(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
【0016】
(1)本発明の実施の形態に係る埃センサシステムは、埃を計測するセンサの計測結果を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記計測結果に基づいて、前記センサの掃除の必要性を判断する判断部と、前記判断部により判断された前記必要性を認識可能に出力する出力部とを備える。
【0017】
このような構成により、センサの掃除の必要性を把握することができるため、適切なタイミングでセンサの掃除を行うことができる。また、センサが複数設けられている場合、複数のセンサのうち掃除が必要な状態のセンサに限定して掃除を行うことができる。したがって、埃の計測を行うセンサの掃除の効率化を実現することができる。
【0018】
(2)好ましくは、前記判断部は、前記必要性として、前記掃除が必要となる時期を予測する。
【0019】
このような構成により、センサの掃除のための準備等を事前に行うことができるため、センサの掃除を一層効率化させることができる。
【0020】
(3)好ましくは、前記判断部は、前記計測結果に基づく値の累積値を演算し、前記累積値に基づいて前記必要性を判断する。
【0021】
このような構成により、センサ内に埃が蓄積されている状態と、火災等によって対象領域における埃量が一時的に大きい状態とを判別することができるため、掃除の必要性を適切に判断することができる。
【0022】
(4)より好ましくは、前記取得部は、前記掃除の完了を示す完了情報を取得し、前記判断部は、前記取得部により前記完了情報が取得されると前記累積値を初期化する。
【0023】
このような構成により、センサの掃除を行った後に、掃除前の計測結果から誤って掃除が必要であると判断してしまうことを防ぐことができる。
【0024】
(5)好ましくは、前記判断部は、前記計測結果の示す埃量が所定値以上である状態が所定時間以上継続した場合、前記掃除が必要であると判断する。
【0025】
ここで、対象施設における火災等の検知に用いられるセンサは、掃除機などユーザが使用する期間にのみ稼動する機器と異なり、常時稼動する。このため、上記のような判断を行う構成により、センサの計測結果の示す埃量が大きい状態が断続的である状況では、センサの掃除が必要であるとの判断を回避することができる。
【0026】
したがって、センサ内に埃が蓄積されている状態と、火災等によって対象領域における埃量が一時的に大きい状態とをより明確に判別することができるため、センサの掃除の必要性に関して、当該センサの用途により一層適した判断を行うことができる。
【0027】
(6)本発明の実施の形態に係る掃除判断方法は、埃センサシステムにおける掃除判断方法であって、埃を計測するセンサの計測結果を取得するステップと、取得した前記計測結果に基づいて、前記センサの掃除の必要性を判断するステップと、判断した前記必要性を認識可能に出力するステップとを含む。
【0028】
このような方法により、センサの掃除の必要性を把握することができるため、適切なタイミングでセンサの掃除を行うことができる。また、センサが複数設けられている場合、複数のセンサのうち掃除が必要な状態のセンサに限定して掃除を行うことができる。したがって、埃の計測を行うセンサの掃除の効率化を実現することができる。
【0029】
(7)本発明の実施の形態に係る掃除判断プログラムは、埃センサシステムにおいて用いられる掃除判断プログラムであって、コンピュータを、埃を計測するセンサの計測結果を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記計測結果に基づいて、前記センサの掃除の必要性を判断する判断部と、前記判断部により判断された前記必要性を認識可能に出力する出力部、として機能させるためのプログラムである。
【0030】
このような構成により、センサの掃除の必要性を把握することができるため、適切なタイミングでセンサの掃除を行うことができる。また、センサが複数設けられている場合、複数のセンサのうち掃除が必要な状態のセンサに限定して掃除を行うことができる。したがって、埃の計測を行うセンサの掃除の効率化を実現することができる。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0032】
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
(埃センサシステム)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステムの構成を示す図である。
【0033】
図1を参照して、埃センサシステム301は、センサ情報処理装置101と、情報中継装置111と、センサ151と、管理装置201と、表示装置251とを備える。
【0034】
一例として、埃センサシステム301は、事業者の工場および事務所に設置され、工場における埃量の計測を行うことにより、工場における火災等を検知する。たとえば、センサ151、センサ情報処理装置101および情報中継装置111が工場に設けられ、管理装置201および表示装置251が事務所に設けられる。
【0035】
センサ151は、たとえば、所定の計測周期で発光する発光素子61と、受光し、受光量に応じた電流を出力する受光素子62とを含む。具体的には、発光素子61は発光ダイオードであり、受光素子62はフォトダイオードである。
