【実施例1】
【0019】
本実施例は、本発明をスロットマシンに適用したものである。なお、本実施例において、本発明に係る数値情報表示部は、クレジット数表示部40又は払出数表示部41に相当し、数値情報表示部が表示する数値情報は、メダルの貯留枚数又は払出枚数に相当する。また、本発明に係る基板は、遊技情報表示基板16に相当し、本発明に係るセグメントディスプレイは、7セグメントディスプレイ(7セグ)50a〜50dに相当する。また、本発明に係る表示制御手段は、メイン制御基板20に相当する。
【0020】
図1に示すように、スロットマシン1の筐体2は前方に開放しており、筐体2の正面側には開閉可能な前扉3が配設される。前扉3の中央部には、筐体2の内部に配設された三つのリール9a〜9cを視認可能とする矩形状の視認窓4が設けられる。また、視認窓4の下方には、遊技操作に用いるベットスイッチ5a,5b、スタートスイッチ6、ストップスイッチ7a〜7c、精算スイッチ8などの操作スイッチと、メダル投入口17が配設される。また、視認窓4の上方には、演出用の画像を表示する画像表示器10が配設される。画像表示器10は、液晶表示装置からなるものであり、前扉3の上部に嵌め込まれている。また、前扉3の下部には、メダルを貯留する受皿33と、受皿33へメダル(遊技用価値)を払い出す払出口34が配設される。また、前扉3の前面側には、演出用ランプ12が複数配設される。また、前扉3には、視認窓4の直下に、遊技に係る情報を表示する遊技情報表示部15が配設される。
【0021】
図2に示すように、前扉3の背面側には、画像表示器10の裏側に、画像表示器10を制御する画像制御基板22が配設される。また、前扉3の背面側には、スピーカ11やメダルセレクタ13などが配設される。また、筐体2には、リール9a〜9cの上方に、メイン制御基板20やサブ制御基板21がケースに収納された状態で設置され、また、リール9a〜9cの下方には、電源ボックス18やホッパーユニット19が配設される。
【0022】
以下に、遊技情報表示部15の構成について詳述する。
遊技情報表示部15は、
図1,3に示すように、視認窓4を囲繞するデザインパネル14の下部中央に配設されて、遊技に係る各種情報を前扉3の正面側に表示するものである。遊技情報表示部15は、クレジット数表示部40と、払出数表示部41と、賭数表示部42と、遊技状態表示部43とからなる。
【0023】
クレジット数表示部40は、電気的に記憶されたメダルの貯留枚数を表示するためのものである。スロットマシン1は、50枚を上限にメダルを電気的に貯留可能となっており、遊技中は、クレジット数表示部40に、貯留枚数が表示される。また、デザインパネル14には、クレジット数表示部40の真上に、メダルの貯留枚数の表示であることを示す「CREDIT」の文字が印刷される。
【0024】
払出数表示部41は、入賞時のメダルの払出枚数を表示するためのものであり、入賞した小役に応じた、1枚、3枚、15枚のいずれかの払出枚数が払出数表示部41に表示される。また、デザインパネル14には、払出数表示部41の真上に、入賞時の払出枚数の表示であることを示す「PAYOUT」の文字が印刷される。
【0025】
賭数表示部42は、上下に配列された3つの砲弾型LED51a〜51cを備え、砲弾型LED51a〜51cの点灯態様によって賭数を表示するものである。本実施例のスロットマシン1は、1回のゲームに1枚から3枚までの賭数を設定可能であり、ベットスイッチ5a,5bの操作により設定された賭数に応じた態様で砲弾型LED51a〜51cが点灯する。また、デザインパネル14には、各砲弾型LED51a〜51cの左側に、対応する賭数を示す文字が印刷される。
【0026】
遊技状態表示部43は、上下に配列された3つの砲弾型LED51d〜51fを備え、砲弾型LED51d〜51fの点灯態様によって所定の遊技状態であることを報知するものである。具体的には、上部の砲弾型LED51dはボーナス状態を示し、中央の砲弾型LED51eは打ち止め状態を示し、下部の砲弾型LED51fは再遊技役の入賞を示す。また、デザインパネル14には、各砲弾型LED51d〜51fの右側に、対応する遊技状態を示す文字が印刷される。
