【文献】
Qualcomm Incorporated, Sprint, LGE,"TS 23.501: PDU sessions handling for LADNs",3GPP TSG-SA WG2 Meeting #121 S2-173110,[online],2017年 5月 9日,pages 1-5,[検索日 2020.10.08],URL,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_121_Hangzhou/Docs/S2-173110.zip
【文献】
Qualcomm Incorporated, Sprint, LGE, Huawei, Samsung,"TS 23.501: PDU sessions handling for LADNs",3GPP TSG-SA WG2 Meeting #121 S2-173987,[online],2017年 5月20日,pages 1-5,[検索日 2020.10.08],URL,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_121_Hangzhou/Docs/S2-173987.zip
【文献】
Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,"TS 23.501: PDU sessions handling for LADNs",3GPP TSG-SA WG2 Meeting #121 S2-173525,[online],2017年 5月 9日,pages 1-3,[検索日 2020.10.08],URL,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_121_Hangzhou/Docs/S2-173525.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
セッション管理機能エンティティがイベントをサブスクライブするためにイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信する段階であって、前記イベントサブスクリプション要求は、ユーザ機器(UE)の識別子及びローカルエリアデータネットワーク(LADN)の識別子を含み、前記イベントは、前記LADNがカバーするエリアから前記UEが離れることを含む、段階と、
前記セッション管理機能エンティティが前記モビリティ管理機能エンティティから、前記LADNがカバーする前記エリアから前記UEが離れたことを通知する第1の通知メッセージを受信する段階と、
前記セッション管理機能エンティティが、前記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガする段階であって、前記第1のセッション操作はLADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含み、前記LADNセッションは、前記LADNがカバーする前記エリアにおいて前記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、段階と
を備える、セッション処理方法。
前記第1のセッション操作が前記LADNセッションのリリースを含む場合、前記セッション管理機能エンティティが前記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作を前記トリガする段階は、
前記セッション管理機能エンティティが前記第1の通知メッセージに基づいて前記LADNセッションをリリースする段階を有する、請求項1に記載のセッション処理方法。
前記第1のセッション操作が前記LADNセッションのリリースを含む場合、前記セッション管理機能エンティティが前記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作を前記トリガする段階は、
前記セッション管理機能エンティティが前記第1の通知メッセージに基づいて前記LADNセッションの停止をトリガして、予め設定した期間内に、また前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入るかどうかに応じて、前記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する段階を有する、請求項1に記載のセッション処理方法。
前記セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、また前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入るかどうかに応じて、前記LADNセッションをリリースするかどうかを前記判定する段階は、具体的に、
前記予め設定した期間内に、前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入らなかった場合、前記セッション管理機能エンティティが前記LADNセッションをリリースする段階、又は、
前記予め設定した期間内に、前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入った場合、前記セッション管理機能エンティティが前記LADNセッションをリリースしないと判定する段階を有する、請求項3に記載のセッション処理方法。
前記第1のセッション操作が前記LADNセッションの停止を含む場合、前記セッション管理機能エンティティが前記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作を前記トリガする段階は、
前記セッション管理機能エンティティがユーザプレーン機能エンティティに、前記LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する段階、又は、
前記セッション管理機能エンティティが前記モビリティ管理機能エンティティに、前記LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する段階を有する、請求項1に記載のセッション処理方法。
前記第1のセッション操作が前記LADNセッションの停止を含む場合、前記セッション管理機能エンティティが前記第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作を前記トリガする段階は、
前記LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求(SR)メッセージを前記UEから受信した場合、前記セッション管理機能エンティティが前記第1の通知メッセージに基づいて停止した前記LADNセッションを、前記セッション管理機能エンティティが前記第2の通知メッセージに基づいて起動する段階を有する、請求項6に記載のセッション処理方法。
前記第1のセッション操作が前記LADNセッションのリリースを含む場合、前記セッション管理機能エンティティが前記第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作を前記トリガする段階は、
前記UEと前記LADNとの間にLADNセッションを確立するよう要求するメッセージを前記UEから受信した場合、前記セッション管理機能エンティティが、前記第2の通知メッセージに基づいて前記UEと前記LADNとの間のLADNセッション確立をトリガする段階を有する、請求項6に記載のセッション処理方法。
イベントをサブスクライブするためにイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信することであって、前記イベントサブスクリプション要求は、ユーザ機器(UE)の識別子及びローカルエリアデータネットワーク(LADN)の識別子を含み、前記イベントは、前記LADNがカバーするエリアから前記UEが離れることを含む、送信することと、前記LADNがカバーする前記エリアから前記UEが離れたことを通知する第1の通知メッセージを前記モビリティ管理機能エンティティから受信することとを行うように構成された送受信機ユニットと、
前記送受信機ユニットにより受信した前記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガすることであって、前記第1のセッション操作は、LADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含み、前記LADNセッションは、前記LADNがカバーする前記エリアにおいて前記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、トリガすることを行うように構成された処理ユニットと
を備える、セッション管理機能エンティティ。
前記予め設定した期間内に、また前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入るかどうかに応じて、前記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する場合、前記処理ユニットは具体的に、
前記予め設定した期間内に、前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入らなかった場合、前記LADNセッションをリリースする、又は、
前記予め設定した期間内に、前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入った場合、前記LADNセッションをリリースしないと判定する
ように構成される、請求項11に記載のセッション管理機能エンティティ。
前記第1のセッション操作が前記LADNセッションのリリースを含む場合、前記セッション管理機能エンティティが、前記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガするように構成されることは、
前記セッション管理機能エンティティが、前記第1の通知メッセージに基づいて前記LADNセッションをリリースするように構成されること、又は、
前記セッション管理機能エンティティが、前記第1の通知メッセージに基づいて前記LADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、また前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入るかどうかに応じて、前記LADNセッションをリリースするかどうかを判定するように構成されることを含む、請求項15に記載のセッション処理システム。
前記セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、また前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入るかどうかに応じて、前記LADNセッションをリリースするかどうかを判定するように構成されることは、
前記セッション管理機能エンティティが、前記予め設定した期間内に、前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入らなかった場合、前記LADNセッションをリリースする、又は、前記予め設定した期間内に、前記LADNがカバーする前記エリアに前記UEが再び入った場合、前記LADNセッションをリリースしないと判定するように構成されることを含む、請求項16に記載のセッション処理システム。
プロセッサを備えたセッション管理機能エンティティであって、前記プロセッサは、メモリと結合され、前記メモリ内の命令を読み出し、前記命令に従って、請求項1から9のいずれか一項に記載のセッション処理方法を実行するように構成される、セッション管理機能エンティティ。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態が、セッション処理方法、装置、及びシステムを提供して、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションを、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理する。
【0007】
第1の態様によれば、本願の一実施形態がセッション処理方法を提供する。本方法は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことをセッション管理機能エンティティが判定する段階と、LADNセッションの停止をトリガする段階と、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する段階とを含み、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである。
【0008】
前述の方法によれば、LADNがカバーするエリアに入ったUE用にセッション管理機能エンティティにより確立されたLADNセッションの場合、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した後に、LADNセッションにより占有されているネットワークリソースをリリースするために、セッション管理機能エンティティはLADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。このように、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションが、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理されるので、LADNセッションにより占有されているネットワークリソースの適切な利用が容易になり、ネットワークリソースの利用率が向上する。
【0009】
実行可能な実施例では、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、セッション管理機能エンティティがLADNセッションをリリースするかどうかを判定する場合、以下の2つのケースがあり得る。
【0010】
ケース1:予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入らなかった場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションをリリースする。
【0011】
前述の方法によれば、セッション管理機能エンティティは、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアに再び入らなかったUE用に確立されているLADNセッションをリリースすることができ、以下の問題を防ぐことができる。すなわち、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に、UEのLADNセッションが長時間リリースされなかった場合、LADNセッションはネットワークリソースを長時間占有するので、リソースの無駄が生じるという問題である。
【0012】
ケース2:予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入った場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションをリリースしないと判定する。
【0013】
前述の方法によれば、セッション管理機能エンティティは、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアに再び入るUE用に確立されているLADNセッションをリリースしないと判定することができ、以下の問題を防ぐことができる。すなわち、LADNがカバーするエリアからUEが離れた直後に、UEのLADNセッションがリリースされた場合、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったときに、LADNセッションがUE用に再度確立される必要があり、LADNセッションの確立を繰り返すことで、シグナリングオーバーヘッドの増加を引き起こすという問題である。
【0014】
実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティがLADNセッションをリリースしないと判定した後に、LADNセッションがまだ休止状態にあるため、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求SRメッセージをUEから受信した場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションの起動をトリガする。
【0015】
前述の方法によれば、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアに再び入るUEは、起動したLADNセッションを用いてデータ伝送を実行することができるので、LADNがカバーするエリアに再び入るUE用に、LADNセッションを再度確立する必要はなく、不必要なシグナリングオーバーヘッドの発生を防ぐことができる。
【0016】
実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティがLADNセッションの停止をトリガした後に、且つセッション管理機能エンティティがLADNセッションをリリースするかどうかを判定する前に、セッション管理機能エンティティは、LADNセッションをリリースするかどうかを判定することが一時的にできないので、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するSRメッセージをUEから受信した場合、セッション管理機能エンティティは、SRメッセージに対応する要求が失敗したことを示す応答メッセージをUEに送信する。
【0017】
前述の方法によれば、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを、予め設定した期間内に検出しなかった場合、セッション管理機能エンティティはUEからのSRメッセージを処理することができる。
【0018】
実行可能な実施例では、LADNがカバーするエリアからUEが離れたとセッション管理機能エンティティが判定するのに用いる方法は、次の通りである。すなわち、セッション管理機能エンティティがモビリティ管理機能エンティティから指示情報を受信する段階であって、指示情報はUEの位置を示すのに用いられる、段階と、セッション管理機能エンティティが指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する段階とを含む方法である。
【0019】
前述の方法によれば、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定することができるので、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションの停止をトリガすることができる。
【0020】
それに対応して、実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティが指示情報をモビリティ管理機能エンティティから受信する前に、セッション管理機能エンティティは、UEの位置情報をセッション管理機能エンティティに報告するようモビリティ管理機能エンティティに要求してもよく、又は、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定したときに、通知をセッション管理機能エンティティに提供するようモビリティ管理機能エンティティに要求してもよい。
【0021】
実行可能な実施例では、モビリティ管理機能エンティティから受信した指示情報に含まれる情報に応じて、以下の2つの方法が、LADNがカバーするエリアからUEが離れたとセッション管理機能エンティティが判定するのに用いられてよい。
【0022】
方法1:指示情報はUEの位置情報を含む。この場合、UEの位置情報により示される位置が、セッション管理機能エンティティによって予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報により示されるエリアにないならば、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0023】
前述の方法によれば、指示情報がUEの位置情報を含む場合、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定することができる。
【0024】
方法2:指示情報は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む。この場合、セッション管理機能エンティティは、指示情報に含まれる、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0025】
セッション管理機能エンティティが指示情報をモビリティ管理機能エンティティから受信する前に、モビリティ管理機能エンティティは、UEの位置情報を取得し、UEの位置情報と、モビリティ管理機能エンティティによって予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報をセッション管理機能エンティティに送信する。
【0026】
前述の方法によれば、指示情報が、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む場合、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと直接判定することができる。
【0027】
