(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る測定装置1の構成を例示する図である。本図において、光の経路は破線の矢印で示している。本実施形態の測定装置1は、出射口32から光を出射し、物体で反射された反射光を受光する測定装置である。測定装置1は、光を出力する光源10と、印加される電圧に応じて屈折率が変化する光学素子13とを備える。そして、光源10から出力された後であり、かつ出射口32から出射される前の光、および反射光が、光学素子13を通過する。以下に詳しく説明する。
【0013】
測定装置1は、物体に光を照射し、反射光を受光して物体までの距離を測定する測定装置である。具体的には測定装置1では、たとえば光の出射タイミングと反射光の受光タイミングとの差に基づいて、測定装置1から物体までの距離が算出される。光はたとえば赤外光である。ただし、光の波長は特に限定されず可視光であってもよい。光源10はたとえばレーザダイオードである。光源10から出力される光はたとえばパルス光である。測定装置1の光源10から出力され、出射口32を通って出射されたパルス光は、外部の物体で反射されて少なくとも一部が測定装置1に向かって戻る。そして、反射光が測定装置1に入射する。測定装置1に入射した反射光は受光器16で検出される。ここで、測定装置1では光源10から光が出射されてから反射光が受光器16で検出されるまでの時間が測定される。そして、測定された時間と光の伝搬速さを用いて測定装置1と物体との距離が算出される。測定装置1はたとえばライダー(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging, Laser Illuminated Detection and Ranging またはLiDAR:Light Detection and Ranging)装置やレーダ装置等である。また、測定装置1はたとえば移動体に搭載されうる。移動体はたとえば自動車、列車等の車両である。
【0014】
本実施形態において、測定装置1は、光学素子13を透過した反射光を受光する受光器16をさらに備える。受光器16はたとえばフォトダイオード等の受光素子である。また、測定装置1は、光の出射方向を変更する可動反射部14を備える。可動反射部14はたとえば出射口32に対する反射面の角度が可変のMEMSミラーである。MEMSミラーの可動は一軸であっても二軸であってもよい。そして、光源10と光学素子13との間には、コリメートレンズ12が配置されており、光学素子13と受光器16との間には集光レンズ17が配置されている。光源10、コリメートレンズ12、光学素子13、可動反射部14、集光レンズ17、および受光器16は、筐体30に収容されている。筐体30には出射口32として開口が設けられている。出射口32には、たとえば透光性の窓がはめ込まれていてもよい。
【0015】
光の経路について以下に詳しく説明する。まず、光源10から出力された光は、コリメートレンズ12を通過した後、光学素子13に入射する。ここで、光が光学素子13を通過する間、光学素子13にはV
1[V]の電圧が印加されている。なお、V
1は0Vでもよい。そして、光はV
1に応じて、光学素子13への入射角度と同じ、または異なる角度で光学素子13から出射する。光学素子13については後に詳しく説明する。光学素子13から出射した光は可動反射部14で反射され、出射口32を通って筐体30の外に出射される。出射された光は外部の物体で反射される。以下、光源10で出力されてから物体で反射されるまでの光を「出る光」とも呼ぶ。また、物体で反射されてから受光器16に入射するまでの光を「戻る光」とも呼ぶ。なお、「戻る光」は物体による「反射光」である。
【0016】
物体で反射された光の少なくとも一部が出射口32を通って再び筐体30の内部に入射する。ここで、出射口32から入射する戻る光は、出射口32を通って出射された出る光と同軸であるとする。筐体30の内部に入射した戻る光は可動反射部14を介して、再び光学素子13に入射する。戻る光が光学素子13を通過する間、光学素子13にはV
2[V]の電圧が印加されている。なお、V
2は0Vでもよい。ただし、V
1はV
2とは異なっている。そして、戻る光はV
