特許第6836076号(P6836076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノンマーケティングジャパン株式会社の特許一覧

特許6836076情報処理装置、及びその制御方法、プログラム
<>
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000002
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000003
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000004
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000005
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000006
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000007
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000008
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000009
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000010
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000011
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000012
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000013
  • 特許6836076-情報処理装置、及びその制御方法、プログラム 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836076
(24)【登録日】2021年2月9日
(45)【発行日】2021年2月24日
(54)【発明の名称】情報処理装置、及びその制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/231 20110101AFI20210215BHJP
   H04N 21/266 20110101ALI20210215BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20210215BHJP
【FI】
   H04N21/231
   H04N21/266
   H04N7/18 D
【請求項の数】12
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2017-253072(P2017-253072)
(22)【出願日】2017年12月28日
(65)【公開番号】特開2019-121818(P2019-121818A)
(43)【公開日】2019年7月22日
【審査請求日】2019年11月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】羽部 高志
【審査官】 川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−163538(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/097922(WO,A1)
【文献】 特表2003−526231(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0107029(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04N 5/76 − 5/775
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像を取得し、
前記記憶手段は、前記取得手段により取得した前記第2映像を、前記記憶部に記憶された前記第1映像に上書きし、
前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段で前記第1映像を取得する取得先の第1ポートと、前記取得手段で前記第2映像を取得する取得先の第2ポートとが関連付けられた関連情報を記憶する関連情報記憶手段を備え、
前記記憶手段は、前記取得手段で取得した前記第2映像を、当該第2映像の取得先の第2ポートと前記関連情報で関連付けられた第1ポートから取得され前記記憶部に記憶された前記第1映像に上書きすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記関連情報に関連付けられていないポートから取得した映像については、上書きせずに記憶することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1映像は、ライブ映像として表示部に表示される映像であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶部に記憶された映像を表示する表示画面であって、前記記憶部に記憶された前記第1映像の時間帯と、前記第2映像の時間帯とを識別可能に表示する表示画面を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された表示画面を表示部に表示すべく出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記生成手段は、前記記憶部に記憶された前記第1映像の時間帯と、前記第2映像の時間帯とを識別するタイムラインを含む前記表示画面を生成することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ネットワークカメラにより撮影された第1映像がルータの第1ポートを用いてネットワークに送信され、また、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像がルータの第2ポートを用いてネットワークに送信され、前記ネットワークに送信された前記第1映像、及び前記第2映像を取得して記憶部に記憶する情報処理装置であって、
前記ネットワークに送信された前記第1映像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記第1映像を前記記憶部に記憶する記憶手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記第1映像を取得した後に前記第2映像を取得し、
前記記憶手段は、前記第1映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第1ポートのポート番号と、前記第2映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第2ポートのポート番号とが、予め関連付けられて記憶されていることを条件に、当該取得した前記第2映像を、前記第1映像に関する映像として記憶する処理を行い、
前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶手段と、
を備え、
前記取得手段は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像を取得し、
前記記憶手段は、前記取得手段により前記第2映像を取得したことに応じて、前記取得手段で取得した前記第2映像を、前記記憶部に記憶された前記第1映像に関する映像として記憶する処理、及び前記第1映像を消す処理を行い、
前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置における制御方法であって、
ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶工程と、
を備え、
前記取得工程は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像を取得し、
前記記憶工程は、前記取得工程により取得した前記第2映像を、前記記憶部に記憶された前記第1映像に上書きし、
前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする制御方法。
【請求項10】
ネットワークカメラにより撮影された第1映像がルータの第1ポートを用いてネットワークに送信され、また、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像がルータの第2ポートを用いてネットワークに送信され、前記ネットワークに送信された前記第1映像、及び前記第2映像を取得して記憶部に記憶する情報処理装置における制御方法であって、
前記ネットワークに送信された前記第1映像を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記第1映像を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
を備え、
前記取得工程は、前記第1映像を取得した後に前記第2映像を取得し、
前記記憶工程は、前記第1映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第1ポートのポート番号と、前記第2映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第2ポートのポート番号とが、予め関連付けられて記憶されていることを条件に、当該取得した前記第2映像を、前記第1映像に関する映像として記憶する処理を行い、
前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする制御方法。
【請求項11】
情報処理装置における制御方法であって、
ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶工程と、
を備え、
前記取得工程は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像を取得し、
前記記憶工程は、前記取得工程により前記第2映像を取得したことに応じて、前記取得工程で取得した前記第2映像を、前記記憶部に記憶された前記第1映像に関する映像として記憶する処理、及び前記第1映像を消す処理を行い、
