(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
液体が前記アクセスリザーバから可撓性医療用容器に移注されると、前記調整リザーバと前記アクセスリザーバとの合計容積が減少するように作動すべく構成されている請求項1に記載の圧力調整システム。
液体が可撓性医療用容器から前記アクセスリザーバに移注されると、前記調整リザーバと前記アクセスリザーバとの合計容積が増大するように作動すべく構成されている請求項1に記載の圧力調整システム。
液体がシリンジ組立体と可撓性医療用容器との間で移注されるとき、前記調整リザーバの容積は実質的に一定であるように作動すべく構成されている請求項1に記載の圧力調整システム。
前記圧力調整システムは、さらに前記可撓性医療用容器から前記調整リザーバに調整流体が移動しないように作動すべく構成されている請求項1に記載の圧力調整システム。
近位シールをさらに有し、前記近位シールは、第1の側と第2の側とを有し、前記第1の側は、第1のリザーバの一部分と境を接し、前記第2の側は、周囲環境に連通している、請求項1に記載の圧力調整システム。
前記圧力調整システムは、さらに医療用液体が容積可変の容器に導入されるとき、前記近位シールが前記ハウジングに対して相対的に移動するように作動すべく構成されている請求項14に記載の圧力調整システム。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本明細書ではある実施形態および例を開示するが、発明の主題は、具体的に開示される実施形態の例を超えて、その他の代替の実施形態及び/又は使用、ならびにそれらの変更および均等物にまで拡大される。したがって、本明細書に添付する請求項の範囲は、以下に記載する特定の実施形態のいずれにも限定されない。たとえば、本明細書に開示するどの方法または過程においても、その方法または過程の働きまたは動作は任意の適切な順序で実施してよく、必ずしも開示された特定の順序に限定されない。様々な動作は、ある実施形態を理解しやすいように、複数の別個の動作として順に記載される場合もあるが、記載の順は、そのような動作がその順に依存するものであると理解すべきではない。本明細書に記載する構造、システム、及び/又はデバイスは、一体化構成要素として、または別々の構成要素として、具現化され得る。様々な実施形態を比較する目的で、これらの実施形態のある態様および利点について記載する。このような態様または利点のすべてがいずれか特定の実施形態によって必ずしももたらされるとは限らない。したがって、たとえば、様々な実施形態は、本明細書において教示される利点の1つまたは複数を、やはり本明細書において教示または提案され得るその他の態様または利点を必ずしも達成することなしに、達成または最適化するように実行され得る。本明細書に開示するどの特徴、利益、利点、構造、またはステップも、必須でも不可欠でもない。
【0033】
図面はある実施形態を例示するものであり、限定的なものではない。図面は模式的であって、実際の比率とは異なり得る。明白に提示し論じるために、図面中のいくつかの部分及び/又は寸法を大きく誇張して示す。
【0034】
説明しておくと、本明細書では、「水平」という用語は、その向きにかかわらず、記載されているデバイスが使用される区域、または記載されている方法が実施される区域の床の面または表面に対し平行な面と定義される。「床」という用語は、「地面」という用語と交換可能である。「垂直」という用語は、先に定義した水平に対し垂直な方向を指す。「上方」「下方」「下」「上」「横」「より高い」「より低い」「よりも上」「の上」および「の下」などの用語は、特にことわらない限りは、水平面に対して定められるものである。
【0035】
多種の薬剤およびその他の治療用流体が、様々な形状およびサイズの薬剤バイアルまたはその他の容器内に保存されて流通される。これらのバイアルは、保存された流体の汚染または漏れを防ぐために気密密封されることがある。密封されたバイアル内部と、特定の大気圧(そこに流体が後に取り出される)との圧力差により、様々な問題、ならびに有害にもなり得る蒸気の解放がしばしば生じる。以下の実施形態で使用する場合、「バイアル」は、薬剤、薬物、医療ケアで使用される流体、または医療ケアで使用される粉末の保存に使用される、あらゆる種類の容器であり得る。
【0036】
たとえば、バイアル・アダプタの穿通部材を、バイアルのセプタムを貫通して導入すると、バイアル内の圧力が上昇(または場合によっては低下)し得る。この圧力増加によって、セプタムと穿通部材のインターフェイスで、またはアダプタとシリンジなどの医療デバイスの取付けインターフェイスで、バイアルから流体が漏れる場合がある。また、空のシリンジまたはその他の医療機器を用いて、密封されたバイアルから正確な量の流体を採取することは、困難であり得る。これは、シリンジのプランジャが解放されると、流体は自然にバイアル内に戻ろうとし得るからである。さらに、シリンジをバイアルから連結解除する際に、圧力差のせいで、ある量の流体がシリンジまたはバイアルから噴出し得る。
【0037】
さらに、いくつかの例では、流体をバイアル内に導入することによって、バイアル内の圧力が上昇し得る。たとえば、場合によっては、(生理的食塩水などの)溶剤をバイアル内に導入して、たとえばバイアル内で凍結乾燥製剤を再構成することが好適であり得る。こうしたバイアル内への流体の導入のせいで、バイアル内の圧力が周囲環境の圧力よりも高くなることがあり、その結果、セプタムと穿通部材のインターフェイスで、またはアダプタとシリンジなどの医療デバイスの取付けインターフェイスで、流体がバイアルから漏れることがある。さらに、バイアル内で増加した圧力により、シリンジまたはその他の医療機器を用いて正確な量の流体をバイアル内に導入することが困難になり得る。また、バイアル内の圧力の方が周囲圧力(たとえば大気圧)よりも高いときにバイアルからシリンジを連結解除した場合、圧力勾配のせいで流体の一部分がバイアルから噴出し得る。
【0038】
加えて、いくつかの例では、バイアルから流体を採取する際に、シリンジ内に気泡が引き込まれる。そのような気泡は、患者体内に注射した場合に塞栓を形成することにもなり得るので、一般には望ましくない。バイアルからシリンジを引き抜いた後でシリンジから気泡を追い出すために、医療従事者はシリンジを「はじいて」シリンジの開口部付近に気泡をすべて集めてから、気泡を追い出すことがある。こうすると、普通は少量の液体もシリンジから排出される。医療従事者は、一般には、気泡と流体とをシリンジから排出するまでは、シリンジとバイアルを再連結する追加手段をとらない。いくつかの例では、これは法律および規制で禁止されている場合もある。そのような法律および規制はまた、場合によっては、過剰に採取した流体をどこかバイアルの外部に排出することを課し得る。さらに、たとえバイアル内に追加の空気や流体を再挿入しようとしても、圧力差のせいで、採取される流体の量が不正確になることも時にはあり得る。
【0039】
圧力差を原因とするこれらの問題に対処するために医療従事者がよく行うのは、バイアルから採取しようとする流体の量にちょうど相当する量の周囲空気を空のシリンジに予め充填することである。次に、医療従事者はバイアルを穿通し、この周囲空気をバイアル内に排出して、バイアル内の圧力を一時的に増加させる。その後所望する量の流体を採取すると、シリンジ内部とバイアル内部間の圧力差は、概ね平衡に近い状態にある。次に、シリンジ内で流体の容積を微調節して、バイアルとシリンジ間に明白な圧力差を生じさせることなく気泡を除去することができる。しかし、この方法の大きな問題点は、病院環境では特に、様々な空中浮遊性のウイルス、細菌、埃、胞子、カビ、およびその他の不衛生で有害な汚染物質が周囲空気に含まれ得ることである。シリンジ内に予め充填された周囲空気にはこれらの有害物質が1種類以上含まれるかもしれず、その有害物質は次いでバイアル内の薬剤またはその他の治療用流体と混合されるかもしれない。この汚染された流体が患者の血流中に直接注射されると、空中浮遊病原菌に対する身体の自然防御機能の多くを回避することになるので、特に危険であり得る。しかも、薬剤やその他の治療用流体を必要とする患者は、免疫防御力が低下していることが多いに考えられる。
【0040】
腫瘍学およびその他のある種の薬物の文脈では、前述した問題のすべてが特に深刻であり得る。そのような薬物は、患者の血流中に注射されれば有用であるが、吸入または接触した場合には非常に有害になり得る。したがって、そのような薬物を圧力差のせいで予測不可能にバイアルから噴出させることは、危険であり得る。さらに、これらの薬物は揮発性であることが多く、周囲空気に晒されると直ちにエアゾール化し得る。したがって、シリンジから気泡や過剰な流体を除去するためにそのような薬物を少量排出することは、それがたとえ制御下であっても、特にこのような行為を毎日何度も繰り返す可能性のある医療従事者にとっては、一般には実行可能なオプションではない。
【0041】
図1は、アクセッサ20およびレギュレータ30と連結可能な、薬剤バイアルなどの容器10の模式図である。ある構成では、レギュレータ30は、容器10内の圧力を大きく変化させることなく、アクセッサ20を介して容器10の内容物の一部または全部を取り出すことを可能にする。
【0042】
一般に、容器10は、気密密封されて、容器10の内容物を無菌環境で保存することができる。容器10は、密封後空気を抜かれるかまたは加圧され得る。いくつかの例では、容器10は、薬物またはその他の医療用流体などの液体で部分的または完全に満たされている。そのような例では、1種類以上の気体も容器10内に密封され得る。いくつかの例では、凍結乾燥製剤などの固体のまたは粉末化された物質が容器10内に配置される。
【0043】
アクセッサ20は、容器10の内容物を取り出したり加えたりすることができるように内容物へのアクセスを提供できる。ある構成では、アクセッサ20は、容器10の内部と外部の間の開口部を含む。アクセッサ20は、容器10の内部と外部の間の通路を有し得る。いくつかの構成では、アクセッサ20の通路は、選択的に開閉できる。いくつかの構成では、アクセッサ20は、容器10の表面を貫通して延びる導管を含む。アクセッサ20は、容器10が密封される前に容器10と一体形成されるか、または容器10が密封されてから容器10に導入されることができる。
【0044】
いくつかの構成では、アクセッサ20は、矢印21で示すように、容器10と流体連通している。これらの構成のうちのあるものでは、容器10内の圧力が周囲環境の圧力とは異なるときにアクセッサ20を容器10に導入すると、アクセッサ20を通って移注が生じる。たとえば、いくつかの構成では、容器10の周囲環境の圧力は容器10内の圧力よりも高く、そのためアクセッサ20が容器10内に挿入されると環境の周囲空気がアクセッサ20から入っていくことがある。他の構成では、容器10内の圧力は周囲環境の圧力よりも高く、そのため容器10の内容物がアクセッサ20から出ていく。
【0045】
いくつかの構成では、アクセッサ20は交換デバイス40と連結している。ある例では、アクセッサ20と交換デバイス40とは分離可能である。いくつかの例では、アクセッサ20と交換デバイス40とは一体形成されている。交換デバイス40は、アクセッサ20を介して容器10からの流体及び/又は気体を受け入れるように、アクセッサ20を介して容器10に流体及び/又は気体を導入するように、またはこの2つの何らかの組み合わせを行うように、構成されている。いくつかの構成では、交換デバイス40は、矢印24で示すように、アクセッサ20と流体連通している。ある構成では、交換デバイス40は、シリンジまたはシリンジ組立体などの医療機器を含む。
【0046】
引き続き
図1を参照すると、いくつかの例では、交換デバイス40は、アクセッサ20を介して容器10の内容物の一部または全部を取り出すように構成されている。ある構成では、交換デバイス40は、容器10内部と周囲環境間の圧力差に関係なく、または圧力差がなくても、内容物を取り出すことができる。たとえば、容器10外の圧力が容器10内の圧力よりも高い場合、シリンジを備える交換デバイス40は、シリンジからプランジャを引く十分な力がかかると、容器10の内容物を取り出すことができる。交換デバイス40は同様に、容器10内部と周囲環境間の圧力差に関係なく、流体及び/又は気体を容器10に導入することができる。
【0047】
ある構成では、レギュレータ30は容器10と連結している。レギュレータ30は一般には容器10内の圧力を調整する。本明細書では、「調整する」という用語またはそのあらゆる派生形は、その通常の意味で使用される広義の用語であり、特にことわらない限り、変化をもたらす傾向のあるあらゆる能動的、積極的、もしくは正の作用、またはあらゆる受動的、応答的、反応的、受容的、もしくは補償的な作用を含む。いくつかの例では、レギュレータ30は、容器10内部と周囲環境間の圧力差または平衡を実質的に維持する。本明細書では、「維持する」という用語またはそのあらゆる派生形は、その通常の意味で使用される広義の用語であり、状況的に適切であろうと許容されるわずかな程度の変化はあっても一定期間にわたって当初の状態を保存しようとする傾向を含む。いくつかの例では、レギュレータ30は、容器10内の圧力を実質的に一定に維持する。ある例では、容器10内の圧力の変動は、約1psi以下、約2psi以下、約3psi以下、約4psi以下、または約5psi以下である。さらなる例では、レギュレータ30は、容器10の内容物にかかる圧力を等化する。本明細書では、「等化する」という用語またはそのあらゆる派生形は、その通常の意味で使用される広義の用語であり、状況的に適切であろうと許容されるわずかな程度の変化はあっても同量とするかまたは同量に近づけようとする傾向を含む。ある構成では、レギュレータ30は、容器10と連結して、容器10の内部と、容器10の周囲環境または交換デバイス40内の環境などその他の環境との間の圧力差の等化を可能にしまたは助長する。いくつかの構成では、1つのデバイスがレギュレータ30とアクセッサ20とを含む。他の構成では、レギュレータ30とアクセッサ20は別々のユニットである。
【0048】
図1に例示するように、レギュレータ30は一般に、矢印31で示すように容器10と、そして別の矢印35で示すようにリザーバ50と、連通している。いくつかの構成では、リザーバ50は、容器10の周囲環境の少なくとも一部分を含む。いくつかの実施形態では、リザーバ50は、容積が変化するように構成されている。いくつかの実施では、リザーバ50と交換デバイス40は、圧力調整シリンジ組立体などの医療デバイス組立体の一部である。ある構成では、リザーバ50は、チャンバ、容器、キャニスタ、バッグ、またはその他の容器を含む。本明細書では、「バッグ」という用語またはそのあらゆる派生形は、その通常の意味で使用される広義の用語であり、たとえば、可撓性の、柔軟な、曲げやすい、弾性の、伸縮性の、及び/又は拡張性の材料を備える構造物を含む、拡張及び/又は収縮することができる、あらゆる袋、バルーン、ブラダー、容器、閉鎖容器、ダイヤフラム、またはメンブレンを含む。いくつかの実施形態では、リザーバ50は、気体及び/又は液体を含む。本明細書では、「可撓性」という用語またはそのあらゆる派生形はその通常の意味で使用される広義の用語であり、たとえば、流体が(たとえばアクセッサ20を介して)容器10に流入または容器10から流出しているときに、構成要素が曲がり、拡張し、収縮し、折れ、開き、またはそれ以外に実質的に変形するかまたは形状が変化する能力を表現する。また、本明細書では、「剛性」という用語またはそのあらゆる派生形はその通常の意味で使用される広義の用語であり、たとえば、流体が(たとえばアクセッサ20を介して)容器10に流入または容器10から流出しているときなどの通常の使用時に、構成要素が実質的な変形を概ね回避する能力を表現する。いくつかの実施形態では、リザーバ50は少なくとも1つの剛性壁で境界付けられている。ある実施では、リザーバ50は少なくとも1つの可動壁で境界付けられている。可動壁の動きによりリザーバ50の容積が変化し得る。
【0049】
ある実施形態では、レギュレータ30は、容器10とリザーバ50間の流体連通を提供する。そのような実施形態のうちのあるものでは、リザーバ50内の流体としては、容器10の液体内容物を著しく希釈してしまうことのないように、主として気体が含まれる。いくつかの構成では、レギュレータ30は、容器10に入る気体または液体を浄化するかまたは汚染物質を除去するフィルタを含むので、容器10の内容物を汚染するリスクを減じる。ある構成では、フィルタは疎水性なので、空気は容器10に入ることができるが、流体は容器10から出ることができない。いくつかの構成では、レギュレータ30は、容器10とフィルタ間の流体連通を選択的に阻止する方位作動性または方位感受性のチェック・バルブを含む。いくつかの構成では、レギュレータ30はチェック・バルブを含み、該バルブは、該バルブ及び/又は容器10が、レギュレータ30の上方に(たとえばレギュレータ30よりも床から遠くに)レギュレータ30が保持されるように向けられると、容器10とフィルタ間の流体連通を選択的に阻止する。
【0050】
いくつかの実施形態では、レギュレータ30は、容器10とリザーバ50間の流体連通を防止する。そのような実施形態のうちのあるものでは、レギュレータ30は、容器10とリザーバ50間のインターフェイスの働きをする。いくつかの構成では、レギュレータ30は、気体及び/又は液体の容器10への進入、または気体及び/又は液体の容器10からの退出に対応する実質的に不透性のバッグを含む。
【0051】
図2に模式的に示すように、ある実施形態では、アクセッサ20またはその一部分は、容器10内に配置されている。既に詳述したように、アクセッサ20は、容器10と一体形成することも、別々にすることもできる。いくつかの実施形態では、レギュレータ30またはその一部分は、容器10の外側に配置されている。いくつかの構成では、レギュレータ30は容器10と一体形成される。アクセッサ20またはその一部分が容器10の完全に内側にある、部分的に内側にある、もしくは外側にある、及び/又は、レギュレータ30またはその一部分が容器10の完全に内側にある、部分的に内側にある、もしくは外側にある、あらゆる組み合わせが可能である。
【0052】
ある実施形態では、アクセッサ20は容器10と流体連結している。さらなる実施形態では、アクセッサ20は、矢印24で示すように、交換デバイス40と流体連通している。
【0053】
レギュレータ30は、容器10と流体連通または非流体連通し得る。いくつかの実施形態では、レギュレータ30は、完全に容器10の外側に配置されている。ある実施形態では、レギュレータ30は、容器10外で拡張または収縮して容器10内の圧力を実質的に一定に維持するように構成されている閉鎖バッグを含む。いくつかの異形では、レギュレータ30は、(たとえば少なくとも1つの可動ピストンで境界付けられている)容積可変チャンバを含む。いくつかの実施形態では、レギュレータ30は、矢印35で示すように、リザーバ50と流体連通または非流体連通している。
【0054】
図3に模式的に示すように、ある実施形態では、アクセッサ20またはその一部分は、容器10内に配置され得る。いくつかの実施形態では、アクセッサ20またはその一部分は、容器10外に配置され得る。いくつかの実施形態では、バルブ25またはその一部分は、容器10外に配置され得る。いくつかの実施形態では、バルブ25またはその一部分は、容器10内に配置され得る。いくつかの実施形態では、レギュレータ30は容器10の完全に外側に配置されている。いくつかの実施形態では、レギュレータ30またはその一部分は、容器10内に配置され得る。アクセッサ20またはその一部分が容器10の完全に内側にある、部分的に内側にある、もしくは外側にある、及び/又は、バルブ25またはその一部分が容器10の完全に内側にある、部分的に内側にある、もしくは外側にある、あらゆる組み合わせが可能である。また、アクセッサ20またはその一部分が容器10の完全に内側にある、部分的に内側にある、もしくは外側にある、及び/又は、レギュレータ30またはその一部分が容器10の完全に内側にある、部分的に内側にある、もしくは外側にある、あらゆる組み合わせが可能である。
【0055】
アクセッサ20は、矢印21で示すように、容器10と流体連通し得る。いくつかの実施形態では、アクセッサ20は、矢印24で示すように、交換デバイス40と流体連通し得る。
【0056】
ある実施形態では、レギュレータ30は、矢印32で示すように、バルブ25と流体連通または非流体連通し得る。いくつかの実施形態では、バルブ25は、容器10と一体形成することも、分離させることもできる。いくつかの実施形態では、バルブ25は、レギュレータ30と一体形成することも、分離させることもできる。ある実施形態では、バルブ25は、矢印33で示すように、容器10と流体連通または非流体連通し得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、レギュレータ30は、
図3の矢印35Aで示すように、周囲環境と流体連通または非流体連通し得る。いくつかの実施形態では、レギュレータ30は、矢印35Bで示すように、リザーバ50と流体連通または非流体連通し得る。いくつかの実施形態では、リザーバ50は、バッグまたはその他の可撓性閉鎖容器を含み得る。いくつかの実施形態では、リザーバ50は、可撓性閉鎖容器を囲む剛性容器を含む。いくつかの実施形態では、リザーバ50は、部分的に剛性の閉鎖容器を含む。いくつかの実施形態では、リザーバ50は、複数の剛性壁と1つの可動部材とを有する閉鎖容器を含み、可動部材が移動するとリザーバ50の内容積が変化する。
【0058】
いくつかの構成によると、レギュレータ30はフィルタを有し得る。いくつかの実施形態では、フィルタは、バルブ25とリザーバ50または周囲環境間の流体、気体、液体、及び/又は汚染物質の通過を選択的に阻止し得る。いくつかの実施形態では、フィルタは、リザーバ50とバルブ25間及び/又は周囲環境とバルブ25間の流体、気体、液体、及び/又は汚染物質の通過を選択的に阻止し得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、バルブ25は一方チェック・バルブであり得る。いくつかの実施形態では、バルブ25は二方バルブであり得る。いくつかの構成によると、バルブ25は、フィルタ及び/又はリザーバ50と容器10間の液体、気体、及び/又は流体連通を選択的に阻止し得る。いくつかの実施形態では、バルブ25は、容器10が交換デバイス40の上方に向けられるかまたは配置されると、容器10とフィルタ及び/又はリザーバ50間の液体、気体、及び/又は流体連通を選択的に阻止し得る。
【0060】
図4および
図5に模式的に例示するように、ある実施形態では、リザーバ50は、レギュレータ30内に少なくとも部分的に配置され得る。レギュレータ30は、矢印32および矢印33で示すように、容器10と流体連通し得る。いくつかの実施形態では、バルブ25は、容器10とレギュレータ30間の流体路に配置されている。レギュレータ30は、バイアル10に流体が導入されるとき及び/又はバイアル10から流体が採取されるときに容器10内の圧力を実質的に一定に維持するように構成され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、リザーバ50は、流体がアクセッサ20またはそれ以外を介して容器10内に加えられると、(たとえば
図4に例示するような)主に内側の構成または収縮構成から、(たとえば
図5に例示するような)主に外側の構成または拡張構成へと移行するように構成されている。リザーバ50は、バッグなどの可撓性閉鎖容器であるか、または、(ピストン・シリンダを含み得る)ピストン組立体などの容積可変剛性閉鎖容器であり得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、リザーバ50は、リザーバ50が収縮構成にあるときはレギュレータ30内に完全に収容されている。いくつかの実施形態では、キャップまたはその他の囲い込み構造が、リザーバ50をレギュレータ30内に閉じ込めることができる。いくつかの実施形態では、リザーバ50はレギュレータ30内に部分的に囲い込まれている。囲い込み構造及び/又はレギュレータ30は、リザーバ50が収縮構成にあるときはリザーバ50へのアクセス(たとえばリザーバ50との物理的な接触)を制限または防止することができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、収縮構成にあるリザーバ50の容積は、容器10の容積よりもかなり小さい。たとえば、収縮したリザーバ50の容積は、容器10内の容積の約20%以下、及び/又は容器10内の容積の約2%以上であり得る。いくつかの実施形態では、収縮構成にあるリザーバ50の容積は、容器10の容積のおよそ5%である。収縮したリザーバ50が収容されているレギュレータ30の部分の容積は、収縮したリザーバ50の容積とおよそ同じであり得る。いくつかの実施形態では、収縮したリザーバ50が収容されているレギュレータ30の部分の容積は、収縮したリザーバ50の容積の約105%以上、及び/又は収縮したリザーバ50の容積の約120%未満である。
【0063】
リザーバ50が拡張構成に移行するとき、リザーバ50の少なくとも一部分がレギュレータ30外に拡張できる。いくつかの実施形態では、
図5に例示するように、リザーバの容積包囲領域の実質的に全部がレギュレータ30の外側に移動し、主に外側の位置をとることができる。この構成のリザーバ50の容積は、収縮構成のリザーバ50の容積よりもかなり大きくなり得る。たとえば、拡張構成のリザーバ50の容積は、容器10の容積の約15%以上、及び/又は容器10の容積の約70%未満であり得る。いくつかの実施形態では、拡張したリザーバ50の容積は、容器10の容積のおよそ50%である。多くの異形が可能である。
【0064】
図6は、バイアル110と、アクセッサ120と、レギュレータ130とを備える、システム100の実施形態を例示している。バイアル110は、本体112とキャップ114とを含む。例示の実施形態では、バイアル110は、医療用流体116と比較的少量の滅菌済み空気118とを収容している。ある構成では、流体116は、バイアル110が、キャップ114が下向きになる(たとえばキャップ114が流体と床の間にある)向きにされているときに、バイアル110から取り出される。アクセッサ120は、プランジャ144を有するシリンジ142などの交換デバイス140にその一端が流体接続されている導管122を含む。導管122は、キャップ114を通って流体116中へと延びている。レギュレータ130は、リザーバ132と導管134とを含み得る。リザーバ132は、バッグなどのチャンバか、または空洞であり得、該空洞はこれに対して相対的に可動であるピストンを有する。リザーバ132は、少なくとも部分的には剛性閉鎖容器124の内側に配置され得る。
【0065】
リザーバ132および導管134は、リザーバ内部150と流体連通しており、リザーバ内部150はある量の清浄な及び/又は滅菌された空気を含む。ある実施では、リザーバ132はバッグを有する。いくつかの実施形態では、リザーバ132は、1つ以上の剛性壁と、少なくとも1つの可動壁136とを有する。リザーバ132の外側表面の少なくとも一部は、システム100の周囲の周囲空気と接触し得る。たとえば、可動壁136の外側表面が周囲空気と接触し得る。リザーバ132は、流体116、バイアル110内の空気118、およびリザーバ内部150が周囲空気と接触しないように、実質的に不透性であり得る。
【0066】
図6に示すように、バイアル110外の区域は大気圧である。したがって、シリンジ・プランジャ144にかかる圧力は、リザーバ132の内部にかかる圧力に等しいので、システム100は概ね平衡状態にある。
【0067】
プランジャ144を引いてシリンジ142の一部分を流体116で満たすことができる。プランジャ144を引くと、シリンジ142内の有効容積が増加し、それによってシリンジ142内の圧力が低下し得る。シリンジ142内でこのように圧力が低下すると、バイアル110内部とシリンジ142内部間の圧力差が大きくなり、流体116がシリンジ142に流入することになる。流体116がバイアル110からシリンジ142へと流入すると、バイアル110内の圧力はリザーバ内部150の圧力よりも低下し、そのせいでリザーバ内部150の少なくとも一部分がバイアル110に流入することになる。バイアル110からシリンジ142内への流れ、およびリザーバ内部150からバイアル110内への流れは、バイアル110内部、シリンジ142内部、リザーバ内部150間の圧力差が小さくなって流れが生じなくなるまで、継続する。流れを生じさせるのに必要な圧力差は、流れる液体(または気体)の粘性および流体が通って流れる構造物の形状による。いくつかの実施形態は、流れ抵抗を減少させるように最適化されている。
【0068】
バイアル110内で圧力が低下すると、リザーバ132の内部と外部間の圧力差が大きくなり、そのためリザーバ132の内容積が減少するかまたは収縮して、ある量の調整流体を導管134を通ってバイアル110に移動させる。つまり、リザーバ132は、バイアル110から採取された流体116の容積を補償する新たな容積へとバイアル110の外側で収縮する。したがって、プランジャ144がバイアル110から引かれなくなると、システムは再び平衡状態になる。システム100は平衡に近い状態で動作するので、流体116の採取が容易になり得る。さらに、システム100の平衡状態により、プランジャ144は引かれた位置に留まり、それによってバイアル110から正確な量の流体116を取り出すことを可能にする。
【0069】
ある構成では、減少したリザーバ132の容積は、バイアル110から取り出された液体の容積とだいたい等しい。いくつかの構成では、バイアル110からより多くの流体が採取されると、リザーバ132の容積の減少速度は遅くなるので、バイアル110から採取された流体の容積の方が減少したリザーバ132の容積よりも大きい。
【0070】
いくつかの構成では、リザーバ132はほぼ及び/又は完全に潰れるかまたはしぼみ、したがってリザーバ132内にはほとんど容積がなくなる。たとえば、前側壁と、側壁と、可動ピストンとを有する実施形態では、ピストンは、横方向移動して前側壁に実質的に当接し、それによってリザーバ132を潰し、内容積を実質的にはなくすことができる。いくつかの例では、このようにリザーバ132が潰れると、リザーバ132はバイアル110内の圧力が周囲圧力に達するのを可能にできない。したがって、リザーバ132が完全に潰れると、バイアル110内には(周囲圧力に対して相対的に)陰圧が存在し得る。いくつかの例では、このようにリザーバ132が潰れると、たとえばリザーバ132が一般に非弾性、剛性、または完全に剛性である場合のように、リザーバ132内部とバイアル110内部間の圧力差を生じさせる傾向がある復元力は実質的に生じない。
【0071】
引き続き
図6を参照すると、ある実施形態では、シリンジ142は流体内容物143を有する。流体内容物143の一部分は、プランジャ144を(バイアルに向かって)押すことによってバイアル110内に導入され得るが、このことはある例では望ましい場合がある。たとえば、いくつかの例では、バイアル110に溶剤及び/又は混合用流体を導入することが望ましい。ある例では、当初所期の量よりも多くの流体116が意図せず採取されることもあり得る。いくつかの例では、最初にバイアル110内の空気118の一部が採取されて、望ましくない気泡がシリンジ142内に生成し得る。したがって、採取した流体116及び/又は空気118をバイアル110内に注入し戻すことが望ましくなり得る。
【0072】
プランジャ144を押すとシリンジの流体内容物143はバイアル110内に入り、バイアル110の有効容積は減少し、そのためバイアル110内の圧力は増加する。バイアル110内の圧力が増加すると、バイアル110内部とリザーバ132内部間の圧力差が大きくなって、リザーバ132内に空気118を流入させることができ、リザーバ132は拡張することになる。つまり、リザーバ132は、バイアル110に導入されたシリンジ142の内容物143の容積を補償する新たな容積へと拡張または増大する。したがって、プランジャ144がバイアル110に向かって移動するのが止まると、システムは再び平衡状態になる。システム100は平衡に近い状態で動作するので、内容物143の導入が容易になり得る。さらに、システム100の平衡状態により、プランジャ144は押された位置にだいたいは留まり、それによってシリンジ142の内容物143の正確な量をバイアル110に導入することを可能にする。
【0073】
シリンジ142内の圧力がバイアル110内の圧力よりも大きいかまたは小さい場合、プランジャ144は、圧力差が摩擦力に勝るほど大きければ、不慮に移動し得る。いくつかの実施形態では、シリンジをバイアルから取り外した後にたとえばシリンジから流体が滴るのを防止するのに、一時的な圧力差を利用する。たとえば、シリンジの一部分の有効容積が増加し、それによって局所圧力を低下させ、少なくともいくらかの流体をその容積が増加した領域に引き込むことができる。しかし、いくつかの実施形態は、一時的な圧力差を最小限化している。
【0074】
ある構成では、増加したリザーバ132の容積は、バイアル110から取り出された空気118の容積とだいたい等しい。いくつかの構成では、より多くの内容物143がバイアル110に導入されると、リザーバ132の容積の増加速度は遅くなるので、バイアル110に導入された内容物143の容積の方が増加したリザーバ132の容積よりも大きい。
【0075】
いくつかの構成では、リザーバ132は、伸長し、拡張し、またはそうではなく容積を増加させて、静止容積を超えて拡張できる。いくつかの例では、この拡張によって、リザーバ132内部とバイアル110内部間の圧力差を有効に生成する復元力が生じる。たとえば、リザーバ132が伸長または拡張すると、バイアル110内に(周囲圧力に対して相対的に)わずかな過圧力が生成し得る。
