特許第6836174号(P6836174)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836174
(24)【登録日】2021年2月9日
(45)【発行日】2021年2月24日
(54)【発明の名称】キャブ保持装置
(51)【国際特許分類】
   B62D 65/00 20060101AFI20210215BHJP
   B62D 65/18 20060101ALI20210215BHJP
【FI】
   B62D65/00 Z
   B62D65/18 B
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-74596(P2017-74596)
(22)【出願日】2017年4月4日
(65)【公開番号】特開2018-176821(P2018-176821A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2020年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128509
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 晴久
(74)【代理人】
【識別番号】100119356
【弁理士】
【氏名又は名称】柱山 啓之
(72)【発明者】
【氏名】秋山 裕寛
(72)【発明者】
【氏名】大下 健一
【審査官】 米澤 篤
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/009223(WO,A1)
【文献】 特開2006−76387(JP,A)
【文献】 特開2001−130460(JP,A)
【文献】 特開平6−144216(JP,A)
【文献】 特開2012−61553(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0011721(US,A1)
【文献】 特開2000−176796(JP,A)
【文献】 特開2007−245800(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 65/00
B62D 65/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブ搬送装置に起倒自在に設けられた可動フレームと、
前記可動フレームに設けられキャブのアンダーフレームの前部を受ける受部材と、
前記可動フレームに設けられ前記受部材より後方の前記アンダーフレームに形成された底孔に挿入されると共に前記アンダーフレームに係合される爪部材と、
を備えることを特徴とするキャブ保持装置。
【請求項2】
前記アンダーフレームは前後に延びると共にキャブフロアから下方に突起して形成され、
前記受部材は、前記可動フレームから上方のキャブに向けて延びる脚部と、前記脚部に形成され前記アンダーフレームの下面に当接する受部と、前記脚部に形成され前記アンダーフレームの車幅方向内側の側面に当接する横当て部とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載のキャブ保持装置。
【請求項3】
前記爪部材は、前記可動フレームから前記キャブに向けて延びるロッド部と、前記ロッド部の先端に屈曲して設けられた鉤部とを備え、
前記爪部材は、前記可動フレームが起立されたとき、前記鉤部を上方に向けるように形成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載のキャブ保持装置。
【請求項4】
前記爪部材は、前記可動フレームに脱着可能に設けられる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のキャブ保持装置。
【請求項5】
前記爪部材は、前記可動フレームに前記ロッド部の軸回りに回動可能に設けられる
ことを特徴とする請求項3に記載のキャブ保持装置。
【請求項6】
前記キャブ搬送装置が、キャブ組立ラインに沿って走行するキャブ搬送台車で構成される
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のキャブ保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャブ床下に部品を取り付け可能な姿勢にキャブを保持するキャブ保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
キャブの床下(キャブフロアの裏面)に部品を取り付ける組立ラインでは、キャブのルーフを機械で吊り上げ、そのキャブの床下に部品を取り付ける。また、別の方法では、キャブを上方に押し上げ、そのキャブの床下に部品を取り付ける方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−224095号公報
