(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スケジューリング情報は前記端末装置に対応する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によりスクランブルされたスケジューリング情報であり、前記RNTIが前記アクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置の物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるスクランブルスケジューリング情報のRNTIと同じであり、且つ前記RNTIが、前記第一のアクセスネットワーク装置が前記端末装置と上位層シグナリング接続をしてある時に配置されるものであり、又は前記RNTIがネットワークエンティティによって予め配置されて前記アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に送信されたものであり、
前記第一のアクセスネットワーク装置が前記端末装置へ前記ダウンリンクデータを送信する前に、前記方法はさらに、
前記第一のアクセスネットワーク装置が前記端末装置へ前記RNTIを送信し、前記RNTIが、前記端末装置が前記スケジューリング情報を復調するために用いられることを含むことを特徴とする
請求項1−5のいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例はシステム効率を向上し、端末装置の電力消費を低減させることができるデータ伝送方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によるデータ伝送方法は、第一のアクセスネットワーク装置が端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該第一のアクセスネットワーク装置がアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置がハンドオーバーせずに移動することができることと、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信することとを含む。
【0006】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置へ該端末装置のダウンデータのスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置カバレッジ内で該端末装置がハンドオーバーせずに移動することができ、且つ第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリング接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0007】
いくつかの可能な実施形態では、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティから送信された該ダウンリンクデータを受信することを含む。
【0008】
アクセスネットワーク装置セットは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該アクセスネットワーク装置セットは一つの論理エンティティ(ネットワークエンティティとして示される)により管理されてもよい。例えば、ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セットにいくつのアクセスネットワーク装置があるか、及び端末のコンテキスト情報に対する配置、保存など、及びアクセスネットワーク装置とコアネットワーク装置の間のユーザーベアラの接続などを知ることができる。
【0009】
いくつかの可能な実施形態では、該ネットワークエンティティはコアネットワーク装置である。
【0010】
ネットワークエンティティがコアネットワーク装置であり、ダウンリンクデータを送信する必要がある場合、ネットワーク側(例えばサーバ)はダウンリンクデータをコアネットワーク装置に直接送信し、コアネットワーク装置によってアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に転送することができる。該コアネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置に直接接続されない場合、コアネットワークは先に該アクセスネットワーク装置との接続を確立することができる。
【0011】
いくつかの可能な実施形態では、該ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セット内の第二のアクセスネットワーク装置である。
【0012】
第二のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータを第一のアクセスネットワーク装置セット内の該第二のアクセスネットワーク装置以外の全てのアクセスネットワーク装置に送信することができ、これによりアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置は同時にダウンリンクデータの送信を行うことができる。又は、第二のアクセスネットワーク装置はそれ自体にカバーされたネットワークへダウンリンクデータを送信し、端末装置からのフィードバックが受信されていない(例えば、端末装置から送信されたアップリンクデータが受信できていない)場合、第二のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータを他のアクセスネットワーク装置に送信する。
【0013】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティから送信されたリソース配置情報を受信し、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられることと、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該リソース配置情報を送信することとを含む。
【0014】
第一のアクセスネットワーク装置はネットワークエンティティから送信された端末装置のアップリンクデータのリソース配置情報を受信し、そして該リソース配置情報を端末装置に送信する。端末装置は該リソース配置情報に基づき、第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができる。このようにして端末装置は上位層シグナリングの接続をを復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置の電力消費を節約する。
【0015】
いくつかの可能な実施形態では、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該リソース配置情報を送信することは、該第一のアクセスネットワーク装置が該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルによって該端末装置へ該リソース配置情報を送信することを含む。
【0016】
第一のアクセスネットワーク装置はネットワークエンティティから送信された端末装置のアップリンクデータのリソース配置情報を受信し、そして端末装置へ送信されるダウンリンクデータに該リソース配置情報を含ませる。端末装置は該リソース配置情報に基づき、第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができる。又は該端末装置のアップリンクデータのリソース配置情報は物理ダウンリンク制御チャネルに含まれてもよく、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0017】
いくつかの実施形態では、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置から送信されたアップリンクデータを受信することと、該第一のアクセスネットワーク装置が該第一のアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置へ第一の指示情報を送信し、該第一の指示情報が該端末装置へのダウンリンクデータの送信を停止することを示すことに用いられることとを含む。
【0018】
端末装置はアップリンクデータのリソース配置情報を受信した後、第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信する。第一のアクセスネットワーク装置が端末装置からのフィードバックが受信されていない場合、端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置のカバレッジ内に位置しないことを示す。第一のアクセスネットワーク装置が端末装置から送信されたアップリンクデータを受信した場合、端末装置が現在該第一のアクセスネットワーク装置のカバレッジ範囲内に位置することを判定することができ、該第一のアクセスネットワーク装置は、アクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置に、端末装置への該ダウンリンクデータの送信を停止するように該第二のアクセスネットワーク装置に指示するための指示情報(第一の指示情報と示される)を送信することができ、それによってシステムの電力消費が節約される。
【0019】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置から送信されたアップリンクデータを受信することと、該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティへ第二の指示情報を送信し、該第二の指示情報が、該第一のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信するようにネットワークエンティティに指示することに用いられ、ここで、端末に送信されるダウンリンクデータが、該ネットワークエンティティからのものであり、又は該ネットワークエンティティを経由するものであることとを含む。
【0020】
第一のアクセスネットワーク装置はそれ自体のカバレッジ内に端末装置が存在することを確定した場合、ネットワークエンティティへ指示情報(第二の指示情報と示される)を送信することができ、ネットワークエンティティは第一のアクセスネットワーク装置のみへダウンリンクデータを送信することができ、それによってシステムの電力消費が節約される。
【0021】
いくつかの可能な実施形態では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0022】
第一のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルにアップリンクデータの専用リソースを含ませることができ、又は第一のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルにアップリンクデータのランダムアクセスのための特定アクセスシーケンスを含ませることができる。このようにして、端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0023】
いくつかの可能な実施形態では、該第一のアクセスネットワーク装置が端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を確定することと、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該特徴情報を送信し、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられることを含む。
【0024】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置の物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報が同じである時に、該特徴情報はアクセスネットワーク装置によって配置され、そして端末装置に送信されてもよく、該特徴情報はコンテキスト情報として各ネットワークノード間で伝送されてもよい。
【0025】
いくつかの可能な実施形態では、該特徴情報は、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置と上位層シグナリング接続をしてある時に配置されるものである。
【0026】
該特徴情報はアクセスネットワーク装置が端末装置と上位層シグナリングの接続を確立又は復元する時に配置されて端末装置に送信されてもよく、該特徴情報はコンテキスト情報として各ネットワークノード間で伝送されてもよい。
【0027】
いくつかの可能な実施形態では、該第一のアクセスネットワーク装置が端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティから送信された該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を受信することと、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該特徴情報を送信し、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられることとを含む。
【0028】
第一のアクセスネットワーク装置はネットワークエンティティから送信された物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を受信し、そして該特徴情報を端末装置に送信し、端末装置は該特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを受信する。
【0029】
いくつかの可能な実施形態では、該特徴情報は該ネットワークエンティティによって配置される。
【0030】
ネットワークエンティティは端末装置のための物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を配置し、そして端末装置に送信し、端末装置は該特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信することができる。
【0031】
いくつかの可能な実施形態では、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該特徴情報を送信することは、該第一のアクセスネットワーク装置がシステム情報によって、システム情報に含まれる該特徴情報を該端末装置へ送信することを含む。
【0032】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置の物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報が異なる時に、各アクセスネットワーク装置はシステム情報にそれぞれの特徴情報を含ませ、端末装置へシステム情報を送信することによりアクセスネットワーク装置の特徴情報の送信を実現することができ、これにより端末装置は該物理ダウンリンク制御チャネルを受信することができる。
【0033】
いくつかの可能な実施形態では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0034】
第一のアクセスネットワーク装置が予め設定された時間領域位置によって物理ダウンリンク制御チャネルを(即ち周期的)に送信する場合、端末装置は非連続受信方式に従って該物理ダウンリンク制御チャネルを受信する必要がある。第一のアクセスネットワーク装置が他の特徴情報によって物理ダウンリンク制御チャネルを送信する場合、端末装置は対応する特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信する必要がある。
【0035】
いくつかの可能な実施形態では、該スケジューリング情報は該端末装置に対応する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によりスクランブルされたスケジューリング情報であり、該RNTIが該アクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置の物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるスクランブルスケジューリング情報のRNTIと同じであり、且つ該RNTIが、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置と上位層シグナリング接続をしてある時に配置されるものであり、又は該RNTIがネットワークエンティティによって予め配置されて該アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に送信されたものであり、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該RNTIを送信し、該RNTIが、該端末装置が該スケジューリング情報を復調するために用いられることを含む。
【0036】