実行可能な実施例では、LADNがカバーするエリアからUEが離れたとセッション管理機能エンティティが判定するのに用いられる前述の2つの方法において、UEの位置情報はUEが位置するセルのセル識別情報を含み、LADNがカバーするエリアに関する情報はLADNがカバーするエリア内の全てのセルのセル識別情報を含む、又は、UEの位置情報はUEのトラッキングエリア識別情報TAIを含み、LADNがカバーするエリアに関する情報はLADNがカバーするエリア内の全てのTAIを含む。
【0028】
実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティがLADNセッションの停止をトリガするのに用いられる方法が以下のオペレーションを含む。すなわち、LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを、セッション管理機能エンティティがユーザプレーン機能エンティティに送信するオペレーション、又はLADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを、セッション管理機能エンティティがモビリティ管理機能エンティティに送信するオペレーションである。
【0029】
このように、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソース及びエアインタフェースリソースをリリースすることができ、これらのリソースの利用を向上させることができる。
【0030】
第2の態様によれば、本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、第1の態様の方法例におけるセッション管理機能エンティティのオペレーションを実施する機能を有する。この機能は、ハードウェアを用いて実施されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することにより実施されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
【0031】
実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティの構成が、処理ユニット及び送受信機ユニットを含む。これらのユニットは、第1の態様の任意の実施例において提供された方法例の対応する機能を実装し得る。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0032】
第3の態様によれば、本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、第1の態様の方法例におけるセッション管理機能エンティティのオペレーションを実施する機能を有する。この機能は、ハードウェアを用いて実施され得る。セッション管理機能エンティティの構成が、メモリ、プロセッサ、及び送受信機を含む。プロセッサ、メモリ、及び送受信機は、バスを用いて互いに接続されている。メモリは、コンピュータ可読プログラムを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納された命令を呼び出すことで、第1の態様の任意の実施例において提供された方法を実行し、第2の態様のセッション管理機能エンティティの構成に含まれている処理ユニットの機能を実装する。送受信機は、プロセッサの制御下で、データを受信する及び/又はデータを送信して、第2の態様のセッション管理機能エンティティの構成に含まれる送受信機ユニットの機能を実装するように構成される。
【0033】
第4の態様によれば、本願の一実施形態はさらに、セッション処理システムを提供する。本システムは、モビリティ管理機能エンティティ及びセッション管理機能エンティティを含む。モビリティ管理機能エンティティは、指示情報をセッション管理機能エンティティに送信するように構成され、指示情報は、ユーザ機器UEの位置を示すのに用いられる。セッション管理機能エンティティは、モビリティ管理機能エンティティにより送信される指示情報を受信することと、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定することと、LADNセッションの停止をトリガすることであって、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、トリガすることと、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定することとを行うように構成される。
【0034】
実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティは、第1の態様の任意の実施例において提供された方法を実行するように構成される。
【0035】
第5の態様によれば、本願の一実施形態がセッション処理方法を提供する、本方法は、セッション管理機能エンティティがイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信する段階であって、イベントサブスクリプション要求におけるイベントは、LADNがカバーするエリアからUEが離れることを含む、段階と、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを通知する第1の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから受信する段階と、セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガする段階であって、第1のセッション操作はLADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含み、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、段階とを含む。
【0036】
前述の方法によれば、LADNがカバーするエリアに入ったUE用にセッション管理機能エンティティにより確立されたLADNセッションの場合、セッション管理機能エンティティは、イベントサブスクリプション要求を用いて、LADNがカバーするエリアからUEが離れるというイベントの通知をモビリティ管理機能エンティティからサブスクライブし、モビリティ管理機能エンティティにより送信される、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを通知する第1の通知メッセージを受信した後に、第1の通知メッセージに基づいて、LADNセッションの停止又はLADNセッションのリリースをトリガする。このように、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションが、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理されるので、LADNセッションにより占有されているネットワークリソースの適切な利用が容易になり、ネットワークリソースの利用率が向上する。
【0037】
実行可能な実施例では、第1のセッション操作がLADNセッションのリリースを含む場合、セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガするのに、以下の2つの方法が用いられ得る。
【0038】
方法1:セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションをリリースする。
【0039】
方法1は、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に、UEのLADNセッションがまだ確保されているために、リソースの無駄が生じるという問題を防ぐことができる。
【0040】
方法2:セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。
【0041】
実行可能な実施例では、イベントサブスクリプション要求におけるイベントはさらに、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含む。イベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含む場合、セッション管理機能エンティティがイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信した後に、セッション管理機能エンティティはさらに、LADNがカバーするエリアにUEが入ったことを通知する第2の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから受信し、第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作をトリガしてよい。第2のセッション操作は、LADNセッションの起動、又はUEとLADNとの間のLADNセッション確立のトリガを含む。
【0042】
実行可能な実施例では、イベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含む場合、セッション管理機能エンティティが第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作をトリガするときに、以下の2つのケースがあってよい。
【0043】
ケース1:セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションの停止をトリガし、セッション管理機能エンティティが第2の通知メッセージに基づいて、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったと判定した場合、LADNセッションはこの時点で休止状態にあるため、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するSRメッセージを、セッション管理機能エンティティがUEから受信するならば、セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージに基づいてセッション管理機能エンティティが停止したLADNセッションを、第2の通知メッセージに基づいて起動する。
【0044】
このように、UEは、起動したLADNセッションを用いて、データ伝送を直ちに実行することができる。
【0045】
ケース2:セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションをリリースし、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったという通知をセッション管理機能エンティティがサブスクライブ解除していない場合、UEとLADNとの間にLADNセッションを確立するよう要求するメッセージをUEから受信するならば、セッション管理機能エンティティは、第2の通知メッセージに基づいて、UEとLADNとの間のLADNセッション確立をトリガする。
【0046】
このように、UEは、確立したLADNセッションを用いて、データ伝送を実行することができる。
【0047】
第6の態様によれば、本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、第5の態様の方法例におけるセッション管理機能エンティティのオペレーションを実施する機能を有する。この機能は、ハードウェアを用いて実施されてもよく、対応するソフトウェアをハードウェアによって実行することにより実施されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
【0048】
実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティの構成は、処理ユニット及び送受信機ユニットを含む。これらのユニットは、第5の態様の任意の実施例において提供された方法例の対応する機能を実装し得る。詳細については、方法例の詳細な説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0049】
第7の態様によれば、本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、第5の態様の方法例におけるセッション管理機能エンティティのオペレーションを実施する機能を有し、この機能はハードウェアを用いて実施され得る。セッション管理機能エンティティの構成が、メモリ、プロセッサ、及び送受信機を含む。プロセッサ、メモリ、及び送受信機は、バスを用いて互いに接続されている。メモリは、コンピュータ可読プログラムを格納するように構成される。プロセッサは、メモリに格納された命令を呼び出すことで、第5の態様の任意の実施例において提供された方法を実行し、第6の態様のセッション管理機能エンティティの構成に含まれている処理ユニットの機能を実装する。送受信機は、プロセッサの制御下で、データを受信する及び/又はデータを送信して、第6の態様のセッション管理機能エンティティの構成に含まれる送受信機ユニットの機能を実装するように構成される。
【0050】
第8の態様によれば、本願の一実施形態はさらに、セッション処理システムを提供する。本システムは、モビリティ管理機能エンティティ及びセッション管理機能エンティティを含む。セッション管理機能エンティティは、イベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信するように構成され、イベントには、LADNがカバーするエリアからUEが離れることが含まれ得る。モビリティ管理機能エンティティは、セッション管理機能エンティティにより送信されるイベントサブスクリプション要求を受信した後に、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した場合、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを通知する第1の通知メッセージをセッション管理機能エンティティに送信するように構成される。セッション管理機能エンティティはさらに、第1の通知メッセージを受信した後に、第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガするように構成され、第1のセッション操作は、LADNセッションの停止又はLADNセッションのリリースを含む。
【0051】
実行可能な実施例では、セッション管理機能エンティティは、第5の態様の任意の実施例において提供された方法を実行するように構成される。
【0052】
第9の態様によれば、本願の一実施形態がさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。本記憶媒体は、ソフトウェアプログラムを格納する。ソフトウェアプログラムは、1つ又は複数のプロセッサにより読み出されて実行されると、第1の態様又は第1の態様の任意の実施例において提供された方法を実施することができる。
【0053】
第10の態様によれば、本願の一実施形態が、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。本製品がコンピュータで起動すると、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の任意の実施例におけるセッション処理方法を実行することができる。
【0054】
第11の態様によれば、本願の一実施形態がさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。本記憶媒体は、ソフトウェアプログラムを格納する。ソフトウェアプログラムは、1つ又は複数のプロセッサにより読み出されて実行されると、第5の態様又は第5の態様の任意の実施例において提供された方法を実施することができる。
【0055】
第12の態様によれば、本願の一実施形態が、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。本製品がコンピュータで起動すると、コンピュータは、第5の態様のうちのいずれか1つにおけるセッション処理方法を実行することができる。
【0056】
本願の実施形態において提供されるセッション処理の技術的解決手段では、LADNがカバーするエリアに入ったUE用にセッション管理機能エンティティにより確立されたLADNセッションの場合、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した後に、LADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。このように、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションが、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理される。したがって、本願の実施形態において提供される技術的解決手段によれば、LADNセッションにより占有されるネットワークリソースを適切に利用することができるので、ネットワークリソースの利用率を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0073】
本願の実施形態は、セッション処理方法、装置、及びシステムを提供し、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションを、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理する。本方法、本装置、及び本システムは、同じ概念に基づいている。本方法、本装置、及び本システムの問題解決方針は同様なので、本方法、本装置、及び本システムの実装の間で相互参照を行うことができ、説明の繰り返しは割愛する。
【0074】
本願の実施形態において提供される技術的解決手段は、LADNに特有のセッション処理シナリオに適用可能である。LADNは、特定の地域をカバーするネットワークである。例えば、LADNは、大学の構内又は駅などの場所をカバーするネットワークであってよい。UEが、無線アクセスネットワークを用いてLADNのユーザプレーンノードにアクセスし、LADNのユーザプレーンノードに対応するLADNに直接アクセスする。またUEは、LADNとは異なるネットワークを利用せずに、UEが頻繁に用いるデータをLADNから取得することができる。これにより、データを取得する際の遅延が減少し、占有される帯域幅が減少する。なぜならば、UEはLADNとは異なるネットワークからデータを取得するよう頻繁に要求する必要があるからである。UEをLADNに接続するプロセスが以下のことを含む。LADNがカバーするエリアにUEが入った後に、制御プレーンノードのセッション管理機能エンティティが、UEの位置に基づいて、LADNの構成情報、及びLADNがカバーするエリアに関する情報をUEに提供する。UEは、LADNがカバーするエリアに関する受信した情報に基づいてLADNがカバーするエリアに自身が入ったと判定した後に、受信したLADNの構成情報に基づいてLADNに接続する。UEがLADNに接続された後に、ネットワークはUE用にLADNセッションを確立する。LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである。LADNセッションは、起動状態にあるLADNセッションと、休止状態にあるLADNセッションとに分類される。起動状態にあるLADNセッションは、ダウンリンクトンネルリソース及びエアインタフェースリソースを占有し、UEは、起動状態にあるLADNセッションを用いて、LADNがカバーするエリアにおいてデータ伝送を実行することができる。休止状態にあるLADNセッションは、ダウンリンクトンネルリソースもエアインタフェースリソースも占有しないので、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに、休止状態にあるLADNセッションを用いることはできない。
【0075】
本願の一実施形態がセッション処理システムを提供する。モビリティ管理機能エンティティ101とセッション管理機能エンティティ102とを含む本システムのアーキテクチャが、
図1に示され得る。本システムの動作原理は次の通りである。
【0076】
モビリティ管理機能エンティティ101は、指示情報をセッション管理機能エンティティ102に送信する。モビリティ管理機能エンティティ101により送信される指示情報を受信した後に、セッション管理機能エンティティ102は、指示情報により示されるUE位置に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した場合、セッション管理機能エンティティ102は、LADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入らなかった場合、セッション管理機能エンティティ102はLADNセッションをリリースする。これにより、以下の問題を防ぐことができる。すなわち、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に、UEのLADNセッションが長時間リリースされない場合、LADNセッションはネットワークリソースを長時間占有するので、リソースの無駄が生じるという問題である。予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入った場合、セッション管理機能エンティティ102はLADNセッションをリリースしないと判定する。これにより、以下の問題を防ぐことができる。すなわち、LADNがカバーするエリアからUEが離れた直後に、UEのLADNセッションがリリースされた場合、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったときに、LADNセッションがUE用に再度確立される必要があり、LADNセッションの確立を繰り返すことで、シグナリングオーバーヘッドの増加を引き起こすという問題である。
【0077】
