【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、ユーザインタフェースを提供するよう構成されたディスプレイを備える装置が提供される。本装置は、少なくとも第1の対話型要素をユーザインタフェースのフォアグラウンドに提供し、ユーザインタフェースのバックグラウンドに配置される少なくとも第2の対話型要素を提供し、バックグラウンドにおいて第2の対話型要素とユーザとの対話の指示を受信し、第2の対話型要素との対話の指示に基づいて第2の対話型要素によって判断された機能をトリガするよう構成されるプロセッサをさらに備える。
【0007】
本開示による態様および実装態様は、ユーザインタフェースの対話型要素のグラフィカルユーザインタフェースおよび視覚的表現に関することができるが、ユーザインタフェースは、対話型要素のみの視覚的表現に限定されず、追加的または代替的に、対話型要素の音響または体性感覚表現に基づくような、任意の組み合わせの異なるモダリティで表される対話型要素を定義することが理解されよう。例えば、ユーザインタフェースは、ユーザインタフェースを操作するユーザに提示される情報を増強するために、同じか、または他の対話型要素の力または振動触覚フィードバックを使用して触覚的感覚によって強調することができる、対話型要素のグラフィカル表現を含むことができる。
【0008】
第1および第2の対話型要素などのユーザインタフェースの対話型要素は、ユーザインタフェース上に表現することができて、さらに、対話型要素に関連する特定の機能をユーザがトリガすることを可能にすることができる、ユーザインタフェースの任意の種類の機能要素とすることができる。対話型要素は、例えば、アイコン、ボタン、または他のグラフィカルオブジェクト、音または他の音響オブジェクト、ならびに力、振動、または動きによって表されるオブジェクト、または他の触覚オブジェクトのうちの1つまたは複数とすることができる。
【0009】
ユーザは、ユーザインタフェース内の影響を受ける対話型要素を識別するために使用することができる、それぞれのユーザ入力を提供することによって、対話型要素と対話することができる。ユーザ入力および影響を受ける対話型要素に基づいて、プロセッサは、対話の指示を生成することができ、その情報をユーザインタフェースまたは下位の処理コンポーネントもしくはエンジンに提供することができる。典型的には、ユーザインタフェースのフォアグラウンドに提供される対話型要素のみをアクティブにすることができ、ユーザによる任意の対話は、フォアグラウンドの対話型要素を対象とすることができる。しかしながら、第2の対話型要素などのユーザインタフェースのバックグラウンドにおける対話型要素との対話は、バックグラウンドの対話型要素とのユーザの対話の各指示を生成し、バックグラウンドで対話型要素によって判断される機能をトリガするために処理することもできる。これは、ユーザインタフェースのフォアグラウンドにあるアクティブな対話型要素だけでなく、ユーザインタフェースのバックグラウンドにある非アクティブな対話型要素も、ユーザの対話によって影響を受けるため、ユーザインタフェースの機能を拡張する。したがって、利用可能な機能は、バックグラウンドの対話型要素によってさらに拡張される。
【0010】
ユーザインタフェースは、3次元ユーザインタフェースとすることができることが好ましい。対話型要素を3次元オブジェクトとして視覚化すること、例えば3D音響を使用して空間内の対話型要素を表すサウンドを示すこと、および局所的触覚フィードバックもしくは触覚的フィードバックを提供することなどによって、ユーザインタフェースによって表される任意のモダリティの対話型要素を、空間的環境にリンクされた現実的な方法で表現することができる。
【0011】
本明細書全体を通じて使用される場合、「または」という用語は、特に明記しない限り、包括的な関連または代替として理解される。したがって、表現「AまたはB」は、AまたはB、AおよびBのいずれかを意味し、「Aおよび/またはB」とも表すことができる。
【0012】
第1の態様による装置の第1の可能な実装態様において、機能は、第2の対話型要素との対話の完了に応答してトリガされる。対話は、第2の対話型要素上をホバリングまたはドラッグする、または第2の対話型要素に関連する各ジェスチャを実行するなどの、ユーザによって実行または開始される1つまたは複数の動作を含む任意の種類のユーザ入力によって定義することができる。対話は、対話を完了させ、各機能をトリガするために、第2の対話型要素をクリックすること、第2の対話型要素をドロップすること、またはジェスチャを完了することなどによって、1つまたは複数の動作を完成することによって終了することができる。これには、第2の対話型要素との対話を開始することができ、初期ユーザ入力が意図された対話型要素に正しくリンクされているかどうかを判断するための追加時間をユーザに提供できるという利点がある。影響を受ける対話型要素が間違っているとユーザが判断した場合、対話を中断または中止し、意図した対話型要素に向けて新しい対話を開始することができる。
