【文献】
Ericsson,On the random access procedure,3GPP TSG-RAN WG1 #86 R1-167059 [online],[retrieved on 2020.03.10], Retrieved from the Internet: <URL: https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1067/Docs/R1-167059.zip>,2016年 8月12日,第1-4頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第1のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースに対応している、というものであり、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第2のタイプのランダムアクセスリソースのコードリソースに対応している、というものである、請求項2に記載の方法。
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含み、
前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含む、請求項3に記載の方法。
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第1のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースに対応している、というものであり、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第2のタイプのランダムアクセスリソースのコードリソースに対応している、というものである、請求項7に記載の方法。
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含み、
前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含む、請求項8に記載の方法。
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第1のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースに対応している、というものであり、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第2のタイプのランダムアクセスリソースのコードリソースに対応している、というものである、請求項12に記載の装置。
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含み、
前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含む、請求項13に記載の装置。
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第1のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースに対応している、というものであり、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第2のタイプのランダムアクセスリソースのコードリソースに対応している、というものである、請求項17に記載の装置。
前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含み、
前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと前記X個の第1の信号の前記リソースとの間の前記対応関係が、前記Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、前記リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含む、請求項18に記載の装置。
【発明の概要】
【0006】
先行技術における問題を解決するために、本発明の実施形態は、ランダムアクセス方法、ランダムアクセス装置、およびランダムアクセスシステム、端末、ならびに基地局を提供する。この技術的解決策は以下のとおりである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、本発明の一実施形態はランダムアクセス方法を提供し、本方法は、
基地局が、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを構成するステップであって、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースが第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含み、異なるタイプのランダムアクセスリソースが端末の異なるビーム送信形態と1対1の対応関係にあり、または第1のタイプのランダムアクセスリソースが異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースが異なる下り信号のリソースと関連付けられておらず、または第1のタイプのランダムアクセスリソースが第1の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースが第2の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1の関連付け方法が第2の関連付け方法と異なる、ステップと、
基地局が、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するステップと
を含む。
【0008】
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の実施態様において、本方法は、
基地局が、X個の第1の信号およびY個の第2の信号を送信するステップであって、Y個の第2の信号の各々がランダムアクセス構成情報を含み、各第2の信号内のランダムアクセス構成情報が第1のタイプのランダムアクセス構成情報と第2のタイプのランダムアクセス構成情報の少なくとも一方を含み、第1のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、第2のタイプのランダムアクセス情報が、第2のタイプのランダムアクセスリソースを示すのに使用され、または第2のタイプのランダムアクセス情報が、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、
第1の信号が、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号のうちの少なくとも1つであり、第2の信号が、ブロードキャスト信号またはシステムメッセージであり、X、Y、およびZが正の整数であり、X、Y、およびZがすべて1より大きい、ステップ
をさらに含む。
【0009】
第1の態様の第1の実施態様に関連して、第1の態様の第2の実施態様において、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第1のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースに対応している、というものであり、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第2のタイプのランダムアクセスリソースのコードリソースに対応している、というものである。言い換えると、第1のタイプのランダムアクセスリソースをX個の異なる第1の信号のリソースと関連付ける方法は、第2のタイプのランダムアクセスリソースをX個の異なる第1の信号のリソースと関連付ける方法と異なる。
【0010】
さらに、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含み、
Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含む。
【0011】
さらに、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なるスクランブルコードのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、
を含む。
【0012】
第1の態様の第2の実施態様に関連して、第1の態様の第3の実施態様において、Y個の第2の信号のリソース内の各第2の信号のリソースは、X個の第1の信号のリソースに対応している。
【0013】
さらに、第1の信号の送信ビームの方向は、そのリソースが第1の信号のリソースに対応している第2の信号の送信ビームの方向と同じである。
【0014】
第1の態様の第2の実施態様に関連して、第1の態様の第4の実施態様において、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とは異なる信号であり、第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号の前に送信される。
【0015】
さらに、第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は物理ブロードキャストチャネルPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はessential SIBであり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はSIB1であり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はessential SIBであり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はSIB1である。
【0016】
第1の態様の第2の実施態様に関連して、第1の態様の第5の実施態様において、各第2の信号内の第1のタイプのランダムリソース構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号と第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の対応関係を含み、または各第2の信号内の第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号のサブセットと第1のタイプのランダムアクセスリソースのサブセットとの間の対応関係を含む。
【0017】
さらに、同じサブセット内の第1の信号は同じ時間単位内に送信され、時間単位は、サブフレーム、スロット、またはミニスロットである。
【0018】
第1の態様の第2の実施態様に関連して、第1の態様の第6の実施態様において、基地局が、X個の第1の信号およびY個の第2の信号を送信するステップは、
基地局が、X個の第1の信号およびY個の第2の信号を周期的に送信するステップと、基地局が、X個の第1の信号およびY個の第2の信号をビーム掃引によって1周期で送信するステップと
を含む。
【0019】
第1の態様の第6の実施態様に関連して、第1の態様の第7の実施態様において、X個の第1の信号は異なるビームを使用して送信され、基地局は、第1の信号の送信ビームと同じ方向の受信ビームを使用して、第1の信号のリソースに対応するランダムアクセスリソースを使用して送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
【0020】
第1の態様、または第1の態様の第1から第7の実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第8の実施態様において、第1のタイプのランダムアクセスリソースのシステムパラメータは第2のタイプのランダムアクセスリソースのシステムパラメータと異なり、システムパラメータは、サブキャリア間隔およびシンボル長を含む。
【0021】
第1の態様、または第1の態様の第1から第7の実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第9の実施態様において、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部は単一のシーケンスを含み、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部は複数の繰り返しシーケンスを含み、または
第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットおよび第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは各々、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、プリアンブルシーケンス部は単一のシーケンスを含む。
【0022】
第1の態様の第9の実施態様に関連して、第1の態様の第10の実施態様において、第1のタイプのアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンスの長さは、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンスの長さより長い。
【0023】
第1の態様、または第1の態様の第1から第7の実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第11の実施態様において、端末のビーム送信形態は、
