【文献】
村上 俊一,Wi−Fi接続事典,株式会社秀和システム 斉藤 和邦,2014年 4月 1日,第1版,pp.203−205
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記端末により、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDに基づいて前記第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する前記ステップの前に、前記方法は、
前記セキュリティ選択ボックスにおける前記ユーザの選択操作に応じて、前記端末により、第3の画面を表示するステップであって、前記第3の画面は暗号化方式オプションとセキュリティ取得オプションとを含む、ステップをさらに含み、
前記端末により、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDに基づいて前記第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する前記ステップは、
前記セキュリティ取得オプションからの前記ユーザの選択に応じて、前記端末により、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDに基づいて前記第1のWi−Fiホットスポットの前記暗号化方式を取得するステップを含む、請求項1に記載の方法。
端末であって、前記端末は、プロセッサと、メモリと、タッチスクリーンと、通信インターフェースとを含み、前記メモリと前記タッチスクリーンと前記通信インターフェースは前記プロセッサに結合されており、前記通信インターフェースは他の端末と通信するように構成され、前記他のデバイスはワイヤレスフィディリティWi−Fiホットスポットを含み、前記メモリはコンピュータプログラムコードを記憶するように構成され、前記コンピュータプログラムコードはコンピュータ命令を含み、前記プロセッサが前記コンピュータ命令を実行すると、
前記タッチスクリーンは第1の画面を表示し、前記第1の画面は前記Wi−Fiホットスポットのためのサービスセット識別子SSID入力ボックスとセキュリティ選択ボックスとを含み、前記第1の画面はパスワード入力ボックスを含まない、ように構成され、
前記プロセッサは、前記タッチスクリーンに表示される前記SSID入力ボックスにユーザによって入力された第1のWi−FiホットスポットのSSIDを受け取り、前記セキュリティ選択ボックスから選択される暗号化方式は、デフォルトで入力される暗号化方式であり、デフォルトで入力される前記暗号化方式は、N/Aであり、前記タッチスクリーン上に表示される前記第1の画面における前記ユーザの操作に応じて、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDに基づいて前記第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するように構成され、
前記タッチスクリーンは、前記ユーザによる前記SSIDの選択に応じて、前記プロセッサによって取得された前記第1のWi−Fiホットスポットの前記暗号化方式が前記セキュリティ選択ボックスから選択された暗号化方式と異なる場合、第2の画面を表示し、前記第2の画面はパスワード入力ボックスを含む、ようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記タッチスクリーンに表示される前記パスワード入力ボックスに前記ユーザによって入力された前記第1のWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードを受け取るようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記第2の画面における前記ユーザの接続操作に応じて、前記通信インターフェースを通じて、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSID、前記アクセスパスワード、および前記取得した暗号化方式に基づいて、前記第1のWi−Fiホットスポットに接続するようにさらに構成される、
端末。
前記タッチスクリーンは、前記プロセッサが前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDに基づいて前記第1のWi−Fiホットスポットの前記暗号化方式を取得する前に、前記第1の画面の前記セキュリティ選択ボックスにおける前記ユーザの選択操作に応じて、第3の画面を表示し、前記第3の画面は暗号化方式オプションとセキュリティ取得オプションとを含む、ようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記タッチスクリーンに表示される前記セキュリティ取得オプションからの前記ユーザの選択に応じて、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDに基づいて前記第1のWi−Fiホットスポットの前記暗号化方式を取得するようにさらに構成される、請求項9に記載の端末。
前記プロセッサは、前記タッチスクリーンに表示される前記第1の画面における前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDの前記ユーザによる入力に応じた後、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDに基づいて前記第1のWi−Fiホットスポットの前記暗号化方式を自動的に取得するようにさらに構成される、請求項9に記載の端末。
前記通信インターフェースはプローブ要求フレームをブロードキャストし、前記プローブ要求フレームは前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDを運び、前記第1のWi−Fiホットスポットによって送信されるプローブ応答フレームを受信し、前記プローブ応答フレームは前記第1のWi−Fiホットスポットの前記暗号化方式を運ぶ、ようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記第1のWi−Fiホットスポットの前記暗号化方式を取得するため、前記通信インターフェースを通じて受信された前記プローブ応答フレームを解析するようにさらに構成される、請求項9に記載の端末。
前記通信インターフェースはクラウドサーバへ暗号化方式取得要求を送信し、前記暗号化方式取得要求は前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDを運び、前記クラウドサーバは複数のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を記憶し、前記クラウドサーバによって送信される暗号化方式取得応答を受信し、前記暗号化方式取得応答は前記第1のWi−Fiホットスポットの前記SSIDを運ぶ、ようにさらに構成される、請求項10に記載の端末。
コンピュータ命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令が端末で実行されると、前記端末は、請求項1に記載の方法を行うことが可能となる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下に記述される用語「第1」および「第2」は、単に説明を意図するものであり、記載された技術的特徴の相対的な重要度の指示または暗示として、あるいは記載された技術的特徴の数量の暗黙的指示として、理解するべきではない。したがって、「第1」や「第2」を使って制限される特徴は、1つ以上の特徴を、明示的に、または暗黙的に、含み得る。本願の説明では、別段の指定がある場合を除き、「複数の」は2つ以上を意味する。
【0040】
本願はWi−Fiホットスポット接続方法および端末を提供する。方法は、端末がWi−Fiホットスポットに接続するプロセスに応用でき、特に、端末が隠れホットスポットとして構成されたWi−Fiホットスポットに接続するプロセスに応用できる。勿論、端末は、本願で提供されるWi−Fiホットスポット接続方法を用いて非隠れホットスポットに接続することもできる。本願において、Wi−Fiホットスポットが隠れホットスポットとして構成されるということは、Wi−Fiホットスポットによって無線信号を用いてSSIDをブロードキャストする機能が無効になることを具体的に意味し、換言すると、隠れホットスポットはWi−FiホットスポットのSSIDを運ぶ無線信号をブロードキャストしない。無線信号はWi−Fiビーコン(Beacon)フレームであり得る。
【0041】
本願における端末は、Wi−Fi接続機能を有する電子デバイスでありうる。例えば、端末は、携帯電話機(例えば
図1に示された携帯電話機100、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、個人用デジタル補助装置(personal digital assistant、PDA)、スマートウォッチ、ネットブック、またはウェアラブル電子デバイスでありうる。デバイスの具体的形態は本願で特に限定されない。
【0042】
図1は、本願によりWi−Fiホットスポット接続方法が応用されるWi−Fiネットワークアーキテクチャの概略図である。
図1に示されているように、Wi−Fiネットワークアーキテクチャは、携帯電話機100と、ルーター110(すなわちWi−Fiホットスポット1)と、ノートブックコンピュータ120(すなわちWi−Fiホットスポット2)と、携帯電話機130(すなわちWi−Fiホットスポット3)と、ルーター140(すなわちWi−Fiホットスポット4)とを含みうる。Wi−Fiホットスポット1のSSIDはZhangsanであり、Wi−Fiホットスポット2のSSIDはABC123であり、Wi−Fiホットスポット3のSSIDはXyzdであり、Wi−Fiホットスポット4のSSIDはG1B−1B−19−7R−2.4Gである。
【0043】
ルーター110とノートブックコンピュータ120と携帯電話機130とルーター140は携帯電話機100の近くにあり、それぞれWi−Fi Beaconフレームをブロードキャストしてもよく、それによって、近くの端末(例えば携帯電話機100)はWi−FiホットスポットのWi−Fi Beaconフレームを検出でき、Wi−Fiホットスポットに接続できる。Wi−FiホットスポットによってブロードキャストされるWi−Fi BeaconフレームはWi−FiホットスポットのSSIDを運ぶ。例えば、ルーター140によってブロードキャストされるWi−Fi BeaconフレームはG1B−1B−19−7R−2.4Gを運ぶ。
【0044】
端末は、端末の近くのWi−FiホットスポットによってブロードキャストされたWi−Fi Beaconフレームを見つけた後、端末によって見つけられたWi−FiホットスポットのSSIDを端末の「Wi−Fi設定」画面に表示しうる。しかしながら、Wi−Fiホットスポットが隠れホットスポットとして構成されている場合は、端末はWi−Fiホットスポットを見つけることができず、Wi−FiホットスポットのSSIDを表示できない。
【0045】
例えば、
図1に示されたノートブックコンピュータ120(すなわちWi−Fiホットスポット2)が隠れホットスポットとして構成されていると仮定する。ユーザはノートブックコンピュータ120を使って
図2に示された無線ルーターの構成画面201にログインし、ノートブックコンピュータ120を隠れホットスポットとして構成する。
図2に示された構成画面201で無線設定オプション202に対応する画面203は、「無線ルーターのSSID信号をブロードキャストする」オプション204を含む。