指示情報はUEの位置を示すのに用いられ、指示情報は、UEの位置情報、又はLADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含み得る。指示情報がUEの位置情報を含む場合、セッション管理機能エンティティ102は、指示情報に含まれるUEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。指示情報が、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む場合、モビリティ管理機能エンティティ101は、UEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む指示情報をセッション管理機能エンティティ102に送信する。
【0078】
本願のセッション処理システムによれば、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションが、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理され得るので、LADNセッションにより占有されているネットワークリソースの適切な利用が容易になり、ネットワークリソースの利用率が向上する。
【0079】
本願のこの実施形態において提供される技術的解決手段は、5Gシステムを含む複数のシステムに適用可能である。例えば、適用可能なシステムは、移動通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM(登録商標))のシステム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)システム、及び5Gシステムなどであってよい。複数のシステムはそれぞれ、セッション管理機能エンティティ及びモビリティ管理機能エンティティを含む。異なるシステムのセッション管理機能エンティティ及びモビリティ管理機能エンティティは、それに対応して異なる名称を有することがある。例えば、5Gシステムでは、セッション管理機能エンティティの名称はSMF(Session Management Function)であり、モビリティ管理機能エンティティの名称はAMF(Access and Mobility Management Function)である。
【0080】
図2に示す5Gシステムが一例として用いられる。5Gシステムは、SMF、AMF、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)、及びユーザプレーン機能エンティティ(User Plane Function、UPF)を含み、さらにポリシー制御機能エンティティ(Policy Control Function、PCF)、アプリケーション機能エンティティ(Application Function、AF)、データネットワーク(Data Network、DN)、及び統一データ管理機能エンティティ(United Data Management、UDM)などを含んでよい。SMFは主に、5Gシステムにおいて、セッションの確立、リリース、及び更新をトリガし且つ制御するように構成される。AMFは、N1インタフェースを介してUEシグナリングを受信し、N2インタフェースを介してRANシグナリングを受信して、UEの登録、シグナリングの転送、及びUEのモビリティ管理を完了させてよい。SMF及びAMFは制御プレーンノードである。N1インタフェースは、UEとモビリティ管理機能エンティティとの間のシグナリングインタフェースであり、N2インタフェースは、RANとモビリティ管理機能エンティティとの間のシグナリングインタフェースである。UPFは、ユーザプレーンのゲートウェイ機能を実装することができるユーザプレーンノードであり、主に、ユーザプレーンでのデータ転送、リッスン、課金などの特定の機能の実装を制御するように構成される。RANは、UEをコアネットワークに無線方式で接続することができる。RANは、特定の範囲内のユーザに、アクセス、ローミング、公衆交換電話網への接続、及びネットワークへの接続を含む管理タスクを提供する基本インフラストラクチャであり得る。
図2に示す5Gシステムでは、UEは、UPFを用いて、UPFに接続されたDNに接続してよい。UPFがLADNとは異なる別のネットワークのユーザプレーンノードである場合、UPFに接続されたDNは、LADNとは異なる別のネットワークである。UPFがLADNのユーザプレーンノードである場合、UPFに接続されたDNはLADNである。
【0081】
本願のこの実施形態におけるUEは、音声及び/又はデータの接続性をユーザに提供するデバイスでも、無線接続機能を備えたハンドヘルド型デバイスでも、無線モデムに接続された別の処理デバイスでもよい。UEは、RANを用いて、1つ又は複数のコアネットワークと通信してよい。無線端末デバイスは、携帯電話(「セルラ」電話とも呼ばれる)又は移動端末デバイスを備えたコンピュータなどの移動端末デバイスであってよい。例えば、無線端末デバイスは、携帯可能なポケットサイズでハンドヘルドの、コンピュータ内蔵又は車載型の移動装置であってよく、音声及び/又はデータを無線アクセスネットワークとやり取りする。例えば、無線端末デバイスは、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話セット、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、又は携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)などのデバイスである。無線端末デバイスは、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、モバイルコンソール(Mobile)、リモート局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末デバイス(Remote Terminal)、アクセス端末デバイス(Access Terminal)、ユーザ端末デバイス(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)、又はユーザ機器(User Equipment)とも呼ばれることがある。
【0082】
本願のこの実施形態において提供される技術的解決手段では、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した後に、LADNセッションの停止をトリガし、LADNセッションが停止した後に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。このように、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションが、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理される。以下では、本願のこの実施形態において提供される技術的解決手段を詳細に説明する。
【0083】
本願の一実施形態がセッション処理方法を提供する。
図3に示すように、本方法は以下に挙げる段階を含む。
【0084】
S301:セッション管理機能エンティティが、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0085】
S301では、セッション管理機能エンティティは、UEの位置を示す指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し得る。S301の前に、セッション管理機能エンティティは、UEの位置を示す指示情報をモビリティ管理機能エンティティから受信し得る。
【0086】
S301では、セッション管理機能エンティティは、以下に挙げる2つの方法を用いて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し得る。
【0087】
方法1:指示情報がUEの位置情報を含む場合、セッション管理機能エンティティは、UEの位置情報と、セッション管理機能エンティティにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報とに基づいて、UEの位置情報により示される位置が、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報により示されるエリア内にあるかどうかを判定する。UEの位置情報により示される位置が、セッション管理機能エンティティにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報により示されるエリアにない場合、LADNがカバーするエリアにUEは位置していないので、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定してよい。
【0088】
方法2:指示情報が、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む場合、セッション管理機能エンティティは、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと直接判定する。モビリティ管理機能エンティティが、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報をセッション管理機能エンティティに送信する前に、モビリティ管理機能エンティティは、UEの位置情報を取得し、UEの位置情報と、モビリティ管理機能エンティティにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報とに基づいて、UEの位置情報により示される位置が、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報により示されるエリア内にあるかどうかを判定する。UEの位置情報により示される位置が、モビリティ管理機能エンティティにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報により示されるエリアにない場合、LADNがカバーするエリアにUEは位置していないので、モビリティ管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定してよい。
【0089】
方法1及び方法2では、モビリティ管理機能エンティティは、UEの位置情報を無線アクセスネットワークから取得してよい。
【0090】
方法1及び方法2では、UEの位置情報により示される位置が、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報により示されるエリア内にあるかどうかを判定しやすくするために、LADNがカバーするエリアに関する情報は、LADNがカバーするエリア内の全てのセルのセル識別情報を含み、UEの位置情報はUEが位置するセルのセル識別情報を含む、及び/又は、LADNがカバーするエリアに関する情報は、LADNがカバーするエリア内の全てのトラッキングエリア識別情報(Tracking Area Identity、TAI)を含み、UEの位置情報はUEのTAIを含む。LADNがカバーするエリアに関する情報と、UEの位置情報とが、それぞれTAIを含む場合、実際の適用についての要件が、いっそうよく満たされる。
【0091】
例えば、LADNがカバーするエリアに関する情報は、LADNがカバーするエリア内の全てのセルのセル識別情報を含み、UEの位置情報は、UEが位置するセルのセル識別情報を含む。セッション管理機能エンティティが、UEが位置するセルのセル識別情報をモビリティ管理機能エンティティから受信した後に、UEが位置するセルのセル識別情報が、LADNがカバーするエリア内の全てのセルのセル識別情報に存在しない場合、UEが位置するセルは、LADNがカバーするエリア内のセルではないので、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定してよい。
【0092】
S302:セッション管理機能エンティティは、LADNセッションの停止をトリガする。
【0093】
LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである。LADNセッションは、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後でもまだ起動状態にあるが、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するためだけに用いられ得る。したがって、UEは、LADNがカバーするエリアから離れた後に、起動状態にあるLADNセッションを用いてデータ伝送を引き続き実行することを禁じられる必要がある。さらに、起動状態にあるLADNセッションはダウンリンクトンネルリソース及びエアインタフェースリソースを占有するので、起動状態にあるLADNセッションは、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後も引き続きこれらのリソースを占有し、その結果、リソースの無駄が生じる。
【0094】
前述の理由に基づいて、この実施形態では、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した場合、セッション管理機能エンティティは、LADNセッションの停止をトリガして、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に、UEが起動状態にあるLADNセッションを用いて引き続きデータ伝送を実行するのを防ぎ、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソース及びエアインタフェースリソースをリリースする。
【0095】
セッション管理機能エンティティがLADNセッションの停止をトリガするのに用いられる方法が、以下に挙げることを含む。
【0096】
セッション管理機能エンティティは、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージをユーザプレーン機能エンティティに送信し、ユーザプレーン機能エンティティは、このメッセージを受信した後に、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソースをリリースする。あるいは、セッション管理機能エンティティは、LADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージをモビリティ管理機能エンティティに送信し、モビリティ管理機能エンティティは、このメッセージを無線アクセスネットワークに転送し、無線アクセスネットワークは、LADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースするためにUEとやり取りする。
【0097】
セッション管理機能エンティティがLADNセッションの停止をトリガするのに用いられる方法における、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソース及びエアインタフェースリソースをリリースするプロセスについては、先行技術を参照できることに留意されたい。詳細はここで説明しない。この実施形態では、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを、セッション管理機能エンティティがユーザプレーン機能エンティティに送信することと、LADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージをセッション管理機能エンティティがモビリティ管理機能エンティティに送信することの順序は、限定されるものではない。
【0098】
S303:セッション管理機能エンティティは、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。
【0099】
具体的な実施例では、S303において、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入らなかった場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションをリリースする。これにより、以下の問題を防ぐことができる。すなわち、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に、UEのLADNセッションが長時間リリースされない場合、LADNセッションはネットワークリソースを長時間占有するので、リソースの無駄が生じるという問題である。あるいは、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入った場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションをリリースしないと判定する。これにより、以下の問題を防ぐことができる。すなわち、LADNがカバーするエリアからUEが離れた直後に、UEのLADNセッションがリリースされた場合、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったときに、LADNセッションがUE用に再度確立される必要があり、LADNセッションの確立を繰り返すことで、シグナリングオーバーヘッドの増加を引き起こすという問題である。
【0100】
具体的な実施例では、S303における予め設定した期間の時間計測のためにタイマが用いられて、S303を実施してもよい。ある方法が以下に挙げることを含む。
【0101】
LADNがカバーするエリアからUEが離れたとセッション管理機能エンティティが判定した場合、セッション管理機能エンティティは、計時期間が予め設定した期間であるタイマを始動させ、LADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかを検出し始める。LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることが、タイマが終了する前に検出されている場合、セッション管理機能エンティティは、LADNセッションをリリースしないと判定し、タイマをオフにする。LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることが、タイマが終了したときに検出されていない場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションをリリースする。
【0102】
S303において、LADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかをセッション管理機能エンティティが検出するのに用いられる方法については、LADNがカバーするエリアからUEが離れたかどうかを判定するのに、セッション管理機能エンティティにより用いられる方法を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0103】
任意選択的に、セッション管理機能エンティティが、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し、次いで、LADNセッションの停止をトリガした後に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを、予め設定した期間内にセッション管理機能エンティティが検出せず、予め設定した期間が経過した場合、セッション管理機能エンティティは、LADNセッションをリリースするかどうかを判定することが一時的にできない。この場合、LADNセッションはこの時点で休止状態にあり、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを検出しなかったので、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するようUEが要求するのに用いられるサービス要求(Service Request、SR)メッセージを、セッション管理機能エンティティがUEから受信した場合、セッション管理機能エンティティは、SRメッセージに対応する要求が失敗したことを示す応答メッセージをUEに送信する。任意選択的に、SRメッセージはさらに、UEの位置を示すのに用いられてもよく、その結果、セッション管理機能エンティティは、SRメッセージにより示されるUE位置に基づいて、LADNがカバーするエリアにUEが再び入らなかったと判定することができる。例えば、予め設定した期間が5分であり、セッション管理機能エンティティは、2分のところで、SRメッセージをUEから受信する。このときまで、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを検出しなかったので、セッション管理機能エンティティは、SRメッセージに対応する要求が失敗したことを示す応答メッセージをUEに送信する。
【0104】
任意選択的に、セッション管理機能エンティティがLADNセッションをリリースしないと判定した後に、LADNセッションは休止状態にあるため、セッション管理機能エンティティが、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するSRメッセージをUEから受信した場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションの起動をトリガする。その結果、UEは、起動したLADNセッションを用いてデータ伝送を直ちに実行することができる。
【0105】
以下では、
図2に示す5Gシステムを一例として用いて、本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法を説明する。
【0107】
例えば、