アクセスネットワーク装置は端末装置へRNTI1を送信し、これにより端末装置は該RNTIに基づき、受信された物理ダウンリンク制御チャネルを復調して物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるスケジューリング情報を知る。端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0037】
いくつかの可能な実施形態では、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該RNTIを送信することは、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へシステム情報を送信し、該システム情報に該RNTIが含まれることを含む。
【0038】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置はシステム情報にRNTIを含ませ、端末装置へシステム情報をブロードキャストすることにより、端末装置への該RNTIの送信を実現することができる。端末装置は該RNTIに基づいて物理ダウリンク制御チャネルに含まれるスケジューリング情報を復調して知る。端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0039】
いくつかの可能な実施形態では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0040】
制御プレーンデータは無線リソース制御メッセージ、例えばページング(paging)メッセージなどであってもよい。
【0041】
第二の態様によるデータ伝送方法は、端末装置が第一のアクセスネットワーク装置から送信された該物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該第一のアクセスネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置セットに属し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置が該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができることと、端末装置が該スケジューリング情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該ダウンリンクデータを受信することとを含む。
【0042】
端末装置はアクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信することができ、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置が該少なくとも一つのアクセスネットワークのカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができ、且つ第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0043】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該リソース配置情報を受信し、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられることと、該端末装置が該リソース配置情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置へ該アップリンクデータを送信することとを含む。
【0044】
端末装置は第一のアクセスネットワーク装置から送信されたアップリンクデータのリソース配置情報を受信し、そして該リソース配置情報に基づいて第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができる。このようにして端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0045】
いくつかの可能な実施形態では、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該リソース配置情報を受信することは該端末装置が該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルに含まれる該リソース配置情報を受信することを含む。
【0046】
端末装置は該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルを受信することにより、該リソース配置情報の受信を実現することができる。即ち、該リソース配置情報はダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルに含まれてもよい。このようにして端末装置はリソース配置情報を個別に送信する必要がなく、上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置の電力消費がさらに節約される。
【0047】
いくつかの可能な実施形態では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0048】
端末装置は第一のアクセスネットワーク装置によってダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるアップリンクデータの専用リソースを受信することができ、又は第一のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルにアップリンクデータのアップリンクデータランダムアクセスのための特定アクセスシーケンスを含ませる。このようにして端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0049】
いくつかの可能な実施形態では、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該ダウンリンクデータを受信する前に、該方法はさらに該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を受信することと、該端末装置が該RNTIに基づき、該スケジューリング情報を復調することとを含む。
【0050】
端末装置はアクセスネットワーク装置から送信されたRNTIを受信し、該RNTIに基づき、受信された物理ダウンリンク制御チャネルを復調して物理ダウンリンク制御チャネルに搬送されたスケジューリング情報を知る。端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0051】
いくつかの可能な実施形態では、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたRNTIを受信することは、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信し、該システム情報に該RNTIが含まれることを含む。
【0052】
端末装置はシステム情報からRNTIを受信し、そして該RNTIに基づいて物理ダウンリンク制御チャネルに搬送されたスケジューリング情報を復調して知ることができる。端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0053】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報を受信することを含み、ここで、該端末装置が第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信することは、該端末装置が該特徴情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信することを含む。
【0054】
端末装置は第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を受信し、該特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信することができ、それによってシステム効率が向上する。
【0055】
いくつかの可能な実施形態では、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報を受信することは該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信し、該システム情報に該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報が含まれることを含む。
【0056】
端末装置は第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信し、該システム情報に該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報が含まれ、これにより端末装置は該特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信することができる。
【0057】
いくつかの可能な実施形態では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0058】
第一のアクセスネットワーク装置が予め設定された時間領域位置によって物理ダウンリンク制御チャネルを(即ち周期的)に送信する場合、端末装置は非連続受信方式に従って該物理ダウンリンク制御チャネルを受信する。第一のアクセスネットワーク装置が他の特徴情報によって物理ダウンリンク制御チャネルを送信する場合、端末装置は受信された対応する特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信する。
【0059】
いくつかの可能な実施形態では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0060】
制御プレーンデータは無線リソース制御メッセージ、例えばページング(paging)メッセージなどであってもよい。
【0061】
第三の態様によるデータ伝送方法は、ネットワークエンティティがアクセスネットワーク装置セットを確定することと、該ネットワークエンティティがアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へダウンリンクデータを送信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワークのカバレッジ内で該端末装置がハンドオーバーせずに移動することができることとを含む。
【0062】
アクセスネットワーク装置セットは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該アクセスネットワーク装置セットが一つの論理エンティティ(ネットワークエンティティと示される)により管理されてもよい。例えば、ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セットにいくつのアクセスネットワーク装置があるか、及び端末のコンテキスト情報に対する配置、保存など、及びアクセスネットワーク装置とコアネットワーク装置の間のユーザーベアラの接続などを知ることができる。ネットワーク側はダウンリンクデータをネットワークエンティティに送信し、ネットワークエンティティによってアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に転送することができる。アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0063】
いくつかの可能な実施形態では、該ネットワークエンティティはコアネットワーク装置であり、ここで、該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することは該コアネットワーク装置が該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置における各アクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することを含む。
【0064】
ネットワークエンティティがコアネットワーク装置であり、ダウンリンクデータを送信する必要がある場合、ネットワーク側(例えばサーバ)はダウンリンクデータをコアネットワーク装置に直接送信し、コアネットワーク装置によってアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に転送することができる。該コアネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置に直接接続されない場合、コアネットワークはまず該アクセスネットワーク装置との接続を確立し、次にアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置によって端末装置に送信することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0065】
いくつかの可能な実施形態では、該ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セット内の第二のアクセスネットワーク装置であり、ここで、該ネットワークエンティティがアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することは該第二のアクセスネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置セット内の該第二のアクセスネットワーク装置以外の全てのアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することを含む。
【0066】
第二のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータを第一のアクセスネットワーク装置セット内の該第二のアクセスネットワーク装置以外の全てのアクセスネットワーク装置に送信することができ、それによってアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置は同時に端末装置へダウンリンクデータを送信することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0067】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該第二のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信することを含む。
【0068】
第二のアクセスネットワーク装置はそれ自体にカバーされたネットワークへダウンリンクデータを送信することもでき、即ち、アクセスネットワーク装置セット内の全てのアクセスネットワーク装置は同時に端末装置へダウンリンクデータを送信することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0069】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置から送信された指示情報を受信し、該指示情報が該第二のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信するようにネットワークエンティティに指示することに用いられることと、該ネットワークエンティティが該第一のアクセスネットワーク装置へ後続のダウンリンクデータを送信することとを含む。
【0070】
ネットワークエンティティは、第一のアクセスネットワーク装置が、端末装置がそれ自体に属することを確定する時に送信した指示情報を受信することができ、ネットワークエンティティは、第一のアクセスネットワーク装置のみへダウンリンクデータを送信することができ、それによってシステムの電力消費が節約される。
【0071】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって該端末装置へリソース配置情報を送信し、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられることを含む。
【0072】
ネットワークエンティティがアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって端末装置へアップリンクデータのリソース配置情報を送信することができ、これにより端末装置は該リソース配置情報に基づいてアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0073】
いくつかの可能な実施形態では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0074】
いくつかの可能な実施形態では、該方法はさらに該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって該端末装置へ該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を送信し、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられることを含む。