2に応じて光学素子13への入射角度と同じ、または異なる角度で光学素子13から出射する。その結果、光学素子13を通った戻る光は、出る光とは異なる光路をたどり、集光レンズ17を介して光源10とは異なる位置にある受光器16に入射する。ここで、集光レンズ17は、受光器16の受光面に光を集光する。なお、可動反射部14の反射面の角度は、出る光の反射時と、戻る光の反射時とで同じであっても良いし、わずかに異なっていても良い。すなわち、光学素子13から出射した出る光の光路と、光学素子13に入射する戻る光の光路とは、一致していても良いし、わずかに異なっていても良い。
【0017】
光学素子13は、たとえばニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、タンタル酸ニオブ酸カリウム等の電気光学材料を含む。中でも光学素子13は、電気光学材料としてタンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN)結晶を含むことが好ましい。KTN結晶はたとえばKTa
1−xNb
xO
3の一般式で表される。上記したとおり、光学素子13は印加される電圧に応じて屈折率が変化する素子である。そして、光学素子13の屈折率に応じて、光学素子13を通過する光の進行方向が変化する。
【0018】
図2は、光学素子13の構成を例示する断面図である。本図において、光の経路を破線矢印で示している。たとえば光学素子13が電気光学材料130を含む場合、電気光学材料130の第1面131には第1電極134が設けられ、第1面131とは反対側の第2面132には第2電極135が設けられている。そして、第1電極134と第2電極135との間に電圧Vが印加される。電圧Vが印加されると、第1電極134または第2電極135から電気光学材料130に電子が注入され、電極間で電子が注入された電極からの距離xの平方根に比例した電界勾配が生じる。その結果、電気光学材料130内ではxに比例する屈折率変化が生じ、印加された電界と平行な方向に光の方向が変化する。光学素子13に入射する光の光軸と光学素子13から出射する光の光軸とのなす角をθとすると、電圧Vが0Vのとき、θ=0であり、電圧Vの大きさが大きいほど、光の方向の変化角度θが大きくなる。また、V>0のときにθ>0とすると、V<のときにθ<となる。すなわち、電圧の極性を変えることにより、光の進行方向の変化の向きを変えることができる。
【0019】
本実施形態の測定装置1では、光源10から出射口32へと進む出る光と、出射口32から受光器16へと進む戻る光の両方が光学素子13を通過する。そして、出る光が通る時と、戻る光が通る時とで、光学素子13に印加される電圧を変化させる。そうすることにより、戻る光を光源10とは異なる位置にある受光器16に導くことができる。
【0020】
本実施形態に係る測定装置1によれば、出射口32から光を出射させ、物体で反射された反射光を受光する測定方法が実現される。本方法では、印加される電圧によって屈折率が変化する光学素子13に、光源10から出力された後であり、かつ出射口32から出射される前の光、および反射光を通過させる。
【0021】
以上、本実施形態によれば、測定装置1は印加される電圧に応じて屈折率が変化する光学素子13を備える。そして、光源10から出力された後であり、かつ出射口32から出射される前の光、および反射光が、光学素子13を通過する。したがって、光学素子13を通った反射光の光路を出射光の光路からずらし、反射光のほぼ全てを受光器16で受光することができる。また、光学素子13を用いて出る光と戻る光との光路を分離することにより、受光器16に入射する、出る光の迷光成分を低減できる。ひいては、高効率、低ノイズでの反射光の検出、および高感度での距離測定が可能となる。
【0022】
(実施例1)
図3は、実施例1に係る測定装置1の機能構成を例示するブロック図である。本実施例に係る測定装置1は、実施形態に係る測定装置1と同様の構成を有する。
【0023】
本実施例に係る測定装置1は、電圧を制御する制御部50をさらに備える。制御部50は、出射される前の光が光学素子13を透過する時と、反射光が光学素子13を透過する時とで、光学素子13に異なる電圧が印加されるよう電圧を制御する。
【0024】
くわえて本実施例に係る測定装置1は、駆動回路20、電圧源22、駆動回路24、検出回路26、および算出部52をさらに備える。駆動回路20は、光源10の駆動回路である。光源10は、制御部50による制御に基づいて、光を出力させるための駆動信号を光源10に入力する。電圧源22は、制御部50による制御に基づいて、光学素子13に屈折率を変化させるための電圧を印加する。駆動回路24は、可動反射部14の駆動回路である。駆動回路24は、制御部50による制御に基づいて、可動反射部14に駆動信号を入力する。可動反射部14は、駆動信号に基づいて、測定装置1からの光の出射方向を変化させる。