全方向ビームを使用して第1のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを送信すること、または
複数の指向性ビームを使用して第2のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを送信すること、
を含む。
【0024】
第1の態様の第11の実施態様に関連して、第1の態様の第12の実施態様において、端末によって使用される指向性ビームの数は、異なるランダムプリアンブルシーケンスグループに対応している。
【0025】
第1の態様に関連して、第1の態様の第13の実施態様において、基地局が、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するステップは、
基地局が単一のビームを使用して、第1のタイプのランダムアクセスリソースで端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するステップ、または
基地局が複数のビームを使用して、第2のタイプのランダムアクセスリソースで端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを交互に受信するステップ
を含む。
【0026】
第1の態様の第13の実施態様に関連して、第1の態様の第14の実施態様において、本方法は、
基地局が、端末にランダムアクセス応答を送信するステップであって、ランダムアクセス応答が、端末の最適な指向性ビームを示すのに使用される指示情報を含む、ステップ
をさらに含む。
【0027】
第1の態様、または第1の態様の第1から第7の実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第15の実施態様において、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセス応答リソースと1対1の対応関係にあり、K個の第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応しており、Kは1より大きい整数である。
【0028】
第1の態様の第15の実施態様に関連して、第1の態様の第16の実施態様において、K個ごとの連続する第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応している。
【0029】
第2の態様によれば、本発明の一実施形態はランダムアクセス方法を提供し、本方法は、
端末が、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを決定するステップであって、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースが第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含み、異なるタイプのランダムアクセスリソースが端末の異なるビーム送信形態と1対1の対応関係にあり、または第1のタイプのランダムアクセスリソースが異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースが異なる下り信号のリソースと関連付けられておらず、または第1のタイプのランダムアクセスリソースが第1の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースが第2の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1の関連付け方法が第2の関連付け方法と異なる、ステップと、
端末が、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと
を含む。
【0030】
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の実施態様において、本方法は、
端末が、基地局によって送信された第1の信号および第2の信号を受信するステップであって、第2の信号の各々がランダムアクセス構成情報を含み、各第2の信号内のランダムアクセス構成情報が第1のタイプのランダムアクセス構成情報と第2のタイプのランダムアクセス構成情報の少なくとも一方を含み、第1のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、第2のタイプのランダムアクセス情報が、第2のタイプのランダムアクセスリソースを示すのに使用され、または第2のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、
第1の信号が、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号のうちの少なくとも1つであり、第2の信号が、ブロードキャスト信号またはシステムメッセージであり、X、Y、およびZが正の整数であり、X、Y、およびZがすべて1より大きい、ステップ
をさらに含む。
【0031】
第2の態様の第1の実施態様に関連して、第2の態様の第2の実施態様において、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第1のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースに対応している、というものであり、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、X個の異なる第1の信号がZ個の異なる第2のタイプのランダムアクセスリソースのコードリソースに対応している、というものである。
【0032】
さらに、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含み、
Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応しており、リソースが、コードリソース、時間領域リソース、または周波数領域リソースであること、を含む。
【0033】
さらに、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なるスクランブルコードのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、
を含む。
【0034】
第2の態様の第2の実施態様に関連して、第2の態様の第3の実施態様において、Y個の第2の信号のリソース内の各第2の信号のリソースは、X個の第1の信号のリソースに対応している。
【0035】
さらに、第1の信号の送信ビームの方向は、そのリソースが第1の信号のリソースに対応している第2の信号の送信ビームの方向と同じである。
【0036】
第2の態様の第2の実施態様に関連して、第2の態様の第4の実施態様において、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とは異なる信号であり、第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号の前に送信される。
【0037】
さらに、第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は物理ブロードキャストチャネルPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はessential SIBであり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はSIB1であり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はessential SIBであり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はSIB1である。
【0038】
第2の態様の第2の実施態様に関連して、第2の態様の第5の実施態様において、各第2の信号内の第1のタイプのランダムリソース構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号と第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の対応関係を含み、または各第2の信号内の第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号のサブセットと第1のタイプのランダムアクセスリソースのサブセットとの間の対応関係を含む。
【0039】
第2の態様または第2の態様の第1から第5の実施態様のいずれか1つに関連して、第2の態様の第6の実施態様において、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部は単一のシーケンスを含み、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部は複数の繰り返しシーケンスを含み、または
第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットおよび第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは各々、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、プリアンブルシーケンス部は単一のシーケンスを含む。
【0040】
第2の態様の第6の実施態様に関連して、第2の態様の第7の実施態様において、第1のタイプのアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンスの長さは、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンスの長さより長い。
【0041】
第2の態様に関連して、第2の態様の第8の実施態様において、端末が、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するステップは、
端末が測定によって得た参照信号受信電力が指定された閾値より大きい場合、第1のタイプのランダムアクセスリソースを選択し、全方向ビームを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するステップ、または
端末が測定によって得た参照信号受信電力が指定された閾値以下である場合、第2のタイプのランダムアクセスリソースを選択し、複数の指向性ビームを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するステップ
を含む。
【0042】
第2の態様の第8の実施態様に関連して、第2の態様の第9の実施態様において、端末によって使用される指向性ビームの数は、異なるランダムプリアンブルシーケンスグループに対応している。
【0043】
第2の態様の第8の実施態様に関連して、第2の態様の第10の実施態様において、本方法は、
端末が、基地局によって送信されたランダムアクセス応答を受信するステップであって、ランダムアクセス応答が端末の最適な送信ビームを示すのに使用される指示情報を含む、ステップ
をさらに含む。
【0044】
第2の態様の第8の実施態様に関連して、第2の態様の第11の実施態様において、本方法は、
端末が、同じ送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信するステップ
をさらに含む。
【0045】
第2の態様の第11の実施態様に関連して、第2の態様の第12の実施態様において、本方法は、
端末が、同じ送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信した後、端末がランダムアクセス応答を受信しない場合、送信電力を増加させ、次いで同じ送信電力を使用してK個のランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを再送するステップであって、Kが1より大きい整数である、ステップ
をさらに含む。
【0046】
第2の態様または第2の態様の第1から第5の実施態様のいずれか1つに関連して、第2の態様の第13の実施態様において、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセス応答リソースと1対1の対応関係にあり、K個の第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応しており、Kは1より大きい整数である。
【0047】
第2の態様の第12の実施態様に関連して、第2の態様の第14の実施態様において、K個ごとの連続する第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応している。
【0048】
第1の態様および第2の態様において、ランダムアクセスリソースは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するのに使用される時間周波数リソース、シーケンスリソース、および循環シフトリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0049】
第3の態様によれば、本発明の一実施形態はランダムアクセス装置を提供する。本装置は、第1の態様の方法を行うように構成されたユニット、例えば、構成部と送信部とを含む。
【0050】
第4の態様によれば、本発明の一実施形態はランダムアクセス装置を提供する。本APは、第2の態様の方法を行うように構成されたユニット、例えば、決定部と受信部とを含む。