前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする制御方法。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及びその制御方法、プログラムに関し、特に、ネットワークカメラが撮影した複数の異なる解像度の映像の管理を容易にするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道の保線作業を行う方法として、電車を走行させて、線路等を確認する方法が知られている。
【0003】
特許文献1には、検測車の先頭等に設けられたカメラで走行路線をモニタリングすることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−38784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、保線業務を行う者(ユーザ)が、社屋内(車両以外の場所)で、電車等の先頭車両に設けられたカメラで撮影されたライブ映像を確認して保線業務を行う場合、当該カメラで撮影されたライブ映像をネットワーク上の録画サーバや当該ユーザの端末に、例えばLTE等の通信網を用いて送信することが考えられる。
【0006】
この場合、当該ユーザが、ディスプレイに表示された映像を確認して行う保線業務には、高解像度の映像が必要となるが、当該カメラで撮影された高解像度の映像をライブで送信することは、例えばLTE等の通信網の帯域では難しい。
【0007】
そこで、ネットワークカメラが低解像度のライブ映像をライブで録画サーバやユーザの端末に送信し、ユーザは、低解像度の映像をライブで確認し、詳細に確認すべき個所があれば、高解像度の映像を確認することが考えられる。
【0008】
この場合、当該ネットワークカメラで撮影された高解像度の映像を、当該ネットワークカメラに接続された車両内の情報処理装置の記憶領域に記録させて、当該記録された高解像度の映像を順次録画サーバに当該通信網を用いて送信することが考えられる。
【0009】
そのような仕組みにおいては、低解像度のライブ映像と、高解像度の映像の取得要求や送信で用いるポートはそれぞれ異なる。その結果、録画サーバは、低解像度の映像と高解像度の映像とがそれぞれ異なるネットワークカメラで撮影された映像と認識してしまい、低解像度の映像と高解像度の映像の両方の映像を記録することになってしまう。
【0010】
その結果、録画サーバのメモリ領域を多く必要としてしまうこととなり、コストが高くなってしまう。
【0011】
また、低解像度のライブ映像と高解像度の映像が、それぞれ異なるネットワークカメラで撮影された映像として管理されてしまうため、ユーザは、同一のネットワークカメラで撮影された低解像度のライブ映像と高解像度の映像を容易に確認することができなかった。
【0012】
また、ユーザが、高解像度の映像を閲覧可能な時間帯や、低解像の映像を閲覧可能な時間帯を容易に把握することができなった。
【0013】
本発明の目的は、ネットワークカメラが撮影した複数の異なる解像度の映像の管理を容易にするための仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得す取得手段と、前取得手段により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶手段と、を備え、前記取得手段は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像取得し、前記記憶手段は、前記取得手段により取得した前記第2映像を、前記記憶に記憶された前記第1映像に上書きし、前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、ネットワークカメラにより撮影された第1映像がルータの第1ポートを用いてネットワークに送信され、また、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像がルータの第2ポートを用いてネットワークに送信され、前記ネットワークに送信された前記第1映像、及び前記第2映像を取得して記憶部に記憶する情報処理装置であって、前記ネットワークに送信された前記第1映像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記第1映像を前記記憶部に記憶する記憶手段と、を備え、前記取得手段は、前記第1映像を取得した後に前記第2映像を取得し、前記記憶手段は、前記第1映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第1ポートのポート番号と、前記第2映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第2ポートのポート番号とが、予め関連付けられて記憶されていることを条件に、当該取得した前記第2映像を、前記第1映像に関する映像として記憶する処理を行い、前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であことを特徴とする。
また、本発明は、ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得す取得手段と、前取得手段により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶手段と、を備え、前記取得手段は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像取得前記記憶手段は、前記取得手段により前記第2映像を取得したことに応じて、取得手段で取得した前記第2映像を、前記記憶に記憶された前記第1映像に関する映像として記憶する処理、及び前記第1映像を消す処理を行い前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、情報処理装置における制御方法であって、ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得する取得工程と、前記取得工程により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶工程と、を備え、前記取得工程は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像を取得し、前記記憶工程は、前記取得工程により取得した前記第2映像を、前記記憶部に記憶された前記第1映像に上書きし、前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、ネットワークカメラにより撮影された第1映像がルータの第1ポートを用いてネットワークに送信され、また、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像がルータの第2ポートを用いてネットワークに送信され、前記ネットワークに送信された前記第1映像、及び前記第2映像を取得して記憶部に記憶する情報処理装置における制御方法であって、前記ネットワークに送信された前記第1映像を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された前記第1映像を前記記憶部に記憶する記憶工程と、を備え、前記取得工程は、前記第1映像を取得した後に前記第2映像を取得し、前記記憶工程は、前記第1映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第1ポートのポート番号と、前記第2映像の取得の際に用いた前記ルータの前記第2ポートのポート番号とが、予め関連付けられて記憶されていることを条件に、当該取得した前記第2映像を、前記第1映像に関する映像として記憶する処理を行い、前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする。
また、本発明は、情報処理装置における制御方法であって、ネットワークカメラが撮影した第1映像を取得する取得工程と、前記取得工程により取得した前記第1映像を記憶部に記憶する記憶工程と、を備え、前記取得工程は、前記第1映像を取得した後に、前記第1映像よりも高解像度の、前記ネットワークカメラが撮影した第2映像を取得し、前記記憶工程は、前記取得工程により前記第2映像を取得したことに応じて、前記取得工程で取得した前記第2映像を、前記記憶部に記憶された前記第1映像に関する映像として記憶する処理、及び前記第1映像を消す処理を行い、前記第1映像と前記第2映像は、同一の前記ネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、コンピュータを、上述の情報処理装置して機能させるためのプログラムを特徴とする。


【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ネットワークカメラが撮影した複数の異なる解像度の映像の管理を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の情報処理システムのシステム構成の一例を示すである。
図2図1に示す録画サーバ107、クライアント端末108、及び情報処理装置104に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】クライアント端末108の表示部に表示される表示画面302の一例を示す図である。
図4】クライアント端末108の表示部に表示される表示画面302の一例を示す図である。
図5】クライアント端末108の表示部に表示される表示画面302の一例を示す図である。
図6】クライアント端末108の表示部に表示される表示画面302の一例を示す図である。
図7】ネットワークカメラ1(105)が撮影した低解像度のライブ映像の記録、及び表示処理、ネットワークカメラ1(105)が撮影した高解像度の映像の記録処理の一例を示すフローチャートである。
図8】録画サーバ107に記憶された録画映像(低解像度の映像、又は高解像度の映像)の表示処理の一例を示すフローチャートである。
図9】ユーザが指定した期間の高解像度の録画映像の表示処理の一例を示すフローチャートである。
図10】ライブ映像にアノテーションを付加して、当該アノテーションが付加された日時をタイムラインに表示する処理の一例を示すフローチャートである。
図11】カメラ映像管理テーブル1101の一例を示す図である。
図12】録画サーバ107が記憶する映像管理テーブル1201の一例を示す図である。
図13】録画サーバ107が記憶する映像管理テーブル1201の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の情報処理システムのシステム構成の一例を示すである。
【0023】
図1では、電車102が、架線101から供給される電力を用いて線路103上を走行する鉄道を一例として説明するが、他の鉄道の形態であってもよいし、鉄道の形態でなくてもよい。
【0024】
