートする周波数帯域番号を含み、そして測定レポートは、少なくとも1つの隣接セルによりサポートされる周波数帯域番号を含む情報エレメントを備えている。
【0014】
別の実施形態は、コンピュータ読み取り可能な媒体で実施されるコンピュータプログラムに向けられる。このコンピュータプログラムは、少なくとも1つの隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取り及び報告することのできるユーザ装置から測定レポートを受け取ることを含むプロセスを遂行するようにプロセッサを制御するよう構成される。周波数帯域リストは、少なくとも1つの隣接セルがサポートする周波数帯域番号を含み、そして測定レポートは、少なくとも1つの隣接セルによりサポートされる周波数帯域番号を含む情報エレメントを備えている。
【0015】
本発明を適切に理解するために添付図面を参照する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付図面に示して一般的に述べる本発明のコンポーネントは、種々様々な異なる構成で配置され設計されることが容易に理解されよう。従って、添付図面に示された、ANRを経て隣接セルの付加的にサポートされる帯域を得るためのシステム、方法、装置及びコンピュータプログラム製品の実施形態の以下の詳細な説明は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の選択された実施形態を単に表わすものである。
【0018】
本明細書全体にわたって述べる本発明の特徴、構造又は特性は、1つ以上の実施形態において適当な仕方で組み合わされる。例えば、本明細書全体にわたる句「ある実施形態」「幾つかの実施形態」又は他の同様の言語の使用は、その実施形態に関連して述べる特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。
【0019】
従って、本明細書全体にわたり、句「ある実施形態において」「幾つかの実施形態において」「他の実施形態において」又は他の同様に言語が現われたときには、必ずしもその全部が同じグループの実施形態を指すものではなく、そしてここに述べる特徴、構造又は特性は、1つ以上の実施形態において任意の適当な仕方で組み合わされてもよい。更に、必要に応じて、以下に述べる異なる機能が異なる順序で及び/又は互いに同時に遂行されてもよい。更に、必要に応じて、ここに述べる機能の1つ以上が任意であってもよいし、組み合わされてもよい。従って、以下の説明は、本発明の原理、技術及び実施形態の単なる例示に過ぎず、それに限定されるものではない。
【0020】
本発明の幾つかの実施形態は、LTE/UMTSに適用でき、特に、隣接セルが複数の周波数帯域をサポートする場合には、SON及びSNRに関連したものとなる。
【0021】
LTE及びUMTSの場合、異なる帯域番号を伴う物理的周波数帯域が完全に又は部分的に重畳する。それ故、1つのセルが複数の帯域をサポートすることができる。リリース独立の特徴として、3GPPは、マルチ周波数帯域インジケータ(MFBI)シグナリングを種々の場所に追加する。例えば、
図1に示されたLTEでは、システム情報ブロック1(SIB1)のレガシー部分がそのネーティブな帯域番号、例えば、freqBandIndicator 100をブロードキャストし、そしてネーティブな帯域番号が拡張範囲、例えば、freqBandindicator−v9e0 101内にあるが、セルは、そのセルがサポートする付加的な帯域番号、例えば、MultibandInfoList 105をブロードキャストする場合、及び付加的な帯域番号が拡張範囲MultibandInfoList−v9e0 106内にある場合について述べる。
【0022】
更に、UE関連シグナリングについて、セルが、例えば、帯域5及び帯域26をサポートするが、UEは、その容量において帯域26しか指示せず、帯域5を指示しない場合、ネットワークは、全ての専用メッセージが帯域5ではなく帯域26に基づいて構成されることを保証しなければならない。又、ハンドオーバー中に、ソースeNBは、UEの能力及びターゲットセルにおいてサポートされる帯域を考慮に入れて、UEのターゲット周波数を決定する。従って、前記ケースでは、ネットワークは、隣接セルがMFBI機能をサポートするかどうか知らねばならない。
【0023】
どの付加的な周波数帯域がセルによってサポートされるか隣接セルに通知するために、X2インターフェイス(3GPP TS 36.423により特定される)は、X2セットアップ要求、X2セットアップ応答、及び/又はeNB構成更新メッセージにおいてセルがサポートする付加的な周波数帯域のリストを含む。
【0024】
MultibandInfoList情報エレメント(IE)は、
図2に示すように、好みの低下する順にリストされた、セルが属する付加的な周波数帯域インジケータを含む(3GPP TS 36.423を参照)。しかしながら、X2インターフェイスは、LTEネットワークにおけるeNB間に常に利用可能ではなく、インターRAT(無線アクセス技術)のケースでは利用できない。それ故、隣接セルがサポートするのはどの付加的な周波数帯域かに関する情報は、前記ケースでは、サービングセルに得られない。これらのシナリオでは、オペレーション及びメンテナンス(O&M)がこの情報を構成しなければならないか、又は移動判断の間にMFBIを考慮することはできない。本発明の実施形態は、少なくともこの問題を解消する。
【0025】