【0051】
第5の態様によれば、本発明の一実施形態はランダムアクセスシステムを提供する。本システムは、基地局と端末とを含む。基地局は、第3の態様または第3の態様の任意の可能な設計で提供されるランダムアクセス装置を含む。端末は、第4の態様または第4の態様の任意の可能な設計で提供されるランダムアクセス装置を含む。
【0052】
第6の態様によれば、本発明の一実施形態は基地局を提供する。本基地局は、メモリと、メモリに接続されたプロセッサとを含む。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを格納するように構成される。プロセッサがメモリに格納されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作させ、または実行するように構成されると、プロセッサは、第1の態様による方法を行いうる。
【0053】
第7の態様によれば、本発明の一実施形態は、端末によって実行されるべきプログラムコードを格納するように構成されたコンピュータ可読媒体をさらに提供する。プログラムコードは、第1の態様による方法を行うのに使用される命令を含む。
【0054】
第8の態様によれば、本発明の一実施形態は端末を提供する。本端末は、メモリと、メモリに接続されたプロセッサとを含む。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを格納するように構成される。プロセッサがメモリに格納されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを動作させ、または実行するように構成されると、プロセッサは、第2の態様による方法を行いうる。
【0055】
第9の態様によれば、本発明の一実施形態は、端末によって実行されるべきプログラムコードを格納するように構成されたコンピュータ可読媒体をさらに提供する。プログラムコードは、第2の態様による方法を行うのに使用される命令を含む。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本出願の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、添付の図面に関連して本発明の実施態様を詳細にさらに説明する。
【0058】
本明細書でいう「モジュール」とは、メモリに格納され、いくつかの機能を実現することができるプログラムまたは命令のことである。本明細書でいう「ユニット」とは、論理に基づいて分割された機能構造のことである。「ユニット」は、ハードウェアのみによって実現されるか、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現されうる。
【0059】
本明細書において、「複数の」とは、少なくとも2つを意味する。「および/または」は、関連付けられる対象間の関連付け関係を記述し、3つの関係が存在しうることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、という3つの場合を表しうる。文字「/」は通常、関連付けられる対象間の「または」の関係を示す。
【0060】
図1は、本出願の一実施形態によるランダムアクセスシステム100の概略的構造図である。ランダムアクセスシステム100は、LTEシステムまたは5Gシステムであってよい。ランダムアクセスシステム100は、少なくとも1つの端末120と少なくとも1つの基地局140とを含む。
【0061】
例えば、端末120は、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、略称PCS)電話機、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(Session Initial Protocol、略称SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、略称WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、略称PDA)などの機器であってもよい。また端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、モバイルコンソール(Mobile)、リモート局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)、またはユーザ機器(User Equipment)とも呼ばれうる。
【0062】
端末120は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略称RAN)を使用して1つまたは複数のアクセスネットワークデバイスと通信する。
【0063】
基地局140は、端末120とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能する。アクセスネットワークの残りの部分は、インターネットプロトコル(Internet Protocol、略称IP)ネットワークを含みうる。基地局は、エアインターフェースのための属性管理をさらに調整しうる。例えば、基地局は、移動通信のためのグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM(登録商標))または符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、略称CDMA)システムにおける基地送受信局(Base Transceiver Station、略称BTS)であっても、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略称WCDMA(登録商標))におけるノードB(NodeB)であっても、LTEにおけるeNBであってもよい。これについては本出願では限定されない。
【0064】
以下では、
図2aから
図2cを参照して、
図1に示すシステムに基づく本発明の実施形態の応用シナリオについて説明する。
【0065】
図2aおよび
図2bに示すように、基地局140は端末120にサービスする。基地局140は、チャネル減衰に耐え、信号伝搬損を制御し、基地局の信号カバレッジをさらに保証するために、マルチビーム掃引技術を使用して信号を送受信する。マルチビーム掃引技術では、基地局140は、複数の指向性ビームを使用して基地局140のカバレッジエリアを掃引するように、複数のビームを使用して、比較的狭いエッジを有する指向性ビームを、異なるリソースで信号を別々に送受信するように制御する。異なるリソースは周波数領域リソース(すなわち周波数)であってよい。例えば、同じサブフレームにおいて、異なる周波数帯域または時間領域リソース(すなわち、時間)が送信のために異なる指向性ビームに使用されうる。
【0066】
図2aおよび
図2bでは、基地局140は4つの指向性ビーム、すなわちビーム1、ビーム2、ビーム3、およびビーム4を使用する。図から分かるように各指向性ビームは基地局140のカバレッジエリア内の異なる部分に向けられる。基地局140のカバレッジエリアは、複数の指向性ビームを使用して掃引される。基地局140によって使用される指向性ビームの数は単なる一例であることに留意されたい。これについては本発明の本実施形態では限定されない。
【0067】
実際の応用では、基地局140は、機械的に制御される指向性アンテナを使用して信号をスキャンしうる。機械的に制御される指向性アンテナは、基地局140のカバレッジエリアの一部をカバーする比較的狭い指向性ビームを有する。機械的に制御される指向性アンテナは時間と共に移動し、したがって、機械的に制御される指向性アンテナの指向性ビームは基地局140のカバレージエリアを掃引する。あるいは、基地局140は、アレイアンテナを使用してビームフォーミングによって、基地局のカバレッジエリアの一部をカバーする指向性ビームを取得し、その指向性ビームを、基地局140のカバレッジエリアを掃引するように制御してもよい。ビームフォーミングは、アンテナアレイに基づく信号前処理技術である。ビームフォーミングでは、指向性ビームを生成するためにアンテナアレイの各アレイ素子の重み係数が調整される。ビームフォーミングでは、無線周波数を使用して生成されたアナログビームまたはベースバンドデジタルビームが取得されうる。
【0068】
基地局140の指向性ビームが基地局140のカバレッジエリアを掃引し、端末120が基地局140の特定の指向性ビームによってカバーされるときに、端末120はその特定のビームに対応するデータまたは信号を取得しうる。
【0069】
基地局140とデータ伝送を行うために、基地局140のカバレッジエリア内の端末120は、まずランダムアクセスプロセスを通じて基地局140への無線接続を確立する必要がある。ランダムアクセスプロセスは次のように実施されうる。基地局140はまず指向性ビームごとのランダムアクセスリソースを構成し、システムブロードキャストメッセージを使用して構成したランダムアクセスリソースに関する情報を送信する。端末は、基地局140への無線接続を確立するために、端末が検出によって見つけた下り信号に対応する指向性ビームに対応するランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプロセスを開始する。
【0070】
図2aに示すシナリオでは、基地局140の指向性ビームは較正されない。較正とは、基地局の受信ビームと送信ビームが上りリンク/下りリンクの相互性を有することを意味する。この場合、最適な送信ビームと同じ方向の受信ビームはやはり最適である。マルチビーム掃引では、基地局のビームが較正されている場合、基地局140は最適な送信ビームに基づいて最適な受信ビームを決定しうる。基地局140のビームが較正されない場合、基地局140は、最適な送信ビームに基づいて最適な受信ビームを決定することができない。例えば、
図2aでは、端末120にとって、基地局の最適な送信ビームはビーム3である。指向性ビームは較正されないので、最適な受信ビームはビーム1でもビーム3でもありうる。したがって、基地局2は、端末1によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを、最適な受信ビームを使用して受信することができない。その結果、端末のランダムアクセスが最終的に失敗することになりうる。
【0071】
図2bに示すシナリオでは、端末120は高速で移動している。この場合、端末120は、ビーム1、ビーム2、およびビーム3が別々に向けられた領域を素早く通過し、ビーム4が向けられた領域に移動する。移動経路が
図2bに矢印で示されている。基地局140が端末120によって送信されたデータを4つの指向性ビームのうちの1つだけを使用して受信する場合、基地局140は端末120によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを完全に受信しない可能性がある。その結果、端末120は基地局140への無線接続を確立することができなくなる。
【0072】
図2cに示すように、基地局140は端末120にサービスする。端末120は、マルチビーム掃引によって信号を送信してもよく(すなわち、複数の指向性ビームを順次に使用して同じ信号を送信してもよく)、1つの全方向ビームを使用して信号を送信してもよい。
図2cに示すように、比較すると、全方向ビーム5はより小さいビーム利得を有し、指向性ビーム1からビーム4はより大きいビーム利得およびより長い伝送距離を有する。したがって、基地局140のカバレッジエリア内の中心位置にある端末120aは全方向ビームを使用してデータを送信し、基地局140のカバレッジエリア内の端位置にある端末120bは指向性ビームを使用してデータを送信しうる。ランダムアクセスプロセスでは、端末120は、ビーム1、ビーム2、ビーム3、およびビーム4を順次に使用してランダムアクセスプリアンブルシーケンスを送信しうる。この場合、基地局140がランダムアクセスプリアンブルを一度しか検出しないと、基地局140が、検出によって、端末120から送信されたランダムアクセスプリアンブルを見つけられない可能性が非常に高い。その結果、端末120のランダムアクセスが失敗することになる。
【0073】
既存のランダムアクセスプロセスに従って行われるランダムアクセスは、前述の3つのシナリオには適さないことが分かる。したがって、本発明の一実施形態はランダムアクセス方法を提供する。第1のタイプのランダムアクセスリソースと第2のタイプのランダムアクセスリソースとが構成され、第1のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられておらず、または第1のタイプのランダムアクセスリソースと第2のタイプのランダムアクセスリソースとが異なる関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、そのため端末は、ランダムアクセスプリアンブルを送信するためのリソースを選択でき、基地局は、端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを、異なる形態で、受信できる。あるいは、第1のタイプのランダムアクセスリソースと第2のタイプのランダムアクセスリソースとは、端末の異なるビーム送信形態に対応していてもよく、そのため端末は、実際の要件に応じてビーム送信形態を選択でき、さらに、ランダムアクセス性能およびアクセス時間が柔軟に構成されうる。
【0074】
以下では、特定のハードウェア構造を参照して、本発明の実施形態で提供される基地局および端末の実施態様について説明する。
【0075】
図3は、本発明の一実施形態による基地局140の構造ブロック図である。
