(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0007】
上記の技術的課題を解決するため、吹出パネルは、外枠と内枠を有している。外枠と内枠により、多角形の吹出口が囲まれている。吹出口の内には、案内羽根が設けられている。吹出パネルには、リンクが設けられている。リンクは、吹出口の角部からずれて、吹出パネルの中心方向から吹出口の角部へ延伸している。案内羽根の回動軸は、案内羽根の長手方向と平行な状態で、リンクに枢動接続されている。
【0008】
ここでは、いわゆる「外枠と内枠により、多角形の吹出口が囲まれている」ことは、外枠と内枠の間に、空気を吹出し可能なすべての部分を合わせたほぼ多角形のものを形成したこと、を指す。また、いわゆる「吹出口の角部」とは、外枠と内枠の間に形成された空気を吹出し可能なすべての部分を合わせた多角形の角部、を指す。
【0009】
上記構成の吹出パネルによれば、外枠と内枠で囲まれた多角形の吹出口が用いられたことで、例えば、軸流ファンが設けられた室内機本体を含む空調室内機などを使用する場合に、360°全周に亘る吹出しの実現に近づけることができる。そして、案内羽根が取り付けられたリンクが、吹出パネルの中心方向から吹出口の角部に延伸しているので、例えば、軸流ファンが設けられた室内機本体を含む空調室内機などを使用する場合に、軸流ファンなどから吹出された気流がリンクに沿って吹出口の角部に流れやすくなり、吹出口による吹出しが均一に近づく。
【0010】
また、上記構成の吹出パネルによれば、案内羽根とリンクの接続構造が簡単になるため、回動時における案内羽根のリンクとの干渉を回避することができ、案内羽根をリンクに接続しやすくなる。
【0011】
この吹出パネルでは、好ましくは、リンクは、外枠と内枠とを接続している。
【0012】
上記構成の吹出パネルによれば、吹出パネル全体の強度が強くなり、他の接続部材を増加する必要がない。また、他の接続部材を増加した場合と比べると、他の接続部材による吹出口での気流への阻害を低減し、構造が簡単となるだけではなく、吹出パネルを増大させることも可能になる。
【0013】
この吹出パネルでは、好ましくは、リンクは、吹出口の角部の角二等分線近傍に設けられている。
【0014】
上記構成の吹出パネルによれば、例えば、軸流ファンが設けられた室内機本体を含む空調室内機などを使用する場合に、軸流ファンなどから吹出された気流がリンクに沿って吹出口の角部に流れやすくなり、吹出口による吹出しが均一に近づく。
【0015】
この吹出パネルでは、好ましくは、案内羽根は、長尺状を呈している羽根本体と、羽根本体と垂直であり回動軸の一端が接続されている固定片と、を備える。リンクは、リンクの長手方向と交差して突出した突片を有し、回動軸の他端が、その突片に枢動接続される。
【0016】
上記構成の吹出パネルによれば、簡単な構造によって、案内羽根とリンクとの枢動接続を実現することができる。
【0017】
この吹出パネルでは、リンクは、リンク本体と接続部を備えるものであってもよい。接続部は、リンク本体よりも吹出パネルの中心に位置し、かつ、リンク本体と内枠とを接続している。そして、突片は、リンク本体に設けられている。
【0018】
上記構成の吹出パネルによれば、吹出パネル全体の強度を強くするができ、他の接続部材を増加する必要がない。また、他の接続部材を増加した場合と比べると、他の接続部材による吹出口での気流への阻害を低減し、構造が簡単となるだけではなく、吹出パネルを増大させることも可能になる。案内羽根とリンクの接続構造が簡単となるため、案内羽根の回動時のリンクとの干渉を回避することができ、案内羽根をリンクに接続しやすくなる。
【0019】
この吹出パネルでは、突片は、リンク本体から吹出パネルの厚さ方向に沿って延伸している第1部分と、その第1部分と角度をなして延伸しており固定片と平行な第2部分とを備えるものであってもよい。回動軸の他端は、第2部分に枢動接続される。
【0020】
上記構成の吹出パネルによれば、突片の第1部分がリンク本体から吹出パネルの厚さ方向に沿って延伸しているので、例えば、軸流ファンが設けられた室内機本体を含む空調室内機などを使用する場合に、突片の第1部分とリンクとが共同で、軸流ファンなどから発生した気流を、吹出パネルの角部に案内することができる。そして、突片の第2部分が固定片とは平行であるため、回動軸の構造が簡単となるだけではなく、組み立てを行いやすくなり、組み立てられた構造がコンパクトであり、回動中における回動軸の摩損を低減することもできる。
【0021】
この吹出パネルでは、突片は、固定片よりも吹出口の角部に接近する、という構成であってもよい。
【0022】
上記構成の吹出パネルによれば、固定片及び回動軸の一端からの吹出口の角部での気流への阻害を低減することができる。
【0023】
この吹出パネルでは、好ましくは、リンクは、吹出口の一辺に設けられた第1のリンク及び第2のリンクを備える。吹出パネルの内面側から外面側へ見たときに、第2のリンクは、第1のリンクの、吹出パネルの中心回りの時計回り方向の下流側に位置している。そして、案内羽根に、第1のリンク及び第2のリンクのそれぞれに枢動接続されている第1の回動軸と第2の回動軸、が設けられている。