図2に示されているように、ユーザが「無線ルーターのSSID信号をブロードキャストする」オプション204を無効にすると、ノートブックコンピュータ120は隠れホットスポットとして構成される。
【0046】
ノートブックコンピュータ120が隠れホットスポットとして構成されると、ノートブックコンピュータ120はWi−Fiホットスポット2のSSID(ABC123)を運ぶWi−Fi Beaconフレームをブロードキャストしない。この場合、端末(例えば携帯電話機)はノートブックコンピュータ120のSSIDを検出できない。換言すると、端末は「Wi−Fi設定」画面にノートブックコンピュータ120のSSIDを表示しない。例えば、
図1の(a)に示されているように、携帯電話機100の「Wi−Fi設定」画面101は、ルーター110のSSID(Zhangsan)と、携帯電話機130のSSID(Xyzd)と、ルーター140のSSID(G1B−1B−19−7R−2.4G)のみを含み、ノートブックコンピュータ120のSSID(ABC123)は含まない。
【0047】
ユーザが携帯電話機100を制御してノートブックコンピュータ120によって提供されるWi−Fiネットワークに接続することを望む場合、ユーザは
図1の(a)に示された「Wi−Fi設定」画面101で「ネットワークを追加」オプション102をタップしうる。その後、携帯電話機100は
図1の(b)に示されたホットスポット追加画面103を表示しうる。
図1の(b)に示されているように、ホットスポット追加画面103は、SSID入力ボックス104と、セキュリティ選択ボックス105と、「キャンセル」ボタン106と、「接続」ボタン107とを含みうる。SSID入力ボックス104は、Wi−FiホットスポットのSSID(ABC123など)を入力するために使われる。セキュリティ選択ボックス105は、Wi−Fiホットスポットの暗号化方式を選択するために使われる。「キャンセル」ボタン106は、Wi−Fiホットスポットへの接続をキャンセルするために使われる。「接続」ボタン107は、Wi−Fiホットスポットに接続することを端末に命令するために使われる。
【0048】
以下、SSID入力ボックス104でユーザによって入力されたSSIDを端末が受け取った後、端末が「接続」ボタン107に対するタップ操作に応じてWi−Fiホットスポットへ接続する方法を説明する。一般に、端末がWi−Fiホットスポットに接続する方法は、
図3に示されているように、ステップS301〜S307を含む。
【0049】
S301.端末はSSIDを運ぶプローブ要求(Probe Request)フレームをブロードキャストする。
【0050】
Wi−FiホットスポットのSSIDが「ABC123」であると仮定すると、端末は以下のProbe Requestフレームをブロードキャストする:
Tag:SSID parameter set:ABC123
Tag Number:SSID paramter set(0)
Tag length:6 Probe Requestフレームで運ばれるSSIDの長さが6であることを示す
SSID:ABC123 Probe Requestフレームで運ばれるSSIDが「ABC123」であることを示す。
【0051】
なお、本願は単に一例を使用し、SSID(ABC123)やSSIDの長さlengthなど、Probe Requestフレームで運ばれる情報で本願に関連する情報を提供する。本願におけるProbe Requestフレームは上記の情報を含み、ただしこれらに限定されない。Probe Requestフレームで運ばれるその他の情報については、本願で詳しく説明しない。
【0052】
S302.Wi−Fiホットスポットは、プローブ要求フレームを見つけた後、プローブ要求フレームで運ばれるSSIDがWi−FiホットスポットのSSIDと同じかどうかを判断する。
【0053】
具体的に述べると、プローブ要求フレームで運ばれるSSIDがWi−FiホットスポットのSSIDと同じならば、ステップS303が行われる。プローブ要求フレームで運ばれるSSIDがWi−FiホットスポットのSSIDと異なるならば、Wi−Fiホットスポットはプローブ要求フレームを破棄する。
【0054】
S303.Wi−Fiホットスポットは端末へプローブ応答(Probe Response)フレームを送信し、このプローブ応答フレームはWi−Fiホットスポットの暗号化方式を運ぶ。
【0055】
Wi−Fiホットスポットは、Probe Requestフレームを受信した後、Probe Requestフレームを解析してSSIDを取得し、取得したSSIDがWi−FiホットスポットのSSIDと同じならば、端末がWi−Fiホットスポットに接続できる、と判断する。Wi−Fiホットスポットは端末へProbe Responseフレームを返してもよい。Probe Responseフレームは以下のロバストセキュリティネットワーク(Robust Security Network)情報(Information)を運ぶ。具体的に述べると、以下のRSN InformationはProbe Responseフレームで運ばれるWi−Fiホットスポットの暗号化方式である:
Tag:SSID parameter set:ABC123
Tag Number:SSID paramter set(0)
Tag length:6
SSID:ABC123
Tag:RSN Information
Group Cipher Suite:00−0f−ac AES(CCM)
Pairwise Cipher Suite List 00−0f−ac AES(CCM)
Auth Key Management(AKM)type:PSK(2)
【0056】
AESは高度暗号化規格(The Advanced Encryption Standard)暗号化アルゴリズムであり、カウンタモード(Counter Mode CBC MAC、CCM)はIEEE 802.1xの認証ベースの暗号化技術である。AES(CCM)はWPA暗号化方式に相当する。上記の「Auth Key Management(AKM)type」を参照すると、Wi−Fiホットスポットの暗号化方式がWPA PSKであることが理解されうる。
【0057】
なお、本願は単に一例を使用し、暗号化方式(WPA PSK)など、Probe Responseフレームで運ばれる情報で本願に関連する情報を提供する。本願におけるProbe Responseフレームは上記の情報を含み、ただしこれらに限定されない。Probe Responseフレームで運ばれる他の情報については、本願で詳しく説明しない。
【0058】
S304.端末は、プローブ応答フレームを受信した後、プローブ応答フレームを解析してWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得し、Wi−Fiホットスポットの暗号化方式がデフォルトの暗号化方式と同じかどうかを比較する。
【0059】
Wi−Fiホットスポットの暗号化方式は、ワイヤード・イクイバレント・プライバシー(Wired Equivalent Privacy、WEP)プロトコル方式、Wi−Fi保護アクセス(Wi−Fi Protected Access、WPA)/WPA2プリシェアドキー(Pre−Shared Key、PSK)方式、無線ローカルエリアネットワーク認証・プライバシーインフラストラクチャ(Wireless LAN Authentication and Privacy Infrastructure、WAPI)PSK方式、WAPI証明書方式などを含み得る。
【0060】
具体的に述べると、プローブ応答フレームで運ばれる暗号化方式がセキュリティ選択ボックスから選択される暗号化方式と同じならば、ステップS305〜S307が行われる。プローブ応答フレームで運ばれる暗号化方式がセキュリティ選択ボックスから選択される暗号化方式と異なるならば、端末はプロンプト情報「接続失敗」を表示しうる。
【0061】
S305.端末は、端末を認証(Authentication)することをWi−Fiホットスポットに要求する。
【0062】
Authentication要求に対するWi−Fiホットスポットの応答は、端末の認証の成否を指示しうる。
【0063】
S306.端末は、認証が成功した後、Wi−Fiホットスポットへ、アソシエーション(Association)要求を送信する。
【0064】
S307.Wi−Fiホットスポットは端末からの(Association)要求に応答する。
【0065】
ステップS307が行われた後、端末はWi−Fiホットスポットへの接続に成功する。本願における認証は、端末によって送信されるアクセスパスワードに対してWi−Fiホットスポットによって行われる認証を含む。
【0066】
本願のシナリオにおいて、端末が
図4の(a)に示されたSSID入力ボックス104でユーザによって入力されたSSIDを受け取った後、端末が、Wi−Fiホットスポットの暗号化方式を選択するセキュリティ選択ボックス105に対するユーザの操作は受け取らないが、「接続」ボタン107に対するユーザのタップ操作を直接受け取る場合、端末は、デフォルトにより、Wi−Fiホットスポットが暗号化されないとみなすことができ、換言すると、デフォルトの暗号化方式はN/Aである。
【0067】
暗号化されないWi−Fiホットスポットの場合、Wi−Fiホットスポットによって送信されるプローブ応答フレームで運ばれる暗号化方式はN/Aである。加えて、ユーザがセキュリティ選択ボックス105からWi−Fiホットスポットの暗号化方式を選択しないが、「接続」ボタン107をそのままタップする場合でも、セキュリティ選択ボックスから選択される暗号化方式はデフォルトの暗号化方式(すなわち、暗号化方式はN/A)であるため、プローブ応答フレームで運ばれる暗号化方式はセキュリティ選択ボックスから選択される暗号化方式と同じである。この場合、端末はステップS305〜S307を行ってもよく、Wi−Fiホットスポットへの接続に成功する。
【0068】
しかしながら、暗号化されるWi−Fiホットスポットの場合、ユーザがSSID入力ボックス104にWi−FiホットスポットのSSIDを入力した後、ユーザはセキュリティ選択ボックス105でWi−Fiホットスポットの正しい暗号化方式とアクセスパスワードを入力する必要がさらにあり、その後、Wi−Fiホットスポットへの接続に成功できる。
【0069】
しかしながら、ほとんどのユーザは隠れホットスポットの接続方法に不慣れである。ユーザは、SSID入力ボックス104に隠れホットスポットのSSIDを入力した後、隠れホットスポットに接続するために、「接続」ボタン107をそのままタップするかもしれない。その結果は当然ながら接続失敗である。具体的に述べると、暗号化されるWi−Fiホットスポットの暗号化方式(例えばWPA/WPA2 PSK方式)は、端末のデフォルトの暗号化方式「N/A」と異なる。その結果、端末はWi−Fiホットスポットへの接続に失敗する。
【0070】
勿論、一部のユーザは隠れホットスポットの接続方法に慣れていることがある。しかし、隠れホットスポットに首尾よく接続するには、ユーザは隠れホットスポットのSSIDとアクセスパスワードを知る必要があるばかりでなく、隠れホットスポットの暗号化方式も知る必要がある。しかし、ユーザは通常、Wi−FiホットスポットのSSIDとアクセスパスワードを憶えるが、Wi−Fiホットスポットの暗号化方式は知らないことがある。
【0071】
本願の別のシナリオでは、
図4に示されているように、端末がユーザによってSSID入力ボックス104に入力されたSSIDを受け取った後、端末が
図4の(a)に示されたセキュリティ選択ボックス105に対するユーザのタップ操作を受け取ると、端末は
図4の(b)に示された「セキュリティ」リスト401を表示しうる。「セキュリティ」リスト401は、例えばWEP方式、WPA/WPA2 PSK方式、WAPI PSK方式、またはWAPI証明書方式など、Wi−Fiホットスポットの可能な暗号化方式を含む。