【0027】
遊技情報表示部15は、デザインパネル14の背面側に配置された遊技情報表示基板16によって構成される。
図4〜6に示すように、遊技情報表示基板16の正面側には、クレジット数表示部40と払出数表示部41を構成する4個の7セグメントディスプレイ(以下、「7セグ」とも言う。)50a〜50dと、賭数表示部42と遊技状態表示部43を構成する6つの砲弾型LED51a〜51fが実装される。また、遊技情報表示基板16の背面側には、1個の7セグ50eと、1個のコネクタ52が実装される。なお、
図4〜6では、プリント基板39に形成された配線パターンの図示を省略している。
【0028】
遊技情報表示基板16は、
図2に示すように、前扉3の背面側であって、視認窓4の直下に螺着される。遊技情報表示基板16は、7セグ50a〜50dや砲弾型LED51a〜51fの実装面が前扉3の正面側を向くように配設され、7セグ50a〜50dや砲弾型LED51a〜51fの点灯態様を、前扉3の正面側から、デザインパネル14を透して視認可能となっている。
【0029】
遊技情報表示基板16の正面側に配設される4個の7セグ50a〜50dは、一桁の数字を表示可能なものである。
図6(a)に示すように、払出数表示部41は、遊技情報表示基板16の正面右側部に左右に並設された第一の7セグ50aと、第二の7セグ50bによって構成される。すなわち、右側の第一の7セグ50aが払出枚数の一の位を表し、左側の第二の7セグ50bが貯留枚数の十の位を表す。そして、クレジット数表示部40は、遊技情報表示基板16の正面左側部に左右に並設された第三の7セグ50cと、第四の50dによって構成される。すなわち、右側の第三の7セグ50cが貯留枚数の一の位を表し、左側の第四の7セグ50dが貯留枚数の十の位を表す。
【0030】
遊技情報表示基板16の背面側に配設される第五の7セグ50eは、一桁の数字を表示可能なものである。
図2に示すように、遊技情報表示基板16の背面側は、前扉3の背面側に露出しており、第五の7セグ50eは、前扉3の開放状態で、前扉3の背面側から視認可能となる設定値表示部44を構成する。本実施例のスロットマシン1は、遊技の有利度合いを6段階の設定値によって設定可能となっており、かかる設定値を遊技場のスタッフが確認したり、切り替えたりする際に、設定値表示部44に設定値が表示される。
【0031】
遊技情報表示基板16は、背面側に配設されたコネクタ52を介して、メイン制御基板20と接続される。すなわち、遊技情報表示基板16に配設された7セグ50a〜50eや砲弾型LED51a〜51fの点灯態様は、メイン制御基板20から出力される制御信号によって制御される。
【0032】
遊技情報表示基板16に実装される各電子部品50a〜50e,51a〜51f,52には、夫々異なる部品番号が割り振られている。具体的には、5個の7セグ50a〜50eには、「DSP1」から「DSP5」までの、末尾の数字が連続番号となった部品番号が割り振られている。また、6個の砲弾型LED51a〜51fには、「LED1」から「LED6」までの、末尾の数字が連続した部品番号が割り振られている。また、コネクタ52には、「CN1」の部品番号が割り振られている。そして、
図5,6に示すように、遊技情報表示基板16には、プリント基板39の背面側であって、各電子部品50a〜50e,51a〜51f,52の近傍に、各電子部品50a〜50e,51a〜51f,52の部品番号を示す部品番号印刷55a〜55lがシルク印刷されている。
図2に示すように、遊技情報表示基板16の背面側は、前扉3の背面側に露出しているため、本実施例では、前扉3の開放状態でこれらの部品番号印刷55a〜55lを目視確認することで、各電子部品50a〜50e,51a〜51f,52の部品番号を知得できる。
【0033】
特に、本実施例では、