【0024】
ここでは、いわゆる「吹出パネルの外面」とは、吹出パネルが部屋などに取り付けられた場合の使用者に向かう面を指し、「吹出パネルの内面」とは、「吹出パネルの外面」との反対側の面を指す。
【0025】
上記構成の吹出パネルによれば、吹出パネル全体の強度を強くすることができ、案内羽根の組立ての頑丈さを向上させ、案内羽根の反転中にさらに安定化される。
【0026】
この吹出パネルでは、中間リンクがさらに設けられ、案内羽根に、当該中間リンクに枢動接続されている中間回動軸が設けられた構成を採ってもよい。吹出パネルの厚さ方向から見たときに、中間リンクは、吹出口の中間に位置し、かつ、案内羽根と垂直である。中間リンクには、案内羽根の回動を駆動するステッピングモータが取り付けられている。
【0027】
上記構成の吹出パネルによれば、案内羽根が受ける力を均一に近づけることができる。これにより、安定性が良く、駆動構造も簡単となる。また、吹出口の外枠の位置にステッピングモータを設けることにより、吹出パネルの小型化にも有利である。
【0028】
この吹出パネルでは、好ましくは、リンクは、リンク本体と接続部を備える。接続部は、リンク本体よりも吹出パネルの中心に位置し、かつ、リンク本体と内枠とを接続している。接続部とリンク本体は、それぞれ、第1の面と第2の面を有する。吹出パネルの内面側から外面側へ見たときに、第1の面は、第2の面の、吹出パネルの中心回りの時計回り方向の下流側に位置している。接続部の第2の面は、リンク本体の第2の面と合わせて、内への凹形状を形成する。
【0029】
上記構成の吹出パネルによれば、リンク全体の強度を確保することができるだけではなく、リンクの体積を減少することもできる。例えば、軸流ファンが設けられた室内機本体を含む空調室内機などを使用する場合に、リンクの接続部からの軸流ファンなどが発生した気流への阻害を低減することができ、吹出口による吹出しが均一に近づく。そして、リンクの接続部の第2の面を用いて、軸流ファンなどが発生した気流を、リンク本体の第2の面を介して、吹出口の角部へ案内することが容易となり、吹出口の角部からも、気流が吹出されるようになり、さらに、吹出パネルによる360°に亘る吹出しを実現させる。
【0030】
この吹出パネルでは、好ましくは、リンクは、吹出口の一辺に設けられた第1のリンク及び第2のリンクを備える。吹出パネルの内面側から外面側へ見たときに、第2のリンクは、第1のリンクの、吹出パネルの中心回りの時計回り方向の下流側に位置している。吹出口の同一の角部の両側における第1のリンクと第2のリンクは、第1のリンクのリンク本体が第2のリンクの前記リンク本体と平行であるように形成されている。
【0031】
上記構成の吹出パネルによれば、吹出パネル全体の構造を簡素化することができ、リンクのリンク本体からの吹出口の角部での気流への阻害を低減することができ、吹出口による吹出しが均一に近づく。
【0032】
この吹出パネルでは、好ましくは、内枠の中央には、導風片が設けられた中央部材が設置される。
【0033】
上記構成の吹出パネルによれば、例えば、軸流ファンが設けられた室内機本体を含む空調室内機などを使用する場合に、導風片を用いて軸流ファンなどが発生した気流を案内することにより、気流が下向きに直接吹出されることを防止し、かつ、導風片により案内された気流がリンクに沿って吹出口の角部に流れるようになり、吹出口による吹出しが均一に近づく。
【0034】
この吹出パネルでは、リンクは、リンク本体と接続部を備える構成であってもよい。接続部は、リンク本体よりも吹出パネルの中心に位置し、かつ、リンク本体と内枠とを接続している。リンク本体は、第1の面と第2の面を有する。吹出パネルの内面側から外面側へ見たときに、第1の面は、第2の面の、吹出パネルの中心回りの時計回り方向の下流側に位置している。導風片の吸込み端は、リンク本体の第1の面の延長線に位置している。
【0035】
上記構成の吹出パネルによれば、吹出口の角部へ流れる気流をさらに確保することができ、吹出口による吹出しが均一に近づき、吹出パネルによる360°に亘る吹出しを実現することができる。
【0036】
また、上記の技術的課題を解決するために、空調室内機は、室内機本体と、上記の吹出パネルと、を備える。吹出パネルは、室内機本体と直接に接続されている、又は、ダクトを介して室内機本体に接続されている。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、
図1〜10を参照しながら、室内機本体と吹出パネルを備えた空調室内機を例にして、実際の装着状態に応じて、実施の形態を説明する。
【0039】
ここでは、説明の便宜上、互いに直交する3つの方向を、X方向、Y方向、Z方向に設定し、そのうち、X方向とY方向は、空調室内機の実際の装着状態での水平面内の方向に対応し、Z方向は、空調室内機の実際の装着状態での上下方向に対応する。Y1方向側、Y2方向側、X1方向側、X2方向側、Z1方向側、および、Z2方向側は、それぞれ、空調室内機の実際の装着状態での前側、後側、左側、右側、下側、および、上側に対応する。