ANR特徴は、グローバルセルアイデンティティ、トラッキングエリアコード(TAC)、及び隣接セルの公衆地上移動ネットワーク識別子(PLMN Id)を読み取りそして報告するようにサービングセルがUEに要求できる仕方で定義される。本発明の実施形態は、隣接セルがLTEシステムのSIB1において及びUMTSシステムのSIB5/5bisにおいてブロードキャストする周波数帯域リストをUEが読み取りそしてそれをサービングセルに報告もできるようにこのANR機能を拡張することができる。
【0026】
ある実施形態によれば、隣接セルの周波数帯域を指示するための必要なパラメータ(例えば、MultibandInfoList)がMeasResultEUTRA及び/又はMeasResultUTRAレポートに追加される。
図3aは、MultibandInfoList−rxxパラメータ300を含むMeasResultEUTRAレポートの一例を示す。
図3bは、MultibandInfoListUMTS−rxxパラメータ301を含むMeasResultUTRAの一例を示す。
【0027】
或いは又、別の実施形態では、
図4に示すように、測定レポートのlateNonCriticalExtensionパラメータに新たなパラメータが含まれる。
【0028】
一実施形態によれば、MultibandInfoListは、次の場合に、MeasuremantReportに含まれる。
・reportCGI測定のためのMeasuremantReportである;
・UEがMeasuremantReportにおいてサービングセルに周波数帯域リストを報告できる;及び/又は
・隣接セルが付加的な周波数帯域をサポートする(例えば、SIB1においてMultibandInfoList IE及び/又はMultibandInfoList v9e0をブロードキャストする)。
【0029】
一実施形態において、サービングセルは、測定レポートにMultibandInfoList−rxxが存在するかどうか知る必要がある。というのは、隣接セルはMultibandInfoListをブロードキャストしておらず、又はUEは、それを読み取り及び/又は報告できないからである。これは、ある実施形態による多数の方法を経て達成することができる。
【0030】
例えば、ある実施形態において、UEがこの機能をサポートするかどうか指示する新規な特徴グループインジケータ(FGI)ビットを定義することができる。この解決策は、隣接セルによりサポートされる付加的な周波数帯域をUEが報告できるかどうかMeasuremantReportに基づいて決定するのではなく、reportCGI測定を遂行するためにサービングセルがケーパブルUEを先験的に選択することを許す。
【0031】
別の実施形態では、LTEの場合に、UEがMFBI機能をサポートするかどうか/それについてテストされたかどうか指示するためにFGI31が使用される。UMTSでも同じ目的のためにUE能力ビットが定義される。従って、この実施形態では、LTEにおけるFGI31の定義及びUMTSにおける能力は、拡張ANR機能のサポートを含むように拡張することができる。
【0032】
更に別の実施形態によれば、新規なUE能力IEは、UEがこの拡張ANR機能をサポートするかどうか指示するために定義される。更に、この機能は、特定の3GPPリリース時においてスタートするUEにとって強制となる。
【0033】
別の実施形態によれば、freqBandIndicator−r11のMaxMultiBandインスタンスに対して1ではなく、freqBandIndicator−r11のMaxMultiBandインスタンスに対して0を許す測定レポートのためにMultibandInfoList−rxxの変形が定義される。この解決策では、MultibandInfoList−rxx IRが測定レポートに含まれるが、空である(即ち、freqBandIndicator−r11の0インスタンスを含む)場合には、隣接セルが付加的な周波数帯域をサポートしないことを指示し;MultibandInfoList−rxx IEが含まれない場合には、UEが隣接セルのMultibandInfoList−rxxを読み取り及び/又は報告することができない。
【0034】
図5は、本発明の実施形態を適用できるシステムの一例を示す。
図5は、1つの規範的システムを示すが、実施形態は、他のシステム又は構成にも同様に適用できる。
図5に示すように、このシステムは、UE500、サービングセル505、及び隣接セル510を備えている。上述したように、UE500は、隣接セル510が、例えば、SIB1においてブロードキャストする周波数帯域リストを読み取り/受け取り、そしてそれをサービングセル505へ報告するように構成される。
【0035】
図6aは、一実施形態による装置10の一例を示す。ある実施形態において、装置10は、移動装置又はUEである。更に、当業者であれば、装置10が
図6aに示されていないコンポーネント又は特徴を含むことを理解できることに注意されたい。
図6aには、本発明を例示するのに必要なコンポーネント又は特徴しか示されていない。
【0036】
図6aに示すように、装置10は、情報を処理しそしてインストラクション又はオペレーションを実行するためのプロセッサ22を備えている。プロセッサ22は、任意の形式の汎用プロセッサ又は特殊目的プロセッサである。
図6aには、単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態では複数のプロセッサが使用されてもよい。実際に、プロセッサ22は、例えば、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャーをベースとするプロセッサ、の1つ以上を含む。
