特許第6832867号(P6832867)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6832867画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6832867
(24)【登録日】2021年2月4日
(45)【発行日】2021年2月24日
(54)【発明の名称】画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/30 20130101AFI20210215BHJP
   G06F 21/36 20130101ALI20210215BHJP
【FI】
   G06F21/30
   G06F21/36
【請求項の数】18
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2017-549398(P2017-549398)
(86)(22)【出願日】2016年3月17日
(65)【公表番号】特表2018-512666(P2018-512666A)
(43)【公表日】2018年5月17日
(86)【国際出願番号】US2016022930
(87)【国際公開番号】WO2016153933
(87)【国際公開日】20160929
【審査請求日】2019年1月17日
(31)【優先権主張番号】201510124938.9
(32)【優先日】2015年3月20日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ボー ジアン
(72)【発明者】
【氏名】グイリン リウ
【審査官】 平井 誠
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0081640(US,A1)
【文献】 米国特許第07891005(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0145441(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/00−88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像検証コードを使用してコンピュータにアクセスするために画像を検証する方法であって、
コンピュータにアクセスするために検証される画像と画像検証コードとを選択することであって、前記画像検証コードは、画像ギャラリからの候補画像を含み、前記候補画像は、検証される画像を検証するための間違った画像と正解画像との両方を含む、ことと、
前記検証される画像、前記候補画像、及びユーザが前記候補画像から正解画像を選択するためのヒント情報を前記ユーザに提供することであって、前記ヒント情報は、前記候補画像を前記検証される画像と比較することによって前記候補画像から正解画像を前記ユーザが選択するための指示を含み、前記検証される画像と前記画像ギャラリからの前記候補画像とを選択することは、前記検証される画像および前記正解画像を比較することに基づいて一組のヒント情報から1つのヒント情報を決定することをさらに含む、ことと、
前記候補画像から前記ユーザによって選択された画像の記述を含む選択情報を受信することと、
前記選択情報に基づいて正解画像が前記ユーザによって選択されたときに前記検証される画像の検証が合格したと判定することと、
前記選択情報に基づいて正解画像が前記ユーザによって選択されていないときに前記検証される画像の検証が不合格であったと判定することと、を含む方法。
【請求項2】
前記検証される画像と前記画像ギャラリからの候補画像とを選択することは、
前記検証される画像、前記正解画像、及び前記間違った画像を選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検証される画像と前記画像ギャラリからの候補画像とを選択することは、
前記検証される画像と前記画像ギャラリからの前記正解画像とを選択することと、
前記選択された前記検証される画像と選択されたヒント情報とにより前記画像ギャラリから前記間違った画像を選択することと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記画像ギャラリは複数の画像サブセットを含み、
前記複数の画像サブセットはそれぞれ、少なくとも1つのコンテンツタイプの画像を含み、
前記画像サブセットはそれぞれ、少なくとも1つの画像を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記検証される画像と前記画像ギャラリからの候補画像とを選択することは、
前記画像ギャラリの前記画像サブセットのうちの1つから前記検証される画像を選択することと、
前記検証される画像を選択した前記画像サブセットにおける前記画像のコンテンツタイプと、前記選択されたヒント情報と、前記画像ギャラリの前記画像サブセットの各1つにおける前記画像の前記コンテンツタイプと、により、前記正解画像が配置される画像サブセットと、前記間違った画像が配置される画像サブセットと、を決定することと、
前記正解画像が配置される前記画像サブセットから前記正解画像として少なくとも1つの画像を選択することと、
前記間違った画像が配置される画像サブセットから少なくとも1つの画像を前記間違った画像として選択することと、
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記検証される画像と前記正解画像との前記コンテンツタイプは、同じである、または異なる、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記画像ギャラリは気分画像の組を含み、前記方法は、
気分画像及び対応する気分入力を収集することと、
前記対応する気分入力に基づいて前記気分画像をソートすることであって、同じ気分タイプに属する対応する気分入力を有する前記気分画像は同じ画像サブセットにソートされる、ことと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検証される画像と前記正解画像とのコンテンツは、同様の気分または反対の気分を含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記ヒント情報を提供することは、前記検証される画像を変換する指示を提供すること、をさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記ヒント情報を提供することは、少なくとも1つの候補画像を変換する指示を提供すること、をさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
画像検証コードを使用してコンピュータにアクセスするために画像を検証する装置であって、
コンピュータにアクセスするために検証される画像と画像検証コードとを選択するように構成された画像選択モジュールであって、前記画像検証コードは、画像ギャラリからの候補画像を含み、前記候補画像は、検証される画像を検証するための間違った画像と正解画像との両方を含む、画像選択モジュールと、
前記検証される画像、前記候補画像、及びユーザが前記候補画像から正解画像を選択するためのヒント情報を前記ユーザに提供するように構成された情報提供モジュールであって、前記ヒント情報は、前記候補画像を前記検証される画像と比較することによって前記候補画像から正解画像を前記ユーザが選択するための指示を含み、前記検証される画像と前記画像ギャラリからの前記候補画像とを選択することは、前記検証される画像および前記正解画像を比較することに基づいて一組のヒント情報から1つのヒント情報を決定することをさらに含む、情報提供モジュールと、
前記候補画像から前記ユーザによって選択された画像の記述を含む選択情報を受信し、前記選択情報に基づいて正解画像が前記ユーザによって選択されたときに前記検証される画像の検証が合格したと判定し、前記選択情報に基づいて正解画像が前記ユーザによって選択されていないときに前記検証される画像の検証が不合格であったと判定する検証モジュールと、
を含む装置。
【請求項12】
前記画像選択モジュールは、
前記検証される画像と前記画像ギャラリからの前記正解画像とを選択し、
前記選択された前記検証される画像と選択されたヒント情報とにより、前記画像ギャラリから前記間違った画像を選択する、
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記画像ギャラリは複数の画像サブセットを含み、
前記複数の画像サブセットのそれぞれは、異なるコンテンツタイプの画像を含み、
前記複数の画像サブセットのそれぞれは、少なくとも1つの画像を含む、
請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記画像選択モジュールは、
前記画像ギャラリの前記画像サブセットのうちの1つから前記検証される画像を選択し、
前記検証される画像を選択した前記画像サブセットにおける前記画像の前記コンテンツタイプと、前記選択されたヒント情報と、前記画像ギャラリの前記画像サブセットの各1つにおける前記画像のコンテンツタイプとに基づいて、前記正解画像が配置される画像サブセットと、前記間違った画像が配置される画像サブセットとを決定し、
前記正解画像が配置される画像サブセットから、前記正解画像として少なくとも1つの画像を選択し、
前記間違った画像が配置される前記画像サブセットから、少なくとも1つの画像を前記間違った画像として選択する、
ように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記検証される画像と前記正解画像とを選択するための指示は、前記検証される画像と前記正解画像との間の同一コンテンツタイプと、前記検証される画像と前記正解画像との間の異なるコンテンツタイプとを記述する、
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
気分画像及び対応する気分入力を収集し、前記気分入力に基づいて、同じ画像サブセットとして同じ気分タイプに属する前記対応する気分画像をソートする、
ように構成される画像収集モジュール、をさらに含む、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記画像収集モジュールは、インスタントメッセージアプリケーション及び/または入力ライブラリから気分画像及び対応する気分入力を収集するように構成される、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記情報提供モジュールは、