図1に示す情報処理システムは、ネットワークカメラ1(105)、情報処理装置104、ルータ106、録画サーバ107、クライアント端末108を備えている。
【0025】
電車102は、ルータ106と、ネットワークカメラ1(105)と、情報処理装置104とを備えている。
【0026】
ネットワークカメラ1(105)と、情報処理装置104は、ルータ106を介して相互に通信可能に接続されている。
【0027】
また、ネットワークカメラ1(105)と、情報処理装置104は、ルータ106を介してインターネット等のネットワーク110と通信可能に接続されている。
【0028】
ルータ106は、例えば、LTEルータであり、グローバルIPアドレスとして「A」が設定されており、ネットワークカメラ1の低解像度のライブ映像を録画サーバ107に送信するために用いられるポートのポート番号として「1」が設定されている。また、ネットワークカメラ1の高解像度の映像を録画サーバ107に送信するために用いられるポートのポート番号として「2」が設定されている。
【0029】
また、例えば、ネットワークカメラ1(105)と、情報処理装置104とを1つの筐体にして1つの情報処理装置又はネットワークカメラとすることもできる。
【0030】
ネットワークカメラ1(105)は、電車の車両の先頭車両に設置されており、車両の進行方向の前方を撮影するように設けられている。
【0031】
録画サーバ107は、ネットワークカメラ1(105)からルータ106を介して送信される映像(低解像度のライブ映像の動画データ)を受信して録画する機能、当該映像をクライアント端末108に送信する機能を備えている。
【0032】
また、録画サーバ107は、情報処理装置104からルータ106を介して送信される映像(高解像度の動画データ)を受信して録画する機能、当該映像をクライアント端末108に送信する機能を備えている。
【0033】
録画サーバ107は、ネットワーク110と相互に通信可能に接続されており、ネットワーク110と通信可能なクライアント端末108、ルータ106と相互に通信可能に接続されている。
【0034】
ネットワークカメラ1(105)は、録画サーバ107からのライブ映像の取得要求を受信すると、当該ライブ映像の動画データ(低解像度のライブ映像)を、ルータ106を介して録画サーバ107に送信する。録画サーバ107は、当該低解像度のライブ映像を受信すると、当該ライブ映像をメモリに記憶する。
【0035】
また、ネットワークカメラ1(105)は、低解像度のライブ映像を、ルータ106を介して録画サーバ107に送信すると共に、当該映像と同一画角で当該映像よりも高解像度の映像の動画データを情報処理装置104に送信する。
【0036】
すなわち、第1映像(低解像度のライブ映像)と第2映像(高解像度の映像)は、同一のネットワークカメラが撮影した同一時刻又は同一時間帯の映像である。第1映像は、ライブ映像として表示部に表示される映像である。
【0037】
情報処理装置104は、高解像度の映像を記憶するSSD等のメモリ(外部メモリ211)を備えており、ネットワークカメラ1(105)から高解像度の映像(動画データ)を受信すると、当該映像を当該メモリに記憶する。そして、所定時間分の映像が記憶され、かつ、録画サーバ107から送信された当該高解像度の映像の取得要求を受け付けると、その映像を1つの動画ファイルとし、ルータ106を介して、録画サーバ107に送信する。
【0038】
そして、録画サーバ107は、当該高解像度の映像を受信すると、同一のカメラで撮影された低解像度のライブ映像を上書き登録する。
【0039】
録画サーバ107は、録画サーバ107が受信した低解像度のライブ映像、及び高解像度の映像をクライアント端末108に送信し、クライアント端末108は、録画サーバ107から送信される映像(低解像度のライブ映像、高解像度の映像)を受信して表示する機能を備えている。
【0040】
図2は、図1に示す録画サーバ107、クライアント端末108、及び情報処理装置104に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
図2に示すように、情報処理装置は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)203、RAM(Random Access Memory)202、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、および通信I/Fコントローラ208が接続される。
【0042】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0043】
ROM203あるいは外部メモリ211等の記憶装置は、CPU201が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本情報処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムおよび必要な各種データ(データテーブルを含む)を保持している。
【0044】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは外部メモリ211からRAM202にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0045】
入力コントローラ205は、入力装置209(入力デバイス)からの入力を制御する。入力装置209としては、キーボード、タッチパネル、マウス等のポインティングデバイス等が挙げられる。
【0046】
なお、入力装置209がタッチパネルの場合、ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができることとする。
【0047】
また、タッチパネルは、マルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
【0048】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ装置210などの外部出力装置への表示を制御する。ディスプレイは本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイも含まれるものとする。なお、外部出力装置はディスプレイに限ったものははく、例えばプロジェクタであってもよい。また、前述のタッチ操作により受け付け可能な装置については、入力装置209を提供する。
【0049】
なおビデオコントローラ206は、表示制御を行うためのビデオメモリ(VRAM)を制御することが可能で、ビデオメモリ領域としてRAM202の一部を利用することもできるし、別途専用のビデオメモリを設けることも可能である。
【0050】
メモリコントローラ207は、外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリとしては、ブートプログラム、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、および各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク)、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等を利用可能である。
【0051】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信、Wi−Fi、および3G回線、LTE回線を用いた通信が可能である。
【0052】
なお、外部メモリ211等の記憶装置は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0053】
また本実施形態における通信端末で行われる各種処理時の一時的なメモリエリアとしても利用可能である。
【0054】
尚、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ装置210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ装置210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0055】
次に、図7のフローチャートを用いて、ネットワークカメラ1(105)、情報処理装置104、録画サーバ107、クライアント端末108が実行する処理について説明する。
【0056】
図7は、ネットワークカメラ1(105)が撮影した低解像度のライブ映像の記録、及び表示処理、ネットワークカメラ1(105)が撮影した高解像度の映像の記録処理の一例を示すフローチャートである。
【0057】
図7に示すS701〜S704に示す処理は、ネットワークカメラ1(105)のCPUがプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0058】
また、図7に示すS705〜S708に示す処理は、クライアント端末108のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0059】
また、図7に示すS709〜S713、S717〜S720に示す処理は、録画サーバ107のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0060】
また、図7に示すS714〜S716に示す処理は、情報処理装置104のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0061】
録画サーバ107は、低解像度のライブ映像の取得要求を行う要求先として、ルータ106のIPアドレス「A」(グローバルIPアドレス)と、低解像度用のポート番号「1」との組み合わせの情報(単に、低解像度のカメラのアドレスとも言う)を記憶しており、また、高解像度の映像の取得要求を行う要求先として、ルータ106のIPアドレス「A」(グローバルIPアドレス)と、高解像度用のポート番号「2」との組み合わせの情報(単に、高解像度のカメラのアドレスとも言う)を記憶している。
【0062】
まず、録画サーバ107は、タイマー機能を備えており、所定の時間になると、ネットワークカメラ1(105)が撮影するライブ映像の取得要求を、ルータ106を介して、ネットワークカメラ1(105)に対して行う。このとき、録画サーバ107は、低解像度のカメラのアドレス(A:1)に対して当該取得要求を送信する。ルータ106は、低解像度のカメラのアドレス(A:1)で当該取得要求を受信すると、ネットワークカメラ1(105)に対して当該取得要求を送信する。
【0063】
