(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0005】
序論
本明細書に説明する例は、在庫情報の動的表示配置を使用する、オペレータイベント中の人間のオペレータの自動在庫システムまたは半自動在庫システムとのインタラクションを容易にすることを対象にする。オペレータが在庫保管内の関心のある商品を識別するのを助けるコンテキスト情報は、商品に関連する割り当てられた作業の初めにオペレータに提示できる。いくつかの実施形態では、技術は、コンテキスト情報を提示するために使用されるディスプレイに対して、オペレータの頭部もしくは目の高さ、または視線の角度を含んだ位置属性を識別することを対象とする。在庫システムは、頭部もしくは目の位置または視線をディスプレイ上の位置と相互に関連付けることができる。在庫システムは、在庫商品についてのコンテキスト情報を、決められた位置のディスプレイ上でオペレータに表示できる。これらの表示技術は、オペレータが保管構造物の中で商品の位置を突き止めるのに要する時間を最小限に抑え、オペレータの経験およびワークフローを改善し得る。
【0006】
例えば、在庫システムは、オペレータと在庫保管構造物またはディスプレイとの間のインタラクションの特徴を識別するために画像データまたは他の得た位置データを解析できる。これらの特徴は、オペレータの高さ、オペレータの位置(例えば、しゃがんでいる、立っている、または梯子の上で高くなっている)、オペレータの保管構造物からの距離、保管構造物またはディスプレイの高さ、オペレータと保管構造物またはディスプレイとの間のインタラクションの角度、および以下に説明する他の特徴を含む場合がある。学習アルゴリズムは、これらのインタラクションの決定された特徴を採取し、それらを、オペレータの頭部の位置、目の位置、および/または視線の角度のうちの1つ以上を含んだ位置属性に変換できる。視線の角度は、頭部の傾きまたは撮像された目の視線である場合がある。在庫システムは、頭部もしくは目の位置または視線をディスプレイ上の位置と相互に関連付け、在庫商品についてのコンテキスト情報を、決められた位置のディスプレイ上でオペレータに表示することができる。
【0007】
在庫システムのいくつかの実施形態は、オペレータ、つまり数人のオペレータと在庫システムの構成要素との間のインタラクションを追跡することができ、この履歴データを使用して、オペレータが多様な在庫割り当て状況においてどこでディスプレイを見る可能性が高いのかを予測するモデルを作成できる。オペレータの位置属性についての具体的なデータを得る前に、システムはこの予測された場所でコンテキスト情報を表示できる。在庫システムは、ユーザー単位で履歴移動データ(例えば、ユーザーが最初にどこを見るのか)を追跡し得るので、在庫システムは、それが追跡している人物のアイデンティティを確かめるまたは受け取るための技術を取り入れることができる。係る技術は、特定の在庫ステーションに現在割り当てられているオペレータのオペレータIDにアクセスすることと、顔認証および画像特徴マッチング技術を実装することと、取り込まれた画像もしくは位置データ内でオペレータIDを識別することと、または他の適切なオペレータ追跡技術を含む場合がある。
【0008】
開示されている動的表示プロセスは、例えば、人間のオペレータが、カスタマによって注文された特定の商品を取り除く等のタスクを実行するように命令されるステーションに商品保管構造物が自動的に移動される半自動注文フルフィルメントセンタで実装されてよい。係るそれぞれのステーションは、保管構造物が移動される場所に隣接して設けられた大型ディスプレイを含む場合があり、ディスプレイは、オペレータが保管構造物の中で商品の位置を突き止めるのを支援する情報をオペレータに提供するために使用できる。ディスプレイは、保管構造物の中での関心のある商品の高さ場所を示す場所ポインタを提供するために、保管構造物の高さに類似した高さである場合がある。いくつかの在庫システムでは、この高さは、オペレータの高さを超える場合があり、例えばディスプレイの高さは約8フィートの高さとなる場合がある。
【0009】
大型ディスプレイ上で必要とされる情報の位置を突き止めることは、オペレータにとって多大な時間を必要とする場合があり、かつヒューマンエラー(例えば、オペレータの目の高さから垂直に変位した位置に表示された情報を誤って読み取ること)の機会も生じさせる場合があり、これは両方とも操作費用を増加させ、達成可能な処理量を削減する場合がある。情報を、決定されたまたは予測された、オペレータの頭部の高さ、目の高さ、または視線の角度に配置することは、オペレータに情報を求めてディスプレイの大きい高さを探すことを要求するよりむしろ、ディスプレイとの効率的でユーザーフレンドリなインタラクションを促進する。開示されている動的在庫情報表示配置を実装するシステムでは、オペレータがしゃがんでいるのか、立っているのか、またはスツールもしくは梯子に上っているのかに関わりなく、単にディスプレイの隣接部分を一見するだけで、オペレータは、保管構造物とのインタラクションを誘導するために必要とされる情報を得ることができる。
【0010】
一実施形態によれば、表示高さは、目追跡システムに基づいて決定できる。1つまたは複数のカメラは、保管構造物とのインタラクション中にオペレータの画像を取り込むことができる。画像は、オペレータの目(複数可)および/もしくは画像内のオペレータの虹彩の位置を突き止める、ならびに/または眼球運動を追跡するコンピュータプロセッサの視標追跡アプリケーションに提供することができる。コンピュータプロセッサは、画像内のオペレータの目の場所または動きを、ディスプレイ上の位置、例えばディスプレイの上部または下部から偏位された垂直線と相互に関連付けることができる。コンピュータプロセッサは、この位置を、オペレータの目の高さまたは視線角度として設定し、情報を目の高さで提示させることができる。
【0011】
一実施形態によれば、表示高さは、オペレータのシルエットを得ること、およびオペレータの頭部に一致するシルエットの部分を識別することに基づいて決定できる。シルエットは、多様な実施態様で、例えば光画像データまたは熱画像データ等の画像データから得ることができる。光画像データは、例えばRGB画像データ、赤外線画像データ、紫外線画像データ、または任意の波長範囲もしくは波長範囲の組み合わせで取り込まれた任意の画像データ等の可視画像データを含む場合がある。コンピュータプロセッサは、画像内のオペレータの頭部の場所を、ディスプレイ上の位置と相互に関連付け、相互に関連付けられた位置をオペレータの頭部の高さとして設定し、情報を頭部の高さで提示させることができる。
【0012】
一実施形態によれば、表示高さは、光検出および測距(「LiDAR」)データに基づいて決定できる。LiDARは、標的を紫外線波長、可視波長、または近赤外線波長のレーザ光で照明することによって距離を測定する測量技術である。例えば、LiDARシステムは、オペレータが通常、オペレータの保管構造物との相対的な配置を表すデータを取り込むために保管構造物とインタラクションする領域に隣接して配置できる。LiDARシステムは、オペレータと保管構造物との間の相対的な配置を表す2Dまたは3Dのデータを生成できる。コンピュータプロセッサは、2Dまたは3Dデータを受け取り、ディスプレイ上の位置との相互関連のためにオペレータの頭部および/または目の場所を直接的にまたは間接的に識別するために解析することができる。例えば、LiDARは、データの点群を取り込むことができ、コンピュータプロセッサは、点群データから、オペレータと保管構造物との間のインタラクションの場所およびインタラクションの角度としてオペレータの手の配置を識別できる。コンピュータプロセッサは、例えば機械学習モデルからインタラクションの場所と関連付けられた頭部位置を識別することができ、インタラクションの角度から視線角度を識別できる。コンピュータプロセッサは、次いで頭部位置および視線角度をディスプレイ上の位置に関連付けることができる。例えば、インタラクションの角度が正の到達角度(すなわち、オペレータが肩の高さの上方に届くこと)を示す場合、コンピュータプロセッサは、正の到達角度およびオペレータのディスプレイからの距離に基づいて、オペレータの頭部位置上方の垂直偏位をディスプレイ上の位置として決定できる。負の到達角度(すなわち、オペレータが肩の高さの下方に届くこと)は、同様に、オペレータの頭部位置の下方の垂直偏位をディスプレイ上の位置として決定するために使用できる。
【0013】
LiDARまたは他の深度検知技術を使用してオペレータの手の配置を追跡し、表示位置を手の配置に基づかせることは、オペレータの視点からいくつかの利点を提供できる。例えば、オペレータは、オペレータがLiDARシステムの検知平面に対して手を移動させるにつれ、ディスプレイ上の情報位置がどのように変化するのかを観察し、それによってオペレータに、表示情報が多様な状況でどこに配置されるのかに関する予測可能性から機会を提供できる。さらに、例えば視標追跡プログラム等の他の技術と比較されると、手位置検出システムは、より遅いまたはより少ない動きを検出し、それによってオペレータにより円滑な動的表示位置を提供できる。
【0014】
一実施形態によれば、在庫ステーションは、在庫ホルダ用の受け取りゾーンの上方に配置されたセンサを含む場合がある。センサは、例えばオペレータの腕の配置を検出するために、受け取りゾーンに配置された在庫ホルダの前面を含む焦点フィールドを提供するために下方および/または上方の角度で照準を合わせることができる。センサは、例えば在庫ホルダの部分のセンサからの距離等の空間位置、在庫ホルダによって支えられる在庫商品、および焦点フィールド内の他の近傍の物体についてのデータを収集できる。コンピュータプロセッサは、センサからデータを受け取り、受け取りゾーン内に配置された在庫ホルダの前面に対応する平面を決定できる。コンピュータプロセッサは、センサによって検出された物体の位置を平面の位置と比較して、(もしあれば)どの物体が平面を通って突出しているのかを決定できる。例えば、コンピュータプロセッサは、例えば腕が在庫ホルダの前部と関連付けられた平面を横切るとき、または手もしくは腕の他の部分が特定のジェスチャを行うとき等、関心のあるときにオペレータの腕に対応するデータを識別できる。コンピュータプロセッサは、関心のある時間ウィンドウ内で腕の高さおよび側面方向位置を決定するためにセンサデータを使用できる。コンピュータプロセッサは、腕の高さおよび側面方向位置を在庫ホルダのレイアウトと比較して、オペレータの腕の位置に対応する在庫ホルダ上の収納箱を識別できる。コンピュータプロセッサは、さらにまたは代わりに腕の高さおよび側面方向位置を、オペレータの推定される頭部配置と相互に関連付けることができ、推定された頭部位置をディスプレイ上の位置と相互に関連付けることができる。
【0015】