【0075】
ネットワークエンティティは物理ダウンリンク制御チャネルのための特徴情報を配置し、そしてアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって端末装置に送信することができ、該特徴情報がコンテキスト情報として各ネットワークノード間で伝送されてもよい。
【0076】
いくつかの可能な実施形態では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0077】
いくつかの可能な実施形態では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0078】
制御プレーンデータは無線リソース制御メッセージ、例えばページング(paging)メッセージなどであってもよい。
【0079】
第四の態様によるアクセスネットワーク装置は、該第一の態様における方法又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態を実行するための各モジュールを備える。
【0080】
第五の態様による端末装置は第二の態様における方法又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態を実行するための各モジュールを備える。
【0081】
第六の態様によるネットワークエンティティは該第三の態様における方法又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態を実行するための各モジュールを備える。
【0082】
第七の態様によるデータ伝送システムは、上記第四の態様によるアクセス装置、上記第五の態様による端末装置と上記第六の態様によるネットワークエンティティを備える。
【0083】
第八の態様によるアクセスネットワーク装置はプロセッサとメモリを備え、
前記メモリがプログラムを記憶しており、前記プロセッサが上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態に記載されるデータ伝送方法を実行するための前記プログラムを実行する。
【0084】
第九の態様による端末装置はプロセッサとメモリを備え、
前記メモリがプログラムを記憶し、前記プロセッサが上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態に記載されるデータ伝送方法を実行するための前記プログラムを実行する。
【0085】
第十の態様によるネットワークエンティティはプロセッサとメモリを備え、
前記メモリがプログラムを記憶しており、前記プロセッサが上記第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態に記載されるデータ伝送方法を実行するための前記プログラムを実行する。
【0086】
第十一の態様によるコンピュータ記憶媒体は、上記第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するためのプログラムコードを記憶する。
【0087】
第十二の態様によるコンピュータ記憶媒体は、上記第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するためのプログラムコードを記憶する。
【0088】
第十三の態様によるコンピュータ記憶媒体は、上記第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態におけるデータ伝送方法を実行するためのプログラムコードを記憶する。
【0089】
上記技術的解決策に基づき、本出願の実施例におけるデータ伝送方法では、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置へ該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該アクセスネットワーク装置セットは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、且つ各アクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【発明を実施するための形態】
【0091】
本出願の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に記載される図面が本出願のくつかの実施例だけであり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0092】
以下に本出願の実施例の図面を組み合わせながら、本出願の実施例における技術的解決策を明確で、全面的に説明し、明らかに、説明される実施例は本出願の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本出願の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要せずに得た他の実施例は、全て本出願の保護範囲に属する。
【0093】
本出願は端末装置とアクセスネットワーク装置の各実施例を組み合わせる。端末装置はアクセス端末、ユーザ機器、加入者ユニット、加入者局、移動サイト、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置と呼ばれてもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol:セッション開始プロトコル)電話、WLL(Wireless Local Loop:無線ローカルループ)サイト、PDA(Persona1 Digita1 Assistant:パーソナルデジタル処理)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理装置、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおける端末装置であってもよい。
【0094】
アクセスネットワーク装置は、移動装置との通信に用いられてもよく、アクセスネットワーク装置はグローバルモバイル通信(GSM:Global System for Mobile Communication)又は符号分割多元アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)における基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよいし、帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)における基地局(NB:NodeB)であってもよいし、長期進化型(LTE:Long Term Evolution)における進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)であってもよいし、中継局又はアクセスポイント、又は車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおけるアクセスネットワークであってもよい。
【0095】
コアネットワーク装置はモビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)であってもよいし、サービングゲートウェイ(S−GW:Serving Gateway)又はパケットデータゲートウェイ(P−GW:PDN Gateway)であってもよく、本出願はこれに限定されない。
【0096】
本出願の実施例を容易に理解するために、まずここで本出願の実施例を説明する前に以下のいくつかの要素を導入する。
【0097】
アイドルモードにおいて一つだけのアイドル(Idle)状態がある。アイドル(Idle)状態で、UEの全ての接続がアクセス層においてオフになる。UTRANにおいてアイドルモードにあるUEのためのコンテキストが確立されず、一つの特定のUEにアドレスしたい場合、一つのセル内だけで全てのUE又は同じページング期間を傍受する複数のUEへページングメッセージを送信することができる。
【0098】
接続モードにおいてCELL−PCH(セルページングチャネル状態)、URA−PCH(UTRAN登録エリアにおけるページングチャネル状態)、CELL−FACH(セルフォワードアクセスチャネル状態)とCELL−DCH(セル専用チャネル状態)という4つの状態がある。ここで、CELL−DCHは上位層シグナリング接続の接続モードであり、「アクティブ状態」と呼ばれてもよい。
【0099】
図1は本出願の一つの応用シーンを示す図である。
図1において、端末装置がアクセスネットワーク装置(AN:Access Network)2のセル2に滞在し、端末装置がサービス接続リクエストを開始させる場合、AN2はコアネットワーク装置(CN)と接続を確立する。AN2は配信されたコンテキスト情報をCNに同時に伝送し、CNは保存された端末装置のアクセス履歴情報に基づいてアクセスネットワーク装置セットを確定し、AN3がアクセスネットワーク装置セットに属することを知る場合、CNはAN3とネットワーク接続を確立し、そしてAN3へ端末装置のコンテキスト情報を送信し、AN3は該コンテキスト情報に基づいてネットワークと通信する。このようにして、端末装置はAN3にカバーされたセルとAN2にカバーされたセルの間でシームレスに移動することができる。すなわち、端末装置はアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で移動する時に、アクセスネットワーク装置のハンドオーバーを行う必要がなく、即ちネットワークに通知しない。
【0100】
図2は本出願の応用シーンにおける通信方法のインターラクションフローチャートである。
【0101】
110において、端末装置は該端末装置のアクセス履歴情報又はサブスクリプション情報を取得する。
【0102】
120において、端末装置はコアネットワーク装置へ該アクセス履歴情報又は該サブスクリプション情報を送信する。
【0103】
端末装置はコアネットワーク装置へ該アクセス履歴情報を直接送信することができ、例えば、端末装置はコアネットワーク装置へ非アクセス層(NAS:Non−Access Stratum)シグナリングリクエストメッセージを送信する時に、該シグナリングリクエストメッセージに該アクセス履歴情報を含ませることができ、又は端末装置は端末装置に現在アクセスされているアクセスネットワーク装置の転送により、コアネットワーク装置へ該アクセス履歴情報を送信することもできる。
【0104】
130において、コアネットワーク装置は該アクセス履歴情報又は該サブスクリプション情報に基づき、アクセスネットワーク装置セットを確定する。
【0105】
コアネットワーク装置はサブスクリプション情報又はアクセス履歴情報を受信し、そしてサブスクリプション情報又はアクセス履歴情報に基づいて端末装置が常に滞在する少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を確定し、そして該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を仮想アクセスネットワーク装置セットとして確定する。
【0106】
コアネットワーク装置は該アクセス履歴情報に含まれる情報タイプ(アクセスネットワーク装置の識別子ID及び時間長情報及び/又はサービスタイプ情報)に応じて、異なるアクセスネットワーク装置セットを確定することができる。
【0107】
140において、コアネットワーク装置は該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置における各アクセスネットワーク装置へネットワーク接続リクエストメッセージを送信する。
【0108】
コアネットワーク装置は、アクセスネットワーク装置セット(少なくとも一つのアクセスネットワーク装置)を確定し、そして該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置における各アクセスネットワーク装置へネットワーク接続リクエストメッセージを送信する。該ネットワーク接続リクエストメッセージに端末装置のコンテキスト情報が含まれ、該コンテキスト情報は端末装置がサービス接続を開始させる時に、現在アクセスされているアクセスネットワーク装置によって該端末装置に配置されて生成され、そしてコアネットワークに送信される。アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は該コンテキスト情報を受信し、記憶することができる。
【0109】
150において、アクセスネットワーク装置は該ネットワーク接続リクエストメッセージに基づき、該端末装置のためのネットワーク接続を確立する。
【0110】
該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置における各アクセスネットワーク装置はネットワーク接続リクエストメッセージを受信し、そして該ネットワーク接続リクエストメッセージに基づき、該端末装置のネットワーク接続を確立する。又は、コアネットワーク装置はアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置との接続を直接確立することができ、本出願はこれに限定されない。このようにして、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置のためのネットワーク接続を予め確立し、これにより端末装置は該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でシームレスに移動することができ、それによって通信遅延が減少される。
【0111】
端末装置が移動し、第一のアクセスネットワーク装置(即ちアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク)にアクセスする場合、端末装置は全て該第一のアクセスネットワーク装置に記憶されたコンテキスト情報によってアクセスネットワークと通信することができる。これにより、端末装置は該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でシームレスに移動することができ、それによって通信遅延が減少される。
【0112】
したがって、端末装置はコアネットワーク装置へ該端末装置のアクセス履歴情報又はサブスクリプション情報を送信し、コアネットワーク装置は該アクセス履歴情報又はサブスクリプション情報に基づいて少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含むアクセスネットワーク装置セットを確定し、そして該アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置へネットワーク接続リクエストメッセージを送信するようにし、該アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は該ネットワーク接続リクエストメッセージに基づいて端末装置のネットワーク接続を確立し、このようにして、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置のためのネットワーク接続を予め確立し、これにより端末装置は該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でシームレスに移動することができ、それによって通信遅延が減少される。
【0113】
理解すべきものとして、本出願の実施例では、端末装置が該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置セット内の全てのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でアクセスネットワーク装置なしでのハンドオーバーを行うことができるという状態を「非アクティブ状態」と呼ぶことができる。即ち、端末装置のRRC接続及びベアラは該アクセスネットワーク装置セット内の全てのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で保留されており、アクセス層での端末装置の挙動はアクセスネットワーク装置に通知されない。
【0114】
理解すべきものとして、本出願の実施例は該非アクティブ状態の名称を限定するものではない。例えば、アクセスネットワーク装置セットに一つだけのアクセスネットワーク装置がある場合、「アイドル状態」とと呼ばれてもよい。
【0115】
従来技術では、端末装置はデータを伝送するために、非アクティブ状態から上位層シグナリング接続があるアクティブ状態に変換される必要があり、これによりシステム効率が低く、端末装置の電力消費が大きい。
【0116】
以上に
図1及び
図2を組み合わせながら本出願の応用シーンを詳細に説明し、以下に該システムに適用できるデータ伝送方法、アクセスネットワーク装置、端末装置とネットワークエンティティに対して詳細に説明する。
【0117】
図3は本出願の一つの実施例によるデータ伝送方法200の概略図である。該データ伝送方法200の実行本体はアクセスネットワーク装置であってもよい。該データ伝送方法200はS210とS220を含む。