ネットワークカメラ1(105)は、当該取得要求を受信すると、車両の進行方向の前方方向を撮影し、当該撮影して得られた映像を取得する。ここで、ネットワークカメラ1(105)は、低解像度の映像(動画データ)として、例えば、VGAの解像度の動画データを取得する(S701)。この低解像度の映像は、録画映像用だけではなくライブ映像用の動画データとしても用いられる。
【0064】
また、ネットワークカメラ1(105)は、当該低解像度の映像と同じ画角の高解像度の映像(動画データ)として、例えば、HDの解像度の動画データを取得する(S703)。
【0065】
そして、ネットワークカメラ1(105)は、S701で取得した低解像度の映像を録画サーバ107に送信する(S702)。具体的には、ネットワークカメラ1(105)は、S701で取得した低解像度の映像をルータ106に送信し、当該ルータ106は、低解像度のカメラのアドレス(A:1)のポートから、当該低解像度の映像を録画サーバ107に送信する。また、S702では、当該低解像度を示す情報(例えば、VGA(低解像度))も録画サーバ107に送信される。
【0066】
また、ネットワークカメラ1(105)は、S703で取得した高解像度の映像を情報処理装置104に送信する(S704)。また、S704では、当該映像(動画データ)の解像度を示す情報として、高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))が情報処理装置104に送信される。
【0067】
そして、ネットワークカメラ1(105)は、処理をS701、S703に戻して、同様の処理を繰り返し実行する。
【0068】
ネットワークカメラ1(105)は、S701及びS702の処理と、S703及びS704の処理を並行して処理する。

情報処理装置104は、S704で送信された高解像度の映像を受信(取得)すると(S714)、当該取得した映像をSSD等のメモリ(外部メモリ211)に一時記憶(記録)する(S715)。S714では、当該高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))も受信する。
【0069】
そして、情報処理装置104は、S715で所定時間分(例えば、10分分)の映像が一時記録されると、当該映像を1つの動画ファイルとして、ルータ106を介して、録画サーバ107に送信する(S716)。このとき、高解像度のカメラのアドレスも録画サーバ107に送信する。
【0070】
具体的には、録画サーバ107は、ライブ映像の取得要求を行うと、常時、情報処理装置104に対して、高解像度の映像の取得要求を行う。録画サーバ107は、低解像度のカメラのアドレス(A:2)に対して高解像度の映像の取得要求を送信する。ルータ106は、高解像度のカメラのアドレス(A:2)で当該取得要求を受信すると、情報処理装置104に対して当該取得要求を送信する。そして、情報処理装置104は、当該取得要求を受信すると、高解像度の1つの動画ファイルをルータ106に対して送信し、ルータ106は、ポート番号2のポートから、録画サーバ107に対して、当該動画ファイルを送信する(S716)。
【0071】
そして、情報処理装置104は、処理をS714に戻す。S716では、最も古い映像(最も昔に撮影された映像)から優先して録画サーバ107に送信する。また、S716では、当該高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))も送信する。
【0072】
そのため、S717の第2映像取得手段は、ネットワークカメラにより最も過去に撮影された時間の第2映像から、順次取得する取得処理を行う。
【0073】
S702で低解像度のライブ映像がネットワークカメラ1(105)から録画サーバ107に送信されるが、ここで送信される映像は、S716で送信される映像よりも低解像度の映像であるため、すなわち、S702で送信するデータ容量が、S716で送信するデータ容量よりも少ないため、S716で送信される送信時間よりも短い送信時間で送信することができる。
【0074】
録画サーバ107は、S702でネットワークカメラ1(105)から送信された低解像度の映像、及び低解像度を示す情報(例えば、VGA(低解像度))を受信する。このとき、ルータ106から送信されたポートを示すポート番号「1」と、ルータ106のIPアドレス「A」の組み合わされた情報(低解像度のカメラのアドレス)も受信する(S710)。
【0075】
S710は、本発明の第1映像取得手段の適用例であり、ネットワークカメラが撮影した第1映像(低解像度のライブ映像)を取得する。
【0076】
そして、録画サーバ107は、当該受信した低解像度のカメラのアドレス(A:1)から、当該映像のネットワークカメラを識別するカメラIDを特定する(S710)。
【0077】
具体的には、録画サーバ107は、録画サーバ107の外部メモリ211の記憶手段に記憶されているカメラ映像管理テーブル1101(図11)を参照して、S702で受信した低解像度用のカメラのアドレス(A:1)に対応するカメラID(1)を特定する。
【0078】
カメラ映像管理テーブル1101は、ルータ106から低解像度の映像が送信される際に用いられるルータ106のポートの「低解像度のカメラのアドレス(低解像度用のカメラのアドレス)」と、ルータ106から高解像度の映像が送信される際に用いられるルータ106のポートの「高解像度のカメラのアドレス(高解像度用のカメラのアドレス)」と、当該低解像度の映像、及び高解像度の映像を撮影したネットワークカメラ1(105)を識別するためのカメラIDと、が互いに対応付けられて記憶されているテーブルの一例である。
【0079】
カメラ映像管理テーブル1101は、本発明の関連情報の適用例であり、第1映像取得手段で第1映像を取得する取得先(ルータ)の第1ポート(図11の例では1)と、第2映像取得手段で第2映像を取得する取得先(ルータ)の第2ポート(図11の例では2)とが関連付けられた情報である。また、このカメラ映像管理テーブル1101は、録画サーバ107のメモリなどの記憶手段(関連情報記憶手段)に記憶されている。
【0080】
録画サーバ107は、S710で受信した低解像度のカメラのアドレスに対応してカメラ映像管理テーブル1101に記憶されているカメラIDを特定すると、クライアント端末108からライブ映像の表示要求を受け付けたか否かを判定し(S711)、当該表示要求を受け付けていないと判定された場合には(S711:NO)、S710で受信した低解像度の映像を外部メモリ211に記憶(登録)する(S713)。
【0081】
S713は、本発明の記憶手段の適用例であり、第1映像取得手段により取得した第1映像を記憶する。また、第1映像を記憶するメモリも、本発明の記憶手段の適用例である。
【0082】
S713では、S710で所定時間(例えば、10分)分の映像を受信すると、その所定時間ごとの動画ファイルとして登録する。また、録画サーバ107は、S713で、所定時間単位の動画ファイルを登録する際に、当該動画ファイルに関する情報を、図12に示す映像管理テーブル1201(A)に新規登録する。ここで、動画ファイルに関する情報とは、映像管理テーブル1201のレコードを構成する各項目の情報である。
【0083】
図12は、録画サーバ107が記憶する映像管理テーブル1201の一例を示す図である。
【0084】
映像管理テーブル1201は、「ファイルID」、「開始時間」、「終了時間」、「解像度」、「アノテーション日時」、「アノテーション位置」の項目から構成される。
【0085】
映像管理テーブル1201は、特定されたカメラIDごとに記憶されているテーブルである。
【0086】
「ファイルID」は、映像(動画データ)のファイルを識別する識別情報(ファイルID)が格納される。また、「開始時間」は、当該映像(動画データ)の開始時間が格納される。また、「終了時間」は、当該映像(動画データ)の終了時間が格納される。また、「解像度」は、当該映像(動画データ)の解像度が格納される。ここでの例では、VGA(低解像度)、又はHD(高解像度)が格納されるが、これに限定されるものではない。また、「アノテーション日時」は、ユーザがアノテーションを付加させる指示を行った動画の日時が格納される。また、「アノテーション位置」は、当該映像が表示される表示画面の中で、当該アノテーションを付加した位置(表示画面上の位置)を示す情報が格納される。ここでの例では、表示画面のX軸、Y軸(X,Y)により特定される位置情報が格納される。
【0087】
S713において、録画サーバ107が、動画ファイルに関する情報を、映像管理テーブル1201の1レコードに新規登録する方法について説明する。
【0088】
具体的には、録画サーバ107は、S710で特定されたカメラIDの映像管理テーブル1201に、S713で登録した動画ファイルの動画の開始時間と終了時間をそれぞれ、映像管理テーブル1201の「開始時間」と「終了時間」に格納し、S710で受信した解像度を示す情報として低解像度を示す情報(例えば、VGA(低解像度))を、映像管理テーブル1201の「解像度」に格納し、S713で登録した動画ファイルを識別するファイルID(識別情報)を採番して、映像管理テーブル1201の「ファイルID」に格納する。
【0089】
録画サーバ107は、S713の処理を実行すると、処理をS709に戻す。
【0090】
次に、クライアント端末108の処理について説明する。
【0091】
クライアント端末108は、ユーザに指示に応じて、録画サーバ107に、映像の表示画面の送信要求を行い、録画サーバ107が、当該要求を受信したことに応じて、当該表示画面をクライアント端末108に送信する。
【0092】
クライアント端末108は、当該表示画面を受信すると、当該表示画面を表示部に表示する。
【0093】
図3(A)は、クライアント端末108の表示部に表示される表示画面302の一例を示す図である。
【0094】
表示画面302は、映像(動画)を表示する表示欄301と、タイムライン303と、タイムラインの再生日時304と、カメラ指定305と、再生ボタン306と、映像の解像度307と、HD(高解像度)の映像の期間指定309と、アノテーションボタン311とを備えている。
【0095】
タイムライン303は、再生する動画のタイムラインである。
【0096】
タイムラインの再生日時304は、現在再生している動画の再生日時を示すオブジェクト(ライン)である。タイムライン303は、映像の再生が行われると、映像の再生時刻が再生日時304に一致するように左右(タイムラインの長手方向)に動くように構成されている。また、このタイムライン303は、ユーザの指示により、左右(タイムラインの長手方向)に動かすことが可能であり、それにより、再生日時304の位置に、任意の時刻を設定することが可能である。また、任意の時刻を再生日時304に設定した状態で再生ボタン306がユーザにより押下されることにより、当該設定された任意の時刻から映像を再生することができる。
【0097】