いくつかの実施形態では、オペレータは、オペレータの頭部の位置を送信するセンサ付きの、または取り込まれた画像データ内での頭部の位置の迅速かつ正確な検出を容易にする光活性化材料付きの帽子または他の帽子類を着用できる。いくつかの実施形態では、ウェアラブル送信機は、オペレータの頭部高さを識別するために屋内物体追跡システムによって追跡できる。例えば構造化されたライト、光飛行時間、超音波距離測定、立体撮像、レーダー等の他の適切な技術が、オペレータの頭部または目の位置を表す情報を得るために存在している。開示されている位置情報システムおよび技術は、単独でまたは互いと組み合わせて使用できる。
【0016】
ディスプレイ上の決定された高さで提示される情報は、決められた高さで縦にセンタリングすることができ、決定された高さとの上部整列線を有することができ、決定された高さとの下部整列線を有することができ、またはそれ以外の場合、情報の一部分が決定された高さで表示されるように配置できる。説明する対応関係およびデータの関連付けは、いくつかの実施形態では機械学習モデルを介して生成できる。例えば、在庫システムは、1人以上のオペレータの1つ以上の保管構造物とのインタラクションを追跡して、インタラクションの特徴を識別できる。システムは、インタラクションの特徴を利用して、現在のインタラクションの特徴を所与としてオペレータの視線角度、頭部高さ、または目の高さに対応するディスプレイ上の位置を決定する1つ以上の機械学習モデルを生成できる。例えば、システムは、クラスタ化プロセス(例えばK平均法)に従って特徴をクラスタ化することができ、画像内で識別された特徴または位置データに基づいて、ユーザーの頭部、目、または視線の配置と最もよく釣り合うディスプレイ上の特定の場所を決定できる。
【0017】
コンピュータプロセッサは、コンピューティングリソース、および/またはオペレータ効率計算、オペレータによって設定される優先順位、またはその組み合わせに基づいて決定された高さを周期的に更新できる。例えば、コンピュータプロセッサは、オペレータに対する表示のために新しい情報が識別されるたびに、規則正しい間隔で周期的にまたは不規則な間隔で、例えばオペレータがディスプレイを見るための特定のイベントの検出時に、または連続的に、決定された高さを更新できる。決定された高さが更新されると、コンピュータプロセッサは、表示されている情報の位置をディスプレイ上で相応して更新させることができる。高さは、例えば、オペレータが在庫保管構造物と保持区域内の一時保管構造物との間で物理的商品を移動するにつれ等、例えば、オペレータが在庫ステーション環境の中でタスクからタスクへ移動するにつれ、更新されてよい。いくつかの実施形態は、オペレータが異なる在庫状況において通常最初に見る位置を識別するためにディスプレイでのオペレータの一瞥の数、場所、および頻度を追跡してよく、この位置をそのオペレータのデフォルト表示位置として設定できる。
【0018】
いくつかの実施態様では、オペレータが最初に保管構造物を係合して、保管構造物に含まれる商品の位置を突き止めるために2種類の情報をディスプレイ上で提供できる。第1の種類の情報は、オペレータがディスプレイの中で商品の位置を突き止めることができるようにするために提供されるコンテキスト情報である場合がある。コンテキスト情報は、商品名、商品番号、商品および/またはその梱包の画像、保管構造物内での商品の位置を表す列および段の情報、あるいは保管構造物内で商品および/またはその場所を識別する他の視覚情報もしくはテキスト情報を含む場合がある。第2の種類の情報は、例えば保管構造物の中の商品の高さを示すためにディスプレイ上に提供される矢印もしくは他の位置インジケータ、または商品を含む保管構造物の一部分もしくは収納箱の投影された強調表示等、場所識別情報である場合がある。コンテキスト情報は、オペレータが、保管構造物の中で自分が探しているものを識別するのを支援できる。コンテキスト情報表示高さは、多様なオペレータ間のオペレータの高さの変動に対処するために、およびオペレータの保管構造物の部分とのインタラクション中の個々のオペレータの目の高さの変動に対処するために、本明細書に説明する技術を使用し、動的に調整できる。この動的配置は、通常、オペレータによってディスプレイ上のコンテキスト情報の位置を突き止めるために費やされる時間を最小限に抑えることができる。場所情報は、ディスプレイ上での高さで、または保管構造物の中の商品の位置に対応する保管構造物上の位置で表示できる。場所情報は、オペレータが、保管構造物の中で所望される商品の位置を迅速に突き止めるのを支援できる。
【0019】
オペレータの位置属性を表示位置と相互に関連付けることは、いくつかの実施形態では学習アルゴリズムによって実行できる。学習アルゴリズムは、決定木、ランダムフォレスト、線形回帰、または任意の他の分類子である場合がある。
【0020】
本開示の多様な態様を、ここで特定の例および実施形態に関して説明し、これらの実施形態および例は、本開示を限定するのではなく、例示することを意図する。説明を目的として、例の完全な理解を提供するために、具体的な構成および詳細が示される。しかしながら、例が具体的な詳細なしに実施され得ることも当業者にとって明らかであろう。さらに、説明される実施形態を曖昧にしないために、周知の特徴が省略または簡略化される場合がある。
【0021】
例の動的在庫情報配置システムおよび技術
図1は、本明細書に説明する動的に配置した在庫情報を使用し、オペレータイベントを通じてオペレータを誘導することに関係する技術を実装するための例のプロセス50を示す例のブロック
図100を示す。
【0022】
図100は、在庫商品25および保管構造物5とインタラクションする人間のオペレータ10を示す。また、
図100は、1つ以上の画像を取り込むように構成される画像取り込み装置15、および画像を処理し、例えば最初のまたは更新されたオペレータ10の頭部もしくは目の高さ等、オペレータイベントを識別するように構成される在庫管理システム20を含む。
【0023】
プロセス50は、画像取り込み装置15がオペレータ10の、および任意選択で在庫商品25を含んだ保管構造物5の1つ以上の画像3を取り込むことにより、101で開始してよい。いくつかの例では、1つ以上の画像3は、オペレータ10が在庫商品25および/または保管構造物5とインタラクションするときの前に、間に、および/または後に取り込まれる。1つ以上の画像3は、オペレータ10の頭部および/または目の場所を識別するために使用できるデータを得るための、本明細書に説明する画像のいずれかであってよく、静止画像または動画である場合がある。
【0024】
画像3は、在庫管理システム20に提供できる。在庫管理システム20は、倉庫に保管され、処理施設等で処理される在庫商品を管理するように構成できる。いくつかの例では、在庫管理システム20は、画像取り込み装置15および本明細書に説明する技術を実装することに関係する任意の他の装置の動作を管理するように構成できる。例えば、在庫管理システム20は、画像取り込み装置15に画像3を取り込むように命令できる。
【0025】
102で、在庫管理システム20は、画像3内のオペレータ10の頭部および/または目(複数可)の場所を識別するために1つ以上の画像3を解析できる。在庫管理システム20は、決定された頭部および/または目の高さに対応するディスプレイ30上の位置を識別するために識別された場所を使用できる。いくつかの実施形態では、位置は、ディスプレイの上部または下部から偏位された垂直線、幅xピクセルおよび高さyピクセルであるディスプレイ30上の高さを表すy座標、またはディスプレイ30と関連付けられた高さレベルの別の表示である場合がある。
【0026】
103で、在庫管理システム20は、保管構造物5の中の商品25と関連付けられたコンテキスト情報および場所情報を取り出すことができる。上述したように、コンテキスト情報は、オペレータ10が、保管構造物5の中でオペレータがどの商品を探しているのかを判断するのを支援することができ、場所情報は、視覚的な合図を提供して、オペレータが所望される商品の位置をより迅速に突き止めるのを支援するために使用できる。
【0027】
104で、在庫管理システム20は、オペレータの決定された目もしくは頭部の高さ35または視線角度に対応するディスプレイ30上の位置でコンテキスト情報40の表示を生じさせることができる。在庫管理システム20は、オペレータが通常最初にどこを見るのかを判断するためにオペレータと在庫システム構成要素との間の過去のインタラクションを表す履歴データを使用することもでき、決定された目もしくは頭部の高さ35または視線角度は、部分的には、オペレータが通常最初にどこを見るのかに基づく場合がある。在庫管理システム20は、任意選択で、商品25または保管構造物5の中の商品25を含んだ収納箱の高さにあるグラフィックポインタ45A、および商品25を含んだ収納箱を越えて保管構造物5の上に投影される強調表示ポインタ45Bのうちの1つ以上の表示を生じさせる場合がある。
【0028】
図2は、在庫システム200の構成要素を示す。在庫システム200は、管理モジュール215、1つ以上の移動式駆動ユニット220、1つ以上の在庫保管構造物230、および1つ以上の在庫ステーション250を含む。各保管構造物230は、1つ以上の種類の在庫商品を保管する。移動式駆動ユニット220は、管理モジュール215によって伝達されるコマンドに応えて、作業空間270の中の点の間で保管構造物230を輸送する。在庫システム200は、在庫システム200を通過する在庫商品とのオペレータの戦略的なインタラクションを容易にするために、移動式駆動ユニット220を利用できる。例えば、移動式駆動ユニット220は、オペレータが在庫商品とインタラクションし、在庫システム200内での後の段階のために在庫商品を準備してよい様々なステーション250間で商品を積載した保管構造物230を移動させることができる。結果として、在庫システム200は、在庫システム200からの在庫商品の入力、処理、および/または除去、ならびに在庫商品に関係する他のタスクの完了を容易にするために、作業空間270の中の位置の間で在庫商品を移動できる。
【0029】
管理モジュール215は、在庫システム200の適切な構成要素にタスクを割り当て、タスクを完了する上で多様な構成要素の動作を調整する。これらのタスク割り当て218のうちのいくつかは、本明細書に説明する動的情報配置技術を含む場合がある。これらのタスクは、在庫商品の移動および処理だけではなく、在庫システム200の構成要素の管理および保守にも関係してよい。例えば、管理モジュール215は、作業空間270の部分を、移動式駆動ユニット220用の駐車空間、移動式駆動ユニット電池の予定された充電もしくは交換、空の保管構造物230の保管、または在庫システム200およびその多様な構成要素によって支援される機能性と関連付けられたあらゆる他の動作として割り当ててよい。管理モジュール215は、これらのタスクを実行するために在庫システム200の構成要素を選択し、適切なコマンドおよび/またはデータを選択した構成要素に伝達してこれらの動作の完了を容易にしてよい。