前記検証される画像及び/または少なくとも1つの候補画像を変換し、
変換された前記検証される画像及び/または少なくとも1つの候補画像を提供する、
ように構成される、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年3月20日に出願の中国特許出願第201510124938.9号に対する優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は全般的に、ネットワーク技術の分野に関し、より詳細には、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかのネットワーク情報が、情報(例えば、製品情報、本、音楽、ビデオなど)を公に書き込むように全てのユーザに開かれている。しかし、いくつかの他のネットワーク情報は、全てのユーザと共有するために利用することはできず(「非共有情報」と言う)、例えば、ユーザの情報、ビジネス情報、会社の財務諸表などを含む。この非共有情報は、この情報を公共から得るかまたは放出することを目的としたマシンアタックから保護する必要がある。
【0004】
画像検証コードを用いた技術であれば、マシンアタックによって得られる情報の望まれない放出を回避することができる。しかし既存の技術を用いると、画像内の検証コードがユーザには認識できない場合があるか、またはユーザに明示的に提示されない状況となる。従って、ユーザが検証コードを複数回リフレッシュする必要があり得るか、または提示された検証コードを認識するのが難しいために間違った検証コードを入力し得る状況が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態によって、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法及び装置が提供される。本開示の一実施形態によれば、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法は、画像ギャラリから識別画像と複数の候補画像とを選択することを含む。候補画像には、干渉画像と、識別画像に対応する正解画像とが含まれる。本方法はまた、識別画像と、候補画像と、識別画像と正解画像との間の関係に基づくヒント情報とを提供することを含む。さらに、本方法は、候補画像から選択された画像の選択情報を受け取ることを含む。本方法はまた、選択情報により正解画像が選択されたと判定された場合に検証に合格したと判定すること、または他の場合には検証に不合格であったと判定することを含む。
【0006】
本開示の別の実施形態によれば、画像検証コードに基づいて画像を検証するためのデバイスは、画像ギャラリから識別画像と複数の候補画像とを選択するために用いられる画像選択モジュールを含む。複数の候補画像には、干渉画像と識別画像に対応する正解画像とが含まれる。デバイスはまた、識別画像と、候補画像と、識別画像と正解画像との間の関係に基づくヒント情報とを提供するために用いられる情報提供モジュールを含む。デバイスはまた、検証モジュールであって、候補画像から選択された画像の選択情報を受け取るために、また選択情報により正解画像が選択されたと判定された場合に検証に合格したか否かを判定するために、また、他の場合には検証に不合格であったと判定するために用いられる検証モジュールを含む。
【0007】
既存の技術と比べて、本開示の実施形態によって、識別画像、候補画像、及び識別画像と正解画像との間の画像コンテンツに基づく関係に対するヒント情報が提供されて、ユーザが識別画像とヒント情報とに基づいて画像を選択できるため、本開示の方法またはデバイスによって、検証に合格したかまたは不合格であったかを、ユーザが候補画像から選択した画像に基づいて検証することができる。従って、本開示に記載される方法またはデバイスは、ユーザが主要なコンテンツ(例えば画像内の文字または数)の詳細を認識する必要がなく、またユーザがこのような文字または数を入力する必要もない。これは、状況として、ユーザが検証コードを複数回リフレッシュしなくてはならないか、または検証コードの詳細を読み違えたために間違った検証コードを入力する状況を回避するのに役立つ。本開示の方法またはデバイスは、ユーザが画像の一般的なコンテンツを認識することを必要とし、また画像の一般的な範囲またはコンテンツに基づいて、画像間の関係に関するユーザからの多少の知的な分析を必要とする。こうして、本開示における画像検証コードは、マシンによって容易には解読されない。本開示により、画像検証コードを用いる技術が高度になり、同時に、検証コードを解読する難しさが増し、検証プロセスがより直観的及びユーザーフレンドリーになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態は、以下の詳細な説明を添付図とともに読むことからより良好に理解される。添付図では、同様の参照文字は同様の要素を示す。
図1】本開示の実施形態により、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法を実行するためのコンピュータ実装ステップの典型的な手順のフローチャートである。
図2】本開示の実施形態による典型的な気分画像の図表である。
図3】本開示の実施形態により、典型的な識別画像、候補画像、及びユーザに同様の気分を伴う画像を選択するように指示を出すヒント情報の図表である。
図4】本開示の実施形態により、典型的な識別画像、候補画像、及びユーザに反対の気分を伴う画像を選択するように指示を出すヒント情報の図表である。
図5】本開示の実施形態により、典型的な識別画像、候補画像、及びユーザに反対の気分を伴う画像を選択するように指示を出すヒント情報の図表であり、候補画像は変換されている図である。
図6】本開示の実施形態による典型的な動物画像の図表である。
図7】本開示の実施形態による典型的な動物画像の図表である。
図8】本開示の実施形態により画像検証コードに基づいて画像を検証するための典型的なデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態の詳細な説明の前に、いくつかの実施形態は、フローチャートによりプロセスまたは方法として記載されていることに注意されたい。フローチャートは、各ステップまたは動作を整然とした手順で記述しているが、ステップまたは動作の多くは並行して、時を同じくして、または同時に実行することができる。また、ステップまたは動作の順序は並べ替えることができる。ステップ及び動作が終了したら、実行を終了することができる。しかし、応用例に含まれていないさらなるステップまたは動作もまた、存在することができる。実行は、方法、機能、手続き、サブルーチン、及びサブプログラムなどに応答することができる。
【0010】
本開示で言及される「コンピューティングデバイス」は「コンピュータ」と言うこともできる。「コンピュータ」は、所定のプロセス(例えば、数値コンピューティング及び/または論理コンピューティングなど)を、所定のプログラムまたは命令を実行することによって実行するための電子デバイスである。コンピュータは1つ以上のプロセッサ及びメモリを含む。プロセッサは、メモリに記憶された存在命令を実行して所定のプロセスを実行する。代替的に、コンピュータは、ハードウェアとして、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、及びDSP(デジタル信号プロセッサ)などを有する。DSPは、所定のプロセスを実行するか、または所定のプロセスを実行するプロセッサ及びハードウェアの組み合わせを有する。コンピューティングデバイスとしては、これらに限定されないが、サーバ、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、タブレットコンピュータ、スマートフォンなどが挙げられる。
【0011】
コンピューティングデバイスは、クライアントデバイスとネットワークデバイスとを含む。クライアントデバイスとしては以下が挙げられる(しかしこれらに限定されない)。すなわち、コンピュータ、スマートフォン、PDA(携帯情報端末)など、である。ネットワークデバイスとしては以下が挙げられる(しかしこれらに限定されない)。すなわち、単一のネットワークサーバ、複数のネットワークサーバによって構成されたサービスの組、またはクラウドである。クラウドは、クラウドコンピューティングに基づいて多数のコンピュータまたはネットワークサーバによって構成される。クラウドコンピューティングは、分散コンピューティングのタイプである。これは、多数の疎結合コンピュータによって構成される仮想スーパーコンピュータである。コンピューティングデバイスは、本開示を単独で具体化することもできるし、またはネットワークに接続してネットワーク内の他のコンピューティングデバイスと相互に作用して、本開示を具体化することもできる。コンピュータデバイスが配置されるネットワークとしては、以下が挙げられる(しかし、これらに限定されない)。すなわち、インターネット、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、仮想プライベートネットワークなど、である。
【0012】
クライアントデバイス、ネットワークデバイス、及びネットワークは単に例であることを述べておかなければならない。他のコンピューティングデバイスまたはネットワークであって、存在しているかまたは将来、存在し得るものは、本開示に該当する場合には、本開示の範囲内に参照として含まれるべきである。
【0013】
本方法は後述するが、その一部は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、及びハードウェア記述言語、またはこれらのいずれかの組み合わせの形態で具体化することができるフローチャートの形態で提示される。本方法をソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードの形態で具体化するときに、必須ミッションを実行するために用いられるプログラムコード、またはコードセグメントを、マシンまたはコンピュータ可読媒体例えば記憶媒体に記憶することができる。1または複数のプロセッサを用いて、必須タスクを実行することができる。
【0014】
本開示の実施形態を説明するためにデザインされた具体的な構造及び機能詳細は単に代表的なものである。本開示は、複数の方法で具体化することができる。これらは、本明細書で説明する実施形態に限定されるように示されない。
【0015】