【0040】
図1に示すように、空調室内機1は、軸流ファン30が内部に設けられた室内機本体10と、室内機本体10に接続されている吹出パネル20とを備える(図示の例では、吹出パネル20は室内機本体10の下方に設けられている)。
【0041】
ここでは、室内機本体10は、全体からすると、略直方体の形状を呈しており、上面、底面及び4つの側面を有する。各側面には、吸気口JFが設けられており、各吸気口JPにて、フィルタ部品40が設けられている。
図1に示すように、室内機本体10の内部には、熱交換器50がさらに設けられている。熱交換器50は、吸気口JFの内側に設けられて、フィルタ部品40によって囲まれている。また、熱交換器50の内側には、軸流ファン30が設けられている。軸流ファン30は、回転軸線が吹出パネル20の中心軸線L(すなわち、吹出パネル20の中心を通って吹出パネル20の厚さ方向に沿って延伸している軸線)と重なるように設けられている。
【0042】
また、
図1と
図2に示すように、吹出パネル20は、外枠21と内枠22を有している。外枠21と内枠22によって、多角形の吹出口CFが囲まれている。吹出口CF内には、案内羽根23が設けられている。吹出パネル20には、リンク24が設けられている。リンク24は、吹出口CFの角部からずれて(すなわち、リンク24が吹出口CFの角部の頂点を通過せずに)、吹出パネル20の中心方向から吹出口CFの角部へ延伸している。リンク24には、案内羽根23が回動可能に取り付けられている。
【0043】
ここでは、
図1と
図2に示すように、吹出パネル20の内面側から外面側へ見たときに、具体的には、吹出パネル20の室内機本体10の一方側(Z2方向側)から室内機本体10から離れた一方側(Z1方向側)へ見たときに、リンク24は、第1の面(
図2中の時計回り方向の下流側)と第2の面(
図2中の時計回り方向の上流側)を有する。軸流ファンなどが発生した気流は、順次、第2の面と第1の面を流れる。すなわち、第2の面は風上面であり、第1の面は風下面である。
【0044】
ここでは、
図2に示すように、吹出パネル20は、略方形を呈しており、方形の外枠21と、方形の内枠22とを有している。外枠21と内枠22とによって、方形の吹出口CFが囲まれている。吹出口CFの各辺(各辺によって副吹出口が構成されている)にて、1組の案内羽根23が設けられている。
図2と
図3に示すように、各組の案内羽根23は、3枚の平行な案内羽根によって組み合わせられている。3枚の平行な案内羽根の長さは、吹出パネル20の内枠22から外枠21への方向に沿って増加していくように設けられている。案内羽根23が回動して吹出口CFを開放させた場合に、案内羽根23の両端での気流は、複数の案内羽根23の端部に沿って下向きに徐々に拡散してしまい、平行に吹出されるものではない。したがって、案内羽根23の両端での、流動速度が相対的に遅い気流は、天井に付着されなくなる。これにより、気流に挟まれた塵埃などの汚染物が天井に付着されてしまうことが、避けられる。そして、全体からすると、大部分の気流は、相変わらず、案内羽根23によって案内されているので、気流が均一に分布している状態を依然として保持することができる。
【0045】
また、
図2に示すように、リンク24は、外枠21と内枠22とを接続しており、吹出口CFの角部の角二等分線近傍に設けられている(図示の例では、リンク24は吹出口CFの角部の角二等分線とは平行である)。そして、リンク24は、吹出口の一辺に設けられた第1のリンク24A及び第2のリンク24Bを備えている。Z方向に沿って見たときに(具体的には、
図2の視点から見たときに)、吹出口CFの一辺の吹出パネル20の中心を通った垂直線CXは、第1のリンク24Aの、吹出パネルの中心回りの時計回り方向の下流側に位置している。第2のリンク24Bは、垂直線CXの、吹出パネルの中心回りの時計回り方向の下流側に位置している。そのため、第1のリンク24Aと第2のリンク24Bとをそれぞれ用いて、軸流ファンなどが発生した気流を吹出口CFの2つの角部に案内することができ、吹出口CFの2つの角部での気流はともに、均一に分布している状態に近づく。
【0046】
また、
図1〜
図3に示すように、軸流ファン30の下方であって吹出パネル20の上方に、中央部材26が設けられている(図示の例では、軸流ファン30に向かって突起した形状を呈しているが、それに限られず、その形状は必要に応じて適宜変更されてもよい)。中央部材26には、導風片261が設けられている。導風片261の吸込み端の端点は、リンク24のリンク本体の延長線に位置している。
【0047】
また、
図2に示すように、Z方向に沿って見たときに、導風片261は、弧状である。導風片261は、第1の導風片261Aと、第2の導風片261Bとを有している。Z方向に沿って見たときに(具体的には、
図2の視点から見たときに)、第1の導風片261Aは、第2の導風片261Bの、吹出パネルの中心回りの時計回り方向の上流側に位置している。