【0076】
本明細書に記載する構成要素の多くは個々の構成要素として成形され得、かつ/または他の成形構成要素と一体であり得る。たとえば、場合によっては、複数の構成要素を1回の成形プレスで同時成形することができる。構成要素のいくつかは医療等級プラスチックを用いて射出成形され得る。いくつかの構成要素はアクリルプラスチック、ABSプラスチック、またはポリカーボネートプラスチックから作製される。いくつかの構成要素はステンレス鋼などの金属から作製され得る。金属構成要素の多くはコンピュータ数値制御(CNC)ミルを用いて加工され得る。
【0077】
ある種のバッグなどの拡張リザーバは、開き、展開し、拡張し、収縮し、膨らみ、しぼみ、圧縮し、かつ/または(減圧して)復元するように構成され得る。リザーバは、あらゆる種類の可撓性及び/又は拡張性材料のどれでも含み得る(ただしリザーバによっては可撓性がなく剛性のものもある)。たとえば、ある実施形態では、リザーバまたはバッグは、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、サラン、ラテックスゴム、ポリイソプレン、シリコーンゴム、ビニル、ポリウレタン、またはその他の材料を含む。ある実施形態では、リザーバまたはバッグは、バッグの材料から(気体または空気を含む)流体が漏れるのをさらに阻止するために金属構成要素を有する材料、たとえば金属化二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(「PET」としても知られており、商標名Mylar(登録商標)として入手可能)を含む。いくつかの実施形態では、リザーバおよびバッグは、ラミネートを含む。リザーバおよびバッグは、金属材料を含み得る。たとえば、リザーバおよびバッグは、0.36Mil(7.8#)の金属化(たとえばアルミニウム)PETフィルム層と、0.65Mil(9.4#)の直鎖状低密度ポリエチレン層で構成され得る。いくつかの実施形態では、リザーバまたはバッグは、連結具を用いて実質的な気密なシールを形成することができる材料を含む。ある実施形態では、リザーバおよびバッグは、透明または実質的に透明である。他の実施形態では、リザーバおよびバッグは、不透明である。いくつかの例では、リザーバおよびバッグは、液体、気体、および空気に対し(通常の使用条件下で少なくとも十分な期間にわたり)概ね不透性の材料を含む。ある実施形態では、リザーバおよびバッグは、バイアルの所期の内容物に対し不活性な材料を含む。たとえば、場合によっては、リザーバおよびバッグは、ケモセラピーで使用される特定の薬物に反応しない材料を含む。いくつかの実施形態では、リザーバおよびバッグは、硬度が約10ショアA以上、及び/又は約80ショアA以下のラテックスフリーシリコーンを含む。
【0078】
ある構成では、リザーバはコーティングを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、リザーバは、その間隙率を減少させるコーティングを含む。場合によっては、コーティングは、蒸着アルミニウムまたは金である。場合によっては、コーティングは、気体の通過を阻止するバリアを形成するように構成されている水溶性プラスチックを含む。ある例では、コーティングは、リザーバの外側に塗膜されている。他の例では、コーティングは、リザーバの内側に塗膜されている。場合によっては、コーティングは、リザーバの内側と外側に塗膜されている。いくつかの実施形態では、コーティングはポリオレフィンである。
【0079】
バイアルは、医療用流体を保存する任意の適切な容器を含むことができる。たとえば、バイアルは、イリノイ州アボットパークのAbbott Laboratories社が製造するものなど、当分野で既知の多くの標準的医療用バイアルのいずれでもあり得る。いくつかの実施形態では、バイアルは、気密密封されることができる。いくつかの構成では、バイアルは本体とキャップとを有する。本体は、プラスチックまたはガラスなど、剛性の実質的に不透性の材料であり得る。いくつかの実施形態では、キャップは、セプタムとケーシングとを含み得る。セプタムは、物品で貫通されるとその物品の周りに実質的に気密なシールを形成するように変形することができる、エラストマー材料であり得る。たとえば、いくつかの例では、セプタムは、シリコーンゴムまたはブチルゴムを含む。ケーシングは、バイアルを密封する任意の適切な材料であり得る。いくつかの例では、ケーシングは、セプタムおよび本体の一部分の周りにクリンプされてセプタムとバイアル間に実質的に気密なシールを形成する金属を含む。ある実施形態では、キャップは、本体上部から外方に延びる隆起部を有する。
【0080】
以下で詳述するように、いくつかの実施形態はシールを含む。シールは、硬度35ショアAから90ショアAの医療等級シリコーンで形成(たとえば成形)され得る。その他のシールおよび構成要素はその他の可撓性または半可撓性材料で成形される。
【0081】
ある実施形態は、通過する気体の粒子及び/又は汚染物質を除去することができるフィルタを含む。たとえば、ある実施形態では、フィルタは、直径0.3マイクロミリメートルの空中浮遊粒子のほとんど全部または少なくとも99.9%を除去できるように構成されている。場合によっては、フィルタは、微生物を除去するように構成されている。いくつかの実施形態では、フィルタは、ナイロン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、またはその他のプラスチックを含む。いくつかの実施形態では、フィルタは、活性炭、たとえば活性チャコールを含む。ある構成では、フィルタは、規則的またはランダムに配列された繊維、たとえばガラス繊維のマットを含む。いくつかの構成では、フィルタは、Gortex(登録商標)材料またはTeflon(登録商標)材料を含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、バッグなどのリザーバ内に充填材が配置されている。いくつかの実施形態では、周囲圧力で、充填材の直径および厚さは、バッグの直径Dおよび厚さTとだいたい同じである。ある構成では、充填材は、ある量の滅菌済み空気などの気体を収容するように構成されている。場合によっては、充填材は多孔性である。いくつかの例では、充填材は、スポンジまたはスポンジ状の材料である。ある構成では、充填材は、詰綿を含む。ある構成では、充填材は、内部にチャンバまたは空間のネットワークを提供するように構成されている、規則的またはランダムに配列された繊維のマットを含む。いくつかの実施形態では、充填材は低密度発泡体で作製されている。たとえば、ある実施形態では、充填材は、ポリウレタン−エーテル発泡体で作製され、重量はたとえば約1.05ポンド/立方フィートであり、押込荷重(「ILD」)はたとえば約38である。いくつかの実施形態では、充填材は、ポリエーテル、ポリエステル、ポリエチレン、またはエーテル様エステル(ether−like−ester)(「ELE」)で作製される。場合によっては、充填材は、ナイロン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、またはその他のプラスチックで作製される。ある実施形態では、充填材は、たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼などの金属である。ある実施形態では、充填材は、抗菌剤またはその他の無菌状態を強化する化合物で処理されている。場合によっては、充填材は、たとえば滅菌済み空気を収容する、密封チャンバを有し、該チャンバは流体がバイアルから採取されると開くように構成されている。いくつかの実施形態では、充填材は、バッグに入る(蒸気などの)流体と結合し、流体を吸収し、概ね中和し、または流体とその他化学的および/もしくは機械的に相互作用するように構成され得る。
【0083】
図7は、バイアルなどの容器204に連結した圧力調整シリンジ・システム200の実施形態を模式的に例示している。容器204は、薬物、製剤、及び/又は医療ケアで使用される物質を収容するように構成され得る。調整システム200は、第1のリザーバ208と第2のリザーバ212とを含み得る。第1のリザーバ208および第2のリザーバ212は、(たとえば個別に及び/又は一緒に)容積が変化するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ208は、気体を保存するように構成されており、該気体は、滅菌済み空気、非滅菌済み空気、または任意の気体であり得る。いくつかの実施形態では、第2のリザーバ212は、液体を保存するように構成されており、該液体は、薬剤流体、医薬品を含有する任意の流体、容器204に注入される液体、水、生理的食塩水、または任意の液体であり得る。第1のリザーバ208と第2のリザーバ212は、ハウジング内に配置され得、該ハウジングは、バレル及び/又はプランジャを含み得る。ハウジングは、クラッキングを防止するために低脆性であり、実質的に剛性であり得る。いくつかの実施形態では、ハウジングは、成形プラスチックから作製される。このプラスチックは、透明及び/又は半透明であり得る。本明細書内のいずれの実施形態においても、例示のとおり、第1のリザーバと第2のリザーバは、使用中に、流体が第1のリザーバと第2のリザーバ間を直接(たとえば第1のリザーバから第2のリザーバに直接、または第2のリザーバから第1のリザーバに直接)通過しないように構成され得る。
【0084】
本明細書に記載する多くの実施形態において、容器204、304は、バイアル、プラスチック製バイアル、ガラス製バイアル、アンプル、キュベット、薬剤を収容するように構成されているパッケージ、バッグ、容器(bins)、瓶、ボウル、キャニスタ、カートン、フラスコ、容器(jugs)、パケット、小包、容器(receptacles)、袋、薬剤保存デバイス、流体保存デバイス、薬剤容器、薬物容器、試験管、管、カニューレ、および流体タンクを含み得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ208及び/又は第2のリザーバは、内容積を有するバッグを含む。内容積は増加または減少し得る。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ208及び/又は第2のリザーバは、プラスチック製であり得る剛性の外部ハウジングを有する。剛性の外部ハウジングは、これに十分な力または圧力がかかった場合は、多少可撓性があり得る。
【0086】
図7に模式的に例示するように、ある実施形態は、シール216などの分割部材を含む。シール216は、第1のリザーバ208と第2のリザーバ212の間に配置され得る。シール216は、第1のリザーバ208を第2のリザーバ212から隔離(たとえば流体的に隔離)することができ、第1のリザーバ208内に配置された液体または気体が、シール216が妨害している区域を通って第2のリザーバ212に流れるのを阻止または防止し、また、第2のリザーバ212内に配置された液体または気体が、シール216が妨害している区域を通って第1のリザーバ208に流れるのを阻止または防止する。いくつかの実施形態では、シールは、ゴム製プランジャシールまたはゴム製Oリングである。
【0087】
いくつかの実施形態は、第1の通路220(たとえば通路、チャネル、ルーメン、またはその他)を含む。第1の通路220は、第1のリザーバ208を容器204に流体連結できるので、第1のリザーバ208の流体及び/又は気体は容器204に流入でき、かつ/または容器204の流体及び/又は気体は第1のリザーバ208に流入できる。
【0088】
いくつかの実施形態は、第2の通路224(たとえば通路、チャネル、ルーメン、またはその他)を含む。第2の通路224は、第2のリザーバ212を容器204に流体連結できるので、第2のリザーバ212の流体及び/又は気体は容器204に流入でき、かつ/または容器204の流体及び/又は気体は第2のリザーバ212に流入できる。第1の通路220および第2の通路224は、ルーメン、チャネル、開放区域、または、流体、液体、及び/又は気体を収容または連通できる通路を形成することができるその他の任意の構造を含み得る。様々な実施形態では、第1の通路220は「調整チャネル」と呼ばれ、第2の通路224は「アクセス・チャネル」または「引抜チャネル」と呼ばれる。
【0089】
いくつかの実施形態では、第2の通路224は、液体、薬液、医療用液体、薬剤流体、及び/又は生理的食塩水を連通するように構成されているエキストラクタ・チャネルである。いくつかの実施形態では、第2の通路224は、気体、滅菌済み気体、及び/又は空気を連通するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の通路220は、容器204内の圧力を調整するように構成されているレギュレータ・チャネルである。いくつかの実施形態では、第1の通路220は、気体、滅菌済み気体、及び/又は空気を連通するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の通路220は、液体、薬液、医療用液体、薬剤流体、及び/又は生理的食塩水を連通するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の通路220及び/又は第2の通路224は、医療用粉末などの粉末を連通するように構成されている。
【0090】
引き続き
図7を参照すると、いくつかの実施形態は、第1のフロー制御部228を含む。開位置にあるとき、第1のフロー制御部228は、流体が第1の通路220を通って流れることを可能にする。閉位置にあるとき、第1のフロー制御部228は、流体が第1の通路220を通って流れることを阻止または防止する。ある実施形態は、第2のフロー制御部232を有する。第2のフロー制御部232が開位置にあるとき、流体は第2の通路224を通って流れることができる。第2のフロー制御部232が閉位置にあるとき、流体は第2の通路224を通って流れることを阻止または防止される。いくつかの実施形態では、第1のフロー制御部228と第2のフロー制御部232は1つのフロー制御部なので、1つのフロー制御部で第1の通路220内および第2の通路224内の液体及び/又は気体の流れを制御することができる。フロー制御部のいくつかの実施形態は、通路を開閉するシールを含む。第1のフロー制御部228及び/又は第2のフロー制御部232は、ポンプ組立体、バルブ組立体、封止組立体、シール組立体、及び/又は汲上吐出しかつ/もしくは選択的に封止するシステムであり、かつ/またはこれ(ら)を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のフロー制御部228及び/又は第2のフロー制御部232は、バルブであり、該バルブは、該バルブを通って流体を通過させる開位置と、該バルブを流体が通過するのを実質的に妨害する閉位置とを有する。
【0091】
第1の通路220は、第1のリザーバ208と第2のリザーバ212の外側に配置され得る。第1のリザーバ208は、システム200の長手方向軸線に概ね平行な中心軸線を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の通路220及び/又は第1の通路220の一部分は、第1のリザーバ208の中心軸線から半径方向外側に配置され得る。第1の通路は、第1のリザーバ208の外周の内側に配置されるのではなく、第1のリザーバ208の半径方向外側に配置され得る。
【0092】
いくつかの実施形態は、圧力レギュレータ240を含む。圧力レギュレータ240は、(圧力調整シリンジ・システム200の外側にある)周囲空気244の圧力と第1のリザーバ208内の圧力間の圧力差を減少させかつ/またはなくすように構成され得る。様々な実施形態において、圧力レギュレータ240は、第1のリザーバ208内と周囲空気244の圧力を等化することができる(たとえば、圧力レギュレータ240は、いくつかの実施形態では圧力イコライザであり得る)。いくつかの実施形態では、圧力レギュレータ240は、摩擦またはクラッキング圧力によって、周囲空気244と第1のリザーバ208の圧力等化を阻止される場合がある。圧力レギュレータ240を(たとえば医療等級潤滑剤で)潤滑して摩擦及び/又はクラッキング圧力を減じ、それによって圧力レギュレータ240の等化能力を増加させることができる。圧力レギュレータ240は、第1のリザーバ208の有効容積を変化させる構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、圧力レギュレータ240は、バッグである。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ208は、ゴム製プランジャで封止された開口端を有し、圧力レギュレータ240は、第1のリザーバ208内を摺動して第1のリザーバ208の有効内容積を変化させる該ゴム製プランジャを含む。圧力レギュレータ240は、周囲空気244を第1のリザーバ208に流入させるかまたは第1のリザーバ208から流出させる構成要素であり得る。様々な実施では、圧力レギュレータ240は、(たとえば圧力差によって開く)バルブまたはキャップで覆われ得る穴を含み得る。
【0093】
図7では、周囲空気244を、圧力調整シリンジ・システム200を囲む破線囲みのある雲で示す。これは、周囲空気244が典型的には圧力調整シリンジ・システム200を囲んでいることを示すものである。本明細書に示すその他多くの図は、各実施形態を囲む周囲空気を含むが、多くの図は、他の物品を明白に示すために破線囲みを含んでいない。周囲空気は、典型的には圧力調整シリンジ・システムの外側にあって、典型的には圧力調整シリンジ・システムを囲んでいる。
【0094】
いくつかの実施形態は、圧力調整システム200を流体的及び/又は機械的に容器204に連結する連結システム250を含み、容器204は、バイアル、ガラス容器、剛性プラスチック容器、可撓性プラスチック容器、静脈点滴に使用される任意の容器、またはその他任意の容器であり得る。いくつかの実施形態では、第1のフロー制御部228および第2のフロー制御部232は、連結システム250の一部である。いくつかの実施形態では、圧力調整シリンジ・システム200を容器204に連結している間、第1のフロー制御部228及び/又は第2のフロー制御部232は、閉位置から開位置になる。
【0095】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ208および第2のリザーバ212は、周囲空気244から流体的に隔離された閉鎖系の一部である。閉鎖系は、圧力調整シリンジ・システム200から周囲空気244中に放出される医薬品の量を制限及び/又は防止するのに役立ち得る。圧力調整シリンジ・システム200は、容器204からの製剤で汚染された液体および気体が、圧力調整シリンジ・システム200から出ていくのを防止するように構成され得る。第1のフロー制御部228および第2のフロー制御部232は、圧力調整シリンジ・システム200が容器204から連結解除された後に気体および液体が第1のリザーバ208及び/又は第2のリザーバ212から漏れるのを防止及び/又は制限するように構成され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ208および第2のリザーバ212は、バイアルであり得る容器204の外側に配置されている。第1のリザーバ208および第2のリザーバ212は、シリンジ内で一体化され、かつ/またはシリンジ内に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ208は、シリンジのプランジャ内に配置され、第2のリザーバは、シリンジのバレル内に配置されている。バレルは、その中をプランジャが摺動できるハウジングであり得る。プランジャは、第1のリザーバ208の外壁のいくつかを構成し得る。いくつかの実施形態では、プランジャは、第2のリザーバ212の1つ以上の壁を構成し得る。バレルは、第2のリザーバ212の外壁のいくつかを構成し得る。
【0097】
図8は、バイアルなどの容器304に連結した圧力調整シリンジ・システム300の別の実施形態の断面図を例示している。システム300は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。
図8に例示する断面は、圧力調整シリンジ・システム300の中心軸線に沿っている。図示のように、システム300は、シリンジ組立体301と、連結システム354とを含み得る。
【0098】
連結システム350は、容器304のネック358との係合(たとえばスナップ嵌め)により容器304に取り付けられるように構成されているアーム354を含む。アーム354は、容器304のリップ362上を滑る際に半径方向外側に撓むことができ、次いで容器のネック358と嵌合する際に半径方向内側に撓むことができる。いくつかの実施形態では、ネック358の直径は、リップ362の直径よりも小さい。容器304は、ガラス製バイアル、プラスチック製バイアル、またはその他任意の容器であり得る。様々な実施形態では、シリンジ組立体301は連結システム354と着脱可能に連結し得る。
【0099】
容器304は、気体または液体が不慮に送出されるのを防止するように構成されているネック358のセプタム370及び/又はリップ362を含み得る。セプタム370は、周囲空気244が容器304に不慮に入ってしまうのを防止でき、また、容器304内に配置された気体または液体が容器から不慮に出てしまうのを防止できる。第1の通路320および第2の通路324が、セプタム370を通過(つまり穿通)できるので、気体および流体を容器304に及び/又は容器304から移送できる。
【0100】
セプタム370を通過するように構成されている第1の通路320の一部分が、第1の穿通部材374内に配置され得る。セプタム370を通過するように構成されている第2の通路324の一部分が、第2の穿通部材378内に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の穿通部材374および第2の穿通部材378は、1つの穿通部材の一部である。たとえば、穿通部材は、第1の通路320の一部分と第2の通路324の一部分とを含むプラスチック製ランスであり得る。いくつかの実施では、ランスは、尖った遠位先端を有する。いくつかの異形では、ランスは、概ね丸みのある遠位先端を有する。第1の通路320の遠位端382は、第1の穿通部材374の遠位端において、または第1の穿通部材374の遠位端から約1センチメートル以内のところで、第1の穿通部材374から出ることができる。第2の通路324の遠位端386は、第2の穿通部材378の遠位端において、または第2の穿通部材378の遠位端から約1センチメートル以内のところで、第2の穿通部材378から出ることができる。
【0101】
図8に例示するように、シリンジ・システム300は、バレル390と、プランジャ394とを含み得る。バレル390は、これに対しプランジャ394が摺動可能に連結する、ハウジングまたは導管であり得る。プランジャ394は、バレル390に対して相対的に遠位および近位に移動できる。本明細書では、「遠位」という用語またはそのあらゆる派生形は、シリンジ・システムの軸線方向長さに沿って、バイアル304などの容器と係合する方のシリンジ・システムの端部に向かう方向を意味する。「近位」という用語またはそのあらゆる派生形は、その逆の方向を意味し、これは通常は、シリンジ組立体の一部分をもっているユーザーに向かう方向になる。たとえば、
図8では、プランジャ394はバイアル304に対して相対的に近位に配置され、バイアル304はプランジャ394に対して相対的に遠位に配置されている。
【0102】
遠位プランジャシール316はプランジャ394の遠位端に連結し得る。いくつかの実施形態では、第2のリザーバ312の容積は、遠位プランジャシール316までのバレル390の内部空間である。シリンジ・システム300は、プランジャ394を遠位方向に(たとえば容器304に向かって)押すと、第2のリザーバ312の容積が減少するように構成され得る。遠位プランジャシール316は、二重ワイパー・シールであり得、ゴム製であり得る。プランジャ394を遠位方向に押すと、第2のリザーバ312内に配置された気体または液体を第2の通路324を通って容器304内に流入させることができる。
【0103】
バレル390およびプランジャ394は、種々の形状およびサイズを有し得る。いくつかの実施形態では、バレル390およびプランジャは、概ね円筒形であって、断面は概ね円形である。いくつかの実施形態では、バレル390およびプランジャ394は、概ね長方形の断面を有し、封止しやすいように角が丸くされている。いくつかの実施形態では、バレル390およびプランジャ394は、バレル390がプランジャ394を受けることができるようなサイズと形状にされている。
【0104】
いくつかの実施形態では、プランジャ394の内容積は、少なくとも約40ミリリットル及び/又は約100ミリリットル以下、少なくとも約10ミリリットル及び/又は約300ミリリットル以下、または、少なくとも約55ミリリットル及び/又は約85ミリリットル以下である。いくつかの実施形態では、(気体リザーバであり得る)第1のリザーバ308の内容積及び/又は最大内容積は、少なくとも約40ミリリットル及び/又は約100ミリリットル以下、少なくとも約10ミリリットル及び/又は約500ミリリットル以下、または、少なくとも約55ミリリットル及び/又は約85ミリリットル以下である。
【0105】
いくつかの実施形態では、バレル390の内容積は、少なくとも約40ミリリットル及び/又は約100ミリリットル以下、少なくとも約10ミリリットル及び/又は約300ミリリットル以下、または、少なくとも約55ミリリットル及び/又は約85ミリリットル以下である。いくつかの実施形態では、(液体を収容するように構成され得る)第2のリザーバ312の内容積及び/又は最大内容積は、少なくとも約40ミリリットル及び/又は約100ミリリットル以下、少なくとも約10ミリリットル及び/又は約500ミリリットル以下、または、少なくとも約55ミリリットル及び/又は約85ミリリットル以下である。
【0106】
いくつかの実施形態では、第2のリザーバ312の容量は、約60ミリリットル以上であり、第1のリザーバ308の容量は、70ミリリットル以上である。第1のリザーバ308の最大容量は、第2のリザーバ312の最大容量よりも大きい。
【0107】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ308は、滅菌済み空気などの滅菌済み気体を収容する。第1のリザーバ308は、圧力調整シリンジ・システム300が第1のリザーバ308と周囲空気244間の気体交換を防止及び/又は妨害するように、周囲空気244から流体的に隔離(たとえば封止)され得る。第2のリザーバ312は、医薬物質を収容するように構成され得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ308の容積は、遠位プランジャシール316から近位プランジャシール340までのプランジャ394内の容積である。遠位プランジャシール316は、第1のリザーバ308を第2のリザーバ312から分離できる。近位プランジャシール340は、二重ワイパー・シールであり得、ゴム製であり得る。第1のリザーバ308は、第1の通路320と流体連通できる。シリンジ組立体301が連結組立体354と連結し、連結組立体354が容器304と連結すると、第1のリザーバ308内に配置された気体またはその他の流体は、第1のリザーバ308と容器304内部の間を流れることができる。気体または流体は、容器304から第1のリザーバ308に流れることができる。いくつかの実施形態は、容器304から第1のリザーバ308への流れを妨害するかまたは第1のリザーバ308から容器304への流れを妨害する、一方バルブを含む。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ308は容器304の内側部分と流体連通している。
【0109】
近位プランジャシール340は、プランジャ394内に配置され得、プランジャ394内に摺動可能に連結し得る。近位プランジャシール340は、遠位気体リザーバを近位気体リザーバから分離できる。遠位気体リザーバは、近位プランジャシール340の遠位側に配置され得、近位気体リザーバは、近位プランジャシール340の近位側に配置され得る。いくつかの実施形態では、近位気体リザーバは、周囲の周囲空気の一部を含み得る。近位プランジャシール340は、プランジャ394の内径に対して封止できる。プランジャ394は、バレル390に摺動可能に連結し得る。近位プランジャシール340は、遠位気体リザーバと近位気体リザーバ間の圧力差に応じて、プランジャ394内で移動する(たとえば摺動する)ように構成され得る。いくつかの異形では、近位気体リザーバは、周囲空気244と流体連結している。いくつかの実施形態では、近位気体リザーバの圧力は周囲圧力である。
【0110】
図8に示すように、いくつかの実施形態は、第2のリザーバ312を含む。第2のリザーバ312は、液体を収容するように構成され得る。第2のリザーバ312は、プランジャの遠位気体リザーバに対して相対的に遠位に、及び/又は遠位プランジャシール316に対して相対的に遠位に配置され得る。第2のリザーバ312は、バレル390内に配置され得る。いくつかの異形では、第2のリザーバ312は、バレル390、遠位プランジャシール316、およびシリンジ組立体301の遠位壁によって境される容積である。
【0111】
いくつかの実施形態では、シリンジ・システムは、バレル390とプランジャ394の間の区域398を有する。この区域は、プランジャ394からは半径方向外側に、バレル390からは半径方向内側に配置され得る。Oリングなどの近位シール406が、気体または液体が区域398から周囲空気244に出ていくのを阻止または防止できる。いくつかの実施形態では、近位シール406は、バレルのフィンガー・グリップ402の近くに配置され得る。たとえば、システム300の長手方向軸線に平行に測定すると、近位シール406は、バレルのフィンガー・グリップ402から少なくとも約0.01センチメートル及び/又は約1センチメートル以下、または、バレルのフィンガー・グリップ402から少なくとも約0.1センチメートル及び/又は約4センチメートル以下のところに存在し得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、第1の通路320の近位端は、バレルのフィンガー・グリップ402の近くに配置され得、バレルのフィンガー・グリップ402から少なくとも約0.01センチメートル及び/又は約1センチメートル以下、または、バレルのフィンガー・グリップ402から少なくとも約0.1センチメートル及び/又は約4センチメートル以下のところに配置され得る。第1のリザーバ308内に配置された空気または気体は、第1のリザーバ308の穴410(たとえばプランジャ394の穴)から区域398を通って第1の通路320の近位端に流入できる。いくつかの実施形態では、区域398を通過する気体または流体は一方向に流れ、第1の通路320を通過する気体は逆方向に流れる。
【0113】
図8に示すように、区域398は、バレル390の一部分とプランジャ394の一部分の間の通路を境し得る。区域398が境する通路は、第1の通路320の一部分に対し実質的に平行に向けられ得る。第1の通路320の一部分は、区域398に対して相対的に半径方向外側に配置され得る。第1の通路320の一部分は、プランジャ394、第1のリザーバ308、第2のリザーバ312、及び/又はバレル390から半径方向外側及び/又はそれらの外部に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の通路の一部分は、プランジャ394から半径方向外側に配置されるのではなく、プランジャ394の内側に配置されている。
【0114】
プランジャ394は、フィンガー・グリップ414を有し得る。いくつかの実施形態では、ユーザーは、プランジャのフィンガー・グリップ414を(たとえばバレルのフィンガー・グリップ402から離れるように)引き、それによって第2のリザーバ312の容量を増加させ、液体を容器304内から第2の通路324を通って第2のリザーバ312へと引き抜くことができる。容器304内から液体を引き抜くと、容器304内の圧力は周囲圧力(たとえばシリンジ・システム300の外部環境の圧力)よりも低下し得る。容器304内の圧力が周囲圧力よりも低下すると、第1のリザーバ308内の気体は第1の通路320に流入し、次いで容器304に流入して、容器304内の圧力を周囲圧力へと増加させることができる。このように第1のリザーバ308内の気体が取り出されると、第1のリザーバ308内の圧力は周囲圧力よりも低下し得る。したがって、いくつかの実施形態は、この状況及び/又はその他の圧力不均衡に対処するため圧力等化デバイスを含む。
【0115】
図8に例示するように、いくつかの実施形態は、プランジャ394内で軸線方向に移動できる近位プランジャシール340を含む。プランジャ394は、近位プランジャシール340までのプランジャ394の一部分に周囲空気が入るのを可能にするベント420を含み得る。近位プランジャシール340は、第1のリザーバ308に入る周囲空気の流れを防止及び/又は減少させるように構成され得る。たとえば、近位プランジャシール340は、プランジャ394の内壁と共に概ね気密のシールを形成できる。近位プランジャシール340は、第1のリザーバ308内から周囲環境への気体の流れを防止及び/又は減少させるように構成され得る。
【0116】
