特許第6833957号(P6833957)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6833957
(24)【登録日】2021年2月5日
(45)【発行日】2021年2月24日
(54)【発明の名称】レバー装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 7/32 20060101AFI20210215BHJP
【FI】
   E04G7/32 Z
   E04G7/32 A
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-216823(P2019-216823)
(22)【出願日】2019年11月29日
【審査請求日】2019年11月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】311001772
【氏名又は名称】株式会社フクザワ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】豊田 清昭
【審査官】 瓦井 秀憲
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−003287(JP,A)
【文献】 特開2016−017316(JP,A)
【文献】 特開2014−211052(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 7/32− 7/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足場支柱のホルダが有して上下方向に貫通した連結孔に、横架部材の端部が有する掛止部が上方から掛止められ、かつ、前記掛止部とは独立して前記連結孔に上方から挿入されて、その挿入量の増減に応じて、前記横架部材の前記連結孔に対する連結強度を増減する連結強化部材を操作するレバー装置であって、
前記横架部材に対して着脱自在にその上部周面に当接する当接部と、前記当接部から一方向へ延出された延出部、または、前記当接部に対して揺動自在に軸支された被支持部から前記一方向へ延出された延出部と、前記当接部、または、前記被支持部において、前記一方向とは反対側の部位に設けられた手動操作部と、前記延出部の先端部に設けられ、前記連結強化部材の上端に有する被嵌合部に対して着脱自在に嵌合する嵌合部と、を備え、
前記当接部が、前記横架部材に前記横架部材の上部周面に当接し、かつ、前記嵌合部が前記被嵌合部と嵌合した状態で、前記手動操作部の揺動操作により、前記連結強化部材の前記連結孔に対する挿入量の減少を可能としたレバー装置。
【請求項2】
前記当接部は、前記横架部材の一方の横面から下面までを囲む側面囲み部を有している請求項1に記載のレバー装置。
【請求項3】
前記側面囲み部は、前記横架部材に対して、その軸心を挟んで、少なくとも一対の側面囲み部を含む請求項2に記載のレバー装置。
【請求項4】
前記側面囲み部は、前記横架部材の一方のみの横面から下面まで延出された側面囲み部を有する請求項2に記載のレバー装置。
【請求項5】
前記当接部は、横断面形状が凹状の曲面を有する請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のレバー装置。
【請求項6】
前記手動操作部は、前記当接部から前記一方向とは反対方向に延出されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のレバー装置。
【請求項7】
前記手動操作部は、前記当接部から下方へ延出されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のレバー装置。
【請求項8】
前記嵌合部は、溝部であり、前記溝部は上下方向に延びる上下延出部と、前記上下延出部に対して交差する交差部とを有している請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のレバー装置。
【請求項9】
前記嵌合部は、嵌合孔である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のレバー装置。
【請求項10】
前記嵌合部は、嵌合突部である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のレバー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設足場に使用されるレバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、仮設足場では、所定の間隔を置いて配置された足場支柱の間に、手摺り等の横架部材を仮設する。横架部材の端部には、楔部材が固着されて、該楔部材を足場支柱に設けられたホルダの連結孔に挿入されて掛止められている。しかし、単に、楔部材を掛止めただけでは、下方から加わる外力により、ホルダから抜け出やすいため、従来は、特許文献1、特許文献2に示すように、連結強化部材が設けられている。特許文献1の連結強化部材は、抜け止め体と称されており、前記連結孔に挿入されて、その挿入量が深くなると、前記楔部材及び抜け止め体の形状等の作用により、抜け止め体とホルダの連結孔の内面との接触部位、楔部材と支柱外面との接触の部位間の圧接が高まって連結が強化される。また、抜け止め体の挿入量が少なくなると、前記圧接が解除されて、横架部材のホルダからの楔部材の抜け出しが可能となっている。