【0118】
S210において、第一のアクセスネットワーク装置は端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該第一のアクセスネットワーク装置がアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができる。
【0119】
S220において、該第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信する。
【0120】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置へ該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、且つ第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0121】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置はいずれも端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信するが、一つだけのアクセスネットワークが端末装置に送信することが成功することができる。即ち、端末装置は端末装置の属する第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルのみを受信することができる。第一のアクセスネットワーク装置は端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を送信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウリンクデータのスケジューリング情報が含まれる。
【0122】
注意すべきものとして、第一のアクセスネットワーク装置はアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置である。端末装置は該アクセスネットワーク装置セット内の全てのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で自由に移動することができ、且つアクセスネットワーク装置のハンドオーバーを行う必要がない。
【0123】
選択可能に、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティから送信された該ダウンリンクデータを受信することを含む。
【0124】
アクセスネットワーク装置セットは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該アクセスネットワーク装置セットは一つの論理エンティティ(ネットワークエンティティとして示される)により管理されてもよい。例えば、ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セットにいくつのアクセスネットワーク装置があるか、及び端末のコンテキスト情報に対する配置、保存など、及びアクセスネットワーク装置とコアネットワーク装置の間のユーザーベアラの接続などを知ることができる。
【0125】
説明すべきものとして、該ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セット内のあるアクセスネットワーク装置、又はコアネットワーク装置、又はアクセスネットワーク装置以外の他のネットワークエンティティなどであってもよく、本出願はこれに限定されない。説明を容易にするために、本出願の実施例は該ネットワークエンティティが独立した装置であることを例として説明するが、本出願はこれに限定されない。
【0126】
ダウンリンクデータを送信する必要がある場合、ネットワーク側(例えばサーバ)はダウンリンクデータをネットワークエンティティに送信し、ネットワークエンティティによってアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に転送することができる。
図4に示すように、ネットワークエンティティは独立した装置であり、アクセスネットワーク装置セットの管理を行う。ダウンリンクデータを送信する必要がある場合、コアネットワーク装置はまずネットワークエンティティと通信し、コアネットワーク装置とアクセスネットワーク装置とのユーザプレーンベアラを確立し、そしてユーザプレーンベアラの確立情報と端末装置のコンテキスト情報をアクセスネットワーク装置に伝送する。
【0127】
選択可能に、該ネットワークエンティティはコアネットワーク装置である。
【0128】
ネットワークエンティティがコアネットワーク装置であり、
図5に示すように、ダウンリンクデータを送信する必要がある場合、ネットワーク側(例えばサーバ)はダウンリンクデータをコアネットワーク装置に直接送信し、コアネットワーク装置によってアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に転送することができる。該コアネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置に直接接続されない場合、コアネットワークは先に該アクセスネットワーク装置との接続を確立することができる。例えば、コアネットワーク装置はネットワークエンティティと通信し、そしてアクセスネットワーク装置とコアネットワーク装置とのユーザプレーンベアラを確立し、そしてユーザプレーンベアラの確立情報と端末装置のコンテキスト情報をアクセスネットワーク装置に送信する。これにより、コアネットワーク装置はダウンリンクデータをネットワークエンティティを介して端末装置に送信する。
【0129】
理解すべきものとして、コアネットワーク装置はダウンリンクデータをアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に直接送信することもでき、この時にネットワークエンティティは制御管理機能のみを有する。
【0130】
選択可能に、該第一のアクセスネットワーク装置はさらにネットワークエンティティに現在接続されているアクセスネットワーク装置であってもよい。このようにしてネットワークエンティティは第一のアクセスネットワーク装置のみへダウンリンクデータを送信し、そして端末装置へ送信することができる。該第一のアクセスネットワーク装置が端末装置からのフィードバックが受信されていない場合、第一のアクセスネットワーク装置はデータ伝送が失敗したことを示すための情報をコアネットワーク装置に送信し、そしてダウンリンクデータをアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置に送信する。該第一のアクセスネットワーク装置が端末装置から送信されたダウンリンクデータを受信した場合、ネットワークエンティティはアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置へダウンリンクデータを送信する必要がなく、これにより、ネットワークリソースが節約される。
【0131】
選択可能に、ネットワークエンティティがアクセスネットワーク装置であり、
図6に示すように、ダウンリンクデータを伝送する必要がある場合、ネットワーク側(例えばサーバ)はダウンリンクデータをコアネットワーク装置に送信し、該コアネットワーク装置によって該第一のアクセスネットワーク装置セット内の該第一のアクセスネットワーク装置以外のいずれかのアクセスネットワーク装置(第二のアクセスネットワーク装置として示される)に転送することができる。
【0132】
具体的には、第二のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータを第一のアクセスネットワーク装置セット内の該第二のアクセスネットワーク装置以外の全てのアクセスネットワーク装置に送信することができ、これにより第一のアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置はデータ送信を同時に行うことができる。又は、第二のアクセスネットワーク装置はそれ自体にカバーされたネットワークへダウンリンクデータを送信し、端末装置からのフィードバックが受信されていない(例えば、端末装置から送信されたアップリンクデータが受信できていない)場合、第二のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータを他のアクセスネットワーク装置に送信する。これに対応して、第二のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータを残りの全てのアクセスネットワーク装置に送信することができ、アクセスネットワーク装置がダウンリンクデータを同時に送信し、又は一つのアクセスネットワーク装置のみに送信し、端末装置を一つずつサーチすることもできる。
【0133】
理解すべきものとして、以上にダウンリンクデータの伝送を行う時に、ダウンリンクデータに端末装置のコンテキスト情報を含ませることが可能であり、本出願はこれに限定されない。
【0134】
また、理解すべきものとして、該第二のアクセスネットワーク装置は第一のアクセスネットワーク装置と同じアクセスネットワーク装置であってもよく、このようにしてデータはコアネットワーク装置から第一のアクセスネットワーク装置に直接送信されて端末装置に伝送されることができる。
【0135】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該第一のアクセスネットワーク装置が端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を確定することと、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該特徴情報を送信し、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられることとを含む。
【0136】
物理ダウンリンク制御チャネルは異なる特徴を有することができ、選択可能に、物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報などを含むことができる。
【0137】
例えば、第一のアクセスネットワーク装置が予め設定された時間領域位置(即ち周期的)によって物理ダウンリンク制御チャネルを送信する場合、端末装置は不連続受信(Discontinuous、DRX)の方式に従って該物理ダウンリンク制御チャネルを受信する必要がある。
【0138】
選択可能に、該特徴情報は該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置と上位層シグナリング接続をしてある時に配置されるものである。
【0139】
具体的には、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は同じ特徴情報(即ち該アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置の特徴情報が統一される)を使用し、そして端末装置に送信することができる。該特徴情報は、アクセスネットワーク装置が前回端末装置と上位層シグナリング接続を確立する時(即ち端末装置がアクティブ状態にある)又は上位層シグナリング接続を復元する時に端末装置に配置した物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報であってもよく、又は該特徴情報は他の方式により確定されてもよく、本出願はこれに限定されない。また、特徴情報は端末装置のコンテキスト情報としてネットワークノード間で伝送されてもよい。
【0140】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該第一のアクセスネットワーク装置が端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティから送信された該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を受信し、該特徴情報が該ネットワークエンティティによって配置されることと、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該特徴情報を送信し、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられることとを含む。
【0141】
具体的には、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は同じ特徴情報(即ち該アクセスネットワーク装置セットにおける特徴情報が統一される)を使用し、そして端末装置に送信することができる。該特徴情報はネットワークエンティティによって割り当てられ、そして予め配置されてアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に伝送され、さらに端末装置に送信されることができる。
【0142】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該特徴情報を送信することは、該第一のアクセスネットワーク装置がシステム情報によって、システム情報に含まれる該特徴情報を該端末装置へ送信することを含む。
【0143】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置の物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報が異なる時に、各アクセスネットワーク装置はシステム情報にそれぞれの特徴情報を含ませ、端末装置へシステム情報を送信することによりアクセスネットワーク装置の特徴情報の送信を実現することができ、これにより端末装置は該物理ダウンリンク制御チャネルを受信することができる。
【0144】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該スケジューリング情報は該端末装置に対応する無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identity)によりスクランブルされたスケジューリング情報であり、該RNTIが該アクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置の物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるスクランブルスケジューリング情報のRNTIと同じであり、且つ該RNTIが、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置と上位層シグナリング接続をしてある時に配置されるものであり、又は該RNTIがネットワークエンティティによって予め配置されて該アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に送信されたものであり、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信する前に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該RNTIを送信し、該RNTIが、該端末装置が該スケジューリング情報を復調するために用いられることを含む。
【0145】
具体的には、端末装置は物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、端末装置は該スケジューリング情報に基づいてダウンリンクデータを受信する。具体的には、端末装置はネットワーク装置から送信されたRNTIを受信し、該RNTIに基づき、受信された物理ダウンリンク制御チャネルを復調して物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるスケジューリング情報を知る。アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は同じRNTIを使用してスケジューリング情報をスクランブルし(即ち該アクセスネットワーク装置セットにおけるRNTIが統一される)、そして端末装置に送信することができる。該RNTIはアクセスネットワーク装置が前回端末装置と上位層シグナリング接続を確立する(即ち端末装置がアクティブ状態にある)時又は上位層シグナリング接続を復元する時に配置した該RNTIであってもよく、本出願はこれに限定されない。また、RNTIは端末装置のコンテキストとしてネットワークノード間で伝送されてもよい。
【0146】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は同じRNTIを使用してスケジューリング情報をスクランブルし(即ち該アクセスネットワーク装置セットにおけるRNTIが統一される)、そして端末装置に送信することができる。該RNTIはネットワーク装置エンティティによって割り当てられ、そして予め配置されてアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に伝送され、さらに端末装置に送信されることができる。
【0147】
