(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の説明では、特定の専門用語は、単に便宜上使用されるに過ぎず、限定ではない。「右」、「左」、「下方」、及び「上方」という用語は、参照する図面内での方向を指定する。「近位に」及び「遠位に」という用語は、それぞれ、医療装置を使用する外科医に向かう、及びその外科医から離れる方向を指す。「前部」、「後部」、「上側」、「下側」という用語、及び関連する語及び/又は句は、参照する人体における好ましい位置及び方位を指定し、限定的であることを意味しない。専門用語には、前述で列記した語、その派生語、及び同様の意味を有する語が含まれる。
【0014】
本開示の態様は、図面を参照して詳細に説明されるが、特記しない限り、同様の参照番号は同様の要素を指す。以下の説明では、特定の専門用語は、単に便宜上使用されるに過ぎず、限定ではない。「複数」という用語は、本明細書で使用される際、2つ以上を意味する。構造体の「一部分」及び「少なくとも一部分」という用語は、構造体全体を含む。また、本開示において別々の実施形態の文脈において説明される本発明の特定の特徴を、単一の実施形態に組み合わせて備えてもよい。反対に、単一の実施形態の文脈において説明される本開示の種々の特徴を、個別又は任意の部分的組み合わせとして備えることも可能である。
【0015】
本明細書において、第1の構造体が、第2の構造体に対して枢動可能に連結されているか、又は第2の構造体に対して枢動するという言及は、1)第1の構造体が、第2の構造体に対して枢動可能に連結されているか、又は第2の構造体に対して枢動する(第2の構造体が静止したままである間、第1の構造体が移動するように)ということ、2)第2の構造体が、第1の構造体に対して枢動可能に連結されているか、又は第1の構造体に対して枢動する(第1の構造体が静止したままである間、第2の構造体が移動するように)ということ、並びに3)第1の構造体と第2の構造体の両方が、互いに対して枢動可能に連結されているか、又は互いに枢動している(第1の構造体と第2の構造体の両方が同時に又は逐次的に移動するように)ということ、の各々を含む。第1及び第2の構造体に関して本明細書で使用される「枢動可能に連結されている」という用語は、第1の構造体及び第2の構造体が両方とも、(それぞれの枢軸が第1の構造体及び第2の構造体の両方を通過するように)直接連結されていること、並びに(それぞれの枢軸が中間構造体を通過することに加えて、第1及び第2の構造体のうちの一方のみを通過するように)間接的に連結されていることを含む。
【0016】
第1の3次元座標系は、例えば、椎間インプラントが埋め込まれるべきヒトの身体に関して提供される。第1の3次元座標系は、頭尾方向CCと、頭尾方向CCに垂直である内側外側方向MLと、頭尾方向CCとの内側外側方向MLとの両方に垂直である前後方向APとを含む。頭尾方向CC、内側外側方向ML、及び前後のAPの各々は双方向である。頭尾方向CCは、頭側方向CC1と、頭側方向CC1に対向する尾側方向CC2とを含む。内側外側方向MLは、内側方向と、内側方向と対向する外側方向とを含む。前後方向APは、前方方向と、前方方向と対向している後方方向とを含む。
【0017】
第2の3次元座標系はまた、例えばヒトの身体に埋め込まれるように構成された医療装置に関して提供される。第2の3次元座標系は、長手方向Lと、長手方向Lに垂直な外側方向Aと、長手方向L及び外側方向Aの両方に垂直な横方向Tとを含む。
【0018】
図1を参照すると、脊椎2、例えばヒトの脊椎は、領域4を含んでもよく、領域4は、上部椎骨6、下部椎骨8、椎間板腔10、逸出神経根12、及び横断神経根14を含む。本開示の一態様によれば、上部椎骨6は、下部椎骨8に隣接し、下部椎骨8は、上部椎骨6から尾側方向CC2に分離され、椎間板腔10は、上部椎骨6と下部椎骨8との間に、頭尾方向CCに対して位置付けられる。更に、本開示の一態様によれば、逸出神経根12は、頭尾方向CCに対して上部椎骨6と下部椎骨8との間の脊椎管16から出現し、横断神経根14は、頭尾方向CCに対して椎間板腔10と交差し、下部椎骨8から尾側方向CC2に離れた位置で脊椎管16から出現する。
【0019】
領域4は、Kambinの三角形18として周知の領域を含む。Kambinの三角形18は、椎間板腔10の背側部分上に位置付けられた直角三角形である。例解した実施形態に示すように、Kambinの三角形18の斜辺20は、逸出神経根12によって画定される。Kambinの三角形18の基部又は幅とも呼ばれる第1の脚部22は、下位椎骨8の上部境界24と、Kambinの高さとも呼ばれる第2の脚部26とによって画定され、Kambinの三角形18は横断神経根14によって画定される。
【0020】
Kambinの三角形18は、後外側アプローチを用いた低侵襲性椎間板切除術中に使用される既知の部位である。後外側アプローチを使用することにより、椎間板切除術の間に、その領域に隣接する身体組織を傷害から保護し得る。Kambinの三角形18は、約5mm×約10mmの椎間板腔10における断面アクセス窓を用いるアプローチを画定する。Kambinの三角形18によってサイズの制限が課されることにより、後外側アプローチでは約5mm×約10mmよりも大きい設置断面を有する器具及びインプラントの使用が制限される。更に、約5mm×約10mm以下の設置断面を有するインプラントは、上部椎骨6と下部椎骨8との間の固定融合に必要な安定性をもたらさない可能性がある。このことは、理解されよう。
【0021】
図2を参照すると、システム28は、インプラント、例えば、椎間インプラント30、及び挿入器具32を備える。システム28は、椎間板腔10内で椎間インプラント30を、例えばKambinの三角形18を通って、挿入方向IDに埋め込むように構成されてもよい。システム28は、これに限定するものではないが、前方、前外側、側方、椎間板外、及び後方など、任意の他のアプローチを用いて、椎間インプラント30を椎間板腔10に埋め込むように更に構成されてもよい。
【0022】
図3A〜
図3Dを参照すると、椎間インプラント30は、長手方向Lに沿って測定された断面長さL1と、外側方向Aに沿って測定された幅W1と、横方向Tに沿って測定された高さH1とを画定する。本開示の一態様によれば、長さL1は、長手方向Lの直線に沿って測定された椎間インプラント30の最大寸法であり、幅W1は、外側方向Aの直線に沿って測定された椎間インプラント30の最大寸法であり、高さH1は、横方向Tの直線に沿って測定された椎間インプラント30の最大寸法である。
【0023】
図2及び
図3Aを参照すると、挿入方向IDが第2の3次元座標系の方向のうちの1つと整合するとき、椎間インプラント30は、第2の3次元座標系の他の残りの2つの方向によって画定される最大設置断面積を画定する。本開示の一実施形態によれば、椎間インプラント30は、長手方向Lが挿入方向IDと整合するように挿入されるように構成され、幅W1及び高さH1は、椎間インプラント30の最大設置断面を画定する。椎間インプラント30は、椎間インプラント30が、Kambinの三角形18を通って後外側アプローチに沿って埋め込まれるように構成されているように、幅W1及び高さH1の一方が約10mm以下の最大寸法を画定し、かつ、幅W1及び高さH1の他方が約5mm以下の最大寸法を画定するように構成されてもよい。Kambinの三角形18は、より制約のあるアプローチの1つであるため、Kambinの三角形18を通るアプローチで使用される任意のインプラントの断面寸法については、椎間インプラント30などのインプラントが、Kambinの三角形18を通って後外側アプローチに沿って埋め込まれるように構成され、次にインプラントが、多数の他のより制約の少ないアプローチに沿って埋め込まれるようにも構成される。
【0024】
図3A〜
図5Bを参照すると、椎間インプラント30は、前端部36と、長手方向Lに沿って前端部36から分離されている対向後端部38とを画定するインプラント本体34を備える。インプラント本体34は、外側方向Aに沿って離間されている対向側部40を更に備える。前端部36は、後端部38から前進方向に分離され、後端部38は、前進方向とは反対である後進方向に前端部36から分離され、前進方向と後進方向とを組み合わせて、長手方向Lを画定するようにする。インプラント本体34は、第1の椎骨接触部材42と、実質的に横方向Tに沿って第1の椎骨接触部材42から分離された第2の椎骨接触部材44とを更に備える。例解した実施形態によれば、第1の構成では、本体34は、長手方向Lに沿って細長い。
【0025】
本開示の一態様によれば、インプラント本体34は、フレーム46を更に備え、第1の椎骨接触部材42は、以下で詳細に説明するように、フレーム46に枢動可能に連結される。フレーム46は、端部部材、例えば第1の端部部材48、及び第1の端部部材48に枢動可能に連結されている中間部材、例えば第1の中間部材50を備える。例解した実施形態に示すように、第1の端部部材48は、第1の枢軸P1を中心にして第1の中間部材50に枢動可能に連結されている。椎間インプラント30は、第1の枢軸P1が横方向Tに実質的に平行であるように配向されてもよい。
【0026】
椎間インプラント30は、第1の椎骨接触部材42が、第1の枢軸P1に実質的に垂直である第2の枢軸P2を中心にしてフレーム46に枢動可能に連結されるように構成される。本明細書で使用される実質的に垂直とは、製造公差内で正確に垂直であるか、又はほぼ垂直である要素を指す。椎間インプラント30は、第2の枢軸P2が外側方向Aに実質的に平行になるように配向されてもよい。第1の椎骨接触部材42は、椎骨、例えば
図1に示される上部椎骨に直接接触するように構成される面52を画定する。第2の椎骨接触部材44は、椎骨、例えば
図1に示す下位椎骨に直接接触するように構成されている面53を画定する。面52、面53、又はその両方は、それぞれの椎骨との直接接触を容易にするために、滑らかであっても、粗くても、テクスチャ加工されていても、又は歯を有していてもよい。
【0027】
本開示の一態様によれば、フレーム46は、第1の枢軸を中心にして第1の端部部材48に対して第1の中間部材50を枢動させることによって、第2の枢軸P2に実質的に平行である方向に対して第1の椎骨接触部材42と第2の椎骨接触部材44との間の幅W2が変化するように、構成されてもよい。例解した実施形態に示すように、フレーム46は、第1の枢軸を中心にして第1の端部部材48に対して第1の中間部材50を枢動させることによって、外側方向Aに対して、第1の椎骨接触部材42の一部分と第2の椎骨接触部材44の一部分との間の幅W2が変化するように構成されてもよい。
【0028】
本開示の一態様によれば、フレーム46は、第2の枢軸P2を中心にフレーム46に対して第1の椎骨接触部材42を枢動させることにより、第1の枢軸P1に実質的に平行である方向に対して第1の椎骨接触部材42と第2の椎骨接触部材44との間の高さH2が変化するように構成されてもよい。例解した実施形態に示すように、フレーム46は、第2の枢軸P2を中心にしてフレーム46に対して第1の椎骨接触部材42を枢動させることによって、横方向Tに対して、第1の椎骨接触部材42の一部分と第2の椎骨接触部材44の一部分との間の高さH2が変化するように構成されてもよい。