図3を参照すると、基地局140は、1つまたは複数の処理コアを含むプロセッサ31、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含むメモリ32、送受信機33などの部品を含みうる。プロセッサ31は、バス34を使用してメモリ32と送受信機33とに接続されうる。当業者であれば理解するように、
図3に示す構造は、基地局140に対するいかなる限定も構成するものではない。基地局140は、図示されているものよりも多いかまたは少ない部品を含んでいてもよく、いくつかの部品を組み合わせていてもよく、異なる部品レイアウトを有してもよい。
【0076】
プロセッサ31は、基地局140のコントロールセンタであり、様々なインターフェースおよび回線を使用して基地局140全体の様々な部品を接続し、基地局140の全般的なモニタリングを行うために、メモリ32に格納されたソフトウェアプログラムおよび/またはアプリケーションプログラムモジュールを動作させ、または実行し、メモリ32に格納されたデータを呼び出すことによって、基地局140の様々な機能およびデータ処理を実行する。任意選択で、プロセッサ31は、1つまたは複数の処理装置を含んでいてもよい。処理装置は、中央処理装置(Central Processing Unit、略称CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、略称NP)などであってよい。
【0077】
送受信機33は、受信機Rxと送信機Txとを含む。送受信機33は代替として通信チップとして実装されてもよい。通信チップは、受信モジュール、送信モジュール、モデムモジュールなどを含んでいてよく、情報を変調または復調し、無線信号を使用して情報を受信または送信するように構成される。送受信機33はプロセッサ31によって制御される。
【0078】
メモリ32は、様々な構成パラメータなどの様々なタイプのデータと、ソフトウェアプログラムおよび/またはアプリケーションプログラムモジュールとを格納するように構成されうる。ソフトウェアプログラムおよび/またはアプリケーションプログラムモジュールは、プロセッサ31によって実行されうる。メモリ32は主に、プログラム記憶域とデータ記憶域とを含みうる。プログラム記憶域は、オペレーティングシステム321と、構成モジュールや受信モジュールなどの少なくとも1つの機能によって必要とされるアプリケーションプログラムモジュール322を格納しうる。データ記憶域は、構成情報やランダムアクセスプリアンブルフォーマットなど、基地局140の使用に基づいて作成されたデータを格納しうる。加えて、メモリ32は、高速ランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶などの不揮発性メモリ、フラッシュメモリデバイス、または別の揮発性固体記憶装置を含んでいてもよい。これに対応して、メモリ32は、プロセッサ31がメモリ32にアクセスすることを可能にするために、メモリコントローラをさらに含みうる。
【0079】
アプリケーションプログラムモジュール322は、少なくとも、リソースを構成するように構成された構成モジュール3221と、情報を受信するように構成された受信モジュール3222とを含む。
【0080】
構成モジュール3221は、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを構成するように構成される。少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースは、第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含む。異なるタイプのランダムアクセスリソースは端末の異なるビーム送信形態と1対1の対応関係にあり、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられておらず、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1の関連付け方法は第2の関連付け方法と異なる。
【0081】
受信モジュール3222は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
【0082】
任意選択で、プロセッサ31は、
図5a、
図5b、および
図8で基地局によって行われる必要があるステップを行うために、アプリケーションプログラムモジュール322内の様々なモジュールを実行するように構成される。
【0083】
図4に、本発明の一実施の形態による端末120のハードウェア構造を示す。
図4に示すように、端末120は、無線周波数(Radio Frequency、略称RF)回路41、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含むメモリ42、入力部43、表示部44、センサ45、可聴周波数回路46、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、略称Wi−Fi)モジュール47、1つまたは複数の処理コアを含むプロセッサ48、電源49などの部品を含みうる。当業者であれば理解するように、
図4に示すハードウェア構造は、端末に対するいかなる限定も構成するものではない。端末は、図示されているものよりも多いかまたは少ない部品を含んでいてもよく、いくつかの部品を組み合わせていてもよく、異なる部品レイアウトを有してもよい。
【0084】
プロセッサ48は、端末120のコントロールセンタであり、様々なインターフェースおよび回線を使用して端末120全体の様々な部品を接続し、端末120の全般的なモニタリングを行うために、メモリ42に格納されたソフトウェアプログラムおよび/またはアプリケーションプログラムモジュールを動作させ、または実行し、メモリ42に格納されたデータを呼び出すことによって、端末120の様々な機能およびデータ処理を実行する。任意選択で、プロセッサ48は、1つまたは複数の処理コアを含んでいてもよい。
任意選択で、プロセッサ48はアプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとを統合したものでありうる。アプリケーションプロセッサは主に、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース、アプリケーションプログラムなどを処理する。モデムプロセッサは主に、無線通信を処理する。モデムプロセッサは代替としてプロセッサ48に統合されていない場合もあることが理解されよう。
【0085】
RF回路41は、情報を送受信し、または発呼プロセスで信号を送受信し、特に基地局の下りリンク情報を受信し、処理のために1つまたは複数のプロセッサ48に下りリンク情報を送信するように構成されうる。通常、RF回路41は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、チューナ、1つまたは複数の発振器、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module、略称SIM)カード、送受信機、結合器、低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、略称LNA)、デュプレクサなどを含むがこれに限定されない。加えて、RF回路41は、無線通信によってネットワークおよび別のデバイスとさらに通信することもできる。無線通信には、移動通信のためのグローバルシステムGSM(登録商標)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略称GPRS)、CDMA、WCDMA(登録商標)、LTE、電子メール、ショートメッセージサービス(Short Message Service、略称SMS)などを含むがこれに限定されない任意の通信規格またはプロトコルが使用されうる。
【0086】
メモリ42は、様々な構成パラメータなどの様々なタイプのデータと、ソフトウェアプログラムおよび/またはアプリケーションプログラムモジュールとを格納するように構成されうる。ソフトウェアプログラムおよび/またはアプリケーションプログラムモジュールは、プロセッサ48によって実行されうる。メモリ42は主に、プログラム記憶域とデータ記憶域とを含みうる。プログラム記憶域は、オペレーティングシステム421と、決定モジュールや送信モジュールなどの少なくとも1つの機能によって必要とされるアプリケーションプログラムモジュール422を格納しうる。データ記憶域は、構成情報やランダムアクセスプリアンブルフォーマットなど、端末120の使用に基づいて作成されたデータを格納しうる。加えて、メモリ42は、高速ランダムアクセスメモリを含んでいてもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶などの不揮発性メモリ、フラッシュメモリデバイス、または別の揮発性固体記憶装置を含んでいてもよい。これに対応して、メモリ42は、プロセッサ48および入力部43がメモリ42にアクセスすることを可能にするために、メモリコントローラをさらに含みうる。
【0087】
アプリケーションプログラムモジュール422は、少なくとも、リソースを決定するように構成された決定モジュール4221と、情報を送信するように構成された送信モジュール4222とを含む。
【0088】
決定モジュール4221は、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを決定するように構成される。少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースは、第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含む。異なるタイプのランダムアクセスリソースは端末の異なるビーム送信形態と1対1の対応関係にあり、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられておらず、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1の関連付け方法が第2の関連付け方法と異なる。
【0089】
送信モジュール4222は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成される。
【0090】
任意選択で、プロセッサ48は、
図5a、
図5b、および
図8で端末によって行われる必要があるステップを行うために、アプリケーションプログラムモジュール422内の様々なモジュールを実行するように構成される。
【0091】
図5aに、本発明の一実施形態によるランダムアクセス方法を示す。本方法は、
図1に示すシステムを使用して実施され、
図2aおよび
図2bに示すシナリオに適用可能である。
図5aに示す実施形態では、方法は以下のステップを含む。
【0092】
ステップS501a:基地局が少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを構成する。
【0093】
この実施形態では、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含む。第1のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられていない。
【0094】
第1のタイプのランダムアクセスリソースは1つまたは複数のリソースを含み、第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つまたは複数のリソースを含みうる。
【0095】
この実施形態を、第1のタイプのランダムアクセスリソースが異なる下り同期信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースが異なる下り同期信号のリソースと関連付けられていない例を使用して詳細に説明する。
【0096】
図6aに、2つのタイプのランダムアクセスリソースと下り同期信号との間の関連付け関係を示す。
図6aには、4つの下り同期信号と4つの第1のタイプのランダムアクセスリソース(RACH1、RACH2、RACH3、およびRACH4)とが示されている。4つの下り同期信号は、それぞれビーム1からビーム4を使用して送信される。第1の下り同期信号は、第1の第1のタイプのランダムアクセスリソースRACH1に対応している。第2の下り同期信号は、第2の第1のタイプのランダムアクセスリソースRACH2に対応している。第3の下り同期信号は、第3の第1のタイプのランダムアクセスリソースRACH3に対応している。第4の下り同期信号は、第4の第1のタイプのランダムアクセスリソースRACH4に対応している。
図6aには、第2のタイプのランダムアクセスリソースRACH5がさらに示されている。
図6aから、第2のタイプのランダムアクセスリソースRACH5は下り同期信号と関連付けられていないことが分かる。
【0097】
一実施態様では、第1のタイプのランダムアクセスリソースのシステムパラメータ(Numerology)は第2のタイプのランダムアクセスリソースのシステムパラメータと異なり、システムパラメータは、サブキャリア間隔およびシンボル長を含む。
【0098】
ステップS501aでは、構成とは、どのリソースが第1のタイプのランダムアクセスリソースとして使用され、どのリソースが第2のタイプのランダムアクセスリソースとして使用されるかを決定することを意味する。
【0099】
具体的には、ランダムアクセスリソースは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するのに使用される時間周波数リソース、シーケンスリソース、および循環シフトリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0100】