様々な実施形態では、近位プランジャシール340は、第1のリザーバ308と周囲空気244の圧力等化を助長し、かつ/または圧力差を減少する。周囲圧力の方が第1のリザーバ308内の圧力よりも高い場合、近位プランジャシール340は圧力差により遠位に移動し得る。たとえば、近位プランジャシール340は、圧力差がなくなるか減少するまで、たとえば、近位プランジャシール340を移動させる(摩擦力などの)他の力に打ち勝つことができないという点にまで圧力差が減少されるまで、遠位に移動し得る。周囲圧力の方が第1のリザーバ308内の圧力よりも低い場合、近位プランジャシール340は圧力差により近位に移動し得る。たとえば、近位プランジャシール340は、圧力差がなくなるか減少するまで、たとえば、近位プランジャシール340を移動させる(摩擦力などの)他の力に打ち勝つことができないという点にまで圧力差が減少されるまで、近位に移動し得る。
【0117】
図9および
図10は、近位プランジャシール340の側面図および断面図を例示している。図示のように、近位プランジャシール340は、封止部材430と、支持部材434とを含み得る。封止部材430は、ワイパー・シールまたはOリングなどの1つ以上の封止表面438を含み得る。封止表面は、第1のリザーバ308の近位端を封止するように構成されている可撓性または半可撓性の材料から作製され得る(
図8に示す)。封止部材430の少なくとも一部分は、支持部材434の少なくとも一部分から半径方向外側に配置され得る。図示のように、いくつかの実施形態では、近位プランジャシール340の少なくとも一部分(たとえば支持部材434)は、中空である。本明細書のどの実施形態でも、例示するように、どの種類のどのプランジャシールでも、流体がプランジャシールの近位側から遠位側に直接通過できないように、または流体がプランジャシールを通過できないように、またはプランジャシールが流体通路に対し永久的に閉じているように、またはプランジャシールがバルブレスであるように、または流体がプランジャシールを通ってシリンジの第1のリザーバからシリンジの第2のリザーバへと通過できないように、構成され得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、封止部材430は、硬度が約35ショアAから約95ショアAの医療等級シリコーンゴムで作製される。いくつかの実施形態では、封止部材430は、硬度が少なくとも約35ショアA及び/又は約95ショアA以下、少なくとも約45ショアA及び/又は約85ショアA以下、または、少なくとも約55ショアA及び/又は約80ショアA以下の材料を含む。いくつかの近位プランジャシールの実施形態は、全体的または部分的にゴムで構成されている。いくつかの近位プランジャシールの実施形態は、熱可塑性物質などの、ゴムではない材料を含む。
【0119】
ある実施形態は、封止部材430(たとえば近位プランジャシール340の少なくとも一部分)が傾く、かしぐ、折れる、またはそうではなくプランジャ394の内側との接触が失われることを阻止または防止するように構成されて(
図8に示す)、適切な封止が維持されるよう補助する。支持部材434は、封止部材430の作製に使用される材料よりも可撓性が低い材料から作製され得る。支持部材434は、封止部材430の作製に使用される材料よりも硬い材料から作製され得る。いくつかの実施形態では、支持部材434は、硬度が少なくとも約40ショアD及び/又は約95ショアD以下、少なくとも約55ショアD及び/又は約85ショアD以下、または、少なくとも約65ショアD及び/又は約75ショアD以下の材料を含む。
【0120】
支持部材434は剛性プラスチックから成形され得、封止部材430は医療等級シリコーンなどの応従性ゴム(compliant rubber)から成形され得る。封止部材430は、支持部材434の遠位端または近位端に連結し得る。封止表面428の外径は、支持部材434の外径よりも大きくされ得る。
【0121】
図11および
図12は、開示したシリンジ組立体のいくつかまたは全部の一部であり得るプランジャ450(たとえばチューブ、アクチュエータ、シャフトなど)の側面図および断面図を例示している。プランジャ450は、ユーザーが、プランジャ450をバレル(たとえばハウジング、ケーシング、閉鎖容器など)内に少なくとも部分的に遠位に押し込み、またプランジャ450をバレルから少なくとも部分的に近位に引き出すことを可能にする、フィンガー・グリップ454を含み得る。プランジャ450は、ベント456を含み得、それによって周囲空気がプランジャ450の近位部分458に入って、近位プランジャシール460をプランジャ450内で遠位または近位に移動させることによって、近位部分458内の圧力と第1のリザーバ462内の圧力間の圧力差を減じることができる。穴466が、気体(または液体)が第1のリザーバ462から通路に流れて容器(図示せず)に流入するのを可能にし得る。いくつかの実施形態は、複数の穴466を含み、複数の穴466により流体は第1のリザーバ462に流入しかつ/または第1のリザーバ462から流出しやすくされ得る。多くの異なるプランジャが本明細書に開示される。どのプランジャも、本明細書に開示されるあらゆるシリンジ・システムと一緒に使用できる。
【0122】
近位プランジャシール460は、接触領域480を有し得、接触領域480は、プランジャ450の内径に接触できる近位プランジャシール460の領域か、または近位プランジャシール460がそれに沿って遠位または近位方向に摺動する封止表面を形成するプランジャ450の別の内表面である。いくつかの実施形態では、接触領域480の長さは、プランジャの内径の少なくとも約25%、プランジャの内径の少なくとも約50%、プランジャの内径の少なくとも約25%及び/又はプランジャの内径の約200%以下、プランジャの内径の少なくとも約40%及び/又はプランジャの内径の約75%以下、または、プランジャの内径の少なくとも約50%及び/又はプランジャの内径の約100%以下である。いくつかの実施形態では、接触領域480の長さは、少なくとも約0.2センチメートル及び/又は約3センチメートル以下、少なくとも約0.5センチメートル及び/又は約2センチメートル以下、または、少なくとも約0.7センチメートル及び/又は約1.5センチメートル以下である。
【0123】
いくつかの実施形態では、近位プランジャシール460は、プランジャ450内で摺動しやすいように潤滑されている。ある実施形態では、プランジャ450の内径が潤滑され得る。石油系の潤滑剤およびシリコーン潤滑剤がいくつかの実施形態では使用される。いくつかの実施形態は、潤滑剤を使用しない。
【0124】
プランジャ450のある実施形態は、近位プランジャシール460がある位置(たとえば最近位位置)を超えて近位に移動するのを止めるように構成されている。いくつかの実施形態では、近位プランジャシール460は、最近位位置にはない開始位置または出荷位置を有する。近位プランジャシール460が到達できる最近位位置と、近位プランジャシール460の所在位置の間の距離は、間隙距離484と呼ばれる。いくつかの実施形態では、間隙距離は、製造後の圧力変化(たとえば増加)に対処しやすくし得る。たとえば、圧力調整シリンジ・システムが海面の高さで製造され、その後高度2,000メートルで使用される場合、近位プランジャシール460を近位方向に適切に移動させなければ、第1のリザーバの2,000メートルでの圧力は、周囲圧力よりも高くなると考えられる。十分な大きさの間隙距離484は、第1のリザーバ462の容積を増加させて第1のリザーバ462の内部と第1のリザーバ462の外部間の圧力差を減少させることにより、周囲圧力の低下に対処できる。いくつかの実施形態では、間隙距離484は、少なくとも約0.5センチメートル及び/又は約10センチメートル以下、少なくとも約1センチメートル及び/又は約5センチメートル以下、または、少なくとも約1.5センチメートル及び/又は約4センチメートル以下である。いくつかの方法は、間隙距離が上述の寸法または寸法範囲の1つを有するときに、プランジャ450を顧客に出荷することを含む。
【0125】
図12に示すように、プランジャ450のいくつかの実施形態は、固定部またはロック部488を含む。これは、十分に大きい圧力差がロック部488に打ち勝つまで近位プランジャシール460を一か所に保持するのに使用され得る。ロック部488は、プランジャ450の内径から半径方向内側に突起している突出及び/又は突起(たとえば丸みのある隆起部)であり得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ462は、初期の圧力または顧客に出荷される際の圧力が周囲圧力ではないように、加圧される。いくつかの実施形態では、近位プランジャシール460は、最近位まで、および最遠位まで移動できる。第1のリザーバ462は、近位プランジャシール460が最近位(たとえば最近位位置)に達するまで加圧され得、第1のリザーバ462内の圧力が周囲圧力よりも大きくなるようにその後も引き続き加圧され得る。
【0127】
図13は、バイアルなどの容器304に連結した圧力調整シリンジ・システム500の実施形態の断面図を例示している。システム500は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。シリンジ・システム500は、第1のリザーバ508を収容するバッグ504を含み得る。
図13に例示される実施形態には針が含まれない。本実施形態では、セプタム370を穿通するのに針を用いるのではなく、穿通部材512を用いてセプタム370を穿通する。いくつかの異形では、穿通部材512は、硬さ50ショアDから85ショアDの成形プラスチックから作製され得る。いくつかの実施形態は、針を含む。
【0128】
セプタム370は、物品で貫通されるとその物品の周りに実質的に気密なシールを形成するように変形することができる、エラストマー材料であり得る。たとえば、いくつかの例では、セプタム370は、シリコーンゴムまたはブチルゴムを含む。
【0129】
セプタム370を通過するように構成されている第1の通路320の一部分が、穿通部材512内に配置され得る。セプタム370を通過するように構成されている第2の通路324の一部分が、穿通部材512内に配置され得る。いくつかの実施形態では、穿通部材512は、第1の通路320の一部分と第2の通路324の一部分とを含む、先細かまたは丸みのあるランスであり得る。第1の通路320の遠位端516は、穿通部材512の遠位端において、または穿通部材512の遠位端から約1センチメートル以内のところで、穿通部材512から出ることができる。第2の通路324の遠位端520は、穿通部材512の遠位端において、または穿通部材512の遠位端から約1センチメートル以内のところで、穿通部材512から出ることができる。
【0130】
バッグ504は、バッグ504の内容積を増減させることができる応従性材料から作製され得る。上述したように、バッグの内容積は、第1のリザーバ508であり得る。いくつかの実施形態では、バッグ504の内側(たとえば第1のリザーバ508)は、容器304の内側と流体連通し得る。たとえば、ある異形では、第1のリザーバ508内に配置された気体及び/又は液体は、穴410を通って、区域398内を移動し、第1の通路320を通過した後、(バイアルであり得る)容器304に入ることができる。
【0131】
ベント420は、周囲空気244に第1のリザーバ508内の圧力と周囲圧力の差を等化させるかまたは少なくとも減少させることができる。周囲空気244は、ベント420から入ることができ、バッグ504の外表面(たとえばバッグ504の、第1のリザーバ508を少なくとも部分的には境する側の、だいたい反対側の表面)に接触できる。いくつかの実施形態では、周囲空気244はバッグ504に入ることができない。バッグ504などの拡張リザーバは、開き、展開し、拡張し、収縮し、膨らみ、しぼみ、圧縮し、かつ/または(減圧して)復元するように構成され得る。バッグ504は、第1のリザーバ508の第1の内容積を有する潰れた構成から、第1のリザーバ508の第2の内容積を有する拡張構成へと変化することができ、ここで第2の内容積は第1の内容積よりも大きい。
【0132】
図13に示すように、いくつかの実施形態では、バッグ504はプランジャ394内に収容されている。いくつかの実施形態では、バッグ504はプランジャ394内に配置されている。いくつかの実施形態では、バッグ504は、シリンジ組立体302の一部分の内側に配置されている。いくつかの実施形態では、バッグの少なくとも約50パーセント及び/又は約90パーセント以下がプランジャ394内に収容され、バッグの少なくとも約40パーセント及び/又は約95パーセント以下がプランジャ394内に収容され、または、バッグの少なくとも約75パーセント及び/又は約99パーセント以下がプランジャ394内に収容されている。プランジャ394は、バッグ504の少なくとも一部分を収容し得る。いくつかの異形では、プランジャ394は、剛性の及び/又はプラスチック製のハウジングである。ハウジングは、バッグ504を囲みかつ/または保護するように構成され得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、バッグ504は、(たとえばゴムまたはラテックス製のバルーンのように)伸長するように構成されている。いくつかの実施形態では、バッグ504は、伸長するようには構成されず、かつ/またはほとんど伸長しない。様々な実施形態では、バッグ504は、基本的には内容積をもたない潰れた構成から、内容積をもつ拡張構成へと変化できる。
【0134】
図14は、バイアルなどの容器304に連結した圧力調整シリンジ・システム600の実施形態の断面図を例示している。システム600は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。シリンジ・システム600は、第2のリザーバ312を容器304の内側部分と流体連通させる第2の通路604を含み得る。第2の通路604は、穿通部材608を通過し得る。
【0135】
シリンジ・システム600は、容器304の内側部分をシリンジ・システム600外に配置されている周囲空気244などの気体と連通させるように構成されている第1の通路612を含み得る圧力イコライザを含み得る。第1の通路612は、ベント616を容器304の内側部分と連通させることができるので、ベント616は、シリンジ・システム600外の気体がベント616通過し、次いで第1の通路612を通り、次いで容器304の内側部分に入るのを可能にするように構成されている。シリンジ・システム600は、容器304の内側にある気体が第1の通路612を通過してからベント616を通ってシリンジ・システム600を出ていくのを可能にするように構成され得る。圧力イコライザは、フィルタ620を含み得るので、ベントを通過して容器304に入る気体はフィルタ620も通過することになる。圧力イコライザは、フィルタ620を含み得るので、ベント616を通って容器304から出ていく気体はフィルタ620を通過することになる。第1の通路612の少なくとも一部分は、穿通部材608内に配置され得る。いくつかの実施形態では、ベント616は、連結システム350、バレル390、プランジャ394、またはフィンガー・グリップ414、402のところでシリンジ・システム600を出る。
【0136】
図15は、バイアルなどの容器304に連結した圧力調整シリンジ・システム700の実施形態の断面図を例示している。システム300は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。シリンジ・システム700は、開位置および閉位置を有するバルブ704を含む。開位置では、バルブ704は、シリンジ・システム700外にある気体(周囲空気244など)が第1の通路320に入るのを可能にする。バルブ704は、第1の通路320の入口を覆うキャップ708を含み得る。いくつかの実施形態では、ユーザーは、キャップ708の片側をバレル390から離れる方に指で引っ張ることにより、キャップ708を開けることができる。バルブ704は、フィルタを含み得る。
【0137】
バレル390は、バレル390の遠位端に連結システム350を含み得る。いくつかの実施形態では、バレル390は、バレル390の遠位端において、連結システム350と着脱可能または着脱不可能に連結する。バレル390は、バレル390の近位端に近位シール716を含み得る。近位シール716は、中にプランジャ720のシャフトが摺動可能に配置される穴を有し得る。
【0138】
図15に示すように、遠位プランジャシール316と近位シール716の間のバレル390の一部分の内側に第1のリザーバ712が配置され得る。近位シール716は、第1のリザーバ712内に配置された気体が第1のリザーバ712から漏れることなく、プランジャ720の一部分がバレル390の一部分の内へまたは外に摺動できるように構成され得る。いくつかの実施形態では、近位シール716は、第1のリザーバ712内からの気体の漏れを阻止または減少させながら、プランジャ720がバレル390の一部分の内外に摺動できるように構成され得る。プランジャ720の遠位端は、遠位プランジャシール316などの分割部材に連結し得、該分割部材は、第2のリザーバ312を第1のリザーバ712から分離しかつ/または封止するように構成され得る。
【0139】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ312と容器304の内側は、流体連通している。たとえば、第1のリザーバ712内に配置された気体は、第1の通路320に流入することができ、それから容器304の一部分に流入することができる。容器304の一部分内に配置された気体は、第1の通路320に流入することができ、それから第1のリザーバ712に流入することができる。いくつかの実施形態では、気体の流れは、バルブ及び/又はシールによって遮られ、妨げられ、かつ/または防がれる。気体の流れは、たとえば、圧力調整シリンジ・システムとバイアルなどの容器の間に適切な連結が生じるまでは、一時的に阻止または防止され得る。いくつかの実施形態では、適切な連結は、アーム354がネック358と係合したとき、及び/又は穿通部材512がセプタム370を貫通したときに生じる。
【0140】
第2のリザーバ312は、物質(たとえば液体薬剤)を容器304から取り出すように構成され得る。第2のリザーバ312は、物質(たとえば生理的食塩水、液性溶剤、水)を容器304に加えるように構成され得る。物質の取出及び/又は添加は、第2の通路324を介して行うことができ、第2の通路324はバルブ232を含み得る(
図7に示す)。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ712および第2のリザーバ312は概ね同軸であり、第1のリザーバ712は第2のリザーバ312に対して相対的に近位に配置されているが、この他の多くのリザーバの構成も可能である。いくつかの実施形態では、第1のリザーバと第2のリザーバは同軸ではない。いくつかの実施形態では、第1のリザーバと第2のリザーバは2つの概ね相似体である(たとえば、2つの概ね円筒形の物体である)。リザーバは、(端合わせではなく)隣合わせに配置され得る。いくつかの実施形態は、3つ、4つ、及び/又は5つのリザーバを含む。
【0141】
図16および
図17は、圧力調整シリンジ・システム800の実施形態の側面図を例示している。
図16は、システム800そのものを例示し、
図17は、バイアルなどの容器304に連結したシステム800を例示している。システム800は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。
【0142】
システム800は、第2のリザーバ808の横(たとえば半径方向外側)に配置された第1のリザーバ804を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ804は、空気などの気体を収容するように構成されており、第2のリザーバ808は、治療、医療手順、及び/又は製剤に使用される液体などの液体を収容するように構成されている。シリンジ・システム800は、第1のリザーバ804の少なくとも一部分の横に配置され、かつ/または第2のリザーバ808に対して相対的に概ね同軸に配置された第3のリザーバ812を含み得る。いくつかの実施形態では、第3のリザーバ812は、第1のリザーバ804及び/又は容器304の内側部分810と流体連通している。
【0143】
第1の通路816は、第1のリザーバ804を容器304の内側部分に流体連結できる。第1の通路816は、第1の穿通部材820の少なくとも一部分を通過できる。第2の通路826は、第2のリザーバ808を容器304の内側部分に流体連結できる。第2の通路826は、第2の穿通部材830の少なくとも一部分を貫通でき、第2の穿通部材830は、プラスチック製ランスなどの先細かまたは丸みのある先端を有する突出であり得る。いくつかの実施形態は、金属針である穿通部材を含む。
【0144】
第1のリザーバ804は、第2のリザーバ808の最大容積よりも大きい、少なくとも50%大きい、少なくとも25%大きい、第2のリザーバ808の最大容積よりも小さい、少なくとも25%小さい、少なくとも50%小さい、または第2のリザーバ808の最大容積と等しい最大容積を有し得る。
【0145】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ804、第2のリザーバ808、及び/又は第3のリザーバ812は、周囲空気と、リザーバ及び/又は容器304の内側部分810の圧力との間の圧力差を減じることができる圧力レギュレータ240を有する。いくつかの実施形態では、圧力レギュレータ240は、内容積が変化し得るバッグ、可変容積、バルブ、及び/又は内容積のサイズを変化させるように構成されているシールである。
【0146】
図18は、剛性であり得るハウジング858内に配置されたバッグ854を含む圧力調整シリンジ・システム850の実施形態の側面図を例示している。システム850は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。剛性ハウジング858は、連結システム350の設置面積内に配置され得るので、剛性ハウジング858が連結システム350の最大幅部分から半径方向外側に延出することはない。バッグ854は、第1のリザーバ862を含み得る。第1のリザーバ862は、第1の通路816と流体連通するように構成され得る。ハウジング858は、周囲空気244がバッグ854の外表面に接触できるようにベント870を含み得る。
【0147】
図19は、圧力調整シリンジ・システム900の実施形態の斜視図を例示している。圧力調整シリンジ・システム900は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。いくつかの実施形態では、システム900は、第2のリザーバ908の少なくとも一部分と同軸である第1のリザーバ904を有する。ある異形では、第1のリザーバ904の少なくとも一部分及び/又は第1のリザーバ904の容積の少なくとも50%が、第2のリザーバ908から半径方向外側に配置されている。第2のリザーバ908は、少なくとも部分的には第1のリザーバ904内に配置され得る。たとえば、第2のリザーバ908は、概ね円筒形状であり得、やはり概ね円筒形状であり得る第1のリザーバ904内に部分的または完全に配置され得る。
【0148】
シリンジ・システム900は、穿通部材912とプランジャ916とを含み得る。シリンジ・システム900は、穿通部材912が少なくとも部分的には容器304(
図17に示す)内に配置されるように、容器304と接続され得る。穿通部材912の少なくとも一部分は、第1のリザーバ904および第2のリザーバ908と流体連通し得る。
【0149】
シリンジ・システム900は、プランジャ916を遠位方向に移動させると、流体が第2のリザーバ908を出て穿通部材912から出され、穿通部材912を通って第1のリザーバ904内に引き込まれるように構成され得る。シリンジ・システム900は、プランジャ916を近位方向に移動させると、流体が第1のリザーバ904を出て穿通部材912から出され、穿通部材912を通って第2のリザーバ908内に引き込まれるように構成され得る。(本明細書に記載するシリンジ・システムのどれかなどの)シリンジ・システムは、第1のリザーバに流体を入れると、第2のリザーバから流体が出ていき、かつ/または第2のリザーバに流体を入れると、第1のリザーバから流体が出ていくように構成され得る。
【0150】
図20は、(本明細書に開示するシリンジ・システムのどれかなどの)シリンジ・システムを使用する方法を例示している。ブロック1000は、シリンジ・システムがバイアルなどの容器に機械的に連結(たとえば接続)していないときに、第1のリザーバを封止することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のリザーバは、容器の内部と外部間の圧力差を減少させるのに役立つ気体を収容するように構成されている。第1のリザーバを封止することは、第1のリザーバに入るかまたは第1のリザーバから出る気体の流れを妨害することを含み得る。いくつかの封止の実施形態は完璧とはいえないので、いくつかの封止の実施形態は、根本的に封止すること及び/又は第1のリザーバ内へのまたは第1のリザーバからの微小の漏れまたは拡散を含む。リザーバを封止することは、リザーバ内へのまたはリザーバからのあらゆる間隙を、0.002インチ未満にまで減じることを含み得る。ブロック1004は、シリンジ・システムが容器に機械的に連結(たとえば接続)していないときに、第2のリザーバを封止することを含み得る。いくつかの実施形態では、第2のリザーバは、治療や医療手順で使用される液体などの液体を収容するように構成されている。
【0151】
ブロック1008は、シリンジ・システムが容器に機械的に連結(たとえば接続)していないときに、第1のリザーバを第2のリザーバから封止することを含み得る。いくつかの実施形態では、(第1のリザーバと流体連通している)第1の通路および(第2のリザーバと流体連通している)第2の通路は、閉鎖区域で終わっている。したがって、プランジャを移動させる(たとえば押す)と、流体は、第1のリザーバから第2のリザーバへ、または第2のリザーバから第1のリザーバへ、閉鎖区域を介して流され得る。これらの実施形態では、第1のリザーバは第2のリザーバから封止されていないが、これは流体がこれらのリザーバ間を流れることができるからである。第1のリザーバを第2のリザーバから封止すると、流体がこれらのリザーバ間を流れることを妨害するのに役立つ。
【0152】
ブロック1012は、シリンジ・システムが容器に機械的に連結(たとえば接続)しているときに、第1のリザーバを容器の内側部分と流体連通させることを含み得る。内側部分は、液体または気体を収容するように構成されている内容積などの、容器の内容積であり得る。リザーバを容器と流体連通させることは、ルーメンまたはチャネルなどの通路を介してリザーバと容器を流体連結させることを含み得る。ブロック1016は、シリンジ・システムが容器に機械的に連結(たとえば接続)しているときに、第2のリザーバを容器の内側部分と流体連通させることを含み得る。
【0153】
本明細書に記載する様々な方法は、一例としての実施形態で示される順とは違う順で実施され得る。本明細書に記載する方法の実施形態の多くは、随意のブロック、ステップ、部分、および要素を含み得る。たとえば、
図20の方法のいくつかの実施形態は、ブロック1000を含むが、ブロック1004は含まない。本明細書に記載する様々な方法のどの要素も、不可欠でも決定的でもない。
【0154】
図21は、(本明細書に開示するシリンジ・システムのどれかなどの)シリンジ・システムを使用する方法を例示している。ブロック1020は、シリンジ・システムがバイアルなどの容器に機械的に連結(たとえば接続)していないときに、第1の通路を封止することを含み得る。ブロック1024は、シリンジ・システムが容器に機械的に連結(たとえば接続)していないときに、第2の通路を封止することを含み得る。第1の通路は、気体を収容するように構成され得る第1のリザーバに流体連結し得る。第2の通路は、液体を収容するように構成され得る第2のリザーバに流体連結し得る。ブロック1028は、第1の通路を周囲環境から封止しかつ第1の通路を第2の通路から封止しながら、第1の通路を容器の内側部分と流体連通させることを含み得る。周囲環境は、シリンジ・システムの外部環境であり、容器の外側である(たとえば
図7の周囲空気244)。いくつかの実施形態は、第1の通路が容器の内側部分と流体連通しているときに、第1の通路を周囲環境から封止すること、及び/又は第1の通路が容器の内側部分と流体連通しているときに、第1の通路を第2の通路から封止することを含む。
【0155】
ブロック1032は、第2の通路を周囲環境から封止しかつ第2の通路を第1の通路から封止しながら、第2の通路を容器の内側部分と流体連通させることを含み得る。いくつかの実施形態は、第2の通路が容器の内側部分と流体連通しているときに、第2の通路を周囲環境から封止すること、及び/又は第2の通路が容器の内側部分と流体連通しているときに、第2の通路を第1の通路から封止することを含む。
【0156】
図22は、本明細書に開示するシリンジ・システムのどれかなどのシリンジ・システムを使用する方法を例示している。ブロック1040は、シリンジ・システムをバイアルなどの容器と接続しているときに、(第1のばねなどの)第1の付勢部材を圧縮して第1の通路を開くことを含み得る。第1の通路は、第1のリザーバを容器の内側部分と流体連結するように構成され得る。ブロック1044は、(第2のばねなどの)第2の付勢部材を圧縮して第2の通路を周囲環境から封止することを含み得る。ブロック1048は、(第3のばねなどの)第3の付勢部材を圧縮して第2の通路を第1の通路から封止することを含み得る。第2の通路は、第2のリザーバを容器の内側部分と流体連結するように構成され得る。周囲環境は、シリンジ・システムの外部環境であり、容器の外側である(たとえば
図7の周囲空気244)。いくつかの実施形態では、第1の付勢部材、第2の付勢部材、及び/又は第3の付勢部材は、実際には1つの付勢部材(たとえば1つのばね)である。いくつかの実施形態では、第2の付勢部材と第3の付勢部材とは実際には1つの付勢部材(たとえば
図41のばね1504)であり、第1の付勢部材は別の付勢部材(たとえば
図41のばね1558)である。
【0157】
ブロック1052は、第1の通路を通って液体または気体を移動させることを含み得る。ブロック1056は、第2の通路を通って液体または気体を移動させることを含み得る。液体及び/又は気体を移動させることは、液体及び/又は気体をシリンジ・システム内へ及び/又はシリンジ・システムから移動させることを含み得る。液体及び/又は気体を移動させることは、液体及び/又は気体を
図17の容器304などの容器内へ及び/又は容器から移動させることを含み得る。
【0158】
ばねは、軸線方向のエネルギーなどのエネルギーを保存する弾性デバイスなど、任意の機械的デバイスであり得る。ばねは、ばね鋼から作製され得る。ばねによって保存されたエネルギーは、ばねの長さの変化に比例する場合もある。いくつかの実施形態は、コイルばね(helical springs)、コイルばね(coil springs)、テンションばね、圧縮ばね、ねじりばね、定荷重ばね(constant springs)、変動荷重ばね(variable springs)、薄板ばね、機械加工ばね、片持ばね、板ばね、V字ばね、皿ばね、ガスばね、ぜんまい、ばねワッシャ、および波形ばねを用いる。いくつかの実施形態では、ばねは、シリンダの軸線方向にルーメンを有するシリコーン製シリンダなど、軸線方向に応従性のある部材で代用される。
【0159】
図23は、本明細書に開示するシリンジ・システムのどれかなどのシリンジ・システムを使用する方法を例示している。ユーザーまたは機械は、プランジャを押す、プランジャを引く、かつ/または流体流を駆動する圧力差を生じさせることにより、流体を流すことができる。流体は、気体または液体であり得る。ブロック1060は、流体を第1のリザーバ内で第1の遠位方向に流すことを含み得る。たとえば、
図8では、流体は、第1のリザーバ308の中央部分から穴410に向かって流れることができる。ブロック1064は、第1のリザーバからチャネルを形成する区域まで、半径方向外側に流体を流すことを含み得る。たとえば、
図8では、流体は、第1のリザーバ308から穴410を通って区域398まで半径方向外側に流れることができる。区域398は、それを通って流体が流れることができるチャネルを形成している。ブロック1068は、流体をチャネル内で近位方向に流すことを含み得る。たとえば、
図8では、流体は、区域398内で、区域398の遠位部分(たとえば穴410の近くの遠位部分)から区域398の近位部分(たとえば第1の通路320の入口322の近くの近位部分)に向けて流れることができる。
【0160】
ブロック1072は、チャネルから第1の通路まで、半径方向外側に流体を流すことを含み得る。たとえば、
図8では、流体は、区域398の近位部分から半径方向外側に流れて入口322を通って第1の通路320の近位部分に入ることができる。いくつかの実施形態は、流体を第1のリザーバの外側に流して第1の通路に流入させることを含む。ブロック1076は、流体を第1の通路内で第2の遠位方向に流すことを含み得る。たとえば、
図8では、流体は、第1の通路320の近位部分から第1の通路320の遠位部分に向けて(たとえば容器304に向けて)流れることができる。ブロック1080は、バイアルなどの容器の内側部分に流体を流入させることを含み得る。
【0161】
いくつかの実施形態では、ブロック1060、ブロック1064、ブロック1068、ブロック1072、ブロック1076、およびブロック1080の各方向は、流体が容器(たとえば
図8の容器304)から第1のリザーバ(たとえば
図8の308)に流れるように、逆方向である。
図23の方法の様々な実施形態は、シリンジ・システムをバイアルなどの容器に機械的及び/又は流体的に連結することを含み得る。いくつかの実施形態は、バイアルではない容器を使用する。