【0029】
第2の椎骨接触部材44は、第2の枢軸P2に実質的に平行である第3の枢軸P3を中心にしてフレーム46に枢動可能に連結されてもよい。フレーム46は、第3の枢軸P3を中心にしてフレーム46に対して第2の椎骨接触部材44を枢動させることにより、第1の枢軸P1に実質的に平行である方向に対して、第1の椎骨接触部材42と第2の椎骨接触部材44との間の高さH2が変化するように構成されてもよい。例解した実施形態に示すように、フレーム46は、第3の枢軸P3を中心にしてフレーム46に対して第2の椎骨接触部材44を枢動させることによって、横方向Tに対して、第1の椎骨接触部材42の一部分と第2の椎骨接触部材44の一部分との間の高さH2が変化するように構成されてもよい。
【0030】
フレーム46は、第2の端部部材54と、第1の枢軸P1に実質的に平行である第4の枢軸P4を中心にして第2の端部部材54に枢動可能に連結されている第2の中間部材56とを備えてもよい。フレーム46は、第4の枢軸P4を中心にして第2の端部部材54に対して第2の中間部材56を枢動させることにより、第2の枢軸P2に実質的に平行である方向に対して、第1の椎骨接触部材42と第2の椎骨接触部材44との間の幅W2が変化するように構成されてもよい。例解した実施形態に示すように、フレーム46は、第4の枢軸P4を中心にして第2の端部部材54に対して第2の中間部材56を枢動させることによって、外側方向Aに対して、第1の椎骨接触部材42の一部分と第2の椎骨接触部材44との一部分との間の幅W2が変化するように構成されてもよい。
【0031】
例解した実施形態に示すように、第1の椎骨接触部材42は、第1の椎骨接触構成要素58と、第1の椎骨接触構成要素58から第2の枢軸P2に実質的に平行である方向に対して分離している第2の椎骨接触構成要素60とを備えてもよい。第1の椎骨接触構成要素58は、第2の枢軸P2を中心にしてフレーム46に枢動可能に連結されてもよく、第2の椎骨接触構成要素60は、第2の枢軸P2に実質的に平行である第5の枢軸P5を中心にして、フレーム46に枢動可能に連結されてもよい。本開示の一態様によれば、第2の枢軸P2及び第5の枢軸P5は、同一線上にある。代替的に、第2の枢軸P2及び第5の枢軸P5は、第2の枢軸P2に垂直な方向、例えば長手方向Lに対してオフセットしている。
【0032】
フレーム46は、第2の枢軸P2を中心にしてフレーム46に対して第1の椎骨接触構成要素58を枢動させることにより、第1の枢軸P1に実質的に平行である方向に対して、第1の椎骨接触構成要素58と第2の椎骨接触要素44との間で測定される高さH3が変化するように構成されてもよい。フレーム46は、第5の枢軸P5を中心にしてフレーム46に対して第2の椎骨接触構成要素60を枢動させることにより、第1の枢軸P1に実質的に平行である方向に対して、第2の椎骨接触構成要素60と第2の椎骨接触部材44との間の高さH4が変化するように、更に構成されてもよい。高さH3は、例解した実施形態に示すように、高さH4に等しくてもよい。代替的に、高さH3は、高さH4とは異なっている、例えば、大きくても又は小さくてもよい。
【0033】
第2の椎骨接触部材44は、第1の椎骨接触構成要素62と、第2の枢軸P2に実質的に平行である方向に対して第1の椎骨接触構成要素62から分離された第2の椎骨接触構成要素64とを備えてもよい。第1の椎骨接触構成要素62は、第3の枢軸P3を中心にしてフレーム46に枢動可能に連結されてもよく、第2の椎骨接触構成要素64は、第2の枢軸P2に実質的に平行である第6の枢軸P6を中心にしてフレーム46に枢動可能に連結されてもよい。本開示の一態様によれば、第3の枢軸P3及び第6の枢軸P6は、同一線上にある。代替的に、第3の枢軸P3及び第6の枢軸P6は、第2の枢軸P2に垂直な方向、例えば長手方向Lに対してオフセットされている。
【0034】
フレーム46は、第3の枢軸P3を中心にしてフレーム46に対して第1の椎骨接触構成要素62を枢動させることにより、第1の枢軸P1に実質的に平行である方向に対して、第1の椎骨接触構成要素58と第1の椎骨接触構成要素62との間で測定される高さH3が変化するように構成されてもよい。フレーム46は、第6の枢軸P6を中心にフレーム46に対して第2の椎骨接触構成要素64を枢動させることにより、第1の枢軸P1に実質的に平行である方向に対して、第2の椎骨接触構成要素60と第2の椎骨接触構成要素64との間で測定された高さH4が変化するように更に構成されてもよい。高さH3は、例解した実施形態に示すように、高さH4に等しくてもよい。代替的に、高さH3は、高さH4とは異なっている、例えば、大きくても又は小さくてもよい。
【0035】
本開示の一態様によるインプラント本体34、例えばフレーム46は、複数の連結部を備える。複数の連結機構は、第1の枢軸P1を中心にして第1の端部部材48に枢動可能に連結され、第1の枢軸P1に実質的に平行である第7の枢軸P7を中心にして第1の中間部材50に更に枢動可能に連結されている、第1の連結機構66を備えてもよい。複数の連結機構は、第2の枢軸P2を中心にして第1の中間部材50に枢動可能に連結され、第2の枢軸P2に実質的に平行である第8の枢軸P8を中心にして第1の椎骨接触部材42に更に枢動可能に連結されている、第2の連結機構68を備えてもよい。
【0036】
複数の連結機構は、第3の枢軸P3を中心にして第1の中間部材50に枢動可能に連結され、第3の枢軸P3に実質的に平行である第9の枢軸P9を中心にして第2の椎骨接触部材44に更に枢動可能に連結されている、第3の連結機構70を備えてもよい。複数の連結機構は、第4の枢軸P4を中心にして第2の端部部材54に枢動可能に連結され、第4の枢軸P4に実質的に平行である第10の枢軸P10を中心にして第2の中間部材に更に枢動可能に連結されている、第4の連結機構72を備えてもよい。
【0037】
複数の連結機構は、第5の枢軸P5を中心にして第2の中間部材56に枢動可能に連結され、第5の枢軸P5に実質的に平行である第11の枢軸P11を中心にして第1の椎骨接触部材42に更に枢動可能に連結されている、第5の連結機構74を備えてもよい。複数の連結機構は、第6の枢軸P6を中心にして第2の中間部材56に枢動可能に連結され、第6の枢軸P6に実質的に平行である第12の枢軸P12を中心にして第2の椎骨接触部材44に更に枢動可能に連結されている、第6の連結機構76を備えてもよい。
【0038】
椎間インプラント30は、第1の枢軸P1に実質的に平行である1つ又は2つ以上の軸を中心にして枢動する複数の連結機構と、第2の枢軸P2に実質的に平行である1つ又は2つ以上の軸を中心にして枢動する複数の垂直連結機構とを備えてもよい。例解した実施形態に示すように、複数の水平連結機構は、第1の連結機構66及び第4の連結機構72を備え、複数の垂直連結機構は、第2の連結機構68、第3の連結機構70、第5の連結機構74、及び第6の連結機構76を備える。
【0039】
例解した実施形態に示すように、第1の中間部材50は、第1の中間構成要素78と、第2の枢軸P2に実質的に平行である方向に沿って第1の中間構成要素78から分離されている第2の中間構成要素80を備えてもよい。更に、第2の中間部材56は、第1の中間構成要素82と、第2の枢軸P2に実質的に平行な方向に沿って第1の中間構成要素82から分離されている第2の中間構成要素84とを備えてもよい。
【0040】
第1の連結機構66は、第1の連結部86及び第2の連結部88を備えてもよい。例解した実施形態に示すとおり、第1の連結部86は、第1の枢軸P1を中心にして第1の端部部材48に枢動可能に連結され、かつ第7の枢軸P7を中心にして、第1の中間部材50の第1の中間構成要素78に枢動可能に連結されてもよい。第2の連結部88は、第1の枢軸P1に実質的に平行である第13の枢軸P13を中心にして第1の端部部材48に枢動可能に連結され、かつ第1の枢軸P1に実質的に平行である第14の枢軸P14を中心にして、第2の中間構成要素80に枢動可能に連結されてもよい。
【0041】
第1の連結機構66は、第1の枢軸P1を中心にして第1の連結部86を第1端部部材48に枢動可能に連結する第1のピン90と、第7の枢軸P7を中心にして第1の連結部86を第1の中間構成要素78に枢動可能に連結する第2のピン92と、第13の枢軸P13を中心にして第2の連結部88を第1の端部部材48に枢動可能に連結する第3のピン94と、第14の枢軸P14を中心にして第2の連結部88を第2の中間構成要素80に枢動可能に連結する第4のピン96と、を更に備えてもよい。
【0042】
第2の連結機構68は、第1の連結部98及び第2の連結部100を備えてもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部98は、第2の枢軸P2を中心にして第1の中間構成要素78に枢動可能に連結されてもよく、また、第8の枢軸P8を中心にして第1の椎骨接触構成要素58に枢動可能に連結されてもよい。第2の連結部100は、第2の枢軸P2に実質的に平行である第15の枢軸P15を中心にして第2の中間構成要素80に枢動可能に連結されてもよく、かつ第2の枢軸P2に実質的に平行である第16の枢軸P16を中心にして第2の椎骨接触構成要素60に枢動可能に連結されてもよい。
【0043】
第2の連結機構68は、第2の枢軸P2を中心にして第1の連結部98を第1の中間構成要素78に枢動可能に連結している第1のピン102と、第8の枢軸P8を中心にして第1の連結部98を第1の椎骨接触構成要素58に枢動可能に連結している第2のピン104と、第15の枢軸P15を中心にして第2の連結部100を第2の中間構成要素80に枢動可能に連結している第3のピン106と、第16の枢軸P16を中心にして第2の連結部100を第2の椎骨接触構成要素60に枢動可能に連結している第4のピン108と、を更に備えてもよい。
【0044】
第3の連結機構70は、第1の連結部110及び第2の連結部112を備えてもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部110は、第3の枢軸P3を中心にして第1の中間構成要素82に枢動可能に連結され、かつ第9の枢軸P9を中心にして第1の椎骨接触要素62に枢動可能に連結されてもよい。第2の連結部112は、第2の枢軸P2に実質的に平行な第17の枢軸P17を中心にして第2の中間構成要素84に枢動可能に連結され、第2の枢軸P2に実質的に平行である第18の枢軸P18を中心にして第2の椎骨接触構成要素64に枢動可能に連結されてもよい。
【0045】