図2に示す5Gシステムでは、Xnインタフェースに基づいてUEがRAN間でハンドオーバーを実行するプロセスが、LADNセッション処理プロセスと組み合わされる。Xnインタフェースは、ソースRANとターゲットRANとの間のインタフェースである。本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法に用いられる、5Gシステムのネットワークエレメントには、ソースRAN、ターゲットRAN、AMF、SMF、及びUPFなどが含まれる。
図4A及び
図4Bに示すように、ネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスは次の通りである。
【0108】
S401:ターゲットRANは、N2メッセージをAMFに送信する。
【0109】
UEがソースRANからターゲットRANにハンドオーバーされた後に、ターゲットRANはN2メッセージをAMFに送信する。N2メッセージは、UEの位置情報と、N2インタフェースベースのセッション管理(Session Management、SM)情報とを含み、SM情報は、UEの全ての起動状態にあるLADNセッションのN3トンネル情報を含む。
【0110】
S402:AMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0111】
ターゲットRANにより送信されるN2メッセージをAMFが受信した後に、AMFは、N2メッセージに含まれるUEの位置情報と、AMFにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0112】
S403:AMFは、セッション更新要求メッセージをSMFに送信する。
【0113】
AMFによりSMFに送信されるセッション更新要求メッセージは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む。
【0114】
S404:SMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し、LADNセッションの停止をトリガして、タイマを始動させる。
【0115】
AMFにより送信されるセッション更新要求メッセージを受信した後に、SMFは、受信したセッション更新要求メッセージに含まれる、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと直接判定する。LADNがカバーするエリアからUEが離れたとSMFが判定した後に、SMFは、LADNセッションの停止をトリガし、計時期間が予め設定した期間であるタイマを始動させる。計時期間の開始時点は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたとSMFが判定した時点であってよい。
【0116】
SMFがLADNセッションの停止をトリガすることは、LADNセッションのエアインタフェースリソース及びN3トンネルリソースをリリースすることを含む。S404が実行された後に、以下に挙げるS405〜S408の4つの段階が実行されて、LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースし、以下に挙げるS409及びS410の2つの段階が実行されて、LADNセッションのN3トンネルリソースをリリースする。
【0117】
S405:SMFは、セッション更新応答メッセージをAMFに送信する。
【0118】
SMFによりAMFに送信されるセッション更新応答メッセージは、UEのLADNセッションを停止するよう命令する識別子を含む。
【0119】
S406:AMFは、LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースすると判定する。
【0120】
SMFにより送信されるセッション更新応答メッセージを受信した後に、AMFは、セッション更新応答メッセージに含まれる、UEのLADNセッションを停止するよう命令する識別子に基づいて、UEのLADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースすると判定する。
【0121】
S407:AMFは、N2応答メッセージをターゲットRANに送信する。
【0122】
UEのLADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースすると判定した後に、AMFはN2応答メッセージをターゲットRANに送信する。N2応答メッセージは、UEのLADNセッションを停止するよう命令する識別子を含む。
【0123】
S408:LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースする。
【0124】
ターゲットRANがAMFにより送信されるN2応答メッセージを受信した後に、ターゲットRANは、N2応答メッセージに含まれる、UEのLADNセッションを停止するよう命令する識別子に基づいて、UEのLADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースする。ターゲットRANは、UEとやり取りして、UEのLADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースする。
【0125】
S409:SMFは、LADNセッションのN3トンネル情報をリリースするよう命令するメッセージをUPFに送信する。
【0126】
S410:UPFは、LADNセッションのN3トンネル情報をリリースする。
【0127】
SMFにより送信される、LADNセッションのN3トンネル情報をリリースするよう命令するメッセージを受信した後に、UPFは、LADNセッションのN3トンネル情報をリリースする。N3インタフェースは、RANとUPFとの間のユーザプレーンインタフェースであり、N3インタフェースは、RANとUPFとの間のシグナリング伝送に用いられてよい。
【0128】
この実施形態では、S405〜S408の4つの段階の実行と、S409及びS410の2つの段階の実行の順序は限定されるものではなく、すなわち、LADNセッションのエアインタフェースリソースのリリースと、LADNセッションのトンネルリソースのリリースの順序は限定されるものではないことに留意されたい。
【0129】
S411:SMFは、タイマの計時期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかを検出した結果に応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。
【0130】
SMFが、タイマの計時期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったことを検出した場合、S412が実行される。SMFが、タイマの計時期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを検出しなかった場合、S413が実行される。
【0131】
S412:SMFは、LADNセッションをリリースしないと判定する。
【0132】
タイマが終了する前に、言い換えれば、タイマの計時期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることをSMFが検出した場合、SMFは、LADNセッションをリリースしないと判定し、タイマをオフにする。
【0133】
S413:SMFはLADNセッションをリリースする。
【0134】
SMFが、タイマが終了したときに、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを検出していない場合、SMFはLADNセッションをリリースする。
【0135】
S414:SMFは、LADNセッションをリリースするよう命令するメッセージをAMFに送信する。
【0136】
S415:LADNセッションをリリースする。
【0137】
AMFが、SMFにより送信される、LADNセッションをリリースするよう命令するメッセージを受信した後に、AMFは、メッセージの命令に従ってLADNセッションをリリースする。
【0138】
SMFがS413においてLADNセッションをリリースするプロセスと、AMFがS415においてLADNセッションをリリースするプロセスとの両方については、先行技術を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0139】
図4A及び
図4Bに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける各段階の具体的な実施方法については、S301〜S303の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0141】
例えば、
図2に示す5Gシステムでは、Xnインタフェースに基づいてUEがRAN間でハンドオーバーを実行するプロセスが、LADNセッション処理プロセスと組み合わされる。本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法に用いられる、5Gシステムのネットワークエレメントには、ソースRAN、ターゲットRAN、AMF、SMF、及びUPFなどが含まれる。ネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスが、
図5A及び
図5Bに示されている。
図5A及び
図5Bに示すインタラクションプロセスは、
図4A及び
図4Bに示すインタラクションプロセスと同様である。2つのインタラクションプロセスの類似した部分は説明しないが、2つのインタラクションプロセスの主な違いは、以下に挙げるいくつかの段階にある。
【0142】
S502:AMFは、UEの位置情報を含むセッション更新要求メッセージをSMFに送信する。
【0143】
ターゲットRANにより送信されるN2メッセージを受信した後に、AMFはN2メッセージに含まれるUEの位置情報を取得し、セッション更新要求メッセージをSMFに送信する。セッション更新要求メッセージはUEの位置情報を含む。
【0144】
S503:SMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し、LADNセッションの停止をトリガして、タイマを始動させる。
【0145】
AMFにより送信されるセッション更新要求メッセージをSMFが受信した後に、SMFは、受信したセッション更新要求メッセージに含まれるUEの位置情報と、SMFにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。LADNがカバーするエリアからUEが離れたとSMFが判定した後に、SMFは、LADNセッションの停止をトリガし、計時期間が予め設定した期間であるタイマを始動させる。計時期間の開始時点は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたとSMFが判定した時点であってよい。
【0146】
図5A及び
図5Bに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S501及びS503〜S514の具体的な実施方法については、
図4A及び
図4Bに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S401及びS404〜S415の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0148】
図2に示す5Gシステムにおける個別の情報交換プロセスを用いてLADNセッションを処理するプロセスが、一例として用いられる。5Gシステムのネットワークエレメント間のインタラクションの具体的なプロセスが、
図6に示されている。本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法に用いられる、5Gシステムのネットワークエレメントは、ソースRAN、ターゲットRAN、AMF、SMF、及びUPFなどを含む。
図6に示すように、ネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスは、次の通りである。
【0149】
S601:AMFは、UEの位置情報をSMFに送信する。
【0150】
ネットワークがUE用のLADNセッションを確立した後に、AMFはUEの位置情報をSMFに送信する。
【0151】
任意選択的に、S601の前に、SMFは、UEの位置情報をSMFに報告するようAMFに要求してよい。SMFはさらに、AMFがUEの位置情報をSMFに報告する頻度、AMFがUEの位置情報をSMFに報告する回数などを要求してよい。例えば、SMFは、UEの位置情報をSMFに一度だけ報告するようAMFに要求してよい。別の例では、SMFは、UEの位置情報をSMFに1秒ごとに報告するようAMFに要求してよい。
【0152】
S602:SMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し、LADNセッションの停止をトリガして、タイマを始動させる。
【0153】
SMFが、AMFにより送信されるUEの位置情報を受信した後に、SMFは、受信したUEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0154】
LADNがカバーするエリアからUEが離れたとSMFが判定した後に、SMFは、LADNセッションの停止をトリガし、計時期間が予め設定した期間であるタイマを始動させる。SMFがLADNセッションの停止をトリガするプロセスでは、SMFは、UEのLADNセッションを停止するよう命令するメッセージをAMFに送信する、又は、SMFは、LADNセッションのN3トンネル情報をリリースするよう命令するメッセージをUPFに送信する。
【0155】
SMFがLADNセッションの停止をトリガすることは、LADNセッションのエアインタフェースリソース及びダウンリンクトンネルリソースをリリースすることを含む。S602が実行された後に、S603が実行されて、LADNセッションのエアインタフェースリソース及びダウンリンクトンネルリソースをリリースする。
【0156】
S603:LADNセッションを停止する。
【0157】
AMF及びターゲットRANがS603においてLADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするプロセスは、
図4A及び
図4Bに示すインタラクションプロセスにおけるS405〜S408の4つの段階と同様である。また、UPFがLADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするプロセスは、
図4A及び
図4Bに示すインタラクションプロセスにおけるS409及びS410の2つの段階と同様である。詳細はここで繰り返さない。
【0158】
図6に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおけるS604〜S608の5つの段階は、
図4A及び
図4Bに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおけるS411〜S415の5つの段階と同様である。詳細はここで繰り返さない。
【0160】
図2に示す5Gシステムの個別の情報交換プロセスを用いてLADNセッションを処理するプロセスが、一例として用いられる。本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法に用いられる、5Gシステムのネットワークエレメントには、ソースRAN、ターゲットRAN、AMF、SMF、及びUPFなどが含まれる。ネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスが
図7に示されている。
図7に示すインタラクションプロセスは、
図6に示すインタラクションプロセスと同様である。2つのインタラクションプロセスの類似した部分は説明しないが、2つのインタラクションプロセスの主な違いは、以下に挙げる2つの段階にある。
【0161】
S701:AMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0162】
AMFは、UEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0163】
S702:AMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報をSMFに送信する。
【0164】
S703:SMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0165】
SMFが、AMFにより送信される、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を受信した後に、SMFは、この情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと直接判定する。
【0166】
図7に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S704〜S709の具体的な実施方法については、
図6に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S603〜S608の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0167】
本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法では、LADNがカバーするエリアに入ったUE用にセッション管理機能エンティティにより確立されたLADNセッションの場合、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した後に、LADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。このように、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されているLADNセッションが、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に処理される。したがって、本願のこの実施形態において提供される技術的解決手段によれば、LADNセッションにより占有されるネットワークリソースを適切に利用することができるので、ネットワークリソースの利用率を向上させることができる。
【0168】
同じ適用概念に基づいて、本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、
図3に対応する実施形態において提供される方法を実施できる。
図8に示すように、セッション管理機能エンティティは、処理ユニット801及び送受信機ユニット802を含む。
【0169】
処理ユニット801は、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れたと判定するように構成される。
【0170】
送受信機ユニット802は、LADNセッションの停止をトリガするように構成され、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである。
【0171】
処理ユニット801はさらに、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するように構成される。
【0172】
任意選択的に、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する場合、処理ユニット801は具体的に、UEが、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアに再び入らなかった場合、LADNセッションをリリースするように構成される。
【0173】
任意選択的に、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するとき、処理ユニット801は具体的に、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入った場合、LADNセッションをリリースしないと判定するように構成される。
【0174】
任意選択的に、処理ユニット801はさらに、LADNセッションをリリースしないと判定した後に、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求SRメッセージが送受信機ユニット802を用いてUEから受信された場合、送受信機ユニット802を用いてLADNセッションの起動をトリガするように構成される。
【0175】
任意選択的に、送受信機ユニット802はさらに、送受信機ユニット802がLADNセッションの停止をトリガした後に、且つ処理ユニット801がLADNセッションをリリースするかどうかを判定する前に、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求SRメッセージをUEから受信した場合、SRメッセージに対応する要求が失敗したことを示す応答メッセージをUEに送信するように構成される。
【0176】
任意選択的に、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れたと判定する場合、処理ユニット801は具体的に、送受信機ユニット802を用いて、UEの位置を示すのに用いられる指示情報をモビリティ管理機能エンティティから受信し、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するように構成される。
【0177】