図5,6に示すように、払出数表示部41には、払出枚数の下位桁を表示する第一の7セグ50aに「DSP1」が割り振られ、上位桁を表示する第二の7セグ50bに「DSP2」が割り振られており、下位桁を表示する7セグ50aから上位桁を表示する7セグ50bに向かって、末尾の数字が大きくなる順番で部品番号が割り振られている。同様に、クレジット数表示部40には、貯留枚数の下位桁を表示する第三の7セグ50cに「DSP3」が割り振られ、上位桁を表示する第四の7セグ50dに「DSP4」が割り振られており、下位桁を表示する7セグ50cから上位桁を表示する7セグ50dに向かって順番に部品番号が割り振られている。これらの7セグ50a〜50dの部品番号印刷55a〜55dは、遊技情報表示基板16の背面側に設けられているため、かかる構成とすれば、
図6(b)に示すように、背面視において、払出数表示部41を構成する7セグ50a,50bの部品番号印刷55a,55bは、末尾の数字が小さいものが左側にくるように順番にナンバリングされ、また、クレジット数表示部40を構成する7セグ50c,50dの部品番号印刷55c,55dも、末尾の数字が小さいものが左側にくるように順番にナンバリングされる。したがって、かかる構成によれば、前扉3の開放時に、クレジット数表示部40や払出数表示部41を構成する各7セグ50a〜50dへの部品番号の割振りを容易に把握できる。
【0034】
さらに言えば、クレジット数表示部40や払出数表示部41を構成する4個の7セグ50a〜50dには、正面視において右側に実装される7セグ50a〜50dから順番に、末尾の数字が小さい部品番号「DSP1」〜「DSP4」が割り振られている。かかる構成とすれば、
図6(b)に示すように、クレジット数表示部40と払出数表示部41を構成する4個の7セグ50a〜50dは、背面視において末尾の数字が小さいものが左側にくるように順番にナンバリングされるため、前扉3の開放時に、クレジット数表示部40と払出数表示部41を構成する各7セグ50a〜50dへの部品番号の割振りを一目で把握できる。
【0035】
また、本実施例では、
図5,6(b)に示すように、クレジット数表示部40や払出数表示部41を構成する7セグ50a〜50dの部品番号印刷55a〜55dが、7セグ50a〜50dの実装部位の裏側にのみ印刷されて、
図2に示すように、これらの部品番号印刷55a〜55dを、前扉3の開放状態で、背面側から視認し得るよう構成されている。7セグ50a〜50dの実装部位の裏側に他の電子部品を配設することは、セキュリティの観点から望ましくないため、本実施例のように、かかる部分に部品番号印刷55a〜55dを設ければ、遊技情報表示基板16の表面スペースを有効活用できる。また、
図4に示すように、7セグ50a〜50dは比較的高さがあるため、仮に、部品番号印刷55a〜55dが、7セグ50a〜50dの実装面側に設けられていると、部品番号印刷55a〜55dが7セグ50a〜50dに隠れ易く、部品番号印刷55a〜55dを視認可能な方向が限定されてしまうが、部品番号印刷55a〜55dが、実装部位の裏側に設けられていれば、かかる不具合は生じない。
【0036】
図7は、遊技情報表示基板16の7セグ50a〜50eの制御に係る回路図である。上述のように、遊技情報表示基板16の7セグ50a〜50eは、メイン制御基板20によって点灯制御される。メイン制御基板20は、主に遊技の進行に関する制御を実行するものである。メイン制御基板20には、CPU24やROM25、RAM26等を内蔵したマイクロコンピュータ23が配設される。ROM25には、主に遊技制御に係るプログラムなどの固定データが記憶され、RAM26には、各種変数やスタックSPなどの変動データが記憶される。
【0037】
メイン制御基板20は、遊技情報表示基板16の5個の7セグ50a〜50eをダイナミック点灯方式で制御する。具体的には、メイン制御基板20から遊技情報表示基板16へは、桁制御信号とセグメント制御信号とが出力される。