第3の連結機構70は、第3の枢軸P3を中心にして第1の連結部110を第1の中間構成要素82に枢動可能に連結している第1のピン114と、第9の枢軸P9を中心にして第1の連結部110を第1の椎骨接触構成要素62に枢動可能に連結している第2のピン116と、第17の枢軸P17を中心にして第2の連結部112を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結している第3のピン118と、第18の枢軸P18を中心にして第2の連結部112を第2の椎骨接触構成要素64に枢動可能に連結している第4のピン120と、を更に備えてもよい。
【0046】
第4の連結機構72は、第1の連結部122及び第2の連結部124を備えてもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部122は、第4の枢軸P4を中心にして第2の端部部材54に枢動可能に連結され、また第10の枢軸P10を中心にして第1の中間構成要素82に枢動可能に連結されている。第2の連結部124は、第1の枢軸P1に実質的に平行である第19の枢軸P19を中心にして第2の端部部材54に枢動可能に連結され、かつ第1の枢軸P1に実質的に平行である第20の枢軸P20を中心にして、第2の中間構成要素84に枢動可能に連結されてもよい。
【0047】
第4の連結機構72は、第4の枢軸P4を中心にして第1の連結部122を第2の端部部材54に枢動可能に連結する第1のピン126と、第10の枢軸P10を中心にして第1の連結部122を第1の中間構成要素82に枢動可能に連結する第2のピン128と、第19の枢軸P19を中心にして第2の連結部124を第2の端部部材54に枢動可能に連結する第3のピン130と、第20の枢軸P20を中心にして第2の連結部124を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結する第4のピン132と、を更に備えてもよい。
【0048】
第5の連結機構74は、第1の連結部134及び第2の連結部136を備えてもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部134は、第5の枢軸P5を中心にして第1の中間構成要素82に枢動可能に連結されてもよく、また第11の枢軸P11を中心にして第1の椎骨接触構成要素58に枢動可能に連結されてもよい。第2の連結部136は、第2の枢軸P2に実質的に平行である第21の枢軸P21を中心にして第2の中間構成要素84に枢動可能に連結されてもよく、かつ、第2の枢軸P2に実質的に平行である第22の枢軸P22を中心にして第2の枢軸接触要素60に枢動可能に連結されてもよい。
【0049】
第5の連結機構74は、第5の枢軸P5を中心にして第1の連結部134を第1の中間構成要素82に枢動可能に連結している第1のピン138と、第11の枢軸P11を中心にして第1の連結部134を第1の椎骨接触構成要素58に枢動可能に連結している第2のピン140と、第21の枢軸P21を中心にして第2の連結部136を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結している第3のピン142と、第22の枢軸P22を中心にして第2の連結部136を第2の椎骨接触構成要素60に枢動可能に連結している第4のピン144と、を更に備えてもよい。
【0050】
第6の連結機構76は、第1の連結部146及び第2の連結部148を備えてもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部146は、第6の枢軸P6を中心にして第1の中間構成要素82に枢動可能に連結され、かつ第12の枢軸P12を中心にして第1の椎骨接触要素62に枢動可能に連結されてもよい。第2の連結部148は、第2の枢軸P2に実質的に平行である第23の枢軸P23を中心にして第2の中間構成要素84に枢動可能に連結されてもよく、かつ、第2の枢軸P2に実質的に平行である第24の枢軸P24を中心にして第2の枢軸接触要素64に枢動可能に連結されてもよい。
【0051】
第6の連結機構76は、第6の枢軸P6を中心にして第1の連結部146を第1の中間構成要素82に枢動可能に連結している第1のピン150と、第12の枢軸P12を中心にして第1の連結部146を第1の椎骨接触構成要素62に枢動可能に連結している第2のピン152と、第23の枢軸P23を中心にして第2の連結部148を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結している第3のピン154と、第24の枢軸P24を中心にして第2の連結部148を第2の椎骨接触構成要素64に枢動可能に連結している第4のピン156と、を更に備えてもよい。
【0052】
本開示の一態様によれば、枢軸P1〜P24の少なくとも1つは、ピンのうちの1つの中心を通過する。例解した実施形態に示すように、枢軸P1〜P24の各々は、ピンの1つの中心を通っている。
【0053】
椎間インプラント30は、椎間インプラント30を、例えば
図3A〜
図3Dに示す第1の構成から、例えば
図5A及び
図5Bに示す第2の構成に移行させるように作動するように構成されたアクチュエータ200を更に備えてもよい。長手方向Lを挿入方向IDに整合させると、最大幅W1及び最大高さH1が、椎間インプラント30の最大設置断面を画定する。本開示の一態様によれば、第1の構成における最大幅W1は、第2の構成における最大幅W1未満であり、第1の構成における最大高さH1は、第2の構成における最大高さH1未満である。例えば、第1の構成では、最大幅W1は10mm以下であり、最大高さH1は5mm以下であり、第2の構成では最大幅W1は10mmを超え、最大高さH1は5mmを超える。
【0054】
アクチュエータ200は、例えば
図4A及び
図4Bに示すように、椎間インプラント30を第1の構成から第3の構成、及び第3の構成から第2の構成に移行させるように更に構成することができる。本開示の一態様によれば、第3の構成における最大幅W1は、第1の構成における最大幅W1よりも大きく、第3の構成における最大高さH1は、第1の構成における最大高さH1と実質的に等しい。更に、第3の構成における最大幅W1は、第2の構成における最大幅W1と実質的に等しくてもよく、第3の構成における最大高さH1は、第2の構成における最大高さH1よりも低くてもよい。例えば、第1の構成では、最大幅W1は10mm以下であり、最大高さH1は5mm以下であり、第3の構成では最大幅W1は10mmよりも大きく、最大高さH1は5mm以下であり、また第2の構成では最大幅W1は10mmよりも大きく、最大高さH1は5mmよりも大きい。
【0055】
アクチュエータ200は、圧縮力により椎間インプラント30が第1の構成から第2の構成へ、例えば中間の第3の構成を通って移行するように、第1の端部部材48及び第2の端部部材54に圧縮力を加えるように構成されてもよい。例解した実施形態に示すように、アクチュエータ200は、中心軸204に沿って細長い作動ねじ202を備え、作動ねじ202は、外面206の少なくとも一部に雄ねじ部208を備える外面206を備える。本開示の一態様によれば、作動ねじ202は、中心軸204に沿って測定される固定長さを画定する。
【0056】
作動ねじ202が第1の端部部材48及び第2の端部部材54の両方に対して中心軸204を中心に回転可能であるように、作動ねじ202は、フレーム46に固定されてもよい。作動ねじ202は、中心軸204が長手方向Lに平行であるようにフレーム46に更に固定されてもよく、作動ねじ202は、第1の端部部材48及び第2の端部部材54の一方に対して並進的に固定され、第1の端部部材48及び第2の端部部材54の他方に対して並進可能である。
【0057】
本開示の一態様によれば、作動ねじ202は、雄ねじ部208が第1の端部部材48及び第2の端部部材54の一方に係合するように、中心軸204を中心にして回転するように構成される。例えば、第1の端部部材48は、作動ねじ202の雄ねじ部208と螺合する雌ねじ部(図示せず)を備えてもよい。第2の端部部材54は、作動ねじ202が中心軸204を中心にして第2の端部部材54に対して自由に回転できるように、作動ねじ202を固定するか、又は作動ねじ202に平行な方向に沿って第2の端部部材54に関して並進することができないように、作動ねじ202に結合、例えば軸止されてもよい。
【0058】
アクチュエータ200は、錠止構成で、アクチュエータ200の作動を防止するように構成された錠止機構210を備えてもよい。錠止構成210は、解錠構成では、錠止構成210が、アクチュエータ200の作動を防止しないように、更に構成されていてもよい。例解した実施形態に示すように、錠止機構210は、作動ねじ202の雄ねじ部208と螺合するように構成された雌ねじ部(図示せず)を有するナットを備えてもよい。解錠構成では、アクチュエータ200が、長手方向Lに沿って、第2の端部部材54に向かって、又は第2の端部部材54から離れて第1の端部部材48を移動させるように作動可能であるように、錠止機構210をインプラント本体34の第1の端部部材48から離間配置させる。解錠機構では、アクチュエータ200が、長手方向Lに沿って第1の部材48を第2の端部部材54から離れるように移動させるように作動することができないように、錠止機構210は第1の端部部材48に当接する。
【0059】
図1〜
図5Bを参照すると、使用時には、アクチュエータ200が、作動され、それによって、ニュートンの第3の運動則に従って、長手方向Lに沿って第1の端部部材48及び第2の端部部材54に圧縮力Fを及ぼすように構成される。
図3A〜
図3Dを参照すると、椎間インプラント30が図示の第1の構成にあるとき、圧縮力Fは、第1の端部部材48に対して第1の中間部材50を枢動させる。一実施形態によれば、圧縮力Fは、第1の枢軸P1及び第7の枢軸P7の両方を中心にして第1の中間構成要素78を第1の端部部材48に対して枢動させる。圧縮力Fは、第13の枢軸P13及び第14の枢軸P14の両方を中心にして第2の中間構成要素80を第1の端部部材48に対して更に枢動させ、それによって第1の中間構成要素78と第2の中間構成要素80との間の距離(この距離は、外側方向Aに平行な直線に沿って測定される)を増加させる。
【0060】
第1の端部部材48及び第1の中間部材50は、当接して、互いに対して更なる枢動を防止するように構成された複数の停止面を画定してもよい。例解した実施形態に示すように、第1の端部部材48及び第1の中間構成要素78は、第1の対の停止面160を集合的に画定し、第1の端部部材48及び第2の中間構成要素80は、第2の対の停止面162を集合的に画定する。
【0061】
本開示の一態様によれば、第1の椎骨接触構成要素58及び第2の椎骨接触構成要素60は、第1の中間構成要素78と第2の中間構成要素80との間の距離が増加すると、第1の椎骨接触要素58と第2の椎骨接触要素60との間の距離(この距離は、外側方向Aに平行な直線に沿って測定される)も増加するように、第1の中間構成要素78及び第2の中間構成要素80にそれぞれ連結される。
【0062】
第1の椎骨接触構成要素62及び第2の椎骨接触構成要素64は、第1の中間構成要素78と第2の中間構成要素80との間の距離が増加すると、第1の椎骨接触構成要素62と第2の椎骨接触構成要素64との間の距離(この距離は、外側方向Aに平行な直線に沿って測定される)もまた増加するように、第1の中間構成要素78及び第2の中間構成要素80にそれぞれ連結されてもよい。