【0003】
また、特許文献2では、連結強化部材は、クサビ体と称されており、その挿入量が多くなると、クサビ体が前記横架部材の楔部材の内部に仕込まれた係止体に作用して該係止体をホルダの連結孔の周縁部に係止させることにより、連結が強化される。また、抜け止め体の挿入量が少なくなると、前記係止体のホルダへの係止を、クサビ体の形状の作用により、解除させることにより、横架部材のホルダからの楔部材の抜け出しが可能となっている。
【0004】
このように、連結強化部材は、ホルダの連結孔に対する挿入量の増減により、横架部材の連結の強化並びに連結の解除が容易となっている。上記の連結強化部材の挿入量の増減は、実際には、作業者の直接の手自体で行うことは困難であって、現場では、連結強化部材の上部または下部を作業者がハンマーで強打することにより、連結強化部材の挿入量を操作している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017−66831号公報
【特許文献2】特許第6340483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、仮設足場の構築及び解体は、昼間の時間帯や、場合によっては夜間に行われている。夜間に仮設足場の構築及び解体が行われる例としては、最終列車の運行が終了してから、始発列車の運行が開始されるまでの時間帯を利用して行われる鉄道事業者による工事がある。このような夜間に行われる工事現場の周辺は、寝静まっているところもあり、できるだけ静かな作業が行われることが望ましい。また、昼間に仮設足場の構築及び解体を行う場合であっても、周辺に、病院、学校等のような施設がある環境では、やはり、静かな作業が行われることが好ましい。ところが、従来の上記連結強化部材に対してハンマーの打ち込みによる操作では、静かな作業を行うことは難しい問題がある。
【0007】
さらに、ハンマーと、連結強化部材は金属同士であるため、ハンマーの打ち込みにより、火花が発生することがある。このため、従来は、ガスタンク、油槽等を工事するための仮設現場では、このような火花の発生があってもその火花が遠くに飛ばないように近辺を養生部材で覆ったりする必要がある。
【0008】
本発明の目的は、足場支柱から横架部材を解体する際、足場支柱のホルダからの連結強化部材の挿入量の操作時のハンマー音及び火花の発生がないレバー装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題点を解決するために、本発明のレバー装置は、足場支柱のホルダが有して上下方向に貫通した連結孔に、横架部材の端部が有する掛止部が上方から掛止められ、かつ、前記掛止部とは独立して前記連結孔に上方から挿入されて、その挿入量の増減に応じて、前記横架部材の前記連結孔に対する連結強度を増減する連結強化部材を操作するレバー装置であって、前記横架部材に対して着脱自在にその上部周面に当接する当接部と、前記当接部から一方向へ延出された延出部、または、前記当接部に対して揺動自在に軸支された被支持部から前記一方向へ延出された延出部と、前記当接部、または、前記被支持部において、前記一方向とは反対側の部位に設けられた手動操作部と、前記延出部の先端部に設けられ、前記連結強化部材の上端に有する被嵌合部に対して着脱自在に嵌合する嵌合部と、を備え、前記当接部が、前記横架部材に前記横架部材の上部周面に当接し、かつ、前記嵌合部が前記被嵌合部と嵌合した状態で、前記手動操作部の揺動操作により、前記連結強化部材の前記連結孔に対する挿入量の減少を可能としたものである。
【0010】
上記構成により、当接部が、横架部材の上部周面に当接し、嵌合部を被嵌合部に嵌合させた上で、当接部を支点として、嵌合部との嵌合した部位を作用点として手動操作部の作業者が持つ部位を力点にして嵌合部を上方側へ移動するように揺動操作すると、連結強化部材の連結孔に対する挿入量の減少が可能となる。この結果、連結強化部材のハンマーによる連結強化部材の挿入量を減少するための打ち込みをなくすことができ、ハンマー音及び火花の発生させることがない。
【0011】
また、前記当接部は、前記横架部材の一方の横面から下面までを囲む側面囲み部を有していてもよい。
上記構成により、当接部が、横架部材の上部周面に当接し、かつ、側面囲み部が横架部材の一方の横面から下面までを囲むことにより、前記嵌合部が前記被嵌合部と嵌合した状態で、前記手動操作部の揺動操作により、前記連結強化部材の前記連結孔に対する挿入量の増加を可能とする。この結果、レバー装置による前記連結強化部材の連結孔に対する挿入量の増加の操作が可能となり、連結強化部材のハンマーによる挿入量を増加する打ち込みをなくすことができ、ハンマー音及び火花の発生がない。また、側面囲み部は、横架部材に対してその長さ方向にレバー装置を移動するとき、その移動をガイドして、スムーズに移動することが可能となり、嵌合部を被嵌合部に対して容易に接近させたり、離間することができる。
【0012】
また、前記側面囲み部は、前記横架部材に対して、その軸心を挟んで、少なくとも一対の側面囲み部を含んでいてもよい。