【0048】
ここでは、
図2に示すように、吹出口CFの一辺には、1つの第1のリンク24Aと、1つの第2のリンク24Bと、が設けられている。そして、1つの第1の導風片261Aと、1つの第2の導風片261Bと、が設けられている。
【0049】
図2と
図4に示すように、第1のリンク24Aは、案内羽根23が回動可能に設けられたリンク本体241Aと、接続部242Aと、を備えている。接続部242Aは、リンク本体241Aよりも吹出パネル20の中心方向に位置しており、リンク本体241Aと内枠22とを接続している。また、Z方向に沿って見たときに、接続部242Aの第2の面2421Aは、リンク本体241Aの第2の面2411Aと合わせて、内への凹形状を形成する。ここでは、
図6と
図8に示すように、接続部242Aは、リンク本体241Aの延伸方向に沿って略延伸している第1部分2423Aと、その第1部分2423Aを内枠22に接続している第2部分2424Aと、を有している。そのうち、第1部分と第2部分は、ともに、案内作用を奏する案内面を有する。具体的には、第1部分2423Aと第2部分2424Aの吹出パネルの中心方向に接近する端面は、ともに、弧状の案内面である。また、第2部分2424Aの吹出パネルの中心方向から離れた端面は、吹出口CFの角部に向かって延伸している面取り面である(すなわち、吹出口CFの角部に近ければ近いほど、風上側の面と風下側の面が近くなる)。この面取り面は、軸流ファンなどが発生した気流を、吹出口CFの角部へ案内する。
【0050】
図2と
図5に示すように、第2のリンク24Bは、案内羽根23が回動可能に設けられたリンク本体241Bと、接続部242Bとを備えている。接続部242Bは、リンク本体241Bよりも吹出パネル20の中心方向に位置しており、リンク本体241Bと内枠22とを接続している。また、Z方向に沿って見たときに、接続部242Bの第2の面2421Bは、リンク本体241Bの第2の面2411Bと合わせて、内への凹形状を形成する。同様に、
図8に示すように、接続部242Bは、リンク本体241Bの延伸方向に沿って略延伸している第1部分2423Bと、その第1部分2423Bを内枠22に接続している第2部分2424Bと、を有している。そのうち、第1部分と第2部分は、ともに、案内作用を奏する案内面を有する。具体的には、第1部分2423Bと第2部分2424Bの吹出パネルの中心方向に接近する端面は、ともに、弧状の案内面である。第2部分2424Bの吹出パネルの中心方向から離れた端面は、吹出口CFの角部に向かって延伸している面取り面である。この面取り面は、軸流ファンなどが発生した気流を、吹出口CFの角部へ案内する。
【0051】
ここでは、
図4に示すように、第1のリンク24Aにおいて、リンク本体241Aの第2の面2411Aである風上面と、第1の面2412Aである風下面とは、略平面である。接続部242Aの第2の面2421Aと、第1の面2422Aとは、略平面である。リンク本体241Aの第2の面2411Aは、接続部242Aの第2の面2421Aと交差している。リンク本体241Aの第1の面2412Aは、接続部242Aの第1の面2422Aと略面一であるか、あるいは、第2の面よりも大きい鈍角を形成している。このため、導風片から案内された気流を、接続部242Aの第1の面2422Aに沿ってリンク本体2412Aへ案内させ、さらに、吹出口CFの角部へ案内させることができる。同様に、
図5に示すように、第2のリンク24Bにおいて、リンク本体241Bの第2の面2411Bである風上面と、第1の面2412Bである風下面は、略平面である。接続部242Bの第2の面2421Bと、第1の面2422Bとは、略平面である。リンク本体241Bの第2の面2411Bは、接続部242Bの第2の面2421Bと交差している。リンク本体241Bの第1の面2412Bは、接続部242Bの第1の面2422Bと略面一であるか、あるいは、風上面よりも大きい鈍角を形成している。このため、導風片から案内された気流を、接続部242Bの第1の面2422Bに沿ってリンク本体2412Bへ案内させ、さらに、吹出口CFの角部へ案内させることができる。
【0052】
しかも、
図4と
図5に示すように、第1のリンク24Aにおいて、接続部242Aの第2の面2421Aは、リンク本体241Aの第2の面2411Aと鈍角をなす。また、第2のリンク24Bにおいて、接続部242Bの第2の面2421Bは、リンク本体241Bの第2の面2411Bと鈍角をなす。このため、軸流ファンなどが発生した気流は、接続部242A、242Bに沿ってリンク本体241A、241Bへ流れるときに、気流の方向が緩やかに変化する。これにより、接続部242A、242Bの第2の面2421A、2421Bと、リンク本体241A、241Bの第2の面2411A、2411Bとの接続部にて、乱流が形成されにくくなる。
【0053】
また、
図6〜