【0072】
携帯電話機100は、
図4の(b)に示されているように、ユーザが「セキュリティ」リスト401からWPA/WPA2 PSK方式を選択した後、
図4の(c)に示された表示画面を表示しうる。
図4の(c)に示された表示画面は「パスワード」入力ウィンドウ402を含む。「パスワード」入力ウィンドウ402はWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードを入力するために使われ、ユーザによって選択される暗号化方式、例えばWPA/WPA2 PSK方式は、セキュリティ選択ボックス105に表示される。このシナリオでは、セキュリティ選択ボックスから選択される暗号化方式はユーザによって選択される暗号化方式であり、例えばWPA/WPA2 PSK方式である。
【0073】
図4の(d)に示されているように、ユーザがSSID「ABC123」を入力し、「パスワード」入力ウィンドウ402にアクセスパスワード「12345678」を入力した後、ユーザが「接続」ボタン107をタップすると、携帯電話機100はWi−Fiホットスポットへプローブ要求フレームを送信しうる。携帯電話機100は、プローブ応答フレームを受信した後、プローブ応答フレームで運ばれる暗号化方式をユーザによって選択された暗号化方式「WPA/WPA2 PSK」方式と比較しうる。プローブ応答フレームで運ばれる暗号化方式がWPA/WPA2 PSK方式と同じならば、携帯電話機100はステップS305〜S307を行い、Wi−Fiホットスポットへの接続に成功する。プローブ応答フレームで運ばれる暗号化方式がWPA/WPA2 PSK方式と同じならば、携帯電話機100はWi−Fiホットスポットへの接続に失敗する。
【0074】
ユーザがWi−Fiホットスポットの暗号化方式を知らない場合、ユーザはWi−Fiホットスポットに接続するために、
図4の(b)に示された「セキュリティ」リスト401の暗号化方式を連続的に試す必要がある。ユーザがWi−Fiホットスポットに接続するために「セキュリティ」リスト(例えば「セキュリティ」リスト401)の暗号化方式を連続的に試すと、ユーザの操作が複雑化し、ユーザエクスペリエンスに悪影響を与える。
【0075】
本願で提供されるWi−Fiホットスポット接続方法が、端末が隠れた状態にあるWi−Fiホットスポットに接続するプロセスばかりでなく、端末が一般的なWi−Fiホットスポット(すなわち、隠れホットスポットとして構成されていないWi−Fiホットスポット)に接続するプロセスにも応用されうることを、再度強調するべきである。例えば、一部のユーザは
図4の(a)に示されたホットスポット追加画面103を使用して、携帯電話機100を制御し、隠れホットスポットとして構成されていないWi−Fiホットスポットに接続することを望むかもしれない。しかし、Wi−Fiホットスポットが暗号化ホットスポットである場合、ユーザがアクセスパスワードを知っていても、ユーザはWi−Fiホットスポットの暗号化方式は知らないかもしれない。この場合、ユーザは、Wi−Fiホットスポットへの接続に成功するまで、「セキュリティ」リストの暗号化方式を連続的に試してWi−Fiホットスポットへの接続を試みる必要がある。その結果、ユーザによって行われる操作は複雑化し、ユーザエクスペリエンスに悪影響を与える。
【0076】
本願で提供されるWi−Fiホットスポット接続方法によると、端末はWi−Fiホットスポット(隠れホットスポットと一般的なWi−Fiホットスポットを含む)の暗号化方式を自動的に取得しうる。これにより、端末がWi−Fiホットスポットに接続するときにユーザによって行われる操作を減らすことができ、端末がWi−Fiホットスポットに接続する時間を短縮でき、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0077】
図5は本願によるWi−Fiフレームのフレーム構造の一例の概略図である。
図5に示されているように、Wi−Fiフレーム500は、フレームヘッダ(すなわちMACヘッダ)501と、フレーム本体(Frame Body)502と、フレームチェック(Frame Check Sequence、FCS)フィールド503とを含みうる。MACヘッダ501は媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)headerである。
【0078】
図5に示されているように、MACヘッダ501は、フレーム制御(Frame Control)フィールド5011と、持続時間/識別子(Duration/ID)5012と、アドレス(Address)フィールド5013と、シーケンス制御(Sequence Control)フィールド5014などを含みうる。
【0079】
フレーム制御フィールド5011は、プロトコルバージョン(Protocol Version)フィールド501aと、タイプフィールド501bなどを含みうる。プロトコルバージョンフィールド501aはWi−Fiフレーム500が準拠するプロトコルバージョンを指示するために使われ、プロトコルバージョンは通常0である。タイプフィールド501bはTypeとSubtypeとを含んでよく、Typeは対応するフレームが管理フレーム、データフレーム、または制御フレームであることを指示するために使われ、Subtypeはフレームのサブタイプを指示するために使われる。例えば、Type=00であるならば、これは対応するフレームが管理フレームであることを指示しうる。この場合、Subtypeは、管理フレームが、ビーコン(Beacon)フレーム、Probe Requestフレーム、またはプローブ応答(Probe Response)フレームなどの管理フレームの一種であることを指示しうる。例えば、Type=00でありSubtype=0100であるならば、
図5に示されたWi−Fiフレーム500はProbe Requestフレームである。Type=00でありSubtype=0101であるならば、
図5に示されたWi−Fiフレーム500はProbe Responseフレームである。アドレスフィールド5013は、送信元アドレス、送信先アドレス、送信ワークステーションアドレス、受信ワークステーションアドレスなどのアドレス情報を含んでよく、送信先アドレスは、ユニキャストアドレス(Unicast address)、マルチキャストアドレス(Multicast address)、およびブロードキャストアドレス(Broadcast address)のいずれか1つでありうる。
【0080】
図5に示されているように、フレーム本体502は、SSIDフィールド5021と、サポートレート(Supported Rates)
5022と、拡張サポートレート(Extended Supported Rates)5023とを含む。サポートレート5022と拡張サポートレート5023は、携帯電話機や無線ルーターによってサポートされている一組のレートを指示するために使われる。
【0081】
Probe RequestフレームはIEEE 802.11の管理フレーム(Management Frame)でありうる。ステーション(Station、STA)(例えば携帯電話機100)は、SSIDを運ぶProbe Requestフレームを積極的に送信してWi−Fi信号を検出しうる。
図5に示されたWi−Fiフレーム500がProbe Requestフレームである場合、具体的に述べると、Wi−Fiフレーム500がProbe Requestフレームであることをタイプフィールド501bのTypeとSubtypeが指示する場合、Wi−Fiフレーム500のSSIDフィールド5021はWi−FiホットスポットのSSIDを運ぶ。
図5に示されたWi−Fiフレーム500がProbe
Responseフレームである場合、具体的に述べると、Wi−Fiフレーム500がProbe
Responseフレームであることをタイプフィールド501bのTypeとSubtypeが指示する場合、フレーム本体502はWi−FiホットスポットのSSIDを含むばかりでなく、Wi−Fiホットスポットの暗号化方式をも含む。
【0082】
図6に示されているように、例えば携帯電話機100が端末として使われており、携帯電話機100は、プロセッサ601、高周波(Radio Frequency、RF)回路602、メモリ603、タッチスクリーン604、Bluetooth装置605、1つ以上のセンサ606、Wi−Fi装置607、測位装置608、オーディオ回路609、周辺インターフェース610、および電源
装置611などのコンポーネントを具体的に含みうる。これらのコンポーネントは1つ以上の通信バスまたは信号ケーブル(
図6に図示せず)を使って通信を行うことができる。当業者であれば、
図6に示されたハードウェア構造が携帯電話機を制限するものではないこと、また携帯電話機100が、図示されたコンポーネントより多くの、または図示されたコンポーネントより少ない、コンポーネントを含み得ること、あるいはいくつかのコンポーネントを組み合わせ得ること、あるいは異なるコンポーネント配置を有し得ることを、理解できる。
【0083】
以下、
図6を参照しながら携帯電話機100のコンポーネントを詳しく説明する。
【0084】
プロセッサ601は携帯電話機100のコントロールセンターであり、様々なインターフェースとラインを使って携帯電話機100のコンポーネントに接続されており、メモリ603に記憶されたアプリケーションプログラムを作動させ、または実行することにより、また、メモリ603に記憶されたデータを呼び出すことにより、携帯電話機100の様々な機能とデータ処理を行う。いくつかの実施形態において、プロセッサ601は1つ以上の処理ユニットを含みうる。本願のいくつかの実施形態において、プロセッサ601は、キャプチャされた指紋を検証するように構成された指紋検証チップをさらに含みうる。
【0085】
高周波回路602は無線信号を送受するように構成されうる。具体的に述べると、高周波回路602は、基地局からダウンリンクデータを受信した後、ダウンリンクデータを処理のためプロセッサ601へ送信でき、関連するアップリンクデータを基地局へ送信できる。高周波回路
602は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラー、低雑音増幅器、デュプレクサなどを通常含み、ただしこれらに限定されない。加えて、高周波回路602は無線通信で別のデバイスとさらに通信しうる。無線通信は、移動通信用グローバルシステム、汎用パケット無線サービス、符号分割多重アクセス、広帯域符号分割多重アクセス、ロングタームエボリューションなどを含み、ただしこれらに限定されない、何らかの通信規格またはプロトコルを使用しうる。
【0086】
メモリ603は、アプリケーションプログラムとデータを記憶するように構成される。プロセッサ601は、メモリ603に記憶されたアプリケーションプログラムとデータを実行することによって携帯電話機100の様々な機能とデータ処理を行う。メモリ603は、プログラムストレージエリアとデータストレージエリアとを主に含む。プログラムストレージエリアは、オペレーティングシステムと、少なくとも1つの機能(音声再生機能や画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムとを、記憶しうる。データストレージエリアは、携帯電話機100の使用に基づいて作成されるデータ(音声データや電話帳など)を記憶しうる。加えて、メモリ603は高速ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含んでよく、磁気ディスクストレージコンポーネント、フラッシュメモリコンポーネント、または他の揮発性ソリッドステートストレージコンポーネントなどの不揮発性メモリをさらに含みうる。メモリ603は様々なオペレーティングシステムを記憶できる。メモリ603は独立していてよく、通信バスを使ってプロセッサ601に接続され、あるいはメモリ603はプロセッサ601と一体化されてよい。
【0087】
タッチスクリーン604はタッチパッド604−1とディスプレイ604−2とを具体的に含みうる。
【0088】
タッチパッド604−1は、携帯電話機100上または携帯電話機100の近くでユーザによって行われるタッチイベント(例えば、指やスタイラスなどの適切な物を使ってタッチパッド604−1上で、またはタッチパッド604−1の近くで、ユーザによって行われる操作)を収集し、収集したタッチ情報を別のデバイス(例えばプロセッサ601)へ送ってもよい。タッチパッド604−1の近くでユーザによって行われるタッチイベントは、フローティングタッチと呼ばれることもある。フローティングタッチでは、ユーザがオブジェクト(例えばアイコン)を選択したり動かしたりドラッグしたりするために、タッチパッドに直接触れる必要はなく、ユーザがデバイスの近くにいるだけで所望の機能を簡単に行いうる。加えて、タッチパッド604−1は、抵抗型、静電容量型、赤外線型、表面音響波型など、複数のタイプで実装され得る。
【0089】
ディスプレイ(表示画面とも呼ばれる)604−2は、ユーザによって入力される情報、またはユーザに提供される情報、ならびに携帯電話機100の様々なメニューを表示するように構成されうる。ディスプレイ604−2は、液晶ディスプレイや有機発光ダイオードなどの形態で構成されうる。タッチパッド604−1はディスプレイ604−2を覆いうる。タッチパッド604−1上で、またはタッチパッド604−1の近くで、タッチイベントを検出すると、タッチパッド604−1は、タッチイベントのタイプを判断するため、タッチイベントをプロセッサ601へ転送する。その後、プロセッサ601は、タッチイベントのタイプに基づいて、ディスプレイ104−2上で対応する視覚的出力を提供してもよい。
図6では、携帯電話機100の入出力機能を実行するため、タッチパッド604−1と表示画面604−2が2つの独立したコンポーネントとして使用される。しかし、いくつかの実施形態では、携帯電話機100の入出力機能を実行するため、タッチパッド604−1と表示画面604−2が一体化される場合もある。複数の材料層を積み重ねることによってタッチスクリーン604が作られることは理解されうる。本願の本実施形態ではタッチパッド(層)と表示画面(層)のみが表示されており、他の層は本願の本実施形態で説明されない。加えて、タッチパッド604−1は携帯電話機100の前面においてフルパネル形態で構成されてよく、表示画面604−2も携帯電話機100の前面においてフルパネル形態で構成されてよく、これにより携帯電話機の前面のためにベゼルフリー構造を実装できる。
【0090】
加えて、携帯電話機100は指紋認識機能をさらに有してよい。例えば、携帯電話機100の背面(例えば背面カメラの下)に指紋認識器612が構成されてよく、あるいは携帯電話機100の前面(例えばタッチスクリーン604の下)に指紋認識器612が構成される。別の一例として、指紋認識器612は、指紋認識機能を実行するため、タッチスクリーン604上に構成されてもよい。具体的に述べると、指紋認識器612は、携帯電話機100の指紋認識機能を実行するため、タッチスクリーン604と一体化されてよい。この場合、指紋認識器612はタッチスクリーン604上に構成されてタッチスクリーン604の一部となってよく、あるいは別のやり方でタッチスクリーン604上に構成されうる。本願の本実施形態で指紋認識器612の主要コンポーネントは指紋センサである。指紋センサには、光学式感知技術、静電容量式感知技術、圧電式感知技術、または超音波感知技術などを含み、ただしこれらに限定されない、何らかのタイプの感知技術を採用できる。
【0091】
携帯電話機100は、携帯電話機100と短距離内の別のデバイス(例えば携帯電話機やスマートウォッチ)との間でデータのやり取りを実行するように構成されたBluetooth装置605をさらに含みうる。本願の本実施形態において、Bluetooth装置は集積回路、Bluetoothチップなどでありうる。
【0092】
携帯電話機100は、光センサ、運動センサ、他のセンサなど、少なくとも1種類のセンサ606をさらに含みうる。具体的に述べると、光センサは周囲光センサと近接センサとを含みうる。周囲光センサは周囲光の明るさに基づいてタッチスクリーン604上のディスプレイの輝度を調節しうる。近接センサは、携帯電話機100が耳に接近するときにディスプレイをオフにしうる。運動センサの1種として、加速度計センサは方向(通常は3軸)における加速度値を検出でき、静止状態で重力の値と方向を検出でき、携帯電話機の姿勢を識別する用途や(横向きモードと縦向きモードの画面切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢較正など)、振動識別関連機能(歩数計、タッピングなど)などに利用されうる。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなど、携帯電話機10上に構成できるその他のセンサは、ここで説明しない。
【0093】
Wi−Fi装置607は、Wi−Fi関連規格プロトコルに準拠するネットワークアクセスを携帯電話機100に提供するように構成され、携帯電話機100はWi−Fi装置607を使ってWi−Fiホットスポットにアクセスでき、ユーザがeメールを送受したり、ウェブページを閲覧したり、ストリーミングメディアにアクセスするなど、に役立つ。Wi−Fi装置607は無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。いくつかの他の実施形態において、Wi−Fi装置607はWi−Fi無線アクセスポイントとして使われてもよく、Wi−Fiネットワークアクセスを別のデバイスに提供できる。
【0094】
測位装置608は地理的位置を携帯電話機100に提供するように構成される。測位装置608が、具体的には、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)、北斗航行衛星システム、ロシアGLONASSなどの測位システムの受信器であり得ることが理解されうる。測位装置608は、測位システムによって送信された地理的位置を受信した後、その情報を処理のためプロセッサ601へ送信し、あるいはその情報を記憶のためメモリ603へ送信する。いくつかの他の実施形態において、測位装置608は補助全地球測位システム(Assisted Global Positioning System、AGPS)の受信器であってもよい。AGPSシステムは、補助サーバとして、測距サービスや測位サービスの完遂にあたって測位装置608を補助する。この場合、補助測位サーバは、無線通信ネットワークを使って携帯電話機100などのデバイスの測位装置608(すなわちGPS受信器)と通信して、測位補助を提供する。いくつかの他の実施形態において、測位装置608は代替的に、Wi−Fiホットスポットベースの測位技術を使用する装置であってもよい。それぞれのWi−Fiホットスポットは、グローバルに一意な媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)アドレスを有する。デバイスのためにWi−Fiが有効になると、デバイスは近くのWi−Fiホットスポットのブロードキャスト信号をスキャンして収集することができるため、Wi−FiホットスポットによってブロードキャストされるMACアドレスを得ることができる。デバイスは、Wi−Fiホットスポットを識別できるデータ(例えばMACアドレス)を無線通信ネットワークを使ってロケーションサーバへ送信する。ロケーションサーバはそれぞれのWi−Fiホットスポットの地理的位置を取得し、Wi−Fiブロードキャスト信号の強度に基づいてデバイスの地理的位置を計算し、デバイスの測位装置608へ地理的位置を送信する。
【0095】
オーディオ回路609とスピーカー613とマイクロフォン614は、ユーザと携帯電話機100との間に音声インターフェースを提供できる。オーディオ回路609は、受け取った音声データを変換することによって得られる電気信号をスピーカー613へ送信でき、スピーカー613は電気信号を音響信号に変換して出力する。加えて、マイクロフォン614は収集した音響信号を電気信号に変換する。オーディオ回路609は電気信号を受信し、電気信号を音声データに変換し、その後、例えば別の携帯電話機へ音声データを送信するため、音声データをRF回路602へ出力し、あるいは音声データをさらなる処理のためメモリ603へ出力する。
【0096】
周辺インターフェース610は、外部入出力デバイス(例えば、キーボード、マウス、外部ディスプレイ、外部メモリ、加入者識別モジュールカード)のために様々なインターフェースを提供するように構成される。例えば、周辺インターフェース610はユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)インターフェースを使ってマウスに接続され、加入者識別モジュールカードスロット内の金属接点を使って、通信事業者から提供される加入者識別モジュール(Subscriber Identification Module、SIM)カードに、接続される。周辺インターフェース610は、外部入出力周辺デバイスをプロセッサ601およびメモリ603に結合するように構成されうる。
【0097】
本発明の本実施形態で、携帯電話機100は周辺インターフェース610を通じてデバイスグループ内の別のデバイスと通信でき、例えば、周辺インターフェース610を通じて別のデバイスによって送信される表示データを表示のため受信できる。これは本発明の本実施形態で限定されない。
【0098】
携帯電話機100は、コンポーネントに電力を供給する電源装置611(例えば、電池、電源管理チップ)をさらに含みうる。電池は電源管理チップを使ってプロセッサ601に論理的に接続されてよく、それによって、充電や放電や消費電力管理などの機能は電源装置611を使って実行される。
【0099】
図6には示されていないが、携帯電話機100は、カメラ(前面カメラおよび/または背面カメラ)、フラッシュ、マイクロプロジェクション装置、近距離通信(Near Field Communications、NFC)装置などをさらに含みうる。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0100】
以降の実施形態の方法はいずれも、前述したハードウェア構造を有する携帯電話機100で実行できる。
【0101】
本願はWi−Fiホットスポット接続方法を提供し、この方法は、端末がWi−Fiホットスポットに接続するプロセスに応用できる。
図7に示されているように、本願で提供されるWi−Fiホットスポット接続方法はステップS701〜S707を含む。
【0102】
S701.端末は第1の画面を表示し、第1の画面はWi−FiホットスポットのためのSSID入力ボックスとセキュリティ選択ボックスとを含む。
【0103】
例えば、端末は携帯電話機100である。本願における第1の画面は
図8の(a)に示されたホットスポット追加画面801でありうる。ホットスポット追加画面801(すなわち第1の画面)は、SSID入力ボックス802と、セキュリティ選択ボックス803と、「キャンセル」ボタン804と、「接続」ボタン805とを含みうる。SSID入力ボックス802、セキュリティ選択ボックス803、「キャンセル」ボタン804、および「接続」ボタン805の詳しい説明については、本願の
図1の(b)に示されたSSID入力ボックス104、セキュリティ選択ボックス105、「キャンセル」ボタン106、および「接続」ボタン107の説明を参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0104】
S702.端末は、ユーザによってSSID入力ボックスに入力された第1のWi−FiホットスポットのSSIDを受け取る。
【0105】
例えば、携帯電話機100は、SSID入力ボックス802でユーザによって入力されたSSIDを、例えばABC123を、受け取ることができる。この場合は、
図8の(b)に示されているように、SSID入力ボックス802は、ユーザによって入力されるSSIDを、例えばABC123を、含みうる。
【0106】
S703.端末は、第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する。
【0107】
本願の第1の応用シナリオでは、
図7のステップS703に示されているように、端末は、第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得しうる。端末がWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する具体的方法については、本願のステップS301〜S303の詳しい説明を参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0108】
本願の第2の応用シナリオでは、端末がクラウドサーバから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得しうる。複数のWi−Fiホットスポットが複数のWi−Fiホットスポットの暗号化方式をクラウドサーバと共有してもよく、クラウドサーバは複数のWi−FiホットスポットのSSIDと暗号化方式を記憶してもよい。例えば、端末はクラウドサーバへ暗号化方式取得要求を送信してもよく、暗号化方式取得要求は第1のWi−FiホットスポットのSSIDを運ぶ。クラウドサーバは、暗号化方式取得要求を受信した後、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を検索し、暗号化方式取得応答を端末へ送信し、暗号化方式取得応答は見つかった暗号化方式を運ぶ。
【0109】
S704.端末は、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がセキュリティ選択ボックスから選択された暗号化方式と同じかどうかを比較する。
【0110】
具体的に述べると、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がセキュリティ選択ボックスから選択された暗号化方式と異なる場合は、ステップS705が行われる。例えば、セキュリティ選択ボックスから選択された暗号化方式がデフォルトの暗号化方式であって(すなわち、暗号化方式はN/A)、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がWPA/WPA2 PSKであるならば、端末はステップS705を行ってもよい。第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がセキュリティ選択ボックスから選択された暗号化方式と同じならば、端末が第1のWi−Fiホットスポットに接続できるようにするため、端末は端末の認証のために第1のWi−Fiホットスポットとやり取りしてもよい。端末が第1のWi−Fiホットスポットに接続できるようにするため、端末が端末の認証のために第1のWi−Fiホットスポットとやり取りする具体的方法については、前述した実施形態のステップS305〜S307の詳しい説明を参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0111】
S705.端末は第2の画面を表示し、第2の画面はパスワード入力ボックスを含む。
【0112】
本願における第2の画面と第1の画面はいずれも、端末のためにWi−Fiホットスポットを加えるために使われる画面である。ただし、第2の画面は第1の画面と異なる。第2の画面は、Wi−Fiホットスポットのアクセスパスワードを入力するために使われる「パスワード」入力ウィンドウを含む。
【0113】
例えば、端末は携帯電話機100である。携帯電話機100が第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がデフォルトの暗号化方式と異なると判断する場合、携帯電話機100は図
9に示された第2の画面901を表示しうる。第2の画面901は「パスワード」入力ウィンドウ902を含み、この「パスワード」入力ウィンドウ902は、ユーザによって入力されるアクセスパスワードを受け取るために使われる。
【0114】
端末が第2の画面を表示するときに、端末が第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得済みであることは理解されうる。この場合、端末は第2の画面で第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を表示しうる。例えば、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がWPA/WPA2 PSKであると仮定すると、携帯電話機100は
図10の(a)に示された第2の画面1001を表示しうる。第2の画面1001は「パスワード」入力ウィンドウ902を含むばかりでなく、「セキュリティ」選択ボックス1002をも含み、「セキュリティ」選択ボックス1002には暗号化方式「WPA/WPA2 PSK」が表示されている。
【0115】
本願において、端末は第2の画面で取得した暗号化方式をさらに表示できるため、ユーザは、暗号化のために第1のWi−Fiホットスポットによって使われている暗号化方式がどれなのかを、すなわち、どの暗号化方式が第1のWi−Fiホットスポットによって使われている正しい暗号化方式なのかを、知ることができる。こうして、ユーザは、別の端末を制御しながら第1のWi−Fiホットスポットに接続するときに、正しい暗号化方式を選択できる。
【0116】
図9に示されているように、端末が「セキュリティ」選択ボックス1002を表示しないということは、端末が第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得しないことを意味しないということを強調するべきである。むしろ、端末は端末の表示画面でユーザに向けて暗号化方式を提示せず、それでも端末は、第1のWi−FiホットスポットのSSIDと、端末によって取得された暗号化方式と、第1のWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードとに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットに接続する。具体的に述べると、本願において、端末は、ユーザがWi−Fiホットスポットの暗号化方式に気づかないような方法でWi−Fiホットスポットに接続しうる。
【0117】
S706.端末は、ユーザによってパスワード入力ボックスに入力された第1のWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードを受け取る。
【0118】
図10の(a)に示された第2の画面1001を一例として用いる。
図10の(b)に示されているように、携帯電話機100は、「パスワード」入力ウィンドウ902でユーザによって入力されたアクセスパスワードを受け取ることができる。
【0119】
S707.端末は、第2の画面におけるユーザの接続操作に応じて、第1のWi−FiホットスポットのSSIDと、アクセスパスワードと、取得した暗号化方式とに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットに接続する。
【0120】
例えば、第2の画面におけるユーザの接続操作は、
図10の(b)に示された第2の画面1001の「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作でありうる。
図10の(b)に示されているように、携帯電話機100は、ユーザが「接続」ボタン805をタップした後、「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作に応じて、SSID入力ボックス802に入力されたSSID「ABC123」と、「セキュリティ」選択ボックス
1002に表示された暗号化方式「WPA/WPA2 PSK」と、「パスワード」入力ウィンドウ902に入力されたアクセスパスワード「12345678」とに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットに接続しうる。
【0121】
なお、本願において、端末が、第1のWi−FiホットスポットのSSIDと、アクセスパスワードと、暗号化方式とに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットに接続する方法については、本願のステップS301〜S307に対応する方法のステップを参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0122】
任意に選べることとして、端末は、ステップS707が行われる前に、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を既に取得しており、取得した暗号化方式がセキュリティ選択ボックスから選択された暗号化方式と異なると判断する。換言すると、端末はWi−Fiホットスポットをスキャン済みである。したがって、端末は、Wi−Fiホットスポットをスキャンするためにプローブ要求フレームをブロードキャストしなくてよい。具体的には、本願において、端末が、第1のWi−FiホットスポットのSSIDと、アクセスパスワードと、暗号化方式とに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットに接続する方法については、本願のステップS
301〜S307に対応する方法のステップを参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0123】
本願のWi−Fiホットスポット接続方法によると、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がセキュリティ選択ボックスから選択される暗号化方式と異なる場合、端末は、接続失敗を示す情報を直接表示しないが、アクセスパスワードを入力できる第2の画面を表示する。端末がユーザによって入力されたアクセスパスワードを受け取った後、ユーザの接続操作に応じて、端末は、第1のWi−Fiホットスポットの取得した暗号化方式と、第1のWi−FiホットスポットのSSIDとアクセスパスワードとに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットへの接続を進める。この場合、ユーザは、Wi−Fiホットスポットに接続するために、前述の「セキュリティ」リストの暗号化方式を連続的に試す必要はない。これにより、端末がWi−Fiホットスポットに接続するときにユーザによって行われる操作を減らすことができ、端末がWi−Fiホットスポットに接続する時間を短縮でき、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0124】
一般に、ユーザが
図8の(b)に示された第1の画面で第1のWi−FiホットスポットのSSIDを入力した後、対応する「パスワード」入力ウィンドウは第1の画面で表示されない。ユーザが隠れホットスポットの接続方法に不慣れである場合、ユーザは