選択可能に、ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータであってもよい。具体的には、制御プレーンデータはRRCメッセージ、例えばページング(paging)メッセージなどであってもよい。
【0148】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該スケジューリング情報はRNTIによりスクランブルされたスケジューリング情報であり、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へシステム情報を送信し、該システム情報に該RNTIが含まれ、該RNTIが、該端末装置が該スケジューリング情報を復調するために用いられることを含む。
【0149】
具体的には、該RNTIはネットワークによって特定されてもよく、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置はシステム情報にRNTIを含ませ、端末装置へシステム情報をブロードキャストすることにより、端末装置への該RNTIの送信を実現することができる。例えば、該システム情報はPaging情報である。
【0150】
選択可能に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティから送信されたリソース配置情報を受信し、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられることと、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該リソース配置情報を送信することとを含む。
【0151】
第一のアクセスネットワーク装置はネットワークエンティティから送信された端末装置のアップリンクデータのリソース配置情報を受信し、そして該リソース配置情報を端末装置に送信する。端末装置は該リソース配置情報に基づいて第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができる。このようにして端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置の電力消費が低減される。
【0152】
選択可能に、該第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該リソース配置情報を送信することは、該第一のアクセスネットワーク装置が該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルによって該端末装置へ該リソース配置情報を送信することを含む。
【0153】
具体的には、第一のアクセスネットワーク装置はネットワークエンティティから送信された端末装置のアップリンクデータのリソース配置情報を受信し、そして端末装置から送信されるダウンリンクデータに該リソース配置情報を含ませる。端末装置は該リソース配置情報に基づき、第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができる。又は該端末装置のアップリンクデータのリソース配置情報は物理ダウンリンク制御チャネルに含まれてもよく、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0154】
理解すべきものとして、該リソース配置情報はネットワークエンティティによって割り当てられ、そして第一のアクセスネットワーク装置に送信されてもよく、又は該リソース配置情報はアクセスネットワーク装置セット内の、端末装置に現在アクセスされているアクセスネットワーク装置によって割り当てられたものであっても良く、該配置をネットワークエンティティに送信し、ネットワークエンティティが保存し、必要な場合、ネットワークエンティティはアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置へ該リソース配置情報を送信することができる。
【0155】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0156】
第一のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルにアップリンクデータの専用リソースを含ませることが可能であり、又は第一のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルにアップリンクデータのアップリンクデータランダムアクセスのための特定アクセスシーケンスを含ませることが可能である。このようにして、端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置の電力消費が低減される。
【0157】
選択可能に、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置から送信されたアップリンクデータを受信することと、該第一のアクセスネットワーク装置が該第一のアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置へ第一の指示情報を送信し、該第一の指示情報が該端末装置へのダウンリンクデータの送信を停止することを示すことに用いられることとを含む。
【0158】
端末装置はアップリンクデータのリソース配置情報を受信した後に、第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信する。第一のアクセスネットワーク装置が端末装置からのフィードバックが受信されていない場合、端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置のカバレッジ内に位置しないことを示す。第一のアクセスネットワーク装置が端末装置から送信されたアップリンクデータを受信した場合、端末装置が現在該第一のアクセスネットワーク装置のカバレッジ範囲内に位置することを判定することができ、該第一のアクセスネットワーク装置は、アクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置に、端末装置への該ダウンリンクデータの送信を停止するように該第二のアクセスネットワーク装置に指示するための指示情報(第一の指示情報と示される)を送信することができ、それによってシステムの電力消費が節約される。
【0159】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該方法はさらに該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置から送信されたアップリンクデータを受信することと、該第一のアクセスネットワーク装置がネットワークエンティティへ第二の指示情報を送信し、該第二の指示情報が、該第一のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信するようにネットワークエンティティに指示することに用いられ、ここで、端末に送信されるダウンリンクデータが、該ネットワークエンティティからのものであり、又は該ネットワークエンティティを経由するものであることとを含む。
【0160】
第一のアクセスネットワーク装置はそれ自体のカバレッジ内に端末装置が存在することを確定した場合、ネットワークエンティティへ指示情報(第二の指示情報と示される)を送信することができ、ネットワークエンティティは第一のアクセスネットワーク装置のみへダウンリンクデータを送信することができ、それによってシステムの電力消費が節約される。
【0161】
したがって、本出願の実施例によるデータ伝送方法では、アクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置は端末装置へ該端末装置のダウリンクデータのスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、且つ第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、これによりシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0162】
理解すべきものとして、本出願の様々な実施例では、上記各プロセスの番号の大きさが実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序はその機能と内部ロジックによって確定されるべきであり、本発明の実施例の実施プロセスのいかなる限定を構成すべきではないと理解すべきである。
【0163】
図7は本出願の一つの実施例によるデータ伝送方法300の概略図である。該データ伝送方法300の実行本体は端末装置であってもよい。該データ伝送方法300はS310とS320を含む。
【0164】
S310において、端末装置は第一のアクセスネットワーク装置から送信された該物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該第一のアクセスネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置セットに属し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置が該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができる。
【0165】
S320において、該端末装置は該スケジューリング情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該ダウンリンクデータを受信する。
【0166】
具体的には、端末装置は、物理ダウンリンク制御チャネルを傍受することにより、ダウンリンクデータを受信することができ、該物理ダウンリンク制御チャネルにスケジューリング情報が含まれる。即ちUEはまずPDCCHのスケジューリング情報を復調し、どのPDCCHがそれ自体に受信されたものであるか否かを確定し、次に復調されたスケジューリング情報(即ちリソース配置など)に基づいてそれ自体に属するダウンリンクデータを受信する必要がある。したがって、第一のアクセスネットワーク装置が端末装置へスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、第一のアクセスネットワーク装置はアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置である。即ち、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置はいずれも端末装置へスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信する。一つだけのアクセスネットワークが端末装置に送信することが成功することができる。即ち、端末装置は端末装置の属するアクセスネットワーク装置(第一のアクセスネットワーク装置として示される)から送信された物理ダウンリンク制御チャネルのみを受信することができる。
【0167】
注意すべきものとして、第一のアクセスネットワーク装置はアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含む。端末装置は該アクセスネットワーク装置セット内の全てのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で自由に移動することができ、且つアクセスネットワーク装置のハンドオーバーを行う必要がない。
【0168】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該データ伝送方法300はさらに該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該リソース配置情報を受信し、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられることと、該端末装置が該リソース配置情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置へ該アップリンクデータを送信することとを含む。
【0169】
具体的には、端末装置は第一のアクセスネットワーク装置から送信されたアップリンクデータのリソース配置情報を受信し、そして該リソース配置情報に基づいて第一のアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができる。このようにして端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、これにより端末装置の電力消費が節約される。
【0170】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該リソース配置情報を受信することは該端末装置が該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルに含まれる該リソース配置情報を受信することを含む。
【0171】
具体的には、端末装置は該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルを受信することにより、該リソース配置情報の受信を実現することができる。即ち、該リソース配置情報はダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルに含まれてもよい。このようにして端末装置はリソース配置情報を個別に送信することなく、上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、これにより端末装置の電力消費がさらに低減される。
【0172】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0173】
具体的には、端末装置は第一のアクセスネットワーク装置によってダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるアップリンクデータの専用リソース、又は第一のアクセスネットワーク装置によってダウンリンクデータ又は物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるアップリンクデータのアップリンクデータランダムアクセスのための特定アクセスシーケンスを受信することができる。このようにして端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、これにより、端末装置の電力消費が節約される。
【0174】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該ダウンリンクデータを受信する前に、該データ伝送方法300はさらに該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を受信することと、該端末装置が該RNTIに基づき、該スケジューリング情報を復調することとを含む。
【0175】
具体的には、端末装置はアクセスネットワーク装置から送信されたRNTIを受信し、該RNTIに基づき、受信された物理ダウンリンク制御チャネルを復調して物理ダウンリンク制御チャネルに搬送されたスケジューリング情報を知る。端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0176】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたRNTIを受信することは、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信し、該システム情報に該RNTIが含まれることを含む。
【0177】
具体的には、端末装置はシステム情報からRNTIを受信し、そして該RNTIに基づいて物理ダウンリンク制御チャネルに搬送されたスケジューリング情報を復調して知ることができる。端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信することができ、それによって端末装置の電力消費が節約される。
【0178】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該方法はさらに該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報を受信することを含み、ここで、該端末装置が第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信することは、該端末装置が該特徴情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信することを含む。
【0179】
具体的には、端末装置は第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を受信し、該特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信することができ、それによってシステム効率が向上する。