【0030】
単一の個別の構成要素として
図2に示されているが、管理モジュール215は複数の構成要素を表してよく、移動式駆動ユニット220の部分または在庫システム200の他の要素を表すまたは含んでよい。結果として、特定の移動式駆動ユニット220と管理モジュール215との間のインタラクションのいずれかまたはすべては、特定の実施形態では、その移動式駆動ユニット220と1つ以上の他の移動式駆動ユニット220との間のピアツーピア通信を表してよい。
【0031】
移動式駆動ユニット220は、作業空間270の中の場所の間で保管構造物230を移動する。移動式駆動ユニット220は、保管構造物230および/または在庫システム200の他の要素の特徴および構成に基づいて、在庫システム200での使用に適切なあらゆる装置または構成要素を表してよい。在庫システム200の特定の実施形態では、移動式駆動ユニット220は、作業空間270を自由にあちこちに移動させるように構成された独立した電源内蔵型の装置である。代替実施形態では、移動式駆動ユニット220は、作業空間270を横断するトラック、レール、ケーブル、クレーンシステム、または他の誘導もしくは支持要素に沿って保管構造物230を移動させるように構成された追跡在庫システムの要素である。係る実施形態では、移動式駆動ユニット220は、例えば動力式レール等の誘導要素への接続を通して電力および/または支援を受けてよい。さらに、在庫システム200の特定の実施形態では、移動式駆動ユニット220は、作業空間270の中でおよび/または作業空間270の別々の部分の間で移動するために代替運搬設備を利用するように構成されてよい。
【0032】
さらに、移動式駆動ユニット220は、選択された保管構造物230を識別する情報を受け取るために、移動式駆動ユニット220の場所を送信するために、または動作中に管理モジュール215もしくは移動式駆動ユニット220によって使用される任意の他の適切な情報を交換するために管理モジュール215と通信できてよい。移動式駆動ユニット220は、無線で、移動式駆動ユニット220と管理モジュール215との間の有線接続を使用し、および/または任意の他の適切な方法で管理モジュール215と通信してよい。一例として、移動式駆動ユニット220の特定の実施形態は、802.11ブルートゥース規格または赤外線通信協会(IrDA)規格、または任意の他の適切な無線通信プロトコルを使用し、管理モジュール215とおよび/または互いと通信してよい。別の例として、追跡在庫システム200では、移動式駆動ユニット220が移動するトラックまたは他の誘導要素は、移動式駆動ユニット220と在庫システム200の他の構成要素との間の通信を容易にするために結線されてよい。さらに、上述したように、管理モジュール215は、個々の移動式駆動ユニット220の構成要素を含んでよい。一般に、移動式駆動ユニット220は、在庫システム200の構成および特徴に基づいて任意の適切な方法で、動力を供給され、推進され、制御されてよい。
【0033】
保管構造物230は在庫商品を保管する。特定の実施形態では、保管構造物230は、複数の保管収納箱を含み、各保管収納箱は1つ以上の種類の在庫商品を保持できる。保管構造物230は、移動式駆動ユニット220によって運ぶ、回転する、および/またはそれ以外の場合、移動することができる。特定の実施形態では、保管構造物230は、保管構造物230を移動させるとき、移動式駆動ユニット220によって提供される駆動力を補足するために追加の駆動力を提供してよい。いくつかの例では、各保管構造物230は複数の面を含んでよく、各収納箱は、保管構造物230の1つ以上の面を通じてアクセスできてよい。例えば、特定の実施形態では、保管構造物230は4つの面を含む。係る実施形態では、2つの面の角に置かれた収納箱は、それらの2つの面のどちらかを通じてアクセスできてよい。一方、他の収納箱のそれぞれは、4つの面のうちの1つで開口部を通してアクセスできる。移動式駆動ユニット220は、特定の面およびその面と関連付けられた収納箱をオペレータまたは在庫システム200の他の構成要素に提示するために適切なときに保管構造物230を回転させるように構成されてよい。さらに、特定の実施形態では、在庫商品は、保管構造物230の中のまたは上のフックまたはバー(不図示)からぶら下がってもよい。一般に、保管構造物230は、保管構造物230の中におよび/または保管構造物230の外面上に任意の適切な方法で在庫商品を保管してよい。
【0034】
在庫商品は、自動化された在庫システム200での保管、取り出し、および/または処理に適した任意の1つもしくは複数の物体であってよい。この説明のために、「在庫商品」は、在庫システム200に保管される特定の種類の任意の1つ以上の物体である場合がある。一例として、在庫システム200は、通信販売倉庫施設の一部であってよく、在庫商品は倉庫施設に保管される商品(物理的製品)であってよい。動作中、移動式駆動ユニット220は、カスタマへの配達のための梱包される順序で、要求された1つ以上の在庫商品を含んだ保管構造物230、または出荷のための在庫商品の集められた集合体を含んだパレットを運搬する保管構造物230を取り出してよい。さらに、在庫システム200の特定の実施形態では、完了した注文を含んだ箱はそれ自体在庫商品を表す場合がある。
【0035】
特定の実施形態では、在庫システム200は、1つ以上の在庫ステーション250を含んでもよい。在庫ステーション250は、在庫商品に関係する特定のタスクの完了のために指定された場所を表す。係るタスクは、保管構造物230からの在庫商品の除去、保管構造物230への在庫商品の投入、保管構造物230内の在庫商品の集計、在庫商品の(例えばパレットサイズのグループまたはケースサイズのグループから個々の在庫商品への)解体、保管構造物230間での在庫商品の統合、および/または任意の他の適切な方法での在庫商品の処理もしくは取り扱いを含んでよい。特定の実施形態では、在庫ステーション250は、在庫商品に関係する特定のタスクを作業空間270の中で完了できる物理的な場所を表すにすぎない場合がある。代替実施形態では、在庫ステーション250は、物理的な場所と、例えば本明細書に説明する動的に構成可能なディスプレイ、在庫システム200内での、および在庫システム200のからの在庫商品の流れを監視するためのスキャナ、管理モジュール215と通信するための通信インタフェース、および/または任意の他の適切な構成要素等、在庫商品を処理するまたは取り扱うための任意の適切な設備との両方を表す場合がある。在庫ステーション250の例の構成は、
図3A〜
図3Cに示される。在庫ステーション250は、人間のオペレータによって完全にまたは部分的に制御される場合もあれば、完全に自動化される場合もある。さらに、在庫ステーション250の人間のオペレータまたは自動オペレータは、在庫システム200の動作の一部として、例えば在庫商品を梱包する、集計する、または移送する等の在庫商品に対する特定のタスクを実行できてよい。いくつかの例では、係る人間のオペレータまたは自動オペレータは、商品マニピュレータと見なされてよい。
【0036】
作業空間270は、移動式駆動ユニット220が移動できる、および/または保管構造物230を保管できる在庫システム200と関連付けられた区域を表す。例えば、作業空間270は、在庫システム200が動作する通信販売倉庫の作業場のすべてまたは一部を表してよい。
図2は、説明のために、作業空間270が、固定された所定の、有限の物理的な空間を含む在庫システム200の実施形態を示すが、在庫システム200の特定の実施形態は、可変寸法および/または任意の幾何学形状である作業空間270の中で動作するように構成される移動式駆動ユニット220および保管構造物230を含んでよい。
図2は、作業空間270が建物内に完全に囲まれている在庫システム200の特定の実施形態を示しているが、代替実施形態は、作業空間270の一部もしくはすべてが屋外に、(貨物船等の)車両の中に位置する、またはそれ以外の場合、任意の固定構造物によって制約されていない作業空間270を利用してよい。
【0037】
動作中、管理モジュール215は、特定のタスクを完了するために適切な構成要素を選択し、関連するタスクの完了をトリガするために選択した構成要素にタスク割り当て218を送信する。各タスク割り当て218は、特定の構成要素によって完了される1つ以上のタスクを定義する。これらのタスクは、在庫商品の取り出し、保管、補充および集計、および/または移動式駆動ユニット220、保管構造物230、在庫ステーション250、および在庫システム200の他の構成要素の管理に関連してよい。構成要素および完了するタスクに応じて、特定のタスク割り当て218は、対応するタスクと関連付けられた場所、構成要素、および/または処置、および/または割り当てられたタスクを完了する際に関連する構成要素が使用する他の適切な情報を識別してよい。例えば、タスク割り当ては、本明細書に説明するように、オペレータの頭部または目の高さでの動的配置のために在庫ステーション250でのディスプレイに対する在庫情報の提供を含む場合がある。
【0038】
特定の実施形態では、管理モジュール215は、管理モジュール215が在庫システム200の他の構成要素から、および/または管理モジュール215と通信している外部構成要素から受け取る在庫要求に部分的に基づいてタスク割り当て218を生成する。これらの在庫要求は、在庫システム200の中に保管された、または保管される在庫商品に関係する、完了される特定の動作を識別し、任意の適切な形式の通信を表してよい。例えば、特定の実施形態では、在庫要求は、カスタマによって購入され、カスタマへの出荷のために在庫システム200から取り出される特定の在庫商品を指定する出荷命令を表してよい。管理モジュール215は、係る在庫要求とは関係なく、在庫システム200の全体的な管理および保守の一部として、タスク割り当て218を生成してもよい。例えば、管理モジュール215は、特定のイベントの発生に応えて(例えば、移動式駆動ユニット220が駐車する空間を要求することに応えて)所定のスケジュールに従って(例えば、毎日の起動ルーチンの一部として)または在庫システム200の構成および特徴に基づいた任意の適切なときに、タスク割り当て218を生成してよい。タスク割り当て218と関連付けられた在庫情報は、在庫商品の識別詳細を表すコンテキスト情報、および作業空間270および/または特定の保管構造物230内での在庫商品の場所を表す場所情報を含む場合がある。1つ以上のタスク割り当て218の生成後、管理モジュール215は、対応するタスクの完了のために、生成されたタスク割り当て218を適切な構成要素に送信する。関連する構成要素は、次いでその割り当てられたタスクを実行する。
【0039】