カメラ指定305は、複数のネットワークカメラのうち、表示欄301に表示する動画(映像)を撮影したネットワークカメラの指定(選択)をユーザにより受け付ける受付部である。図3(A)の例では、「ネットワークカメラ1」が指定されている。この受付部は、プルダウンであり、ユーザにより選択されることで、複数のネットワークカメラから1つのネットワークカメラを選択することができるように構成されている。このプルダウンに表示される複数のネットワークカメラは、録画サーバ107が管理している複数のカメラIDにより識別されるネットワークカメラである。
【0098】
再生ボタン306は、タイムラインの再生日時304に示される時刻からの映像の再生の指示をユーザにより受け付ける再生ボタンである。
【0099】
映像の解像度307は、現在再生している映像の解像度が、VGA(低解像度)であるか、HD(高解像度)であるかを表示する表示欄である。
【0100】
HD(高解像度)の映像の期間指定309は、HD(高解像度)の映像を優先的に取得して表示したい期間(時間帯)の指定をユーザにより受け付ける受付部(例えば、テキストボックス)である。
【0101】
アノテーションボタン311は、ユーザからアノテーションの指示を受け付ける受付部である。
【0102】
クライアント端末108は、ユーザにより、表示画面302のカメラ指定305が操作されることにより、表示欄301に表示する動画(映像)を撮影したネットワークカメラの指定(選択)を受け付ける。
【0103】
クライアント端末108は、ユーザにより、タイムライン303が左右(タイムラインの長手方向)に操作(移動)され、再生日時304の位置に、任意の時刻として現在が設定された場合には、ライブ映像を表示する設定が行われたと判定する。
【0104】
クライアント端末108は、ユーザにより、カメラ指定305で、表示する動画を撮影したネットワークカメラの指定を受け付け、かつ、ユーザによりライブ映像の表示要求を受け付けた(ユーザにより、タイムライン303が左右(タイムラインの長手方向)に操作(移動)され、再生日時304の位置に現在が設定された)か否かを判定する(S705)。
【0105】
クライアント端末108は、ユーザにより、カメラ指定305で、表示する動画を撮影したネットワークカメラの指定を受け付け、かつ、ユーザによりライブ映像の表示要求を受け付けた場合には(S705:YES)、当該指定を受け付けたネットワークカメラのライブ映像の表示要求を録画サーバ107に送信する(S706)。具体的には、クライアント端末108は、当該指定を受け付けたネットワークカメラのカメラIDと、当該カメラIDにより識別されるネットワークカメラのライブ映像の表示要求を、録画サーバ107に送信する。
【0106】
録画サーバ107は、クライアント端末108から、カメラIDと、当該カメラIDにより識別されるネットワークカメラのライブ映像の表示要求を受信すると(S709)、当該カメラIDにより識別されるネットワークカメラのライブ映像を受信する(S710)。録画サーバ107は、当該カメラIDにより識別されるネットワークカメラのライブ映像の表示要求をS709で受け付けた(受信した)か否かを判定し(S711)、当該表示要求をS709で受け付けたと判定された場合には、(S711:YES)、S710で受信したライブ映像(当該カメラIDにより識別されるネットワークカメラのライブ映像)をクライアント端末108に送信する(S712)。このとき、当該映像の再生時刻が再生日時304を示すタイムラインを含む表示画面をクライアント端末108に送信する。そして、録画サーバ107は、S713で当該ライブ映像の動画データを記憶する。
【0107】
クライアント端末108は、S712で送信されたライブ映像及び表示画面を受信すると(S707)、当該表示画面を表示部に表示すると共に、当該指定を受け付けたネットワークカメラのカメラIDにより識別されるネットワークカメラのライブ映像を表示欄301に表示する(S708)。
【0108】
録画サーバ107は、クライアント端末108から、カメラIDと、当該カメラIDにより識別されるネットワークカメラのライブ映像の表示要求を受信しなかった場合には、S709の処理をスキップして、S710の処理を実行する。
【0109】
図3(A)に表示される表示欄301は、S708で表示されるライブ映像の一例を示す図である。このようにして、クライアント端末108は、現在のライブ映像を表示し続ける。そして、クライアント端末108は、処理をS705に戻す。
【0110】
録画サーバ107は、S716で送信された映像、及び、当該映像の解像度を示す情報(HD(高解像度))を受信する(S717)。
【0111】
また、このとき、ルータ106から送信されたポートを示すポート番号「2」と、ルータ106のIPアドレス「A」の組み合わされた情報(高解像度のカメラのアドレス)も受信する(S717)。
【0112】
S717は、本発明の第2映像取得手段の適用例であり、第1映像取得手段で取得した第1映像よりも高解像度の、ネットワークカメラが撮影した第2映像(高解像度の映像)を、第1映像取得手段で第1映像を取得した後に取得する。
【0113】
そして、録画サーバ107は、当該受信した高解像度のカメラのアドレス(A:2)から、当該映像のネットワークカメラを識別するカメラIDを特定する。
【0114】
具体的には、録画サーバ107は、録画サーバ107の外部メモリ211の記憶手段に記憶されているカメラ映像管理テーブル1101(図11)を参照して、S717で受信した高解像度用のカメラのアドレス(A:2)に対応するカメラID(1)を特定する。
【0115】
S701及びS703で取得する同一の撮影時間帯で同一の画角の映像に関し、S702で送信する映像(低解像度の映像)のデータ容量は、S716で送信する映像(高解像度の映像)のデータ容量よりも少ないため、S702で送信された映像(低解像度の映像)は、S713において、S716で送信された映像(高解像度の映像)よりも先に録画サーバ107に登録され、映像管理テーブル1201で管理されている。
【0116】
そのため、録画サーバ107は、S717で受信した高解像度の映像に上書き登録する低解像度の映像を特定する(S718)。具体的には、録画サーバ107は、当該特定されたカメラID(1)の映像管理テーブル1201を参照して、S717で受信した高解像度の映像と同一時間帯の低解像度の映像のファイルIDを特定する。
【0117】
そして、録画サーバ107は、S718で特定された低解像度の映像(S717で受信した高解像度の映像の撮影時刻(撮影時間帯)と同じ時刻(時間帯)の低解像度の映像)を、S717で受信した高解像度の映像に上書き登録する。また、録画サーバ107は、上書き登録された映像に対応する映像管理テーブル1201のレコードの解像度を、VGA(低解像度)からHD(高解像度)に更新(変更)する(S719)。
【0118】
S719は、本発明の登録手段の適用例であり、第2映像取得手段で取得した第2映像を、記憶手段に記憶された第1映像に上書きして登録する。
【0119】
すなわち、登録手段は、第2映像取得手段で取得した第2映像を、当該第2映像の取得先の第2ポートと関連情報で関連付けられた第1ポートから取得され記憶手段に記憶された第1映像に上書きして登録する。
【0120】
例えば、録画サーバ107は、S713で、図12の映像管理テーブル1201(A)に示されるように映像を既に記録している場合において、S717で、開始時間:2018年1月1日11時40分〜終了時間:2018年1月1日の11時50分までの高解像度の映像を受信した場合には、映像管理テーブル1201(A)に示されるファイルIDが001で識別される低解像度の動画ファイル(映像)を、S717で受信した高解像度の映像に上書き登録する。そして、映像管理テーブル1201(B)に示すように、ファイルIDが001の映像が高解像度の映像に上書きされる。同様に、S717で、開始時間:2018年1月1日11時50分〜終了時間:2018年1月1日の112時00分までの高解像度の映像を受信した場合には、映像管理テーブル1201(A)に示されるファイルIDが002で識別される低解像度の動画ファイル(映像)を、S717で受信した高解像度の映像に上書き登録する。また、S717で、開始時間:2018年1月1日12時00分〜終了時間:2018年1月1日12時10分までの高解像度の映像を受信した場合には、映像管理テーブル1201(A)に示されるファイルIDが003で識別される低解像度の動画ファイル(映像)を、S717で受信した高解像度の映像に上書き登録する。このようにして、録画サーバ107は、所定時間(例えば10分)の映像が上書き登録されると、当該上書き登録された映像に対応する映像管理テーブル1201の解像度をVGA(低解像度)からHD(高解像度)に更新(変更)する。
【0121】
図12の1201(B)に示す映像管理テーブルは、映像管理テーブル1201(A)のファイルIDが001〜003の低解像度の映像が高解像度の映像に上書き登録され更新された映像管理テーブルを示した一例である。
【0122】
このように、録画サーバ107は、低解像度の映像と高解像度の映像とがそれぞれ異なるネットワークカメラで撮影された映像と認識せずに、低解像度の映像に高解像度の映像を上書き登録するため、結果として、録画サーバ107のメモリ領域を低減可能にし、コストを低減可能にすることができる。
【0123】
また、S719では、高解像度の映像を、S713で既に登録された低解像度の映像に関する映像として登録するため、低解像度のライブ映像と高解像度の映像が、同一のネットワークカメラで撮影された映像として管理される。そのため、ユーザは、同一のネットワークカメラで撮影された低解像度のライブ映像と高解像度の映像を容易に確認することができるようになる。したがって、ユーザは、ネットワークカメラが撮影した複数の異なる解像度の映像の管理を容易にすることができるようになる。
【0124】
このように、S719の登録手段は、第1映像取得手段による第1映像の取得先(図11の例では、A:1)、及び第2映像取得手段による第2映像の取得先(図11の例では、A:2)に応じて、第2映像取得手段で取得した第2映像を、記憶手段に記憶された第1映像に関する映像として登録する。
【0125】
次に、録画サーバ107は、更新された映像管理テーブル1201(B)の解像度の値に基づいて、高解像度の映像の時間帯308と、低解像度の映像の時間帯313とを識別可能に表示するタイムラインを生成して、当該タイムラインを含む表示画面をクライアント端末108に送信する(S720)。そして、処理をS717に戻す。
【0126】
クライアント端末108は、S720で送信された表示画面を受信すると(S707)、当該表示画面を表示する(S708)。このとき、クライアント端末108は、録画サーバ107から送信されているライブ映像は、引き続き表示され、S719で更新されたタイムライン部分のみを反映させて表示させる。