ステップS502a:基地局は、複数の指向性ビームを使用して異なるリソースで下り信号を送信する。
【0101】
下り信号には、下り同期信号、システムメッセージ、および下り測定パイロット信号が含まれるが、これらに限定されない。本発明のこの実施形態では、異なるビームを使用して送信された下り信号を異なる下り信号と呼ぶ。
【0102】
ステップS502aのリソースは周波数リソースであってよい。下り信号は、異なる指向性ビームを使用して異なる周波数帯域で送信される。例えば、ビーム1を使用して周波数帯域Aで下り信号が送信され、ビーム2を使用して周波数帯域Bで下り信号が送信される。あるいは、ステップS502aのリソースは時間リソースであってもよく、下り信号は異なる指向性ビームを使用して異なる期間に送信される。
【0103】
任意選択で、ステップS502aは、
基地局が、X個の第1の信号およびY個の第2の信号を送信するステップであって、Y個の第2の信号の各々がランダムアクセス構成情報を含み、ランダムアクセス構成情報が第1のタイプのランダムアクセス構成情報および第2のタイプのランダムアクセス構成情報を含み、第1のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、第2のタイプのランダムアクセス情報が、第2のタイプのランダムアクセスリソースを示すのに使用される、ステップ
を含んでいてもよい。
【0104】
第1の信号は、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号のうちの少なくとも1つである。第2の信号は、ブロードキャスト信号またはシステムメッセージである。X、Y、およびZは正の整数である。X、Y、およびZはすべて1より大きい。実際の応用では、通常、X=Y=Zであり、Xは基地局によって使用される指向性ビームの数と等しいことに留意されたい。
【0105】
一実施態様では、各第2の信号内の第1のタイプのランダムリソース構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号と第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の対応関係を含む。あるいは、別の実施態様では、各第2の信号内の第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号のサブセットと第1のタイプのランダムアクセスリソースのサブセットとの間の対応関係を含む。
【0106】
さらに、同じサブセット内の第1の信号は同じ時間単位内に送信され、時間単位は、サブフレーム、スロット、またはミニスロット(mini slot)である。第1の信号はビーム掃引によって送信されるので、同じ時間単位内に送信される第1の信号の送信ビームは比較的近い。
【0107】
このようにして、端末は、第1の信号と第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の対応関係を1回だけまたは複数回格納し、続いて、現在受信している第1の信号のリソースに対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを求めて格納した対応関係を直接探索しうる。
【0108】
別の実施態様では、各第2の信号内の第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、代替として、第2の信号に対応している指向性ビームに対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースの構成情報のみを含んでいてもよく、そのため端末は、検出によって端末が見つけた第2の信号に対応する第1の
タイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0109】
この実施態様では、第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、複数の指向性ビームに対応する第1のタイプのランダムアクセス構成情報と、複数の指向性ビームに対応する第1のタイプのランダムアクセス構成情報とX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、そのため端末は、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために比較的良好な信号品質を有するビームを選択しうる。
【0110】
別の実施態様では、各第2の信号に対応する第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、第2の信号に対応している指向性ビームに対応する第1の
タイプのランダムアクセスリソースのみを含んでいてよく、そのため端末は、検出によって端末が見つけた第2の信号に対応する第1の
タイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0111】
一実施態様では、第1の信号のリソースは、コードリソース(下り同期信号シーケンスやブロードキャスト信号スクランブルコードなど)であってもよく、時間領域リソースであってもよく、周波数領域リソースであってもよい。
【0112】
さらに、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1のチャネル/信号のリソースとの間の対応関係は、
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なるスクランブルコードのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、
を含む。
【0113】
任意選択で、Y個の第2の信号のリソース内の各第2の信号のリソースは、X個の第1の信号のリソースに対応しており、そのため端末は、第1の信号のリソースに基づいて第2の信号の対応するリソースを決定しうる。
【0114】
ステップS503a:端末は、下り同期信号を受信し、下り同期信号を使用して基地局と下り同期をとる。
【0115】
下り同期は、時間同期および周波数同期を含む。下り同期は、ブロードキャストチャネルでのその後の受信に備えることができる。
【0116】
ステップS504a:端末は、基地局によって送信された第2の信号を受信する。
【0117】
ステップS502aで説明したように、第2の信号はブロードキャスト信号またはシステムメッセージである。下り同期を達成した後、端末は、基地局によって送信されたブロードキャスト信号またはシステムメッセージを受信しうる。
【0118】
一実施態様では、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とは同じ信号である。
【0119】
別の実施態様では、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とは異なる信号であり、第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号の前に送信され、そのため端末は、迅速なアクセスを行うことができる。
【0120】
実際の応用では、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とが異なる信号である場合には、以下の実施態様がありうる。
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は、残りのシステム情報(Remaining System Information、略称RMSI)とも呼ばれる、必須のシステム情報ブロック(essential System Information Block 1、略称essential SIB)であり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はシステム情報ブロック1(System Information Block 1、略称SIB1)であり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はessential SIBであり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はSIB1である。
【0121】
essential SIBは、初期アクセスに使用された情報を含む。
【0122】
ステップS505a:端末は、下り同期信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを決定する。
【0123】
この実施形態では、端末は、第2の信号内のZ個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、第2の信号内にある、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とに基づいて、下り同期信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを決定する。
【0124】
ステップS506a:端末は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0125】
端末が
図2aまたは
図2bに示すシナリオにおける端末である場合、端末は第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信しうる。別の場合には、端末は、第1のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信しうる。
【0126】
具体的には、ステップS506aは、
端末は、基地局がランダムアクセスプリアンブルを受信する確率を改善するように、第1のタイプのランダムアクセスリソースと第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々でランダムアクセスプリアンブルを送信しうるか、または
端末は、端末の移動速度を検出し、端末が、検出によって、端末の移動速度が事前設定値を超えていることを知ると、第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信し、端末が、検出によって、端末の移動速度が指定された値を超えていないことを知ると、第1タイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信しうる
ように実施されうる。
【0127】
端末の移動速度に関して端末によって行われる検出は、例えば、ドップラー周波数偏移の検出を行うことによって実施されてもよく、別の既存の技術を使用して実施されてもよい。これについては本出願では限定されない。
【0128】
ステップS507a:基地局は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
【0129】
任意選択で、ステップS507aは、
単一のビームを使用して、第1のタイプのランダムアクセスリソースで端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するステップ、または
複数のビームを使用して、第2のタイプのランダムアクセスリソースで端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを交互に受信するステップ
を含みうる。
【0130】
好ましくは、この実施形態では、異なるタイプのランダムアクセスリソースは、ランダムアクセスプリアンブルフォーマットにさらに対応している。具体的には、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応している。第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部は単一のシーケンスを含む。第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部は複数の繰り返しシーケンスを含む。
【0131】
第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットを
図7aに示し、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットを
図7bに示す。
図7aに示すように、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは、サイクリックプレフィックス部71aおよびプリアンブルシーケンス部72aを含み、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部は単一のシーケンス73aを含む。
図7bに示すように、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットもサイクリックプレフィックス部71bおよびプリアンブルシーケンス部72bを含み、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのプリアンブルシーケンス部72bは複数の繰り返しシーケンス73bを含む。
図7aおよび
図7bから、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンス73aの長さは、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンス73bの長さより長いことが分かる。
【0132】