任意選択的に、指示情報はUEの位置情報を含んでよく、指示情報がUEの位置情報を含む場合、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するとき、処理ユニット801は具体的に、UEの位置情報により示される位置が、セッション管理機能エンティティにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報により示されるエリアにない場合、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するように構成される。
【0178】
任意選択的に、指示情報は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含んでよく、指示情報が、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む場合、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するとき、処理ユニット801は具体的に、指示情報に含まれる、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するように構成される。
【0179】
任意選択的に、UEの位置情報はUEが位置するセルのセル識別情報を含み、LADNがカバーするエリアに関する情報は、LADNがカバーするエリア内の全てのセルのセル識別情報を含む、又は、UEの位置情報はUEのトラッキングエリア識別情報TAIを含み、LADNがカバーするエリアに関する情報は、LADNがカバーするエリア内の全てのTAIを含む。
【0180】
任意選択的に、LADNセッションの停止をトリガする場合、送受信機ユニット802は具体的に、LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージをユーザプレーン機能エンティティに送信する、又は、LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージをモビリティ管理機能エンティティに送信するように構成される。
【0181】
本願のこの実施形態におけるユニットの分割は単に一例にすぎず、論理的機能の分割でしかないことに留意されたい。別の分割方式が、実際の実装において利用可能であってよい。本願のこの実施形態の各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは物理的に単独で存在してもよく、2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0182】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、個別の製品として販売又は使用される場合、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本質的には本願の技術的解決手段、又は先行技術に寄与する部分、又はこの技術的解決手段の全て若しくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス(これは、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の実施形態において説明された方法の段階の全て若しくは一部を実行するように命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、プログラムコードを格納できるあらゆる媒体が含まれ、例えば、USBフラッシュドライブ、着脱可能なハードディスク、リードオンリメモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどである。
【0183】
同じ適用概念に基づいて、本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、
図3に対応する実施形態において提供された方法を実施することができ、
図8に示すセッション管理機能エンティティと同じ装置であってよい。
図9に示すように、セッション管理機能エンティティは、プロセッサ901、送受信機902、バス903、及びメモリ904を含む。
【0184】
プロセッサ901は、メモリ903内のプログラムを読み出して、以下に挙げるプロセスを実行するように構成される。そのプロセスとは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するプロセスと、送受信機902を用いて、LADNセッションの停止をトリガするプロセスであって、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、プロセスと、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するプロセスとである。
【0185】
送受信機902は、プロセッサ901の制御下で、データを送受信するように構成される。
【0186】
任意選択的に、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するとき、プロセッサ901は具体的に、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入らなかった場合、LADNセッションをリリースするように構成される。
【0187】
任意選択的に、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するとき、プロセッサ901は具体的に、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入った場合、LADNセッションをリリースしないと判定するように構成される。
【0188】
それに対応して、プロセッサ901はさらに、LADNセッションをリリースしないと判定した後に、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するSRメッセージが送受信機902を用いてUEから受信された場合、LADNセッションの起動をトリガするように構成される。
【0189】
任意選択的に、プロセッサ901はさらに、送受信機902を用いてLADNセッションの停止がトリガされた後に、且つプロセッサ901がLADNセッションをリリースするかどうかを判定する前に、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するSRメッセージが送受信機902を用いてUEから受信された場合、SRメッセージに対応する要求が失敗したことを示す応答メッセージをUEに送受信機902を用いて送信するように構成される。
【0190】
任意選択的に、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れたと判定する場合、プロセッサ901は具体的に、送受信機902を用いて、UEの位置を示すのに用いられる指示情報をモビリティ管理機能エンティティから受信し、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するように構成される。
【0191】
任意選択的に、指示情報はUEの位置情報を含んでよく、指示情報がUEの位置情報を含む場合、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するとき、プロセッサ901は具体的に、UEの位置情報により示される位置が、セッション管理機能エンティティにより予め格納された、LADNがカバーするエリアに関する情報により示されるエリアにない場合、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するように構成される。
【0192】
任意選択的に、指示情報は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含んでよく、指示情報が、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含む場合、指示情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するとき、プロセッサ901は具体的に、指示情報に含まれる、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報に基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定するように構成される。
【0193】
任意選択的に、UEの位置情報はUEが位置するセルのセル識別情報を含み、LADNがカバーするエリアに関する情報は、LADNがカバーするエリア内の全てのセルのセル識別情報を含む、又は、UEの位置情報はUEのトラッキングエリア識別情報TAIを含み、LADNがカバーするエリアに関する情報は、LADNがカバーするエリア内の全てのTAIを含む。
【0194】
任意選択的に、送受信機902を用いてLADNセッションの停止をトリガする場合、プロセッサ901は具体的に、LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを、送受信機902を用いてユーザプレーン機能エンティティに送信する、又は、LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを、送受信機902を用いてモビリティ管理機能エンティティに送信するように構成される。
【0195】
プロセッサ901、送受信機902、及びメモリ904は、バス903を用いて互いに接続されている。バス903は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(peripheral component interconnect、PCI)バス、又は拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture、EISA)バスなどであってよい。バスは、アドレスバス、データバス、及び制御バスなどに分類され得る。
【0196】
図9では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続バス及びブリッジを含んでよく、具体的には、プロセッサ901で表されている1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリ904で表されているメモリの様々な回路を共に接続する。バスアーキテクチャはさらに、周辺機器、定電圧装置、及び電源管理回路などの様々な他の回路を共に接続し得る。これらのことは、当技術分野ではよく知られているので、本明細書ではさらに説明しない。バスインタフェースが、インタフェースを提供する。送受信機902は、送信機及び受信機を含む複数の要素であってよく、伝送媒体を介して他の様々な装置と通信を行うように構成されたユニットを提供する。プロセッサ901は、バスアーキテクチャの管理及び一般的な処理を担っており、メモリ904は、プロセッサ901がオペレーションを実行するときにプロセッサ901により用いられるデータを格納し得る。
【0197】
任意選択的に、プロセッサ901は、中央演算処理装置、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field−Programmable Gate Array、FPGA)、又はコンプレックスプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってよい。
【0198】
本願の一実施形態がさらに、セッション処理システムを提供する。本システムのアーキテクチャは、上述したセッション処理システムのアーキテクチャと同じであってよい。
図10に示すように、セッション処理システムは、モビリティ管理機能エンティティ1001及びセッション管理機能エンティティ1002を含む。本システムの動作原理は次の通りである。
【0199】
セッション管理機能エンティティ1002は、イベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティ1001に送信する。イベントには、LADNがカバーするエリアからUEが離れることが含まれ得る。セッション管理機能エンティティ1002により送信されるイベントサブスクリプション要求を受信した後に、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した場合、モビリティ管理機能エンティティ1001は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを通知する第1の通知メッセージをセッション管理機能エンティティ1002に送信する。第1の通知メッセージを受信した後に、セッション管理機能エンティティ1002は、第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガしてよい。第1のセッション操作は、LADNセッションの停止又はLADNセッションのリリースを含む。
【0200】
具体的な実施例では、セッション管理機能エンティティ1002が第1の通知メッセージを受信した後に、セッション管理機能エンティティ1002は、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションの停止をトリガしてよい。これにより、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソース及びエアインタフェースリソースをリリースするのが容易になるので、ネットワークリソースの利用率が向上する。セッション管理機能エンティティ1002が第1の通知メッセージを受信した後に、セッション管理機能エンティティ1002は、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションを代替的にリリースしてよい。これにより、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後に、UEのLADNセッションがまだ確保されているために、リソースの無駄が生じるという問題を防ぐことができる。セッション管理機能エンティティ1002が第1の通知メッセージを受信した後に、セッション管理機能エンティティ1002はさらに、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションを停止し、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定してよい。モビリティ管理機能エンティティ1001は、UEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定してよい。
【0201】
前述のセッション処理システムでは、イベントサブスクリプション要求におけるイベントはさらに、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを含んでよい。モビリティ管理機能エンティティ1001が、セッション管理機能エンティティ1002により送信されるイベントサブスクリプション要求を受信した後に、イベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを含む場合、且つLADNがカバーするエリアにUEが再び入ったとモビリティ管理機能エンティティ1001が判定した場合、モビリティ管理機能エンティティ1001は、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったことを通知する第2の通知メッセージをセッション管理機能エンティティ1002に送信する。第2の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティ1001から受信した後に、セッション管理機能エンティティ1002は第2のセッション操作をトリガする。第2のセッション操作は、LADNセッションを起動すること、又はUEとLADNとの間のLADNセッション確立をトリガすることを含む。モビリティ管理機能エンティティ1001は、UEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアにUEが入ったと判定してもよい。
【0202】
以下では、本願のこの実施形態において提供される技術的解決手段を詳細に説明する。
【0203】
本願の一実施形態がさらに、セッション処理方法を提供する。
図11に示すように、本方法は以下に挙げる段階を含む。
【0204】
S1101:セッション管理機能エンティティが、イベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信する。
【0205】
イベントサブスクリプション要求におけるイベントは、LADNがカバーするエリアからUEが離れることを含んでよい。イベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアからUEが離れることを含む場合、イベントサブスクリプション要求は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたとモビリティ管理機能エンティティが判定した後に、LADNがカバーするエリアからUEが離れたというイベントをセッション管理機能エンティティに通知するようモビリティ管理機能エンティティに命令するのに用いられる。任意選択的に、イベントサブスクリプション要求におけるイベントはさらに、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含んでよい。ここで、イベントはさらに、UEが、LADNがカバーするエリアから離れた後に、LADNがカバーするエリアに再び入ることを含むものと、理解されてよい。イベントサブスクリプション要求は、限定されるものではないが、UEの識別子及びLADNの識別子を含み、LADNの識別子はローカルデータネットワーク名(Local Data Network Ntoe、Local DNN)であってよい。
【0206】
任意選択的に、セッション管理機能エンティティが、LADNがカバーするエリアからUEが離れるというイベントの通知、及びLADNがカバーするエリアにUEが入るというイベントの通知をモビリティ管理機能エンティティからサブスクライブする予定でいる場合、セッション管理機能エンティティは、1つのイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信してもよく、2つイベントサブスクリプション要求を異なる時点でモビリティ管理機能エンティティに送信してもよい。このことは、この実施形態において限定されるものではない。例えば、ネットワークがUE用のLADNセッションを確立した後に、セッション管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れるというイベントの通知をサブスクライブするイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信し、モビリティ管理機能エンティティが、
LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定し、次いで、第1の通知メッセージを送信した後に、セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージを受信し、LADNがカバーするエリアにUEが入るというイベントの通知をサブスクライブするイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信する。
【0207】
S1102:LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した場合、モビリティ管理機能エンティティは、第1の通知メッセージをセッション管理機能エンティティに送信する。
【0208】
S1102では、セッション管理機能エンティティにより送信されるイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティが受信した後に、モビリティ管理機能エンティティは、イベントサブスクリプション要求に含まれているUEの識別子及びLADNの識別子を取得し、次いで、LADNの識別子で示されるLADNがカバーするエリアから、UEの識別子で示されるUEが離れたかどうかを判定してよい。LADNがカバーするエリアからUEが離れたとモビリティ管理機能エンティティが判定した場合、モビリティ管理機能エンティティは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを通知する第1の通知メッセージをセッション管理機能エンティティに送信してよい。
【0209】
S1102では、モビリティ管理機能エンティティは、UEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する情報とに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定してよい。LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する方法は、LADNがカバーするエリアからUEが離れたかどうかを判定するのに、セッション管理機能エンティティによりS301で用いられる方法と同じである。具体的な方法については、LADNがカバーするエリアからUEが離れたかどうかを判定するのに、セッション管理機能エンティティによりS301で用いられる方法を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0210】
S1103:セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガする。