特に移動式駆動ユニット220に関して、管理モジュール215は、特定の実施形態で、選択した移動式駆動ユニット220のための1つ以上の目的地を識別する選択した移動式駆動ユニット220にタスク割り当て218を伝達してもよい。管理モジュール215は、選択した移動式駆動ユニット220の場所もしくは状態、選択した移動式駆動ユニット220が以前に割り当てられたタスクを完了している旨の表示、所定のスケジュール、および/または任意の他の適切な考慮事項に基づいて関連するタスクを割り当てるために、移動式駆動ユニット220を選択してよい。これらの目的地は、管理モジュール215が実行中である在庫要求、または管理モジュール215が達成しようと試みている管理目的と関連付けられてよい。例えば、タスク割り当ては、取り出す保管構造物230の場所、訪問する在庫ステーション250、移動式駆動ユニット220が別のタスクを受け取るまで駐車する必要がある保管場所、または全体としての在庫システム200もしくは在庫システム200の個々の構成要素の構成、特徴、および/または状態に基づいて適切な任意の他のタスクと関連付けられた場所を定義してよい。例えば、特定の実施形態では、係る決定は、特定の在庫商品の人気、特定の在庫ステーション250の要員配置、特定の移動式駆動ユニット220に現在割り当てられているタスク、および/または任意の他の適切な考慮事項に基づいてよい。
【0040】
これらのタスクを完了することの一部として、移動式駆動ユニット220は、作業空間270の中で保管構造物230とドッキングし、保管構造物230を輸送してよい。移動式駆動ユニット220は、ドッキング時、移動式駆動ユニット220が保管構造物230に結合されるおよび/または保管構造物230を支持し、作業空間270の中で保管構造物230を移動させることができるように、保管構造物230に接続すること、保管構造物230を持ち上げること、および/またはそれ以外の場合任意の他の適切な方法で保管構造物230とインタラクションすることによって保管構造物230とドッキングしてよい。特定の実施形態では、移動式駆動ユニット220は、保管構造物230のすべてまたは部分を表す。係る実施形態では、移動式駆動ユニット220は、保管構造物230を輸送する前に保管構造物230とドッキングしない場合がある、および/または移動式駆動ユニット220はそれぞれ、特定の保管構造物230と継続的にドッキングされた、または特定の保管構造物230と構造上組み込まれたままの場合もある。
【0041】
在庫システム200の適切な構成要素が割り当てられたタスクを完了する一方、管理モジュール215は、在庫システム200が利用可能な空間、設備、人的資源、および他の資源の効率的な使用を保証するために関連する構成要素とインタラクションしてよい。係るインタラクションの1つの具体的な例として、管理モジュール215は、特定の実施形態では、作業空間270の中で移動するときに移動式駆動ユニット220がとる経路を計画すること、および割り当てられたタスクを完了するために作業空間270の特定の一部分の使用を特定の移動式駆動ユニット220に割り当てることを担う。係る実施形態では、移動式駆動ユニット220は、タスクを割り当てられることに応えて、タスクと関連付けられた特定の目的地への経路を要求してよい。さらに、以下の説明は、移動式駆動ユニット220が管理モジュール215から経路を要求する1つ以上の実施形態に焦点を当てているが、移動式駆動ユニット220は、代替実施形態では独自の経路を生成してよい。
【0042】
在庫システム200の構成要素は、管理モジュール215に、その現在の状態、それらがインタラクションしている在庫システム200の他の構成要素、および/または在庫システム200の動作に関連する他の条件に関する情報を提供してよい。これは、管理モジュール215が、アルゴリズムパラメータを更新する、方針を調整する、またはそれ以外の場合その意思決定を修正して、動作状態の変化もしくは特定のイベントの発生に応えるために関連する構成要素からのフィードバックを利用できるようにする。例えば、在庫ステーション250に配置された検知装置は、管理モジュール215に、在庫ステーション250でのオペレータの頭部または目の配置を表すデータ(例えば、視覚映像データ、熱画像データ、LiDARデータ、または他の位置表示データ)を提供できる。いくつかの例では、このデータは、オペレータの頭部または目の高さを決定し、決定された高さを在庫ステーション250のディスプレイ上の位置と相互に関連付けるために管理モジュール215によって解析することができ、次いで位置は、表示のために在庫情報とともにディスプレイに出力できる。
【0043】
さらに、管理モジュール215は、在庫システム200の構成要素の動作の多様な態様を管理するように構成されてよいが、特定の実施形態では、構成要素自体も、その動作の特定の態様に関係する意思決定を担い、それによって管理モジュール215に対する処理負荷を削減してよい。いくつかの例では、各在庫ステーション250にまたは在庫ステーション250のグループに特有の局所化されたコンピューティングリソースは、動的表示位置を識別するために位置表示データを解析できる。
【0044】
したがって、在庫システム200の多様な構成要素の場所、現在の状態、および/または他の特徴の知識、ならびに現在完了されているすべてのタスクの認識に基づいて、管理モジュール215は、タスクを生成し、システムリソースの使用を割り振り、それ以外の場合、システム全体の観点から動作を最適化するように個々の構成要素によるタスクの完了を指示できる。さらに、集中したシステム全体の管理と局所化された構成要素に特有の意思決定の両方の組み合わせに依存することにより、在庫システム200の特定の実施形態は、在庫システム200の動作の多様な態様を効率的に実行するためのいくつかの技術を支援できる場合がある。結果として、管理モジュール215の特定の実施形態は、以下に説明する1つ以上の管理技術を実装することにより、在庫システム200の効率を強化し得る、および/または他の操作上の利点を提供し得る。
【0045】
図3A〜
図3Cは、本明細書に説明する動的に配置された在庫情報に関係する技術をディスプレイ305で実装できる例の在庫ステーション300を示す。
図3Aは、立った状態のオペレータ310の決定された目の高さ335のためのディスプレイ305の構成を示し、
図3Bは、梯子350の高い位置でのオペレータ310の決定された目の高さ335のためのディスプレイ305の構成を示し、
図3Cは、立った状態のオペレータ310の決定された視線角度380のためのディスプレイ305の構成を示す。いくつかの実施形態では、ディスプレイ305は、例えばオペレータが梯子350を登るにつれ、
図3Aと
図3Bに示す構成間等、
図3A〜
図3Cに示す構成のいずれかの間で円滑に遷移できる。円滑な遷移は、例えば、登っている間のオペレータの目または頭部の高さの変化に基づいて線形移動ベクトルを生成するために雑音除去技術を適用させることによって容易にすることができる。別の実施形態では、ディスプレイ305は、例えばオペレータ310が梯子350の上に登るのを終了したときに、オペレータの目もしくは頭部の高さまたは視線角度が安定化するまで、
図3A〜
図3Cに示す構成のいずれかの間で遷移するために待機できる。別の実施形態では、ディスプレイ305は、ディスプレイ305での提示のために新しいまたは更新された情報の受け取りと同時に、
図3A〜
図3Cに示す構成のいずれかの間で遷移できる。
【0046】
ディスプレイ205は、可動保管構造物330が移動される在庫ステーション300での場所に隣接して配置された在庫ステーション300の固定構成要素である場合がある。他の実施形態では、各保管構造物330は、保管構造物330とともに移動できる1つ以上のディスプレイ205を含む場合があり、したがって在庫ステーション300の固定ディスプレイは、係る実施形態では省略される場合がある。いくつかの実施形態では、これらの高さは、5フィートから10フィート、およびより好ましくは7フィートから9フィートの高さを有する場合がある。ディスプレイの高さは、保管構造物高さに関係する在庫システムの要件に基づいて拡大縮小可能である場合があり、保管構造物の高さと一致するために選択できる。
【0047】
在庫ステーション300は、移動式駆動ユニット380に結合された保管構造物330を含む場合がある。移動式駆動ユニット380は、保管構造物330の複数の側面のうちの任意の1つをオペレータ310に提示するように命令される場合がある。また、在庫ステーション300は、一時保管場所365を含む場合がある。一時保管場所365は、例えば出荷、検査、または保管構造物330での補充の前に短期間在庫を保管するために使用できる。また、在庫ステーションは、1つ以上のセンサ370、315、プロジェクタ305、および在庫管理システム320およびディスプレイ305とネットワーク360を介して通信するためのネットワーク通信装置を有するローカルコンピューティングデバイス355も含む。一時保管場所365は、例えば商品がいつ収納箱に移されたのかを示すために、またはオペレータ310が割り当てられたタスクが完了したことを示すとき、ネットワーク360を介して在庫管理システム320と通信できる。示されていないが、在庫ステーション300は、オペレータ310が在庫商品325とのインタラクションを記録できるようにする1つ以上のユーザーデバイスを含む場合がある。例えば、インタラクションは、在庫商品325を走査すること、および在庫商品325が置かれた保管構造物330の特定のコンパートメントを走査することを含む。
【0048】
いくつかの実施態様では、在庫管理システム320は、オペレータが、異なるタスクを切り替える、または在庫ステーション300の中の異なる場所に移動すると、オペレータに表示される適切なコンテキスト情報の位置を動的に更新できる。例えば、在庫管理システム320は、例えば移動式保管構造物330および一時保管場所365内の一時保管構造物等、異なる種類の保管構造物とのオペレータのインタラクションを追跡できる。在庫管理システム320は、オペレータが、在庫ステーション300の異なる区域でタスクを実行するときに通常最初にどこを見るのかを判断するためにこれらの追跡されたインタラクションを使用できる。オペレータが、移動式保管構造物330と一時保管場所365内の一時保管構造物との間で商品325を移動させると、在庫管理システム320は、ディスプレイ305上のコンテキスト情報340の位置を更新できる。更新された位置は、オペレータが最初に見る場所、およびオペレータの現在の位置属性の少なくとも一方または両方に基づく場合がある。係る位置属性は、本明細書に説明する多様な装置によって検知される、オペレータの頭部および/または目(複数可)の場所、オペレータの視線角度、オペレータの虹彩の移動、オペレータの姿勢(例えば、しゃがんでいる、立っている、または梯子の上で高くなっている)、オペレータの届く角度(例えば、オペレータの肩の高さに対して上方または下方に届くこと)、オペレータの保管構造物もしくはディスプレイからの距離、オペレータの体上のウェアラブルセンサからの位置データ、および保管構造物内の商品にアクセスするためにオペレータによって使用される任意の梯子またはストールの配置を含む場合がある。