端末が第2のタイプのランダムアクセスリソースで第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットのランダムアクセスプリアンブルを送信する場合、基地局の各指向性ビームは、端末が送信されたランダムアクセスプリアンブルを完全に受信するように、複数の繰り返しシーケンスのうちの1つを検出するために使用されうる。
【0133】
図5aに示す実施形態では、端末は、第2の信号内のZ個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、第2の信号内にある、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とに基づいて、下り信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを決定することに留意されたい。別の実施形態では、端末は、代替として、下り信号と第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の事前設定対応関係に基づいて、下り信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを決定してもよい。例えば、下り信号の時間周波数リソースと第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の位置関係はデフォルトで設定されてよく、端末は、位置関係に基づいて、下り信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを直接決定しうる。この場合、第2の信号は、第1のタイプのランダムアクセス設定情報を示す必要がない。
【0134】
任意選択で、本方法は以下のステップをさらに含みうる。
【0135】
ステップS508a:基地局は端末にランダムアクセス応答を送信し、ランダムアクセス応答は端末の最適指向性ビームを示すのに使用される指示情報を含む。
【0136】
具体的には、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセス応答リソースと1対1の対応関係にあり、K個の第2のタイプのランダムアクセスリソースが1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応しており、Kは1より大きい整数である。好ましくは、K個ごとの連続する第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応している。
【0137】
図5bに、本発明の一実施形態による別のランダムアクセス方法を示す。本方法は、
図1に示すシステムを使用して実施され、
図2aおよび
図2bに示すシナリオに適用可能である。
図5bに示す実施形態では、方法は以下のステップを含む。
【0138】
ステップS501b:基地局が少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを構成する。
【0139】
この実施形態では、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含む。第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1の関連付け方法が第2の関連付け方法と異なる。言い換えると、第1のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースも異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1のタイプのランダムアクセスリソースを異なる下り信号のリソースと関連付ける方法は、第2のタイプのランダムアクセスリソースを異なる下り信号のリソースと関連付ける方法と異なる。
【0140】
第1のタイプのランダムアクセスリソースは1つまたは複数のランダムアクセスリソースを含み、第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つまたは複数のランダムアクセスリソースを含みうる。各ランダムアクセスリソースは、時間周波数リソース、シーケンスリソース、および巡回シフトリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
ステップS501bの下り信号は、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号であってよい。異なる下り信号が異なるビームを使用して送信される。
【0142】
具体的には、第1の関連付け方法は、異なる下り信号に対応する少なくとも2つの第1のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースが異なることを、含み、第2の関連付け方法は、異なる下り信号に対応する少なくとも2つの第2のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースは同じであるが、異なる下り信号に対応する少なくとも2つの第2のタイプのランダムアクセスリソースのシーケンスリソースが異なること、を含む。以下では、第1のタイプのランダムアクセスリソースと第2のタイプのランダムアクセスリソースの両方が異なる下り同期信号のリソースと関連付けられている例を使用して、ランダムアクセスリソースと下り信号のリソースとの間の関連付け関係について詳細に説明する。
【0143】
図6bに、第1のタイプのランダムアクセスリソースと下り同期信号との間の関連付け関係を示す。
図6bに、4つの第1のタイプのランダムアクセスリソースの4つの下り同期信号および時間周波数リソース(b1、b2、b3、およびb4)を示す。4つの下り同期信号は、それぞれビーム1からビーム4を使用して送信される。第1の下り同期信号は、第1の第1のタイプの時間周波数リソースb1に対応している。第2の下り同期信号は、第2の第1のタイプの時間周波数リソースb2に対応している。第3の下り同期信号は、第3の第1のタイプの時間周波数リソースb3に対応している。第4の下り同期信号は、第4の第1のタイプの時間周波数リソースb4に対応している。
【0144】
図6cに、第2のタイプのランダムアクセスリソースと下り同期信号との間の関連付け関係を示す。
図6cには4つの下り同期信号が示されており、4つの下り同期信号は
図6bの4つの下り同期信号と同じである。
図6cでは、4つの第2のタイプのランダムアクセスリソースの時間周波数リソースは同じである。具体的には、時間周波数リソースb5は4つのシーケンスリソースに対応しており、4つのシーケンスリソースは4つの下り同期信号のリソースにそれぞれ対応している。
【0145】
図6bおよび
図6cにおいて、下向き矢印は基地局の送信ビームを示し、上向き矢印は基地局の受信ビームを示している。
【0146】
一実施態様では、第1のタイプのランダムアクセスリソースのシステムパラメータ(Numerology)は第2のタイプのランダムアクセスリソースのシステムパラメータと異なり、システムパラメータは、サブキャリア間隔およびシンボル長を含む。
【0147】
ステップS502b:基地局は、複数の指向性ビームを使用して異なるリソースで下り信号を送信する。
【0148】
ステップS502bで、基地局によって送信される下り信号には、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号が含まれるがこれらに限定されない。基地局がこれらの下り信号を周期的に送信することは容易に理解される。各周期に、基地局はまず下り同期信号を送信し、次いでシステムメッセージ(またはブロードキャスト信号)および下り測定パイロット信号を送信する。
【0149】
ステップS502bのリソースは周波数リソースであってよい。下り信号は、異なる指向性ビームを使用して異なる周波数帯域で送信される。例えば、ビーム1を使用して周波数帯域Aで下り信号が送信され、ビーム2を使用して周波数帯域Bで下り信号が送信される。あるいは、ステップS502bのリソースは時間リソースであってもよく、下り信号は異なる指向性ビームを使用して異なる期間に送信される。
【0150】
任意選択で、ステップS502bは、
基地局が、X個の第1の信号およびY個の第2の信号を送信するステップであって、Y個の第2の信号の各々がランダムアクセス構成情報を含み、第2の信号内のランダムアクセス構成情報が第1のタイプのランダムアクセス構成情報と第2のタイプのランダムアクセス構成情報の少なくとも一方を含み、第1のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、第2のタイプのランダムアクセス情報が、第2のタイプのランダムアクセスリソースを示すのに使用され、または第2のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用される、ステップ
を含みうる。
【0151】
第1の信号は、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号のうちの少なくとも1つである。第2の信号は、ブロードキャスト信号またはシステムメッセージである。X、Y、およびZは正の整数である。X、Y、およびZはすべて1より大きい。
【0152】
実際の応用では、通常、X=Y=Zであり、Xは基地局によって使用される指向性ビームの数と等しいことに留意されたい。
【0153】
一実施態様では、各第2の信号内の第1のタイプのランダムリソース構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号と第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の対応関係を含む。あるいは、別の実施態様では、各第2の信号内の第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、第2の信号が属するセルのために構成されたすべての第1の信号のサブセットと第1のタイプのランダムアクセスリソースのサブセットとの間の対応関係を含む。
【0154】
さらに、同じサブセット内の第1の信号は同じ時間単位内に送信され、時間単位は、サブフレーム、スロット、またはミニスロット(mini slot)である。第1の信号はビーム掃引によって送信されるので、同じ時間単位内に送信される第1の信号の送信ビームの方向は比較的近い。
【0155】
このようにして、端末は、第1の信号と第1のタイプのランダムアクセスリソースとの間の対応関係を1回だけまたは(サブセットの数に対応する)複数回格納し、続いて、現在受信している第1の信号のリソースに対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを求めて格納した対応関係を直接探索しうる。
【0156】
別の実施態様では、各第2の信号内の第1のタイプのランダムアクセス構成情報は、代替として、第2の信号に対応している指向性ビームに対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースの構成情報のみを含んでいてもよく、そのため端末は、検出によって端末が見つけた第2の信号に対応する第1の
タイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0157】
一実施態様では、第1の信号のリソースは、コードリソース(下り同期信号シーケンスやブロードキャスト信号スクランブルコードなど)であってもよく、時間領域リソースであってもよく、周波数領域リソースであってもよい。
【0158】
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1信号のリソースとの間の対応関係は、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応していること、を含む。
【0159】
例えば、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係は、
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り同期信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なるシーケンスのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り測定パイロット信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なるスクランブルコードのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる時間領域リソースのうちの1つに対応していること、または
Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個のブロードキャスト信号の異なる周波数領域リソースのうちの1つに対応していること、
を含む。
【0160】
Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1信号のリソースとの間の対応関係は、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースの各々がX個の下り信号の異なるリソースのうちの1つに対応していること、を含む。具体的な方法については、第1のタイプのランダムアクセスリソースがX個の下り信号の異なるリソースに対応している方法を参照されたい。ここでは詳細な説明を省く。
【0161】
任意選択で、Y個の第2の信号のリソース内の各第2の信号のリソースは、X個の第1の信号のリソースに対応しており、そのため端末は、第1の信号のリソースに基づいて第2の信号の対応するリソースを決定しうる。