【特許文献2】特開平6−247357号公報
【特許文献3】特開2003−191875号公報
【特許文献4】特開2008−273383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、キャブのルーフを機械で吊り上げる方法では、キャブ搬送ラインとは別にキャブを吊り上げるための機械が必要であるため、その機械の設置スペースが必要になって組立ラインのスペースが狭くなると共に、多額の投資が必要になるという課題がある。
【0005】
また上述の別の方法では、キャブを押し上げる装置が邪魔でキャブの床下に部品を取り付けづらいという課題がある。
【0006】
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、組立ラインのスペースを広く確保でき、キャブの床下に部品を容易に取り付けることができ、安価に製造できるキャブ保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様によれば、キャブ搬送装置に起倒自在に設けられた可動フレームと、前記可動フレームに設けられキャブのアンダーフレームの前部を受ける受部材と、前記可動フレームに設けられ前記受部材より後方の前記アンダーフレームに形成された底孔に挿入されると共に前記アンダーフレームに係合される爪部材と、を備えたことを特徴とするキャブ保持装置が提供される。
【0008】
好ましくは、前記アンダーフレームは前後に延びると共にキャブフロアから下方に突起して形成され、前記受部材は、前記アンダーフレームの底面及び側面を受けるべく溝形に形成された当接部を有するとよい。
【0009】
好ましくは、前記爪部材は、前記可動フレームから前記キャブに向けて延びるロッド部と、ロッド部の先端に屈曲して設けられた鉤部とを備え、前記爪部材は、前記可動フレームが起立されたとき、前記鉤部を上方に向けるように形成されるとよい。
【0010】
好ましくは、前記爪部材は、前記可動フレームに脱着可能に設けられるとよい。
【0011】
また、前記爪部材は、前記可動フレームに前記ロッド部の軸回りに回動可能に設けられてもよい。
【0012】
好ましくは、前記キャブ搬送装置が、キャブ組立ラインに沿って走行するキャブ搬送台車で構成されるとよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、組立ラインのスペースを広く確保でき、キャブの床下に部品を容易に取り付けることができ、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施の形態に係るキャブ保持装置の概略側面図である。
図2】キャブをチルトした姿勢で保持するキャブ保持装置の概略側面図である。
図3】前方に90°倒したキャブを床下側から視た概略斜視図である。
図4】キャブのアンダーフレームに係合されるキャブ保持装置の要部斜視図である。
図5図4の概略側断面図である。
図6図5のA−A線矢視断面図である。
図7】他の実施の形態を示すキャブ保持装置の概略側面図である。
図8】他の実施の形態を示すキャブ保持装置の概略側面図である。
図9】他の実施の形態を示すキャブ保持装置の要部側面図である。
図10】(a)は他の実施の形態を示すキャブ保持装置の要部側面図であり、(b)は(a)のB−B線矢視断面図である。
図11】(a)は他の実施の形態を示すキャブ保持装置の要部側面図であり、(b)は(a)のC−C線矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、後述する実施の形態における前後左右上下の各方向は、説明のためのものであり、実物の各方向とは必ずしも一致しない。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係るキャブ保持装置の側面図である。図1に示すように、キャブ保持装置1は、キャブ搬送装置2に起倒自在に設けられた可動フレーム3と、可動フレーム3に設けられキャブ4のアンダーフレーム5を受ける受部材6と、可動フレーム3に設けられ後述するアンダーフレーム5の底孔7(図5参照)に挿入されると共にアンダーフレーム5に係合される爪部材8と、を備える。
【0017】
キャブ搬送装置2は、キャブ搬送台車2aで構成される。キャブ搬送台車2aは、図示しないキャブ搬送ラインに沿って自走する。
【0018】
後に理解されるが、可動フレーム3は、スライダリンク機構9を構成するリンクにより形成される。スライダリンク機構9は、キャブ搬送台車2aに一端(後端)を回動自在に設けられ前方に延びる第1リンク10と、第1リンク10の他端(前端)に一端(後端)を回動自在に連結され前方に延びる第2リンク11と、第2リンク11の他端(前端)に車幅方向に延びる軸回りに回動自在に連結されると共に、キャブ搬送台車2aに前後方向スライド自在に設けられるスライダ12と、を備える。可動フレーム3は、第2リンク11により形成される。