【0049】
在庫ステーション300は、移動式駆動ユニット380に結合された保管構造物330を含む場合がある。移動式駆動ユニット380は在庫環境の中の場所から場所へ保管構造物330を移動させるための電動トラックシステムによって動力化または移動できる。移動式駆動ユニット380は、保管構造物330の複数の側面のうちの任意の1つをオペレータ310に提示するように命令される場合がある。また、在庫ステーション300は、一時保管場所365を含む場合がある。一時保管場所365は、例えば出荷、検査、または保管構造物330での補充の前に短期間在庫を保管するために使用できる。一時保管場所365は、どの収納箱が商品のために意図されているのかに関してオペレータ310に視覚的な合図を提供するためのインジケータと、指定された収納箱の中に商品を入れた後のオペレータ310からの入力のための、例えばボタン等の入力装置とを含む場合がある。
【0050】
オペレータ310は、在庫ステーション300で在庫とインタラクションすること(例えば、商品を積み込むことおよび取り除くこと)に関係する技術を実行するためにローカルコンピューティングデバイス355を利用できる。例えば、オペレータ310に、保管構造物330から在庫商品325を取り出し、一時保管場所365に在庫商品325を入れるように、または逆もまた同様にするように命令する情報をディスプレイ305に提示できる。情報は、決定されたオペレータ310の目または頭部の高さ335で表示されるコンテキスト情報340、および任意選択で1つ以上の位置場所インジケータ345A、345Bを含む場合がある。位置インジケータは、例えば、保管構造物330内の商品325の高さでディスプレイ305に表示される矢印345Aまたは他のグラフィックポインティングインジケータ、および/または商品325を保管する保管構造物330のコンパートメントもしくは領域上の投影された強調表示345Bを含む場合がある。この主旨で、在庫ステーション300は、保管構造物330上に情報を投影するためのプロジェクタ305を含む場合がある。矢印345Aの色は、保管構造物330内の異なる列に対応するために変更することができ、保管構造物330内の列は、オペレータ310による所望される商品325の場所の迅速な認識を容易にするために相応して着色できる。
【0051】
保管構造物330とインタラクションするときにオペレータ310によって占有される典型的な位置は、オペレータ310をディスプレイ305と近接して配置する。したがって、必要とされる情報のためにディスプレイの高さを繰り返し走査することは、オペレータのシフト中の多大な時間になる場合があり、それによってオペレータの効率を削減し、首への負担の可能性を生じさせる場合がある。開示される動的情報配置技術は、オペレータ310が保管構造物330とインタラクションすると、オペレータ310の位置に関わりなく表示されている情報を見るためにオペレータ310がディスプレイ305の方に単に一見できるようにすることによってこれらの問題を軽減する。
【0052】
ディスプレイ335は、LCD、LED、またはOLEDの画面(または複数の係る画面)を含んでよく、タッチセンサ技術を実装してよい。示すように、ディスプレイ335は、複数の部分から成る場合がある。他の実施形態は、単一の統一された表示面を含んでよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、ネットワーク360を介してローカルコンピューティングデバイス355および/または在庫管理システム320と通信するための内蔵ネットワーク接続装置を有する。いくつかの実施形態では、ローカルコンピューティングデバイス355は、ディスプレイ305が、本明細書に説明する動的情報配置技術を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサを含み、在庫管理システム320のローカル処理構成要素となるようにディスプレイ305の中に統合されてよい。いくつかの例では、ディスプレイの色は、オペレータ310と商品325との間のインタラクションのステータスを表示できる。例えば、ディスプレイ305およびその一部分は、オペレータ310が行動するのを待機するときは青になり、在庫管理システム320がエラーを検出する場合は赤になり、割り当てられたタスクが無事に完了されると緑になる場合がある。他のステータス表示は、本開示の範囲内で考えられる。
【0053】
位置検出装置370は、物体自体に関して物体の位置を検出するように構成された任意の適切な装置であってよく、いくつかの実施形態に従って保管構造物330に対するオペレータ310の腕の位置を検出するために配置できる。例えば、位置検出装置370は、上述したように移動式駆動ユニットによりもたらされるとき、保管構造物330によって占められることが予想される空間の上方に配置されてよい。位置検出装置370は、物体が光平面375を交差する(例えば、通過する)(例えば、オペレータ310の手が在庫商品325に向かって届く)位置を検出するために保管構造物330の面にほぼ平行である光平面375を生成するように構成されてよい。いくつかの例では、位置検出装置370は、光平面375を交差する物体について他の情報を検出してもよい。係る他の情報は、物体の寸法特徴を示してよい。いくつかの例では、位置検出装置370は、光検出および測距(LiDAR)装置または他の適切なレーザスキャナまたは3次元スキャナであってよい。位置検出装置370は、任意の適切な方法で取り付けることができる。例えば、位置検出装置370は、フレームまたは他の適切な構造の中で、オペレータ310の上方におよび/またはオペレータ310の脇に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、追加センサは、オペレータ310が、位置検出装置370に向かって前屈し、位置検出装置370から腕の眺めを妨害している場合、腕の位置についての追加情報を提供するために、例えば保管構造物330の下方等、位置検出装置370から異なる向きおよび/または位置に設けられる。
【0054】
位置検出装置370から受け取られた情報は、光平面375上のインタラクション位置を示してよい。この情報は、交差位置を、保管構造物330の1つ以上のコンパートメントおよび/またはオペレータの頭部もしくは目の高さと相互に関連付けるためにローカルコンピューティングデバイス355、在庫管理システム320、または他の適切な装置によって使用できる。ローカルコンピューティングデバイス355および/または在庫管理システム320は、位置検出装置370からのデータを、位置検出装置370によって検出された物体の空間位置に関する空間データに変換し、オペレータ310の腕に対応するデータを認識し、(例えば、データ点または腕に対応する連続データ点の2D形状を識別することによって)腕に対応する空間位置および向きを決定し、オペレータ310の頭部の高さを推定し、その推定された頭部高さをディスプレイ305の位置と相互に関連付けることができる。これらの機能のいくつかまたはすべては、機械学習技術を使用し、実装できる。例えば、データ点の2D形状は、オペレータが前方に、上方に、または下方に届いているかどうかに基づいて円形または楕円形である場合がある。オペレータインタラクションおよびインタラクションの時間または持続時間を表す2D形状の幅および高さ(幾何学パラメータ)は、いくつかの実施形態では、オペレータの腕の位置を識別するために使用できる。データ点の形状は、オペレータの体の配置を決定するために使用できる。いくつかの実施形態では、高さ、腕の長さ、腕の周囲等のオペレータの体のパラメータは特定のオペレータに頭部高さの決定を合わせるために入力できる。オペレータの体のパラメータ、2D形状パラメータ、および他のインタラクションパラメータは、インタラクションの特徴と呼ぶ場合がある。学習アルゴリズムは、インタラクションの決定された特徴を採取し、これを頭部位置に変換できる。
【0055】
いくつかの実施態様は、特定のタスクの間、特定の場所で、および/または特定のときに、ユーザーの頭部高さ、目の高さ、または視線角度に関する履歴データに基づいて、特定のオペレータが所与の状況で最初にどこを見る可能性が高いのかを学習するために機械学習技術を取り入れることができる。また、システムは、例えば決定された頭部高さの精度に関するオペレータフィードバックに基づいて決定された頭部高さを精緻化することもできる。係るフィードバックは、いくつかの例では、情報がどこか他の場所で表示されるとき、オペレータが、実際の頭部高さでディスプレイ305のタッチセンサ実施態様をタップすることによって提供できる。ローカルコンピューティングデバイス355および/または在庫管理システム320は、オペレータの生産性(例えば、1時間あたりに完了したタスク数)および/またはオペレータエラーの例をモニタすることによって、オペレータまたはオペレータのグループに対して情報をどこに表示するのかを適応学習できる。
【0056】
上述したように、画像取り込み装置315は、オペレータ310および/または保管構造物330の1つ以上の画像を取り込むように構成できる。ローカルコンピューティングデバイス355および/または在庫管理システム320は、画像(複数可)を受け取り、オペレータ310の頭部または目の位置を識別するために画像(複数可)を解析し、ディスプレイ305での情報の表示のために識別された位置を高さ335と相互に関連付けることができる。いくつかの例では、画像取り込み装置315は、赤外線検知カメラ、可視光検知カメラ、または紫外線検知カメラを含んでよい。いくつかの例では、画像取り込み装置315は、赤外線放射を使用し、1つ以上の熱画像を取り込むことができる赤外線画像装置または他の適切な装置を含んでよい。赤外線画像装置を使用し、取り込まれた画像は、一連の温度を表す領域を有してよい。いくつかの例では、画像は白黒であってよい、および/または一連の色にマッピングされてよい。いくつかの例では、画像取り込み装置315は、光活性化材料を検出するように適切なフィルタで構成された画像取り込み装置を含んでよい。例えば、光活性化材料は、電磁スペクトルに沿った任意の適切な周波数で電磁放射線を発射してよく、画像取り込み装置315は、電磁放射線の発射を検出するように構成されてよい。いくつかの例では、光活性化材料は、人間にとって可視である周波数を含む場合がある、近紫外線と遠赤外線との間の周波数で電磁放射線を発射してよい。光活性化材料の例は、硫化亜鉛、アルミン酸ストロンチウム、硫化カルシウム、アルカリ性土類金属炭酸塩、ラジウム、プロメチウム、トリチウム、ならびにリン光性特性および/またはルミネセンス特性を有する他の材料を含んでよいが、これに限定されるものではない。本明細書に説明するように、光活性化材料は、オペレータの頭部の位置を迅速かつ正確に突き止めることを容易にするためにオペレータ310の帽子類の中に組み込まれてよい。