図9に示すように、第1のリンク24Aにおいて、案内羽根23の回動軸29は、略水平の状態でリンク本体241Aに枢動接続されている。具体的には、案内羽根23は、長尺状の羽根本体231と、固定片232と、を備える。固定片232は、羽根本体231と垂直であって、回動軸29の一端が接続されている。第1のリンク24Aは、第1のリンク24Aの長手方向と交差して突出した突片243を有している。突片243は、回動軸29を支持する支持部を構成する。回動軸29の他端は、突片243に枢動接続されている。図示の例では、突片243は、リンク本体241Aに設けられており、固定片232よりも吹出口CFの角部に近い。接続部242Aとリンク本体241Aとの境界が、内枠22と回動軸29との間に位置するため、案内羽根23が安定的に回動するようになる。そして、突片243は、リンク本体241Aから吹出パネル20の厚さ方向に沿って延伸している第1部分2431と、第2部分2432とを備える。第2部分2432は、第1部分2431と角度をなして延伸しており、固定片232とは平行である。回動軸29の他端は、第2部分2432に枢動接続されている。
【0054】
同様に、
図6〜
図9に示すように、第2のリンク24Bにおいて、案内羽根23の回動軸は、略水平の状態でリンク本体241Bに枢動接続されている。具体的には、案内羽根23は、長尺状を呈している羽根本体231と、固定片232と、を備える。固定片232は、羽根本体231とは垂直であり、回動軸29の一端が接続されている。第2のリンク24Bは、第2のリンク24Bの長手方向と交差して突出した突片243を有している。突片243は、回動軸29を支持する支持部を構成する。回動軸29の他端は、突片243に枢動接続されている。図示の例では、突片243は、リンク本体241Bに設けられており、固定片232よりも吹出口CFの角部に近い。接続部242Bとリンク本体241Bとの境界は、内枠22と回動軸29との間に位置するため、案内羽根23が安定的に回動する。そして、突片243は、リンク本体241Bから吹出パネル20の厚さ方向に沿って延伸している第1部分2431と、第2部分2432と、を備える。第2部分2432は、第1部分2431と角度をなして延伸しており、固定片232とは平行である。回動軸29の他端は、第2部分2432に枢動接続されている。
【0055】
しかも、
図7と
図9に示すように、回動軸29には、バッファリング291が一体形成されている。バッファリング291は、案内羽根23の取付状態において、固定片232と突片243の間に位置している。バッファリング291は、固定片232と突片243との間の摩擦による、案内羽根の枢動回転の詰まり、または、固定片などの摩損の加速化、を防止する。ここでは、回動軸29の他端が中空の構造であって、4枚にも分けられているので、弾性変形の空間を形成することができ、案内羽根23の着脱にも便利である。回動軸29の一端は、固定片232と一体成形されてもよいし、固定片232に固定接着されてもよい。
【0056】
また、
図2、
図6及び
図7に示すように、同一の案内羽根23の長手方向の両端には、それぞれ、回動軸29を介して、第1のリンク24Aと第2のリンク24Bに設けられた突片243が枢動接続されている。このため、案内羽根23が安定的に回動する。そして、第1のリンク24Aと第2のリンク24Bに設けられた突片243は、それぞれ、案内羽根の両端に設けられた固定片232よりも、吹出口CFの角部に近い場所に設けられている。すなわち、案内羽根23の両端における固定片232は、それぞれ、第1のリンク24Aと第2のリンク24Bの異なる側に設けられている。このため、固定片232が第1のリンク24Aと第2のリンク24Bの同一側に設けられた場合と比べて、回動軸29が突片243から脱落してしまうことが抑制される。
【0057】
また、
図2に示すように、吹出口CFの同一の角部の両側における第1のリンク24Aと第2のリンク24Bとは、第1のリンク24Aのリンク本体が第2のリンク24Bのリンク本体とは平行であるように、形成されている。
【0058】
また、
図2と
図3に示すように、導風片261の吸込み端は、リンク24のリンク本体の第1の面の延長線に位置しており、導風片261の吹出端は、リンク24よりも垂直線CXに近い。具体的には、第1の導風片261Aの吸込み端261AAは、第1のリンク24Aのリンク本体241Aの第1の面2412Aの延長線YC1に位置している。第2の導風片261Bの吸込み端261ABは、第2のリンク24Bのリンク本体241Bの第1の面2412Bの延長線YC2に位置している。第1の導風片261Aの吹出端261BAは、第1のリンク24Aよりも垂直線CXに近い。第2の導風片261Bの吹出端261BBは、第2のリンク24Bよりも垂直線CXに近い。そして、第2の導風片261Bの風下面における垂直線CXから最も離れた点Xは、第2のリンク24Bの接続部242Bの第2の面2421Bの延長線YC3に位置している。このため、第2の導風片261Bの吸込み端の風下面から案内された気流は、第2のリンク241Bの第1の面に沿って吹出パネルCFの角部へ流れる。また、第2の導風片261Bの吹出端の風下面から案内された気流は、第2のリンク241Bの接続部242Bの第2の面2421Bへ流れる。