また以下のことにも注意されたい。すなわち、ある実施形態では、機能/動作を、フローチャートに記載されたものとは異なる順番で具体化することができる。例えば、2つの図が、関係する機能/動作に基づいて連続して現れている場合、これらは、実質的に同時に実際に具体化することもできるし、または図に記載されたものとは反対の順番で具体化することもできる。
【0016】
本開示のいくつかの実施形態により、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法は主に、コンピュータデバイスを用いて行う。コンピュータデバイスとしては、これらに限定されないが、パーソナルコンピュータ、サーバなどが挙げられる。
【0017】
図1は、本発明の実施形態により、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法を実行するための一連のコンピュータ実装ステップを示す典型的なフローチャートである。ステップS100では、識別画像と候補画像とを画像ギャラリから選択する。候補画像には正解画像と干渉画像とが含まれる。
【0018】
詳細には、本開示で述べる画像には、画像、及びアニメーション効果を伴う画像(例えば、点滅する微笑む顔面の画像または繰り返して跳ぶ動物の画像)が含まれていてもよい。画像ギャラリには複数の画像が含まれ、画像には、ジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ(JPEGとしてより知られている)またはタグイメージファイル(TIFとしてより知られている)が含まれていても良い。画像ギャラリ内の画像のフォーマットは同じものまたは異なったものにすることができる。画像ギャラリ内の画像のフォーマットに対して限定はない。
【0019】
通常、1つの画像を識別画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を干渉画像として画像ギャラリから選択する。以下に説明する他の可能性がある。いくつかの典型的な状況について以下に説明する。
【0020】
典型的な状況1:1つの画像を識別画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、及び1つの画像を干渉画像として画像の組から選択する。
【0021】
典型的な状況2:1つの画像を識別画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、及び複数の画像を干渉画像として画像の組から選択する。
【0022】
典型的な状況3:複数の画像(例えば、2つの画像)を識別画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を干渉画像として画像の組から選択する。
【0023】
典型的な状況4:複数の画像(例えば、2つの画像)を識別画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を干渉画像として画像ギャラリから選択する。
【0024】
以下の説明は主に、典型的な状況1に基づいている。すなわち、1つの画像を識別画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を干渉画像として画像の組から選択する。しかし以下の説明を、状況として、複数の画像(例えば、2つの画像)を識別画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を干渉画像として画像ギャラリから選択する状況に及ぶように拡張することもできる。
【0025】
いくつかの実施形態により、画像ギャラリから識別画像と候補画像とを選択することは、ヒント情報の組(複数のヒント情報を含む)を予め設定することを含んでいてもよい。各ヒント情報は、画像コンテンツに基づく2つの画像間の関係を表す。関係は、同一コンテンツを有するかまたは異なるコンテンツを有する2つの画像に基づくことができる。ヒント情報の組には、同一コンテンツを示すいくつかのヒント情報及び異なる画像コンテンツを示すいくつかのヒント情報が含まれる。1または複数の画像(通常、1つの画像)を画像ギャラリから識別画像として選択したら、1つのヒント情報を選択(例えば、ランダムに選択、またはヒント情報の組のある範囲を用いて選択)し、1または複数の満足のいく画像(通常、1つの画像)を、選択された識別画像と、ヒント情報に記述される2つの画像間の画像コンテンツの関係と、により選択する。この関係を用いて正解画像を識別し、関係に適合しない1または複数の不満足な画像(通常、複数の画像)を選択する。
【0026】
いくつかの実施形態により、画像ギャラリから識別画像と候補画像とを選択することは、ヒント情報の組、例えば複数のヒント情報(各ヒント情報は、2つの画像の画像コンテンツに基づく関係を表す)を予め設定することを含んでいても良い。関係は、2つの画像が同一コンテンツまたは異なるコンテンツを有するという事実に基づくことができる。ヒント情報の組には、画像が同一コンテンツまたは異なるコンテンツを有することを示すヒント情報が含まれる。1つのヒント情報をヒント情報の組から選択(例えば、ランダムに選択またはある範囲を用いて選択)したら、識別画像、正解画像、及び干渉画像を、選択したヒント情報により画像ギャラリから選択する。識別画像と正解画像との間の画像コンテンツの関係は、選択したヒント情報に記述される関係に適合しなければならず、識別画像と干渉画像との間の画像コンテンツの関係は、選択したヒント情報に記述される関係に適合してはならない。
【0027】
いくつかの実施形態により、画像ギャラリから識別画像と候補画像とを選択することは、識別画像として画像ギャラリから1または複数の画像(通常、1つ)を選択すること、及び正解画像として1または複数の画像(通常、1つ)を選択することを含んでいてもよい。対応するヒント情報を、選択した識別画像と選択した正解画像との画像コンテンツの関係に基づいて識別または選択する。1または複数(通常、複数)の画像を、識別画像と識別されたヒント情報とに基づいて、干渉画像として選択する。選択した識別画像の画像コンテンツと選択した干渉画像の画像コンテンツとの関係は、識別されたヒント情報に記述される関係に適合しない。ヒント情報を選択したら、本方法は、予め設定されたヒント情報の組に基づいてヒント情報を選択すること(例えば識別画像の画像コンテンツと正解画像の画像コンテンツとの間の関係を適切に記述する1つのヒント情報を選択すること)を、含んでいてもよい。本方法はまた、予め設定されたルールにより識別画像の画像コンテンツと正解画像の画像コンテンツとの間の関係を判定してもよい。ヒント情報の判定に対して限定はない。例えば、ヒント情報は、画像の画像コンテンツまたは画像のテキストコンテンツのいずれかを記述するヒント情報とすることができる。
【0028】
画像ギャラリ内の画像をもっと便利に管理し、正解画像と候補画像とを正確に選択するために、画像を画像ギャラリ内で複数のサブセットにソートしてもよい。各サブセットは1または複数の画像含む。
【0029】
いくつかの実施形態により、画像を、それらのコンテンツタイプにより、関係する画像サブセットにソートする。各画像サブセットはコンテンツタイプに対応し、その画像サブセット内の全ての画像はその同じコンテンツタイプを有する。いくつかの状況では、異なる画像サブセットは異なるコンテンツタイプに対応する。異なる画像サブセットは同じコンテンツタイプに対応してもよい。これは例えば、ある画像サブセット内のあるコンテンツタイプの画像の数がその画像サブセットの容量を超えたときである。この場合、そのコンテンツタイプ下の全ての画像を2つ以上の画像サブセット内に配置することができる。
【0030】
画像は、画像のコンテンツを記述する1つの情報に対応し、画像コンテンツの識別情報と言うこともできる。例えば、いくつかの画像が、インスタントメッセージアプリケーション及び入力ライブラリ(各画像が入力に対応する)に存在する。いくつかの実施形態により、入力を、インスタントメッセージアプリケーションと入力ライブラリとから、画像の収集物とともに収集する。各入力は、収集された画像(画像コンテンツの記述的情報と言うこともできる)の1つに対応する。画像は通常、そのコンテンツタイプにより、対応する画像サブセットにソートされる。画像のコンテンツタイプは全般的に、各画像に対応する画像コンテンツの記述的情報を示し及び/またはまとめる。
【0031】
本発明の実施形態を、画像ギャラリ内の画像がそれぞれ、画像コンテンツに関する1つの記述的情報に対応するように実施してもよい。画像コンテンツに関する各記述的情報は1つの画像サブセットのみに対応し、異なる画像サブセットは、異なる画像コンテンツタイプに対応する。場合によっては、1つの画像が複数の画像サブセットに対応してもよい。例えば、1つの画像が複数の記述的な画像コンテンツ情報に対応するとき、いくつかの実施形態により、複数の記述的な画像コンテンツ情報に対応する画像を対応する画像サブセットのうちの1つにソートすることもできるし、または複数の対応する画像サブセットにソートすることもできる。別の具体例では、画像の1つの記述的情報が複数の画像サブセットに対応するとき、いくつかの実施形態により、その画像を対応する画像サブセットのうちの1つにソートすることもできるし、またはこれらの画像サブセットのうちのいくつかにソートすることもできる。
【0032】
いくつかの実施形態により、画像サブセットを設定したら、画像ギャラリから識別画像を選択することは、画像サブセットをランダムに選択することを含むことができ、その画像組から識別画像を選択することは、識別画像としてその画像サブセットから画像をランダムに選択することを含むことができ、1つのヒント情報を選択することは、1つのヒント情報をランダムに選択することを含むことができ、2つの選択した画像の画像コンテンツタイプを決定することは、1つのヒント情報と選択した画像サブセットの画像コンテンツタイプと、により行ってもよい。正解画像に付随する2つの画像コンテンツタイプの一方と、識別画像に付随する画像サブセットの画像コンテンツタイプとの間の画像コンテンツの関係を、ヒント情報を満足すると判定してもよい。2つの画像コンテンツタイプの他方(干渉画像に付随する)と待機中の画像に付随する画像サブセットの画像コンテンツタイプとの間の画像コンテンツの関係を、ヒント情報を満足しないと判定してもよい。
【0033】
プロセスはさらに、画像コンテンツタイプに付随する画像サブセットから正解画像を選択することを含んでいてもよい。識別画像に付随する画像サブセットとの関係はヒント情報を満足する。正解画像を画像サブセットからランダムに選択してもよく、他の画像コンテンツタイプに付随する干渉を画像サブセットからランダムに選択してもよい。