【0036】
センサ情報処理装置101は、たとえば、センサ151の出力電圧に基づいて、対象領域における埃量を示す粉塵濃度Dを算出する。そして、センサ情報処理装置101は、算出した粉塵濃度Dを示す濃度情報を情報中継装置111へ送信する。対象領域は、たとえば工場内である。また、埃には、煙も含まれる。
【0037】
また、センサ情報処理装置101は、算出した粉塵濃度Dに基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断し、判断結果を示す判断情報を情報中継装置111へ送信する。
【0038】
情報中継装置111は、たとえば無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントであり、センサ情報処理装置101から受信した濃度情報および判断情報を、内部ネットワーク401経由で管理装置201へ送信する。
【0039】
管理装置201は、たとえばサーバまたはPC(Personal Computer)であり、情報中継装置111から受信した濃度情報の示す粉塵濃度D、および判断情報の示す判断結果を、表示装置251のモニタ等に表示する表示処理を行う。
【0040】
なお、埃センサシステム301は、複数のセンサ151を備えてもよい。
【0041】
たとえば、工場内の複数の箇所にそれぞれセンサ151が設置される。この場合、センサ情報処理装置101は、たとえば、複数のセンサ151からの出力電圧に基づいて複数の箇所の粉塵濃度Dをそれぞれ算出し、算出した複数の箇所の粉塵濃度Dをそれぞれ示す複数の濃度情報を情報中継装置111へ送信する。そして、情報中継装置111は、センサ情報処理装置101から受信した複数の濃度情報を、内部ネットワーク401経由で管理装置201へ送信する。
【0042】
そして、管理装置201は、たとえば、情報中継装置111から受信した複数の濃度情報がそれぞれ示す粉塵濃度D、すなわち工場内における各箇所の粉塵濃度Dを、表示装置251のモニタ等に表示する。そして、ユーザが当該モニタ等の表示を確認することにより、工場内における各箇所の粉塵濃度Dを一度に把握することができる。
【0043】
また、上記のように埃センサシステム301が複数のセンサ151を備える場合、センサ情報処理装置101は、センサ151ごとに掃除の必要性を判断し、判断結果および対応するセンサ151のセンサID(Identification)を示す判断情報を管理装置201へ送信する。そして、管理装置201は、たとえば、センサ情報処理装置101から受信した判断情報の示す判断結果およびセンサIDを表示装置251のモニタ等に表示する表示処理を行う。
【0044】
また、埃センサシステム301は、複数のセンサ151および各センサ151に対応する複数のセンサ情報処理装置101を備えてもよい。
【0045】
この場合、たとえば、センサ情報処理装置101は、自己に対応するセンサ151の掃除の必要性を判断し、判断結果および当該センサ151のセンサIDを示す判断情報を管理装置201へ送信する。そして、管理装置201は、たとえば、センサ情報処理装置101から受信した判断情報の示す判断結果およびセンサIDを表示装置251のモニタ等に表示する表示処理を行う。
【0046】
(センサ情報処理装置)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステムにおける情報処理装置の構成を示す図である。
【0047】
図2を参照して、センサ情報処理装置101は、取得部11と、判断部12と、記憶部13と、送信部14と、検知部15とを含む。
【0048】
(a)濃度情報の送信
取得部11は、センサ151の計測結果を取得する。より詳細には、取得部11は、センサ151の計測結果としてセンサ151の出力電圧を受ける。そして、取得部11は、当該出力電圧に基づいて対象領域における粉塵濃度Dを算出し、算出した粉塵濃度Dを示す濃度情報を判断部12へ出力する。なお、センサ151は、デジタル値の計測結果を出力する構成であってもよい。
【0049】
また、センサ151は、自己の受光素子62の出力電圧に基づいて対象領域における粉塵濃度Dを算出し、算出した粉塵濃度Dを計測結果として、センサ情報処理装置101に通知する構成であってもよい。この場合、センサ情報処理装置101における取得部11は、センサ151から通知された粉塵濃度Dを示す濃度情報を、判断部12へ出力する。
【0050】
そして、判断部12は、取得部11から受けた濃度情報を送信部14へ出力する。送信部14は、判断部12から受けた濃度情報を、情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で管理装置201へ送信する。
【0051】
(b)掃除の必要性の判断
また、判断部12は、センサ151の計測結果に基づく値の累積値Sを演算し、演算した累積値Sに基づいて、センサ151の掃除の必要性を判断する。
【0052】
より詳細には、上述のとおり、センサ151の計測結果が出力電圧である場合、取得部11は、センサ151の出力電圧に基づいて粉塵濃度Dを算出し、算出した粉塵濃度Dを示す濃度情報を判断部12へ出力する。そして、判断部12は、当該出力電圧に基づく粉塵濃度Dの累積値Sを算出する。
【0053】