上記構成により、少なくとも一対の側面囲み部が横架部材の一方の横面から下面、かつ、他方の横面から下面までを囲む。このことにより、レバー装置の横架部材に対する装着が安定する。そして、前記嵌合部を前記被嵌合部と嵌合した上で、当接部を支点として、嵌合部を作用点として前記手動操作部を力点にして嵌合部を下方側へ移動するように揺動操作すると、前記連結強化部材の前記連結孔に対する挿入量の増加が可能となる。この結果、連結強化部材のハンマーによる挿入量を増加する打ち込みをすることなく、レバー装置による操作により前記連結強化部材の連結孔に対する挿入量を増加でき、ハンマー音及び火花の発生がない。
【0013】
また、前記側面囲み部は、前記横架部材の一方のみの横面から下面まで延出された側面囲み部を有していてもよい。
上記構成により、側面囲み部を、一方の横面から横架部材に対して接近して装着することが可能となる。
【0014】
また、前記当接部は、横断面形状が凹状の曲面を有していてもよい。
上記構成により、横架部材の上面が凹状の曲面を有する場合に、その横架部材に対して、横断面形状が凹状の曲面を有する当接部を良好に載置できる。また、凹状の曲面は、横架部材に対してその長さ方向にレバー装置を移動するとき、その移動をガイドして、スムーズに移動することが可能となり、嵌合部を被嵌合部に対して容易に接近させたり、離間することができる。
【0015】
また、前記手動操作部は、前記当接部から前記一方向とは反対方向に延出されていてもよい。
上記構成により、延出部が延びる方向とは反対方向に延出された手動操作部を操作することにより、嵌合部に嵌合した連結強化部材を操作することができる。
【0016】
また、前記手動操作部は、前記当接部から下方へ延出されていてもよい。
上記構成により、当接部から下方へ延出された手動操作部を前記横架部材の下方に位置する作業者が楽に操作することが可能となる。
【0017】
また、前記嵌合部は、溝部であり、前記溝部は上下方向に延びる上下延出部と、前記上下延出部に対して交差する交差部とを有していてもよい。
上記構成により、上下延出部と交差部とに合致する被嵌合部を有する連結強化部材に対して、嵌合部が嵌合することにより、連結強化部材をレバー装置により連結孔に対する挿入量を可変できる。
【0018】
また、前記嵌合部は、嵌合孔としてもよい。
上記構成により、嵌合部としての嵌合孔が、被嵌合部としての突部を有する連結強化部材と嵌合することにより、連結強化部材をレバー装置により連結孔に対する挿入量を可変できる。
【0019】
また、前記嵌合部は、嵌合突部としてもよい。
上記構成により、嵌合部としての嵌合突部が、被嵌合部としての被嵌合孔を有する連結強化部材と嵌合することにより、連結強化部材をレバー装置により連結孔に対する挿入量を可変できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、足場支柱から横架部材を解体する際、足場支柱のホルダからの連結強化部材の挿入量の操作時のハンマー音及び火花の発生がない効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施形態のレバー装置の正面図。
図2】第1実施形態のレバー装置の平面図。
図3】第1実施形態のレバー装置の右側面図。
図4】第1実施形態のレバー装置の嵌合部において、図2の4−4線の拡大断面図。
図5】第1実施形態のレバー装置の分解斜視図。
図6】第1実施形態のレバー装置の作用の説明図。
図7】第1実施形態のレバー装置の作用の説明図。
図8】足場支柱と横架部材の連結状態の斜視図。
図9】連結強化部材の斜視図。
図10】第2実施形態のレバー装置の正面図。
図11】第2実施形態のレバー装置の平面図。
図12】第2実施形態のレバー装置の右側面図。
図13】第3実施形態のレバー装置の正面図。
図14】第3実施形態のレバー装置の平面図。
図15】第3実施形態のレバー装置の右側面図。
図16】第4実施形態のレバー装置の正面図。
図17】第4実施形態のレバー装置の平面図。
図18】第4実施形態のレバー装置の右側面図。
図19】第4実施形態のレバー装置の作用の説明図。
図20】第5実施形態のレバー装置の正面図。
図21】第5実施形態のレバー装置の平面図。
図22】第5実施形態のレバー装置の右側面図。
図23】第5実施形態のレバー装置の作用の説明図。
図24】第5実施形態のレバー装置の分解斜視図。
図25】第5実施形態のレバー装置の作用の説明図。
図26】(a)は、連結強化部材の斜視図、(b)は、連結強化部材の被嵌合部に嵌合する他の実施形態の嵌合部の断面図。
図27】(a)は、連結強化部材の斜視図、(b)は、連結強化部材の被嵌合部に嵌合する他の実施形態の嵌合部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態のレバー装置10を図1図9を参照して説明する。なお、本明細書では、後述するレバー装置10の嵌合部側へ向く方向を前方といい、反対方向を後方とし、人が前記前方を向いた状態で右側を右方とし、左側を左方とする。なお、断らない限り本実施形態のレバー装置10を構成する各部材は、鉄等の金属製である。
【0023】
図1図3に示すように、レバー装置10は、当接部11、一対の軸受14、軸受14に貫通された軸15により上下方向に揺動自在に支持された被支持部としての被支持部材16、被支持部材16から前方へ延出された延出部17、被支持部材16から後方へ延出された突部16aに外嵌された操作レバー19を備える。