【0211】
LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである。LADNセッションは、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後でもまだ起動状態にあるが、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するためだけに用いられ得る。したがって、UEは、LADNがカバーするエリアから離れた後に、起動状態にあるLADNセッションを用いてデータ伝送を引き続き実行することを禁じられる必要がある。さらに、起動状態にあるLADNセッションはネットワークリソースを占有しているので、起動状態にあるLADNセッションは、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後も引き続きネットワークリソースを占有し、その結果、ネットワークリソースの無駄が生じる。
【0212】
前述の理由に基づいて、S1103では、セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから受信した後に、セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した場合、セッション管理機能エンティティは、第1のセッション操作をトリガして、LADNがカバーするエリアからUEが離れた後も、UEが起動状態にあるLADNセッションを用いて引き続きデータ伝送を実行するのを防ぎ、LADNセッションにより占有されているネットワークリソースをリリースし、ネットワークリソースの利用率を向上させることができる。
【0213】
S1103における第1のセッション操作は、LADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含む。ここで、セッション管理機能エンティティがLADNセッションをリリースすることは、2つのケースを含む。以下では、第1のセッション操作に含まれるいくつかのケースを詳細に説明する。
【0214】
ケース1:第1のセッション操作がLADNセッションの停止を含む場合、セッション管理機能エンティティは、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージをユーザプレーン機能エンティティに送信してよく、ユーザプレーン機能エンティティは、このメッセージを受信した後に、LADNセッションにより占有されているダウンリンクトンネルリソースをリリースする。又は、セッション管理機能エンティティは、LADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージをモビリティ管理機能エンティティに送信してよく、モビリティ管理機能エンティティはこのメッセージを無線アクセスネットワークに転送し、無線アクセスネットワークはUEとやり取りして、LADNセッションにより占有されているエアインタフェースリソースをリリースする。
【0215】
ケース1では、LADNセッションの停止をトリガするのにセッション管理機能エンティティにより用いられる方法は、LADNセッションの停止をトリガするのにセッション管理機能エンティティによりS302で用いられる方法と同様であることに留意されたい。LADNセッションの停止をトリガするのにセッション管理機能エンティティによりケース1で用いられる具体的な実施方法については、LADNセッションの停止をトリガするのにセッション管理機能エンティティによりS302で用いられる方法を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0216】
ケース2:第1のセッション操作がLADNセッションのリリースを含む場合、セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションをリリースすることは、具体的に次の通りである。すなわち、セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションを直ちにリリースしてよい。
【0217】
ケース2において、セッション管理機能エンティティがLADNセッションをリリースする具体的なプロセスについては、先行技術を参照してよいことに留意されたい。詳細はここで説明しない。
【0218】
ケース3:第1のセッション操作がLADNセッションのリリースを含む場合、セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションをリリースすることは、具体的に次の通りである。すなわち、セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージに基づいて、LADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを検出しなかった場合、セッション管理機能エンティティはLADNセッションをリリース
すると判定する。
【0219】
以下では、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったかどうかを判定するのに、セッション管理機能エンティティにより用いられるケース3の方法を詳細に説明する。
【0220】
方法1:セッション管理機能エンティティによりモビリティ管理機能エンティティに送信されるイベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含む場合、セッション管理機能エンティティは、モビリティ管理機能エンティティからの第2の通知メッセージに基づいて、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったかどうかを判定してよい。第2の通知メッセージは、LADNがカバーするエリアにUEが入ったことを通知するのに用いられる。具体的には、セッション管理機能エンティティが第2の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから予め設定した期間内に受信した場合、これは、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったことを示すので、セッション管理機能エンティティは、第2の通知メッセージに基づいて、LADNセッションをリリースしないと判定することができる。セッション管理機能エンティティが第2の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから予め設定した期間内に受信しない場合、これは、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入らなかったことを示すので、セッション管理機能エンティティはLADNセッションをリリースすることができる。
【0221】
方法2:セッション管理機能エンティティは、UEの位置情報と、LADNがカバーするエリアに関する予め格納された情報とに基づいて、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったかどうかを判定する。
【0222】
予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するのに、セッション管理機能エンティティにより方法2において用いられる具体的な実施方法は、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するのに、セッション管理機能エンティティによりS303において用いられる方法と同様であることに留意されたい。詳細については、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するのに、セッション管理機能エンティティによりS303において用いられる方法を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0223】
任意選択的に、ケース3では、予め設定した期間の時間計測にタイマが用いられてよい。
【0224】
セッション管理機能エンティティが、前述のケース2及びケース3においてLADNセッションをリリースした後に、セッション管理機能エンティティは、イベントのサブスクライブ解除を求める要求をモビリティ管理機能エンティティに送信してよい。イベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアからUEが離れることだけを含む場合、セッション管理機能エンティティは、このタイプのイベントのサブスクライブ解除を求める要求をモビリティ管理機能エンティティに送信してよい。イベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアからUEが離れること、及びLADNがカバーするエリアにUEが入ることを含む場合、セッション管理機能エンティティは、この2つのタイプのイベントのサブスクライブ解除を求める要求をモビリティ管理機能エンティティに送信してもよく、又はこの2つのタイプのイベントのうちのいずれか1つのサブスクライブ解除を求める要求をモビリティ管理機能エンティティに送信してもよい。
【0225】
任意選択的に、イベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含む場合、セッション管理機能エンティティがイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信した後に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったと判定したならば、モビリティ管理機能エンティティは第2の通知メッセージをセッション管理機能エンティティに送信する。セッション管理機能エンティティが第2の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから受信した後に、第2の通知メッセージに基づいて、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったと判定した場合、セッション管理機能エンティティは第2のセッション操作をトリガしてよい。第2のセッション操作は、LADNセッションを起動すること、又はUEとLADNとの間のLADNセッション確立をトリガすることを含む。以下では、第2のセッション操作に含まれるいくつかのケースを詳細に説明する。
【0226】
ケース1:セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションの停止をトリガし、セッション管理機能エンティティが第2の通知メッセージに基づいて、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったと判定した場合、LADNセッションはこの時点で休止状態にあるため、LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するSRメッセージを、セッション管理機能エンティティがUEから受信するならば、セッション管理機能エンティティは、第1の通知メッセージに基づいてセッション管理機能エンティティが停止したLADNセッションを起動してよく、その結果、UEは、起動したLADNセッションを用いてデータ伝送を直ちに実行することができる。
【0227】
ケース2:セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションをリリースした場合、セッション管理機能エンティティが第2の通知メッセージに基づいて、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったと判定した後に、LADNがカバーするエリアからUEが離れる前に確立されたLADNセッションはリリースされているので、セッション管理機能エンティティがUEとLADNとの間にLADNセッションを確立するよう要求するメッセージをUEから受信したならば、セッション管理機能エンティティは、UEとLADNとの間のLADNセッション確立をトリガし、UEとLADNとの間のLADNセッション確立に成功したことを示す応答メッセージをUEに返してよく、その結果、UEは、確立されたLADNセッションを用いてデータ伝送を実行することができる。
【0228】
以下では、
図2に示す5Gシステムを一例として用い、本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法を説明する。
【0230】
図2に示す5Gシステムにおける個別の情報交換プロセスを用いてLADNセッションを処理するプロセスが、一例として用いられる。このプロセスでは、セッション管理機能エンティティがトリガする第1のセッション操作は、LADNセッションを停止することになる。本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法に用いられる、5Gシステムのネットワークエレメントには、ソースRAN、ターゲットRAN、AMF、SMF、及びUPFなどが含まれる。
図12に示すように、ネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスは、次の通りである。
【0231】
S1201:SMFはイベントサブスクリプション要求をAMFに送信する。
【0232】
ネットワークがUE用のLADNセッションを確立した後に、
SMFはイベントサブスクリプション要求を
AMFに送信する。イベントは、LADNがカバーするエリアからUEが離れることを含む。任意選択的に、イベントはさらに、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含んでよい。
【0233】
S1202:ターゲットRANは、UEの位置情報をAMFに送信する。
【0234】
UEがソースRANからターゲットRANにハンドオーバーされた後に、ターゲットRANは、UEの位置情報をAMFに送信する。
【0235】
S1203:AMFは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定する。
【0236】
S1204:AMFは、第1の通知メッセージをSMFに送信する。
【0237】
AMFによりSMFに送信される第1の通知メッセージは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを通知するのに用いられてよい。
【0238】
任意選択的に、AMFはS1204において、セッション更新要求メッセージをSMFに送信してよい。セッション更新要求メッセージは、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを示す情報を含んでよい。
【0239】
S1205:SMFは、第1の通知メッセージに基づいて、LADNセッションの停止をトリガする。
【0240】
SMFがLADNセッションの停止をトリガすることは、LADNセッションのエアインタフェースリソース及びN3トンネルリソースをリリースすることを含む。S1205において、AMF及びターゲットRANがLADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするプロセスは、
図4A及び
図4Bに示すインタラクションプロセスにおけるS405〜S408の4つの段階と同様である。また、UPFがLADNセッションの
N3トンネルリソースをリリースするプロセスは、
図4A及び
図4Bに示すインタラクションプロセスにおけるS409及びS410の2つの段階と同様である。詳細はここで繰り返さない。
【0241】
S1206:LADNセッションを停止する。
【0242】
S1207:ターゲットRANは、UEの位置情報をAMFに送信する。
【0243】
S1208:AMFは、LADNがカバーするエリアにUEが入ったと判定する。
【0244】
S1209:AMFは、第2の通知メッセージをSMFに送信する。
【0245】
AMFによりSMFに送信される第2の通知メッセージは、LADNがカバーするエリアにUEが入ったことを通知するのに用いられてよい。
【0246】
S1210:UEは、SRメッセージをSMFに送信する。
【0247】
UEによりSMFに送信されるSRメッセージは、LADNセッションを用いてUEがデータ伝送を実行できるよう要求するのに用いられてよい。
【0248】
S1209及びS1210の2つの段階を実行する順序は、この実施形態において限定されるものではないことに留意されたい。
【0249】
S1211:SMFは、第1の通知メッセージに基づいてSMFにより停止されたLADNセッションの起動をトリガする。
【0250】
SMFが
S1211においてLADNセッションの起動をトリガするプロセスについては、先行技術を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0251】
この実施形態では、段階S1206〜S1211は、S1201においてSMFによりAMFに送信されるイベントサブスクリプション要求におけるイベントが、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含む場合に実行されることに留意されたい。
【0252】
図12に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける各段階の具体的な実施方法については、S801〜S803の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0254】
図2に示す5Gシステムの個別の情報交換プロセスを用いてLADNセッションを処理するプロセスが、一例として用いられる。本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法に用いられる、5Gシステムのネットワークエレメントには、ソースRAN、ターゲットRAN、AMF、SMF、及びUPFなどが含まれる。ネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスが
図13に示されている。このインタラクションプロセスでは、セッション管理機能エンティティによりトリガされる第1のセッション操作は、LADNセッションをリリースすることになる。
図13に示すインタラクションプロセスは、
図12に示すインタラクションプロセスと同様である。2つのインタラクションプロセスの類似した部分は説明しないが、2つのインタラクションプロセスの主な違いは、以下に挙げるいくつかの段階にある。
【0255】
S1305:SMFは、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションをリリースする。
【0256】
S1305及びS1306においてLADNセッションをリリースするプロセスについては、
図4A及び
図4Bに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S413〜S415の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0257】
任意選択的に、SMFがLADNセッションをリリースした後に、SMFは、イベントのサブスクライブ解除を求める要求メッセージをAMFに送信する。SMFが、LADNがカバーするエリアにUEが入るというイベントのサブスクライブ解除を求める要求メッセージをAMFに送信した場合、段階S1310〜S1312は実行されない。
【0258】
S1310:UEは、UEとLADNとの間にLADNセッションを確立するよう要求するメッセージをSMFに送信する。
【0259】
S1309及びS1310の2つの段階を実行する順序は、この実施形態において限定されるものではないことに留意されたい。
【0260】
S1311:SMFは、UEとLADNとの間にLADNセッションを確立する。
【0261】
S1311においてUEとLADNとの間にLADNセッションを確立するプロセスについては、先行技術を参照されたい。詳細はここで説明しない。
【0262】
S1312:SMFは、応答メッセージをUEに返す。
【0263】
応答メッセージは、UEとLADNとの間のLADNセッション確立に成功したことを示すのに用いられる。
【0264】
図13に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S1301〜S1304及びS1306〜S1309の具体的な実施方法については、
図12に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスの関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0266】
図2に示す5Gシステムの個別の情報交換プロセスを用いてLADNセッションを処理するプロセスが、一例として用いられる。このインタラクションプロセスでは、セッション管理機能エンティティによりトリガされる第1のセッション操作は、LADNセッションをリリースすることになる。本願のこの実施形態において提供されるセッション処理方法に用いられる、5Gシステムのネットワークエレメントには、ソースRAN、ターゲットRAN、AMF、SMF、及びUPFなどが含まれる。ネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスが、
図14A、
図14B、及び
図14Cに示されている。
図14A、
図14B、及び
図14Cに示すインタラクションプロセスは、
図12及び
図13に示すインタラクションプロセスと同様である。
図14A、
図14B、及び
図14Cに示すインタラクションプロセスと、
図12及び
図13に示すインタラクションプロセスとの類似した部分は説明しないが、