【0057】
いくつかの例では、本明細書に説明する技術は、保管構造物330以外の保管構造物の変形形態を使用し、在庫ステーション300で実装されてよい。例えば、商品除去プロセスの一部として、オペレータ310は、保管構造物から1つ以上の商品を取り除き、商品のそれぞれを一時保管区域365内の複数の在庫コンテナのうちの1つに入れるために保管構造物とインタラクションしてよい。いくつかの例では、画像取り込み装置315および/または位置検出装置814は、オペレータ310が保管構造物330から商品を取り出し、商品を在庫コンテナに入れる間に、異なる時点で1つ以上の画像を取り込むように構成されてよい。本明細書に説明する技術を使用し、オペレータの頭部または目の高さは決定され、および/または例えばコンテキスト情報等の情報340を決定された高さで動的に表示するために確認され、使用されてよい。
【0058】
図4は、少なくとも一例に従って、本明細書に説明するように、在庫情報を動的に配置することに関係する技術を実装するための例のアーキテクチャまたはシステムを示す。在庫システム400のアーキテクチャは、互いと直接的に通信する、または在庫システムの中のコンピューティングデバイスの間で分散され、1つ以上のネットワーク(複数可)360を介して互いと通信する場合がある、オペレーティングシステム422を記憶するメモリ406、イベント検出エンジン410、および管理モジュール415を含んでよい。ネットワーク360は、イントラネット、インターネット、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク、もしくは任意の他の係るネットワーク、またはそれらの組み合わせを含む、任意の適切なネットワークを含む場合がある。アーキテクチャに使用される構成要素は、選択されるネットワークおよび/または環境の種類に少なくとも部分的に依存する場合がある。ネットワーク360は、専用である場合もあれば、専用ではない場合もある。
【0059】
在庫管理システム400は、おそらくサーバのクラスタ内にまたはサーバファームとして配置された1つ以上のコンピュータを含んでよい。これらのコンピュータを構成するメモリおよびプロセッサは、1つのコンピュータの中に位置する場合もあれば、本明細書に詳説するように多くのコンピュータ全体で分散される場合もある。これらのサーバは、在庫システムおよび他のシステムの在庫を管理するように構成されてよい。例えば、在庫管理システム400は、電子マーケットと接続して提供される在庫を管理するように構成されてよい。この例では、在庫管理システム400は、在庫が様々な異なる場所(例えば、倉庫、出荷センタ、および他の場所)にある間に在庫を管理してよい。これは、在庫の徹底した追跡を伴う場合もある。いくつかの例では、本明細書に説明する技術は、在庫管理システム400が、特定の1つまたは複数の倉庫の在庫を効率的に管理できるようにしてよい。
【0060】
在庫管理システム400は、少なくとも1つのメモリ706および1つ以上の処理ユニット(またはプロセッサ(複数可))408を含んでよい。メモリ406は2つ以上のメモリを含んでよく、在庫管理システム400を通して分散されてよい。メモリ406は、これらのプログラムの実行中に生成されるデータだけではなく、プロセッサ408に搭載可能かつ実行可能であるプログラム命令を記憶してもよい。メモリの構成および種類に応じて、メモリ406は、揮発性(例えばランダムアクセスメモリ(RAM))および/または不揮発性(例えば読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、または他のメモリ)であってよい。いくつかの例では、メモリ406は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、またはROMなどの複数の異なる種類のメモリを含んでよい。メモリは、例えばオペレーティングシステム422、イベント検出エンジン410、および管理モジュール415等の、本明細書に説明する多様な機能を実行するようにプロセッサ(2)408を構成するいくつかのモジュールとしてプログラム命令を記憶できる。
【0061】
メモリ406は、在庫管理システム400とインタラクションするためのオペレーティングシステム422を含んでよい。
【0062】
上述したように、管理モジュール415は、在庫環境を通して可動保管構造物を移動する移動式駆動ユニットの移動および動作を管理するように構成されてよい。在庫管理システム400は、概して在庫の管理とともに、オペレータイベントの決定を管理するように構成されてよい。いくつかの例では、在庫管理システム400および管理モジュール415は、在庫を管理するために協力して動作する。
【0063】
イベント検出エンジン410は、本明細書に説明する技術を実装するように構成された、1つ以上のモジュール、エンジン、構成要素等を含む場合がある。例えば、イベント検出エンジン410は、決定されたオペレータの頭部または目の高さでコンテキスト情報を表示するために画像処理機能性を含んでよい。また、イベント検出エンジン410は、オペレータイベントを生成し、記憶するための在庫管理機能性を含んでよい。
【0064】
プロセッサ408は、1つ以上の汎用コンピュータ、専用マイクロプロセッサ、または電子情報を通信できる他の処理装置を含んでよい。プロセッサ408の例は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、および任意の他の適切なプロセッサまたは汎用プロセッサを含む。プロセッサのコンピュータ実行可能命令、ソフトウェアまたはファームウェアの実装態様は、説明される多様な機能を実行するために任意の適切なプログラミング言語で作成されたコンピュータ実行可能命令または機械実行可能命令を含んでよい。プロセッサ408は、必要に応じて、ハードウェア、コンピュータ実行可能命令、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせで実装されてもよい。プロセッサ408のコンピュータ実行可能命令、ソフトウェア、またはファームウェアの実装態様は、説明される多様な機能を実行するためにいずれかの適切なプログラミング言語で作成されたコンピュータ実行可能命令または機械実行可能命令を含んでもよい。
【0065】
いくつかの例では、在庫管理システム400は、取り外し可能なストレージおよび/または取り外しできないストレージを含んでよい追加のストレージ412を含んでもよい。追加のストレージ412は、限定されないが、磁気ストレージ、光ディスク、および/またはテープストレージを含む場合があるが、これに限定されるものではない。ディスクドライブおよびそれらの関連するコンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイスに、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、および他のデータの不揮発性のストレージを提供してよい。取り外し可能および取り外し不可能両方のメモリ406、および追加のストレージ412は、コンピュータ可読記憶媒体の例である。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ等の情報の記憶のためにいずれかの適切な方法または技術で実装される揮発性または不揮発性の、取り外し可能または取り外しできない媒体を含んでもよい。本明細書で使用するように、モジュール、エンジン、および構成要素は、アーキテクチャの一部であるコンピューティングシステム(例えば、プロセッサ)によって実行されるプログラミングモジュールを指してもよい。また、在庫管理システム400は、例えばキーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ、または他の入力/出力(I/O)装置等との接続を可能にするための、I/O装置(複数可)および/またはポート414を含んでもよい。
【0066】
在庫管理システム400は、ユーザーインタフェース416を含んでもよい。ユーザーインタフェース416は、在庫管理システム400の部分にアクセスするためにオペレータまたは他の許可されたユーザーによって利用されてよい。いくつかの例では、ユーザーインタフェース416は、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、または他のユーザーインタフェース構成等の、グラフィックユーザーインタフェース、ウェブベースのアプリケーション、プログラミングインタフェースを含んでよい。ユーザーインタフェース416は、本明細書に説明する動的に構成可能なコンテキスト情報ディスプレイを含む場合がある。
【0067】
また、在庫管理システム400は、データストア418を含んでもよい。いくつかの例では、データストア418は、在庫管理システム400と関連付けられた情報を記憶するおよび/または保持するための1つ以上のデータストア、データベース、データ構造等を含んでよい。したがって、データストア418は、商品在庫データベース422、表示データレポジトリ424、および商品情報データレポジトリ426等のデータ構造を含んでよい。
【0068】
在庫データベース422は、在庫システムの中に商品の伝票またはリストについての情報を保持するために使用されてよい。例えば、これは、保管構造物(複数可)の中に入れられた、または入れられることが予想される在庫商品についての情報を含む場合がある。在庫データベース422内の情報は、人間であるのか、それとも自動であるのかに関わりなく、在庫商品を配置し、取り出すオペレータによって生成できる。例えば、保管構造物に商品を詰め込む人間のオペレータは、どの在庫商品が、保管構造物のどこに配置されているのかを示すために、在庫商品上のバーコードおよび保管構造物内のコンパートメントと関連付けられた他のバーコードを走査するためにユーザー装置を使用できる。また、この情報は、例えば在庫格納イベントおよび在庫除去イベント等の在庫追跡イベントも示す場合がある。
【0069】
表示データレポジトリ424は、在庫システムの中で作業するオペレータ(複数可)の決定された頭部および/または目の高さに関係する情報を記憶するために使用できる。また、表示データレポジトリ424は、いくつかの実施形態では、例えばオペレータの腕の平面との交差から間接的に推定された頭部または目の高さを決定するために利用可能なオペレータ情報、および決定された頭部または目の場所をディスプレイ上の位置と関連付けることを支援する位置相互関連情報を含む場合もある。
【0070】
商品情報レポジトリ426は、商品在庫データベース422内の商品のうちのいくつかまたはすべてのコンテキスト情報および場所情報を記憶するために使用できる。いくつかの実施形態では、商品情報レポジトリ426は、商品在庫データベース422の中に組み込むことができる。
【0071】