【0034】
いくつかの実施形態により、画像サブセットを設定したら、画像ギャラリから識別画像を選択するプロセスに、2つの画像サブセットを選択することを含めることができる。2つの画像サブセットをランダムに選択してもよい。プロセスはさらに、2つの画像サブセットのうちの1つから識別画像と正解画像とを選択することを含んでいてもよい。2つの画像を画像サブセットからランダムに選択してもよい。画像の一方を識別画像として設定し、他方の画像を正解画像として設定する。干渉画像を他の画像サブセットから選択してもよい。この状況に対する適切なヒント情報を「同様の画像タイプ」としてもよい。ユーザは、画像サブセットから画像を選択することが予想される。
【0035】
いくつかの実施形態により、画像サブセットを設定したら、画像ギャラリから識別画像を選択するプロセスは、2つの画像サブセットを選択(例えば、2つの画像サブセットをランダムに選択)することと、識別画像を選択することと、2つの画像サブセットの一方からいくつかの干渉画像を選択(例えば、画像サブセットから4つの画像をランダムに選択)することであって、それらのうちの1つを識別画像として設定し、他の3つを干渉画像として設定する、選択することと、そして他方の画像サブセットから正解画像を選択することと、を含むことができる。この状況に対する適切なヒント情報を「画像タイプが異なる」とすることができる。ユーザは、他の画像サブセットから画像を選択することが予想される。
【0036】
いくつかの実施形態により、画像サブセットを設定したら、画像ギャラリから識別画像を選択するプロセスは、3つの画像サブセットを選択することと、第1の選択した画像サブセットから識別画像を選択することと、第2の選択した画像サブセットから正解画像を選択することと、第3の選択した画像サブセットから干渉画像を選択することと、を含むことができる。あるヒント情報をヒント情報の組から選択する。ヒント情報は、識別画像の画像コンテンツと正解画像の画像コンテンツとの間の関係を記述する。識別画像の画像コンテンツと干渉画像の画像コンテンツとの関係はヒント情報を満たさない。関係を、予め設定されたルールにより識別画像の画像コンテンツと正解画像の画像コンテンツとに基づいて判定することができる。他の方法及び技術を用いてヒント情報を判定してもよい。
【0037】
ステップS110では、識別画像、候補画像、及び識別画像の画像コンテンツと正解画像の画像コンテンツとの間の関係が提供される。端末デバイスに通知(例えばHTTPに基づく通知)をプッシュすることによって、端末デバイスに対して、識別画像、候補画像、及びヒント情報を提供することができる。さらに、識別画像と候補画像とから選択した画像を変換した後に、端末デバイスに送ることができる。
【0038】
一例では、識別画像のみが変換されて、変換後の識別画像、候補画像(未変換)、及びヒント情報が端末デバイスに提供される。
【0039】
別の例では、全ての候補画像の画像が変換されて、識別画像(未変換)、変換後の候補画像、及びヒント情報が端末デバイスに提供される。
【0040】
別の例では、識別画像及び全ての候補画像の画像が変換されて、変換後の識別画像、変換後の候補画像、及びヒント情報が端末デバイスに提供される。
【0041】
前述した画像上で行う画像変換には、画像に透かし模様を加えること、画像にシェーディングを加えること、画像を不鮮明にすること、画像を透明にすること等を含めることができる。既存の処理アルゴリズムを用いて画像を変換することができる。なお本発明の実施形態は、画像を変換する具体的な方法を限定しないことに注意されたい。
【0042】
ステップS120では、候補画像から選択された画像に対する選択情報を受け取る。選択情報には、端末デバイスから送信された情報が含まれていてもよい。例えば、端末デバイスは、識別画像と、候補画像と、識別画像の画像コンテンツと正解画像の画像コンテンツとの間の関係に関するヒント情報とを、ネットワーク側送信から受け取る。識別画像、候補画像、及びヒント情報をユーザに提示する。ユーザは次に、画像を、マウスをクリックするかまたはタッチパッドを用いることによって、例えば、端末デバイスに提示された候補画像から選択することができる。ユーザが選択した画像は、ヒント情報に記述される関係を満足するとユーザが考える画像である。例えば、ユーザが選択した画像を選択カラムまで移動させるかまたはその当初の位置において強調することができる。選択情報は、ユーザの選択により端末デバイスによって生成された後に、ネットワークサイドに送られる。選択情報は、ユーザが選択した特定の画像、または識別情報(例えばユーザが選択した特定の画像の画像数)である。
【0043】
ユーザは、例えば、マウスをクリックするかまたはタッチパッドを用いることによって、端末デバイスに提示された候補画像から複数の画像を選択することができる。複数の選択した画像は、ヒント情報に記述される関係を満足するとユーザが考える画像であると考えられる。ユーザが複数の画像を正解画像として選択することができるときは、複数の選択した画像を選択カラムまで移動させるかまたはその当初の位置において特徴付ける(例えば、強調する)ことができる。ユーザが複数の画像を正解画像として選択することができないときは、ユーザが選択した最後の画像のみを選択カラムまで移動させるかまたはその当初の位置において強調する。ユーザが複数の画像を正解画像として選択することができるときは、選択情報は複数の選択した画像に基づくことができる。例えば、選択情報には複数の画像または画像の識別情報(例えば、画像数)が含まれていても良い。
【0044】
ステップS130では、選択情報に基づいて正解画像が選択されたと判定されたら、検証に合格する(例えば、認証される)。そうではなく、選択情報に基づいて正解画像が選択されたと判定されない場合には、検証には合格していない(例えば、不合格であったかまたは許可されなかった)。候補画像からユーザが選択した実質的に全ての画像が正解画像に適合したら、検証に合格すると考えてもよい。候補画像からユーザが選択した実質的に全ての画像が正解画像に適合するわけではないときに、検証に不合格であると考えられる。いくつかの実施形態により、ユーザが候補画像から選択した全ての画像が正解画像に適合するわけではなくても、検証に合格したと考えてもよい。他の典型的な検証シナリオ(例えば、合格したかまたは不合格であった)を、以下に説明する選択情報に基づいて以下に説明する。
【0045】
第1の具体例:正解画像の数が1であり、ユーザが複数の画像を選択することができないときに、受け取った選択情報が、ユーザが選択した画像が正解画像の1つであることを示す場合、検証に合格する。他の場合には検証に合格しない。
【0046】
第2の具体例:正解画像の数が1であり、実施形態によりユーザが複数の画像(例えば2つの画像)を選択することができるときに、受け取った選択情報が、ユーザが選択した複数の画像が正解画像の1つを含むことを示す場合、検証に合格する。他の場合には検証に合格しない。
【0047】
第3の具体例:正解画像の数とは関係なく、またユーザが複数の画像を選択することができるか否かとは関係なく、受け取った選択情報が、ユーザが選択した1または複数の画像が正解画像のうちの1つを含み、選択した画像に干渉画像が含まれないことを示す場合、検証に合格し、他の場合には検証に合格しない。
【0048】
検証に合格したかまたは不合格であったかの判定を選択情報により行い、正解画像は任意の特定の実施態様に限定されない。いくつかの実施形態により、検証に合格したかまたは不合格であったかの判定を、例えば、周知の検証アルゴリズムに基づいて行う。
【0049】
図2に関して、本発明の実施形態により、画像検証コードに基づいて画像を検証するための典型的な気分画像のブロック図を提示する。本明細書で説明する気分画像は、ある気分(例えば、幸せである、怒っている、悲しいなど)を明示的に記述または表現するコンテンツを有する画像である。
【0050】
気分画像を、その画像コンテンツにより、対応する画像サブセットにソートする。気分画像及び対応する気分入力を、インスタントメッセージアプリケーション例えば「BaiduHi」、「QQ」「WeChat」など、及び入力ライブラリ例えば「Baiduキーボード」、「Sougouキーボード」、「QQキーボード」などから収集することができる。気分画像の気分入力は、対応する気分画像の画像コンテンツを記述することができる。例えば、インスタントメッセージアプリケーションから収集された典型的な気分画像及び対応する気分入力を図2に示す。ヘッダ気分画像204及び208下に4つの気分画像がある。各気分画像は気分入力ヘッダ202及び206下の気分入力に対応する。例えば、気分画像212が気分入力笑う210に対応し、気分画像216が気分入力悲しい214に対応し、気分画像220が気分入力微笑む218に対応し、気分画像224が気分入力泣く222に対応する。
【0051】
いくつかの実施形態により、気分画像ギャラリは2つの画像サブセットを含んでいる。1つの画像サブセットは、コンテンツタイプ「幸せ」を伴う画像を有しており(画像サブセット幸せと言うことができる)、他の画像サブセットは、コンテンツタイプ「不幸せ」を伴う画像を有している(画像サブセット不幸せと言うことができる)。気分画像をその気分入力により画像サブセット幸せまたは画像サブセット不幸せにソートすることができる。画像サブセット幸せには、微笑む、笑う、クスクス笑う、作り笑いする、ニヤニヤ笑う、拍手する、サンスマイルなどのコンテンツを有する気分画像が含まれる。画像サブセット不幸せには、泣く、悲しい、涙を流すなどのコンテンツを有する気分画像が含まれる。画像サブセット幸せと画像サブセット不幸せとの間に交わりはない。これは、気分画像が1つの画像サブセットに排他的に属することを意味する。
【0052】
画像サブセット幸せ内の気分画像によって表現される気分は互いに同様であり、画像サブセット不幸せ内の気分画像によって表現される気分も互いに同様である。しかし、画像サブセット幸せ内の気分画像によって表現される気分は、画像サブセット不幸せによって表現される気分とは異なる(例えば、反対)である。
【0053】