【0059】
ここでは、
図2と
図3に示すように、吹出パネル20には、中間リンク25がさらに設けられている。中間リンク25は、外枠21と内枠22とを接続している。Z方向に沿って見たときに、中間リンク25は、吹出口CFの中間に位置しており、かつ、案内羽根23とは垂直である。中間リンク25には、案内羽根23の回動を駆動するステッピングモータ(図示せず)が取り付けられている。第1のリンク24Aと第2のリンク24Bは、中間リンク25に対して略対称に設けられている。
【0060】
ここでは、
図10に示すように、空調室内機1の作動時、案内羽根23は、吹出パネル20の外面に対して所定の角度まで反転され、吹出パネルの厚さ方向において、案内羽根23(の最上方のエッジ)とリンク24(のリンク本体)との間には、軸流ファンなどが発生した気流が流れるための隙間がある。好ましくは、案内羽根23が吹出パネル20の外面に対して最大角度(例えば、75°、90°など)まで反転された場合であっても、案内羽根23(の最上方のエッジ)とリンク24(のリンク本体)との間に、約5mmの隙間が確保される。もちろん、気流が流れる経路を拡大させるために、吹出パネルの小型化に影響を与えないことを前提として、この隙間は、5mmよりも長くなってもよい。そして、案内羽根23が反転されてもリンクとは干渉しないことを確保するために、この隙間は、5mmよりも短くなってもよい。
【0061】
また、
図10に示すように、水平方向から見たときに、導風片261は、リンク24とは少なくとも一部が重なっている。ここでは、Z方向において、リンク24は、導風片261の中部に位置している。軸流ファンなどが発生した気流は、導風片261の風上面を介して、リンク24の接続部へ流れて、リンク本体に沿って吹出口CFの角部に案内されている。
【0062】
そして、
図10に示すように、Z方向において、中央部材26の少なくとも一部が、吹出パネル20から突出している。このため、中央部材26に導風片261を設けやすくなる。また、中央部材26が弧状の導風面を有するため、軸流ファンなどが発生した気流を吹出口CFへ案内することができる。
【0063】
また、
図1と
図10に示すように、空調室内機1は、軸流ファン30を囲んで設けられた辺枠部材28をさらに備える。中央部材26は、支持ロッド262を有し、かつ、その支持ロッド262を介して辺枠部材28に接続されている。そして、
図2と
図3に示すように、Z方向に沿って見たときに、支持ロッド262は、導風片261とリンク24との間に位置する。
図10に示すように、水平方向に沿って見たときに、導風片261の少なくとも一部は、支持ロッド262とずらして設けられている(図示の例では、支持ロッド262は、導風片261の所在側から径方向の外側へ上向きに延伸している)。そして、支持ロッド262の軸流ファン30に向かう一方側が弧状の面であるため、軸流ファンなどが発生した気流への阻害を低減しつつ、気流を案内することができる。
【0064】
また、
図2に示すように、吹出パネル20には、ウェザストリップ27がさらに設けられている。ウェザストリップ27は、吹出口CFの各角部に設けられており、外枠21と内枠22とを接続している。ウェザストリップを用いて、周方向に隣接した案内羽根により案内された気流を隔てることにより、周方向に隣接した案内羽根により案内された気流が吹出口にて互いに干渉してしまうのを回避し、さらに、吹出口での気流を改善することができる。
【0065】
本実施形態では、空調室内機1の軸流ファン30の作動時、気流は、軸流ファン30による作用で、吸込み口JPから室内機本体10内に吸い込まれて、フィルタ部品40と熱交換器50を順次に流れて、空調室内機1の中心部へ流れる。そして、気流は、軸流ファン30を流れて螺旋状の気流を形成し、下方の中央部材26へ流れる。その後、気流は、中央部材26の弧状の導風面によって案内されて、吹出パネル20の中心から四周へ、吹出口CFまで拡散し、そのうち、一部の気流が、中央部材26に設けられた導風片261により、吹出口CFの角部へ案内される。その気流は、支持ロッド262の下方から流れて、リンク24を介して吹出口CFの角部へ案内される。最後には、気流が、吹出口CFを流れる。吹出口CFに設けられた案内羽根23は、モータにより駆動されて所定の角度まで反転され、気流を空調室内機1の外部へ案内させる。
【0066】
本実施形態における空調室内機1によれば、吹出パネル20は、外枠21と内枠22により、多角形の吹出口CFが囲まれている。このため、360°全周に亘る吹出しの実現が可能である。そして、案内羽根23が取り付けられたリンク24が、吹出パネル20の中心方向から吹出口CFの角部に延伸しているので、軸流ファン30から吹出された気流は、リンク24に沿って吹出口CFの角部に流れやすくなり、吹出口CFによる吹出しを均一に近づける。
【0067】
また、案内羽根23の回動軸29がリンク24に枢動接続されているので、案内羽根23とリンク24の接続構造が簡単となり、案内羽根の回動時のリンクとの干渉を回避することもできる。これにより、案内羽根をリンクに接続しやすくなる。