図5は、在庫情報の動的配置のためのプロセス500に関係する例の行為または技術を含んだフローチャートを示す。プロセス500は、いくつかの実施形態で在庫管理システム400によって実装できる。
【0072】
プロセス500は、在庫管理システム400が、オペレータが在庫商品を含んだ保管構造物とインタラクションする1つ以上の画像を表す画像データを受け取ることによってブロック505で始まってよい。画像データは、可視画像データ、赤外線または紫外線画像データ、熱画像データ、LiDAR画像データ、3D画像データ、立体画像データ、または上述した他の種類の画像データのいずれかである場合がある。いくつかの実施形態は、画像データに加えてまたは画像データの代わりに、屋内物体追跡データ、オペレータによって着用される加速度計からの加速度計データ、オペレータ入力、または他の種類の位置表示データを実装できる。
【0073】
ブロック510で、在庫管理システム400は、画像データ内のオペレータの1つ以上の位置属性を識別するために画像データを解析できる。位置属性は、オペレータの頭部および/または目(複数可)の場所、オペレータの視線角度、オペレータの虹彩の移動、オペレータの姿勢(例えば、しゃがんでいる、立っている、または梯子の上で高くなっている)、オペレータの届く角度(例えば、オペレータの肩の高さに対して上方または下方に届くこと)、オペレータの保管構造物もしくはディスプレイからの距離、オペレータの体上のウェアラブルセンサからの位置データ、および保管構造物内の商品にアクセスするためにオペレータによって使用される任意の梯子またはストールの配置のいずれかである場合がある。任意の位置属性または位置属性の組み合わせは、オペレータがディスプレイ上でどこを見ているのかまたはどこを見る可能性が高いのかを決定するために在庫管理システム400によって使用できる。在庫管理システム400は、受け取られるデータの種類に応じて、頭部、目、または両方の場所を識別できる。
【0074】
ブロック515で、在庫管理システム400は、識別された位置属性を、表示装置上の位置または高さと相互に関連付けることができる。いくつかの実施形態では、位置は、ディスプレイの上部または下部から偏位された垂直線、幅xピクセルおよび高さyピクセルであるディスプレイ30上の高さを表すy座標、またはディスプレイ30と関連付けられた高さレベルの別の表示である場合がある。ディスプレイが載っている床と、ディスプレイ上の決定された位置との間の垂直変位はほぼ、床とオペレータの目または頭部の高さとの間の垂直変位に相当する。
【0075】
ブロック520で、在庫管理システム400は、表示装置上の位置または高さでオペレータに情報の表示を生じさせる場合がある。上述したように、いくつかの実施態様では、これは、識別された位置でオペレータにコンテキスト情報を提示することと、別の場所(複数可)でオペレータに場所ポインタ(複数可)情報を提示することとを含む場合がある。
【0076】
決定ブロック525で、在庫管理システム400は、オペレータの位置が変化したかどうかを判断できる。これは、初期画像データの後の時点で取り込まれた更新済みの画像データを受け取ることと、更新された画像データ内のオペレータの頭部および/または目(複数可)の場所を識別することと、場所を以前に決定された場所と比較することとを含む場合がある。差が、例えば、いくつかの実施態様では2インチ以下等、閾値よりも大きい場合、次いで在庫管理システム400は、オペレータの位置が変化し、ブロック505にループバックすると判断する場合がある。差が閾値未満である場合、次いで、在庫管理システム400は、オペレータの位置が変化していないと判断する場合があり、ブロック530に遷移できる。
【0077】
決定木530で、在庫管理システム400は、オペレータへの表示のために情報の更新があるかどうかを判断する場合がある。例えば、オペレータが、1つの商品に関係するタスクを完了した場合、次いで在庫管理システム400は、オペレータが、異なる商品に関係する割り当てを実行するべきであると判断する場合があり、異なる商品についてのコンテキスト情報および/または位置情報を取り出すことができる。在庫管理システム400が、情報の更新があると判断する場合、次いでプロセス500は、表示装置上の決定された位置でオペレータに情報を表示するためにブロック520に注意することができる。管理システム400が、情報の更新がないと判断する場合、次いでプロセス500は、終了する前に所定の休止期間の間待機する場合がある。
【0078】
用語
実施形態に応じて、本明細書に説明するプロセスまたはアルゴリズムのいずれかの特定の活動、イベントまたは機能は、異なる順序で実行することができ、追加する、合体させる、または完全に省くことができる(例えば、すべての説明する作業またはイベントが、このアルゴリズムの実施のために必須であるわけではない)。さらに特定の実施形態において、作業またはイベントは、例えばマルチスレッド処理、割り込み処理または複数のプロセッサもしくは複数のプロセッサコアを通して、または他の並列アーキテクチャにおいて、連続するのではなく、同時に実行することができる。
【0079】
本明細書に開示される実施形態に関連して記載される種々の例示の論理ブロック、モジュール、ルーチンおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実施することができる。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、多様な例示的な構成要素、ブロック、モジュールおよびステップは、概してその機能性の点において上記で説明されている。係る機能性が、ハードウェアとして実装されるのか、それともソフトウェアとして実装されるのかは、特定のアプリケーション、および全体のシステムに対して課される設計の制約に左右される。説明する機能性は、それぞれの特定のアプリケーションに関して様々な点で実装できるが、係る実施態様の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるとして解釈されるべきではない。
【0080】
さらに、本明細書に開示される実施形態に関連して説明された多様な例示的な論理ブロックおよびモジュールは、例えば汎用プロセッサ装置、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラム可能な論理装置、離散ゲートもしくはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成要素、または本明細書に説明する機能を実行することを目的としたその任意の組み合わせ等のマシンによって実装または実行できる。汎用プロセッサ装置はマイクロプロセッサである場合があるが、代替ではプロセッサ装置は、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械、それらの組み合わせ等である場合がある。プロセッサ装置は、コンピュータ実行可能命令を処理するように構成された電気回路を含む場合がある。別の実施形態では、プロセッサ装置は、コンピュータ実行可能命令を処理せずに論理動作を実行するFPGAまたは他のプログラム可能装置を含む。また、プロセッサ装置は、例えば、DSPと、マイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他の係る構成の組み合わせ等、コンピューティングデバイスの組み合わせとしても実装できる。おもにデジタル技術に関して本明細書では説明されているが、プロセッサ装置もおもにアナログ構成要素を含んでよい。例えば、本明細書に説明する信号処理アルゴリズムのうちの一部またはすべては、アナログ回路で、またはアナログ回路とデジタル回路の混合回路で実装されてよい。コンピューティング環境は、2〜3例を挙げると、マイクロプロセッサ、メインフレームコンピュータ、デジタルシグナルプロセッサ、携帯コンピューティングデバイス、デバイスコントローラ、または機器の内部の計算エンジンを含むが、これに限定されるものではない、任意の種類のコンピュータシステムを含む場合がある。
【0081】
本明細書に開示される実施形態と関連して説明する方法、プロセス、ルーチン、またはアルゴリズムの要素は、ハードウェアで、プロセッサ装置によって実行されるソフトウェアモジュールで、または該2つの組み合わせで直接的に実現できる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD−ROM、または任意の他の形の非一過性コンピュータ可読記憶媒体に常駐できる。例示的な記憶媒体は、プロセッサ装置が記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサ装置に結合できる。代替では、記憶媒体は、プロセッサ装置に一体である場合がある。プロセッサ装置および記憶媒体は、ASICに常駐する場合がある。ASICは、ユーザー端末に常駐する場合がある。代替では、プロセッサ装置および記憶媒体は、ユーザー端末に離散構成要素として常駐する場合がある。
【0082】
具体的に記述されない限り、または使用される文脈内でそれ以外に理解されない限り、とりわけ、「することができる(can)」、「できるであろう(could)」、「可能性がある(might)」、または「してもよい(may)」、「たとえば」等の本明細書で使用される条件的言語は概して、ある実施形態は特定の特徴、要素、および/またはステップを含むが、他の実施形態は含まないことを伝えることが意図される。したがって、そのような条件的言語は、特徴、要素、および/またはステップが、1つまたは複数の実施形態に関して任意の方法で要求されるか、または1つまたは複数の実施形態が、他の入力もしくはプロンプトを用いて、もしくはこれらを用いることなく、これらの特徴、要素、および/またはステップが任意の特定の実施形態に含まれるか、任意の特定の実施形態において実行されるべきであるかを決定するための論理を必ず含むことを含意することは一般的に意図されていない。用語「備える(comprising)」、「含んだ(including)」、「有する(having)」等は同義であり、オープンエンド様式で包含的に用いられ、追加の要素、特徴、行為、動作などを除外しない。また、用語「または」は、その包含的な趣旨で(排除的な趣旨ではなく)用いられるため、例えば要素のリストをつなぐのに用いられた際に、用語「または」はリストの中の要素の1つ、その一部またはすべてを意味する。
【0083】
「X、Y、Zのうちの少なくとも1つ」という表現などの選言的な言語は、そうでないことが具体的に明記されない限り、項目、用語等がX、YもしくはZ、またはそのいずれかの組み合わせ(例えば、X、Yおよび/またはZ)のいずれかであり得ることを示すために一般的に用いられるものとして文脈によって別の方法で理解される。したがって、係る選言的言語は、特定の実施形態がXのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、またはZのうちの少なくとも1つがそれぞれ存在すべきことを要求することを暗に示すことは概して意図しておらず、そうすべきではない。