【0063】
第1の椎骨接触構成要素58及び第2の椎骨接触構成要素60は、第1の中間構成要素78及び第2の中間構成要素80にそれぞれ連結されてもよく、また、第1の椎骨接触構成要素62及び第2の椎骨接触構成要素64は、第1の中間構成要素78と第2の中間構成要素80との間の距離が増加すると、第1の椎骨接触構成要素58と第2の椎骨接触構成要素64との間の距離(この距離は、外側方向Aに対して、かつ外側方向Aに平行な直線に沿って測定される)もまた増加するように、それぞれ、第1の中間構成要素78及び第2の中間構成要素80に連結されてもよい。
【0064】
圧縮力Fは、第2中間部材56を第2端部部材54に対して更に枢動させてもよい。一実施形態によれば、圧縮力Fは、第4の枢軸P4及び第10の枢軸P10の両方を中心にして第2の端部部材54に対して第1の中間構成要素82を枢動させる。圧縮力Fは、第19の枢軸P19及び第20の枢軸P20の両方を中心にして第1の端部部材54に対して第2の中間構成要素84を更に枢動させ、それによって第1の中間構成要素82と第2の中間構成要素84との間の距離(この距離は、外側方向Aに平行な直線に沿って測定される)を増加させる。
【0065】
第2の端部部材54及び第2の中間部材56は、当接して、互いに対して更なる枢動を防止するように構成された複数の停止面を画定してもよい。例解した実施形態に示すように、第2の端部部材54及び第1の中間構成要素82は、第3の対の停止面164を集合的に画定し、第2の端部部材54及び第2の中間構成要素84は、第4の対の停止面166を集合的に画定する。
【0066】
本開示の一態様によれば、第1の椎骨接触構成要素58及び第2の椎骨接触構成要素60は、第1の中間構成要素82と第2の中間構成要素84との間の距離が増加すると、第1の椎骨接触要素58と第2の椎骨接触要素60との間の距離(この距離は、外側方向Aに対して平行である直線に沿って測定される)も増加するように、第1の中間構成要素82及び第2の中間構成要素84にそれぞれ連結される。
【0067】
第1の椎骨接触構成要素62及び第2の椎骨接触構成要素64は、第1の中間構成要素82と第2の中間構成要素84との間の距離が増加すると、第1の椎骨接触構成要素62と第2の椎骨接触構成要素64との間の距離(この距離は、外側方向Aに平行な直線に沿って測定される)もまた増加するように、第1の中間構成要素82及び第2の中間構成要素84にそれぞれ連結されてもよい。
【0068】
第1の椎骨接触構成要素58及び第2の椎骨接触構成要素60は、第1の中間構成要素82と第2の中間構成要素84との間の距離が増加すると、第1の椎骨接触構成要素58と第2の椎骨接触構成要素64との間の距離(この距離は、外側方向Aに対して、かつ外側方向Aに平行な直線に沿って測定された)もまた増加するように、第1の中間構成要素82及び第2の中間構成要素84にそれぞれ連結されてもよく、かつ第1の椎骨接触構成要素62及び第2の椎骨接触構成要素64は、第1の中間構成要素82及び第2の中間構成要素84にそれぞれ連結されてもよい。
【0069】
図3A〜4Bを参照すると、椎間インプラント30は、圧縮力Fにより第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第1の椎骨接触部材42を枢動させるように構成される。本開示の一実施形態によれば、圧縮力Fは、第1の対の停止面160が互いに当接するか、第2の対の停止面162が互いに当接するか、第3の対の停止面164が互いに当接するか、第4の対の停止面166が互いに当接するか、又はそれらの任意の組み合わせの後に、第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第1の椎骨接触部材42を枢動させる。
図4A及び
図4Bに示すように、第1の対の停止面160が互いに当接し、第2の対の停止面162が互いに当接し、第3の対の停止面164が互いに当接し、第4の対の停止面166が互いに当接し、椎間インプラント30は第3の構成にある。
【0070】
別の実施形態によれば、圧縮力Fは、第1の対の停止面160が互いに当接するか、第2の対の停止面162が互いに当接するか、第3の対の停止面164が互いに当接するか、第4の対の停止面166が互いに当接するか、又はそれらの任意の組み合わせの前に、第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第1の椎骨接触部材42を枢動させる。例えば、椎間インプラント30は、例えば、それぞれの枢軸の摩擦特性を変更することによって、弧の第1の部分を通る枢動が、弧の第2の部分を通る枢動よりも少ない力を必要とするように構成されてもよい。したがって、第1の対の停止面160が互いに当接する前、第1の中間部材50を、第1の枢軸P1を中心にして第1の端部部材48に対して、弧の第1の部分を通って枢動させた後、及び第1の中間部材50を、第1の枢軸P1を中心にして第1の端部部材48に対して弧の第2の部分を通って枢動する前に、椎間インプラント30は、圧縮力Fが、第1の椎間板接触部材42を第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して枢動させるように構成されてもよい。
【0071】
図4A〜
図4Bを参照すると、一実施形態によれば、圧縮力Fは、第2の枢軸P2及び第8の枢軸P8の両方を中心にして、第1の中間構成要素78に対して第1の椎骨接触構成要素58を枢動させ、圧縮力Fも、第5の枢軸P5及び第11の枢軸P11の両方を中心にして第1の中間構成要素82に対して第1の椎骨接触構成要素58を枢動させる。圧縮力Fは、第15の枢軸P15及び第16の枢軸P16の両方を中心にして第2の椎骨接触構成要素60を第2の中間構成要素80に対して更に枢動させ、また、第21の枢軸P21及び第22の枢軸P22の両方を中心にして第2の椎骨接触構成要素60を第2の中間構成要素84に対して枢動させ、それによって、第1椎骨接触部材42と第2椎骨接触部材44との間の距離(この距離は、横方向Tに平行な直線に沿って測定される)を増加させる。
【0072】
第2の連結機構68及び第1の中間部材50は、当接して、互いに対して更なる枢動を防止するように構成された複数の停止面を画定してもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部98と第1の中間構成要素78は、第5の対の停止面168を集合的に画定し、第2の連結部100と第2の中間構成要素80は、第6の対の停止面170を集合的に画定する。第5の連結部74及び第2の中間部材56は、当接して、互いに対して更なる枢動を防止するように構成された複数の停止面を画定してもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部134及び第1の中間構成要素82は、第7の対の停止面172を画定してもよく、第2の連結部136及び第2の中間構成要素84は、第8の対の停止面174を画定してもよい。
【0073】
椎間インプラント30は、圧縮力Fが、第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第2の椎骨接触部材44を枢動させるように、更に構成されてもよい。本開示の一実施形態によれば、圧縮力Fは、第1の対の停止面160が互いに当接するか、第2の対の停止面162が互いに当接するか、第3の対の停止面164が互いに当接するか、第4の対の停止面166が互いに当接するか、又はそれらの任意の組み合わせの後に第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第2の椎骨接触部材44を枢動させる。
【0074】
椎間インプラント30は、圧縮力Fが第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第2の椎骨接触部材44を枢動させ、第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して、第1の椎骨接触部材42を同時に枢動するように構成されてもよい。代替的に、椎間インプラント30は、圧縮力Fが第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第1の椎骨接触部材42を枢動させる前又は後のいずれかに、第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第2の椎骨接触部材44を枢動させるように構成されてもよい。
【0075】
一実施形態によれば、圧縮力Fは、第3の枢軸P3及び第9の枢軸P9の両方を中心にして、第1の中間構成要素78に対して第1の椎骨接触構成要素62を枢動させ、また、圧縮力Fは、第6の枢軸P6及び第12の枢軸P12の両方を中心にして第1の中間構成要素82に対して第1の椎骨接触構成要素62を枢動させる。圧縮力Fは、第17の枢軸P17及び第18の枢軸P18の両方を中心にして第2の椎骨接触構成要素64を第2の中間構成要素80に対して更に枢動させ、また、第23の枢軸P23及び第24の枢軸P24の両方を中心にして第2の椎骨接触構成要素64を第2の中間構成要素84に対して枢動させ、それによって、第1椎骨接触部材42と第2椎骨接触部材44との間の距離(この距離は、横方向Tに平行な直線に沿って測定される)を増加させる。
【0076】
図3Bを参照すると、第3の連結機構70及び第1の中間部材50は、当接して、互いに対して更なる枢動を防止するように構成された複数の停止面を画定してもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部110と第1の中間構成要素78は、第9の対の停止面176を集合的に画定し、第2の連結部112と第2の中間構成要素80は、第10の対の停止面178を集合的に画定する。第6の連結部76及び第2の中間部材56は、当接して、互いに対して更なる枢動を防止するように構成された複数の停止面を画定してもよい。例解した実施形態に示すように、第1の連結部146及び第1の中間構成要素82は、第11の対の停止面180を画定してもよく、第2の連結部148及び第2の中間構成要素84は、第12の対の停止面182を画定してもよい。
【0077】
ここでまた、
図4A及び
図4Bを参照すると、椎間インプラント30は、圧縮力Fが第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第1の椎骨接触部材42を枢動させるか、第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して第2の椎骨接触部材44を枢動させるか、又はその両方であるとき、椎間インプラント30の高さH1が変化するように構成されてもよい。例えば、椎間インプラント30が、
図4A及び