なお、上記「センサ151の計測結果に基づく値」は、センサ151の計測結果そのものであってもよい。たとえば、センサ151の計測結果が粉塵濃度Dである場合、取得部11は、センサ151から通知された粉塵濃度Dを示す濃度情報を判断部12へ出力する。そして、判断部12は、センサ151の計測結果である粉塵濃度Dの累積値Sを算出する。
【0054】
なお、判断部12は、センサ151の計測結果が出力電圧または粉塵濃度Dのいずれの場合においても、取得部11から受けた濃度情報を記憶部13に保存する。また、判断部12は、算出した累積値Sを示す累積値情報を記憶部13に保存する。
【0055】
累積値Sの具体的な算出方法として、たとえば、センサ151の計測周期が60秒であり、判断部12は、時刻t=0秒における計測結果である粉塵濃度D1を示す濃度情報、時刻t=60秒における計測結果である粉塵濃度D2を示す濃度情報、および時刻t=120秒における計測結果である粉塵濃度D3を示す濃度情報を、取得部11から受けたとする。
【0056】
この場合、判断部12は、3分間の粉塵濃度Dの累積値Sとして、たとえば、S=(60×D1)+(60×D2)+(60×D3)を算出する。
【0057】
なお、判断部12は、たとえば、取得部11から新たな濃度情報を受けて累積値Sを算出し、記憶部13に保存されている累積値情報を、新たに算出した累積値Sを示す累積値情報に更新する。
【0058】
また、判断部12は、たとえば、新たに算出した累積値Sに基づいて、センサ151の掃除の必要性を判断する。
【0059】
たとえば、判断部12は、累積値Sが所定値Th1以上である場合、センサ151の掃除が必要であると判断する。そして、判断部12は、たとえば、掃除が必要であること、または所定値Th1に対する最新の累積値Sの割合Xを示す判断情報を送信部14へ出力する。
【0060】
また、判断部12は、たとえば、累積値Sが所定値Th1の80%以上100%未満である場合、センサ151の掃除の必要性が高いと判断する。そして、判断部12は、たとえば、掃除の必要性が高いこと、または所定値Th1に対する累積値Sの割合Xを示す判断情報を送信部14へ出力する。
【0061】
また、判断部12は、たとえば、累積値Sが所定値Th1の80%未満である場合、センサ151の掃除の必要性が低いと判断する。そして、判断部12は、たとえば、掃除の必要性が低いことを示す判断情報を送信部14へ出力する。なお、判断部12は、掃除の必要性が低いと判断した場合、判断情報を出力しない構成であってもよい。
【0062】
送信部14は、判断部12から受けた判断情報を、情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で管理装置201へ送信する。
【0063】
なお、判断部12によるセンサ151の掃除の必要性の判断方法は、上記のような方法に限定されない。判断部12は、上記のような判断を行う代わりに、または上記のような判断に加えて、以下のような判断を行う構成であってもよい。
【0064】
たとえば、判断部12は、取得部11から受けた濃度情報の示す粉塵濃度Dが所定値Th2以上である状態が所定時間T以上継続した場合、センサ151の掃除が必要であると判断してもよい。
【0065】
そして、この場合、判断部12は、掃除が必要であることを示す判断情報を送信部14へ出力し、送信部14は、判断部12から受けた判断情報を管理装置201へ送信する。なお、所定時間Tは、たとえば1日〜2日である。
【0066】
(c)掃除が必要となる時期の予測
判断部12は、センサ151の掃除の必要性として、掃除が必要となる時期を予測してもよい。たとえば、判断部12は、後述する累積値情報の初期化タイミングから現在時刻までの時間および最新の累積値Sに基づいて、掃除が必要となる時期として、累積値Sが所定値Th1に達する時期を予測する。
【0067】
より詳細には、判断部12は、たとえば、累積値Sがゼロから現在の値になるまでにかかった時間、および累積値Sの現在の値を用いて、時間と累積値Sとの関係式fを算出する。そして、判断部12は、算出した関係式fを用いて、累積値Sが所定値Th1に達する時期を予測する。
【0068】
そして、判断部12は、予測した時期を示す判断情報を送信部14へ出力し、送信部14は、判断部12から受けた判断情報を管理装置201へ送信する。
【0069】
なお、判断部12は、他の方法を用いて、掃除が必要となる時期を予測してもよい。たとえば、判断部12は、現在の季節を考慮して、掃除が必要となる時期の予測を行ってもよい。
【0070】
具体的には、判断部12は、取得部11から受けた濃度情報に、現在の日付を示す日付情報を対応づけて、記憶部13に保存する。そして、たとえば、現在の季節が夏である場合、判断部12は、記憶部13に保存した濃度情報および日付情報を参照して、過去の夏の期間、たとえば7月〜9月の3ヶ月間に記憶部13に保存した濃度情報を読み出し、読み出した濃度情報の示す粉塵濃度Dの累積値Saを算出する。
【0071】
そして、判断部12は、当該3ヶ月間における粉塵濃度Dの累積値Saを用いて、夏の期間における時間と累積値Sとの関係式faを算出する。そして、判断部12は、算出した関係式faを用いて、累積値Sが所定値Th1に達する時期を予測する。
【0072】
また、判断部12は、たとえば、埃センサシステム301が設置された工場内において現在行われている作業内容を考慮して、掃除が必要となる時期の予測を行ってもよい。