【0162】
さらに、第1の信号の送信ビームの方向は、そのリソースが第1の信号のリソースに対応している第2の信号の送信ビームの方向と同じである。
【0163】
ステップS503b:端末は、下り同期信号を受信し、下り同期信号を使用して基地局と下り同期をとる。
【0164】
ステップS504b:端末は、基地局によって送信された第2の信号を受信する。
【0165】
ステップS502bで説明したように、第2の信号はブロードキャスト信号またはシステムメッセージである。下り同期を達成した後、端末は、基地局によって送信されたブロードキャスト信号またはシステムメッセージを受信しうる。
【0166】
一実施態様では、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とは同じ信号である。
【0167】
別の実施態様では、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とは異なる信号であり、第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号の前に送信され、そのため端末は、迅速なアクセスを行うことができる。
【0168】
実際の応用では、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号と第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号とが異なる信号である場合には、以下の実施態様がありうる。
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号は必須のシステム情報ブロック(essential System Information Block 1、略称essential SIB)であり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はPBCH上の信号であり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はシステム情報ブロック1(System Information Block 1、略称SIB1)であり、または
第2のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はessential SIBであり、第1のタイプのランダムアクセス構成情報を搬送する第2の信号はSIB1である。
【0169】
essential SIBは、初期アクセスに使用された情報を含む。
【0170】
ステップS505b:端末は、下り同期信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを決定する。
【0171】
この実施形態では、端末は、第2の信号内のZ個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、第2の信号内にある、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とに基づいて、下り同期信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを決定する。
【0172】
ステップS506b:端末は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0173】
ステップS506bの具体的な実施態様については、ステップS506aを参照されたい。ここでは詳細な説明を省く。
【0174】
ステップS507b:基地局は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
【0175】
X個の第1の信号は異なるビームを使用して送信される。ステップS507bで、基地局は、第1の信号の送信ビームと同じ方向の受信ビームを使用して、第1の信号のリソースに対応するランダムアクセスリソース(第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソース)を使用して送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
【0176】
ステップS507bの関連した内容については、ステップS507aを参照されたい。ここでは詳細な説明を省く。
【0177】
ステップS508b:基地局は端末にランダムアクセス応答を送信し、ランダムアクセス応答は端末の最適指向性ビームを示すのに使用される指示情報を含む。
【0178】
具体的には、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセス応答リソースと1対1の対応関係にあり、K個の第2のタイプのランダムアクセスリソースが1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応しており、Kは1より大きい整数である。好ましくは、K個ごとの連続する第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応している。
【0179】
本出願は、第1の信号が下り同期信号である例を使用して説明されていることに留意されたい。別の実施形態では、第1の信号は代替として、測定パイロット信号やブロードキャスト信号などの別の下り信号であってもよい。
【0180】
図8に、本発明の一実施形態による別のランダムアクセス方法を示す。本方法は、
図1に示すシステムを使用して実施され、
図2cに示すシナリオに適用可能である。
図8に示すように、本方法は以下のステップを含む。
【0181】
ステップS801:基地局が少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを構成する。
【0182】
少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースは、第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含む。異なるタイプのランダムアクセスリソースは端末の異なるビーム送信形態に対応している。この実施形態では、第1のタイプのランダムアクセスリソースに対応する端末のビーム送信形態は全方向ビームであり、第2のタイプのランダムアクセスリソースに対応する端末のビーム送信形態は複数の指向性ビー
ムである。
【0183】
第1のタイプのランダムアクセスリソースは1つまたは複数のリソースを含み、第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つまたは複数のリソースを含みうる。
【0184】
ステップS801では、構成とは、どのリソースが第1のタイプのランダムアクセスリソースとして使用され、どのリソースが第2のタイプのランダムアクセスリソースとして使用されるかを決定することを意味する。
【0185】
具体的には、ランダムアクセスリソースは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するのに使用される時間周波数リソース、シーケンスリソース、および循環シフトリソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0186】
ステップS802:基地局は、複数の指向性ビームを使用して異なるリソースで下り信号を送信する。
【0187】
ステップS802の具体的な実施態様については、ステップS502を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0188】
ステップS803:端末は、基地局によって送信された下り信号を受信する。
【0189】
図2cに示すように、端末はビーム3を使用して送信された下り信号を受信する。
【0190】
ステップS804:端末は、参照信号受信電
力を測定し、RSRPが指定された閾値より大きい場合、ステップS805を行い、またはRSRPが指定の閾値以下である場合、ステップS806を行う。
【0191】
RSRPが指定された閾値より大きい場合、それは端末がセルの中心領域に位置していることを示し、またはRSRPが指定された閾値以下の場合、それは端末がセルのエッジ領域に位置していることを示す。
【0192】
ステップS805:端末は、全方向ビームを使用して第1のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0193】
図9aに示すように、端末は、指向性ビーム3を使用して基地局によって送信された下り信号を受信するので、端末は下り信号に対応する第1のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信しうる。
【0194】
ステップS805で、端末はセルの中心領域に位置しているので、端末は、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために、そのビーム利得が指向性ビームの利得より小さい全方向ビームを選択しうる。これにより基地局は確実に端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信し、カバレッジ要件を満たすことができる。
【0195】
ステップS806:端末は、複数の指向性ビームを使用して第2のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0196】
端末によって使用される指向性ビームの数は、異なるランダムプリアンブルシーケンスグループに対応しうる。指向性ビームの数とランダムプリアンブルシーケンスグループとの間の対応関係は事前設定されうる。例えば、端末によって使用される指向性ビームの数が2であるとき、利用可能なランダムプリアンブルシーケンスはシーケンス1〜10であり、端末によって使用される指向性ビームの数が3であるとき、利用可能なランダムプリアンブルシーケンスはシーケンス11〜20であり、以下同様である。
【0197】
さらに、ステップS806で、端末は、同じ送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことができ、Kは1より大きい整数であり、そのため基地局は、受信信号に基づいて端末の最適な送信ビームを決定する。
【0198】
任意選択で、ステップS806の後に、本方法はさらに以下のステップを含みうる。
【0199】
ステップS807:基地局は、端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信する。
【0200】
任意選択で、ステップS807の後に、本方法はステップS808をさらに含んでいてもよい。端末は、基地局によって送信されたランダムアクセス応答を受信し、ランダムアクセス応答は、端末の最適な送信ビームを示すのに使用される指示情報を含む。
【0201】
任意選択で、ステップS806の後に、本方法は、
端末が、同じ送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信した後、端末がランダムアクセス応答を受信しない場合、送信電力を増加させ、次いで同じ送信電力を使用してK個のランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを再送するステップであって、Kが1より大きい整数である、ステップ
をさらに含む。
【0202】
図9bに示すように、第1段階91で、端末はまず、第1の送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信する。端末は、基地局によって送信されたランダムアクセス応答を受信せず、したがって端末は第2段階92で送信電力を増加させ、第2の送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信する。その後、端末は依然として基地局によって送信されたランダムアクセス応答を受信せず、したがって端末は第3段階93で送信電力を再度増加させ、第3の送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信する。端末に許容される送信電力を増加させる回数が事前設定されうることは容易に理解される。
【0203】
具体的には、K個の第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応しており、Kは1より大きい整数である。好ましくは、K個ごとの連続する第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応している。
図9bに示すように、指向性ビームを使用して4つの第2のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを送信した後、端末は、4つの第2のタイプのランダムアクセスリソースに対応する1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースでランダムアクセス応答を検出することができ、ランダムアクセス応答が検出によって見つからない場合
、送信電力を増加してもよい。
【0204】
具体的には、第1のタイプのランダムアクセスリソースは、第1のタイプのランダムアクセス応答リソースと1対1の対応関係にある。