【0024】
図5に示すように、当接部11は、略四角平板状をなし、上面に一対の軸受14が一体に形成されている。当接部11の下面は、横架部材100の上部周面に当接可能となっている。当接部11の左端面の前部及び左端面の後部には、一対の側面囲み部12、13が一体にそれぞれ下方へ向かって形成されている。側面囲み部12は、後述する横架部材100の一方の横面から下面までを囲むことが可能に、横断面C状に形成されて、右方が開口されている。側面囲み部13は、後述する横架部材100の他方の横面から下面までを囲むことが可能に、横断面C状に形成されて、左方が開口されている。すなわち、側面囲み部12、13は、相互に反対方向が開口されていて、横架部材100の軸心を挟むように配置されている。なお、側面囲み部の数は、一対に限定するものではなく、3個以上あってもよい。
【0025】
なお、側面囲み部12、13は、後述する横架部材の側方から着脱自在に取り付けることが可能な開口を有していればよいため、横断面C状に限定するものではなく、例えば横断面コ字状としてもよい。
【0026】
図6に示すように、軸受14に対して揺動自在に支持された被支持部材16は、その下面の前部が当接部11の上面前部に当接することにより、図6において、反時計回りの揺動が制限されている。また、被支持部材16は、その下面の後部が当接部11の上面後部に当接することにより、図6において、時計回りの揺動が制限されている。このように、被支持部材16は、当接部11の上面の前部及び後部に当接することで、その揺動範囲が制限されている。
【0027】
図5に示すように、延出部17は、略立方体状をなしていて、その先端部である前端部の端面からは、後方へ伸びる嵌合部としての溝部18が形成されている。溝部18の内面において左右両面は、一対の突起18aが対向して形成されるとともに、後述する連結強化部材150が挿入可能に離間されている。一対の突起18aを有することにより、両突起18aを通過する溝部18の横断面形状は略T字状となっている。
【0028】
図4図5に示すように、すなわち、溝部18は、両突起18a間に、上下方向に延出されて下端を開口する上下延出部18bを有するとともに、両突起18aと溝部18の天井面との間には上下延出部18bと交差する交差部18cを有する。また、図4に示すように、溝部18の前後方向において、終端は後述する連結強化部材150の突出片162が嵌合された状態で、被支持部材16とともに延出部17が揺動した際に、その揺動を許容する大きさの空間を有している。
【0029】
操作レバー19は、パイプ材により形成されていて、突部16aに対して、前端開口部が、着脱自在に嵌合されている。本実施形態では、操作レバー19の前後方向の中間部19aにおいて、下方へ折り曲げられている。操作レバー19は、手動操作部に相当する。
【0030】
ここで、横架部材100の説明をする。
図8に示すように、足場支柱200のホルダ210は4方向へ向かうように配置された4つのリング部211を有している。そして、そのリング部211の連結孔212に対して、横架部材100は、その端部に有する断面コ字状の掛止部110が上方から掛止められ、掛止部110とは独立して掛止部110内に配置された連結強化部材150が連結孔212に対して上方から挿入される。なお、横架部材100としては、連結強化部材150の挿入量の増減に応じて、横架部材100の連結孔212に対する連結強度を増減するものに限定される。
【0031】
横架部材としては、特許文献1に記載のものが代表例としてあげることができる。しかし、この構成に限定するものではなく、例えば、特許文献1の従来例として挙げられている構成、或いは特許文献2に記載の構成であってもよい。そして本、実施形態では、上記連結強化部材として機能する部材の上端が、略T字状の横断面形状を有する溝部18に対して嵌合離脱自在に略T字状に形成されていればよい。
【0032】
以下では、特許文献1に記載されている横架部材100について簡単な説明をする。
横架部材100は、軸心に沿った孔103を有した金属製の断面円形のパイプからなり、両端部に掛止部110が一体に固定されている。なお、横架部材100の端部の孔103の開口は、図6に示すように、蓋板102により閉塞されている。
【0033】
掛止部110は、図6図8に示すように、横架部材100の端部に対して下方へ突出するように固定されている。掛止部110は、断面凹状の溝部112を有していて、上下両端及び横架部材100側が開口されるとともに、足場支柱200側の側壁は、平板状に形成されている。また、掛止部110は、連結孔212に対して挿入離脱可能な大きさを有する。
【0034】
連結強化部材150は、掛止部110の溝部112内に対して上下方向に移動自在に挿入されている。具体的には、連結強化部材150は、図6に示す最上位置と、図7に示す最下位置間を移動可能としている。
【0035】
図9に示すように、連結強化部材150は、金属製であって、平板状に形成されている。連結強化部材150において、溝部112の平らな底面と対向する相対面150aは、平坦面となっていて、連結強化部材150の上下方向の移動を円滑に摺接可能となっている。
【0036】