【0073】
具体的には、取得部11は、たとえば、工場内において現在行われている作業内容を示す作業内容情報の入力を受け付ける。作業内容は、合成処理または焼却処理などである。そして、取得部11は、たとえばユーザにより入力された作業内容情報を判断部12へ出力する。
【0074】
判断部12は、取得部11から受けた濃度情報に、取得部11から受けた最新の作業内容情報を対応づけて、記憶部13に保存する。そして、判断部12は、たとえば、最新の作業内容情報が合成処理を示す場合、記憶部13に保存した濃度情報および作業内容情報を参照して、過去に合成処理が行われた期間において記憶部13に保存した濃度情報を読み出し、読み出した濃度情報の示す粉塵濃度Dの累積値Sbを算出する。
【0075】
そして、判断部12は、過去に合成処理が行われた期間における粉塵濃度Dの累積値Sbを用いて、合成処理が行われている期間における時間と累積値Sとの関係式fbを算出する。そして、判断部12は、算出した関係式fbを用いて、累積値Sが所定値Th1に達する時期を予測する。
【0076】
(d)累積値の初期化
センサ情報処理装置101は、取得部11、判断部12、記憶部13、送信部14および検知部15に加えて、さらに、図示しないリセットボタンを含む。リセットボタンは、ユーザにより操作可能なボタンであり、ユーザは、たとえばセンサ151の掃除を完了させた場合にリセットボタンを操作する。
【0077】
検知部15は、リセットボタンが操作されたことを検知可能である。検知部15は、リセットボタンが操作されたことを検知すると、掃除の完了を示す完了情報を取得部11へ出力する。そして、取得部11は、検知部15から受けた完了情報を判断部12へ出力する。
【0078】
判断部12は、取得部11から完了情報を受けて、記憶部13に保存されている累積値情報を初期化する。具体的には、判断部12は、記憶部13に保存されている累積値情報を、累積値Sがゼロであることを示す累積値情報に変更する。
【0079】
なお、センサ情報処理装置101は、検知部15を備える構成に限定されない。センサ情報処理装置101が検知部15を備えない場合、たとえば、判断部12は、ある計測タイミングにおける計測結果である粉塵濃度がDaであり、次の計測タイミングにおける計測結果である粉塵濃度がDbであり、DbがDaよりも所定値以上低い値であることを確認した場合、センサ151の掃除が行われたと判断し、記憶部13に保存されている累積値情報を初期化してもよい。
【0080】
(管理装置)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステムにおける管理装置の構成を示す図である。
【0081】
図3を参照して、管理装置201は、受信部21と、記憶部22と、表示処理部(出力部)23とを含む。
【0082】
受信部21は、センサ情報処理装置101からの1または複数の濃度情報を情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で受信して記憶部22に保存する。
【0083】
表示処理部23は、たとえば、記憶部22に保存されている1または複数の濃度情報を定期的または不定期に読み出して、読み出した各濃度情報の示す粉塵濃度Dを認識可能に出力する。
【0084】
また、受信部21は、センサ情報処理装置101からの判断情報を情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で受信して記憶部22に保存する。受信部21は、たとえば、判断情報を新たに受信すると、記憶部22に保存されている判断情報を新たな判断情報に更新する。
【0085】
表示処理部23は、たとえば、記憶部22に保存されている判断情報を定期的または不定期に読み出して、読み出した判断情報の示す判断結果を認識可能に出力する。たとえば、表示処理部23は、記憶部22から読み出した判断情報に基づいて、表示装置251のモニタに表示されるアイコンを点灯または点滅させるなどの表示処理を行う。
【0086】
より詳細には、表示処理部23は、たとえば、記憶部22から読み出した判断情報が、所定値Th1に対する累積値Sの割合Xが100%以上であることを示す場合、またはセンサ151の掃除が必要であることを示す場合、表示装置251のモニタに表示されるアイコンを点滅させる表示処理を行う。
【0087】
また、表示処理部23は、たとえば、記憶部22から読み出した判断情報が、所定値Th1に対する割合Xが80%以上100%未満であることを示す場合、またはセンサ151の掃除の必要性が高いことを示す場合、表示装置251のモニタに表示されるアイコンを点灯させる表示処理を行う。
【0088】
また、表示処理部23は、たとえば、記憶部22から読み出した判断情報が、掃除の必要性が低いことを示す場合であり、かつ表示装置251のモニタ上でアイコンを点灯または点滅させている場合、当該アイコンを消灯させる処理を行う。
【0089】
また、表示処理部23は、たとえば、記憶部22から読み出した判断情報が、センサ151の掃除が必要となる時期を示す場合、表示装置251のモニタに当該時期を表示する表示処理を行う。
【0090】