図9bに示すように、全方向ビームおよび第4の送信電力94を使用して1つの第1のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを送信した後、端末は、第1のタイプのランダムアクセスリソースに対応する第1のタイプのランダムアクセス応答でランダムアクセス応答リソース検出することができ、ランダムアクセス応答が検出によって見つからない場合、端末は、全方向ビームの送信電力を増加させ、全方向ビームおよび第5の送信電力95を使用して第1のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを再送し、次いで、第1のタイプのランダムアクセスリソースに対応する第1のタイプのランダムアクセス応答リソースでランダムアクセス応答を検出することができ、ランダムアクセス応答が検出によって依然として見つからない場合、端末は、全方向ビームの送信電力を増加させ、全方向ビームおよび第6の送信電力96を使用して第1のタイプのランダムアクセスリソースでランダムアクセスプリアンブルを再送し、次いで、第1のタイプのランダムアクセスリソースに対応する第1のタイプのランダムアクセス応答リソースでランダムアクセス応答を検出することができる。端末に許容される送信電力を増加させる回数が事前設定されうることは容易に理解される。
【0205】
好ましくは、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットに対応しており、第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットおよび第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットは各々、サイクリックプレフィックス部およびプリアンブルシーケンス部を含み、プリアンブルシーケンス部は単一のシーケンスを含む。第1のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンスの長さは、第2のタイプのランダムアクセスプリアンブルフォーマットにおける単一のシーケンスの長さより長い。
【0206】
実際の応用では、
図5aまたは
図5bに示す実施形態に記載される解決策は、
図6に示す実施形態に記載される解決策と組み合わせて使用されてよく、すなわち、基地局は4つのタイプのランダムアクセスリソースを構成しうる。
【0207】
図10に示すように、本発明の一実施形態はランダムアクセス装置を提供する。本装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用して基地局の全部または一部として実装されうる。本装置は構成部601および604と受信部602とを含む。
【0208】
構成部601は、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを構成するように構成される。少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースは、第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含む。異なるタイプのランダムアクセスリソースは端末の異なるビーム送信形態と1対1の対応関係にあり、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられておらず、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1の関連付け方法は第2の関連付け方法と異なる。
【0209】
受信部602は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用して端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
【0210】
任意選択で、本装置は、
X個の第1の信号およびY個の第2の信号を送信するように構成された送信部603であって、Y個の第2の信号の各々がランダムアクセス構成情報の少なくとも1つを含み、各第2の信号内のランダムアクセス構成情報が第1のタイプのランダムアクセス構成情報と第2のタイプのランダムアクセス構成情報の少なくとも一方を含み、第1のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、第2のタイプのランダムアクセス情報が、第2のタイプのランダムアクセスリソースを示すのに使用され、または第2のタイプのランダムアクセス情報が、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用される、送信部603
をさらに含む。
【0211】
第1の信号は、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号のうちの少なくとも1つである。第2の信号は、ブロードキャスト信号またはシステムメッセージである。X、Y、およびZは正の整数である。X、Y、およびZはすべて1より大きい。
【0212】
本発明の本実施形態の一実施態様では、受信部602は、
単一のビームを使用して、第1のタイプのランダムアクセスリソースで端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信し、または
代替として、複数のビームを使用して、第2のタイプのランダムアクセスリソースで端末によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを交互に受信する
ように構成されうる。
【0213】
任意選択で、本装置は、
端末にランダムアクセス応答を送信するように構成された送信部603であって、ランダムアクセス応答が、端末の最適な指向性ビームを示すのに使用される指示情報を含む、送信部603
をさらに含む。
【0214】
本発明の本実施形態では、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセス応答と1対1の対応関係にある。K個の第2種ランダムアクセスリソースは、1つの第2種ランダムアクセス応答リソースに対応している。Kは1より大きい整数である。
【0215】
本発明の本実施形態では、K個ごとの連続する第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応している。
【0216】
関連した詳細については、
図5a、
図5b、または
図8の方法の実施形態を参照されたい。
【0217】
送信部603は、送信機、または送信機と協働するプロセッサによって実装され、受信部602は、受信機Rx、または受信機と協働するプロセッサによって実装され、構成部601は、プロセッサ、またはメモリ内のプログラム命令を実行するプロセッサによって実装されうることに留意されたい。
【0218】
図11を参照すると、本発明の一実施形態はランダムアクセス装置を提供する。本装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用して端末の全部または一部として実装されうる。本装置は、決定部701と送信部702を含む。
【0219】
決定部701は、少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースを決定するように構成される。少なくとも2つのタイプのランダムアクセスリソースは、第1のタイプのランダムアクセスリソースおよび第2のタイプのランダムアクセスリソースを含む。異なるタイプのランダムアクセスリソースは端末の異なるビーム送信形態と1対1の対応関係にあり、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは異なる下り信号のリソースと関連付けられておらず、または第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第2のタイプのランダムアクセスリソースは第2の関連付け方法で異なる下り信号のリソースと関連付けられており、第1の関連付け方法が第2の関連付け方法と異なる。
【0220】
送信部702は、第1のタイプのランダムアクセスリソースまたは第2のタイプのランダムアクセスリソースを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成される。
【0221】
任意選択で、本装置は、
基地局によって送信された第1の信号および第2の信号を受信するように構成された受信部703であって、第2の信号の各々がランダムアクセス構成情報を含み、各第2の信号内のランダムアクセス構成情報が第1のタイプのランダムアクセス構成情報と第2のタイプのランダムアクセス構成情報の少なくとも一方を含み、第1のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第1のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用され、第2のタイプのランダムアクセス情報が、第2のタイプのランダムアクセスリソースを示すのに使用され、または第2のタイプのランダムアクセス構成情報が、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースと、Z個の第2のタイプのランダムアクセスリソースとX個の第1の信号のリソースとの間の対応関係とを示すのに使用される、受信部703
をさらに含む。
【0222】
第1の信号は、下り同期信号、ブロードキャスト信号、または下り測定パイロット信号のうちの少なくとも1つである。第2の信号は、ブロードキャスト信号またはシステムメッセージである。X、Y、およびZは正の整数である。X、Y、およびZはすべて1より大きい。
【0223】
本発明の本実施形態の一実施態様では、送信部702は、
端末が測定によって得た参照信号受信電力が指定された閾値より大きい場合、第1のタイプのランダムアクセスリソースを選択し、全方向ビームを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信し、または
端末が測定によって得た参照信号受信電力が指定された閾値以下である場合、第2のタイプのランダムアクセスリソースを選択し、複数の指向性ビームを使用してランダムアクセスプリアンブルを送信する
ように構成されうる。
【0224】
本発明の本実施形態では、端末によって使用される指向性ビームの数は、異なるランダムプリアンブルシーケンスグループに対応している。
【0225】
任意選択で、本装置は、
基地局によって送信されたランダムアクセス応答を受信するように構成された受信部703であって、ランダムアクセス応答が端末の最適な送信ビームを示すのに使用される指示情報を含む、受信部703
をさらに含む。
【0226】
任意選択で、送信部702は、
同じ送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信する
ようにさらに構成される。
【0227】
さらに、送信部702は、
端末が同じ送信電力を使用してK個の第2のタイプのランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを送信した後、端末がランダムアクセス応答を受信しない場合、送信電力を増加させ、次いで同じ送信電力を使用してK個のランダムアクセスリソース上のK個の指向性ビームでポーリングを行うことによってランダムアクセスプリアンブルを再送し、Kが1より大きい整数である、
ようにさらに構成される。
【0228】
本発明の本実施形態では、第1のタイプのランダムアクセスリソースは第1のタイプのランダムアクセス応答と1対1の対応関係にある。K個の第2種ランダムアクセスリソースは、1つの第2種ランダムアクセス応答リソースに対応している。Kは1より大きい整数である。
【0229】
本発明の本実施形態では、K個ごとの連続する第2のタイプのランダムアクセスリソースは1つの第2のタイプのランダムアクセス応答リソースに対応している。
【0230】
関連した詳細については、
図5a、
図5b、または
図8の方法の実施形態を参照されたい。
【0231】
送信部
702は、送信機、または送信機と協働するプロセッサによって実装され、受信部
703は、受信機Rx、または受信機と協働するプロセッサによって実装され、決定部701は、プロセッサ、またはメモリ内のプログラム命令を実行するプロセッサによって実装されうることに留意されたい。
【0232】
前述の実施形態で提供されるランダムアクセス装置がランダムアクセスを行う場合、前述の機能部の分割は単に説明のための例として使用されているにすぎないことに留意されたい。実際の応用では、前述の機能は要件に応じて実現のために異なる機能モジュールに割り振られてよい。具体的には、装置およびシステムの内部情報構造は、上述した機能の全部または一部を実現するために異なる機能モジュールに分割される。また、前述の実施形態で提供されるランダムアクセス装置およびランダムアクセスシステムとランダムアクセス方法実施形態とは同じ概念に属する。ランダムアクセス装置およびランダムアクセスシステムの具体的な実施プロセスに関する詳細については、方法実施形態を参照されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
【0233】
各実施形態のステップの全部または一部をハードウェアまたは関連するハードウェアに命令するプログラムによって実現できることが、当業者には理解されよう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に格納されうる。記憶媒体は、読取り専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスクを含みうる。
【0234】
以上の説明は、本出願の特定の実施態様にすぎず、本出願の保護範囲を限定するためのものではない。本出願で開示された技術範囲内で当業者が容易に思いつく一切の変形または置換は、本出願の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものとする。