【文献】
Biochemical an biophysical research communications,1996年,Vol.219,P.947-950,特にAbstract
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、飽和脂質が増加することにより、涙液油層が不安定である、マイボーム腺機能不全患者の涙液油層を安定化できる眼科用組成物を提供することを目的とする。また、上記涙液油層の安定化により、ドライアイが改善できることから、ドライアイ患者用としても好適な眼科用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、炭素数12、14、16又は18であるアシル基と、炭素数12又は14のアシル基を有する、特定のホスファチジルコリンが、涙液油層を安定化させ、ドライアイにも顕著な効果を示すことを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0006】
従って、本発明は下記眼科用組成物を提供する。
[1].炭素数12、14、16又は18のアシル基と、炭素数12又は14のアシル基とを有するホスファチジルコリンを含有する眼科用組成物。
[2].ホスファチジルコリンが、下記式(1)
【化1】
(式中、R
1−C(=O)は、炭素数12又は14のアシル基であり、R
2−C(=O)は、炭素数12、14、16又は18のアシル基である。)
で表される化合物である[1]記載の眼科用組成物。
[3].ホスファチジルコリンの含有量が、0.01〜2.5W/V%である[1]又は[2]記載の眼科用組成物。
[4].点眼剤又は洗眼剤である[1]〜[3]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[5].ソフトコンタクトレンズ装用者用である[1]〜[4]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[6].マイボーム腺機能不全患者用である[1]〜[5]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[7].ドライアイ患者用である[1]〜[5]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[8].眼精疲労患者用である[1]〜[5]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[9].上記ホスファチジルコリンを有効成分として含有し、涙液層油膜安定化剤である[1]〜[5]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[10].上記ホスファチジルコリンを有効成分として含有し、ドライアイ改善剤である[1]〜[5]のいずれかに記載の眼科用組成物。
[11].上記ホスファチジルコリンを有効成分として含有し、眼精疲労改善剤である[1]〜[5]のいずれかに記載の眼科用組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、飽和脂質が増加することにより、涙液油層が不安定である、特にマイボーム腺機能不全患者の涙液油層を安定化できる眼科用組成物を提供することができる。また、上記涙液油層の安定化により、ドライアイが改善できることから、ドライアイ患者用としても好適な眼科用組成物を提供することができる。また、上記涙液油層の安定化により、眼精疲労が改善できることから、眼精疲労患者用としても好適な眼科用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。ホスファチジルコリンとは、グリセリンの水酸基に、2つの脂肪酸とリン酸がエステル結合し、さらにリン酸にコリンがエステル結合した構造をとる。本発明のホスファチジルコリンは、1つの脂肪酸の炭素数が12、14、16、18のいずれかであり、もう1つの脂肪酸の炭素数が12又は14である。つまり、分子中に、炭素数12、14、16又は18のアシル基と、炭素数12又は14のアシル基とを有するホスファチジルコリンである。好ましくは、1つのアシル基の炭素数が、12、14又は16であり、もう1つのアシル基の炭素数が12又は14である。さらに好ましくは、1つのアシル基の炭素数が12又は14であり、もう1つのアシル基の炭素数が12又は14である。上記アシル基は飽和でも不飽和でもよい。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0010】
特に、下記式(1)で表されるものが好ましい。
【化2】
(式中、R
1−C(=O)は、炭素数12又は14のアシル基であり、R
2−C(=O)は、炭素数12、14、16又は18のアシル基である。)
【0011】
上記式において、上記アシル基は飽和でも不飽和でもよい。中でも、R
1−C(=O)は、炭素数12又は14のアシル基であり、R
2−C(=O)は、炭素数12、14、16のアシル基である組み合わせが好ましく、R
1−C(=O)が炭素数12又は14のアシル基であり、R
2−C(=O)が炭素数12又は14のアシル基である組み合わせがより好ましい。
【0012】
具体的には、ジラウロイルホスファチジルコリン(R
1−C(=O)及びR
2−C(=O):炭素数12のアシル基)、ジミリストイルホスファチジルコリン(R
1−C(=O)及びR
2−C(=O):炭素数14のアシル基)
、ラウロイルミルストイルホスファチジルコリン(R
1−C(=O):炭素数12のアシル基、R
2−C(=O):炭素数14のアシル基)、ラウロイルパルミトイルホスファチジルコリン(R
1−C(=O):炭素数12のアシル基、R
2−C(=O):炭素数16のアシル基)、ラウロイルステアロイルホスファチジルコリン(R
1−C(=O):炭素数12のアシル基、R
2−C(=O):炭素数18のアシル基)、ミリストイルパルミトイルホスファチジルコリン(R
1−C(=O):炭素数14のアシル基、R
2−C(=O):炭素数16のアシル基)、ミリストイルステアロイルホスファチジルコリン(R
1−C(=O):炭素数14のアシル基、R
2−C(=O):炭素数18のアシル基)及びその混合物等が挙げられる。その中でも、ジラウロイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、ラウロイルミリストイルホスファチジルコリンが好ましい。
【0013】
なお、本発明のホスファチジルコリンは、レシチンとは相違するものである。レシチンとしては、卵黄レシチン、大豆レシチン等が挙げられるが、いずれもホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトール(PI)、リゾホスファチジルコリン(LPC)等のリン脂質の混合物である。さらに、レシチン中のホスファチジルコリンは、炭素数が16以上のアシル基のみを含むものである(The Journal of NUTRITION Vol.111,No 1, January 1981、p166−170、日本油化学会誌 45(8) 1996、p63−66)。なお、後述する比較例で示すように、レシチンでは本発明の効果は得られない。
【0014】
ホスファチジルコリンの含有量は、眼科用組成物中0.01〜2.5W/V%(質量/体積,g/100mL)が好ましく、0.02〜2.5W/V%がより好ましく、0.08〜1.0W/V%が特に好ましい。0.01W/V%以上で、涙液層油膜をより安定化でき、2.5W/V%を超えると、かえって涙液層油膜を不安定にするおそれがある。
【0015】
本発明の眼科用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を適量配合することができる。その他の成分としては、界面活性剤、多価アルコール、粘稠剤、糖類、緩衝剤、pH調整剤、等張化剤、安定化剤、清涼化剤、薬物等が挙げられる。
【0016】
界面活性剤としては、例えば、ポロクサマー等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリソルベート80(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンオレイン酸エステル)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等の非イオン界面活性剤、アルキルジアミノエチルグリシン等のグリシン型両性界面活性剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等のアルキル4級アンモニウム塩(陽イオン界面活性剤)等が挙げられる。界面活性剤の含有量は、眼科用組成物中0.0001〜10W/V%が好ましい。
【0017】
多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。多価アルコールの含有量は、眼科用組成物中0.001〜5W/V%が好ましい。
【0018】
粘稠剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。粘稠化剤の含有量は、眼科用組成物中0.003〜3W/V%が好ましい。
【0019】
糖類としては、例えば、グルコース、シクロデキストリン、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等が挙げられる。なお、これらは、d体、l体又はdl体のいずれでもよい。糖類の含有量は、眼科用組成物中0.001〜5W/V%が好ましい。
【0020】
緩衝剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、氷酢酸、トロメタモール、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。緩衝剤の含有量は、眼科用組成物中0.003〜4W/V%が好ましい。
【0021】
pH調整剤としては、無機酸又は無機アルカリ剤が挙げられる。例えば、無機酸としては(希)塩酸が挙げられる。無機アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。
【0022】
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム等が挙げられる。等張化剤の含有量は、眼科用組成物中0.001〜3W/V%が好ましい。
【0023】
安定化剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、シクロデキストリン、亜硫酸塩、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。安定化剤の含有量は、眼科用組成物中0.003〜2W/V%が好ましい。
【0024】
清涼化剤としては、例えば、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、シネオール、リナロール等が挙げられる。清涼化剤の含有量は、眼科用組成物中0.0001〜0.2W/V%が好ましい。
【0025】
薬物(薬学的有効成分)としては、例えば、充血除去成分(例えば、エピネフリン、塩酸エピネフリン、エフェドリン塩酸塩、塩酸テトラヒドロゾリン、ナファゾリン塩酸塩、ナファゾリン硝酸塩、フェニレフリン塩酸塩、dl−メチルエフェドリン塩酸塩等)、消炎・収斂剤(例えば、ネオスチグミンメチル硫酸塩、イプシロン−アミノカプロン酸、アラントイン、ベルベリン塩化物水和物、ベルベリン硫酸塩水和物、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、リゾチーム塩酸塩等)、抗ヒスタミン剤(例えば、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等)、水溶性ビタミン類(フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、ピリドキシン塩酸塩、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム等)、脂溶性ビタミン(酢酸d−α−トコフェロール、レチノールパルミチン酸エステル等)アミノ酸類(例えば、L−アスパラギン酸カリウム、L−アスパラギン酸マグネシウム、L−アスパラギン酸カリウム・マグネシウム(等量混合物)、アミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、サルファ剤などが挙げられる。薬物の含有量は、各薬物の有効な適性量を選択することができるが、眼への刺激性、組成物の安定性等の点から、眼科用組成物中0.001〜5W/V%が好ましい。前記その他の成分は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
【0026】
本発明の眼科用組成物のpH(20℃)は、眼刺激の点から、3.8〜8.0が好ましく、5.0〜7.5がより好ましい。なお、pHの測定は、20℃でpH浸透圧計(HSMO−1、東亜ディーケーケー(株))を用いて行う。また、本発明の眼科用組成物の浸透圧は、眼刺激の点から、200〜800mOsmが好ましく、200〜500mOsmがより好ましい。
【0027】
本発明の眼科用組成物の調製方法は特に限定されず、公知の製造方法を採用することができる。例えば、本発明のホスファチジルコリン、必要に応じて任意成分、残部の水を混合し、pH調整することにより得ることができる。その後適当な容器に充填する。
【0028】
また、得られた眼科用組成物を樹脂製容器に充填後、さらに包装体により密封し、上記容器と上記包装体との間に形成された空間の不活性ガス濃度を封入してもよく、眼科用組成物を樹脂製容器に充填し、脱酸素剤と共に包装体により密封してもよい。
【0029】
本発明の眼科用組成物は、点眼剤(コンタクトレンズ装用中に点眼できるコンタクトレンズ装用者用点眼剤を含む)、洗眼剤、コンタクトレンズ装着液等として好適に使用できるが、点眼剤、洗眼剤として好適に使用できる。特に、涙液層油膜を安定化する点から、点眼剤が好ましい。点眼剤として使用する場合、1回につき30〜60μL、1日につき3〜6回点眼することにより、本発明の効果をより発揮することができる。洗眼剤として使用する場合、1回につき3〜6mL、1日につき3〜6回洗眼することにより、本発明の効果をより発揮することができる。
【0030】
本発明の眼科用組成物は、単にマイボーム腺からの油成分の産生を促進するものではなく、涙液層油膜を安定化させるものである。単純に油成分の産生を促進するのでは、飽和脂質が増加して、むしろ眼精疲労やドライアイ等を引き起こす要因となる。
【0031】
本発明は、涙液油層が不安定であるマイボーム腺機能不全患者や、涙液油層が不安定になることが原因であるドライアイ患者、眼精疲労患者等に特に有効である。
【0032】
涙液油層中に飽和脂質が増加することで涙液油層が不安定になるが、コンタクトレンズ装着によりこれが助長されることから、コンタクトレンズ装用者用、特にソフトコンタクトレンズ装用者用とすることでより効果が発揮される。
【0033】
〈涙液層油膜安定化剤、ドライアイ改善剤、眼精疲労改善剤〉
本発明の眼科用組成物は上記効果の点から、上記涙液層油膜安定化剤、ドライアイ改善剤として用いることができる。有効量、投与方法、製剤化等は上記に記載した通りであり、例えば、ホスファチジルコリン量として、成人1人当たり0.003〜1.5mgを、1日3〜6回に分けて、眼に投与する。
【実施例】
【0034】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、特に明記のない限り、組成物の「%」は「W/V%質量/体積%」である。
【0035】
[実施例1〜16、比較例1〜6]
下記表に示す組成の眼科用組成物を、各成分を水に混合し、pH7.0に調整して製造した。得られた眼科用組成物についてin vitro涙液油層安定性試験を行った。結果を表中に併記する。
【0036】
[実施例17〜32、比較例7〜12]