なお、表示処理部23は、たとえば、記憶部22から読み出した判断情報が所定値Th1に対する累積値Sの割合Xを示す場合、割合Xに応じて異なる色でアイコンを点灯または点滅させるなど、異なる態様の表示処理を行ってもよい。また、表示処理部23は、アイコンを点灯または点滅させるなどの表示処理を行う代わりに、ブザーを鳴らす等の処理を行ってもよい。
【0091】
[動作の流れ]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステム301による動作の流れについて説明する。
【0092】
埃センサシステム301における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
【0093】
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステムによるセンサの掃除の必要性に関する判断処理および表示処理を行なう際の動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。
【0094】
図4を参照して、まず、センサ情報処理装置101は、センサ151の出力電圧を受けると、当該出力電圧に基づいて対象領域における粉塵濃度Dを算出する(ステップS11)。そして、センサ情報処理装置101は、算出した粉塵濃度Dに基づいて粉塵濃度Dの累積値Sを算出する(ステップS12)。
【0095】
次に、センサ情報処理装置101は、所定値Th1に対する累積値Sの割合Xを算出し、算出した割合Xに基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断する(ステップS13)。
【0096】
そして、センサ情報処理装置101は、たとえば、判断結果および割合Xを示す判断情報を、情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で管理装置201へ送信する(ステップS14)。
【0097】
次に、管理装置201は、たとえば、センサ情報処理装置101から受信した判断情報に基づいて、表示装置251のモニタに表示されるアイコンを点灯または点滅させるなどの表示処理を行う(ステップS15)。
【0098】
[変形例]
埃センサシステム301は、管理装置201における表示処理部23がセンサ151の掃除の必要性に関する判断結果を認識可能に出力する構成に限らず、センサ情報処理装置101が当該判断結果を認識可能に出力する構成であってもよい。この場合、埃センサシステム301は、情報中継装置111、管理装置201および表示装置251を備えない構成であってもよい。
【0099】
図5は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る埃センサシステムにおけるセンサ情報処理装置の構成を示す図である。
【0100】
図5を参照して、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るセンサ情報処理装置101aは、取得部11、判断部12、記憶部13、送信部14および検知部15に加えて、さらに、表示処理部(出力部)16を含む。表示処理部16は、判断部12による判断結果を認識可能に出力する。
【0101】
より詳細には、判断部12は、判断結果を示す判断情報を、送信部14に加えて、さらに、表示処理部16へ出力する。
【0102】
表示処理部16は、たとえば、判断部12から受けた判断情報が、センサ151の掃除が必要であること、または掃除の必要性が高いことを示す場合、自己のセンサ情報処理装置101に設けられたLED(Light Emitting Diode)を点灯または点滅させるなどの表示処理を行う。
【0103】
なお、表示処理部16は、たとえば、判断部12から受けた判断情報が割合Xを示す場合、割合Xに応じて異なる色のLEDを点灯または点滅させるなど、異なる態様の表示処理を行ってもよい。また、表示処理部16は、LEDを点灯または点滅させるなどの表示処理を行う代わりに、ブザーを鳴らす等の処理を行ってもよい。
【0104】
ところで、家庭内または工場内である対象領域の埃を計測するためのセンサ内へ埃が流入し、流入した埃がセンサ外部へ流出せずに蓄積すると、センサ内の粉塵濃度は対象領域の粉塵濃度よりも大きくなり、対象領域における粉塵濃度を正確に算出することができなくなる。このため、センサの掃除が必要であり、センサの掃除には労力およびコストを要する。センサの掃除を効率的に行うことのできる技術が求められる。
【0105】
たとえば、センサの掃除を周期的に行うことが考えられるが、複数のセンサが設けられている場合、内部の汚れはセンサごとに異なるため、複数のセンサを同一の周期で掃除することは必ずしも効率的ではない。
【0106】
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステム301では、センサ情報処理装置101における取得部11が、埃を計測するセンサ151の計測結果を取得する。また、判断部12が、取得部11により取得された計測結果に基づいて、センサ151の掃除の必要性を判断する。そして、管理装置201における表示処理部23が、判断部12により判断されたセンサ151の掃除の必要性を認識可能に出力する。
【0107】
このような構成により、センサ151の掃除の必要性を把握することができるため、適切なタイミングでセンサ151の掃除を行うことができる。また、センサ151が複数設けられている場合、複数のセンサ151のうち掃除が必要な状態のセンサに限定して掃除を行うことができる。したがって、埃の計測を行うセンサ151の掃除の効率化を実現することができる。