【0013】
第1の態様による装置の第2の可能な実装態様において、ユーザインタフェースのフォアグラウンドは、ユーザインタフェースのアクティブなコンテキストであり、ユーザインタフェースのバックグラウンドは、ユーザインタフェースのさらなるコンテキストを定義する。ユーザインタフェースは、ユーザインタフェースのフォアグラウンドまたはバックグラウンドに、またはユーザインタフェースのフォアグラウンドに少なくとも部分的に、およびユーザインタフェースのバックグラウンドに少なくとも部分的に配置することができる、第1の対話型要素および第2の対話型要素などの、複数の対話型要素を備えることができる。ユーザインタフェースのフォアグラウンドは、ユーザが直接対話することができる対話型要素を含むユーザインタフェースのアクティブなコンテキストまたはユーザ空間を定義する。したがって、ユーザインタフェースのフォアグラウンドは、ユーザインタフェースの前面と呼ぶこともできる。ユーザインタフェースは、たとえユーザがそれらと対話することができるとしても、最初は非アクティブ状態とすることができる対話型要素をそれぞれ含む、1つまたは複数のコンテキストまたはユーザ空間における情報のさらなる階層を備えることができる。さらなるコンテキストまたはユーザ空間は、ユーザインタフェースのバックグラウンドと呼ぶことができる。したがって、ユーザインタフェースの機能に関連するさらなる情報を提供するために、ユーザインタフェースのバックグラウンドにおける対話型要素を知覚可能にすることができる。しかしながら、ユーザインタフェースのバックグラウンドにおける対話型要素は、フォアグラウンドの対話型要素によってオーバーレイされる可能性もあるため、ユーザインタフェース上で知覚できないか、部分的にしか知覚できない可能性がある。これは、ユーザインタフェースの直観的なユーザビリティを犠牲にすることなく、最大限の情報がユーザインタフェース内に提供されるように、ユーザインタフェースによって表される情報および対話を複数の階層で提供することができるという利点を有する。
【0014】
第1の態様による装置の第3の可能な実装態様において、第1の対話型要素は、少なくとも部分的にフォアグラウンドにとどまり、第2の対話型要素は、ユーザと第2の対話型要素との対話の間、少なくとも部分的にバックグラウンドにとどまる。第2の対話型要素は、第2の対話型要素が少なくとも部分的にまたは完全にバックグラウンドにとどまっていても、第1の対話型要素が少なくとも部分的にまたは完全にフォアグラウンドにとどまっていても、対話することができる。これは、ユーザインタフェースの第2の対話型要素へのコンテキストの切り替えを少なくとも部分的に回避することができ、第1の対話型要素によって提供される機能は、さらなる対話のために依然として利用可能であり得るという利点を有する。
【0015】
第1の態様による装置の第4の可能な実装態様において、第1の対話型要素は、第1の対話型要素との第1の対話に応答し、第2の対話型要素は、第1の対話と同時に行われる第2の対話型要素との第2の対話に応答する。プロセッサは、フォアグラウンドにおける第1の対話型要素とユーザとの第1の対話の第1の指示を受信し、バックグラウンドにおける第2の対話型要素とユーザとの第2の対話の第2の指示を受信するように構成することができる。第2の対話の第2の指示は、機能をトリガする第2の対話型要素とユーザとの対話の指示に対応することができる。プロセッサは、第1および第2の対話の少なくとも一部が同時に実行されるかどうかを判断することができる。例えば、ユーザは、第1の対話型要素との第1の対話を開始することができ、第1の対話を完了する前に、第2の対話型要素との第2の対話を開始することができる。同様に、第1および第2の対話は、実質的に同時に開始してもよいし、遅延内で開始してもよく、遅延はユーザインタフェースのタイプおよび設定に基づいて予め定義することができる。同時対話は、例えば、異なる入力装置を使用すること、タッチセンシティブディスプレイ上で複数の指を使用すること、または第1の対話型要素をポインティングまたはタッチする、および第2の対話型要素に向けてボイスコマンドを入力するなどの複数のモダリティを使用することによって、開始することができる。
【0016】