下記表に示す組成の眼科用組成物を、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸又はレシチンと、ポリソルベート80を予備分散したものを、その他成分を溶解した水溶液に加え、pH7.0に調整することで得た。得られた眼科用組成物についてin vivo涙液油層安定性試験及び眼精疲労改善効果試験を行った。結果を表中に併記する。
【0037】
〈in vitro涙液油層安定性試験〉
涙液油層には、ワックスエステル(オレイルオレート等)、コレステロールエステル(コレステロールオレート等)、ホスファチジルコリンが主に含まれ、これらの中でもC
16F
1、C
18F
1脂肪酸からなるものが主に含まれる(Journal of Lipid Research 2014;55:289−298)。しかし、加齢やホルモンバランスの変化により飽和脂質(C
16F
0、C
18F
0)の割合が増加することが知られており、涙液油層を不安定化させる原因となる(Cornea 2000,19,p72−74)。そこで、飽和脂質が増加した涙液油層モデルとして、オレイルオレート3.8μg、コレステロールオレート5.8μg、ホスファチジルコリン(C
18F
0/C
18F
0)0.4μg、ペリレン0.1μgを1,000μLクロロホルムに溶解し、その溶液10μLを35mmプラスチック製dish中に1mLの水で作製した水層上に展開するという手順で作製した油層を用いた。油層を10分間室温で静置後、作製した点眼剤を50μL添加し、37℃のホットプレート上に置き、30分間静置した。その後、254nmの紫外光を油層に照射し、油層の蛍光をデジタルカメラにて撮影し、その画像により油層安定性を評価した。水層が露出していない場合に油層が安定であるとした。結果を下記評価基準で示す。実施例2と、比較例2の写真を
図1,2に示す。本願実施例2は均一な油層が形成されているが、比較例2は、油層が壊れて白い筋ができており、水相が露出している(写真では、露出部分は色が濃い)。
【0038】
[in vitro涙液油層安定性評価基準]
◎:均一な油層
○:油層が均一でない部分がある(ムラがある)が水層は露出せず
×:水層が露出
【0039】
〈in vivo涙液油層安定性試験〉
涙液油層安定性の評価は、ドライアイ観察装置DR−1(興和株式会社製)を用いてBUT(break up time)を測定することで行った。DR−1は涙液油層表面と涙液水層との境界面で反射される光の干渉像を測定できる装置である。健常眼では、均一な灰色又は白色の干渉像が観察され、涙液油層が崩壊すると干渉像が消失する。被験者に各点眼剤30μLを点眼し10分経過後、数度瞬目し、その瞬目から涙液油層の崩壊までの時間(BUT)を測定した。被験者はBUTが10秒以下の人かつマイボーム腺機能不全診断基準(あたらしい眼科 27(5): 627-631 2010)に該当する3名を選択した。点眼前後の結果を3名の平均値で示し、点眼後の平均値の結果から、下記評価基準で示す。
[in vivo涙液油層安定性評価基準]
◎:油層BUTが15秒以上
○:油層BUTが10秒以上15秒未満
×:油層BUTが10秒未満
【0040】
〈眼精疲労改善効果〉
眼科用組成物について、下記方法で眼精疲労改善効果を確認した。
眼精疲労症状(ACTA OPHTHALMOLOGICA 71(1993)、p347−352参照)のある者3名に対し、眼科用組成物を50μL点眼し(2時間間隔で3回)、3回目点眼30分後の眼精疲労症状の改善効果を下記評点に基づきで評価した。結果を3名の評点の平均値から、下記評価基準で示す。
[眼精疲労改善効果評点]
2:症状がなくなった
1:症状が緩和した
0:変わらない
[眼精疲労改善効果評価基準]
◎:1.5以上
○:1.0以上1.5未満
×:1.0未満
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】
【表10】
【0051】
上記例で使用した原料を下記に示す。なお、特に明記がない限り、表中の各成分の量は純分換算量である。
・ジラウロイルホスファチジルコリン:(日油(株)製、COATSOME, MC−2020)
・ジミリストイルホスファチジルコリン:(Larodan Fine Chemicals AB製、37−1400)
・ミリストイルパルミトイルホスファチジルコリン:(Avanti Polar Lipids, Inc.製、850445P)
・ミリストイルステアロイルホスファチジルコリン:(Avanti Polar Lipids, Inc.製、850446P)
・パルミトイルステアロイルホスファチジルコリン:Avanti Polar Lipids, Inc.製、850456P
・ジステアロイルホスファチジルコリン:(Larodan Fine Chemicals AB製、37−1800)
・ホスファチジルイノシトール:(Cayman Chemical Company, Inc.製、64924 )
・ホスファチジン酸:Larodan Fine Chemicals AB製、38−1660)
・レシチン:(Coatsome nc−50、日油(株)製)
・エデト酸ナトリウム(クレワットN、ナガセケムテックス(株)製)
・トロメタモール(関東化学(株)製)
・ホウ酸(小堺製薬(株)製)
・ホウ砂(小堺製薬(株)製)
・塩化ナトリウム(和光純薬工業(株)製)
・塩化カリウム(和光純薬工業(株)製)
・水酸化ナトリウム(和光純薬工業(株)製)
・希塩酸(和光純薬工業(株)製)