図7に示すように、桁制御信号とセグメント制御信号は、外部バス27を介してマイクロコンピュータ23と接続された桁制御信号ポート28とセグメント制御信号ポート29から出力される。桁制御信号は、7セグ50a〜50eの点灯タイミングを制御するものであり、制御する7セグ50a〜50eと同数(5本)の制御信号DGT0〜DGT4が出力される。
図7に示すように、かかる桁制御信号は、遊技情報表示基板16の5個の7セグ50a〜50eに1本ずつ入力される。セグメント制御信号は、7セグ50a〜50eの点灯セグメントを制御するものであり、1個の7セグ50a〜50eが具備するセグメントLEDと同数(8本)の制御信号SEG0〜SEG7が出力される。
図7に示すように、かかるセグメント制御信号は、遊技情報表示基板16の配線で分岐して、全ての7セグ50a〜50eに8本全ての制御信号が入力される。
【0038】
遊技情報表示基板16に配設される5個の7セグ50a〜50eは、同一の電子部品である。
図8に示すように、各7セグ50a〜50eは、「日」の字状に配列された7つの節状セグメントLED100〜106と、右下部に配置された1つの点状セグメントLED107とを具備している。また、各7セグ50a〜50eは、8つのセグメントLED100〜107の各アノードと接続する8つの個別端子と、8つのセグメントLED100〜107の全てのカソードと接続する共通端子とを具備している。なお、本発明に係る7セグは、セグメントLEDのカソード側と接続する個別端子と、アノード側と接続する共通端子を具備するものであってもよい。
【0039】
図8に示すように、メイン制御基板20が出力する5本の桁制御信号「DGT0」〜「DGT4」は、各7セグ50a〜50eの共通端子に1本ずつ入力される。一方、メイン制御基板20が出力する8本のセグメント制御信号は、各7セグ50a〜50eの8つの個別端子に夫々入力される。ここで、個々のセグメント制御信号は、全ての7セグ50a〜50eの同じ位置のセグメントLED100〜107の個別端子に入力される。例えば、セグメント制御信号「SEG0」は、全ての7セグ50a〜50eの上部の節状セグメントLED100の個別端子に入力され、セグメント制御信号「SEG7」は、全ての7セグ50a〜50eの右下部の点状セグメントLED107の個別端子に入力される。
【0040】
図7に示す制御回路では、各7セグ50a〜50eは、共通端子に入力される桁制御信号がONの時に、個別端子に入力されるセグメント制御信号に従って、セグメントLED100〜106を点灯させる。例えば、第一の7セグ50aに入力される桁制御信号(DGT0)がONであるタイミングで、「SEG1」と「SEG2」のセグメント制御信号がON(残りはOFF)である場合には、第一の7セグ50aの右辺の節状セグメントLED101,102が点灯して、第一の7セグ50aが「1」を表示する。
【0041】
ダイナミック点灯方式では、ONにする桁制御信号を1.5ミリ秒毎に切り替えて、5個の7セグ50a〜50eを順番に短期間点灯させる制御を高速で繰り返すことにより、全ての7セグ50a〜50eが残像で常時点灯しているように視認させる。具体的には、メイン制御基板20は、「DGT0」→「DGT1」→「DGT2」→「DGT3」→「DGT4」→「DGT0」→「DGT1」→・・・のように、信号名の末尾の数字が昇順となる順番で、ONにする桁制御信号を繰り返し切り替える。
図7,8に示すように、5本の桁制御信号は、「DGT0」が第一の7セグ50aに、「DGT1」が第二の7セグ50bに、「DGT2」が第三の7セグ50cに、「DGT3」が第四の7セグ50dに、「DGT4」が第五の7セグ50eに夫々入力されるため、遊技情報表示基板16では、第一の7セグ50a→第二の7セグ50b→第三の7セグ50c→第四の7セグ50d→第五の7セグ50e→第一の7セグ50a→・・・の順番で点灯可能となる。
【0042】
そして、ダイナミック点灯方式では、メイン制御基板20は、桁制御信号の切替えと同期させるように、セグメント制御信号を1.5ミリ秒間隔で切り替える。すなわち、第一の7セグ50aが点灯可能となるタイミングでは、第一の7セグ50aの点灯パターンでセグメント制御信号を出力するといった具合に、n番目の7セグ50a〜50eが点灯可能となるタイミングで、n番目の7セグ50a〜50eの点灯パターンでセグメント制御信号を出力し、制御対象の全ての7セグ50a〜50eを所要のパターンで点灯させる。