【0162】
図24は、本明細書に開示するシリンジ・システムのどれかなどのシリンジ・システムを使用する方法を例示している。ブロック1090は、バイアルなどの第1の容器から薬剤を取り出すことを含み得る。いくつかの実施形態は、薬剤を第1の容器から取り出す間、バイアル・アダプタを使用することを含む。ブロック1094は、バイアル・アダプタなどの第1のアダプタをシリンジから連結解除することを含み得る。ブロック1098は、第2のアダプタを第2の容器に連結することを含み得る。第2の容器は、経静脈治療(「IV」)バッグまたはIVラインであり得る。第2のアダプタは、シリンジを第2の容器に機械的及び/又は流体的に連結するように構成され得る。ブロック1102は、シリンジを第2のアダプタに連結することを含み得る。ブロック1106は、薬剤を第2の容器に注入することを含み得る。ブロック1110は、圧力調整バルブ及び/又は周囲空気もしくはフィルタを通過した周囲空気がシリンジに入るのを可能にするバルブなどのバルブを開くことを含み得る。
【0163】
図25は、連結システムのさらなる詳細を強調する、圧力調整シリンジ・システム1200の実施形態の側面図を例示している。システム1200は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。シリンジ・システム1200は、シリンジ組立体1204とアダプタ組立体1208とを含み得る。アダプタ組立体1208は、シリンジ組立体1204をバイアル、IVバッグ、またはIVラインなどの容器に連結するように構成され得る。シリンジ組立体1204の遠位部分の近くのねじ部1212が、アダプタ組立体1208のねじ部1216に連結し得る。いくつかの実施形態は、シリンジ組立体1204をアダプタ組立体1208にねじ留めすることを含む。
図25に例示する実施形態などの様々な実施は、シリンジ組立体1204の中心軸線に沿ってあらゆる回転方向でアダプタ組立体1208に連結することができる。したがって、
図25およびその他の様々な実施形態のシリンジ組立体1204とアダプタ組立体1208は、特定の回転方向を必要としない。特定の回転方向を必要としないことは、より容易な連結を助長し得、連結ミスを低減することができる。所要の回転方向がないことは、「回転独立性」と呼ぶことができる。
図25、
図40、
図48、及び/又は
図62に例示する実施形態など、本明細書に記載の多くの実施形態は、回転独立性を有する。
【0164】
シリンジ組立体1204は、バレル1220を含み得る。第1のリザーバ308および第2のリザーバ312は、バレル1220の内側に配置され得る。近位の第1の通路1224は、バレル1220の内側に配置され得る。近位の第1の通路1224は、第1のリザーバ308の外側及び/又は第2のリザーバ312の外側に配置され得る。シリンジ組立体1204の中心軸線1230が破線で例示されている。近位の第1の通路1224は、破線矢印で示すように、中心軸線1230、第1のリザーバ308、第2のリザーバ312、およびプランジャ394から半径方向外側に配置され得る。近位の第1の通路1224は、近位開口部1234と、遠位開口部1238とを含む。近位開口部1234は、チャネルを形成する区域398と流体連通し得る。区域398は、第1のリザーバ308と穴410を介して流体連通し得る。遠位開口部1238は、シリンジ組立体1204がアダプタ組立体1208に連結すると、アダプタ組立体1208の遠位の第1の通路1246の近位開口部1242と流体連通させられるように構成されている。
【0165】
シリンジ組立体1204は、シリンジ組立体1204がアダプタ組立体1208に連結すると、アダプタ組立体1208の遠位の第2の通路1254と流体連通させられるように構成されている近位の第2の通路1250を有し得る。
【0166】
図25に例示するように、シリンジ組立体1204及び/又はアダプタ組立体1208は、シール1260、1264を含み得る。シール1260、1264は、シリンジ組立体1204が容器に機械的に連結(接続)しているとき、第1のリザーバ308、第2のリザーバ312、及び/又は容器の内側部分のあらゆる組み合わせ間での実質的に気密な封止、気密な封止、及び/又は液密な封止を促進するように構成され得る。たとえば、シール1260、1264は、第1の通路1224、1246を周囲環境(たとえば周囲空気244)から封止し得、かつ/または第1の通路1224、1246を第2の通路1250、1254から封止し得る。
【0167】
いくつかの実施形態では、シール1260、1264は、Oリングなどの、あらゆる種類のシール材またはガスケットであり得る。いくつかのシールの実施形態は、医療等級シリコーンまたはネオプレンから作製され得る。Oリングは、Oリングの厚さよりも少なくとも10%広い幅を有する溝内に載置され得る。溝の幅は、シリンジ組立体1204の中心軸線に平行な方向で測定することができる。溝の深さは、シリンジ組立体1204の中心軸線に垂直な方向で測定することができる。Oリングの厚さは、Oリングの外径から内径を引いたものの50%に等しい場合がある。厚さはまた、Oリングを平坦面に寝かせてから、Oリングがこの平坦面に対し垂直にどこまで延びているかを測定することにより決定され得る。いくつかの実施形態では、シール1260、1264は、アダプタ組立体1208の一部分をシリンジ組立体1204の一部分に対し封止する、半径方向封止部材である。
図25に例示するシール1260、1264などの半径方向封止部材は、アダプタまたはシリンジ(たとえばアダプタ組立体1208、シリンジ組立体1204)の支持体1268(たとえばプラスチック及び/又は剛性の円筒形支持部)の周りに配置され得る。いくつかの実施形態では、半径方向封止部材の内径が支持体1268に対して封止し、半径方向封止部材の外径がシリンジまたはアダプタの内表面1272(たとえば内径)に対して封止する。
【0168】
図25は、シリンジ組立体1204がアダプタ組立体1208に連結していないときの圧力調整シリンジ・システム1200を例示している。
図26は、シリンジ組立体1204がアダプタ組立体1208に連結しているときの圧力調整シリンジ・システム1200を例示している。たとえば、シリンジ組立体1204とアダプタ組立体1208とは、対応するねじ部1212、1216によって連結し得る。近位シール1260は、流体が第2の通路1250、1254と第1の通路1124、1246間を通過すること及び/又はシリンジ・システム1200から漏出することを阻止または防止できる。遠位シール1264は、流体が第1の通路1224、1246から出てその後に第2の通路1250、1254に入ること及び/又はシリンジ・システム1200から漏出することを防止できる。アダプタ組立体1208は、穿通部材1270を含み得る。
【0169】
図27は、圧力調整シリンジ・システム1290の実施形態の側面図を例示しており、ここでシール1274、1278は、外表面の溝(たとえば直径)内に配置されるのではなく、内表面に沿う溝(たとえば直径)内に配置されている。シリンジ・システム1290は、1つ以上の近位シール1274及び/又は遠位シール1278を含み得、これらシールは、
図25および
図26の近位シール1260および遠位シール1264について記載したのと同じ機能を果たし得る。システム1290は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。
【0170】
図28は、封止ゲル1304及び/又は弾性封止材を含む圧力調整シリンジ・システム1300の実施形態の側面図を例示している。システム1300は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。封止ゲルは、シリンジ組立体1204の少なくとも一部分とアダプタ組立体1208との連結インターフェイスに沿って配置され得る。いくつかの実施形態では、ゲル1304は、医療用途に適したシリコーンゲルである。
【0171】
図29および
図29Aは、シリンジ組立体1402の実施形態の斜視図を例示している。シリンジ組立体1402は、プランジャ1404(たとえばチューブ、アクチュエータ、シャフトなど)と、バレル1408(たとえばハウジング、ケーシング、閉鎖容器など)とを含み得る。以下に詳述するように、シリンジ組立体1402は、アダプタ組立体1450(
図32参照)などによって薬液容器と連結して、圧力制御下での流体の移注を容易にし得る。
【0172】
図29Bおよび
図29Cは、プランジャ1404の側面図および分解図を例示している。プランジャ1404は、上述したプランジャ450の特徴をどれでも含み得る。図示のように、プランジャ1404は、シール・カプラ2804によってプランジャ本体2800の遠位端に連結した遠位プランジャシール1428を含み得る。近位プランジャシール1412が、プランジャ本体2800の内部チャネル1452(
図29Mに示す)に挿入され得る。近位プランジャシール1412は、内部チャネル1452内で遠位に押されて、調整気体のリザーバなどの第1のリザーバを形成し得る。近位端2808(たとえばグリップ、ハンドル、またはエンドキャップ)が、プランジャ本体2800の近位部分に連結し得る。このことは、近位プランジャシール1412をプランジャ本体2800内に保持しやすくし得る。
【0173】
図29D〜
図29Gは、近位プランジャシール1412の様々な図を例示している。
図29H〜
図29Kは、遠位プランジャシール1428の様々な図を例示している。
図29Lおよび
図29Mは、プランジャ本体2800の斜視図を例示している。例示するように、プランジャ本体2800は、一端が部分的に閉じている中空の細長い部材であり得る。図示のように、プランジャ本体2800は、1つ以上の穴466を含み得る。
図29Nおよび
図29Oは、ハンドルの斜視図を例示している。
【0174】
図29Pは、バレル1408の側面図を例示している。プランジャ1404(
図29Bに示す)は、バレル1408の内側部分に挿入され(たとえば受けられ)得る。典型的には、プランジャ1404は、バレル1408の一部分の中で摺動し得る。たとえば、いくつかの実施形態では、プランジャ1404は、バレル1408に対して相対的に遠位および近位に摺動できる。
【0175】
図29Qは、バレル1408の分解斜視図を例示している。バレル1408は、一端が部分的に閉じている中空の細長い部材であり得る、バレル本体2816を含み得る。図示のように、バレル1408は、シール・リテーナ2820によって所定位置に保持され得る、Oリングなどの近位シール1432を含み得る。遠位キャップ1550が、バレル本体2816の遠位端部分に連結し得る。図示のように、バレル本体2816は、1つ以上の開口部1238を含み得る。
【0176】
図29Rは、バレル1408の一部分の分解側面図を例示している。バレル1408は、複数のシールを含み得る。たとえば、バレル1408は、シール1562(本明細書の他の箇所では第3のシールと呼ばれる)、シール1570(本明細書の他の箇所では第4のシールと呼ばれる)、及び/又はシール1588(本明細書の他の箇所では第5のシールと呼ばれる)を含み得る。図示のように、シール1562は、可動部材2812の溝2828内に配置され、かつ/または溝2828によって固定される。いくつかの実施形態では、シール1588は、バレル本体2816の溝2824内に配置され、かつ/または溝2824によって固定される。
【0177】
バレル1408は、遠位及び/又は近位に摺動するように構成され得る可動部材2812を含み得る。いくつかの実施形態では、可動部材2812は、バレル本体2816の遠位シャフト2832の中心軸線に対して相対的に摺動する。遠位シャフト2832は、遠位シャフト2832の周りに配置されたばねによってなど、付勢部材1558によって付勢され得る。ばね1558は、可動部材2812に遠位方向に力を加えるように構成され得る。いくつかの実施形態では、シール1570は、可動部材2812の通路シャフト1574上に配置される。ある実施形態では、
図29Sに示す物品の一部または全部が成形により形成される。ある異形では、ばね1558は、成形金属(shaped metal)である。
【0178】
図30は、
図29の線30−30に沿ってシリンジ組立体1402の断面図を例示している。例示するように、近位プランジャシール1412はプランジャ1404の内側に摺動可能に配置され得るので、周囲空気はベント1436を通って、近位プランジャシール1412に対して相対的に近位に配置されたプランジャ1404の一部分1406に流入できる。近位シール1432は、プランジャ1404の外径などの外面と、バレル1408の内径などの内面の間を封止できる。気体などの流体は、第1のリザーバ1420から穴466を通って出て、近位の第1の通路1416内を移動し、次いでシリンジ組立体1402の遠位端から出ることができる。遠位プランジャシール1428が、プランジャ1404の遠位端に連結し得る。
【0179】
次に
図29および
図31を参照すると、第2のリザーバ1444がバレル1408内に配置され得る。たとえば、第2のリザーバ1444は、遠位プランジャシール1428と近位の第2の通路1424の間に配置され得る。いくつかの実施形態では、遠位プランジャシール1428の少なくとも一部分が、第2のリザーバ1444の可動近位端であり、したがって第2のリザーバ1444の容積を(たとえばプランジャシール1428の移動に比例して)変化させることができる。第2のリザーバ1444は、近位の第2の通路1424の少なくとも一部分と流体連通し得る。
【0180】
シリンジ組立体1402は、シリンジ組立体1402の一部分の内側に配置された、第3のリザーバであり得る周囲部分1406を含み得る。ベント1436または穴が、周囲部分1406を、シリンジ組立体1402外に配置された周囲空気244に流体連結し得る。いくつかの実施形態では、第3のリザーバ(たとえば周囲部分1406)は、プランジャ1404の一部分の内側に配置され得る。近位プランジャシール1412は、第3のリザーバを第1のリザーバ1420から流体分離できる。第3のリザーバは、プランジャ1404の近位部分内に配置され得、第1のリザーバ1420は、プランジャ1404の遠位部分内に配置され得る。いくつかの実施形態では、周囲部分1406は内部で(たとえば周囲に対して相対的に)陰圧が形成できないリザーバを含むが、これは周囲部分1406が周囲空気と流体連結しているからである。
【0181】
図31は、
図30のシリンジ組立体1402の断面図を例示し、ここでプランジャ1404は
図30の例示よりもさらに近位の位置にある。
図31の構成では、第2のリザーバ1444は、プランジャ1404が最遠位位置まで押された場合よりも大きい(たとえば少なくとも10倍大きい)容積を有する。
【0182】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバと第2のリザーバは1つの外部ハウジング内に配置されているので、一方のリザーバの容積が減少すると他方のリザーバの容積が増加する。
図31に例示する実施形態を参照すると、第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444は別のハウジング(たとえばバレル1408とプランジャ1404)内にあるので、一方のリザーバの容積が変化しても必ずしも他方のリザーバの容積は変化しない。したがって、いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444は「容積的に独立」している。容積的独立は、一方のリザーバの容積の変化は有益である(たとえば、流体が容器内に注入されるかまたは容器から取り出されるとき)が、他方のリザーバの容積は変化する必要がない(たとえば、その容器が応従性なので、気体を当該容器に加えたり当該容器から除去したりする必要がない)ときなど、いくつかの実施形態では好都合であり得る。容積独立性は、シリンジ組立体を剛性容器(たとえばガラス製バイアル)とも応従性容器(たとえばIVバッグ)とも適合しやすくし得る。容積独立性がないと、第1のリザーバ内の圧力及び/又は第2のリザーバ内の圧力が大気圧(たとえば周囲空気244の圧力)とだいたい同じにならない、という状況が生じ得る。
【0183】
図32は、アダプタ組立体1450の斜視図を例示している。アダプタ組立体1450の遠位端1454は、容器に連結するように構成されている。アダプタ組立体1450の近位端1458は、
図29に例示するシリンジ組立体1402に連結するように構成されている。
【0184】
図33は、
図32のアダプタ組立体の軸線方向の分解側面図を例示している。Oリングなどの第1のシール1470が、スカート1478の溝1474内に配置され得る。スカート1478は、容器304のネック358(
図13に示す)に連結するように構成されているプラスチック製または金属製部材であり得る。スカート1478は、スロット1482などの拡張補助部を有する係合部分を含み得る。いくつかの実施形態では、スカート1478は、スロット1482を有するプラスチック製円筒形突起を含んで、この円筒形突起がリップ362を乗り越えるときには拡張(たとえば直径を増大)させ、その後ネック358に連結するときには収縮(たとえば直径を減少)させることができる(
図13参照)。
【0185】
スカート1478は、可撓性アーム1480などの弾性ラッチ部材を含み得る。アーム1480は、外側に撓んでシリンジ組立体1402の肩部または突起1422に掛かるように構成され得る(
図31に示す)。可撓性アーム1480は、スカート1478から近位に突起するステム、ステム1512から遠位に突起するレバー1516、レバー1516を撓みやすくするように構成されているノッチ1520、及び/又は半径方向内側に突起する突起1524を含み得る。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1402(
図31に示す)はラッチ部材を含み得、スカート1478は対応する肩部または突起1422を含み得る。
【0186】
アダプタ組立体1450は、弾性ブーツなどの第2のシール1486を含み得る。いくつかの実施では、第2のシール1486は概ね軸線方向に動くことができる(たとえば弾力的に潰れかつ/または拡張できる)。第2のシール1486のある実施形態は、穿通部材1500の近位シャフト1494に対し封止するように構成されている内部ルーメン1490を有する。近位シャフト1494は、ばね1504などの付勢部材の中心を通過し得る。第2のシール1486のいくつかの実施形態は、ばね1504により付勢され(energized)、付勢され(biased)かつ/または圧縮される。ばね1504は、第2のシール1486を近位方向に押すように構成され得る。ばね1504の遠位端は、穿通部材1500に連結し、押し当てられ、かつ/または載置され得、ばね1504の近位端は、第2のシール1486に連結し、押し当てられ、かつ/または載置され得る。いくつかの実施形態では、第2のシール1486の遠位端は、ばね1504の一部分の内側(たとえば、ある種のばねのらせん特徴により形成される中心軸線を含む内部空間の内側)に配置され、ばね1504の近位端は第2のシール1486の半径方向の突起1508に連結しかつ/または押し当てられている。ばね1504は、
図33では圧縮状態で例示されているが、多くの実施形態では、外力または外部構造により圧縮されない限り、ばね1504は非圧縮状態にあり得る。
【0187】
図34は、近位シャフト1494上に配置されたばね1504および第2のシール1486を例示している。
図34はまた、第1のシール1470がスカート1478の溝1474(
図33に示す)内に配置され得ることを例示している。(ばね1504と第2のシール1486とに連結している)穿通部材1500は、破線矢印で示す方向に近位に摺動させられて、スカート1478に連結し得る。
【0188】
図35は、
図32のアダプタ組立体1450の上面図を例示している。アダプタ組立体1450は、少なくとも1つのチャネル1530(たとえばスロット)を含み得、チャネル1530は第1の通路(たとえば
図7の220、
図8の320、
図14の612、
図16の816、
図25の1246)の一部分を構成し得る。チャネル1530は、気体などの流体が、アダプタ組立体1450の封止部材の周りを迂回しかつ/もしくは流れること、及び/又はアダプタ組立体1450の近位部分から流出することを可能にするように構成され得る。チャネル1530のある実施形態は、シリンジ組立体1402の遠位キャップ1550(
図37に示す)とアダプタ組立体の近位封止部分1502(
図36Aに示す)の間に調整流体を通過させるように構成されている。各チャネル1530は、アダプタ組立体1450の中心軸線から半径方向外側に配置され得、周方向に及び/又は内径に沿って互いに離間し得る。
【0189】
図36Aは、
図35の線36−36に沿う断面図を例示している。アダプタ組立体1450は、アダプタ組立体1450の中心軸線に向けて半径方向内側に延びる、突起1540を含み得る。内向きの突起1540は、リップ(たとえば
図13の362)が内向きの突起1540とアダプタ組立体1450の内部領域間で連結するように、容器のネック領域(たとえば
図13の358)内に突起するように構成され得る。
【0190】
図36Aでは、説明目的で、第2のシール1486を遠位位置で例示している。いくつかの実施形態では、第2のシール1486が遠位位置にあるとき、近位シャフト1494の1つ以上の半径方向の穴1528は開位置にある(たとえば塞がれていない)ので、遠位の第2の通路1254が開くことができる。様々な実施形態では、第2のシール1486は、たとえば、(たとえば
図40に例示するように)シリンジ組立体1402とアダプタ組立体1450とが連結しているとき、このような位置にあり得る。
図36Aに示すように、第2のシール1486が遠位位置にあるとき、遠位の第1の通路1246は開き得る(たとえば開位置であり得る)。
【0191】
図36Bに示すように、いくつかの実施形態では、ばね1504は、近位方向に力を加えて第2のシール1486を近位封止位置1502へと押す。第2のシール1486が近位封止位置1502にあるとき、半径方向の突起1508は、内側先細領域1518に対して封止することにより、完全にまたは少なくとも部分的には遠位の第1の通路1246を封止できる。いくつかの実施形態では、半径方向の突起1508は、(たとえば内側先細領域1518に対して封止することにより)遠位の第1の通路1246における流体連通を部分的または全体的に遮ることができる。
【0192】
いくつかの実施形態では、第2のシール1486が近位封止位置1502にあるとき、第2のシール1486は1つ以上の半径方向の穴1528を部分的及び/又は完全に塞いで遠位の第2の通路1254を封止及び/又は閉鎖することができる。いくつかの実施形態では、シリンジがアダプタ組立体1450に連結していない場合、ばね1504は、第2のシール1486を近位封止位置1502に移動させて、遠位の第1の通路1246及び/又は遠位の第2の通路1254を塞ぎ、封止し、かつ/または妨害する。
図36Aでは、説明目的で、ばね1504を圧縮状態で示して、遠位の第1の通路1246および遠位の第2の通路1254がどのようにして開状態であり得るかを例示しているが、ばね1504は、多くの実施形態では、構成要素(たとえば
図41の軸線方向の封止表面1592)がばね1504を圧縮しない限りは、拡張して第2のシール1486を近位封止位置1502へと押すことになる。
【0193】
穿通部材は、遠位の第1の通路1246の少なくとも一部分と、遠位の第2の通路1254の少なくとも一部分とを含み得る。スカート1478は、遠位の第1の通路1246の少なくとも一部分と、遠位の第2の通路1254の少なくとも一部分とを含み得る。遠位の第1の通路1246および遠位の第2の通路1254は、破線で示されている。
【0194】
図36Bは、第2のシール1486が近位位置(たとえば近位封止位置1502)にある、断面図を例示している。付勢部材(たとえばばね1504)が第2のシール1486を近位封止位置1502に移動させ(たとえば押し)得、その結果として第2のシール1486の半径方向の突起1508がアダプタ組立体1450の内側部分(たとえば内側先細部分1518)と接触(たとえば封止)して、遠位の第2の通路1254内及び/又は遠位の第1の通路1246内の流体の流れが妨害及び/又は阻止される。近位封止位置1502では、第2のシール1486は、半径方向の穴1528を通る流体の流れを妨害及び/又は阻止し得るが、これは遠位の第2の通路1254の出口チャネルであり得る。近位封止位置1502では、第2のシール1486は、
図36Aに破線で例示される通路に沿って流体の流れを妨害及び/又は阻止できる。
【0195】
図36Bでは、ばね1504は拡張構成で例示されている。シリンジ組立体1402(
図29に示す)をアダプタ組立体1450に連結すると、ばね1504を圧縮して、第2のシール1486を遠位の非封止位置に移動させることができる。一例としての遠位の非封止位置を
図36Aに例示している。
【0196】
図37は、
図29に例示するシリンジ組立体1402の遠位部分の斜視図を例示している。シリンジ組立体1402は、バレル1408の遠位端の近くの取付けゾーン1554と連結するように構成されている遠位キャップ1550を含み得る。遠位キャップ1550は、超音波溶接、接着、及び/又はスナップ嵌めによりバレル1408に連結し得る。
図37は、遠位キャップ1550がバレル1408に連結する前のシリンジ組立体1402を例示している。
【0197】
シリンジ組立体1402は、ばね1558などの付勢部材を含み得る。ばね1558は、(たとえば、概ねシリンジ組立体1402の遠位端に向かって、及び/又は概ねシリンジ組立体1402の近位端に向かって)軸線方向に力を加え得る。ばね1558は、1つ以上の第3のシール1562(溝内に配置されたOリングであり得る)を先細表面に向かって押して、第1の通路(たとえば、
図31の近位の第1の通路1416)を閉鎖及び/又は封止するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ばね1558は、第3のシール1562とともに支持体(たとえば摺動部材1576)を先細表面に向かって押し得る。先細表面は、遠位キャップ1550の内表面1580であり得る。
【0198】
以下に詳述するように、摺動部材1576は近位と遠位に往復動し得る。たとえば、摺動部材1576は、バレル本体2816の遠位シャフト2832上を上下に摺動し得る。図示のように、摺動部材1576は、遠位に延びる可撓性アームまたは剛性アームなどの、1つ以上の軸線方向の突起1566を含み得る。軸線方向の突起1566は、シリンジ組立体1402の中心軸線におよそ平行な方向に延出し得る。
【0199】
シリンジ組立体1402は、第4のシール1570を含み得、第4のシール1570はルーメンを有する概ね円筒形のシール及び/又は円筒形部分と中心ルーメンとを有するシールであり得る。通路シャフト1574が、第2の通路(たとえば
図31の近位の第2の通路1424)を収容し得る。通路シャフト1574は、第4のシール1570のルーメンを通過し得、第4のシール1570はゴムまたはその他の任意の適切な材料から作製され得る。本明細書に記載するシールはいずれも、医療等級ゴムなどのゴム、またはその他の任意の適切な封止材から作製され得る。
【0200】
シリンジ組立体1402は、Oリングなどの第5のシール1588を含み得る(
図38参照)。第5のシール1588は、遠位シャフト2832などの溝内に保持され得る。第5のシール1588は、摺動部材1576と遠位シャフト2832間に概ね液密の及び/又は気密の封止を提供し得る。
【0201】
図38および
図39は、シリンジ組立体1402の遠位部分の断面図を例示している。
図38および
図39には、例示の特徴および構成要素をより明白にするために、アダプタ組立体(たとえば
図40の1450)は図示していない。
図38では、シリンジ組立体1402は、アダプタ組立体(たとえば
図40の1450)に連結していない構成で、示されている。一方、
図39では、シリンジ組立体1402は、アダプタ組立体(たとえば
図40の1450)に連結したものとして示されているが、説明目的で、アダプタ組立体は
図39には示していない。
図38では、シリンジ組立体1402は、「閉じている」ということができ、
図39では、シリンジ組立体1402は、「開いている」ということができる。
【0202】
図39に示すように、開位置では、アダプタ組立体は、通路シャフト1574の遠位部分1584を近位方向に押して、近位の第2の通路1424を開いている。このような移動は、ばね1558の圧縮力に反し得る。例示するように、摺動部材1576と、通路シャフト1574の遠位部分1584とは、アダプタ組立体1450(図示せず)の近位シャフト1494(図示せず)によって、(
図38に示す構成に対して相対的に)近位方向に押されている。いくつかの実施形態では、摺動部材1576が近位に移動すると、第3のシール1562が内表面1580(たとえば先細表面)から離れ、開きかつ/または開封し、それによって近位の第1の通路1416の少なくとも遠位部分を開くことができる。いくつかの実施形態では、近位への移動により、近位の第2の通路1424が開放及び/又は開封される。
【0203】
いくつかの実施形態では、シリンジ組立体及び/又はアダプタ組立体は、シリンジ組立体が容器から連結解除された(たとえばアダプタ組立体から連結解除された)後、液体の残余容積を含む。この液体には、製剤、薬物、及び/又は薬剤が含まれ得る。いくつかの実施形態では、アダプタ組立体の残余容積は、約0.2ミリリットル未満、約0.15ミリリットル未満、約0.11ミリリットル未満、または約0.05ミリリットル未満である。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体の残余容積は、約0.18ミリリットル未満、約0.11ミリリットル未満、約0.07ミリリットル未満、または約0.01ミリリットル未満である。
【0204】
図38および
図39に例示する実施形態は、シリンジ組立体1402がアダプタ組立体1450(
図41に示す)から連結解除されるときに、第2のリザーバ1444及び/又は近位の第2の通路1424の有効容積を増加させる機構を含む。第2のリザーバ1444及び/又は近位の第2の通路1424の有効容積が増加すると、局所圧力が低下し得るので、(たとえば連結解除中に)流体を第2のリザーバ1444及び/又は近位の第2の通路1424内に「吸引する」か「吸い込む」ことができ、したがって、シリンジ組立体1402及び/又はアダプタ組立体1450(
図41に示す)から滴るかつ/または漏れる可能性のある有害にもなり得る液体(たとえば医療用流体、引き抜いた薬剤流体)の量を低減または最小限化することができる。この安全特徴により、医療従事者は液体に晒されにくくなり得る。
【0205】
いくつかの実施形態では、摺動部材1576は、バレル本体2816の遠位シャフト2832に沿ってなど、シリンジ組立体1402内で遠位および近位に移動するように構成されている。シリンジ組立体1402がアダプタ組立体1450(
図41に示す)から連結解除されると、摺動部材1576は、ばね1558の力によって遠位に移動する。この遠位への移動によって、拡張チャンバ1582が拡大するが、拡張チャンバ1582は、近位の第2の通路1424内、第2のリザーバ1444内、シリンジ組立体1402のいずれかの部分内、及び/又はアダプタ組立体1450(
図41に示す)のいずれかの部分内に配置され得る。
図38に例示する実施形態では、拡張チャンバ1582は近位の第2の通路1424内に配置されている。拡張チャンバ1582は、シリンジ組立体1402がアダプタ組立体1450(
図41に示す)に連結しているときの第1の容積から、シリンジ組立体1402がアダプタ組立体1450(
図41に示す)から連結解除されたときの第2のより大きい容積にまで拡張するように構成されている。拡張チャンバ1582の容積が増加することで、流体をシリンジ組立体1402に「吸引」「吸い込み」または「引き込み」やすくなり、シリンジ組立体1402及び/又はアダプタ組立体1450(
図41に示す)からの流体の漏れ発生を防止及び/又は減少し得る。
【0206】
図39は、拡張チャンバ1582の第1の容積を例示している。
図39では、拡張チャンバ1582は小さすぎて見えにくいので、破線囲みで強調されている。
図38は、拡張チャンバ1582の第2の容積を例示している。拡張チャンバ1582は、
図38でも破線囲みで強調されている。
【0207】
いくつかの実施形態では、拡張チャンバ1582の最大容積は、拡張チャンバ1582の最小容積の少なくとも約150%、または拡張チャンバ1582の最小容積の少なくとも約300%である。いくつかの実施形態では、拡張チャンバ1582の最大容積は、拡張チャンバ1582の最小容積の少なくとも約200%及び/又は拡張チャンバの最小容積の約10,000%以下である。いくつかの実施形態では、拡張チャンバ1582の最大容積は、拡張チャンバ1582の最小容積の少なくとも約400%及び/又は拡張チャンバ1582の最小容積の約2,000%以下である。
【0208】
いくつかの実施形態では、拡張チャンバ1582は、シリンジ組立体1402の内容積(たとえば第2のリザーバ1444の容積、近位の第2の通路1424の容積)を、少なくとも約0.2ミリリットル及び/又は約25ミリリットル以下、少なくとも約0.7ミリリットル及び/又は約10ミリリットル以下、少なくとも約1ミリリットル及び/又は約3ミリリットル以下、または、少なくとも約2ミリリットル及び/又は約10ミリリットル以下だけ増加させる。
【0209】
図38では、第3のシール1562がシリンジ組立体1402の内表面1580(たとえば遠位キャップ1550の内表面)と係合して、近位の第1の通路1416を封止する。この構成では、第1のリザーバ(たとえば