図14A、
図14B、及び
図14Cに示すインタラクションプロセスと、
図12及び
図13に示すインタラクションプロセスとの主な違いは、以下に挙げるいくつかの段階にある。
【0267】
S1405:SMFは、第1の通知メッセージに基づいて、LADNセッションの停止をトリガし、タイマを始動させる。
【0268】
SMFは、第1の通知メッセージに基づいて、LADNセッションの停止をトリガし、計時期間が予め設定した期間であるタイマを始動させる。計時期間の開始時点は、SMFが第1の通知メッセージに基づいて、LADNがカバーするエリアからUEが離れたと判定した時点であってよい。
【0269】
図14A、
図14B、及び
図14Cに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおけるS1406の具体的な実施方法については、
図12に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおけるS1206の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0270】
S1407:SMFは、タイマの計時期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかを検出した結果に応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定する。
【0271】
SMFが、タイマの計時期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ったことを検出した場合、S1411が実行される。SMFが、タイマの計時期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入ることを検出しなかった場合、S1414が実行される。
【0272】
図14A、
図14B、及び
図14Cに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S1408〜S1410の具体的な実施方法については、
図12に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおけるS1206〜S1208の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0273】
S1411:SMFは、LADNセッションをリリースしないと判定する。
【0274】
タイマが終了する前に、言い換えれば、タイマの計時期間内に、SMFが第2の通知メッセージを受信した場合、SMFは、LADNセッションをリリースしないと判定して、タイマをオフにする。
【0275】
図14A、
図14B、
図14Cに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S1412及びS1413の具体的な実施方法については、
図12に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおけるS1210及びS1211の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0276】
S1410はS1411の前に実行される必要があり、S1412はS1413の前に実行される必要があるが、S1410及びS1412の2つの段階の順序は、この実施形態において限定されるものではないことに留意されたい。例えば、段階S1410〜S1413を実行する順序は、S1412、S1410、S1411、及びS1413であってもよい。
【0277】
S1414:SMFはLADNセッションをリリースする。
【0278】
SMFが、タイマが終了したときに第2の通知メッセージを受信していない場合、SMFはLADNセッションをリリースする。任意選択的に、SMFがLADNセッションをリリースした後に、SMFは、イベントのサブスクライブ解除を求める要求メッセージをAMFに送信する。
【0279】
S1414〜S1416におけるLADNセッションをリリースするプロセスについては、
図4A及び
図4Bに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S413〜S415の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0280】
図14A、
図14B、及び
図14Cに示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S1417〜S1422の具体的な実施方法については、
図13に示すネットワークエレメント間のインタラクションのプロセスにおける段階S1307〜S1312の関連する説明を参照されたい。詳細はここで繰り返さない。
【0281】
本願のこの実施形態において提供される技術的解決手段によれば、LADNセッションにより占有されるネットワークリソースを適切に利用することができるので、ネットワークリソースの利用率を向上させることができる。
【0282】
同じ適用概念に基づいて、本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、
図11〜
図14Cに対応する実施形態において提供される方法を実施することができる。
図15に示すように、セッション管理機能エンティティは、送受信機ユニット1501及び処理ユニット1502を含む。
【0283】
送受信機ユニット1501は、イベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信することであって、イベントは、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れることを含む、送信することと、LADNがカバーするエリアからUEが離れたことを通知する第1の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから受信することとを行うように構成される。
【0284】
処理ユニット1502は、送受信機ユニット1501により受信される第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガするように構成され、第1のセッション操作は、LADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含み、LADNセッションは、LADNがカバーするエリアにおいてUEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである。
【0285】
任意選択的に、処理ユニット1502は具体的に、第1のセッション操作がLADNセッションのリリースを含む場合、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションをリリースする、又は第1のセッション操作がLADNセッションのリリースを含む場合、送受信機ユニット1501を用い、第1の通知メッセージに基づいてLADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定するように構成される。
【0286】
任意選択的に、セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、またLADNがカバーするエリアにUEが再び入るかどうかに応じて、LADNセッションをリリースするかどうかを判定し、処理ユニット1502は具体的に、予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入らなかった場合、LADNセッションをリリースする、又は予め設定した期間内に、LADNがカバーするエリアにUEが再び入った場合、LADNセッションをリリースしないと判定するように構成される。
【0287】
任意選択的に、送受信機ユニット1501はさらに、処理ユニット1502がLADNセッションをリリースした後に、イベントのサブスクライブ解除を求める要求をモビリティ管理機能エンティティに送信するように構成される。
【0288】
任意選択的に、処理ユニット1502は具体的に、第1のセッション操作がLADNセッションの停止を含む場合、LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを、送受信機ユニット1501を用いてユーザプレーン機能エンティティに送信する、又は第1のセッション操作がLADNセッションの停止を含む場合、LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを、送受信機ユニット1501を用いてモビリティ管理機能エンティティに送信するように構成される。
【0289】
任意選択的に、イベントはさらに、LADNがカバーするエリアにUEが入ることを含んでよい。
【0290】
任意選択的に、送受信機ユニット1501はさらに、イベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信した後に、LADNがカバーするエリアにUEが入ったことを通知する第2の通知メッセージをモビリティ管理機能エンティティから受信するように構成され、処理ユニット1502はさらに、送受信機ユニット1501が第2の通知メッセージを受信した後に、第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作をトリガするように構成され、第2のセッション操作は、LADNセッションを起動すること、又はUEとLADNとの間のLADNセッション確立をトリガすることを含む。
【0291】
任意選択的に、第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作をトリガするとき、処理ユニット1502は具体的に、第1のセッション操作がLADNセッションの停止を含み、且つLADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求SRメッセージを、送受信機ユニット1501を用いてUEから受信した場合、セッション管理機能エンティティが第1の通知メッセージに基づいて停止したLADNセッションを、送受信機ユニット1501を用い、第2の通知メッセージに基づいて起動するように構成される。
【0292】
任意選択的に、第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作をトリガするとき、処理ユニット1502は具体的に、第1のセッション操作がLADNセッションのリリースを含み、且つUEとLADNとの間にLADNセッションを確立するよう要求するメッセージを、送受信機ユニット1501を用いてUEから受信した場合、第2の通知メッセージに基づいて、UEとLADNとの間のLADNセッション確立をトリガするように構成される。
【0293】
本願の一実施形態がさらに、セッション管理機能エンティティを提供する。セッション管理機能エンティティは、
図11〜
図14Cに対応する実施形態において提供される方法を実施する機能を有し、
図11〜
図14Cに対応する実施形態におけるセッション管理機能エンティティのオペレーションを実施する。この機能は、ハードウェアを用いて実施され得る。このセッション管理機能エンティティは、
図15に示すセッション管理機能エンティティと同じ装置であってよい。
図16に示すように、セッション管理機能エンティティは、プロセッサ1601、送受信機1602、バス1603、及びメモリ1604を含む。プロセッサ1601、メモリ、及び送受信機1602は、バスを用いて互いに接続されている。メモリ1604は、コンピュータ可読プログラムを格納するように構成される。プロセッサ1601は、メモリ1604内の命令を呼び出して、
図11〜
図14Cに対応する実施形態における方法を実行し、
図15に示すセッション管理機能エンティティの処理ユニットの機能を実装する。送受信機1602は、プロセッサ1601の制御下で、データ受信及び/又はデータ送信を行い、
図15に示すセッション管理機能エンティティの送受信機ユニットの機能を実装するように構成される。
【0294】
本願の一実施形態はさらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。本記憶媒体は、ソフトウェアプログラムを格納する。ソフトウェアプログラムは、1つ又は複数のプロセッサにより読み出されて実行されると、前述の実施形態のセッション管理機能エンティティにより実行される方法を実施することができる。
【0295】
本願の一実施形態が、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。本製品がコンピュータで起動すると、コンピュータは、前述の実施形態のセッション管理機能エンティティにより実行されるセッション処理方法を実行することができる。当業者であれば、本願の実施形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施形態の形式を用いてよい。さらに、本願は、コンピュータ利用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能記憶媒体(限定されるものではないが、ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリを含む)に実装されるコンピュータプログラム製品の形式を用いてもよい。
【0296】
本願は、本願による方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品の、フローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又は各ブロック、並びに、フローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実装するのに用いられてよいことを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて機械を生み出してよく、その結果、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、フローチャートの1つ若しくは複数のプロセス及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおける特定の機能を実装する装置を生み出す。
【0297】
コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスに特定の方式で動作するよう命令することができるこれらのコンピュータプログラム命令は、代替的に、コンピュータ可読メモリに格納されてよく、その結果、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含む人工物を生み出す。命令装置は、フローチャートの1つ若しくは複数のプロセス、及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおける特定の機能を実装する。
【0298】
これらのコンピュータプログラム命令は、代替的に、コンピュータ又は別のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてよく、その結果、一連のオペレーション及び段階が、コンピュータ又は別のプログラム可能なデバイスで実行され、それにより、コンピュータ実装処理が生み出される。したがって、コンピュータ又は別のプログラム可能なデバイスで実行される命令は、フローチャートの1つ若しくは複数のプロセス及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおける特定の機能を実装する段階を提供する。
【0299】
当業者であれば、本願の精神及び範囲から逸脱することなく、本願に様々な修正及び変形を施し得ることは明らかである。本願は、本願のこれらの修正及び変形が、本願の特許請求の範囲及びその均等な技術により定められる範囲に含まれているという条件を満たす限り、これらの修正及び変形を包含することが意図されている。
(項目1)
セッション処理方法であって、
セッション管理機能エンティティがイベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信する段階であって、上記イベントは、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れることを含む、段階と、
上記セッション管理機能エンティティが上記モビリティ管理機能エンティティから、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたことを通知する第1の通知メッセージを受信する段階と、
上記セッション管理機能エンティティが、上記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガする段階であって、上記第1のセッション操作はLADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含み、上記LADNセッションは、上記LADNがカバーする上記エリアにおいて上記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、段階と
を備える、方法。
(項目2)
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションのリリースを含む場合、上記セッション管理機能エンティティが上記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作を上記トリガする段階は、
上記セッション管理機能エンティティが上記第1の通知メッセージに基づいて上記LADNセッションをリリースする段階、又は、
上記セッション管理機能エンティティが上記第1の通知メッセージに基づいて上記LADNセッションの停止をトリガして、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する段階と
を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを上記判定する段階は、具体的に、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入らなかった場合、上記セッション管理機能エンティティが上記LADNセッションをリリースする段階、又は、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入った場合、上記セッション管理機能エンティティが上記LADNセッションをリリースしないと判定する段階を有する、項目2に記載の方法。
(項目4)
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションの停止を含む場合、上記セッション管理機能エンティティが上記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作を上記トリガする段階は、
上記セッション管理機能エンティティがユーザプレーン機能エンティティに、上記LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する段階、又は、
上記セッション管理機能エンティティが上記モビリティ管理機能エンティティに、上記LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する段階を有する、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記イベントはさらに、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが入ることを含む、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
セッション管理機能エンティティが、イベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに上記送信する段階の後に、上記方法はさらに、
上記セッション管理機能エンティティが上記モビリティ管理機能エンティティから、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが入ったことを通知する第2の通知メッセージを受信する段階と、
上記セッション管理機能エンティティが上記第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作をトリガする段階であって、上記第2のセッション操作は、上記LADNセッションを起動すること、又は上記UEと上記LADNとの間のLADNセッションの確立をトリガすることを含む、段階と
を備える、項目5に記載の方法。
(項目7)
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションの停止を含む場合、上記セッション管理機能エンティティが上記第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作を上記トリガする段階は、
上記LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求SRメッセージを上記UEから受信した場合、上記セッション管理機能エンティティが上記第1の通知メッセージに基づいて停止した上記LADNセッションを、上記セッション管理機能エンティティが上記第2の通知メッセージに基づいて起動する段階を有する、項目6に記載の方法。
(項目8)