次に、ヒント情報をヒント情報の組から選択する。いくつかの実施形態により、2つのヒント情報をヒント情報の組から選択する。一方のヒント情報は同様の気分を記述し、他方のヒント情報は反対の気分を記述する。識別画像の数が1つであり、正解画像の数が3つであるとき、ヒント情報の組から選択したヒント情報が同様の気分を記述する場合には、画像サブセットのうちの1つから2つの気分画像を選択することができる。2つの気分画像のうちの1つを識別画像として設定し、他の気分画像を正解画像として設定する。2つの気分画像を、干渉画像とは反対の気分を伴う気分画像を有する別の画像サブセットから選択することができる。ヒント情報の組から選択されたヒント情報が反対の気分を記述する場合には、3つの気分画像を画像サブセットのうちの1つから選択することができる。3つの気分画像のうちの1つを識別画像として設定し、他の2つの気分画像を干渉画像として設定する。1つの気分画像を、正解画像とは反対の気分を伴う気分画像を有する別の画像サブセットから選択することができる。
【0054】
次に、識別画像と、候補画像から選択された気分画像のうちの少なくとも1つとを変換する。変換には、画像にシェーディングを加えることまたは画像を不鮮明にすることが含まれる。これらの変換によって通常、ユーザが画像を認識することが妨げられる。
【0055】
次に、識別画像(例えば、変換後の識別画像または変換前の識別画像)、候補画像(例えば、変換後の候補画像または変換前の候補画像)、及びヒント情報を提供する。例えば、変換後の識別画像と、変換後の候補画像と、ヒント情報とを含む通知を、端末デバイスに送ることができる。ユーザに提示する間の候補画像の順序をランダムに設定して、ある位置に正解画像が固定されることを回避する。
【0056】
図3では、識別を待つ画像302は画像サブセット幸せからの微笑み画像であり、ヒント情報310は「同様の気分を伴う画像を選択する」であり、正解画像は画像304であり、干渉画像は画像306及び308である。識別画像(画像302)、正解画像(画像304)、及び干渉画像(画像306及び308)は不鮮明にされている。
【0057】
図4では、識別を待つ画像402は画像サブセット幸せ内の微笑み画像であり、ヒント情報410は「反対の気分を伴う画像を選択する」であり、正解画像は画像404であり、干渉画像は画像406及び408である。正解画像(画像404)と干渉画像(画像406及び408)とは不鮮明にされ、画像404にはシェーディングが加えられている。
【0058】
図5では、識別を待つ画像502は画像サブセット幸せ内の微笑み画像であり、ヒント情報510は「反対の気分を伴う画像を選択する」であり、正解画像は画像504であり、干渉画像は画像506及び508である。識別画像(画像502)、正解画像(画像504)、及び干渉画像(画像506及び508)は不鮮明にされ、画像504の色は反転されている。
【0059】
最後に、候補画像から選択された画像の選択情報を受け取ったら、候補画像から選択された画像が正解画像であるか否かを、選択情報に基づいて判定する。それが正解画像である場合、検証に合格する。それが正解画像ではない場合、検証には合格しない。
【0060】
1つの典型的な実施形態では、識別画像の数は1であり、正解画像の数は1であり、候補画像の数は3である。識別画像の数、正解画像の数、及び候補画像の数は調整可能である。変換は識別画像上で、または正解画像上で、または全ての候補画像上で行うことができる。気分画像ギャラリには2つの画像サブセットが含まれ、ヒント情報の組には2つのタイプのヒント情報が含まれている。しかし、画像サブセットの数及び情報のタイプの数はもっと大きくすることができる。識別画像を選択する、候補画像を選択する、及びヒント情報を選択する方法は、もっと複雑にすることができる。例えば、画像サブセットに含まれる画像コンテンツをもっと高度なもの(例えば、動画像またはうねり画像)にすることができ、ヒント情報に記述される画像コンテンツに基づく関係をもっと複雑にすることができる。
【0061】
ほとんどのユーザは、インスタントメッセージアプリケーション及び入力ライブラリ、並びにそれらに組み込まれる気分画像を良く知っている。気分画像は通常、ある気分を記述するための良く知られた画像または表現を用いる。従って、ユーザは、気分画像と記述された意味または感情とを、気分画像を詳細に検討することまたは見直すことなく容易に識別することができる。ユーザは、例えば、マウスまたはタッチパッドを用いて目標画像を選択することができる。ユーザが識別画像、ヒント情報、及び候補画像を正確に識別したら、検証に合格したと判定する。これにより、マシンが検証コードを解読する難しさが増す。気分画像を用いて、検証を画像検証コードに基づいて行うことは、検証コード技術を高める新しい方法である。
【0062】
代替的な実施形態では、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法について説明する。実施形態は動物画像を用いて検証を具体化する。最初に、収集された動物画像を、その画像コンテンツにより、対応する画像サブセットにソートする。実施形態では、動物画像及び対応する動物入力を動物ウェブサイトまたは「Baidu画像」から収集することができる。動物画像の動物入力は、対応する動物画像の画像コンテンツをより良好に記述することができる。例えば、典型的な動物ウェブサイトから収集された典型的な動物画像及び対応する動物入力を図6及び図7に示す。図6では、動物画像によって規定される動物入力は猫(602)である。図7には5つの画像がある。動物画像の各1つは、対応する動物入力に対応する。これらの5つの動物画像が対応する動物入力は、病気の猫(702)、6匹の犬(704)、3匹の犬(708)、眠っている猫(710)、及び犬と一緒にいる猫(712)である。
【0063】
いくつかの実施形態により、動物画像ギャラリは2つの画像サブセットを含む。一方のサブセットは、コンテンツタイプ「猫」を伴う画像を有し、画像サブセット猫と言うことができる。他方のサブセットは、コンテンツタイプ「犬」を伴う画像を有し、画像サブセット犬と言うことができる。動物画像を収集して、その対応する動物入力により、どちらかの画像サブセット(猫または犬)にソートする。図7の最後の画像(712)は省略することができる。なぜならば、それには猫及び犬の両方が含まれているからである。
【0064】
画像サブセット猫内の画像の任意の2つは同じタイプの動物画像でなければならず、画像サブセット犬内の画像の任意の2つは同じタイプの動物画像でなければならない。しかし、画像サブセット猫及び画像サブセット犬における動物画像によって示される動物は、異なるタイプの動物画像でなければならない。
【0065】
次に、1つのヒント情報をヒント情報の組から選択する。例えば、ヒント情報の組内に2つのヒント情報があってもよい。一方のヒント情報は1つのタイプの動物を記述し、他方のヒント情報は2つ以上の異なるタイプの動物を記述する。識別画像の数が1つであり、正解画像の数が3であるときに、ヒント情報の組から選択されたヒント情報が同じタイプの動物を記述する場合には、2つの動物画像を画像サブセットのうちの1つから選択することができる。2つの動物画像のうちの1つを識別画像として設定する。他の動物画像を正解画像として設定し、2つの動物画像を、別の画像サブセットから、干渉画像として用いるために選択することができる。ヒント情報の組から選択されたヒント情報が異なる動物を記述する場合には、3つの動物画像を画像サブセットのうちの1つから選択することができる。3つの動物画像のうちの1つを識別画像として設定し、他の2つの動物画像を干渉画像として設定する。1つの動物画像を、別の画像サブセットから、正解画像として選択することができる。
【0066】
次に、識別画像として用いるべき画像と、候補画像から選択された動物画像のうちの少なくとも1つとを、例えば、画像にシェーディングを加えるかまたは画像を不鮮明にすることによって変換する。実施形態に記載される変換は通常、ユーザが画像を識別できることには悪影響を及ぼさない。
【0067】
次に、識別画像(例えば、変換後の画像またはまだ変換されていない選択した画像)、候補画像(変換前または後)、及び前述したヒント情報が提供される。例えば、変換後の識別画像と、選択された候補画像と、ヒント情報とを含む通知を端末デバイスに送って、ユーザに提示することができる。実証する間の候補画像の順序をランダムに設定して、正解画像が候補画像内のある位置に予測可能に固定されることを回避する。
【0068】
最後に、候補画像から選択された画像の選択情報を受け取ったら、選択情報を用いて、ユーザが候補画像から正解画像(例えば、識別画像)を選択したか否かを判定する。選択した画像が正解画像であると判定されたら、検証に合格している。選択した画像が正解画像ではないと判定されたら、検証は不合格である。
【0069】
いくつかの実施形態により、識別画像の数を1として設定し、正解画像の数を1として設定し、候補画像の数を3として設定する。識別画像の数、正解画像の数、及び候補画像の数は調整可能である。また、画像変換を識別画像もしくは正解画像上のみで行うこともできるし、または全ての候補画像に対して行うこともできる。例えば、動物画像ギャラリには2つの画像サブセットが含まれ、ヒント情報の組には2つのタイプのヒント情報が含まれる。しかし、画像サブセットの数と情報のタイプの数をもっと大きくすることができ、識別画像、候補画像、及びヒント情報を選択する方法を、記載したものよりも複雑にすることができる。画像サブセットに含まれる画像コンテンツをもっと多くすることができる(例えばうねり画像)。ヒント情報に記述される画像コンテンツに基づく関係をもっと複雑にすることができる。
【0070】
ほとんどのユーザは、なじみのある動物は良く知っており、動物画像は通常、ある動物を記述するための画像のコンテンツの範囲またはコンテキストを用いている。従って、ユーザは通常、動物画像の詳細に注意を払うことなく、画像コンテンツによって記述された動物画像及び意味を容易に識別することができる。ユーザはマウスまたはタッチパッドを用いて、目標画像を選択することができる。これは便利な動作であり、人々とマシンとの間の単純なやり取りである。いくつかの実施形態により、ユーザが画像または識別画像、ヒント情報、及び候補画像を正確に識別したら、検証に合格したと判定する。これにより、マシンが検証コードを解読する難しさが増す。動物画像に基づく画像検証コードを用いることは、検証コード技術を高める新しい方法である。
【0071】
なお本開示では、感情画像ギャラリを用いて、画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法を具体化することができることに留意されたい。例えば、感情画像ギャラリに含まれる感情画像と画像サブセットとを、Hevner形容詞リングに基づいて設定することができる。通常、Hevner形容詞リングには複数の形容詞(例えば、67の形容詞)が含まれている。全ての形容詞は複数のタイプ(例えば8つのタイプ)にソートされる。全てのタイプは、形容詞間の関係によりリングを形成する。リングは、隣接するリングと漸進的な関係(例えば、より大きいか、より小さい感情強度)を有している。画像検証コードに基づいて画像を検証するための具体的な方法は、前述の実施形態と同様であり、本明細書では詳細に説明しない。