第1の態様による装置の第5の可能な実装態様において、フォアグラウンド内の第1の対話型要素はハンドルを含む。ハンドルは、専用領域または追加の入れ子型の対話型要素などの対話型要素の一部とすることができ、個々の対話型要素のアクティブ化または非アクティブ化、またはユーザインタフェースの1つまたは複数の対話型要素のコンテキストのフォーカスもしくはコンテキストの変更などの、ユーザインタフェースの一般的機能にリンクすることができる。これには、対話型要素が、対話型要素によって最初に定義される機能に影響を与えることなく、ユーザインタフェースの一般的な機能を備えることができるという利点がある。特に、すでに構成されたユーザインタフェースは、各ハンドルを使用して一般的な機能で容易に拡張することができる。
【0017】
第1の態様による装置の第6の可能な実装態様において、プロセッサは、ユーザとハンドルとの対話に応答して第1の対話型要素を少なくとも部分的にフォアグラウンドから移動または回転させるように構成され、第2の対話型要素が、少なくとも部分的に知覚可能となる。これは、ユーザインタフェースの初期セットアップにおいて、第1の対話型要素は、第2の対話型要素の全体または少なくとも部分的にオーバーレイすることができ、第2の対話型要素のさらなる詳細を示すためにハンドルを使用して操作できるという利点を有する。
【0018】
第1の態様による装置の第7の可能な実装態様において、プロセッサは、ユーザとハンドルとの対話に応答して、第2の対話型要素を起動するようさらに構成される。したがって、ユーザとハンドルとの対話は、可能な実装態様による第1の対話型要素との第1の対話に対応することができ、第2の対話型要素をバックグラウンドで起動することができる。これは、ユーザインタフェースのフォアグラウンド内か、バックグラウンド内か、または他のコンテキスト内の利用可能な対話型要素でのユーザ入力のフォーカスの判断中に、バックグラウンド内の起動された対話型要素を優先させることができるので、ユーザインタフェースに向けたユーザ入力の処理をより効率的に扱うことができるという利点を有する。プロセッサは、任意のユーザ入力を受信し、受信したユーザ入力を利用して、影響を受ける1つまたは複数の対話型要素を判断することができることが好ましい。プロセッサは、フォアグラウンドの対話型要素を最初に考慮することができ、フォアグラウンドの対話型要素がユーザ入力の影響を受けない場合、ユーザインタフェースのバックグラウンドまたは別のコンテキストの対話型要素を評価することができる。バックグラウンドで第2の対話型要素をアクティブにすることによって、プロセッサは、バックグラウンドの第2の対話型要素をフォアグラウンドの対話型要素とともにすでに考慮することができ、またはユーザインタフェースのバックグラウンドまたは他の任意のコンテキストの他の任意の対話型要素の前に、起動した第2の対話型要素を確認することができる。
【0019】
第1の態様による装置の第8の可能な実装態様において、第1の対話型要素は、ユーザインタフェースのフォアグラウンド内の幾何学的オブジェクトの第1の面上に配置され、第2の対話型要素は、バックグラウンド内の幾何学的オブジェクトの第2の面上に配置される。幾何学的オブジェクトは、ユーザインタフェースのメタオブジェクトとすることができる。幾何学的オブジェクトに加えて、ユーザインタフェースは、対話型要素を表すさらなるメタオブジェクトまたは幾何学的オブジェクトを含むことができる。幾何学的オブジェクトの表面またはメタオブジェクトの部分は、1つまたは複数の対話型要素を表すために使用することができる。第1の面および第2の面は、幾何学的オブジェクトの隣接する表面であることが好ましい。表面のうちの少なくとも1つは、ユーザインタフェースのフォアグラウンドを定義することができ、少なくとも部分的に知覚できない可能性がある他の表面は、ユーザインタフェースのバックグラウンドを定義することができる。これは、対話型要素をユーザインタフェース内のメタオブジェクト上に明確に配置することができ、それにより、ユーザインタフェースの明瞭性およびユーザビリティを向上させることができるという利点を有する。
【0020】
第1の態様による装置の第9の可能な実装態様において、プロセッサは、ユーザと第1の面との対話に応答して幾何学的オブジェクトを回転させるようさらに構成され、第2の面が少なくとも部分的に知覚可能となる。プロセッサは、実装形態に従って、ユーザと第1の面上の第1の対話型要素のハンドルとの対話に応答して、幾何学的オブジェクトを回転させるよう構成することができることが好ましい。これは、ユーザがハンドルと対話することができ、例えば、現実の世界で予想される方法で幾何学的オブジェクトを回転させるためにハンドルをスワイプまたはドラッグすることができるので、より直観的なユーザインタフェースを提供する。第2の面は、例えば、回転の後または回転の間に、第2の対話型要素を含む第2の面を視覚化することによって、少なくとも部分的に知覚可能とすることができる。さらに、または代替として、第2の面は、異なるモダリティで知覚可能にしてもよい。例えば、幾何学的オブジェクトを回転させることによって、第2の面上の第2の対話型要素は、ユーザに音響的または触覚的に示すことができる。