【0043】
図9は、7セグ50a〜50eの制御の一例を示すタイミングチャートである。かかる例では、クレジット数表示部40に「37」を、払出数表示部41に「12」を表示し、設定値表示部44を非表示(全消灯)させる。
図9に示すように、メイン制御基板20は、t1〜t8の間に、ONにする桁制御信号を1.5ミリ秒間隔で繰り返し切り替えるとともに、各桁制御信号がONとなるタイミングに合わせて、ONになる桁制御信号の出力先の7セグ50a〜50eの点灯パターンで、セグメント制御信号を出力する。具体的には、第五の7セグ50eへの桁制御信号「DGT4」をONにするt1〜t2,t6〜t7のタイミングでは、第五の7セグ50eを消灯させるパターン(全てOFF)のセグメント制御信号を出力する。また、第一の7セグ50aへの桁制御信号「DGT0」をONにするt2〜t3,t7〜t8のタイミングでは、第一の7セグ50aに「2」を表示させるパターンのセグメント制御信号を出力する。そして、以下同様に、t3〜t4のタイミングでは、第二の7セグ50bに「1」を表示させるパターンで、t4〜t5のタイミングでは、第三の7セグ50cに「7」を表示させるパターンで、t5〜t6のタイミングでは、第四の7セグ50dに「3」を表示させるパターンで、セグメント制御信号を出力する。
【0044】
このように、ダイナミック点灯方式では、個々の7セグ50a〜50eへの桁制御信号をONにするタイミングを、1.5ミリ秒間隔で切り替えることにより、全ての7セグ50a〜50eの点灯を制御する。ここで、本実施例では、個々の7セグ50a〜50eへ入力する桁制御信号の信号名を、出力先の7セグ50a〜50eの部品番号と同様の順序でナンバリングすることにより、桁制御信号と7セグ50a〜50eとの対応関係を把握し易いようにしている。
【0045】
具体的には、
図7,8に示すように、遊技情報表示基板16の正面側のクレジット数表示部40と払出数表示部41を構成する7セグ50a〜50dには、末尾の数字が連続した部品番号「DSP1」〜「DSP4」が割り振られており、また、各7セグ50a〜50dに出力される桁制御信号には、末尾の数字が連続した信号名「DGT0」〜「DGT3」が割り振られている。そして、本実施例では、部品番号の末尾の数字が最も小さい第一の7セグ50aに出力される桁制御信号に、末尾の数字が最も小さい桁制御信号「DGT0」が割り振られる。また、部品番号の末尾の数字が2番目に小さい第二の7セグ50bに出力される桁制御信号に、末尾の数字が2番目に小さい桁制御信号「DGT1」が割り振られ、部品番号の末尾の数字が3番目に小さい第三の7セグ50cに出力される桁制御信号に、末尾の数字が3番目に小さい桁制御信号「DGT2」が割り振られる。そして、部品番号の末尾の数字が4番目に小さい第四の7セグ50dに出力される桁制御信号に、末尾の数字が4番目に小さい桁制御信号「DGT3」が割り振られる。
【0046】
このように、本実施例では、メイン制御基板20から遊技情報表示基板16の正面側の7セグ50a〜50dに入力される桁制御信号の信号名が、出力先の7セグ50a〜50dの部品番号と同じ順番でナンバリングされるため、7セグ50a〜50dと、7セグ50a〜50dに入力される桁制御信号との対応関係を容易に把握できる。このため、本実施例では、クレジット数表示部40や払出数表示部41の特定桁の表示に異常が生じた際に、回路図等で桁制御信号の信号名と7セグ50a〜50dの部品番号を確認することで、原因箇所を容易に特定できる。
【0047】
特に、本実施例では、遊技情報表示基板16の背面側に配設される第五の7セグ50eに、末尾の数字が最も大きい部品番号「DSP5」が割り振られており、かかる第五の7セグ50eに出力される桁制御信号に、末尾の数字が最も大きい桁制御信号「DGT4」が割り振られているため、遊技情報表示基板16の両面に実装される全ての7セグ50a〜50eについて、桁制御信号との対応関係を容易に把握できる。