【0108】
また、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステム301では、センサ情報処理装置101における判断部12が、センサ151の掃除の必要性として、掃除が必要となる時期を予測する。
【0109】
このような構成により、センサ151の掃除のための準備等を事前に行うことができるため、センサ151の掃除を一層効率化させることができる。
【0110】
また、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステム301では、センサ情報処理装置101における判断部12が、センサ151の計測結果に基づく値の累積値を演算し、演算した累積値に基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断する。
【0111】
このような構成により、センサ151内に埃が蓄積されている状態と、火災等によって対象領域における埃量が一時的に大きい状態とを判別することができるため、掃除の必要性を適切に判断することができる。
【0112】
また、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステム301では、センサ情報処理装置101における取得部11が、センサ151の掃除の完了を示す完了情報を取得する。そして、判断部12が、取得部11により完了情報が取得されると、記憶部13に保存されている粉塵濃度Dの累積値を初期化する。
【0113】
このような構成により、センサ151の掃除を行った後に、掃除前の計測結果から誤って掃除が必要であると判断してしまうことを防ぐことができる。
【0114】
また、本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステム301では、センサ情報処理装置101における判断部12が、センサ151の計測結果の示す埃量が所定値Th2以上である状態が所定時間T以上継続した場合、センサ151の掃除が必要であると判断する。
【0115】
ここで、対象施設における火災等の検知に用いられるセンサ151は、掃除機などユーザが使用する期間にのみ稼動する機器と異なり、常時稼動する。このため、上記のような判断を行う構成により、センサ151の計測結果の示す埃量が大きい状態が断続的である状況では、センサ151の掃除が必要であるとの判断を回避することができる。
【0116】
したがって、センサ151内に埃が蓄積されている状態と、火災等によって対象領域における埃量が一時的に大きい状態とをより明確に判別することができるため、センサ151の掃除の必要性に関して、当該センサ151の用途により一層適した判断を行うことができる。
【0117】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0118】
<第2の実施の形態>
上述した本発明の第1の実施の形態に係る埃センサシステム301では、センサ情報処理装置101が、センサ151の計測結果に基づいて粉塵濃度Dを算出し、算出した粉塵濃度Dに基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断する。
【0119】
これに対して、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステム302では、センサ情報処理装置102が、センサ151の計測結果に基づいて粉塵濃度Dを算出し、算出した粉塵濃度Dを管理装置202へ通知し、管理装置202が、センサ情報処理装置102から通知された粉塵濃度Dに基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断する。
【0120】
[構成および基本動作]
(センサ情報処理装置)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ情報処理装置の構成を示す図である。
【0121】
図6を参照して、センサ情報処理装置102は、取得部31と、記憶部32と、送信部33と、検知部34とを含む。
【0122】
取得部31は、センサ151の計測結果を取得する。より詳細には、取得部31は、センサ151の計測結果としてセンサ151の出力電圧を受ける。そして、取得部31は、当該出力電圧に基づいて対象領域における粉塵濃度Dを算出し、算出した粉塵濃度Dを示す濃度情報を記憶部32に保存する。
【0123】
取得部31は、たとえば、センサ151の出力電圧を新たに受けると、粉塵濃度Dを新たに算出し、記憶部32に保存されている濃度情報を最新の粉塵濃度Dを示す濃度情報に更新する。
【0124】
送信部33は、たとえば、記憶部32に保存されている濃度情報を定期的または不定期に読み出して、読み出した濃度情報を、情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で管理装置202へ送信する。
【0125】
検知部34は、たとえば、自己のセンサ情報処理装置102に設けられたリセットボタンが操作されたことを検知可能である。検知部34は、リセットボタンが操作されたことを検知すると、掃除の完了を示す完了情報を取得部31へ出力する。そして、取得部31は、検知部34から受けた完了情報を送信部33へ出力する。