図9に示すように、連結強化部材150において、相対面150aとは180度反対側の面には、下から順に、第1突出部151、第2突出部152、第3突出部153、第4突出部154を有する。また、第1突出部151と第2突出部152間、第2突出部152と第3突出部153間、第3突出部153と第4突出部154間には、それぞれ第1凹部155、第2凹部156、及び第3凹部157を有する。
【0037】
連結強化部材150の上端は左右に突出する被嵌合部としての突出片162が形成されている。両突出片162は、溝部18の交差部18cに対して離脱可能に挿入可能となっている。また、図6及び図7に示すように、連結強化部材150が最上位置及び最下位置に位置している場合、両突出片162は掛止部110の上端からいずれも上方へ離間した状態に配置される。
【0038】
図6及び図7に示すように、横架部材100の端部内には、金属製の平板状の係止体170が配置されている。係止体170の連結強化部材150と相対する側部には、下から順に、第1係合突出部171、係合凹部172、及び第2係合突出部173が形成されている。また、係止体170において、連結強化部材150とは反対側の側部における中間部には、横架部材100の孔103の下部内面に摺接する第1段部175を有する。
【0039】
係止体170の第1段部175から下方の部位には、横架部材100の下方外部に位置する第2段部176を有する。第2段部176は、掛止部110が、ホルダ210の連結孔212に挿入された際に、図6に示すように、ホルダ210上面に当接可能となっている。なお、図6に示すように、第2段部176がホルダ210上面に当接した際に、係止体170の上端が、孔103の上部内面に当接することにより、係止体170は上方への移動が規制されるようにされている。
【0040】
係止体170の第2段部176よりも下方に位置する下端には、連結強化部材150とは反対側に延びる爪部174が形成されている。
係止体170は、係止体170と蓋板102間に配置された付勢部材101により、常時、連結強化部材150側へ付勢されている。付勢部材101は、弾性体であればよく、ゴム、バネ等で構成されている。
【0041】
連結強化部材150が、最上位置に位置している状態では、前記付勢部材101に付勢されることにより、第1係合突出部171が、第1凹部155に係入され、係合凹部172に第2突出部152が係入され、第2係合突出部173が第2凹部156内に係入される。これらの係入時に、係合関係のある各部の外形形状は略一致するように形成されている。この状態を、以下、合致状態という。
【0042】
図6に示す合致状態では、爪部174は、ホルダ210のリング部211の内周面から離間配置されて、横架部材100の掛止部110を上方へ移動させた際に、掛止部110、連結強化部材150とともに連結孔212を通過可能となっている。
【0043】
また、図7に示すように、連結強化部材150が、最上位置から最下位置へ移動すると、下動する第2突出部152のカム効果により、前記付勢部材101の付勢に抗して、第1係合突出部171を介して、係止体170が移動することにより爪部174が、ホルダ210のリング部211に掛止められることが可能となっている。
【0044】
(第1実施形態の作用)
上記のように構成されたレバー装置10の作用を図6及び図7を参照して説明する。
<横架部材100の足場支柱200への取付け>
図6に示すように、足場支柱200に対して横架部材100を取り付ける場合、連結強化部材150は、連結強化部材150と係止体170とが合致状態となる、最上位置に位置させているものとする。
【0045】
この状態で、作業者は、横架部材100の掛止部110をホルダ210の連結孔212に挿入する。そして、図6に示すように、作業者は横架部材100に対し、レバー装置10の側面囲み部12、13を共に挿通した状態にする。さらに、最上位置に位置させた状態の連結強化部材150の突出片162を含む上端を溝部18に嵌合する。
【0046】
この図6の状態で、作業者は、操作レバー19を上方へ操作して連結強化部材150を最下位置まで移動させて、連結孔212に対する挿入量を増大させる。なお、連結強化部材150を下方へ押圧するときの操作レバー19の上方への操作では、当接部11は、横架部材100から離間して浮き上がろうとするが、その動きを側面囲み部12、13が、横架部材100の下面に当接して、その動きを阻止する。
【0047】
この操作により、図7に示すように、延出部17が下方へ揺動し、連結強化部材150が最下位置まで下動する。このとき、下動する第2突出部152のカム効果により、前記付勢部材101の付勢に抗して、第1係合突出部171を介して、係止体170が移動することにより爪部174が、ホルダ210のリング部211に掛止められる。この後、レバー装置10において、延出部17の溝部18から突出片162を含む連結強化部材150の上端を外すとともに、横架部材100から取り外す。
【0048】
<横架部材100の足場支柱200からの取り外し>
足場支柱200から横架部材100を取り外す場合、作業者は横架部材100に対し、レバー装置10の側面囲み部12、13を共に挿通した状態にする。さらに、最下位置に位置した状態の連結強化部材150の突出片162を含む上端をレバー装置10の溝部18に嵌合する。
【0049】