【0072】
代替的な実施形態では、画像検証コードに基づいて画像を検証するためのデバイスについて説明する。
【0073】
図8に関して、本開示の実施形態により、画像検証コードに基づいて画像を検証するための典型的なデバイスのブロック図が提示されている。図8に記載される典型的なデバイスは、画像選択モジュール800、情報提供モジュール810、及び検証モジュール820を含む。さらに、デバイスは画像収集モジュール830をさらに含むことができる。
【0074】
画像選択モジュール800は主に、画像ギャラリから識別画像と候補画像とを選択するために用いられる。詳細には、候補画像には、干渉画像と識別画像に対応する正解画像とが含まれる。画像ギャラリは、共に収集される複数の画像に対する包括的な名前である。画像ギャラリには通常、多数の画像が含まれる。各画像の画像形式は、ジョイントフォトグラフィックエキスパートグループ(多くの場合に、JPEGとして知られている)であるか、またはタグイメージファイル(TIFとして、よりよく知られている)であり、画像ギャラリ内の全ての画像のフォーマットを同じまたは異なるものにすることができ、画像ギャラリ内の画像のフォーマットに対して制限はない。
【0075】
通常、1つの画像を、識別画像として画像選択モジュール800によって画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を干渉画像として画像ギャラリから選択する。確かに、ある数の画像を選択する他の可能性が存在する。これについて以下に説明する。
【0076】
典型的な状況1:1つの画像を識別画像として画像選択モジュール800によって画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を干渉画像として画像の組から選択する。
【0077】
典型的な状況2:1つの画像を識別画像として画像選択モジュール800によって画像ギャラリから選択し、複数の画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を干渉画像として画像の組から選択する。
【0078】
典型的な状況3:複数の画像(例えば2つの画像)を、識別画像として画像選択モジュール800によって画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を干渉画像として画像の組から選択する。
【0079】
典型的な状況4:複数の画像(例えば2つの画像)を、識別画像として画像選択モジュール800によって画像ギャラリから選択し、複数の画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を干渉画像として画像の組から選択する。
【0080】
以下に記載する説明では、主に状況1を用いて、本開示の実施形態として、1つの画像を識別画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を干渉画像として画像の組から選択する場合を実証する。しかし説明を、複数の画像(例えば2つの画像)を識別画像として画像ギャラリから選択し、複数の画像を正解画像として画像ギャラリから選択し、1つの画像を干渉画像として画像の組から選択する状況に及ぶように拡張することができる。この実施形態の説明には、拡張された例は含まれていない。
【0081】
いくつかの実施形態により、画像選択モジュール800を用いて画像ギャラリから識別画像と候補画像とを選択することは、画像選択モジュール800内にヒント情報の組を予め設定することを含むことができる。複数のヒント情報が含まれており、各ヒント情報は、2つの対応する画像間の画像コンテンツに基づく関係を表している。例えば、関係は、2つの画像が同一コンテンツを有するかまたは異なるコンテンツを有するかのいずれかとすることができる。ヒント情報の組には、画像の同一コンテンツ及び異なるコンテンツを示す対応するヒント情報が含まれる。1または複数の画像(通常、1つの画像)を次に、画像選択モジュール800によって画像ギャラリから選択して、識別画像とする。いったん1つのヒント情報が選択(例えばランダムに選択またはヒント情報の範囲から選択)されると、選択したヒント情報に記述される関係を満足する1または複数の満足のいく画像(通常、1つの画像)を画像選択モジュール800によって選択する。1または複数の不満足な画像(通常、複数の画像)を、識別画像及び同じヒント情報に記述される関係により、干渉画像として選択する。
【0082】
いくつかの実施形態により、画像選択モジュール800は、画像ギャラリから識別画像と候補画像とを選択し、また画像選択モジュール800内でヒント情報の組を前もって選ぶ。複数のヒント情報が含まれており、各ヒント情報は、2つの対応する画像間の画像コンテンツに基づく関係を表している。例えば、関係は、2つの画像が同一コンテンツを有するかまたは異なるコンテンツを有するかのいずれかとすることができる。対応するヒント情報の組には、画像の同一コンテンツ及び異なるコンテンツを示すヒント情報が含まれる。あるヒント情報を次に、画像選択モジュール800によってヒント情報の組から選択する(例えばランダムに選択するか、またはある範囲から選択する)。そして識別画像、正解画像、及び干渉画像を、選択したヒント情報に基づいて、画像選択モジュール800によって画像ギャラリから選択する。識別画像と正解画像との間の画像コンテンツの関係は、選択したヒント情報に記述される関係に適合し、識別画像と干渉画像との画像コンテンツの関係は、選択したヒント情報に記述される関係に適合しない。
【0083】
いくつかの実施形態により、画像選択モジュール800によって、画像ギャラリから識別画像と候補画像とを選択し、また画像ギャラリから識別画像として1または複数の画像(通常、1つ)を選択し、正解画像として1または複数の画像(通常、1つ)を選択する。選択した識別画像と選択した正解画像との画像コンテンツ間の関係に基づく対応するヒント情報を確認するかまたは決定し、1または複数(通常、複数)の画像を、識別画像と決定したヒント情報とに基づいて、画像選択モジュール800によって干渉画像として選択する。選択した識別画像と選択した干渉画像との間の画像コンテンツの関係は、判定されたヒント情報に記述される関係に適合しない。選択モジュール800がヒント情報を決定するときに、ヒント情報は、予め設定されたヒント情報の組に基づいてもよい。例えば、選択した識別画像と選択した正解画像との間の画像コンテンツに基づく関係を適切に記述する1つのヒント情報を選択する。画像選択モジュール800はまた、画像コンテンツに基づく関係を判定する予め設定されたルールにより、識別画像と正解画像との間の画像コンテンツの関係を判定することができる。プロセスの間にヒント情報を判定するときに画像選択モジュール800に対する限定はない。
【0084】
ヒント情報は、例えば、画像のフォーマットまたは画像のテキストのフォーマット(例えば、フォント)を記述するヒント情報とすることができる。
【0085】
画像ギャラリ内の画像をより便利に管理し、正解画像と候補画像とを正確に選択するために、画像選択モジュール800によって画像ギャラリ内の画像を複数のサブセットにソートする。各画像サブセットには複数の画像が含まれる。いくつかの実施形態により、1つの画像のみを画像サブセット内に配置する。
【0086】
画像収集モジュール830を、気分画像及び対応する気分入力を収集するために用いる。同じ画像コンテンツタイプに属する気分入力を伴う気分画像を同じ画像サブセットにソートして、全ての気分画像を複数の画像サブセットにそれぞれソートする。詳細には、画像収集モジュール830によって収集される画像には、静止画像とアニメーション効果を伴う画像(例えば点滅する微笑み画像または繰り返して跳ぶ動物)との両方が含まれる。画像収集モジュール830は通常、画像を、コンテンツタイプ(画像コンテンツに基づく)により、対応する画像サブセットにソートする。すなわち、各画像サブセットはコンテンツタイプに対応し、その画像サブセット内の全ての画像は同じコンテンツタイプを有する。いくつかの状況では、異なる画像サブセットは異なるコンテンツタイプに対応する。場合によっては、同じコンテンツタイプに対応する画像サブセットが存在する場合がある。例えば、ある画像サブセット内のあるコンテンツタイプの画像の数が、その画像サブセットの容量を超えたら、そのコンテンツタイプ下の全ての画像を2つ以上の画像サブセットに配置することができる。
【0087】
各画像は、画像のコンテンツを記述する1つの情報に対応する。この情報を画像コンテンツの識別情報と言うことができる。例えば、インスタントメッセージアプリケーション及び入力ライブラリ内に画像が存在する。各画像は特定の入力に対応する。画像収集モジュール830によって、インスタントメッセージアプリケーションまたは入力ライブラリから入力とともに画像を収集する。画像収集モジュール830によって収集された各入力は、収集された各画像にそれぞれに対応しており、画像コンテンツの記述的情報である。画像収集モジュール830は通常、画像を、そのコンテンツタイプにより、対応する画像サブセットにソートする。画像のコンテンツタイプの意味合いは、をまとめられ、各画像の画像コンテンツの記述的情報に対応する。
【0088】
いくつかの実施形態により、画像ギャラリ内の各画像は1つの記述的な画像コンテンツ情報に対応し、記述的な画像コンテンツ情報はそれぞれ、1つの画像サブセットにのみ対応し、異なる画像サブセットは異なる画像コンテンツタイプに対応する。1つの画像が複数の画像サブセットに対応してもよい。1つの画像が複数の記述的な画像コンテンツ情報に対応するときに、画像収集モジュール830は、複数の記述的な画像コンテンツ情報に対応するその画像を、対応する画像サブセットのうちの1つかまたは複数の対応する画像サブセットにソートすることができる。画像に対する1つの記述的情報が複数の画像サブセットに対応するときに、画像収集モジュールはその画像をこれらの画像サブセットのうちの1つにソートするか、または画像サブセットのいくつかに画像をソートすることができる。
【0089】