【0126】
そして、送信部33は、取得部31から受けた完了情報を、情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で管理装置202へ送信する。なお、センサ情報処理装置102は、検知部34を含む構成に限定されない。
【0127】
(管理装置)
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステムにおける管理装置の構成を示す図である。
【0128】
図7を参照して、管理装置202は、受信部41と、判断部42と、記憶部43と、表示処理部(出力部)44とを含む。
【0129】
受信部41は、センサ情報処理装置102から送信された濃度情報を、情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で受信して判断部42へ出力する。
【0130】
なお、センサ151がデジタル値の計測結果を出力し、センサ情報処理装置102が、センサ151からのデジタル値を情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で管理装置202へ送信する構成であってもよい。この場合、管理装置202における受信部41は、取得部としてセンサ情報処理装置102からのデジタル値を受信し、当該デジタル値に基づいて対象領域における粉塵濃度Dを算出し、算出した粉塵濃度Dを示す濃度情報を判断部42へ出力する。
【0131】
判断部42は、受信部41から濃度情報を受けて記憶部43に保存する。また、判断部42は、受信部41から受けた濃度情報の示す粉塵濃度Dの累積値Sを算出し、算出した累積値Sを示す累積値情報を記憶部43に保存する。
【0132】
判断部42は、たとえば、受信部41から濃度情報を新たに受けて累積値Sを新たに算出し、記憶部43に保存されている累積値情報を、新たに算出した累積値Sを示す累積値情報に更新する。
【0133】
また、判断部42は、たとえば、新たに算出した累積値Sに基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断し、判断結果を示す判断情報を表示処理部44へ出力する。
【0134】
判断部42による判断方法、すなわち掃除の必要性の判断、および掃除が必要となる時期の予測の少なくともいずれか一方の具体的な判断方法は、上述した本発明の第1の実施の形態に係るセンサ情報処理装置101における判断部12による判断方法と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0135】
そして、表示処理部44は、上述した本発明の第1の実施の形態に係る管理装置201における表示処理部23と同様に、判断部42から受けた判断情報の示す判断結果を認識可能に出力する。
【0136】
また、受信部41は、センサ情報処理装置102から送信された完了情報を情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で受信して判断部42へ出力する。
【0137】
判断部42は、受信部41から完了情報を受けた場合、記憶部43に保存されている粉塵濃度Dの累積値Sを初期化する。また、判断部42は、受信部41から受けた完了情報を表示処理部44へ出力する。
【0138】
表示処理部44は、判断部42から完了情報を受けて、たとえば、表示装置251のモニタ上で点灯または点滅させているアイコンを消灯させる処理を行う。
【0139】
[動作の流れ]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステム302による動作の流れについて説明する。
【0140】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステムによるセンサの掃除の必要性に関する判断処理および表示処理を行なう際の動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。
【0141】
図8を参照して、まず、センサ情報処理装置102は、センサ151の出力電圧を受けると、当該出力電圧に基づいて対象領域における粉塵濃度Dを算出する(ステップS21)。そして、センサ情報処理装置102は、算出した粉塵濃度Dを示す濃度情報を、情報中継装置111および内部ネットワーク401経由で管理装置202へ送信する(ステップS22)。
【0142】
次に、管理装置202は、センサ情報処理装置102から受信した濃度情報の示す粉塵濃度Dに基づいて粉塵濃度Dの累積値Sを算出する(ステップS23)。
【0143】
次に、管理装置202は、所定値Th1に対する累積値Sの割合Xを算出し、算出した割合Xに基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断する(ステップS24)。
【0144】
そして、管理装置202は、たとえば、判断結果および割合Xに基づいて、表示装置251のモニタに表示されるアイコンを点灯または点滅させるなどの表示処理を行う(ステップS25)。
【0145】
その他の構成および動作は第1の実施の形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
【0146】