【0180】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該データ伝送方法300はさらに該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報を受信することを含み、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報を受信することは、該端末装置が該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信し、該システム情報に該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報が含まれることを含む。
【0181】
具体的には、端末装置は第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信し、これにより該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信することができる。
【0182】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0183】
具体的には、第一のアクセスネットワーク装置が予め設定された時間領域位置によって物理ダウンリンク制御チャネルを(即ち周期的)に送信する場合、端末装置は非連続受信方式に従って該物理ダウンリンク制御チャネルを受信する。第一のアクセスネットワーク装置が他の特徴情報によって物理ダウンリンク制御チャネルを送信する場合、端末装置は受信された対応する特徴情報に基づいて該物理ダウンリンク制御チャネルを正確に受信する。
【0184】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0185】
制御プレーンデータは無線リソース制御メッセージ、例えばページング(paging)メッセージなどであってもよい。
【0186】
したがって、本出願の実施例によるデータ伝送方法では、端末装置はアクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置は該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができ、且つ第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0187】
図8は本出願の一つの実施例によるデータ伝送方法400の概略図である。該データ伝送方法400の実行本体はネットワークエンティティであってもよい。該データ伝送方法400はS410とS420を含む。
【0188】
S410において、ネットワークエンティティはアクセスネットワーク装置セットを確定し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができる。
【0189】
S420において、該ネットワークエンティティはアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へダウンリンクデータを送信し、前記アクセスネットワーク装置が前記ダウンリンクデータを前記端末装置に送信するようにする。
【0190】
アクセスネットワーク装置セットは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該アクセスネットワーク装置セットが一つの論理エンティティ(ネットワークエンティティと示される)により管理されてもよい。例えば、ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セットにいくつのアクセスネットワーク装置があるか、及び端末のコンテキスト情報に対する配置、保存など、及びアクセスネットワーク装置とコアネットワーク装置の間のユーザーベアラの接続などを知ることができる。ネットワーク側はダウンリンクデータをネットワークエンティティに送信し、ネットワークエンティティによってアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に転送することができる。アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0191】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該ネットワークエンティティはコアネットワーク装置であり、ここで、該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することは該コアネットワーク装置が該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置における各アクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することを含む。
【0192】
ネットワークエンティティがコアネットワーク装置であり、ダウンリンクデータを送信する必要がある場合、ネットワーク側(例えばサーバ)はダウンリンクデータをコアネットワーク装置に直接送信し、コアネットワーク装置によってアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に転送することができる。該コアネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置に直接接続されない場合、コアネットワークはまず該アクセスネットワーク装置との接続を確立し、次にアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置によって端末装置に送信することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0193】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セット内の第二のアクセスネットワーク装置であり、ここで、該ネットワークエンティティがアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することは該第二のアクセスネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置セット内の該第二のアクセスネットワーク装置以外の全てのアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信することを含む。
【0194】
第二のアクセスネットワーク装置はダウンリンクデータを第一のアクセスネットワーク装置セット内の該第二のアクセスネットワーク装置以外の全てのアクセスネットワーク装置に送信することができ、それによってアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置は同時に端末装置へダウンリンクデータを送信することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0195】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該方法はさらに該第二のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信することを含む。
【0196】
第二のアクセスネットワーク装置はそれ自体にカバーされたネットワークへダウンリンクデータを送信することもでき、即ち、アクセスネットワーク装置セット内の全てのアクセスネットワーク装置は同時に端末装置へダウンリンクデータを送信することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0197】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該データ伝送方法400はさらに該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置から送信された指示情報を受信し、該指示情報が該第二のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信するようにネットワークエンティティに指示することに用いられることと、該ネットワークエンティティが該第一のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信することとを含む。
【0198】
ネットワークエンティティは、第一のアクセスネットワーク装置が、端末装置がそれ自体に属することを確定する時に送信した指示情報を受信することができ、ネットワークエンティティは、第一のアクセスネットワーク装置のみへダウンリンクデータを送信することができ、それによってシステムの電力消費が節約される。
【0199】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該データ伝送方法400はさらに該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって該端末装置へリソース配置情報を送信し、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられることを含む。
【0200】
ネットワークエンティティはアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって端末装置へアップリンクデータのリソース配置情報を送信することができ、これにより端末装置は該リソース配置情報に基づいてアクセスネットワーク装置へアップリンクデータを送信することができ、それによって端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにアップリンクデータを送信することができ、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0201】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0202】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該データ伝送方法400はさらに該ネットワークエンティティが該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって該端末装置へ該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を送信し、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられることを含む。
【0203】
ネットワークエンティティは物理ダウンリンク制御チャネルのための特徴情報を配置し、そしてアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって端末装置に送信することができ、該特徴情報がコンテキスト情報として各ネットワークノード間で伝送されてもよい。
【0204】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0205】
選択可能に、本出願の一つの実施例では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0206】
制御プレーンデータは無線リソース制御メッセージ、例えばページング(paging)メッセージなどであってもよい。
【0207】
したがって、本出願の実施例におけるデータ伝送方法では、ネットワークエンティティは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含むアクセスネットワーク装置セットを確定し、そしてアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該端末装置のダウンリンクデータを送信し、該アクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上され、端末装置の電力消費が低減される。
【0208】
以下に
図9を参照して本出願の実施例を詳細に説明する。注意すべきものとして、これは当業者が本出願の実施例をより良く理解するためのものだけであり、本出願の実施例の範囲を制限するためのものではない。
【0209】
601において、アクセスネットワーク装置は端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれる。
【0210】
該アクセスネットワーク装置はアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置(例えば
図9におけるアクセスネットワーク装置1、アクセスネットワーク装置2とアクセスネットワーク装置3)を含む。端末装置は該アクセスネットワーク装置セット内の全てのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で自由に移動することができ、且つアクセスネットワーク装置のハンドオーバーを行う必要がない。即ち、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置はいずれも端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信する。
【0211】
選択可能に、該アクセスネットワーク装置は該端末装置へ該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を送信し、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられる。
【0212】
602において、アクセスネットワーク装置はネットワークエンティティから送信されたダウンリンクデータを受信する。
【0213】
該ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セット内のあるアクセスネットワーク装置、又はコアネットワーク装置、又はアクセスネットワーク装置セット以外の独立したネットワークエンティティなどであってもよく、本出願はこれに限定されない。
【0214】
理解すべきものとして、ステップ602はステップ601と同時に発生し、又はステップ601の前に発生することができ、本出願はこれに限定されない。
【0215】
603において、端末装置はRNTIを受信する。
【0216】
アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置はいずれも端末装置へダウンリンク制御チャネルとダウンリンクデータを送信するが、端末装置の属するアクセスネットワーク装置(アクセスネットワーク装置1と示される)だけが端末装置に送信することが成功することができる。
【0217】
604において、端末装置は該RNTIに基づき、物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるダウンリンクデータのスケジューリング情報を復調する。
【0218】
605において、アクセスネットワーク装置1はダウンリンクデータを送信し、該ダウンリンクデータにアップリンクデータのリソース配置情報が含まれてもよい。
【0219】
選択可能に、該アップリンクデータのリソース配置情報はステップ601におけるダウンリンク制御チャネルに含まれてもよく、本出願はこれに限定されない。
【0220】
606において、端末装置はスケジューリング情報に基づき、アクセスネットワーク装置1から送信されたダウンリンクデータを受信する。
【0221】
このようにして端末装置はリソース配置情報に基づき、アクセスネットワーク装置1へアップリンクデータを送信する。選択可能に、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含むことができる。アクセスネットワーク装置1はアップリンクデータを受信し、アクセスネットワーク装置1はそれ自体のカバレッジ内に端末装置が現在位置することを判定することができ、該アクセスネットワーク装置1はネットワークエンティティ又はコアネットワーク装置へ指示情報を送信することができ、ネットワークエンティティ又はコアネットワーク装置は第一のアクセスネットワーク装置のみへダウンリンクデータを送信することができる。
【0222】
選択可能に、該アクセスネットワーク装置1はアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置(アクセスネットワーク装置2とアクセスネットワーク装置3)へ端末装置への該ダウンリンクデータの送信を停止することを示すための指示情報を送信することができる。
【0223】
したがって、本出現の実施例によるデータ伝送方法では、アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は端末装置へ該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該アクセスネットワーク装置セットは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、且つアクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0224】
理解すべきものとして、本出願の様々な実施例では、上記各プロセスの番号の大きさが実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序はその機能と内部ロジックによって確定されるべきであり、本出願の実施例の実施プロセスのいかなる限定を構成すべきではないと理解すべきである。