この図7の状態で、作業者は、操作レバー19を下方へ操作して連結強化部材150を最上位置まで移動させて、連結孔212に対する挿入量を減少させ、図6に示すように付勢部材101の付勢によって係止体170を連結強化部材150に対して合致状態とする。
【0050】
この合致状態では、爪部174は、ホルダ210のリング部211の内周面から離間配置されて、横架部材100の掛止部110を上方へ移動させた際に、掛止部110、連結強化部材150とともに連結孔212を通過可能となっている。従って、この状態で、作業者は横架部材100の掛止部110をホルダ210の連結孔212から離脱させる。この後、レバー装置10を、横架部材100から取り外す。
【0051】
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のレバー装置10は、横架部材100に対して着脱自在にその上部周面に当接する当接部11と、当接部11に対して揺動自在に軸支された被支持部材16から前方向へ延出された延出部17と、被支持部材16において、後方の部位に設けられた手動操作部としての操作レバー19を有する。また、レバー装置10は、延出部17の先端部に設けられ、連結強化部材の上端に有する被嵌合部に対して着脱自在に嵌合する嵌合部としての溝部18を備える。
【0052】
そして、レバー装置10は、当接部11が、横架部材100の上部周面に当接し、かつ、溝部18が連結強化部材150の被嵌合部としての突出片162と嵌合した状態で、操作レバー19の揺動操作により、連結強化部材150の連結孔212に対する挿入量の減少を可能としている。
【0053】
このため、当接部11が、横架部材100の上部周面に当接し、溝部18を突出片162に嵌合させた上で、当接部11を支点として、溝部18との嵌合した部位を作用点として操作レバー19の作業者が持つ部位を力点にして溝部18を上方側へ移動するように揺動操作すると、連結強化部材150の連結孔212に対する挿入量の減少が可能となる。この結果、レバー装置10による連結強化部材150の連結孔212に対する挿入量の減少の操作が可能となり、連結強化部材150のハンマーによる連結強化部材150の挿入量を減少するための打ち込みをなくすことができ、ハンマー音及び火花の発生がない効果がある。
【0054】
また、従来、作業者は、ハンマーを振って操作することになるため、狭い仮設足場では、操作がやりにくい問題があるが、本実施形態によれば、狭い仮設足場でもテコの原理で使用するため操作がし易い利点がある。
【0055】
(2)本実施形態のレバー装置10では、当接部11は、横架部材100の一方の横面から下面までを囲む側面囲み部12、13を有している。
上記構成により、当接部11が、横架部材100の上部周面に当接し、かつ、側面囲み部12、13が横架部材100の一方及び他方の横面から下面までを囲むことにより、溝部18が突出片162と嵌合した状態で、操作レバー19の揺動操作により、連結強化部材150の連結孔に対する挿入量を増加させる。このとき、当接部11は、横架部材100から離間して浮き上がろうとするが、その動きを側面囲み部12、13が、横架部材100の下面に当接して、その動きを阻止する。この結果、レバー装置による連結強化部材の連結孔に対する挿入量の増加ができ、連結強化部材のハンマーによる挿入量を増加する打ち込みをなくすことができ、ハンマー音及び火花の発生がない効果がある。
【0056】
また、側面囲み部12、13は、横架部材に対してその長さ方向にレバー装置を移動するとき、その移動をガイドして、スムーズに移動することが可能となり、溝部18を突出片162に対して容易に接近させたり、離間することができる。
【0057】
(3)本実施形態のレバー装置10では、一対の側面囲み部12、13は、横架部材100に対して、その軸心を挟んで配置されている。
上記構成により、一対の側面囲み部が横架部材の一方の横面から下面、かつ、他方の横面から下面までを囲む。このことにより、レバー装置の横架部材に対する装着が安定する。
【0058】
また、一対の側面囲み部12、13が横架部材100の一方の横面から下面、かつ、他方の横面から下面までを囲む。このことにより、レバー装置の横架部材に対する装着が安定する。そして、溝部18を突出片162と嵌合した上で、当接部11を支点として、溝部18を作用点として操作レバー19の作業者が持つ部位を力点にして溝部18を下方側へ移動するように揺動操作すると、連結強化部材150の連結孔212に対する挿入量の増加が可能となる。
【0059】
この結果、連結強化部材のハンマーによる挿入量を増加する打ち込みをすることなく、レバー装置による操作により連結強化部材の連結孔に対する挿入量を増加でき、ハンマー音及び火花の発生がない。
【0060】
(4)本実施形態のレバー装置10では、操作レバー19は、当接部11から延出部17が延びる方向とは反対方向に延出されている。
上記構成により、延出部17が延びる方向とは反対方向に延出された操作レバー19を操作することにより、溝部18に嵌合した連結強化部材を操作することができる。
【0061】
(5)本実施形態のレバー装置10では、嵌合部は、溝部18であり、溝部18は上下方向に延びる上下延出部18bと、上下延出部18bに対して交差する交差部18cとを有している。
【0062】