画像サブセットを画像収集モジュール830によって設定したら、画像選択モジュール800は、画像サブセットを選択することと、その画像から識別画像を選択することと、画像収集モジュール800によって1つのヒント情報を選択することと、1つのヒント情報と画像コンテンツタイプとにより選択された2つの画像に対する2つの画像コンテンツタイプを決定することであって、2つの画像コンテンツタイプ(正解画像の画像コンテンツタイプと識別画像の画像サブセットの画像コンテンツタイプ)の1つとの間の画像コンテンツの関係がヒント情報を満足する、決定することと、を行うことができる。2つの画像コンテンツタイプのうちの残りの1つと、識別画像の画像サブセットの画像のコンテンツタイプとの関係は、ヒント情報を満足しない。選択モジュール800はさらに、ヒント情報を満足する画像コンテンツタイプを有する画像サブセットから正解画像を選択し、他の画像コンテンツタイプを有する画像サブセットから干渉画像を選択する。
【0090】
画像サブセットを画像収集モジュール830によって設定したら、画像選択モジュール800によって画像ギャラリから識別画像を選択するプロセスは、2つの画像サブセットを選択することと、2つの選択した画像サブセットの一方から識別画像と正解画像とを選択することと、を含むことができる。選択された画像のうちの1つを識別画像として設定し、他を正解画像として設定する。プロセスはさらに、他の画像サブセットから干渉画像を選択することを含む。この状況下のヒント情報を「同様の画像タイプ」にして、他の画像サブセットから複数の画像を干渉画像として選択することを示すことができる。
【0091】
画像サブセットを画像収集モジュール830によって設定したら、画像選択モジュール800によって画像ギャラリから識別画像を選択するプロセスは、2つの画像サブセットを選択することと、2つの画像サブセットの一方から識別画像といくつかの干渉画像とを選択することであって、1つは識別画像として設定し、他の3つは干渉画像として設定する、選択することと、他方の画像サブセットから正解画像を選択することであって、ヒント情報を「異なる画像タイプ」とすることができ、他の画像サブセットから正解画像として画像を選択することを示す、選択することと、を含むことができる。
【0092】
画像サブセットを画像収集モジュール830によって設定したら、画像ギャラリから識別画像を選択するプロセスは、3つの画像サブセットを選択することと、2つの選択した画像サブセットの一方から識別画像を選択することと、もう1つの選択した画像サブセットから正解画像を選択することと、最後の選択した画像サブセットから干渉画像を選択することと、ヒント情報の組から1つのヒント情報を選択することであって、ヒント情報は、識別画像と正解画像との間の画像コンテンツの関係を記述し、識別画像と干渉画像との間の画像コンテンツの関係は、ヒント情報に記述されているものを満足しない、選択することと、を含むことができる。画像選択モジュール800は、関係を判定する予め設定されたルールに基づいて、識別画像と正解画像との間の画像コンテンツの関係を判定することができるが、関係を判定する他の方法を用いることができる。
【0093】
情報提供モジュール810を用いて、識別画像、候補画像、及び識別画像と正解画像との間の画像コンテンツの関係を提供する。詳細には、情報提供モジュール810は、対応する通知(例えばHTTPに基づく通知)を端末デバイスにプッシュすることによって、端末デバイスに対して、識別画像、候補画像、及びヒント情報を提供することができる。また、情報提供モジュール810は、識別画像と候補画像との1つ以上を変換した後に、それらを端末デバイスに送ることができる。
【0094】
いくつかの実施形態により、情報提供モジュール810は、識別画像の画像のみを変換し、変換後の識別画像、変換していない候補画像、及びヒント情報を端末デバイスに対して提供する。
【0095】
いくつかの実施形態により、情報提供モジュール810は、候補画像全体の画像を変換して、変換なしの識別画像、変換後の候補画像、及びヒント情報を端末デバイスに対して提供する。
【0096】
いくつかの実施形態により、情報提供モジュール810は、識別画像と全ての候補画像との画像を変換して、変換後の識別画像、変換後の候補画像、及びヒント情報を端末デバイスに対して提供する。
【0097】
情報提供モジュール810が画像上で行う画像変換には、画像に透かし模様を加えること、画像にシェーディングを加えること、画像を不鮮明にすること、または画像を透明にすることなどを含めることができる。情報提供モジュール810は、既存の処理アルゴリズムを用いて画像を変換することができる。なお、実施形態は、情報提供モジュール810によって画像を変換する具体的な実施方法を限定しないことに注意されたい。
【0098】
検証モジュール820を用いて、候補画像から選択された画像に対する選択情報を受け取り、選択情報に基づいて正解画像が選択されたと判定されたときに検証に合格したと判定し、他の場合には検証に不合格であったと判定する。いくつかの実施形態により、検証モジュール820は、候補画像からユーザが選択した実質的に全ての画像が正解画像に適合したら検証に合格したと考える。他の場合には、検証は不合格であったと考える。本発明の実施形態は、ユーザが候補画像から選択した全ての画像が正解画像に適合するわけではないときに検証に合格したと検証モジュール820が判定する可能性を除外しない。
【0099】
典型的な検証1:正解画像の数が1つで、ユーザが複数の画像を選択することができないとき、受け取った選択情報が、ユーザが選択した画像は正解画像の1つであることを示す場合、検証モジュール820は検証に合格したと判定する。他の場合には、検証に不合格であったと判定される。
【0100】
典型的な検証2:正解画像の数が1で、ユーザが複数の画像(例えば2つの画像)を選択することができるとき、受け取った選択情報が、ユーザが選択した複数の画像は正解画像の1つを含むことを示す場合、検証モジュール820検証に合格したと判定する。他の場合には、検証に不合格であったと判定される。
【0101】
典型的な検証3:正解画像の数が1または複数であるか否かとは関係なく、またユーザが複数の画像を選択することができるか否かとは関係なく、受け取った選択情報が、ユーザが選択した1または複数の画像が正解画像のうちの1つであるかまたはこれを含み干渉画像を何ら含まないことを示す場合、検証モジュール820を用いて、検証に合格したと判定され、他の場合には検証に不合格であったと判定される。
【0102】
いくつかの実施形態により、選択情報及び正解画像により検証に合格したかまたは不合格であったかの判定をするための検証モジュール820の具体的な方法を、実際の必要性により設定することができる。
【0103】
いくつかの実施形態により、画像検証コードに基づいて画像を検証するためのデバイスについて説明する。デバイスは、ある気分を明示的に記述するコンテンツを有する気分画像を用いる。
【0104】
図8に関して、本発明の実施形態により、画像検証コードに基づいて画像を検証するための典型的なデバイスのブロック図が提示されている。画像収集モジュール830は、収集された気分画像を、その画像コンテンツにより、対応する画像サブセットにソートする。画像収集モジュール830は、インスタントメッセージアプリケーション例えば「BaiduHi」、「QQ」、「WeChat」など、及び入力ライブラリ例えば「Baiduキーボード」、「Sougouキーボード」、「QQキーボード」などから気分画像及び対応する気分入力を収集する。画像収集モジュール830によって収集された気分画像の気分入力は、対応する気分画像の画像コンテンツを記述する。例えば、画像収集モジュール830によってインスタントメッセージアプリケーションから収集してもよい典型的な気分画像及び典型的な対応する気分入力を、図2に表示する。図2には4つの気分画像がある。各気分画像は気分入力に対応し、これら4つの気分画像の気分入力はそれぞれ、笑う210、微笑む218、悲しい214、及び泣く222である。
【0105】
1つの典型的な実施形態では、気分画像ギャラリには2つの画像サブセットが含まれる。一方の画像サブセットは、コンテンツタイプ「幸せである」を伴う画像を含み(画像サブセット幸せと言うことができる)、他方の画像サブセットは、コンテンツタイプ「不幸せ」を伴う画像を有する(画像サブセット不幸せと言うことができる)。気分画像収集モジュール830によって収集された画像を、それらの気分入力により画像サブセット幸せまたは画像サブセット不幸せにソートすることができる。画像サブセット幸せには、微笑む、笑う、クスクス笑う、作り笑いする、ニヤニヤ笑う、拍手する、サンスマイルなどのようなコンテンツを有する気分画像が含まれ、画像サブセット不幸せには、泣く、悲しい、涙を流すなどのようなコンテンツを有する気分画像が含まれる。画像サブセット幸せと画像サブセット不幸せとの間に交わりはない。これは、気分画像のどの1つも1つの画像サブセットにのみ属することを意味する。
【0106】
画像サブセット幸せ内の気分画像によって示される気分は同様であり、画像サブセット不幸せ内の気分画像によって表現される気分も同様である。画像サブセット幸せ内の気分画像によって表現される気分は、画像サブセット不幸せによって表現される気分とは異なる(例えば、反対)である。
【0107】
次に、画像選択モジュール800は、ヒント情報の組から1つのヒント情報を選択する。ヒント情報の組には2つの異なるヒント情報がある。一方のヒント情報は同様の気分を記述し、他方のヒント情報は反対の気分を記述する。識別画像の数は1であると設定し、正解画像の数が3であるとき、画像選択モジュール800がヒント情報の組から選択したヒント情報が同様の気分を記述する場合には、画像選択モジュール800は画像サブセットのうちの1つから2つの気分画像を選択する。2つの気分画像のうちの1つは識別画像として設定し、2つの気分画像のうちの残りの1つは、正解画像として設定し、別の画像サブセットからの2つの気分画像は干渉画像として設定する。画像選択モジュール800がヒント情報の組から選択したヒント情報が反対の気分を記述する場合には、画像選択モジュール800は画像サブセットのうちの1つから3つの気分画像を選択する。3つの気分画像のうちの1つは識別画像として設定し、他の2つの気分画像は干渉画像として設定し、別の画像サブセットからの1つの気分画像は正解画像として設定する。
【0108】
次に、情報提供モジュール810は、識別画像と、候補画像から選択された気分画像のうちの少なくとも1つとの画像を変換する。変換には、画像にシェーディングを加えるかまたは画像を不鮮明にすることが含まれる。実施形態に記載される変換は通常、画像の認識に対して悪影響を及ぼさない。
【0109】