【0048】
また、本実施例では、
図7に示すように、メイン制御基板20では、桁制御信号ポート28から出力される各桁制御信号は、マイクロコンピュータ23から外部バス27を介して桁制御信号ポート28へパラレル転送される。ここで、
図7では図示を省略しているが、外部バス27は、5本の桁制御信号(「DGT0」〜「DGT4」)を個別に転送する5本の信号線の名前の末尾が、転送する各桁制御信号の末尾の数字の並びと同じ順番となるようにナンバリングされている。また、マイクロコンピュータ23から、外部バス27の各信号線に各桁制御信号を出力する5つの端子も、桁制御信号の末尾の数字の並びと同じ順番となるように、名前の末尾がナンバリングされている。このように、本実施例では、桁制御信号の出力に係る外部バス27の信号線や、マイクロコンピュータ23の端子が、桁制御信号の信号名や、出力先の7セグ50a〜50eと同じ順番でナンバリングされるため、7セグ50a〜50eや桁制御信号との対応関係を容易に把握できる。
【実施例3】
【0054】
本実施例は、上記実施例1から遊技情報表示基板の構成を変更した変形例である。このため、上記実施例1と共通する構成については、本文及び図中で共通符号を付して説明を省略する。
【0055】
図12は、本実施例の遊技情報表示基板16bの正面図及び背面図である。
図12に示すように、本実施例では、払出数表示部41aとクレジット表示部40aの夫々が、1個の表示部品53a,53bで構成される。払出表示部41aを構成する第一の表示部品53aは、一桁の数字を表示可能な2個の7セグ50a,50bを左右に並べて一体化することで二桁の数字を表示可能としたものである。クレジット表示部40aも、払出表示部41aを構成する第二の表示部品53bも同様に、一桁の数字を表示可能な2個の7セグ50c,50dを左右に並べて一体化することで二桁の数字を表示可能としたものである。第一の表示部品53aと第二の表示部品53bは同じものである。第一の表示部品53aと第二の表示部品53bには部品番号「DSP1」と「DSP2」が割り振られており、プリント基板39には、各表示部品53a,53bの実装部位の背面側に、夫々に割り振られた部品番号を表す部品番号印刷55m,55nがシルク印刷されている。
【0056】
図13は、本実施例の遊技情報表示基板16bの7セグ50a〜50eの制御に係る回路図である。本実施例では、実施例1と同様に、7セグ50a〜50eをダイナミック点灯方式で制御する。すなわち、メイン制御基板20から遊技情報表示基板16aの7セグ50a〜50eへは、5本の桁制御信号と8本のセグメント制御信号が出力される。各表示部品53a,53bは、夫々を構成する7セグ50a〜50d毎に1つの共通端子を具備しており、メイン制御基板20から各7セグ50a〜50dの共通端子に、夫々異なる桁制御信号が出力される。
【0057】
そして、本実施例では、メイン制御基板20から各表示部品53a,53bへ出力する桁制御信号の信号名を、出力先の表示部品53a,53bの部品番号と同様の順序でナンバリングしている。具体的には、
図12に示すように、遊技情報表示基板16bの正面側のクレジット数表示部40aと払出数表示部41aを構成する各表示部品53a,53bには、正面視において、右側の第一の表示部品53aに部品番号「DSP1」が割り振られ、左側の第二の表示部品53bに部品番号「DSP2」が割り振られている。そして、