【0021】
第1の態様による装置の第10の可能な実装態様において、本装置は、第2の対話型要素との対話を表すボイスコマンドを検出するよう構成された音響センサをさらに備える。これにより、マルチモーダル表示が可能となり、ユーザは、ユーザインタフェースのグラフィカル表現を用いて対話することができ、ボイスコマンドをさらに提供することができる。ユーザは、第1の対話型要素と対話することができ、それにより、好ましくは、バックグラウンドで第2の対話型要素を起動し、実装形態による第2の対話などの第2の対話型要素との対話を表すことができるボイスコマンドを提供することができる。
【0022】
本装置は、タッチセンサなどの他の任意のモダリティで、ディスプレイとともに、本装置のタッチセンシティブディスプレイを形成することができる、装置またはユーザインタフェースとユーザとの対話を検出するよう構成される、1つまたは複数の入力センサをさらに備えることができることが好ましい。第2の対話は、第2の対話型要素を示すボイスコマンド、第2の対話型要素上でのタップ、ダブルタップ、またはスワイプのうちの少なくとも1つとすることができることが好ましい。第1の対話は、実装形態による第1の対話型要素のハンドルをスワイプすることとすることができることが好ましい。
【0023】
第1の態様による装置の第11の実装態様によれば、本装置は、ユーザインタフェースをレンダリングするよう構成されたレンダラをさらに備える。レンダラは、ディスプレイ上に第1および第2の対話型要素を含むユーザインタフェースをレンダリングするよう構成されたグラフィックスレンダとすることができ、またはそのようなグラフィックスレンダを含むことができる。さらに、または代案として、レンダラは、音響レンダラまたは各モダリティ内の対話型要素の表現を提供するよう構成された触覚レンダラなどの、他の任意のモダリティのレンダラとすることができ、またはそのようなレンダラを含むことができる。
【0024】
第1の態様による装置の第12の実装態様によれば、第2の対話型要素によって判断される機能は、第1の対話型要素に関連する追加機能を定義する。第1の対話型要素は、第1の機能グループなどの1つまたは複数の機能と関連することができ、第2の対話型要素は、1つまたは複数の機能に関連するより詳細な機能または拡張機能を定義することができる。これは、ユーザインタフェースのフォアグラウンドを本質的または基本的な機能に集中させ、ユーザがバックグラウンドで第2の対話型要素によって定義されるようなより詳細なまたは拡張された機能に素早くアクセスして起動させることを可能にする利点を有する。
【0025】
第1の態様による装置の第13の実装態様によれば、プロセッサは、実装形態による第1の対話型要素のハンドルなどにより、第1の対話型要素との対話の中断に応じて、フォアグラウンドに第1の対話型要素を自動的に復元するようさらに構成される。これは、ユーザが第1の対話型要素との対話を直接的に中断または中止することができ、それによって、ユーザインタフェースのフォアグラウンドを復元することができるので、ユーザインタフェースのユーザビリティを向上させるという利点を有する。
【0026】
第1の態様による装置のさらに別の第14の可能な実装形態において、プロセッサは、第1の対話の中断に応答して、第2の対話型要素によって判断された機能をトリガした後、ユーザインタフェースの初期状態に復帰するようさらに構成される。これは、ユーザが、第1の対話型要素との対話を継続することによって、機能のトリガの制御を継続することができるという利点を有する。例えば、ユーザが第1の対話型要素と対話する限り、第2の対話型要素は、機能の実行中に変更されて、機能および関連するシステム情報の実行の現在状態を提供するなどの、機能の実行に関する情報を表示または提供することができる。
【0027】
第1の態様による装置の第15の可能な実装形態において、前記復帰は連続的に実行することができ、プロセッサは、第1の対話型要素との対話のさらなる指示に応答してそのような復帰を中断するようさらに構成することができる。これには、ユーザに、ユーザ入力を修正するための追加時間が与えられるという利点がある。
【0028】
好ましい実装形態において、ユーザインタフェースは、3次元ユーザインタフェースである。
【0029】