図4Bに示す第3の構成にあるとき、圧縮力Fは、第1の椎骨接触部材42及び第2の椎骨接触部材44の両方を、第1の中間部材50及び第2の中間部材56の両方に対して枢動させ、高さH1(横方向Tに平行な直線に沿って、面52から面53までで測定される)が増加する。
【0078】
図3A〜
図5Bを参照すると、本開示の一実施形態によれば、椎間インプラント30は、第1の対の停止面160のうちの少なくとも1つが互いに当接し、第2の対の停止面162が互いに当接し、第3の対の停止面164が互いに当接し、第4の対の停止面166が互いに当接し、第5の対の停止面168のうちの少なくとも1つが互いに当接し、第6の対の停止面170が互いに当接し、第7の対の停止面172が互いに当接し、第8の停止面174が互いに当接し、第9の停止面176が互いに当接し、第10の対の停止面178が互いに当接し、第11の対の停止面180が互いに当接し、かつ第12の対の停止面182が互いに当接すると、椎間インプラント30が第2の構成になるように構成される。
【0079】
例えば、椎間インプラント30は、第1の対の停止面160が互いに当接したときに、第2の対の停止面162が互いに当接し、第3の対の停止面164が互いに当接し、第4の対の停止面166が互いに当接し、第5の対の停止面168が互いに当接し、第6の対の停止面170が互いに当接し、第7の対の停止面172が互いに当接し、第8の対の停止面174が互いに当接し、第9の対の停止面176が互いに当接し、第10の対の停止面178が互いに当接し、第11の対の停止面180が互いに当接し、第12の対の停止面182が互いに当接すると、
図5A及び
図5Bに示すように椎間インプラント30は第2の構成であるように構成されてもよい。
【0080】
図5A及び
図5Bに示すように、横方向Tに平行な直線に沿って面52から面53まで測定された椎間インプラント30の高さH1は、椎間インプラント30が第2の構成にあるときは、横方向Tに平行な直線に沿って面52から面53まで測定された椎間インプラント30の高さH1よりも高く、椎間インプラント30が第3の構成にあるときは、より高い(
図4A及び4Bに示すように)。外側方向Aに平行な直線に沿って測定された椎間インプラント30の幅W1は、第2の構成及び第3の構成において、等しくてもよい。長手方向Lに平行な直線に沿って測定された椎間インプラント30の長さL1は、第2の構成よりも第3の構成においてより大きくてもよい。
【0081】
図3C及び
図3Dを参照すると、椎間インプラント30は、複数の垂直連結機構を枢動させる前に、圧縮力Fが複数の水平連結機構を枢動させるように構成されてもよい。代替的に、椎間インプラント30は、複数の水平連結機構を枢動させる前に、圧縮力Fが複数の垂直連結機構を枢動させるように構成されてもよい。
【0082】
一実施形態によれば、椎間インプラント30は、複数の垂直連結機構を枢動させる前に、上部椎骨6及び下部椎骨8によって椎間インプラント30上にもたらされる抵抗により、圧縮力Fが複数の水平連結機構を枢動させるように、埋め込まれるように構成される。例えば、インプラント30は、椎間インプラント30に加えられた外部抵抗がない環境において、圧縮力Fが複数の水平連結機構及び複数の垂直連結機構を同時に枢動させるように構成されてもよい。
【0083】
別の実施形態によれば、椎間インプラント30は、横方向Tに実質的に平行な直線に沿って複数の垂直連結機構の連結部の1つを通っている2つの枢軸間で測定される第1の距離D1を画定し、椎間インプラント30は、外側方向Aに実質的に平行な直線に沿って複数の水平連結機構の連結部の1つを通っている2つの枢軸の間で測定される第2の距離D2を画定している。椎間インプラント30は、D2がD1よりも大きい場合、圧縮力Fが、複数の垂直連結機構を枢動させる前に複数の水平連結機構を枢動させるように構成されている。椎間インプラント30は、D1がD2よりも大きい場合、複数の水平連結機構を枢動させる前に圧縮力Fが複数の垂直連結機構を枢動させるように構成されてもよい。
【0084】
例えば、外側方向Aに沿った第13の枢軸P13と第14の枢軸P14との間で測定された第2の距離D2が、横方向Tに沿って第2の枢軸P2と第8の枢軸P8との間で測定された第1の距離D1よりも大きい場合、圧縮力Fは、第1を枢動する前に、第2の連結部88を枢動させてもよい。
【0085】
図3A〜
図5Bを参照すると、本開示の一態様によれば、椎間インプラント30は、第1の椎骨接触構成要素58を通って、第1の椎骨接触構成要素62を通り、横方向Tに平行である直線に沿って測定された高さH1が、第2の椎骨接触部材60を通って、第2の椎骨接触部材64を通り、横方向Tと平行である直線に沿って測定された高さH1に等しいように構成される。この段落の上で説明したものと等しい高さH1を有する椎間インプラント30は、本明細書では均一な高さを有するものとして言及される。
【0086】
例解した実施形態に示すように、それぞれの連結機構の各々の第1及び第2の連結部は、それぞれの連結部を通るそれぞれの枢軸の各々を垂直に通る直線に沿って測定した場合、長さが等しくてもよい。例えば、第1の連結部98は、第2の枢軸P2及び第8の枢軸P8を垂直に通っている直線に沿って測定された長さを有してもよく、これは、第15の枢軸P15及び第16の枢軸P16を垂直に通っている直線に沿って測定される連結部100の長さに等しい。
【0087】
図6Aから
図6Cを参照すると、椎間インプラント30は、第1の椎骨接触構成要素58を通り、第1の椎骨接触構成要素62を通り、横方向Tに平行である直線に沿って測定された高さH1’は、第2の椎骨接触部材60を通り、第2の椎骨接触部材64を通り、横方向Tに平行である直線に沿って測定された高さH1’’とは異なるように構成されてもよい。この段落の上で説明したものとは異なる高さH1を有する椎間インプラント30は、本明細書において不均一な高さを有するものとして言及される。
【0088】
例解した実施形態に示すように、それぞれの連結機構の少なくともいくつかの第1及び第2の連結部は、それぞれの連結部を通っているそれぞれの枢軸の各々を垂直に通っている直線に沿って測定されるとき、異なる長さを有してもよい。例えば、第1の連結部98は、第2の枢軸P2及び第8の枢軸P8を垂直に通っている直線に沿って測定された長さを有してもよく、これは、第15の枢軸P15及び第16の枢軸P16を垂直に通っている直線に沿って測定される連結部100の長さとは異なる。更に、第1の連結部134は、第5の枢軸P5及び第11の枢軸P11を垂直に通っている直線に沿って測定された長さを有してもよく、これは、第21の枢軸P21及び第22の枢軸P22を垂直に通っている直線に沿って測定される連結部136の長さとは異なる。
【0089】
椎間インプラント30は、第1の連結部110が、第3の枢軸P3及び第9の枢軸P9を垂直に通っている直線に沿って測定された長さを有してもよく、この長さは、第17の枢軸P17と第18の枢軸P18とを垂直に通っている直線に沿って測定された連結部112の長さとは異なるように構成されてもよい。更に、第1の連結部146は、第6の枢軸P6及び第12の枢軸P12を垂直に通っている直線に沿って測定された長さを有してもよく、これは、第23の枢軸P23及び第24の枢軸P24を垂直に通っている直線に沿って測定される連結部148の長さとは異なる。
【0090】
不均一な高さH1を有する椎間インプラント30は、湾曲脊椎を有する患者に対して、例えば適切な前弯を回復させるために脊椎固定術が行われている間に使用されてもよい。椎間インプラント30の不均一な高さH1は、隣接する椎骨を融合させながら、湾曲変形を修正するために使用してもよい。
【0091】
図7A〜
図7Dを参照すると、本開示の一態様によれば、椎間インプラント30は、1つ又は2つ以上の連結機構が、それぞれの連結機構のピンの一方又は両方の代わりに変形可能な部分を備えるように構成される。本明細書に記載の変形可能な部分は、弾性変形されている又は塑性変形されている椎間インプラント30の一部分を備えてもよい。変形可能な部分は、椎間インプラント30の周囲構造体と比較して減少した断面寸法を有してもよい。
【0092】
例解した実施形態に示すように、第1の連結機構66は、第1の枢軸P1を中心にして第1の連結部86を第1の端部部材48に枢動可能に連結する第1の変形可能な部分290と、第7の枢軸P7を中心にして第1の連結部86を第1の中間構成要素78に枢動可能に連結する第2の変形可能な部分292と、第13の枢軸P13を中心にして第2の連結部88を第1の端部部材48に枢動可能に連結する第3の変形可能な部分294と、第14枢軸P14を中心にして第2の連結部88を第2の中間構成要素80に枢動可能に連結する第4の変形可能な部分296と、を備えてもよい。
【0093】
第2の連結機構68は、第2の枢軸P2を中心にして、第1の連結部98を第1の中間構成要素78に枢動可能に連結する第1の変形可能な部分302と、第8の枢軸P8を中心にして第1の連結部98を第1の椎骨接触構成要素58に枢動可能に連結する第2の変形可能な部分304と、第15の枢軸P15を中心にして第2の連結部100を第2の中間構成要素80に枢動可能に連結する第3の変形可能な部分306と、第16の枢軸P16を中心にして第2の連結部100を第2の椎骨接触構成要素60に枢動可能に連結する第4の変形可能な部分308と、を更に備えてもよい。
【0094】
第3の連結機構70は、第3の枢軸P3を中心にして第1の連結部110を第1の中間構成要素78に枢動可能に連結している第1の変形可能な部分314と、第9の枢軸P9を中心にして第1の連結部110を第1の椎骨接触構成要素62に枢動可能に連結している第2の変形可能な部分316と、第17の枢軸P17を中心にして第2の連結部112を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結している第3の変形可能な部分318と、第18の枢軸P18を中心にして第2の連結部112を第2の椎骨接触構成要素64に枢動可能に連結している第4の変形可能な部分320と、を更に備えてもよい。
【0095】
第4の連結機構72は、第4の枢軸P4を中心にして第1の連結部122を第2の端部部材54に枢動可能に連結する第1の変形可能な部分326と、第10の枢軸P10を中心にして第1の連結部122を第1の中間構成要素82に枢動可能に連結する第2の変形可能な部分328と、第19の枢軸P19を中心にして第2の連結部124を第2の端部部材54に枢動可能に連結する第3の変形可能な部分330と、第20の枢軸P20を中心にして第2の連結部124を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結する第4の変形可能な部分332と、を更に備えてもよい。
【0096】