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションのリリースを含む場合、上記セッション管理機能エンティティが上記第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作を上記トリガする段階は、
上記UEと上記LADNとの間にLADNセッションを確立するよう要求するメッセージを上記UEから受信した場合、上記セッション管理機能エンティティが、上記第2の通知メッセージに基づいて上記UEと上記LADNとの間のLADNセッション確立をトリガする段階を有する、項目6に記載の方法。
(項目9)
上記イベントサブスクリプション要求は、上記UEの識別子及び上記LADNの識別子を含む、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記LADNの上記識別子はローカルデータネットワーク名である、項目9に記載の方法。
(項目11)
イベントサブスクリプション要求をモビリティ管理機能エンティティに送信することであって、上記イベントは、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れることを含む、送信することと、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたことを通知する第1の通知メッセージを上記モビリティ管理機能エンティティから受信することとを行うように構成された送受信機ユニットと、
上記送受信機ユニットにより受信した上記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガすることであって、上記第1のセッション操作は、LADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含み、上記LADNセッションは、上記LADNがカバーする上記エリアにおいて上記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、トリガすることを行うように構成された処理ユニットと
を備える、セッション管理機能エンティティ。
(項目13)
上記処理ユニットは具体的に、
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションのリリースを含む場合、上記第1の通知メッセージに基づいて上記LADNセッションをリリースする、又は、
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションのリリースを含む場合、上記送受信機ユニットを用いて、上記第1の通知メッセージに基づいて上記LADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する
ように構成される、項目11に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目14)
上記予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する場合、上記処理ユニットは具体的に、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入らなかった場合、上記LADNセッションをリリースする、又は、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入った場合、上記LADNセッションをリリースしないと判定する
ように構成される、項目13に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目15)
上記処理ユニットは具体的に、
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションの停止を含む場合、上記送受信機ユニットを用いてユーザプレーン機能エンティティに、上記LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する、又は、
上記第1のセッション操作が上記LADNセッションの停止を含む場合、上記送受信機ユニットを用いて上記モビリティ管理機能エンティティに、上記LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する
ように構成される、項目11に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目16)
上記イベントはさらに、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが入ることを含む、項目11から15のいずれか一項に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目17)
上記送受信機ユニットはさらに、
上記イベントサブスクリプション要求を上記モビリティ管理機能エンティティに送信した後に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが入ったことを通知する第2の通知メッセージを上記モビリティ管理機能エンティティから受信するように構成され、
上記処理ユニットはさらに、
上記送受信機ユニットが上記第2の通知メッセージを受信した後に、上記第2の通知メッセージに基づいて第2のセッション操作をトリガするように構成され、上記第2のセッション操作は、上記LADNセッションを起動すること、又は上記UEと上記LADNとの間のLADNセッション確立をトリガすることを含む、項目16に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目18)
上記イベントサブスクリプション要求は、上記UEの識別子及び上記LADNの識別子を含む、項目11から17のいずれか一項に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目19)
セッション管理機能エンティティと、モビリティ管理機能エンティティとを備えるセッション処理システムであって、
上記セッション管理機能エンティティは、イベントサブスクリプション要求を上記モビリティ管理機能エンティティに送信するように構成され、上記イベントは、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れることを含み、
上記モビリティ管理機能エンティティは、上記セッション管理機能エンティティにより送信される上記イベントサブスクリプション要求を受信し、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定した場合、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたことを通知する第1の通知メッセージを上記セッション管理機能エンティティに送信するように構成され、
上記セッション管理機能エンティティはさらに、上記第1の通知メッセージを上記モビリティ管理機能エンティティから受信し、上記第1の通知メッセージに基づいて第1のセッション操作をトリガするように構成され、上記第1のセッション操作は、LADNセッションのリリース又はLADNセッションの停止を含み、上記LADNセッションは、上記LADNがカバーする上記エリアにおいて上記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、システム。
(項目20)
上記セッション管理機能エンティティは、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、項目19に記載のシステム。
(項目21)
プロセッサを備えたセッション管理機能エンティティであって、上記プロセッサは、メモリと結合され、上記メモリ内の命令を読み出し、上記命令に従って、項目1から10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、セッション管理機能エンティティ。
(項目22)
セッション処理方法であって、
セッション管理機能エンティティが、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れたと判定する段階と、
上記セッション管理機能エンティティが、LADNセッションの停止をトリガする段階であって、上記LADNセッションは、上記LADNがカバーする上記エリアにおいて上記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、段階と、
上記セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する段階と
を備える、方法。
(項目23)
上記セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを上記判定する段階は、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入らなかった場合、上記セッション管理機能エンティティが上記LADNセッションをリリースする段階を有する、項目22に記載の方法。
(項目24)
上記セッション管理機能エンティティが、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを上記判定する段階は、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入った場合、上記セッション管理機能エンティティが上記LADNセッションをリリースしないと判定する段階を有する、項目22に記載の方法。
(項目25)
上記セッション管理機能エンティティが上記LADNセッションをリリースしないと上記判定する段階の後に、上記方法はさらに、
上記LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求SRメッセージを上記UEから受信した場合、上記セッション管理機能エンティティが上記LADNセッションの起動をトリガする段階を備える、項目24に記載の方法。
(項目26)
上記セッション管理機能エンティティがLADNセッションの停止を上記トリガする段階の後に、且つ上記LADNセッションをリリースするかどうかを上記判定する段階の前に、上記方法はさらに、
データ伝送を実行するよう要求する上記サービス要求SRメッセージを、上記LADNセッションを用いて上記UEから受信した場合、上記セッション管理機能エンティティが上記UEに、上記SRメッセージに対応する要求が失敗したことを示す応答メッセージを送信する段階を備える、項目22から25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
セッション管理機能エンティティが、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れたと上記判定する段階は、
上記セッション管理機能エンティティが指示情報をモビリティ管理機能エンティティから受信する段階であって、上記指示情報は、上記UEの位置を示すのに用いられる、段階と、
上記セッション管理機能エンティティが上記指示情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定する段階と
を有する、項目22から26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
上記指示情報は上記UEの位置情報を含み、
上記セッション管理機能エンティティが上記指示情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと上記判定する段階は、
上記UEの上記位置情報により示される上記位置が、上記セッション管理機能エンティティにより予め格納された、上記LADNがカバーする上記エリアに関する情報により示されるエリアにない場合、上記セッション管理機能エンティティが、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定する段階を有する、項目27に記載の方法。
(項目29)
上記指示情報は、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたことを示す情報を含み、
上記セッション管理機能エンティティが上記指示情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと上記判定する段階は、
上記セッション管理機能エンティティが、上記指示情報に含まれる、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたことを示す上記情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定する段階を有する、項目27に記載の方法。
(項目30)
上記UEの上記位置情報は、上記UEが位置するセルのセル識別情報を含み、上記LADNがカバーする上記エリアに関する上記情報は、上記LADNがカバーする上記エリア内の全てのセルのセル識別情報を含む、又は、
上記UEの上記位置情報は、上記UEのトラッキングエリア識別情報TAIを含み、上記LADNがカバーする上記エリアに関する上記情報は、上記LADNがカバーする上記エリア内の全てのTAIを含む、項目28に記載の方法。
(項目31)
上記セッション管理機能エンティティがLADNセッションの停止を上記トリガする段階は、
上記セッション管理機能エンティティがユーザプレーン機能エンティティに、上記LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する段階、又は、
上記セッション管理機能エンティティが上記モビリティ管理機能エンティティに、上記LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを送信する段階を有する、項目22から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアからユーザ機器UEが離れたと判定するように構成された処理ユニットと、
LADNセッションの停止をトリガするように構成された送受信機ユニットであって、上記LADNセッションは、上記LADNがカバーする上記エリアにおいて上記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションである、送受信機ユニットと
を備え,
上記処理ユニットはさらに、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定するように構成される、セッション管理機能エンティティ。
(項目33)
上記予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する場合、上記処理ユニットは具体的に、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入らなかった場合、上記LADNセッションをリリースするように構成される、項目32に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目34)
上記予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する場合、上記処理ユニットは具体的に、
上記予め設定した期間内に、上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入った場合、上記LADNセッションをリリースしないと判定するように構成される、項目32に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目35)
上記処理ユニットはさらに、
上記LADNセッションをリリースしないと判定した後に、上記LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求するサービス要求SRメッセージが、上記送受信機ユニットを用いて上記UEから受信された場合、上記送受信機ユニットを用いて上記LADNセッションの起動をトリガするように構成される、項目34に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目36)
上記送受信機ユニットはさらに、
上記送受信機ユニットが上記LADNセッションの停止をトリガした後に、且つ上記処理ユニットが上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定する前に、上記LADNセッションを用いてデータ伝送を実行するよう要求する上記サービス要求SRメッセージを上記UEから受信した場合、上記SRメッセージに対応する要求が失敗したことを示す応答メッセージを上記UEに送信するように構成される、項目32から35のいずれか一項に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目37)
上記ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーする上記エリアから上記ユーザ機器UEが離れたと判定する場合、上記処理ユニットは具体的に、
指示情報をモビリティ管理機能エンティティから上記送受信機ユニットを用いて受信することであって、上記指示情報は上記UEの位置を示すのに用いられる、受信することと、
上記指示情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定することと
を行うように構成される、項目32から36のいずれか一項に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目38)
上記指示情報は上記UEの位置情報を含み、
上記指示情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定する場合、上記処理ユニットは具体的に、
上記UEの上記位置情報により示される上記位置が、上記セッション管理機能エンティティにより予め格納された、上記LADNがカバーする上記エリアに関する情報により示されるエリアにない場合、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定するように構成される、項目37に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目39)
上記指示情報は、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたことを示す情報を含み、
上記指示情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定する場合、上記処理ユニットは具体的に、
上記指示情報に含まれる、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたことを示す上記情報に基づいて、上記LADNがカバーする上記エリアから上記UEが離れたと判定するように構成される、項目37に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目40)
上記UEの上記位置情報は、上記UEが位置するセルのセル識別情報を含み、上記LADNがカバーする上記エリアに関する上記情報は、上記LADNがカバーする上記エリア内の全てのセルのセル識別情報を含む、又は、
上記UEの上記位置情報は、上記UEのトラッキングエリア識別情報TAIを含み、上記LADNがカバーする上記エリアに関する上記情報は、上記LADNがカバーする上記エリア内の全てのTAIを含む、項目38に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目41)
上記LADNセッションの停止をトリガする場合、上記送受信機ユニットは具体的に、
上記LADNセッションのダウンリンクトンネルリソースをリリースするよう命令するメッセージをユーザプレーン機能エンティティに送信する、又は、
上記LADNセッションのエアインタフェースリソースをリリースするよう命令するメッセージを上記モビリティ管理機能エンティティに送信するように構成される、項目32から40のいずれか一項に記載のセッション管理機能エンティティ。
(項目42)
メモリと、プロセッサと、送受信機とを備えるセッション管理機能エンティティであって、
上記メモリは、コンピュータ可読プログラムを格納するように構成され、
上記プロセッサは、上記メモリ内の上記プログラムを起動して、項目22から31のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成され、
上記送受信機は、上記プロセッサの制御下で、データの受信及び/又はデータの送信を行うように構成される、セッション管理機能エンティティ。
(項目43)
モビリティ管理機能エンティティと、セッション管理機能エンティティとを備えるセッション処理システムであって、
上記モビリティ管理機能エンティティは、指示情報を上記セッション管理機能エンティティに送信するように構成され、上記指示情報は、ユーザ機器UEの位置を示すのに用いられ、
上記セッション管理機能エンティティは、上記モビリティ管理機能エンティティにより送信される上記指示情報を受信し、上記指示情報に基づいて、ローカルエリアデータネットワークLADNがカバーするエリアから上記UEが離れたと判定し、上記LADNがカバーする上記エリアにおいて上記UEがデータ伝送を実行するのに用いられるセッションであるLADNセッションの停止をトリガし、予め設定した期間内に、また上記LADNがカバーする上記エリアに上記UEが再び入るかどうかに応じて、上記LADNセッションをリリースするかどうかを判定するように構成される、システム。
(項目44)
上記セッション管理機能エンティティは、項目23から31のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、項目43に記載のシステム。