【0127】
例えば、図12の映像管理テーブル1201(B)に示すように、開始時間が2018年1月1日11時40分〜2018年1月1日12時10分までは高解像度の映像であり、それ以降の映像は低解像度の映像であることを識別可能に表示するために、図3(B)に示す表示画面302に示すように、高解像度の映像が上書き登録された映像の時間帯308のタイムラインについては、録画サーバ107に録画されている低解像度の映像の時間帯313のタイムラインと異なる色で識別表示する。例えば、高解像度の映像が上書き登録された映像の時間帯308のタイムラインについては、赤色で表示し、録画サーバ107に録画されている低解像度の映像の時間帯313のタイムラインについては、青色で表示する。
【0128】
このように、高解像度の映像が上書き登録された映像の時間帯308と、録画サーバ107に録画されている低解像度の映像の時間帯313とを識別可能に表示するため、ユーザが、高解像度の映像を閲覧可能な時間帯や、低解像の映像を閲覧可能な時間帯を容易に把握することができるようになり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0129】
録画サーバ107は、S718において、S717で受信した高解像度の映像に上書き登録する低解像度の映像を特定できなかった場合、すなわち、S717で受信した高解像度のカメラのアドレスに対応して、カメラ映像管理テーブル1101に、低解像度のカメラのアドレスに登録されていなかった場合には、S717で受信した映像は、上書きする映像ではないと判定し、S717で受信した映像を、上書き登録せずに、録画サーバ107のメモリ等の記憶手段に記憶(登録)する。すなわち、登録手段は、関連情報に関連付けられていないポートから取得した映像については、上書きせずに登録する。
【0130】
次に、図8を用いて、録画サーバ107に記憶された録画映像(低解像度の映像、又は高解像度の映像)の表示処理の一例について説明する。
【0131】
図8は、録画サーバ107に記憶された録画映像(低解像度の映像、又は高解像度の映像)の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0132】
図8に示すS801〜S804に示す処理は、クライアント端末108のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0133】
また、図8に示すS805、S806に示す処理は、録画サーバ107のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0134】
まず、クライアント端末108は、表示部に表示された表示画面302を介して、録画サーバ107に録画された映像(録画映像)の撮影日時(撮影時刻とも言う)、及び当該撮影日時の映像を表示する指示をユーザにより受け付けたか否かを判定する(S801)。
【0135】
具体的には、クライアント端末108は、例えば、図3(A)に示す表示画面302から、図4(C)に示す表示画面302のように、ユーザの操作により、タイムライン303を左右(タイムラインの長手方向)に動かされ、再生日時304の位置に、任意の過去の時刻(撮影日時)を設定することができる。図4(C)の例では、2018年1月1日12時24分が再生時刻(撮影日時)として設定されている。また、クライアント端末108は、再生ボタン306をユーザにより押下されることにより、当該撮影日時の映像の表示要求を受け付けることができる。
【0136】
これにより、クライアント端末108は、録画サーバ107に録画された映像の撮影時刻(例えば、2018年1月1日12時24分)、及び当該撮影時刻の映像を表示する指示をユーザにより受け付けることができる。
【0137】
クライアント端末108は、表示画面302を介して、録画サーバ107に録画された映像の撮影日時、及び当該撮影日時の映像を表示する指示をユーザにより受け付けたと判定された場合には(S801:YES)、処理をS802に移行し、当該指示を受け付けていないと判定された場合には(S801:NO)、処理をS705に移行する。
【0138】
クライアント端末108は、S801で受け付けた撮影時刻、及び当該撮影時刻の録画映像の表示要求を録画サーバ107に送信する(S802)。
【0139】
録画サーバ107は、S802で送信された撮影時刻と、録画映像の表示要求を受信すると(S805)、当該撮影時刻の映像の動画ファイルを特定して、クライアント端末108に送信する(S806)。
【0140】
具体的には、録画サーバ107は、S805で受信した撮影時間が、映像管理テーブル1201の開始時間から終了時間までの期間に含まれるレコードを特定して、当該レコードのファイルIDを特定し、当該ファイルIDが示す動画ファイルを特定する。そして、録画サーバ107は、当該特定された動画ファイルをクライアント端末108に送信する(S806)。S806では、当該特定された動画ファイルの終了時間後に撮影された動画ファイルも送信することができる。
【0141】
録画サーバ107は、例えば、表示要求されている録画映像の撮影時刻が、2018年1月1日12時24分であれば、映像管理テーブル1201(B)のファイルIDが005の動画ファイル(低解像度の動画)をクライアント端末108に送信する(S806)。
【0142】
クライアント端末108は、録画サーバ107から、ユーザが指示した撮影時刻の映像(動画ファイル)を受信すると(S803)、当該映像を、ユーザにより指定された撮影時刻から再生して表示画面302の表示欄301に表示する(S804)。
【0143】
図4(C)の例では、低解像度の映像を再生するため、307の表示欄には、現在再生されている映像が、VGA(低解像度)の映像であることを表示している。クライアント端末108は、S804の処理を実行すると、処理をS801に戻す。
【0144】
図4(C)では、2018年1月1日12時24分からの低解像度の映像の再生指示がされた場合の表示画面について説明したが、図4(D)では、2018年1月1日12時8分からの高解像度の映像の再生指示がされた場合の表示画面について説明する。
【0145】
クライアント端末108は、例えば、図3(A)に示す表示画面302から、図4(D)に示す表示画面302のように、ユーザの操作により、タイムライン303を左右(タイムラインの長手方向)に動かされ、再生日時304の位置に、任意の過去の撮影時刻(再生時刻)を設定することができる。図4(D)の例では、2018年1月1日12時8分が撮影時刻(再生時刻)として設定されている。また、クライアント端末108は、再生ボタン306をユーザにより押下されることにより、当該撮影日時(撮影時刻)の映像の表示要求を受け付けることができる。
【0146】
図4(D)の例では、高解像度の映像を再生するため、307の表示欄には、現在再生されている映像が、HD(高解像度)の映像であることを表示している。
【0147】
次に、図9を用いて、ユーザが指定した期間の高解像度の録画映像の表示処理について説明する。
【0148】
図9は、ユーザが指定した期間の高解像度の録画映像の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0149】
図9に示すS901〜S904に示す処理は、クライアント端末108のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0150】
また、図9に示すS905〜S911に示す処理は、録画サーバ107のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0151】
また、図9に示すS912、S913に示す処理は、情報処理装置104のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0152】
ここでは、S708でライブ映像を表示している際に、ユーザの指示により図9に示す処理が開始される実施形態を一例として説明する。
【0153】
クライアント端末108は、ユーザにより、表示画面302の309の受付部に、高解像度の映像を表示したい期間の指定を受け付ける。
【0154】
例えば、クライアント端末108は、S708において、表示部に表示画面302(図3(B))が表示されている状態で、ユーザにより、309の受付部に、高解像度の映像を表示したい期間の指定を受け付ける。
【0155】
クライアント端末108は、例えば、図5(E)に示す表示画面の309に示すように、2018年1月1日12時20分から2018年1月1日12時30分の期間の入力を受け付ける。
【0156】
図3(B)、及び図5(E)に示す表示画面302は、図12の映像管理テーブル1201(B)に基づき表示されている。
【0157】
クライアント端末108は、ユーザにより、309の受付部に、高解像度の映像を表示したい期間の指定(指定期間)を受け付けたか否かを判定する(S901)。そして、指定期間を受け付けていないと判定された場合には(S901:NO)、処理をS901に戻す。また、指定期間を受け付けたと判定された場合には(S901:YES)、当該入力を受け付けた期間(指定期間)を、録画サーバ107に送信する(S902)。
【0158】
また、S902では、ユーザにより、カメラ指定305で、表示する動画を撮影したネットワークカメラの指定を受け付けたネットワークカメラのカメラIDも、録画サーバ107に送信する。
【0159】
録画サーバ107は、クライアント端末108から、カメラIDと、当該指定期間を受信すると(S905)、当該カメラIDにより示されるネットワークカメラで撮影された映像であって、当該期間指定の高解像度の映像が録画されているか否かを判定する(S906)。
【0160】
具体的には、録画サーバ107は、S905で受信したカメラID(例えば、1)の映像管理テーブル1201を特定する。
【0161】
そして、録画サーバ107は、特定された映像管理テーブル1201の各レコードのうち、S905で受信した指定期間が、当該映像管理テーブル1201(例えば、図12(B))の開始時間から終了時間までの期間に含まれるレコードを特定して、当該レコードに含まれる解像度がHD(高解像度)であるか否かを判定することにより、当該期間指定の高解像度の映像が録画されているか否かを判定する。
【0162】
録画サーバ107は、当該期間指定の高解像度の映像が録画されていると判定された場合には(S906:YES)、処理をS912に移行して、当該特定されたレコードのファイルIDにより示される動画ファイルをクライアント端末108に送信する(S911)。
【0163】