第2の態様によれば、一実装形態による装置を備えるユーザ機器が提供される。特に、ユーザ機器は、ユーザインタフェースを提供するよう構成されるディスプレイを含む装置と、第1の対話型要素をユーザインタフェースのフォアグラウンドに提供し、ユーザインタフェースのバックグラウンドに配置される少なくとも第2の対話型要素を提供し、バックグラウンドにおいて第2の対話型要素とユーザとの対話の指示を受信し、第2の対話型要素との対話の指示に基づいて第2の対話型要素によって判断された機能をトリガするよう構成されるプロセッサとを備えることができる。第2の態様によるユーザ機器は、第1の態様の1つまたは複数の実装形態による装置の特徴の任意の組み合わせを含むことができることが理解されよう。
【0030】
第2の態様によるユーザ機器の第1の可能な実装態様において、ユーザ機器は、ポータブルコンピューティングデバイス、ラップトップ、またはタブレットデバイスなどのモバイルデバイス、携帯電話またはスマートフォンなどの通信デバイス、またはセットトップボックス、メディアプレーヤ、もしくは他の家庭用エンターテイメントデバイスもしくは電子ガジェットなどの電子デバイスの1つである。
【0031】
第3の態様において、ユーザインタフェースを操作する方法は、少なくとも第1の対話型要素をユーザインタフェースのフォアグラウンドに提供するステップと、少なくとも第2の対話型要素を提供するステップであって、第2の対話型要素がユーザインタフェースのバックグラウンドに配置される、ステップと、バックグラウンドにおいてユーザと第2の対話型要素との対話の指示を受信するステップと、第2の対話型要素との対話の指示に基づいて第2の対話型要素によって判断された機能をトリガするステップとを備えて提供される。本方法は、ユーザインタフェースのバックグラウンドにおける対話型要素との直接対話を可能にすることにより、拡張機能を有するユーザインタフェースとの効率的で直観的な対話を提供する。
【0032】
第3の態様による方法の第1の可能な実装態様において、機能をトリガする前記ステップは、第2の対話型要素との対話の完了に応答して実行される。
【0033】
第3の態様による方法の第2の可能な実装態様において、本方法は、ユーザとハンドルとの対話に応答して第1の対話型要素を少なくとも部分的にフォアグラウンドから移動または回転させるステップをさらに備え、その結果、第2の対話型要素は、少なくとも部分的に知覚可能となる。
【0034】
第3の態様による方法の第3の可能な実装態様において、本方法は、ユーザと第1の対話型要素のハンドルとの対話に応答して、第2の対話型要素を起動するステップをさらに備える。
【0035】
第3の態様による方法の第4の可能な実装態様において、本方法は、幾何学的オブジェクトの第2の面が少なくとも部分的に知覚可能となるように、幾何学的オブジェクトの第1の面とユーザとの対話に応答して幾何学的オブジェクトを回転させるステップをさらに備える。
【0036】
第3の態様による方法のさらなる可能な実装形態において、本方法は、任意の組み合わせで、第1の態様による装置または第2の態様によるユーザ機器の1つまたは複数の実装形態の機能に関するステップを備えることができる。
【0037】
第4の態様によれば、第3の態様の一実装形態による方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムが提供され、本方法は、コンピュータプログラムがコンピュータで実行された場合に実行される。
【0038】
第5の態様によれば、ユーザ機器が使用するためのプログラムコードを格納する読取り可能記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提供され、プログラムコードは、第3の態様による方法の可能な実装形態による個々の方法ステップを実行するための命令を備える。
【0039】
さらに別の第6の態様によれば、ユーザインタフェースのデータ構造が提供され、データ構造は、第1および第2の対話型要素を含む複数の対話型要素を備え、データ構造に基づいて、ユーザインタフェースは、少なくとも第1の対話型要素がユーザインタフェースのフォアグラウンドで提供されて、少なくとも第2の対話型要素がユーザインタフェースのバックグラウンドに配置されるよう提供される。各対話型要素について、データ構造は、1つまたは複数の機能を定義し、第2の対話型要素の1つまたは複数の機能は、ユーザと第2の対話型要素との対話の指示に応答してトリガされる。
【0040】
したがって、本発明の実装形態は、より大きな機能セットを可能にし、拡張機能とのより高速な対話を提供する、ユーザインタフェースと対話する効率的かつ直観的な方法を提供することができる。
【0041】
本開示の特定の特徴、態様、および利点は、以下の説明および添付図面に関してよりよく理解されるであろう。