【0037】
装置10は、更に、プロセッサ22によって実行されるインストラクション及び情報を記憶するためにプロセッサ22に結合されるメモリ14も備えている。メモリ14は、ローカルアプリケーション環境に適した形式の1つ以上のメモリであり、そして半導体ベースのメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ、並びに除去可能なメモリのような適当な揮発性又は不揮発性データストレージ技術を使用して実施される。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、磁気又は光学ディスクのようなスタティックストレージ、或いは他の形式の非一時的マシン又はコンピュータ読み取り可能な媒体の組み合わせより成る。メモリ14に記憶されるインストラクションは、プロセッサ22によって実行されるときに、装置10がここに述べるタスクを遂行できるようにするプログラムインストラクション又はコンピュータプログラムコードを含む。
【0038】
又、装置10は、信号及び/又はデータを装置10から送信し及び受信するために1つ以上のアンテナ25も備えている。更に、装置10は、情報を送信及び受信するように構成されたトランシーバ28も備えている。例えば、トランシーバ28は、アンテナ25により送信するために搬送波に情報を変調し、そしてアンテナ25を経て受信した情報を、装置10の他の要素により更に処理するために復調するように構成される。他の実施形態では、トランシーバ28は、信号又はデータを直接的に送信及び受信することができる。
【0039】
プロセッサ22は、これに限定されないが、アンテナ利得/位相パラメータを予めコード化し、通信メッセージを形成する個々のビットをエンコード及びデコードし、情報をフォーマットし、そして通信リソースの管理に関連したプロセスを含めて装置10を全体的に制御することを含む装置10のオペレーションに関連した機能を遂行する。
【0040】
一実施形態において、メモリ14は、プロセッサ22によって実行されたときに機能を果たすソフトウェアモジュールを記憶する。それらモジュールは、例えば、装置10のためのオペレーティングシステム機能を果たすオペレーティングシステムを含む。又、メモリは、装置10のための付加的な機能を果たすためにアプリケーション又はプログラムのような1つ以上の機能的モジュールも記憶する。装置10のコンポーネントは、ハードウェアで実施されてもよいし、又はハードウェア及びソフトウェアの適当な組み合わせとして実施されてもよい。
【0041】
ある実施形態では、装置10は、移動ステーション又はUEである。この実施形態では、装置10は、少なくとも1つの
隣接セルによってブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取り/受け取り、そしてその周波数帯域リストを、ユーザ装置にサービスするセル(例えば、eNB)へ報告するため、メモリ14及びプロセッサ22により制御される。装置10は、更に、周波数帯域リストを含む情報エレメントを測定レポートに追加し、そして情報エレメントを含む測定レポートをサービングセルへ送出するため、メモリ14及びプロセッサ22により制御される。ある実施形態では、情報エレメントは、MultibandInfoList情報エレメントを含む。
【0042】
一実施形態によれば、装置10は、更に、測定レポートのlateNonCriticalExtensionに新たなパラメータを追加するため、メモリ14及びプロセッサ22によって制御される。例えば、一実施形態において、測定レポートは、MeasResultEUTRA又はMeasResultUTRAである。ある実施形態において、装置10は、更に、reportCGI測定のための測定レポートであるとき、ユーザ装置が周波数帯域リストを測定レポートにおいてサービングセルへ報告できるとき、及び/又は隣接セルが付加的な周波数帯域をサポートするとき、情報エレメントを測定レポートに追加するために、メモリ14及びプロセッサ22により制御される。
【0043】
図6bは、別の実施形態による装置20の一例を示す。一実施形態において、装置20は、サービングベースステーション又はサービングeNBのようなベースステーション又はeNBである。当業者であれば、装置20が
図6bに示されていないコンポーネント又は特徴を含むことを理解できることに注意されたい。
図6bには、本発明を例示するのに必要なコンポーネント又は特徴しか示されていない。
【0044】
図6bに示すように、装置20は、情報を処理しそしてインストラクション又はオペレーションを実行するためのプロセッサ32を備えている。プロセッサ32は、任意の形式の汎用プロセッサ又は特殊目的プロセッサである。
図6bには、単一のプロセッサ32が示されているが、他の実施形態では複数のプロセッサが使用されてもよい。実際に、プロセッサ32は、例えば、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャーをベースとするプロセッサ、の1つ以上を含む。
【0045】