また、録画サーバ107は、当該期間指定の高解像度の映像が録画されていない(当該特定されたレコードに含まれる解像度がVGA(低解像度)である)と判定された場合には(S906:NO)、処理をS907に移行する。
【0164】
録画サーバ107は、S907において、まず、S905で受信したカメラIDに対応してカメラ映像管理テーブル1101に記憶されている高解像度用のカメラのアドレス(A:2)を特定する。
【0165】
そして、録画サーバ107は、情報処理装置104に対して、S905で受信した指定期間を送信すると共に、高解像度の映像の取得要求を行う(S907)。具体的には、録画サーバ107は、当該特定された高解像度用のカメラのアドレス(A:2)に、S905で受信した指定期間を送信すると共に、当該指定期間の高解像度の映像の取得要求を行う。そして、ルータ106は、ポート番号2のポートで、当該指定期間と当該指定期間の高解像度の映像の取得要求を受信すると、情報処理装置104に対して、当該指定期間の高解像度の映像の取得要求を送信する。
【0166】
図9では、S907において、S905で受信した指定期間を情報処理装置104に送信して、当該指定期間の高解像度の映像の取得要求を行う実施例について説明する。
【0167】
情報処理装置104は、録画サーバ107から、当該取得要求及び当該指定期間を受信すると(S912)、現在行っているS716における高解像度の映像の送信を停止して、S716における高解像度の映像の送信よりも優先して、当該指定期間における高解像度の映像を録画サーバに送信する(S913)。S913では、高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))も送信する。
【0168】
具体的には、情報処理装置104は、当該指定期間における高解像度の映像を、ルータ106に送信する。そして、ルータ106は、ポート番号2のポートから、録画サーバ107に対して、当該指定期間における高解像度の映像を送信する。このとき、高解像度用のカメラのアドレスも送信する。
【0169】
そして、録画サーバ107は、当該指定期間における高解像度の映像、高解像度のカメラのアドレス、及び、当該高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))を受信すると(S908)、S908で受信した高解像度の映像に上書き登録する低解像度の映像を特定する(S909)。
【0170】
具体的には、録画サーバ107は、録画サーバ107の外部メモリ211の記憶手段に記憶されているカメラ映像管理テーブル1101(図11)を参照して、S908で受信した高解像度用のカメラのアドレス(A:2)に対応するカメラID(1)を特定する。
【0171】
そして、当該特定されたカメラID(1)の映像管理テーブル1201を参照して、S908で受信した高解像度の映像と同一時間帯の低解像度の映像のファイルIDを特定する。このようにして、上書き登録する低解像度の映像を特定する。
【0172】
そして、録画サーバ107は、S909で特定された低解像度の映像(S908で受信した高解像度の映像の撮影時刻(撮影時間帯)と同じ時刻(時間帯)の低解像度の映像)を、S908で受信した高解像度の映像に上書き登録する。また、録画サーバ107は、上書き登録された映像に対応する映像管理テーブル1201のレコードの解像度を、VGA(低解像度)からHD(高解像度)に更新(変更)する(S910)。また、ここでも、S719と同様に、所定時間(例えば10分)毎の動画ファイルを上書き登録する。また、録画サーバ107は、映像管理テーブル1201の指定期間の解像度をHD(高解像度)に変更して更新する(S910)。
【0173】
具体的には、図12の映像管理テーブル1201(B)のファイルIDが005のレコードの解像度をVGA(低解像度)からHD(高解像度)に変更する。このようにして変更された映像管理テーブルが、図13の映像管理テーブル1201(C)である。
【0174】
図13の映像管理テーブル1201(C)は、S910で更新された映像管理テーブルの一例を示す図である。図13の映像管理テーブル1201(C)に基づき、図5(F)に示す表示画面302がS904で表示される。
【0175】
録画サーバ107は、更新された映像管理テーブル1201の解像度の値に基づいて、高解像度の映像の時間帯308と、低解像度の映像の時間帯313とを識別可能に表示するタイムラインを生成して、当該タイムラインを含む表示画面をクライアント端末108に送信する(S911)。また、録画サーバ107は、S908で受信した指定時間の高解像度の映像を、クライアント端末108に送信する(S911)。
【0176】
クライアント端末108は、S911で送信された表示画面、及び指定時間の高解像度の映像を受信すると(S903)、当該表示画面を表示する。また、クライアント端末108は、当該指定時間の高解像度の映像を表示欄301に表示する(S904)。そして、処理をS901に戻す。
【0177】
図5(F)は、S904で表示される表示画面302の一例を示す図である。
【0178】
図5(F)に示す314は、309で指定された期間が、高解像度の映像であることを識別するために赤色に変更されたタイムラインである。
【0179】
例えば、図13の映像管理テーブル1201(C)に示すように、開始時間が2018年1月1日11時40分〜2018年1月1日12時10分までは高解像度の映像であり、また、309で指定された期間(2018年1月1日12時20分〜2018年1月1日12時30分)の映像が高解像度の映像であり、それ以外の映像は低解像度の映像であることを識別可能に表示するために、図5(F)に示す表示画面の308に示すように、録画サーバ107に録画されている高解像度の映像の時間帯(308、314)のタイムラインと、録画サーバ107に録画されている低解像度の映像の時間帯313のタイムラインと、をそれぞれ異なる色で識別表示する。例えば、高解像度の映像の時間帯のタイムラインについては、赤色で表示し、低解像度の映像の時間帯のタイムラインについては、青色で表示する。
【0180】
このように、例えば、ユーザが、低解像度のライブ映像を確認している途中で、まだ、高解像度の映像が録画サーバに記録されていない期間の高解像度の映像を確認したい場合であっても、ユーザが指定した期間の高解像度の映像が優先して録画サーバに記録されるようになるため、ユーザは、当該指定期間の高解像度の映像を優先して確認することが出来るようになり、ユーザの利便性を向上させ、効率的に保線業務を行うことが可能となる。
【0181】
次に、図10を用いて、ライブ映像にアノテーションを付加して、当該アノテーションが付加された日時をタイムラインに表示する処理について説明する。
【0182】
図10は、ライブ映像にアノテーションを付加して、当該アノテーションが付加された日時をタイムラインに表示する処理の一例を示すフローチャートである。
【0183】
図10に示すS1001〜S1004に示す処理は、クライアント端末108のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0184】
また、図10に示すS1005〜S1012に示す処理は、録画サーバ107のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0185】
また、図10に示すS1013、S1014に示す処理は、情報処理装置104のCPU201がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0186】
ここでは、S708でライブ映像を表示している際に、ユーザの指示により図10に示す処理が開始される実施形態を一例として説明する。
【0187】
クライアント端末108は、表示画面302の表示欄301にライブ映像が表示されている状態で、ユーザにより、当該表示欄301内の任意の箇所に、アノテーション310を付加する指示を受け付けたか否かを判定する(S1001)。
【0188】
図6(G)は、S1001において、ユーザにより、表示欄301内の任意の箇所に、アノテーション310を付加する指示を受け付けた表示画面302の一例を示すである。
【0189】
クライアント端末108は、ユーザにより、当該表示欄301内の任意の箇所に、アノテーション310を付加する指示を受け付けたと判定すると(S1001:YES)、当該指示を受け付けた箇所にアノテーション310を付加して表示する。例えば、図6(G)に示すように、表示欄301内のユーザが指示した箇所にアノテーション310が付加されて表示される。
【0190】
そして、クライアント端末108は、当該アノテーションが付加された撮影日時、及び当該アノテーションが付加された画面内の位置を示す位置情報を、録画サーバ107に送信する(S1002)。
【0191】
また、S1002では、表示中のライブ映像を表示しているネットワークカメラのカメラID(カメラ指定305で指定されているネットワークカメラのカメラID)も、録画サーバ107に送信する。
【0192】
そして、録画サーバ107は、クライアント端末108から、当該アノテーションが付加された撮影日時、及び当該アノテーションが付加された画面内の位置を示す位置情報(映像内の位置を示す位置情報)、カメラIDを受信(取得)すると(S1005)、当該カメラIDに示されるネットワークカメラが撮影した映像であって、当該アノテーションが付加された日時の高解像度の映像が、録画サーバ107に録画されているか否かを判定する(S1006)。
【0193】
具体的には、録画サーバ107は、S1005で受信したカメラIDの映像管理テーブル1201を処理対象にする。ここで処理対象とする映像管理テーブルの例を、図12の映像管理テーブル1201(B)に示す。
【0194】
S1005は、本発明のアノテーション取得手段の適用例であり、出力手段により出力された表示画面(302)を介してユーザによりアノテーションがS1001で入力された時刻(撮影時刻)、映像内の位置を示す位置情報を取得する。
【0195】
そして、録画サーバ107は、処理対象の映像管理テーブル1201(B)の各レコードのうち、アノテーションが付加された当該撮影日時(例えば、2018年1月1日12時31分)が、開始時間から終了時間までの期間に含まれるレコードの解像度がHD(高解像度)であるか否かを判定することにより、当該撮影日時の高解像度の映像が、録画サーバ107に録画されているか否かを判定する(S1006)。
【0196】
録画サーバ107は、当該撮影日時の高解像度の映像が、録画サーバ107に録画されていると判定された場合には(S1006:YES)、処理をS1011に移行する。一方、録画されていないと判定された場合には(S1006:NO)、処理をS1007に移行する。
【0197】
録画サーバ107は、S1005で受信したカメラID(例えば、1)に対応してカメラ映像管理テーブル1101に記憶されている高解像度用のカメラのアドレス(A:2)を特定する。