【0025】
測定装置1において、たとえば光源10は、パルス光を繰り返し出射する。そして、可動反射部14は、光の出射方向を一軸または二軸方向に変化させ、光で所定の範囲を走査するように制御される。そうすることにより、測定装置1の周囲に存在する物体が検出できる。なお、測定装置1は、可動反射部14を備える代わりに、光源10を駆動する駆動部を有していても良い。その場合、光源10の向きを変えることによって、測定装置1からの光の出射方向を変化させることができる。
【0026】
検出回路26は、受光器16の検出回路である。検出回路26はたとえば電流−電圧変換回路および増幅回路を含んで構成されうる。たとえば受光器16がフォトダイオードである場合、受光器16に光が入射することにより生じる電流は、検出回路26により検出信号に変換される。
【0027】
制御部50は、電圧源22を制御することで、光学素子13に印加される電圧を制御する。また、制御部50は、駆動回路20および駆動回路24をさらに制御することにより、距離の測定を実現する。
【0028】
算出部52は、光源10から光が出射されてから反射光が受光器16で検出されるまでの時間と、光の伝搬速さとを用いて測定装置1と物体との距離を算出する。具体的には、算出部52は、制御部50から、光源10の出力タイミングを示すトリガ信号を受信する。また、算出部52は、受光器16の検出回路26から受光タイミングを示す信号を受信する。そして、算出部52は、受信した各信号に基づき出力タイミングから受光タイミングまでの時間を計測する。次いで、算出部52は計測した時間と光の伝搬速さとを用いて測定装置1と物体との距離を算出する。なお、算出部52は、光源10の出力タイミングを示すトリガ信号を50から受信する代わりに、光源10または駆動回路20から受信しても良い。また、光の伝搬速さを示す情報は、たとえば後述するストレージデバイス108から読み出して、算出部52が用いることができる。
【0029】
図4は、測定装置1のハードウエア構成を例示する図である。本図において測定装置1は、集積回路100を用いて実装されている。集積回路100は、例えば SoC(System On Chip)である。
【0030】
集積回路100は、バス102、プロセッサ104、メモリ106、ストレージデバイス108、入出力インタフェース110、及びネットワークインタフェース112を有する。バス102は、プロセッサ104、メモリ106、ストレージデバイス108、入出力インタフェース110、及びネットワークインタフェース112が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ104などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ104は、マイクロプロセッサなどを用いて実現される演算処理装置である。メモリ106は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現されるメモリである。ストレージデバイス108は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどを用いて実現されるストレージデバイスである。
【0031】
入出力インタフェース110は、集積回路100を周辺デバイスと接続するためのインタフェースである。
図4において、入出力インタフェース110には光源10の駆動回路20、電圧源22、可動反射部14の駆動回路24、および受光器16の検出回路26が接続されている。
【0032】
ネットワークインタフェース112は、集積回路100を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば CAN(Controller Area Network)通信網である。なお、ネットワークインタフェース112が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0033】
ストレージデバイス108は、制御部50および算出部52の機能を実現するためのプログラムモジュールをそれぞれ記憶している。プロセッサ104は、このプログラムモジュールをメモリ106に読み出して実行することで、制御部50および算出部52の機能を実現する。