【0225】
以上に本出願の実施例によるデータ伝送方法を詳細に説明し、以下に本出願の実施例によるアクセスネットワーク装置、端末装置とネットワークエンティティを説明する。
【0226】
図10は本出願の実施例によるアクセスネットワーク装置700の概略ブロック図である。
図10に示すように、該アクセスネットワーク装置700は送信モジュール710を備える。
【0227】
送信モジュール710は、端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信するように構成され、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該アクセスネットワーク装置がアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置がハンドオーバーせずに移動することができる。
【0228】
該送信モジュール710はさらに該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信するように構成される。
【0229】
選択可能に、本出願の実施例では、該第一のアクセスネットワーク装置はさらに受信モジュールを備える。
【0230】
受信モジュールは、ネットワークエンティティから送信された該ダウンリンクデータを受信するように構成される。
【0231】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワークエンティティはコアネットワーク装置である。
【0232】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セット内の第二のアクセスネットワーク装置である。
【0233】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュールはさらにネットワークエンティティから送信されたリソース配置情報を受信するように構成され、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられる。
【0234】
該送信モジュール710はさらに該端末装置へ該リソース配置情報を送信するように構成される。
【0235】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信モジュール710は具体的に該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルによって該リソース配置情報を送信するように構成される。
【0236】
選択可能に、本出願の実施例では、該第一のアクセスネットワーク装置はさらに該端末装置から送信されたアップリンクデータを受信するように構成される該受信モジュールを備え、該送信モジュール710はさらに該第一のアクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置へ第一の指示情報を送信するように構成され、該第一の指示情報が該端末装置へのダウンリンクデータの送信を停止することを示すことに用いられる。
【0237】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュールはさらに該端末装置から送信されたアップリンクデータを受信するように構成され、該送信モジュール710はさらにネットワークエンティティへ第二の指示情報を送信するように構成され、該第二の指示情報が該第一のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信するようにネットワークエンティティに指示することに用いられ、ここで、端末に送信されたダウンリンクデータが該ネットワークエンティティからのものであり、又は該ネットワークエンティティを通過する。
【0238】
選択可能に、本出願の実施例では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0239】
選択可能に、本出願の実施例では、該第一のアクセスネットワーク装置はさらに該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を確定するように構成され、該特徴情報が、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置に接続される時に配置したものである確定モジュールを備え、該送信モジュール710はさらに該端末装置へ該特徴情報を送信するように構成され、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられる。
【0240】
選択可能に、本出願の実施例では、該特徴情報は該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置と上位層シグナリング接続をしてある時にに配置されるものである。
【0241】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュールはさらにネットワークエンティティから送信された該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を受信するように構成され、該特徴情報が該ネットワークエンティティによって配置され、該送信モジュール710はさらに該端末装置へ該特徴情報を送信するように構成され、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられる。
【0242】
選択可能に、本出願の実施例では、該特徴情報は該ネットワークエンティティによって配置される。
【0243】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信モジュール710は具体的に、システム情報によって、システム情報に含まれる該特徴情報を該端末装置へ送信するように構成される。
【0244】
選択可能に、本出願の実施例では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0245】
選択可能に、本出願の実施例では、該スケジューリング情報は該端末装置に対応する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によりスクランブルされたスケジューリング情報であり、該送信モジュール710はさらに該端末装置へ該RNTIを送信するように構成され、該RNTIが該スケジューリング情報を復調するために該端末装置によって使用され、該RNTIが該アクセスネットワーク装置セット内の他のアクセスネットワーク装置の物理ダウンリンク制御チャネルに含まれるスクランブルスケジューリング情報のRNTIと同じであり、且つ該RNTIが、該第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置と上位層シグナリング接続をしてある時に配置されるものであり、又は該RNTIがネットワークエンティティによって予め配置されて該アクセスネットワーク装置セット内の各アクセスネットワーク装置に送信されたものである。
【0246】
選択可能に、本出願の実施例では、該スケジューリング情報はRNTIによりスクランブルされたスケジューリング情報であり、該送信モジュール710はさらに該端末装置へシステム情報を送信するように構成され、該システム情報に該RNTIが含まれ、該RNTIが、該端末装置が該スケジューリング情報を復調するために用いられる。
【0247】
選択可能に、本出願の実施例では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0248】
したがって、本出願の実施例による第一のアクセスネットワーク装置では、端末装置へ該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、且つ該第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0249】
図11は本出願の実施例による端末装置800の概略ブロック図である。
図11に示すように、該端末装置800は受信モジュール810を備える。
【0250】
受信モジュール810は第一のアクセスネットワーク装置から送信された該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように構成され、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該第一のアクセスネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置が該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができる。
【0251】
該受信モジュール810はさらに該スケジューリング情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該ダウンリンクデータを受信するように構成される。
【0252】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュールはさらに該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該リソース配置情報を受信するように構成され、該リソース配置情報がアップリンクデータを送信するために該端末装置によって使用され、該送信モジュールは該リソース配置情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置へ該アップリンクデータを送信するように構成される。
【0253】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュール810は具体的に該ダウンリンクデータ又は該物理ダウンリンク制御チャネルに含まれる該リソース配置情報を受信するように構成される。
【0254】
選択可能に、本出願の実施例では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0255】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュール810はさらに該第一のアクセスネットワーク装置から送信された無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を受信するように構成され、処理モジュールは、該RNTIに基づき、該スケジューリング情報を復調するように構成される。
【0256】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュール810は具体的に該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信するように構成され、該システム情報に該RNTIが含まれる。
【0257】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュール810はさらに該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報を受信するように構成され、該受信モジュール810は具体的に該特徴情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように構成される。
【0258】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュール810は具体的に該第一のアクセスネットワーク装置から送信されたシステム情報を受信するように構成され、該システム情報に該第一のアクセスネットワーク装置の特徴情報が含まれる。
【0259】
選択可能に、本出願の実施例では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0260】
選択可能に、本出願の実施例では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0261】
したがって、本出願の実施例による端末装置では、アクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置は該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができ、且つ第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、これによりシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0262】
図12は本出願の実施例によるネットワークエンティティ900の概略ブロック図である。
図12に示すように、該ネットワークエンティティ900は確定モジュール910と送信モジュール920を備える。
【0263】
確定モジュール910はアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信するように構成され、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができる。
【0264】
送信モジュール920は、該アクセスネットワーク装置がダウンリンクデータを該端末装置に送信するように、該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信するように構成される。
【0265】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワークエンティティはコアネットワーク装置であり、該送信モジュール920は具体的に該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置における各アクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信するように構成される。
【0266】
選択可能に、本出願の実施例では、該ネットワークエンティティは該アクセスネットワーク装置セット内の第二のアクセスネットワーク装置であり、該送信モジュール920は具体的に該アクセスネットワーク装置セット内の該第二のアクセスネットワーク装置以外の全てのアクセスネットワーク装置へ該ダウンリンクデータを送信するように構成される。
【0267】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信モジュール920はさらに該端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信するように構成され、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該送信モジュールはさらに該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信するように構成される。
【0268】
選択可能に、本出願の実施例では、該受信モジュールはさらに該アクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置から送信された指示情報を受信するように構成され、該指示情報が該第二のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信するようにネットワークエンティティに指示することに用いられ、該送信モジュール920はさらに該第一のアクセスネットワーク装置のみへ後続のダウンリンクデータを送信するように構成される。
【0269】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信モジュール920は、さらに該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって該端末装置へリソース配置情報を送信するように構成され、該リソース配置情報が、該端末装置がアップリンクデータを送信するために用いられる。
【0270】
選択可能に、本出願の実施例では、該リソース配置情報は該アップリンクデータの専用リソース及び/又はアクセスシーケンスを含む。
【0271】
選択可能に、本出願の実施例では、該送信モジュール920はさらに該アクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置によって該端末装置へ該物理ダウンリンク制御チャネルの特徴情報を送信するように構成され、該特徴情報が該物理ダウンリンク制御チャネルを受信するように該端末装置に指示することに用いられる。
【0272】
選択可能に、本出願の実施例では、該特徴情報は時間領域リソース情報、周波数領域リソース情報、サブ搬送波間隔情報及び/又はサブフレーム構造情報を含む。
【0273】
選択可能に、本出願の実施例では、該ダウンリンクデータはユーザプレーンデータ又は制御プレーンデータである。
【0274】