【0198】
そして、録画サーバ107は、情報処理装置104に対して、アノテーションが付加された当該撮影日時を送信する(S1014)。
【0199】
具体的には、録画サーバ107は、当該特定された高解像度用のカメラのアドレス(A:2)に、当該撮影日時を送信すると共に、当該撮影日時の高解像度の映像の取得要求を行う。そして、ルータ106は、ポート番号2のポートで、当該撮影日時と当該撮影日時の高解像度の映像の取得要求を受信すると、情報処理装置104に対して、当該撮影日時と当該撮影日時の高解像度の映像の取得要求を送信する。
【0200】
情報処理装置104は、録画サーバ107から、アノテーションが付加された当該撮影日時を受信すると(S1013)、現在行っているS716における高解像度の映像の送信を停止して、S716における高解像度の映像の送信よりも優先して、アノテーションが付加された撮影日時から所定期間(時間帯)の高解像度の映像を録画サーバ107に送信する(S1014)。
【0201】
S1015では、当該高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))も送信する。
【0202】
具体的には、情報処理装置104は、当該所定期間(時間帯)の高解像度の映像、及び高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))を、ルータ106に送信する。そして、ルータ106は、ポート番号2のポートから、録画サーバ107に対して、当該所定期間(時間帯)の高解像度の映像、及び高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))を送信する。このとき、高解像度用のカメラのアドレスも送信する。
【0203】
そして、録画サーバ107は、アノテーションが付加された撮影日時から所定期間の高解像度の映像、高解像度を示す情報(例えば、HD(高解像度))、高解像度用のカメラのアドレスを受信すると(S1008)、S1008で受信した高解像度の映像に上書き登録する低解像度の映像を特定する(S1009)。
【0204】
このように、S1008の第2映像取得手段は、設定手段によりアノテーションが設定された場合に、設定手段によりアノテーションが設定された時刻における第2映像の取得を、取得処理よりも優先して行う。
【0205】
具体的には、録画サーバ107は、録画サーバ107の外部メモリ211の記憶手段に記憶されているカメラ映像管理テーブル1101(図11)を参照して、S1008で受信した高解像度用のカメラのアドレス(A:2)に対応するカメラID(1)を特定する。
【0206】
そして、当該特定されたカメラID(1)の映像管理テーブル1201を参照して、S1008で受信した高解像度の映像と同一時間帯の低解像度の映像のファイルIDを特定する。このようにして、上書き登録する低解像度の映像を特定する。
【0207】
S1009で特定された低解像度の映像(S1008で受信した高解像度の映像の撮影時刻(時間帯)と同一の時刻(時間帯)の映像(動画ファイル))を、S1008で受信した高解像度の映像に上書き登録する。また、録画サーバ107は、映像管理テーブル1201の上書き登録した期間の映像の解像度をHD(高解像度)に変更して更新する(S1010)。
【0208】
具体的には、図13の映像管理テーブル1201(D)のファイルIDが006のレコードの解像度をVGA(低解像度)からHD(高解像度)に変更する。このようにして変更された映像管理テーブルが、図13の映像管理テーブル1201(D)である。
【0209】
図13の映像管理テーブル1201(D)は、S1010で更新された映像管理テーブルの一例を示す図である。図13の映像管理テーブル1201(D)に基づき、図6(H)に示す表示画面302がS1004で表示される。
【0210】
録画サーバ107は、S1005で受信した、アノテーションが付加された撮影日時、及び当該アノテーションが付加された画面内の位置を示す位置情報を、S1010で更新した映像管理テーブル1201(例えば映像管理テーブル1201(D))のレコードの「アノテーション日時」、「アノテーション位置」にそれぞれ記憶(設定)する(S1011)。
【0211】
S1011は、本発明の設定手段の適用例であり、映像における、S1005で取得した時刻にアノテーションを設定すると共に、アノテーションの位置情報を設定する。
【0212】
また、録画サーバ107は、S1011の処理は、S1005とS1006の間のタイミングで実行することもできる。
【0213】
録画サーバ107は、例えば、アノテーションが付加された撮影日時(時間帯)として、2018年1月1日12時31分〜2018年1月1日12時33分の情報をS1005で受信した場合には、図13の映像管理テーブル1201(D)に示すように、「アノテーション日時」に、その時間帯の情報を格納(登録)する。また、当該アノテーションが付加された画面内の位置を示す位置情報として、X(50),Y(40)の情報をS1005で受信した場合には、図13の映像管理テーブル1201(D)に示すように、「アノテーション位置」に、その位置情報を格納(登録)する(S1011)。
【0214】
録画サーバ107は、更新された映像管理テーブル1201の解像度の値に基づいて、高解像度の映像の時間帯308と、低解像度の映像の時間帯313と、アノテーションが付加された時間とを識別可能に表示するタイムラインを生成して、当該タイムラインを含む表示画面をクライアント端末108に送信する(S1012)。また、録画サーバ107は、S1008で受信した高解像度の映像を、クライアント端末108に送信する(S1012)。
【0215】
録画サーバ107は、S1012において、アノテーションが付加された時間を識別可能に表示するために、当該アノテーションが付加された時間に対して、アノテーションが付加されていることを示す情報312を含むタイムライン生成する。
【0216】
S1012は、本発明の生成手段の適用例であり、タイムラインの、設定手段によりアノテーションが設定された時刻に対して、アノテーションが設定されていることを示す情報(312)を含む表示画面を生成する。
【0217】
また、録画サーバ107は、S1012において、S1008で受信した高解像度の映像上の、位置情報(例えば、X(50),Y(40))が示す表示欄301内の位置に、アノテーションを付加した高解像度の映像をクライアント端末108に送信する。
【0218】
S1012は、本発明の制御手段の適用例であり、S1008の第2映像取得手段により取得された第2映像を表示画面で再生する際に、当該第2映像上に、当該アノテーションが表示されるように制御する。
【0219】
クライアント端末108は、S1012で送信された表示画面、及び高解像度の映像を受信すると(S1003)、当該表示画面を表示する。また、クライアント端末108は、当該高解像度の映像を表示欄301に表示する(S1004)。S1004で表示される表示画面は、図6(H)に示す表示画面302である。
【0220】
クライアント端末108は、図6(H)の表示画面302に示すように、アノテーションが付加された時間に対して、アノテーションが付加されていることを示す情報312を含むタイムライン303を表示する。
【0221】
また、クライアント端末108は、図6(H)の表示画面302に示すように、位置情報(例えば、X(50),Y(40))が示す表示欄301内の位置にアノテーションを付加した高解像度の映像を表示する。そして、処理をS1001に戻す。
【0222】
このように、例えば、ユーザが、低解像度のライブ映像を確認している途中で、確認したい箇所を指示すると、その指示された撮影時間の高解像度の映像を優先して確認することが出来るようになると共に、高解像度の映像上に確認したい箇所をアノテーションとして表示するため、ユーザの利便性を向上させ、効率的に保線業務を行うことが可能となる。
【0223】
S710、S717、S908、S1008は、本発明の取得手段の適用例であり、ネットワークカメラが撮影した映像を取得する。
【0224】
また、S710は、本発明の第1映像取得手段の適用例であり、S717、S908、S1008は、本発明の第2映像取得手段の適用例である。
【0225】
S712、S720、S806、911、S1012は、記憶手段に記憶された映像を表示する表示画面であって、記憶手段に記憶された第1映像の時間帯と、第2映像の時間帯とを識別可能に表示する表示画面を生成する生成手段の適用例である。
【0226】
また、S712、S720、S806、911、S1012は、本発明の出力手段の適用例であり、生成手段により生成された表示画面、及び、記憶手段に記憶された映像を表示部に表示すべく出力する。また、生成手段は、第1映像の時間帯(313)と、第2映像の時間帯(308)とを識別するタイムラインを含む表示画面を生成する。
【0227】
以上、本発明によれば、ネットワークカメラが撮影した複数の異なる解像度の映像の管理を容易にするための仕組みを提供することすることができる。
【0228】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0229】
また、本発明におけるプログラムは、図示したフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は当該処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0230】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0231】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0232】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0233】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0234】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0235】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0236】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0237】
101 架線
102 電車
103 線路
104 情報処理装置
105 ネットワークカメラ1
106 ルータ
107 録画サーバ
108 クライアント端末
110 ネットワーク
111 ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13