【0084】
本開示の実施形態の例は、以下の条項を考慮して説明することができる。
【0085】
1.表示情報を動的に配置するためのシステムであって、在庫システムの複数の物理的商品を保管するための複数の位置を有する保管構造物とのオペレータのインタラクションを表す画像データを取り込むために配置された画像取り込み装置、および前記オペレータが前記保管構造物とインタラクションする間に前記オペレータの目に見える情報を表示するために配置されたディスプレイを含んだ在庫ステーションと、1つ以上のハードウェアプロセッサを含んだ在庫管理システムであって、前記画像取り込み装置から前記保管構造物との前記オペレータの前記インタラクションを表す前記画像データを受け取り、前記オペレータの頭部高さ、前記オペレータの目の高さ、および前記オペレータの視線角度のうちの1つ以上を識別するために前記画像データを解析し、前記オペレータにより実行されるタスクに対応するコンテキスト情報であって、前記保管構造物内の前記複数の物理的商品の中の特定の商品を識別するために前記オペレータにより使用可能な前記コンテキスト情報を受け取り、前記画像データに少なくとも部分的に基づいて、前記コンテキスト情報を表示するための表示位置を選択し、前記表示装置上の前記位置で前記オペレータに対する前記情報を表示させるように構成された前記在庫管理システムとを含む、前記システム。
【0086】
2.前記在庫管理システムが、前記オペレータと前記在庫システムの複数の保管構造物との間の複数のインタラクションを表すデータから生成された学習アルゴリズムに基づいて、前記頭部高さ、前記目の高さ、または前記視線角度のうちの前記識別された1つ以上を、前記ディスプレイ上の前記位置と相互に関連付けるように構成される、条項1に記載のシステム。
【0087】
3.前記在庫管理システムが、少なくとも前記保管構造物との前記オペレータの複数のインタラクションを追跡し、前記追跡した複数のインタラクションに基づいて、前記オペレータが少なくとも1つの在庫割り当て状況において通常最初に見る前記ディスプレイ上の場所を予測し、前記オペレータが通常最初に見る前記場所に少なくとも部分的に基づいて前記位置を選択するように構成される、条項1または2に記載のシステム。
【0088】
4.前記画像取り込み装置が、LiDARシステム、深度検知システム、および赤外線画像システムのうちの1つを含む、任意の先行条項に記載のシステム。
【0089】
5.前記保管構造物の表面上に光を投影するために配置されたプロジェクタをさらに含み、前記在庫管理システムの前記1つ以上のハードウェアプロセッサが、前記保管構造物の中の前記商品の保管位置を表す位置情報を受け取り、前記プロジェクタに前記保管位置の前記保管構造物の前記表面上に前記光を投影させるように構成される、任意の先行条項に記載のシステム。
【0090】
6.前記在庫管理システムの前記1つ以上のハードウェアプロセッサが、前記保管構造物の中の前記商品の保管位置を表す位置情報を受け取り、前記保管位置を前記ディスプレイ上の高さと相互に関連付け、前記高さで前記ディスプレイ上にグラフィックポインタを表示させ、前記グラフィックポインタが保管位置を指すように構成される、任意の先行条項に記載のシステム。
【0091】
7.表示情報を動的に配置するための方法であって、ディスプレイとのデータ通信中の1つ以上のコンピュータプロセッサを介して、オペレータと、前記ディスプレイおよび在庫システムの保管構造物の一方または両方との間の1つ以上のインタラクションを表す画像データを受け取ることであって、前記ディスプレイが、前記オペレータが前記保管構造物とインタラクションする間に前記オペレータの目に見える情報を表示するために配置された、前記受け取ることと、前記インタラクション中に前記オペレータの1つ以上の位置属性を識別するために前記画像データを解析することと、前記識別された1つ以上の位置属性を前記ディスプレイ上の位置と相互に関連付けることと、前記保管構造物内の前記在庫システムの商品を表すコンテキスト情報であって、前記保管構造物内の複数の物理的商品のうちの前記商品を識別するために前記オペレータによって使用可能な前記コンテキスト情報を受け取ることと、前記ディスプレイ上の前記位置で前記オペレータに対する前記コンテキスト情報を表示させることとを含む、前記方法。
【0092】
8.前記オペレータと、前記ディスプレイの前記一方または両方と、インタラクションの後の時点での前記保管構造物との間の以後の前記インタラクションを表す追加の画像データを取り込むことと、前記1つ以上の位置属性が、前記画像データに対して前記追加画像データ内で変化したかどうかを判断するために前記画像データを解析することとをさらに含む、条項7に記載の方法。
【0093】
9.前記1つ以上の位置属性が変化したと判断することに応えて、前記1つ以上の位置属性に対する更新を決定することと、前記更新を、前記表示装置上の更新位置と相互に関連付けることと、前記表示装置上の前記更新された位置で前記オペレータに対する前記情報を表示させることとをさらに含む、条項7または8に記載の方法。
【0094】
10.前記オペレータと前記在庫システムの複数の保管構造物との間の複数のインタラクションを追跡することと、前記追跡した複数のインタラクションに基づいて、前記オペレータが少なくとも1つの在庫割り当て状況において通常最初に見る前記ディスプレイ上の場所を予測することと、前記オペレータが通常最初に見る前記場所に少なくとも部分的に基づいて前記ディスプレイ上の前記位置を選択することとをさらに含む、任意の先行条項に記載の方法。
【0095】
11.前記インタラクションの幾何学パラメータおよび前記オペレータの体のパラメータを含んだ前記インタラクションの特徴にアクセスすることと、前記インタラクションの前記特徴を決定木に入力することと、前記インタラクションの前記特徴に基づいて、前記オペレータの頭部高さ、目の高さ、または視線角度のうちの1つ以上として前記1つ以上の位置属性を識別することとをさらに含む、任意の先行条項に記載の方法。
【0096】
12.前記画像データがLiDARデータを含み、前記方法が、前記LiDARデータに基づき前記インタラクションの前記幾何学パラメータを決定することをさらに含む、任意の先行条項に記載の方法。
【0097】
13.非一過性コンピュータ可読媒体であって、実行時、在庫システムに、オペレータと、在庫システムの中の構造との間の少なくとも1つのインタラクションを表す位置データを受け取ることと、前記オペレータの1つ以上の位置属性を識別するために前記位置データを解析することと、前記識別された1つ以上の位置属性を、前記在庫システムのディスプレイ上の位置と相互に関連付けることと、前記オペレータに対するタスク割り当てを受け取ることと、前記在庫システムの物理的商品に関する識別情報を受け取ることであって、前記オペレータの前記タスク割り当てが、前記ディスプレイに隣接して配置された保管構造物から前記物理的商品を取り除くこと、または前記ディスプレイに隣接して配置された前記保管構造物の中に前記物理的商品を入れることとを含む、前記受け取ることと、前記ディスプレイ上の前記位置で前記オペレータに対する前記情報を表示させることを含んだ動作を実行させる命令を記憶する、前記非一過性コンピュータ可読媒体。
【0098】
14.前記動作が、前記オペレータと、前記在庫システムの複数の保管構造物との間の複数のインタラクションを追跡することと、前記追跡した複数のインタラクションに基づいて、学習アルゴリズムを使用し、前記オペレータが少なくとも1つの在庫割り当て状況において通常最初に見る前記ディスプレイ上の場所を予測することとさらに含む、条項に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0099】
15.前記動作が、前記識別された1つ以上の位置属性を、前記学習アルゴリズムを使用し、表示装置上の前記位置と相互に関連付けることをさらに含む、条項13またはに記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0100】
16.前記動作が、前記インタラクションの幾何学パラメータおよび前記オペレータの体のパラメータを含んだ前記インタラクションの特徴にアクセスすることと、前記インタラクションの前記特徴を前記決定木に入力することと、前記インタラクションの前記特徴に基づいて、前記オペレータの頭部高さ、目の高さ、または視線角度のうちの1つ以上として前記1つ以上の位置属性を識別することとをさらに含む、任意の先行条項に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0101】
17.前記位置データがLiDARデータを含み、前記動作が、前記LiDARデータに基づき前記インタラクションの前記幾何学パラメータを決定することをさらに含む、任意の先行条項に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0102】
18.前記動作が、前記保管構造物の中の前記物理的商品の保管位置を表す位置情報を受け取ることをさらに含む、任意の先行条項に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0103】
19.前記動作が、前記保管位置を前記ディスプレイ上の高さと相互に関連付けることと、前記高さで前記ディスプレイ上のグラフィックポインタを表示させることであって、前記グラフィックポインタが前記物理的商品の前記保管位置に向かって指す、前記生じさせることとをさらに含む、任意の先行条項に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0104】
20.前記動作が、前記物理的商品の前記保管位置を、前記保管構造物の表面上の領域と相互に関連付けることと、前記領域で前記保管構造物の前記表面上に光の投影を生じさせることとをさらに含む、任意の先行条項に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0105】
上記の詳細な説明は、様々な実施形態に適用されるように新規の機能を示し、説明し、指摘しているが、例示される装置またはアルゴリズムの形式および詳細の様々な省略、置換および変更は、本開示の趣旨から逸脱せずになされ得ることを理解され得る。認識することができるように、本明細書に記載される特定の実施形態は、一部の機能が、他のものとは別個に使用され得る、または実施され得るため、本明細書で述べられる機能および利点のすべてを提供するのではない特定の形式において具現化することができる。本明細書に開示される特定の実施形態の範囲は、上述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味および均等の範囲内に入るすべての変更は、それらの範囲内に包含されるものとする。