したがって、本出願の実施例によるネットワークエンティティでは、少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含むアクセスネットワーク装置セットを確定し、そしてアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該端末装置のダウンリンクデータを送信し、該アクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上され、端末装置の電力消費が低減される。
【0275】
図13は本出願の実施例によるデータ伝送システム1000の概略ブロック図である。該データ伝送システム1000は、
上記の本出願の実施例によるアクセスネットワーク装置700、本出願の実施例による端末装置800と本出願の実施例によるネットワークエンティティ900を備える。
【0276】
図14に本出願の実施例によるアクセスネットワーク装置の構造が示され、少なくとも一つのプロセッサ1102(例えばコンピューティングと処理能力を備えた汎用プロセッサCPU、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)を備え、プロセッサがOBU装置における各モジュールとデバイスを管理及びスケジューリングする。また、少なくとも一つのネットワークインタフェース1105又は他の通信インタフェース、メモリ1106と少なくとも一つのバスシステム1103を備える。OBUの各部材はバスシステム1103を介して結合され、ここでバスシステム1103はデータバス、電源バス、制御バスと状態信号バスなどを含む可能性があるが、明確に説明するために、図において様々なバスはバスシステム1103として標識される。
【0277】
上記の本出願の実施例で開示される方法はプロセッサ1102に応用されてもよく、又はメモリ1106に記憶された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行することに用いられてもよい。メモリ1106は高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含む可能性があり、非不安定なメモリ(non−volatile memory)をさらに含む可能性もあり、メモリは読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み、そしてプロセッサに必要なシグナリング又はデータ、プログラムなどを提供することができる。メモリの一部はさらに不揮発性ラインランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。少なくとも一つのネットワークインタフェース1105(有線又は無線であってもよい)によって少なくとも一つの他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0278】
いくつかの実施形態では、メモリ1106はプログラム11061を記憶しており、プロセッサ1102は以下の操作を実行するためのプログラム11061を実行する:
ネットワークインタフェース1105を介して端末装置へ物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該アクセスネットワーク装置はアクセスネットワーク装置セット内のいずれかのアクセスネットワーク装置であり、該アクセスネットワーク装置セットは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ範囲内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、
ネットワークインタフェース1105を介して該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信する。
【0279】
説明すべきものとして、該アクセスネットワーク装置は具体的に上記実施例におけるアクセスネットワーク装置であってもよく、且つ上記方法の実施例におけるアクセスネットワーク装置に対応する各ステップ及び/又はプロセスを実行することに用いられてもよい。
【0280】
本出願の実施例による上記の技術的解決策から分かるように、第一のアクセスネットワーク装置は端末装置へ該端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報を含む物理ダウンリンク制御チャネルを送信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、且つ該第一のアクセスネットワーク装置は該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0281】
図15に本出願の実施例による端末装置の構造が示され、少なくとも一つのプロセッサ1202(例えばコンピューティングと処理能力を備えた汎用プロセッサCPU、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)を備え、プロセッサがOBU装置における各モジュールとデバイスを管理及びスケジューリングする。また、少なくとも一つのネットワークインタフェース1205又は他の通信インタフェース、メモリ1206と少なくとも一つのバスシステム1203を備える。OBUの各部材はバスシステム1203を介して結合され、ここでバスシステム1203はデータバス、電源バス、制御バスと状態信号バスなどを含む可能性があるが、明確に説明するために、図において様々なバスはバスシステム1203として標識される。
【0282】
上記の本出願の実施例で開示される方法はプロセッサ1202に応用されてもよく、又はメモリ1206に記憶された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行することに用いられてもよい。メモリ1206は高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含む可能性があり、非不安定なメモリ(non−volatile memory)をさらに含む可能性もあり、メモリは読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み、そしてプロセッサに必要なシグナリング又はデータ、プログラムなどを提供することができる。メモリの一部はさらに不揮発性ラインランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。少なくとも一つのネットワークインタフェース1205(有線又は無線であってもよい)によって少なくとも一つの他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0283】
いくつかの実施形態では、メモリ1206はプログラム12061を記憶しており、プロセッサ1202は以下の操作を実行するためのプログラム12061を実行する:
第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルをネットワークインタフェース1205を介して受信し、該物理ダウンリンク制御チャネルに端末装置のダウンリンクデータのスケジューリング情報が含まれ、該第一のアクセスネットワーク装置が該アクセスネットワーク装置セットに属し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置が該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができ、
該スケジューリング情報に基づき、該第一のアクセスネットワーク装置から送信された該ダウンリンクデータをネットワークインタフェース1205を介して受信する。
【0284】
説明すべきものとして、該端末装置は具体的に上記実施例における端末装置であってもよく、且つ上記方法の実施例における端末装置に対応する各ステップ及び/又はプロセスを実行することに用いられてもよい。
【0285】
本出願の実施例による上記の技術的解決策から分かるように、端末装置はアクセスネットワーク装置セット内の第一のアクセスネットワーク装置から送信された物理ダウンリンク制御チャネルを受信し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該端末装置は該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内でハンドオーバーせずに移動することができ、且つ第一のアクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0286】
図16に本出願の実施例によるネットワークエンティティの構造が示され、少なくとも一つのプロセッサ1302(例えばコンピューティングと処理能力を備えた汎用プロセッサCPU、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)を備え、プロセッサがOBU装置における各モジュールとデバイスを管理及びスケジューリングする。また、少なくとも一つのネットワークインタフェース1305又は他の通信インタフェース、メモリ1306と少なくとも一つのバスシステム1303を備える。OBUの各部材はバスシステム1303を介して結合され、ここでバスシステム1303はデータバス、電源バス、制御バスと状態信号バスなどを含む可能性があるが、明確に説明するために、図において様々なバスはバスシステム1303として標識される。
【0287】
上記の本出願の実施例で開示される方法はプロセッサ1302に応用されてもよく、又はメモリ1306に記憶された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行することに用いられてもよい。メモリ1306は高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含む可能性があり、非不安定なメモリ(non−volatile memory)をさらに含む可能性もあり、メモリは読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み、そしてプロセッサに必要なシグナリング又はデータ、プログラムなどを提供することができる。メモリの一部はさらに不揮発性ラインランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。少なくとも一つのネットワークインタフェース1305(有線又は無線であってもよい)によって少なくとも一つの他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0288】
いくつかの実施形態では、メモリ1306はプログラム13061を記憶しており、プロセッサ1302は以下の操作を実行するためのプログラム13061を実行する:
ネットワークインタフェース1305によってアクセスネットワーク装置セットを確定し、該アクセスネットワーク装置セットが少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含み、且つ該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、
ネットワークインタフェース1305を介してアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へダウンリンクデータを送信し、前記アクセスネットワーク装置が前記ダウンリンクデータを前記端末装置に送信するようにする。
【0289】
説明すべきものとして、該ネットワークエンティティは具体的に上記実施例におけるネットワークエンティティであってもよく、且つ上記方法の実施例におけるネットワークエンティティに対応する各ステップ及び/又はプロセスを実行することに用いられてもよい。
【0290】
本出願の実施例による上記の技術的解決策から分かるように、ネットワークエンティティは少なくとも一つのアクセスネットワーク装置を含むアクセスネットワーク装置セットを確定し、そしてアクセスネットワーク装置セット内のアクセスネットワーク装置へ該端末装置のダウンリンクデータを送信し、該アクセスネットワーク装置が該端末装置へ該ダウンリンクデータを送信し、該少なくとも一つのアクセスネットワーク装置のカバレッジ内で該端末装置はハンドオーバーせずに移動することができ、これにより端末装置は上位層シグナリングの接続を復元せずにダウンリンクデータを受信し、それによってシステム効率が向上し、端末装置の電力消費が低減される。
【0291】
本出願の実施例によるコンピュータ記憶媒体は、上記のいずれかの方法を示すためのプログラム命令を記憶することができる。
【0292】
選択可能に、該記憶媒体はメモリ1106、1206又は1306であってもよい。
【0293】
理解すべきものとして、本明細書では用語「及び/又は」は、関連するオブジェクトの関連関係を記述するためのものだけであり、3種類の関係が存在してもよいことを示し、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書では文字「/」は、一般的に前後にある関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す
理解すべきものとして、本出願の様々な実施例では、上記各プロセスの番号の大きさが実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序はその機能と内部ロジックによって確定されるべきであり、本発明の実施例の実施プロセスのいかなる限定を構成すべきではないと理解すべきである。
【0294】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよいと理解できる。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアで実行されるかどうかは技術的解決策の特定アプリケーションと設計制約条件に依存する。専門技術者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本出願の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0295】
当業者は便利且つ簡潔で説明するために、上述したシステム、装置とユニットの具体的な動作プロセスについて上記方法の実施例における対応するプロセスを参照できることを明確に理解でき、ここでは説明を省略する。
【0296】
本出願が提供するいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式により実現されてもよいと理解すべきである。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものだけであり、例えば、前記ユニットの区分はロジック機能的区分だけであり、実際に実施する時に他の区分方式もあり得て、例えば複数のユニット又は部材は組み合わせられてもよい又は別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示される又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットを介する間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0297】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離するものであってもよく又は物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的ユニットであってもよく又は物理的ユニットでなくてもよく、すなわち一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてその中の一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0298】
また、本出願の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットは単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよい。
【0299】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本出願の技術的解決策は本質的にソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、又は従来技術に貢献する部分又は該技術的解決策の部分がソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は一つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置などあってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体はUディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0300】
以上は、本出願の具体的な実施形態だけであり、本出願の保護範囲はこれに制限されず、当業者が本出願に開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は入れ替わりが全て本出願の保護範囲以内に含まれるべきである。したがって、本出願の保護範囲は特許請求の範囲によってに準拠するべきである。