図8の(b)に示された「接続」ボタン805をそのままタップするかもしれない。その結果、端末は第1のWi−Fiホットスポットへの接続に失敗する。
【0125】
この場合、第1の応用シナリオの一実装では、端末は、第1の画面におけるユーザの接続操作(例えば、
図8の(b)に示された第1の画面の「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作)に応じて、第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得できる。具体的に述べると、この実装では、
図11A−1と
図11A−2に示されているように、
図7に示されたステップS703をステップS1101〜S1106に置き換えられうる。
【0126】
S1101.端末は、第1の画面におけるユーザの接続操作に応じてプローブ
要求フレームをブロードキャストし、このプローブ
要求フレームは第1のWi−FiホットスポットのSSIDを運ぶ。
【0127】
例えば、第1の画面におけるユーザの接続操作は、
図8の(b)に示された第1の画面の「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作でありうる。携帯電話機100は、
図8の(b)に示された第1の画面の「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作に応じて、第1のWi−FiホットスポットのSSID(ABC123など)を運ぶプローブ
要求フレームをブロードキャストしうる。
【0128】
任意に選べることとして、第1の画面におけるユーザの接続操作は、端末がユーザによって入力されたSSIDとユーザによって選択された暗号化方式を受け取り、ユーザによって入力されたアクセスパスワードを受け取った後の、「接続」ボタンに対するユーザのタップ操作でありうる。
【0129】
例えば第1のWi−FiホットスポットのSSIDがABC123であり、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がWPA/WPA2 PSK方式であり、第1のWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードが12345678であると仮定する。
【0130】
図11Bに示されているように、携帯電話機100は、
図11Bの(a)に示されたSSID入力ボックス802でユーザによって入力されたSSID「ABC123」を受け取った後、セキュリティ選択ボックス803に対するユーザのタップ操作に応じて、
図11Bの(b)に示されたセキュリティリスト1107を表示しうる。セキュリティリスト1107は複数の暗号化方式を含み、ユーザは、第1のWi−Fiホットスポットに接続するため、セキュリティリスト1107から暗号化方式を選択できる。携帯電話機100は、ユーザが
図11Bの(b)に示された暗号化方式「WAPI PSK」1109を選択した後、WAPI PSK方式を選択したユーザの操作に応じて、
図11Bの(c)に示された表示画面
1110を表示する。
図11Bの(c)に示された表示画面1110は、暗号化方式「WAPI PSK」が表示された「セキュリティ」選択ボックス1111と、「パスワード」入力ウィンドウ1112とを含む。
図11Bの(d)に示されているように、携帯電話機100は、ユーザが「パスワード」入力ウィンドウ1112にアクセスパスワード「12345678」を入力し、「接続」ボタン805をタップした後、「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作に応じて、SSID「ABC123」を運ぶプローブ
要求フレームをブロードキャストしうる。具体的に述べると、第1の画面は
図11Bの(d)に示された表示画面であってもよく、第1の画面におけるユーザの接続操作は、
図11Bの(d)に示された「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作である。
【0131】
S1102:第1のWi−Fiホットスポットはプローブ要求フレームを受信する。
【0132】
S1103.第1のWi−Fiホットスポットは、プローブ要求フレームで運ばれるSSIDが第1のWi−FiホットスポットのSSIDと同じであると判断する。
【0133】
S1104.第1のWi−Fiホットスポットは端末へプローブ応答フレームを送信し、このプローブ応答フレームは第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を運ぶ。
【0134】
S1105.端末は第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を運ぶプローブ応答フレームを受信する。
【0135】
S1106.端末はプローブ応答フレームを解析することで第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する。
【0136】
図11Bの(b)に示されたセキュリティリスト
1107からユーザによって選択された暗号化方式「WAPI PSK」1109は第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式「WPA/WPA2 PSK」1108と異なるため、携帯電話機100が、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を運ぶプローブ応答フレームを受信した後、ステップS704を行い、セキュリティ選択ボックスから選択された暗号化方式(すなわち、ユーザによって選択された暗号化方式「WAPI PSK」)が第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式「WPA/WPA2 PSK」と異なると判断し、その後、ステップS705〜S707を行うことに進みうることは理解できる。
【0137】
本願において、端末は、第1の画面でユーザによって入力されたSSIDを受け取った後、第1の画面におけるユーザの接続操作に応じて、プローブ要求フレームを送信して第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得しうる。この場合、ユーザはWi−Fiホットスポットの暗号化方式を憶える必要はなく、あるいは、Wi−Fiホットスポットに接続するために、異なるセキュリティ情報を連続的に試す必要はない。これにより、端末がWi−Fiホットスポットに接続するときにユーザによって行われる操作を減らすことができ、端末がWi−Fiホットスポットに接続する時間を短縮でき、端末によるWi−Fiホットスポット接続の効率を高めることができ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0138】
勿論、一部のユーザは隠れホットスポットの接続方法に慣れていることがある。
図11Bの(a)に示されているように、隠れホットスポットの接続方法に慣れているユーザは、SSID入力ボックス802にSSID(例えばABC123)を入力した後、セキュリティ選択ボックス803のタップに進みうる。一般に、携帯電話機100は、
図11Bの(a)に示されたセキュリティ選択ボックス803に対するユーザのタップ操作に応じて、
図11Bの(b)に示された「セキュリティ」リスト1107を表示でき、ユーザは暗号化方式を選択する。しかしながら、ユーザは第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を知らない場合があり、「セキュリティ」リスト1107から正しい暗号化方式を選択できない。
【0139】
この場合は、第1の応用シナリオまたは第2の応用シナリオの一実装において、端末は、セキュリティ選択ボックスに対するユーザのタップ操作に応じて、セキュリティ取得オプションを含む「セキュリティ」リストを表示しうる。端末は、セキュリティ取得オプションに対するユーザのタップ操作に応じて、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を自動的に取得しうる。具体的に述べると、
図12に示されているように、
図7に示されたステップS703が行われる前に、本願の方法はステップS1201をさらに含んでよく、
図7に示されたステップS703はステップS1202に置き換えられうる。
【0140】
S1201.端末は、第1の画面のセキュリティ選択ボックスに対するユーザのタップ操作に応じて、第3の画面を表示し、第3の画面は暗号化方式オプションとセキュリティ取得オプションとを含む。
【0141】
本願におけるセキュリティ選択ボックスは、
図13の(a)に示された第1の画面801のセキュリティ選択ボックス803でありうる。例えば、携帯電話機100が端末として使われる。携帯電話機100は、
図13の(a)に示されたセキュリティ選択ボックス803に対するユーザのタップ操作に応じて、
図13の(b)に示された第3の画面1301を表示できる。
図13の(b)に示された第3の画面1301は、「セキュリティ」取得オプション1302と、WEPやWPA/WPA2 PSKといった暗号化方式とを含む。
【0142】
例えば、
図13の(b)に示されているように、「携帯電話機でセキュリティを自動的に取得する」ことを示す情報を「セキュリティ」取得オプション1302に表示でき、「セキュリティ」取得オプション1302をタップするようユーザを促し、携帯電話機でWi−Fiホットスポットの暗号化方式を自動的に取得するようにトリガーする。
【0143】
S1202.端末は、ユーザによるセキュリティ取得オプションの選択に応じて、第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する。
【0144】
例えば、携帯電話機100は、ユーザが
図13の(b)に示された「セキュリティ」取得オプション1302をタップした後、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得でき、その後、ステップS704〜S707を行いうる。
【0145】
なお、
図13の(b)に示された第3の画面1301におけるWEPやWPA/WPA2 PSKなどの暗号化方式(すなわち、前述した暗号化方式オプション)は、任意である。第3の画面はセキュリティ取得オプションのみを含み、暗号化方式オプションは含まないことがある。
【0146】
端末は、ユーザによるセキュリティ取得オプションの選択に応じて、第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて、クラウドサーバから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得しうる。端末がクラウドサーバから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する方法については、本願でステップS703が行われた後の関連説明を参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0147】
あるいは、端末は、ユーザによるセキュリティ取得オプションの選択に応じて、第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するために、プローブ応答フレームをブロードキャストしうる。端末が第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するためにプローブ応答フレームをブロードキャストする方法については、本願のステップS1101〜S1106における関連説明を参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0148】