【0034】
集積回路100のハードウエア構成は
図4に示した構成に限定されない。例えば、プログラムモジュールはメモリ106に格納されてもよい。この場合、集積回路100は、ストレージデバイス108を備えていなくてもよい。
【0035】
制御部50が光学素子13に印加される電圧を制御する方法について、以下に説明する。本実施例において、制御部50は、光源10から光が出力されてから、予め定められた基準時間t
1が経過するまでの間、光学素子13に第1の電圧V
1が印加され、基準時間t
1が経過した時点で光学素子13に印加される電圧が第2の電圧V
2に切り替わるよう電圧を制御する。以下に詳しく説明する。
【0036】
第1の電圧V
1と、第2の電圧V
2は互いに異なる電圧である。第1の電圧V
1および第2の電圧V
2のうち、いずれか一方は0Vであってもよい。なかでも、制御部50は、出射される前の光が光学素子13を透過する時に光学素子13に電圧が印加され、反射光が光学素子13を透過する時には光学素子13に電圧が印加されないよう電圧を制御してもよい。このようにV
2=0Vとすることにより、測定装置1における消費電力を低減することができる。
【0037】
また、第1の電圧V
1と第2の電圧V
2とは、互いに異なる極性であることが好ましい。そうすれば、出る光と戻る光の光路をより大きくずらすことができる。基準時間t
1を示す情報は、たとえば予めストレージデバイス108に保持されており、それを制御部50が読み出して用いることができる。基準時間t
1は、パルス光が光源10で出力されてから光学素子13を通過し終えるまでに要する時間以上の長さに設定されている。そうすることで、出る光が光学素子13を通過する間に光学素子13に第1の電圧V
1が印加される。また、基準時間t
1は、一つのパルス光が光源10で出力されてから次のパルス光が光源10で出力されるまでの時間よりも短く設定されている。なお、光源10からのパルス光の出力間隔は一定とすることができる。
【0038】
第2の電圧V
2の印加を終了するタイミングとしては、たとえば以下の第1例および第2例として説明するタイミングがある。
【0039】
図5(a)は、第1の電圧V
1と第2の電圧V
2の切り替え方法の第1例を示すタイミングチャートである。また、
図5(b)は、第1の電圧V
1と第2の電圧V
2の切り替え方法の第2例を示すタイミングチャートである。
【0040】
第1例に係る方法では、
図5(a)に示すように、制御部50は、次の光が光源10から出力されるまでの間、光学素子13に第2の電圧V
2が印加されるよう電圧を制御する。そうすることで、戻る光の通過時に光学素子13に第2の電圧V
2が印加される。制御部50は、次の光が光源10から出力される時に、光学素子13に印加する電圧を第2の電圧V
2から、再度第1の電圧V
1に切り替える。
【0041】
第2例に係る方法では、
図5(b)に示すように、制御部50は、受光器16が反射光を検出し終わるまでの間、光学素子13に第2の電圧V
2が印加されるよう電圧を制御する。そうすることで、戻る光の通過時に光学素子13に第2の電圧V
2が印加される。本実施例において制御部50は、検出回路26から受光器16での光の検出信号を取得し、検出信号が立ち下がった時に、光学素子13に印加する電圧を第2の電圧V
2から、再度第1の電圧V
1に切り替える。なお、次の光が光源10から出力されるまでに受光器16で反射光が検出されなかった場合、制御部50は、次の光が光源10から出力される時に、光学素子13に印加する電圧を第2の電圧V
2から、再度第1の電圧V
1に切り替える。
【0042】
以上、本実施例によれば、実施形態と同様に、測定装置1は印加される電圧に応じて屈折率が変化する光学素子13を備える。そして、光源10から出力された後であり、かつ出射口32から出射される前の光、および反射光が、光学素子13を通過する。したがって、光学素子13を通った反射光の光路を出射光の光路からずらし、反射光のほぼ全てを受光器16で受光することができる。また、光学素子13を用いて出る光と戻る光との光路を分離することにより、受光器16に入射する、出る光の迷光成分を低減できる。ひいては、高効率での反射光の検出、および高感度での距離測定が可能となる。
【0043】
(実施例2)