図13に示すように、部品番号「DSP1」の第一の表示部品53aに出力される桁制御信号には「DGT0」と「DGT1」が割り振られ、部品番号「DSP2」の第二の表示部品53bに出力される桁制御信号には「DGT2」と「DGT3」が割り振られる。なお、各表示部品53a,53bに2本ずつ出力される桁制御信号は、数値情報の下一桁を表示する7セグ50a,50cの共通端子に、末尾の数字が小さい方の桁制御信号「DGT0」,「DGT2」が出力され、数値情報の上一桁を表示する7セグ50b,50dの共通端子に、末尾の数字が大きい方の桁制御信号「DGT1」,「DGT3」が出力される。このように、本実施例では、小さい部品番号「DSP1」が割り振られた第一の表示部品53aに、小さい番号の桁制御信号「DGT0」,「DGT1」を割り振り、大きい部品番号「DSP2」が割り振られた第二の表示部品53bに、大きい番号の桁制御信号「DGT2」,「DGT3」を割り振ることにより、桁制御信号が、出力先の表示部品53a,53bの部品番号と同じ順番となるようにナンバリングしている。このため、本実施例では、桁制御信号と、各桁制御信号が入力される表示部品53a,53bとの対応を容易に把握できる。したがって、本実施例にあっても、クレジット数表示部40aや払出数表示部41aの特定桁の表示に異常が生じた際に、原因箇所を容易に特定できる。
【0058】
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明のスロットマシンは、上記実施例1〜3の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。
【0059】
例えば、本発明は、スロットマシンに限らず、パチンコ機等の他の遊技機にも適用可能である。また、上記実施例では、本発明に係る数値情報表示部は、遊技機の正面側に数値情報を表示するものであるが、本発明に係る数値情報表示部は、前扉の背面側や筐体の内側に数値情報を表示するものであってもよい。また、本発明に係るセグメントディスプレイは、7セグメントディスプレイ(7セグ)に限らず、その他のセグメントディスプレイであってもよい。また、上記実施例では、本発明に係る数値情報表示部は、メダルの貯留枚数や払出枚数、総払出枚数を表示しているが、本発明に係る数値情報表示部が表示する数値情報は、これらに限定されず、遊技の進行に伴って増減する数値に関するものであればよい。数値情報表示部が表示するその他の数値情報としては、遊技者が保有する遊技価値(メダルや遊技球、データで管理されるもの等)の総数や、遊技機やサンドに挿入したプリペイドのカード残高などが挙げられる。
【0060】
また、上記実施例に係るクレジット数表示部40や払出数表示部41は、専ら数値情報を表示するものであるが、本発明に係る数値情報表示部は、数値情報しか表示しないものに限らず、特定の場合に数値情報以外の情報(エラーコードなど)を表示するものであってもよい。
【0061】
また、上記実施例では、メイン制御基板20によって本発明に係る表示制御手段が構成されているが、本発明に係る表示制御手段は、その他のメイン制御基板20以外に配設されていてもよいし、メイン制御基板20に搭載されているCPU24やROM25で表示制御にかかるプログラムの保存領域と遊技制御にかかるプログラム領域を分けて格納しておいても良い。例えば、本発明に係る表示制御手段は、数値情報表示部と同じ基板上に配設されていてもよい。また、近年のスロットマシンでは、メイン制御用のマイクロコンピュータとは別に、メダルの払出し等を専ら制御するメダル制御用のマイクロコンピュータを具備するものがあるが、このようなスロットマシンでは、本発明に係る表示制御手段を、メイン制御基板とは異なるメダル制御基板が構成するようにしてもよいし、メイン制御基板にメイン制御用のマイクロコンピュータとメダル制御用のマイクロコンピュータを設置しても良い。また、本発明に係る表示制御手段は、複数の基板によって実現されるものでもよい。例えば、表示制御手段の一部を、数値情報表示部が配設される基板上に配設して、当該基板上から桁制御信号を数値情報表示部に出力するようにしてもよい。
【0062】
また、上記実施例では、メイン制御基板20のマイクロコンピュータ23から外部バス27を介して桁制御信号ポート28に桁制御信号が送信されるよう構成されているが(
図7参照)、外部バス27を介さずに、マイクロコンピュータ23の専用端子から桁制御信号を桁制御信号ポート28に出力するようにしてもよい。