本願において、端末は、第1の画面でユーザによって入力されたSSIDを受け取った後、第1の画面におけるセキュリティ選択ボックスに対するユーザのタップ操作に応じて、第3の画面を表示しうる。第3の画面は暗号化方式オプションとセキュリティ取得オプションとを含むため、ユーザが第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を知らない場合でも、ユーザはセキュリティ取得オプションをタップすることもでき、端末は、セキュリティ取得オプションに対するユーザのタップ操作に応じて、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を自動的に取得する。これにより、端末がWi−Fiホットスポットに接続するときにユーザによって行われる操作を減らすことができ、端末がWi−Fiホットスポットに接続する時間を短縮でき、端末によるWi−Fiホットスポット接続の効率を高めることができ、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0149】
任意に選べることとして、前述した2つの実装のように、第1の応用シナリオまたは第2の応用シナリオの別の実装では、端末が第1の画面でユーザによって入力された第1のWi−FiホットスポットのSSIDを受け取った後(具体的に述べると、ステップS702が行われた後)、端末が「セキュリティ」選択ボックスに対するユーザのタップ操作を受け取らない場合でも、あるいは「接続」ボタンに対するユーザのタップ操作を受け取らない場合でも、端末は第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するために、ステップS703を行いうる。具体的に述べると、端末は、「ユーザが第1の画面で第1のWi−FiホットスポットのSSIDを入力する」操作に応じて、第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得しうる。具体的に述べると、端末は、「ユーザが第1の画面で第1のWi−FiホットスポットのSSIDを入力する」操作に応じて、ステップS703をさらに行いうる。具体的に述べると、
図14に示されているように、
図7に示されたステップS703はステップS1401に置き換えられうる。
【0150】
S1401.端末は、第1の画面における第1のWi−FiホットスポットのSSIDのユーザによる入力に応じて、第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する。
【0151】
例えば、携帯電話機100が、
図15の(a)に示された第1の画面801でユーザによって入力された第1のWi−FiホットスポットのSSID(例えばABC123)を検出した後、携帯電話機100は第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得しうる。
【0152】
図15の(a)に示されたセキュリティ選択ボックス803を参照すると、セキュリティ選択ボックス803には携帯電話機100のデフォルトの暗号化方式N/Aが表示されている。したがって、携帯電話機100は、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するときに、ステップS704を行い、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式がデフォルトの暗号化方式と異なることを知りうる。この場合、携帯電話機100は第2の画面を表示しうる。例えば、携帯電話機100は
図15の(b)に示された第2の画面1501を表示しうる。任意に選べることとして、
図15の(b)に示された第2の画面1501は
図9に示された第2の画面901に置き換えられうる。
【0153】
例えば、ユーザがSSID入力ボックス802でSSIDの入力を開始したことを端末が検出する操作から、ユーザがSSID入力ボックス802で1文字を入力したことを端末が検出した後から所定の時間内に、端末がSSID入力ボックス802でユーザによって入力される文字を検出しない場合、端末は、SSID入力ボックス802に入力された全ての文字を含むSSIDに基づいて第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するため、ステップS1401を行いうる。端末が、ステップS1401を行った後、ユーザがSSID入力ボックス802で文字を入力し続けていることをさらに検出する場合、端末はSSID入力ボックス802に入力された全ての文字を含むSSIDに基づいて第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するため、ステップS1401を再び行いうる。
【0154】
端末は、第1の画面でユーザによって入力された第1のWi−FiホットスポットのSSIDの受け取りに応じて、第1のWi−FiホットスポットのSSIDに基づいて、クラウドサーバから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得できる。端末がクラウドサーバから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する方法については、本願でステップS703が行われた後の関連説明を参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0155】
あるいは、端末は、第1の画面でユーザによって入力された第1のWi−FiホットスポットのSSIDの受け取りに応じて、第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するため、プローブ
要求フレームをブロードキャストしうる。端末が第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するためにプローブ
要求フレームをブロードキャストする方法については、本願のステップS1101〜S1106における関連説明を参照されたい。本願では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0156】
本願において、端末が第1の画面でユーザによって入力されたSSIDを受け取った後、端末が「セキュリティ」選択ボックスにおけるユーザのタップ操作を受け取らない場合でも、あるいは「接続」ボタンに対するユーザのタップ操作を受け取らない場合でも、端末は「ユーザが第1の画面で第1のWi−FiホットスポットのSSIDを入力する」操作に応じて、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を直接的に取得しうる。具体的に述べると、本願において、端末は、Wi−Fiホットスポットの暗号化方式がユーザに認識されない方式で第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式をさらに自動的に取得しうる。
【0157】
端末が第2の画面を表示した後(すなわち、ステップS705が行われた後)で、端末が第2の画面でユーザによって入力される第1のWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードを受け取る前に(すなわち、ステップS706が行われる前に)、端末が第2のユーザ画面におけるユーザの接続操作に応じたとしても、ユーザが第2の画面でWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードを入力していないので、端末はWi−Fiホットスポットの接続を成功させることができないことは理解されうる。したがって、本願において、端末が第2の画面を表示した後で、端末が第2の画面でユーザによって入力される第1のWi−Fiホットスポットのアクセスパスワードを受け取る前、端末は第2の画面におけるユーザの接続操作に応じず、換言すると、端末は第2の画面の「接続」ボタンに対するユーザのタップ操作に応じない。
【0158】
例えば、携帯電話機100は、ユーザが「パスワード」入力ウィンドウ902にアクセスパスワードを入力していない場合、
図16の(a)に示された操作不能状態の「接続」ボタン805を第2の画面に表示しうる。携帯電話機100は、
図16の(a)に示された「接続」ボタン805に対するユーザの操作に応じない。
【0159】
図16の(b)に示されているように、ユーザが「パスワード」入力ウィンドウ902にアクセスパスワードを入力した後、「接続」ボタン805は操作可能状態に切り替えられる。携帯電話機100は、
図16の(b)に示された「接続」ボタン805に対するユーザのタップ操作に応じて、Wi−Fiホットスポットに接続する。
【0160】
本願はWi−Fiホットスポット接続方法を提供する。端末は第1のWi−Fiホットスポットのセキュリティ情報を自動的に取得してもよく、ユーザはセキュリティ情報を憶える必要がなく、あるいは、ネットワークに接続するために、異なるセキュリティ情報を連続的に試す必要はない。これにより、端末がWi−Fiホットスポットに接続するときにユーザによって行われる操作を減らすことができ、端末がWi−Fiホットスポットに接続する時間を短縮でき、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0161】
前述した機能を実装するため、端末などが、それらの機能を行う対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことは理解されうる。当業者は、本発明の実施形態において、本明細書で開示されている実施形態を参照して説明されている例のユニットやアルゴリズムステップを、ハードウェアによって、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって、実装できることに、容易く気づくはずである。機能がハードウェアによって行われるか、それともコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって行われるかは、技術的解決手段の具体的な用途と設計上の制約しだいで決まる。当業者であれば具体的な用途ごとに説明されている機能を様々な方法で実装できるが、そのような実装は本発明の実施形態の範囲を超えるものとみなすべきではない。
【0162】
本願の実施形態で、端末は、前述した方法の例に基づいて機能モジュールに分割されてよい。例えば、対応する機能に基づく分割によって各機能モジュールを得ることができ、あるいは2つ以上の機能を1つの処理モジュールに統合することもできる。統合されたモジュールはハードウェアの形で実装されてよく、あるいはソフトウェア機能モジュールの形で実装されてもよい。本発明の実施形態におけるモジュールの分割が一例であり、論理的な機能分割に過ぎないことに注意されたい。実際の実装では別の分割方式もあり得る。
【0163】
様々な機能に対応する機能モジュールが分割によって得られる場合、
図17は前述した実施形態における端末
1700の可能な概略的構造図である。
図17に示されているように、端末1700は、表示ユニット1701と、入力ユニット1702と、取得ユニット1703と、接続ユニット1704とを含む。表示ユニット1701は、方法の実施形態におけるステップS701、ステップS705、およびステップS1201を行うにあたって端末を支援するように構成され、および/または本明細書で説明されている技術の他のプロセスを行うように構成される。入力ユニット1702は、方法の実施形態におけるステップS702、およびステップS706を行うにあたって端末を支援するように構成され、および/または本明細書で説明されている技術の他のプロセスを行うように構成される。取得ユニット1703は、方法の実施形態におけるステップS703、ステップS1202、ステップS1401、ステップS1101、およびステップ1104〜S1106を行うにあたって端末を支援するように構成され、および/または本明細書で説明されている技術の他のプロセスを行うように構成される。接続ユニット1704は、方法の実施形態におけるステップS301、ステップS303、ステップ305〜S307、およびステップ707を行うにあたって端末を支援するように構成され、および/または本明細書で説明されている技術の他のプロセスを行うように構成される。