図6は、実施例2に係る測定装置1の構成を例示する図である。本図において、光の経路は破線の矢印で示している。本実施例に係る測定装置1は、実施形態および実施例1の少なくとも一方に係る測定装置1と同様の構成を有する。本実施例に係る測定装置1は、光学素子13を通過した反射光を受光器16に導く反射器15をさらに備える。以下に詳しく説明する。
【0044】
図6に例示する測定装置1は、反射器15を有する点を除いて
図1に例示した測定装置1と同じである。本実施例の測定装置1において、光学素子13から出射した戻る光は、集光レンズ17を通った後、反射器15を介して受光器16に入射する。反射器15は固定ミラーであってよい。なお、本図では、集光レンズ17が光学素子13と反射器15の間に位置する例を示しているが、これに限定されず、集光レンズ17は反射器15と受光器16との間に位置してもよい。すなわち、光学素子13から出射した戻る光は、反射器15で反射された後、集光レンズ17を介して受光器16に入射してもよい。
【0045】
以上、本実施例によれば、実施形態と同様に、測定装置1は印加される電圧に応じて屈折率が変化する光学素子13を備える。そして、光源10から出力された後であり、かつ出射口32から出射される前の光、および反射光が、光学素子13を通過する。したがって、光学素子13を通った反射光の光路を出射光の光路からずらし、反射光のほぼ全てを受光器16で受光することができる。また、光学素子13を用いて出る光と戻る光との光路を分離することにより、受光器16に入射する、出る光の迷光成分を低減できる。ひいては、高効率での反射光の検出、および高感度での距離測定が可能となる。
【0046】
くわえて、本実施例によれば、測定装置1が光学素子13を通過した反射光を受光器16に導く反射器15をさらに備える。したがって、筐体30内での光学系の設計、配置自由度を高め、測定装置1の小型化を図ることができる。
【0047】
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 出射口から光を出射し、物体で反射された反射光を受光する測定装置において、
前記光を出力する光源と、
印加される電圧に応じて屈折率が変化する光学素子とを備え、
前記光源から出力された後であり、かつ前記出射口から出射される前の前記光、および前記反射光が前記光学素子を通過する測定装置。
2. 1.に記載の測定装置において、
前記電圧を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記出射される前の前記光が前記光学素子を透過する時と、前記反射光が前記光学素子を透過する時とで、前記光学素子に異なる前記電圧が印加されるよう前記電圧を制御する測定装置。
3. 2.に記載の測定装置において、
前記光学素子の屈折率に応じて、前記光学素子を通過する前記光の進行方向が変化する測定装置。
4. 2.または3.に記載の測定装置において、
前記光学素子を透過した前記反射光を受光する受光器をさらに備える測定装置。
5. 4.に記載の測定装置において、
前記制御部は、前記光源から前記光が出力されてから、予め定められた基準時間が経過するまでの間、前記光学素子に第1の電圧が印加され、前記基準時間が経過した時点で前記光学素子に印加される電圧が第2の電圧に切り替わるよう前記電圧を制御する測定装置。
6. 5.に記載の測定装置において、
前記制御部は、次の前記光が前記光源から出力されるまでの間、前記光学素子に前記第2の電圧が印加されるよう前記電圧を制御する測定装置。
7. 5.に記載の測定装置において、
前記制御部は、前記受光器が前記反射光を検出し終わるまでの間、前記光学素子に前記第2の電圧が印加されるよう前記電圧を制御する測定装置。
8. 4.から7.のいずれか一つに記載の測定装置において、
前記光学素子を通過した前記反射光を前記受光器に導く反射器をさらに備える測定装置。
9. 3.から8.のいずれか一つに記載の測定装置において、
前記制御部は、前記出射される前の前記光が前記光学素子を透過する時に前記光学素子に前記電圧が印加され、前記反射光が前記光学素子を透過する時には前記光学素子に前記電圧が印加されないよう前記電圧を制御する測定装置。
10. 1.から9.のいずれか一つに記載の測定装置において、
前記光学素子は、電気光学材料を含む測定装置。
11. 出射口から光を出射させ、物体で反射された反射光を受光する測定方法であって、
印加される電圧によって屈折率が変化する光学素子に、光源から出力された後であり、かつ前記出射口から出射される前の前記光、および前記反射光を通過させる測定方法。