図31の1420)からの(気体などの)流体は、第1の通路を通過してシリンジから出ることができない。第3のシール1562と、内表面1580と、ばね1558とは、バルブ(たとえば
図7の228)などのフロー制御部を構成して、第1の通路を閉鎖及び/又は封止することができる。通路シャフト1574の遠位部分1584を軸線方向に押圧すると、ばね1558の軸線方向のばね力に打ち勝つことができる。ばね力に打ち勝つことで、バルブが開いて流体、液体、及び/又は気体が流れることが可能になる。
【0210】
図39は、開位置のバルブを例示している。第3のシール1562は、内表面1580から離れた位置にあるので、もう内表面1580に対して封止していない。いくつかの実施形態では、アダプタ組立体1450(
図33に示す)の近位シャフト1491の近位端1510は、シリンジ組立体1402の通路シャフト1574の遠位部分1584と係合(たとえば接触、押し当て、またはその他)する。これによって、第3のシール1562が内表面1580に対して封止しなくなるように、ばね1558が移動させられ(たとえば圧縮され)得る。
【0211】
図40は、
図29のシリンジ組立体1402と、
図32のアダプタ組立体1450とを備える圧力調整シリンジ・システムの断面図を例示している。
図40に示すシステムは、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。
【0212】
図41は、
図40のシステムの遠位部分を例示している。明白さを期して、要素のすべてには番号を付していない。ばね1504は、第2のシール1486を近位方向に押すように構成され得る。ばね1504の近位端は、第2のシール1486の半径方向の突起1508に連結しかつ/または押し当てられ得る。ばね1504は、第2のシール1486をシリンジ組立体1402の封止表面に向かって押すように構成され得る。封止表面は、半径方向ではなく軸線方向に面した表面であり得る(ただし、いくつかの実施形態は、半径方向に面した追加のまたは代替の封止表面を含む)。
【0213】
図41では、第2のシール1486は、ばね1504と軸線方向の封止表面1592の間に連結している。第2のシール1486は、概ね気密の封止を提供し得、かつ/または近位の第2の通路1424および遠位の第2の通路1254(
図28に示す)を流体的に封止し得、それによって近位の第2の通路1424と遠位の第2の通路1254間の流体の流れを促進し得る。したがって、流体は、第2の通路1424、1254間を流れることができ、第2の通路1424、1254は第1の通路1416、1246から流体的に隔離され得る。
【0214】
(ハウジングの一種である)バレル1408は、直径を有する内部チャネル1448を含み得る。第2のリザーバ1444は、内部チャネル1448の一部分内に配置され得る。プランジャ1404は、内部チャネル1452を含み得る。第1のリザーバ1420および(第3のリザーバであり得る)周囲部分1406は、プランジャ1404の内部チャネル1452内に配置され得る。プランジャ1404の内部チャネル1452は、直径を含み得る。近位プランジャシール1412は、内部チャネル1452を第1のリザーバ1420と周囲部分1406とに分離し得る。第1のリザーバ1420と周囲部分1406とは等直径であり得る。第2のリザーバ1444は、第1のリザーバ1420および周囲部分1406よりも大きい外径を有し得る。
【0215】
図41は、一例としての流体路を破線で例示している。第1の破線1488は、近位の第1の通路1416と遠位の第1の通路1246とを流体連結する第1の流体路を例示している。第1の破線1488は、
図41の第2のシール1486の後ろ(たとえば、第2のシール1486の周方向後側部分の周り)を通る。第2の破線1492は、近位の第2の通路1424と遠位の第2の通路1254とを流体連結する第2の流体路を例示している。
【0216】
シリンジ組立体1402の様々な実施形態は、システム1400の長手方向軸線を中心とするあらゆる角度の向きでアダプタ組立体1450に連結し得る。たとえば、シリンジ組立体1402は、システムが近位の第1の通路1416と遠位の第1の通路1246間で流体(たとえば気体、液体)を送る能力を妨げることなく、システム1400の長手方向軸線を中心としてアダプタ組立体1450に対して相対的に(たとえば少なくとも約90度、約135度、約180度、約210度、約650度、またはその他の任意のあらゆる角度)回転させられ得る。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1402は、システムが近位の第2の通路1424と遠位の第2の通路1254間で流体(たとえば気体、液体)を送る能力を妨げることなく、(たとえば少なくとも約45度、約110度、約290度、約500度、約1,000度、上述の値の間の値、またはその他の任意のあらゆる角度)回転させられ得る。
【0217】
シリンジ組立体1402がその中心軸線を中心としてアダプタ組立体1450に対して相対的に回転させられ得ることは、シリンジ組立体1402をアダプタ組立体1450に連結することを簡易にし得、かつ/またはねじ部を用いてシリンジ組立体1402をアダプタ組立体1450に連結する(たとえば締める)実施形態を容易にし得る。いくつかのねじ式の実施形態では、シリンジ組立体1402をアダプタ組立体1450に対して相対的に無限に回転させることはできないが、シリンジ組立体1402がアダプタ組立体1450に完全に連結する(たとえば、ねじ部が完全に、または実質的に完全に係合する)まで回転させることができる。いくつかのねじ式の実施形態では、シリンジ組立体1402をアダプタ組立体1450に対して相対的に無限に回転させることができる。
【0218】
図41に示すように、シリンジ組立体1402は、貫通部材1442を含み得る。貫通部材1442は、アダプタ組立体1450の少なくとも一部分内へと通り得る。いくつかの実施形態では、貫通部材1442は、アダプタ組立体1450内へと通るときに穿通しない。いくつかの実施形態では、貫通部材1442は、通常の使用時に、たとえこれが露出しているときでも人を傷つけることがないように、先が鈍い(たとえば鋭利ではない)。いくつかの実施形態では、貫通部材1442は、(通常の動作使用中に)人が貫通部材1442にアクセスできないかまたは少なくともほぼアクセスできないように、外部カバー1440(
図39に番号を付している)の内部に引っ込んでいる。外部カバー1440は、
図39に示すように、遠位キャップ1550の一部分であり得る。
【0219】
いくつかの実施形態では、貫通部材の遠位端は、外部カバー1440の遠位端から、少なくとも0.2センチメートル及び/又は約11センチメートル以下だけ引っ込んでいる。いくつかの実施形態では、貫通部材の遠位端は、外部カバー1440の遠位端から、少なくとも0.5センチメートル及び/又は約6センチメートル以下だけ引っ込んでいる。いくつかの実施形態では、貫通部材の遠位端は、外部カバー1440の遠位端から、少なくとも0.8センチメートル及び/又は約3センチメートル以下だけ引っ込んでいる。
【0220】
いくつかの実施形態では、構成要素(たとえば貫通部材1442)が、アダプタ組立体1450の一部分内に及び/又は容器の一部分内に貫通するように構成されている。構成要素(たとえば貫通部材1442)は、システム1400を使用する間中、及び/又はシリンジ組立体1402が使用前の状態にあるとき(たとえば包装から取り出されたとき)、使用後の状態にある(たとえばアダプタ1450と連結した後、連結解除されている)とき、最初に配置されるとき、処分されるときおよび/もしくは廃棄されるときに、引っ込み、覆われ、またはそうではなくシリンジ組立体1402によって保護されたままであり得る。
【0221】
近位の第1の通路1416は、容器内の圧力を調整する流体を運ぶかまたはそうではなく送るための調整チャネルであり得る。遠位の第1の通路1246は、容器内の圧力を調整する流体を運ぶかまたはそうではなく送るための調整チャネルであり得る。近位の第2の通路1424および遠位の第2の通路1254は、流体を容器から取り出すかつ/または流体を容器に送達するように構成されている引抜チャネルであり得る。
【0222】
図41に例示するように、シリンジ組立体1402は、第1の付勢部材(たとえばばね1558)及び/又は調整チャネル・シール(たとえば第3のシール1562)を含み得る。第1のばね1558は、軸線方向の力を加えて調整チャネル・シールを封止表面(たとえば内表面1580)に押し当て、それによって調整チャネルを封止するように構成され得る。
【0223】
アダプタ組立体1450は、遠位に突起する穿通部材(たとえば
図36Aの穿通部材1500の遠位部分)を含み得る。遠位に突起する穿通部材は、容器(たとえばバイアル)の内側部分との流体連通を可能にするように構成され得る。アダプタ組立体1450は、近位に突起する部材(たとえば
図36Aの近位端1510)を含み得、該部材は、第1のばね(たとえば
図41のばね1558)を圧縮して、調整チャネル(たとえば
図41の近位の第1の通路1416)を開封するように構成され得る。
【0224】
アダプタ組立体1450は、通路(たとえば
図41の遠位の第1の通路1246及び/又は遠位の第2の通路1254)を含み得る。通路は、バイアルなどの容器の内側部分と流体連通することができ得る。アダプタ組立体1450は、アダプタ・シール(たとえば
図41の第2のシール1486)に軸線方向に連結する第2のばね(たとえば
図41のばね1504)を含み得る。第2のばねは、アダプタ・シールを移動させてアダプタの通路を封止するように構成され得る。
【0225】
図42〜
図45は、シリンジ組立体1402およびアダプタ組立体1450の様々な構成および図を例示している。
図42は、
図41のアダプタ組立体1450に機械的および流体的に連結した
図41のシリンジ組立体1402を例示している。
図43は、
図41のアダプタ組立体1450から機械的および流体的に連結解除された
図41のシリンジ組立体1402を例示している。
図44は、アダプタ組立体1450に機械的および流体的に連結したシリンジ組立体1402の接近図を例示している。
図45は、アダプタ組立体1450から機械的および流体的に連結解除されたシリンジ組立体1402の接近図を例示している。シリンジ組立体1402およびアダプタ組立体1450をより明白にするため、
図42〜
図45の特徴、構成要素、および組立体のすべてには番号を付していない。
【0226】
図46は、いくつかの実施形態による、シリンジをアダプタに流体連結する方法を例示している。この方法は、本明細書に記載のシリンジ・システムおよびアダプタのどれを用いても使用できる。ブロック1600は、アダプタの第1の通路を開封、開通、及び/又は開放することを含み得る。第1の通路は、第1のリザーバと容器間で気体を流体連通させるように構成され得る。第1の通路は、気体の通路であり得る。次に
図36Aを参照すると、アダプタの第1の通路は、遠位の第1の通路1246であり得、第2のシール1486の半径方向の突起1508がアダプタ組立体1450の内側先細領域1518に接触しなくなるように、半径方向の突起1508を遠位に移動させることによって、開封、開通、及び/又は開放され得る。
【0227】
図46のブロック1604は、シリンジの第1の通路を開封、開通、及び/又は開放することを含み得る。シリンジの第1の通路は、アダプタの第1の通路と流体連通して、第1のリザーバと容器の間に第1の通路(たとえば
図7の220)を形成するように構成され得る。次に
図39を参照すると、シリンジの第1の通路は、近位の第1の通路1416であり得、(
図38に示すように)第3のシール1562が内表面1580に対し封止するように、第3のシール1562を遠位方向に移動させることによって、封止、妨害、及び/又は閉鎖され得る。近位の第1の通路1416は、アダプタが通路シャフト1574の遠位部分1584を近位方向に押すようにシリンジ組立体1402がアダプタに連結して、第3のシール1562が封止、妨害、及び/又は閉鎖位置から、開封、開通、及び/又は開放位置へと移動すると、開封、開通、及び/又は開放され得る。
【0228】
図46のブロック1608は、シリンジの第2の通路を開封、開通、及び/又は開放することを含み得る。第2の通路は、第2のリザーバと容器間で液体を流体連通させるように構成され得る。第2の通路は、液体通路であり得、及び/又は、薬剤をバイアルなどの容器から流体連通させるように構成され得る。次に
図38および
図39を参照すると、シリンジの第2の通路は、近位の第2の通路1424であり得る。
図38は、封止、妨害、及び/又は閉鎖位置の近位の第2の通路1424を例示している。
図39は、開封、開通、及び/又は開放位置の近位の第2の通路1424を例示している。通路シャフト1574の遠位部分1584は、封止ゾーン1590で遠位キャップ1550の先細部分1548に対して封止、妨害、及び/又は閉鎖する先細部分を含み得る。
【0229】
いくつかの実施形態では、近位の第2の通路1424は、「自己係合」する封止システム1568を含む。いくつかの自己係合の実施形態では、近位の第2の通路1424内のより大きい圧力が、近位の第2の通路1424を通る流れを制御する封止システム、フロー制御部、及び/又はバルブの封止力を増加させる。自己係合封止システム1568は、表面を含み得、それに対して圧力が2つの封止表面を一緒に当てて、シールを堅固にする。いくつかの実施形態では、表面は、移動方向に対して垂直であり得るので、封止表面は互いにしっかり合わさる。いくつかの実施形態では、作動表面1572に対するより大きい圧力が、通路シャフト1574の遠位部分1584を先細部分1584に向かって押して、シール強度を増加させる。
【0230】
図46のブロック1612は、アダプタの第2の通路を開封、開通、及び/又は開放することを含み得る。アダプタの第2の通路は、シリンジの第2の通路と流体連通して、第2のリザーバと容器間に第2の通路(たとえば
図7の224)を形成するように構成され得る。次に
図36Aを参照すると、アダプタの第2の通路は、遠位の第2の通路1254であり得る。
図36Aは、開封、開通、及び/又は開放位置にある遠位の第2の通路1254を例示しているが、これは第2のシール1486が(近位封止位置1502ではなく)遠位位置にあるので、第2のシール1486は半径方向の穴1528を覆わず、封止せず、塞がず、及び/又は妨害もしていないからである。その結果、(医療用液体などの)流体は、遠位の第2の通路1254を流れ、半径方向の穴1528を通って近位の第2の通路1424(
図39に示す)に流入できる
【0231】
図46に示すように、ブロック1600、ブロック1604、ブロック1608、およびブロック1612は、どのような順でも実施できる。いくつかの実施形態は、これらのブロックを特定の順で実施する。いくつかの実施形態では、ブロック1600が最初に実施され、ブロック1604が二番目に実施され、ブロック1608が三番目に実施され、ブロック1612が四番目に実施される。いくつかの実施形態は、アダプタの第1の通路を開くこと、次いでシリンジの第1の通路を開くこと、次いでシリンジの第2の通路を開くこと、次いでアダプタの第2の通路を開くことを含む。いくつかの実施形態は、第2の通路を開封、開通、及び/又は開放する前に、第1の通路を開封、開通、及び/又は開放することを含み、ここで第1の通路は気体を連通するように構成され、第2の通路は液体を連通するように構成されている。
【0232】
いくつかの実施形態は、バイアルなどの容器を薬剤流体などの液体を収容するように構成されているリザーバに流体連結する前に、該容器を気体リザーバに流体連結することを含む。いくつかの実施形態は、バイアルなどの容器を薬剤流体を収容するように構成されているリザーバに流体連結する前に、該容器を圧力等化リザーバに流体連結することを含む。
【0233】
いくつかの実施形態は、ブロック1600、ブロック1604、ブロック1608、およびブロック1612の少なくとも1つまたは全部を実施する前に、アダプタの内側部分をシリンジの内側部分に対し流体的に封止することを含む。次に
図41を参照すると、第1のシール1470は、アダプタ組立体1450の内側部分をシリンジ組立体1402の内側部分に対し流体的に封止できる。したがって、シリンジ・システムは、(
図36Aおよび
図39に示すように)近位の第1の通路1416、近位の第2の通路1424、遠位の第1の通路1246、及び/又は遠位の第2の通路1254を開く前に、内部隔離区域を形成できる。
【0234】
図47は、いくつかの実施形態による、シリンジをアダプタから流体的に連結解除する方法を例示している。この方法は、本明細書に記載のシリンジ・システムおよびアダプタのどれを用いても使用できる。ブロック1630は、アダプタの第2の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖することを含み得る。ブロック1634は、シリンジの第2の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖することを含み得る。ブロック1638は、シリンジの第1の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖することを含み得る。ブロック1642は、アダプタの第1の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖することを含み得る。
【0235】
ブロック1630、ブロック1634、ブロック1638、およびブロック1642は、どのような順でも実施できる。いくつかの実施形態は、これらのブロックを特定の順で実施する。いくつかの実施形態では、ブロック1630が最初に実施され、ブロック1634が二番目に実施され、ブロック1638が三番目に実施され、ブロック1642が四番目に実施される。いくつかの実施形態は、アダプタの第2の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖すること、次いでシリンジの第2の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖すること、次いでシリンジの第1の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖すること、次いでアダプタの第1の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖することを含む。いくつかの実施形態は、(気体を連通しかつ/または容器内の圧力を等化するように構成されている通路であり得る)第1の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖する前に、(薬剤流体を連通するように構成されている通路であり得る)第2の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖することを含む。いくつかの実施形態は、第2の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖する前に、第1の通路を封止、妨害、及び/又は閉鎖することを含む。
【0236】
いくつかの実施形態は、ブロック1630、ブロック1634、ブロック1638、およびブロック1642の少なくとも1つまたは全部を実施してから、アダプタの内側部分をシリンジの内側部分から流体的に開封することを含む。次に
図41を参照すると、第1のシール1470は、アダプタ組立体1450の内側部分をシリンジ組立体1402の内側部分から流体的に開封できる。したがって、シリンジ・システムは、(
図36Aおよび
図39に示すように)近位の第1の通路1416、近位の第2の通路1424、遠位の第1の通路1246、及び/又は遠位の第2の通路1254を閉じた後に、内部隔離区域を開放、開通、及び/又は開封できる。
【0237】
図48は、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結する直前の、圧力調整シリンジ・システム1700の別の実施形態の斜視図を例示している。アダプタ組立体1708は、穿通部材1712を含み得る。システム1700は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。図示のように、シリンジ組立体1704は、プランジャ1740と、遠位キャップ1744とを含み得る。プランジャ1740は、フィンガー・グリップ1752を含み得る。本明細書に記載のいくつかの実施形態では手動のプランジャを使用するが、各実施形態では空気圧シリンジ及び/又は空気圧プランジャを使用することができる。
【0238】
シリンジ・システム1700は、バルブ1716などの外側流体アクセス・ポートを含み得る。バルブ1716は、開位置と閉位置とを有し得る。開位置にあるとき、バルブ1716は、シリンジ・システム1700外に配置されている(周囲空気244などの)気体が第1の通路及び/又は第1のリザーバに入って、容器内の圧力を周囲圧力と等化しやすくすることを許容し得る。バルブ1716は、第1の通路の入口を覆うキャップ1720を含み得る。いくつかの実施形態では、ユーザーは、キャップ1720の片側をバレル1724から離れる方に指で引っ張ることにより、キャップ1720を開けることができる。バルブ1716は、バルブ1716に流入するかまたはバルブ1716から流出する気体を濾過するフィルタ1728を含み得る。バルブ1716は、ユーザーが親指で「はじいて」開位置にできるように構成されているキャップを含み得る。バルブ1716は、ピンチ・バルブ、ダックビル・バルブ、チェック・バルブ、蝶形バルブ、一方バルブ、ボール・バルブ、膜チェック・バルブ、スイング・チェック・バルブ、傾斜ディスク・チェック・バルブ、ストップ・チェック・バルブ、リフト・チェック・バルブ、インライン・チェック・バルブ、及び/又は二方バルブを含み得る。
【0239】
その他のある実施形態は、外側流体アクセス・ポートを含まない。たとえば、例示するように、本明細書に開示するその他の数々の実施形態は、外側流体アクセス・ポートを含まない。外側流体アクセス・ポートを含まないいくつかの実施形態は、外部(たとえば周囲)の流体を調整流体として使用しないように構成されている。たとえば、外側流体アクセス・ポートを含まない様々な実施形態では、液体が可撓性容器(たとえばIVバッグ)内に注入されかつ/またはそこから採取された後も、外部流体を調整流体として使用しない
【0240】
図49は、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結しているときの、
図48の線49−49に沿った断面斜視図を例示している。シリンジ組立体1704は、遠位プランジャシール1768によって第2のリザーバ1764から分離されている第1のリザーバ1760を含み得る。遠位プランジャシール1768は、プランジャ1740の遠位端に連結し得る。第1のリザーバ1760の近位端が、近位シール1772によって封止され得る。プランジャ1740は、近位シール1772の中心ルーメンを摺動しながら通過できる。第1の通路1776が、第1のリザーバ1760を薬剤を収容するように構成されている容器などの容器と流体連通させるように、構成され得る。第2の通路1780が、第2のリザーバ1764を容器と流体連通させるように、構成され得る。(ハウジングであり得る)バレル1724は、直径を有する内部チャネル1778を含み得る。
【0241】
図50は、プランジャ1740および遠位プランジャシール1768が遠位位置に移動している、
図48のアダプタ組立体1708の断面斜視図を例示している。この図では、アダプタ組立体1708は、シリンジ組立体1704に近接しているが、シリンジ組立体1704に連結してはいない。
【0242】
シリンジ組立体1704は、アダプタ組立体1708の遠位の第1の通路1856と流体連結するように構成されている近位の第1の通路1800を含み得る。遠位開口部1804が、流体が近位の第1の通路1800の一部分からシリンジ組立体1704の遠位部分内の開放区域1888内へと流れるのを可能にし得る。開放区域1888は、Oリングであり得る第3のシール1870によって封止、妨害、及び/又は閉鎖され得る。シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708から取り外されると、第3のシール1870が内表面1828に対し封止して、近位の第1の通路1800を封止、妨害、及び/又は閉鎖し、それによって第1のリザーバ内に配置された空気がシリンジ組立体1704外に漏れることを防止する。
【0243】
第4のシール1844が、第4のシール1844のルーメン内で通路シャフト1808を摺動させ得るので、通路シャフト1808は遠位及び/又は近位に移動できる。ばね1824などの付勢部材が、通路シャフト1808を遠位方向に押す。アダプタ組立体1708は、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結すると、ばね1824のばね力に打ち勝って、通路シャフト1808を近位位置に押すことができ、その結果第3のシール1870の係合が外れて近位の第1の通路1800を開放、開封、及び/又は開通し、かつ/または、通路シャフト1808とシリンジ組立体1704の遠位部分の間の封止ゾーン1854(破線長方形で示す)の係合が外れて近位の第2の通路1832を開放、開封、及び/又は開通することになる。
【0244】
いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結しているとき、可撓性アーム1820から半径方向内側に突起している突起1816が溝1812内に配置されて、シリンジ組立体1704をアダプタ組立体1708に固定するのに役立っている。いくつかの実施形態は、シリンジ組立体1704をアダプタ組立体1708に機械的に連結するためのねじ部を含む(たとえば
図25および
図26参照)。
【0245】
図50に例示するように、アダプタ組立体1708は、遠位の第2の通路1848と遠位の第1の通路1856とを含み得る。遠位の第2の通路1848の一部分および遠位の第1の通路1856の一部分が、穿通部材1852内に配置され得る。遠位の第2の通路1848は、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に機械的に及び/又は流体的に連結しているとき、近位の第2の通路1832と流体連結するように構成され得る。遠位の第1の通路1856は、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に機械的に及び/又は流体的に連結しているとき、近位の第1の通路1800と流体連結するように構成され得る。第1の通路は、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結していないとき及び/又はシリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結しているとき、第2の通路から流体的に隔離及び/又は封止され得る。
【0246】
第2のシール1874が、内側先細領域1890に対し封止するように構成され得る。ばね1836などの付勢部材が、第2のシール1874を近位方向に押し得る。シリンジ組立体1704をアダプタ組立体1708に連結すると、ばね1836が収縮して、遠位の第1の通路1856および遠位の第2の通路1848を開封、開通、及び/又は開放できる。
【0247】
図50に示すように、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結していないとき(たとえばアダプタ組立体1708から離間しているとき)、いくつかの実施形態によると、第1のシール1878は開封、開通、及び/又は開放位置にある。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結していないとき、第2のシール1874は、遠位の第2の通路1848及び/又は遠位の第1の通路1856を封止、妨害、及び/又は閉鎖する。
【0248】
図51は、アダプタ組立体1708がシリンジ組立体1704に連結しているときの、
図48の線49−49に沿った、アダプタ組立体1708の断面斜視図を例示している。図示のように、いくつかの実施形態によると、封止ゾーン1854は、シリンジ組立体1704がアダプタ組立体1708に連結しているとき、開放、開通、及び/又は開封されている。第1のシール1878は、
図51では、封止、妨害、及び/又は閉鎖位置にある。
【0249】
図51に示すように、第2のシール1874は、近位の第2の通路1832と遠位の第2の通路1848間の移行を封止し得る。いくつかの実施形態では、第2のシールはまた、近位の第2の通路1832と遠位の第2の通路1848とが流体連通するのを許容し得る。いくつかの実施形態では、第2のシール1874は、近位の第1の通路1800と遠位の第1の通路1856とが流体連通するのを許容し得る。
図51では、第2のシール1874は、第1の通路と第2の通路間の流体連通を封止及び/又は妨害する。
【0250】
図52および
図53は、ハウジング内に配置されたバッグ1908を有するシリンジ組立体1900の別の実施形態の側断面図を例示している。
図52および
図53に示すシステムは、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。次に
図52を参照すると、シリンジ組立体1900は、バッグ1908を含み得、バッグ1908は潰れて折れ曲がった構成で例示されている。バッグ1908の内側部分は、近位の第1の通路1416を介して容器の内側部分と流体連結するように構成されている第1のリザーバ1904を含む。バッグ1908は、シリンジ組立体1900の内側かつプランジャ1404の内側に配置され得る。バッグ1908は、第1のリザーバ1904を第3のリザーバ1912(たとえば周囲部分)から流体的に分離し得る。第3のリザーバ1912は、ベント1436、穴、バルブ、及び/又はフィルタを介して周囲空気と流体連通させられ得る。いくつかの実施形態では、ベント1436は、プランジャ1404の近位部分内に配置されている。
【0251】
図53は、拡張して開いた構成のバッグ1908を例示している。いくつかの実施形態では、バッグ1908は拡張するときに伸長しないが、バッグが拡張する(たとえば開く)とバッグ1908の内容積は増加する。バッグ1908の内容積は、
図52よりも
図53の方が大きい。第3のリザーバ1912の容積は、
図52よりも
図53の方が小さい。
図53のバッグ1908の表面積は、
図52のバッグ1908の表面積と等しい(または少なくともだいたい等しい)。いくつかの実施形態では、拡張したバッグの表面積は、潰れたバッグの表面積の+/−5%、+/−10%、または+/−20%以内であって、バッグは拡張及び/又は膨張する間(通常の動作条件の間)実質的に伸長しないように構成されている。いくつかの実施形態では、バッグの材料によってバッグが復元力をもつことはない。いくつかの実施では、バッグ1908が拡張(たとえば内容積が増加)すると、バッグ1908は伸長しかつ/またはバッグ1908内の流体に復元力を与える。
【0252】
図54は、第1のリザーバ712に追加の容積を与えるように構成され得る補助リザーバ2004を有する圧力調整シリンジ・システム2000の実施形態の断面図を例示している。システム2000は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。補助リザーバ2004は、剛性壁を有し得、バレル390及び/又はプランジャ720の外側に配置され得る。補助リザーバ2004は、(通常の動作条件下で第1のリザーバ712の最大可能容積で測定した場合に)第1のリザーバ712の容積の少なくとも50%及び/又は第1のリザーバ712の容積の300%未満の内容積を有し得る。補助リザーバ2004は、第1のリザーバ712の容積の少なくとも110%及び/又は第1のリザーバ712の容積の500%未満の内容積を有し得る。補助リザーバ2004は、第1のリザーバ712の容積の少なくとも200%及び/又は第1のリザーバ712の容積の900%未満の内容積を有し得る。様々な実施形態で例示するように、補助リザーバと第1のリザーバの最大容積の和は、第2のリザーバの最大容積よりも大きくなり得る。
【0253】
バルブ704が、第1のリザーバ712と補助リザーバ2004の間の流体連通を制御(たとえば妨害)し得る。補助リザーバ2004は、医療従事者が、容器304内の圧力を調整するのに追加の気体及び/又は容積が必要、望ましい、及び/又は有益であると判断したときに使用され得る。補助リザーバ2004は、ねじ部によって、圧力調整シリンジ・システム2000に、バレル390に、及び/又はプランジャ720に連結し得る。いくつかの実施形態では、補助リザーバ2004は、第1のリザーバ712と流体連通できる。いくつかの実施形態は、補助リザーバ2004を第1のリザーバ712及び/又は容器304と流体連通させる前に、流体を第2のリザーバ312から容器304へ移動させること及び/又は容器304から第2のリザーバ312へ移動させることを含む。
【0254】
図55は、壁2012の内側に配置され得るバッグ2008を補助リザーバ2020が含む実施形態の断面図を例示している。
図55に例示するシステムは、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。壁2012は剛性であり得る。ベント2016が、周囲空気が補助リザーバ2020に入るのを可能にし得る。バッグ2008は、第1のリザーバ712を周囲空気から流体的に封止し得るので、周囲空気はバッグ2008の内表面に接触しない。様々な実施形態では、周囲空気はバッグ2008の外表面に接触できる。