【0068】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、リンク24が、外枠21と内枠22とを接続しているので、吹出パネル20全体の強度が強くなる。
【0069】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、リンク24が、吹出口CFの角部の角二等分線近傍に設けられている。具体的には、リンク24が、吹出口CFの角部の角二等分線とは平行であるように設けられている。そのため、軸流ファン30から吹出される気流は、さらに、リンク24に沿って吹出口CFの角部へ流れやすくなり、吹出口CFによる吹出しを均一に近づけさせる。
【0070】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、Z方向に沿って見たときに、リンク24の接続部のリンク本体から離れた一方側の端部が、弧状である。このため、リンク24の接続部のリンク本体から離れた一方側の端部からの、軸流ファン30が発生した気流、への阻害を低減することができる。端部が弧状であることにより、軸流ファンなどが発生した気流を吹出口CFの角部へ案内することができ、吹出口CFによる吹出しを均一に近づけさせる。
【0071】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、Z方向に沿って見たときに、リンク24の接続部の幅は、リンク本体の一方側に向かって徐々に狭くなったので、リンク24全体の強度が確保されるだけではなく、リンク24の体積を減少することができ、リンク24の接続部からの軸流ファン24が発生した気流への阻害を低減することに助かり、吹出口CFによる吹出しを均一にさせる。
【0072】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、Z方向に沿って見たときに、リンク24の接続部の第2の面が、リンク本体の第2の面と合わせて、内への凹形状を形成する。このため、リンク24の接続部の第2の面を用いて、軸流ファン30が発生した気流を、リンク本体の第2の面を介して吹出口CFの角部へ案内することが容易となる。これにより、吹出口の角部からも気流が吹出されるようになり、さらに、吹出パネルによる360°に亘る吹出しが実現に近づく。
【0073】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、リンク24の接続部の第2の面が、リンク本体の第2の面とは鈍角を為している。このため、リンク24の接続部の第2の面による、軸流ファン30が発生した気流への案内効果、を確保することができる。また、リンク24の接続部とリンク本体からの、軸流ファン30が発生した気流への阻害、を低減することができる。これによって、吹出口CFによる吹出しが均一に近づく。
【0074】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、吹出口CFの同一の角部の両側における第1のリンク24Aと第2のリンク24Bとは、第1のリンク24Aのリンク本体241Aが第2のリンク24Bのリンク本体241Bと平行であるように、形成されている。このため、吹出パネル20全体の構造を簡素化することができ、また、リンク24のリンク本体からの吹出口CFの角部での気流への阻害を低減することができる。これによって、吹出口CFによる吹出しが均一に近づく。
【0075】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、中間リンク25には、案内羽根23の回動を駆動するステッピングモータが取り付けられている。このため、案内羽根23が受ける力が均一に近づき、駆動構造を簡素化することができる。また、吹出口の外枠にステッピングモータが設けられたことにより、吹出パネルの小型化にも有利である。
【0076】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、内枠22の中央には、中央部材26が設けられている。そして、中央部材26には、導風片261が設けられている。このため、導風片261を用いて軸流ファン30が発生した気流を案内することにより、気流が下向きに直接に吹出されることが抑制され、吹出口CFによる吹出しが均一に近づく。
【0077】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、導風片261の吸込み端は、リンク24のリンク本体の第1の面の延長線に位置している。このため、吹出口CFの角部へ流れる気流をさらに確保することができ、吹出口CFによる吹出しが均一に近づき、吹出パネルによる360°に亘る吹出しが実現される。
【0078】
また、本実施形態における空調室内機1によれば、Z方向において、リンク24は、導風片261の中部に位置している。このため、導風片261とリンク24との相互作用が補強され、吹出口CFの角部へ流れる気流が確保され、吹出口CFによる吹出しが均一に近づく。