第5の連結機構74は、第5の枢軸P5を中心にして、第1の連結部134を第1の中間構成要素82に枢動可能に連結する第1の変形可能な部分338と、第11の枢軸P11を中心にして第1の連結部134を第1の椎骨接触構成要素58に枢動可能に連結する第2の変形可能な部分340と、第21の枢軸P21を中心にして第2の連結部136を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結する第3の変形可能な部分342と、第22の枢軸P22を中心にして第2の連結部136を第2の椎骨接触構成要素60に枢動可能に連結する第4の変形可能な部分344と、を更に備えてもよい。
【0097】
第6の連結機構76は、第6の枢軸P6を中心にして、第1の連結部146を第1の中間構成要素82に枢動可能に連結する第1の変形可能な部分350と、第12の枢軸P12を中心にして第1の連結部146を第1の椎骨接触構成要素62に枢動可能に連結する第2の変形可能な部分352と、第23の枢軸P23を中心にして第2の連結部148を第2の中間構成要素84に枢動可能に連結する第3の変形可能な部分354と、第24の枢軸P24を中心にして第2の連結部148を第2の椎骨接触構成要素64に枢動可能に連結する第4の変形可能な部分356と、を更に備えてもよい。
【0098】
本開示の一態様によれば、インプラント本体34が、第1の端部部材48、第2の端部部材54、第1の中間部材50、第2の中間部材56、第1の椎骨接触面42、第2の椎骨接触面44の各々、及び連結機構の各々を含む、単一の一体構造を含むことができるように、椎間インプラント30の連結機構の各々は、それぞれ第1及び第2の変形可能な部分を備える。代替的に、椎間インプラント30は、連結機構のいくつかがそれぞれのピンを備え、連結機構のいくつかがそれぞれ変形可能な部分を備えるように構成されてもよい。
【0099】
図7C及び
図7Dを参照すると、椎間インプラント30は、椎間インプラント30が第2の構成にあるとき、第1の椎骨接触部材42の支持を提供するように構成された第1の支持部材184を備えてもよい。第1の支持部材184は、第1の椎骨接触構成要素58を支持するように、例えば直接当接するように構成された第1の支持構成要素186を備えてもよく、第2の椎骨接触構成要素60を支持するように、例えば直接当接するように構成された第2の支持構成要素188を更に備える。
【0100】
例解した実施形態に示すように、第1の支持構成要素186が、横方向Tに沿った第1の椎骨接触構成要素62に向かう第1の椎骨接触構成要素58の移動に抵抗するように、第1の支持構成要素186は、第1の椎骨接触構成要素58に当接する。同様に、第2の支持構成要素188は、第2の支持構成要素188が、第2の椎骨接触構成要素60の、横方向Tに沿った第2の椎骨接触構成要素64に向かう移動に抵抗するように、第2の椎骨接触構成要素60に当接してもよい。
【0101】
椎間インプラント30は、椎間インプラント30の現在の構成に関係なく、第1の支持構成要素186の第1の脚部190が第1の連結部98に平行であり、第1の支持構成要素186の第2の脚部192が第1の連結部134に平行であるように構成されてもよい。椎間インプラント30は、椎間インプラント30の現在の構成に関係なく、第2の支持構成要素188の第1の脚部194が第2の連結部100と平行であり、第2の支持構成要素188の第2の脚部196が第2の連結部136と平行であるように構成されてもよい。
【0102】
椎間インプラント30は、椎間インプラント30が第2の構成にあるとき、第2の椎骨接触部材44の支持をもたらすように構成された第2の支持部材284を備えてもよい。第2の支持部材284は、第1の椎骨接触構成要素62を支持するように、例えば直接当接するように構成された第1の支持構成要素286を備えてもよく、第2の椎骨接触構成要素64を支持するように、例えば直接当接するように構成された第2の支持構成要素288を更に備える。
【0103】
例解した実施形態に示すように、第1の支持構成要素286が、横方向Tに沿った第1の椎骨接触構成要素58に向かう第1の椎骨接触構成要素62の移動に抵抗するように、第1の支持構成要素286は、第1の椎骨接触構成要素62に当接する。同様に、第2の支持構成要素288は、第2の支持構成要素288が、第2の椎骨接触構成要素64の、横方向Tに沿った第2の椎骨接触構成要素60に向かう移動に抵抗するように、第2の椎骨接触構成要素64に当接してもよい。
【0104】
椎間インプラント30は、椎間インプラント30の現在の構成に関係なく、第1の支持構成要素286の第1の脚部290が第1の連結部110に平行であり、第1の支持構成要素286の第2の脚部292が第1の連結部146に平行であるように構成されてもよい。椎間インプラント30は、椎間インプラント30の現在の構成に関係なく、第2の支持構成要素288の第1の脚部294が第2の連結部112と平行であり、第2の支持構成要素288の第2の脚部296が第2の連結部148と平行であるように構成されてもよい。
【0105】
図8A〜
図8Eを参照すると、椎間インプラント30のアクチュエータ200は、中心軸214に沿って細長い作動部材212を備えてもよい。本開示の一態様によれば、作動部材212は、外面216の少なくとも一部分に歯218を備える外面216を備える。
【0106】
図3A及び
図8A〜
図8Eを参照すると、作動部材212が第1の端部部材48に対して長手方向Lに沿って並進可能であり、第2の端部部材54に対して長手方向Lに沿って並進的に固定されるように、作動部材212がフレーム46に固定されてもよい。作動部材212は、中心軸214が長手方向Lに実質的に平行になるように、フレーム46に更に固定されてもよい。本開示の一態様によれば、中心軸214は、例えば、
図8Dに示すように、中心軸214が長手方向Lと実質的に平行になるように、実質的に真っ直ぐであってもよい。代替的に、中心軸214は、例えば
図8Eに示すように湾曲していてもよい。
【0107】
図3A及び
図8A〜
図8Eを参照すると、作動部材212が第1の端部部材48に対して長手方向Lに沿って並進可能であり、第2の端部部材54に対して長手方向Lに沿って並進的に固定されるように、作動部材212がフレーム46に固定されてもよい。作動部材212は、中心軸214が長手方向Lに実質的に平行になるように、フレーム46に更に固定されてもよい。本開示の一態様によれば、中心軸214は、例えば、
図8Cに示すように、中心軸214が長手方向Lと実質的に平行になるように、実質的に真っ直ぐであってもよい。代替的に、中心軸214は、例えば
図8Dに示すように湾曲していてもよい。
【0108】
図8B及び
図8Cを参照すると、本開示の一態様によれば、作動ねじ202は、中心軸214に実質的に平行な方向に沿って第1の端部部材48に対して並進され、それにより圧縮力Fを椎間インプラント30に加えるように構成される。アクチュエータ200は、第1の方向とは反対の第2の方向にアクチュエータ200を作動させながら、中心軸214に平行である第1の方向のアクチュエータ200の作動を防止するように構成された錠止機構220を備えてもよい。
【0109】
例解した実施形態に示すように、錠止機構220は、作動部材212の外面216に歯218を備える。錠止機構220は、第1の端部部材48によって担持されている爪222を更に備えてもよい。歯218及び爪222は、作動部材212が第1の方向224に沿って並進可能であり、第1の方向224の反対である第2の方向226に沿って並進できないように、歯218及び爪222が係合するように一方向ラチェットとして構成されてもよい。例えば、作動部材212が第1の端部部材48に対して第1の方向224に並進するとき、歯218を越えてカムの機能を果たす(cam)ように構成されてもよく、また、爪222は、作動部材212に対して第2の方向226に力が加えられたときに、歯222を越えてカムの機能を果たすことのないように更に構成されてもよく、これによって、第2の方向226の第1の端部部材48に対する作動部材212の移動を阻止する。本開示の一態様によれば、爪222は、例えば
図8Bに示すように、第1の端部部材48に取り付けられた別個の部材である。本開示の別の態様によれば、爪222は、例えば
図8Cに示されるように、第1の端部部材48と一体である。
【0110】
図8F及び
図8Gを参照すると、一実施形態によれば、アクチュエータ200は、中心軸404に沿って細長い作動ねじ402を備えてもよく、作動ねじ402は、外側表面406の少なくとも一部分に雄ねじ部408を備える外側表面406を備える。作動ねじ402は、作動ねじ402の第2の部分412に例えば入れ子式に伸縮自在に移動可能に連結された第1の部分410を備えてもよい。例解した実施形態に示すように、作動ねじ402は、作動ねじ402の第1の端部414から中心軸404に沿って作動ねじ402の第2の端部416まで測定される可変長さL2を画定する。
【0111】
図3A、
図8F及び
図8Gを参照すると、作動ねじ402は、第1の端部部材48及び第2の端部部材54の両方に対して中心軸404を中心に回転可能であるように、フレーム46に固定されてもよい。作動ねじ402は、中心軸404が長手方向Lに平行になるように、フレーム46に更に固定されてもよい。
【0112】
本開示の一態様によれば、作動ねじ402の一部分、例えば第1の部分410及び第2の部分412のうちの1つは、作動ねじ402の長さL2を変更するために、雄ねじ部408が、第2の部分412の雌ねじ部(図示せず)と係合するように、第1の部分410及び第2の部分412の他方に対して中心軸404を中心に回転するように構成される。作動ねじ402の長さL2が変化すると、例えば短くなると、作動ねじ402が第1の端部部材48及び第2の端部部材54に圧縮力を及ぼし、これにより椎間インプラントを一方の構成、例えば第1の構成から、別の構成、例えば第3の構成に移行することができる。
【0113】
図9を参照すると、複数の椎間インプラント30は、椎間板インプラント30のうちの少なくとももう1つと組み合わせて、単一の椎間板腔内に挿入され得るインプラント構造体300を形成するように構成され得る。例解した実施形態に示すように、インプラント構造体は、2つ又は3つ以上の同一の椎間インプラント30を備えてもよい。
図10A及び
図10Bを参照すると、インプラント構造体300は、インプラント構造体300がそれに沿って細長い中心軸302を備えてもよい。インプラント構造体300は、
図10Aに示すように、中心軸302が実質的に真っ直ぐになるように椎間板腔10に挿入されるように構成されてもよい。インプラント構造体300は、
図10Bに示すように、中心軸302が実質的に真っ直ぐではなく、例えば、実質的に湾曲しているように、椎間板腔10に挿入されるように構成されてもよい。
【0114】
図11A及び
図11Bを参照すると、インプラント構造体300は、同一ではない2つ又は3つ以上の椎間インプラント30を備えてもよい。例えば、インプラント構造体300は、第1の椎間インプラント30aが第2の構成にあるときに高さH1aを画定する第1の椎間インプラント30aと、第2の椎間インプラント30bが第2の構成にあるときに高さH1bを画定する第2の椎間インプラント30bとを備えてもよく、高さH1aは、高さH1bとは異なる。上記の第1の椎間インプラント30a及び第2の椎間インプラント30bを備えるインプラント構造体300は、湾曲脊椎、例えば脊椎前湾を有する脊椎を有する患者に対して行われる脊椎固定術中に使用してもよい。異なる高さH1a及びH1bは、隣接する椎骨を融合させながら、湾曲変形を修正するために使用されてもよい。