【0255】
図56は、バレル390に連結したバッグ2008を補助リザーバ2024が含んでいる実施形態の断面図を例示している。いくつかの実施形態では、バッグ2008は、剛性壁によって包囲されておらずかつ/または囲まれていない。
【0256】
図57〜
図59は、剛性の内側本体と、プランジャの内表面に対し流体的に封止するように構成されている応従性の封止部材とを有するシールを例示している。応従性の封止部材は、剛性の内側本体の少なくとも一部分の周りに配置され得る。
図57〜
図59のシールは、本明細書に記載のシステムまたは構成要素のどれとも一緒に使用することができる。
図57〜
図59のシールは、本明細書に記載及び/又は例示する他の近位プランジャシールの代わりに使用され得る。
【0257】
図57は、近位プランジャシール2040の側面図を例示するものであり、ガスケット、ゴム製突起、またはOリング2044などのシールが、近位プランジャシール2040の外径の周りの溝内に部分的に配置されている。Oリング2044は、応従性のゴム材料から作製され得る。いくつかの実施形態は、医療等級シリコーンまたはネオプレン製のOリング2044を含む。いくつかの実施形態は、成形プラスチック製及び/又は機械加工され得る剛性担体2048に連結した少なくとも2つのOリングを含む。いくつかの実施形態では、担体2048は、成形されてから機械加工されて(たとえば旋盤や研削盤でばり取りされて)合わせすじを取り除かれて、Oリング2044が担体2048の外表面に対し封止しやすくされている。
【0258】
遠位部分が1つのシール(たとえばOリング2044)を含み得、近位部分が1つのシール(たとえばOリング2044)を含み得る。いくつかの実施形態は、3つ以上のシールを含む。担体2048の一端または両端は、丸みのあるまたは面取りされた縁部2052を含んで、プランジャ(たとえば
図30の1404)の内表面を引っかけること(たとえばかぎ裂き)を防止し得る。担体は、近位プランジャシール2040が傾くのを防止するように構成され得る。
【0259】
いくつかの実施形態では、第1のシール(たとえばOリング2044)は、第2のシール(たとえばOリング2044)から少なくとも0.5cm、0.75cm、または1cm離れている。いくつかの実施形態では、担体2048の外径は、担体2048がその中に配置されているプランジャの内径の少なくとも80%及び/又は99%未満である。いくつかの実施形態では、担体2048の外径は、担体2048が中に配置されているプランジャの内径の少なくとも90%及び/又は98%未満である。
【0260】
図58は、近位プランジャシール2060の側面図を例示するものであり、ワイパー・シール2064が近位プランジャシール2060の外径の周りの溝内に部分的に配置されている。ワイパー・シール2064は、医療等級シリコーンまたはネオプレンから作製され得る。ワイパー・シール2064のワイパー部分は、担体2068から半径方向外側に延出し得る。1つのワイパー・シール2064が、担体2068の遠位部分に配置され得、1つのワイパー・シール2064が、担体2068の近位部分に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1のワイパー・シール2064は、第2のワイパー・シール2064から少なくとも0.5cm、0.75cm、または1cm離れている。いくつかの実施形態では、担体2068の外径は、担体2068が中に配置されているプランジャの内径の少なくとも80%及び/又は99%未満である。いくつかの実施形態では、担体2068の外径は、担体2068が中に配置されているプランジャの内径の少なくとも90%及び/又は98%未満である。
【0261】
図59は、近位プランジャシール2080の側面図を例示するものであり、1つのワイパー・シール2084が近位プランジャシール2080の外径の周りの溝内に部分的に配置されている。溝は、担体2088の一部であり得、ワイパー・シール2084などのシールを固定及び/又は収容するように構成され得る。担体2088は、第1の直径と第2の直径とを含み得る。1つのシール(たとえばワイパー・シール2084、Oリング)が、第1の直径2092を含む担体2088の一部分から半径方向外側に突起し得る。第2の直径2096は、第1の直径2092よりも大きくされ得、シール(たとえばワイパー・シール2084)を含む近位プランジャシール2080の一部分から離間させられ得る。第2の直径2096は、近位プランジャシール2080がプランジャ内で傾くことができる範囲を制限するように構成されている支持表面であり得る。第2の直径2096は、シール(たとえばワイパー・シール2084)の外径よりも小さくされ得る。第2の直径2096は、剛性材料から作製され得るので、近位プランジャシール2080がプランジャ内で傾くことができる範囲を制限するように構成される剛性支持表面を形成できる。いくつかの実施形態では、シールの外径は第2の直径よりも大きく、第2の直径は第1の直径よりも大きい。
【0262】
図60は、圧力調整シリンジ・システム2100の側断面図を例示している。システム2100は、本明細書に記載する他の圧力調整シリンジ・システムのいずれかと同じかまたは同一であり得、そのような他のシステムの特徴をどれでも含み得る。圧力調整シリンジ・システム2100は、シール2104を含み、これは複数のワイパーを有するワイパー・シールであり得る。シール2104は、第1の通路816を通して気体などの流体を容器304の内側部分810へ及び/又は内側部分810から連通するように構成されている第1のリザーバ2108の、近位境界を形成し得る。シール2104は、圧力調整シリンジ・システム2100内に摺動可能に連結し得るので、シール2104は、圧力調整シリンジ・システム2100の一部分内で摺動して第1のリザーバ2108の容積を変化させることができる。
【0263】
圧力調整シリンジ・システム2100は、第2の通路826を通して液体などの流体を容器304の内側部分810に及び/又は内側部分810から連通するように構成されている、第2のリザーバ2116を含み得る。
図60および
図61に例示するように、第1のリザーバおよび第2のリザーバの長手方向軸線は、いくつかの実施形態ではオフセットしており共線的ではない場合もある。また、例示するように、第1のリザーバと第2のリザーバの長手方向軸線は、概ね平行であり得る。プランジャシール2112が、第2のリザーバ2116の近位境界を形成し得る。プランジャシール2112は、ユーザーが圧力調整シリンジ・システム2100に押し込みかつ/またはシステム2100から押し出すことによって第2のリザーバ2116の容積を変えることを可能にしかつ/または許すように構成されているプランジャ720に連結し得る。第1のリザーバ2108と第2のリザーバ2116とは、隣合わせであり得る。いくつかの実施形態では、圧力調整シリンジ・システム2100の第1の側は、第1のリザーバ2108を含み、圧力調整シリンジ・システム2100の第2の側は、第2のリザーバ2116を含む。第1のリザーバ2108及び/又は第2のリザーバ2116は、円筒形及び/又は概ね円筒形であり得る。
【0264】
ストップ2120、2124が、シール2104およびプランジャ720の移動を制限して、シール2104およびプランジャ720が圧力調整シリンジ・システム2100から不慮に連結解除してしまう可能性を防止及び/又は低減し得る。ストップ2120、2124は、シール2104及び/又はプランジャ720が近位の移動終点に達すると、半径方向内側に突起してシール2104及び/又はプランジャ720の一部分に干渉する突起であり得る。ストップ2120、2124は、シール2104及び/又はプランジャシール2112に対して相対的に近位に配置され得る。
【0265】
図61は、シール2104が遠位に移動しプランジャ720が近位に移動した後の圧力調整シリンジ・システム2100を例示している。シール2104および(たとえばプランジャシール2112を含む)プランジャ720は、圧力調整シリンジ・システム2100内で摺動できる。いくつかの実施形態では、シール2104およびプランジャ720は、圧力調整シリンジ・システム2100内で遠位および近位に摺動するように構成されている。
【0266】
シリンジ組立体は、バイアル・アダプタに連結し得、かつ/またはその他の流体移注コネクタに連結し得る。たとえば、医療従事者は、シリンジ組立体をバイアルではない容器に接続し得る。場合によっては、シリンジ組立体は、医薬物質をバイアルなどの容器から取り出すのに使用され、その後この医薬物質を末梢、動脈、及び/又は中心静脈カテーテルに注入するのに使用される。シリンジ組立体は、医薬物質を経静脈治療(「IV」)バッグまたはIVラインに送達するのに使用され得る。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体は、ICU Medical社から市販されているClave(登録商標)ニードルフリー・コネクタに機械的および流体的に連結する。
【0267】
図62は、
図38のシリンジ組立体1402およびコネクタ2200の断面図を例示している。
図62では、シリンジ組立体1402は、コネクタ2200に連結していない。コネクタ2200は、チューブ、カニューレ、容器、及び/又はバッグと機械的および流体的に連結するように構成され得る。
【0268】
コネクタ2200は、シリンジ組立体1402の近位の第2の通路1424と流体連通させられるように構成されかつ/または流体連通させられることが可能な、遠位の第2の通路2204を含み得る。遠位の第2の通路2204の近位部分が第2のシール2208によって封止され得るが、第2のシール2208は、遠位の第2の通路2004のコネクタ近位アパーチャ2212を覆うように構成され得、かつコネクタ近位アパーチャ2212の実質的に液密な封止を提供するように構成され得る。いくつかの実施形態では、コネクタ近位アパーチャ2212は、遠位の第2の通路2204の中心軸線から半径方向外側に向けられ得る。いくつかの実施形態では、コネクタ近位アパーチャ2212は、通路(たとえば遠位の第2の通路2204)のアパーチャ、穴、及び/又は出口であり得る。
【0269】
第2のシール2208は、近位に面する封止表面2216を含み得る。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1402とコネクタ2200との連結中、封止表面2216は、シリンジ組立体1402及び/又は近位の第2の通路1424の遠位端2220に向けられる。封止表面2216はまた、コネクタ2200に対して相対的に近位方向に向けられ得る。いくつかの実施形態では、第2のシール2208は、ブーツ・シールである。第2のシール2208は、ゴムまたは医療等級シリコーンから作製され得る。様々な実施では、第2のシール2208は、(たとえば遠位方向に)弾力的に軸線方向に潰れ得る。
【0270】
図62では、第2のシール2208を、完全に拡張した位置で示す。以下に詳述するように、シリンジ組立体1402は、第2のシール2208を遠位方向に圧縮して、コネクタ近位アパーチャ2212を露出させ、それによって遠位の第2の通路2204を開き、及び/又は遠位の第2の通路2204を近位の第2の通路1424と流体連通させるように構成される。
【0271】
図63は、シリンジ組立体1402との最初の接触段階の間のコネクタ2200を例示している。いくつかの実施形態では、この最初の接触段階(および後続の接触段階)の間、封止表面2216は、シリンジ組立体1402の遠位端2220の少なくとも一部分に対し封止する。封止ゾーン1590は、
図63ではまだ閉鎖および封止構成にある。
【0272】
シリンジ組立体1402は、ねじ部1556を含み得る。ねじ部1556は、コネクタ2200のねじ部1586と連結してねじ係合を提供し得る。ねじ部1556、1586は、回転移動を遠位移動または近位移動などの軸線方向移動に伝える。
【0273】
図64は、シリンジ組立体1402に部分的に連結したコネクタ2200を例示している。いくつかの実施形態では、コネクタ2200とシリンジ組立体1402とは連結している。たとえば、コネクタ2200とシリンジ組立体1402とは、対応するねじ部を含み得、機械的連結が容易であり得る。いくつかの実施形態では、コネクタ2200がシリンジ組立体1402内に進められると、(シャフトや突起などの)押し部材の近位端2224が遠位部分1584と係合する(たとえば押し当てられる)。その結果、近位方向の力が生じ得、ばね1558を圧縮し得る。この動きによって、封止ゾーン1590が(
図64に示すように)開き得る。封止ゾーン1590は開位置にあり得、遠位の第2の通路2204は近位の第2の通路1424と流体連通し得るが、第3のシール1562はなおも(
図64に例示するように)閉位置にあり得る。第3のシール1562の閉位置は、近位の第1の通路1416とコネクタ2200間の流体連通を妨害及び/又は阻止し得る。
【0274】
図65は、シリンジ組立体1402に連結したコネクタ2200を例示している。近位端2224が遠位部分1584と係合し続ける(たとえば押し続ける)と、(ばね1558が圧縮されて)第2のシール2208が圧縮され、第2のシール2208がコネクタ近位アパーチャ2212を封止しなくなる(たとえば覆わなくなる)位置にまで移動させられることによって、コネクタ近位アパーチャ2212が開く。コネクタ近位アパーチャ2212が開くことで、遠位の第2の通路2204は近位の第2の通路1424及び/又は第2のリザーバ1444と流体連通する。こうして、いくつかの実施形態では、流体は第2のリザーバ1444とコネクタ2200(たとえば遠位の第2の通路2204など、コネクタの内側部分)の間を流れることができる。封止表面2216は、近位の第2の通路1424と遠位の第2の通路2204間を流れる流体の漏出を防止するように構成されている。
【0275】
いくつかの実施形態では、上述した摺動部材1576の近位移動及び/又はばね1558(どのような種類のばねまたは圧縮部材でもよい)の圧縮により、第3のシール1562が近位に移動する。この近位移動により、第3のシール1562は内表面1580に接触(またはそうではなく封止)しなくなり得る。第3のシール1562が内表面1580に接触しなくなると、第3のシール1562は近位の第1の通路1416を封止しなくなる(たとえば、開位置になる)。
【0276】
ある実施では、第3のシール1562が開位置になると、近位の第1の通路1416が開く。たとえば、
図65に示すように、シール1562は内表面1580から離間しており、それによって流体はシール1562と内表面1580間を流れることができる。これによって近位の第1の通路1416への進入が可能になるので、流体はその通路1416に流入しかつ/またはその通路1416から流出することが可能になる。
【0277】
いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1402をコネクタ2200に連結しても近位の第1の通路1416は開封されないが、シリンジ組立体1402をバイアル・アダプタに接続すると近位の第1の通路1416が開封される。これによって、シリンジ組立体1402はバイアルなどの容器内におよび容器から気体を流体連通することが可能になり得る。いくつかの実施形態では、コネクタ2200が、流体を容器からシリンジ組立体1402に及び/又はシリンジ組立体1402から送るように構成されている遠位の第1の通路(たとえば
図41の1246)を有していない場合は、コネクタ2200をシリンジ組立体1402に連結しても近位の第1の通路は開封及び/又は開放されない。
【0278】
コネクタ2200をシリンジ組立体1402に連結すると、近位の第1の通路1416を封止及び/又は妨害する封止ゾーン2230を形成することができるので、第1のリザーバ1420(
図40に示す)からの流体(たとえば気体)はシリンジ組立体1402から漏れず、及び/又はシリンジ組立体1402の外側およびコネクタ2200の外側に配置されている周囲空気244中に漏れ出すこともない。封止ゾーン2230は、コネクタ2200およびシリンジ組立体1402の嵌合ねじ部を含む、任意の適切なシールによって形成され得る。
図65に例示する実施形態では、破線で形成する各枠は、流体が近位の第1の通路1416から出ることを阻止または防止する嵌合ねじ部がある区域を示している。いくつかの実施形態は、嵌合ねじ部に加えて、またはその代わりに、シール(たとえばOリング、ガスケット、またはその他)により流体移注を妨害する封止ゾーン2230を含む。いくつかの嵌合ねじ部の実施形態は、嵌合ねじ部同士の間に気体シール及び/又はほぼ気密のシールを形成するのに十分な応従性を提供するプラスチックを使用する。
図65の近位の第1の通路1416は、第3のシール1562によって及び/又は封止ゾーン2230によって封止され得る比較的広い開放区域2234を含む。
【0279】
いくつかの実施形態では、コネクタ2200は、第1のリザーバ1420(
図40に示す)からコネクタ2200を通って(たとえばコネクタ2200に対して相対的に遠位に配置され得る容器に)流体(たとえば気体)を送るように構成されている遠位の第1の通路1246(
図41に示す)を含まない。いくつかのコネクタ2200は、第2のリザーバから流体(たとえば液体)を送る通路を含むが、第1のリザーバから流体(たとえば気体)を送る通路は含んでいない。コネクタが第2のリザーバから流体を送る通路を含むが第1のリザーバから流体を送る通路は含まないいくつかの実施形態では、シリンジ組立体1402は、第1のリザーバの容積の変化を必要とせずに第2のリザーバの容積が変化できるように構成され得る。上述したように、これは容積独立性と呼ばれ得る。第1のリザーバが第2のリザーバから容積的に独立していることにより、圧力が大気圧から大きく逸れることが低減または防止され得る。
【0280】
たとえば、いくつかの実施形態では、(たとえばシリンジ組立体1402がコネクタ2200に連結しているときに)第1のリザーバが第2のリザーバから容積的に独立しておらず、近位の第1の通路1416が封止されている場合は、第2のリザーバ1444からコネクタ2200を通って流体を送ると、近位の第1の通路1416は流体を第1のリザーバ内に送って第1のリザーバ内の圧力を調整することができずに、第1のリザーバ内の容積が増加することになり得る。その結果、第1のリザーバ内の圧力は大気圧よりも低くなる(たとえば「陰圧」を形成する)ことになり得る。別の例では、(たとえばシリンジ組立体1402がコネクタ2200に連結しているときに)第1のリザーバが第2のリザーバから容積的に独立しておらず、近位の第1の通路1416が封止されている場合は、コネクタ2200を通って第2のリザーバ1444に流体を送ると、近位の第1の通路1416は流体を第1のリザーバから送り出して第1のリザーバ内の圧力を調整することができずに、第1のリザーバ内の容積が減少することになり得る。その結果、第1のリザーバ内の圧力は大気圧よりも高くなる(たとえば「過圧」を形成する)ことになり得る。
【0281】
図40に戻ると、いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444は、いくつかの理由のうちの少なくとも1つにより、容積的に独立している。第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444は、別々のハウジング(たとえば別々のシリンダ)内に配置されている。プランジャを遠位または近位に移動させると、第2のリザーバ1444の容積は変化し得るが、必ずしも第1のリザーバ1420の容積を変化させるわけではない。上述したように、いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420の容積は、圧力勾配により近位プランジャシール1412がプランジャ1404内で移動(たとえば摺動)すると、変化し得る。したがって、いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420の容積は、第2のリザーバ1444の容積の変化に応答してではなく、圧力勾配に応答して変化する。
【0282】
シリンジ組立体1402をアダプタ組立体1450および容器に流体連結すると、閉鎖容積系が生じ得る。閉鎖容積系では、該系は周囲空気から封止されるので、該系の容積は、通常の動作中は概ね一定しかつ/または(少なくともシールが漏れ始めるまでは)変化しない。いくつかの実施形態では、容器が(たとえば剛性壁のせいで)固定容積を有する場合、第2のリザーバ1444の容積が減少すると、典型的には第1のリザーバ1420の容積が増加することになるが、これは第2のリザーバ1444から容器に流体を送ると、容器内の流体が追い出され得、追い出された流体は第1のリザーバ1420内に送られ得るからである。同様に、容器が(たとえば剛性壁のせいで)固定容積を有する場合、第2のリザーバ1444の容積が増加すると、典型的には第1のリザーバ1420の容積が減少することになるが、これは容器から第2のリザーバ1444に流体を送ると、容器内の圧力が減少し得、それによって第1のリザーバ1420内の流体が容器内に送られて圧力調整し得るからである。
【0283】
(たとえば可撓性壁のせいで)可変容積を有する容器を有する閉鎖容積系は、固定容積を有する容器を有する閉鎖容積系とは異なる振る舞いをし得る。ガラス製バイアルは、剛性壁および固定容積を有する容器の一例である。IVバッグは、可撓性壁および可変容積を有する容器の一例ある。IVバッグの容積は、どのくらいの量の流体がIVバッグ内にまたはIVバッグから送られたかにより異なり得る。
【0284】
いくつかの実施形態では、容器が(たとえば可撓性及び/又は応従性の壁のせいで)可変容積を有する場合、第2のリザーバ1444の容積が減少しても、典型的には第1のリザーバ1420の容積は増加しない。これは、第2のリザーバ1444の容積が減少することによって、必ずしも第1のリザーバ1420内の圧力が増加するわけではないからである。第1のリザーバ1420内の圧力は概ね一定のままであり得る(たとえば増加しない)が、ただし膨張したラテックスバルーンの圧縮復元力など容器自体から与えられる復元力は別である。これは、流体を第2のリザーバ1444から可変容積の容器に送ると、典型的には、容器の容積が増加し、むしろ容器内の圧力が増加することになるからである(このため流体は容器から第1のリザーバ1420に引かれやすくなる)。典型的には、第1のリザーバ1420内の圧力が増加しなければ、近位プランジャシール1412は移動して圧力を調整する必要がない。したがって、プランジャシール1412は(たとえばプランジャ本体に対して相対的に)実質的に静止したままでいることができる。
【0285】
同様に、容器が(たとえば可撓性及び/又は応従性の壁のせいで)可変容積を有する場合、第2のリザーバ1444の容積が増加しても、典型的には第1のリザーバ1420の容積は減少しない。これは、流体を可変容積の容器から第2のリザーバ1444に送ると、典型的には容器内の圧力ではなく容器内の容積が減少するからである。その結果、(そうでなければ第1のリザーバ1420から容器に流体を引くことになる)圧力勾配は軽減または防止される。
【0286】
固定容積を有する容器は、通常の動作条件下では容積が0%から15%だけ変化するように構成されている。たとえば、ガラス製またはプラスチック製バイアルの容積は実質的に変化しない。可変容積を有する容器は、通常の動作条件下では容積が少なくとも50%だけ変化するように構成されている。たとえば、IVバッグは、およそ10ミリリットルの容積から開始し得るが、およそ100ミリリットルの容積にまで拡張し得る。その他のIVバッグは異なる典型的な拡張範囲を有する。
【0287】
固定容積を有する容器は、可変圧力容器であり得る。換言すると、容器の容積が固定されている場合、流体を容器から取り出すことおよび流体を容器に加えることによって、容器内の気体の圧力は変化し得る。可変容積を有する容器は、定圧容器であり得る。換言すると、容器の容積が可変である場合、流体を容器から取り出すことおよび流体を容器に加えることによって、典型的には容器内の気体の圧力は(容器の容積が容器の最小容積または最大容積に達しない限りは)大きく変化しない。IVバッグは定圧容器の一例である。IVバッグに流体を加えると、この流体のせいでバッグに加わる圧力は増加し得るが、典型的には流体を加えることでIVバッグ内の圧力は変化しない。これは、IVバッグの容積は、大気圧との平衡状態に達するために増減し得るからである。
【0288】
図66は、IVバッグ2250に連結したシリンジ組立体1402の側面図を例示している。コネクタ2200が、シリンジ組立体1402をIVバッグ2250に流体的および機械的に連結し得る。シリンジ組立体1402は、流体をIVバッグ2250に及び/又はIVバッグ2250から送ることができる。いくつかの実施形態では、IVバッグ2250は、応従性容器である。IVバッグ2250の応従性により、IVバッグ2250の少なくとも一部分の内圧は、大気圧とほぼ等しくなることができる。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1402は、第1のリザーバ内の圧力を大気圧下に低下させることなく、大気圧下5%よりも低下させることなく、大気圧下10%よりも低下させることなく、大気圧下20%よりも低下させることなく、または大気圧下35%よりも低下させることなく、第2のリザーバからIVバッグの内側部分に流体(たとえば液体)を送達するように構成され得る。
【0289】
いくつかの実施形態は、第1のリザーバの容積を減少させることなく第2のリザーバの容積を減少させることを含む。いくつかの実施形態は、第1のリザーバの容積を10%よりも減少させることなく第2のリザーバの容積を少なくとも50%だけ減少させることを含む。いくつかの実施形態は、気体リザーバの容積を10%よりも減少させることなく液体リザーバの容積を少なくとも50%だけ減少させることを含む。いくつかの実施形態は、シリンジ組立体内に配置されている気体リザーバの容積を減少させることなく(たとえばまったく減少させることなく、実質的に減少させることなく、10%よりも減少させることなく)、シリンジ組立体からIVバッグに液体を送ることを含む。いくつかの実施形態は、シリンジ組立体内に配置されている気体リザーバの容積を減少させることなく(たとえばまったく減少させることなく、実質的に減少させることなく、10%よりも減少させることなく)、IVバッグからシリンジ組立体に液体を送ることを含む。
【0290】
いくつかの実施形態は、液体を剛性容器(たとえばバイアル)から取り出し、剛性容器内に気体を配置して、容器内の圧力と周囲圧力間の圧力差を減少させることを含む。いくつかの実施形態は、応従性容器(たとえばバッグ、IVバッグ)内から気体を取り出すことなく、応従性容器内に液体を配置することを含む。
【0291】
図67は、いくつかの実施形態による、第1の容器から第2の容器に液体を移注する方法を例示している。この方法は、本明細書に記載のシリンジ・システム、シリンジ組立体、およびアダプタ組立体のどれを用いても使用できる。この方法は、第1のリザーバと第2のリザーバとを有するシリンジ組立体を入手することを含み得る。ブロック2300は、シリンジ組立体を固定容積を有する第1の容器に連結することを含み得る。ブロック2304は、第2のリザーバの容積を増加させながら、かつ第1のリザーバの容積を減少させながら、固定容積を有する第1の容器から第2のリザーバに液体を送ることを含み得る。第1のリザーバの容積を減少させることは、第1のリザーバから第1の容器に気体を送って、容器内の圧力を調整することを含み得る。
ブロック2308は、固定容積を有する第1の容器からシリンジ組立体を連結解除することを含み得る。連結解除は、機械的及び/又は流体的に連結解除することを含み得る。連結解除は、第1のリザーバにつながるシリンジ組立体の第1の通路を封止することを含み得る。連結解除は、第2のリザーバにつながるシリンジ組立体の第2の通路を封止することを含み得る。連結解除は、第2の通路(たとえば液体通路)を封止する前に、第1の通路(たとえば気体通路)を封止することを含み得る。連結解除は、第1の通路(たとえば気体通路)を封止する前に、第2の通路(たとえば液体通路)を封止することを含み得る。いくつかの実施形態では、液体リザーバは、気体リザーバに対して相対的に遠位に配置されている。いくつかの実施形態では、リザーバは、気体及び/又は液体を収容できる。
【0292】
ブロック2312は、可変容積を有する第2の容器にシリンジ組立体を連結することを含み得る。第2の容器はバッグであり得る。第1の容器は、ガラス製バイアルなどのバイアルであり得る。ブロック2316は、第2のリザーバの容積を減少させながら、かつ第1のリザーバの容積を維持しながら、第2のリザーバから第2の容器に液体を送ることを含み得る。いくつかの実施形態では、ブロック2316は、第2のリザーバの容積を少なくとも50%だけ減少させながら、かつ第1のリザーバの容積を10%、20%、もしくは30%未満だけ減少させながら、第2のリザーバから第2の容器に液体を送ることに替えられる。ブロック2316を替える文脈では、容積を10%、20%、または30%未満だけ減少させることは、容積を減少させないことを含む。いくつかの実施形態では、ブロック2316は、第2のリザーバの容積を少なくとも約50%及び/又は約100%以下だけ、少なくとも約20%及び/又は約90%以下だけ、少なくとも約70%及び/又は約100%以下だけ減少させながら、かつ、第1のリザーバの容積を0%及び/又は約10%以下だけ、少なくとも約5%及び/又は約20%以下だけ、少なくとも約10%及び/又は約35%以下だけ減少させながら、第2のリザーバから第2の容器に液体を送ることに替えられる。
【0293】
図68は、いくつかの実施形態による、シリンジ組立体を使用する方法を例示している。この方法は、本明細書に記載のシリンジ・システム、シリンジ組立体、およびアダプタ組立体のどれを用いても使用できる。この方法は、第1のリザーバと第2のリザーバとを有するシリンジ組立体を入手することを含み得る。ブロック2350は、シリンジ組立体を第1の容器に連結することを含み得る。連結は、機械的及び/又は流体的に連結することを含み得る。
【0294】
ブロック2354は、第1の液体を第1の容器から第2のリザーバに送る(たとえば採取する)ことを含み得る。第1の液体は、たとえば、生理的食塩水、塩化ナトリウム溶液、及び/又は滅菌水であり得る。いくつかの実施形態は、(たとえば第1の容器が可変容積を有する実施形態では)第1のリザーバの容積を維持しながら、第1の液体を第1の容器から第2のリザーバに送ることを含み得る。いくつかの実施形態は、(たとえば第1の容器が固定容積を有する実施形態では)第1のリザーバの容積を減少させながら、第1の液体を第1の容器から第2のリザーバに送ることを含み得る。
【0295】
ブロック2358は、シリンジ組立体を第1の容器から連結解除することを含み得る。連結解除は、機械的及び/又は流体的に連結解除することを含み得る。ブロック2362は、シリンジ組立体を第2の容器に連結することを含み得る。第2の容器は、薬物、製剤、医薬品、及び/又は薬剤を収容し得る。薬物、製剤、医薬品、及び/又は薬剤は、患者に投与される前に希釈剤を用いて再構成できるように、粉末剤形であり得る。希釈剤は、生理的食塩水及び/又は滅菌水であり得る。薬物は、乾燥、フリーズドライ、脱水、及び/又は凍結乾燥した剤形であり得る。
【0296】
図68に示すように、ブロック2366は、第1の液体を第2のリザーバから第2の容器に送る(たとえば導入する)ことを含み得る。いくつかの実施形態では、(たとえば第2の容器が固定容積を有する場合)ブロック2366は、気体を容器から第1のリザーバに送りながら、第1の液体を第2のリザーバから第2の容器に送ることを含み得る。いくつかの実施形態では、(たとえば第2の容器が可変容積を有する場合)ブロック2366は、第1のリザーバの容積を維持しながら(たとえば第1のリザーバの容積を変化させることなく)、第1の液体を第2のリザーバから第2の容器に送ることを含み得る。
【0297】
ブロック2370は、第1の液体の少なくとも一部分を、第2の容器内に配置された薬物、製剤、医薬品、及び/又は薬剤の少なくとも一部分と混合することを含み得る。ブロック2374は、気体を第1のリザーバから第2の容器に送りながら、医薬物の少なくとも一部分と混合した第1の液体の少なくとも一部分を第2の容器から第2のリザーバに送る(たとえば採取する)ことを含み得る。ブロック2378は、シリンジ組立体を第2の容器から連結解除することを含み得る。ブロック2382は、シリンジ組立体を第3の容器に連結することを含み得るが、第3の容器は固定容積容器でも可変容積容器でもあり得る。いくつかの実施形態では、第3の容器は、IVバッグなどのバッグである。
【0298】
ブロック2386は、第1のリザーバの容積を維持しながら、医薬物の少なくとも一部分と混合した第1の液体の少なくとも一部分を第2のリザーバから第3の容器に送る(たとえば導入する)ことを含み得る。いくつかの実施形態では、ブロック2386は、第2のリザーバの容積を少なくとも50%だけ減少させながら、かつ第1のリザーバの容積を10%未満だけ減少させながら、医薬物と混合した第1の液体を第2のリザーバから第3の容器に送ることに替えられる。いくつかの実施形態では、ブロック2386は、第2のリザーバの容積を少なくとも90%だけ減少させながら、かつ第1のリザーバの容積を5%未満だけ減少させながら、医薬物と混合した第1の液体を第2のリザーバから第3の容器に送ることに替えられる。いくつかの実施形態では、ブロック2386は、気体を第3の容器から第1のリザーバに送ることなく、医薬物と混合した第1の液体を第2のリザーバから第3の容器に送ることに替えられる。いくつかの実施形態では、ブロック2386は、第1のリザーバ内に陰圧を生じさせることなく、医薬物と混合した第1の液体を第2のリザーバから第3の容器に送ることに替えられる。いくつかの実施形態では、ブロック2386は、第1のリザーバ内の圧力を大気圧の90%未満に、大気圧の80%未満に、または大気圧の70%未満に低下させることなく、医薬物と混合した第1の液体を第2のリザーバから第3の容器に送ることに替えられる。
