【実施例】
【0021】
以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるものではない。
【0022】
(実施例1)
500mLの4つ口フラスコに脱塩水146.4g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.2gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド50.1g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18g、2,4−ジメチルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら200rpmで撹拌した。30分後昇温し、50℃で3時間、続いて60℃で2時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子133.2gを得た。
【0023】
(実施例2)
3000mLの4つ口フラスコに脱塩水980.3g、硫酸アンモニウム640.4g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)20.4gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド332.0g、ジビニルベンゼン28.0g、アクリロニトリル40.0g、トルエンスルホン酸ナトリウム10.0g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)1.2gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら90rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で4時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子858.7gを得た。固形分率は40.3%であった。
【0024】
(実施例3)
500mLの4つ口フラスコに脱塩水144.2g、硫酸アンモニウム96.4g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)6.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド37.9g、ジビニルベンゼン7.2g、アクリロニトリル15.0g、トルエンスルホン酸ナトリウム1.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら200rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1.5時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子88.4gを得た。固形分率は55.8%であった。
【0025】
(実施例4)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ラウリン酸ナトリウム0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子131.49gを得た。固形分率は40.1%であった。
【0026】
(実施例5)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、オレイン酸0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子126.57gを得た。固形分率は40.9%であった。
【0027】
(実施例6)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ドデシル硫酸ナトリウム0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子127.63gを得た。固形分率は40.4%であった。
【0028】
(実施例7)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、安息香酸ナトリウム0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子128.85gを得た。固形分率は40.5%であった。
【0029】
(実施例8)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、p−トルイル酸0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子104.18gを得た。固形分率は39.1%であった。
【0030】
(実施例9)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、エチルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子121.95gを得た。固形分率は38.9%であった。
【0031】
(実施例10)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(HLB16.7)0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子129.51gを得た。固形分率は39.6%であった。
【0032】
(実施例11)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(HLB15.0)0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子126.61gを得た。固形分率は42.1%であった。
【0033】
(実施例12)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(CL−70、HLB11.7、三洋化成工業株式会社)0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子133.24gを得た。固形分率は41.4%であった。
【0034】
(実施例13)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(CL−100、HLB13.3、三洋化成工業株式会社)0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子130.75gを得た。固形分率は39.2%であった。
【0035】
(実施例14)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(ID−40、HLB8.0、三洋化成工業株式会社)0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子143.59gを得た。固形分率は37.2%であった。
【0036】
(実施例15)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、ポリオキシエチレンジステアレート(DO−400、HLB8.4、三洋化成工業株式会社)0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過し、含水状態の凝集物のない重合体球状粒子137.46gを得た。固形分率は38.2%であった。
【0037】
(比較例1)
500mLの4つ口フラスコに脱塩水142g、硫酸アンモニウム96.1g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)8.1gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.9g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら250rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で2時間、続いて60℃で1時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過したが、得られた重合体は数百マイクロメートルから数mmの凝集物が多数存在した。
【0038】
(比較例2)
3000mLの4つ口フラスコに脱塩水1471g、硫酸アンモニウム942.8g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)30.2gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド332.4g、ジビニルベンゼン28.0g、アクリロニトリル40.0g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)1.20gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら110rpmで撹拌した。30分後昇温し、45℃で3時間、続いて70℃で2時間重合した。重合後濾過、水洗し、濾過したが、得られた重合体は数mmの凝集物が多数存在した。
【0039】
(比較例3)
500mLの3つ口フラスコに脱塩水150.0g、硫酸アンモニウム96.0g、ポリアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物水溶液(ポリマー濃度20質量%、重量平均分子量80万)4.0gを投入し、撹拌し、溶解させ、重合浴とした。N−ビニルホルムアミド49.8g、ジビニルベンゼン4.2g、アクリロニトリル6.0g、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム 0.5g、アゾ系重合開始剤2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)(V−70、和光純薬工業(株)製)0.18gを混合し、モノマー溶液とした。モノマー溶液と重合浴を混合、窒素でフラスコ内を置換しながら170rpmで撹拌した。30分後昇温し45℃で反応を開始させたが、得られた重合体は凝集物が発生した。