【0019】
スライダリンク機構9は、後述する左右のアンダーフレーム5に対応するようにキャブ搬送台車2aの左右に設けられる。また、キャブ搬送台車2aには、スライダリンク機構9を伸縮させ、可動フレーム3たる第2リンク11を起倒させるためのアクチュエータ13が設けられる。アクチュエータ13はエアシリンダで構成される。なお、アクチュエータ13は油圧シリンダで構成されてもよく、他のもので構成されてもよい。
【0020】
図3に示すように、キャブ4は、床面を形成するキャブフロア14と、キャブフロア14上に設けられるキャブ本体15と、キャブフロア14に設けられる左右一対のアンダーフレーム5とを備える。
【0021】
アンダーフレーム5は、キャブ4の前後方向に延びると共に、キャブフロア14から下方に突起する。具体的には、アンダーフレーム5は、断面ハット型に形成され、開口をキャブ4の上方に向けて配置される。アンダーフレーム5は、上端をキャブフロア14に取り付けられることで閉断面となる。また、左右のアンダーフレーム5は、左右対称に形成され、キャブフロア14の凹凸に沿うように屈曲される。具体的には、アンダーフレーム5は、前部に形成され後方に向かうにつれて下方に傾斜される前部傾斜部5aと、前部傾斜部5aの後方に隣接して形成され水平に延びる前部水平部5bと、前部水平部5bの後方に隣接して形成され後方に向かうにつれて上方に傾斜する中部傾斜部5cと、中部傾斜部5cの後方に隣接して形成され水平に延びる後部水平部5dと、前部傾斜部5aの前端部に前部傾斜部5aを覆うように設けられるカバー部5eとを備える。カバー部5eは、前部傾斜部5aを覆う断面ハット型に形成され、前部傾斜部5aに溶接等により一体に設けられる。前部水平部5bの後端には、上下に貫通する底孔7が形成される。
【0022】
図1に示すように、受部材6は、第2リンク11からなる可動フレーム3の前端部に下端が固定され可動フレーム3から上方のキャブ4に向けて延びる脚部16と、脚部16に形成されカバー部5eの下面に当接する受部16aと、脚部16に形成されカバー部5eの車幅方向内側の側面に当接する横当て部16bとを備える。図4及び図6に示すように、脚部16は、左右の可動フレーム3にそれぞれ設けられる。受部16aは、脚部16の車幅方向外側の先端にカバー部5eの底面形状に沿う先端面を形成して構成される。横当て部16bは、脚部16の車幅方向内側を受部16aより延長させて形成される。左右の脚部16に形成された各横当て部16bは、左右のカバー部5eの内側側面にそれぞれ接触される。これにより、キャブ4の車幅方向への移動が規制され、キャブ4の横ずれが回避される。また、受部16a及び横当て部16bには、保護材(図示せず)が設けられる。保護材は、カバー部5e、アンダーフレーム5等のキャブ4側の部材の塗装を保護するためのものであり、MCナイロンやウレタンゴム等の軟質の樹脂で構成される。
【0023】
図1図4及び図5に示すように、爪部材8は、可動フレーム3の後端部に下端が固定され可動フレーム3から上方のキャブ4に向けて延びるロッド部18と、ロッド部18の先端に設けられた鉤部19とを備える。ロッド部18は底孔7に挿入されるべく底孔7より細く形成される。鉤部19は、ロッド部18から略直角に屈曲されて形成される。鉤部19は底孔7に挿入されるべく底孔7より細く形成されると共に、ロッド部18から直交方向に延びる長さLを底孔7の直径φより小さく形成される。
【0024】
また、爪部材8は、可動フレーム3が起立されたとき、鉤部19を上方に向けるように形成される。
【0025】
また、キャブ搬送台車2aには、図1に示すように、キャブ4の後部を支持するための後部支持台20が設けられる。なお、仮に左右一対の受部材6と左右一対の爪部材8とによりキャブ4を安定して支持できる場合、後部支持台20は省略されてもよい。
【0026】
次に本実施の形態の作用を述べる。
【0027】
キャブ搬送台車2a上に載置されたキャブ4の底下に部品(図示せず)を取り付ける場合、爪部材8が底孔7に挿入される図1に示す状態からアクチュエータ13たるエアシリンダを伸長させる。これにより、図2に示すように、第1リンク10は後端を中心として前端が上昇するように回動される。また、これに連動して第2リンク11の後端が上昇されると共に第2リンク11の前端が後方に引かれ、スライダ12が後方にスライド移動される。これら一連の動きにより可動フレーム3たる第2リンク11は徐々に後方に移動されつつ起立される。受部材6上のキャブ4は可動フレーム3が傾くにしたがって前方に傾く。このとき、キャブ4は前方に傾くにしたがって受部材6に対しわずかに下方にスライドする。このスライドにより鉤部19はアンダーフレーム5に確実に引っ掛かる。
【0028】
キャブ4の重心Gが受部材6より前方に移動されると、キャブ4には可動フレーム3から離れて前方に傾こうとする自重による力が作用する。しかし、爪部材8の鉤部19がアンダーフレーム5の底孔7の上方隣接部分21に掛かり、アンダーフレーム5の前方への移動を規制する。このため、キャブ4が可動フレーム3から離れて前方へ倒れることはない。