上記構成により、上下延出部18bと交差部18cとに合致する連結強化部材150の上端及び被嵌合部としての突出片162を有する連結強化部材150に対して、溝部18が嵌合することにより、連結強化部材150をレバー装置により連結孔212に対する挿入量を可変できる。
【0063】
(第2実施形態)
次にレバー装置10の第2実施形態を図10図12を参照して説明する。なお、第2実施形態を含めた以下の各実施形態では、第1実施形態のレバー装置10の各部と同一構成または相当する構成については第1実施形態に付した符号を付してその説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0064】
第2実施形態のレバー装置10は、当接部11に設けられた側面囲み部12の構成が異なっていて、他の構成は第1実施形態のレバー装置10と同一構成である。
具体的には、側面囲み部12が、省略されていて、側面囲み部13のみが設けられている。このような構成であっても、第1実施形態の作用効果の(1)、(2)、(4)、及び(5)と同様の作用効果を有する。
【0065】
(第3実施形態)
次にレバー装置10の第3実施形態を図13図15を参照して説明する。
第3実施形態のレバー装置10は、第1実施形態のレバー装置10の構成中、当接部11に設けられた側面囲み部12、13が省略されており、その代わりに、当接部11が前後方向に一対設けられていて、一対の軸受14がそれぞれ一対の当接部を相互に一体に連結した構成となっている。そして、一対の当接部11の下面11aは、横架部材100の上部周面が円弧状となっていることに合わせて、円弧状の凹部曲面となっている。他の構成は第1実施形態のレバー装置10と同一構成である。
【0066】
上記構成により、第1実施形態の作用効果の(1)、(4)、及び(5)と同様の作用効果を有する。
(第4実施形態)
次にレバー装置10の第4実施形態を図16図19を参照して説明する。
【0067】
第4実施形態のレバー装置10は、第1実施形態のレバー装置10の構成中、当接部11に設けられた側面囲み部12、13、軸受14、及び軸15が省略されていて、当接部11上部から前方へ延出部17が延出された構成となっている。当接部11の下面11aは、横架部材100の上部周面が円弧状となっていることに合わせて、円弧状の凹部曲面となっている。他の構成は第1実施形態のレバー装置10と同一構成である。
【0068】
図19は、連結強化部材150が最下位置に位置している状態を示している。本実施形態では、図19に示すように、当接部11の下面11aを横架部材100の上部周面に載置する。そして、延出部17の溝部18を連結強化部材150の上端部及び突出片162を嵌合した状態で、図19の実線位置から二点鎖線で示す位置まで操作レバー19を下動操作することにより、連結強化部材150の連結孔212に対する挿入量を減少させることが可能となる。この結果、横架部材100の掛止部110をホルダ210から取り外すことができる。
【0069】
上記構成により、第1実施形態の作用効果の(1)、(4)、及び(5)と同様の作用効果を有する。
また、当接部11の円弧状の凹部曲面は、横架部材に対してその長さ方向にレバー装置を移動するとき、その移動をガイドして、スムーズに移動することが可能となり、溝部18を突出片162に対して容易に接近させたり、離間することができる。
【0070】
(第5実施形態)
次にレバー装置10の第5実施形態を図20図25を参照して説明する。
本実施形態のレバー装置10は、当接部11、一対の軸受14、軸受14に貫通された軸15により上下方向に揺動自在に支持された被支持部としての被支持部材16、被支持部材16と一体に前方へ延出された延出部17、被支持部材16に一体に右側方へ延出された突部16bに上端部が一体に外嵌された操作レバー19を備える。
【0071】
当接部11は、略平板状に形成されている。当接部11の右端面において、前部及び後部には、一対の側面囲み部13が一体に形成されている。側面囲み部13は、横架部材100の一方の横面から下面までを囲むことが可能に、横断面C状に形成されて、左方が開口されている。また、一対の側面囲み部13の下部間は、連結板13aにより一体に連結されている。
【0072】
また、当接部11の前部に設けられた側面囲み部13には、ガイド部材28が一体に形成されている。ガイド部材28の内面には、上下方向に延出されたガイド溝29を有するとともに、ガイド溝29の底面には、上下に延出されたピン移動孔30が透設されている。
【0073】
図24に示すように、被支持部材16の前端に設けられた延出部17の前端には、前後方向に延出された長孔20が透設されている。延出部17の前端には、上部に一対の軸受23を有する嵌合部材21が配置され、軸受23及び長孔20を貫通した図20図23に示す軸24により、嵌合部材21が軸24に対して揺動自在に支持されている。また、被支持部材16及び延出部17が軸15の回りで揺動する際に、軸24は、長孔20の長さ方向において移動自在となっている。すなわち、軸24の長孔20の長さ方向において移動可能とされていることにより、嵌合部材21の上下動を許容する。
【0074】
図24に示すように、嵌合部材21は、ブロック状の本体25と、本体25の上面に形成された前記軸受23と、本体25の右側部から下方へ延出された被ガイド板26とを有している。
【0075】