【0299】
図69〜
図74は、
図29〜
図41の文脈で既述したシリンジ組立体1402およびアダプタ組立体1450を例示している。
図69〜
図74の文脈で記載するステップ、方法、利点、および特徴は、本明細書に記載する他のどのシリンジ組立体、アダプタ組立体、および圧力調整シリンジ・システムにも応用され得る。
図69〜
図74のいくつかの要素は、特定の要素を明白にするために、番号を付していない。本明細書の他の実施形態との関連で例示及び/又は記載する多くの構造、ステップ、及び/又は方法は、
図69〜
図74の実施形態のものと同一または同様であり(たとえばアダプタ組立体1450やバレル通路1416)、本明細書の他の実施形態で例示及び/又は記載するあらゆる構造、ステップ、及び/又は方法は、
図69〜
図74に示すものに加えて、またはその代わりに使用され得る。これらの図の多くに示すように、シリンジ組立体1402およびアダプタ組立体1450ならびに容器は、流体の移注を促進するために上下逆にされ得る。
【0300】
図69は、シリンジ組立体1402、アダプタ組立体1450、および第1の容器2400の断面図を例示している。説明目的で、シリンジ組立体1402、アダプタ組立体1450、および第1の容器2400は、
図69では互いに連結していない。いくつかの実施形態では、例示するように、流体を容器にまたは容器から移注するシステムは、シリンジ組立体1402とアダプタ組立体1450の2つの構成要素のみを含み、その他の追加のまたは介入するアダプタまたはコネクタは不要である。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体とアダプタ組立体1450間の流体接続は、業界標準の接続法によって達成できる。たとえば、シリンジは、ISO−594の流体移注用雄ルアーを含み得、アダプタ組立体1450は、ISO−594の流体移注用雌ルアー・レシーバを含み得る。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体とアダプタ組立体1450間の流体接続は、たとえばシリンジ組立体内の治療用流体の種類が患者の流体ラインに輸注されてしまうと不適切なのでそれを予防したいときなどは、非標準の流体接続法によって達成され得る。
【0301】
第1の容器2400は、希釈剤、再構成用液、生理的食塩水、水、滅菌水、液体薬、及び/又は粉末状薬物もしくは凍結乾燥薬物などの薬物と混合されるように構成されている液体などの液体2410を収容し得る。いくつかの実施形態では、第1の容器2400は、液体が入ったバイアルまたはバッグである。第1の容器2400は、固定容積または可変容積を有し得る。
【0302】
シリンジ組立体1402は、シリンジ組立体1402がその間またはその中で移行し得る複数の異なる段階を含み得る。たとえば、シリンジ組立体は、初期段階などの、第1の段階にあり得る。いくつかの実施形態では、第1の段階では、シリンジ組立体は、気体(たとえば滅菌済み気体)を収容するが、基本的には液体は(ほとんどまたはまったく)収容しない。シリンジ組立体は、第2の段階にあり得る。第2の段階は、希釈剤を充填する段階であり得る。シリンジ組立体は、希釈剤を排出する段階などの、第3の段階にあり得る。シリンジ組立体は、薬物を充填する段階などの、第4の段階にあり得る。シリンジ組立体は、薬物を排出する段階などの、第5の段階にあり得る。これらの段階はどれでも省略でき、かつ/または他の段階を含むこともできる。たとえば、患者に投与する薬物をこれらの段階の間に希釈または混合する必要がなければ、1つ以上の段階を省略及び/又は変更することができる。いくつかの実施形態では、これらの段階は、違う番号を割り当てて、及び/又は違う順で、実施することもできる。
【0303】
図69では、近位プランジャシール1412が第1の段階に配置されている。図示の例では、周囲部分1406(
図70参照)は、
図69の例では小さすぎて見えにくいわずかな容積(たとえば基本的にはゼロまたはほぼゼロ)を有する。例示するように、第1のリザーバ1420、第2のリザーバ1444、および周囲部分1406は、プランジャシール1412、1428によって1つ以上の側を境界付けられている。(たとえば近位プランジャシール1412がない)いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420、第2のリザーバ1444、及び/又は周囲部分1406は、他の多くの方法でも構成され、形成され、かつ/または境されることができる。たとえば、リザーバ1420、1444は、1つ以上のバッグ、バルーン、閉鎖容器、選択的にアクセス可能なチャンバ、拡張または収縮するチャンバ、及び/又は摺動チャンバなどで境され得る。
【0304】
第1のリザーバ1420は、プランジャ内で近位プランジャシール1412と遠位プランジャシール1428の間に延在し得る。いくつかの実施では、第1のリザーバ1420は、滅菌済み気体または滅菌済み空気などの気体を収容する。いくつかの実施形態では、製造中、近位プランジャシール1412はその最近位位置よりも遠位に配置されている。これによって、出荷中などに第1のリザーバ1420内の気体が拡張する余地が提供され得る。近位プランジャシール1412は、プランジャ1404の内部チャネルの内壁に対する封止を維持しながら、内部チャネル内を摺動するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1の段階の第1のリザーバ1420は、内部チャネルの遠位端から近位プランジャシール1412の遠位側までの内部チャネルの容積を含み得る。
【0305】
図69〜
図74は、とりわけ、近位プランジャシール1412がいかにしてプランジャ1404の内部チャネル内の異なる位置まで摺動し得るかを示している。近位プランジャシール1412は、内部チャネルの壁に対して封止できる。たとえば、近位プランジャシール1412は、プランジャ1404の内壁の内径に対して摺動しながら封止できる。ある状況では、近位プランジャシール1412は、プランジャ1404に対して相対的に移動し、かつ/またはバレル1408に対して相対的に実質的に静止している。たとえば、このことは、シリンジ組立体1402とガラス製バイアルなどの剛性容器間で流体が交換されるときに生じ得る。ある状況では、近位プランジャシール1412は、バレル1408に対して相対的に移動し、かつ/またはプランジャ1404に対して相対的に実質的に静止している。たとえば、このことは、シリンジ組立体1402がIVバッグなどの可撓性容器と接続しているときの流体移注動作中に生じ得る。これらの状況について、以下に詳述する。
【0306】
図69では、プランジャ1404は、その最遠位位置またはバレル1408の遠位領域などの、第1の段階に配置されている。図示の例では、第2のリザーバ1444(
図70参照)は、
図69の例では小さすぎて見えにくいわずかな容積(基本的にはゼロまたはほぼゼロ)を有するが、これは遠位プランジャシール1428がバレル1408の遠位部分と接触しているからである。遠位プランジャシール1428は、第1の段階では、バレル1408の遠位部分と接触していなくてもよい。バレル1408は、その中をプランジャ1404が摺動するように構成されている内部チャネルを含み得る。いくつかの実施形態では、第2のリザーバ1444は、遠位プランジャシール1428(
図70参照)よりも遠位の、バレル1408の内部チャネルの遠位部分を含み得る。
【0307】
図70は、シリンジ組立体1402に連結しかつ第1の容器2400に連結したアダプタ組立体1450の断面図を例示している。たとえば、第1の容器は、生理的食塩水などの希釈剤を含み得る。第2のリザーバ1444は、遠位プランジャシール1428と内部チャネルの遠位端の間に位置するバレル1408の内部チャネルの一部分であり得る。
【0308】
第2の段階では、プランジャ1404は、破線矢印2404で示すように、近位方向に移動させられる。プランジャ1404を近位に移動させると、遠位プランジャシール1428が、破線矢印2412で示すように、近位に移動する。第2のリザーバ1444の容積が拡張し、そのため流体(たとえば液体2410)が第1の容器2400からアダプタ組立体1450の第2の通路を通って第2のリザーバ1444に流入し、一般にはそれと同時に、近位プランジャシール1412が遠位に移動し、第1のリザーバ1416の容積が収縮し、かつ/または周囲部分1406の容積が拡張するが、これらはいくつかの実施形態ではすべて自動的に生じ、ユーザーが特に調節したり移動させたりすることはない。例示するように、この装置は液体2410が第2のリザーバ1444内に移動しやすくするために、上下逆にされ得る。
【0309】
第1の容器2400が固定容積を有する場合、第1の容器2400から流体を取り出すと、第1の容器2400内の圧力が低下して、第1のリザーバ1420内に配置された気体が第1の容器2400内の圧力を調整する。システムは、第1のリザーバ1420からアダプタ組立体1450を介して第1の通路を通って第1の容器2400内に気体を送ることによって、大気圧と第1の容器2400内の圧力の差が減少しかつ/またはなくなるまで、圧力調整ができる。第1のリザーバ1420から第1の容器2400に気体を送ると、近位プランジャシールが、破線矢印2408で示すように、遠位方向に移動させられ得る。第1のリザーバ1420の容積は、近位プランジャシール1412が遠位に移動すると、減少し得る。いくつかの実施形態では、例示するように、第1の流体リザーバ1420と第2の流体リザーバ1444は互いに流体的に分離しており、少なくともシリンジ1402によっては互いに流体連通していない。各リザーバ1420、1444の内容物は、シリンジが取り付けられている容器を介して互いに流体連通することができる。
【0310】
いくつかの実施形態では、システムは、第1の容器2400内の圧力が、大気圧の約+/−3%以内、大気圧の約+/−5%以内、大気圧の約+/−10%以内、大気圧の約+/−25%以内、または大気圧の約+/−50%以内になるまで、第1のリザーバ1420から及び/又は第1のリザーバ1420に気体を送ることによって圧力を調整し得る。いくつかの実施形態では、システムは、容器内の圧力が大気圧の約105%よりも大きいとき、大気圧の約115%よりも大きいとき、大気圧の約125%よりも大きいとき、または大気圧の約150%よりも大きいときに容器内の圧力を調整することになり、及び/又は、容器内の圧力が大気圧の約135%よりも小さいとき、大気圧の約120%よりも小さいとき、大気圧の約110%よりも小さいとき、または大気圧の約105%よりも小さいときに圧力調整を停止することになる。いくつかの実施形態では、システムは、容器内の圧力が大気圧の約95%よりも小さいとき、大気圧の約85%よりも小さいとき、大気圧の約75%よりも小さいとき、または大気圧の約50%よりも小さいときに容器内の圧力を調整することになり、及び/又は、容器内の圧力が大気圧の約65%よりも小さいとき、大気圧の約80%よりも小さいとき、大気圧の約90%よりも小さいとき、または大気圧の約95%よりも小さいときに圧力調整を停止することになる。いくつかの実施形態では、圧力調整が開始される圧力閾値は、圧力調整が停止される圧力閾値とは異なっている。
【0311】
いくつかの実施形態では、容器内の圧力と大気圧(たとえば周囲空気の圧力)の差は、圧力調整が開始されるときの方が圧力調整が停止されるときよりも大きい場合がある。たとえば、圧力調整が開始されるには3ポンド/平方インチ(「psi」)の圧力差が必要であり得るが、1psiの圧力差があれば圧力調整が停止され得る。
【0312】
第1の容器2400が可変容積を有する場合、第1の容器2400から流体を取り出しても第1の容器2400内の圧力は必ずしも低下しない。たとえば、第1の容器2400は、必要に応じてその容積を増減して第1の容器2400内の圧力を調整できる応従性バッグであり得る。したがって、第1の容器2400が可変容積を有する場合、第1の容器2400から流体を取り出しても、第1のリザーバ1420内に配置された気体は必ずしも第1の容器2400内の圧力を調整しない。その結果、近位プランジャシール1412は移動しないかもしれず、第1のリザーバ1420の容積は変化しないかもしれない。いくつかの実施形態では、これらのステップのうち1つ以上の構成および順は、異なっているかまたは省略されることもあり得る。
【0313】
アダプタ組立体1450は、第2のリザーバ1444が液体を収容している間、第1の容器2400から機械的および流体的に連結解除され得る。アダプタ組立体1450は次に、第1の段階でシリンジ組立体1402内に引き込まれた液体と混合しなければならない濃縮した液体薬物、粉末状薬物、凍結乾燥薬物、及び/又は凍結乾燥製剤などの薬物が入った容器などの、別の容器に連結し得る。
【0314】
図71は、シリンジ組立体1402に連結しかつ第2の容器2450に連結したアダプタ組立体1450の断面図を例示している。図示のように、第2の容器2450Aは、濃縮した液体薬物、粉末状薬物、凍結乾燥薬物、及び/又は凍結乾燥製剤などの、濃縮したまたは再構成可能な薬剤2454を含み得る。第3の段階では、プランジャ1404は、(矢印2458で示すように)遠位方向に移動させられる。これによって、遠位プランジャシール1428は(矢印2462で示すように)遠位方向に押され得、それによって第2のリザーバ1444内に配置された液体2410がアダプタ組立体1450を介して第2の通路を通って第2の容器2450内に押し出され(たとえば送られまたは排出され)得る。これによって、液体2410と濃縮されたまたは再構成可能な薬剤2454の一部または全部の混合が容易になり得る。シリンジ組立体1402から送られたまたは排出された液体2410は、濃縮されたまたは再構成可能な薬剤2454を希釈または再構成して、患者に直接(たとえば静脈アクセスポートを介して)または間接的に(たとえば患者につないだ生理的食塩水のIVバッグを介して)投与できる医薬液を構成するのに使用され得る。たとえば、送られたまたは排出された液体2410は、第2の容器2450内の粉末状薬物または凍結乾燥製剤を再構成し得、または第2の容器2450内の濃縮した薬物を希釈し得る。いくつかの実施形態では、遠位プランジャシール1428が遠位に移動すると、第2のリザーバ1444は容積が減少または収縮し、第1のリザーバ1420は容積が増加または拡張し、かつ/または周囲部分1406は容積が減少または収縮するが、これらはすべてほぼ同時で、すべて自動的であり、ユーザーが特に調節したり移動させたりすることはない。
【0315】
いくつかの実施形態は、シリンジ組立体1402から第2の容器2450に液体を注入しかつ/または送ることを含む。(第2の容器2450が固定容積を有する)いくつかの実施形態では、シリンジ・システム1402及び/又はアダプタ組立体1450が、たとえば気体(たとえば空気及び/又は蒸気)を逃がすなどして、第2の容器2450内の圧力を調整しない限りは、(追加の物質が第2の容器2450に加えられるため)第2の容器2450内に「過圧」が生じ得る。第2の容器内の圧力が一定の閾値よりも(たとえば大気圧に対して相対的に)上昇すると、第2の容器2450からの気体は(アダプタ組立体1450を介して)第1の通路を通って第1のリザーバ1420内に流入し得る。第2の容器2450からの気体は、有害な薬物の蒸気及び/又は煙霧を含有し得る。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420、シリンジ組立体1402、アダプタ組立体1450、及び/又は第2の容器2450は、第2の容器2450からの気体が周囲空気244と混合しないように閉鎖系を形成し得る。第1のリザーバ1420に流入する気体は、近位プランジャシール1412をプランジャ1404に対して相対的に近位に移動(たとえば摺動)させて、第1のリザーバ1420の容積を拡大させ得る。この(矢印2466で示す)近位プランジャシール1412の移動により、(ベント1436を介して周囲空気と流体連結した第3のリザーバであり得る)周囲部分1406の容積を減少させ得る。いくつかの実施形態では、周囲部分1406は少なくとも部分的にはベント1436とプランジャシール1412とで境され得る。いくつかの実施形態では、周囲部分1406は、プランジャ1404の内表面によってさらに境され得る。
【0316】
図72は、シリンジ組立体1402が第2の容器2450内に液体を注入した後で、シリンジ組立体1402から取り外されたアダプタ組立体1450の断面図を例示している。アダプタ組立体1450は第2の容器2450に連結するが、いくつかの実施形態では、アダプタ組立体1450は第2の容器2450から取り外される。
【0317】
図示のように、第2の容器2450は、少なくとも部分的には、液体製剤、液体薬物、及び/又は液体薬剤2470で充填され得る。薬剤2470は、濃縮されたまたは再構成可能な薬剤2454を、第2のリザーバ1444から送られたまたは排出された液体2410と合わせることにより、形成しておくことができる。いくつかの実施形態は、第2の容器2450を振盪、揺動、及び/又は撹拌して、薬剤2454を液体2410で希釈し、再構成し、かつ/または混合するのを容易にすることを含む。第2の容器2450は、振盪、揺動、撹拌、再構成、及び/又は混合する間、アダプタ組立体1450及び/又はシリンジ組立体1402に連結またはそれらから連結解除され得る。たとえば、図示のように、シリンジ組立体1402はバイアル・アダプタ1450から連結解除され、それによってバイアル・アダプタ1450と第2の容器2400の振盪を容易にし得る。
【0318】
いくつかの実施形態では、第3の段階においてまたは第3の段階の終わり近くで、周囲部分1406及び/又は第2のリザーバ1444の各内容積はわずか(たとえば基本的にはゼロまたはほぼゼロ)である。たとえば、
図72に例示する実施形態などのいくつかの実施形態では、これらの容積のうち片方または両方が小さすぎて
図72では見えにくい(ので、図示していない)。第2のリザーバ1444内の液体の基本的には全部が、第2の容器1450の内側部分に既に移注され、第1のリザーバ1420は(たとえば第2の容器2450からの)気体を充填された。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体1402と容器2450の相対的な容積によっては、周囲部分1406と第2のリザーバ1444の容積の片方または両方は、第3の段階の終わりでも、相当であり得る。
【0319】
図73に示すように、シリンジ組立体1402は、第2の容器2450と流体連通し得る。たとえば、シリンジ組立体1402がバイアル・アダプタ1450から既に連結解除されているとすると(
図72参照)、例示するように、バイアル・アダプタ1450と再連結することもあり得る。また、図示のように、第4の段階の間、液体製剤2470は、第2の容器2450からシリンジ組立体1402の第2のリザーバ1444に移注(たとえば採取)され得る。たとえば、ある異形では、プランジャ1404を(矢印2480で示すように)近位方向に引くかまたはそうではなく移動させると、遠位プランジャシール1428が(矢印2484で示すように)近位方向に移動(たとえば摺動)する。遠位プランジャシール1428のそのような移動によって、第2のリザーバ1444の容積が拡大し、それによってその空間の圧力を低下させることができる。これによって、第2の容器2450(たとえばバイアル)内の液体製剤2470の少なくとも一部分が、第2のリザーバ1444内に引かれ得る。いくつかの実施では、液体製剤2470は、液体薬物及び/又は液体薬剤を含む。例示するように、この装置は液体製剤2470を第2のリザーバ1444内に移注しやすくするために上下逆にされ得る。
【0320】
いくつかの実施では、第1のリザーバ1420からの気体は、近位の第1の通路1416から、アダプタ組立体1450の一部分を通り、第2の容器2450の内側部分へと流入し得る。このことは、第2の容器2450の内圧を調整及び/又は概ね等化すること(たとえば、大気圧と第2の容器2450内の気体の圧力の差を減少させること)を容易にし得る。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420から第2の容器2450に流れる気体の容量は、第2のリザーバ1444の容積変化の量に比例している(たとえば実質的に等しい)。様々な実施形態では、第1のリザーバ1420から第2の容器2450に気体が流れると、第1のリザーバ1420の容積は減少する。これによって、第1のリザーバ1420と周囲の大気圧間のいっさいの圧力差を減少させるかまたは実質的になくすことができる。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420の容積は、遠位プランジャシール1412を(矢印2484で示すように)近位に移動(たとえば摺動)させることによって、減少する。ある異形では、第1のリザーバ1420の容積は、近位プランジャシール1412をプランジャ1404に対して(矢印2488で示すように)遠位に移動(たとえば摺動)させることによって、減少する。いくつかの実施形態では、第1のリザーバの容積が減少することは、第1のリザーバが中に配置されているバッグの容積が減少することを含み得る。
【0321】
図73に示すように、いくつかの実施では、プランジャ1404は、近位に引かれるかまたはそうではなく移動させられ得る。これによって、第2のリザーバ1444は、バレル1408の内容積とほぼ等しい容積にまで拡張しかつ/またはその容積を収容することができ得る。いくつかの実施では、プランジャ1404は、遠位プランジャシール1428がバレル1408の近位端にもしくはその近くにくるまで、及び/又は近位プランジャシール1412の近くにくるかもしくは当接するまで、近位に移動させられる。こうして第2のリザーバ1444の最大容積が得られ得る。ある異形では、流体が第2の容器2450(たとえば容積が概ね一定している容器)と第2のリザーバ1444間で移注されるとき、近位プランジャシール1412は、バレル1408に対して相対的に実質的に静止したままである。
【0322】
様々な実施形態では、シリンジ組立体1402は、アダプタ組立体1450及び/又は第2の容器2450から連結解除され得る。いくつかの実施では、シリンジ組立体1402は、
図62〜
図65に示すコネクタ2200などの医療用コネクタに連結し得る。コネクタ2200は、バッグ(たとえば
図66に示すIVバッグ2250)などの容器、ポート、またはその他の医療用流体にアクセスする場所と連結し得る。ある異形では、容器は、可撓性または弾性であり、可変容積を有し、かつ/または剛性容器ではない。いくつかの実施では、容器の内側及び/又は外側の圧力は、だいたい周囲圧力(または大気圧)である。いくつかの実施形態では、流体が容器に加えられたり容器から採取されたりすると、容器は拡張したり収縮したりし得る。ある実施形態では、医療用コネクタまたは容器は、患者の血流と流体連通している。
【0323】
様々な実施では、第5の段階において、シリンジ組立体1402は、第2のリザーバ1444内の流体(たとえば液体製剤2470)の一部または実質的に全部を容器に移注し得る。ある異形では、プランジャ1404が遠位に移動させられ、それによって遠位プランジャシール1428も遠位に移動し得る。これによって第2のリザーバ1444の容積が減少し、それによってその内圧を増加させることができる。これによって、第2のリザーバ1444からの流体(たとえば液体製剤2470)は、コネクタ2200を通って容器に流入しやすくなり得る。
【0324】
コネクタ2220が剛性の及び/又は定圧を有する容器(たとえばガラス製バイアル)に接続している場合は、第2のリザーバ1444からの液流によって容器の圧力が増加する傾向があり得るが、これは容器に流れ込む液体により剛性容器の内容物に物質が追加されているのに、剛性容器の容積は変化していないからである。既述したように、いくつかの実施形態は、容器の内容物(たとえば気体などの調整流体)の一部を容器から第1のリザーバ1420に流入させることによって、このような圧力増加を減少させるかまたは回避するように構成されている。いくつかの実施形態では、このような調整流体の移注によって、容器に加えられた液体の量がほぼ相殺されるので、剛性容器の圧力は実質的に不変であり得る。
【0325】
様々な実施形態では、シリンジ組立体におよびシリンジ組立体から流体を移注すること(第1のリザーバに調整気体を流入または第1のリザーバから調整気体を流出させ、第2のリザーバから液体を流出または第2のリザーバに液体を流入させること)で、第1のリザーバと第2のリザーバの容積が実質的に等しく維持される。いくつかの実施形態では、このように流体を移注することで、リザーバ内の圧力が実質的に等しく維持される。たとえば、圧力は、実質的に周囲圧力として維持され得る。これによって、流体移注動作中の周囲と第1のリザーバの圧力勾配を減少または回避できる。したがって、シリンジ組立体1404と剛性容器2400間の流体移注動作中にプランジャ1404がバレル1408に対して相対的に移動させられると、近位プランジャシール1412がプランジャ1404内で摺動(たとえばプランジャ1404に対して相対的に移動)し得かつ/またはバレル1408に対して相対的に実質的に静止し得る。
【0326】
コネクタ2220が可撓性または弾性容器(たとえば容積が一定していない、IVバッグなどの容器)、または患者の血流と流体連通している医療用コネクタに接続している場合は、第2のリザーバ1444からの液流は、少なくとも容器が拡張限界に達するまでは、容器内の圧力に大きく影響しない傾向があり得る。これは、容器または患者の血流の容積は、流体が加えられたり取り除かれたりすると変化し得るからである。いくつかの実施では、液体が第2のリザーバ1444から可撓性容器に加えられると、可撓性容器はこの追加分を実質的に相殺する量だけ拡張し、それによって容器内の圧力を実質的に不変のまま保つことができる。いくつかの実施では、第2のリザーバ1444と可撓性容器の全体容積はだいたい一定している。
【0327】
(たとえば
図69〜
図73に関して)上述したように、前の段階の1つ以上で、液体製剤2470は第2のリザーバ1444にロードされ得る。いくつかの実施形態では、そのようなロード中、プランジャ1404は、遠位プランジャシール1428がバレル1408の近位端もしくは近位領域にもしくはその近くにくるまで、及び/又は近位プランジャシール1412の近くにくるかもしくは当接するまで、近位に移動させられる。シリンジ組立体1402がコネクタ2220と連結し、コネクタ2200が可変容積容器(たとえばIVバッグ)と連結すると、プランジャ1404は、第5の段階で、遠位に押され得る。第5の段階は、液体を第2のリザーバから固定のまたは実質的に固定の容積を有する容器に移注するために実施されることもある。第5の段階の間の液体移注は、遠位プランジャシール1428も遠位に移動させ、それによって液体製剤2470を第2のリザーバ1444からコネクタ2200を通って可撓性容器内に流入しやすくし得る。いくつかの実施形態では、プランジャ1404及び/又は遠位プランジャシール1428の遠位移動は、第1のリザーバ1420の容積を増加させる傾向がある。このことは、ほぼ同時に、そしてユーザーが特に調節したり移動させたりすることなく、第1のリザーバ1420内の圧力を低下させ得る。
【0328】
いくつかの例では、第1のリザーバ1420内の圧力低下は、相当する量の調整流体を容器から第1のリザーバ1420に移注することによって、概ね相殺される。しかし、ある例では、可撓性容器は、十分な量の調整流体(たとえば空気またはその他の気体)を含まない(またはまったく含まない)場合もある。たとえば、いくつかのIVバッグは、実質的に平坦な多層シートを周縁部に沿って貼り合わせて形成されるが、そのようなIVバッグは、初期の空の平坦な状態ではほとんどまたはまったく内容積を含まない(基本的にIVバッグ内に気体が入っていないか、IVバッグに加えるべき液体の量よりも少量の気体しか入っていない)場合がある。IVバッグは、後の状態では内容積が拡張するように構成され得る。いくつかの構成では、シリンジ組立体1402と可撓性容器の向きは、調整流体が第1のリザーバ1420に移注されるのを阻止または防止し得る。たとえば、シリンジ組立体1402が概ね上下逆にされかつ/または容器の下方に配置されている向きでは、容器内の(調整流体として働き得る)気体は、容器の頂部に向けて上昇し、したがってシリンジ組立体1402から離れ得る。
【0329】
ある実施形態では、シリンジ組立体1402は、調整流体が可撓性容器から第1のリザーバ1420にまったく移注されないかまたは実質的には移注されないで、プランジャ1404が押圧されかつ/または液体が第2のリザーバ1444から可撓性容器に移注されることを可能にするように構成され得る。このことは、(たとえば第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444間の、及び/又はリザーバ1420、1444の一方もしくは両方と周囲環境間の)圧力差が形成される可能性を減じ得る。そのような圧力差があると、ユーザーは、さらにプランジャを押圧しかつ/または液体を可撓性容器に移注することができなくなり得る。そのような圧力差があると、第2のリザーバ1444中の液体が排出されるときに、プランジャに対し近位方向の力が生じ得る。これではユーザーは排出したばかりの液体が第2のリザーバ1444に吸い込まれて戻らないようにプランジャを制止しなければならないか、または、第1のリザーバ1420につながる周囲空気入口が必要になるかもしれず、後者の場合は周囲の汚染物質がシステムに混入してしまう可能性があり、かつ/またはシステムから周囲へ有害な液体または蒸気を漏出させてしまう可能性もある。
【0330】
ある実施形態では、例示するように、第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444の容積を合わせた全体容積は可変なので、使用中に一定である必要がない。このことは、容器内の調整流体の流れを必要とせずに、第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444のほぼ等しい圧力を維持しやすくし得る。いくつかの実施形態では、プランジャ1404を遠位に移動させると、第2のリザーバ1444の容積が減少する。以下に詳述するように、いくつかの実施形態では、第1のリザーバ1420の容積は、シリンジ組立体1402が可撓性容器に流体を移注しているとき、実質的に一定したままであり得る。したがって、第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444の全体容積は変化(たとえば減少)し得る。様々な実施形態では、第1のリザーバ1420の容積は、近位プランジャシール1412のプランジャ1404に対する相対的な長手方向移動量の関数として変化する。この変化は、線形、指数的、またはその他であり得る。
【0331】
上述したように、第1のリザーバ1420は、調整流体が第1のリザーバ1420に移注されない段階など、1つ以上の段階において、概ね一定の容積を有するように構成され得る。ある実施形態では、近位プランジャシール1412と遠位プランジャシール1428は、それぞれ第1のリザーバ1420の近位端と遠位端である。プランジャ1404と遠位プランジャシール1428は遠位に移動するが、近位プランジャシール1412は(少なくともシリンジのバレル1408に対して相対的に)ほぼ静止したままであるとき、第1のリザーバ1420の容積は増加する。そのような場合、調整流体が第1のリザーバ1420に移注されなければ、第1のリザーバ1420内の圧力は低下する。この圧力勾配によって、近位プランジャシール1412は、その外表面に(たとえばベント1436を介して)作用する大気の圧力によって遠位に動き得る。
【0332】
ある実施では、近位プランジャシール1412は、遠位プランジャシール1428の遠位移動を相殺するのに十分な遠位距離を移動する。いくつかの異形では、近位プランジャシール1412は、第1のリザーバ1420の容積をほぼ一定に維持するのに十分な距離だけ移動し、一方では第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444の容積を合わせた全体容積は(第2のリザーバ1444の容積が減少するので)減少する。様々な実施形態では、シリンジ組立体1404が可撓性容器2400と接続し、プランジャ1404がバレル1408に対して相対的に移動するとき、近位プランジャシール1412は、バレル1408に対して相対的に移動しかつ/またはプランジャ1404に対して相対的に実質的に静止している。いくつかの実施では、近位プランジャシール1412は、バレル1408とプランジャ1404の両方に対して相対的に移動する。
【0333】
典型的には、第1のリザーバ1420、第2のリザーバ1444、可撓性容器(たとえばIVバッグ)の内側、及び/又は周囲環境は、周囲空気を第1のリザーバ1420に導入する必要なく及び/又は周囲空気と第1のリザーバ1420を流体連通させる必要なく、それぞれだいたい大気圧であるか、またはそれぞれだいたい同圧である。いくつかの実施形態では、プランジャ1404を遠位に移動させると、第2のリザーバ1444から可撓性容器に液体が移注され、可撓性容器は拡張し、それによって第2のリザーバ1444内と可撓性容器内とはだいたい大気圧に維持される。いくつかの実施形態では、プランジャ1404を遠位に移動させると、周囲環境の圧力が近位プランジャシール1412も遠位に移動させ、それによって第1のリザーバ1420内はだいたい大気圧に維持されるが、第1のリザーバ1420は周囲空気からは封止されている。