次に情報提供モジュール810によって、識別画像(例えば、変換後の識別画像または変換前の識別画像)、候補画像(例えば、変換を伴う候補画像または変換前の候補画像)、及び前述したヒント情報が提供される。例えば、情報提供モジュール810は、変換後の識別画像と、選択された候補画像と、ヒント情報とを含む通知を端末デバイスに送ることができる。実証する間の候補画像の順序をランダムに設定して、正解画像が候補画像実証内のある位置に固定されることを回避する。
【0110】
最後に、候補画像から選択された画像の選択情報を受け取ったら、検証モジュール820は、候補画像から選択された画像が正解画像であるか否かを、選択情報に基づいて判定する。それが正解画像であるならば、検証モジュール820によって検証に合格したと判定される。それが正解画像でないならば、検証に不合格であったと判定される。
【0111】
識別画像の数は1であり、正解画像の数は1であり、候補画像の数は3であると設定するときに、識別画像、正解画像、及び候補画像の数は調整可能である。情報提供モジュール810は、識別画像もしくは正解画像、または全ての候補画像を変換することができる。気分画像ギャラリは2つの画像サブセットを含むことができ、ヒント情報の組は2つのタイプのヒント情報を含むことができる。画像サブセットの数及び情報のタイプの数はもっと大きくすることができ、識別画像、候補画像、及びヒント情報を選択する方法をもっと複雑にすることができる。画像サブセットに含まれる画像コンテンツをもっと豊富にすることができる(例えばうねり画像)。ヒント情報に記述される画像コンテンツに基づく関係をもっと複雑にすることができる。
【0112】
本開示による実施形態では、画像検証コードに基づいて画像を検証するためのデバイスについて説明する。実施形態では動物画像を用いて検証を行う。
【0113】
最初に、画像収集モジュール830が、収集された動物画像を、その画像コンテンツにより、対応する画像サブセットにソートする。実施形態によれば、動物画像及び対応する動物入力を、画像収集モジュール830によって、動物ウェブサイトまたは「Baidu画像」から収集することができる。動物画像の動物入力は、対応する動物画像の画像コンテンツを記述する。具体例では、画像収集モジュール830によって動物ウェブサイトから収集された動物画像及び対応する動物入力を、図6及び図7に示す。図6では、動物画像によって規定される動物入力は猫である。図7には5つの画像がある。動物画像の各1つは、それぞれの動物入力に対応する。5つの動物画像に対応する動物入力は、病気の猫(702)、6匹の犬(704)、3匹の犬(708)、眠っている猫(710)、及び犬と一緒にいる猫(712)である。
【0114】
いくつかの実施形態により、動物画像ギャラリには2つの画像サブセットが含まれる。一方の画像サブセットは、コンテンツタイプ「猫」を伴う画像を有しており(画像サブセット猫と言うことができる)、他方の画像サブセットはコンテンツタイプ「犬」を伴う画像を有している(画像サブセット犬と言うことができる)。画像収集モジュール830は、動物画像をそれらの対応する動物入力により画像サブセット猫または画像サブセット犬にソートする。図7の最後の画像(712)は省略することができる。なぜならば、それには猫及び犬の両方が含まれるからである。
【0115】
画像サブセット猫内の画像の任意の2つは同じタイプの動物画像であり、画像サブセット犬内の画像の任意の2つは同じタイプの動物画像であろう。しかし、画像サブセット猫内の動物画像によって示される動物は、画像サブセット犬とは異なるタイプの動物画像である。
【0116】
次に、画像選択モジュール800はヒント情報の組から1つのヒント情報を選択する。例えば、ヒント情報の組内に2つのヒント情報があってもよい。一方のヒント情報は同じタイプの動物を記述し、他方は異なるタイプの動物を記述する。識別画像の数が1で、正解画像の数が3であるとき、ヒント情報の組から画像選択モジュール800が選択したヒント情報が同じタイプの動物を記述する場合には、画像選択モジュール800によって画像サブセットのうちの1つから2つの動物画像を選択することができる。2つの動物画像の一方を識別画像として設定し、他方を正解画像として設定する。さらに、2つの動物画像を画像選択モジュール800によって別の画像サブセットから選択して、干渉画像として設定することができる。ヒント情報の組から画像選択モジュール800が選択したヒント情報が異なる動物を記述する場合、画像サブセットのうちの1つから画像選択モジュール800が3つの動物画像を選択することができる。3つの動物画像のうちの1つは識別画像として設定し、他の2つの動物画像は干渉画像として設定し、別の画像サブセットから1つの動物画像を正解画像として画像選択モジュール800によって選択することができる。
【0117】
次に、情報提供モジュール810は、識別画像の画像と、候補画像から選択された動物画像のうちの少なくとも1つとを、例えば、画像をシェーディングまたは不鮮明にすることによって変換する。実施形態に記載される変換は通常、画像の識別に対して悪影響を及ぼさない。
【0118】
次に、情報提供モジュール810は、識別画像(変換前または後)、候補画像(変換前または後)、及びヒント情報を提供する。例えば、情報提供モジュール810は、変換を伴う識別画像と、選択された候補画像と、ヒント情報とを含む通知を、端末デバイスに対して送ることができる。ユーザに提示する間の候補画像の順序を情報提供モジュール810によってランダムに設定して、ある位置提示に正解画像が予測可能に固定されることを回避する。
【0119】
候補画像から選択された画像の選択情報を受け取ったら、検証モジュール820は、候補画像から選択された画像が正解画像であるか否かを、選択情報に基づいて判定する。それが正解画像であるならば、検証モジュール820によって検証に合格したと判定される。正解画像であると判定されないならば、検証に不合格であったと判定される。
【0120】
一例では、正解画像の数は1であり、候補画像の数は3である。識別画像、正解画像、及び候補画像の数は調整可能である。情報提供モジュールは、識別画像もしくは正解画像、または全ての候補画像を変換することができる。動物画像ギャラリには2つの画像サブセットが含まれていてもよく、ヒント情報の組には2つのタイプのヒント情報が含まれていてもよい。しかし、画像サブセットの数及び情報のタイプの数をもっと大きくすることができ、識別画像、候補画像、及びヒント情報を選択する方法をもっと複雑にすることができる。画像サブセットに含まれる画像コンテンツをもっと複雑にすることができる(例えば、動画像またはうねり画像)。ヒント情報に記述される画像コンテンツに基づく関係も、もっと複雑にすることができる。
【0121】
なお、本開示の実施形態は感情画像ギャラリを用いて、本画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法を具体化することができることに留意されたい。感情画像ギャラリに含まれる感情画像と画像サブセットとを、Hevner形容詞リングに基づいて設定することができる。通常、Hevner形容詞リングには複数の形容詞が含まれており(例えば67の形容詞)、全ての形容詞は複数のタイプ(例えば8つのタイプ)にソートされる。全てのタイプは、形容詞間の関係によりリングを形成する。リングのどの1つも、表示する感情のレベルまたは規模に基づいて、隣接するリングと漸進的な関係を有している。画像検証コードに基づいて画像を検証するための具体的な方法は、前述した実施形態と同様であり、本明細書では詳細に説明しない。
【0122】
なお、本開示は、ソフトウェア並びに/またはソフトウェア及びハードウェアの組み合わせのフォーマットで具体化できることに留意されたい。例えば、本開示の各デバイスは、特定用途向け集積回路または任意の他の同様のハードウェアを用いて具体化することができる。一実施形態では、本開示のソフトウェアプログラムは、前述で記載したステップ及び機能を、プロセッサの実行によって具体化することができる。同様に、本開示のソフトウェアプログラム(例えば、関連データ構造)を、コンピュータ可読媒体(例えば、RAM、磁気ドライバ、CD、ソフトディスク、または同様のデバイス)に記憶することができる。さらに、ステップ及び機能のうちのいくつかをハードウェア(例えばプロセッサと協同するときに各ステップを実行する回路)を用いて具体化することができる。
【0123】
また、本開示の請求項及び詳述において、例えば用語「第1の」及び「第2の」は単に、実施形態または動作を別の実施形態または動作から区別するためであることを指摘しておく必要がある。それは、これらの実施形態または動作が、何らかのこのような実際の関係または順番を有することを必要とせずまた意味してもいない。
【0124】
また、モジュールを別のモジュールに「連結」または「接続」することに言及するとき、別のモジュールに直接連結または接続することもできるし、またはミドルウェアを存在させることもできる。逆に、モジュールを別のモジュールに「直接連結」または「直接接続」することに言及するとき、ミドルウェアは存在しない。モジュール間の関係を記述するために用いる他の用語を理解するときには、同様の解釈に従わなければならない。例えば「〜と〜との間に配置された」を「〜と〜との間に直接配置された」と比べて、また「〜に隣接する」を「〜に直接隣接する」と比べてである。
【0125】
さらに、本明細書で用いる場合、用語「comprising(備える)」、「including(含む)」、または任意の他の変形は、非排他的包含に及ぶように意図されていて、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置は、それらの要素だけを含むのではなく、明示的に列記されていないかまたはこのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素をも含み得る。さらなる限定がない状態で、要素が語句「comprising a(含む)」によって列挙されている場合、このような要素を含むプロセス、方法、物品、または装置が他の同じ要素を含むことを除外しない。要素が単数形で列挙されていても複数形を除外しない。
【0126】
本明細書では、ある好ましい実施形態及び方法を開示しているが、前述の開示内容から当業者には明らかなように、このような実施形態及び方法の変形及び修正を、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行っても良い。本発明は、添付の請求項と適用法のルール及び原理とによって必要とされる程度にのみ限定すべきであることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8