【0079】
以上、各図面を結び付けながら、吹出パネルおよび空調室内機を例示的に記述してきたが、吹出パネルおよび空調室内機の具体的な実現は、上記実施形態によって制限されていない。
【0080】
例えば、上記実施形態では、室内機本体と、室内機本体の下方に設けられた吹出パネルとを備えた空調室内機を例にして説明しているが、それに限られない。吹出パネルが、ダクトを介して空気処理機器に接続され、空気処理機器における送風部品から排出された螺旋気流がダクトを介して吹出パネルに送風され、さらに、吹出パネルから排出される構成であって、その吹出パネルおよび空調室内機であってもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、室内機本体10は、全体からすると、略直方体の形状であるが、室内機本体の形状は、状況に応じて、適宜変更されてもよい。例えば、略円柱形状に形成されてもよいし、四角柱以外の角柱形状などに形成されてもよい。同様に、上記実施形態では、吹出パネル20は、Z方向から見たときに、略方形であるが、吹出パネルの形状は、状況に応じて、適宜変更されてもよい。例えば、Z方向から見たときに略円形を呈していてもよいし、Z方向から見たときに四角形以外の多角形などの形状に形成されてもよい。
【0082】
また、上記実施形態では、吹出口CFが方形であるが、それに限られず、吹出口は多角形に形成さればよい。
【0083】
また、上記実施形態では、室内機本体10の各側面には、吸込み口JFが設けられており、かつ、各吸込み口JFにて、フィルタ部品40が設けられているが、吸込み口及びフィルタ部品の数は必要に応じて適宜調整されてもよい。
【0084】
また、上記実施形態では、吹出口CFの一辺には、1つの第1のリンク24Aと、1つの第2のリンク24Bと、が設けられており、1つの第1の導風片261Aと、1つの第2の導風片261Bと、が設けられている。しかし、これについても、吹出口CFの一辺に設けられている第1のリンク24A、第2のリンク24B、第1の導風片261A、第2の導風片261Bの数は、必要に応じて変更されてもよい。
【0085】
また、上記実施形態では、リンク24は、外枠21と内枠22とを接続している。しかし、このような構成に限られず、リンク24は、外枠21と内枠22のうちの一方のみに接続されてもよい。
【0086】
また、上記実施形態では、リンク24は、第1のリンク24Aと、第2のリンク24Bと、を備える。しかし、これに限られず、リンク24は、第1のリンク24Aと第2のリンク24Bのうちの一方のみを備えてもよい。同様に、上記実施形態では、導風片261は、第1の導風片261Aと第2の導風片261Bを備えるが、それに限らず、導風片261は、第1の導風片261Aと第2の導風片261Bのうちの一方のみを備えてもよい。
【0087】
また、上記実施形態では、第1のリンク24Aにおいて、リンク本体241Aの第2の面2411Aと、第1の面2412Aと、が略平面であり、接続部242Aの第2の面2421Aと、第1の面2422Aと、が略平面である。そして、第2のリンク24Bにおいて、リンク本体241Bの第2の面2411Bと、第1の面2412Bと、が略平面であり、接続部242Bの第2の面2421Bと、第1の面2422Bと、が略平面である。しかし、それらに限られず、リンク本体241Aの第2の面2411A、第1の面2412A、接続部242Aの第2の面2421A、第1の面2422Aは、他の形状に形成されてもよい。(例えば、Z方向から見たときに、弧状、折れ線形などに形成されてもよい)。また、リンク本体241Bの第2の面2411B、第1の面2412B、接続部242Bの第2の面2421Bと第1の面2422Bは、他の形状に形成されてもよい(例えば、Z方向から見たときに、弧状、折れ線形などに形成されてもよい)。
【0088】
また、上記実施形態では、吹出口CFの同一の角部の両側における第1のリンク24Aと第2のリンク24Bとは、第1のリンク24Aのリンク本体が第2のリンク24Bのリンク本体とは平行であるように、形成されている。しかし、これに限られず、第1のリンク24Aのリンク本体と第2のリンク24Bのリンク本体とは、平行ではないように形成されてもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、Z方向から見たときに、導風片261は弧状である。しかし、それに限られず、導風片の形状は、必要に応じて適宜変更されてもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、導風片261の吸込み端は、リンク24のリンク本体の第1の面の延長線に位置している。しかし、それに限られず、導風片の吸込み端は、ほぼリンクのリンク本体の延伸方向に位置していてもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、回動軸29の具体的な形式は、必要に応じて適宜変更されてもよい。例えば、回動軸29は、簡単なロッド状または筒状の部材であってもよいし、継手であってもよい。