図24に示すように、被ガイド板26は、上下方向に延出されたピン取付孔27が透設されている。被ガイド板26は、ガイド溝29に対上下方向に摺接自在に嵌合されている。また、被ガイド板26のピン取付孔27には、図20図23に示すピン35が、ピン移動孔30を介して取付固定されている。抜き出し不能に貫通して取り付けられている。
【0076】
図21図24に示すように、本体25の前端面には、第1実施形態の溝部18と同様の一対の突起18a、上下延出部18b、及び交差部18cを有する溝部18が形成されている。
【0077】
操作レバー19は、第1実施形態とは異なり、当接部11よりも下方へ延出されている。また、操作レバー19の下部19cは、図21に示すように、中間部19aで折り曲げられて上部よりも側面囲み部13の直下方に位置するようにオフセットされている。
【0078】
(第5実施形態の作用)
上記のように構成されたレバー装置10は、図25に示すように、足場300に載った作業者が、該足場よりも高く配置される横架部材100を取り付ける場合及び解体する場合において使用される。
【0079】
同図に示すように、横架部材100に対して、レバー装置10を取り付けすると、操作レバー19の下部は、横架部材100よりも下方に向かって配置される。この状態で、嵌合部材21の溝部18を連結強化部材150の上端部に嵌合して、操作レバー19を揺動操作すれば、連結強化部材150を上方又は下方へ操作することができる。本実施形態では、図25においては、操作レバー19を作業者Mが手前に向かって操作すると、連結強化部材150の装入量が増加し、反対方向に揺動操作すると、連結強化部材150の装入量が減少する。このように操作レバー19が横架部材100よりも下方に位置する作業者Mは、第1〜第4実施形態のレバー装置10よりも操作レバー19を操作する手をそれほど挙げなくても楽に操作ができる利点がある。
【0080】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0081】
・前記実施形態では、嵌合部としての溝部18は、横断面形状を略T字状としたが、この形状に限定するものではない。溝部の断面形状において、上下延出部と交差部とを有する形状としては、他に断面逆L字状、断面Y字状、十字状等の形状がある。
【0082】
・前記実施形態では、溝部18を嵌合部としたが、嵌合部は、溝部に限定するものではない。図26(b)に示すように、溝部18の代わりに延出部17の側面に嵌合部及び嵌合突部としての断面円形の突部17aを形成してもよい。この場合、連結強化部材150の被嵌合部は、図26(a)、及び図26(b)に示すように、連結強化部材150の上端部の側面に穿設された断面円形の孔部160とする。孔部160は、突部17aに対して嵌合離脱可能な大きさとされている。孔部160は、被嵌合部に相当する。
【0083】
また、図27(b)に示すように、溝部18の代わりに延出部17の側面に嵌合部及び嵌合孔としての断面円形の孔17bを形成してもよい。この場合、連結強化部材150の被嵌合部は、図27(a)、及び図27(b)に示すように、連結強化部材150の上端部の側面から突出した断面円形の突部180とする。突部180は、孔17bに対して嵌合離脱可能な大きさとされている。
【符号の説明】
【0084】
10…レバー装置、11…当接部、11a…下面、
12、13…側面囲み部、14…軸受、15…軸、
16…被支持部材(被支持部)、16a…突部、
17…延出部、17a…突部(嵌合突部)、
17b…孔(嵌合部、嵌合孔)、
18…溝部、18a…突起、18b…上下延出部、18c…交差部、
19…操作レバー(手動操作部)、20…長孔、21…嵌合部材、
23…軸受、24…軸、25…本体、26…被ガイド板、
27…ピン取付孔、28…ガイド部材、29…ガイド溝、
30…ピン移動孔、35…ピン、100…横架部材、101…付勢部材、
102…蓋板、110…掛止部、112…溝部、150…連結強化部材、
150a…相対面、151…第1突出部、152…第2突出部、
153…第3突出部、155…第1凹部、156…第2凹部、
157…第3凹部、160…孔部(被嵌合部)、
162…突出片(被嵌合部)、170…係止体、171…第1係合突出部、
172…係合凹部、173…第2係合突出部、174…爪部、
175…第1段部、176…第2段部、180…突部(被嵌合部)、
200…足場支柱、210…ホルダ、211…リング部、212…連結孔、
300…足場。
【要約】
【課題】足場支柱から横架部材を解体する際、足場支柱のホルダからの連結強化部材の挿入量の操作時のハンマー音及び火花の発生がないレバー装置を提供する。
【解決手段】レバー装置10は、横架部材に対して着脱自在にその上部周面に当接する当接部11と、当接部11に対して揺動自在に軸支された被支持部材16から前方向へ延出された延出部17と、被支持部材16において、後方の部位に設けられた手動操作部としての操作レバー19を有する。レバー装置10は、延出部17の先端部に設けられ、連結強化部材の上端に有する被嵌合部に対して着脱自在に嵌合する溝部18を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
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図26
図27