【0115】
図11Bを参照すると、インプラント構造体300は、高さH1a又はH1bのうちの1つと等しい高さH1cを画定する第3の椎間インプラント30cを更に備えてもよい。インプラント構造体300は、第3の椎間インプラント30cの高さH1cが第1の椎間インプラント30aの高さH1aと実質的に等しく、第2の椎間インプラント30bの高さH1bが高さH1a及び高さH1cの両方よりも高いように構成され得る。インプラント構造体300は、第2の椎間インプラント30bが第1の椎間インプラント30aと第3の椎間インプラント30cとの間に位置付けられるように更に構成されてもよい。
【0116】
図11A及び
図11Bを参照すると、インプラント構造体300は、椎間板腔10を画定する上部椎骨6の終板17a及び下部椎骨8の終板17bの一方又は両方の自然なトポグラフィに適合するように構成されてもよい。上部椎骨6の終板17a及び下部椎骨8の終板17bの一方又は両方の自然なトポグラフィに適合するように構成されたインプラント構造体300の使用は、インプラント構造体300にわたる均一な荷重分布、沈下の危険性の低減、椎間板腔10においてインプラント構造体300を固定するための骨スクリュなどの追加の固定装置の削減、又はそれらの任意の組み合わせにつながり得る。
【0117】
図9〜
図11Bを参照すると、インプラント構造体300は、インプラント構造体300に備えられている椎間インプラント30の各々を、1つの構成から別の構成に移行させるように構成された単一のアクチュエータ200を備えてもよい。例えば、インプラント構造体300は、中心軸204を中心にして作動ねじ202を回転させることにより、第1の椎間インプラント30a及び第2の椎間インプラント30bの両方を第1の構成から第3の構成に、及び第3の構成から第2の構成に移行するように構成されたアクチュエータ200、例えば、作動ねじ202を備えてもよい。本開示の一態様によれば、アクチュエータ200は、中心軸204を中心にして作動ねじ202を回転させることにより、第1の椎間インプラント30a及び第2の椎間インプラント30bの両方を1つの構成から別の構成に同時に移行するように構成される。
【0118】
前述の説明は、開示されたシステム及び技術の実施例を提供することが理解されよう。しかしながら、本開示の他の実装は、前述の実施例とは詳細が異なり得ると考えられる。本開示又はその実施例に対する全ての言及は、その時点で論議されている特定の実施例を参照することを意図しており、より一般的に開示の範囲に関するいかなる限定を示唆することも意図するものではない。特定の特徴に関する区別及び否定の文言は全て、それらの特徴に対する優先度の欠如を示すことを意図しているが、他に指示がない限り、本開示の全範囲からこれらが完全に除外されるものではない。
【0119】
本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書中で別段の指示がない限り、範囲内の各別個の値を個々に参照する簡略的方法として役立つことを意図するのみであり、各別個の値は本明細書に個別に列挙されているかのように、本明細書に組み入れられる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で他に指示されない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の好適な順序で実施され得る。
【0120】
以上、本開示を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく本明細書において様々な変更、代用、及び改変を行い得る点を理解されたい。更に、本開示の範囲は、明細書に述べられる特定の実施形態に限定されるものではない。本発明の開示から当業者には容易に理解されるように、本明細書に述べられる対応する実施形態と実質的に同じ機能を行うか、又は実質的に同じ結果を実現する、現時点で存在するか又は将来的に開発されるプロセス、機械、製法、組成物、手段、方法、又は工程を本開示に基づいて利用することが可能である。
【0121】
〔実施の態様〕
(1) インプラントであって、
端部部材、及び第1の枢軸を中心にして前記端部部材に枢動可能に連結されている中間部材、を備えるフレームと、
前記第1の枢軸に実質的に垂直な第2の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結された第1の椎骨接触部材であって、第1の椎骨に係合するように構成された面を画定している、第1の椎骨接触部材と、
前記フレームに連結された第2の椎骨接触部材であって、第2の椎骨と係合するように構成された面を画定している、第2の椎骨接触部材と、を備え、
前記フレームが、1)前記第1の枢軸を中心にして前記端部部材に対して前記中間部材を枢動させることによって、前記第2の枢軸に実質的に平行である方向に対して、前記第1の椎骨接触部材と前記第2の椎骨接触部材との間の幅が変化し、かつ、2)前記フレームに対して前記第2の枢軸を中心にして前記第1の椎骨接触部材を枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である方向に対して、前記第1の椎骨接触部材と前記第2の椎骨接触部材との間の高さが変化する、ように構成されている、インプラント。
(2) 前記第2の椎骨接触部材が、前記第2の枢軸に実質的に平行である第3の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結され、前記フレームは、前記第2の椎骨接触部材を前記フレームに対して前記第3の枢軸を中心にして枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して前記第1の椎骨接触部材と前記第2の椎骨接触部材との間の前記高さが変化するように構成されている、実施態様1に記載のインプラント。
(3) 前記端部部材は第1の端部部材であり、前記中間部材は第1の中間部材であり、前記フレームは、第2の端部部材、及び前記第1の枢軸に実質的に平行である第4の枢軸を中心にして前記第2の端部部材に枢動可能に連結されている第2の中間部材、を備え、前記フレームは、前記第4の枢軸を中心にして前記第2の端部部材に対して前記第2の中間部材を枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して、前記第1の椎骨接触部材と前記第2の椎骨接触部材との間の前記幅が変化するように構成されている、実施態様2に記載のインプラント。
(4) 前記第1の椎骨接触部材は、第1の椎骨接触構成要素と、前記第2の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して前記第1の椎骨接触構成要素から分離されている第2の椎骨接触構成要素と、を備え、前記第1の椎骨接触構成要素は、前記第2の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結され、前記第2の椎骨接触構成要素は、前記第2の枢軸に実質的に平行である第5の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結されており、前記フレームが、1)前記第2の枢軸を中心にして前記フレームに対して前記第1の椎骨接触構成要素を枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して前記第1の椎骨接触構成要素と前記第2の椎骨接触部材との間の第1の高さが変化し、2)前記第5の枢軸を中心にして前記フレームに対して前記第2の椎骨接触構成要素を枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して前記第2の椎骨接触構成要素と前記第2の椎骨接触部材との間の第2の高さが変化する、ように構成されている、実施態様3に記載のインプラント。
(5) 前記第1の高さが前記第2の高さに等しい、実施態様4に記載のインプラント。
【0122】
(6) 前記第2の椎骨接触部材は、第1の椎骨接触構成要素と、前記第2の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して前記第2の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素から分離されている第2の椎骨接触構成要素と、を備え、前記第2の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素は、前記第3の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結され、前記第2の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素は、前記第2の枢軸に実質的に平行である第6の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結されており、前記フレームは、1)前記第3の枢軸を中心にして前記フレームに対して前記第2の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素を枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して前記第1の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素と前記第2の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素との間の前記第1の高さが変化し、2)前記第6の枢軸を中心にして前記フレームに対して前記第2の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素を枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である前記方向に対して前記第1の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素と前記第2の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素との間の前記第2の高さが変化するように構成されている、実施態様4に記載のインプラント。
(7) 前記第1の高さが前記第2の高さとは異なる、実施態様6に記載のインプラント。
(8) 前記第1の枢軸を中心にして前記第1の端部部材に枢動可能に連結され、前記第1の枢軸に実質的に平行である第7の枢軸を中心にして前記第1の中間部材に枢動可能に連結されている第1の連結機構と、