【0029】
エアシリンダが完全に伸長されて停止されると、可動フレーム3の傾動も停止される。そして、キャブ4はキャブ搬送台車2a上で前傾した姿勢で保持される。このとき、キャブ4は左右のアンダーフレーム5を4点で支持されるのみであるため、キャブ4の床下には十分な作業空間が形成され、床下に部品を容易に取り付けることができる。
【0030】
このように、キャブ保持装置1は、キャブ搬送装置2に起倒自在に設けられた可動フレーム3と、可動フレーム3に設けられキャブ4のアンダーフレーム5前部を受ける受部材6と、可動フレーム3に設けられ底孔7に挿入されると共にアンダーフレーム5に係合される爪部材8と、を備える。このため、キャブ4を吊り上げるための機械を不要にでき、組立ラインのスペースを広く確保できる。そして、安価な装置でキャブ4を前傾姿勢に保持でき、キャブ4の床下に部品を容易に取り付けることができる。
【0031】
また、受部材6は、可動フレーム3から上方のキャブ4に向けて延びる脚部16と、脚部16に形成されアンダーフレーム5の下面に当接する受部16aと、脚部16に形成されアンダーフレーム5の車幅方向内側の側面に当接する横当て部16bと、を備えるものとしたため、簡易な構造でアンダーフレーム5の前端部を安定して保持できる。
【0032】
爪部材8は、可動フレーム3が起立されたとき、鉤部19を上方に向けるように形成される。このため、アンダーフレーム5に鉤部19を安定して係合させることができる。
【0033】
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は以下のような他の実施形態も可能である。
【0034】
(1)キャブ搬送装置2は、キャブ搬送台車2aに限るものではない。コンベア(図示せず)と、コンベア上に載置されるキャブ載置台(図示せず)とで構成されるものであってもよい。この場合、スライダリンク機構9は前記キャブ載置台上に設けられるとよい。
【0035】
(2)スライダリンク機構9は、アクチュエータ13で駆動されるものとしたが、これに限るものではない。例えばスライダリンク機構9は、キャブ搬送台車2aが走行することによって駆動されるカム及びカムフォロワーを利用して駆動されるものとしてもよい。具体的には、図7に示すように、キャブ搬送台車2aの走行経路の一側又は両側にカム30を設置し、キャブ搬送台車2aがカム30の位置に到達したときカム30に当接するカムフォロワー31をスライダリンク機構9に設けるとよい。カムフォロワー31がカム30から受ける力を利用してスライダリンク機構9を駆動させることができる。
【0036】
(3)可動フレーム3は、スライダリンク機構9の第2リンク11で構成されるものに限るものではない。例えば、図8に示すように、可動フレーム3は、棒状に形成されると共に一端をキャブ搬送台車2a上に回動自在に設けられるものであってもよい。
【0037】
(4)爪部材8は可動フレーム3に脱着可能に設けられるものとしてもよい。キャブ搬送台車2aからキャブ4を吊り上げる前に可動フレーム3から爪部材8を取り外しておくことによりキャブ4を容易に吊り上げることができる。
【0038】
(5)図9に示すように、爪部材8は可動フレーム3に、ロッド部18の軸回りに少なくとも180°回動可能に設けられるものであってもよい。キャブ搬送台車2aからキャブ4を吊り上げる前に仮想線で示すように予め爪部材8を180°回動させておくことにより、アンダーフレーム5に鉤部19が引っかかり難くでき、キャブ4を容易に吊り上げることができる。
【0039】
(6)図10(a)、図10(b)は鉤部42がアンダーフレーム5に掛かっている状態を示す。図11(a)、図11(b)は鉤部42がアンダーフレーム5から離脱された状態を示す。図10及び図11に示すように、爪部材40は、可動フレーム3の後端部に下端が固定され可動フレーム3から上方のキャブ4に向けて延びるロッド部41と、フック状に形成されロッド部41に水平軸回り回動自在に設けられる鉤部42とを備えるものであってもよい。鉤部42は、水平軸回りに回動されることでロッド部41から突出する姿勢、又は、ロッド部41内に完全に収容される姿勢に姿勢変化されるとよい。この場合、ロッド部41の直径は底孔7の直径φと略同じであってもよい。また、爪部材40には、鉤部42を姿勢変化させるべく水平軸回りに正転又は逆転させるアクチュエータ(図示せず)が設けられてもよい。
【0040】
前述の各実施形態の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 キャブ保持装置
2 キャブ搬送装置
3 可動フレーム
4 キャブ
5 アンダーフレーム
6 受部材
7 底孔
8 爪部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11