上記のように、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステム302では、センサ情報処理装置102における取得部31が、埃を計測するセンサ151の計測結果を取得する。また、管理装置202における判断部42が、取得部31により取得された計測結果に基づいて、センサ151の掃除の必要性を判断する。そして、表示処理部44が、判断部42により判断されたセンサ151の掃除の必要性を認識可能に出力する。
【0147】
このような構成により、センサ151の掃除の必要性を把握することができるため、適切なタイミングでセンサ151の掃除を行うことができる。また、センサ151が複数設けられている場合、複数のセンサ151のうち掃除が必要な状態のセンサに限定して掃除を行うことができる。したがって、埃の計測を行うセンサ151の掃除の効率化を実現することができる。
【0148】
また、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステム302では、管理装置202における判断部42が、センサ151の掃除の必要性として、掃除が必要となる時期を予測する。
【0149】
このような構成により、センサ151の掃除のための準備等を事前に行うことができるため、センサ151の掃除を一層効率化させることができる。
【0150】
また、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステム302では、管理装置202における判断部42が、センサ151の計測結果に基づく値の累積値を演算し、演算した累積値に基づいてセンサ151の掃除の必要性を判断する。
【0151】
このような構成により、センサ151内に埃が蓄積されている状態と、火災等によって対象領域における埃量が一時的に大きい状態とを判別することができるため、掃除の必要性を適切に判断することができる。
【0152】
また、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステム302では、センサ情報処理装置102における取得部31が、センサ151の掃除の完了を示す完了情報を取得する。そして、管理装置202における判断部42が、取得部31により完了情報が取得されると、記憶部43に保存されている粉塵濃度Dの累積値を初期化する。
【0153】
このような構成により、センサ151の掃除を行った後に、掃除前の計測結果から誤って掃除が必要であると判断してしまうことを防ぐことができる。
【0154】
また、本発明の第2の実施の形態に係る埃センサシステム302では、管理装置202における判断部42が、センサ151の計測結果の示す埃量が所定値Th2以上である状態が所定時間T以上継続した場合、センサ151の掃除が必要であると判断する。
【0155】
ここで、対象施設における火災等の検知に用いられるセンサ151は、掃除機などユーザが使用する期間にのみ稼動する機器と異なり、常時稼動する。このため、上記のような判断を行う構成により、センサ151の計測結果の示す埃量が大きい状態が断続的である状況では、センサ151の掃除が必要であるとの判断を回避することができる。
【0156】
したがって、センサ151内に埃が蓄積されている状態と、火災等によって対象領域における埃量が一時的に大きい状態とをより明確に判別することができるため、センサ151の掃除の必要性に関して、当該センサ151の用途により一層適した判断を行うことができる。
【0157】
なお、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る管理装置201,202の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る管理装置201,202が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
【0158】
また、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る各装置の構成要素および動作のうち、一部または全部を適宜組み合わせることも可能である。
【0159】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0160】
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
【0161】
[付記1]
埃を計測するセンサの計測結果を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記計測結果に基づいて、前記センサの掃除の必要性を判断する判断部と、
前記判断部により判断された前記必要性を認識可能に出力する出力部とを備え、
前記出力部は、LED(Light Emitting Diode)、および表示装置のモニタ上のアイコンの少なくともいずれか一方を点灯または点滅させることにより前記必要性を認識可能に出力し、
前記取得部は、前記計測結果に基づいて粉塵濃度を算出し、
前記判断部は、前記取得部により算出された前記粉塵濃度の累積値を算出し、所定値に対する前記累積値の割合を算出し、
前記出力部は、前記判断部により算出された前記割合に応じた態様で、前記LEDおよび前記アイコンの少なくともいずれか一方を点灯または点滅させる、埃センサシステム。