前記第2の枢軸を中心にして前記第1の中間部材に枢動可能に連結され、前記第2の枢軸に実質的に平行である第8の枢軸を中心にして前記第1の椎骨接触部材に枢動可能に連結されている、第2の連結機構と、
前記第3の枢軸を中心にして前記第1の中間部材に枢動可能に連結され、前記第3の枢軸に実質的に平行である第9の枢軸を中心にして前記第2の椎骨接触部材に枢動可能に連結されている、第3の連結機構と、
前記第4の枢軸を中心にして前記第2の端部部材に枢動可能に連結され、前記第4の枢軸に実質的に平行である第10の枢軸を中心にして前記第2の中間部材に枢動可能に連結されている、第4の連結機構と、
前記第5の枢軸を中心にして前記第2の中間部材に枢動可能に連結され、前記第5の枢軸に実質的に平行である第11の枢軸を中心にして前記第1の椎骨接触部材に枢動可能に連結されている、第5の連結機構と、
前記第6の枢軸を中心にして前記第2の中間部材に枢動可能に連結され、前記第6の枢軸に実質的に平行である第12の枢軸を中心にして前記第2の椎骨接触部材に枢動可能に連結されている、第6の連結機構と、を更に備える、実施態様6に記載のインプラント。
(9) 前記第1の中間部材は、第1の中間構成要素と、前記第2の枢軸に実質的に平行である前記方向に沿って、前記第1の中間構成要素から分離された第2の中間構成要素と、を備え、前記第2の中間部材は、第1の中間構成要素と、前記第2の枢軸に実質的に平行である前記方向に沿って前記第2の中間部材の前記第1の中間構成要素から分離された第2の中間構成要素と、を備える、実施態様8に記載のインプラント。
(10) 前記第1の連結機構は、1)前記第1の枢軸を中心にして、前記第1の端部部材に枢動可能に連結され、かつ2)前記第7の枢軸を中心にして、前記第1の中間部材の前記第1の中間構成要素に枢動可能に連結されている、第1の連結部を備え、
前記第2の連結機構は、1)前記第2の枢軸を中心にして、前記第1の中間部材の前記第1の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ、2)前記第8の枢軸を中心にして、前記第1の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第1の連結部を備え、
前記第3の連結機構は、1)前記第3の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第1の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ2)前記第9の枢軸を中心にして、前記第2の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第1の連結部を備え、
前記第4の連結機構は、1)前記第4の枢軸を中心にして、前記第2の端部部材に枢動可能に連結され、かつ2)前記第10の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第1の中間構成要素に枢動可能に連結されている、第1の連結部を備え、
前記第5の連結機構は、1)前記第5の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第1の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ2)前記第11の枢軸を中心にして、前記第1の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第1の連結部を備え、
前記第6の連結機構は、1)前記第6の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第1の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ2)前記第12の枢軸を中心にして、前記第2の椎骨接触部材の前記第1の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第1の連結部を備える、実施態様9に記載のインプラント。
【0123】
(11) 前記第1の連結機構は、1)前記第1の枢軸に実質的に平行である第13の枢軸を中心にして、前記第1の端部部材に枢動可能に連結され、かつ2)前記第1の枢軸に実質的に平行である第14の枢軸を中心にして、前記第1の中間部材の前記第2の中間構成要素に枢動可能に連結されている、第2の連結部を備え、
前記第2の連結機構は、1)前記第2の枢軸に実質的に平行である第15の枢軸を中心にして、前記第1の中間部材の前記第2の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ2)前記第2の枢軸に実質的に平行である第16の枢軸を中心にして、前記第1の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第2の連結部を備え、
前記第3の連結機構は、1)前記第2の枢軸に実質的に平行である第17の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第2の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ、2)前記第2の枢軸に実質的に平行である第18の枢軸を中心にして、前記第2の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第2の連結部を備え、
前記第4の連結機構は、1)前記第1の枢軸に実質的に平行である第19の枢軸を中心にして、前記第2の端部部材に枢動可能に連結され、かつ2)前記第1の枢軸に実質的に平行である第20の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第2の中間構成要素に枢動可能に連結されている、第2の連結部を備え、
前記第5の連結機構は、1)前記第2の枢軸に実質的に平行である第21の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第2の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ、2)前記第2の枢軸に実質的に平行である第22の枢軸を中心にして、前記第1の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第2の連結部を備え、
前記第6の連結機構は、1)前記第2の枢軸に実質的に平行である第23の枢軸を中心にして、前記第2の中間部材の前記第2の中間構成要素に枢動可能に連結され、かつ2)前記第2の枢軸に実質的に平行である第24の枢軸を中心にして、前記第2の椎骨接触部材の前記第2の椎骨接触構成要素に枢動可能に連結されている、第2の連結部を備える、実施態様10に記載のインプラント。
(12) 前記連結部の各々は、ピンによって前記それぞれの構成要素に枢動可能に連結され、前記枢軸の各々は、前記ピンのうちの1つの中心を通過する、実施態様11に記載のインプラント。
(13) 前記連結部の各々は、弱化部分によって前記それぞれの構成要素に枢動可能に連結されている、実施態様11に記載のインプラント。
(14) アクチュエータを更に備え、前記アクチュエータは、前記アクチュエータの作動が、1)前記第1の枢軸を中心にして前記端部部材に対して前記中間部材を枢動させ、かつ2)前記第2の枢軸を中心にして前記フレームに対して前記第1の椎骨接触部材を枢動させるように構成されている、実施態様1に記載のインプラント。
(15) 前記アクチュエータが、ねじ山付きスクリュであり、前記ねじ山付きスクリュは、前記スクリュの中心軸を中心にして前記スクリュを回転させることによって作動される、実施態様14に記載のインプラント。
【0124】
(16) 前記アクチュエータの作動が少なくとも1つの方向で防止されるように、前記アクチュエータと係合するように構成された錠止機構を更に備える、実施態様14に記載のインプラント。
(17) インプラントであって、
端部部材、及び第1の枢軸を中心にして前記端部部材に枢動可能に連結されている中間部材、を備えるフレームと、
前記第1の枢軸に実質的に垂直な第2の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結された第1の椎骨接触部材であって、第1の椎骨に係合するように構成された面を画定している、第1の椎骨接触部材と、
前記フレームに連結された第2の椎骨接触部材であって、第2の椎骨と係合するように構成された面を画定している、第2の椎骨接触部材と、を備え、
前記フレームは、1)前記第1の枢軸を中心にして、前記端部部材に対して前記中間部材を枢動させることによって、前記第2の枢軸に実質的に平行な直線に沿って測定された前記第1の椎骨接触部材の幅が変化し、かつ2)前記第2の枢軸を中心にして、前記フレームに対して前記第1の椎骨接触部材を枢動させることにより、前記第1の枢軸に実質的に平行である直線に沿って、前記第1の椎骨接触部材の前記面から前記第2の椎骨接触部材の前記面まで測定された高さが変化するように構成されている、インプラント。
(18) 前記第2の椎骨接触部材は、前記第2の枢軸に実質的に平行である第3の枢軸を中心にして前記フレームに枢動可能に連結され、前記フレームは、前記第3の枢軸を中心にして、前記フレームに対して前記第2の椎骨接触部材を枢動させることによって前記高さが変化するように構成されている、実施態様17に記載のインプラント。
(19) インプラントであって、
第1の椎骨と係合するように構成された面を画定する第1の椎骨接触部材と、
第2の椎骨と係合するように構成された面を画定する第2の椎骨接触部材と、
端部部材、中間部材、前記端部部材及び前記中間部材が互いに対して平行である第1の対の枢軸を中心にして互いに対して枢動可能であるように、前記端部部材を前記中間部材に枢動可能に連結している第1の連結機構、並びに前記中間部材及び前記第1の椎骨接触部材が互いに対して平行であり、かつ前記第1の対の枢軸に対して垂直である第2の対の枢軸を中心にして互いに対して枢動可能であるように、前記中間部材を前記第1の椎骨接触部材に枢動可能に連結している第2の連結機構を含むフレームと、を備え、
前記第1の対の枢軸は、前記第2の対の枢軸に実質的に平行である直線に沿って測定される第1の距離分離れており、前記第2の対の枢軸は、前記第1の対の枢軸に実質的に平行である直線に沿って測定される第2の距離分離れており、前記第1の距離は前記第2の距離よりも長い、インプラント。
(20) 前記端部部材によって画定されている停止面が前記中間部材によって画定されている停止面に当接するまで、前記端部部材が前記中間部材に対して枢動するように作動されるように構成されたアクチュエータを更に備え、
前記インプラントは、前記端部部材によって画定されている前記停止面が前記中間部材によって画定されている前記停止面に当接した後、前記アクチュエータの更なる作動が前記中間部材に対して前記第1の椎骨接触部材を枢動させるように構成されている、実施態様19に記載のインプラント。