装置20は、更に、プロセッサ32によって実行されるインストラクション及び情報を記憶するためにプロセッサ32に結合されるメモリ34も備えている。メモリ34は、ローカルアプリケーション環境に適した形式の1つ以上のメモリであり、そして半導体ベースのメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ、並びに除去可能なメモリのような適当な揮発性又は不揮発性データストレージ技術を使用して実施される。例えば、メモリ34は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、磁気又は光学ディスクのようなスタティックストレージ、或いは他の形式の非一時的マシン又はコンピュータ読み取り可能な媒体の組み合わせより成る。メモリ34に記憶されるインストラクションは、プロセッサ32によって実行されるときに、装置20がここに述べるタスクを遂行できるようにするプログラムインストラクション又はコンピュータプログラムコードを含む。
【0046】
又、装置20は、信号及び/又はデータを装置20から送信し及び受信するために1つ以上のアンテナ35も備えている。更に、装置20は、情報を送信及び受信するように構成されたトランシーバ38も備えている。例えば、トランシーバ38は、アンテナ35により送信するために搬送波に情報を変調し、そしてアンテナ35を経て受信した情報を、装置20の他の要素により更に処理するために復調するように構成される。他の実施形態では、トランシーバ38は、信号又はデータを直接的に送信及び受信することができる。
【0047】
プロセッサ32は、これに限定されないが、アンテナ利得/位相パラメータを予めコード化し、通信メッセージを形成する個々のビットをエンコード及びデコードし、情報をフォーマットし、そして通信リソースの管理に関連したプロセスを含めて装置20を全体的に制御することを含む装置20のオペレーションに関連した機能を遂行する。
【0048】
一実施形態において、メモリ34は、プロセッサ32によって実行されたときに機能を果たすソフトウェアモジュールを記憶する。それらモジュールは、例えば、装置20のためのオペレーティングシステム機能を果たすオペレーティングシステムを含む。又、メモリは、装置20のための付加的な機能を果たすためにアプリケーション又はプログラムのような1つ以上の機能的モジュールも記憶する。装置20のコンポーネントは、ハードウェアで実施されてもよいし、又はハードウェア及びソフトウェアの適当な組み合わせとして実施されてもよい。
【0049】
上述したように、ある実施形態によれば、装置20は、サービングベースステーション又はeNBである。この実施形態では、装置20は、少なくとも1つの
隣接セルによりブロードキャストされる周波数帯域リストを読み取りそして報告できるUEから測定レポートを受け取るために、メモリ34及びプロセッサ32によって制御される。周波数帯域リストは、少なくとも1つの隣接セルがサポートする周波数帯域番号を含み、そして測定レポートは、少なくとも1つの隣接セルによりサポートされる周波数帯域番号を含む情報エレメントを備えている。ある実施形態では、この情報エレメントは、multibandInfoList−rxx情報エレメントを含む。
【0050】
一実施形態によれば、装置20は、更に、少なくとも1つの隣接セルによりサポートされる周波数帯域番号をユーザ装置が読み取って報告できるかどうかインジケータが指示するよう定義するために、メモリ34及びプロセッサ32によって制御される。一実施形態では、インジケータは、特徴グループインジケータ(FGI)及び/又はユーザ装置能力情報エレメントを含む。ある実施形態では、例えば、LTEの場合に、FGIは、UEがMFBI機能をサポートするかどうか指示するために使用される。
【0051】
一実施形態では、multibandInfoList−rxx情報エレメントがFreqBandIndicator−r11のMaxMultiBandインスタンスに対して0を許す。multibandInfoList−rxx情報エレメントがFreqBandIndicator−r11の0インスタンスを含むとき、それは、少なくとも1つの隣接セルが付加的な周波数帯域をサポートしないという指示である。
【0052】
図7は、ある実施形態による方法のフローチャートの一例を示す。一実施形態では、
図7の方法は、UEにより遂行される。この方法は、700において、隣接セルによりブロードキャストされた周波数帯域リストを読み取り又は受け取ることを含む。ある実施形態では、この方法は、更に、710において、周波数帯域リストを含む情報エレメントを測定レポートに追加することを含む。この方法は、更に、720において、周波数帯域リストを含む測定レポートをユーザ装置のサービングセルへ送出することを含む。
【0053】
ある実施形態では、
図7に示すような、ここに述べるいずれかの方法の機能は、メモリ或いは他のコンピュータ読み取り可能な又は有形の媒体に記憶されてプロセッサによって実行されるソフトウェア及び/又はコンピュータプログラムコードによって実施される。他の実施形態では、その機能は、ハードウェアにより、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はハードウェア及びソフトウェアの他の組み合わせを使用することにより、遂行される。
【0054】
当業者であれば、上述した本発明は、異なる順序のステップで、及び/又はここに開示されたものとは異なる構成のハードウェアエレメントで、実施できることが容易に理解されよう。それ故、本発明は、好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、幾つかの変更、修正及び代替的構造が当業者に明らかであろう。それ故、本発明の範囲を決定するためには、特許請求の範囲を参照されたい。