【0334】
様々な実施形態では、第2のリザーバ1444から可撓性容器に液体を移注する間、近位プランジャシール1412は、プランジャ1404と概ね直列的にだいたい同時に移動する。たとえば、プランジャ1404及び/又は遠位プランジャシール1428に対する近位プランジャシール1412の位置は、そのような液体移注の間、実質的に一定であり得る。
【0335】
図74は、プランジャ1404が実質的に最近位の位置にまで近位に移動し(それによって第2のリザーバ1444に流体を移注し)てから、次に実質的に最遠位の位置にまで遠位に移動し、それによって第2のリザーバ1444からコネクタ2200を通って可撓性容器(図示せず)または患者の血流と流体連通した医療用コネクタに流体を移注した後の、シリンジ組立体1402の実施形態を例示している。既述したように、そのような移注によって可撓性容器は拡張し得る。図示のように、プランジャ1404の遠位移動の間、近位プランジャシール1412は、プランジャ1404と一緒に移動している(たとえばプランジャ1404に対して相対的に実質的に静止したままである)。いくつかの実施形態では、このことによって、第1のリザーバ1420の容積を概ね一定に維持できる。様々な実施では、近位プランジャシール1412の近位側は、たとえばベント1436を介して、周囲空気と流体連通している。
【0336】
様々な実施形態では、第2のリザーバ1444が最小容積であるかまたは最小容積に近いとき、第1のリザーバ1420の容積は、少なくとも約0.5ミリリットル及び/又は約100ミリリットル以下、少なくとも約1ミリリットル及び/又は約20ミリリットル以下、または、少なくとも約3ミリリットル及び/又は約10ミリリットル以下であり得る。いくつかの実施形態では、第2のリザーバ1444が最小容積に達したとき、第1のリザーバ1420の容積は、第2のリザーバ1444の最大容積の少なくとも約2%及び/又は第2のリザーバ1444の最大容積の約50%以下であり得る。いくつかの実施形態では、第2のリザーバ1444が最小容積に達したとき、第1のリザーバ1420の容積は、第2のリザーバ1444の最大容積の少なくとも約5%及び/又は第2のリザーバ1444の最大容積の約20%以下であり得る。第1のリザーバ1420と第2のリザーバ1444が容積独立性を有する実施形態では、第2のリザーバ1444の容積が変化しても第1のリザーバ1420の容積は必ずしも変化しないが、両リザーバが固定容積の容器を介して流体連結している場合は、第2のリザーバ1444の容積が変化すると、第1のリザーバ1420の容積も変化し得る。
【0337】
図75A〜
図75Cは、第2の容器2450から流体を引き抜いているシリンジ組立体1402の側断面図を例示している。
図75Aでは、遠位プランジャシール1428は最遠位位置にある。その結果、第2のリザーバ1444は最小容積(たとえば実質的に容積なし)になり得る。やはり
図75Aに示すように、近位プランジャシール1412は最近位位置にある。いくつかの実施形態では、遠位プランジャシール1428が最遠位位置にあり、近位プランジャシール1412が最近位位置にあるとき、第1のリザーバ1420は最大容積を有している。ある実施では、プランジャ1404がバレル1408に対して相対的に近位に移動すると、引抜流体(たとえば液体製剤2470)が第2の容器2450から引き抜かれ得る(たとえば、引かれ、取り出され、またはそうではなく採取され得る)。たとえば、流体は、(
図75Bに示すように)アダプタ組立体1450から、近位の第2の通路1424を通って、及び/又は第2のリザーバ1444内に移動し得る。いくつかの実施形態では、プランジャ1404が近位に移動中、近位プランジャシール1412のバレル1408に対する位置は概ね一定のままである(たとえば実質的に移動しない)。いくつかの実施形態では、プランジャ1404が近位に移動中、遠位プランジャシール1428のベント1436に対する位置は概ね一定のままである(たとえば実質的に移動しない)。液体製剤2470を第2のリザーバ1444に移注しやすくするために、シリンジ組立体1402、アダプタ組立体1450、および第2の容器2450は、
図75Bに示すように、まとめて上下逆にされ得る。
【0338】
いくつかの異形では、液体製剤2470が第2の容器2450から引き抜かれるとき、第1のリザーバ1420からの調整流体1596(たとえば気体)が第2の容器2450に流入して(たとえば再充填されて)第2の容器2450内の圧力を調整し得る。いくつかの実施形態では、調整流体1596は、
図75Bに示すように装置が上下逆にされているときなどに、第2の容器2450内の液体製剤2470中を流れる。第1のリザーバ1420は、流体1596が第1のリザーバ1420から第2の容器2450に流入するせいで、
図75Bでは
図75Aよりも小さい容積を有している。
【0339】
図75Cでは、液体製剤2470の実質的に全部(たとえば少なくとも約90%)が第2の容器2450から第2のリザーバ1444に移注されており、かつ/または第2のリザーバ1444は液体製剤2470で実質的に(たとえば少なくとも90%の容量まで)満たされている。いくつかの実施形態では、第2の容器2450は、第1のリザーバ1420からの流体1596で満たされている。
【0340】
図75Cでは、遠位プランジャシール1428は最近位位置にあり、近位プランジャシール1412は最遠位位置にある。いくつかの実施形態は、近位プランジャシール1412を(たとえば第2の容器2450に対して相対的に、プランジャ1404に対して相対的に)遠位に移動させながら、かつ第1の流体(たとえば液体製剤2470)を第2の容器2450から取り出しながら、かつ/または第2の流体(たとえば流体1596)を第2の容器2450に注入しながら、遠位プランジャシールを(たとえば第2の容器2450に対して相対的に)近位に移動させることを含む。いくつかの実施形態は、近位プランジャシール1412をプランジャ1404に対して相対的に近位に移動させながら(たとえば第2の容器2450からシリンジ組立体1402に気体を移注しながら)、かつ流体(たとえば水、生理的食塩水、液体製剤2470)を第2の容器2450に注入しながら、遠位プランジャシール1428を(たとえば第2の容器2450に対して相対的に)遠位に移動させることを含む。
【0341】
いくつかの実施形態においてフロー制御部が開閉できる順は、
図46および
図47の文脈で上述している。フロー制御部は、多様な実施形態の文脈で記載される第1の通路および第2の通路などの通路を開閉する手段を含む。いくつかの実施形態では、フロー制御部は、あらゆる可能な順に開きかつ/または閉じることができる。いくつかの実施形態は、特定の順に開閉するように構成されているフロー制御部を含む。様々な構成要素の形状は、あるフロー制御部が別のフロー制御部よりも先に開くかつ/または閉じるように構成され得る。フロー制御部は、フロー制御部が閉位置にあるときは通路内の流れを妨害、封止、及び/又は防止するように構成されているバルブ及び/又はシールを含み得る。フロー制御部は、フロー制御部が開位置にあるときは通路内の流れを許可及び/又は許容するように構成されているバルブ及び/又はシールを含み得る。
【0342】
図76Aおよび
図76Bは、流体移注組立体2500、および容器組立体2508に連結するアダプタ組立体2504の略式図を例示している。
図76Aでは、流体移注組立体2500はアダプタ組立体2504に連結していないが、アダプタ組立体2504は容器組立体2508に連結している。
図76Bでは、アダプタ組立体2504は、流体移注組立体2500と容器組立体2508とに連結している。
【0343】
流体移注組立体2500は、第1のリザーバ2512と第2のリザーバ2516とを含み得る。第1のリザーバ2512は、第1の通路2520を含み得る。第1のフロー制御部2524が、第1の通路2520を開閉するように構成され得る。第2のリザーバ2516は、第2の通路2528を含み得る。第2のフロー制御部2532が、第2の通路2528を開閉するように構成され得る。
【0344】
アダプタ組立体2504は、第3の通路2540を含み得る。第3のフロー制御部2544が、第3の通路2540を開閉するように構成され得る。アダプタ組立体2504は、第4の通路2548を含み得る。第4のフロー制御部2552が、第4の通路2548を開閉するように構成され得る。
【0345】
次に
図76Bを参照すると、第1の通路2520は、第3の通路2540に流体的及び/又は機械的に連結し得る。いくつかの実施形態では、第1の通路2520が第3の通路2540に機械的に連結すると、第1のフロー制御部2524と第3のフロー制御部2544とが開位置になって、流体が第1のリザーバ2512と容器組立体2508の内側部分の間を流れることが可能になることで、第1の通路2520は第3の通路2540に自動的に流体連結する。
【0346】
いくつかの実施形態では、容器組立体2508を第1の通路2520と第3の通路2540とを介して第1のリザーバ2512と流体連通させるには、第1のフロー制御部2524と第3のフロー制御部2544の両方が開位置(たとえば流体送り位置)にある必要がある。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504に機械的に連結すると、第1のフロー制御部2524は、第3のフロー制御部2544が開く前に、自動的に開く。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504に機械的に連結すると、第3のフロー制御部2544は、第1のフロー制御部2524が開く前に、自動的に開く。
【0347】
図76Aおよび
図76Bの文脈では、「自動的に開く」とは、流体移注組立体2500をアダプタ組立体2504に機械的に連結するという行為が原因で及び/又はその結果として、フロー制御部が開くことを意味する。本明細書に記載するその他多くの実施形態は、自動的に開くように構成されている。いくつかの実施形態では、シリンジ組立体がねじ部を介してアダプタ組立体またはコネクタに機械的に連結すると、少なくとも1つの、いくつかの、または全部のフロー制御部が自動的に開く。たとえば、シリンジ組立体は、アダプタ組立体またはコネクタの上から及び/又は内側にねじ留めされ得る。
【0348】
いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、第1のフロー制御部2524は、第3のフロー制御部2544が閉じる前に、自動的に閉じる。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、第3のフロー制御部2544は、第1のフロー制御部2524が閉じる前に、自動的に閉じる。
図76Aおよび
図76Bの文脈では、「自動的に閉じる」とは、流体移注組立体2500をアダプタ組立体2504から機械的に連結解除するという行為が原因でフロー制御部が閉じることを意味する。本明細書に記載するその他多くの実施形態は、自動的に閉じるように構成されている。
【0349】
第2の通路2528は第4の通路2548と流体的及び/又は機械的に連結され得る。いくつかの実施形態では、第2の通路2528が第4の通路2548に機械的に連結すると、第2のフロー制御部2532と第4のフロー制御部2552とが開位置になって、流体が第2のリザーバ2516と容器組立体2508の内側部分の間を流れることが可能になることで、第2の通路2528は第4の通路2548に自動的に流体連結する。
【0350】
いくつかの実施形態では、容器組立体2508を第2の通路2528と第4の通路2548とを介して第2のリザーバ2516と流体連通させるには、第2のフロー制御部2532と第4のフロー制御部2552の両方が開位置(たとえば流体送り位置)にある必要がある。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504に機械的に連結すると、第2のフロー制御部2532は、第4のフロー制御部2552が開く前に、自動的に開く。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504に機械的に連結すると、第4のフロー制御部2552は、第2のフロー制御部2532が開く前に、自動的に開く。
【0351】
いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、第2のフロー制御部2532は、第4のフロー制御部2552が閉じる前に、自動的に閉じる。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、第4のフロー制御部2552は、第2のフロー制御部2532が閉じる前に、自動的に閉じる。
【0352】
いくつかの実施形態では、フロー制御部は、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504と機械的に連結すると、第3のフロー制御部2544、第1のフロー制御部2524、第2のフロー制御部2532、第4のフロー制御部2552の順に開く(たとえば開封する)。いくつかの実施形態では、順は、第1のフロー制御部2524、第3のフロー制御部2544、第2のフロー制御部2532、第4のフロー制御部2552である。いくつかの実施形態では、順は、第3のフロー制御部2544、第1のフロー制御部2524、第4のフロー制御部2552、第2のフロー制御部2532である。その他すべての順も、本開示によって企図される。
【0353】
いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504に機械的に連結すると、液体リザーバへの通路は、気体リザーバへの通路が開く(たとえば開封する)前に開く(たとえば開封する)。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504に機械的に連結すると、通路シール2560は、液体リザーバへの通路が開く(たとえば開封する)前に閉じる(たとえば封止する)。いくつかの実施形態では、この方法により、シリンジ組立体内及び/又は容器内の流体が、(たとえばシリンジ組立体と容器間の圧力勾配のせいで)周囲空気中に漏出する可能性を減じることができる。
【0354】
いくつかの実施形態は、(たとえば、そうでなければ通路のうちの1つが周囲空気に漏れるような場合でも)すべての通路を周囲空気から封止するフロー制御部を含む。このフロー制御部は
図76Bでは通路シール2560として、
図77では遠位シール1264として、
図51では第1のシールとして、
図41では第1のシール1470として示されている。いくつかの実施形態では、このフロー制御部(たとえば
図76Bの通路シール2560、
図77の遠位シール1264、
図51の第1のシール、および
図41の第1のシール1470)は、第3のフロー制御部2544、第1のフロー制御部2524、第2のフロー制御部2532、及び/又は第4のフロー制御部2552が開く前に、通路接合区域2570を流体的に隔離する。通路接合区域2570は、流体移注組立体2500(たとえばシリンジ組立体)とアダプタ組立体2504の間の区域であり、ここで第1の通路2520は第3の通路2540と連結し、第2の通路2528は第4の通路2548と連結する。いくつかの実施形態では、通路シール2560は、第3のフロー制御部2544、第1のフロー制御部2524、第2のフロー制御部2532、及び/又は第4のフロー制御部2552が閉じた後で、通路接合区域2570の流体的な隔離を停止する。換言すると、いくつかの実施形態では、通路シール2560は、第3のフロー制御部2544、第1のフロー制御部2524、第2のフロー制御部2532、及び/又は第4のフロー制御部2552が閉位置になってから、開位置になる。
【0355】
いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504に機械的に連結している間、通路シール2560は閉(たとえば封止)位置にあり、一方で第1のフロー制御部2524、第3のフロー制御部2544、第2のフロー制御部2532、および第4のフロー制御部2552は開(たとえば開封)位置にあって、第1の通路2520を第3の通路2540と流体連通させ、第2の通路2528を第4の通路2548と流体連通させ、一方で第1の通路2520と第3の通路2540とを第2の通路2528と第4の通路2548とから封止している。
【0356】
流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、第1のフロー制御部2524は、第3のフロー制御部2544、第2のフロー制御部2532、及び/又は第4のフロー制御部2552が閉位置になる前に(たとえば第3のフロー制御部2544、第2のフロー制御部2532、及び/又は第4のフロー制御部2552が開位置にある間に)、閉(たとえば封止)位置になり得る。
【0357】
いくつかの実施形態では、フロー制御部は、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、第1のフロー制御部2524、第3のフロー制御部2544、第4のフロー制御部2552、第2のフロー制御部2532の順に閉じる(たとえば封止する)。いくつかの実施形態では、フロー制御部は、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、第1のフロー制御部2524、第4のフロー制御部2552、第3のフロー制御部2544、第2のフロー制御部2532の順に閉じる(たとえば封止する)。その他すべての順も、本開示によって企図される。
【0358】
いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、気体リザーバへの通路は、液体リザーバへの通路が閉じる(たとえば封止する)前に閉じる(たとえば封止する)。いくつかの実施形態では、流体移注組立体2500がアダプタ組立体2504から機械的に連結解除されると、通路シール2560が開く(たとえば開封する)前に、気体リザーバへの通路は閉じ(たとえば封止し)、液体リザーバへの通路も閉じる(たとえば封止する)。
【0359】
図77は、
図76Aおよび
図76Bに例示した実施形態と似た、圧力調整シリンジ・システム1200の別の実施形態を例示している。
図76Bの通路シール2560は、
図77の遠位シール1264を含む。第1のフロー制御部2524は近位の第1の通路1224内の流れを制御する。第2のフロー制御部2532は近位の第2の通路1250内の流れを制御する。第3のフロー制御部2544は遠位の第1の通路1246内の流れを制御する。第4のフロー制御部2552は遠位の第2の通路1254内の流れを制御する。
図77に例示する実施形態では、第1のリザーバ308と容器組立体2508の間の流体連通は、第1のリザーバ308と容器組立体2508の間の通路と関係のあるフロー制御部(たとえば2524、2544)が開(たとえば開封)位置にあるときに生じ得る。
図77に例示する実施形態では、第2のリザーバ312と容器組立体2508の間の流体連通は、第2のリザーバ312と容器組立体2508の間の通路と関係のあるフロー制御部(たとえば2532、2552)が開(たとえば開封)位置にあるときに生じ得る。
【0360】
図38および
図39に戻ると、近位の第1の通路1416は、第3のシール1562の移動によって、封止、妨害、及び/又は閉鎖され得る。たとえば、第3のシール1562は、(
図38に示すように)第3のシール1562が内表面1580に対して封止するように、遠位方向に移動させられ得る。近位の第1の通路1416は、アダプタが通路シャフト1574の遠位部分1584と近位方向に係合する(たとえば押す)ようにシリンジ組立体1402がアダプタに連結して、第3のシール1562が封止、妨害、及び/又は閉鎖位置から、開封、開通、及び/又は開放位置へと移動すると、開封、開通、及び/又は開放され得る。したがって、第3のシール1562と内表面1580とは、
図76A、
図76B、および
図77では第1のフロー制御部2524を形成し得る。
【0361】
図38および
図39はまた、近位の第2の通路1424が、交互に、封止、妨害、及び/又は閉鎖され(
図38参照)、開封、開通、及び/又は開放され(
図39参照)得ることを示している。通路シャフト1574の遠位部分1584は、封止ゾーン1590で遠位キャップ1550の先細部分1548に対して封止、妨害、及び/又は閉鎖する先細部分を含み得る。したがって、
図38の封止ゾーン1590は、
図76A、
図76B、および
図77では第2のフロー制御部2532を形成し得る。
【0362】
さらに、
図36Aに戻ると、遠位の第1の通路1246は、第2のシール1486の半径方向の突起1508がアダプタ組立体1450の内側先細領域1518に接触しなくなるように半径方向の突起1508を遠位に移動させることによって、開封、開通、及び/又は開放され得る。したがって、半径方向の突起1508と内側先細領域1518とは、
図76A、
図76B、および
図77では第3のフロー制御部2544を形成し得る。
【0363】
図36Aは、開封、開通、及び/又は開放位置にある遠位の第2の通路1254を例示しているが、これは第2のシール1486が(近位封止位置1502ではなく)遠位位置にあるので、第2のシール1486は半径方向の穴1528を覆わず、封止せず、塞がず、及び/又は妨害もしていないからである。その結果、(医療用液体などの)流体は、遠位の第2の通路1254を流れ、半径方向の穴1528を通って近位の第2の通路1424(
図39に示す)に流入できる。したがって、第2のシール1486と半径方向の穴1528とは、
図76A、
図76B、および
図77では第4のフロー制御部2552を形成し得る。
【0364】
いくつかの実施形態では、アダプタ1208は、アダプタ1208をシリンジ組立体1204に接続するための中間構成要素を必要とせずに、シリンジ組立体1204に直接取り付けられる。いくつかの実施形態では、アダプタ1208は、アダプタ1208を容器に接続するための中間構成要素を必要とせずに、容器(たとえば容器組立体2508)に直接取り付けられる。直接取り付けることによって、シリンジ組立体1204及び/又はアダプタ組立体1208を使用するのに必要な構成要素及び/又は組立体の点数を減じることができる。次に
図41および
図65を参照すると、シリンジ組立体1402はアダプタ組立体1450に直接連結し得(たとえば取り付けられ得)、かつコネクタ2200に直接連結し得る(たとえば取り付けられ得る)。したがって、シリンジ組立体1402は、アダプタ組立体1450(たとえばバイアル・アダプタ)およびコネクタ2200(たとえばシリンジ組立体1402をチューブまたはバッグに連結するように構成されているコネクタ)の両方と両立し得る。
【0365】
図78は、シリンジ組立体1402が(容器2700に取り付けられた)アダプタ組立体1450と連結する前、またはシリンジ組立体1402とアダプタ1450が連結解除された後などの、第1の形態におけるシリンジ組立体1402の遠位部分の断面図を例示している。第1のシール1470は、(たとえばシリンジ組立体1402の一部分と接触して通路接合区域を封止していないので)開位置にある。第2のシール1486は、遠位の第1の通路1246と遠位の第2の通路1254とを封止する閉位置にある。第3のシール1562は、近位の第1の通路1416を封止する閉位置にある。封止ゾーン1590は、近位の第2の通路1424を封止する閉位置にある。
【0366】
図79は、連結中(たとえばシリンジ組立体1402が完全にアダプタ組立体1450と連結する直前)、または連結解除中(たとえばシリンジ組立体1402がアダプタ組立体1450から離れ始めるとき)などの、第2の形態におけるシリンジ組立体1402の遠位部分の断面図を例示している。第3のシール1562は、内壁に対して封止しかけており、第3のシール1562は近位の第1の通路1416を封止する。その結果、第1のリザーバ(図示せず)は、たとえ遠位の第1の通路1246が開(たとえば開封)位置にあっても、容器2700と流体連通していない。近位の第2の通路1424および遠位の第2の通路1254は、開(たとえば開封)位置にある。その結果、第2のリザーバ(図示せず)は、なおも容器2700と流体連通している。
【0367】
様々な圧力調整システムを特定の実施形態および例の文脈で開示してきたが、本開示の圧力調整システムは、具体的に開示された実施形態を超えて、その他の代替の実施形態及び/又は実施形態の使用ならびに特定の変更例およびその均等物にまで拡大される。たとえば、いくつかの実施形態は、気体ではなく液体(水または生理的食塩水などの)である調整流体を用いるように構成される。別の例としては、ある実施形態では、バッグはベローズを含む。別の例としては、ある実施形態では、様々な構成要素が一体化されかつ/または単一の構成要素で置き換えられる。開示された実施形態の様々な特徴および態様は、異なる形態の圧力調整システムを形成するために、互いに組み合わせたり置き換えたりすることができる。したがって、本開示の圧力調整システムの範囲は、上述の特定の実施形態によって限定されず、現在の及び/又は将来の請求項を正しく読んでのみ決定されるべきものとする。
【0368】
別々の実施の文脈で本開示に記載する特定の特徴は、単一の実施において組み合わせて実施することもできる。反対に、単一の実施の文脈で記載する様々な特徴は、複数の実施で別々に、または任意の適切な下位組合せ(subcombination)で実施することもできる。さらに、各特徴は、特定の組合せで作用するものとして上述したかもしれないが、特許請求の組合せの1つ以上の特徴は、場合によっては、その組合せから実施され得、その組合せはあらゆる下位組合せとして、またはあらゆる下位組合せの異形として特許請求され得る。
【0369】
本開示の一実施形態、フローチャート、または例で開示または例示するすべてのステップ、過程、構造、及び/又はデバイスのどの部分も、他の実施形態、フローチャート、または例で開示または例示するすべてのステップ、過程、構造、及び/又はデバイスのどの他の部分とでも組み合わせてまたは一緒に(または代わりに)使用することができる。本明細書に記載する実施形態および例は、互いに区別され切り離されない。開示した特徴の組合せ、異形、および他の実施は本開示の範囲内である。
【0370】
ステップおよびブロックはどれでも、調節または変更され得る。他のまたは追加のステップも使用され得る。本明細書に記載するどのステップまたはブロックも、必須でも不可欠でもない。さらに、各動作は特定の順に図示されまたは本明細書中に記載されているかもしれないが、そのような動作は図示の特定の順にまたは順次実施する必要はなく、所望の結果を得るのに動作のすべてを実施する必要はない。図示も記載もしていない他の動作も、一例としての方法や過程に組み込まれ得る。たとえば、1つ以上の追加の動作を、記載したどの動作の前にでも、後にでも、同時にでも、または間にでも、実施することができる。さらに、動作は、他の実施では、構成または順を変えられる場合もある。また、上述の実施における様々なシステム構成要素の分離は、そのような分離があらゆる実施で必要とされると理解すべきではなく、記載の構成要素およびシステムは、一般には単一の製品として一体化され、または複数の製品として梱包され得ることを理解されたい。
本明細書では、直径または半径などの円形状に関する用語は、完全な円構造を要するものではなく、横方向に測定できる断面領域を有するあらゆる適切な構造に適用するものとする。「円形の」または「円筒形の」または「半円形の」または「半円筒形の」などの形状に関する用語、または任意の関連または類似の用語などは、円や円筒やその他の構造体の数学的定義に厳密に即する必要はなく、妥当な近似の構造体を包含し得る。同様に、「概ね」という言葉で修飾される形状(たとえば「概ね円筒形の」)は、その形状の妥当な近似物を含み得る。
【0371】
本明細書で使用する条件(仮定)的な言い方、たとえば特に「〜できる」「〜得る」「〜でもよい」「〜かもしれない」「たとえば」などは、特にことわらない限り、または使用される文脈でそうではなく理解されるのでなければ、一般には、その実施形態は、他の実施形態とは違って、特定の特徴、要素、及び/又はステップを含むということを意味するものとする。したがって、そのような条件(仮定)的な言い方は、一般には、1つ以上の実施形態にとって特徴、要素、及び/又はステップが多少なりとも必要であるとか、あるいは、1つ以上の実施形態が、どれか特定の実施形態にこれらの特徴、要素、及び/又はステップが含まれるかどうかもしくは実施されるべきかどうかを(筆者の意見や指示の有無にかかわらず)決定する論理を必ずしも含まなければならないとかを意味するものではない。
【0372】
「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」という句などの接続的な言い方は、特にことわらない限り、物品や用語などがX、Y、またはZのどれでもよい、という意味の一般的な用法の文脈で理解される。したがって、一般には、そのような接続的な言い方は、特定の実施形態が、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、およびZのうちの少なくとも1つがそれぞれ存在することを必要とする、という意味ではない。
【0373】
「備える」「含む」「有する」などの用語は同義であり、非制限的(open−ended)に包括的に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを排除するものではない。また、「または(もしくは)」という用語は包括的な意味で(したがって排他的な意味ではなく)使用されるので、たとえば、「または(もしくは)」という用語が要素のリストをつなげるのに使用されるときは、そのリストのうちの1つ、いくつか、またはすべてを意味する。
【0374】
「および(かつ)/または(もしくは)」という用語は、「および(かつ)」はいくつかの実施形態に適用し、「または(もしくは)」はいくつかの実施形態に適用することを意味する。したがって、A、B、及び/又はCは、ある文ではA、B、およびCと書き換えることができ、別の文ではA、B、またはCと書き換えることができる。A、B、及び/又はCとは、いくつかの実施形態はAとBとを含み得、いくつかの実施形態はAとCとを含み得、いくつかの実施形態はBとCとを含み得、いくつかの実施形態はAだけを含み得、いくつかの実施形態はBだけを含み得、いくつかの実施形態はCだけを含み得、いくつかの実施形態はAとBとCとを含み得ることを意味する。「及び/又は」という用語は、不要な重複を避けるために用いられる。
【0375】
本明細書では、「およそ」「約」「実質的に」という用語は、なおも所望の機能を果たしまたは所望の結果を達成する、記述された量に近い量を表す。たとえば、いくつかの実施形態では、文脈からもわかるように、「およそ」「約」「実質的に」という用語は、記述された量の10%以内の量を指し得る。本明細書では、「概ね(ほぼ)」という用語は、特定の値、量、または特徴を主として含むかまたはその傾向がある値、量、または特徴を表す。一例として、ある実施形態では、文脈からもわかるように、「概ね平行」という用語は、あるものが、厳密に平行という状態から20度以内だけ逸れていることを指し得る。
【0376】
いくつかの実施形態を添付図面に関連して説明してきた。図は、一定の比例に応じて描かれているが、そのような比例は限定的ではない。これは、図示するもの以外の寸法および比率も本開示で企図され、その範囲内だからである。距離、角度などは単なる例示であって、例示のデバイスの実際の寸法や配置と必ずしも正確に関係しているとは限らない。構成要素は追加、除去、及び/又は再構成され得る。さらに、様々な実施形態に関連するあらゆる特定の特徴、態様、方法、特色、質、属性、要素などの本明細書の開示は、本明細書に記述するその他すべての実施形態で使用され得る。さらに、本明細書に記載のあらゆる方法は、記述したステップを実施するのに適したあらゆるデバイスを用いて実施され得ることが認識されよう。
【0377】
上述した様々な特徴および過程は、互いに独立して使用しても、または様々に組み合わせてもよい。可能な組合せおよび下位組合せはすべて、本開示の範囲内とする。加えて、ある方法、事象、状態、または過程ブロックは、いくつかの実施では省略され得る。本明細書に記載する方法および過程もまた、特定の順序に限定されず、それに関するブロックや状態は他の適切な順番で実施され得る。たとえば、記載した作業や事象は、具体的に開示した順とは別の順で実施され得る。複数のステップを単一のブロックまたは状態に組み合わせてもよい。一例としての作業または事象は、順次、平行して、またはなにか他のやり方で実施してもよい。作業または事象は、開示した一例としての実施形態に加えても、またはそれから除去してもよい。本明細書に記載する一例としてのシステムおよび構成要素は、記載したものとは違うように構成され得る。たとえば、開示の一例としての実施形態と比較すると、要素が加えられ、除去され、または再構成され得る。
【0378】
まとめると、圧力調整流体移注システムおよび方法の様々な実施形態および例を開示してきた。本開示はそれらの実施形態または例の文脈で説明してきたが、本開示は、具体的に開示された実施形態を超えて、その他の代替の実施形態及び/又は実施形態のその他の使用、ならびに特定の変更例およびその均等物にまで拡大される。本開示は、開示した実施形態の様々な特徴および態様は、互いに組み合わせられるかまたは代替され得ることを明白に企図している。したがって、本開示の範囲は、上述の特定の開示された実施形態によって限定されず、以下の請求項を正しく読んでのみ決定されるべきである。