【0164】
前述した方法の実施形態におけるステップの関連内容はいずれも、対応する機能モジュールの機能の説明に引用できる。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0165】
勿論、端末1700は、上記のユニットモジュールを含み、ただしこれらに限定されない。例えば、端末1700はストレージユニットをさらに含んでよく、このストレージユニットは、端末が接続したWi−FiホットスポットのSSIDと暗号化方式とアクセスパスワードを記憶するように構成される。ストレージユニットは、第1の画面や第2の画面などを記憶するようにさらに構成されてもよい。端末1700は比較ユニットをさらに含みうる。比較ユニットは、方法の実施形態におけるステップS304、およびステップS704を行うにあたって端末を支援するように構成され、および/または本明細書で説明されている技術の他のプロセスを行うように構成される。
【0166】
加えて、機能ユニットが具体的に実行できる機能は、前述した例の方法のステップに対応する機能を含み、ただしこれらに限定されない。端末1700の他のユニットに関する詳しい説明については、ユニットに対応する方法のステップに関する詳しい説明を参照されたい。本願の本実施形態では詳細をここで繰り返し説明しない。
【0167】
統合されたユニットが使われる場合、入力ユニット
1702や計算ユニットなどは、実装のため1つの処理モジュールに統合されうる。例えば、接続ユニット1704は端末内のWi−Fiモジュール(例えば、
図6に示されたWi−Fi装置607)でありうる。端末
1700が第1のWi−Fiホットスポットから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する場合は、取得ユニット1703も端末内のWi−Fiモジュール(例えば、
図6に示されたWi−Fi装置607)でありうる。端末
1700がクラウドサーバから第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得する場合は、取得ユニット1703は、端末内のBluetoothモジュール(例えば、
図6に示された携帯電話機100内のBluetooth装置605)、RF回路(例えば、
図6に示された高周波回路602)、またはWi−Fiモジュール(例えば、
図6に示されたWi−Fi装置607)のいずれか1つでありうる。取得ユニット1703と接続ユニット1704は通信モジュールと総称されることもある。入力モジュール1702は処理モジュールでありうる。ストレージユニットは端末内のストレージモジュール(例えば、
図6に示されたメモリ603)であってよく、表示ユニットは表示モジュールであってよく、例えばタッチスクリーン(例えば、
図6に示されたタッチスクリーン604)でありうる。
【0168】
図18は前述した実施形態における端末
1800の可能な概略的構造図である。端末1800は、処理モジュール1801と、ストレージモジュール1802と、表示モジュール1803と、通信モジュール1804とを含む。処理モジュール1801は、端末の動作に対して制御管理を行うように構成される。表示モジュール1803は、処理モジュール1801によって生成される画像を、例えば第1の画面と第2の画面を、表示するように構成される。ストレージモジュール1802は、端末のプログラムコードとデータを記憶するように構成される。通信モジュール1804は、別の端末と通信するように構成される。例えば、通信モジュール1804は、第1のWi−Fiホットスポットにアクセスするため、第1のWi−Fiホットスポットとやり取りするように構成される。通信モジュール1804は、第1のWi−Fiホットスポットの暗号化方式を取得するため、クラウドサーバとやり取りするように構成される。処理モジュール1801はプロセッサかコントローラであってよく、例えば中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、またはこれらの組み合わせでありうる。処理モジュール1801は、本発明で開示されている内容を参照しながら説明されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実施または実行できる。あるいは、プロセッサは計算機能を実行する組み合わせであってよく、例えば1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせであってよく、あるいはDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせでありうる。通信モジュール1804は、トランシーバ、トランシーバ回路、通信インターフェースなどでありうる。ストレージモジュール1802はメモリでありうる。
【0169】
処理モジュール1801がプロセッサ(例えば、
図6に示されたプロセッサ601)である場合は、通信モジュール1804はRFトランシーバ回路(例えば、
図6に示された高周波回路602)であり、ストレージモジュール1802はメモリ(例えば、
図6に示されたメモリ603)である。表示モジュール1803がタッチスクリーン(
図6に示されたタッチパッド604−1とディスプレイ604−2を含む)である場合は、本発明の本実施形態で提供される端末は
図6に示された端末100でありうる。通信モジュール1804は、RF回路のみならず、Wi−FiモジュールとBluetoothモジュールをも含み得る。RF回路やWi−FiモジュールやBluetoothモジュールなどの通信モジュールは、通信インターフェースと総称されることもある。プロセッサと通信インターフェースとタッチスクリーンとストレージエリアは、バスを使って共に結合されてよい。
【0170】
本願はコンピュータ記憶媒体をさらに提供し、このコンピュータ記憶媒体はコンピュータプログラムコードを記憶し、プロセッサがコンピュータプログラムコードを実行すると、端末は、前述した実施形態のWi−Fiホットスポット接続方法を実行するため、
図3、
図7、
図11A−1および
図11A−2、
図12、および
図14のいずれか1つの関係する方法のステップを行う。
【0171】
本願はコンピュータプログラム製品をさらに提供する。このコンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されると、コンピュータは、前述した実施形態のWi−Fiホットスポット接続方法を実行するため、
図3、
図7、
図11A−1および
図11A−2、
図12、および
図14のいずれか1つの関係する方法のステップを行うことが可能となる。
【0172】
本願で提供される端末1700と端末1800とコンピュータ記憶媒体とコンピュータプログラム製品はいずれも、前述の対応する方法を行うように構成される。したがって、端末1700、端末1800、コンピュータ記憶媒体、およびコンピュータプログラム製品によって達成できる有益な効果については、前述の対応する方法の有益な効果を参照されたい。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0173】
実装に関する上記の説明は、簡潔な説明の目的で、前述の機能モジュールの分割が説明のための一例として使われていることを、当業者が理解することを可能にする。実際の応用では、前述の機能が必要に応じて異なる機能モジュールに割り当てられ実行されてよく、具体的に述べると、上述した機能の全部または一部を実行するため、装置の内部構造は異なる機能モジュールに分割される。前述したシステムと装置とユニットの詳しい作業プロセスについては、前述した方法の実施形態の対応するプロセスを参照されたい。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
【0174】
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステムと装置と方法を別のやり方で実装できることを理解するべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は一例に過ぎない。例えば、モジュールやユニットの分割は論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装においては別の分割の仕方であってもよい。例えば、複数のユニットやコンポーネントが別のシステムに組み合わされまたは統合されてもよく、一部の機能は無視されてもよく、あるいは行われなくてもよい。加えて、表示もしくは論述されている相互結合または直接的結合または通信接続は、何らかのインターフェース、装置、またはユニットを使った間接的結合または通信接続であってよく、電気的形態、機械的形態、または他の形態を有してよい。
【0175】
単独の部分として説明されているユニットは物理的に単独であってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は物理的なユニットであってもなくてもよく、換言すると、1箇所に置かれてもよく、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決手段の目的を達成するため、ユニットの一部または全部が実際の要求に基づいて選ばれてよい。
【0176】
加えて、本願の実施形態の機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、あるいはそれぞれのユニットが物理的に単独で存在してもよく、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットはハードウェアの形で実装されてよく、あるいはソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
【0177】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売もしくは使用される場合、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。このような理解に基づき、本願の技術的解決手段が本質的に、あるいは先行技術に寄与する部分は、あるいは技術的解決手段の全部または一部は、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態で説明されている方法のステップの全部または一部を行うことをコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどでありうる)かプロセッサに命じるいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる何らかの媒体を含む。
【0178】
上記の説明は本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を制限することを意図するものではない。本願で開示される技術的範囲内にあるバリエーションや代替は本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は請求項の保護範囲に従うものとする。